• "大阪労災病院"(/)
ツイート シェア
  1. 堺市議会 2011-12-08
    平成23年12月 8日建設委員会-12月08日-01号


    取得元: 堺市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-19
    平成23年12月 8日建設委員会-12月08日-01号平成23年12月 8日建設委員会  〇出席委員( 8名)        深 井 重 行            上 村 太 一        池 尻 秀 樹            西 林 克 敏        野 里 文 盛            筒 居 修 三        星 原 卓 次            乾   恵美子  〇欠席委員( 0名)  〇開催通知                                  平成23年12月2日 委  員         様                           建設委員会
                               委員長  筒 居 修 三              建設委員会の開催について(通 知)  次のとおり委員会を開催しますので通知します。                      記  日   時       12月8日(木)午前10時  場   所       第一・第二委員会室  案   件       1.本会付託案件   14件              2.陳    情    3件  〇 建設委員会審査順序表 ┌──┬───────┬─────────────────────────┬────┐ │順序│ 番   号 │         件     名         │ ページ │ ├──┼───────┼─────────────────────────┼────┤ │ 1 │議案第113号│堺市道路占用料条例等の一部を改正する条例     │①~ 31 │ │  ├───────┼─────────────────────────┼────┤ │  │議案第115号│工事請負契約の締結について            │①~ 43 │ │  │       │[小阪建替公営住宅第一期建設工事(その1)]    │    │ │  ├───────┼─────────────────────────┼────┤ │  │議案第116号│工事請負契約の締結について            │①~ 47 │ │  │       │[小阪建替公営住宅第一期建設工事(その2)]    │    │ │  ├───────┼─────────────────────────┼────┤ │  │議案第117号│工事請負契約の変更について            │①~ 51 │ │  │       │[楢葉高架橋補修外工事]              │    │ │  ├───────┼─────────────────────────┼────┤ │  │議案第118号│阪和線上野芝・津久野間に係る都市計画道路諏訪森神野│①~ 53 │ │  │       │線の第一踞尾架道橋架替工事の委託に関する協定につい│    │ │  │       │て                        │    │ │  ├───────┼─────────────────────────┼────┤ │  │議案第120号│訴えの提起について                │①~ 59 │ │  ├───────┼─────────────────────────┼────┤ │  │議案第121号│訴えの提起について                │①~ 61 │ │  ├───────┼─────────────────────────┼────┤ │  │議案第122号│訴えの提起について                │①~ 63 │ │  ├───────┼─────────────────────────┼────┤ │  │議案第123号│訴えの提起について                │①~ 65 │ │  ├───────┼─────────────────────────┼────┤ │  │議案第126号│指定管理者の指定について             │①~ 73 │ │  │       │[堺市泉ヶ丘プール]                │    │ │  ├───────┼─────────────────────────┼────┤ │  │議案第128号│市道路線の認定について              │①~ 81 │ │  ├───────┼─────────────────────────┼────┤ │  │議案第130号│平成23年度堺市一般会計補正予算(第3号)のうち │    │ │  │       │第1表   歳入歳出予算補正           │    │ │  │       │歳出    第8款  土木費           │②~ 36 │ │  │       │      ───────────────────┼────┤ │  │       │第3表   債務負担行為補正           │    │ │  │       │(追加) 美原公共施設循環バス運行事業      │②~ 8 │ │  ├───────┼─────────────────────────┼────┤ │  │議案第134号│平成23年度堺市下水道事業会計補正予算(第1号) │②~ 77 │ │  ├───────┼─────────────────────────┼────┤ │  │議案第189号│指定管理者の指定について             │③~ 27 │ │  │       │[堺市都市緑化センター]              │    │ └──┴───────┴─────────────────────────┴────┘ (陳  情) ┌──┬───────┬─────────────────────────┬────┐ │順序│ 番   号 │         件     名         │ ページ │ ├──┼───────┼─────────────────────────┼────┤ │ 2 │陳情第 75号│行政にかかる諸問題についてのうち第15項     │陳~ 11 │ │  ├───────┼─────────────────────────┼────┤ │  │陳情第 78号│行政にかかる諸問題についてのうち第10・11項  │陳~ 25 │ ├──┼───────┼─────────────────────────┼────┤ │ 3 │陳情第 75号│行政にかかる諸問題についてのうち第16項     │陳~ 11 │ ├──┼───────┼─────────────────────────┼────┤ │ 4 │陳情第 77号│行政にかかる諸問題についてのうち第11項     │陳~ 19 │ │  ├───────┼─────────────────────────┼────┤ │  │陳情第 78号│行政にかかる諸問題についてのうち第12項     │陳~ 25 │ └──┴───────┴─────────────────────────┴────┘ 〇午前10時開会 ○筒居 委員長  おはようございます。ただいまから建設委員会を開会いたします。  本日の会議録署名委員は、野里委員、星原委員のお2人にお願いいたします。  それでは、本委員会に付託されました案件の審査に入ります。  なお、本日の会議の順序は、お手元に配布いたしております審査順序表のとおり進行いたしたいと思いますので、御参照願います。 ┌────────────────────────────────────┐ △議案第113号 堺市道路占用料条例等の一部を改正する条例 △議案第115号 工事請負契約の締結について          [小阪建替公営住宅第一期建設工事(その1)] △議案第116号 工事請負契約の締結について          [小阪建替公営住宅第一期建設工事(その2)] △議案第117号 工事請負契約の変更について           [楢葉高架橋補修外工事] △議案第118号 阪和線上野芝・津久野間に係る都市計画道路諏訪森神野線の第一踞尾架道橋架替工事の委託に関する協定について △議案第120号 訴えの提起について △議案第121号 訴えの提起について △議案第122号 訴えの提起について △議案第123号 訴えの提起について △議案第126号 指定管理者の指定について          [堺市泉ヶ丘プール] △議案第128号 市道路線の認定について
    △議案第130号 平成23年度堺市一般会計補正予算(第3号)のうち本委員会所管分 △議案第134号 平成23年度堺市下水道事業会計補正予算(第1号) △議案第189号 指定管理者の指定について          [堺市都市緑化センター] └────────────────────────────────────┘ ○筒居 委員長  まず、議案第113号堺市道路占用料条例等の一部を改正する条例から議案第189号指定管理者の指定についてまで、計14件を一括して議題といたします。  なお、本委員会への市長の出席については、午後1時から午後3時までとなっておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、本件について御質問はありませんか。 ◆上村 委員  おはようございます。大阪維新の会堺市議会議員団の上村太一でございます。  まず、私は堺浜の部分についてお聞きをさせていただきます。  堺浜については、もともと住居があり、商業スペースがあり、スポーツをする場所があったというふうに最初、私が議員になる前、もっと前に策定された中では、そういうふうな地域の計画はされてたんですけども、それから変わり、シャープの大きな工場が来て、今回、商業スペース、そしてサッカーJ-GREENというものができ上がった経緯があるんですけども、今回、先日の大綱の中でも自民党の西村議員も言われてましたとおり、堺浜ホームズ、シーサイドステージのところのホームズが撤退するということになりまして、また1つの大きな、堺区においては商業施設がなくなるということになりました。そのあたりについて、今回、堺シーサイドステージについて、また、まちづくり、どういった方向に進んでいるのか、お聞きさせていただきたいと思います。 ◎中尾 臨海整備室長  堺浜シーサイドステージのこれまでのまちづくりの経過でございますが、平成15年10月、土地所有者である新日本製鐵株式会社から、都市再生特別措置法の特例に基づき、民間事業者からの都市計画提案がなされ、平成16年2月、築港八幡地区地区計画として都市計画決定を行いました。そして、平成18年3月には、飲食店、映画館、家電量販店、ホームセンターから成る堺浜シーサイドステージがオープンし、翌年、温浴施設が開業しました。以上でございます。 ◆上村 委員  ありがとうございます。シーサイドステージについては、今現在、ホームズが今抜けた状態で、横には、まだ電気量販店、その近くには一応コンビニ等温浴室、温泉というか銭湯があり、アミューズメントスペースということで、ゲームセンターなりパチンコ店、そういったものと映画館、飲食店というものがありますけども、結局、この大部分を割と大きな跡地を、ホームズは担ってたわけ、その部分ではホームズというのは非常に大きな土地を、部分をホームズが占めてたわけなんですけども、この新日本製鐵株式会社から特別、特別じゃない、都市再生特別措置法で都市計画提案がされてということでお聞きさせていただきましたが、今現在もホームズの撤退と、その後、跡地については先日言われてたような結果になるのか、そしてその土地についてはどういう、所有形態等々についてお聞きしたいと思います。 ◎中尾 臨海整備室長  平成22年6月、ホームズから店舗を閉鎖し、その跡地を物流施設に転用したいとの打診がございました。市では、ホームズに対しまして、都市再生緊急整備地域の地域整備方針や地区計画の目標、方針にふさわしい商業アミューズメント施設を誘致するよう協議を重ねてまいりました。あわせて、都市計画の提案を行った新日本製鐵株式会社に対しても、跡地において商業系の土地利用がなされるよう、事業用地の再取得も含め、まちづくり提案者としての責務を果たすことを求める要請文を手渡すなどの措置を講じてまいりました。さらに市独自でも商業施設の誘致に奔走するなど、市・民間事業者ともに努力を重ねてまいりましたが、物流施設として利用する企業へ売却されることになった旨の報告を平成23年4月にホームズから受けております。  次に、土地の所有形態についてお答えいたします。  ホームズは土地所有者でしたが、その他の商業施設につきましては、株式会社新日鐵都市開発が土地を所有しております。以上でございます。 ◆上村 委員  お聞きすると、ホームズさんの部分については売却、ホームズさんのほうに売却しており、残りの部分は、商業施設については都市開発のほうが所有している状態だというふうにお答えいただいたんですけども、大部分がやはりホームズが占めてた中で、あの部分について、ホームズが抜けることによって商業施設をもともと誘致をされた中であったのにもかかわらず、結局日本ディップさんのほうですか、親会社のほうが所有して倉庫のほうに、物流の倉庫という跡地利用になってしまうんですけども、もともとのまた住居があって、スポーツがあってはいうふうな環境から臨海部のほうから、また再度変わってしまっていく、商業地として倉庫部分が来てしまえば、あれだけ大きなものが来てしまえば変わってしまう可能性があるんですけども、可能性というか、もう変わってしまうんですけども、所有者がかわってしまえば、堺市としてもとめようがないというか、堺市が買う以外には、とめようがなかったのかなとも思いますし、そういった中で、物流の施設としてなくなった場合にどういうふうに堺、シーサイドステージは方向性を向いていくのかをお答えいただきたいと思います。 ◎中尾 臨海整備室長  堺浜シーサイドステージは、臨海都市拠点の中で、にぎわい機能を持つ重要な区域であると認識しております。集客機能や商業アミューズメント系の土地利用を誘導してまいります。以上でございます。 ◆上村 委員  そう言ってはいますが、なかなか実際には民間のほうでは、あの部分で大きな物流、物流以外はちょっと難しいという方向性が一定なされたのかなというふうにも思いますし、残りの部分について、今、量販店が来てますけども、昼間とか土・日にしても、なかなか集客というものがその部分に、量販店さん及びもともとあったホームズさんにしても難しい状態であったと思うんですけども、今後、この堺浜のシーサイドステージにもう一度、その部分を臨海部、都市再生を行っていったんですから、どういう方向性というか、活性化に向けて、先ほども土地利用を誘導していくというお答えをいただいておりますので、まだ堺市としては、あの部分については一定の方向を向いているというお答えだと思うんですけども、臨海部について全体的な活性化というものが非常に重要だと思うんです。今回、堺の交通の高速道路について、三宝ランプが今閉じてますけども、三宝ランプもあり、今度は大和川線もそこを通じてくるので、東西の交通網もやってくるとは思うんですけども、全体として、取り組みというものはどう考えておられるのでしょうか。 ◎中尾 臨海整備室長  今後の臨海部の進め方でございますが、これまで市民を初め海辺にかかわる各方面の方々や次世代を担う小学生など幅広く意見を伺いながら、臨海部のにぎわい、憩いの創出に向けたビジョンの作成に取り組んでおり、来年度早期の策定をめざしております。  具体的には、重点対象地区として堺浜、堺旧港、堺第7-3区、浜寺水路の4地区を取り上げ、各地区の計画を策定中です。堺浜においては、環境創造のシンボル、魅力あるウオーターフロントの形成をコンセプトとしております。現在は、海とのふれあい広場と一体となり、海釣り施設もできる防災緑地やビーチバレー、生物観察といった活動ができる人工海浜など、海と触れ合える場の整備に取り組んでおりますが、今後も新たなにぎわいの場の創出を図ってまいります。さらに、国内外から年間60万人を超える方々が来場されるJ-GREEN堺との相乗効果を図りながら、堺浜全体の集客力の向上を図ります。以上でございます。 ◆上村 委員  今現在、いろいろとウオーターフロントについて、にぎわいをもう一度創出しようという試みを策定中であり、人工海浜とか取り組んでおられるようなんですけども、J-GREENについては、やはり今度ホテルというか、宿泊施設もできて、子どもたちや、宿泊をして、そこでたくさんの人がにぎわう唯一の今、臨海部については施設だと思うんです。その周りがかなり今また、工業用地から、また商業に転換にしたにもかかわらず、にぎわいがなくなっていく、また工業施設が多くなっていくいうのは、非常にせっかく策定したまちづくりの方向性としては相反するところに向かっているように感じてます。  今後についても、たしか焼却場等々もできるようになってるかと思うので、あのあたりがまた、ごみを積んだトラックがたくさん行き交うようになり、その中でもう一つ野球場のほうも閉鎖されていくようにもなっていくようなので、どっち方向に行くのかがいまひとつわかりにくくなってると思うので、そのあたりを、せっかくのウオーターフロントという立地条件を生かして、いろんな要因で、交通網についてはLRTもなくなりと、いろんな要因は重なったとは思いますけれども、どちら方向に向かうのか、完全に最先端技術の方向に向かうのか、はっきりと分けていかなくてはならない時期だと思いますので、きっちりと、にぎわいをつくるならつくる、工場にしていくのならしていく、両方というのは相反するものだと思うので、もう一度きっちりと策定していただければと思います。  次に、自転車の今、堺のほうの自転車の環境についてお伺いをさせていただきたいのですが、最近、10月の25日ですかね、警察庁のほうから、自転車については車道を走るのが原則だというふうな方針でなってきたと思うんですけども、今の堺市においては、マスタープランにも、自転車のまちというふうにうたってる限りは、本市において自転車の環境というものはどのように取り組んでおられるのかということなんですけども、まだまだ、全国的に見ても日本は自転車が走る道というものはほとんど皆無だという状況だと思います。この自転車の、また扱いについても、歩く人よりも速いけども、車両ではないような中途半端な位置づけになって、認識だと思うんです。それによって、事故的には、自転車が車道を走ってた時代いうのがかなりあったがゆえに、自転車を歩道に上げたという経緯を聞いてるのですけども、今現在、本市、堺市において自転車の交通事故の状況というものをお教えいただきたいと思います。 ◎宮浦 土木部副理事  本市の自転車が関連する事故件数は、近年では平成17年に1,738件で、昨年の平成22年では1,656件となっており、若干の減少は見られますけれども、対平成17年比では95%となっており、全体の事故件数の82%と比べて減少率は低いものとなっております。また、平成22年の1,656件は、事故全体に占める割合として31.4%を占め、高い水準で推移しております。そのうち自転車対歩行者の事故件数は、過去5年間についてみますと、平成18年が9件、19年が13件、20年が9件、21年が19件、平成22年が18件となっておりまして、増加傾向が見られます。以上でございます。 ◆上村 委員  その中で、先ほどお答えいただいた、自転車対歩行者の事故件数というのは、増加でありつつ、上下があるような状態ですけども、やはり昔とは、昔というか、最近ですね、自転車というものが環境にとてもいいということで見直されてる時期でもあり、本市においても、コミュニティサイクル等々新しい試みをなさっているんですけども、自転車がやはり通勤にも使おう、いろんなところに、あとは余暇というか、趣味としての自転車というのもふえてきてると思うので、一概に今までのようなママチャリと呼ばれるものだけでなく、スポーツ車というものも今現在大変ふえてきていると思うんです。最近新聞では競技自転車、ピスト自転車というものが大きく取りざたされてまして、ブレーキがないような、競輪選手、競技用の自転車を町なかで乗られてるというような状況があり、たくさん報道されてるんですけども、今現在、この堺市において、自転車道を何件か整備されてたと思うんですけども、新金岡80号線と深井73号線では社会実験を行ってたんですけども、その新金岡80号線では、整備した理由と今後の、なぜつくって、それが検証を行ったのか。そして深井73号線では社会実験という自転車の環境についてやってたと思うんですけども、それらについてどのような結果であったか、お教えいただけないでしょうか。 ◎柴田 自転車道整備担当課長  安心して通行できる自転車通行環境整備を行うには、歩行者、自転車、自動車の通行空間を分離した自転車道の整備や車道の路肩を利用した自転車レーンの整備が必要と考えております。  本年8月に供用開始しました新金岡80号線の自転車道については、自転車道整備の理由ということで、沿道に病院、保育所、幼稚園などがあり、歩行者と自転車が錯綜していたこと、また歩行者、自転車、自動車が独立した通行空間が確保できる道路であったこと、それから自転車道整備に対し地元町会の要望があったこと、地元及び警察との協議など諸条件が調ったことにより、公民協働のもと整備ができたものでございます。完成後は、交通管理者、地元、関係団体等の協力のもと、自転車道の安全な利用促進のため、啓発活動を実施しているところでございます。自転車通行環境整備モデル地区として、整備後の効果検証については、交通管理者、地元、関係団体と協働し、平成24年度の早い時期に調査を予定しております。  続いて、深井73号線につきましては、平成23年1月に自転車レーン設置の社会実験を実施いたしました。その内容ですが、車道の路肩に自転車レーンを模擬的に試行し、歩行者、自転車利用者、ドライバーなどの利用状況や反応などを把握するとともに、本格実施の必要性や課題などを明らかにすることを目的とし、1月19日水曜日から1月25日火曜日にかけて実施いたしました。その結果、歩道内の全体交通に占める自転車の割合が減少し、歩行者の安全性が高まり、自転車レーンの設置に賛同する意見が多くありました。その一方、自転車利用者からは、駐・停車車両を避けて通るときに不安を感じるなどとの意見がありました。またドライバーからは、駐・停車車両を避けて車道にはみ出す自転車が危険であるとか、現状交差点での安全対策が必要との意見が多くありました。  全体的には、歩行者、自転車利用者のみならず、沿道住民及び地域住民の方々も自転車レーン設置に対する評価は高く、本格実施に向け、現在、交通管理者と協議中でございます。以上でございます。 ◆上村 委員  深井73号線についてのレーン設置の社会実験については、私としては非常に疑問というか、1週間で本当に何がわかったのだろうと思います。自転車レーンというものが初めあそこに設置されて、ドライバーとしても、ああいうレーンを見たのが多分初めてだっだと思いますし、自転車が通れる距離的にも非常に短かったと聞いてますので、その中で本当に社会実験として、この1週間の結果が本当に役立てるのかな、もっと大規模的にやらなくてはいけなかったのではないかなとも思います。  80号線についても錯綜していたということでやったということなんですけども、それについても、まだまだ自転車と人との問題、その錯綜していた問題についても、検証については、まだまだ不透明なのかなとも思います。その中で、やはり自転車については、非常にマナーとか、普及させるには、自転車について、今度、ソフト面とハード面、両面でいかないとなかなか普及しないとも思いますし、本市においては、自転車の交通安全について、ハード面は余り進んでないようなんですけども、今度はソフト面についてはどのようなお取り組みを、普及啓発について取り組みをされているのか、お聞きしたいと思います。 ◎宮浦 土木部副理事  自転車のルールマナーの普及啓発の取り組みについては、小学校での交通安全教室を初め、春・秋の全国交通安全運動や各種講習会、区民まつりでの出展、そして主要交差点での街頭啓発、また自転車が自動車や歩行者からの視認性を高めるためとして、反射材を自転車のスポークに直接取りつける啓発などを、さまざまな機会をとらえ、地域や警察署とともに自転車の安全利用の推進に取り組んでいるところでございます。  そして、自転車は被害者だけでなく加害者となる側面を有していることから、自転車安全利用五則、自転車事故による賠償の高額のため、損害賠償額や損害賠償保険を記載した「自転車だって加害者に」というリーフレットを作成し、各所で啓発時での配布や、市内公共施設71カ所、2,120部を配架するとともに、堺市立の小・中学校に配布するなど、普及啓発に努めているところでございます。以上でございます。 ◆上村 委員  自転車啓発を行ってるということなんですけども、非常に自転車でも、この間、死亡事故が起こったり、いろんな、この間の事故は、自転車の無謀運転により、その自転車を運転してた人が大きな事故につながった事件もありました。ぶつかったことによって女性が亡くなったり、いろんな自転車が起因となって発生した事故も多発しているのも今の現状だと思います。それにもかかわらず、まだまだ、もともとが自転車は軽車両だという扱いというものについては、リーフレットを作成して配布したと、71カ所に配布して、2,120部を配ったということなんですけども、それだけで本当に市民全体というか、ドライバーを含めて乗る人だけでなくて、自転車を乗る人だけでなく、ドライバー、そして歩いてる人にも啓発できてるのかなというのが非常にまだまだ疑問が残ります。ただ、事故は減ってるということなんですけども、まだまだ啓発としては非常に薄いのかなとも思います。  今回、事故が多発してるということで、先ほど自転車事故による賠償の高額化ということで、自動車に乗るにしても保険に入ってるように、自転車も今後は入っていかなくてはならないのかなというふうにも思います。今回、その中でリーフレットをきょう持ってくるの忘れてしまったんですけども、リーフレットの中に、TSマークという、整備して1年間の整備保証で、損害補償の保険があるんですけども、そのTSマークの損害保険の加入状況というのは、今現在どのような感じなんでしょうか。 ◎宮浦 土木部副理事  自転車の損害賠償保険につきましては、自動車保険や火災共済保険の特約条項として加入することもできますけれども、自転車の単独の保険としては、今、委員おっしゃられましたTSマークの保険で、自転車安全整備店で点検整備を受けて、損害賠償保険のついたTSマークを張ってもらうことで保険加入となるものでございます。堺市内においてTSマークに加入されている人数は把握しておりませんが、全国的には、2010年8月現在の加入率は約2%と報道されております。  次に、本市で取り扱う自転車のTSマークの加入状況は、コミュニティサイクル、観光レンタサイクルについては加入いたしております。また、3人乗り自転車レンタサイクル事業での自転車は未加入となっておりますけれども、今後検討してまいります。以上でございます。 ◆上村 委員  非常に全国的に2%ということは、98%の人はそういうようなことも知らずにやってるのか、知ってても入ってないという状況だというふうに思います。堺市においても、やっぱり自転車置き場を見ても、そんなマークを張ってる自転車というのは非常に、この間も見にいきましたけども、ほとんどない状況で、保険については、自動車保険に、乗る保険に特約でついてるということも私は知ってたんですけども、まだ知らない人のほうが大多数だと思うので、今後、そういった事故が多発してる中で、車と同じような軽車両だと、車両だという認識を持っていただいて、啓発していくのが非常に大事だと思います。  そして、堺市において貸し出しというか、扱っている自転車で、コミュニティサイクルと観光レンタサイクルについてはやってるということですけども、3人乗りの子どもさんが乗る自転車について、まだ未加入ということについては、これはいかが、堺市としてどうなのかな。はいどうぞと渡してるだけというのは非常に市として貸し出してる、貸し出し主としての責任というものもあるとは思うので、乗る人の責任というのもありますけども、貸し出し主としても、やはり考えていっていただかないとと思います。今後検討していくということなんですけども、ぜひ、この加入というか、TSマークにするのか、なかなか、今の子育て世代の人が乗る自転車ですので、車もあるでしょうから、そちらのほうを啓発していくなり、どちらかの子どもさんが乗る3人乗り自体が危ないので、どちらかを啓発していただければなと思います。  次に、今の堺市について、堺の交通安全の対策については、状況はどうなんでしょうか。 ◎宮浦 土木部副理事  本市の自転車を含めた交通安全対策は、普及啓発、道路環境の整備、交通取り締まりなど、総合的に推進する堺市交通安全計画に沿って種々対策を講じております。平成18年から22年までの5カ年の第8次計画では、死者数を22人以下、死傷者数を6,800人以下に目標設定し、鋭意取り組んできました。これに対し、計画の最終年である平成22年の本市の交通事故による死者数は17人、死傷者数は6,449人となり、死者数、死傷者数とも目標を達成しました。これは、これまでの総合的な取り組みの一定の成果であると考えております。今後も引き続き、交通事故の減少のため、交通安全対策に取り組んでまいります。以上でございます。 ◆上村 委員  一定の効果が見れてるということなんですけども、今後、本当にスポーツ車とママチャリという新しい分野というか、のもふえてきているので、今までの対策だけでは、今度は車道におろせというような警察からも方針を打ち出しているので、今までのような対策だけではなかなか、載せてるから事故がなくなりつつあったとは思うので、今後は本当に、もう一歩踏み込んだ啓発に取り組んでいただきたいと思います。だからこそ、今後のルールのマナー、ルールについて、啓発についてはどのように考えていかれるのか、お示しください。 ◎宮浦 土木部副理事  自転車の普及啓発につきましては、今年度から新たな取り組みとして、11月を自転車マナーアップ強化月間と位置づけ、自転車も安全運転の義務を守りましょうと題して、ホームページにより、自転車の注意事項などを掲載し、安全利用を推進するとともに、駅前での迷惑駐輪対策や街頭指導等を実施したところでございます。また先日、10月25日付で警察庁交通局長より各都道府県警に対し、良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策の推進についての通達、先ほど委員がおっしゃられましたけれども、通達が出されましたところで、改めて、自転車は車両であり、自転車走行は車道通行が原則であることや、交通ルールの周知を図ってまいります。今後も、より効果的な普及啓発を点検しながら、また自転車通行環境とあわせて、地域、社会情勢に沿って、現在作成しております平成23年度から27年度までの第9次堺市交通安全計画の目標達成に向けて、より一層、地域、警察署等と連携・協働しながら、ルール、マナーが守られた安全・安心、快適なまちづくりの実現に向けて取り組んでまいります。以上でございます。 ◆上村 委員  9次目標を設定するということで、今度からまた新たなスタートを切られるようなんですけども、やはりマスタープランにも書いてますように、堺は自転車のまちだというふうにも書いてますし、実際、大きな企業、世界的な企業もあり、昔からの自転車というものは非常に堺には根づいてたと思います。それらの割には、まだまだハード面というのが追いついてない。日本全国的にも、まだ左側通行、軽車両だと、左側通行するものだというものについては非常に考えられてない。警察の人がパトロールとかしてるときに関しても、歩道を走ってくることをよく見るんですけども、警察の人でさえも、やはりまだまだ自転車というものは手軽な足、車両というわけでなく、手軽な足だという認識になってるんだと思います。  だから、左側、当たり前のこと、軽車両だという、自転車は軽車両、車両だという認識で左側を通行するんだという、そして交通ルール、信号等を守る。それだけでも、車道におろした場合に事故は防げるのかなとも思います。それを守らずに、左側通行でなく右側通行をしてくる自転車がたくさんある。そこで出会い頭の事故が起こるというものが一番多い。本当に車両という認識がないという状態が、この自転車事故が多発する原因だと思いますし、まず一方で新しい自転車というか、今、スポーツ自転車というものが一つ取りざたされて、スポーツ自転車が決して悪いわけでなく、ただ、スピードは出るので、交通ルールを守っていれば、海外では非常に便利な足にもなってます。  その中で通勤するには、自転車で行くという人もたくさんいてるとは思うんですけども、あと通勤するに当たって、会社のほうに、通勤していいよというようなことじゃない限りは、違法駐車の元凶にもなると思いますので、それらの整備と啓発というものは市としてきっちりとやっていただかないといけないと思います。  次に、泉北ニュータウンの再生についてお聞きしたいと思います。  先日の大綱においても、うちの会派の池田議員も言われてましたけども、泉北ニュータウンの再生、これは非常に、42年から入居が始まって、もう長い時間がたってきましたけども、やはりその中で、住む形態、いろいろ変わってきたと思うんですけども、全体の再生の方向性については、何度も聞いてはいますけども、もう一度お示しいただければと思います。 ◎森岡 ニュータウン地域再生室参事  泉北ニュータウンにつきましては、今お話がありましたように、まち開きから40年以上が経過し、緑豊かな住環境を有する住宅地として成熟してまいりましたが、その一方で、少子高齢化の進展、人口の減少、住宅や公共施設の老朽化など、さまざまな問題があらわれているところでございます。そのような中、本市におきましては、泉北ニュータウンを持続発展可能なまちとしていくために、昨年5月に泉北ニュータウン再生指針を策定したところでございます。その中で、泉北ニュータウン再生の基本方針といたしまして、多様な世代が暮らし続けることができるまち、人や環境にやさしいまちと暮らしの実現、まちにかかわる人の輪を広げ、つなぎ、地域力の向上という3つの目標を実現していくとともに、再生推進の仕組みの構築をめざしてまいることといたしております。以上でございます。 ◆上村 委員  ニュータウンというのは非常に一定の開発が行われて、一気に入居した経過がある分、いろんな問題が今、一世代が一気に、たくさんの人が住まわれてるということで問題が起こってきているのが現状だと思うんですけども、ただ、泉北ニュータウンを作成したときに、地理的には非常に新しいというか、未来都市みたいな形でニュータウンを作成して、作成と言うていいのかどうかちょっとわかりませんけども、地理的要因を作成したと思うんですけども、その中で、近隣センターというものが泉北ニュータウン、ニュータウンの中ではあったと思うんですけど、それらを中心として、その徒歩圏でそれらにアクセスして、ニュータウンの近隣センターというものを一つの核として発展していったと思うんですけども、今後、このニュータウンの今現状、泉北ニュータウンの近隣センターの問題点というものはお聞かせいただければ。 ◎森田 ニュータウン地域再生室参事  近隣センターの問題点でございますが、泉北ニュータウンにおける近隣センターの開発から40年余りが経過する中、自動車利用を中心とする生活スタイルの変化や利用者ニーズの多様化など、近隣センターを取り巻く状況は大きくさま変わりしております。空き店舗の増加による商業機能の低下等の課題も生じております。以上でございます。 ◆上村 委員  やはり40年が経過したということで、商業店舗というか、近隣センターについても、大規模なスーパーなどに取り込まれていってしまってるのかなということで、空き店舗が多かったり、立地的な設計が、40年前ですから、こんなに自動車がふえるということも考えられてなかったと思います。  いろいろと近隣センターを中心として、もう3分ぐらいなので、余り聞けないんですけども、近隣センターだけでなくて、このニュータウンというのは一気に人口が集中して、整備をしていった中で、これらの問題点というのは非常に新しい問題というか、本当に高齢化というものが非常に、40年間過ぎた中で一気に取りざたされている状態だと思います。それらに対して市としてかかわっていくのがいいのか、逆に周りの環境を整備していくのが市であって、あと発展させていくのが民間であるほうが再生としては早い、泉北ニュータウンとしては非常に広大な土地となってますので、これを一気に再生するというのは莫大な税金を投入しなくちゃいけませんし、いろいろ問題があるかと思いますので、全体として民間を整備をするのが市役所の役割であり、それを入っていただくような仕掛けをつくっていくほうがいいのかなと私は非常に思います。民間を主導、民間が入ってきても商売ができるような状態をつくっていくのが本来の、今後の市の姿なのかなとも思いまして、非常に時間がなくなってまいりましたので、ちょっと中途半端で終わりますけども、今後また泉北ニュータウンについてはお聞かせいただきたいと思いまして、きょうの質問は終わらせていただきます。ありがとうございました。 ◆野里 委員  おはようございます。自由民主党・市民クラブの野里です。本日は御答弁、よろしくお願いいたします。  まず初めにお聞きしたいのですが、市営住宅に関して、市営住宅長寿命化計画(案)が示されておりますが、どのような計画なのか、お示しください。 ◎前田 住宅まちづくり課長  堺市営住宅長寿命化計画案でございますが、この計画は、厳しい財政状況下において、既存の市営住宅の建てかえや改善等について、効率的かつ円滑な事業実施と予防保全的な維持管理を推進することにより、市営住宅の長寿命化を図っていくための実施方針として、今後10年間の取り組みを定めた計画でございます。以上でございます。 ◆野里 委員  ありがとうございます。今後10年間の取り組みを定める計画ということで、それでは既存の市営住宅の建てかえや改善などに関して、これまでどのように取り組んでおられましたか、お聞かせください。 ◎前田 住宅まちづくり課長  これまで本市では、平成15年3月に堺市営住宅ストック総合活用計画を策定し、これに基づき、老朽化した木造平家建ての市営住宅の建てかえや中層住宅へのエレベーター設置などを実施してまいりました。以上でございます。 ◆野里 委員  高齢化社会の中、本当に中・高層住宅のエレベーター設置は本当に必要不可欠です。  それでは、現在確認されている課題についてお示しください。 ◎前田 住宅まちづくり課長  今後でございますが、木造住宅の建てかえはおおむね終了いたしましたが、今後、昭和40年代に建設された多くの市営住宅が一斉に建てかえ時期を迎えます。これらの多くは、耐震性能が十分でなく、また設備の老朽化も進んでいます。円滑な建てかえ事業の実施が必要と考えております。また、建てかえ対象以外の建物につきましても、これまでの対症療法的な改善から予防保全的な改善を実施することにより、市営住宅を長期にわたって維持管理していくことが必要となっています。そして、今後これらの事業量の増大が見込まれ、これら建てかえ事業や改善事業の平準化を図ることも必要と考えております。以上でございます。 ◆野里 委員  昭和40年代に建設された多くの市営住宅が一斉に建てかえ時期を迎えるということで、耐震性が十分でないということなんですが、設備の老朽化も進んでるため、円滑な建てかえ事業の実施が必要とお聞きしましたが、それでは建てかえ対象以外の建物の長寿命化に取り組む意義をお示しください。 ◎前田 住宅まちづくり課長  これまで建物の維持管理については、何かふぐあいが起こってから、そのふぐあい部分を修繕するという対症療法的な管理が主なものでございました。しかし、これは必要な部分だけの費用で済むものの、ふぐあい等による建物へのいわゆるダメージが蓄積され、結果として建物の寿命が短くなるという弊害をもたらしております。長寿命化とは、何かふぐあいが起こる前に計画的に維持改善を行い、より長く適正に管理していくことと考えております。長寿命化していくことにより、建物が建設されてから、その建物の維持管理、また最後に解体・廃棄するまでの総費用、いわゆるライフサイクルコストの縮減を図ることができると考えております。以上でございます。 ◆野里 委員  それでは、長寿命化することによって、どのぐらいのコスト縮減が図られると考えておられますか、お聞きします。 ◎前田 住宅まちづくり課長  改善費用に関して、コスト増となりますが、建物を長寿命化することにより、1年当たりのコストとして、現在の建設費に考え、約2億円ぐらい削減できると試算しております。以上でございます。 ◆野里 委員  そしたら、計画案では、どのような目標として取り組んでおられますか。 ◎前田 住宅まちづくり課長  この計画においては、居住水準の向上と安全性の確保、長期活用可能なストックの形成、高齢者等が安全・安心に暮らせる環境の形成、コミュニティバランスの確保、地域のまちづくりへの貢献、市営住宅用地の効率的な活用など、6つの基本目標を掲げております。また、これらの基本目標をもとに住戸規模や設備、環境配慮、バリアフリー性能などの整備水準の目標を定めるとともに、計画期間における耐震化率など、整備量の目標を掲げております。以上でございます。 ◆野里 委員  6つの基本目標を掲げておられるという中で、具体的に耐震化やエレベーター設置などをどのように進めていくのか、お示しください。 ◎前田 住宅まちづくり課長  6つの基本目標に向けて具体的に、まず耐震化につきましては、基本的に建てかえにより耐震化を図ることとしており、10年後、計画期間の最終の平成32年度までに耐震化率を約95%をめざします。またエレベーターの設置につきましては、設置場所が確保できるものについては、入居者の意向を確認しながら順次設置を進め、また、住戸内の段差解消や手すり設置等のバリアフリー化も進め、良質な住宅ストックを形成してまいります。また、比較的規模の大きい市営住宅においては、建てかえに伴い創出される余剰地を活用し、多様な世代や世帯に対応した住宅供給など、市営住宅及び周辺のコミュニティ形成に寄与するまちづくりの推進に努めてまいります。以上でございます。 ◆野里 委員  平成32年度までに耐震化率93%をめざすとお聞きしました。また、住宅内の段差解消や手すりの設備等のバリアフリー化、特に高齢化が進む中、やはりバリアフリーというのは一番大事なことだと思っております。そのためにも安心・安全の住宅や、まちづくりを進めることは大切なことであります。効果的かつ効率的に事業を進め、的確に対応していく必要があります。また、市営住宅は市民全体の貴重な財産としての観点から有効活用していくことも大事であることから、市営住宅及び周辺のコミュニティ形成に寄与するまちづくりを推進していくことを要望いたしまして、この項の質問は終わります。  次に、阪和線上野芝・津久野間第一踞尾架道橋架替工事についての質問です。  都市計画道路事業につきましては、ミッシングリンクの解消を図り、円滑な交通ネットワークを構築するものとして、複数の路線で事業を実施していると認識しております。都市計画道路は円滑な交通ネットワークだけではなく、災害時においても本当に非常に重要な役割を果たし、安全・安心のまちづくりは不可欠であると考えています。  そこでお尋ねしますが、議案第118号で協定の締結を提案されている阪和線上野芝・津久野間にかかわる都市計画道路諏訪森神野線の第一踞尾架道橋架替工事の委託に関する協定についてお伺いしていきます。  まず、都市計画道路諏訪森神野線の概要についてお聞かせください。 ◎中辻 道路部副理事兼道路計画課長  都市計画道路諏訪森神野線の概要についてお答えします。  都市計画道路諏訪森神野線は、昭和21年に都市計画決定された延長約3,050メートル、幅員18メートルの都市計画道路でございます。本路線は、市域の中西部に位置し、府道大阪高石線(新)、通称は常磐浜寺線でございます。常磐浜寺線と府道堺阪南線(旧の国道26号でございます)を東西に結び、このうち市道浜寺石津船尾1号線からJR阪和線架道橋までの約1,800メートルを供用開始しており、整備率は約60%でございます。現在、JR阪和線架道橋から常磐浜寺線までの約600メートルにおいて事業を進めております。以上でございます。 ◆野里 委員  ありがとうございます。それでは、現在、事業中区間の進捗状況はいかがですが、お示しください。 ◎中辻 道路部副理事兼道路計画課長  現在の事業区間の進捗状況でございますが、JR阪和線架道橋から常磐浜寺線までの約600メートルについて用地買収と工事を実施しており、用地買収率は約9割でございます。工事につきましては、平成16年度より常磐浜寺線側から着手し、JR阪和線架道橋改築工事につきましては、平成24年度の工事着手を予定しており、今年度は、その改築に支障となる上下水道管などの移設工事を実施いたします。以上でございます。 ◆野里 委員  それでは、議案第118号について詳しく説明してください。 ◎中辻 道路部副理事兼道路計画課長  本議案は、諏訪森神野線とJR阪和線の交差部における架道橋架替工事を西日本旅客鉄道株式会社と協定を締結しようとするもので、協定金額は23億882万7,000円で、協定の期間は平成29年3月31日まででございます。現在、JR阪和線交差部の道路は、道路幅員約4メートル、有効高さが約3.2メートルであり、道路空間が十分に確保されていないため、改築により軌道直下にコンクリートボックスを構築し、車道片側1車線の計2車線、車道の両側に歩道を設け、有効高さ4.5メートルを確保するものでございます。以上でございます。 ◆野里 委員  では、その改築により、どのような効果が得られますか。 ◎中辻 道路部副理事兼道路計画課長  現在、交通の支障となっているJR阪和線との立体交差部を改良し、ボトルネックを解消することで、円滑な交通を確保し、周辺の生活道路への通過交通の流入を抑制するとともに、車両と歩行者の分離を行い、安全な歩行空間を確保します。また、緊急車両の通行及び災害時の避難路としての救急救援活動を支援する機能を一層高めます。以上でございます。 ◆野里 委員  車両と歩行者の分離を行い、安全な走行空間を確保します。また、緊急車両の通行及び災害時の避難路としての救急救援活動を支援する機能を高めるとお聞きしましたが、それでは今後のスケジュールの事業の進め方についてお聞かせください。 ◎中辻 道路部副理事兼道路計画課長  残る用地取得を鋭意進めるとともに、工事施工に当たっては、地元自治会や交通管理者など、関係者との調整を円滑に行い、平成28年度末の完成をめざし、事業を推進してまいります。以上でございます。 ◆野里 委員  御答弁ありがとうございます。良好な市街地の発展と、特に災害時に命を守る都市計画道路の整備は、計画的かつスピード感を持って進めていただく必要があります。本日質問しました諏訪森神野線や、特に私の住んでおります東区で事業中の新家日置荘線、これは本当に長期化している事業であります。また、下水道工事の復旧のためにも、早期に精力的にこの事業を進め、供用開始することを強く要望して、この項の質問は終わります。  次に、堺市マスタープランからバリアフリーのまちづくりについて質問させていただきます。  本市では少子高齢化が進展する中、安心して暮らせる地域社会を形成することが望まれており、特に高齢者、障害者の方々が社会のさまざまな活動に参加する機会を確保することや、安全・安心に移動できる歩道空間の確保などが強く求められてきております。このような社会情勢の中で、すべての人々が安全で安心して参加できる社会を構成していくため、バリアフリーのまちづくりを進める必要があります。中でも道路や公園のバリアフリー化は、魅力ある都市空間の形成やだれもが移動しやすく、安全・安心で活力のあるまちづくりを進めるために、必要不可欠な事業であります。そこで、本市で進めている道路の特定道路バリアフリー化事業及び公園の都市公園安全・安心対策緊急総合支援事業の概要、進捗状況及び今後の進め方についてお答えください。 ◎楠 道路整備課長  道路のバリアフリー化につきましては、堺市交通バリアフリー基本構想に基づき、堺市交通バリアフリー特定道路事業計画を策定し、市内14地区17駅において高齢者や障害者の方々などが安全・安心に移動できるよう、駅から駅周辺の公共施設や公共施設間を結ぶ歩道の拡幅、段差、勾配の改善や視覚障害者誘導用ブロックの設置など、特定道路のバリアフリー化を進めております。進捗状況につきましては、計画延長45キロメートルに対し、平成22年度末時点で28.9キロメートルの整備が完了しており、整備率は64.2%となっております。23年度は2.2キロメートルの事業を実施しており、これが完了しますと、進捗率は69.1%となります。平成24年度末までに進捗率約75%の目標達成の実現に向け、引き続き事業に取り組み、道路の利便性や安全性向上に寄与してまいります。以上でございます。 ◎安永 公園管理課長  公園施設のバリアフリー化につきましては、国土交通省の都市公園安全・安心対策緊急総合支援事業を活用しまして、出入り口の段差解消やスロープの設置、大規模な園路改修、また、車いす使用車用駐車場や多機能トイレの整備に取り組んでおります。その結果、本市都市公園のバリアフリー化の達成率は、平成22年度末現在、園路広場約93%、駐車場約86%、トイレ約57%となっております。平成23年度につきましては、中区の鈴の宮公園で園路改修、南区の庭代公園、三原公園、城山公園でそれぞれトイレのバリアフリー化に取り組んでいるところでございます。今後は、平成24年度、25年度の2カ年で、堺区の浅香山公園と三宝公園、中区の八田荘公園、西区の神野公園の4公園におきまして、園路改修とトイレのバリアフリー化を、堺区の土居川公園におきましてトイレのバリアフリー化を実施するとともに、平成26年度以降の事業計画も策定しまして、継続して、公園施設のバリアフリー化に努めてまいります。以上でございます。 ◆野里 委員  御答弁ありがとうございます。特定道路バリアフリー化事業というのは、本当に高齢者、障害者の方々を含め、すべての人々の安全・安心を確保する観点から非常に重要であります。また、国では、社会資本整備重点計画法に基づく社会資本整備重点計画において、先ほどもお答えいただきましたが、平成24年度末までに約75%とする指標が示されているとお聞きしております。今後、目標達成に向け、積極的に事業を進めていただきますよう強く要望いたします。  また、公園はふだんから地域住民に利用されているということが重要であり、そのために安全で安心して、しかも快適に利用できる公園づくりが必要だと考えております。今後も国の事業、制度などを活用して、公園施設のバリアフリー化に努め、だれからも愛され、地域の活性化に寄与する公園整備が推進されることを要望いたしまして、この項の質問は終わります。  次に、先ほど上村委員さんからも質問がありましたが、再度、自転車通行環境整備についてでございます。我が会派の佐治議員も、またソレイユ堺の米谷議員さんからも、本会議で駐輪場、また自転車走行環境事業について質問されましたが、再度、事業についてお聞きします。  自転車は手軽な環境に優しい乗り物で、幼児から高齢者まで幅広い年齢層が多様な用途で利用する国民の身近な交通手段であります。特に最近では、3月11日の東日本大震災による交通の混乱を機に、通勤手段としても注目を集めており、今後もその利用の進展が見込まれます。  近年、全国的に自転車利用者と歩行者など自転車にかかわる事故が増加している状況にあり、平成22年度中の自転車関連事故発生件数は、交通事故全体の2割を占めるとともに、自転車乗車中に死傷した者の3分の2に法令違反が認められる等、自転車にかかわる交通状況は予断を許さないものがあります。自転車利用者は多くの歩道で、普通自転車歩道通行可の交通規制がされていることもあり、道路交通の場において歩行者と同様の取り扱いをされているものという誤解が生じております。自転車は車両であるということを徹底し、そのため、自転車道や自転車レーン等の自転車通行環境を整備し、自転車本来の走行性能を求めるものには、歩道以外の場所の通行を促し、歩道を通行する者には歩行者優先を徹底することとすると、全国の都道府県に対し、警察庁より通達が出されました。  そこで、上村委員との質問と重複いたしますが、良好な自転車通行秩序を実現するために、ハード面ではどのような整備を行っているのかお示しください。 ◎柴田 自転車道整備担当課長  ハード面での整備ということでございますが、自転車と歩行者の分離を基本に、平成20年1月17日に大阪府で唯一、新金岡地区が自転車通行環境モデル地区に指定され、新金岡80号線において、歩行者、自転車、自動車の通行空間を分離した延長463メートルの自転車道整備を行い、平成23年8月に供用開始しております。また、普通自転車通行可能歩道においては、歩行者と自転車利用者の通行区分を視覚的に明示するための路面着色や、自転車誘導標識の設置を行うことなど、自転車通行環境整備を行っております。以上です。 ◆野里 委員  2問目も、また先ほどの上村委員との質問と重複いたしますが、今後の自転車通行環境整備について、どのような取り組みを行うのかお答えください。 ◎柴田 自転車道整備担当課長  現在、平成23年1月に深井73号線で実施しました自転車走行レーン設置の社会実験区間において、本格実施に向けた協議を交通管理者と行っているところでございます。また、委員御案内のとおり、去る10月25日に警察庁から全国の都道府県警察に通達された良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策の推進についての中で、自転車の通行量の多い2車線の一方通行化や、片側2車線道路の車線を減らすことによる自転車道の整備など、歩行者と自転車の分離が基本とされており、今年度内に国土交通省及び警察庁が自転車利用環境創出ガイドラインを作成すると聞いております。今後、このガイドラインに沿って、幅員等の道路状況や交通量を勘案し、交通管理者との協議、地元及び沿道住民の合意形成を図るなど、諸条件の整ったところから自転車通行環境整備を行ってまいります。以上でございます。 ◆野里 委員  ありがとうございます。では、自転車利用者に対するルールの周知、マナーの啓発についてのお考えをお聞かせください。
    ◎柴田 自転車道整備担当課長  良好な自転車通行秩序を実現するために、ソフト面の取り組みといたしまして、所轄警察署、地元自治会、市民、その他関係団体と連携・協働し、自転車利用者のみならず、広く市民を対象に、保育所、幼稚園、小学校での交通安全教室、区民まつりなど機会を通じ、自転車を利用する上で遵守しなければならない交通法規の周知並びに自転車道の安全利用やマナーの啓発を行っております。  具体には、子どもに対しては、平成22年度では、小学校70校、7,561人に対し、自転車運転実技による交通安全教室の受講者への自転車運転免許証の交付や、高齢者には身体機能の変化に着目した講習会などを実施するとともに、駅前や交差点、大型商業施設での街頭キャンペーンや区民まつりなど、さまざまな機会をとらえ、啓発チラシの配布や反射材等を自転車に直接取りつけるなど、自転車の安全利用の啓発に取り組んでおります。  なお、新金岡80号線など自転車通行環境の整備されたところについては、所轄警察署、地元自治会、市民、その他関係団体と連携・協働し、自転車利用のルール・マナーの啓発なども行っております。以上でございます。 ◆野里 委員  ありがとうございます。ルールの周知、マナーの啓発について、努力されているということをお聞きしました。  それでは、自転車通行環境整備を行っていく上での課題についてお聞きします。 ◎柴田 自転車道整備担当課長  自転車を安心して利用していただくためには、自転車道や自転車レーンなどの整備はもとより、荷さばきや駐停車問題など沿道の利用について地元、沿道住民及び交通管理者などとの合意形成が必要となります。例えば、駐停車問題などについては、交通管理者の取り締まりが必要となることや、自転車道や自転車レーン整備に当たっては、道路空間の再配分が必要となることなど、良好な自転車交通秩序を実現することに当たっては、さきにも申し上げましたとおり、地元、沿道住民及び交通管理者と協議・連携しながら、自転車行政を進める必要がございます。以上でございます。 ◆野里 委員  ありがとうございます。最後に要望なんですが、自転車の中には本当にマナーも守らず、スピードを出して走り抜けたり、また、携帯電話等々しながらの運転、交差点で本当にいきなりの右折等、ルール違反の自転車が後を絶たず、事故が多発しております。いま一度、自転車は車両であることを自転車利用者だけではなく、自動車の運転手を初め、交通社会を構成するすべてのものに徹底させることが重要であります。自転車安全利用のルールの周知、マナーの啓発と自転車通行環境の整備をあわせて行い、また、自動車に偏りがちであった道路整備を問いただし、歩行者、自転車、自動車が共存できる交通社会を築くことを要望いたしまして、この項の質問は終わります。  最後に、バス停の利便性向上についてお伺いします。  今、市役所の前でバス停の工事が進められています。これは大阪市や他市でも見かけるきれいなバス停と同じかと思いますが、その内容についてお聞かせください。 ◎中野 交通部副理事兼公共交通課長  現在工事中のバス停は、広告つきバス停でございます。これは広告会社が広告を掲示するスペースを設けたバス停の上屋と、可能な場所ではあわせてベンチの設置を行うものでございます。広告料収入をもとに広告会社が設置及び定期清掃などバス停の管理を行い、バス事業者が無償使用いたします。この広告つきバス停は、平成20年3月の国の通達で設置が可能になったものでございまして、バス事業者が道路管理者から占用許可をとり、広告物については占用料を徴収しております。広告つきバス停の効果としましては、バス待ちの利便性・快適性の向上に加えまして、夜間照明による防犯効果などがございます。  現在、堺東駅前におきまして、市役所前のバス停3カ所と、大阪和泉泉南線沿いのバス停1カ所の合計4カ所で整備が進められておりまして、今後は都心部などを中心に順次設置を検討していくと聞いております。以上でございます。 ◆野里 委員  ありがとうございます。今、4カ所の整備を進められているとお伺いしました。今、高齢化社会が急速に進む中、高齢者がバスを利用して移動する機会がふえると思います。バス停に座って待つことのできるベンチや雨や夏の日差しを防ぐ屋根があれば、高齢者を初めとする市民の方々が快適にバスを利用できると思います。そこで、バス停での利便性向上のため、ベンチや上屋の設置についての今後のお考えをお示しください。 ◎中野 交通部副理事兼公共交通課長  バス停へのベンチや上屋の設置につきましては、高齢者や障害者の方を初め、バス利用者の利便性・快適性を高め、公共交通の利用促進につながるものであると考えております。そうしたことから、市としましても、これまでもバス事業者に対しまして、これらの設置を要請してきておりまして、このうち上屋につきましては、バス事業者が地域からの要望やバスの利用者数を踏まえ、優先度の高い箇所から順次整備を行っております。  一方、ベンチの設置につきましては、歩行者や自転車利用者などが安全かつ円滑に通行できるよう、設置後の歩道幅員が十分に確保できることが必要であるのに加え、汚れや破損により利用者に御迷惑をおかけすることのないよう、管理面の課題もあると考えております。今後ともバス停へのベンチ、上屋の設置につきまして、バス利用者の利便性や安全性に十分配慮しながら、バス事業者と調整してまいります。以上でございます。 ◆野里 委員  バス事業者に設置を要請し、上屋についてはバス事業者が設置した、地域の要望を聞いてということで、今、取り組みお聞きしましたが、それでは、これまで堺市が設置したベンチの状況について説明してください。 ◎出口 土木監理課長  本市では、道路管理者として高齢者や障害者などの皆様に優しいまちづくりの中で、歩行者の休憩需要のためのベンチを設置してきました。また、平成13年からは駅前広場バス停などに数多く見られた広告つきベンチが無秩序に設置されておりまして、歩行者等の通行の妨げになるだけでなく、まちの美観を損なっていたことから、既存のベンチを排除して、計37基のベンチの設置を行いました。現在、市内で計85基のベンチを管理しております。以上でございます。 ◆野里 委員  最近、大阪労災病院の前で、バス停のとこなんですが、新しく設置されたベンチを見ましたが、これはどこが設置されたものですか。 ◎出口 土木監理課長  当箇所は、ベンチ設置に十分な歩道幅員があり、人に優しい安全・安心なまちづくりの観点と、病院利用者への配慮から、本市において本年5月に計4基のベンチを設置したものでございます。以上でございます。 ◆野里 委員  それでは、バス停にベンチを設置できる歩道の幅員はどの程度必要で、その条件を満たし、設置可能な箇所数は把握されておられますでしょうか。 ◎出口 土木監理課長  ベンチ設置後の歩道の有効幅員は、歩行者などの安全な通行の確保から自転車が通行可能な場合は3メートル、通行できない歩道の場合は2メートルの確保ができることが必要となります。また机上で調査した結果でございますが、3メートル以上の幅員のある歩道上のバス停は、市内に約400カ所はございます。今後、植樹帯やほかの道路附属物などの設置状況を現場で詳細に調査をして、ベンチが設置できるかどうか検討する必要がございます。以上です。 ◆野里 委員  今お聞きしました3メートル以上の幅員のある歩道上のバス停は、約400カ所とお聞きしました。それでは、これらの箇所のベンチ設置について、今後その400カ所ですね、今後どのように取り組んでいくのかお示しください。 ◎出口 土木監理課長  これらバス利用者の利便性向上のためのベンチの設置につきましては、本来上屋と同様にバス事業者が設置するものと考えておりますが、人に優しい安全・安心なまちづくりを具体化するため、今後地元からの要望を受け、多くの利用者がある公的な病院などの施設付近の歩道におきましては、安全かつ円滑な通行ができる歩道幅員が確保された箇所につきまして、実態を個別に精査した上で、ベンチの設置に取り組んでまいります。以上でございます。 ◆野里 委員  ベンチ設置について、本来上屋と同様にバス事業者が設置するということで、事業者任せだったということを、今、自分がそういうふうにとったんか知りませんが、やはり特に政令指定都市、聞き及ぶところによりますと、政令指定都市で堺市だけがやってないということもちょっと調べさせていただきました。今後さらに高齢化社会が進展する中、高齢者、障害者の方々を初めとする利用者の利便性を高め、人に優しい安全・安心なまちづくりを具体化するとともに、バス事業者と協力しながら、ベンチや上屋の設置を求めていただくようお願いしたいのですが、けさも朝、私ここ登庁するときに車で走ってきましたが、ほとんどのバス停は上屋がなく、また、上屋のあるところには無造作に、先ほどもお答えいただきましたが、コマーシャルつきのベンチを置かれておりました。市として、無造作に置かれる、不法に置いているのはわかるけど、それをとれない、とったら、住民の方がどうしてそれをとるんやということで苦情が出てくると思います。それは理解しますが、やはり、まちの美観、特に政令指定都市のバス停云々を考えたら、やはり市のほうも上屋、ベンチのほうも、特に利用者の高いところに、きょうも金岡のほうでも3台か4台ほどコマーシャルの入ったベンチがもう無造作に置いてあって、見た目にも余りよくないんですが、利用者の方はやはり特に高齢者の方々にとりましても、バス利用で必要なベンチだと思っております。  また、美原区さんにしましても、鉄道のない区でございます。美原区さんのほうも、やはり最寄りの鉄道のほうに行くのもバス利用でございます。ほとんど美原区さんのほうも上屋、ベンチ、上屋がないのが現状だと思っております。南区のほうでもやはり泉北の泉ヶ丘駅等々で行くのにも、やはりバスを利用されているということでございます。  また、きょうの雨降ったときなんですが、上屋のないバス停で高齢者の方が待っておられました。ちょうどたまたまバスが着いたところですが、高齢者の方、礼儀正しいんでしょうか、バスの中にかさの雨が、水滴が入ったらいかんいうことで、自分もぬれながらかさを振っておられました。それを見て、やはり早く、ベンチはともかく、早く上屋のほうも設置していただきたいのと、それと、若いお母さん方、ベビーカーを連れておられて、雨の降ったときに、特にかさを畳まなきゃいかん、ベビーカーを折り畳んで、また赤ちゃんを抱いてバスに乗っているいう姿もたびたび見ております。とにかくやはり、堺市民の安心・安全・快適なバス利用のためにも、ぜひこの事業を早期に取り組んでいただきますことを強く要望いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございます。 ◆星原 委員  御苦労さまでございます。平穏にこの建設委員会が進んでおりまして、今期に入りまして初めてのことでございますが、緊張感を持って委員会を進めていきたいと思っております。  私のほうは午後にまた市長質問がございますので、時間に余り余裕がございませんから、端的にお答えいただきたいと思うんですが、答弁はいいんか、いいんですね。答弁はゆっくりやっていただいてもいいんですが。  まず、きょう、質問通告を見ますと、多くの方々がバリアフリー化とか駅舎の問題についても質問通告をされておりまして、私のほうも、まず駅舎のバリアフリー化について、現在の取り組みとその考え方についてお示しをいただきたいと思います。 ◎中野 交通部副理事兼公共交通課長  本市では、高齢者や障害者の方々の円滑な移動や社会参加の機会を確保するため、鉄道駅舎のバリアフリー化に取り組んでおります。バリアフリー新法に基づき、平成18年に国が定めた基本方針では、1日当たりの利用者数が5,000人以上の駅を整備目標に掲げていますが、本市ではバリアフリー化を早期に進めるため、5,000人未満の百舌鳥八幡駅、JR浅香駅の2駅を含む市内27駅の整備を目標としまして、鉄道事業者が行う駅舎の各種バリアフリー整備事業に補助制度を設け、バリアフリー化を促進してまいったものでございます。以上でございます。 ◆星原 委員  それでは、その進捗状況についてお答えください。 ◎中野 交通部副理事兼公共交通課長  進捗状況でございますけれども、高架予定駅の2駅を除く市内全27駅中25駅のバリアフリー化が既に完了しており、完了していないのは南海高野線三国ヶ丘駅と百舌鳥八幡駅の2駅のみでございます。また、この2駅につきましても、平成24年3月末の完了を予定しており、これをもちまして、市内全鉄道駅のバリアフリー化が完了いたす予定でございます。以上でございます。 ◆星原 委員  今、高架予定駅の2駅を除くというのは、恐らくこれは南海本線の浜寺公園駅と諏訪ノ森駅が、これ高架予定になっておりますので、そのことだと思います。残りが今お答えありましたように、南海高野線の三国ヶ丘駅と百舌鳥八幡駅、先日も三国ヶ丘駅を利用したんですが、今、工事を進められておりまして、南側になるんですか、北野田側のほうのホームが一部ちょっと工事をやっているということで、構内のアナウンス等もあったわけでありますが、もう一つの百舌鳥八幡駅なんですが、実は私、議員になるまでは、この百舌鳥八幡の駅を利用いたしておりまして、その東西方向はよくわからないんですが、北側になるんですか、向陵東町というところに居住しておりました関係で、この百舌鳥八幡駅を利用しておりました。もう十五、六年前になるわけでありますけれども、ここの踏切も非常に狭くて、通行するについても大変だったわけでありますが、ここもこの踏切も改善をされておりまして、今、先日もその前を通りましたら、下り側ですね、いわゆる北野田方面に向かうところにも、何か今工事をされているという状況がございまして、今の百舌鳥八幡駅の状況と、それから課題としてとらえられる部分についてお答えいただきたいと思います。 ◎中野 交通部副理事兼公共交通課長  百舌鳥八幡駅は、現在、改札口が南側の1カ所しかないことから、駅を利用するには必ず跨線橋を渡る必要がございます。また、改札口とホームに段差があるなど、高齢者や障害者にとって非常に利用しづらい駅となっております。特に北側から駅を利用する方々にとりましては、ホームを利用するために踏切を渡り、跨線橋も渡る必要がございます。以上でございます。 ◆星原 委員  今お答えいただきましたように、改札は1つでございまして、今、南側、いわゆる向陵東町、中央環状線側のほうですね、から行くと、必ず踏切を超えないと改札に行けないということでございまして、難波のほうへ行って、帰りは跨線橋を通って、また南側の改札口を通って、踏切を渡って帰宅するというような状況が、ずっと続いていたわけでありますけれども、その中で、ちょっと一部私の耳のほうにも、以前、住んでいた方々からの問い合わせがございまして、今回何か工事によっていろいろと課題があるということをお聞きしているんですが、どんな課題というか、工事に関しての課題という点ではどうなんでしょうか。 ◎中野 交通部副理事兼公共交通課長  現在の工事につきましては、現在のバリアフリー工事の内容でございますけれども、基本的には段差を解消するために、スロープを取りつけをいたしますのと、これまで地元要望がございまして、ただいま委員お示しのように、北側のほうでの改札口を新設してほしいというような地域からの御要望も多くございました。そのようなことで、今回のバリアフリー工事につきましては、そういったことも踏まえた改良工事をするわけでございますけれども、その現状の敷地とか、そういった現在の駅の条件のもとでのバリアフリー化工事ということでございまして、一定、現在ついている跨線橋を撤去しないと、そのスロープの設置でありますとか、そういったことができないということで、現時点での大きな課題と考えて、工事につきまして跨線橋を撤去せざるを得ないということにつきまして、地元の一部の皆様方から問題視されているという現状がございます。以上でございます。 ◆星原 委員  私も最近はその百舌鳥八幡の駅は利用することがないので、車で通行するときに拝見するぐらいであって、いわゆる駅の利用者の側に立った対応ということ、それから、これはやっぱり経営する側からすると、南海さんになるわけでありますけれども、民間企業でございますし、やはり効率性という、市民、利用者の安全、ここが第一義だとは思うんですが、その上でですね、いわゆる経営の効率化という部分においては、今お答えいただいたように、今、工事されているのは北側に改札口をつくられるということでございまして、改札口をつくると、やはり人も配置しないといけないでしょうし、経営側からすると大変なコストアップにつながるのかなと思うんですが、先ほど冒頭におっしゃってましたように、利用者が5,000人未満という形の中で、そう多くはないという位置づけの中で、そうやって改札口もつくっていただき、非常に利用者側からすると利便性が高まるのかなというふうに思うんですけれども、この跨線橋を撤去する、しないというようなことが、今、話題になっているというようなことを実はお聞きしておりまして、私も利用をしててよくわかるんですけども、非常に狭隘というか、ホーム自体も狭いんですよね。その中で、利用者が少ない分、それで済んでいるのかもわかりませんけれども、これはまちづくりの観点からも、どのような形の中で、利用者がふえる可能性もあるわけでして、限られたスペースの中で安全にホームの確保をしていただく、そして、利用者の方々の視点で、そういうホームのあり方というのも、やはり市としてもいわゆる南海さんのほうに、やっぱり物を申していくというようなことも必要ではないかなと思うんですが、今、話題といいますか、いろいろと御意見がある跨線橋を撤去する、または残す、このことについての考えというか、そのことについてお答えいただきたいと思います。 ◎中野 交通部副理事兼公共交通課長  跨線橋を、現在、跨線橋がございますので、その跨線橋を残す方法を検討もいたしました。その方法としましては、まず、スロープの新設が、跨線橋支柱に支障となることから、スロープの位置を変更することが考えられるわけでございます。ただ、この場合は、北側改札の駅施設が設置できないということになります。2番目といたしまして、スロープを設置しないで済むように既存の跨線橋を残したままで、改札の前に新たに跨線橋をかけ、エレベーターを設置する場合が考えられます。この場合は、北側改札の駅施設が設置できません。また、3番目といたしまして、ホーム階までの段差を解消するために、スロープではなく、約1メートルを昇降するエレベーターを設置することが考えられます。この場合は、駅構内の必要な通路の幅員が確保できないことになります。  以上のような検討を行いましたけれども、どのような方法も種々の問題を生じますことから、跨線橋はやむを得ず残すことができないということになりました。市としましては、駅舎のバリアフリー化のためには、撤去せざるを得ないと、このように考えておりますので、御理解をお願いしたいと思います。 ◆星原 委員  バリアフリーですので、階段、いわゆる跨線橋というのは階段ですよね。ですから、それを残すというのと撤去するというのは、バリアフリーの観点からいうと、撤去するのが当たり前、当たり前という言い方はよくないのかわかりませんが、なくすことによって、バリアがなくなるわけですので、そのとおりなのかなと。ただ、1点私思うのは、いわゆる上り方面にしかトイレがないんですよね。今おっしゃっていたように、下り側に今度改札口をつくっていただいて、利用する部分について、北側に帰られる方なんかは非常に便利、利便性は高まると思いますけれども、ただですね、この駅を利用する方というのは、健常者のみではございませんので、いろんな方が駅を利用するわけでして、ですから、バリアフリーという観点が働くわけなんですよ。そうしますと、トイレが上り方面にしかない、そうすると、下りを利用されている方で、健常者の方はぱっと踏切を渡っていくことは可能かなとは思うんですが、そうでない高齢者の皆様、または障害をお持ちの皆様が、例えば車いすで下り方面を利用しようとする方がトイレへ行きたくなった、そうすると一たんまた改札口を出て、そして踏切を渡って、上りの改札口を通って、トイレを利用しないといけない。当然、これは南海さんもどうぞという形で自由に、自由にということはないでしょうけど、利用はできるかと思うんですが、かなり時間がかかってしまうということですよね。そうすると、やっぱり利便性という観点からすると、そういう障害をお持ちの方、車いすの方とかっていうのは、当然階段、跨線橋があってもそこは渡られない、渡りにくいものなんですけれども、健常者の方だって、そういうことはあるわけでして、そうすると、健常者の方は、下りホームにいらっしゃって、トイレへ行きたくなったら、跨線橋があればぱっと階段を上がっておりて、トイレを利用することは可能なわけですね。  そういう観点から見ますと、先日申し上げましたように、三国ヶ丘駅、ここも上り方面にしかトイレがないんですよね。そうすると、あそこは跨線橋ではなくて、今は地下に潜って連絡通路があるんですけれども、いわゆる下り、下り方面というのはJRの阪和線との乗り継ぎというんですか、そういった利用者がかなり多いと思うんですよ。それでもですね、一たん階段をおりて、上ってトイレへ行かないといけない。今回それは三国ヶ丘のほうも今工事をやってますので、そういったことも解消されるのかということもあるのかなと思うんですが、利用者の利便性ということを考えると、ありとあらゆるいろんな面が想定されるわけでして、でも、それがすべてかなうかというと、それはかなえない。  また、先ほど今、跨線橋を撤去せざるを得ない3つの条件といいますか、3点おっしゃっていましたけれども、もう私も理解できます。百舌鳥八幡の駅は非常にホームが狭くて、スペースも余裕スペースがないというのはわかるわけですけれども、利用者の利便性を図るという観点からすると、ありとあらゆる要求が出てくると思うんですね。でも、その中でできること、できないことがあるかと思います。そこをですね、丁寧にやはり地元の方、または利用者の皆さんに説明をするということが必要なわけで、以前お住まいの方の古いお友達から、そういうことが私の耳に入ったということは、やはりそういったことが詳しく徹底されてないのじゃないかなというふうに思うんですね。  ですから、やはりそういうことを今はできないんですけども、例えば北側のほうはいわゆる私が住んでた向陵東町のほうは、駐輪場があったりとか、また聞くところによると都市計画決定もされていると、北広場のほうですかね、そういったことがあってですね、今後、今はすぐにはいろんな都市計画法の問題もありますから、容易にできないということは理解できるわけでありますけれども、今はできないんだけども、将来ですね、そういった開発を進めていく中、また、利用者の増加ということも考えられるわけですので、そういうときには、このようにしていきたいというようなことも含めて、しっかりと地元への説明をお願い申し上げまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ◆乾 委員  私のほうからは3点について質問をさせていただきたいと思います。  まず初めに、市営住宅に関係してちょっとお尋ねをしたいと思います。この市営住宅問題では、我が党は本会議でも取り上げてまいりました。この市営住宅に関係して、国が公営住宅法、これを改定するということで、なぜこの公営住宅法が改定がされるかということでは、公営住宅が、例えば地方では入居する人が少なくなった、都市圏ではさらに倍率が高いという状況が続いているということで、これはやっぱりこれまで国が公営住宅法をどんどん収入基準、所得基準、そうしたものを、これまで20万円だったものを15万8,000円とか、そして、また同居親族がいなければならないということで、いろんな規制を厳しくしてきた結果、今の現状を生み出して、そして、これを何とか解決の方向にということで、今度は同居親族がなくてもいけるということ、これを廃止したんですね。ですから、同居している親族がいなくても、市営住宅とかそういったものに申し込めるということで、そして、入居するに当たっての収入基準、これもそれぞれの自治体が条例で定めることができる、このようになってきているんですね。ですから、我が党はこれまでも、堺市としても入居申請数どんどん、どんどんふえてきている、そして今でも11倍、12倍とか、そういう高い状況にあることから、やはり国の法改正、それに伴ってぜひ実態に合った、そうしたものにしていく、そのためには、住宅困窮者が入居できる、そういう状況をやっぱりつくっていく、これは行政として当然の責任だと思うんですね。そうしたことで、質問をしてまいりました。  きょうはまずですね、本市のこの市営住宅の募集、申し込み状況、こうしたもとで、この5年間のこれまで推移見ても、募集戸数が150から180戸、こうしたことに対して申し込みが1,800から2,100件あるんですね。倍率が11倍、12倍ということなんです。この状況をどのように御認識しているか、まず初めにお聞きします。 ◎白石 住宅管理課長  本市の平成22年度までの過去5年間の応募倍率につきましては、委員お示しのとおり、約11倍から12倍で推移しておりまして、全国平均の約9倍を上回っている状況でございます。ちなみに近隣の政令指定都市では、大阪市が約30倍、京都市が約13倍、神戸市が約18倍と、本市よりも高倍率となっている状況です。  また、一方、堺市内には、大阪府営住宅が約2万9,000戸あり、市営、府営を合わせまして、公営住宅数の割合は、全住宅数の約10%を占め、近隣の政令市の中でも高い割合となっている中で、大阪府営住宅の応募倍率につきましては、約6倍にとどまっている状況です。  このような状況の中で、いずれにしましても、本市の市営住宅に入居を希望される方々のニーズすべてに対しましては、倍率が高い状況であるがために、すべてにこたえることができないものと承知しております。以上でございます。 ◆乾 委員  当局はこの倍率が高い、そういったことはお認めになっているんですよね。府営住宅、4倍、5倍というようなこと言われますけどね、市としてこの市営住宅でやっぱり住宅に困窮している人たちにどうこたえていくか、これが今、問われていると思うんですね。この倍率を少しでも引き下げて、そうした住宅困窮者、そうした人たちの市民の願いにこたえていこうという、そうしたものについてお考えはあるのでしょうか。 ◎白石 住宅管理課長  応募倍率の改善策といたしましては、現実的ではございませんが、入居対象者の範囲を縮小するとか、または市営住宅の戸数をふやすことが考えられますが、大きな財政出動を伴う市営住宅の新規建設も困難であり、直ちに市営住宅の応募倍率の改善を図ることは厳しい状況でございます。本市といたしましては、市内に市営住宅や府営住宅のほかに、低廉な家賃で入居が可能な都市再生機構や、大阪府住宅供給公社などの公的賃貸住宅があることから、これらの活用や民間賃貸住宅市場において、環境整備を今後進めていくことで対応していきたいと、このように考えております。以上でございます。 ◆乾 委員  今のお答え聞いてて、私は本当にこの市営住宅として、本市の住宅施策、そして主体性が全然、全くない、このようにやっぱり思いました。やっぱりですね、これだけ高い倍率、これをやっぱり解決する、そうしたことでは、やっぱりふやしていくことしか、本当はないんですよ。入居資格基準を厳しくするか、もしくは住宅戸数をふやすかしかない、もうふやすしかないんは、これはおわかりだと思うんですね。厳しくしたら、当然ますます入られへん、結局、結果としたら追い出しみたいな。そして、まだ公営住宅でも府営住宅とかURとかそういったものがいろいろあるから、そちらで対応するんだ、これはやっぱり市として住宅施策、そうしたものがもう、結局はもう他に依存するという形で、行政として本来本当にこの堺の住宅施策として市営住宅をどうするんだというね、それがはっきり見えないんです。ぜひ私は国がやっぱり公営住宅法、そうしたものを堺市のそういう配慮のもとでできるんじゃないですか。そういったときにこそ、本当に困っている、戸数をふやして少しでも住宅、そうした困っている人たちに入っていただく、そんな住宅を当然つくるべきじゃないかと思うんですけど、もう一度お答えください。 ◎前田 住宅まちづくり課長  今、策定をしようとしております堺市営住宅長寿命化計画案において、市営住宅の管理戸数についてでございますが、公営住宅では現管理戸数、改良住宅では入居戸数をめどとするが、入居状況を踏まえ、住宅セーフティネットの中での役割、世帯数の減少傾向、民間住宅市場の状況を考慮し、柔軟な対応としているところでございます。以上でございます。 ◆乾 委員  何度お尋ねしても、やっぱりこういった市民の切実な願いにこたえていこうという姿勢はうかがうことができません。やはり今市営住宅に入りたい、願われている声というのが、今の社会状況のもとではどんどんふえているんですよ。しかし、こんな厳しいこれまでの入居基準、そうしたもとでもふえている、これは市民の責任でもないんです。今のやっぱり政治、そうした中で、働こうと思ってもなかなか仕事が定職につけない、そして子育てしている人たちにとっても、教育費もなかなかたくさんかかったり、あるいはいろいろ民間の住宅って言われますけど、民間の住宅でも家賃が高い、そして、できるだけ少しでも安いところに入りたい、こういう願われる人がたくさんおられるんですからね、それにこたえる、これが行政の責任です。ぜひ前向きに考えていただきたいと思うんですね。  平成22年度の本市の市営住宅使用料、例えば家賃ですよね、それの収入、それを見ますと九億四千四百九十七万数千円、そして、市営住宅の維持管理費、これが1億5,200万円余りですね。そして、市営住宅の附帯施設の維持管理費、こうしたものが2億8,700万円余り、こういうふうになっているんですね。ですから、こんな中でも毎年約5億円余りの収益っていうのがあるんですね。だから、そういったものと、今、老朽化した市営住宅を建てかえようとした場合に、国からの補助が2分の1出るということじゃないですか。ですから、これと合わせれば十分建てかえ時に住宅戸数をふやしていく、これは可能だと思うんですね。ですから、本市としても計画的にこれをやっぱり進めるべきだと思うんですね。そうしたことをやっぱり市として努力する、これが今市の姿勢のあり方ではないかと思うんです。ぜひ計画的に進めていかれますように求めておきます。 ○筒居 委員長  乾委員の質疑の途中でありますが、この際、午後1時まで休憩いたします。  なお、委員会再開後は、まず市長への質問を行うこととなっております。したがいまして、乾委員の質問については、市長への質問終了後、改めて行うこととなりますので、よろしくお願いをいたします。 〇午前11時54分休憩 〇午後1時再開 ○筒居 委員長  休憩前に引き続き会議を開きます。  なお、本日、本委員会への市長の出席については、午後3時までと時間が限られており、3名の委員が市長への質問を予定しております。委員の皆様におかれましては、発言時間に御協力いただきますようよろしくお願いいたします。また、発言時間につきましては、答弁を含め、1人40分以内となっておりますので、よろしくお願いいたします。  当局の皆様におかれましても、質問の要旨を的確にとらえ、簡潔に答弁されますよう特にお願いいたします。  また、市長への質問以外の項目については、市長への質問終了後に行っていただくこととなりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、質問を継続いたします。 ◆池尻 委員  ソレイユ堺の池尻でございます。きょう、今回は市長質問ということで、百舌鳥古墳群の周遊路、そして百舌鳥八幡駅のバリアフリー工事について、2問の質問をさせていただきます。  ちょうど今週の日曜日、百舌鳥古墳群のウォークラリーということで、市長も朝からごあいさつに来ていただきまして本当にありがとうございます。本当でしたら、市長と一緒にそのウォークラリーの参加のほうをさせていただいて、そして市長に、ここ、こんなんやで、こんなんやでということを言うて、またその辺、改善をしていただこうかなと思っておりましたけども、それであれば、この1問目の質問はなかったんですけども、今回この1問目の質問ということで、百舌鳥古墳群の周遊路についてお伺いしたいと思います。  本当に先週の大綱質疑でも、そして、きのうの産業環境委員会のほうでも佐治議員のほうからニサンザイ古墳とか、いろんな百舌鳥古墳群のことを要望ありましたけれども、やはり、私も百舌鳥古墳群の地元、そして佐治議員も土師のほうでニサンザイ古墳の地元ということで、今後また2人、力を合わせてその取り組みにかかわってまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは1問目といたしまして、まず古墳群の中で、ニサンザイ古墳なんですけれども、周遊路にある防護さくの老朽化がかなり進んでおりまして、その老朽化の、以前より私はそれを要望していたんですけれども、まだこれまで公園整備や防護さく改修などの今の状況はどうなっているのか、御説明いただきたいと思います。 ◎西河 大浜公園事務所長  初めに、ニサンザイ古墳と公園の状況を説明させていただきます。  ニサンザイ古墳は、百舌鳥古墳群に位置する国内8番目、本市では3番目の面積を有する巨大な前方後円墳で、全長290メートル、後円部の直径150メートル、高さは24.6メートル、前方部の幅は224メートル、高さは25.9メートルございます。このニサンザイ古墳を含めて、13万8,000平方メートルを御廟山公園として都市計画決定しておりまして、平成12年から整備を行い、現在古墳の西側に1万5,852平方メートルの公園を開設しております。また、古墳の周遊路及び堀は現在堺市の所有となっており、墳丘部は宮内庁の所有となっております。  御要望のございました周遊路における老朽化した防護さくにつきましては、平成20年度から順次安全の確保と景観を考慮しながら改修を行っております。以上でございます。 ◆池尻 委員  予算の確保が難しく、大規模的に改良するのはなかなか困難であるということは理解できますけれども、具体的な防護さくの改修状況はどないなっているのか、お答え願えますか。 ◎西河 大浜公園事務所長  防護さくの改修状況についてお答えいたします。  老朽化などにより改修が必要な区間は約330メートルでございます。平成20年度から平成22年度にかけまして既に210メートルを改修し、残りは約120メートルとなっております。これ以外に堤の外側、斜面の上に約250メートルの手すりさくを新設しております。以上でございます。 ◆池尻 委員  ここに今写真を出しておりますけれども、この写真を見てもろたらわかるんですけれども、この防護さくのこの高さいうのは、今現在30センチから40センチの状況になっております。なぜこういう状況になったかは定かではないんですけれども、本当にこの防護さくが土どめのような形で今現状はなっております。古墳の周遊路として観光に来られた方もこの場を見ておるわけでありますけれども、本当にこの状況で、特に今後ろに墓が見えておりますけれども、高齢者の方、または近隣の方はここを自転車通路としてお墓参りにも来ております。こういった状況の中で本当にこの残りの部分の改修の予定は今後どのようになっているのか、お答え願いたいと思います。 ◎西河 大浜公園事務所長  写真にございますように、未改修の部分につきましては地盤が上がったことにより、結果として防護さくの高さが低くなっている箇所がございます。この区間につきましては、老朽した堀の護岸のかさ上げ、それから周遊路の地盤の高さ、有効な幅などを調査検討を行いまして、防護さくの改修を実施していく予定でございます。  今年度におきましては、委員御指摘の危険と思われる箇所の改善を早急に図りたいと考えております。以上でございます。 ◆池尻 委員  早急に改善を行っていただくということで御答弁ありましたけれども、本当にこの改修に当たりまして、今までにも要望言うてきましたけれども、ただ単に中途半端なことをやって、また次にやらなあかんということのないように、本当に、例えばこの今の現状を予算かけんとやるには、のり面をもうちょっと手前からのりを切って、今この状態で置いといて、それで下の擁壁がこれからいけるもんか、ちゃんと検証してから次のことを考えていってほしいと思います。  そして、このニサンザイ古墳は、また今宮内庁、ことし11月に調査されましたけれども、これから25年、26年と調査、それで設計、そしてまた御廟池で改修やったような改修が行われると聞いておりますので、そのときにはやはり堺市としてもこっちの護岸の改修がきっちりできるように、そして護岸の改修については、ただのコンクリートブロックやなしに、コンクリートの擁壁というのはやはり寿命が40年、50年でありますから、やはり同じ工費をかけるんであれば、材料費はちょっと高くても石積みでやっていただいて、そして何百年も持つような、そういった改修をお願いしたいと思います。  そしてもう一つの問題で、この古墳の堀に堆積している土砂、ヘドロなんですけれども、このしゅんせつも以前から要望はしていますが、どのようになっておりますか、お答えください。 ◎西河 大浜公園事務所長  堀に堆積しております土砂やヘドロのしゅんせつにつきましては、巨額の費用がかかることから実施できていなのが実情でございます。今後は雨水の流入口付近に堆積しております土砂やヘドロのしゅんせつ、またヘドロ化防止に向けて定期的に水を抜いて、堀を日干しするなどの方法を検討・実施してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆池尻 委員  日干しにするのはいいんですけれどもね、抜いた後になかなか水がたまらない。この前も言いましたけれども、御廟池の場合も半年かかりました。その間に草が生えてきて、また下からにおいがするということもありますので、その辺も早期に解決できるようにお願いしたいと思います。  その中で、宮内庁によるまた改修も行われますけれども、今後,御廟山公園の整備などどのように考えておられるのか、お答え願えますか。 ◎西河 大浜公園事務所長  宮内庁による墳墓の護岸工事の予定があることは聞いております。現在、そのための調査が現地で行われており、今後は関係機関など調整いたしまして、ヘドロ対策や周遊路の整備などを進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆池尻 委員  今回のニサンザイ古墳の周遊路、またヘドロの回収とか、そういう問題大きくありますけれども、やはり今公園のほうが管理しているんですけれども、なかなか公園だけの予算ではどうにもならないという現状があると思うんですね。そういうことからやはり市を挙げてこの百舌鳥古墳群の世界遺産に取り組んでいる各部局がもっと協力し合って、予算もどっから持ってくるんやと、これほんまにやらなあかんでいうことをね、取り組んでいただきたいと思いますが、市長のお考えをよろしくお願いいたします。 ◎竹山 市長  百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産の登録に向けた取り組みは、堺市が進める歴史文化を生かしたまちづくりのまさに中心でございます。そのため現在、大仙公園を初め、百舌鳥古墳群の周辺整備の具体的事業についてのまちづくり計画としてグランドデザインを今策定しているところでございます。その中で、来訪者の方々に古墳群の価値やスケール感を体感していただけるガイダンス施設の設置や、駅の周辺整備と並びまして古墳の周遊路の整備も盛り込んでいかなければならないと思っておるところでございます。御指摘のニサンザイ古墳の周遊路につきましても、その中であり方を検討いたしまして、次年度以降しっかりと整備に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 ◆池尻 委員  今、市長の本当に思いを聞かせていただいて、やはり本当にこの百舌鳥古墳群、観光の目玉としてもこれからほんまに活用する意味があると思いますし、以前にも私、観光バルーンを大仙公園の中で上げてほしいとか、いろんな要望を出させていただいております。もうそろそろ検討する時期かな、もう前に進んでいかなあかん時期かなと思っておりますので、今後こういった取り組みを、ぜひ一歩一歩前に進めていただきますようよろしくお願いいたします。それでこの質問は終わらせていただきます。  そして、次に2問目の南海百舌鳥八幡駅のバリアフリー工事についてであります。  午前中、ちょっと委員会が終わった後に、私ちょっとエキサイトしました、エキサイトいうか、ちょっとかっときましたんですけれども、私はこの百舌鳥八幡の駅について、今までこのバリアフリー工事が始まった直後からこの問題に取り組んできてまいりました。その中で私は議員になる1年前から、もう6年前から百舌鳥八幡の朝、駅のところで毎月1回、そして選挙になればその都度立ってきました。そんな思いの中から、この質問をさせていただきます。  まず初めに、この工事の内容、着工までの経緯をできるだけ詳しくお答えください。 ◎中野 交通部副理事兼公共交通課長  鉄道駅舎のバリアフリー化につきましては、市として補助制度を設けまして積極的に取り組んでまいっております。現在、高架予定駅2駅を除く27駅中、25駅のバリアフリー化が完了し、残っているのは南海高野線三国ヶ丘駅と御質問の百舌鳥八幡駅の2駅のみでございます。  まず、百舌鳥八幡駅の現状でございますけれども、地上レベルに改札口のある平面駅でございまして、改札口は南側の上りホームの1カ所のみであり、北側の下りホームを利用する場合はホームをまたぐ跨線橋を渡る必要がございます。  それから、バリアフリー化の今回の工事の内容でございますけれども、改札口からホームまで約1メートルの段差があることから、これを解消するために、上りホームにスロープを設置いたしますのと、下りホームに改札口とスロープを新たに設置するものでございます。なお、スロープを設置するには現在の跨線橋の階段や柱が支障となることから、跨線橋については撤去せざるを得ないと考えております。これに加えまして、バリアフリー施設としましては、多機能トイレや触知案内板、階段の手すり、それから誘導警告ブロックも新たに設置させていただきます。  次に、バリアフリー化工事に対する市の補助制度でございますけれども、バリアフリー新法に基づき、平成18年に国が定めた基本方針では、1日当たりの利用者が5,000人以上の駅を整備目標に掲げていますが、本市ではバリアフリー化を早期に進めるため、利用者が5,000人未満の百舌鳥八幡駅、JR浅香駅の2駅を含め、市内27駅の整備を目標として、鉄道事業者が行う駅舎の各種バリアフリー整備事業に対する補助制度を設け、バリアフリー化を促進してまいりました。具体的に申し上げますと、利用者数が5,000人以上の駅につきましては、国と市で補助対象経費の3分の1ずつを補助し、残りの3分の1を鉄道事業者が負担しております。5,000人未満の百舌鳥八幡駅につきましては、国の補助対象ではないことから、市が補助対象経費の3分の2を補助し、残りの3分の1を鉄道事業者が負担しております。  次に、バリアフリー化の工事費でございますけれども、全体工事費は約3億円でございます。そのうち、補助対象経費が1億7,500万円となっており、その3分の2に当たる約1億2,000万円が市からの補助金額でございます。全体工事費と補助対象経費の差は、北側改札口の新設に係る費用でございまして、これは鉄道事業者が単独で整備を行います。  最後でございますが、着工までの経緯といたしまして、工事の着工前に事業主体である鉄道事業者が校区自治連合会長を通じて駅周辺の皆様にお知らせするようにしており、駅利用者に対しましては駅構内にお知らせを掲示しております。また、関係議員の皆様には当課から同内容のお知らせをさせていただいております。以上でございます。 ◆池尻 委員  この1億2,000万円の市の補助が入るということであります。1億2,000万の市民の血税、これがここに入れられるということでありますけれども、地元百舌鳥の連合自治会長に説明された後、地元ではどのような意見が出ているでしょうか、お答え願えますか。 ◎中野 交通部副理事兼公共交通課長  このたびの工事は、スロープを設置するに当たり支障となる跨線橋を撤去し、北側に改札口を新設することにより、バリアフリー化とあわせて駅の利用環境の向上を図るものでございます。しかしながら、このことにより駅南側の利用者が下りホームを利用する場合、踏切を渡ることになることから、踏切ではなく跨線橋を渡りたい方が反対されておられるわけでございます。  跨線橋を残すようにとの地元の方の声を受けまして、今まで二度説明会を行い、事業内容や跨線橋を残す方法についての検討結果の説明を行いました。跨線橋を残す方法としましては、まずスロープの新設に当たって跨線橋の支柱が支障となることから、スロープの位置を変更する方法が考えられますが、この場合は北側改札の駅施設を設置することができません。2番目の方法としましては、スロープを設置しないで済むよう既存の跨線橋を残したまま、改札の前に新たな跨線橋をかけ、エレベーターを設置する方法が考えられますが、この場合も北側改札の駅施設を設置することができません。3番目の方法としましては、ホーム階までの段差を解消するため、スロープではなく、約1メートルを昇降するエレベーターを設置する方法が考えられますが、この場合は駅構内の通路の必要な幅員を確保することができません。  以上のようにさまざまな検討を行いましたが、どの方法も種々の問題を生じることから、跨線橋を残すことができないとの結論に至ったものでございます。以上でございます。 ◆池尻 委員  私はこの跨線橋を撤去されるということで、現地のほうに視察に行きました。そのときに公共交通の担当者2名と南海電鉄の職員2名の方が来られて、そしてそのときに説明を受けたんですけれども、初めの表なんですけれども、スロープが真っすぐに直線でいくから跨線橋を取らなあかんということだったんですけれども、別にスロープが真っすぐと違ってもええん違うんか言うたときに、スロープは直線が一番安全なんですということを言われました。そんなあほなことありません。私はこの前の住宅まちづくり審議会、局長も来られていましたけれども、そのときにも申し上げましたけれども、直線のスロープいうのは車いすの方、またはベビーカーの方、一番上からぱっと手離したときどないなりますか、下までだっと走って落ちていくんですわ。家の中での階段でも、直線の階段でどれだけの死亡例が出ているんですか。やっぱり折れているからいうて、こんな問題あるというふうにはならないと思います。
     そして、両側改札にするから、これは地元からもともと両側改札の要望があったから両側改札になるんです、これでええでしょうみたいなこと言うんですね。そんなあほなことあれへんやろと、こんなもん結局跨線橋取って、両側改札なったら同じことですわ。自分が今まで駅で朝立ちやっていたときに、そら閉まっている踏切を渡ってくる、そのモラル、それはあきませんよ。そやけど、どんな事情があって、そういう形で入ってきて、もし事故になったとき、本当にそんな危険を何回も感じてるからね、私はこの思いで言うてるんですわ。  それで、そんな思いでこの問題に今まで携わってきたんですけれども、そのときにスロープがどないかならへんのか言うたら、こういう回答が返ってきたわけですね。この図面が提示されました。こういう形に、トイレのほうもこちらに固まっていたやつを両方に分けて、そしてこっち側の駐輪場の部分をこういうふうに使えばできるんじゃないかいうことで、こういう図面が上がってきたわけであります。そのときに、私はこれでいけるんかということを聞いたら、その駅広の、100平米に渡る駅前広場の100平米が減るから、やっぱりこれをどこかで取らなあかんいうことで、仮にどこかで取れるんやったらいけるような返事をいただいたんですけれども、そのことについてちょっと御説明をお願いいたします。 ◎中野 交通部副理事兼公共交通課長  ただいま画面でお示しいただいております図でございます。折り返しのあるスロープと多機能トイレの移動といいますか、1案の移動という委員からの御要望がございまして、鉄道事業者が図面を作成したものでございます。この図面をお示しして、ただいまの御質問に関する御説明をさせていただいております。  まずスロープにつきましては、スロープは歩行動線を処理するために階段と併設し、直線で設置することが望ましいと御説明しました。  次に、駅前広場の用地の件につきましては、お示しした案でのスロープとトイレの占める面積は約100平方メートルであると御説明いたしております。また、駅前広場の都市計画決定がなされた区域であるため、駅前広場の面積を減らすことはできません。どうしても減らす場合は都市計画変更の手続が必要になり、駅前広場に隣接し、一体的に利用できる用地が必要であり、このことは困難であると御説明を申し上げました。以上でございます。 ◆池尻 委員  今のこの御答弁の中にはこういうふうに書かれておりますけれども、私はこういうふうに聞いた覚えはありません。この駅前広場が100平米減ったら、あと、これにかわる同じ平米数を持ってきたらそれでいけるということを私は聞いておりました。これはもう言った言わんの話になるから、もうこれ以上言うても一緒やと思うけれども、私はその思いがあったから、これは本気でどないかせなあかんという思いがあったからね、この近くで、駅前広場で、どっかこれにかわる用地がないか思ってその用地も探してきました。そして、その用地のそこの方に相談したときに、地元でこういう跨線橋が残るんやったら、私別にここどいてもええよと言うてくれとるところがあったからね、それでその方にお願いして、そのときはお願いしますねということで、そしておたくにもう一回言うたんでしょう。そのときに、今まで課長としてたんが、突然部長が出てきた。そこで部長は何とおっしゃられたかお答え願えますか。 ◎窪園 交通部長  この区域でございますけども、駅前広場の都市計画決定がなされてございます。そういうことで、建築に当たりましては建築制限というのが都市計画法上かかっておりまして、ここで駅舎のようなそういう恒久的な施設、そういうものについては設置できないということを申し上げました。以上でございます。 ◆池尻 委員  今まで本当に自分ができる思って、こうやって課長、また担当者とずっと話してやってきたことが、途中でこういうふうにぽんと変えられて、私の立場はどないなるんですか。それやったら最初からきちっとそういう説明が必要だったんじゃないですか。そんなんできもしないもん、絵かいてきて、これはこうやからできませんねんて、その場ではっきり言うてたらこんなことなれへんでしょう。もう本当に腹立たしく思います。  そして、そういうやりとりの中で、私は、部長その場やったらもう決裁できへん、これはもう市長に言うしかないなということで私は市長にお願いに上がりました。そして、市長から自分が聞いたこと、それと今まで自分が質疑ずっと話やってきたこと、それが食い違いがありました。それはどんなことでしょうか、お答え願えますか。 ◎窪園 交通部長  市長に私のほうから御報告させていただいた部分でございますけれども、先ほど来、課長が御答弁させていただきましたような跨線橋を残すというような地元さんのお声があると、ただその方法につきましては、スロープの位置を変更したり、新たに跨線橋をかけてエレベーターを設置するとか、いろいろな検討をしましたけれども、先ほど述べさせていただきましたような理由によりまして、実質的にはもう残すことはできないよというような話をさせていただいております。  それとあわせまして、仮に跨線橋をこのまま残したといたしましても、この跨線橋自身、耐震補強が必要であり、今の耐震基準に合わないものであるというようなことを御報告しております。以上でございます。 ◆池尻 委員  私は市長に、一番初めに市長室行ったときに言われたんは、あの跨線橋は耐震構造上問題がある、そう言われました。私はそんなこと一切聞いておりませんでしたからね、それが先に来たからこうなったんだろうと思いますけれども、本当にそんな中で、まあこれは言うた言わんの話、今ごろ何ぼ言うても一緒や思いますけれども、本当にもう一つ地元から、またリフター的なそういう段差解消のエレベーターとかね、そういうのを地元の方も真剣になっていろんなカタログを持ってこられております。そういう中で何か1つ考えられないもんか、もう一度お答え願えますか。 ◎窪園 交通部長  地元さんには2回ほど説明に上がらせていただいて、その中で、こういう両側に改札をつくるということですね、新しく改札を新設するということで、それに伴う形で、駅のスペースの問題とかそういうことを含めまして、跨線橋自身がかけることがもうできないと、難しいというお話をさせていただいてます。また、その過程におきまして、地元さんから何とか入らへんのかということで、先ほどお話しさせていただきましたようなスロープの位置とか、跨線橋をかけてみたり、エレベーターをつくってみたりというような案を私どもは、こういう事業者である南海がその辺よくわかっておりますので、その辺に指導いうか、言いまして、種々の案を検討させたところでございます。そうした中で、それにつきまして、あれができなかった、残すような形ができなかったということでございます。以上でございます。 ◆池尻 委員  本当にやる気あるんかなというふうに思います。本当にバリアフリー工事というのが、過去からもうわかっていることでしょう。駅前広場も、駅前広場って何のためにあるんですか、市民が使いやすいように、安全なそういうために駅前広場というのを確保しているんでしょう。その駅前広場、安全なためにこういう形で残したら、本当にこの跨線橋が今回守られていたわけですね、最初からそういう計画を立てておれば。それを今になってもう時間がない、もう3月までにやらなあかんいうことで、もう今駅舎も片一方、ほとんど完成のような状態になっております。こんな中でこんな質問するのはかなり難しいと自分も思っておりますけれども、本当にここでもし事故が起きたときに、あの跨線橋があったらなと絶対後悔すると思いますわ。そのためにも今ほんまにできること、どんだけあるんやと、私はそれを本当に市長に聞きたいんですけれども、よろしくお願いいたします。 ◎竹山 市長  百舌鳥八幡駅は私にとっても最寄りの駅でございます。そして本日もその駅の状況を朝見てまいりました。本市では、だれもが移動しやすく、安全、快適で活力のあるまちづくりをめざしております。高齢者や障害を持っておられる方々の円滑な移動や社会参加の機会を確保するために鉄道駅舎のバリアフリー化に取り組んでいるところでございます。跨線橋につきましては、私もバリアフリーを進めた上で残せるものなら残していきたいというふうに考えて、いろいろ担当とお話しさせていただきました。担当からは、スロープの変更や新たな跨線橋、エレベーターの設置などいろいろな案を検討したが、どれをとりましても駅構内の通路に必要な幅員が確保できない、そして北側の改札口が設置できないなどの難しい問題があり、跨線橋を残すのはなかなか難しい問題があるというふうに聞きました。本件につきまして、地元から熱い思いをいただいていること、そしてさまざまな意見につきましても承知しているところでございます。子どもや障害のある方々、お年寄りに優しいバリアフリー化の早期実現を図るために、私としては心苦しいところではございますが、工事を進めさせていただきたいというふうに考えております。  また、駅に隣接する踏切の安全性につきましては、既に拡幅がなされ、歩・車の分離方式の踏切へ改良されております。障害物検知装置も設置されているというふうに聞いておりますが、今後、踏切侵入警告看板や非常停止装置の設置などさらなる安全対策を検討させますので、よろしく御理解のほどお願いいたします。 ◆池尻 委員  私、午前中にちょっと公共交通の課長に罵声を浴びせましたけれども、交通課長は午前中の公明党の星原委員の質疑に対して、跨線橋はもう取らなあかんのやいうことを言いましたよね。これ、きょうの晩も地元で説明会を行うんですね。その中でいろんな地元から出されたこういう要望や、いろんな要望を聞いてやっている中で、それで、私が市長にその質問、このために市長質問をやっているのに、それ言うたから自分はちょっと言わせてもろたんですわ。まだ今継続中でしょう、課長が決定する権利あるんですか。私はそういうふうに聞こえたから、そう言わせてもらいました。  そして、この百舌鳥八幡の駅の踏切、これ今、歩・車分離になってるて言いましたけどね、市長のほうから来られたら、確かに道は広い、両サイドに歩道もある。そやけど、あそこ踏切渡った途端どうですか、百舌鳥梅北町3丁、4丁のあの通路、急に細くなって、そして両方に溝がある。私、前から要望を出させてもうてるんですけども、ちょうど1年前ぐらいにね、その溝におばあさんがばーんと足突っ込んで、横の壁で顔面を強打して、救急車で運ばれたいうことがありました。やはりそういうところを本当に早く、駅だけやなしにもっと周りを見て、こういうことを進めていっていただきたいと思います。  そして私、今回、南海とけんかするわけじゃありませんけれども、南海の体質についても私は以前から思うところがあります。何で中百舌鳥に急行がとまらへんのやと、これはもう昔からよう言われていますけれども、何で中百舌鳥に急行とまらへんのでしょうね。これは堺市の副都心ですもんね、そんなところが飛ばされて、そして今、泉北高速から来ても、泉北高速鉄道から来て、そのまま堺東まで行く、それをこないだ聞いてちょっとびっくりしたんですけども、乗降客が中百舌鳥の駅は今堺で一番、10万を超える、そんな乗降客の中でとまらん、こんなんほんまにおかしい話やなと思います。  私の本当に百舌鳥の地元からしても、今回のこの工事、向こうに見えている三国ヶ丘に見えているところでは、立派な跨線橋が今建築されております。片一方、百舌鳥八幡では跨線橋撤去されます。こんな中で本当に地元の方が納得するのか、やはり本当にこれだけ大きなことをするんであれば、堺市もきっちりともっと順序立てて、先を見て本当に工事を進めていただきたいと思います。  言いたいことはほんま山ほどあるんですけれども、もうきょうはこのぐらいにしておきますんで、ぜひ地元にきょう夜、また説明会行くと思われますけれども、私のこの要望も、そして地域からの要望も目いっぱい聞いていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いしときます。以上です。 ◆西林 委員  皆さん、お疲れさまでございます。私からは2点ほど、内容はしっかりと、長くはないですけれども、しっかりと中身を込めながら質問させていただきたいというふうに思います。  議会が先月から始まりまして、ずっと非常に大きな議論が今回沸き起こっておると思いますけれども、先日、市長のサンタ姿を見まして、えらい余裕やなと、サンタに扮してあちこちまたうろうろしてはるんかなというふうに感じたんですけども、そういった中で今回、幾つか市長にも見解を改めてお伺いしたい部分ございますので、お答えいただきたいというふうに思っております。  まずは、市長就任以来、大変大きな議論となっております公共交通いうものについて幾つかお尋ねしたいと思います。  今、まさに総合都市交通計画というものをしっかりと練り上げてほしいということを議会の総意として申し上げているところでございまして、この中で大変重要になってくるのは、これから少子高齢化社会が進んでいく、特に高齢化というものが顕著に進んでいくだろうと、この堺というまちを発展させていただいた、いわゆるお年寄りの方々、我々の先人の皆様方に当然これは少しでも報いていくといいますか、御恩というものに感謝をしながら、何らかの負担軽減というものを当然考えていかなければならないと思うんですけれども、この総合都市交通計画に、いわゆる利用者の方々の負担軽減、特に運賃値下げなど、こういったエキスというのがどれほど盛り込まれていくのかなと、その部分から、まずはお答えいただきたいと思います。 ◎平松 交通部副理事兼交通政策課長  総合都市交通計画におきましては、公共交通ネットワークの形成を初めとしまして、公共交通の利用促進及び、利便性向上、また地域内構図の充実などをテーマとして取り組みを進めているところでございます。このうち、特に公共交通の利便性向上に係る議論の中で、ゾーンチケットの導入やバスと電車の乗り継ぎ割引など、利用者の負担軽減につながる施策などにつきまして検討を進めているところでございます。以上でございます。 ◆西林 委員  中でも、今冒頭申し上げましたように、今後を見据えた中で、特に高齢者の方々の負担軽減というものがどうなるのか、今までの市長のいろんな議論の中でも、私はやはり高齢者対策というのが余りぐっと前に出てきていないといいますか、それが余り感じられないような部分が多分に、これは私の見解ですけれども、感じられるところがありますので、特に高齢者の方々への利用負担の負担軽減という部分についてはどうお考えか、お答えください。 ◎平松 交通部副理事兼交通政策課長  本市におきましては、高齢者の社会参加を促進する観点から、満65歳以上の方が5、10、15、20、25、30日におでかけ応援カードを提示いただいて、バスや阪堺線を100円で利用できる制度を実施しているところでございます。今後とも人口減少、少子高齢化が進展する中、これまでの高齢者の社会参加に加えまして、公共交通の維持活性化の観点から、総合都市交通計画の方向性を取りまとめた後、バス及び阪堺線のさらなる利用促進のために利用日や利用時間帯などについて、より充実した制度となるよう検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆西林 委員  今、お答えいただきましたおでかけ応援カードというのは、今のところ現在、五十日というものに設定がされております。これは今、市長も本当に一生懸命に行財政改革には取り組むと言うていただいておりますけれども、まさにそれを実行していただいて、無駄というのもをたたき出した中で、こうした観点を十分に吸収していただいて、五十日だけじゃなく、さらに利用できる日にちをふやしていただくだとかいうことをぜひとも検討していただきたいんですけれども、今お答えいただいた中で、バスと阪堺線の利用促進のために充実した制度となるよう検討をしていきますというふうにお答えをいただきました。この公共交通いうのは、当然堺の中ではバス、バスは堺市全域あります。電車は今、阪堺線しかお答えいただいておりませんけれども、ほかに当然JRもあります、南海本線もあります、泉北高速鉄道、南海高野線あります。これらのほかの鉄道は含むということは全くお考えにならないのか、お答えください。 ◎平松 交通部副理事兼交通政策課長  現在行っておりますおでかけ応援の制度の中で、鉄道利用がどうかという御質問でございますけれども、現在の制度は、降車時におでかけ応援カードというものを提示して100円をお支払いいただくというやり方になっておること、それからまた、鉄道は言うまでもなく非常に長い路線で、今も堺市内から市外へ乗車された場合、また市外から堺市内に乗車された場合含めて、現在の制度は対応させていただいておりますので、鉄道において同様の制度を同じように適用するというのは難しい問題があろうかなというふうに考えてございます。以上でございます。 ◆西林 委員  鉄道においては難しいと言われますけれども、この阪堺線は当然、堺の中だけで動いているもんではなくて、当然大阪市内にも今延びておりまして、十分にこの辺は先々の、今すぐにどうこうというのは当然難しいかもしれませんけれども、お年寄りの方々が元気でお出かけいただくという観点からすれば、阪堺電車だけに限るというような今の状況というのはやはりいかがなものかなと、当然この泉北高速鉄道なんかでも以前から言うてるように、栂から光明池とか、わずかな距離だけをぐるぐる移動しはるお年寄りの方というのはたくさんおられるわけでありまして、こういった観点からも、鉄道というものに関しては阪堺線だけじゃなくて、当然その他の鉄道も含めて堺市としては対応していただくということをぜひお願いしたいというふうに思います。それから、そのエキスを必ず入れていただきたいというふうに思っております。  そして、現在の公共交通の中で、私は以前から泉北高速鉄道の問題は幾度となく質問させていただいておりますけれども、改めてお聞きしますけれども、今の法体系、現在の組織体系などにおいて運賃値下げを、これ泉北高速鉄道の運賃値下げ、多くの皆さん方の思いでありますけれども、それを決定する権限主体というのは一体どこにあるのか、改めてお答えください。 ◎平松 交通部副理事兼交通政策課長  鉄道運賃につきましては、鉄道事業者が国土交通大臣へ運賃認可申請を行いまして、国土交通大臣の諮問機関である運輸審議会の審議を経まして、国土交通大臣の認可により定められることになっております。以上でございます。 ◆西林 委員  いわば、今のお答えでいきますと、堺市には残念ながら運賃値下げをみずから決定することは当然できないということになるんですけれども、先日来のずっと議論の中では、市長は公費は直接投入しないということを当然公の場ではっきりと申されておりましたけれども、ならばですね、この泉北高速鉄道の運賃値下げについて公費を投入しないという市長のもとで、一体値下げというのは可能なのかどうなのか、値下げするとすれば何か方法があるのか、ぜひ教えていただきたいと思いますけれども、何かあればお答えください。 ◎平松 交通部副理事兼交通政策課長  鉄道事業者含めまして、交通事業者によります取り組みではございますけれども、今年度より南海本線の難波・浜寺公園駅間、それから南海高野線の難波・中百舌鳥駅間、それから阪堺電気軌道の全線、また南海バスのうちの堺市内の指定区間などが1日乗り放題となる堺・住吉まん福チケットというものが、以前より1,000円で発売されているというものはございますが、今年度より、これに泉北高速鉄道全線も利用できる泉北高速鉄道版というものが発売されまして、これも一つ、市費投入以外に利用者負担の軽減につながる施策というふうに考えております。  また、泉北高速鉄道の沿線の民間駐車場におきまして、月曜日から金曜日の平日の駐車場定期利用を割り引きまして、パークアンドライドをしやすくしているという事例などもそれに当たるかというふうに考えております。以上でございます。 ◆西林 委員  今お答えいただいたものというのは、これは民間の企業というものが利用促進のために考えてやったものだと、中身からすると、1日乗車の乗り放題、恐らくは高齢者の方々なんかがどっかお出かけくださいとか、土・日に家族連れでどうぞというような恐らく感覚であろうかと思います。でも、利用される大半の方というのは、ふだんの日常の生活の部分で、レジャーとかじゃなくて、毎日毎日の生活の中でどれだけ負担というのが減っていくのかなというところに大きな当然焦点があるわけで、それで市長が掲げる、いわゆる泉北高速鉄道運賃値下げというものに多くの方々が、本当にそれをやっていただけるならばということで南区の方も市長に対する期待というのは本当に大きかったというふうに思います。今も本当にそれを言われる住民の方はたくさんおられまして、私、まあ駅立ちなどをやっておりますと、市長言うてたんは一体どないなったんやと、あんたらもっと言うてくれなあかんがなということで、我々もほぼ毎週のごとく、私も駅立ちやっていますけれども、それはずっと言われることであります。市長自身の考え方は何度か聞くと、これはもう大阪府に働きかけると、何遍も聞いていますけれども、働きかけるというのはこれはもう永遠にみずから決断する、下げるということにつながる言葉では全くないというふうに私は考えております。  改めて市長に聞きますけども、みずからの政策判断で泉北高速鉄道の運賃を値下げをするというお気持ちはないのかと、あと市長の任期というのは2年ほどですけれども、2年の中で本当に大阪府にお願いしてますねんと、今もお願いしてます。そんな話で果たして通ずるのかどうかというのは大いに私は疑問を感じておりまして、市長としてそういった、いざというときは堺として決断するんだと、そんなお気持ちはないのかどうか、お答えください。 ◎竹山 市長  泉北高速鉄道の値下げの問題につきましては、大阪府都市開発株式会社の民営化の問題、りんくう2事業というのは一定のめどが現在ついたところでございます。ゲートタワーホテルと、そしてRILという物流会社の処理が一定めどつきました。そして、さきの9月府議会におきまして、大阪府都市開発株式会社の民営化につきまして具体的な工程表をつくるというところまでいっております。大きなステップを私は踏み出したというふうに考えております。泉北ニュータウンの住民の皆さん初め、堺市民が鉄道に対して今まで運賃を払っていた、それをやはり還元してもらわなければならないと私は思っております。今後、新しい大阪府の知事さん、松井知事さん初め府議会の動きとも連携するとともに、私自身も大阪府都市開発の社長にもこないだも電話して、そのめどについても確認いたしました。そして早急に取り組んでくれというふうに申しております。  私自身、市長選挙でこの公約を掲げさせてただいて、南海と連携しながら運賃値下げについて推進するというふうに申し上げました。このマニュフェストの動きによって、やはり大きなうねりが起こっていると思います。市民の方々の今までの思いが、やはり私ども堺市に大きく来ている、そしてまた、地元の西林委員初め南区の議員の皆さん方、そして堺市議会全体の議員の皆さん方が一緒になって、市長と一緒になって泉北高速鉄道を安くしようやというふうな大きなうねりが来ているというふうに思います。それを堺市が一丸となって、大阪府と利益還元をしてもらわんとあかん都市開発株式会社にきちっと申し上げていく、そしていち早くそのスキームについて取り組んでもらう、それが大事ではないかというふうに思います。 ◆西林 委員  今までと余り変わらないかもしれませんけれども、要はやはりお願いをしながら、これはもう大阪府の処理とか、OTKの処理などを待つという、恐らく大きく集約するとそういうお答えなのかもしれませんけれども、まあ働きかけをするということでございます。これは本当にいろんな考え方があるのは当然わかっております。ただ、今、世情というのはどんどん動いておりまして、例えば高等学校については公立も私立も授業料は実質的には無償化、授業料は無償化になったという中で、お子様をお持ちの中で大学生をお持ちの家庭というのは、会社へ行きますと会社から運賃出ると、交通費が幾分か出ると、高校においては学費がただだと、大学についてはもう全く何も手当てが今なされていないという現状があります。  子育て日本一のまちをめざすんだという大きな竹山市長の目標もあります。子育ての部分の中で、泉北高速鉄道の運賃問題が起因となって、大学に通う子どもたちを持つ親世代、専門学校も含めてですけれども、高等学校から今大学に進む子どもの数というのは相当なパーセンテージになっておりまして、非常に現下の苦しい経済情勢の中では何とかしてほしいということは、さらにですね、ただ単に運賃下げてくれというのも当然ありますけれども、もっと生活の中のこういう細やかな部分の中で、ここが本当に困っているんだという、だんだんもっと詳細にわたって住民の皆さん方の要望というのが、この運賃問題が大きく浮上してから、さらにいろんな細やかに要望が上がってきております。ぜひこうした要望を細やかに取り上げていただいて、いつになるか、本当に値下げというのは南海がやるのかどうか、どの民間事業者がなるのかわかりませんけれども、将来的にはいつやねんというのが今の段階ではなかなかまだ見えてきません。一定のスキームは確かに見えてきているのかもしれませんけれども、一体いつから下がるんだと、どのくらい下がるんやと、なかなかそれはまだ明らかでもないし、それを感じれるところの情報といいますか、議論はまだ見えておりません。切実な思いというのが本当にいろいろ詳細にわたって今ふえてきておりますので、そこは、今、市長はなかなかそれは個別に判断しないというスタンスは変わらないのかもしれませんけれども、この運賃の問題から派生して、子育てにおいてもいろいろ問題が起こってきているということを認識いただきながら、今後の状況というものを十分に吸収していただいて、市長の施策というものを検討していただきたいというふうに思います。  次に、阪神高速道路の料金改定について質問させていただきます。  これも大変大きな議論となりまして、均一制料金制度から、対距離料金制へと移りました。大きな方向性というものが一定阪神高速道路株式会社のほうも大きく、我々といいますか、多くの議会の皆さん方の思いを受けて、従前型の対応ではなく、詳細にわたって対応を変えていただけるということがわかりましたので、我々も最終的には賛成をさせていただいたものですけれども、その後、いろいろと住民の皆さん方からちょっといろいろ疑問も投げかけられるところが出てきましたので、この部分は私もできるだけ細やかに調べたつもりではありましたけれども、本当に気づいてなかった点というふうになるかもしれませんが、この辺をちょっときょうはお聞きしたいと思います。  いよいよ、この1月1日から対距離料金制へと移行することになりました。そして、阪神高速道路のホームページを見ますと、料金がずっと掲載されております。その中で、堺から乗っていく、そして難波の手前といいますか、芦原の次にあります湊町でおりますと、そこの安井町の乗り場から乗ると、湊町まで行くと600円、しかし同じく堺の乗り場と言っていいかも、私はいいと思いますけれども、第二阪和を使って高架橋からずっと乗ってきて、そのまま同じように堺の今までの料金所を通過して湊町でおりると、これは700円になると、安井町から乗ったら600円、第二阪和から来たら700円、非常におかしいなということがわかってまいりまして、これはもうそれをいち早く見はった方々から、何でやねんと、西林さん、こんなん認めたんかというお問い合わせというものも今続々と来ておりまして、何でこんな同じ料金所通るはずやのに、こんな差が起こるのか、なかなか理解ができません。どうしてこういうことが起こるのか、お答えください。 ◎中辻 道路部副理事兼道路計画課長  今回の料金制度の改訂は、圏域のある均一料金制から圏域のない対距離料金制へ移行するものであり、利用者の利用距離に応じた料金となります。利用距離の算定に際しましては、料金所ではなく、本線との分合流箇所を基準として考えております。このため、御指摘の利用につきましては、第二阪和国道から連続利用の場合、営業距離が12.2キロメートルとなり、12キロを超え、18キロメートルまでの利用となるため、料金は700円となります。また、安井町交差点からの利用の場合は、第二阪和国道からの連続利用の場合と比較し、その北側、大阪市側ですね、北側のほうからの利用となるため営業距離が約600メートル短く、11.6キロメートルとなり、6キロメートルを超え12キロメートルまでの利用となるため、料金は600円となります。以上でございます。 ◆西林 委員  たまたま私、湊町というよく頻繁に私自身は利用するといいますか、難波・心斎橋あたりに用事があるときには湊町でおりると、そのときにどっから乗っていくかというので料金が変わってくるという非常に理解しにくい状況になっているんですけれども、いろいろと当局の方にもお調べいただきますと、ほかにもこっから乗るのに、第二阪和から来るのと安井町から乗るのと料金の差が出るという場所があるようですので、それはどこなのかお答えください。 ◎中辻 道路部副理事兼道路計画課長  今、委員のお示しのように、安井町交差点と第二阪和国道からの利用を比較した場合、委員御指摘の湊町の出口のほか、1号環状線の難波、4号湾岸線の南港北、17号西大阪線の弁天町の各出口において料金の差が生じることになります。また、ほかの路線につきまして、12号守口線における守口ランプと国道1号からの連続利用及び13号東大阪線における水走ランプと第二阪奈有料道路からの連続利用について同様の事象が生じることとなります。以上でございます。 ◆西林 委員  今お答えいただきましたように、何カ所か同じ堺の今までは料金所で払って、皆さん方も当然利用されたことあるかと思いますけれども、そこから乗って、おりる場所によって料金差が幾カ所か出てくるんですね。そこはそんな頻繁に使用せえへんわという方もおられるかもしれませんけれども、これは非常に理解しがたい状況に私はなっているというふうに思います。  これは、今お答えいただいたのは当然阪神高速道路側からの見解が中心になって述べられる観点だというふうに思いますけれども、これは利用者の観点では全然ないなというふうに私は思います。その中で、これ当局として当然何か動いていただけるのか、今のままこの状況を放置すると、考えられるのは、第二阪和からずっと乗ってきはった方はそのまま乗っていったら100円高くなるから1回おりて安井町から乗り直そうかなと、そういうことも当然考えられる状況になってまいります。毎日利用者の方というのは生活がありますから、何でもかんでも100円ぐらいということにはなりません。毎日のことになってくると当然その100円をちゃんと節約せなあかん、そんな心理が当然働いてくると思いますけれども、こうした利用者の観点に立っていくと、これはこのまま放置するというのはいかがなものかなと思いますけれども、当局の見解、一度お聞かせください。 ◎中辻 道路部副理事兼道路計画課長  今、委員お示しの安井町交差点からの利用の場合と第二阪和国道からの連続利用する場合の料金の差につきまして、この料金差をなくすため、利用者の方が第二阪和国道から一たん安井町交差点におりて利用する発生が想定されます。安井町の交差点は、現在でも国道26号と国道310号が交差する非常に交通量が多い交差点となっており、今回の例のように阪神高速道路の利用者が一たん一般道路を利用することにより、さらに混雑の発生が予想され、これにより環境や経済へのさまざまな影響が懸念されます。このことから、一般道への交通負荷を考慮するとともに、利用する料金所も同一であり、これまでの利用形態を考慮しますと、同一の料金となることが望ましいと考えております。以上でございます。 ◆西林 委員  市長、阪神高速の料金改定の議案が上がってきたときに、もともとちゃんとこの議案を精査されたんですかと、市長はそのときに十分に議論して、これでいいと思って上程したということをおっしゃっておりました。その後、決算委員会でたしかいろいろと議論させていただいて、一定の方向性は出てきましたけれども、市長もその後ですね、阪神高速にいろいろとまた投げかけもされておりますけれども、市長の市民目線で総点検という、市民目線という言葉を使われておりますけれども、私はもう完全に市民目線ではないというふうに、これはもうお役所目線といいますか、全く利用者の側の視点に立っていないお粗末な、今、料金改定になろうとしているんかなというふうに私は今感じております。  市長、あそこの堺から乗って多くの市民の皆さん方が湊町でおりて、料金違うという、そういうの理解できると当然、市長の感覚でお答えいただきたいんですけれども、これはおかしいと思われるのか、いやいやこれは対距離料金制でちょっとの差やけど、そんなもんしゃあないとおっしゃるのか、それも含めて今後の対応というですね、このまま料金体系そのまま進んでいくのは、いやいや、これ1月1日までにきちんとこうした部分は市民の感覚としておかしいということを阪神高速道路にきちんと言うていただけるのか、その御見解をお答えください。 ◎竹山 市長  阪神高速道路の料金改定における委員の御指摘については、私も十分理解できるところでございます。顧客中心主義に立っていない今の料金算定方式だというふうに思います。そういう意味で、分合流のポイントから算定するみたいですけども、やはり料金所及びランプ主義で均一料金として徹底すべきであるというふうに私は思います。今御指摘の点につきましては、これまで議会からの要望である軽自動車の料金設定や経営改善について、これからも要望していかんとあかんというふうに思っております。それに合わせまして、今後阪神高速道路株式会社に対して強く申し入れたいというふうに思っております。 ◆西林 委員  今回の件に関しましては、ぜひとも今の決意といいますか、お言葉のとおり何としても、あそこの朝の渋滞を見てましても、今でも相当の渋滞をしておりまして、安井町でおりる車は相当混雑しております。そういうことからも、この1月1日以後、また、さらにこのまま突っ込んでいきますと、あそこからおりようかなという方が多分出てこられます。そういう観点で、ぜひとも市長の思いというのは、早急にこの阪神高速道路のほうにもまた伝えていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。以上で質問を終わります。 ◆星原 委員  午前中に引き続きまして、お疲れさまでございます。市長への、私は通告によりまして、総合交通という観点の中での大綱のことを受けてお聞きしようということでございますが、先ほど池尻委員のほうから百舌鳥八幡の件がございました。その質疑を聞いておりましたら、私の午前中の質疑とは若干観点が違うのかなというイメージを受けたんですが、それは、いわゆる駅舎のバリアフリーということですので、私は午前中の質疑の中でも言いましたけれども、バリアフリーですので、階段をなくすというのは当たり前という感覚なんですね。  先ほどの池尻委員の御質問は、それも含めた中で、全体のいわゆる踏切を通っていくという、百舌鳥八幡の駅の朝、また夕は、かなりのやはり電車の量が多いわけでして、帰りはそうでもないかもわかりませんが、特に朝の通勤時間帯というのは、先ほど御自身も駅立ちをされてて、危ないなということでおっしゃってました、いわゆる遮断機が閉まるにもかかわらず、北側、いわゆる私が住んでた向陵東町側ですね、からは、上りに行こうと思うと、踏切を渡らないといけませんから、そうすると、そこに危険が生じると。今度、北側に改札ができますから、北側から来た方なんかでも、北側の改札口を通って、跨線橋があれば、そこを通って上りのホームに行けるという観点だったと思うんですね。そういうことなんです。  そこは私は全然そういう感覚はなくて、午前中質問をしておったわけでありますけれども、やはり踏切事故を防ぐということに関しては、先ほど市長も重要なことであるということで御答弁もされておりましたので、現段階におきましての、もう今、北側の改札の駅舎のほうも、もうでき上がっているというか、まだ供用はされてないんでしょうけども、もう今の段階で、跨線橋そのものを継続するということは非常に物理的に困難だということも、朝、私の質疑の中でも、また先ほどの池尻委員の中でも3点にわたってお示しをしておりました。  であればですね、本当にそのことに対する重要性を感じるんであれば、しっかりとそこは、今回は無理にしても、極端に言うと南側の民家を買い取って、そこに跨線橋の支柱を建てて、中で行き来できるというようなことは、今はできなかったとしても、将来はできる可能性もあるわけですし、5,000人未満という小さな駅とは思われるかわかりませんが、先ほど申しましたように、朝夕の通勤時間帯はかなりの方も、きょう、市長、朝も見てこられたということですので、実感されていると思いますから、そこはですね、もう突き放すんではなくて、現段階では厳しいかもわからないですけれども、近い将来か遠い将来になるかわかりませんけれども、そういった可能性は秘めているということは、やはり今、池尻さんがずっと議員当選後、駅立ちをされて、その場面を見られているわけでして、私は十五、六年前にそこの場を去って、そこへは一回も行ってませんので、朝ですよ、行ってませんから、全然そこの感覚の差というのはあるかと思いますから、やはりそこは重要視する中で対応していただければなと、これはあくまでも希望ということでございます。  さらに、午前中の質疑の中では、自転車の問題がありました。本当に自転車が、今、歩道を通るのか車道、上村委員なんかは歩道を通っている自転車が車道をというような議論、野里委員のほうからもありましたけれども、その話を聞いてて幸せやなと、まだ歩道があるからましやろうと。私の住む西区においてはですね、道路に車道も歩道も自転車もみんな一緒のところを走っている道路がほとんどなんですね。そうしますと、そういう自転車が歩道を走るんだとかいう感覚はないわけですよ、もう車道しかないわけですので。  そこにそういう議論をするならば、じゃあ、沿道の民家を買い取っていただいて、道路幅を広げて、そして、歩道をつくってくださいという要望になるかというと、これはやはり今の時代の中で、なかなかそれは無理なことはわかってるわけでして、そうしますと、大きな車を、狭い、特にここの13号線、ずっと鳳のほうを越えていただくと、上の交差点と二またに分かれているところがございます。そこから和泉のほうへ抜ける道があるんですけれども、そこなんかは本当にもうトラックは通りますし、バスも通りますし、そして、歩行者、自転車、皆混在されているわけでして、ですから、そういったところについては、そういう家を買い取って、歩道をつくるということは非常に難しいわけでして、お金がたくさん湯水のようにあれば、また別でしょうけど、そういうわけにはいかないわけですから、市の皆さんは我々議会からいろんなことを要望されて大変やなと、それをすべてを満足させるためには、どれだけの、竹山市長お金があるから市長の私財なげうってでも、それでも絶対間に合わないというか、足らないですね、だけの費用がかかってくるわけでして、市民の100%のニーズをめざそうと思えば、そこはやはり今すぐできること、できないこと、あるかと思うんですけれども、やはりそういった観点で。  ただ1つお願いしたいことは、やはり我々も市民の信託を得て選挙で選ばれてきた議員でございます。皆さんの中では市長唯一が同じ立場でございまして、俗に言う政治家ということでございまして、政治家はやはりそういった市民の声を本当に聞いているということの中で、それは市長も今一緒だと思うんですけどね。2年前の市長選挙で、LRTは大小路は通さへんといって当選されたわけでございますから、それが市長の1丁目1番地だということがございまして、もう今、質問のほうに入ってきているんですけどね。そのことについて、今回大綱で指摘しましたように、11月23日付の竹山おさみ通信におきまして、今まさにこの22日から議会が始まったということの所感を市長が書かれているわけでございまして、まさしくもう隣の部屋では教育基本条例、今、けんけんごうごうと議員同士がやり合っているんだろうなというふうに思うんでありますけれども、その大阪維新の会堺市議会議員団から提案された2つの条例案、これが今議会の大きな争点になるだろうということとともに、懸案の交通問題ということの中で、特にとりわけ東西軸はどうあるべきか市として明確にすることは、市の施策を推進し、市民の方々への説明責任を果たす上でも必要であり、事業採算性も含めて十分に検討するよう指示していますということが書かれているわけです。  こういった23日付のブログを受けまして、我が党の大綱質疑におきまして、市長にそのことに対する問いをしたところ、市長のほうからは結論ありきではないということがございました。今までこの2年間は、いろんなこの建設委員会、それからいろんな大綱質疑である本会議、こういう議論の場の中では、市長がぶれることなく言ってきたのは、私は大小路は歩く道路やとか、1丁目1番地やとかですね、ここは全然ぶれなかったんですけれども、ただ、東西交通軸どうするんやというとですね、何かいろんな御意見が市長みずからあったわけでして、大綱質疑でも申し上げましたように、そこに対する私どもの市長に対する不信感というものは、もうぬぐい去れないというのがあったわけでありますけれども、今回の大綱では結論ありきではないということの中で、このブログにも書かれてますように、指示もちゃんとされている、採算性がどうなのかとか、いろんな面を含めて指示をされているということもございました。  そういった中で、今後においてはしっかりと東西軸、これは市長が選挙公約で言われた大小路を通さない、これはこれでいいと思うんですよ。でも、東西軸というのはですね、我々の感覚で申し上げますと、大和高田線、大小路線、フェニックス通りというこの3ルートがあるという認識なんですけども、まず初めにちょっとお聞きしたい、当局の皆さんにお聞きしたいんですが、いろんな議論をされていると、ある方は、いや大小路ルートというのは、市長が選挙に勝って、大小路ルートはない、ここは歩く道路だと言った段階で、大小路ルートというのはないんですという方も中にはいらっしゃるんですが、この点について東西軸というのは、もう大小路ルートはないのか、いや、従来、前の懇話会から提案された3ルートなのか、2ルートなのか、まずここをお聞きしたいと思います。 ◎平松 交通部副理事兼交通政策課長  東西交通軸の検討に際しての考え方ということになろうかと思いますけれども、これまでも御説明しておりますとおり、今、公共交通検討会議というものを開いておりまして、そこにおいて本市全体の公共交通のあり方の方向性を、この年度末に向けて取りまとめていきたいというふうに考えております。また、それに引き続きまして、来年度から専門家によりまして、この東西交通軸の検討を進めていくということなんですけれども、そこにおきましては、今、御指摘のございました堺大和高田線、それから大小路線、大阪中央環状線、この3ルートにつきまして、それぞれの路線の特性や機能を明確にしていくということで、例えば、公共交通を導入する際の自動車交通への影響を初めとした課題の整理というものをしていきたいということで、そういう前提を持っております。以上でございます。 ◆星原 委員  今はっきりと3ルートなんだということをお聞きしました。そこで、市長、先ほども申し上げていましたこのブログから始まって、大綱質疑を終えまして、いわゆる結論ありきではないというところの中で、今お示しいただいたように、大小路も含めた3ルートを東西交通軸の柱というか、中心として考えられる。以前これ、今やっている検討会でしたっけ、御陵前から百舌鳥駅のほうへ抜けるというような東西というのもあるんですということもあったように思うんですけれども、その辺につきまして、この東西軸の考え方というのは、先ほど御紹介いたしましたように、ブログから始まって、今回の大綱質疑で結論ありきではないという市長の御答弁をいただいた中での経緯というものについては、そのままそういうことであるということですね。それと、市長としての新たな何か考え方というか、お考えがありましたら、お答えいただければと思います。 ◎竹山 市長  堺市の公共交通機関の中の、東西軸というのは非常に私も重要な問題だというふうに認識しております。そのために、事業採算性もこれからいろいろ議論すると思います。一定、やはり、ゼロベースで専門家も市民も含めて御議論させてもらわんとあかんなというふうに思っております。そして、その議論の過程をきちっと市民の方に公開することが一番大事やと、こんな議論されているということを、公開することが一番大事やというふうに思っております。  そして、議会の皆さん、市民の代表でございます議会の皆さんとも十分な議論をさせていく、そういう意味で、結論ありきではなくというふうなことを申し上げたつもりでございますので、例外なく御議論させていただこうというふうに思っております。 ◆星原 委員  今、市長が御答弁いただいた中で安心したのは、我々議会人を市民の代表ということをおっしゃっていただいて、市長はそう思ってなかったんじゃないかなというぐらい、市民目線とかそういうことは大事なんですけれども、ちょっと聞いて安心をいたしましたが、ちょっと先ほど御紹介については漏れておりましたけれども、結論ありきではなく、そして、万が一専門家、または市民の皆さんに情報をお伝えした中で、最適なルートが万が一例えば大小路ルートが一番望ましい、ここが事業採算性にとっても、すべての面において、この大小路ルートが望ましいということについての結論が出たときには、市長は84万市民の市長として、個人的にはどうかわかりませんよ、どう思っているかわかりませんけれども、政治判断をされるというようなことだと思いますので、そのことをもうあえて市長には御答弁いただきませんけれども、そのように思っておきたいと思います。  であれば、今ありましたように、じゃあ、東西が本当に南北が発達したこの堺市において重要であるという位置づけはあるわけでございますから、今、公共交通検討委員会ですか、が今されているわけでありますけれども、そして、市長のお言葉の中にもありました専門家という言葉もありました。そういった中で、今後の東西軸におけるスケジュールはどのようになるんでしょうか。 ◎平松 交通部副理事兼交通政策課長  ちょっと先ほども一部申し上げたところがございますけれども、東西交通軸、今後の検討の進め方ということでは、公共交通検討会議における今年度の議論を踏まえまして、来年度より専門家によるそういった東西交通軸の検討の場を立ち上げて進めたいというふうに思っております。  そこにおきまして、先ほど出ました堺大和高田線、大小路線、大阪中央環状線の3ルートにつきまして、まず、それぞれの路線の特性や機能というものを明確にするとともに、路面公共交通を導入する際の、例えば自動車交通への影響、沿道土地利用への影響、駅や沿線施設へのアクセスの違いなど、課題の整理を行っていきたいというふうに考えております。  また、続きまして、次年度になろうかと思いますが、最新の近畿圏のパーソントリップ調査結果をもとに整理いたします、将来予測の考え方に沿いまして、この事業予測というものを行うとともに、概算事業費を算出し、それに基づく収支の予測というような、いわゆる事業性の検討というものを行っていくという予定を持っております。  このように2年間程度、東西交通軸の検討をかけまして、市民の御意見や議会での御議論をいただきながら、最適なルートを選定してまいりたいというふうに思っております。その後、選定をされたルートについて、事業計画の策定や合意形成などを進めていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ◆星原 委員  今、あとこれから2年ぐらいかけて、しっかりと検討するということでございます。今23年度ですから、25年度終了ぐらいには、26年初めぐらいですかには、もうある程度の東西交通軸はどのルートということになるかと思うんですが、その後のですね、ルートが3つないし4つあるのかわかりませんけれども、その専門家含めた会議の中で判断されたならば、じゃあ、今度手法はどういうふうにするのかということも、その手法も含めて、この2年間という考えでいいんでしょうか。 ◎平松 交通部副理事兼交通政策課長  手法と1つ言いましても、いろんな部分、特に経営形態ですとか、内容、モードも含めまして、いろいろあろうかと思いますが、この3路線で比較検討する中では、当然、交通モードも含めまして検討するという考え方をしております。ただ、当然、ルートが選定された後も、先ほど言いましたように、合意形成というところがございますので、このルートにおける事業計画というものをきっちりつくりまして、また、同時に合意形成も進めまして、それから事業化という形のステップになろうかと思っております。以上でございます。 ◆星原 委員  モードも含めてということで、当然それを決めないと採算性はなかなか明確にならないわけですので、当然、それも含めた形の中で、この2年以内、やはり一番そこで重要というか、大事なことは、やはりどのルートを通るかわかりませんけれども、そこの沿線の住民の皆様、ここの理解がないと、やはり一番いけないんではないかなというふうに思います。要は、やっぱりそういう先ほど市長もおっしゃっていた市民への説明責任、ここをしっかりと合意形成をとっていただくということが、前回の選挙の結果は別として、前の市長のときも、その辺がやはりちょっと薄かったんではないかな。だから、今、いろんなところで行って、お聞きするとですね、いや、私は反対はしてないんですと、ただ、自分ところの荷物が荷さばきの問題であるとか、そういった個人的な部分というのが結構多い。そこはそういう理解、説明が果たされていないからこそ、そこが理解されていないわけでしてね。  ですから、本当に大小路ルートという案が最初出たときには、そこの方々にしっかりと、これはもう議会のほうからも、しっかり説明しなさいよと言ってたんですけどもね。でも、そこは当局の皆さんの説明不足というか、があったんではないかなという、そこはもう否めない事実かなとは思うんで、やっぱり今度は、やはり同じ轍を踏まないという観点においても、やっぱりそこはしっかりと検討会議なり、それから、専門家会議なりで示された案については、やはり地元の合意形成というものはしっかりととる必要があるのかなというふうに思います。  ただ、それだけではなくて、ルートが選定、決定されるというか、なったときにも合わせて、やはりこの堺東のまちづくりですよね、ここもやはり重要な課題であるわけです。ですから、そこもしっかりと、再開発はなくなったわけでありますけれども、でも、この堺東は堺の顔としての位置づけは変わってないわけですし、今後、商店街を含めた形の中でのまちづくり、それがはっきりしないと、今、ダイセルの跡にショッピングセンターをとか、いろんな計画もなされているみたいでございますから、そういった形の中で、総合的に我々も判断しないといけない場面もあるかと思いますので、そこはですね、そういったまちづくりも含めまして、東西交通軸、そして、この堺東というのをどういう形で考えていこうとされているのか、最後に市長にお聞きしたいなと思うんですが、よろしくお願いしたいと思います。 ◎竹山 市長  まさに委員お示しの堺東のまちづくりが、堺のまちづくりの本当に核であるというふうに思います。今、それぞれで、ダイセルの跡地の問題も検討されておりますけど、やはり堺全体として、どのようなまちづくりがいいんか、そして、特にこの27ヘクタールの堺東のこの部分について、住民の皆さん方とどういうふうなまちづくりがいいんかということを地に足ついた議論させてもらわんとあかんというふうに思ってますので、そのあたりですね、議会も議会の皆さんも一緒になって御議論させていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆星原 委員  大綱質疑でも、我が党から申し上げました、この東西交通軸に対する考え方というのは、今までの竹山修身堺市長の考え方、また対応というのは、我々は半歩前進したかなという評価をしております。先ほど、繰り返しになっちゃいますけども、今までとは違うというか、今まではもう1丁目1番地だとかいう選挙での竹山修身個人の意見がかなりウエートを占めてましたけれども、今後においては市長という立場の中で、しっかりと判断するということでございますので、その中でしっかりとそういう部分では半歩前進した部分を、今度は1歩、2歩後退しないようにするためには、皆さんの御努力と我々も含めてしっかりとそこは真摯に議論をしてやっていかないといけないのかなというふうにも思いますので、どうかよろしくお願いいたします。これで質問を終わらせていただきます。 ○筒居 委員長  ほかに市長への質問はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり)  御質問なしと認めます。  以上で市長への質問は終了いたしました。  それでは、質問を継続いたします。 ◆乾 委員  午前中の一般質問の続きで、きょう私、今、未水洗家屋への水洗化、これの普及促進について、具体例を挙げながら、ちょっとお聞きしたいと思います。  本市の下水道事業は、市民の快適な暮らし、また地球環境の保全などの取り組みを行われる中で、今、大きく前進をしてきております。しかし、今なお残された課題も多々あると思うんですね。本市は堺市の下水道ビジョンのこの策定、これに当たって、下水道事業は今、生活者の視点に立って未解決の問題に対応する、それと同時に、広域的視点で新たな役割を担うという大きな転換期を迎えている、このように述べられております。そして、この策定に当たって、パブリックコメントで市民の皆さんの声を聞かれているんですね。その中でですね、まず、下水道法で、排水設備の設置義務とか水洗化の義務、こういったものについて、初めにお聞きいたします。 ◎近藤 給排水設備課参事  排水設備の設置義務と水洗化の義務についてお答えいたします。  下水道法第10条に、公共下水道の供用が開始された場合においては、当該公共下水道の排水区域内の土地の所有者等は、遅滞なく、その土地の下水を公共下水道に流入させるために必要な排水設備を設置しなければならないと定められております。くみ取り便所以外の下水につきましては、遅滞なく公共下水道に接続するよう義務づけています。また、下水道法第11条の3において、くみ取便所が設けられている建築物を所有する者は、下水の処理を開始すべき日から3年以内に、その便所を水洗便所に改造しなければならないと定められており、公共下水道の供用開始から3年以内にくみ取り便所を水洗化するように義務づけております。以上であります。 ◆乾 委員  今お示しいただいたんですけども、既にもうこういった下水とかね、そういうようなものが布設されて、もう10年以上もたってるっていうにもかかわらず、まだね、そういったところで設置せずにいてる人というのはやっぱりかなりあると思うんですけども、例えばこの今述べられたこの義務に違反した場合に罰則、そうしたものが規定はあるのでしょうか。 ◎近藤 給排水設備課参事  排水設備の設置義務の違反についてなんですが、これは下水道法第46条に、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が規定されています。くみ取り便所の水洗化の義務違反につきましては、同じく第48条に、30万円以下の罰金と規定されております。また下水道法や堺市下水道条例には、義務を履行しない者に対して公共下水道管理者が義務を履行するよう命ずることができるという規定があり、この管理者の命令に違反した者に対して初めて下水道法による罰則の適用が可能になります。義務違反があれば直ちに罰則を適用するということではなく、管理者が命令を発しない限り、罰則の適用はありません。以上であります。 ◆乾 委員  罰則規定もあるということなんですけども、今、この堺市の中で、そういうなんで、今まで適用されたことがあるでしょうか。 ◎近藤 給排水設備課参事  罰則を適用したいう例は今のところございません。 ◆乾 委員  このパブリックコメントの中ででも、市民から、今後の取り組みとして、川・海の水質改善に寄与していない公共下水道整備済み区域のですね、区域内の未接続家屋への対応をどうしていくんかというふうなことが言われてるんですね。これは多くの住民の人も、本当にもう今環境問題とか積極的に取り組まれている人もたくさんおられます。やっぱりこれは、これまで下水道もね、例えば布設工事をしても、地域の住民任せになってきたことが多々あると思うんですね。公共下水が通った、だから自分たちの地域にもそれを接続することができる。そういった場合には、その住民が自分の地域の沿道の人の全部同意を得るとか、そういうようなん全部すべてもう住民の人たちが動いて集めて、そして市に申請をするというようなね、そんなことでこれまでもやってきております。ところがですね、例えば雑居ビル、その中には居酒屋さんもあればパチンコ店もあって、また喫茶店、スーパーなどが入っている。既に公共下水が使用可能な点もあるにもかかわらず、汚水が大量に川に放出されている。こういった事例があるんですけども、こうしたことについては市はどのように今後取り組んでいくんでしょうか。 ◎近藤 給排水設備課参事  雑居ビルを含めた事業所についてなんですが、この排水の量とか水質ですね、これは一般家庭と比較しまして、やっぱり環境への負荷というのは大変大きいものであると思っております。市としましても、特に水洗化の促進に重点的に努めているところであります。また、水道の大口使用者を抽出しまして、その所有者とか責任者に対しまして、何度も訪問をしております。訪問しまして、公共下水道への接続をお願いしているところが今の現状でございます。しかしながら、個々のやっぱり事情がありまして、なかなかやっぱり接続してもらえない事業所があるということも事実としてございます。公共水域のやはり水質保全と環境への配慮といったことをですね、企業の社会的責任にも訴えながら、私たちは今後とも粘り強く水洗化の促進に努めてまいりたいと思っております。以上であります。 ◆乾 委員  今後努めていくということで、これはね、これまでもずっとそういう御答弁いただいております。ですが、遅々としてやっぱり進まない、これが今の実態なんですね。そういう地域にもありますけども、雑居ビルの中には大きなスーパー、そしてまたパチンコ店、いろんなとこが入って、そして駐輪場に、その下が浄化槽になってるんですね。その浄化槽のくみ取り、そうしたものを行ったその後、その浄化槽を洗浄してるんですけども、その洗浄したその排水がすべて川に流されている。そのときは、川の水の色まで変わるんですね。それを見た住民が、これは一体どうなってるんだと、環境都市・堺と言いながら、こんだけ川を汚している。住民のそれぞれの家庭にはね、生活排水、だから貸し付けもします。取り組んでください。いろんな取り組みをしておきながら、こういった大手のそういったスーパーとか、そんなところが入っている雑居ビルはそのままほったらかし、これは一体堺市はどのように考えているのかということで多くの人たちが疑問を持っております。  またですね、民間のマンションを所有してる、そういう方が、3階建てとかなりましたら、20戸、30戸入ってます。しかしそこも浄化槽がついたまま、すぐその道路に沿って公共下水が通っているにもかかわらず、もう十数年になりますが、そのまま。そしてその水路に浄化槽の汚れた水とかね、また生活の台所の水、おふろの水、そんなんが水路に流されて、そして地域の住民の人は、夏になったら、とても臭くて、夏暑いから戸をあけたら、その下水のにおいでたまらない、何とかしてほしい。何度か堺市に申し出ております。しかし、依然として改善されません。こういったことについては、どのように取り組んでいかれるんでしょうか。 ◎近藤 給排水設備課参事  マンション等の共同住宅につきましても、雑居ビルと同様、なかなかやっぱり接続していただけないいうんが、実例もありますが、戸別訪問をすることにより、水洗化の促進を今現在も行っております。具体的には、賃貸住宅であれば、所有者や管理組合のほうにお願いに参っております。また分譲住宅であれば管理組合とか、あと自治会ですね、そちらのほうに説明会を開催していただき、そこで説明をさせていただくなどの取り組みを今のところ行っております。以上であります。 ◆乾 委員  そんなことを地域自治会とか住民に責任を負わせるような、そんなことでいいんでしょうかね。私はやっぱりね、公共下水がつなげる、そんな状況にあるにもかかわらず、3年以内につながなければならないとしておきながら、10年以上もたつのに、いまだにそんなままというのは、やっぱり当局はそういう罰則規定があったら、違反したところにはね、罰則規定があるというんやったら、それなりの行動を起こしてもいいんじゃないかと思うんですよ。やっぱりすごい汚染というのが、汚染水が流されてるんですよ。堺は、環境都市・堺ということで、こんなん取り組むんだってしておきながらね、下水のにおいがぷんぷんする。そして排水はいったらね、台所の排水、お米やそうめん類が流れてる、そんなんが目に見えてるんですよ、そんなことが当たり前のように今なお行われてる。それでは本当に、私、恥ずかしいんじゃないかなと思うんですね。
     そして、民間のマンションを持ってる人たちに働きかけてまいりますと言われますけどもね、もう何年来とこういうことを繰り返してきて、いまだに解決されない。それについては、私はそれなりの罰則規定があるんやったら、期間を設けて努力をしてもらうということをやっぱり働きかけて行う、そのことが大事だと思うんです。自治会に幾ら働きかけたって、自治会かって、そんなん何の効力も発しませんよ。そんなん大変な問題です。ぜひこれはね、積極的に取り組むようにお願いしたいんです。  そしてもう一つの問題ですけども、例えば本管が通ってても、私道に対して、私道のそういったところに水洗化をしようと思ったとき、つなぐ場合にも、地域住民の人たちで同意をとってきなさいということでね、例えば私道を業者が持ってる場合には、非常に困難なんですね。住民の人たちも、そこに、その業者をまず探し出すのにね、もうあっちこっち行って大阪市内まで行って、そして自分たちの、その私道の権利者を探すのに法務局まで行ってね、書類も取り合わせて、そしてそんな努力もして、そして結果としてどうかといいますと、業者が多額のお金を請求するんですね。それを通してほしかったら、1軒当たり200万、300万出せと、そういったことではね、そしたら、もう地域の住民の人にしたら、そんなお金、とてもじゃない、もう水洗トイレを設置するのに40万でも堺市から借りようかな思ってるときにね、多額のお金を請求される。それやったら、もうそのままでおるより仕方ないって、あきらめる。そういう状況というのがやっぱりこの堺市でもたくさんあるんですね。まして、これまでずっとミニ開発でね、どんどん家が建てられてきた。そういったことでは、もう本当に多くあるんです。  だから、それをどう解決していくかとしないと、いまだにくみ取り、そして、そのくみ取りしてる間はね、もう周り住民は非常に風向きで、もう臭くて、窓もあけられへん。そんな状況とか、そしてまた家庭排水が水路に流れてる、それがもう当たり前のようになってる。やっぱり政令市にふさわしい、そんなまちづくりをしようと思えば、一つずつやっぱり解決をする。そしてそういったところに対して、どのようにすればいいかって住民に対して、いろんな住民からそういう要望が寄せられたら、それにこたえるじゃなくて、積極的に、どこが本当にこういう公共下水とか、そういったんがつながれてないのかとか調査もしながらね、私はやっぱり一つずつ解決をしていく。そして、我々も他市に視察行ったときには、もう政令市なんか行ったとき、こんな下水が流れてるようなどぶとか、そんなんがふたもされない。そんで、子どもでも、いつはまり込むかわからんような、そんな水路ってありませんよ。やっぱりちゃんとふたがされてるとか、そしてまた管を入れてね、上をやっぱりふたをされてる、そんな状況のもとでね、悪臭が漂うようなそんな、そらのんびりしてて、田舎のにおいがするいう人もあるかもわかりませんけどもね、やっぱりそれは環境から見たらふさわしくないと思うんですね。やっぱりぜひ、この堺市も、一刻も早くそういう住民の生活環境ですね、そういったものをよくしたいと願われる、そういう人たちの思いとかにも、ぜひこたえて、積極的に取り組んでいただきたいと思うんですけども、最後に意気込みだけお聞きします。 ◎花野 営業部長  最後に意気込みということなんですけども、下水の未水洗化については全国的に重要な課題となっております。国においても、幾度となく、これにつきましては検討がなされておりまして、主な未接続の理由といたしまして、高齢化あるいは低所得及び浄化槽設置による水洗化等が挙げられております。本市においても、そういった理由がこれまでのアンケートの中で分析がなされております。それに対応いたしまして、未接続の個々の理由に応じた接続支援策をとっていくことが重要であると考えております。  また従来の便所の水洗化による快適な生活環境の実現という個人的な利益を柱とした従来の接続促進対策から、国有水域の水質保全あるいは未処理下水が環境に与える悪影響等の公益的な必要性をわかりやすく住民の皆様に説明し、下水道への接続に対する社会的コンセンサスを形成することが重要であるというふうに考えております。  先生御指摘のように、罰則の適用ということはございますが、今なお、全国的にはこれまで罰則を適用した事例というのはございません。本市におきましては、直ちに命令という手段をとらずに、まずは地道に排水設備の設置をお願いし、下水道事業の趣旨を十分に御理解いただけるように説明に努めまして、その上で公共下水道に接続していただくという方針のもと、取り組みを進めてまいりたいと思います。以上です。 ◆乾 委員  取り組みをされるというとなんですけどね、やっぱりなぜ進まないかというのは、堺の下水道料金、上下水道料金、非常に高いということでね。これは、そういう下水道つないでない人にしたら、今のままのほうが料金が安いし、くみ取りは年1回で1万5,000円でいけます。だから上下水道、そういった下水をつなげば、今非常に、2カ月に1回来ても1万数千円払わなければならないことからしたら、やっぱり高いから、それやったら、別に下水につながなくても、今いいやないかという人もやっぱり少なくないと思うんですね。でも、全体的な地球環境、そうしたものを考えたときには、こういう公共下水とか、そういうようなものはね、一刻も早く進めるということが大事ですので、罰則をどうのこうのかぶせるとか、そうじゃなくて、より一層進めるための対策としてね、ぜひ何らか考えていただきますように、これを求めて私の質問を終わります。  次に、鉄道駅舎のバリアフリー化と安全対策、こういった問題についてちょっとお聞きしたいんですけども、午前中にも議論がありましたので、重複するところは避けていきたいと思います。  今、鉄道にまつわる事故が大変多発してるんですね。国土交通省の調査によりますと、鉄道の交通事故の状況というのが載せられておりました。踏切事故が311件、35.7%、人身傷害445件、51.5%で、運転事故による死傷者数が760人、うち332人が死亡者ということで、前年に比べて8.6%ふえてるということでありました。また、ホームでの接触死傷事故、これがまた近年増加傾向にあるということで、平成22年度中に発生した事故の件数、これが218件、前年比で0.9%ふえてるということで、ホーム上で列車と接触した事故が155件、ホームから転落し、列車と接触した事故が63件、転落事故の中には、酔いでふらついて転落する、それが6割を占めてるそうです。曜日では金曜日の夜が多いそうです。ホームから転落したが、大きな事故につながらずに済んだ、こういったものを合わせると、本当にもっと多いと思うんですけども、これまで本市にも障害者団体とか市民グループ、こういったところからも障害者、高齢者を初め、多くの乗客が安心して移動ができる、そんな鉄道駅舎をと強い要望、そうしたものが出されてきました。  そして、近年、鉄道における車両の構造ですね、装置が今大きく変化してきてると言われております。高齢者、障害者に配慮された設計になってきてるということなんですけども、今回、この地下鉄御堂筋線の可動式ホーム柵の整備事業ということで出されておりますけども、この整備内容と整備費用、そして今後のスケジュールについてどのようになっているのか、お示しください。 ◎中野 交通部副理事兼公共交通課長  地下鉄御堂筋線の可動式ホーム柵の整備につきましてお答え申し上げます。  具体的な整備内容といたしましては、可動式ホーム柵の設置と定位置で停止させるための自動列車運転装置の設置や車両改造でございます。整備費用は、御堂筋線全駅で可動式ホーム柵及び自動列車運転装置に約86億円、車両改造などが約175億円、全体工事費として約261億円と聞いております。また、整備スケジュールとしましては、来年度から自動列車運転装置の設置と車両改造に着手し、平成29年度より可動式ホーム柵本体の製作設置を行い、平成31年度末の完了をめざしているとのことでございます。以上でございます。 ◆乾 委員  この平成24年度の重点的な取り組みの一つとして、人と環境にやさしいまちづくりの中で、堺市の鉄道駅可動式ホーム柵、この整備事業、これが示されておりますけども、本市の予算の要求の内容はどのようになっているのでしょうか。 ◎中野 交通部副理事兼公共交通課長  現在の、所管からの予算要望の状況でございますけれども、大阪市交通局が地下鉄御堂筋線における可動式ホーム柵などの整備を促進するために、平成24年度は、地下鉄鉄道駅可動式ホーム柵等の整備に要する経費の一部である自動列車運転装置の設置費用に対する補助金としまして1,220万9,000円の予算要求をしている状況でございます。以上でございます。 ◆乾 委員  このような鉄道可動式ホーム柵の設置費用、これ、国とか市の負担割合はどうなんでしょうか。 ◎中野 交通部副理事兼公共交通課長  国の地下高速鉄道整備事業費補助取扱要領によりますと、可動式ホーム柵及び自動列車運転装置が国と地方の負担対象となっており、このうち、国負担分は25.7%、地方負担分は28.56%、出資負担分、これは大阪市でございますが、20%、それから事業者負担分といたしまして大阪市交通局から25.74%となってございます。以上でございます。 ◆乾 委員  今、市内でこの鉄道事業者で転落防止対策、こういったものの取り組みの状況はどうでしょうか。 ◎中野 交通部副理事兼公共交通課長  堺市内の地下鉄御堂筋線以外の鉄道につきましては、転落防止対策としての可動式ホーム柵の設置を問い合わせましたところ、同一路線で使用している車両の扉の数とか大きさに違いがあることや、ホーム等駅の構造の違いがある、あるいはまた自動列車運転装置等の導入についてのコストとか、さまざまな課題があって、今後も検討してまいりたいということで、国の検討状況、可動式ホーム柵導入の検討状況を踏まえながら検討してまいりたいと、このように聞いております。 ◆乾 委員  いろんな車両とか、そんなんの形もあって、なかなか大変だということなんですけども、我々も視察に関東地方にも行かせてもらいました。私鉄業者の中でも、こういった取り組みが今進められております。そして、国土交通省が視覚障害者等のすべての駅利用者の安全性の向上を図る。こういったことを目的に線路への転落、落下、こうしたものを防止するホームドア、可動式ホーム含めて設置を促進しております。本市にも先ほどもありましたように、たくさん駅があります。そうしたところで、本市は民間の業者とか、そういった働きかけ、そういったことについてはどのようにお考えでしょうか。 ◎中野 交通部副理事兼公共交通課長  可動式ホーム柵につきましては、高齢者、障害者などが鉄道を安全に利用していただくために大変重要であり、特に視覚障害者の転落防止対策として有効な施設であると認識しております。市としましては、このたびの地下鉄御堂筋線の可動式ホーム柵の円滑な今後の事業推進に向けて協議調整を大阪市交通局とも行って、その推進を図ってまいりたいと、このように考えております。 ◆乾 委員  私も電車で通ってるもんですから、その駅それぞれ見たときに、電車に沿ってずっと障害者の方たちが歩いてるんですね。それはやっぱり点字ブロックがずっとそこへありますから、私もそこを歩くもんだと思ってたんですね。それは安全のために、それ以上前に行かないでくださいというために、そこに点字ブロックがつけられてるということをお聞きしたんですけども、しかし、視力の障害を持った人たちは、移動するといっても、それが頼りなんですね。ほか見たら、駅の構内、電車が来るまでホームの中を歩くことはできない。点字ブロックもついておりません。ですから、本当に危険な状況というのがあるんですね。  ですから、本当にだれもが安心して電車に乗りおりできる、移動ができる、そういった鉄道駅舎にしていただきますように、これはぜひ今後も民間事業者とかにも働きかけてね、さらに進めていただきますように要望して終わります。どうもありがとうございます。 ○筒居 委員長  ほかに御質問はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり)  御質問なしと認めます。  続いて討論に入ります。御意見はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり)  御意見なしと認めます。  これより本件を採決いたします。本件は、それぞれ原案のとおり可決並びに同意することに御異議ありませんか。   (「異議なし」の声起こる)  御異議なしと認めます。  よって、本件はそれぞれ原案のとおり可決並びに同意されました。  以上で本会から付託されました案件の審査は終わりました。 ┌───────────────────────────────────┐ △陳情第 75号   行政にかかる諸問題についてのうち第15項 △陳情第 78号   行政にかかる諸問題についてのうち第10・11項 └───────────────────────────────────┘ ┌───────────────────────────────────┐ △陳情第 75号   行政にかかる諸問題についてのうち第16項 └───────────────────────────────────┘ ┌───────────────────────────────────┐ △陳情第 77号   行政にかかる諸問題についてのうち第11項 △陳情第 78号   行政にかかる諸問題についてのうち第12項 └───────────────────────────────────┘ ○筒居 委員長  引き続きまして、陳情の審査に入ります。  なお、本委員会において審査されます陳情の当局意見は、さきにお配りしたとおりであります。  それでは、審査順序第2から第4、すなわち陳情第75号行政にかかる諸問題についてのうち建築都市局所管分から陳情第78号行政にかかる諸問題についてのうち上下水道局所管分まで、計5件を一括して議題といたします。  本件について、御質問、御意見はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり)  御質問、御意見なしと認めます。  お諮りいたします。本件については、当局にそれぞれ善処方を要望して進行することに御異議ありませんか。   (「異議なし」の声起こる)  御異議ないようですので、そのように決定して進行いたします。  以上で本委員会に付託されました案件はすべて終了いたしました。  これをもって建設委員会を閉会いたします。 〇午後2時58分閉会  ┌──────────────────┬──────────────────┐  │ 委員長      筒 居 修 三 │                  │  ├──────────────────┼──────────────────┤  │ 委員       野 里 文 盛 │                  │  ├──────────────────┼──────────────────┤  │ 委員       星 原 卓 次 │                  │  └──────────────────┴──────────────────┘  〇審査結果報告                                  平成23年12月8日 堺市議会議長  馬 場 伸 幸 様                           建設委員会                            委員長  筒 居 修 三              建設委員会の審査結果報告について  本委員会に付託された案件は、審議の結果次のとおり決定したので、会議規則第74条の規定により報告します。                      記 ┌───────┬───────────────────────────┬────┐ │ 番   号 │          件     名          │ 結 果 │ ├───────┼───────────────────────────┼────┤ │議案第113号│堺市道路占用料条例等の一部を改正する条例       │ 可 決 │ ├───────┼───────────────────────────┼────┤ │議案第115号│工事請負契約の締結について              │ 同 意 │ ├───────┼───────────────────────────┼────┤ │議案第116号│工事請負契約の締結について              │ 同 意 │ ├───────┼───────────────────────────┼────┤ │議案第117号│工事請負契約の変更について              │ 同 意 │ ├───────┼───────────────────────────┼────┤ │議案第118号│阪和線上野芝・津久野間に係る都市計画道路諏訪森神野線の│ 同 意 │ │       │第一踞尾架道橋架替工事の委託に関する協定について   │    │ ├───────┼───────────────────────────┼────┤ │議案第120号│訴えの提起について                  │ 同 意 │ ├───────┼───────────────────────────┼────┤ │議案第121号│訴えの提起について                  │ 同 意 │
    ├───────┼───────────────────────────┼────┤ │議案第122号│訴えの提起について                  │ 同 意 │ ├───────┼───────────────────────────┼────┤ │議案第123号│訴えの提起について                  │ 同 意 │ ├───────┼───────────────────────────┼────┤ │議案第126号│指定管理者の指定について               │ 可 決 │ ├───────┼───────────────────────────┼────┤ │議案第128号│市道路線の認定について                │ 可 決 │ ├───────┼───────────────────────────┼────┤ │議案第130号│平成23年度堺市一般会計補正予算(第3号)のうち本委員│ 可 決 │ │       │会所管分                       │    │ ├───────┼───────────────────────────┼────┤ │議案第134号│平成23年度堺市下水道事業会計補正予算(第1号)   │ 可 決 │ ├───────┼───────────────────────────┼────┤ │議案第189号│指定管理者の指定について               │ 可 決 │ └───────┴───────────────────────────┴────┘...