高槻市議会 2012-02-16
平成24年新名神・交通体系等対策特別委員会( 2月16日)
高槻市議会事務局
日 時 平成24年2月16日(木)午前10時 0分招集
会議時刻 午前 9時59分 開議
午後 1時55分 散会
場 所 第3委員会室
事 件 別紙審査日程のとおり
出席委員(9人)
委 員 長 吉 田 稔 弘 副 委 員 長 藤 田 頼 夫
委 員 田 村 規 子 委 員 和 田 孝 雄
委 員 強 田 純 子 委 員 灰 垣 和 美
委 員 山 口 重 雄 委 員 橋 本 紀 子
委 員 福 井 浩 二
副 議 長 奥 田 美智子
理事者側出席者
市長 濱 田 剛 史 副市長 山 本 政 行
副市長 倉 橋 隆 男 市長公室長 乾 博
市長公室理事 北 口 悦 男 政策企画室長 土 井 恵 一
政策企画室参事 新 井 進 財務部長 新 美 英 代
財務管理室長 前 迫 宏 司
技監兼建設部長 神 田 忠 士
土木室長 梅 本 定 雄 土木室参事 原 正 美
都市産業部長 小 林 守
都市産業部理事 高 瀬 幸 子
都市政策室長 越 山 信 平 開発指導室長 柏 葉 仁一郎
農林商工観光室長 中 村 一 喜 環境部長 上 野 和 夫
環境政策室長 森 畑 弘 一
自動車運送事業管理者 徳 田 忠 昭
その他関係職員
議会事務局出席職員
事務局長 南 部 和 正 議事課長 柳 田 雅 幸
議事課職員 杉 谷 真二郎
〔午前 9時59分 開議〕
○(
吉田稔弘委員長) ただいまから新名神・
交通体系等対策特別委員会を開会します。
ただいまの出席委員数は9人です。
したがって、委員会は成立します。
委員会の傍聴がありますので、よろしくお願いします。
議事に入ります前に、理事者側から発言があります。
○(濱田市長) おはようございます。新名神・
交通体系等対策特別委員会の開会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
本日は、本委員会の開催をお願い申し上げましたところ、正副委員長を初め、委員各位におかれましては、公務何かとお忙しいところ、ご出席を賜りまして、まことにありがとうございます。
さて、本日ご審査をお願いしておりますのは、案件1 新
名神高速道路の整備促進について、案件2 新
名神高速道路等の
沿道まちづくりについて、案件3
環状幹線道路等の整備促進についての3件でございます。
まず、案件1 新
名神高速道路の整備促進につきましては、前回委員会以降、当面着工しない区間の早期着工を、沿線府県及び市町村が共同宣言を行い、国に要望したところでございますが、本日は、高速道路に関する国の動向のほか、
西日本高速道路株式会社の取り組み状況や、大阪府と本市が進めている関連道路の取り組み状況をご報告するとともに、地域の利便性や防災機能の向上を図るため、
市道萩之庄梶原線の上牧方面への延伸ルート案のご審査をお願いするものです。
次に、案件2 新
名神高速道路等の
沿道まちづくりについては、本市の今後のまちづくりにおいて、重要な拠点となる
インターチェンジ周辺のまちづくりの取り組み方針を初め、各沿道の地域ごとのまちづくりの
取り組み状況等をご説明させていただきます。
案件3
環状幹線道路等の整備促進については、国道171号における交差点改良を初め、
外環状幹線道路や、内
環状幹線道路の進捗状況について、ご説明させていただきます。
また、大阪府では、2月10日の新聞報道がありましたように、現在、長期未着手となっている都市計画道路の見直しに取り組まれており、廃止路線等について、評価結果の素案を先日まとめられたところです。今後、大阪府から説明を受け、その妥当性を判断することになりますが、多くの路線が本市の
道路ネットワークを構成する重要な都市基盤であり、国、大阪府には、本市の道路状況を説明しながら、その必要性を強く訴えてまいりたいと考えておりますので、引き続き、議会を挙げてのご支援をよろしくお願い申し上げます。
以上、3件の案件でございます新
名神高速道路及びその関連道路並びに
環状幹線道路の整備は、
本市都市づくりの骨格となる事業であり、また密接に関連する周辺地域のまちづくりは、本市の将来にとって大変重要な事業であることから、新
名神高速道路の整備を契機として、本市の都市づくりに最大限生かすとともに、引き続き、国、大阪府に
環状幹線道路の整備促進を要望してまいる所存でございますので、委員の皆様方にはよろしくご審査賜りますよう、お願い申し上げます。
以上、簡単ではありますが、開会に当たりましてのごあいさつとさせていただきます。よろしくお願いします。
○(
吉田稔弘委員長) 発言は終わりました。
ただいまから議事に入ります。
まず最初に、新
名神高速道路の整備促進についてを議題とします。
理事者側の説明を求めます。
○(
神田技監兼建設部長) それでは、案件1といたしまして、新
名神高速道路の整備促進についてご説明いたしますので、資料を配付させていただいておりますが、
パワーポイントを用いてご説明をいたしますので、前のスクリーンをごらんください。
関連道路の全体地図でございます。本日、ご報告する内容といたしまして、1つ目に、
NEXCO西日本で整備いたします新
名神高速道路に関するご報告。2つ目が、大阪府で整備いたします高槻東道路のご報告。それから3つ目が、高槻市で整備いたします新名神関連の道路関係のご報告。これを順番にご報告させていただきます。
まず1つ目、新
名神高速道路のご報告でございます。
経過といたしまして、昨年12月4日、新
名神高速道路の城陽-八幡間の着工式が行われました。その場で当面着工しない区間である大津―城陽及び八幡―高槻間の沿線7市町の首長の皆様方が、早期着工に関する共同宣言を行われました。また、同月9日でございますが、前回本委員会で取り上げました高速道路の
あり方検討有識者委員会が
中間取りまとめを国土交通大臣に提出されております。
続きまして、同月20日でございますが、新
名神高速道路の当面着工しない区間の緊急要望活動を沿線付近及び市町自治体にて行っております。これを受けて国土交通省のほうでございますが、来年度の道路予算概要におきまして、未整備区間の、いわゆる
ミッシングリンクの整備を推進するとされております。本市といたしましても、引き続き、全線整備に向け要望活動を行ってまいります。
続きまして、新
名神高速道路の工事の進捗状況でございます。
1月末現在でございますが、全体の用地取得状況は87%、工事着手率は45%となっております。各工区の状況でございますが、原地区の今ごらんになっている区間、芥川橋工事でございます。こちらは、現在、上部工の詳細設計中でございます。
続きまして、原工事でございます。現在は、山林分の伐採や、切り盛り土工及び工事用進入路の整備中でございます。
続きまして、桧尾川工事でございます。現在、進捗状況は
切り盛り土工等が行われておりまして、工事進捗率は約12%でございます。
続きまして、成合地区でございます。こちらは表示されている区間は、
高槻インターチェンジ工事でございまして、現在は、文化財調査や
ボーリング調査が行われているところでございます。
続きましての区間は、
高槻ジャンクション工事でございます。現在、橋梁のくい施工や、現在の
名神高速道路への
防護さく設置作業及び府営住宅の解体整備が行われているところでございます。
新
名神高速道路の工事の全体の流れといたしましては、引き続き、残る未取得地の用地買収を促進して、予定の平成30年度よりも早い完成を目指しているところでございます。
続きまして2つ目、大阪府で整備します高槻東道路の動向でございます。
主な経過といたしまして、昨年11月でございますが、
高槻東道路側道橋下部工事及び
工事用進入路整備工事その1をそれぞれ契約しております。また、12月には、
主要地方道伏見柳谷高槻線高槻東道路(成合工区)
道路改良工事その1を仮契約しておりまして、3月に本契約の予定でございます。
全体平面図でございます。
高槻インターチェンジから
名神高速道路、1.1キロの区間でございますが、用地取得は完了しておりまして、
高槻東道路側道橋下部工事を今月着手予定でございます。歩行者の迂回路を先行して整備するということでございます。
また、高槻東道路(成合工区)
道路改良工事でございますが、3月に本契約予定で、地域への工事説明を経て工事に着手するという予定でございます。成合地区の工事でございますが、
高槻インターチェンジに接続する府道の一部を4車線に拡幅するなどの
道路改良工事でございます。主な工事内容といたしましては、残土搬出を含む
切り盛り土工事で、平成28年8月末の工期となっております。なお、残土の搬出でございますが、おおむね来年度下半期から本格的に場外へ搬出するということでございます。
名神高速道路から国道171号の区間でございますが、こちらの用地買収率は約46%でございまして、
工事用進入路整備工事は、現在、
埋蔵文化財調査を実施中でございます。こちらの進入路ができ次第、JRの
アンダーボックス工事に着手する予定ということでございます。なお、
名神高速道路の併行区間でございますが、こちらにつきましては、道路設計等が行われているところでございます。
今後の予定でございますが、用地測量並びに
埋蔵文化財調査が完了次第、地域に対し工事説明会を行い、新
名神高速道路の供用に合わせて完成を目指し、工事に着手する予定でございます。
3つ目の、本市で整備いたします新名神関連の道路計画について、ご説明いたします。
まず、原成合線でございますが、用地買収率は約87%となっております。来年度は西側のこちらの区間で、工事発注する予定でございます。また、東側のこちらの箇所は、新
名神高速道路本線と一体的な工事となるため、
NEXCO西日本に工事を委託する予定となっております。
続きまして、
南平台日吉台線でございます。こちらは、用地買収率は面積比で約24%でございます。対象物件数163件に対し、74件のご協力をいただいております。来年度は、財産区が所有しております
グラウンド付近の区間における本線工事及び桧尾川左岸側の演習橋の下部工事を実施する予定でございます。なお、演習橋の整備に伴い、府道の迂回路整備を大阪府にて行うこととなっております。また、こちらの西側のエリアでは、用地買収を行う予定となっております。
最後の
萩之庄梶原線でございます。用地買収率は約58%となっております。来年度は
埋蔵文化財調査及び工事発注予定であります。
次に、第3期ルート、今、東側で点滅しているこちらの区間のルート選定についてご報告いたします。
標準幅員でございますが、第1期及び第2期と同様、車道2車線の7メートル。左下に書いてございますが、こちらといたします。整備の計画工程でございますが、第3期工事は第2期工事に引き続き、阪急上牧駅方面の地区間道路として、平成30年度からの整備を計画しております。
検討したルートでございますが、2つございます。JR側道案と阪急側道案の2案を比較検討いたしました。
まず、JR側道案でございますが、
JR東海道本線南側道を通って、上牧北駅前町の準幹線道路を通って、阪急上牧駅前にアクセスするルートでございます。延長は約410メートルです。JR側道案でございますが、阪急上牧駅へのアクセスが円滑でございまして、事業用地が阪急側道案に比べて少なくなるとともに、接続先が歩車分離されていると、こういった特徴がございます。これに対しまして阪急側道案でございますが、
JR東海道本線南側から阪急方向へ田んぼを横断する形となっております。それから、
阪急京都線北側を通って、新幹線側道より阪急上牧駅前へアクセスするルートで、延長は約530メートルでございます。こちらは、JR側道案に比べて事業用地が多いということと、それから安全対策が必要となることなど、課題が多い状況となっております。このような考察結果を踏まえまして、本市といたしましては、JR側道案が第3期ルートとして最適であると考えておりまして、今後、整備に向けて、さらに検討や協議を行ってまいります。
以上、案件1の説明を終了いたします。
○(
吉田稔弘委員長) 説明は終わりました。
ただいまから質疑に入ります。
○(田村委員) おはようございます。私からは、2点質問をさせていただきます。
まず1点目、新名神関連の道路の用地取得についてのお尋ねですが、買収率が低いように思いますが、予定どおりに用地買収は進んでいるのですか。用地買収が予定どおりでないとすれば、どのような問題で進まないのかお聞かせください。現在の買収状況で、新名神供用開始に合わせての整備が間に合わない可能性が出ていることはないのでしょうか。また、今年度、平成23年度末までの買収目標はあったのでしょうか。
2点目ですが、
萩之庄梶原線の第3期ルート選定についてですが、最適ルートについて、今後、地域や周辺住民へはどのような順序、方法で説明し、選定を進めていくのですか。いつまでに決定するのかお聞かせください。また、計画工程は平成30年度からとなっていますが、完成目途の時期をいつに設定されているのですか。また、進めていくについての特別な課題があればお聞かせください。
以上です。
○(穂積新名神推進課副主幹) 新
名神関連道路の用地買収並びに
萩之庄梶原線第3期ルートの選定に関する2点のご質問にお答えいたします。
1点目の、新
名神関連道路の
南平台日吉台線につきましては、
住居件数ベースで申し上げますと、一部買収交渉が難航している地権者もございますが、おおむね2年間で半数近い地権者の方々のご協力をいただいており、平成23年度につきましても、当初予定の55件より4件上回るご協力をいただける見込みとなっておりますので、当初計画どおり進捗していると考えているところでございます。
次に、2点目の、
萩之庄梶原線第3期ルートにつきましては、本委員会でご意見を伺った上で、行政案としてルートを選定し、地域に説明を行い、第2期の進捗を踏まえた中で決定してまいりたいと考えております。また、事業期間につきましては、第1期、第2期と同様の期間と考えておりますので、よろしくお願いします。
○(田村委員) ちょっと前後しますけれども、2点目の
萩之庄梶原線第3期ルートについては、第1期、第2期の進捗状況により決定されて進んでいくとのことですので、それぞれが計画どおりに進めていただける努力と、その進捗状況を地域にわかりやすく説明をしていただくことを要望とさせていただきます。
1点目の用地買収についてですが、当初の計画どおりに進んでいるとのことは理解できました。ただ、一部買収交渉が難航しているとのことですが、その問題点はどのような内容でしょうか。また、その課題を解決するために、どのような対応、対策をしているのでしょうか。その点だけお聞かせください。
○(穂積新名神推進課副主幹) 買収に関する問題点、課題の解決に関するご質問にお答えいたします。
買収に関する問題点につきましては、高額要求、営業補償、代替地選定などの理由により、買収交渉が難航している地権者もございます。このため、地権者への補償内容の丁寧な説明や移転先情報の提供など、地権者の事情に応じた、きめ細やかな対応を行い、粘り強く交渉を行っているところでございますので、よろしくお願いします。
○(田村委員) ありがとうございます。きめ細やかな対応をしていただいているということで、安心いたしました。ただ、個人の方はもちろん、店舗等で営業されている方などは、いろんな理由で移転することが大変なことでありますので、移転先情報をより多く集めることを初め、でき得る限りの誠意を持って対応していただくことをお願いして、質問を終わります。
○(和田委員) 素朴な質問からで恐縮なんですけれども、府とか経済界が、新
名神高速道路の当面着工しない区間、これにつきまして早期着工を求めておられる。そのことはよくわかるんですけれども、1-2ページの経過表にあります、共同宣言に高槻市が入っているということで、今ご説明があったかに思うんですけれども、高槻市が新名神の今後の西側の部分、高槻―八幡間10キロの区間の着工を促進する、そういうメリットというのはどこにあるとお考えなんでしょうか。
○(穂積新名神推進課副主幹) 新名神に関する2点のご質問にお答えいたします。
まず、新名神の要望活動につきましては、大阪府域における新
名神高速道路沿線市で構成する、大阪新
名神高速道路促進協議会などの一員として、要望活動を行っております。
2点目の、当面着工しない区間の着工促進に関するご質問にお答えいたします。
名神高速、中国道の交通の分散による定時性の確保、災害などの緊急時や名神
集中工事などによる安定性の確保、さらには、沿線への工場立地や観光促進などの経済効果をもたらすものとメリットは考えておりますので、よろしくお願いします。
○(和田委員) 確かに、そういう広域的な面から考えると、一定の利点という、今おっしゃったような言葉はわかるんですけれども、実際に高槻市の
通過部分あたりのことを考えますと、私は、新名神の高速道路はもう高槻の
インターチェンジ、
ジャンクションまでで十分というぐあいに考えます。高槻市のあの部分の地形を考えていただきたいんですけれども、新名神が走りますと、山裾から淀川の河川敷まで、幅広いところでも2キロ、ぎりぎりのところで行くと1キロちょっとぐらいのところに複数のルートがある現
名神高速道路。それから、複々線で走っている
JR東海道本線。それから、高架で、これも複々線と言っていいんでしょうけれども、阪急京都線と
JR東海道新幹線が走っている。そして、4車線の国道171号がある。そこへ十三高槻線が来る。もうこの今の施設だけで十分ではないかと。ここにもう一本、新名神の延伸部分が入ることで、高槻市自体としては、町が分断をされてしまうのと違うかというぐあいに考えるんです。
ですから、これ以上東のほうに延伸することは、デメリットはあってもメリットはないのと違うかというぐあいに考えたりするんですけれども、そのあたりはいかがお考えなんでしょうか。
○(穂積新名神推進課副主幹) 新
名神高速道路高槻―八幡間の整備による、まちづくりに関するご質問にお答えいたします。
新
名神高速道路の高槻から八幡間につきましては、基本的にはトンネルや高架橋による整備計画となっており、ご指摘の、課題以上のメリットがあると考えておりますので、よろしくお願いします。
○(和田委員) そのお答えの意味がわからないんですが。
○(開原新
名神推進課長) 今、説明させていただきましたとおり、環境とかそういう問題につきましても、現在、西日本のほうでは、構造的にはトンネル、高架という形の中で、一定の支障はないというふうに考えています。和田委員がおっしゃっている以上に、本市といたしましても、現在よりも八幡間の整備をすることによりまして、高速道路の一連の機能の確保という面から大きなメリットがあるというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○(和田委員) それは、東のほうのいわゆる名古屋、東京からこちらのほうに来る物流の点で、町を分断したとしても、高槻市のほうにいろいろ利点が生じてくる。だから、設置をしたほうがいい。今の
京滋バイパスとか、そういうところができているわけですけど、
京滋バイパス、それから第二京阪、それから現名神と、こうあるわけですけれども、そのあたりを利用すれば、それなりのルートが確保できるのではないか。特に、名神高速と
京滋バイパスというのは、これはどちらを通るにしても同じぐらいの時間帯ですよね。いつも名神を通って、どのくらいの時間がかかるか表示されていますけれども、どっちを通っても同じ時間帯であるという表示のときが一番多いと思うんです。ですから、これは名神の左ルート、右ルートというてもええぐらいのところやと思うんですけれども、それになお、言うてみたら、3本目のこの幹線をつくっていく必要が本当にあるのか。それが高槻の町を分断してしまう。このことについて、一体どう考えたらいいのかというところが、私の質問の主眼点なんです。
○(開原新
名神推進課長) 委員ご指摘の、分断でございますけども、構造的には、トンネル並びに高架という形で、平面での整備でなく、そういう構造になっておりますので、大きな分断にはならないというふうに認識しております。
なお、第二京阪等の整備に伴いましても、西日本の交通量、昨年度の盆ですけれども、交通量調査とかされていますけども、一定の渋滞等が以前よりも発生しているという情報工区もございまして、ぜひともこの延伸ルートについては必要という認識をしておりますので、よろしくお願いします。
○(和田委員) これ以上お話ししても話が進まないとは思うんで。確かにおっしゃるとおり、滋賀県のほうから第二京阪に流入する新たな交通量がふえて、
京滋バイパスの
久御山ジャンクションから瀬田東の
ジャンクションですか、ここの渋滞が3倍になったという指摘のある、そういう文書を私も拝見をしています。3倍と書いてありますけど、これはもとの数字がどういう数字であったのかというのはわかりませんので、その3倍の意味もどうとらえたらいいのか、私はわからないと思っているんですけれども、私の経験では、そんな渋滞に巻き込まれたという経験は余りないです。
また、高槻市のことだけを考えてはいけないんだと。国家経済について、大所高所からの判断が必要やという、そういう観点も確かにあろうかと思います。せやけども、その3.11以降、そういう被災を受けて、年金に充てるお金も被災地域に回さなければならない状況、あるいは1,000兆円を超えるような負債を国家財政が抱えている、こういう現状があります。
その中で、こういった事業を推進しましょうという姿勢が私にはわかりかねるんです。それよりは、高速道路には反対やけれども、地元の方々の生活とか、あるいは地場産業であるとか、そうした既存の道路をもっと充実していきましょう。こちらのほうが、市民の方には納得ができるのと違うか。また、いつも市長さんがおっしゃっている、住みやすさナンバーワン、あるいは働きやすさナンバーワンということもつけ加えてええかと思うんですけれども、そういうことを実施しようと思えば、やはりできるだけ高槻市は、反対の立場で動いていただくほうがありがたいと私は考えておりますので、意見表明だけさせておいていただきたいと思います。
○(梅本土木室長) ちょっと追加をさせていただきます。
先ほどの市のメリットでございますが、先ほども3.11が出ましたが、東日本大震災以降、高速道路の重要性というのはさらに増しております。ましてや、今の名神だけでは――
京滋バイパスはダブルネットにはなりません。防災性を考えますと、ダブルネットワークの重要性というのがさらに増しておりますので、その点については、先ほどの課長の答弁につけ加えさせていただきます。
以上でございます。
○(濱田市長) 高槻のメリットなんですけど、今、和田委員がおっしゃった部分もちょっと。高槻が過去に、
名神高速道路のインターを反対したということで、インターができなかったという歴史がありまして、その後、高槻市民が、インターができなかったことによっていろんな不便や不自由を感じて、
名神高速道路、また新
名神高速道路のインターをぜひともつくるべきだという反省のもとで、これはまさに高槻市民の悲願だったというふうに私は認識いたしております。実際上も、インターがないことによって、例えば、企業の方々が不便をこうむって高槻を出ざるを得ないといった状況もあるのではないかと私は考えておりまして、やはり企業誘致をするに際しましても、そしてまた、先ほどおっしゃったように、高槻市民の住みやすさを追求するためにも、この新名神のインターが、ぜひとも必要であると私は考えておりますし、また、大津―城陽間、そしてまた八幡―高槻間の新
名神高速道路の当面着工しない区間についても、早期着工をするべきだと考えておりますので、委員ご指摘の部分は、私は全く当たらないというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
○(和田委員) それについては、今、土木室長がおっしゃった
京滋バイパスが第2路線に当たらないんだという根拠を示していただいてませんので、私はそれについて反論するというわけにはいきませんけれども、できたら根拠を示して討議をしたいと思います。
それからまた、市長のお話ですけれども、私は、着工している今の区間についてとやかく言うつもりはさらさらございません。問題は、この地域に関して、さらに分断が進む、そのことを問題にしておりまして、確かに、高槻に
インターチェンジがないということで、市民の方がご不便を感じておられる、そういうこともあろうかと思います。そうしましたら、ここに書いてある簡易
インターチェンジ、こういったことで解決する可能性もあるわけです。現に、尼崎市などは簡易
インターチェンジで対応をなさっている。そういうこともできるということを一言つけ加えておきたいと思います。
次は、この事業の進捗で、ここに書いていること以外に、何か新しい問題が生じているとか、そういうことはないんでしょうか。
○(穂積新名神推進課副主幹) 新たな問題が発生しているかということについてのご質問にお答えいたします。
現時点では、そのような苦情は聞き及んでおらないところでございますので、よろしくお願いします。
○(和田委員) 次は、
萩之庄梶原線、この問題について質問したいと思うんですけれども、
萩之庄梶原線はこれで東西につながる一つの幹線として大きな意味があるかと思うんですけれども、ここには、南北に狭い幅の土地に入っていく、その集落に入っていく狭い道がまだ残っているという問題があろうかと思います。ここは非常に道路が狭隘でして、防災上も非常に問題のある、そういう地域であろうかと思います。
案件2にも絡んでくる問題ですので、詳細は控えさせていただきますけれども、整備の考え方としても、1-12ページに、地域の利便性や防災機能の向上を図ることを目的にということが書かれておるわけですし、この道路だけでは利便性も、それから防災機能も、そこの地域にお住まいになっておられる方については、やはり不十分さというものが残るのではないかと思います。
この地区の、今後の生活道路の整備について、何かお考えになっておられることがあれば、お聞かせいただきたいと思います。
○(穂積新名神推進課副主幹) 萩之庄梶原地区の、今後の道路整備に関するご質問にお答えいたします。
萩之庄梶原地区では、まずは今回の課題解消に向けて、現時点では、萩之庄梶原地域から上牧までを
萩之庄梶原線として整備していくことを最優先としておりますので、よろしくお願いします。
○(和田委員) 今後の、いわゆる集落への道についても、あるいは、これは里道ということになるのかもわかりませんけれども、そうした整備についても、これから図っていっていただきますように要望させていただきたいと思います。
結局、高速道路の整備と申しますけれども、高速道路をおりてから、あるいは乗るまでの生活道路といいますか、それも含めて整備をしてこそ、私は意味があると考えます。乗りおりまでの幹線の整備が終われば、それでよしとするということではなくて、次の主要道路から戸口、あるいは工場の玄関までが便利になるように、最後まで責任を持って整備をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
○(強田委員) 私からは、高槻東道路の山の掘削工事で大量の土が出るために、運び出さなければいけないその大量の土について、お聞きしたいと思います。
山の残土70万立方メートルのうち、50万立方メートルを安威川に運ぶことになっています。ダンプでは、約8,000台です。残土の運び出しをすることになる道路は、一般の車の交通量も多く、残土を運ぶ車以外の工事用道路の車も出入りがあります。また、通学路でもあります。地元と話し合いをして、時間と車の台数などの制限をきちんとする必要があると思います。地元への説明はどうされているのでしょうか。地元との話し合い、車の制限についてはどのように進めるのでしょうか、お聞きします。
○(穂積新名神推進課副主幹) 大阪府の東道路の残土の運搬に関するご質問にお答えいたします。
残土の運搬に関する地元への大阪府の説明につきましては、3月末に予定している本契約の締結後、請負業者の施工計画をもとに、残土の運搬も含めた地元への工事説明会を開催していくとともに、沿道の方々への影響をできる限り低減するため、今後も引き続き、残土の搬出先、搬出量などにつきましても、関係機関と協議、調整を行っていくと聞き及んでおります。
また、工事車両の台数制限につきましては、本市、
西日本高速道路株式会社、大阪府が一体的に工事工程や車両台数などを調整する会議を定期的に開催し、できる限り影響の低減を図ってまいる所存ですので、よろしくお願いします。
○(強田委員)
NEXCO西日本と高槻市と府で、調整会議をされているとのことですが、地元への負担をなるべく軽減するよう、できる限りの努力をしていただきたいと思います。これはお願いしておきます。
次に、田村委員や和田委員からもありました、
萩之庄梶原線の整備についてお聞きします。萩之庄梶原地域のJRのトンネルは狭くて、出口が道路に接しているので、事故が発生していて大変危険です。
萩之庄梶原線の整備に伴って何か安全対策を考えられているのか、お聞きします。
○(穂積新名神推進課副主幹)
市道萩之庄梶原線と、JRをくぐるトンネルとの安全対策についてのご質問にお答えいたします。
委員ご指摘のとおり、現在、
萩之庄梶原線の2期工事を予定している部分から上牧にかけて、JR沿いにある道とトンネルをくぐる交差点が数か所ございますが、見通しがよくないことから、接触事故が多く発生しており、地元の方々からもその対策を要望されているところでございます。対策といたしましては、
市道萩之庄梶原線とJRをくぐるトンネルとの交差点では、十分な見通しを確保できる道路線形や、車が通れるトンネルでは停止線の位置も検討し、安全な道路整備を図ってまいる所存ですので、よろしくお願いします。
○(強田委員) 新しい道路をつくって事故がふえては困りますので、見通しも考えて道路をつくっていただけるということですが、安全な道路を整備していただきますようお願いしておきます。
それから、ルート選定についてですが、阪急側道案の場合は、五領保育所の横を通ることになります。保育所の送り迎えの車もあり、新幹線に沿った管理用道路は一般の車の交通量も多いので、今でも危険な道路となっています。高槻市としても、JRの側道案のほうが最適とされていますし、真っすぐなルートを描ける、JRの側道案のほうが私としてもいいと思います。地元の方の意見を聞きながら、最善のルートを選ばれるよう、お願いをしておきます。
以上です。
○(山口委員) 私からは、今、強田委員からも指摘があった残土の問題について、何点かお聞きしたいと思います。
去年の2月9日に、この委員会で、私は質問として3点申し上げました。今回の新名神、できるだけ早く完成をさせていくのは大変大事かなと、このように思います。これから4年先の平成28年を目指して完成させていくということですが、地域の工事中の環境問題をどのようにしていくのかということは、大変大事かと思います。去年の段階では、まだ工事にかかってなかったと。その後、成合地域、原地域、そして、今もありましたように、萩之庄地域を含めて、いよいよ工事にかかり出しました。そのときに、やはりこの工事との環境の中で、どのような環境問題をNEXCOを含めて対応していくかということについて、私の住んでいる原地域で大きな問題が、今、惹起をしてきております。そういう点からして、私は改めて、その新名神の残土の問題についてお聞きしたいと思います。
新名神本体の切土に対するこの残土は、新名神の工事区間の中で処理ができると、こういう説明が委員会でもあったし、地元の説明でもそういうふうにされたと記憶しています。特に、切土については、成合地域の高槻砕石場跡にその土を持っていくことによって、多くがそれで処理されると説明がされてきました。しかしながら、先般、原地域の連合自治会長の家に、実は、名神の残土処分を原の地域で新たにお願いをしたいんだと、こういうような説明があったと聞いています。本体の残土処分について、当初の説明と現在の状況はどうなっているのか、その辺のことについて説明いただきたいと思います。
○(開原新
名神推進課長) 新
名神高速道路の残土の発生に関するご質問にお答えいたします。
西日本高速道路株式会社は、当初、切土、盛り土の調整を行い、残土処分が発生しない計画としておりましたが、土の仮置き場の確保ができないことや現地詳細測量に伴います切土の増加により、本線区域外の残土処分の検討を現在していると聞き及んでおります。
以上でございます。
○(山口委員) そしたら、先日、原の連合自治会長の家に、新名神から、実は残土処分をしたい、それも大量の残土を処分したいと、こういうことでお話があったと。あわせて、先般、私は、窓口ということになりますか、緑政の担当のほうに、原の地域で新たに採石場跡に盛り土をし、果樹園を造成していくと、こういう申請が大阪府に出されたというように聞いています。さらには、高槻市を経由というんですか、高槻市の意見を聞きたいということも含めてあったということで、そういう点からして、そこに残土を持っていきたいというお話が連合自治会長のほうにあったと、こういうように私は聞いてるんですが、そういう事実があるのかどうか、その辺についてどのように把握されているのかをお聞きしたいと思います。
○(開原新
名神推進課長) 新
名神高速道路の残土処分地に関するご質問にお答えいたします。
委員ご指摘のとおり、現在、
西日本高速道路株式会社の残土処分地としましては、原の採石場跡地の果樹農園地の予定をしており、約10万立米の残土を検討していると聞き及んでおります。
以上でございます。
○(山口委員) ということは、先ほど言ったように、今まで名神では、残土は工事区内で処理ができるということから一転して、いわゆる仮置き場等を含めてないと、それをどこかで段取りしなくてはいけない。今の課長の答弁では、原の地域で新たに果樹園をつくって、そこに残土を持っていくということを、今、この計画の中では考えられているということであります。しかし、その残土を10万立米というお話がありますが、私が間接的に聞く中では、今回、全体で100万立米の残土が出ていると、そのうちの30万立米ぐらいは岩石、この岩石は、昨年、ここで私の意見も述べましたけども、できるだけそれをリサイクルしていこうやないかと、これは採石場で使っていただくということで検討してほしいと、こういうことをお願いしております。これは結果を聞いてないんですが。しかし、あと70万立米、そのうちの半分程度が原の地域でどうしても必要だと。30万から35万立米を原の地域で残土処分をしていきたいと、こういうような説明があるように私は聞いています。それからして、10万立米と30万立米ということになりますと、かなりの差が出てくると、こういうことが1つあります。
もう1点は、この残土処分をどこに持っていくかと。このことは、大きな問題として、地域では今、大変議論が起こっています。といいますのは、今まで原にあります採石場――日本採石場跡に平成6年に果樹園をつくるということで、高槻市、大阪府を含めて許可を出されて20数年たった段階の今も、残土処分が持ち込まれております。当時、地域と事業者との中で覚書を交わして、いわゆる残土としては変な残土を入れないと。そして、水質検査を含めてやると。もしかして事件があったときには、それなりの補償をするということで、2,000万円の供託金を地域に預けると、こういうことを含めた覚書がされて、毎年ずっと点検をされてきた。
しかしながら、今回、この新たな果樹園を造成しようというところは同じ業者だと、こういうことであります。その業者がこの20数年、地域の関係でやってきた内容からしますと、地域として信用ができないというのが結論であると。といいますのは、夜中に残土を入れる。どんな残土が入っているのかわからない。そこへ地域から監視に行くことに対しては、場内に入れさせない。こういうことからして、地域としては、果たしてどんなものがそこに入れられているのかということがあります。さらに、今、残土処分されている日本採石跡地の横には、国有林があります。さらには、地域の財産区の山があります。こういう山や国有林の立ち入りをしようと思っても、そこの工区を通らなかったら入れない。入ろうと思ったら、許可をとらなかったら入れてくれない。果たして、こういうことが許されるのかどうかという問題なんです。この業者が新たに、廃止になった東洋砕石跡地を買収し、今回そこへまた果樹園をつくろうと考えられていると聞きます。これについて、これは名神と関連するというんじゃなくて、高槻市のほうでは、緑政課を窓口にして対応されていると聞いております。砂防法の関係、それから近緑の関係等を含めて、許可権者は大阪府農と緑だと、こういうように聞いていますが、この点について、高槻市の緑政課が対応されてきたとお聞きしますが、この東洋砕石跡地についている果樹園問題、ここへ今度残土処分ということが出てきているわけですから、これは新名神とはかかわりないということじゃなくて、新名神と関連した問題として、今、緑政課のほうがどのような対応をされているのか、そういう経過を含めて説明いただきたいと思います。
○(森畑環境政策室長) ただいま委員お尋ねの、農事組合法人高槻果樹農園組合の近郊緑地保全区域内の届け出、及びそれに関連する市の対応でございますが、果樹農園組合からの届け出につきましては、平成23年10月に、本市のほうに経由の申請がございました。これにつきまして、形式要件等が整っているということで、平成23年10月18日に、大阪府北部農と緑の総合事務所あてに経由をいたしております。届け出の中の概要でございますけれども、行為地につきましては、大字原1127の2ほか1筆ということで、事業の目的は、生産農園の造成ということでございます。敷地面積6万平米に対しまして、行為面積が約2万7,000平米、基本的に切り土、盛り土につきましては、場内で対応できるということで、不足分の約1,600立米について、外部から土を搬入するということでの申請でございます。この申請につきまして経由したわけでございますが、平成23年11月10日に、大阪府環境農林水産部みどり・都市環境室長より、近郊緑地保全区域内の行為の届け出の受理の通知がございました。受理日については、平成23年11月7日でございます。これらを受けまして、現況どういうふうになっているかということで、平成24年1月24日に緑政課、環境保全課で現地を確認して、工事が始まっていることについては確認をいたしております。
以上でございます。
○(山口委員) ということは、高槻市としては、府の農と緑の総合事務所あてに経由した形の中で、それなりの対応をし、高槻市も今回のこの果樹園造成ということについては、一応認可という権限はないんですが、認めるという姿勢で対応してきたと、こういうことですね。さらに、面積からいって、先ほど新名神推進課の課長のほうから説明いただいた中では、10万立米の処理をするということ。私が聞いているのは30万立米ほどあると。しかし、今、室長の説明では1,600立米と、こういうことだった。数字の上から言えば、この名神の関係の土がどういうように処理されるかというのは大変不透明やと。というのは、今回の新たな果樹園の中で、1,600立米しか入らないという中で、10万立米はあとどうされるのか。私は30万立米と聞いてますけども、これはどうするんやということをはっきりする必要があると思います。
もう1つは、今、室長のほうから説明がありましたけども、今回の造成工事に伴って芥川への汚水、泥水が流れるというような問題等が考えられると。そのことに対して、芥川には漁業権が設定をされています。いわゆる芥川漁協が、あの流域全体に漁業権を設定しています。さらに、あの下流では、私たち原を初め清水地域も含めて、その水を利用して農業を営んでいるわけであります。そこには水利権が設定されています。今回、この漁協にも話は全然ありません。原の水利組合にもそういう話は一切ございません。しかし、平成6年にはこの業者との中で、地域でそういう覚書協定を交わしているわけです。にもかかわらず、今回のことについて、今の室長の話からしたら、地元に対する協議ということも含めて、行政指導として、やる姿勢がそこにあったのか、なかったのか。いわゆる権限の問題等をどのように考えておられるのか、その辺について説明いただけますか。
○(森畑環境政策室長) 今回、農事組合法人から提出されたものにつきましては、近郊緑地保全区域内の行為の届け出ということで、基本的に経由事務ということになっております。そういったところで、本市のこの届け出に関するかかわり方といたしましては、形式要件等の審査が中心になってくるかと考えております。ただ、先ほども委員のほうからご指摘がございましたように、地域との過去の経過もございますので、一定、緑政課、環境保全課等で監視等を進めていくということでの考え方を持っております。
以上でございます。
○(山口委員) 確かに、その許可権という形の中で、大阪府が許可権者であると。あそこへ行きますと、これは砂防法に基づいた看板が出てます。大阪府の許可をいただきましたんですよということで、この看板を出されてます。芥川には漁業権が設定され、地域の人たちには水利権が認められているということからして、地域の方の意見を聞くという行政指導をするのが、本来、高槻市の姿勢だと私は思うんです。それが欠けているということについては、果たして今の高槻市の農と緑、自然を守っていくという行政の考え方からして、果たしてどうなのかということは指摘せざるを得ないと、このことは厳しく申し上げておきたいと思います。
さらに、緑政のほうから、どういうような工事をするかという工事図面を見せていただいたら、現地とは全く異なっている。というのは、地元の方たちが山の保全のために、また、木の伐採のために、山に行くための林道整備がされております。この林道すら、今現地に行きますと、ユンボで壊してしまって山に入れないという実態がそこに起こっています。そして、先日、建設管理のほうで調べてほしいということでお願いしたところ、その林道は里道として――ただ、里道としてどの範囲かということはまだきちっと明示はされてないということですが、そこには里道が存在をするということは、はっきりしているとお聞きしています。そういう点を含めたら、山に行く林道まで壊されて、地域の方は山に入れないと、こういうような実態があることに対して、行政として、どのような指導をしていくのかというのは大変欠けていると思います。今回のこの問題、これ以上余り細かい問題をきょうは言いません。しかしながら、問題整理をしてほしいというのは、まず、大阪府から移管を受けた高槻市の財産である、また地域の皆さんたちが通る里道が壊されているという現状があります。その把握を早急にしてほしい。そのための、復旧を早期にさせるということは、ぜひともやってほしい、このように思います。
もう1つは、今まで日本採石跡地で、私たちとして23年、あそこに栗園をつくるということをやってきたにもかかわらず、まだ栗園ができていません。まだ土を入れています。いつになったらこれができるのか。土の中身、公共事業の土だけじゃなくて、いろんな土が入っています。そういうことからして、今回、この東洋砕石跡地にどんな土が入れられるのか。このことについては、高槻市の緑政、環境保全、さらには大阪府の農と緑、ここの行政機関で責任を持っていただく。今までは、地元と業者との間で覚書を交わしてきましたけど、今さら許可を与えた中では、地元と業者との間でそういう協議はできません。したがって、私としては、そこに変な土が入ったということになると、これは行政責任、高槻市の責任だということ、このことをはっきり市長に申し上げておきたいと思います。
この業者指導をきっちりするということとあわせて、そういうことをするという担保を地元に示すと、こういう取り組みを早急にしてほしい。そうでない限り、新名神の残土処分をそこでさせるということについては、絶対に地域としては認めないと、こういうことを私は表明しておきたい。このように思いますので、後の対応をまた改めてお聞きしたいと思います。
以上です。
○(藤田委員) 時間も大分迫ってきておりますが、一、二点、聞かせていただきたいと思います。
まずは、前回の委員会もそうでございますが、今回お示しをいただいた中で、府道伏見柳谷高槻線の演習橋、ここら辺の工事がされるという、この1-10ページに下部工の工事予定、こういうことも書かれております。先ほども山口委員が言うてましたけども、平成7年、第一波の新名神、当時は第二名神、こういう部分で浮上して、その後凍結されて、そして平成16、7年ですか、今回のこの流れの中での新名神という方向性で来ております。
現実にこの工事が始まってきて、日吉台六番町、七番町、それから成合の皆さん、地元の皆さんはこの工事が当然大きいものでございますが、現実に目を見張るものがある中で大変不安を感じております。この伏見柳谷高槻線のところで、日吉台東口のバス停上り下り、この部分をご利用いただいて、毎日の通勤を含めて日常生活の中でご利用いただいているわけでありますが、この工事をされる中で、地元への不安感を取り除くために説明ということで言うておりましたけれども、具体的に今後の流れ、これは府道の関係ですので、大阪府の流れ、つけかえ道路の、いっときの道路の変更を含めて、今後の経過を含めて、地元への説明をどの時期にされるのか、ここら辺をひとつお答えをいただきたいと思います。
もう1点は、前回も、その前も言っておりますが、先ほども映像の中で出ましたけれども、宮が谷団地がいよいよ撤去をされるということで動いてきております。あの付近を含めて、工事の雰囲気の中で、街灯等も大変厳しいということで、前回も言いましたら、なかなかいい返事がなかったわけでありますが、その後、現在のLEDも含めて、どういう形で積極的にやってこれるのかということ、この点もお聞きしたいと思います。
もう1点は、先ほど言いましたけども、
南平台日吉台線、これは新名神に、インター
ジャンクションに突入していくという過程の中で、昭和46、7年ですか、都市計画道路、当時張りつけた沿線道路の部分でしようというのが第1案。それから、現名神の遊歩道を含めて、使える土地をうまく利用して、住宅が真ん中に来ないように高速道路、
南平台日吉台線、そして、住宅がこの北側になるという環境型の道路。もう1点は国の官舎。これが売る売ると言いながら、現政権はずっと持ち越して、いまだに置いておりますが、東日本大震災のときにも現総理大臣の野田財務大臣に進言をいたしまして、チェックを含めてやっていただきましたけども、あそこを買収していけば、地域の人に迷惑かからない。あの成合の財産区の山を突き抜けて、
南平台日吉台線のイカリスーパーができたところの交差点に取りつけると、この3案を私は提案させてもらいました。そして、現在、その都市計画道路の46、7年部分はやめて、環境型の、要するに現名神、そして
南平台日吉台線というすりつけの部分で今進んでおりますが、その後、140数件、約150件のエリアを宮が谷の住宅を買収させていただいて、すりつけることが環境型ということでありましたけども、現名神の拡幅時、当時の道路公団の職員が地元で前年に仮契約に判こを押させて、そしてバブルがはじけた後、買うことができなくて、国では対応できないということで、いっとき地元の皆さんが怒ったことがあります。その後、調整する中で、かかったところでも一部しか買えない、かからないところは買わないという形になりました。そういうことがないようにということで、皆さん方にお願いをして、平成21、2年ですか、もう一度書きかえをした中で、今回も示されておりますように、件数163件、こういう形になっておりますが、買収率は、進捗率はこの南平台日吉台が一番遅いです。
その中で、ゴルフ場の北側の部分で、当時から皆さん方が把握していたのかどうか聞きたいんですけれども、昨年の暮れに大阪府から土砂災害の警戒区域、砂防地域であってもなお厳しいという表示のエリアが示されました。買収エリアを2回変更する中で、2件だけが、このエリアの中に残っております。これも私は当時から聞いておれば――いろいろと当時から言っておったんですけども、この2件の方が、私のところの前は、2回目のエリア変更で買収エリアに入ったと。都市計画決定の中でも高槻市をクリアし、大阪府もクリアして、今この部分で住んでおるわけでありますが、このエリアの2件の部分については、砂防地域で大変厳しいというのは、去年の暮れごろに家のほうへ報告が入ってきたということです。岡山の児島の石油コンビナートのトンネルの中で、シールド工法でやっておって、ああいう事件が起こっておりますが、これは海水ではないんですけれども、土砂災害の警戒地域の中で切り土をして、そのエリアについては、前の家の部分は買収するわけですから、そういう部分は遅行するんです。都市計画決定はされたけれども、今後、このエリアについて、当然、高槻市が工事をする状況ですけども、そういう過程の中で、大変な状況が起こったときにはどういうふうに検討をしていくのかということも含めて、お聞きしたいと思います。
○(開原新
名神推進課長) 藤田委員の、数点にわたる質問にお答えさせていただきます。
1点目の、府道伏見柳谷高槻線の演習橋、この付近におきましては、大阪府のつけかえ工事並びに拡幅工事、さらに市の演習橋のかけかえ工事と重複工事がございます。委員仰せのとおり、そういう工事に伴いましては、バスの移転等、近隣の方々には多大のご迷惑をかけるとともに、ご協力を仰いでの着工となることを認識してございます。現在、大阪府では、先ほど申しましたように、本契約以降、請負業者によります施工計画に基づきまして、早期に安全確保等の計画を立案しまして、地域の住民の方に説明を実施し、ご理解、ご協力のもとに、施工に入っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
2点目の、府営住宅、演習橋から以西の分でございます。今現在、西日本高速道路のほうで府営住宅の解体に伴います万能塀の設置を図っているところでございます。そうした中、既存する府営住宅におきます街路灯、それを有効活用しながら道路照明に充てていくという認識の中、街灯等の有効な活用を考えながら、委員仰せのLED灯、照明との効用を図る上でのLED灯も含めた中で、つけかえの検討もまた考えているところでございます。あわせまして、北側の財産区のグラウンドにおきましても、街路灯がない状況でございます。この分につきましては、現在の防球ネット等の施設等を有効活用させていただきながら、さらなる道路の照明に当たっていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
3点目の、砂防関係の指定に伴いましてということでございますけども、現在、
南平台日吉台線におきましては、委員仰せのとおり、平成21年7月30日、最終の都市計画変更をさせていただき、整備を進めております。あわせまして、高さへの配慮、住環境への配慮と合わせまして、高さへの配慮を考慮しながら一定のラインをお示しさせていただき、委員会の中でもご承認をいただいたところでございます。今ご指摘の、砂防関係での隣接地の方にはご要望等をいただいているのは事実ですけども、現実的には、新名神高速が通ります
南平台日吉台線の整備での補償対象とはならないということになっておりますので、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。
○(藤田委員) 最初の部分については、ちょっと年月もいただけなかったのですけども、当然、大阪府議会で決定された後、おりてくると思いますが、地元にはやはり早目に、せめて1か月ぐらい前には説明を、今後のバス停の位置を含めて報告、説明をしていただきたいと思いますし、当然、工事の大変林立してくるエリアでございますので、警備のガードマンを含めてきちっとした配慮をつけていただきたいと思います。それから、昼夜における暗さの部分については、安満のグラウンド側にもつけてくれるということですので、大変ありがとうございます。しっかりと安全、照明を含めてお願いしたいと思います。
3点目、今、お話を簡単にいただきましたけれども、砂防地域の危険区域の分が、これが最初に来ておれば、当然、高槻市としても当初からいろいろ考えられると思うんですけども、これが昨年に来たという。府の茨木土木との連携も含めて、そういうものは、今後においてはきちっとよく把握をしていただきたいと思います。砂防地域の決定は大阪府であるという部分でありますけれども、土地は高槻市にある、要するにエリアでございます。しっかりと、こういう砂防地域はどこにあるのか、また、砂防地域について、警戒区域について、大阪府はどこまでチェックして調べてきてるのかということも含めて、常に連携をとってお願いしたいと思います。
そして、この2件が残るわけでありますが、この2件については、できませんということでありますが、今のところはそうかもしれませんが、これからことしも買収して、あと何件ですが、未買収が89件と言っておりますが、これをしながら今度工事に入っていく中で、土砂等の異変が起これば、当然、考えていかないといけないと思いますので、そこら辺は、できませんと言い切るものであろうかとは思いますが、一定、そういう非常事態のときにはしっかりと検討をやっていただきたいということをお願いしておきます。
それから、先ほども東道路の土砂の問題がありました。私もこの委員会にずっと最初から入っておりますが、確かに国土交通省、当時はこの新名神を含めて、地下のトンネルとか、それから採石場の跡地とか、いろんな部分を示されながらシミュレーションをして、土砂はこの道路の中で、新名神の工事をしていく中で処理をいたしますと、こういうご説明がありました。これだけシミュレーションしておるわけであります。現代のコンピュータ解析をやられているわけでありますから、それが先ほども言いましたように、東洋砕石の果樹園の関係、私も耳に入っておりますが、そういう部分に出されるということ自体が、そして、こちらから聞かなければ皆さん方からの答弁がないという、これ自体が、この特別委員会の回数の少なさ、それから情報の交流の少なさ、こういう部分であろうと思います。
そういう部分を考えるならば、もう一度、当然、新名神は国、
NEXCO西日本がやるわけでありますが、高槻市はしっかりと力を入れて、関係各社に対して、当時シミュレーションをしたときの説明の部分にかなうように、しっかりと押さえ出すということを強く言わなあかんと思うんですけども、そこの辺の考え、意見を聞きたいと思います。
○(開原新
名神推進課長) 委員仰せのとおり、当初の段階より今現在の残土処分という問題が発生しております。この分につきましては、西日本、府、市と3者連携を図りまして、軽減並びに地域への影響を減らすとともに、環境との保全に最大限調整を図りながら、協議しながら努めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○(藤田委員) 今の話は、本当にしっかりとやってほしいと思うんですよ。この前、山口委員からお話があって、私も同席させてもらいましたけども、樫田の産廃を含めて水の問題、これもそうでありますけれども、高槻市にある土地を、行政区の高槻市が汚染をされているかわからない。もとのフラワーパーク、これも、当時、右翼がいろいろ動きました。そういう部分を含めてしっかりと中身を――自分のエリアの、要するに自治区の土地を守れないということ自体は問題でありますので、しっかりと意識を持って、夜中でも見張るぐらいの気概を持って、カメラをつけて証拠を押さえるということを含めて、しっかりやってもらいたいと思いますが、市長はどう思いますか。
○(濱田市長) 委員のご指摘を踏まえまして、こちらのほうでしっかりと対応させていただきたいと思っております。
以上でございます。
○(
吉田稔弘委員長) 質疑は尽きたようです。
次に、新
名神高速道路等の
沿道まちづくりについてを議題とします。
理事者側の説明を求めます。
○(小林都市産業部長) それでは、案件2の新
名神高速道路等の
沿道まちづくりについて説明をいたします。前のスクリーンをごらんください。
本日、説明させていただきます項目は、1の
高槻インターチェンジエリアのまちづくりを初め、3項目でございます。
項目1の
インターチェンジエリアのまちづくり(成合地区)における取り組み状況について説明いたします。
1 主な経過として、前回の本特別委員会以降の経過から申し上げます。
昨年12月に、地元まちづくり組織であるまちづくり協議会が開催され、成合まちづくりニュースの内容や無秩序な開発の抑制を目的とした看板について協議され、12月27日には、このニュースを地区住民に配布された後、ことしの1月6日から看板設置を開始されております。1月21日に開催された協議会では、まちづくりニュースや地区内権利者への土地利用に関する意向調査について協議されております。2月1日には、市と農林組合が今後のまちづくりについて勉強会を開催し、権利者意向を反映したまちづくりを進めるべきとの意見などが出されたところでございます。2月中旬にまちづくりニュースの配布を、2月下旬には意向調査の実施を予定しております。
なお、成合まちづくりニュースにつきましては、本日の参考資料1-1、1-2として添付をさせていただいております。
次に、2 地区の現況でございますが、現況調査の対象地区面積は約53ヘクタール。区域区分は、市街化調整区域に指定され、現況用途としては、農地が28ヘクタールであり、50%以上を占めております。
次に、3 計画的なまちづくりに向けての説明をさせていただきます。
(1)
沿道まちづくりの方針として、新名神により期待される主な効果では、交通利便性の向上などが挙げられます。地区を取り巻く環境の変化として、新名神の開通により、モノとヒトとの交流が創出されることや、地区の特性として、都市近郊における農空間などが大きな特徴でございます。また、農地所有者の農業の継続意向では、さまざまな意向があることなど、これらを踏まえた
沿道まちづくりの方針としては、土地利用特性に応じて2つの方向性を示しており、都市的土地利用として、交通利便性向上を活用した場合、その導入施設は製造物流関連施設など。また、農地のまま利用する保全系土地利用として地区の特性を活用した場合には、体験農園などが考えられるところでございます。
次に、(2)まちづくりの取り組み方針でございます。この図は、一般的な開発イメージを示しており、その特徴は、道路沿道の農地などが1筆ごとに利用され、道路沿道のみの土地利用により、後背地に低利用地が発生することなどが考えられます。こういったことから、まちづくりの留意点として、無秩序な開発の抑制や、まちづくりの機運の醸成が挙げられます。さらに、計画的なまちづくりを進めていく上での留意点といたしましては、民間主導のまちづくりが挙げられます。その効果としては、事業性の確保、事業期間の短縮、地権者・企業ニーズへの柔軟な対応といったことが考えられることから、まちづくりの取り組み方針は、イメージ図のような計画的なまちづくりを進めていくことが重要と考えております。この計画的なまちづくりの特徴としては、保全、活用等の地権者意向が反映できることや、交換、分合による効率的な土地利用が可能であること。さらには、区画道路整備等による土地利用が増進するということが考えられます。具体的なまちづくりの実現手順としましては、まちづくり協議会の発足後、地区全体のまちづくりへの取り組みを進める中で、次の段階としては、地権者の意向を反映したまちづくり基本構想(案)の策定を行います。次に、この基本構想(案)をもとに、まちづくりを優先的に取り組むべき区域の絞り込みを行い、この優先区域で地権者等から構成される事業化検討組織を立ち上げ、民間企業等のノウハウを活用しながら、まちづくりの事業化につなげてまいりたいと考えております。
次に、4 今年度の主な取り組み内容について説明させていただきます。
まず、(1)無秩序な開発の抑制に向けた取り組みでは、1点目の、地元まちづくり組織の立ち上げにつきましては、成合まちづくり協議会が発足いたしましたことなどを前回の本特別委員会でご報告させていただいたところです。2点目の、土地利用に関する緩やかなルールづくりでは、地元自治会と農林組合が乱開発の抑制を目的として、成合まちづくり協議会申し合わせ書を締結されております。3点目には、取り組み内容の周知、啓発として、まちづくり協議会の取り組みを示す看板を府道沿道に設置されるなど、地区内外に周知され、これらは、新
名神高速道路が整備される兵庫県から大阪府の間では、初めての取り組みとなるものでございます。
次に、(2)まちづくり基本構想の策定に向けた取り組みでございます。この意向調査を行う対象区域は図に示している範囲で、対象としては土地所有者、借地権者とし、調査期間は本年2月下旬を予定しております。また、基本構想案の作成につきましては、市が意向調査の結果を取りまとめた上、まちづくり協議会と案の作成に取り組んでいく予定でございます。
次に、5 今後の取り組みでございますが、平成24年度は、まちづくり基本構想の策定を初め、優先区域内の権利者等による事業化検討のための組織づくりに取り組み、この組織が立ち上がりましたら、事業化検討組織への支援を行っていくほか、まちづくりの早期の段階から、民間企業のノウハウの活用に向けた仕掛けづくりについて取り組んでまいります。平成25年度以降につきましては、検討組織から事業化準備組織への移行、事業手法に応じた都市計画法の手続などを経て、事業着手し、平成28年度の供用に合わせたまちづくりの実現に向けて取り組んでまいります。
次に、項目2の原成合線沿道エリアのまちづくり(原地区)における
取り組み状況等について説明します。
まず、当地区は、本市の北部に位置し、現在、原地区と成合地区を結ぶ原成合線の整備が進んでおります。
次に、2 主な経過として、前回委員会以降、昨年11月より、地域住民の方々が地元里づくり組織の設置に向けて準備会を開催されています。また、3 地区の現況でございますが、対象地区面積は約93ヘクタール。土地利用としては、区域区分は市街化調整区域に指定され、現況用途としては主に農地で構成されています。
次に、4 計画的なまちづくりに向けての説明を申し上げます。
まず、地区の特徴として、当地区は農地里山によって形成される空間、摂津峡等の地域固有の資源が豊富なことなど。また、取り巻く環境としては、原成合線が整備されることにより、市街地北部から
インターチェンジまでのアクセス機能が向上いたします。これらを踏まえた取り組み方針といたしましては、地区における課題解決に取り組みながら、地元のまちづくり機運の醸成を図り、農地里山、摂津峡が織りなす自然的景観の保全に取り組むなどとしています。
5 今年度の主な取り組みでございますが、原地区のまちづくりを担う組織づくりに向けた支援を行っております。この組織は、図で示しております里づくりの4つの基本的な考え方の実現に向けて取り組まれ、組織の構成としましては、原地区全体を対象としたまちづくり組織となる、原里づくり連絡会と、各自治会エリアの分科会から構成され、この連絡会は本年4月に発足する予定とされております。
6 今後の取り組みとして、原の原風景の保全について、景観重点地区指定に向けた取り組み、迷惑施設の立地防止については、無秩序な開発の抑制に向けた緩やかなルールづくりなど、4つの方針に基づき、地域の活動を支援してまいります。
次に、項目3の十三高槻線沿道エリアのまちづくり、前島地区における取り組み状況について説明します。
まず、当地区は、十三高槻線の整備が行われるごらんの位置になります。
2 主な経過として、前回委員会以降は、昨年12月に、まちづくり協議会が寝屋川市への現地視察を行われ、本年1月には、協議会が看板を設置されており、本市と府が十三高槻線
沿道まちづくりに向けた調整会議を開催しております。また、2月には、協議会が取り組み概要集を作成され、この概要集は参考資料2として添付しております。
3 地区の現況ですが、対象地区面積は約57ヘクタール。土地利用として、区域区分は市街化調整区域に指定され、現況用途は主に農地で構成されています。
次に、4 計画的なまちづくりに向けての説明をいたします。地区の特徴としては、淀川沿線は開放感がある景観が形成され、土地利用は農地が基本となり、公共施設、その他の施設が立地しております。取り巻く環境としては、十三高槻線の整備後は、国道171号が担う物流施設や生産拠点へのアクセス機能を分担するものと考えております。これらを踏まえた取り組み方針は、美しいまちづくりに向けた地区の課題解消を初め、無秩序な開発の抑制、計画的な農地の保全を行うとともに、幹線道路沿道のポテンシャルを最大限に生かした都市的土地利用への誘導を行うこととしております。
次に、5 今年度の主な取り組みでございますが、無秩序な開発の抑制に向けた取り組みとして、1点目に、まちづくり協議会が看板を設置されました。この看板は、地域の課題解消に向けて設置されたもので、地区内外に前島地区の取り組みを周知していこうとするものです。2点目の現地視察では、意見交換の中で、まちづくりを前進させるためには、多くの方々の参加が必要であるとのご意見などが出されたところです。3点目としては、協議会の取り組みの周知、啓発を目的として、まちづくり協議会の取り組み概要集を地区内の方々に配布し、地区全体のまちづくりの機運を高めていこうと取り組まれております。
6 今後の取り組みでございますが、協議会では、土地利用に関する緩やかなルールづくりに向けて取り組まれ、引き続き、協議会の活動を支援してまいります。あわせて本市では、この前島地区の取り組みを契機として、道鵜、東天川地区へのまちづくりの働きかけを行うことで、十三高槻線沿道全体にまちづくりの輪を広げてまいりたいと考えております。
以上で、案件2の説明を終わらせていただきます。
○(
吉田稔弘委員長) 説明は終わりました。
ただいまから質疑に入ります。
○(和田委員) 成合地区における計画的なまちづくりということで、ここには交通利便性の向上ですとか、あるいは企業立地の促進、それから広域交流の活発化などに着目をした、私から見ますと、開発を促進するかの表現がたくさんあります。前回の委員会で報告をされましたアンケートについて、この地域については、7割に後継を期待される方がおられる。七、八割の方が農業で一定の収入が確保できて、農環境の整備が整えば農業を続けたいと考えておられる。ただ、成合の南のほうですけど、南部地域については、農業と両立できる範囲で住宅立地、あるいは企業立地を求める声もある。行政も含めたまちづくりへの参加意欲も非常に高い。これは今説明いただいたとおりであろうかと思うんですけれども、こういうところでどういうことを進めていけばいいのかということで、私はやっぱり、もう少し高槻市のほうで、農業に対する支援策というものを充実させていって、この地域でも農業を発展させていく、そういう用地を拡大していくことが適当なのではないかと考えます。具体的な方針ですけれども、同じ2-3ページに書いてありますとおり、都市的土地利用、保全的土地利用という形で分類をしていただいているわけですけれども、もう一方で、農地そのものの生産性を生かしたまちづくりというものがあるのではないかというぐあいに考えます。農業、林業でまちづくりをするというのも、一つの考え方であろうかと思います。3月11日の震災以降、特に食料事情を考えますと、私は何度か本会議でも指摘をさせていただいておりますけれども、これからのまちづくりでは、やはりこうした地域が残っているのであれば、第一次産業の強化が一番いいと考えます。高槻食管、もう古い言葉になりましてご存じない方もいらっしゃるかもわかりませんけれども、そういう制度でも構わない。高槻でつくった安心・安全な農産物、これについてはもう全量を高槻市が買い取ると。まず、高槻市の子どもたちに安心・安全な食べ物を食べてもらうと、そういうことを考えていただいてもいいのと違うかと。とにかく、にぎわいと税収やと。固定資産税収入、そういった現金収入だけを当てにするのではなくて、将来を背負う子どもたちに、夢のあるといいますか、人間の命にかかわるような、そういう基本的な取り組みを、もう少し重点的に押さえていっていただくということはできないのでしょうか。
○(畑農林課長) 和田委員の、高槻市の農産物購入についてのお尋ねでございます。
農産物の供給につきましては、学校給食農産物供給部会におきまして、市内の小学校へジャガイモ、タマネギ、シイタケ、トマト、ニンジン、ダイコンなどの納入を行いまして、地産地消を推進しております。また、お米は米粉のパンにつきましても、JA高槻より学校給食の食材として納入しております。今後も、より一層の安心・安全な地元農産物の供給促進を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○(越山都市政策室長) ただいま成合のまちづくりに関して、農業を大事にというようなご意見もいただきました。それに対する私どもの考え方でございますが、まさに農業もまちづくりの一つであると。こういったことは、この2月の農林組合の勉強会でも、私どもはそういったお話をさせていただいております。
また、2-4ページでも書いてございます、まちづくりの取り組み方針の計画的なまちづくりのイメージ、少し小さいんですが、農地は計画的に保存するといったようなところも示してございます。今後、権利者の方々のご意向といったものを踏まえながら、まちづくりを進めていきたいと思ってございますので、よろしくお願いいたします。
○(和田委員) 確かに、教育委員会のほうで、地産地消ということは非常に進めていっていただいておる。現在27%ぐらいに至っているということについては、私は食育の委員もさせていただいておりまして、非常に伸びていっているということは承知しております。ただ、もっともっとこの比率を高めていただきたいというのが私の主張でございます。
また、都市計画のほうからご説明していただきました件についても、おっしゃっていることは理解できるんですけれども、成合、原、それから前島というぐあいに、それぞれの地域の状態を分析なさったその回答のまとめを見てみますと、原については農地、それから摂津峡が織りなす自然的景観の保全、あるいは、その農業環境の維持と育成ということが、これは一つの目標になっているかと思いますし、前島のほうについても、無秩序な開発の抑制、計画的な農地保全ということが書かれております。ところが、成合のほうについては、実は、まとまっていないんだというような感じの、農業継続意向でさまざまな意向が存在する。継続の意見もあれば縮小の意見もある、もう農業は困難やという意見もあるということが、これは2-3ページに書かれていることから、高槻市として、どう成合地域を考えておられるのか、ちょっと不信感がありまして、ご質問させていただいたところでございます。それぞれの担当部局で、農業のこともしっかり考えていただくということがあれば、私はそれで結構かと思いますので、よろしくお願いします。
私もすべてを農地に残せということを言うているわけではございません。仮に企業立地を図るということにしましても、ただ企業に来ていただく、そういうことだけではなしに、高槻市の姿勢として、企業の育成を図っていく、そういう視点もやはり重要にしていただきたい。企業と行政、それから市民とが信頼関係で結ばれる、そういうようなことをやはり考えていただきたいと思います。
高槻市とともにその業績を上げてきた企業、酉島ポンプは既に71年の実績がございますし、サンスターについても61年、それから丸大食品が47年、先日、濱田市長が訪問されました日本制禦機器ですか、これがもう45年の歴史がございます。これに続く、高槻市に本社を置く一流ブランドをぜひとも育成していっていただきたいというのが私の本心なんです。例えば、三重県のT市、あるいは兵庫県のA市のように、工場は来たけれども、実際には固定資産税が入ってくるだけで、補助金を渡すだけ。それで、雇用についても正規雇用はほとんどない。経済状況が悪くなれば、その工場もすぐににべもなく閉鎖をしていってしまう。そんな企業には来ていただきたくないというのが、高槻市民のお気持ちであろうかと思います。私は長く京都市に勤めておりましたけれども、京都市と高槻市と規模が全然違いますので、参考にはならないかもわかりませんけれども、京都市には、皆さん方もご存じの、有名な企業が非常に長い期間にわたって、情勢が変わろうとも京都市に本社を置いてその事業をなさっている、そういう企業はたくさんございます。例を挙げますと、任天堂、日本電産、大日本スクリーン製造、京セラ、ローム、日本コンデンサ、日本写真印刷、第一工業製薬、MK、島津製作所、堀場製作所、エフエム京都、京都放送、京都新聞社、京都銀行、京都信用金庫、京都中央信用金庫、もう数え挙げれば切りがないんですね。特に、京都銀行などは、京都市は三和銀行を指定金融機関にしたんですけれども、京都府が京都銀行を指定金融機関にした関係で、京都府全域にわたって事業が展開できるということで、地銀の大きな6大銀行として、今も君臨をしていますし、京都信用金庫あるいは京都中央信用金庫については、信用金庫の中でも非常に上位の、信用金庫でも地銀と同等の預金高を誇る、こういう銀行でもあります。ぜひとも、こうした企業を高槻市のほうに呼ぶなら呼んでいただきたい。高槻市と信頼関係のとれる企業を呼んでいただきたい。市長ご自身も、ものづくり企業ということで訪問をしていただいて、この企業についてはぜひとも本社機能も高槻市に移転してもらってというお気持ちになられることも多いかと思うんですけれども、それには、行政のほうにも企業を育てるという視点がやっぱりなければならないと思うんです。いわゆる全庁的取り組みの中で、企業と行政、企業と市民、それから行政と市民、この三角形の信頼関係が育成される、その中でこそ長期的な税収が確保されますし、安定的な雇用もはぐくまれていく。このように、地元との信頼関係の中で、現在、高槻市にもある中小企業を育てていくという風土をやはりこの機会につくっていっていただくことが、ぜひとも必要だと思います。先ほどちょっと都市政策のほうから反論がありましたけれども、高槻市はどうも、成合地区の農業をやめさせて、企業誘致をということでお考えになっておられますけれども、最初からそのように決めつけるのではなくして、やはり一丸となった援助策で、第一次産業の振興を模索する、地元中小企業の振興を図るということ。新名神は先ほど申し上げましたとおり、もうこれで結構、西新名神だけで結構という立場ですけれども、その西新名神ができるその効果、くくりというものを高槻市民全体に分かち与えていただきたいということを、強く要望をしておきたいと思います。
○(濱田市長) 委員、今農業をやめさせてというふうな発言がございましたが、2-4ページを見ていただきますと、農業、農地は計画的に保存ということで、計画的なまちづくりをする中で、農地を保存ということも考えておりますので、ちょっと誤解が生じる表現でございますので、その点だけご指摘させていただきたいと思います。
以上でございます。
○(和田委員) 成合の南部で、少し先ほども申し上げましたとおり、農業所有者の意向がなかなかまとまっていない、そこのところをどうリードしていくか、そのことについて発言をさせていただきましたので、決して農業を高槻市がやめさせるということを言ったわけではございませんので、念のためお話をしておきたいと思います。
○(山口委員) 農業問題が出たんですけども、僕はそんな簡単な問題やないと。これは後継者を含めて、本当に高槻の農業をやっている人たちというのは、百姓で飯食えへんと、こういう実態の中で高槻はどうするかという。後継者を含めて、そう簡単に出ないということの中で、これがどうするかという農業問題があるということを一つ認識しておいてほしいと思います。
それから、成合、原、前島、この3つの地域で、地域の皆さんたちが頑張ってその地域をこれからまちづくりしていこうと、こういうことで今頑張っていること、これは本当にすばらしいことだと思います。このことに対して、今、報告いただいたことで、結局、これから4年先に向けて基本構想をつくっていくと。しかし、できても、やはりそれを実現していかなかったらいけない。そのためには財源が必要だと、こういうことになります。この点を含めて、今回の取り組みの財政的背景というのか、その辺をどのように考えておられるのか、お答えいただきたいと思います。
○(北野都市政策室副主幹) ただいまの山口委員の ご質問について、お答えいたします。
本市では、各地区の特性を生かした活力と魅力あるまちづくりの実現に向けて、地域で取り組むまちづくり活動を支援するとともに、地域の役割や市の役割等についても、あわせて検討を進めてまいりたいと考えております。また、まちづくりを具体化していく上で必要な事業等の実施につきましては、地域のまちづくりの熟度を高めるとともに、あわせて、本市の行政計画の中での位置づけも踏まえていくことが重要と考えております。そういった中で、地域のまちづくりの特色、方向性に合致した国の補助メニュー等の活用も検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○(山口委員) 国の補助制度を含めて、これからできた計画を実施計画として移していくと、こういうように私としては理解しました。地域の皆さんたちにとっては、議論してきて計画はできたけども、それが結局絵にかいたもちだと、こういうことで終わってしまえば、結局、この市民参加のまちづくりそのものが、結果として功を奏さないということになってしまうわけですから、ぜひとも、昨年スタートした新総合計画との関連性を含めて、実施計画のローリング計画の中にきっちりそのことを移していただき、構想ができてからスタートするんじゃなくて、やはりまちづくりをしながら、それを実際に進めていく、こういうことは、ぜひともお願いしたい。というのは、地域の皆さんにしてみたら、やっぱり見えたもので、一つはそれに対して自分たちがまちづくりに参加しているということ、これは気づかれることですから。4年先に構想ができてからスタートではなくて、一日も早くスタートをしていくということをぜひともやっていただきたいと、こういうことをお願いしておきたい。
以上です。
○(灰垣委員) 先ほど、案件1でありましたけれども、新名神の工事促進を改めてお願いをしておきたいと思います。当面、見直しの区間もつながることによりまして、先ほどご説明がありましたけれども、渋滞の緩和また防災上のこともあります。また、工事はやっぱり経年劣化する部分も出てくるわけで、一方で工事をして、その新たな道を通行するということもあるわけで、また、高槻市だけの利点という考え方じゃなくて、もっと広域的に考えたほうがいいんじゃないかと思いましたので、ちょっと冒頭にお話をさせていただきました。
案件2ですけれども、先ほど市長が既にこの新名神に対しての決意みたいなものを述べられました。過去の経過も含めて、都市づくりの骨格であるというふうなこともおっしゃいましたし、この新名神、
インターチェンジができると、これはもう過去にも、またこれからも、高槻市にとってはあり得ない、今回が最初で最後のチャンスであると私も思います。改めて、
インターチェンジができる新名神が整備されるということに対して、市の決意を聞きたいのと、特に成合地域の
インターチェンジができるということで、前回の委員会でも申し上げましたけれども、
インターチェンジを有する自治体が当然あるわけで、そういった先進事例をぜひ見てほしいというようなことも申し上げました。その委員会以後どのようにされたのか、ちょっとお聞きします。
そして、
インターチェンジ周辺のまちづくりというだけではなくて、原もそうですし、前島もこれはつながるわけで、里山という原の、摂津峡等も生かした、これも必要でしょうし、また、前島もまちづくり協議会をつくられてアクセスされるわけで、こういった全体的な考え方も必要になると思います。その辺についてどのように考えているのか、お聞かせください。
以上です。
○(越山都市政策室長) 灰垣委員の1問目の、市の姿勢につきまして、私のほうからご答弁申し上げます。
本市の新たな玄関口となる
インターチェンジの整備は、本市の将来を担う非常に重要なまちづくりであると認識してございます。また、先ほど市長からも申し上げましたように、市民の悲願が達成する、こういったこともあり、本市をPRしていく絶好の機会としてとらえてございます。このようなところから、まずは広域交流拠点にも位置づけられた
インターチェンジ周辺のまちづくりの具体化に向けた取り組みと、あわせて、元気なまち高槻の交通利便性のPRを初め、観光、企業といった産業の魅力発信など、より積極的なシティセールスにも取り組んでまいりたいと思ってございますので、よろしくお願いいたします。
○(濱田市長) 灰垣委員の先ほどのご発言の中で、最後のチャンスというお言葉がありましたが、私もまさに同じ考えでございまして、非常に的確な表現ではないかと思っております。新名神が大津-高槻間、この当面着工しない区間が開通いたしますと、まさに新名神と
名神高速道路の相互の
インターチェンジが高槻にできるわけでございまして、これは関西でも――私、間違いがあったらちょっとあれなんですけども、草津と高槻だけだと思います、名神と新名神が交差するというのは。そういった意味で、まさに高槻が関西の真ん中の交差点という位置づけになってくるものと思われます。そういった意味で、灰垣委員がおっしゃったような広域的な利便といいますか、広域的な観点からも、高槻は本当に光る存在になってくるのではないかと思っておりまして、そういった意味でぜひともこの事業を成功させたいと思うとともに、新名神の当面着工しない区間についての推進につきましては、力強く国に働きかけていきたいと思っておる次第でございます。
以上でございます。
○(北野都市政策室副主幹) 灰垣委員のご質問のうち、他地区の事例、また市内で広域的にまちづくりをどのように考えているか、この点につきましてお答えさせていただきます。
まず、他地区の事例でございますが、
インターチェンジを生かしたまちづくりを進めるに当たりましては、他市の事例等も参考にしながら、地元の方々と検討を深めているところでございます。まず、本市周辺の事例から申しますと、第二京阪の沿道のまちづくりが挙げられます。この沿道の大半は市街化調整区域となっており、本市の参考事例になると考えております。平成22年3月に開通した区間におきましては、寝屋川南地区で土地区画整理事業が行われました。ここでは、ショッピングモールといわれる大規模集客施設を初め、住宅地の開発が行われている状況です。また、ほかの沿道の各地区におきましても、現在、まちづくりの取り組みが行われており、保全を主とした取り組み、または土地活用を図る取り組みなど、さまざまな状況でございます。
さらに、第二京阪につきまして、枚方東
インターチェンジ以北で、先に供用を開始された区間におきましては、
インターチェンジの整備を契機に、物流企業、製造企業の立地が図られた地域も見られ、全般的には商業施設、物流、製造業の立地が主となっている状況でございます。
続きまして、広域のまちづくりに関しまして、お答えさせていただきます。
今回、本市では高速道路の整備と合わせまして、アクセス道路等の関連道路等の整備によりまして、交通ネットワークの充実が図れることとなります。この交通利便性を十分活用すべく、
インターチェンジ周辺だけではなく、十三高槻線の沿道におきましても、その効果を生かした土地利用の誘導を図っていくなど、
インターチェンジの整備効果を最大限に発揮できるよう、地域の方々とともに、まちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。
○(灰垣委員) しっかり思いを持って取り組んでいらっしゃるのかなというのを、改めて今お話を伺って思いました。特に
インターチェンジ周辺ですけれども、地権者の方の意見、それから地域住民の方のそういったご意見もあるでしょうし、それらを尊重した上で事業を進めていくということが大事だとは思うんですけれども、地権者の方たちは、もちろんノウハウはお持ちではないわけで、そういう意味では、行政がイニシアチブを持って、この事業を進めていくということがまず必要であると考えています。
もう1つは、先ほど民間主導のまちづくりとおっしゃいました。早い段階からというふうにもおっしゃいましたけれども、これはどのように、もう一度ちょっと詳しくこの辺を掘り下げてお話をいただければと思っています。
それから、今ご答弁をいただいているのは都市政策課ということになるんですけれども、あとほかの関連部署も当然関連してくると思うんです。企業振興課とか、例えば、商工観光課もそうでしょうし、また、市長公室も関係してくるんじゃないかと。さらには、こういったハード面だけのことじゃなくて、ソフト面までいくと、またほかの部署にも関連をしてくるんじゃないかなと思っています。そういう連携のようなのは今どのようにして取り組んでいるのか、この2点をお伺いいたします。
○(北野都市政策室副主幹) ただいまの灰垣委員の民間主導に関するご質問について、お答えさせていただきます。
まず、民間主導の考え方でございますが、1点目としましては、今後、新たな産業立地等を図っていく場合には、近年の企業の動向、また進出移行等のニーズと、まちづくりのマッチングは非常に重要と考えられます。そのため、事業の成立性、リスク回避といった視点から、民間主導のまちづくり手法を持って進めたいと考えておるところです。
2点目の考え方としましては、民間活力の活用につきましては、まちづくりを具体化していく上で、行政にはない視点、アイデア、ニーズの把握、また加えて実現の手法等も含めて、まちづくりの早期の段階で、民間企業のノウハウを活用できる仕掛けづくりに取り組んでまいりたいと考えております。一方、本市のかかわり方といたしましては、民間主導としながらも、地域の方々だけでまちづくりに取り組むことは困難なことから、初動期の段階から積極的にまちづくりに取り組んでいるものでございます。
○(越山都市政策室長) 庁内連携に係る取り組み状況のご質問について、お答えさせていただきます。
新
名神高速道路等の整備を契機とした
沿道まちづくりは、新たな産業の立地や既存産業の流出抑制、あるいはインターを生かした新たな観光施策などといったソフト面からも関係各課との連携が重要でありますことから、庁内各課はもとより、大阪府とも情報の共有や協議、調整に取り組むなど、一定の連携を図りながら、まちづくりに取り組んでおるところでございますので、よろしくお願いいたします。
○(灰垣委員) 民間主導ということでいろいろお話しいただきました。今まで、私が認識している限りでは、ある程度の構想を行政庁内でつくって、それに対して民間の意見をもらうとか、または市民の意見をもらうとかいうことが主導であったような気がするんですけれども、これからはやはり時代の流れといいますか、民間の方の活力を最初から入れるということも、一つの考え方じゃないかなと思いますので、そういったことをまた要望しておきます。
それから、連携ですけれども、平成24年度から市長2年目の機構改革が行われますが、その中で、これは私は肝入りというふうに思っていますが、機動政策課というのが立ち上がるようにご説明もありました。この新名神の促進事業は、高槻市にとって、先ほどから市長みずからおっしゃっているように、非常に重要な事業であるということを考えれば、前回も申し上げたと思うんですけれども、別組織というわけではないですが、プロジェクトチームを組んでもらって、そこで情報の共有もしていただきながら、何度も申し上げますけれども、職員の皆さんが、我々がこれだけすばらしいものをつくったという誇りを持てるような結果をもたらしてほしいなというふうに、私は切に思っているところですけれども、このチームを立ち上げるということに対して、どのようにお考えになられますでしょうか。
○(土井政策企画室長) 本事業推進に係る体制づくりについてのご質問でございますけれども、現在では、各部が取り組むべき課題等が、本事業につきましてはおおむね明確になってきている状況であるというふうに考えてございます。したがいまして、今後も都市産業部が中心となって、事業の推進を図ってまいりたいと考えてございます。その上で、必要に応じまして市長公室がその調整に当たり、関係各部一丸となりまして、オール高槻の体制で事業推進に取り組んでまいりたいと考えてございますので、よろしくお願いいたします。
○(灰垣委員) オール高槻の体制という言葉は非常に聞こえがいいんですけれども、今、世間をにぎわしている大阪市長ですが、彼の手法がすべていいとか、そういったことを私はここで話をするつもりはありませんけれども、きょうの新聞各紙に載っていたのが、西成区の特区の話。きのう、初プロジェクトチームの会合をやったという話でしたけども、やはりこういった大胆なことも今後必要なのかなと。奇抜な、また大阪十大名物ですか、こういう話も出ています。道頓堀プール。これがまだ成功したとかいう事例ではないので、このことに対して、こういうふうにしなさいと言ってるんではないんですけれども、この初会合で、市長が西成に政治の力を注入することで地域が変わることを示したいというようなことを会合でおっしゃったようですけれども、今、市長が新名神のこの委員会でおっしゃったのも、そういうことではないかなというふうに私は受け取ったわけですが、余り奇抜過ぎると、将来に禍根を残すようなことになるかもしれませんが、そういった発想も必要であるんじゃないかということを最後に申し上げまして、私の質問を終わります。
○(橋本委員) 時間が押しているので、簡単に申し上げます。
私は、先週末から大槌町にちょっと行ってきましたけれども、先ほど来、3.11で、この財源の問題があって、道路を整備するのはどうかというお声があるかとは思いますけれども、現地では1本あった道路が即陥没して、その後新しくつくっていた道路があったから、ライフラインが途絶えなくて済んだというようなお話を実際に聞かせていただきまして、道路整備に対する考え方については、私自身も改めてインフラ整備の大切さというのを感じたところです、ということを申し上げておきたいと思います。
そして、今、話が進んでいますまちづくりですけれども、やはり何といっても空き地の話ではないわけでして、実際に住まわれて、生活をされている方々の土地について、今、話が進んでいるということですから、当然のことながら、地権者の意向を反映させて、どうやっていくかということを抜きには考えられない。しかも、それがばらばらになっていくのではなくて、先ほど来ありましたけれども、新名神の沿道では初めての取り組みという看板設置も含めて、市がしっかりと協議会に関与をされているということについては、高く評価をしていきたいと思いますし、それから、それぞれ利害が対立する中で、3か所それぞれの特徴を生かしながら関与をされているということについても評価をしたいと思います。
農業の保全の問題もありますけれども、私も何人か当地区で知り合いがいまして、当然、緑を守らなあきませんねと、前回も言ったかもしれませんけれども、いや、そうではないと。それは非常に外からの無責任な考え方で、これからの自分たちの後継者がどうやって生活をしていくかということを考えれば、それだけではなくて、生活の将来展望も議論しなければならないというようなお考えを持っておられます。例えば、成合のこの都市的土地利用、保全系土地利用、両方がその面積でいけるのかどうか、そこは私もわかりませんけれども、いずれにしても、たくさんの情報を市のほうが収集して、そして、その議論の中に乗せていっていただく。私の知り合いの方も、今、農地を持っておられますけれども、この機会に昔から自分の夢であった、ある施設をこの地につくって高槻市に貢献したいと、そういう具体的な思いを持っておられる方もありますから、この協議会の中でそういったことを十分反映して、議論していただきたいと思います。
前回も言いましたけれども、必ずしも産業が来たら農地がなくなるかということではなくて、食育フェアに出展されていた、ある企業は、南部で食品加工をしているけれども、流通の問題から言えば名神に近い北部の農地を確保したいと。こういう具体的な希望を持った高槻在中の企業もおられるわけですから、必ずそこがいいとか悪いとかじゃありませんけれども、そういったことをしっかりと連携をして、情報共有をしていけばいいかと思います。
また、農業のことですけれども、しっかりと農業を維持していくというふうに思えば、その後押しもしっかり必要なわけですから、今後の農林業振興ビジョンが今パブリックコメントにかかっているということですから、そういう方面はその方面で議論をしながら、どこの部分をどういうふうにやっていくかというのは、体系的に考えていかなければならないと思います。いずれにしても、まず地権者の皆さん方と地域の皆さん方の意向をかためていただいて、その後、我々議会がどういう応援ができるかを考えていきたいということだけ申し上げておきます。
○(福井委員) 私は、前回のこの委員会で、成合のまちづくりについて1つ聞いた経過がありました。それは、このまちづくりについての基本的な絵を描くためのコンサルというか、そんなんを挙げました。そのときには答弁がありませんでした。あったかないか。内容はこれに基づいて、きょうのもらっている資料の沿道のまちづくり方針、まちづくりの取り組み方針等々について、絵を描いたと思います。あったかないかだけ、お答えください。
○(北野都市政策室副主幹) ただいまのご質問についてお答えいたします。
前回、委員会でもご指摘いただいた平成18年度に、成合のまちづくりについて、一定方向性等を検討するための基礎調査というのも実施しております。また、この調査結果等を踏まえた中で、今、まちづくりに取り組んでいるところでございまして、本日お示ししている方針の中でも、一定方向性について、今回ご報告させていただいているところでございます。
○(福井委員) そういうことで、私が、前回の委員会で言ったことは正しかったというような認識のもとで、きょうの資料を理解させていただきます。
以上です。
○(藤田委員) 1点だけお願いをしておきたいと思いますが、これは
インターチェンジ付近のまちづくりと、こういう部分でございます。成合、原を含めて、ここに出ておるわけですが、先ほども言いましたけれども、このエリアの今一番ネックを含めて、今後どう展開するかということについては、国の官舎は大きな問題でありまして、これはまちづくりの中でも大変重要なポイントを占めております。当然、日吉台六番町、七番町、この辺も含めて
インターチェンジのエリアでございますので、ひとつそういう観点も含めて、全体的な過去の
インターチェンジ付近はセイタカアワダチソウが生えておると、こういう部分ではなくて、前から言っておりますが、しっかりとそういう部分の事例を含めて把握して、活気のあるまちづくりにしていただきたいと思いますので、今後よろしくお願いします。
以上です。
○(
吉田稔弘委員長) 質疑は尽きたようです。
ここで昼食のため午後1時まで休憩します。
〔午後 0時14分 休憩〕
〔午後 0時59分 再開〕
○(
吉田稔弘委員長) 再開します。
次に、
環状幹線道路等の整備促進についてを議題とします。
理事者側の説明を求めます。
○(
神田技監兼建設部長) それでは、案件3でございます。前半、後半分かれておりますが、前半は私のほうからご説明をさせていただきます。
それでは、
環状幹線道路等の整備促進について、平成23年2月の特別委員会以降、進捗のあったものについて説明をさせていただきます。
まず、幹線道路でございます。国道171号の交差点のうち、上牧交差点、それから八丁畷交差点の2か所の進捗状況について、ご説明をさせていただきます。
まず、上牧交差点のほうでございますが、国道部分の拡幅工事は、平成22年度に完了しております。それと市道の取りつけ部分の歩道の工事ですけれども、こちらはこの3月に完了の予定となっております。
次に、八丁畷交差点でございます。京都側につきましては、用地買収の進捗率は約57%と、前回のご報告から変わっておりませんが、神戸側につきましては、前回8%の用地買収の進捗率が昨年11月末には25%となっております。
続きまして、
外環状幹線道路の整備でございます。都市計画道路の十三高槻線につきましては、国道171号から府道枚方高槻線までの2キロメートルを第1期区間といたしまして、新
名神高速道路の整備に合わせて整備する予定となっております。また、前回ご報告した約11%の用地買収進捗率でございますが、昨年12月末には約20%となっておりまして、第2区間につきましても、大阪府に早期事業着手の要望をしてまいります。
次に、富田奈佐原線でございます。こちらは、第四中学校の用地処理や物件補償について、平成23年度に額の確定、それから平成24年度から補償物件を撤去、移設、平成25年度に工事着手をして、平成26年度末に完了予定となっております。
続きまして、内
環状幹線道路ですが、真上安満線につきましては、別所交差点の西側部分、こちらは拡大図でございます。改良延長約200メートルのうち、既に130メートル区間が完了しておりまして、残る区間につきましては、一部用地買収の協力が得られないため、買収済みの区間につきまして、平成24年度内の工事予定となっております。
以上、簡単ではございますが、前回の特別委員会以降に進捗のあったものについて、前半部分の説明を終わらせていただきます。
○(小林都市産業部長) 続きまして、お手元の資料を使って説明をさせていただきます。お手元の資料の3-5ページでございます。都市計画道路の見直しにおける大阪府の評価結果(素案)についてご報告を申し上げます。
大阪府では、昨年度より都市計画道路見直しの基本方針に基づきまして、長期未着手となっている大阪府決定の都市計画道路についての評価、検証作業を進めてこられたところでございます。
次のページをごらんください。この文章は、大阪府の総合計画課長から都市計画道路の見直しの大阪府の評価結果(素案)として、各市町の都市計画担当課長に対して送付されたもので、今回、大阪府では、都市計画道路の見直しを行うに当たり、この文章の最後にも記載されておりますとおり、この評価結果の素案をもとに、平成25年度を目途に都市計画変更に係る各市町との協議、調整を進めていくとされております。
次のページの都市計画道路の見直しに関する、大阪府の評価結果(素案)についての資料をごらんください。3の評価結果では、今回の大阪府全体の評価結果を表に取りまとめられております。表の上段にもありますとおり、今回廃止とする候補路線は131路線、延長260キロメートルとなっており、これは表の下段の計の欄で示されている大阪府全体の長期未着手路線となる231路線、延長合計470キロメートルのおおむね6割となっております。
次のページの都市計画道路見直しにおける評価結果(素案)をごらんください。この図は、今回、大阪府から提示された本市における評価結果の素案となる路線図でございます。図の表示は赤色が存続候補路線、オレンジは現時点で必要と評価されるが、将来の交通量の変化等を踏まえ、おおむね10年以内に必ず再検証を要する路線、青色が廃止候補路線、緑色が来年度から都市計画決定権限が大阪府から本市に移譲される路線となっております。また、この路線図の取り扱いについては、図の右下にもありますように、この評価結果は素案であり、今後、この案で市町と協議を進めていくものとされています。
次のページをお願いします。
横向きの資料でございますが、この資料は今回都市計画道路の見直しについての方針や、概要が取りまとめられております。見直しの背景としては、1つには人口減少、成熟型社会への移行、2つ目に交通量の減少、3つ目として公共投資の制約、4つ目に法的な課題が示されております。
次のページをごらんください。左下の都市計画道路の見直し作業・スケジュールでは、見直しの評価イメージとして、横軸に示す必要性と、縦軸に示す実現性の両方の視点から評価を行うとされています。見直しのスケジュールでは、大阪府の都市計画審議会が4回に分けて開催されることが示されておりますが、本市については、平成25年7月の大阪府都市計画審議会に諮る予定との連絡を受けております。
以上が大阪府から送付された内容ですが、現時点では、府からこの資料についての説明を受けておりませんので、まずは廃止候補路線とした理由などの説明を受けてまいりたいと考えております。そして、その後、本市として、廃止存続の妥当性について検討を行い、府に対し本市の意見、考えをきっちりと伝え、しっかりと協議を進めてまいりますので、本委員会を初め、議会のご支援をよろしくお願い申し上げます。
以上で、案件3の説明を終わらせていただきます。
○(
吉田稔弘委員長) 説明は終わりました。
ただいまから質疑に入ります。
最初は、
環状幹線道路等の整備促進について、その後で、大阪府の都市計画道路の見直しにおける評価結果というふうに、分けさせてもらったほうがいいかと思うんです。
まず最初に、
環状幹線道路等の整備促進について。
○(強田委員) 私からは、十三高槻線について質問させていただきます。
1期、2期工事に分けて整備をするということになっています。府はどんな計画で、2期工事をいつごろされるのでしょうか。お聞きします。
○(原土木室参事) 強田委員の、十三高槻線の2期工事の大阪府の計画についてお答えさせていただきます。
大阪府の2期工事の計画につきましては、新
名神高速道路の供用開始に合わせた1期工事の完了後に、引き続き、道路整備を行うと聞いております。
なお、本市におきましても、大阪府と共同して事業の進捗を図ってまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○(強田委員) この十三高槻線の整備をすることで、五領方面から大阪方面へのアクセスがよくなり、171号の交通量が減少すると言われておりますが、1期工事だけでは前島の堤防の道路に負担がかかるのではないかと思います。2期工事に早く着手して、十三高槻線の接続を完成させることが必要だと思っています。
最後に、新名神の抜本的見直し区間である高槻―八幡間の必要性については、この不況と高齢化で車の販売台数がふえるとは思えません。今もダブルネットで2本の高速道路があり、3本目の高速道路が要るとは思いません。高槻―八幡間、大津―城陽間の高速道路の建設は必要ないということだけ言っておきます。
以上です。
○(和田委員)
環状幹線道路の整備についてですけれども、この整備についてこそ、1-3ページにございます高速道路の
あり方検討有識者委員会の
中間取りまとめにあります、環状道路など抜本的対策の加速、それからボトルネック箇所への集中的対策、それから運用の改善の工夫、つなげてこそネットワーク、防災機能のほか、これが私は言えると思います。高速道路よりも生活道路にこそ、こうしたことが必要なのではないかと考えます。
このように考えてまいりますと、ただ、こういうふうに国とか府の責任だから、こうやって列挙しているだけで本当にいいのかどうかということを疑問に思います。もう何十年とたって一向に解決をしていない問題がありますし、地元の人に聞くと、もうあんなものはできないんだと、無視して我々は事業をやっているというような発想の方もいらっしゃいます。
そういう中で、日本全国どこでどんな地震が起きても不思議ではない状況が現在ありますし、車で避難するなということで幾ら指導しても、とっさの判断ではやはり無理な部分が多々あるかと思うんです。こんな緊急な事態のときには、きれい事では済まないという状態が出てくると。何とかこの幹線道路の整備にもう少し力を入れて、政治折衝というような、何か余りいい言葉ではないですけれども、もっと高槻からも――国会議員がお2人も出ているわけですし、府議会議員もいらっしゃるわけですし、そうした方との連携をとって、何とか一日も早くこの問題を解決していただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○(梅本土木室長) 和田委員のご質問、またご要望にお答えをいたします。
私どもも、今おっしゃっていただきましたように、
環状幹線道路の整備促進については、一日も早くやらなければならないと思っています。ただ、その中で、
環状幹線道路については国道または府が施行する府道ということになっておりまして、これをきっちりしていただかないと。かつてから、事あるごとに要望を行っております。高槻市の道路の現状を説明し、必要性を訴えておる。昨年の11月にも濱田市長が東京に参りまして、道路局長また国会議員、民主党本部のほうにも道路の実情を十分説明をし、訴えてきたところでございます。そういった中で、認識が深まっているというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。
以上でございます。
○(
吉田稔弘委員長) 次に、都市計画道路の見直しにおける大阪府の評価結果について、素案ですけれども、これについて質問ございましたらお受けします。
○(和田委員) 前回の委員会でも申し上げさせていただいたのですけれども、特に高槻市の西部の道路環境の改善が非常におくれていると思います。
この府の見直し案にある富田奈佐原線の素案では、171号から岡本交差点の部分については廃止という形になっているわけですけれども、そしたらこの富田奈佐原をつくらなあかんということを計画に盛り込んだときの交通状況、なぜこれをつくるのかという意義ぐらいは、きちんと生かせる道路交通体系をやはりつくっていかなければならないと思うんです。もちろん、富田奈佐原線が生かせていただいたら、それはそれでいいんですけれども、それがなくなったとしても、それ以外の方法をやはり考えていっていただかなあかん。
富田奈佐原線の今お話しした部分については、バスを含めた大型車両が頻繁に通る。それから、歩道がない。そこに自転車も通る。大畑町の交差点の右折が非常にしにくいところから、渋滞が慢性的に起こっている。沿道の方からは、あの道路については、もう洗濯物が干せないというようなお話も聞くような状態です。渋滞は、171号の大畑町の交差点の東西の部分もそうですし、それから北側の府道部分、これも一日も早いこと――幾ら富田奈佐原線が廃止されたところで、富田奈佐原線の北側の府道部分については、やはり左折レーン、右折レーンなりをきちんとつくっていく必要があると考えますし、私のほうに寄せられる意見の中には、もうあそこは北行きの一方通行にしてほしいと、それで歩道もちゃんとつくって安全性を確保してほしい。南のほうに行くのは、岡本の少し南から疎水というんですか、川というんですか、あれがありますから、あそこを使って何とか171号へ出られるような計画をつくれないのか。それで、バスの便が多少不便になっても私は辛抱すると。この方法が一番正しいと私は考えませんけれども、何とかいろんな方法を考えていただいて、富田奈佐原線が必要やというぐあいに認定された、その根本の問題の解消には、努力を何とかしていただかなあかんというぐあいに思います。
また、ここには載ってないんですけれども、富田丘町西の交差点ですね。ここには、今度地元の方はこれ以上スーパー要らんよというぐあいにおっしゃってるんですけれども、ここにまたスーパーと電気店ができるという話がありますけれども、そうなってくると、これだけではなしに、富田丘町西の交差点部分の改良も必要ということになってきますし、今年度、前の議会で補正予算の削減がなされましたけれども、富田北駅宮田線の狭隘部分の解消ですね、こういった地域の課題と府の素案と、どういうぐあいにリンクさせながら、今後お進めになっていくのか、ちょっとそのあたりを聞かせていただきたいんですが。
○(橘都市政策室主査) 和田委員のご質問についてお答えいたします。
資料説明でも申し上げましたとおり、今回の大阪府の評価結果において、富田奈佐原線を初めとする廃止候補路線について、現時点では、大阪府からの具体的な説明を全く受けていない状況でございます。
今後、大阪府のそのような説明をしっかりと受けた上で整理を行いまして、本市の考え方をしっかりと伝えていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○(和田委員) 本市の考え方とは、具体的にはどういうことでしょうか。
○(北野都市政策室副主幹) 富田奈佐原線につきましては、先ほど資料説明でもございましたように、本市の
環状幹線道路といった重要な位置づけがございます。その他に関しましても、今回、大阪府が決定する路線につきましては、本市の重要な役割を担う路線と考えておりますので、これらの大阪府の説明をしっかり聞いた上で、またそれを整理した中で、先ほど申したとおり、市の考えを伝えていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○(和田委員) そういう中で、またこういう特別委員会の中でご報告をいただいて、検討できる機会があるというぐあいに理解してよろしいんでしょうか。
○(北野都市政策室副主幹) ただいまのご質問についてお答えします。
今回、まずは大阪府の素案についてご報告させていただいたところでございますが、この後、行政協議を初め、大阪府の示された考え方の協議を進めていく中では、議会、本委員会でも、適時適切な時期にご報告させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○(和田委員) あと少し、意見だけ述べさせていただきたいと思うんです。私は見直しすることは、そのときの時代に合った形で見直すということで、大いに賛成する立場です。
ただ、この存続の中に3番の路線、これは多分牧野高槻線のことだと思うんですけれども、これがいまだに入ってるんです。この路線というのは、朝審査されました新名神の接続道路として考えられていた路線であったかと思うんですけれども、当時の奥本市長の英断によって、それが東側のほうに持ってこられて現在の路線になったというぐあいにお聞きしております。
ですから、3番のこの路線については、私はもう廃止の結論を早急に出したほうがいいのと違うかという意見を持っているんですけれども、その点についてはどうお考えでしょうか。やはりこれについても、府の意見を聞いてもう一度議会に諮りますというお答えをすることになるんでしょうか。
○(北野都市政策室副主幹) 和田委員の、ただいまのご質問についてお答えします。
牧野高槻線についてのご質問かと思われますが、資料の中で、存続に、といった形で評価されております。大阪府の資料によれば、現時点においては必要と判断されるが、将来の交通量の変化を踏まえて、おおむね10年以内に必ず再検証をする路線といった定義がされているところでございます。現時点におきましては、資料説明で先ほど申し上げましたとおり、大阪府からの今回の評価に対する具体的な説明といったものは全く受けていない状況でございますので、このご質問に対しましても、大阪府の考え方をしっかり聞いた上で、対応してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○(和田委員) そしたら、総括的にきょうの委員会のまとめといいますか、私の考え方をお伝えしたいと思うんです。
市長が常々おっしゃっている住みやすさナンバーワン、これは前の議会のときにもたしかお話をさせていただいたかと思うんですけれども、これを私なりに解釈をいたしますと、私は特に福祉を充実していただきたいということで、常々訴えておりますが、住みやすいまち、安定雇用が生まれるまち、防災のまち、それから福祉のまち高槻と、これをつくることがやはり一番大事なのではないかと思います。こうした観点から、ぜひ今後取り組んでいただきたいということを強く要望しておきたいと思います。
ありがとうございました。
○(強田委員) 私からも和田委員からお話がありました、牧野高槻線について、意見だけ述べさせていただきたいと思います。
この牧野高槻線はもともと、先ほどもありましたが、インターから171号まで新名神のアクセス道路にするという計画でされていたものです。そして、牧野高槻線を廃止しないという理由が本当にわからないなと思います。ですので、その詳しい説明もされていないということが先ほど言われましたので、その説明をしていただくように、廃止をしない理由についてはぜひ確認をしていただきたいと思います。それはお願いしておきます。
地域からも反対の声が大きい、この牧野高槻線などの必要でない計画道路は廃止にするべきだと、意見だけ言わせていただきます。
以上です。
○(福井委員) 先ほど、小林部長から最初の説明がありました。そのときに、今までの和田委員、それから強田委員の質問にもちょっと関連しますけれども、本市の考えを取りまとめた上で、そのときには議会のご協力をお願いしたいと。本市の考え方がわからずに、我々が賛成を一体どうやってするのか。その賛成の仕方の中には、当然、この委員会での皆さんの意見、委員の意見、本会議場での意見、それぞれの意見を集約した上で、その考え方ができるはずだと思います。行政事務の考え方だけで我々が協力するというのはあり得ないということをまず前もって言わないと、おかしくなってきます。まだ、大阪府の意見を聞いてない、私どもの意見を言うてないのに、どうやって我々は賛成できるのかということを、まず最初に前もって、ちょっと批判的になりますけど、言わせていただきます。
それから、先ほど和田委員からありましたけれども、富田奈佐原線の国道171号から以北です。北側の一部区間について、6という路線名で廃止ということが挙がっております。これはまだ高槻市がその説明を受けてないということですけれども、今の現状、あの交通量、それから通行の難易度、住民の不便さ、それから高槻の副都心の富田という位置づけ、あの道路の果たしている役割について、今現在、高槻市はどのようにお考えになっておりますか。それをまず述べてください。
2点目には、牧野高槻線の171号から以南、南に向けての重要性、枚方市とのかかわり合いの考え方について、どのように思っておられるのか、教えていただきたい。この2点です。
○(北野都市政策室副主幹) ただいまのご質問についてお答えさせていただきます。
まず、富田奈佐原線、国道以北についての考え方でございますが、委員ご指摘のとおり、JR摂津富田駅を初め、阪急富田駅といった都市拠点につながる駅への北方向からつながる非常に重要な路線、または国道を挟んで北部と南部をつなぐネットワークとなる、そういった役割を担っている路線であります。また、バスが今通っておりますが、狭隘なため、歩道もない状況と、そういった課題も認識しているところでございます。そういったところから、外環状といった計画的な位置づけもございますけど、非常に重要な役割があると認識しているものでございます。
また、牧野高槻線の路線につきましては、本市と枚方市を結んでいる広域的なネットワークを有する路線という位置づけで考えております。今現在は、枚方へ川を渡る橋というものがほとんどございませんので、当然、広域的な移動を支える重要な路線として今現在も変わってない位置づけで考えております。
以上でございます。
○(福井委員) 最初に富田奈佐原線、171号より以北について非常に重要だという認識が今示されました。その意見を曲げずにしっかりと大阪府に言ってもらいたいと。大阪府が当然整備費等を出すのですから、これについて反対もできない。だけども、高槻市の道路行政を見れば、整備をしないとだめだということは、高槻市としてもわかっておられる。そうするならば、大阪府は出さなくても、高槻市として市費でどうやっていくのかという前向きな考え方が示されなければ、この道路改良というのはできないと思います。大阪府が金を出すからやっていく。だけど、出せないもんを、そうですか、そしたらしませんという形にはならないと思うんです。現状を見る限りね。その後、大阪府が廃止しても、いや、それは高槻市で面倒を見ますというぐらいの意気込みを持って当たっていかないと、私はこの道路行政の完成は見ないと思います。しっかりとそのあたりの考え方を示していただきたいと要望いたします。
それから、2番目の牧野高槻線ですか、確かに枚方大橋1本ですね。それから、向こうへ行けば新橋があります、100円橋という。ここにもう1つつくろうという話は、昔からありましたよね、並行して。だけども、枚方市からこの線を渡って来ることがどれだけ重要な役割を果たすのか、私はこの近辺に住んでますけど、それはよくわかりません。あのあたりの住民に聞くと、この橋よりも河川敷公園をもっときれいに整備せえやという声のほうが大きいんです。私、河川敷のコミュニティ協議会の会長をしております。副会長は灰垣委員がやっております。こういう声は余り聞かないんです。
ただ、重要だということは、ぼんやりとはわかりますよ。つくらないよりつくったほうが、交通の行き来ができて、確かに、いろんな物事が発展するだろうということはわかります。だけども、この線が廃止されずに、ほかの生活道路が廃止される。重要なこの駆け引きを使うから、おかしいのではないかということがわかってくるんです。見直し路線で、牧野高槻線が出ればどうもないんです。それから、富田奈佐原線が存続という形になれば、私は何も不思議やないと思います。これは反対の立場です。地域の住民から見た形の中で、どの路線が存続で、どれが見直しなのか、廃止なのかという決定が、大阪府はどういう基準でされたのか。また、大阪府議会には、高槻から5人の府会議員が出ておられます。それから2人の国会議員が出ておられます。その声が全然反映されてない、一体どういうことだと。先ほど濱田市長が11月に国会に行かれた、その担当の部局に会われたと。その声を地元の国会議員が知っているなら、なぜ動かないのかと。ましてや、5人もおる府会議員は一体何をやってるんだと。これはほんまに恥ずかしい話ですよ。そうでしょう。高槻市の市費で出すいろんな行事についても、府会議員は出てあいさつもあるんです。市会議員はあいさつないんですよ。それだけ大事にされている府会議員が一体何やってるんですか。そうでしょう。こんなばかげた話が、世間一般にもわかってないんですよ。それははっきりとやっぱり示すべきですよ。
広報でも、例えば、府会議員は陳情しましても何もやってくれませんでしたというぐらいのことをやれば、これはおもしろいと私は思いますよ。そしたら、寝た議員はもっと起こさんとだめですわ、はっきり言うて。ちょっと乱暴な言い方ですよ。何もわからないから動かないかもしれない。その辺を十二分に、しっかりと濱田市長のリーダーシップを発揮してもらいたいというふうに思いまして、意見表明といたします。
○(濱田市長) 先ほど、富田奈佐原線について、府がやらない場合には、市がやるというようなことも考えるべきだとおっしゃってましたけれども、これはあくまでも府道として計画されたものでございまして、これを安易に市でやるというような表明をしますと、まさに府の財政の事情を市がすべて負担すると。道路だけに限らず、今、府が財政事情を理由に、ちょっと言葉は悪いですが、市のほうに財政的な負担を課しているというような事実的な状況もございますので、私としましては、高槻市の財政もこれから非常に厳しくなってくる中で、これは大原則として府にやっていただくということで頑張っていきたいと。なぜこういう素案ができたのかということについても、きちっと説明を求めていきたいというふうに思っております。
以上です。
○(福井委員) 確かに、大阪府の都市計画です。大阪府の道路であります。確かに、それはわかります。
ただ、私どもも、この前、無所属議員で三鷹市というところへ視察に行ってきました。そこでは、教師の数をふやそうということで、非常勤の教師をその市独自の単費で、市費で採用しながら教育の充実を図っているという話もありました。例えば、高槻市でも、大阪府がだめならば高槻市でやる、その許可を与えてくれ、そういった時代が今の新しい府政のもとでも、大阪市でも、そういう考え方を拒絶するとは思えないような時代も来ていると思うんですよ。一つとってみてやれるから高槻市が全部やってしまえというようなことにはならないです。是々非々の立場で、どういう部分でどれだけ必要なのかという高槻市の訴えが通るか通らないかということが、私は最初の突破口だと思うんです。これを高槻市は最終的にやるという判断をせずに、こういう意気込みがあるんだという話のほうが大事かなというふうに私は思います。
ぜひとも市長には頑張っていただきたいと思います。私は、ほかの路線については、これは仕方がないだろうなというふうには思います。ただ、この富田奈佐原以北の6だけについては、やはり改善の必要があるだろうというように私は思っております。
以上です。
○(山口委員) 先般の都市計画審議会の中でも申し上げましたけども、本来、きょうのこの報告の中に、高槻市としての今回の府の提案に対する見解というんですか、聞いていなかったとしても、こういう問題が高槻市についてはあると、こういうようなことを整理した上で、きょうは提案をいただきたかったというのを、まず最初に申し上げておきたいと思います。
今から5年前に、この都市計画道路の見直しをやったわけです。副市長、そうですね。ちょうどこの都市計画道路見直しというのが、1/2、2/2という最後のページの一番下に書かれています。こういう点を含めて、このデータの分析をやっぱりきっちりしておく必要があるだろうと思います。見直しが必要という下段の点線で囲ったところに、大阪府では平成15年から18年にかけて見直しを実施したということです。5年前に全面的に見直しし、高槻市の都市計画道路を精査したわけです。しかるに、今回、またこういう形の見直しを大阪府が一方的にやってくると。果たして、こういうことに対して許されるのかどうか、こういうふうに私は思うんです。その中で、今回の見直しの背景が①から④まで書かれています。①の、人口増加、拡大社会から人口減少ということについては、確かにそういう状況があります。しかし、それによって交通量も減少していくのかどうかといったら、今ここで示された全体の中で、果たして高槻としてそういうことが起こってくるのかどうか。私は起こらないというふうに思います。今も福井委員からありましたように、富田奈佐原線を含めて、みんな大変困っているわけです。
後でまた藤田委員も質問があるというふうに思うんですが、この前申し上げた枚方亀岡線の市バスの服部停留所、それから学研前停留所の間にあります枚亀線の拡幅というのは、もう既に何年か前に、大阪府はここを拡幅しますよと言うて既に測量し、地元説明まで入って、それが今これからやりますなんていうことは本当に許されるのかどうか。だから、こういうことを私は高槻市が認めるということになると、さっき言われたように、府に認めさすということになれば、高槻市がかわりにやるという決意で、やっていかなかったらいけないと、こういうように思います。
②交通量の減少③公共投資の制約④法的な課題。端的に言って、この4つの課題の中で、大阪府は③の公共投資の制限。私の判断ですけど、大阪府は金ありません、だからできませんから皆さんお願いしますと。やるんやったら自前でやってくださいと言うていることが今回の提案だと。それが私は、前知事から今の知事に流れてきている大きな――みんな市町村に移管していくという、財政的な問題も含めて、やっぱり負担を求めていくという大きな流れの問題で、私はこういうものが出てきていると思います。これは絶対許される問題じゃないと、政治的にも。そういう点からして、この2番目の裏側を見たら、都市計画道路見直しについてということで書かれている中の一番下、都市計画道路の見直し作業・スケジュールということで、この前も担当者の皆さんと議論もしたんですが、計画道路の実現性と必要性という縦軸と横軸が書かれています。その下に、必要性ということの定義づけが、都市づくりの方針との整合性、交通処理機能、交通安全機能等を含めて、そこに7つの必要性の課題が書かれています。これは午前中ここで議論してきたように、高槻市のまちづくりにとって、このことをすべてこの都市計画道路が満足できるような必要性にあるのかないのかということを言ったら、これは一目瞭然、必要性がみんなあるんですよ。
牧野高槻線の問題も多分いろいろ議論があって、先ほどの定義がありましたけども、それは和田委員の考え方であり、そして強田委員の考え方であると私は思います。地域の人らは反対されている方もおられるし、将来のまちづくりにとっては、それが必要だと感じられている人はおると。そういう点を含めて、高槻市として現象面だけじゃなくて、将来の町にとってどうなんやということをきっちりと整理する必要が僕はあると思うんです。そういう点からして、今回この提案されたことについて、高槻市としてはどのように考えるのかということの精査をぜひとも早急にしてほしいと思います。
それから、先ほども指摘のあったように、高槻から府会議員が5人も出ておられるわけです。他市と高槻市との府道の進捗率、一回それは精査してほしいと思います。圧倒的に高槻は劣っているというか、茨木に比べたら高槻は大変おくれていると思います。他市との比較、吹田に比べたらどうなんや、そういうことも含めて、やっぱり今までの都市計画道路の中で、高槻市が大阪府に投入してくれた財政、そういうことを含めて、これはある意味では政治力にかかわってくる。府会議員だけじゃなくて、市長の力量も含めてあるかなと僕は思いますが、先般、この話を聞いたので、たまたま2人の府会議員とお会いできる機会がありました。けしからん話やと、私は府税を納めへんと、そういう運動を市民挙げてやらなあかんのと違うかと、そういう話までその府会議員としました。その府会議員というのは、高槻市との事前調整ができて説明に来てくれていたというふうに私は思ってましたと、こういう府会議員もおられるわけですよ。
ですから、5年前の都市計画道路の見直しの問題についても、私はしかりやったと思うんです。府会議員のところに話がいったときには、結局もうみんな決めたことを、それで市とは了解とってるんだと、こういうことが事務的にされる可能性がある。この前に来られたときには、市と話をされたと、そういうことで確認はしてないということでしたけども、市と当然調整した上で、こういうことでいきますということで来られたと。それでなかったのなら、これは大変だという話をこの前されてました。
ですから、福井委員も言われたように、やはり高槻の府会議員にも協力を求める。そういうことを含めて、やっぱり政治的に動いていただきたいというように思いまして、これがあえて整理された後、高槻の見解が出るんなら、議会で議論し、場合によっては、この特別委員会の中で議論し、高槻市の市議会として、大阪府に対する意見を申し上げていく、そういうことが私は大事かなと。そのために、その材料を市会議員みんながわかるような材料づくりを皆さんがしていただいて、そしてみんなで議論すると。そして、大阪府やったら大阪府に対して、そういう意見を、府会議員だけじゃなくて、市長も我々議員も含めて総意を持って申し入れしていくということがなければ、大阪府の思うままになってしまう。これをこの前いただいたときに、怒りで、本当に私はもう府税は納めへんのやと、それぐらい私の気持ちとして周りの人に言っていますが、そういうことを私の意見として表明しておきますので、あえて市長、ご意見があればお聞きしておきたいと思います。
○(濱田市長) 山口委員のお怒りは、私も同じでございまして、この案を見たときは、どういうことかということで非常に憤った次第でございます。
先ほども福井委員のご質問にも答弁しましたけども、これはやっぱり府でやると言っていただいた以上は、府でやっていただくのが大原則でございまして、これを安易に市でやるべきではないかという議論を高槻市の中で今の時点で出すのは、私個人としては余りよくないのではないかと。ただでさえ高槻の財政は――今のところは健全ではありますが、今後、非常に厳しくなってくるという状況の中で、府がやらなければならないことを何ら財源の移譲もなく市がやれというのは、これは私、市長としましては、やはり許すべきではないと考えておりますので、どうか議会におかれましても、バックアップのほうをよろしくお願い申し上げたいと思います。
この計画道路の見直しに関しましては、また適宜報告させていただくとともに、議論をさせていただきまして、そのご意見を踏まえて、府と粘り強く交渉したいと思っておりますので、よろしくお願いします。
○(藤田委員) もうそれぞれの委員が言っていただきましたけれども、大阪府が出されたこの地図は、物すごく見にくいんですよね。しかしながら、北部と南部を結びつけるこの路線でございまして、富田奈佐原線、それから先ほど出てませんが、芥川上の口線は、もうずっと都市計画道路の内容についてはこの委員会で、芥川上の口線は、前市長も何とかせないかんということで、やりますと言明をして、4年、8年と経過の中で、どういう大阪府への説明をしてやってきたのかということもお聞きしておりますが、皆さん方の部署のお話では、やってますというだけで、何月何日いつ行って、どういうふうにしましたということは言ってもらえない。こういう中で、ずっと来てます。先ほどもご説明なかったですけども、今回は廃止という形が出ております。
これは何年も議論しております。だから、この絵が存続1、2、廃止、市移譲と、こう出ていますが、大阪府へ言ってきたとあなた方は言われておるわけですけれども、大阪府へ言ったことが耳に伝わってないのですかな。もう一度説明を聞いてからしますという話を今も部長は言われましたけども、今回これが急遽新聞に出たからやるわけでしょうけども、この前の部分では、上の口線もやる予定になっておるわけでしょう。朝夕の渋滞――もう何年か前に大阪府も見直ししたときに、都市計画道路はいろいろ議論した中で、それはもうやむを得ないということで廃止になったところはありますよ。しかし、今、昭和の後半から平成に入って、車でも昔の乗用車と違ってワゴンタイプになって、車は大きくなるし、それから家族は少ないといえども、一家に2台、3台持っている人がふえてきておるんですよ。だから、交通量が減っていると言いますけれども、それはあくまでも阪神高速とか、そういうところを昼間見たら少ないけども、こういう生活圏の中では、朝夕はもう車も大きいし、それから何台も走っとるわけですよ。そういう中で、この部分は廃止ということが出てくる自体が、私はわからない。大阪府のテリトリーであるかもしれんけども、現場を知らない、現場を。朝夕、大阪府の職員、部署の職員が日にちを決めて、高槻市のこの廃止と決めた重要なところをしっかりと目で見てもらいたい。まず、そこからスタートしてもらいたい。それができずして、ただ、こういう項目で、人口が減少やとか、交通量が減少やとか、公共投資の制約やとか、こういうものだけ持ってきて、それで平成26年2月の都市計画の4回目の分で一応終わりましょうという部分では、話にならないと思います。
先ほども言っておりましたけど、枚亀線の宮之川原2丁目浦堂付近、ここは先ほども言いましたけども、測量も数年前にして、いまだにここの歩道は使わさせてるけど、私の土地ですと言って、通っては困るというところが1か所あるんですよ。そこはもう自転車を迂回して通ってくださいと大阪府の茨木土木が書いてるんだけど、そんなところを迂回なんてできませんよ。朝夕、2分に1本の市バスがおりてくるわけです、行き来があるわけです。ダンプカーがおりてくるわけですよ。過去には、そこの電気屋にダンプカーが突っ込んで、電気屋をつぶしてしもたところがあるんですよ。そういうところをそんな迂回なんてできませんよ。そういう状況のところを今回廃止というのは、大阪府は何も知らない。
で、先ほども言いましたけども、高槻のこの府道の整備状況、企画のレベル、もういろいろ近隣を見ると最低ですよ。枚亀線でも歩道は松が丘、安岡寺のをつくってますけども、あんな狭い歩道を形上、要するに取りつけただけのような歩道を、どうして自転車が上がれるんですか。この高齢社会で、つえをついたおじいさん、おばあさんが、こんな斜めの歩道をどないして使えるんですか。そういうことを考えたときに現場を見てない、現場を。そういうことをしっかりと言ってもらいたい。日々の指摘をしても、大阪府の本庁に言うけれども、茨木土木としてお金はとれないんですと言って、当たり前のように茨木土木の職員が言うわけですよ。そういうことがあるわけですから、やっぱり我々はこの芥川上の口線、富田奈佐原線を含めて、重要な箇所を今まで議論してきているわけですから。それが伝わってないということ自体が、堂々と5大紙の中に載せてくるということ自体が、本当にけしからんと思いますよ。
しっかりとサポートはいつでも要請を受けてしますので、市長以下部署の人、先頭に立って議論して、訴えて、やらなあかんと思います。廃止になったら高槻市がやりますと、そんな気の弱いことをしてたらあきませんし、そんなお金は当然向こうがするようになっておるわけですから、大阪府は何もかも、自分とこで出すものはすべて切ってきているわけですから、そういうのは違うわけですから。よその都道府県を見たらちゃんとやるべきことはやっておるわけですから、やるべきことは大阪府もやってもらわなあかん。それは都道府県レベルの力量なんですから。そこら辺はしっかりと松井さんに訴えて、やってもらいたいと思います。
以上です。
○(濱田市長) 藤田委員のお怒り、ごもっともでございまして、私も同じ気持ちでございます。しっかりと頑張ってまいりますので、よろしくお願いします。
○(
吉田稔弘委員長) 質疑は尽きたようです。
今、いろいろ意見がたくさん出ましたので、それぞれまとめていただいて、今、最後の道路の部分につきましては、大阪府に対して申し入れをして、必要なものについてはやっぱりやってもらうと。当然のことですけれども、もちろん選択して、要らないものもあるかもわかりません。そこら辺は選択して集中ということですから、先ほど言われた6番のところとか20番、この線についてはもう最重要な道路ですから、その辺もよく含んでいただいて、今後の折衝をしていただきたいというように思いますので、よろしくお願いします。
以上で、本特別委員会を散会します。
〔午後 1時55分 散会〕
委 員 長...