宮古島市議会 > 2020-09-24 >
09月24日-04号

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  1. 宮古島市議会 2020-09-24
    09月24日-04号


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    令和 2年  9月 定例会(第6回)          令和2年第6回宮古島市議会定例会(9月)議事日程第4号                           令和2年9月24日(木)午前10時開議 日程第 1  一般質問 ◎会議に付した事件    議事日程に同じ            令和2年第6回宮古島市議会定例会(9月)会議録 令和2年9月24日(木)                                     (開議=午前10時00分) ◎出席議員(22名)                          (延会=午後3時18分)┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓┃ 議   長(20番)  山 里 雅 彦 君  議   員(12番)    欠   員   ┃┃ 副 議 長(11〃)  高 吉 幸 光 〃    〃  (13〃)  友 利 光 徳 君 ┃┃ 議   員(1 〃)  新 里   匠 〃    〃  (14〃)  上 里   樹 〃 ┃┃   〃  (2 〃)  平   百合香 〃    〃  (15〃)  下 地 勇 徳 〃 ┃┃   〃  (3 〃)  仲 里 タカ子 〃    〃  (16〃)  粟 国 恒 広 〃 ┃┃   〃  (4 〃)  島 尻   誠 〃    〃  (17〃)  上 地 廣 敏 〃 ┃┃   〃  (5 〃)  平 良 和 彦 〃    〃  (18〃)  平 良 敏 夫 〃 ┃┃   〃  (6 〃)  下 地 信 広 〃    〃  (19〃)  佐久本 洋 介 〃 ┃┃   〃  (7 〃)  砂 川 辰 夫 〃    〃  (21〃)  棚 原 芳 樹 〃 ┃┃   〃  (8 〃)  我如古 三 雄 〃    〃  (22〃)    欠   員   ┃┃   〃  (9 〃)  前 里 光 健 〃    〃  (23〃)  濱 元 雅 浩 〃 ┃┃   〃  (10〃)  狩 俣 政 作 〃    〃  (24〃)  眞榮城 徳 彦 〃 ┃┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ◎欠席議員(0名) ◎説 明 員┏━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━┓┃ 市       長 │ 下 地 敏 彦 君 │ 上 下 水 道 部 長 │ 兼 島 方 昭 君┃┃ 副   市   長 │ 長 濱 政 治 〃 │ 会 計 管 理 者 │ 上 地 成 人 〃┃┃ 企 画 政 策 部 長 │ 友 利   克 〃 │ 消   防   長 │ 来 間   克 〃┃┃ 総  務 部  長 │ 宮 国 高 宣 〃 │ 総  務 課  長 │ 与那覇 弘 樹 〃┃┃ 福  祉 部  長 │ 下 地 律 子 〃 │ 企 画 調 整 課 長 │ 上 地 俊 暢 〃┃┃ 生 活 環 境 部 長 │ 垣 花 和 彦 〃 │ 総 務 部 次 長 │ 砂 川   朗 〃┃┃           │           │ 兼 財 政 課 長 │          ┃┃ 観 光 商 工 部 長 │ 楚 南 幸 哉 〃 │ 教   育   長 │ 宮 國   博 〃┃┃ 振  興 開  発 │ 下 地 秀 樹 〃 │ 教  育 部  長 │ 上 地 昭 人 〃┃┃ プジェクト局長 │           │           │          ┃┃ 建  設 部  長 │ 大 嶺 弘 明 〃 │ 生 涯 学 習 部 長 │ 下 地   明 〃┃┃ 農 林 水 産 部 長 │ 松 原 清 光 〃 │           │          ┃┗━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━┛ ◎議会事務局職員出席者  事  務 局  長  友 利 毅 彦 君   議  事 係  長  川 満 里 美 君  次       長  下 地 貴 之 〃   議   事   係  久 志 龍 太 〃  次  長 補  佐  砂 川 晃 徳 〃 ○議長(山里雅彦君)   これより本日の会議を開きます。                                     (開議=午前10時00分)  本日の出席議員は22名で、在職する議員全員出席であります。  本日の日程は、お手元にお配りした議事日程第4号のとおりであります。  この際、日程第1、一般質問について、昨日に引き続き質問を行います。  本日は、砂川辰夫君からであります。  これより順次質問の発言を許します。 ◆砂川辰夫君   7番の砂川辰夫です。所見を交えながら、質問をさせていただきたいと思います。  宮古島市における新型コロナウイルス対策については、国や県及び医師会や保健所等、各分野における支援等懸命な努力をされているご苦労に対し、敬意を表するものであります。学校教育現場におかれましても一貫した取組が功を奏し、児童生徒の感染報道はまだ聞いておりません。現場の先生方のご努力を高く評価するものであります。また、市民の皆様におかれましても新型コロナウイルス対策への意識は高く、マスクの着用厳守、無用な外出の自粛、多数での会合を避けるなど意識の変化が見られます。地球規模での未曽有の新型コロナウイルス危機ではありますが、当局にあっては気を緩めずに、来るべき第3波に向けてもしっかり取り組んでいただきますようお願いをするところであります。住民にとっては、いまだ対策意識の低い方々もおられるように聞いておりますので、当局からの積極的な対策のお知らせなど、防災無線などを用いてお知らせいただければと思います。  それでは、通告に従いまして順次質問をしていきたいと思います。当局におかれましては、分かりやすいご答弁をいただきたいと思います。早速ですが、旧保良公民館の解体撤去についてお伺いをいたします。旧保良公民館の解体撤去については、これまでの議会においても取り上げてまいりましたが、当局の答弁では本施設は行政財産ではないとして、解体撤去は困難との見解をしております。建物の老朽化は年々進行し、危険な建造物となっているのが現状であります。この旧保良公民館は、観光名所である風光明媚な東平安名崎をはじめ、保良泉ビーチへ向かう主要通行道路に隣接するとともに、保良集落の入り口に当たり、観光客等の目に触れる場所に位置しておりまして、景観を著しく損ねており、美しい島宮古島をキーワードとする本市のイメージ低下を招くものであります。  昭和42年に建築されたものであり、現在建築上問題視されているアスベストが使用されております。地域住民から早期の解体撤去及び跡地利用促進が求められており、当局に当たってはこのような現状を踏まえ、早期の解体撤去について改めて見解をお願いいたします。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   砂川辰夫議員ご指摘のとおり、旧保良公民館につきましては、アスベスト等危険性が指摘される資材が使用されている可能性、それから建物そのものの老朽化が進み、コンクリートの剥離、落下等の危険性が大きいことなど、安心、安全な住環境整備の面からも撤去は必要だと考えております。  ただ、旧保良公民館につきましては、市の所有施設ではないことから、直接解体工事を、撤去工事を実施するのは困難ですので、自治会等が実施する解体工事に関して、直接必要となる経費を補助するという方針で取り組んでいきたいというふうに考えております。 ◆砂川辰夫君   旧保良公民館アスベスト調査についてでございますが、この公民館はさっきも述べたようにですね、本土復帰以前に建築された建物であります。復帰前の建築物に広く使用されたアスベストが建物内の天井部分に使用されておりまして、現状は吹きさらしの状態になり、アスベストについては人体への影響が問題視されているところであります。その処理については、国による厳正な処理方法が示されていることから、当建物におけるアスベスト使用の調査を実施し、早期に処理するべきものと考えますが、当局の考えをお伺いいたします。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   旧保良公民館アスベストの調査につきましても、先ほどご説明しました解体撤去の補助を行う中で、対象経費に含められるように検討していきたいというふうに考えております。 ◆砂川辰夫君   次にですね、皆福地域の水路の進捗状況についてであります。この質問についてもこれまでの議会で取り上げておりますが、周辺整備事業の際に合わせて、補助整備に合わせて整備していく旨のご答弁をいただいております。現在の取組の進捗状況についてお伺いをいたします。 ◎農林水産部長(松原清光君)   皆福地域の水路に関しましては、県営皆福東地区土地改良事業で、圃場整備と併せて排水路も一体的に整備を行う計画をしております。県営皆福東地区土地改良事業の採択に向けて、現在ヒアリング及び農家説明会を計画しているところであります。 ◆砂川辰夫君   圃場整備に関連いたしましてですね、実施される採択時期についてお伺いをいたします。 ◎農林水産部長(松原清光君)   皆福地域の新規地区といたしまして、地元からも整備要望が上がっております。皆福東地区を令和4年度の採択に向けて、受益面積36ヘクタール、総事業費8億9,000万円の予定で、今年4月末に地元説明会を行う予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で説明会ができない状況になっております。新型コロナウイルス終息の状況を見据えて説明会を開催し、早期の事業採択に向けて取り組んでいきたいと考えております。 ◆砂川辰夫君   この整備事業についてですね、皆福地域の戸数だけなのか。七又地域も含めて保良地域とかちょっと入っているのか、その辺教えてください。 ◎農林水産部長(松原清光君)   先ほど答弁で、受益面積36ヘクタールと答弁いたしました。その場所といいますと、排水路周辺を含めての場所でありまして、七又地域は入るかちょっと分かりませんけど、排水路一帯で36ヘクタールを整備するという計画であります。 ◆砂川辰夫君   私がこの水路の整備事業に関して、ちょっと危惧していることがありますけども、実は用水路に近隣している畑、地主によってですね、この水路側を埋め立てられて畑地として利用されている農家が二、三か所ございましてですね、そのために豪雨の際は周辺の地域が浸水して、家屋等の床下20センチまでの災害がこの間出たんですが、水害が。そういうふうになることがあります。地主も含めてですね、整備事業の状況を説明していただいて、ぜひとも早期の採択につなげられるよう頑張っていただきたい。ぜひこの水路については、しっかりした水路をですね、造っていただきたいと強く要望いたします。よろしくお願いします。  次に、西里団地周辺の市道中央線及び16号線の拡張についてお伺いをいたします。西里団地周辺の道路については、現在建設しております。庁舎が建設される以前から現状を説明し、拡張の必要性を質問してまいりました。当局におかれましては、都市計画マスタープランと併せて取り組んでいく旨の答弁をいただいております。  そこでお伺いしますが、8月4日だったと思います、新聞に都市計画の協議がされたことが報道されております。その中で、西里団地周辺の道路整備については協議がされているのか、このマスタープランの中に入っているのか、お伺いいたします。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   富名腰8号線、それから富名腰16号線の整備についてですね、お答えいたします。市としましては、当該路線は住宅やアパート、それから県営住宅などの建設に伴いまして、近年歩行者及び車両の交通量が増加していることから、新たな道路整備が必要であると認識しておりまして、マスタープランの中でもそのような位置づけを持っております。このため、現在宮古島市が実施しております10路線の事業と、現在新規事業として市が県と調整しております5路線の事業にめどがついた後で、新たな宮古島市の道路整備事業として取り組んでまいります。 ◆砂川辰夫君   ぜひ取り組んでいただきたいと思います。ご存じかと思いますが、現在の道路状況はですね、昔のコーラルを、いわゆるナウサですね、敷き詰めた道路の上にアスファルトを敷いただけの簡易な道路でありまして、豪雨の際はコーラル及び砂利が流出するため、かなりの悪道となるため、人も車も道路走行に困難を極めております。  新しい庁舎が着々と進捗し、来年1月には供用開始の予定であると伺っております。新庁舎で業務が行われれば当然市民の庁舎への往来も多くなり、庁舎周辺の交通渋滞は必至と思われます。これから起こり得るであろう交通渋滞の緩和のためにも、早期に整備することにより近隣住民の安心、安全にもつながるものと思います。  市道8号線、16号線沿いは、日々新規のアパート、保育園、介護施設等々が次々と建設され、増えております。これらの安全通行のためにもですね、現在の道路の一刻も早い整備が待たれるものと思います。道路拡張が追いつかず、拡張に時間を要するのであれば、現在の道路に応急措置を施していただきたいのですが、見解をお願いいたします。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   確かにですね、この2つの路線は交通量が増しておりまして、今砂川辰夫議員おっしゃいますように新しい庁舎ができますと、なおさら交通量は増加すると思いますので、こういった交通量に合わせてですね、市民生活が不安のないような道路整備、そういったものに努めてまいりたいと思います。 ◆砂川辰夫君   ぜひお願いしたいんですが、この周辺はですね、いわゆるきちっとした線引きをして、道路を造ったりとか、家を建てたりとかというふうなところがなくてですね、そのまま自分の土地ですから、ぱっぱっぱっと造っていったような形跡がございました。  駐車場等もですね、自分の屋敷だからということで、セメントをぽんと、道路にちょっと出ていたりとか、そういうふうなことで、セメントで敷き詰めたりしてあるところがたくさんございます。それが真っすぐじゃなくて、屋敷ごとの角、角、角とかですね、そういうふうなところ等がありまして、交通の交差する、出会い頭のそういうときには幅寄せすると、どうしても豪雨などの際は、雨降りの後の際は端が潰れていくというふうなことで、大変危ない道路等になっていて、また畑もあってですね、やっぱりまだ農道みたいな感じの状況でございますので、もっと交通量が増えると思いますんで、両脇のところだけセメントをまず、時間がかかるようであれば、その辺をちょっと応急措置でやっておくとかというふうなことをしていただければなというふうに思いますので、ぜひご検討いただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。  それから、観光振興と自然保護についてでございます。ウミガメの産卵場所の保全についてお伺いをいたします。保良海岸、それからマイバー、保良漁港、それから吉野海岸、新城海岸と、そういう産卵場所がございます。現状についてお伺いをいたします。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   現状についてということですが、ウミガメにつきましては国際自然保護連合レッドリストや、それから環境省のレッドデータブックにも掲載されて、絶滅が危惧されておりますが、宮古島市におけるウミガメの産卵場所には、観光客が多く訪れるビーチと重なるところもあるため、その保護と、それから観光との両立というのが非常に懸念されているところではございます。このような場所についてはですね、宮古島観光協会など関係団体と連携して、保全についての啓発に取り組んでいきたいと考えております。  ただ、ウミガメが宮古島の海岸の何か所で、どういうふうに産卵しているかという現状の調査というのがこれまで行われた経緯ございませんので、なかなか把握が難しいところもありまして、その対応も調査を踏まえなければできないという部分もあると思いますので、今後これは検討していきたいというふうに考えております。 ◆砂川辰夫君   実はですね、保良なんですが、保良には東京から移り住んで、中古のおうちを解体というか、改築してですね、住んでいらっしゃる方がおりまして、大変ウミガメの好きな方でございまして、産卵からふ化まで、これを見守ったりして、私から見ればすごく楽しんでるというか、そういうふうな生活をしている方がおりまして、行ってみますと、一緒に行きますと、ブラシを持って甲羅を磨いてあげたりとか、また何匹が自分になれてきているような感じになっているとかいう、毎日のように出かけてはウミガメと遊んでいるというふうな状態なんですが、その状況を聞いていますとですね、現状はウミガメの産卵は砂が少ない。マイバー辺りの平安名崎へ行く手前の右側の砂浜ですね、そういうところ等は産卵に来るものの、産卵できずに戻ったウミガメが数匹見受けられたとの報告をしたりですね、それからふ化したんだけども、石があまりにも多いもんですから、そこを乗り越えられずに子亀が死んでいるとかいうふうな報告をよく受けております。  以前は、そのウミガメ保護のために、吉野の根間タケさんという方が保護するための世話をしていたことは記憶に新しいかと思いますが、現在は人員を配してですね、保護活動はされているのか、その計画はあるのか、ちょっとお伺いしたい。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   ヤシガニ等についてはですね、監視員を配置して、その保護に努めているところでございますが、ウミガメについては人員を配置して保護に努めているという状況はございません。
    ◆砂川辰夫君   今固有名詞を挙げた吉野の根間タケさんという方が、以前は何がしかの手当てというか、そういうもの等で責任を持って保護していたというふうな経緯もあるんですが、これが条例にちょっとそぐわないというふうなこと等も一応行政の皆さんには聞いたことがあります。そういう意味から、ちょっとそれができないのではないかというふうな話を聞いたんですが、ぜひですね、報告を受けていますと、年々というか、自分が監視して見ている限りでは随分来る回数も減ってきた。1つは、サメにやられて甲羅がちょっと欠けているとかですね、そういうふうなウミガメ等もいますんで、そういうふ化する場合の、この人が一番懸念しているのは、ふ化するためにスムーズに海に入っていくというふうな、そういう場所等の確保ができないかと。石を取り除いて、そこだけを、その辺は保護してあげるというふうな作業等ができないのか、指定したような感じのですね。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   石の撤去とかですね、ごみの撤去、そういうことはボランティアの皆さんに協力をお願いしながら、対応していくことは可能だというふうに思っておりますが、砂川辰夫議員が先ほどおっしゃいました砂を入れるとかですね、そういう大規模な作業になってきますと、これ原則海岸線は県の管理ですから、県との調整も必要になってきますし、いろんなところで課題が多いかなというふうに考えております。 ◆砂川辰夫君   これ県との関係にもなると思いますので、その辺は、絶滅危惧のそういうふうなこと等もありますので、ぜひ県との調整をしながらですね、保護に向けての何らかの対策をですね、していただければというふうに思います。よろしくお願いいたします。  次に、畜産振興についてお伺いをいたします。現在のヘルパー事業の現状についてお伺いをいたします。肉用牛ヘルパーですね。 ◎農林水産部長(松原清光君)   宮古和牛ヘルパー利用組合からの聞き取りによりますと、肉用牛ヘルパー制度は、肉用牛農家冠婚葬祭等や自らが病気にかかるなど作業ができない場合において、生産者がお互いに助け合う活動に対して、その経費の一部を支援している事業であります。  肉用牛ヘルパーの主な作業内容は、市場への出荷等を行う競り市ヘルパー、削蹄を行う削蹄ヘルパー、飼養管理を行う飼養管理ヘルパー、飼料生産を行う飼料生産ヘルパーが主となっております。ヘルパー利用料金は、競り市ヘルパーで運搬が1頭当たり3,300円、販売が1頭当たり2,200円、削蹄ヘルパーが子牛1頭当たり3,500円、成牛1頭当たり4,000円、飼養管理ヘルパーが基本管理1日当たり5,500円となっております。令和元年度の活動内容は、飼養管理ヘルパーが1,568頭、家畜市場ヘルパーが3,417頭、削蹄ヘルパーが5,915頭の実績となっております。 ◆砂川辰夫君   この肉用牛ヘルパーの事業については、今農林水産部長がおっしゃられたとおりですね、2分の1のそういう補助が国庫から出ているかと思います。その国庫の補助によりヘルパー事業が運営されておりますけども、現状での事業内容を見ていく中で、飼育管理が冠婚葬祭に限定されております。日常の休暇、例えば私が体調がちょっと悪いとか、ちょっと二日酔いで休みたいとか、そういうふうな飼養管理のことが、以前はこれも対象だったのですが、これが対象外となっております。その辺のちょっとした、これが毎日毎日するわけじゃない、たまに休もうというふうな、休んでヘルパーを使いたいというふうなことに関してですね、市の取組として独自の支援策は、考えはないのか、ちょっとお伺いしたい。 ◎農林水産部長(松原清光君)   まず、市の取組という前に、平成30年度に宮古島市肉用牛振興協議会を立ち上げております。これは、約10の組織から成って協議会を立ち上げております。その中で、肉用牛農家の課題や意見を聞きながら、いろんな課題解決に向けて取り組んでいるところでありまして、そのヘルパーの取組の問題についてもその協議会の中で意見を確認し合いながら取り組んでいきたいと考えております。 ◆砂川辰夫君   今お答えしたことにも関連いたしますが、ゆとりある畜産経営ということで、例えば旅行、体調不良、先ほど述べたようにですね、補助金が出れば、少なくとも、これはもうかる畜産経営、それからそういうちょっとした旅行をしたい。365日、これは毎日畜産農家は牛小屋との行き来ですから、その辺のちょっとした旅行とかに行けるような、そういうことに関してもこのヘルパー事業というのは一番大事な事業だと私は思っております。  例えば高齢化が進んでいく中での子牛の出荷についてもですね、これはうちではおとなしい牛が、たくさんのそういう家畜市場に並んでいる牛のところに行くと暴れ出したりとか、急に走り出したりとかというふうなこと等もあって、事故等もございます。そういう意味では、このヘルパー事業をもっともっと大きな意味でですね、農家の皆さんが利用していただければ、頭数は少ないといえども、増頭も視野に入れながらのそういう事業展開も出てくるんではないかなというふうに思ったりしておりますので、ゆとりある生活が営まれるというふうな、その点からですね、市の考えをちょっとお聞かせください。 ◎農林水産部長(松原清光君)   まず、令和元年度の家畜、家禽等調査によりますと、肉用牛農家の飼養戸数は685戸と前年より45戸減少しております。また、飼養頭数も1万431頭と、これも前年より159頭減少しております。平均飼養頭数は前年と変わりありませんが、高齢化による畜産離農者が顕著に表れているのかなと考えております。市といたしましても、高齢農家が畜産経営に継続できるように、肉用牛ヘルパー制度を活用することでゆとりある畜産経営につながると考えております。  肉用牛ヘルパー制度には、飼養管理ヘルパー飼料生産ヘルパーなどの作業もあることから、この制度を利用することで畜産農家が休暇と複合して安心して肉用牛経営に取り組めるように考えております。砂川辰夫議員おっしゃるとおりですね、我々もその肉用牛ヘルパー制度がどういった形で、農家が利用しやすくなるような取組にできるかですね、協議会等も含めて調整してまいりたいと思っております。 ◆砂川辰夫君   ぜひこれ大事な事業ですので、長く飼養管理していく、長く畜産経営を続けていくという意味からもですね、この事業をPRしながら、もっと使えるような、もっと使用頻度を増やすような、予算はたくさんありますんで、これは国庫の補助ですからたくさん予算はあります。そういう意味では、使わないのは損というふうなこと等もありますので、ぜひともこれをうまく利用するようなですね、そういう指導をしていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします  次に、山羊生産流通組合の活動及び取組についてお伺いをいたします。当組合の活動取組内容と経過等についてお伺いをいたします。 ◎農林水産部長(松原清光君)   宮古島市山羊生産流通組合は、宮古島市の持続可能なヤギの振興、発展に寄与するために平成30年度に設立され、今3年目になっております。組合員は、令和2年6月末で69戸の組合員で構成されております。  令和元年度の組合活動といたしまして、飼養管理についての勉強会や、沖縄本島南部地区の優良農家の視察研修、ヤギの削蹄について勉強会が行われている状況であります。また、ヤギの品種改良に取り組むために、おきなわ山羊生産振興対策事業による優良ヤギ導入事業などを活用し、ボア種等を導入して品種改良を行い、大型化への取組や勉強会等を開催し、管理技術向上を図っているところであります。 ◆砂川辰夫君   名護だったか、本部だったか、ちょっと記憶は定かじゃないんですが、この補助を利用したですね、ヤギ舎、ヤギ小屋の導入はできないか、お伺いをいたします。これはどこかでやっていると思うんです、この補助を受けてですね。 ◎農林水産部長(松原清光君)   宮古島市山羊生産流通組合での最初の取組といたしまして、生産頭数の確保とヤギ登録の普及及び管理技術の向上でありますので、生産基盤を整備しながら、関係機関等と畜産クラスター協議会の立ち上げに向けて協議し、クラスター事業での対応をできないか検討してまいりたいと思っております。 ◆砂川辰夫君   ヤギは頑丈そうに見えてですね、雨にぬれるのはあまりよくないし、病気しないようで病気結構あるんですよね、ヤギ。増頭に向けては、すぐにできるというものじゃなくて、大変な日数もかかると思いますが、沖縄本島ではヤギの競りもされております。月に1回というのは、ちょっと難しいかなというふうに私は思っておりまして、2か月に1回、3か月に1回ぐらいの、そういう競り開催に向けてのお考えはないのか、お尋ねします。 ◎農林水産部長(松原清光君)   ヤギ競りの開催ということでありますけど、現在沖縄県においては南部、今帰仁のほうでヤギの競りを行っております。その中で、南部においては約200頭前後のヤギの競りを開催しているということであります。宮古島市においては、ヤギの競り開催については、まず家畜競り運営者のJAおきなわと開催条件について調整をしていかなければならないし、やはり頭数はどうしても必要になりますので、そこら辺の状況をクリアすることによって開催ができてくるのかと考えております。そこら辺の状況をクリアすることで取り組んでいきたいと考えております。 ◆砂川辰夫君   畜産農家の話では、私からすればちょっと早いのか、時期尚早じゃないかなというふうに思ったりもしておりまして、実は。また、生産頭数も足らない。競りをしていくというふうな条件は全くそろっていないんですよね。  そこで、流通の問題、それはあるだろうし、ヤギが足らない、足らないと言っている中において、じゃ沖縄本島から購買しなくて、本当に宮古島のヤギを買うというと、そこはちょっとまだ調査しないと分からない。今農林水産部長がおっしゃられたようないろんな条件等の整備をしていかなければ、なかなか競りに向けての開催は難しいんじゃないかなというふうに思うところがあります。  でも、これを解体して、部分肉とか枝肉とかというふうなこと等で販売していく中ではですね、加工品というふうなものと、そういうふうなものに関しては今本当に足らない状況で、かなり売れております。生体でどうかはまだ分かりませんが、加工に向けてのですね、そういう取組等は考えていないか、少し考えをお聞かせください。 ◎農林水産部長(松原清光君)   まず、砂川辰夫議員おっしゃっているのは、やはりヤギ生産の振興というのは重要な問題だと思っております。今言ったように生産頭数を増やす、これは重要でありますし、それは生産農家等が増やしていくという形で取り組んでいきます。それとあわせて、流通の問題が非常に大事かと思っております。それについては、食肉センターを通してですね、屠畜をすることで、またいろんな形での流通のほうに持っていけるかなと思っておりますので、そこら辺も含めてですね、やはり流通の問題も含めての取組が必要だと思っておりますので、そこについていろんな部署とですね、調整しながら取り組んでまいりたいと考えております。 ◆砂川辰夫君   ぜひしっかり取り組んでいただきたいというふうに思います。  次に、旧城辺役場跡地利用についてお伺いをいたします。この跡地の利用については、福祉施設等跡地整備事業がされていると思いますんで、その概要についてお伺いをいたします。 ◎福祉部長(下地律子君)   城辺地区福祉施設等整備事業についてお答えいたします。城辺地区には児童館が設置されておらず、地域から児童館設置を望む声が多くあることから、児童の居場所を確保することによる保護者の負担軽減及び高齢者の生きがいづくりを図るなど、城辺地域に子供や高齢者など多世代が集い、交流できる児童館、子育て支援、交流施設を備えた複合施設を旧城辺町役場跡地に整備いたします。  施設の概要でございますが、遊びや体験等を通じた子供の成長を育む児童館、地域の幅広い年齢層が気軽に集い、交流できる交流施設、地域とともに子育ての不安や悩み等を支える子育て支援の3つを柱として、変化するニーズに柔軟に対応し、段階的に発展できる地域拠点施設を目指します。施設内には児童館エリアと交流施設エリアに区分し、児童館エリアには遊戯室や図書室、相談室、子育て支援センターを設置、また交流施設エリアには多目的ホール、会議室、集会室などを設け、施設の外には駐車場や駐輪場、園庭などの広場を整備する予定でございます。 ◆砂川辰夫君   ちょっとお伺いしたいんですが、イベント等がですね、ちょっとしたイベント、これができるようなスペース等の計画はあるのか、ちょっとお伺いしたい。 ◎福祉部長(下地律子君)   イベント等ができるスペースがあるかというご質問でございますが、施設内には多目的ホールが設置される予定となっております。そのほか園庭といいますか、プレーパークを予定しておりますので、施設の中でも外でも実施ができると考えております。 ◆砂川辰夫君   ぜひですね、これといったシンボル的なものが城辺地域にないんですね。ぜひこの城辺地域のシンボルとしてですね、利活用ができるような、この地域の中心となる、そういう建造物として取り組んでいただくことを切にお願いして質問を終わります。質問をこれで締め切りますが、これから所見を述べて私の質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。  下地敏彦市長におかれましては、市長就任以来、3期12年間の宮古島市発展のために、日々鋭意努力を重ねてまいりました。その努力について高く評価し、称賛するものであります。振り返って、下地敏彦市長就任以前の12年前、宮古島市はどうであったか。革新勢力の長期市政が続き、宮古島の財政はいよいよ逼迫し、終わりには第2の夕張とまで言われるようになったのであります。当時の我々市民は、あのどうにもならない無力感、脱力感、生活の不安にやり場のない憤りを感じていたものであります。私たちは、二度とあの気持ちは味わってはならないのであります。  下地敏彦氏は、12年間の市政において財政を立て直し、予算の効率化を進め、財政の健全化を向上させ、100億円余を超える財政調整基金を積み上げたのであります。たった10年間、財政破綻寸前の自治体を立て直した市長の事業成果は、私がこの場で述べるには時間が足りないので、主な事業項目だけを挙げてみたいと思います。  1つ目に、宮古島の基幹産業である農業については、サトウキビ、畜産、葉たばこ、果樹園芸等、実に右肩上がりの伸び率で、2桁の伸びであります。  2つ目に、リーディング産業である観光業は目をみはるものがあり、新型コロナウイルスの影響があるにもかかわらず、行ってみたい離島ランキング1位にあります。  3つ目に、15万トン級のクルーズ船の接岸バースを完成させ、年間300回にならんとする寄港予約が入っていることを聞いております。  4つ目に、教育、福祉行政については、教育環境の整備、新設幼稚園、小中学校の完全クーラー化、全児童生徒の給食の無料化、本年度スタートするGIGAスクールなどなど、また宮古島市未来創造センターの整備オープンは、市民の学ぶ姿勢の涵養に寄与いたしております。さらに、福祉においては、日本全国の他市町村では生活保護世帯が増加の一途をたどり、自治体の財政を圧迫していると言われる中で、宮古島市は生活保護世帯が減少傾向にあります。難病を抱える患者への支援においても、専門病院へ通院する渡航費に対する助成措置は大変にありがたいことであります。また、子育て支援策は、保育園の増加、待機児童の大幅な減少がその現れだと考えます。  数え上げれば、下地市長の実績は枚挙にいとまがないのであります。これらの事業成果により、十数年間で財政破綻寸前の宮古島市から予算額400億円の自治体に変貌を遂げ、宮古島市の経済は極めて順調であります。  また、この島に新しい夢ができました。近未来、宇宙旅行が始まる計画が発表されました。その発着地が我が宮古島であります。小説や漫画の話ではなく、現実の話であります。本日の新聞報道によれば、「下地氏4選、来月8日に出馬表明」の見出しが躍りました。市長は、常々この島に住んでよかったと思える島にしたいと話しておられます。市長にはあと一踏ん張りしていただき、3期12年の市政総決算のためにも継続した行政運用が求められるものであります。そのためにも、来年1月17日に行われる市長選に必ず出馬すべきであると私は思います。私は、市長はこれまでの働きの数々から有言実行できる市長であると確信し、思い切り仕事をしていただきたく思うのであります。菅総理も言っておられます。仕事のできる内閣をつくるには、仕事のできる人物を適材適所に配置することが重要であると。まさに下地市長は、市長としての適材適所、仕事ができる人物だと私は思っております。                                                                       終わり。以上です。 ○議長(山里雅彦君)   これで砂川辰雄君の質問は終了しました。 ◆平百合香君   2番、平百合香です。これから一般質問を始めたいと思います。昨日より新型コロナウイルス関係の質問が重複しているところもございますけれども、視点を変えて、また新たに質問をさせていただきたいと思いますので、答弁のほうをよろしくお願いいたします。  それでは、質問に入りたいと思います。まず最初に、新型コロナウイルス対策事業として、本市が独自で行った事業と、どのような効果があったのかを伺いたいと思います。どのような効果があったのかについては、まだ結果がきちんと出ていないものに対しても、こういう効果が見込めるであろうということのお話を聞けたらなというふうに思いますので、よろしくお願いします。 ◎企画政策部長(友利克君)   新型コロナウイルス対策の効果などについてでございます。平百合香議員のご指摘にもありますように、まだその効果については、なかなか明確な説明ができないという状況ではございます。本市における新型コロナウイルス感染症対策事業としましては、臨時交付金を活用しながらという事業が37事業、そして総額が11億5,587万2,000円、そのうちの10億2,563万9,000円を交付金で対応すると、つまりは1億3,000万円余りを市が負担するということになっております。  独自のということになりますと、もちろんほかにもございますけども、市としましては全額新型コロナウイルス関係の臨時交付金で対応するということじゃなくて、市も幾らかの負担をしつつ、新型コロナウイルス対策を万全なものにするということで、市の負担としては15%程度ということで、事業計画、実施計画を作成しているところでございます。この辺については、ご理解いただきたいというふうに思います。  その効果についてはですね、37事業のうち、多くが実施中、またはこれから実施する事業となっております。そのため、先ほど申し上げましたとおり明確な効果説明ができないという状況ではございます。ただ、事業計画の中には事業者などへの給付金事業などが盛り込まれております。これによってですね、いわゆる経営の落ち込みを下支えする、あるいは経営の継続持続を維持する、意欲を維持するといいますか、そういう効果は着実に発揮しているものというふうに考えております。  また、感染拡大防止のための事業についても多くを盛り込んでいるところでございますけども、これについては市民意識の向上、さらには医師会の協力などを得ながら、来るべき感染の波への対策が十分講じられているものというふうに考えております。そして、今後実施する事業などを着実に実行することによって感染防止、それから経済回復の両立が着実に図られるものというふうに考えております。 ◆平百合香君   市の予算も15%程度使いながら、また新たにこれから第2波、第3波に備えて準備をしているということを聞けたので、非常に安心しております。これからもまた、今ちょうどGo To キャンペーンも始まりました。飛行場では、空港のほうではやはり観光客も増えてきております。ぜひとも来るべき第2波、第3波ですか、きちんと備えて、宮古島市は安全であるということを国内外にきちんと知らしめて、もう一度経済が活発に回ることを非常に期待しております。よろしくお願いします。  次にですね、ホテルや飲食業の事業者の方から、安心、安全のための消毒やマスクの着用、アクリルパネルの設置など以外で、例えば新しい技術、今たくさんの技術が出ているそうなんでございますけれども、そういった技術をいろいろと対策として試みたいというふうな意見が上がっております。しかしながら、金銭的な負担が大きく、今は経営も厳しいため、二の足を踏んでいるとの声がありますが、本市として事業者が新たな技術でもって新型コロナウイルス感染症対策を実施する場合の支援策は考えられないのかを伺います。 ◎観光商工部長(楚南幸哉君)   新型コロナウイルス感染症については、消費者庁が「新型コロナウイルス感染症については、その性状特性が必ずしも明らかではなく、かつ、民間施設における試験等の実施も不可能な現状において、新型コロナウイルス対する予防効果を標ぼうするウイルス予防商品については、現段階においては客観性及び合理性を欠くものであると考えられ、一般消費者の商品選択に著しく誤認を与えるものとして、景品表示法及び健康増進法の規定に違反するおそれが高いものと考えられます」としており、光触媒や抗菌コートを用いた除菌については、消費者庁の注意喚起の対象となっているため、現時点の支援は検討しておりません。 ◆平百合香君   消費者庁のほうからもいろいろと出ているようですので、私ども一般市民としては消毒、マスクの着用、アクリルパネルなど、今現在国のほうでも奨励されているきちんとしたものを使って、安心、安全を確保していけるように私どもも頑張っていきたいと思います。ありがとうございます。  次に、今回の新型コロナウイルスの影響で公共施設の閉鎖が相次ぎまして、高齢者の方々の外出の機会が減り、また感染症対策で換気をしながら、空調を一日中かけ続け、家に籠もってしまう、そういった現状が見られます。光熱費が高額になって苦しいというお話も聞きました。今後の市の支援策の中で、こういったものの対応が考えられないのかということを伺います。 ◎福祉部長(下地律子君)   今年の夏は、新型コロナウイルス感染症の影響により、高齢者を含め、市民の皆様の外出の機会が例年に比べ減っていることは承知しており、このような現象は全国的な現象であると考えております。  国においては、新型コロナウイルス感染症関連事業で生活を支えるための支援策を講じており、生活に不安を感じておられる方々への緊急対策として、社会保険料、国税や公共料金などの支払い、納付猶予などが行えるようになっております。  市といたしましては、新型コロナウイルス感染症の予防対策で、今月末、9月30日まで休止となっております生きいき教室、長寿大学、ワイドー教室、通いの場事業などの介護予防事業を10月以降に再開し、高齢者の外出や活動の機会を増やすことに努めてまいります。 ◆平百合香君   ほかの市町村の中では予防教室等、もう既に再開しているところもあるというふうに聞いています。ぜひともですね、家に籠もりがちで気分的に鬱状態になってしまったり、なかなか体を動かす機会のない高齢者の方々は、非常に体の不具合が起きてしまう、足腰が萎えてしまうといったお話も聞いていますので、なるべく早くそういったものを解消していただいて、宮古島市のご高齢の方々の安心で安全で健康をまた市としてもサポートしていただけたらなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に移ります。保育士移住体験モニターのツアーについて。新型コロナウイルスの影響で各種イベント等の中止や自粛が相次いでおりますが、この移住体験モニターツアーは予定どおり実施されるのかをまず伺いたいと思います。 ◎福祉部長(下地律子君)   保育士移住体験モニターツアーについてお答えいたします。事業の実施者であります法人保育連盟に確認したところ、当初7月中旬頃から8月中旬頃までツアー参加者の募集、その後応募者の選考を進め、第1回目のツアーを9月24日から26日までと予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、10月29日から31日に延期をしたとのことでございます。  2回目のツアーに関しましては、現時点においては当初計画どおり12月中旬頃を予定しているとのことでございます。 ◆平百合香君   第1回目は延期ということですが、1回目も2回目もきちんと実行されるということなので、この事業、非常に期待をしております。ツアーの申込み状況について、応募人数やどの地域からの応募が多いのかということが分かりましたら教えてください。 ◎福祉部長(下地律子君)   ツアーの申込み状況でございますが、8月17日現在で50人の応募があり、約9割が県外から、残り1割が県内からの応募となっているとのことです。各地域別の内訳でございますが、北海道地域が1人、東北地域が2人、関東地域が24人、中部地域が6人、近畿地域が12人、九州、沖縄地域が5人の合計50人となっており、全体の5割が関東地域からの応募となっております。 ◆平百合香君   約5割以上が関東地域からの申込みということで、やはり首都圏にお住まいの方々が南の島でもって伸び伸びと保育という職に就いてみたいというのが意識として表れているのかなというふうに思っております。例えばですね、こういった関東地域で、全国からの応募者がいろいろいらっしゃるわけですけれども、全国的に保育士のきちんとした身元のというんでしょうかね、保育士が求められているというふうに思っているんですが、この移住体験モニターツアーの選考基準というものはお分かりでしょうか。 ◎福祉部長(下地律子君)   応募者の選定基準でございますが、移住体験モニターツアーに向けてのアンケートを基に選定し、特に志望動機を参考に選定を行うと伺っております。まず、1つ目に宮古島に移住したいという意思、ほかの島ではなく宮古島がよいという思いが見えるか、2つ目に宮古島で未来を担う子供たちの保育を行う目的意識を持って参加する意欲があるか、3つ目に具体的に宮古島でどのような保育を行いたいかイメージができているか、4つ目に既存の職員等との関係を構築できそうか、以上4つの選定基準を設定していると聞いております。 ◆平百合香君   しっかりとした選考基準があるということでございますので、安心しております。  再質問なんですけれども、50名ほど応募がいらっしゃるということで、たしかこのツアー、1回目が5人、2回目が5人、合計10人という当初の予定だったと思うんですが、50人も応募しているというお話です。特に今宮古島、先ほどの砂川辰夫議員のお話にもありましたけれども、行ってみたい離島ナンバーワンにも選ばれるほど非常に関心が高まっている宮古島ですので、例えばこういう関心が高まっている時期に多く採用するというのは、非常に重要なことかなというふうに考えております。ツアーの参加者の増員というものは考えられないのかということをお伺いいたしたいと思います。 ◎福祉部長(下地律子君)   今回計画している保育士移住体験ツアー募集について、50人の方が参加を希望していることについては、市といたしましても反響の大きさに大変驚いているところでございます。参加人数が増えますと予算規模も増えてくるかと思うんですが、その見直しにつきましては、今回ツアーを企画しております法人保育連盟と調整をしていきたいと考えております。 ◆平百合香君   増員及び予算の増額も非常に前向きであるという答弁をいただいたというふうに受け止めております。  この保育士移住体験モニターツアーの要請のほうに、先日保育園の連盟の方が市長室に要請に伺ったときにも非常に市長は前向きな意見をおっしゃっていたということですので、もし増員、増額の予定が連盟のほうから上がってきたときには、ぜひ協力をよろしくお願いしたいと思っております。  次に、保育士の宿舎借り上げの事業についてお伺いいたします。事業の内容をまず分かりやすく説明していただけませんか。 ◎福祉部長(下地律子君)   保育士宿舎借り上げ事業についてお答えいたします。保育士宿舎借り上げ支援事業の内容でございますが、こちらは公立以外の民間保育所、認定こども園、地域型保育施設等が施設で働く常勤保育士を居住させるためのアパートなどの宿舎を借り上げる費用でございますが、賃借料について補助基準額を月額4万2,000円として、宿舎を借り上げた施設へ国が2分の1、市が4分の1の計4分の3を補助する事業となっております。 ◆平百合香君   公立以外の保育園の常任の保育士の家賃の補助ということでございます。この事業の実施状況というものが分かりましたら教えてください。 ◎福祉部長(下地律子君)   実施状況でございますが、令和2年度における保育士宿舎借り上げ支援事業の執行状況でございますが、現在5施設が11名の保育士の宿舎として事業の活用を予定しております。なお、当初10施設が24名分の事業の活用を希望しておりましたが、現在5施設のみとなっております。 ◆平百合香君   この事業、上限はあるものの、きちんと家賃の補助が受けられ、かつ今5施設が利用しているということでございますので、さきに質問をいたしました保育士の移住体験モニターツアー、これでですね、ぜひとも宮古島市で働きたいと、宮古島市で保育士として子供たちと関わっていきたいというふうな保育士たちにぜひ利用をしていただいて、本市への保育士の定住の促進にうまくつなげられるように、ぜひとも連盟ともきちんとお話をして拡充を図っていただけたらなというふうに思っております。よろしくお願いいたします。  次にですね、生活環境行政についてなんですが、新型コロナウイルスの影響で中止や延期になっている住民健診、また乳幼児健診についてお伺いいたします。現在どのような対応を取っているのか、また今後はどのような対策を考えているのかというものをお知らせください。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   今年10月から予定をしておりました集団の住民健診につきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止の視点から、今年度は取りやめを行っております。医療機関の協力の下で感染防止対策を徹底しながら、個別健診を継続して実施をしております。  それから、特定健診については、今年度9月報告までで受診者は612名、前年度同時期と比較すると465名減少をしております。4月から5月までの受診者が少なく、新型コロナウイルス感染症の影響で受診を控えていたためというふうに考えております。  しかし、7月以降の受診者は増えてきております。がん検診についても、8月末時点でのがん検診個別受診者数は、前年度と比較して若干の増加が見られております。今後の対策といたしまして、未受診者の対策事業の推進、それからはがき、電話、広報紙、新聞、市のホームページなどで受診勧奨を行っていきたいというふうに考えております。  また、集団で行います乳幼児健診につきましては、4月と8月の緊急事態宣言期間中は中止にいたしましたが、5月から7月までは密を避けるための受診対象者数や付添人を制限し、来場者及びスタッフ全員の検温、それから手指消毒など感染対策を徹底しながら、平良保健センターで実施をしてきました。9月からは対象人数を増やしておりますので、スペースの確保ができるクリーンセンター内のプラザ等に会場を変更して実施をしております。  また、会場内での密を防ぐために、受診案内時間を30分単位で指定をして、平良保健センター同様、玄関前での来場者の体温測定、体調の聞き取り等を行いながら行っております。また、健診中は常に窓を開けて換気を行い、使用した椅子、テーブルのアルコール消毒を行い、計測や診察では1人ごとに手袋を担当者が交換したり、徹底した感染対策を行いながら、安心して健診が受診できるように対応しております。今後は集団健診だけではなく、発達チェックや歯科健診のない乳児に関しては、個別医療機関での健診も視野に入れ準備を進めていきたいというふうに考えております。 ◆平百合香君   かなりしっかりとした対策が取られているということに非常に安心をいたしました。これからは、個別の健診も視野に入れてというふうなことをおっしゃっていたので、やはり密を避けるというのが重要な課題だと思います。ただ、宮古島市、7月以降は受診者も若干増加しているというお話もありますので、新型コロナウイルスというものをきっかけに、個人個人、各自自分の健康というものに関心が向いている影響があるのかなというふうにも考えられます。これからしっかりと電話だったり、はがきだったり、広報紙だったりで周知をしていくということですので、ぜひこれを機に受診率のアップに向けて頑張っていただきたいというふうに思っています。  次ですけれども、乳幼児健診についてなんですが、視力検査の実施状況とその方法というものを教えていただけませんか。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   3歳児健診の視力検査につきましては、それぞれの家庭で保護者にアンケートによる問診と、それからランドルト環による視力検査を実施していただいております。健診会場においては、家庭で実施できなかった子供の視力検査を行い、保健士、看護師によるアンケートの確認、それから目に関する気になることの聞き取り等を行い、その後医師の診察を受けるという形で行っております。 ◆平百合香君   引き続き視力検査のことなんですけれども、視力検査の結果として、眼科の受診が必要だと判断された人数は何名ぐらいいたのかということを教えてください。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   検査の結果、眼科の受診が必要と判断されて眼科医のほうに紹介された人数は、過去3年間の結果でございますが、2017年度が8名、2018年度が1名、2019年度が8名というふうになっております。 ◆平百合香君   視力検査続きなんですが、就学時健診で視力検査はどのように行われているのか。また、眼科医の受診が必要だと判断された人数というものを教えてください。 ◎福祉部長(下地律子君)   就学時健診における視力検査についてお答えいたします。令和元年度は10月5日、6日の2日間、宮古島市未来創造センターで就学時健診を実施いたしました。その両日において健診を受けられなかった児童については、11月16日に予備日を設け、未受診者に案内を行い、JTAドームで健診を実施しております。本市の就学時健診で行っている視力検査方法は、ランドルト環、Cマークですね、を用いた視力検査となっております。  健診結果は各保護者へ送付しており、視力検査の検査結果が1.0未満の児童については、眼科医への受診を案内しております。令和元年度視力検査において、視力結果が1.0未満ということで、眼科医へ受診の案内をしている児童数は280名となっております。 ◆平百合香君   今回この質問をつくるに当たって、市内の眼科医のほうにお話を聞きに行きました。そのときにですね、今スポットビジョンスクリーナーという機械、これこのくらいの機械で、のぞくとぴかぴか光があって、それでもって視力を測るという機械なんですけれども、それをぜひとも乳幼児健診、または就学時健診のときの視力検査に使っていただけないかというふうな提案があったというふうに聞いておりますが、導入の予定があるのかどうかというのを教えてください。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   確かに平百合香議員が今説明なさったとおり、2年前にですね、市内眼科医のほうから目の愛護デーにちなんで、乳幼児健診におけるスポットビジョンスクリーナーを用いた目の検査の申出がございました。そして、実施をしていただきました。その際に機器の説明を受けて、乳幼児健診での導入の提案を受けましたけれども、機器の購入費用、それからこの機器を扱います視能訓練士等の配置、さらには会場のスペースの問題等もあって、現段階では導入は考えておりません。 ◆平百合香君   それでは、子供の弱視についての質問に移ります。本市における保育園、幼稚園の視力検査の現状と、視力検査を実施している施設はあるのか、お答えください。 ◎福祉部長(下地律子君)   本市における視力検査の実施状況といたしましては、教育委員会が入学予定児童名簿を作成し、就学時健康診断において視力検査を実施しております。  就学時健診以外の視力検査の実施状況といたしましては、公立幼稚園、公立保育所、公立認定こども園において現在のところ実施しておりません。また、法人保育施設におきましては、今年度3施設が実施する予定と聞いております。検査方法としては、幼児用の弱視用検査キットを用いて保育士が実施する予定と伺っております。 ◆平百合香君   まず、本市における幼稚園と保育園の施設で、ほとんど3施設が今年度予定しているというふうにおっしゃっておりましたけど、まず大半の施設が視力検査を行っていない、幼稚園に関しては就学時健診で行っているので、毎年やっているというわけではないというふうなお答えだったかなというふうに思います。  実は、幼稚園では学校保健安全法の第13条第1項で「学校においては、毎学年定期に、児童生徒等(通信による教育を受ける学生を除く。)の健康診断を行わなければならない」という規定があり、学校保健安全法施行規則の第6条の中で、その内容に視力及び聴力、目の疾病及び異常の有無というふうに定められております。  また、保育園についてなんですけれども、児童福祉法第45条で「都道府県は、児童福祉施設の設備及び運営について、条例で基準を定めなければならない」とあり、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準の第12条に「児童福祉施設(児童厚生施設及び児童家庭支援センターを除く。第四項を除き、以下この条において同じ。)の長は、入所した者に対し、入所時の健康診断、少なくとも一年に二回の定期健康診断及び臨時の健康診断を、学校保健安全法(昭和三十三年法律第五十六号)に規定する健康診断に準じて行わなければならない」というふうに定められているんです。  本市において視力検査、保育園、幼稚園やっていないところがあるというふうなことをお伺いしました。恐らくですね、保育園、幼稚園児に、先ほども生活環境部長のほうでお答えいただきましたランドルト環視力検査というものは、円の一部が欠けているランドルト環というものを、こういう図形を一定の距離を取って、大きさを変えながら、その切れ目の部分が視認できるかどうかで判断する検査が一般的であります。それ以外に、先ほども申し上げましたように、スポットビジョンスクリーナー、非常に言いにくい名前なんですけれども、これでもってですね、光を目のほうに、角膜とか中のほうに当てて、その反射による角度だったり、そういうもので測っていくという、両方を使って測るとより精度が上がるというふうに眼科医のほうで聞いております。  眼科医のほうに行って、宮古島市、視力検査のお話をさせていただいたんですが、私が行った眼科は1眼科だけだったんですけれども、2015年から2020年8月までの検査結果で、毎年大体6名から7名、弱視だと判断されている子供がいます。これですね、発見する年齢というものが、3歳児健診で引っかかって眼科に回されるというケースと、あと就学時健診ですか、7歳で引っかかって眼科に送られるという、この2つの年齢、3歳と7歳が突出して多いんですね。なぜ眼科で早めに健診を受けなければならないのかといいますと、視力というものは視神経の構築が大体7歳ぐらいでされてしまうらしいんですが、その発達前の段階で訓練をしておけば、弱視は治る見込みがある病気なんだそうです。ただ、視神経の発達以降にそういった訓練を受けても、治る確率というものが非常に下がってくる。なので、弱視というものに対しての治療というものは、8歳ぐらいまでに完結する必要があるというふうに伺っております。本市において、この3歳児健診、就学時健診の間というものに視力検査がすっぽりと抜けているわけなんですよね。先ほども申し述べましたように、これ8歳前、7歳前ぐらいに見つけて治療すれば治る可能性のある病気ですので、ここは非常に重要だと私は考えています。  実は、ライオンズクラブのほうで、先ほど福祉部長もおっしゃっておりましたけれども、視力検査のキットというものを啓蒙活動しているのがありまして、私も保育園のほうでデモンストレーションを行うときに行って見てまいりました。  先ほど説明しましたランドルト環というものをドーナツに見立てて、上、下、右、左に例えばウサギだったり、ゾウだったりというマークを配置しまして、「ドーナツ食べたの、だあれ」というふうに聞くんですね。そうすると、例えばゾウの部分のランドルト環、穴が空いておりますと「ゾウさんが食べた」というふうに答えるわけです。  恐らく保育園、幼稚園で今まで視力検査がなされてこなかった背景というものは、いろいろあるかとは思うんですが、1つは幼児に対しての視力検査のやり方、信憑性がいまいち高くなかった。見えているのか、見えていないのか、そしてこの検査のシステムというものを理解して子供たちが検査に挑んでくれていたのかということが多分問題点として挙げられると思っています。今はですね、そういうランドルト環をドーナツに見立てての視力検査であったり、先ほども申し述べましたスポットビジョンスクリーナーという機械もございますので、ぜひ活用して発見をしていただきたいというふうに思っております。  それを踏まえてですね、保育園、幼稚園の視力検査の必要性と導入について、本市がどのように考えているのかということをお伺いしたいと思います。 ◎福祉部長(下地律子君)   6歳頃までに弱視を発見し、早期に治療することが重要であるとのことから、当市においても乳幼児健診、3歳児の際、あと就学時健診において視力検査を実施しているところでございます。今後保育園及び幼稚園での視力検査の導入につきましては、検査の方法なども踏まえまして、今後宮古地区医師会や関係機関と相談してまいりたいと考えております。 ◆平百合香君   もちろん弱視が治る見込みがあるというものは、早めに発見したほうがいいというものは分かるんですけれども、例えば乳幼児健診のほうで、問診票を家で、子供が見えるかどうかのテストを家庭内で行って、それに漏れた、それを行っていない子供に対して視力検査を行っているというふうに先ほど答弁いただきましたけれども、家庭内でやると非常に見つけづらいというものがあります。例えば片目だけの視力が悪い場合、もう片っ方の目は見えているので、ピントがなかなか合いづらくても、一応見えているというふうな判断をされてしまうんだそうです。こういった場合、子供は遠近感とか、空間、立体的に物事を見るという能力が非常に発達しづらいということでございまして、これもきちんと眼科医のほうで健診を受けてではないと、なかなか発見しづらい。  そして、視力が悪いことによってですね、例えば小学校に上がった場合、黒板の板書、黒板を見て机の上のノートを見るという、この一連の目の作業というものが非常に困難で、集中力に欠ける子供が出るとか、あとは遠近感がつかめないものですから、体幹のバランスが非常に悪くなってしまうんだそうです。例えば球技、ボールが飛んできたときによけたり、受けたり、打ったり、そういった動作が非常に不得意というふうな子供になってしまう。それに長らく気づかないままいくと、やはり彼らの持っているスポーツだったり、勉強だったり、例えば音楽だったり、そういった様々な分野に影響を非常に及ぼしてくると思いますので、ぜひとも早い段階での視力検査、また小学校においての毎年ごとの視力検査というものもきちっとされて、本市の子供たちの限りない可能性を伸ばしていける努力をしていただきたいなというふうに思っております。  再質問になるんですけれども、昨日来GIGAスクールの構想のお話をされておりました。GIGAスクール、1人1台タブレット端末を子供たちに配付して行うという事業でございます。今目のお話をさせていただきましたが、タブレット端末においては、やはり視力に影響すると言われているブルーライトの問題がございます。このGIGAスクールで配付されるタブレット端末のブルーライトの対策というものがあるのかどうかということをお聞きしたいと思います。 ◎教育部長(上地昭人君)   ブルーライトにつきましては、目の疲れや乾燥、睡眠に関する影響が指摘されております。今回の整備につきましては、ブルーライトカットフィルム等の購入は、現在のところ予定はしておりませんが、端末の画面設定で照度等を調整することでブルーライトの軽減を図ることは可能です。  また、運用におきましては、児童生徒一人一人にIDを配付し、それぞれが使用していくことになりますので、情報セキュリティー、情報モラルの研修に含め、長時間の連続使用や夜間の使用についての弊害についての研修会を実施すること等で、これらの影響を最小限にすることが可能であると考えております。 ◆平百合香君   ぜひとも幼稚園、保育園から小学校、中学校に上がるまで、宮古島市の子供たちの目というものに関してもきちんと対応ができればいいなというふうに考えておりますので、各関係部署の方々はよろしくお願いいたします。  続きまして、宮古上布について質問させていただきます。6月定例会で、宮古上布を1反織り上げるのに6つの工程が必要であり、それぞれの工程に職人がいて、1反織り上げるのに約1年ほどかかるという答弁をいただきました。それでですね、この6つの工程それぞれにおいて、職人の数と技術の継承、後継者の育成状況について教えてください。 ◎観光商工部長(楚南幸哉君)   職人の数と育成状況についてです。宮古織物事業協同組合に確認したところ、宮古上布十字かすり1反の製織には苧麻糸作業、苧麻糸は購入しますので、これを除く工程の職人の数の説明をいたします。機締め2人、藍染め1人、製織9人、砧打ち、洗濯1人、検査1人となっております。  また、技術の継承については、機締めが1名の研修生を公募し、技術の習得をしております。藍染めについては、宮古上布十字かすりの研修生がそれぞれの下準備の工程で藍染めの技術の習得を目指しております。製織については、初級で毎年3名の受講生を募集し、1年間で宮古麻織、宮古上布織、宮古上布着尺の基本的技術を習得しております。  中級、上級においては、初級研修終了後、より高度な技術の研修を行い、最終目標として宮古上布十字かすりの技術習得を目指しております。また、検査においては、反物の織り上がり後にぬきという補修があり、その技術を習得しております。砧打ち、洗濯では、令和3年から研修を行う予定であります。1名の研修生を募集し、宮古麻織、宮古上布帯、宮古上布着尺、宮古上布十字かすりの砧打ち、洗濯の技術の習得を行います。  後継者の育成の状況ですが、平成27年度から平成31年度の製織の初級受講者修了者は計11名で、令和2年度8月末現在、初級研修生は2名、中級、上級研修生は9名のうち十字かすり研修生が4名となっております。しかしながら、経済的な理由により製織を離れる傾向にあり、定着が難しい状況でございます。 ◎生涯学習部長(下地明君)   宮古上布保持団体は、現在22人の会員で構成され、国庫補助事業、宮古上布伝承者養成事業において4つの工程で伝承者の養成を行っており、ここ10年では19人の伝承者の養成を行っております。今年度の受講は、図案、手くくりの工程で年間120回の講習を3人、織りの工程で年間210回の講習を1人、染めの工程で年間70回の講習を2人、洗濯、砧打ちの工程で年間55回の講習を1人が受講する業務計画を立て、実施しております。 ◆平百合香君   様々な工程でいろいろな職人が必要だというこの宮古上布なんですけれども、機締め、藍染め、砧打ちって、大体今現在1人ぐらいしか職人、技術者と言うんですかね、いらっしゃらない。それに対して、今後継者の育成というふうなことで講習会を開いて、120回を3名とか、織りの年間210回の工程の1人とか、大体後継者も1人か2人ぐらいしか育っていない非常に危機的な状況にあるということが今回の答弁で分かりました。  先ほど観光商工部長の答弁にもありましたけれども、やはり経済的な収入の面でこの職を離れてしまう人がいるというふうにお伺いしておりますので、各工程において職人たちの1反当たりの収入というんですかね、そういうものが分かれば教えていただきたいと思います。 ◎観光商工部長(楚南幸哉君)   各工程における職人の1反当たりの収入についてですが、機締めが8万円、藍染めが3,600円、製織35万円、砧打ち、洗濯3万円、検査ということで1万4,400円となっております。 ◆平百合香君   各工程において、かなり収入には差があるというふうなことが分かったかなというふうに思います。もちろん年間何反もやっていらっしゃるような方もいらっしゃるとは思いますし、製織だけで、もちろん宮古織とか、ほかにもいろいろ染める技術でもっての工賃というものもあるかと思いますから、多分月の収入当たりとかがすごく低いとかいうわけではないとは思うのですが、やはり収入になかなか結びつかないであろうなというのが今回の答弁でもよく分かったと思います。  では、次にですね、糸の生産状況、年間どのぐらいの生産高があるのか、また近年の生産状況の推移というものが分かれば教えていただきたいと思います。 ◎観光商工部長(楚南幸哉君)   糸の生産状況についてですが、宮古上布製織に最も必要とされる上質の苧麻糸を紡ぐ人の高齢化により、生産者が減少しております。組合としても奨励金単価を増額し、苧麻生産者の生産意欲の向上を目指した結果、平成31年度は生産高増となっております。生産者人数は、平成30年度で36人、平成31年度は41人、令和2年度9月17日現在では25人となっております。  また、年間の生産高は、平成29年度からですけど、291万966円、平成30年度で275万6,203円、平成31年度で339万3,729円となっております。 ◆平百合香君   この数字を見るだけでは、生産291万円だったり、275万円だったりの次に339万円まで上がっているということは、結構安定して生産というわけではなくて、結構波があるのかなというふうに、この苧麻の生産、育成状況というんですかね、あるのかなというふうにちょっと思ってしまいます。  私がちょっと考えたのは、例えばこの苧麻の生産、農作物のように耕して植える、畑でもって植えるというふうなことをやっていらっしゃる農家が、結構人数が36名だったり、25名だったり、令和2年で25名ということですので、減っているのかなという感覚があります。例えばなんですけれども、この糸の生産状況を安定して生産するためにも、この苧麻の作付というんですかね、生産、栽培をですね、一定の農家とかだけではなく、例えば今障害者の授産施設とかいろいろありますよね、そういったところで例えば苧麻だけを育てていただく、その刈り取ったものは別の工程の人に渡すとかいう工夫とかいうのはされているんでしょうか。もし分かれば。 ◎副市長(長濱政治君)   宮古苧麻績み(ブーンミ)保存会というのがございまして、そこのほうで、ブーですね、苧麻を植えて、それで刈取りまではやっています。それと、独自で、実際に自分で植えて刈り取って、その糸を紡いでいるおばあちゃんたちもいます。それを宮古織物事業協同組合でやるということではありません。ただ、宮古織物事業協同組合の庭にですね、ちょっと畑をつくってありますので、今度それをそこに植えてみようと。種類がたくさんありまして、その時期時期に合った苧麻を植えて、実際に刈り取って、自分たちでもやってみようというふうな試みを今やろうとしております。ですから、宮古織物事業協同組合の中では織りと染めと、それから締め、機締めですね、それと検査、砧打ち、そういったところが主にやっていて、いわゆる苧麻、ブーとはちょっと違う形の組織があってですね、組織と個人ですね、そこのほうで糸は紡いでいるという状況で、今市としての取り組み方としては、実際には宮古上布の製織織りのですね、藍染めの十字がすりというふうなものを、後継者を育てるというところには力を注いでるという段階で、そこまではまだ行っておりません。 ◆平百合香君   時間が押してしまっているんですが、糸の購入補助についての内容というものをちょっと教えてください。 ◎観光商工部長(楚南幸哉君)   糸の購入補助についてですが、お答えします。平成31年度の実績で、たて糸150グラム以下の糸への奨励金額が40万530円、151グラム以上200グラム以下の糸への奨励金額が5万7,120円、201グラム以上400グラム以下の糸への奨励金額は8万4,949円、401グラム以上の糸への奨励金額が2万6,965円、金額で奨励金額が56万9,564円となっております。また、よこ糸の150グラム以下の糸への奨励金額が19万100円、151グラム以上の糸への奨励金額が6,607円、合計19万6,707円となっております。平成31年度の奨励金額総額が76万6,271円となっております。 ◆平百合香君   たて糸とよこ糸に分け、かつグラムで金額を設定しているのだというふうに理解しました。  下地島空港の宇宙港構想の報道もございました。これが世界の富裕層に注目され、世界中からの集客が期待できる中、宮古島市でしか生産できない非常に希少性の高い上布が注目される可能性もゼロではない、少しぐらいは高まってくるのではないかなと非常に期待をしております。文化財としても商業としても成立させるためには、生産反数というものを目標値の16反まで上げ、その生産に関わる人たちの収入につながるシステムづくりを再度考えてみる必要があると思います。  さきの議会の答弁で副市長がおっしゃっていた織り上げるときに奨励金を考えていると言っていたことや、糸の購入補助の拡充とかいうものをできれば次年度の予算にしっかり反映させていただければなと思っております。  ちょっときちきちになってしまいましたが、これで平百合香の一般質問を終えたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(山里雅彦君)   これで平百合香君の質問は終了しました。  午前の会議はこれにて休憩し、午後の会議は1時30分から再開します。  休憩します。                                     (休憩=午前11時54分)  再開します。                                     (再開=午後1時30分)  午前に引き続き一般質問を行います。  順次質問の発言を許します。 ◆下地勇徳君   15番、下地勇徳でございます。新型コロナウイルスの襲来で社会経済に甚大な災難をもたらし、本市においても深刻な状況にあります。活動自粛や休業要請が解除されましたが、当局におかれましては新型コロナウイルス対策を怠ることなく、市民の安全に取り組んでいただくことをお願いして、私見と要望を交えながら一般質問を行います。当局におかれましては、市民に分かりやすい答弁をお願いいたします。質問が10ほどになりますが、当局の皆さん、よろしくお願いいたします。  それでは、公共施設の管理についてお伺いします。市内の公共施設、特にスポーツ関連の施設に老朽化が進んでいるように思われますが、スポーツアイランドを発信している本市としては、何とか現状を変えないといけないと思います。  それでは、お伺いします。これから大学、社会人野球のキャンプシーズンを迎えますが、その前に下地、城辺野球場のバックネットなど整備計画はないのかお伺いいたします。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   下地、それから城辺球場のバックネットの件についてお答えいたします。まず、下地球場のバックネットにつきましては、一部修繕の必要な箇所がありますので、現在その修繕に向けて作業を進めておりまして、キャンプシーズン前には修繕を済ませ、キャンプには支障のないように対応してまいります。  それから、城辺球場のバックネットにつきましては、現在のところ修繕が必要な箇所は見られませんが、今後ですね、修繕が必要な箇所が出た場合には必要に応じて修繕を行い、キャンプに対応してまいります。 ◆下地勇徳君   本当にですね、スポーツアイランドをうたう本市としましては、これだけの多くのスポーツを愛する皆さん方がキャンプ、合宿に来ております。ぜひそういった皆さん方が楽しくこの宮古島が満喫できるような状態をつくっていただきたい。正直言って下地のバックネット、非常に老朽化が激しくなっております。早急に対応していただきたいし、バックネットだけではないですよね。壊れた鉄柱塔とかがそのまんま駐車場周辺に放置されているところもあります。  これは、城辺球場も一緒かなと思います。城辺球場の場合は、2週間ぐらい前でしたかね、清掃活動をやっていました。きれいになっているのかなと思いますけども、トイレとかね、そういった部分の見直しというか、整備も必要なのかなと思います。それと、トイレの施設が今全部和式になっていますよね。できるだけ洋式に切り替えていただければありがたいなと思います。  次に、市民球場の多目的屋内運動場の屋根の破損についてお伺いいたします。6月定例会で狩俣政作議員への答弁で、予算規模が1億円を超えるので、今後補助事業を活用して事業計画を検討したいとの答弁がありました。現在の多目的屋内運動場は、運動場の意味をなしていないが、キャンプシーズン前の整備計画はないのかお伺いいたします。 ◎生涯学習部長(下地明君)   令和元年8月に襲来した台風9号の被害を受け、屋内運動場屋根のアクリル部分が破損している状況です。前回6月定例会にて狩俣政作議員への答弁のとおり、全面の改修を検討しておりましたが下地勇徳議員おっしゃるように予算規模が1億円程度となり、市単独での予算化には至っておりません。しかしながら、市民利用の要望も多いこと、野球、キャンプの要望が多いことから、雨天時の施設利用に支障のないよう専門の事業者も含め、修繕方法の検討をしております。 ◆下地勇徳君   先ほどの下地球場、城辺球場同様ですね、屋内練習場の使用度も非常に多くなると思います。その中で早急に対応しなければいけないと思うんですが、今の答弁では、検討するというだけではですね、ちょっと問題ありなのかなと思うんで、いつ頃までできるのかどうか、よろしくお願いいたします。 ◎生涯学習部長(下地明君)   いつ頃までにできるのかというような質問でございますが、先ほども答弁したとおり、市単独の予算化には至っていないということですので、できるだけ早い時期に補助事業のメニューなどを探しながら検討していきたいと考えております。 ◆下地勇徳君   できればですね、ちゃんと使用できるような状態でですね、これは大きな金額をかけて云々という形ではなくて、できればね、雨漏りが防げる程度、練習がちゃんとできる程度は応急処置を取ってですね、キャンプシーズンは乗り切っていただきたいなと思います。  それでは次に、観光地の施設、トイレ、シャワー室の汚れや破損、また周囲の清掃がされていないように見えます。昨年9月定例会で池間島北海岸のフナクスのトイレは早急に対応していきたいとの答弁をされましたが、何ら動きが見えないように思いますが、どうなっているのかお伺いをいたします。 ◎観光商工部長(楚南幸哉君)   初めに、トイレとシャワー室の汚れや周囲の清掃についてお答えします。ドアの破損とか見られているということですので、その辺について答弁します。観光地のトイレ、シャワー室などの清掃については事業者に委託しており、清掃状況について定期的に報告を受け、年々増加してきた観光客の利用状況に対応するため清掃回数を増やすなど、清潔な環境維持のための対策を行っております。  ドアの破損などの修繕につきましては、常に観光施設の状況把握に努め、故障等により使用不可となる場合には、その都度適切な修繕を実施しております。  また、今後の本市の観光施設全体の整備、修繕の方針としましては、本年度3月に、宮古島市における重点的に整備すべき観光地の主要インフラ整備計画を取りまとめました。本計画に記載されている施設については、計画に基づいて順次整備を進めてまいります。  続きまして、フナクストイレの件でございます。フナクスビーチのバイオトイレにつきましては、令和2年6月定例会に新里匠議員の質問でもお答えしたとおり、同トイレは水の循環に係る電力を太陽光発電により賄っておりますが、平成30年6月に落雷により制御回路が故障いたしました。その後修繕の検討を進めてまいりましたが、バイオトイレであり、施設維持の効率が悪いこと、また近隣の池間大橋橋詰にトイレが存在していることから、先ほど述べました主要インフラ整備計画の中でバイオトイレは廃止とし、池間大橋橋詰に集約することを方向性として定めております。本施設については、ほかの観光施設と比べて総体的な優先度が高くないことから、令和4年度までの期間で具体的な検討を行うこととしております。 ◆下地勇徳君   フナクスのトイレのほうですけども、ビーチのほう、利用度が非常に高いんですよね。そういった関係で、どうしてもあのトイレというのは必要なのかなと思うんですけども、橋詰広場までの距離というのは約2キロ以上あるんですよね。そこを利用しなさいというのは、ちょっと酷なのかなと。あれだけの観光客が利用している関係上、ぜひですね、もう一度考え直していただけないのかなと思います。地元の皆さん方もね、非常にトイレの必要性を要望していますんで、ぜひ考えていただきたいと思います。  それでは次に、武道館整備についてお伺いいたします。今年7月に宮古剣道連盟より武道館整備に関し、市長に要望書が提出されました。市長は、現在総合体育館を含めた周辺用地には限りがあるため、ほかの公共施設、跡地等の利活用を含めて幅広く検討する旨の回答をなされました。しかしながら、新たな総合体育館周辺には宮古島市の体育施設が多くあることから、新たな総合体育館に武道場の機能を持たせることで多様な体育館施設の集約を図り、スポーツアイランド推進に大きく寄与するものと考えます。  このことから、新たな総合体育館への武道館の併設、もしくは用地周辺施設として武道館を整備する必要があると考えますが、新総合体育館への併設は検討されているのか、お伺いいたします。 ◎生涯学習部長(下地明君)   現在新しい総合体育館の整備基本構想、基本計画を策定している段階であり、剣道連盟から要望のありました武道館は今後整備基本計画の中で検討してまいります。 ◆下地勇徳君   総合体育館の中に武道場も設けていただきたいということです。  これらに対してね、剣道連盟の皆さん方からちょっと話がありましたんで、そこをちょっと話したいと思います。要望として、剣道連盟の皆さんが武道場、武道館を熱望するのは、剣道の練習場、試合場は通常の体育館で行われるため、けがが多くあります。特に素足で行うため、足裏が大変な状態になります。これで剣道をやめる人もいます。実は私も二、三か月で、これでやめました。実は、息子と一緒に剣道を始めて、足裏が弱かったために自分は3か月でやめました。こういう状況になりやすいです。それで、足の裏の負担を少なくするため、剣道仕様の針葉樹の床板で練習や試合ができることを剣士の皆さんは望んでおります。  また、宮古島市出身で日本体育大学女子剣道部の監督、宮古島女性初の7段の新里知佳野さんの存在もあり、武道場または武道館の施設があれば、日本体育大学の合宿にも使用できると考えられます。武道館の併設、武道場の建設を強く要望したいと思います。  次に、総合体育館の整備に向けての進捗状況と基本計画策定までの今後のスケジュールについてお伺いいたします。 ◎振興開発プロジェクト局長(下地秀樹君)   現在内閣府の予算を活用しまして、基本構想、基本計画策定委託業務の発注をしております。今年度に入り、コロナ禍の影響により業務における調査、調整に時間を要しており、また委員会等も開催を控えているため、業務工程に遅れを生じております。工程を見直し、今年度中に基本計画を策定したいと考えております。 ◆下地勇徳君   昨年我如古三雄議員の質問の中では、四、五年をめどにという話がありました。ぜひですね、新しい体育館、早急に対応していただきたいなと思います。  それと、先ほどちょっと漏れたんですけども、これもついでに付け加えていただきたいと思います。アンケート調査がされておりますよね。アンケート調査の中でですね、ぜひ新総合体育館のことに対して意見が何点かありますので、それを読み上げたいと思います。外見やデザインに建設コストをかけず、室内整備にコストをかけていただきたい。熱中症対策のために空調設備を行っていただきたい。特定のスポーツに肩入れすることではなく、全ての競技者が納得できる施設を造っていただきたい。そういったもろもろの意見等がアンケートの中に出されております。ぜひそういったところも組み込んで、新しい体育館、総合体育館の建設に携わっていただきたいと思います。  それでは次に、道路行政についてお伺いいたします。植栽ますについては、6月定例会でも質問を行いました。定期的に清掃作業を行い、適正な道路管理を行っているとの答弁もなされましたが、今後も同様に対応していくのか、お伺いをいたします。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   植栽ますの管理についてですけども、市としましては道路沿いにあります、そういったますなどについては定期的にやっておりますけど、多分下地勇徳議員ご質問されているのは、下崎西原線のますに植栽がないかどうかというようなことだと思いますけども、それについては確かに花木等がない箇所がありますので、そこで成川自治会の方々とも花木等を植栽する方向で相談とかはしているんですが、現在のところですね、どういった花木がいいのか、また植栽がよいのかですね、また管理についてはどうするのかというのは決まっておりません。したがいまして、今後とも自治会のほうとも相談しながら、植栽ますの活用について検討していきたいと考えています。 ◆下地勇徳君   建設部長、頑張ってください。平成29年でしたね、完了予定が。それは、毎回質問の中でも入れているんですけども、2か所、植栽ますの件と、ちょっと幅員の件で質問をさせていただいているんですが、植栽ますに関してはですね、本当に自治会のほうでも一時期管理をしようということで、花木で、花のほうですね、苗をみどり推進課のほうから取り寄せて植付けしたりしていました。  ただ、今現在はですね、本当に住民の皆さんが高齢化しちゃって、とてもじゃないけど、動ける状態の方が少ないんですよね。そういった関係で、行政としてどうしても厳しいんであれば、地元の若い皆さん方をお願いしてですね、自治会外に出ている方々をお願いして、どうにか動いてみたいなと思ってはいます。  ただ、1つお願いがあるのは、どうしても今残土というのかな、土砂がそのまんま埋まった状態。とてもじゃないけど、物を植栽できる状態ではないんで、土の入替え、そういった部分は行政のほうでやっていただければ、これから自治会長と相談をしてですね、相談に上がりますので、ぜひ協力をよろしくお願いいたします。  次に、街路樹、ヤシの落葉についてお伺いいたします。街路樹にヤシが植栽されている道路の落葉が多く、危険な状況が多く見られます。また、高くなり過ぎて電線に絡みついている場所や、腐食により倒れて駐車場の柵を破損したところもあります。今後の対応についてお伺いいたします。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   ヤシの木の落葉についてお答えいたします。街路樹につきましては、市としましては定期的な剪定及び清掃を行っておりまして、ヤシの葉についても清掃作業員などによって収集を行っております。ですけれども、ヤシの葉はですね、結構落ちたりいたしますので、今後ですね、こういった対策としまして、結束バンドなどで落葉を抑えてまいりたいと考えています。  それから、ヤシの木が高くなって電線等に支障があるヤシにつきましては、沖縄電力などとの関係機関と協議を行い、剪定などを行ってまいります。また、台風で倒木や根腐れなどの危険があるヤシについては撤去してまいりたいと考えています。 ◆下地勇徳君   建設部長、何回かですね、このヤシの木の落葉については質問もさせていただいているんですけども、質問した後は確かに結束バンドできれいにされています。ただし、今現在城辺線、空港線、通って見ていますけど、落葉しているのが非常に多いですよね。まかり間違って車にぶつかった場合、ウオーキングしている人にぶつかったときの被害はどうするのかなと非常に気になってね、自分も交通関係で30年働いた関係上、今も現在安全協会のほうでお世話になっております。そういった関係でですね、道路交通に関しては非常に関心があるために、一応ヤシのことに対して質問をしているんですけども、ぜひ考えていただきたいなと。これはもう定期的に落葉については、今宮古島市の道路でヤシの木を街路樹として植栽しているところ、非常に多く見られますので、よく気をつけていただきたいなと。特に下崎公民館の前の駐車場でね、倒木によって柵が壊れたというのも出ています。まかり間違って車がそこに駐車されていたら、どういう結果が出たのかなということ等も出てきますんでね、ヤシの場合は腐食によって結構枯れているヤシなどもそのまま突っ立った状態でよく目にしますので、ぜひそういったところはちゃんと管理していただきたいなと思います。  次に、荷川取臨港道路の街灯について、街灯の消灯から現在までの経緯の説明を聞かせていただきたいと思います。 ◎建設部長(大嶺弘明君)   ご指摘の臨港道路荷川取線は、平良港入り口を起点としまして、旧先嶋シャッター前を終点としております。街灯の状況につきましては、去る7月9日に市民から荷川取線の一部の区間で照明が消えているとの連絡が入りました。  そこで市としましては、修繕について業者と調整を行いましたが、その原因箇所の特定に日数を要しました。現在は原因箇所も特定され、修繕を行っておりまして、9月14日から一部点灯し、故障していました17基のうち11基は復旧し、残りは6基となっております。6基においても修繕部品の発注を行っておりまして、到着次第修繕を行ってまいります。 ◆下地勇徳君   やっぱり自分も地元でありますのでね、地元の荷川取の住民の皆さん方から、今言われた7月後半頃から電話で何回も言われて、本当にね、自分らでは電話してもらちが明かない、そういう言葉まで出てきて、自分も一応電話入れましたのですけど、本当大分電話は入っているのかなと思います。自分に相談に来た人だけでも6名いますからね、最低それぐらいは電話はいっているのかなと思います。そういうことがないようにちゃんとやっていただきたい。特に交通量も多いし、周辺には警察宿舎もあるし、居酒屋等もありますので、そういうところも考慮しながら、残っている、昨日夕方通ったときにもまだ五、六基ぐらいはね、ついていないのもありますのでね、部分的についている関係上、真っ暗ではないんで見えてはいましたけども、そういうところをよく考えて対応していただきたいなと思います。  次に、成川地区農業用排水路の進捗状況についてお伺いいたします。去る8月6日に住民説明会を行う予定だったのが中止になり、8月17日に自治会長1人に対して説明を行ったということを聞いております。どういう説明が行われたのか、お伺いしたいと思います。                 (「休憩お願いします」の声あり) ○議長(山里雅彦君)   休憩します。                                     (休憩=午後2時02分)  再開します。                                     (休憩=午後2時02分) ◎農林水産部長(松原清光君)   説明会について、まず地元自治会への説明という形で、成川排水路、それからクウラの手前の入り口の里道の件について、説明会という形で捉えていたんですけども、今回の新型コロナウイルスの影響で、なかなか人を集めての調査ができないということから、この件についてはいまだ執り行っておりません。新型コロナウイルスが終息後にですね、早めに説明会等は執り行っていきたいと考えております。                 (「すみません、休憩お願いします」の声あり) ○議長(山里雅彦君)   休憩します。                                     (休憩=午後2時03分)  再開します。                                     (休憩=午後2時04分) ◆下地勇徳君   成川排水路の地域住民説明会が中止されたということでね、説明資料は一応もらいました。その説明資料の中でですね、成川排水路の現状の課題ということで出されているんですけども、この調査資料がですね、平成21年から平成23年度に調査されたものですよね。これランキングは1から8まであって、6にランクされてですね、どうしても早急に対応しなければいけないというふうになってはいるんですけども、沖縄県のほうがですね、沖縄県赤土等流出防止対策基本計画というのを発表したのが平成25年9月ですね。それ以降のものが全く載っていないんですよね。そういった関係で、それ以降自分も議員になって、やっぱり自分の地域ですのでね、大切なクウラ浜を守るためには、どうしてもずっとしゃべっていかないといけんのかなと、放置するわけにはいかないということで、ずっと取り上げてきています。  平成21年から平成23年までの水質調査、土壌調査、それ以外には調査を行ってきたのかどうか。農林水産部長、よろしくお願いします。 ◎農林水産部長(松原清光君)   水質調査との質問でありますけども、市といたしまして水質調査をしたことは今のところありません。 ◆下地勇徳君   毎回言っているようにね、ぜひ本来なら自分が質問している中でですね、やっていただきたかったなと思うんですけども、毎回しゃべらせてもらっているんですけども、本当にですね、魚はすんでいます、カニもすんでいます。ただ、食することができないということで、非常に危険な状態というか、今ンナト浜といって、クウラ浜の間があるんですけども、排水路とクウラ浜の間の水たまりじゃないんですけども、そのンナト浜ではもう本当にね、今のしゃべったとおりです。本当に食べることができないような状態。これが今現在クウラ浜のほうに、大雨が降るたびにヘドロ、そういったものが全部流れ着いていっているんですよね。そういったことをやっぱり考えて、早めの調査をして、工事は予算もついていただいて、契約も済まされている。6月の何日だったかな、終わって、重機は一旦入ってはいるんですけども、11月30日が工期でしたかね、本当にちゃんとしていただきたいし、こういうことが宮古の各地であるのかなと思います。与那覇湾、いろいろなところに見られるようにですね、どうしてもちゃんとした工事をしていただきたい。そういうことで、本当にですね、住民に対する説明は新型コロナウイルスのせいでできなかったということですけど、やっぱり地域住民は当局の話を、ちゃんと説明を聞きたいというのが本音ですのでね、できるだけ工事中であっても住民の皆様方には説明をしていただきたいなと思います。  それと、もう一つですね、次に進みましょうね、クウラ浜までの里道についてですけども、8月27日に3者協定を結ばれたということですけども、それについての説明をお願いいたします。 ◎農林水産部長(松原清光君)   クウラ浜までの里道に隣接する場所にホテルが建設されたことから、成川自治会よりクウラ浜までの里道を通れなくなるのではないかという懸念の声がありました。そのことから、成川自治会及びホテル側もお互いに安心して利用できるように、農村整備課、成川自治会、ホテルとの3者協定を締結して、利用しやすい状況で通れるということで締結しているところであります。 ◆下地勇徳君   この里道に関してはですね、排水路の件で何回も、実際使われていた里道が濁流によってね、全部削り取られて、今現在通行できない状態。だから、成川自治会の皆さん方は今クウラ浜に出入りできるかというと、できていない状態なんですよね。日曜日に、今は三菱地所砂山リゾートが造成工事を行っています、北のほうでですね。そこからの、ふだんは通行止めなんで、日曜日だけ、どういう状態なのかということで車も入れる状態。黙って入っていますけどね、入っていって確認をしたりしていますが、本当にこの里道ができないとですね、地域住民が全く海に入れない状態、浜に下りられない状態というのが現在続いています。ぜひですね、早急に予算化してですね、やっていただきたい。せっかく3者協定も結んだわけですから、これは市長、ぜひよろしくお願いします。  副市長、これについて一言ですね、非常にクウラ浜は最高の場所だということをいつも言っていらっしゃるんで、ぜひ一言添えていただければなと思います。よろしくお願いします。 ◎副市長(長濱政治君)   最近初めてクウラ浜を見ることができまして、大変すばらしいところだなと思っております。地域の財産だろうと思います。地域の財産どころじゃなくて、宮古島の財産だというふうに思っております。そこに地域の住民、それから観光客も含め、自由に出入りできるような道路がですね、ぜひとも必要だろうというふうに思っております。そういう意味では、何らかの形でこの道路を整備してですね、きちんとした形で通れるようなものができればいいのではないかと思っております。 ◆下地勇徳君   副市長、ありがとうございます。ぜひですね、早急に予算化をして、里道をちゃんとしていただきたい。ただ、今現在ですね、ホテル側は何か通っている、通路を造って出入りはしているようですけども、農林水産部長、1つホテル側に注意を促していただきたいんですけども、ホテルの裏側にですね、残土がそのまま積まれた状態になっています。大雨が降るときには、その残土から流れてですね、海のほうに流れていますので、ぜひそこは注意して整備していただくように言っていただければなと思います。  最後にですね、クウラ農村公園の清掃委託についてということで書いてあるんですけども、これはですね、3月定例会でしたか、一般質問の中で、各体育協会に対して公園や体育施設関係の清掃はできないのかという一般質問をさせていただきました。そのときにですね、競技場関係の清掃はもう業者に委託されていて、ちょっと厳しいんじゃないかという答弁もいただいた。ただ、農村公園関係だけですね、自治会との協議ができれば体育協会関係への委託も大丈夫じゃないかと軟らかい答弁もいただいたんで、ぜひそういった農村公園関係が体育協会の資金になれば一番いいのかなと思いまして、質問をさせていただきます。よろしくお願いします。 ◎農林水産部長(松原清光君)   クウラ農村公園は、地元の要望で整備されている公園であることから、清掃業務についても地元自治会を優先に考えております。そのため、ほかの団体が要望する場合は、地元自治会の承諾と清掃委託業務仕様書に基づく業務内容に支障がなければ検討してまいりたいと思っております。 ◆下地勇徳君   今これクウラ農村公園の話をしていただいたんですけど、成川だけじゃなくてね、自分のところは北学区で対応していきたいというふうに考えております。自分も体育協会に所属して、もう約20年近くになります。その間いろいろな役職をさせていただいたんですけども、本当に全ての体育協会、資金面で非常に苦しい思いをしていると思います。資金がないために、若い皆さん方が自腹を切ってまで体育協会活動に参加しなくてもいいみたいな、そういうのがあって、なかなか若い人の参加が少なくて、本当に体育協会関係というのは50代以上の方がほとんど動いているのかなと思います。若い人たちが地元の体育協会に戻るためにも活動資金を稼げる状態、そういった部分ができれば一番いいのかなと。  実際に自分たちの北学区体育協会は、毎月5,000円のもやいをしながら、その活動資金に充てています。今年はですね、新型コロナウイルスの関係上、各行事が全てストップ。体育協会の陸上競技大会、これができないために、今までは陸上競技大会である程度寄附を募ってですね、資金集めもできたんですけど、今年はみんな中止になって、非常に大変な思いをしているのかなと思います。今後もいろいろ当局の協力を得て、この宮古島市の発展、そのためにはやっぱり若い力が必要ですので、ぜひいろんな面で協力を仰ぎながら、下地勇徳の一般質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
    ○議長(山里雅彦君)   これで下地勇徳君の質問は終了しました。 ◆狩俣政作君   今回11問の質問をしているんですけども、そのうち10問が教育委員会というすごく偏った……申し訳ございません、ですけども、よろしくお願いします。  まず1番、教育行政についてですね、その1、コロナ禍における授業スタイルについてです。①、授業中の換気、クーラーの設定温度、水分補給などの取組ですけども、これ同じような質問を前回もしたんですけども、その際にですね、教育部長の答弁に、授業中の換気についてはなるべく冷気を逃がさないような工夫を各学校にお願いすると。クーラーの設定温度については、集中管理システムによる運転管理になっているが、そのクラスの状況を勘案し、運転管理業者と調整しながら、設定温度を下げるなど柔軟に対応したいと答弁をしておりました。  また、水分補給についてはですね、教育長の答弁で、特段に制約はありませんが、先生方を信頼して、先生方の判断でしっかりやっていると思うと話していました。あれから3か月、どのように取り組んでいるのか、各学校に確認はしたのか伺いますけども、まず換気です。換気に関して、私も何校か見てきました。じゃ、先に喚起に関しての答弁をお願いします。 ◎教育部長(上地昭人君)   コロナ禍における学校の教育活動は、国や県及び本市教育委員会が示すマニュアルにのっとり、各学校に周知、実践されているところです。マニュアルでは小まめに換気を行うことを示しており、本市小中学校においては大半の学校が常時窓を開けている、またはおおむね30分に1度の換気を行っていることを確認しております。  また、クーラーの使用につきましては、教室の配置や環境……                 (「クーラーは出ていないです、まだ。換気だけです」                   の声あり) ◆狩俣政作君   すみません。換気だけを聞きました。というのは、何校かで聞き取りをしたんですけども、その際にそれぞれの学校で対応していると。休み時間には窓を全開にして、窓と廊下側を全開にし、先生によっては、中学校のほうではですね、10センチぐらいずつ開けて授業をしているとか、そういうふうな話をしていました。  この次、クーラーですね、この設定温度に関しても、各学校で状況を勘案して設定温度を下げるなど、実際温度を下げた学校、教室はあったのか。設定温度に関しては、様々な意見がありました。ある学校では、教室の向きによって日差しが当たるために、とても暑いと。ですから、そこだけ、その教室だけ設定温度を下げてもらえないかと要望したところ、2か月たってもまだ下がらないという話をしていました。  また、ある学校はですね、生徒数が多いので、クーラーの下にも生徒がいるという状況で、その生徒は暑いんですが、ほかの生徒は涼しいと。そういうことで、先生方が対応して扇風機などをつけているという話もしていました。では、実際集中管理されている温度で、これまで下がったという例はありますか、伺います。 ◎教育部長(上地昭人君)   クーラーの使用につきましては、狩俣政作議員ご指摘のとおり、教室の配置や環境、児童生徒数によっては設定温度27度では効きが悪い教室もあると、これは当然考えられます。特に今回ですね、コロナ禍によりまして、マスクの着用とか換気をしている観点から、その状況はますますひどいものだとは思っております。  その状況によりましてですね、学校が集中管理業者と調整を図ることにより、設定温度の変更ができるように柔軟に対応しているつもりではありますが、まず集中管理業者に聞き取りを行いました。その結果、これまで保護者からですね、1件だけ、うちの子供が暑がっているよという苦情はあったそうです。ただ、学校側からは特になかったということですので、学校側として先生方まで十分これが浸透しているのかどうかということも含めてですね、これからちょっと秋口になって涼しくはなりますけども、また来年になって、コロナ禍の状況によってはマスクの着用とか換気がどうなのかということもありますが、少なくともこの集中管理というのは、とにかくランニングコストを抑えるというのがまず第一義でございます。これだけの予算を受けてクーラーを設置しました、ランニングコストがかかるために稼働をまた低く低く抑える、抑え過ぎてもいけないということで、予算を確保しながらも、なおかつ集中管理によって必要最低限の稼働をするというのが目的であります。  そこら辺も理解していただきたいんですけども、やはり幾ら何でも29度、30度の学級というのはあってはいけないと思いますので、その点は学校のほうから集中管理業者に連絡をすれば、このシステムというのは集中管理業者のオフィスで変えられる仕組みです。ですから、そこら辺は柔軟に対応していければなと思いますし、また対応するべきだと思っております。                 (「ちょっと休憩求めていいですか」の声あり) ○議長(山里雅彦君)   休憩します。                                     (休憩=午後2時24分)  再開します。                                     (再開=午後2時25分) ◆狩俣政作君   ぜひ柔軟に対応していただければいいと思います。もう暑さはピークを過ぎていますけども、また来年度もあるので、取組をよろしくお願いします。  では、水分補給ですね、これも各学校に聞きました。全ての学校で水筒を持参しているということでした。面白いのは、ある学校では各学年の階ごとに給水器、冷水機があるんですけども、新型コロナウイルス感染症予防のために使用を禁止していると。各クラスに水管を設置して、その水管から水筒への補充をしているという話もしている学校もあれば、逆に水筒を持ってこない生徒がいるので、冷水器を使用していますという学校もありました。この件に関しては、教育委員会から何か学校に通達はしていますか。 ◎教育長(宮國博君)   狩俣政作議員、これは学校長と学校の先生方で、しっかりと今度の新型コロナウイルスにおいては対応しているわけなんです。我々のほうでは、マニュアルを出しているんです。そうすると、水の飲み方とか、あるいはトイレの使い方とかですね、これについては学校現場でしっかりと対応してもらわないと困るわけなんです。教育委員会は、それぞれの学校を一々回ってですね、あんたの水の使い方おかしいでしょう、トイレの使い方おかしいでしょうという、こういう指導は、主事が3名、4名おりますけれども、これはちょっとやり過ぎだと私は思っています。ですから、学校長が、きちっと先生方を通して、これはすべきであります。  先ほどのクーラーの件もそうなんです。あくまでも我々は整備をして、学校に使ってほしいと。子供たちの教育環境の整備、条件の整備といってやっているわけですから、この行政側の努力をですね、現場はちゃんと生かしてもらわないと、これは困るわけなんです。その点は1つ、私どもの考えとして強く述べておきたいと思います。  ですから、個別対応のですね、個別の案件一つ一つの対応については、教育部長なり、あるいはその事務方なり、答弁できますけれども、この姿勢としては、私たちはそういうふうな姿勢で学校に当たっておりますので、どうぞひとつ狩俣政作議員からも学校というか現場なり、あるいはその保護者なりとのお話合いのときにはですね、私どもの姿勢もご理解いただいて、有効に使ってください。よろしくお願いします。 ◆狩俣政作君   教育長、熱い答弁よかったです。気持ちは分かるんですけども、実際学校の現場で使っている側が暑いので、クーラーですよ、暑いので下げたいと要望しているんですよ。その中で、2か月も下がっていない現状があるんですね。これを私は言っているんです。それをどうぞ自由に使ってではなくて、じゃ、なぜ下がらないのかということを私は聞いているんです。さっきの答弁ではですよ、さっきの話では。それは話したんで聞きました。                 (何事か声あり) ◆狩俣政作君   そこです。だから、教育委員会と学校現場とのコミュニケーションというか、それがちゃんとできているのかなという。学校は言っている、でもこっちは聞いていないとなってしまったらいけないことです。でも、ちゃんと発しているんであれば、通じればできると思います。この辺を再度確認してください。お願いします。  次に行きます。②ですね、マスク着用しての授業で、児童生徒に健康被害などの症状が出ていないか。これマスクを着用しなくてもいい学校、つまりソーシャルディスタンスが保てる学校、生徒数の少ない学校は宮古島にありますか、伺います。 ◎教育部長(上地昭人君)   確かに小さな学校でですね、クラス人数が四、五人とか7名ぐらいとかいうんであれば、クラスの中では、机の配置によっては当然2メートル以上のソーシャルディスタンスは確保できます。しかし、学校というのはですね、そればかりではありません。体育の授業があれば、いろんな密になる時間帯というのがあります。ですから、学校でですね、小規模校でありましてもソーシャルディスタンスを保てる学校というのは、我々は基本的にはないものだと考えております。ですから、学校というのは、基本的には密になる空間であると。それをお互い先生も、もちろん生徒も保護者も理解した上で、きちっと距離を取って感染防止を、徹底を図っていかなくてはならないと。  現在そのせいかどうか、幸い今のところ宮古島市では発生していないということは非常に喜ばしいことでありますけども、ソーシャルディスタンスはちゃんと取るというのが基本的な考えだというふうに理解しております。 ◆狩俣政作君   教育部長の答弁というのは、例えば小規模、少人数のクラス、四、五人のクラスの中でも、授業中はマスクをしているという認識でよろしいですか。 ◎教育長(宮國博君)   これは、コロナ禍の中でですよ、新しい生活スタイルをつくろうと言っているんです、今。それを分かっていないという学校は、恐らくないと私は思います。だから、たとえ少人数であっても、これからは毎日の生活の中で、マスクというのは外に出ていく場合でも、いろんなところでもつけているのがいわゆる新しい教育スタイルですよというふうな指導が学校では行われないといけませんので、今言っているように、少人数の学校だからとか、そういうことじゃなくして、当たり前に子供たちはマスクをつけているという状態、人の前ではマスクをつけているという、こういう指導をするのが正しいと思っております。 ◆狩俣政作君   私が実は引っかかったのは、そういうクラスがあったとしてですね、マスクをつけなくてもいいような距離が保てているクラスがあるんであれば、そのクラスと、要するに子供が多いクラスとの比較をしたかったんですね。じゃ、もうそれで、つけているんであれば大丈夫です。  次の質問に行きます。③ですね、休業により授業日数が減ったといって、学力面、体力面、精神面に影響が見られる児童生徒はいますかということなんですけども、これは休業中にですね、どこにも行けずに、友達にも会えずに、いろんな問題を抱えてですね、精神面で不安になる方がいらっしゃったと話を聞きました。それで、学校を休みがちになっている児童生徒がいるという話を聞いたんですけども、このような児童生徒のケアはされているのか伺います。 ◎教育部長(上地昭人君)   臨時休業後も児童生徒の様子については、6月定例会で、子供たちの困り感についての報告は現在のところありませんと答弁いたしました。その後、学校訪問や学校長からの聞き取りによりますと、生活リズムの乱れや集団での運動や遊びの激減による体力の低下、いらいら感など、休業の影響が考えられる旨、一部の学校より報告を受けております。  現在は、適切な感染対策を行った上で教育活動を展開している中、今後は各競技団体や文化団体による大会、コンクール等の開催、市の公共施設等の再開や活用により、児童生徒の態様も変化していくものだと考えております。 ◆狩俣政作君   休業になった場合にですね、閉館になる児童館とかあるんですけども、例えば宮古島市未来創造センターも休業になったら閉館しますよね。その辺でも、例えばあれだけ大きい規模の施設とかあるので、ソーシャルディスタンスを保てるのであれば閲覧してもいいのかなと私は思うんですけども、あの規模で閉館にされると、本当に1クラス35人以上のクラスはどうなのかなと私は懸念します。その辺はどうですか、見解をお願いします。 ◎生涯学習部長(下地明君)   狩俣政作議員おっしゃるとおり、かなり大きな施設でございます。その中で、ソーシャルディスタンスが保てるんじゃないかというような質問でございますが、宮古島市未来創造センターの図書館については9月8日から開館しており、1週間、貸出しと返却のみという対応を行ってまいりました。そして、9月15日からは一部の規制を緩和し、施設内で約半数の椅子を設置し、館内のほうでも読書をできるようになっております。今後もですね、新型コロナウイルスの感染状況などを見ながら、施設の運営に努めてまいりたいと考えております。 ◆狩俣政作君   生涯学習部長、例えばですよ、今後またそういう緊急事態宣言とか出されるとか、それで学校が休業になった場合には閉館するということですか。それとも、まだいろいろ考えて対応するということですか。答弁お願いします。 ◎生涯学習部長(下地明君)   新型コロナウイルスの感染状況、今後の感染状況次第では、また臨時休館もあり得ると考えております。 ○議長(山里雅彦君)   狩俣政作議員、今の質問は再質問以降の件なんですが、なるべくは、それをするんであれば、丁寧に要旨のほうを書いていただきたいと思います。 ◆狩俣政作君   すみません、次に移ります。④ですね、GIGAスクール構想事業で行うWi―Fi端末の貸出しでの通信料の負担の項ですけども、今回の一般会計補正予算の公立学校情報機器整備事業費として1億4,900万円余の予算が上がっています。この事業は、今年度中に宮古島市の全児童生徒にタブレットを支給するもので、Wi―Fiの環境がない家庭にもWi―Fi端末を無料で貸出しを行うと。  しかし、気になるのは毎月の通信料ですよね、貸し出された端末の。昨日、前里光健議員の質問に対して、教育部長のほうから通信料が年1,000万円ほどかかるとの答弁をしていました。この1,000万円という通信料は、自宅で使用するWi―Fiの端末の使用料なのか、学校で使用する端末の使用料なのか、どっちも一緒なのかという部分での説明をお願いします。 ◎教育部長(上地昭人君)   まず、今回の予算には通信料は含まれてはおりません。この通信料といいますのは、Wi―Fi環境のない、特に家庭的な事情がある生徒、その家庭のタブレットが使えるようにすることが1つと、課外授業とかですね、学校以外、どこかに出かけてやる場合にもタブレットと一緒に、これ小さな装置ですので、持ち歩くことができます。その点での通信料。  学校での校内LANを使っての授業につきましては、これは情報政策課が今現在インターネット回線を一括して契約しておりますので、基本的にはその回線を利用するということになります。 ◆狩俣政作君   では、この510台分のWi―Fi端末の通信料、年間約1,000万円ほどかかる見込み、これの例えば1か月分の1世帯当たり、換算したら大体1,500円ぐらいかなとは思いますけども、これの料金が安いなとは私は思います。どのような契約を交わしているのか、これから交わすのか、その辺もお願いします。 ◎教育部長(上地昭人君)   現在ですね、まだ調達を行っていない段階ですので、明確なお答えがちょっとできかねますが、現在数校で、何校かで導入していますLTE端末、インターネット回線ですね、その通信料契約を基に試算した結果のおおよその額をお答えしているところでございまして、ちなみにですね、現行契約は201回線60か月で、2,400万円で現在契約をしております。これから割っていくとですね、大体2,000円弱になるのかなと思いますけども、なぜこのインターネット回線を使ってやらないのかといいますと、例えば兄弟が3人いる家庭、これをおのおののタブレットで通信料2,000円、2,000円、2,000円と発生させるよりも、その家庭に1個のタブレットを置けば、3台でも5台でも使えるわけですね。そういうことで、兄弟がいる家庭については1台で全ての兄弟が賄えると、安くするということと、先ほど申しました201回線というものがさらに510回線まで増えるわけですから、510台ですから。その台数によっては、基本的には単価は安くなっていくと考えておりますので、いかにしてその通信料を抑えるか。また、これから通信料の捻出もまた壁となってきますので、そこら辺は、やはり国のね、日本全国やっているわけですから、同じような悩みがあるわけです。  そして、7月ですかね、行われた都市教育長会議、教育長の随行で行ったんですけども、沖縄県としても国に対して通信料を補助してくれと。端末は頂きましたけども、通信料も補助してくれと。これは全国的な流れですので、国から何らかの打診が来るものだと信じておりますけども、そこら辺の動向を見据えながら、予算化に向けては努力していきたいと思います。 ◆狩俣政作君   また、これも昨日の前里光健議員への答弁でですね、タブレット端末の使用、これは学級単位の使用が目的ですと、自宅へ持ち帰るに関しては学校の判断になりますと話していましたが、仮にタブレット端末を持ち帰ることができないのであれば、家にWi―Fi環境、端末もそれこそないんですよね。その辺に関してのまた見解をお願いします。 ◎教育部長(上地昭人君)   先日前里光健議員への答弁はですね、これはあくまでも前提として個人ではないですよと。要するに個人に与えるものではありませんよ、学校主導での活用になりますよという考え方を示したもので、家庭へ持ち帰らせませんということではありません。これは学校が、あるいは教育委員会が学校に対して活用の方針、あるいは注意すべき点、それを示しながらですね、もちろんこれからですね、今後活用についての事例研究を進めながら活用計画を示す予定ですけども、やはりこのタブレット端末というのは家庭に持ち帰ってこそ遠隔授業できるわけですね。そして、学習ドリルとか、これから将来的には教科書も全部この中に入る可能性が十分出てきます。デジタル教科書になります。ですから、これは持ち帰らせないという前提でなく、逆に持ち帰ってもらう前提なんです。  ただ、勘違いしていただきたくないのは、生徒に1人1台買い与えるものでもないんです。これは学校の備品です。ですから、学校があくまでも管理して、壊した場合は、親とですね、ちゃんと覚書を交わして、生徒が壊したにしても、例えばその状況によってはですね、家庭でちゃんと支払ってくださいよ、ここまでは学校が見ますよ、教育委員会が見ますよ、そこら辺のですね、やっぱり整理をしないと、5,200台の機器を買ってあげて自由にということにはならないと。ですから、そこら辺をきちっと説明するために、あくまでも前提としての答弁をしたということです。 ◆狩俣政作君   次に行きます。2番、特別支援学級と通級についてですけども、この特別支援学級と通級の違いですけども、現在本市において通級がある学校は、中学校で平良中学校と北中学校かな、小学校で平一小学校、東小学校、南小学校と認識していますけども、特別支援学級があるのが池間、狩俣除いた全ての小中学校と聞いておりますけども、昨日の我如古三雄議員の質問に対して、小学校で13校の42クラス、中学校で4校の21クラス、前年比で5クラスの増と話をしていました。  まず、特別支援学級と通級の違いを教えてください。 ◎教育部長(上地昭人君)   特別支援学級と通級の違いについてお答えいたします。小中学校における特別支援学級では、子供一人一人の障害を正しく理解するとともに、個別の教育的ニーズを把握し、少人数による適切な指導や必要な支援が行われております。子供の障害の状態や特性などに応じ、特別支援学校の教育課程を参考にして弾力的な教育課程を編成し、指導や支援を行っております。通常の学級の子供たちと各教科や学級活動、学校行事などを共に行う交流及び共同学習など、相互の密接な連携の下に指導が行われております。学級の定数は、最大8名までとなっております。  また、通級による指導と申しますのは、小中学校の通常の学級での学習におおむね参加でき、障害の状態に応じて、一部特別な指導を特別な指導の場で行う教育の形態でございます。自立活動を取り入れ、一人一人の児童生徒の状態に応じて、具体的な目標や内容を定めて指導いたします。  障害のある子供の就学先は、保護者の意見を可能な限り尊重した上で、学校や医師などの専門家の意見を取り入れ、総合的に判断し、決定されますが、就学時に決定した学びの場は固定したものではなく、それぞれの児童生徒の発達の程度、適応の状況等を勘案しながら、柔軟に見学も可能だとなっております。 ◆狩俣政作君   では、この特別支援学級、通級を利用する生徒が増えている要因は何ですか、お聞きします。 ◎教育部長(上地昭人君)   本市における特別支援学級及び通級指導教室への就学を申請する児童生徒数は、年々増加傾向にあります。増加の要因の一つとして、特別支援教育の推進、充実が図られ、学校や保護者の特別支援教育への理解が浸透してきていることが挙げられます。  また、障害のある子供への早期からの相談支援活動を設定し、支援が必要な子供への早期対応に努めていることも申請数が増加している原因であると考えられ、きめ細やかな支援ができている結果だと考えます。 ◆狩俣政作君   では、この特別支援学級とか通級があることによって救われているお子さんたちがいると、その中でその状態がよい方向に向かっているというようなデータは出ていますか、お聞きします。 ◎教育長(宮國博君)   いい方向に向かっているという狩俣政作議員のお言葉ですけれども、何をもっていい方向と言うのかという話なんですが、これは特別支援を要する生徒が対象なんですね。ですから、その子の成長の過程を見ていかないといけないわけです。だから、狩俣政作議員ご承知のとおり、特別支援を要する生徒というのは幾つかのパターンがございますよね。大きく分けて、知的に障害を持っている子供とか、あるいは情緒的に障害を持っている子供とか、あるいは身体的に障害を持っている子供とか、幾つかのパターンがあるわけです。ですから、それをどの方向に行っているから解決だと言えるかというのは、なかなか数字的にはデータとして表せないというのが難しいところでございます。  ですから、最終的にはこの特別支援を含めて、社会にどのように適応して、対応していける子供をつくるかと、その方向に成長していっているんだというふうな形で我々は見ていかなければ、この特別支援という子供たちの教育についての社会の正しい認識というのか、取り組んでる我々側だけではなくして、社会のほうでの認識というのか、受け取り方というのか、こういうのをつくり出していけないだろうかと思っているところなんです。  ですから、子供たちが成長していくというのか、この過程についてはですね、数字ではなくして、その変容、成長していく段階を記録していくという形での残し方になると思っているわけでございます。それにつきましては、それぞれの子供たちが個別に記録されるところの学習指導要録というのがございますので、学校に。担任の先生がきちっとそれを、子供たちの成長の記録をもってですね、最終的な成果としたいということでございます。ですから、児童生徒の成長の過程をぜひ私たちは評価してほしいと、このように思っているところです。 ◆狩俣政作君   その過程を記録しているんであれば、データにあると思うんです、私は。それは、本当にそれでいいと思います。その辺は大事にしていってほしいと思いますので、次に行きますね、時間がないので。  3番、学校の設備、備品についてですけども、①、洋式トイレの設置状況ですね、設置率です。宮古島市における小中学校の洋式トイレの設置状況。設置率の一番高い学校と一番低い学校の設置率を伺います。 ◎教育部長(上地昭人君)   一番高い学校は100%です。中学校で平良中学校、狩俣中学校、池間中学校、西城中学校、下地中学校、上野中学校、伊良部中学校、小学校で狩俣小学校、西辺小学校、鏡原小学校、池間小学校、西城小学校、城辺小学校、砂川小学校、伊良部小学校、これは100%です。  しかし、低いのが、中学校で北中学校が42%、南小学校で16.7%、学校が古いということもありまして極端に低くなっております。 ◆狩俣政作君   100%がこんなに多い中で、16%はびっくりですね。実は、この設置率の低い学校の保護者のほうから要望というか、相談がありました。低学年で、児童で和式トイレがうまく使えなくて、衣類を汚してしまったと、恥ずかしい思いをして帰ってきて、その後それから学校のトイレに行きたくないと、家に我慢して来るので体調を壊してくると、単純にもう使いたくないと。調べてみると、宮古島でですね、設置率の低い学校には、1学年に女子トイレが大体3から5あります。洋式トイレは、大体1か所しかありませんでした、その低い学校ですよ。私の中で2校あったんですけど。トイレの数も少ないんですけども、ある学年のところだけは洋式が2か所ありました。しかし、1か所はドアがなくて、アコーディオンカーテンでやったんですね、鍵もない状況。その鍵のないトイレに誰か入るのかなと思ってしまって、その辺も修繕したらいいのになと。  要は和式トイレで用を足すことができなくて、学校に行きたくないという生徒がいます。そもそも今どき大人の私たちでも、なかなか和式では用を足しませんよね。そういう中でですね、ふだん使っている洋式トイレで用を足してほしいということで、決定的に基準値の低い学校を基準並みに上げられるのか、見解を伺います。 ◎教育長(宮國博君)   非常に厳しい質問でございます。これは、我々も十分認識しております。これは、数字で示されると非常に低い状態になるわけですね。これは、我々の生活スタイルというのが変わってきていますね。今から30年前につくられた30年前の生活スタイルと、今日的な生活スタイルというと、これも相当に違いがあるわけです。ところが、実際に今狩俣政作議員ご指摘の学校というのは、30年前の学校なんですよ。この辺を非常に大きな課題としておりましてね、全然言い訳しません。これはもう本当に生活としてですね、このような状態になっておりますので、これは教育委員会の大きな課題としてですね、私たち取り組んでいきます。  ですから、どのような形で取り組むのか。トイレだけの効果になるのか何なのかというふうなことも含めてですね、これは私のほうで、次年度の予算獲得に向けてですね、必死に頑張っていきたいと思いますので、あとしばらくお待ちいただきたいと。あしたにはできませんけれども、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 ◆狩俣政作君   教育長、基準並みに引き上げられるかということだと思うんです。では、来年度にはできるということですか。                 (何事か声あり) ◆狩俣政作君   早急にお願いいたします。時間ないんで、次行きます。  ②ですね、楽器の購入ですけども、これは下地中学校のことを話します。平成30年度12月の補正予算で、楽器の購入費として3,100万円いただきました。そのおかげでですね、当時北中学校、平良中学校、北小学校、南小学校、平一小学校と、吹奏楽部とマーチングバンドがある学校に新しい楽器を購入することができました。  その後各学校の活躍はすばらしく、新しい楽器で、夏のコンクール宮古地区大会では全ての学校が過去最高の成績を獲得し、宮古島代表として宮古高校、平良中学校、北中学校、平一小学校が選ばれ、県大会へ行きました。そこで、まさに奇跡が起きて、宮古高校が初の県代表に始まり、平良中学校も九州大会へ初の県代表、人数が25人以下の南九州大会へも北中学校が初の県代表、さらには小学生の部門で、マーチングフェスティバルでは平一小学校がまた初の県代表。吹奏楽部が宮古島に根づいてから約60年間、悲願であった県代表を一気に4校が取りました。このことは、当時沖縄県のみならず、九州でもすごく話題になりました。  この奇跡のようなことが起こる中ですね、今回の下地中学校といいますと、実は結構前から活動しています。平成20年の宮古地区コンクールの参加以来、毎年参加をしており、平成23年には県大会にも28名で参加をする実績があります。3年前、楽器購入の検証がされている中にあってですね、実は音楽の先生が下地中学校に赴任したばかりの先生で、またなおかつ授業がある日にしか学校に来校されないという部分で、部活に対してあまり深く関われないという部分から、部活としての存続ができるかなという疑問で、この楽器購入事業には参加しなかったと後で聞きました。しかしながら、同年代の生徒が活躍するのを目の当たりにして、下地中学校の生徒も奮起します。今回もらいました、作文を。ちょっと読みますね、抜粋して。  「今回は、下地中学校吹奏楽部に新しい楽器を購入するための予算を検討していただきたいとこの作文を書きました。私たち下地中学校吹奏楽部は、現在1、2年合わせて15名で活動しています。他の中学校より少ない人数とは思いますが、毎日基礎練や個人練習を行っています。音楽の先生は授業のときにしか来校しないので、曲の練習をするときは自分たちで記号や階名を調べ、インターネットで曲を聞いて工夫しています。部員全員が中学校に入学してから楽器を演奏しているので、技術的にはまだまだです。しかし、一人一人が演奏することや、曲をみんなで合わせ、完成しようとする目的を持って活動しています。その中で、楽器の老朽化が激しく、課題になっております。購入するにも学校の予算や部活動費では足りない金額で、自分で購入することも難しい現状です。これからもよりよく活動し、下地中学校吹奏楽部が存続していくためにも、ぜひ楽器の購入予算を検討してください。よろしく、よろしくお願いします。下地中学校吹奏楽部、部長、副部長」とありました。  私がすごいと思うのは、この中学校、実は部員数が多いんですよ。比率的にですけども。大体吹奏楽部というのは、10人に対して1.2なんですね。ということは、35人のクラスですと、三、四名。大体平良中学校が生徒数510人に対して65人、部員が。北中学校は390人に対して34人。若干少ないのは、3年生が5人しかいないからです。それに対して、下地中学校は3年生がいません。1、2年生だけで15名です。生徒数は62名、1クラス35人で換算すると7名になります。来年度、また新しい生徒も来ますから、かなり増えてくるのかなと思う中にあってですね、楽器がありません。  先日、私、下地中学校に行ってきました。生徒が休みの日ですね、こっそり音楽室に入って、もちろん先生いますよ、一緒に入ってですね、楽器を確認してきました。残念なことに満足に使える楽器はほとんどありませんでした。逆にですよ、この状態の楽器をどうやって吹いているのかなと、見てみたいです。恐らく楽器を吹く、音楽を奏でる喜びはまずありません。ただひたすら一生懸命音を出すだけだろうと思います。来年度に新入生が入ってきても、結局楽器が足りないとか偏った編成になって、音が出ない楽器を吹いて、楽しくないのでやめていく生徒が増えるかなと思います。  なので、このように作文も書いて、意識の高い生徒たちがいる学校に対して楽器の購入ができないか、見解を伺います。 ◎教育長(宮國博君)   この経過につきましては、狩俣政作議員が前にも少しお話ししたことがあると思うんですが、これは平成30年度の一括交付金を活用して実施されましたところの地域連携小中学校吹奏楽環境整備事業というのを宮古島市でやりました。その中で、各学校に必要な楽器があれば、どうぞ申し込んでくださいというふうなことを学校支援を通して訴えたんです、伝えたわけです。ただ、下地から来ないんです、小さい声で言いますけれども。そこで、一体どうなっているのかという話になったんです。そうしたらば、この支援からの通知を自分は見逃したという話なんだ。これは身内の話を、恥ずかしいんですけども、これが事実なんです。  そこで、今年度初めにですね、下地中学校より不足する楽器の整備依頼がございました。そこで、前回と同様な取組をまたもう一度始めるわけなんですが、いかにも予算の話でございますので、これは市長のほうでご理解を得なければならない話なんです。そこで、予算があるかどうかは市長にお聞きいただいて、私どもとしてはぜひやっていきたいと、このように思っています。 ◆狩俣政作君   市長、ぜひとも答弁お願いします。 ◎市長(下地敏彦君)   ほかの学校、申請が上がったものについては全部やりました。下地中学校だけが今残っているということで、来年度の一括交付金の事業でやるように準備をしているところです。 ◆狩俣政作君   市長、ありがとうございます。今日気分が晴れました。ぜひともよろしくお願いします。次行きます。  4番ですね、台風での暴風警報解除後の登校についてです。①、本市における暴風警報解除後の基準値は風速何メートルでしょうか、伺います。 ◎教育部長(上地昭人君)   宮古島気象台に確認いたしました。暴風警報の解除は、宮古島市が台風の25メートルの暴風域から抜けたことを確認し、宮古島市で平均風速25メートル以上を10分間観測していないことを確認します。その後、台風が宮古島から遠ざかり、10分間に平均風速が25メートル以上吹かないと判断した場合に暴風警報は解除されるということでございます。すなわち暴風警報解除につきましては、宮古島気象台が判断するということになります。 ◆狩俣政作君   参考までですね、いろんな地域によってその基準が違いました。札幌市では18メートル、名古屋市は20メートル、東京は25メートル、その平均は大体20メートルでしたね。  では、逆に本市における教育委員会で暴風警報解除後の登校になる基準ともしくはガイドラインがあればお願いします。 ◎教育部長(上地昭人君)   暴風警報解除後の学校への登校につきましては、以下のことを学校に通知してあります。まず1つ、始業時刻の2時間前までに警報が解除された場合は、平常どおりの始業に努めること。2つ、始業時間の2時間前から正午までに警報が解除された場合は、解除後登校するように指導すること。ただし、児童生徒の登校経路の安全確認のため、職員は登校経路の巡回に努め、状況によっては学校長の判断で始業時間を遅らせるなど適切な対処をすること。3つ、園児につきましては、状況に応じ、別段の配慮をすることが望ましいこと。4つ、正午を過ぎてから警報が解除された場合は、引き続き臨時休業とすること。5つ、登校時に暴風警報が発令された場合は、学校長は校区における幼小中学校で連携し、下校あるいは待機を判断することを併せて学校に通知してあります。  以上が本市の暴風警報の発令や解除後の学校登校の基準となっております。 ◆狩俣政作君   このように教育委員会ではちゃんとしたガイドラインをつくっていますけれども、ホームページで確認すると、このガイドラインに沿っている学校というのは1校しかありませんでした。ほとんどの学校が独自の判断でやっていると思います。  全て話したいんだけど、時間ないので、これをですね、なぜかというと今回、1日の台風9号の際にですね、宮古島気象台が5時47分に解除しました、暴風警報を。そのために、基準にのっとって教育委員会は登校となったんですけども、あと30分遅れていれば、午前中授業なかったのにという保護者からの連絡がすごくあってですね、もうツイッターやSNSで様々な書き込みがありました。子供がかわいそうとか、事故るんじゃないかとか、強風と雨の中を小学生低学年が登校している、かわいそう、大丈夫かなと。ドアが開かない状況で学校に来て大丈夫なのかとか、暴風警報解除後に即学校、もうやめませんかと、そういういろんな書き込みがありました。  これに対してですね、今回を教訓にして、例えば同じようなことが起きた場合、今後どのような対応、対策をしてくれるのかという部分で見解をお願いします。 ◎教育部長(上地昭人君)   狩俣政作議員の質問の台風9号につきましては、暴風警報の解除が判断基準となる就業2時間前ですから、午前6時の13分前でした。午前5時47分でございました。それで、教育委員会としましても夜も寝ずにですね、学校給食共同調理場の稼働するか否かも含めて、職員も全部待機して、ぎりぎりの判断となったことも事実でございます。  しかし、警報の解除というのは宮古島気象台が判断します。これを6時後にやれとか、7時にやれとか、私らが言える道理がありません。ですから、宮古島気象台の判断をぎりぎりまで待って、13分前に解除されて、そこで学校給食共同調理場にゴーサインを出して、そして我々は、またその時間はですね、風はあったんですけど、雨がそんな降っていなかったんですよ。それで、本当に静かなものでした。ただし、その後、私もちょっとうちに帰ってからシャワー入って、また戻るつもりで、帰って7時半頃、ちょうど登校時間ですね、そこで雨が降り出して、物すごい雨で、これ大丈夫かなと思ったのは事実です。  しかし、先ほど申しましたように、我々は個別個別の学校に対して通知を出してあるわけですね。例えば伊良部は風が強いけど、城辺はそうでもないという状況もあるわけです。ですから、各学校の登校の可否については、あくまでも各学校長にお任せしてありますので、それを遅らせることも学校長の判断なんですよ。事実、結の橋学園、鏡原小学校、鏡原中学校、西辺小学校、西辺中学校、これは遅らせてあるんです。ですから、これを逆に宮古島全部で縛って出ろとか出るなとか、そういうことはなかなかやりづらい。  ですから、先ほど教育長おっしゃったように、あくまでも現場のことは学校長の裁量に任せてありますので、我々はそういう基準を出してあるということで、校長先生にはちょっと大変かもしれませんけど、やはり自分の生徒は、自分で通学路の状況とか雨の状況を見ながら判断して、適切に行っていただきたいというのが我々の見解でございます。 ◎市長(下地敏彦君)   先ほどの下地中学校への楽器の整備について、正確に調べてみました。今年のですね、5月末の交付決定に向けて、内閣府と最終の調整をしています。 ◆狩俣政作君   市長、ありがとうございます。次の質問行きます。  5番、成人式の式典開催についてです。①、新型コロナウイルス感染症の影響で、本市においても様々なイベント、式典が中止になっておりますが、来年成人式の合同式典は開催されるのか。お願いします。簡潔にお願いします。 ◎生涯学習部長(下地明君)   新成人の皆さんは、全国各地より式典参加のため帰省されます。その際、1か所に集めて式典を開催することは、少なからず3密を避けられず、新型コロナウイルス感染リスクが生じるものと考え、式典を開催することは困難であると考えております。 ◆狩俣政作君   もちろん感染は怖いから式典に参加させないという保護者もいると思いますけども、そんな中でもですね、うるま市、ほとんどの自治体が開催する、規模を縮小して、簡素化してやるという中ではありますけども、では合同成人式ではなくて、各中学校区で開催できないか伺います。 ◎生涯学習部長(下地明君)   各中学校区単位の開催についても、3密など新型コロナウイルス感染のリスクが高まることが明らかであり、好ましくないと考えております。 ◆狩俣政作君   成人式を楽しみにしている新成人はたくさんいると思います。特に女性はですね、1年以上前から親御さんと着物を、あれ着よう、これ着ようとか、美容室どこにしようとか、その話をして、また学生達もずっとオンラインで、今回、なかなか会えなかったので、かえって楽しみだったという話も聞きますけども、市が開催することも、各中学校区の開催を促すこともできないというのであれば、従来どおり、例えば一昔前みたいにそれぞれの各校区で、それぞれの自治体というか、責任者がいて、感染対策防止を徹底して開催することは何ら問題ないというわけですよね。別にね、その自治体に任せれば。  では、市長、お伺いします。宮古島市としてですね、新成人に対して何かしら、祝金とか、交付金とか、そういう考えはありませんか、お伺いします。 ◎市長(下地敏彦君)   新型コロナウイルスの関連で成人式式典ができないというのは、とても残念なことであるというふうに思っています。そういうことで、新しく成人となる本人はもとより、これまで手塩にかけて育ててきた親御さんの気持ちを考えると、何らかの対応は必要であると考えております。  そこで、宮古島市のホームページあるいはユーチューブなどを活用し、新成人を迎えた人々に対し、市長のメッセージを送るなどの工夫をしてみたいと思います。あわせて、新しく成人になられた皆さんの未来に向けて、激励を込めて成人祝金1万円を給付し、新成人を迎える若者たちを激励していきたいと思っております。 ◆狩俣政作君   市長、本当に感謝申し上げます。うれしいですね。  次の質問はちょっと間に合いませんので、これで終わりますけども、本当に宮古島に生まれてよかったと、住んでよかったと市民が思うような施策が大切だと思います。いろんな問題はありますけども、福祉問題、教育問題、医療問題、市民生活に直結することに行政が対応していくことが、市長がおっしゃっている、まさにソフト面の構築だと思います。様々な市民の不安を払拭できるように要望して、感謝をして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(山里雅彦君)   これで狩俣政作君の質問は終了しました。  お諮りします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。                 (「異議なし」の声多数あり) ○議長(山里雅彦君)   ご異議なしと認めます。  よって、本日の会議はこれにて延会します。                                     (延会=午後3時18分)...