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令和 01年(2019年)11月定例会−12月06日-04号

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  1. 那覇市議会 2019-12-06
    令和 01年(2019年)11月定例会−12月06日-04号


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    令和 01年(2019年)11月定例会−12月06日-04号令和 元年11月定例会             令和元年(2019年)11月那覇市議会定例会                   議事日程 第4号              令和元年12月6日(金)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 一 般 質 問                〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜                会 議 に 付 し た 事 件 〇議事日程に同じ                〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〇出席議員(40人)  1番  永 山 盛太郎 議員  2番  翁 長 雄 治 議員  3番  久 高 友 弘 議員  4番  上 原 安 夫 議員  5番  上 原 仙 子 議員  6番  坂 井 浩 二 議員  7番  中 村 圭 介 議員
     8番  前 泊 美 紀 議員  9番  當 間 安 則 議員  10番  新 崎 進 也 議員  11番  上 原 快 佐 議員  12番  下 地 敏 男 議員  13番  多和田 栄 子 議員  14番  西中間 久 枝 議員  15番  古 堅 茂 治 議員  16番  湧 川 朝 渉 議員  17番  我如古 一 郎 議員  18番  前 田 千 尋 議員  19番  宮 里   昇 議員  20番  野 原 嘉 孝 議員  21番  大 城 幼 子 議員  22番  奥 間 綾 乃 議員  23番  小波津   潮 議員  24番  大 嶺 亮 二 議員  25番  吉 嶺   努 議員  26番  新 垣 淑 豊 議員  27番  清 水 磨 男 議員  28番  金 城 眞 徳 議員  29番  平 良 識 子 議員  30番  宮 平 のり子 議員  31番  翁 長 俊 英 議員  32番  桑 江   豊 議員  33番  糸 数 昌 洋 議員  34番  喜舎場 盛 三 議員  35番  大 浜 安 史 議員  36番  上 里 直 司 議員  37番  仲 松   寛 議員  38番  大 山 孝 夫 議員  39番  奥 間   亮 議員  40番  粟 國   彰 議員 ──────────────────── 〇欠席議員(0人) ──────────────────── 〇説明のため出席した者の職、氏名  城 間 幹 子  市長  久 高 將 光  副市長  知 念   覚  副市長  渡 口 勇 人  政策統括調整監  屋比久 猛 義  総務部長  仲 本 達 彦  企画財務部長  比 嘉 世 顕  市民文化部長  名嘉元   裕  経済観光部長  玉 寄 隆 雄  環境部長  宮 城 寿満子  福祉部長  長 嶺 達 也  健康部長  末 吉 正 幸  こどもみらい部長  玉 城 義 彦  都市みらい部長  城 間   悟  まちなみ共創部長  上 原 はつみ  会計管理者  島 袋 弘 樹  消防局長兼総務部参事監  上 地 英 之  上下水道事業管理者  金 城 康 也  上下水道部長  田 端 一 正  教育長  山 内   健  生涯学習部長  奥 間 朝 順  学校教育部長 ──────────────────── 〇職務のため出席した事務局職員の職、氏名  小 嶺   理  局長  長 嶺   勝  次長  當 間 順 子  議事管理課長  根路銘 安 彦  副参事  山 田 裕 之  主幹  仲宗根   健  主幹  高江洲 康 之  主査  喜屋武 太 一  主査  又 吉 明 子  調査法制課長  徳 永 周 作  主幹  中 本 順 也  主幹  宮 城 勝 哉  主幹  山 城 泰 志  主査  兼 島   理  主任主事            (午前10時 開議) ○久高友弘 議長   これより、本日の会議を開きます。 ○久高友弘 議長   日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、議長において、上里直司議員、仲松寛議員を指名いたします。 ○久高友弘 議長   日程第2、一般質問を行います。  一般質問に関する発言の割当時間は、答弁を除いて、各議員15分以内とし、答弁を含めて30分以内といたします。  それでは、発言通告書に従い、順次、発言を許します。  上原安夫議員。 ◆上原安夫 議員   ハイサイ、チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。日本共産党の上原安夫です。  一般質問を行います。  初めに教育行政について伺います。  教職員の長時間労働、多忙化の是正は、まさに日本の教育の現在と未来のかかった国民的課題です。国の実態調査でも月曜から金曜日までの平日、小学校でも中学校でも1日ほぼ12時間働いています。  労働安全衛生法の改正で教育委員会が教職員の労働時間と健康管理に責任を負うようになっています。那覇は、昨年からICカードの導入で労働時間の把握を行って約1年となります。1カ月月の残業時間が最も長い教職員は小・中学校でそれぞれ何時間なのか、月45時間の残業上限と過労死ラインの80時間を超える教職員は、何人、何割なのか、それについてのの見解を伺います。 ○久高友弘 議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   お答えいたします。  ことしの4月から10月までの期間で、月の残業時間が最も長い教職員の超過勤務時間は小学校で、約163時間、中学校で約181時間となっております。また、月45時間を超える教職員が最も多い月では、小学校が655人で58.6%、中学校で404人で65.7%となっております。  そして、月80時間を超える教職員が最も多い月では、小学校が113人で10.1%、中学校が129人で21.O%となっております。
     このような長時間勤務については、教職員の心身の健康や、質の高い教育を持続的に行うためにも早急に解決すべき課題であると認識しております。 ○久高友弘 議長   上原安夫議員。 ◆上原安夫 議員   那覇でも教職員の残業時間が中学校で181時間、小学校で163時間もあることが分かりました。特に過労死ラインを超える教職員が約100人前後もいる事態はただちに解決しなければなりません。法で定められた残業時間の上限45時間を超えるものも、多いときで小学校で5割を超え、中学校では6割もいる事態は一刻も早く改善しなければならない大きな課題となっています。  代表質問の答弁にありました、教員を増やすための国や県への要望や業務改善を推進するための委員会設置等、頑張ってください。  次に、45分休憩について伺います。  那覇が平成14年に行ったアンケート調査では、83%の職員が45分休憩がとれていないと回答しています。文科省の調査でも法律で45分と定められている休憩時間は、1日小学校でたった6分、中学校でも8分。休憩がとれているとはいえない実態があります。45分の休憩時間は全国的にも「とっていない」「知らない」から「知らされていない」実態があると指摘され、教育行政の責任と役割が大切になっています。  教職員の長時間労働、多忙化の是正のためにも、45分休憩がきちんととれるようになれば、大変画期的なことではないでしょうか。45分休憩時間が、学校によってまちまちとの話も聞きます。45分休憩時間の実態ときちんととれるようにするための那覇の対応について伺います。 ○久高友弘 議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   お答えいたします。  教職員の休憩時間の割り振りは、学校長が定めることとなっており、ほとんどの学校では2回に分割され、給食後の清掃後と帰りの会終了後に割り振られております。  教職員の休憩時間をきちんと確保するため、学校の教育計画に明確に記載するよう学校長に依頼しております。 ○久高友弘 議長   上原安夫議員。 ◆上原安夫 議員   45分休憩時間の取り方についてはアンケートにもあるように、現場の先生方もさまざまな意見があります。学校の管理者である校長先生とよく話し合うことが大切です。  そのうえで、教育委員会としても学校の負担にならないような形できちんと45分休憩がとれているかどうか、把握する必要があると思いますがその点について再質問します。 ○久高友弘 議長   奥間朝順学校教育部長。 ◎奥間朝順 学校教育部長   お答えいたします。  教職員の勤務途中における45分の休憩時間は、法的にも確保する必要がございます。  休憩時間の把握については、教職員の新たな負担にならない方法で研究してまいりたいと考えております。 ○久高友弘 議長   上原安夫議員。 ◆上原安夫 議員   45分休憩がきちんととれるよう、実質的保障のために、頑張ってください。次に、部活動指導員等、人的配置について伺います。  教職員の長時間労働、多忙化の是正のために、根本的解決策は、教員をふやすことであることははっきりしています。那覇として県にその要望もされておりますが、今すぐにでもとしての具体的支援策が求められています。  勝利至上主義ではなく、教員の多忙化軽減のために、独自に部活動指導員等、人的配置ができないのか伺います。 ○久高友弘 議長   奥間朝順学校教育部長。 ◎奥間朝順 学校教育部長   お答えいたします。  中学校における部活動は、学校教育の一環としてなされており、放課後や休日の練習、大会への引率などが教職員の大きな負担となっております。これらの業務を部活動指導員が担うことで、教員の負担が軽減されることから、次年度の導入に向けて取り組んでまいります。 ○久高友弘 議長   上原安夫議員。 ◆上原安夫 議員   今後、部活動指導員が配置できるよう頑張ってください。  教職員の長時間労働の実態は、那覇でも深刻な問題であることが改めて分かりました。教職員の長時間労働、多忙化の是正は、教職員の健康面だけでなく、何よりも子どもの教育条件として、「先生遊んで」「先生話を聞いて」という子どもの声に応え、わかりやすい、楽しい授業実践で子どもの可能性を広げ、子どもの成長の土台につながる大切な課題です。教職員の上限を超える残業、過労死ラインを超える残業、一刻も早く解決する。そして、とれていない45分休憩をとれている45分休憩へ、教育委員会の責任と役割、イニシアは極めて大切です。  教育長に、この問題の解決に向けた決意を伺います。 ○久高友弘 議長   田端一正教育長。 ◎田端一正 教育長   教職員の長時間勤務の是正については、喫緊の課題であると認識しております。教職員の働き方改革を推進するためには、関係機関や関係部署との連携が有効であることから、学校業務の改善を推進するための委員会を今月中に立ち上げ、教師が児童生徒と向き合うことのできるよりよい教育環境づくりに向けて、取り組んでまいりたいと考えております。 ○久高友弘 議長   上原安夫議員。 ◆上原安夫 議員   教職員の長時間労働の是正と、那覇の未来をひらく子ども達のために頑張ってください。  次に真和志支所の建て替えについて伺います。  那覇市民会館保存可能性検討委員会から答申が出ました。答申の内容と対応について伺います。 ○久高友弘 議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   お答えいたします。  那覇市民会館保存可能性等検討委員会におきまして、令和元年10月24日に答申が行われました。  答申の概要といたしましては、建物の現状を考慮した安全性の確保やその後の維持に係るコス卜面などを踏まえ、複数案の保存方法を総合的に評価したうえで、建築的特徴であるアマハジ、ヒンプン、赤瓦等を再現する手法いわゆる部分復元を基本とし、現在ある利活用等可能な部位及び材料等は可能な限り活用し、それに加えて現存する資料や図面等を整理する「記録保存」を取り入れる複合的な方法で、那覇市民会館が有するさまざまな価値を保存するということで答申がなされております。 ○久高友弘 議長   上原安夫議員。 ◆上原安夫 議員   次に、答申が出たことにより、真和志支所の建て替え事業がいよいよ具体化されることになります。真和志支所の建て替えに向けて、取り組みを伺います。 ○久高友弘 議長   仲本達彦企画財務部長。 ◎仲本達彦 企画財務部長   新真和志複合施設の建設につきましては、庁内の検討委員会において、支所や公民館・図書館機能などを有する複合施設として、現市民会館敷地への建設が最適との確認がなされております。  また、那覇市民会館保存可能性等検討委員会からの答申もございましたので、これを受けた具体的な検討も求められてまいります。  県有地であります市民会館敷地の継続使用につきましては、現在、県との調整を続けているところであり、平行して、次年度には基本計画の策定などにも取り組む予定でございます。  真和志自治会長連絡協議会を初めとします地域の方々から、早期の建設についてのご要望も多数寄せられていることから、今後とも建て替えに向けた作業を精力的に進めてまいりたいと考えております。 ○久高友弘 議長   上原安夫議員。 ◆上原安夫 議員   都市マスタープランでは、与儀公園のリニューアルもうたわれています。与儀公園も県有地ではありますが、公園ということで、県からは無償で借りていると伺いました。  これからの真和志支所の建て替えに向けても、那覇が県と積極的に話し合い、連携していくことがこれから大事になっていると思います。  県議会では、我が党の比嘉瑞己県議が、那覇にある旧県立図書館、那覇市立中央公民館・図書館、那覇市民会館、与儀公園の地域は、那覇市民だけでなく県民にとっても親しみのある県都の中心地域です。県有地である同地域について、県は那覇と協働し再整備計画を策定すべきという質問を行いました。これに対して、県の総務部長は、那覇寄宮の与儀公園、那覇市立図書館・中央公民館及び旧那覇市民会館の敷地は県有地であり、那覇へ貸し付けを行っております。現在、那覇は旧那覇市民会館跡地の活用について検討中であると聞いております。今後、那覇から具体的な相談があれば、公有財産管理運用方針に基づき、県有地の有効利用の観点から調整を行ってまいりますと答弁しております。県は那覇から具体的な相談があれば調整に応じると言っています。那覇から県に話し合いと連携を図っていくことが大変大事になっていると思います。  その点について伺います。 ○久高友弘 議長   仲本達彦企画財務部長。 ◎仲本達彦 企画財務部長   真和志地域の発展や賑わいを創出する観点からご紹介のありました地区の一体的な整備は、大きな意義があるものと考えております。  新真和志支所複合施設の機能をより高めるためにも、隣接しましたエリア施設整備は重要であるとも認識しております。  このことから沖縄県の意向も確認しつつ、当該地区での積極的な連携に向け協議を検討してまいりたいと考えております。 ○久高友弘 議長   上原安夫議員。 ◆上原安夫 議員   那覇は県ともよく協議し、知恵を出し、連携して頑張ってください。  次年度に基本計画がつくられれば、いよいよ真和志支所の建て替えに向けてスケジュールも見えてくると思います。真和志地域の皆さんの要望に応えるためにも早期の建設に向けて頑張ってください。  次に生活保護行政について伺います。  安倍政権による、この6年間に二度にわたる生活保護費の削減は生活保護の申請者や利用者の人権と暮らしを破壊するものであり、断じて許されません。生活保護は、憲法25条が明記した国民の生存権を守る最後の砦であり、日本共産党は、生活保護費の切り下げに反対し、国民生活の最低基準、ナショナル・ミニマムにふさわしい水準への改善・向上を目指しています。  また、日本の生活保護利用率は、先進諸外国と比べると極めて低い数字にとどまっています。しかも生活保護を利用する資格のある人のうち現に利用している人の割合、補足率は約2割程度にすぎません。ドイツは6割、フランスが9割となっています。全国で起きている餓死、孤独死等事件発生の背景には、生活保護の利用率・補足率の低さが影響していると指摘されています。  生活保護は国民の権利であることを広く知らせる活動を、国と自治体で進めることは、今、大きな課題になっているのではないでしょうか。  先月11月には、沖縄県生活と健康を守る会の代表が那覇生活保護行政の前進のために要望書を提出しております。  その際に生健会の皆さんが特に強く要望していたのが、生活保護のしおりを各支所にも置いて制度の広報周知徹底を図ってほしいとのことでした。  そこで伺います。  本市の生活保護のしおりには、憲法25条が明記され、誰もが健康で文化的な生活が送れるよう生活保護制度を申請する際に欠かせないものですが、この保護のしおりを本庁窓口だけでなく、首里から真和志、小禄全ての支所の窓口にも置いて、制度の広報や周知をもっと図る必要があると思います。本市の対応を伺います。 ○久高友弘 議長   宮城寿満子福祉部長。 ◎宮城寿満子 福祉部長   お答えいたします。
     本市では、生活に困窮する方々に対し生活保護のしおりを配布し、生活保護の制度について周知しております。ことし3月には「生活保護のしおり」を全面改訂し、より具体的に、わかりやすい内容といたしました。  また、ことし7月には本市ホームページにおきまして、生活保護の制度について掲載するとともに、生活保護のしおりをダウンロードできるようにしております。さらに、先月下旬からは各支所に生活保護のしおりを置き、どなたでも生活保護の情報が手に入りやすい環境を整えております。  今後とも、引き続き生活保護制度の周知に取り組んでまいりたいと考えております。 ○久高友弘 議長   上原安夫議員。 ◆上原安夫 議員   生活保護のしおりが既に先月11月下旬から各支所の窓口にも置かれているということは、那覇生活保護行政にとって大きな前進と高く評価します。頑張ってください。  次に那覇は、就職・生活なんでも相談会を行っています。その概要と実績等について伺います。 ○久高友弘 議長   宮城寿満子福祉部長。 ◎宮城寿満子 福祉部長   お答えいたします。  生活困窮者自立相談支援事業において、生活保護受給者以外の、現に生活に困窮している方及び生活困窮状態に陥る可能性のある方を幅広く受けとめるために、生活保護相談員や保健師などの庁内福祉関係部署職員のほか、弁護士や社会保険労務士などの専門員を配置し、生活の相談、心の相談、法律相談、就職相談など、さまざまな悩みごとを受け付ける「就職・生活なんでも相談会」を開催しております。  昨年度は、本庁地区、首里地区、真和志地区、小禄地区において年5回開催し、計145人の方の相談を受け付けました。開催に当たっては、毎回、開催場所周辺の4万戸へチラシのポスティングを行うほか、市民の友に開催情報を掲載するなど、幅広い周知広報に努めております。  また、相談者を対象にしたアンケート調査結果において、相談会の土日開催を望む意見が多かったことから、初の試みとして、今月14日土曜日に那覇保健所においての開催を予定しているところでございます。 ○久高友弘 議長   上原安夫議員。 ◆上原安夫 議員   那覇が各機関、団体と連携してなんでも相談会を年5回、各地で行い、しかも4万枚もチラシを配布、広報に務めていることは高く評価します。困った市民に寄り添い、困っている市民を誰ひとり取り残さない崇高な使命に燃えて頑張っている職員の皆さんに敬意を表し、私の質問を終わります。 ○久高友弘 議長   大浜安史議員。 ◆大浜安史 議員   ハイサイ、グスーヨー チューウガナビラ。  公明党那覇市議団大浜安史ヤイビーン。ユタシク ウニゲーサビラ(皆さん、こんにちは。公明党那覇市議団の大浜安史でございます。よろしくお願いいたします)。  発言通告書に従い、一般質問をいたします。  その前に所感を述べたいと思います。首里城は、約450年続いた琉球王国の政治外交の中心でありました。首里城が焼失し、沖縄県民・市民の皆様には衝撃が走りました。首里赤平町のマンション住まいの独り暮らしのあるお年寄りの方は、毎朝5時に起床し、ベランダで体操をしながら首里城を見るのが日課でありました。10月31日早朝、首里城の火災を見て驚き、近隣の友人、知人へ電話をかけ続けたそうです。ショックで落ち込んでおりました。一日も早く復旧・復興、首里城再建を実現してくださいとのことでした。悲しみと再建の声は、世界国内外から届いております。また消防隊員の必死の消火活動、火災の過酷な状況の中での消火に対してこの場をかりて感謝申し上げます。  また、国内外、県民・市民から多くの寄附の御協力に対して心から厚く御礼と感謝申し上げます。一日も早く、首里城再建へ向け公明党も政権与党として全力で支援してまいります。  それでは質問に入ります。  1.首里城火災について  (1)10月31日未明、首里城火災のニュースは、全国、世界に広がり、沖縄県民、市民に大きな衝撃と喪失感を与えており、誇りと希望の象徴を失くし驚愕しております。首里城再建への募金活動が大きく県内外に広がり、多くの寄附金が届いております。本市の取り組み、県との連携及び総金額について伺います。  (2)首里城再建に向け、国と県が責任を持って再建することは重要であり、県民の願いであります。首里城再建スケジュールについて伺います。  2.教育行政について  (1)首里地域小中学校での首里城焼失に伴い、子どもたちへの精神的なケアは必要と思うが、また募金活動等も含めてお伺いします。  (2)ICT教育の環境整備は重要であります。  小学校1年から6年、中学校1年から3年に全て電子黒板が設置され喜ばれております。上映お願いします。        (モニター使用)  これは、テレビ型です。  次お願いします。        (モニター使用)  これは新しいタイプですね。ありがとうございます。  9月定例会でも質疑をいたしました。小学校6年生へのTVから大型電子黒板への取りかえについて再度お伺いします。  (3)小中学校へのタブレット配置についてもお伺いいたします。  (4)首里公民館の老朽化に伴い、市民の皆様から早目に建て替えする声がありますが、どうなっていますか。また、首里公民館の大ホール舞台装置が古く、新しく整備についてこの点についてもお伺いいたします。  3.幼児教育無償化について。  令和元年10月より消費税10%値上げに伴い、幼児教育が無償化になり10月よりスタートして2カ月が経過しております。取り組み状況と課題について伺います。次の3点でございます。  (1)3歳児以上の給食費の無償化について。  (2)保育士の処遇改善について。  (3)保育士の新卒者採用時の祝い金創設についてでございます。  4.伝統工芸行政についてです。  首里当蔵町、元住宅公社建物が解体中であります。  ここで上映お願いします。        (モニター使用)  現状は今こういう形で進んでおります。ありがとうございました。  施政方針の中で、琉球びんがた事業協同組合那覇伝統織物事業協同組合の拠点施設の整備に取り組むとありますが、6月定例会では、本が土地を取得し、これについては上里議員のほうも質疑をし、本が土地を取得していることができました。同様なことがありますけれども、その後、両組合へ貸与、建物は両組合で建設することとありました。しかし、建物の建設は両組合では厳しいとのことであります。国の沖縄振特定事業推進費補助金にて対応すべきと考えるが、その点についてお伺いします。  以上で質問は終わりますが、答弁によりましては、再質問、提案等を質問席より行います。 ○久高友弘 議長   仲本達彦企画財務部長。 ◎仲本達彦 企画財務部長   1番目のご質問に順次お答えいたします。  首里城の火災に際しましては、その日のうちに、県内はもとより全国各地から、お見舞いや励ましの言葉とともに、寄附を申し出る声が多く寄せられ、これらの声を受け、本市ではいち早く、本庁舎への募金箱の設置を始め、クラウドファンディングや口座振込による寄附の受付を開始いたしました。  寄附金総額は、12月2日時点で、約8億6,000万円となっております。  本市といたしましては、今後、首里城の復旧・復興に取り組む沖縄県等と連携し、全庁的な対応が可能となる組織体制のあり方の検討も含め、本としてできることをしっかり果たしてまいりたいと考えております。  続いて2点目のご質問ですが、沖縄県には、11月18日に、部局横断的に対応する知事直轄の首里城復興戦略チームが設置されております。  同チームでは、本土復帰50周年に当たる2022年5月を目標に再建計画をまとめる方針で、国との連携や復旧に向けたロードマップなどを策定するとのことでございます。現時点では組織が稼動したところであり、具体的な内容につきましては、今後示されていくものと考えております。 ○久高友弘 議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   質問の2番目、教育行政についてについて(1)から(3)について順次お答えします。  まず(1)の首里城焼失に伴う子ども達へのケアについてお答えします。  教育委員会では、首里城焼失翌日の11月1日付で全小中学校へ「首里城火災に伴う児童生徒の心的ケアについて」の依頼文を出しております。  学校現場において児童生徒一人一人の健康観察に、より注意深く取り組んでいただくよう周知をしております。  教育委員会としましては、学校から気になる児童生徒について連絡があれば、いつでも相談できる体制を整えております。  募金活動等については、首里城再建のために、子どもたちがみずからできる手立てとして、生徒会が中心となって自主的な募金活動等を行っている学校がございます。  次に(2)大型電子黒板の取りかえについてお答えします。  小学校6年生のTV型電子黒板を含め、中学校全普通教室及び中学校理科教室の電子黒板については、平成25年度に導入を行ったものです。  これらは、既に導入から6年を経過しており経年劣化による故障等が懸案事項となっております。  そのため本市としましては、これらの電子黒板については、令和2年度からリース契約での取りかえを計画しております。  続いて(3)小中学校へのタブレット配置についてお答えします。  今年度においては、教育研究所保管のタブレット108台の貸出業務を積極的に進めております。現在、多くの学校で活用されております。  今後も、貸出業務を継続しつつ、タブレットの有効活用を推進してまいりたいと考えております。 ○久高友弘 議長   山内健教育委員会生涯学習部長。 ◎山内健 教育委員会生涯学習部長   一般質問の2教育行政についての(4)首里公民館の舞台装置整備についてお答えいたします。  首里公民館は昭和58年の開館から36年が経過し、建物の老朽化が進んでいることから、外壁、配管設備など施設の補修を順次進めているところでございます。  舞台装置につきましては、関係部署と調整の上、取替整備を行い、地域の皆様が安心、安全に利用できるよう整備に努めてまいります。 ○久高友弘 議長   末吉正幸こどもみらい部長。 ◎末吉正幸 こどもみらい部長   3番目の幼児教育・保育の無償化について順次お答えいたします。  初めに3歳以上児の給食費については、幼児教育・保育の無償化に伴い、これまで保育料に含まれていた2号認定児の副食費が施設による実費徴収に変更されたことで、1号認定児と同様に主食費及び副食費を保護者が負担することとなっております。  ご質問の3歳から5歳児の給食費を全ての世帯で無償化した場合、現時点で試算したところ、約3億6,000万円の財源が必要となります。  なお、無償化に伴う本への財政上の影響としては、公定価格等の差額相当分の負担減として、年間で約1億1,000万円、逆に認可外保育施設の無償化により年間で約1億3,200万円の負担増が発生しております。  次に、保育士の処遇改善についてお答えいたします。  沖縄県保育士・保育所総合支援センターの調査によりますと、離職理由の1番目が、働き方や休み方、2番目が人間関係となっており半数以上を占めていることを踏まえ、本市としましては、保育士の離職防止を支援するため、今年度より新たな独自事業、働き方改革支援事業や保育士保育料軽減事業を実施し、保育士の離職防止と処遇改善に努めているところです。  最後に、保育士の新卒者採用時の祝い金の創設については、沖縄県の資料によりますと、平成30年度の県内養成校卒業生550人のうち、約8割は教育・保育施設に就職しておりますが、残りの約2割が他の業種へ流出しております。議員ご提案の保育士の新卒者採用時の祝い金の創設については、社会福祉法人立保育園那覇園長会からの陳情もあり、他の業種への流出を抑えるためにも、有効な施策だと認識しております。  こどもみらい部としては、事業化に向け関係部局と調整を図ってまいりたいと考えております。 ○久高友弘 議長   名嘉元裕経済観光部長。 ◎名嘉元裕 経済観光部長 
     一般質問の4番目、伝統工芸行政に関するご質問についてお答えします。  議員ご質問の沖縄振興特定事業推進費補助金につきましては、多様な地域課題・政策課題に対し迅速・柔軟に対応するための財源として、臨機応変な財源捻出が困難な市町村や民間事業者に、直接配分される補助金となっております。  推進費補助金は、一括交付金と同様、沖縄の振興に資する事業及び特殊事情に起因する事業のうち、機動性と広域性などの要件を満たすものを補助対象としております。両組合の拠点施設整備に対する推進費補助金の活用の可能性につきましては、先ほど申し上げました補助要件への適否等も踏まえ、検討してまいりたいと考えております。 ○久高友弘 議長   大浜安史議員。 ◆大浜安史 議員   関係部長、答弁ありがとうございます。  発言通告に従い、再質問、提案等を申し上げます。  1.首里城火災について。  10月31日、首里城の火災が発生し、多くの県民・市民も大きな衝撃でありました。  翌日、私も龍潭池のほうにまいりました。火災で焼失した首里城に地域住民や観光客もおりました。大きなショックを受けておりました。  本も首里城再建に向け、11月1日に、ふるさとチョイス、クラウドファンディングを立ち上げ目標を1億円としましたが、県民の首里城再建の思いが11月3日で目標を達成し、現時点では答弁にもありましたけれども、に寄せられた金額8億6,000万円とのことでありました。また、寄附の締め切りについても、令和元年3月31日までとのことであります。  新聞報道と県の寄附を合わせると約13億円が現在、募金が寄附が届いていると聞いております。本としても本庁舎初め、各支所等で市民の首里城再建の募金箱を設置し、取り組んでいただくことを提案といたします。  次に、首里城再建のスケジュールについてでありますが、今国会で質疑をされ、安倍首相も「首里城再建は県民の思いであります。国が責任を持って再建する」と表明しております。首里城再建に向けて有識者委員会を立ち上げ、第1回の会合を年内にも開催する予定です。トップに前回復元に携わった、高良倉吉琉球大学名誉教授がトップリーダーとして就任し、基本方針を決めていくとの報道を聞いております。  首里城再建にかかわった方から再建は、30年といわれておりますが、一日も早く首里城再建に向け国と県が連携し県民・市民の思いを、首里城を一日も早く再建することを提案といたします。  次に、首里城焼失について首里地域小中学校の子どもへの精神的ケアについてでありますが、教育委員会からの全小中学校への通知が出されているようであります。特に城西小学校は、首里城に隣接した小学校であります。10月31日は、消火活動のために登校を1時間おくらせております。城西小学校の4年生120人が中央消防署を職場体験で訪れ、「学校近くの首里城の火事を消してくれてありがとうございます」と消防隊にお礼と寄せ書きを贈っております。城西小学校の精神的ケア対応は素晴らしいことです。首里城から遠い小学校では、ケアについてはされていないようでございます。学校現場を預かる小中学校での対応はしっかりケアしていただくことを提案といたします。  次に、首里城再建への募金活動について。  各学校では、生徒会が中心に自主性・主体性を重視し、募金活動をしているようです。城北中学校では募金活動をし、12月4日で寄附をされております。学校現場において城北小学校では、学校現場の先生にお聞きしたところ、従来、年末助け合い募金活動、赤い羽募金、ユニセフ募金等のどちらかを首里城再建募金に当てるようでございます。首里地域においては、11月3日琉球王朝祭りのイベントは、首里城火災により中止になりましたが、首里平良町青年会が「こんな時だから地元から前を向かないと」という思いで旗頭を壺屋にて高々と掲げております。明年は首里地区青年会が2月15日に首里中学校グランドにて首里城再建に向けたイベントを行うようです。心強く感じております。首里地区には、小学校6校、中学校3校ありますが、首里城再建への募金活動の寄附については、子ども達の自主性・主体性を持って取り組むことを提案といたします。  次に、ICT教育の環境整備は重要でありますが令和2年度に予算計上し、小学校6年、中学校1年から3年までの電子黒板をリース方式で、一般財源で配置するよう提案といたします。  次に、タブレット配置についてでございますけれど小学校3校、中学校3校には40台配置されております。その他、小中学校のタブレット活用は、教育委員会で貸し出すとのことでありました。  再質問します。  特別支援学級へのタブレット配置について再度伺います。 ○久高友弘 議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   お答えします。  教育研究所所管の貸出用タブレットについては、通常学級への貸出期間を、基本的に2週間としておりますが、特別支援学級への貸し出しの場合は、その期間を4週間としております。また、優先的に貸し出しができるように、通常貸出用とは別に8台のタブレットを確保しております。  特別支援学級からの貸出要請については、可能な限り優先的に対応しております。 ○久高友弘 議長   大浜安史議員。 ◆大浜安史 議員   答弁ありがとうございました。  教育委員会でのタブレット貸与期間が普通学級には、2週間で特別支援学級には4週間と分かりました。  タブレット活用は、那覇小学校40台タブレットが配置されております。校長先生からお話を聞きましたところ、特別支援学級では、活用し子供達の集中力が高く、教育効果は高いという評価を受けております。そういった意味で今後のタブレット配置についても全小中学校に配置することを提案といたします。  次に幼児教育無償化について再質問をいたします。  9月にも質問させていただきましたが、地方交付税1億1,000万円が浮くことでありましたが、給食費3歳児以上の無償化した場合、財政負担額が3億6,000万の財源が必要とのことでした。宮古島において、無償化を求める署名が2,702人の署名で保育連盟の会長が要請し、下地市長は「来年4月から無償化に向けて取り組むことを約束する」と、実施するようです。  本市においても1万1,000人の署名を持って社会福祉法人保育園那覇園長会長から3歳児以上給食費の無償化の陳情が市長と議長に提出されております。  再度3歳児以上給食費の無償化について、再度伺います。 ○久高友弘 議長   末吉正幸こどもみらい部長。 ◎末吉正幸 こどもみらい部長   3歳以上の児童の給食費の無償化につきましては、約3億6,000万円の財源が必要であり、国や県の補助メニューもないことから、全額一般財源での負担となります。  また、低所得世帯については、既に副食費が免除されておりご提案の無償化の恩恵は主に中・高所得世帯が受けることとなり、応能負担的な面からも課題があると考えております。  社会福祉法人立保育園、那覇園長会からの陳情もございますがこのような財源や応能負担的な課題を踏まえた場合、3歳以上の児童の給食費の無償化は本においては、望ましい施策ではないと考えております。 ○久高友弘 議長   大浜安史議員。 ◆大浜安史 議員   答弁ありがとうございます。  大きな課題とのことでありますので、3歳児以上給食費の無償をすることを提案といたします。  次に首里公民館の建て替えについてでございますけれど、現在36年目に入りますが、自治省の長寿化建築耐震調査が入り、首里公民館は、あと15年は持つとのことであります。時期が来れば、建替計画することを提案とします。  なお、本市においては、中央公民館が一番古いわけでございますので、どちらにしても首里地域のほうでそういう声がありますのでしっかりと取り組みをお願いします。  もう1点でございますけれども、ホールの使用の件について、答弁もれですか。確認ですが。 ○久高友弘 議長   休憩いたします。            (午前10時41分 休憩)            (午前10時42分 再開) ○久高友弘 議長   再開いたします。  大浜安史議員。 ◆大浜安史 議員   首里公民館の大ホールの使用は、自治会、首里振興会、公民館まつり等で活用されております。  生涯学習の拠点でもあります。舞台装置・照明・音響等も古くてメーカーも製造してなく、いつ壊れてもおかしくない状況であります。新年度予算化して整備することを提案といたします。  次に伝統工芸行政については、施政方針の中で「織物と染物を中心とした拠点施設の整備に向け、首里当蔵町公社住宅跡地整備事業に取り組み」とありました。  建物の予算化については、琉球びんがた事業協同組合及び那覇伝統織物事業協同組合には、負担が大きいとのことであります。負担なく、国の沖縄振興特定事業費補助金にて対応することを再度提案を申し上げまして、私の一般質問を終わります。以上です、ありがとうございました。 ○久高友弘 議長   宮里昇議員。 ◆宮里昇 議員   ハイサイ、日本共産党の宮里昇です。  一般質問を行います。  初めに、福祉政策・高齢者対策について。  65歳以上の高齢者は全国で3,000万人にのぼります。現役時代の低賃金や生活苦、高齢期に入ってからの年金削減、社会保障改悪などにより多くの高齢者の暮らしは逼迫し、「下流老人」「老後破産」などの言葉がメディアを賑わす異常な事態となっています。日本の高齢者世帯は年収200万円以下の層が4割を占めています。県内の年金の月平均受給額は、厚生労働省年金局が公表した調査結果によると、厚生年金は月12万5,338円、国民年金は月5万2,134円、47都道府県で最低額であり、とても生活できる年金ではありません。こうした現実があるにもかかわらず、安倍政権は「高齢者を支えるために現役世代が苦労している」など世代間を分断する宣伝を繰り返し、年金・医療・介護などのさらなる改悪を強行してきました。高齢化社会が急速に進行しております。那覇では、平成31年(2019年)、65歳以上の人口は、7万4,525人、高齢化率は23.0%になります。  団塊の世代が後期高齢者となる2025年には、65歳以上人口は7万9,009人になる見込みで、高齢化率は24.6%、超高齢化社会を迎えます。  最近の地元紙で「高齢者の万引き増加」と衝撃的なニュースが報道されました。万引きをしたことのある高齢者がマスコミのインタビューに答えています。自治会や近所づき合いは全くなく、プライベートの話もできる相手もいない。常に孤独を感じていたと言います。高齢者が孤立せず、地域社会とつながり、地域社会の一員として暮らしていけるよう行政としての施策の拡充、自治会やさまざまな団体の声掛け、見回りなどが求められております。  高齢者が健康で生き生き暮らせるための基本的施策について伺います。 ○久高友弘 議長   宮城寿満子福祉部長。 ◎宮城寿満子 福祉部長   お答えいたします。  平成30年度から令和2年度までの3年間を期間とする本の第7次なは高齢者プランにおいて、「地域包括ケアシステムの深化・推進」、「適正な運営による介護保険事業の推進」、「介護予防・重度化防止の推進」、「認知症高齢者やその家族を支える取り組みの推進」の4つの基本的施策を重点的に取り組むこととしております。 ○久高友弘 議長   宮里昇議員。 ◆宮里昇 議員   2つ目に、モノレール利用の高齢者公共交通割引制度の利用実績を伺います。 ○久高友弘 議長   宮城寿満子福祉部長。 ◎宮城寿満子 福祉部長   お答えいたします。  高齢者公共交通割引制度は、70歳以上の高齢者が沖縄都市モノレールを土日・祝日及び慰霊の日に利用する際に、がんじゅう1日乗車券を300円で購入できる制度です。  実績につきましては、平成28年度延べ2万817人、平成29年度延べ1万8,954人、平成30年度延べ1万9,383人となっております。 ○久高友弘 議長   宮里昇議員。 ◆宮里昇 議員   3つ目に、第7次高齢者プランでは、高齢者の移動手段を確保するために、公共交通利用環境のサービス拡大について検討を行うとしていますが、検討状況を伺います。 ○久高友弘 議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   お答えいたします。  那覇交通基本計画においては、誰もが移動しやすいまちをつくることを基本目標に、交通に対する意識改革、公共交通利用環境の向上・充実、多様な移動手段の利用環境の向上・充実、体系的な道路網の整備の4つの施策方針を掲げております。  その1つである公共交通利用環境の向上・充実に向けた取り組みとしまして、快適なバス停留所やバスロケーションシステムの整備、真和志地域の乗合タクシーなどが実施されております。  また、今年度策定予定の地域公共交通網形成計画において、公共交通不便地域における公共交通のあり方など検討してまいりたいと考えております。
    ○久高友弘 議長   宮里昇議員。 ◆宮里昇 議員   再質問を行います。  真和志地域で展開している乗合タクシーなど、交通の利便性向上の施策で成果を上げていることを高く評価いたします。  9月定例会で、曙地域で、高齢者の皆さんからコミュニティバス運行の要望があることを紹介いたしました。当局も交通不便地域であるとの認識であります。利便性の向上を目指すことが求められます。  曙・港町地域で、コミュニティバスや乗合タクシーのニーズについて調査をする必要があるのではないか。見解を伺います。 ○久高友弘 議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   曙地域につきましては、今年度策定予定の那覇地域公共交通網形成計画において、安謝の新港ですけれども、第2クルーズバースに向かう新たな公共交通ネッドワーク軸の位置づけの検討をしております。  議員ご質問の当該地域につきましては、将来公共交通ネットワークの構築と併せて、実態把握や需要調査及び公共交通事業者の意見等を踏まえながら、乗合タクシーやコミュニティバスなどの公共交通システムの検討が必要であると考えております。 ○久高友弘 議長   宮里昇議員。 ◆宮里昇 議員   4つ目に、モノレールの高齢者公共交通割引制度は、その沿線・駅近くに居住していないとなかなかその恩恵は受けられません。広く高齢者の移動権を保障するには、年間を通じて全ての公共交通機関を利用できるシルバーパスが必要ではないでしょうか。見解を伺います。 ○久高友弘 議長   宮城寿満子福祉部長。 ◎宮城寿満子 福祉部長   高齢者の方々が買い物、通院などの日常生活を維持していく上で、路線バスやモノレールを利用した外出機会の確保を行うことは重要な課題であると認識しております。 ○久高友弘 議長   宮里昇議員。 ◆宮里昇 議員   福島県の二本松で、ことしの4月1日から、75歳以上の高齢者を対象に、公共交通の運賃無料化がスタートいたしました。住み続けられるまちを目指して、高齢者の足の確保のために、路線バス等の運賃無料化をとに要請してきた年金者組合の運動が実ったものであります。制度の目的に「高齢者の積極的な社会参加の促進や公共交通の利用促進、運転免許証を自主返納した高齢者の支援を目的として公共交通の運賃無料化を実施する」としています。高齢者プランでも、誰もが移動しやすいまちを目指し、高齢者や障がいのある市民がより移動しやすくなるよう、公共交通の利便性、多様な移動手段を検討していくとしています。先ほどの答弁でも、高齢者の外出機会の確保を行うことは重要な課題であるとの認識を示しています。  再質問を行います。  要介護1、2の身体的特徴、生活機能について伺います。 ○久高友弘 議長   宮城寿満子福祉部長。 ◎宮城寿満子 福祉部長   お答えいたします。  身体的な特徴、生活機能の目安として、要介護1は、歩行などに不安定さがあり日常生活に部分的な介護が必要。  要介護2は、歩行などが不安定で、排せつや入浴などの一部または全部に介護が必要となっております。 ○久高友弘 議長   宮里昇議員。 ◆宮里昇 議員   再質問を行います。  要介護者1、2は何人でしょうか。その中で、非課税者は何人でしょうか、伺います。 ○久高友弘 議長   宮城寿満子福祉部長。 ◎宮城寿満子 福祉部長   お答えいたします。  本年11月現在、65歳以上の要介護1の認定を受けた人数は2,487人、そのうち非課税者は1,940人、要介護2の認定を受けた人数は2,080人、そのうち非課税者は1,663人となっております。 ○久高友弘 議長   宮里昇議員。 ◆宮里昇 議員   再質問を行います。  介護予防の観点から、要介護1、2の高齢者が、自由に外出をし、買い物をする、友人とのおつき合いや、文化的な集いにも参加をする「高齢者の積極的な社会参加」を行政として支援をすることは大事ではないでしょうか。バスやタクシーなどの公共交通機関を利用できる、公共交通割引制度シルバーパスまたは、月4,000円ほどの交通チケットを支給する。お隣ご近所の高齢者が連れ添って、タクシーを利用して買い物に行く。賑やかな光景が浮かびます。バス停が近ければ、バスを利用することもできます。要介護1、2の介護予防・重度化防止、高齢者の積極的な社会参加を促進するためにも、高齢者の移動権を保障する、全ての公共交通機関を利用できるシルバーパスが必要ではないでしょうか。再度見解を伺います。 ○久高友弘 議長   宮城寿満子福祉部長。 ◎宮城寿満子 福祉部長   議員のおっしゃるように、要介護1、2の方の介護予防・重度化防止のため、外出機会の確保は重要な課題であると認識しております。  高齢者の路線バス等の公共交通機関の利用に関する本の支援のあり方について、関係する部局と調整し、先進地の事例を踏まえて調査研究していく所存でございます。 ○久高友弘 議長   宮里昇議員。 ◆宮里昇 議員   安倍政権はこの7年間、要支援者サービスの保険給付外し、特養入所の要介護3以上への限定、利用料の2割負担、3割負担の導入、施設の食費・居住費の負担増、さらに、要介護1、2の保険外しを画策し、介護保険を一層サービスが利用できない保険にする改悪を連打しています。  後期高齢者医療制度の窓口負担を1割から2割への引き上げも計画されています。  消費税増税を強行し、国民の暮らしも、経済も破壊しながら、さらに、高齢者に負担増を押し付ける安倍政権は絶対に許せません。  全ての公共交通機関を利用できるシルバーパス、公共交通割引制度は、70歳以上、75歳以上、非課税者など、対象を限定した事業であっても、安倍政権のもとで、年金削減、消費税増税、医療・福祉の改悪に苦しむ、高齢者に大きな希望を届けることになります。  ぜひ、実現の方向で検討していただくよう強く要請をいたします。  2番目に、加齢性難聴者の補聴器購入助成について質問いたします。  6月定例会で、我が党の前田千尋議員が、加齢性難聴者の補聴器購入への助成制度について質問しました。加齢性難聴者は那覇で約3万人。加齢性難聴は社会生活を困難にし、閉じこもりや認知症の要因になると言われていること。高齢者の生活が困難になる中、補聴器購入助成制度が必要であることを明らかにしました。  加齢性難聴者の補聴器購入助成をしている自治体について伺います。 ○久高友弘 議長   宮城寿満子福祉部長。 ◎宮城寿満子 福祉部長   助成をしている自治体につきましては、千葉県船橋を初め、十数カ所の自治体で加齢性難聴者の補聴器助成事業を実施していると把握しております。 ○久高友弘 議長   宮里昇議員。 ◆宮里昇 議員   再質問を行います。  6月定例会で前田千尋議員が、加齢性難聴者の補聴器購入への公的助成制度を確立すべき、国へこの声を届けるよう要請いたしましたが、経過について伺います。 ○久高友弘 議長   宮城寿満子福祉部長。 ◎宮城寿満子 福祉部長   お答えします。  本年10月、長崎県佐世保で行われた第125回九州市長会総会において、本市からも加齢性難聴者の補聴器に対する公的補助制度の創設を要望議案として提案し、採択され、関係府省庁等へ送付されております。 ○久高友弘 議長   宮里昇議員。 ◆宮里昇 議員   再質問を行います。  人口69万4,900人の江戸川区の補聴器助成制度は、上限2万円で年間250件です。年間500万円の予算であります。毎年250人の助成をすれば、4年間で1,000人の加齢性難聴者が救われることになります。那覇でも実現は可能ではありませんか。見解をお伺いします。 ○久高友弘 議長   宮城寿満子福祉部長。 ◎宮城寿満子 福祉部長   お答えいたします。  聞こえづらさから生じる生活の質の低下や、認知症の進行といった視点からも、難聴が起こってしまった方への治療や対応は重要だと認識しております。  しかしながら、厳しい財政状況の中で、公的補助制度は大きな予算を伴うことから、国や県の支援なしでは難しく、先進地の動向を注視し、判断していきたいと考えております。 ○久高友弘 議長   宮里昇議員。 ◆宮里昇 議員   加齢性難聴、聞こえづらさは高齢者の社会参加を遠ざけます。高齢者の加齢性難聴を個人の問題とせず、福祉、医療の観点からぜひ公的支援を目指して、調査・研究をしていただくよう要請をいたします。  次に、教育行政について質問いたします。  (1)安岡中学校屋内運動場等改築工事に伴う運動用具や運動クラブ等の用具の仮置場について伺います。 ○久高友弘 議長   山内健教育委員会生涯学習部長。 ◎山内健 教育委員会生涯学習部長   仮置場につきましては、屋内運動場及び水泳プールの解体工事の前に仮設倉庫を設置して対応する予定でありましたが、台風によりおくれが生じていました。しかしながら、現在は仮設倉庫の設置は完了しております。 ○久高友弘 議長   宮里昇議員。
    ◆宮里昇 議員   2番目に、屋内運動場等改築工事に伴い、内部の運動用具などを移動しなければなりません。なぜ、エレベーターホールや特別支援学級の多目的教室に保管したのか、伺います。 ○久高友弘 議長   山内健教育委員会生涯学習部長。 ◎山内健 教育委員会生涯学習部長   先ほども申し上げましたけれども、設置予定の仮設倉庫が台風により設置におくれが生じたため、一時的に多目的教室を利用することになりました。現在は仮設倉庫設置等を行い、校舎に保管していた備品等の移設は完了しております。 ○久高友弘 議長   宮里昇議員。 ◆宮里昇 議員   10月10日に、安岡中学校の教師より学校現場を見てほしいとの連絡があって、教育福祉常任委員会の担当である湧川議員、西中間議員と3人で、安岡中学校を訪問いたしました。  校長先生の案内で、校舎、教室を見て回りました。3階のエレベーターホールにところ狭しと跳び箱が置かれておりました。特別支援教室につながる多目的教室も物置になっており、とても信じられない光景でありました。  特別支援教室で学ぶ子どもたちの精神的な安定を阻害するものであり、一時的とはいえ、あってはならないことではないでしょうか。二度とこのようなことが起こらないよう要請をいたします。  次に、公園行政について質問いたします。  (1)新都心公園「おきなわの杜」はどのような公園になるのか、整備状況について伺います。 ○久高友弘 議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   新都心公園「おきなわの杜」の公園構想等については、現在残されている自然環境を極力保全し、生息している水鳥や野鳥、水辺の植物・淡水魚・昆虫、その他できるだけ在来の多様な生態系が育まれる環境として整備することを方針に、現在施設整備を進めてきております。  平成29年度から園路等の整備を行ってきておりますが、整備前には環境部署、地元自治会、及び沖縄の杜愛護会などと調整を図りながら、自然環境に配慮した施設整備を行って行ってきており、今年度末に供用を開始する予定となっております。  今後は、沖縄の杜愛護会や地域住民の皆様方等の自然観察会の場として活用できるようになります。  以上です。 ○久高友弘 議長   宮里昇議員。 ◆宮里昇 議員   2番目に、おきなわの杜の動植物の種類と特徴についてお伺いいたします。 ○久高友弘 議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   動植物の種類等については、平成17年度におきなわの杜内の動植物等の環境調査を実施しております。  植物相調査においては、68科155属186種の維管束植物が確認され、その中には環境省における絶滅危惧種等に、クスノハカエデ、リュウキュウクロウメモドキ、それからリュウキュウコクタンの3種類が確認されております。  また、直径30センチメートル以上の大木も68本確認されております。  動物相調査においては、オリイオオコウモリ等の哺乳類、ゴイサギ等の鳥類、それからオキナワキノボリトカゲ等の爬虫類、ヌマガエル等の両生類、オガサワラクビキリギス等の昆虫類、ムラサキオカヤドカリ等の陸生甲殻類、リュウキュウノミガイ等の陸産貝類等、24目110科182種が確認されており、その中には合計13種の貴重な生物が確認されております。  水生動物相調査では、ギンブナ等の魚類、フネアマガイ等の貝類、それからミゾレヌマエビ等の甲殻類、オキナワイトアメンボ等の水生昆虫類等、20目29科42種が確認されました。  その中では、水産庁の絶滅危惧種のタウナギが発見されるなど、合計6種の貴重な生物が確認されております。 ○久高友弘 議長   宮里昇議員。 ◆宮里昇 議員   生物の種類の多さ、貴重な生物も確認され、渡り鳥も飛来をする。クロイワホタルも飛び交っております。蛍の観察会もやっているとのことであります。  新都心地域に多様で数多くの生物が生息している自然豊かな公園があります。すばらしいことです。おきなわの杜愛護会という公園を守るボランティア団体も活動しております。  新都心公園「おきなわの杜」の環境が守られ、多様な生物が生息する自然豊かな公園として未来に引き継がれるよう要請して、一般質問を終わります。 ○久高友弘 議長   金城眞徳議員。 ◆金城眞徳 議員   会派ニライの金城眞徳でございます。  質問に入る前に、幾つかの首里城の思い出がございますので、それを所感として述べてみたいと思います。  今回の火災は、市民・県民、そして全国に正殿の焼き落ちる様子がテレビで流れる中、世界中に大きな衝撃が走りました。  私も札幌にいた仲松寛議員の電話で起こされて、現場に直行いたしました。くやしさと無念さで涙が本当にとまりませんでした。  首里城に対する思い出がいっぱいございますので、その一つとして、私が中学生のころに琉大の校舎脇に8階建ての志喜屋図書館がございました。そこで大きな火災があって、当時はしご車がないために大変消火に苦労しているのを、野次馬で見ていた覚えがございます。  また、同じころ、首里大中町に市営の淡水プールをつくるために、首里中学校の全校生徒が先生の指示で、首里城の崩れた城壁の石をかますに入れてプール現場まで運び、そこでセメントに混ぜるバラスづくりを学年ごとにやりました。沖縄で初めての公式の25メートル淡水プールが完成し、首里中学校の生徒がいっぱい利用した思い出がございます。  そして、平成13年12月に、正月になると国王のウビー、ナディーとウチャトー、そして朝のお茶に使う水が国頭村の大川(ウッカー)から運ばれて、ウグシクに納める儀式があります。カミンチュの方が先導して円覚寺で祈りを捧げ、クェーナの方々の古謡を聞きながら、総勢30人余が皆さんが列をなして正殿の後ろ側に回り、聞得大君の下臣であるウチクイぬオーマムシアレという女官にこの水を献上したこともあります。  大事な水をこぼさないか、また、古式衣装の裾を踏んづけて転んでカメを割るんじゃないか。大変緊張した覚えがあります。  また、2000年の沖縄サミットのときは、久高將光副市長が地域と那覇と、そして国政に働きかけて首里城内での晩餐会をやることが決まり、首里の実行委員会を立ち上げて、自治会長を中心に、路地楽、御座楽、汀良町、末吉町の獅子舞、そして首里の代表旗頭「瑞雲」、那覇の西の一番旗「八卦」など、総勢134人が8カ国の各国首脳をお迎えする準備が整いました。催事をしきる電通と何回も打ち合わせをして、完璧に全てのセレモニーを終えました。  我々は下之御庭でお迎えでしたけれども、奉神門から正殿までは、久高友弘議長と奥原宗喜さんのお二人で8カ国の皆さんのエスコート役を引き受けてくれました。あのときは肝っ玉の太い久高議長でもすごく緊張したというふうなお話を伺いました。  当時の森喜朗総理は、一旦会場から終わってから引き返したんですが、また引き返してきてこんなことを言いました。世界のリーダーを多数の民間人が身近でお迎えできるのは、本当に異例であると。大変喜んでおられて、みんなの労をねぎらっていらっしゃいました。  そしてまた二千円札の発行では、京都の宇治市長と那覇市長、そして関係者が守礼の門前で発行祈念のセレモニーもやりました。  首里城は焼失しましたけれども、思い出は記憶に残ります。大事にしていきたいと思います。  それでは、通告に従い質問をいたします。  1番目に、小型消防車の導入について伺います。  軽自動車型四輪駆動車の消防自動車は、那覇の消防局にはないと聞いております。狭隘な道路の多い市内では、この機動的に使える軽自動車タイプの消防車が必要と思いますが、小回りが効くし使い勝手があると思うんですが、導入計画についてお伺いいたします。 ○久高友弘 議長   島袋弘樹消防局長兼総務部参事監。 ◎島袋弘樹 消防局長兼総務部参事監   消防局では、これまで中期及び長期車両整備計画に基づき、消防車両の更新を行っております。  令和元年12月1日現在、ポンプ車は15台保有しておりまして、軽自動車タイプの消防車にあっては導入計画はございませんが、令和2年3月に首里出張所に納入するポンプ車は、首里の狭隘な地域にも対応できるよう、通常のポンプ車よりもひと回りほど小さな車両を配置する予定でございます。  この車両の特性としましては、薬液と水を混ぜて通常の約10分の1の水量で消火できる圧縮空気泡消火システム(通称キャフス)を搭載し、従来の消防ポンプ車は水を2,000リットル積載ですが、この車両は水を800リットル積載となっております。  現在、本市では、キャフスを搭載しているポンプ車を6台保有配置しております。 ○久高友弘 議長   金城眞徳議員。 ◆金城眞徳 議員   首里城火災のときに、僕は、軽自動車タイプだと広福門や奉神門の階段にスロープをかければ、上之御庭の正殿まで近づくことができたんじゃないかなというふうに思いました。  再質問いたします。  軽自動車タイプの消防車の導入計画はないということがわかりました。しかし、来年2月にこれにかわる小型で小回りのきく消防車を導入するとのお話でした。しかも800リットルまで水を積める。その800リットルの水が10倍もの消火能力を有する「キャフス」と呼ぶ消防車が新しく配置されるとのことで、本当にこれは市民の安心・安全につながるものと思います。  ここで再質問いたします。  市内至るところ狭い路地があり、そして路地までは消火栓が配管されておりません。火災現場に早く出動し消火に当たる。それが消防士の職務であり使命です。そこで、日ごろの訓練が生かされてくると思うんです。  私の地域でもことしの夏、狭隘な路地の奥で火災がありました。大通りに消防車をとめて、100メートルほどホースを延ばして消火にあたっておりますけれども、地元周辺の方々は、消防車が来て、消火活動に取りかかるのにおそい。小回りのきく小型消防車が必要だと言います。近隣の人にとっては自分の家まで類焼するのではと思うと、1分1秒が30分、1時間に感じるかもしれません。  これから冬にかけて空気が乾燥し、火災が多く発生する時期になります。  消防局として、首里城火災のように消防車の通行や消火の困難な地域を把握していらっしゃるのか、お伺いいたします。 ○久高友弘 議長   島袋弘樹消防局長兼総務部参事監。 ◎島袋弘樹 消防局長兼総務部参事監   消防局では、火災等の災害発生時に、消防車両の進入及び消防活動に支障をきたす恐れがあると推測される地域として、市内22カ所を消防活動困難地域に指定しております。  指定の条件としましては、1つ目として、道路幅員が狭く活動スペースの確保ができない地域、2つ目として、袋小路が多く木造住宅が密集している地域、3つ目として、高低差や道路事情により消防車両の進入が不可能な地域、4つ目として、水利確保が困難で火災発生時に延焼拡大の恐れがある地域などとなっております。  なお、その指定した地域における消火が困難な状況を把握し、的確な消防活動が行えることを目的として、消防職員・団員を中心に密集地火災防御訓練を定期的に実施しております。 ○久高友弘 議長   金城眞徳議員。 ◆金城眞徳 議員   22カ所の消火活動困難地域を指定して、密集地火災防御訓練を定期的に実施していることがよくわかりました。市内全域22カ所を今度は細かく細部にわたり、路地まで足を運んで、非常時にそれが生かされるように日々の訓練に励んでください。  次の質問に入ります。  2番目に、新市民会館についてお伺いいたします。  新市民会館、「那覇文化芸術劇場なはーと」も着工から今月で1年になりました。  工事を進める中で新たな課題はないか、また、作業工程のおくれはないか、そして進捗状況をお伺いいたします。 ○久高友弘 議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   那覇新文化芸術発信拠点施設建設工事につきましては、昨年度予定していた、建築、電気、機械1工区、2工区、昇降機、舞台機構、舞台照明、舞台音響の全8工事の契約を締結し、工事を進めております。  工事の進捗状況でございますが、磁気探査、山留工事及び杭工事を完了、基礎及び地下1階、2階の躯体部分の工事をほぼ完了し、現在は建物の骨組みとなる鉄骨を組み立てる工事を行っており、大ホールの3階床の高さまで組み立てております。  本年度は、引き続き鉄骨工事を進め、順次コンクリートなどの地上躯体工事及び内装及び外装工事、舞台設備工事などを進めて行く予定となっており、概ね順調に進捗しております。  敷地拡大につきましては、取得予定区画の全6区画について契約を締結し、6区画の所有権移転登記を完了し、うち3区画につきましては引き渡しを受け、残り3区画の地権者の皆様には、物件の除去などの準備・作業を進めていただいているところでございます。  また、取得予定の6区画の所有権移転登記が完了したことから、次年度予定していた取得用地の外構設計について、本定例会に上程している予算の成立後、外構設計に着手していく予定となっております。 ○久高友弘 議長 
     金城眞徳議員。 ◆金城眞徳 議員   6区画の敷地拡大も地権者と契約締結したとのことで、順調に進捗していることがわかりました。  再質問いたします。  市道221号線一銀通りの拡幅工事に伴う地権者の同意は得られておりますか。また、地権者の事情に応じて要望を聞く準備はあるのか、お伺いいたします。 ○久高友弘 議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   一銀線の道路拡幅工事に伴う用地補償につきましては、現在、久茂地交差点、松尾交差点付近を優先して進めており、同意が得られた箇所について補償金算定に必要な物件調査を行い、予算等の状況にあわせて補償交渉を進めているところでございます。  また、地権者の事情に応じての要望につきましては、道路工事の進捗や補償交渉の状況に応じて適宜対応していきたいと思います。 ○久高友弘 議長   金城眞徳議員。 ◆金城眞徳 議員   一銀通りの両端から優先して物件補償を進めるとのことでございました。また、地権者の事情も考慮して交渉に応じたいとのお話でございました。市制施行100周年、市民会館の完成である2021年までに完成できるように、ひとつ頑張ってください。  3番目の質問に入ります。モノレール事業についてお伺いいたします。  運行から16年目にして4駅の延長が実現しました。那覇の最終駅として開業した石嶺駅は、地域住民の期待は大きく、喜びもひとしおでございました。モノレールの早期延伸を関係機関に訴え、幾度となく町民大会を開き、たくさんの方々が汗を流し、この日を迎え感無量でございます。  10月1日の開業当日も、早朝5時からの駅開きに200人余の近隣市民が集まり、一番電車を迎える行事にも参加しております。また、地域にはいしんみ村あしびという地域活性化の催し行事がございます。ことしは幸いモノレールの開通時期と重なり、これを祝う祭りとして開催されております。  地域に出演を呼びかけましたら、40演目の希望があり、石嶺駅西側交通広場の屋外ステージいっぱい、2日間にわたり大盛況裡に開通祝いすることができました。城間幹子市長や久高友弘議長から祝辞をいただき、花を添えてくださいましてありがとうございました。開通に伴い、関係機関の皆様に深く感謝申し上げます。  さて、本題に入ります。  石嶺駅周辺も日々変わりつつある中、東側交通広場や西側交通広場など、今後の周辺工事の工程計画をお伺いいたします。 ○久高友弘 議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   東側交通広場の進捗状況につきましては、全工事のうち、車道舗装工事の全部分と歩道舗装工事の一部、駐輪場工事を完了し、仮乗降場及び駐輪場として一部供用開始を行っております。  残りにつきましては、現在モノレール利用者の利便性向上のための、日差しや雨よけ対策を行うシェルター(屋根)工事や一部植栽工事を進めており、令和元年度、今年度末の供用開始を予定しております。  西側交通広場の進捗状況につきましては、現在、ペデストリアンデッキ工事に着手し、シェルター工事の発注手続を行っているところでございます。  今後は、次年度に、車道及び歩道の築造工事等を発注し、令和2年度末の供用開始を予定しております。 ○久高友弘 議長   金城眞徳議員。 ◆金城眞徳 議員   ありがとうございます。  ご承知のとおり、石嶺駅には西側・東側に大きな交通広場が整備されております。交通機能を果たす役割は当然ながら、地域の活性化の場所としても今後活用していきたいなと思っております。  そこで再質問いたします。  石嶺駅下の横断歩道は小中高生の通学路でございます。ボランティアの皆さんが毎朝交通立哨しておりますけれども、長い横断歩道と車の渋滞でとても危険です。工事が終了すれば整備されて解消されると思いますが、そこで伺います。  首里駅から那覇部分の中央分離帯がまだ未着手の部分がございます。今後、工事の工程計画はどのようになっているのか、お伺いいたします。 ○久高友弘 議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   首里駅から石嶺駅下までの区間につきましては、今年度でリウボウ前と給油所前の一部分を除き、中央分離帯の設置を行う予定としております。横断防止柵については、次年度以降の予定としております。  石嶺駅前交差点から浦添向けの残りの区間につきましては、電線共同溝工事を進めながら、可能な箇所から中央分離帯設置や横断防止柵設置を次年度以降に予定しております。 ○久高友弘 議長   金城眞徳議員。 ◆金城眞徳 議員   延伸開業に伴い、首里北地区の交通利便性はさらに向上しております。また、延伸沿いは電線共同溝工事も進めております。中央分離帯や横断防止柵の工事も早めの設置をまたよろしくお願いいたします。  4番目の質問に入ります。教員の不祥事でございます。  去る10月、神戸の市立小学校で教師間のいじめがあり、被害の男性教師は、同僚の教師4人からセクハラ、パワハラ行為を受けていたことが明るみに出ました。そのことは教師としてはあるまじき行為であり、情けない気持ちと怒りを感じます。  児童生徒のいじめを防止推進する立場の教師がどうしてこのような暴走をしたのか。また、同僚教師はなぜ見て見ぬふりをしたのか。とめらない大きな何か大きな理由があったのか。そしてそれを防げない学校で何があったのか。疑問に思っております。  学校の隠蔽体質や独自の人事制度が要因ではとの見方もありますが、54小中学校を預かる教育委員会として、この事件をどのように受けとめていらっしゃるか、お伺いいたします。 ○久高友弘 議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   お答えいたします。  神戸の市立小学校で複数の教員が男性教諭に悪質ないじめを行ったとの報道がございました。那覇教育委員会としましては、いじめ根絶の先頭に立つべき教員がこのような事件を起こしたことを大変遺憾に思っております。  今年度、那覇市立小中学校における教職員のいじめ事案は報告はされておりませんが、これを対岸の火事とせず自分ごととして捉え、教職員の人権意識を高め、服務規律の確保に努めてまいりたいと考えております。 ○久高友弘 議長   金城眞徳議員。 ◆金城眞徳 議員   私の世代は、「三尺下がって師の影を踏まず」の言葉を地域から学びました。学力の向上はもとより、人生学も教師の後ろ姿から子どもたちは教わっております。聖職の立場にある先生がこんな不祥事件を起こしたことは許せません。これも時代の流れかなと受けとめるわけにはまいりません。  教育委員会では、服務規律の徹底をぜひお願いいたします。  再質問いたします。  以前に市内の学校で、生徒のアンケートや父母から教師間のパワハラがあると耳にしたことがあります。そのときは早い取り組みで大事に至らず、改善されました。  生徒間のいじめは、第三者委員会で調査、指導で解決しておりますけれども、教師間のいじめが発生したらどこで調査するのか。ルールづくりや委員会の対応体制はできているのか、お伺いいたします。 ○久高友弘 議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   お答えいたします。  教職員間のいじめが発生した場合は、教育委員会の学校教育課が主体となり、事実確認や背景の分析などの調査を行っております。また、産業医面談を促すなど、被害教員の回復に向けた支援もあわせて行っております。 ○久高友弘 議長   金城眞徳議員。 ◆金城眞徳 議員   学校でのいじめというと、すぐ児童生徒の問題と思いがちでございますが、教師間のいじめはあるけど、なかなか表に出てきません。  しかし、先生方には初任研があり、3年研、5年研、10年研もあります。また、教頭先生、校長先生には管理者研修も頻繁にあります。常に問題意識を持って、未然防止の取り組みをよろしくお願いいたします。  これで、私の質問を終わります。各部長の皆さん、ご答弁ありがとうございました。 ○久高友弘 議長   仲松寛議員。 ◆仲松寛 議員   仲松寛でございます。一般質問を行います。  1.教育行政について。  (1)特別支援学校「県立那覇みらい支援学校」について。  少子化が進展する今日、特別支援教育を必要とする幼児、児童生徒が増加傾向にあり、特に那覇南部地区における知的障がい児童生徒の増加が顕著であります。このような中で、那覇南部地区特別支援学校の過密化解消と那覇在住児童生徒の市外特別支援学校への通学負担の軽減を図るため、現在、那覇古波蔵に新たな特別支援学校の建設工事が着々と進んでおります。  ついては、県立那覇みらい支援学校についてお伺いいたします。  @設置スケジュール、通学区域、設置教育部門、設置部、予定児童生徒数など、学校概要についてお伺いします。  A市内小中学校における特別支援学級数及び児童生徒数についてお伺いいたします。  B保護者や関係者から、スクールバスなどでの登下校の送迎を希望する声が上がっているが、那覇として具体的にどのような通学支援を考えているか、お伺いします。  (2)教育現場における働き方改革についてであります。  昨年2月に文部科学省は、学校における働き方改革に関する緊急対策の策定並びに学校における業務改善及び勤務時間管理等に係る取り組みの徹底について、各都道府県教育委員会教育長宛てに通知したが、これを受けて那覇教育委員会としての対応についてお伺いいたします。  @那覇教育委員会として、学校業務の役割分担・適正化、勤務時間など、業務改善に向けてどのような取り組みを行っているのか、お伺いします。  A公立小中学校などの教員志願者が受ける県公立学校教員候補者選考試験の受験者数の動向についてお伺いします。  B部活動について、「学校職員として部活動の実技指導等を行う部活動指導員をはじめとした外部人材の積極的な参画を進めること」となっているが、現状及び課題についてお伺いをいたします。  2番目、文化行政について。  那覇市内指定等文化財の保存、整備についてお伺いいたします。  那覇市内の指定等文化財は、国宝、特別名勝、史跡、天然記念物、建造物、美術工芸品、重要無形文化財、保存技術、無形文化財、無形民俗文化財、芸能、工芸技術、空手・古武術、有形、無形と多岐にわたっております。  令和元年5月現在で現在での数は175となっております。ついては、指定等文化財についてお伺いいたします。  (1)指定等文化財の保存、管理、整備に係る予算措置はどのようになっているか、お伺いをいたします。  (2)今後、観光客の増加が見込める識名園は、遺跡、記念物として、首里城と同様に世界遺産に登録されているが、防犯、防火等の安全対策及び施設整備はどのようになされているか、お伺いをいたします。  (3)天然記念物としての古木指定は、首里金城の大アカギのみであります。去る大戦の戦火を免れ、地域に古くから残る巨木として、樹齢約200年、直径約3メートル、枝ぶり見事な琉球松「古波蔵のヒラマーチ」を指定等文化財に加えるべきと地域から根強い要望があるが、見解をお伺いいたします。  壇上での質問は以上です。残りは質問席で行います。 ○久高友弘 議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長 
     仲松寛議員の一般質問の1.教育行政についての(1)の@Aに順次お答えをいたします。  まず、@の学校概要についてです。  沖縄県教育委員会へ確認したところ、県立那覇みらい支援学校は、教育部門として、知的障がい、肢体不自由、病弱の3つをあわせ持つ学校で、知的障がい教育部門がある特別支援学校としては初めて那覇市内に設置される学校でございます。  設置スケジュールは、令和元年10月に着工し、令和3年4月開校に向けて進めているところでございます。  通学区域につきましては、知的障がい教育部門では、首里、仲井真、寄宮、古蔵、松城、石田、真和志、神原、那覇、上山、鏡原中学校の校区を通学区域と想定しているとのことでした。  また、肢体不自由教育、病弱教育部門では仲井真、寄宮、古蔵、神原、上山、鏡原、小禄、金城中学校の校区を通学区域と想定しているとのことでした。  設置部につきましては、小学部、中学部及び高等部があり、予定児童生徒数につきましては、約250人を想定しているとのことでした。  次に、Aにつきましては、令和元年度の市内の特別支援学級数は、小学校が159学級、中学校が66学級の計225学級でございます。  児童生徒数は、5月1日時点で、小学校が902人、中学校378人で、計1,280人が在籍しております。  続きまして、1番目の(2)の@ABに順次お答えいたします。  まず、@学校業務改善に向けた教育委員会の取り組みとしましては、昨年9月から出退勤システムを導入し、教職員の正確な勤務時間の把握に努めたり、ノー残業デーの設定を促すなど、教職員の退勤時間の意識化を図っております。  また、教職員が年次有給休暇等を取得しやすい環境を整えるために、8月の第2週をリフレッシュウィークとし、その中の水曜日から金曜日の3日間を学校閉庁日と設定をし、研修や大会などの行事を入れない取り組みを行っております。  そのほか、教職員の事務の軽減を図るため、ことしから校務支援システムを導入したり、那覇運動部活動等のあり方に関する方針及び那覇文化部活動等のあり方に関する方針を示し、部活動時間の見直しなどを行っております。  次に、A沖縄県教員候補者選考試験の受験者数の動向についてお答えします。  県教育委員会に確認しましたところ、今年度の受験者数は3,394人で、平成23年度以降年々減少しており、10年前の平成21年度の受験者数と比べますと1,500人減少しております。  次に、B部活動についてお答えします。  文部科学省の通知には、部活動は学校の業務だが、必ずしも教師が担う必要がない業務とされております。外部の人材の積極的な参画を進めることとされております。  中学校における部活動は、生徒の引率など負担が大きいことから、部活動指導員の次年度の導入に向けて取り組みを進めております。 ○久高友弘 議長   宮城寿満子福祉部長。 ◎宮城寿満子 福祉部長   一般質問のうち教育行政について(1)県立那覇みらい支援学校についてのうち、B通学支援についてお答えいたします。  スクールバスの運行について、沖縄県教育委員会に確認しましたところ、県立那覇みらい支援学校においてもスクールバスの整備を行うとのことでございました。  また、本市で実施する通学支援といたしましては、屋外での移動が困難な障がい児等の外出時の移動支援を行うガイドヘルパー事業の対象について、来年度より重度の知的障がいと重度の肢体不自由が重覆している重症心身障がい児の通学へ拡充することを予定しております。  これにより、障がいのある児童の教育を受ける機会の確保や、保護者の負担軽減等が計られるものと考えております。 ○久高友弘 議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   2番目、文化行政について順次お答えいたします。  初めに、(1)指定等文化財の保存、管理、整備に係る予算措置につきまして、今年度は当初予算に約1億3,300万円を計上しております。  主な管理事業として、識名園管理事業約4,900万円、玉陵管理事業約3,600万円、その他、宜野湾御殿の墓やガーナー森などの本市指定文化財の清掃、樹木の剪定などの維持管理などを行っており、事業費は約2,200万円となっております。  整備事業につきましては、国指定名勝の伊江殿内庭園、重要文化財の新垣家住宅、国指定天然記念物の首里金城の大アカギなどがあり、事業費は約2,600万円となっております。  次に、(2)特別名勝で世界遺産の識名園にある御殿は、昭和59年から平成4年にかけて復元された本造平屋の建造物で、面積は約525平米でございます。  御殿の防火対策につきましては、消防法で義務づけられた消火器と自動火災報知設備を設置しております。自動火災報知設備は、熱を感知する空気管式で、各部屋の天丼、天丼裏、床下に張り巡らされております。  また、屋外消火栓設備を御殿全体が消火範囲となるよう3カ所に設置しており、落雷による火災を防ぐための避雷針も2基設置しております。  開園時の防火・防犯対策として、園内に作業員を4人配置し、安全管理を行っております。閉園時は警備員1人を配置しており、巡回警備を行っております。  次に、(3)古波蔵のヒラマーチにつきましては、本市文化財課において、現地での確認、近隣の方々、専門家への聞き取りなどを含めた調査を行ってまいります。  本市指定文化財の指定に当たっては、那覇文化財調査審議会へ諮問し、同審議会での調査・審議を踏まえて答申を受け、指定されることとなります。 ○久高友弘 議長   仲松寛議員。 ◆仲松寛 議員   では、順を追って再質問を行いたいと思います。  県立那覇みらい支援学校について、再質問します。  みらい、那覇みらい、何かどこかで聞いたような名称なんですが、坂井浩二議員の名づけ親で。冗談です。そういうことで、議会とも大変なじみがあるなというような名称で感じております。  本市に特別支援学校を設置することにつきましては、4年前の平成27年(2015年)9月の定例議会において、那覇に県立特別支援学校の設置を求める意見書・要請決議を那覇市長、そして那覇教育委員会委員長宛てに採択したことから、この設置に大きく動き出してきているわけでございますけれども、当時の意見書と要請書が手元にございますけれども、あれから4年かという感じがいたしております。  那覇教育委員会の中には、この質問をやるに当たっていろいろとお聞きしたわけですけれども、教育委員会の中には、あれは県の所管だからと少し突き放すような風潮もありましたけれども、決してそうではないということは、先ほど申し上げましたように、意見書もあり、決議もあり、私も関係団体の皆さんと市長に直接要請もした経緯もございますので、このあたりは心して那覇の子どもたちのことでありますから、よろしくお願いしたいと思います。  資料をお願いいたします。        (モニター使用)  令和3年(2021年)4月には、この那覇みらい支援学校が開校するということになっておるわけでございますが、これがイメージの絵でございます。非常に立派な建物になるんだなというふうに期待が非常に高まるわけでございますけれども、その支援学校のコンセプトとしては、3つの教育部門をあわせ持つ県内初の特別支援学校インクルーシブ教育システムを推進して、社会との共生、自立を育む学びやでありたいとしているわけでございます。  特色としては、都市型の自然学校であり、そして特別支援教育のセンター機能を持つ学校ということでもあります。さらに、敷地と公園、公園といいますと隣の漫湖公園のことでありますけれども、緑でつながるような計画としたいというふうになっております。  水辺のほとりの花と緑があふれる漫湖公園でありますから、生徒たちがこの公園を散策してみたり、あるいは公園を指定管理しているシルバー人材センターの皆様方と提携して緑化教育とか、あるいはお隣にある古波蔵中学校、古蔵中学校との交流とか、また、すばらしい運動場が完成する予定でありますから、地域交流の運動会とか、あるいはスポーツイベントも可能ではないかと、こういうふうに期待が広がるわけでございます。  こういったことを実施することによって、この古波蔵地域が那覇のインクルーシブモデル地区として指定されるようなことになれば、地域の活性化にもつながるかなと思っております。  資料をお願いいたします。        (モニター使用)  この支援学校の校区でございますけれども、新学区、それから現学区とあります。特徴的なことは那覇が中心でありますけれども、一部豊見城、とよみ小、長嶺中区域もこれに含まれております。  それで質問なんですが、現在、市外の特別支援学校に通う児童生徒はどのくらいいるのか、お伺いしたいと思います。 ○久高友弘 議長   休憩します。            (午前11時47分 休憩)            (午前11時48分 再開) ○久高友弘 議長   再開します。  仲松寛議員。 ◆仲松寛 議員   後で正式な数字はお知らせいただきたいと思いますけれども、4年前の意見書、これにある数字を申し上げますと、那覇在住の幼児・児童・生徒が、盲、ろう学校を含めた特別支援学校に約400人在籍していると。そのうち大平特別支援学校に108人、島尻特別支援学校に93人、石垣特別支援学校に46人、鏡が丘特別支援学校に58人、計305人が市外の特別支援学校に就学しているという数字がありますが、これちょっと古い数字ですから、新しい数字は後ほど教えてください。  次の質問を行います。  那覇みらい支援学校へ入学を希望する予定の児童生徒の把握はできているのか、伺います。 ○久高友弘 議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   お答えします。  沖縄県教育委員会に確認しましたところ、県立那覇みらい支援学校は既存の特別支援学校の過密化解消を目的として設立しますので、原則一斉転学となるとのことでした。  ということで、少し把握は今のところできておりません。 ○久高友弘 議長   仲松寛議員。 ◆仲松寛 議員   県の所管でありますから、県から調べてくださいということになれば調べざるを得ませんけれども、実際もう令和3年の4月ですから、次年度令和2年が始まりますので、ぜひ那覇としても那覇みらい支援学校へ入学を希望する、そういった児童生徒の詳しい数字を把握していただきたいと思います。  入学希望についての意向調査を新年度からでも始めるべきではないかと、このように思います。  資料をお願いいたします。        (モニター使用)  Bの再質問ですけれども、特別支援学校通学支援について社会福祉協議会など6団体から要請があったスクールバスの件なんですけれども、現在こういうバスで子どもたちは通っていて、次の資料をお願いします。        (モニター使用)  これが毎朝見られるバスに乗り込む生徒たちの姿であります。  ガイドヘルパー事業を拡充して通学に充てるとのことですけれども、具体的にはどのような対応をとるのか、お伺いしたいと思います。 ○久高友弘 議長   宮城寿満子福祉部長。 ◎宮城寿満子 福祉部長   これまで行われた事業を拡大をすることになりますが、通学についても拡大をすることになりますけれども、きのうの答弁にもございましたように、事業所のほう、もしくは家族のほうで車両を準備していただいて、ヘルパーは児童のそばでのヘルプですね。それに支援に入るという形になります。  実際こちらのほうで想定している人数としましては、拡大する人数としては、このみらい支援学校の子どもたちということではなくて、ガイドヘルパーの拡大事業の想定人数としましては20人程度、200日ということで考えております。 ○久高友弘 議長   仲松寛議員。 ◆仲松寛 議員   わかりました。  (2)の教育現場における働き方改革について再質問を行います。  A教員選考受験者について。  教師になりたいと希望する教員選考受験者数が減少傾向にあると。10年前と比べると1,500人も減少しているという答弁でございましたけれども、主な要因は一体どういうところにあるんでしょうか。 ○久高友弘 議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   教育委員会としましても、この件は重く受けとめております。
     沖縄県教員候補者選考試験の受験者数が減少している背景には、まず1点目には好景気のため多数の働き口があることや、もう1点は教職員の多忙感という部分が大きなイメージとして残っている部分だと考えております。 ○久高友弘 議長   仲松寛議員。 ◆仲松寛 議員   多忙感が強いということを確認できました。  次は、Bの部活動についてでございます。  部活動指導員になるための資格、登録手続などの規定があると思いますけれども、どのようなものでしょうか。 ○久高友弘 議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   お答えします。  部活動指導員の資格は特にございません。ただ、専門性を有しているという部分ですね。あと、任用の手続としましては、学校長からの推薦を得るなどの学校教育に十分な理解を有する人を想定をしております。 ○久高友弘 議長   仲松寛議員。 ◆仲松寛 議員   昨年度2018年、文科省の予算では、新規事業で中学校における部活動指導員配置に5億円、そして4,500人を配置するとしておりましたが、那覇における部活動指導員は何人確保されたのでしょうか。 ○久高友弘 議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   今年度現在は1人もおりません。 ○久高友弘 議長   仲松寛議員。 ◆仲松寛 議員   現在はいないと。手を挙げなかったということだと思いますけどね。2020年度からはこれをやっていきたいという、質問の答弁をお聞きいたしました。ぜひこれをしっかり進めてください。  そういうことで、学校現場は多忙と。教職員のなり手もどんどん少なくなっているという現状がありますから、授業や教材の研究、現場でありますよね。そして校内行事に追われる。さらには学力テストの対策、道徳授業、あるいは不登校や非行などの指導、部活動などと、こういうことになっておりまして、さらにはまた小学校では英語の教科化が進められ、さらにはICT教育の導入も始まっているということで、そういうことで先生方も非常に多忙ということで、こういった部活動指導員が育成されて設置されれば、教育現場における働き方改革、先生方の多忙解消に大きくつながっていくと思いますので、ぜひ頑張っていただきたい。このように思います。  次は、文化行政について再質問を行います。  指定文化財の保存、管理、整備に約1億3,300万円というご答弁でございました。  (2)の識名園の防火・防犯対策について、識名園は先ほど部長がご説明しましたとおり、琉球王家の保養や外国使者、冊封使をもてなすために1799年建てられたものでありますけれども、1945年の沖縄戦ではほぼ全焼、1975年から1995年の20年間でほぼ当時の姿を再建したということで、20年かかった建物であります。  そこで質問です。  火災報知器及び屋外消火栓は、これ作動状態を定期的に確認しているのかどうか、お伺いします。 ○久高友弘 議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   屋外消火栓等、今ご質問にありました件につきましては、定期的に点検しているところでございます。 ○久高友弘 議長   仲松寛議員。 ◆仲松寛 議員   わかりました。  分電盤などの電源システムはどこにありますか。それから、また定期的なこれも点検が行われているのかどうか、お伺いします。 ○久高友弘 議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   お答えいたします。  分電盤につきましては、御殿に配置されております。その分電盤については法定点検の義務を有していないこともあり、点検は実施しておりません。  しかしながら、首里城火災を受け、年明けには専門業者による点検を今行う予定としております。 ○久高友弘 議長   仲松寛議員。 ◆仲松寛 議員   もう1つの質問ですけれども、閉園後の管理体制が現在警備員の1人とのことですけれども、万一火災が起きた場合、不測の事態を考えると増員すべきではないかと思いますけれども、いかがですか。 ○久高友弘 議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   現在1人配置しております。この配置人数についてはこういう形でやっぱり予算もございますので、やっていく中で、1人でも対応できるような通報体制でありますとか、あと消火栓につきましては非操作性の消火栓ということで、1人でも操作可能な消火栓の設置を、今後検討してまいりたいというふうに考えております。 ○久高友弘 議長   仲松寛議員。 ◆仲松寛 議員   資料をお願いします。        (モニター使用)  これは消防用無人放水車両です。これは大分の消防署が採用しております。首里城では放水銃が1基使えなかったと。あるいは輻射熱で隊員が近づけなかったというところに、これは無人でその火元の近くまで行って放水をすると。これはホースを運ぶ機能も有しています。こういったことも今後、防火の対策で考えていただければと思います。  3番目、最後に古波蔵のヒラマーチなんですけれども、指定等文化財に加える件ですけれども、このヒラマーチは久米島の五枝の松とは違いまして、2本立っております。樹齢200年というリュウキュウマツでございます。前後に並んでおりまして、非常に枝ぶりのいい松でございますので、先ほど比嘉部長がご答弁なさいましたように、ぜひ所定の手続、調査を行って、この古波蔵のヒラマーチが指定等文化財として指定されるようにご要望申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○久高友弘 議長   午前の会議はこの程度にとどめ、再開は午後1時といたします。休憩いたします。            (午前11時59分 休憩)            (午後1時   再開) ○桑江豊 副議長   休憩前に引き続き会議を開きます。  下地敏男議員。 ◆下地敏男 議員   ハイサイ、チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。会派ニライ、下地敏男です。  一般質問に入る前にひと言申し上げます。  市民目線の政治、行政を市民とともに紡いでいきたいと、城間市長が市長就任2期目の抱負を述べてから1年がたちました。顧みて、市長日程は庁内にあっては、両副市長との当初予算編成や補正予算に関する2役査定、政策会議、庁議などがあり、庁外においては、各種協議会、理事会への出席、市民と市長のユンタクタイムなど、市長は寸暇を惜しんで市政運営を進めております。公務に限れば614件にもなります。それ以外を足しますと、優に1,000件を超します。  さらには、東京出張において、政府に県都那覇の振興に関する協議会開催要請、沖縄都市モノレール輸送力増強についての要請など、本市の経済発展はもとより、32万市民の暮らしの一層の向上に取り組まれ、混沌とする社会情勢の中で、経済、福祉、教育の多岐にわたる施策を展開しております。県都大那覇の市政の舵を取って1周年、改めて市長のご尽力に敬意を表します。  以上を申し上げ、通告に従い一般質問を行います。  まず1.環境行政についてであります。家庭ごみ(資源化物古紙)についてであります。  経済の発展とごみの排出量、これはどうしても切り離すことができません。経済の発展、そのままごみの増大につながってまいります。那覇もまさにそのとおりであります。しかしながら、一日もこのごみ問題を放っておくわけにはまいりません。  (1)本の資源化物古紙回収の現状・課題について伺います。 ○桑江豊 副議長   玉寄隆雄環境部長。 ◎玉寄隆雄 環境部長   お答えいたします。  本市の家庭ごみの出し方は、燃やすごみ、燃やさないごみ、有害・危険ごみ、資源化物、粗大ごみ、廃スプリング入り製品の6つの区分に分けて出していただくようになっております。  その中で、資源化物の古紙は、週1回の定日収集を行っており、雑紙と本類、新聞紙とチラシ、ダンボール、紙パックの4種類に分類してひも等でしばって出していただくよう市民の皆様にはご協力をお願いしております。  古紙を収集する課題としましては、先ほど申し上げました4つの分類が適切に行われていないことや、紙ひも等でしばらずに紙袋やビニール袋に入れて異物が混じった状態で出される事例が見られます。 ○桑江豊 副議長   下地敏男議員。 ◆下地敏男 議員   それでは2番目の質問に移ります。  (2)直営、委託業者、許可業者、彼らの資源化物古紙の搬入実績について伺います。 ○桑江豊 副議長   玉寄隆雄環境部長。 ◎玉寄隆雄 環境部長   お答えいたします。  直営と委託業者の分という形でお答えをさせていただきたいと思います。  市内の一般家庭から排出される回収した古紙の収集・搬入実績といたしましては、直営と委託業者を合わせて、平成26年度は1,436.5トン、平成27年度は1,712.37トン、平成28年度は1,840.92トン、平成29年度は1,999.43トン、平成30年度は2,312.3トンと年々増加する傾向にあります。 ○桑江豊 副議長   下地敏男議員。 ◆下地敏男 議員   本市の実態がわかりました。ここは調べたところによりますと、全国的にはごみの搬出量は減っている、減少傾向にあります。そうした中で、本はごみの搬出量が増えているということにありますので、これは全国たぐいまれなる本の経済の発展の結果かなと思っております。いずれにしても、経済の発展とごみの搬出量の低減化を図らないということは言うまでもありません。  3番目の質問に移ります。  (3)リサイクル業者の買取価格等について伺います。
    ○桑江豊 副議長   玉寄隆雄環境部長。 ◎玉寄隆雄 環境部長   お答えいたします。  本市では毎年、回収した古紙を指名競争入札により、リサイクル業者へ売却しておりますが、これまでの実績としましては、古紙1キログラム当たりの売却単価は、平成26年度が税込で18.68円、平成27年度は19.22円、平成28年度は19.22円、平成29年度は19.00円、平成30年度は4月分が6.48円、5月以降は6.69円、今年度4月から9月までは12.74円、10月以降は3.3円で売却単価契約を締結しております。  また、古紙売却における本の収入は、平成26年度が2,471万6,404円、平成27年度は3,061万7,293円、平成28年度は3,280万4,405円、平成29年度は3,626万4,694円、平成30年度は1,460万1,136円となっております。 ○桑江豊 副議長   下地敏男議員。 ◆下地敏男 議員   買取価格及び歳入については、わかりました。この5年間で毎年のように買取価格が上昇していた。去年あたりから極端に下がりまして、実に6分の1、1キロ当たり3円になっております。これを別の業者に聞きますと、ここは限りなく0円に近い。つまり、1キロ当たり1円と、軽トラックいっぱいに積んで800円にしかならないというような現状があります。  そうした中で、果たして那覇の歳入が5年前の2,700万円、3,300万円からこういうふうに0円、1円になったときに、本当に那覇の持ち出しが発生してくるのではないかということを思っております。ここはいま一度、しっかりと検証する必要があると思います。後でその理由をお聞きしますけれども。  次に、(5)資源化物古紙の拠点回収の現状について伺います。 ○桑江豊 副議長   玉寄隆雄環境部長。 ◎玉寄隆雄 環境部長   お答えいたします。  本市では、資源化物持去り行為の抑制及び市民の皆様に廃棄物の減量・資源化の推進に対する意識を高めていただくために、市内の団体が集めた紙や缶類の資源化物をで回収する拠点回収事業を実施しております。昨年度は52団体が登録し、資源化物の拠点回収事業にご協力をいただいておりましたが、資源化物を集めることに手間がかかることや奨励金の減額による影響で、今年度に入り登録団体数は伸び悩んでいる状況にあります。 ○桑江豊 副議長   下地敏男議員。 ◆下地敏男 議員   資源化物の古紙の回収、新聞とか雑誌の回収が伸び悩んでいるということがあります。伸び悩んでいるということはあっても、先ほど申し上げました5年前、18円、19円だったのが、今は3円、1円になっているわけですから、拠点回収ですか、これが52カ所あったにしても、そこから子どもたち、あるいはPTAの方々が一生懸命、新聞紙を集めて、雑誌を集めて、学校の空き教室に運んだとしても、それを持っていくには1円、0円であるというようなことになったら、果たしてその回収そのものもいいのかどうかも問われてくると思います。  ちなみに、その業者が回収に来たときには、その出張料として逆に最低2,000円を徴収するということもありますので、これをトン当たりに直しますと莫大な費用になってくるわけですね。そこら辺もしっかり検証してもらいたいと思います。  再質問をいたします。  那覇廃棄物の減量化の推進及び適正処理に関する条例第2条第6項には、資源化とは物の再利用、再生利用及び有効利用というのがあります。  第13条では、地域団体等の資源化活動の参加を明文化し、市民は資源化が可能なものの分別を行うと規定してあります。当然、古紙も含まれるわけです。しかし、先ほど申し上げました古紙の買取格価が1キロ1円、あるいは限りなく0円になっていくときに、本当にそれでいいのかどうかということを再質問いたします。 ○桑江豊 副議長   休憩します。            (午後1時11分 休憩)            (午後1時12分 再開) ○桑江豊 副議長   再開します。  下地敏男議員。 ◆下地敏男 議員   再質問を取りかえたいと思います。  その買取価格が0円に近い、あるいは1円ということでは、回収した古紙を焼却したらどうかと私は思っております。答弁を求めます。 ○桑江豊 副議長   玉寄隆雄環境部長。 ◎玉寄隆雄 環境部長   お答えいたします。  古紙につきましては、から排出される廃棄物のうち、再生利用が可能なものとして、那覇廃棄物の減量化の推進及び適正処理に関する条例第2条7号において、資源化物として規定し、4Rの理念を基調に市民や事業者の皆様に再生利用のための分別、排出にご協力をいただき、リサイクルに取り組んできております。  古紙は資源化物と位置づけ、市民の皆様にも定着していることから、焼却処理へ変更することはリサイクル率の低下と最終処分量の増加につながるものと考えております。現時点でその位置づけを変更することは考えておりません。 ○桑江豊 副議長   下地敏男議員。 ◆下地敏男 議員   考えていないということではあるんですけれども、どんなに集めても、これが再生には持っていくこともできない。ましてや費用も発生していくというときになったら、やはり焼却、燃やしたほうがいいのではないかと私は思っております。技術的には可能だということでもありますので、それとあわせて、最終処分、肥培、スラブ等々が出るということにはなりますが、それも那覇の最終処分場、49%埋め立てられておりますけれども、それが極端に50%を超えていく、60%を超えていくというようなことにもなりませんので、ぜひここは古紙も買い取ることもできない、売ることもできない、であれば、焼却をするという選択肢もあろうかと思いますので、ぜひご検討もお願いしたいと思います。  次の質問に移ります。  2.交通行政について質問いたします。  (1)本市交通基本計画は順調に進んでいるか伺います。 ○桑江豊 副議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   那覇交通基本計画では、誰もが移動しやすいまちをつくることを基本目標に、交通に対する意識改革、公共交通利用環境の向上・充実、多様な移動手段の利用環境の向上・充実、体系的な道路網整備の4つの施策方針を掲げております。  具体的な施策としましては、モノレールの延長整備をはじめ、バス専用・優先レーンの延長、バスマップの配布、真和志地域乗合タクシー、小学生を対象とした啓発動画の作成などの施策を実施しております。 ○桑江豊 副議長   下地敏男議員。 ◆下地敏男 議員   続きまして、(2)本の交通渋滞の現状について伺います。 ○桑江豊 副議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   直近の平成22年度の全国道路・街路交通情勢調査(道路交通センサス)によると、本における朝タピーク時の走行速度(平均混雑時旅行速度)は、政令指定都市のほか東京23区をも下回り、全国ワースト1(12.9km/時)と報告されています。  また、本市の主要渋滞箇所としましては、沖縄地方渋滞対策推進協議会によりますと、中心市街地、新都心地域の幹線道路区間などが報告されております。 ○桑江豊 副議長   下地敏男議員。 ◆下地敏男 議員   東京23区も下回り全国ワースト1という答弁でありました。ここも私が調べてみますと、人口比にしたら沖縄県の年間の損失時間が全国平均は30時間ありますけれども、沖縄県は実に48時間あります。それはやんばるから糸満、離島も含めてですから、那覇はさらにそれを上回る。50時間、55時間にもなろうかと思います。これに人口を掛けると本当に莫大な時間を私たち那覇市民は失っているということになります。一日も早い交通渋滞の改善を求めるものであります。  (3)交通渋滞解消への対策について伺います。 ○桑江豊 副議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   本市では、交通渋滞の改善を図るため、国や県及び関係市町村などと連携し、経路の分散や交通手段の分散、利用時間の分散の3つの分散の取り組みを進めております。  また、沖縄の新たな交通環境創造会議において、渋滞交差点における右折レーンの延長など、いわゆる渋滞ボトルネック対策が掲げられ、交差点改良が進められております。市域内においても、安里1丁目交差点が改良され、また県立博物館前交差点での改良が予定されていると報告されております。  この会議では、ほかにも県民意識への効果的な働きかけの取り組みとして、わった〜バス大実験での公共交通機関の利用を促すノーマイカー出勤などの実施が報告されております。 ○桑江豊 副議長   下地敏男議員。 ◆下地敏男 議員   答弁ありがとうございました。再質問します。  交通渋滞の緩和を図るための3つの分散について、どのような取り組みを行っているか、お答えください。 ○桑江豊 副議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   3つの分散のうち、1つ目の経路の分散として、十分な交通容量を確保するための道路ネットワーク機能を強化し、道路交通情報提供を充実させるなど交通運用の改善を図ります。  また、2つ目として、手段の分散としましては、フリンジパーキングを活用した中心市街地への過度な自動車の流入抑制や、公共交通や徒歩、自転車など多様な移動手段の利用環境の向上を図り、自動車から他の移動手段への転換を促します。  そして3つ目、時間の分散としては、ピーク時間に集中する交通量を平準化するため、例えば時差出勤などを促進いたします。 ○桑江豊 副議長   下地敏男議員。 ◆下地敏男 議員   極めて重要な3つの分散の取り組みだと思っております。そうした中で、仮にそのまま放置をしておきますと、国の試算では年間で12兆円の損失額になることも言われております。単純に47都道府県で割って幾らというわけにはいかないわけでして、やはり那覇の抱えている交通渋滞がいかに損失額が発生しているかを考えると、ぜひとも那覇の交通渋滞に対する取り組みをしっかりとやっていただきたいと思っております。  再度、部長の決意等について伺いたいと思います。 ○桑江豊 副議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   先ほどの3つの分散をはじめとして、まず大きなことは、車に頼りすぎない暮らしの推進を図りたいと、先ほど3つの分散とあわせて、環境や交通に対する啓発活動を継続的に行うなど、市民の交通に対する意識醸成を図る取り組みも大事だなと思っております。 ○桑江豊 副議長   下地敏男議員。 ◆下地敏男 議員   次の質問に移ります。3.観光行政についてであります。  那覇空港第2滑走路が3月26日に供用開始いたします。本市の観光振興につながるものと大いに期待が求められているところであります。市長の見解を伺います。 ○桑江豊 副議長   名嘉元裕経済観光部長
    ◎名嘉元裕 経済観光部長   お答えします。  先月26日、那覇空港の第2滑走路を来年3月26日に供用開始するとの発表が国土交通省よりございました。第2滑走路の供用開始により、発着数は現在の13万5,000回から、約1.8倍増となる24万回になると見込まれております。ことし3月には国際線と国内線の両ビルを結ぶ際内連結ターミナル施設がオープンし、さらには来年7月にはCIQ施設の拡張が予定されるなど、ますます那覇空港の利便性向上と機能強化が図られる予定となっており、本及び沖縄県の観光・物流・産業などの発展に大きく寄与するものと期待しているものでございます。 ○桑江豊 副議長   下地敏男議員。 ◆下地敏男 議員   ご答弁ありがとうございました。  確かに利便性に大きく寄与するということはわかります。  再質問をいたします。  事業概要によりますと、回転翼機及び深夜発着機は含まずと資料にはありますが、自衛隊所有の航空機は滑走路処理容量に含まれるか、伺います。 ○桑江豊 副議長   仲本達彦企画財務部長。 ◎仲本達彦 企画財務部長   所管をしております国土交通省に確認しましたところ、自衛隊所有の航空機は含まれているとのことでございました。 ○桑江豊 副議長   下地敏男議員。 ◆下地敏男 議員   含まれているということですか。含まれてはいないんじゃないですか。含まれているんですか。  那覇空港は、国内外からの観光客の増加でますます発着便が増えていく状況があります。国際リゾートの拠点都市にふさわしく機能強化を図らなければならない。そうした中で、民間機と自衛隊機との軍民共用は自衛隊機のスクランブル等々、発進などによって危険さらされております。空港の安全上、重大な問題があります。  それに加えて、今後予想されます回転翼機は滑走路処理容量に含まれないことを持ち出し、回転翼機であるオスプレイの配備を国は強行するのではないか。那覇空港の軍民共用はこうした危険性をはらんでいることを強く指摘したいと思います。 ○桑江豊 副議長   休憩します。            (午後1時23分 休憩)            (午後1時24分 再開) ○桑江豊 副議長   再開します。  仲本達彦企画財務部長。 ◎仲本達彦 企画財務部長   答弁の修正をさせていたただきます。  先ほど下地敏男議員からのご質問中、滑走路の処理容量が24万回に増えるということで、その24万回の中に自衛隊所有の航空機が含まれているかという、私が誤った解釈をしてございました。  正しいご質問の趣旨は、回転翼機及び深夜発着機は含まれないと、その中に自衛隊所有機も同様かというようなご質問でございましたので、改めて答弁をさせていただきます。  この回転翼機及び深夜発着機につきましては、民間機を含め、滑走路処理容量には影響はないというところでございますので、その24万回の中には含まれていないということでございました。  大変失礼いたしました。 ○桑江豊 副議長   下地敏男議員。 ◆下地敏男 議員   最後の質問です。  4.教育支援行政について質問いたします。  城間市政のもと、重点的に取り組んでいる子どもの貧困対策事業の現状・課題等について伺います。 ○桑江豊 副議長   休憩します。            (午後1時26分 休憩)            (午後1時26分 再開) ○桑江豊 副議長   再開します。  下地敏男議員。 ◆下地敏男 議員   すみません。続きがあります。  4.教育支援行政について質問いたします。  城間市政のもと、重点的に取り組んでいる子どもの貧困対策事業の現状・課題等について伺います。  玉城知事は、子どもの貧困対策の観点からも中高校生のバス通学無料化に取り組むと述べております。対象となる本市の中高校生数等、当局の見解を伺います。 ○桑江豊 副議長   末吉正幸こどもみらい部長。 ◎末吉正幸 こどもみらい部長   本市では、子どもの貧困対策に関しては、政策統括調整監及び関係24課長で構成する那覇こどものみらい応援プロジェクト庁内推進会議を設置し、全庁的に連携し取り組んでおります。このような体制のもと、庁内の横断的な取り組みの強化を図り、本はこれまで子どもの居場所づくり事業や支援員の配置事業など、貧困対策のモデルとなるさまざまな事業を国や県の交付金等を活用し先駆的に取り組んできたところでございます。  しかしながら、本市の対策事業は、国及び県の高率の財政支援を受けて実施しておりますが、いずれも沖縄振興計画期間中の時限的な制度とされております。本としては、子どもの貧困対策については、長期的な財源確保が大きな課題であると考えております。  次に、中高校生のバス通学無料化につきましては、実施主体の沖縄県に確認したところ、通学実態調査の結果をもとに制度設計を進めているとのことでございました。次年度はこれまでのひとり親家庭、高校生等通学サポート実証事業の対象者に加え、住民税所得割非課税世帯の高校生へも支援を拡充する方向で検討しており、約5,400人を見込んでいるとのことでございました。  また、県は市町村単位での人数の把握は行っていないことから、本市の対象者数は把握できておりませんが、本市のみならず低所得世帯に対する通学費の負担軽減策として効果があるものと考えております。 ○桑江豊 副議長   下地敏男議員。 ◆下地敏男 議員   県のほうでこの事業に対して那覇は何人ですよと、あるいは市町村についてはどれぐらいの対象者がいますということがわからない状況の中で、全県には5,400人ぐらいいるだろうということがありはしますが、那覇で対象者の1人も漏らさず、中学生、高校生を対象にしてやってもらいたい事業であると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それと、子育て貧困問題の事業が時限的な施策であるというような答弁がございました。その後、国や県の補助終了後の本の対応、対策はどのようになっているのか伺います。 ○桑江豊 副議長   末吉正幸こどもみらい部長。 ◎末吉正幸 こどもみらい部長   国や県の補助等につきましては、令和3年度までの時限的な制度として予定されております。本市としましては、負の連鎖を断ち切るためには、補助等が終了する令和4年度以降も事業を取捨選択しながら引き続き実施する必要があるものと考えており、その対策の1つとして、こどものみらい応援プロジェクト推進基金を年次的に積み立て、財源確保に取り組んでいるところです。  また、4月に開催された県知事や城間市長をはじめとする県内首長を構成員とする沖縄振興拡大会議を通じて、令和4年度以降の補助の継続についても国に対して要望しております。 ○桑江豊 副議長   下地敏男議員。 ◆下地敏男 議員   ぜひ子どもの貧困対策について取り組むことで、国や県に要望を市長以下、2役、それから担当部長、一生懸命頑張っていただきたいと思いまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○桑江豊 副議長   糸数昌洋議員。 ◆糸数昌洋 議員   ハイサイ、こんにちは。糸数昌洋でございます。  昨年12月の定例会から一般質問1テーマに絞ってこれまで4回やってまいりました。昨年12月は公園行政、ことし2月は防災・減災対策、あと6月は中心市街地の課題と展望、先だっての9月定例会では住宅政策ということで、ちょうど1年たちましたので、その中から今回進捗の確認を中心に行いたいと思っております。  初めに、公園行政についてです。  公園の適切な維持管理について、昨年12月定例会にて課題の指摘と提案を行ってきましたが、その後の対応状況を問います。 ○桑江豊 副議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   業務の効率化を図るため、業務を委託しているシルバー人材センターと密に対応を調整し、現在実施しているところでございます。  特に除草作業については、公園イベント箇所を優先的に行っております。また、市内各公園においては、各地域のシルバーの方々を専任として配置し、主にトイレ清掃やごみ拾い及び除草作業を行っております。  ほかに、各公園を巡回しながら除草作業を専門にシルバーの方々を配置し、各地域の公園の除草作業を補いながら、イベント箇所や市民からの要望を優先的に作業を行っております。しかしながら、現状は除草作業が追いつかなく苦慮しているところでございます。  今後の対応としましては、ボランティア団体へ草刈り機を貸与できる新たな仕組みを構築し、除草効率を高めてまいりたいと思っております。 ○桑江豊 副議長   糸数昌洋議員。 ◆糸数昌洋 議員   一生懸命頑張っているけれども、なかなか除草作業が追いつかないという状況にあるのは、私もとても感じております。  草刈り機の貸与ができる新たな仕組みをつくるということで、個人的に草刈り機を購入して頑張っている新垣淑豊議員なんかもおりますけれども、私もレンタルして、少しでもお手伝いができればなというふうに思っております。  大公園が課題なんですね。順序よく草刈りしていくと、一通り終わるころには最初の草がまた伸びているということの繰り返しになっていて、答弁の中では、このイベント箇所とか市民からの要望を優先的に行っているというのがありましたけれども、特に駐車場の付近ですね。市民が車をとめてそこから移動していく。  前回は漫湖公園の事例を出しましたけれども、その駐車場とか、いわゆる公園の顔ですよ。そこの部分とか、園路の周辺とか、あとベンチの周辺とか、そういうところを基本的にはめり張りつけて、そこはしっかりと常にきちんとしている状況はつくりあげてほしいなと思うんですね。  そういう意味でも、ぜひめり張りのある維持管理というものを意識しながらやっていただきたいなと思っております。  あと、本格的な民活の導入ということで、当局も公園PFIとかいろいろ検討が始まっていると思いますけれども、この公園活性化事業について、その後の進捗含めどうなっているのか、お尋ねいたします。 ○桑江豊 副議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   民間活力を活かした公園活性化事業については、去る4月に、サウンディング型市場調査を実施し、21団体の参加がございました。これらの提案内容を踏まえ、具体的な手法や施設等について、現在検討しております。  現在は、公募に向け、公園の選定作業を進めるとともに、応募条件の整理を行っているところでございます。
    ○桑江豊 副議長   糸数昌洋議員。 ◆糸数昌洋 議員   21団体の参加があって、公募に向けて準備を進めていると。市民の関心も高いと思います。  それで、前回、都市公園法改正によって、この公園PFIもそうですけれども、いわゆる協議会の設置、これを民間活力の活用に向けた議論と並行して協議会の設置も検討したらどうかということを提言させてもらいまして、これは公園利用のルールづくりとか、基本的にはやっぱり市民協働でどうやって公園を活用していくかというこの協議会の設置ですけれども、聞くところによりますと、先般、岡山のほうに先進事例の調査ということで、市民団体と一緒に公園管理課の職員も自腹を切って行かれたというお話も伺って、大変感銘を受けました。  そういう意味で、協議会の設置とか市民協働の公園づくりということについて見解を問いたいと思います。 ○桑江豊 副議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   協議会の設置については、ご案内のとおり事例の研究をしているところでございます。また、都市公園法改正による協議会の設置については、全国の事例をインターネット等で情報収集したところ確認できておりませんが、市民協働による公園づくりについては先進事例を調査しております。  先ほど議員からご提案ありましたけれども、岡山の事例では、公園の活用や中心市街地の賑わいづくりにおいて、各市民団体とが連携し継続的な事業を展開しております。  本市においても、公園利活用する上で、このような市民協働の視点を入れたその体制がとれるよう、引き続き検討していきたいと思っております。 ○桑江豊 副議長   糸数昌洋議員。 ◆糸数昌洋 議員   ぜひよろしくお願いしたいと思います。やっぱり先進事例の調査はとても大事だと思いますので、できればきちんと予算つけてあげて、ぜひさまざま調査をしながら、早めに対応をお願いしたいと思います。  あと、公園における台風による倒木の処理状況を問いたいと思います。 ○桑江豊 副議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   平成30年の台風24号による倒木は、20カ所の公園で35本の倒木がございました。そのうち18本を処理し、未処理の倒木は17本でございます。  ことしの9月の台風17号による倒木は、7カ所の公園で10本の倒木がございました。そのうち4本を処理し、未処理の倒木は6本でございます。その未処理の倒木の対応につきましては、補正予算を本定例会に提案しているところでございます。 ○桑江豊 副議長   糸数昌洋議員。 ◆糸数昌洋 議員   ちょっとモニターを見ていただきたいんですけれども。        (モニター使用)  これがことしの台風17号での倒木。これ松尾公園です。本当に立派な木が6本未処理の状態で置かれていると。その中の1本ですね。        (モニター使用)  それから、次の写真が、これ去年の台風なんですよ。24号。こういうふうな木が17本、まだ未処理であるということで、これ見てわかりますけれども、1年たってちょっと根っこが残っていて、青々と葉が茂っている状態。だから、住民からすると、これ処理するのはいいんだけど生きているよということで、その辺も考えながら処理してほしいという要望も出ておりますので、ぜひお願いしたいと思います。  今回の補正で1,421万円。去年の分含めて、ことしの分も含めて、その処理費用がついたということであります。  それで、街路樹の場合は人が通るのですぐ対応が、この間の台風でもパレット近くで倒れて、あれ3日後ですか、割と早く片づけされるんですけれども、公園内というのは通行の邪魔にならなければちょっと放置される傾向が、優先度が低いということもあって、だから予算づけが非常に弱いですね。  去年、当初予算で1,000万円要求したというお話も聞いています。ただ、半分しかつかなかったということで、1年おくれになっていると。  それで、これ通行人は確かに少ないかもしれないけれども、地域からすると、あと公園利用者からすると非常にシンボル的な木が多いんです。なので、やっぱりこの状態というのは切ないなというふうに思いますので、この倒木への対応について今後予算措置含め、これ災害復旧の一環で迅速に対応していただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○桑江豊 副議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   倒木については、現在、維持管理費を調整しながら対応しているところでございます。一部、対応できていないところもありますので、引き続き倒木への対応が速やかにできるような予算の効率的な活用と確保に努めてまいりたいと思います。 ○桑江豊 副議長   糸数昌洋議員。 ◆糸数昌洋 議員   昨年の6月定例会で、市内の巨木・老木の保全について質問をいたしました。那覇の景観資源ということで、市内で108カ所の指定候補の中で今44本の巨木・老木が景観資源に指定されています。この那覇役所の周辺も緑の群生ということで指定されていますね。  だから、非常に指定はされていないけれども、景観資源に匹敵するような、そういうふうな見事な大木が風で倒されて、台風で倒されているという現状を考えたときに、その倒されない対策をしっかり講じてほしいと思うんです。  いろいろなやり方あると思います。ただ、公園という広い場所ですから、やり方はさまざま手段を講じることができると思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○桑江豊 副議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   議員がおっしゃるとおり、巨木の保全対策は大変難しい部分がございますけれども、やはり台風とか風にどのようにして、そのときには一義的には剪定作業が必要だと思っていますので、樹木の現状を把握しながら、剪定作業など必要な対応を検討していきたいなと思っております。 ○桑江豊 副議長   糸数昌洋議員。 ◆糸数昌洋 議員   やっぱり添え木とか、あて木とかそういうことをやるだけでも全然違いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  次に、中心市街地の活性化についてです。  今回の都市計画マスタープラン改定案において、都市計画道路ガーブ川線はどのように位置づけられたのか。今後の整備方針とあわせて問います。 ○桑江豊 副議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   都市計画道路我部川線は、昭和31年に都市内のまとまった交通を受け持ち、都市の骨格を形成する道路とする幹線街路として都市計画決定されました。  一方で、中心市街地では我部川線と並行するように、牧志壺屋線、それから一銀線の幹線街路の整備が進んだことから、現状においては、我部川線の幹線街路としての必要性はなくなったものと認識しております。  そのことから、今回の都市計画マスタープラン改定案における我部川線の整備方針としましては、マチグヮーの魅力を生かし、そして次世代に受け継ぐことを目指して、歩行者優先道路として位置づけ、沿道に連なった商店街など、地域の特色を生かした魅力ある道路整備を図ることとしております。 ○桑江豊 副議長   糸数昌洋議員。 ◆糸数昌洋 議員   長い間、幹線道路という位置づけから歩行者優先道路にかわったというような、これ非常にいいことだと思います。現状考えると、ですね。  ただ、やっぱり水上店舗を挟んで7メートル、7メートルの都市計画道路という、この計画自体変わらないわけです。ですから、用地買収、それから今後整備するとなったら、立ち退き、道路空間の整備とか、マチグヮーの魅力をいかに損なわずに進めていくかというのは大変な難題だと思います。  そういう意味では、早めにやっぱり地域の方、市民の方と協働しながら構想案を策定しておくことが必要だと感じておりますが、見解を問います。 ○桑江豊 副議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   現在、改定マスタープランの中でも、先ほど議員がお示ししたとおり歩行者優先道路ということで位置づけております。このまちづくりも、今市場等の建て替え等も始まっていますので、その辺と絡んで沖縄の中心市街地のあり方を一緒に考えていきたいなと思っています。 ○桑江豊 副議長   糸数昌洋議員。 ◆糸数昌洋 議員   60年たって未着手道路ということがありますので、早めに構想策定をお願いしたいと思います。  次に、牧志公設市場(衣料部・雑貨部)の今後のあり方について、去る10月に活性化委員会の答申が出されましたけれども、提言の骨子と今後の方針及び進め方について問います。 ○桑江豊 副議長   名嘉元裕経済観光部長。 ◎名嘉元裕 経済観光部長   ご質問にお答えします。  牧志公設市場(衣料部・雑貨部)については、今後のあり方検討事業を実施し、現在、方向性の策定に向け作業を進めているところでございます。  方向性の作成に当たりまして、学識経験者や商工業を支援する団体の役員、関係行政機関の職員等で構成する審議会、那覇中心市街地活性化委員会へ諮問し、去る10月15日に答申をいただきました。  答申の内容としましては、施設全体に対する総論として、「現在の社会環境、周囲の住環境、市場の利用状況等から勘案したとき、衣料部・雑貨部は公設市場としての役割は終えており、現状での継続の必要性を見直す時期にきているものと考えられる。よって、現状維持という守りの視点ではなく、将来を見据えた中心商店街の活性化にもつながる解決の方向性のもと、商業支援に加え、観光拠点、まちの賑わいを支える場として、ゾーニングし、公共性の高い部分やスタートアップは那覇で支援されることも検討いただきたい」と結論づけられております。  また、衣料部・雑貨部の市場機能についての提言といたしましては、「当該施設は多くの観光客が訪れる中心市街地に立地している。その優位性を活用し、観光客を取り込むことのできる魅力ある施設へと転換を図り、中心商店街の活性化に寄与していくために、公営では難しいので、将来的には民間主導で運営することが望ましいと判断する」とされております。  今後は、いただいた答申を踏まえ、市場事業者や地権者等との意見交換を進めながら、今後の方向性を取りまとめてまいりたいと考えております。 ○桑江豊 副議長   糸数昌洋議員。 ◆糸数昌洋 議員   令和3年の契約切れまで、あと2年しかないという状況の中での今回の答申が出ているということを踏まえて、翌日にはその事業者への説明会も行われたというふうに聞いております。  衣料部のほうはまさにご高齢の方も多くて、せめて生きている間は事業を続けたいという声があったと。それから、雑貨部のほうは、やっぱり公設でずっとやってほしいという声が非常に多かったというお話もいただいております。  さまざま伺う中で、これ1982年の建設で、第一牧公設市場よりは10年若い建物ですね。37年。水とかそういうのも使っていませんから、非常に建物が頑丈であると。だから、少なくともあと10年が大丈夫というところからすると、契約の更新は30年としておりますけれども、10年という期間をかけて公設でやりながら次の展開ということは、10年契約ということも可能なのかどうか、伺いたいと思います。 ○桑江豊 副議長   名嘉元裕経済観光部長。 ◎名嘉元裕 経済観光部長   お答えいたします。  衣料部・雑貨部については、借地借家法が施行された平成4年8月1日より前に土地の賃貸借契約を結んでおり、契約を更新する場合は、旧法である借地法の適用を受けます。  旧借地法では、「契約を更新する場合においては、借地権の存続期間は、更新のときより起算し堅固の建物については30年、その他の建物については20年」と規定されております。衣料部、雑貨部ともに堅固な建物にあたるため、土地の賃貸借契約を更新する場合の契約期間は30年となるような形となります。 ○桑江豊 副議長   糸数昌洋議員。 ◆糸数昌洋 議員   法律に従えばそういうふうになると思います。これはぜひまたよく話し合っていただきたいなと思うんですけれども、やっぱりこの進め方なんですけれども、方向性を決めてから、そうやって説明会を開いて、そこで説明をしていくというあり方ではなくて、今後のあり方、方向性含めて当事者の商売をやられている方々含めて、早めに協議会の場を立ち上げる必要があるというふうに考えますけれども、いかがでしょうか。
    ○桑江豊 副議長   名嘉元裕経済観光部長。 ◎名嘉元裕 経済観光部長   お答えします。  衣料部・雑貨部の今後のあり方については、平成28年度から29年度にかけて調査事業を実施し、市場事業者からも意見を十分お聞きしながら、報告をまとめてございます。  また、30年度からことし9月末までにかけて、公設市場、衣料部・雑貨部のあり方検討事業を実施し、市場事業者との意見交換会、周辺事業者や市民とのワークショップ、それから中心市街地活性化委員会における審議を重ね、また加えて当該三者の合同による意見交換会を開催するなどして、意見や情報が共有できる仕組みづくりに努めてきたわけでございます。  また、去る10月15日に活性化委員会からの答申を受け、その翌日には答申の内容についてご報告を差しあげてございます。  今後とも、衣料部・雑貨部の市場事業者を初め、関係者と密に意見交換を交わしながら、作業を丁寧に進めていきたいと考えております。 ○桑江豊 副議長   糸数昌洋議員。 ◆糸数昌洋 議員   第一牧公設市場のときも、あれだけさまざまワークショップなどやりながらも、やっぱり現場からはさまざまな意見が噴出してくる。なかなか折り合いがつかないという状況もありました。  ですので、やっぱり決めてからやるというお話ではなくて、もっともっと意見を吸い上げてしっかりとした協議の場になるようにやっていただきたいなということを要望申し上げたいと思います。  次に、開南大通り拡幅事業や神里原線の一方通行化などの道路整備に伴う交通環境の変化が、地域の住民生活や経済活動等に与える影響について見解を問います。 ○桑江豊 副議長   城間悟まちなみ共創部長。 ◎城間悟 まちなみ共創部長   現在、農連市場地区防災街区整備事業におきましては、市営住宅や分譲住宅及びこども園などの整備とあわせて、都市計画道路神里原線及び牧志壺屋線、そのほか区画街路の整備を進めております。  現在、与儀交差点から那覇高校前の交差点の区間におきましては、沖縄県により現況2車線の道路を4車線へ拡幅する県道真地久茂地線の街路工事が行われております。中央分離帯の設置が計画されていると聞いております。  この県道真地久茂地線の整備計画にあわせて、農連市場地区の道路計画も交通管理者と調整し、都市計画道路神里原線については一方通行としております。  県道真地久茂地線の4車線化による交通円滑化、神里原線の一方通行化による通過交通の抑制など、道路が整備されることにより、歩行者環境を含む当地域の交通環境が良好になるものと期待している一方で、中央分離帯の設置や一方通行化による従来の通行方法が変わることになります。  そのため、農連市場地区周辺の安全で円滑な交通環境の確保と同時に、地域住民にとって生活利便性が確保できるような交通環境の整備について、関係機関にこれからも働きかけてまいりたいと考えております。 ○桑江豊 副議長   糸数昌洋議員。 ◆糸数昌洋 議員   開南大通りは、この事業が始まる前に中央分離帯の設置、那覇高前から開南を通って与儀十字路までずっと中央分離帯ができるということに対しては、地域からも反対の声が上がったり、委員会でもさんざん審議もさせていただいて、最終的には結局、中央分離帯はそのまま設置をするという方向で、そのときの地域の方々も納得はしたけれども、今度は神里原線の一方通行化も意外と地域の方知らなくて、説明会はあったけれども、それから時間がたっていていきなり一方通行になったというところで、地域交通としては非常に遠回りしないといけないという方々が結構出ていまして、そういう意味でちょっとさまざまな影響が出てくるんじゃないかということが懸念をされておりますので、その辺の声をしっかり聞いていただいて、これは県の主体ではありますけれども、警察署含めて、ぜひ要望を申し上げていただきたいなというふうに思います。  それで、最後に、通学路の安全対策についてであります  これ、多くの議員が毎定例会取り上げられている案件でありますけれども、通学路安全対策会議におけるスクールゾーン委員会からの要請事項への対応状況について問います。 ○桑江豊 副議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   お答えいたします。  各小学校スクールゾーン委員会からの要請事項は、7月末に取りまとめを行い、要請がなかった小学校につきましては、要請の有無の確認をしております。  去る10月に開催しました通学路安全対策会議で、要請事項の内容を確認し、各担当所管へ要請を割り振りを行っております。  要請に対する進捗状況につきましては、担当の所管から提出された報告書を取りまとめ、3月に各小学校スクールゾーン委員会へ通知しております。また、5月の那覇スクールゾーン連絡協議会総会の際にも進捗状況一覧を配布し、今年度からは、のホームページに掲載をしております。 ○桑江豊 副議長   糸数昌洋議員。 ◆糸数昌洋 議員   6月定例会では坂井議員がかなり厳しくやっておりました。この各スクールゾーン委員会からの要請件数と対応済みの件数について、推移をお聞きしたいと思います。 ○桑江豊 副議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   お答えします。  各小学校スクールゾーン委員会からの要請件数につきましては、平成28年度は113件、29年度は98件、30年度は118件、今年度は172件の要請がありました。  対応済み件数につきましては、7月末現在で確認がとれている件数で、平成28年度は55件、29年度は35件、30年度は38件でございます。  要請の内容によっては、道路交通法の規制、関係機関における検討の結果、対応が困難な場合や早急に対応することが困難な場合もありますが、今後も引き続き関係機関と連携し、通学路の安全確保に取り組んでまいりたいと考えております。 ○桑江豊 副議長   糸数昌洋議員。 ◆糸数昌洋 議員   教育委員会は、基本的にはスクールゾーン委員会から上がってきたもののとりまとめですよね。とりまとめて、それを公表したりという役目を果たされている。実際にそれを担当する所管のところというのは、例えば南部土木事務所、那覇署、豊見城署、行政的には道路管理課、道路建設課、公園管理課もたまに入ると。それから市民生活安全課という、大体7つの所管にまたがる案件ということになっていまして、それが今年度については172件ということで、例年よりもかなり件数が跳ね上がっている状況があります。  これ要請がなかった学校にも聞いて、それでとりまとめたということもだいぶ反映されているかと思うんですけれども、その担当の所管にお聞きしたいんですが、このスクールゾーン委員会からの要請に対して、道路管理者の対応の状況はどうなっているのか、お聞きします。 ○桑江豊 副議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   那覇スクールゾーン連絡協議会において、各小学校から出される主な要請事項には、区画線の線引直しや新設、それから路面標示(スピード落とせ)、ガードレールの補修、交差点のカラー化及び樹木の剪定などがございます。  要請を受けて、道路管理者として要請事項の内容を現地において精査し、それから現地状況を踏まえながら対応しているところでございます。 ○桑江豊 副議長   糸数昌洋議員。 ◆糸数昌洋 議員   ありがとうございます。  やっぱり要請を受ける所管課としては道路管理課、建設課が非常に多いということで、道路管理者は道路全体を管理しないといけない立場ですから、スクールゾーンに限らず全般を扱う中で、せっかくホームページに対応状況も載るように今年度から、議員から提案もあってそうなったと思うんですけれども、あるけれども、こういうふうに対応しますは載るけれども、いつまでにやるのかというところまではなかなかわからないという状況の中で、これ道路管理者の側から都市みらい部のほうで、「那覇生活道路の整備に関する基本方針」というのが出されています。いわゆる道路カルテというやつだと思うんですけれども、この中で生活道路については優先順位をつけて道路整備をしていきますと。その生活道路の中にスクールゾーンも入ってきますし、キッズゾーンも多分多くが入ってくる。なので、これが非常に大事な方針になってくると思うんですね。  スクールゾーン委員会からの要請についても、この要請も整備の優先順位づけに活用されるようになっているということも含めて、これ知らない部署が多いわけですよ。  そういう意味では、教育委員会含め、キッズゾーンであればこどもみらい部含め、本当に関係部署間で情報共有しながら、どうやって対応していくのかということを一緒に協議していく場がどうしても必要かと考えますけれども、見解を伺いたいと思います。 ○桑江豊 副議長   玉城義彦都市みらい部長。 ◎玉城義彦 都市みらい部長   ただいま議員からご紹介がありましたように、この基本方針には、キッズゾーン、スクールゾーンからいろいろ教育委員会からの要請もつけて、それの中に盛り込んでおります。それで優先順位をつけていってはおります。  本が管理するその市道においては、生活道路の安全対策につきましては、その優先順位、それから対策内容等を関係課により検討を重ねて、現在それができておりますけれども、引き続き、その市民生活や教育関連の部署等も含めて、連携していきたいと考えております。 ○桑江豊 副議長   糸数昌洋議員。 ◆糸数昌洋 議員   横の連携が本当に大事かなと思いますね。これだけ多くの議員からスクールゾーン等については出ていますので、それを優先にというお話も含めて、私は先ほどの公園の問題、1年以上倒木が放置されているとか、それからやっぱりスクールゾーン、スクールゾーンに限らず今度は高齢者にとって道路がどうなのかということ含めて、やっぱり公園とか道路というところに都市の風格というものが非常に大きく反映をされていくと思いますので、ぜひそこのところはしっかり自覚しながら、対応に当たっていただきたいということを要望して、終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   自民党会派の大山でございます。  昨日、代表質問をさせてもらったところで、きょう、本日、福祉部長からも答弁がありましたように、通学路ガイドヘルパー制度については、それを利用したいという方からも非常に大きな期待の声を、電話をいただきましたので、ぜひともとしても実務的な運用ができるように頑張っていただきたいと思います。  それでは、発言通告書に基づき質問を行いたいと思います。  1.那覇におけるヘイトスピーチ条例について。  いわゆるヘイトスピーチ条例についての市長の考え方について、お伺いします。  2.北朝鮮人権侵害問題啓発週間について。  (1)那覇における取り組みについて。  (2)那覇市内小中学校における学校教育の取り組みについて。  3.末吉公園の活用について。  これは議長と当局に確認をとりましたので、ちょっと文言の修正をします。  (1)末吉公園の歴史的文化遺産について。  (2)避難場所としての末吉公園の活用についてであります。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   1.ヘイトスピーチ条例についてお答えいたします。  ヘイトスピーチとは、法務省の資料によりますと、「特定の国の出身者であること又はその子孫であることのみを理由に日本社会から追い出そうとしたり危害を加えようとするなど一方的な内容の差別的言動である。」とあります。平成28年6月3日、「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」、いわゆるヘイトスピーチ解消法が施行されました。  同法第3条には、基本理念として「国民は、本邦外出身者に対し、不当な差別的言動の解消の必要性に対する理解を深めるとともに不当な差別的言動のない社会の実現に寄与するよう努めなければならない。」とあり、第4条第2項では、「地方公共団体も国との適切な役割分担を踏まえて、当該地域の実情に応じた施策を講ずるよう努める」と定められています。  そこで現在、本市では一人一人が人権を尊重し、自由で平等な社会を実現するため、法務局及び那覇人権啓発活動地域ネットワーク協議会、那覇人権擁護委員協議会等と連携し、ポスター等による啓発及び人権侵害に関する相談窓口を開設しております。  一方、他都市の状況を確認したところ、東京都、大阪等では、地域の実情に応じた条例を策定しております。また、川崎では、川崎差別のない人権尊重のまちづくり条例が令和元年第5回川崎市議会定例会に上程されていると伺っております。この条例(案)では、本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取り組みの1つとして罰則規定が盛り込まれているとのことでございます。  本市といたしましては、今後、人権侵害であるヘイトスピーチ解消への取り組みについては、基本的人権を尊重するとともに表現の自由を委縮させることがないよう、本市の実情に応じ、どのような施策が必要か、条例の制定の必要性も含めて、調査研究してまいりたいと考えております。  続きまして、2.北朝鮮人権侵害問題啓発週間のうち、(1)那覇による取り組みについてお答えいたします。  北朝鮮による拉致問題は、重大な人権侵害であり、我が国の主権及び国民の生命と安全にかかわる重大な問題であると認識しております。毎年12月10日から16日までの期間は、北朝鮮人権侵害問題啓発週間と定められております。本市では、沖縄県との共催によるポスター及びパネルの掲示とアニメDVD「めぐみ」の上映による啓発活動を本庁舎1階ロビーにおいて、12月9日から13日までの間、開催を予定しております。  また、パネル展の開催にあわせて、「誰もが北朝鮮による拉致被害者の生存と救出を信じる意思表示」として青いリボンを着けようという運動(ブルーリボン運動)について広く市民等に啓発してまいります。  去る3月24日に、「拉致問題を考える国民の集いin沖縄」を本市で開催したところ、約250人の来場者があり、拉致問題に対する関心の高さが感じられました。「拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律」において、地方公共団体の責務は、「国と連携を図りつつ、拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題に関する国民世論の啓発を図るよう努める」とされております。
     本市といたしましては、今後とも関係機関と連携し、北朝鮮の人権侵害問題解決に向けた各種啓発活動に取り組んでまいります。 ○桑江豊 副議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   那覇市内の小中学校における学校教育の取り組みについてお答えします。  今年度は新たに校長連絡協議会等にて、人権教育の一環として、北朝鮮拉致問題への挿入について説明を行っております。アニメDVD「めぐみ」を教育委員会で貸し出し、DVDを活用した指導案も配布しております。DVD視聴については、小学校は平成30年度4校、令和元年度は予定も含めて5校、中学校は平成30年度6校、令和元年度は予定も含めて7校となっております。  拉致問題啓発ポスターの掲示については、小学校は平成30年度35校、令和元年度は予定も含めて28校、中学校は平成30年度14校、令和元年度は予定も含めて10校となっております。  教育委員会としましては、拉致問題は被害者への人権侵害であることから、多くの児童生徒が拉致問題について関心を持ち、その重要性を再確認できるよう、今後とも人権教育の一環として啓発をしてまいりたいと考えております。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   3番目、(1)末吉公園の歴史的文化遺産についてお答えいたします。  末吉公園内には数多くの歴史的文化遺産がございます。国指定史跡の末吉宮跡には、昭和47年に本殿が復元され、本殿へ続く県指定文化財「末吉宮磴道」と呼ばれる石造の階段がございます。末吉宮跡の下には、国指定無形文化財・組踊「執心鐘入」の舞台となった遍照寺跡がございます。また、指定文化財の宜野湾御殿の墓は、18世紀につくられた亀甲墓で、典型的な王子家の墓でございます。平成12年度から行っている発掘調査では、集落祭祀を司るノロの屋敷「ノロ殿内」など、屋敷の遺構も確認しております。 ○桑江豊 副議長   屋比久猛義総務部長。 ◎屋比久猛義 総務部長   避難場所としての末吉公園の活用についてお答えいたします。  末吉公園は、新都心公園や奥武山公園などと同様、広域的に地震や火災等の大規模な災害が発生した場合に、地域住民の皆様などが一時的に避難するための広域避難場所として指定しております。これまで同公園において、総合防災訓練を実施したことはございませんが、消防局において、救助訓練や野営訓練などの実践的な訓練の実績がございます。  なお、発災時、同公園には多数の市民が避難してくることが想定されることから、安全安心に避難できる環境整備は重要であると認識しております。現在、同公園の避難場所としての機能強化を図るため、避難者へ提供する飲料水を貯める貯水槽や備蓄倉庫などの整備について、関係部署と調整を行っているところでございます。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   それでは1は置いて、2のほうから質問をしたいと思います。  先ほど小学校、中学校の数について説明がありましたが、微増ということで増えておりますけれども、ただポスターについては掲示する学校が減ったようであります。これは教育委員会としてどのように分析しているか。  また、小学校数と中学校数についてよろしくお願いします。 ○桑江豊 副議長   休憩します。            (午後2時9分 休憩)            (午後2時10分 再開) ○桑江豊 副議長   再開します。  奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   お答えします。  まず、ポスターの掲示のほうが少なくなっている部分は、教育委員会としても強く受けとめております。周知のほうが、県からまだ文書が正式に届いていない部分もございまして、それを受けて周知をするという形ではあったのですが、取り急ぎメール等で依頼をしている最中でもございます。もう少し周知を図っていきたいと思っております。  それと、小学校の数は36校で、中学校が若夏を含めて18校でございます。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   わかりました。  小学校は36分の5校、中学校は18分の7校ということで、教育委員会としてはこの数は多いと思っていますか、どういうふうな見解をもっていますか。 ○桑江豊 副議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   数としては多いというふうには捉えておりません。もう少し活用の方法を推進してまいりたいと思います。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   ことし3月に、市長も出席されましたけれども、シンポジウムが拉致対策担当大臣を、菅官房長官を呼んで開かれました。そのときに、その後の議会で、私は教育委員会のほうにこれをもっと年度当初から工夫して行ってくれないかという要望を出しまして、検討しますというような答えでありましたけれども、そのときの検討した状況と、そしてその結果について教えてください。 ○桑江豊 副議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   冒頭の答弁のほうにも入れましたけれども、人権教育の一環として、今年度は学校教育の指導の努力点という部分にしっかりと位置づけておいて、学校長のほうに協力を求めたという部分でございます。  それと早めな対応という形で取り組みの周知を図ろうということではございましたが、先ほど答弁をいたしましたように、少し公文が届いていない部分もございまして、周知が少し遅れたかなと思っております。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   細部に関しましては違いますけれども、拉致の週間というのは毎年同じ日でございます。その中で先行的にやってくれということを要望したんですけれども、要は県が動かないから動かないという、教育委員会として主体的にやるつもりはないのかなというふうな感じを受けますが、その点についてはどう思いますでしょうか。 ○桑江豊 副議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   そういうことではございません。一応、県のほうから文書が届いて送るという部分が一般的でございますが、それにかわるメールでは事前に先週発信をしております。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   それでは、地方教育行政の組織及び運営に関する法律、地教行法第21条の教育委員会の職務権限の中で、教育委員会については、校長、教員、その他の教育関係者の研修に関することということで、事前に研修をしたらどうですかと提案されたんですが、その検討はされましたか。 ○桑江豊 副議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   現在のところ、校長連絡協議会の中で説明というところでございます。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   私は、議会が終わった後に教育委員会に渡したんですよ。熊本県が出している教育の参考基準等々を含めて、直接手に渡したのを覚えていらっしゃいますか。 ○桑江豊 副議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   はい。指導案等でございますよね。  その部分も、しっかりと各学校のほうに周知をしております。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   その指導案を配布されたのはいつごろですか。 ○桑江豊 副議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   今年度に入ってからだと思っております。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   その中で学校からの問い合わせ等、要はどういうふうに活用するのかというような問い合わせ等はありませんでしたか。 ○桑江豊 副議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   はい。何件か、DVDとか、そういったのをどういうふうにという形の問い合わせはあったと聞いております。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   教育委員会は、要は私も議会のときに、そのときに説明したんですよ。やはり初めてやるものですから、非常にハードルが高いし、教職員も忙しいと、要は新しい業種になかなか手をつけるのが難しいというのは十分理解している中で、教育委員会がもっと主導的にやらないと、学校の現場としても取り扱いにくいのではないかなと思います。  今の答弁の中でいうと、教育委員会としては主体的に動いているのは、県が下りてこないと、その年度のものは出せないんでしょうけども、ただし、普遍的なものについては準備ができたり、教育をすることはできたと思っております。
     この職務権限の扱いの中でしっかりと教育委員会としての職責と、そしてやれる権限の範囲の中で、もっと普及教育をできたのではないかなと個人的には思っています。回数が増えることが、ある程度の指標にはなりますけれども、これで実際に児童生徒に対する教育効果については、指標としては心の中にもありますのでなかなか難しいんですけれども、今後、教育委員会としてもしっかりと沖縄県にも関係者、特定失踪者といわれる方々が那覇市内にもいらっしゃることですから、この人権の大きな問題については、ぜひとも教育長を先頭として、人権の問題として取り扱っていただきたいと思います。  ぜひとも教育長のほうからひと言ありませんでしょうか。 ○桑江豊 副議長   田端一正教育長。 ◎田端一正 教育長   私も去る3月24日の拉致問題を考える国民の集いin沖縄に参加いたしました。その重要性について改めて感じたところであります。人権問題の取り組みとして、教育委員会としては年次計画に入れて、学校に配る資料の中にも入れ込んでいるところであります。いま一度、主体性をもって取り組んでいきたいと考えております。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   教育長から力強いお言葉をいただきましたので、なかなか普及していない中で普及させるのは多大な労力が必要だと思いますが、ぜひとも頑張っていただきたいと思います。  そして3番目の末吉公園の史跡について、確認をしていきたいと思います。  この末吉公園の中に、先ほど幾つかご紹介あずかりましたけれども、これは大体いつぐらいのものか、わかっているものと、要は幅を持たせてもいいので、大体その年代等がわかれば答えていただきたいと思います。 ○桑江豊 副議長   休憩します。            (午後2時17分 休憩)            (午後2時18分 再開) ○桑江豊 副議長   再開します。  大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   ちょっと質問を変えます。  ここに那覇の観光資源データベースということで、のホームページで今おっしゃったものが幾つか既に上がっております。この中で、古いものについては、1445年から1600年ぐらい、非常に古いものがあると書かれておりますが、これは間違いないでしょうか。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   その資料によりますと、間違いないものだというふうに認識しております。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   今回の首里城の火災でやはり大切なものが燃えてしまったというのはあります。ただ先ほど挙げてもらった末吉公園の中には、いろんなものが集中して結構狭い範囲にあるのは、非常に大きな文化的な価値があります。特に1500年から1600年前後のものがあるのは、時間がたたないと遺構にならないというか、歴史的文化価値は首里城のこともありますが、もっと探せば那覇市内にはあると思います。これをしっかりと受け継いで活用していくことが那覇の今後の子どもたちのためにも、もしかしたら観光資源にとっても非常に大きなものになるという認識を持っておりますが、当局については、遺構だったり、こういうものについては今後、どのように取り扱って、先ほど仲松議員のほうには、1億3,300万円の予算をかけてということもありますが、ただ史跡の指定とか、国、県、とか、重要文化財になっていないものがありますけれども、こういうものは那覇として古いもの、いいものというのはどのように取り扱っていきたいと思っておりますでしょうか。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   今ご質問にございました文化的な遺産、遺跡についての活用でございますけれども、やはり発見される場所が民地であったり、公共用地であったり、さまざまな場合があると認識してございます。民地で出た場合には、過去に文化的な遺産があると思われる場所については、発掘調査等をさせていただきながら対応を進めている中で、我々としましては、実際に文化財の残り具合等を勘案しながら、現場のほうでまたどういうふうに対応していけるものなのか、残すべきものなのか、記録にとどめるべきなのかの判断をしながら対応していくこととなると考えております。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   先ほど末吉宮の中にあるノロ殿内について、としての重要性の見解について教えてください。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   ノロ殿内がございます末吉村は、末吉公園の北側の丘陵の末吉山を背に、その麓に広がっております。琉球王国時代の17世紀中ごろに作成された文書に末吉村の名称が記載されております。末吉村跡の発掘調査につきましては、末吉公園整備事業に伴って平成12年度より実施しており、これまでに村内(むらない)にあった屋敷や石畳道の遺構を次々と確認しております。  平成30年度には、末吉ノロの屋敷であるノロ殿内の調査を実施し、新聞等多くのマスコミで報道され注目を集めているところでございます。現在も調査を継続しており、ノロ殿内を含む2軒の屋敷内の建物配置がわかるほど良好な状態で残っていることから、当時の村としてのありようがうかがえる大変重要な遺跡と考えてございます。戦争や戦後の開発で多くの文化財を失った本において、歴史を体感できる貴重な場所のひとつであると考えております。  昨年度に引き続き今年度も、市民を対象にした現場見学会を開催いたしましたところ、当日は約270人の方が見学に訪れ、文化財に対する関心の高さもうかがえたところでございます。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   270人の市民の方がいらっしゃるということで、やはりそれだけ関心が高いものだろうなと思います。特に首里城が燃えて以来、文化財に対する質問はほかの議員からもたくさんありますけれども、この遺構というか、当時のものをそのまま見たりできるのはなかなかないものであります。  先ほど部長のほうから、資料を収集してと、残すのにそのまま埋めてしまうとか、そのまま見せる中に、記録だけとって壊してしまう方法もあるそうであります。この辺に関しては、ぜひともとして500年、600年という歴史を積んだものを一気に壊していいのかということについて、ぜひ慎重になって残せるものは残していただきたいと思います。  時間がなくなって、私のほうから説明しますと、公園内については、玉城朝薫の生誕300年の碑があると、その中には、先ほど当局から説明があったお寺の跡、遍照寺があるということで、そのつながりであるということであります。ことしは組踊300周年という節目もありますし、あそこについては1500年、1600年の歴史の文化と、そして今回、日本遺産に認定された中に組踊もありますし、隣の浦添には玉城朝薫のお墓もその一部に入っております。この重要な文化財が集中したところについて、ぜひとも観光的な活用、そして歴史ある那覇、そしてさまざまな文化が触れ合えるということで、学校教育にも非常に有意義なものになると思います。  教育委員会にお尋ねしたいと思いますけれども、那覇の独自の文化に触れることについて、学校の児童生徒教育について、私はいいという見解があるのですが、教育委員会としてはどのような見解をお持ちでしょうか。 ○桑江豊 副議長   奥間朝順教育委員会学校教育部長。 ◎奥間朝順 教育委員会学校教育部長   地域の文化等に実際に触れていくことは、地域を知るということでとても重要な教育文化だと思っております。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   それでは、経済観光部のほうにご質問したいと思います。  那覇は戦禍、先の大戦で多くのものが焼かれて、残っているものについては数少ないところです。しかしながら、探せば、こういうような非常に重要な歴史が見られる、触れる、知れるものがありますけれども、こういったものについては、観光資源としての活用をできる可能性としてはどのようにお考えでしょうか。 ○桑江豊 副議長   名嘉元裕経済観光部長。 ◎名嘉元裕 経済観光部長   お答えします。  歴史的、文化的価値のある遺跡等につきましては、観光の資源のひとつとして非常に魅力あるものと思われます。末吉村跡の周辺にも歴史的な史跡等が点在していることから、一帯を観光資源として活用することについては、今後の文化財としての価値、さらには保存方法の手法等、それから資源環境の対応等を含めて検討がなされるものかと考えております。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   1400年代というと、要はアメリカ大陸をコロンブスが発見したのと一緒なんです。アメリカの歴史よりも随分長いものが那覇にあるのは、非常に誇りに思いますし、受け継いでいかないといけない。比較的新しくできた国の課題について、自分の国よりも古いものがここにあるんだというのは、児童生徒、那覇市民にとっても非常に誇りですし、そして観光客にとっても非常にいいものになると思います。  防災の場所としての活用も一部訓練では使っているということでありましたけれども、防災の場所としての整備はまだ進んでいないというふうに私は認識しております。  総務常任委員会で陸前高田に行きまして、そこでの被災地の現場を見たりしますと、ここに避難場所を決めましたと、ここに逃げるようにしましたと、物を装備しましたではなくて、どれだけリアルに考えて、災害が起きたときにいかに市民の人命を守るかの大切さをいま一度、考えさせる非常にいい研修だったと思います。  実効性についてはわかりませんが、ぜひとも防災の面、そして学校教育の歴史、文化保存、そして観光をミックスさせた形でお金を少額にかけて、保存だけでいいかもしれませんが、そこから広げて残していくのが那覇の今の我々の責務ではないかと思います。  そこで質問したいと思いますが、課が難しいのですが、このように歴史、文化、観光、そして防災の面、さまざまな面を通して残すことについて検討していいただけますでしょうか。 ○桑江豊 副議長   休憩します。            (午後2時28分 休憩)            (午後2時28分 再開) ○桑江豊 副議長   再開します。  比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   ご質問のありました防災面、教育、文化、観光の活用というトータル的なものにつきましては、我々も今現在、発掘調査をしているところでございます。その遺跡の状況も踏まえながら、またそちらについては都市公園としての整備も予定されていることから、その状況も踏まえながら、関係部署と連携しながら、今後、どういった取り組みが可能なのかは連携を図りながら協議を進めてまいりたいと考えております。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   壊すのは一瞬ですけれども、つくるには500年かかります。よく検討して、その活用をしていただきたいと思います。  いわゆるヘイトスピーチ条例についての再質問であります。  いわゆるヘイトスピーチ条例につきましては、権力の過度な介入等を防ぐべきであると思います。最後については置いておりますけれども、条例によって、表現の自由を制限されるものではないかと考える市民がいらっしゃいます。そのことについて答弁をお願いします。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   本答弁でも述べたところでございますが、この法律につきましては、理念的な法律の中で、地域の実情に応じて施策をうたわれている中でございますけれども、基本的人権を尊重するのが第一でございますけれども、あわせて表現の自由を萎縮させることがないよう、ということにうたわれておりますが、その辺は留意しつつ、慎重に対応していく必要があるものと考えております。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   あと、当局の答弁でいきますと、外国人に特化したようなヘイトスピーチというような心証を私は受けました。  このヘイトスピーチについては、日本人が受ける部分についてももちろん想定されているんでしょうか。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長 
     法務局から出されているこの法律を制定する段階での国会での。 ○桑江豊 副議長   休憩します。            (午後2時30分 休憩)            (午後2時30分 再開) ○桑江豊 副議長   再開します。  比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   国のほうの見解といたしましても、それについてはこういう法律で本邦外外国人とうたっていますけれども、無論のこと県内ほかのそれ以外の方に認められるということではないという見解も示されており、我々もそういうふうに認識しております。 ○桑江豊 副議長   大山孝夫議員。 ◆大山孝夫 議員   じゃ、那覇は日本人に対してヘイトスピーチに別に問題ないというような見解というふうに受けました。ほかの法律で守られて、しっかりその辺については。この見識については甘いというふうに認識をいたしました。  このヘイトスピーチについては非常に大きな問題がありまして、表現の自由と、そして個人の人権を守るというのは非常に難しいところがございます。例えばヘイトではないにしても、今、ここの議場で首里城の写真を燃やしてしまったときに、やっぱりその人がどう思うんだろうかとかいうような、相手の心を思いやることがそもそも日本人の美徳であり、道徳心だったと思います。  こういうような条例をつくらなくても、お互いの気持ちがわかり合える、誰でも住みやすいような社会づくりになればいいと思いまして、私の質問を終わります。 ○桑江豊 副議長   中村圭介議員。 ◆中村圭介 議員   グスーヨー チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。無所属の会、中村圭介でございます。  まず、10月31日の首里城火災についてでありますけれども、それから1カ月がたちまして、この火災の衝撃の大きさというのはたとえようがありませんでした。  首里に住む市民の一人としても、消火にあたった皆様のご尽力いただきましたことに大変感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。  また、早期の再建に向けて県内外、海外からも支援のお心を寄せていただいておりますことにも、改めて感謝申し上げます。  地元では、この火災を受けて、ことしの琉球王朝祭り首里が中止になるなど大きな悲しみに包まれておりましたけれども、再建に向けて元気を出していこうと、またイベントの計画なども進められるなど、少しずつではありますけれども、変化も見られております。  急なことでありましたので、予算がない中ではありますけれども、地域が動き出しているというところで、こうした地域の動きを受けて、那覇としてもしっかりとサポートしていただけるようによろしくお願いしたいと思います。  再建に向けた取り組みというのは、行政、民間、地域でそれぞれ異なるかと思いますけれども、それぞれのなすべきことを着実に進めてまいりましょう。私も市議会議員の一人として、また首里に住み、伝統芸能に携わる市民の一人として頑張ってまいります。  それでは、質問に入ります。  文化行政について。  玉陵の整備について、以下お伺いいたします。  (1)首里城火災の影響についてお伺いします。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   10月31日の首里城火災以降、玉陵には多くの観光客が来園しております。  玉陵の11月の入園者は1万4,677人、1日当たりの平均入園者は489人で、前年11月の平均入園者239人と比べ、約2倍となっております。  11月で最も入園者が多かった日は1,098人の来園者がありました。  一度に多数の方が来園されると、ガイダンス施設の奉円館から陵墓へ向かう参道が混雑し、静かな環境で観覧することが難しい状況が見られました。 ○桑江豊 副議長   中村圭介議員。 ◆中村圭介 議員   首里城の火災の影響で毎日ではないけれども、多いときで1日に1,200人以上が来て、ちょっと混雑をしてしまったというようなお話でした。  前回の議会で、この玉陵についてもうちょっと人が来たほうがいいんじゃないかというところで、市長からも誘客に向けて努力していきたいということでありましたけれども、ちょっと数を追いかけるということについては、少し心配をしております。  観光地でありますし、観光客をお迎えする施設としていろいろ整備を進めているとは思うんですけれども、やはり玉陵が何を大事にしているのか、何を伝えていきたいのかということをしっかりと定めた上で、観光に対する対策を立てていかないと、いたずらに人が増えてしまうと、先ほど部長のほうからもありましたように、静かな環境で拝観するというようなことが難しくなるというところでは、玉陵の目的から少し外れてしまうことも懸念されております。  そこで大事になるのが、やはり那覇としてこの玉陵をどうやって保存・活用していくのかという、その計画を立てるべきではないかと思うわけですけれども、(2)に移ります。  (2)保存活用計画の策定についてお伺いします。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   本市では、これから整備を予定しております国指定名勝伊江御殿別邸庭園の保存活用計画の策定を、令和2年度から予定しております。  当該計画の策定後、順次、国指定文化財の保存活用計画の策定を検討しており、世界遺産でもある玉陵、識名園については、優先して取り組んでまいりたいと考えております。  玉陵の保存活用計画の策定については、令和4年度の着手を目指し取り組んでまいりたいと考えております。 ○桑江豊 副議長   中村圭介議員。 ◆中村圭介 議員   令和4年度の着手を目指すということでありましたので、もしかするとそれよりももうちょっと後ろにずれる可能性も十分にあるのかなというところで、それまで玉陵をどうしていくのかということを考えないわけにはいかないと思いますので、そういった計画をつくるという前提で、それまでにどうするのかということも少し考えておく必要はあるのかなと思います。なるべく早くこの保存活用計画がつくられることを望んでおります。  ただ、識名園に関しても世界遺産として早く保存活用計画を策定しなきゃいけないという状況ではあると思いますので、人がいない中で、そしてまた予算が限られている中でどうやって優先順位をつけていくのかというところで、知恵を絞っていただきたいと思います。  次に移りますけれども、写真をお願いします。        (モニター使用)  これ、玉陵の近くの守礼門のところの交差点から玉陵を見た様子であります。この石垣に注目していただきたいんですけれども、少し植栽がありますね。  次の写真をお願いします。        (モニター使用)  少し歩いたところです。これ植栽が続いているんですけれども、その次の写真をお願いします。        (モニター使用)  ここで植栽の種類が変わるんですね。これまであったものがぱっとなくなって、別の種類のものが出てきている。  次の写真をお願いします。        (モニター使用)  そのもっと先に行くと、またその違った植物が生い茂っている形になっていて、統一感についてもう少し工夫する余地がなかったのかなと思うわけですね。  次の写真をお願いします。        (モニター使用)  これは玉陵の中なんですけれども、非常によく手入れされております。係の方が草を取っていたんですね。毎日手作業で草をつまれているんですかと聞いたら、苔に関しては多少あっても風情になるかもしれないけれども、草が少し伸びただけでも景観にすごく影響があるんだよというようなお話だったんですね。それほど気を使って丁寧に細かく作業されておりました。  そうした庭園の中の荘厳な雰囲気を保つための工夫と比べて、外のところの石垣がなぜああいう状態になっていたのかなということをちょっと疑問に思いまして、聞いてみたんですね。  その次の写真をお願いします。        (モニター使用)  ここが、今見た参道よりも左側、通り側のところですね。  その次の写真をお願いします。        (モニター使用)  これが真ん中が玉陵でして、その上が通り沿いの今見ていただいたスペースになるんですけれども、そこが聞いたら県が管理をしている土地だということだったんですね。なので、那覇が管理しているところに関してはかなり細かく手入れはされているんですけれども、県が管理をしているところに関しては、写真を見ていただいたような状態であったというところで、質問にいきます。  (3)玉陵周辺の県の管理地をに移管して一括して整備すべきではないでしょうか、見解をお伺いします。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   国指定史跡玉陵の指定地内に所在する沖縄県の管理地につきましては、玉陵のさらなる魅力発信につながるよう、所有者である沖縄県と整備なども含めた一体的な管理について、協議を行ってまいりたいというふうに考えております。 ○桑江豊 副議長   中村圭介議員。 ◆中村圭介 議員   ぜひよろしくお願いいたします。やっぱり通りから見て、この施設何なんだろうなというところで見て歩くと思うんですけれども、そこが整然としているのか、雑然としているのかによっても印象は大きく変わると思いますので、ぜひ協議をよろしくお願いします。  次に移るんですが、先ほどの地図を出していただけますか。        (モニター使用)  玉陵の周囲というのが地図で見ると白いんですけど、写真で見ていただくとどういう状況がわかると思います。  次お願いします。        (モニター使用)  このように森になっております。墓と一緒に森があって、その静かな環境が保たれているというところで非常にいい環境だなというふうに思うんですけれども、やはりそこで気になるのがハブでございます。  首里でもハブが出てくる場所というのが、まだ幾つかありまして、玉陵もその1つでございますので質問したいと思います。  (4)ハブの発見状況と防除について、現状と今後の計画についてお伺いします。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   ハブ対策といたしまして、玉陵の敷地内にハブ捕獲器を4台設置しており、平成29年度9匹、平成30年度6匹、今年度は2匹、ハブを捕獲しております。また、園内には、ハブ注意の看板を設置し、注意喚起を行うなどの対策を講じております。  今後は、継続してハブ捕獲器を設置するとともに、ハブの侵入を防ぐ効果のあるハブフェンスなどの設置についても検討してまいります。 ○桑江豊 副議長 
     中村圭介議員。 ◆中村圭介 議員   ありがとうございます。  私も環境衛生課にお伺いしてハブの数字については聞いたんですが、今おっしゃったとおり平成29年度で9匹、平成30年度で6匹、今年度で2匹ということで、29年度に至っては那覇で一番ハブが捕まった場所になっておりました。平成30年度につきましては、沖縄大学が新しい施設をつくるために掘り起こしたんで、ハブが多かったということなんですけれども、第2位玉陵というところで、那覇市内でも有数のハブの名所というふうになっているわけですね。  次の写真をお願いします。        (モニター使用)  これがチケットを売っていた奉円館の裏なんですけれども、ここは入れますかと聞いたら、一応作業用に道はつくっていますということで、入りますかと聞かれてちょっと迷ったんですけれども、入りますということで行ってみたんです。やっぱりお伝えしたいのは、スーツで行く場所ではなかったということであります。  次の写真をお願いします。        (モニター使用)  これが、玉陵の後ろにあります一中健児の塔のところから玉陵の方角を見た場所なんですけれども、かなり草が生い茂っておりまして、県のほうで、慰霊の日近くになると、ここにある壕を歩けるためにちょっと草刈りをしたりするらしいんですけれども、なかなかずっと維持するのは難しい状況で、写真の右側のほうを見ていただくと民家がありまして、こういったすぐそばにも民家があるという状況になっております。  次の写真をお願いします。        (モニター使用)  これが玉陵の民家の隣にあったフェンスですね。こういった状況のフェンスが今はついていました。  次の写真をお願いします。        (モニター使用)  これが浦添城跡のほうにありますフェンスなんですけれども、ここは下までしっかりとハブが通れないような、目の細かいフェンスが張られておりました。  次の写真をお願いします。        (モニター使用)  県のほうで出しております「ハブに注意」という県が監修したパンフレットがあるんですけれども、そこでハブ対策の事例としてフェンスも紹介されておりましたので、これ先ほど部長から答弁がありましたように、こうしたフェンスもしっかり活用して、ハブは在来種でありますので、駆除するのは難しいということでしっかりと防除、すみわけをしていくというところで、このハブをなるべく囲い込んでいって、民家に近寄らないように、また、この玉陵に関しても人が入る場所や歩く場所にはなかなか近寄られないような施策というのをとっていただきたいと思います。資料ありがとうございます。  公園からの後ろの森に関しても、下草をどうにか刈ってハブがなかなか歩きにくいような環境をつくっていくとか、さまざま施策が必要じゃないかなと思いますので、こちらのほうはちょっと時間もかかることもあるかもしれませんけれども、ぜひ検討していただきたいと思います。それも含めて次の質問です。  (5)保存活用のための意見を集約する審議会をつくってはいかがでしょうか。お伺いします。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   現在、本市においては、専門家の方々で構成される那覇文化財調査審議会を設置しております。  玉陵の保存活用については、当該審議会で意見を伺うなど、意見の集約の方法についても検討してまいりたいと思います。 ○桑江豊 副議長   中村圭介議員。 ◆中村圭介 議員   ありがとうございます。  文化的な価値に関しては、国が認めたものでありますし、ゆるぎないものがあろうかと思いますけれども、そういった大きな玉陵をどうしていくのかという話から、生活に根差した玉陵に関してお困りごとはないですかというところもしっかりと意見を聞いていただきたいと思います。  また、年代によってもこの玉陵に対する思いというものも違いますし、職業によっても違ってくるかもしれませんので、なるべく広いところで玉陵について意見を集約して、また保存活用計画の策定等にも生かしていただければというふうに思います。  次の質問です。  (6)リニューアルされる展示、奉円館のほうででそういったリニューアルされる展示の目的と内容についてお伺いします。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   玉陵のガイダンス施設である奉円館は、平成14年に供用開始いたしました。1階に券売所、地下1階に展示室がございます。  奉円館は建築から17年がたっていることから、展示室においては今年度内装の一部改装を行います。具体的には、展示室内にカーペットを張り、新たな壁面パネルを設置するなど、国宝・世界遺産にふさわしい展示室の美装化に取り組んでまいります。 ○桑江豊 副議長   中村圭介議員。 ◆中村圭介 議員   ありがとうございます。  このリニューアルを機に、玉陵が何であるのかということをしっかり考えていく必要があると思いますし、今後のことを考えると、私は今35歳なんですけれども、若い世代からすると、この沖縄の葬送文化というものをどうやって伝えていくのか、またどこで見聞きするのかというと、なかなかそういった機会がなかったりしますので、玉陵がそういった機会の受け皿にもなるんじゃないかなというふうにも思っております。  沖縄のお墓も、昔だと琉球石灰岩のお墓が多かったかもしれませんけれども、戦後セメントのお墓が増えて、それも今は御影石とかそういったきらきらしたお墓が増えてきております。そしてまたシーミーですとか、そういった年中行事に関してもそれぞれのやり方がありますし、また、那覇の場合はいろいろな琉球諸島から移住されてきた方たちも多いですので、そうした方たちのお墓のまつり方というんですか、様式もまた少し違っているでしょうし、いろいろなものが混ざっている。そしてまた核家族化が進む中で、非常に簡素化されているというところもありまして、玉陵が今の自分たちの生活とどうつながっているのかというのが、なかなか文化財としての説明だけではわかりにくいところがあるのかなと思いますので、民族文化として葬送文化が今どうなっているのか、過去どうだったのかというところの、琉球王国時代はこうでしたというのが残っていて、それが今の自分たちにどうつながっているのかということまでわかるような施設にしていくと、また県民のためにもなるんじゃないかなというふうに思うんですが、その辺見解いかがですか。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   今回の美装化を機にパネル展示の一部見直しを図り、これまで不足していた洗骨などの葬送儀礼にかかわる項目についての説明を充実し、県内外の来園者に沖縄の葬墓制について理解を深めていただけるよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○桑江豊 副議長   中村圭介議員。 ◆中村圭介 議員   よろしくお願いします。年度内で資料のリニューアルが終わるということなんですけれども、その後も、ぜひ必要なものについては検討を進めていただきたいというふうに思います。  次に、首里城周辺のまちづくりについてであります。  首里城再建に向けた本市の取り組みについて、首里城の管理者と周辺地域の住民、関係団体等で連携を図って、首里城周辺観光に関する諸課題について協議し、活動していく協働の枠組みが必要だと考えております。  首里城周辺のまちづくりについて、那覇クルーズ促進連絡協議会を参考にした組織をつくってはいかがでしょうか。見解をお伺いします。 ○桑江豊 副議長   名嘉元裕経済観光部長。 ◎名嘉元裕 経済観光部長   お答えします。  年間約280万人が訪れる首里城公園は、県内屈指の観光施設であり、周辺地域において賑わいをもたらす一方、交通渋滞などの地域課題が長らく存在していることは認識しております。  市民生活における諸課題について、地域によっては異なることもあり、課題解決に向けては要請であれば各所管部署にてしっかりとそれぞれ対応していく必要があると考えております。  議員ご紹介の那覇クルーズ促進連絡協議会は、那覇へのクルーズ船寄港の促進を目的として結成された組織でございまして、主な活動はクルーズ船寄港時の歓迎セレモニー等の開催や港湾に関する情報提供など、那覇港湾内での受け入れに関連した活動となっております。  同協議会は、那覇港でのクルーズ船受け入れの対応を主な目的とした組織でございますので、議員ご質問のまちづくりや多種多様な地域の諸課題への取り組みについては、やはりまず各課題に対応する行政分野の所管部署が中心となり、関係機関や地域団体等の連携を図りながら、取り組みを進めていく必要があるものと思っております。 ○桑江豊 副議長   中村圭介議員。 ◆中村圭介 議員   今、この那覇クルーズ促進連絡協議会を持ち出した理由としましては、首里城再建に向けて那覇としてできることは何か探してやっていきたいということはあるんですけれども、じゃ何があるのかというときに、今地域にもいろいろな団体がありまして、いろいろな課題があります。  ただ、首里城周辺の観光の状況、まちづくりについてのことを考える団体というのはないわけですね。  例えば城西小学校区まちづくり協議会の中で観光バスについてどこまで深く踏み込めるかというと、その観光バスの事業者をまちづくり協議会に入ってもらえるかというと、なかなかそこまでは難しいというものもあります。  そして、城南小学校のまち協もあるんだけれども、その城西小と城南小のまち協が一緒になって首里城周辺のまちづくりまで手が届くかというと、それよりはどちらかというと高齢者の見守りの問題であったり、子どもの貧困であったりとか、そうした地域課題に根差したコミュニティの再生とか、そういったところに今主眼が置かれておりますので、こうした観光目的で、また那覇が音頭を取って中間になって、その諸課題と地域と事業者等をつないでいくような枠組みというものがなかなかないものですから、那覇クルーズ促進連絡協議会ですと、那覇がバースを管理しているということではないと思うんですけれども、結局、那覇にいらっしゃるクルーズ船のお客様をどうお迎えするのかという課題に対応するために、いろいろな施策を那覇が事務局を担ってやっているということだと思いますので、それが首里城になったときには、管理しているのは県かもしれないけれども、それ那覇にありますので、那覇として周辺がうまく回るように、首里城の恩恵だけではなくて不便を被る部分に関してもしっかりと施策をしていく必要があるんじゃなかろうかと、そういうところで那覇の活躍の場があるんじゃないかなとふうに思うわけで、聞いたわけであります。  これ、ちょっと分野が経済観光だけではないかもしれませんので、これはぜひ副市長にも見解を伺いたいんですけれども、そうした既存の団体では難しいところで、那覇が音頭を取ってこういった諸課題、または復興に向けた市民参加の形というものもつくれるんじゃないかと思いますが、見解をお伺いします。 ○桑江豊 副議長   知念覚副市長。 ◎知念覚 副市長   お答えいたします。  先ほど経済観光部長からあったんですけれども、まちづくりという概念が広いものですから、なかなかターゲットを絞れてこないというのが根底にはあるものかと思っております。  観光に関する課題といえども、交通渋滞、それから環境の問題、経済的、また文化的な諸課題も出てくるものですから、その意味では、個別事案に対して各部署が対応するのが、現実には機能的であるというふうに考えております。  ただし、その諸課題というのは何ぞやというのがなかなかターゲットを絞れない。それを洗い出す場といいますか、その洗い出す場と、またこの洗い出したものを総体としてまとめ上げていって、関係部署におろしていくというこの仕組みが、多分、今、議員が提案していることなのかなと私のほうは受けとめております。  今定例会で本が何ができるのかというのは、全庁体制で臨んでいくような仕組みをつくりあげていきますよという、基本的な姿勢で臨んでいます。その中で、今回提案がありました体制につきましても議論していきたいと考えております。 ○桑江豊 副議長   中村圭介議員。 ◆中村圭介 議員   ありがとうございます。  龍潭ですとか、円鑑池ですとか、掃除をするのも市民ボランティア、もしかしたらやってみたいという人もいっぱいいるかもしれませんですし、ガイドもやってみたいとか、いろいろな市民が求めているものがあると思いますので、それをしっかり受けとめて、那覇と一緒にやっていければと思っております。よろしくお願いします。以上です。 ○桑江豊 副議長   平良識子議員。 ◆平良識子 議員   グスーヨー チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。会派ニライの平良識子でございます。  本日最後の一般質問でございます。  引き続いて、国宝玉陵の保存及び管理についてであります。  去る代表質問の中で、玉陵の東の御番所の防火体制について確認しにきたという話をさせていただきました。その帰りに、この国王たちのお墓に挨拶をして帰ろうと思って、敷地に入り、そしてとりわけ東室の前でしばらく見ておりました。  そしたら、観音扉の入り口がありますけれども、それがこちらの手前に向かって少し開いているのを気がつきました。さらによく見ると、かんぬきがあるわけですけれども、それが片方腐食をして外れた状態で、そしてまた南京錠もかかっていない。完全に鍵が機能していない状況というのが確認できました。  そういった意味において、今回、国宝の取り扱いについて一般質問で取り上げたいと思います。  まず、その前に中村議員も玉陵のスライドを出しておりましたけれども、私からも具体的に中のほうのスライドを紹介したいと思います。        (モニター使用)  まず最初の入口入ったら、左のほうに玉陵碑というのがあります。これに何が書いてあるのかといいますと、これ1501年に第2尚氏の第3代王の尚真王が父親であります第1王の尚円王のためにつくった玉陵、お墓ですけれども、この碑に9人の入るべき方々の名前が記されておりまして、そしてまた、これに背くと祟るべしと書いてあるんですね。  次のスライドお願いします。        (モニター使用)  次に、中に入った墓室平面図と、そして被葬者一覧があります。ちょっと見えにくいんですけれども、とりわけ下側の東室をご覧いただきたいと思います。
     被葬者一覧の中でも、第1代である尚円王から琉球王国時代の最後の国王19代尚奉王まで含めて、全てで37人の方が東室に眠っておられるわけですね。  そして、真ん中の中室は遺体を安置してシルヒラシをするところであるわけです。そして、西室は国王の近親者ということであります。  とりわけこの図を見ていただいても、この東室が非常に重要であるということがおわかりになるかと思います。  次のスライドをお願いします。        (モニター使用)  とりわけこの東室、5つの部屋になっておりますけれども、このスライドの写真は、一番奥の写真を掲載させていただいております。右上の写真の一番奥が尚円王が寝ている厨子甕です。その中に遺骨が入っているわけですね。  という状況にあります。スライドありがとうございました。  これ出典は、那覇の文化財課が出版しております、この「玉陵」(資料掲示)というもので、玉陵の入口受付に300円で販売しているわけですけれども、これ非常によくまとまっておりまして、過去に琉球王国時代に首里城が燃えた年数も含めていろいろ記載しておりまして、非常にいい資料だなと思っておりますので、どうぞ買っていただきたいなと思っております。  では、質問に入りますけれども、まず玉陵は2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録をされ、昨年2018年に沖縄県では2件目となる国宝に指定をされました。  まず、1番目に問いますけれども、玉陵を12月1日・日曜日に私視察をした際に、この東室の入口、観音扉の鍵が壊れて機能していないことが判明しました。現状はどうなっているのか、伺います。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   玉陵の墓室の扉は石造で観音扉きになっており、扉にはかんぬきが設けられ、施錠される仕組みとなっております。  東室扉につきましては、かんぬきが腐食し、破損しているのを昨年確認しております。東室右側の扉については、沖縄戦によって被害を受け、大きく3つに割れたものを復帰後に修復しております。  現在は、経年劣化が進み、表面の剥離や扉自体の変形も見られます。 ○桑江豊 副議長   平良識子議員。 ◆平良識子 議員   今の答弁で、昨年気がついたということなんですけれども、見る限り腐食しているので、いったいいつからこういう状況になっているんだろうなというのを感じたわけですけれども、正直あのとき私見たら、ロープが張られています。そのロープをまたいで、このドアを開けようと思えば開けられるんじゃないかなと思ったんですよね。  ということで、これも国宝の玉陵ですので、次に伺いますけれども、防犯及び文化財保存の管理体制はどのようになっているのか伺います。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   開園時の防犯対策として園内に作業員を2人配置し、安全管理を行っております。閉園時は警備員1人を配置し、敷地内ゲートと陵墓に入る第一門の木製扉を施錠した上で、巡回警備を行っているところでございます。 ○桑江豊 副議長   平良識子議員。 ◆平良識子 議員   現場でも確認しましたけれども、警備体制はかなり丁寧にされているなという印象を受けました。玉陵自体は石造でありますので、防火対策以上に防犯体制もしっかり取り組まなければならないわけです。現在の状況であれば、開けようと思えば第三者が開けられる状況にあるんじゃないかと認識しております。防犯カメラは設置されているのか問います。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   現在、玉陵敷地内には防犯カメラは設置している状況ではございません。  本市といたしましては、国宝、国指定史跡、世界遺産である玉陵の特性を踏まえながら、防犯カメラの設置も含めた防犯対策につきましては、今後の国の動向を注視するとともに、沖縄県、専門家のご意見を伺いながら慎重に検討してまいりたいと考えております。 ○桑江豊 副議長   平良識子議員。 ◆平良識子 議員   沖縄県に2件しかない国宝で、防犯カメラさえも設置されていない状況であることがわかったわけです。  また次に確認したいわけですけれども、では、心配なのは、この中の状況がどうなっているのかなんですけれども、墓室の中の状況を最後に確認したのはいつでしょうか。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   玉陵の墓室につきましては、昭和50年の復元工事の際に学術調査が行われております。本が寄贈を受けた平成4年以降は墓室内の調査は行っておりません。 ○桑江豊 副議長   平良識子議員。 ◆平良識子 議員   44年前になるんですけれども、この調査が行政的にも最後ということで、那覇としてはその後に寄贈されていますから、那覇としては一度も入ったことがないということなんですよね。  再質問させていただきますけれども、最も心配なのは、盗難に遭っていないかということなんです。第三者が入った可能性はないのか、あるいは盗難に遭った可能性はないのか、いかがでしょうか。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   玉陵の墓室につきましては、3室ある墓室の扉全てにかんぬきをした上で、南京錠で施錠をしておりました。現在、中室・西室については施錠が施されております。東室につきましては、昨年から、かんぬきが破損している状況ではございますが、これまで扉が人為的に動かされた形跡はございません。 ○桑江豊 副議長   平良識子議員。 ◆平良識子 議員   一応、動かされたことがないということでありますので、ひとまず安心をさせていただきたいと思いますけれども、しかしながら、この状況であってはいけないと思います。まず、この現況について、どのようにとして認識しているのか、その見解、そして今後の対応について問います。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   東室の扉につきましては、修繕も検討しておりましたが、昨年、文化庁の調査官より、補修の手法について慎重に検討する必要があることから、現状のまま保存するよう指導がございました。今後は保存活用計画を策定する中で、玉陵の望ましいあり方について議論がなされ、整備に反映させていく必要があるものと認識しております。 ○桑江豊 副議長   平良識子議員。 ◆平良識子 議員   要は、先ほど中村議員からも出ましたけれども、保存活用計画を策定して、その中で修繕も含めて対応するようにということなんですよね。要は文化庁の今の話の中からすると。  そうなった場合に、先ほどの答弁からもありましたけれども、この保存活用計画を改めて伺いますけれども、策定して、その後の対応になるということなんですが、では、この保存活用計画の策定はいつになるのか確認します。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   本市では、これから整備を予定しております国指定名勝の伊江御殿別邸庭園の保存活用計画の策定を令和2年度から予定しております。当該計画の策定後、順次、国指定文化財の保存活用計画の策定を検討しており、世界遺産でもある玉陵・識名園については優先して取り組んでまいりたいと考えております。 ○桑江豊 副議長   平良識子議員。 ◆平良識子 議員   伊江御殿別邸の次に識名園か玉陵ということなんですね。そうしたときに、識名園よりも玉陵を先に取り組むということのスケジュールとして仮に設定した場合に、この保存活用計画の着手は最短で何年後になるのでしょうか。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   玉陵の保存活用計画の策定につきましては、令和4年度の着手を目指して取り組んでまいりたいと考えております。 ○桑江豊 副議長   平良識子議員。 ◆平良識子 議員   最短で令和4年からスタートする。  では、この保存活用計画自体、策定は何年ぐらいかかるのでしょうか。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   保全活用計画の策定期間は、今現在、2カ年程度を予定しております。 ○桑江豊 副議長   平良識子議員。 ◆平良識子 議員   ということは、現在の行政的スケジュール感からすると、保存活用計画を策定して、入口扉の鍵の修繕に入るのは、早くて何年後になるのでしょうか。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   お答えいたします。  今回、玉陵、それまで着手については、どうするかということであると思いますけれども、国宝建造物でございますので、早急に何らかの補修等ができないか、国、県とも調整を進めてまいりたいと考えてございます。 ○桑江豊 副議長   今、何年になるかと聞いている。  休憩します。            (午後3時7分 休憩)            (午後3時7分 再開)
    ○桑江豊 副議長   再開します。  比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   失礼いたしました。  玉陵の保存活用計画策定は令和4年度に着手できましたら、令和6年、7年度に東室扉の修理を行うことができる見込みでございます。東室扉の修理につきましては、保存活用計画の策定が前提となりますが、防犯上の懸念もあることから、かんぬきの補修など、どのような対応ができるか、文化庁に確認を行ってまいりたいと考えております。 ○桑江豊 副議長   平良識子議員。 ◆平良識子 議員   今のスケジュール感でいえば5〜6年先になるわけですよね。緊急性を鑑みて文化庁と調整しますということなので、それはしっかりやっていただきたいわけですけれども、それを言及する前に、先ほど防犯カメラのことについて触れましたが、緊急的に対応が図られるといったところで、恐らく年単位になるだろうと思っております。その状況が続くということを考えると、やはり防犯カメラの設置が必要であると私は考えておりますし、急務であります。必要性について見解を問います。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   玉陵の防犯対策につきましては、防犯カメラ等の防犯設備が必要であることは十分認識しております。今後は、玉陵の防犯に有効な手法について調査研究してまいりたいと考えております。 ○桑江豊 副議長   平良識子議員。 ◆平良識子 議員   防犯カメラ等の防犯機器整備をしっかり早めに取り組んでいただくようにお願いしたいと思います。それと同時に、防犯カメラを設置して抑止力にはなる、あるいは盗難に遭った際の捜査としては利用できますけれども、盗難を物理的に防ぐことはできませんので、鍵だけの修繕が緊急的にできるかどうかは文化庁と調整しますということなんですけれども、これはかんぬきだけの一部の修理だけではなく、観音扉になっていますが、一部が壊れているんですけれども、もう1つの扉自体、最初の答弁にありましたけれども、沖縄戦で3つに割れているので、これ自体が膨らんできているわけですよ。だからこの扉自体全体を修理しないといけないわけなので、そう考えると、やはり時間がかかるだろうと思われます。  そうなったときに物理的にどういう対策ができるのかと私も自分なりに考えてみました。そしてヒントがこの中にありまして、沖縄戦の前に、この入口がどうだったかといいますと、写真が残っているんですけれども、昔からもともと扉自体が表に出ているわけではなくて、その前にさらに切石を積んで、その表面を漆喰で固めていたわけです。  ということもあって、どなたかが亡くなられて中に入るときは、その漆喰を剥がして、切石をとって扉が出てくる形式になっているわけですから、この対策だと復元の一環にもなりますし、防犯対策もあと何年後になるかわかりませんけれども、そういう対策ができるんじゃないかなと思っておりますけれども、見解を伺います。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   扉の前を石積みで塞いで、漆喰を塗ることは防犯対策としては有効な手段の1つであると思われますが、今現在、国宝として指定されている建造物でございますので、国・県の指導のもと、相談しながら検討を進めてまいりたいと考えております。 ○桑江豊 副議長   平良識子議員。 ◆平良識子 議員   とにかく早急に何ができるのか検討して対応していただきたいと思います。  最後に、(5)玉陵碑の現状と、今後の保存のあり方について伺います。 ○桑江豊 副議長   比嘉世顕市民文化部長。 ◎比嘉世顕 市民文化部長   玉陵碑は輝緑岩という非常に緻密で硬い石材でつくられております。1501年につくられた石碑ではございますが、碑面の文字がしっかりと残るなど良好な状態で保存されております。現地で実物をご覧いただくのも文化財の魅力を伝える上で重要であると認識しておりますので、急激な劣化等が起こらない限り、現地保存で対応してまいりたいと考えております。 ○桑江豊 副議長   平良識子議員。 ◆平良識子 議員   良好な状態にあるということでありますし、現地保存においての重要性、あるいは価値は私も共感いたしますので、これはこの答弁で了とさせていただきたいと思います。  最後に少しコメントのご紹介と要望、提案をさせていただいて終わりたいと思います。  「今回のこの問題を扱うにあたって、沖縄県立博物館・美術館の安里進元館長からコメントをお寄せいただきました。ご紹介をさせていただきたいと思います。  玉陵は、修理に伴う1975年の調査以後、学術調査は行われておりません。ことし7月7日の玉陵シンポジウム(那覇・文化庁主催)で、玉陵がアジアの王陵の中でも独特で特異な価値があることが指摘されています。那覇は、当時行われなかった考古学的な発掘調査や遺骨のDNA調査などの最新の学術調査を行い、最新の成果に基づいた琉球王陵の新たな歴史的・文化的価値の魅力を掘り起こして、学術的根拠を踏まえた歴史的価値に基づいた観光施設として、今後、どのような整備計画を立てるのか。国宝で世界遺産という宝の持ち腐れにしないためにも求められております。  浦添ようどれの考古学的な調査では、従来の琉球史では想像もつかなかった成果があり、浦添の新たな魅力につながりました。玉陵はさらなる成果が期待できます。那覇、そして沖縄の歴史文化の魅力が深まると考えています。期待します。」というコメントをいただきました。  そして最後に私からでございます。玉陵については、東の御番所(うばんじゅ)が復元されておりますが、西の御番所も復元整備をしなければなりません。この西の御番所は東と反転させた形であったといわれております。そこにどんな施設を持たせるものにしたらいいのかなと考えました。あの緑豊かな木陰の中で首里城を皆さん散策しながら周辺を楽しみながら、ちょっと休憩する場所が足りませんので、例えばあの場所で山城まんじゅうであったり、のーまんじゅうであったり、あるいはちんすこうであったり、首里のお菓子を楽しみながら、例えばぶくぶく茶を飲みながら、そういう楽しめるようなまちづくりの素敵な空間をつくったらいいのではないかと思っております。  いずれにしても、この国宝2つを抱える那覇において、重要な琉球王国の時代の文化財を扱うこれからのまちづくりにおいては非常に重要な寄与するものでありますので、文化財課の取り組みに大変期待をし、そして注視をしてまいります。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 ○桑江豊 副議長   これで本日の一般質問を終わります。 ○桑江豊 副議長   以上で本日の日程は全て終了いたしました。  来週、12月9日・月曜日も午前10時に本会議を開き、本日同様、まず一般質問を行います。その後、市長より追加議案等が上程され、提案理由説明を聴取いたします。  休憩いたします。            (午後3時15分 休憩)            (午後3時15分 再開) ○桑江豊 副議長   再開いたします。  本日はこれにて散会いたします。            (午後3時16分 散会) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  上記のとおり会議録を調製し、署名する。   令和元年(2019年)12月6日     議  長  久 高 友 弘     副 議 長  桑 江   豊     署名議員  上 里 直 司     署名議員  仲  松  寛...