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平成22年11月10日都市魅力・観光文化対策特別委員会−11月10日-01号
平成22年11月10日都市魅力・観光文化対策特別委員会−11月10日-目次

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  1. 堺市議会 2010-11-10
    平成22年11月10日都市魅力・観光文化対策特別委員会−11月10日-01号


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    平成22年11月10日都市魅力・観光文化対策特別委員会−11月10日-01号平成22年11月10日都市魅力・観光文化対策特別委員会  〇出席委員(12名)        水ノ上 成 彰            大 林 健 二        石 谷 泰 子            西 井   勝        田 渕 和 夫            西   哲 史        北 野 礼 一            加 藤   均        宮 本 恵 子            服 部   昇        島   保 範            城   勝 行                〇欠席委員( 0名)  〇開催通知                                平成22年11月5日 委  員        様
                            都市魅力・観光文化対策特別委員会                            委員長 宮 本 恵 子        都市魅力・観光文化対策特別委員会の開催について(通知)  次のとおり委員会を開催しますので通知します。                     記 日  時        11月10日(水) 午前10時 場  所        第一・第二委員会室 案  件    本市の都市魅力・都市活力の創出に資するため、観光文化振興及び百舌鳥古墳群世界文化遺産登録に向けた取組をはじめとする歴史文化都市国際交流都市づくりの推進並びに臨海部の活性化等について 〇午前10時開会 ○宮本 委員長  ただいまから都市魅力・観光文化対策特別委員会を開会いたします。  本日の会議録署名委員は、田渕委員、島委員のお2人にお願いいたします。  それでは、本日の審議に入ります。  ┌───────────────────────────────────────┐ △本市の都市魅力・都市活力の創出に資するため、観光文化振興及び百舌鳥古墳群世界文化遺産登録に向けた取組をはじめとする歴史文化都市国際交流都市づくりの推進並びに臨海部の活性化等について  └───────────────────────────────────────┘ ○宮本 委員長  「本市の都市魅力・都市活力の創出に資するため、観光文化振興及び百舌烏古墳群の世界文化遺産登録に向けた取組をはじめとする歴史文化都市国際交流都市づくりの推進並びに臨海部の活性化等について」を議題といたします。  なお、理事者につきましては、お手元に配布いたしておりますとおりの出席を得ております。  それでは、本件について御質問はありませんか。 ◆大林 委員  おはようございます。公明党の大林でございます。トップバッターで、観光文化対策についてということでお聞きをしたいと思います。  それと、まずこの特別委員会で行政視察として北九州の門司港レトロと、また下関市のフィルム・コミッションについてということで視察に行かせていただきました。また、先日堺の堺文化財特別公開ということで市内視察も行わせていただきまして、非常に有意義な研修になったというふうに感じております。  そこでまずですね、以前に私が質問をさせていただきました世界遺産に関係するお話でございますけども、ビジターセンターの設置ということで以前その考え方をお聞きしたわけでございます。もう一度、その経緯というか質問の意図を申し上げますと、我が会派で石見銀山の世界遺産を視察に行ったわけでございます。そこで石見銀山世界遺産センターという施設がございまして、銀山の坑道、メーンの視察場所になるわけですけども、本来なら、その坑道を見て回っただけではそんなに感動はなかったのかなというふうには思ってるわけでございます。実際寒いところでございましたし、寒い時期でしたから、寒い中、車は入っていけませんので、手前にとめて歩いていったわけでございますけど、事前にこの世界遺産センターという施設を訪問しまして、そこで、なぜ世界遺産に登録されたのかというその意義を、やっぱり歴史を含めた世界観と申しますか、その意義深い部分を勉強した、また当時の生活模様等を模型等で拝見をさせていただいたり、いろんな角度で石見銀山の歴史を勉強することができたという中で非常に有意義なというか、感激したわけでございます。やっぱり堺におきましても、仁徳天皇御陵の歴史的背景とか意義とかそういうことをやはり観光の前に、訪れる前に勉強できたら、より深く、もっと感動してもらえるのではないかということで、堺にもまだ世界遺産登録されたわけじゃないので、世界遺産センターとは言えないかもわかりませんので、ビジターセンターという名前で市の考え方についてお聞きしたわけでございますけども、それからしばらく時もたっておりますので、それ以後の経緯ですね、何か進展があったのかどうかお聞かせ願いたいと思います。 ◎小山 世界文化遺産推進室次長  委員御質問の前回の御質問の経過でございますけども、我々現在、先進の事例も含めて検討を進めておるところでございますが、国内の世界遺産及び暫定一覧表に記載されたところの多くには来訪者の方に委員が御指摘のとおり、その価値を御理解していただくためのビジターセンター等さまざまな名称がございますけれども、世界遺産センターという名称のところもございますが、設置されておるところでございます。  本市におきましても、百舌鳥古墳群の有する世界的な価値を理解していただくためのガイダンス機能及び来訪者のサービス等を備えた施設設置の必要があると考えております。こうした機能を有する施設の設置につきましては、古市古墳群と相互に連携を図るとともに役割分担、またこの百舌鳥古墳群の中心部のほうには堺市博物館等の既存市内施設というのもございますので、そういったところとのすみ分けも検討していくという考え方で、現在関係部局とも調整を始めようとしておるところでございます。今後とも大阪府、羽曳野市、藤井寺市や庁内関係部局との調整を図りながら検討を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆大林 委員  今、これから関係部局との調整というか、その中で検討していくということで、必要性は感じていただけてるということで認識を私もしております。特にまだ何も決まっていないと思いますけども、このビジターセンターの設置場所等、何か候補に挙がってるところってございますか。 ◎小山 世界文化遺産推進室次長  今現在、全体構想ということで、委員御指摘の内容も含めて、全体構想を検討しておる段階でございまして、基本的には鉄軌道等の利便性等々、また百舌鳥古墳群の中心である大仙公園の周辺、こういったところが一定候補かということで検討を重ねておるところでございます。以上でございます。 ◆大林 委員  まだ明確な場所等は決まっておらないようでございますけども、土地としてはある程度限りがございますので、大仙公園の近辺等そういう土地があるようにも聞いております。そして、その大仙公園のエリアを一つの観光文化の拠点という意味では集約していくという方向もあるのかなというふうに感じておりますが、先ほど御答弁にありましたように、1つ問題になるのが、堺市博物館の競合といいますか、同じ歴史を博物館では堺の歴史を展示されておりまして、そのビジターセンターといいますか、その内容とどうすみ分けていくのかというのが非常に今後重要な問題になってくるのかなと、市としての一つの大きな方向性がそこで必要なのかなというふうにはちょっと懸念をしております。  逆にそれをうまく利用して両方のいいところというか、ビジターセンターと博物館の役割を明確にすることによって双方とも生かしていけるようなあり方もしっかりと視野に入れて今後検討していただきたいというふうに思っております。これはこれからのお話でございますので、本日はこのビジターセンターについては、これぐらいにとどめたいと思います。そういう意味では、今後しっかりと検討を重ねていただきたいし、我々もまた議論をしてまいりたいと思っております。  そこで次の質問でございますけども、フィルム・コミッションについてということで小題を出しておりますけども、大きくやっぱり観光という観点からもう一度ちょっとお聞きしたいわけでございますけども、まず今の堺の観光客の現状、状況についてお答えください。 ◎藤田 観光企画課長  本市を訪問する観光ビジターでございますが、調査を毎年実施するようになりました平成17年度以降順調に増加しておりまして、平成21年度の観光ビジター数は656万4,000人と、前年度比106.4%の増加となっております。今年度につきましても、堺市立サッカーナショナルトレーニングセンターのオープンなどにより、たくさんの方々が本市を訪れるなど、ビジター数の増加が期待されるところであります。以上でございます。 ◆大林 委員  今、御答弁ございました。増加、期待されるということで、数字的にも平成17年から比べますと、かなり一般ビジターの方、堺に訪れていただけるようになってきたのかなということでございますけれども、今頑張っていただいておりまして、観光客を堺にということで、その増加要因として、プロモーション活動を活発に今行っていただいていると、先日の市内視察でもガイドさんがそのようなお話もされておりました。その活動というのはどのような活動を中心にしておられるのか、お答えください。 ◎藤田 観光企画課長  観光客をふやすためのプロモーション活動でございますが、平成19年度より堺観光コンベンション協会に民間出身者からなるプロモーションチームを設置いたしました。このチームでは、観光素材の発掘を初めとしまして、旅行ツアーの造成や堺観光のPR活動などを展開してきたところでございます。  特に旅行ツアーの造成につきましては、電話一本で行程の作成から見積もり、見学、食事の手配まで、旅行希望者のニーズに合わせて調整するいわゆるワンストップサービスを実施しております。このような旅行の目的地である堺からの情報発信は、着地型観光堺モデルとして注目を集めているところであります。以上でございます。 ◆大林 委員  全国にそのようにプロモーションをかけていただいているということで、ほぼ全都道府県が何か堺にそういう企画をしていただいていると、あと1県か何県かだけやというふうにお聞きしたんですが、それは状況的にはどうでしょうか。 ◎藤田 観光企画課長  先ほど御答弁しました観光コンベンション協会プロモーションチームが全国のエージェントに対してPRをやっておるわけなんですが、先ごろ、残る2つのうち大分からのツアーの造成が決定しまして、あと佐賀県から堺へお越しいただければ、47都道府県全国からお越しいただけるというそういった状況でございます。以上でございます。 ◆大林 委員  ありがとうございます。あと1県で全47都道府県完全にということで、すばらしい成果が上がっているのかなと。今後とも、その支援をしっかり行っていただきたいというふうに思っております。  それでは、そのほかの堺の魅力の発信といいますか、情報の発信というのはどのように取り組んでおられますか。 ◎藤田 観光企画課長  その他の情報発信でございますが、本市では、ホームページでの観光情報の発信につきましては、堺観光コンベンション協会のホームページに集約する形でやっております。その内容もこの間充実を図ってまいったところであります。  ホームページにおきましては、観光のモデルコースの紹介でありますとか、地図や観光スポットの写真のダウンロード、また観光タクシーや周遊バス、そして観光ボランティアなどの情報も掲載しております。現在、日本語のほかには英語と中国語のページを設けております。  このホームページでございますが、構成でありますとか、写真などのつくりのほか、本市の歴史がよく感じられるという評価を受けまして、近畿総合通信局近畿情報通信協議会の共催によります関西ウェブサイト大賞2010におきまして、最優秀賞を獲得いたしました。以上でございます。 ◆大林 委員  そこで、今回のテーマでありますフィルムコミッションということで、一応内容を議論していきたいわけでございますけれども、先ほど申しましたように、下関のほうにも視察に行かせていただいたということで、これは下関のフィルムコミッションというか、そういうプロの方用に、そのまちのいろんなこんな景色がありますよということで、これは一般向きじゃないので写真がメーンで、こういう背景に映画を撮ったらどうですかとかそういう提案をされているわけでございます。こういうのを見て非常にすばらしいなというふうに感じているわけでございますが、このようにして、映画、テレビドラマ等、このようにして映像を活用したこういう情報発信というのは、非常にやっぱり重要ではないかなというふうに感じたわけでございます。  本市として、このフィルムコミッション、この活動についてどのように取り組んでおられるのか、お聞かせください。 ◎藤田 観光企画課長  本市におきますフィルムコミッション活動の状況でございますが、通常、フィルムコミッションが行う例えば映画作品の誘致でありますとか、ロケ隊のための調整、または宿泊、食事の手配といったこういった業務につきましては、現在のところ実施するには至っておりません。現在、テレビや音楽のプロモーションビデオといった取材で本市への依頼が参った場合に、観光部や観光コンベンション協会におきまして、ロケ地となり得る観光スポットの紹介等を行っておるところでございます。これ以外に、一方、映像等の制作サイドにおきましては、撮影に適しました市内の施設と直接調整を行っている例もございます。以上でございます。 ◆大林 委員  過去にNHKのドラマで「黄金の日日」というのが放映されたということで、非常に一時にぎわったというふうに聞いておりますけれども、最近というか、それ以降、堺市が映画なりドラマなり、どこかフィルムとして活用されたという場所というのは、どこかお聞きになっておられますか。 ◎藤田 観光企画課長  最近、映画で取り上げられた例で申しますと、今現在上映をされております「大奥」という映画の中で日本庭園がロケ地として使用されたということを確認しております。それ以外にも、テレビでいいますと、日本テレビ系列の「ザ!鉄腕!DASH!!」という番組で北旅籠町周辺の取材というのも、これも直接参ったようです。以上でございます。 ◆大林 委員  堺もそういう意味では、こちらが誘致しなくても、向こうからそういう形でいい場所を見つけて活用をされているという事実もあるということだと思うんですね。  そこで、それをやはりこちら側から、この下関のようにこういう場所がありますよと、活用するしないというのは、その作成側のやはり意図にかなうかどうかという、その監督さんのイメージであるとか、そういう情報発信をしなければ、やっぱりわかってもらえないことが一番問題であるということで、そういう情報発信をやはりしていくことが大事ではないのかなというふうに思っております。  下関で下関ロケ地マップというのがございまして、さまざまな映画に活用されているんですが、最近では「THE LAST MESSAGE 海猿」とかいろいろありました。「HERO」という木村拓哉さんの映画、検事の映画でも使われたり、また、トヨタのCMで角島に渡る海の中を走る道路を撮影されたりとか。だから逆に、我々がこれはそういう題材にならないと思っている、日常毎日見ているものですから、そういう風景が、ある作品にとっては非常にいい場面になる可能性があるわけですね。そういう意味から、ぜひこういう情報発信を検討していただきたいなというふうにも思っているわけでございます。  エピソードを言いますと、この下関の島にあるトイレをロケ地として、そこにちょっと教会風の建物を建てた。普通のトイレやったんですが、そこが映画で使われたと。ほんなら、後からそのトイレを、教会を探しに観光客が来られると。ほんなら、本当はその映画の期間だけだったんですが、それを結局撤去できなくなったということで1つの観光名所になっていると。  そのように、どこでどうそれがまたみんなに受け入れられるかわからないという、新たなまた観光の1つの魅力の発信につながっていくという意味では、今、テレビでもマスメディア等、非常に戦略的に発信をしていただいているというふうに思っております。その一環として、こういうフィルムコミッションという取り組みも頑張っていただきたいと思っておりますので、今後の本市のフィルムコミッション等についての考え方をお聞かせください。 ◎藤田 観光企画課長  本市のフィルムコミッションについての考え方でございますが、映画やテレビ等映像作品の誘致は、撮影中のロケ隊の宿泊や飲食といった面での経済効果、これに加えまして、そういったものをごらんになった方々が作品ゆかりの地へ来られるといった間接的な効果もございます。また、それに加えまして、市民の方々のまちに対する愛着の醸成にもつながる、こういった効果があるものと考えております。  他市等の事例でございますが、例えば中国のドラマが撮影されました北海道、また韓国のドラマが撮影された秋田といったところでは、それぞれの国の観光客の方が多く訪問されておると。こういったことから、海外の映画やドラマの誘致といったものは、インバウンドの振興におきましても効果があるものととらえております。  本市におきましても、こういった他市の事例を調査、研究しているところであり、今後必要とされます人材や組織といった部分での検討を進めまして、庁内の関係各所と連携し、フィルムコミッションの設立を図ってまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆大林 委員  設立を図っていきたいという前向きな御答弁をいただきましたので、非常に喜んでおります。  ところで、この下関に視察といいますか、職員の皆さんで行かれた方はございますか、この中で。ないですか、ないですか。  やっぱり、一応観光に皆さん携わっておられる部局もありますので、ぜひこの下関ね、これは本当に研修として行っていただきたい。現地でやっぱりそういうことをじかに学んで、ノウハウを学んでいただきたいなと。やはり、当然我々は議員としてこの視察にどんどん行かせていただいて、いろんなことを勉強をさせていただいておりますので、非常に感謝をしているところでございますけれども、それにあわせて、やっぱり職員さんもどんどん全国へ、特にこの観光文化については、やはり現地で感じてくるということが必要ではないかなと思いますので、ちょっと局長、またそういうこともどんどん行けるようにしていただきたいなというふうに思っております。当然、税金を使わせていただくわけでございますので、決して観光じゃなくて、しっかり勉強をしに行くと、当然その意識で行かれていると思いますけれども、それをまた生かしていくということは非常にやっぱり重要であると私も思っております。  そして、以前より堺の新拠点整備ということで今取り組んでおられるということで、私、この特別委員会に所属をさせていただきまして、18年に作成された堺市文化観光再生戦略プランということで、そのプランがございます。皆さんもよく読み込んでおられるとは思いますが、再度、今回ちょっと拝見をさせていただいておりまして、非常にやっぱりよく分析されているし、我が市の今の観光戦略というのは、この1つの戦略プランにのっとって進められてきたんだなということも確認できる箇所もたくさんございました。  先ほど申しましたけれども、大仙公園エリアの1つの整備、活用と今言っている新拠点の整備というのは、非常に今後、本市の観光戦略の中で重要な位置を占めていくのかなというふうに感じております。先ほどのビジターセンターもそうでございますし、これから進められておりますこの観光拠点整備についてもそうでございます。  先日このホームページを見ておりまして、いろんな提案を民間企業さんからお聞きしているわけでございますけれども、ざっと6社ぐらいのいろんな提案がありまして、もっと関心を皆さん民間の方も持っていただいて、何十社、何百社というか、それぐらいの意見の中でというふうに私も思ってたんですけど、非常にそういう面ではまだまだ寂しいなと。やはり、こういう観光の発想というのは、やっぱりいろんな柔軟な発想がより必要ですし、これを1つの基調として今後1つの方向性を決定づけられるということでございますので、あえて申し上げませんけれども、もっと柔軟な発想が要るのかなと。  やはりその中で、今、東京がスカイツリーを建設中で、建設中にかかわらず、どんどん観光客が押し寄せていると。それは1つの東京の戦略、あの地にツリーを建てるといういろんな計画があったんだろうなというふうに思っているわけでございますけれども、東京タワーにまたスカイツリーというね。  だから、堺というまちを見るときに、今この本館、高層館が非常に観光の拠点になっているのは皆さん御存じだと思うんです。まず、この高層館に来て堺の全体像をガイドさんが説明して、それでやはりその雄大さというのを感じてもらうと。そういう意味では、できるできないは別にしまして、やはり高いところから全体を見れるというのは、非常に大きなやっぱり魅力になるのかなと。そういう視野も入れながら、いろんなことも柔軟な発想で今後の堺の観光をしっかりと戦略プランを練っていただきたい。  18年にこの戦略プランを策定されましたので、今後やはりまたいろんな状況は変わってきています。だから先日、特別展で回った山口家とか、本当に以前まだ改修前でございました。本当に魅力がやはり数段アップしているなと、個々の魅力のアップということもしっかり大事に取り組んでこられたんだなと。水野鍛錬所さんもきれいにされていまして、これは市が補助を出しましたか言ったら、自分でやりましたっておっしゃっておりました。そういうやっぱり努力していただいている民間の方もたくさんいらっしゃるということも、今回の視察で知ることができました。  そういうことでは、官民本当に力を合わせて、堺、魅力ある観光都市としてしっかり構築していくということを要望をいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ◆石谷 委員  おはようございます。今回は都市魅力ということを中心に、私、この委員会で質問をさせていただきたいというふうに思います。漠然としているように思いますが、都市魅力・観光文化対策という名前の委員会でありますから、当然この問題は中心の問題にしたいと思います。  これまで本市は、重点施策としてルネサンス計画などの中で、歴史文化を生かした都市魅力の創出というのがうたわれて、堺市の個性、魅力の創出、観光魅力と都市ブランドの形成、こういう2つの柱が打ち出されました。そしてその中で、都市魅力、観光魅力、都市ブランドという言葉が使われているわけですが、現状はどうなっているかということをまずは考えて、どうしていきたいかというふうに皆さんと研究したいと思います。  都市魅力についての調査結果がありますので、ちょっとこれを参考にお示ししたいと思います。ちょっと見えにくいですけど、これは地域ブランド調査2010ですね、書いてますとおりです。日本で魅力的な市をランキングで示した東京のコンサルティング会社ブランド総合研究所の全国データで、1位から100位までの市町村が示されているわけです。2006年からやり出した調査であります。  ここは興味深いと思いますが、上位は札幌、京都、横浜、神戸、仙台、福岡、名古屋、こういう7政令市が20位ぐらいに入っているんですね、毎年ね。大阪市でいえば、大体30番前後をいつも行ってるんです。済みません、これ見にくくてね。黄色で示しているのが政令市なんですね。ちょっとわかりにくいので、また改めて皆さん。これ、上位20位までの2007年の結果ですね。  堺市は入っているかということなんですが、2007年に入ってました。91位、辛うじてね。あとの年度は、100位の中には入っていないという結果でありました。それを聞くと、ちょっと残念な気もするかと思いますが、本当は100位以下何番目やったかというのも知りたいんですが、余り悪いとショックもあるかもしれません。  多くの市町村がこういうのでランキングされています。何を調査しているかというと、調査項目は、情報、産品、観光、居住、イメージ、これらの要素で、またそれぞれの項目分けして点数にして測定しているということ、1つの参考であります。  こういう位置にあるのかなと思うんですが、堺の魅力としては、私、よその市には負けないものがたくさんあるというふうに思っているんです。こんなことで示されるのは、まだまだ魅力発信ができてないのかなと思うんですが、都市魅力となる堺市の資源についてはどういうふうに認識されているか、お示しください。 ◎射手矢 文化部副理事兼文化課長  堺は古代から中世、そして現代に至りますまで、それぞれの時代におきまして、常に新たな時代を切り開いて、茶の湯などいろんな文化を開花させて全国に向けて発信してきました輝かしい歴史と伝統を持った都市でございます。今も仁徳陵古墳に代表されます百舌鳥古墳群を初めまして、千利休、与謝野晶子など、先人たちの足跡や元禄時代の町割りの面影も残します堺環濠都市エリア、さらには由緒ある寺社、そして山口家住宅を初めといたします町家など、多くの歴史的資源を有しているところでございます。  また、アルフォンス・ミュシャコレクションといった世界的にも非常に貴重な文化的資源や堺シティオペラや大阪交響楽団など、高い芸術性を誇ります文化団体を有しているところでございます。以上でございます。 ◆石谷 委員  では、当の市民はこういう堺の魅力について、堺市をどういう都市にしたいというふうに思っているかといういろいろなアンケートがあると思うんですが、どんなふうに望んでいると受けとめられているでしょうか。 ◎藤田 観光企画課長  市民が望んでいるまちづくりのイメージ等でございますが、平成18年に堺市文化観光再生戦略プランを策定するにあたりまして実施しました調査において、8割以上の市民の方が堺市の都市イメージを歴史、伝統がある都市としております。これを踏まえまして、本市では堺の歴史文化を観光振興の中心テーマとしまして、豊かな歴史文化資源が集積します旧市街地、そして大仙公園周辺エリアを2大戦略拠点として各種施策を展開しているところでございます。  また、平成21年度の堺市市民意識調査におきましても、約7割の市民の方が堺市の将来のまちのイメージとして、歴史、文化、伝統のあるまちをめざすべきであると回答しております。以上でございます。 ◆石谷 委員  確かに本当にそのとおり、堺市の歴史文化というのは京都や奈良に負けないほどのいいものがあると私たち思っているわけであります。これだけの歴史資源、文化資源がありながら、寺社、仏閣、世界遺産をめざす古墳、なぜほかの市に及ばないのかということを考えたいんですけれども、せっかくの歴史を生活に生かしたものになってないんじゃないかというふうに思うんです。歴史と文化というのは一体のもので、文化を大切にする文化活動がどれだけ活発かということは、歴史資源、資産を生かすまちづくりをつくっているかというバロメーターにもなると思うんです。  歴史のまちということでは、ちょっと後の質問にしますけれども、市民の間に文化をはぐくむそういう機会をどういうふうにつくっているかということを聞きたいわけであります。この間、本市がとってきた文化政策ですね、どんなふうにされてきたか、お示しください。 ◎射手矢 文化部副理事兼文化課長  堺市では、文化を創造し、享受する主体は市民であるという認識に立ちまして、多様な文化芸術活動を市民の方が主体的に行えるように、その環境の整備、それから充実に努めてまいったところでございます。  これまでから、財団法人の堺市文化振興財団との連携のもとに、堺市展、それから阪田三吉名人杯将棋大会の開催を初め、クラシック音楽、演劇、寄席、能、狂言といったホール公演など、市民に対する文化芸術の鑑賞機会の拡充や各種文化事業への市民参加の促進に取り組んできたところでございます。  また、市民主体の文化芸術活動や地域における文化交流の活性化を推進していくために、堺市文化団体連絡協議会が実施いたします市民芸術祭や堺美術協会主催の堺美術協会展への助成を初めまして、堺市民会館、市立文化館、栂、西、東、美原各文化会館の管理運営を行っております。さらに、堺市所蔵の美術作品展の開催や堺シティオペラ、大阪交響楽団への事業助成を通じまして、市民が質の高い芸術に親しむ機会の充実も図ってまいったところです。  今後とも文化振興の担い手は市民であるという観点から、市民みずからの手によります文化活動の活発化と多彩な文化芸術に触れる場の創出に努めていきたいと考えております。以上です。 ◆石谷 委員  いろいろ取り組みとしてはされているようでありますが、お伺いしたいのは、この文化施設がある中、市民が気軽に利用しようと思えば、お金がかかるわけじゃないでしょうか。 ◎射手矢 文化部副理事兼文化課長  市では受益者負担の立場から、条例及び施行規則に基づきまして、一定の利用料金をちょうだいしているところでございます。 ◆石谷 委員  文化予算に関するデータということで、ちょっとお示しします。  これ、都市格と文化という木津川計さんの本の中からの引用であります。主な政令市データとして、先ほどのブランド都市、魅力ある都市の上位20位に入っているところですね、これを示してちょうどありますのでね、平成17年度の比較なので、堺市のほうはどうなるかということで私、調べたわけであります。
     著者が示したこの表というのは何のためかというと、大阪市がいかに文化施策予算が貧しいかということを示して、まずそれ以上に、文化は金もうけにならへんというて切るような橋下知事の姿勢をちょっと批判しているような内容であるのでありますが、ここでは、私は堺市はどうかなということで調べたわけであります。  堺市の比較なんですね。大阪市は魅力ある都市の30番ぐらいなんですね。あとの横浜、福岡、京都、名古屋、神戸、これはみんな20番以内に入っているところなんです。1人当たりの文化予算というのは、大阪454円、横浜が1,927円、京都2,739円と随分あるわけですが、堺市は一人頭で考えますと929円というふうに、ざっとということですが、出しました。これの数字の根拠はいろいろ詳しく聞かれても、またこの説明が今できないわけでありますが、こういうデータも1つ示したいと思います。  このほかに、堺市は基本的文化のインフラであります美術館、博物館、または図書館、こういう整備がおくれていると、市民の要求にこたえるものにはなっていないというふうに思うんです。さらに、今回今お示しいただいたように、いろんな堺市展をやって優秀なものは表彰するとかこういう活動は、堺市民の文化活動を活性化させる役割はあると考えます。  ところが、その文化拠点はどうかということでありますが、その文化活動拠点はどこでどうしているかということなんですね。大体、公民館は無料で使われるわけです。ここの文化活動はかなり活発で、場所がとれないぐらいでやられています。習字やら絵とかね。市内には、わずか6カ所しかないんです。予約でいっぱい。あとの人、使えない人たちは、カルチャーセンターなどでお金をかけて習うということになるんですね。これでは、草の根の市民活動を広げるということには、まだまだ至らないと思います。公民館のように、だれでも無料で利用できる文化拠点が求められていると思います。今のままでは、お金のあるなしで文化活動を左右されるということで、これでは限られた市民だけのものになってしまうと、現にそうなっていると考えます。  歴史の生きる文化という例を挙げますと、文化財とかお線香の薫主堂さんとか山口家とか、そういう鉄砲鍛冶屋敷の前で市民画家が絵をかいているという風景が時々見られるわけです。写真家のグループがよいアングルをねらうとかいうこともやっております。山口家では、いけばな協会が生け花をそこで生けてるわけなんですね。華道家の皆さんも自分の作品が映える場所に作品を置いてほしいと願っているわけで、花の作品がその文化財の中で生き生きと存在するというのは芸術家の喜びになるわけであります。書道家もしかりだと思います。  ですから、やはり文化活動を醸成するということも力を入れていただきたいと思います。そのための文化教育施設の充実で、文化振興予算のやっぱり一層の増額がここにも必要だと思います。  では、歴史文化資源の保存、活用について質問したいと思います。  山口家、鉄砲鍛冶屋敷、清学院、こういう重要文化財が改修、公開されて、旧環濠都市を中心に観光事業が進められてきているわけであります。その町家活用の取り組みを進めているわけですが、これが文化価値の高い建物に限られているというのが問題ではないかと思うんですが、古い町家を守るという施策についてはどういうものがあるでしょうか。 ◎野田 文化財課長  古い町家を守る施策についてでございますが、町家等の歴史文化資源を保護します施策といたしましては、文化財保護法によります指定制度と、それらを補完しまして緩やかに文化財を守っていく制度としての登録文化財制度、この2つを利用しまして、現在、保護と活用を進めてまいっております。以上でございます。 ◆石谷 委員  登録文化財制度というのはちょっとどういうものか、もう一つ教えていただけますか。 ◎野田 文化財課長  登録文化財制度でございますが、先に指定制度というのを説明させていただきました。指定制度のほうは、山口家のような国の重要文化財ということになります。それからもう一つ、ランクと言うと語弊がございますが、もう一つ下に市の指定制度で井上家、鉄砲鍛冶屋敷のように市の指定制度がございます。この2つにつきましては、補助、修理補助等の補助制度がございます。  それで、御質問の登録文化財のほうでございますが、こちらのほうは、基本的には所有者さんの努力によるところが多くて、修理補助というものはございませんが、固定資産税等の軽減とかそういうものを含めまして、所有者さんの努力で建物を守っていっていただきたいというふうな制度でございます。以上でございます。 ◆石谷 委員  私がお伺いしたのは、登録文化財制度というのでは町家は残らないというふうに思うんです。やはり、個人のものを個人の努力に頼るというのでは限界があるというふうに実際なってきているわけで、次々とこの環濠エリアも古い町家がつくり変えられてきております。もう点としての存在になってしまう前に、面として町並みを保全するというそういう施策はないのでしょうか。 ◎野田 文化財課長  面ということでのお話につきましては、ダイレクトなお答えが今準備しておらないわけでございますが、現状では北部エリアにつきましては、先ほど申しましたように、現在指定されております重要文化財、市指定文化財以外では、その指定に相当するものが現状では見当たりません。ですから、先ほどの登録文化財制度を中心にいたしまして、そのほかにも対象建造物等がないか、調査、検証してまいりまして、そういうふうな町家の保護、活用を進めてまいりたいと思います。以上でございます。 ◆石谷 委員  かなり市や国の指定になるというのはハードルも高いですし、それを指定されたもののその周辺をやっぱり残すということが、より文化財の価値を高めることになると思います。  このエリアは、鳳翔館が2007年11月に開設してから、鉄砲館、内田家など個人のものが公開されています。町家の解体に危機感を持った当館経営者たちが七まち町家会という組織を立ち上げて、情報交換を行ってきております。市民の意識ということでいえば、最初の質問でお答えもあったように、歴史文化の伝統のまちづくりをめざすと、求めているということは明らかです。文化財公開によって観光客が遠くから自分たちのまちに来るのを見て、歴史のまちを生かしたいと、家を改築したいけど、ちょっとそういう雰囲気に残したいという気持ちになっているわけなんです。これは観光文化施策の成果だと思うんですよ。ここまで盛り上げてきた前進面だというふうに評価したいと思うんです。しかし、やっぱり個人のものだということで限界があるわけですね。  今お示ししているのは水野鍛錬所の工事風景です。今、文化財公開に合わせて完成しました。非常に美しいというか、前の町家を再現しているわけであります。その前はどうだったかというと、水野さん、ちょっとこれ画像が悪いですが、タイル張りの表はガラスショーウインドーという現代的な建物だったわけであります。それを観光客のために、観光客のためというか、自分たちの歴史のまちに合った建物につくりかえたわけです。相当な自己負担ですよね。  それと同じ並びに、こういう内田家という内田さんがお住まいのおうちです。外から見たら、こういう感じなんですね。全然、中がわからないですよね。これでは、これはちょっと引いたところです。隣も駐車場、古い民家が壊されて駐車場になってしまっています。そこに建ってる内田さんなんですけれども、この中はどういうものかというと、公開してますが、これ、2階から下を眺めたところですね。これも観光マップにもよく載っていると思います。古い造りしょうゆ屋さんを残して、ここ台所なんですね。本当はここの奥さんはシステムキッチンにつくりかえて、もっと便利にしたいわけです。土間で台所をやっているわけでありますね。空調のレベルも全然こんなすきすきで、使いにくいという悩みもあるわけであります。この2階に上がったところには、こうやってたんすがありまして、つくりつけのたんすで全部かぎがかかっていて、昔の金庫ですね、こういうものを持ってはるわけですが、これもそのうち自分の力ではどうしようもない。表も本当は、やり変えたらすごいいいものになると思うんです。昔のこの板をとったり、水野さんのようにね、同じ並びにありますから非常に資源としても有効だと思うんですが、水野さんは商売をやってるから、それの頼みもありますけれども、個人が、商売も何もしてない人が維持するのには、やはりいつか限界があるということであります。  歴史的建築物を面的に整備できるような、そういう町家再生に対する行政からの支援のあり方がここで問われていると思います。今ある制度や政策ではできないというのであれば、それをまた新たにつくるというようなこともしっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。堺の歴史文化の掘り起こしというこういう共通の課題については、行政だけでなく、NPO、市民、ここも今十分力を合わせる意識が芽生えていますから、そういう課題解決のための施策と実行に向けて、行政が責任を持って、その連帯と協働を一層強めていただきたいというふうに強く要望しておきます。  景観の問題からいいますと、景観を守れという意識もありまして社会環境が大きく変化している中で、今、本市では、現在これまではぐくんできた景観を保全、継承しつつ、堺固有の景観資源を生かした堺らしい魅力ある景観形成に向けて、景観計画の策定に取り組んでおられます。  この景観計画の中心は、古墳エリアということが重点だということのようでありますが、この町家のある環濠エリアとは、歴史的にも地理的にも違う部分であります。そういうわけで切り離して、古墳のほうが先だというようなことではなく、町家のエリアは地場産業もあって、今生きている文化、歴史のまちでありますので、同時にこちらも生かした文化観光資源、歴史的な資産の保全に向けた取り組みということで、こういう取り組みと連携しながらにぎわい創出にも寄与する堺らしい魅力ある景観形成、都市計画にしっかりと組み込んで進めていただくことを要望としておきます。  最後に紹介したいと思います。これはもう皆さんも知っている方もいらっしゃると思いますが、11月2日、産経新聞記事です。これ、読みますね。 「“チンチン電車”が交差する商店街特製フラッグで活気」。大阪で唯一残る路面電車、阪堺電気軌道の阪堺線と交差する商店街綾ノ町東商店街で、空き店舗を工房にして創作活動を展開中の若手クリエーター集団が、アーケードに掲げる特製のフラッグを製作、商店街にプレゼントしたという内容なんですね。  これ、場所はどこかといいますと、山口家からそのまま真っすぐ北に行ったところにあります。もうほとんど気づかない人もあるぐらいの、商店街といっても、もう商店街は解散しております。完全なシャッター通りと言われるそのものなんですね。でも、ここの空き店舗に目をつけたアーティストの方たちですね、アーティストの辻さんと帽子作家の山口さんがここに常駐して、自分たちの作品を展示販売しているというところであります。これによって、歴史と文化のまちが活気づいているわけであります。  ここはシャッター通りであって、今残っている商店も後継者がなくて高齢者ばかりなんですね。もうやめるのは時間の問題という、まるで限界集落のような商店だなと私も思いながら、いつも通るわけです。聞いたらね、お店の中におったら、観光客の人がよく通るそうです。山口家や水野鍛錬所に向かう観光客がぼちぼち通ってね、シャッター通りやな、ここもやっぱりと言いながら通っていく声が響く、それほど静かなところなんですね。薄暗くて、足元に気をつけてうつむきがちに歩いていたその人々が、この商店にフラッグってのれんですので上に掲げるわけです。そのことで上を向いて歩くようになったんですね。  だからお客がふえたわけでもなく、いつもどおりの静かな商店なんですが、ここが明るくなりまして、これをやっている彼らは堺市外から来ています。どうしてここに来たかというと、この地域にやっぱり可能性を感じて活動拠点にしてきたわけですね。堺市が誘って、誘致施策が何かあったから来たというものでもないんですね。こういう歴史と文化の地域の特性が呼び寄せたんだと思うんです。ここまで発展させてきた当局職員の皆さんの、また市民の皆さんの活動が引き出してきた大きな成果だというふうに思うわけであります。  今始まったばかりの活動ですが、こういうことを聞いて、当局の方はどう受けとめられているでしょうか。 ◎北田 商工労働部長  今、委員から御紹介いただきました綾ノ町東商店街の活動事例でございますけれども、この記事が載りましたのが11月2日ということで、早速、私どもの商工労働部の職員が11月5日の日に現地へ行きまして、若者の方の代表とお会いをしまして、取り組みの経過あるいは今後の方針などを伺ってきたということでございます。  まず、こののれん風のフラッグでございますけれども、これにつきましては、その若者たちのグループが空き店舗を無料でお借りして活動されているということでありまして、常日ごろから、いろいろよくしていただいている商店街への恩返しというふうなことでこのフラッグをつくられて、寄贈、プレゼントされたというふうなこととか、今後もこの商店街のキャラクターの製作をしたり、あるいはクリスマスパーティーみたいなものも企画しているというふうなことで伺っております。  また、本市といたしましても、この商店街事業に対する支援策がございまして、そういうふうなこととか、あるいは報道機関へのこういう活動の情報提供などもさせていただくことができるという旨を御案内をさせていただきました。  店舗経営者の高齢化がどの商店街でも進んでおりますけれども、このように若手の方が入って新しい事業に取り組まれるということにつきましては、停滞する商店街にとって大きなインパクトといいますか、刺激になるのではないかなというふうに認識をしております。  商店街の活性化のために、本市では今年度から商店街に魅力あるテナントを誘致するというふうなことを支援する制度も創設しているところであります。本制度の活用を含めて、広く若者の取り組みをこれからも支援していきたいと思っております。以上でございます。 ◆石谷 委員  市としてもこういう活動を支援したいということ、本当に広がっていったらいいなと思うんです。こういう若者文化の発信が広まれば、さらに歴史と文化のまちが、こんな商店街にこんなところがあるということで魅力ある都市になると思うんです。商店街の展望を確かに切り開いています。期待し過ぎと言われたらそうかもしれませんが、もしこれが商店街再生、活性化になれば、全国のモデルケースとして脚光を浴びることになるのではないでしょうか。  しかし、彼らも、いつまでもここでおって活動できるという保障はないんです。まだ始まったばかりですが、彼らの自由な発想を最大限引き出しながら、後に続く展開を強く望むものであります。  市民の文化活動が活発になると、必ず経済効果があります。レジャー白書によれば、余暇活動の消費については、観光・行楽部門、これにほぼ並ぶ趣味・創作活動が大きな市場を形成しているということです。例えば絵をかくなら、その道具が要る、風景を求めて歩く、展示会に行く。お茶、お花をやる人なら、着物を着て着物文化まで広がるわけですね。  堺に文化活動拠点が至るところにあるということが都市魅力を引き出すということに必ずつながります。文化の力は市のグレードを引き上げるというふうに思います。文化のハードを構築して、ソフトを整えると。もしそれが十分できたとしても、すぐに市民の文化的活動が誕生するというのではないのも確かで、その定着には10数年かかるだろうと思います。歴史文化の都市づくりは、やっぱり長く、息の長い困難な大事業であるということです。  本市のただでさえ豊かでない、貧しいというか、文化行政を縮小などすることなく、発展、充実していただきたいというふうに思います。これは観光部や文化部だけの話ではなく、産業振興、都市計画、そういうところも都市魅力を上げる施策展開ということで、全庁横断的な組織として構えて進めていただきますように要望して、この質問を終わります。ありがとうございました。 ◆田渕 委員  皆様おはようございます。公明党の田渕でございます。  先ほども同会派の大林委員からもお話がございました。私は、この都市魅力、これはやはり行政だけの力ではない、もっと言えば、まちを思い、また、まちを活性化させたいという多くの市民、またボランティア、そういう方々と連携をとってどれだけやっていけるのかというのが、まさしくこの都市魅力につながるものだ、こういうふうに思っております。まさしく他市も一生懸命我がまちをPR、また活性化させたいという思いでございます。せっかくのきょうは大事な機会でございますので、どうか当局の皆さんは、まさしくこの委員会を通して全庁的な横断的などうか取り組みをやっていただきたい、このように思うわけでございます。  今、この前も市内視察等がございまして、パンフレット等々いろいろ御紹介いただきました。私は、この堺のまち、まさしく文化財等々が多くあります。そういう中で特に感じたのは、今も石谷委員からございましたが、重複する部分は避けたいとは思っておりますが、若干御容赦いただきたいと思います。特に水野鍛錬所では七まち町家会ということを聞かせていただきました。本当にこのまちを思う気持ち、また、まち全体を活性化させたいというこれは大事だなと思っております。そういう意味では、どうか大いに文化を発信させていただくということで、前回のこの特別委員会でもお聞きいたしましたが、まずはこの町家の活用について、その後の活用の状況についてお伺いしたいと思っております。 ◎野田 文化財課長  前回以降、その後の活用状況でございますが、文化財課では、山口家住宅、清学院、井上家住宅、鉄砲鍛冶屋敷でございますが、この3館を堺環濠都市エリア北部の観光拠点となりますように、平成18年より国交省のまちづくり交付金を利用いたしまして保存整備を進めてまいりました。  山口家住宅の状況でございますが、今回の文化財公開の期間、10月29日から11月7日までの10日間なんですが、入場者数は1,912名に上りました。特に土曜日、日曜日につきましては、通常の期間の2倍というお越しをいただいてございます。また、今回のこの特別公開期間中の新たな試みといたしまして、前半期間中は堺打刃物伝統工芸士会の御協力によりまして、刃物の研ぎ方教室、また包丁型キーホルダーへの御自分の、来場者のネームを入れる体験、それから、最終の土日の2日間でございますが、裏千家淡交会堺支部の御協力によりまして、お抹茶とお菓子を提供いたしまして、大変御好評をいただいた次第でございます。  また、今後のため、10月29日、12月末まで、期間中ではちょっと偏りがあると思いまして、ことしいっぱい山口家住宅へお越しいただきました方にアンケート調査を実施いたしておりまして、今期間中の来館者と通常期の来館者との比較を行い、今後の運営、また活用の参考にしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆田渕 委員  今、まさしく答えていただきました。私も、この山口家へは幾たびか訪れました。今回もまさしく市内視察の委員会の中でアンケートがございました。やはり実態をきちっと掌握をした上で、当然そのまちそのものは皆さんの御協力も当然必要なわけですが、他市からやはり訪れていただけるような先導的な取り組みが大事なわけでございます。  そこで、少し先ほども話が出ましたが、活用をしっかりとやっていただいているということでございますが、何か今後課題とかということがございましたら、それについてもお聞かせいただきたいと思います。 ◎野田 文化財課長  今後の活用を進めていく中での課題でございますが、さきにも御説明させていただきましたが、今お話ししましたように、今回活用策を展開しておりまして、細かいことですが、打刃物とか、お花とか、功を奏しております。ただ、今後はさらに大きなフレームが必要になってくるのではないかなというふうに考えてございます。  本旧市街は昨今、世代交代や建物の老朽化によりまして、市街地の伝統的な景観が急速に失われております。これにつきましては、先ほどの石谷委員のお話にもありましたように、この時点がピークかなというふうに思っております。このままほっておきますと、どんどん朽ちてまいると思います。早急な取り組みが必要でございます。  また、委員のお話にもありましたように、七まち町家会さんのように町家活動に積極的にみずから取り組まれております地元の方々が、歴史的な町並みを生かしたまちづくりについて、もっと市も取り組んでほしいという要望が寄せられております。しかし、歴史的な町並みを保全します既存の法律につきまして、文化財保護法は先ほどもお話ししましたように、その保存と活用を図るためのものでありまして、また景観法や都市計画法につきましては、建物の規制誘導を中心としておりますので、それぞれが歴史的な資源を生かしてまいりますには課題を抱えてございます。  ですから、文化財課といたしましては、今後は現在あります歴史まちづくり法などの新たな国の支援策を活用しつつ、関連部局と横断に積極的に連携を行いながら施策展開を行い、町家のような歴史的な資源を生かしたまちづくりを進めてまいりたいと、このように考えてございます。以上でございます。 ◆田渕 委員  ありがとうございます。  実は私、この委員会までに、それこそ関連する部局の方とも幾たびか説明というか、打ち合わせをやってまいりました。まず、いつも思うことですが、やはり担当課は懸命にされている。汗を流している。ところが、文化、また都市魅力というのは、1つの課、部局だけでは、やはりなかなか効果が出づらい。こういうことから、きょうは4部局にお聞きしているわけです。  そういう意味では、今、課長からおっしゃっていただいたんですが、1つここで確認というか、もしお示しいただければと思うんですが、具体的な数字は出にくいと思いますが、大阪市内から例えばチンチン電車を使ってこられたそういう方がおられたらと思いますが、何かそういう見解というか、数字的なものは出るでしょうか。 ◎野田 文化財課長  文化財公開期間中のすべては、まだとても集計、私どものほうではできておりませんが、山口家の来館者の方に限りましてお話をさせていただきますと、10月29日から11月7日までの期間で1,912人の来館者がいらっしゃいました。その中でアンケートにお答えいただきましたのは340名ということでございます。また、委員お尋ねの堺とそれから大阪府からお越しの方の区分でございますが、堺市からは186名、大阪府からは111名、大阪府外からは39名の方にいらしていただいております。また、若干男女比率で言いますと、女性のほうが188名、男性が152名と女性のほうが多いという傾向です。  それから、利用には何を使われましたか、どういう交通機関でお越しになられましたかという問いには、一番多いのが徒歩で119なんですが、その次に多いのが阪堺電車ということで、95名の方が阪堺電車を御利用されているということがございます。ほかにも細かくありますが、以上でございます。 ◆田渕 委員  ありがとうございます。どうか2点目の、きょうもチンチン電車の活用についても関連してお聞きしましたが、今も御答弁いただいたように、大阪市内から100名を超える方々が、またチンチン電車を御利用になっている、こういうことを言っていただきました。ありがとうございました。  それで、今回の市内視察を一番先導的に御案内というか、やっていただいたのは、観光ボランティアの方々でした。まず、この観光ボランティアの活動についてお聞かせください。 ◎藤田 観光企画課長  観光ボランティアの活動でございますが、NPO法人堺観光ボランティア協会は平成7年4月に設立いたしまして、平成20年にNPO法人格を取得いたしております。本年度は新たに32名の会員の方をお迎えしまして、現在200名で組織されております。  協会の主要な活動でございますが、市内の主な観光施設での定点ガイド、また、まち歩き観光のガイド、3カ所の観光案内所でのミニツアーといったものを実施するほか、ホテルでの観光案内やタクシードライバーへのガイド研修、また他都市との交流や大学との連携といったように活動の範囲は拡大してきております。  さらに、委員お示しの文化財特別公開におきましては、すべての公開箇所に案内のガイドを配置するほか、千利休屋敷跡の近くには休憩スポットを設置しまして、観光客の方々に楽しんでいただくような企画やおもてなしの充実に向けた取り組みもされておるところでございます。  21年度の活動の実績でございますが、各種ガイドの利用者は、定点ガイドが7万3,180名、まち歩きのガイド案内が3万6,147名、ミニツアーの参加が1,730名、以上となっております。以上でございます。 ◆田渕 委員  ありがとうございます。  まさしく千利休の屋敷跡、そこにおりますと、当然いろいろ歴史を語っていただくんですが、数人の方がコスチュームを着られているんですね。これはまさしく千利休といいながら、お聞きしますと、古代の百舌鳥古市古墳群の格好であるということなんですね。当然お茶をお出ししています。私はそれを見ていまして、市の職員がされる場合もたまにありますよね、例えば何とか祭り、ふれあいまつり等々で。ところが、一般の本当にまちを思う活性化をしたいというボランティアの方々のコスチューム、また最後見送っていただくという、別にこの視察の方だからというのではなくて、多くの方々にそういう思いを出されているのかなと非常にここは感動いたしました。  そういう意味で、私はこういう市民の方々がボランティアをやっていくことは非常に大事だと、このように思っておりますが、それでは本市、まず本市は、この観光ボランティア協会の方々の活動をどのようにとらえているのか、ちょっと御認識を伺いたいと思います。 ◎藤田 観光企画課長  観光ボランティア協会の皆様の活動でございますが、本市は歴史文化をテーマとしまして、旧市街地、そして大仙公園周辺エリアを2大戦略拠点として、この間、観光振興の取り組みを展開してまいりましたが、豊かな歴史文化資源の中には、これまでの戦火等によりまして失われてしまったものも数多くございます。  このような中、観光ボランティアガイドの皆さんの語りが観光案内といいますのは、観光客の皆さんの想像力といったものを刺激し、また、単に見学するだけでは見ることができない、知ることができないといった歴史文化の魅力向上に大いに貢献しているものととらえております。  現在、歴史文化を観光ボランティアのガイドで楽しみながら歩くまち歩き観光といったものが好評を得ておりまして、こういった取り組みが本市への観光ビジターの増加でありますとか、各種の観光施設の来場者の増加につながっておるものと認識しております。  こういった活動のほかにも、協会の中におきましては、知識習得でありますとか、ガイド技術の向上のための研修といったものを系統的、組織的に実施されております。また、本市や観光コンベンション協会と連携しまして、受け入れ体制の整備におきましても多大な貢献をいただいておる、こういうふうに認識しているところでございます。以上でございます。 ◆田渕 委員  ありがとうございました。  まさしく堺のまちを、まちの魅力をどう引き出していくのか、市民の方にも多くの御協力をいただく、また観光ボランティアの方々は先頭を切ってやっておられますので、どうかしっかりとした連携を、また必要なことについても、しっかりとこれはお話を聞いていただいて、必要なことはやっていただきたいと思っております。  私は今、文化財の答弁を聞いていまして、我が家にお客様をお迎えするようなこういう思いというのが、私自身はそのおもてなしではないかと、こういうように思っておりまして、当然それは文化財の大きさとか規模とかいろいろありますが、やはり精神は、多くの他市の方々もどうか来ていただいて、それを少し我が家にお迎えするようなごとくやれるのが私にとっては大事ではないかとこういうふうに思っておりますので、どうかよろしくお願いしたいと思いますし、また先月、多分、堺のIRという、まさしく債権等々ですね、これを市長がプロモーションされているんですね。その中を見ていきますと、やはり私はキーワードは協働だと思うんですよ、協働。まさしく堺の行政を進める行政の皆さんと堺のまちを発展、また文化を守るこういう姿勢という、ともにこれは協働だと思っているわけですから、決して大切なこの一つ一つの事業でございますけれども、まずは全庁横断で、そして多くのまたボランティアが育っていけるような環境づくり、こういうことも大事だと思っていますので、どうか協働の精神をよろしくお願いして、この項の質問は終わりたいと思います。  それで次に、先ほども文化財のほうからお話がございましたが、やはりチンチン電車を残していくということも当然大事なんですけれども、やはりもっと活用していかなあかんのではないかなと、こういうふうに思っているわけですね。  市長は常々、例えば通勤電車に使ってもらおうと、こういうお話がございましたが、公室長、そうでしょうかね。きょうは別に通告しておりませんので、表情だけ見ておりますが、いわゆる活用もいろいろあるんですね。ところが、文化財を見に来てくれる方がまた文化財たり得るこのチンチン電車を活用していただいているという、ここが非常にポイントだと思ってるんですね。この思いは私だけではないと、このように思っておりますが、それでは、このチンチン電車の活用にあたって何かお考えがございましたら、お示しいただきたいと思います。 ◎平松 交通政策課長  市としての考えということでございますけれども、阪堺線につきましては、さきの議会におきまして、補正予算などの御議論を賜りまして、10月の20日に阪堺電気軌道株式会社と存続に向けた基本合意というところに至ってございます。  阪堺線は本市の貴重な文化観光資源が集中する地域を通ってございまして、阪堺線自身も来年開業100年目を迎える貴重な文化的資産ともなっておりまして、また堺市の顔の1つとして観光ポスター等を飾る存在ともなっております。  また、沿線でございます大阪市域にも、天王寺、新世界、帝塚山、住吉など数多くの観光スポットもございます。これらには外国人を含めた観光客というのも来られているようでございますが、この観光客をぜひ本市のほうへ誘客する取り組みという点で、阪堺線をキーとした大阪市との連携も必要ではないかというように思っております。  そのため、今回の支援にあたりましても、両市をまたぐ阪堺線の利用料金を200円という形で利用いただけるよう1区間運賃化の導入ですとか、また、阪堺線の堺市内区間と沿線のバスが1日乗り放題となるゾーンチケットというものを今回新たに企画しておりまして、関係者との協議・調整を今進めておりますので、観光との連携も進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆田渕 委員  ありがとうございました。  先ほど大林委員の中で、堺市を訪れるところが、あと大分と佐賀県ですかね、来られたら、ほぼ47都道府県というお話がございましたし、また、庭園を大奥とか、またザ!鉄腕!DASH!!等々が使われたと。  私はよくわからないんですが、「てっぱん」という何か番組ございますよね。これも打ち合わせの中で教えていただいたんですが、当然この大阪市内を舞台に堺も一部来てないのかな、来てるのかなというのもちょっとあったんですが、何か情報ありますでしょうか。 ◎平松 交通政策課長  私も全部見ているわけではございませんので、はっきりはあれですけれども、どちらかというと、ロケ地中心は大阪市内、特に帝塚山の4丁目がドラマの中の下宿の舞台となっているとお聞きしておりますが、堺の中の神明町付近が直接ドラマの舞台ということではないんですが、シーンの中で一部使われたというふうに伺っております。以上でございます。 ◆田渕 委員  ありがとうございました。  それで、今チンチン電車のお話がございましたが、これも駅等にパンフレットを置いてるんですけれど、私はこれを見まして思いますのは、これは政令指定都市4つあるんですね。左から多分、京都、それから大阪、神戸、堺と。当然まちの規模は違いますよ、当然。しかし私は、マスコミも当然そうですし、堺のよさをどんどんPRしていただきたい、こういうふうに思うわけですよね。ですから、これはいわゆる京都、大阪、神戸、堺というこの中にも堺をきちっと入れていただいてPRしていただく。そういう意味では、チンチン電車をどう活用していくのかという、これは1局部局だけではないとこういうふうに思っているわけですので、この質問をしておりますから、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、この観光との連携ということで、事業者また沿線の商店、そして観光施設との協力というのがやっぱり重要だと、こういうふうに思っておりますが、そのあたりの工夫についての御認識を伺いたいと思います。 ◎平松 交通政策課長  工夫ということでございますけれども、まず先ほど御紹介いたしましたゾーンチケットの発行にあたりまして、沿線の商業施設ですとか宿泊施設などに割引の協力をお願いしていきたいというふうに今思っておりまして、これによりまして、阪堺線への集客、さらに沿線の活性化、また本日のテーマでございます観光機能の向上、これにつなげてまいりたいと考えております。  また、南海グループ3社、それから住吉大社、通天閣観光株式会社がことしの4月に堺、住吉、新世界、阪堺電車についての知識を競います阪堺縦断ウルトラクイズ「いちびり検定」というものを開催しておりまして、民間によります阪堺線活性化の取り組みも行われているところでございます。  このように、阪堺線を中心に沿線のさまざまな観光資源がソフト、ハードの両面で一体化していきますと、堺を訪れていただいた来外者にとりまして、阪堺線の沿線が例えばでございますが、おもてなしの街道とか、もしくはその周辺も含めましたおもてなしの回廊とそういうふうに呼べるような魅力ある観光の場となるよう、私、交通部門といたしましても努めてまいりたいというふうに思っております。以上でございます。 ◆田渕 委員  ありがとうございます。  今、例えばということで、おもてなし街道という新しい言葉が私も思っておりまして、おもてなしという言葉、なかなか簡単なようで奥が深いんですよね。ですから、本当に全庁横断でこのおもてなしの心で、多くの方々がこの文化財豊富な、また新しいまちづくりの熱気ある堺に訪れていけるように取り組んでいただきたいと思っております。  今も5月に、この南海電車さんに置いてあるチラシだと思いますが、「ものの始まり何でも堺」、これでまさしくチンチン電車を利用してまち歩きをやっていただくと。当然ここには堺観光ボランティアガイドも同行しますということを書いておりました。非常に堺そのものを大きくクローズアップされているこれからの絶好のチャンスだと思っておりますから、どうかよろしくお願いしたいと思いますし、また、前回の委員会でも申し上げましたが、やはりチンチン電車の向こうは例えば通天閣であり、また阿倍野でありと。こちらから何となく大阪へというふうに思いますが、そうではなくて、大阪に来られた観光客、また海外の方々をどうか堺に誘客してくるという考え方を大阪市にも、また府にも、また多くの商工会等々にも、どうか例えば堺に来ていただけるような考え方をどんどん持っていただける、これは大事だと思いますので、どうかここは交通政策課、担当課はお一人だけではございませんので、どうか全庁的によろしくお願いしまして、この項の質問を終わりたいと思っております。  それでは、最後に4つ目でございますが、いつも新しいものも当然観光の資源になる、こういうふうに思っている関係から、堺浜の開発状況を前回でもお聞かせいただきました。特に堺浜における道路、また利用状況、北泊地などでの海域の改善事業等の今後について、まずこれについてお答えいただきたいと思います。 ◎柴 堺浜整備推進室副理事兼基盤整備担当課長  前回の本委員会で御答弁申し上げました堺浜を訪れる方々が海を眺め、潮の香りを感じながらウォーキングやサイクリングが楽しめる親水性豊かなアメニティ道路として、堺浜の護岸沿いに本年4月から供用を開始しました周回道路では、休日には朝からランニングやヘルメットをかぶった自転車の方々が利用されておられる姿を見ております。さらに、本年度施工します周回道路南側両端のビュースポットが完成しますと、海に沈む夕日や潮の香りと、より海を身近に感じていただけると思っております。  また、北泊地北東部に予定しております人工海浜につきましても工事に着手しており、さらに長期にわたる事業ではありますが、国直轄事業によります浅場化事業も順調に進んでおります。浅場化による水質改善により海洋生物が生育することで、海洋生物系による二酸化炭素の吸収、いわゆるブルーカーボンというものは、有望で可能性のある温暖化対策の1つのオプションとして取り上げられております。本市としまして、おおむね2年後に完成します北泊地北東部の砂浜をトリガーとしまして、堺浜がよりよい新たなにぎわいの場となるための検討も来年度より行ってまいります。以上でございます。 ◆田渕 委員  ありがとうございます。  ですので、どうか新しい観光資源に足り得る開発、またそういった人の回廊も含めて、ここはぜひとも強く進めていただきたいと思っております。  それでは、この堺浜にあります日本最大のまさしく今、NTC、サッカー・ナショナルトレーニングセンターですが、この4月にオープンをされましたと。国内外からも多くの方々が訪れたのではないかと、このように思っておりますが、現在での利用状況についてお答えください。 ◎柴 堺浜整備推進室副理事兼基盤整備担当課長  本年4月にオープンしました堺市立サッカーナショナルトレーニングセンターでは、当初想定しました年間50万人の来場者予測を大きく上回る勢いでにぎわいを見せております。ことしの夏休み期間には、前年度の高校サッカー選手権大会やインターハイの優勝校及び準優勝校を含む北海道から沖縄まで、全国183校、約5,500人の高校生が堺に集った堺ユースサッカーフェスティバルの開催を初めまして、各種大規模大会の開催などにより、8月の1カ月間で約8万人の方々が同センターを訪れたところであります。  また、4月の利用に引き続き9月5日には、ワールドカップ南アフリカ大会で活躍されました日本代表チームの方々が同センターで練習を行い、3,000人を超える多くの観戦者が集われたところでもあります。その他スポーツに限らず、全国から数多くの団体などの視察を受けていることから、全国に向けて非常に発信性の高い施設であると思っております。  そのようなことからも、堺市立サッカーナショナルトレーニングセンターの特徴でもあります交通アクセスのよさや日本最大の施設規模、日本代表チームもトレーニングができる施設機能、こういったものを国内外に向けて大いにアピールすることにより、今後とも国内外から数多くの方々がここ堺を訪れていただく新たなスポーツ観光として発展するものと確信しております。以上でございます。 ◆田渕 委員  ありがとうございます。  今、年間50万人をという当初の建設の前の来場予想がございましたが、今の傾向では大きく上回るのではないか、こういうお話でございました。また、8月の1カ月で約8万人の方々が訪れたということですね。
     過日の明年の23年度の予算要望で、我が会派からは、例えば市長に対して、このNTCですね、サッカー・ナショナルトレーニングセンターについては利用促進を図るための宿泊施設の併設等、施設の利便性を図ること、またNTCの利用者や来客者を観光部など関係部局と連携を行い、市内活性化につなげることと、こういうふうに要望させていただいたところでございます。まさしく新しくまちを開発をし、また、その方々が堺全体の活性化につながる、ここが大事だと思っているんですね。  ちょっと時間も若干ございますので、ちょっと前回もお聞きしましたが、やはりまず理念、個人としてどう思っているのかなと、こういうのが大事だと思っていますので、おもてなしの心について、観光企画課長、お願いします。 ◎藤田 観光企画課長  おもてなしの心についての御質問でございます。  観光施策を推進していくという立場で申し上げますと、やはり堺へお越しいただいた方々に気持ちよく観光を楽しんでいただき、よい思い出をつくっていただく。これを実現していくことがおもてなしの心ではないかなととらえております。  この間の取り組みの結果、観光ビジターがふえてきたと、大勢の方に堺の歴史文化を楽しんでいただくようになってまいりました。また、観光振興を進めていく中で、民間部門との連携といったことも少しずつではありますが、着実にとれてきたのではないかなと思っております。  しかしながら、一方で観光地としての堺の知名度を上げるための情報発信でありますとか、お越しいただいた観光客の方に満足していただくだけの受け入れ体制の整備といった部分では、まだまだ十分なことができていないのが現状ではないかと、そういった感想も持っております。  今後とも私なりのおもてなしの心というものを思いながら、観光都市・堺の実現に向けて努力してまいりたいと思います。以上でございます。 ◆田渕 委員  先ほど、おもてなしの回廊等々、ちょっと思いを言っていただきましたが、交通政策課長もお願いします。 ◎平松 交通政策課長  おもてなしの心ということでございますが、ちょっと若干私ごとになりますが、先日、私も特別公開の期間ということで、南宗寺に訪れさせていただきました。ちょっと朝早い時間でしたので、9時過ぎだったんですが、本当は何か10時からがボランティアの方々の対応の時間だということでお聞きしておったんですが、既に早い目にお越しになられていたボランティアの方々から、次々にちょっと施設の案内をさせていただきましょうかというお声かけをいただきまして、それも非常に押しつけがましいものではなくて、本当に訪れられた方に対して本当におもてなしの心を持って接せられているというのが私にも伝わってくるようなそういう対応をとられておりまして、非常に感激をいたしました。  また、どこか遠くから来られた方だったと思うんですけれども、その方がこれから回るところに対して地図が少し欲しいんですというお話をちょっとされたら、すぐにちょうど今、観光なんかでよく使われている地図があるんですが、その地図をとりに行かれて、私にもこの地図って、私、実は職業柄持っているんですけれども、ありがたくいただいたんですが、非常にその心というんでしょうか、それがすばらしかったということで、そういう意味で、この交通という面でおもてなしをどうやって実現していったらいいのかということを考えてみたときに、やはり茶の湯の心から来たもてなしという言葉からしますと、このボランティア協会の方々というのは、いわゆる茶の湯でいいますと主人といいますか、迎え入れる側の人々ということに例えられようかと思いますし、また堺のまちは茶室なり、お庭という場であろうかと。そう考えますと、阪堺線を含めた交通は道具の1つかなというふうなことをちょっと勝手ながら思っておりまして、いずれが欠けましても、このおもてなしは成立しないのではないかなというふうに私個人としては思っておりますので、この阪堺線の存続ということで、微力ではありますが、堺のおもてなしの一助になればなというふうに思っております。以上でございます。 ◆田渕 委員  ありがとうございます。  なかなか皆さん熱弁で、本当に前回は某副理事がもうとうとうと思いを語っていただいて、きょうは済みません。  それで、私はなぜこのことを聞いているかというと、まさしくその言葉だけではなくて、心の発するものがそういった相手に与える印象、当然そこが共通した部分じゃなかったらあかんと思っているわけですよ。ですので、きょう集われた理事者の皆さん全員が、おもてなしの心は私はこうなんですと言ってもらえるような具体的な行動をぜひお願いしたいということで、あえて時間をとってお聞きしております。  また、先ほども市長の言葉を引用いたしましたが、市長はこのように言っているわけですね。私は市民、子ども、産業、まちが元気な堺にするため、市民の視点に立った堺市政の総点検をしながら、市民の皆様とともに協働のまちづくりを進めたい、このことだと思うんですよね。  ですから、行政だけでは、なかなかこの文化観光、そしてまた都市魅力はできない。だけれども、多くの市民の方々が大きな力をかしていただければと、こういうことのときに行政の皆さんがおもてなしの心1つ言えないということはまずないと思っておりますから、どうか情熱を持って取り組んでいただきたいと思います。  それでは、最後締めに観光部長、坂本部長から熱き思いを語ってください。 ◎坂本 観光部長  おもてなしの心でございますが、まずおもてなしとは、来訪者を思いやり、手厚く歓待することと認識しておりまして、そのポイントは、やはり行為に必ず人が介在しているのではないかというふうに思っております。そして、この観光振興の成否につきましても、地域におもてなしの向上に熱心に熱意を持って取り組む人々、この方々がいらっしゃることが、その成否にかかわっているのではないかと思っております。  観光部が設置されて5年間が経過したところですが、この間の最大の成果は、来訪者へのおもてなしを提供いただける市内の人、地域の人がふえ続けておりまして、まち全体で観光客の受け入れ体制が日々進化をしているということにあるのではないかと考えております。  本日も委員の皆様方から御指摘のありましたように、例えば観光ボランティアによるガイド、刃物や線香の工房や和菓子店等での語りや実演、地域の特色を生かしたさまざまなイベントの実施、寺社や町家への観光客の受け入れやホテル事業者さんや交通事業者さんによるさまざまな企画など、地域の皆様も日々工夫を重ねていただきまして、堺ならではのおもてなしが日々充実してきているなというふうに実感をしているところでございます。  今後とも、この堺のおもてなしのネットワークを質量ともに拡大することによりまして、さらに多くの観光客でにぎわう堺市にしていきたいと思っております。以上でございます。 ◆田渕 委員  どうか、1杯のお茶のありがたみ、ありがたさ、親しみ、こういった堺に来てよかったなと思ってもらえるようなまちづくり、そしてまた、堺を思う市民の方々とどうか大きく連携をしていただいて、課題については一つ一つ解決をしていただけるような、どうかそういう取り組みをお願いしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ◆城 委員  どうも御苦労さまでございます。  先ほどNHKの連続ドラマの「てっぱん」の話出ましたけども、全部見てます。見れない日は録画をしてまして、ビデオですね。その一場面に、主人公が大和川の河原でトランペットを吹くと。そのバックには阪堺線の鉄橋があって、大阪市から堺へ入るという、その場面がありました。また、阪堺線の浜寺公園駅というのが、場面の中で、電車の行き先の表示の中で、電車に出てくるという、こういう場面がありまして、ぜひ、あの鉄橋を渡ってほしいなとずっと思っていたわけですけども、どうも協力が大阪府と大阪市と広島県と尾道ということになってますので、恐らく来ないんだろうなというふうに思いまして、神明町の場面というのは、私ずっと見てましたけど、気がつきませんでした。  そういう中で、先ほども議論ありましたけども、フィルムコミッションについて質問をしたいと思います。先ほどの質問の中で、このフィルムコミッションを設置をするという答弁がございましたけども、そのとおりでよろしいんでしょうか。 ◎藤田 観光企画課長  先ほど答弁申し上げましたように、現在のところ、通常フィルムコミッションが行う業務を組織的、系統的に行っていない現状がございます。今後は庁内関係各課とも連携をとりながら、フィルムコミッションの設立に向けて取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆城 委員  先ほど、私聞き間違いですかね。設置をしますというふうに答弁が聞こえたんですけども、もう一回確認だけですが。 ◎藤田 観光企画課長  フィルムコミッションの設立を図ってまいります。以上でございます。 ◆城 委員  これはちょっと後で確認をしてまいりたいと思います。  そこでですね、この議論の中でわかりやすくするために、まず、フィルムコミッションというのは、そのものについて御説明をいただけたらと思います。 ◎藤田 観光企画課長  フィルムコミッションでございますが、全国各地のフィルムコミッションで構成される全国組織であります全国フィルム・コミッション連絡協議会によりますと、映画やテレビドラマ、CMなどのあらゆるジャンルのロケーション撮影を誘致し、実際のロケをスムーズに進めるための非営利の公的機関がフィルムコミッションであるとされております。以上でございます。 ◆城 委員  それでは、具体的に何をするのかということも御説明いただければと思います。 ◎藤田 観光企画課長  フィルムコミッションの具体的な活動の中身でございますが、まず1つは、映画と映像作品の誘致というものがございます。誘致後には、エリアでの撮影における各種の支援、特に撮影の支援に対しましては、ロケ先とロケ先についての情報提供、また撮影に伴います各種許認可の手続の代行といった部分、それとロケ隊の宿泊、食事等の手配、こういったものをワンストップサービスで提供するというものが、フィルムコミッションの中心的な活動であるというふうにとらえております。以上でございます。 ◆城 委員  それが具体的に進みまして効果が出るという状況の中では、本市にとってのどういう効果があるというふうにお考えでしょうか。 ◎藤田 観光企画課長  本市にとっての効果でございますが、まず1つは映像作品の誘致という観点から、本市の情報発信を行うという、そういうルート、新しいルートができるというのが1つ、それと実際に撮影に来られるロケ隊が来られるということで、そういった方々の宿泊や食事といった部分で、直接的な経済効果が出てくる部分がございます。それと、そういった映像作品をごらんになった方々が、ロケ地を訪れる、ロケ地を観光地として訪問されて、そういった方々が観光での消費をされるといった、そういう間接的な経済効果といったものが出てまいります。  あと、ロケを地元で実施されるということから、地域の方々がそういう映像作品の制作に関与される、またそういったことから、地元地域に対する愛着心が芽生えてくるといった、こういった効果も期待されると考えております。以上でございます。 ◆城 委員  私もこの間、下関を視察をさせていただいて、今、御紹介いただいたような効果とかも、大いに期待をしたいというふうに感じたもので、質問させてもらったんですけども、この間行って、下関でもらったんですけども、これは下関フィルム・コミッションフォトブックということで、こんなんつくってはるんです。  これ先ほども紹介ありましたけど、市内のいろんな場面をぜひロケとかに使ってほしいということで発信するブックだということで、例えばこの左下の左にあるこれ、廃屋ですよね。単なる廃屋なんです。これ一般的に見たら、もう危険とか目ざわりがよくないとかというようなことに考えたりする場合も多いかもしれませんね、所有者がほったままですから。ただ、これが、こういう場面が必要やという、絶好のロケーションを、この場所にもなったりする可能性もあるということでやというふうに思う、これ発信していますね。その右手は、昭和のレトロいうことで、こういうとこもありますよというようなことをどんどん発信をして、このそれぞれのところが建物など紹介をしております。  これなんか、中学校の校舎、学校などを使ってもらおうというようなこととか、これ田園ということで田園風景など棚田とか、こういうそのまちの中にある、これは何かの場面にいいなとか思えるようなところを発信をしようというようなことで、それぞれ、これは下関は海ですから、海峡をテーマにした海との関係ですね。あとは残影、点景というのがありますけども、寺社・仏閣、またそれの周りの風景、そこのたどり着くまでの道の風景、こんなふうに出されておりまして、これを見たときに、こういう売り込みをしながら、ぜひ堺でこういう映画、ドラマなどをつくってほしいという発信は、これも大事だなということを感じました。  それと、あわせまして、この私ども、堺市民がなかなかこうした価値に気がつかないという、こういう点があろうかというふうに思うんですね。そういう点でも、いろんなこういう場面、場面、景色を大いに募集をしたり、集めて、発信をしていくということが、非常に大事だろうなというふうに感じております。そういう点について、もう一度、お考えなどがございましたら、お答えいただけたらなと思います。 ◎藤田 観光企画課長  ロケ地としての堺の各地の情報発信ということでお答えさせていただきますと、現在、私どもでは、観光資源、観光施設といったものにつきまして、写真データを収集して、それを必要とされる旅行会社の方でありますとか、マスコミの方にも提供するという、そういう取り組みは行っております。しかしながら、委員お示しのまちの中にあるいろいろな風景、いろいろな景色、それ、ロケーションのための活用といった視点からの情報収集といった部分は、まだまだ不十分で取り組みができていない状況でございます。先ほど答弁申し上げましたように、今後フィルムコミッションを設立し、そういった業務を進めていくにあたりましては、今やっております市内各地の映像等の収集を初め、それの積極的な発信を今後取り組みを強めていきたいと考えております。以上でございます。 ◆城 委員  ぜひそういう方向で進めていただけたらなと。また、具体的に今後のこの設立に向けての、今、考え方なり、いつどのように設立をしようとしているのかというような、なぜ聞くって、先ほど設置しますというふうに聞こえましたもので、するのかなと思いながら、実は聞いているんです。かなり踏み込んだ答弁もされておりましたので、設置をするという前提であれば、当然、これ予算も必要になってきますし、各いろんな市を見ていましたら、予算のとり方、規模って全然違ってますし、業務というんですか、活動内容も違っているということがありますので、その点はどんなふうにお考えでしょうか。 ◎藤田 観光企画課長  今後、具体的な取り組みのスケジュール的なことを含めましてですが、先ほど冒頭御紹介しました全国組織の連絡協議会、これ現在、約100余りのフィルムコミッションが各地に設立されてございます。どういった形で設立されておるかというのを、ちょっと数字を拾ってみますと、幾つかのパターンがございまして、1つには行政の観光の部局の中にフィルムコミッションを置いておるところ、それとあと、外郭団体でありますとか、市の外にあります観光協会、観光コンベンション協会といったところにフィルムコミッションを置いておるところ、一方で、商工会議所等、商工会といったところに設置しているところと、さまざまな形でフィルムコミッションの活動を各地でとられております。  今後、本市におきましても、そのフィルムコミッションを進めていく中で、どういったところに設置をしていくかというのも、まだまだこれから他市の事例を調査・研究しながら検討していくという、そういったところでございます。以上でございます。 ◆城 委員  ぜひですね、具体的に検討、研究も含めて進めていただけたらなというふうに思っております。 ○宮本 委員長  城委員の質疑の途中でありますが、この際、午後1時まで休憩いたします。 〇午前11時56分休憩 〇午後1時再開 ○宮本 委員長  休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑を継続いたします。 ◆城 委員  午前中に続きまして、質疑を継続したいと思います。  先ほどのフィルムコミッションの発言で、ちょっと別にどうってことはないですけど、発言確認をしました。答弁はですね、フィルムコミッションの設置を図ってまいりますと、そういうふうに答えておられましたので、設置を図るというのは、設置をするということに理解をしました。私のほうの、以前の言ってはったこととは少しちょっと踏み込んだなというような思いがありましたんで、指摘させていただいただけなんです。設置ということになれば、具体的な準備がこれから相当必要になってくるだろうというふうに思いましたもんで、先ほどの質問をさせていただきました。という点でいえば、具体的に進めていく、しかし、きちっと先を見据えた上で進めていくということも大事ですので、逆にどんどん行け行けって、私そういう立場でもありませんので、これからよろしくお願いしたいなというふうに思います。  続きまして、都市魅力・観光文化というテーマですけども、これまではずっと堺の北区、中世、自由都市、自治都市、旧市街という、こういうところにスポットを当てながら、きょう午前中も町家の再生などの議論がありました。これは1つの大きなスポット、魅力として評価されるべき、これはもう当然だと思います。そしてもう一つは、仁徳陵を中心とした百舌鳥古墳群、これはもうずっと1500年、600年までにさかのぼる古代という状況のスポットとしてね。私はやっぱりそういう古代から現代において、堺市全体のそういう文化的な価値や遺産をどういうふうに評価をして、今後どのように、例えば保存する、活用するという、いろんな方法がありますし、その価値と遺産に応じた対応というのが必要だろうというふうに思うんです。  そこで、この1600年さかのぼる時代の、私は南区に住んでいるわけなんですけども、この南区、私どもの周りというのは、前も御紹介させてもらったと思うんですけども、登り窯の窯跡がたくさんありまして、かつてはそこが須恵器の大生産地であったということが言われております。これは日本最大最古の工業生産地帯というようなことが認識をされておりまして、大庭寺遺跡とか、うちの近所にあります野々井遺跡というのが、大庭寺遺跡は現在においても最古の登り窯の跡、窯跡というようなことが言われておるんですけども、そのことについて、ちょっと文化財のほうから、確認というんですか、そういうことが言われてるけど、果たしてそうなのかという点で、ちょっと御説明いただきたいなと思います。 ◎野田 文化財課長  今、御質問の陶邑窯跡群でございますが、委員お示しのとおり、もうそのとおりでございます。重ねて概略を説明させていただきます。陶邑窯跡群は南区を中心にいたしまして、美原区、堺区を除く全区に及んでおります。東西15キロ、南北9キロの範囲に1,000基を超える須恵器の窯が焼かれていたと言われております。また、昭和30年代以降に始まります泉北ニュータウンの建設に伴いまして、大阪府によりまして発掘調査がされ、その結果、我が国最古で最大の須恵器生産地であるということが判明しております。  また、陶邑窯跡群は古墳時代中ごろから平安時代まで500年間生産が続けられるんですが、その後途絶えます。ただ、その後、備前とか信楽焼とかいいますように、中世六古窯につながりまして、その系譜は今のセラミックの技術につながっております。残念ながら、窯の多くは泉北ニュータウン建設に伴います造成工事で、調査の後に削平を受けたり、地形の改変でなくなりましたが、その際に出土しました須恵器は、この春に大阪府から引き継ぎました堺市の泉北すえむら資料館のほうで、皆さんにごらんいただけるような形で、大阪府時代とは違った、ちょっと展示に工夫を凝らしましたようなことをいたしまして、見ていただけるように努めております。以上でございます。 ◆城 委員  そういう歴史がある地域であるということを、私はやっぱりそこに住んでいる住民を初め、多くの市民の皆さんに理解をいただいて、知っていただくことが非常に大事だなと、これはもうかねてから思っておりましたんです。それで、この須恵器、登り窯ですね、登り窯という2,000度以上の高温で焼く耐熱の土器ですね。これは朝鮮半島から技術が伝わって、朝鮮半島のほうから来たと。最古ということであれば、この地域に朝鮮半島から直接渡ってきた、渡来人ね、というふうにも説明されている文書もあるわけなんですね。この野々井なり大庭寺で製作されていない土器が見つかるということは、朝鮮で製作されて持ってきたであろうという、このようなのも発掘されているというような報告も読んだことがあります。  そういう点では、そういう最古の地で、しかもこれが信楽焼、伊万里、備前という、この今有名になっている焼き物のルーツであると。先ほど答弁ありました、さらにセラミックのルーツでもあるという、こういう点でいえば、このような貴重な財産を、まず知って共有する、共有して発信をする。多くの人たちに目を向けてもらうということが非常に大事だろうなというふうに思います。その点で、そのための具体的にやられていることというのを、もし紹介していただけるようでしたら、御紹介いただきたいと思います。 ◎野田 文化財課長  発信のほうは、先ほどもちょっとお話ししましたように、まだ地域全体での発信ということはしておりませんで、すえむら資料館のほうを用いまして、皆さんに御理解いただけるような展示をめざしております。入館無料なんですが、場所がちょっと離れたところにありますので、なかなか入館者数は稼げないんですけども、それでも展示を変えまして、一定の入館者を得ていると考えております。  それで、この地域の価値になるんですけども、先ほども説明をさせていただきましたし、委員お示しのとおり、最先端の技術が400年代の前半ごろに朝鮮半島から伝わってきまして、それまでの土器は、教科書でいいます縄文土器、弥生土器のように、水を入れましたら漏れます。この須恵器といいますのは、火にあぶりますと割れてしまうんですけども、水が漏れないというふうなすごい特徴がありまして、そういう最先端の技術がこの陶邑の地域で開始された、それの一大生産地であったということが言えます。  また、出土しております須恵器は、日本古代史の年代決定のための貴重な資料でして、大げさに言いましたら、東アジア史の中で年代をはかっていくときの物差しになってございます。だから、そういうふうなうちの資料の2,585点につきましては、国の重要文化財に指定しておりまして、それもすえむら資料館のほうで見ていただくことができるようになっております。  そういうふうな情報発信のもとでやっておりまして、この陶邑は、仁徳陵を初めとしました百舌鳥古墳群を造営した当時の畿内中枢政権のかかわりのもとで運営されたんじゃないかなというふうな想定もされておりまして、このようなことから、百舌鳥古墳群とか、そういうふうな遺跡とも関連づけられまして、百舌鳥古墳群にまさるとも劣らない、遺跡の性格は違うんですけども、まさるとも劣らない重要な地域であるというふうに言えると思います。以上でございます。 ◆城 委員  このように議論しながら説明を伺うと、どんどんこの貴重な価値が膨らんでくるという感じなんですね。そうしたことをより広く知らせて共有するというね、さまざまな工夫と努力をしていただきたいなと、これは要望しておきたいと思います。  百舌鳥古墳群の世界遺産ということで、随分取り組みをされておりますけども、先ほどお話がありましたように、この百舌鳥古墳群とこの陶邑のこれまでの歴史、前後しながら、重なり合うという、非常に強い関係にあるということも、遺跡そのものは性質は違っても、あるということが言われてまして、私はやっぱり一体的にこれを考えていただきたいというふうに思うんですね。世界の仁徳陵を初めとした古墳群、そして、それと前後、また重なり合いながら、その南の地域にはこういう歴史的貴重な遺産があり、価値のあるところだったということをセットで検討していただくことも、発信も同時にそういうことも重ね合わせて発信していくということも大事だと思うんですけども、その点はいかがでしょうか。 ◎野田 文化財課長  百舌鳥古墳群のほうもそうなんですけども、もちろん文化財のほうといたしましては、同じ時代の重要な遺跡でありますので、同列で御案内はしているつもりです。ただ、遺跡の性格が違うといいましたのと、もう一つ若干大きく違うのが、残念なことに、百舌鳥古墳群の場合は古墳がもともと100基あったのが今は47基近くになりまして、減っているんですが、それでも天皇陵を中心に残ってございます。  泉北陶邑の場合は、先ほど申しましたように、重要文化財に指定されるようなすばらしい遺物、土器、須恵器が出ているんですけども、いかんせん窯場が地形の改変とともに相当数失われております。今でも残っております。池干しをしました池の端を歩きますと、今でも窯があるのが確認できますので、あるのはあるんですけども、1,000基あったと言われるのが相当数減っておりますので、若干、その辺で弱いかなと思いながらも、ただ、委員おっしゃるように、同時代の貴重な遺跡であるということは認識しておりますので、それは先ほどから申しております、すえむら資料館のほうで、また博物館のほうで発信してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。 ◆城 委員  そうなんですね。残念ながら、泉北ニュータウンの開発によりまして、大阪府の教育委員会が開発に伴い前もって調査をして、1,000基以上と先ほど言われましたけども、確認をして、700基以上が開発によって失われたというふうな記述があります。実際にどれだけの数かというのは、私は確認できてませんけども、私自身では幾つかの窯跡は自分で見てます。残されているのは、大蓮公園の公園のところに、公園事務所のところにあれはレプリカっていうんですか、つくってあるのと、それともう1個、多治速比売神社の道路向かいの、あれは東側ね、ここに表示もしまして窯跡ということで残っております。あと美木多地域にも実際残っているところもあります。  しかしながら、基本的にはもうなくなってしまったというような状況で、大庭寺遺跡は御承知のように、泉北2号線と高速道路の、そこの西側に、これも道路の下に埋めて、つぶしてませんけど、たしか埋めているというふうに聞いております。桃山台にある野々井遺跡は公園のグラウンドの下、山の、公園の下になって、保存というんですか、保存やけど埋まっているという、こんなことに今なっているわけです。それを復元できるかというのは、道路のところはもう実際に無理、大庭寺遺跡は無理なのかなというふうに思っておりますけども、そういうことでいえば、残ったところをやっぱり大事にしながら、世界遺産登録と同時にこうした取り組みにも目を向けていただきたいなというのが、私のきょうの質問の中での1つの大きな、私の願いではあきませんけどね、そういう価値をやっぱり市民全体のものにしていかなければならないのではないかなというふうに思っております。  先ほどの御答弁では、アジア、東アジアのその歴史をはかる1つの基礎にもなっているということで、さらにこれは広がってきまして、日本にとどまらずアジアとね、こういう点でいえば、アジアとの関係、朝鮮との関係、朝鮮との関係では、あと家原寺の行基との関係、あれは最近よく渡来人の関係でよく言われるので、そういう関係をいろんな形で結びつけながら、歴史の価値として評価をするということが大事かなというふうに思います。  そこで、あと、こうした地域にあるということに目を向けながら、あと観光という観点で、こうした条件をどう生かしていたりするのかということが、1つ必要になってくるんじゃないかなというふうに思います。その点で、観光という観点で、こうした歴史的価値がまたそういう存在について、どのように認識をされて、また、こうしたことについての認識についてお伺いできたらと思うんですけど。 ◎藤田 観光企画課長  本市では堺市文化観光戦略プランにおきまして、先ほど委員お示しのように、旧市街地、そして仁徳陵古墳・大仙エリアを二大戦略拠点としまして、この間、堺の歴史文化を観光振興の中心テーマとして各種施策のほうを展開してまいりました。南部丘陵につきましては、この再生戦略プランの中でも二大戦略拠点に続いて、魅力ある観光地として取り組んでいくというふうに位置づけをしております。南部丘陵は大都市の間近にある恵まれた自然、そして古墳とも密接なつながりを持つ歴史文化といった特徴を備えた観光資源であると認識しております。今後さらなる集客促進を図る上でも、これらの資源の活用につきまして、検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆城 委員  そうですね。これまで観光、先ほど言いましたように、北の旧市内のエリアから古墳というようなことで、それを生かすというようなこともされてきました。南の区ということで、そこに特化したらあかんわけですけども、観光として着目すべきところは、非常に多いんじゃないかなというふうに思っています。1つハーベストの丘がありまして、農業公園という、これも観光という側面を持ちながら農業とセットにした施設がございます。あの地域は農業振興地域になっておりまして、ミカン狩りや芋堀りなど、こういう観光農園ということで地元の農家の方たちが非常に頑張って、市もその後押しをするという、こうしながら自然環境を守ろうというような動きも随分活発に行われている地域でもあるというふうに思います。  そうしたことを生かしながら、野菜の直売なんかも活発にやってますから、農業振興と観光と、そして古代遺跡、古墳、こういうふうなことをずっと並べていきながら、そして、観光に生かしていくということも大事だろうなという点では、そうしたところにぜひ目を向けていただいて、これから進めていただきたいというふうに思うんですけども、その辺はどうでしょうか。 ◎藤田 観光企画課長  南部丘陵の自然につきましては、二大戦略拠点にはない新たな魅力ということで、これらの拠点と連携して、本市の南部のほうへも観光客を誘導していくという、そして市内の周遊を図るという、こういったことも期待されるかと考えております。  また、先ほど委員お示しの須恵器の関係でありますとか、また本市には、行基を初め海外より渡来していろいろな面で活躍されたという、いわゆる渡来人の方の足跡というのが数多く残されております。今後これらの資源を活用しました観光コースを設定するということで、本市の歴史文化に一層の厚みが加わってくるのかなと考えております。以上でございます。 ◆城 委員  それとですね、観光で、須恵器のこの時代の貴重な財産ということからすれば、残念ながら、もうなくなってしまっているという、こういう状況の中で、なくなったら次は何するか、あるところ、残ったところを残してそれを復元をしたりとか、新たに復元をするとか、そういうようなことも、なくなってしまってるので、あるのを大事にするか復元するかという、こんなことも考えていくことも大事なこと、これは貴重な歴史的な財産として、それと観光としての両面から言えるんではないかなというふうに思うんですけども、文化財として復元したり、そのことで例えば遺跡では集落、窯跡と集落というようなセットで見つかっております。一緒に住んでたと、1,600から500年前ぐらいに住んでて、そこで生活していたということが残っているということですね。そこのグループの長などの墓が残って発見されたと、こんなことも聞いているんです。そうした全体の、その当時の社会の状況がわかるようなことを再現するなり、そんなことも大事ではないかなというふうに思ったりするんですけども、その点は具体的に今どうと聞くわけでもないですけども、そういうことも検討に値していただいたらありがたいなというふうに思うんです。その点はどうでしょうか。 ◎野田 文化財課長  泉北ニュータウンのほうで、さきに委員お示しの泉北すえむら資料館、大蓮公園の管理事務所の下手に窯を復元して1基あります。あれで生産場と1つ出土資料を一体で見ていただけるというのを特徴としておるんですが、そのほかにそれを生産を営んだ集落、それからその集落に住んでいた方々の墓所ということになりますと、広い泉北ニュータウンの中で相当に点在しております。もし、今後そういうことを含めまして全体を見通せるような復元ということであれば、今、実際に残っているものということになりますと、民地であるとか、そういうふうな問題がありますので、どこかでトータルに見ていただけるような復元か、それともすえむら資料館ではとても小さくて無理なんですが、博物館とかで機会を設けまして、そういうふうな生産、それから集落、それから墓地、そういう全体を通して、疑似体験できるような形の展示でも考えていければなというふうに思います。ちょっと現地ではなかなか難しいかなというふうに考えております。以上でございます。 ◆城 委員  観光の観点からではどうでしょうか。 ◎藤田 観光企画課長  今現在、堺市の観光の状況を見ますと、やはり先ほど来出ております2つの戦略拠点というエリアを中心とした、半日から1日の観光というのが現状でございます。地理的に先ほどの答弁でもございましたように、やはり南区のほうへ観光客を誘導していくにあたりましては、堺の歴史文化といった部分での大きな魅力を発信していく必要があると考えております。先ほど文化財課長のほうから答弁ありましたように、その取り組みの中で、例えば博物館を使って、そういったものを発信していくということでありましたら、今後、観光客の誘導ということには大いにプラスになるのかなと考える次第であります。以上でございます。 ◆城 委員  そういうことも研究・検討していただいて、我々も大いにこういう問題について意見を述べていきたいなと思うんですよ。こうしたらええんちゃうか、ああしたらええんちゃうってね。そんな中で、こうした行政が進んでいくということを、大いに期待をしたいなというふうに思います。  それでですね、そうした方向の中で、やはりこの堺に目を向けてもらう、今、堺で泊まって1泊してもらって観光もしてもらって、堺のことを知ってもらうという、これが大事でありますから、旧堺市内、市街地で観光もし、泊まってもらって、古墳あり、またその古代の須恵器の里があり、その奥へ行けばハーベストの丘があり、農産物の直売もしているというような、こういうトータルな中で、堺というのを魅力がぱっとわかるような、こういう発信も考えていただくことも非常に大事かなと。発信の仕方とか情報集めるということも大事やというふうに思うんですね。  例えば、この地域で与謝野晶子が、これは前、新聞で読んで調べてみたんですけど、与謝野晶子さんが自伝で、私の生い立ちというのを書いておられまして、その中に与謝野晶子さん自身が、ちょうど今のハーベストのあるあたりだろうと言われてますけども、マツタケ狩りに来たという記述が自分の書いた自伝の中にあるんですね。堺からずっと街道を通って、大鳥大社で休憩をして、そこからずっと南へ行ってマツタケ狩りをしたと、これは非常に深い思い出があるというふうに書かれております。そのときに読んだ新聞では、こういうことも与謝野晶子っていったら堺区という認識ではなくて、大鳥大社行ったときのいろんなこととか、またその当時、相当山奥だったであろう私どもの美木多、上神谷まで足を運んでいたと。  当時は、私の父親の時代はアカマツが周りいっぱいで、マツタケがもう相当生息していたと、生えていたという、こんなことも聞きますから、それで帰りにはミカン狩りをしたと書いてますわね。ミカンを持てないほど手に持ったと。ひょっとしたら別所のあの辺で、やっぱりあの当時からミカンが産地としてずっとやってたんだろうなというようなことも感じるわけですね。そうすれば、具体的に本当にどうやったのかということも確認をして、常にそういうところにアンテナを張るということも非常に大事だろうというふうに思ってます。  そこで、私も須恵器で信楽とか、ああいうの割と興味がありまして、皿が好きでいろいろ行ったときに皿を買ってくるんですね。何でかいうたら、そこに何をどんな料理のせたら、その皿が生きてくるだろうかと、これよく言われますけども、私も料理は好きです、自分でするんですけどね。ほなら、包丁、堺ですわ。料理をしよう思ったら包丁、ほなこれ堺、これつながってきますしね。食材でいえば、地場産の堺のやっぱり地場でとれた農産物や地場の魚とか魚介類、こういうことにつながってくるんですね。そんなことがいろいろ1つを通じても全部つながってきてるという、このつながりを大事にしながら、常にアンテナを張っていくということが大事だろうというふうに思ってます。  そういうことで、文化、観光、魅力というテーマの委員会ですけども、そうした中でトータルに見ていく、そして文化的、歴史的な貴重な財産については、活用するのか保存するのか、自然も含めて活用するのか、保存するのか、そういうところについても、きちっとした基準も持ちながら、選択をして進めていくということも大事だろうなというふうに思います。その感想を述べて質問を終わりたいと思います。ありがとうございます。 ◆加藤 委員  皆さん、お疲れさまでございます。  まず第一にですね、平成23年度、観光行政はどこに重点を置いて、どんなことをおやりになるのかお教えいただきたいと思います。 ◎藤田 観光企画課長  平成23年度の取り組みでございますが、観光部が設置されまして6年、堺市文化観光再生プランを策定しまして5年が経過しております。そういうことから、来年度はこれまでの施策の達成度を一定測定し、評価をしてまいりたいと、今後の観光振興を策定していくための業務を進めてまいりたいと考えております。  それともう一つは、仁徳陵古墳、百舌鳥古墳群世界文化遺産登録というのを視野に入れまして、選考の都市が世界遺産をどのように活用してきたか、どのような受け入れ体制の整備を行ってきたか、こういったことを調査し、今後の観光施策の策定に役立てていきたいと考えております。以上でございます。 ◆加藤 委員  藤田さん、私聞いているのはね、今予算の時期でしょう。だから、あなた方はいろんなものを考えて、来年の予算の大詰めに来ているはずです。そうすれば、来年はこういうことと、こういうことを、こういうことをやりたいということを具体に教えてほしいんです。 ◎藤田 観光企画課長  失礼いたしました。ただいま申し上げました業務の関係では、調査関係の業務が発生してまいります。それと観光の振興施策の中で御説明申し上げますと、1つは昨年来取り組んでおります産業観光の振興、これが1つ、それと今後海外からの観光誘客を促進するためのインバウンドの策定、戦略策定、こういったものが来年の取り組みになってまいります。 ◆加藤 委員  じゃあ、そうやってやるのは、産業観光についても、実は前に私は松田君に、商工会議所の専務理事に注意したことがある。産業観光は京都、大阪、神戸でやろうとして新聞に発表になったんですね。どうして堺だけ外されてるのというので、それは会議所の仕事だったものですから、ぜひ行きなさいといって行ったわけです。それは産業観光って簡単におっしゃるけども、それじゃあ具体にどんなことをおやりになるんですか。やるについてはどれだけの予算要求をなさってるんですか。それから、インバウンドの問題についても、インバウンドでは来年どんな予算の要求をされているんでございますか。 ◎藤田 観光企画課長  まず、産業観光の取り組みでございますが、こちらにつきましては、従来より堺ならではの産業観光のルートづくり、これに取り組んでまいります。具体的には、事業の進め方としましては、商工会議所を事務局としまして、堺産業観光推進協議会を昨年21年度に設置いたしました。こちらのほうにおきまして、臨海部におきます最先端技術の向上と、そして内陸部にあります伝統産業の事業所、こういったところを見学、体験できるようなモデルコースの策定に取り組んでまいりたいと考えております。予算の規模につきましては、今年度と同額の金額でもって要求したいと考えております。  それと、もう一方、インバウンドの策定業務でありますが、こちらにつきましては、外部のインバウンドの関係に見識のお持ちの民間の方々をお迎えしまして、堺の特徴を生かしたインバウンドの施策の策定というものを進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆加藤 委員  ちょっと仕事の仕方が我々と違うようでございますけども、来年、産業観光をやろうということであれば、既に今コースどりや何かがなきゃいけないわけですね。それで、それから目標がなきゃいけないわけですね。一体、産業観光はどんなとこを対象にして、どれだけのお客様を誘致するんですか。インバウンドはあなた方、ことしと同じ予算といいますが、ことしの予算ではインバウンド、何をおやりになったんですか。来年はインバウンドについては今、何か通訳か何かの話、ガイドか何かのことを言ってますが、それだけじゃないですよね。一番大切な、先ほどあなた方、おもてなし、おもてなしってみんなが言ってるけど、念仏のように、1つも真心が入ってないと思いますよ、インバウンドの問題についても。それは、今あなた方お答えになったら、次の話、僕しますけど。 ◎藤田 観光企画課長  まず、産業観光の取り組みでございますが、こちらにつきましては、臨海部の大企業の見学、それと伝統産業の事業所を組み合わせたコースをつくっていくと。こちらのほうにつきましては、今年度中にモデルツアーの実施、そして参加者のアンケートを踏まえまして、今後具体的にどういう点が課題になってくるかを整理した上で、その解決を図っていくと。何よりもまず、産業観光の進めるにあたりましては、観光客の方を受け入れていただく事業所の協力が不可欠でありますので、そちらについても、どういった支援が必要かを重ねて検討していきたいと考えております。  それともう一方、インバウンドでございますが、こちらのほうの具体的な取り組みでは、今年度、京阪神、堺の4政令市で外客誘致の実行委員会をつくっておりまして、そちらの中で、海外のプロモーションを行っております。これにつきましては、来年度も引き続き実施してまいると。インバウンドの関係で、冒頭申し上げましたインバウンド施策の策定につきましては、市単独の事業といたしまして、堺の特徴に合った、どういう形で、どういうところからのインバウンドを重点的にやっていくか、そういう施策の取りまとめを行っていきたいと考えております。以上でございます。 ◆加藤 委員  我々民間というのは仕事をするときに、お金を投じたら、どんな効果があるかということを考えるんですよね。あなた方の話を聞くと、全くお金はぼんぼんお使いになるようだけども、いろいろ御計画をなって、じゃあ一体そのお金を入れてどれだけ、例えば観光のことだったら、産業観光だったら、年間これくらいのものを誘致したいと思っているとか、それは今度は経済波及が来るわけでしょう、ほかのところへね。そういうお話は全然出ないで、何かこれやります、あれやりますってお金要るようなことばかりおっしゃっているけども、効果は一体どうなるんですか。 ◎藤田 観光企画課長  産業観光の振興に伴います効果でありますが、具体的に現時点では、どれだけの観光客を産業観光として誘致するという具体的な目標の策定までには至っておりません。産業観光を進めることによりまして、新たな堺の観光資源が1つでき上がってくると、市内の滞在時間の拡大にもつながっていく、ひいては地域経済の活性化につながっていくと、そういった形で考えておるところでございます。以上でございます。 ◆加藤 委員  藤田さん、本当はね、その話は許せない。なぜかというと、あなた方は任期つきで観光業者を連れてきているわけでしょう。どうしてその人たちにもっと相談をして、きちんと計画を組んでもらって、彼らプロでしょう。じゃあ、あなた方、その人たちに相談したんですか。彼らなら恐らく、年間全国から、じゃあ、どんな層をターゲットにしましょうと。いわゆる観光のコースが決まれば、それで、それじゃあターゲットをどこに合わせようと。じゃあ、年間これだけやろうという目標がなくて、あなた方どうやって仕事するの。 ◎藤田 観光企画課長  産業観光の目標の数値につきましては、やはり受け入れ先の事業所との調整というのがございますので、まことに申しわけございませんが、現時点では具体的な目標というものの設定には至っておりません。それと、観光コンベンション協会のほうへの相談でございますが、モデルツアーコースの策定等にあたりましては、日常より担当者のほうと情報交換しながら進めておるところでございます。以上でございます。
    ◆加藤 委員  すごいあなた方、仕事の仕方するんだね。何とならば、まだいろいろ会社とも交渉しておりませんと。もう予算は締め切りもうあなた方終わっているはずだよ。じゃあ、そういうことができてなくて、あなた方、予算要求するんですか。そんなばかなことないよな。本当は各企業にごあいさつにいってお願いをして、あらかじめこれだけ行けるということで、それじゃあやりましょう、このくらいの予算くれませんかというのが筋じゃないんだろうか。  しかも、それに対しては、今度はそのためにあなた方、プロ呼んできているわけでしょう。安い給料じゃないはずだよ、あなた方、雇ってきている人は。どうしてその人たちにもっと協力を求めない。恐らくその人たちに言えば、そんなコース、そんなコースはこんなところをターゲットしましょうかとか、どういうふうにしましょうという御意見あるはずだよ。これが1つね。  いろいろそれから、来年度の予算って、あなた方、今言ったことだけだけども、一番大切なこと抜けてるよな。病院の跡地はどうするんですか。あなた方もう、それ忘れちゃったのかい。だから、来年は何をやるんですかって今あなた2つ言うた。もっと大切なこと、たくさんあるわな。それじゃあ困るよね。  それからもう一つお尋ねしたいんだけど、ついでにね。さっきは平松君がるる観光のことを言われた。阪堺線のことで。一体、堺の観光を集客するのは、どこが主なんですか。交通政策あり、農業政策あり、あなたのとこあり、縦割りでみんないくのかい。じゃあ、効果上がらないじゃない。一体どこが元締めになるの。 ◎井上 観光推進課長  失礼いたしました。来年度の事業ということでございます。23年度、我々の担当しております観光推進課のほうで、来年度、基本計画、公共的部分でございますけれども、基本計画と実施計画に向けて、今年度中に基本構想であります整備方針と、それから基本計画のほう、きっちりと定めていこうとしております。来年度、そういった形で計画のほう、策定できるような形で予算の要求のほうもしていこうと考えております。以上でございます。 ◆加藤 委員  あなた方ね、おもてなしの心というのを先ほどから何遍も言ってらっしゃる。おもてなしの心というのは真心を込めて相手と接することですよね。あなた方、堺市内のいろんなところを歩いて、今の現況でお客様、インバウンドの方が来て、わかるんですか、堺市が。行ってごらん、駅へ行ったって、日本語とようあったって英語ぐらいじゃない。この間、私は宇奈月へ行きましたけど、日本語でしょう、英語でしょう、中国語、韓国語ですよ。あなた方、どこの国にインバウンド、力入れるのか知らないけど。駅へ行ったって、何もそんなことすらできてないじゃない。本来からいけば、その予算をつけるのが最優先なの。電鉄側が嫌がったら、電鉄側と話し合いして、国から来てる偉い人がいらっしゃるんだから、お願いして、南海なら南海へ行っていただいて、いろいろ念を押していただいて、応分のお互いにいろんな負担の話し合いをして、本当にインバウンドをやろうと思ったら、そこから直さなきゃどうにもならないじゃない。それから、恐らくまだ博物館もきょう来てるかどうかわからんけど、何年前から何回言ってるの。今でも英語の説明はきちんとないじゃない。いわんや中国語もなけりゃ韓国語もないわけだよ。君たち、観光の一番イロハのイをやらないで、どうやって観光やるんですか。 ◎井上 観光推進課長  失礼いたしました。インバウンドに向けてですけれども、外客誘致のために、観光サインにつきまして、これにつきましても来年度、多国語化に向けた施策ということで、既設の観光サイン、これを多国語化に向けて取り組んでいきたいというふうに、このように考えております。そのための予算要求もしようというふうに考えております。以上でございます。 ◆加藤 委員  僕はよくあなた方の言うのわからないんだけどね。インバウンドに力入れるといったら、まずどこの国の人でもおりてきたら、迷わずにトイレも行ける、どのホームにも行ける、どっち向いたらどこのまちに行ける、これが一番基本でしょう。そんなものを横へどけて何やるんですか。ガイドの養成なんか、ガイドなんか金出したら幾らでもありますよ。だけど一番基本の、それこそあなた方、おもてなしの心と言いながら、全く真心が入ってないわけよ。と私は思うんですが、どうするの、その表示のことについては。来年度、何か相談して、再来年度ぐらいからやっていくのかい。言うてることと話つじつま合わないじゃない。インバウンド、来年から力を入れるったら、来年から力入れるようにいろんなことをやられたらどうですか。 ◎井上 観光推進課長  済みません、観光サインの件でございますけれども、多国語化に向けた既設の(「駅のいろんな表示をどうするんですかと聞いている。それ予算つけな、どないにもならんやないか、君ら、それほっとくんかね。ほっといたら、他のことも何もならないやないか」と呼ぶ者あり)  失礼いたしました。観光サインで現在ちょっと予算どりの方向で検討しております。各駅の多国語化につきましても、関係所管と協議の上、今後進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ◆加藤 委員  じゃあ、お尋ねするけども、堺の中には駅が幾つあるんですか。バスの駅は幾つあるんですか。トイレが幾つあるんですか。待合所はどれだけあるんですか。あなた簡単に言うけども、一体それじゃあ予算幾ら要求してあるのよ。じゃあ、デザインはどうするのよ。デザインから金がかかるよ。じゃあ、デザイン決めた、こういうふうにいきますと。そうしたら今度それをやるわけでしょう。そういうのをあなた方は調査した上でインバウンドの話もなさってるんですか。みんなが何か、まちのうわさで、インバウンドや観光、力入れないかんかなんていうんで、それに浮かれて、何か全然基礎をほって、いろいろお金使うのはいかがなものかと思いますけどね。  あのね、もう、できなきゃできないで、かぶとを脱げよ。そうだろう、わかりましたと。じゃあ、次回までに一日も早く、きちんと1回調査をしてや、数字などを報告しますと言ってくれたらええ。あなた方、やる気があるのか、やる気がないのかね、やる気がなきゃ、僕はまだもっともっと言わなきゃいけない。 ◎井上 観光推進課長  申しわけございません。そのあたりの調査につきましては、まだこちらのほう、ちょっと手つかずの状態でございまして、これからきっちりと調査・検討のほうはさせていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。失礼いたします。 ◆加藤 委員  本当にやるか、それ今言ったのは駅とか何か言いましたが、案内板が全部いろいろあるのよ。お寺にもあるし観光の名所、いろんなところあるでしょう。あれだって4カ国語で書かなきゃいけないんだよ。翻訳するのに金がかかりますよ。看板にもお金がかかりますよ。そういうのを、あなた方、調べずに、インバウンドなんていって軽々しくおっしゃるんですか。そんな仕事というのは生易しいものじゃないの。やっぱり我々見てごらん、僕、80でも一生懸命こうやって努力しているの。そうでしょう、あなた方の話を聞いてると、何か全然歯車合わないよ。もうちょっと頑張ってもらえないかね。  どうなの、何と何と何を調査していただいて、どういうふうに組み立てて、もしも本予算に間に合わなきゃ、補正なら補正でも間に合わしてやるという決意のほどを示してくれなきゃ。 ◎井上 観光推進課長  各駅、それからバス停留所ですか、それから観光案内所、その他いろいろな施設につきましては、来年度、予算要求というところでは観光サイン、これの今まで国費をつけていただいた中で整備してきました。数のそれ以外の部分で、実際、市でどれだけの観光サインが必要なのかというのを調査しようということで、予算の要求をしていこうというふうにしております。それと、もう1点が、これまでつくっておりました、先ほど委員御指摘の、各施設の観光サイン、施設案内板であるとか、これが多国語化されてないところがございますので、それについての多言語化に向けた予算の要望というのは、現在やっておりますところでございます。今後、実際、現在要求できてない部分につきましては、庁内関係部局とまた調整のほうさせていただきまして、また御報告のほうさせていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ◆加藤 委員  どちらにしても至急調べて、1回御報告いただけますか。  それから、その次であります。病院の跡地はどうしますか。それも何か、あのままほってあって、それからもう一つあるんですが、公衆便所を、前に1回全部総点検して、掃除をしていただいたことがあるんですが、それもやっぱり定期的に公衆便所は点検して、掃除をしていただいているんでしょうか。 ◎藤田 観光企画課長  昨年度、旧市内にあります公衆トイレにつきましては、大浜公園事務所、大仙公園事務所、そして環境事業部のトイレの設置の所管が現地調査をやりました。公園事務所所管の部分につきましては、それまでは毎日清掃というのが実施されておりませんでしたが、調査の結果、使用頻度の高い部分については、毎日清掃を実施するということで、観光としましても報告を受けております。したがいまして、当該清掃の部分につきましては、今年度も予算をとった上で、実施されておるものと考えております。以上でございます。 ◆加藤 委員  どんどん、今も御報告あったとおり、観光客がふえているわけでしょう。今の公衆便所で足りると思ってらっしゃる。観光バスも大型が来たらどうしますか。そこでよくいろんな苦情を聞くんだよね。数が足らないから。だから、それは観光として、全体的なあれで、何かお考えですか。 ◎藤田 観光企画課長  私も昨年度、幾つかのトイレを見て回りましたが、中にはやはり設置年次が古いものもありますし、トイレの種別を見ましても、和式のトイレが多くて、現代の時代には反映していない部分があるというのも、公園緑地部のほうと共通の認識を持った次第でございます。数の問題もございまして、今後、トイレの設置や改修につきましても、観光サイドのほうから設置者のほうへ要望を出していきたいと考えます。以上でございます。 ◆加藤 委員  それでは、観光政策としては、いろいろ、いろんなところへつくってもらいたいんだけども、それはどこへ頼むんですか。 ◎藤田 観光企画課長  やはり、現在、公衆トイレとしてあります部分については、それぞれ所管する、例えば公園関係でありますれば公園緑地部、駅前等につきましては環境事業部、それとあと各施設のほうがトイレを設置しておりますので、そういったところが要望先になると思います。以上でございます。 ◆加藤 委員  藤田さんね、それだってばらばらですよね、話聞いてると。やっぱり観光は観光で、観光ということで力入れるのであるなら、観光がいろんな部局と話し合いをして、適正な配置を考えるのは、あなたのところですか、観光の部分は。それともほかに言って、いや、バスや何かどんどん来てるから、適当に何かつくってくれということになるんですか。どっちなの。 ◎藤田 観光企画課長  トイレの適正な配置についてでございますが、やはり利用される方でいきますと、観光客の方はもちろん、市民の方の利用もあるかと思います。そういったトイレの設置等の計画につきましては、ちょっと直ちにこの場で観光のほうがということでは申し上げにくいのですが、庁内関係部局と連携をとって、この問題、進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ◆加藤 委員  きょうは藤田さん、譲りますけどね、どんなとことどういうふうにやって、いわゆる観光のための公衆便所については、だれが施行、どこの局がやるのか。そういう意思を決めるのはどこが決めるのか、それは観光会議というので立ち上げてやるんですか。それとも、あなたのところは、いや、御迷惑かけてるけど、悪いけど、うちお客さんたくさん来るから助けてよといって、話し合いをどことなさるんですか。 ◎藤田 観光企画課長  まことに申しわけございませんが、直ちにこの場で本件についての答弁できかねますので、庁内調整の上、改めて御報告させていただきたいと思います。申しわけございません。(「それだったら、委員長、休憩やで、この話」と呼ぶ者あり) ◆加藤 委員  いいですか、観光の今トイレのことは今言っただけじゃない。前からあなた方に何遍も言って、掃除までしてもらってるの。そうすればあなた方が全体的なバランスぐらいは考えて、関係の部局と話し合いをして当然じゃないんですか。何でほっとくんですか。 ◎藤田 観光企画課長  申しわけございません。観光部のほうが中心になって、庁内の調整を進めてまいります。よろしくお願いします。 ◆加藤 委員  いいですか、やればやれる話を、今これからしますから。実は市民の通報で、あの千利休の跡地ですね、病院の横の。大変荒れ果てて困るんだと、恥ずかしいんだと。我々はボランティアで毎日掃除にいっておりますと。1回見に来てくださいというんで、あなた方と見にいったんやな。全然すごく荒れて恥ずかしかったよね。僕が行って、あなた方、これ何とかしろって、いや、これ違いますんやと。うちは違うんで、裏千家のもんですから、手のつけようがないと、こう言う。僕はそれで怒ったやん、そこでまた。あなた方、何でほっとくんやと、じゃあ、裏千家行って、裏千家の恥でもあるし、堺市の恥でもあるんですよと。しかもそのときは、僕はもう自分で自腹切ってでもちゃんとするよと言った、竹で囲むぐらいのことは、まで言ったけど、しようがないから、鶴埜君に頼んで、鶴埜さんへ頼んで、1回連れていってやってくれということで、裏千家から来たわけでしょう。来たら向こうもびっくりしたわけでしょう、あれを。今きれいになったわけでしょう。何カ月かかったんですか。やればできる。  あなた方は何か言うと、いや、それは何かほかのところ、便所のこともそうですよね、公衆便所のも。所管が違うから、いや、観光ですかいうたら、所管違いますんやというような考えだから、作業が進まないのよ。裏千家なんか、実にそうじゃない。あれも鶴埜君も随分努力はしてくださったけども、向こうの親分連れてきてくれて、偉い方連れてきてくれて、見たら向こうもびっくり仰天、すぐ直してくれたわけでしょう。きれいになったわけでしょう。  それと同じで、今のトイレの問題なんかでも、だから僕が言うの、あなた方、真心入ってないというわけや。おもてなしの心というのは、あなた方が旅へ行って、トイレいろんなところ探したらどんな思いするのよ。全然もう僕らと考え違い、何かあなた方は何か言われたらそういうふりをすればいいと思ってるけど、ふりじゃないのよ。真心こめてやってくれなきゃ。それをお願いしときますね。  それから、その次や、病院の跡地のことは、もう随分僕も何遍も昔からこれは言っている。あれ、もしもあそこへちゃんとした容積率でいきますと、当時のお金で、固定資産税6億円か7億円入る。毎年、6億円か7億円、ほっとるわけや。一体あれどうするの、考え方は。さっきの来年の主な事業の中で、君ら、入ってないやん、あれが。 ◎井上 観光推進課長  文化観光拠点につきましてでございます。現下の経済情勢の中で、これまで一体整備で民間に事業案を提示していただくという方向で、整備方針、考えておりましたんですが、なかなか難しいということでございますので、まずは、公共施設のほうから整備させていただきたいというふうなことで、今年度入りまして、中でいろいろ調整をしてきております。それで、実際来年度に向けまして、今年度中に整備方針案、これをきっちりかためました後に、整備計画、これは公共施設の部分でございますけれども、これをきっちりとつくりまして、それから来年度、基本の設計と、それから設計業務、基本設計業務、こちらのほうに移ってまいりたいと、このように考えております。以上でございます。 ◆加藤 委員  今の社会情勢云々で、ホテルの話はわかりますけども、公の部分については、土地を提供して、御三家に建物を建ててもらってやるという考え方ですか。それでも、土地はただで提供するんですよ。あなたの今話聞いてると、建物も何も全部建ててというふうに聞こえましたが、どっちなんですか。 ◎井上 観光推進課長  基本的には一義的には市のほうで公共部分につきましては、建設のほうということで、これまでと変わらない方向で考えております。基本的に、この部分につきましては、これまで施設内容等検討していただいておりました文化観光拠点建設検討懇話会において、堺の観光への導入であるとか、案内機能、それから文化的機能については、その公共的な性質、こういったものを考慮して、行政が一定の財源を負担しまして、一定の水準ですね、こちらを確保するためには、やはり公共として建てる必要があると、このような御意見もいただいておりましたので、基本的は市の公の施設として整備する必要があるというふうに考えております。以上でございます。 ◆加藤 委員  公の施設、公の施設と言いますが、あなたの言う公の施設というのは、何を指すんですか。じゃあ、何かお茶の博物館みたいなものを建てたとしたら、その建物が公の施設ですか。もしもそれを公の施設というのなら、中身はどうするんですか。下手をすると、建物より金がかかりますよ、いいものを持ってきたら。それはどういうふうにお考えになっているんですか。 ◎井上 観光推進課長  施設、これにつきましては、公共の建物ということで、展示物につきましては、一定、市のほうで予算を確保しまして、展示する展示物、これを購入する、そういったものも考えております。ただ、すべてを市の財源で購入するというのは、なかなか難しいということもございますので、こういったところは、例えば千利休、茶の湯関連施設の中の展示ということであるならば、そういった茶道関係の美術館等からも、ちょっと展示するものをお借りしまして、そして展示するというふうな方向で、これまでも検討はしてきております。以上でございます。 ◆加藤 委員  時間があれだから、あれですけども、ちょっとおっしゃっているの、僕、意味わからない。公のものという、あなた方が言うのは、公の土地に公のものを建てて公のもの、建物も公のものということですか。じゃあ、それは運営はだれが、また何か指定管理者か何かでやるんですか。その中身はどうするんですか。お茶のものなんて、そんな安く売ってないよ。借りても大変なお金取られるよ。そういうことは、ちゃんと計算づくでのお話なんでしょうか。 ◎井上 観光推進課長  中身等、展示の関係ですね、そういったものをすべてにおいて、今後、基本計画の中で、きっちりと詰めた上で、方向をきっちり出させていただきたいと考えております。これまでも展示物等の検討会議の中におきまして、いろいろな委員さん、それから例えば茶道でございますれば、茶道関係の方々との御協力の上で、そういった中で、展示物、もしくは運営のほう、そちらのほうもいろいろと御協力のほう、していただくというふうなところの中で、御協議のほう、これまでも進めてまいったところでございます。以上でございます。 ◆加藤 委員  きょうはそのくらいに、そこはしておきますがね。あなた方の意見って全然ないんだよな。みんな丸投げで何か意見聞いて、それでやろうとする。市の考えはどうなんですか。この次、それ教えてください。  ちょっとお聞きするんだけど、きょう農水来てないんだよな。観光だけど。ハーベストの丘は2年間、入場料払ってないんやろ、堺市に。大変な金やろ。それは、あなた方観光、関係あるんかね。関係ないんかね。だから僕は観光行政というから、当然、お出になってると思ってたけど。 ○宮本 委員長  どなたがお答えになりますか。(「来てないんだから、しようがない」と呼ぶ者あり) ◆加藤 委員  だけど観光でしょう、ハーベストの丘というのは、農水がやってるんだけども、観光事業の一端じゃないのかしら。お客さんが来て、入場して、入場料取っていろいろやるわけでしょう。これは堺市に2年間、金をためてるだけじゃないんですよ。よその県でもおためになって、僕のところへ言ってきて、調べてみたら、堺市も2年間一銭も入ってないということですよね。しかも、あなた方が観光に力を入れると言うけど、大変な、初め、100万ぐらいあったそうですが、今年間30万ぐらいまで落ちてきたんだね。だから、そうしたら、それなんかでも、どうやって手入れをしてやって、客をふやして、一日も早く堺市にお金を払ってもらえようかという議論をせないかんわな。ただ、おまえ、困るよ、金払えって言ったんじゃだめなんで、やっぱり時の流れがあるんだから、流れに合ったように商売してもらわなきゃいけないんでね、そういうことは、どこがコントロールするの。それは観光、関係ないんか。 ◎北田 商工労働部長  済みません。商工労働部の立場なんですが、私ども、産業振興局ということで、以前も少し御指摘いただきましたハーベストの集客魅力ということにつきましては、今、御指摘のように、当初、九十数万人の入場客があったのが、最近三十五、六万人というふうにお聞きしております。これはやはり50万人ぐらいまで戻していきたいというふうなことの中で、農政部、それと私ども、商工労働部と観光部、そういった中で協議をしまして、できるだけその集客魅力を高めるべく、今、庁内で協議を始めているところでございます。よろしくお願いします。 ◆加藤 委員  それから、もっと驚くことは、これは何年か前に松田君がここで局長をやっていらっしゃるときに、総務委員会なんかで大議論をやったことがある。それは半年前から彼に言って、いろいろ先方と交渉をさせて、結論を出した経過があるんですね。だから、もう大丈夫だと思ってたら、また違うんだよね。調べてみると、ハーベストの丘がやっている会社が、何か市がやるところがあるんだよね、横に。やっているところがあるんですね。それを指定管理者を随契でとってるんやな。前のときも入場券のことで問題があって、いろいろやって詰めて、やり方を改善させた経過があるんです。この間も、それはきょうここで言う必要はなかったんだけど、もう大分前にそれを指摘してるけど、報告に来ないよ。安心していらっしゃって、ちゃんとできるんなら、それでいいけど、それは全然違うところから私のところへニュースが入って、御指摘して、早くしなさいよと言ってある課題ですけどね。だから、どうぞ帰ったら言ってやってください。  それから、阪堺電車のことです。この間の日曜日、私は電車に乗りました。調査員というのがいて、何を言うかと思うと、お客さん、どこまで行くんですかと、何って、アンケートですって、そうって。初めは、いいよって、どこまで行くんや、どこまで行きますよって。定期ですか、通勤ですか、現金ですかって、それは現金で払いますよ。そうしたらその次には、目的何ですかと聞いたと思ったな。それからその次は、年を聞くわけ。年はね、60以上とか70以上って聞くならいいけど、幾つだと、いや、何で年言わなきゃいけないのって、もうやかましく言って年聞くんだよね。そこでどういうことになったかというと、いや、君、それじゃあ、このアンケートは何のためにとってるんですかと、僕は聞いたわけや。あなた方、アンケートとるのには、これはこういう目的でアンケートをとらせていただいておりますと、こう言わないかんのやな。僕がそうやって聞くと、何て言ったかというと、君たち、阪堺電車の人かいって、いや違いますって。うちはそこの下請ですと、下請から派遣されている職員ですと。会社から言われたからアンケートをとらせていただいていますと、こう言うんだね。  そこで平松君に聞くけど、さっき、君はおもてなしの心を言ってたけど、阪堺に大変な金を堺市は出していくわけや。そんな無礼なことをする会社に、何で監督がきちんとできませんか。それはもう随分ひどいもんだよ、あなた方が何か調査委託しているのかい。それが1つ。  それからもう一つ聞くけども、交通政策というのは、交通のいろんなものや、交通のあれをするところが、僕、交通政策と思います。集客するのは観光とか、別なところがするところじゃないの。何か、あなたがさっきいろいろ言ってたけど。それからおもてなしの心なら、運転手さんはおりるときにありがとうございますぐらい言ってもいいわけだ。むすっとして、何か金入れさせて、あれだったら、はい、それ、これで入れて崩してくださいってなもんやな。もうちょっと社員教育も何とかならないものですかね、堺市、金出すんですから。 ◎平松 交通政策課長  まず最初の調査のアンケートといいますか、実際、交通調査でございますが、その目的、内容につきまして、まず説明をさせていただきたいと思います。それと、それに先立ちまして、そういったことで失礼な対応がありましたら、堺市としてもこの調査の責任者でございますので、まずはおわびを申し上げさせていただきます。失礼をいたしました。  この調査の目的でございますが、阪堺線の利用状況を把握するということで、既に支援策として御提示、いろいろ議会でも御議論をいただいておりますが、例えば高齢者への利用に対しまして、堺市の高齢者65歳以上の方が利用いただくときに、100円で阪堺線を利用いただくための、その関係する支援ですとか、それからまた、あと2区間運賃を1区間運賃で利用いただくための、そういったことに対する支援等を実施する上で、現在、支援施策をする前に、以前で、どの程度利用者があるかということを把握をいたしまして、実際に支援策を実施した後に、もう一度この調査をいたしまして、それによる利用者数の増分、この増分に応じて、実際、支援額を確定する必要があるということから、今回、阪堺電気軌道のほうに一部委託をいたしまして、この調査を実施したところでございます。  なお、今回の調査にあたりましては、阪堺電気軌道自身が5年に一度調査を実施しております平日の調査にあわせまして、土曜日、日曜日の分を市のほうから負担いたしまして、実施をしたものでございます。その調査にあたりまして、お聞かせをいただきました内容としましては、先ほど委員も御指摘の内容でございまして、乗車券の券種、それからお住まいが堺市内なのか大阪市内か、その他ですとか、それから乗車の目的、それから年齢という部分につきましては、本来65歳以上か否かをこの場合はお聞きするようにということで、我々、調査票のほうは作成しておるんですが、その点をちょっと調査員のほうが、もしかしたら認識できずに、実際の年ということでお聞きしたかもしれませんが、その部分。それからあと、乗りかえ駅につきまして、住吉駅か我孫子道駅かどちらで乗りかえをされているかと否かということについて、この調査を実施しておるというところでございます。  それから、2つ目の、人を集客するという部分で、これは交通政策の分野なのかといったことの御指摘でございますが、堺市の公共交通、バスを含めまして、年々、利用者が減少しておる中で、阪堺線がその代表でございますが、その維持が非常に難しくなっております。そういった点から、公共交通の利用者をふやすことの取り組みは、我々交通政策の業務の一端であるというふうに認識をしておるところでございます。  それからもう1点、運転手の態度の問題でございます。これにつきましては、そういったことのないよう、本市からも今後社員教育を徹底するよう、阪堺電気軌道のほうに申し伝えたいと思います。以上でございます。 ◆加藤 委員  その委託というのはね、平松さん、阪堺電車に渡して、阪堺電車が会社を選んだわけですか。 ◎平松 交通政策課長  この調査につきましては、本市が阪堺電気軌道側に委託をいたしまして、阪堺電気軌道側から実際の調査会社に委託をしているという形をとっております。その理由といたしましては、いわゆるお客様に対しての調査ということで、お客様を取り扱っている阪堺電気軌道側にこの調査を委託することによって、一定、トラブル等があったときに、その対処をしていただくということの考え方のもとに、この業務を阪堺電気軌道側に委託しているという点と、それから先ほど申しましたように、今回、平日の調査を阪堺電気軌道が実施するということでございましたので、それにあわせて市のほうから阪堺電気軌道に委託するという形で発注したものでございます。以上でございます。 ◆加藤 委員  じゃあ、平松さん、堺市は金出しているわけでしょう。それは、例えば土曜・日曜日って、この間、みんな文化財の開放している日で、皆さん乗る、一番大切なときなんだよね。そんなときにあんなことやられちゃ、たまらないね。あなた方、金出して、そういうの、だれかチェックにいくの。例えば朝とか昼とか夜とかさ、役所の人がどうやってやっているかななんて、もう全面的な信頼で丸投げか。 ◎平松 交通政策課長  土曜日、日曜日の分につきましては、申しわけございません。職員のほうは立ち会ってございませんが、平日等の調査につきましては、職員も今回、調査に立ち会う形で、調査状況の確認には行っております。以上でございます。 ◆加藤 委員  それから、今後のことですけどね、ああいう調査員はやっぱり、名札つけてるけど阪堺電車しか書いてないんだよな。下に何か小さく自分とこの会社の名前でしょう、片仮名の名前書いてありましたよね。君たち、名前書いてないって、ええ、名前書いてませんって言ってたけども、役所でも今みんな名札つけてるじゃない。そういうお客様に接して、いろんなことを聞くのに、名札もないっていうのはいかがなものなのかね。  それから、今度のようなときには、土・日曜日は観光が一生懸命、文化も力を入れてやってるのに、あんなことをやられたら観光や文化、つぶしやられておるようなものやな。それで、さっき、あなたはそこでおもてなしの心って一生懸命言うけど、おもてなしの心なんて真心込めていろんなことをやってやることよ。そうでしょう。そうしたら、それを調べるんでも、ちゃんと礼儀正しく、真心込めれば、何もぐずぐず言われないわけだよ。それがもてなしの心じゃない。お客様逆なでするようなことをするのが、もてなしの心じゃないよね。だから、これなんかも、これからあなたが言うように、観光と一緒にやっていくということであるなら、特にそういうところは礼儀とか作法とか、そういうところをきちんとあなた方が行って、それこそ社員集めてもらって、講演するぐらいのことやってもいいんじゃないの。と思いますが、いかがですか。 ◎平松 交通政策課長  午前中、私のほうから答弁させていただきましたこととも絡みまして、当然、このようなことの行為に先立ちまして、利用者の皆様、それから外から堺のほうに訪れられた方が、それによって御迷惑かからないように、堺市としましても、阪堺電気軌道と協議・調整をいたしまして、そのようなことのないよう、今後は調整させていただきたいと思います。以上でございます。 ◆加藤 委員  それから、ついでに言っときますけども、あなた、おもてなしの心とおっしゃったけども、今阪堺線の停留所はどうなっていますか、堺市内の。地元の人たちがボランティアで大小路のところなんか塗りかえましたけども、ほかのところは物すごくひどいですよね。本当におもてなしの心が必要だったら、あんなもの、わずかなお金じゃない。駅をきれいに塗りかえたって、しれたお金だと思うし、それから先ほど言った駅のいろんな掲示板も、あれは英語もついてないよね。オール日本語だよね、たしか。だから、そこらあたりも、あなたが本当におもてなしの心をやるというなら、ぜひそういうふうに阪堺に強く言って、あなたのところの予算の中からやってもらわなきゃいけないよね。ぜひよろしくお願いいたしますね。 ◎平松 交通政策課長  委員御指摘の点につきましては、我々、今後の取り組みとして大変重要な点であろうというふうに認識しております。また、今般、議会でも議論をいただきました支援策、特に阪堺電気軌道に示しました、全体の支援策の中では、今御指摘いただきました停留所等の改修につきましても、今後の計画の中で、盛り込んでおるつもりでございますので、今御指摘の点も踏まえまして、阪堺電気軌道と協議をいたしまして、必要なときに必要な対応してまいりたいと思います。以上でございます。 ◆加藤 委員  よろしくお願いしますね。  それからもう一つお尋ねしたいんですが、大阪の中津に南蛮文化館がありますよね。これは堺市もここにいろいろ協力したり、協力されたりして、南蛮時代のいろんなものがたくさんあるというふうに聞いておりますが、それは御存じですか。どっちかな。 ◎藤田 観光企画課長  委員お示しの南蛮文化館でございますが、大阪市北区中津にございまして、個人所有のコレクションを所蔵しておる美術館でございます。以上でございます。 ◆加藤 委員  個人がお持ちになっているので、できれば将来、南蛮の大変な資料がたくさんあって、いろんなところへ展示、出されているようですよね。ですから、1回、何ならそこのものを借りてきて、博物館で展示でもしてみて、手ごたえがよければ、その次のことをお考えになったらいかがと思いますが、いかがですか。 ◎松本 市長公室理事  ただいま御意見ちょうだいしました南蛮文化館でございますが、今週にでも実際に実地で博物館のほうから訪問させていただいて、いろいろ状況もお聞きする予定になっております。今後、博物館の展示含めまして、活用の方策については検討させていただきたいというふうに思っております。以上でございます。 ◆加藤 委員  お聞きするところによると、大変お金持ちの方のようでありますけども、お父様が昨年亡くなったということですから、万が一散らばったりすると、大変貴重な資料ですからもったいないので、何かいろいろ御配慮いただければ、大変幸せだと思いますので、よろしくお願いしておきます。  質問終わりました。どうも委員長ありがとうございました。どうもいろいろ済みません。どうぞよろしくお願いしておきます。 ○宮本 委員長  ほかに御質問はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり)  御質問なしと認めます。  これをもって、都市魅力・観光文化対策特別委員会を閉会いたします。 〇午後2時21分閉会  ┌───────────────────┬───────────────────┐  │ 委員長       宮 本 恵 子 │                   │  ├───────────────────┼───────────────────┤  │ 委員        田 渕 和 夫 │                   │  ├───────────────────┼───────────────────┤  │ 委員        島   保 範 │                   │  └───────────────────┴───────────────────┘ 〇都市魅力・観光文化対策特別委員会出席理事者   市長公室長、市長公室理事(国際・文化担当)   国際部長、国際部副理事兼国際課長、国際部副理事兼アセアン交流推進室長   国際部参事(企画担当)、アセアン交流推進室参事   文化部長、文化部副理事兼文化課長、施設整備室長、文化財課長   世界文化遺産推進室長、世界文化遺産推進室次長、世界文化遺産推進室参事(調整担当)   環境局長   環境事業部長、環境事業部副理事兼清掃工場建設室長   商工労働部長、商工労働部次長、商工労働部参事(企業立地担当)   観光部長、観光部副理事(調整担当)、観光企画課長、観光推進課長   建築都市局長   交通部長、交通政策課長   堺浜整備推進室長、堺浜整備推進室副理事兼基盤整備担当課長、臨海調整担当課長
      建設局長   土木部長、河川水路課長   大和川線推進室長、大和川線推進室次長   公園緑地部長、公園監理課長(総括)   上下水道局長、上下水道局理事(処理場等施設統括担当)   下水道部理事(事業調整等担当)、下水道計画課長...