○
金城隆議長 ほかに質疑はありませんか。 (「質疑なし」と呼ぶ者あり) 質疑がありませんので、これで
議会運営委員長報告を終わります。 お諮りします。日程第31
選挙管理委員会委員及び同
補充員の選挙につきましては、
議会運営委員長報告のとおりとすることにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。よって、ただいまの8人が名護市
選挙管理委員会委員及び同
補充員の当選人と決定されました。 次に、
名護市議会における
通称名の使用につきましても
議会運営委員長報告のとおりとすることにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。よってそのように決定されました。 次に
日程追加についてお諮りいたします。広報広
聴委員会の
報告等が提出されております。この際、
日程追加第2号、日程第1 広報広
聴委員会の報告についてから日程第3
北部基幹病院等推進特別委員会の設置並びに委員の選任及び正副
委員長の互選までを日程に追加したいと思いますが、ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。そのように決定されました。 日程第2及び日程第3につきましては、
委員会報告等及び
議案採決の処理後に行いますので、よろしくお願いいたします。
△日程により
委員会報告及び処理を行います。日程第32 請願第1号から日程第39 陳情第7号までの8件及び
日程追加第2号 日程第1 広報広
聴委員会の報告についてまでの9件を
一括議題といたします。それでは
総務財政委員会、陳情第4号から陳情第7号までの計4件について
総務財政委員会委員長報告を求めます。
長山正邦総務財政委員会委員長。
◎
長山正邦総務財政委員会委員長 それでは
総務財政委員会の報告をいたします。 令和4年10月19日
名護市議会議長 金城 隆 殿
総務財政常任委員会 委員長 長山 正邦
委員会報告書 本
委員会に付託の事件は、審査の結果下記のとおり決定したので、
名護市議会会議規則第109条の規定により報告します。 記件 名 陳情第4号 台湾・
沖縄有事を想定した
避難実施パターンを早急に作成することを求めることについて
審査月日 令和4年10月17日結 果
継続審査審査経過 総務課長等から意見を聞き、審査の結果次のとおり結論を得た。 本案件は、引き続き審査する必要があり
継続審査と決定した。件 名 陳情第5号
国民保護の
特殊標章について、早急にテレビ、
ラジオ等のメディアを活用し、その存在と重要性を啓発することを求めることについて
審査月日 令和4年10月17日結 果
継続審査審査経過 総務課長等から意見を聞き、審査の結果次のとおり結論を得た。 本案件は、引き続き審査する必要があり
継続審査と決定した。件 名 陳情第6号
沖縄県知事に国連に基地問題を訴える前に県民に対して「沖縄の人々を
先住民族とする
国連勧告」の説明の実施を求める
意見書の提出を求めることについて
審査月日 令和4年10月17日結 果
継続審査審査経過 審査の結果次のとおり結論を得た。 本案件は、引き続き審査する必要があり
継続審査と決定した。件 名 陳情第7号 第二尚氏第23代当主尚衞氏のご意向に沿って、沖縄の人々を
先住民族とする
国連勧告の撤回を求める
意見書の採択を求めることについて
審査月日 令和4年10月17日結 果
継続審査審査経過 審査の結果次のとおり結論を得た。 本案件は、引き続き審査する必要があり
継続審査と決定した。
○
金城隆議長 ただいまの
委員長報告に対する質疑を許します。
大城敬人議員。
◆
大城敬人議員 陳情第7号についてお尋ねしたいと思いますが、陳情第7号の
提出者から直接お話を伺ったのかどうかお伺いしたいと思います。
○
金城隆議長 長山正邦総務財政委員会委員長。
◎
長山正邦総務財政委員会委員長 直接は伺っておりません。
○
金城隆議長 大城敬人議員。
◆
大城敬人議員 陳情者を何か、呼べない理由といいますか、物理的に相手のほうが応じなかったとか、そういうことが原因なのか。もしそうでなければあらかじめやはり
陳情者から話を聞かないと、こういう陳情については本当に結論が出しにくいのだろうと。
欠席裁判になると問題がありはしないかということになるのです。本来、陳情を出した人から意見をいろいろ聞いて答えるものであって、その件について、次回
委員会ではこの陳情を提出した人を呼んで質疑をする。精査をするということになっているのかどうかお伺いしたいと思います。
○
金城隆議長 長山正邦総務財政委員会委員長。
◎
長山正邦総務財政委員会委員長 今回、呼ぶのは難しいだろうという判断をしてやっておりませんが、やはり
陳情書が出ているものについては今後は
陳情者には一応連絡を全部取り、できる限り呼ぶような形を取っていきたいと思っております。
○
金城隆議長 大城敬人議員。
◆
大城敬人議員 この陳情に関係することは、この
沖縄県民にとっても大変重大な問題です。やはり我々、
沖縄県民のその祖先の一部の骨が
帝国大学の教授によって盗掘されて、それがいまだに返ってこないと。台湾から返ってきたのに、
京都大学の博物館にあるこの盗掘された遺骨は返ってこないと。我々
沖縄県民にとって非常に大事な問題です。ですからそれだけにぜひこの陳情については先ほど答えたようにしっかりとお話を聞いた上で結論を出していただきたいと、そのように思いますがいかがですか。
○
金城隆議長 長山正邦総務財政委員会委員長。
◎
長山正邦総務財政委員会委員長 陳情者に連絡を取って、そのように努めたいと思います。
○
金城隆議長 大城松健議員。
◆
大城松健議員 今の陳情に第二尚氏第23代当主尚衞氏のご意向に沿ってということですけれども、この尚衞氏のご意向というのは具体的にどのようなことでしょうか。
○
金城隆議長 長山正邦総務財政委員会委員長。
◎
長山正邦総務財政委員会委員長 沖縄の人々を
先住民族とする
国連勧告の撒回を求める
意見書の提出というのが、この尚衞氏の趣旨だと理解しております。
○
金城隆議長 大城松健議員。
◆
大城松健議員 その第23代当主のご意向というのが具体的に何か説明文とかそういうのがあったのですか。そのご意向というのは具体的にどういうことかを聞きたいのです。
○
金城隆議長 長山正邦総務財政委員会委員長。
◎
長山正邦総務財政委員会委員長 すみません、これについては直接のヒアリングはしておりませんので、ちょっとご意向という真意がどういうものであるかはっきりしておりませんので、今後確認しましたらまた報告したいと思います。
○
金城隆議長 ほかに質疑はありませんか。 (「質疑なし」と呼ぶ者あり) 質疑がありませんので、これをもって
委員長報告に対する質疑を終わります。
委員長報告に対する討論を許します。 (「討論なし」と呼ぶ者あり) 討論がありませんので、
委員長報告に対する採決を行います。
委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。よって本件は
委員長報告のとおり決定されました。
△次に
経済建設委員会、請願第1号及び陳情第3号の計2件について、
経済建設委員会委員長から
委員長報告を求めます。
宮里尚経済建設委員会委員長。
◎
宮里尚経済建設委員会委員長 それでは
経済建設委員会から読み上げて報告とさせていただきます。 令和4年10月19日
名護市議会議長 金城 隆 殿
経済建設常任委員会 委員長 宮里 尚
委員会報告書 本
委員会に付託の事件は、審査の結果下記のとおり決定したので、
会議規則第109条の規定により報告します。 記件 名 請願第1号
嵐山展望台整備計画の「
基本設計に基づいた」
事業促進について
審査月日 令和4年10月17日結 果
継続審査審査経過 請願者及び
紹介議員から説明を受け、
観光課長等から意見を聞き、審査の結果次のとおり結論を得た。 本案件は、引き続き審査する必要があり
継続審査と決定した。件 名 陳情第3号 為又477-1、476付近の
水路工事について
審査月日 令和4年10月17日結 果
審査不要審査経過 現地踏査を行い、
陳情者から説明を受け、
建設土木課長等から意見を聞き、審査の結果次のとおり結論を得た。 本陳情は、去る6月1日の大雨の影響により名護市管轄の水路に隣接する
駐車場の一部が
水路側に崩落したため、市に
水路工事を行ってほしいとの趣旨である。
市当局の説明によると、
当該駐車場の
土地所有者が行った
駐車場整備に伴う
大型ブロック積みによる
盛土造成が原因で
水路U型側溝の側壁が破損し、それにより隣接する
駐車場に影響が出たと考えており、現在
盛土造成を行った
土地所有者に対し水路の復旧を求めているとのことであった。 本
委員会としては、
当該案件については
駐車場崩落の原因となる事実関係が不明確であり、
お互いの所有する財産の
損害賠償に関わってくる内容となっているため、
名護市議会請願及び
陳情取扱要綱第11条第1項第3号にある陳情としてなじまない係争中の訴訟に関係する案件と判断し、本案件は審査不要と決定した。 しかし、本
委員会としては市民の
安全安心を守る立場から
市当局に対し、
当該陳情者に対し速やかに説明を
行い調整を図るよう求めたところ、速やかに対処したいとの回答を得た。
○
金城隆議長 ただいまの
委員長報告に対する質疑を許します。
比嘉勝彦議員。
◆
比嘉勝彦議員 私のほうからは陳情第3号 為又477-1、476付近の
水路工事についてを質疑させていただきます。まず
経過内容の中に、
市当局に「
陳情者に対し速やかに説明を
行い調整を図るよう求めた」とありますが、どのような調整を図っていくようなことをおっしゃったのか。それから同じ文章中にあります「
駐車場崩落の原因となる事実関係が不明確であり、
お互いの所有する財産の
損害賠償に関わってくる内容となっている」という旨を伝えられておりますが、実際はそれはもう訴訟とかそういうのが起こされているのかどうか、その辺を含めて2点をお伺いします。
○
金城隆議長 宮里尚経済建設委員会委員長。
◎
宮里尚経済建設委員会委員長 市当局としては現在、周辺には3軒の民家があり、既に市の所有する里道、水路の敷地を使用して住宅を建設するための道路として
進入用道路が存在しているので、新たにボックスカルバートを整備して、その上部を道路として利用する
必要性、理由、目的が見当たらないため、整備の
必要性がないと考えているとのことであった。また、
既存U字溝への蓋についても、これまで
当該水路から
浸水被害を起こしているとする報告、確認がないことから現況の
U字溝側溝は十分に機能を果たしていると考えているとのことであった。今後は
当該水路については現状を把握しながら維持管理に努めていきたいとのことであった。これ以上の質疑に関しては、係争の案件に今後発展するおそれがあるため、これ以上の答弁は差し控えたいと考えております。よろしくお願いします。
○
金城隆議長 ほかに質疑はありませんか。 (「質疑なし」と呼ぶ者あり) 質疑がありませんので
委員長報告に対する質疑を終わります。
委員長報告に対する討論を許します。 (「討論なし」と呼ぶ者あり) 討論がありませんので
委員長報告に対する採決を行います。
委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。よって本件は
委員長報告のとおり決定されました。
△次に軍事基地等対策特別
委員会、陳情第1号、陳情第2号の計2件について、軍事基地等対策特別
委員会委員長から
委員長報告を求めます。長山正邦軍事基地等対策特別
委員会委員長。
◎長山正邦軍事基地等対策特別
委員会委員長 それでは、軍事基地等対策特別
委員会で話し合ったことを報告いたします。 令和4年10月19日
名護市議会議長 金城 隆 殿 軍事基地等対策特別
委員会 委員長 長山 正邦
委員会報告書 本
委員会に付託の事件は、審査の結果下記のとおり決定したので、
会議規則第109条の規定により報告します。 記件 名 陳情第1号 「駐留軍関係離職者等臨時措置法」の有効期限延長に関することについて
審査月日 令和4年10月14日結 果 採 択審査経過
陳情者から説明を受け、審査の結果次のとおり結論を得た。 本陳情の趣旨は、駐留軍雇用者は米国の軍事政策や国際情勢等に影響を受ける特殊かつ不安定な職場環境下にあり、状況いかんによっては雇用継続が困難になる事態も懸念されることから、駐留軍関係離職者の再就職・自活のためにも2023年5月16日で有効期限を迎える「駐留軍関係離職者等臨時措置法」の有効期限の延長を求めるものである。 本案件は、願意妥当であり採択とし、
意見書を提出することに決定した。件 名 陳情第2号 騒音被害に対する傾斜配分について
審査月日 令和4年10月14日結 果
継続審査審査経過 陳情者から説明を受け、審査の結果次のとおり結論を得た。 本陳情の趣旨は、騒音被害を被っている喜瀬区、幸喜区、許田区の三共地域にも二見以北十区と同様に傾斜配分が行われることを求めるものであり、3区長の連名で提出されている。 本案件は、引き続き審査する必要があり
継続審査と決定した。
○
金城隆議長 ただいまの
委員長報告に対する質疑を許します。質疑はありませんか。 (「質疑なし」と呼ぶ者あり) 質疑がありませんので
委員長報告に対する質疑を終わります。
委員長報告に対する討論を許します。 (「討論なし」と呼ぶ者あり) 討論がありませんので
委員長報告に対する採決を行います。
委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。よって本件は
委員長報告のとおり決定されました。
△次に広報広
聴委員会の報告について、広報広
聴委員会委員長から
委員長報告を求めます。比嘉拓也広報広
聴委員会委員長。
◎比嘉拓也広報広
聴委員会委員長 それでは私のほうから広報広
聴委員会の
委員会報告を行います。 令和4年10月19日
名護市議会議長 金城 隆 殿 広報広
聴委員会 委員長 比嘉 拓也
委員会報告書 名護市議会会議規則第165条第1項の規定に基づき、広報広
聴委員会を開催したので、協議内容について下記のとおり報告します。 記件 名 令和4年度市民意見交換会について協議月日 令和4年10月14日協議内容 前年度は新型コロナウイルス感染症拡大の状況を踏まえ市民意見交換会の開催を見送り、アンケート調査を実施した上で市長へ提言を行ったが、今年度は令和5年2月に従来どおり5地区(名護・屋部・羽地・久志・屋我地)において対面式で開催する方向で決定した。また、インターネット回線を用いたウェブ会議方式での開催についても今後の検討課題とすることとした。
○
金城隆議長 ただいまの
委員長報告に対する質疑を許します。質疑はありませんか。 (「質疑なし」と呼ぶ者あり) 質疑がありませんので
委員長報告に対する質疑を終わります。 これをもって
委員長報告を終わります。 これより議案に対する討論、採決を行います。議案第57号 令和4年度名護市一般会計補正予算(第5号)に対する討論を許します。原案に反対者の発言を許します。吉居俊平議員。
◆吉居俊平議員 議案第57号 令和4年度名護市一般会計補正予算(第5号)に対して反対の立場から討論をさせていただきます。令和4年度名護市一般会計補正予算(第5号)については、放課後児童健全育成事業やこども医療費助成事業、保育対策総合支援事業などの子育て支援に関する重要な予算計上、または農業水路等の長寿命化防災減災事業など他自治体との連携に関わる予算計上がなされており、その
必要性については理解をしております。しかし、これまで第14期議会でも当初予算や補正予算等で述べておりますように、再編交付金に頼った、再編交付金をその財源として使うことに対し危機感を覚えるものであります。その点についてご指摘をさせていただきたいと思います。まず1点目に、今回、補正予算で組替えが行われたこども医療費助成事業、沖縄県の事業対象の大幅な拡大が行われ、再編交付金基金からの支出が一部不要となりました。具体的に言えば、中学校卒業から18歳になって最初の3月31日までの子どもたちの医療費分である5,010万1,000円を再編交付金基金からの繰入れとして残し、沖縄県の事業対象拡大分の8,145万2,000円については、県と市の折半での負担となっております。これまで一般財源からの支出では医療費助成は困難としてきた市長の姿勢が問われると思います。また、昨年の令和3年度の一般会計歳入歳出決算の認定案件、監査報告が本
定例会に提出されています。
議員諸公の
皆さんも目を通していると思いますが、令和3年度の一般会計の実質収支は19億4,510万3,012円となっており、令和2年度の実質収支を差し引いた令和3年度の単年度収支は7億8,950万2,656円の黒字だとされております。ここまでの黒字を出しておきながら財源が再編交付金しかないというような論理は通りません。地方自治体の財政について規定されている地方財政法第3条には「地方公共団体は、法令の定めるところに従い、且つ、合理的な基準によりその経費を算定し、これを予算に計上しなければならない。」とされております。しかし、これまでの市長の予算編成においては合理的な基準が不透明な状況になっており、説明責任を果たしていないと言わざるを得ません。2点目に、地方自治体の財政の原則に反するという点です。第14期の議会でも少しお話をさせていただきましたが、財政の原則として民間企業や団体では量入制出という原則の下、前年度までの利益から次年度の事業を考える。家計の循環で言えば給与という収入の範囲内で生活を成り立たせる。それが一般的な家計の形です。しかし、一方で地方自治体や国の財政においては量出制入の原則で成り立ちます。大きな違いは原資が税金であるという点につきます。自治体の財政における収入になる部分のそのほとんどが市民、国民が納めた税金です。憲法上も納税が義務付けられていることから、この支出については最小限にとどめることが必要です。そのため財政を考える場合、実施しなければならない事業を挙げ、どのぐらいの歳出になるのかを考え、その後に歳出に見合った歳入を決めることが原則となります。先ほど申し上げた地方財政法の中にも「地方公共団体の経費は、その目的を達成するための必要且つ最小の限度を超えて、これを支出してはならない。」と明記されています。しかし、今の名護市の財政、特に再編交付金に関する部分については再編交付金の交付決定額に応じた事業決定を行っているように見受けられ、財政原則の観点からも間違っていると思います。3点目に再編交付金の特異性についても述べておきたいと思います。地方自治体の行政を大きくゆがめる政治性の高い交付金であるこの再編交付金、本来であれば地方財政は当該自治体における独立採算で行うことが望ましいとされております。地方分権の考え方から、地方自治体は独立した団体であるという考え方からこれは導かれると思います。現実には地方格差が存在し、財源が十分あると判断されている自治体、普通交付税の不交付団体は都道府県では東京都のみ。市町村では72の市町村のみとなっています。そのため地方交付税、国庫支出金など国庫からの財政支援が必要となりますが、地方交付税であれば使途に定めがない一般財源という特徴を持ちますので、地方自治の本旨、独立性の強化に寄与しますが、国庫補助金である再編交付金は自治体の独立性や自主性を損なってしまうということが特徴として挙げられます。この国庫補助金において見られる現象が、再編交付金では特に強く見られると思います。再編交付金の補助率は100%で、ハード、ソフト、様々な分野で使用することができます。しかし交付額の算定根拠は安全保障上の観点から不透明となり、またその時の防衛大臣、政権の判断で減額、ゼロとすることができる。そういった政府の方針に反する自治体には財源措置をしないという恣意的な補助金です。これも地方財政法の第2条で「国は、地方財政の自主的且つ健全な運営を助長することに努め、いやしくもその自律性を損ない、又は地方公共団体に負担を転嫁するような施策を行ってはならない。」とされていることから、そこにも反していると言わざるを得ません。それだけでなく政府の方針に反した自治体に減額、ゼロとした上で、渡具知市長が再編交付金の不交付時期があったことを理由に性質の全く異なる調整交付金等で配慮してほしいというのは、全国の自治体との公平性の観点からしても問題があると言わざるを得ません。市民の命と暮らしを守るために、そして名護市の自主性、独立性を守る立場に立ち、議案第57号 令和4年度名護市一般会計補正予算(第5号)に対する反対討論といたします。
○
金城隆議長 次に原案に賛成の発言を許します。長山正邦議員。
◆長山正邦議員 議案第57号については一般会計補正予算ですが、渡具知市長はあらゆる予算をつけて市民サービスに貢献するという立場から、いろいろな予算を駆使しながら適正にされているものと解釈します。よってこれが大きく逸脱する予算とか、そういう配分にはなっていないと考えますので、この予算については賛成といたします。
○
金城隆議長 大城敬人議員。簡潔にお願いします。
◆
大城敬人議員 何ですか。ちょっと休憩。
○
金城隆議長 休憩します。 休 憩(午前11時24分) (議長発言について
大城敬人議員から注意あり) 再 開(午前11時25分)
○
金城隆議長 再開します。
大城敬人議員。
◆
大城敬人議員 議案第57号、43ページの歳出の14節 工事請負費、これは汀間漁港製氷施設設置事業となっております。1億5,451万8,000円、これについて質疑も行いましたけれども、お答えは一般財源では求められる予算に見合うものが見当たらないという返事だったのです。この再編交付金というのは、そもそも普天間飛行場代替施設の移転に伴う建設工事です。私たちは新基地建設と呼んでいます。これは渡具知市政の下で賛成でもない、反対でもないということで再編交付金が交付され始めました。そして、その結果、大切な辺野古の海が埋められました。今、政府は軟弱地盤の改良ということでもって、大浦湾です。玉城デニー知事が不承認とした後も埋立ての強行を、進めております。そもそもこの予算は漁民の大切な製氷施設です。大浦湾を埋めるための再編交付金。漁民にとって海は命です。その命である海を埋めるための引換えのお金をわざわざ漁民のための製氷施設にやるというところに根本的な問題があるのです。質疑に対する答弁でメニューが見つからなかったかのように言っておりますけれども、そうではないのです。
皆さんもご承知と思いますが、全国には基地のない自治体が圧倒的に多いのです。そうした中でなぜ財政構築はうまくいっているのか。これは首長などによる各自治体の地域住民の方々の要求の、ニーズに合うメニューを探すということから始まるのです。国に100兆円もの予算があり、この中からそれぞれの市町村に必要な財源を獲得する。これが市町村の長の手腕でもあり任務なのです。業務です。そういう状況の中で、本市においては稲嶺進前市長が基地のない自治体と同様に名護市の財政を構築してきたのです。稲嶺前市長時に再編交付金は一銭も払われませんでした。しかしながら稲嶺前市長は各地域の市民の要求に応えて、年間425億円の予算構築をしたのです。再編交付金に頼らなくても市の財政はできるというのは、沖縄県以外の地方自治においてはやられていることです。これはあたかも名護市や基地のある市町村に対して政府は基地を認めなければお金はやらないと、まさに財政的な差別、沖縄県に対する締めつけをしているわけです。この結果によって、財政が困難だという状況の中にはあるかもしれませんけれども、再編交付金を求めれば、基地を認めれば再編交付金をやるという交換条件になっているのです。そもそも
皆さん、新基地とは何か。去る1月7日に行われた日米両政府の外務省・防衛省による台湾有事の際の沖縄周辺における戦闘計画、戦略計画、いわゆる島嶼(とうしょ)作戦において、我々
沖縄県民の避難については一言もなかった。県民の命をないがしろにするようなその作戦、しかも沖縄を中心にしてミサイルも発射すると。今日の戦闘においてはミサイルの標的にされる。これが新基地建設の問題です。私たち名護市の子どもや若者の未来を摘む、このような新基地建設、こういうものに対しての引換えの再編交付金。この製氷施設を漁民に押しつけて、あたかも漁民もこのような大切な海を埋め立てることについて賛成しなさいと言わんばかりのこの行政運営というのは、これはある面では邪道です。漁民自ら首を絞めるようなことをさせている。これはひどいです。稲嶺前市長ができて、なぜ渡具知武豊市長は財政運営をこのようにできないのか。稲嶺前市長が勝ち取った財政の中で、平成27年には沖縄県における土木建築費の予算が125億円と、那覇市に次ぐ2位だったのです。こういう財政構築は再編交付金に頼らずともできるのです。再編交付金が本当にひどいのはどういうことかというのは、名護市の財政課に対して、渡具知市政の4年間における久辺三区の事業の実態を求めました。その結果、この4年間と稲嶺進市長時代に交付されなかった分として加えられた再編交付金は全部で74億5,096万円あったのです。そのうち辺野古区が2億1,511万円、2.9%。久志地域が2億7,077万円で3.6%。豊原が1億458万円で5.6%。これは豊原の公園の歳出が多かったせいです。久辺三区以外では65億2,319万2,000円と87.9%です。再編交付金は犠牲になる久辺三区の
皆さんのために使われるのではなくて、この4年間で、渡具知市政の4年間でたった12%、これだけを久辺三区にやって、後は全部この西側にお金を使っているのです。こうして選挙には3点セットだといっています。保育料だとか、給食費だとか、そう言っております。しかしながら、沖縄県内において再編交付金で渡具知市政が……。
○
金城隆議長 大城敬人議員、簡潔にお願いします。
大城敬人議員。
◆
大城敬人議員 反対討論をしているのです。なぜ再編交付金が駄目なのかという理由を言わないといけないのです。その理由を言っているのです。私は、今ちゃんと議案第57号に対する反対討論をしているのです。その反対の理由を言っているのだから。理由を言うことに文句があるのですか。ないでしょう。このように再編交付金を漁民の首を絞めるような海の埋立てに使うとか、あるいは辺野古区民の犠牲において、この74億円の予算の中から65億円をも市民のために使うのです。これは、選挙のときにはこういうことをやりましたと成果を発表している。まさに戦争との引換えの再編交付金を選挙のために使うのはもってのほかです。辺野古区民の犠牲の上に名護市民の発展を図るようなことは絶対にやっていけない。私たちの子どもたちの、あるいは若者の未来を摘むようなこういう再編交付金、戦争と基地との引換えの再編交付金を、絶対にこれは許してはならないと。そういう立場から私は議案第57号、この補正予算に反対とします。ただし、申し上げておきます。これ以外の予算に反対するわけではありません。当然、市民のための予算は、これは賛成であります。残念ながらこれを修正動議をする、そういう体制にはないという立場から反対討論といたします。
○
金城隆議長 ほかに討論はございませんか。 (「討論なし」と呼ぶ者あり) 討論がありませんので、これをもって討論を終わります。 これより議案第57号の採決に入ります。議案第57号については賛否両論がありますので、起立により採決を行います。 原案に賛成の議員の起立を求めます。 (起立多数) 起立多数であります。よって議案第57号は原案のとおり可決されました。
議案採決の一括処理についてお諮りいたします。反対討論の通告がありました議案第57号並びに先議で可決した議案第53号及び議案第56号を除く、議案第54号から議案第61号までの6件及び追加議案の議案第63号を合わせた計7件の討論、採決については
議事日程として提示されておりますので、議案番号を宣告するのみで一括して処理することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議ありませんので、そのように処理をします。 お諮りいたします。議案第57号並びに議案第53号及び議案第56号を除く、議案第54号から議案第61号までの6件及び追加議案の議案第63号を合わせた計7件については、討論を省略して採決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議ありませんので、そのように決定されました。 議案第57号並びに議案第53号及び議案第56号を除く、議案第54号から議案第61号までの6件及び追加議案の議案第63号を合わせた計7件については、原案のとおり決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。よって議案第57号並びに議案第53号及び議案第56号を除く、議案第54号から議案第61号までの6件及び追加議案の議案第63号を合わせた計7件は、原案のとおり可決されました。 次に、
日程追加第2号 日程第2を議題といたします。日程第2
意見書案第8号 「駐留軍関係離職者等臨時措置法」の有効期限延長に関する
意見書について
提出者から趣旨説明を求めます。長山正邦軍事基地等対策特別
委員会委員長。
◎長山正邦軍事基地等対策特別
委員会委員長
△
意見書案第8号 「駐留軍関係離職者等臨時措置法」の有効期限延長に関する
意見書 上記の
意見書案を別紙のとおり提出します。令和4年10月19日
名護市議会 議長 金城 隆 殿
提出者 名護市議会議員 長 山 正 邦 嘉 数 剛 比 嘉 宏 正 古波蔵 太 高 山 侑 三 福 澤 奈 美 島 袋 力 平 光 男 比 嘉 勝 彦 翁 長 久美子 金 城 善 英 大 城 敬 人宛先 厚生労働大臣、防衛大臣 「駐留軍関係離職者等臨時措置法」の有効期限延長に関する
意見書 駐留軍関係離職者等臨時措置法は、2023年5月16日に有効期限を迎えます。 駐留軍雇用者は米国の軍事政策や国際情勢等に影響を受ける特殊な職場環境下にあり、本質的には不安定な状況に置かれています。 日米両政府は「在沖海兵隊のグアム移転及び嘉手納以南の基地返還と北部基地への統合」などを含む在日米軍再編に関する合意をしており、「沖縄における在日米軍施設・区域に関する統合計画」も発表されています。 令和4年3月現在、海兵隊施設には4,857人(そのうち名護市在住者は148人)、嘉手納以南の対象施設には3,622人の日本人従業員が勤務しており、状況いかんによっては駐留軍等労働者としての雇用継続が困難となる事態も懸念され、これまで以上に駐留軍関係離職者等臨時措置法に基づく駐留軍関係離職者への雇用対策が不可欠であります。 昨今の全国的な雇用情勢は、新型コロナウイルス感染症の影響もあり完全失業率が2%台後半で高止まりし、県内の失業率は全国よりも高い水準で推移しています。また、駐留軍等労働者は中途採用者が多いことから、平均年齢も48.24歳と高い状況にあります。こうした状況の中、万が一、大規模な人員整理等が発生すれば、駐留軍関係離職者の再就職・自活の道は容易ではなく、地域的な雇用情勢はパニック状態に陥ることは必定であります。 よって、政府におかれましては、駐留軍労働へのご理解と駐留軍関係離職者等臨時措置法の
必要性をご賢察の上、同法の有効期限再延長にご尽力を賜りますようお願い申し上げます。 以上、地方自治法第99条の規定により
意見書を提出します。 令和4年10月19日 沖縄県
名護市議会
○
金城隆議長 ただいまの説明に対し質疑を許します。吉居俊平議員。
◆吉居俊平議員 1点だけ質疑させていただきます。宛先のところですが、厚生労働大臣と防衛大臣ということになっているのですが、普通だったら措置法の延長とかというのは国会で審議されるものなのかと感じているのですけれども、例えば衆議院議長だったり、参議院議長宛てに送るということはなぜ今回しなかったのかということをお聞きしたいと思います。あともう一つ、法制の対応もあると思うので、法務省に送らなかった理由をお伺いします。
○
金城隆議長 長山正邦軍事基地等対策特別
委員会委員長。
◎長山正邦軍事基地等対策特別
委員会委員長 陳情者からの提出先の依頼がございまして、その2か所に絞って送る予定です。
○
金城隆議長 ほかに質疑はありませんか。 (「質疑なし」と呼ぶ者あり) 質疑がありませんので、これでもって質疑を終わります。 お諮りいたします。
意見書案8号については討論を省略して、採決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。よって、そのように決定されました。 お諮りします。
意見書案第8号については、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。よって、
意見書案第8号は原案のとおり可決されました。
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日程追加第2号 日程第3
北部基幹病院等建設推進特別委員会の設置並びに委員の選任及び正副
委員長の互選を議題といたします。今期の
北部基幹病院等建設推進特別委員会の設置についてお諮りいたします。
名護市議会委員会条例第6条第1項の規定に基づき、
北部基幹病院等建設推進特別委員会を設置することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。よって、そのように決定されました。 次に委員の選任を行います。特別
委員会の選任は、
名護市議会委員会条例第8条第1項の規定により、議長が指名することになっております。その定数は、同条例第6条第2項の規定により、議会の議決で定めることになっております。 お諮りいたします。
北部基幹病院等建設推進特別委員会の委員の定数は、12人とすることにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。よって、そのように決定されました。 お諮りいたします。
北部基幹病院等建設推進特別委員会については、北部基幹病院設立促進を図るため任期中付託し、審査をすることにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。よって、そのように決定されました。 特別
委員会の委員の選任は、
名護市議会委員会条例第8条第1項の規定により、議長が指名いたします。それでは委員の名前を読み上げます。比嘉宏正議員、吉居俊平議員、福澤奈美議員、嘉数剛議員、仲尾ちあき議員、
比嘉勝彦議員、
大城松健議員、宮城さゆり議員、比嘉忍議員、金城善英議員、
神山正樹議員、
大城敬人議員、以上の12人でございます。よろしくお願いいたします。 正副
委員長の互選につきましては、
名護市議会委員会条例第9条第2項の規定により、
委員会において互選することとなっております。さらに、同条例第10条第1項の規定により、
委員長及び副
委員長が共にいないときは、議長が
委員会の招集日時及び場所を定めて、その互選を行わせることになっております。ただいまより
北部基幹病院等建設推進特別委員会を開催して、正副
委員長の互選をしていただきたいと思います。委員の方々はご参集をお願いします。暫時休憩します。 休 憩(午前11時51分) (
病特委員会開催) 再 開(午後0時3分)
○
金城隆議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
北部基幹病院等建設推進特別委員会からの正副
委員長の互選について結果を報告いたします。
委員長に比嘉忍議員、副
委員長に金城善英議員、以上のとおりであります。 それでは次に令和4年度名護市一般会計予算の議会費1款1項8節及び18節につきましては、地方自治法第100条第13項及び
名護市議会会議規則第166条の規定により、議長において議員派遣を行いたいと思いますが、ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議ありませんので、そのように決定されました。 地方自治法第109条第3項の規定に基づく案件につきましては、
議会運営委員会で閉会中に審査していただくことにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ご異議ありませんので、そのように決定されました。休憩します。 休 憩(午後0時5分) (比嘉忍議員の沖縄県市議会議長会表彰状の伝達式) (議会終了後、
名護市議会基本条例開催の連絡あり) 再 開(午後0時8分)
○
金城隆議長 再開します。 今
定例会において議決されました案件等のミスプリント等を事務局において認めた場合は、議長権限によってミスプリントだということで修正させていただきます。 以上で全日程を終了いたしましたので、これをもって令和4年9月第208回
名護市議会定例会を閉会いたします。お疲れさまでした。 閉 会(午後0時9分) 名 護 市 議 会 議 長 金 城 隆 臨時議長 大 城 敬 人 署名議員 嘉 陽
宗一郎 署名議員 比 嘉 宏 正...