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03月19日-06号

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  1. 糸満市議会 2019-03-19
    03月19日-06号


    取得元: 糸満市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-04
    平成31年第3回糸満市議会定例会会議録平成31年3月19日出席議員 20人1番 玉 城 哲 郎 君    2番 金 城   悟 君3番 上 原   勝 君    4番 浦 崎   暁 君5番 菊 地 君 子 さん   6番 伊 敷 郁 子 さん7番 国 吉 武 光 君    8番 金 城   敏 君9番 新 垣 勇 太 君    10番 金 城 一 文 君11番 玉 城 安 男 君    12番 玉 村   清 君13番 金 城   寛 君    14番 當 銘 真 栄 君15番 大 城 明  君    16番 西 平 賀 雄 君17番 金 城   敦 君    18番 徳 元 敏 之 君19番 金 城 幸 盛 君    21番 大 田   守 君欠席議員 1人20番 新 垣 安 彦 君 地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者は次のとおりである。   市   長   上 原   昭 君    副 市 長   金 城   靖 君   教 育 長   安谷屋 幸 勇 君    総務部長    仲 吉 正  君   企画開発部長  上 原   仁 君    市民健康部長  山 城 安 子 さん   福祉部長    神 谷 和 男 君    経済観光部長  徳 元  明 君   建設部長    徳 里   仁 君    水道部長    上 原   司 君   消 防 長   賀 数   淳 君    教育委員会   阿波根 庸 伸 君                        総務部長   教育委員会   大 城 直 之 君   指導部長本日の議事日程 日程第1 一般質問――――――――――――――――――――――――――――――(開議宣告午前10時00分) ○議長(大田守君) これより本日の会議を開きます。―――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(大田守君) 3月18日の伊敷郁子さんの一般質問における発言において、会議規則第64条の規定により、その一部を取り消したいとの申し出がありますので、発言を許します。 ◆6番(伊敷郁子さん) おはようございます。3月18日の一般質問における私の発言の中で、千葉県野田市の事件について、関係者が特定される部分については取り消しをお願いいたします。 ○議長(大田守君) お諮りいたします。 ただいま伊敷郁子さんから先ほどの発言について、その一部を取り消したいとの申し出がありました。取り消しの申し出を許可することに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大田守君) 御異議なしと認めます。よって、伊敷郁子さんからの発言の取り消しの申し出を許可することに決しました。 なお、今回の取り消しに係る発言部分については、後刻議長において調整したいと思いますので御了承ください。 では、一般質問を行います。質問通告書により、順次質問を許します。 ◆4番(浦崎暁君) 皆さんおはようございます。早速ですが、一般質問を行います。件名1、辺野古米軍基地建設のための埋立ての賛否を問う県民投票について。小項目1、県民投票の結果について市長の考えを伺います。 件名2、児童虐待死・DV問題について。小項目1、児童虐待死・DV問題について市の認識を伺います。 小項目2、同問題に端を発した国際的、政府の動きについて伺います。 小項目3、この問題についての時系列での説明を求めます。ア、福祉部。イ、市民健康部。ウ、教育委員会。エ、それぞれの部、委員会において関係者との接触回数、連絡・相談回数について伺います。 小項目4、市の責任について伺います。ア、福祉部の考え。イ、市民健康部の考え。ウ、教育委員会の考え。 小項目5、この問題に対して国や県からの指導監督を受けたかどうかについて伺います。ア、指導監督の内容。 小項目6、検証委員会について伺います。ア、検証する団体名と構成メンバー。イ、第三者性、客観性の確保。ウ、調査対象機関。エ、調査期間と公表。 小項目7、事件が明らかになった直後、各担当部の対応について伺います。ア、福祉部。イ、市民健康部。ウ、教育委員会。 小項目8、再発防止策について伺います。 件名3、行政不服審査法について。小項目1、情報公開開示請求に対する不服申し立てについて伺います。ア、審査庁はどこか。イ、審査基準は設けているか。ウ、標準処理期間は設定しているか。エ、審理員の配置について伺います。 件名4、インバウンド観光について。小項目1、本市におけるインバウンド観光の位置づけについて伺います。ア、具体的な施策はあるのか。イ、グローバル人材育成についての考え。ウ、海外からの修学旅行生を積極的に受け入れるための取り組みについての考えを伺います。 あとは質問席より再質問を行います。 ◎市長(上原昭君) おはようございます。浦崎暁議員の件名1、辺野古米軍基地建設のための埋立ての賛否を問う県民投票についての小項目1についてお答えいたします。 政府は、県民に対し沖縄の基地負担軽減について、より丁寧な説明が必要だと思います。沖縄の基地問題の原点は普天間飛行場の全面返還であり、県は普天間及び辺野古問題の解決に向けて政府との協議を進めてほしいと思います。 残りの質問については、教育長及び関係部長から答弁させます。 ◎教育長(安谷屋幸勇君) おはようございます。浦崎暁議員御質問、件名2、児童虐待死・DV問題について。小項目8、再発防止策についてお答えいたします。 再発を防止するには、児童虐待の早期発見、早期対応や関係機関との連携が必要だと考えております。学校及び教職員は、児童虐待防止法に基づき、児童虐待の早期発見に努め、必要に応じて児童相談所等に通告します。また関係機関と連携の強化を図ることになっています。それらを研修会等を通じて、学校長を初め、教職員に周知してまいりたいと考えております。 ◎福祉部長(神谷和男君) おはようございます。御質問、件名2、児童虐待死・DV問題について。小項目1から8まで順にお答えいたします。 初めに、小項目1、児童虐待死・DV問題についての市の認識については、児童虐待は子供の心身の成長や人格形成に重大な影響を与えるばかりか、時にはとうとい命さえ奪ってしまう行為であり、決して放置することはできないものと認識しております。またDVについては、重大な人権侵害と認識しております。あわせて保護者がDVを受けていることを児童が目の当たりにすることは面前DVとして心理的虐待に当たるものと認識しております。 次に小項目2、同問題に端を発した国際的、政府の動きについては、平成31年2月7日、国連の子どもの権利委員会は日本政府に対し、子供でも虐待被害の訴えや報告が可能な制度創設が急務であること。虐待などの事案の調査と加害者の厳格な刑事責任追及、虐待防止に向けた包括的な戦略策定のため、子供も含めた教育プログラム強化などを要請されたと報道されております。翌日の2月8日には、政府は児童虐待防止対策に関する関係閣僚会議を開催し、児童虐待防止対策の強化に向けた緊急対策のさらなる徹底、強化について閣議決定されております。さらに本国会に児童虐待の防止等に関する法律及び児童福祉法の改正案を提出する動きがあり、しつけ名目での体罰を禁止し、体罰の定義についてガイドラインを作成すること、児童相談所介入担当職員支援担当職員を分化すること。児童福祉司の資質向上のため、任用条件を厳格化することを目指しているものと認識しております。 次に小項目3、時系列での説明と、小項目7、事件が明らかになった直後、各担当部の対応については関連しますので、一括してお答えいたします。平成29年7月初旬、住民から別家族ではあるが、夫から妻に対するDV並びに児童虐待のおそれに関し情報が寄せられたことから、その翌日には係長を含む3人の職員による相談、通告に対する受理会議を行い、初期対応の方法を協議しました。その日のうちに寄せられた情報をもとに当該児童が在籍する学校へ安全確認と情報共有、さらに見守り依頼のため電話連絡を行っています。7月中旬、DV及び家庭の養育環境の観点から、健康推進課へ情報共有の会議を行っています。7月中旬、当該児童の状況調査と情報共有の会議を実施するとともに、見守りの再依頼のため学校へ伺い、会議を開いています。7月中旬、住民からの情報提供内容を伝えるとともに、家庭の今後の養育について児童相談所に助言を求めました。児童相談所に助言を求めた当日、当該家族の構成員が入院中であったことから、病院へ出向き、病院関係者、行政並びに家族と意見交換をしています。7月後半、今後の養育に関し夫と面談。同日、家庭内状況把握の必要から家庭訪問の約束をしております。7月後半、家庭訪問を試みましたが、家族の転出などもあり、実現に至りませんでした。また、御質問エにあった関係者と接触した福祉部としての回数は4回、連絡・相談回数は2回でございます。 次に小項目4、市の責任については、大切な子供の命が奪われたことは痛恨のきわみであります。そのため、国や県の御助言等を賜りながら、糸満市要保護児童対策地域協議会において、市の対応条件について検証作業を行っております。検証結果を市民に公表するとともに、その検証の結果を踏まえて、改めるべき点があればしっかり反省し、今後の本市の児童福祉の向上に生かしてまいりたいと考えております。 次に小項目5、国や県からの指導監督を受けたかどうかについては、平成31年2月13日に厚生労働省の社会保障審議会児童部会児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会に職員が出席し、糸満市の対応状況や糸満市における今後の対応について説明を求められました。また検証を行うに当たっての助言をいただきましたが、本事案については、国や県から指導監督を受けた事実はありません。 次に小項目6、検証委員会についてお答えいたします。ア及びイは関連しますので、一括してお答えします。検証する団体名は糸満市要保護児童対策地域協議会、その構成メンバー児童福祉関係機関保健医療関係機関教育関係機関、警察・司法関係機関及び配偶者からの暴力関係機関の職務に従事するものや学識経験者等となっており、代表者会議13名、実務者会議11名となっております。なお、検証に当たっては、この構成メンバーから本事案に関して直接関与した、または直接関与すべきであったものを除斥して行いますので、第三者性、客観性は確保されているものと認識しております。 ウ、調査対象となる機関は当該事案に関係した糸満市、糸満市教育委員会、学校、病院、児童相談所等が該当するものと認識しております。エ、調査期間の公表は、要保護児童対策地域協議会において決定しますが、会議については5月末の方向をめどとしつつ、十分に検証し討議するため、作業工程の延長を含め柔軟に対応することとなっております。その結果は市長に文書で報告することを想定しており、市長は当該結果を沖縄県に報告するものとなっております。 最後に小項目8、再発防止策については、現在、国や県の助言を頂戴しながら、検証を行っております。検証結果を踏まえ、子供の安全を最優先する基本的認識を徹底し、今後の再発防止策と支援のあり方など、児童虐待防止対策に努めてまいります。 ◎市民健康部長(山城安子さん) おはようございます。御質問、件名2、児童虐待死・DV問題について。小項目3、イ及びエ、小項目4のイ、小項目7のイについて順次お答えします。 初めに小項目3、イ、市民健康部の時系列での対応については、平成29年7月初旬、病院から調整会議の依頼があり把握、7月中旬、病院内で病院関係者こども未来課(当時児童家庭課)、健康推進課及び関係者で会議をしています。7月後半、第2子の今後の養育に関し夫と面談、家庭内状況把握の必要から家庭訪問の約束をしましたが、キャンセルがあり延期となりました。8月下旬、家族が野田市へ転出したため、母子保健情報を野田市へ送付しています。 次にエ、関係者との接触回数は4回、連絡・相談回数は6回です。 次に小項目4、市の責任について。イ、市民健康部の責任については、健康推進課では母子保健の対応として、適切に対応したと認識しておりますが、検証委員会で検証意見をいただき検討してまいります。 小項目7、直後の対応について。イ、市民健康部の対応については、こども未来課から事件についての連絡があり、健康推進課での対応について記録等から確認を行いました。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) おはようございます。御質問、件名2、児童虐待死・DV問題について。小項目3、時系列での説明について。及び小項目7、事件後の対応についてお答えいたします。 小項目3、ウ、学校の対応については、平成29年7月初旬、父、関係者が本児の送迎のために来校した際、校長、教頭同席のもと、本児を父が迎えることで話し合いが持たれています。同じく7月初旬、児童家庭課から電話で情報提供と見守りの依頼があり、7月中旬には児童家庭課から担当職員が来校して、校長、教頭、担任と情報共有がなされております。それを受けて担任は学校生活の中でふだんと変わった様子はないか等の見守りを行っております。7月下旬には、学校で個人面談を行い、担任、父、本児の3者で面談を実施しております。 次にエ、関係者との接触回数、連絡、相談回数については、学校からの聞き取りによると、2回となっております。 最後に小項目7、事件後の教育委員会の対応については、事件後、教育長指示のもと、指導部長を中心に担当部署が関係機関と連携して情報収集に当たっております。また国の専門委員会、本市の検証委員会にも参加しております。その間、臨時の校長連絡協議会を開催して事件等の経過報告、組織的対応等について周知しております。 御質問、件名2、児童虐待死・DV問題について。小項目4、市の責任について。ウ、教育委員会の考えについてお答えをいたします。国や県の御助言等を賜りながら、糸満市要保護児童対策地域協議会において、市の対応状況について検証作業を行っております。検証結果を公表するとともに、その検証の結果を踏まえて改めるべき点があればしっかりと反省し、今後の本市の児童福祉の向上に生かしてまいりたいと考えております。また、児童虐待等に係る研修を通じて認識を深めるとともに、学校間での情報共有についても確認をする必要があると考えております。 ◎総務部長(仲吉正弘君) 御質問、件名3、行政不服審査法について。小項目1、情報公開開示請求に対する不服申し立てについて。アからエまで順にお答えいたします。 ア、審査庁については、各実施機関(市長、議会、教育委員会選挙管理委員会、監査委員、農業委員会固定資産評価審査委員会、消防長)となります。 次にイ、審査基準については、行政不服審査法で設けることとされていないので設けてはおりません。 次にウ、標準処理期間の設定については、行政不服審査法第16条の規定により、審査庁が審査請求に対する裁決までの標準的な期間を定めるよう努めることとされておりますが、不服申し立ての内容が簡単なものから複雑なものまで多種多様であり、標準的な審理期間を設定するのが難しく設定を行っておりません。 エ、審理員の配置については、糸満市情報公開条例第20条の規定に基づき、行政不服審査法に基づく審理員に関する規定の適用が除外となっているため配置しておりません。 ◎経済観光部長(徳元弘明君) 御質問、件名4、インバウンド観光について。小項目1、本市におけるインバウンド観光について。アからウまでについて順にお答えいたします。 小項目1、ア、具体的な施策については、観光情報の充実、多言語化及び近隣市町や事業者との連携、情報通信技術の活用などが挙げられます。 次にイ、グローバル人材の育成については、訪日外国人旅行者に接客するインバウンド人材の育成は重要なことから、市及び糸満市地域雇用創造推進協議会、市観光協会において多言語実践セミナーや電子ツールを活用した講習会などを実施しております。 最後にウ、海外からの修学旅行生の受け入れのための取り組みについては、少子化のほか、道路や新幹線網の整備で国内観光地間の競争激化で、国内修学旅行生の受け入れが減少する可能性もあり、インバウンド旅行業者から受け入れの依頼等があれば、関係団体と連携を図りたいと考えております。なお、今年度は修学旅行ではありませんが、インバウンド旅行業者より2件の受け入れ依頼があり、糸満市へ表敬訪問及び市内の小学生とのスポーツ交流ムーチーづくりなどを体験しております。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午前10時23分)(再開宣告午前10時24分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◆4番(浦崎暁君) 質問席より再質問を行います。 件名2の児童虐待死・DV問題について。この問題は、本当に本市の行政を大きく揺るがす問題であって、あってはならない問題なんです。これは私たち糸満市の行政全般に私はかかわる問題だと思っています。今度、市民からも大きな不安の声、怒りの声、さまざまな声が寄せられていて、当局にもいろんな意見が市民からも寄せられているということです。私は、先ほど当局からもありましたけれども、国連の勧告を受けているんです、この問題に端を発して、日本政府が。そしてまたこの問題に端を発して法律の改正まで行うと、閣議決定もされていると。これはまさにこの問題というのは本当に大きな重大な問題です。そうであれば、それにふさわしい、この問題に対応するような本市の行政のあり方というのが問われてくると思うんですが、残念ながら、今度の一般質問を聞いていて、私の質問に対する答弁を聞いていても、全然重く受けとめていないなという印象であります。先ほど、この問題にかかわってきた各部からの答弁の中に、今度の問題にかかわって手続等について答弁されていましたけれども、この中で市民健康部は適切な手続であったということを言明されました。それ以外の部は適切であったかどうかというのをきちんと明言してください。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 市の行政手続、また事務手続等については、現在、国や県の御助言を賜りながら、糸満市要保護児童対策地域協議会において、市の対応状況について検証作業を行っております。先ほども答弁させていただきましたけれども、検証結果を市民に公表するとともに、検証の結果を踏まえて、改めるべき点があればしっかり反省し、今後の本市の児童福祉の向上に生かしてまいりたいという考え方でございます。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 再質問にお答えをします。 教育委員会、学校の対応は、適切な対応がとれていたかについてですが、現段階では、現在行われている検証委員会のほうに検証を委ねておりますので、検証結果を受けて、今後の対応に生かしてまいりたいと考えております。 ◆4番(浦崎暁君) この問題が発生して2カ月余りたつんです。この行政は内部統制がないんですか。2カ月たっているんですよ。極めて、非常に消極的なんです。けさ私、野田市のホームページを見ました。この中で、最近児童虐待の事件などについて、新聞などで多く取り上げられ社会問題となっているが、野田市においてはそのような事件が起きないよう何か対策をとっているんですかと市民からの意見に対して、このようにホームページでさまざまな事業が紹介されています。残念ながら本市のホームページを見ても、この問題に対して特段掲載しているところはないです。少なくとも、この児童は人生の大半をこの糸満市で過ごしたわけです。先ほどから担当課の話を聞くと、結局引っ越したらもうわかりませんということですよね。この問題というのはやはり引っ越す以前にこの糸満市がどういうかかわり方をしてきたのか。これがきちんと検証されていくし、そして同時に内部統制として瑕疵がなかったのか。あのときにこういうことをすればとうとい命が奪われなかった。あるいは野田市に対してきちんとした申し入れが行われたのか。そういうことは検証を待たないまでも、私は行政の内部統制として、持つべき内部統制として私は市民に対しても示すべきだと思います。確かに細かい点については、第三者委員会が検証してさまざまな問題点を洗い出して、きちんとした提言が行われると思います。しかし2カ月もたって、何の進展もないし、方向性も示せないし、検証委員会のことを待って、余りにも消極的過ぎると思います。そこで確認します。今回の議会で、県の手続的な指針を踏襲してくれという担当部からの発言があるんですけれども、これについて確認します。
    ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 先ほど時系列での動きについては御答弁させていただきましたので、詳細についてはコメントはしませんが、県発行の手引きで子どもの虐待に対応する関係機関のための手引きというのがございまして、それの流れに一定程度即した対応をさせていただいていたと考えております。 ◆4番(浦崎暁君) 今度の答弁でもこの件については、幾度となく住民からの通告ということが示されました。4回とか5回とか、つまり接触はあるわけです。この通告は受理しましたか。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 時系列の答弁でもお話をさせていただきましたけれども、住民から寄せられた情報をもとに、その翌日に係長を含む3人の職員による、相談通告に対する受理会議を行っております。受理はしています。 ◆4番(浦崎暁君) 受理をしていると言明されましたね。そうであれば、相談通告受付票というのを書かれていますよね。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 受付の手続をしたかということでの確認だと思いますが、受付票により受付させていただいています。 ◆4番(浦崎暁君) 私は、県のフローチャートを見て質問をさせていただきますが、この中に受理会議というのは役職を含む原則3人ということが規定されていますけれども、それは3人以上の職員で会議しましたか。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 係長を含む、3人の担当職員で会議をさせていただきました。 ◆4番(浦崎暁君) 今度の役所からの、この前の議員に対する説明会というんですか、この事件の経緯の問題があったときには、当初我々2月1日に説明を受けたときには虐待ということを当局は認識しているような感じを私は印象として受けました。しかし私も開示請求をかけていて、このように8割、7割方が非開示になっているので検証していないので、できないんだけれども、今役所は虐待の疑いがあるということに大幅に後退しました、私の印象ですよ。疑い…、ただこれは先ほど受理したということであれば、虐待を疑った根拠と事実を相談通告票に記載しなければならないということをうたわれていますけれども、それは確認できますか。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午前10時36分)(再開宣告午前10時37分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 個人情報にかかわる内容についてはコメントは差し控えますが、寄せられた情報については詳細を文書の中に記録はさせていただいております。 ◆4番(浦崎暁君) 受理会議が行われたということですね。それでこの受理会議の主な示す方針の中身というのは、子供の安全確認の方法、そして調査・検討、緊急性や地域での支援の可否等について判断し対応するということがうたわれています。この受理会議を受けてどういう対応をしましたか。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 受理会議を行って、児童の、まず48時間以内の子供の状況を確認する必要があるだろうということで、その翌日でございますが、学校のほうに連絡をさせていただいて、先生方の目視による本人の安全確認をさせていただいたところでございます。また今後の方向として、直接学校に出向いて情報共有を徹底することなどを会議の中でお話させていただきました。 ◆4番(浦崎暁君) この段階で、虐待の疑いというのはどうなっていますか。 ◎福祉部長(神谷和男君) 寄せられた情報によると、心理的虐待を疑う内容がございました。またあわせて身体的虐待についてはこちらのほうには寄せられていないという状況がございましたので、その点を含め、児童が在籍する学校のほうに情報共有をさせていただいたというところでございます。 ◆4番(浦崎暁君) 今ちょっと初めて聞く内容かと思います。心理的虐待の疑いがあるということを言明しましたか。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 寄せられた情報の中には面前DVがあったということでございますので、その点については心理的虐待であるというふうな考え方を持っていますので、その点についても学校側のほうに情報共有させていただいたということでございます。 ◆4番(浦崎暁君) 面前DVがあったということは、まさに虐待というものを、ほぼ認識しているわけですよね、当局は。そうですよね。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 住民から寄せられた情報の範囲ということでございます。また御本人には直接会える機会が難しかったものですから、直接本人のほうにしか状況を確認するということはできませんでした。そのため、寄せられた住民からの情報の範囲として、面前DVに関連する内容があったということを教育委員会のほうに、学校側と情報共有させていただいたということでございます。 ◆4番(浦崎暁君) 学校は後で聞きます。じゃあ、学校に情報共有しましたと。ほかにやるべきことがありますよね。結局疑いがあるわけでしょう。疑いを晴らすか、結局、DVだと認定すれば、当然にも行政は次のステップに行かなければいけない。今の話だと情報共有ということであれば、いわゆる調査のために教育委員会に投げていると。そうしたら後で教育委員会にも聞きますけれども、じゃあほかに、次の、教育委員会に聞く以外にやるべきことはあったんじゃないかと思いますが、それはどうですか。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 住民から寄せられた情報をもとに、その翌日には児童の見守りの依頼を電話でさせていただいております。また日を改めて直接学校のほうに出向いて、再度見守りの依頼をしたということでございます。 ◆4番(浦崎暁君) 私の質問をちゃんと聞いてくださいね。今、調査方法ということで、受理会議を受けてですよ、これは関係機関の調査ということになっていると思います。ほかにも訪問調査、電話調査、通告者への確認ということがあって、だから私が聞いているのは、教育委員会の、いわゆる関係機関の調査以外にどういうふうなことをしたかということを聞いているわけです。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午前10時45分)(再開宣告午前10時45分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 受理会議で出された方針の中の、調査の項目の中に、直接学校現場に出向き、その児童の状況を確認するということが必要であったことから、学校関係者のほうから児童の状況を確認させていただいております。その確認作業が調査というふうになるものと理解します。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午前10時46分)(再開宣告午前10時47分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 学校以外での調査をどのようなものをしたかという確認というふうに理解しますが、先ほどの学校関係者からの聞き取りのほか、病院関係者を介して家庭訪問による情報収集を試みたという経緯がございますが、これに対して2度の延期、またそのまま転出をしてしまったということがございましたので、生活状況の確認ができておりません。試みたけれどもできなかったということでございます。そのほかには住民基本台帳で学校での本児の親子関係、病院での親子の様子、父子の関係、母子保健の相談歴などを当時の児童家庭課は調査として対応させていただいているところでございます。 ◆4番(浦崎暁君) 一番肝心な調査をしていませんよね。つまり心理的虐待が疑われるということにスポットを当てないといけないと思います。今の調査だと、必要な調査があると思うんですけれども、これは行政内部の調査ですよ。ここで訪問調査、そして通告者への確認ということも受理会議の中でうたわれています。一番大事な心理的虐待を疑われるということを認定しているのであれば、その部分について調査したんですかということです。その角度で、その部分について。 ◎福祉部長(神谷和男君) まず2点の確認があったと理解します。まず、情報提供者に対する確認ということでございますが、情報提供者とは2度…、最初が1回目で、次2回目もお話をさせていただくことがございました。その際には別のお話が寄せられていましたので、直接的にDVに関するお話はできていません。それからDVを受けた本人への聞き取りについてでございますが、本人は入院中でございまして、本人の意思確認をするということが非常に難しい状況がございましたので、直接本人に聞き取りをするということができませんでした。 ◆4番(浦崎暁君) 非常に、これまで私たち議論してきて、どこでどういうふうな行政的な手続で、どこで滞ってどういう問題があるのかと、非常に見えづらくなってきたんです。結局市民から通告して受理をしている、会議が設けられて方針も出されているということまでわかりました。それで、ここで結局、心理的虐待の疑いがあるということがこの会議の中で議論されているということがわかりました。その疑いを晴らさないといけないですよね。あるいは疑いがあればきちんと対応していく、48時間にきちんと対応するということまでうたわれています。問題は心理的虐待についてどういう対応をしてきたのかということを私は聞きたい。どうなんですか、この部分については。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 まず、面前DVのお話でございますが、面前DVについて寄せられた情報の事実関係ができるような状況になかったと、これは先ほどお話しをしましたが、御本人さんが入院中であったため聞き取りが非常に難しかったということでございます。また直接児童に対して聞くということに対しては一定程度配慮をしながら遠回しに聞くというのが本来かなと考えます。その点については、県の手引きにも子供の心理的負担にならないような配慮をしながら、確認をするようにということがございましたので、直接児童が受けた心理的虐待について確認をするということもできていません。 ◆4番(浦崎暁君) できなかったわけですよね。結局、面前DVの疑いがあるということを役所は認定しました。じゃあ、そこの面前DVに対してどういう手を打つのかということになれば、この話を聞くと、保護者ですか、会えなかったとか、入院しているんだと。子供については今の話だと会うことができなかったと。これは不作為じゃないですか、まさに。どうなんですか、行政は。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 本人に会える環境にないことが行政の不作為なのかということに対しては、できない状況でございますので、それをとって不作為という扱いにはならないのではと考えます。 ◆4番(浦崎暁君) 言葉遊びをしているわけではないんです。結局、きちんとした対応をとればこういうことは起きなかったということじゃないですか。どうですか、きちんとした対応をとればこういう問題は起きなかったということじゃないですか。対応について瑕疵はなかったということを言明してくださいよ、この場で。また結局、検証委員会の判断を見て仰ぐという答弁をしないでくださいね。 ◎福祉部長(神谷和男君) DVの状況について確認ができなかったことについては、先ほどお話しをしたように、本人が入院中であったことから聞けるような状況になかったということでございます。また作為、不作為、また問題ではないかということについては、現在、第三者を含めた協議会が立ち上がっておりますので、その中で検証、中で御指摘をいただければと考えております。 ◆4番(浦崎暁君) 本当に残念です。2カ月もこの問題があって、国際的にいろんな問題が出ているんです。糸満市の行政の内部統制はどうなっているんですか、本当に。後で第三者委員会の問題に移りますけれども、結局福祉部をまたいで教育部門に行くんですが、結局この問題というのは当然にも、いわゆる県から示されている指針、これは国の厚生労働省から示されている指針をもとにつくられているものですけれども、これもフローチャートでいうと、結局、これはいわゆる関係機関からの通報というんですか、情報提供ということになると思います。そこでこの問題については、この指針が生かされて対応したんですか。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午前10時58分)(再開宣告午前10時58分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 再質問にお答えをします。 指針に基づいた対応を行ってきたかという御質問ですが、福祉部のほうから学校に情報が寄せられます。家族の情報と、それから父親から母親へのDVが疑われる部分があると。本児への身体的虐待がないか、それとなく確認、見守りの依頼がありました。そして情報連携の依頼がございました。それに基づいて学校は、当然、虐待防止にかかわる指針にも情報としては持っていますので、子供にけがとか不審な点があるのかというものの確認はして、もし、当然あればその場合は緊急の対応をするということになったかと思いますが、不審な状況が確認できなかったということで、情報を、子供の様子の見守りを継続していたということです。 ◆4番(浦崎暁君) このとき行政当局から学校に対して、いわゆる面前DVという情報は寄せられていますか、その疑いですね。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 再質問にお答えをします。 情報が寄せられた際に、面前DVがという言葉が使われたかどうかは確認をしておりませんが、父親から母親へのDVの疑いがあるかもしれない。そして本児への身体的虐待がないかそれとなく確認をしていただきたいという情報だったと認識しております。 ◆4番(浦崎暁君) この間、学校内部において3者がこの問題の情報は共有しているということまではわかっています。それで、この問題についていうと、行政の動き、今後、国も県も入って、警察も動いて捜査の対象になっているときのうおっしゃっていましたけれども、いろいろ問題が、客観的事実が出てくると思います。そういうときに新たな事実というのが出てくると思うんですけれども、ただ、議会も含めて、行政当局も含めてですけれども、何が今できるのかと。何を今からこの問題について教訓をして、どういうシステム、仕組みをつくっていかなければならないのかというのが私は大事だと思います。絶対この問題というのは繰り返してはならないんですよね。そうであれば、それぐらいの決意と覚悟を持って行政は前に進まないといけないと思います。この2カ月間の行政の対応を見ていると、非常に消極的過ぎやしないかなと思っています。結局、面前DVというものは行政当局は、その疑いは、情報は認識していた。これはもう福祉部も教育委員会もそれに近い疑いは、いわゆる虐待の疑いはあるということは持っていたんだけれども、じゃあ疑いを晴らすことはしていないんですよね。結局、この関係者というのは全く行政と接点はないんです。結構いろいろ行政との頻繁なやりとりがありました。その中でじゃあどういうふうにこの虐待は見抜くことができるのか。だからそこが果たして本当に適切だったのかという角度をきちんと行政は持たないといけないと思っています。本市にもまだ虐待に悩む子供たちがいるし、そういう問題があるということが今度の議会でも言われています。大変な事態ですよね。そして、私本当に一番残念なのは、この問題というのは行政長が、つまり行政のトップがどういうふうに受けとめているのかと。これを私は一番伺いたい。今度の議会で、各部補助機関は謝罪しました。2カ月たってですよ。こんなに時間がかかるものなんですか、謝罪するために。けさホームページを見ると、野田市の市長も、教育長も謝罪をずっと掲載しています。この野田市の市長は、全部は読み上げませんけれども、このたびの悲惨な事件について市長としておわびを申し上げます。これからの人生が始まると言ってもいい幼い命を救えなかったことについては心から申しわけなく思っております。また、御心配、御迷惑をおかけした市民の皆様にもおわび申し上げます。まことに申しわけございませんでしたということを野田市の市長は言っています。少なくとも、この子供、お子さんは人生の大半をこの市で過ごしました。つまりここで虐待の問題もあったと思います。野田市に移って突然、虐待が行われたというわけではなくて、これはやっぱり長期にわたって継続されてきた問題だと思うんです。そういうことであれば、やはり行政の長としてきちんとしたコメントを発しないといけないし、きちんとした方針を出していく、これが私は求められないといけないなと思っています。市長はどういうふうに思いますか、率直に申し上げまして。 ◎市長(上原昭君) 今回の件については、現在、千葉のほうで刑事事件として、今警察あるいは検察等において、司法の手による捜査等が行われているわけです。糸満市から転出して1年半になるわけですが、糸満市でのDVの疑い、あるいは虐待の疑い等があったかなかったかについては、今、協議会のほうで検証中であります。当時の対応をしっかり検証して、その結果を踏まえて市としても方針、対応策を出したいということであります。憶測とか、あるいは事実関係が明確でない中で、ある意味では当事者である市が第三者の意見も踏まえないで方針を出すということは、今の時点では時期尚早ではないかと思っております。糸満市での対応が、今回の事件にどういう影響を与えたかという点についても、これはまた司法の手で当然検証されていると思いますので、その辺も含めて、やはり総合的に判断していく必要があるだろうと思っております。 ◆4番(浦崎暁君) 私、ちょっと首をかしげます。当事者意識が全く欠如しています。第三者の意見を、話を聞いて方針を出すというのは一般論としての話なんです。これは極めてあってはならないことで、私は一般論を聞いてるわけじゃないですよ。今度の場合というのは、今度の議会で明らかになったんですが、結局、面前DVの疑いがあるということが明らかに示されたわけです。面前DVの疑いがあったわけですよね。そうしたらそれをどういうふうにこの疑いを解決するのかということは、疑いについて放置していたわけでしょう、私に言わせれば。もし疑いがあるんであれば、引っ越す。その引っ越した後に手だてが打てるわけです、行政間でのやりとりで、結局今度の問題というのは行政の内部の手続的な問題も大きくあると私は思います。第三者機関、第三者機関と言うんですけれども、部長、ちょっと私も唖然としていて、こんなんで糸満市は本当に大丈夫かなと思います。この前、私たちが示された第三者機関の話、検証委員会の話ですけれども、名簿が私たちに示されました。この中で、この問題…、この問題というか、当局の関係する方々は何人中何人いますか。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午前11時09分)(再開宣告午前11時11分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 要対協は2つの委員会がございます。代表者会議実務者会議がありますのでそれぞれでお答えします。代表者会議は13名の委員がございます。その中に直接的に関係する委員としては13名中2人、実務者会議においては11名の委員がおりまして、直接関与する委員は2人となります。 ◆4番(浦崎暁君) 昨日の一般質問でも国から、いわゆる第三者委員会に対しての意見というか、その中で地方自治体とかかわりが少ない第三者委員会、これは関係者をできるだけ排除しなさいということであります。今の話だと、2つの会議があって13名中2人、11名中2人と、これはどうなんですか。これは本当に第三者的な会になり得るんですか。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 質問の内容としては、要対協の検証をする中に当事者が入っていることについての見解と理解しますが、この委員会の中にそれぞれ2人ずつ関係者が入っているということがありましたので、市長のほうからは担当部局、職員は排斥するようにということで指示がございましたので、検証作業に係る会議には参加していません。 ◆4番(浦崎暁君) 検証作業に係る会議以外は入るんですか。それは、この会議というのは検証するための会議でしょう。検証以外に係る会議というのはあるんですか。 ◎福祉部長(神谷和男君) 要対協がそもそも児童の支援について議論をする場所でございまして、今回、検証すべき事案が生じたので、その検証についても対応するようにということで、検証作業を新たに追加したということでございます。ですから、そもそもの会議は必要な構成メンバーで議論を、会議をさせていただいているというところでございます。 ◆4番(浦崎暁君) 要対協がこの問題を扱うというのは別に問題はないと思うんですけれども、たしかに検証作業を行うについて排除しないといけないと思います。当事者ですから。当事者がこういう客観的な調査の中に入ってきたら、第三者的な要素というのはまるっきり失われてしまいます。これは当然の話なんです。ただこれも、やはり第三者的な、結局本当に役割を果たせるかどうかというところについては、当局、それに関係する部局といいますか、排除してきちんと客観的な検証を進めていくということが当然にも求められてくるわけです。この調査の対象となる機関というのはどこになりますか。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 調査の対象機関の確認でございますが、まずは市長部局、それから学校、教育委員会、病院、また直接的な家族のほうもその対象となります。 ◆4番(浦崎暁君) 時間もないので、最後に伺いたいのは、この間、担当部と教育委員会も含めて、議員に説明等、当然マスコミ対応等いろいろやってきたと思いますけれども、私ずっとこの間、常々考えてきたのは行政長、いわゆる市長が全く見えないんです、教育長も含めて。この問題について2つ聞きます。この問題は市にも責任がありますかということ。これはやはり謝罪すべきどうかということですね。市民に対して、あるいは国民に対して。どうでしょうか。 ◎市長(上原昭君) 先ほども申しましたが、今現在、これは千葉のほうで刑事事件になっておりまして、警察がきちんと捜査をしているわけです。今、この件についてというと、千葉の事件についてということなのかと思いますが、千葉の事件については、直接は市の責任はないものと思っております。ただし、今、第三者委員会で検証を進めています糸満市での対応について、市の対応に問題があったかどうかについては、協議会の中で事実関係が明らかにされるわけですから、その事実関係を踏まえて責任があったかどうかというのは、当然、判断されるべきだと思っております。現時点で千葉の市長みたいな形での謝罪をすることは、事実関係が明らかになっていない中で謝罪をすることになりますので、市にとっても、市民にとってもいいことではないと思います。 ◎教育長(安谷屋幸勇君) 再質問にお答えします。 ただいま市長の御答弁のとおりですが、今教育委員会として考えておりますのは、きのうも答弁したとおり、検証委員会の結果を待って、それをまた生かしていくのが一番重要だと考えております。 ◆4番(浦崎暁君) これだから、この2カ月間というのが、本市においての行政の動きが余りにも消極的だし、きちんとした内部統制が働かない原因だというのがよくわかりました。市長、事実関係がわからないから謝罪できないという、私はそうじゃないと思います。この問題というのは継続されているわけです。つまり、この亡くなられた児童についても、家族についても、糸満市に住んでいたわけです、少なくとも事件という角度から見れば。10年以上。その後、引っ越したわけでしょう。何らかの行政とのやりとりもあったわけです。しかも行政は面前DVというのを認定…、認定というか客観的に知っていたわけです。事実関係がわからないから謝罪しないということではないんじゃないですか、これ。ここに住んでいた市民ですよね、児童ですよ。今の話を聞くと責任はないという話ですか。私が言いたいのは、要するにこういう行政庁がきちんとこの問題を受けとめて、この問題を絶対繰り返さない、再発防止していくんだ、この問題でどういう問題があったのか検証してくれというふうなことをやらないといけないんです。これがトップですよね。この間、やはり部長とか関係当局の方々がいろんな対応されているのもわかっています。それはそれでいいとして、ただ問題は、トップがこの問題をどう受けとめてきたか、それはどういうふうに示していっていくのか、この問題について、職員に対して、市長、訓示なり、意思統一なり、今回のものでやりましたか、きちんと。 ◎市長(上原昭君) 何度も申し上げておりますが、この事件に関しては司法による捜査、検証等が行われているわけでありまして、どのような捜査結果が出るかはわかりませんが、そういうものも含め、糸満市は糸満市としての対応について、今協議会の中で検証作業を行っているわけでありますから、当時の市の対応がどうであったかについては、その検証の結果、事実関係をきちんと明らかにしないと判断はできないと考えております。当然、福祉部長に対しても事実関係を明らかにするよう、対応するようにということは指示しております。 ◆4番(浦崎暁君) 今、この中継というのは、全世界というか、全日本、市民も当然見ているし、私の質問、市長の答弁、各部局の答弁というのも全て記録されています。市長、私はもう、本当に今度の問題については絶対に繰り返してはならないという決意のもとに取り組んでいかないといけないし、やはり責任というものをきちんと受けとめるということをしなければ、事件は、同じ問題を繰り返していくのではないかと懸念します。きちんとした内部統制を持って、行政に当たることを強く求めて、私の一般質問を終わります。 ◆8番(金城敏君) 皆様おはようございます。真栄里出身の金城敏でございます。質問の前に所見を述べさせていただきます。去る3月17日、日曜日に第1回いとまん平和トリムマラソンが行われました。市内外から7,000人余りの申し込みがあり、大成功に終わりました。企画運営に当たられた実行委員会を初め、協賛企業、ボランティアスタッフの皆様に感謝申し上げます。特に本市職員が総出で運営に当たり、成功させたことに意義深いものがあると感じております。これからどんな大きな大会開催でも大丈夫だと確信しております。この大会を機に、市民がスポーツに親しみ、健康増進を図り、親睦と融和により、平和や障がい者スポーツへの関心が高まることを期待しています。それでは通告書に従い、質問いたします。 件名1、教育行政について。市長の平成31年度施政方針の重点施策にスポーツ振興によるまちづくりを掲げております。小中学校においての指導の現状、その後、高校、一般へのつながり、市の取り組みについて検証していきたいと思います。小項目1、来年度配置予定の部活動指導員について。ア、配置予定の人数を伺います。イ、配置予定の種目を伺います。 小項目2、本市の中学校において中体連加盟の種目で未設置の競技種目について。ア、その種目を伺います。イ、なぜ設置されていないか原因を伺います。 小項目3、スポーツ少年団について。ア、活動内容を伺います。イ、競技別の加入状況を伺います。 小項目4、本市のスポーツの中心である糸満市体育協会はさまざまな大会等を開催し、強化を図っておりますが、糸満市体育協会が小中学生に行っている指導、育成の取り組みについて伺います。 小項目5、県外の高校、大学へ進学した有望選手のその後の状況を把握する体制があるか伺います。 小項目6、本市出身のプロ選手について。ア、現在、何人いるか伺います。イ、本市はどのようにかかわっているか伺います。 小項目7、スポーツにおいて、地域コーディネーターを活用しているか伺います。 小項目8、戦後間もなく沖縄戦で焦土と化した沖縄にハワイの県系移民の方々から豚が送られてきたことは有名ですが、その真実は余り知られておりません。平成29年12月の一般質問においても質問いたしました。そのときの答弁で教育長から嘉数亀助氏は真栄里の出身で、ハワイで金融業で成功した同氏は沖縄戦で荒廃した郷土沖縄を復興させようと尽力した方であります。氏は、沖縄の復興に豚を送ることが最適であるとのアイデアを出して、有志とともに正式にハワイ連合沖縄救済会を発足させ、直ちに募金活動を展開し、沖縄に豚550頭を送る大事業を実現させました。終戦直後、ハワイから沖縄に送られた豚は戦後復興の基礎を築きました。その一大事業の中心にいたのが本市真栄里出身の故嘉数亀助氏であり、氏の功績は大変大きいものがあると教育長から答弁をいただきました。指導部長からは小学校の副読本で採用したいが、すぐには資料が乏しいので、調査研究していくとありました。真栄里出身の嘉数亀助氏の偉業について。ア、市内小学校の副読本に掲載の準備は進んでいるか伺います。イ、5年に一度、世界のウチナーンチュ大会が行われ、ハワイからもたくさんの県系人が訪れます。その感謝と、広く市民に功績を伝える目的で(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センターに嘉数氏や糸満市の偉人の方々の功績を伝えるコーナー設置を検討すべきと思うが市の考えを伺います。 件名2、公園計画について。小項目1、糸満市スポーツ施設等可能性調査について。ア、調査の目的について伺います。イ、既存施設の改修または拡充の検討も含まれるか伺います。ウ、調査の中で検討委員会の設置はありますか。その場合、委員会の構成案などはあるか伺います。 質問は以上です。再質問は質問席より行いたいと思います。 ◎市長(上原昭君) 金城敏議員の件名2、公園計画について。小項目1についてお答えいたします。 まず、ア、調査の目的については、西崎運動公園を中心に現状、課題を調査し、市民のニーズを踏まえ、今後の市全体のスポーツ施設の整備のあり方を定め、新たな施設整備の必要性とその概要を明らかにするものです。 次にイについては、調査を通じて必要性があれば既存施設の改修や新規施設導入等も検討してまいります。 次にウについては、当該業務の中で委員会設置を予定しています。委員会の構成としては、学識経験者、市内の運動施設配置や競技等に精通した専門家、市幹部職員等で予定しております。 残りの質問については、教育長及び関係部長から答弁させます。 ◎教育長(安谷屋幸勇君) 金城敏議員御質問、件名1、教育行政について。小項目1、次年度配置予定の部活動指導員について、ア及びイについてお答えします。 ア、配置予定人数については12名を予定しています。 そして次にイ、配置予定の種目については、これから学校と調整してまいります。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 御質問、件名1、教育行政について。小項目2、中体連加盟の種目で未設置の競技種目について。ア及びイについてお答えします。 小項目2、ア、種目については、市内6中学校で校外活動での部活動を含めると未設置は相撲競技のみです。 次にイ、未設置の原因については、各学校の状況により異なりますが、競技者が少ないことも要因ではないかと考えております。 御質問、件名1、教育行政について。小項目3から5までについて順次お答えします。小項目3、スポーツ少年団について。アの活動内容とイの競技別の加入状況についてお答えいたします。スポーツを通して青少年の体力を向上させることともに、豊かな人間性を育むことを目的に活動しています。競技別の平成30年度の加入状況は、野球12団体で244名、サッカー7団体で105名、バドミントン3団体で118名、空手道2団体で32名、バレーボール4団体で70名、バスケットボール2団体で30名、剣道1団体で28名、水泳1団体で14名、陸上1団体で58名、卓球1団体で31名、ドッジボール1団体で33名、テニス1団体で25名、柔道1団体で36名、合計13種目、37団体で824名の小中学生が活動しています。 小項目4、糸満市体育協会が小中学生に行っている指導育成の取り組みについてお答えします。糸満市体育協会が直接指導は行っていませんが、体協の加盟競技団体の中で中学校の外部コーチや少年団の指導等を行っています。 小項目5、県外の高校、大学へ進学した有望選手のその後の状況を把握する体制についてお答えします。社会体育課や体育協会の各専門部長を中心に、有望選手の高校、大学生の進学先については把握をしております。また、大学生の有望選手については、県外招待選手制度を設け、県民体育大会や市郡対抗の大会等に糸満市の代表選手として派遣をしております。 御質問、件名1、教育行政について。小項目8、真栄里出身の嘉数亀助氏の偉業について。ア、副読本への掲載準備についてお答えします。小学校においては、2020年度から新学習指導要領が完全実施となることにあわせて、小学校3、4年生が使用する社会科の副読本も見直しされます。次年度はその編集作業に当たっており、教育委員会としましても嘉数亀助氏の資料を収集し、編集委員会に提供したいと考えております。 ◎経済観光部長(徳元弘明君) 御質問、件名1、教育行政について。小項目6、本市のプロ野球選手について。ア及びイについてお答えいたします。 小項目6、ア、現在の人数については、野球で3人、ゴルフで1人、サッカーで1人の計5人を糸満市では把握しております。 次にイ、本市と選手とのかかわりについては、さまざまな産業の中でスポーツは人々に感動と夢を与える力があります。本市では、プロ野球選手との交流機会は青少年の健全育成など、さまざまな地域活性化への効果が得られることから、各種イベントなどで選手の招聘を図りたいと考えております。なお、去る日曜日に開催されました第1回いとまん平和トリムマラソン大会において、FC琉球の徳元悠平選手をファミリーコースのスターターとして協力いただきました。 ◎教育委員会総務部長(阿波根庸伸君) 御質問、件名1、小項目7、スポーツにおいて地域コーディネーターを活用しているかについてお答えいたします。 本市においては、地域学校協働活動推進事業を展開しており、クラブ活動などで地域人材の協力が必要なときは、各中学校区に配置しているコーディネーターを介してボランティアが可能な地域人材を学校側に紹介する取り組みを行っております。 ◎企画開発部長(上原仁君) 御質問、件名1、教育行政について。小項目8、真栄里出身の嘉数亀助氏の偉業について。イ、(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センターに嘉数氏や糸満市の偉人の方々の功績を伝えるコーナーの設置についてお答えいたします。 観光振興センターの地域発信エリアにおける常設展示として、糸満市の特徴である海洋文化を中心に本市を特徴づける地域資源として、地形、グスク、農村・漁村、戦争・平和、旧暦・伝統文化、人物の6つの資源をテーマに展示を構成しています。本市ゆかりの人物としては、ミーカガンの発明者である玉城保太郎氏や大度海岸に上陸し、その後、国際人として活躍したジョン万次郎氏を紹介しております。嘉数氏につきましては、特別企画展として取り上げることは可能と考えております。 ◆8番(金城敏君) 再質問をいたします。 市長の平成31年度施政方針重点施策において、(2)スポーツの振興について。いとまん平和トリムマラソンの次期開催、プロサッカーチームの合宿誘致、高校総体重量挙げ競技、パラリンピックトルコチームの万全な受け入れ体制について掲げておりますが、本市の競技力向上については直接触れられておりませんが、それは当然含まれると捉えてよろしいでしょうか。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 再質問にお答えします。 競技力向上についてもその中に含まれるということで認識をしております。 ◆8番(金城敏君) 非常に安心いたしました。それがノーと言われれば、これからの再質問が全くなくなるところでございました。小項目1の部活動について、再質問はございませんが、本当にこれは感激いたしました。これは琉球新報3月1日の記事によりますが、県議会一般質問において、平敷教育長は、教員の時間外労働の主な理由が、部活動の指導が原因となっており、19年度から県内市町村立の全ての中学校に外部からの部活動指導員を76人配置すると記事に載っておりました。その中で本市は12人、今回採用するということで、市当局の取り組みに対する真剣さが本当に伝わってまいります。配置は未定ということでございますが、しっかり調整して適切な配置をよろしくお願いしたいと思います。 小項目2についても、これももっとほかにあるのではないかと思いましたが、相撲だけということであり、やはり各競技団体、しっかり取り組んでいるなと思いますが、相撲一つをとってみても中学でそういう競技に触れ合うことができなければ、やはり高校、大学一般と相撲競技はほとんどゼロになる可能性がありますので、しっかりこの辺についても今後取り組んでいただきたいと思います。この部活動でありますが、今、高嶺中学校でも少し問題が起きております。小学校から中学校に上がる際、46人いた生徒が中学に上がる際に、その中学校でやりたい種目がないからということで、5人がほかの学校に転校ではなく、入学いたしました。41人ですから、かろうじて2学級は保てましたが、今回事情があって40人になることになりました。これは学校の生徒か、どちらの生徒もありませんが、原因は、やはり部活がその地域、その学校にしっかり備わっていればその5人はその中学校へ入学を間違いなくしていたんです。そういう意味からすれば、教育委員会にも3分の1ぐらいの責任はあるのではないかと思いますので、こういったときこそ教育的配慮で、すぐに1クラスにするのではなく、ぜひ2クラスのまま、そういう配慮をしていただきたいと思うのですが、1年生から2年生に上がるときに40人になるらしく、1学級になるということが決まっているそうです。お願いします。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午前11時45分)(再開宣告午前11時45分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 再質問にお答えします。 部活動の設置の数であるとか、各学校のですね、やはりその学校の規模、つまり生徒数が一番大きな要因かと認識をしています。そのほかにも当然要因はあるかと思いますが、当該高嶺中学校については、規模的には子供たちの数が少なくなっているという状況で、今回、小中一貫の計画等もありますので、それでまた少し動きがあるのかなとは考えているんですが、そういった状況があろうかと思います。新垣勇太議員の質問への答弁は、これまでは部活動を理由に指定校変更は認めておりませんでした。当然、来年度も認めておりません、平成31年度に向けても。ただ、保護者においては、保護者の判断で住所を実際に移動してという部分があって、金城議員からの、部活関係で移動したというのは住所を変更して、別の学校にその競技を求めているということで認識をしております。勇太議員への答弁で、今後、部活動での指定校変更も認めていく方向で検討しているということで、そこに関係しての答弁になりますが、競技を続けていきたいと思う生徒に対しての教育的配慮、この子供たちへの配慮を優先すべきか、それとも生徒数が減少する、学校全体、組織への配慮を優先すべきかはまだ少し議論をする必要があると考えています。勇太議員への答弁のとおり検討していきたいと考えているところです。ただ、やはり多様な部活動ですか、競技を要求する子供たちがいる中では、やはり今後はその競技を続けたいという思いは優先すべきかなということも考えておりますが、ただ、やはりこれも答弁で申し上げて、一定基準を設けるという話をしたんですが、その一定基準というのは3年間、入学を一旦して、その学校できちんと部活動も含めて、学業についてしっかりやっていけるかどうかであるとか、それから場合によっては部活動のその競技種目を限定したりとか、そういった条件、それから保護者、本人にもその意思を確認するということをつけての部活動での指定校変更を認めるということになろうかと思います。そこについては、また皆さんから意見をいただきながら検討したいと思っております。ただ、学級減になってしまったということは、別問題としてこれは捉えないといけないのかなということで認識をしております。 ◆8番(金城敏君) 部長の答弁の内容はよく理解できました。が、やはり子供たちにとって部活というのは、そのかける思いというのは本当に大きいものがあります。ですから、やっぱり学校を変えてまでやっていくということ、こういう自体が起こってきているわけです。ですからその学校、学校においてしっかりその部活動の指導体制を整えていくことが、この問題への解決の大きな一つの要因になってくるのではないかと思いますので、引き続き、その辺についても対応をお願いしたいと思います。 小項目4の体育協会の指導、育成の取り組みについてですが、確かにやっておりますが、現状では全種目に対して対応はできていないのではないかと考えております。 そして小項目5の県外の高校、大学へ進学した有望選手のその後の把握についてもトップ選手などは有名ですので、新聞とかそういったものに載りますと把握しやすいです。しかしそういったものには出てこない中堅クラス、そういった方々も一生懸命やっております。その方々の情報というのはなかなか伝わってこないと思いますので、やはりそういう選手と連絡を取り合えるその環境というか、その体制をぜひ構築する必要があるのではないかと思いますのでよろしくお願いしたいと思います。 小項目飛んで7に移らせていただきます。スポーツコーディネーターについてです。先ほど部長より学校でもそういうものを活用しているということでありましたが、スポーツにおいて、先ほどなさっているとお答えいただきましたが、私の見た目からはそういうスポーツコーディネーターという名前を現地で聞いたことがありません。それでこれを機会に、行政と学校、地域を結びつける役目のコーディネーターというのを新しくではないんですが、中学校6校区あります。6校区ごとに四、五人ずつ配置して、その人選も議員はぜひ入れていただいて、皆さん手ぐすね引いて待っておりますので、議員というのは各地域の代表であります。地域のことをよく知っております。断る方はいないと思いますので、ぜひそういう形で入れていただいて、そして市部体協の中には、各専門委員というのがおります。そういった人たちはその競技に非常にたけておりますので、そういった方々も入れます。そして月1回はぜひ集めていただいて、勉強会をしていただいて、どこが足りない、次はこういう大会があるからみんなで協力し合っていこうとか、そういった体制をしっかりつくり上げていけば部活動の指導体制というのはしっかりでき上がっていくと思います。これは指導者を学校側が見つけるというのは本当に困難です。校長先生というのはいて二、三年です。その中でやっと地域をつかめたかなと思ったときには、もう転勤です。学校の先生方も同じように忙しい中で、地域の事情を調べるためには本当に時間がかかってしまいます。そういうことをしっかり学校と地域、行政を結びつけるコーディネーターをまず構築すれば、最初の二、三年は大変ですが、これができ上がってしまえば、非常に成績の向上にもつながっていくと思います。それと学校側の取り組みについても、糸満市は少し弱いのではないかと感じていることがあります。というのは、昨年11月に本市において島尻地区中学校駅伝競走大会が開催されました。たしか三和中学校が7位で、本市の中学校はどこも県大会へ出場することができませんでした。この駅伝に限っていえば、各中学校の部活の子たちを集めて強化していきますので、これは本当に学校のやる気一つで全然違ってきます。3年生においては6月の夏季大会が終わればもう何にもありません、受験勉強をするだけです。放っておけばどんどん太っていってスポーツとしては使えない体になっていきます。それをしっかり夏休みも真剣に取り組んで走らせていく。それは学校側の熱意が感じられなければ生徒は絶対ついていけません。どこの学校も一生懸命やっているんです。でも真剣さが違うと思います。記録を見てみますと、あの4キロ区間で1分も2分も違うということは、これはやはり取り組みの不足が非常に感じていると思います。そういう中で近くの東風平中学校が圧倒的強さで優勝しております。県大会でも2位となっております。その東風平中学校の指導者は本市出身の先生であります。だから向こうの指導者があの辺がいいとか、こういうように本市にもたくさん指導者がおりますので、そういった体制をしっかり整えていけば強化につながっていくのではないかと思います。先ほどの地域コーディネーターをぜひ教育長は直轄にして集めていただいて、取り組んでいただけたらと思いますが、支離滅裂になっておりますが、教育長へぜひこういう体制を整えた上で各学校長に叱咤激励というのはいかがでしょうか。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 再質問にお答えします。 御提言ありがとうございます。地区駅伝大会の話がございましたが、女子のほうは県大会に行くチームもございましたが、男子は議員おっしゃるように、県大会出場はなりませんでした。実はその中で有望視されていた西崎中学校が体調不良によって棄権をするという状況が、実はございまして、議員もその駅伝大会をごらんになっていると思いますが、それは非常に残念だったなと思っております。学校の教育活動は、部活動にかかわる部分だけではございませんので、やはり心の面、学習の面、トータルで子供たちを育成しないといけないということです。学校長はそういうふうな考えのもとに学校経営をなさっていると認識をしております。その中で陸上競技への取り組みが弱いという部分の御指摘もございましたので、私たち教育委員会も各中学校の教育の状況を把握しているつもりです。決して手を抜いているとかそういうことではないんですが、取り組みの力の入れようという部分には差があるという部分は認識をしておりますので、それについては激励をしながら、ただ学校教育はトータルで子供たちを育成するという部分は、これは普遍的ですので、そこはしっかりとやっていただきながらということで考えているところです。校長会が当然ございますので、その中で、実は市郡対抗駅伝であるとか、県民体育大会の結果であるとかも、今伝えるようにしております。こういう状況ですと。それから中学生が出る種目についてもこういうものがありますという形で通知をしていますので、その中で、また各中学校の取り組みも強化できたらと考えております。スポーツコーディネーターについてもあの場ですぐに設置ができるということは答弁できない状況であるんですが、関係者と調整をしながら調査研究してまいりたいと思っております。 ◆8番(金城敏君) それではよろしくお願いいたします。 次、市長へ。本市の県民体育大会、この16年間、14市郡中平均10位であります。スポーツ健康都市宣言をしてからほとんど何も変わっておりません。一時7位に行ったりしますが、そのあとまた9位、10位、11位と低迷期が続いて繰り返しやっております。やはりこういった体制をしっかり整えて競技に取り組まなければ、これから全然変わっていかないと思いますので、市長のほうからも体協もしっかり体制を整えてやるように、ぜひお伝えいただいて、強化に取り組んでいただきたいと思います。 次に小項目6の本市出身のプロ選手についてでありますが、私はプロ野球の選手は宮國椋丞投手しかわからないんですが、あと2人はどなたか、伺います。 ◎経済観光部長(徳元弘明君) 再質問にお答えいたします。 プロの野球選手ですが、議員おっしゃる宮國椋丞選手、あと比屋根彰人選手がいらっしゃいます。そして女性でありますが、金城妃呂選手というプロ野球選手がおります。 ◆8番(金城敏君) 比屋根選手は八重瀬町ではないんですか。 ◎経済観光部長(徳元弘明君) 再質問にお答えいたします。 糸満市出身と聞いております。 ◆8番(金城敏君) ありがとうございます。認識を新たにいたします。本市出身のプロの選手、宮國椋丞選手に関しては私が説明するまでもなく、あの強い巨人の中で毎年一軍で活躍されているすごい選手です。徳元悠平選手は、サッカー選手で、今回市長が後援会会長も引き受けてやっている選手で、FC琉球の副キャプテンも務めて、4連勝にも非常に貢献している方であります。本人は青年会活動も一生懸命であります。大城さつき選手、おとといまで行われていましたヨコハマタイヤレディスでも、皆さん御承知だと思いますが、2日目までトップで最終日に失速して6位になりましたが、毎年シード権を獲得しているすごい選手であります。こういった方々をやはり何らかの形で、市で活用する方法はないか、ぜひ検討していただきたい。先ほどもおっしゃっていただきましたが、昨年てくてくウォーキングで奈津美選手にトークショーにいらしていただきました。ことしのてくてくウォーキング参加者に比べるとまるっきり違うほどの絶大な効果を、やっぱりそういう選手というのは発揮します、人を呼び集めます。12月というのは、ほとんどの種目がオフシーズンでありますので、こういった方々を呼んでいただいて、子供たちに触れ合う、そして体験を聞いてもらうことによって、やはり夢と希望を与えることになってくると思いますので、ぜひその辺も取り組んでいただけたらと思います。そして、私がこれまで一番残念でならないのが豊原出身の久手堅笑美選手です。彼女は、バスケットボール界で日本女性プロ第一号です。トヨタ自動車に所属して、非常に活躍された選手でございます。3年前に引退しましたが、その指導力を買われて最近までトヨタ自動車でコーチをしておりましたが、最近帰ってきております。そして帰ってきた理由も、本人は地域のことを、糸満市の子供たちのためにバスケットボールを伝えていきたいという願いで、コーチで引き留められているにもかかわらず帰ってきております。ぜひ糸満市のほうでもこういったすばらしい選手、指導者をしっかり活用していただきたいと思います。南城市の陸上で採用された濱崎達規選手は、出身はうるま市でありますが南城市に採用され、今、彼のおかげで南城市のスポーツ効果というのは相当上がっていると聞いております。ぜひ糸満市のほうにおいても久手堅笑美さんをスポーツアドバイザーなり、ぜひバスケットのみならず、糸満市のスポーツにおいてしっかり活用していただきたいと思っております。 続いて、小項目8、嘉数亀助氏の功績についてでございますが、先ほどの答弁では副読本にすると、資料提供することは載せるということで捉えてよろしいでしょうか。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 再質問にお答えします。 資料の収集を今やっている状況ですので、それを編集委員会にまず提供したいと。編集委員会の中でどういったものを掲載するかというのは最終的に判断をしますので、ですから現段階で副読本に載るということの回答はできないという状況です。 ◆8番(金城敏君) てっきりもう掲載されるものだと思って期待しておりましたが、糸満市は平成14年の1月16日から2週間、ハワイに行って現地調査も行ってきております。資料もしっかり、たくさんそろえていらっしゃると思いますので、そして亀助氏の功績をよく知る人物もおりますので、ぜひ前向きに、載せる予定で行動というか、調整していただきたいと思っております。そして特別企画展をやっていただけるということでありました。ぜひお願いしたいと思います。そして市長へ。市長は、ジョン万次郎の記念碑を建立させた中心人物であります。この嘉数亀助氏は沖縄の戦後の経済復興を整えた方といっても過言ではないと思います。ハワイから、これから世界のウチナーンチュ大会とか、そういったものでハワイからもたくさん沖縄に来ます。ぜひモニュメントをつくっていただいて、地元の子供たちに夢と希望を与える、そういった目的でしっかりつくっていただきたいと思います。ちなみにうるま市のほうでは、7人の運んできていただいた7有志の方々のモニュメントは既に建立されております。糸満市は、中心になった人物でありながらおくれていると言わざるを得ませんので、ぜひその辺もしっかり対応していただきたいと思います。休憩お願いします。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午後0時07分)(再開宣告午後0時08分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◆8番(金城敏君) 先ほどの私の質問で、徳元悠平選手の後援会長を市長ということでありましたが、顧問ということに訂正させていただきます。済みませんでした。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午後0時08分)(再開宣告午後0時08分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◆8番(金城敏君) 最後の件名2についてであります。 私は陸上競技出身でありますので、陸上競技で例えて説明したいと思いますが、今の陸上競技場、日本陸連の合宿でオリンピック級の選手たちの短距離の合宿には来ます。しかし長距離は来ません。実業団や大学の合宿も長距離は全く来ません。これはですね、土のグラウンドがないからです。今まで、以前、30年ほど前、今の陸上競技場をつくるに当たって私も走っておりましたので、選手側から強く要望しました。土のグラウンドもつくってくれと、トラックの中につくるわけではないんです。外周とか、あるいは8コース、9コースに土のグラウンドをつくってくれと再三要望しましたが、受け入れてくれませんでした。長距離選手は足に負担が来ますので、なるべく土を好みます。国頭村の外周に野球場と陸上競技場を8の字で走るような形で、土のグラウンドというか、芝生のグラウンドが整備されております。ほとんどが向こうへ行きます、長距離の合宿は。ぜひですね、今回この可能性調査、そういったものもしっかり取り入れてやっていただきたいと思います。ちなみに、青山学院大学が有名ですが、あそこもグラウンドの外周にわざわざ土のグラウンドとアップダウンの高低差を設けてつくっております。糸満市もそのようにつくれば、空港からこれだけ近いところですので、いろんなチームが合宿に来ていただけると思います。それとまた、陸上競技場ですが、写真判定機つきの競技場ですばらしい施設です。ところがサーチライトといって、夜間に照らすライトがついておりません。非常に見えづらい状況です。これも陸上競技専門の人でないとわからない状況でありますので、こういったところもぜひ整備していただくようお願いして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午後0時11分)(再開宣告午後1時20分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◆11番(玉城安男君) こんにちは。一般質問を行う前に、私の所見を申し上げたいと思います。市民の皆様、糸満市役所の職員の皆様、傍聴席の皆様、インターネットをごらんの皆様、こんにちは。春3月は別れのときを迎えます。今年度、糸満市役所を退職される仲吉正弘総務部長、上原司水道部長、賀数淳消防長、新垣善孝議会事務局長、金城邦宏選挙管理委員会事務局長と9名の職員の方が退職と聞いております。これからは一市民として糸満市発展のために、市役所で培った力を、技術を、地域活動やボランティア活動を通し、体には留意し、元気で頑張ってほしいと思います。 「みんなが主役 みんながいちばん」をテーマに、第1回いとまん平和トリムマラソンが3月17日、糸満市西崎運動公園で開かれました。車椅子や視覚障がいなど、障がいの有無にかかわらず、誰でもが楽しめる大会でそれぞれのペースで糸満路を駆け抜けた4種目に7,176名がエントリーし6,482名が完走しました。完走率が90.33%だと報道があります。 そして今定例会において、都市公園安全安心対策支援事業として西崎運動公園、テニスコートの人工芝全面張りかえの予算が計上されております。この案件については、當銘真栄議員が1期目より何度も訴えてきた経緯があります。本員もテニスコートの人工芝全面張りかえを訴えてきました。予算を獲得する努力をしていただき感謝申し上げます。市長、建設部長ありがとうございます。それでは一般質問を行います。 件名1、財政運営について。新年度の一般会計当初予算は283億円を超える糸満市始まって以来の高額となっています。一般会計当初予算を高額化に押し上げた要因の一つとして、(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センターの整備費等を含む一括交付金事業にあたると考えます。平成24年度に創設された一括交付金は、沖縄の実情に即してより的確かつ効果的に施策を展開するため、沖縄振興に資する事業を県が自主的な選択に基づき実施できる事業である。そのため、糸満市にあっても経済分野にとどまらず、教育や福祉など、幅広い地域の課題解決、地域の活性化に活用されてきた。国からの一括交付金の予算枠が縮小される中、糸満市でも一括交付金事業の取捨選択が行われたものと推測されます。この点を踏まえ、質問を行います。小項目1、平成30年度一般会計当初予算と比べ、平成31年度一般会計当初予算が高額になった主な理由は何か伺います。 小項目2、平成30年度は一括交付金を事業の財源としていたものを平成31年度は別の財源で実施しているものを事業別に示し、なぜ一括交付金事業としないと判断したのかその理由をお示しください。 小項目3、平成31年度一括交付金活用事業の対象としないと判断した結果、本年度当初予算計上しないことで事業終結したものがあればお聞かせください。 小項目4、平成31年度一括交付金活用事業の対象としないと判断した結果、本年度当初予算計上しているが、本年度いっぱいで事業終結をするよう指示した事業があればお聞かせください。 小項目5、過去最大の予算計上をしているが、市長として糸満市の財政運営は最適だと思いますか伺います。 件名2、待機児童について。昨年、潮平こども園、休園。西崎こども園、3歳児クラス募集制限があり、本員に対し、多くの市民からなぜ公立こども園を縮小するのかと疑問の声が寄せられました。また1歳児、2歳児を持つ保護者からも、ことしも認可園に入れなかったと苦情もありました。そのこともあり、市ホームページを確認したところ、平成31年4月入所 2次調整 受入可能数一覧で、各施設の空き状況の情報が示されており、空き枠より保留者の数が多い年齢もありました。その点を踏まえ、次の質問をします。当局の誠意ある御答弁をお願いいたします。小項目1、「平成31年4月入所 2次調整 受入可能数一覧」に示された保留者とはどのような意味ですか伺います。 小項目2、ゼロ歳児から5歳児までの空き状況と保留者の状況をお聞かせください。 小項目3、空き状況と保留者の差はどのような認識となりますか。 小項目4、待機児童の定義及び空き状況と保留者の差との違いをお伺いします。 小項目5、待機児童解消に向けた具体的な取り組みについてお伺いします。 件名3、空き家等対策について。糸満市には多くの空き家が点在しています。長い年月空き家となってしまうと、木は大木になり、雑草が繁茂して、人が入ることができなくなる。地域の住民も大変困っています。早目の対策が必要です。小項目1、空き家等対策実態調査の取り組みについて伺います。 件名4、(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センター建設について。小項目1、(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センターの進捗状況をお伺いします。(財源、収入、維持管理費等)。 小項目2、Fステージ潮崎の住民の皆様との話し合いはどのようになっていますかお聞かせください。 件名5、入札方法について。小項目1、糸満のくらし体感施設の入札の経緯についてお伺いします。 小項目2、(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センターの入札方法はどのようになるかお伺いします。 件名6、平和の光事業について。小項目1、平和の光イベント推進事業の見直しとはどのような内容ですかお聞かせください。 壇上では以上で、あとは質問席から再質問をさせていただきます。 ◎市長(上原昭君) 玉城安男議員の件名4、(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センターについて。小項目1についてお答えいたします。 (1)進捗状況については、本年度建築・展示実施設計及び管理運営実施計画を発注しており、現在、建築・展示設計につきましては、詳細設計及び工事費の最終取りまとめを行っている段階です。管理運営実施計画につきましては維持管理費の見直しを行っており、3月末で取りまとめる予定となっております。本事業に係る一括交付金特別枠につきましては、採択事業として決定されており、次年度より総額18億円の配分が担保されております。次年度の補助対象外経費を除く本事業への予算は15億883万円の内示で、財源内訳としては一括交付金基本枠4億9,818万3,000円、特別枠6億円の合計10億9,818万3,000円、起債4億1,060万円、市単独4万7,000円となっています。総事業費につきましては、建物建設費、展示工事費、備品費、駐車場及び外構整備費合計で45億5,500万円となっており、財源につきましては、事業費の約8割は沖縄振興特別推進交付金を活用する予定で、残る2割は起債となります。 残りの質問については、関係部長から答弁させます。 ◎総務部長(仲吉正弘君) 件名1、財政運営について。小項目1及び関連する小項目3から5まで順次お答えいたします。 小項目1、平成31年度一般会計当初予算が前年度と比較し増額になった主な部分については、障害福祉サービス等給付事業等の扶助費の伸び、(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センターの整備、米須小学校校舎改築等の事業費計上が主な要因であります。 次に小項目3、一括交付金事業の対象としないと判断した結果、予算計上せず終結した事業があるかについてですが、終結した事業はございません。 小項目4、一括交付金の対象外と判断した事業で、今年度で事業を終結するように指示した事業があるかについては、事業の終結の指示ではなく、事業手法の見直しや有効的な補助事業の活用を検討するよう事業所管部署に求めております。 最後に小項目5、過去最大の予算計上となるが、財政運営は最適と思うかについてお答えいたします。本年度の予算計上については、本市の長年の悲願であった市民会館的機能を有する、(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センターの本格的な整備を初め、市民の福祉向上のための予算措置を有効的に図ったものであり、財源については、国、県の補助を最大限に活用し、予算計上を行っていることから、適切な財政運営であると考えております。 ◎企画開発部長(上原仁君) 御質問、件名1、財政運営について。小項目2、平成31年度に別財源で実施している事業及びその理由についてお答えいたします。 平成31年度に一般財源を含む別財源で対応予定の事業は、沖縄らしい風景づくり事業、観光地危機管理対策事業、平和の光イベント推進事業、再生水等循環型実証事業、平和ガイド育成事業、子育て応援NPO活動支援事業、母子家庭生活支援モデル事業でございます。一括交付金事業としないと判断した理由は、平成29年度以降、一括交付金基本枠が3億1,100万円と大幅に削減されたことや、平成31年度より、(仮称)文化・平和・観光振興センターの事業が開始されることなどの理由で、事業の優先度や効果などを加味した上で判断しております。それらの事業については、他の財源の活用や事業の見直しなどを行っております。 次に御質問、件名4、(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センターについて。小項目2についてお答えいたします。Fステージ潮崎の住民との話し合いについては、本事業についての説明会を平成30年6月7日水曜日、市長、副市長及び事務局出席のもと開催しました。意見交換の場において出された意見として、一括交付金の担保、維持管理費の市民への周知、事業費に対する起債の考え方、工事の時間帯、近隣住民への事前説明、再々質問の提出など多岐にわたる意見に対し、誠意を持って回答しております。 続きまして、御質問、件名5、入札方法について。小項目2、(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センターの入札方法についてお答えいたします。観光振興センターの発注につきましては、建築工事、電気設備工事及び機械設備工事、それぞれ指名競争入札を予定しております。 ◎福祉部長(神谷和男君) 議員御質問、件名2、待機児童について。小項目1から5まで順次お答えいたします。 小項目1、平成31年4月入所 2次調整 受入可能数一覧表内にある保留者の意味については、入所利用調整の結果、入所決定に至っていない申請者を指します。 小項目2、ゼロ歳児から5歳児までの空き状況と、保留者の状況については、平成31年2月22日時点で、年齢ごとでお答えいたします。ゼロ歳児の空きが37人、保留者が30人、1歳児の空きが18人、保留者が93人、2歳児の空きが21人、保留者が99人、3歳児の空きが63人、保留者が21人、4歳児の空きが69人、保留者が16人、5歳児の空きが71人、保留者が40人となっております。 小項目3、空き状況と保留者の差については、空き状況より保留者が少ない場合は利用希望者が希望園を制限しなければ入所できる可能性が高くなります。空き状況より保留者が多い場合は施設入所が厳しい状況にあることになります。 小項目4、待機児童の定義と空き状況と保留者の差との違いについては、待機児童とは認可保育所や認定こども園などに利用の申し込みをしていただいている方の中で入所に至っていない児童を指します。ただし、希望園を絞っている方は除かれます。よって、保留者数と待機児童数は一致しないことがあります。 小項目5、待機児童解消に向けた具体的取り組みについては、受け皿となる新規施設整備等と保育士の確保が重要と考えます。受け皿となる施設整備については、子ども・子育て支援事業計画に沿って新規施設の整備を進めております。また既存施設の利用希望者の増加等により、定員を超えて受け入れを行っている状況にあります。さらに平成31年度にあっても前年度同様に1歳、2歳児の待機児童が予想されることから、小規模保育施設の整備を進めることが必要であります。次に保育士確保策としては、保育士を目指している方の資格取得をサポートするため、保育士試験対策講座をさらに保育士確保のため、糸満市保育士合同就職説明会を開催しております。あわせて保育士の負担軽減と職場環境の改善を目的に、業務のICT化を推進し、就業の継続や離職防止による保育士確保策に取り組みたいと考えております。 ◎建設部長(徳里仁君) 御質問、件名3、空き家等対策について。小項目1、空き家等対策実態調査の取り組みについてお答えいたします。 平成31年度に糸満市内全域を対象とした空き家の実態調査を行う予定であります。調査内容としましては、空き家の所在の把握、所有者の特定、アンケート調査による意向の把握、台帳整備となっております。これら実態調査の結果をもとに平成32年度に空き家等対策計画を策定予定であります。 ◎経済観光部長(徳元弘明君) 御質問、件名5、入札方法について。小項目1、糸満のくらし体感施設の入札の経緯についてお答えいたします。 1回目は、平成30年8月16日に、施設の建築、解体工事を指名競争入札で実施いたしましたが、人件費等の高騰により、市場価格との乖離があったものと推測され不調となりました。2回目は、平成30年11月12日に、見積もりを再度取り直し、設計価格に反映させ、同じ工事内容で指名競争入札を実施いたしましたが、再度入札不調となりました。3回目は、平成31年2月19日に、解体を除き、建築、電気、機械の一括で指名競争入札を実施し落札をしております。 次に御質問、件名6、平和の光事業について。小項目1、平和の光イベント推進事業の見直しについてお答えいたします。今年度で第20回目を終えたいとまんピースフルイルミネーションは、当初、冬場の観光客の誘客や沖縄戦終えんの地である糸満市から平和への祈りをイルミネーションに託し世界へ発信する。また21世紀を担う子供たちに夢と感動を与え、平和のとうとさを伝えながら県民参加型の手づくりイベントを目指しつつ、地域や世代を超えた交流の場をつくることを目的に、多くの市民ボランティア、沖縄県、沖縄観光コンベンションビューロー、団体・企業等から協力や協賛をいただき盛大に開催いたしました。第1回目開催から20年が経過し、平成30年12月の沖縄県入域観光客数は過去最高の74万人を超え、開催スタート時の34万人の倍以上となり、当初の目的の冬場の観光客の誘客は達成されたものと思慮されます。また、県内全域的でイルミネーションイベント事業も実施され、来場者や事業協力金も減少していることと、人出不足等による経費の高騰など、収支面で苦慮しており、イベントそのものを見直すべき時期かと考えております。見直しについては、運営、場所、効果などについて関係団体と協議し、見直しを行いたいと考えております。 ◆11番(玉城安男君) 質問席から再質問をさせていただきたいと思います。 件名1、財政運営についてをお尋ねしたいと思います。経済分野にとどまらず、教育や福祉など、幅広い地域の課題解決、地域の活性化に活用可能な一括交付金事業、(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センターの整備費へ優先的に割り振りするように平成31年度当初予算編成作業を指示したのは市長として認識してよいでしょうか。 ◎企画開発部長(上原仁君) 再質問にお答えいたします。 平成31年度分の本市の一括交付金基本枠は6億2,600万円で、前年比4,700万円の減額となっております。そのうち(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センターには4億9,818万円を充当しており、その他の継続分事業費として1億2,782万円を割り当てております。こうしたことから、今回の一括交付金事業の当初予算措置額は、(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センターを最優先に割り振ったのではなく、事業の効果などを検討しながら最適な金額に割り振ったものと認識しております。市長から(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センターを最優先に割り振るような指示が出た事実はございません。 ◆11番(玉城安男君) 平成31年度当初予算は283億円を超えている。このまま行くと、平成31年度の決算では軽く300億円を超えるのではないか危惧するところであります。ところで総務省で公表されている最新の類似団体比較カードがあります。この比較カードの目的は何ですか、お伺いします。
    ◎総務部長(仲吉正弘君) 再質問にお答えいたします。 総務省のホームページで公表されております類似団体比較カードの作成趣旨については、対応が類似している団体の財政の実態を把握し、それを身近な尺度として利用することができれば極めて有効になるものとして作成されたものと認識をしております。 ◆11番(玉城安男君) では、平成28年度財政状況類似団体比較カードを見ると、糸満市の歳出総額は約259億円、類似団体は約268億円となっています。この数字の意味するところでは、糸満市の財政状況を勘案して歳出を抑制していると理解するが、そのような考えで間違いはないですか。 ◎総務部長(仲吉正弘君) 再質問にお答えいたします。 本市については、以前から財政再建化に向けては取り組んでいるところでございます。今回の財政状況を勘案して、効率的な財政運営に努めた結果が平成28年度については259億円という歳出総額の決算となったと考えております。 ◆11番(玉城安男君) それでは類似団体の歳出状況と糸満市を見比べた際、歳出総額が多いとなれば市としてどのような対応が必要と思われますか。 ◎総務部長(仲吉正弘君) 再質問にお答えいたします。 個々の市町村の財政運営については、それぞれ置かれている条件あるいは状況により対応がさまざまでございます。歳出総額のみで運営方法を図れるものではないと考えており、単純に比較してどういった対応が必要なのかということは単純に言えるものではないと考えております。 ◆11番(玉城安男君) 本議会に一般会計、過去最大規模の283億円の予算案を示しています。観光振興センター建設は複数年必要なため、二、三年は300億円規模の財政運営が続くことが予想されます。そのような中、類似団体と比較したら歳出総額はかなり高い。観光振興センターは市民が期待を寄せる施設なのでしっかり完成をさせていただきたいのですが、後年度の状況、財政運営計画が心配です。観光振興センターの建設を進めたことで経常収支比率93.6%を超えることはないシミュレーションとなっているか、御答弁を願います。 ◎総務部長(仲吉正弘君) 再質問にお答えいたします。 経常収支比率については、以前よりその改善に向けて取り組んできたところでございます。したがいまして、最新の平成29年度に関しては90.0%という結果が出ております。ただ、今後5年間の観光振興センターの建設を含めて、5年間の財政需要を見込んだ場合、特段の対策を講じないままに推移した場合には経常収支比率が議員御指摘のように上昇していくだろうと考えております。したがって、市としましては、そうならないように計画的で適正な財政運営に努めながら観光振興センターの建設を進めていきたいと考えております。 ◆11番(玉城安男君) 総務省データの糸満市を含む類似団体で普通会計の1人当たりの、平成30年第7回定例会で當銘真栄議員の一般質問に対し、企画開発部長は、「工事費を算出する積算業務とともに建築確認申請を並行して行っている」と答弁しております。その工事費見積もりで総事業費45.55億円を超えていないとの理解でよろしいですか。 ◎企画開発部長(上原仁君) 再質問にお答えいたします。 文化交流・情報発信拠点施設につきましては、現在、実施設計中の段階で3月までには総工事費を取りまとめる予定でございます。工事費の算出に当たりましては、最新の人件費、資材単価を採用しますので、現計画である45億5,500万円を超えないよう設計を進めてまいります。 ◆11番(玉城安男君) それでは前政権が掲げていた建設に係るリーフレットを見ると、駐車台数288台を含め、概算工事費52.95億円と示されています。最新の積算と比較した際、整備条件を同じにした場合、どの程度低い額で工事ができる予定ですか、御答弁願いたいと思います。 ◎企画開発部長(上原仁君) 再質問にお答えいたします。 前計画地である県水産海洋技術センター跡地と今回の建設場所につきましては、敷地形状等が異なり前提条件が違うため、整備条件を同じにした場合の工事費算出は不可能だと感じております。 ◆11番(玉城安男君) 多分、私の予想ではそれ以上に上回るだろうと。もちろん敷地が、今の敷地と前の水産海洋技術センター跡地の敷地とは大分差がありますので、そしてまた工事規模も違っていると思います。それでは総務省のホームページを見ると、類似団体比較カードがあるが、この類似団体比較カードというのはどのような活用を目的としている資料かを御答弁願いたいと思います。 ◎総務部長(仲吉正弘君) 再質問にお答えいたします。 財政状況の類似団体比較カードはどのような目的で作成されているかということでございますけれども、決算統計により、各市町村の財政状況を類似団体と比較することを目的としておりまして、各市町村ごとの人口1人当たりの歳入歳出決算額、あるいは各種財政指標、職員数について団体ごとに1枚のカードにまとめられたものであります。先ほども答弁しましたように、これをされている類似団体の比較カードについては、対応が類似している団体の財政の実態を把握し、それを身近な尺度として利用できるのは極めて有効だということで、総務省としては類似団体比較カードの作成をしているということでございます。 ◆11番(玉城安男君) 糸満市の類似団体比較カードの歳出総額はどの程度の額が示されているかをお尋ねしたいと思います。 ◎総務部長(仲吉正弘君) 再質問にお答えいたします。 糸満市と同じ類似団体に関する歳出総額はどの程度の額なのかという御質問だと思いますけれども、平成28年度の財政状況の類似団体比較カードの歳出総額を見ますと、268億7,272万6,000円となっております。ちなみに糸満市が258億9,863万9,000円でございます。 ◆11番(玉城安男君) 類似団体との比較でも、糸満市の平成31年度の普通会計はかなり高額であると考えます。今後、(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センターの建設費がさらに高騰した場合、財政を圧迫し、事業縮小並びに新規事業が認められなくなる可能性があります。さらに後年度負担の増により、財政運営の硬直化が進展します。行政サービスの低下や市民負担増とならないよう行財政運営が必要でありますが、市長のお考えをお聞かせください。 ◎総務部長(仲吉正弘君) 再質問にお答えいたします。 確かに糸満市は今後、数年間、各種事業がかなりめじろ押しで計画はされております。本市としましては、他の市民サービスに影響がないように計画的な予算編成による財政運営を進めてまいりたいと思います。同時に行財政改革についても着実に実施し、財政再建化に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 ◆11番(玉城安男君) 総務部長ありがとうございました。ぜひ、この観光振興センターが完成して、そしてまた市民サービスが低下しないよう頑張って、企画開発部長にもお願いしたいと思います。 それでは件名2、待機児童についてお伺いしたいと思います。潮平こども園、休園、西崎こども園、3歳児クラス募集停止をした際の考え方をお示しください。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 本市は、現在の子ども・子育て計画策定時に行った市民アンケートから隣接施設を希望するとの市民の意向が75%であったことから、潮平こども園にあっては5歳児の定員を60人、4歳児の定員を25名と設定し、平成30年度の募集案内をさせていただきました。しかし、これは住民説明会などで行ったときの状況ですが、11月末現在で受け入れ園児数は5歳児が29名、4歳児8名となっており、定員の半数に満たない状況にございました。市は教育・保育要領にある個の成長と集団としての活動の充実を図ることを基礎とし、教育保育に取り組んでいるところであります。他施設と比べ集団の規模が小さいことから、現在利用している保護者の皆様や地域説明会において子供たちの発達の段階を考慮した場合、次年度以降もこの状態を続けることは園児の成長に有益であるか、さらに地区内に定員に余裕のある民間施設があり、在園児の生活の保障が可能であることから、潮平こども園の次年度休園が適当であると、その旨御説明を申し上げました。その上で保護者には、本年度は本施設を活用して、教育・保育を継続することと、現4歳の保護者には休園に伴う次年度の他施設への転園についての考え方もあわせて御説明を申し上げています。説明会参加者からは、市の計画の見通しが甘かったのではないかとの御指摘もありました。市からは、先ほど述べたようにアンケートに示された市民の意向等を参考に募集を行ったところ、地域の約85%の子供たちが民間施設を選択しており、結果、潮平こども園の定員の半数にも満たない状況となり、子供たちへの教育効果を考えた場合、休園が適当である旨、再度説明を行いました。また、他の参加者から今後の公立こども園についてどのように考えているかの質問があったことから、翌年に市民アンケートを予定していること。このアンケートの集計結果等を参考にしながら、次年度、公立こども園のあり方を検討したい旨、お伝えいたしました。続いて、西崎こども園3歳児募集休止については、本市の公立こども園や幼稚園、保育所へ勤務する臨時職員は、平成30年度スタート時66名でありました。しかし、平成31年度継続雇用希望を調査した結果、その当時でありますが、継続可能とする臨時職員は48名、また本務職員10名の産休、育休があることから、公立園全体のクラス設定数の見直しが必要と判断しました。西崎こども園は11月末時点で5歳児25名、4歳児21名、3歳児9名であり、3歳児は募集定員の半数に満たない状況にあります。また西崎こども園は、小規模保育事業所利用児童の卒園後の連携施設であったため、その代替機能の確保が課題でありました。調整を行った結果、同じ西崎地区内の法人こども園より小規模保育事業所との連携施設の機能を引き継ぐことの承諾が得られたことから、さきに述べた職員数の減、西崎こども園3歳児クラス設定の見直し等を総合的に検討した結果、募集休止が適当と判断し、西崎こども園施設利用者、小規模保育事業所に説明を行ったところでございます。 ◆11番(玉城安男君) それでは2次調整受入可能数一覧にある施設内に糸満市民以外の受け入れがありますか。あれば、なぜそのようなことが可能なのかをお示しいただきたいと思います。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 広域の利用については、児童福祉法に基づく保育所等の利用調整の取り扱いについて、国の通知にて他市町村に居住する住民の利用に関する優先度の取り扱いにより、入所利用調整を行うこととされています。本市においては、市内在住の方を優先しているところでありますが、受け入れ枠確保が可能であれば御案内させていただいているところでございます。 ◆11番(玉城安男君) 施設内に糸満市民以外の受け入れがあれば、どの程度いるか。できたら年齢ごとに聞かせてほしいと思います。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 広域利用者としては、ゼロ歳児はございません。1歳児はお一人、2歳児はおりません。3歳児は17人、4歳児27人、5歳児23人の合計68名でございます。 ◆11番(玉城安男君) 糸満市民が他の自治体への施設を利用している状況があれば、同様に年齢ごとにお聞かせ願いたいと思います。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 本市のほうから他の自治体の施設を利用している状況でございますが、ゼロ歳児はいらっしゃいません。1歳児はお二人、2歳児はおりません。3歳児は1人、4歳児はおりません。5歳児は2人、合計5人となっております。 ◆11番(玉城安男君) 糸満市民以外を受け入れることで市税が無駄遣いされていることにはならないでしょうか、お伺いします。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 市外の児童の受け入れに係る施設の人件費等の費用である給付費については、保護者が居住する市町村が受け入れ施設に支払っております。したがって市からの費用負担はありませんので、無駄遣いが生じているということはないと認識しています。 ◆11番(玉城安男君) 昨年度当初の待機児童は、1、2歳児クラスのみであったと記憶しています。本年度も同じように1、2歳児クラスに待機児童の発生が予想される。本員は待機児童の主なる原因は保育士不足によるものだと考え、特にゼロ歳児から2歳児までのクラスで施設基準を満たしているが、受け入れを抑制している事業所がどの程度あるか、状況を把握していればお聞かせ願いたいと思います。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 募集定員から見ますと、公立園で3園、法人こども園で5園、法人保育園で7園、小規模2園、合計17施設となります。 ◆11番(玉城安男君) 今、施設は基準を満たしているが、受け入れができていない園が公立園で3園、法人こども園で5園、法人保育園で7園、小規模で2園、合計17施設という、この原因は保育士がいないがゆえですか。お聞かせください。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 やはり施設を運営する上で保育士の存在は大変重要でございます。今回の抑制をするという原因は、主な内容については保育士不足によるものだと認識しております。 ◆11番(玉城安男君) 保育士不足対策が大きく改善しなければ、待機児童解消の実現は厳しいはずです。また本年度の施政方針にも受け皿整備のみが示され、保育士不足解消に向けた取り組みが見当たりません。特にさきの市長選の際、サムシングフォー西崎で行われました討論会で、福祉政策を進めることで最も重要なものはマンパワーの確保であり、不足する介護や保育士の確保の支援対策として福祉関係者の声に耳を傾け、その関係機関等と意見を交換し、どのような対策が最もできるのか、資格者はいっぱいいるので、できる政策をとると市長は明言していました。施政方針内で子育て支援を重点施策として位置づけていながら、なぜ保育士不足の解消に向けた取り組みを示していないのかを、市長としての見解を求めたいと思います。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 保育士不足の解消を図るため、当初においては、保育士資格取得をサポートするため、保育士試験対策講座を開催しているところでございます。あわせて保育士有資格者向けには1月に保育士合同就職説明会の開催をさせていただきました。また法人園や小規模事業所の代表者の皆様からは要望を受け、土曜日に各家庭で保育することの協力を求める文書や保育士の負担軽減を図るため、保育に関する計画記録や保護者との連絡、子供の登降園管理等の保育士業務をICT化するために必要なシステム導入費用の一部補助、また保育所等に入所する乳幼児のうつ伏せ寝による死亡事故を防止するための午睡チェックセンサー導入に係る費用を平成31年度当初予算に計上させていただいております。子育て支援面では、特別支援を要する児童に対して保育士や保護者向け当該児に対する支援の方法やアドバイスを市の臨床心理士が巡回し、専門性を強化しております。さらに平成30年度からは臨床心理士に加え、その他の支援を要する児童も対応できるよう委託事業を行っており、より手厚い支援策を図っているところでございます。 ◆11番(玉城安男君) 社会状況として、女性の社会進出が拡大しています。待機児童解消は、社会の要請であります。早期に待機児童ゼロを達成する市長の御見解をお聞かせください。 ◎市長(上原昭君) 待機児童の解消については、玉城安男議員御提案のとおり、大変重要な課題だと思っています。これまでも待機児童解消に向けて、るる取り組んでまいりましたが、さらに力を入れて取り組んでいきたいと思っております。 ◆11番(玉城安男君) ぜひ、待機児童をゼロにするためには、今、市長からもお話がありましたように、どうしても保育士不足が懸念されるところであります。保育士の皆様の意見も聞きながら、ぜひ保育士が公立園、認定こども園あたりに多くの方が仕事として参加していただければ、待機児童のゼロ歳児から2歳児までの子供たちが解消していくものだと思います。どうしてもゼロ歳児から2歳児までは保育士1人で3名から5名しか見られないというような状況と、3歳児以上は数多く見ることができるというようなことがあって、どうしてもそこに小規模保育の保育士が足りなくなる、小規模保育のみならず、各保育園等にもそのような状況があるんじゃないかと思われます。ぜひ市長、それをゼロにするために、これまで以上に努力していただいて、保育士確保の要請に頑張っていただきたいと思います。 それでは件名3、空き家対策について。先ほど建設部長のほうから今年度、実態調査を取り組むということを話されていましたが、この内容的なものは、例えばそこにたけた人材というんですか、例えば家をつくるものなので、建築士だとか施工だとか、いろんなものが人材的にいるかと思います。そういう中において、今度の実態調査の対策についてはどのような方々にお願いをしながら進めていく予定なのでしょうか。要請だけでやるのでしょうか、聞かせてください。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午後2時21分)(再開宣告午後2時22分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◎建設部長(徳里仁君) 再質問にお答えいたします。 平成31年度に行われる空き家等の実態調査業務というのは、建築専門とか、そういう専門業者の調査員等の調査ではなくて、業務を発注しての委託業者による調査業務となります。調査方法としては、空き家と思われる物件等に対して、現地調査表に基づいて公道より目視による現況調査を業務の中で実施するということであります。 ◆11番(玉城安男君) どうしても空き家は、多分長い間ほったらかされているということと、何十年も前に大家さんが亡くなっている状況が結構あると思うんです。そういう中において、今度の対策の中でどの辺あたりまで、例えば亡くなられた方が50年前だとかになった場合には過去を探るのは大変だと思いますが、その辺の調査まで至るのでしょうか。 ◎建設部長(徳里仁君) 再質問にお答えいたします。 平成31年度の実態調査の中では、所有者の特定までは行う予定でございます。土地登記、家屋登記のデータ、それから地番現況図、家屋現況図から所有者までの特定を行う予定でございます。その後の対策については、平成32年度空き家等対策計画の中で検討していくということでございます。 ◆11番(玉城安男君) 部長、ぜひその空き家を登記されている方々を探していただいて、ぜひこの状況を地域の方も待っていると思いますので、頑張っていただきたいと思います。 それでは糸満のくらし体感施設、これは事業者が決まって無事落札されたということですが、そこに至るまでに補正がかかって、最終的には幾らの増額がありましたか、教えてください。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午後2時25分)(再開宣告午後2時25分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◎経済観光部長(徳元弘明君) 再質問にお答えいたします。 最終的に建築工事、幾ら増額になったかという御質問に対してお答えいたします。まず1回目は8月に建築と解体工事を発注しまして、不調でございました。それから補正予算を組ませていただいて、2回目の入札は同じ工事内容で建築のみですが、3,600万円増額しております。あと3回目につきましては、工事内容が若干違います。1回目、2回目は建築と解体の工事内容でした。それが3回目は解体を除いて、建築、電気、機械を一括で発注しています。諸経費等、いろいろ出し方で少し正確に出すことはできませんが、概算で約1,500万円ふえています。トータル5,200万円程度建築工事のみで増額となっております。 ◆11番(玉城安男君) ようやく糸満市の公設市場、くらし体感施設という形で建物が建てかえられるということですので、早目の完成を求めたいと思います。 それでは(仮称)糸満市文化・平和・観光振興センターについて、今お手元にある資料で構いませんが、収入になるもの、そして維持管理に充てるもの、いろんな方々から質問をされお答えしていると思いますので、それについて御答弁を願いたいと思います。収入…、収入というのは貸館収入ですよ、文化・平和・観光振興センターについての。そして維持管理費、これも1億幾らということで出ていると思います。御答弁願いたいと思います。 ◎企画開発部長(上原仁君) 再質問にお答えいたします。 事業収入及び貸館収入につきましては、現在、管理運営実施計画を策定中でございまして、3月末までに取りまとめるということでございます。先ほど議員のほうから1億4,000万円余りの維持管理費がありましたけれども、それについても含めて、基本計画での数字でございますので、それの縮減を含めて、現在取りまとめ中ということでございます。 ◆11番(玉城安男君) じゃあ、件名6の平和の光事業について。これは、ことしは糸満市観光農園ではもうやらないんですか。お答え願いたいと思います。 ◎経済観光部長(徳元弘明君) 再質問にお答えいたします。 ことしの平和のイルミネーション、これは今のところ観光農園でやるかやらないかは、少し見直しを行いたいと思っております。ただ、昨年度まで平和の柱というのがありましたけれども、これは糸満市は平和の発信地でございますので、去年まで、この平和の柱、慰霊の日のみの、1日のみの照射でございました。ことしから平和祈念公園に移して平和週間、1週間程度、この4,000メートルの平和の光の柱を照射しようと考えています。イルミネーションにつきましては、観光のみでやるのか、あるいは今後、経済効果等も含めて、道の駅、あるいは今後くらし体感施設も整備できますので、その辺も含めて見直しを検討していきたいと考えております。 ◆11番(玉城安男君) 部長、せっかく20年も続いた事業ですので、規模を縮小するにしても続けてほしいと思うのですが、これは続けることには間違いないですか。 ◎経済観光部長(徳元弘明君) 再質問にお答えいたします。 このイルミネーションが始まってもう20年が経過しました。当初は、電球も県民と同じ数、約130万個でございました。これが老朽化しまして、現在40万個、今後、大々的に同様なイルミネーションをする場合、電飾の幹線の配線というのがございますが、これも老朽化していまして、更新するのに非常に費用がかかると聞いています。その辺も含めて少し見直しを検討したいと考えております。 ◆11番(玉城安男君) 最後に総務部長、一括交付金を使って削減されたひとり親拠点のものの中で、予算がその後、増額されたという内容はないですか。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午後2時31分)(再開宣告午後2時36分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◎総務部長(仲吉正弘君) 再質問にお答えいたします。 母子家庭生活支援モデル事業についての予算額ということですけれども、最終的に議会に提案する前には議案会議で議案として提案していいかという内部の意思決定がございます。その中で出された金額が510万4,000円ということでございます。 ◆11番(玉城安男君) ありがとうございます。これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ◆5番(菊地君子さん) こんにちは。先ほど後ろのほうで言われましたけれども、糸満市議会における平成最後の一般質問となります。元気よく行きたいと思います。 件名1、県民投票の結果について。2月24日に投開票された名護市辺野古への新基地建設の埋め立て賛否を問う県民投票は、「反対」43万4,273票、72%、「賛成」11万4,933票、19%、「どちらでもない」5万2,682票、9%と、圧倒的な反対の民意を示す歴史的な勝利となりました。これまで安倍総理は知事選は争点が必ずしも辺野古の新基地問題ではないと幾たびも示してきた県民の民意を否定してきました。しかし、今回の県民投票は紛れもなく辺野古の埋め立てについて「賛成」か「反対」か、直接県民の意思を問う、こういう選挙でありました。玉城デニー知事の得票数を大幅に上回る結果となり、これ以上の民意はないと思います。国の政治、国策はまさに民意に応えるものでなければ真の民主主義国家とは言えないのではないでしょうか。沖縄県民の確固とした平和と民主主義の選択を誇りに思います。その県民の民意を踏みつけにしているのが安倍総理であると思います。そこで伺います。小項目1、県民が出した答えと安倍内閣のとっている態度について市長の見解を伺います。 件名2、教育行政について。ちょっと休憩お願いします。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午後2時41分)(再開宣告午後2時41分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◆5番(菊地君子さん) 件名2、教育行政について。小項目1、児童生徒の実態について。ア、いじめ、不登校、虐待の実態について(小中学校の過去3年間の数)。イ、その対応とマニュアルの有無について。 小項目2、教育施設の実情について。ア、雨漏り等補修を要する学校施設について把握しているか伺う(校名等、具体的に)。イ、根本的な改善計画について伺います。 小項目3、学校給食について。ア、給食費の無償化について、2人目半額、3人目無償とした場合の必要な予算額について伺います。イ、給食センターの移転改築の進捗状況について伺う。 小項目4、学校図書について。ア、必要性について。イ、現在の予算について。ウ、父母からの図書費徴収の実態について(平均額と総額)。 件名3、小4児童の虐待死について。小項目1、関係者からの訴えをどのように受けとめたか。 小項目2、面前DⅤをどのように認識しているか。 小項目3、一連の流れの中で、市や教育機関(学校も含む)の対応に疑問を持つが、反省すべき点は全くないのか。 小項目4、今後の対策について伺います。 件名4、市民何でも相談窓口の設置について。小項目1、弁護士や専門相談員を配置し、市民が右往左往しなくて済むように、相談室も設置し、そこで市の各担当者が対応できるよう求めます。 件名5、パスポートの発行について。小項目1、市役所で申請、発行できるようにしてほしいとの市民の声がある。早急な対応を求める。 件名6、ノーマライゼーションの立場で音つき信号機の設置について。小項目1、視力障がいがあると、外出の機会が大きく制限される。家の周囲の信号機をせめて音つき信号機にしてほしいとの要望である。早期の対応を求める。 件名7、国民健康保険事業について。国民健康保険事業が県に移管され、全国的にも引き上げ等問題になっている。その中でも一番大きな問題が均等割の問題である。そこで伺います。小項目1、過去3年間の1人当たりの国保税額について。 小項目2、過去3年間の均等割の額について。 小項目3、均等割は「人頭税」で、高すぎる国保税の原因だと考える。特に子供の均等割減免が自治体独自の努力で実施が広がっている。均等割に対する見解と、減免の意思について伺います。 あとは質問席より再質問を行います。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午後2時44分)(再開宣告午後2時45分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◎市長(上原昭君) 菊地君子議員の件名1、県民投票の結果について。小項目1、安倍内閣のとっている態度についてお答えいたします。 政府は沖縄県民に対し、沖縄の基地負担軽減に対し、より丁寧な説明が必要だと考えております。 ◎教育長(安谷屋幸勇君) 菊地君子議員の御質問、件名2、教育行政について。小項目4、学校図書について。アからウについてお答えいたします。 ア、必要性については、学習指導要領において学校図書館の計画的な利用と機能の活用を図り、児童生徒の主体的、意欲的な学習活動や読書活動を充実することとされています。また学校には、学校図書館を設置することが義務化されており、学校図書館の設置は必要であると認識しております。 次にイ、現在の予算については763万8,000円です。 最後にウ、父母からの図書費徴収の実態については、平成31年3月現在、平均額905円、総額552万3,166円となっております。 ◎福祉部長(神谷和男君) 議員御質問、件名2、教育行政について。小項目1のア、虐待の実態についてお答えいたします。 虐待の通告件数のうち、小中学生に関するものは小学生で平成27年度は36件、28年度が25件、29年度が37件となっております。中学生は平成27年度で9件、28年度が15件、29年度が13件となっております。 続けて件名3、小4児童の虐待死について。小項目1から4までを順にお答えします。初めに小項目1、住民からの情報提供をどのように受けとめ、対処したかについては、平成29年7月初旬、住民から別家族ではあるが、夫から妻に対するDV並びに児童虐待のおそれに関し情報が寄せられたことから、その翌日には係長を含む3人の職員による相談・通告に対する受理会議を行い、初期対応の方法を協議しました。その日のうちに寄せられた情報をもとに、当該児童が在籍する学校へ安全確認と情報共有、さらに見守り依頼のため電話連絡を行っています。 次に小項目2、面前DVに対する認識については、DVについては重大な人権侵害と認識しております。保護者がDVを受けていることを児童が目の当たりにすることは、面前DVとして心理的虐待に当たるものと認識しております。 次に小項目3、市や教育機関の対応について、反省すべき点は全くないかについては、市は住民から情報提供があった後、直ちに受理会議を行い初期対応の方法を協議の上、学校や病院からの情報収集や家庭訪問を試みて実態の把握に努めましたが、虐待の不安要素を確認することができませんでした。市や教育委員会の対応の評価については、現在、要保護児童対策地域協議会で検証を行っているところであり、その検証の結果を踏まえて、改めるべき点があればしっかり反省するとともに、児童福祉の向上に生かしてまいりたいと考えております。 最後に小項目4、今後の対策については、現在、国や県と協力を得ながら検証を行っております。検証結果を踏まえ、子供の安全を最優先する基本的認識を徹底し、今後の再発防止策と支援のあり方など、児童虐待防止対策に努めてまいります。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 御質問、件名2、教育行政について。小項目1、児童生徒の実態について。ア及びイについてお答えします。 小項目1、ア、いじめ、不登校の実態について。小学校におけるいじめの認知件数は、平成27年度が73件、平成28年度が1,676件、平成29年度が455件です。中学校におけるいじめの認知件数は、平成27年度が14件、平成28年度が76件、平成29年度が18件となっております。小学校における不登校の件数は、平成27年度が22名、平成28年度が50名、平成29年度が43名です。中学校における不登校の件数は、平成27年度が75名、平成28年度が71名、平成29年度が89名となっています。 次にイ、対応マニュアルの有無について。いじめに関しては、沖縄県いじめ対応マニュアルが、不登校に関しては不登校対応リーフレットが作成されています。また虐待に関しては、子どもの虐待に対応する関係機関のための手引きが作成されております。 御質問、件名2、教育行政について。小項目3、学校給食について。ア及びイについてお答えします。小項目3、ア、給食費の無償化について。2人目半額、3人目無償とした場合の必要な予算額については、年間3,386万2,000円となります。 次にイ、給食センターの移転改築の進捗状況については、糸満市学校給食センター基本計画検討委員会を立ち上げ、基本計画検討委員会を開催いたしました。平成31年度は、学校給食センター基本計画を策定する予定であります。 最後に御質問、件名3、小4児童の虐待死について。小項目3及び4についてお答えいたします。小項目3、市や教育機関の対応について反省すべき点は全くないかについては、今回、児童家庭課から学校に情報提供がなされ、校長、教頭、担任で情報共有を行い、児童の見守りをする中で虐待や不審な点が確認できなかったことから、児童相談所への相談、通告などは行っておりません。市や教育機関の対応の評価については、現在、要保護児童対策地域協議会で検証を行っているところであり、その検証の結果を踏まえて、改めるべき点があればしっかり反省するとともに、児童福祉の向上に生かしてまいりたいと考えております。 小項目4、今後の対策については、現在、国や県と協力しながら検証を行っております。検証結果を踏まえ、子供の安全を最優先する基本的認識を徹底し、今後の再発防止策と支援のあり方など、児童虐待防止対策に努めてまいります。また児童虐待等にかかわる研修を通じて認識を深めるとともに、学校間での情報共有についても確認する必要があると考えています。 ◎教育委員会総務部長(阿波根庸伸君) 御質問、件名2、教育行政について。小項目2、教育施設の実情。ア及びイについてお答えいたします。 小項目2、ア、雨漏り等補修を要する学校施設については、現時点で把握しているのは小学校2件、中学校1件の計3件です。また詳細については、1件目は潮平小学校の体育館アリーナの屋根スチール鉄板ぶきが老朽化に伴うさび孔部分からの雨漏り、2件目は光洋小学校の体育館ギャラリーの屋根コンクリート部分のひび割れからの雨漏り、3件目は西崎中学校の体育館階段室の屋根コンクリート部分のひび割れからの雨漏りとなっております。 次にイ、根本的な改善計画については、潮平小学校体育館屋根のスチール鉄板ぶきは約30年を経過し老朽化が著しいため、全面張りかえが望ましいと考えております。また、光洋小学校と西崎中学校の体育館は、屋根コンクリート部分のひび割れが原因であることから、比較的安価で施工性が高いウレタン防水等で屋根コンクリート全面を防水することが望ましいと考えております。 ◎市民健康部長(山城安子さん) 御質問、件名4、市民何でも相談窓口の設置について。小項目1についてお答えいたします。 小項目1、市民が右往左往しなくても済むように相談室を設置することについては、今のところ考えておりません。現在、市民生活環境課で相談を受け、各担当者と連携しながら、弁護士、専門相談員による相談を紹介していますので連携強化していきます。 御質問、件名5、パスポート発行について。小項目1、市役所で申請、発行できるようにしてほしいとの市民の声がある。早急な対応を求めるについてお答えいたします。パスポート事務の権限移譲を受けた場合、住民票や証明書発行等、現在行っている窓口サービスの待ち時間が長くなることが懸念されることから、人的配置など、総合的に踏まえた上で設置については検証をしているところです。 御質問、件名6、ノーマライゼーションの立場で音つき信号機の設置について。小項目1についてお答えいたします。小項目1、家の周囲の信号機をせめて音つき信号機にしてほしいとの要望については、糸満警察署へ確認したところ、社会福祉法人沖縄県視覚障害者福祉協会からの要望があれば、沖縄県公安委員会が音つき信号機の設置については調査するとの回答を得ております。 御質問、件名7、国民健康保険事業について。小項目1から3について順にお答えいたします。小項目1、過去3年間の1人当たりの国保税額については、平成28年度6万6,553円、平成29年度6万9,739円、平成30年度7万3,726円となっております。 小項目2、過去3年間の均等割額については、平成28年度及び平成29年度は、医療分1万6,000円、後期支援分3,700円、介護分6,900円となっており、平成30年度は医療分2万7,000円、後期支援分8,300円、介護分8,600円となっております。 小項目3、均等割に対する見解と減免の意思については、あるべき保険税のあり方として、受益者全てで税の負担を行うことが前提であるため、均等割の課税は国保制度の安定的な運営のためには必要な措置だと考えております。また減免については、現在、本市では特殊な事情により未成年者のみで構成されていることとなった世帯については、全額減免を実施していますが、一般的な世帯においては未成年者という理由だけでの減免は実施しておりません。また、全国市長会において子育て世帯の負担軽減を図るため、子供に係る均等割保険料(税)を軽減する支援制度の創設を国に提言しているところであり、その趣旨に賛同するものでありますが、市単独では考えておりません。 ◆5番(菊地君子さん) 件名1の県民投票の件についてでありますけれども、市長は、県民に対して丁寧な説明が必要と言っているけれども、総理は真摯に受けとめると言っているんですよね。ところが実際は違うじゃないですか、現実と。口で言っていることとやっていることは。これについて市長はどう思いますか、もう一度伺います。 ◎市長(上原昭君) 総理が真摯に受けとめるということであれば、真摯に受けとめていると思います。 ◆5番(菊地君子さん) 県民でさえも、真摯に受けとめると言いながら、なぜ埋め立てを3日後にやるんだと、これが真摯に受けとめている態度なのかと。普通の県民でも怒りをあらわにしているんです。この間の土曜日の県民大会でも1万人は集まったんです。そこの中でも県民の思いに反しているんじゃないかというのがありました。市長はそういうことは全く思わないんですか。3日後には埋め立てを強行するというような態度は真摯に受けとめているからだというふうに認識していらっしゃるんですか。 ◎市長(上原昭君) 政府は、普天間飛行場の危険性の除去を実現するためには、辺野古への普天間飛行場の移設が必要だと説明して、そのとおりやっているというふうに思います。先日も玉城デニー知事は、総理にお会いして意見交換をしております。対話を主張する玉城デニー知事に対して、総理もきちんと向き合っているのではないかと思います。 ◆5番(菊地君子さん) 国策、国の政治というのは、やっぱり民意を大事にする。応える。これが私は政治のあるべき民主主義、国家のやるべきことだと思うんです。今の総理のとっている態度は県民に対する、最大なる侮辱だと私は思います。県民が一生懸命必死になってやっと答えを出したにもかかわらず、このように県民の民意に反する態度というのは、とても私は断じて許せない。一人の県民として市長がそういうふうに受け取っているかと思ったんですが、安倍総理と大して変わらないということがわかりました。それだけでもいいかと思います。 教育行政について再質問を行います。いじめ、不登校、虐待の問題ですね。小中学でこれだけの数があるということには、非常に驚きました。この問題についてしっかりと対応をしているのかどうかについても伺います。その数はどういうふうにたたき出したのか、調査の方法等についても伺います。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 児童虐待に関して、寄せられた情報…、出先ということで理解してよろしいでしょうか。おおむね役所の窓口であったり、電話等で情報が寄せられる場合が多くございます。細かい数字については、今資料を持ち合わせておりませんので回答はちょっと難しいところがあります。またそれぞれの虐待に関する内容ごとに、直接家庭のほうに出向いたり、また御家族のほうと調整をさせていただいて、支援などを行っているということとあわせて、情報の共有に努めて、それぞれの部署のほうで各世帯のほうに支援策を展開しているというところでございます。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 再質問にお答えをします。 まずいじめと不登校の調査の方法についてですが、毎月各学校から市内16校から、数値を求めておりまして、その数値の結果の年間の合計という形でいじめについても、不登校についても出しております。いじめについての対応の状況ですが、先ほど答弁を申し上げましたが、沖縄県のいじめ対応のマニュアルがございます。それにのっとった形、それから各学校は自校のいじめ防止の基本方針を持っておりますので、それに基づいて対応しているというふうに考えております。それから不登校についてでありますが、不登校についても県教育委員会が出している不登校対応のリーフレットがございますので、それに基づく対応を行っているということになります。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午後3時07分)(再開宣告午後3時08分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◆5番(菊地君子さん) これだけの数のいじめや不登校、虐待があるにもかかわらず、ソーシャルワーカー、スクールカウンセラーの数が余りにも少ないと思うんですね。各中学校区に最低1人配置すべきではありませんか、伺います。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 再質問にお答えをします。 いじめの問題、それから不登校の問題についても、学校のみの対応ということではなくて、やはり関係機関の皆さんであるとか、それから保護者との連携も非常に大事だと認識をしております。その中で関係機関との連携の部分、それから子供、保護者の心理的な支援の部分でスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの力というのは非常に大きいということで認識をしております。スクールカウンセラーについては糸満市内全ての小中学校に、時間数には差がございますが、派遣をされているという状況がございます。スクールソーシャルワーカーについては、糸満市内は2人の人数ですので、2つの中学校区への派遣ですので、学校現場のほうとも調整をして、各学校区にできるだけ派遣できるような体制づくりを県教育委員会とも調整をして進めていきたいと考えております。 ◆5番(菊地君子さん) 現在のスクールカウンセラー、ソーシャルワーカーの人数で十分だと認識していらっしゃるんですか、伺います。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 再質問にお答えをします。 現在の人数、それから時間等ではやはり足りないという形で、学校からの要請は毎年ありますので、先ほど申し上げたとおり、県教委と調整をして多くの時間、それから各中学校区への派遣をお願いしてまいりたいと考えております。 ◆5番(菊地君子さん) そのための人件費というんですか、それは県のほうがどのくらい負担しますか、補助がありますか。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 再質問にお答えをします。 スクールカウンセラーの予算については、全て県教育委員会が負担をしているところです。スクールソーシャルワーカー、現在、糸満市に配置されている2名についても県教委からの派遣ですので、全て県教育委員会からの予算で配置しているという状況です。 ◆5番(菊地君子さん) あの事件もあったわけですから、これだけの数があるんだということを具体的に示して、その配置の強化を求めるべきだというふうに思いますが、もう一度答弁を求めます。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 再質問にお答えします。 先ほども答弁申し上げましたが、各学校から要請としてはやはり時間数の増、それから各中学校への配置という要望がございますので、県教委にそれを求めていきたいと考えております。 ◆5番(菊地君子さん) 強力に求めて、子供たちとしっかりと向き合うスクールカウンセラー、ソーシャルワーカーを配置していただきたいと思います。 それから教育施設の問題ですけれども、潮平小学校の体育館はちょっとした雨でもひどい状況です。それで、この体育館は屋根を全部かえないといけないとなっているんですけれども、補修程度では、コーティングするとか何とか、そういう程度では済まないと現場では上がっているんですけれども、いつ対応できそうですか。 ◎教育委員会総務部長(阿波根庸伸君) 再質問にお答えいたします。 緊急的な修繕は、次年度で対処したいと考えているところです。ただ、全面張りかえについては、個別の長寿命計画、これは平成31年度に策定予定ですので、その中に盛り込んで年次的に整備していきたいと考えているところであります。 ◆5番(菊地君子さん) 次に学校給食についてですが、給食費というのは、教育の学校給食法、食育の一環であり、教育の一環だと私は思っています。憲法で保障されているのは義務教育は無償なんです。ということからすると、学校給食費、そしてちょっと関連するんですけれども、図書費についても、私は父母から徴収するべきではないという考えですが、学校給食については2人目半額、3人目無償というのも、例えば保育料についても父母の負担を軽くすると、沖縄の場合3人に1人が貧困の状態にあると言われているわけですから、このことについて、もう一度、御検討を願えないでしょうか。図書費については後でもう1回伺います。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 再質問にお答えをします。 給食費の無償についてでありますが、憲法のほうでは教育については無償ということですが、これまでも答弁をしておりますが、学校給食法の第11条ですね、経費の負担、第2項で、給食の材料費は保護者負担とする規定を踏まえ、本市では学校給食の材料費を保護者負担として、全額保護者から徴収している状況です。なお、施設整備費、調理委託費、修繕費、光熱水費、その他の費用については公費で負担をしています。準要保護及び要保護世帯については今後とも支援の継続をするということで考えております。 ◆5番(菊地君子さん) 学校図書について伺います。必要性については認めているわけですよね。父母の皆さんから徴収している金額というのが、何と552万円。予算は763万円ですから、3分の2は父母から図書費を徴収しているということになるんです。これは全国的にもない問題ですよ。県内の市町村でもやっていないところは多いんです、図書費の徴収なんて、え、何で糸満市はと言われるんですけれども、これも貧困の問題からすれば、私は明らかにこの憲法でいう義務教育無償化、図書は必要なんです、学校教育に。にもかかわらず、父母に負担を求めるとはどういうことでしょうか。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 再質問にお答えをします。 図書費については、ちょっと申しわけありませんが、本土のほうの状況を私が把握しておりませんでしたが、県内にですね、それから島尻地区、特に私が存じているところは島尻地区ですが、金額には当然差がございますが、負担をしていない学校も当然ございますが、負担をしている、保護者負担をしている学校のほうが島尻地区については多いのかなと認識をしております。糸満市においては、先ほど答弁で申し上げたとおり、平均額でいうと905円という数値が出ておりますので、できるだけ公費がいいという考えはあるんですが、学校図書充実の面から保護者の同意を得て、学校としては徴収をしてやっているという状況があるということです。その額をどうするのかという部分も踏まえてですね、財政状況を鑑みながら調査研究は続けてまいりたいと考えております。 ◆5番(菊地君子さん) 同意をしない場合は出さなくてもいいということですか。そうじゃないんですよ。父母の皆さんに4月、5月には一斉に通知をして、図書費幾ら幾らというふうに行くんです。同意するも何も、もう納めなくちゃいけないものだというふうに通知がされるんです。そこの中に図書費についてはどういうふうにしなければ払わなくてもいいということは一言も書いていません。どうでしょうか。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 再質問にお答えをします。 同意をしていないという状況もあるんじゃないかという御指摘でしたが、学校がいわゆる保護者から集める予算については、当然学校長名、学校によってはPTA会長名も含めて周知をして、図書費であるとか、いろんな係る予算ですね、それから教科用の補助教材等も含めてになるんですが、徴収の依頼をするわけです。ですからその保護者への依頼の文書をもとに保護者は振り込み、もしくは学校に支払うという認識ですので、やはり周知をして、御理解をいただいて、学校は徴収しているということで認識をしている状況です。 ◆5番(菊地君子さん) 図書費については、今後も検討していただきたいんですけれども、1人当たりの徴収額を少しでも負担を軽くするということは検討いただけないんですか、お願いします。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 再質問にお答えします。 金額を幾らということはちょっと申し上げられないなということで考えております。やはり財政状況も鑑みて調査、研究は進めてまいりたいと考えております。 ◆5番(菊地君子さん) 父母の皆さんは、慣例的に払っているだけであって、本当は負担が重いと、子供の数が多ければ多いほど、この図書費、合わせて万単位で出ていくわけです、4月は。それですごい大きな負担だということでよく聞くんですね、ぜひ検討いただきたいと思います。 次に虐待死について伺います。皆さんは、住民から相談があったときに、そのときその時点で面前DVというのを本当に認識していましたか、伺います。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 住民から寄せられた内容として、夫婦間の暴力に関する行為があるということがございましたので、当然ながら、家族の中にお子様もいらっしゃるということは聞いておりますので、類推する中では面前のDVがあるというふうには想定されます。答弁漏れがございましたので…、当然、類推する中でDVが子供の前で発生しているという状況から考えると、面前DVがあったという考え方を持っておりました。 ◆5番(菊地君子さん) 最初に説明を受けたときには、DVの疑いというふうに私たち説明を受けたんです。だからその相談を受けた、その時点ですぐに面前DVを認識していたら、私はああいう対応にはならなかったと思うんです。そういうふうに受け取ったかどうかです。皆さんは疑いというふうに当初説明しているんです。私はその時点で面前DVについての認識がなかったのではないかと考えています。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 夫婦間の暴力、DVの情報が寄せられたということがありましたので、その疑いが当然あるわけですので、寄せられた情報は直接本人に確認はしていません。ただ、寄せられた情報に対しては当然ながら、こちらとしては一旦受け入れると、最初から疑ってかかるということではございませんが、一旦情報を受けて、その内容について類推する中で当然家族がいらっしゃるわけですので、面前DVが行われているということが十分類推されるので、その点に関しては考え方を持っていたということでございます。 ◆5番(菊地君子さん) いまだに類推でしか答えられないというのは、余りにもこの問題に対する受けとめ方がおかしいですよ、皆さん。DVというのは、DVに対する認識も皆さんは甘いと思います。DVは、え、この人が、社会的にもこんな高い地位にある人が、あんな丁寧な人が、それがDVなんです。周りから見えないから問題なんです。そこへ住民が来たら、皆さんは情報収集に走るべきだったんです。本人からも、その住民からも、周りからも。それをしていないから私はこのDVに対する認識が甘いし、面前DVについてもそう深刻に受けとめてはなかったのではないかというふうに思うんですね。だから類推という言葉でごまかしているんじゃないですか、どうですか。
    ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 寄せられた情報の内容から、DVそのものが実際行われているかということを確認する上で、本人に直接面接、状況確認をするということが本来かと思いますが、直接本人に伺ってお話できるような状況にございませんでした。御本人さんが入院していたからです。ですから、直接その事実関係を確認できなかったということで疑われるという表現を使わせていただいております。 ◆5番(菊地君子さん) この子供の情報も、皆さん収集していないでしょう。何で相談に来た方にもう一度確認をする。そしてそれを養護教諭にも話をする。子供たちはいじめを受けていても、いじめを受けていると正直に親には言いませんよ。言わない、いじめも、DVもそうなんです。言わないんです、なかなか本人からは。だから周りがみんな来るんですよ。それを深刻に受けとめて、相談に来たその母親のほうのDVの問題も、子供の虐待の、恫喝や虐待の問題についてもすぐに…。何で相談に来た方がいたわけでしょう、何でそこに情報収集に行かなかったんですか。深刻に受けとめていないからですよ。だから初期対応が遅くなったんじゃないですか。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 事実確認について、今議員からの確認は、DVを受けた御本人、それから子供の情報確認、双方の御質問だと理解しますが、1点目の夫婦間のDVの状況確認はできないということに対しては、先ほど答弁したように本人が入院していたことから直接事実確認ができなかったということでございます。もう1点、子供の状況でございますが、情報を受けて、その翌日には学校のほうに見守りの依頼と本人の情報確認をさせていただいております。それについては、48時間以内にその状況を確認する必要があったことから、依頼をして、本人の状況を確認させていただいたというところでございます。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 再質問にお答えをします。 児童家庭課のほうから学校のほうに情報が寄せられております。7月の上旬であります。情報としては、家族の状況の情報提供と、それから父親による母親へのDVの疑いがあると、あるかもしれないという情報。本児への身体的虐待がないか、それとなく確認をしていただきたい、見守りを続けてもらいたいという状況の中で、学校としては校長、教頭、担任で情報を共有して、担任が見守りですね、ということの継続をしてきたという状況です。 ◆5番(菊地君子さん) 本当に、私は誰が悪いとかそういうことを言っているんじゃないんです。今現在において、反省する点は全くないということなのか、もう不思議でしょうがないですよね。情報収集にいらっしゃらなかったということは本当に反省すべき点だと思います。学校が受けました。3名しか知らない、養護教諭は知らない。その子が教室の中で変わったことがないかと言われても、いつも受けていることだから変わったことがあるとは言いませんよ、いじめも一緒です。それを保健室とかそういう別室に移して、真摯にゆっくりと向き合って、会話の中から聞き出していく。それがあるべき姿なんです。その教室の中で変わったことないかと言われても、子供は正直に答えません。そういうものだという認識もなかったんでしょうか。だからこそ、相談に見えた方にもっと情報を収集する、周りに情報を収集する、これが必要だったと思うんですが、全くそういうことは必要なかったんですか。両方に伺います。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 子供に面接する際に、手引き書のほうに事情聴取をするような形ではなく、子供の気持ちに配慮しながら調査することが手引きの中で求められております。そのため担当課と、当時の児童家庭課の職員は信頼関係の築かれている学校関係者のほうを活用しながら、住民から寄せられた情報を伝えた上で、観察、見守りなどを依頼したところでございます。また、並行して児童家庭課としては、家庭訪問などを試みた状況でございましたが、これについては家庭の状況をしっかり把握したいというふうな意図でございますが、実現できなかった、最終的には家族の転出により実現できなかったということがございます。このような対応などをさせていただいたところでございます。 ◎教育委員会指導部長(大城直之君) 再質問にお答えします。 子供の状況の見守りを続けて、けが等、不審な点があった場合には当然学校としても速やかに、それなりの児童相談所等への通告等をすぐに行うという認識は持っていたということです。養護教諭がかかわっていなかったということでの御指摘等については、検証委員会のほうできちんと検証していただいて、教育委員会、学校の対応が適切であったのかというものを検証してもらって、それを生かすということも当然考えてはおります。この件に関して答弁でも申し上げましたが、教育委員会としては、やはり子供たちは学校生活をそのまま送っている状況ですので、同じようなことが二度とないようにということで、臨時の校長会を持ちまして、その校長会の中で当然今できることをという形で、教育委員会、それから関係機関との連携のあり方をこれまで以上のものを構築するであるとか、それから学校内の組織的な連携というものはどういったものかとか、そういった部分での校長会との情報交換、それから教頭会への指導助言等を行っている状況です。まだ、検証結果は出ておりませんので、検証結果をきちんと見て、反省すべき点は反省して、今後に生かすということで考えております。 ◆5番(菊地君子さん) 情報収集をしていないんですよね。情報収集をする期間は幾らでもあったはずなんです。母親だけではないですよ、私さっきから言っていますでしょう。その相談に見えた方、周りの人、いろんな方から情報を収集すべきではないかと。だからこそこのDVや面前DVについても受けとめが弱くてですね、野田市に対してもしっかりとした情報を発信できなかった。児相に行ったら、現実的にはっきりしないということを言われたわけでしょう、もっと調査しなさいと。言われたということは情報が足りなかったということです。そういうふうに認識していないんですか、もう一度伺います。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 初動の対応として、情報を寄せられたことから市の中で受理会議を行って、それで子供の安全確認を優先として学校、また教育委員会と役割分担を決めて、双方から情報を多く持っている、最終的には学校のほうから子供の安否確認なども含めた情報収集をさせていただいたところでございます。また必要に応じて継続した見守り依頼のお願いなどもしております。特に状況の変化が見られた場合には、当然ながら学校側の情報、教育委員会も含めてですけれども、それとあわせて当然私たちのほうにも情報共有が必要ということで、双方で情報を提供し合うということのお話をして、情報の収集、集約などに努めていたところでございます。それ以外にもまた健康推進課を含めた役所内の関係機関のほうから家族の情報などもお伝えして、情報をいただいているというところがございましたので、その情報に基づいてそれぞれの役割分担をお願いして、児童家庭課として対応をさせていただいたというところでございます。 ◆5番(菊地君子さん) 長々とした答弁は要りません。その相談に見えた住民に対して、もう一度、再度情報収集をするということは必要だったと私はずっと言っているんですよ、周りの人からも。それがDVであり、虐待なんです。DVを受けている人はDVを受けていますと、あまり言わないですよ。自分が悪いからそういうふうにされるんだというふうに思い込むんです。それがDVなんです。だから周りの人が相談に来たということは、よっぽど深刻なんです。だからそこからも情報収集すべきだったでしょうということです。もう一度確認すべきだったでしょうということです。だったらDVの疑いではなくDVというふうにして、児相にも相談できたし、野田市にも申し送りができたはずです、それがどうなのかということです。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 住民から寄せられた情報についての当事者は、2回お会いする機会がございました。その2回のうちの2番目の中ではDVに関するお話などの情報は寄せられることはございませんでした。またそれから、DVを受けた御本人のほうとも会う機会はございましたが、その中では直接DVのお話ではなくて、一緒に生活をしたいという内容での発言は確認させていただいているところでございます。 ◆5番(菊地君子さん) 2度目というのは病院でしょう。私が言うのは、相談を受けた段階で、すぐ次の日でも初動でですよ、きちんとその相談に見えた方、全く他人ではないでしょう。そういう人にもきちんともっと、しっかり情報を収集していれば、これが悔やまれてならないんですよね。それをなぜしなかったか、必要ないと思ったんですか。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 最初に情報を寄せていただいた住民との2回目の面談については役所の中で対応させていただいております。その中で、DVに関するお話はなかったというところでございます。またこのDVの事実関係は確認できていませんでしたので、それをもって地域のほうにDVがありましたかという確認は非常に難しいものなのかなと考えております。 ◆5番(菊地君子さん) 余りにもあきれて物が言えないという感じです。あのですね、DVは現場を見ることができると思いますか。部屋の中で、家を訪ねてその現場を見ることはありません。確認できません、現場確認は。誰がやったって無理な話です。だから身近な人が相談に来たときにしっかり聞くべきなんです。2度も来たんだったら、そのときにもう1回どうなっていますかと聞けばいいんですよ。深刻に受けとめていないから聞かなかったんでしょう、そういうことじゃないですか。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 DVの状況を直接確認できたんじゃないかと、最初に役所のほうに情報を寄せていただいた住民のほうに再度確認したらどうかというお話でございましたが、御本人さんは入院中でございましたので、やはり確認ができるような状況になかったと。それと2回目の情報提供者とのお話の中でも、そのようなお話についても、特段行政のほうに寄せられなかったというところでございまして、DVの情報が確認できなかったということで御理解ください。 ◆5番(菊地君子さん) 市長に伺います。 この事件が明るみになって、報道されたとき、市長は市のトップとして、担当の職員、部署に対して何か指示をしましたか。伺います。 ◎市長(上原昭君) これは当時、市の対応について、どういう対応があったのか、まず事実関係をしっかりと確認することが重要だと、その旨を指示いたしました。 ◆5番(菊地君子さん) そしてこの件に関する、市長としてのコメント、私はマスコミでも聞いていないんです。いろんなどの資料を見ても、言われているのは糸満市でしっかりとDV確認をして、野田市に通告、申し入れ、連絡をしていれば、この子の命は救われたんじゃないかというのは、散々マスコミでたたかれているのはこれですよ。だから皆さんがDVを確認できなかったから、さっきからそれを言っているじゃないですか。確認できなかったと、本人からとか、それでよかったんですか、本当に。言えないのがまさにDVなんです。だからきちんと認識をすべきなんです。野田市に対してDVをきちんと申し送れなかったのは確かめきれなかったからですよね。きちんと情報収集していなかったからじゃないですか。 ○議長(大田守君) 本日の会議時間は議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 DVの状況を確認できなかったことに関しては、先ほど来、答弁をさせていただいていますけれども、入院をしていることからその事実関係ができなかったと。またあわせて、家族が転出してしまったという状況も、退院から間もなく転出してしまったという状況もございましたので、その状況確認をするいとまがなかったということでございます。また、母子保健情報として野田市に対して情報は市民健康部のほうから送らせていただいているということでございます。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午後3時48分)(再開宣告午後3時49分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 先ほど来、答弁させていただいていますけれども、情報を寄せていただいている住民と相談する機会は2回ございまして、2回目ではそのようなお話がいただけなかったというところでございます。また、この案件に対して、情報を収集する期間が非常に短かったと、また御本人さんと会える期間も非常に限られていたということがございましたので、結果的に事実確認ができずに、野田市のほうにDVに関する情報をとるということができなかったということでございます。 ◆5番(菊地君子さん) 新聞で、糸満市女児聴取せず、専門家必要だった、市の認識甘かった、こういうふうに報道されていることについてはどのように認識していますか。間違っている報道なんでしょうか。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 報道の内容については、それぞれの報道機関が独自の情報を収集して、記事として書き上げたものでございます。それに対して、市のほうからこれが正しい、これが間違いというコメントは差し控えたいと思います。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午後3時51分)(再開宣告午後3時51分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◆5番(菊地君子さん) 私は、糸満市がきちんと情報を収集して、野田市に申し送っていれば、この子の命は救われた、これを確信しております。これはきちんと情報があれば…、きちんと申し送りがされていればそのように対応したはずなんです。向こうに1年余りいたわけですから。その間にあれこれと対応する時間は十分あったはずなんです。でもその情報が全く行っていないから、学校に来なくても不思議に思わないというような事態が生まれたんだと思います。糸満からこれが続いていますということであれば、もう常習犯だということでフォローされていたはずなんです。そういうふうに考えられませんか。そのDVの問題について、きちんと向こうに報告していないでしょう。ハイリスク世帯というのは聞いていますよ、ハイリスクは何回も聞きました、低体重児でという。それ以外の問題で、虐待やDVについて申し送ったかどうかです。 ◎市民健康部長(山城安子さん) 再質問にお答えいたします。 こども未来課のほうでDVの申し送りがなかった部分ですけれども、母子保健情報としてはDVの疑いはあるという認識はしていまして、ハイリスク世帯として野田市のほうに情報提供をしております。その中で野田市のほうで行政サービスを受けているという確認をとっておりますので、情報としては野田市のほうに送ってあると認識しております。 ◆5番(菊地君子さん) ハイリスク世帯というのは、低体重児のことがあったのでハイリスク世帯ということで申し送っているんですね。面前DVや本人への虐待については、しっかりと申し送られていないというのが実態なんです。そうじゃないですか。面前DVについてもきちんと申し送りされていますか。 ◎市民健康部長(山城安子さん) 再質問にお答えします。 本人に面談ができていないことですので、事実関係が確認とれていませんでした。しかし、母子保健情報としてはハイリスク世帯であり、またDVの可能性があるという内容を含めたものを送っております。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午後3時54分)(再開宣告午後3時55分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 前の児童家庭課からは直接DVの連絡、また面前DVの連絡などはしておりません。先ほど市民健康部長のほうから答弁させていただきましたけれども、その中でDVの情報については伝えているということなので、当然ながらDVがあって、その家庭の中に子供がいるということからすると、面前DVの情報などについても伝わっているものと類推されます。 ◆5番(菊地君子さん) DVを書けば、面前DVも当然向こうは勝手に解釈するだろう、こんなのはだめです。きちんと書いたんですか。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 文字として送ったかという確認でございますが、文字としての表現はございません。 ◆5番(菊地君子さん) 皆さんは、何カ月たっても要対協の審査を待たなければ自分たちに反省すべき点は全くないというふうに思っていらっしゃるんですか。少なくとも、ああ、こうしておけばよかったなという反省するような点も、いいか悪いかを私は聞いていないです。こういう点はもうちょっとやっておけばよかったと反省する点も全くないんですかというふうに質問で出したのも、全くないのかということをもう一度お答えください。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 冒頭の答弁でも話をさせていただきましたけれども、反省すべき点は全くないのかについては、市は住民から情報提供があった後、直ちに受理会議を行い、初期対応の方法を協議の上、学校や病院からの情報収集、家庭訪問を試みて実態の把握に努めましたが、虐待の不安要素は確認することができませんでした。市や教育委員会の対応の評価については、現在、要保護児童対策地域協議会で検証を行っているところであり、その検証の結果を踏まえて、改めるべき点があればしっかり反省するとともに、児童福祉の向上に生かしてまいりたいと考えております。 ◆5番(菊地君子さん) いいですか、私、いいとか悪いとかを聞いているんじゃないとさっきから言っていますよね。ああすればよかった、こうすればよかったという反省点が一切ないんですか。皆さんにそういう責任がなかったんですかということを聞いているんです。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午後4時00分)(再開宣告午後4時00分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◎福祉部長(神谷和男君) 再質問にお答えします。 現在、要保護児童対策地域協議会で検証を行っているところであり、その検証の結果を踏まえて改めるべき点があればしっかり反省するとともに、今後の児童福祉の向上に生かしてまいりたいと考えております。 ○議長(大田守君) 休憩いたします。(休憩宣告午後4時01分)(再開宣告午後4時02分) ○議長(大田守君) 再開いたします。 ◆5番(菊地君子さん) 私は、この問題で、小項目3で聞きましたね。ちゃんと文章にもしています。いい、悪いじゃない。反省すべき点、いまだに何もないということですかと。反省する点は全くないということなのか。ないならないで答えたらいいんです。私はあるか、ないかだけ聞いているんです。そう答えないから。 ◎福祉部長(神谷和男君) 現在、要保護児童対策地域協議会で検証を行っているところでございます。その検証の結果を踏まえて改めるべき点があればしっかり反省させていただきたいというふうに考えております。 ◆5番(菊地君子さん) あるかないかも答えきれない、要対協の審査を待たないと結論も出せない。現段階でこういうことが、1人の子供の命にかかわることが起こった。そして10年近く糸満にいた中で、ああ、こうあるべきだったなと、少なくとも現場は考えないといけないです。それを全くないという、全部要対協に投げる、とんでもない問題だと思います。それで私は、市民何でも相談窓口を設置しなさいということも言っているんですけれども、関係機関にさっとネットワークがちゃんとつながって、ソーシャルワーカー、スクールカウンセラー、全ての人たちが、関係者がこの問題にかかわれるようにするためには相談窓口というのは一本にして、そこに相談に行けば全部の関係者はそこに集まって相談ができるということで求めたんですね。そのことについても強く要求して、私の一般質問を終わります。 ○議長(大田守君) 以上で一般質問を終了いたします。―――――――――――――――――――――――――――――― ○議長(大田守君) 以上で本日の会議を終了いたします。(散会宣告午後4時04分)...