平成元年第4回定例会(平成元年11・12月)◯大阪市会(定例会)会議録(平成元年11月9日)
◯議事日程 平成元年11月9日午後2時開議第1 報告第35号 昭和63年度大阪市
歳入歳出決算報告について (一般会計、
大学医学部付属病院事業会計、
食肉市場事業会計、市街地再
開発事業会計、
駐車場事業会計、
有料道路事業会計、
土地先行取得事業会計、
母子福祉貸付資金会計、
寡婦福祉貸付資金会計、
国民健康保険事業会計、
心身障害者扶養共済事業会計、
老人保健医療事業会計、公債費会計)第2 報告第36号 昭和63年度大阪市西町外16財産区
歳入歳出決算報告について第3 議案第 114号 平成元年度大阪市
一般会計補正予算(第1回)第4 議案第 115号 平成元年度大阪市
土地先行取得事業会計補正予算(第1回)第5 議案第 116号 平成元年度大阪市
中央卸売市場事業会計補正予算(第1回)第6 議案第 117号 平成元年度大阪市
港営事業会計補正予算(第1回)第7 議案第 118号 平成元年度大阪市
下水道事業会計補正予算(第1回)第8 議案第 119号 平成元年度大阪市
自動車運送事業会計補正予算(第1回)第9 議案第 120号 平成元年度大阪市
高速鉄道事業会計補正予算(第1回)第10 議案第 121号 平成元年度大阪市
公債費会計補正予算(第1回)第11 議案第 122号
大阪市立大学条例の一部を改正する条例案第12 議案第 123号
大阪市立学校設置条例の一部を改正する条例案第13 議案第 124号 大阪市
設小売市場条例の一部を改正する条例案第14 議案第 125号 大阪市公園条例の一部を改正する条例案第15 議案第 126号 町の区域の変更について(平野区)第16 議案第 127号
木津川新橋架設工事請負契約締結について第17 議案第 128号 大阪市交通事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例案第18 諮問第2号 大阪市北区梅田3丁目・同区梅田2丁目間の鉄道線路の道路への敷設について
--------------------------------------- ◯追加議事日程第19 諮問第3号
人権擁護委員候補者の推薦について第20
議員提出議案第22号 在日韓国人の法的地位向上に関する意見書案第21
議員提出議案第23号
南アフリカ共和国におけるアパルトヘイトの早期廃絶を求める
決議案--------------------------------------- 報告第37号 昭和63年度大阪市
歳入歳出決算に係る主要な施策の成果に関する報告について (一般会計、
大学医学部付属病院事業会計、
食肉市場事業会計、市街地再
開発事業会計、
駐車場事業会計、
有料道路事業会計、
土地先行取得事業会計、
母子福祉貸付資金会計、
寡婦福祉貸付資金会計、
国民健康保険事業会計、
心身障害者扶養共済事業会計、
老人保健医療事業会計) 報告第38号 法人の経営状況を説明する書類について 報告第39号 信託に係る事務の処理状況を説明する書類について 報告第40号
民事訴訟等専決処分報告について 報告第41号 損害賠償額の決定に関する専決処分報告について
---------------------------------------◯出席議員88人(欠は欠席者) 1番 小玉 滋君 2番 加沢幸治君 3番 一色孝之君 4番 中沢一太郎君 5番 美延郷子君 6番 舟戸良裕君 7番 新堂庄二君 8番 中村好男君 9番 土居一雄君 10番 勝田弘子君 11番 松田 力君 12番 村尾しげ子君 13番 奥野正美君 14番 辻 洋二君 15番 川口 優君 16番 柳本 豊君 17番 天野 一君 18番 公原賢司君 19番 徳田育久子君 20番 山下典嘉君 21番 大島豊太郎君 22番 小西礼子君 23番 上野節夫君 24番 矢達 幸君 25番 石川莞爾君 26番 小笠原正一君 27番 佐藤ふみ子君 欠28番 梶本利一君 29番 辰巳正夫君 30番 井出和夫君 31番 物部秀恒君 32番 松村将司君 33番 岡 潔君 34番 岡崎 誠君 35番 浜口晴敏君 36番 大西仙太郎君 37番 北野禎三君 38番 床田健三君 39番 北山 篤君 40番 太田勝義君 41番 改発康秀君 42番 和田充弘君 43番 安楽雅男君 44番 壷井美次君 45番 吉田信太郎君 46番 岩田 章君 47番 寄吉哲司君 48番 冨田健治君 49番 加藤正武君 50番 鈴木清蔵君 51番 森下土治君 52番 吉村達雄君 53番 岸本太造君 54番 山下博義君 55番 野村 清君 56番 高橋幸一君 57番 中田捨次郎君 58番 黒田輝夫君 59番 多賀谷 宏君 60番 山口泰弘君 61番 永井 博君 62番 木下伸生君 63番 足高克巳君 64番 森野光晴君 65番 青木仲三郎君 欠66番 中井光治君 67番 中西建策君 68番 山川洋三君 69番
森川美代君 70番 沢村信義君 71番 関根信次君 72番 姫野 浄君 73番 上野 弘君 74番 塩田吾一君 75番 四方棄五郎君 76番 小林初江君 77番 奥野修三君 78番 小林和美君 79番 柳井伝八君 80番 仲谷誠夫君 81番 松井義明君 82番 坂井三郎君 83番 辻 昭二郎君 84番 山下喜一君 85番 高野光男君 86番 藤岡信雄君 87番 井上英夫君 88番 勝田重春君 89番 加藤 進君 90番 佐野繁雄君
---------------------------------------◯職務のために出席した事務局職員 市会事務局長 槇得幸雄 次長 笹倉和忠 議事課長 秋山正己 議事課長代理 樽井 勝 議事係長
小西壽昭---------------------------------------◯議場に出席した執行機関及び説明員 市長 西尾正也 助役 大多一雄 助役 二宮敏明 助役 大浦英男 収入役 高橋 修 市長室長兼理事 今田 隆 総務局長 平野誠治 市民局長 三宅理之 財政局長 木村 收 計画局長 佐々木 伸 民生局長 朝田悦次 経済局長 桐山謙一
中央卸売市場長 山根節郎
環境保健局長 福住弘雄 環境事業局長 堤 治 都市整備局長 大塚幸太郎 建設局長 橋本 固 国際花と緑の博覧会 香山 博 協力部長 下水道局長 玉井義弘 港湾局長 芦見忠志
市立大学事務局長 木村 進 消防局長 國本篤弘 交通局長 阪口英一 水道局長 木地鐵平 教育長 福岡康司
選挙管理委員会 張間昌治 事務局長 監査事務局長 清水利三
人事委員会事務局長 杉山龍平---------------------------------------
△開会 平成元年11月9日午後2時3分開会
○議長(多賀谷宏君) これより市会定例会を開会いたします。
△開議
○議長(多賀谷宏君) 直ちに会議を開きます。 本日の会議録署名者を大西仙太郎君、土居一雄君の御両君にお願いいたします。
○議長(多賀谷宏君) これより議事に入ります。
○議長(多賀谷宏君) 日程第1、報告第35号、昭和63年度大阪市
歳入歳出決算報告について及び日程第2、報告第36号、昭和63年度大阪市西町外16財産区
歳入歳出決算報告について、一括して議題といたします。--(報告第35号及び報告第36号は会議録別冊の1に登載)--
○議長(多賀谷宏君) 理事者の説明を求めます。 西尾市長。 (市長西尾正也君登壇)
◎市長(西尾正也君) ただいま御上程に相なりました報告第35号、昭和63年度大阪市
歳入歳出決算の御審議をお願いするに当たりまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、一般会計につきましては、歳入総額1兆2,777億4,900万円に対し、歳出総額1兆2,765億4,600万円でありまして、差し引き12億300万円の繰越金が生じました。しかしながら、この繰越金から、翌年度へ繰り越しました事業にかかる
一般財源所要額を差し引いた、いわゆる実質収支の不足額は2億5,800万円となり、さらに、
国民健康保険事業会計を合わせますと、収支不足額は前年度より縮減いたしましたものの、なお60億7,600万円に上っております。 次に、特別会計でありますが、
国民健康保険事業会計におきましては、一般会計からの繰入金192億円を含めまして、歳入1,610億3,300万円に対し、歳出1,668億5,100万円で、
差引収支不足額は58億1,800万円となり、国による特別の財源措置等もあり、前年度より23億5,200万円縮減することができたのであります。
大学医学部付属病院事業会計は、歳入歳出とも229億9,900万円でありまして、
食肉市場事業会計は、同じく54億2,700万円、市街地再
開発事業会計は317億9,000万円、
駐車場事業会計は12億700万円、
有料道路事業会計は69億3,100万円、
土地先行取得事業会計は807億7,900万円、
心身障害者扶養共済事業会計は1億8,300万円、
老人保健医療事業会計は1,420億1,800万円で、それぞれ収支相償っております。 次に、
母子福祉貸付資金会計におきましては、歳入2億4,300万円に対し、歳出は1億5,400万円で、差し引き8,900万円を、
寡婦福祉貸付資金会計は、歳入8,200万円に対し歳出は1,300万円で、差し引き6,900万円を、それぞれ翌年度へ繰り越しました。 また、整理会計であります公債費会計におきましては、歳入5,872億7,900万円に対し、歳出は5,865億5,300万円で、差し引き7億2,600万円を翌年度へ繰り越したのであります。 以上、各会計の決算収支を申し上げましたが、次に、財政運営につきまして、その概要を御説明申し上げます。 国及び地方の財政は、巨額の借入金残高を抱えるなど、引き続き厳しい状況にあり、今後急速に進展する高齢化や国際化などの社会情勢の変化に弾力的に対応していくためには、行財政改革を強力に推進し、財政の対応力を回復することが緊要とされております。このような情勢のもとで、本市におきましても、「当面の行財政改革についての基本方針」に基づき、引き続き行財政運営の簡素効率化を進めますとともに、財源の確保とその効率的な配分に努めたのであります。しかしながら、本市財政は、これまで進めてまいりました都市基盤と生活環境の整備に伴う管理運営費や公債償還金などの必須経費に多額の一般財源を充当せざるを得ないという状況の中で、税収入は一定の伸びが見られますものの、なお相対的な伸び悩みが続いていることや、
国庫補助負担率の大幅な引き下げ措置が継続されるなど、依然として厳しい状況にあります。こうした状況を打開するためには、より一層効率的な行政運営を目指すとともに、かねてより要望を続けております大都市の財政需要の実態に即応した税財源の確保が何としても必要でありまして、議員各位におかれましても、この上ともお力添えくださいますようお願い申し上げる次第であります。 次に、主な事業について御説明申し上げます。 まず、明るく住みよい「
ふるさと大阪づくり」といたしましては、第1に市民の健康を守り、福祉、教育を充実することといたしておりますが、市民の健康づくりにつきましては、スポーツの振興を図るため、
地域スポーツセンターの建設や学校開放の推進などに努めましたほか、
市民健康づくり相談センターなどにおいて、健康づくりの指導を行いました。また、
スポーツ施設の利用促進を図るため、野球場、庭球場などのナイター設備の設置、庭球場の全天候化にも努めますとともに、スポーツ広場、
なにわ自転車道の整備や
南港海水遊泳場のリフレッシュなど、総じて30億4,200万円を支出いたしました。
保健衛生対策につきましては、大阪市お
年寄り健康センターの建設を初め、新たに乳がん検診を超音波検査方式で実施するなど、保健事業の推進に努めましたほか、
母子健康管理、小児難病対策並びに
精神保健対策の推進や合区に伴う保健所の建設、
小規模受水槽衛生対策の実施など、総じて102億3,800万円を支出いたしました。
老人保健医療事業につきましては、70歳以上の老人など18万6,000人を対象に1,420億1,800万円を支出いたしました。
国民健康保険事業につきましては、43万9,000世帯、101万1,000人を対象として、1,095億6,500万円の保険給付費と421億9,300万円の
老人保健拠出金などを支出いたしたところであります。収支につきましては、国による特別な財源措置などもあり、
累積収支不足額は縮減いたしましたが、なお極めて厳しい財政状況にありますので、保険者としての自主努力はもとより、国に対しまして、安定的な事業運営が可能となるよう制度の抜本的な改善を強く要望してまいる所存であります。 公害対策といたしましては、293億8,200万円を支出し、公害防止のための設備資金の融資、公害による健康被害者に対する補償事業などに加え、新たに
健康被害予防事業、
小児ぜんそく等医療費助成事業を行いましたほか、
窒素酸化物緊急対策を実施し、
各種公害発生源に対する指導、啓発などに努めました。 高齢化対策といたしましては、まず、お年寄りに対する福祉施策として、
特別養護老人ホームやデイ・サービスセンターの整備を行いますとともに、
重度痴呆性老人専用棟の建設に着手したのを初め、老人憩いの家の増設及び老人ホームの防災設備の整備を行いましたほか、
食事サービス事業や
デイ・サービス事業の拡充などを実施いたしました。また、痴呆性老人、
寝たきり老人短期保護事業を拡充いたしますとともに、新たに要介護老人に対する
処遇技術研修施設を開設するなど福祉の充実に努め、総じて240億2,900万円を支出いたしました。このほか、
高齢者向け住宅施策として、
ケア付市営住宅や親子ペア住宅などの建設に着手したのを初め、既存市営住宅につきましても、階段に手すりを設置いたしますとともに、親子近居向けの市営住宅の別枠募集を実施いたしました。 心身障害者の福祉施策といたしましては、
身体障害者療護施設及び
精神薄弱者更生施設の建設助成を初め、
障害者福祉施設の防災設備の整備などを行いますとともに、
障害者福祉作業センターの運営助成や心身障害者緊急一時保護事業、
全身性障害者介護事業を拡充したほか、新たに言語障害者に対する通所訓練並びに重度の身体障害者に対する「パソコン・ワープロ通信」講習などを実施いたしました。
心身障害児教育につきましても、養護学級の教室改造を進めますとともに、
養護教育設備の充実に努め、
心身障害者福祉施策に、総じて141億2,800万円を支出いたしました。 児童及び
母子福祉施策につきましては、保育所の整備を行いましたほか、新たに乳児保育促進のための整備助成を行うなど、保育内容の向上に努めますとともに、
留守家庭児童対策事業の拡充、
児童福祉施設の防災設備の整備など、総じて258億4,200万円を支出いたしました。 生活保護等の福祉施策につきましては、救護施設の建設助成や防災設備の整備を行いますとともに、生活保護基準の引き上げ、緊急援護資金の増額などに、総して910億6,800万円を支出いたしましたほか、あいりん地区対策として、
社会医療センターの運営助成、越年対策などを実施いたしました。さらに、本格的な長寿社会に備え、
社会福祉振興基金を設置いたしましたほか、
民間福祉施設職員の処遇改善、社会福祉諸団体に対する助成、
ボランティア活動振興基金の増額など、市民福祉の向上に努めたところであります。 次に、教育事業といたしましては、昨年4月に
デザイン教育研究所を開設いたしましたほか、南高等学校に英語科の新設を行いました。また、小、中学校の不足教室の解消、老朽鉄筋校舎の改築及び特別教室、講堂兼屋内運動場の整備を初め、中学校で余裕教室を活用したクラブ室の整備を図るとともに、高等学校、幼稚園、養護教育諸学校の施設整備に努めました。また、学校の新設及び拡張等のため用地の買収を行いましたほか、給水設備や教室の照明設備の改修などの校舎補修並びにプールの建設、校園備品の整備など、総じて411億1,800万円を支出いたしました。さらに教育水準の維持向上のため、40人学級を小、中学校の全学年で実施するとともに、
学校維持運営費、
児童生徒就学費補助金の増額、
就園奨励費補助金の拡充を行いましたほか、自然教室の推進、
外国青年招致事業の拡充など学校教育の充実に努めました。 市立大学につきましては、医学部の実験、研究施設の建設など教育研究環境の整備に努めましたほか、付属病院では、医療用備品の充実を図るとともに、建てかえに向け、実施設計及び仮設病舎の建設を行うなど、総じて107億8,100万円を支出いたしました。生涯学習の推進といたしましては、総合生涯学習施設の構想調査に着手するとともに、市立大学の公開講座、
社会人入学制度に加え、新たに英会話や写真技術入門などの
高等学校開放講座を開設いたしましたほか、成人学校、
高齢者大学講座などを実施いたしました。また、中央区の図書館建設に着手したほか、大阪府と協力して
平和資料館基本設計調査を実施いたしました。また、女性のための施策といたしましては、女性が生き生きと活動する拠点としての「女性いきいきセンター」づくりに関する調査を実施いたしましたほか、乳児保育の充実に努めるとともに、
家庭教育地域交流事業などを推進いたしました。さらに、若者のための施策といたしましては、青年の相互交流を深めるための多様な活動の場ともなる施設の構想調査に着手するとともに、新たに、小、中学生が大自然を体験するフロンティア・
アドベンチャー事業を実施いたしましたほか、老人と子供の交流事業、
青少年健全育成基金の増額などを行いました。また、南中学校跡地に土地信託制度を活用しイベント広場を整備するとともに、
天保山ハーバービレッジの整備を行うなど、若者にとって魅力ある町づくりを推進いたしました。 第2に、美しい都市景観を創造し、花と緑あふれる住みよい文化都市大阪をつくることといたしましては、まず公園の整備につきまして、国際花と緑の博覧会の開催に向け、鶴見緑地の整備として「咲くやこの花館」の建設を行いますとともに、広場、園路の整備や花壇出展準備、博覧会協会に対する補助のほか、積極的な広報活動や市民運動の推進に努めました。また、天王寺公園の活性化を図るため、沈床花壇跡地の整備やコアラ舎の建設などを進めましたほか、市民に身近な公園づくりとして、児童公園の新設やリフレッシュを積極的に進めるなど、総じて282億4,000万円を支出いたしました。緑化の推進といたしましては、花のあふれる町づくりとして、公共施設の花飾り、花と緑による水辺の修景を行いますとともに、花木公園のリフレッシュ、花と緑の
ターミナルづくりなどを実施いたしました。さらに、市民参加による
フラワータウンづくり、花と緑の協定を推進いたしますとともに緑化基金の拡充を図るなど、14億9,800万円を支出いたしました。また、町並みを整え、美しい大阪の景観をつくるため、歩道を初め歩道橋や大阪駅前地下道の美装化、城北川の景観整備を進めますとともに、
中之島歩行者専用道や十三間川など親水河川の整備を引き続き実施いたしましたほか、御堂筋の街路樹のライトアップやイルミネーション、道頓堀川
ウォーターカーテンの設置など、総じて62億4,600万円を支出いたしました。 芸術文化の振興につきましては、博物館、美術館の館蔵品を充実いたしましたほか、昨年7月に公文書館を開設し、歴史的、文化的価値を有する公文書等を広く一般の利用に供することといたしました。また、船形埴輪をもとにした古代船の復元や難波宮跡の整備、
大阪城桜門桝形石垣の修復など文化遺産の保存や、旧街道、
史跡連絡遊歩道及び歴史の橋の整備などを行いましたほか、新修大阪市史の編さんを進めるなど、総じて19億3,200万円を支出いたしました。 区政の充実と
コミュニティづくりの推進といたしましては、北区、中央区において窓口事務を機械化し、利用しやすく区民に親しまれる総合庁舎を完成させましたほか、
コミュニティづくりの拠点となる区民施設及び区庁舎の整備、充実に努めました。また、
地域集会施設建設に対する助成を行うとともに、区民祭りを初めとする多彩な
コミュニティ事業の実施や、「すきやねん大阪」市民運動の推進、市民生活に密着したきめ細かい広報、広聴活動の展開などに、総じて73億9,700万円を支出いたしました。
環境清掃事業につきましては、住之江工場を完成させますとともに、鶴見工場の建設、
北港廃棄物埋立処分地の造成など処理施設の整備を行いましたほか、道路清掃などの町の美化推進及び斎場・霊園の整備など、総じて179億3,700万円を支出いたしました。 消費流通対策といたしましては、小売市場の整備を行うとともに、今後の小売市場のあり方について調査研究を進めましたほか、消費生活についての情報提供、苦情相談などを行い、消費者啓発と利益の擁護に努め、総じて15億5,400万円を支出いたしました。 消防力の充実につきましては、より迅速、的確な消防活動を実施するため、消防指令情報システムの整備を図りますとともに、はしご車、ポンプ車等消防車両の整備を初め、各種消防器材の充実などに、総じて26億5,900万円を支出いたしました。 防災対策といたしましては、災害情報の収集、伝達を図るため、防災行政無線の整備に着手しますとともに、都市防災不燃化促進事業、共同溝の建設並びに防災拠点ともなる用地の買収を進めましたほか、府市合同震災訓練、震災予防計画策定調査の実施、臨海部における防潮堤のかさ上げ及び耐震補強などに、総じて57億1,500万円を支出いたしました。 同和対策事業につきましては、広く人権意識の高揚を図るため、市民啓発を積極的に推進するとともに、地区における福祉の充実と教育や保健衛生の向上に努めるなど、総じて77億5,600万円を支出し、住宅建設や校舎整備等の関連事業と相まって、真に同和問題の解決に資する施策の充実に努めたところであります。 次に、21世紀に飛躍する「世界の大阪づくり」といたしまして、第1に、活力ある創造性豊かな中小企業の育成のための施策でありますが、中小企業の経営安定、体質強化と地域経済の活性化を図るため、昨年4月に大阪市中小企業対策本部を設置し、大阪経済の振興のための施策に総合的に取り組んでまいりました。まず、本市中小企業の経営安定を図るため、融資制度の拡充を初め、各種診断指導等を幅広く実施いたしましたほか、足腰の強い中小企業を育成するための先端技術化対策の推進や都市型工業の立地適正化の促進、新しい都市型企業育成のためのビジネス・インキュベーターに関する調査の実施など、高度化対策の拡充に努めました。さらに、この11月に予定しておりますワールド・ファッション・フェアの開催準備を行うなど、デザイン、ファッションの振興を図りました。また、大規模な国際流通センターの設立を目指すアジア・太平洋トレードセンター構想の推進や世界の主要な経済都市とのビジネス・パートナー都市提携事業を実施いたしましたほか、国際金融機能の強化のための調査研究を進めました。さらに、国際観光の振興を図るため、「トラベル大阪21計画」事業の推進など観光対策の充実にも努め、大阪経済の振興に総じて454億4,400万円を支出いたしました。 第2に、確固とした都市基盤の整備といたしましては、まず、片福連絡線につきまして、昨年5月に関西高速鉄道株式会社を設立し、平成7年開業を目指して着工いたしました。 道路、橋梁の整備といたしましては、鉄道との立体交差化として、近鉄南大阪線を概成させますとともに、新たにJR関西本線の今宮・湊町間の測量調査に着手いたしましたほか、南海本線などの高架化を継続実施いたしました。また、豊里矢田線・東野田茨田線など都市計画道路の整備、菅原城北大橋、尻無川新橋などの建設を実施いたしました。さらに、京橋東・西地下道や生活道路、交通安全施設の整備を進めますとともに、船場地区に駐車場案内システムの整備を進めましたほか、放置自転車対策につきましても、自転車駐車場の増設など駅周辺の環境整備に努め、総じて732億9,000万円を支出いたしました。また、高速道路につきましては、湾岸線など継続路線の建設促進に努めました。 大阪港の整備といたしましては、南港地区の利用促進、北港の整備及び在来埠頭地区の振興を図るため、岸壁、物揚場、臨港道路の整備を促進するとともに、南港トンネルの実施設計及び北港連絡橋、木津川新橋の建設、
天保山ハーバービレッジの整備など、総じて218億200万円を支出いたしました。 住環境の整備と快適な住宅の建設につきましては、淀川リバーサイド地区、高見地区及び桜之宮中野地区におきまして、引き続き住宅の建設と道路、公園などの整備を進め、快適な職住近接の町づくりを推進いたしますとともに、新たに日本橋地区の整備事業に着手いたしました。また、良質な住宅の建設といたしましては、中間所得者層に対する住宅施策に重点を置き、特別賃貸住宅の建設を推進するとともに、民間住宅建設を促進するため、特定賃貸住宅建設資金の融資や民間マンションの購入に対する融資などを引き続き実施いたしました。さらに、市営住宅の建設につきましては、建てかえ事業を積極的に進め、公営住宅、改良住宅及び特別賃貸住宅など、合わせて1,309戸の建設に着手するとともに、既存住宅の質の向上と有効な活用を図るため、321戸の住戸改善や計画補修を重点的に実施するなど、住環境の整備と住宅建設に、総じて1,268億1,300万円を支出いたしました。なお、都心居住の推進を図るため、本年2月、都心住宅優遇ボーナス制度の拡充を行いました。 市街地再開発事業につきましては、阿倍野地区で引き続き再開発ビルの建設と用地の買収を行うなど182億5,400万円を支出いたしました。また、湊町地区で、新都市拠点整備事業として拠点施設の基本計画を策定するとともに、基盤整備事業を推進するため、本年3月に株式会社湊町開発センターを設立いたしましたほか、都市開発の拠点となる地域の整備に必要な用地等を取得するため、新たに都市開発拠点整備事業用地取得基金を設置いたしました。 また、土地区画整理事業につきましては、北島地区土地区画整理事業の換地処分を本年2月に行いましたほか、茨田北地区及び三国駅周辺地区土地区画整理事業などを継続実施いたしました。 なお、地価問題に対処いたしますため、昨年4月より本市全域を監視区城として指定し、さらに本年7月より届出対象面積を100平方メートル以上とし、地価抑制に努めているところであります。 治水対策といたしましては、市内東南部の浸水対策として、平野川街路下調節池の新庄大和川線部分の建設を継続実施いたしましたほか、城北川の改修などに、総じて69億7,700万円を支出いたしました。 第3に、「花の万博」を成功させ、21世紀に向けて魅力ある国際都市大阪をつくるため、まず、国際花と緑の博覧会の開催準備として、「咲くやこの花館」の建設を初めとする会場の整備を進めますとともに、都島茨田線などアクセス道路の整備並びに公共施設の緑化、花飾りなど関連公共施設の整備を積極的に推進いたしました。 最後に、「大阪市制100周年記念事業」及び「大阪21世紀計画」を積極的に推進し、本年2月には、健康大阪計画を策定いたしましたのを初め、大学付属病院の建てかえに向けて実施設計を行いましたほか、本年10月開館の運びとなりました科学館につきましても、周辺整備に努めました。また、「テクノポート大阪」計画を推進し、光ファイバーケーブルによる通信網の整備やキャブ整備、情報化社会に対応した町づくりのための基礎調査などを実施いたしましたほか、御堂筋の街路樹のライトアップやイルミネーション、道頓堀川
ウォーターカーテンの設置、歩道や歩道橋の美装化など水と光を中心とした、町の景観整備や古代船の復元、学習副読本の作成など、市制100周年に向けての記念行催事の準備を進めました。さらに、21世紀を展望した新しい町づくり計画につきましては、平成2年を目途として、策定作業を進めております。 国際交流の推進につきましては、大阪シカゴ協会の設立、太平洋経済協力会議総会やアジアラウンドテーブルなどの国際会議の誘致を行いましたほか、
外国青年招致事業の拡充、都市工学等の情報提供など積極的な交流を図ってきたところであります。さらに、外国人留学生に対する支援と、市民レベルの活発な国際交流を推進するため、国際交流振興基金を設置いたしました。 以上、昭和63年度決算の概要を御説明申し上げましたが、なお詳細につきましては、後日の決算特別委員会に譲りたいと存じますので、何とぞよろしく御審議のほど、お願い申し上げる次第であります。
○議長(多賀谷宏君) お諮りいたします。ただいま議題となっております報告第35号及び報告第36号は、目下報告第28号、昭和63年度大阪市市民病院事業会計決算報告について外3件を審査中の決算特別委員会に付託することに決して御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(多賀谷宏君) 御異議なしと認めます。よって議長発議のとおり決しました。
○議長(多賀谷宏君) 日程第3、議案第114号、平成元年度大阪市
一般会計補正予算ないし日程第11、議案第122号、
大阪市立大学条例の一部を改正する条例案、一括して議題といたします。---------------------------------------
△(イメージ)議案第114号
△(イメージ)議案第114号
△(イメージ)議案第114号
△(イメージ)議案第114号
△(イメージ)議案第114号
△(イメージ)議案第114号
△(イメージ)議案第114号
△(イメージ)議案第114号
△(イメージ)議案第115号
△(イメージ)議案第115号
△(イメージ)議案第116号
△(イメージ)議案第116号
△(イメージ)議案第116号
△(イメージ)議案第117号
△(イメージ)議案第117号
△(イメージ)議案第117号
△(イメージ)議案第118号
△(イメージ)議案第119号
△(イメージ)議案第120号
△(イメージ)議案第121号
△(イメージ)議案第121号
△(イメージ)議案第121号
△(イメージ)議案第122号 ---------------------------------------
○議長(多賀谷宏君) 理事者の説明を求めます。 木村財政局長。 (財政局長木村收君登壇)
◎財政局長(木村收君) ただいま御上程に相なりました議案第114号ないし議案第121号の補正予算案並びにこれに関連いたします案件につきまして、その大要を御説明申し上げます。 今回の補正予算は、まず一般会計におきまして、来春に開催されます国際花と緑の博覧会の関連事業費を追加いたしますとともに、公共事業費、学校校舎、住宅の補修費の追加を行うなど、総じて241億5,538万8,000円を計上し、これらを賄う歳入といたしましては、事業に伴う国庫支出金、起債収入のほか、法人市民税にかかる市税収入172億8,390万8,000円を充てることといたしております。 次に、特別会計でございますが、
土地先行取得事業会計で、用地費の追加として55億円を計上いたしますほか、中央卸売市場事業会計では、本場の建てかえ整備の推進を図るため42億4,200万円を、港営事業会計では、建設改良費等で4億8,700万円をそれぞれ追加いたしますとともに、これに整理会計であります公債費会計の所要の補正を加えました特別会計の補正予算額は196億5,500万円と相なっております。なお、歳入予算のみの補正といたしまして、高速鉄道事業会計において補助金の追加を行っております。これらを合わせました今回の補正予算総額は、438億1,038万8,000円と相なる次第でございます。 また、別途、債務負担行為の補正といたしましては、一般会計で55億円、中央卸売市場事業会計で50億4,400万円、港営事業会計で7億800万円、下水道事業会計で10億円、自動車運送事業会計で4億1,600万円、それぞれ計上いたしております。 次に、補正予算の内容でございますが、まず、国際花と緑の博覧会関連事業といたしまして、会場となります鶴見緑地の国際庭園の基盤整備を行いますとともに、博覧会の開催ムードを盛り上げるため、市内の主要な夕-ミナルにおきまして、立体的な花飾りなどによる修景整備を図りますほか、博覧会関連事業用地の取得を行うなど、総じて80億7,000万円を計上いたしました。また、債務負担行為の補正といたしまして、バス車両の購入4億1,600万円を計上いたしております。公共事業等の追加といたしましては、舗装道の整備、鋼橋の塗装など道路事業に37億円、北港北地区の土地造成及び南地区の廃棄物埋立護岸の建設など港湾事業に29億1,300万円を計上いたしますほか、債務負担行為の補正といたしまして、港湾事業で7億800万円を計上いたしますとともに、浸水対策の一層の促進を図るため、下水道事業で10億円を計上いたしております。 次に、諸施設の整備といたしまして、中央卸売市場本場の建てかえ整備を早期に推進するため、建設改良費42億4,200万円並びに業務管理棟の建設に伴う債務負担行為50億4,400万円をそれぞれ追加いたしますとともに、区役所庁舎の美装化を図るため、5億円を追加いたしますほか、市立大学の施設整備に5,000万円を計上いたしております。また、学校校舎の補修費に21億8,000万円、市営住宅の補修費に9億6,000万円をそれぞれ追加いたしますとともに、違法駐車の監視と防止啓発など駐車対策をさらに推進するため、1億2,100万円を計上いたしております。 次に、公害対策といたしまして、窒素酸化物対策をより一層強化するため、汚染実態把握調査及び普及啓発事業費を2,000万円追加いたしますほか、帆船海王丸の保存等にかかる経費として、3億1,000万円を計上いたしました。また、湊町地区の開発を推進するため、株式会社湊町開発センターへの出資金を1億5,300万円追加いたしますとともに、地下鉄事業の経営の安定化と都市基盤の整備促進に資するため、地方財政計画の措置に沿って、建設費補助金を56億6,500万円追加いたしております。 なお、今回の補正によりまして、一般会計の予算総額は1兆3,558億4,363万1,000円となり、各会計を合わせました予算の総額は3兆1,277億9,450万8,000円と相なる次第でございます。 以上、補正予算案並びに関連案件につきまして、御説明申し上げました。 何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。
◆19番(徳田育久子君) 動議を提出いたします。ただいま議題となっております議案第114号ないし議案第122号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(多賀谷宏君) 19番議員の動議に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(多賀谷宏君) 御異議なしと認めます。よって議案第114号ないし議案第122号は、委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(多賀谷宏君) 日程第12、議案第123号、
大阪市立学校設置条例の一部を改正する条例案、議題といたします。---------------------------------------
△(イメージ)議案第123号 ---------------------------------------
◆19番(徳田育久子君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました議案第123号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(多賀谷宏君) 19番議員の動議に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(多賀谷宏君) 御異議なしと認めます。よって議案第123号は委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(多賀谷宏君) 日程第13、議案第124号、大阪市
設小売市場条例の一部を改正する条例案、議題といたします。---------------------------------------
△(イメージ)議案第124号 ---------------------------------------
◆19番(徳田育久子君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました議案第124号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(多賀谷宏君) 19番議員の動議に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(多賀谷宏君) 御異議なしと認めます。よって議案第124号は委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(多賀谷宏君) 日程第14、議案第125号、大阪市公園条例の一部を改正する条例案、議題といたします。---------------------------------------
△(イメージ)議案第125号
△(イメージ)議案第125号
△(イメージ)議案第125号 ---------------------------------------
◆19番(徳田育久子君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました議案第125号については、委員会付託を省略せられんことを望みます。
○議長(多賀谷宏君) 19番議員の動議に御異議ありませんか。 (「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり)
○議長(多賀谷宏君) 異議がありますから、起立により採決いたします。19番議員の動議に賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(多賀谷宏君) 多数であります。よって議案第125号は委員会付託を省略することに決しました。
○議長(多賀谷宏君) これより討論に入ります。反対者の発言を許します。 74番塩田吾一君。 (74番塩田吾一君登壇)
◆74番(塩田吾一君) 私は、日本共産党大阪市会議員団を代表して、ただいま上程されている議案第125号、大阪市公園条例の一部を改正する条例案に反対の討論を行います。 大阪市の提案は、公園条例を改正し新たに有料公園なるものを設けるというものです。具体的にはこれまで無料だった天王寺公園を有料にし、150円払わなければ公園に入れないというもので、無謀としか言いようがありません。第1に、市民感情からいって公園の有料化は許せないということであります。事実、大阪市が有料化を発表した途端に、広範な人たちから批判の声が上がっております。例えば、作家の黒岩重吾氏は、よく天王寺公園に行き、芝生に寝転がったものだ。私にとっては心のふるさとみたいな公園だ。有料化は全く理解できないと批判しています。劇作家の香村菊雄氏は、散歩するにも金のかかる世知辛い時代になったのか、「公園」の「公」の字を外しなさいと述べております。全くそのとおりであります。本来、公園は無料が原則であります。私が委員会で指摘したように、平凡社の百科事典は、公園とは社会福祉の一つである。したがって公園は入園料を徴収せず、広く一般に自由平等に開放されることを原則とすると説明しています。それをお金を払えない人は入れないというのですから、これはもう公園ではないと断ぜざるを得ません。しかも全国的には天王寺公園のように、都市の中にある公園を全部さくで囲い、有料の公園にするというのは初めてのことであります。私は、全国に先駆けてこのような暴挙を行うことは、断して容認できないのであります。 第2は、住民にまともな説明もせず、関係者の合意もなしに強行している点であります。大阪市は委員会で我が党委員の追及に、近隣の大方の御理解を得たなどと答弁しています。ところが天王寺公園に隣接する新世界連合が、この有料化に反対していることは、議員各位が承知のとおりであります。新聞報道されておりますように、新世界連合町会長の矢本博三会長は、有料化が壁になり、公園から新世界にかけてぶらつく入が減り、死活問題だ。災害時に避難できず、パニックも起きる。野宿者問題も締め出すだけでは解決しない。地元無視の措置で反対運動を起こしていきたいと強く反発していると報道されております。通天閣を経営する通天閣観光の西川隆営業部長も、だれでもぶらつくことのできる場所としての公園なのに、150円取られるとなれば、公園に来る入に逆に不快感を与え、足を遠のかせることになるかもしれないと批判しています。西尾市長は、市長選挙で、市民との対話、移動する市長室を設けるなど、市民の中にどんどん出かけて行って、生の声を聞きたいと公約していますが、今起こっている事態は、この公約が全くの大うそであることを如実に証明しているのであります。私は、少なくとも地元住民が強く反発している中で、有料化計画のごり押しは、やめるべきだと主張するものであります。 第3に、大阪市の公園面積や緑は、他都市に比べても、また、大阪市の整備計画から見ても、極端に少ないのであります。市民を公園から締め出すことにつながる有料化は、やめるべきだという点であります。私が指摘するまでもなく、大阪市の一人当たりの公園面積は2.88平方メートルです。神戸市の11.67平方メートル、北九州市の7.79平方メートル、札幌市の7.05平方メートルなどと比べたとき、いかに少ないかは明らかであります。また、大阪市自身の公園整備計画から見ても、大変おくれています。大阪市のマスタープランは1990年までに市民一人当たり7平方メートルの公園を整備するとしています。それがいまだに2.88平方メートルですから、ひどいものであります。なお、西尾市長が国際化を盛んに言っていますので、あわせて公園の国際的な状況を指摘しておきますと、ワシントンは一人当たり公園面積は45.7平方メートル、ロンドンは30.4平方メートル、ボンは26.9平方メートルです。こんな状態のもとで今度は公園を有料化し、市民を公園から締め出すことに結びつく有料化を行うことは、断して容認できないものであります。 最後に、こうした重要議案に対する議会の対応について一言触れておきます。有料化の議案が市民に発表されたのは11月2日であります。それからわずか1週間後の本日、これを議決するというのです。私は、これまでの公園の概念を一変させる重要な議案であり、関係者の意見を聞くなど、議会が十分審議を尽くすよう主張し、委員会に付託することを提案いたしました。ところが自民党、自民党革新連合、公明党、社会党、民社党の各党は委員会に付託することに反対し、しかもまともな質疑もせず、有料化に賛成の態度をとったのであります。私は、この市民の期待に背き、議員としての責務を放棄するこうした自民党、社会党、公明党、民社党の態度は、必ず市民から厳しい批判を受けるであろうことを指摘して、反対討論を終わります。(拍手)
○議長(多賀谷宏君) これをもって討論を終結いたします。
○議長(多賀谷宏君) これより採決に入ります。議案第125号を原案どおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(多賀谷宏君) 多数であります。よって議案第125号は原案どおり可決されました。
○議長(多賀谷宏君) 日程第15、議案第126号、町の区域の変更について、議題といたします。---------------------------------------
△(イメージ)議案第126号
△(イメージ)議案第126号
△(イメージ)議案第126号 ---------------------------------------
◆19番(徳田育久子君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました議案第126号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(多賀谷宏君) 19番議員の動議に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(多賀谷宏君) 御異議なしと認めます。よって議案第126号は委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(多賀谷宏君) 日程第16、議案第127号、
木津川新橋架設工事請負契約締結について、議題といたします。---------------------------------------
△(イメージ)議案第127号 ---------------------------------------
◆19番(徳田育久子君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました議案第127号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(多賀谷宏君) 19番議員の動議に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(多賀谷宏君) 御異議なしと認めます。よって議案第127号は委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(多賀谷宏君) 日程第17、議案第128号、大阪市交通事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例案、議題といたします。---------------------------------------
△(イメージ)議案第128号 ---------------------------------------
◆19番(徳田育久子君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました議案第128号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(多賀谷宏君) 19番議員の動議に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(多賀谷宏君) 御異議なしと認めます。よって議案第128号は委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(多賀谷宏君) 日程第18、諮問第2号、大阪市北区梅田3丁目・同区梅田2丁目間の鉄道線路の道路への敷設について、議題といたします。---------------------------------------
△(イメージ)諮問第2号
△(イメージ)諮問第2号
△(イメージ)諮問第2号 ---------------------------------------
◆19番(徳田育久子君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました諮問第2号については委員会付託を省略、異議のない旨答申せられんことを望みます。
○議長(多賀谷宏君) 19番議員の動議に御異議ありませんか。 (「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり)
○議長(多賀谷宏君) 異議がありますから、起立により採決いたします。19番議員の動議に賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(多賀谷宏君) 多数であります。よって諮問第2号は委員会付託を省略、異議のない旨答申することに決しました。
○議長(多賀谷宏君) 日程第19、諮問第3号、
人権擁護委員候補者の推薦について、議題といたします。---------------------------------------
△(イメージ)諮問第3号
△(イメージ)諮問第3号 ---------------------------------------
◆19番(徳田育久子君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました諮問第3号については、委員会付託を省略、異議のない旨答申せられんことを望みます。
○議長(多賀谷宏君) 19番議員の動議に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(多賀谷宏君) 御異議なしと認めます。よって諮問第3号は委員会付託を省略、異議のない旨答申することに決しました。
○議長(多賀谷宏君) 日程第20、
議員提出議案第22号、在日韓国人の法的地位向上に関する意見書案、議題といたします。---------------------------------------
△(イメージ)
議員提出議案第22号 ---------------------------------------
◆19番(徳田育久子君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました
議員提出議案第22号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(多賀谷宏君) 19番議員の動議に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(多賀谷宏君) 御異議なしと認めます。よって
議員提出議案第22号は委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
○議長(多賀谷宏君) 日程第21、
議員提出議案第23号、
南アフリカ共和国におけるアパルトヘイトの早期廃絶を求める決議案、議題といたします。---------------------------------------
△(イメージ)
議員提出議案第23号 ---------------------------------------
◆19番(徳田育久子君) 動議を提出いたします。ただいま議題となりました
議員提出議案第23号については、委員会付託を省略、原案どおり可決せられんことを望みます。
○議長(多賀谷宏君) 19番議員の動議に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(多賀谷宏君) 御異議なしと認めます。よって
議員提出議案第23号は委員会付託を省略、原案どおり可決されました。
△閉議
○議長(多賀谷宏君) 本日の日程は以上で終了いたしました。
△散会
○議長(多賀谷宏君) 本日はこれをもって散会いたします。 午後2時55分散会--(報告第37号は会議録別冊の2に登載)-----------------------------------------
△(イメージ)報告第38号
△(イメージ)報告第38号
△(イメージ)報告第38号
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△(イメージ)報告第38号
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△(イメージ)報告第39号
△(イメージ)報告第39号
△(イメージ)報告第39号
△(イメージ)報告第39号
△(イメージ)報告第39号
△(イメージ)報告第39号
△(イメージ)報告第40号
△(イメージ)報告第41号
△(イメージ)報告第41号 ---------------------------------------大阪市会議長 多賀谷 宏(印)大阪市会議員 大西仙太郎(印)大阪市会議員 土居一雄(印)◯大阪市会(定例会)会議録(平成元年11月9日)(終)...