今回の
大雨では、
本市でも記録的な総
雨量となり、
床上浸水や
のり面の崩落のほか、
地域によっては宅地の
擁壁崩壊による
建物倒壊の
危険性があるなど、市内においても多くの
被害が発生いたしました。
震災による地盤の弱まりから
土砂災害の
危険性が増していることもあり、早い段階で
避難勧告・指示を発令し、該当する
地域住民に直接
避難を呼びかけるなど、
対応に当たってまいりました。
長引く
震災対応で
職員に疲労の色が出ていることも事実ではありますが、今回の
大雨に対しても、各
関係機関や
校区自主防災組織と連携しながら、総力を挙げて迅速な
対応を図ることができたと考えております。
議員の
皆様におかれましては、
地震発生直後から、
地域の
被災状況や
市民の声を
市議会として取りまとめられ、
行政に提供していただくとともに、
行政からの
震災情報や
支援情報を
市民の
皆様に届けていただいており、本当にありがたく思っております。
また、6月定
例月議会では、
市民生活の
回復を最優先に、平常業務と
災害対応を並行して行う市の事情をしんしゃくしていただき、日程を大幅に変更していただくとともに、
市議会議員の貴重な
発言の機会である
一般質問につきましても行わないという御判断をいただくなど、各段の御配慮をいただきました。この場をおかりし、心から感謝を申し上げます。
おかげをもちまして、体制を維持したまま、
震災の
復旧・
復興活動に当たることができました。また、
大雨の
対応にも迅速に
対応することができました。本当にありがとうございます。
今後は、
罹災証明の発送に伴う二次
調査等の
市民対応も控えており、収束にはまだまだ時間を要する
状況でありますが、
市一丸となってこの難局を乗り切ってまいりますので、
議員の
皆様におかれましては、引き続きの御
支援、御協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
以上、長くなりましたが、この後、
市民安全部長から詳細を御
説明させていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げ、開会に当たっての御挨拶とさせていただきます。
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◯岡林 薫議長 大阪府
北部の
地震についてを議題とします。
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8
◯岡林 薫議長 理事者から
説明を求めます。石田
市民安全部長。
9
◯石田智則市民安全部長 大阪府
北部の
地震について、御
説明申し上げます。
資料の1
ページをお開き願います。
本案件は、6月18日午前7時58分に発生した
大阪府
北部地震によるこれまでの
対応などについて、御報告するものでございます。なお、数値データは、7月13日午前9時現在のものでございます。
1.概要(1)震源及び震度ですが、震源は
大阪府
北部、
地震の強さはマグニチュード6.1、震度は、枚方市で6弱を記録いたしました。
(2)枚方市域で発生した震度1以上の余震については40回、うち震度3以上が6回となっております。余震については、その後も続いており、きのうまでで44回となっております。
(3)
被害状況等でございますが、1)人的
被害につきましては、軽傷者が23名でございました。
2)建物調査件数でございますが、応急的に安全点検を行う対象となった建物は全部で1,075件で、調査済み件数は1,038件となっており、内訳は記載のとおりでございます。
3)ブロック塀の点検調査件数につきましては、公共施設、学校施設、通学路、その他の4つに分類し、調査件数と、その結果を記載しております。
その他につきましては、
市民等からの依頼に基づき調査を行ったもので、198件の依頼に対し172件を調査、そのうち44件の危険箇所につきましては、ひび割れ、傾き、崩れが確認された件数です。また、残りの26件につきましては、現在調査中でございます。
2
ページをお開き願います。
4)その他物的
被害につきましては、
被害種別とその件数を記載しております。道路
被害73件など、市内各所で
被害が発生しておりました。
5)主な
被害概要でございますが、市内で発生した
被害の重立ったものを記載しております。
地震発生日の6月18日には、南中振や香里園桜木町、山之上で、それぞれ建物
被害、
土砂災害、擁壁の崩落が発生いたしました。そのほかにも、東部スタジアムや末広公園での亀裂、
市民会館大ホールの天井等や津田生涯学習
市民センターのエントランスホールでの壁面落下などの
被害が発生いたしました。その後も余震や
豪雨により、道路陥没や
土砂災害などが発生しております。
3
ページをお開き願います。
(4)
避難状況でございますが、1)
避難者数の推移でございます。
地震発生の6月18日・19日と余震が続き、20日の午前8時に
避難者数がピークとなり、39カ所の
避難所に273人の方が
避難されました。現在は、指定
避難所を2カ所に集約しており、4人の
避難者を受け入れております。
2)
避難情報についてですが、
地震に起因する
土砂災害に対して適切な
避難行動をとっていただくため、対象となる区域を指定して、それぞれの
地域に
避難指示や
避難勧告、または
避難準備、高齢者等
避難開始の準備情報を発令しております。気象情報等により適切な時期に解除を行っておりますが、山之上5丁目の1世帯、小倉町の4世帯、印田町の4世帯については、現在も
避難指示を継続しております。
4
ページをお開き願います。
参考として、
避難情報の区分と発令時の
状況の
説明文を掲載しております。
次に、(5)体制等1)
職員動員体制でございます。
ア、配備体制につきましては、
地震発生時には
地域防災計画に基づき4号配備による全
職員を動員いたしましたが、
市民窓口を含む通常業務にも
対応していくため、18日の午後5時からは、2号配備による
職員の25%動員、22日午後6時からは、1号配備による
職員の10%動員の体制へ移行しております。
次に、イ、
地震が発生した当日の
職員の参集
状況でございますが、午前9時現在では53.2%、10時現在では63.7%、午後5時30分現在では77.5%でございました。
2)本部体制及び3)本部会議の開催
状況については、記載のとおりでございます。
(6)
対応状況1)広報周知についてでございますが、
地震発生直後からホーム
ページやSNSを活用するとともに、
避難情報の周知につきましては、エリアメールや防災
行政無線を初め、あらゆる手段を講じて
対応を行いました。
また、6月29日にはチラシを作成するとともに、7月13日には『広報ひらかた』号外の全戸配布を行い、
被災された方が必要とする情報の提供に努めました。
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ページをお開きください。
2)相談窓口の受け付け件数でございますが、
総合相談窓口では3,848件、
被災建築物の相談に関しては、電話も含め3,030件でございました。
3)その他の
対応の件数は記載のとおりでございますが、
被災家屋等に使用されるブルーシートの配布枚数は2,910枚となっております。
4)
罹災証明の交付については6月21日から受け付けを開始しており、7月13日時点では、受け付け件数は3,701件で、調査件数は1,781件でございました。
交付件数は、一部損壊で1,822件で、うち1,600件は、
被災者の自己判定により一部損壊であると申告していただいたものでございます。
6
ページをごらんください。
家財などの
被災届出証明書の交付件数は、297件となっております。
5)施設等の運営については記載のとおりです。
市民の
方々には御迷惑をおかけしておりますが、
市民会館大ホールなど記載の施設については、使用できない
状況でございます。
6)義援金の第一次配分の
状況については記載のとおりでございます。今後、第二次配分については、
大阪府において、配分基準等が整理される予定でございます。
2.受援
状況についてでございます。
(1)人的
支援でございますが、
災害対応を
支援いただいた
関係機関を列記しております。
国や府はもちろん、宮城県や熊本県内の自治体など、遠方の自治体からも
支援をいただいております。また、
大阪府建築士協会や枚方青年会議所の
方々からも御
支援をいただきました。
支援をいただいている人数は、延べ455人となっております。
7
ページをお開きください。
(2)物的
支援についてでございますが、
大阪府内の自治体からは、公用車を貸与いただいております。
また、ブルーシートにつきましては、
発災当初から
市民からの要望が多く、
本市の備蓄のみでは
対応できなかったため、関係市や協定締結企業から合計3,838枚の提供を受けております。そのほか、虫よけ剤や段ボールベッド、栄養補助食品、飲料、食パンなどについても御
支援をいただきました。
(3)見舞金についてでございますが、複数自治体から合計45万円のお見舞金をいただいております。
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ページをお開きください。
3.
被災者への
支援策について、御
説明させていただきます。
なお、制度名称の後ろに※印のあるものについては、現在検討中のものであり、本日の緊急議会において補正予算案を御可決賜りましたら、実施してまいりたいと考えているものでございます。
(1)市独自施策によるものについてでございますが、
被災された方を
支援するとともに、安全なまちづくりに資するものとして、2つの新規事業を予定しております。
1つ目は、
被災建物修繕補助金でございます。
対象は、一部損壊以上の
罹災証明が発行されており、建物の外装を修理した方を想定しております。30万円以上50万円未満の修繕の場合は3万円、50万円以上100万円未満の修繕の場合は5万円、100万円以上の修繕の場合は10万円とし、非課税世帯については、それぞれ倍額を補助する予定としております。なお、事業者については課税世帯の半額とし、
災害救助法等に基づく給付を受けた場合は対象外とする予定でございます。
2つ目といたしましては、
ブロック塀等対策補助金でございます。
内容といたしましては、1)
ブロック塀等の除却、2)軽量フェンス等の設置、3)生垣の設置の3つの行為に対しての助成を考えております。
1)
ブロック塀等の除却についてでございますが、道路や公園など公共的な空間に面しており、高さが60センチを超える
ブロック塀等を対象としたいと考えております。補助額は、上限15万円で、1平方メートル当たり6,000円を乗じて算定した額、または除却に要する経費の2分の1に相当する額のいずれか低い金額を考えております。
次に、2)軽量フェンス等の設置についてでございますが、補助額は、上限を20万円で、設置に要する金額の2分の1に相当する額としております。
最後に、3)生垣の設置についてでございますが、補助額は、上限25万円で、延長1メートル当たり8,000円を乗じて算定した額、または生垣の設置に要する金額の3分の2に相当する額のいずれか低い額としております。
2)軽量フェンス等の設置と3)生垣の設置につきましては、1)
ブロック塀等の除却による補助金を受ける方を対象とする予定でございます。
次に、手数料等についてでございますが、各種減免制度がございます。詳細は、13
ページに、参考資料2として添付しておりますので、御参照いただきますよう、よろしくお願いいたします。
次に、(2)その他の
支援策についてでございますが、住宅を含む建築物の修理に関するものと、住宅の供与に関するもの、融資等、義援金関係の4つに分類してお示ししております。
1)建築物の修理に関するものをごらんください。
住宅の応急修理についてでございますが、
災害救助法に基づき、半壊以上の方を対象に、居室、炊事場、便所など、日常
生活に必要な部分の修理に対して58万4,000円を上限として、市が業者に依頼して、対象者の住居の応急修理を行うものでございます。
次に、社会福祉施設等
災害復旧費国庫補助金についてでございますが、一定規模の
被害を受けた社会福祉施設に対して、原型
復旧に要する費用を補助するものでございます。
次に、2)住宅の供与に関するものでございますが、1つ目は、
災害救助法に基づく応急仮設住宅の供与でございます。基本的には、全壊の方を対象としております。
もう一つは、みなし仮設住宅になります。この制度は、
大阪府が今回の
地震を受けて新たに設置した制度となっており、住宅が損壊し、みずからの資力で
避難所から自宅に帰ることができない世帯等を対象に、府営住宅等のあっせんを行うものでございます。詳細は、現在調整中でございます。
9
ページをお開きください。
3)融資等については、記載のとおりでございます。
1段目の無利子融資制度につきましては、
大阪府が今回の
地震を受けて新たに創設したものでございます。
最後に、4)義援金関係についてでございますが、これは、
大阪府が創設した制度でございますが、死亡100万円、住宅
被害5万円となっております。
続きまして、11
ページ、参考資料1をお開き願います。
平成30年7月
豪雨への
対応状況について、御
説明申し上げます。
7月5日から6日にかけて、近畿地方は、台風7号の接近と梅雨前線の影響により、枚方市内の最大連続
雨量はアメダス枚方で316ミリ、最大60分
雨量は川越消防出張所で31.5ミリを記録する
豪雨となりました。
まず、1.気象予警報でございますが、7月5日の午前6時21分に
大雨警報(
土砂災害)が発表されてから、午前7時30分に
大雨警報(浸水害)、午前7時55分に
土砂災害警戒情報、夜になって、23時14分に洪水警報が発表されました。
警報の解除でございますが、
大雨警報(
土砂災害)が解除されたのは、8日午前6時54分で、
大雨警報が発表されてから72時間以上が経過しております。
次に、2.
避難情報の発令についてでございますが、5日の
土砂災害警戒情報の発表を受けて、午前8時35分に、市内の
土砂災害警戒区域171カ所に対して
避難勧告を発令いたしました。校区で申し上げますと23校区が該当いたしました。
その日の夜になって
土砂災害のリスクが高まったことから、22時25分にJR学研都市線の以西のエリアの
避難指示を発令し、23時5分には、JR学研都市線の以東のエリアに対しても
避難指示を発令いたしました。その後、雨が弱まり、
土砂災害のリスクが低くなったことから、8日午前8時30分に
避難指示を解除いたしました。
次に、(2)広報周知についてでございますが、エリアメール、緊急速報メールなど、
地震対応と同様、さまざまな方法で情報発信を行うとともに、
土砂災害特別警戒区域及び土石流警戒区域に立地する全住戸に
避難についてのチラシを配布いたしました。さらに、
土砂災害特別警戒区域内の要配慮者には、電話などの個別
対応も実施いたしました。
(3)
避難所の開設と
避難者数についてでございますが、5日の午前8時35分に23校区25カ所の
避難所を開設し、最大で44人の
避難者を受け入れました。その際、保健師等による巡回もあわせて実施しております。
(4)閉鎖についてでございますが、7月8日の午前9時に、殿山第一小学校と桜丘小学校以外の
避難所を閉鎖いたしました。
12
ページをお開き願います。
3.公共交通機関への影響といたしましては、JR学研都市線に運転見合わせなどの影響が出ました。
4.
被害状況についてでございますが、
床上浸水が1件、床下浸水が2件、それぞれ記載の場所で発生しました。また、道路
被害等は31件、農地、農道等の
被害は15件で、土砂崩れや
のり面崩壊などの
被害も3件発生いたしました。
5.公共施設
被害概要については、記載のとおりでございます。
最後に、6.
被災地への
支援についてでございますが、今回の
豪雨被害に伴い、
枚方寝屋川消防組合では、7月6日から
広島県東
広島市等に
職員33名を派遣しております。また、
本市におきましても、7月13日から16日までの間、
広島県呉市に
支援物資の輸送と現地
支援のため、
職員4名を派遣いたしました。なお、呉市と調整して
本市から輸送した物資の
一覧は、記載のとおりでございます。
以上で、
大阪府
北部の
地震についての現時点での報告とさせていただきます。
10
◯岡林 薫議長 本件については、
説明の聴取のみにとどめます。
11
◯岡林 薫議長 以上で、本協議会の案件は全て終了しました。
よって、
全員協議会はこれをもって散会します。
(午前10時26分 散会)
発言が指定されていません。 Copyright © Hirakata City Assembly, All rights reserved. ↑
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