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09月21日-01号

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  1. 池田市議会 2021-09-21
    09月21日-01号


    取得元: 池田市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-19
    令和 3年  9月 定例会議事日程   令和3年9月21日  午前10時  開議日程議案番号件名第1 常任委員会委員所属変更について第2 常任委員会委員長選任について第3 市長所信表明 第4 各派代表質問第5報告第11号処分報告について  専決第5号 池田手数料条例の一部改正について第6報告第12号令和2年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率について第7議案第54号池田個人情報保護条例の一部改正について第8議案第55号池田市税条例の一部改正について第9議案第56号池田特定教育保育施設及び特定地域型保育事業運営に関する基準を定める条例の一部改正について第10議案第59号令和3年度池田国民健康保険特別会計補正予算(第1号)第11議案第60号令和3年度池田介護保険事業特別会計補正予算(第1号)第12議案第61号令和3年度池田後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)第13議案第62号令和3年度池田一般会計補正予算(第5号)第14議案第57号池田固定資産評価審査委員会委員選任について第15議案第58号財産管理委員選任について第16議案第63号令和2年度池田病院事業会計決算認定について第17議案第64号令和2年度池田水道事業会計決算認定について第18議案第65号令和2年度池田公共下水道事業会計決算認定について第19議案第66号令和2年度池田国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について第20議案第67号令和2年度池田市財産区特別会計歳入歳出決算認定について第21議案第68号令和2年度池田介護保険事業特別会計歳入歳出決算認定について第22議案第69号令和2年度池田後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について第23議案第70号令和2年度池田一般会計歳入歳出決算認定について出席議員     1番    下窄 明     2番    藤本昌宏     3番    西垣 智     4番    守屋大道     6番    安黒善雄     7番    三宅正起     8番    石田隆史     9番    中田正紀     10番    浜地慎一郎     11番    小林義典     12番    荒木眞澄     13番    坂上昭栄     14番    小林吉三     15番    山元 建     16番    藤原美知子     17番    前田 敏     18番    多田隆一     19番    細井 馨     20番    川西二郎     21番    山田正司説明員    市長         瀧澤智子    副市長        元平修治    副市長        岡田正文    教育長        田渕和明    病院事業管理者    福島公明    上下水道事業管理者  増井文典本会の書記    事務局長       桝野祐子    事務局長代理     太田原慎也    事務局主幹      小畑雄大    事務局副主幹     脇  啓---------------------------------------             市議会諸般報告事項◯6月4日     各派代表者会議          ・請願について          議会運営委員会          ・請願について          市議会定例会          市議会だより編集特別委員会          ・4月臨時会、5月臨時会及び6月定例会号(175号)の編集について◯6月8日     土木消防常任委員会          ・付託議案審査◯6月10日     厚生常任委員会          ・付託議案審査◯6月14日     文教病院常任委員会          ・付託議案審査◯6月15日     総務常任委員会          ・付託議案審査          議会運営委員会          ・付託議案審査          各派代表者会議          ・議員提案条例について◯6月18日     各派代表者会議          ・追加議案の提出について◯6月24日     各派代表者会議          ・6月定例会継続会について          議会運営委員会          ・6月定例会継続会運営について          市議会定例会継続会◯6月25日     市議会定例会継続会          議会運営委員会          ・意見書の採択について◯7月8日     市議会だより編集特別委員会          ・4月臨時会、5月臨時会及び6月定例会号(175号)の編集について◯7月13日     北摂市議会議長会(於 パナソニックリゾート大阪)          ・令和2年度北摂市議会議長会会計歳入歳出決算等について◯7月14日     市議会だより編集特別委員会          ・4月臨時会、5月臨時会及び6月定例会号(175号)の編集について          空港・交通問題調査特別委員会          ・令和3年度10市協運動方針(案)等について          ・伏尾台地域におけるMaaS(マース)の実証実験の結果報告等について          ・当委員会の本年度調査研究事項等について◯7月19日     まちづくり防災特別委員会          ・災害の教訓について          ・官民連携によるこれからの池田まちづくり等について          ・当委員会の本年度調査研究事項等について◯7月21日     各派代表者会議          ・9月定例会議事運営等について◯8月10日     新型コロナウイルス感染症対策支援本部会議          ・新型コロナウイルス感染症対策の現状について◯8月11日     瀧澤智子議員 辞職          各派代表者会議          ・議員辞職について◯8月12日     議会運営委員会委員安黒善雄委員辞任許可          市議会だより編集特別委員会委員三宅正起委員選任◯8月22日     渡邉千芳議員 自動失職◯9月1日     石田隆史議員 大阪維新会池田議員団に入会          議会運営委員会委員安黒善雄委員選任          市議会だより編集特別委員会委員三宅正起委員辞任許可          市議会だより編集特別委員会委員石田隆史委員選任◯9月17日     各派代表者会議          ・9月定例会について          議会運営委員会          ・9月定例会運営について---------------------------------------     午前10時00分 開会・開議 ○前田敏議長 おはようございます。 去る9月14日告示のありました本市定例会をただいまより開きます。 まず、事務局長より出席議員数並びに諸般の報告をさせます。議会事務局長。 ◎議会事務局長桝野祐子) 御報告いたします。 ただいまの御出席は20名、全員でございます。 なお、お手元に池田市議会の諸般の報告事項をプリントで配付しておりますので、よろしくお願い申し上げます。以上でございます。     (傍聴席で発言する者あり) ○前田敏議長 傍聴人は静かに。静粛に願います。 傍聴人は、議事について可否を表明し、または騒ぎ立てることは禁止されておりますので、静粛に願います。 なお、議長の命令に従わないときは、地方自治法第130条第1項の規定により退場を命じますから、念のため申し上げておきます。 次に、本日の会議録署名議員を指名いたします。    1番  下窄 明議員    21番  山田正司議員の両議員にお願いいたします。 次に、今議会議事運営について、議会運営委員会の結果を、議会運営委員会委員長より御報告願います。西垣智委員長。     (西垣議員-議会運営委員会委員長-登壇) ◆議会運営委員会委員長西垣智) 去る9月17日、議会運営委員会を開きましたので、その結果を御報告いたします。 まず、今議会の会期につきましては、9月21日から30日までの10日間とし、議案審議方法につきましては、決算議案8件は、理事者の説明とそれに対する質疑を省略して、議会閉会中の関係常任委員会審査付託し、それ以外の議案は即決することになっております。 次に、議事の順序につきましては、お手元の議事日程表の順により、本日は、まず、日程第1の常任委員会委員所属変更及び日程第2の常任委員会委員長選任を行った後、市長から所信表明が行われ、散会することになっております。 そして、継続会は29日と30日を予定いたしており、まず、29日に市長所信表明に対する各派代表質問を行います。次いで、30日は、報告案件を審議し、その後、7議案を順次上程し、提案説明、質疑の後、討論、採決を行い、引き続いて人事案件を審議し、最後に決算議案8件を議会閉会中の関係常任委員会審査付託することになっております。 次に、市長所信表明に対する各派代表質問通告要旨提出期限は、22日の午前11時までとし、質問の順番につきましては、議会運営委員会において、1番、大阪維新会池田議員団、2番、日本共産党議員団、3番、自民同友会議員団、4番、新生クラブ議員団、5番、公明党議員団、6番、青風会議員団の順に決定いたしております。 請願・陳情につきましては、今議会中は常任委員会が開催されませんので、全て議会閉会中の委員会付託とすることに決定しております。 さらに、意見書案につきましては、24日の正午までに提出のこととなっております。 終わりに、本日及び30日に、再度、議会運営委員会を開催することとなっております。 以上、議会運営委員会報告を終わります。 ○前田敏議長 ただいまの報告の順序で議事運営いたしますので、よろしくお願いいたします。 まず、御報告いたします。 去る8月11日、瀧澤智子議員より、同日をもって議員を辞職したいとの申出があり、議会閉会中でありましたので、池田市議会会議規則第135条第2項の規定により、同日付でこれを許可しました。 次に、去る8月12日、大阪維新会池田議員団安黒善雄議員より、議会運営委員会委員を辞任したい旨の申出があり、議会閉会中でありましたので、池田市議会議会運営委員会条例第9条第1項の規定により、同日付でこれを許可しました。 また、同日、市議会だより編集特別委員会委員に欠員が生じたため、議会閉会中でありましたので、池田市議会常任委員会及び特別委員会条例第5条第1項の規定により、三宅正起議員市議会だより編集特別委員会委員選任しました。 次に、去る8月22日、渡邉千芳議員が8月29日執行の池田市長選挙に立候補されたことに伴い、公職選挙法第90条の規定により、同日付で議員を失職されました。 次に、去る9月1日、議会運営委員会委員選任事由が生じたため、議会閉会中でありましたので、池田市議会議会運営委員会条例第4条第1項の規定により、同日付で大阪維新会池田議員団より推薦のありました安黒善雄議員議会運営委員会委員選任しました。 また、同日、三宅正起議員より、市議会だより編集特別委員会委員を辞任したい旨の申出があり、議会閉会中でありましたので、池田市議会常任委員会及び特別委員会条例第10条第1項の規定により、同日付でこれを許可するとともに、同条例第5条第1項の規定により、同日付で石田隆史議員市議会だより編集特別委員会委員選任しましたので、以上、御報告いたします。 では、これより議事に入ります。 まず、日程第1、常任委員会委員所属変更についてを議題に供します。 今般、総務常任委員会委員坂上昭栄議員から文教病院常任委員会委員に、文教病院常任委員会委員三宅正起議員から土木消防常任委員会委員に、それぞれ委員会所属を変更したいとの申出があります。お諮りいたします。 坂上昭栄議員及び三宅正起議員からの申出のとおり、それぞれ委員会所属を変更することに異議ありませんか。     (異議なしの声あり) 異議ないものと認めます。 よって、それぞれ常任委員会所属を変更することに決定いたしました。 次に、日程第2、常任委員会委員長選任についてを議題に供します。 お諮りいたします。 選任の方法はいかがいたしましょうか。     (議長指名の声あり) 議長指名の声がありますので、さよう決定して異議ありませんか。     (異議なしの声あり) 異議ないものと認めます。 よって、議長より指名させていただきます。 藤本昌宏議員総務常任委員会委員長に、また、三宅正起議員土木消防常任委員会委員長に、それぞれ選任するに異議ありませんか。     (異議なしの声あり) 異議ないものと認めます。 よって、常任委員会委員長選任については、以上のとおり、それぞれ決定いたしました。 次に、日程第3、瀧澤市長より市政に対する所信表明の発表を願うことにいたします。瀧澤市長。     (瀧澤市長-登壇) ◎市長瀧澤智子) 本日ここに、市長就任後最初の市議会定例会において、市政運営に対する私の所信を表明する機会をお与えいただいたことに、心より感謝を申し上げます。 はじめに、新型コロナウイルス感染症につきましては、全国的に更なる感染拡大が進み、大阪府においては、今月に入り、一日あたりの感染者数が初めて3,000人を上回り、そして本市においても、これまでの感染者数の合計が1,600人を超えるなど、依然として猛威を振るっています。 このような中、新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、り患された方々の一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。 また、市民事業者のみなさまには、感染拡大防止へのご協力にお礼を申し上げます。 そして、医療や福祉などの分野で、感染リスクを抱えながらも、最前線で私たちの生活を支えていただいているみなさまに対しまして、心からの敬意を表し、感謝を申し上げます。 このような事態、そして緊急事態宣言が発出される状況下で、前市長の辞職に伴う先の市長選挙は執り行われました。 また、市民のみなさまには、前市長の辞職の発端にもなった、市役所へのサウナの設置や、百条委員会で明らかになった職員へのパワーハラスメントなどの一連の騒動により、多大なるご不安とご迷惑をおかけしてしまいました。 このような市政の混乱は、新型コロナウイルス感染拡大という未曽有の危機の中、市民生活をお守りするという行政の役割を脅かす、断じてあってはならないことでした。 そして、その責任の一端が私にあることも、承知しております。 だからこそ、私は、果たすべき責任について考え抜いた末に、この市政の混乱に終止符を打ち、市民のみなさまの、一層安全・安心な日常生活につながる池田市政を取り戻すために、市議会議員一期目の半ばではありましたが、その職を辞し、池田市長へ立候補することを決意いたしました。 その結果、市民のみなさまの信託をいただき、第24代池田市長として、その重責を担うこととなり、身の引き締まる想いです。 新型コロナウイルス感染拡大の収束は、未だ見通すことができず、私たちは、これまでにだれも経験したことのない事態に直面しています。 私もまた、このコロナ禍において、子育てをしながらこのまちで暮らす市民の一人です。 この危機的な状況を乗り越え、そして、池田市を、だれもが将来に希望をもてるまちにするために、私は、当事者の一人としての視点を持ちながら、市民のみなさまとの対話を重ね、前例や慣習にとらわれることなくまちづくり推進し、全力で市民生活を守っていく所存です。 そして、人・まち・未来を、市民のみなさまと共に育む「共育のまち池田」を創ってまいります。 この「共育のまち池田」を実現するためには、最優先の課題である新型コロナウイルス感染症対策の充実により、市民のみなさまの命と健康をお守りすることに加えて、「人を育てる」、「まちを育てる」そして「未来を育てる」という3つの理念を施策の柱に据えたまちづくりが必要と考えております。 はじめに、新型コロナウイルス感染症対策の充実についてです。 まず、新型コロナワクチン接種推進につきましては、接種を希望される市民のみなさまが、不安なくスムーズに接種を完了できるよう、国から供給されるワクチンの量に応じて、新たな集団接種会場の開設や、受験生などを対象とした優先接種枠の創設などを含め、その体制の充実に向けた検討を進めてまいります。 また、現下の状況においては、さまざまな立場の方が、さまざまな形で、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けています。そのため、時機を逸することなく、必要とされる支援策を講じてまいります。 次に、「人を育てる」です。 昨今の社会状況の変化は目まぐるしく、今、学校などに通っている子どもたち社会に出る、そんな近い将来のことさえ、想像することは困難です。このような中、池田子どもたちが、どんな時代を迎えようとも、個性を輝かせ、そしてたくましく活躍できるよう、教育環境を整えてまいります。 まず、ICT教育については、GIGAスクール構想に基づく取組により、本市における環境の整備は、一定の段階にまで進みましたが、オンラインを活用した学習指導の需要への対応や、より充実したプログラミング教育の実践のために、全小・中・義務教育学校情報教育環境をさらに充実させます。 同時に、これらの学校に対しては、教員のICT活用指導力の向上のための研修などを含め、その環境を適切に活用するためのサポートを行い、現在のコロナ禍、そして今後起こり得る教育の危機にも対応できる基盤を整えることで、子どもたちの学びの機会をしっかりと確保してまいります。なお、ICT教育推進に伴って懸念される、子どもたちの視力や書く力の低下については、その影響を長期的にフォローしてまいります。 加えて、心の教育についてですが、変化の激しい社会に対応するためには、子どもたちが自ら課題を発見し、そして主体的に解決する力が求められます。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、これまでと異なる学校生活が続き、子どもたち同士の関わりが薄れる中、他者を思いやる心を育む機会重要性も、一層高まっています。 これらの状況を踏まえ、課題解決力社会性、そして豊かな人間性の基盤となる心を育むべく、心の教育の深化を図ってまいります。 また、学校施設の整備に関しては、近年の猛暑を考慮すると、全小・中・義務教育学校体育館は、教育の場としても、緊急時の避難所としても、その環境改善は急務です。これを踏まえて、まずは、これらの学校体育館への空調設備の設置を、令和4年度末までに完了させるとともに、老朽化した施設の改修や長寿命化などを進めることで、安全・安心な教育環境を整備してまいります。 次に、子どもたちを取り巻く課題としては、ヤングケアラーや子どもの貧困などがあります。このような幅広い分野にまたがる課題については、まずは、関係機関との連携により、その実態の把握を進め、政策を円滑に実現するための組織整備も含めて、必要となる支援体制を構築してまいります。 続いて、「まちを育てる」です。 全国的な少子高齢化は、本市でも例外なく進行しており、その影響は、各地域内のつながりの希薄化や、担い手の不足につながっています。その一方で、多様化・複雑化する地域課題解決にあたっては、地域のみなさまの参画が、これまで以上に重要となっています。 今後は、地域のみなさまとの対話のもと、地域活性化担い手の発掘を図るとともに、本市を含めた多様な主体との連携と協働によって課題解決ができる環境づくりを、一層進めてまいります。 地域分権制度に関しましては、制度の創設から15年目を迎え、地域コミュニティ推進協議会における地域代表制の担保や、参加者高齢化などの課題が浮かび上がってきており、今後の在り方についての検討が必要であると考えております。 しかしながら、独断専行での改変は、混乱を招くのみです。よって、事業提案権という制度の根幹は維持しつつ、行政の地域アドバイザーとしての機能をさらに拡充することで、地域本市が、これまで以上に協力し、連携できる体制を構築するとともに、地域のみなさまのご意見を伺い、ご理解をいただきながら、より良い制度に向けた検討を進めてまいります。 また、活発な地域活動のためには、高齢者をはじめとするあらゆる世代の方々が、心身ともに健康で、そして精神的にも満たされながら、生涯にわたってご活躍いただける環境が必要です。 そのためには、健康診断受診機会の確保と充実をはじめとする各種健康施策を推し進めるとともに、地域における居場所づくりによって豊かな地域交流を形成し、社会全体でお互いに見守り、育む環境を整えることで、その暮らしを支えてまいります。 次に、昨今の災害の頻発化激甚化や、感染症世界的流行、そして、これらに複合して発生し得る凶悪犯罪や、日常的にも発生する特殊詐欺に鑑みると、強さとしなやかさをもった安全・安心なまちは、これまで以上に重視されています。 これに応えるためには、池田国土強靱化地域計画に位置付けた各取組を緩みなく進め、また、今後の社会情勢の変動に伴う危機にも即応できるよう、危機管理体制の拡充や、職員の危機管理能力の向上に努めるとともに、関係機関との連携を深めることで、防災力防犯力、そして消防力の強化を図ってまいります。 また、気候変動などの課題に対しては、自然環境の持つ多様な機能を活用した対応を進めるとともに、五月山や猪名川に代表される豊かな自然環境に関しては、次世代にその恵みを残すべく、保全に取り組み、みどりを活かした住環境づくり推進します。 加えて、安全・安心かつ、快適に暮らせるまちには、だれもが円滑に移動できる公共交通が必要です。2025年に開催される「大阪関西万博」が、「人類課題解決の場」という万博の理念を実践する場であることも踏まえ、この好機をとらえて、今後の本市公共交通を支える新たな移動手段の創出に取り組んでまいります。 そして、「未来を育てる」です。 人々の働き方や価値観、そして世帯構成多様化が進み、これらが、家庭や地域社会などの、子どもたちを取り巻く環境に変化をもたらしている現状を踏まえると、保育所や幼稚園、そして認定こども園をはじめとする子育て支援施策には、その一層の充実が求められています。 こうした状況に応えるためには、子どもたちの生涯にわたっての生きる力の基礎を培う、就学前教育の一層の推進に取り組み、また、保育を必要とするすべての方に対して保育を提供できる体制の整備と、その質の更なる向上をめざします。 そして、これらの子育て支援施策については、私自身の、子育て当事者としての目線を活かしながら、市民のみなさまの声に寄り添って課題解決を図り、子どもたちの健やかな成長を実現してまいります。 次に、本市中心市街地としての機能を担う、池田駅と石橋阪大前駅を中心とする両地域と、豊富な魅力を持ちながらも、活性化への決め手を欠いていた細河地域については、それぞれの地域の特性を活かした、新たな在り方を考えてまいります。 まず、池田駅周辺については、多様なステークホルダーとの共創により、「歩きたくなるまちなか」を実現するためのビジョンを描きます。 加えて、この機会は、五月山動物園や、カップヌードルミュージアム 大阪池田といった、本市観光資源のあふれる魅力を発信するチャンスとして、従前からの課題である回遊性の向上につなげていくとともに、駅前の喫煙所の移設や、駅前広場バリアフリー化などに関しても、関係者のみなさまと改めて議論をする場として、活用いたします。 石橋阪大前駅周辺については、市民のみなさまや観光客などが多世代にわたって集い、交流することができるまちづくりを進めるとともに、長期的な課題である再開発に向けては、これまでの経緯を十分に踏まえ、地域のみなさまのご意見を拝聴することから、着手してまいります。 続いて、細河地域については、歴史的な背景を有する植木産業や農業を中心に据えつつ、IoT技術や再生可能エネルギーの活用といった、地域の魅力を高める新たな要素を絡めることで、地域活性化させ、持続可能な地域づくりを進めます。 さらに、農福連携の取組を進めることで、障がいのある方の社会参加の機会の充実のほか、担い手の不足や高齢化が進む農業分野の働き手の確保につなげます。 加えて、このような新たな取組については、同地域における好事例をモデルとして、本市内の各地域へ横展開することも見据えながら、その推進に注力してまいります。 また、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、人々がスポーツや歴史・文化・芸術に触れる機会は、大幅に制限されています。一方で、この状況は、これらが、まちのにぎわいの重要な要素であると同時に、人々に、楽しみや喜び、そして感動を与え、人生を豊かにするものであるという意義を、再認識するきっかけにもなりました。 このような、スポーツや歴史・文化・芸術を、従来どおりの手法で振興することが叶わない状況下においても、新しい生活様式にもなじんだ形でこれらに触れることで、さらにまちに愛着が持てるよう、その新たな手法を模索してまいります。 加えて、このような本市の魅力は、昨今関心が高まっている、ワーケーション等の取組として、コロナ禍に即した「新たな旅のスタイル」の実践を進める中で、その発信を促進してまいります。 そして、これまで述べました施策を実現するとともに、本市の行財政体質そのものを、次世代に負担を先送りしない持続可能なものへと転換していくために、不断の事業見直しを行うとともに、各種の改革を進めます。 まず、市長の退職金は0円とし、市長の給与月額は、その30%をカットいたします。 そして、今後は、過去に建設された多くの公共施設が、経年により、順次更新時期を迎えることとなることから、人口減少をはじめとする社会状況の変化に照らしながら、その適正な在り方を見出していかなければなりません。 この状況に対応するためにも、市民のみなさまとの対話を重ねながら、公共施設の規模、必要数そして機能を、これらに係るコスト等を踏まえて見直すとともに、新たな活用についての検討を進め、これからの時代にふさわしい形への再編に着手してまいります。 次に、行政のデジタル化についてですが、新型コロナウイルス感染拡大に加え、今後見込まれる人口減少、そして人々の価値観やライフスタイルの多様化に対応しながら、効果的・効率的な行政運営を進めるためには、その推進は必要不可欠です。 これらを踏まえ、行政サービスのオンライン化や、庁内業務のデジタル化などに取り組み、市民をはじめとするみなさまの利便性の向上や、業務の効率化を図ってまいります。 そして、職員の働く環境の改善についてです。 冒頭に触れました一連の騒動は、市民のみなさまからの信頼を失墜させただけでなく、最前線で市民のみなさまと接し、サービスを提供する職員のモチベーションをも、大きく損なってしまいました。 また、新型コロナウイルス感染拡大が続く中、仕事と、育児や介護などの職員それぞれの生活との両立にも、新たな在り方が求められています。 そんな中、私は、職員の声をしっかりと聴きながら、一人一人がその力を発揮できる、働きやすい職場づくりを進め、テレワークや時差出勤といった、感染症対策のみならず、多様な生活スタイルに応じた勤務につながる取組に関しては、その更なる深化を図ることで、職員とそのご家族の健康を守るとともに、ワーク・ライフ・バランスを実現させ、そして、本市の行政サービスをさらに向上させてまいります。 最後に、第7次総合計画の策定について、申し上げます。 本市は、現在、令和5年度からの10年間でめざすべきまちの将来像を描く、第7次総合計画の策定を進めています。 この10年間という、私の任期を超える長期的なまちづくりのビジョンを描くにあたっては、私は、市民のみなさまとの対話を何よりも大切にするとともに、託していただく想いを、総合計画として的確にとりまとめていくことをお約束します。 そして、今後4年間の任期では、その10年後のさらに先の時代を見据えた上で、あるべきまちの将来像の実現に向け、各種施策を展開してまいります。 以上、市政運営の重責を担うにあたっての私の所信を述べさせていただきました。 「経験不足」などのお声も、多く頂戴しております。また、大阪府内で初の女性市長ということで、ご注目とご期待をいただいている部分もあるかもしれません。 しかし、私は、このような肩書などにとらわれることなく、これまでの、民間企業での勤務、市議会議員としての経験、そして市民としての日々の生活の実感も含めて、持てるすべてを活かしながら、市長としての責務を果たし、そして、今後の池田市の発展とともに、私自身も成長してまいる所存です。 議員各位におかれましても、格別のご支援とご理解を賜りますようお願い申し上げます。 最後に、本議会に提案しております、諸議案に対しまして、議員各位の慎重なご審議を賜り、各般の施策が実現できますことを念願いたしまして、私の所信表明といたします。 令和3年9月21日。池田市長瀧澤智子。     (拍手起こる) ○前田敏議長 市長所信表明は終わりました。 これに対する各派代表質問は、次回継続会において行っていただきます。 本日は、これをもって散会いたします。 なお、次回継続会は、29日、午前10時より開会いたしますので、よろしくお願いいたします。 慎重審議ありがとうございました。     午前10時34分 散会---------------------------------------                      市議会議長  前田 敏                      署名議員   下窄 明                      署名議員   山田正司...