石垣市議会 > 2020-06-18 >
06月18日-04号

  • "精肉店販路拡大支援事業"(/)
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  1. 石垣市議会 2020-06-18
    06月18日-04号


    取得元: 石垣市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    令和 2年  6月 定例会(第6回)             令和2年第6回石垣市議会(定例会)                  6月18日(木)                   (4日目)                                開 議 午前10時01分                                散 会 午後 3時14分出 席 議 員   ┌────┬────────────┬────┬────────────┐   │番  号│   氏    名   │番  号│   氏    名   │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  1 │ 前 津   究  君 │ 12 │ 花 谷 史 郎  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  2 │ 平 良 秀 之  君 │ 13 │ 内 原 英 聡  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  3 │ 石 川 勇 作  君 │ 14 │ 新 垣 重 雄  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  4 │ 後上里 厚 司  君 │ 15 │ 宮 良   操  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  5 │ 石 垣 達 也  君 │ 16 │ 井 上 美智子  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  6 │ 米 盛 初 恵  君 │ 17 │ 長 浜 信 夫  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │   │ 東内原 とも子  君 │ 19 │ 砥 板 芳 行  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  8 │ 長 山 家 康  君 │ 20 │ 我喜屋 隆 次  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  9 │ 友 寄 永 三  君 │ 21 │ 仲 間   均  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │ 10 │ 箕 底 用 一  君 │ 22 │ 石 垣   亨  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │ 11 │ 大 濱 明 彦  君 │    │            │   └────┴────────────┴────┴────────────┘欠 席 議 員   ┌────┬────────────┐   │番  号│   氏    名   │   ├────┼────────────┤   │ 18 │ 砂 川 利 勝  君 │   └────┴────────────┘1.地方自治法第121条の規定による出席者  (初日に同じ)1.議会事務局出席者  局    長  名 嘉   昇 君     次 長 補佐兼  本 若 久 司 君                        議事調査係長  次    長  石 垣 収 一 君     主    事  山 田 昌 平 君              議  事  日  程 (第4号)┌─────┬───────────────────────────────────────┐│ 日  程│           件              名            │├─────┼───────────────────────────────────────┤│ 第  1│             一   般   質   問             │└─────┴───────────────────────────────────────┘              本日の会議に付した事件及び処理結果┌─────┬───────┬───────────────────────────────┐│件   名│ 氏   名 │       処 理 結 果( 質 問 事 項 )       │├─────┼───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.石垣市自然環境保全条例について              ││     │       │ (1) 伝統環境保全条例から現条例までの変遷・経緯について   ││     │       │ (2) この条例の現時点での評価を問う             ││     │       │ (3) 前文の位置づけについて                 ││     │       │ (4) 第1条の目的について                  ││     │       │ (5) 第3~5条について                   ││     │       │ (6) 審議会の設置について                  ││     │ 新垣 重雄君│ (7) 自衛隊問題との関連について               ││     │       │ (8) (7)に関する市長の政治姿勢について            ││     │       │ (9) 自治基本条例との関連について              ││     │       │ (10) 市、市民、事業者との連携はどうあるべきか        ││     │       │2.新型コロナウイルス感染症対策について           ││ 一般質問│       │ (1) 社会福祉法人の施設内で感染者が出た場合の支援策につ   ││     │       │   いて                          ││     │       │  ア 職員の宿泊施設について                ││     │       │  イ 防護服などの費用助成について             ││     ├───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.新型コロナ対策について                  ││     │       │ (1) 農水産、畜産物の島内消費拡大について          ││     │       │ (2) 学校給食への農畜水産物の使用について          ││     │ 宮良  操君│ (3) 第2波、第3波への対応対策について           ││     │       │2.市職員の不祥事案件について                ││     │       │ (1) これまでの市職員の事件について             ││     │       │ (2) 懲戒分限審査委員会の内容と結果について         ││     │       │3.畜産行政について                     │└─────┴───────┴───────────────────────────────┘┌─────┬───────┬───────────────────────────────┐│件   名│ 氏   名 │       処 理 結 果( 質 問 事 項 )       │├─────┼───────┼───────────────────────────────┤│     │       │ (1) 家畜セリ市場における種雄牛の系統違いについて      ││     │ 宮良  操君│ (2) 石垣市ゲノム検査事業とその対応について         ││     │       │4.自衛隊配備について                    ││     │       │ (1) カンムリワシの営巣の確認作業について          ││     ├───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.尖閣諸島をめぐる事項                   ││     │       │ (1) 字名変更に際して本市が検討した事項について       ││     │       │ (2) 「尖閣国有化」後の国への上陸要請等について       ││     │       │ (3)先島分島案(分島増約案)について市長の見解        ││     │       │2.陸自配備計画(防衛省との協議の進捗など)         ││     │       │ (1) 配備予定の弾薬庫をめぐる諸般の確認事項について     ││     │       │ (2) 配備予定の武器類をめぐる諸般の確認事項について     ││     │       │ (3) 市民団体からの要請の取り扱いについて          ││     │       │3.相次ぐ市職員の不祥事と関係者へのケア           ││     │ 内原 英聡君│ (1) 会計年度任用職員による給食費横領と 6 月 9 日の記者会  ││     │       │   見について                       ││ 一般質問│       │ (2) 職員の不祥事等(特に逮捕案件)発生時の市長及び副市長  ││     │       │   の対応について                     ││     │       │4.防災体制(災害時の感染症拡大防止対策など)        ││     │       │ (1) 災害発生時、避難所をはじめ市内での感染症まん延を防ぐ  ││     │       │   対策について                      ││     │       │ (2) 難病患者等をはじめ基礎疾患を有する市民へのサポート   ││     │       │   体制について                      ││     │       │ (3) そ族昆虫等、害虫駆除事業の徹底とその進捗について    ││     ├───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.財政状況について                     ││     │       │ (1) 財政健全化法における本市の財政状況について(調整金及  ││     │       │   び予備費はどのくらいか)                ││     │ 前津  究君│2.新庁舎建設について                    ││     │       │ (1) 建設資材の高騰が懸念されるが、工事費の増加はあるのか  ││     │       │ (2) 進捗状況と工期に間に合うのか              ││     │       │3.コロナ対策について                    ││     │       │ (1)生活困窮者に対する取組                  │└─────┴───────┴───────────────────────────────┘┌─────┬───────┬───────────────────────────────┐│件   名│ 氏   名 │       処 理 結 果( 質 問 事 項 )       │├─────┼───────┼───────────────────────────────┤│     │       │ (2) 国のGoToキャンペーンに対する本市の取組        ││     │       │ (3) 感染者ゼロの台湾との観光を再開すべきだと思うが本市   ││     │       │   の見解                         ││ 一般質問│ 前津  究君│4.不祥事について                      ││     │       │ (1) 今回の不祥事はなぜ起きたのか、その防止策は       ││     │       │5.ゴルフ場建設について                   ││     │       │ (1) ゴルフ場建設の進捗状況は                │└─────┴───────┴───────────────────────────────┘             令和2年第6回石垣市議会(定例会)                 6月18日(木)                  (4日目)                               開 議 午前10時01分 ○議長(平良秀之君) それでは、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お配りしてあるプリントのとおり、昨日に引き続き一般質問となっております。 それでは、本日最初の質問者、新垣重雄君の質問を許します。新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) ケーランナリ、ミシャロールネーラ。マスクバヒーイカンジ、メイカクナハナスンナランソンガ、キューヤ、ヤトーデーディドゥナリルヨ。ユッタールヤトーダラ、イロンバテーアンハーバ、ドウデンシキタボリリ、マタ、バーハナスンユルトナリシキタボリリ、ナマガラノギロンフカミタボンナーラ。 これからは、日本語でお話しいたします。 今言いましたように、与野党しっかりと意見の違いがあろうかと思われるコロナ対策あるいは自衛隊配備問題について、私は私なりに今日は工夫をしてお話しをしたいと思っております。 まず、大きな1番目には、石垣市の自然環境保全条例について、それから2番目については、コロナ対策について、社会福祉法人の立場からちょっと質問したい点がありまして、この2点です。 まず、自然環境保全条例については、これは約50年前、47年前ですか、これが制定されておりますけれども、それのどういう経緯で伝統環境保全条例から自然環境保全条例というふうになって、それに自治基本条例が加わって変遷してきておりますけども、その経緯を教えてもらいたいと思います。それから、今日のメインテーマになる自然環境保全条例、現時点でのその評価をお聞きしたいというふうに思っております。 主に、その条例の条文について一々その見解を聞きながら進めていきたいと思っておりますので、かなり大ざっぱでありますけれども、個別の問題についてはその都度条文を読み上げて皆さんと検討して深めていきたいとこういうふうに思っています。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君の質問に対する当局の答弁を求めます。市民保健部長天久朝仁君。 ◎市民保健部長天久朝仁君) 新垣重雄議員のご質問の1項目め、石垣市自然環境保全条例について、10点ありますので、順を追ってお答えいたします。 1点目の伝統環境保全条例から現行の条例までの変遷・経緯についてお答えいたします。昭和48年7月に施行されました石垣市伝統環境保全条例ですが、平成3年12月20日に石垣市自然環境保全条例の施行に伴い廃止されております。平成19年3月に、時代の要請を踏まえた事項に関する規定を整理また拡充し、自然環境の保全に関する全般的な条例に改正することを理由に、同条例を全部改正しております。その後に、自治基本条例の平成21年12月18日に合わせて改正、平成27年3月と平成28年3月に改正を行い、現在に至っております。 2点目のこの条例の現時点での評価についてお答えいたします。当条例第7条の基本方針策定また26条及び29条に関する希少動植物保全種の指定並びに保護地区の指定を行ってきた経緯があり、一定の評価はいただけるものと考えております。 3点目の前文の位置づけについてお答えいたします。前文については、ともに協力し合い、市民と事業者、行政の協働によって恵み豊かな自然環境を永久に守り、子供たちに伝えていくことを決意し、その条例を定めると述べていることなど、本条例の趣旨を述べているものと考えております。 4点目の第1条の目的についてお答えいたします。目的については、本市の良好な自然環境を保全するとともに、現在及び将来の市民の暮らしに潤いと安らぎを保護することを目的としております。 5点目の第3条から第5条についてお答えいたします。第3条から5条については、市、市民、事業者の責務がうたわれており、市は施策を遂行し、市民は市が実施する施策に協力、事業者は常に自然環境が適切に保全されるよう配慮し、市が実施する施策及び措置に協力するものとされており、このことについては市、市民、事業者は連携することが望ましいと考えております。 6点目の審議会の設置についてお答えいたします。昨年9月議会でもお答えしたとおり、石垣市自然環境保全条例第6条に基づく石垣市自然環境保全審議会は、市長の諮問に応ずるほか、自然環境の保全に関する事項について調査または審議し、必要と認める事項について市長に意見を述べることができると規定されております。そのほか、第7条、自然環境保全基本方針を定めるとき、第14条、自然環境特別保全地区の指定を行うとき、第26条、希少野生動植物保全種の指定を行うとき、第29条、希少野生動植物種保護地区の指定を行うとき、審議会の意見を求めなければならないと規定されております。本市といたしましては、現在、石垣市自然環境保全審議会の設置は検討しておりません。 第7点目、第8点目の自衛隊配備との関連についてですが、陸上自衛隊石垣市駐屯地の建設地は本条例で普通地区となることから、普通地区における保全をうたう第16条、第17条の規定に抵触する部分はないと考えております。 9点目の自治基本条例との関連についてお答えいたします。平成21年12月に施行されました自治基本条例第34条の規定と趣旨を同一にするものでございます。 第10点目、市、市民、事業所との連携はどうあるべきかについてお答えいたします。先ほど答弁と同じ答弁となりますが、市は施策を遂行し、市民は市が実施する施策に協力、事業者は常に自然環境を適切に保全されるよう配慮し、市が実施する施策及び措置に協力するものとされており、そのことにつきましては市、市民、事業者は相互に協力することが望ましいと考えております。 続きまして、2項目め、新型コロナウイルス感染症について、社会福祉法人の施設内で感染者が出た場合の支援策について、2点質問がございますので、お答えいたします。本市において、新型コロナウイルス感染症患者が発生した場合、指定感染症医療機関である県立八重山病院において入院・治療を行います。現在、県立八重山病院において感染症病棟3床、また結核病床の6床、合わせて9床の感染症病床を確保しておりますが、9床を超えた場合は、民間の宿泊施設を宿泊療養所として沖縄県が借上げ、軽症者については当該施設において健康観察を行いながら療養することになっております。 これまで本市に県内外から多くの方々からマスクまた消毒液の支援物資が届いております。頂いた支援物資につきましては、福祉部また教育部、こども未来局を通して関係機関への配布を行っております。 社会福祉法人の施設内において感染者が発生した場合におきましては、当該施設の管理者により職員の宿泊施設また防護服などの感染症対策は適切に行われるものと理解しております。 ○議長(平良秀之君) 当局の答弁は終わりました。 引き続き、新垣重雄君の再質問を許します。新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) 時間が今日は限られておりますので、手短にお伺いをしたいと思います。 まず、1点目の石垣市の伝統環境保全条例、これは昭和48年ですか、にできておりますけども、あの経緯をこの前の3月議会でも私お話ししましたけれども、それができてきた経緯は、石垣の人皆さんが、市民が、大変この自然環境に対して、これが本土企業の買占めという大変な動きがあった中で、石垣島の海岸線がほとんど農地法の適用のないそういう状態の中で、復帰前でしたから、それで買い取られて、しかも、本当に1坪がたばこ1箱ぐらいの値段で買い取られていったというそういう実態があったわけです。 そういう状況の中で、この自然環境はどうなるんだと、この島はどうなるんだという危機感が、NHKのドキュメンタリー放送を通じて、東京の協議会の皆さんが中心になってこの運動を起こし、どうしてもこの市の自然環境あるいは伝統文化をきちっと守りたいという思いから、この昭和48年の条例は署名運動をし、展開し、それを要求したことによって実現したと、私はこういうふうに理解しております。当然、地元でもそれに対する共感があったから、これがちゃんと条例が出来上がったと思っておりますけれども。 ちなみに、東京八重山自然を守る会という、上津永芳先生、この方もうお亡くなりになりましたけども、この方への請願に対する回答についてと題されている公文書、1973年7月12日に発せられております。この文書の中に、桃原用永市長からのメッセージは、石垣市は従来から自然環境の保護を市政の柱とし、環境の破壊防止に十分留意しているという、当時の桃原市長のコメントがありますけれども、これについてもしコメントしていただければ、これは通告してありませんけど、こういうコメントが入っている文書が届いておりましたので、私は当時事務局にいましたので、それを保管しておりました。前回は、これをパネルにして皆さんにお見せしたんですけど、このことについての所見がありましたら、市長お願いできますか。 ○議長(平良秀之君) 市民保健部長天久朝仁君。 ◎市民保健部長天久朝仁君) 再質問にお答えいたします。 その当時と同様、現在も自然文化に配慮したものとなっていると理解しております。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) すいません、冒頭から予告なしで所見を伺いましたが。 いずれにしても、観光産業が石垣市の主軸の基幹産業となり、そして多くの皆さんがそれに従事して大変石垣の好景気を牽引しているというふうに私は認識しておりますけども。 その中で、観光客あるいは業者、皆さん含めて、何が観光資源かというと、押しも押されぬ、それは自然環境の状況だと。海であり山であり、そして星空であり、これが石垣の魅力だと認識しておりますけども。 この今言うような観光業の根っこになっている材料、これは自然環境だという認識は昔からあったわけです。ですから、この従来の石垣の環境に対する認識をさらに深めて、そしてそれを売りにしてやっていくべきだと思っておりますけども。 残念ながら、私は、これを今日題材にしてお話ししたいのは、ご承知のとおり、こういう自然環境の保全ということは、例えば、話は飛びますけども、自衛隊予定地平得大俣地区、ここの自然環境は非常に貴重だということを皆さんが、石垣市民が思っていると思うんですが、それに対してあんまり議論がされないまま、この市有地の売却問題は私たちにすれば非常に悪い方向で一件落着してしまったという感じがあります。 この間、私は、この自然環境保全条例に基づいて環境審議会というのが設置されているわけですけれども、元その環境審議会に関係しておられた委員の皆さんあるいはそういう関係者の話を聞きましたけど、皆さん非常に残念がっております。何で、もう一度自分たちの出番がなかったか、この条例の出番がなかったかということを皆さん異口同音にこれに対して嘆いておられました。私もそう思います。名状し難い不満、これはしっかりとこの環境について自衛隊問題が議論されていないという、そしてそれが市民の声が非常に強いにもかかわらず、それが全然深まっていないという、こういう議論だと思いますけども。 まず、その評価についてもあまり明確な評価はありませんけども、私はもうこの条例は本当に強力な、石垣の伝統環境あるいは自然環境を守る上で強力な条例じゃないかと思っているわけです。 まず、この前文ですけども、前文をどのように位置づけしているかということについてもあまり明確にお答えはありませんでしたけれども、単なるこれは、前文は飾りではないわけです。私、ちょっと前文、少し長いんですけども、ここで読み上げてみたいと思います。 「黒潮ときめく太陽、世界有数のサンゴ礁の潮騒に抱かれ、なだらかな稜線を描く於茂登の峰々を中央に、海洋性亜熱帯気候に恵まれた石垣島は、貴重な野生動植物など固有種も豊かで、まさしく光と風が輝く、水と緑が美しい日本最南端の自然文化都市である。石垣島は優れた自然環境のもとに歴史的な伝統と文化を育んできた。この恵まれた自然環境は私たちのかけがえのない財産であるとともに、古くから自然の恵みへの感謝の心や自然と共生思想が息づいている。国の名勝川平湾やラムサール条約湿地の名蔵アンパル、水清き緑したたる山々、石垣島のかけがえのない自然は、市民共有の財産である。優れた自然を未来へ引き継いでいくことは、市民に課せられた責務であり使命である。私たちはともに協力し合い、市民と事業者、行政の協働によって恵み豊かな自然環境を永久に守り、子どもたちに伝えていくことを決意し、この条例を制定する」。 この見事な前文に対して異論を挟む石垣市民は、私はほとんどいないと思っております。そして、これは八重山伝統のシマゴメ、ムラゴメというか、土地神を褒めて豊作を祈願するという伝統的な民族文化があると、そういうこともあって、少し褒め過ぎかなというぐらいの私たちの郷土を皆さんで確認し、それを自然をきちっと守ろうということだと思います。であるならば、これは単なる飾りとしてではなく、この精神を生かすための努力が必要かと思いますけども、この努力がされたかどうかというと、私はそれはあまりされていない、残念ながら、これまでの自然環境に対する当局の考え方と私は非常に考えが違うので、これを今日はちょっと詰めていきたいというふうに思っております。 前文の評価に対して、もう一度当局の評価を伺いたいと思います。 ○議長(平良秀之君) 市民保健部長天久朝仁君。 ◎市民保健部長天久朝仁君) 質問にお答えいたします。 前文につきましては、私どもも目を通しておりまして、石垣市の自然を守るということで本当に大切なことということでこの前文が記載されておりまして、私も石垣市の自然を守るためにこの前文の精神にのっとっていきたいということを認識しております。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) 非常に薫り高い前文が読み上げてありますけども、さて、これを所管する環境課あるいはその中で今まで私が取り上げてきた審議会の問題等もこれについて質問していきたいと思いますけれども。 ご承知のように、前文は法令の趣旨や目的、基本原則を厳しく宣言したものであり、基本的事項を定めた法律や条例に前文が置かれることが多いと、当然ご承知のように憲法にも前文がありますが、これは単なる飾りじゃなくて、先ほども言いましたように、法令の一部をなす各条項の解釈の基準を示すものであって、裁判規範ともなり得るという説があります。だから、こういう意味で、我々はこの前文と、そして次に掲げられている目的、目的もちょっと短いもんですから、簡単に読み上げますけれども。 1条の目的、「この条例は、本市の良好な自然環境を保全することによって、自然と人の共生を推進し、もって豊かな自然の恵みを享受するとともに、現在及び将来の市民の暮らしにうるおいと安らぎを確保することを目的とし、石垣市自治基本条例第34条の規定に基づいて定めるものとする。」と、こういうふうに書かれているわけです。 私は、そういう意味では、あとは立派な条例ができたわけですから、これを基にして、先ほどから言っている石垣の自然環境をしっかりと守っていくべきだと考えているんですけども、これについては残念ながら今のような、これとトーンの違う評価しか出てこないと思いますので、3条から5条について、先ほど所見が答弁されましたけども。私は、このことに関しては、3条から5条というのはどういうことかというと、3条は市の責任、責務をうたっております。「市は、自然環境の適切な保全が図られるよう、この条例の趣旨の徹底を図り、かつ適切な施策の遂行に努めるものとする。」と、こういうふうに言われております。4条、これは市民の責務です。「市民は、この条例の趣旨を理解し、自然環境が適切に保全されるよう自ら努めるとともに、市が実施する施策に協力するものとする。」。まさに、市民にもそういう要請がありながら、しっかりと私たちも自然を守るために頑張りたいと、こういうことは条例の中にうたわれているんですけども、全く市民の出番がないですよね。よもや、於茂登の一角に自衛隊基地ができる、広大な40ヘクタール以上のものができるということは、市民が予想しない、協力のしようがないというのが間違いないと思います。第5条、これは事業者の責務。事業者といえば、具体的に言えば防衛施設庁でしょう。「本市において開発行為等を行おうとする者は、その開発行為等の実施に際し、常に自然環境が適切に保全されるよう配慮し、必要な措置を講じるとともに、市が実施する施策及び措置に協力するものとする。」と。 皆さん、この3、4、5の市の責任、責務、市民の責務、事業者の責務を読んで、実態とどれだけかけ離れているという、そういう実感はありませんか。それについてのご見解を伺います。 ○議長(平良秀之君) 市民保健部長天久朝仁君。 ◎市民保健部長天久朝仁君) 再質問にお答えいたします。 市の責務また市民の責務、事業者の責務ということで、それにつきましては、現在この審議会等も通していまして保全種を確保したり、また保護地区を指定したりということで、石垣市の自然環境を守るための施策は行っておりまして、それらの市、市民、事業者等の意見も反映されているものと理解しております。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) 今、部長のお話を返すようですけども、実は、私、予算書も見てみました。環境課はどんな仕事をしているのかなと思って見ました。昨年も見ました。31年も、そして今年も見ましたけれども、残念ながら、今、部長の答弁にあるようなものはなかなか見えてこない、予算書からも。多くは、例えば火葬場の問題、火葬場のほかの問題、あるいはじんかい処理の問題、あるいは犬や猫の予防接種の問題、こういうところに予算が使われていることが分かりますけども、これを見て、条例に所管する環境課として本当に条例の精神をしっかり踏まえて、それを市民のため、あるいは観光業のため、石垣の我々市民の将来の子孫のために本当になっているかということを見たら、私は環境課が今所管して事務局を庶務をそちらで担当しておられるようですけども、なかなか本気度が見えないというのが私の率直の考えです。もう一度ご見解を伺います。 ○議長(平良秀之君) 市民保健部長天久朝仁君
    市民保健部長天久朝仁君) 再質問にお答えいたします。 市の本気度といいますか、予算上の話では見えてこないということでございますが、環境を守るための施策等、また環境課として自然環境を守るための活動は行っておりますので、特に金額だけで評価されるものではないと考えております。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) おっしゃるとおりです。金額だけで私はそれを評価しようとは思っていないんです。今年の予算書を見てみたら、環境審議会が開かれる予定は全然ないんです。それは予算の中に入っていないと思います。ということは、今回もこれまでと同じように、この石垣の自然環境保全条例を基にした環境に関する施策は、それは実行されないだろうというそういうふうな予想を持つわけです。それで、問題は、ただ自然環境審議会、これの入れ物はありますけども、実はそこに配置されるべき委員が不在なんです。2年前から。こういうことに関して、皆さん、環境課として進言をし、委員をそろそろ任命し、そこに委任をすべきじゃないかと、こういうふうな話は出てきませんか。これは率直にお聞きします。 ○議長(平良秀之君) 市民保健部長天久朝仁君。 ◎市民保健部長天久朝仁君) 再質問にお答えいたします。 自然環境審議会でございますが、現在27年度、28年度で終了ということになっておりますが、今後このような基本方針が出たとき、また特別区の指定を行う、また保全種の指定を行う等がありましたら、速やかに設置したいと考えているところでございます。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) 静かにしてください。私の話。 要するに、今のような問題は、先ほどOBの話も紹介しましたけど、なぜこんな立派な条例がありながら、一度もこの環境問題に関して掘り下げた議論をしていないのか。実は、ご承知のように、景観審議会ですか、風景づくり条例に基づく、これについては、のり面、切土、盛土の問題について2回ほど審議会は開かれたと思っているんですが、この本家本元の自然環境保全条例に基づいた審議会は、一度も、奇妙なことに一度も開かれていない。なぜだろう。これは、理屈からいえば、そこには委員がいないからなんです。それをどのようにして、例えば入れ物はあるけれども、そこに委員がいた場合には、この委員の中で互選をして会長を選びます。会長が招集するんです。いないということは、当然、開店はしているけど休業、従業員がいないという状態です。そういうふうなやり方でやると、当然、右も左も関係なく環境問題について皆さん非常に積極的に意見をお持ちだと思うんですけど、それが議論されないままこの何年か、数年か、私はもやもやとした名状し難い不満が市民に募っていると、こういうふうに理解するんです。 ですから、もう少しお聞きしますけども、これは、先ほど言いましたか、自衛隊の問題があるからこれについて環境審議会なんか開くと面倒くさいからということでこれを開かないんですか。なぜ、委員を任命されないんですか。市長にお伺いします。 ○議長(平良秀之君) 市民保健部長天久朝仁君。 ◎市民保健部長天久朝仁君) 再質問にお答えいたします。 自衛隊、現在建設中の土地に関しましては普通地区ということでございまして、現在、審議会のほうで審議する場合は特別地区での保全という形での審議となりますので、現在その事項には当たらないということで開催していないということでございます。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) だから、私が、部長、聞いてください。 なぜ、最初、この条例の前文や1条、目的を読み上げたかというと、そういったことも全て含めてきたら、今あなたが言うように、これこれにしか決まっていないというようなやり方じゃないんです。要するに、これを全て含めて法規範として、基準として、これをこの条例にのっけてある、この意味は全ての条項だけじゃありません、そういうことだと思います。それをしんしゃくするならば、当然これはあれだけ島の中央で一番水元であるあの森林の中から宮良川が流れていくわけですから、それを飲料している我々の、市民の命にも関わることですから、だから我々は念には念を入れ、要するに、たたいてたたいて石橋を渡らないぐらいの慎重さが必要だと、私はこういう話を前からしているわけです。 それで、今言うように、平得大俣の問題は自衛隊があるから反対だという人もいるでしょう。しかし、私はそれがなくても、例えばこの場所に緊急にコロナウイルスの対策のために病院を建てなきゃいけないという事態が起こったにしても、私は反対したでしょう、恐らく。あそこは適当じゃないと。ですから、今誰か言いましたように、自衛隊反対だから云々ということじゃないんです。あそこは自然が豊かで信仰の対象にもなっている、島の中央でもある、水は高いところから低いところへ流れていく。上流にこういうことがされることに関して危機感を感じませんか、市長。 ○議長(平良秀之君) 市民保健部長天久朝仁君。 ◎市民保健部長天久朝仁君) 再質問にお答えいたします。 条例に基づいて行っておりまして、危機感がないかということでございますが、その自然保護の区域またその条例に書かれている事項につきまして適切に行っていると理解しております。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) これは、ちょっと話題がかみ合わないです。 私は言っているように、これが自然環境を守るという、そして命を育む人間の水の問題、そういうものを考えたときに、我々は危機感を持って、よその宮古と同じように、宮古はご承知のように地下ダムがありますよね。命に関わることがある。石垣も多かれ少なかれこういうことになるんじゃないかという心配をしているわけです。それが共有できないというのは、私は本当に信じ難い。 そして、今誰か言いましたように、自衛隊問題があるから云々という話を、これ、とんでもない文書を私見ました。前も言いましたか。これは、前環境課長から出された文書ですけれども、質問、回答、これを、恐らくこれは課で何度聞いてもないということでしたので、私探しましたが、ようやく私のところもらったので出てきました。私、3月議会のときにこの問題を取り上げるからといって課長席へ行っていろいろ議論しました。この文書が出てきました。誇らしげこれを彼は私に渡しましたけれども。この中で、大きな問題があります。 石垣市の自然環境を守るため石垣市環境保全審議会を設置する必要があるのではないかという質問に対して、どういう答えが出てきたか。石垣市自然環境保全審議会が設置されるのは、5事案となっています。5つの事案。どういう事案かというと、これは、彼がつくった文章でしょうけども、条文の中に審議会というのを出てくるのを拾っただけで、これが5事案というふうになっているようです、どうも見たら。このことから、陸上自衛隊駐屯地建設に伴って石垣市環境保全審議会を設置する予定はありませんと。これ、私が言うんやなくて、もう課長が言っているんです。誰かが言ったように、そうじゃないんです。私たちは純粋に自然環境を何とかせんといかんじゃないかという気持ちから私は言っております。 そういうことに関して問題が出てきているのは、むしろ予想していないということは、出てきているじゃないですか。こんな文書は、大変な、もう最初からシャットアウトするための論理です。そういう問題を皆さんがどういうふうに考えるかということ、もう一度ご答弁お願いします。 ○議長(平良秀之君) 市民保健部長天久朝仁君。 ◎市民保健部長天久朝仁君) 再質問にお答えいたします。 確かに5事案うたわれております。審議会に意見を求めるものとする、また意見を求めなければならない、求めることができる等々あります。その5事案については、審議会の意見を聞いたり、また意見を求めたりということができるということがありますので、基本的にはその事案がありましたら審議会のほうを設置しまして意見を求めるという形になっております。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) ですから、部長、新しい部長で大変でしょうけども、だから議論がかみ合わないわけです。私は、前文や目的、第1条を取り上げて話ししたのは、条文の行間に何があるかということが、やはり我々がそこで酌み取らなきゃいけない。 だから、もっと具体的に話になりましょう。そしたら、この環境保全審議会、これは入れ物はあります。これは、委員を誰が任命するかというと、これは一目瞭然、市長です。これ、市長の全くの裁量ですか。自由裁量ですか、それとも覊束裁量ですか、拘束された裁量ですか、私は後者の覊束裁量だと思っていますが、これについて市長の意見を伺います。 ○議長(平良秀之君) 市民保健部長天久朝仁君。 ◎市民保健部長天久朝仁君) 再質問にお答えいたします。 審議会についてはその必要なときに設置するということになっておりまして、市長の諮問に基づき意見を求めるということになっております。この条例等に基づいてということになります。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) もう疲れてきました、年寄りになって。なかなか議論がかみ合わない。 審議会の話、審議会の設置、第6条。これ、もう一度読み上げましょう。審議会の設置、第6条、「本市に自然環境の保全を図るため、石垣市自然環境保全審議会を置く。」。2項、「審議会は、市長の諮問に応ずるほか」、これから先が大事です。「自然環境の保全に関する事項について調査または審議し、必要と認める事項について市長に意見を述べることができる。」。自主的にできるんです、調査が。だから、あなたが言うのは、縛られたものだけじゃなくてプラスアルファがあるということを行間から読み取るべきじゃないかというので前文があるんです。そういうことの認識がないから、空白において、あれだけ上へ下へ島の市民が大騒ぎしている自衛隊問題に関して環境審議会自然環境保全審議会の出番はなかった。それをOBは嘆いているということを私は言っているんです。これについて、もう一度見解をお願いします。 ○議長(平良秀之君) 市民保健部長天久朝仁君。 ◎市民保健部長天久朝仁君) 再質問にお答えいたします。 自然環境保全条例の確かに6条のほうにございますが、市長が諮問するほかとありますが、それの自然環境の保全に関することに対しての審議員の役割等がありますので、その役割にのっとってその審議を行う事項がありましたら審議会を開くということになっております。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) 今の部長の答弁には、悪いけど賛同できません、私は。条文をしっかり読んでいただきたい、最初から四十何条まで。 それと、ご承知のように施行規則があります。これにも、今あなたが言ったこと何も書いていない。 いいですか、それは、私は全く違いますので、だからしっかり以前の打ち合わせをしながら一言も私に対する質問取りもないし、大丈夫だなと思ってきたのに、今日はがっかりです。私はもうこれ疲れましたから、先ほど言ったように、これで終わります。 ただ、もう一つ後半の問題があります。これについて移ります。 私、社会福祉法人に関係しておりまして、職員が心配しているのは、石垣市内に医療従事者に対する感染の問題とか、それはいろいろ言われておりますけども、幸いなことに今回は社会福祉法人やそういう施設の中で感染者が出てこなかった。あるいは、そういう危険があったかもしれませんけども、検査した結果、何もなかったということが分かりました。それで、一度安堵したわけでありますけれども。でも、第2波、第3波が言われている中で、例えば強力なウイルスが変質をし、強力な感染力を持ってくるというようなそういう見解もありますので、これから2次に控えて、医療従事者だけじゃなくて、介護や支援をしている施設の職員は戦々恐々としています。ですから、当然、先ほど部長にあったように、各施設でそれなりの準備はしております。しかし、それでも及ばない場合が出てくる可能性がある。その場合はどうすればいいでしょうか。 例えば防護服の問題であったり、薬の問題であったり、それから私が質問でしたように、例えば病院の看護師や医療従事者の皆さんと同じように、家へ帰っても年寄りはいる、子どもがいる、帰るわけにいかない、こういう人たちを面倒見切れない事情が例えば施設で出てくる可能性があると。こういう場合についての対処はされているかどうか。もしされているとするならば、どの程度考えておられるのかということをお聞きしたいと思います。 ○議長(平良秀之君) 市民保健部長天久朝仁君。 ◎市民保健部長天久朝仁君) 再質問にお答えいたします。 冒頭でも述べましたが、基本的には感染者が出た場合は病院のほうでの対応となっております。現在9床用意しているということで、感染者においてはこの9床を超えた場合は、軽症者のほうから宿泊医療施設のほうに移していくということになっております。 社会福祉法人のほうで感染者が出た場合ということでございますが、その出た場合においても、その患者においては基本的には病院のほうに入院していただくということになります。法人のほうの職員の宿泊施設ということについては、そこまでは市のほうで、また県のほうでも想定はしておりません。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) よく分かりました。納得はしませんけど、分かりました。このレベルで終わります。 私は、最後に所見を述べますけども、私、今まで質問を何回かしておりますけども、市長と割と反りが合うんです。今日は、市長、全く、マスクのせいか発言がない。非常に残念ですけど、大事な問題についてこのままの状態でどんどん時のたつのを待つんじゃなくて、私は自衛隊問題があろうがなかろうが、あそこの環境問題については重要なポイントが残っていると思いますので、そして幸いなことに、この条例は所有者が誰であるかに関係なく網をかぶせられる、そういう条例なんです。ですから、この問題について私これからもどんどんやりますから、部長、お願いします。今度はしっかりかみ合う議論をしましょう。 以上で終わります。             〔(議長、休憩を求めます)という者あり〕 ○議長(平良秀之君) 暫時休憩いたします。                               休 憩 午前10時50分                               再 開 午前10時51分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。 以上で、新垣重雄君の質問は終わりました。 10分ほど休憩いたします。                               休 憩 午前10時51分                               再 開 午前11時01分 ○議長(平良秀之君) 再開します。 次の質問者、宮良 操君の質問を許します。宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 皆さん、こんにちは。本日2番目の質問をさせていただきたいと思います。 冒頭に、コロナウイルスの関係で本議会の議運の中で確認した出された事項、できれば一、二時間以内に質問を終えたいと思っております。明快な答弁を求めたいと思います。 質問いたします。新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言により、本市と東京や沖縄本島への定期航空便の欠航や減便により、本市の農林水産物の島外出荷に深刻な影響を及ぼしております。一方、本市の緊急事態宣言により観光客の減少、市内飲食店での需要減により島内消費が落ち込んでおります。消費の低迷している農畜水産物の消費拡大についての答弁を求めます。あわせて、学校給食センターや給食単独校での使用についての見解も求めます。 本市は、今回、新型コロナウイルス感染症のPCR検査を仮設の施設で行いました。今後、第2波、第3波にPCR検査についてのどのように対応していくのか、答弁を求めます。 今年になって本市の職員の不祥事が発生いたしております。市民の皆さんからは、市職員の資質についての疑問が出されております。これまでの市職員の不祥事案件と内容、懲戒分限審査委員会においての報告を求めます。 なお、今回の給食センターの給食費の業務上横領については、詳細に説明をしていただきたいと思います。 次に、畜産行政についてであります。 本市の肉用優良繁殖雌牛増頭改良ゲノミック検査事業は、繁殖雌牛牛群の能力向上を図ることを目的に昨年から実施しております事業であります。本年度の検査の結果、3頭の系統の不一致が判明して、その子牛が家畜競り市場に上場されるトラブルが発生をいたしました。県内では、久米島競り市場で同様の問題があったばかりで、購買者から大きな指摘があり、市場の信用失墜となる事案が発生をいたしております。今年2月に系統不一致が確認されていたのにもかかわらずその対策ができなかったため、このような事案が発生いたしました。説明を求めます。なお、今後その対策についてどう取り組んでいくのか、答弁を求めます。 次に、平得大俣地区での自衛隊基地建設工事に伴うカンムリワシ営巣の確認についてであります。今年4月からの調査についてどのような確認作業が行われ、どのような結果になったのか、詳細に説明を求めたいと思います。 以上、質問要旨を申し上げ、再質問は自席によって行います。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君の質問に対する当局の答弁を求めます。農林水産部長、棚原長武君。 ◎農林水産部長(棚原長武君) 宮良 操議員のご質問に順を追ってお答えしていきたいと思います。 まず、初めに新型コロナ対策について、農水産、畜産物の島内消費拡大についてお答えいたします。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、外出自粛や飲食店の休業要請、卒業式等の各種イベントの中止、航空機の運休、減便から来る島内及び観光客等の消費激減、市外販路先への出荷停止等により、第1次産業においても厳しい状況が続いております。水産関連では、島内消費を喚起するため、おさしみクーポン券2万枚を発行、販売し、本マグロ約90本以上、またクルマエビのドライブスルー販売が企画・実施されております。あわせて、本マグロやカジキ、クルマエビを航空貨物臨時便で豊洲市場へ空輸し、島内消費拡大や販路拡大を図ってまいりました。また、畜産関連におきましては、石垣牛・美崎牛の島内消費拡大キャンペーンや肥育牛屠畜支援事業、精肉店販路拡大支援事業を進めております。その他農作物につきましても、ヘリコニア、ジンジャー等の花卉やパイン等の特売会や移動販売車両の活用などを展開しております。今後は、マンゴーやパイナップルのハワイ種が旬を迎え、空輸体制が厳しい中、首都圏域への顧客へ確実お届けするとともに、加工品の供給体制が整えばマンゴーにつきましても学校給食の献立として販路拡充に大いに期待しているところであります。 次に、学校給食への農畜産物の使用についてお答えいたします。緊急事態宣言解除後の市内小中学校給食におきまして、6月下旬の献立から冷凍カットパインや甘しょ沖夢紫のペーストを利用したスープが提供されることとなっております。なお、給食センターとの調整の結果、5,400食を短時間で調理、配膳するためには、職員衛生法及び日本農林規格等に関する法律、いわゆるJAS法等の基準に適合して製造した加工品の納品が条件となっており、今後自ら生産、加工、流通、販売の6次産業化を実施している生産者と学校給食とのマッチングの拡充を進めていきたいと存じます。 続きまして、家畜競り市場における種雄牛の系統違いについてお答えいたします。令和2年4月13日の競り開始前に、JAおきなわ八重山地区本部長から、石垣市が窓口となり沖縄県で実施していますゲノミック事業で八重山家畜市場管内において再検査を要する牛がおり、石垣市と八重山保健所で調査していますとの発表を行い、再検査のため欠場する牛がいるとの報告がなされました。この件は、石垣市が事業主体となり実施した平成31年度沖縄県肉用牛優良繁殖雌牛増頭改良推進事業ゲノム育種価事業において、父子関係の血統に疑義がある牛が令和2年2月に子牛2頭、母牛1頭が見つかり、そのうち子牛1頭が当該競りで上場予定であったこと、また母牛の産子1頭が1月の競りで購買されていたことから、JAおきなわとしては、先に久米島の事案もあることから八重山家畜市場の信用のため競り開始前に説明をしたものと承知しております。 次に、2点目の石垣市のゲノム検査事業とその対応についてお答えいたします。ゲノム育種価事業は、DNA情報から生後すぐの雌牛からでも産肉能力値を算出し選抜に活用できる事業で、本市では平成30年度から沖縄県の補助事業を導入し実施しているところです。 これまでの実績としては、平成31年度までに計213頭の検査を行い、そのうち平成31年度の3頭は血統の疑義があることから検査結果が得られませんでした。なお、検査が実施できなかった3頭につきましては、現在、沖縄県家畜改良協会が調査対応しており、うち1頭は親子関係が判明、残る2頭については現在調査中でございます。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 教育部長、天久朝市君。 ◎教育部長(天久朝市君) 答弁に入る前に、去る5月29日に本市教育委員会の会計年度任用職員が約1年11か月にわたり当該職員が勤務する学校給食費を着服していた事案が発覚しましたことにつきまして、保護者の皆様、地域の皆様、学校関係職員の皆様の信頼を裏切り、多大なるご迷惑とご心配をおかけましたことに対しまして、心より深くおわび申し上げます。本事案の要因といたしましては、学校における会計処理の確認体制が機能していなかったことや、学校給食センターとの連絡体制が確立されていなかったことが上げられます。今後は、学校における給食会計処理の検証を行い、再発防止に万全を期するとともに、市民皆様の信頼回復に努め、教育委員会及び各学校一丸となって健全な学校運営に全力で取り組んでまいる所存でございます。 それでは、宮良 操議員より3項目のご質問がございますので、順を追ってお答えいたします。 まず、1項目め、新型コロナ対策についての2点目、学校給食への農水産物の使用についてお答えいたします。学校給食では、地産地消の観点から、モズク、マグロ、パパイヤ等の地元産の食材をこれまでもより多く使用するため取組を進めているところでございます。今回のコロナ感染症により影響が生じている地元産農水産物の消費拡大を図るためにも、今後とも学校給食に積極的に活用してまいります。具体的には、農政経済課との連携により、パイン、沖夢紫を給食センターでの献立に今月から取り入れているところでございます。年間を通してより多くの地元産食材を給食へ提供できるよう、補助金等も活用しながら農林水産部、関係各課と連携を図り、さらに取組を進めてまいります。 次に、2項目め、市職員の不祥事案件について、2点のご質問にお答えいたします。 1点目のこれまでの市職員の事件につきましては、市立小学校に勤務する本市会計年度任用職員、学校事務職員が、勤務先の学校で現金徴収した給食費をカードローンの返済や生活費、遊興費に充てるため、平成30年7月頃から令和2年5月29日までの約1年11か月間、複数回にわたり着服し、私的流用していたものでございます。当該職員は、着服した欠損分を支払月以降に徴収した給食費で補填し、学校給食センターへ振り込んでおりました。本事案につきましては、学校内において会計処理の確認がなされていなかったこと、また給食センターにおけるチェックなど連携も不十分であったことなどから、長期間にわたる着服が行われておりました。今回、新型コロナウイルスに伴う経済対策として本市教育委員会が令和2年4月から実施しております1学期間の給食費無償化により給食費を徴収しなくなったことから、令和2年2月分及び3月分の給食費を補填できなくなり、5月29日に当該職員が学校長へ事情を説明し、事件が発覚いたしました。着服した総額は214万1,783円であり、この総額について、当該職員は6月3日に全額を学校へ返済、同月5日には学校長が学校給食センターへの振込を済ませております。 次に、2点目の石垣市懲戒分限審査委員会の内容と結果につきましては、石垣市職員の分限及び懲戒審査委員会規則に基づき、6月4日付で教育長から石垣市懲戒分限審査委員会へ諮問を行ったところでございます。今後、審査委員会からの答申を受け、処分を決定することとしております。 次に、4項目めのカンムリワシの営巣の確認作業についてお答えいたします。これまでも沖縄防衛局が行っているモニタリング調査に石垣市文化財課職員も同行し、観察を継続しております。令和2年4月13日から15日にかけて行った調査では、つがいと見られる雄と雌を含め3日間で30回、カンムリワシの出現を確認しております。このうち、つがいと見られる雄が工事区域に面した木に1時間近くとどまって餌を探している姿や、雄が雌に覆いかぶさる交尾と見られる行動などが観察されましたが、営巣活動に入ったとの判断までには至りませんでした。5月19日から21日にかけて行った調査では、つがいと見られる雄を含め、3日間で13回カンムリワシの出現を確認しております。工事音の発生状況は、4月の調査時と同様でございました。5月20日の調査において、雄が特定の場所に出入りし、食物の運搬を行っている様子を確認したことから、防衛局はこのつがいが営巣活動に入っているものと判断しております。このカンムリワシの行動は、同行した文化財課職員も確認しております。 教育委員会といたしましては、今後ともカンムリワシのモニタリング調査に文化財課職員も同行し観察を続けることで、保護を図っていきたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 市民保健部長天久朝仁君。 ◎市民保健部長天久朝仁君) 宮良 操議員の1項目めの新型コロナウイルスについて、3点目の第2波、第3波への対応対策についてお答えいたします。現在、県内では新たな感染者は出ておりませんが、今後、観光客の受入れなど経済活動が本格的に再開された後は、県内及び八重山圏域において再び感染者が出る可能性は否定できません。再び感染者が出た場合、石垣市新型コロナウイルス対策本部会議を速やかに招集し、必要な対策ついて協議してまいります。また、八重山保健所、県立八重山病院等の関係機関と連携し、石垣市医療アドバイザーの意見も参考にしながら、必要に応じて新型コロナウイルス相談外来の設置、市民への迅速な情報の開示、現在市に備蓄しておりますマスク、消毒液等の活用などの対策を講じてまいりたいと思っております。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 宮良 操議員の2項目め、市職員の不祥事案件についてお答えいたします。ご質問の職員の不祥事案件につきましては、去る令和2年3月17日午後10時頃、農業委員会事務局職員が路上で見知らぬ男性の頭部を殴打し、けがを負わせた容疑で八重山警察署に現行犯逮捕されました。当該職員は、本市懲戒分限審査委員会の答申を受け、令和2年5月1日付で停職1か月の懲戒処分となりました。また、令和2年3月23日午後8時半頃、総務部職員が他人の敷地内に侵入し、ドアを壊したとして、令和2年5月13日、住居侵入及び建造物損壊容疑で逮捕されました。当該職員は、本市懲戒分限審査委員会の答申を受け、令和2年6月12日付で停職4か月の懲戒処分となりました。 本市職員の綱紀粛正及び服務規律の確保については、機会あるごとに市民全体の奉仕者であることを自覚し行動するよう、再三注意喚起をし、周知徹底を図ってきたところでありますが、このような不祥事が続いており、市民の皆様からの信頼を大きく損なうこととなり、深くおわび申し上げます。今後、このようなことが起こらないよう、再発防止に全庁挙げて取り組んでまいります。 ○議長(平良秀之君) 当局の答弁は終わりました。 引き続き、宮良 操君の再質問を許します。宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 質問の順序によって再質問をさせていただきたいと思います。本員も時間短縮に協力いたしますので、答弁の皆さんについても簡単明瞭な説明をお願いしたいと思います。 それでは、新型コロナウイルス感染症に対する島内の農畜水産物の消費拡大の件についての再質問です。島内の農水畜産物の消費と生産のバランスが非常に崩れている。島外持ち出しがなかなかない。島内消費についても低迷していると。その中で、先ほどの説明の中では給食センターで若干の部分と、それと市役所職員の中での販売等々含めて、それと民間団体、JAそれからクルマエビ養殖者関係も含めていろいろな自助努力もやっているという話は聞いておりますけれども、消費と生産のバランスがどうしても、島外持ち出しが厳しいという中で、このような体制の中で、本当に今のような状態で、皆さんの努力だけで乗り越えることが非常に微妙なところでありますが、この件について詳細に説明を求めたいと思います。 ○議長(平良秀之君) 農林水産部長、棚原長武君。 ◎農林水産部長(棚原長武君) 再質問にお答えいたします。 新型コロナウイルスの影響で農畜産物の消費が激減し、JA、漁協、農産加工品事業者とも連携し、島内消費により生産者所得を少しでも維持できるよう取り組んでいるところです。なお、航空路線が通常に戻り観光入域者数が飲食店の回復に合わせ、地元食材の優先使用についても観光、商工事業者へお願いしております。また、各種施策においても、生産者は島内での消費のみで厳しい状況にあると考えておりますので、国の持続化給付金の給付制度の活用が重要であるということも認識しております。そのことにつきましては、5月よりオンライン申請が開始され、本市でも5月から新庁舎相談窓口の開設、また7月よりユーグレナ離島ターミナルにおいて申請支援センターを開設いたします。農畜産業関係者につきましては、JA、営農、畜産振興センターそれから八重山漁協内におきましても、申請に必要な販売実績や販売減少した月の帳簿等の作成支援を行い、より多くの生産者が受給可能となるよう体制を構築してまいります。 なお、本市からJA八重山地区営農振興センター、八重山漁協へ相談員をそれぞれ派遣し、きめ細かく対応してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 今の答弁で十分ではありませんけれども、ただ、6月1日から本市も観光も含めて解禁をしたという中でも、まだ従来どおりの航空便が、定期便も含めて、対応し切れていないと。 これから、実は、チルドの輸送になりますマンゴーが非常に大きな課題になってくるだろうと。先日、JAに問合せしたら、これから出てくるハワイ種等については常温海上輸送も含めて対応できるという話でありました。一番課題は、やっぱりチルドであるマンゴーが課題だろうと思っていますけれども、このチルドの輸送体制については、今期の生産物の収穫量と輸送体制のマッチング、この辺りについての確認作業はされていますか。 ○議長(平良秀之君) 農林水産部長、棚原長武君。 ◎農林水産部長(棚原長武君) 再質問にお答えいたします。 4月から約2か月間、航空便の運休、減便が消費減少の要因の一つとなっていることから、貨物臨時便をチャーターし、農水産物の輸送体制を補強してまいりました。今後、果樹、マンゴーの出荷量は6月が28.2トン、7月が166.4トン、8月が20.1トン、合計212.4トン。それからハワイ種、ゴールドバレル等の7月中の生産見込量は合計で340.6トンが見込まれており、航空便が通常運航状態に戻らない限り、農産品の滞貨するということが予想されます。現在、県外路線は戻りつつありますが、コロナウイルス感染拡大の第2波、第3波の懸念がある中、不確実な状況下で減便が続いた場合を想定し、出荷に支障がないよう運航計画を見極めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) どうしても、チルドだと滞貨が出てくると、非常に厳しい。あとは、島内需要をどう喚起していくかということだと思うんです。この件については、生産者も含めて島内需要についての、島内消費についての確認作業はされていますか。 ○議長(平良秀之君) 農政経済課長、米盛博文君。 ◎農政経済課長(米盛博文君) 再質問にお答えします。 島内需要の件に関しましては、これから航空線が通常に戻り、観光入域者数、飲料店の回復も併せて、地元食材を優先的に使用することを観光商工業者へお願いするとともに、またこれまで行ってきた地産地消支援を継続して行っていきたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 島内、花卉園芸等を通じては、大体答弁で内容は理解できました。 今度は、一番課題になっている石垣牛・美崎牛等々の肥育の牛肉の問題なんですけども、現在でどれくらいの肉の部分の消費が滞納しているかどうなのか。この辺りについて確認していますか。 ○議長(平良秀之君) 農林水産部長、棚原長武君。 ◎農林水産部長(棚原長武君) 再質問にお答えします。 肉の滞納につきましては、JAおきなわに確認をしましたところ、石垣牛で現在200頭ほど調整しているとのことです。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 私も確認しましたら、約200頭。しかし、肥育牛について、美崎牛も含めて、きたうちさん、いろんなたくさんの皆さんが独自の分の肥育牛を飼育されている。ざっと計算すると約400頭ぐらいの出荷調整がされているというように思います。400頭といいますと、大体1頭当たりの枝肉重量が500キロとしたら、2トンの枝肉牛肉が滞納している。しかも、月齢がどんどん超過していきますと、餌代の含めての非常に厳しい状況になります。それと併せて事故等も発生してくる。 この部分の中で、こういう最大の課題はやっぱり肥育牛の消費だと思うんですけども、この件についてどのような認識で今後どう対応していくのか。 ○議長(平良秀之君) 農林水産部長、棚原長武君。 ◎農林水産部長(棚原長武君) 再質問にお答えいたします。 市内の緊急事態解除以降、飲食店の営業が再開されたことから、少しずつではありますが消費拡大に向かっているというふうに考えております。しかしながら、インバウンド需要がほぼないという状況の中で、石垣牛や美崎牛などの高級牛肉につきましては伸び悩んでいるということを感じているところです。畜産課といたしましては、これまで農家等の要望を受け、石垣牛・美崎牛消費拡大キャンペーンや屠畜費の支援を実施してまいりました。また、屠畜しても販路に限りがあるとの課題がありましたので、インターネットを活用して精肉販売ができる体制を準備しているところでございます。 牛肉などを生産する畜産農家は、日々の飼養管理が必要で、それが定められた期間で屠畜できなければ多大な損害となることから、これが滞ることがないよう、今後あらゆるチャンネルを使って支えてまいりたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 石垣市は予備費も含めて黒マグロの消費拡大ということで、2万枚、おさしみ券をつくって消費させていただきました。黒マグロが年間の割当ての部分を超えてしまいまして、黒マグロの分については終了したわけでありますけども、最大、やっぱりこの石垣牛、そして肥育牛の肉等の処理、この件について生産農家の皆さんの中からは、おさしみ券のような牛肉券も含めて、花木等も含めていろいろ支援をしてきましたけども、やってほしいというようなお話もありますけども、支援について今回補正予算でも対応していると思いますけども、その支援内容について具体的に説明してください。 ○議長(平良秀之君) 農林水産部長、棚原長武君。 ◎農林水産部長(棚原長武君) 再質問にお答えします。 肥育牛屠畜費支援事業についてご説明いたします。新型コロナウイルス感染拡大の影響により枝肉価格が低下していることから農家の経営が悪化しているという中、このため、早急に生産体制を復旧し経営の安定化を図ることを目的に、島内で屠畜を実施する者に対し、屠畜に係る経費の一部を補助するということで、屠畜に係る費用の2分の1以内、これは牛、豚、ヤギの屠畜に関するもので、予算額といたしましては1,932万円を計上しております。 また、精肉店販路拡大支援事業といたしましては、八重山食肉センターに肉専門販売のトータルサイトをつくり、市内精肉店や生産者のために新たな販路拡大を支援する目的で、交付金に充当する費用といたしまして198万5,000円を計上しているところでございます。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 屠畜助成で約1,900万円あまり、これは、多分、石垣牛だけじゃなくて、全て、美崎牛、その他の皆さんを含めて約1,600頭ぐらいの部分の屠畜料の半額という形になると思いますけれども。 それで、一番調整が難しいのは、生産調整をどのようにやっているか、これ民間を含めてJAさんがやっているんだけども。そこの生産調整をするために役所もその中に入って僕は作業すべきだと思うんですけども。その件については、これまでやってきているのかどうなのか、これからやっていくのかどうなのか、この辺りはどうなんですか。 ○議長(平良秀之君) 畜産課長、平良嘉英君。 ◎畜産課長(平良嘉英君) おはようございます。宮良 操議員の再質問についてお答えいたします。 生産調整に関しては、これからJA、生産者、家畜保健所、県、もろもろ含めて調整させていただきたいと思っています。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) ぜひ、生産調整をして、お互い競争で、いろいろな部分でトラブルがないように役所も関わっていただきたいと思います。 それでは、給食センターにおける牛肉等を含めた島内の生産物の部分、冒頭、昨日も含めてありましたけれども、沖夢紫、それから美崎牛が石垣市に牛肉を提供していただきまして、ビーフカレーかな、それがなされたという情報ありますけれども。 やっぱり、消費については、学校給食センター、単独校も含めて消費すると。それと、今回、農水省の中から地元産品、コロナウイルスに関連する島内消費の拡大のために地場産品を使った場合については全額その部分については助成をするというようなことで、国から県にその事業が来ていると。県からまた市町村に、給食センターも含めて、この事業が来ていると思いますけれども、この事業について現状どのような対応をしているのかどうなのか。 ○議長(平良秀之君) 教育部長、天久朝市君。 ◎教育部長(天久朝市君) 再質問にお答えいたします。 冒頭の答弁でも申し上げましたが、これまでも地産地消の消費拡大のために取組を進めてきているところではございます。計画につきましては、季節による地元食材の使用、いわゆる旬の時期に提供ができるのか、また台風等による収穫の影響等がないか、その都度、献立の検討と調整が必要な部分もございますが、今後とも消費拡大の取組は進めてまいりたいと考えております。その際、課題といたしまして、生鮮食材の搬入はどうしても当日となっておりますので、調理時間が限られているため、事前の下処理ですとか、加工した上で納入が可能かどうか、また使用する分を安定供給できるのか、価格が見合っているか、そのような課題もございます。 また、国のほうからの通知で、和牛等の国産牛を活用した学校給食提供について農水省のほうから意向調査がございました。給食への提供は、年間実施は3回で、予算を超える範囲で100グラム当たり単価は1,000円を上限とするとなっておりますが、ただ、この調査をもって提供数量等が確定するものではないとは考えております。この学校給食への和牛等の使用につきましては、今後も農林水産部また畜産課と連携を図りまして、学校給食提供への検討を進めてまいりたいと思います。今後、それぞれの分野で、今後この補助に対しましては規模等を、回数ですとか数量ですとか、その辺の細かな通知が今後なされると考えておりますので、その際には速やかに対応してまいりたいと思います。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) この場合、学校給食で2次加工含めてとか搬入するときに一番課題になるというのはどういうことなのか。もちろん、これは教育委員会、給食センターだけでは対応できないと思うんです。これ、農水部も含めて。2次加工する場所、その衛生基準、その他いろいろな基準があると思うんです。 この場合、これまでもずっといろんな先輩方が地産地消、地産地消だという話をしてきたが、なかなか学校給食で、その規格があるという形で進まないと。先日、給食センターにもお伺いをしましたら、先日のビーフカレーについても、サイコロ状に切って2次加工して搬入してもらったと。それは、業者のほうからやってもらったと。そういう形で、たくさん精肉店もあるわけですから、そういう皆さんと連携をして、農水部も連携して対応できるのか、それと、対応する場合に、課題は何なのか。この辺りちょっと教えてください。 ○議長(平良秀之君) 教育部長、天久朝市君。 ◎教育部長(天久朝市君) 再質問にお答えいたします。 先ほども回答したんですが、やはり生鮮食品等については、搬入が当日となりますので、給食センターといたしましては調理時間がやはり限られてまいります。やはり、事前の下処理ですとか加工した上での納入が可能か、検討する必要がございます。この点については、農林水産部のほうとまた調整してまいりたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 農林水産部長、棚原長武君。 ◎農林水産部長(棚原長武君) 再質問にお答えいたします。 先ほど教育部長からも答弁があったように、給食センターが求める状態まで加工して納品しなければならないというふうに考えております。具体的に言いますと、カットする幅ですとか重さ、袋詰めの指定等がありますので、その辺につきましては、生産者、農家、それから教育委員会、農林水産部、併せて協議をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) この件については、ぜひ努力をして、島内の地産地消含めて消費拡大で、コロナの影響のある皆さんへの支援策をお願いしたいと思います。 次に、職員の不祥事についての質問を取り上げさせていただきました。しかし、この半年間の中で3件も刑事事件に該当するような事案が起こってしまったと、非常に残念なことだなというように思います。まず、冒頭に説明してもらいましたけども、それぞれの代表である、やっぱり市長も含めて、これまで新聞でのコメントありましたけども、市民への含めての、ちゃんとした僕はトップとしての謝罪があってしかるべきだろうと思っているんですけど、その件について、トップの責任者としてのこの事件に対する所感も含めて、見解を賜りたいと思います。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) お答えいたします。 今回の事件、本市の職員が関わる事件等が相次いでいることにつきましては、石垣市に対する市民の皆様の信頼を著しく損ねることでありまして、大変申し訳なく思っております。立て続けに起きている3件の案件ですが、2件については懲戒分限審査委員会の答申に沿って厳正な処分を決定したところであります。残り1件、教育委員会の案件ですが、こちらにつきましても、近々、懲戒分限審査委員会の答申を受けまして処分が決定することになっております。 職員の綱紀粛正及び職務規律の確保につきましては、公務内外を問わず、市民全体の奉仕者であることを自覚するよう、常に職員に対して伝えてきたところでありますが、それにもかかわらずこのような不祥事が起きているということは、当該職員の倫理規範意識の欠如から来るものでありますが、大変遺憾に思っております。 公務員は全体の奉仕者として公共の利益のために職務に専念しなければならない責務を負っております。今回の不祥事を受け、改めて会計年度任用職員を含む全職員に対し、倫理規範の確立について研修を実施し、倫理規範意識の再確認を早急に行う必要があると考えております。また、職場におきまして、管理職が中心となりまして、高い倫理意識の確立を組織的に構築していけるよう、体制づくり、また職場環境の整備を実施していく所存であります。 今後このようなことが起こらないよう、再発防止に全庁挙げて万全の対策で取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 教育長、今回非常に残念なことでありました。私は、教育委員会は行政委員会でありますので、やっぱりトップは教育長だというように認識をしている。教育長からもこの件についてのちゃんとした釈明を求めていきたいと思います。教育長。 ○議長(平良秀之君) 教育長、石垣安志君。 ◎教育長(石垣安志君) 今回の本市教育委員会会計年度任用職員が学校給食費を着服していた事案が発生したことにつきまして、市民の皆様、とりわけ保護者の皆様、地域の皆様、学校関係職員の皆様の信頼を大きく裏切る結果となり、多大なる心配とご迷惑をおかけしましたことに対しまして、心よりおわび申し上げます。 学校職員への綱紀粛正及び服務規律の確保については、かねてより注意喚起を行ってきたところでありますが、今回の事件を受けまして、教育委員会として服務監督が不十分であったことと痛感している次第であります。 学校における学校長の管理監督の在り方、給食センター長の徴収金の管理監督において、チェック体制の弱さが浮き彫りとなりました。今後は、チェック機能の徹底を図るとともに、確実な連絡体制のもと、二度と同様な事例が発生しないよう万全な対策を講じ、再発防止に努めてまいります。 教育委員会としましては、市民の皆様へ改めておわびを申し上げますとともに、学校運営の健全化に向けて鋭意取り組み、学校及び教育委員会に、教育行政に対する一日も早い信頼回復に努めてまいります。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 3月にも事件が起こって、あれからもう3か月になりました。この間、綱紀粛正を含めて職員に指導を徹底してきましたというような答弁がありましたけれども、その後、どういう取組をしたのか。職員を集めて研修会をしたのか、課長集めてどういう話し合いをしたのか、具体的に綱紀粛正、職員の服務規程への遵守に向けてどういう取組したのか、答弁を求めます。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 再質問にお答えいたします。 職員の綱紀粛正、服務規律の確保については、公務内外を問わず市民全体の奉仕者であることを自覚するよう常に職員に対し伝えてきたところでございます。それにもかかわらずこのような不祥事が起きているということは、当該職員の倫理規範意識の欠如から来るもので、誠に遺憾に思います。公務員は、全体の奉仕者として公共の利益のために職務に専念しなければならない責務を負っております。今回の不祥事を受け、改めて会計年度任用職員を含む全職員に対し、倫理規範の確立について研修を実施し、倫理規範意識の再確認を早急に行う必要があると考えております。また、職場においても管理職が中心となって高い倫理意識の確立を組織的に構築していけるような体制づくり、職場環境の整備を実施していく所存でございます。 今後このようなことが起こらないよう、再発防止に全庁挙げて万全の体制で取り組んでまいります。 ○議長(平良秀之君) 教育部長、天久朝市君。 ◎教育部長(天久朝市君) 再質問にお答えいたします。 教育委員会のこの本事案につきましては、5月29日に学校長及び給食センター所長から来庁いたしまして報告を受けたものでございます。その際には、着服額が不明であったことから、学校長へ当該職員と関係帳簿等を確認し調査するよう指示いたしました。6月1日に学校長へ当該職員の出勤停止を命じ、総務部総務課へ情報提供を行いました。6月3日に着服額が判明し、当該職員はその日のうちに学校へ全額を支払い、翌4日に学校から給食センターへ振込を済ませております。また、同日、教育委員会におきまして当該職員に対し事情聴取をするとともに、石垣市懲戒分限審査委員会へ処分についての諮問を行いました。その後、沖縄県教育長へ報告をいたしまして、9日に記者会見を行いました。10日に臨時校長会を開き、各学校長へ状況を説明するとともに、綱紀粛正及び服務規律の確保について徹底するよう通知いたしました。また、学校の対応といたしまして、9日に学校長がPTA役員へ報告し、翌10日には全保護者へ文書により報告を行っており、後日、保護者説明会を開く予定となっております。 今後、石垣市懲戒分限審査委員会の答申を受けまして、当職員の処分を決定することとしております。また、各学校における給食費徴収管理業務についての調査を行いまして、再発防止に向け取組を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 教育委員会は迅速な対応をしているという感は答弁から受けました。 しかし、残念ながら、分限審査委員会を2回対応しているにもかかわらず、本庁、総務部は、管理職を集めてこの綱紀粛正、服務の徹底についての含めて対応したのかどうなのかというと、これからやると、非常に残念なことだなと、もう緊張が足りていないんじゃないかなと私は思うんですけど。しかも刑事事件です。分限審査委員会をしてそれでいいというふうに思っているんですか、皆さん。なぜ、この3か月間に職員を集めて研修会をするなり、管理職を集めて綱紀粛正を含めて徹底するなりの行動ができなかったんですか。懲戒分限審査委員会だけで事足りているんですか。そういう結果を出すんであれば、教育委員会での迅速に臨時の校長会をやる、そして保護者にも文書を出す、そして近々こういういろいろ会計取扱いについても対応すると。しっかり一つの行政でされているのに、なぜ総務部の人事がそういったものできないんですか。             〔何事かいう者あり〕だから、この3か月間でやったのかという話を聞いているんです。やったんですか、具体的に。やったのかという話を聞いている。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 再質問にお答えいたします。 これまでも事あるごとに職員の綱紀粛正及び服務規律の確保については通知してございます。今回の事件につきましても、事件後に職員に通知し、再発防止に向けて全庁挙げて取り組んでおります。 また、教育委員会の取組とこちらの取組についてお話されておりましたが、この事件の内容が公務外と公務ということがございまして、その辺のところからまた取組も違ってきてございます。 以上でございます。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。
    ◆15番(宮良操君) 違うでしょう。公務内、公務外じゃないよ、これは。同じ刑事事件を職員が3件も起こしている。しかも、皆さんは2回、懲戒分限審査委員会をやっている。せめて管理職を集めて、こういう事件が起こったと、市長からメッセージを含めて、それぞれの職員のプライバシーの問題、個人的な問題かもしらんけど、公務員としてどうあるべきか、市の職員は採用されたときに宣誓やります、公務員として。ちゃんと市民のために頑張ります、法律を守りちゃんと頑張りますと宣誓するわけです。なぜ、3か月も、2件も立て続けに総務の人事内でこういう事件が起こったにもかかわらず、文書で徹底するだけで本当に事足りるんですか。だから、市民から疑義が出るわけです。市役所の職員はたるんどるんじゃないかと。こんなことやっていて、本当に市民生活を含めて、皆さん住民サービスの向上になると思うの。市民の中にはこういういろんなものがあるから私たちは取り上げて指摘しているわけです。3か月もたって、管理職を含めての学習会だとか情報交換会も含めて全くされていない。これからやりますと、とんでもない、これは。即やるのが皆さんの人事の仕事、総務の仕事じゃないか。文書通知で、これは行政文書でしょう。日常の部分の取組じゃないの。これから、いつまでにやるんですか。やっていない、文書だけだよ。文書は誰でも書ける。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 本件の事案につきましては、議員おっしゃる研修会という形ではやってはおりませんけども、部課長の会議のほうでも、私のほうそしてまた副市長含めまして、この事件等起こっている事態を部課長の中で話しして、こういうことのないように、市民からの信頼を獲得できるようにしっかり取り組むよう指示をしております。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 市民からそういう指摘がありますので、ぜひ緊張感を持って、市民から市役所諸君に対する不信感が非常にあるということを頭に入れて、今後の対応をしていただきたいと思います。 それでは、給食センターには、それぞれPTA、学校長を入れて運営委員会と。先日、給食センター長にお伺いすると、歳入の部分については確認取れるんだけども、学校の部分の徴収部分については、給食センターでは非常に確認が難しいというような話がありました。それはよく分かります。 そこで聞きます。今回の部分の分限出納員は誰ですか、教育委員会。それと併せて、この職員が分限出納員の指定をされているかどうなのか。 ○議長(平良秀之君) 教育部長、天久朝市君。 ◎教育部長(天久朝市君) 再質問にお答えいたします。 給食費の徴収につきましては、石垣市立学校給食センター会計規則の第7条第1項に基づき、学校長が児童生徒の保護者から徴収することになっております。また、学校長における徴収管理や担当者の指定につきましては、同条2項に基づき学校長が定めることとなっております。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 給食センターの給食費については非常に微妙な部分なんです。市の職員が公務として徴収して処理をするけれども、公金扱いにまだなっていない。公務であるけど、給食費という私の費用になっている。そこが、今回非常にチェックを含めてできなかった部分。 もう一度聞きます。学校長が分限出納員であるというふうに私たちの分限出納員の規定にありますけれども、各学校で今回の事件も含めて、出金・入金の確認、マニュアルはあったんですか。 ○議長(平良秀之君) 教育委員会総務課長、仲間千加史君。 ◎教育委員会総務課長(仲間千加史君) 宮良 操議員の再質問にお答えに入る前に、今回の事態が発生したことにつきまして、会計年度任用職員の任命及び服務規律の監督を所管する立場といたしまして、改めておわび申し上げます。教育委員会職員一同、いま一度、法令遵守の徹底を図るよう通知いたしまして、また学校長と連携をいたしまして、学校現場における内部のチェック体制の確立を進めてまいりたいと考えております。 各学校における給食費徴収に関する業務につきましては、先ほども部長が答弁いたしましたが、学校長に委任されているものでございますので、マニュアル等について各学校が整備されているかというのはまだ調査しておりませんが、当該事案が発生した学校につきましては、学校長よりそういったマニュアルが作成されていない。また、学校長による確認も行われていないということでの報告を受けております。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 要するに、給食費の入金・出金いついては、職員が個人で、1人で対応していた、だから今回のようなことが起きたと。今回、幸いに石垣市が1学期間の学校給食費をコロナ対策の分で補助をした。それで、結局翌月の部分の給食費の分の、それ入れ込んでのローテーションができなくなったから発覚された。もしかすると、今回の石垣市の助成がなければ、ずっと続いていたという形になるわけです。それは、単独校、学校給食校によって違いますけども、単独校や給食費については、学校によって給食費もPTAも監査は対応するというところもある。この件について、この監査は現実にあったのかどうなのか。PTAについてはもちろんあるんだけども、その監査はあるんです。PTAと給食費と両方やっているところもある。この辺りについてはどうなんですか。 ○議長(平良秀之君) 教育部長、天久朝市君。 ◎教育部長(天久朝市君) まず、学校給食運営委員会によります監査がありまして、この運営委員より監査委員を選出し、学校給食センターは5月末までに出納閉鎖後の30日以内に毎会計年度の歳入歳出決算書を策定し、監査委員による監査を付さなければならないとございます。しかしながら、各学校における徴収管理業務自体につきましては、学校給食運営委員会による監査の対象外でございますので、これについては各学校が行うものとなっております。なお、今回事案が発生した学校長への聞き取りにおいては、当該学校内での監査は実施していなかったとの報告を受けております。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) このような事件を再度起こさないためには、実は文科省が学校給食徴収管理に関するガイドラインということを今調査をしておりまして、ぜひ公会計としての学校給食の取扱いをするようにというようなガイドラインがあります。 この件について、もう県内では既に沖縄本島で2校が公会計として給食費を出金・入金している。給食センターとして、この件、公会計についてはどのように取り組んでいますか。 ○議長(平良秀之君) 教育部長、天久朝市君。 ◎教育部長(天久朝市君) 再質問にお答えいたします。 昨年7月に文科省より学校給食費徴収ガイドラインが示されました。本市におきましては、公会計化導入に向けて他市の導入及び取組状況を情報収集し、公会計システム開発業者による説明を2度ほど受けております。また、今年度からは学校給食センターへ再任用職員1名を配置いたしまして、今月中に部内の検討会議、そして来月には庁内の部課長によります導入検討会議の開催を予定をしております。具体的な計画につきましては、会議によりまして検討がなされることになります。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 今後、ぜひ公会計の導入を含めて迅速に進めていただきたいというように思います。 最後に、ゲノム検査に伴う系統不一致の件についてお伺いをします。要するに、石垣市が行ったゲノム検査で3頭出てきた。2月にその結果が出た。しかし、関係機関、JAも石垣市も買うほうも含めて、この情報が共有していなかったゆえに、この系統違いが上場されて競りの皆さんのバイヤーの前で、実はこういう系統違いが3頭出ましたと。購買者の皆さんから全頭検査しろと、石垣の牛はもう信用できんというような、実は抗議が来ているのも現実なんです。幸い、今回石垣市がゲノム検査をして、ゲノム検査自身が指摘をしているわけじゃない。結果が出たのにもかかわらず、競り開催であるJAも買うほうも石垣市も含めて情報が共有できんかった。あえて、競り名簿に載せてしまった。しかし、途中で系統違いがあるという形で、購買者の皆さんに実はこれまで3頭こういう系統違い出ていましたと。それは、農家の皆さんからすれば石垣市の、八重山の牛はみんな信用できんというような購買者からの抗議に対して、非常に農家としては困っているわけです。この信用回復は非常に大事な問題。 その件について、実は久米島で起こったあれでの、優良種雄牛の子安福久については、先日の県紙の中で全検査料全てJAが持つというような形で解決したようでありますけれども、今回の事案を含めて、信頼回復に向けてどういう取組するのか、お伺いします。 ○議長(平良秀之君) 農林水産部長、棚原長武君。 ◎農林水産部長(棚原長武君) 再質問にお答えいたします。 今回の八重山家畜競り市場の中で速やかな公表と対応については、競り市場の信頼の維持ということにおきましては評価しているところでございますが、今後も負の影響を与える事案でもしっかりと公表していくということが、家畜競り市場の信頼を維持していくものだというふうに考えております。 あわせまして、同様の事案が発生しないよう、今後とも関係機関と密に連携し、研修会等も開催しながら発生防止に向けた取組を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) まとめます。 部長は評価しているという話ですけども、正直に発表したことについてはそれは評価されるけれども、損失、信頼を失った農家や市場としては最悪な状態であります。もうこの件は頭に入れて。正直に発表したことは、久米島とそこが違う。久米島は隠蔽したんだから。石垣市は、八重山家畜市場は一応公表した。でも、農家の皆さんは公表する前にもっと競り上場せないようなことができたんじゃないかというのが農家の言い分なんです。こないだ、改良組合の理事会でも総代会でも出ておりますのはそこなんです。だから、信頼を含めて失われた、私の牛ももしかしたら系統違いがじゃないかというような、損失を含めて受けているんじゃないかというのが農家の言い分。 この辺りを含めて対応をぜひしていただきたいということを申し上げ、カンムリワシの件については重複して以前の議員が質問していますので、この件については冒頭の要請で終わりたいと思います。 以上です。本員の質問を終わります。 ○議長(平良秀之君) 以上で、宮良 操君の質問は終わりました。 それでは、午後1時半再開することとし、それまで休憩いたします。                               休 憩 午後 零時02分                               再 開 午後 1時31分 ○議長(平良秀之君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。次の質問者、内原英聡君の質問を許します。内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 皆様、こんにちは。会派ゆがふの内原英聡です。それでは、本日の質問項目にまいります。 項目の1番、尖閣諸島をめぐる事項について伺います。 A、字名変更に際して本市が検討した事項等について伺います。石垣市尖閣諸島字名変更検討委員会は2017年11月の第2回以降何回開催されたでしょうか。回数のみご答弁ください。 続いてB、尖閣国有化後の国への上陸要請等について伺います。これまでに課税、学術調査などを目的とする国への上陸要請は尖閣国有化後に何回行ったでしょうか。 続いてC、先島分島案、分島増約案について伺います。冒頭では、先島分島案の概説を求めます。 次に、陸自配備計画、防衛省との協議の進捗などを伺います。 配備予定の弾薬庫をめぐる諸般の確認事項について。武力攻撃事態、または自爆によってこれら弾薬庫が火災に見舞われた場合の消防体制、防衛省側と協議しているでしょうか。 続いてB、配備予定の武器類をめぐる諸般の確認事項について。報道によると米軍の中距離ミサイルの配備候補地として石垣島の可能性が浮上しているそうです。また、南西諸島の自衛隊施設を米軍も共同使用する方向性は日米両政府が既に表明しています。市民の生命、財産を守る立場にある中山市長のご見解を伺います。 続いて、質問2のC、市民からの要請の取り扱いについて。騒音被害を訴える要請が市民からあったが、沖縄防衛局に私が問い合わせたところ、石垣市は口頭でのみ知らせたといいます。日本一幸せあふれるまちは市民の苦悩も記録に残すつもりはないのでしょうか。 続いて、相次ぐ市職員の不祥事と関係者へのケアについて伺います。このほど、会計年度任用職員による給食費横領事件が発覚しました。本年6月9日に教育委員会は記者会見を開き、謝罪しましたが、市長または副市長はなぜ会見に出席しなかったのでしょうか。市長執行部所属の職員が不祥事を起こしたケースも相次いでいますが、市長や副市長は謝罪会見を開いたでしょうか。教育委員会の対応と食い違っていないでしょうか。 続いて質問3のB、職員の不祥事等、特に逮捕案件発生時の市長及び副市長、人事担当部署の対応、または当該職員の処分について伺います。今回は今年5月13日に盗撮目的で住居侵入及び建造物損壊容疑で逮捕された職員について質問します。6月12日、当該職員に対する懲戒処分が決定した旨、発表がありました。処分するに当たって開催された懲戒分限審査委員会では、どのような調査報告がなされたでしょうか。私が入手した情報によると被害者は複数名、余罪件数も複数件ある疑いがあるそうです。この点も踏まえた上で処分を下したのでしょうか。市民からは処分が甘い、また処分の判断が早すぎるのではないかとの声も上がっています。厳格な調査のもと、処分を下すべき事案であると思慮します。本件の懲戒分限審査委員会をいつ開催し、どのような調査を経て処分を決定したのかお答えください。 次に、公用車運転における市独自の基準について伺います。飲酒運転など違反歴のある職員が公用車を運転することもあるかと思います。市長執行部は把握しているでしょうか。また、公用車を運転している人物が喫煙していたという情報も市民から寄せられています。規律など図られているでしょうか。 4、防災体制、災害時の感染症拡大防止対策などを伺います。 質問4のA、災害発生時避難所を初め、市内での感染症蔓延を防ぐ対策について。 質問4のB、難病患者等を初め、基礎疾患を有する市民へのサポート体制について伺います。新型コロナの影響で雇い止めにあうと再就職が困難になることが予想されますが、生活保護以外で再就職までの期間、生活をサポートする体制は作れないでしょうか。 質問4のC、そ族昆虫等、害虫駆除事業への徹底とその進捗について伺います。ネズミや蚊、ゴキブリなど病原菌を運ぶ恐れの強いそ族昆虫等への苦情を多くの市民から預かっています。観光を主な産業とする石垣市の衛生体制は本当に万全でしょうか。 以下、再質問は自席より行います。なお、本日は質問の順番を入れ替えて、3、2、1、4の順で再質問を行います。よろしくお願いいたします。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君の質問に対する当局の答弁を求めます。総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 内原英聡議員の1項目め、尖閣諸島の字名変更に際して本市が検討した事項についてお答えいたします。尖閣諸島字名変更については、石垣市尖閣諸島字名変更検討委員会設置要綱に基づき、これまで2回検討委員会を開催し、尖閣諸島の字名変更にかかる各種影響、事務手続き等について検討を行いました。回数のみということで、これでよろしいでしょうか。 ◆13番(内原英聡君) はい、ありがとうございます。 ◎総務部長(知念永一郎君) 続きまして、2項目め、陸自配備計画についての2点目、石垣島に米軍や米軍の武器が配備される可能性があるが、本市はどう対応するのかについてお答えいたします。防衛省によると石垣島への陸上自衛隊駐屯地配備計画は南西地域における自衛隊配置の空白状態を解消し、災害への対応を含め各種事態の抑止及び対処のために体制を強化し、国民の生命、財産と領土、領空、領海を確実に守り抜くための部隊配備であり、米軍が石垣島の陸自駐屯地を使用する計画はないとのことでございます。 続きまして、3項目め、市職員の不祥事案件についてお答えいたします。ご質問の職員の不祥事案件については去る令和2年3月17日午前10時ごろ、農業委員会事務局職員が路上で見知らぬ男性の頭部を打撲し、けがを負わせた容疑で八重山警察署に現行犯逮捕されました。当該職員は本市懲戒分限審査委員会の答申を受け、令和2年5月1日付けで停職1か月の懲戒処分となりました。また、令和2年3月23日午後8時半ごろ、総務部職員が他人の敷地内に侵入し、ドアを壊したとして令和2年5月13日、住居侵入及び建造物損壊容疑で逮捕されました。当該職員が本市懲戒分限審査委員会の答申を受け、令和2年6月12日付けで停職4か月の懲戒処分となりました。いずれの事案も逮捕後、警察からの一報を受けて把握いたしました。 逮捕された職員は身柄拘束中ということもあり、その時点では直接聞き取り調査を行うことができない状況ではございましたが、マスコミ等を通して事実確認ができ次第、厳正、適正に対応してまいります旨の市長コメントを発表しております。その後、当該職員の身柄が釈放された後、人事担当部署において本人に事実確認を行いました。懲戒分限審査委員会では、逮捕容疑、当該職員からの聞き取り内容等をもとに、本市職員の懲戒処分の指針の標準例及び他自治体の同様の案件を参考に、慎重に審議し、処分を決定しております。議員ご指摘の5月13日に逮捕された事案の被害者が複数名、余罪件数が複数ある疑いということにつきましては、こちらでは把握しておりませんので、現在調査中でございますので、この件に関しましては答弁を差し控えます。 本市職員の綱紀粛正及び服務規律の確保については、機会あるごとに市民全体の奉仕者でることを自覚し、行動するよう再三注意喚起をし、周知徹底を図ってきたところでございます。このような不祥事が続いており、市民の皆様の信頼を大きく損なうこととなり、深くお詫び申し上げます。今後、このようなことが起こらないよう再発防止に全庁挙げて取り組んでまいります。 次に、公用車運転における市独自の基準についてお答えいたします。公用車は石垣市公用車管理規定に基づき、適正かつ効率的な運用を図ることとされております。使用基準といたしましては、第7条により運行開始前に点検をすること。常に関係法令を遵守し、安全かつ適切な運行に努めること。公務以外の用途には使用しないことなどのルールが定められております。また、公用車使用時の注意事項として、禁煙の徹底、携帯灰皿も持ち込んではいけないことなど、職員へ周知をはかっております。 議員ご指摘の公用車を運転している人物が喫煙していたという情報を市民から寄せられているということについてですが、もしそのような事実が確認された場合にはルールに反することになりますので、その時点で指導することになります。職員に対しては、公用車に留まらず、自家用車も含め、自動車の運転をする際に、交通法規の遵守を徹底するよう、新規採用職員対象の研修や警察主催の研修などを適宜取り入れ、事あるごとに注意喚起を行ってまいりました。今後も引き続き、交通法規遵守の周知徹底を図ってまいります。 続きまして、4項目め、防災体制についての1点目、災害発生時、避難所を初め、市内での感染蔓延を防ぐ対策についてお答えいたします。本市では、先月5月14日台風1号発生に伴い、災害時避難所での感染症拡散防止対策要項を作成し、台風時、指定避難所の健康福祉センター、福祉避難所結い心センターにて、新型コロナウイルス感染防止対策対応避難所設営シミュレーションを実施いたしました。主な内容といたしましては、避難所内では避難スペースを分割し、要支援者、観光客等、体調不良者、一般避難者に分けて分散収容する。避難者には配置された収容エリアからの移動規制の遵守をお願いする。同一部屋に多人数入れる場合の収容配置を工夫し、適切な距離が保てない場合は、避難者と避難者の間にパーテーションを設置する。避難所の換気の徹底を図る大型扇風機を使用し、空気の流れを作り、常に換気を図る。手洗い、咳エチケット、マスクの着用の徹底を図り、避難者の入室時には体温等のチェックを行う。共同で使用する物品、機器等の消毒を徹底し、避難者対応職員は常に避難者が共同で使用する出入口や手すり、トイレなどの物品、機器等の消毒を定期的に実施するなどの内容で使用資機材の配備と準備を整えてあります。市内での感染症蔓延を防ぐ対策としては、3密防止対策の徹底を防災行政無線広報車等で随時広報するとともに、石垣市防災情報メール石垣市ライン、石垣FMコミュニティラジオ等、マスコミを介して満遍なく通知してまいりたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 企画部長、小切間元樹君。 ◎企画部長(小切間元樹君) 内原英聡議員の1項目め、尖閣諸島をめぐる事項について2点ございますので、順番にお答えいたします。 1点目、尖閣国有化後の国への上陸要請等についてお答えいたします。魚釣島、北小島、南小島の3島が国有化されましたのは平成24年9月11日であります。課税、学術調査などを目的とした国に対する上陸要請はこれまで5回行っておりますが、国有化後の上陸要請はございません。 2点目、先島分島案についてお答えいたします。先島分島案とは1879年、明治12年の廃藩置県後の1880年代初頭、以前のアメリカ大統領だったブラントの仲介により、日本政府が宮古と八重山を当時の清国に分割譲渡するものであったと承知してございます。 次に2項目め、陸自配備計画についての3点目、市民団体からの要請の取り扱いについてお答えいたします。市民団体からの要請書につきましては、石垣市陳情等取り扱い規定に基づき取り扱われることになります。要請書が本市に提出された後、企画政策課で受付をし、関係課へ送付されます。要請書の送付を受けた関係課は市長までの供覧をするとともに、回答の必要がある場合には回答をすることとなっております。その処理状況を30日以内に企画政策課へ報告することとなってございます。 以上でございます。 ○議長(平良秀之君) 消防長、新城 剛君。 ◎消防長(新城剛君) 内原英聡議員の2項目め、陸自配備計画の1点目、配備予定の弾薬庫をめぐる諸般の確認事項の中で、武力攻撃事態、または自爆によってこれら弾薬庫が火災に見舞われた場合の消防体制についてお答えいたします。自衛隊駐屯地で発生した火災の対応につきましては、消防への迅速な通報と初期対応が被害の局限及び二次被害の防止に重要となります。消防が到着するまでの初期消火、避難の呼びかけなどの初期対応については、駐屯地内の部隊で行われます。現場到着後は自衛隊関係者から報告を受け、駐屯地内で組織された部隊と連携して対応いたします。また、駐屯地周辺へ被害のおそれがある場合については、同様に自衛隊、警察等と連携し、延焼防止、消火活動、避難誘導などにより、住民の安全を確保するとともに火災による被害の軽減を図る対応となります。防衛省、自衛隊と今後意見交換を行っていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 教育部長、天久朝市君。 ◎教育部長(天久朝市君) 内原英聡議員ご質問の3項目め、相次ぐ市職員の不祥事と関係者へのケアについての1点目、会計年度任用職員による給食費横領と6月9日の記者会見についてお答えいたします。教育委員会が任命いたしました会計年度任用職員につきましては、任用の際に市長部局へ情報提供はしておらず、事件発覚後に当該職員にかかる報告をした経緯から6月9日の記者会見につきましては、市長部局の同席は求めず、教育委員会の責任において行ったところでございます。 ○議長(平良秀之君) 福祉部長、高坂正則君。 ◎福祉部長(高坂正則君) 内原英聡議員の4項目め、防災体制についての2点目、難病患者等をはじめ、基礎疾患を有する市民へのサポート体制についてお答えいたします。現在、福祉総務課では新型コロナウイルス感染症の影響で失業、休業等により、収入が減少し、自ら居住する賃貸住宅の家賃を支払うことが困難な方を対象に原則3か月分の家賃の補助を行う住居確保給付金を担当しております。また、失業や休業により収入が減って生活にお困りの方を対象にした緊急小口資金、総合支援資金の借入の相談も受け付けております。 現在難病患者等、基礎疾患等を有する者等を対象にした特別な支援制度はありませんので、生活保護など現行制度で支援をしていくことになります。 ○議長(平良秀之君) 市民保健部長天久朝仁君。 ◎市民保健部長天久朝仁君) 内原英聡議員の4項目め、防災体制について3点目のそ族昆虫等害虫駆除事業の徹底とその進捗についてお答えいたします。本市のそ族昆虫駆除事業については、感染症の発生原因となるハエ、蚊、ゴキブリ等の駆除をし、公衆衛生の向上を目的に、指定区域内の駆除作業を実施しております。具体的には感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第28条に基づき、住環境周辺環境の公衆衛生の向上のために会計年度任用職員2名を配置し、指定区域の範囲内で薬剤の散布を通年通して行っております。また、石垣市煙霧機貸出規定に基づき、団体及び個人へ煙霧機を貸し出しし、指導を行っているところであります。したがいまして、環境課では災害時に限らず、そ族昆虫の駆除につきましては、日々の事業を推進しており、併せて市民皆様のご理解のもと、各世帯からの下水道の接続の向上が図られれば衛生の観点からもそ族昆虫の減少が図られると考えております。 ○議長(平良秀之君) 当局の答弁は終わりました。引き続き、内原英聡君の再質問を許します。 なお、資料等の使用の申し出がございますので、それを許します。内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 各ご担当、ご答弁ありがとうございました。それでは、質問項目の3からございます。 相次ぐ市職員の不祥事と関係者へのケアについてです。会計年度任用職員による給食費横領と6月9日の記者会見について、教育長は謝罪されました。しかし、中山市長も副市長も市長執行部の職員の不祥事についてはメディアの前にお顔を出しておりません。市長、管理監督者としての責任はどう果たすのでしょうか。せめて、今後もこうした事態での謝罪会見を開いて行ったほうがいいと思いますが、開く予定はありますか。ご答弁をお願いします。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 再質問にお答えいたします。 教育委員会の会計年度任用職員の不祥事の際に、市長、副市長が立ち会わなかったという意見についてでございますが、教育委員会の会計年度任用職員につきましては任命権者が教育長でございますので、教育部での対応ということになります。また、市長部局で起きた事件に関しては、事件が起きた当時はその詳細等把握できている状態でございませんので、そういった会見は開いておりません。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 今、私が質問したことへの答弁としては対応しておりません。今後このような事態が起きたとき、謝罪会見を開く予定はあるか、ないかということです。ご答弁をお願いします。休憩お願いします。 ○議長(平良秀之君) 暫時休憩いたします。                               休 憩 午後 1時54分                               再 開 午後 1時54分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 再質問にお答えいたします。 謝罪会見を開くか開かないかということにつきましては、その不祥事等の内容、ケース・バイ・ケースによりますので、次回から開くとかそういったものではないと考えております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) ケース・バイ・ケース、罪に重い軽いということはあるということなのでしょうか。とにかく、開く予定については今、ご答弁いただけなかったということは確認しました。 続いて、B、職員の不祥事、特に逮捕案件発生時の市長及び副市長、人事担当部署の対応、また当該職員の処分について伺います。今回は今年5月13日に盗撮目的で住居侵入及び建造物損壊容疑で逮捕された職員について質問しております。6月12日当該職員に対する懲戒処分が決定した旨、発表がありましたが、このことについての再質問です。先ほどのご答弁の中で、調査中というふうな言葉が出てきました。本件について余罪の有無についてはまだ調査中ということだった。それなのに処分を決定したのでしょうか。ご答弁をお願いします。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 再質問にお答えいたします。 本事案は地方公務員法第29条の職員の懲戒処分に該当する事件ということで、刑事処分はまだ確定しておりませんが、本市職員の懲戒の手続及び効果に関する条例第5条により、刑事事件と懲戒手続きは同時に進めることができるということから、懲戒処分をしてございます。 以上でございます。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) ということは、まだ全容が明らかでないまま処分したということは分かりました。石垣市職員の懲戒処分等に関する指針というものがございます。こちらに標準例というものがありまして、例えば盗撮であったらどれだけの処分内容になるというものが書かれているんですけれども、これとは別に標準例に掲げる処分の種類より重いものとすることが考えられる場合は、また処分の内容が変わってきます。そのうちの1つに、処分の対象となり得る複数の異なる非違行為があったとき、行ってきたときは、処分がより重くなると書かれております。今回の処分というのは全容が明らかでないまま、まだ余罪があるかないかも分からないままに下されたということは確認しました。 続いてなんですけれども、市長及び副市長、所属部課長の管理監督責任についても委員会で検討されたのでしょうか。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 再質問にお答えいたします。 職員が不祥事を起こした場合の管理監督責任につきましては、公務における事案でしたら市長及び副市長、直属の上司である部長、課長、係長にも管理監督責任というものは当然に生じることになりますが、今回の事案は公務外の事案でございまして、さらに勤務時間外の事案でありました。公務外の非違行為全てに管理監督責任が生じ、懲戒処分の対象になるかというとそこは慎重な判断が必要になってくると考えます。例えば、職務専念義務に反するような勤務態度が続いた中で、管理監督者がそのことを注意することなく放置した末に事件を起こしてしまったというような場合、また、そのことを人事に報告せずにいたというような場合には、管理監督を問えると思いますが、プライベートで全てのことにおいて上司の管理監督が及ぶかということは必ずしもそうではないと考えております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) この案件、市民大変注目されていると思います。それで、ご答弁が全て市民に評価されるという形になりますので、よろしくお願いいたします。 今後、余罪の発覚や起訴された場合、追加の処分はあるんですね、確認ですけれども。休憩を求めます。 ○議長(平良秀之君) 暫時休憩をいたします。                               休 憩 午後 1時59分                               再 開 午後 1時59分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 再質問にお答えいたします。 今後、余罪が発覚された場合の追加の処分についてでございますが、捜査機関の捜査の動向を確認しながら判明した事実に基づいて適切な対応をしてまいります。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) この事件に関しては、市長の管理監督責任のもと、事件の全容解明と被害者の立場に立った、そして市民が納得する処分となるよう、法令に従い厳選な処分を強く求めます。 続いて、質問項目の2にまいります。陸自配備計画です。1つ確認なんですけれども、知念部長、先ほど米軍が使用する計画はないと防衛省が発表しているというふうにおっしゃったと記憶しているんですが、これは現時点でという言葉を抜いて大丈夫ですか。計画はないということは今後もないということですね。休憩をお願いします。 ○議長(平良秀之君) 暫時休憩をいたします。                               休 憩 午後 2時00分                               再 開 午後 2時00分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 再質問にお答えいたします。 現時点かどうかということでございますが、確認したところ使用する計画はないということで私も冒頭の答弁のほうでは現時点ということは申し上げておりません。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 大変大切な部分です。現時点という言葉がなかったということは議事録にしっかりと残ってほしいと思います。 それでは、質問を続けます。石垣島には現時点で4棟とも弾薬庫の設置が計画されております。武力攻撃事態、または自爆によってこれら弾薬庫が火災に見舞われた場合、本市の消防体制は防衛省とこれから協議していくという旨の答弁でした。弾薬庫火災時の避難計画は防衛省と現時点なさっているでしょうか。避難計画、あるいは訓練計画というものはあるでしょうか。 ○議長(平良秀之君) 消防長、新城 剛君。 ◎消防長(新城剛君) 再質問にお答えいたします。 現時点においては、避難計画、訓練計画についてはまだ作成されておりません。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 防衛省との弾薬庫火災における協議はなく、避難計画はなく、訓練計画もないということが明らかになりました。消防本部の責任だとは私は思いません。むしろ、市民の生命、財産を守るべき市長が事前調整もせず、配備計画を受け入れしたその責任の重さを思います。この件について、市長ご見解をお願いします。休憩お願いします。 ○議長(平良秀之君) 暫時休憩をいたします。                               休 憩 午後 2時02分                               再 開 午後 2時03分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 自衛隊駐屯地の配備計画等については、防衛省側から素案を見せられている段階からそこに弾薬庫等を設置するという話は。ちょっと失礼します。失礼しました。火薬庫ですかね、設置するという話は分かっておりました。当然に災害時等の避難計画等については今後、防衛省側とは協議してどのような対応をするのか、消防についても同様の対応をしていくことになると思っております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 避難計画も訓練計画も協議もないままに受け入れが表明されたということ自体は確認とれております。 続いてなんですけど、Bにまいります。コストやブースター落下の危険性などが理由で秋田のイージス・アショア配備計画は事実上白紙になりました。石垣市もミサイルを配備する計画がございます。ましてや、島のほぼ中央部に保管され、島内を移動するタイプのミサイルです。秋田と同じかそれ以上の危険性が生じますが、防衛省に安全の保障など確認はとっているでしょうか。中山市長は市民に危害が加えられる可能性がありますが、この点についてどのようにお考えでしょうか。秋田の場合はそれが理由で白紙になっております。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 再質問にお答えいたします。 防衛省によりますと火薬庫の設置、運用に当たっては火薬取締法自衛隊法の関係法令に基づき、適切に行っており、火薬庫の安全に関しましては火薬を取り扱う隊員に対して安全管理に必要な教育が行われたり、火薬類の所在する地区として必要な警備体制が取られており、またその周辺を含め、火気厳禁であり、火薬庫内の照明等の設置も火薬の着火源となる電気、火花等を防ぐものであり、弾薬も含めて全ての金属は常に静電気が除去されており、外部も避雷針で保護されるなど、火災が発生しにくいように設置運用されているとのことでございます。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 今、たりたりたりで並んでいましたけれども、これを踏まえた上でも秋田での計画は白紙撤回されているんです。石垣市も同じことですので、しっかりと石垣市、これからこの点についても防衛省と確認をとり、安全の保障を確保していただきたい。 続いて、Cについてまいります。騒音被害が市民団体から上がりましたが、石垣市からは口頭でのみ沖縄防衛局に知らせがあったと沖縄防衛局の回答でした。ちょっと驚きでした。本来であればこういう文書が届いていますと。それをファックスするなり、郵送するなり、メールするなり、そこまであってもいいはずなのにそれさえしていない。石垣市が市民の声をいかに軽視しているかということが分かります。今後は市民からの文書付きでの要望等についてはしっかりと沖縄防衛局と共有し、口頭だけでなく文書で対応していただきたい。これ、できますか。お願いします、ご答弁。時計をとめてください。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 再質問にお答えいたします。 陸上自衛隊配備につきましては、これまで市民からご質問、要望、要請等で市がお答えできなかったことにつきましては、沖縄防衛局に対し照会し、意見を求めてまいりました。また、要望等が双方に提出されていたものやこれまでの要望と重複していた事項につきましては、口頭で確認し、申し入れをしてまいりました。陸上自衛隊駐屯地建設の詳細につきましては、本市でお答えするのが困難であるため、引き続き市民からのご意見や要望等については内容を精査し、沖縄防衛局に対し、文書で意見聴取や申し入れを行ってまいります。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 今のご答弁ですと、内容は石垣市のほうでこれは送るべきか送るべきではないかということを取捨選択するということでした。分かりました。市民の声が全て沖縄防衛局に届くわけではないということが分かりました。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(平良秀之君) 暫時休憩をいたします。                               休 憩 午後 2時08分                               再 開 午後 2時09分 ○議長(平良秀之君) 再開します。内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) それでは、質問項目1にまいります。尖閣諸島をめぐる事項の再質問をいたします。今回、石垣市は尖閣諸島の字名を字登野城から字登野城尖閣へ変更する議案を提出しております。今、私の手元に2つの資料があります。1つは、尖閣諸島字名変更検討委員会の設置要綱。2つは、尖閣諸島字名変更検討委員会の会議録と題する議事録です。この検討委員会はどんなものかなんですけれども、総務部長、企画部長を委員長、副委員長におき、ほか各部署の課長、合計12人からなる行政のプロの集団でございます。一昨日、6月16日に石垣市側から公表されました。 私、この2つの資料を見て大変驚いております。次々と疑問が湧いてきました。なぜなら、字名変更検討委員会の結論と今回議案として提出されている内容が全く違うからです。字名変更検討委員会は石垣市尖閣1番地からというものを結論として出しています。しかし、今回提出されているのは、字登野城尖閣2390番地からというものです。字名変更検討委員会の会議録を紐解くと、様々な議論や当時委員のお一人お一人に課題意識があったことが伺えます。 質問ですが、この検討委員会では国際的に問題とならないかという意見がありました。子の点を検討委員会で議論しなかったのはなぜでしょうか。ご答弁をお願いします。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 再質問にお答えいたします。 尖閣諸島の字名変更につきましては、本市の行政区域である尖閣諸島について、土地や本籍等の表示を一見しただけで、尖閣諸島であるということを明確にすることにより、事務手続きの効率化を図るためのものでございまして、字名変更に係る諸外国への影響については検討対象としておりません。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) いわゆる行政事務、行政手続きの効率化が目的であるということですね。 続いて、この会議録の中を見ると、登野城地区の住民に意見聴取する必要性も話題になっています。やはり登野城とついているので、本当にいいのかということでしたり、変更していいのかだったり、意見聴取しなければいけないんじゃないかというような意見も出ていますが、なぜそれは実施されなかったのでしょうか。ご答弁をお願いします。それを答弁していただければいいです。休憩お願いします。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 再質問にお答えいたします。 字登野城尖閣ということで、影響がある方がどれぐらいいるかと調査いたしました。現在、尖閣諸島に住民票を置いている者はおりませんが、尖閣諸島を本籍地としている者が76名おります。また、尖閣諸島の1島を個人が所有しており、本市固定資産税の納税義務者となっております。以上の方々が関係者となりますが、字名変更に伴い、関係者には通知を行いますが関係者の皆様が行う手続きはございませんので、特に登野城にいる方に調査等は行っておりません。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 知念部長、尖閣をめぐるお話ですよ。石垣市民、八重山郡民、宮古、沖縄県民、また、日本全土にも関係者全て関係者です。 続けます。尖閣諸島戦時遭難死没者の遺族会へお話を伺うこともこの会議録を見ると話題になっていましたが、なぜ遺族会にお話を伺わなかったのでしょうか。ご答弁をお願いします。休憩を求めます。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。
    ◎総務部長(知念永一郎君) 再質問にお答えいたします。 遺族会の話題が出ましたのは、その碑がございまして、それに字登野城尖閣というふうな表示がされておりますが、それが字名変更によって変更が必要なのかどうなのかという検討の中で話が出たと思います。そのことからすると、特に遺族の方にお会いして話をする内容もないということから遺族の方とお話をしておりません。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 今回の字名変更はあくまでも行政事務、事務手続きの効率化が目的で、それ以外の例えば市民に聞く必要性はなかったということでよろしいですか。ご答弁をお願いします。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 再質問にお答えいたします。 先ほども申し上げましたように行政事務の事務手続きからということで影響が出る方も先ほど申し上げました戸籍を置いている方、固定資産税を納税している方に限られるということから、それ以上の調査はしてございません。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 質問を続けます。それでは、この字。行政上、字をつける場合とつけない場合でも違いが出てくるというような議論がありました。このつける場合とつけない場合について説明をお願いします。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 字がつく名称につきましてはそこの村が存在していたか、いないかということで字という名称がつくというふうに聞いております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) ご説明ありがとうございます。そうです。そこに村があったら字がつくというような議論がありました。今回、字登野城尖閣というと、かつて尖閣のその場所に登野城尖閣という村があったのかと勘違いをする人も出てくるのではないかという議論もなされております。 続けます。行政事務の効率化を図るなら、行政のプロである部課長の皆様の結論は石垣市尖閣1番地から始めるということだったと、ここに書かれております。パネルを使用します。すみません。これ、会議録で黄色いマーカーは私がひいております。ここに何が書かれているかなんですけれども、候補が挙がりました、石垣市登野城尖閣にするか、石垣市尖閣にするか。読みます。石垣市登野城尖閣に賛成の方は挙手願う。皆無です。石垣市尖閣に賛成の方は挙手願う。全員賛成と書かれています。全会一致で本委員会の案としては石垣市尖閣とする。これ知念部長のご発言です。それなのに今回でてきているのは石垣市字登野城尖閣2390番から始めると。全く違うじゃないですか。             〔何事かいう者あり〕はい。続けます。システム改修や事業作業の日数を踏まえた上で、知念部長、3か月ほどだというふうに書かれています。それを踏まえて決定されていた当初の石垣市尖閣1番地とするのがスタートする施行日っていうのはいつでしたか。ご答弁をお願いします。休憩を求めます。 ○議長(平良秀之君) 暫時休憩いたします。                               休 憩 午後 2時17分                               再 開 午後 2時18分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 再質問にお答えいたします。 その当時は議案を議会に提出はしてございませんが、検討委員会で決まった案の中では施行日を平成30年4月1日としております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) そうです。ここの1番端っこの黄色いマーカーを読み上げます。本委員会では字名を変更することを決定し、その字名については石垣市尖閣とし、地番については1番地からとする。また施行日は平成30年4月1日からとする。今は2020年6月です。なぜここまで延びたのか理由が不明瞭です。質問しますが、どういう具体的な理由でここで決定されたことが根底から覆り、字登野城尖閣2390番地からになったのか。この合理的な論拠を教えてください。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 再質問にお答えいたします。 同委員会の設置目的な行政事務の効率化を図るため、尖閣諸島の字名変更を検討するもので、委員会における検討事項といたしましては各部署の事務手続きに関することについて、調査検討をする会でございました。そのため委員の構成は先ほども議員のほうからお話しがありましたように、庁内関係部署の部課長での構成でございました。その中で検討を重ねた結果、字名を変更することで特に支障はないとの結論にいたっております。その後、事務的な作業以外にも有識者の意見を参考にする必要があるのではないかということから、これにつきましては歴史的な経緯を踏まえた適切な名称にするためには有識者の意見も参考にする必要があるということからお2人の方から意見を伺っております。有識者の方の意見では字登野城尖閣という意見がございました。それで、委員会においての尖閣の名称と有識者からのご意見の字登野城尖閣のこの2案をもって、庁議に諮り、字登野城尖閣と決定しております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) もう1枚パネルを提出します。これ6月11日の庁議付議書と呼ばれるものの拡大コピー、蛍光ペンは私のものです。そこの内容についても読み上げます。ちょっと見ていいですか。すみません。「検討委員会での検討内容、有識者からの意見及び市議会の決議を踏まえ、次の変更案を決定するとして、字登野城尖閣になっています」それで、まず検討委員会での検討内容。これは石垣市尖閣1番地でした。有識者からの意見はどんなだったのか、これも会議録を見ると、ちゃんと委員会の中で皆さん議論なさっているんです。事務局が前回有識者の意見も聞く必要があるのではないかという意見があったので、石井望氏に意見を求めたところ、意見書をいただき結論として、字登野城尖閣を推薦するとの意見をいただいている。恐らくこれだと思います。そのとき、税務課長がこうおっしゃっています。有識者は歴史を重んじるのでそのような回答になったのだろう。そして、市史編集課長はこう言っています。字名の前に字をつけるかどうかという点も考える必要がある。うんぬんというふうに言って、先ほどの字をつけるつけないの議論もやって、事務手続きの簡略化を考えるならばシンプルに尖閣としたほうがいいと考える。その後に、皆さんでちゃんと議論しているんです。登野城尖閣がいいのか、尖閣がいいのか、字をつけたほうがいいのか、つけないほうがいいのか。それで、出た結論が全員一致で石垣市尖閣1番地からなんです。 質問を続けます。登野城尖閣がよいとなった合理的論拠をお示しください。もう一度お願いします。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 再質問にお答えいたします。 字名変更するに当たっては、やはり歴史的な経緯を踏まえる名称がよいのではないかということから字登野城尖閣といたしております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 今、知念部長、お答えいただいていますけれども、その知念部長が委員長だった委員会でそれも議論されています。ちゃんと歴史的な経緯を踏まえたほうがいいんじゃないか。議員は何とおっしゃっていたか、ということも踏まえた上で、議論を重ねて出てきたのが石垣市尖閣1番地からとするという結論なんです。もう議論済みなんです、皆さんの中では。石垣市の行政のプロが出した結論は石垣市尖閣1番地。石垣市字登野城尖閣2390番地ではございません。繰り返しますが、事務手続きの簡略化が目的であれば、全員一致で出した結論は石垣市尖閣1番地となるはずでした。             〔何事かいう者あり〕続けます。例えば、50年後、この字名変更を後世の人々が検証するとき、2017年から現在までの期間の出来事は非常に重要なポイントになると私は考えております。これ単なる字名変更ではないです。100年に一度の字名変更なんです。であればこそ、変更検討委員会もしっかりとした会議録を資料として残しているのでしょう。それにも関わらず、様々な議論と検討がなされた結果と言いながら、今提出されている字登野城尖閣、この結論にいたった合理的論拠が示されておりません。この議案は結論と結論に至るまでのプロセスが全くかみ合っていないんです。それで、今いろいろありますけれども、これ、もう一度見ます。検討委員会での検討内容、有識者からの意見、踏まえて石垣市尖閣1番地となっています。もう1つあります。市議会の決議、これを踏まえたそうです。 では、その市議会の決議と関連して質問します。中山市長、今回の字名変更は諸外国への牽制という意見がありますが、真意を伺います。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 今回は字名の変更でございます。もともと、字名、字登野城がついていて、番地もついている場所にその字名を変更するわけですから、地番がついていない、字名がついていない場所に新たに字名をつけたり地番をつけたりするわけではございません。その意味においては、私どもは単に行政事務の効率化改善を目指すための方法で今回提出させていただいております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) そうですね。その行政事務の手続きの簡略化を目指すのであれば、なぜ石垣市尖閣1番地にしなかったんですか。それが、なぜ字登野城尖閣になったのか。この明確な理由をまだ聞いていません。ずっと質問しています。教えてください。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 検討委員会では尖閣1番地からという番地が出てきたというふうに聞いておりますが、これは相互的に判断しないといけないというふうに思います。尖閣諸島、これまでも我が国の領土ということでしっかりと管理をされてきたわけでありまして、そこには登野城2390番地という番地から94まで番地がついておりますので、それらの歴史的経緯も残すべきだろうと。議員おっしゃっている簡略化するならっていう話をしていますよね。行政の簡略化ではありません。行政事務の効率化を目指すためでありますので、石垣市にある登野城と尖閣諸島の登野城と混同しないためですので、実際の登野城と登野城尖閣になれば混同しなくなりますので、必ずしもそこに尖閣と2文字にしないといけないとか、それが効率化だとかいうのは、話は当たらないというふうに思います。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) まるで私が簡略化という言葉を使っているようにおっしゃっていますけど、違います。会議録に書いてあります。事務手続きの簡略化を考えるならばと書かれております。 それで、この今幾つかありました検討委員会の検討内容、有識者の意見、これを踏まえた上で出されたのが石垣市尖閣1番地です。では、議会の決議、何と言っているか。議会決議には領土問題に言及した箇所があります。それで、石垣市字登野城尖閣2390番地にしてほしいという議会決議です。これを踏まえたから行政にプロの皆さんが一生懸命議論したことが全部おじゃんになっているということでよろしいですか。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 総合的に判断して提案をさせていただいております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) その総合的なご判断の中には登野城地区の方々の声も入っていません。遺族会の声も入っていません。ほかに総合的な部分というのは何があるんでしょうか。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 総合的な判断で石垣市字登野城尖閣と変更させていただきたいというふうに考えております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 総合的にご判断なさった主体はどなたですか。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 本案件に関しての提案者は石垣市長である私でございます。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) つまり中山市長が石垣市尖閣1番地ではなく、石垣市字登野城尖閣2390番地から始めようと決めたということですね。繰り返します。そのほか行政のプロである部課長の皆さんは石垣市尖閣1番地というのを全員一致で決めたんです。市長が挙げたものは全員手を挙げていません。それでも市長の判断でこれを決めたということですね。よろしいですか。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) この案件に限りませんけれども、検討委員会や諮問委員会、様々あります。石垣市として何かを決めようと。また何かを新たに政策として出そうというときに様々な皆さんからご意見聞く場合がありますが、その委員会の決定事項が全ての決定事項ではないということはご理解いただきたいというふうに思います。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 今の中山市長のご答弁、私が市長の部下でしたらすごい士気が下がります。本当に議論なさっているんですよ、この会議録を見ていると。頭が下がります。やはり行政のプロです、皆さんは。しっかりと検討なさっています。それが、何の理由もなく、明確な理由ないですよ、合理的な理由が。ないままに根底から変わっていた。悔しいですよ、これ。私が部課長だったら。 続けます。私の意見は今の時点で無理に字名変更をする必要はないというものです。その島々に人々が居住し、生活上の利便性から整理、変更が必要だというのであれば説得力が得られますが、現在の事務処理上の効率化のためにという点で変更を急ぐ必要はないと考えます。本市において、尖閣をより前面に表示したいというお考えには同意しますが、今の時点で事を急ぐという歴史的、実務的、特に対外的な補償が確保されていないと考えるのです。このご意見について、中山市長、ご見解をお願いします。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(平良秀之君) お静かにしてください。市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 私には内原議員の主張が全く意味がわかりません。自分が言っているのは字尖閣にするべきだというふうな話をしているようであって、なおかつ、石垣市字登野城尖閣にすること自体は時期が合わないと。まるで今のタイミングで出していること自体が悪いというのであれば、字尖閣でやるべきだというふうな主張も当たらないと思うんですが。おそらく、議員はこの後自分が反対するための理由を市民の皆さんに説明するために一生懸命しゃべっているような感じがしていますが、私としましては総合的に判断をして石垣市字登野城尖閣ということで提案をさせていただきました。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) このご意見についてどうお考えかと伺って、今ご答弁いただきました。このご意見は琉球大学名誉教授の高良倉吉先生がこの変更検討委員会に宛てたご意見です。市長、その今おっしゃったこと、伝聞でどうぞ高良先生に送ってください。続けます。尖閣国有化後の国への上陸要請等について……             〔何事かいう者あり〕 ○議長(平良秀之君) お静かにお願いいたします。 ◆13番(内原英聡君) 大濵長照市政において、尖閣への上陸要請は議会で行い、大濵市長自らも課税権に基づく固定資産調査のための上陸要請を行ってまいりました。中山市長は2012年以降、この理由に基づく上陸要請をしておりません。なぜでしょうか。ご答弁お願いします。             〔何事かいう者あり〕 時間を止めてください。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(平良秀之君) 企画部長、小切間元樹君。             〔何事かいう者あり〕 これから答弁に入りますので、お静かにしてください。 ◎企画部長(小切間元樹君) 再質問にお答えいたします。 国有化後においても尖閣諸島は当然本市行政区域であることから尖閣諸島とその周辺海域の状況は注視してございます。このことから国有化後においても漁業者の安全装備の確保のための尖閣諸島海域での取締や監視の強化、あるいは国による尖閣資料館の建設などについて随時国に対して要請をしております。上陸要請についても必要に応じて適切に判断してまいりたいと思います。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 中山市長は2015年7月6日の衆議院平和安全法制特別委員会地方参考人会において、辻元清美議員の質問にこうお答えになっています。「現状は国有化をされておりますので、私があえて上陸して日本の領土だということを明確に出す必要というのはないと考えております。」。尖閣諸島を行政区として管轄する気概は本当におありなんでしょうか。現状は国有化されているので、自分が上陸して領土を明確にする必要はないとおっしゃっていますが、尖閣諸島は全て国有化されているのでしょうか。ご答弁お願いします。 ○議長(平良秀之君) 企画部長、小切間元樹君。 ◎企画部長(小切間元樹君) 再質問にお答えいたします。 事実関係についてでございますけれども、先ほど総務部長からも答弁ございましたとおり、久場島につきましてはまだ個人所有となっていると思います。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) そうです。もうそろそろなので、締めに入りますけれども久場島は今、企画部長がおっしゃったように民有地です。固定資産税の課税対象であり、石垣市に課税権がございます。国有化されていたからあえて領土の主張はしないとおっしゃっています、中山市長は。仲間議員への平成28年9月12日のご答弁でも、私があえて明確に日本の領土と主張する必要はないとおっしゃっています。しかし、課税権に基づく課税調査のための上陸要請というのは、尖閣が日本国の法の下にあることを示す大切な行動だというご意見もあります。事実上の……             〔何事かいう者あり〕はい、締めていきます。中山市長は、少なくとも分かっていることは、これまで国有化を言っていますが、2012年、安倍政権発足以後と言ってもいいでしょう。上陸要請していません。中山市長が字名を今回変更するというのは行政事務の効率化だと幾らおっしゃっても、もう今回そうではないということが私は示しました。             〔何事かいう者あり〕 今後、中山市長は市議会のみならず多方面で説明責任を果たす義務が生じてきます。今回の字名変更はパフォーマンスではないかとの声も市民から挙がっております。そうではなく、領土問題は王道を歩むというのが私の意見です。課税権に基づいた課税調査を実施すること。そのためにも、たとえ国に却下されても上陸要請は継続すること。他者との相互理解を目指し、互いの安定と繁栄を目指す、自他共栄の市政こそが私の考える王道です。一方的に、他者の反応を顧みない今回のような行動をとるというのは相互不信を高めるだけです。私は今回字名変更はせず、石垣市字登野城のままでいくことを強く考えております。 最後、先島分島案についてですが、企画部長からのご説明のとおり、日本は尖閣諸島を領有化する直前、1880年代、宮古、八重山を清国、今の中国に差し出そうとしたんです。清国はこれを拒否して霧消したお話です。尖閣史を俯瞰する上で、八重山諸島にとって重要な史実です。国境の島の歴史は大国に翻弄されがちで、今もその真っただ中にあります。市民の生命、財産を本気で市長が守るとおっしゃるのであれば、いさかいの火種を作ることなく、持ち込むことなく、持ち込ませないという意志が必要ではないでしょうか。 最後、防災体制まで申し上げて終わります。新型コロナウイルス感染症の対策について、中山市長の取組は一部から高く評価されております。石垣島モデルとも言うそうです。しかし、市長の努力以上に市民の協力があったからこそ、ここまできているんです。戦争マラリア、ハンセン病、結核、八重山と感染症との歴史は深く、切り離せません。筆舌に尽くしがたい夜を過ごしてきた先人がいたからこそ、八重山には高い衛生意識、予防意識があるのです。どうか市長は市民への感謝の念を忘れず、できる限り困窮する市民の救済に尽くしてほしい。来週23日は慰霊の日です。台湾蘇澳からは4月3,000枚のマスクも寄贈していただいています。君あり故に我ありという言葉があります。国籍が同じでも違っても、どうか他者への、相手への敬意を忘れない行動を私も自戒を込めてですけれども、お互いにやっていきませんか。 これで私の一般質問を終わります。 ○議長(平良秀之君) 以上で、内原英聡君の質問は終わりました。 10分ほど休憩いたします。なお、お互いに共通認識の上で、今回議会に臨んでおられますので、そこは各自よろしくお願いいたします。                               休 憩 午後 2時39分                               再 開 午後 2時50分 ○議長(平良秀之君) 再開します。次に質問者、前津 究君の質問を許します。前津 究君。 ◆1番(前津究君) こんにちは。それでは、一般質問に入りたいと思います。 質問1点目、財政状況についてご質問いたします。本市の財政状況について、財政調整基金、予備費はどのくらいあるのかお聞きします。 質問2点目、新庁舎建設について。建設資材の高騰が懸念されますが、工事費の増額はあるのか。また、進捗状況と工期に間に合うのかご質問いたします。 質問3点目、生活困窮者に対する取組、国のGoToキャンペーンについて本市の取組。台湾との観光を再開すべきだと思うが、本市の見解についてお伺いします。 質問4点目、今回教育現場において教員の不祥事が発生しましたが、なぜ起きたのか、その防止策についてお聞きします。 質問5点目、ゴルフ場建設の進捗状況はどうなっているのかお聞きします。 以上、質問要旨を終え、自席より再質問を行いたいと思います。 ○議長(平良秀之君) 前津 究君の質問に対する当局の答弁を求めます。総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 前津 究議員の1項目め、財政健全化法における本市の財政状況及び財政調整基金及び予備費の現在の状況についてお答えいたします。 地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく、本市の財政状況については、健全化判断比率と資金不足比率について毎年度決算に基づく算定資料とともに、監査委員の審査に付した上で、議会の報告し、公表することとされており、本市においては市議会9月定例会において報告し、公表しているところでございます。令和元年度の決算につきましては、まだ確定しておりませんので前年度報告いたしました平成30年度決算の基づく健全化判断比率及び資金不足比率についてご説明させていただきます。実質赤字比率につきましては、12.86を超えると早期健全化団体に、20%を超えると財政再生団体となりますが、本市は普通会計において黒字でありますので、これに該当しておりません。連結実質赤字比率につきましては、17.86%を超えると早期健全化団体に、30%を超えると財政再生団体になりますが、本市は全ての会計で黒字でありますので、これに該当しておりません。実質公債費比率につきましては、25%を超えると早期健全化団体に、35%を超えると財政再生団体となりますが、本市は7.1%で基準を下回っております。将来負担比率につきましては、350%を超えると早期健全化団体になりますが、本市は16.1%で基準を下回っております。以上のように、いずれの指標におきましても本市は早期健全化基準及び財政再生基準を下回っております。 次に、同法第22条第1項の規定に基づく、資金不足比率についてご説明いたします。これは公営企業ごとの資金不足率が対象となります。経営健全化基準が20%を超えると、経営健全化計画を策定しなければならないこととされており、本市は全ての公営企業会計において資金不足額はなく、該当しておりません。以上のことから、本市の財政状況についてはこれまでは概ね良好な状況で推移しているものと考えております。 次に、財政調整基金の現在の状況でございます。令和元年度末の予算上の基金残高が27億4,290万円ございました。補正予算(第2号)までの一般会計歳入予算への繰入額として、18億2,769万3,000円を取り崩しておりますので、現在高は9億1,520万8,000円、今議会で審査中の補正予算(第3号)の議決後の残高は7億5,686万9,000円となります。予備費につきましては、当初予算が5,150万円で、本日現在までに1,748万7,000円を予算替えの支出に充当しておりますので、予算額は3,401万3,000円となっており、補正予算(第3号)議決後の予算残額は8,401万3,000円となります。 続きまして2項目め、新庁舎建設について、2点の質問についてお答えいたします。 新型コロナウイルス感染症は世界中の経済活動に大きな影響を及ぼしており、行き先については感染症拡大の収束が見通せない状況になっております。このような中、公共工事に関しては資機材等の調達困難や感染者の発生など、建設工事標準請負契約約款における不可抗力に該当するものとし、増額する費用や工期などについて、受注者と発注者が協議して、適切に対応が図られるよう国は地方公共団体や関係機関などに通知をしております。新庁舎建設工事においては、今後、外装、内装工事や設備工事が進められることから工事資材の調達等の影響を懸念しております。進捗状況につきましては、5月末現在で基礎躯体工事を終え、1階躯体工事を進めており、11.6%の工事進捗状況となっております。また、強電設備工事請負業者の契約解除による請負業者変更や4月16日に発出した石垣市緊急事態宣言に伴い、工事の縮小及び一部中断による影響と新型コロナウイルス感染症拡大の収束が見とおせない中、工期についても大変厳しい状況にあると認識しております。 今後は関係団体や受注業者などと連携を密にし、適宜情報収集を図っていくとともに、工期や工事等への影響などが見込まれることから受注者と協議を進め、適切な対応を行ってまいります。 ○議長(平良秀之君) 福祉部長、高坂正則君。 ◎福祉部長(高坂正則君) 前津 究議員の3項目め、新型コロナウイルス感染症対策についての1点目、生活困窮者に対する取組についてお答えいたします。 現在、福祉総務課では住居確保給付金、緊急小口資金及び総合支援資金の受付窓口となってございます。住居確保給付金につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響で失業、休業等により、収入が減少し、自ら居住する賃貸住宅の家賃を支払うことが困難な方を対象に原則3か月分の家賃の補助を行うものです。支給額は単身世帯で上限3万2,000円。世帯の人数ごとに支給額が定められてございます。緊急小口資金は休業された方を対象に10万円を限度額として貸付するものです。また、総合支援資金は失業された方等を対象に、単身世帯であれば月15万円を限度額として原則3か月間貸付するものです。これまで500件を超える市民からの問い合わせがあり、5月末日までの住居確保給付金の支給決定件数は170件、支給決定額は1,748万5,900円。緊急小口資金の支給決定件数は422件、総合支援資金の支給決定件数は17件となってございます。福祉総務課では、生活に困っている方からの相談を受け付け、必要な助言、情報提供を行うとともに関係機関への案内も併せて行ってございます。また、住居確保給付金の支給に関しては、生活に支障が出ることのないよう、迅速に処理をするよう努めてございます。 ○議長(平良秀之君) 企画部長、小切間元樹君。 ◎企画部長(小切間元樹君) 前津 究議員の3項目め、コロナ対策についてのご質問の2番目と3番目、国のGoToキャンペーンに対する本市の取組と感染者ゼロの台湾との観光を再開すべきだと思うが、本市の見解はについて順番にお答えいたします。 GoToキャンペーンは新型コロナの影響で落ち込んだ地域経済の立て直しを図るべく、国が令和2年度の補正予算において編成したもので総額1兆6,794億円に上る官民一体型の需要喚起キャンペーンでございます。これにより、今回の感染症で甚大な影響を受けている観光、飲食、イベント等、商店街などの業種を主な対象とした各種キャンペーンの実施が可能となっております。このキャンペーンの要点は新型コロナ感染が比較的落ち着いた状況にある国内における内需を先に動かすことで低迷した地域経済の立て直しの呼び水にするという狙いがあるものと理解しております。したがいまして、本市といたしましても、関係機関や民間事業者によるGoToキャンペーンの参画の状況などを踏まえつつ、市として実施すべき取組を見極め、遅滞なく行っていけるよう鋭意取り組んでまいります。 続きまして、感染者ゼロの台湾との観光再開を検討すべきではないかとのご質問に関しましては、法務省のホームページによりますと出入国管理法に基づき、日本への上陸拒否対象国としてリストに挙がっている国や地域の中に現在台湾も含まれております。また、日本からの台湾への渡航に関しましても外務省のホームページに居留証、外交、公務の証明、あるいはビジネス上の契約履行等の証明がない限り、一律入境を禁止するとうたわれていることから、台湾と石垣間における人の交流は現時点ではまだ行えない状況となっております。しかしながら、本市と台湾は古くからお付き合いの深い間柄でございますので、今後、双方の入国管理状況を見極めながら交流再開の道を模索してまいりたいと思います。 次に、5項目め、ゴルフ場建設について進捗状況をお答えいたします。前勢岳の北側で計画されているゴルフ場を含む総合リゾート施設につきましては、農地転用、農振除外が課題となっております。その解決方法として地域未来投資促進法による手続きを行っているところでございます。現在、同法に基づく基本計画に対する国の同意取得の前段として、沖縄県との調整を継続して行っているところでございます。当該施設は地域経済を牽引する施設となるだけでなく、市民の健康増進にも寄与するものと期待されていることから、本市といたしましても実現に向け、鋭意取り組んでまいります。 ○議長(平良秀之君) 教育部長、天久朝市君。 ◎教育部長(天久朝市君) 前津 究議員ご質問の4項目め、不祥事について2点のご質問がございますので、順を追ってお答えいたします。 1点目の今回の不祥事はなぜ起きたかにつきましては、本市教育委員会が任命した市立小学校に勤務する会計年度任用職員学校事務職員が現金徴収した給食費をカードローンの返済や生活費、遊興費に充てるため、平成30年7月ごろから令和2年5月29日までの約1年11か月、複数回にわたり着服し、私的流用していたものでありますが、学校長による現金管理の確認が十分でなかったこと、学校給食センターへの支払い状況を学校長が把握していなかったこと、学校給食センターと学校長との連携体制が取れていなかったことが挙げられます。 2点目の防止策につきましては、会計年度任用職員への徴収業務研修の強化や定期的な人事異動に加え、学校長及び複数職員による給食費管理の徹底や学校給食センターと学校長との連携体制を構築するなど、再発防止に向け、給食費管理の透明化を図ってまいります。 ○議長(平良秀之君) 当局の答弁は終わりました。引き続き、前津 究君の再質問を許します。前津 究君。 ◆1番(前津究君) 時間短縮に協力します。質問というか、私からの提言という形で話します。 財政状況なんですが、財政調整基金27億円あって、一般会計に18億円を出して、今現在7億円ということでしたけれども、これ7億円を全額を全て自由に使える額なのか、それとも。私が言いたいのは、コロナ対策とかそういったものに自由に使える金額は7億円のうちどのくらい残っているのかっていうことを聞きたいんですよ。この7億円というのはうちからまたほかの会計回したりするのもあると思うんですけど、実際自由に使える残高が7億円のうち幾らくらいあるのか、それだけちょっと教えてください。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 再質問にお答えいたします。 財政調整基金は安定した財政運営を行うために大変重要な基金でございます。その財政調整基金は現時点で7億5,000万円ということでございますが、それがコロナ対策にどれぐらい出すかということなんですが、具体的に幾らまで使えるというような金額をお示しすることはちょっと困難でございますが、新型コロナウイルス感染症に係る予算措置等につきましては、地方創生臨時交付金等の国庫補助を最大限に活用することを基本としておりますが、今後とも迅速かつ効率的な対策を講じていくためには、国、県等からの交付金、補助金等の活用と併せて必要に応じて一般財源の活用も検討していくこととなります。新型コロナウイルス感染症による地域経済への影響は長期化が予想されますので、支援策を講ずる一方で、今後の市税の減収等に備えた財源の確保にも取り組まなければならないものと考えておりますので、今後とも健全な財政運営のもと、新型コロナウイルス感染症対策につきましても全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 前津 究君。 ◆1番(前津究君) 具体的な金額は聞けませんでしたけど、本市もそんなに潤沢にお金があるというようなことではなくて、ちょっと厳しい額かなというふうに考えています。 それで、この財政調整基金、1番心配しているのは今、中国でサプライチェーンですか、供給が建設資材、それがストップして、ネットで建設物価調べてみますと、やっぱり全国的に資材が高騰しているんですね。中でも衛生設備、トイレの便器とかですね。あとはドアノブとか、あとはアルミの製品とか。見たら結構値上がりしていると。その高騰額が建設費に跳ね返ってくる、それを恐れているんですよ。ですから、皆さんは請負業者との契約の中でスライド条項とかいろいろな契約内容あるかもしれないんだけど、ぜひ今のうちから設計者、設計管理者と一部こういう状況ですから、設計の見直しも踏まえて建設費が高騰しないように取り組んでほしいということを私は言いたいんで、ぜひ請負業を早めにして工期に間に合うように皆さん取り組んでいただきたいと、私から提案しておきます。 3点目の生活困窮者に対するいろいろ国からの、県からの住宅給付金とかいろいろ出ているんですけど、水道の、下水道の減免措置については払えない人は払えないわけですから、幾ら猶予して待っていても払えないという困窮家族、世帯が出てくると思うんですよ。そういう本当に困窮した家庭、世帯には減免してあげると。制限付き減免ですね。市民全員に水道料減免すると、前回市長言っていたんですが、1億円以上かかると。市民全員じゃなくて、本当の、水は命の泉ですから。ですから本当に払えない人たちには減免をしていただきたい。かつて東北震災の避難者たちの何世帯かには市はそういった取組をされていますので、是非それをしていただきたいと要望しておきます。 台湾との観光ですね。台湾のほうも10月くらいから飛行機を飛ばすとか何とかそういう情報もあるんですが、2次3次の波が見とおせないんで、どうしようもないんですがね。ただ、今回の尖閣の件について、蘇澳鎮とかそういったところも騒ぎ始めて、今、今回コロナで中国、台湾の観光客がだいぶ少なくなって、日本の観光客は影響力あるんだと。コロナが落ち着いた後のことを考えると、今の時期にこうやって姉妹都市でもあるわけですから、友好な観点からでも今は抑えたほうがいいんじゃないかと私から提案しておきます。 職員の給食費の件なんですけど、この会計のあり方が債権者は誰なのかと。学校校長なのか給食センター長なのか教育長なのか、その辺がいまいち分からないし。             〔何事かいう者あり〕うん。それとあと、会計。果たしてこれが公金になるのかならないのかということもあります。この学校給食事務は毎日の発注業務とか徴収業務、かつては養護教諭が兼務していたところもありました。いろいろあって、なかなか給食費徴収業務はかなり難儀な仕事だと思いますけど、まさか非常勤職員がそういう大金を預かっている部署に責任を持たされているというのが、このニュースを聞いたとき、何でこんな正採用の事務職員がやるべきじゃないかと、1番最初に思ったのがその疑問なんですよ。是非、給食関係の関する条例、見直してきちんとした責任者を含めて、監査制度も含めて、是非早めに取り組むことが再発防止につながると思いますので、是非教育長初め取り組んでいただきたいと思います。 それで、ゴルフ場なんですが、前回3月に自分質問しましたけど、どうしてもゴルフ場作るには農振除外、農地転用が基本的には問題なんですよ。いくら地域未来促進法なんてね、それの内容は農地転用に関する法律をクリアしなければこの地域未来促進法は適用されないわけですから。農業委員会のほうとも3月以降企画部とどういうふうに取り組んだかと聞きましたら、何も動きがないんだということを聞いています。農業委員会開いて、農振除外の会議をもったり、そういうのをもっているのかなと思ったんですけど、今のところ何も動きがない。9月までに着工目途つけるというのも今何もしていない現状ですから、多分厳しいだろうと、9月には。そういうことで、もうこのゴルフ場を作るのは無理なんですよ。早く諦めていただきたいと。それを要請して私の一般質問を終わります。(拍手) ○議長(平良秀之君) 以上で、前津 究君の質問は終わりました。 これで、本日予定の一般質問は全て終了いたしました。 それでは明日午前10時再開することとし、本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。                               散 会 午後 3時14分...