高槻市議会 2014-02-19
平成26年市街地整備促進特別委員会( 2月19日)
高槻市議会事務局
日 時 平成26年2月19日(水)午後 2時 0分招集
会議時刻 午後 1時58分 開議
午後 3時55分 散会
場 所 第3委員会室
事 件
別紙審査日程のとおり
出席委員(8人)
委 員 長 吉 田 忠 則 副 委 員 長 野々上 愛
委 員 田 村 規 子 委 員 岡 井 寿美代
委 員 平 井 和 樹 委 員 和 田 孝 雄
委 員 宮 本 雄一郎 委 員 奥 田 美智子
議 長 藤 田 頼 夫 副 議 長 山 口 重 雄
欠席委員(1人)
委 員 久 保 隆 夫
理事者側出席者
市長 濱 田 剛 史 副市長 山 本 政 行
政策財政部長 乾 博
政策推進室長 土 井 恵 一
政策財政部部長代理 津 田 良 恵
健康福祉部長 西 岡 博 史
技監 神 田 忠 士
都市創造部長 梅 本 定 雄
都市創造部理事 中 原 一 行
安満遺跡公園整備室参事 松 本 憲 道
都市創造部参事 小 林 守
都市創造部参事 原 正 美
都市創造部参事 北 口 悦 男
都市創造部参事 新 井 進
産業環境部長 田 中 之 彦
産業環境部部長代理 畑 昌 広
産業環境部参事 山 口 良 晴
産業環境部部長代理 徳 島 巳樹典
交通部長 平 野 徹 その他関係職員
議会事務局出席職員
事務局長 津 田 泰 史
事務局主幹 岡 本 仁 美
事務局職員 杉 谷 真二郎
〔午後 1時58分 開議〕
○(
吉田忠則委員長) ただいまから
市街地整備促進特別委員会を開会します。
ただいまの
出席委員数は8人です。
久保隆夫委員から欠席届を受理しております。
したがって、委員会は成立します。
委員会の傍聴がありますので、よろしくお願いします。
議事に入ります前に、
理事者側から発言があります。
○(濱田市長) 改めまして、皆さん、こんにちは。
市街地整備促進特別委員会の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
本日は、本委員会の開催をお願い申し上げましたところ、正副委員長を初め、
委員各位におかれましては、3月議会直前の何かとお忙しい中、ご出席を賜りまして、まことにありがとうございます。
さて、本日お諮りします案件は4件ございます。
1件目の、
JR高槻駅
北東地区市街地整備につきましては、
都市開発事業の進捗や
官民一体維持管理、さらには本事業を契機とした
周辺道路整備等の
進捗状況などについて、ご報告申し上げます。
2件目の、
JR高槻駅
ホーム拡充につきましては、
JR西日本が本年度より事業に着手されており、来年度は本格的に工事が開始されるなど、平成28年春の供用開始に向けて事業がますます本格化する予定でございます。このようなことから、本日は
鉄道施設整備の
進捗状況や
西口周辺都市基盤整備の
取り組み状況についてご報告申し上げます。
3件目の阪急高槻市駅南地区の
まちづくりにつきましては、地域における
まちづくりの身近な課題解消に向けた取り組みを進めており、本日はこの状況をご説明いたします。
4件目の富田駅周辺地区の
まちづくりにつきましては、
都市計画道路富田芝生線沿道の
まちづくりなどに、地域が主体となって積極的に取り組まれており、本市としても支援しているところでございます。本日は、これら
まちづくりの
進捗状況についてご報告申し上げます。
以上、4件の詳細な説明につきましては、後ほど担当部長よりさせていただきます。
私が市長に就任してから、まもなく3年が過ぎようとしております。本市の最重要施策として、強力に推し進めてきた
JR高槻駅北東地区では新たなまちが姿をあらわし、多くの居住者と来街者によりにぎわいが創出され、また、
JR高槻駅においては、本市の長年の悲願であった
ホーム拡充が始まるなど、今後ますます本市の魅力と活力が高まるものと期待をしております。
今後とも、私がモットーといたします住みやすさナンバーワンのまちの実現を図るべく、全力で取り組んでまいりますので、
委員各位のご支援をお願い申し上げまして、簡単ではございますが、開会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○(
吉田忠則委員長) 発言は終わりました。
それでは、ただいまから議事に入ります。
まず、
JR高槻駅
北東地区市街地整備についてを議題とします。
理事者側の説明を求めます。
○(
梅本都市創造部長) それでは、案件1の
JR高槻駅
北東地区市街地整備について、前方の
スクリーンを用いてご説明させていただきます。
本日は、目次に示します3項目について、ご報告させていただきます。
まず、項目1の主な経過につきましては、昨年11月の本
特別委員会以降、特にご報告する主な動きはございませんでした。
次に、項目2の、
都市開発事業についてご説明します。
まず、1の
施設建築物工事の進捗と今後の予定ですが、地区内には新たに7棟の
施設建築物が整備される計画であり、このうち既に5棟については完成しておりますので、残る2棟の進捗についてご説明いたします。
まず、
集合住宅Bは、地上42階、477戸の
タワーマンションですが、出来高は約67%で、この3月には最上階の躯体工事を完了され、12月には竣工予定でございます。
複合棟Bにつきましては、前回の本
特別委員会で事業主の阪急不動産が事業内容を見直されている旨をご報告いたしました。現時点では、地上26階、244戸の
高齢者向けマンションとして、本年度内の販売開始を予定されており、
福祉サービス機能等の内容を鋭意検討されております。また、ことしの秋には工事を再開され、平成28年度内の竣工を目指されております。なお、デッキ部については、ことしの春から先行して着手されると伺っております。
続いて、2の
公開デッキ整備ですが、公共性の高い
公開デッキの整備に対して、国の補助制度を活用しながら本市が支援いたしておるものです。このうち、
年次別資金計画において、本年度は契約差金により事業費が減少したため、補助金を2,520万円から2,480万円に減額しております。総事業費は
東日本大震災の
復興需要等の影響による資材単価や労務費の高騰により、4億9,350万円から5億910万円となる見込みであります。また、事業期間については、
複合棟Bの工期変更に伴い、
補助対象年度を平成28年度まで延長する予定です。
次に、本年度の
進捗状況と次年度以降の予定ですが、集B-2デッキは本年度の
補助対象工事をこの3月に完了し、来年度は
仕上げ工事を予定されております。
複Bデッキにつきましては、昨年5月に基礎工事を完了しており、来年度は躯体工事を予定されております。
次に、3の
官民一体維持管理についてご説明します。
概要といたしましては、
エリアマネジメントの考え方に基づき、
地元維持管理組織が主体となって
公共施設と
公益的施設を一体的に
維持管理を行うもので、その役割分担については、
公共施設の
維持管理作業は
地元維持管理組織が実施し、本市は、地区内の
公共施設を通常水準で
維持管理するのに必要となる金額を上限として負担し、これを超える費用は
地元維持管理組織が負担することとしています。
続いて、次年度の予定についてご説明します。
維持管理費の考え方ですが、先ほどご説明した基本的な考え方と過年度の実績及び単価に基づき、改めて算出を行いました。本市の通常の
維持管理水準と、その必要額を表に示しておりますが、例えば
公共デッキの日常清掃においては、本市の水準では1日に0.5回で144万7,000円必要となるところ、地元としてはみずからも費用負担しながら、1日1回の清掃を行うとしています。このほかの費用を積み上げますと、本市が通常水準でこの北東地区の
公共施設を
維持管理するためには、年間で合計556万2,000円が必要となります。
市の費用負担の考え方につきましては、
地元維持管理組織と協議調整を行い、次のとおり予定しています。
まず、
本市負担額については、
地元維持管理組織では本市が官民協働の
まちづくりに十分に協力していることを高く評価され、
公共デッキ日常清掃は本市への費用負担を求めない。公園植栽の芝管理については、公園の一般部と同様の
維持管理を行う空間として位置づけ、本市は費用負担を行わないなどにより165万5,000円縮減し、総額を390万7,000円としております。
年次別負担額としては、植栽の剪定は街路樹などの育成状況を踏まえ、本市の
費用負担額は平成26年度以降としています。また、植栽の育成状況を踏まえ、平成26年度から平成28年度にかけて、中高木の剪定数量を逓増させています。
公共デッキの
床面定期清掃は、一定の汚れが発生すると見込まれる平成25年度より費用負担するといった調整を行いました。
以上の調整により、平成26年度予算として、税別で373万円を計上する予定です。
次に、項目3の
周辺道路整備についてご説明します。
まず、
古曽部天神線の延伸部では、平成23年度より用地買収に取り組んでおり、来年度からは工事に着手し、平成28年度の整備完了を目指しております。また、
自転車走行空間の未整備区間につきましても、同時期に整備完了を予定しております。
次に、
JR高槻駅
北側駅前広場の未整備部分につきましては、来年度より基本設計と家屋調査を行い、平成27年度より用地買収に取り組む予定です。
JR高槻駅
南人工デッキについては、本年度から来年度にかけて
人工デッキの美装化に取り組んでおり、平成27年度からは駅前広場の再整備に取り組んでまいります。
また、国道171号の
八丁畷交差点については、本年度に幅員等の
都市計画変更を行っており、引き続き、国が新
名神供用開始を念頭に置きながら、
交差点改良事業を進められると伺っております。
以上で、案件1の報告を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
○(
吉田忠則委員長) 説明は終わりました。
それでは、ただいまから質疑に入ります。
○(
平井委員) 1点確認をさせていただきます。
都市開発事業について、
複合棟Bですが、共同住宅244戸で、平成28年度完成予定となっています。小・中学生を持つ世代の方が入居されることが想定されますが、そうなると、児童数や生徒数の増加が考えられます。その際の校区割りについてはどのようにされているのでしょうか。お答えください。
○(
下次学務課副主幹) ご質問についてお答えします。
JR高槻駅北東地区につきましては、
都市開発事業前は
芥川小学校、第二中学校の校区でございました。しかし、当該事業による集合住宅の建設に伴い、現有施設の児童生徒の受け入れが困難な状況になると予測されましたので校区変更を行い、現在は
集合住宅A及びB、さらに複合棟A及びBといった共同住宅につきましては、全て
奥坂小学校、第八
中学校校区となっております。
○(
平井委員) ありがとうございました。2問目は要望とさせていただきます。
従来、第二中学校、
芥川小学校校区から、第八中学校、
奥坂小学校校区に変更されたということですが、
子どもたちの安全性を考えますと、通学路の決定や整備につきましても、あわせて進めていただくようお願いをいたします。また、校区の変更に伴い、
地区コミュニティや地域の関係団体につきましても、十分周知をしていただきますよう、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
○(
和田委員) 本地域につきましては、現在のところ、植栽とか、あるいは清掃なんかも行き届いて、また、自転車の不法駐輪もほとんどありませんし、管理がうまくいっているということについては評価をさせていただきたいと思います。
その上で、大きく2点についてお伺いしたいと思います。1つは、1―2ページにある複合棟ですけれども、ここは当初、
福祉施設として120床の
有料老人ホームが整備される予定でしたが、前回の
特別委員会で本市の介護計画との整合性の問題もあって、民間業者が撤退をして別の案を検討中で、
ハード面等の配慮と
ソフト面での取り組みを検討中というご答弁をいただいたと思います。今回の説明では、244戸の住戸が建設されるということです。さらに、また
福祉サービス機能等を検討中とされていますけれども、サービスとされておりますので、
ソフト面での配慮がなされた住宅で、
ハード面の
高齢者対応は余り期待できないということではないでしょうか。となりますと、介護型から自立型を通り越して、普通の
マンション居室に限りなく近くなってしまいます。本当についの住みか足り得るのか。当初の目標が
老人福祉施設であったわけですから、
ハード面においても
福祉施設としての役割を果たす幅広い機能を持った
マンションの居室が整備をされると思っていたのですけれども、いかがでしょうか。例えば、
車いす生活を前提とした府営住宅にあるような部屋の設定がありますし、そうではなくても住宅改造の例にあるような、トイレに通常より広いスペースをとって改造しやすくできるもの。あるいは、お風呂についても脱衣場を含めて、通常より広いスペースをとって介助者と本人が容易に使用できるもの。また、入り口の段差をなくしてフラットで入室しやすいもの。浴槽のふちがまたぎやすくて高くないもの。
入浴補助用具が設置しやすいもの。また、ベランダに出るのに段差が配慮されているもの。台所の使用についても
IHヒーター、
電子レンジ、
オーブントースター、食洗機、こうしたものがあわせて使える電気容量と設備、各室の暖房についても、ガスの栓を各室につける。
電気コンセントの位置と数の工夫等、いろいろ考えられるのですけれども、現状でお聞きになっているプランをお聞かせいただきたいと思います。
こうしたプランができないなら、当初のプランが全く変わってしまうことになるわけですけれども、今回の高槻市の指導はこれからどこまでできるのか。販売開始はいつごろになり、こういった設計が決まるのはいつごろなのかについてもお聞かせいただきたいと思います。
次に、1―6ページの周辺道路の整備についてですけれども、
古曽部天神線延伸部分の用地買収についてですけれども、これは本市と地権者の間で交渉する前に、民民で話し合いが済まないと、交渉の糸口がつかめないという物件、こういった物件があるかと思いますけれども、何世帯、何件ぐらい残っているのでしょうか。また、解決の見通しについてもご答弁いただきたいと思います。
次に、同じ1―6ページの
周辺道路整備で、
別所交差点の扱いですけれども、前回の委員会で指摘のあった
右折レーンの整備は完了したとされていますけれども、同委員会で右折信号の設置について必要との指摘があったと記憶しております。これについてのご答弁は、本市として交差点の早期改善に向け、引き続き要望していくというご答弁であったと思います。現在の
進捗状況をお伺いいたします。
また、同じ箇所で
伏見柳谷高槻線の大阪医大に沿った
セットバック部分について、大阪医大との交渉の進展状況について、現在、把握しておられることについてお伺いしたいのと、その北側の
JR跨線橋部分の使用方法、現在は白線、黄色の線、ゼブラゾーンで整備をなさっておりますけれども、朝夕で二車線部分を変えるとか、新たな工夫を加える余地は残っているのか。
また、新名神が開通しますと、
別所交差点の信号機の活用から国道170号の
八丁畷交差点の信号機の活用まで、この
渋滞緩和対策が問題になってきますけれども、現時点での本市の
渋滞緩和対策をお示しいただきたいと思います。
また、
JR高槻駅
北側駅前広場の整備についてですが、これについて行う必要が本当にあるのでしょうか。結局、後ろにある証券会社の立地がよくなるだけではないでしょうか。この場所は昔からの小さな小売店、この図ではどこからどこまでかよくわかりませんけれども、小売店で本屋さん、喫茶店、薬屋さん、時計屋さん、説明を聞いていますと、魚屋さんのあたりまでがひっかかるということをお聞きしましたけれども、これらの商店は大型店の進出にもかかわらず、今も頑張っておられます。特に、本屋さんなどは近くの大型店で品切れしていても、在庫がある場合があって、私などは本当に重宝しております。ここを整備する必要についてもご答弁を求めたいと思います。
○(
齋木都市づくり推進課主査) 1点目の
複合棟B住宅部の高齢者に対する
ハード面での配慮に関するご質問ですが、前回の本
特別委員会でご報告したとおり、住戸内扉のオール引き戸、
横入り型トイレ、手すり取りつけ用下地の設置、そして、段差解消などを検討されているとのことです。また、本年度内の販売開始を目標とされており、本年秋ごろには設計内容が固まると伺っております。
以上でございます。
○(
松永道路課課長代理) 2点目の数点のご質問にお答えします。
まず、
古曽部天神線延伸部分の用地買収についてですが、民民で話し合いが進まない案件は2件ございます。1件目につきましては、
借地権割合協議に時間を要しており、収用裁決により解決を図るべく、大阪府
収用委員会に収用申請を行ったところです。もう1件につきましては、民民の境界が確定できずに時間を要しております。この件につきましては、民民間のことであり、直接的な市の介入はできませんが、両者間の調整に適切に対応し、できるだけ早期に境界確定が解決できるよう努めてまいります。
次に、
別所交差点につきましては、大阪府が西側に引き続き、東側の
右左折レーン等の整備に向けて、今年度内に
都市計画変更の手続を行い、新
名神高速道路の供用を見据えて
道路整備に取り組まれる考えです。
次に、
府道伏見柳谷高槻線については、大阪府が国道171号の
八丁畷交差点から
別所交差点間の渋滞緩和のため、3車線化の検討を進められており、現在、その設計案を作成し、関係機関と協議を進めておられます。
最後に、
JR高槻駅
北側駅前広場の整備の必要性についてですが、本市の玄関口にふさわしい安全で良好な歩行空間の確保等のため、都市計画上も未整備となっている駅前広場の整備に、平成26年度より取り組むものです。
以上でございます。
○(
和田委員) 1点目の
複合棟Bの問題なんですけれども、私は
有料老人ホームよりは
ハード面で配慮された個別住宅のほうが居住者の自由度が高くなるので適切と考えております。ですので、
ハード面での配慮がおっしゃったオール引き戸、あるいは横入り型のトイレ、手すり取りつけ用下地の設置、段差解消では
一般向けマンションとほとんど変わりないと思います。前回の委員会の議事録を確かめてみましたけれども、
ハード面での配慮と
ソフト面の取り組みをなさる予定であること。その方向性としては、高齢者に配慮した
住宅設備仕様と
高齢者福祉サービスの
積極的連携により、居住と福祉の複合機能を導入し、非
施設サービス型高齢者福祉住宅を目指すというぐあいにご答弁なさっております。これを受けて、私は
地域包括ケアの
モデル地区を目指して頑張っていただきたいということを申し上げました。前回の委員会での要望事項がほとんど取り入れられておらず、幻に終わっていることについて、非常に残念に思います。
先ほども申し上げましたが、
マンションは管理規約という制限もあって、水回りの改装やガス工事、電気容量の増設はまずできないといってもいいかと思います。
幾らソフト面での対応があったとしても、今おっしゃっただけの
ハード面での対応では市民要望に応えた老人向けのついの住みかたる住宅、当初の
福祉ゾーンという観念から全くかけ離れたものになってしまい、まことに遺憾であるということを指摘しておきたいと思います。
2点目の
古曽部天神線の延伸部分につきましては、これからも本当にご苦労をかけるかと思いますけれども、市民にとって非常に重要な路線整備だと考えますので、よろしくお願いしたいと思います。
別所交差点については、右折信号については直接触れられませんでしたが、
道路整備という文言の中に、
右折信号整備も含まれていて、高槻市の要望事項であるというぐあいにお聞きしたと確認をしておきたいと思います。また、その実施時期につきましては、東側の
右左折レーンの設置を待たないで、1日も早く設置されるということを要望しておきたいと思います。
伏見柳谷高槻線の3車線につきましては、新名神の開通を目標とするとしても、ここは
市街地整備促進特別委員会の場ですから、現在の市バスの運行を含む重大な交通渋滞問題として、暫定案も含めてぜひ検討していただいて、各方面への働きかけをお願いしたいと思います。
JR高槻駅
北側駅前広場の整備につきましては、歩行者の安全という
道路整備と商店街の維持を両立させていくということ、ここには記されていませんけれども、
子どもたちや高齢者の方に優しい
まちづくりが基本になるだろうと思います。これは後ほど審議される案件3や案件4にも言えると思います。私は現状でも十分であって急ぐ必要はない、高槻市の市街地整備問題は他に地域の要求として切実なものがいっぱいあって、そこから解決を図ることがまっとうな事業の進め方であると考えますけれども、実施をされるということであるならば、高槻の旧来の商店、自営業を守るという観点を明確にされて、地権者の意向を十分に酌み取って、生活圏、居住圏、営業圏に十分配慮していただくことを強く要望しておきたいと思います。
以上です。
○(宮本委員) 私からは1点、要望だけさせていただきます。
今も
和田委員からございましたが、
周辺道路整備のうち、
JR高槻駅
北側駅前広場の整備についてです。安全性、快適性の面で必要性というのは、私はよく理解はします。ちょうど角っこのところ、人や自転車が出合い頭でよくぶつかったりもしていますので、その点はきっちりお願いしたいと思いますが、ただ、
グレードアップというお答えがあったように思うんですが、費用対効果の面で、やはり過大に整備費をかけ過ぎないように、その点だけはぜひよろしくお願いいたします。
私からは以上です。
○(
吉田忠則委員長) 質疑は尽きたようです。
次に、
JR高槻駅
ホーム拡充についてを議題とします。
理事者側の説明を求めます。
○
都市創造部長(梅本定雄) それでは、案件2の
JR高槻駅
ホーム拡充について、前方の
スクリーンを用いて説明させていただきます。
本日は目次に示します3項目について、ご報告させていただきます。まず、項目1の主な経過ですが、昨年11月の
特別委員会以降の主な経過についてご説明いたします。
11月18日からは、本市が
西口周辺都市基盤整備に係る
地元説明会を開催しております。詳細は後ほどご説明いたします。また、12月5日から、
JR西日本が桜島駅で
昇降式ホーム柵の試行運用を開始されております。この動画がございますので、ごらんいただきたいと思います。
(動画放映)
ことしの1月21日には、
JR西日本と本市が、大
規模災害等発生時における
帰宅困難者対応に関する覚書を締結いたしております。
次に、項目2の
鉄道施設整備についてご説明いたします。まず、1の事業概要といたしましては、公共性、公益性の高い
JR高槻駅の
ホーム拡充に対して、国の補助制度を活用しながら支援を行っているところでございます。なお、国補助の採択要件となる総合交通戦略の策定については、平成26年度から27年度の2か年で取り組む予定をいたしております。
続いて、2の
年次別資金計画ですが、本年度の事業費は契約差金により3億円から2億6,300万円に減少しております。また、国費としては、要望していた1億円から2億1,000万円へ増額内示を受けたことから、本年度にこれを活用するとともに、平成25年から平成28年度の4か年で国、市、JRが1:1:1となるように、
年次別資金計画を調整いたしております。
次に、3の本年度の
進捗状況と次年度の予定ですが、本年度の
進捗状況としては、ホーム等の詳細設計と電気設備の支障移転工事等、この2月末に完了される予定です。
次年度につきましては、まずは待避線撤去工事を進められ、その後、ホームの新設工事、乗りかえ通路の新設工事に取り組まれる予定です。また、これらの工事にともなう車両の進入路として、現時点でこの5か所を計画されており、今後、道路管理者や交通管理者との協議とともに、地元への説明を行っていかれる予定です。
次に、項目3の
西口周辺都市基盤整備についてご説明いたします。まず、1の整備方針についてですが、前回の本
特別委員会で西口周辺地域の交通実態を踏まえ、検討課題と評価の視点を整理し、各委員からいただいたご意見も参考にしながら、本市としての整備方針の素案として、上田辺町3号線の一部を歩行者専用道路として再整備すると整理し、地元へ説明を行いました。
次に、2の地元への説明状況ですが、西口周辺の自治会等を対象に、都市基盤の整備方針の説明会を合計6回実施し、質疑や意見交換を重ね、地元の方々から、この素案に対して一定のご理解をいただいところです。
説明会での主な質疑ですが、1つ目の新しい西口改札にはどのようにアクセスできるのかという質問に対し、地上の道路から直接改札口を利用でき、さらに階段を設置するほか、改札からホームまでスロープで接続するバリアフリー構造となると回答いたしております。
2つ目として、新しいホームにアクセスするには地下通路を利用する必要があり、これまでより遠回りになるのではないかに対しては、例えば行きは遠回りになるが、帰りは従来より近くなるので、トータルとしてはほぼ従来並みと考えている。しかし、よりアクセス性を向上させる方策を検討いたしますと回答しております。
3つ目として、上田辺町3号線を歩行者専用道路とすると、迂回する車両により周辺道路の交通渋滞が発生するのではないか。また、事前に影響を確認する方法はないかとの質問に対しては、上田辺町3号線の交通量は、1日当たり約770台であり、現状の周辺交差点の状況を踏まえると、これが原因で大きく混雑するとは考えていない。しかし、想定外の事態に備えて、事前にこの影響を把握しておく方策を検討していると回答しています。
4つ目として、新改札付近への不必要な車両の進入を規制するため、上田辺町1号線の西行き一方通行化などは可能かとの質問に対しては、上田辺町1号線の東行き車両は1日あたり約140台であり、迂回による周辺交差点への影響は軽微と考えている。そのため、沿道アクセスへの影響や歩行者中心の
まちづくりの必要性も踏まえながら検討していく必要があると考えていると回答しております。
次に、3の整備案ですが、素案をもとに地元のご意見等も踏まえた歩道整備案として、上田辺町3号線の一部を歩行者専用道路として再整備いたします。
また、既存地下通路と新西口改札との連続性を高めるため、屋根の設置やさらには動線短縮化のため、新たな階段の設置を検討してまいります。具体的には、既存エレベーターを西側に移設して、空いたスペースに既存地下通路と新設階段を連絡する通路を計画しております。また、これらにあわせて既存地下通路については、安全性向上のための改良を検討していく予定であります。
こちらは西口北側の新改札付近の整備後のイメージ図になります。本市が新改札と既存地下通路を連絡する屋根を設置するほか、
JR西日本が電車の発車時刻表や改札口の案内図等を配置した情報基地のほか、他の改札口への誘導案内サインなどを設置される予定です。南側の新改札付近についても、北側と同様に本市が屋根を設置し、新改札まで歩道整備を行う予定です。
次に、4の交通社会実験についてご説明します。交通社会実験の目的としては、新西口改札の設置とそれに伴う交通体系の見直しに先立ち、周辺交通体系への影響を確認するとともに、必要な追加対応の検討を行うため実施する考えです。
実施計画として、上田辺町3号線の歩行者専用道化と上田辺町1号線の西行き一方通行化を予定しており、期間はことしの6月ごろの土日を含む連続7日間を予定しております。
また、広報活動としては、対象地域周辺での広報として、周辺道路における予告看板などを設置するとともに、市全域へはホームページでのお知らせや広報紙の掲載等を考えております。また、周辺交通への影響の把握として、交通量調査の実施などを予定しております。
最後に、5の今後の予定ですが、ことしの6月に交通社会実験を実施し、その後、この結果を踏まえて、西口周辺の実施設計を行います。平成27年度には整備工事を行い、新ホームの供用開始となる平成28年春に上田辺町3号線の歩行者専用道化を予定しております。
以上で、案件2の報告を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
○(
吉田忠則委員長) 説明は終わりました。
それでは、ただいまから質疑に入ります。
○(
和田委員) まず、前回の委員会でご提案なさったC案で地元説明をなさっていることについては、私は歓迎したいと思います。その上で、5点について質問をさせていただきます。
ページ2―4の
地元説明会での質疑内容の№1、新西口改札アクセスの問題で、スロープで接続となっていますけれども、現在、12両編成の新快速では、相当大阪寄りまで電車の最後尾が来てしまいます。現在は、ライオンズクラブ寄贈の樹木の大体5メートル東ぐらいまで最後尾の車両が来ていると見ております。話が具体化をされまして心配されることは、スロープの勾配の基準を満たしていても、西口新改札とホームの間の2-2の一番下の図から考えて、また、先ほどのパワーポイントの図から見せていただいて、狭かったり、あるいは急勾配にならざるを得ないということが予想されます。手押し型車いすの介助者の介助力、自走式で腕力の余りない方にとっては危険な場合もあります。前回はスロープや踊り場の設置を含めた安全対策ということをご答弁いただいておりますけれども、もう一度、確認をしておきたいと思います。
さらに、スロープの問題では、西口の地下道から90度折れてJR改札に至るスロープがございます。ここは非常に急なものになっています。この部分を改造なさる計画はあるのでしょうか。
また、エレベーターで地上に出てから、上田辺3号線に至る道も一定の勾配があります。この部分についても改造なさる計画があるのでしょうか。
また、地下道の美装化、これについても計画に入っているのでしょうか。
さらに、2-4ページの№2の答えに、アクセス性を向上させる方策と記されていますけれども、結局、西口旧改札を入ってからのバリアフリー化は困難と考えられることから、中央改札に回らなければなりません。ここに言うアクセス性の向上とは、具体的にどのようなことを検討なさっているのでしょうか。特に、障がいのある方、車いす、視覚障がい、聴覚障がいの方について、どのような配慮を検討なさっているのでしょうか。ご答弁ください。
また、今回の
ホーム拡充の基本中の基本と私は考えておりますけれども、新西口改札の有人化の見通しと、これについて高槻市がどういう要求をなさっているのかについてもお伺いしたいと思います。
また、ホーム防護柵ですけれども、これについては東京の、JR東日本の山手線は全駅設置目標を2年早めて実施されるということがある新聞に最近載っておりました。そこで、私は先日、横浜の議員研修に参加をしたのですけれども、そのときに山手線を3分の2周して、運転手の対応などを少し見せていただいてまいりました。新しく新設をされたという高田馬場駅も視察をしてまいりました。そこでわかったことですが、防護柵がないと運転手は危険を知らせる警報を鳴らさざるを得ません。これは安全問題ばかりではない。始発から終電までの周辺の騒音問題でもあることがわかってきたわけです。特に
JR高槻駅はビルの谷間にありますから深刻だと思います。可動式防護柵設置の
進捗状況についてもお伺いしたいと思います。
○(
齋木都市づくり推進課主査)
和田委員の5点のご質問ですが、1点目の新西口改札に設置されるスロープ等につきましては、
JR西日本とされては、平成25年度に改定された公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドラインに基づき設計を進められていると伺っております。
3点目の新しいホームへのアクセス性の向上方策につきましては、屋根の設置、新西口改札への動線短縮化のための階段設置を検討しております。また、障がいのある方への配慮としては、視覚障がい者誘導用ブロックやエレベーターなどへの音声案内装置の設置を検討しております。
4点目の新西口改札の有人化に関するご質問につきましては、
JR西日本とされては、新西口改札に人を配置するのは困難であり、既存西口改札も含めた有人での対応を検討されていると伺っております。
5点目のホーム柵に関するご質問につきましては、
JR西日本とされては、昨年12月より桜島駅にて
昇降式ホーム柵の試行運用を開始されており、課題や問題点の収集整理を行っていると伺っております。
以上でございます。
○(
松永道路課課長代理) 最後に、2点目のJR西口改札前のスロープについては、
JR西日本の管理施設となっており、地下道の検討とあわせて協議する考えです。
上田辺町3号線の勾配については、バリアフリーガイドラインの基準値を満足しているため、現状勾配で再整備する予定です。また、地下道の美装化については、引き続き、検討してまいります。
以上です。
○(
和田委員) 平成25年度に改定をされました公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドラインでも、保障されない方がいらっしゃることから質問をさせていただきました。
日本という国は、最低基準やガイドラインというものがありますけれども、これは最高基準になりがちです。十分余裕を持った施設になるように、高槻市として今後ともご努力をお願いしたいと思います。それが、先ほど、あなた方が
JR高槻駅
北側駅前広場整備でご答弁なさった、本市の玄関口としてふさわしい安全で良好な歩行空間の確保ということであることを承知しておいていただきたいと思います。
2番目の質問でありますスロープについても、バリアフリーガイドラインを満たしているということで検討もしないということではなくして、通路が実際に変わるわけですから、障がいのある方の団体などの意見もよくお聞きになって実施していただきたいということも要望させていただきたいと思います。また、地下道の美装化についても、ぜひ行っていただきたいと思います。
3番目のアクセス性の向上の問題についてですけれども、車いすの方にとっては、確かに片道新快速を利用なさる方にとっては便利になるという面もありますけれども、それ以外の方は現状のままで厳しいものであると。
JR高槻駅の西口問題はさらなる課題として残るということだけは指摘しておきたいと思います。
4番目の改札の有人化の問題ですけれども、1人で3つの離れた改札を担当することは実質上私は困難であると思います。例えば阪急茨木市駅ですと、大阪寄りの改札は無人化されていますけれども、同じコンコースにこの改札はありますので、十分対応は可能になっています。この新しい西口改札にもJR退職者などを雇用なさって、高齢者雇用の活用の場としても、ぜひ有人化を実現していただいて、優しいまちの優しい駅にしていただくことを、これも要望しておきたいと思います。
5番目の可動柵については、JR側は、私の推測ですけれども、1日の乗客数が何人以上、ホームの幅員が何メートル以下、障がいのある方の利用状況がどうかというような自社のガイドラインをつくってくると思います。そう考えてまいりますと、高槻駅の新ホームは新快速の利用者だけの利用になりますので設置が厳しくなってくるということも考えられます。しかし、他の路線と違って、優等列車やコンテナ貨物が頻繁に通過するという特殊事情があります。摂津鳥飼の大阪貨物ターミナル駅、旧梅田貨物駅の2分の1の機能を持たせると言われる岸辺駅近くの吹田貨物ターミナル駅、これが本格稼働すれば、なおさら貨物等の列車はふえるはずです。ぜひこの点を強くJR側に訴えて、ホームの可動柵について実現を図っていただきたいと思います。
以上です。
○(岡井委員) 私のほうから、
西口周辺都市基盤整備につきまして、確認の質問を3点ほどさせていただきたいと思います。
まず、資料中2-5に上田辺町3号線の一部を歩行者専用道路として整備案が示されておりますが、この上田辺町3号線の歩行者専用道路として整備されるというところにおいては、実際に自転車やバイクなど現実に通行されている方につきましては、例えばバイクなどはエンジンを切って通行したりするということは実際には可能なのかどうか、まず確認したいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
○(小笠原道路課長) 上田辺町3号線の件でございますが、自転車やバイクの通行方法につきましては、自転車はおりて手で押していただく。バイクにつきましては、エンジンを切ってバイクからおりて押していただいた状態では通行可能と考えてございます。
○(岡井委員) ありがとうございます。
ほかの歩行者専用道路でもそのように通行しているわけですが、まず、この1点を歩行者自身が安心して通行するという視点から少しお聞きしたんですが、引き続いて2点目の確認なんですが、上田辺町3号線の整備工事を平成27年、2015年度に予定されているんですが、いつの時点から今ご通行中の自動車は通行できなくなるのか。また、歩行者や自動車は工事期間中、既に工事車両の通用口等はお決めになっているんですが、このときに通行は可能なのか。また、この道路は多くの市民の方が利用されているんですが、車両の進入禁止であるとか、自転車、バイクの通行方法の変更の周知を十分にしていただかないといけないというふうには考えておるんですが、どのように市としては考えておられるのか。お答えいただきたいと思います。
○(小笠原道路課長) 上田辺町3号線の工事についてでございますが、工事の着手は今後、安全確保の観点を踏まえて、交通管理者と協議をしながら、また、地元自治会とも協議をし、交通規制変更の周知に徹底したいと思います。また、一方通行の規制につきましては、自転車の通行は規制外と、これから交通管理者と協議をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○(岡井委員) 一方通行の件を言っていただきましてありがとうございます。社会実験で、西行き一方通行をされるということでしたので、そのことを視野に入れた自転車のことをしたいなというふうに思っていたんですが、市としては、今後、自転車の環境整備等も含めて検討されていくということなので、そこは非常に期待しているところなんですが、やはり私は市が安全性向上のための改良ということを整備案で強く書かれているのは、何よりもやはり一番道路を利用している歩行者、ある意味、弱い歩行者にとって、どれだけ安全性が向上していくのかということが非常に重要だなというふうに感じているわけです。
今、実際のところ、先ほどのご説明にもありましたとおり、1日770台ぐらいの自動車が上田辺町3号線を通っておられるというご報告があったわけですが、実際のところ、自転車の通行に対して、非常に危機感を感じておられる歩行者の方も多く聞くことがございますので、やはり歩行者にとって、どれほど安全性を担保できるかということを基本に整備を進めていってほしいなということが、今回の
JR高槻駅のホーム拡張に際しましての整備ではございますが、せっかく安心・安全な道づくりを高槻市はモットーに実施されているのであれば、そういったところを重々、重ねてですが、よろしくお願いしたいなと思います。
質問は以上です。
○(宮本委員) 私からは
鉄道施設整備についてお聞きしたいと思います。資料2-1で、14年度、15年度で総合的な交通戦略をつくるとされています。これまでこの委員会で都市・地域交通戦略推進事業の補助採択の要件として、この総合交通戦略の策定が必要と、そういった資料が出ておりました。ただ、この資料には漠然としたことしか書いていないんです。総合的な戦略としていますが、どのような目的でこの戦略を立てようとされているのか、お聞きします。
私は、市域全体を見渡して、高齢者や障がい者を初め、市民の皆さんが安全に移動できること。例えば市バス路線など、公営交通の充実ですとか、安全に移動できる道、また、自転車の安全などが重要と思いますが、いかがお考えでしょうか。お聞きします。
○(長谷川都市づくり推進課長) 総合交通戦略策定の目的についてのご質問でございますが、この総合交通戦略は、今後の人口減少や少子高齢化を踏まえ、将来を見据えた魅力ある都市づくりを進めるため、市域における安全で円滑な交通の確保と、
まちづくりと一体となった総合交通体系の確立を目的として策定するものでございます。
また、その中では、道路、市営バス、交通安全、自転車などは重要なテーマとして検討することになろうかと考えております。
以上でございます。
○(宮本委員) 市域全体を対象とした戦略かと思います。私はそうなると、さまざまな分野の人々の意見を聞く必要があると思います。戦略の議論はどのようなメンバーでされるんでしょうか。市内部だけではなく、住民の皆さんや専門家などを交えて協議会をつくって議論する必要もあると思いますが、いかがでしょうか。
また、住民の皆さんにアンケートなども行って、皆さんの声を十分反映させることが必要かと思いますが、いかがお考えでしょうか。お聞きします。
○(長谷川都市づくり推進課長) 総合交通戦略策定のメンバーや市民意見の反映に関するご質問ですが、この総合交通戦略の策定に当たりましては、幅広い意見聴取、調整を行う必要がございますので、学識経験者や交通事業者、市民などで構成され、附属機関として位置づけられる協議会を設置する考えです。
また、市民意見の反映につきましては、アンケート調査なども活用しながら、基本的な方針や方向性を検討する考えでございます。
以上でございます。
○(宮本委員) ぜひお願いしたいと思うんです。総合的な交通政策は、市民の皆さんが安全に移動できる権利、人権の保障と市民が長く住み続けられる高槻市の
まちづくりにもつながっていくと思いますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。
以上です。
○(
吉田忠則委員長) 質疑は尽きたようです。
次に、阪急高槻市駅南地区の
まちづくりについてを議題とします。
理事者側の説明を求めます。
○(
梅本都市創造部長) それでは、案件3、阪急高槻市駅南地区の
まちづくりについて、前方の
スクリーンを用いてご説明いたします。本日は、目次に示します3項目についてご報告させていただきます。
それでは、項目1、
まちづくりの取組方針からご説明いたします。まず、地区の課題として、駅前としての都市機能の不足のほか、狭い道路が多く、歩車道分離といった課題がございます。
そのため、主な取り組み経過にある対応を図ってまいりましたが、現在の状況といたしましては、組合施行による市街地再開発事業が困難なこと。また、再開発構想の長期化により市街地更新が停滞し、地元での
まちづくり機運が低下していると考えているところでございます。
これらを踏まえた今後の
まちづくりに向けた取り組み方針は、南の玄関口として、安全・安心、にぎわいと魅力、交通結節点機能など、地域特性を生かした
まちづくりが重要と考え、方針1として、安全・安心な「みちづくり」、方針2として、個性を生かした「にぎわいづくり」を位置づけております。
具体には、方針1では、バリアフリー基本構想に位置づけられた「人にやさしい経路」の推進及び中心市街地にふさわしい道づくり。方針2では、交通結節点機能の向上に向けた取り組み及び集客
まちづくりプロジェクトの取り組みを位置づけております。
これらにより、身近な課題を解消しながら、地元
まちづくり機運の醸成を図ってまいりたいと考えております。
次に、項目2の取組状況ですが、方針1、安全・安心な「みちづくり」のうち、1つ目のバリアフリー基本構想に位置づけられた「人にやさしい経路」の推進についてご説明いたします。
高槻市バリアフリー基本構想では、市道城北町208号線ほかのバリアフリー化を位置づけております。現在の状況として、幅員が7メーター程度のため、歩行者、自転車、タクシー等の混在による回遊性、安全性が低下していることから、市民ニーズとして、交通安全性や回遊性の向上、点字ブロックの設置、さらには一方通行化により、駅前のふくそうを改善することが挙げられます。また、公安委員会と協議したところ、点字ブロックの設置に当たっては、歩行者と車の分離が必要であるとの見解でございました。
このようなことから、本市としては、駅利用者を初め、誰もが安全、快適に通行できるよう、現道路幅員内で歩道を設置すること。また、交通のふくそうを改善するため、南行き一方通行化を実施するという整備方針のもと、取り組みを進めているところでございます。
本年度は道路構造のあり方を検討するため、実施設計に着手し、一方通行化に向けては公安委員会や地元協議を進めており、現在、図面に示す標準断面図での調整を行っているところです。
続いて、2つ目として、中心市街地にふさわしい道づくりの取り組みについて、ご説明いたします。
初めに、道路不正使用等の防止キャンペーンとして、8月に地元商業組合や高槻警察と共同で道路上に置かれた看板や商品等のはみ出し防止などについて啓発及び指導を実施いたしました。また、屋外広告物に係るキャンペーンとして、9月に業界団体と共同で啓発チラシ等を活用した法令遵守の啓発活動を実施いたしました。さらに、府道の移管協議につきましては、市にとって府道高槻市停車場線の移管が望ましいものとなるよう、大阪府と平成24年7月以降、協議調整を行っており、平成25年2月に市としての要望項目を大阪府へ提出いたしました。現在、府では、要望項目について調整されているとのことでございます。
次に、方針2、個性を生かした「にぎわいづくり」として、交通結節点機能の向上に向けた取り組みをご説明いたします。
現在、関係者でバス案内情報システム研究会を設置し、阪急高槻市駅や
JR高槻駅へのバス出発時刻案内板の設置について検討を開始しております。この研究会は、鉄道事業者やバス事業者、本市で構成するもので、対象とする利用者、提供情報やデザイン、設置位置などの検討を行っており、平成26年度内を目標に、本市交通部がこのシステム設置に向けて取り組む予定です。
最後に、項目3の今後の取組についてご説明いたします。
まず、方針1の安全・安心な「みちづくり」では、バリアフリー基本構想に位置づけられた「人にやさしい経路」の推進に向け、城北町208号線ほかのバリアフリー化に向けた整備を進めるなど、各種取り組みを進めてまいります。
また、方針2の個性を生かした「にぎわいづくり」では、バス出発時刻案内情報板の設置に向けた取り組みなどを進めてまいります。これらの取り組みを通じ、関係者が連携して身近な課題を解決することで、地元
まちづくり機運の醸成を図り、当地区にふさわしい
まちづくりに向けた取り組みへとつなげてまいりたいと考えております。
以上で、案件3の説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
○(
吉田忠則委員長) 説明は終わりました。
それでは、ただいまから質疑に入ります。
○(
平井委員) 安心・安全な「みちづくり」についてお尋ねをいたします。阪急高槻市駅の南側につきましては、ご承知のとおり、歩行者や自転車、タクシーが混在する状況であり、加えて大型バスが国道から駅に向かって往来しています。歩行者の安全確保を考えますと、一方通行化や歩車道を分離して歩道を設置することが必要であると考えますが、これまでの経緯についてお聞かせください。また、他の路線に先駆けて、城北町208号線の歩道化を実施する理由につきましてもお答えください。
○(福原道路課副主幹) 本事業は平成23年9月に改定した高槻市バリアフリー基本構想を具体化して、平成25年3月に策定した道路特定事業計画に基づき、実施する事業でございます。城北町208号線は、阪急高槻市駅からゆう・あいセンターへの利用が多い路線であり、先ほどの基本構想で「人にやさしい経路」として位置づけている路線でございます。また、障がい者団体から強い要望をいただいていることや、高槻小学校への通学路ともなっていることから、早期に整備するものでございます。
以上でございます。
○(
平井委員) 城北町208号線ですが、近隣には飲食店や多数の店舗があります。昼間に営業されているところもあれば、朝方まで営業されている飲食店もあります。工事着手に当たり、どのように進められるのでしょうか。お答えください。
○(福原道路課副主幹) 城北町208号線の歩道整備については、これまでに周辺自治会や商店街組合に対し、計画説明を行い、ご理解をいただいております。工事着手に際しても、自治会や沿道店舗等への説明を十分に行い、進めてまいります。
以上でございます。
○(
平井委員) ありがとうございました。
阪急高槻市駅の南側は、ここ近年で飲食店の数がふえ、他市からも多数の方が訪れています。そういった状況の中で工事を行うわけですから、工事期間中の事故防止には細心の注意を払うとともに、近隣店舗や関係団体等には十分注意をしていただき、円滑に工事を進めていただきますよう、要望いたします。
以上でございます。
○(
和田委員) 本地区については、いろいろ課題はあるものの、にぎわいづくりはさておきまして、問題は道づくりで、多くの課題がある中で、まず「人にやさしい路線」から整備を始められるということについては歓迎したいと思います。ただ、ここに掲げられている事柄のほかに、前にも指摘させていただきましたし、その後、今のパワーポイントで指導もなさったようですけれども、ページ3-2の図の2にある城北町208号線以南の自動販売機等を購入する人の幅を考えない、境界いっぱいの自動販売機の設置の問題。それから、曲がり角のくい打ちでありますとか、あるいは道路と私有地の境界線の地べたの段差の安全問題。それから、国道に沿って生命保険会社がありますけれども、その前の斜めの溝ぶたですとか汚水ますの問題。それから、その前のエステサロンの看板の道路へのはみ出し設置とか、障がいのある方の団体とも事前によく話し合って実行してほしいというふうに考えますけれども、指摘した箇所について、今後どのような対策をお取りになっていくのか。お聞かせいただきたいと思います。
また、これは本委員会と直接関係はありませんけれども、関連事項として、国道171号を渡ってから南は対象外だから別の仕事というのではなくして、3―4ページの一番下の
まちづくりに向けた取り組みの3番目、城跡公園等文化ゾーンの整備を契機とした取り組みにもあるとおり、市民会館や現代劇場、城跡公園、ゆう・あいセンター、城跡歴史館の整備、これについていろいろな補修、これも前回指摘させていただきましたけれども、点字ブロックの補修などもぜひお願いをしておきたいと思います。
また、バスの案内板の設置ですけれども、私自身はその必要性をさらに検討していただいたほうがいいのではないかと思います。しかし、設置をなさるということであれば、そのバスが発車しているのか、まだ遅延して乗れるのかの表示と案内。それから、現在、高槻駅北で放送されておりますような遅延状況の案内に加えまして、何分ぐらいのおくれなのか。そういった表示もなされる、営業所からそういうことができるような機能、これも乗客サービスとしてぜひ必要と考えますけれども、今回はそのイメージが掲載されているだけです。これらの改良は今からでもできるのでしょうか。
さらに、私は阪急南地区のにぎわいづくりの基本は、適切な場所に屋根、雨よけを設置すること。それから、JR北に集まる学生さん、市民をどれだけ阪急南のほうにも誘導していくのかという問題。それから、先ほどの3―4ページの文化ゾーンとのつなぎの工夫。さらには、安満遺跡公園とのつなぎの工夫にもあると思います。これについても、ぜひ検討を進めていただきたいと思うのですけれども、高槻市としては今後どのような検討をなさっていくのでしょうか。
最近、阪急高槻市駅南のご自分のビルに貸し室をオープンなさった方がいらっしゃいます。街角のアトラクションということに頼るのではなくして、学生も市民も集えるようなクロスパルのような機能を持ったスペースの確保を自分としては目指したのだということを言っておられました。
こういうことも踏まえて整備をしていただきたいと思うのですけれども、人に優しい道ということと、バス案内板の件、にぎわいづくりの現時点での大まかな方針についてご答弁いただきたいと思います。
○(
松永道路課課長代理) まず、1点目の城北町208号線につきましては、障がい者団体より早期の整備を要望され、現在、整備に向けて取り組んでおります。以南の道路については協議してまいりますので、よろしくお願いします。
○(橘田企画運輸課副主幹) 2点目のバス出発時刻案内板については、現在、その使用を検討しておりますが、阪急高槻市駅などで大幅なおくれが生じることはそれほど多くないと考えております。
また、災害等による大幅な遅延に対しては、テロップ文字でこれを案内する機能を想定しています。
以上でございます。
○(戸田都市づくり推進課主査) 3点目についてお答えいたします。
今後の検討につきましては、安全・安心な「みちづくり」、個性を生かした「にぎわいづくり」の2つの方針をもとに、城北町208号線のバリアフリー化など、まずは身近な課題解決に取り組んでまいります。
以上でございます。
○(
和田委員) 関連事項になりますけれども、「人にやさしい経路」の国道171号以南の道についても、優しい
まちづくりの一環として、ぜひ同時並行的に取り組んでいただきたいというぐあいに思います。
さて、バスの案内板の設置についてのご答弁ですけれども、私はこの阪急高槻市駅、あるいは
JR高槻駅南を通勤経路として利用しておりました。バスは、阪急高槻市駅が始発駅であるとは限りません。
JR高槻駅南発もたくさんありますし、特に
府道伏見柳谷高槻線経由で阪急高槻市駅に入ってくるバスは、交通渋滞で相当おくれます。また、国道170号や府道16号の市役所前の交差点の停滞に巻き込まれて、いわゆる折り返しバスですね。私は富田団地行きを利用するのですけれども、下田辺団地から来たバスが
JR高槻に来て、そこで休憩をなさって車庫のある富田団地のほうに行かれるという経路を通られることが多いのですけれども、この休憩時間を見ておられても、さらにおくれるという場合があります。高槻市の道路事情から考えて、今、直ちにこれが必要なのかどうか。掲示内容の適切性も含めて、交通管理者とよく話し合っていただいて、また、26年度の予算案に載っているということですので、私も福祉企業委員会でも論議させていただきたいと思いますけれども、利用者にとって本当のサービスにつながるようにしていただきたいということを要望しておきたいと思います。
また、阪急高槻市駅南の開発も、地元の方が商売をなさっていてこそ、先ほど申し上げたような工夫をなさる方が出てまいりますし、多くの方が残られていてこそ、郷土高槻を愛したよい
まちづくりができるんだと思います。大きな資本ですとか他市の資本、全国チェーン店が入ってきてからでは遅いと思います。このことを十分に考えていただいて、一刻も早く対応が求められているということを指摘しておきたいと思います。
以上です。
○(岡井委員) 私のほうから、3-3で書かれてあります屋外広告物に係るキャンペーンにつきまして、先ほど9月10日に行われたというご説明があったと思いますが、その効果と課題についてお聞かせいただきたいと思います。
○(佐竹都市づくり推進課主査) 屋外広告物に係るキャンペーンに関するご質問についてお答えいたします。
屋外広告物については、条例の規定により、表示掲出には事前に本市の許可が必要であり、また、設置後は危害防止のための適正な管理を行わなければなりません。そのため、屋外広告物に係る法令周知と安全点検の促進を目的として、中心市街地の商店街の各店舗を個別に訪問し、市職員みずからがチラシを活用しながらご説明したものです。これにより、各店舗におかれては、屋外広告物の法令や安全管理の重要性について、改めて認識していただくことができたものと考えております。
また、今後の課題としましては、引き続き、このような屋外広告物に係る各種の啓発を継続することが重要であると考えております。
以上でございます。
○(岡井委員) ありがとうございます。今のご説明から指導されたら例えば大きな看板等でも引っ込めていただけるとか、そういったことをお聞きしていたのですけれども、やはり今後、例えば府道高槻市停車場線なんかは、それこそ大きな看板が出ていたり、お店の前にたくさんの自転車がとまっていたり、その道をまたバスや自動車が行き交うとこら辺でいうと、本当に今、大きな事故が起こってはいませんが、起こってからではやはり遅いなというふうに感じますので、市としては、かなりの努力をしていただいているものの、モグラたたきの状況というのはあるのかなというふうに思います。
しかしながら、お答えにもあったように、啓発を継続していただくことが重要だということですので、粘り強くしていただくということ以外に今はないのかなというふうに思いますが、できましたら、事故が本当に起こらないような取り組みというのが、ご商売をされている方もそうですし、やはり先ほど来いろいろあります安全・安心な道づくりをしている市としても、引き続き、ご努力願いたいなというふうに思っております。
また、バスの案内情報システムの件なんですが、この研究会につきまして、これまでの研究内容と今後の日程についてお聞きしたいというふうに思います。
○(
齋木都市づくり推進課主査) バス案内情報システム研究会に関するご質問につきまして、関係各部と調整の上、答弁いたします。
本研究会は、阪急高槻市駅や
JR高槻駅におけるバスの出発時刻を案内するシステムに関して、利用者にとってよりよいものとなるよう、阪急電鉄、
JR西日本、京阪バス、市交通部及び都市創造部が合同で研究を行っているものでございます。
これまで2回の研究会を開催しており、統計データも踏まえた主たる利用者の想定、文字のサイズや色彩などの細目を含む案内モニターへの掲載情報、設置箇所などにつきまして協議調整を行っております。
引き続き、本年度中に具体的な設置箇所、そして、施行条件などについて、阪急、JRそれぞれと協議を行い、来年度にはシステムを構築した上で、案内モニターを設置し、運用を開始していく予定としております。
以上でございます。
○(岡井委員) ありがとうございます。これは市民の利便性を図るということで研究もされて、設置されていくわけです。
私はやはり、こういったものが例えば鉄道から連続で利用される方にとって利用しやすいとこら辺においては歓迎したいなというふうに思いますが、といいますのも、やはりバスを利用するときに、例えば鉄道からおりてきて、日ごろ使いなれている方には全く問題はないと思うのですけれども、たまにとか本市に初めて来られてバスを乗り継いでいくといった場合に、まずはバス停の乗り場を確認して、そこに行って時間を確認するというふうなことをされているというふうに思いますので、そういう意味では、本来、目的の場所にバスを使っていくといったときに効果を生じるような取り組みではないかなというふうに思いますので、今後とも十分運用を開始していくにおきましては、いろんな条件とかまだまだ研究内容を協議していただかないといけないというふうに思いますが、進めていっていただきたいなというふうに思います。
以上です。
○(奥田委員) 私のほうからは1点、要望をさせていただきたいと思っております。
1つは、この地域、なかなか進まない地域で、ご努力はしていただいているのはよくわかっております。けれども、一つ心配なのは、この地域は夜の顔と朝の顔が全く違うという地域でもございます。特にこの地域では若い方々のさまざまな点で危ない地域だと思っておりますので、ぜひ夜は警察とも連携強化をお願いしたいということと、朝は特に飲食店関係が多いですので、ごみの放置がとても衛生的と言えない状況にあります。
それも踏まえまして、ぜひ地元とも協議の上で、きちっとした衛生的な
まちづくりにもお努めいただきたいと思います。特に通学路になっているところもございますので、よろしくお願いします。
以上です。
○(
吉田忠則委員長) 質疑は尽きたようです。
次に、富田駅周辺地区の
まちづくりについてを議題とします。
理事者側の説明を求めます。
○(
梅本都市創造部長) それでは、引き続きまして、案件4、富田駅周辺地区の
まちづくりについて、前方の
スクリーンを用いてご説明いたします。
本日は目次に示します3項目についてご報告させていただきます。初めに、項目1の
まちづくりの取組方針についてですが、本市では、平成21年4月に策定した富田地区交通
まちづくり基本構想における3つの基本方針に基づき、地域の方々とともに
まちづくりの取り組みを推進しております。
基本方針1、誰もが安全快適に歩ける道づくりでは、都市計画道路、富田芝生線の整備など、基本方針2、駅周辺のにぎわいと活力ある
まちづくりでは、富田芝生線沿道の
まちづくりなど、基本方針3、歴史資源を生かした
まちづくりでは、歴史的な町並みの継承に向けた取り組みを進めております。
次に、項目2の本年度の取り組みについてご説明いたします。基本方針1、誰もが安全快適に歩ける道づくりとして、1つ目には、富田芝生線の整備を推進しております。整備概要ですが、清蓮寺から阪急富田東踏切までの延長335mにおいて道路幅員を18mで計画しております。整備スケジュールは、平成23年度の事業認可の取得の後、用地取得を行いながら、本年度は実施設計に取り組んでおり、来年度に繰り越しとなりますが、引き続き、地元と協議を行いながら、平成27年度の整備を予定いたしております。
道路整備に係る地元協議として、主な経過ですが、まず、平成25年4月に富田3丁目地区
まちづくり協議会が、市に対して、富田にふさわしい道路に関する提言書を提出され、また、昨年4月から市が事業協力者に対し、道路事業に係る説明会を開催しております。昨年12月13日には、市が
まちづくり協議会から提出された、富田にふさわしい道路に関する提言書に対する本市の考え方について回答を行っております。
主な提言に対する市の考え方について申し上げますと、良好な景観形成を図る無電柱化については、
道路整備に当たって、
まちづくり協議会の提言を踏まえ、無電柱化に取り組む計画ではありますが、良好な景観形成のため、
まちづくり協議会で取り組まれている「まちなみのルールづくり」と一体となって行われるべきと回答しております。
地区特性に応じた幅員構成では、駅へのアクセス道となる交通量の多い路線であることを踏まえ、十分な歩道幅員や自転車通行空間を確保するとともに、植栽などのための路上施設帯を確保するとしています。なお、左右非対称の提言を受けていますが、歩道部、車道部などの必要幅を組み合わせると左右対象の幅員構成となります。
富田を特徴づける街路樹では、樹種について、
まちづくり協議会の「まちなみのルールづくり」の方針や沿道の方々の意見、管理面を十分に考慮した上、検討していくことと回答しております。なお、詳細は参考資料として添付しております。ニュースレター8号にございますので、よろしくお願いします。
続いて、用地取得の状況といたしましては、昨年度末時点で13.8%ですが、今後の計画としては、今年度末で約26%、来年度は約70%、平成27年度には全ての用地を取得できるよう、鋭意取り組んでまいります。
次に、基本方針1の2つ目としては、自転車マナーアップキャンペーンを行っており、これは昨年11月に地元商業者、大阪府とともに、JR摂津富田駅と阪急富田駅間において、啓発チラシ等の配布を通じて、自転車のマナーアップ向上を啓発したものです。
基本方針2、駅周辺のにぎわいと活力ある
まちづくりの1つ目として、富田芝生線沿道の
まちづくりについてご説明いたします。
これは、富田地区交通
まちづくり基本構想に基づき、
まちづくり協議会が取り組む良好な景観とにぎわいのある町並み再生を本市が支援しているものです。
まちづくり協議会の活動方針とされては、「
まちづくり」「まちなみのルールづくり」「魅力あるみちづくり」の3つを掲げており、このうち「魅力あるみちづくり」では、先ほどご説明した富田にふさわしい道路に関する提言書を取りまとめ、本市と協議されています。
また、「まちなみのルールづくり」では、生活再建を契機に、よりにぎわいのある町並みを形成するため、富田らしい町並みについて関係者で共有し、ルール化を目指されているものです。このルール化の必要性ですが、みんなで協力して
まちづくりに取り組むことによって、にぎわいのある商店街となること。また、地域住民にとっては、まちへの愛着が向上し、まちへの誇りを持って商売や生活ができると整理されています。また、ルールづくりの手順として、
まちづくりビジョンの共有を初めとして、順次取り決めをされる予定です。
想定されるルールとしては、建物用途や高さの制限など、建物にかかわる内容のほか、日々の清掃活動やごみ出しのマナー化など、地域の方々が生活する上での自主的なルールを考えられています。
次の
まちづくりについては、富田らしいにぎわいと趣のある新たなまちの具体化に向けた取り組みを行われているものであり、協議会での個別ヒアリング調査や意見交換会などの意見を踏まえ、地域が目指すべき方向性を2案に整理されております。
案1の区域協働による新たににぎわいを形成では、新たなにぎわい形成とともに、これを維持していくために、核となるテナントを誘致しようとするものであり、この課題としては、複数の権利者や各テナントとの合意形成に時間がかかり、生活再建が長期化することとされています。
案2の個別建てかえによるまちの魅力向上については、個別に建てかえを進めることで、速やかな生活再建を目指すものであり、その課題は、関係者が一体となって富田にふさわしい町並みについて考えることが必要とされています。
この2案をもとに、まずは事業協力者の意見を集約されたところ、その結果として、事業協力者の方々は、速やかな生活再建を求められており、これを踏まえ、案2が望ましい方向と整理されつつある状況となっております。
次に、基本方針2の2つ目となる阪急富田駅における絵画掲出についてご説明いたします。
これは、赤大路小学校と富田小学校の4年生が、社会参画力の育成を目的とした「いまとみらい科」の授業において、「まちの元気アップにつながる絵画」を作成し、阪急電鉄の協力支援を得て、富田駅北側壁面に掲出するという取り組みでございます。
昨年9月より、両小学校、阪急電鉄、市で協議を開始し、絵画内容についての意見交換やプレゼンを経た上で絵画を作成し、3月4日の掲出を予定いたしております。
基本方針3、歴史資源を生かした
まちづくりとして、歴史的な町並みの継承に向けた取り組みについてご説明いたします。
これは、富田地区交通
まちづくり研究会、歴史文化専門部会が「富田地区まちなみ作法集」の作成及び周知・啓発を通じて行う、趣ある建物や歴史的な町並みの継承に向けた活動を本市が支援しているものです。
本年度は灯露祭りでの地域資源のPRや、富田文化祭でのスライド上映、継続的な「まちなみ作法集」の周知啓発に対する活動の支援を行ってまいりました。また、この周知啓発活動がきっかけとなり、富田らしい色合いで建てかえが行われた事例が報告されております。
最後に、項目3の今後の取組についてご説明いたします。引き続き、
まちづくりの基本構想に沿った具体的な取り組みを促進するため、平成26年度基本方針1、誰もが安全快適に歩ける道づくりとして、富田芝生線の整備など、基本方針2、駅周辺のにぎわいと活力ある
まちづくりとして、富田芝生線の供用を見据えたにぎわいづくりと良好な景観形成に向けた取り組みの支援を、基本方針3、歴史資源を生かした
まちづくりとして、富田らしい町並みの保全意識向上に向け、「まちなみ作法集」の活用等による周知・啓発活動の支援をそれぞれ行ってまいります。
これらの取り組みにより、富田地区の特性を生かしたにぎわいと趣のある都市拠点の形成を目指してまいります。
以上で、案件4の説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
○(
吉田忠則委員長) 説明は終わりました。
それでは、ただいまから質疑に入ります。
○(田村委員) 私のほうからは、富田駅周辺地区の
まちづくりについて、まず3点、お伺いをいたします。
富田芝生線の整備スケジュールを見ますと、平成25年度、26年度で実施設計とあります。この25年度の経過と26年度に行う地元協議の内容について、詳細をお聞かせください。
2点目に、27年度に道路工事とありますが、この工事は27年度、単年度で完了する予定なのかをお聞かせください。
3点目に、こちらのほうは沿道
まちづくりのほうなんですが、
まちづくり協議会が非常に積極的に取り組まれているのはすばらしいことだと思います。この2つの案をもとに、事業協力者の意見を集約していかれるということです。本市としては、この
まちづくりの時期と道路工事完了時期との関係をどのようにお考えなのかをお聞かせください。
○(小笠原道路課長) 富田芝生線の1点目について、お答えいたします。
富田芝生線につきましては、高槻市富田3丁目
まちづくり協議会より、道路に関する提言書が提出され、本市の考え方につきまして回答いたしましたところでございます。
さらに、無電柱化計画や街路樹等の実現可能な内容につきまして、交通管理者との協議も踏まえ、地元
まちづくり協議会等と引き続き、協議をしてまいりたいと考えております。また、工事につきましては、これまで以上に地権者の皆様の用地買収のご協力を得て、平成27年度に施工していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○(長谷川都市づくり推進課長) 3点目の富田芝生線の沿道
まちづくりに関するご質問について、お答えいたします。
現在、協議会とされては、
まちづくりに係る2つの案を整理され、それぞれをもとに、まずは事業協力者の方々より、生活再建に向けた意見を集約し、それをもとに鋭意検討されているところでございます。
本市では、道づくりと
まちづくりが一体的に進むことが、よりより市街地整備につながると認識しておりますが、地権者の方々を取り巻く状況や考え方がそれぞれ異なるため、これを実現することの難易度は高いと考えております。そのため、道路事業の
進捗状況や
まちづくりの
取り組み状況について、関係各課が適切に情報共有を図りながら、道づくりと
まちづくりが一体となった町並みの再生に努めているところでございます。
以上です。
○(田村委員) 富田芝生線の整備については、具体の地元協議に取り組まれて、26年度も引き続き行われていくということです。ただ、用地取得、用地買収の協力を得られてこそでありますので、そこでお伺いしたいと思います。
駅周辺のにぎわいと活力のある
まちづくりという点では、そこにいらっしゃる商店が重要な位置づけとなると考えます。対象地区に既存商店は何店舗あるのでしょうか。また、協議会の方向性としては、案2が望ましいと整理しつつある状況ということです。課題として、関係者が一体となって富田にふさわしい町並みについて考えることが必要とあります。具体的にどのような課題があるのか、お聞かせをいただきたいと思います。また、本市はこれについて、どのような支援をしていくとお考えなのかもお聞かせください。
○(長谷川都市づくり推進課長) 2点のご質問についてお答えいたします。
まず、1点目の
まちづくり協議会の対象区域内にある商店の数でございますが、全部で16軒でございます。
次に、2点目の
まちづくりに関する課題でございますが、案2の個別建てかえによるまちの魅力向上は道路事業における用地買収の進捗に応じて進められることになります。そのため、事業協力者の方々が統一感のある富田らしい町並みに向けて、
まちづくりビジョンや町並みのコンセプトを十分に共有されることが課題であると認識しております。そのため、本市としては、引き続き、協議会が取り組む良好な景観とにぎわいのある町並み再生をコーディネートすることで、地域が主体となった
まちづくりを支援してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○(田村委員) 先ほどのご答弁で、道づくりと
まちづくりが一体的に進むことがよりよいとお答えをいただいております。ただ、実現は難しいというふうに受けました。この富田の交通
まちづくりの基本構想にもありますように、安全快適に歩ける、そして、にぎわいと活力がある。そして、歴史資源を生かした
まちづくりということを基本にされているわけですけれども、やはり
まちづくりはこの富田地区全体を考えたとき、この富田芝生線の道路の拡幅ということは全体を考えて、既存商店の方の活力が非常に重要になってくると思います。この道づくりを通して、このまちが活性化するということは、民間の商店の方が、これを機にさらに活性化したいと思っていらっしゃるのは間違いないと思うんですけれども、この道路、道づくりのことが先行して、
まちづくりがおくれていくということになりますと、生活再建が最初からおくれることが予測される案1というのは避けられているようですけれども、やはり生活再建がおくれると、長年重ねてこられた、積み上げてこられた商店の方の努力というものが崩れてしまうことになってしまいます。非常に重要な民間資源というふうに私は考えておりますので、この事業者の方のご意見、この協議会を通して上がってくるとは思いますが、そういった高槻市における、特に富田地区における資源という考え方を持って対応と取り組みを進めていただくことをお願いしておきたいと思います。
以上です。
○(
和田委員) 田村委員のほうから、私と本当に同感といいますか、お住まいになっていないのによく詳細を調べていただいて、ご意見を賜って本当にありがたいと思います。
そこで、2点についてお伺いしたいと思うんですけれども、前回の委員会で80%の方が、現在地または地区内で店と住居を確保したいというぐあいに答えられておられたという答弁をお聞きしたように思います。
それを実現するためには、4-6にあります案1、案2の区分ではない、新たな案が必要なのではないかと私は考えます。第1案にある区民協働の新しいにぎわいを新規事業推進ゾーンの核となるテナント誘致などはやめて、既存商店再建ゾーンを本市としてどのように育成していくかに絞り込んで、富田芝生線に沿った西側部分の再建をいかに図っていくか。今のにぎわいをどうやって維持するかという視点が大事ではないかと私は思います。このあたりは田村委員の意見と本当に同感するところです。
道路拡張によりまして、店舗と家屋の全てが買収されるという方もいらっしゃいますし、買収されても店舗としては成り立つけれども、居住部分を損なってしまうという方もいらっしゃいます。住居も店舗も確保されず、ほとんど全てが立ち退きになってしまうけれども、商売は何としてでも続けたいとおっしゃる方もいらっしゃいます。資金力のある方もいらっしゃいますし、ない方もいらっしゃる。跡継ぎがある方もいらっしゃるし、ない方もいらっしゃるし、まだ決まっていないという方もいらっしゃる。今の商売では、若い人の生活が成り立たないから、生活が成り立つような店舗を構えたいと、こういうぐあいに考えておられる方もいらっしゃいます。それぞれについて細かな調整を図って、前回、ご答弁いただいた融資の問題も含めて、住民の方々がつくり上げたビジョンを高槻市がどう支えながら解決を図っていくべきかが今問題になっているのだと思います。
4―6ページの案2の課題として、「関係者が一体となって、富田にふさわしいまちなみについて考える」と記されています。これを実現するためには、高槻市という専門家集団のリーダーシップ、まさに今、この地域では公助がぜひ必要なのです。この関係者が一体となって行う作業に、高槻市としてどのようにかかわっていこうとされているのでしょうか。ご答弁を求めます。
次に、阪急高槻市駅については、その南北ともに道が狭いことが、道としての機能もにぎわいも妨げているように思います。前にも申しましたけれども、阪急富田駅の上り待避線ができたのは、阪急高槻市駅高架工事で、高槻市駅にかわる待避線の必要から設置されたというぐあいに聞いております。阪急の現行、昼間の10分間隔のダイヤでは、各駅停車の待避、優等列車の通過は行われていないと思いますけれども、現在の阪急富田駅の各駅停車の待避、通過線の使用状況はどうなっているのか、ご答弁いただきたいと思います。
さらに、今回、提案はありませんけれども、富田芝生線整備に関する事項として、今回の整備の北端の阪急富田駅東側踏切南側の交差点、北摂診療所と摂津信用金庫、そして駐車場があるところですけれども、ここが富田芝生線の工事でどのような整備を考えておられるのか。また、阪急南側の停止禁止区域の表示などの道路標示、あるいは信号、踏切との関係など、実態をどのように把握し、改良なさろうと考えておられるのか。また、道路が改良されるとなれば、高齢者がよく出入りされている富田支所前に信号も必要との地元要望がありますけれども、これについてもどのようにお考えなのか、お伺いしたいと思います。
○(戸田都市づくり推進課主査) まず、本市のかかわり方及び阪急富田駅の待避線の2点について、お答えいたします。
1点目の協議会での
まちづくりに向けた取り組みへのかかわりについては、引き続き、関係者が主体となって、今後の方向性の検討や意志決定に必要となる情報の提供などを行いながら、地域の活動を支援していく考えです。
次に、2点目の阪急富田駅における待避線の使用状況でございますが、阪急電鉄に確認したところ、平日に4本の列車が待避しているとお聞きしています。
以上でございます。
○(
松永道路課課長代理) 3点目の富田芝生線の踏切南側付近の交差点形状については、現在、大阪府及び交通管理者と協議中でございます。また、支所前の信号の設置要望については、本市から交通管理者である警察に対し、要望しております。
以上です。
○(
和田委員) 富田地区につきましては、前にも申し上げましたけれども、今後の富田地区のあり方に大きく影響を与えられると考えられます北のパナソニック工場の移転と跡地開発の問題がございます。また、阪急西側の富寿栄住宅の改築問題がございます。さらに、その西側の富田奈佐原線のJR富田駅西側のアンダーの問題があります。そして、また、あなた方はもう解決したというぐあいにお考えかもしれませんけれども、富田村踏切の問題もございます。これは富田にお住まいの方については、弁天歩道橋との比較が大きな問題になっているのです。また、4-8にありますJR摂津富田駅と阪急富田駅との道のにぎわいづくりの問題、ここにも既にチェーン店がいっぱい出てきておりますけれども、この阪急富田駅の東側の道づくりとにぎわいづくり、関連する阪急富田駅西側踏切の南行き右折禁止問題と富田奈佐原線への東西から踏切を渡って北行する車の進入問題等々、これらについて私は住民側の要求は出尽くしていると思います。早急に市としての計画を練って、実行に移していただきたいということをお願いしておきたいと思います。
阪急富田駅の各駅停車の待避件数が平日4件という、そういう件数であれば、阪急の高架化を考える前に、阪急富田駅の2線化をして、それを検討されるべきだと私は思います。こうした話を、富田にお住まいの住民の方で、阪急と交渉できるわけがありません。まさに公助の出番、ぜひとも阪急富田駅の2線化に向けた検討を開始していただきたいと思います。
さらに、阪急東踏切の南側交差点につきましても、ぜひとも早期に解決を図っていただきたい。西側のJRアンダーとこの交差点は、危険という自覚が住民の皆さんに十分あるから安全が担保されていると言っても過言ではありません。さらに言うならば、もう一つ北寄り、京都寄りの踏切の改造が、この踏切の危険性を軽減すると私は考えています。これも関連事項になりますけれども、ぜひご検討をお願いしたいと思います。
最後に、富田芝生線が道づくりに終わってにぎわいづくりを弱体化させたと言われることのないようにしていただきたい。この教訓は、富田奈佐原線の現在の拡幅部分で、皆さんはご承知のことと思いますけれども、念のために申し上げますと、現在、整備されている富田奈佐原線にもお店がたくさんあったと聞いております。そこの道が整備をされて、そのお店がなくなっていったということにならないように、阪急富田以南の商店街を絶対に守る、高槻の自営業を発展させるという気概で、全庁的に取り組んでいただきたいと思います。
さらに、4-8ページの3つの基本方針に、私はもう一つ方針をつけていただきたいと思います。この3つの方針では、富田奈佐原線以西のことがうまく表現されていないと思います。ここに何があるかといいますと、旧同和地区がありますし、高槻市特別支援学校がございます。子どもや障がい者、あるいは高齢者に優しい
まちづくり、差別のない
まちづくりも加えていただいて、改築される富寿栄住宅を初め、地域の自由な社会的交流が進展をして、住民の連帯が育まれるような、そういう
まちづくりをお願いして、私の発言を終わりたいと思います。
○(岡井委員) 田村委員、
和田委員がご質問されたことと多少重なることはご容赦いただいて、2点にわたりまして質問したいと思います。
4-4にあります用地取得についてです。富田芝生線の用地取得の課題と、今、取得率を上げるために、市としてどんな施策を考えておられるのか。もう少し詳細にお答えいただきたいというのが1点です。
もう1点は、沿道の
まちづくりに関しまして、案が2つあります。第2案の個別建てかえによるまちの魅力向上が望ましい方向というふうなことでご説明いただいていますが、以前は1を中心に考えられていたのではないかなと思います。先ほど、生活再建というところで2を選ばれたということのご説明がありましたが、これにつきましても、もう少し詳細にお答えいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○(小笠原道路課長) 用地取得の件にお答えいたします。
富田芝生線につきましては、土地と建物で所有者が分かれている案件が多く、地権者間での借地権割合の決定に現在時間を要しているところでございます。これが課題として挙げられます。この課題につきましては、民民間のことであり、直接的な市の関与はできませんが、両者間の調整に適切に対応し、円満解決に向け、即すことが用地取得率を向上させるものと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○(長谷川都市づくり推進課長) 2点目の
まちづくりにおける案2が望ましい方向と整理しつつあるに至った状況についてお答えいたします。
協議会では、道路拡幅に関係する建物の多くが商店であり、その方々が速やかな生活再建を求められていることを把握されております。
また、案1の場合は、新たなにぎわい形成に大きく寄与すると想定されますが、この実現に向けては多数の権利者や各テナントとの合意形成に時間がかかり、生活再建が長期化する懸念がございます。
以上のことから、協議会では検討を重ね、生活再建を早期に実現するために、個別建てかえによるまちの魅力向上が望ましい方向と整理しつつある状況となっているところでございます。
以上でございます。
○(岡井委員) ありがとうございます。先ほど来より出ていますとおり、生活再建を早期に行うということで、協議会に参加されている方というのは、私は本当に市も努力されて、かなりのハイペースでご議論いただいたというふうに思うんですが、やはりそれぞれ個別の課題があって、早くまちの形を決めていって、にぎわいのあるまちにしていきたいというご要望をたくさんお聞きしております。やはりこの間、富田におきましても、ご存じの方も多いかもしれませんけれども、阪急とJRの間に比べまして、やはり南側というのは、日々の通行者、来訪者というのは非常に少ない。そこで商店を構えておられる方につきましては、新しいまちの創出、しかもそれが富田らしい歴史のある
まちづくりを市と協働で進めていくときに、かなりたくさんきょうもつけていただいておりますニュース等でもありますように、ご議論いただいて、ワークショップ等も行いながら進めてこられたけれども、やはりそこは生活が第一であるというとこら辺で、2に着地地点を求められているのかなということは理解できますが、今後、今、非常に醸成されてきた皆さんの機運、このモチベーションが落ちていかないように、やはり市の大きなバックアップというのが本当に望まれているところでございますので、やはりそこに関しましては、引き続き、支援していただけるということでお話がありましたが、本当に苦渋の選択をされてきたというとこら辺は十分にご理解いただきながら進めていただきたいなというふうに思いますので、引き続きよろしくお願いしたいというふうに思います。
以上です。
○(奥田委員) 私のほうからご紹介いただきたいんですけれども、本当に、先ほど各委員がおっしゃったのはそのとおりで、全面的にそう思うわけですけれども、特に用地買収はとても大事な、また難しい問題で、かなりご努力いただいておりますけれども、私たち委員はどの方が土地の用地取得に努力されたかわからなくて、ここでちょっと重立ったメンバーをご紹介いただければうれしいんですけれども、どの方が今交渉に当たっていますか。本当に大変だと思います。お願いいたします。自己紹介でも結構ですけれども。
○(
松永道路課課長代理) 道路課の課長代理の松永です。
○(奥田委員) 直接交渉をしていただいている方ですか。
○(
松永道路課課長代理) 後でまたメンバーを連れていかせていただきたいと思いますので。
○(奥田委員) ここではお顔は拝見……。
○(
松永道路課課長代理) ここにきょうはいてません。
○(奥田委員) 本当に市の職員の方々もとてもしんどいと思います。だから、皆様も、地元の方ももちろん死活問題ですけれども、市の方も必死になってやっていただいていますけど、私が申し上げたいのは、人と人の交渉ですので、やはりちょっとした誤解が大きなマイナスになってきますので、そこのところだけはくれぐれも注意していただきたいと思いますし、間違っても上から目線で物を言わないようにということは重々お願いしたいと思います。そのことも踏まえまして、まだまだこれから大変だと思いますが、よろしくお願いいたします。
以上です。
○(野々上委員) せっかくの機会ですので、ちょっと意見だけ申し上げさせていただきたいと思います。
富田駅周辺地区の
まちづくりについてということで、特にこの間、阪急とJRの間、そして、実際のさまざまな工事とかを伴う阪急南側の取り組みというのは、岡井委員からもご紹介いただきましたように、これまでの公共事業で道路をつくるとか再開発とかいうのではなく、今日的な地域の皆さんとの協働の中で進められてきた今後の高槻の
まちづくりの大きなモデルとなっていく、大変重要なケースを、私たちは今まさに積み重ねているのだなという実感を持って、こういった事業に同時期に立ち会えることを大変光栄に思っているところです。
さて、富田駅周辺なんですけれども、富田のポテンシャルと言いますと、いろいろ古い地域があるとか人がおもしろいとかいろいろあるんですけれども、やはりJR、阪急の駅が近接している、徒歩で乗りかえも容易であるということが非常に大きなポテンシャルであるかというふうに思います。
一方で、この間、阪急の南側を中心に議論が、本当に苦労されている一面というのがきょうの委員会でもたくさんご紹介いただきましたけれども、進捗してきている中で、この
まちづくりというのは、道路もしくは線路で分断されてはならないものだというふうに思います。やはり阪急富田駅、そして、JR摂津富田駅、さらに摂津富田駅の北側というのが、今後に取り残された課題かというふうに思います。
これは
和田委員から先ほど、パナソニックの売却の問題等も含めてご紹介がありましたけれども、やはり今、阪急の南側の開発が大分軌道に乗ってきている一方で、こういったパナソニックなど、非常に大きな開発が今後予想される中で、摂津富田北側の住人の方でありますとか商店の方というのは、大変戦々恐々とされている状況にあります。何か行政で補助金を出す、簡単に何か支援をするというような問題ではないんですけれども、やはり一体となって広がっていく
まちづくりという観点からは、ぜひ富田の北側も含めた、しかも外的な要因、パナソニックの売却でありますとか、JRをたどっていきますと、隣の茨木で新駅もオープンが間近になっています。繰り返しになりますけれども、こういった外的な要因の機を逃さずに、富田地区一体となっての議論というのを、さらに今後広げていっていただきたいなということを、せっかくの機会ですので、意見として要望させていただきたいというふうに思います。
特に摂津富田北側の古くから商店をされているような方というのは、小さな規模のお店が1つまた1つと閉じていきまして、自助努力にも限界がきているということで、それぞれの皆さんはあえいでおられます。まさにこういったところに、公助、共助というものの出番だというふうに思いますので、新しいコミュニティの形成、地区の活性化に向けて、ぜひ南側の経験を生かして、北側にも波及していただくようなことを、今後の展開として、しっかりと織り込んでいただけるように要望させていただきまして、私の意見とさせていただきます。
以上です。
○(
吉田忠則委員長) 質疑は尽きたようです。
以上で本
特別委員会を散会します。
〔午後 3時55分 散会〕
委 員 長...