宮古島市議会 2022-12-14
12月14日-04号
令和 4年 12月 定例会(第9回) 令和4年第9回
宮古島市議会定例会(12月)議事日程第4号 令和4年12月14日(水)午前10時開議 日程第 1 一般質問 ◎会議に付した事件 議事日程に同じ 令和4年第9回
宮古島市議会定例会(12月)会議録 令和4年12月14日(水) (開議=午前10時00分) ◎出席議員(24名) (延会=午後4時50分)
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓┃ 議 長(22番) 上 地 廣 敏 君 議 員(11番) 上 地 堅 司 君 ┃┃ 副 議 長(18〃) 長 崎 富 夫 〃 〃 (12〃) 仲 間 誉
人 〃 ┃┃ 議 員(1 〃) 久 貝 美奈子 〃 〃 (13〃) 平 良 和
彦 〃 ┃┃ 〃 (2 〃) 下 地 茜 〃 〃 (14〃) 下 地 信 広
〃 ┃┃ 〃 (3 〃) 砂 川 和 也 〃 〃 (15〃) 我如古 三 雄
〃 ┃┃ 〃 (4 〃) 狩 俣 勝 成 〃 〃 (16〃) 前 里 光 健
〃 ┃┃ 〃 (5 〃) 富 浜 靖 雄 〃 〃 (17〃) 西 里 芳 明
〃 ┃┃ 〃 (6 〃) 下 地 信 男 〃 〃 (19〃) 友 利 光
徳 〃 ┃┃ 〃 (7 〃) 新 里 匠 〃 〃 (20〃) 上 里
樹 〃 ┃┃ 〃 (8 〃) 狩 俣 政 作 〃 〃 (21〃) 粟 国 恒 広
〃 ┃┃ 〃 (9 〃) 山 下 誠 〃 〃 (23〃) 平 良 敏
夫 〃 ┃┃ 〃 (10〃) 池 城 健 〃 〃 (24〃) 山 里 雅
彦 〃 ┃┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ◎欠席議員(0名) ◎説 明
員┏━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━┓┃ 市 長
│ 座喜味 一 幸 君 │ 消 防 長 │ 宮 國 和 幸 君┃┃ 副 市 長 │ 伊 川 秀
樹 〃 │ 企 画 調 整 課 長 │ 石 川 博
幸 〃┃┃ 総 務 部 長
│ 與那覇 勝 重
〃 │ 秘 書 広 報 課 長 │ 下 里 盛 雄
〃┃┃ 福 祉 部 長
│ 仲宗根 美佐子 〃 │ 総 務 課 長
│ 豊見山 徹 〃┃┃ 市 民 生 活 部 長 │ 友 利 毅
彦 〃 │ 財 政 課 長 │ 国 仲 英
樹 〃┃┃ 農 林 水 産 部 長 │ 砂 川
朗 〃 │ 産 業 振 興
局次長 │ 上 地 等
〃┃┃ 建 設 部 長 │ 大 嶺 弘 明 〃 │ 教 育 長 │ 大 城 裕 子 〃┃┃ 観 光
商工スポーツ │ 上 地 成
人 〃 │ 教 育 部 長 │ 砂 川 勤 〃┃┃ 部 長
│ │ │ ┃┃ 環 境 衛 生 局 長 │ 下 地 睦 子
〃 │ 生 涯 学 習 部 長 │ 友 利 克 〃┃┃ 会 計 管 理 者 │ 天 久 珠
江 〃 │ 農 業 委 員
会会長 │ 芳 山 辰
巳 〃┃┃ 水 道 部 長 │ 兼 島 方 昭 〃 │
農業委員会事務局長 │ 渡真利 忍 〃┃┗━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━┛ ◎議会事務局職員出席者 事 務 局 長 下 地 貴 之 君 次 長 補 佐 砂 川 晃 徳 君 次 長 仲 間 清 人 〃 議 事 係 長 国 吉 たかよ 〃
○議長(上地廣敏君) これより本日の会議を開きます。 (開議=午前10時00分) 本日の出席議員は24名で、全員出席であります。 本日の日程は、お手元にお配りした議事日程第4号のとおりであります。 この際、日程第1、一般質問について、昨日に引き続き質問を行います。 本日は西里芳明君からであります。 休憩します。 (休憩=午前10時00分) 再開します。 (再開=午前10時05分) 本日は西里芳明君からであります。 これより順次質問の発言を許します。
◆西里芳明君 保守心和会の西里芳明でございます。12月定例会につき一般質問をさせていただきますので、当局の皆さんにおかれましては、年も取って頭も耳もみんな遠くなっておりますので、ゆっくりと大きな声で答弁していただくようお願いします。 まず最初に、総務行政について。市職員定数についてでございますけども、現在市職員の中で病気や精神疾患等で休職している職員の数を教えてもらいたいと思います。
◎総務部長(與那覇勝重君) 休職している職員数についてお答えをいたします。 現在病気等により休んでいる職員の人数ですが、14名になります。
◆西里芳明君 私が何でこういう質問をしているかというと、休養している人数、課によっては2人、3人というふうな休職をしている状況が続いているというわけで、要するに休んでいる職員が多いほどその課に対して負担が大きいのだと、場合によっては働き過ぎでこの職員、残された職員が負担をしているのだと。ある職員についてはもう3か月も4か月も休んでないと。しかも10時過ぎまでも毎日のように残業してこなさんと仕事が追いつかないという状況にあるということ。こうなってくると、残された職員も過労によって、あるいは病欠してしまう可能性もあるのではないかなということでこういう質問しているんですけども、職員の定数についてはやはり市の職員の皆さんが安心して働けるような状況をつくっていくようにお願いしたいと思うのですが、総務部長、いかがでしょうか。
◎総務部長(與那覇勝重君) 休職している職員がいる部署におきましては、職員数が減ることに伴って、その分業務量が増えますので、どうしても現在勤務している職員への体力的、精神的に負担がかかってしまい、職員の心身の健康面につきまして総務課といたしましても大変危惧しているところでございます。その状況を少しでも改善するため、休職者の代替として可能な限り
会計年度任用職員での補充を行い、現在勤務している職員の負担軽減を行っているところでございます。また、職員の
ストレスチェックの実施や必要に応じ面談等を行い、職員の体調管理に努めているところでございます。また、休職中の職員に対しましても、各総務課の保健師による定期的な面談等によるケアや産業医との連携調整及び試し出勤の支援など、一日でも早く休職者が職場に復帰できるよう支援に取り組んでいるところでございます。
◆西里芳明君 私が思うに、再任用職員というんではなくて、休職している職員の皆さんをカウントせずに、これ定数としてカウントするとやはり新規採用というか、途中採用などをして対応していかないと、これ宮古島市全体に対する職員の労働の関係上、途中採用でもしてやっていかねば、これますますそういう状況が悪化して、市民にもやはりそういう負担、市民に対する市役所の思いが伝わってこないのではないかなという意味で、途中で職員を借り入れるみたいな感じなことはできないのかということを聞きたいなと思っていますので、よろしくお願いします。
◎総務部長(與那覇勝重君) 現在の配置から休職中の職員の異動を行った場合、新しい部署においても休職者扱いとなるため難しいところもあるとは思いますが、必要に応じまして適切な人事異動に努めてまいりたいというふうに考えております。
◆西里芳明君 やはり宮古島市全体を感じると、そういった対応を打っていかないと後手後手に回ってしまうところがあると思いますので、ぜひともやっていただきたいと思います。 次に、道路行政についてでございますけども、街路樹の管理について、県道78号線、街路樹が繁茂しており、道路の白線から約50センチぐらい車道のほうにはみ出しているところがところどころ見受けられます。大型車両、普通車両など、交互対面通行する大型車両などはやはり片方が止まってあげて通行しないとできないようになっているわけなのです。早急に枝打ちなどの対応をして、建設部長、こういう状況です。道路の下側の雑草なども繁茂がすごく見える状況になっておりますので、その辺の対応はどうでしょうか。
◎建設部長(大嶺弘明君) 議員ご指摘の県道78号線は、沖縄県が管理する道路でございます。このため、市といたしましては管理する沖縄県
宮古土木事務所に早急な対応をお願いしております。土木事務所としましては、現在計画的に作業している箇所が終了した後に県道78号線の管理作業にも着手するとのことでございます。
◆西里芳明君 この道路清掃というか、枝打ちといおうか、これってやはり年に何回かやられておるわけだと思うんですけども、それだけ繁茂するとしたら、多分半年ぐらいやっていないんではないかなという思いもするんです。これ
道路清掃作業って年何回やっておられるのですか。よろしくお願いします。
◎建設部長(大嶺弘明君) 先ほど申し上げたとおり、この道路は県が管理する道路でございますが、定期的に実施はしているものと、思っております。
◆西里芳明君 定期的に清掃はやっていると、何回やっているんだということは分からないということですね。でも、やはり市民の生活道路でありますから、何事もないようなきれいにしていただいて、通行者の皆さんの妨げにならないように市としても努力してほしいなと思いますので、よろしくお願いします。 次に、城辺の加治道の浄水場の西側の道路、この道路の市道何号線、分からないので、教えてもらえませんか。
◎建設部長(大嶺弘明君)
城辺浄水場西側の道路は、市道城辺332号線でございます。
◆西里芳明君 市道城辺332号線、この道路が幅員約7メートルぐらいの道路なんですけど、両側から木や雑草が生い茂って、車、走行車両が通行ができない状況になっているんですよ。そこを1か月前ぐらいに私は
道路建設課長のほうに早めに清掃してくれんかって言ったんだけど、これ製糖期も重なってくるもんだから、ここを通るたんびに上から来る車、下から来る車で譲り合って通行しているんだけど、あまりにも生い茂って、その地域の方が一人で雨の日にギンネムの木を切っている姿を見て、まだやっていないんだなという思いがして、これも質問に取り上げてみたんですけど、やはり行政としては市民の利便を考えたら、その辺いち早くやってほしいもんだなと思うんだけど、それいつ頃清掃できるんですかね、教えてください。
◎建設部長(大嶺弘明君) 議員ご質問の箇所については、市といたしましても状況は確認しておりまして、作業の準備に取りかかっていたところであります。早速今週の初めからは作業に取り組んでいるところです。作業を既に実施しております。
◆西里芳明君 既に作業が始まっているということでよろしいですか。市民からの苦情ではなくて、市の建設部として、毎年毎年草が生える地域、木が繁茂する地域に当たっては巡回していただいて、市民から指摘されることなく解消していってほしいなと思いますので、今後ともよろしくお願いします。 次に、環境行政についてでございます。大雨による冠水被害についてでございますけども、宮古島市内に近年どのぐらいの冠水箇所が発生しているのか。農林水産部、建設部の両方だと思いますけど、その数を教えていただきたいなと思いますんで、よろしくお願いします。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 大雨による冠水被害についてでございます。農道及び圃場についてお答えさせていただきます。今年度の異常な大雨が続いた影響で、各地域におきまして多くの冠水被害が発生しているところでございます。大雨警報後には災害調査を行っておりまして、整備済み、未整備の圃場、農道等で冠水被害を確認しているところでございます。ただ、市のほうで現場確認している以外にも多数の報告を受けることもあり、こういった報告を全て、冠水が発生している件数について全てを把握できていない状況ではございますが、現在農村整備課で把握している主な冠水箇所については約30地区で確認しています。
◎建設部長(大嶺弘明君) 冠水箇所について建設部所管についてお答えいたします。 先ほど
農林水産部長がおっしゃりましたように、今年は例年になく大雨が続いた影響で、各地域の市道においても道路の冠水が発生しております。道路を所管する部署で市道の冠水場所を確認しましたところ、宮古全域で約26か所で冠水が見られております。
◆西里芳明君
農林水産部長、30地区といって、これ宮古島に何十地区あるんですか。これほとんどと思われるんですけど、30地区って、宮古島に何十地区あるのか教えてください。
◎
農林水産部長(砂川朗君) ただいま30地区というふうにお答えしました。30か所でございます。申し訳ありません。
◆西里芳明君 最近では大雨が降るたんびに各地域で冠水箇所が見受けられます。市は冠水箇所をどうやって対応して対処していくつもりなのか教えていただきたい。実は、去る12月9日に例年の3倍以上の雨が降ったといって、雨が降っている途中に私は、西里写真館が撮った写真ですから、あまり上等な写真ではないと思うんですけど、比嘉排水の状況、満杯の一歩手前です。その前の大雨のときも、これよりもっとひどかったんだけど、こうやって私が見る限り、これ比嘉の入り口の民家の横から比嘉排水に流れていっている水です。これ民家の隣、畑からばあっと流れてきて、そういうふうな状況。城辺地域だけでこれだけの畑の冠水状況、これでは農作物も育ちませんよね。そういうものを見て、えっと思って見たらこれ10枚以上写真撮られている。これは西中と仲原の間のちょうど坂を上る途中。これは、坂の途中の流れている状況の水。浸透池からのあふれ出した水。こういったのを見ていると、やはりおかしいと思うのではない。見てごらん、これ浸透池の意味なしていないのではないかなと思うんです。これも比嘉の民家の県道78号線の前の道路です。これもう家の中入れませんよね。こういう状況、市長、どうですか、これ見て。加治道地区の整備事業した後の上から降ってくる雨がこうやって道路に全般に水がたまってしまう。そういったこと起きて、市としてはまずどういった対応をしたいと考えているのか、対応策があれば教えていただきたいなと思いますけど。
◎
農林水産部長(砂川朗君) ただいま議員ご指摘のとおり、各
地区圃場整備後の浸透池があふれ、
圃場及び周辺道路等に冠水被害を起こしているところでございます。その要因としましては、担当課のほうでは浸透池内の雑木等の繁茂や今年に入っての大雨等において既設の浸透池の容量で処理が間に合わないほどの雨量となっていることも要因の一つかというふうに考えております。浸透池内の雑木等の繁茂対策としましては、今後
多面的機能支援支払事業を活用し、浸透池内の雑物等の除去を行い、流れをよくし、冠水被害の軽減を図ってまいりたいというふうに考えております。また、かなりの大雨になることも予想されておりまして、今後整備が行われる新規地区におきましては近年の降雨量等の状況も踏まえた浸透池の容量の見直しを行うなど対策を講じる必要があろうかというふうに考えておりますので、今後関係機関と調整して対策を講じてまいりたいと思っております。
◎建設部長(大嶺弘明君) 市道の冠水対策についてお答えいたします。 大雨が降りますと、集中豪雨とか長雨が続きますと冠水が発生しております。その要因としましては、道路を整備する際には雨量等も計算しまして側溝、それから浸透ますなどを設置しておりますが、予想をはるかに超える雨量などが来た場合には、その計算をはるかに超えて冠水なども起こっているわけですが、その要因としましては、この計算を超えた、計算によりますけれども、側溝とか、それから浸透ますなどの道路の詰まりなどもありますので、浸透ますとか側溝そういったものも定期的な清掃が必要ではないかと思いますが、やはり近年の大雨については対策を講じなければならないと思いますので、道路冠水を防ぐためには抜本的な対策も必要ではないのかなと考えておりますので、そういった調査も視野に入れながら対応していきたいと思います。
◆西里芳明君
農林水産部長、建設部長、私は、近年道路もほとんど舗装されて、道路に雨が浸透していくというのが確実でない。生活環境も変わって、上水道も完備され、舗装も完備され、昔集落内にあったカーズク、生活に必要な水、馬を洗ったり、芋洗ったり、洗濯したりしてあったのが集落内一つもないんですよ。
農林水産部長が言っている容量不足、雑木などを撤去してとか言うんだけど、やはり容量不足は否めないんではないか。これまで圃場整備してきた中で容量不足と思われるところは、浸透池を拡大してでも何とか圃場に雨がたまらんような、土が流されないような、民家の前の道路あたりも地形と合わない。対処はするんだけども、小規模な対処しかできないと。同じところばっかし水たまるのですよね、圃場であれ、民家の前であれ、全部そうなんだ。だから、小規模な撤去法ではなくて、やはり大がかりに、そんなことが起きないような容量を持ってやっていかないと、これではこれから起き得る想定外の雨とか、そんな雨は、東北地方の大災害で想定外の津波でしたと言われても、これ想定外を想定しながらやっていかないと市民生活に不便が来されるのではないかという思いがするわけなんです。ですから、いま一度、原因をもっともっと追求して対処していってもらいたいと思いますので、どうか努力を重ねて、雨が降ったらどの地域にこういった流れで水が来ます。全く整備事業で浸透池を造ったのだが、水一滴もたまらんみたいな浸透池もあるわけなんです。そういったところもやはり研究して勉強して、災害があるたんびにそういった対処をするんではなくて、これ以上そういうのは起きないというぐらいの気構えでやってもらいたいなと思いますので、ぜひともよろしくお願いします。 次に参ります。農業行政について、サトウキビの
生産者交付金についてでございますけど、頻繁に言われている
ハーベスター料金の値上がり、これ値上がりが決定したんですかね、部長。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 新聞等で報道のとおり、
サトウキビ収穫機ハーベスターの値上がりが報じられているところでございますが、
JAサトウキビ対策室へ確認したところ、今期製糖期から事業者からの聞き取りによりますと値上がりするというふうにお聞きしております。
◆西里芳明君
農林水産部長、
サトウキビ対策室とそれ相談して何になるんですか。
ハーベスター協議会と、対策室ではなくて
ハーベスター協議会の会長、副会長でも協議して、これ上げるんですか、どういった理由ですかということを聞くべきではないんですか。私はこう思います。
ハーベスターってほとんどの方が補助金で取っていますよね。7年間の補助金返還後はもう何もないと。でも、皆さんこの
ハーベスター補助で取られた方々が年度報告なんかやっていますか。これ補助金をあげた以上は、年度報告を聞いて、燃料費が幾ら、人件費が幾ら、修繕費が幾らというのを聞いて当たり前だという一般市民の考えだと思いますけど、
農林水産部長、これどうでしょうかね。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 補助事業で導入された
ハーベスターでありますので、補助事業の期間内、リース期間内、この7年間に関しては経営状況等確認する必要があると思っております。ただ、現状そういった経営状況の確認等は行われていないというふうになっておりますので、今後またそういった聞き取り等、報告等の部分については進めていきたいと思っております。
◆西里芳明君
農林水産部長、毎回毎回すみません。だけど、これ市民の血税、国、県、市の補助でやる補助事業ですから、やはり市に報告する義務はあると思うんです。なぜなら、これは全てその交付金後の7年間の自分が負担する金と、そういうのがあって、市民からいただいているお金なんだという気持ちになって、ちゃんとした報告書を出していただければ、
ハーベスター、これでは厳しいねとか、農家の人にももうちょっと考えてほしいよねという話ができるんであって、最初から何も、補助金出しました、何も調査していません。それでは市民納得しないと思いますよ。これからでは
ハーベスターの補助を受ける
ハーベスター農家の皆さんにそういったことできるんでしょうかね、お願いします。
◎
農林水産部長(砂川朗君)
ハーベスターの導入に関しまして国の
補助金交付要綱等もございますので、そちらのほうを確認した上で国、県と調整しながら、助言を受けながら、どういった形が最適かどうかというような調整は行ってまいりたいと考えております。まず、いずれにせよ国、県の要綱を確認する必要があると思っておりますので、そちらのほう確認いたします。
◆西里芳明君
農林水産部長、こういったのは、市民からも分かりやすくするためにもぜひともやっていっていただきたいと思いますので、頑張ってやってください。 次に、12月2日付の新聞報道による話なんだけど、農林水産省は
ハーベスター委託費で受託組織が雇用する人材の人件費の2分の1支援、10アール当たり2,000円、トン換算では350円に相当するとあるが、
ハーベスター事業所に対しての補助であって、農家に対する補助ではないでしょうかね、これ。どうなんですか、
農林水産部長。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 報道にありました
ハーベスター委託費での受託組織、人件費の2分の1、10アール当たり2,000円、トン換算350円という報道でございますが、こちらのほうの事業概要、スキーム等については農林水産省のほうからまだ説明が行われておりませんので、今後この内容については関係機関より示されると思っておりますので、詳細について把握し次第、情報に努めてまいります。
◆西里芳明君 聞くところによりますと、
農林水産部長、今日の夕方、農林水産省のほうから説明会が行われると。私の質問には間に合わなかったんですけど、これ把握していただきたい。しっかりと農家を守るために、皆さんが、これ通告外だと議長言わないでね。
地力アップ事業とかいって堆肥を100%補助で出すとか、これから購入する肥料に関しても補助率100%で出すというんだけど、これ今までの農家の皆さんからしたら、100%出してくれたらありがたいね、助かりますよだけれども、収入面からしたら、
ハーベスター料金が上がっていくとこれマイナスにしかならない、要因は。そういうことも、市長、居眠りこいている場合ではないよ。そういう面で、もうちょっと農家が働きやすい環境というか、農家側もこんな農業ではやっていけんから離農しますよと、そうなってくることも考えられるんではないかなと。10アール当たり1万円ぐらいしか収入がないのだという状況になりかねない、試算した結果。そうなってくると、
サトウキビ農業で暮らしている老夫婦なんか、年金より悪いよと。今まで年金とサトウキビの収入で暮らしていたんだけど、これでは今から厳しいねと。最近また政府が増税の話をし出してきて、これではもう生きていけないんではないかという思いもする。いろんな観点から、やはり宮古島市の第1次産業であります農業ですから、ぜひとも思案を凝らして農家の皆さんのために役立つような施策を打っていっていただきたいなと思っておりますので、ぜひよろしくお願いします。 一般質問はこれぐらいで終わるんですけども、議長、議場内にあるアクリル板、これを撤去する意思はないのか。要望として、ぜひとも3月定例会からこのアクリル板取ってほしいと。なぜなら、皆さんがしゃべっているんだけど、アクリル板が1段、2段、3段で聞き取りにくいの。イヤホンつけているでしょう、これがないと後ろの席なんか全く話聞けませんから、できればこのアクリル板を撤去していただきたいと要望しておきたいと思います。 これで12月定例会の西里芳明の一般質問は終わりましたけども、市民の皆様におかれましてはぜひとも来年もまた今年のようにコロナに負けずに健康で頑張っていっていただきたいと思います。ありがとうございました。
○議長(上地廣敏君) これで西里芳明君の質問は終了しました。
◆前里光健君 16番、前里光健です。それでは、早速一般質問を始めてまいります。よろしくお願いいたします。 まず初めに、道路行政について伺います。この質問は、行政サービスのさらなる向上という期待を込めて質問させていただきたいというふうに思います。こちら用意したので、アップしてください。道路維持、カーブミラーやガードレール、路面標示シート、道路標識等の設置費について伺います。こちらは、野原越自治会のほうから依頼を受けて、カーブミラー、反射鏡の設置について道路建設課のほうで相談を行いました。担当課のほうからは、その場所は事故は起こっていないので、設置の優先順位は低い。予算がないために対応ができない旨の回答がありました。そして、こちらは、私も市議会議員となって、多くの皆さん、市民の皆さんから相談を受けますが、大体7割ぐらいは道路関係です。国道、県道、市道、農道、里道、私道ありますが、そういった中で議員の皆さんも多く相談を受けると思います。そういった中で、野原越自治会の会長のほうからも、また地域のほうからも要望を受けまして、現場確認、そして撮影をし、その写真を持って役所の担当課のほうに窓口に出したと。そして相談をしたのですが、野原越地域、あそこの近くは保育園も新しくできて、レンタカー事業所もあります。また、地元の道路の状況が分からない観光客が運転する車も増えているというところです。そういう状況があり、カーブミラーの修繕の相談もさせていただきました。初めてこういうことを言われたんですが、担当課からその場所は事故が起こっていないので、設置の優先順位は低い。また、予算がないため対応できない旨ありましたが、①、道路建設課の窓口対応は適切であったか伺います。
◎建設部長(大嶺弘明君) 窓口対応の件については、議員ご指摘の箇所での直近の事故発生日は、議員が警察署で確認しました情報が最も新しく、窓口対応した職員の事実確認が十分ではございませんでした。今後は、正確な情報を基に窓口対応を徹底してまいりたいと思います。 なお、議員要望のカーブミラーの修繕については既に修復済みでありまして、今後とも窓口対応を十分に対応しながら議員からのいろいろなご指摘については対応していきたいと考えております。
◆前里光健君 私はできないことをただしているということではないので、窓口のほうでの回答の姿勢です。市民の皆さん、また相談者に寄り添うということが求められている。私以外の方にもこういう回答をされていたのであれば、本当に残念なのです。今おっしゃったように、事故が起きていないということを警察署に確認したと担当者に言われたので、私はその日のうちに警察署に行って確認したんです。したら、事故は2件起きていました。そして、人身事故、そして物損事故です。ですから、私からすると、こういった場当たり的なずさんなその場しのぎの、要するに早く終わってほしいような感じの対応をされたこと。私は議員なので、地域の皆さんの声を聞いて、仕事として来ているわけです。それをこういう扱いを受けるということで、できないというような回答は行政としてふさわしくないというふうに私は思っておりますので、その点はまた改善をしていただきたいということと、例えば予算が確認できないとか、例えば慣れていない方であれば同僚に相談するとか上司に相談するとか、実際の確認を行うための時間を下さいとか、回答の方法はたくさんあると思うんです。なので、そういった予算がないからできません。事故が起きていないから優先順位低いです。カーブミラーは撤去して終わりですと、そういうことを私は自治会のほうに行って、そう言われましたと言えないんですね、実際事故が起きてるわけですから。そういった軽々な発言をされないような体制を整えていただきたいというのと、やはりマンパワー不足なのか、いろんな時間がかかるのか分かりませんけども、予算を措置するまでの間、そして対応するまでの間しばらくお待ちくださいと、期待の持てる回答。こういった行政サービス向上のために今後もぜひ課内でしっかりと方針を立てていただきたいと思います。こちらについては以上であります。 一番の課題は、私は予算がないではなくて、予算が少ない、または足りないというところではないのかと思います。そこで、担当課も予算がない、少ない、足りない、そういった中でいろいろ工夫されていると考えます。 次の質問になります。例年市民の皆様から受ける要望、その中に道路維持にかかる予算規模と執行した予算額、過去3年間についてご説明ください。
◎建設部長(大嶺弘明君) 過去3年間の道路維持にかかる予算規模と執行した額についてお答えいたします。 まず、令和元年度の予算額でありますが、予算額が995万円、執行額も995万円で全額執行でございます。令和2年度が予算額が1,500万円、執行額が1,499万9,000円でございます。令和3年度が予算額2,442万3,000円で、執行額が2,441万5,000円でございます。
◆前里光健君 建設部長、これは要望に全部応えているという答弁に聞こえるんですが、例えばカーブミラー、また今反射鏡のこともありますし、ガードレールあります。路面標示シート、看板もあります。こういったものを全て網羅している金額、これが要望した金額、できているということで確認、大丈夫ですか。
◎建設部長(大嶺弘明君) 先ほどは予算額と執行額を説明いたしましたが、市民からの要望額は、例えば令和3年度でありますと市民からの要望額は6,700万円でございます。そのうち予算化されたのが2,400万円ということでございます。
◆前里光健君 4,300万円ほど足りないということの答弁であります。やはりここは安定的な財源を確保していただきたいというふうに思いますが、当局の見解についてお聞かせください。
◎建設部長(大嶺弘明君) これまで交通安全施設の整備については国の交通安全対策特別交付金を活用し、対応してきておりますが、交通安全施設の経年劣化が進んでいるため事業費も増えておりまして、この交付金だけでは対応できないということもありますので、市の単独事業費を積極的に予算確保に努めているところでございます。
◆前里光健君 すみません、また資料なんですが、こちらも警察署のほうで提出をいただきました資料です。こちら黄色の枠内のデータを読み上げますが、コロナ前の2019年には物件事故件数で概数で1,830件のうちレンタカー絡みが909件、構成率は49.7%、人身事故は137件、うちレンタカー絡みが37件、構成率は27%、物件事故におけるレンタカー絡みの事故の割合は49.7%となっております。約半分はレンタカー絡みとなっています。直近の2021年は、物損件数が概数で1,449件、うちレンタカー絡みが633件で、人身事故が50件、うちレンタカー絡みが14件、そして2021年、2019年比較して物件事故、また人身事故ともに件数が減っていますが、今後アフターコロナになりますと観光客戻ってきます。そういった中において、事故件数も上がる可能性が予測できます。そういった中で事故を未然に防ぐための対策が必要かと思っています。 その予算なんですが、市長、今答弁ありましたように3,400万円余足りないということであれば、安定的な財源獲得する必要があると思いますし、一部ふるさと納税の対応もありますが、企業版のふるさと納税、あるいは私は観光とか観光客が戻ってきて、また地元の人と事故とか、こういったことになってしまうとイメージが悪くなってしまうと。ですから、一気呵成にある一定の予算獲得をして早期に進めるべきだと思っていますが、そういった中で市長はこの大幅な増額に向けて考えはありませんか。
◎建設部長(大嶺弘明君) 議員ご指摘のとおり、観光客の増加などによりまして事故等の多発が見受けられるということでございます。市としましてもその辺のことについては大変気にしているところでございますので、交通安全標識、そういったものについて交通安全対策についての標識などの整備については、議員ご提案がありましたとおり、企業版ふるさと納税なども活用しまして財源の確保についてはしっかりと対応していきたいと考えております。 (「議長、休憩お願いします」の声あり)
○議長(上地廣敏君) 休憩します。 (休憩=午前10時55分) 再開します。 (再開=午前10時55分)
◎市長(座喜味一幸君) 基本的にこれまではいろんな指示をしてありますけれども、せっかく観光客が戻ってくる。そういう中で、県の道路、市の道路、市の財産、県の財産というような仕分けがあってはならないんではないかと。そういう意味では、主要観光道路における、その美化と彩りの整備というものはしっかりしなければならない。それは、県との調整の中でも主要ポイントを押さえての管理体制というものはできるはずだというようなことで、財源についてもある程度ちゃんとして担保していかなければならないとは思っておりますから、ごみ問題に始まって、今の宮古島の主要な観光道路に関して今後県とも連携しながら真面目に、真面目にといいますか、前向きに取り組んでいきたいというふうには思っております。
◆前里光健君 市長、喉痛い中答弁いただきました。感謝いたします。実際に今市長答弁いただきましたけども、美化も大事です。ごみ問題も大事です。しかし、事故というものは人の命を奪う可能性があります。そういったものでの、道路行政イコール交通安全行政ということで、ぜひ推進を図って、予算獲得ぜひお願いします。こちらについては以上です。 次に、教育行政について伺います。本市における小中一貫教育について、平成31年に開校した伊良部島小中学校、愛称結の橋学園は、宮古島市で初めて小中一貫教育制度を実施している学校であります。開校から4年目に入っておりますが、以上を踏まえて伺います。本市で小中一貫教育制度が導入された背景と目的について伺います。
◎教育長(大城裕子君) 平成17年度の中央教育審議会答申、「新しい時代の義務教育を創造する」において新たな義務教育の姿が示され、平成18年に教育基本法、平成19年に学校教育法が改正され、義務教育の目的、目標が創設されました。このような法改正の流れを受け、義務教育9年間の系統性、連続性に配慮した教育活動に取り組む機運が高まり、各地域で小中一貫教育の実践が増加してきました。そして、小中一貫教育に取り組む各自治体や学校から成果が報告されるようになります。このような状況の中、平成26年に伊良部地区の保護者などから伊良部地区における小中一貫校の設置の要望が出されました。宮古島市教育委員会は、小中一貫教育の導入により9年間を見通したカリキュラム編成による教育活動が広がり、中1ギャップの解消、小中学生の交流により社会性や協調性の育成、教職員の交流や乗り入れ授業等による充実した学習活動の展開などの成果が期待されることから、それらを目的とし、伊良部地区に佐良浜小中学校、伊良部小中学校を統合した小中一貫校設置を決定いたしました。その後平成28年4月には、これまでの小中一貫教育の成果から学校教育法が改正され、小中一貫教育が制度化されております。
◆前里光健君 確認なんですが、昨日も下地信男議員が指摘をされておりましたが、第2次宮古島市の教育大綱の中においては小中一貫校の推進というキーワードがありましたが、第3次宮古島市の教育大綱の中にそのキーワードはありませんでした。今教育長に確認したいのは、国の方針、9年間の教育課程、こういった方向性の中で教育委員会としては今後も推進を続けていくという、国の方針に沿って教育委員会もその方針で進めるということでよろしいですか。
◎教育長(大城裕子君) 小中一貫教育に関する記載が第3次教育ビジョンになかったことは、本当に反省点として捉えているところです。宮古島市がこれまで小中一貫教育を推進するということを掲げて教育行政を行ってきたことを考えますと、しっかり明記すべきだったと考えています。ご承知のとおり、小中連携教育の中の一つとして小中一貫教育があります。これまで小中連携教育は、学校に対しても求めてまいりましたし、宮古島市のまた方針として度々示してまいりました。今後は、コミュニティ・スクールを導入する予定でおります。コミュニティ・スクール制度というのは小中一貫教育と親和性の高いものです。軸を一つにするものです。考え方としては同じだというふうに捉えています。ただ、厳密に言えば異なるものなので、その辺の整理が必要だったということは感じています。今後とも宮古島市は小中一貫教育を推進してまいりたいと考えています。
◆前里光健君 次の質問です。結の橋学園は、特色ある教育としてグローカルな人材を育てるための教育カリキュラムが組まれております。その取組の成果についてお伺いいたします。
◎教育長(大城裕子君) 取組の成果についてお答えいたします。結の橋学園は、特色ある教育としてグローバル人材を育てるための教育カリキュラムが組まれております。グローカル人材とは、御存じのとおりグローバルとローカルを合わせた造語で、国際社会で通用する能力やグローバルな視点を持ちつつ、地域社会の活性化や発展に貢献する人材のことです。結の橋学園では学園のテーマに掲げられており、小中一貫教育の特例を活用した小学校1年生からの英語教育や地域の教育資源を活用した教育にも取り組んでいるところです。 英語教育については、市費でJTE、日本人英語教諭が配置され、海外に住む小学生とのペンパル交流や海外の方とのオンライン交流授業、幼稚園、こども園への出前授業など、特色ある授業実践がなされております。また、水曜日を英語デーと設定し、一日を通して英語に親しむ日としています。英語デーの朝の活動では、中学生が小学校低学年の児童に英語で絵本の読み聞かせを行うなど、結の橋学園ならではの取組も行われております。 地域の教育資源を活用した教育活動については、全校児童生徒の活動として開校前に伊良部中学校が取り組んでいたサシバ保護の活動を結の橋学園で引き継ぎ、実施しており、これまでの伊良部地区が中心の保護活動が島全体への保護活動へと広がりを見せているところです。令和3年度には宮古島市で開催された国際サシバサミットにおいて5年生が参加し、サシバをテーマにした英語による朗読劇のビデオ発表等を行い、世界へ発信することができました。また、サシバの繁殖地である栃木県市貝町の小学校ともオンライン交流を行っています。結の橋学園開校以来のサシバ保護活動の成果として、本年度野生生物保護功労表彰において文部科学大臣賞を受賞しております。 このように小中一貫教育の特色を生かした英語教育や地域学習を推進することでグローカル人材の育成が図られていると考えています。
◆前里光健君 目標に対する取組が成果が出ているということでありますので、その中で次の質問になります。結の橋学園はモデル校であるため、取組や内容、成果、課題を取りまとめ、そして分析を適切に行い、今後の取組に生かしていくことが必要であると考えております。その上で、これまでのデータ集積や分析、報告書作成の状況についてどのようになっているのかお聞かせください。
◎教育長(大城裕子君) 平成31年4月に開校後、令和2年度、3年度と新型コロナウイルス感染症の蔓延により、臨時休校措置や教育活動の制限、コロナ対策に追われるなど、小中一貫校開校に当たって構想していた教育活動が十分に実施できない状況にあり、報告書の作成等を求められない現状がございました。そこで、全国学力・学習状況調査をはじめ、諸調査の結果や学校訪問、校長面談等を通してデータを収集しており、分析を進めているところです。
◆前里光健君 コロナ禍でという表現をされておりましたが、やはり方向性としては推進していくと流れの中で、どうしてもそういったデータ分析、収集の成果がなければ、それを見て地域が積極的に私たちもやりたいと。それぐらいしっかりとした発信を、教育者が中心となってやっていかなければ広がりを見せることはないと私は思っていますので、しっかりと報告書作成、そういったものを早期に作成して、展開できるような根拠となるべく資料を作成していただきたいと思っております。 次に、結の橋学園は本市の小中一貫教育のモデルとなります。小中一貫校設置推進について今後どのような展開を考えているのかお聞かせください。
◎教育長(大城裕子君) 宮古島市における今後の小中一貫教育の展開及び小中一貫校の設置については、結の橋学園の成果と課題を踏まえるのはもちろんですが、鏡原小中学校の小中一貫教育への取組状況を勘案しつつ、保護者、地域の声を大切にしながら、市内の小中一貫教育の展開について検討を行ってまいります。特に小中一貫校の設置については、保護者、地域、学校、そして行政が共に学校づくりを行うという姿勢が大切であると考えています。共にビジョンと目標を共有し、学校、地域が一体となって子供たちを育む学校づくりが求められます。そこで、保護者や地域の思いや願いを把握しながら、今後の宮古島市の小中一貫校の設置については検討を行ってまいります。小中一貫教育につきましては、宮古島市として推進していきたいと考えております。
◆前里光健君 小中一貫校の教育、また一貫校設置に向けて今鏡原小学校、中学校の名前が挙がっておりますが、スケジュールどのようになっているのか、考えているのかお聞かせください。
◎教育長(大城裕子君) 鏡原小中一貫校設置に向けてですけれども、令和5年度から令和6年度にかけて学校、保護者、地域と議論を積み上げ、鏡原小中一貫校のビジョンを明確にし、共有します。ビジョンを基に小中一貫した鏡原小中一貫校の教育課程の編成作業を令和6年度に行い、令和7年度の開校を目指します。学校施設整備につきましては、令和6年度から鏡原小中一貫校のビジョンに対応した実施設計を行い、令和7年度から学校施設の建設を開始し、令和9年度の学校施設完成を目指します。
◆前里光健君 今現在分かる範囲でお答えいただきたいんですが、施設分離型、また一体型、ほかにもありますけども、今いずれかのどちらか検討されていると思いますが、どちらのほうを考えているのか、お答えいただけるのであればぜひ。
◎教育長(大城裕子君) 現時点では施設隣接型を考えているところです。
◆前里光健君 今週16日、あさって金曜日には鏡原小学校中学校のPTAの皆様、そして地域の皆様と一緒に今後の鏡原小中学校の件について意見交換、また行います。そこにまた教育委員会のほうも来ていただいて、いろいろと質疑もあると思いますので、ぜひまたご協力いただきたいというふうに思っております。また、新たな学校設置に向けて取り組んでいただきたいというふうに思います。お願いします。 続いて、防衛についてです。島嶼防衛について。近年の台湾海峡の軍事的緊張の高まりにより、国によって南西諸島防衛強化が進められております。また、有事に備え、国、県、自治体が連携した国民保護計画の策定を終えて、協議が進められております。以上を踏まえて伺いますが、①、本市を含む南西諸島の軍事的緊張が高まっている状況について、市民を守っていく立場である市長の見解をお聞かせください。
◎秘書広報課長(下里盛雄君) 秘書広報課、下里です。南西諸島の軍事的緊張が高まっている状況についての見解はというご質問にお答えいたします。 国においては、我が国の安全保障環境が一層深刻化しているとの認識において、南西地域の防衛体制の強化を含む新たな国家安全保障戦略等の策定に向けた検討を進めていると承知をしているところでございます。今後は、このような国の動向を注視しながら国、県と連携を図り、情報共有を行いながら危機感を持って取り組んでまいりたいと考えております。
◆前里光健君 9月定例会において当局のほうから、有事を想定して来年3月に自衛隊が図上訓練を行うこととなっており、11月には訓練の詳細が出る予定であるとの旨答弁がありました。図上訓練の内容が分かる範囲でお答えください。
◎総務部長(與那覇勝重君) 図上訓練の内容についてお答えをいたします。 来年3月予定しております図上訓練につきましては、現在国民保護を所管する内閣官房をはじめ、消防庁や先島諸島を含む市町村、沖縄総合事務局、沖縄県警察署、自衛隊、第11管区海上保安本部などの関係機関と実施に向けて意見交換を重ねているところでございます。内容の一部を説明しますと、住民の島外避難に必要な航空機や船舶の輸送能力や運航時間を空港管理事務所や船会社に提出していただき、通常時と非常時における運航プランに基づき、住民をどのように誘導するのか、輸送先の想定、受入れ可能かどうか、搭乗させるための人員の確保、搭乗までの手続等の確保など、それぞれの機関が与えられた役割を確認し、現実的に運航可能な方法を検証、検討しながら今取り組んでいるところでございます。
◆前里光健君 様々な図上訓練のパターンがあると思います。そういった中では前提もたくさん考えられていると思いますが、今受入先のお話もありました、また航空機の輸送であったり、船会社の確認というような話もありますが、ここで関連質問なんですが、今回の想定は船も飛行機も両方活用するという想定でよろしいですか。
◎総務部長(與那覇勝重君) 島外避難に関しましては、航空機も船舶なども確保することになっておりますので、両方想定しての訓練になろうかと思います。
◆前里光健君 そして、受入先のお話もありました。受入先というのは、この島を離れ、沖縄本島、また本土、いずれかだと思いますが、どのようにお考えか。
◎総務部長(與那覇勝重君) 基本的には県外( 部分は160頁に発言訂正あり)のほうを想定してございます。
◆前里光健君 ③、図上訓練における本市の役割や必要な準備というのはどういったものがあるのかお聞かせください。
◎総務部長(與那覇勝重君) 本市の役割等についてお答えをいたします。 先ほどの答弁で内容の一部を紹介させていただきましたが、本訓練において本市の主要な役割としましては、避難施設から空港、港への輸送手段の確保や待機場所、避難施設の運営となります。今後の意見交換にて関係機関と議論を重ねまして、詳細を詰めながら準備を進めてまいりたいというふうに考えております。
◆前里光健君 こちらは3月の図上訓練に向けて様々な前提において今検討中ということでございますが、関連質問になりますが、3月の図上訓練というものが行われた後、ここが肝要かと思いますが、実際の訓練を行うという考えで進められているのか、お答えできるのであればぜひ答弁願います。
◎総務部長(與那覇勝重君) 実際の訓練としまして、先に与那国のほうで訓練がございました。まず、与那国町と宮古島市と規模が違う、異なることから、訓練の内容、あと規模、実施時期につきまして、ほかの自治体の取組等を参考にしながら、市民や関係機関の理解、協力を得ながら判断してまいりたいと考えております。
◆前里光健君 次の質問、図上訓練を実施することで有事等に備えて必要なものが明確になってくると思います。準備のための予算獲得についてどのように当局が動いているのかお聞かせください。
◎総務部長(與那覇勝重君) 事前準備ということでございます。まず、有事の際の避難方法の一つとして有効だとされておりますシェルターの整備につきましては、報道機関からの情報によりますと政府が2023年度に沖縄県や県内離島でのシェルターに必要な機能や設備などを調査し、設置の可否を判断するとしておりますので、今後の動向を注視してまいりたいというふうに考えております。
◆前里光健君 今シェルターのお話がございました。そこで、去る12月3日土曜日に元陸上幕僚長、岩田清文さんの講演会がございました。そこに参加してまいりました。その講演会の中で、もちろん有事というものが起こってはいけませんが、万が一に備えておくことが大切であるという旨のお話がございました。中国は、台湾の統一に向けて武力行使も辞さないという発言がもう報道で確認されていると思います。そういった中で緊張が高まっていると思いますし、中国が台湾に近年武力行使をする可能性は否めないということで、そのための万全の準備をする必要があるという旨のお話でございました。 今日本のほうでもシェルターの設置のお話があって、日本では0.02%しか全国ではないと、整備されていないということでございます。その中で、沖縄県議会で座喜味一幸市長は、こういった島嶼防衛、こちらは様々な議論を交わされているので、見識が深いとは思いますので、その中でお聞かせいただきたいのです。提案なんですが、シェルターというものは、単独の一時避難するというだけのシェルターというのもある。そして、一方で施設の中に備わっているシェルターというものもあります。今後予算の獲得というものをしっかりと折衝をする上で動いていただいて、施設の中に備わっているシェルター、公共施設の中に備わっているシェルターというものを市長として求めていく、その予算求めていくという考えはありますか。
◎市長(座喜味一幸君) これからシェルターの問題については、国を含めて多くの国民の中で議論されていくべき課題であると思っております。南西諸島における今後においても、やはりシェルターの問題というのは大変重要な課題だと思っておりまして、特に沖縄県内における地下構造物については乏しいというふうに私は認識しております。今後、防衛省、消防庁、国土交通省を含めてシェルターの構造等に関する技術指針というのが今鋭意進められていると思っているんですが、シェルター整備という予算、それは少なくとも国民の命を守る、あるいは島民を守る、市民の命を守るという部分においては、私は沖縄県において、特に宮古島においては公共用施設の地下構造物をシェルター機能を持たせていくというような整備の在り方、これが大変重要ではないかなと思っておりますが、今後検討していきたいと思います。
◆前里光健君 ぜひ市民の生命、財産を預かる者として最善の決断、対応を求めて、次の質問に移ります。 次に、農業行政について伺います。令和4年度宮古島市一般会計補正予算(第7号)の中に農業生産力向上及び農家所得アップ支援事業が上程されております。以上を踏まえて伺いますが、本事業を2年間実施することで農家所得の何%増加を目標としているのか伺います。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 農家所得何%増加を目標としているかということでございますが、本事業は農業の基本であります地力増進を推進することで持続的かつ安定生産につなげ、農家所得や生産意欲の向上を図ることとしており、地力の増進の成果としては、基幹作物でありますサトウキビの反収を目安にしたいと考えております。2021―2022年産におきましては、反収が約5.9トンでございました。サトウキビ増産計画におきましての2025年産、3年後です。この目標値が7トンとなっておりますので、この反収7トンに向けて取り組んでいきたいというふうに考えております。その他の作物につきましては、高騰が続く中、化成肥料との置き換えが可能な堆肥を活用することで経営経費の抑制、全ての作物における堆肥使用による地力増進を図ることで高品質、高収量を図っていきたいというふうに考えております。
◆前里光健君
農林水産部長、私質問の中には何%かという部分でお話をさせていただいているんですが、もう少し金額的なもんで、今反収のお話をされていましたけども、それではなくてもう少し具体的に説明をいただけると分かりやすいです。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 金額的な面ということでございます。2021―2022年産期、前期におきましては、先ほども申し上げましたとおり約5.9トンの反収がございました。サトウキビ増産計画においては、先ほどこれもお答えしたように7トンに向けて取り組みたいと考えているところです。これらを加味しますと、2021―2022年産期のトン当たりの平均価格が2万4,683円でございました。そうしますと、反当たり農家収入は、反収平均5.9トンでございましたので、約14万5,630円となります。目標の7トンを同じ価格、こちら平均価格でございますが、2万4,683円で計算いたしますと約17万2,780円というふうになることから、2021―2022年産期から2025年産の比較で言いますと約18%増加ということにはなります。しかしながら、反収につきましては、夏植え、春植え、株出し、こういったものの収穫比率に変動が出てくるところもございますので、また農家所得については生産コストの高騰等の影響も年によっては出てくることもあります。ですので、単純にこの18%増加という形ではなく、収穫時における収支の分析は必要だと考えておりますが、収入に関しましては7トンに上げることでこういった形で増えていくのではないかなというふうに考えております。
◆前里光健君 今ウクライナ情勢を受けてさらに物価高進んでいるというところで、想定しづらいところもあるかと思いますが、生活コストは全体的に上がってきています。そういった中で農業支援策という中で、所得アップ事業ということでございます。市長の政策と合致してここは進められていくということでありますが、しっかり成果を上げていただきたいというふうに思います。加えて、今後は1次産業全体の所得アップ、またさらには市全体、宮古島市全体の所得アップに向けても進めていただきたいというふうに考えております。 次の質問に移ります。次に、池間島の給水ポンプ設置についてということでございます。池間島の農家は、島に水利施設がないということで、一番近い狩俣地区の給水施設まで農業用水を取りに通っていると。しかし、自動車でも往復20分以上かかるため、農家にとって大きな負担となっております。その中で、令和4年7月8日に当局、農林水産部と池間自治会役員、そして元
農業委員会の方、また農家、若手有志の農家の皆さんと、ここでは給水ポンプ設置というふうになっていますが、これは給水所を目的に設置に向けて意見交換を行いました。そういった中で、給水ポンプ設置に向けた進捗状況はどのようになっているのか伺います。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 池間島の農家の水の確保ということで、水利施設の設置ということでございました。池間島における農業の水利用につきまして、令和4年7月8日に池間自治会、生産農家と意見交換を行ったところでございます。意見交換の中で池間島での農業の実態の説明を受け、現在の給水施設、これは狩俣のほうへ橋を渡っていって現在給水しているということでございました。こういった状況での栽培管理時の苦慮している状況、また近隣での水確保の重要性を共有したところでございます。 その際生産農家が要望しておりました内容としましては、池間小中学校に隣接するため池を農業用水として活用したい意向がございました。意見交換後の7月15日に池間自治会長と現場で調整を行っております。ため池を農業用水として活用するために、ため池の所有者の確認、また小学校の隣接地として安全柵の設置、また滞留する汚泥等のしゅんせつの実施など、自治会長と課題を共有したところでございます。ため池の所有者については、法務局において登記簿を確認しており、所有者は不明となってあることを確認しております。取り急ぎ、水の確保重要でございますので、農業用水として活用を進めるため、令和5年度にエンジン式揚水ポンプを設置したいというふうに考えております。現在こちらは財政課のほうと予算調整を進めているところでございます。 この後やはりしゅんせつ工事は必要になってくるかと思いますので、ポンプを設置した後、揚水ポンプに汚泥等のくみ取りの際にちょっと支障が生じる可能性もございますので、しゅんせつの必要性も感じておりますので、そういった部分についても今後検討していきたいというふうに考えております。また、安全柵の設置に向けては、ため池を含む隣地の農地1筆が所有者不明となっておりますので、近隣のサトウキビ農家との調整を要することから、今後自治会長と連携しながら生産農家との調整を進めることを確認しているところでございます。これらの調整を踏まえながら、条件が整い次第、しゅんせつ工事、安全柵の設置を進めてまいります。
◆前里光健君 まず、令和5年度、エンジン付のポンプ設置に向けて今予算要求しているということなんですが、この金額が分かれば、幾らぐらいなのかというのと、まずそこから聞いたほうがいいです、お願いします。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 現在財政課のほうへ予算要求として要求している金額でございます。エンジンポンプ、約50万円というふうになっております。
◆前里光健君 その中でもし設置された後の維持管理について、自治会もいますし、生産農家の方々もいますし、そういった管理についてはどのような協議がされているのかお聞かせください。
◎
農林水産部長(砂川朗君) ポンプにつきましては、可動、移動式でもございます。移動できる状況ではございますが、管理について自治会のほうにお預けして、生産農家が必要な際に管理していただく、借りる形を調整していきたいと考えております。
◆前里光健君 最終的にここは給水所という位置づけに向けて取り組んでいただきたいというふうに考えておりましたが、今回ポンプ設置ということでありますけども、しゅんせつ工事であったり、安全柵であったり、また1筆不明な場所もあるというような課題、もろもろ共有しなければいけないと思いますが、そういったものを解決した上に、後に今申し上げたような給水所としての在り方は求められるのか、目指せるのか、その点だけお答えください。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 意見交換をした際には、議員ご指摘のとおり給水施設という形で設置したいというふうな考えでございました。ただ、現場を見た際にかなり土砂等の滞留が見られておりますので、その状態ですぐに給水施設という設置でいきますと土砂の吸い上げ等が影響するのかなということで、ただ農家のほうは一日も早い水利用を望んでおりますので、現状のままですぐに設置できるのが給水ポンプであるということから、この滞留土砂の撤去とか、そういった課題があるうちはエンジンポンプのほうの設置という形で進めているところでございます。ただ、今後につきまして、やはり水利用の増加も増えてくるというふうに思いますので、この場合は給水施設の設置についても検討してまいりたいと考えております。
◆前里光健君 今回若い農業従事者、生産者の有志の皆さんが中心となって動いて、その中で自治会の関係者皆さんがサポートして動いております。この中で池間島の農業振興がさらに発展をすることで、そして宮古島市全体の農業振興につながることを期待しておりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。 少し早くなりましたが、また来年、2023年、宮古島市民の皆々様にとってよりよき飛躍の年となることを祈念申し上げまして、一般質問を閉じさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(上地廣敏君) これで前里光健君の質問は終了いたしました。 午前の会議はこれにて休憩し、午後の会議は1時30分から再開します。 休憩します。 (休憩=午前11時38分) 再開します。 (再開=午後1時30分) 午前に引き続き一般質問を行います。 質問に入る前に、午前中の当局の答弁で訂正があるようですから、これを許したいと思います。
◎総務部長(與那覇勝重君) 午前中の前里光健議員の質問で、来年3月に行われる図上訓練の内容がございました。その中で、島外避難先につきまして基本的に沖縄本島ですという答弁をいたしましたが、正しくは県外が避難先となる訓練となります。訂正いたします。申し訳ありませんでした。
○議長(上地廣敏君) それでは、午前に引き続き一般質問を行います。 順次質問の発言を許します。
◆久貝美奈子君 1番、市民ネット結、久貝美奈子です。よろしくお願いします。それでは、通告に従いまして質問いたします。少し質問の順序を変えて行います。 まず、福祉行政について伺います。離島における患者等支援について。①、難病患者等に係る渡航費等の一部助成について伺います。沖縄県離島患者等支援事業において、本市でも難病患者等に係る渡航費等の一部助成を行っています。本定例会においても626万6,000円の補正が計上されております。次年度において支援の拡充予定はあるか伺います。
◎市民生活部長(友利毅彦君) 福祉行政についてのご質問にお答えいたします。 難病患者等に係る渡航費等の一部助成制度は、がんや難病、小児慢性疾患等の治療のため本市以外の医療機関で通院及び入院を余儀なくされている方々への渡航費に伴う経済的負担を軽減する目的で渡航費用や宿泊費用の一部を助成する事業でございます。県による沖縄県離島患者支援事業において、今年度より県の補助率が5割から9割へ拡充したことに伴い、今定例会で補正予算が可決されますと本市でも難病患者等に係る渡航費等の一部助成金交付要綱の一部改正を行い、渡航回数の上限を2回から3回、放射線治療に関しては3回から4回に今年度より増加することとしてございます。渡航回数については、前年度の実績を基に本市の負担分に鑑みまして1回の増としてございます。次年度以降につきましては、今後の申請件数と県の動向、補助率などを注視しながら対応していきたいと考えております。
◆久貝美奈子君 次年度において、またさらに次の令和6年度においても今後の予算の県の動向を見て拡充は考えていくということでよろしいでしょうか。
◎市民生活部長(友利毅彦君) 久貝美奈子議員ご指摘のとおりでございます。
◆久貝美奈子君 実は先月、障害児の親の会、あまいるの会の皆さんと市役所担当部長、担当課長、職員の皆さんも交え、意見交換をしました。その中でお話を伺って、たくさんの課題が浮き彫りになりました。まず、本島へ通院する際、飛行機に乗る際に毎回診断書を提出するということです。さらに、飛行機に乗る際の介助の依頼、また本島へ到着して移動先までの介護タクシー、レンタカーなどの手配、またふだん使用しているケアのための機器の手配、また胃ろうの子の場合、ホテルなど滞在期間中の胃ろう食の手配、また通院先が2か所以上の子も多く、琉球大学、南部こども医療センターなど、それぞれ病院の予約日が二、三日空くと滞在日数も長くなります。 また、あまいるの会ではアンケート調査を行ってくださいました。その内容を少し読みたいと思います。島外受診は年に何回ですかという質問に対して、半分以上の方が2回以上と答えております。また、一番多い方では9回ということでした。また、1回島外受診に係る費用は平均で7万円ほど、最高15万円かかる場合もあるとのことです。このように本島への通院が物すごく大変なこと、直接お話を伺って知ることができました。また、あまいるの会の皆さんは、島外受診の際にあったらいいなと思うものとして、がじゅまるの家以外の低額な宿泊施設の割引、島外で使える移動支援や同行介助、入浴支援のサービス、入院時意思疎通支援サービス、診断書等の補助、交通費の支給、また回数無制限の渡航費の支援などなど挙げられました。意見交換の際、担当の方もこれならできるのではというものもありました。全部はいきなり難しいと思いますけれども、できることから少しずつでもこの支援を拡充していただきたいと思います。よろしくお願いします。 次に、重度障害者(児)の渡航費等助成について伺います。この事業は、現在市の単独事業として行っていますが、県の医療政策課に話を伺ったところ、次年度からこの事業の一部が県の離島患者等通院費支援事業の補助対象に含まれると聞きました。これも先ほど質問した難病患者等に係る渡航費等の一部助成事業と同様に渡航費の支援拡充予定はあるか伺います。
◎福祉部長(仲宗根美佐子君) 重度障害者の渡航費用の助成についてお答えします。 その前に、先ほど久貝美奈子議員からもありましたように、あまいるの会の団体との意見交換会では、皆様からの大変な状況というのを私も確認することができました。担当課と一緒にできること、できそうなことは何かということを検討して、新しく要綱改正していきたいと思っております。 では、渡航費の助成についてですが、おっしゃるようにこちらも県の担当者から令和5年度から障害者等の対象者の一部についても県の離島患者等通院費支援事業の補助金が対象になると、追加になるというふうにお聞きしております。県からの正式な通知が届き次第、県の要綱と詳細を確認し、速やかに渡航回数の助成を増やしていくなど検討していく予定でいます。
◆久貝美奈子君 この重度障害者(児)等の渡航費等助成事業については、これまで航空機内でのストレッチャー及び酸素ボンベ使用助成など支援を拡充してきております。今後もよりよい事業になってほしいと思います。ぜひこの医療ケアの必要なお子さんへの支援、お母さん方の経済的負担の軽減につなぐような支援を今後ともよろしくお願いいたします。 次に、障害者福祉について伺います。障害者による情報の取得利用、意思疎通に係る支援について伺います。今年5月、障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法施行に伴う本市の支援策について伺います。
◎福祉部長(仲宗根美佐子君) 障害のある方が日常生活及び社会活動に参加するためには、情報の十分な取得利用や円滑な意思疎通が極めて重要であることから、障害者による情報の取得利用、意思疎通に係る施策を総合的に推進し、共生社会の実現に資することを目的として、おっしゃったように令和4年5月25日に障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法が施行されました。この法律によりますと、地方公共団体は障害者による情報の取得及び利用並びに意思疎通に係る施策を策定し、実施する責務を有することとなっております。取り組む事例としましては、例えば市が発行する刊行物に視覚障害者の方でも情報が取得できるよう音声ガイダンスの活用や、イベント等で視覚障害者等に対し手話通訳及び字幕等を活用して情報保障を実施するなど、様々な分野での合理的配慮が求められております。現在市で行っている支援といたしましては、障がい福祉課において意思疎通支援事業で手話通訳者の派遣やタブレットを活用した意思疎通支援、それから声の広報事業において業務委託を行い、視覚障害者に対し、「広報みやこじま」をテープ等に音訳し、自宅に配送するなどの施策を行っております。ただ、本法は始まったばかりでありまして、全庁体制で取組が進んでいるという状況ではありませんので、今後は各部で取り組む施策を全庁で取組ができるよう体制を構築していきたいと考えております。
◆久貝美奈子君 「広報みやこじま」のテープ版が配布されているということですが、大変よい取組だと思います。議会においても障害のある方、全ての市民の方に傍聴できる仕組みづくりが必要だと考えます。相模原市議会では、傍聴席に音声を認識し、文字化する字幕表示モニターを設置しているそうです。先日、JTAドームで行われた美ら島おきなわ文化祭ちむぐくるゆいフェスタ、障害者交流事業でもパネリストの発言が舞台上のモニターに話すと同時に文字化されていました。議会の内容を全ての市民の方に知っていただくことは大変重要だと考えています。このような方法について検討しているかどうか伺います。
○議長(上地廣敏君) 休憩します。 (休憩=午後1時44分) 再開します。 (再開=午後1時44分)
◎総務部長(與那覇勝重君) 申し訳ございませんが、まだ検討はしておりませんが、ちょっと議会事務局とも調整してみたいと思っています。
◆久貝美奈子君 ぜひこのことは早急に進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。 次に、地産地消の推進について伺います。地産地消推進のための取組について。地産地消による地域内経済循環システム構築事業について、今年度から一括交付金を利用し、地産地消による地域内経済循環システム構築事業を行っていますが、進めていく中で見えてきた課題を伺います。
◎産業振興局次長(上地等君) 本市における地産地消については、地域内経済循環システムづくりを目的として取り組んでおり、物価高騰対策や災害時等の食料安全保障確保にも効果的な取組であると考えております。地産地消を推進する上では生産と消費をつなぐコーディネート機能が重要であることから、その具体的な内容を明確にし、社会実装することを目的として5年間の事業をスタートしております。今年度は、学校給食において消費量の多い品目、ニンジンやジャガイモ、タマネギなどを主な対象として、地産食材の利用を増やしていく上でどのようなコーディネート機能が必要かについて調査しています。 これまでの取組で見えてきた課題としては、大きく4つに分けられると考えています。1点目に、生産側の情報共有です。生産側でいつ、どのような品目が生産されているのかの情報を消費側と共有する機能が必要となります。2点目に、消費側、使用する側の情報共有です。どのような品目をどのぐらい使いたいか、食材の大きさや形状などニーズに関する情報を生産側に共有し、調整する機能が必要になります。また、加工が必要になる場合には加工形態の共有やコストなどが課題となります。さらには、生産側の収穫時期が集中してしまうと消費し切れなくなる可能性があるため、消費側のニーズを踏まえた生産者同士の情報共有や計画生産といった調整の仕組みが必要となります。3点目に、安定供給の仕組みです。農産物を青果で納品する際、天候等の影響で予定どおりの収穫ができない事態が生じた場合、別途必要数量を確保するなどの調整が必要になります。また、青果を冷蔵保管し、一定の在庫を確保することでより安定的な供給につながりますが、保管庫の具体的な運用方法やコストを検証する必要があります。4点目に、物流の仕組みです。生産された場所から消費される場所まで誰がどのように運ぶのか。一回の納品量が少ない場合なども想定されるため、そのコストも課題になると思われます。以上、この4点がこれまでの取組で見えてきた課題になります。
◆久貝美奈子君 引き続き課題解消に向けて進めていっていただきたいと思います。次年度の取組についてはどのようになっていますか、教えてください。
◎産業振興局次長(上地等君) 地産地消を推進していく上での課題は整理されつつありますので、その課題解決の仮説に基づいて、次年度は実際に情報共有や保管、物流等に実証的に取り組み、効果の検証を行いたいと考えております。また、加えて学校給食以外の飲食店や小売店等にも対象を広げて調査を実施したいと考えております。
◆久貝美奈子君 計画としては、まず学校給食で地産地消を進めているということでよろしいですか。先ほど産業振興局次長もおっしゃったように、安定供給、生産の情報、また生産時期のコントロールなど、コーディネート機能の重要性は課題になっていると思います。また、今後1次加工、冷凍保存機能の確立も課題となっていると伺いましたので、保存、加工する場所、1次加工の場所など、そういった課題解消に向けても取り組んでいっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 次に、畜産振興について伺います。まず、沖縄県畜産共進会において宮古島市が団体賞を2連覇いたしました。個人でも農林水産大臣賞を取るなど、宮古島の畜産農家の活躍を大変うれしく思います。 それでは、畜産振興について質問いたします。まず、畜産農家への支援について伺います。宮古島市畜産飼料高騰対策補助金交付事業について、この事業については8月臨時会において可決され、12月1日から申請受付が始まっています。改めてこの事業の概要について伺います。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 宮古島市畜産飼料高騰対策補助金交付事業の概要についてお答えいたします。 地方創生臨時交付金事業を活用して、畜産飼料価格の高騰等によって経営に影響を受けた畜産農家に対し営農支援、営農安定化を図るため、畜産飼料高騰対策事業を行っているところでございます。スケジュールとしましては、12月1日から12月28日までの平日に土曜日を含め、申請受付を行っております。2月に交付決定、3月の交付金の支給を予定しているところでございます。交付につきましては、令和4年7月1日での飼料価格高騰分を基準に令和4年7月から令和5年3月分の9か月分を交付いたします。牛では、1頭当たり繁殖牛で1,500円、子牛で4,800円、肥育牛で1万2,200円、ヤギにつきましては1頭当たり900円、採卵鶏は100羽当たり3万2,900円となり、補助金額の合計は3,859万9,000円を予定しております。
◆久貝美奈子君 肥料や飼料高騰による国や県の支援事業も始まっています。それぞれ補助金の対象となる条件がいろいろあります。この助成事業がある中で、農家の方々にしっかり理解をしてもらい、漏れなく申請されているのか、また助成事業の情報、特に国や県の情報は農家の方々にしっかり届いているのか、気になるところです。農家の方々にどのような周知をしているのか、申請の状況についても伺います。
◎
農林水産部長(砂川朗君) まず、周知についてですが、対象農家への文書送付のほか、「広報みやこじま」12月号への掲載、広報ラジオや行政チャンネルでの放送、新聞でのお知らせ欄掲載依頼を行って取り組んでいるところでございます。現在の申請状況につきましては、肉用牛を飼育している農家590戸、ヤギを飼育している農家83戸、100羽以上の採卵鶏を飼育している農家は2戸になります。全体での申請件数でございますが、12月12日時点で152件の申請がございます。
◆久貝美奈子君 152件ということなんですが、農家さんに申請の通知したのは全部で何件になりますか。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 対象農家には全て通知を送付しております。先ほどのお答えした飼養農家全体に対しての数値となっております。
◆久貝美奈子君 畜産課のほうにちょっと話を聞きましたら、地区別で受付をしているというふうに伺いました。農家さんのほうから、できれば地区別で受付をするのであれば、各地区、城辺、上野、下地、伊良部で申請手続ができるようにしてほしかったという声もありました。次回このような申請期間のある受付業務を各地区で実施できないか伺います。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 各支所での受付ができないかというご質問でございます。12月1日から先ほどお答えしたように28日まで申請期間を設けておりまして、土曜日も平日同様に畜産課の窓口で受付を行っているところでございます。また、競りの日には、12月7日、12月に行われましたが、臨時窓口を宮古島セリ市場内に開設いたしました。支所での受付ができないかということでございますが、現在畜産課職員5名で対応している状況でございまして、人員不足によって各支所での受付はちょっと厳しいかというふうに考えておりまして、現在そのような受付体制は構築できない状況にございますので、そこは考えておりません。また、対象農家675戸に対し、12月12日時点の申請件数152戸というふうにお話ししたところで、率にしまして22%となっておりますので、今後申請件数が伸びないようであれば申請期間の延長も検討してまいります。
◆久貝美奈子君 申請のほうが22%ということで、まだまだ申請していない方が多いと思いますので、ぜひ農家の方には丁寧な周知をよろしくお願いします。また、この事業について、次年度以降飼料高騰が続いた場合、継続してこの支援を行っていく考えがあるか伺います。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 次年度以降につきましては、現時点では予定はしておりませんが、社会情勢、物価高騰等の部分の状況を見極めながら、今後飼料高騰が収束しない場合は検討も必要かと考えております。
◆久貝美奈子君 ぜひ、この高騰が続いた場合はこの支援の検討もよろしくお願いいたします。 次に、畜産業における新規就農者への支援事業について伺います。畜産業において新規就農支援、若者支援はどのようなものがあるか伺います。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 畜産業における新規就農者支援、若者支援ということについてです。新たに畜産業を開始したい農家への支援としましては、国、県の補助制度として機械、施設等の導入のほか、営農開始後3年間の経営開始資金の支援を行っているところです。また、新規就農した農家の育成を図る目的で整備した宮古島市団地牛舎があり、令和2年12月から供用開始しているとこでございます。そのほか、市単独事業で優良繁殖雌牛奨励補助金や一括交付金事業を活用した緊急優良母牛更新事業など、各種補助事業で支援しているところでございます。
◆久貝美奈子君 この新規就農支援を利用して新しく畜産業を始める方は年にどのくらいいらっしゃるのでしょうか、教えてください。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 新規就農者への支援、全体でございますが、平成25年度より実施しております。令和3年度までに補助金を活用した全体の件数が57件、そのうち畜産業に従事する新規就農者は8件となっております。令和4年度におきましては、畜産業に対する新規就農者への支援は予定しておりません。新規就農者の希望者はございません。令和5年度につきましては、2件の支援を予定しているところでございます。
◆久貝美奈子君 畜産農家の戸数が年々減ってきていると聞いています。畜産農家の方と話をしていく中で、若者、畜産業を始めたいという人への支援に力を入れてほしいという声がありました。今後も、畜産のみならず、これからの宮古島の農業を担う若い農業者育成にしっかりと取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。 次に、養豚農家育成について伺います。本市の養豚農家の戸数について伺います。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 本市の養豚農家の戸数についてでございます。宮古島市の養豚農家数、令和3年12月末、家畜家禽飼養頭羽数調査において8戸となっております。また、全体の飼養頭数は、繁殖用が110頭、母付子豚が73頭、肉用出荷用の豚が277頭の計460頭となっております。
◆久貝美奈子君 養豚農家8戸ということで、私は少ないなと思ったんですけれども、この養豚農家の育成事業としてどのような事業があるか伺います。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 養豚農家の育成事業です。今年度より新規事業としまして宮古島市養豚経営安定化補助事業がございます。事業内容としましては、養豚経営の安定化に寄与することを目的として、配合飼料の経費に対し予算の範囲内において補助金を交付する事業となっております。養豚のための配合飼料の購入に係る経費の50%以内となっております。事業効果としましては、今まで食品残渣を中心に豚へ給与していた現状から、より栄養価の高い養豚の成長ステージに合った配合飼料を給与することにより、生産される豚の品質が向上し、結果的に農家所得増につながるものと考えております。
◆久貝美奈子君 この配合飼料の購入に係る経費の50%を補助しているということでよろしいでしょうか。この事業により、食品残渣を断つことでウイルスの混入など防ぐ効果もあるのではないかと思います。今年度始まったということですので、また今後のこの事業に期待していきたいと思います。また、養豚農家育成について課題と課題解消に向けての取組を伺います。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 養豚農家の課題と課題解決に向けての取組ということでございます。本市の養豚における課題といたしましては、飼養管理の徹底がなされていないことでございます。その課題の改善策としまして、昨年度は豚舎への野鳥の侵入を防ぐための防鳥ネット設置、子豚用の飲料用給水器の設置の補助を行ってまいりました。また、生産率向上のために、JA、宮古家畜保健衛生所の養豚担当と共に豚舎内の母豚の個体管理や経営指導など、また農家の経営支援の一つとして宮古島市畜産物出荷奨励補助金の交付を行っているところでございます。
◆久貝美奈子君 宮古島市畜産物出荷奨励補助金もあるということですが、食肉センターには大体月どのくらい出荷されているんでしょうか。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 食肉センターへの出荷ということでございますが、令和4年度経営計画の中では220頭というふうになっておりますので、まだ今年の出荷頭数に関しましては資料が手元にございませんので、後ほどお知らせいたします。
◆久貝美奈子君 この養豚農家さんからお話を伺って、実は生産率の向上をするにはやはり出荷頭数増加につなげる、また出荷の際の枝肉の買取り価格のアップをしてほしいということも言っていました。あと、加工です。販売経路、昨日砂川和也議員からもありました販売経路の確保など、もうかる養豚農家へ向けて課題は多いと思いますが、ぜひ食肉センターの経営改善とも併せて、課題解消に向け取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 失礼いたしました。豚の出荷状況についてでございます。令和2年度の出荷頭数でございますが、屠畜頭数でお答えさせていただきます。屠畜頭数が令和2年度合計で561頭、令和3年度が624頭、令和4年度が327頭というふうになっております。先ほど私が220頭とお答えしましたのは枝肉の出荷頭数のお話でございましたので、屠畜頭数ではございませんので、ここで訂正させていただきます。
◆久貝美奈子君 次に、教育行政について伺います。学校運営について。1、コミュニティ・スクール事業について伺います。本市においてコミュニティ・スクール導入に向けての計画を伺います。
◎教育部長(砂川勤君) まず、コミュニティ・スクールとは学校運営協議会制度のことでございます。学校と保護者や地域と共に知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで一緒に協働しながら子供たちの豊かな成長を支え、地域とともにある学校づくりを進める地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づいた仕組みのことでございます。このコミュニティ・スクールを導入するに当たって、今年度池間小中学校を研究校に指定し、コミュニティ・スクールの体制確立に関しての研究や実践等を支援しているところでございます。次年度のコミュニティ・スクールの導入に関しては、池間小中学校、城東中学校区の2地域に設置し、研究校での成果を生かしながら進めてまいります。そして、令和8年度までに全中学校区への導入を目指します。
◆久貝美奈子君 このコミュニティ・スクール導入を進めていく中で、学校で学校運営協議会を立ち上げていくことになると思いますが、昨日もありました学校教職員の過重労働の見直し、働き方改革など問われている中で、教職員の方の負担増になるのではないかと気になるところもあります。コミュニティ・スクールを進めていく中で教育委員会としてはどのように関わっていくのか伺います。
◎教育部長(砂川勤君) 導入に当たって、教育委員会としては関連部局と連携した推進委員会、要綱等の制定が必要になります。学校への導入が円滑に進むよう今年度準備を進めていきますけども、今年度が大切かと考えております。あと、地域コーディネーターの役割が地域と学校にとって重要なものになりますので、こちらのほうも担当する部と導入中学校区と綿密な連携を図りながらコーディネーターの選定及び運営協議会の実施等の支援を図ってまいりたい、そのように考えております。
◆久貝美奈子君 このコーディネーターといいますと、教育委員会に新たに何か専門職の配置があるということですか。お願いします。
◎教育部長(砂川勤君) 教育委員会内にコーディネーターを配属する予定でございます。
◆久貝美奈子君 ぜひ学校の教職員の皆さんにかなり負担にならないように、教育委員会のほうも共に進めていっていただきたいと思います。先月、コミュニティ・スクール導入を既に実施している名護市の屋我地島小中一貫校、屋我地ひるぎ学園を視察してきました。ひるぎ学園は、コミュニティ・スクールを進めて児童生徒が70名増えたということを聞きました。地域の方が先生になり、農業、蜜蜂教室、野鳥観察、島巡り、空手、エイサー、水泳など、学年ごとにこれを授業に取り入れ、島の歴史、文化、産業に触れ、学ぶことで子供たちの生きる力の育成につながるとのことです。ぜひコミュニティ・スクール導入に期待をしております。よろしくお願いします。 次に、少し質問を飛ばします。地域振興について伺います。1、地域振興施策について。地域振興に伴う地域づくり支援事業について伺います。第2次宮古島市総合計画で、施策の基本方針として自治会等の活動を通して住民相互のつながりと交流を深め、持続的な地域づくりに向けた取組を支援しますとあります。現在どのような事業を行っているか伺います。
◎市民生活部長(友利毅彦君) 地域振興策についてのご質問にお答えいたします。 現在地域振興課で行っています地域支援事業といたしましては、自治会活動に必要な備品整備を補助する地域拠点整備事業、自治会が管理する公民館等の修繕整備を補助する自治公民館修繕整備事業、自主的で個性豊かな活力ある地域づくりを推進する地域活性化モデル地区支援事業、旧町村の地域づくり支援事業、平良地区の地域づくり支援事業、持続可能な地域づくりを推進する自治会等を支援する持続可能な地域づくり推進支援事業などを実施してございます。
◆久貝美奈子君 地域づくり、自治会等の地域の活性化は重要だと考えます。今幾つかの事業を紹介していただいたんですが、自治会での活動資金について前の定例会でもほかの議員の方からも質問があったと思うんですけれども、自治会での活動資金についてはどのように配分をしているのか伺います。
◎市民生活部長(友利毅彦君) 今どの自治会に配分という話でございますが、その事業によりまして上限額とかいろいろ幅がありますので、一概には答えるのは難しいかと思います。
◆久貝美奈子君 平良以外には各地域づくり協議会があると思いますが、それぞれの自治会にこういった補助というのはないんでしょうか。地域づくり協議会、また各それぞれの自治会に対して地域づくりの活動をするための資金支援というのはないんでしょうか。
◎市民生活部長(友利毅彦君) 地域づくり協議会。城辺、下地、上野、伊良部、各地区に291万円支援してございます。 平良地区の場合公募型で選ぶというんですか、審査会を開きまして291万円を各自治会に充てております。
◆久貝美奈子君 休憩お願いします。
○議長(上地廣敏君) 休憩します。 (休憩=午後2時17分) 再開します。 (再開=午後2時18分)
◆久貝美奈子君 自治会が地域づくりのため、各自治会の活動資金として特に予算はないということでよろしいですか。予算といいますか、補助はない。先ほど言った補助事業を申請した自治会だけが補助事業対象になるということで、ふだんの自治会活動に対しての市からの補助金、助成金などはないということですか。
○議長(上地廣敏君) 休憩します。 (休憩=午後2時19分) 再開します。 (再開=午後2時20分)
◎市民生活部長(友利毅彦君) 自治会に対しての補助金というのはございません。
◆久貝美奈子君 なぜこういうことを聞いているかというと、第2次宮古島市総合計画の中の施策の一つに地域づくりの活動のリーダーとなる人材育成をしますと書かれています。このことについて、やはり私も各自治会、地域づくりの活動のリーダーとなるような人材を育成するべきかと思いますが、そういった計画の中にありますが、こういったリーダーとなる人材育成についてはどのような事業を行っているか教えてください。
◎市民生活部長(友利毅彦君) リーダー育成というのは重要なことだとは思ってございます。各地域づくり団体、自治会等が地域づくりに関する事業活動を通して地域のリーダー並びに地域づくりに関わる人材育成は重要であると考えております。引き続き、地域づくり団体、自治会等の活動を支援することにより、地域のリーダー並びに地域づくりに関わる人材を育成推進してまいりたいと考えてございます。
◆久貝美奈子君 何度も言いますけれども、すみません。自治会とか地域の活性化は、かなり重要だと思います。最近よく市民の方からの相談で、市役所の窓口あちこち行くんですけれども、福祉にしても、環境、ごみ問題にしても、道路ボランティア事業にしても、教育においてはコミュニティ・スクールなど地域に密着した地域密着型、または地域と共にという地域と協働で進めていく事業がたくさんあります。地域のリーダーとなる人材育成、または地域の若者を巻き込んでいく取組がかなり必要だと思います。また、私は地域行事などへの参加が大変重要だと考えます。旧市町村の伝統行事、祭りやイベント、規模を縮小したり、なくしていくということではなく、残していく方向で考えていかなければならないと思います。そのためには行政の予算的な支援も必要になってくると思います。元気な地域づくりは、宮古島全体の活性化にもつながりますので、ぜひ地域のリーダー人材育成に力を入れて取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。 次に、観光振興について伺います。ユニバーサルツーリズムについて。ユニバーサルツーリズム推進について伺います。全ての人、高齢や障害者等の有無にかかわらず、誰もが安心して旅行が楽しめるユニバーサルツーリズムを推進するべきだと思いますが、市長の考えを伺います。
◎観光商工スポーツ部長(上地成人君) ユニバーサルツーリズムにつきましてのご質問でございます。本市では宮古島観光協会が宮古島バリアフリー観光マップを作成をしております。ユニバーサルツーリズムの問合せにつきましては、このマップに基づきまして対応いたしております。現在沖縄県では観光情報のオープンデータの整備に向けて取り組んでおり、その整備に伴いまして本市の観光地データも発信されることとなっております。今後の本市のユニバーサルツーリズムの推進につきましては、このような関係機関の取組と連携をいたしまして、高齢者や障害の有無にかかわらず誰もが気兼ねなく旅行に参加できるよう取り組んでまいりたいと考えております。
◆久貝美奈子君 情報発信も大事だと思うんですけれども、観光地のバリアフリー化に向けても取り組んでいただきたいと思います。例えば南城市のあざまサンサンビーチでは、車椅子利用者が砂浜を移動しやすくするためのマットを常設し、県外から障害者を招いたバナナボートツアーを開催するなど取組を進めているとのことです。これは、観光庁の2022年度地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業という事業の一環で行っているとのことです。宮古島市においてもこのようなツアー、事業の創出など、観光地のバリアフリー、ユニバーサルツーリズム推進に向け、民間事業者も巻き込んで取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。 次に、市長の政治姿勢について伺います。1、市長公約について。福祉総合センターについて伺います。昨日我如古三雄議員からも質問がありました。去る7月に社会福祉協議会、各福祉団体より、福祉総合センター建設に向け、要請がありました。福祉総合センター設置は、市長の公約にもなっております。このことについて社会福祉協議会の方に少しお話を伺ったところ、福祉総合センターについては既存の施設利用も考えているとのことです。旧平良庁舎で検討してほしいとの話もありました。そこで、旧平良庁舎利活用について、福祉団体の庁舎一部利用についてぜひ検討をしていただけないでしょうか、市としての考えを伺います。
◎福祉部長(仲宗根美佐子君) 現在、旧平良庁舎の跡利用については、検討委員会を設置し、議論しているところと聞いております。今年度内には跡利用の方向性を定めることとしており、今回要望のあった総合福祉センターの設置については、要請がありました社会福祉協議会や当該福祉団体等による利用計画、それから入居予定団体、必要面積、駐車場、イベントスペースなどの基本的内容が示された後に旧平良庁舎の跡利用の検討事項として議論に上がってくるものと考えております。まずは要望を行っております社会福祉協議会などの福祉団体の意向を尊重する必要がありますが、旧平良庁舎を含めた既存施設利活用の可能性や必要面積、駐車場など要望のあった協議会等々と協議を継続していきたいと考えております。
◆久貝美奈子君 平良庁舎利活用検討委員会では、観光振興に伴い、観光案内施設を導入することも検討していると聞いています。福祉団体、福祉関係の団体と共に障害のある方の観光をサポートできる観光案内所、先ほどもユニバーサルツーリズムの話もしましたが、そういった観光案内所を設置すれば福祉関係機関との連携もできて、よりよい観光サービスにつながるのではないかと思います。旧平良庁舎への福祉総合センター設置についても社会福祉協議会、福祉部長もおっしゃられました。今後意見交換をしながら、ご検討をよろしくお願いいたします。 次に、市民サービスの向上について伺います。市立図書館の開館時間について。図書館の開館時間延長について伺います。市立図書館の開館時間は10時からとなっていますが、市民の方からももう少し早くから利用したいとの声があります。開館時間を1時間早め、9時からとすることができるかどうか、可能かどうか伺います。
◎生涯学習部長(友利克君) 図書館の開館時間についてお答えをいたします。 市立図書館は、開館時間が議員からもありましたように午前10時から、閉館時間は火曜日から金曜日までは午後7時、土曜日は午後6時、日曜日は午後5時半となっています。図書館業務については、現在でも職員が不足をしており、一部エリアのカウンターを度々閉鎖している状況でございます。その上で開館時間を1時間早めることは可能かについてでございます。現在の職員数を基に新たなシフト勤務を導入し、開館時間を早めた場合の勤務体制を検討いたしました。結果として、毎日午前中は各カウンター1名ずつしか配置できないということになりました。これは、正規職員だけでなく
会計年度任用職員も一人でカウンター業務に従事するということになります。そうなりますとカウンターでの様々な問合せに対応できなくなり、市民サービス低下につながることが予測されます。そのため、現在の職員数の体制では開館時間を早めることは困難な状況にあります。
◆久貝美奈子君 人員の問題があるということで今難しいということですが、ぜひ朝の時間を活用したいという市民の方からの声もありますので、今後またご検討をよろしくお願いいたします。 次に、公共施設の利用申請について。公共施設のオンライン予約実施について伺います。各スポーツ施設、各公民館の利用申請をオンラインで予約できるようにしてほしいと市民の方からの声があります。実施する予定があるか伺います。
◎観光商工スポーツ部長(上地成人君) 公共施設の利用申請につきましてお答えをいたします。 スポーツ施設のオンラインでの予約につきましては、令和4年度一括交付金事業を活用しまして宮古島市スポーツ施設予約システム構築委託業務が令和5年1月31日に業務完了となります。それを受けまして2月1日から供用開始の予定となっております。今後は、インターネットによる施設の予約や空き状況の確認が可能となり、またオンライン上での手続となることから、利用者の利便性向上が図られると考えております。
◆久貝美奈子君 来年の2月から供用開始ということで、思ったより早くかなうのだなと思いました。よろしくお願いします。 まだ少しは質問ありますけども、これで私の12月定例会の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(上地廣敏君) これで久貝美奈子君の質問は終了しました。
◆狩俣勝成君 一般質問2日目、本日4番目になります。議員番号4番、市民創会、狩俣勝成です。どうかよろしくお願いします。 質問に入る前に私からも所見を述べたいと思います。昨日我如古三雄議員、また仲間誉人議員が述べられたように私も、先日航空自衛隊宮古島分屯基地開庁50周年記念行事としてブルーインパルスの展示飛行が行われました。この展示飛行は、50周年を迎え、市民の皆さんに感謝の意を込め、ブルーインパルスの飛行を通して夢や希望を与えたいとの思いから行われたと聞いております。あいにくの雲が低く垂れ込みましたが、島内外から多くの皆さんが訪れました。また、その皆さんを笑顔にしたいとの思いで編隊飛行を中心に披露していただきました。高木寿宗司令をはじめ、航空自衛隊の皆さん、そして要請していただいた団体、そしてまた宮古空港の利用を要請していただいた市長、そしてそれに許可をしていただいた県に対してお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。 それでは、通告に従いまして一般質問を行います。まず最初に、市長の政治姿勢についてであります。1、人頭税廃止運動について。人頭税は、皆さんご承知のとおり世界で最も残酷な税と言われ、266年間にわたり宮古島、八重山地方の農民を苦しめた税であります。農民の生活をよくするには人頭税を廃止するしかないと立ち上がったのが製糖指導員として沖縄から宮古島にやってきた城間正安、また新潟県板倉町出身の中村十作、そして農民代表して城辺の平良真牛、西里蒲、4人です。このように、どうにか旅費を工面し上京、中村十作の案内で新聞社や知識人、国会議員らを訪ねて宮古島の実情を強く訴えました。すると、今の国会に当たる帝国議会において沖縄県の古い制度を改革する案が可決され、人頭税は廃止されました。そのとき中村十作氏は、真珠の養殖のため親族、友人より借用してきた資金を全部はたいて宮古島住民のために奉仕してくれたことが分かりました。 このことをきっかけに当時の城辺町と板倉町との交流が始まり、私も数年前に城辺地域づくり協議会の推薦で上区獅子舞保存会として板倉ふれあいまつりに参加してきました。そのときステージの上で宮古島の皆さんですと紹介され、熱烈な歓迎を受けました。また、翌日は中村十作氏の遺影が祭られているお遺宅を訪問、そして中村十作記念館を見学、またその近くには宮古島をかたどった大きな公園があり、そこにはちゃんと池間島、来間島、伊良部島、下地島がかたどってありました。そしてまた、池間島と来間島には橋もかけられていました。恐らく、今伊良部大橋が開通しましたので、もしかしたらここにも伊良部島にも橋がかかっているかなと少し期待をしているところでございます。また、そこには公園内に記念碑も建立されていました。こういう感じで板倉の方たちはいつまでも宮古島と関わりを持ちたいとの熱い思いを感じました。見学後、私は感動したと同時に恥ずかしい思いになりました。宮古島のためにご尽力なされたのに宮古島には資料館もなく、板倉の方たちが来島しても人頭税石と、あとは観光地ぐらいしか案内できず、申し訳ない気持ちです。 そこで、伺います。①ですが、この人頭税の歴史、そして人頭税廃止のためにご尽力なされた方々の行動を末永く語り継ぐためにも人頭税歴史資料館の設置が必要だと思いますが、見解をお伺いします。
◎生涯学習部長(友利克君) 人頭税の資料館の設置についてでございます。人頭税廃止運動については、現在宮古島市総合博物館で常設展示がなされているほか、図書館と市史編さん室でも関連資料の収集を行っております。今のところ人頭税歴史資料館単独での設置の予定はありませんが、議員ご指摘のとおり人頭税の歴史を学ぶことは大切なことでありますので、今後も引き続き資料収集に努めてまいりたいと考えております。また、この廃止運動を語り継ぐべく、歴史的な偉業をたたえるため、平良、鏡原には人頭税廃止100周年の記念碑、下地、嘉手苅には廃止運動の中心的な役割を果たした川満亀吉顕彰碑、城辺には中村十作、城間正安と共に請願活動に参加した平良真牛、西里蒲、それから上原戸那の生誕地にそれぞれ碑が設置されております。合計8つの碑が各地に設置され、その偉業を伝えております。 また、先ほど申し上げましたように、総合博物館では中村十作と城間正安の写真とともに、西里蒲らが1893年に衆議院議長宛てに提出をした請願書、1894年に内務大臣宛てに提出した建議書などを展示しております。人等税廃止運動をここで紹介をしているということでございます。そのほかにもメモリアル、記念、節目の年などには人頭税の廃止の歴史を知るためのゆかりの地を巡る歴史ツアーが郷土史研究会や文化協会などにより行われているほか、城辺地区の板倉との交流は現在も継続して市が支援をしている状況でございます。先ほど申し上げました。現在のところ資料館の設置予定はありませんけども、今後も中村十作をはじめ、人頭税廃止の歴史を未来永劫にわたり語り継ぐ取組は官民ともに必要と考えております。
◆狩俣勝成君 図書館とか、また博物館にそういう展示をしてあるということなんですけども、できればこれを1つにまとめて、資料館としてやっていただきたいと思います。また資料集めについてですが、私たちが板倉に行ったときに当時の向こうの役員の方たちが私たちに紙芝居を披露していただきました。その紙芝居も頂いてきまして、それが今城辺公民館に保管してあるとのことです。また、城東中学校の校長先生がほかの学校にいたときに学習発表会などで子供たちに劇を演じさせたときに作った脚本もあると言われております。また、それを撮影した保護者の皆さんからも、そういった映像が欲しいというのがあれば提供してくれるかと思います。私のところにも、この話をするとぜひ資料の提供をしたいという方もたくさんおります。私も資料集めにはぜひ協力していきますので、一緒に取り組んでいっていただきたいと思います。また、場所についてですけども、私もあちこち回りました。できれば宮古島市歴史文化資料館、旧砂川中学校の跡地です。そこには旧特級特別教室など空き教室がございます。そしてまた、認定こども園が来年の4月に開園予定でございます。そうすると、恐らく砂川保育所、砂川幼稚園の跡地等も検討していただけないでしょうか、お伺いします。
◎生涯学習部長(友利克君) 先ほどもお答えしましたが、資料館の設置については今のところ予定はしておりません。議員から要望のあります資料の収集などについては、積極的に板倉のその資料館の視察なども含めて、また資料の複写なども含めてぜひ検討したいというふうに考えております。それから、砂川の資料館への設置についてでございますけども、先ほども触れましたように、人頭税の歴史というのは城辺の方が関わったというところで現在も板倉との交流があるわけですけども、宮古島全体のこれは歴史的な事象でございますので、これはやはり幅広く考えたほうがいいんではないかというふうに思っていますし、また博物館あるいは図書館での資料の展示あるいは保管というものは万全にできておりますので、説明員などもちゃんとおりますので、体制に特に問題はないかというふうに思っていますし、また板倉はしっかり、確かに十作の偉業を伝える資料館というものを設置はしておりますけども、市としても決して板倉に劣るような状況ではないというふうに考えております。
◆狩俣勝成君 生涯学習部長おっしゃるとおりです。本当に合併前は城辺大変盛り上がっていたんですけれども、合併して、中村十作の資料館、そういった運動がちょっと薄れてきているかなと感じております。私と同様に新潟に行った方は、恥ずかしいなと思った方が数名とかいるかな、行く人はほとんど思っているような感じで受け取れますので、ぜひ資料館の設置検討をよろしくお願いします。 次に、②ですけども、城辺地区への寄附金の活用についてでございます。城辺出身で埼玉県所沢在住の上田福三さんが城辺地区の人材育成と児童生徒たちの学力向上、城辺地区の振興発展に役立ててほしいと寄附金を贈呈したと新聞で拝見しました。市としてどのような活用を考えているのかお伺いします。
◎教育部長(砂川勤君) 城辺地区出身で埼玉県在住の上田福三様より、先月15日、教育委員会へ寄附金の贈呈がございました。寄附金贈呈の趣旨でございます。出身地である城辺地区の児童生徒が急激な情報化など社会情勢が複雑化する時代を強い精神力でたくましく生き抜いてほしいとの思いで、人材育成に役立てていただきたいということです。使途につきましては、城辺地区の児童生徒に生まれ育った故郷の文化、歴史、風土、農業等の学習を通して宮古島のことを知ってもらいたい、自己の確立をなし遂げてほしいという思いを達成するための児童生徒の学習に係る費用に充てる予定をしてございます。また、現在城辺地区と上越市板倉区との間で実施している児童交流事業、次年度には城東中学校で実施を予定しておりますコミュニティ・スクール事業の経費に充てる予定をしてございます。
◆狩俣勝成君 寄附なされた上田福三さんのお父さんの長福さんは、板倉町で行われた中村十作氏をたたえる記念碑の除幕式にて、十作氏の業績をたたえる民謡の歌詞をつくり、記念碑を前にかつての農民衣装で涙を流しながら三味線を弾いて歌うと、出席者も過酷な当時に思いをはせて泣いていたという、当時の新潟日報に掲載されたそうです。こうしたお父さんの思いもあると思いますので、ぜひ板倉との児童生徒の交流であったり、またできれば人頭税資料館の設置に関しても活用してもいいかと思います。 それとあと、ここに本がございます。これ「私と人頭税との関わり 怨親平等」ということで、先日これの著者であります有銘松子さんが、私のところに訪ねてきました。そのとき教育長にもお会いしていただいて、非常に熱い思いを感じ取りました。というのは、還暦を機に沖縄本島に住んで、狩俣出身であります。宮古島に来て人頭税の話を詳しく調べたところ、我々の先祖の皆さんが266年にわたり苦労した。この266年というのは、3回ぐらい生まれ変わってもまだまだ悪徳の税があったということで非常に苦しめられた。これを廃止に持っていった。これがあるから、我々がここにいるんだということで強く言っていました。今、この有銘松子さんは86歳になりますけども、自分の与えられた天命ということで、これはぜひ資料館をつくっていきたいという熱い思いを語られていました。この熱い思いを教育長も聞いていただきましたんで、もしよければ教育長、この感想であったり、これから意気込みを少し聞かせていただきたいと思いますけど、いかがですか。
◎教育長(大城裕子君) 先日、有銘松子様ご来庁いただきまして、本の出版の報告、そして贈呈をいただきました。長きにわたり人頭税についてご自身が調査した結果、あるいは思いを1冊にまとめられて上梓されたということで、私も大変感銘を受けました。今後また人頭税について市民一人一人がきちっと理解をし、このような方々のご尽力があったから今の平和な世の中が、暮らしが営まれているということを常に意識しながら今後生きていかなければならないというふうに思っています。関わった方々に関しましては、今後も研修の機会を多く設けて、このことを後世にしっかりまた伝えられるように教育委員会としてもしっかり努めてまいりたいと考えています。
◆狩俣勝成君 それでは、次に行きます。2番目、城東中学校についてでございます。開校して約2年がたちますが、統廃合してよかった面や問題点も出てきているかと思います。私も運動会を拝見しましたが、みんなで協力し、生徒自ら主体となり、お互いを尊重し、各学校で取り入れた演舞なども一緒に行っていて、非常に安心して見ることができました。 そこで、①、通学路についてですが、スクールバスルートと書いてありますけども、城辺学区、福嶺学区は県道78号線、城辺線が主なルートですが、砂川学区はどのルートも急な坂道で見通しの悪いカーブとなっております。そこで、学校への登下校はバスの移動ですが、休日の移動、友達の家に行ったり部活の自主練等、そのときに自転車で移動している生徒の姿が見られます。急カーブであったり、上り坂、下り坂、本当に危険な状態が見受けられます。地域の方から、統廃合の話合いの中で校舎の整備だけではなく通学路や周辺道路について安全面の確保等の計画はなかったのかという意見がありましたので、その件に関してお伺いします。
◎教育部長(砂川勤君) 城東中学校のスクールバスについてでございます。学校統廃合により児童生徒の通学が遠距離となることから、通学を支援するため、令和3年度から運行を開始しております。通学路安全対策につきましては、通学方法、スクールバス導入の検討も併せ、当時の城辺地区統合中学校実施計画策定委員会の中の施設設備等検討部会において検討協議がなされております。具体的な道路を指定した整備の話ということではなくて、安全に登校できる手段、あるいは徒歩にするのか、自転車通学にするのか、スクールバスの導入について議論して、また保護者へのアンケートも実施、その結果を踏まえて現在のスクールバスのルートに決定したという経緯がございます。
◆狩俣勝成君 分かりました。ただ、校則には休みの日は自転車に乗っちゃいけないとか、友達の家に行っちゃいけないとか、そういうのは多分ないと思いますので、その辺お互い仲よくなれば城辺に行ったり福嶺に行ったり、また福嶺から砂川に来たりと、お互いの交流もあると思いますので、この件に関してはぜひ整備の検討もお願いします。 それから、その件に鑑みますけども、地域から令和2年の開校前から毎年のように要望している市道城辺34号線の道路拡幅の件ですけども、子供たちの安全確保の観点から優先順位は高いと思いますが、この件に関して答弁もらえますか。
◎建設部長(大嶺弘明君) 市道城辺34号線の道路拡幅整備についてですが、本路線は城辺上区地区から城東中学校へのアクセス道路として重要な路線であると認識しており、市としましては学校関係者及び父母会役員、それから上区自治会との意見交換会も実施しております。現在本路線のそばでは圃場整備工事が行われていることから、この城辺34号線の今後の事業化に影響がないように、拡幅の予定幅員の確保ができることについて沖縄県農林水産振興センターと調整を行っているほか、それから令和5年度には市としましては本路線の整備に向けた概略設計を行う予定となっております。優先的にできないかということでございますが、城辺34号線よりも先にいろいろ、ほかの学校関係者などからも道路整備の要請はございますが、そういう状況では厳しいような状況もございますけれども、いろいろ、ほかの路線とも精査しながら優先的にできるかどうか検討したいと思います。
◆狩俣勝成君 ぜひ検討をお願いします。 次、②、城東中学校の体育館の雨漏りについてですけども、これも聞いた話ですけど、開校に合わせたような感じで半分だけを補修してあるんですね、外から見ると。残りの改修は、これいつ行う予定なのかお伺いします。
◎教育部長(砂川勤君) 議員おっしゃるとおりに、開校前に一度、開校式に合わせて以前も行ってございます。そこで、お答えいたします。城東中学校体育館の雨漏りにつきましては、今年度中修繕に向けて現在業務執行を進めているところでございます。
◆狩俣勝成君 よろしくお願いします。 次に、3番目、各出張所についてですけども、これ私は毎回毎回質問させていただきますが、年が明ければ令和4年分の市県民税の申告の時期が来ます。これ各出張所でできないかお伺いします。
◎総務部長(與那覇勝重君) 市県民税の申告受付を各出張所でできないかということについてお答えをいたします。 来年2月から開始します申告についてお答えをいたします。令和5年度の市県民税申告につきましては、例年宮古島市役所総合庁舎1階で2月1日から3月15日までの期間で行ってた申告期間を2月15日から3月15日までとし、2月1日から2月10日の期間に下地地区、城辺地区、上野地区、伊良部地区の順に2日ずつ、計8日間、それぞれ税務課職員及び端末を配置しまして申告受付を行う方向で準備を進めております。1月中旬に昨年申告した方などに向けて発送する市県民税申告関連書類や「広報みやこじま」等でスケジュールや場所等の周知を図ってまいります。
◆狩俣勝成君 これ出張所に行くたびに言われていましたので、ぜひこれを市民の皆さんも活用していただいて、その2日間で終えるようにしていただきたいと思います。 次に、4番目、水道事業の定員数適正化についてですけども、①、現状と取組についてお伺いします。
◎水道部長(兼島方昭君) 9月定例会の経済工務委員会では、提案された議案第74号、令和4年度宮古島市水道事業会計補正予算(第2号)を原案可決としておりますが、その際附帯意見として、水道事業の職員は48名と定めているのに対し、現状は15人減の33名で運営されている。職員定数に近い人員を配置するか、あるいは実態に見合った定数に条例を改正すべきとの附帯意見が付されました。その後、定数条例の改正については、現在市は令和6年度を目標年度とした定員適正化計画を進めておりますので、それに伴い定数条例の変更も行う予定とのことです。また、9月の委員会では、水道の定員適正化計画は35名ですが、現在は33名で運営されていると申し上げましたが、その中には1名の育児休暇も含まれており、さらに11月より1名が休職中となったため、現在は実質31名となっております。
◆狩俣勝成君 9月の定例会に聞いたよりもまた少なくなって31名ということで、本当に部長、大丈夫ですかね。職員数が不足すれば緊急時の対応やサービスの低下が懸念されるが、実情としてはどうなのかお伺いします。
◎水道部長(兼島方昭君) 緊急時の対応やサービスの低下を招かないように職員一堂日々職務を行っておりますが、厳しい状況であることは変わりありません。
◆狩俣勝成君 それでは、令和5年度において定員適正化計画の職員数は確保できるのかお伺いします。
◎水道部長(兼島方昭君) 令和5年度は、定員適正化計画にのっとった定員35名は当然確保されるものと考えております。
◆狩俣勝成君 水道部長、ぜひお願いするとともに、市長、水道水の安定供給のためには定員適正化計画による職員数の確保は必要だと思いますが、市長の見解をお伺いしたいんですけど、大丈夫であれば答弁お願いします。
◎市長(座喜味一幸君) 行政改革で大分人減らしが進んでいまして、各部局一貫して見ますと体制がちょっと弱くなっているのではないか。技術員が不足したんではないかという実感を受けております。そういう意味では、定員適正化計画というものを今ここで踏みとどまって少し見直す時期に来ているということで、内部ではトータルとして今後どうしていくんだというような話を進めておるところでありますので、各現場の実態というのを速やかに整理をして職員が働きやすい条件というものはつくっていくべきだと考えております。
◆狩俣勝成君 ぜひ確保していただいて、市民サービスに直接関わってくることと思いますので、適正化、配置をぜひお願いします。 次、2番目に行きます。農業行政についてです。1番、農業生産力向上及び農家所得アップ支援事業についてでございます。①、事業内容についてですが、これは質疑や他の議員からの質問がありましたので、省いていきます。 この事業は、2年間の設定で、1年目は面積を基に必要な堆肥量を算出して、全て施肥したと仮定し、堆肥を購入した場合に関わる経費の70%を現金支給するとのことです。私は、2年目について質問したいと思います。②になりますけども、資源リサイクルセンターや民間企業、これ畜産業者から牛ふんを譲り受けて堆肥化している企業の方がおられます。こういう方からの購入分も対象になるかお伺いします。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 本事業の制度設計を行う上では、対象品目といたしましては上野リサイクル資源センターや伊良部堆肥センターで製造している島内産堆肥も対象品目として考えておりますが、自家堆肥、いわゆるご自分の畜舎のほうから出た牛ふん等をそのまま畑に活用するという部分については考えておりません。
◆狩俣勝成君 リサイクルセンター、伊良部島の堆肥場、そこから購入した場合に袋詰めもやっていると思いますけども、ばら売りになるときもあるかと思います。例えば軽トラック1台とか、そういった場合には購入実績はどういうふうに計算するのかお伺いします。
◎
農林水産部長(砂川朗君) ばら売りの場合ですが、一応考えておりますのは袋詰めで、基準堆肥10アール当たり10袋というふうに考えておりまして、この場合それの7割を対象とするというふうな制度設計をしております。ばら売りの場合ですが、どれだけの基準堆肥を入れるかによって、10アール当たり70%、要するに3,500円を基準とした形で対応していきたいなというふうに考えております。ただ、詳細に係る補助金交付要綱については今策定中でございますので、その中でまたしっかり検討してまいりたいと思っております。
◆狩俣勝成君 先ほど自分の牛舎の堆肥はできないということだったんですけども、2年目は堆肥の購入実績に対して70%のキャッシュバックを実施するとあるので、1年目に関しては自分の牛舎から畑に散布した場合でも支給しますよ、1年目は。だけど、2年目は対象ではないということですが、確認ですけど、再度お願いします。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 1年目の支給のお話がございました。制度設計としまして、1年目につきましては面積算出によって支給したものというふうに仮定をするということになっておりますので、実際に自家堆肥を散布した農家もいらっしゃると思いますし、その場合やはり費用かかっている部分もございますので、そういった部分を考えていただきますとよろしいんですが、あくまでも1年目の支給に関しましては支援金の給付に関しましては算出した面積全てに施肥したものというふうな部分でございますので、耕種農家に関しましては全てが補助対象となっておりますので、そういうご理解でよろしいかと思います。
◆狩俣勝成君 さっきの民間企業の話ですけども、自分の牛舎にため込んで堆肥化する。そして、これを畑にまくというのは大変な体力使いますので、もし民間企業からの購入も対象になれば畜産農家もその業者に牛ふんを提供して堆肥化させて、これを畑にまくというのが一番理想かなと思いますので、2年目はまだ制度設計していないと思いますので、この辺も含めて検討をお願いします。 次に、2番サトウキビ収穫支援についてでございます。午前中も西里芳明議員からもありましたように、私もこれ新聞で拝見したときには1面に1トン当たり300円補助とあったので、農家に対しての補助かなと思いましたが、よく読むと
ハーベスター事業者への補助のようです。これがまだ決定していないということなんでありますけども、この事業が決定した場合、これを
ハーベスター事業者ではなくて農家へ補助という形には持っていけないのかどうかお伺いします。
◎
農林水産部長(砂川朗君) サトウキビ交付金に上乗せされる部分のお話でございますが、実は今朝農林水産省の説明会があったということで、職員のほうが説明を受けてきております。その中で事業のスキームについてはやはり詳細は示されておりませんが、交付金の支給の方法については各生産団体のほうに任されるというようなお話も聞こえておりますので、さらに情報を収集した上で、どういった支給が農家、
ハーベスター事業者双方にとって良案なのかということについては今後詰めていきたいと考えております。
◆狩俣勝成君 よろしくお願いします。 次に、②、サトウキビ手刈り支援隊の活用についてお伺いします。これは、高校生の部活動のチームで顧問の先生と生徒で支援隊を結成する動きがあります。機械刈りを100%目指すのではなく、手刈りも10%程度あれば、製糖工場の操業停止やスロー運転の解消にほんの少しかもしれないが、役立つと思います。また、高校の部活動には部活に入部した時点で大会は県大会派遣となり、派遣費が大きな負担になります。ちなみに、小中学校は宮古地区で優勝または上位入賞したチームが島外派遣となります。昨日の山下誠議員への答弁でも派遣費を補助する計画ということでありますけども、高校生って年四、五回県大会がある部活もあります。そして、サッカーとか野球に関しては、勝てば勝つほど毎週のように県大会に行くのがあります。本当に遠征費用が幾らあっても足りない状態でございます。 そういった感じで、この遠征費の足しにしたいという理由だと思いますが、現に圃場整備事業の石拾いなどでも高校の野球部などを利用している業者もいるとのことです。また、サトウキビの収穫は体力も必要で、チームワークがよければ早く作業が進むなど効果もあります。しかし、おのや鎌を使用するので、万が一けがをした場合のために傷害保険等の加入も必要だと考えられます。そこで、活用したい農家がいれば市として何か支援はできないかお伺いします。
◎
農林水産部長(砂川朗君) サトウキビ手刈り支援隊の活用ということでございます。児童生徒による農家の手刈りを応援することにつきましては、教育委員会へ農林水産部としては体験学習のプログラムとして取り組めないかということを意見として上げてみたいというふうに考えております。また、高校生等に関しましては、議員おっしゃるとおり、部活動の派遣費用、活動費用と、そういった部分の捻出に非常に効果的かと思われますので、そういった部分についても高校の関係者等と話をしながら取り組めるかどうか検討してまいりたいと思っております。また、手刈り応援隊の派遣、結成については本島南部において実施しております。また、実施に向けてそういった情報等も組み入れながら検討していきたいというふうに考えております。 それと、傷害保険等の助成、そういった部分できないかということですので、応援隊とはいえやはり本来報酬を得る部分だと思っておりますので、基本的にはそういった部分については団体とか個人のほうでやっていただくというところが基本かなというふうに思っておりますが、これにつきましても関係団体と意見調整してまいりたいと考えております。
◆狩俣勝成君 本島南部のほうでやっていると言っていますので、そういうところの話聞きながら進めていければと思います。 次に、3番、耕作放棄地解消活動及び農地無断転用防止活動、農地パトロールを実施したと聞いておりますけども、実施した内容についてお伺いします。
◎
農業委員会会長(芳山辰巳君)
農業委員会では全国統一的に毎年8月から11月を農地パトロール月間と定め、関係機関と連携し、パトロールを実施しております。今年度、宮古島市は11月24日に開催し、平良地区、城辺地区、伊良部地区、上野地区、下地地区の5地区21か所にパトロールを行い、遊休農地18か所、再生農地1か所、違反転用2か所で現況を確認し、所有者等への指導など農地の適正利用の促進に取り組んでおります。
◆狩俣勝成君 それでは、②の仮登記がされている遊休農地は農地として利用できないかということなんですけども、これは上野地区から城辺地区の方面にかけてかなり遊休農地が見られます。そこは、恐らくゴルフ場の開発予定地になっているかと思われます。しかし、まだ決まってはいないと思うんですけども、決まるまでの間、地主や利用したい農家がいれば、これ活用できないかお伺いします。
◎
農業委員会会長(芳山辰巳君) 不動産登記法に基づく2号仮登記がなされた農地については、平成20年に農林水産省より通達があります。概要としましては、当該農地について全国的に長期間耕作放棄する傾向が見られ、このような状況は農地の有効利用を促進する上で支障となることから、今後も2号仮登記なされている農地について耕作放棄の発生防止対策を講じることとしております。これらを受け、
農業委員会では当該農地の所有者及び仮登記権利者への取組として、まず1つ目に、農地法に基づく許可等がなければ所有権移転の効力が生じないこと、2つ目に、農地法に基づく許可等がなければ農地の所有権は仮登記権利者ではなく農地の所有者にあること。3つ目に、農地法に基づく許可等を受ける前に仮登記権利者に農地を引き渡した場合は農地法違反となり、3年以下の懲役または300万円以下の罰金の適用があること、このことなど所有者へ周知するとともに、耕作放棄するのではなく適切に農地を管理するよう促しております。また、仮登記権利者へも助言等を行うこととしております。議員ご指摘の当該農地については、遊休農地を再生し、農地利用することは特に支障はございません。ちなみに、今年度の農地パトロールについても11件が同様の案件となります。
◆狩俣勝成君 恐らく、私の考えですけども、地主は多分もう売ったつもりで自分には権利はないかなと思っているかもしれないので、ぜひ周知のほうをお願いしたいと思います。 次に、③。国は、いよいよ人・農地プランから地域計画へと進めていこうとしております。この地域計画の策定に向けて
農業委員会の役割についてお伺いします。
◎
農業委員会会長(芳山辰巳君) 令和4年5月の農業経営基盤強化促進法の一部改正に伴い、市町村においては人・農地プランを法定化し、これを土台として将来の農地利用の姿を明確化する地域計画を策定することとなります。
農業委員会では、この地域計画において地域の目指すべき農地の姿を可視化し、目標地図の素案を作成することとなり、各農地の実情や各農家の営農意向に対して調査を行い、農地の出し手、受け手の意向把握、情報提供が主な役割だと考えております。
◆狩俣勝成君 目指すべき農地の姿を可視化というふうにおっしゃっていますけども、具体的にこれはどのようなものになるのかお伺いします。
◎
農業委員会会長(芳山辰巳君) 現在全国的に農家の高齢化や後継者不足といった問題が発生しております。そういった問題の深刻化を防ぐために、5年後、10年後を見据えて各地域で協議の場を持ち、農地ごとの将来的な受け手をイメージとして示すものとなります。
◆狩俣勝成君 そうなると協議の場における農業委員、農地利用最適化推進委員の役割はどのようになっているかお伺いします。
◎
農業委員会会長(芳山辰巳君) 地域計画を定めるための協議の場には、市町村や農地バンク、JAといった関係組織に加えて集落の代表や地域の担い手などの多くの方に参加していただくことになっております。この際に農業委員、農地利用最適化推進委員には地域の実情に詳しい農家として話合いの場の進行、取りまとめ役、農地利用の意向などを情報提供といった役割を担っていただくことになります。
◆狩俣勝成君 そうすると、話合いの進行、取りまとめ役ということなので、農業委員、推進委員の皆様は役割が大変重要だと思いますので、コーディネーターみたいなもんですよね。それで、ぜひ頑張っていってほしいと思います。 次に、ちょっと順番を変えます。4番の環境行政についてお伺いします。1、ペットの適正管理についてお伺いします。マイクロチップの情報登録制度についてですけども、マイクロチップの登録が義務化されたと聞いておりますけども、これに対して内容についてお伺いします。
◎環境衛生局長(下地睦子君) 動物の愛護及び管理に関する法律の改正により、本年、令和4年の6月1日からペットショップなどが販売する犬、猫へのマイクロチップの装着及び情報登録が義務化されました。あわせて、購入した所有者や飼い主が変わった場合は30日以内に所有者変更の登録を行うことも同時に義務化されております。なお、法律の施行以前からの飼い犬、飼い猫や個人間での譲受けなどは、努力規定となっているところです。
◆狩俣勝成君 次の②ですけども、最近新聞で野犬に家畜が襲われる被害が増えているという件であります。マイクロチップが埋められた野犬が捕獲された場合の対応について、野犬に家畜が襲われる被害が増えている件で、捕獲された野犬の中にはマイクロチップが埋め込まれているとあるんですけども、その場合は元の飼い主の特定まで行っているのかお伺いします。
◎環境衛生局長(下地睦子君) 宮古島市では、野犬を捕獲した場合保健所へ引渡しを行います。そこでマイクロチップの有無を確認し、マイクロチップが装着されていれば、情報を確認し、所有者へ返還することとなります。捕獲したことによる所有者への罰則はありませんが、狂犬病予防接種及び登録の有無を確認し、未接種であれば指導を行います。もし所有者を特定することができなかった場合は、宮古保健所において手続を行い、新しい飼い主に譲渡することになります。
◆狩俣勝成君 一応これもデジタル化の国の定めることかなと思いますので、ぜひ市もそういったものに関わっていって、犬のペットの適正管理、よろしくお願いします。 ③ですけども、犬を遊ばせる施設、ドッグランなど、宮古島には何か所あるのか、把握できている範囲でいいので、答弁お願いします。
◎建設部長(大嶺弘明君) ドッグランについてお答えいたします。 ドッグランに関しましては、パイナガマ海空公園内に約600平方メートルのドッグランスペースが整備されておりまして、市民から好評を博しておりますので、今後の公園整備につきましては施設の一つとして検討をしていきたいと考えております。
◆狩俣勝成君 宮古島には、ペットの数の割にはそういったドッグランなどの施設が少ないかなと思われます。宮古島市が保有する公園等にドッグランの整備も必要かなと思います。また、私が6月定例会で紹介したペット葬の話ですけども、そういったドッグランを兼ねそろえたペット葬祭業者も必要で、その業者に犬の登録であったり、死亡届であったり、今言っているマイクロチップの所有者変更登録等を一括でしていただくような環境整備も必要ではないかと思います。 次に、戻りまして3番、道路行政についてでございます。1、道路の維持管理について。これ毎回各議員の皆さんが言っているように、①、各地で道路の交差点の停止線や止まれ標示が消えかかっていることについて、私も何か所か確認して、道路建設課のほうに言っております。中でも上野線、陸上自衛隊の分屯基地の交差点、そこに交通事故が発生しまして、重傷事故となっておりました。その市道の止まれの標示が確認したら消えておりました。道路建設課に確認したところ公安委員会の管轄とのことで、宮古島警察署の交通課に行ったところ、県のほうにお願いしてあるとのことでした。その後約2週間後には停止線と止まれの標示が復旧されていました。宮古島には公安委員会は免許の更新ぐらいしかなくて、対応が遅いのかなと思います。市としても公安委員会へ積極的に働きかけたほうがよいかと思います。そこで、こういった停止線とか止まれ標示、道路交通法に関わるものですけども、市として何かできることはないかお伺いします。
◎建設部長(大嶺弘明君) 道路の停止線につきましては、議員がただいまおっしゃったとおり一義的には沖縄県公安委員会の管理でありまして、整備、修復についても沖縄県公安委員会が修復工事はすることとなっておりますが、市といたしましても市民などからの要望があった際には積極的に公安委員会へ出向きまして、何とか早期に整備してほしいというようなことで要請を行っております。その際に、公安委員会としましても市といたしましても、市として可能であれば市のほうでも対応しますというような方向でやっておりまして、ただいま議員がおっしゃいました上野、野原の停止線についても市のほうで協議がまとまりましたので、公安委員会のほうで、市のほうで早期に整備したというところでございますので、今後とも公安委員会が時間がかかるようであれば、市のほうで協議をして市のほうで早期にできるような体制で臨んでいきたいと考えております。
◆狩俣勝成君 まだまだ宮古島にはそういった標示が消えて事故が起こっている箇所が多々ありますので、そういう感じで迅速な対応をお願いします。 これをもちまして終わりますけれども、今回私大好きな牛の質問をしていないので、意見だけ述べたいと思います。最近競りの子牛の販売価格が値が戻りつつあります。これは、宮古島の畜産農家の飼養技術の向上が図られているのかなと思います。その結果、全国和牛能力共進会、牛のオリンピックで第4区繁殖雌牛群に3頭1組で出品し、1等賞の1席の入賞、また県の共進会で団体賞2連覇を果たすなど、よい結果を残していること。しかも、団体賞や3頭1組での受賞は別々の牛舎から選ばれた牛が良質であると評価され、そうすることによって宮古島にはいい牛が多くいるのではないかと思い、購買者がたくさん来られる可能性があります。したがって、飼養技術の向上を図るためにも子牛育成マニュアル等など、JAか振興会が出していると思いますけども、これをぜひ牛舎に貼って、それについて取り組んでいければますます畜産業界も発展していくかと思います。それでは、12月定例会、私の一般質問をこれで終わります。ありがとうございました。
○議長(上地廣敏君) これで狩俣勝成君の質問は終了しました。 しばらく休憩し、15時50分から再開します。 休憩します。 (休憩=午後3時34分) 再開します。 (再開=午後3時50分) 本日の会議時間は、議事の都合によりこれを延長します。 休憩前に引き続き一般質問を行います。 順次質問の発言を許します。
◆上地堅司君 2日目最後の質問、5番目、皆さん疲れていると思いますけれども、職員の皆さんもいい答弁お願いします。それでは、始めたいと思います。議員番号11番、保守心和会、上地堅司、一般質問したいと思います。 まず最初に、教育行政についてお伺いします。1、令和5年度は選手派遣補助金の増額はないか伺います。なぜこの質問をするかといいますと、今年度から子供たちの県大会が行われています。この大会で多くの子供たちが県大会やほかの大会にいろいろ派遣で行っています。その中で、令和5年度はコロナ禍も収まり、ますます子供たちが活躍する場所が増えると思います。その中で、今年度の助成金では来年度は足りないと思っています。その分来年度増額をお願いしたいと思いますけれども、お伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
◎教育部長(砂川勤君) 現在宮古島市教育委員会が行っています宮古島市立学校選手派遣費補助事業につきましては、宮古島市教育委員会が設置する宮古島市立小学校、中学校に在籍する児童生徒及びスポーツ少年団の監督、中学校部活動の外部コーチが対象となってございます。宮古島市立小中学校、令和4年度、令和5年度に関しましては予算額は同額となってございます。さらに、令和5年度により市内の県立学校の児童生徒まで補助対象枠を拡大する準備を進めております。そこで、当初予算に増額要求を行っているところでございます。
◆上地堅司君 来年度は高校生までも補助金対象ということで、増額を目指してできるだけ補助金を上げてくれたら子供たちのために、親の負担軽減にもなると思いますので、どうかよろしくお願いします。市長、お願いします。 続いて、令和5年度は学校修繕費の増額はないかお伺いしたいと思います。
◎教育部長(砂川勤君) 令和5年度当初予算要求においては、年々学校側より施設修繕要望が増加しております。修繕に係る予算につきましては、増額要求をしているところでございます。
◆上地堅司君 増額をお願いしたいと思います。それにちなんで、今年度、令和4年度は学校の修繕件数はどれぐらいあったか。そして、これから学校から要望、修繕する学校はどれぐらいあるかお伺いしたいと思いますんで、よろしくお願いします。
◎教育部長(砂川勤君) 令和4年度修繕要望を受けた件数をお答えいたします。 今年度における修繕要望につきましては、幼稚園で29件、小学校92件、中学校59件となっております。その要望を受け、修繕を行った件数につきましては、幼稚園22件、小学校37件、中学校38件の修繕を行ってございます。要望以外に施設管理上、緊急性が高い修繕、漏水等の突発的な修繕も行ってございます。ちなみに、例えば小学校であれば、佐良浜幼稚園では倉庫修繕、倉庫の扉の修繕とか、上野小学校、天井つり下げバスケット台の修繕、あとは中学校におかれましては水道設備の破損修繕を行っております。今後予定する修繕としましては、西城小学校運動場、通路のコンクリート剥離修繕、鏡原中学校の門扉の修繕を計画しているところでございます。
◆上地堅司君 これを見ましたら、結構修繕のかかる学校が増えています。まだまだ修繕箇所もいっぱいあると思いますので、来年度はぜひ増額して早めの修繕をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。それと、増額にかけて多分職員の増員も必要だと思います。ぜひ教育委員会の職員も人数を増やしてそれに対応できればありがたいと思いますので、よろしくお願いします。 続いて、環境行政について。1、ごみ問題についてお伺いします。ごみ問題については、昨日の砂川和也議員も一般ごみの搬入についてお伺いしていますけれども、一般ごみは一般の人誰が持ってきても確実に搬入できるのかお伺いしたいと思います。
◎環境衛生局長(下地睦子君) 一般ごみの自己搬入については、引っ越しなどに伴うごみ、多量の粗大ごみ、遺品整理の多量ごみなどに関して衛生施設課に搬入申請後、受入れを行っている状況です。搬入の際は適正に分別されていることが必要で、その上で事前連絡を行い、日時の調整を行って搬入申請を行う手続などが必要です。このような手続により、4月から11月まで770件の搬入実績はございます。今後も適正なごみの分別、ごみの減量化へのご理解をいただき、協力を得られるよう周知を図ってまいります。
◆上地堅司君 続いて、12月に入って家庭では大掃除があります。そのときに、今月12月は何日までの搬入になっていますか、お伺いします。
◎環境衛生局長(下地睦子君) 年末の一般家庭ごみの収集は12月31日まで行います。年明け1月1日から3日までは休みますが、年始のごみ回収は1月4日から行います。年末に向けて各家庭片づけを行い、ごみ量も増加すると思いますが、クリーンセンター内の安全確保にご理解いただき、ごみは分別後、決まった日時、数量などを自宅前になるべく出していただくようご協力ください。許可業者の受入れといたしましては12月30日までとしております。
◆上地堅司君 今回結構の量で個人搬入があると思います。その中で、みんなが、一般の皆さんが言うのが、持っていっても、これは取れないと追い返すのがあるということで、できればクリーンセンターまで持ってきたら事務所内で確認を取って、返すんではなくて、しっかりと指導しながら、持ってきたのはクリーンセンターのほうで処分できればなと思っています。ぜひそういった少しの心遣いもお願いしたいと思いますので、これからは返さずに、しっかりとごみを取って、一般の人にも少しだけでも指導しながらやっていければありがたいと思いますので、その分よろしくお願いします。 続いて、クリーンセンターに業者の搬入はどのように行っているか、説明をお願いします。
◎環境衛生局長(下地睦子君) クリーンセンターへの収集業者のごみ搬入方法についてお答えいたします。 家庭ごみ収集については、地区別、ごみの種類ごとでそれぞれの各委託業者が担っており、ごみの種類ごとに計量し、搬入を行っております。事業系ごみに関しましては、事業者が自社で搬入する場合と事業者が収集を委託した許可業者による搬入がございます。その際、同じ車両に缶、瓶、ペットボトルなど複数種類のごみを積載してくることが多いため、その場合は1周目は缶を計量し、缶を荷下ろししました後、再度入り口に戻っていただきまして、2周目は瓶を計量するといった具合に工場内を周回する工程となっております。ごみの種類の数だけ周回することになりますので、時間と手間がかかることになりますが、市の種類別のごみ処理量をより正確に把握し、再資源化を行い、ごみの量を減量化するために必要な作業工程となっております。各事業者へは説明を行い、ご理解をいただき、協力をいただいているところです。
◆上地堅司君 今はそういったふうにごみの計量を測るために分別して行っているということで、昔はみんな一緒に処分したということがあって、いろいろ業者からも聞いていたんですけど、そういった計量とか、いろんなのを測るためには必要かと思っています。それで、12月11日の日曜日の、宮古新報に、井上美香のあんちぃーやーという連載・企画の記事があります。宮古テレビのアナウンサーです。これにごみ問題のいろんな記事が分かりやすく載っています。書いてあるように、みんなごみ問題には相当関心を持たれていると思っています。その中で、これからどのようにして来年度は改善していくか。市長はちょっと答弁が無理でしたら、副市長、答弁をお願いしたいと思いますが、よろしくお願いします。
○議長(上地廣敏君) 休憩します。 (休憩=午後4時05分) 再開します。 (再開=午後4時05分)
◎副市長(伊川秀樹君) 宮古島市エコアイランドと標榜しておる中にあって、ごみ問題、本当に大切な課題、問題だと思っております。一番これから観光客等も増えていく中において、やはりごみ問題に一番大切なところというのはいかに家庭において細分化、分別をするということが一番大切だと思います。そうすることによって、やはり焼却炉の長寿命化等も図られると思いますので、今後エコアイランドを標榜している中においては、子供たちが小さいうちからごみ問題、環境問題が認識、教育の中においてきちんとされるように、分別も含めて今後宮古島市としてはきちんと対応していきたいと考えております。
◆上地堅司君 続いて、上野地区名嘉山、ウナトウ地域にある犬、猫保護活動団体についてお伺いしたいと思います。9月定例会で我如古三雄議員からも質問がありました。宮古保健所と連帯して住民と団体の意見交換を持てるように取り組んでまいりますとの回答がありましたけれども、なかなか進展がありません。これからどのように考えているかお伺いします。
◎環境衛生局長(下地睦子君) 名嘉山ウナトウ地域住民の方々から、同地域にある犬、猫保護活動団体の活動についての実情等、直接話を伺っております。また、各種報道でも同団体の活動内容は承知しているところです。これまで9月上旬に市の担当課の課長と職員が同施設を訪問し、施設内の視察、登録犬については指導を行っております。同団体に対しては、地域からの要望などに対する助言を行いまして、それらを受けて同団体は飼育頭数の削減を行ったり、二重窓の設置、ブロック塀などを設置するなどの措置を講じているところです。団体に聞き取りを行った際にも、市内の野良犬、野良猫をなくすことが目的で、施設の存続が目的ではないと説明を受けておりますので、今後も保健所と連携して、なるべく早期に話合いの場を設けることができるように取り組んでまいります。現在のところは、まだ話合いの場は設けられておりません。
◆上地堅司君 設けられていないということで、近くの住民が話を聞いてきました。住民の願いが、この団体は2020年の1月に名嘉山公民館にて、宮古島市、当時、垣花和彦生活環境部長、保健所、我如古三雄議員、住民での話合いが持たれ、2020年の12月までに閉鎖するということで住民との話合いがありました。その中で住民は、約束しながらいまだにこの施設を閉鎖していない。私たちは、地域住民はもうだまされ続けているとおっしゃっています。生活にうんざりしています。この施設があるために、年寄りは散歩もできなくなった。老夫婦は、畜産をしていたが、毎日の草刈りにも行けず、とうとう牛を手放した。そして、子供、孫が家を造る予定だったが、騒音と悪臭に見舞われ、家を造るのも断念した。このように地域住民に迷惑をかけ続けている団体に去勢手術助成金やふるさと納税返礼品(団体の商品)を認めている宮古島市にも怒りを覚えているということです。ぜひウナトウの住民と話合いを何回も持って、真摯に向き合ってほしいということの訴えがあります。その意見で市長の意見を聞きたいと思いますので、市長、お願いします。
◎市長(座喜味一幸君) 動物愛護思想の徹底、普及というのは大変重要な案件であるというふうに思っております。しかしながら、せっかくのペットを転勤等の異動によって放し飼い、放置というような事案が出てくると大変残念なことになる。また、野良化した犬や猫、それに水を与えたり餌を与えたりというようなこと等がいまだあちこちにある。そういう現状を押さえながら、少なくともこの地域のコミュニケーションの取れた、コンセンサスの取れた愛護思想というのが原理原則だと私思っておりますから、私も少し現場など見ながら知恵を絞っていきたいと思っております。
◆上地堅司君 市長、ぜひ地域の人とも交流を持ちながら、そしてその施設も見ながら、ぜひ素早い対応をお願いします。この施設は、今年に入り、いろいろと全国的にも問題を起こし、裁判沙汰にもなろうとしています。そういった、動物のために一生懸命やっているのはいいですけど、地域とのトラブルを起こすというのはちょっと違うと思っています。もし、宮古島に住むのでしたら、地域の人と仲よくし、そしてそこの生活のリズムを守り、そこで一生懸命やってもらわないと、この宮古島は今結構な人が移住してきています。その中で、今まであった環境が崩れていきます。ぜひとも宮古島市でももっともっとそういった環境の変化を取り入れ、ぜひ地元の住民のためにいろいろとやってほしいと思いますので、よろしくお願いします。 続いて、農畜行政についてお伺いします。1、実証栽培施設、ポットファームの進捗状況を伺いたいと思いますので、よろしくお願いします。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 実証栽培施設、ポットファームの進捗状況についてでございます。この施設は、新技術、栽培技術の習得、新技術の確立及び普及促進、研修施設として整備されたものでございます。この目的を踏まえ、新技術の栽培品目を確立してまいりたいというふうに考えておりまして、現在休止中ではございますが、公募に向けて、また新たな作物等の実証事業として公募に向けて利用要件等の内容を取りまとめているところでございます。年明け1月頃に募集を開始することで現在作業を進めており、募集終了後、選定作業を行います。4月から利用できるよう準備を進めているところでございます。
◆上地堅司君 1月から募集して、3月に決定し、4月から始めるということでよろしいですか。ありがとうございます。ぜひ4月からそこを活用できるようにお願いしたいと思います。 続いて、宮古食肉センターの運営改善についてお伺いします。①、県内4か所の食肉センターについて調べてみました。県南部食肉センター、北部食肉センターは、規模が大きいだけに月曜日から金曜日まで毎日、牛、豚、ヤギの屠畜が行われています。八重山食肉センターは、月曜日、豚、ヤギ、火、水、木、牛、金曜日、豚、ヤギと土日を除いて毎日のように屠畜が行われています。ところが、宮古食肉センターでは、月曜日は牛、火曜日は豚、木曜日はヤギ、金曜日は牛と屠畜日を定め、水曜日は屠畜がありません。宮古は他の食肉センターの屠畜頭数よりかなり低い屠畜数だと思います。食肉センターは、運営面においても多額の赤字補填を市が行っている状況でありながら、水曜日に屠畜をしないのはなぜかお伺いします。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 宮古食肉センターの運営についてでございます。水曜日に屠畜しないのはなぜかということでございますが、食肉センターに確認しましたところ、現在月曜日と金曜日が牛、火曜日が豚、木曜日がヤギの屠畜日となっておりまして、議員おっしゃるとおり水曜日には屠畜は行っていないところでございます。その上で、1日当たりの受入れ可能頭数は牛が5頭、豚20頭、ヤギが14頭となっております。令和4年4月から11月までの屠畜実績稼働率で豚が384頭、これは屠畜可能頭数に対して56%、牛が167頭で51%、ヤギが405頭で96%となっており、週によっては屠畜件数を超える日もございますが、全体では受入れ計画頭数、可能頭数を下回っている状況にございます。この屠畜頭数実績が屠畜可能数よりも少ないことから、稼働日を絞ることで経費削減につなげるということで食肉センターの運営改善を行っているというふうに伺っております。
◆上地堅司君 ぜひ水曜日も屠畜ができるように改善努力をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。 続いて、②、宮古島のヤギは、頭、腸等全て危険部位として獣医が判断し、廃棄しているかお伺いします。県内食肉センターでは、ヤギの屠畜において頭、内臓、大腸、小腸、雌ヤギでは内臓脂肪、血、全ての部位を屠畜主に返してあります。宮古島では、頭、腸、血が返ってこないと言っています。屠畜物はもともと生産者の財産で、食肉センターは屠畜を委託されているだけで、返すのは当たり前と思っています。食肉センターは、保健所が検査し、獣医、危険部位とした部分だけを廃棄しているとのことであります。宮古島のヤギは、頭、腸等全てを危険部位として獣医が判断し、廃棄しているのか伺います。同様に、牛農家から中身が返ってこないとの話を聞くことがあります。生産者の納得いく説明をお伺いします。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 宮古島ヤギ、危険部位の廃棄の質問でございます。沖縄県宮古保健所に確認いたしましたところ、ヤギの危険部位とされているところは、脾臓、脊髄、小腸の一部であります回腸、あと舌、頬肉、面皮以外の頭部の4部位となっているところでございます。また、危険部位以外とされている部分におきましても、検査によっては食品として適さないと判断された場合は廃棄しているとのことでございますが、検査が通っている中身については依頼者へ全て返しているとのお話でございました。牛の中身については、実情が確認されておりませんので、後ほどお伝えしたいと思います。
◆上地堅司君 ぜひとも全部の部位を提供してほしいなと思っています。昔は血や内臓、それがみんな使え、頭までも捨てるところないと昔の人が言っていました。その中で、今回沖縄県食肉センターができるのに宮古島の食肉センターはできないということはちょっとおかしいと思っていますので、ぜひそのことも改善をよろしくお願いします。 続いて、③、宮古食肉センターの運営についてお伺いします。宮古島市は、牛はもとよりヤギについても生産振興を図るため、組合運営助成補助金や各種補助金を拠出し、生産者育成に努めております。このことについては評価しておりますが、食肉センターの運営の在り方については農家に疑念を持たれないような、運営をするように指導をすべきだと思います。八重山食肉センターは、市長が社長となって運営が行われているそうです。運営の改善指導と、市長が社長となって食肉センターの運営をするということについて市長の見解を伺いします。
◎
農林水産部長(砂川朗君) まず、今のご質問にお答えする前に、先ほどのご質問の中で牛の中身の処分についてのお話がございましたので、そこを先にお答えいたします。牛のほうでは全月齢の扁桃及び回腸遠位部、30か月齢超の頭部と脊髄及び脊柱が特定危険部位とされていることから、屠畜検査員によってこれらの部位が適正に除去されているかを確認しているということでの中身の取扱いとなっているということでございます。 それでは、食肉センターの運営についてお答えいたします。市長を社長にというお話でございまして、市長と私のほうは食肉センターの取締役となっておりますので、私のほうから答えさせていただきます。食肉センターの運営については、令和3年度から令和7年度、5年間までの経営改善計画に基づいた経営計画どおりの内容で運営を進めてまいりたいというふうに思っております。内容につきましては、令和7年度で市の負担額を900万円まで縮小し、実質的に令和8年度で市の負担額をゼロ円とするような計画でございます。運営については、市からは市長をはじめ、私
農林水産部長が宮古食肉センターの取締役となっていることから、十分に経営の改善指導ができるものと考えております。現在経営計画どおりに執行できているというふうに確認しておりますので、今後しかるべき判断は取締役会で決定していきたいというふうに考えております。
◆上地堅司君 令和8年までに補助金をゼロ円にするということですか、それお伺いします。
◎
農林水産部長(砂川朗君) 計画は令和7年度までとなっておりますが、令和7年度で900万円まで縮小し、翌令和8年度には実質的に負担額はゼロとする目標で計画は立てられております。
◆上地堅司君 ぜひとも運営改善を行ってほしいと思います。ですけど、食肉センターは非常に特殊な仕事だと思っています。本当に人権も必要だし、技術も向上しなければいけません。特に職員に対しての心のケアも一層やっていかないと、技術向上、運営改善しても職員がやる気を出す職場でなければ、なかなかそういった運営に対しても向上しないと思いますので、まずは中身の設備をちゃんとして、人員を増やし、職員のためにいろいろとやってほしいなと思いますので、どうかこれからの改善にも取り入れてお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。 続いて、道路行政についてお伺いします。先ほど交差点の話もありました。昨日の下地信男議員も来間の交差点で事故があったという話も、そして先ほど狩俣勝成議員も野原宿舎の十字路で先月の事故の話もありました。本当に数多く、宮古島では交差点の停止線が消えているとか、一時停止の看板がないとか、そういったのが多く見られています。その中で本当に、昨日も今日も答弁していますけれども、ぜひとも早めの対応をお願いしたいと思います。そして、先ほども自衛隊宿舎の隣の十字路、街路樹も伐採されて、停止線も引かれています。本当素早い対応ありがとうございます。こういうふうに、地元の人々が結構道路が車見やすくなったと言って喜んでいましたので、素早い対応してくれた職員の皆さん、また県職員の皆さんに感謝述べたいと思います。これからもこういうふうに、事故が起きてから対応するんではなくて、宮古島でも結構事故が起きるところは決まっています。その事故が起こるところは、公安委員会、警察署とも相談しながら素早い対応をお願いして、本当に事故が起こってからは遅いです。調べたら結構起こるところは限られていると思いますので、その対応をぜひ来年度1月から対応できればと思っていますので、よろしくお願いしたいと思いますので、答弁があればお伺いします。
◎建設部長(大嶺弘明君) 交差点における一時停止線などの道路標示、標識についてでございますけども、先ほどの狩俣勝成議員にも答弁したとおり、交差点の一時停止の標識は道路交通法による交通規制のかかった交差点に設置されておりまして、沖縄県公安委員会が設置し、管理しておりますが、市民からの消えかかっているというような状況、それから設置してほしいというような要請等も市のほうへございますので、その点については宮古島警察署、それから公安委員会とこれまで以上に連携を深めながら取り組んでいきたいと考えております。
◆上地堅司君 素早い対応、よろしくお願いします。 続いて、うえのドイツ文化村から深江橋の中間にあるあずまやについてお伺いします。あずまやがこういうふうに今なっています。この状況で、この建物の周りにはロープが引かれて入れなくなっています。これが、3年、4年ぐらい続いて、そこはそういうふうに上も下も全部そういったふうにロープが入って、入れぬ危ない状態になっています。その中でお伺いします。このような状態をいつまでほっておくか、ぜひお伺いしたいと思います。
◎建設部長(大嶺弘明君) このあずまやは、沖縄県
宮古土木事務所の管理しているあずまやでございまして、ご指摘のとおり、老朽化に伴い、コンクリートのひび割れ、それから剥離等が見られる危険な状況にございますので、市としましても、議員からのご指摘もありますので、土木事務所に問い合わせましたところ、土木事務所といたしましては今後の利用の在り方についてはまだ具体的には決まっていませんけども、今後検討していくという回答を得ております。
◆上地堅司君 まだ検討していないということで、私から要望があります。今高台になっている屋根のほう、それをみんな取っ払ったほうが、そこは眺めもいいし、休憩もできると思います。応急処置で屋根を取っ払って入れるように、そして真ん中のところはちょうど高台になって眺めもいいです。すぐ来年度応急処置をやってもらいたいなと、すぐできると思いますので、県へ問い合わせて、ぜひ来年度3月までにはこの工事をして、ここで休憩できるようにお願いしたいと思います。並びに、できればここにもトイレを設置してもらいたいなと。ここは結構ジョギングコース、散歩コースとか、地元のホテルに観光に来た人とか、そういったので、半年前ですか、ここをジョギングしていた観光客がここにトイレがあったらいいねと話をしていました。そういうわけで、できればトイレのほうも要望したいと思いますんで、よろしくお願いします。 続いて、それに関連して、深江橋の擁壁のボルト、手すりの。見えていますよね。手すり、もうさびついて、相当破損しています。この状況を見て、自分も最近よくここ散歩するんですけど、上はさびていないけど、ボルトの付近がさびが、相当腐食して、本当に今でも取れそうな感じで見えています。そのこともぜひ土木事務所に言って改善するように、こういうふうに、橋から見たらこうして横もさびついて、下のほうはボルトだけがさびが相当進んでいます。このボルトのさびている橋もぜひお願いしたいなと。そして、その横のフェンスもこのように破損しているフェンスが見えています。結構そこの通りは破損している箇所が見えていますので、ぜひそのことも土木事務所のほうには早急の改善をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。 続いて、指定管理について。1、うえのドイツ文化村の指定管理についてお伺いします。①、市営住宅の1階のテナントの管理についてお伺いしたいと思います。
◎観光商工スポーツ部長(上地成人君) テナントの管理につきまして答弁いたします。 上野博愛市営住宅の1階部分のテナントは、宮古島市うえのドイツ文化村条例によりまして設置をされているものでございます。現在うえのドイツ文化村は指定管理者に管理を行わせておりまして、この1階部分のテナントにつきましても指定管理者が管理をいたしております。
◆上地堅司君 1階のテナントは指定管理の管理者が管理しているということで、続いてうえのドイツ文化村の進捗状況ですけど、昨日も下地信男議員の質問で、売却ということが決定しているということで言っていました。そのことでこの市営住宅も売却するのですか、お答えお願いします。
◎観光商工スポーツ部長(上地成人君) 市営住宅につきましては、売却の対象外でございます。
◆上地堅司君 対象外ということで、対象外になったときの1階のテナント、今見たところレンタカーとか、そういったドイツ村の施設の中には本当は車は止めてはいけないと思っているんですよ、向こうは。レンタカーがあって、いろんな店舗があって、その前にレンタカーの車が止まっています。そういったのも確認されていますか、お伺いします。
◎観光商工スポーツ部長(上地成人君) 議員ご指摘のレンタカーの駐車につきましては、担当者、職員によって確認をいたしております。
◆上地堅司君 できればレンタカー、向こうは車を止めたらいけないと自分は熟知していますので、そういった指導もお願いしたいと思います。 続いて、旧シギラビーチの市有地はどのような管理をしているかお伺いします。
◎総務部長(與那覇勝重君) 旧シビラビーチの市有地の管理についてお答えをいたします。 ご指摘の市有地につきましては、旧上野村時代に平成13年10月から令和8年3月末までの約25年間、株式会社南西楽園リゾートと賃貸契約を締結しております。
◆上地堅司君 賃貸契約をしているということで、そこにはホテル側はどういった運営をしているか、分かるのであれば、お答えをお願いします。
◎総務部長(與那覇勝重君) 主に駐車、車を止めたりということで使われているというふうに認識をしております。
◆上地堅司君 旧シビラビーチの土地は、部落の管理以外の場所もあります。前はここが入れないということでいろいろあったんですけど、今はちょっと改善されて入れるようになっています。どうかこれからもちゃんとホテル側と相談をしながら、話し合いながら、しっかりとそこの海に地元住民が行けるようにお願いしたいと思います。 続いて、納税行政についてお伺いします。スマホアプリによる決済の導入について進捗状況をお伺いします。
◎総務部長(與那覇勝重君) スマホアプリの決済の導入の進捗状況についてお答えをいたします。 スマホアプリの決済納付につきましては、納税者の利便性の向上の観点から、市税の納付に加えて、そのほかの保険料等についても調整を進めてまいりました。申込み手続は完了しておりまして、令和5年3月1日から市税、国民健康保険税、介護保険料、後期高齢者医療保険料、保育料、市営住宅使用料についてスマホアプリ決済を導入することになってございます。
◆上地堅司君 ぜひ来年3月1日から導入をお願いします。来年度から、DX、デジタルトランスフォーメーションという経済産業省の推進の事業も始めていると思います。ぜひこういったIT人材を宮古島市も優秀な人材を確保して、そういったふうに対応に取り組んでもらえたらと思いますので、よろしくお願いします。 続いて産業振興についてお伺いします。上野庁舎の利活用についてお伺いします。
◎産業振興局次長(上地等君) 上野庁舎の利活用の進捗状況に関する質問にお答えいたします。 上野庁舎利活用に向けては、今年3月に基本的な方針を示しました。その具体的な進め方を検討するに当たり、公共施設利活用の先進地である岡山県津山市から専門家を招いて勉強会を実施したほか、他地域の取組の視察を行ってきました。本市における地産地消による地域内経済循環システムづくりの事業の取組により明確化している課題を踏まえ、専門家からの助言や他地域事例を参考に検討を重ねた結果として、まずは上野庁舎を来年度から部分的に活用しながら、それと並行して基本的な方針に示した4つの機能をどう具現化するかについての検討を進めていく方向で考えております。具体的には、現在一括交付金を活用した事業の中で地産地消のコーディネート機能を検証する事業をスタートしており、次年度には同事業を軸にして農産物の保管や供給等を行う拠点として活用に向けた実証を行う計画としております。
◆上地堅司君 なかなか進展が見られない状況で、周りの住民から、いつ上野庁舎は利活用をして、どういうふうに取り組んでいくかと、多くの住民からの声があります。今聞いて、何か前の答弁とはそんなに変わらないかなと。もっと具体的に来年度は上野庁舎の利活用について進めていってもらいたいなと思いますので、ぜひ目に見えるように、住民が分かりやすい利活用についてもう始めてほしいなと。ほぼ1年半、2年目になりますけれども、もっともっと進んでもいいかなと私は思いますので、ぜひ速やかな対応、そして上野庁舎の利活用について邁進してほしいなと思いますので、よろしくお願いします。 最後に、海の問題点についてお伺いします。市長の見解とありますけれども、この海問題、私が6月から9月にかけて宮古島の住民が海に自由に行ってアーサも取れない、海で遊ぶこともできない、魚も取れないということで多くの住民の声がありました。その中で、住民はアーサを取るにしても取れないということもあって、私がこういうふうに一般質問で質問したら二、三の声が、すごい反響がありました。その中で、10年前ですか、一度集まって協定結んで、アーサだけは取れるようにしたとの意見も電話がありました。そのことについて、ぜひ市長の意見もあれば聞きたいと思いますので、市長はどう考えているか、そしてまたどういうふうなことをこれから進めていくかをお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いします。
◎
農林水産部長(砂川朗君) アーサの採捕についてということでございまして、10年前のご意見、私のほう存じ上げておりませんので、そちらのほうについては後日調べてみたいと思いますが、今後の在り方としましては、水産動植物を採捕する行為につきましては水産資源の保護と持続的利用の観点から、漁業法及び沖縄県漁業調整規則、沖縄海区漁業調整委員会指示に基づき規制されているところでございます。このたび宮古島市におきましては、県に対して沖縄海区漁場計画の素案に対する意見として、共同漁業権第22号区域においてヒトエグサ、アーサを規制の対象から外す旨の意見書を令和4年10月19日に提出したところでございます。なお、規制の可否につきましては、令和5年に行われる沖縄海区漁業調整委員会において決定されるものと考えております。
◆上地堅司君 令和5年度ですか、沖縄海区漁業調整委員会が実施されるんですか、これ。決定される。改正される。 (何事か声あり)
◆上地堅司君 ぜひその委員会で、宮古島のアーサだけは規制から外すようにお願いしたいと思いますので、ぜひ来年度は、おじい、おばあも海に行ってアーサが取れる宮古島であってほしいなと思いますので、よろしくお願いします。 最後に、これまで一般質問で、難題、通告のない質問をしたり、それに対応してくれた職員の皆さん、1年間ありがとうございます。来年度もぜひまたいろいろと質問に対して、難題を言うかもしれませんけれども、ぜひ来年度は皆さんにとってよい年でありますようにということで、私の一般質問はこれで終わりたいと思います。今日はありがとうございます。
○議長(上地廣敏君) これで上地堅司君の質問は終了しました。 お諮りします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声多数あり)
○議長(上地廣敏君) ご異議なしと認めます。 よって、本日の会議はこれにて延会します。 (延会=午後4時50分)...