• "辺野古沖"(/)
ツイート シェア
  1. 名護市議会 2020-06-11
    06月19日-06号


    取得元: 名護市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-19
    令和2年第199回名護市定例会              第199回名護市議会定例会会議録┌─────────┬───────────────────────────────┐│招 集 年 月 日│       令和2年6月11日 木曜日 午前10時       │├─────────┼───────────────────────────────┤│招 集 の 場 所│         名 護 市 議 会 議 場         │├─────────┼───────────────────────────────┤│開       議│      令和2年6月19日 金曜日 午前10時0分      │├─────────┼───────────────────────────────┤│散       会│      令和2年6月19日 金曜日 午後0時12分      │└─────────┴───────────────────────────────┘出席並びに欠席議員 出  席 25名 欠  席 1名┌────┬───────────┬───┬────┬───────────┬───┐│議席番号│    氏  名    │出 欠│議席番号│    氏  名    │出 欠│├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  1  │  島 袋  力   │ 出 │  15  │  翁 長 久美子  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  2  │  長 山 正 邦  │ 出 │  16  │  仲 村 善 幸  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  3  │  大 浜 幸 秀  │ 出 │  17  │  比 嘉 拓 也  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  4  │  吉 居 俊 平  │ 出 │  18  │  宮 城 安 秀  │ 欠 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  5  │  川 野 純 治  │ 出 │  19  │  比 嘉  忍   │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  6  │  石 嶺 康 政  │ 出 │  20  │  岸 本 直 也  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  7  │  仲 尾 ちあき  │ 出 │  21  │  金 城 善 英  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  8  │  金 城  隆   │ 出 │  22  │  大 城 秀 樹  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  9  │  宮 城 さゆり  │ 出 │  23  │  岸 本 洋 平  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  10  │  宮 里  尚   │ 出 │  24  │  神 山 正 樹  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  11  │  大 城 敬 人  │ 出 │  25  │  小 濱 守 男  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  12  │  東恩納 琢 磨  │ 出 │  26  │  比 嘉 祐 一  │ 出 │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  13  │  比 嘉 勝 彦  │ 出 │    │           │   │├────┼───────────┼───┼────┼───────────┼───┤│  14  │  平   光 男  │ 出 │    │           │   │└────┴───────────┴───┴────┴───────────┴───┘ 署名議員       6番 石嶺 康政  8番 金城 隆 議事日程       別紙のとおり 会議に付した事件   別紙のとおり 会議の結果      別紙のとおり法第121条第1項による出席者              市 長  渡具知 武 豊              副市長  金 城 秀 郎 総務部長   祖 慶 実 季    企画部長     棚 橋 邦 晃 地域経済部長 平 得  薫     市民部長     仲 本  太  福祉部長   比 嘉 一 文    こども家庭部長  比 嘉 ひとみ 農林水産部長 玉 城  勝     建設部長     當 山  賢  環境水道部長 長 山 儀 和    消防長      安 里  順               教育長  岸 本 敏 孝 教育次長   荻 堂 盛 邦    学校教育課長   比 嘉  悟  文化課長   比 嘉  久議会事務局出席者 事務局長   上 地  健     次長       新 垣 和 吉 議事係長   宮 城  建     庶務係長     神 谷 智 子 議事係    島 袋 ちえり    庶務係主査    大 城 和香子 議事係    岸 本 健 伸    会計年度任用職員 玉 城 直 喜 ○大城秀樹議長 おはようございます。これから本日の会議を開きます。 日程により一般質問を行います。東恩納琢磨議員一般質問を許します。 ◆東恩納琢磨議員 ハイサイ、グスーヨ、チューウガナビラ。東恩納琢磨、議長のお許しを得、一般質問を行いたいと思います。今年も沖縄は月桃の花が咲く頃に慰霊の日を迎えます。名護市も今日と22日の月曜日に平和祈願祭が行われます。あの悲惨な戦争を、本土決戦の時間稼ぎのための捨て石にされ、住民を巻き込んだ沖縄戦を二度と繰り返さないためにも、今日の日をこれからも大切な日にしたいと思います。戦後75年を迎える中で当時を語る語り部も減り、当時の記憶が年々薄れる中、またもと来た道へ進むのではないか。また、あの悲惨な歴史を繰り返すのではないかと思えるような自国第一主義が台頭してきています。過去の歴史を繰り返さないためにも歴史を学ぶ必要があります。オリバー・ストーン監督が沖縄に来た際に残した言葉があります。「過去を変えることはできないが、未来は歴史を学べば変えられる」。これまで以上に琉球の歴史や沖縄戦の歴史を学ぶ時間を学校、教育の場で増やす必要があるのではないでしょうか。私もいま一度歴史を学び、自分の言葉で沖縄戦を語れるよう心がければ、過去の過ちを起こさない未来が開けるのではないかと希望を持っています。その思いを胸に一般質問を行います。事項1 基地問題について。要旨(1)4月21日、沖縄防衛局から公有水面埋立法に基づき、大浦湾側の地盤改良工事に伴う変更等により埋立変更申請が県に出されました。沖縄県も含め全国的にコロナの影響を受けて、公共事業も含めた経済活動を自粛する緊急事態宣言が出された中での変更申請の提出です。市長としてどのようにお考えですか。要旨(2)今後、県により公告縦覧が行われ、利害関係者は意見を述べることができます。名護市長も意見を提出することができますが、市長として意見を表明しますか。要旨(3)3月定例会において名護市議会は、アメリカ国防総省に対して沖縄県民の民意を尊重し、沖縄県民及び沖縄県知事との意見交換を行うよう求める決議を行いました。この決議を受けて国防総省より名護市長に対して何らかの問合せがありましたか。事項2 堆肥センターについて。要旨(1)市の堆肥センター管理運営については、今回は指定管理者の公募を省略し、市はJAを継続して選定し、事業を行わせています。私は、公募を行って指定管理者を選定することが、指定管理者が緊張感を持って堆肥の管理を行うことにつながり、結果、農家によりよい堆肥の提供につながると考え、3月定例会で取り上げました。その中で仕様書に示した品質基準がクリアされていないことが明らかになりましたが、それでも市はJAに堆肥センター管理運営を任せ、今後改善させていくとのことでしたが、その後どのように改善されましたか。事項3 コロナ対策について。要旨(1)現在、新型コロナ感染拡大が収束に向かっていますが、専門家によると、第二波、第三波もあり得るとのことです。名護市として独自のコロナ対策及び支援策についてのお考えをお聞かせください。事項4 文化財について。要旨(1)大浦湾のアオサンゴ長島鍾乳洞文化財指定に向けた進捗状況についてお伺いします。それと観光資源としての価値についてもお伺いします。5 インターネット環境について。要旨(1)3月の定例会での答弁で「夕方以降利用者が増えることで通信速度の低下がみられるものの利用に支障を来すほどではない」との答弁でしたが、いまだ、場所、時間帯によっては利用に支障を来しているとの苦情が寄せられています。再度現状報告をお願いします。以上を一次質問とし、二次質問は自席より行います。ひとつよろしくお願いします。 ○大城秀樹議長 市当局の答弁を求めます。渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 おはようございます。それでは東恩納琢磨議員の質問に対してお答えをいたします。事項1、要旨(1)、(2)、(3)についてお答えをいたします。まず要旨(1)についてでございますが、先日の石嶺康政議員、そして川野純治議員への答弁と重複しますが、ご了承いただきたいと思います。公有水面埋立変更承認申請の提出時期につきましては、沖縄防衛局において判断されたものであると考えております。いずれにいたしましても、このようないわゆるコロナ禍と言われるような状況下においては、申請時期について県と沖縄防衛局双方で調整を図る必要があったのではないかと考えております。続きまして、要旨(2)についてでございます。公有水面埋立法第42条第3項において準用する同法第3条第1項の規定により、都道府県知事地元市町村長の意見を聴取することと規定されております。沖縄県からの意見照会を待ち、その内容を確認した上で対応を検討したいと考えております。続きまして、要旨(3)についてお答えをいたします。名護市議会が決議した件について、名護市長に対する問合せはございません。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 おはようございます。事項2、要旨(1)についてお答えいたします。名護市堆肥センターは3月定例会において、令和2年4月から令和7年3月31日までJAおきなわを指定管理者とすることについて承認を受け、令和2年4月1日付で基本協定を交わしております。改善に向けた取組といたしまして、令和2年の4月から5月末まで「名護市堆肥センターに関する農家アンケート」をJA各部会、名護市のJA資材センター各支店を通して実施しておりますが、新型コロナウイルスの影響による外出自粛や、各部会及び総会等の開催が中止となり回答率が悪かったため、継続実施しているところであります。これに併せて堆肥の成分検査も行うようJAに指導し、結果について提出を受けたところであります。議員からご指摘のあった仕様書に示した品質基準の一部未達成の項目につきましては、JAおきなわと協議を行いながら継続していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 事項3、要旨(1)についてお答えします。新型コロナウイルス感染症対策については、これまで取り組んできた感染予防対策を継続し、政府の専門家会議で提言された新しい生活様式を定着させていくため、市民への周知を図るとともに、引き続き国、県等からの感染予防対策に関する情報を収集し、市民への適切な情報提供に努めてまいります。市民経済への支援策につきましては、資料「新型コロナウイルス感染症対策に係る事業について」をご覧ください。表の一番左側、「フェーズ」の欄について、「緊急」は、感染拡大防止、雇用の維持、事業の継続という効果を目的として行う「緊急支援段階」の事業、「回復」は、地域経済を立て直す効果を目的とする「景気回復段階」の事業となっております。右の欄に、「事業種別」とその内容等と続きまして、「市独自提案事業」の欄に「○」印がついているものが、市が独自に内容を提案した事業となっております。事業名称、概要、予算措置の状況、事業費等について、それぞれの欄に記載しておりますのでお目通しをお願いいたします。 ○大城秀樹議長 荻堂盛邦教育次長。 ◎荻堂盛邦教育次長 私のほうからは質問事項3 コロナ対策についてと、それから質問事項4 文化財についてお答えしたいと思います。なお、事項3のコロナ対策については、名護市独自の対策というよりも、これまで行ってきた対策、支援したことについて述べたいと考えております。質問の事項3、要旨(1)です。各小中学校においては、文部科学省が示している衛生管理マニュアル等に基づき、新型コロナ感染防止対策を適切に実施しているところでございます。教育委員会といたしましては、衛生管理に必要なマスク、それから消毒液などの物品について各学校へ配布し、支援を行っているところでございます。今後、各小中学校の体育館への大型送風機の整備などをはじめ、各学校の意見を伺いながら必要な支援を行ってまいります。また、文部科学省において「学びの保障総合対策パッケージ」として、児童生徒の学びを保障するため、学習指導員の追加配置や授業の準備を行うスクール・サポート・スタッフの追加配置などの措置が予定されております。そのほか、感染症対策学習保障等に学校が必要な物品に柔軟に使える経費の支援を予定していることから、それらを十分に活用し、引き続き、学校と連携を図りながら新型コロナ感染防止対策及び子どもたちの学びを保障してまいります。続きまして、質問事項4です。大浦湾のアオサンゴ長島鍾乳洞文化財指定に向けた進捗状況についてということですが、大浦湾チリビシアオサンゴ群集文化財指定に向けた取組状況といたしましては、現在、名護市文化財保存調査委員会において継続審議となっております。文化財保存調査委員会では、2018年12月4日にグラスボートの船上よりチリビシのアオサンゴ群集の確認を行っております。委員会議の中では、アオサンゴを含むサンゴについての詳しい情報の収集、アオサンゴのみを保護することに対する疑問、管理上の問題、アオサンゴ群集と地域との関わり、そして沖縄県のほうが「指定にそぐわない」という意見を示している中で、市が指定できるのかどうかという課題が挙げられております。引き続き議論を進めていきたいと考えています。長島の洞窟については、現在洞窟のみならず、長島及び平島の総合的な調査を文化財保存調査委員会で行うこととしております。当初、5月9日に調査を実施する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により延期し、現在7月4日に実施する予定で調整を進めているところでございます。また、観光資源としての価値についてですが、チリビシのアオサンゴ群集のみならず、アオサンゴ群集を含む大浦湾を中心とした海域が、昨年10月にアメリカの環境NGO「ミッション・ブルー」が選ぶ世界的に重要な海域「ホープスポット」として日本で初めて認定されておりますので、観光資源としての価値も高いものだと考えております。ただ、長島の洞窟につきましては、小規模な洞窟で、その環境空間を維持するためには、不特定多数の方に見ていただく観光資源としての活用は控えたほうがよいのではと考えるところでございます。 ○大城秀樹議長 棚橋邦晃企画部長。 ◎棚橋邦晃企画部長 おはようございます。私のほうからは質問事項5、要旨(1)についてお答えを申し上げます。東海岸二見以北通信速度に関する現状報告でございますが、運営・保守事業者に確認し、日中、夕方、夜間の通信速度を比較しましたところ、日中や夕方については速度低下は特に見られず、通信速度は3Mbpsから4Mbpsと良好な状態でした。しかしながら、夜間、特に19時30分頃から21時頃まで通信速度の低下が認められております。通信速度の低下は、19時30分以降に帰宅されたインターネット利用者の増加が主な要因とは思われますが、昨今の映像コンテンツの増加ですとか、新型コロナウイルス感染症の影響による在宅者の増加、こういったことも要因の一つと想定されます。インターネットは、利用者が多い時間帯については通信量が増えるため、通信速度が遅くなる傾向がございます。当該インターネットサービス通信速度の低下につきましては、現在、運営・保守事業者にて通信速度が向上するよう、改善策を検討しているところでございます。今後も、運営・保守事業者と調整しまして、通信環境の改善に向け、引き続き取り組んでまいります。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 それでは順次、二次質問を行います。市長は石嶺議員にお答えしたように、双方と調整をする必要があるということでした。その翌日の新聞に、市長は変更申請提出について疑義があるというような記事が載っていましたが、そのとおりでしょうか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 いわゆる私が答弁したのは、お互いが調整をする。お互いと言いますと、これは県と国のほうなのですが、県と沖縄防衛局、双方で調整を図る必要があったのではないか。そのような発言をしたところでございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 市長、これまで沖縄県知事は国や防衛省に対して、新たな基地建設についての解決は話合いを持って行いたいということをずっと言ってきているわけです。その中で、その話合いを県知事が持ってほしいと言ってきているのに対して、それを一顧だにせず現場を強行に進めてきたのは政府であり、防衛省です。ですから、ここで言う双方の調整というよりは、防衛省、沖縄防衛局がどう判断するか。防衛省のほうで調整をしてもらわないといけないことではないかと思うのです。いかがですか。双方ではなくて防衛局が調整をして、その変更申請の提出時期を調整すべきではなかったかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長
    渡具知武豊市長 調整というのは、これはお互いで調整をするものだと思っていますので、そういう表現になっているわけでございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 調整はお互いでしなくてはいけないのですけれども、その調整をするために誰がまず最初に、イニシアチブというのですか、調整を行いましょうと言うべきでしょうか。これは沖縄県はずっとその調整をしてほしいと言ってきたのですけれども、それを断ってきたのが防衛省であり、防衛局です。ですから今回は双方ではなくて、防衛局のほうが調整をしようとイニシアチブをもって県に言うべきだったのではないですかと聞いているのです。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 そのことについてはいろんな考え方があろうかと思いますが、私が述べているのは県と沖縄防衛局、双方で調整をする必要があると。そういうことで述べたわけでございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 また繰り返すのですけれども、認識を共有したいのですが、沖縄県は調整を望んでいるという認識はお持ちでしょうか。一方的に調整をしていないということではなくて、沖縄県のほうは調整をしたい、話合いをしたいという認識を持っているということは市長もご理解できますか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 沖縄県から防衛局に調整を申し入れたかどうかというのは、私のほうでは分からないわけでございます。そういうことからして、先ほど答弁したとおりでございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 市長、この変更申請については、沖縄県から調整を求めることはできないですよね。沖縄県としては変更申請があると認識はしていないわけですから、変更申請を持ってきたのは防衛局です。ですから、持っていく側が調整をすべきだと思うのです。それで防衛局が沖縄県に調整をしなかったということですよね。防衛局は沖縄県と調整をしないまま提出したと。そこに市長は疑義を持っているということではないのでしょうか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 いろんな書類の提出をする際には、お互いで事前に調整をしながら提出されるものが常だと思っておりますが、この関係についてはどうなっているか分かりませんが、この認識については先ほど来、繰り返しておりますように、県と沖縄防衛局、双方で調整を図る必要があったのではないか。私はそのように考えているところでございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 あくまでも双方だと言って、そういうふうに言うしかないとは思うのですけれども。それではお伺いしますが、どのような調整をしたらよかったのでしょうか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 調整の中身については、私のほうで申し上げるわけにはいかないと思います。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 市長もこのコロナ禍の中で、今の時期に提出すべきではないという思いがあって、調整をすべきではなかったかということだと思うのです。ですから、そういう意味では今回この時期に提出するのは自粛すべきではなかったか。そういう調整が必要だったのではないかということをお聞きしたいのですが、そういうことではないのでしょうか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 答弁の中にもありますように、このコロナ禍と言われている状況下においてということでございますので、その状況においてというようなことでございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 ですから市長、コロナ禍の中でこの時期に提出すべきではなかったと、自粛すべきだったということですよね。そういうことを調整した上で図ってほしかったということではないのですか。もう一度お伺いします。はっきりさせていただきたいのです。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 この文面を、私の答弁を聞いていただけたら分かると思いますが、「このコロナ禍において」ということを申し上げているわけでございますので、そういう状況においてということでご理解をいただきたいと思います。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 言わずとも察してくれと言っているような気がするのですけれども、やはりこれははっきり防衛局に対して、この自粛を求めるということをしないと気づかないと思うし、分からないと思うのです。そういう市長としての認識をちゃんと伝えるべきではないかと思うのですが、もう一度お伺いします。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 何度も舌足らずな答弁で、スムーズな議会ができていないのかと思いますけれども、我々名護市の行政においても、この緊急事態宣言の中で窓口への来庁を控えていただきたい旨の周知を行っているところでございます。それでも窓口にいらっしゃる方はおられました。その場合は、当然対応することになります。変更申請については県と沖縄防衛局の間で行き違いが生じていたのではないかと感じますが、いずれにいたしましても提出時期につきましては沖縄防衛局において判断されたものと考えております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 一般の市民の話をしているわけではなくて、行政を預かっている、その手続をしている防衛局は重々そういうことを知っているわけです。それぞれの首長がいまコロナ対策のことで一生懸命、それは行政に務めている側は余計知っているはずです。知っていてなおかつ今回のような、そのさなかに提出してきたということであるわけですから、それは当然配慮してほしい、あるいは自粛してほしいということだったと思うのです。市長もそうは思っているけれども、なかなかはっきりと言えないというのは分かります。そういう意味でいつまでもはっきり言わないのではなくて、言うべきときにはちゃんと言ってほしいと思います。それに関連して、今回はこの手続上、市長の意見を言わなければいけません。先ほどは何か内容を確認してからということをおっしゃっていましたが、内容はもちろん確認はしなくてはいけないのですけれども、まず市長の姿勢としてこの意見を述べるかどうかを聞いているのです。ちゃんと答えていただけませんか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 意見照会の内容を確認して、それは検討していきたいと思っております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 市長はこれまでも手続き的に進めていくということですけれども、これは例えば内容を確認して、市長は意見を述べないという手続きもあるのでしょうか。すみません、意見を表明しないという手続もあるのですか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 一次の答弁でもございましたが、公有水面埋立法の中では市町村の長の意見を求めるとなってございます。法律の趣旨としては、当然に意見を述べるということが前提となっていると理解はしております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 いま部長から、この手続きの、法律の趣旨が説明されました。そこでもう一度お伺いします。市長、意見を表明しますか、しませんか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 意見照会の内容を確認して、検討していきたいと思っております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 ですから、それは分かります。内容を確認するのはもちろんです。先ほどもお話ししたとおり、では確認した上で意見を表明しないということもあるのですかと聞いているのです。そこを答えてください。もしそういうことを言うのであれば。表明しないということは、ないんですよね。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 先ほども申し上げましたように、照会があれば意見を述べるのが法律の趣旨であると理解をしておりますので、意見を述べることになると考えているところでございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 ですから、それを最初に言っていただきたい。意見を述べると。そこをまず共通認識に立った上で、では意見を述べていただくということになれば、それは市長として市長の判断だけではなくて、やはり市民の意識調査も必要ではないか。市民の意見を伺った上で市長は意見を述べていただきたいと思うのですけれども、それはどのようにお考えですか。市民の意見も踏まえた意見にしていただきたいのですが、市長としてどのように思いますか。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 いま提出されている内容というのがはっきり分からないわけです。ですから先ほど来、申し上げているのは、その意見照会の内容を確認して、今後検討していくということでございますので、いま議員がおっしゃった話も含めてそういう対応になろうかと思っております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 ぜひ市長、当事者である名護市民もやはり意見を述べたいということだと思いますし、ぜひ積極的に市民のこの意見を聴取して、反映させていただきたいと思います。それは市民からの意見も聴取するということでありますので。もう一つ、市長は昨日でしたか、川野純治議員の質問に対して、この軟弱地盤とか活断層について、今後私も勉強していきますということで答弁していました。ぜひ勉強をしていただいて、まさに意見を述べる機会があるのです。それに生かしていただきたいと思っていますので、もちろんこれから内容は確認しなければいけないのですけれども、その前に市としてやはり準備が必要だと思います。市長も勉強していくということでありますので、そういう勉強をしていく、庁舎内でのそういった勉強会というのも考えていらっしゃいますか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 先ほど来、市長から答弁がございますように、何についての意見を照会されてくるのか。これは具体的にまだ明確になっておりませんので、その内容に沿った形で庁舎内の中で意見の交換などは行っていく必要があると考えております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 そしてこれは手続的なことですけれども、この意見を述べるまでの間の時間的な日数、手続き的なことですから総務部長はよくご存じだと思うので、その辺の日数はどれぐらいをみていらっしゃるのか。どれぐらいが適当だと思っていらっしゃるのですか。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 照会の時期などについても、まだ明確になっておりません。前回の例を挙げますと、照会回答までは4か月を要したということでございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 4か月ということでありますけれども、その間に十分な意見を反映できる取組を今から進めておかないとあっという間に時間は過ぎていくのではないかと思いますので、ぜひその内容を確認してからということではなくて、それに備えて勉強を市長もやるとおっしゃっていましたから、ぜひやっていただきたいと思います。それでは次、アメリカの国防省から何か意見が求められたかということで、なかったということですけれども、県のほうにも何か問合せというのはなかったのでしょうか。私たちの決議を受けての後です。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 沖縄県にも確認をいたしましたが、県にも問合せや回答等は来ていないということでございました。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 私たち名護市議会は、今回アメリカの国防権限法に併せて沖縄県民の民意、あるいは県知事の意見を聞くようにということであります。アメリカでも沖縄という名指しはなかったかと思うのですけれども、見直しが始まっています。アジアの海兵隊の見直しが始まっている中で、やはりこの時期に、沖縄に置かれているこの辺野古についてのことをやはりちゃんと直接アメリカ国防省に伝えていく必要があるのだと思うのですが、そういうことも含めて私たち名護市議会は決議を上げているわけです。そこで市長として、意見は今の段階でないというのですけれども、市長自ら国防省に対してこの名護市の現状を伝える、意見を述べることはお考えでしょうか。世界、アメリカにも発信していくということを市長はおっしゃっていましたので聞いています。市長が答えてください。 ○大城秀樹議長 休憩いたします。                              休 憩(午前10時35分) (質問内容の確認あり)                              再 開(午前10時35分) ○大城秀樹議長 再開いたします。渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 確かに議会の中において、訪米をしてその現状、ヘリパッドの件についてだったと思いますけれども、それも含めて名護市の現状を訴えるというような表現だったかどうかは、ちょっといま定かではございませんが、いずれにしましてもそのような発言をしたところでございますが、それはその要請行動が最も効果がある時期がいつなのかということも含めて、今後も機会があればぜひそのような行動はとっていきたいと思っております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 ですから今、機会があればというか、そのチャンスだと思うのです。今、権限法で見直しが始まっているこの時期に、ヘリパッドの離発着も含めて、名護市長として自ら国防省に対して発信していく、意見を述べるチャンスではないかと思うのですけれども、そういうことを今やるべきではないかと言っているのです。今が時期だと思うのです。権限法が見直しに入っている時期に市長としてやるべきではないかと伺っているのです。お答えください。 ○大城秀樹議長 渡具知武豊市長。 ◎渡具知武豊市長 議員おっしゃいます今の時期がチャンスだというような認識だと思っておりますが、そのことが果たしてそうなのかどうかも含めて、これは検討していきたいと思っております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 時期的、タイミング的なこともあると思います。国防権限法は180日以内にアメリカの議会に提出しなくてはいけないということでありますので、そろそろ報告書が提出される時期に来ているとは思うのですが、アメリカもコロナの影響でいろいろと状況が変わっていると思いますが、ぜひそういうことも含めて、今の時期にアメリカの国防省に対して発信をしていただきたいと思います。続きまして堆肥センターですけれども、先ほどの答弁では仕様書の基準値を満たしていないところもあるということでしたので、どういうところが満たしていないのか。それをどう満たしていくようなことを、工程を考えているのか、お聞かせください。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 3月定例会におきまして東恩納琢磨議員からご質問があった件について、また改めて現在の状況はどうなっているかというのを試験していただいております。その結果につきましては、去る5月25日以降、検査報告が来ております。その中で、窒素全量、リン酸全量、カリ全量、炭素窒素比、水分量の5項目については、仕様書に示されたものを満たしていると。そこで有機物の含有量と電気伝導率の2項目については未達成でございました。仕様書に定めている基準については、一般的な基準として採用しております。これはJAおきなわが製造している堆肥については、専門家の意見も聞き、また農家からの意見も取り入れ、使いやすい堆肥を目指した結果、この成分割合となっていると伺っております。今後は農家アンケートの結果を踏まえ、専門家の意見を聞きながらJAと協議を継続し、よい堆肥づくりを目指したいと考えております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 今いくつかの項目が未達成と部長はおっしゃっておりました。それに対しての改善策ということではなくて、いま話を聞くと、それを改善しようということではなくて、農家の皆さんにアンケート調査をして、その品質が良ければその品質のままでいこうというふうに聞こえたのですけれども、そういうことなのでしょうか。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 一次答弁でも答弁したとおり農家からのアンケートが、コロナの影響で数量的にまだ取られていないところがございます。今回堆肥の補助の増率等がございますので、その購買時にアンケートを積極的に収集してまいりたいと考えております。その中で2項目、一つは有機物の含有量についてでございますが、これを上げるためには副資材のチップ材を多めに入れていくとそれは調整できるのかと思うのですが、今まであった農家のご意見の中で、ちょっとチップ材が多すぎて支障があるのではないかと、こういう意見もあったのでふるいとかにかけてちょっと少なくなっている状況がありますので、そこら辺はまたアンケートの結果を見ながら調整をする必要があるのかと考えております。それともう一点、電気伝導率についてでございますけれども、これについては原料の比率によっても左右されることがございます。要は、名護地区のこの堆肥とか成分によっても変わってくる。なかなかこの数値自体が、そこに持っていくには難しいところもあるのですが、その割合についても専門家の意見を聞きながら実施していくと。今までのやり方としては、この畑、畑によって持っている土の成分が違いますので、それについては今ある堆肥を投入するときに営農指導員とかの指導を受けながら、試験データを受けながら堆肥の量を調整していくと伺っております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 やはり堆肥というのは誰が見ても、客観的に見てもいい堆肥だということを示すデータとして基準値があるわけです。そのために自ら基準値をつけておきながら、農家の皆さんの意見を聞いて、それでよければその基準値を下げてもいいというふうに聞こえるわけです。これは農家の皆さんが客観的に判断できるのでしょうか。部長自らおっしゃっているとおり、畑、畑によっても違うわけです。ですから堆肥センター、堆肥を作る側は畑、畑に対して堆肥を作れるわけではないですから、ある程度の基準を設けて、それに忠実に堆肥を作っていく。それが公平であるわけです。それをやっていくための仕様書があったわけではないですか。ですから今、仕様書に書いている基準値もクリアできていない状況です。それを農家の皆さんとか専門家の意見を聞くのではなくて、どのように基準値に達していくかという、要するに運営をどうしていくかだと思うのです。管理運営をどうしていくか、その改善をどうしていくかと聞いているのです。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 いろいろ基準書等ございます。これについては全国版的な書き方があります。その中で地区、地区、地域、地域によって、原料の状態とかいろいろ変わってくると思います。あるいは、また気候もそういうのもあって、標準的な指標としてこれはあると思います。ただ、議員おっしゃるとおり、そこに持っていくのがやはり筋かとは思いますが、使われるのは農家の皆さんですので、そこの営農方針によってもいろいろと変わってきます。そこはちゃんと次の手当は化学肥料とか、いろんな複合的なもので土は出来上がってくると私は思いますので、おっしゃるとおりちょっと数値については使われる農家の皆さんのご意見はやはり尊重しないといけない。そこを持ちながら専門の方と調整をして、またJAとも協議を重ねて、どういう数値がいいのかというのを今後みんなで決めていきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 部長がいま言っていることは後づけです。管理を任せるとき、仕様書の中に皆さんが基準値を設けたわけです。もちろん全国的な基準値もいっぱいあります。それも踏まえて名護に合った基準値を仕様書に設けたわけです。それは名護で作るからではないですか。全国一緒であれば、別に基準値を設ける必要もないわけで。名護で使う堆肥だから名護の基準値を設けて、仕様書に盛り込んだわけです。今それをクリアできないから、もう一度見直そうという、後づけじゃないですか。これで本当に信頼は得られるのでしょうか。もっと努力すべきではないかと思うのですが、いかがですか。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 その努力とはどういうことかということを考えた場合、実際使われる農家の皆さんのご意見を聞いて、名護市として、またJAの皆さんと協議しながら、どういう数値がいいのか、いろんなパターンがございますので専門家のご意見を聞いて、今後整理をしていきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 まずは基準値を下げるということではなくて、その自ら設けた基準値をクリアできるように改善していくことを進めていただきたいと思います。もう時間もないので次に行きます。コロナ対策の件ですけれども、いま学校のほうで新しい生活様式というか、それも含めて子どもたちにとってはすごいストレスにもなっているのではないかと思います。本来学校の子どもたちというのは布マスクが多い。子ども用のマスクというのは、まだあまり出回っていないのかと思います。布マスクだと余計暑いわけです。先ほど部長も布マスクは衛生上問題があると。やはり滅菌の効いた、使い捨ての市販されているマスクがいいとおっしゃっていました。市販されているマスクのほうが、まだ布製よりも暑くはないのかと思いますし、ぜひそういう布マスクではなくて、市販されているマスクを子どもたちに支給できるような形にならないのかというのと、もう時間もないので聞きます。その子どもたちの心のケアについて、新聞にもありましたとおり登校拒否ではないのですけれども欠席、学校に行かなくなっているという話も新聞報道にありました。名護市の状況も含めて、お伺いします。 ○大城秀樹議長 荻堂盛邦教育次長。 ◎荻堂盛邦教育次長 布マスクを使っているとかなり暑くて、ストレスもたまるのではないかということでしたけれども、私ども教育委員会でも学校にマスクを配布しておりまして、これまでに小学校の低学年用の子ども用マスクを9,000枚、それから小学校の高学年、中学生用の大人用のマスク7,500枚、それから消毒ジェルを460個。それから教員用としましては、最近テレビでもよく見ると思いますが顔、要するに口の形、例えば英語の授業などで口のほうがはっきり見えるというような、そういう教員用のフェイスシールド、そちらを550個配布しているところでございますので、それを学校でも活用していただきたいと考えております。それから沖縄タイムスでも報道がされていて、議員もおっしゃっていたかと思いますが、コロナの影響で不登校の状況がかなりあるという報道もありましたが、こちらのほうについては現在、5月の段階の調査なのですが、5月は実は7日しか登校日がなかったわけでして、これは通常の不登校の調査は大体30日、1か月の間に何日休んだかというような定義で毎月調査をしているところなのですが、今回は出校日自体が7日しかないので、その7日のうち3日以上休んだ生徒について確認をしているところでございまして、小学校では現在合計32人、中学校では合計42人がお休みをしたということでございます。その中で学校再開への不安が理由とされるのは、小学校で2人、それから中学校で3人。それから生活リズムの乱れが理由とされるものは、小学校で1人です。要するに家の中でゲームをしていたりとか、そういったことで昼夜逆転したり、そういったことが理由で生活リズムが乱れてお休みをしているというのが小学校で1人、それから中学校で6人となっております。教育委員会といたしましては、不登校の実態把握として毎月調査を行っていて、その調査に基づき、市の生徒指導連絡協議会において課題の把握と指導助言及び教職員の研修を行っているところであります。そのほかにも指導主事による毎月の担当学校の訪問、それから学校ごとのケース会議、それからスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの連携等を図って支援を行っているところでございます。さらには、あけみお学級における登校復帰に向けた支援や、生徒指導支援者による不登校及び不登校気味の児童生徒への登校支援にも対応しているところでございます。今後とも各学校と連携を図りながら、不登校及び不登校気味の児童生徒の推移を見守りながら、丁寧に、かつ適切に対応をしていきたいと考えているところでございます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 先ほど布マスクではなくて、市販されている滅菌されたマスクが9,000枚あるとおっしゃっていました。この9,000枚は今どのように使っているのか。低学年の子どもたちを見ていると、うちから出るとき布マスクをしているのです。低学年に関しては布マスクを…、通学のときはそうかもしれないけれども、学校内では学校から配っていただいて、その市販されているマスクの提供を行っているのでしょうか。もしやっていなければ、それをやっていただきたい。これは名護市全体の小学校はどういうふうに取り組んでいるのか、お聞かせください。 ○大城秀樹議長 比嘉悟学校教育課長。 ◎比嘉悟学校教育課長 通常教育委員会から配布しているマスクは、例えば忘れた子とか、そういった汚れて使えなくなったときに予備用として配布はしているのですけれども、布マスクについて、今、文科省からの新しい指針がありまして、体育の授業とか、それから十分な身体的距離が確保できる場合や熱中症などの健康被害が発生する可能性が高いと判断した場合というときには外していいというようなこともありまして、そういう配慮ができた場合はマスクを外してもいいということでやっていますので、ご意見にあった積極的に配布したマスクを子どもたちに与えるということについては、各学校と調整をしていきたいと思っています。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 せっかく支給されているマスクがあるのですけれども、今は汚れたとか忘れたというたびに支給するということですね。子どもって萎縮してしまうのです。「あ、忘れたのか。あるよ。」と、せめて低学年だけでもそういう形でマスクを支給してください。罰ゲームみたいではないですか。そういう意味では本当に公平に子どもたちに、小学校3年生以下は全部支給だということでやれば、忘れてきたからちょうだいと言うことによって、心のケアにもつながるのではないかということでありますので、ぜひ検討して支給してください。もちろんそれが底をつくときにはまた考えたらいいと思いますので、いま在庫があるわけですから、ぜひ検討をお願いしたいと思います。すみません、もう時間もないので、文化財について。何か先ほどの答弁では、アオサンゴに関して県は「指定にそぐわない」というようなことをおっしゃっていると言うのですけれども、どういう理由でそぐわないと言っているのか、お聞かせください。 ○大城秀樹議長 比嘉久文化課長。 ◎比嘉久文化課長 沖縄県は沖縄県の文化財保護条例がありまして、それに照らし合わせて回答しております。それによると、アオサンゴはインド洋、太平洋のサンゴ礁域に広く分布しており、本県の象徴という意味において他の造礁サンゴの種と比べ、際立った特徴を有するものではないと。また大浦湾のアオサンゴ群落については、県内他地域のアオサンゴ群落の状況等も勘案すると、現時点では文化財の観点から指定を検討する状況にはないという回答をしております。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 確かに一頃、そういうような分布の調査もありました。でも年々この調査が進む中でアオサンゴ、しかも大浦湾にあるサンゴは貴重だということが言われてきているわけですから、そういうことも含めてもう一度情報提供をしていくなりして、ちょっと県ともそのことについては取り組んでいきたいと思います。鍾乳洞に関しては、ぜひこれからも調査を続けていただきたいと思いますし、今度7月4日に調査を行うというのですけれども、その調査するメンバーはどういったメンバーでしょうか。
    大城秀樹議長 比嘉久文化課長。 ◎比嘉久文化課長 文化財保存調査委員と文化課の職員で調査に行きます。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 ぜひ調査をしていただきたいと思います。先ほど教育委員会からも、観光資源としてもこれは有効ではないかという見解を教育委員会は持っているのですけれども、実際に観光に携わっている観光課として、先ほどありましたホープスポットも含めて、どういうふうに観光資源として活用していこうかというお考えはお持ちではありませんか。お聞かせください。 ○大城秀樹議長 平得薫地域経済部長。 ◎平得薫地域経済部長 先ほど教育次長から観光の価値に関しましては答弁させてもらいましたが、私も何度かその場所に行って確認はしております。ですけど観光資源とは、観光レジャーとか余暇を楽しむ事業に応じられる要素のことであり、やはり地域おこしの方法の一つとして観光産業を興すときのもととなる要素や事象のことでありますので、今後観光資源としてどういう形で取り組んでいくかというのは、また計画をしながら進めてまいりたいと思います。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員。 ◆東恩納琢磨議員 もちろん保護するということと観光によって資源を失うこともあります。バランスもあると思いますので、ぜひその辺も含めて一緒に勉強していきたいと思います。最後になりましたけれども、インターネット環境についてです。やはりその場その場の対応ではなくて、今後を見据えた抜本的なシステム改修というか、改変が必要ではないのかと思います。いま言われているとおり新しい生活様式というのも出てきているわけです。自宅にいる時間が長くなる可能性も今後は出てくるわけです。そして子どもたちもオンライン学習みたいなことも増えてくるわけです。そういう意味ではそれを見越したシステムが必要だと思いますが、いかがでしょうか。(時間終了のタイマーが鳴る)時間となりました。今のことは宿題というか、一緒に考えていきたいと思いますのでよろしくお願いします。これをもちまして、一般質問を終わります。 ○大城秀樹議長 東恩納琢磨議員一般質問を終わります。暫時休憩いたします。                              休 憩(午前11時2分)                              再 開(午前11時12分) ○大城秀樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。宮里尚議員、一般質問を許します。 ◆宮里尚議員 皆さん、こんにちは。議席番号10番、礎之会、宮里尚、一般質問をさせていただきます。質問の事項1 道路行政について。質問の要旨(1)名護1号線港駐車場の放置車両について。要旨(2)市内道路の白線について伺います。質問の事項2 農林水産業行政について。要旨(1)海面・養殖漁業の現況について。要旨(2)漁業再生支援事業について。要旨(3)イノシシ駆除事業について伺います。質問の事項3 福祉行政について。要旨(1)生活福祉資金貸付制度の利用状況についてお伺いします。質問の事項4 消防行政について。要旨(1)近年の登山や海洋レジャーブームに伴う登山・水難事故を想定した救助訓練についてお伺いします。質問の事項5 建設行政について。要旨(1)港川河口入り口への砂防堤設置について伺います。以上一次質問とし、二次質問は自席で行いますので、よろしくお願いいたします。 ○大城秀樹議長 市当局の答弁を求めます。當山賢建設部長。 ◎當山賢建設部長 おはようございます。それではお答えいたします。私のほうでは事項1 道路行政について、要旨(1)と(2)、そして事項5 建設行政について答弁いたします。まず質問事項1、要旨(1)についてお答えいたします。市道名護1号線沿いの駐車場の放置車両につきましては、市民からの情報提供や2か月に1回のパトロールを行い、車検切れの車両で2週間以上駐車が見られる車両を該当車両として警告文の貼付けを行い、車両撤去や移動をお願いしているところであります。警告文の貼付けから2週間後においても撤去されない車両につきましては、軽自動車協会や陸運事務所への車両情報照会を行い、車両所有者の情報を収集し、撤去命令書の送付を行っているところでございます。現在、名護1号線沿いの港区側の5か所の駐車スペースについては、5台の車検切れの放置車両を確認しており、城区側の3か所の駐車スペースについても5台の放置車両があり、計10台確認しております。うち5台につきましては、車検切れから2か月程度であり、新規の該当車両であることから警告文の貼付けを行い、撤去の指導を行っております。残りの5台につきましては、警告文の貼付けから期間が経過しておりますので、所有者調査を行い、令和2年6月5日に撤去命令書の送付を行っているところであります。今後も道路巡視等を行い、不法占用や放置車両の撤去に努めていきたいと考えております。続きまして質問事項1、要旨(2)についてお答えいたします。市内道路の白線につきましては、中央線の破線や実線、路側の外側線等があり、各道路管理者で維持管理や補修を行っているところであります。名護市道におきましては、道路パトロールによる点検調査や市民、警察からの情報提供により、白線が不明瞭な路線を選定し、年次計画を立て交通安全施設整備事業にて年間約10キロメートルの距離を維持補修を行っている状況にあります。今後も調査パトロールを行いながら、経年劣化や車両による摩耗により不明瞭になっている箇所については補修を行っていきたいと考えております。続きまして事項5、要旨(1)についてお答えいたします。名護市が管理する普通河川の港川は、名護1号線の下港橋の上流部分までとなっており、下港橋から名護湾へ向けての範囲は、沖縄県が管理する漁港区域及び漁港海岸保全区域となっております。砂防堤の設置につきましては、名護湾から海砂等が流入し、国道58号昭和橋までの範囲に堆積することを防止するための施設と認識しております。漁港区域を管理する北部農林水産振興センターへ確認をいたしましたところ、「漁港管理者といたしましては、現在堆積している海砂等により、名護漁港施設及び漁業活動等に特に支障がないことから、沖縄県による砂防堤の設置は考えていない」との回答がございました。しかしながら名護市としましては、住民からの要望がある国道58号昭和橋から海岸付近まで堆積している海砂の除去も含め、今後も沖縄県と調整を行っていきたいと考えているところであります。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 それでは事項1、要旨(2)の横断歩道の部分について答弁をさせていただきます。横断歩道の補修に関しましては、地域などからの情報提供があった場合には、担当課において現場を確認し、交通管理者であります名護警察署へその都度、補修のお願いをしているところであります。議員からご指摘のありました箇所につきましても、名護警察署交通課へ要請をしているところですが、予算の制約もあり時間を要しているとの回答でございました。市としましても、早めに補修をしていただくよう引き続きお願いをしてまいりたいと考えているところでございます。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 それでは私のほうからは事項2、まず要旨(1)についてお答えいたします。本市では、沖縄県管理の名護漁港及び市管理の汀間漁港、辺野古漁港、許田漁港、仲尾次漁港、屋我地漁港の計6つの漁港を中心に、海面漁業や海面養殖業が行われております。海面漁業につきましては、刺し網、小型定置網、はえ縄、いか釣り、一本釣り及び突きん棒、潜水漁業等が主となっております。名護市の6漁港の陸揚総量は、マグロ類、イカ類を中心に、年間約420トンとなっております。海面養殖業につきましては、モズク養殖が辺野古漁港沖周辺で行われており、年間約20トンの陸揚量がございます。また、羽地内海で実施されているアオサ養殖、屋我地漁港沖合で実施されているクロマグロの中間育成、そして平成31年から屋我地漁港沖周辺でモズク養殖が始まっていることから、今後、仲尾次漁港及び屋我地漁港の陸揚量が上がっていくと期待しております。次に、要旨(2)についてでございます。漁業再生支援事業とは、離島振興法の指定地域と沖縄・奄美・小笠原の各特別措置法の対象地域のうち、本土と架橋で結ばれていないなど一定以上の不利性を有する離島において、漁場の生産力の向上など漁業の再生に共同で取り組む漁業集落を支援する補助事業となっております。また、漁場の管理・改善、産卵場・育成場の整備、漁場監視といった生産力向上に関する取組や販路拡大、高付加価値化、流通体制改善など、漁業の再生に関する実践的な取組が補助の対象となっており、補助率が、国が50%、県が25%、市が25%となっております。本市では、城・港漁業集落、許田漁業集落、辺野古漁業集落、汀間漁業集落の4つの集落が名護漁業集落として協定を結び、構成員が一致協力して平成18年度から当該事業を実施しており、第一期を平成18年度から平成21年度まで、第二期を平成22年度から平成26年度まで、第三期を平成27年度から平成31年度までと、それぞれ期間ごとに計画を作成し、事業を実施しております。これまでにウニの種苗放流や、イカの産卵床の設置、浮魚礁の制作・設置、海底清掃、漁場監視を目的とした密漁防止看板の設置、魚食普及活動などを実施しております。成果としては、イカの産卵床設置前のアオリイカ、甲イカの陸揚量年間約0.5トンに対し、産卵床設置後は年間陸揚量が約1トンと、以前と比べ約2倍になったことや、浮魚礁設置により安定したマグロ類の陸揚げが行えていること、また名護さくら祭りの際などに実施しているマグロの解体ショー及び試食会などの魚食普及活動により、名護漁港水産物直販所の利用客も増えているなど、一定の成果は得られていると考えております。漁業再生支援事業については、今年度から第四期が始まります。期間は令和2年度から令和6年度までの5年間となっており、名護漁業集落から提出された集落協定に基づき、事業を実施していく予定となっております。今後も漁場の生産力向上並びに漁業の再生に取り組み、地域活性化並びに平均漁業所得の向上が図れるよう支援していきたいと考えております。続いて要旨(3)についてお答えいたします。まず、本市のイノシシの被害状況について、平成30年度調査によりますと、被害面積が17.4アール、被害額が約88万円となっており、主にタンカンやシークヮーサー等の果樹関係の収穫時期に被害が多数あるという状況になっております。このような現状の中、本市におけるイノシシの被害対策として、農作物の被害軽減を目的に、市長が委嘱した狩猟免許を有する15人の名護市鳥獣被害対策実施隊員による駆除活動と、沖縄県鳥獣被害防止対策事業などを活用し、駆除活動支援と鳥獣被害防止施設の整備を実施しております。実施隊員による活動としては、年間を通した駆除活動や農家などから被害の報告があった際、現場に赴き被害状況を確認し、わなの設置などを行っております。駆除活動支援では、実施隊員による猟銃や仕掛けわなによるイノシシの駆除に対して、補助をしている状況でございます。また、鳥獣被害防止施設の整備では、農家が設置するイノシシ侵入防止柵、ワイヤーメッシュ柵ですが、の資材購入費補助を実施しているところでございます。 ○大城秀樹議長 比嘉一文福祉部長。 ◎比嘉一文福祉部長 私のほうからは事項3 福祉行政について、要旨(1)についてお答えいたします。生活福祉資金制度とは、低所得世帯、障がい者世帯、高齢者世帯等に対し、資金貸付と相談・支援により世帯の経済的自立や在宅福祉・社会福祉の促進を図り、安定した生活を送れるようにすることを目的とした貸付制度でございます。この制度は貸付けであり給付ではないため、貸付後の償還計画を一緒に検討していく必要がございます。また、既に生活福祉資金等を借り入れていて滞納している場合や、償還免除になっている場合は対象とならないとのことでございます。相談・申込み窓口は市町村の社会福祉協議会となっており、貸付審査・決定は沖縄県社会福祉協議会にて行っております。令和2年3月より、本制度にて、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、貸付けの対象世帯を低所得世帯以外に拡大し、休業や失業などにより生活資金で困っている方々に向けた緊急小口資金等の特例貸付を実施しているとのことでございます。内容といたしましては、休業された方向けに、緊急かつ一時的に生計の維持が困難となった場合に少額の費用の貸付けを行う「緊急小口資金」、それから失業された方向けに、生活再建までの間に必要な生活費用の貸付けを行う「総合支援資金」がございます。総合支援資金につきましては、今回の新型コロナウイルス感染症の影響による特例貸付については、保証人は不要となっているとのことでございます。「原則としましては連帯保証人を立てる必要があり、借受世帯の償還困難時には債務を履行することができる者に限る」となっております。また、保証人が立てられない場合は、措置期間経過後、年1.5%の貸付利率がかかるということになっているとのことです。過去3年間の決定件数につきましては、緊急小口資金が平成29年度26件、平成30年度が27件、令和元年度21件となっており、今年度は現在のところ529件とのことでございます。また総合支援資金につきましては、平成29年度8件、平成30年度1件、令和元年度3件となっており、今年度は現在のところ60件となっており、対象拡大後、急増している状況とのことでございます。 ○大城秀樹議長 安里順消防長。 ◎安里順消防長 事項4 消防行政について、要旨(1)についてお答えいたします。登山・水難事故を想定した救助訓練については、年間訓練計画に基づき訓練を実施しているところであります。山岳事故を想定した訓練は当消防本部の訓練施設にてザイルなどの山岳救助資機材を活用し、山岳での滑落事故を想定した引き上げ救出や担架搬送訓練等を実施しております。山岳事故を想定した訓練は過去5年間平均で年間40回ほど実施しております。水難事故を想定した訓練については、平成28年度、平成29年度に整備した水難救助車両等を活用し、訓練を実施しております。訓練の内容としては、まず初めに出場訓練としてボート組立及び水上バイクエントリー訓練があります。次に溺れている要救助者を救助する訓練として、水上バイクの後ろ側にライフスレッドという硬質の発砲スチロール板のような資機材を装着し、水上バイクを操り溺れている人を引き上げる訓練や、レスキューチューブという浮き具を溺者の胸に巻き付けて海岸まで泳いで搬送する訓練があります。また海底に沈んでいる要救助者を救出する訓練として、水難救助用ロープを使用し、隊員が一定の間隔で横一列に並び潜り、ポイント周辺を広範囲に検索するジャックスティー検索訓練や、検索場所にブイを設置し、一定の間隔で並んだ隊員が円を描くようにピンポイントで検索する環状検索訓練など、出動から現場活動までの実災害を想定した訓練を実施しております。訓練場所については、山入端海岸、安和海岸、東江海岸、名護漁港、汀間漁港や、屋内では名桜大学の協力を得てプールを使用する等、様々な現場の状況と環境に対応できるよう場所を変えて実施しております。水難事故を想定した訓練は過去5年間平均で、年間20回ほど実施しております。登山・水難事故を想定した救助訓練を今後とも年間訓練計画に組み込み、隊員の救助活動向上に取り組んでまいります。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 ご答弁ありがとうございます。質問事項4 消防行政から二次質問をさせていただきます。3点ほど質問をしたいと思います。1点目に、平成27年から令和2年6月現在までの名護市管内の山岳事故、あるいは水難事故の発生件数及び原因等について、お伺いします。 ○大城秀樹議長 安里順消防長。 ◎安里順消防長 名護市における山岳事故は、平成27年から令和2年6月までに9件発生し、そのうち7件がレジャー等によるものでありまして、そのうち4件は道迷い等の遭難、3件は滑落事故により、救急隊も出動しております。このことから、登山道は思った以上に足場が険しいことや、日が暮れて下山ルートを見失っている状況から、登山における危険性や下山に要する時間を考慮せず、安易に入山しているのが要因だと考えられます。それから水難事故は27件発生し、そのうち12件はレジャーによるもので、その半数が小学生などの小児となっております。小児の事故は溺水や漂流、海水の誤嚥等、親や保護者が目を離した隙に発生しているのが特徴となっております。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 ご答弁ありがとうございます。次に、登山あるいは水難事故の奏功事例等について伺います。 ○大城秀樹議長 安里順消防長。 ◎安里順消防長 登山事故の奏功事例としましては、平成25年8月3日17時8分、子ども13人と引率の大人7人の計20人の入山中のところ、嘉津宇岳山頂より安和岳に向け200メートルを下りたところで、中学1年男子が嘔吐(おうと)を伴う気分不良となり救助要請。要救助者は体重100キロを超え、足場の険しい山岳路での搬送は困難を極めたため、北部地区医師会病院のドクターカー、陸上自衛隊による救助ヘリを要請しましたが、日没間際となり、翌日へ持ち越しとなりました。翌日早朝に到着した陸上自衛隊ヘリによるホイスト救助にてヘリ収容。その後21世紀の森ラグビー場に着陸し、救急隊へ引き継ぎした事例がありました。それから水難事故の奏功事例としては、令和2年4月19日15時53分、市外から来た成人男性4人、シーカヤック2船にて山入端海岸スロープから約300メートル沖の小島に渡り釣りをしていたところ、14時頃から波が高くなり、岸に戻れないことで救助要請。当消防本部の水上バイクで現場へ向かい、小島から1人ずつ水上バイクに乗せ、待機中の海上保安署ゴムボートへピストン搬送し、ボートに4人収容後に山入端海岸スロープへ救出した海上保安署との連携による事例がありました。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 次に、山岳・水難救助ともに過酷な現場での対応を強いられると思いますが、山岳・水難事故に関する資格や講習等についてお伺いします。 ○大城秀樹議長 安里順消防長。 ◎安里順消防長 水難救助に関する資格としましては、潜水士の免許は現在61人、船舶免許は60人取得しておりまして、そのうち水難救助隊は25人であります。また、沖縄県消防学校における水難救助課程に職員を派遣し、水難救助に関する知識と技術を習得することで人材育成に取り組んでいるところであります。山岳救助に関する必要な資格等はありませんが、専門団体が県内外で開催しているロープレスキューに係る専門的で高度な技術を習得する研修や講習会があり、職員を派遣するよう努め、より高度で安全・迅速な救助活動ができるよう目指してまいります。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 消防長、ありがとうございました。今後も市民の生命を守るためにも、皆さん職員が訓練を熟知してやらないといけないと思います。そういった意味合いでロープレスキュー研修、あるいはまたその他の講習会に職員を惜しみなく研修させてもらいたいと思いますので、よろしくお願いいたします。それから質問事項1 道路行政について、二次質問を行います。港駐車場の放置車両については、以前から指摘しているのです。いま二、三年以上放置されている軽自動車、あるいは何らかの理由によって差押え中の車両があります。そういう意味から、担当部課においては維持管理をきちんとしてもらいたい。また、これまで放置車両から火災の発生も実際に起こっているわけです。それからまた放置車両の周辺では、家庭ごみや車の部品等の投げ捨てが目に余るようになってきております。特に家庭ごみの放棄は、カラスがごみ袋をつついて、ごみの散乱で地域住民から苦情が絶えないのです。そういった意味合いも兼ねて、今後駐車場の維持管理を徹底していただきたいが、当局の見解をお伺いします。 ○大城秀樹議長 當山賢建設部長。 ◎當山賢建設部長 まず放置車両につきましては、撤去命令と併せて今後戸別訪問等を行い、指導強化を図ってまいります。また、ごみなどの投棄に関しましては関係部署と連携し、ごみ捨て禁止等の看板の増設を行い、パトロールの強化に努めてまいりたいと思います。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 よろしくお願いします。次は市内道路の白線、あるいは横断歩道の白線の補修は、先ほど総務部長が答弁しておりましたけれども、これまで議員諸公の皆さんがあらゆる場所で横断歩道の白線が消えていると言うにもかかわらず、これは県道だから名護市は関係ないというような答弁をしているのです。こういう状況で市民の安全が確保できると理解していいですか、総務部長。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 県道だから関係ないというふうにお答えした記憶はございません。要請のありました箇所につきましては、適宜名護警察署の交通課へ要請を行っているところでございます。相手もあることではございますが、さらに粘り強く要請を続けてまいりたいと考えているところでございます。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 市民の安全と事故防止のために、道路の維持管理に関わる安定的な予算確保が必要ではないかと考えておりますが、当局のご意見を伺います。 ○大城秀樹議長 祖慶実季総務部長。 ◎祖慶実季総務部長 こちらにつきましては再度検討をさせていただいて、市長、あるいは副市長から要請をしていただくなど、あるいは県議についても、議員の皆様もまたご協力いただいて要請をしていただくなどのことは必要かと思っているところでございます。いずれにしましても予算の制約ということでございますので、名護市限りではなかなか難しい話でございます。市当局と、それから議員の皆様もご理解いただいて、一緒に要請をしてまいれたらと考えているところでございます。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 よろしくお願いします。次は質問事項2、海面・養殖漁業の現況について、共同第3号、漁業権内で羽地漁業協同組合と今帰仁漁業協同組合が古宇利大橋東側にハマフエフキ(タマン)の禁漁区域を設定し、資源回復に取り組んでいる事業の現況について、お伺いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 羽地漁業協同組合と今帰仁漁業協同組合により、水産資源回復及び組合員の所得向上と健全なる発展を目的に、屋我地島沖の一部及び運天漁港沖の一部を保護区と定め、毎年8月1日から10月30日までの4か月間を禁漁期間とし、全漁法により保護区内での採捕が一切禁止といった取組が平成11年度より開始されております。現在もその取組は継続されておりまして、現状報告や関係機関から漁業者への助言などを得る場として、年2回資源管理委員会が開催されております。委員は名護市から1人、大宜味村から1人、今帰仁村から1人、それから羽地漁業協同組合が6人、今帰仁漁業協同組合が6人、沖縄県水産海洋技術センター本部駐在のほうから2人の計17人の委員で構成されております。毎年、本市職員も資源管理委員会へ参加しております。昨年の資源管理委員会では、今帰仁・羽地タマンの資源管理効果について、沖縄県水産海洋技術センターから状況報告がございます。資源管理開始年である平成11年に比べ、現在沖縄本島北部西側のタマンの漁獲量及び推定資源量は2倍に増大していることから、引き続き保護区を継続することで、今後も増大した漁獲量が維持されていく見込みとの報告がございました。また、羽地漁業協同組合の組合員及び今帰仁漁業協同組合の組合員も資源管理を継続することに賛同していることから、本市としても県や今帰仁村、大宜味村と連携を図りつつ、資源管理の取組が継続していけるよう努力していきたいと考えております。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 次にですね、部長。名護市が平成20年度から実施している漁業再生支援交付金事業なのですが、これまでウニ、シャコ貝の種苗放流、アオリイカ産卵床の設置等の事業効果等、今後漁業再生支援事業でモズク増殖事業の計画はないのか、お伺いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 これまで名護漁業集落により様々な取組が行われてきました。その中で平成20年度から平成26年度にかけて計6回、名護湾へ稚ウニの放流を行ってきましたが、稚ウニの段階で、魚類による食害や地球温暖化による影響かは定かではございませんが、圏内全域でウニを放流しても育たない状況があることから、稚ウニの放流は平成26年度で一旦終了しております。また、シャコ貝の放流は平成24年、平成25年度に汀間沖で行われましたが、魚の食害にあうなど、こちらもいい成果が出なかったことから取組を終えたと伺っております。アオリイカの産卵床設置については、平成20年度から継続的に実施しており、これまで汀間沖、辺野古沖、許田から喜瀬沖に設置した経緯はございますが、汀間、辺野古では波浪による多くの産卵床の破損、流出が確認されたため、現在は産卵床の破損や流出の少ない許田から喜瀬沖で実施している状況でございます。成果については、一次答弁で申し上げたとおり以前と比べ陸揚量が約2倍となっていることから、十分な事業効果が出ていると考えております。これまで実施された各取組に対する事業成果としては、生き物を扱うことからうまくいかなかった取組もございますが、漁業者自ら計画を立案し取り組み、安定した陸揚げが行われているマグロ類やモズク、陸揚量が倍増したアオリイカ、名護漁港水産物直販所の利用客増加などを勘案すると一定の成果は得られていると判断しております。次にモズクの増殖計画についてでございますが、現在漁業者からモズクの増殖に対する計画は提出されていない状況でございます。網を設置する場所の確保や漁業者各自の対応可能な生産量など課題はあると思いますので、漁業者の声を聞きながら事業の展開について対応してまいりたいと考えております。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 ご答弁ありがとうございます。次にイノシシ駆除事業についてお伺いしますが、過去3か年の事業実績と、住宅地域でのイノシシ目撃情報等についてお伺いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 イノシシ被害についてのご質問ですが、過去3年間の実績、イノシシにつきましては、平成29年度については104頭の捕獲を行っております。それからワイヤーメッシュ等の導入事業については3,528メートルを設置しております。これは久志、天仁屋地区で行っております。平成30年度におきましては、イノシシが106頭でございます。ワイヤーメッシュ柵につきましては、久志、名護、世冨慶の地区で4,290メートル。それから平成31年度につきましては、イノシシについて71頭、ワイヤーメッシュ柵につきましては安部、久志地区で3,140メートルを実施しております。また、最近では農作物の補助だけではなく、住宅地付近でのイノシシ目撃情報が増えてきております。今年の4月、5月の2か月間で、園芸畜産課へのイノシシ目撃情報による通報は12件でございます。うち8件が住宅付近となっている状況でございます。このような状況である中で、市では昨年作成しました名護市イノシシ対応マニュアルに基づき、環境対策課と園芸畜産課の両課で、市内で発生するイノシシに対応しております。イノシシがいて危険な場合は区や警察にも情報提供をし、注意喚起をするとともにイノシシを興奮させないよう細心の注意を払いながら、山林への追い払いを実施いたします。また菜園や畑を荒らすなどの被害への対応として、農林水産部、園芸畜産課を通し、名護市鳥獣被害防止対策実施隊へ依頼し、わなの設置など捕獲駆除を実施しております。イノシシの被害対策につきましては、自治体による捕獲活動や捕獲に対する補助金の活用を継続して実施していくとともに、環境対策課及び警察と連携をしながら、対策を取っていきたいと考えております。そのことを踏まえまして、本市のイノシシによる農作物への被害は収穫時を中心に年中発生しておりますので、猟銃や仕掛けわなによる駆除、追い払い等を行うとともに侵入防止柵の設置などの対策を図り、イノシシによる被害を軽減させ、農家の生産意欲及び所得の向上を目的としております。年間駆除目標についてですが、市内での被害防止策を総合的かつ効果的に実施するため、名護市鳥獣被害防止計画を策定しており、令和2年から令和4年の計画につきましては県と協議中でございますが、その計画の中でイノシシの捕獲計画数を1年間で100頭としております。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 部長、名護市は平成22年1月7日に沖縄県農林水産部園芸振興課より、カボチャ栽培の拠点産地認定を受けております。カボチャの拠点産地ですが、今そのカボチャ栽培農家がイノシシによる食害に悩まされております。イノシシの成獣は、聞きますと体長が1メートル10センチから1メートル60センチ、体重が50キロから100キロ、雑食性で地表から地中にある動植物を、鼻を使い穴を掘り、芋や植物の幹や根まで食べてしまうと言われております。農家の方に話を聞きますと、イノシシが群れで来ると、畑は破壊的に荒らされ、カボチャについては苗を移植して収穫まで3か月から4か月ほどかかるそうです。また、イノシシ対策で時間が取られていると嘆き、苦労して育てたカボチャも年間生産量の2割から3割程度、年によっては4割程度も食害を受ける場合もあるとのことです。先ほど部長が平成30年度の被害額が88万円と答弁をしておりますが、納得ができません。本市の有害鳥獣駆除の基本的考え方、年間駆除目標頭数、被害調査方法と、今まで農家への被害状況アンケート調査を実施したことがあるのか、お伺いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 先ほど答弁したとおり農作物被害は88万円となっておりますが、それはもう我々に数字として来ているものでございます。議員おっしゃるとおり被害額は不明でございますが、イノシシによるサトウキビや稲、田芋など、カボチャもそうですが、被害情報も数多く寄せられておりますので、実際の被害額はさらに大きいものかと想定されます。それから先ほども申し上げましたが年間計画としまして、1年間で約100頭を駆除していきたいと考えております。それから被害状況のアンケート等についてですが、毎年県の農林水産部から農作物における鳥獣類による被害状況の状況報告依頼があり、対象鳥獣、農作物、被害面積、被害額等の調査を行います。調査の方法としては生産現場における被害実態を把握するため、JAおきなわや北部地区さとうきび生産振興対策協議会、それから有限会社勝山シークヮーサーへ被害報告の取りまとめを依頼して、被害状況を確認しているところでございます。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 次に、名護市鳥獣被害対策実施隊員15人とのことですが、猟銃、仕掛けわなによる駆除活動を実施しておりますとのことですが、猟銃、わな狩猟免許保持者数、狩猟期間は周年ということで言っていましたね。それから狩猟区域、あるいは名護市が留意すべき事項について、お伺いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 名護市鳥獣被害対策実施隊員については15人のうち、猟銃の免許取得者は12人おります。わなの狩猟免許を取得している方は7人となっております。イノシシの狩猟期間についてですが、県内の狩猟期間は毎年11月15日から翌年2月15日までとなっておりますが、イノシシによる被害は年中発生していることから、狩猟期間以外の時期も年中を通して捕獲許可を行っているところでございます。捕獲区域について、鳥獣保護区これは屋我地と名護岳以外の名護市全域となっております。捕獲するに当たり実施隊が留意すべき事項ですが、有害鳥獣の捕獲を実施するに当たっては周囲に細心の注意を払い、安全で無理のない作業計画に基づく捕獲の実施、捕獲作業中の従事者間での連絡及び確認の徹底など、事故防止等に万全を期すよう注意喚起を行っております。特に狩猟の際は、農道や林道を含む人や車などが往来する場所は狩猟が禁止されており、また住居が集合している地域や広場など多数の人が集まる場所などに弾丸が到着するおそれがある方向への猟銃も禁止されていることから、事故防止を徹底するよう注意喚起を行っているところでございます。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 次に、第198回3月定例会の答弁からするとイノシシの捕獲実績は平成26年度43頭、平成27年度が50頭、平成28年度153頭、平成29年度104頭、平成30年度106頭、5か年間の捕獲実績では456頭、年平均で91頭ですが、北部地域でイノシシ狩猟者に伺いますと、名護市域には推定で数百頭生息していると伺っておりますが、メスの成獣約50頭が1年間で3頭出産したと仮定したら、年間で150頭増える割には名護市が目標としている100頭よりも…、駆除頭数よりは増える頭数のほうが多いのではないですか。根本的に捕獲しないと、頭数が減ることはまずないと思います。年によって捕獲変動がありますが、主な理由についてお伺いします。また、当局は以前にわな免許保持者に被害状況及び捕獲数調査を依頼したとのことですが、その内容についてもお伺いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 まず捕獲変動でございますが、平成26年、平成27年度においては国からの予算配分が少なかったが、平成28年度からは予算配分が増えたことにより捕獲実績も増えたものと考えます。しかし捕獲確認において虚偽申告を行うなど不適切と認められる事案が他県において発生したことから、国が捕獲確認方法の見直しを行い、昨年から捕獲確認条件が厳しくなっております。そのため、捕獲の実績としては減になっているものと考えられます。続いて捕獲数の調査等についてですが、平成26年度、平成27年度に沖縄県鳥獣被害防止対策事業を活用し、被害調査、捕獲活動を重点的に強化することを目的に、名護市鳥獣被害対策実施隊のわな狩猟免許保持者の協力を得て被害状況調査及び駆除業務に対する賃金を補助しておりました。農家から被害情報があった場合に被害調査を依頼した自治体が現場に赴き、被害があった地域や実際にイノシシを捕獲した場所、被害対象作物を確認しておりました。平成28年度以降については被害が頻発している地域がある程度把握できたこと。また捕獲活動を強化するため、イノシシ駆除に対する事業を広げております。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 先ほどの答弁で住宅付近での目撃が増えているということではあるのですが、通報が12件、そのうち8件が住宅付近とのことでありますが、近年、人がイノシシに襲われるというニュースが多数報告されております。参考までに、2018年1月に茨城県でサイクリング中の男性が襲われ、右手親指の切断をしております。それから2018年11月、福岡県、通勤中の男性が足をかまれ、13針を縫う大けがをしております。それから2019年4月、鹿児島県、小学6年生が通学中に手をかまれております。とにかくイノシシ駆除については時間と費用を必要としますが、山手の地域住民や農家を守るためにもイノシシへの対策が急務であると考えますが、名護市はイノシシ捕獲予算の増額を検討していただきたいが、いかがですか。それと昨年、名護市イノシシ対応マニュアルを作成したとのことですが、その内容についてもお伺いします。 ○大城秀樹議長 玉城勝農林水産部長。 ◎玉城勝農林水産部長 イノシシ捕獲予算の増額でございますが、現在実施している沖縄県鳥獣被害防止対策事業の駆除活動支援と鳥獣被害防止施設の整備について、事業の実施状況を確認しながら追加要望を検討していきたいと考えております。昨年作成いたしました名護市イノシシ対応マニュアルについてですが、環境対策課と園芸畜産課の両課で、市内で発生するイノシシに対応しております。目の前にイノシシがいて危険な場合は区や警察にも情報提供をし、注意喚起をするとともにイノシシを興奮させないよう細心の注意を払いながら、山林への追い払いを実施いたします。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 イノシシ問題は名護市だけの問題ではないのです。北部地域、東村、大宜味村、国頭村、3村を含めた問題だと思います。一番大きな問題はイノシシ捕獲後の解体処理施設がないことが大きな原因ではないかと思っております。本土のとある地では、今まで捕ったイノシシは埋めるとか焼却処分の方法でしたが、ジビエ生産販売企業組合が管理する施設に狩猟したイノシシを持ち込み、解体資格を持つメンバーが安全管理の下、食肉用に精肉されて販売されているという事例もあります。ですから、名護市天仁屋地区に北部3村を網羅したイノシシ解体施設が整備されれば、北部やんばるのイノシシ駆除もいい方向にいくのではないかと思っております。そういう意味合いからも名護市が音頭取りをして、ぜひイノシシ解体施設を設置していただきたい。農業と鳥獣害は切っても切れない縁です。農業と鳥獣害の2つとも北部やんばる資源として、地域を活性化するような取組に当局は真剣に対応しなければならないと思います。最後に当局の見解を求めたいのですが…いいとして、時間の都合上、福祉行政に移ります。1点だけ、福祉部長。資金の原資と償還率について伺います。 ○大城秀樹議長 比嘉一文福祉部長。 ◎比嘉一文福祉部長 まず原資につきましてですが、生活福祉資金の原資につきましては国庫補助金となっておりまして、生活困窮者就労準備支援事業費等補助金でございます。総合支援資金のほうが補助率が10分の10、それからあと一般分で緊急小口資金のほうは3分の2でございますが、今回の新型コロナウイルス感染症の影響による特例貸付につきましては10分の10の補助となっております。償還率につきましては、沖縄県社会福祉協議会発行の「市町村社会福祉協議会の現況」という報告書の平成29年度版によりますと、償還率は平成28年度、沖縄県全体では22.4%、名護市は34.2%となっております。また同じく平成29年度、県全体では20.1%、名護市は33.0%となっております。平成30年度につきましては、県全体で19.4%、名護市では33.1%となっております。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員。 ◆宮里尚議員 ご答弁ありがとうございました。これをもちまして、一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○大城秀樹議長 宮里尚議員の一般質問を終わります。休憩いたします。                              休 憩(午後0時12分) (議会運営委員会及び北部基幹病院等建設推進特別委員会開催の連絡あり)                              再 開(午後0時12分) ○大城秀樹議長 再開いたします。 本日はこれにて散会します。お疲れさまでした。                              散 会(午後0時12分)...