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  1. 吹田市議会 2022-02-17
    02月17日-01号


    取得元: 吹田市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-09
    令和 4年  2月 定例会            吹田市議会会議録1号                          令和4年2月定例会-----------------------------------◯議事日程 令和4年2月17日 午前10時開議 1 会期の決定について 2 議席の変更について 3+報告第2号 損害賠償額の決定に関する専決処分について  +報告第3号 損害賠償額の決定に関する専決処分について 4 施政方針について  +議案第2号 吹田市吏員恩給条例等の一部を改正する条例の制定について  |議案第3号 吹田市吏員恩給条例等の一部を改正する条例等の一部を改正する条  |      例の制定について  |議案第4号 吹田市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定  |      について  |議案第5号 吹田市会計年度任用職員の給与等に関する条例の一部を改正する条  |      例の制定について  |議案第6号 吹田市個人情報保護条例の一部を改正する条例の制定について  |議案第7号 吹田市介護保険法施行条例の一部を改正する条例の制定について  |議案第8号 吹田市個人番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例の制定  |      について  |議案第9号 吹田市民生委員法施行条例の一部を改正する条例の制定について  |議案第10号 吹田市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について  |議案第11号 吹田市保健所事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について  |議案第12号 吹田市土地開発基金条例の一部を改正する条例の制定について  |議案第13号 千里ニュータウン地区計画の区域内における建築物の制限に関する  |      条例の一部を改正する条例の制定について  |議案第14号 吹田市消防団条例の一部を改正する条例の制定について  |議案第15号 吹田市消防保安事務手数料条例の一部を改正する条例の制定につい  |      て  |議案第16号 (仮称)南千里駅前公共公益施設整備事業契約の一部変更について  |議案第17号 佐竹千里山線道路改良工事請負契約の一部変更について  |議案第18号 吹田市立小・中学校特別教室等空調設備整備事業契約の一部変更に  |      ついて  |議案第19号 桃山公園指定管理者の指定について  |議案第20号 江坂公園及び吹田市立江坂図書館指定管理者の指定について  |議案第21号 吹田市立北千里児童センター、吹田市北千里地区公民館及び吹田市  |      立北千里図書館指定管理者の指定について 5|議案第22号 包括外部監査契約の締結について  |議案第23号 地方独立行政法人市立吹田市民病院第3期中期計画の認可について  |議案第24号 市道路線の認定及び廃止について  |議案第25号 令和4年度吹田市一般会計予算  |議案第26号 令和4年度吹田市国民健康保険特別会計予算  |議案第27号 令和4年度吹田市部落財産特別会計予算  |議案第28号 令和4年度吹田市勤労者福祉共済特別会計予算  |議案第29号 令和4年度吹田市介護保険特別会計予算  |議案第30号 令和4年度吹田市後期高齢者医療特別会計予算  |議案第31号 令和4年度吹田市公共用地先行取得特別会計予算  |議案第32号 令和4年度吹田市病院事業債管理特別会計予算  |議案第33号 令和4年度吹田市母子父子寡婦福祉資金貸付特別会計予算  |議案第34号 令和4年度吹田市水道事業会計予算  |議案第35号 令和4年度吹田市下水道事業会計予算  |議案第36号 令和3年度吹田市一般会計補正予算(第15号)  |議案第37号 令和3年度吹田市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)  |議案第38号 令和3年度吹田市勤労者福祉共済特別会計補正予算(第1号)  |議案第39号 令和3年度吹田市介護保険特別会計補正予算(第1号)  |議案第40号 令和3年度吹田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)  |議案第41号 令和3年度吹田市公共用地先行取得特別会計補正予算(第2号)  |議案第42号 令和3年度吹田市水道事業会計補正予算(第1号)  +議案第43号 令和3年度吹田市下水道事業会計補正予算(第1号)-----------------------------------◯付議事件 議事日程のとおり-----------------------------------◯出席議員  35名    1番 泉井智弘     2番 澤田直己    3番 馬場慶次郎    4番 五十川有香    5番 池渕佐知子    6番 有澤由真    7番 石川 勝     8番 後藤恭平    9番 浜川 剛     10番 白石 透    11番 石田就平     12番 生野秀昭    13番 西岡友和     14番 川本 均    15番 木村 裕     16番 山本 力    17番 矢野伸一郎    18番 井上真佐美    19番 野田泰弘     20番 藤木栄亮    21番 里野善徳     22番 高村将敏    23番 橋本 潤     24番 斎藤 晃    25番 松尾翔太     26番 井口直美    27番 益田洋平     28番 吉瀬武司    29番 小北一美     30番 坂口妙子    32番 山根建人     33番 玉井美樹子    34番 柿原真生     35番 塩見みゆき    36番 竹村博之-----------------------------------◯欠席議員  1名    31番 村口久美子-----------------------------------◯出席説明員 市長        後藤圭二   副市長       春藤尚久 副市長       辰谷義明   水道事業管理者   前田 聡 危機管理監     中野 勝   総務部長      小西義人 行政経営部長    今峰みちの  税務部長      中川明仁 市民部長      高田徳也   都市魅力部長    井田一雄 児童部長      北澤直子   福祉部長      大山達也 健康医療部長    梅森徳晃   健康医療審議監   岡 大蔵 環境部長      道澤宏行   都市計画部長    清水康司 土木部長      舩木充善   下水道部長     柳瀬浩一 会計管理者     岩田 恵   消防長       笹野光則 水道部長      山村泰久   理事        大矢根正明 理事        岡松道哉   理事        乾  詮 理事        保木本 薫  理事        伊藤 登 理事        真壁賢治   教育長       西川俊孝 学校教育部長    山下栄治   教育監       大江慶博 地域教育部長    道場久明-----------------------------------◯出席事務局職員 局長        古川純子   次長        二宮清之 参事        守田祐介   主幹        山下純平 主査        木村 剛   主任        岡  遥-----------------------------------     (午前10時 開会) ○石川勝議長 ただいまから2月定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。 議事に先立ち、一言申し上げます。 新型コロナウイルス感染症につきましては、既に御承知のとおり、オミクロン株が全国で猛威を振るっており、大阪府においても1日の新規感染者数は1万人前後と、依然として高い水準で推移している状況で、重症病床使用率上昇傾向が続き、医療提供体制も逼迫しております。その影響により、2月20日に期限満了を迎えるまん延防止等重点措置が延長される見通しとなっております。 また、本市においても、第5波を大きく上回る新規感染者数を連日確認するような状況であり、その対応で業務が逼迫している保健所の機能を維持するため、全庁を挙げたサポート体制が取られるなど、大変厳しい状態になっていると伺っております。 このようなことから、本日から始まる2月定例会においても、引き続き感染防止対策を徹底した議会運営を行う必要があると考えております。 そのため、議員や議事説明員の座席の間隔はこれまでどおり、できる限り空けることとし、一部の議員や、別紙、お手元に配付いたしてあります議事説明員座席表において、座席が指定されていない議事説明員には、この後退席していただき、別室等で本会議を視聴していただきますので、あらかじめ御承知願います。 なお、会議続行可能な18名の定足数を維持するため、議場内に残る議員におかれましては、定足数を欠くおそれがあるときに退席が必要となった場合には、あらかじめ事務局職員に申し出ていただきますよう、お願いいたします。 それでは、別室等で視聴する議員及び議事説明員に退席していただくため、しばらく休憩いたします。     (午前10時2分 休憩)-----------------------------------     (午前10時4分 再開) ○池渕佐知子副議長 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次に、諸般の報告をいたします。 本日の応招議員は35名、ただいまの出席議員は18名でありまして、病気その他の理由による欠席届出者は1名であります。 本日の議事日程はお手元に配付いたしてありますので、それにより御承知願います。 本日の署名議員を私から指名いたします。 9番 浜川議員、11番 石田議員、以上両議員にお願いいたします。 本定例会議事説明員につきましては、別紙、お手元に配付いたしてあります令和4年2月定例会議事説明員一覧のとおり出席要請いたしましたので、御承知願います。 なお、議事説明員中、岸上理事につきましては、本日の会議を欠席したい旨の申出がありましたので、御了承願います。 次に、本年1月31日付で、大阪維新の会・吹田から議会運営委員会委員の辞任願が提出され、松尾議員の辞任を許可いたしました。 また、同日付で同会派から議会運営委員会委員として高村議員の推薦がありましたが、閉会中のため、議長において高村議員議会運営委員会委員に指名し、選任いたしましたので、御報告いたします。     令和4年2月定例会議事説明員   市長           春藤副市長   辰谷副市長        水道事業管理者   危機管理監        総務部長   行政経営部長       税務部長   市民部長         都市魅力部長   児童部長         福祉部長   健康医療部長       健康医療審議監   環境部長         都市計画部長   土木部長         下水道部長   会計管理者        消防長   水道部長         大矢根理事   岡松理事         乾理事   岸上理事         保木本理事   伊藤理事         真壁理事   教育長          学校教育部長   教育監          地域教育部長-----------------------------------池渕佐知子副議長 次に、市長の挨拶を受けることにいたします。市長。   (市長登壇) ◎後藤圭二市長 おはようございます。2月定例会の開会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。 初めに、今議会におきましても、感染拡大防止上の御配慮を頂くことに感謝を申し上げます。 さて、いまだ感染が収束しない新型コロナウイルス感染症ですが、医療提供体制が逼迫をしていることに強い危機感を持ちつつ、ワクチンの3回目接種を着実に進めているところでございます。 それでは、今回の御提案案件でございますが、報告といたしまして、損害賠償額の決定に関する専決処分について2件、条例案といたしまして、吹田市吏員恩給条例等の一部を改正する条例の制定について等14件、単行事件といたしまして、(仮称)南千里駅前公共公益施設整備事業契約の一部変更について等9件、予算案といたしまして、令和4年度吹田市一般会計予算等19件でございます。 なお、以上のほかに追加予定提案といたしまして、条例案として、吹田市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について等2件、単行事件として、GIGAスクール構想への対応としての教育用ウインドウズタブレット追加購入契約の締結について等2件、人選案件として、3月31日をもって任期満了となります辰谷義明吹田市副市長及び3月29日をもって任期満了となられます谷口 学吹田市教育委員会委員の後任につきまして、また3月31日付で辞任の申出がありました岩田 恵固定資産評価員の後任につきましては、それぞれ成案を得ましたならば、追加提案をさせていただきたく存じますので、よろしくお願いを申し上げます。 以上が、今回御提案いたします案件でございます。 よろしく御審議の上、原案どおり御議決賜りますようお願いを申し上げます。 なお、後ほど令和4年度に臨みましての施政方針を申し述べさせていただきたいと存じますので、よろしくお願いをいたします。ありがとうございました。 ○池渕佐知子副議長 これより議事に入ります。-----------------------------------池渕佐知子副議長 日程1 会期の決定についてを議題といたします。 本定例会の会期は、本日から3月23日までの35日間といたしたいと存じます。これに異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 異議なしと認めます。よって、会期は35日間と決定いたしました。-----------------------------------池渕佐知子副議長 次に、日程2 議席の変更についてを議題といたします。 議員に間隔を空けて座っていただくため、会議の冒頭に定足数の維持にも留意した上で一部の議員に退席していただきましたが、引き続き8番 後藤議員と9番 浜川議員が隣接する状況が続くことから、両議席間を空けるため、7番 石川議員と8番 後藤議員の議席を変更いたしたいと思います。 また、本日、退席対象ではない31番 村口議員が欠席されたことに伴い、現在議場内に残っている議員が定足数の18名となっております。そのため、31番 村口議員と本日退席対象であった32番 山根議員の議席を変更し、この後、山根議員に議場に入っていただきたいと思います。 お諮りいたします。ただいま申し上げましたとおり、議席を変更することに御異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 異議なしと認めます。よって、ただいま申し上げましたとおり、議席を変更することに決しました。 それでは、8番 後藤議員及び32番 山根議員はただいま決定いたしました議席に、それぞれお着き願います。-----------------------------------池渕佐知子副議長 次に、日程3 報告第2号及び報告第3号を一括議題といたします。 本件につきましては、議事説明員から別紙、お手元に配付いたしてあります提出案件に係る事前説明の記録のとおりあらかじめ報告がありました。そのため、本件に係る議事説明員からの口頭による報告を省略いたしますので、御了承願います。-----------------------------------池渕佐知子副議長 次に、日程4 施政方針についてを議題といたします。 市長の施政方針を受けることにいたします。市長。   (市長登壇) ◎後藤圭二市長 令和4年度の当初予算をはじめ、各議案の御審議をお願いするに当たりまして、市政運営基本方針と、特に重点的に進める事業や特徴的な取組につきまして、市民の皆様にお伝えをさせていただきます。 昨年、この場に臨んだ際に、新年度には感染症対策の重大な局面を乗り越え、アフターコロナ社会がスタートし、未来の展望が見えるのではないかという、かすかな期待を抱いておりました。 しかし、カレンダーを見返しますと、昨年1年間のうち3分の2近くが緊急事態宣言まん延防止等重点措置の中で過ごした日々でありました。今年に入ってからも、新規陽性者数が最大値を更新するなど、私たちは長期にわたり、新型コロナウイルス感染症パンデミックという有事下に置かれています。 この間、吹田市民の命は吹田市が守るという責務の下、保健所の体制を強化しながら、増大する業務に懸命に取り組んでまいりました。保健所職員をはじめとした、数多くのエッセンシャルワーカーの昼夜を問わない献身的な務めに深い敬意を表するとともに、誇りに思います。 ワクチン接種においては、吹田市医師会の御協力の下、個別接種集団接種の両輪での対応に加え、大学との連携による職域接種にも取り組むなど、本市行政危機対応力を最大限発揮し、希望する全ての方への迅速なワクチン接種に努めてまいりました。 また、度重なる外出自粛の要請などにより、市民生活地域経済に深刻な影響が及ぶ中、国や大阪府だけでなく、市独自の取組を含めた多様な支援策を新型コロナウイルス感染症緊急対策アクションプランとして進めてまいりました。 これら数々の取組を迅速に進めることができましたのも、議会をはじめ、多くの皆様のお力と関係者の積極的な御協力によるものです。お礼を申し上げるとともに、これからも平素からの信頼関係を大切に育ませていただきたいと存じます。 引き続き、3回目のワクチン接種の迅速な実施など、さらなる感染拡大の防止に向けた取組と、市民、市内事業者の皆様のサポートに、職員一丸となって全力を尽くしてまいります。 昨年も、全国各地が様々な災害に見舞われました。有事の際に必要となる消防、救急、医療、保健などの公助機能と、それをマネジメントする危機管理体制の強化は切れ目なく取り組まなければなりません。これまで、災害対応において懸案であった初動対応体制の迅速な構築を実現するため、危機管理センターを本庁舎内に設置します。平素から最悪の事態を想定し、気を緩めることなく効果的な体制を整え、市民の命をお守りするという責任を果たしてまいります。 また、災害時要援護者のための避難支援システムを再構築し、個別避難計画の作成を進め、要援護者避難支援力を強化します。 自治体間連携危機管理体制を強化する重要な対策の一つです。豊中市、池田市、箕面市、摂津市との5市による消防通信指令業務共同運用に向けた準備を進めています。令和6年度の北部消防庁舎等複合施設の開設に合わせた運用開始を目指します。 健康、医療のまちづくりを進める本市の平均寿命健康寿命世界トップクラスにあります。次なる目標は、全ての世代のQOL(クオリティー・オブ・ライフ)の維持向上を図り、誰もが自分らしく幸せによわいを重ねることができる社会の実現です。健康とは身体のみならず、社会的、精神的に健全である状態をいいます。それらを保ち育むための具体的で効果的な取組を展開し、幸齢社会(幸せによわいを重ねる社会)の実現を目指します。 その核となるのが、北大阪健康医療都市(健都)です。産学官民の多様な主体が集う健都のポテンシャルの高さを最大限生かしながら、新たなサービスやプログラムを創出する仕組み(プラットフォーム)の構築にチャレンジしています。その成果を市民の皆様に広げることで、健康、医療のまちづくりをさらに進めてまいります。 一昨年の健都循環器病予防プロジェクトに続き、昨年、国立循環器病研究センターと共に新たな地域連携システム吹田フレイル予防ネット構築のための覚書を締結しました。これは、急性脳卒中発症後に退院した軽症患者への積極的なアフターフォローという画期的な取組です。 また、オーラルフレイル予防認知症対策など、長寿社会において一層重要性が増す高齢者の心身の機能低下を防ぐための取組にも力を入れてまいります。 たばこの煙のないまち、スモークフリーシティ実現に向け、FRESHプロジェクトとして、市民や事業者へのスモークフリー理念の発信、喫煙者への禁煙を促す取組、未成年者にたばこを吸わせない教育等の事業を重点的に実施します。 駅前等の公共空間におけるたばこの煙抑制につながる意欲的な取組として、密閉型の卒煙支援ブースを設置します。受動喫煙やポイ捨ての防止効果を高めるだけでなく、ブース内での動画配信ポスター掲示により健康リスク等を伝えることで、卒煙を促す取組にチャレンジします。 保健所組織の見直しを行い、市民の健康、医療を支える機能のさらなる強化を図ります。地域医療政策の推進をはじめとする専門的な業務を保健所に集中し、広く市民を対象とする保健や健康づくりの業務は別組織の担当とすることで、一層効果的で効率的な健康・医療政策に取り組みます。 小・中学校教育体制は、私たちを取り巻く社会状況の変化のスピードに対応できているとは言えません。 小学校の35人学級編制GIGAスクール構想など、子供の学ぶ環境が大きく変わろうとするこの機会を、教職員、そして教育委員会においても、これまで実現できなかった教育改革の大きなチャンスであると受け止めています。 現場の教職員には、高質で充実した個別最適な教育環境子供たちに提供し、義務教育本来の使命を果たさなければならないという責任感があります。しかし、現在の体制ではその思いを十分に実現できないという閉塞感を私自身、強く感じています。 学校教育の構造的、社会的な課題を一つ一つ解決しながら、市と教育委員会の両者が一体となって特色ある教育モデルの構築に取り組むこと、それがこれからチャレンジする本市の教育改革です。 その大きな一歩として、吹田の子供の教育は吹田市が責任を果たすという理念の下、教職員の採用から人材育成まで、一貫して計画的に取り組み、全教職員の資質、能力のさらなる向上を図るため、大阪府が持つ教職員人事権の移譲を受けることを目指します。 あわせて、子供たち一人一人の養育環境に必要な支援が届くよう、スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーの配置の拡充を検討します。 学校間での児童・生徒数の大きな偏りについて、子供によりよい教育環境をつくる観点から、校区の見直しは避けて通ることはできません。既存校区と地域の自治活動エリアとの関係に影響が生じる可能性は否定できませんが、子供の教育環境を最優先とすることに御理解いただき、教育委員会、そして地域と共に子供たちの未来への責任を果たしてまいりたいと存じます。 給食費や教材費の徴収事務などを教職員が担うことは、教育そのものに影響を与えてきました。それらの事務作業教育委員会事務局で担う新たなシステムを導入することで、教職員が子供たちと向かい合うことに専念できる時間を増やしてまいります。 近年、顕著に悪化している暑熱環境による熱中症のリスクから児童、生徒を守るため、懸案であった小・中学校体育館への空調設備設置に向けて調査を始めます。 長年の課題であった中学校給食全員喫食化についても、いよいよ実現に向けた検討を開始しました。食育推進の視点など、本市ならでは給食提供を視野に、摂津市との共同による施設の整備、運用の実現に向けて、関係機関との調整を進めてまいります。 大阪への転勤に当たり、本市に住まいを求める傾向が強まっていますが、一定期間を経て転出する世帯も多いこと、また市全体の高齢化、核家族化の加速や、集合住宅の活発な供給により、近隣や地域とのつながりがどうしても希薄になりがちであることが本市の特徴であるとも言えます。 だからこそ、社会や地域全体で子供の健やかな育ちを支えるという考えの下、子育て世帯サポートすることが市の大切な役割です。 妊娠期から子育て期までを切れ目なく支える体制、吹田版ネウボラによる取組を引き続き進めてまいります。 産後ケア事業の利用可能期間を産後2か月から1年へと大幅に拡充することで、出産後の母親の育児負担や不安を和らげ、子育て世帯の孤立化を防ぎ、安心して子育てのできる環境を整えてまいります。 増大する保育ニーズに対する受皿の不足により、一時期多くのお子様の保育所入所をお待ちいただきました。その対応として、大規模かつ集中的な予算投入によって施設整備を図り、待機児童の大幅減少を実現しました。新年度にも保育所4園の開設や、既存幼稚園の認定こども園化を行うなど、待機児童ゼロを目指し、引き続き計画的に取り組んでまいります。 また、保育士等の専門性向上を目的としたキャリアアップ研修を開始するなど、保育の質の向上にも力を入れます。 医療的ケアを必要とする児童への支援強化として、私立保育所等を利用する場合に、配置が必要となる職員人件費への助成の充実等を行います。 子育て中の皆さんは、特に御来庁いただくことが大変です。そこで、スマートフォンやタブレットでの保育所等の利用申請をスタートします。いつでも、どこでも申込みできるようにすることで、負担の軽減、利便性の向上を図ります。 近年、頻繁に報道される児童虐待の事案には、誰もがもっと早く気づき、助けてあげることができなかったのかと悲しさとやりきれなさを感じていることと思います。密室の虐待行為を現認することは困難を極めます。それでも、誰かが何らかの予兆に気づき、適切な対応を取ることで、大切な子供の人生、あるいは命を守ることは可能です。児童相談所設置の可能性も含め、中核市たる本市の望ましい体制を検討してまいります。 地球温暖化対策をはじめ、環境政策においては狭義の環境分野を超えて、環境のまちづくりという概念の下、分野横断的、また広域的に取り組む視点が必要です。 基礎自治体である本市は、持続可能な地域社会の実現に向けて、安全で健康かつ快適な生活を営むことができる良好な環境を確保し、脱炭素、資源循環、自然共生を基調としたまちづくりを総合的に進めます。 昨年、NATS4市(西宮市、尼崎市、豊中市、吹田市)間で、地球温暖化対策の自治体間連携に関する基本協定を締結しました。共同の取組として、マイボトルの携帯を広く呼びかけ、公共施設への給水機の設置を進めたほか、給食用牛乳のプラスチックストローの問題に着目し、関係省庁等に連名で提言を行いました。 引き続き、プラスチックごみ削減や熱中症対策、再生可能エネルギー導入促進などにおいて実効性のみならず次世代への教育効果も期待して、連携した取組を進めてまいります。 温室効果ガスの排出を抑制するために、エネルギーを無駄に使わないのはもちろんのこと、過度の利便性、快適性の追求を見直さなければなりません。 事業者、市民が平素の事業活動や暮らしの中で、改めてもったいないに気づき、ライフスタイルを転換することが、社会を持続可能な姿に変革するための基本となります。そして、もったいないの精神を次世代に伝えていかなければなりません。 行政組織においても、ペーパーレス化など業務スタイルの転換を率先して進めるとともに、公共施設の照明のLED化など、省エネ、節エネに意欲的に取り組んでまいります。 市内各所で住宅開発が続いています。開発事業を契機に、周辺環境がよりよいものとなるよう、事業者と環境まちづくりの概念を共有し、適切に指導、誘導を図ってまいります。 我が国では、道路、公園、水道、下水道といった都市インフラの老朽化が深刻になっています。昨年は、他県において送水本管の破断が大規模な断水を招く事案が発生し、全国の自治体に改めて重い課題が突きつけられることとなりました。 まちの発展に応じ、都市基盤の整備、充実を図ってきた本市としても、適切な予算投入による維持管理の重要性を再認識したところです。その経費は、景気の変動に直接影響を受けないまちの固定費であるべきです。引き続き、計画的で効果的な対応により、健全な都市基盤を次世代に引き継いでまいります。 片山浄水所において、老朽化により処理能力が低下していた水処理施設を全面的にリニューアルしました。最新技術を導入し、安定した運転が可能なプラントへと生まれ変わり、災害時の給水も担える施設として、市民の皆様の安心な生活をより力強くお支えいたします。 これからも適切な維持管理と設備投資により、安心、安全な水をお届けし続けられるよう、水道システムの強靱化に努めてまいります。 一方、市長就任以来、注力してきたまちづくりにおいて、これまで着手すら困難だった難課題についても、様々な関係者の御理解と御協力を得ながら、解決に向けた取組を着実に進めることができています。 佐井寺西土地区画整理、上の川周辺整備、千里丘朝日が丘線道路新設は、既に事業に着手しています。 新年度には、山田三ツ辻を通行する歩行者の安全確保のための新八王子橋改良工事、江坂駅北側のエレベーター設置に向けた歩道拡幅工事にいよいよ着手します。 また、北千里地区センターなど、市街地再開発事業につきましても、権利者と共に事業の実現に向けて取組を進めてまいります。 本市の大きな魅力である緑豊かな環境の形成には、公園が大きな役割を果たしています。質、量、両面において、さらなる緑化を進めるため、比較的緑が少ない地域である南吹田駅周辺地区を緑化重点地区と位置づけ、地区内6公園の再整備を順次進めているところです。 また、江坂公園桃山公園において、新たな再整備、管理運営手法の導入により、魅力向上を図ります。そのほかの主要都市公園につきましても、周辺住民をはじめ、市民の皆様に丁寧な説明を行いながら、将来の魅力向上につながる取組を順次進めてまいります。 まちづくりにゴールはありません。一層高質で持続可能なまちを目指し、引き続き、粘り強く積極的に難題に取り組んでまいります。 様々な困難を乗り越え開催された東京オリンピック・パラリンピックに、私たちは多くの感動を覚えました。 長引くコロナ禍で、スポーツや文化、芸術を楽しむ数々の日常が奪われてきましたが、それらが私たちに感動や喜びを与え、生き生きと暮らす上での大切な生命維持装置であることを改めて実感いたしました。 本市の充実したスポーツ施設は、老朽化や設置当初からの市民ニーズの変化により、その在り方を見直す時期に差しかかっています。施設全体を俯瞰し、総合的な視点から、再整備も視野に入れた吹田市スポーツ推進計画を策定し、ソフト、ハードの両面からの見直しに着手いたします。 感染症拡大により2年続いて中止となったすいたフェスタにつきましては、吹田の魅力を発信し、市民の笑顔があふれる場にするのはもちろんのこと、北摂エリア全体に活力をもたらす新しい形のイベントとして開催を目指します。 本市の文化政策ビジョンとして、第2次吹田市文化振興基本計画を策定し、まちなかでの身近な音楽イベントや子供のためのワークショップ等、市民が広く文化芸術に触れる機会を増やしてまいります。 その一つとして、EXPOCITYの情報発信プラザ(Inforestすいた)をリニューアルします。訪れる方々の年齢層やニーズ、施設コンセプトとのマッチングを考え、壁面アートなど、体験、体感を通して心動く新たな空間演出にチャレンジし、市の魅力発信の場にとどまらず、まちなかでの芸術活動を応援するとともに、文化活動がまちにもたらす効果、その大切さを伝える空間を創出します。 秋には、北千里小学校跡地にまちなかリビング北千里をオープンします。児童センター、公民館、図書館からなる複合施設を一体的に管理、運営し、幅広い世代の方々が交流できる施設を目指します。 本市に住民登録される外国籍の方は、この5年間で約20%増加し、5,000人を超える方々が暮らしています。様々な困り事を一元的に相談できる多言語対応の外国人総合相談窓口を新たに設け、相談者に寄り添った情報提供や行政サービスの紹介、連携を行います。 誰もが住みやすく魅力ある多文化共生社会の実現に向け、一歩ずつ取組を進めてまいります。 新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、令和3年度においても市民にとって、直ちに必要なこと、これから必要になることを総合的に判断し、実施してきたところです。 先行き不透明な状況にあるからこそ、コロナ後の社会の在りようを見定めつつ、限られた人材と財源を有効活用し、財政の健全性を保持しながら、中核市としての権限を適切に発揮していかなければなりません。 社会全体のICT化が進み、自治体におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進への期待も急速に高まっています。 行政手続の利便性の向上を市民の皆様に実感していただけるよう、ペーパーレス、キャッシュレス、そしてサステーナブルな市役所を目指し、業務プロセスの抜本的な見直しを進めてまいります。 第4次総合計画は、令和5年度末に計画期間の折り返し点を迎えます。中核市移行や感染症拡大を含めた計画策定後の情勢変動を踏まえ、新年度から2か年をかけて基本計画の中間見直しに取り組み、令和6年度から10年度までの各分野の目標や取組の方向性を示します。 基礎自治体には、様々な経験を通じて培った能力を生かし、誠意を持って市民と対話し、自ら考え、迅速かつ的確に行動できる人材が必要です。その能力を遺憾なく発揮できるよう、安心して健康的に働き続けることができる組織づくりに努めてまいります。 中核市となり、時代と市民ニーズに合った行政を継続的に担う責任が一層高まっています。引き続き、組織や職員数の最適化に取り組むとともに、効果的な人材育成を行い、その責任を果たせる持続可能な体制の確保に努めます。 省庁等への職員派遣や、他の自治体との人事交流などは、職員の意識と能力を大きく高めます。令和4年度からは、NATS4市の間でも府県を越えた人事交流を行います。 近年、SDGsに対する取組が社会で加速化しています。その17の目標は、全て本市の目指す方向性と一致するものです。一つ一つの目標の達成を目指す上で、多様な主体が大小様々なステップを重ねていく必要がありますが、社会・経済・文化圏域により広域的に取り組むことで大きな効果が生まれることも多く、NATSのチャレンジの意義はまさにそこにあります。 以上の各分野における取組も踏まえ、結びとして、新年度への展望を総括して申し述べます。 市保健所を中心とした感染症対応、NATSのアクションも3年目を迎えます。中核市移行に御賛同いただいた議会の先見性のある御決断のおかげで、吹田市は市制施行80周年を超え、その先の100周年に向けて飛躍を遂げる第一歩を踏み出すことができました。 本市は、人口減少時代にもかかわらず住民が増え続ける特異的な状況にあります。民間企業が実施する様々な自治体ランキング結果でも、住みたいまち、魅力的な地域、また財政が健全な都市などとして上位へのランクインが続いているようです。 交通環境のよさや買物のしやすさのみならず、安定的な財政基盤の下、活力あるまちづくり政策をはじめ、健康医療、子育て・教育、文化・スポーツ、そしてその基礎としての人権保障など、全ての分野における着実な取組が、高質なまちとしての評価につながり、それが広く認知されていることの現れでしょう。 大変誇らしく名誉なことではありますが、本市の都市魅力であるこれらの特徴を維持し、さらに磨き上げるという責任を同時に感じます。38万市民の命をお守りし、快適で利便性の高い暮らしをお支えすることで、ここ吹田に住まうことの幸せを実感していただけるよう、議会の御協力をいただきながら、引き続き健全な市政運営に全力を傾けてまいります。 その決意を申し上げ、令和4年度に向けた施政方針とさせていただきます。ありがとうございました。-----------------------------------池渕佐知子副議長 次に、日程5 議案第2号から議案第43号までを一括議題といたします。 本件につきましては、議事説明員から、別紙、お手元に配付いたしてあります提出案件に係る事前説明の記録のとおり、その趣旨についてあらかじめ説明がありましたので、提案に際しての議事説明員からの説明を省略いたしたいと存じます。 お諮りいたします。本件に係る議事説明員からの説明を省略することに御異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 異議なしと認めます。よって、ただいま申し上げましたとおり、本件に係る議事説明員からの説明は省略することに決しました。 なお、本件に係る質問は、後日に受けることにいたしますので、御承知願います。-----------------------------------池渕佐知子副議長 以上で本日の会議を閉じたいと存じます。 次の会議は2月24日(木曜日)午前10時に開会いたしますので、御参集願います。 本日はこれにて散会いたします。     (午前10時40分 散会)-----------------------------------  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。吹田市議会議長石川 勝 吹田市議会副議長池渕佐知子 吹田市議会議員浜川 剛 吹田市議会議員石田就平...