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  1. 名護市議会 2022-03-02
    03月11日-07号


    取得元: 名護市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-19
    令和4年第206回名護市定例会              第206回名護市議会定例会会議録┌─────────┬───────────────────────────────┐│招 集 年 月 日│       令和4年3月2日 水曜日 午前10時       │├─────────┼───────────────────────────────┤│招 集 の 場 所│         名 護 市 議 会 議 場         │├─────────┼───────────────────────────────┤│開       議│      令和4年3月11日 金曜日 午前10時0分      │├─────────┼───────────────────────────────┤│散       会│      令和4年3月11日 金曜日 午後3時24分      │└─────────┴───────────────────────────────┘出席並びに欠席議員 出  席 24名 欠  席 1名┌────┬───────────┬───┬────┬───────────┬───┐│議席番号│    氏  名    │出 欠│議席番号│    氏  名    │出 欠│├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  1  │  島 袋  力   │ 出 │  15  │  翁 長 久美子  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  2  │  長 山 正 邦  │ 出 │  16  │  仲 村 善 幸  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  3  │  大 浜 幸 秀  │ 出 │  17  │  比 嘉 拓 也  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  4  │  吉 居 俊 平  │ 出 │  18  │  宮 城 安 秀  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  5  │  川 野 純 治  │ 出 │  19  │  比 嘉  忍   │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  6  │  石 嶺 康 政  │ 出 │  20  │  岸 本 直 也  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  7  │  仲 尾 ちあき  │ 欠 │  21  │  金 城 善 英  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  8  │  金 城  隆   │ 出 │  22  │  大 城 秀 樹  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  9  │  宮 城 さゆり  │ 出 │    │    欠 員    │   │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  10  │  宮 里  尚   │ 出 │  24  │  神 山 正 樹  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  11  │  大 城 敬 人  │ 出 │  25  │  小 濱 守 男  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  12  │  東恩納 琢 磨  │ 出 │  26  │  比 嘉 祐 一  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  13  │  比 嘉 勝 彦  │ 出 │    │           │   │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  14  │  平   光 男  │ 出 │    │           │   │└────┴───────────┴───┴────┴───────────┴───┘ 署名議員       14番 平 光男  15番 翁長 久美子 議事日程       別紙のとおり 会議に付した事件   別紙のとおり 会議の結果      別紙のとおり法第121条第1項による出席者              市 長  渡具知 武 豊              副市長  金 城 秀 郎 総務部長     比 嘉 一 文    企画部長    棚 橋 邦 晃 地域経済部長   平 得  薫     市民部長    仲 本  太  福祉部長     荻 堂 盛 邦    こども家庭部長 比 嘉 ひとみ 農林水産部長   玉 城  勝     建設部長    當 山  賢  環境水道部長   佐久川 博 光    消防長     安 里  順               教育長  岸 本 敏 孝 教育次長     岸 本 尚 志議会事務局出席者 事務局長     屋 部 憲 克    次長兼庶務係長 大 城 秀 樹 議事係長     宮 城  建     庶務係調査法制 金 城  浩                      担当主査 議事係      島 袋 ちえり    庶務係     久 高 志 津 議事係      岸 本 健 伸    議事係     上 地  健  会計年度任用職員 玉 城 直 喜 ○大城秀樹議長 おはようございます。これから本日の会議を開きます。 日程により一般質問を行います。神山正樹議員、一般質問を許します。 ◆神山正樹議員 皆さんおはようございます。本日3月11日は、忘れもしない東日本大震災の日、毎年この月になると一般質問の壇上でお話をしているんですけれども、私の一般質問のときでありました。今でも2,500名余の行方不明者、3万8,000人余の避難者、つまりふるさとに帰れない方々が避難を続けている状況でございます。原子力発電所の問題が今でも解決されていない状況の中で帰れないということは大変苦しい思いであるというふうに思います。さて、皆さん新聞報道テレビ報道でもよく見聞きするかと思いますけれども、いま日本の物価は上がり続けています。ガソリン代を含め、食料品等々がどんどん値上がりしている状況であります。その中で年金支給額の0.4%の引下げ、さらに児童扶養手当、障がい児に対する福祉関連予算が0.2%削られてくるという大変厳しい状況になっているものだと感じました。それでは通告に従い一般質問をさせていただきます。議席番号24番、神山正樹、議長の許しを得ましたので一般質問に入らせていただきます。質問の事項1 休校・休園に係る支援について。質問の要旨(1)新型コロナウイルス感染症は、感染力が強いオミクロン株が猛威を振るい、第六波となり幅広い年齢層に感染が見られ、特に10代以下の低年齢層にも感染しやすい状況となりました。小学校や保育所等によっては、休校及び休園せざるを得ない状況も報道等で取り上げられていました。そこで、以下について伺います。ア 市内における小学校(幼稚園含む)や保育所等が休校及び休園となったのはどの程度あったのか。イ 休校及び休園となった小学校(幼稚園含む)や保育所等に預けられない低学年児童や園児及び親への支援はどのように行ってきたのか。質問の事項2 保育士等の処遇改善について。質問の要旨(1)保育士、幼稚園教諭及び介護職の処遇改善として、2月分からの賃金を3%程度引き上げる報道がありましたが、市の取組について以下のとおり伺います。ア 実際の支払い方法は勤務先が決定するとあり、賃上げの金額が下がったりする場合もあるとしていますが、その説明をお願いいたします。イ この補助金の活用については事業所が判断することになっているようですが、市当局としても事業所任せにするのか伺います。ウ 他産業にも賃上げの機運が波及することを狙うとしていますが、市当局の見解を伺います。質問の事項3 放置車両について。質問の要旨(1)市道名桜大学線奥環境水道部が管理する配水タンクがありますが、そこを通り過ぎた付近にバスが放置され、現在座席の解体跡や周囲にごみ等が散乱している状況が見られます。市当局ではこれまで撤去に向けどのように取り組んできたのか伺います。ア 放置されているバスの所有者は明らかになっているのか。市当局が知り得た時期からの経緯を伺います。イ 今後どのように撤去を進めていくのか伺います。質問の事項4 屋部地区の農業用水について。質問の要旨(1)屋部地区の農業用水の件について9月定例会、12月定例会において一般質問をさせていただきましたが、現在の取組状況についてお聞かせください。質問の事項5 街灯の設置について。質問の要旨(1)市道名護70号線、マルトモ不動産を過ぎた所で右折すると未舗装の公衆用道路があり、早急な街灯設置が求められていますが、市当局の見解を伺います。以上、一次質問とし二次質問は自席から行いたいと思います。よろしくお願いします。 ○大城秀樹議長 さきの通告により、一問一答事項別の申出がありますので、市当局は事項別に答弁をお願いします。比嘉ひとみこども家庭部長。 ◎比嘉ひとみこども家庭部長 質問事項1要旨(1)ア、イの保育所等及び公立幼稚園の状況についてお答えします。要旨(ア)の市内における保育所等の休園についてですが、オミクロン株が猛威を振るい始めた令和4年1月以降については、認可保育施設2園が休園となりました。公立幼稚園におきましては、1月は1園1学級で2日間の学級閉鎖があり、2月に入り5園の休園がありました。園内で陽性者が確認された場合に実施する学校PCR検査の実施日やその検査結果にもよりますが、平均して2日間から3日間の閉鎖になっております。要旨(イ)の休園となった際の保育所等に預けられない園児及び親への支援についてですが、保育施設で園児や職員などに陽性者が出た場合、「新型コロナウイルス感染に伴う市内認可保育施設等の園児及び職員の登園・出勤の対応について」に基づき、保育施設において接触者リスト及び濃厚接触者リストを作成していただき、学校PCR検査への申請と併せて名護市に対して二つのリストを送付していただきます。その後、名護市においてリスト内容保育施設と確認しながら、リストに記載された園児の登園停止や職員の出勤停止の日数等を判断しております。名護市では、働く親への支援となるよう接触者リスト濃厚接触者リストに記載がない園児については、通常保育が可能となるよう各保育施設ケースごとに受入態勢の調整を図っております。公立幼稚園におきましては、学校PCR検査において全員の陰性が確認されましたら、すぐに通常保育を再開しております。また濃厚接触に当たらない園児につきましては、受入れができるよう園と保護者で調整し保育の提供ができるように対応しております。 ○大城秀樹議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 質問の事項1質問の要旨(1)について、私のほうからは小学校についてお答えします。名護市立小中学校におきましては、県内における新型コロナウイルス感染症オミクロン株に置き換わり、これまでにない爆発的な感染拡大が見られたことから、3学期始業に当たり児童生徒等の感染を防ぐため、1月7日から31日まで原則、分散登校及びオンライン等による学習支援を実施したところでございます。そのような中、まずアの状況ですが、小中学校においては学校において児童生徒等に感染者が発生し、その感染者が感染可能期間に登校していた場合に5日間程度学級閉鎖を行います。学級閉鎖が同学年で複数クラス発生した場合は学年閉鎖、学年閉鎖が複数発生した場合は臨時休校としております。これまで3学期の始業から3月4日までの期間、小学校においては13校中8校において延べ35学級が学級閉鎖を実施しております。また、学年閉鎖は実施しておらず、臨時休校が1校ございました。次にイの保護者への支援につきましては、分散登校等の実施の際には保護者の仕事の都合上等により家庭での待機が難しい児童につきましては、学校で受け入れるなど対応を行ってきたところでございます。 ○大城秀樹議長 神山正樹議員。 ◆神山正樹議員 保育所に係る支援、それから小学校における支援、それは十分理解しているところです。ただ、私が今回お聞きしたいのはひとり親家庭がありまして、例えば保育所が休園となった場合、預けるところがない。そういった中で仕事を休まざるを得ない、実際にいるわけです。逆に仕事も辞めたと、辞めさせられたのかどうかは分かりませんけれども、もう仕事に就いていない。アルバイトもしていない、パートもしていないという状況があるわけです。特に私が聞きたいのはひとり親世帯の関係ですけれども、その小学校と幼稚園も含んで、保育園が休園となった場合に仕事は休まざるを得ないわけです。そういった中で休業補償というものがあるのかないのか、その辺をお聞かせください。 ○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 現在、子どもの世話を行うために仕事を休まざるを得ない保護者に対しましては、有給の休暇を取得させた事業主に対し、休暇中に支払った賃金相当額を支給する小学校休業等対応助成金がございます。 ○大城秀樹議長 神山正樹議員。 ◆神山正樹議員 今の答弁、地域経済部長がお答えになったんですけれども、小学校に関する部署、それから保育所に関係する部署がお答えになるのかなと思っていましたけれども、その辺がよく分からないものですから。では、それはパートやアルバイトで働いているひとり親にも適用されるのかどうか。 ○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 本来、事業主のほうから労働局へ申請する制度になっておりまして、事業主が申請しない場合は直接申請することも可能でございます。 ○大城秀樹議長 神山正樹議員。 ◆神山正樹議員 それは先ほどお聞きしましたパートとかアルバイトにも適用されるという判断でよろしいわけですね。(うなずきあり)。ではそれは、いつからいつまででどのように申請できるのか。 ○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 現在、対象期間が延長されまして、令和4年6月末日までに取得した休暇が対象となる予定ですので、関係課、商工・企業誘致課が周知して助成金活用を促していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 神山正樹議員
    神山正樹議員 議長、ちょっと休憩をお願いします。 ○大城秀樹議長 休憩します。                              休 憩(午前10時15分) (質問内容の補足説明あり)                              再 開(午前10時16分) ○大城秀樹議長 再開します。神山正樹議員。 ◆神山正樹議員 どのように周知されているのか。本人は、ほとんどこの支援の内容が分かっていない状況にあるのかなと思っています。私のほうからすれば、保育所であればこども家庭部、小学校であれば教育委員会に相談したほうがいいのではないですかと言われたら、やはり根掘り葉掘り聞かれるのがつらいということもあって、なかなか相談に行けないという状況もあるのではないのかなと思います。そういったことがないように、どのように周知をされているのかお聞かせ願いたい。 ○大城秀樹議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 助成金等の周知につきましては、関係機関から情報が寄せられた際には速やかに教育委員会から各学校宛てに周知の依頼をするということで情報を提供しております。それで、学校のほうでは各学校で持っている情報を伝えるメール等の学校の連絡網を通して保護者の皆さんに周知を図るという方法を取っております。 ○大城秀樹議長 神山正樹議員。 ◆神山正樹議員 これは、次は答弁も要らないのですけれども、もう少し横の連携を取って、皆さんはっきり言ってひとり親世帯というのは把握しているはずです。しかも小学校となれば準要保護とか要保護というのもありまして、把握はされていると思うんです。その生活状態もできたら把握していただきたい。例えば、特別給付金10万円があるとしたら何に使われているか。家賃と光熱費、それに飛んでいっているわけです。そうすると大変な生活苦になっているという状況です。それは横の連携でどういった状況になっているのかというのを把握して、このような支援がありますよというしっかりした対策を取っていただきたい。ただメールで流すとか保育園にお任せしているとかという問題ではないです。ぜひ横の連携を取って、特にひとり親世帯です。しっかり生活状況を確認して、支援をしっかり行っていただきたいと思います。議長、次をお願いします。 ○大城秀樹議長 比嘉ひとみこども家庭部長。 ◎比嘉ひとみこども家庭部長 質問事項2要旨(1)ア、イについてお答えします。令和4年2月から国が実施します保育士等に対する処遇改善につきましては、市から保育士等に対して直接補助金を支給する仕組みではなく保育施設が保育士等に対して処遇改善を実施し、それに伴い市から保育施設に対して補助金を支給する仕組みとなっております。令和4年2月及び3月分については、各施設の給与規程の改正に一定の時間を要することから一時金での支払いが可能となっておりますが、令和4年4月以降につきましては、基本給または決まって毎月支払われる手当により補助額以上の賃金改善を実施することが実施要件となっております。また、保育施設から市への補助金申請に当たり賃金改善計画書の作成及び実績報告に当たり賃金改善実績報告書の提出が要件となっております。議員ご指摘の賃上げの金額が下回る場合として考えられる点として、1つ目は、公定価格上の配置基準を上回る保育士等の加配職員が多くいる施設において、常勤・非常勤職員や職種に関係なく一律の金額で処遇改善を実施する場合などが考えられます。2つ目としては、保育施設が支給額を決めることができるので、採用年数、職種、雇用形態等により、賃金改善額に差が生じる可能性があることから、職員によっては国が想定する3%程度の賃金改善額に満たない者も出てくることが考えられます。要旨(1)イの「この補助金の活用については事業所が判断することになっているようですが、市当局としても事業所任せにするのか」とのご質問についてですが、先ほども答弁しましたように、本事業を活用して保育士等の処遇改善を実施する保育施設からの申請に基づき、市から施設に対して補助金を支給する事業となっていることから、本事業の実施に当たっては、本来各事業所が決めるものとなっております。しかしながら、名護市の待機児童解消のためには、各保育施設の保育士の確保及び定着は大変重要なものとの認識や、国からも「教育・保育などの現場で勤務する職員の方々の収入を引き上げるという本事業の趣旨をご理解いただき、本事業を実施していただきたい」との説明があることなどからも、各保育施設に対して事業説明用として配布したDVDでの説明の中や交付申請時の案内においても、事業実施について市として強くお願いしているところです。今回、処遇改善を実施しない保育施設については、今後、新たな保育士の確保や保育士の定着がより一層難しくなることが予想されます。今回の処遇改善事業については、保育施設が積極的に活用し、保育士等の処遇改善に取り組んでいただくことが望ましいものと考えております。繰り返しになりますが、事業実施については市としても各保育施設へ強くお願いしているところでございます。 ○大城秀樹議長 荻堂盛邦福祉部長。 ◎荻堂盛邦福祉部長 私のほうからは質問の事項2要旨(1)ア、イについてお答えします。介護職員処遇改善支援補助金は介護職員を対象に収入の3%程度引上げに相当する額を支給する補助金となっておりますが、事業所の判断で直接介護サービスを提供しない事務職員などに対する処遇改善にも充てることを認めております。その場合に、事務職員の処遇改善に充てた分、介護職員の賃金が3%の引上げに達しないことが予想されます。また、補助金申請額の3分の2以上を賃金に充てる必要がありますが、事業所の判断で賃金上昇分社会保険料などに充てることも認められております。要旨(1)イについてお答えします。介護職員向けの補助金については沖縄県への申請等になってきますが、名護市としましても介護職員の処遇改善は離職者防止などに一定の効果を持つものと考えております。市からも情報発信として事業所への集団指導において周知を図ってまいります。 ○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 それでは私のほうからは質問事項2要旨(1)ウについてお答えいたします。国の進めている分配戦略は、民間企業において人的資本など未来への投資を強化することで中長期的に稼ぐ力を高め、その収益を賃上げ等の分配やさらなる未来投資へ循環させることで持続的な成長の実現を掲げておりますが、併せて働き方改革により生産性を高めながら労働時間の縮減等に取り組むことを推進しており、中小企業・小規模企業の経営者からは労働時間を減らしながら賃上げを行うことは大変厳しいという心境を伺っております。また、沖縄県においては令和4年度からの「新たな振興計画」の施策展開として、県民所得の向上につながる企業の「稼ぐ力」の強化を掲げ、DXの推進やイノベーションの促進等による生産性の向上、経営基盤の強化、人材育成などに取り組むとしております。現在、新型コロナウイルス感染症の影響や変化する社会情勢により難しい中ではありますが、市としましては生産性を高める事業者支援として、引き続き新商品の開発や商品の高付加価値化などの支援を実施しつつ、国や県の施策や動向を注視しながら、情報の発信を含め対応していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 神山正樹議員。 ◆神山正樹議員 2点答弁をいただいたんですけれども、実際本当に賃上げが3%を下回った場合どうなるんだろうということで、一般会計補正予算、議案第25号の説明資料に表が出ております。幼稚園、保育所、認定こども園等々の表が出ていて、保育所のほうを調べてみると4歳児以上、定員区分が20人で4,240円、21人から30人までで2,980円、この差が1,260円あるわけです。3歳児、定員区分20人で4,670円、21人から30人までで3,410円、これも約1,200円の差。大体同じような形で流れてきております。さらに111人から120人までの定員区分でいくと4歳児以上、20人で4,240円に対して111人から120人までが1,150円、3,090円の差が出ている。これで本当に賃金の引上げ感があるのかどうかということですね。保育士と全然違う保育所の保育士の方とお話をさせていただいたことがあるんです。一方は賃金が高い、一方はそこよりもちょっと安い。それはそれぞれの保育所によって状況は違うと思うんですけれども、この保育士の方が何を言ったかというと、高いところに移ろうかなという。こういう言葉が実際にあったわけです。そういった中で保育士の引き合いが生じている状況にあるのではないかと思います。さらに賃金改善計画書を作成して、さらに実績の報告を求めるとしていますけれども、これは現在恐らく各保育所でやっているかと思います。それをするにはさらに、例えば認可保育園でしたら理事会にかけ、評議員会にかけ、それがオーケーになったら実際に申請してくるということで支払いも遅れてくる。2月からと言っていますので遅れてくるわけですね。そういった状況の中で差が出てきた場合に雇用形態とかでも差が出てくると思います。そういった中で保育士の奪い合いがないのかどうか、発生しないのかどうかが懸念されていますけれども、その辺はどう考えていますか。 ○大城秀樹議長 比嘉ひとみこども家庭部長。 ◎比嘉ひとみこども家庭部長 今回の処遇改善については、施設の種類や利用定員により年齢ごとの単価が設定されており、その単価に利用児童数を乗じて算定しますが、施設が独自に加配している職員も含めて一定の賃金改善が可能となるよう実際の賃金改善に当たっては施設の判断で柔軟な配分が可能となっております。施設ごとに給付する金額に差が生じないかという点につきましては、議員がおっしゃるとおりその配分方法については、施設側に一定程度の裁量がございますので、いくらかの違いは生じる可能性はございます。しかしながら、国からの通知の中で特定の職員に合理的な理由がなく偏って賃金改善を行うといった恣意的な賃金改善が行われないよう留意する必要があるとのことから、市としては市に提出される賃金改善計画書賃金改善実績報告書の中身について適切な賃金改善が図られるかどうか確認を行ってまいります。 ○大城秀樹議長 神山正樹議員。 ◆神山正樹議員 こども家庭部にも、賃金改善実績報告書の提出が要件とされているということですから、しっかりと確認を取っていただきたい。そしてそれに大きな差が表れないような形で行っていかないと、保育士離れが、他園に移るのが激しくなってくる可能性が出てくると思います。さらに介護職員につきましても市から情報発信をしながら各事業所との調整を図ると、集団指導をしていくということでありますので、これはしっかりと取り組んでいただきたいと思います。そして他産業にも賃上げの機運が波及することを狙うと、政府はそう言っています。実際に財務省の資料で積極的な賃上げを促すための措置というのがありまして、継続雇用者給与等支給額の継続雇用者比較給与等支給額に対する増加割合が前年度比で3%以上であること。これは大企業に対して3%とされております。すると15%の税額控除ができる。中小企業におきましては増加割合2.5%、税額控除率に15%を加算するという財務省の資料があるけれども、それをもって新聞記事と一緒に4事業者とお話をさせていただきました。これでこのお話をすると物すごい怒られたんですよ。収益がそんなにないのに3%も引き上げろというのはどういうことかと。逆に政府のほうに職員に対して3%の賃上げを申請したいぐらいだと。これだけの税額控除では職員の賃上げにもならないと言っているわけです。そのためにこの一般質問の中でウの他産業にも賃上げの機運が波及することを本当に思っているかということで聞きますと、部長のほうから答弁がありましたように、中小企業、小規模企業の経営者からは労働時間を減らしながら賃上げを行うことは大変厳しいと、まさにそのとおりです。これでお話をすると本当にお叱りばかりを受けております。本当に賃上げ3%以上が実施されるというのであれば経済的にも波及効果はあるのではないかと私は思っているんですけれども、今回のお話を聞く限り3%以上を上げることは期待できないなと思っております。ぜひ、そこをしっかり各事業者、そして保育所等々、介護事業所も含めてしっかり調整を行いながら賃上げ効果があるようにしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。議長、次をお願いします。 ○大城秀樹議長 當山賢建設部長。 ◎當山賢建設部長 質問事項3要旨(1)ア、イについて関連いたしますので一括してお答えいたします。議員ご指摘の放置車両については、平成30年8月31日に情報提供を受け状況を確認し、同年9月3日に道路法等に基づき警告文の貼り付けを行い、所有者への撤去を通告しております。その後も撤去が見られないことから、沖縄総合事務局陸運事務所への所有者照会及び名護警察署への盗難届の確認を行った結果、所有者については車両登録事項等証明書で判明しており、盗難車両にも該当しないとの回答も得ております。車両所有者が法人登録されており登録住所を確認したところ、会社は存在しておらず建物も解体されていたため、会社登記簿を取得し、その中で記載のあった代表取締役の住所へ車両の撤去を求める文書を送付しております。しかしながら、相手方からの連絡等もなく車両の撤去もされないことから、代表取締役の住民票を取得し、再度現住所の確認を行い、勧告書を配達証明郵便にて送付しているところであります。今後、代表取締役の自宅訪問を行い、事実関係や現状の確認、撤去命令などを行い、撤去に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 ○大城秀樹議長 神山正樹議員。 ◆神山正樹議員 この件につきましては、大分長い期間たっているわけです。私が当初確認したときにはもう全然汚れていないという状況で、名桜大学のほうで各サークルとかスポーツクラブとかがいろいろあってそこが借りて置いているのかなという思いがあったんです。ところが1週間、2週間たって、今度は周囲にごみがたまってきた。そういった状況の中で、周辺の地主の方から大変な苦情を受けてきたわけです。皆さんのところにも報告をしながら撤去を進めてくれるようお願いしてきました。さらに昨年の11月末頃だったと思うんですけれども、再度確認しに行ったら3名の方が来ていて、お前は誰だと言われたんです。私は名護市議会議員でこの放置されている車を再確認しに来きましたと。皆さんはどなたですかと聞いたら、そのバスの持ち主から委託を受けたのか知りませんけれども、周囲のごみを片づけた後にバスを撤去するというお話があったんです。それが全然なされていない。現在、バスの中のシートも外されていて周囲に置かれている。後ろのほうにはチェ・ゲバラなんですかね、その絵が描かれている。バスも壊されている、そういった状況にあるものですから、なぜこんなに長く時間がかかっているのかと。これはもう少し早めに警察と弁護士と相談して撤去していただかないとますますひどい状況になります。その辺について部長はどのように考えているのか。 ○大城秀樹議長 當山賢建設部長。 ◎當山賢建設部長 現在のところは調べまして、本人の住所等も確認できております。まずはその代表取締役本人に会って撤去を速やかにしていただきたいと。それでもできない場合には行政代執行も考えないといけない状況に来ているということは認識をしているところであります。 ○大城秀樹議長 神山正樹議員。 ◆神山正樹議員 環境水道部長にお伺いしますけれども、ほかの民間地にごみが捨てられている。そのときには一次的にはその地主の方が片づけてくださいということを前に答弁していたことを覚えているんですけれども、あの土地は名護市の土地です。一次的にと言うと所有者は名護市ですから名護市が片づけるべきではないですかと。あのごみを見てください。名前は、誰のものか分からないです。早めに片づけてもらわないと困るなというふうに思います。環境水道部長、その辺はどのように考えているのか。 ○大城秀樹議長 佐久川博光環境水道部長。 ◎佐久川博光環境水道部長 議員お話のとおり、一次的に所有者であったり管理者である方々が片づけるということもあります。現在、道路管理者とも連携しながら、そのごみは名護市の施設で、一般家庭ごみですので、一般廃棄物になりますのでその分に関しては受入れが可能だということで連携して対応していきたいというふうに考えております。 ○大城秀樹議長 神山正樹議員。 ◆神山正樹議員 建設部長、バスが放置されている状況の中で、ごみが捨てられるというのはバスが原因です。このバスがこじ開けられてごみが中に入れられて、さらにシートも取り外されて放置されている。バスがごみ捨て場の原因となっていますので、早めの対処をまずお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。議長、次をお願いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 事項4要旨(1)についてお答えいたします。屋部地区の農業用水についてですが、現在、屋部地区農業用水利用組合は、河川管理者である沖縄県、道路管理者である名護市建設土木課との現場確認を行いながら、新たな取水ポンプ設置場所の調整を行っていると伺っております。本施設の設置場所については、河川管理者である沖縄県は河川敷地外への設置を求めており、市建設土木課としては車両の通行に影響がない車道部以外の敷地に設置するよう調整しているところでございます。それと並行しながら道路占用申請手続を進めていると伺っております。 ○大城秀樹議長 神山正樹議員。 ◆神山正樹議員 なかなか前に進んでいない状況というのは実感しております。先ほどおっしゃっておりました新たな取水ポンプ場の設置場所の調整を行っていると言っているんですけれども、昨年の12月定例会において、そのときの答弁では河川管理者である県、道路管理者である市、そして水利組合によるこの三者で話をして、場所も確認してきたという答弁だったんです。当然そこに造られるものだと。しかしながら道路占用申請が出されていないという状況の中でいま遅れていると、12月の答弁ではですね。先ほどお話のあった設置場所の調整を行っているということは、その予定していた箇所から新たな場所に移ったという認識でよろしいのでしょうか。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 議員がおっしゃるとおりでございまして、当初組合が取水ポンプ設置を予定していた場所では十分な面積が確保できないということがございまして、設置する場所を河川の下流側に変更したいとの申出が組合よりありましたので、改めて現場確認を行ったところであると伺っているところでございます。 ○大城秀樹議長 神山正樹議員。 ◆神山正樹議員 現在取水場を管理しているJAのほうから今月末という、1年間延長して今月末だというお話もありましたように、できるだけ農家の皆さんが水に困らないように早めに取り組んでいただきたいと思います。議長、次をお願いします。 ○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 それでは私のほうからは質問事項5要旨(1)についてお答えいたします。さきの翁長久美子議員の答弁と一部重複しますが、ご了承ください。本市では、市内の生活環境の整備並びに不良有害環境の排除及び犯罪の誘発を防止するとともに、市民の安全・安心及び青少年の健全育成を図るため各自治区等からの申請により、街灯設置に係る経費の一部補助を行っているところでございます。街灯設置につきましては、各区等で優先順位を決めていただき、名護市街灯設置補助金交付要綱に基づき補助を行い、新規設置または既存街灯のLED街灯への取替えを行っているところです。現在、自治区等から次年度の街灯設置及び取替えの希望調査を行っているところであり、引き続き各区と調整を図りながら予算の範囲内において設置していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 神山正樹議員。 ◆神山正樹議員 当該道路、道路というか未舗装の部分ではあるんですけれども、公衆用道路として現在使われています。さきに答弁のありました市民の安全安心という言葉がありますけれども、非常に危険な所です。暗くて舗装されていない。もう石がごつごつして、実際にそこで転んでけがをした方もいるわけです。現在、私の取組としては周辺地主から承諾書を得るということで一生懸命動いていますけれども、まだ2件承諾が得られていない。そのおかげで舗装もできる状況ではないというのは分かっています。岸本建設土木課長とも一緒に話をずっと進めさせていただいていますけれども、特に街灯設置だけでも早くできないかと、ぜひ区長ともですね。正直言って私のほうも区長に言いにくい部分があるんですね。もう皆さんも分かっていると思うんですけれども、地域の課題がございます。その課題を克服しない限り区としても首はなかなか縦に振れない状況にあるのかなと。ぜひその辺を区と早めに相談をしながら設置していただきたいと思っていますけれども、部長、もう一度お伺いします。 ○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 議員おっしゃるとおり、私もその場所は認識しているところでございます。今後でありますが、私たち担当課のほうで宮里区に出向きましていろいろ調整していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 神山正樹議員。 ◆神山正樹議員 ぜひ早急な取組をよろしくお願いいたします。これで私、神山正樹、一般質問を終わらせていただきます。 ○大城秀樹議長 神山正樹議員の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。                              休 憩(午前10時49分)                              再 開(午前11時10分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。大浜幸秀議員、一般質問を許します。 ◆大浜幸秀議員 質問に入る前に、通告書に文字の追加をお願いします。事項3の要旨(1)ウの一番最後、屋部地域の旭川区及び勝山区へのコミュニティバス運行について予定はありますかというところで、その予定の前に「検討する」との文言の追加をよろしくお願いします。それと質問方式ですけれども、一括方式から一問一答事項別のほうに変更したいと思いますのでよろしくお願いいたします。それではただいま大城秀樹議長より質問の許可が出ましたので、議席番号3番、礎之会、大浜幸秀、一般質問を行いたいと思います。質問の前に少しばかり所感を述べたいと思います。本日の沖縄タイムスの社説で目を引かれた文章がありましたので、皆さんにご紹介をしたいと思います。本日3月11日は、11年前、東日本大震災が起こった日であります。まだまだ皆さんの記憶に残っていることだと思います。この社説では「風化させない努力共に」というタイトルで、内容をちょっと紹介します。今は震災後ではなく、次の震災前なんです。宮城県名取市閖上地区で東日本大震災の語り部をしている丹野祐子さん53歳は、この言葉を胸に刻みながら活動を続ける。当時13歳だった息子を亡くした。語り部となったのは震災の翌年から。悲しみを抱えながらも多くの人との出会いを通して、震災を伝え続ける必要性に気づかされたからだ。元ひめゆり学徒隊の語り部と話した経験もあり、思いを語り継ぐ意味をかみしめている。甚大な被害をもたらした震災から今日で11年となる。死者・行方不明者は1万8,000人以上。歳月とともに記憶の風化が進み、語り継ぐことがますます重要になっている。岩手・宮城・福島の被災3県では、行政や民間団体などが伝承活動に取り組んでいるが、課題もある。公益社団法人の2020年の調査では、新型コロナウイルスの影響による施設への来館者数の減少や、伝承活動に不安を感じていることが分かった。理由には、語り部の高齢化や後継者育成、感染対策などが上がった。民間団体の活動を支える財源は寄附の割合が多いため、国や県などの支援を求める意見もある。震災の記憶をつなぎ、教訓を生かすためにも、地道な活動を支える国の継続的な財政支援は不可欠だ。新たな災害に備えるために、被災地から学ぶべきことはまだまだ多い。中略します。内閣府は2022年度から、全国で学校と地域をつなぐ防災教育の担い手、コーディネーターを育成する。地域を知る自治会長や退職した行政職員らを念頭に、災害リスクや防災の基礎知識、避難訓練などを小中学生に伝える役割を担う。11年の震災では多くの児童生徒が犠牲となり、防災教育の重要性が改めて問われた。震災の教訓を次世代につなぐためにも、被災地からのバトンを私たちがしっかり受け止めなければならないというふうに書かれておりました。この東日本大震災、我々もぜひとも風化させることなく、これからの防災教育、そういったものに生かしていきたいと思います。よろしくお願いします。以上、所感とします。それでは一般質問に入っていきます。質問の事項1 シークヮーサー立ち枯れ被害のその後について。質問の要旨(1)令和2年9月の第200回定例会の一般質問でも取り上げました。市内勝山区をはじめとする北部地域におけるシークヮーサー立ち枯れ被害について、県の「カンキツ立ち枯れ症状対策チーム」による調査結果報告が出されました。その報告内容と今後の対策及び課題等について伺います。質問の事項2 屋部区上原地区への防災情報伝達システム整備について。要旨(1)令和4年度施政方針に、「防災情報伝達システム屋外拡声子局を屋部地区(上原地区)に新たに整備することで、防災行政無線の難聴解消を図ってまいります。」とありますが、実施時期等の具体的な計画内容について伺います。質問の事項3 総合交通ターミナルの整備について。要旨(1)令和4年度施政方針に、「「名護漁港周辺エリア」につきましては、現在取り組んでいるコミュニティバスの実証実験や4月から予定されている高速船の就航を含め公共交通の充実を図り、市民や訪れる人の移動の利便性を高める取組を行うとともに、それらを有機的につなげる交通結節機能の創出として総合交通ターミナルの整備に向けた取組を行います。」とありますが、以下について伺います。ア 高速船の規模、予定航路、便数、接岸場所等はどのように計画していますか。イ 高速船とコミュニティバスとの連絡はどのように計画していますか。ウ コミュニティバス実証実験は第一弾が令和2年12月から令和3年2月まで、第二弾が令和3年9月から令和4年2月までの2度実施されましたが、今後の計画の中で、現在路線バスが運行されていない屋部地域の旭川区及び勝山区へのコミュニティバス運行について検討する予定はあるのか、伺います。質問の事項4 新型コロナ感染拡大の影響による生活困窮者への市の支援体制について。要旨(1)新型コロナウイルス感染拡大の影響により、収入の減少や離職、失業等で生活に困窮する方が増加する現状がありますが、市の支援体制について伺います。ア 生活支援課が行っている主な支援業務と実績について。イ 今後の生活困窮者の状況予測と課題について。質問の事項5 名護市農水産物供給強化拠点施設整備事業について。要旨(1)令和4年度主要事業に挙げられている農水産物の安定供給のための農水産物供給強化拠点施設整備事業の計画内容について伺います。以上、一次質問としまして、二次質問は自席にて行います。当局の答弁よろしくお願いいたします。 ○大城秀樹議長 さきの通告により、一問一答事項別の申出がありますので、市当局は事項別に答弁をお願いします。玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 質問事項の1要旨(1)についてお答えいたします。北部地域におけるシークヮーサー立ち枯れ被害については、立ち枯れ症状の実態把握のため、県の「カンキツ立ち枯れ症状対策チーム」による生産者からのアンケート調査及び現地調査が行われております。昨年11月にまとめられた調査結果においては、傾斜の有無や排水性等の圃場(ほじょう)の特性や農薬散布・施肥の回数による立ち枯れへの関連性は確認できないとのことでございます。一方で、カミキリムシなどの虫や疫病による被害のある木や、収穫後も果実を木に残したままの圃場で立ち枯れ率が高い傾向にあり、栽培管理も含めた複合的な要因が関係しているとのことでございました。今後の対策及び課題については、樹勢を維持し、収量を確保するために「農家への講習会を開催し、管理の確認を行う」ことや、「着果負担が樹勢低下に影響していると考えられていることから、樹勢調査及び摘果作業省略化の検討を行う」、また「土壌分析に基づいた管理が必要」とのことでございます。生産者に対しては、出荷団体を通して調査結果報告書が配布されておりますが、市としましても沖縄県及び出荷団体と連携しながら、報告会の開催や栽培管理の周知を行っていく必要があると考えております。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 このシークヮーサー立ち枯れ被害については、勝山区だけではなく北部一円、シークヮーサー生産農家の圃場にこの症状が見られました。そして今回の対策チームのこのアンケート、2020年10月から2021年3月に実施されております。アンケートの回答が680戸、対象の樹木が8万8,236本のうち6.3%に当たる5,545本で症状が出ていたというアンケート調査結果が出ております。それで先ほど部長からも答弁があったとおり、今回のこの立ち枯れ被害、これは様々な要因が考えられるということで、県の対策チームも現地調査等を重ねてまいったというふうに聞いております。先ほどの部長の答弁、昨年11月にまとめられた調査結果においては傾斜の有無や排水性等の圃場の特性や農薬散布、施肥の回数による関連性は確認できなかったと。しかしながら樹勢の低下、木の勢いですね。樹勢の低下による要因、いろんな複合的な要因、例えば豊作の何年か後に木の樹勢の低下が見受けられたと。そしてこの樹勢が低下した木に様々な要因でこういった立ち枯れ被害が出てきたという理解でよろしいでしょうか、部長。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 議員のおっしゃるとおりでございます。先ほども答弁したとおり、実がついたまま収穫せずに残したり、虫を寄せつけたりすることもありますので、いろいろな要因、しっかりと除外するとか、いろいろなそういうことがございますので、そういう複合的な要因が重なっているということでございます。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 県の対策チーム、そしてJAを含め、今後も追跡調査、それをやっていかれると思いますけれども、その際に市としてどのように関わっていくのか、それについてもお聞きしたいと思います。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 今回の立ち枯れ調査結果報告は新型コロナウイルス感染拡大の影響もございまして、出荷団体を通しての資料の配布に留まっております。生産者を参集しての報告会の開催には至っておりません。名護市としましては現在、対面での農家への報告会を開催することを県と調整しているところでございます。新型コロナウイルスの感染状況を注視しながらになりますが、改めて調査結果の説明と栽培管理についての講習会等を開催することで、生産者への周知を図っていきたいというふうに考えております。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 昨年11月30日の県の対策チームによる調査結果報告会、その際に県の営農支援課の担当主幹からもお話があったということですけれども、シークヮーサーは他のかんきつ類に比べ、栽培の基本管理がほとんど確立されていない。講習会を定期的に開き、基本的かつ効率的な栽培管理方法を模索しながら周知していきたいというふうに担当主幹は述べております。今後も市として県と足並みをそろえ、そしてJAのほうとも足並みをそろえて、ぜひともこのシークヮーサー、名護市の本当に重要な農産物でありますので、その辺、今後とも農家に対するそういった講習会、指導等も含めてよろしくお願いしたいと思います。議長、次をよろしくお願いします。 ○大城秀樹議長 比嘉一文総務部長。 ◎比嘉一文総務部長 事項2要旨(1)についてお答えします。屋部区上原地区への防災情報伝達システム屋外拡声子局の整備につきましては、設置場所や設置するスピーカーの数や向き等について、区長等、地域の声を聴きながら専門業者との調整を行い、難聴区域の解消ができるように進めてまいります。実施時期につきましては、新年度早々に委託業者との調整を始めたいと考えており、準備が整い次第、整備に着手し進めていきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 この屋部区上原地区への防災情報伝達システム整備については、昨年9月の第204回定例会でも質問をさせていただきました。今回新たにこの事業を導入するということで喜んでおります。ありがとうございます。今回この上原地区については、前々回もお話しましたけれども、宅地造成が進んでいまして、全区画終了しますと以前に比べて200世帯、それぐらいの世帯が増えます。現在も徐々に増えております。ぜひとも早期の、早めの整備をお願いしたいと思っております。本日は傍聴席に区長も見えていますので、ぜひとも区長とも連携を取って、よろしくお願いしたいと思います。では議長、次をお願いします。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 質問事項3要旨(1)についてお答えいたします。まず、アについてでございますが、高速船の規模につきましては、現在、那覇・泊埠頭(ふとう)から本部渡久地港間を運航している高速船タクマ3が那覇・泊埠頭から名護漁港へ運航する高速船となっており、全長30.7メートル、全幅7.8メートル、総トン数131トン、乗客定員180名となっております。予定航路及び便数につきましては、予定航路が那覇から名護漁港を結ぶ直行便となっており、航行時間が約75分で、夏ダイヤが1日3往復、冬ダイヤは1日2往復する予定でございます。接岸場所につきましては、令和4年度、令和5年度にかけまして名護漁港内に浮き桟橋の整備を予定しているところでございますけれども、浮き桟橋の整備が完了するまでは、名護漁港内の県営東江高層住宅側にあります商業岸壁を高速船の接岸場所として利用する計画となってございます。続きましてイの高速船とコミュニティバスの連携については、令和4年度に名護市街地周辺コミュニティバスの運賃有料の実証実験を予定しております。名護市街地のコミュニティバス実証実験は令和2年度から実施してきておりますが、当初より高速船利用者の二次交通手段を想定して名護漁港内への乗り入れを行っており、令和4年度も引き続き名護漁港内へ停車地を設ける計画となっております。また、名護漁港内には今年度、名護市観光情報センターの整備が完了しておりますので、本センター駐車場においてもタクシーまたはレンタカー引渡しの待機場所を確保し、高速船利用者の二次交通手段の一つとして利用していただくことを検討しているところでございます。次にウについてでございます。コミュニティバスの運行につきましては、令和4年度に名護市街地周辺と二見以北地域を対象とした運賃有料の実証実験を実施いたしますが、旭川区及び勝山区におきましては運行ルートとして予定はしておりません。今年度、地域公共交通計画の策定に取り組んでいるところでございまして、旭川区及び勝山区におきましては路線バスが通らない公共交通空白地域となっているため、区長アンケートとヒアリングを実施しております。区長からのご意見としましては、集落を一周し路線バスのバス停まで移動できる小型バスがあれば助かるといった意見や、高齢者向けの割引を検討してもらいたいといった意見がありました。地域公共交通計画の策定に当たりましては、公共交通空白地域や不便地域の解消及び縮小に向けた施策の展開を示してまいりますので、当該計画に沿って、公共交通空白地域、不便地域の解消、縮小に取り組んでいきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 それでは順次二次質問を行いたいと思いますけれども、この高速船に関してですけれども、この高速船は現在泊埠頭と渡久地港を運航している便だということですけれども、現在この渡久地、泊埠頭間の運航がされており、名護、泊埠頭間は冬ダイヤで1日2往復ということで運航が予定されていますけれども、今後、この渡久地航路との関連、名護の航路と渡久地の航路、この辺のスケジュールはどういうふうに予定されているかお聞きします。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 現在伺っている本部と名護、どういうふうに運航していくのかというところでございますけれども、奇数日と偶数日で行き先を分けた形で運航していくことを予定しているということを伺っております。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 奇数日、偶数日で分けるということで、名護に寄って渡久地に行くということではないわけですか。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 現在、予定している航路として、申請しているものとしては那覇から名護漁港へ直行するという形になっておりますが、今のところ事務所のほうでまだ調整はしている段階というふうに伺っております。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 続きまして、イの高速船とコミュニティバスとの連絡についてお聞きしますけれども、昨日も翁長議員の関連質問がありましたけれども、名護の港について、そしてコミュニティバスへの連絡、その辺も必要になってくると思います。それでこの待合室の整備、これも大変重要になってくると思いますけれども、このコミュニティバスへ連携する場合の案内方法、その辺はどのように考えていますか。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 まず先ほどご答弁しましたとおり、今年度、観光情報センターの整備が完了いたします。高速船からコミュニティバスへの乗り継ぎの案内の仕方等につきましては、観光協会のほうと調整を進めているところでございまして、引き続き検討してまいりたいと考えております。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 続きまして、昨日の答弁と重複するところもあると思いますけれども、現在、渡久地港のほうの利用客の内訳では県内の方がほとんどということでしたけれども、今回の名護航路、これは客層はどのような客層を想定していますか。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 昨日、ご答弁したとおり、対象者を限定するわけではなくて、どなたでも利用可能なものとして考えているところではございますけれども、那覇の泊埠頭から本部渡久地港への高速船ではほとんどが県民の利用であったということでございますので、そちらが参考になるといいますか、それと似た形が想定されるのかなというふうには考えているところでございます。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 今回の高速船の就航、非常に名護にとっても目玉になると思います。このコミュニティバスの今後のルートの再検討もされるということですので、ぜひとも有効な連携がなされるような計画をよろしくお願いしたいと思います。では議長、次をお願いします。 ○大城秀樹議長 荻堂盛邦福祉部長。 ◎荻堂盛邦福祉部長 それでは事項4要旨(1)、まずアについてお答えします。現在、生活支援課では、「生活保護制度」、「生活保護適正化等事業」、「被保護者就労支援事業」、「被保護者健康管理支援事業」、「生活困窮者自立相談支援事業」、「生活困窮者家計改善支援事業」、「生活困窮者就労準備支援事業」、「生活困窮者一時生活支援事業」、「生活困窮者住居確保金給付事業」、「ひきこもり支援事業」、「自立支援金給付事業」を実施しております。コロナ禍の影響で収入減少や離職、失業等により生活に困窮する方からの相談件数等が増加しております。また、生活保護については、令和元年度は155件、令和2年度は165件、令和3年度は2月末時点で161件の保護を新たに開始しており、増加傾向にございます。特に生活困窮者の困り事を幅広く支援する生活困窮者自立相談支援事業及び収入減少や離職等の要件を満たすことで一定期間の家賃を給付する生活困窮者住居確保金給付事業についての実績が急激に増えております。生活困窮者自立相談支援事業の相談実績につきましては、令和元年度は274件、令和2年度は1,372件となっております。令和元年度と令和2年度の実績を比較すると約5倍の相談件数となっております。令和3年度は2月末時点で1,241件となっております。令和3年度の実績見込みは令和2年度の実績と横ばいか微増で推移することが予想されます。住居確保金の給付事業の支給実績につきましては、令和元年度は7件、令和2年度は131件となっております。令和元年度と令和2年度の実績を比較すると約19倍の給付実績となっております。令和3年度は2月末時点で63件となっており、令和3年度の実績見込みは、令和2年度の実績と比べ減少することが予想されます。また、生活困窮者の増加に伴い社会福祉協議会が運営する総合福祉資金の特例貸付を完了した世帯を対象に、求職活動等の要件を満たすことで世帯人数に合わせて6万円から10万円を3か月にわたり給付する自立支援金の給付事業を令和3年7月から新たに実施しております。本事業は、当初令和3年7月から令和3年8月末までの時限的な事業となっておりましたが、コロナ禍の影響が継続していることから令和4年6月末まで申請期間が約1年間に延長されております。自立支援金の給付事業の実績につきましては令和4年2月末時点ではございますが、支給決定件数は142件、支給決定金額は3,192万円となってございます。住居確保金や自立支援金の支援を受けたが生活を立て直すことが難しい方は、生活保護の相談、申請につながっている状況でございます。令和4年2月末時点で1,270世帯、1,564人が生活保護を受給しております。本市は県内11市で6番目の保護受給率となっております。以上が生活支援課で実施する主な事業と実績となっております。続いてイについてでございます。今後の生活困窮者の状況予測といたしましては、県内の新型コロナウイルスの感染状況は第六波に突入し、現在もコロナ禍の影響が継続している状況であり、その状況は今後も続いていくものと予想されます。コロナ禍の影響により生活困窮者からの相談件数は増加している傾向にあるためコロナ禍の影響が収束するまでは、令和3年度は令和2年度と同様かそれ以上の相談件数に推移することが予測されます。次に生活困窮者の支援等に関する課題につきましてですが、現在の相談状況や今年度実施している非課税世帯への給付金の支給対象者が漸次、相談に訪れる状況が今後予想されることから、相談者に適切な支援が行き届くような支援体制の構築に努めてまいります。また、生活保護受給者の中には金銭管理に課題があり、支援を要望する方が多くおります。特に高齢者施設から入居者の施設料の支払い遅延や滞納問題を解消してほしいとの要望があり、生活保護受給者の金銭管理についても支援が必要であると考えております。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 今回の新型コロナウイルス感染拡大下における生活困窮者への生活支援事業、今回生活支援課の業務実績についてお聞きしていますけれども、当然、ほかの部署も市民部、それからほかの関連するところももちろん市民への支援体制、しっかりと日頃から行ってきていると思います。今回、生活支援課の事業についての質問に絞っていることについてご理解をいただきたいと思います。先ほど部長から答弁がありましたとおり、今回のコロナ禍における生活困窮者の皆さんの窮状、これが数字にもよく表れているかと思います。自立相談・支援相談件数が令和元年度の274件から令和2年度は1,372件へと急激に増えていると。これもやはり生活支援課のほうがこういった市民が直接訴える窓口というんですか、その最前線にいるということがこの数字からもよく分かると思います。二次質問に移らせていただきますけれども、部長、先ほど自立支援金給付事業、これが延長されるということでしたけれども、今後こういった支援を受けた方々が生活を立て直すために、市として何らかのフォローを行っていく予定があるのかどうか。その辺を教えていただけますか。 ○大城秀樹議長 荻堂盛邦福祉部長。 ◎荻堂盛邦福祉部長 生活支援課では、窓口へ来所した困窮者への対応としてやっているわけですが、そのほかにもアウトリーチ支援員、そういった方を配置して支援を行っているところであります。そういった給付を受けた後でもフォローができる体制ということで様々な支援員を配置し対応をしているというところでございます。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 現在、第六波が来ているということで、そして今後徐々に感染状況も収まっていくかと思いますけれども、やはり生活困窮者の状況というのは感染が収まった後もかなり長引いていくものだというふうに思っております。その辺でそういったフォローを継続して市のほうでも行っていただきたいと思っております。再質問ですけれども、今後の生活困窮者の状況予測としては、県内の新型コロナウイルスの感染状況は第六波に突入し、新型コロナウイルス感染症の影響が今後も継続していくと予測されており、課題点も上げられておりますが、それらに対して市として今後どのように対応していく予定か伺います。 ○大城秀樹議長 荻堂盛邦福祉部長。 ◎荻堂盛邦福祉部長 生活支援課では引き続き生活保護制度の活用、それから生活困窮者自立支援制度の活用、社会福祉協議会で実施する総合福祉資金の特例貸付の活用、さらには他制度における給付金事業などを活用し、生活困窮者に係る支援が重層的に展開されていけるような支援を行っていきます。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 次にこの生活支援課の皆さん、非常に日々頑張っていると思います。今後、ますます業務量も増えていくかと思いますけれども、その辺について職員の業務負担、過重負担になっていないのかどうか、その辺を教えていただけますか。 ○大城秀樹議長 荻堂盛邦福祉部長
    荻堂盛邦福祉部長 現在、職員、それから会計年度任用職員を含めて総勢で60人以上の職員が生活支援課にいるわけですけれども、職務についてはできるだけ偏らないようにということで職務を分配する、それから業務としては同じ保護制度とか、そういったものをやっているわけです。隣の人も同じ仕事をしているということで、お互いに助け合いながら業務をこなしている状況であり、課長それから係長共に職員の健康に気を配りながら職務を遂行している状況でございます。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 皆さんの業務は性質上、プレッシャーだったり、そしてストレスだったり、かなりハードな業務だと思います。その辺、管理職の皆さんが職員のそういった健康面、精神面、その辺のフォローも併せてよろしくお願いしたいと思っております。議長、次をよろしくお願いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 それでは質問の事項5要旨(1)についてお答えいたします。農水産物供給強化拠点施設整備事業につきましては、令和3年度において農水産物貯蔵流通等促進施設基本計画の策定に取り組んでいるところであります。その中で事業規模や用地選定、運営管理計画などを整理し年度内に報告書として取りまとめを予定しているところでございます。また、これまで進めてきておりました冷凍冷蔵施設の整備はもちろんのこと、園芸農業型施設を併せて検討することで、農水産物の安定生産、品質の保持を図ることのできる農水産物供給強化拠点施設として整備していきたいと考えております。令和4年度においては、基本設計、用地の測量、土質調査、用地取得などに取り組んでまいります。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 では二次質問を行いたいと思いますけれども、今回の冷凍冷蔵施設の整備計画ですけれども、これにつきましてはその施設の規模、そして場所、それから今後のスケジュール等、場所を選定した経緯とかその辺を教えていただけますか。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 まず施設の規模でございます。基本設計、実施設計はこれからとなりますが、現時点での施設の規模としては、鉄骨2階建てで1階に冷凍冷蔵施設として約3,300平方メートル、2階に園芸農業型施設として約2,650平方メートルを整備する予定でございます。それから施設整備の場所についてでございますが、施設整備の候補地としては名護市内においても本部町、それから今帰仁村にある既存の冷凍冷蔵施設との連携が図りやすく、かつ冷凍冷蔵施設において保管される品目の中でも大きな比重を占めるシークヮーサーの主要産地、また本部町の港湾施設にも近く非常に至便な場所であることから安和地域を予定しているところでございます。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 この冷凍冷蔵施設については、以前から複数の議員が一般質問に取り上げていることでもありますし、また地域の期待もかなり大きいかと思いますので、その辺はスムーズな計画実行をよろしくお願いしたいと思っております。もう一つ、先ほど答弁がありましたけれども、園芸農業型施設、これは植物工場、野菜工場のことだと思いますけれども、その辺についても概要説明をよろしくお願いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 この園芸農業型施設としましては、一般的なものとしては天候とか気温の影響を受けにくく、一年を通して安定生産ができる施設などがありますが、本事業では議員がおっしゃるように植物工場を予定しております。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 この植物工場につきましては、沖縄県は毎年台風の襲来とか、そして高温多湿とかで周年で安定供給ができないという面があります。その面から見てもこういった周年を通して計画生産のできる施設というのは待望されているものだと思いますけれども、この植物工場が注目されたのが10年ほど前でしたか、それから国内各地でそういった施設が整備されてきたと思いますけれども、その中でネックとなるのが、やはりコスト面でかなり厳しいというふうに聞いています。その辺についての説明をよろしくお願いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 議員おっしゃるとおりだと思います。植物工場も冷凍冷蔵施設もどちらもランニングコストの中で電気料が一番大きな割合を占める施設となっております。議員もおっしゃったとおり、コスト面での課題となるものと認識しております。その点については、地域企業と連携することで電気料の大幅な削減が見込めます。議長、休憩をお願いします。 ○大城秀樹議長 休憩します。                              休 憩(午前11時49分) (答弁内容の説明あり)                              再 開(午前11時50分) ○大城秀樹議長 再開します。玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 その結果として、運営コスト面においても課題をクリアできるものと考えているところであります。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員。 ◆大浜幸秀議員 先ほども述べましたけれども、こういった周年を通しての野菜類、それの計画的な生産が可能になるということは、本当にいいことだと思いますので、ぜひともこの事業、関係各機関とも調整しながら、またすばらしい施設を造っていただけるようお願いしたいと思っております。以上をもちまして大浜幸秀、一般質問を終わりたいと思います。ご答弁ありがとうございました。 ○大城秀樹議長 大浜幸秀議員の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。                              休 憩(午前11時51分)                              再 開(午後1時30分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きします。石嶺康政議員、一般質問を許します。 ◆石嶺康政議員 休憩をお願いします。 ○大城秀樹議長 休憩します。                              休 憩(午後1時30分) (字句の削除あり)                              再 開(午後1時30分) ○大城秀樹議長 再開します。石嶺康政議員。 ◆石嶺康政議員 皆さんこんにちは。大城議長より許可をいただきましたので、議席番号6番、市民ネット、石嶺康政、一般質問をさせていただきます。一般質問に入る前に所感を述べたいと思います。ロシアによるウクライナ侵略は国際法、国連憲章違反であり、核兵器使用をちらつかせて威嚇することは言語道断である。世界で唯一の被爆国である日本は、国際社会と連携してプーチン大統領の暴走を止め、ウクライナに平和をもたらしてほしいと痛切に思います。名護市議会は3月3日、ロシア連邦によるウクライナ侵略に強く抗議し、即時停戦、撤退と平和的手段による早期解決を求める意見書、決議を全会一致で可決したところであります。膨大な米軍基地がある沖縄は有事になれば真っ先に攻撃されます。だから辺野古新基地建設が進められていることに不安を感じています。今日3月11日は、東日本大震災が発生した日です。あれから11年経過しましたが、復興はまだ道半ばです。お亡くなりになられた方々のご冥福を祈るとともに、天災の記憶、教訓を共有し備えを考える日でもあります。また今年の卒業式も新型コロナ感染症拡大防止のため、3年連続規模縮小での卒業式となりました。卒業された高校生、また本日卒業された中学生、これから卒業式を迎える小学生の皆さん、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。3月1日に高校を卒業したばかりの高校生たちは、4月1日から成人年齢が18歳となるため大人の仲間入りとなります。しかし、酒、たばこ等の年齢制限は20歳のままなので勘違いしないようにしていただきたいと思います。新型コロナウイルス感染症、ロシアによるウクライナ侵略、石油の高騰をはじめとする物価上昇等、世界は不安定で厳しい状況が続いていきそうです。だからこそ英知を養い、変化に対応できる力を養い、果敢に未来を切り開いていってほしいと思います。それでは通告に従って一般質問をさせていただきます。質問の事項1 施政方針について。要旨(1)(子育て・教育、女性の働く環境支援)より。ア 保育士の確保に向けた取組について伺います。要旨(2)(名護ににぎわいを取り戻すまちづくり)より。ア Park-PFI制度の導入による公園の魅力向上に資する取組について伺います。イ 中心市街地土地区画整理事業について伺います。ウ デジタル技術を導入したデジタル田園都市国家構想について伺います。エ 名護市交通不便地域における公共交通実証実験事業について伺います。要旨(3)(市内の均衡ある発展)より。ア 「北部テーマパークと連動した商品開発に地産品活用を推進できる仕組みづくり」について伺います。質問の事項2 新型コロナウイルス感染症対策について。要旨(1)第六波では若年層、家庭内感染が増加しました。また、高齢者施設でクラスターが発生し「陽陽介護」をせざるを得ない施設もあったとの報道がありました。ア 若年層、家庭内感染状況と感染防止対策について伺います。イ 高齢者施設における新型コロナウイルスの感染状況について伺います。ウ デイサービス等の利用自粛で経営に苦慮している高齢者施設の支援等について伺います。質問の事項3 教育行政について。要旨(1)稲田小学校屋外教育環境整備事業の進捗状況について伺います。質問の事項4 農業行政について。要旨(1)名護市農水産物供給強化拠点施設整備事業について伺います。完成までのスケジュール表の提出ありがとうございました。要旨(2)畜産(山羊)振興拠点基本計画策定事業について伺います。地域ごとのヤギ飼養者数、頭数の資料提出ありがとうございました。質問の事項5 嵐山地域の観光振興について。要旨(1)地域活性化のため嵐山展望台周辺整備計画が立ち上がり、嵐山展望台の老朽化に伴う「嵐山展望台基本設計委託業務」が完了し現在に至っています。今後の展望について伺います。質問の事項6 漂着軽石について。要旨(1)市内海岸には軽石がたくさん漂着しています。特に羽地内海にはまだ大量の軽石が漂っています。ア 軽石の回収状況について伺います。イ 軽石の漂着で影響を受けた漁業者への支援について伺います。質問の事項7 河川の維持管理について。要旨(1)我部祖河川の繁茂した草木の除去について伺います。以上、一次質問とし二次質問は自席にて行います。 ○大城秀樹議長 市当局の答弁を求めます。比嘉ひとみこども家庭部長。 ◎比嘉ひとみこども家庭部長 質問事項1要旨(1)についてお答えします。保育士の確保に向けた取組としましては、名護市独自の取組である潜在保育士や保育士養成校新卒者などを対象に採用1年目に15万円、2年目継続でフルタイムの場合は15万円、パートタイムの場合は半額の7万5,000円を助成する「名護市保育士等緊急確保事業」や、今年度、令和3年11月7日に北部地域で初めて沖縄県保育士・保育所総合支援センターと連携し開催した「沖縄県保育士合同就職説明会」の次年度継続、さらに市内保育施設での就職を希望する潜在保育士や保育士養成校の生徒などを対象とした「名護市保育施設等見学ツアー」も次年度継続して実施してまいります。さらに、国・県の補助金を活用し、保育士試験に合格し市内保育施設で保育士として就職することを目指す方々を対象とした保育士試験対策講座の実施や保育士の正規雇用化に取り組んだ保育施設に対して補助金を支給する保育士正規雇用化促進事業、保育施設が保育士の宿舎の賃借料を補助する保育士宿舎借り上げ支援事業、保育士の負担軽減のため補助者を雇用するための保育体制強化事業などについても、継続して取り組んでまいります。また、次年度から新たに取り組む事業として、県の補助金を活用し、県外在住の保育士等が市内認可保育施設に就職する際にかかる渡航費、引っ越し費用等について助成を行う「県外保育士誘致支援事業」を実施することにより、さらなる保育士の確保に努めてまいります。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 私のほうから質問事項1要旨(2)及び(3)についてお答えいたします。まず、要旨(2)アについてお答えいたします。21世紀の森公園においてPark-PFI制度の導入による公園の魅力向上に資する取組として、令和3年度は実際に公園を整備する民間事業者の公募条件等を示す公募指針のたたき台を作成するために、民間事業者が実際の集客性や採算性を確認する実証実験としまして11月から12月の期間にトライアル・サウンディングを実施し、併せて民間事業者及び関係団体へのヒアリングや市民アンケート等による公園の課題やニーズの把握を行いました。令和4年度には公園利用が多い夏のシーズンにもトライアル・サウンディングを実施することで、年間を通じた公園の集客性や採算性の把握につなげ、加えて民間事業者からマーケット・サウンディング等を実施することにより、実現性の高い公募設置等指針の作成につなげてまいります。令和5年度には、公園の魅力向上に資する民間事業者の選定をし、民間事業者による整備の着手を予定してございます。続きまして質問事項1要旨(2)のイについてお答えいたします。中心市街地土地区画整理事業につきましては、今年度策定中の名護湾沿岸(名護漁港周辺エリア)実施計画に基づきまして、交通結節機能の創出としてバスやタクシーなどの公共交通の総合交通ターミナルの整備や、建物の老朽化が進む中心市街地の再開発、名護漁港の機能集約化などを含め、エリア一体となった人でにぎわうまちづくりの検討を具体的に進めるため、令和4年度に該当エリアの基礎調査を実施し、住民や地権者への説明会や合意形成を進めるとともに具体的な事業手法等の検討を行ってまいります。続きまして質問事項1要旨(2)のウについてお答えいたします。近年の情報社会の飛躍的な進展により、地方と都市の在り方は今、新しい局面に入っております。人口が東京圏に一極集中していたコロナ禍前に比べ、2020年の東京圏への転入人口は、新型コロナウイルス感染症の影響により約10年ぶりに減少に転じております。東京から地方に本社を移転した企業も多く存在し働く場所に縛られないリモートワークも一般的になっております。デジタル田園都市国家構想とは、第207回国会岸田内閣総理大臣の所信表明演説にて提唱された構想で、「新しい資本主義」実現に向けた成長戦略の最も重要な柱とされており、地方の魅力を維持しながら、デジタル化を通じて都市と変わらない利便性や魅力を備えた新たな地方像を提示するものになっております。デジタル田園都市国家構想が目指す将来像では、例えばオンラインで手続が完了する「行かなくていい市役所」の実現、顔認証による観光施設等での手ぶら決済の実現、パソコンやスマートフォンの地図上にお店や施設の「空き」、「混雑」の情報をリアルタイム配信することで周遊型観光の促進などが掲げられております。令和4年度からの新たな沖縄振興特別措置法に基づき指定される全国唯一の「経済金融活性化特別地区」である本市の特性を生かし、地域の魅力を備えたデジタル田園都市国家構想を実現するため、現在進めている名護湾沿岸基本計画とも連携しながら、スマートシティ名護モデルのマスタープラン策定に着手したいと考えております。続きまして質問事項1の要旨(2)のエについてお答えいたします。昨日の翁長久美子議員への答弁とも重複いたしますが、ご了承願います。今年度実施いたしました名護市街地周辺を対象としたコミュニティバスの実証実験につきましては、令和3年9月15日から令和4年2月28日までの167日間実施をいたしました。利用実績につきましては、速報値ではございますが循環線、東西線、南北線の3路線合計で延べ2万8,971人、1日平均で173.5人となっており、この最終的な取りまとめにつきましては令和4年3月末を予定しております。今後につきましては今年度の実証実験の結果を踏まえ、令和4年度に名護市街地周辺と二見以北地域を対象とした運賃有料のコミュニティバスの実証実験を実施しながら本格運行で導入する小型ノンステップバス車両を購入する予定でございます。本格運行については令和4年度の実証実験を経て結果の分析等を行い、令和5年度に名護市地域公共交通協議会で本格運行についての同意、運行管理者の選定、沖縄総合事務局への許認可手続を経まして運行開始を予定しております。続きまして質問事項1要旨(3)アについてお答えいたします。沖縄北部テーマパーク事業は、既存のゴルフ場を活用して亜熱帯沖縄の魅力ある自然環境を生かしたテーマパークへと再整備することで、沖縄経済の活性化及び観光立県沖縄を推進し、ひいては観光立国・日本の観光戦略の要となり日本の観光及び経済に貢献することを目的とした民間主導の事業で2025年の開園を予定しております。沖縄北部テーマパークと連動した商品開発に地産品活用を推進できる仕組みづくりについては、これまでの北部テーマパークの準備会社との協議におきましても、価格や数の安定供給の条件を前提に地産品の活用は前向きに協議・検討していきたいという回答を得ているところでございます。今後は、定例的に開催しております庁内連絡会議を通じまして事業の進捗状況を把握し関係機関と連携しながら地産品活用を推進できる仕組みづくりに取り組んでまいります。 ○大城秀樹議長 仲本太市民部長。 ◎仲本太市民部長 質問の事項2要旨(1)アについてお答えいたします。若年層の感染症陽性者の状況について、令和4年1月の名護市の新規陽性者全体に占める20代の割合は26.22%となっており全世代の中で一番多く、10歳未満で11.97%、10代で11.43%と10代以下で23.4%を占めています。2月になりますと、10代で16.28%、10歳以下17.24%と10代以下の割合は33.52%と多くなっております。逆に20代は15.32%と前の月より減少しております。若い世代の感染割合の傾向は県全体の割合においても同様の傾向が見られています。沖縄県の感染症疫学・統計解析委員会資料によりますと、2月21日から2月27日の県全体のデータとなりますが、幼年・若年層における推定感染経路は不明を除き、保育・幼稚園児では家庭内で26%、保育・幼稚園で31%、小学生では家庭内で38%、友人で10%、中学生では家庭内で41%、友人で11%と、中学生以下においては家庭内の感染が最も多くなっております。続きまして感染防止対策についてですが、家庭内感染予防のポイントとしましては、まず感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分ける。日中はできるだけ換気を行う。感染者のお世話はできるだけ限られた方で行う。手で触れる共有部分の消毒を行う。できるだけ全員がマスクを着用する。こまめに手を洗う。汚れたリネン、衣服を洗濯する。ごみは密封して捨てるなどに気を付けていただき、同居の家族の方も検温など健康観察を行い、不要不急の外出を避けるなどの対応が必要となります。しかしながら、感染力の強いオミクロン株は、家庭内に持ち込まれた場合はその広がりを防ぐことが難しい状況もあることから、外出先での感染対策を心がけ家庭内に持ち込まないことが重要となっています。また、保護者の世代である20代、30代のワクチン接種率は、他の年代に比較して低いこともありますので未接種の方には接種を再度検討いただきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 荻堂盛邦福祉部長。 ◎荻堂盛邦福祉部長 私のほうからは質問事項2要旨(1)のイ、ウについてお答えします。まずイですが、第六波と言われている今年1月以降の高齢者施設における新型コロナウイルス感染状況についてですが、2月末現在で入所施設13か所、通所施設10か所において陽性者が発生しております。入所施設においては2回発生した場合には重複カウントしており、職員1名だけの感染なども含まれております。特に、入所施設においては陽性の入所者を施設療養として受け入れる状況もあり、県立北部病院、それから北部地区医師会病院からの医師や看護師の皆様、保健所の皆様のご指導、ご助力をいただいて介護を行ってきた状況であると伺っております。なお、「陽陽介護」という状況については確認してございません。続きまして要旨(1)ウについてでございます。コロナ感染予防のためにデイサービスの利用を自粛する高齢者の方も一定数おられるということですが、国からコロナ下での介護サービス事業所の臨時的な取扱いについて通知が発出されております。臨時的な取扱いとして、デイサービスで大人数で集まることによるコロナ感染を避けるために利用を自粛する方に対し、例えばデイサービス事業を事業所以外の場所などで実施することも可能としております。大人数で集まることを避ける工夫はできるかと思います。また、デイサービス従業員が利用者の自宅を訪問してデイサービスで提供しているサービスを実施することも介護給付費の請求を可能としてございます。ある事業所では、利用者の半分は事業所でデイサービスを行い、もう半分は訪問してサービスを提供するという事例もございます。次に、感染対策を徹底しているということを利用者に周知することも重要だと考えております。通所施設利用によるコロナ感染について恐怖心がある状況ではありますので、事業所できちんと対策している状況をお知らせすることで安心して利用できます。感染対策については、国や県から多くの資料が出されておりますので、市のホームページなどで再度事業所への周知を行ってまいりたいと思います。いずれにしましても、市内介護事業所から相談がございましたら、有効な事例の紹介やいいアイデア、そういったものについても共有していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 質問事項3要旨(1)についてお答えします。稲田小学校屋外教育環境整備事業の取組としては、令和3年度は7月から設計業務に着手しており令和4年3月に業務が完了する予定でございます。令和4年度は屋外教育環境整備工事に着手する予定でありましたが、沖縄県教育庁より令和4年度の予算配分が要望額よりも大幅に下回ったことから、現在各市町村の予算配分額の見直し作業を行っているところであるとの報告を受けております。本市といたしましては、今後も沖縄県教育庁とのヒアリング等を通して継続的に予算確保に向けて取り組んでまいります。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 私のほうからは質問の事項4と事項6要旨(1)イについてお答えいたします。初めに質問の事項4要旨(1)についてお答えします。農水産物供給強化拠点施設整備事業につきましては、現在、農水産物貯蔵流通等促進施設基本計画の策定に取り組んでおり、これについては年度内での取りまとめを予定しているところでございます。その中で、冷凍冷蔵施設と併せて園芸農業型施設の整備を検討しており、農水産物の安定生産、品質の保持を図ることのできる農水産物供給強化拠点施設として整備していきたいと考えております。事業スケジュールについては、現時点のものになりますが事前にタブレットのほうにアップロードしておりますので資料をご覧ください。令和4年度においては、基本設計、用地の測量、土質調査、用地取得など、令和5年度には実施設計、造成工事など、令和6年度から建築工事等に着手し、現時点では令和8年3月末での事業完了を見込んでおります。次に質問の事項4要旨(2)についてお答えします。まず最初に、畜産(山羊)振興拠点基本計画策定事業についてでございますが、本事業は、屠畜(とちく)から加工処理、販売、流通、食文化の発信に加え、闘山羊やふれあい牧場などの観光や福祉資源としても活用可能なヤギの振興拠点に向けた基本計画を策定することを目的としております。当該事業の取組内容については、現状と課題の整理、事例調査、ヤギ振興に関する方向性の検討、拠点形成計画等となっております。また、拠点形成のための補助メニューについても本事業において整理を行っていく予定でございます。続きまして地域ごとのヤギ飼養戸数及び頭数については、タブレットへアップロードした資料をご確認ください。地域別で見ると飼養戸数及び頭数ともに屋部地域が最も多くなっております。また、市内合計の飼養戸数及び頭数を見ると平成30年度をピークに若干減少しております。平成30年度までの一時的なブームにより、令和元年度は競り価格が急落した影響でヤギの飼養から撤退した飼養者も多く見られました。令和2年度においては、新型コロナウイルスの影響により入学祝い、新築祝い等の祝い事やその他のイベントの自粛や中止による影響を受け、飼養頭数が減少したものと考えられます。質問の事項6要旨(1)イについてお答えいたします。本定例会においては、多くの議員から軽石に関するご質問が出されておりますので、答弁に関して重複するところもあると思いますが、ご了承願いたいと思います。昨年10月頃より沖縄本島周辺に漂流してきた海底火山噴火に伴い発生した軽石により出漁できないなど漁業活動に影響が生じたため、本市の名護漁業協同組合、羽地漁業協同組合からは、こし器設置や漁業補償等の支援を求める要望が国、沖縄県、名護市にも出されてきました。その後、国や沖縄県の補助により、ある一定程度の要件を満たした場合に限り、こし器の設置支援が受けられる状況となっております。また漁業協同組合によりますと、漁業者が加入している漁業共済により減った水揚げに対する漁業補償が行われると伺っております。本市としましては、国や沖縄県の補助や、既存の補償制度では対応できない部分を市独自の支援策として、令和4年度の単年度でございますが、本市の漁業協同組合に所属している漁業者が名護漁港で実施されている競り市場に出品する際に必要な水揚手数料と漁船建造等に対する助成を行う予定で、本定例会において令和4年度当初予算案に予算を計上させていただいているところでございます。 ○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 それでは私のほうから質問事項5要旨(1)についてお答えいたします。約1年半にわたり嵐山展望台運営法人設立準備会、これは平成30年2月に一度解散しております。そことの協議を進め、当会の意見を踏まえ平成29年度に「嵐山展望台基本設計」の策定を行ったところでございますが、それ以降は施設整備後の管理体制等について課題等があり、現在もなお近隣区長や地域関係者との意見交換会を行っているところでございます。市といたして、様々な意見、課題がある中、地域区民をはじめとした合意形成を得られなければ、施設整備後の運営は大変厳しいものと思慮しているところでございます。引き続き地域との調整協議を行っていきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 比嘉一文総務部長。 ◎比嘉一文総務部長 質問の事項6要旨(1)アについてお答えいたします。羽地内海については港湾地域であることから、国と沖縄県が共同して軽石の除去などに取り組んでおります。呉我地区では昨年11月から回収作業に着手し、調査から見込まれた軽石の量1万819立方メートルに対し本年2月15日時点で4,543立方メートルを回収しており、作業は6月まで継続する予定とのことです。また、仲尾次漁港周辺については回収業務の入札公告を行っているところであり、今月末に契約締結を予定していると伺っております。なお、回収した軽石については沖縄県において名護商業高校跡地に仮置場を設置しており、市町村に対しても搬入受付を開始する旨の連絡があったところです。軽石の受入れは、回収の主体、場所を問わず、また、搬入された軽石については沖縄県で処理することとされております。 ○大城秀樹議長 當山賢建設部長。 ◎當山賢建設部長 私のほうから事項7要旨(1)についてお答えいたします。沖縄県が管理する二級河川、我部祖河川につきましては、現場を確認いたしましたところ、普通河川、奈佐田川との接続部より上流において、河川敷内の土砂堆積や草木の繁茂が確認できました。管理者である沖縄県北部土木事務所に当該河川のしゅんせつについて確認したところ、「現時点ではしゅんせつの予定はありません。しかしながら、今後、河川の状況を確認しながら、検討していく。」との回答がございました。市としましては、令和元年度から令和3年度にかけて沖縄県土木建築部との行政懇談会の要望事項として、羽地大川や我部祖河川を含む名護市内の二級河川のしゅんせつを要望しており、今後も引き続き、沖縄県に対し河川敷内の繁茂した草木の除去を含め、しゅんせつの要望をしてまいりたいと考えております。 ○大城秀樹議長 石嶺康政議員。 ◆石嶺康政議員 それでは二次質問をさせていただきます。まず、(子育て・教育、女性の働く環境支援)よりですけれども、保育士の不足人数、それと不足に伴って県外保育士の誘致をするそうですけれども、それの募集方法、それから渡航費、引っ越し費用等の上限、今回県外の保育士の確保は何人を予定しているか伺います。 ○大城秀樹議長 比嘉ひとみこども家庭部長。 ◎比嘉ひとみこども家庭部長 現在市内で不足している保育士数ですが、令和3年4月1日時点の調査では、市内で保育士不足のために定員割れが生じている園は12園あり、不足している保育士数は37人となっております。次に県外保育士誘致支援事業による県外保育士の募集方法についてです。県外保育士誘致支援事業については、市内保育施設が県外からの保育士等を採用した際に保育士等の引っ越し費用等に対して市が補助する事業となっており、募集については、本補助金を活用したい保育施設が行います。また沖縄県保育士・保育所総合支援センターからも県外保育士等に対して事業の紹介を行っていくこととなっております。名護市についてもホームページ等に県外保育士誘致支援事業実施のお知らせを掲載するなど、県外保育士等に対して事業の周知を図ってまいりたいと考えております。続きまして、県外保育士誘致支援事業では何名の保育士確保を見込んでいるのかというご質問ですが、次年度実施を予定しております県外保育士誘致支援事業については10人程度の保育士確保を見込んでおります。それから補助金の金額上限ですが、本補助金については補助金の上限額として単身世帯20万円、2人以上世帯40万円となっております。 ○大城秀樹議長 石嶺康政議員。 ◆石嶺康政議員 次に要旨の(2)Park-PFI制度についてです。沖縄市コザ運動公園のサッカー場跡地にPark-PFI制度を活用してホテル建設を予定しているそうですけれども、21世紀の森公園内にレストラン、あるいはカフェ、ホテル建設等の収益施設設置を今回のPark-PFI制度でもって予定しているのでしょうか。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 Park-PFIで整備する施設につきましては、公募設置等指針において、事業者側に必須提案として求める施設と、事業者の任意提案に基づく施設の2種類を想定しております。現在、必須提案として求める施設は検討中でございまして、令和5年度以降に予定している事業者公募の際に、公募設置等指針において示す予定でございます。今年度実施したアンケート調査では飲食ができる施設、キッチンカーによる販売、子どもが遊べる場所として水遊び場、大型遊具等のニーズが高いことから、その結果も踏まえまして次年度に実施するサウンディング調査で確認する民間調査の意向と併せて、市民のニーズに合った公園の魅力向上につながる施設を提案してもらうように取り組みたいというふうに考えております。 ○大城秀樹議長 石嶺康政議員。 ◆石嶺康政議員 もう1点だけ、このPark-PFI制度を導入するわけですけれども、これは21世紀の森公園の全体を考えているのか、それとも名護湾沿岸基本計画の中にあるレクリエーションゾーン、あるいは海のアクティビティゾーンを想定しているのでしょうか。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 議員おっしゃいましたとおり、21世紀の森公園にスポーツゾーン、海のアクティビティゾーン、レクリエーションゾーンと3つございますけれども、タピックスタジアムですとか、現在整備中のサッカー・ラグビー場が含まれるスポーツゾーン以外の部分、海のアクティビティゾーン、レクリエーションゾーンを範囲として設定しております。 ○大城秀樹議長 石嶺康政議員。 ◆石嶺康政議員 質問の要旨(2)のイ、中心市街地の件についてです。2月15日付、岸田内閣総理大臣への要請書に、「名護漁港と中心市街地を隔てる国道58号の移設が必要となります。」とあります。市長公約にある国道58号の付替えはこの事業で行う予定でしょうか。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 令和4年度に計上しております中心市街地土地区画整理事業は、対象地域の基礎調査により具体的な事業手法などを検討するものになりますが、国道58号の移設に係る範囲も含めまして、まちづくりに必要と考える範囲の調査を行ってまいります。 ○大城秀樹議長 石嶺康政議員。 ◆石嶺康政議員 この中心市街地土地区画整理事業の範囲ですけれども、名護十字路付近も含まれるのでしょうか。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 議員がおっしゃるとおり、名護十字路付近も含まれております。 ○大城秀樹議長 石嶺康政議員。 ◆石嶺康政議員 市長へ伺います。先ほど要請書の件について話しましたけれども、総理大臣からは何か回答は得られましたでしょうか。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 要請の際には総理のほうからも政府としてしっかり取り組みたいという旨の回答があったかと考えております。 ○大城秀樹議長 石嶺康政議員。 ◆石嶺康政議員 市長から答弁をいただきたかったんですけれども。市長からは感触はどうだったか、何かないでしょうか。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 私も同席しておりましたので、私のほうからお答えいたします。総理のほうもしっかり市長のご説明を聞いていただきまして、先ほどご答弁したとおりのようなご回答をいただいたというところでございます。 ○大城秀樹議長 石嶺康政議員。 ◆石嶺康政議員 それでは次に行きますけれども、デジタル技術を導入したデジタル田園都市国家構想ですけれども、名護市と同規模の自治体で、このスマートシティの先進地はどういったものがありますか。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 スマートシティ、いろんな自治体で取り組まれておりますけれども、名護市と人口が同規模の類似自治体をいくつかご紹介させていただきますと、人口約3万5,000人の埼玉県毛呂山町というところが毛呂山町のスマートシティ。人口約3万6,000人の京都府精華町、人口約7万9,000人の京都府木津川市がけいはんな学研都市という形でスマートシティの先行モデルプロジェクトに指定されているというものがございます。 ○大城秀樹議長 石嶺康政議員。 ◆石嶺康政議員 次に交通不便地域における公共交通実証実験ですけれども、午前中に大浜議員も質問されていましたけれども、旭川区とか勝山区、それから羽地の山田区、内原区、古我知区といった交通不便地域がありますので、ぜひそこら辺も検討していただきたいんですが、どうでしょうか。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 公共交通の空白地域、不便地域につきましては、解消及び縮小に向けまして今年度地域公共交通計画の策定に取り組んでいるところでございます。本計画においては望ましい地域公共交通の将来像を明らかにするため、令和4年度から11年度までの8か年計画としておりまして、その中で公共交通空白地域や不便地域の解消、縮小に向けた施策の展開を示していくこととしております。計画を策定する上で市民アンケート調査や55区の区長へのアンケート調査、また公共交通空白地域となっている区の区長にはヒアリング調査を行っているところでございます。当該計画に沿って公共交通空白地域、不便地域の解消、縮小に取り組んでいきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 石嶺康政議員。 ◆石嶺康政議員 質問の事項2の新型コロナの件です。子どもが対象のワクチン接種が計画されているようですけれども、それの詳細についてお伺いいたします。 ○大城秀樹議長 仲本太市民部長。 ◎仲本太市民部長 5歳から11歳までの小児ワクチン接種の取組についてでありますが、これにつきましては予防接種法上の努力義務が課されていないことから、保護者及び本人が接種について判断できるよう有効性及び安全性について学校や市内保育施設等を通じて現在情報提供を行っているところであります。本市では、本日11日から小児ワクチンの個別接種が始まっております。これにつきましては一部医療機関が担っております。今月26日には小学校3年生以上を対象とした集団接種を実施する予定となっております。 ○大城秀樹議長 石嶺康政議員。 ◆石嶺康政議員 続いて教育行政についてです。稲田小学校のグラウンド整備の件ですが、校舎とグラウンドに高低差がありますけれども、その間の整備というのは予定されていますか。 ○大城秀樹議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 稲田小学校はグラウンドと校舎の間に緑地部分があるんですけれども、その緑地部分に3から4段の段差がありまして、その部分に危険なブロックもございますから、それを撤去して緩やかな勾配で整備すると。それと真ん中に階段の部分がありますので、その部分に手すりもつけるという計画としております。 ○大城秀樹議長 石嶺康政議員。 ◆石嶺康政議員 次、農業行政です。事業のスケジュールを見てみると、関係機関との調整というのが令和4年度の後半からになっているわけですけれども、設計に利用者の意見を反映させるためにはもうちょっと早く始めたほうがいいと思うのですが、そこら辺はどうでしょうか。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 いろいろなヒアリング等、今の段階でかなりやって進めているところでありまして、開発の絡みもありますから、そこら辺への、今、あらあらのスケジュールになっておりますので、今後詰めていきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 石嶺康政議員。 ◆石嶺康政議員 次、質問の事項5の嵐山地域の観光振興についてですが、これまで地域でいろいろと話をされていますけれども、なかなか進展しなかったわけですけれども、地域の皆さんは風光明媚なところをそのまま放置するのはもったいないということで、皆で頑張っていきたいということでいま地域が盛り上がりつつありますので、ぜひ名護市も地域の皆さんと協議を続けながら実現に向けてやっていただきたいと思います。部長、いかがですか。 ○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 私も議員と何度か話合いには参加しているところでございます。ですがやはり地元の合意形成を先に得なければなりませんので、今後も展望台近隣区長及び住民の皆さんとの調整協議をしっかりと行っていきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 石嶺康政議員。 ◆石嶺康政議員 今後テーマパークも来ますので、そこら辺一帯がいろんな意味で観光の拠点になると思いますので、ぜひそういった地域の要望も踏まえて実現できるようによろしくお願いいたします。次、質問の事項6です。軽石回収の件ですが、現在軽石の回収場所というんですか、何か所で実施されているか分かりますか。
    大城秀樹議長 比嘉一文総務部長。 ◎比嘉一文総務部長 羽地内海における軽石除去の件ですけれども、名護市では呉我地区において作業中のほか、仲尾次漁港の周辺において今月末に契約を締結し作業を進めると伺っております。また今帰仁村側、あちらのほうでは湧川地区、上運天地区において作業を行っているということで、以上の4か所ですね。その4か所に加えて砂利採取船を使用した海面における除去作業も行われており、今後も引き続き船舶での回収のため効率的な方法等を検討しているということでございます。 ○大城秀樹議長 石嶺康政議員。 ◆石嶺康政議員 羽地内海は軽石がまだまだたくさんありますので、ぜひ早めに回収していただきたいと思っております。次、軽石で影響を受けた漁業者の件ですけれども、漁業補償があるとの先ほどの答弁でしたけれども、条件というのはありますか。それともう一点、県は21次補正予算で1か月分の燃料代の補助をするとの報道がありました。名護市の漁船は何隻が対象か分かりますか。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 補償はどういった条件でやられるかということでございますが、漁業共済組合によりますと、漁業共済は1年更新となっており、各漁業者が加入した月から1年間が補償対象で、軽石等により水揚げ金額が落ちた場合、過去5年間における単年ごとの水揚げ金額の最大値と最小値を除く、3年間の平均水揚げ金額を基準とし、被害のあった1年間の水揚げ額と比較し、その差額に対して補償の判断を行うようでございますが、補償は各漁業者が契約時に設定する内容によって違うと伺っております。それから何隻かということですが、名護漁協及び羽地漁協に属する組合員の漁船は160隻を想定していると伺っております。 ○大城秀樹議長 石嶺康政議員。 ◆石嶺康政議員 最後に河川の維持管理の件です。地域の区長から河川ののり面に草がいっぱい生えているのでこれをどうにかできないかということでございましたので、今回一般質問に取り上げさせていただきました。ぜひ名護市からも早めに草木の除去ができるよう要望していただきたいと思います。これをもちまして、石嶺康政、一般質問を終わらせていただきます。ご答弁ありがとうございました。 ○大城秀樹議長 石嶺康政議員の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。                              休 憩(午後2時28分)                              再 開(午後2時41分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。宮里尚議員、一般質問を許します。 ◆宮里尚議員 皆さん、こんにちは。ただいま議長の許可を得ましたので、議席番号10番、礎之会、宮里尚、一般質問をさせていただきます。それでは通告に従ってやっていきたいと思います。事項1 畜産振興について。要旨(1)令和4年度施政方針の中で、「肉用牛飼養農家の経営の安定化に向けて、優良繁殖雌牛導入の支援を行います。」とありますが、その詳しい内容についてお伺いします。要旨(2)沖縄県内で豚熱が発生してから約2年がたちますが、現在の豚熱感染予防対策の状況についてお伺いします。事項2 農業振興について。要旨(1)令和3年11月に完了した天仁屋地区かんがい用水水源調査検討業務の調査結果についてお伺いします。事項3 花の里づくりについて。要旨(1)「全日本花いっぱい名護大会」に向け、去る2月12日に21世紀の森公園モデル花壇で約2万本の花の苗の植付け作業が行われましたが、市の花であるカンヒザクラやテッポウユリの繁殖についてお伺いします。事項4 ヤングケアラーについて。要旨(1)令和4年2月に県内小中高の学級担任を対象にしたヤングケアラーの実態調査の結果が公表されましたが、本市のヤングケアラーへの対応についてお伺いします。事項5 公園整備について。要旨(1)現在整備中である千眼寺付近の公園整備の課題についてお伺いします。以上、一次質問とし二次質問は自席から行いますのでよろしくお願いします。 ○大城秀樹議長 市当局の答弁を求めます。玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 それでは質問の事項1要旨(1)、(2)を、それから事項2についてお答えいたします。まず初めに事項1要旨(1)についてお答えします。施政方針で示しております優良繁殖雌牛導入の支援とは沖縄振興特別推進交付金、いわゆる一括交付金を活用して実施しております「優良繁殖雌牛導入事業」のことで、本市においては平成27年度から当該事業を実施しております。本事業は、優良な血統かつ発育良好な雌牛を県内外の家畜市場より導入し、導入した雌牛から生まれた子牛が市場で高く評価されることで高額で取引されたり、雌の子牛については母牛として自家保留することで改良を促進し農家の経営基盤強化を図ることを目的として実施しております。事業内容は、1頭当たり50万円を上限とし雌牛導入経費の一部を補助しており補助率は50%以内でございます。補助対象となる導入経費の内訳につきましては、牛本体の競り価格、陸及び船輸送費、輸送保険料等となっております。牛飼養農家については、若い年齢の農家が増えてきており今後の成長も期待できることから、県や関係機関と連携して畜産(牛)の振興を図っていきたいと考えております。続きまして要旨(2)についてでございます。沖縄県内での豚熱発生は、令和2年3月の事例を最後にそれ以降の発生はありませんが、県外におきましては、令和2年9月から令和3年12月25日までに群馬県等10県で18例発生しております。約10万頭の豚が殺処分されております。豚熱感染予防対策の有効な手段の一つとして豚熱ワクチン接種がありますが、名護市を含む県内でのワクチン接種は令和2年3月より開始され、名護市内では令和4年2月末までに約7万4,000頭の豚に対してワクチン接種を実施しております。豚熱ワクチン接種が開始された初回の接種は、感染蔓延(まんえん)防止のための早期措置として県が無料で実施しましたが、現在は1頭当たりの接種費用160円に対し名護市独自で50%補助を行っております。令和2年度は2万880頭のワクチン接種に対し167万400円、令和3年度は令和4年2月末時点で2万5,538頭に対し、204万3,040円の補助を行っております。県外では豚熱発生が続いており、豚熱以上に脅威となるアフリカ豚熱発生の懸念もあることから、飼養農家に対しては引き続き沖縄県と連携し飼養衛生管理の徹底について、畜舎内外の消毒、鳥やイノシシ等の野外生物侵入防止、部外者の衛生管理区域内(畜舎敷地)への立入制限等について注意喚起を行っていきたいと考えております。次に質問の事項2要旨(1)についてお答えいたします。天仁屋地区は昭和55年度から昭和62年度までに実施された県営天仁屋地区畑地帯総合土地改良事業によって、70.7ヘクタールの農地の区画整理と併せて延長905メートルの幹線農道及び62路線の支線農道の整備が行われ広大な農地が形成されております。しかしながら、かんがい施設が未整備のため農業用水の確保に苦慮しており、遊休地や耕作放棄地の増加も進んでいる状況であります。このような状況と地域からの要望を踏まえ、天仁屋地区かんがい用水水源調査検討業務を令和2年3月より実施いたしました。本業務は、将来的にかんがい用水施設の整備を行うことにより、高収益作物への転換や現在栽培している作物の増収、就農人口増や担い手の確保等につなげ、「魅力ある農業」を目指し複合的に農業用水を確保するための調査検討業務であり、令和3年11月30日に本業務を完了しております。本業務の調査結果でございますが、水源候補地検討及び水源調査を実施しましたが、受益地内に用水として安定利用できる井戸や湧水等の水源はないことが判明しております。そこで、本業務内では必要用水量を確保するために既存ため池の活用、天仁屋川からの取水及び受益地畑面からの流出水を利用する畑地帯集水の採用を検討しました。畑からの流出水を積極的に集めて貯留し、利用することで必要な用水を確保する概略整備構想を策定いたしました。しかしながら、概略整備構想で採用しているスプリンクラーなどのかんがい方式では用水量が多く必要となり、おのずと施設規模も大きく、整備費用、維持管理費用ともに高額な結果となっていることから、詳細については地域の農業従事者と意見交換をして取り組んでいきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 それでは私のほうから質問事項3要旨(1)についてお答えいたします。初めに、3月5日土曜日に開催されました「第60回全日本花いっぱい名護大会」につきまして、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により一年越しの開催となりましたが、大会成功に向け、これまでに市民の皆様をはじめ、地域、各区、学校、企業の方々による花植え作業や関連イベントへの参加など、様々な取組により機運を高めていただき、各方面にて多大なご支援とご協力の下、成功裏に終えることができました。この場をお借りしましてお礼を申し上げます。議員より質問のありましたカンヒザクラの生産につきましては、苗から育てるのか、挿し木のほうがいいのかを含めて、関連部署や名護さくらの会等とも調整をしながら取り組んでいきたいと思います。また、テッポウユリの生産につきましては、テッポウユリの生産地で知られる沖永良部和泊町の方々のご助言なども踏まえ、種苗生産に向けて取り組んでいきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 質問の事項4質問の要旨(1)についてお答えします。沖縄県子ども生活福祉部は、令和4年2月に沖縄県ヤングケアラーに関するアンケートの結果を県のホームページ上で公表しております。このアンケートは、ヤングケアラーと思われる子どもの概数把握と、アンケートを通じた関係者の認識向上を図ることを目的としております。アンケートの対象者は県内小中高の学級担任等となっており、回答率は70.4%、有効回答数は3,082人でございます。アンケートの項目は、①ヤングケアラーの概念認識、②ヤングケアラーと思われる子どもがいるか、③ヤングケアラーと思われる子の人数とその状況について、④ヤングケアラーと思われる子のうち「学校生活に影響が出ている子どもの数」とその状況について、⑤学校生活に影響が出ている子どもへの対応について、⑥要保護児童対策地域協議会の認知度について、⑦ヤングケアラー支援のために必要と考えることとなっております。調査の結果から、沖縄県においてヤングケアラーと思われる子が約1,088人おり、そのうち現に学校生活に影響が出ている子が約523人いることが分かりました。教育委員会では、現在、沖縄県に対して、名護市のみの調査結果の提供を求めているところでございます。また、県においては、令和4年度に児童生徒を対象に幅広く実態調査を行うとしていることから、これらの結果を分析し、県や各市町村と連携を図りながら早急に対応を行ってまいります。 ○大城秀樹議長 當山賢建設部長。 ◎當山賢建設部長 質問の事項5要旨(1)についてお答えいたします。21世紀の森公園の整備につきましては、令和元年度におきまして野球場の整備が完了したことから、令和2年度以降は、千眼寺周辺の用地取得と物件補償について重点的に予算配分し事業を進めております。令和2年度の実績としましては、用地6筆を取得し、墓5基の補償を行っており、令和3年度につきましても、用地4筆、墓4基の補償を行っております。これまでに、用地が全体で39筆中27筆取得済みで残り12筆。物件補償につきましては、全体で40件中23件完了し残り17件となっております。現在の執行率は、用地取得が69%、物件補償が57%となっております。用地取得における今後の課題といたしましては、同区域内には所有者不明の土地と墓があり、それらの対応が課題となっております。これまで、地域の方々への聞き取りや、市民のひろばの紙面を活用しての情報提供の呼びかけ等を行っており、墓の所有者についての情報が寄せられた事例もございます。しかし、全ての所有者を特定するまでには至っておりません。また、その他の課題としましては、相続が発生している土地について、相続人が多数に及び相続が難航している案件もございます。これらの用地取得に係る課題につきましては、今後も引き続き所有者探索を進めつつ、課題解決の有効な手段となり得る制度等について情報収集を図り、事業の推進に向けて取り組んでまいります。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 それでは順を追って二次質問をさせていただきます。畜産振興について、今、部長から答弁がありましたが、本事業の直近5か年の実績はどうなっているのかお伺いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 5年間の実績につきましては、平成29年度から令和2年度までは年間約20頭ずつ導入し年間約1,000万円を補助しております。今年度からは10頭以上増頭して、32頭の導入を行い補助金額も1,500万円まで増額しました。平成29年度から令和3年度までの5年間の合計実績としては、1,011頭の雌牛を導入し補助額の合計は約5,400万円となっております。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 次に優良繁殖雌牛導入事業は、沖縄振興特別推進交付金、いわゆる一括交付金事業とのことですが、他に牛農家への支援についてはどのような取組がありますか、お伺いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 主なものとしまして、子牛生産に係る経費ですね。これについては子牛登録代とか子牛の餌やミルク代などとなっております。農家負担軽減を目的に経費の一部補助を実施している子牛生産育成事業があり、子牛の生産1頭につき1万円の補助を行っております。また優良繁殖雌牛保留事業として、各農家が所有する繁殖雌牛から生まれた雌子牛のうち、改良増進に資する優良な雌牛であると認定した雌牛を農家が自家保留する場合に、1頭当たり8万円を補助しており、令和元年度までは年間18頭、令和2年度より年間24頭を対象としております。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 次にこれらの事業を実施していく中で名護市の牛農家戸数、また飼養頭数、子牛生産頭数は直近5か年間でどのように推移しているのかお伺いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 直近5年間である平成28年度から令和2年度まで見ますと、農家戸数は年度により多少増減はあるものの約30戸で横ばいながら、農家の世代交代は進んでおります。若い農家が増えてきております。飼育頭数は徐々に増加しており、平成28年度と令和2年度を比較すると約100頭増え、約1.2倍となっております。子牛生産頭数については直近5年で多少のばらつきがございますが、平成28年度と令和2年度を比較すると、約70頭、約1.2倍の増加が見られます。これらの結果は先ほど申し上げました優良繁殖雌牛導入事業などの実施により母牛の更新が進み、分娩(ぶんべん)間隔の短縮や事故率の低下が図られたことによる事業効果の現れであると思料しているところでございます。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 次、要旨(2)の二次質問をさせてください。豚熱発生前後を比較した場合の名護市の豚農家戸数、飼養頭数についてお伺いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 家畜家禽(かきん)等の使用状況調査によると、豚熱発生前の平成30年度、発生年度の令和元年度、発生後の令和2年度で比較した場合、名護市内での豚熱発生はなかったことから大きな影響はなく、農家戸数は35戸前後、飼育頭数は約2万2,000頭前後で推移しております。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 そこでですね、豚熱発生前後で比較した場合の名護市食肉センターの屠畜(とちく)頭数についてお伺いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 名護市食肉センターでは名護市内で飼育された豚だけではなく、中南部で飼育されている豚も屠畜されており、それを前提として答弁させていただきます。豚熱発生前の平成30年度は年間の屠畜頭数が約11万9,000頭でありました。令和元年度及び令和2年度は豚熱が発生したうるま市、沖縄市においては発生場所から10キロ圏内の豚の移動制限がされたことにより、名護市食肉センターにおける屠畜頭数にも影響が出て、令和元年度が約11万2,000頭、令和2年度が約11万頭まで減少しております。また豚熱発生地域より子豚を導入している農場については、一定期間子豚の導入はできず飼育頭数が減少したことに伴い、屠畜頭数の減少にも影響を及ぼしていると考えられます。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 それでは部長、豚熱ワクチンへの一部補助以外に市独自で行っている豚農家への支援はどのようなものがあるかお伺いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 家畜防疫対策事業として、豚丹毒、日本脳炎等の家畜伝染病予防対策としてのワクチン接種への一部補助を行っております。直近3年の実績といたしましては、平成30年度が約670万円、令和元年度は約610万円、令和2年度は約590万円となっております。また消毒衛生奨励事業として消毒薬等の一部補助を行っており、直近3年の実績としましては平成30年度が約38万円、令和元年度が約73万円、令和2年度が約95万円となっております。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 次に事項2 農業振興について二次質問をします。先ほどの部長答弁の中で、畑からの流出水を積極的に集めて貯留し、利用することで必要な用水を確保する概略整備構想とおっしゃっておりましたが、その内容についてご説明願います。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 概略整備構想とは、調査業務内で算出した必要水量に対し水を確保する施設、受益地内へと水を配る施設の内容、規模、実現方法を概略的にまとめたものでございます。構想の内容としては、畑からの流出水を集めて貯留する貯水池を2基設置、畑からの集水では不足する分を河川から揚水する施設、そして貯水池からファームポンドへの送水施設、ファームポンドから受益地全体への配水施設となっております。この構想を基に概算の施設整備費、ポンプ等の運転費を算出しています。しかしながら、一次答弁でも申し上げましたが、施設規模が大きく整備費、維持管理費共に高額であるため、詳細については地元と意見交換をしていきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 それから部長、先月2月4日にその件で地元説明会が開催されたと伺っておりますが、地元からどのような意見や要望等がありましたか、伺います。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 令和4年2月4日に天仁屋地区会館において、本業務の調査結果報告会を開催し、区長をはじめ、農業従事者の方々に報告させていただきました。地元の皆さんからは管理費や事業負担金に関する意見、整備構想についての質問がございました。その中でも整備構想の各施設のイメージが湧かないとの意見もあり、次回の意見交換の際には事例や実施地区の紹介なども併せ、整備構想への理解を深めていただけるよう準備し事業化へ向けての課題を共有していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 先ほどの部長答弁の中で、調査内容結果について水量の確保が厳しいとの答弁ですが、天仁屋地区土地改良区は昭和55年から昭和62年度までに県営天仁屋地区畑地帯総合土地改良事業で整備されて以来、今日まで雨水に頼った農業でサトウキビやカボチャ、観葉植物のアレカヤシ栽培等が行われております。雨水頼みの農業では収穫量が安定せず、カボチャだと大事な肥大期には最も水を必要とします。しかし、日照りが数週間続くと実が小さいものしか作れないんですよ。当然そのときの年収は減収となります。県営天仁屋地区畑地帯総合土地改良事業が竣工(しゅんこう)して今年で約40年になるんです。天仁屋土地改良区では作物の収穫量安定のためにはかんがい施設が最重要課題であり長年の願望でもあります。したがいまして市当局の対応についてお伺いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 現在栽培している作物より収益の上がる作物を栽培したいという要望があることは重々承知しております。我々としましても、できるだけ早く高収益の作物に転換できるよう、実現可能かつ地域が運営可能なかんがい施設整備に向け、地域と話合いを重ねてまいりたいと思っております。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 同土地改良区では以前は山深く、夏でも水がかれない沢の水があったと伺っております。しかし現在、農業用水を確保するために貯水槽を整備されておりますが、雨水量が少なく農業用水を確保するために農家は非常に苦労しております。ある農家の方は毎日畑に行って水を運んで対応しているのが本当にやるせないと嘆いておりました。市当局においては最善の努力を図っていただきたい。よろしくお願いします。事項3についてお伺いします。花の里づくりについてです。これは平成19年に名護さくらの会20周年記念プレイベントとして、桜並木の実現と桜を通じて市内外の親善と観光振興に資することを目的に、国道58号沿いの港区から東江区緑地帯に約200本余の桜の木が植栽され、なぐうら桜街道整備実行委員会の下、なぐうら桜街道と宣言されました。今では港、城区をはじめ、各区民の丹精込めた手入れにより安定的な花の開花が見られるようになりました。そこでさらに桜街道を鮮やかにするために雑木等の伐採された植栽帯のスペースに桜の苗木の植栽ができないかお伺いします。 ○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 なぐうら桜街道につきましては、平成19年に締結された管理協定に基づき、北部国道事務所、名護さくらの会、東江区、港区、城区、名護市が桜の管理を行っているところでございます。また年2回、名護市及び名護さくらの会主催のさくら開花促進プロジェクトとして施肥作業や剪定(せんてい)作業を各区民の協力を得ながら実施しており、今月19日にも令和3年度春のさくら開花プロジェクトの開催を予定しているところでございます。議員ご質問のありましたなぐうら桜街道への桜の植栽につきましては、国道管理の植栽帯となっておりますので、国道管理者側とまた港緑地帯箇所については所管課との調整の上、検討していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 去る3月5日に第60回全日本花いっぱい名護大会が盛会裏に終了しましたが、式典の演壇には沖永良部からのテッポウユリが装飾されておりました。テッポウユリの生産地である沖永良部和泊町の方々の話がありましたが、和泊町との交流はいつから始まったのかお伺いします。 ○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 明確な時期は定かではありませんが、直近で言いますと令和元年11月に実施されました花の里づくりの会、テッポウユリ普及推進植付け作業にて植付けの際、講師としてテッポウユリの産地で100年以上の歴史を持つ沖永良部島において、テッポウユリの篤農家が多数所属する沖永良部花き専門農業協同組合から3名の方々にお越しいただいたことを皮切りに、当組合よりテッポウユリ球根の購入や専門員の招聘(しょうへい)、さらには花の里づくりの会各支部区長会、市職員が沖永良部へ足を運び意見交換などを行って交流をしているところでございます。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 次に事項4 ヤングケアラーについて。沖縄県のヤングケアラー調査、対象は小学5年生から高校生までの学級担任を対象に、ヤングケアラーに対するインターネット調査を実施、それは令和3年11月から12月に初めて行われ、その結果、全体の0.86%が県内でヤングケアラーと思われた。その子どもは1,088人で、そのうちおよそ半数に当たる523人が実際に学校生活に影響が出ていて、具体的には「学校を休みがち」、これが20.2%で第1位。次に「精神的な不安定さがある」、これが15%。次に「遅刻や早退が多い」、これが13.2%、「学力が低下している」、13.2%の順になっています。このほか今回の調査をきっかけにヤングケアラーの概念認識について「初めて知った」、または「聞いたことはあるが具体的には知らない」と回答した教諭は全体の3割に上ることも分かったとのことであります。県は令和4年度、子どもたちを対象にした実態調査を実施し、実態を把握した上で具体的な支援策を検討することにしておりますが、本市におけるヤングケアラーの実態はどうなっているのかお伺いします。 ○大城秀樹議長 比嘉ひとみこども家庭部長。 ◎比嘉ひとみこども家庭部長 名護市要保護児童対策地域協議会事務局で把握しているヤングケアラーの人数は、令和3年度3月時点では6人となっております。ヤングケアラーの対応は、教育・福祉・保健分野など子どもに関わる複数の分野で対応されていますが、その一つに、子育て支援課の「名護市要保護児童対策地域協議会」があります。要保護児童対策地域協議会は「要保護児童・要支援児童・特定妊婦」を支援するため「コザ児童相談所」、「県立北部病院」、「名護警察署」、「市内保育園、幼稚園・小学校・中学校・高校」、「本庁内外関係部署」などの23の関係機関で構成されております。問題の内容に応じて、必要な福祉サービスや支援につなぎます。さらにその支援内容が適切に行われているのかについては、個別支援会議、令和2年度は114回実施や実務者会議、令和2年度は4回実施を定期的に開催することで、たらい回しや放置されることを防いでおります。児童生徒が安心して生活を送れるように、今後も適切な連携と対応に努めてまいりたいと思います。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 次に事項5 公園整備について。先ほどの部長答弁で用地取得残が12筆、物件補償残が17件とのことですが、また課題として土地に関して相続問題で難航しているとのことですが、墓地埋葬法を適用した解決方法は検討されたのかお伺いします。 ○大城秀樹議長 當山賢建設部長。 ◎當山賢建設部長 千眼寺周辺には所有者不明の墓が7基あり、これまで看板の設置や市民のひろばを活用するなどして所有者に関する情報提供を広く呼びかけております。令和3年度には一部の墓につきまして情報提供があり、現在、その情報を基に所有者の特定作業を進めているところであります。しかしながら、情報提供のない墓につきましては所有者の特定が困難な状況となっております。今後の対応といたしましては、墓地、埋葬等に関する法律施行規則第3条により、当該墳墓に関する権利を有する者に申し入れるべき旨を1年間公告した後に改葬を行う手続が規定されておりますので、名護市におきましても改葬を行う手続を見据えながら関係各課とも調整に取り組んでまいりたいと思います。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 ご答弁ありがとうございました。時間が早いようでありますが、これで一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員の一般質問を終わります。 本日はこれにて散会します。お疲れさまでした。                              散 会(午後3時24分)...