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  1. 名護市議会 2021-09-02
    09月13日-07号


    取得元: 名護市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-19
    令和3年第204回名護市定例会              第204回名護市議会定例会会議録┌─────────┬───────────────────────────────┐│招 集 年 月 日│       令和3年9月2日 木曜日 午前10時       │├─────────┼───────────────────────────────┤│招 集 の 場 所│         名 護 市 議 会 議 場         │├─────────┼───────────────────────────────┤│開       議│      令和3年9月13日 月曜日 午前10時0分      │├─────────┼───────────────────────────────┤│散       会│      令和3年9月13日 月曜日 午後3時58分      │└─────────┴───────────────────────────────┘出席並びに欠席議員 出  席 26名 欠  席 0名┌────┬───────────┬───┬────┬───────────┬───┐│議席番号│    氏  名    │出 欠│議席番号│    氏  名    │出 欠│├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  1  │  島 袋  力   │ 出 │  15  │  翁 長 久美子  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  2  │  長 山 正 邦  │ 出 │  16  │  仲 村 善 幸  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  3  │  大 浜 幸 秀  │ 出 │  17  │  比 嘉 拓 也  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  4  │  吉 居 俊 平  │ 出 │  18  │  宮 城 安 秀  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  5  │  川 野 純 治  │ 出 │  19  │  比 嘉  忍   │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  6  │  石 嶺 康 政  │ 出 │  20  │  岸 本 直 也  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  7  │  仲 尾 ちあき  │ 出 │  21  │  金 城 善 英  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  8  │  金 城  隆   │ 出 │  22  │  大 城 秀 樹  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  9  │  宮 城 さゆり  │ 出 │  23  │  岸 本 洋 平  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  10  │  宮 里  尚   │ 出 │  24  │  神 山 正 樹  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  11  │  大 城 敬 人  │ 出 │  25  │  小 濱 守 男  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  12  │  東恩納 琢 磨  │ 出 │  26  │  比 嘉 祐 一  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  13  │  比 嘉 勝 彦  │ 出 │    │           │   │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  14  │  平   光 男  │ 出 │    │           │   │└────┴───────────┴───┴────┴───────────┴───┘ 署名議員       4番 吉居 俊平  5番 川野 純治 議事日程       別紙のとおり 会議に付した事件   別紙のとおり 会議の結果      別紙のとおり法第121条第1項による出席者              市 長  渡具知 武 豊              副市長  金 城 秀 郎 総務部長          比 嘉 一 文    企画部長     棚 橋 邦 晃 地域経済部長        平 得  薫     市民部長     仲 本  太  福祉部長          荻 堂 盛 邦    こども家庭部長  比 嘉 ひとみ 農林水産部長        玉 城  勝     建設部長     當 山  賢  環境水道部長        佐久川 博 光    消防長      安 里  順  選挙管理委員会事務局長   佐久川  純              教育長  岸 本 敏 孝 教育次長          岸 本 尚 志議会事務局出席者 事務局長          屋 部 憲 克    次長兼庶務係長  大 城 秀 樹 議事係長          宮 城  建     庶務係主査    金 城  浩  議事係           島 袋 ちえり    庶務係      久 高 志 津 議事係           岸 本 健 伸    議事係      上 地  健  会計年度任用職員      玉 城 直 喜 ○大城秀樹議長 おはようございます。これから本日の会議を開きます。 日程により一般質問を行います。金城隆議員、一般質問を許します。 ◆金城隆議員 皆様、おはようございます。ただいま大城秀樹議長よりお許しをいただきましたので、議席番号8番、礎之会、金城隆、第204回名護市議会令和3年9月定例会の一般質問を始めさせていただきます。その前に、少しばかり所見を述べさせていただきます。このたびの新型コロナについては、本定例会においても多くの議員の皆様からご質問がありました。新型コロナ感染症については、我が沖縄県においては、10万人当たりの感染状況が世界でも最悪な状況下にあります。今の状況を打開するためには、県民、市民が不要不急の外出を控え、消毒、マスク着用、またいろいろな生活の中で密にならない行動をすることが最大の予防策であり、本市においても渡具知市長をはじめ、当局の皆様より広報での呼びかけも多くやられておりますが、感染状況の改善にはあまりつながっていない状況下にあります。感染予防のために頑張っている医療従事者の皆様のご労苦とご心労に対して、心からの敬意と感謝を申し上げます。新型コロナ収束に向けて、いま一度、我々名護市民、渡具知市長をはじめ、また当局、医療関係従事者の皆様が連携して、協力していくことが大切だと思われることから、新型コロナの収束に向けて、お互いに頑張っていきましょう。よろしくお願いいたします。それでは通告に従い一般質問に入らせていただきます。質問事項の1 羽地内海のしゅんせつについて。要旨の(1)令和元年から2年計画で行われた羽地内海の環境調査の結果を踏まえた上で、今後の事業計画について伺います。質問事項の2 農業行政について。要旨の(1)天仁屋地区のかんがい用水設備工事計画の進捗状況について伺います。質問事項の3 名護市営球場について。要旨の(1)令和元年に供用開始された新名護市営球場の稼働状況について伺います。ア 供用開始からの入場者数について。イ 高校・大学その他の合宿の件数について。ウ 年間稼働率は何%になっているか。エ 合宿を誘致するためのPR活動状況について。オ 本年度の利用状況について。質問事項の4 国際交流会館について。要旨の(1)国際交流会館の利用状況について伺います。また、直近3年間の利活用状況の資料の提出をお願いいたします。資料提供ありがとうございました。ア 年間利用者数について。イ 年次ごとのイベント開催状況について。質問事項の5 地域からの要望について。要旨の(1)屋我地我部地内市道屋我地84号線の擁壁設置整備について我部区長から要望がありますが、当局の対応について伺います。要旨の(2)屋我地地域の高速ブロードバンド整備工事の進捗状況について伺います。以上を一次質問とし、二次質問は自席より行いますので、当局の皆さんの答弁よろしくお願いいたします。 ○大城秀樹議長 さきの通告により一問一答、事項別の申出がありますので、市当局は事項別に答弁をお願いします。玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 おはようございます。それでは質問の事項1、要旨(1)についてお答えいたします。本市で、令和元年度から令和2年度にかけて漁場環境の改善を目的に実施した羽地内海環境現況調査結果についてでございますが、現存する昭和39年頃の海図を基準とし、今回実施した測量結果から砂などが堆積した箇所や量を割り出したところ、羽地内海全域に堆積した土砂は、約130万立米、10トンダンプトラックで約22万台分が堆積していることを確認しております。水質については、大雨の際に河川からの流入で一時的に数値が大きくなるものもございますが、平時は、水質・底質など、環境基準がおおむね満たされている結果となっていることや多くの水生生物が確認されていることなどから、生物が生息できない環境ではないことを認識しております。今回実施した羽地内海環境現況調査業務では、外海と内海の海水循環の向上のみを考えた場合の施設として、幅50メートル、水深2.5メートルから1メートル、総延長約10キロメートルのみお筋、これは海底での水路の考えとなりますが、それについての整備が考えられております。漁場の環境改善を目的とするなら、堆積した土砂を全て除去した上でみお筋を整備することも一つの方策ではありますが、みお筋の整備においてもしゅんせつ土砂が約80万立米、10トンダンプトラックで約13万台分の量があり、堆積土砂とみお筋しゅんせつ土砂を合わせて約210万立方メートル、10トンダンプトラックで約35万台分のしゅんせつ土砂量が発生することから、経済的かつ効果の発現を考慮したとき、みお筋のみの整備が考えられているところでございます。しかしながら、みお筋の整備でしゅんせつを行ったとしても5年から10年で埋まるといった予測がされていることから、しゅんせつ箇所を埋まりにくくする構造物などの検討も必要であるとされております。さらに、しゅんせつ土砂の処分場の確保やしゅんせつしたことによる環境への影響、陸域の変化、莫大な費用に対する費用対効果が得られるかなど、様々な課題が示されているところでございます。今後の取組についてでございますが、令和3年8月25日に羽地漁業協同組合の組合長へ調査結果と対応策案について説明したところでございます。今後、本市で漁場環境の改善事業を進める場合、事業採択時に費用対効果が必要となるため、効果の面で示すことができる指標として漁獲量が対象となります。羽地内海の現在の水揚量からどのように回復しているのかを明確に示す必要があるため、羽地漁業協同組合に所属する組合員が浜売りをやめ、今からでも全て漁協を通して競りに出し、漁場ごとにデータを管理していく必要があることや、また、羽地内海の漁場環境の改善について何をどのように回復させるのか漠然としているため、例えばキスやアシチンといった増やしたい魚種を決め、資源量の目標を立て、産卵場・育成場の整備、禁漁区域・期間の設定、網目の管理など、資源管理を行いながら漁場を育てていく取組も必要ではないかなど、今後、羽地内海の漁場環境を改善していくためには、本市だけではなく漁業者も一体となった取組が必要ということを説明の中で組合長へ伝えております。現在、コロナ禍のため組合員を集めての説明会などは開催することができませんので、今後の水揚げの在り方、回復させたい魚種の設定など、羽地漁業協同組合の組合長をはじめとする役員、各支部で話し合ってもらい、意見がまとまり次第、回答をいただく予定となっております。また、説明会や意見交換会などが開催できる状況となった際には、羽地漁業協同組合と調整していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 金城隆議員。 ◆金城隆議員 ご答弁ありがとうございました。羽地内海のしゅんせつについては、これまで地元の議員であります小濱守男議員からも、何回もそういうことが取り上げられております。そして我々屋我地地域としても、今、羽地内海は県の避難港ということで利用もされているわけですが、特に土砂がたまっているのが、私は屋我地側に恐らく多くの土砂が行っているものだと思っております。と言いますのも、屋我地での、内海での潮干狩りとかそういう状況が、一般市民の皆様が季節を問わず来てはいるのですが、貝のとれる量とか、内海では海藻が、かつては多くとれたのですが、今はもうほとんど、海藻についてはもう皆無の状況にあります。そして貝も沖縄のアサリがあったのですが、これもほとんどとれる場所が、饒平名の運立方面だけでとれて、全然とれなくなりました。そういうことから、また私も実際に現場に行って確かめたことがあるのですが、もうヘドロで、足の50センチ近くまでは一気にズボっと入ってしまうというぐらい土砂が堆積している。今回調査された中で、調査した箇所はどこなのか。私が確認したのは奥武島の中で1回やぐらが建っていましたね。そして、屋我地橋の外海側で1回やられておりました。あと内海については確認できなかったのですが、その辺の調査状況はどうなっているのでしょうか。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 議員が確認されたのは、恐らくボーリングのやぐらだと思いますが、それ以外に内海とか、船で深浅測量で音波を当てて水深の確認の測量をしております。 ○大城秀樹議長 金城隆議員。 ◆金城隆議員 船でもうやられたということでございますので、その調査の中で、一番土砂が堆積している部分はどこの地点で、何メートルぐらい堆積しているのか。それについて伺います。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 やはり、土砂の供給については海側からもありますが、大きな河川側ですね、例えば我部祖河川とか羽地大川からの土砂の供給が多いということになっていて、大体、平均的に1.5メートルぐらいの土砂がたまっていると。面積が広いものですから、先ほどの量になっているところでございます。 ○大城秀樹議長 金城隆議員。 ◆金城隆議員 屋我地は土地改良も行われて、また羽地も土地改良が行われて、非常に、農業ではある一定の成果を上げたと思うのですが、その陰で羽地ダムの工事とか、そして我部祖河川からの土砂の流入とか、仲尾次、羽地大川からの土砂の流入も、大雨のたびに泥水が出てきて、非常に漁業、かつては非常に盛んであった仲尾次の羽地地区、屋我地地区の漁業も大きな被害を受けているわけです。同じ農林水産の枠でありながら、片方は非常によくなったのに、漁業のほうは大打撃を受けてしまって、漁業者もどんどん少なくなる一方でございます。そういうことから、今回の調査結果を基にぜひとも羽地内海のしゅんせつをしていただいて、もちろん屋我地側もそうですけれども、土砂の撤去をしていただいて、かつての潮干狩りのメッカ、また皆さんもご存じのように羽地内海はキス釣りでも沖縄の名所にかつては指定された所でございます。そういうことから、ぜひともしゅんせつを実現していただいて、もちろんいろいろな課題もあることは存じておりますが、どうかそれに向けて担当課職員、頑張っていただきたいと思っております。これは私の要望です。何とか羽地、屋我地地区の漁業の再発展のために頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。議長、次をお願いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 次に質問の事項2、要旨(1)についてお答えします。天仁屋地区かんがい用水水源調査検討業務は、将来的にかんがい用水施設の整備を行うことにより、高収益作物への転換や現在栽培している作物の増収、就農人口増や担い手の確保などにつなげ、「魅力ある農業」を目指すため、複合的に用水確保をするための調査検討業務であり、令和3年9月30日までの業務期間で履行中でございます。主な業務内容として「水源候補地点検討業務」、「地質調査業務」、「かんがい用水水源検討業務」を実施しております。水源候補地点検討業務と地質調査業務の調査業務において新規水源候補地点を選定し、ボーリング調査を実施し、揚水試験、水質検査を行いました。またこの調査業務と並行し、かんがい用水水源検討業務内にて営農実態調査と今後の営農意向についてアンケート調査を実施し、必要用水量の算定を行っております。現在は、地下水調査及び必要用水量等から、本地区における農業用水施設の概略整備構想を検討しており、本業務の取りまとめ作業を行っている状況でございます。 ○大城秀樹議長 金城隆議員。 ◆金城隆議員 ありがとうございます。天仁屋地区のかんがい用水については、72ヘクタール、非常に広大な土地改良が行われて、また排水、赤水対策も非常に立派にやられております。ところが、肝腎のかんがい用水がないために、地区の農家の皆さんは大変ご苦労をなされている。また、それによって若者は農業では生活していけないというところが多く出て、後継者問題にも非常に気を配っているところではあるのですが、そのためにも区画整理はきちんとやられ、道路もきれいにやられているわけですが、実際に道路整備もやられている中で、かんがい用水がないということが一番のネックになっているわけです。そのボーリング調査もやったということでありますが、調査の結果、必要水量の存在はどの程度確認されたのでしょうか。私は、前回の質問でも言いましたけれども、最低、日量200トン以上は必要だということでありましたが、その量について、皆さんのほうで確認されたこと、ボーリング調査の結果について、教えていただけますでしょうか。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長
    玉城勝農林水産部長 まず水源候補地点検討結果及び水源調査結果から、受益者が用水として安定して利用できる主な水源となるような井戸や湧き水の水源は確認できませんでした。天仁屋地区は、区の名前のとおり高い所にありますので、なかなか水の確保が難しい場所ではございます。そこで本地区の地域状況を踏まえまして、主な水源として、天仁屋地区受益地内45ヘクタールから排水されている水を集め利用する畑地帯集水利用を考え、不足分は河川等の水源より取水する方式を考えているところでございます。ボーリングの結果でいくと一日100トン程度しかできないものですから、考え方としては流域、やはり低い場所がないものですから、土地改良区内の中に小さなため池みたいな施設を造って、大雨のときにそこに集水して蓄えておくと。不足分を近くの、河川というよりも水路程度の川ですが、そこから水を揚げるという、いろいろな工夫をしないと、あの地域、地形上は非常に水の確保が厳しい所でありますので、今後、そういうものをまた調査結果が9月末という予定で上がってきますので、その辺はまた検討していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 金城隆議員。 ◆金城隆議員 ボーリング調査の結果も大変厳しいという状況ではあるのですが、何とかこのため池も何か所かありますし、先ほど部長が言われたようにそのため池の利用もしながら、何とか地域の要望に応えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。このかんがい用水の設備としては、ファームポンド方式とかいろいろあると思うのですが、今後検討なされる、もちろん地元と話合いもしながら決めていくと思うのですが、できれば、いま現在あるのが、100トンの既設のコンクリートタンクがあることはあったんですよ。ところがこれはもう全然使われていない状況もありますので、その辺も利用できるものは利用するという形で、水量も少ないということではあるのですが、何とか200トン以上の水を集めていただいて、そうすれば恐らく今の広大な面積で、十分とは言えませんけれども、ある程度の水不足解消というのはできるのではないかと思っていますので、ご検討をよろしくお願いいたします。それでは次の事項3をお願いします。 ○大城秀樹議長 當山賢建設部長。 ◎當山賢建設部長 おはようございます。私のほうから質問事項3、要旨(1)ア、ウ、オについてお答えいたします。まず要旨(1)アについてお答えいたします。タピックスタジアム名護につきましては、北海道日本ハムファイターズの春季キャンプを皮切りに、令和2年2月に供用開始となりました。令和2年2月の供用開始から令和3年8月末までの19か月間に、約1万1,400人の方が新球場を利用しております。新しくなったグラウンドや屋内外の投球練習場をはじめ、ウエートトレーニング器具等の充実により、多くの利用者よりご好評をいただいております。続きまして要旨(1)ウについてお答えいたします。稼働率につきましては、令和元年度は供用開始の令和2年2月から3月までの2か月間で47.5%、令和2年度は38.7%、令和3年度は8月末時点で32%となっております。令和2年度は、新型コロナウイルス感染拡大による沖縄県独自の緊急事態宣言を受けて、感染拡大防止のために102日間球場を閉鎖しております。また、本年度におきましては、5月23日に特別措置法に基づく緊急事態宣言発令区域に沖縄県が追加されたことにより、沖縄県から施設閉鎖の要請を受け、宣言発令以降、球場利用を原則休止としていることから、球場が十分に稼働できない状況にあります。次に要旨(1)オについてお答えいたします。本年度の利用状況につきましては、8月末時点で利用件数は31件、利用日数は49日、利用者数は約2,900人となっております。先ほど申し上げたとおり、本年5月23日からの緊急事態宣言発令以降、新型コロナウイルス感染拡大防止のため球場利用を原則休止としております。なお、九州大会や全国大会への派遣をかけた予選大会につきましては、大会主催者の責任の下、緊急事態措置に係る沖縄県対処方針に基づき感染対策を徹底した上で球場の利用を特別に認めておりますが、4月から8月までの153日間においては49日間の利用実績となっております。 ○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 それでは私のほうからは質問事項3、要旨(1)イ、エについてお答えいたします。供用開始後の名護市営球場における合宿の実施については、令和元年度、2年度ともに、北海道日本ハムファイターズの春季キャンプのみの利用となっております。例年は、3月に大学の合宿を3件受け入れている状況がありますが、新型コロナウイルス感染症の状況に伴い供用開始後の合宿が実施できない状況であります。続いて合宿のPR活動についてです。名護市営球場を利用する競技としては主に野球が考えられます。野球競技の合宿期間としては、冬季が主となっております。当球場においては、例年、1月から2月は北海道日本ハムファイターズのキャンプが実施されており、3月は各大学の合宿が実施されておりますので、冬季に関しましてはこれ以上の受入れが難しい状況であります。しかしながら、冬季以外の合宿に関する相談や問合せがございましたら、施設の予約状況も確認しながら誘致につなげていけるよう対応してまいりたいと考えております。 ○大城秀樹議長 金城隆議員。 ◆金城隆議員 答弁ありがとうございました。日本ハムファイターズがキャンプをして、2月の末日で終わるわけですが、答弁によりますと、3月からの大学の合宿もあったということでありますが、この間、日本ハムファイターズが使用して、芝も大分荒れている状態だと思うのですが、その間の補修作業、また土の補充作業とか、そういうものは当局のほうで行われているということをお聞きしましたが、それは何名体制でやられているのか。また、資格を持った人がやっているのか、それについて伺います。 ○大城秀樹議長 當山賢建設部長。 ◎當山賢建設部長 球場の芝等の管理につきましては、日本ハムファイターズキャンプの受入れ以降直営で行っており、現在4名の管理担当者がおります。担当職員は、日本ハムファイターズのグラウンド整備担当職員より技術指導を受け、近年では、芝の管理におきまして日本ハムファイターズより、高い評価を受けているところであります。球場の管理につきましては、週2回の芝の刈り込み作業や肥料散布等の芝生管理、キャンプ等の試合等利用後のグラウンドの整備を行っております。それと、資格につきましては、機器等の草刈り機とか重機等の資格は持っております。芝の管理の特別な資格はまだ有していないところであります。 ○大城秀樹議長 金城隆議員。 ◆金城隆議員 芝の管理もきちんとやられているということであります。また私も、職域野球の皆さんから聞いても非常に球場の評判がいい、使い勝手がいいということで聞いております。特に中の設備について、ウエートトレーニングとかいろいろな設備がされているということで、非常に使いやすい設備だということを聞いております。大変好評でありますので、グラウンドについても非常にいいということで、日本ハムファイターズのある選手から聞きましたらこれまでとは雲泥の差だと言われまして、非常に喜んでいるところではあるのですが、これからもぜひとも担当の皆さんには十分に気をつけていただいて、名護市営球場がみんなに使われるような球場にしていただきたいと思います。また中学校野球連盟とか高校野球連盟等、また一般の職域の野球連盟とかの年間の行事について打合せはやられているのでしょうか。 ○大城秀樹議長 當山賢建設部長。 ◎當山賢建設部長 野球連盟とか、中体連、高体連の皆さんと年度初めに年間を通しての日程を合わせて、毎年運営するようにしております。 ○大城秀樹議長 金城隆議員。 ◆金城隆議員 新球場での合宿誘致にも、ぜひとも冬季だけではなくて、春先、3月から6月ぐらいまではそんなにまで暑くないのではないかと思っておりますが、どんどん誘致をしていただいて、渡具知市長が目指すスポーツ合宿のメッカに、いま造られているサッカー・ラグビー場だけではなくて野球場も、この一帯をスポーツ合宿のメッカとしてできるようにPR活動をしていただきたいのですが、例えば東京の6大学とか、関西リーグとか各地域のいろいろありますよね。そういうところにも声かけをして、PR活動をしていただいて、誘致に取り組んでいただきたいのですが、その誘致活動についてはどうですか。 ○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 先に施設の空き状況とかを確認しながら、やはり建設部と調整しながら、PR活動につきましてはSNSとかそういうのを活用しながら通常行っておりますので、その辺りはまた今後検討していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 金城隆議員。 ◆金城隆議員 渡具知市長の政策の中にもスポーツ合宿の件がありますので、誘致を進めていくということでありますので、どうかコロナ禍ではありますが、コロナ禍が収束した時点でいろいろな合宿ができるような体制を取っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。それでは次に事項の4をお願いいたします。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 私のほうから質問事項4、要旨(1)についてお答えいたします。名護市国際交流会館の平成30年度から令和2年度までの3年間の利用状況の資料を提出しておりますので、ご確認をお願いいたします。それでは要旨(1)ア 年間利用者数についてお答えいたします。平成30年度の名護市国際交流会館の利用者数は研修室等があるホール棟で4,679名、隣接する宿泊棟の利用者は18名となっており、平成30年度の利用者数は合計4,697名となっております。令和元年度の利用者数はホール棟で4,577名、宿泊棟で16名となっており、合計で4,593名となっております。令和2年度の国際交流会館の利用者数はホール棟で2,297名、宿泊棟は実績なしとなっております。続きましてイ 年次ごとのイベント開催状況についてお答えいたします。資料は、コロナ禍の前となる平成30年度から令和元年度の内容をご参照いただければと存じます。名護市国際交流会館では、年間を通して語学教室を中心に各国の料理を提供、販売する「世界の家庭料理フェアー」や名護市在住の外国人が生活の中での思いや意見を日本語で主張する「日本語弁論大会」、北部地域の高校生が英語でスピーチする「やんばる圏高校生英語スピーチコンテスト」、外国のお祭りや正月イベント等を不定期で開催しているほか、名護市からの海外移住者の子孫を研修生として受け入れる「海外移住者子弟等研修生事業」の修了式などを例年開催しているところでございます。 ○大城秀樹議長 金城隆議員。 ◆金城隆議員 ご答弁ありがとうございました。ただいまの答弁で、令和2年度はやはりコロナの影響でしょうか、利用者数が半減しているということだと思うのですが、その中のイベントで英語スピーチコンテストがあります。我が沖縄県は基地が多く存在し、ある意味では外国人と直に接触する機会が多くあります。そういうことから私は常々思っているのですが、今回の東京オリンピックには間に合いませんでしたけれども、英語教育を沖縄の特区として、今後考えていただけないかと思っているのですが、特に我々の屋我地ひるぎ学園では小学校1年生から英語教育をやって、非常に子どもたちも楽しい状況で授業が行われているということを聞いております。そういうことから、ぜひとも渡具知市長には、以前あったと思うのですが、特区での英語スクールの開設とか、そういうことにもぜひとも着手していただきたいと思っておりますが、それについてはどうですか。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 おっしゃっていただいた議員のご提言も踏まえまして、関係機関とも調整の上、検討を進めてまいりたいと考えております。 ○大城秀樹議長 金城隆議員。 ◆金城隆議員 ぜひとも検討していただいて、沖縄の英語教育は名護からということで、かつては名護にも英語学校というのがあったのです。そういうことを考えた場合、昔の名護を取り戻すというか、英語教育のメッカにしていただきたい。よろしくお願いいたします。また、国際交流という観点から、今、名桜大学とかにいろいろ留学生が来られていると思うのですが、その催し物については、今年はもう、恐らくそのイベントはないと思うのですが、留学生として我々名護からも相手国のほうにホームステイをしたりとかやっていると思うのですが、その事業について、いま現在のところどのようになっているのか。教えていただけますか。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 国際交流の関係でございますけれども、令和元年度終盤以降から新型コロナウイルス感染症の影響がありまして、国際交流会館で実施するイベントも様々に中止となっておりまして、先ほど一次答弁でも申し上げた世界の家庭料理フェアーや弁論大会、高校生英語スピーチコンテストが中止となっております。まだ新型コロナウイルス感染症の先行きがなかなか見通しが立てづらい中で、イベントの計画も立てられていない状況にはございますけれども、今後、感染の収束状況を見ながら可能な限りイベント等の開催等を検討していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 金城隆議員。 ◆金城隆議員 ありがとうございます。これからの人材育成、国際人となるような、沖縄から、ぜひとも名護から、そういう人材育成をしていただいて、国際都市名護を目指して頑張っていただければと思っていますので、よろしくお願いいたします。それでは事項の5をお願いします。 ○大城秀樹議長 當山賢建設部長。 ◎當山賢建設部長 質問事項5、要旨(1)についてお答えいたします。市道屋我地84号線の擁壁設置要望箇所につきましては、令和3年7月の大雨時に近隣住民の方から雨水が道路からのり面側に流れ込んでいると連絡がありましたことから、応急対策といたしまして道路端部に土のうを設置し、のり面の浸食防止対策を行っております。当該路線は、平成26年度に台風や大雨により民有地ののり面が崩落し道路部分まで被災したことから、土木施設災害復旧事業による事業認定を受け、災害復旧工事で擁壁工を設置している路線であります。今回の擁壁設置要望箇所の延長約15メートルの区間につきましては、平成26年当時、のり面や道路部分に変状が見られなかったことから現在も土羽のり面のままとなっております。しかしながら、当該箇所ののり面下部には擁壁工が設置されており、現時点ではのり面は安定していると考えられることから、のり面に道路表面水が流れ込まないようアスカーブを設置するとともに定期的にパトロールを実施しのり面の状況確認を行っていきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 質問事項5、要旨(2)についてお答えいたします。大浜議員、東恩納議員への答弁と一部重複する部分もございますが、ご了承をお願いいたします。超高速通信サービス整備事業につきましては、令和2年9月にプロポーザルにて整備事業者を西日本電信電話株式会社沖縄支店に決定し、令和3年3月に国から同社への補助金の交付決定を受け、同年3月31日に本市からも名護市超高速通信サービス整備事業費補助金の交付決定を通知しております。本市からの補助金交付決定以降、整備事業者にて詳細設計等を行ってまいりましたが、令和3年9月以降、光ファイバー敷設等の工事を開始していくこととしております。それぞれの地域におかれましては、工事の本格化によりご迷惑をおかけすることもあろうかと存じますが、ご協力を賜りますよう何とぞお願い申し上げます。また、今後の予定でございますけれども、工事を進めながら令和4年1月頃に屋部地域、屋我地地域、二見以北地域において住民の皆様を対象とした説明会を開催し、同年3月に工事完了の予定でございます。これにより令和4年4月頃には屋部地域、屋我地地域、二見以北地域の整備対象地域はもとより、名護市の全域において超高速ブロードバンドサービスが利用できるようになり、地域間の情報格差の是正につながるものと考えております。 ○大城秀樹議長 金城隆議員。 ◆金城隆議員 答弁ありがとうございました。我部の市道の擁壁の件でございますが、これは平成26年に我部の墓団地の所が崩れまして、それを整備していただいたわけですが、その後、この道路は下のほうが坂になっていくものですから、この地域は特に高齢者が多く住んでおられるということで非常に不安が大きくて、今回の区長からの陳情となっているわけですが、私も現場を見て調べたところ、確かに部長が言うように下のほうには擁壁工がやられておりますが、高さが5メートルぐらい下のほうですから、いつのり面がまた崩れるかというのは、今回、区長が心配されていることですが、あと、私も現場に行って測ったところ整備ができていない所は15メートルでした。下からの擁壁と上からの擁壁があと15メートルの整備でつながるわけです。どうか、これについては、すぐにとは言いませんけれども、予算を組んでいただいて、予算化していただいて、どうにか整備していただきたいと思いますが、いかがですか。 ○大城秀樹議長 當山賢建設部長。 ◎當山賢建設部長 まずはアスカーブで余剰を取らせていただきまして、その後、事業メニュー、補助メニュー等も調査しながら進めて、検討してまいりたいと思います。 ○大城秀樹議長 金城隆議員。 ◆金城隆議員 特に、先ほども申しましたけれども、ここに6軒ばかりの民家があります。そして、そこに住んでいる方々は高齢者が多くて非常に不安も大きいことから、ぜひとも予算組みをしていただいて、整備に着手していただきたいと思いますので、よろしくご検討をお願いします。そして、屋我地の高速ブロードバンド整備工事ですけれども、今年度中にはそれができるということでありましたけれども、特に我々屋我地、最近、一部地域ですけれどもペンションが多く建って、観光客もかなりいて非常に観光客からも高速ブロードバンドの整備をと言われて、またそれに伴ってWi-Fiでの無償化ということも要望があるのですが、それについてはどうですか。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 Wi-Fiの整備ということでございましたけれども、まずどういったニーズがあるのかというところと、Wi-Fiをどういう目的で整備するのかと、そういったところの検討になってくると思っておりまして、いろいろなことを確認しながら検討をさせていただければと思っております。 ○大城秀樹議長 金城隆議員。 ◆金城隆議員 答弁ありがとうございました。今回の私の一般質問は各担当課にお願いしますということで、全てそうでありましたけれども、担当課の皆さん、ぜひとも検討していただいて、よろしくお願いしたいと思います。これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○大城秀樹議長 金城隆議員の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。                              休 憩(午前10時58分)                              再 開(午前11時9分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。金城善英議員、一般質問を許します。 ◆金城善英議員 皆さん、こんにちは。議席番号21番、公明党の金城善英です。ただいま議長の許可がありましたので、令和3年(2021年)9月13日月曜日、第204回9月定例会、一般質問をさせていただきます。まず初めに、新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々に心からのご冥福と、今なお闘病中の方々に心からお見舞いを申し上げます。未曽有の新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミックの影響で1年延期されながらも、去る7月23日に57年ぶりに開幕した東京2020(+1)オリンピック・パラリンピックが9月5日の閉幕まで、世界のアスリートたちの大活躍と大健闘で、感動と涙の日々でありました。ほとんどの競技が無観客での開催でしたが、幾多の困難を乗り越え集った選手たちの健闘にたくさんの感動と勇気をいただきました。また、陰で支えてくれた全ての関係者の皆様に心から感謝いたします。本日9月13日から9月30日まで沖縄県を含む19の都道府県の緊急事態宣言が延長となり、様々な制限や自粛がまだまだ続きますが、医療関係従事者のご奮闘に心から感謝とエールを送りながら、一般質問に入りたいと思います。質問の事項1 新型コロナウイルス感染拡大対応について。昨年来の新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからない状況が続いております。沖縄県においても緊急事態宣言が再延長され、いまだ全国最悪の感染状況であります。名護市当局及び医療関係従事者も連日連夜懸命に取り組まれている新型コロナウイルス感染防止対策でありますが、ウイルスの変異株「デルタ株」への置き換わりで、特に子どもや若い世代への感染が急拡大している状況です。今後、必要な人が必要な治療を受けられる体制を確保することと、希望する名護市民の全世代へのコロナワクチン接種を加速することが急務と考えます。先月8月23日には公明党名護市議団で、渡具知武豊名護市長、岸本敏孝名護市教育長へ新型コロナワクチン接種に関する緊急要望(第二弾)を手交させていただきました。そこで、市民の皆様の命とくらしを守るために、質問の要旨(1)感染状況と拡大防止対策について。質問の要旨(2)医療提供体制と自宅療養者、宿泊療養施設利用者の状況についてお伺いします。資料の提供依頼は取り消します。質問の要旨(3)軽症・中等症・重症患者の状況と臨時医療施設設置の予定について。資料提供ありがとうございました。質問の要旨(4)新型コロナワクチン接種の進捗状況と今後の取組について。ア 若年層のコロナワクチン接種について。イ 保育園や小学校・中学校の校内感染と家庭内感染防止対策でPCR検査、抗原検査等の体制について。ウ 市役所内感染防止対策についてお伺いします。次に質問の事項2 生活困窮対策について。資料提供ありがとうございました。質問の要旨(1)緊急小口資金・総合支援資金の利用状況について。質問の要旨(2)新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援の利用状況について。質問の要旨(3)住居確保給付金の利用状況についてお伺いします。次に質問の事項3 道路行政について。質問の要旨(1)名護東道路の伊差川からの延伸について。国道58号名護東道路が今夏、令和3年(2021年)7月31日(土)に世冨慶・数久田間が開通し、平成24年3月30日にさきに開通した伊差川・世冨慶間と合わせて全線開通、6.8キロメートルが開通しました。風景も大分変わり、利便性も高まりました。今後は伊差川からの延伸を図るべきとの声もあります。今後の計画についてお伺いします。質問の要旨(2)市道大北大西線の大北四丁目6番と大北五丁目12番21号付近の道路照明設置について。質問の要旨(3)大西トンネル内歩道を安心して通行できる照明の設置についてお伺いします。次に質問の事項4 誰一人取り残さないデジタル社会に向けて。質問の要旨(1)マイナンバーカードの普及率と今後の市行政のメリットと安全性について。質問の要旨(2)普及によってもたらされる市民の皆様への恩恵と安全性について。質問の要旨(3)「デジタル活用支援員」の制度化・普及の要望があるが、役割についてお伺いします。次に質問の事項5 超高速ブロードバンド環境未整備地域解消の取組状況について。質問の要旨(1)未整備地域の現状と整備後の地域の今後の課題についてお伺いします。以上、一般質問といたします。よろしくお願いいたします。 ○大城秀樹議長 市当局の答弁を求めます。仲本太市民部長。 ◎仲本太市民部長 それでは私のほうからは事項の1の要旨(1)から(3)と要旨(4)のアについて、それと事項の4の要旨(1)、要旨(2)についてお答えいたします。まず事項1、要旨(1)についてお答えいたします。感染状況につきましては、令和3年8月のコロナ感染陽性者数は、沖縄県によりますと県が1万7,914名、本市においては657名となっており、7月の181名の3.6倍と急増しております。本市の直近の陽性者の累計は、9月12日現在で1,874名となっております。感染拡大防止対策につきましては、コロナウイルス感染症が接触感染、飛沫(ひまつ)感染であることから、基本的な感染対策である手洗い・うがい、マスクの着用、換気の徹底、外出・接触機会を減らすなどの予防対策について、市のホームページ、広報紙、防災無線、QABデータ放送等の媒体を活用し、市民へ周知しております。また、庁内各部署において、関係団体等への周知を行っております。8月以降の急激な感染拡大により医療機関の逼迫(ひっぱく)が深刻となった際は、市長メッセージの発信や懸垂幕、横断幕の設置により情報発信を行ったところでございます。続きまして要旨(2)についてお答えいたします。さきに答弁いたしました内容と重複いたしますがご了承願います。北部地域の医療体制につきましては、令和2年11月時点で入院病床36床が確保され、その後の急激な感染拡大に伴い、一般病床をコロナ病床として確保し、9月においては北部の2医療機関で100名前後の陽性者を受け入れていると聞いております。コロナ患者以外の入院病床や検査・手術への影響が出るなど、逼迫した状況にあります。北部地区においては、県立北部病院、北部地区医師会病院、北部保健所での調整会議が定期的に行われ、2医療機関において陽性者外来を設け、陽性者の状態や既往歴、家族背景等を総合的に判断し、入院医療機関先の調整や自宅療養者をトリアージする体制構築がなされており、重症化を防ぐ重要な仕組みとなっているところでございます。そのことから、現在、入院治療が必要な方が自宅待機になるなどの状況は生じておらず、自宅療養の場合でも、県立北部病院、北部地区医師会の看護師による健康状態の確認において、症状の変化が認められた場合は、入院の体制が取れる仕組みと聞いております。直近の療養状況につきましては、北部保健所管内の数字となりますが、9月13日現在、軽症者向け宿泊療養所入所者が17名、自宅療養者が140名となっております。続きまして事項1、要旨(3)についてお答えいたします。軽症・中等症・重症患者の状況につきましては、配付した資料をご参照ください。この資料は、沖縄県が公表している「沖縄県におけるコロナウイルス感染症陽性者の状況」の一部を抜粋した資料となっております。9月7日時点で、入院患者687人のうち、県基準によりますと重症が29名、中等症が552名、軽症者が106名となっております。臨時医療施設は、特措法に基づき、政府対策本部の設置後より、病院その他の医療機関が不足し、医療の提供に支障が生ずると認める場合においては、臨時の医療施設において医療を提供するものとされております。報道等によりますと、沖縄県知事は8月の時点で臨時医療施設の設置について、医療機関の逼迫状況も勘案しながら協議していくと回答しており、設置検討がなされているものと理解しております。続きまして質問事項1、要旨(4)のアについてお答えいたします。若年層のコロナワクチン接種につきましては、さきにお答えした吉居俊平議員の答弁と重複いたしますことをご了承願います。名護市ではこれまで高齢者の次の優先接種対象者を基礎疾患を有する者とし、12歳から64歳までの基礎疾患を有する方全てを対象に接種してきましたので、10代・20代の若年者でも基礎疾患を有する方については、希望する方は8月中に2回目接種を終えているものと考えております。本市においてはコロナウイルスに感染すると重症化しやすい高い年齢から順に接種を進めているため、10代が最後となっておりますが、名桜大学においても大学接種が行われており、若い世代が接種できる機会を提供していただいておりますので、それも活用して積極的な接種をお願いしたいと考えております。また、受験や就職活動を控えた高校3年生と中学校3年生を優先接種の対象とし、先月より接種券を配布しております。さらに12歳から15歳の小児の接種に向けては、市内の小児科医のいる医療機関での個別接種の調整を7月初旬より行っており、個別接種だけでは不足する接種場所を集団接種会場で検討するなどして、若年者の円滑な接種に向けて関係機関と調整を行っているところであります。続きまして質問事項4の要旨(1)についてお答えいたします。本市におけるマイナンバーカードの交付率は、8月末現在で22.2%となっておりますが、沖縄県平均が29.5%であることから、本市の交付率は低い水準にある状況であります。低い水準にあるとはいえ、本市の交付枚数、交付率は着実に伸びておりまして、令和元年度1年間のマイナンバーカード交付枚数が1,328枚、交付率が9.5%であったのに対して、令和2年度は4,407枚、交付率が16.4%で、交付枚数が対前年度比3.3倍、交付率は6.9ポイントの増となっております。今年度は、8月末現在の状況でございますが、交付率が対前年度比5.8ポイントと、現時点で昨年度1年間の伸び幅に迫る勢いとなっていることから、以前と比べてマイナンバーカードに対する市民の関心が高まってきているのではないかと認識しております。このような状況を踏まえまして、市民の皆様の利便性の向上とマイナンバーカードの普及促進を図るために、市内の大型商業施設内にマイナンバーカードに関する臨時窓口を設置するために必要な補正予算を今9月定例会において計上させていただいているところでございます。臨時窓口の設置以外にも、市役所職員を対象とした庁内での出張申請を予定しております。マイナンバーカードを活用したサービスを拡充することによって、カード取得促進への呼び水になると考えております。現時点では、住民票等のコンビニ交付が主なものとなっておりますが、それ以外のサービスにつきましても、検討してまいりたいと考えております。次に今後の市行政のメリットと安全性につきましては、国が推進するデジタルフォーメーション、DXにおける様々な施策、これはオンライン申請の推進等でありますが、それはマイナンバーカードを基盤にして行われていくという構想となっていることから、マイナンバーカードが普及すればするほど、これらの施策がより効率的、効果的に展開されるものと考えております。安全性につきましては、現在、市役所で稼働している各種業務システムには、個人情報漏えいを防止するための様々な技術的な措置が施されております。個人情報漏えいの原因の実に9割以上が人的要因によるものと言われております。主なものとして操作ミス、置き忘れや紛失、管理ミスなどが挙げられておりまして、これらのことが起きることのないよう市役所職員に対し、研修等を通して常々注意喚起を行っており、個人情報漏えいの防止に努めております。続きまして質問事項の4、要旨(2)についてお答えいたします。国は、児童手当の現況届の手続など、子育て、介護に関する26種類の手続について、令和4年度までにマイナポータルを用いた電子申請化を進めていくという方針を示しております。マイナポータルとは、政府が運営するオンラインサービスで、子育てや介護などのオンライン申請ができるほか、行政機関からのお知らせを受け取ることができるサイトでございまして、オンライン申請を利用するためにはマイナンバーカードが必要となっております。先ほども申し上げましたが、オンライン申請などのデジタルフォーメーションにおける様々な施策は、マイナンバーカードを基盤にして行われていくという構想となっていることから、マイナンバーカードが普及すればするほどこれらの恩恵を受ける機会が増えるものと考えております。次に安全性につきましては、これも先ほど申し上げたところでありますが、業務システムに技術的な措置を施しているほか、個人情報漏えいの原因の9割が人的要因によるものであることから、置き忘れ、紛失などの単純なミスを減らすことがさらなる安全性の向上につながると考えております。そのようなこともありまして、市民の皆様に対しましては、マイナンバーカードの置き忘れや紛失に気をつけることや暗証番号の管理に気をつけるよう、マイナンバーカードを交付する際には注意喚起を行っております。 ○大城秀樹議長 比嘉ひとみこども家庭部長。 ◎比嘉ひとみこども家庭部長 私のほうからは質問事項1の要旨(4)イの保育園でのPCR検査、抗原検査等の体制についてお答えします。市内の認可保育所、認定こども園、小規模保育事業所、認可外保育施設等の保育施設につきましては、現在、国や沖縄県の事業で3つの検査の体制が実施または予定されております。1つ目は「新型コロナウイルス感染症PCR検査強化事業」、2つ目は「抗原簡易キット配布事業」、3つ目は「一斉PCR検査支援チーム(仮称)」の3事業です。1つ目の新型コロナウイルス感染症PCR検査強化事業については、当初沖縄県と市町村とで事業費を折半して実施する予定でしたが、国と沖縄県との調整で国のモニタリング事業を活用し実施することとなった事業で、実施費用についても国負担となりました。2つ目の抗原簡易キット配布事業については国事業、3つ目の一斉PCR検査支援チーム(仮称)においては県事業となっており、いずれも実施費用については国や県の負担となっております。事業の実施時期については、①新型コロナウイルス感染症PCR検査強化事業は7月から9月にかけて3回程度とされており、7月に1回目、8月に2回目が既に実施され、9月に3回目が予定されていると沖縄県から伺っております。②抗原簡易キット配布事業については、9月から市町村を通じて保育園等に抗原簡易キットの配布が開始されることになっております。名護市においては9月6日に抗原簡易キット800個が到着し、各園への配布を既に実施しております。抗原簡易キットについては、市町村からの配布後、追加配布を希望する場合は、各園から沖縄県に対してウェブで直接追加配布の申込みを行うこととなっております。③一斉PCR検査支援チーム(仮称)においては、今月から開始が予定されていると沖縄県から伺っております。各検査の実施については、①新型コロナウイルス感染症PCR検査強化事業は2週間から3週間に1回の定期的な検査を実施。②抗原簡易キット配布事業については、保育所職員等に発熱やせき・倦怠(けんたい)感などの有症状者が出た場合に都度検査を実施。③一斉PCR検査支援チーム(仮称)については、園内で新型コロナウイルス陽性者の発生が分かった時点で園から沖縄県に対してウェブで直接検査の申込みを行い、検査を実施することとなっております。各事業の検査対象者は、①新型コロナウイルス感染症PCR検査強化事業及び②抗原簡易キット配布事業については園の職員となっており、③一斉PCR検査支援チーム(仮称)については園の職員及び園児となっております。各事業の検査方法につきましては、事業名称のとおり、①新型コロナウイルス感染症PCR検査強化事業及び③一斉PCR検査支援チーム(仮称)はPCR検査、②抗原簡易キット配布事業については抗原検査となっております。 ○大城秀樹議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 それでは引き続き事項1、要旨(4)イですが、私からは小学校・中学校におけるPCR検査、抗原検査等の体制についてお答えします。現在、学校で感染者が確認された場合は、県の学校PCR支援チームの指示の下、学校において接触者リストの作成、検査容器の配布・回収、検査機関への検体搬送等を実施しているところでございます。なお、学校の負担軽減の観点から、うるま市に所在している検査機関への検体搬送については、教育委員会で行っているところでございます。また、文部科学省及び厚生労働省において小中学校への抗原簡易キットの配布を進めており、名護市といたしましても要望をしているところでございます。簡易キットの確保が出来次第、実施できる体制を取っていきたいと考えております。教育委員会といたしましては、引き続き学校内での感染対策に努めてまいります。 ○大城秀樹議長 比嘉一文総務部長。 ◎比嘉一文総務部長 私のほうから質問の事項1、要旨(4)ウについてお答えいたします。市役所内における感染対策としては、まず感染予防策として小まめな手洗い、手指消毒、マスク着用、検温等基本的な対策の徹底に加え、消毒液やパーティションの設置を行っております。次に感染拡大防止策として、在宅勤務やサテライトオフィス活用によるフロア人員の削減や庁内感染情報の共有を行っており、万が一感染者が発生した場合であっても、周囲への感染拡大を可能な限り最小化できるよう対策を取っております。また、職員のワクチン接種についても、集団接種業務に従事する職員はもとより、窓口等で市民と直接接する業務に従事する職員等を中心に余剰ワクチンの優先接種を行い、市民の皆様が安心して行政サービスを受けられる体制の構築に努めているところであります。優先接種枠により接種を受けた職員が約350人となっております。通常の手順により接種を受けた職員も含め、少なくとも500人以上の職員が1回目、あるいは2回目の接種を済ませている状況となっております。 ○大城秀樹議長 荻堂盛邦福祉部長。 ◎荻堂盛邦福祉部長 私のほうからは事項2、要旨(1)から(3)までについてお答えいたします。まず要旨の(1)ですが、金城議員から質問のあります「緊急小口資金」及び「総合支援資金」については、通常のものと、それから新型コロナウイルス感染症の影響により特例的に始まったものがございまして、本答弁内容については、新型コロナウイルス感染症の影響により特例的に始まりました「特例の緊急小口資金」及び「特例の総合支援資金」についての答弁となりますのでご了承をお願いしたいと思います。まず特例の緊急小口資金及び特例の総合支援資金については、沖縄県社会福祉協議会及び市町村社会福祉協議会で運営している生活福祉資金制度の中で、新型コロナウイルス感染症の影響により特例的に行われている資金貸付となってございます。相談、それから申込窓口は市町村社会福祉協議会、貸付の審査、それから決定については沖縄県社会福祉協議会が担っている制度となっております。沖縄県社会福祉協議会及び市町村社会福祉協議会からの情報提供によりますと、特例の緊急小口資金の支給決定件数及び支給決定金額といたしましては、令和2年度は支給決定件数が1,580件、支給決定金額は2億9,287万2,000円となっております。令和3年度につきましては、これは8月末の速報値となりますが、支給決定件数が387件、支給決定金額が8,265万円となってございます。次に特例の総合支援資金の支給決定件数及び支給決定金額といたしましては、令和2年度は支給決定件数1,608件、支給決定金額は8億3,750万2,000円となっております。それから令和3年度、こちらも8月末の速報値となりますが、支給決定件数が980件、それから支給決定金額が5億2,129万4,000円となっております。両貸付の申請期限は令和3年11月30日までとなっていることから、申請件数は今後も増えていくものと予想されます。続きまして要旨(2)についてですが、新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金は、社会福祉協議会が運営する総合支援資金(特例)の再貸付までを完了した世帯を対象に求職活動等の要件を満たすことで、世帯人数に合わせて6万円から10万円を3か月にわたり給付する事業となっております。本支援金の申請期間は、当初は令和3年7月から令和3年8月末までとなっておりましたが、現在は、令和3年11月末までの延長となっており、今年度限りの時限的な事業となってございます。本支援金の令和3年8月末時点の実施状況につきましては、331名の対象者へ申請案内通知文を送付しました。申請案内通知文を送付した結果、電話相談は75件、それから申請相談対応が70件、支給決定数は39件となっております。それから支給決定額は834万円となってございます。また、支給対象者に対する申請率は11.8%となっております。申請率が低いように感じられますが、沖縄県及び名護市と人口規模が類似している市の平均申請率は12.6%となっていることから、他市と比較しても同水準の申請率となっていることがうかがえます。申請率については、本制度における支給要件を満たすことができる方が僅かであり、支給要件の中でも特に求職活動要件を満たすことが難しいことが一因となっているものと推測されます。生活支援課では、本支援金の給付と並行して生活基盤の安定を図るための支援を通常業務の範囲において行っております。本支援金終了後も生活困窮の改善が見られない世帯につきましては、生活保護制度につなぐなど、適切な支援が受けられるよう努めております。最後に要旨(3)でございますが、住居確保給付金は、生活困窮者自立支援法に基づき平成27年度に始まった制度で、離職や廃業等により経済的に困窮し、住居を喪失した方または住居を喪失するおそれのある方に対し、家賃相当分の住居確保給付金を支給することにより、住居及び就労機会の確保に向けた支援を行う事業でございます。令和2年4月20日より、従来の離職、それから廃業後2年以内の方という条件に加え、休業等により収入が減少し、離職等と同程度の状況にある方、いわゆる休業、それから休職の状況にある方に対しても給付が行われるよう、対象者が拡充されております。また、令和2年4月30日より、新型コロナウイルス感染症に伴う経済情勢の変化に鑑み、当面の間、申請時のハローワークへの求職申込みを不要とする等、求職活動要件が一部緩和されております。当市の過去3年間の実施状況といたしましては、令和元年度は相談件数が19件、申請件数が7件、支給決定額が63万9,100円となっております。令和2年度は相談件数が445件、申請件数が137件、支給決定額が1,992万6,800円となっております。令和3年度は、これは8月末までの状況となっておりますが、相談件数が51件、申請件数が37件、支給決定額が701万9,000円となっております。令和2年度から相談件数等が急激に増加した要因としましては、令和2年4月の施行規則改正後、対象者が拡充したことや、新型コロナウイルス感染症の影響により生活に困窮した方が増えたことが考えられます。令和2年度は急増する相談に対応するため対応職員を1名から3名に増員し、令和3年度も引き続き相談対応を行っております。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 質問の事項3、要旨の(1)についてお答えいたします。国道58号名護東道路は、国が主体となって整備を行っているものと理解しております。先日、全面開通した世冨慶・数久田間の道路整備においては、当初完成予定が令和4年度末頃と伺っておりましたが、名護市内の国道等で常態化していた朝夕の交通渋滞の緩和や本島北部地域への円滑な移動のため、1日も早い整備が必要であるという観点から、北部市町村会等を通しまして、また名護市長としても当時の内閣府特命担当大臣や内閣官房長官に対して早期の全面開通を要請いたしましたところ、大幅に工期を短縮していただき、令和3年7月31日の全面開通に至りました。この場をお借りして、このたびの名護東道路の整備に当たり、幾多の難業に果敢に取り組み、見事完成されました関係者の皆様のご努力と卓見に深く敬意を表するとともに、ご尽力された関係各位並びに本事業に賛意と協力を賜りました地域住民の皆様方に厚く御礼を申し上げる次第でございます。さて、議員から質問がございました名護東道路の延伸につきましては、新たに世界自然遺産に登録された大宜味村、東村、国頭村方面や、沖縄北部テーマパーク事業が進められております今帰仁村、そして本部町方面への延伸が必要だと考えており、今後あらゆる機会を通して要請等を行ってまいりたいと考えております。また、国においては、名護東道路の延伸について国と県が連携をして、北部地域に資する道路ネットワークや機能強化の方向性について検討、調査を行うと伺っております。 ○大城秀樹議長 當山賢建設部長。 ◎當山賢建設部長 私のほうからは事項3、要旨(2)、(3)についてお答えいたします。まず要旨(2)について、議員ご質問の市道大北大西線は、平成28年度の供用開始以来、大型商業施設利用者の通行や通勤通学時の通行など、自動車や歩行者の交通量が増加している路線となっており、当該路線の道路照明については、道路構造令や道路照明施設設置基準・同解説に基づき、局部照明として交差点部や道路線形が複雑な箇所などに設置が行われております。ご指摘の2か所につきましては、現地を確認いたしましたところ、交差点部でもなく線形の複雑な変化もないことから、道路建設事業においては照明施設が設置されていない箇所となっております。しかし、2か所ともに市道柳原中線、市道寄合線との丁字路の形状であり、横断歩道も設置されている箇所となっておりますので、地域の意見もお伺いしながら道路照明の設置を検討してまいりたいと考えております。次に要旨(3)のトンネル内の照明につきましては、トンネル内の内と外で明るさが急変することから、道路状況、交通状況を的確に把握するための良好な視覚環境を確保し、道路交通の安全、円滑を図ることを目的に設置しております。議員ご質問の大西トンネル内の照明につきましては、昼間及び夜間パトロールを実施したところ、トンネル内の照明が暗く、車両及び歩行者の通行に支障を来している状況が確認できました。故障原因を確認するため、手動にて照明を点灯したところ、一部照明が消えている箇所はございましたが、おおむね点灯することが確認できたことから、自動点滅器の何らかの不具合によるものが原因と考えられております。現在、安全に通行できるよう手動にて照明を点灯させつつ、併せて故障原因の調査を進めているところであります。今後も引き続き、安全、円滑に通行ができるよう、早期復旧に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 私からはまず質問事項4、要旨(3)についてお答えいたします。ご質問のデジタル活用支援員とは、市民に身近な場所で高齢者等からICT機器やサービスの利用方法の相談を受けたり、学習支援を行ったりする人のこととなっております。具体的には今年5月に総務省より公表されました「デジタル活用支援推進事業 令和3年度実施計画」に示されてございますが、その活動内容といたしましては、スマートフォンの基本的な利用方法に加えまして、国庫補助事業として新たにスマートフォンを利用した行政手続等に関する講座を開催することとされております。また、デジタル活用支援員活動の担い手につきましては、携帯ショップの従業員や地元のICT企業従業員、シルバー人材センター等の関係者の方とされているところでございます。続きまして質問事項5、要旨(1)についてお答えいたします。大浜議員、東恩納議員、金城隆議員への答弁と一部重複する部分もございますが、ご了承をお願いいたします。超高速通信サービス整備事業につきましては、令和2年9月にプロポーザルにて整備事業者を西日本電信電話株式会社沖縄支店に決定し、令和3年3月の国から同社への補助金の交付決定を受け、同年3月31日に本市からも名護市超高速通信サービス整備事業費補助金の交付決定を通知しております。本市からの補助金交付決定以降、整備事業者にて詳細設計等を行ってまいりましたが、令和3年9月以降、光ファイバー敷設等の工事を開始していくこととしております。それぞれの地域におかれましては、工事の本格化によりご迷惑をおかけすることもあろうかと存じますが、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。また、今後の予定でございますが、工事を進めながら令和4年1月頃に屋部地域、屋我地地域、二見以北地域にて住民の皆様を対象とした説明会を開催し、同年3月には工事完了の予定となっております。これにより令和4年4月頃には屋部地域、屋我地地域、二見以北地域の整備対象地域はもとより、名護市全域において超高速ブロードバンドサービスが利用できるようになり、地域間の情報格差の是正につながるものと考えております。また、今後の課題の部分でございますけれども、超高速ブロードバンド回線の整備を終えました後、これまで地域ブロードバンドを提供するために使用していた設備が残されることとなりますので、これらの利活用等が課題となってくるものと認識しております。 ○大城秀樹議長 金城善英議員。 ◆金城善英議員 ご答弁ありがとうございました。それでは再質問、要望をさせていただきます。質問事項1 新型コロナウイルス感染拡大対応についてであります。まず、世界中が未曽有のパンデミックという人類の困難、コロナ危機に立ち向かい、必死に闘っている全ての医療従事者と関係課をはじめ、コロナ対策に懸命にご尽力されている本市職員の皆様に心から感謝を申し上げます。ワクチン接種が進み収束へ向かうのかと思いきや、新型コロナウイルスの変異株、デルタ株への置き換わりで、特に子どもや若年層への感染の急拡大が非常に危惧されております。誰が感染してもおかしくない状況で医療が逼迫(ひっぱく)している中であり、自分自身が感染しない、人に感染させないよう常に心がけることが大事だと考えます。そのことで救える命を救うことにつながるものと考えます。そこで、自宅療養者が増えている中で、県からの食事提供や生活支援を待つ間、誰も頼れない方々へ配慮している県内自治体がさきの報道でありました。本市の食事提供や生活支援について、状況はどうなっているのか。そして、これまでの答弁では調整中としておりますが、ぜひ濃厚接触者を含む自宅療養者支援を行うべきだと考えます。去る8月25日付、さらに9月6日付で、厚労省は都道府県に対し、市町村と連携して自宅療養者への食事提供などの生活支援を行うよう要請する事務連絡を発出しております。本市として、具体的な取組と周知を急ぐべきだと考えますが、お伺いします。 ○大城秀樹議長 仲本太市民部長。 ◎仲本太市民部長 さきの議員への答弁でもお答えしていますとおり、自宅療養者への支援についてでありますが、これにつきましては、自宅療養中の陽性者とその同居人等を含めて、沖縄県が実施している配食サービスが開始するまでのつなぎの間という形で食料支援をさせていただきます。現在、この事業の概要と手続等について、印刷物、パンフレット等を保健所のほうに直接持っていくように用意を進めております。近日中には当該事業を開始する予定で進めております。内容につきましては、米、パスタ、スープ等の災害備蓄食料と併せてスポーツドリンクとか栄養補助食品のゼリー等を支援しようということであります。あと、療養者の個人情報の取扱いについてでありますが、今、国のほうから都道府県に対しまして、各自治体と都道府県が情報共有をして療養者支援に努めるようそういう通知が来ております。今回につきましては、保健所のほうで、とりあえず療養者に対して同意を得て、同意を得た方につきまして市へ連絡する旨、そういう取扱いをしております。今後におきまして、沖縄県と市町村、名護市がそういう情報について覚書等を交わして、そういう事業を展開していく、そういう方向になることも想定されます。 ○大城秀樹議長 金城善英議員。 ◆金城善英議員 ありがとうございます。一刻も早い対応をよろしくお願いいたします。本市は、沖縄本島内の9つの市域では2番目にワクチン接種率が高く、5月12日に65歳以上の集団接種の開始、予約時は一時混乱がありましたが、6月7日からは県内初の個別接種の開始、それから順次年齢を引き下げて、8月31日には20歳から29歳まで、つい先日、9月10日金曜日には12歳から19歳までにワクチン接種券を発送して、予約も始まっております。毎回の予定を前倒しで若年層への接種や妊産婦、受験を控えた学生等への優先接種も行われており、迅速な取組に心から敬意を表し、高く評価しております。臨時医療施設の設置につきましては、医療関係者、専門家などと協議しながら、必要となれば行政としてできることは積極的に協力すべきと考えております。ホテルの会場や公共施設などで酸素供給や抗体カクテル療法、看護、家庭内感染など、子育て世代の子どもの預かり保育などを効率的に進めるための対策を想定して、環境を整えるべきと考えます。それから早期治療や容体の急変への対応や、パルスオキシメーターの配備、連絡体制、医療体制の効率化などが図れるとのことであります。これにつきましては要望とさせていただきます。次に質問の事項2 生活困窮対策について。緊急事態宣言が9月30日まで延長されたことを受けて、今後も制限や自粛が続きます。コロナ禍の影響で生活の維持が困難な方々が増加している中で、心のケアも大変重要だと感じております。9月10日から16日までは自殺予防週間となっております。先日、仲尾ちあき議員が取り上げておりましたゲートキーパーや様々な悩みを抱えている方々のために、くらしと仕事の応援センターさぽんちゅ、名護市社会福祉協議会が相談窓口としての役割がますます重要になっております。出張相談会も含めて、今後とも取組をよろしくお願いいたします。これも要望といたします。次に質問の事項3 道路行政について。まず、国道58号名護東道路の全線開通につきましては、北部市町村会として、また名護市長として国へ強く要請し、それを受けて加速度的に進み早期の全線開通に至ったことは、北部振興発展に大いに寄与するものと心からお喜び申し上げます。質問の要旨(1)名護東道路の伊差川からの延伸につきましても、将来に希望が持てる計画に心から期待をしています。質問の要旨(2)大北の2か所への道路照明設置については、周辺地域にお住いの方々からの安全への強い思いと切実な要望を受け止めて取り上げさせていただきました。どうか前向きな取組をよろしくお願いいたします。それから、通告はしておりませんが、関連して、大変申し訳ないのですが、追加で、ホテルゆがふいんおきなわ前、新たに整備された21世紀の森公園出入口の横断歩道付近への道路照明も必要と感じておりますので、道路管理者へ要望していただきたいと思います。加えて、以前にタピックスタジアム名護、市営球場前の宮里三丁目交差点の安全確保について取り上げましたが、かなり改善が進んでおります。感謝申し上げます。防護柵につきましては、これからの設置に向けて、重ねて道路管理者へ進達していただきたいと思います。日本ハムファイターズの春季キャンプが始まる前に整備できればと考えておりますので、どうかよろしくお願いいたします。質問の要旨(3)大西トンネル内の照明については、通告後、早速対応していただきありがとうございました。現在、正常に点灯しているものと思っております。早期の対応に心から感謝申し上げます。大西トンネルがまた美術館としてよみがえった感じです。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。次に質問の事項4 誰一人取り残さないデジタル社会に向けて。マイナンバーカードの交付率は着実に伸びているとのことでありました。今月、9月1日に国のデジタル庁が発足しましたが、令和4年度までにほぼ全国民に行き渡らせる方針のようです。沖縄県平均の交付率が8月末現在で29.5%、名護市は22.2%とありましたが、普及に向けて市民の皆様へご理解とご協力をいただきながら、ご尽力をお願いいたします。次に質問の事項5 超高速ブロードバンド環境未整備地域解消の取組状況についてであります。令和4年3月の工事完了の予定、4月頃には利用ができるとのことでありました。今後、光ファイバーがこの地域に張り巡らされて、接続する戸数も増えていくものと思います。また、令和4年1月頃に説明会を開催するとのことでありますが、しっかり地域住民の皆様の声を聞いて丁寧な対応をよろしくお願いいたします。終わりに、コロナ禍で命を守る医療の最前線でご奮闘されている医療関係従事者、そして市民の皆様の健康と生活を守る名護市職員の皆様をはじめ、全ての方々に心から感謝申し上げ、私の一般質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○大城秀樹議長 金城善英議員の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。                              休 憩(午後0時4分)                              再 開(午後1時30分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。仲村善幸議員、一般質問を許します。 ◆仲村善幸議員 皆さん、お疲れさまです。議席番号16番、市民ネット、仲村善幸、これより一般質問を行います。質問の事項1 辺野古新基地建設問題について。質問の要旨(1)辺野古サンゴ訴訟で沖縄県の上告を棄却した最高裁判決に対する市長の見解を求めます。質問の要旨(2)沖縄県による辺野古のサンゴ移植許可の撤回と農林水産大臣による執行停止に対する市長の見解を求めます。質問の要旨(3)辺野古崎付近のサンゴの移植が8月11日までに終了したと報道された。移植されたサンゴの種類と数、移植されなかったサンゴの種類と数について説明を求めます。質問の要旨(4)沖縄防衛局は、N2護岸工事に着手した。市の見解を求めます。質問の要旨(5)久間章生元防衛大臣が琉球新報のインタビューで、辺野古新基地建設について「米軍に代わって自衛隊で全部やるという構えを取っている」と述べ、自衛隊の常駐を想定していると証言し、陸自と米海兵隊のトップ同士で秘密合意した水陸機動団の常駐は「あってもおかしくない」と計画の存在を認める発言に対する市長の見解を求めます。質問の要旨(6)政府による大浦湾に広がる軟弱地盤の改良工事計画について、市の説明を求めます。質問の事項2 環境問題について。質問の要旨(1)普天間基地における汚水の下水道への排水に対する市の見解を求めます。質問の事項3 世界自然遺産について。質問の要旨(1)「沖縄島北部」が世界自然遺産に登録されたことに対する市の見解を求めます。以上を一般質問といたします。よろしくお願いします。 ○大城秀樹議長 市当局の答弁を求めます。渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 質問の事項1、要旨(1)についてお答えいたします。議員ご質問の辺野古サンゴ訴訟につきましては、見解を申し上げる立場にないと考えておりますが、最高裁の判決では、国の主張を認める司法の判断がなされたものと認識しております。次に要旨(2)についてお答えいたします。県からの移植許可の撤回を受けて、沖縄防衛局が農林水産大臣に対し行政不服審査法に基づく審査請求と効力停止の申立てを行い、農林水産大臣が効力の停止を決定した件につきましては、様々な見解があることは承知しておりますが、国と県の双方にそれぞれの主張があり、法令に基づき手続をしたものと認識しております。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 質問事項1、要旨(3)から(6)について答弁いたします。要旨(3)につきまして、資料を掲載しておりますのでご確認をお願いいたします。サンゴの移植について沖縄防衛局に確認をしましたところ、令和3年8月11日までにI地区の小型サンゴ類約830群体の移植を完了しており、また、N2護岸工事による影響が及ばない区域に生息する移植予定のサンゴ類は、資料の1ページ目に図示されております、J・P・K地区の小型サンゴ類約3万9,000群体、D・E・N・H地区の小型サンゴ類約3万5,350群体、ショウガサンゴ8群体及び大型サンゴ類21群体と伺っております。次に要旨(4)につきまして、沖縄防衛局がN2護岸の工事に着手しておりますが、当該工事は、知事から承認を得て行われている工事であると認識しております。次に要旨(5)につきまして、新聞報道の内容は確認しておりますが、個人の意見であると認識しております。防衛大臣が国会や記者会見等において、水陸機動団を配備する計画を有していない旨の発言をしており、市としましては、そのように捉えております。沖縄防衛局にも確認しましたところ、同様に「報道は承知しているが、このことについてお答えする立場にありません。いずれにしましても、これまで説明しているとおり、キャンプ・シュワーブ内の共同使用により水陸機動団を配備することは考えておりません。」とのことでした。次に要旨(6)につきまして、沖縄防衛局に確認しましたところ、これまでの土質調査等の結果を詳細に整理分析した上で、一般的で施工実績が豊富なサンドコンパクションパイル工法、サンドドレーン工法及びペーパードレーン工法によって、最大で水面下70メートルまで地盤改良を行うことにより、護岸や埋立て等の工事の所要の安定性を確保するとのことでございました。続きまして質問の事項2、要旨(1)についてお答えします。普天間飛行場における有機フッ素化合物を含む汚染水を米軍が下水道に排水したことにつきましては、その対応方法を日米間において協議中であったとの報道もあり、このような中で行われたことは許されるものではないと考えおります。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 私からは質問事項3、要旨(1)についてお答えいたします。世界自然遺産につきましては、令和3年、本年7月26日にユネスコ、国連教育科学文化機関の世界遺産委員会にて、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界自然遺産への登録が決定しております。沖縄島北部の対象範囲は、国頭・大宜味・東の3村でございまして、世界自然遺産に登録されることで国内外からやんばるの自然のすばらしさが認められ、これまで以上に自然環境保全に対する意識が高まるとともに、観光産業などの地域の活性化が期待できます。本市の見解とのことでございますが、今回の世界自然遺産の登録は、対象地域はもちろんやんばる地域全体の発展につながるものと考えておりまして、本市におきましても新型コロナウイルス感染症収束後の観光産業をはじめとした地域の活性化にもつながるものと期待しております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 二次質問を行います。市長の答弁は、最高裁でこうでありましたとか、農林水産省の執行停止についても現状はそうですということを言っただけで、こっちが質問をしているのは、これに対してどういう見解を持っているかということを聞いているのです。それを答えてください。見解はあるのですか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 一次質問の冒頭でも答弁いたしましたけれども、この辺野古サンゴ訴訟について見解を申し上げる立場にはないと考えているところでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 辺野古移設に関して、名護市の地域に基地が建設されようとしていることに、起きていることに見解を申し上げる立場にはないということは、これまでずっと4年近く市長が言い続けてきたことですけれども、これでは納得できないし、市長のそういう立場は市民の誰もが、僕は納得できるものではないと思います。細かく聞きますけれども、このサンゴ訴訟で裁判官の5人のうちの2人の方が反対意見を述べていますけれども、それについてはどう思いますか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 見解を申し上げる立場にはないということではありますけれども、最高裁の判決で、国の主張を認める司法の判断がなされたものだと認識しております。2名の方が、今、仲村善幸議員がおっしゃったようなことだと、それは報道で知っているわけでございますけれども、結果的に国の主張を認める司法の判断がなされたというものだと認識しております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 1人の宇賀裁判官は、サンゴ移植を不許可にした県の判断が違法とは言えないということを述べて、防衛局から県に提出された変更申請がありますね。それが不承認になった場合、まだ承認しないという結論は県から出ていないですよ。もし不承認になった場合は、このサンゴの移植は無駄になると。水産資源保護法の目的にも反すると言っていますけれども、どう思いますか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 今、仲村善幸議員からいろいろありましたけれども、この最高裁判決によって2名の裁判官が反対意見を述べていることは承知しております。しかしながら、判決として、沖縄県の上告を棄却する結果になったものと認識しているところでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 結果はみんな分かりますよ。この2人の裁判官がなぜ反対したのかということに対する見解をいま聞いているのです。答えになっていません。もう一度お伺いします。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 先ほど来、その見解を申し上げる立場にないという話をしましたけれども、議論が平行線になりそうでございますので。今の質問ですが、移植によって、サンゴ礁が死滅するという話でしたか。すみません、ちょっと……、質問の内容をもう一度お願いできませんか。 ○大城秀樹議長 休憩します。                              休 憩(午後1時44分) (質問内容の説明あり)                              再 開(午後1時45分) ○大城秀樹議長 再開します。渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 すみません。いろいろと仮定の話だと思っているわけでございますけれども、結果的に最高裁の判決において、先ほど示されたお二人の裁判官の意見、今、いろいろと仲村善幸議員がお話していることだと思っております。しかしながら、判決としては沖縄県の上告を棄却する結果になったものと認識しているという、先ほど述べたとおりでございます。
    ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 先ほどから言っているように、最高裁判決は出ましたよ。3対2で。だけど反対意見があると。これに対してどう思うかということを聞いているわけで、最高裁の判決が出ました、出ませんでしたということを聞いているんじゃないですよ。答えられますか。この2人の意見をどう思うかということには答えられませんかということです。最高裁判決では認められましたというのは、質問に対する答弁にはなっていないということです。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 最高裁判決、裁判官のいろいろな主張だろうと思っておりますが、そういった主張もあったのだろうということでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 こういう主張があったのだろうという程度しか受け止めていないということですよ。同じようなことを聞きますけれども、同じく反対した宮崎裕子裁判官は、変更申請が政府から、防衛局から出されていると。この変更申請について判断を受ける必要があるということを言って、そういうことができない中で、変更申請が承認されるかどうかも分からないのに、サンゴの移植の判決を出したということは、実質的にこれは無意味なものになっていると判決に対して反対する裁判官の2人は言っているのです。これに対しても同じ、こういう意見もあるだろうという程度のことですか。市長、答えてください。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 個別の案件に対する司法の判断に対して見解を申し上げる立場にないと先ほど申し上げたとおりでございまして、最高裁判事の反対意見についても同様と考えております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 最高裁の判決自体は積極的に受け止めて、反対する人の意見は受け止めないという市長の姿勢が明確になったと思います。どういう思惑があるのかよく分かりませんけれども、次に、今のようなこととの関係で、サンゴの移植の目的は何だと思いますか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 代替施設の建設に伴うサンゴの環境保全のためだと認識しております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 つまり、基地建設のためですよね。そしてその埋立てのためということでいいでしょうか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 はい、おっしゃるとおりと認識しております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 今、認めてもらいましたように、サンゴの移植というのは辺野古の埋立てをして、大浦湾などの埋立てをして基地建設を行うということが目的であるということを、いま答弁してもらいました。そのとおりであります。ではお聞きしますけれども、反対した2人の裁判官は、今回のサンゴ移植は護岸工事を行うためのものですよね。護岸工事を行うためにサンゴを移植するということが目的ですね。そこだけに着目して、サンゴの移植の申請の是非を判断すれば、木を見て森を見ずの幣に陥ると断定していますよ。幣というのは、間違いに陥るというふうに言ってもいいようなことではないかと思いますが、それについてはどう思いますか。そうだと思いませんか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 今回の工事につきましては、県知事による公有水面埋立承認に基づく事業であるという認識をしております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 ですから、移植の目的は、基地建設の目的である、埋立ての目的でもあると。だけど、軟弱地盤があって、今、防衛局から県に対して変更申請が出ているんですよ。これがまだ決着もついていない中で、決着もついていない埋立てや基地建設のための移植の申請を出すということは、これは木を見て森を見ずという意味でもあるし、これは無駄じゃないですか。県と国とのやり取りは変更申請の決着がついてからやるべきではないですか。どうですか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 現在行われている工事につきましては、先ほども申しましたように知事の承認を得て行われているものと認識しておりまして、今回の件につきましては、変更承認には関わらない部分での工事であるという認識でございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 移植工事は変更申請と関わらないということですか。もう一度確認したいのですが。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 失礼しました。少々言葉が足りなかったようです。現在進められている工事は、変更承認申請に関わらない部分であると認識しております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 なぜそう言えますか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 変更申請の中にないからでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 だから木を見て森を見ずという弊に陥っているんですよ。今の答弁も一緒ですよ。ちょっと話を変えて言いますけれども、先日から、6月議会でもそうでしたけれども、辺野古ダムの洪水吐を付替え、さらにそれに連なる水路を埋立予定地の横の大浦湾に流すという工事について、名護市は了承しましたけれども、この洪水吐や水路の切替えは何のために行われるのですか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 先ほどの答弁と重なりますけれども、今回行われているこれらの一連の工事は、公有水面埋立承認願書に基づいて、知事の許可を得て行われている事業と認識しております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 工事は何のために行われているかじゃないということですよ。美謝川を切り替えて埋め立てるためじゃないですかと。美謝川のことは書いていませんよね、申請書には。ただ洪水吐の付替えと水路の新設ということしか言っていないですよ。だから美謝川の切替えとは関係ないということですか。もう一度。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 工事の目的につきましては、代替施設の建設ということでこの公有水面埋立承認願書が出されておりますので、代替施設の建設が最大の目的であるという認識はしております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 洪水吐の付替えや水路の新設は、埋立てのためであるということは明確になりましたけれども、この洪水吐や新水路が造られて、埋立ての外側に付け替えてやった後は、現在の美謝川は埋立予定地の中にあるんですよ。これは廃止されて埋め立てられるということになりませんか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 いま言う河口部分につきましては国有財産になりますので、国側で検討されるものと認識しております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 いや、美謝川を切り替えて、美謝川を廃止して埋め立てられるということになるんじゃないですかと聞いているのですよ。誰に権限があるかを聞いているんじゃないですよ。 ○大城秀樹議長 休憩します。                              休 憩(午後1時58分) (議長から通告外との注意あり)                              再 開(午後1時59分) ○大城秀樹議長 再開します。祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 美謝川につきましては答弁を準備しておりませんけれども、先ほど来、いくつか答弁させていただいたとおりの認識でございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 美謝川のことや埋立てのことは国がやることだという、名護市の権限が及んでいないということを、美謝川の切替えには及んでいないということはないと思いますけれども、埋立てには及んでいないとしても、これは洪水吐や新水路や美謝川切替えは、埋立てのためであり、基地建設が目的であるということには、これは国の仕事だと言って言い逃れることはできないんじゃないですか。これについてどう思いますかと聞いているんですよ。誰の権限かは聞いていませんよ。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 先ほど来答弁させていただいているとおり、今回の埋立てにつきましては知事の承認を得て進められている事業であると認識しております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 答弁になっていないですよ。どのときの知事ですか。どの知事ですか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 埋立承認願書、これは平成25年でしたか、仲井眞元知事により承認されたものでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 今、係争中じゃないですか。そして、仲井眞元知事が出した以後軟弱地盤が見つかって、さらに防衛局は様々な設計を申請しているんですよ。それに対して、翁長前知事も認めなかった。そして今の知事も、埋立てのための変更申請にはまだ結論を出していないわけです。そういうときに、前の知事が認めたから埋立ては認めますと。埋立てをすることについては異論ありませんということですか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 いわゆる市長の姿勢を聞いているのだと思っておりますが、これまで何度も答弁してきたことではございますが、公有水面埋立承認願書において、埋立ての用途は、普天間飛行場代替施設建設に供する埋立地とされております。当該願書を知事が承認しておりますが、現在、国と県との間で見解の相違があり、訴訟などに至っている状況となっておりますので、慎重に推移を見守る必要があると考えているところでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 係争中であるからこそ、この係争がはっきりするまで、少なくともはっきりするまでは、工事をストップする。それに伴う洪水吐の切替えであるとか、それからサンゴの移植であるとか、これもストップするというのが当然のことかと思いますが、それについてはどう思いますか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 ただいまの件につきましては、事業の実施主体であります沖縄防衛局において判断されるべきことと認識しております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 沖縄防衛局が判断するのであれば、名護市が言うことは何もないんじゃないですか。知事の許可を得てやっていますとか、防衛局が申請を出したから、埋立てとは関係ないから認めますということも、それは国においてなされるべきことだから、名護市とは関係ありませんということで、防衛局からの要望も全部拒否すべきではないですか。 (議場内騒然となる) ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 仲村善幸議員、すみません、今、要望という言葉があったかと思いますけれども、防衛局から名護市への要望……。 ○大城秀樹議長 休憩します。                              休 憩(午後2時6分) (質問内容の説明あり)                              再 開(午後2時6分) ○大城秀樹議長 再開します。祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 必要となる協議については、その都度行わせていただいているところでございまして、例えば環境水道部においてダムを使う場合の協議とか、そういったことについては行わせていただいているところでございまして、それ以外について、沖縄防衛局から特段名護市に配慮を求められたという記憶はございません。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 洪水吐は埋立てのために防衛局が行うわけですよ。最終的には埋立てですよ。美謝川を切り替える。そういうことが目的としてあって、この洪水吐の付替えも名護市に照会があって、それを名護市は認めたじゃないですか。洪水吐の建設は、埋立てや基地建設とは全く関係ないですか。どうですか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 関係しているという認識はございます。しかしながら、このことにつきましては、それぞれの土地の所有者の同意があった上で事業が始まっているということで認識しているところであります。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 名護市とは関係ないですね。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 大変申し訳ございません。先ほども申し上げましたけれども、美謝川については、今回、通告がございませんでしたので答弁の準備がございませんのでよろしくお願いします。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 洪水吐のことは名護市と関係なく、地主とやっていますと。美謝川の切替えについては関係ありますか。 ○大城秀樹議長 休憩します。                              休 憩(午後2時9分) (議長から通告外との注意あり) (答弁できない旨の説明あり)                              再 開(午後2時11分) ○大城秀樹議長 再開します。仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 美謝川のことは聞いていません。質問にないからとあるのですが、辺野古の埋立てとは全てつながりですよ、全て。関連ですよ。関連があるから聞いているんですよ。皆さんは、この前の答弁の中でも洪水吐のことしか聞かれていないので、美謝川のことは聞かれていないので答えられませんとか、関係ありませんとか言っているけれども、新たな洪水吐を造るのは、美謝川の変更のためでしょうと、それは基地建設のためでしょうと。埋立てのためでしょうという認識が違うと言えば、認識は違いますよね。だから僕はこの洪水吐のこととか全部、埋立てとつながりがあるから聞いているのですよ。これは想定されているんじゃないですか、当然。美謝川という言葉を使っていないから、質問にないと言うのですか。時間があまりないですから、サンゴ訴訟であるとか、そういうことに対して、最高裁の判決は認めるということを言いながら、見解を述べる立場にないとか矛盾したことを言っていますけれども、2人の裁判官の反対意見についてはこういう意見があるのだろうということでしか見ていないのですよ。これこそ木を見て森を見ずの幣に陥るというものと一緒ですよ、同じ。先ほどの洪水吐の話であるとか、美謝川のことも、恣意的な判断をして、とてもずさんな答弁ですよ、これまでのものも。関係ないと言って、関係あるから言っているんでしょうということで……。この裁判官が言っているように、名護市も木を見て森を見ずの幣に陥っているということをまず申し上げていきたいと思います。次に進みますけれども、サンゴの件ですけれども、先ほど述べられたけれども、サンゴの移植、これはもう時間がないから答弁はどうでしょうか。あまりやられるとまた時間がたってしまいますけれども、祖慶総務部参事に答弁していただきましたけれども、このサンゴの移植の対象区域は、サンゴ類を人が潜って採取できる水深20メートルまでということですよね。これも随分前に議論したと思いますけれども、そういうふうに書かれていますよ。20メートルより深いところは、採取の対象ではないということです。さらに小型サンゴ類は総被度が5%以上あって、0.2ヘクタール以上の規模を持つ分布の中にある直径10センチメートル以上のものとありますね。要するに、逆に読めば、水深20メートル以上にあるサンゴや、それから総被度5%以内であるサンゴや、0.2ヘクタール以内の規模であれば、さらに直径10センチメートルなければ移植の対象ではないということですよね。それは一応答弁してください。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 おっしゃるとおりで、環境保全措置の基本的な考えの中には、水深20メートルまでの浅いところとか、おっしゃるとおり10センチメートル以上のサンゴ類というような規定ぶりがございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 こっちが言いたかったのは、そういう基準に満たないと、誰が基準を決めたかですけれども、この基準に満たないサンゴは全部潰していいということですよ、要するに。移植の対象ではないから取らなくてもいい。ということは、そのまま捨ててもいいということと一緒です。僕はこれが無数にあると思いますけれども、これがどのぐらいあるというのは、名護市当局では、防衛局から聞いたりはしていませんか。移植サンゴの数は。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 一次で答弁しましたように、移植済みであるとか、今後の予定というのは伺っていますけれども、今おっしゃるような数字については承知しておりません。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 こんな残酷な話はないでしょう。今から成長して伸びていくサンゴは対象外だから、移植どころか潰してもいいということですよ。潰されることになるわけです。そういうことを、僕は、もうそれはひどいし、むごいし、基地建設のためには何でもやるのかと。工事のためには何でもやるのかという矛盾がそこに出ていると思います。しかも、このサンゴの移植の生存率は20%程度だと言われていますけれども、本当に、僕はそんなに生存率はないんじゃないかと思ったりもするけど、そうだとしても、今、7万5,000群体が移植される予定になっていて、許可されたのがいくらかありますけれども、7万5,000群体のうちの20%というのは1万5,000群体。要するに残りの6万群体は死ぬということですよ。移植された場合。これも不合理な話ですよ。これでサンゴを守ったということになりますか。それは生態系の破壊につながるのではないかと思いますが、これについての答弁はありますか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 このことにつきましては、防衛局が集めております環境監視等委員会において、報告あるいは承認されたものという認識でございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 だから、こういう決め方もまずいと。要するに、辺野古で言えば基地建設のためにそういうことを犠牲にしてもいいということを法律で決めたということです。決まりで。これは問題じゃないですかと僕は聞いているのですよ。名護市がそれに対してどういう見解を持っているか分かりませんけれども。基地建設に関しては、名護市はとても国に寛容であり過ぎると。自分たちの意見が、まず基地建設については賛成でも反対でもないと言いながら、防衛局からの要望には応じたり、あるいは裁判の結果を見守るということを言いながら、最高裁判決には同意するけれども反対意見についてはこういう意見もあるのかという程度にしか捉えていないということは、僕は問題だと思いますよ。最高裁判決が全て正しいと思っていますか。最高裁判決が間違っていることもたくさん世の中にありますよ。冤罪(えんざい)事件であるとか、たくさん起きたり、間違った判決がたくさんあるのですよ。そういうことに一片の疑問も持たないで、国と県の裁判を見守りますとか、最高裁判決だからそのとおりでありますというような態度も、僕はおかしいと思いますし、地方自治を一番守るべき市当局、市長、それから地方分権を推進し、守るべき立場の市長の発言とは思えませんね。間違いなら間違い、おかしいならおかしいと、裁判に対しても、あるいは国に対しても、県に対しても、きちんと申し述べるのが名護市民の代表としての立場ではないですか。賛成、反対ということを僕はとやかく言っているんじゃないですよ。どういう立場であれ、スタンスであれ、名護市長はそう思いますと、基地に賛成ですと、あるいは反対ですと明確に言って、埋立てを認めますと、あるいは認めませんということをはっきり言えるのが市民の財産、権利を守る市長ですよ。そういうことを全く放棄しておいて、市長の役割を果たしていないと僕は言わざるを得ないと思います。そこをまずは、指摘になるか分かりませんけれども、そういうふうに僕は考えています。それから、次のところに進みますけれども、久間元防衛庁長官が水陸機動団を認めるような発言に対しては、個人の発言というように認識していると言いましたけれども、将来、辺野古を自衛隊の基地として使用していくということが防衛省の中でも考えられていると。制服組はありませんと言っているけれども、背広組はですね。制服組は言及しているわけですよ。もし、自衛隊が将来使用すると言うなら、辺野古はそれでいいと思いますか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 この案件は、以前の議会においても見解を求められたことでございます。先ほども祖慶参事が申し上げましたとおり、防衛大臣が国会や記者会見等において水陸機動団を配備する計画は有していないという発言をしておりまして、市としてはそのように捉えているところでございます。再度防衛局にこの件についても確認して、先ほども申し上げましたとおり、キャンプ・シュワーブ内の共同使用によりまして水陸機動団を配備することは考えておりませんと、そういうことでございますので、我々もそのように理解をしているところでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。
    ◆仲村善幸議員 全然質問に答えていなくて、自衛隊基地ならそれは、市長は、市当局はいいと考えますかということを聞いたのですけれども、きちんとした答弁はされていないけれども、次も同じことについて聞きます。先日8日に、岸本洋平議員が市長に海兵隊の基地である辺野古新基地についても県外、国外が望ましいと考えているのかということについて、市長は、これはSACOの合意、負担軽減の一環で知事が承認した。そして必ずしも全ての海兵隊の即時撤去と同義ではないと言っていましたけれども、ということは、新しく造られる新基地は県外、国外、市長が思っている望ましいというものとは別ですか。どうですか。あるいは新基地も県外、国外が望ましいと考えていますか、考えていませんかということを明確に答えてください。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 新基地というのは、今、工事が行われている普天間飛行場の代替施設建設だと思っておりますが、これはSACO合意に基づいて行われているということと、沖縄県知事の承認を得て進められている工事だということは、盛んに申し上げているところでございます。海兵隊の県外、国外への撤退という話でございますが、仲村善幸議員が言っておりましたように、海兵隊の国外、県外移転は、必ずしも全ての海兵隊の即時撤去と同義ではないと考えているところでございまして、そのような立場でございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 全然答えていないですよ。だから、辺野古は県外、国外が望ましいということの中に入っているんですか。入っていないんですか。どうですか。辺野古は。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 全ての海兵隊の即時撤去とは申し上げていないということでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 今、聞いているのは、これは分かりましたよ。市長が言っていることは。辺野古は、県外、国外の対象という意味ではないんですか。意味ではないという意味で、必ずしも全ての海兵隊の即時撤去ではないと。これと同義ではないということは、新基地は別ということですか。移転の。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 現在行われている普天間飛行場代替施設建設、それにつきましては、申し上げているとおり県知事の承認を得て進められている工事であります。私が海兵隊の即時撤退というのは、全ての海兵隊と同義ではないと、前から申し上げているとおりでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 休憩をお願いします。 ○大城秀樹議長 休憩します。                              休 憩(午後2時32分) (質問内容の説明あり)                              再 開(午後2時34分) ○大城秀樹議長 再開します。渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 可能であれば、全ての海兵隊が撤去できる、そういった我々周辺の軍事情勢といいましょうか、安全保障に関わることですから、これは国が決めることだと思いますけれども、可能であればそのように考えるところでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 ですから、それで辺野古新基地は可能だと考えていますか。可能ではないと考えていますか。どうですか。可能ならばいいということは、辺野古新基地も海外、県外への移設の対象になるというふうに聞こえましたけれども、それでいいですか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 繰り返しになるわけでございますけれども、SACO合意に基づいて、知事の承認を得て進められている事業であり、現時点で申し上げることはできないということでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 もう時間がないのでこれ以上は質問ができなくて残念ですけれども、今おっしゃっていることは、これ以上申し上げられないということは、辺野古新基地が、市長が言っている県外、国外への移転の対象になるか、ならないか、答えられないということと同義だと思いますが、それでいいですか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 はい、そのとおりでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 今の答弁で、市長が選挙公約として掲げた海兵隊の県外、国外移設ということは、破綻したということですよ。そういう公約は。それでいいですか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 破綻したとは思っておりません。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 破綻したとは思えないと言うのであれば、ではどう思っていますか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 破綻したとは思っていないということでございます。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 時間がないですから、これは完全に破綻したということだと思います。あと世界遺産とかPFOSのことなども、辺野古に直接関係することですよ。普天間で起きたことは辺野古でも起きる。新基地でも起きる。これは市長としてこういう事態になったらどうしますか。最後にこれだけ。 ○大城秀樹議長 休憩します。                              休 憩(午後2時39分) (質問内容の説明あり)                              再 開(午後2時40分) ○大城秀樹議長 再開します。渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 今ご指摘のあるようなことは起きてはならないことだと考えております。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員。 ◆仲村善幸議員 聞こえにくかったので、後で教えてください。これで一般質問を終わります。 ○大城秀樹議長 仲村善幸議員の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。                              休 憩(午後2時41分)                              再 開(午後2時51分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。大城敬人議員、一般質問を許します。 ◆大城敬人議員 皆さん、こんにちは。それでは議長の許可が出ましたので一般質問を始めていきたいと思います。タブレットの字が見えにくいものですから、このように大きくして読むようにします。小さ過ぎて見えないですね。事項1 新基地建設問題について。質問の要旨(1)防衛局が進める洪水吐のための水路変更によって美謝川の河口が変更されることについて、市長の認識を伺います。質問の要旨(2)大浦湾埋立てのために辺野古ダム周辺の赤土を採取する計画があります。辺野古ダム周辺には名護市の文化財「宿道」と美謝川集落跡地があります。「宿道」の一部を残すとのことですが、どのように残すのか伺います。(赤土採取地域と残す場所について、具体的に図示した説明資料を提出してください。)提出ありがとうございました。質問の要旨(3)辺野古住民にも美謝川集落がルーツの方々もおられます。美謝川集落跡地の保存について伺います。(具体的に図示した説明資料を提出してください。)これもありがとうございました。質問の要旨(4)移植されるサンゴはどの地域でどれだけの数なのか伺います。これは仲村善幸議員が質問されましたので答弁は要りません。質問の要旨(5)大浦湾の埋立てによって5,800種の生物が影響を受けることについて、市長の認識を伺います。事項2 キャンプ・シュワーブによる基地被害について。質問の要旨(1)航空機騒音から周辺地域住民の生活環境を守るため、市長は国立高専に近い離着陸帯フェニックスの撤去は市長の公約であると議会で述べられました。具体的な進捗状況を伺います。これについて、皆さんにも資料としてあげましたように、このフェニックスに2機の大型ヘリが着陸しているというのを初めて写真に撮ることができました。沖縄ドローンプロジェクトの皆さんのご協力で、また辺野古の地域の皆さんと一緒にこれを撮ることができました。そして、そこから飛び立って、辺野古の周辺を旋回します。去る8月30日には、なんと9時から17時まで、8時間にわたって92回旋回しているんです。5分22秒に1回の割合で辺野古上空をぐるぐる回っている。これに頭にきた辺野古の区民が市役所のほうにも抗議の声を出されたと伺っております。これは市長に、これから政府への要請に行かれるときは、こういう具体的な根拠となる資料を、これは10枚の写真にしてあります。沖縄ドローンプロジェクトチームに作っていただきましたので、提供したいと思います。着陸してまた旋回する、これを一日中やられる。5分22秒置きに1回騒音をまき散らされる。しかも辺野古には新たな騒音の発生源が生まれました。それは、去る8月19日に、LCACという軍事用ホバークラフトです。これには25名の兵員輸送車を5台から7台ぐらい乗せて運航すると。これの音がまた大変です。二次質問のときに詳しい話をしていきたいと思います。このように今や辺野古の人々はもう耐えられない。普天間どころじゃないんです。なぜか。廃弾処理の爆発音、朝から行われる射撃音、この航空機騒音に加えて今度はLCACまで入っている。こういう具体的な数字について、また自席からやっていきたいと思いますが、市長の明快な対応をお願いしたいと思います。質問の要旨(2)廃弾処理場の撤去について、防衛局にどのように対策を取っていくのか確認してみたいと答弁されました。防衛局の返事を伺います。また、廃弾処理場の撤去についてはどのように考えておられるのか伺います。質問の要旨(3)久辺小・中学校に防音のための二重の窓ガラス設置について、防衛局に要請することは考えていませんか。事項3 基地関連の傾斜配分について。質問の要旨(1)喜瀬区・幸喜区への傾斜配分について、「検討していない」との答弁でした。市は二見以北への分収金交付について、「基地が所在することによる影響があるにもかかわらず、分収金などの手当がなされていなかったことなどの状況などを勘案して措置されたものでございます。」と答弁されました。現在、喜瀬区・幸喜区には提供施設はありませんが、辺野古と伊江島への米軍大型ヘリやオスプレイの経路の直下となっていて、昼夜を問わない航空機騒音は環境基準を超えており、地域住民と瀬喜田小学校などは生活環境・教育環境に著しい被害を被っています。それにもかかわらず分収金などの手当がなされていない状況であることを勘案すれば、喜瀬区・幸喜区にも傾斜配分の措置が取られるべきであると考えます。現在のような状況に対して「検討していない」との答弁は、あまりにも不公平な行政運営です。公平な行政運営を求めます。不作為は犯罪であるとの最高裁判決があります。市長の見解を求めます。事項4 法人保育所に関することについて。質問の要旨(1)名護市が行ってきた法人保育園の保育士の給与補填について、現在までの経緯を伺います。また、今後、給与補填の計画があるのか伺います。事項5 公平・公正な行政運営を求める(三原区ちばる事業に関連して)。質問の要旨(1)名護市は三原区民有志からの「市長への手紙」の氏名をマスキングして裁判資料として三原区へ提供しました。また三原区民有志からの電話での行政相談内容を文書にして三原区へ裁判資料として提供されました。三原区へ提供したのと同様の資料を提供した年月日を明確にして提出してください。このことについて改めて市長の見解を伺います。質問の要旨(2)令和3年1月7日三原区有志が行った三原区ちばる事業に係る現地踏査と検証についての申入れに市長は、令和3年3月5日現地踏査と検証はしないと文書で回答しました。三原区の現区長さんは現地踏査と検証について、第三者として立ち会うことを意思表明されていただけに市長が現地踏査、検証を否定されたことは残念でなりません。令和3年3月5日名護市地域経済部地域力推進課担当課長が一人で市長の名代として対応しました。課長は現地踏査、検証をしない理由として名護市として独自に調査したとのことでした。したがって、市が現地を確認したのであれば三原区ちばる事業の事業報告書に関する事実の確認をすることになり、2時間にわたる確認の結果、三原区ちばる事業報告書にある請求書の事業地が虚偽報告であり、事業報告写真が虚偽であることが確認されました。この確認事項をまとめたのが2021年5月23日付、三原区ちばる事業に係る議会報告です。議員諸公にも、また三原区、あるいは久志地域の区長さんたちにも配布済みであります。もちろん市長や部長にも配布済みであります。以下、令和3年3月5日担当課長と三原区民有志が確認した事業報告書の虚偽報告及び事業報告写真の虚偽について改めて市長の認識を伺います。今日、皆さんのタブレットに、これの資料として、膨大な資料がタブレットにあります。私はこれを一々読む前に、タブレットに入っているページを申し上げます。この関連を。それで、タブレットで見ていただきたいと思います。アから始めていきたいと思います。24ページ、これがアに関連している。これは、実は、このものには、このようにここに165-1の記載誤りという、これは名護市の職員が書いたんです。仕事をした人が否定して、65-3は違うと抗議したところ、違うんだと言ってメモした。今日のタブレットのこれでは消えている。消えた跡があるのかなと、ちょんとした点がありますが、どうしてそうなのか。しかも、これは領収書ですがもう一つ、領収印の押されたものがあるんです。これが載っていません。次に186ページがアです。それから198ページ、これが三原65-3番地の写真。軽トラが写っています。それから170ページ。これは165-1です。(「見えない。ページはゆっくり言ってください」との声あり)ゆっくり……、ゆっくりすると時間がないのでメモしてください。私が言うのを。お願いします。後でお配りしますよ、コピーして。170ページの写真は165-1、それから175ページの写真は165-1、199ページから200ページ、これがスナップ写真8枚。全く違う嘉陽区のものだったと言っているのがそれです。タブレットに非常に分かりやすく載せていただきまして、当局、ありがとうございました。一々細かく説明したって分からないけど、皆さん、タブレットの今の部分、後でまた皆さんにメモしてあげますので、タブレットでしっかり見ていただきたいと思います。質問の要旨(3)令和3年3月5日三原区民有志と担当課長との話合いで、三原区民有志が領収書偽造について話すと、対応した担当課長は偽造されても済んだことだから問題ないと発言し、三原区民有志から「それはおかしい」と抗議されました。当日、担当課長は事業報告書の領収書19万8,990円について、関係者らしい人物の実名を初めて三原区有志の皆さんに明らかにしました。後日、課長が明らかにした実名の人物に会い、人違いであることが判明しました。ところでこの人物が領収書を偽造した人物と携帯電話の番号を教えてくれたので、携帯電話で領収書を偽造したことについて確認ができました。領収書を偽造した本人は電話で「警察に出すのか」と聞いたので「警察には出しません」と言うと「領収書の会社代表には悪いことをした」と言いました。19万8,990円の領収書・請求書は偽造されたものです。お尋ねします。ア 議会報告Ⅰ-④偽造された19万8,990円の領収書。同じくⅠ-④領収書が偽造された会社代表の証言「……請求書、領収書は架空の書類である」と署名押印で証言しました。市の見解を伺います。イ 名護市は三原区ちばる事業に90万円の助成を行っています。そのうち19万8,990円の請求書・領収書が偽造されていました。したがって、このような補助金の使途に不正が発覚した場合、本来なら19万8,990円は名護市に返納されなければならないと考えます。補助金などの返納の時効について伺います。そこで、タブレットでゆっくりやります。138ページ、139ページを見てください。これが、この領収書です。これです。しかも今回、これを出すのに、タブレットに、名前にマスキングがされていないのです。私はこれにマスキングをしていつもやっております。この中にありますように、このことでもう一度124ページを見ていただきたいです。この124ページは、この会社が発行した正式な領収書です。これには印鑑で、名前も電話番号も会社名も全部あるのです。これが本当の領収書です。ところがこの領収書、タブレットで見る140ページは請求書。これみんな、65-3に書いてありますから偽造だったんです。いま先ほども言ったように確認できました。したがって、このようにタブレットで、議員諸公にこちらから説明するよりも、間近に見てもらって、よく見てください。この領収書の代表者の名前、住所、そして公印がありません。私印が押されて収入印紙が貼られている。これが偽造だよと言ったら、事業は終わっているから問題ないと、こんな行政でいいんですか。名護市から90万円の補助金が出ているのです。なぜそこまで市長が、こういう不正を正さないのか疑問でならないです。そういったものも含めて、後ほど、タブレットのことについては、皆さんにも掲示をしてやっていきたいと思います。そして、平成27年10月19日には代表がこのように押印をして、市長にもお見せしたように、前回、平成28年7月15日、これに名前も公印を押して、これは架空のものであると証言しているんです。これについて名護市がメスを入れないと。行政として問題はないのかと思います。124ページがア、186ページがア、198ページがイ、170ページがウ、170ページがエとオ、175ページがカ、それから199、200ページが一番最後のキです。それから(3)の139、140ページ、これがアです。それから198ページのトラック65-3というのは、これもアに関係しているものです。そういうことで全部申し上げましたので、ご理解いただきたいと思います。ア 議会報告のI-①の32万5,080円の領収書、I-②が領収書(詳細)、I-③が事業報告書の請求書に書かれた事業地の三原65-3番地はカヌチャグリーンのマッコウ栽培地です。カヌチャベイリゾート常務取締役が証言しました。(虚偽報告)。イ 議会報告Ⅱ-①・Ⅱ-②の事業報告写真は、Ⅰ-③請求書の事業地三原65-3番地で三原区ちばる事業のマッコウ栽培地ではありません。カヌチャグリーンの栽培地です。(虚偽報告)。ウ 議会報告Ⅱ-③の事業報告写真「放置水田の開墾」は三原区ちばる事業の栽培地ではありません。三原165-1番地です。この三原165-1番地の管理人は90歳で、先日お亡くなりになりました。土曜日に告別式があったのですが、そういう形で証言をしてくれました。大変ご苦労さんです。三原区165-1番地の管理人です。(地主は故人)(虚偽報告)。エ 議会報告Ⅳ-②の事業(計画・報告)書下段のメモ書きに165-1番地は平成27年度の事業での実施は見送ったと。いま申し上げたメモが消されている。どうして消したのか分かりません。それから領収印のある書類が入っていませんとありますが、借用の……、これは165-1については、このメモ書きのものがタブレットに出てこないんですね。これは事業計画の最初にあるんですよ。これがないんですね。そういったことで、「借用の調整は済んでいた」とあったんですが、実はそうじゃなかったということで否定されました。(虚偽報告)。オ 議会報告Ⅱ-④の事業報告写真「搬出と集積」は、三原165-1番地です。マッコウ栽培の事業地ではありません。(虚偽報告)。カ 議会報告Ⅱ-⑤・Ⅱ-⑥事業報告写真「整地後の水田全体状況」は、三原160-1番地です。三原160-1番地の管理人がちばる事業三原区にマッコウの里復活事業のマッコウ栽培地として借用させたことを証言しました。ところが、なぜか事業報告書に三原160-1番地の報告はありません。3月5日の三原区民有志の市長への申入れの話合いで担当課長は三原160-1番地がちばる事業のマッコウ栽培地であったことは以前から認識していたと明言しました。(事業地の隠蔽)。キ 議会報告Ⅲ-①8枚の事業報告写真スナップは嘉陽区のマッコウ栽培地の写真でした。嘉陽区のマッコウ栽培者はスナップ写真に使われていることについて知らなかったと証言しました。(虚偽報告)。以上の事実について、市長の見解を伺います。なお、この担当課長は4月1日から他課へ異動しております。したがって、新しい課長になって、新しい課長も大変だなと思ったのですが、先日、この課長にお会いして、あの3月5日の三原有志の会との確認事について報告したのかと伺いました。報告したということになっています。したがって、市長も部長も、当時の部長は那覇のほうに所用があって参加できなかった。市長は1枚の返事の紙、これだけ作ってあったと。そういう誠意のない話合い、申入れに対して、1枚の紙で終わったものだからという形でやるのは、あまりにも乱暴だと思います。もう少し市民の声に耳を傾けて、真摯に、謙虚に市民の声を聞かないとこのような事態になるんですよ。そういうことからしましても、ぜひ、このことについてはしっかりと認めてもらって、しかるべき措置をやっていただきたいと思います。以上、一次質問とし、二次質問は自席からやります。 ○大城秀樹議長 さきの通告により一問一答、事項別の申出がありますので、市当局は事項別に答弁をお願いします。祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 休憩をお願いします。 ○大城秀樹議長 休憩します。                              休 憩(午後3時17分) (質問の事項1、要旨(4)は答弁不要かの確認あり)                              再 開(午後3時17分) ○大城秀樹議長 再開します。祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 質問事項1、要旨(1)について答弁いたします。洪水吐の付替工事に係る照会においては、美謝川の河口について言及されていないことから、この工事によって美謝川の河口が変更されるとは考えておりません。次に要旨(5)について答弁いたします。公有水面埋立願書には、環境保全に関し講じる措置が示されており、環境保全に関し講じる措置についても沖縄県において審査され、承認されているものと認識しております。大浦湾の生態系は貴重であると認識をしており、できる限り保護されるべきものであると考えております。 ○大城秀樹議長 岸本尚志教育次長。 ◎岸本尚志教育次長 質問事項1、要旨の(2)、(3)、併せてお答えいたします。事前に提出しております図資料をご確認ください。辺野古ダム周辺における埋立土砂発生区域と「宿道」及び「美謝川集落関連遺跡群」の分布図です。宿道を赤色で表示し、美謝川集落関連遺跡群を緑色のハッチの部分で示しております。辺野古ダムに接する北側と南側の宿道が現状保存となる場所でございます。埋立土砂発生区域に重なっている宿道及び美謝川集落関連遺跡群の部分につきましては、記録保存を目的とする発掘調査の対象となります。土砂の採掘時期やそのスケジュールについては、まだ示されておりませんので、より具体的になった場合は、調査や保存方法について沖縄防衛局と協議することとなります。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 もう1回確認するのですが、美謝川の河口は水路の変更によって変わるわけですよね。それを確認したくて質問をしているんですが。水路変更しても河口はそのまま残るということですか。それをはっきりさせてください。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 河口部分につきましては、当初の埋立承認願書に基づいて変更になるという認識でございます。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 聞いていることに素直に答えてほしいのですが、河口は変更されなくていいんですか。河口は変更されるのか、それだけを聞いているんですよ。洪水吐の水路変更を今までずっと議論されてきたと思います。そのことによって、現在の美謝川の河口、そのままやるとなると、埋立てできませんよね。河口がそのままだと埋立てできないんですよ。どうかと聞いているのです。事実を答えてください。どうなるのか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 河口の形状は変わります。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 素直に答えてくれてありがとうございます。聞きたかったのはそれなんですよ。市長、いいですか。河口の変更は市長の権限ですよ。いいですね。これまでいろいろ皆さんがああだこうだ言ってこられたと思うのですが、私は1年余り、この問題について取り上げてきました。なぜならば、稲嶺前市長は最初から美謝川の河口変更はさせない。これを公約として掲げてきた。それで政府は困って、何から始めたかといったら、大浦湾から埋める予定だったものを辺野古区側に変更して、70ヘクタールのジュゴンのはむ藻場を埋め立ててしまって、ジュゴンを殺すようになってしまった。なぜそういう変更だったのか。稲嶺前市長では到底できないから。そこで市長を代えなければいけなというのが市長選挙で、今度辞める菅総理大臣が、二度にわたって幹事長として選挙に入り、ここに来て、そして市長が誕生したと。なぜ彼はそれをしたか。まさに、大浦湾埋立てのためには美謝川の河口を変更しない限りできないんですよ。いいですか。渡具知市長。協議をすべきと名護市の条例にうたわれていることを放棄して、何が起こったか。美謝川の河口が変更される。あなたの権限なんですよ、止めるのは。あるいはとかの話じゃないんです。市長の権限なんです。まだ間に合いますよ。駄目だとおっしゃるべきではないかと思いますが、いかがですか。市長に聞きます。市長の権限だから。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 埋立承認願書の雨水排水計画において、新たに整備される基地内の雨水排水管を経て、海域に放流する計画があると承知をしております。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 ここまで再編交付金をいっぱいもらったから、もうノーと言えないのだろうと思うのですが、しかし、名護市の6万人の市民の生命、財産を預かる責任者ですよ。このことは当然最初から分かっていることです。再編交付金をもらえば、基地との引換えだからノーとは言わない。これを承知でやられたのです。ということは……。(やじあり)何、ちょっと待って。誰ですか、今、物を言ったのは。人の発言中に物を言わないで。終わってからやりなさい、やじは。いいですか、そういう点で、今日はっきりとこれまで確認してきたと言わなかった。河口の変更になるということを、参事ははっきりとお答えになったのです。これはまさに河口の変更です。これは市長の権限です。市長は結局、何やかんや言いながら新基地建設を推進する、そういう役割を果たしたということになるんです、政府にとってみたら。ご苦労さん、よくやってくれたと。そういうものですよ。それで、次に進みます。次の文化財の問題ですが、2020年10月8日、覚えていらっしゃるかな。市長に7つの文化財の資料を差し上げたのですが、市長、覚えていますか。お答えいただきたい。 ○大城秀樹議長 休憩します。                              休 憩(午後3時26分) (質問内容の説明あり)                              再 開(午後3時26分) ○大城秀樹議長 再開します。渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 その件については覚えておりますが、今、手元に資料を持っているわけではございません。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 先ほどの教育次長のほうが言われたタブレットに載っている資料ですが、赤いのを残すというのであれば、本当にこれでは文化財が残らない。要するにどういうことかと言うと、赤土を全部取るんですよ。200万立米近く。そうして向こうには計画として2008年の米国の計画では、31棟の兵舎を造る予定です。そうすると、今のような計画で周囲の土をみんなとったら宿道は残らないんですよ。しかも切れ切れですよね。市長。いいですか。辺野古区民のルーツでもあるんですよ。県民はルーツを非常に大事にしますよ。こういう形で琉球王朝時代の遺産としての文化遺産、これがことごとく破壊されてしまうという。今回の美謝川の河口変更をオーケーしたらこんなものが出るということは、一昨年から言ってきているんですよ。これをやるなと。こういう状況です。だから今、防衛局とどのような話になっているか知りませんけれども、資料などによりますと、宿道はこういうふうにかなり長いのです。しかもどんな宿道かというと、すばらしいですよ、皆さん。琉球王朝の時代の2.8メートルの幅、そして隣には空間を置いて松を植えるようになっている。これがずっとあるわけです。岸本洋平民生教育委員長のときに、私たち民生教育委員会は現地まで行って、このように写真を撮って確認してきたすばらしい道があるのです。遺産が。これがことごとく破壊されてしまう。しかも辺野古のダムがみんな汚れてしまう。こういうことが行われるんですよということです。しかも、美謝川の集落を見てください。140人がいたというこの集落。辺野古岳まで続くのですよ。この遺構がこれなんですが、名護市の資料によりますと、このようにきちんと美謝川集落跡の遺構が全部残っているのです。我々名護市民の大事な財産です。これが全部美謝川河口の変更をオーケーしたと、大浦湾の埋立てに使われる赤土。それによって辺野古ダム一帯の赤土が全部取られてしまう。こうなるんだということは、市長、想像できなかったのですか。ちょっとお尋ねしたいのですが、これをこういうふうにすると、辺野古ダム周辺から赤土を取ったら文化財がなくなり、大浦湾の生物がなくなり、サンゴがなくなる、自然が壊される、沖縄県民の財産、市民の財産、世界の財産、これが失われる。これは渡具知市長の胸三寸で決まるんですよ。稲嶺前市長はそれで頑張ってきたのです。こういうことになると想像できなかったのか伺います。いかがでしょうか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 代替施設関連の事業というのは、これまでも従来、知事の承認を得て行われている事業だと認識しているところでございます。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 市長、いいですか。次に進みたいと思います。5,800種の生物、実は世界遺産に、本来であったら大浦湾も入れるべきだというのがずっとあったわけです。今回の新基地建設のためにこれが外されたと思うのですが、ここには、IUCNが4回にわたって、自然を守る世界的な国際機関が、ここを埋め立てるなという勧告を4回も決議していますよ。稲嶺前市長もハワイの大会に行って訴えました。こういうふうに大変な財産がなくなるんだよということ、これはどのようにお考えですか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 先ほど、参事のほうから答弁をいたしましたけれども、大浦湾の生態系は大変貴重であるものと認識をしておりまして、できる限り保護されるべきものであると考えているところでございます。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 市長、実は、大浦湾貝類報告書のときには、815種の貝類生息を確認。日本で新しく確認された貝が8種含まれている。しかもそこに世界の一属一種のサンゴウラウズという貝が、今回の埋立てでなくなりました。貴重な財産ですよ。世界に一属一種の貝ですよ。これがなくなった。いいですか。全てそういうふうになるんですよね。今のような答えで、果たして我々の大事な自然が守られるのか。もっとしっかりいろいろな意見を聞いて、どうすべきかというのを、まだ間に合いますよ。大浦湾を埋め立てていないから。大変なことですよ。全部、市長の責任です。参事がどう答えようと。やったのは市長になるんですよ。いいですか。自然は壊される、文化財はなくなる。大切な沖縄県民の観光資源がなくなる。何一ついいことはないんですよ。これは、再編交付金をもらった代わりにこういったことをやられてしまうということをしっかり考えていない。あとに残された期間でどう対応すべきか考えるべきだと思います。私は9月まで任期がありますから、ずっと一貫してこれをやっていきたいと思います。次に進みます。事項2です。(「答弁していないよ、答弁まだだよ」との声あり)答弁させて……。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 質問事項の2、要旨(1)についてお答えをいたします。答弁は重複しますが、これまで関係閣僚と面会する機会において、キャンプ・シュワーブ内の離着陸帯の撤去、特に沖縄工業高等専門学校に近いフェニックスにつきましては、優先的に実施するよう求めてまいりました。また、沖縄県軍用地転用促進・基地問題協議会の要請においても、キャンプ・シュワーブ内のフェニックス及びガンダーの使用中止など、住宅地上空の飛行を回避する対策について求めております。離着陸帯の撤去につきましては、日米両政府よる調整が必要であり、なかなか進展しない状況ではございますが、機会があるごとに求めてまいりたいと考えております。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 質問事項2、要旨(2)については、沖縄防衛局に確認いたしましたところ、「キャンプ・シュワーブにおいては、廃弾を処理する際の騒音・振動が周辺地域の皆様の生活に影響を与えていることは認識しております。沖縄防衛局としましては、騒音・振動の低減を図るため、米側と調整しているところです。また、生活への影響については、把握する都度、米側に申し入れており、米軍からも、訓練に際しては、住民への影響が最小限となるよう努力する旨の回答を得ております。引き続き米側と緊密に連携を図りながら、地元の皆様に与える影響が最小限にとどまるよう、適切に対応してまいります。」と伺っております。市としましては、廃弾処理による騒音被害の軽減に向けて、引き続き、沖縄県軍用地転用促進・基地問題協議会などの関係機関とも連携しながら、対策を求めてまいりたいと考えております。次に要旨(3)について答弁いたします。議員のご質問は、沖縄防衛局が実施している住宅防音工事のことと思われますが、沖縄県内では嘉手納及び普天間飛行場周辺が対象となっております。キャンプ・シュワーブ及びキャンプ・ハンセン周辺地域は対象外となっていることから、住宅防音工事は活用できないものと理解しておりますが、地域住民の騒音被害軽減のため、どのような対応が可能か、今後の課題にさせていただきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 市長も参事も他人事みたいにおっしゃっていますけれども、1週間ぐらい辺野古に住んでみたらどうかな。市民が受ける苦痛を体感しないと、実際にやろうという気にならないんじゃないかと。ただ議会で答弁すればいいというものではないんですよ。具体的な行動がないんですよ。いいですか。今、要旨(2)と(3)に関連するのですが、防音ガラスの問題でもあるのですが、廃弾処理場について、全国調査を稲嶺前市長のときにやりました。そうすると全国で、辺野古のように廃弾処理場が住宅地域、住民地域に隣接して、大きな爆発音が発生するのはどこにもない。しからば、二重防音の施設をやるべきではないかということを言ったら、防衛局は、防衛局の計算によれば該当しないと。今、参事が言ったようなものです。ところが、名護市は琉球大学の渡嘉敷先生にお願いして、この状況を全部計算してもらったのです。そうすると該当する数字になったのです。いいですか。そのぐらい努力しないといけないわけです。稲嶺前市長は、防衛局に廃弾処理の中止を申し入れているんですよ。一体あなた方は、どれほど地域の皆さんの苦痛が分かるのですか。本当に住んでほしい。どんなに大変かということ。5分22秒に1回、70デシベル、90デシベルの飛行機騒音が一日中あって暮らせますか。子どもたちはどうなるんですか。もっと真剣に対応してもらわないと。機会があるごとに言いますなんて、そんな生易しいものではないのです。かつて、平成13年の3月17日には、宜野座村のほうで、1つの村だけで大統領への文書を送ったんですよ、決議文を。そうしたら1年間、そこはオスプレイが飛びませんでした。行動を起こさないと分からないわけです。市長が市民の代表として行動を起こすのは物すごいですよ。だから今、このようにドローンもお願いして、現場はこうだと。2機も止まっているフェニックスで音はどこまで響くと思っているのですか。久辺三区は物すごい音が鳴るんですよ。子どもたちの保育環境も全部。こういう実態を置いておいて、再編交付金をよくものうのうともらえるもんだと思いますね。しかし、考えてみると新基地建設の引換えでしょう。ところが、この騒音はこれとは関係のない、現実の問題です。この問題についてどう対処するかというのが問われている。再編交付金をもらおうが、もらわまいが、関係ないんですよ、これは。いいですか。賛成したら再編交付金をもらっていいって、現実に辺野古や久志、豊原の置かれている状況、これとは別ですよ、市長。これに対してどう動くかということですよ。再編交付金をもらったからこれはできませんでは、たまったもんじゃないですよ。その辺をしっかりと考えていただきたいと思いますけれども、参事、過去にそういうことをやったという記録があると思います。私もデータをみんないただきました。議会で。全国の調査の結果もみんなもらいました。照屋寛徳議員はそれを受けて衆議院で質問主意書を出したんですよ。二重防音、ガラスの窓についても。だから、防衛局ができないと言っても、こういう実態だということをなぜ持っていかないのか。防衛局ができないと言ったら「ああ、そうですか。」と言うんですか。現実はそうじゃないでしょう。なぜそこまでやらないんだ。再度お聞きします。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部参事。 ◎祖慶実季総務部参事 10年ほど前ですか、もう少し前ですか、廃弾処理場の移設等々の話もあったかと記憶はしております。現状、変わらずという中でございます。一次で答弁いたしましたように、今後、どのような対応が可能か、また沖縄防衛局と共々に検討してまいりたいと思います。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 市長選挙も間近。具体的に地域の問題についてどのように動かれるのか、注目していきたいと思います。次をお願いします。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員、時間は大丈夫ですか。事項3、4、5とまだありますけれども、一括で答弁させますか。 (「はい」との声あり) では一括で答弁させます。事項3、比嘉一文総務部長。 ◎比嘉一文総務部長 私のほうから質問の事項3、要旨(1)について答弁いたします。平成9年度から普通交付税における基地関連経費の傾斜配分が新設されたことから、本市における駐留軍用地賃貸借料の分収金の配分などを受けていない二見以北十区を対象に、地域振興補助金を交付しております。基地が所在することによる影響があるにもかかわらず、分収金などの手当がなされていなかったことなどの状況等を勘案して措置されたものでございますので、喜瀬区、幸喜区への交付は検討しておりません。 ○大城秀樹議長 比嘉ひとみこども家庭部長。 ◎比嘉ひとみこども家庭部長 質問の事項4、要旨(1)についてお答えします。名護市が行ってきた法人保育所の保育士の給与補填に係る助成について、現時点で把握している経緯を述べますと、「名護市法人保育所助成金交付要綱」が平成11年2月16日に制定され、「非常勤を除く職員」の公立保育所との給与格差是正のための経費として、職員1人当たり月額1万円以内で平成10年度から実施されております。平成11年5月25日には改正され、「非常勤を除く職員」だったものが、「園長及び非常勤を除く職員」に対象が変更されました。平成17年3月の要綱改正では、「公立保育所職員と法人保育所の職員の給与格差是正については、法人保育所運営費国庫負担金基準の見直しに伴い、国庫負担金及び県・市負担金の範囲内で格差是正を図ることがおおむね可能との判断」の下、平成17年4月1日から1人当たり1万円の助成額が5,000円に変更されております。平成18年5月には、「公立保育所職員と法人保育所職員との給与格差是正等について、法人保育所運営費の国庫負担金及び県・市負担金の範囲内で格差是正を図ることがおおむね可能であると判断」されたことから、法人保育所と調整の上で、当該補助金については廃止しております。その後は、市から保育所等に対して支払われる給付費の中で保育士等職員に対する処遇改善が進められてまいりました。現在、名護市では、国の処遇改善により毎月給付費として施設に対して支払うことにより、保育士等の処遇の改善を図っているところです。給付費は国・県・市、2対1対1の負担割合となっています。処遇改善については、「処遇改善等加算Ⅰ」、「処遇改善等加算Ⅱ」があり、施設・事業所からの申請に基づき沖縄県知事が加算認定を行います。処遇改善等加算Ⅰにつきましては、各保育所等に対して給付費に含めて支給され、支給対象者は、非常勤を含む全ての職員となっております。また、処遇改善等加算Ⅱにつきましては、一定程度の経験年数及び専門分野、職務分野別の研修を受講している職員で、副主任や当該分野の専門リーダーの辞令の発令等がなされている職員が対象となります。毎月の手当として職員へ支給される処遇改善等加算Ⅱに比べ、処遇改善等加算Ⅰについては、施設・事業所によって柔軟に賃金改善を行ってよいこととされており、職員への支給方法は、基本給、手当及び賞与または一時金等、様々な給与項目で行われ、配分額についても経験年数や職務難易度等により配分額を算定し、均等配分した額を支給したりする等、施設・事業所によって様々な方法で賃金改善が行われているのが実情です。本市としましては、そういった実情も踏まえながら、当該加算の制度の趣旨に鑑み、加算翌年度に実施する賃金改善の実績額調べにおいて、賃金の改善状況を確認することと併せて、要件を満たす賃金改善が確認できない場合等は、必要に応じて書面による理由の提示の要求や直接の面談により、職員の賃金改善の充実を図るよう指導を行ってまいります。議員ご質問の今後の給与補填の計画について、ただいま申し上げたとおり、現在保育士の処遇改善に取り組んでいることもありまして、まずはその実績及び改善内容の検証が大事になってくるものと考えております。また、それ以外の事業も様々行っておりますので、そういうことを総合的に考えまして、財源の問題も含め、検討すべき課題であると認識しております。引き続き処遇改善に努めてまいります。 ○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 それでは私のほうからは質問事項5、要旨(1)、(2)、(3)について関連しますので一括でお答えしたいと思います。要旨(1)の資料は、タブレットにアップされておりますのでご覧ください。平成27年度ちばる提案事業で三原区において実施された「三原区マッコウの里復活プロジェクト」については、平成28年度に三原区民から市議会宛て陳情が出され、総務財政常任委員会に付託され調査などを行った末、陳情取下げとなっております。また、同年三原区民から名護警察署へ刑事告発があり、市職員を含む関係者が聴取を受けた結果、告発不受理となっています。平成30年に三原区民から市監査委員へ住民監査請求がなされましたが、却下となっております。複数の確認を経て、完了としている事業であることをご確認くださるようお願い申し上げます。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員。 ◆大城敬人議員 傾斜配分のことですが、部長にもお渡ししたように、また議員全員にお渡ししたように、客観的にどうなのかと。名護市が調査して、基地の影響はどうなるのかということ、騒音の問題でデータを提供しました。部長にも提供してあります。例えば、発生回数が10年間で、許田1万212回、幸喜1万84回、瀬嵩5,188回、安部6,855回、約半分です。それから深夜の状況、時間帯の状況でもどういうことになるかというと、深夜22時から7時まで見ましても、許田、幸喜区は159回、瀬嵩76回、安部79回、まさに、客観的に、基地あるがゆえの被害というのは、このように事実として実証されているんです。市長、いいですか。答えは要りません。なぜ、幸喜や喜瀬の、客観的に同じような状況にありながらできないという理由がよく分からない。これを今回お示ししましたので、このような資料をお渡ししたけれども、検討しないのであれば、これはまさに非科学的だと思います。物事は科学的に実証があれば公平公正にやるべきです。これをやらないというのであれば、三共地域の皆さんにも、これから、こういう実態だと、市長はやる気がないよということを言ってまいりたいと思います。これも答弁は要りません。それから事項4の保育料の問題ですが、市長、いいですか、保育士確保のための格差是正が課題ということで、現在、日本の平均年収との差で年間80万円、それから沖縄の平均としても49万円、名護市保育を全国平均としても30万円の差。要するに、子どもという大切な命を預かる人たちに、法人化したら1万円の補填がなくなったって。今、この補填もしなければ、大切な仕事をやってもらうために名護市はどうするのかというのが問われていますので、ご検討いただきたいと思います。事項5の問題ですが、部長の前に、私は先ほど、取下げ、平成28年9月5日、陳情の件と、これについての文書と、それから名護市議会の総務財政委員会がこの陳情に対して採択をしていたという事実がはっきりしたのです。これはもう報告されているから分かっているものと思ったと。要するに、名護市は、この問題について、どういう理由があるのかは知りませんが、金科玉条のように、3つの問題を取り上げておられます。しかしながら、この問題について、例えば取下げはこういうことなのです。地方自治法第242条第2項で1年とあるもんだから、平成30年5月11日に出したと。1年たっていると。ところが、そのただし書があるんですよ、いいですか。「正当な理由があるときは、この限りではない」と。沖縄県の市町村課としては、その限りではないの範疇(はんちゅう)に入ると思いますという答えをいただきましたから、これから行政訴訟なりやっていくのだろうと思います。それから監査委員会の却下、それはいま言った、要するに警察の却下も、本人が告訴しないと言ったのです。被害者である代表が。警察から、いいですか、告発するのは有志の皆さんがやった。ところが第三者です。告訴というのは本人です。直接です。この人が警察にやらない、告訴をしないと言ったもんだから警察は取り下げたんです。あなた方が言っている金科玉条の3つのものだけをずっと取り上げているけど、全く現実的には、市民の声に応えていない。したがって、最後に認めようと言ったことも言わない。課長が認められたものを無視すると。市長は何を考えているのか分かりません。そういうことで、責任を放棄するということは許されないと思います。市民の声にもっと真摯に向かって聞いて、きちんと答えるようにしないと、この問題、どうして市長はここまで、ちばる事業の元代表、元区長を守らなければいけないのかという疑念が生まれているのです、今。どうしてかと。これほど問題が出てきているのにもかかわらずやらない。おかしいんじゃないのかと。行政の判断としてはあまりにも不公平、不公正。そういうことをやはり徹底していく。12月でまた追及をしたいと思います。これで終わります。 ○大城秀樹議長 大城敬人議員の一般質問を終わります。 岸本洋平議員の一般質問において保留となっておりました件につきまして、選挙管理委員会事務局長から報告の申出がありますので、報告させます。佐久川純選挙管理委員会事務局長。 ◎佐久川純選挙管理委員会事務局長 9月8日の岸本洋平議員の一般質問の件について報告いたします。岸本洋平議員ご指摘のビラについて、作成団体の連絡先が記載されていないので公職選挙法に抵触するのではないかという質問がありまして、私のほうから選挙運動に利用できる文書・図画は、公職選挙法で様々な制限が設けられていますが、選挙運動期間以外に頒布する政治活動用文書・図画の記載内容について、公職選挙法での制限はありません。よって、指摘のビラに、作成団体の連絡先が記載されていないことをもって、違法であるとは言えないという趣旨の答弁をいたしました。このことについて、沖縄県選挙管理委員会へ疑義照会をしたところ、名護市選挙管理委員会の見解のとおりであるという回答を得ましたので、報告いたします。 ○大城秀樹議長 これをもって、選挙管理委員会事務局長からの報告を終わります。 本日はこれにて散会します。お疲れさまでした。                              散 会(午後3時58分)...