那覇市議会 2018-03-12
平成 30年(2018年) 3月12日厚生経済常任委員会−03月12日-01号
平成 30年(2018年) 3月12日
厚生経済常任委員会−03月12日-01号平成30年 3月12日
厚生経済常任委員会
厚生経済分科会記録
平成30年(2018年)3月12日(月)
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●開催日時
平成30年(2018年)3月12日 月曜日 開会 午前10時00分
閉会 午後2時50分
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●場所
厚生経済委員会室
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●会議に付した事件
常任委員会
1 付託議案の表決
2 陳情審査
(1)陳情第18号 泊漁港の再開発等に関することについて
(2)陳情第17号 泊漁港及び
泊魚市場整備に関することについて
3
議員間討議
4 陳情の取り扱いについて
5 閉会中
継続審査申し出について
6 第11
回議会報告会における
厚生経済常任委員会の報告内容について
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●出席委員
委 員 長 平 良 識 子 副委員長 大 城 幼 子
委 員 上 原 安 夫 委 員 小波津 潮
委 員 前 田 千 尋 委 員 野 原 嘉 孝
委 員 宮 平 のり子 委 員 上 里 直 司
委 員 大 山 孝 夫 委 員 奥 間 亮
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●説明のため出席した者の職、氏名
参考人1
沖縄鮮魚卸流通協同組合理事長
参考人2 沖縄県
漁業協同組合連合会考査役
参考人3 泊漁港再
開発推進委員会委員長
参考人4 沖縄県
近海鮪漁業協同組合代表理事組合長
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●職務のため出席した
事務局職員の職、氏名
波 平 治 次長
比 嘉 昭 夫
議事管理課主幹
中 本 順 也
調査法制課主幹
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(午前10時 開会)
【
厚生経済常任委員会】
○委員長(
平良識子)
ハイタイ。おはようございます。
委員会を開会する前に、本日の出欠状況についてご報告を申し上げます。
委員会定数10人中、出席10人となっております。
○委員長(
平良識子)
それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから
厚生経済常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、審査の日程のとおりとなっております。
まず初めに、付託議案の表決を議題といたします。
お配りいたしました
付託議案一覧表をもとに、本委員会に付託された6件の議案の取り扱いについてを休憩して協議したいと思います。
休憩いたします。
○委員長(
平良識子)
再開いたします。
休憩中に協議いたしましたとおり、本委員会に付託されております議案第6号、議案第7号、議案第28号、議案第29号、議案第57号及び議案第65号の6件の議案については、質疑を終結し、討論を省略して採決を行うことにご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○委員長(
平良識子)
ご異議なしと認め、そのように決定いたしました。
それでは、これより採決を行います。
議案第6号、那覇市頑張る
マチグヮー支援基金条例の一部を改正する
条例制定について、議案第7号、那覇市
中心商店街にぎわい広場条例の停止に関する
条例制定について、議案第28号、那覇市
後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する
条例制定について、議案第29号、
地方独立行政法人那覇市立病院評価委員会条例の一部を改正する
条例制定について、議案第57号、
地方独立行政法人那覇市立病院定款の一部変更について及び議案第65号、那覇市
国民健康保険税条例の一部を改正する
条例制定について、以上、6件の議案については、原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○委員長(
平良識子)
ご異議なしと認め、そのように決定いたしました。
休憩いたします。
(休憩中に
参考人入室)
○委員長(
平良識子)
再開いたします。
これより陳情審査に入ります。
初めに、陳情第18号、泊漁港の再開発等に関することについてを議題といたします。
本日は、参考人として、
沖縄鮮魚卸流通協同組合の■■■理事長及び沖縄県
漁業協同組合連合会の■■■■考査役にご出席をいただいております。
参考人意見聴取の前に、委員会を代表いたしまして、参考人の皆様にひと言ご挨拶を申し上げたいと思います。
本日は、ご多忙の中、ご出席いただきましてまことにありがとうございます。本委員会を代表いたしまして、心より感謝を申し上げます。
審査に入る前に、本日の議事について、簡単にご説明を申し上げたいと思います。
本日は、現在、本委員会で審査を行っております陳情第18号、泊漁港の再開発等に関することについて、より一層理解を深めることを目的といたしまして、陳情者の皆様から貴重なご意見をお伺いするために、このような機会を設けさせていただきました。
皆様には、大変ご多忙な中、貴重なお時間をいただきましたことを重ねて厚く御礼を申し上げたいと思います。
審査に進めるにあたりまして、初めに、当該陳情について、皆様方のご意見を頂戴させていただきたいと思います。
その後で、委員から皆様方に対しまして質疑を進めてまいりたいと思います。
また、ご承知かと存じますけれども、ご発言をなされる際は、委員長の許可を必要とし、そして皆様から委員に対して質疑をすることは認められておりませんので、どうかご了承を願いたいと思います。
以上のことを踏まえまして、本日はどうか忌憚のないご意見を賜りますように、よろしくお願い申し上げます。
それでは、これより陳情第18号、泊漁港の再開発等に関することについて、参考人より意見聴取を行います。
それでは、■■理事長、どうぞよろしくお願いいたします。
◎参考人1
おはようございます。
沖縄鮮魚卸流通協同組合の■■と申します。よろしくお願いします。
まず、私どもは
流通団体といいますけれども、私たちが
糸満移転というものについて陳情をしたのは、まず最初に、今現在の泊の県漁連の市場は40年近くたっていますので、それの老朽化、それから衛生面の問題、狭隘の問題ですね。
私たちは仲買業務をやっているんですけれども、魚を保管する
冷蔵庫冷凍庫もないような状態、県漁連には敷地も残っていないような状態ということで、糸満に行けば広大な土地があるということで、それは地目変更をすれば仲買さんが組合として借りることができるということも聞いていますし、また、皆さんにわかってほしいのは、
泊いゆまち市場を移転するのではなくて、泊市場は再開発して、泊をもっともっと発展させようと、要するに泊は消費地ですね。
糸満に関しては、もっともっと広い
競り市場をつくっていこう、
高度衛生管理型の市場をつくっていこうという考えのもとで、私たちは陳情をしました。
それと、どうしても私たちはマグロというのは、今、沖縄は4種類のマグロが揚がるわけですね。メバチ、キハダ、
ビンチョウ、本マグロ、これが通年を通して全国で5本指に入るようないい漁場を持っているわけですね、この沖縄近海は。それでもって、沖縄だけの小さいキャパではどうしてもさばききれないと、今は全国の量販店、ましてやハブ空港というんですか、世界にも魚を持ち出そうという話が出ています。
全国の量販店さんなんかは、泊の市場に来たら、やっぱりがっかりされるわけですよ。市場の衛生の問題、そういった問題で。
それでもって、僕らとしたら、ちゃんとした衛生の問題もクリアできる。HACCPまでとは言いませんけれども、そういった立派な市場で競りを打ちたい。流通をさせたいという気持ちがあります。
今では量販店のバイヤーさんなんかが来たら、この市場だったら注文もできない、そんなような状態です。ぜひ早めに、これは喫緊の問題です。糸満のほうに移すというのは。
それからまた、本当にあと一歩まで
糸満移転にこぎ着けようとするところだったんですけれども、やはり那覇市のほうが、だったらこれはできますと、安易に広さもない、予算もないのに、自分なんかもできますという答えを出したものですから、僕らもできれば、この那覇市の商圏というのは一番すばらしいところなんですよ。ここで
糸満クラスの市場ができるんだったら、僕らはそれでもオッケーだったんですね。
でも話を聞くと、物理的にも予算的にも一切那覇市にはこんな予算は出ないと、そういうのも耳にしましたので、それで私
たち流通団体は、一刻も早く糸満に移るべきだと、そういうふうに思って、この陳情をいたしました。
以上です。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役、お願いいたします。
◎参考人2
皆さん、おはようございます。
本日は、うちの会長が出席いたしまして意見を述べるところではございますけれども、あいにく所用で県外に行っておりますので、私、考査役■■のほうから意見を述べさせて、代読ではございますけれども、述べさせていただきたいと思います。ちょっとお時間を拝借したいと思います。
現在、
市場移転に反対している生産者7団体のうち、
那覇地区漁協を除く3団体、
近海鮪漁協、伊良部及び
睦船主組合は、平成26年に流通2団体とともに早期移転を要請しており、それ以外の3団体は移転に関する要望等は全くありませんでした。なお、
那覇地区漁協は以前、これは平成12年ごろですけれども、当該漁協の市場については反対をいたしておりました。
県はこの要請を機に、うちの
経営不振等で中断していました
市場移転に関する協議等を推進し始めました。県漁連は、県が糸満での市場の
整備方向性を示したことから、平成28年の総会において、
市場業務移転と泊の再整備に取り組む旨を明記した次
年度事業計画を提案し、了承を得ております。これは平成29年度も同様でございます。
その後、
那覇地区組合長に■■氏が就任し、前述の7団体及び流通2団体による
市場移転反対の要請が平成28年9月になされました。那覇市は、この要請を受け、泊の再開発の構想の策定費用を7団体の構成員等に助成しました。県漁連は、糸満での計画と同程度の市場等の整備や発展性が那覇市及び7団体が主張する泊での再開発で確認できるのであれば、移転しない旨を
当該団体等が集まる場で平成28年12月に表明いたしました。
県は、このような状況を踏まえ、次年度の予算要求を見送ったものでございます。
平成29年3月に、泊開発の構想、すなわち泊魚市場並びに
泊いゆまち一帯の将来像構想が策定されましたが、その実現性に関しては、全くの白紙状態が今も続いております。流通2団体は、当該構想の実現性の低さや市場開始時期の大幅な後退を不安視し、移転反対から一転し、早期の移転を求める要請を平成29年6月に行っております。
県漁連は、泊の再整備における制度や
資金的支援及び用地の拡大性等に対する県の方針や
流通団体等の当該要請も踏まえた上で、泊での再整備や実現性が極めて低いと判断しております。
先月、市との協議においても、今後3年から5年をかけ、再整備の計画等を調査研究するとの回答でありました。また、県漁連も含め、関係団体がさまざまな協議等を行っておりますが、平行線のまま今に至っております。
このような状態が続けば、那覇市並び沖縄県にとって多大な損失が生じるものと大変危惧しており、早急な解決を当委員会に求めるものでございます。
以上でございます。
○委員長(
平良識子)
それでは、質疑に入ります。
宮平のり子委員。
◆委員(
宮平のり子)
大変お疲れさまです。
まず、県との協議といいますか、その前に、6団体と県との三者での協議がどうなっているのか、現時点でお聞きしたいと思います。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
ご存じかもしれませんけれども、1年以上前から反対の表明があった後から、県のほうの指導に基づいて、関係者、我々ではよく四者とか五者とか呼ぶんですけれども、県、それから反対されている方々、それから那覇市、それとこちらにいらっしゃいます流通の方々、それとうち、五者ですかね。という会議をもつようになりました。
2回ほどもったんですけれども、その中で那覇市のほうは、先ほど申しました構想、反対する団体等に助成して、その構想を策定しているという状況があったものですから、その前に反対される団体が反対をするという表明はきつくされておりましたので、その会議の場でそういうやりとりを二度ほどやりました。
でも反対側の立場の方々の頑なな意見、私から個人的に言わせていただければ、明確な理由はないと私は理解しております。ただ反対だと。そういう状況があって、なかなかそれ以降、うまい調整というのが進まない状況が今日に至っている状況でございます。
ちょっと答えにはなっていないかもしれないですけれども。
○委員長(
平良識子)
宮平のり子委員。
◆委員(
宮平のり子)
明確な理由はないけれども、反対ということで、とりあえず2回ほど全体的な、那覇市も県も県漁連の反対をしている6団体の方たちも一緒に協議はしたことがあるということですね。
競りと加工場は現在でも一体となっているところもあるし、離れているところもあると聞いているんですけれども、これは同じ場所でなければならないということはございますか。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
競りと加工場ではなくて、競りと販売するところということでよろしいですか。
今、問題は多分、その辺かなと思うんですけど。
○委員長(
平良識子)
宮平のり子委員。
◆委員(
宮平のり子)
やっぱり加工場というか、競りと販売するところっていうのは、販売するところというのが。
すみません。
○委員長(
平良識子)
■■■理事長。
◎参考人1
今、私たちが問題にしているのは、いゆまちという建物がありますね。そこに23の仲買さんが入っているわけですね。その23の仲買さんが、後ろの加工場に各1小間持っているわけです。加工場を、ほんの畳2枚分ぐらいですかね。でもそれでも足りないわけです。僕らも使わないという方もいれば、僕らはまたほかの3カ所分を借りています。4つ分を借りています。それでも足りないわけです。
委員が言っている販売と加工場というのは、僕らは切り離してもいいと思っているんですね。場所さえあれば、ただやっぱり港内にあれば利便性はいいですよね。フォークで持っていったり、バイクで、トラックでと簡単に出られますからね。だからそれをつくる場所さえ今はないわけですよ、漁連内には。
だから、僕らとしたら、いゆまちはさらにさらに発展させないといけないと思っているし、でもこの
競り市場があるがゆえに手がつけられない。
競り市場は老朽化なんですね。ちょっと言葉は悪いけれども、ネズミとか、本当に衛生的に。
それを今、那覇市の予算を使って、当初は7,000万円ぐらいと言っていたのが、結局、下りたのが2,000万円弱ぐらいでしたか。1,700万円だったかな。それでつぎはぎみたいな感じで、衛生面をクリアしていくんだと、今は反対されている団体が言っているわけですね。これこそ本当に税金の無駄遣いじゃないかと僕らは思うわけです。
衛生面で土台を上げて、要するにトラックがほかの車が入ってこれなくするとか、鳥害被害ですね。要するに鳥が飛んでくるわけですよ。ツバメとかいろんなものが。そういうものを阻止するために、段差を20センチぐらい上げて
競り市場を、僕らとしたら、本当に付け焼き刃としか思っていないんですけれども、そういうものを施すよりも、まだ本当に50年、100年の大きな体計で糸満に行くほうが、僕らとしては水産界のためになるんじゃないかなと本当にそう思っています。
僕らは、
流通団体は沖縄から逃げられないわけですよ。魚は大体メインがマグロなんですけど、マグロ船は相場の高い県、要するに塩釜とか和歌山とか、相場が高いと言ったら逃げていくわけですよ。こっちに下ろさずに。本当に50円、100円の世界で逃げていきますから。
だけど、僕らはこっちをメインとして拠点としてやっている仲買は、やはりマグロが必要なんですよ。そのために高度衛生型の市場があれば、結局は県外からの漁師さんもやってくるわけです。沖縄の漁場は本当にすばらしいところなんですよ。
20年ほど前ですかね。一度、糸満で競りを、いいマグロを全部並べて競りを打ちましょうって、結局、それはなくなったんですけど、それは絶対不成功だったんじゃないんです。本当は成功だったんです。
そのときに、県外からの船籍も100隻近く来ています。沖縄県外の船も。だから今、糸満に行くためには何トン枠というのがあるんですけれども、僕は確実にとは言いませんけど、それはクリアできるんじゃないかなと思っています。いい海があればウミンチュは来ます。
すみません。ちょっと余分な話を。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
補足の説明を。
今回の議会で多分、初めてだと私は認識しているんですけれども、泊の生産機能と
消費地機能が一緒でなければならないというのを今回初めて部長が答弁されたのかなと理解しております。ただ、その理由が、全く私は意味不明でわかりません。理由も述べていらっしゃいません。
はっきり申しまして、我々は、先ほどおっしゃいました
泊いゆまちの家主です。ですから、我々が一番大事にしているのは、泊が栄えること、これが第一の最大の期待するところでございます。それは以前から那覇市にも反対する側にも、きちんと正式に表明はいたしております。
委員がご懸念のところの答えになっているかわからないんですけれども、決して生産地と消費地が一緒にいる必要はありません。内地なんかは特にそうです。分かれています。銚子でもどこでも。それをどういう理由でそういう主張をなさっているのか全く意味がわからない状況ですね。
○委員長(
平良識子)
宮平のり子委員。
◆委員(
宮平のり子)
ありがとうございました。
そこで、県との今の時点での意見交換ですね。どのような形でしょうか。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
県との我々とのですかね。
◆委員(
宮平のり子)
そうですね。
◎参考人2
県と我々は、当然、県が計画をつくった段階から行くという状況で意思も表明していますし、現在でもそういう状況ではございます。
ですから、協議といっても何かいろいろやるかというわけではなくて、情報提供のやりとりぐらいは、県とはいつもさせていただいている状況でございます。
○委員長(
平良識子)
宮平のり子委員。
◆委員(
宮平のり子)
6団体の皆さんと全く合意が進んでいないということは、ちょっとわかったんですけれども、皆さんのほうから、6団体のほうから出されている陳情もお手元にあろうかと思いますけれども、その点についてはどのように。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
先ほども申しましたけれども、移転の反対する理由というのが多分、皆さんのお手元にあろうかと思いますけれども、明記されていないんじゃないかなと私は理解しております。
その辺をはっきりいって、こういう点がまずいからというご指摘をいただければ、当然、そこで調整が始まろうと思うんですけれども、事の発端が、まず行かないと、何が何でも行かないという話だったものですから、その話し合いの場にもならないわけですね。その辺が今、進展していない状況かなと思っております。
彼らが根拠とするところは、これは我々が思うところではありはするんですけれども、やはり那覇市が泊で再整備ができますと言い切ったものですから、それに当然、反対する方々はそこを根拠として、拠り所として、やはり反対だと。
当然、先ほど申しましたように、我々も泊でできるのであれば行きません。それは先ほど申したように表明しています。できるんだったら行かないと。それの実現性がないという判断を今、せざるを得ない状況なので、そういう状況になっているということはご理解いただきたいと思います。
○委員長(
平良識子)
■■■理事長。
◎参考人1
那覇市はどうなっているんだという話をすると、5年後に中長期の計画を立ててという、そういう話が出たんですけど、まさに
糸満移転の話は、もう二十何年も前から話が出ているわけですよ。僕らが仲買をやり始めたころから。これをまた5年後に中長期の、じゃあと10年、15年後?そんな猶予はないわけですよ。まさに市場の老朽化、衛生面に関しては本当にあした、あさってにでも早く予算取りして、早めに早めに前に進んでほしいと思っています。
ましてや県のほうも水産のエキスパートがいますから、この移転に関しての。この人たちだって、もうすぐ60なんですよ。こういう知識を持っている人たちが、あと5年後、10年後に計画しました。じゃまた委員から育てましょうね。それには5年かかります。とんでもない話ですよ。本当に糸満に行こうって今、一歩足を踏み出せば、本当に来年、再来年には予算もできるし、青写真だってできていますから。その辺は皆さんに理解してほしいなと思うところです。
以上です。
○委員長(
平良識子)
宮平のり子委員。
◆委員(
宮平のり子)
ありがとうございました。
○委員長(
平良識子)
ほかに質疑ございませんか。
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
きょうは大変ありがとうございます。
何点か確認をさせていただきたいと思います。
この陳情に関しての基本的なことで、一応、文言の中では、糸満への競りの移転の推進をという形のものが、僕は読み取れないんですが、だけど、基本的には糸満に競りを移して、また泊の発展もしっかりやっていこうという、一応、内容ではあるわけですね。糸満に競りを移してほしいということも当然、入っているという形で、具体的に表現が、この文字がないのかなと思って、一応、念のために確認でした。
どこでそういうふうに読み取れるのかなと思って、記の1の部分で、早急に明確にするというのは、これは切り離して移設もという形で、自分なりに受けとめてはいるんですけれども、陳情という文面だけで問題として一応、確認、どこで糸満への移転を早急にという形になっているのかなと思って、その辺の再確認をさせていただきたいと思います。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
まさにおっしゃるとおりでございまして、この委員会というのは、市の委員会でございますので、
移転そのものを云々というのをこちらのほうに持ち込むのはというのと、もう1つは、やはり移転について非常に微妙な移転という言葉が、その辺もありまして、要は先ほども申しましたように、泊で何かがちゃんとできるのであればいいですよ。だから移転はその時点で消えるわけですよ。
であれば、泊でちゃんとできるようにしてくださいという文面になっています。できるのであれば、当然、移転はしませんと、中に隠れているような状況でございます。
○委員長(
平良識子)
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
それは十分伝わって理解しているんですけれども、一応、念のために確認しました。
それと、記の前の部分での文章の中で、平成28年からいろいろ補助を受けてやってきた、この事業。泊の将来構想は去年の3月にまとめられましたけれども、この将来構想をまとめるにあたって、約何カ月間かあったと思うんですけれども、これは
那覇地区漁協の方から、また県漁連との連携というか、相談というか、そういったのはあったんでしょうか。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
この間は確かご質問を多分されていたと思うんですが、それには部長は何も答えなかったのかなと思っております。
我々には全く何もございません。蚊帳の外でございます。はっきり申し上げまして、市場は今、那覇地区と我々のLLPという、タッグを組んで運営しているわけなんですけれども、それの持ち分比率というのは、我々が7で彼らが3です。そこの7のものに対して、何の相談というか、コメントもなくて、我々からいうと、勝手に好きなことをやっているとしか思えないです。
以上です。
○委員長(
平良識子)
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
この中には、ちょっと土地が足りないだろうという形で埋め立ての部分も入っていましたよね。しかし、計上はされていないと、この件に関しては。
○委員長(
平良識子)
■■■理事長。
◎参考人1
去年の補助金で我々は視察に行ったわけですよ。泊の再整備のための市場視察。要するに仙台は随分進んでいますから、被災とかそういうのもありまして、高度衛生型の市場になっているわけです。それを視察に行ったわけですね。
私たちも糸満反対の人たちなんですね、団体は。僕ら
流通団体は、
糸満移転派なんですよ。だけど、やはり僕らがやっているのは、今ある
泊いゆまちをもっと再開発してというのは同じ目的なんですよ。だから、それを僕らは市の助成金で視察に行かせてもらったのですが、ただやはり世間は、流通の皆さんも
糸満移転は反対なんだなと勘違いされるような声が聞こえてきたものですから、それで私はメディアにも表明したわけです。
仲買は一番消費者に近い立場なんだから、こんな古い衛生的にもよくない市場でこれからもずっとやることはできないということを一応、表明して新聞にも載せてもらったわけです。
○委員長(
平良識子)
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
ありがとうございます。
ここでは中身のことを云々はちょっとやめておきましょうね。
去年の4月の時点で、これがまとめられたものが那覇市に手交されたということが、これは部長にも答弁をもらいましたけど、手交されて、この間、これまでに具体的な話し合いがどこまで話し合いがあったのかどうか。これを確認したい。
というのは、この11月の時点では、その話し合いがないから、
那覇地区漁協も、また皆さんもこういう陳情が出てきたと私は理解していますけれども、その11月以降も含めて、那覇市との、県のことは宮平委員が聞いていましたけれども、那覇市との話し合いですね。2月の頭にも1回、ちょっとやったよという話はちらっとは聞いているんですけれども、この反対している人、また推進している人、そして那覇市との話し合いというのがどういう形で行われたのか、内容も含めてちょっと教えていただけますか。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
反対側の人と那覇市とのやりとりは、我々はもう全く関知できないんですけれども、我々としては3月に成果品をつくって、4月に那覇市に届けたという話があったものですから、その以前から、この内容については教えてくれということは、那覇市にもきちんと申し入れしました。
でも、これは我々の那覇市がつくったものじゃないから見せられないと、当事者に言いなさいという答弁であったものですから、当事者と交渉して物は入手しました。
その後、いや、こういうものがあるんだったら、きちんと説明してくれと、那覇市にもその後、申し入れをしました。でも結局、何も自分たちでやっていないものですから、申し上げることもできないので、そういう話には応じられませんというのでずっときている状況です。
やっとこの間、それからずっと半年ほど続いて、その間、反対する、
那覇地区漁協の■■組合長がメインなんですけれども、いろいろ話はするんですけど、かみ合わない、平行線ですね。
そういう状況は、やはり沖縄のためにならないと思われる組合長の方もいて、ある組合長の音頭でもって、どうにかうまくやれるようにしようじゃないかということで、私とうちの会長と音頭をとってくれる組合長と■■さん、4名で話をしました。
そのとき、結論は何だったかというと、那覇市はどうしようとしているのか。一体、どういう意見を持っているんだ、ここを確認しようと、我々は、那覇市はだめだというふうな決め方をしたんですけれども、その反対、■■さんのほうは十分やっていけるという話をされるものですから、那覇市の本音は何なんだというのを4名で聞きに行こうということで、2月7日に会議をもっていただいたという状況です。
ただ、その会議の中では、我々が求める、我々は細かく、じゃいつ何をどうするんですか。できないならできないと答えてくださいと言ったら、そんなのは答えられないということで、逃げの一手かなと思っております。
追加の説明ですが、その中で、多分、野原委員の答弁の中で部長が答えたと思うんですが、県漁連がスピード感を持ってやってくれという要望を受けましたと部長は答弁したと思うんですけれども、それは泊で整備をやるのをスピード感を持ってやってくれと言ったわけではなくて、交渉、協議なり、ワーキングチームをつくるということを部長は我々にも回答しました。だったら、それを早くつくってくれと、早くやってくれというスピード感でございますので、その辺はよろしくお願いします。
○委員長(
平良識子)
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
わかりました。大体見えてきました。
それともう1つ、これは別の■■さんなんかの陳情の中で、漁連に対することが書かれているので、そこを確認させていただきたいんですけれども、この中で、県漁連のほうから、泊魚市場の整備については、「
市場移転問題とは切り離して適切に対応するとの回答も得ております」ということですけれども、この部分、漁連の側から対して、これはいつ、こういう形で、内容も含めて、この移転問題とは切り離してという形でということになっているのか、その辺を確認したいと思います。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
いつというのは、今は正確なものはございませんけれども、切り離すというのは、先ほども■■理事長からもご意見がありましたけれども、現時点の糸満に市場を移転するにしても、あと4〜5年はどうしてもかかる計算になっております。県が今すぐ予算をつけたとしてもですね。当然、工事の期間がありますので。
その間、今の泊の、先ほどもご指摘があったような状況を放置しておくのかと、それはだめだと、これはお互い反対する側も我々も一緒でございます。その点に対しては、この移転とは切り離してきちんと整理していかないといけないねという意見は、それは■■さんとも話はしております。
その一環として、衛生の防鳥ネットの予算を■■さんがご努力されて那覇市が一生懸命予算を確保されて、来年度ですかね、着工されるという話は聞いております。
○委員長(
平良識子)
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
ありがとうございます。
あと、最後にもう1つ確認ですけれども、問題意識はそれぞれが、賛成派も反対派も持って、なんとかしなくちゃいけないという思いが当然あると思うんですけれども、今現時点で、あえて確認なんですけれども、なかなか動かないという部分で、ネックになっているのは何だというふうに端的に思われるか。
○委員長(
平良識子)
■■■理事長。
◎参考人1
はっきり言って名指ししていいでしょうか。本当に組合長がかわってからですよ。
実は、那覇地区の組合長、■■さんも組合長になる前は、こんな古い市場でいつまでやっているのと言っていた人なんですよ。この人は本当に根拠のない反対と、僕らは思っていますけどね。ただ、彼たちが言うには、リスク、糸満までの距離のリスク、そう言うわけですよ。千葉だろうが仙台だろうが船を、ちょっとでも高ければ行く人たちが、糸満をリスクと、この距離を。
これは僕らに、一番リスクを背負うのは僕ら
流通団体なんですよ。トラックでマグロを取りに行って、いゆまちまで持ってきて。でも、そのリスク以上に高度衛生市場を欲しているわけです、僕らは。リスクは僕なんかのほうが高いと思っています。でも彼たちの反対の意見は、本当に那覇から出たくない。ただそれだけだと思っています。
それと先ほどの野原委員からの質問ですけど、埋め立ての話、これは僕らみんなで視察に行った後に青写真を描いてもらったんですけど、そのときの予算が118億だったかな。それは本当にとんでもない金額ですよね。これには、埋め立ては入ってないんですよ。これに埋め立てを入れたら、あと何億、何百億、とにかくちょっと数字はわからないけど、本当に実際にできるわけがないとしか僕らは思っていません。市議の皆さんたち、この百十何億っていうのを、これは那覇市で出せる可能な金額なんですかと、僕は聞きたいです。
以上です。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
やはり一番のネックは、私は那覇市だと思います。那覇市の担当部局。ここがはっきりきちんと説明してくれれば、今はっきりいって、私は反対されている方々も非常に不安な状況かなと思っております。そこは市が説明責任を果たすべきだと、私は逃げているのかなとしか思えないです。そこをきちんと皆さんのほうでご指導をいただければと思っております。
○委員長(
平良識子)
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
これで終わります。
やはり第2種県漁連管理、県の管理という形の中でやっていく中で、やはり県、そして市、そして皆さんと、あとみんな関係の皆さんが、県も中心になりながら一緒になって泊と全体の水産業の発展のためという形でやっていかなくちゃいけないと思うんですけれども、県も含めた形で、那覇も含めた形での話し合い、僕はちょっと提案を求めましたけれども、これは■■さんにも話は1回、ちょっと別個でやっているんですけれども、この辺の動きというのは、あれからこの1カ月の間で何らかの動きがありますか。まだないですか。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
私は何も聞いてございません。
○委員長(
平良識子)
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
わかりました。
以上です。ありがとうございました。
○委員長(
平良識子)
ほかに質疑ございませんか。
大山孝夫委員。
◆委員(大山孝夫)
お疲れさまです。本日はどうもありがとうございました。
私なりに糸満と久米島に知り合いのウミンチュがいて、沖大の上田名誉教授ともいろいろ話していた中で、私も自衛隊のころは宮城県に住んでいまして、石巻の衛生高度管理システムとか、あとは地元は福岡なので、下関のほうとか、そっちの知り合いと、あとは高知の漁師に聞いたところ、今後、魚の価値を上げていくとなると、
高度衛生管理システムというのは必要不可欠な条件に、今後、アジアの市場も見ればなっていくだろうというふうな話を聞いていました。
糸満に行くと仮定すれば、ちょっと嫌だなと思う人は多分、那覇市で例えば競り権を持っているお寿司屋さんとか、料亭の人とか、ただ実際に消費市場を隣のいゆまちにつくるのであれば、逆にいうと観光客を呼べたりとか、もっと市民が、一般、競り権を持っていない人が買うのには整備するにはちょうどいいのかもしれないんですけれども、そのあたりで、先ほど流通の話があって、距離の話というのがあったんですけれども、特に競り権を持っている消費者というか、仲卸の人の数とか、それを持っているような料亭とかお寿司屋さんの数は大体わかりますかね。
○委員長(
平良識子)
■■■理事長。
◎参考人1
今、委員からありましたお寿司屋さん、料亭、ホテルさんが仲買権を持っているところは、まず皆無です。なしです。
最近、僕らの反対を押し切って県漁連さんが居酒屋チェーンを1カ所入れたんですけど、これは僕らも生活を脅えさせるものですから、反対しました。だけど、条件つきで居酒屋チェーンを1カ所入れたんですけど、今の仲買さんのシステムというのは、もともと仲買なんです。
それで居酒屋をやっているところもあれば、そういった料亭を手がけている人もいるかもしれません。だけど、居酒屋からの仲買、ホテルからの仲買というのは、ほとんどないです。
また、今、加盟が60カ所ぐらいですけど、実際に稼働している仲買さんで50件弱です。大小合わせて。実際、毎日競りを打っている人たちが大体50件弱です。
○委員長(
平良識子)
大山孝夫委員。
◆委員(大山孝夫)
わかりました。ありがとうございます。
あと、糸満に移ったときのメリットはわかったんですが、デメリットで想定ができる軽微なものでもいいですが、賛成側というか、肯定側から、ただこういうデメリットがあるけど、これはこういうふうにクリアできるというのがもしあれば、ちょっと教えていただきたいと思います。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
先ほども少しお話しさせていただきましたけれども、反対する理由、要はデメリットがどういう程度で何があるのかというところかなと、私は理解しております。その辺について、反対される方々は、明確なことは何もおっしゃらないんですけれども、私の想定では当然、移動にかかる経費と労力、これが当然あります。
あと、糸満という漁港が不案内であるという危険性等も含めて、その辺の実際の危険性とか、そういうところに対するデメリットが発生するのかなと。それぐらいなのかなと私は今、想定しております。
その辺も含めて、本当は反対する方々ときちんとお話をさせていただきたいんですけれども、そういう場が実際、設けられないような状況でございます。
それと、仲買の方々のデメリットは、先ほど理事長がおっしゃいましたけれども、その辺については、自分たちは、デメリットは負うという判断はされております。
○委員長(
平良識子)
大山孝夫委員。
◆委員(大山孝夫)
大体概略はわかりました。
自分からデメリットと、反対側は言いにくいですけど、素直に言っていただいて、解決策とか進むべき方向もあると思います。
今後、このまま反対をしても、結局、その結果、向こうにできてしまって、泊のほうが衰退してしまうことは絶対、これは許されないので、どこかで切り分けをして、海の駅基金とかは、国交省が持っているメニューがあるので、それを入れればお金も引っ張ってとかいろいろできますので、結果的に泊の漁港というか、泊が発展できるように、一応、いろいろ勉強していきたいと思います。
どうもありがとうございます。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
今のご意見にちょっと関連する部分ですけれども、市長も部長も答弁のときにずっと言っておられる言葉が、泊での漁業の継続だということ、これがやはり一番守らないといけない、あるいは発展させるべき事柄だということで主張されていると思います。
我々は、糸満に市場の機能を移転することによって、泊の漁業が衰退するとはとても考えられません。そういうことを考えてやっているわけでもなんでもございません。そういうことになったら困ります。
今、委員がおっしゃるように、
消費地機能としてどんどん発展させる。それは我々自身の利益にもつながりますので、決して泊が衰退するということはあり得ないと思っております。今の市場機能を移転する限りにおいてはですね。
以上です。
○委員長(
平良識子)
ほかに質疑ございませんか。
奥間亮委員。
◆委員(奥間亮)
きょうはありがとうございます。
ぜひお聞きしたいのが、今のおっしゃった、仮に糸満に競りが移ったとしても、高度衛生型ができたとしても、泊の漁業は衰退しないんだという、ちょっと理由というか、これを教えてもらえますか。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
漁業というのは、魚をとって売るということで、その生産の部分は成り立っていると思います。それはどこの市場に揚げるかということとはまた別の話です。我々は単に市場をこことあそこと言っているだけであって、先ほどもお話がありましたように、優秀な沖縄の生産者の方は、値段の高い内地に持っていくわけですね。場面場面で。そういうことで、市場が動くことによって、漁業が云々という関連づけは、なぜそういう理由になるかというのが、私は全然理解できないんですが、それこそ。これは別問題。
○委員長(
平良識子)
奥間亮委員。
◆委員(奥間亮)
この辺をぜひ詳しく聞きたいんですけど、要するに今おっしゃったのは、漁港があって、要するに船がとまっていて、那覇市民なりいろんな漁師さんがいて、生産者がいて、そこから出発して、魚をとって、ただ競りをやるところは別の場所、でも那覇市の漁業は別に衰退しないんだという、そういうお話なんですか。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
はい、そうでございます。
○委員長(
平良識子)
奥間亮委員。
◆委員(奥間亮)
仮定の話なんですけど、糸満に移ったとします。そのときに、皆さんの陳情を拝見させていただいて、最後のあたりで、我々はこれまでも市場機能(一時処理加工を含む)のみを移転させ、そのスペースを活用し、これまで以上の消費者対応施設等を拡充させることで泊一帯の継続的発展が可能なことを強く訴えてきた。
それプラス、漁業という面も衰退はしないんだというところで、改めて、仮に糸満に移った後の皆さんの泊のビジョンといいますか、こういうふうに泊は持続的に発展可能なんだというのを、皆さんから意気込みではないですけれども、ちょっと説明をいただきたいなと思います。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
先ほど来、申し上げておりますけれども、発展、先ほど言いましたのは漁業が衰退することはないという前提ですので、あと発展といったら、やはり今の泊の
消費地機能を拡大すること。これの具体的イメージとしては、今、実際に持ち合わせはおりません。ただ、那覇市の構想の中にはある程度書いてあると思います。
この辺は言うとちょっと変かもしれないですけど、ただこの構想の基本となっている考え方みたいなものは、随分前に県が示しているかなと思っております。
いずれにしても、大体似通った考え方で、要するに
消費地機能を発展させる。その1つの手立てとしては、今のいゆまちを大きくする。駐車場がないので、それは当然拡大する。
それから今、申しました反対の方々がつくられた構想も県が基本的な考えを示したものも同じなんですけれども、いわゆるフィッシャーマンズ・ワーフというのが国外にございますけれども、そういうことで観光客を呼び込んで、そこで飲み食いさせるというような構想で十分発展性は可能である。
魚はそこにありますので。魚がなくなれば、当然、それは市場もなくなりますので衰退すると思います。そうじゃないわけですので。
○委員長(
平良識子)
奥間亮委員。
◆委員(奥間亮)
ありがとうございます。
ごめんなさい。しつこいようですけど、私もほかの県外のこういうのを直にまだ見たことがないものですから、ちょっと申しわけないのですが、教えてほしいのが、今おっしゃったように、例えばほかの県外のところでは、漁港があって、ただまた別のところに競りがあって、また消費するところは、同じ場所でもいいですし、そういった場所はほかの県外にも普通にあるわけですか。
○委員長(
平良識子)
■■■理事長。
◎参考人1
何も
競り市場と販売する場所が同じ漁港内、隣合わせにある必要は、僕はないと思うんですね。確かに競りを打ったものが並ぶという、この臨場感みたいなものはあると思います。だけど、あったらあったで、それを効果的に生かすだけであって、離れていても何の問題もないと思っています。
要するに競りを打つ場所が離れて、しかも高度衛生型の立派な市場がくるんだよというのは、これは宣伝文句にもなると思いますし、僕らは何も心配していません。
ただ、1つだけ言いたいのは、この10年ぐらい、那覇市の市魚としてマグロが制定されて、沖縄県では今度、また美ら海まぐろというブランドを立ち上げて、これは全部、僕らは
流通団体、僕らの組合がやりました。本当に魚価を安定させるための努力は、ものすごい広報をつくったり、テレビ出演したり、ラジオに出たり、いろんなイベントを打ったりして、本当に一生懸命やっています。
だけど、開かれる市場がこんなに古くてやっていたら、僕らの努力って本当にこれ以上できないんじゃないかと、それは思っています。だから本当の喫緊の話だと、そういう話です。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
具体例としては、私が直接現場を見たわけではございませんけれども、焼津や塩釜は市場と直結している。泊よりももっとでかい消費地のマーケットみたいなものがございますけれども、そことは直結しておりません。
現に、変な言い方をすれば、朝の泊の魚市場を見て、そして買い物をする方が、私はよく市場に行くんですけど、その時点においては、
泊いゆまちはあまり開いていないのであれなのかもしれないですけれども、そういう状況は現にないと思っております。
○委員長(
平良識子)
奥間亮委員。
◆委員(奥間亮)
あと何点かなんですが、別の陳情もこれから我々は意見を聞くんですけども、泊漁港再開発推進委員長、■■■■さんからの陳情の中で、最後の部分で、そして私たち生産者6団体並びに協賛者1団体は、今後とも泊漁港で生産し、競りを行っていくとの決定もしており、現在の市場を引き続き使用していく所存でありますというふうにあるので、これはまた後で当事者の皆さんに聞くんですけれども、可能性として、仮に糸満に移ってもなお泊があるとすれば、この生産者の皆さんは自分たちの意思で糸満には下ろさないで、泊に下ろすということはできるんですか、現実的に。
○委員長(
平良識子)
■■■理事長。
◎参考人1
やっぱり物は高いところに流れていきますよね。
僕ら
糸満移転推進派は、うちの組合ともう1つ買受人組合というのがあるんですけど、この組合だけで売上の買付高の9割は僕らが占めているんですよ。僕らが量販店の持っている仲買さんもいっぱいいますし、よくいうサンエー、イオンさんですね。それがも僕らの組合の仲買さんが持っていますし、いいものをいい市場で揚げるということは、やはりバイヤーですよ、まず。バイヤーが喜んで来ます。そこに僕なんかも行きます。
古い衛生的にも問題のある、そういうところで競りをされているのと、高度衛生型の市場で買った魚、買い付けされた魚、どっちを選びますか。
やはり最初は、自分らは那覇で下ろすよと言うかもしれない。だけど、ウミンチュだって生活がかかっているわけですから、50円でも100円でも高いとなったら、内地にも逃げていく人たちですから、絶対に来ると思っています、私たちは。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
これは前からずっと説明していることではございますけれども、現に沿岸漁業泊周辺、那覇市周辺の方々については、当然、泊でやっていったほうが私はいいと思っています。メインはマグロ、遠洋の遠くのほうでとってこられる方が下ろす港がどこかと言っているだけであって、沿岸に張りついている方までも引きはがして糸満に来なさいよという話をしているつもりは全くございません。
当然、その方々のためには、今の漁港も必要です。その方々用の競りの機能も必要だと考えております。
以上です。
○委員長(
平良識子)
奥間亮委員。
◆委員(奥間亮)
最後なんですけども、先ほど■■考査役のほうから、一番のネックは那覇市だと。逃げているとしか思えないと、私も全く同じ意見なんですよ。
それで、なぜそう言うかというと、この間の12月議会のときに、皆さんからの陳情を受け取って、それで私たちは那覇市行政に対していろいろ質疑したんですよ。
その中で、私の印象は、まず那覇市は県行政、県庁ですね。県庁と那覇市役所は全然話していないんですよ。どっちもどっちの考えもわかっていない状態。
そして、那覇市のまさにおっしゃるとおり、じゃどれだけの期間でどれだけの規模で、本当に予算の確保できるの、本当に実現可能なのというのはまだまだ見えてこなかったんですよ、そのときの質疑でですね、私の感じ方ですけれども。
そういった意味も含めて、最後にちょっと難しい質問かもしれませんが、陳情の中では、要するに、本当にスピーディーに、本当に泊で予算がついてできるのであれば、それはそれでいいんじゃないですかとおっしゃっている。ただ、しかしながら、それが全く見えませんと。それで何年も、今、この陳情書にあるとおり、この時間だけが過ぎるというのはもう耐えられないというような趣旨だと思うんですけれども、那覇市は3年から5年を、いわゆる調査期間としていますけれども、この何年間であれば考えてもいいと。あるいは待てると。しかし、おおむね何年間でできなければ、これ以上、我々はできないんだというような、ちょっと難しい質問ですけれども、おおむね何年間ぐらいというのが年数的なのでありますか。
○委員長(
平良識子)
■■■理事長。
◎参考人1
先ほども申し上げたんですけれども、この
糸満移転というのはもう二十何年前からの話なんですよ。
それで、那覇市の部長に聞くと3年、5年で計画を立てる。今、県の構想で、はい、始めましょうといったって、市場開設までには最低3年から5年かかるんですよ。もうみんな準備もできているんです、構想もできているんです。
だけど、これを那覇市の3年から5年かけての計画してとなったら、実際、市場が稼働するまでには、僕は15年と思っているんですよ。もうそれまでには、本当にほかの県に負けてしまいます。もう鹿児島まで来ています、高度衛生型の市場は。
もう早く早く手を打たないことには、もう船を逃がしたり、消費者を逃がしたりしたら、もう本当に後の祭りになってしまうんですよ。だから那覇市の計画は本当にひどいなと思っています。
○委員長(
平良識子)
奥間亮委員。
◆委員(奥間亮)
要するに、3年から5年やったとしても、そこで今はじめて県のスタートラインぐらいに立つぐらいの、よくてその話で、またさらに数年かかるだろうと、そういうことでは厳しいというふうな見解ということですよね。
わかりました。
○委員長(
平良識子)
ほかに質疑はございませんか。
上里直司委員。
◆委員(上里直司)
どうもありがとうございます。
私はまたちょっと別の視点で、ここは私の疑問なので、皆さんがどう考えているかちょっとお聞きしたいところがあって。
私は、そこまでの衛生状況の危機的なと言っていいんでしょうか。状況であるならば、当然、急いでつくらないといけない、急いでというか、つくらないといけないし、それは他県の、あるいは他の市場との競争だという点では、僕はそのとおりだと思っているんですね。
なぜ、県がここまで計画を立てて、概算要求を取り下げたというのは、皆さんは切実な思いがあって働きかけている立場ですから、皆さんに対して、県はどういう説明をして、概算要求を取り下げたということをおっしゃっていらっしゃるんですか。
○委員長(
平良識子)
■■■■考査役。
◎参考人2
県が話すには、今、県の糸満での計画は、国から水産庁から補助金をもらってやろうという計画でございます。これはもう県単でやるのであれば、そうはならないんですが、どうしてもやっぱり財政上、あっちからもらうと。そしたら水産庁は条件をつけてくるわけすね。これとこれをクリアしてこいと。
その中に、市場での取扱量が8,000トンが見込めるものじゃないと、この莫大な経費を使う事業はだめですよと言っています。
今回、反対されている方々、うちのLLPの市場全体として、それぐらいの規模はあるんですけども、その中で今、反対されている方々が、例えば1万トンでしたら60%の生産量を持っておられますので、そういう中では、差し引いて40%、ですから4,000トンでいけるかといわれたら、それは水産庁としてはだめだということで、県にそいういう話をしたということは聞いております。
○委員長(
平良識子)
上里直司委員。
◆委員(上里直司)
わかりました。
水産庁と県のやりとりなので、そこは別に県に聞けばわかると思うんですけど。
この8,000トンの基準を今の生産団体の皆さんが反対することによって、クリアできないという可能性があるということなんですよね。
そこで、特に■■理事長にお聞きしたいんですけど、先ほどの話から聞くと、市場の価値というか、値段が高くなると流れてくるという話があったじゃないですか。これだけのボリュームがポンと揚がるかどうかはさておき、今の糸満への市場機能の移転が可能になれば、大体どれくらいの、生産団体とか他県の船籍だとかが来て、漁獲高というか、競りの水揚げがどういう感じで増えるかというのは、イメージみたいなのはありますか。
これが来ると、今あるのは、■■考査役が説明した部分での県内でのパイというか、パイの中で8,000トンをどうクリアしていくかなんですけれども、これをつくることによって、どう増えるのかなというようなイメージみたいなのはありますか。
○委員長(
平良識子)
■■■理事長。
◎参考人1
私はさっきも申し上げたんですけれども、15年、20年前に、市場の流通の仕方がおかしいと。今、漁連さんが隣にいるからちょっと言いにくいところもあるんですけれども、いいマグロを抜かれていくわけですね。皆さんはそれをちょっと小耳にしたことあると思うんですけど、それじゃおかしいということで、糸満に全量出荷ということで、15年ほど前に、僕ら仲買も出資して市場にそれをやったわけですね。そうしたら結構いい値段もって、それがさっき話した、県外から100隻ぐらい来たんです。
だから、本当に物と相場がよければ、県外からも船団というのは呼ぶことは可能だと思っている。ただ僕らはウミンチュでもないし、ただそこに出た魚を高値をつけて安定価格で買ってあげるって、それしかできないんですけれども、多分大丈夫だろうという、何の根拠もないんですけれども、ただ、沖縄の仲買さんはかなり力をつけていますから、それだけの量が来ても全然さばける力を持ってきていますから、と思います。
○委員長(
平良識子)
上里直司委員。
◆委員(上里直司)
ありがとうございます。
以上です。
○委員長(
平良識子)
ほかに質疑はございませんか。
前田千尋委員。
◆委員(前田千尋)
お疲れさまです。きょうは説明に来ていただきましてありがとうございます。
陳情のタイトルが「泊漁港の再開発等に関する陳情」とありますので、今回は糸満のことというのは、その先にあることかとは思うんですけれども、改めて陳情について、確認の説明をしていただければと思うんですけども、陳情項目1つ2つとあるんですけども、予定などは明確にしてほしいという思いは、しっかりと今までのことでお聞きしました。
2番目に、「泊漁港における」ということで主語がなっておりますので、県産水産品のブランド化、皆さんが今、那覇市のマグロもそうですし、先ほど県の美ら海まぐろのことも推進してやってきていただいていることを、私もすごくいいなと思っているんですけれども、この辺に対する思いも含めてお聞きしたいのと、魚食、お魚の普及の拠点化とかいろいろありますので、この項目を入れられた思いもお聞きしてよろしいでしょうか。
○委員長(
平良識子)
■■■理事長。
◎参考人1
県産ブランド化というのは、まさに美ら海まぐろなんです。美ら海まぐろ、これはとても難しい問題で、仲買さんにはやはり上物を扱うところ、それと加工用を扱うようなところ、やっぱりそれぞれあるわけですよ。
そこで僕らの目利きでしか、このブランド化できないわけです、仲買の。だからこの辺は難しいところがあって、加工用を扱っているところがちょっと赤くていいのが出たら、これは沖縄の美ら海ブランドって出すところもあったわけです。
でも、本当にみんなの目で、いっぱいの人の目で見て、これはいかがなもんかなというのもやっぱりいっぱい出てきたわけですよ。それは僕ら委員会というのが5名でつくられているのがあって、これを美ら海シールを貼ってはいかんよ、こういう指導までやっているわけです。このブランド化に関してはちょっと難しいところがあります。
また、魚食普及というのは今、那覇市の高校に解体ショーに行って、お刺身を皆さん、自分で切ってもらって、学生にですよ。そういったものも年に3回ほど魚食普及、高校をまわって、那覇市だけですけどね。これは那覇市だけでいいですね。県までやるとまた大変な話になりますから。
仲買さんも忙しいんですけど、時間を割いて、本当にお魚を食べてほしいなということで一生懸命働いています。
以上です。
○委員長(
平良識子)
前田千尋委員。
◆委員(前田千尋)
ありがとうございます。
美ら海まぐろにするまでに、皆さんの目利きによっていろいろ変わってくるんだなというのもわかりましたし、その努力があるのも大変わかりました。
また、魚食の普及は、お魚はなかなか高校生とか若い子たちが食べる機会がないのではなくて、自分たちから進んで食べるというところがとても大切ですので、先ほど高校をまわってというところもすごく評価できるし、ぜひ引き続き続けていただきたいなという思いもあります。
もう1つ、先ほど聞かなかった。
その中にも、県内外の観光客等の情報発信を積極的にもっと図ってほしいとあるんですけれども、そういったこともやりながら行われていると思いますけれども、どういったところをお考えなのか教えてください。
○委員長(
平良識子)
■■■理事長。
◎参考人1
情報発信は、僕はちょっとアナログ派なので、やはりネットとか、そういったものを利用して観光客を誘致ということ考えているんですけれども、僕が今、思っているのは、せっかく来てくれた観光客は、本当にかわいそうな感じがするぐらい立って、いゆまちの外で食べるフードコートもなくて、立って陰を探して、汚らしい台の上に置いて食べたり、せっかく観光にいらしたお客さんに、中国人はちょっとお行儀が悪いんですけれども、でもお金を落としてくれる人たちですから、もうちょっと丁寧に扱いたいなという気持ちはあるんですよね。
でもそれを提供してもらえる場所がないわけですよ。もう手いっぱい目いっぱいの土地で、本当に今、移転ありきの話をするんですけども、それが移転することによって、今の市場が有効利用できるんじゃないかと。そういうところにフードコートなり、解体ショーをするような舞台とか、そういったものをつくってもおもしろいのかなというふうに思っています。
○委員長(
平良識子)
前田千尋委員。
◆委員(前田千尋)
観光客を丁寧にもてなしたい、対応したいという思いもよくわかりましたし、泊において改善をやってほしいんだという思いも改めてわかりましたのでありがとうございます。
1つ、ちょっと借りてきたんですけど、29年3月に出された、先ほどからあったと思うんですけど、将来像の構想なんですけども、これは皆さんご一緒につくられていると思うんですけども、改めてつくって、泊魚市場に
泊いゆまち一帯の将来構想があるんですけども、先ほど糸満にというお話の前に、まずこれをつくられておりますよね。改めてその思いをお聞きしたいんですけれども、よくしたいという思いであると思いますけれども、先ほど糸満にとありましたが、那覇市でこんなふうにやっていただきたいという、それに対する感想なども踏まえて教えていただけますか。
○委員長(
平良識子)
■■■理事長。
◎参考人1
これは私もその実行委員の中に入っていましたけれども、あるコンサル会社につくってもらったんですけれども、やっぱり僕らとしても
糸満移転なしにはそういう構想は、僕は無理なのかなと、この青写真を見てね。もしそういうのがつくれるんだったら、全然問題ないんですけども、やっぱりそこには狭隘の問題が出てくるわけですよ。移転しないで、そのままこの現状のままでフードコートをつくったり、観光客誘致のための場所自体がないわけですから。だから、僕としたらちょっと上の空みたいな感じで見ていました。
以上です。
○委員長(
平良識子)
前田千尋委員。
◆委員(前田千尋)
いろんな思いがあると思うですけれども、こうした課題だとか、これからの消費額だとか、いろいろ要請をされている力を貸していただいたんだなと思って、ありがとうございました。
今回、泊漁港の再開発に関する陳情と出されているので、先ほどから糸満への思いも語られているんですけれども、この陳情の中での話になると、泊漁港の再開発に関してのところを聞かざるを得ないんですけども、今はまず泊漁港で一番やっていただきたいというが、皆さんの中では一番はどういったところなのか。衛生面のところを少しずつやってきているとは言いますけれども、どう考えているのか教えてください。
○委員長(
平良識子)
■■■理事長。
◎参考人1
衛生面のことをクリアするためには、さっき言ったみたいに、
競り市場の土台を上げて、そのトラックとかそういったものを入場できなくするとか、まさに僕はこれこそ本当につぎはぎだらけの工事はやめてほしいなと、そういう気持ちしかありません。
やっぱり移転をするにも、ここに高度衛生型に近いような市場をつくるにしても、そういうつぎはぎなことをやっていたら、僕は、本当に時間と予算の無駄だと思っていますので、また、できる、できないをはっきりさせて、できないんだったら、できないで糸満に行くべきだし、できるんだったら、早速、ワーキングチームなりでもつくって、早め早めにやってほしいなと思っています。下手なことをやらないでほしいなという気持ちです。
○委員長(
平良識子)
前田千尋委員。
◆委員(前田千尋)
わかりました。
ありがとうございました。
○委員長(
平良識子)
ほかに質疑はございませんか。
進行してよろしいですか。
(「進行」と言う者あり)
○委員長(
平良識子)
ないようでありますので、本件についてはこの程度にとどめておきます。
質疑を終了するにあたりまして、参考人の皆様にお礼を申し上げたいと思います。
本日は、長時間にわたり審議にご参加いただきまして、そして、また貴重なご意見を賜りましたことを心から感謝を申し上げたいと思います。まことにありがとうございました。
休憩いたします。
(休憩中に参考人入れかえ)
○委員長(
平良識子)
再開いたします。
次に、陳情第17号、泊漁港及び
泊魚市場整備に関することについてを議題といたします。
本日は、参考人として、泊漁港再開発推進委員会の■■■■委員長及び沖縄県近海鮪漁業協同組合の■■■■代表理事組合長にご出席をいただいております。
参考人意見聴取の前に、委員会を代表いたしまして、参考人の皆様に一言ご挨拶を申し上げたいと思います。
本日はご多忙な中、ご出席をいただきましてまことにありがとうございます。本委員会を代表いたしまして、心より感謝申し上げます。
審査に入る前に、本日の議事について簡単にご説明を申し上げます。
本日は現在、本委員会で審査を行っております陳情第17号、泊漁港及び
泊魚市場整備に関することについて、より一層理解を深めるということを目的といたしまして、陳情者の皆様から貴重なご意見をお伺いするために、このような機会を設けさせていただきました。
皆様におきましては、大変ご多忙な中、貴重なお時間をいただきましたことを重ねて厚く御礼申し上げます。
審査を進めるにあたりまして、初めに、当該陳情について、皆様方のご意見を頂戴したいと思います。そして、その後に委員から皆様方へ質疑を進めていくという手順でまいりたいと思います。
ご承知かと思いますけれども、ご発言をなされる際は、委員長の許可を必要としております。皆様から委員に対して、また質疑することは認められませんので、ご了承を願いたいと思います。
以上のことを踏まえまして、本日はどうか忌憚のないご意見を賜りますように、よろしくお願い申し上げます。
それでは、これより陳情第17号、泊漁港及び
泊魚市場整備に関することについて、参考人より意見聴取を行います。
それでは、■■委員長、よろしくお願いいたします。
◎参考人3
皆さん、おはようございます。
私のほうからもこのような機会を設けていただき、まことに感謝を申し上げます。
私は、泊漁港において、那覇地区漁業協同組合の組合員として、約40年、漁業を営んできました。泊漁港は、終戦後間もなく、那覇市都市地区の漁業者たちが集まりまして、営々と水産物の水揚げ、そして那覇市の水産業の発展のために鋭意努力してきました。
そのような中で、今ある施設がほぼ40年を経過しているということになりまして、いろんな課題を抱えることになりました。泊漁港の土地の狭隘さも、今後の水産業の発展には非常に阻害要因となっているという指摘もされております。衛生問題は、皆さんご存じのように、40年もたっている魚市場の改築、あるは移転問題、どうるすんだという議論を行っている最中でございます。
そういう中で、私たち生産者は、やはり水揚げは泊でやっていきたいと。理由としては、私たちが営んでいる漁業はマグロ船がほとんどです。漁船漁業が主体となっております。漁船というのは、整備が専門的な方々でなければ、漁船というものを維持することがなかなか難しいんですね。いろんな細かい部品や、それから修理する技術者たち、そしてドックをするためのドック場、そういう施設がどうしても必要になってきます。そのような環境が、この泊漁港周辺にはあるということですね。
私たちは、私たちの仕事を継続していくためには、那覇市が一番安定して仕事もでき、そして生活もできている。そういうこともありますので、やはり県漁連の市場事業が糸満に移転して、我々も糸満で水揚げをしなくちゃならないというような問題を突きつけられたときに、本当にそれでいいのかと思いました。今、私たちは安定して仕事もし、生活をしているのに、わざわざ行く必要がどこにあるんだろうと。その合理性と、要はもうかるか、もうからないかです。
私が、平成28年8月に組合長として就任したときから、一体、泊の漁業者たち。隣には近海鮪漁業協同組合の代表理事組合長であります■■■組合長とも相談しました。そして、都市地区、他の6団体ともいろいろと意見交換をしました。
その中で、やはり都市地区の漁業者たちは、泊でやっていきたいというのが大多数だったんです。アンケートもしました。うちの組合にも全員に聞きました。
那覇地区漁協は、全員が行く必要ないとはっきり言っているんです。
私は、私の組合の理事会の中で、全役員のときにもうちの組合、
那覇地区漁協の理事としては、行かないという認識を共有はしていたんですけれども、再度、私の代になってから、もう一度やりました、理事会で。これは理事会として、はっきり態度を示しておく必要があるという趣旨でまとめたところ、理事会も組合員がみんな行かないと言うんだったら、行くいわれがないと言うだんたら、行く必要ないだろうと。那覇でやっていくんだということを公言していいじゃないかということで、那覇地区漁業は、この那覇市泊漁港で今後とも水揚げをしていくという決定をしております。
なお、この決定は、ことしの総会で私は提案したいなと、私の組合の問題として、総会決議も必要じゃないかというふうに考えているところです。ことしの総会は、恐らく6月の後半になるかと思いますので、そのときの答えを皆さん、注視していただきたいなと思っております。
そういう中で、私たちの生活を揺るがすような大きな問題ですので、私たちは県漁連のLLPではあるんですけど、市場事業に水揚げをしている大多数の都市地区の漁業者たちの思いをやっぱり聞くべきじゃないかと。我々の思いを聞かないで、合意形成のないままに、県の進める市場事業に安易に乗ってはいけないんじゃないかということを県漁連に対しても申し上げてきました。しかし、まだ私たちの意見が受け入れられているとは言いがたい状況でございます。
付け加えて申し上げるならば、県漁連は、県漁連の総会で、この県漁連の市場事業の移転を承認しているわけではありません。過去も現在もまだ議案として、県漁連の総会で上がっているわけではありません。まだ議論中です。検討中と言ったほうがいいのかな。そういうふうな状況の中で、報道では移転が決まったかのように発表されている。
今回の混乱の元凶は、まだ何も決まっていないのに、決まったかのような報道がされて、それが混乱を招いていると言っても私は過言じゃないと、そう考えております。
ですので、やはり県漁連の市場事業を糸満に移転するわけですから、県漁連自身がどうするかということを、はっきりと皆さんの前に、県民の前に示すべきだろうと、私はそういうふうに考えております。決して私たちは、沖縄県の水産業の発展を、いたずらにもてあそでいるわけではありません。
去った2月26日に、糸満市役所から山城政策参与、そしてトクモト部長さんが東恩納組合長とともに私の組合に来ました。そのときに■■■組合長さんとも意見交換しました。彼らも、一体、県漁連の市場事業は糸満に来るのかどうなのか、はっきりしないから、都市地区の皆さんは一体、何を考えているんだろうということで、私たちの意見を聞きに来ました。いろいろと1時間余り意見交換をしたんですけれども、私は、ここは山城さん、アイデアを出す場面だぞと。そのアイデアというのは、お互いがウィンウィンの関係のあるアイデアじゃなければ、沖縄県全体の水産業は望めないんじゃないかという観点を持つべきだ。ウィンウィンの関係というのは一体どういうアイデアなんだと言いました。
糸満はあいている西崎の土地を水産業のために活用したい。泊は狭い。今、流通関係が必要としている冷蔵庫とか加工施設を泊につくろうと思っても用地がない。ならば、それを糸満につくったらどうですか。向こうは土地があいているじゃないですか。流通業者の皆さんが、そういう加工場とか冷凍庫などを整備できれば、魚をたくさん仕入れることができる。そして県外や海外にも輸出する衛生的な加工場を持つことが可能になれば、商売として発展していくだろう。
泊では1日平均30トン余りの魚が水揚げされるんですが、これは3日、4日ぐらい30トン以上の水揚げが続きますと、100円、200円単位で平均単価がどんどん落ちていくんです。10トンの魚をとってきました。100円変われば100万円変わります。20トンだったら200万円は簡単にいきます。200円変われば10トンの魚でも200万円損することになります。そのように、100円、200円の数字は、私たちにものすごく大きな影響を与える数字なんです。
これはなぜそうなっているのかというと、今現在、仲買が持っている冷蔵庫や保管施設が手狭なものですから、ある一定の大きいキャパで水揚げがあると、もう入れるところがなくなってしまって、ないけれども、あるからしょうがいない買おうかみたいな、そんな感じでの商いになっている。そういう事実もあります。
ですから、流通関係の加工施設とか冷蔵庫施設整備というのは、これは非常に私たちからも急いで整備してほしいと、そいういう意見もいっぱいあります。
と同時に、40年もたっている今の市場、議員の皆さんは、奥間議員などは去年の2月に来ていただいて、現場を見ておわかりかと思いますが、床面はでこぼこです。でこぼこですから、そこにいくら掃除しても、いろいろよからぬものが発生してくるわけですよ。溜まっちゃったところに。それを職員たちが一生懸命洗って、翌日の競りに控えて水揚げをするわけですけれども、誰が見ても見た目も悪いです。
仲買の皆さんは、この高度衛生型の市場が、全国ではスタンダードになっているのに、沖縄ではその整備が全然なされていないと。もう早くやってくれと。この要望はものすごく強いです。
私たちも衛生問題の改善については重要な問題だと。私たちがとってきた魚が売れなくなったら大変ですよ。どこに持っていけばいいですか。生活が成り立たなくなります。
ですので早くやりたい。だけど、お金がないんです、私たちは。利益団体じゃないから。やっぱりそこは行政が支援していただかないと、なかなか解決できないという現実です。
県水産課ともいろいろ意見交換を最近はやるようになりました。今、私たちが思っていることを何回か述べたこともありますけれども、県は長年の構想ですから、非常に苦労してつくりあげた計画であることは私は認めます。しかし、十分に生産者の意見が反映された計画かといえば、これはそういう計画ではないと断言できます。
ですので、私たちはトップダウンじゃなくて、そんな計画じゃなくて、ボトムアップの計画。現場から上がった計画。そして那覇市と糸満市がアイデアを出し合って、漁業者がウィンウィンの関係で、この水産業問題を解決していくことで大きく発展するんじゃないかと、沖縄県の水産業は。大きいと思いますよ。知名度の高い糸満市と、沖縄県最大の水揚げ拠点地である泊漁港の漁業者たちの水揚げ。これが沖縄県の水産業を牽引しないわけはないじゃないですか、皆さん。そのほうが、私たちは大きなパイを、大きな利益を得られると確信しています。
まだ、県漁連と県の水産課とはきちんとしたコンセンサスは得られていませんけれども、早期にその問題は解決して答えを出していきたいと一団体長として考えております。そして、泊魚市場LLPは、
那覇地区漁協は、私は当事者です。当事者ですから、このことは避けては通れない。みんなのためにも避けては通れないという覚悟でいますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
○委員長(
平良識子)
■■■■組合長。
◎参考人4
もろもろのあれは今、■■さんが述べられたとおりです。ただし、そこには、
市場移転には那覇地区さんがLLP、現在運営している中で、那覇地区さんが行かないとなれば、県内2つの市場は、これは両方つぶれてしまうんです。その中に我々も大変、これは市場法上、船の場合にはどこに水揚げしようが我々が制止することができないんです。きょうは糸満に揚げます、きょうは泊に揚げます。こうなると、我々は大変、そこで問題が生じます。
今は糸満に餌を持ってきてくれ、夜中の水揚げ、選別人、いろんなの。きょうは糸満に来てくれ、きょうは糸満はない、きょうは那覇地区で泊で揚げます。こういう状態がもろもろに来るんです。市場2つというのは絶対だめなんです。
前回も皆さんもご存じだと思います。県にも要望書をうちも出しました。これは事実です。
ただし、去年の6月以降、那覇地区LLPをやりながら、那覇地区さんが行かないとなった時点で、我々は組合員全部に諮って、前のを撤回して泊でやるという意思表示をしました。
そういう手前、いろんな状況が、全く漁連自体が形成しない、いろんな漁業者との、やらないで進めてしまったものですから、組合員は混乱しました。これは事実なんです。これはもろもろの、移転だけ、荷捌きだけをつくればいいというものではないんです。部品屋さん、大工、整備屋、ドック場。
ドック場は、うちは那覇地区さんのドック場、安謝にあるものを使っています。これは我々、市販のドック場、琉球造船もあります。でも糸満では糸満造船もあります。そういう市販の造船場をつくると我々は経営を圧迫されます。組合が持っている造船場は単価が安い、いろんな整備がもろもろにできます。民間の会社は、全部下請けなんです。我々の手が一切加えられない。そういういろんなものも全てあるんです。
生活者が那覇であること。大半が。うちは全県ですから、遠いところは石川もおります。そういうのを全く議論なしで進める。合意形成ができていないのは、先ほども言われたとおりですが、いろんな全てが何十年かけて今まで積み重ねてきた。一気に移せといったってそうはいきません。これは大変な問題なんです。即我々に影響を受けます。
だからといって、新市場だから単価が上がる保証はないんです。ただ現実としては、今の市場は、県自体が
糸満移転ありきでやってこられたもので、全くの整備、手を加えていないです。
今後は、県、また那覇市をはじめ、できるだけ市場の改修、もろもろを早々に整備して安全安心な市場ができればいいかなと思っております。いろんな全てがいっぱいあります。
以上です。何かあったらまた質問してください。
○委員長(
平良識子)
それでは、これより質疑に入ります。
宮平のり子委員。
◆委員(
宮平のり子)
本日は、本当に貴重なお時間をありがとうございます。
少し確認といいますか、県漁連としての、例えば総会事項で何か決めたことがあるとか、そういうことも今、■■さんのお話のほうではなかったし、ずっと検討事項ということで推移しているということで、合意形成については、そのあたりをもう1回、確認でお願いします。県漁連内のですね。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
市場事業の移転となると、明らかに総会事項になります。定款にもちゃんとうたわれています。事業の一転となると、数年かけて計画をつくって、その計画の承認というのが必要になってくるわけですから、明らかに総会事項であります。
県漁連の市場事業を糸満に移転させるという議案で、県漁連の総会に過去も現在も提案されたことはありません。なので、県漁連の理事会ではいろいろと議論はされています。しかし、理事会のほうでも議案として上がって、理事会承認というのが行われたかといったら、行われた事実は見えません。
要はまだ検討中なんです。議論中なんです。だけども、新聞報道ではもう糸満に移転決定みたいな表現がされていて、我々もこれはどういうことなのか、はっきり言ってよくわからない。混乱しているところなんです。
○委員長(
平良識子)
宮平のり子委員。
◆委員(
宮平のり子)
合意形成はいまだなされているわけではないということで、移転ありきのような、報道とか、そういったイメージがあるということを今、■■さんはおっしゃられているんですね。
◎参考人3
はい、そうです。
◆委員(
宮平のり子)
そこで、県の管理漁港といいますか、第2種漁協ということで、今度は漁連の中ではなくて、県のほうからの意見聴取とか、こういうのは先ほどもおっしゃっていたんですけれども、どのように何回ぐらい、また内容とかを教えてください。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
私が組合長になってから、県水産課との意見交換ということは、2回ほどありました。
ちょっと記憶というか、28年の9月ごろでしたか、1回と、それから11月後半でしたかね、1回ありました。当然、県漁連の皆さんもいましたけれども、直接県水産課と意見交換したのはこの2回と。
あとは、ワーキング会議とかなんとかで、一度また参加したことはあるんですが、これについては、移転をさておいてみたいな話でしたので、高度衛生的な市場は何ぞやとか、そういうふうな情報交換の場でした。
○委員長(
平良識子)
宮平のり子委員。
◆委員(
宮平のり子)
十分な説明というのか、要するに意見交換と、また納得するような説明というのでは、どのように思っていらっしゃるんですか。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
納得する意見交換という、その内容の問題だと思いますけれども、内容というのは、このようなことをやりたいというんでしたら事業計画というものがありますよね。例えば10年なら10年、それに付随して収支計画というものも当然、ついてくるものだと思います。
ところが、そのような資料がないんですね。つくられていない。あっても何か概算的な3年分の収支計画を大ざっぱに示したような資料はいただいておりますけれども、やはりこれだけの大きな事業ですから、あの高度衛生型の市場をつくるには、25億から30億かかるといわれるほどの事業計画ですので、生半可なものではない。
ならば、きちんとその事業の収支がどうなんだとか、あるいは細かい開設者は誰で、我々の立場、権利とか利益はどう守られているのかとか、漁連も一緒ですけれども、やっぱりそういう細かい議論をしているわけではなかったんです。あくまでも県の計画の中で、大ざっぱに書かれているだけで、具体的に開設者は誰で、
那覇地区漁協はどのような権利と利益が守れるとか、あるいは県漁連はどうなんだとか、そういうことは示されておりません。議論したことはありません。
ただ、あの高度衛生型の市場が沖縄県にはどうしても必要だと、そういうふうな考えを流通の皆さんも県漁連の現役員の皆さん、そして県水産課もそのように考えていて、必要だからつくった、今だったら国の予算がもらえるからつくったほうがいいというような話だけでした。
○委員長(
平良識子)
宮平のり子委員。
◆委員(
宮平のり子)
ありがとうございます。
今、泊の課題としても高度衛生型というのは、おっしゃったようにあるんですけれども、これが例えば切り離されてというか、そういう面ではどのような。これは県がつくったらいいですよというような感じなのか。泊の現在の状況の打開を進めていくには、県がやるという高度衛生型との関係では、どのように認識していらっしゃいますか。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
県が考えている糸満と泊の関係性ですね。糸満に高度衛生型の市場をつくると。泊は消費市という考え方で、いゆまちを発展させて、消費市場としての発展を目指すと。糸満はあくまでも産地市場として、高度衛生型の市場をつくって発展させるというふうな説明は受けておりました。
そこで、高度衛生型の市場が当然必要だということは、私たちも共通認識を持っているところですけれども、なぜじゃ泊でそれができないのと。私たちは、泊は今現在も拠点産地であり、しかも県内最大の産地であるわけですから、それをわざわざ糸満に持っていくのは反対であると。
当然、いゆまちを中心とした消費市という位置づけも私たちも必要だと思っている。いわゆる泊漁港は、産地市場と消費市場、この両輪がなければ泊の発展は、私は望めないんじゃないかというふうな考えを持っておりまして、皆さんもそのように共通認識をしております。
ですので、やっぱり泊は産地市場、消費市、この両方で発展させていきたいと。ならば、泊で高度衛生型の市場がつくれるのか、つくれないのか。どうして一度ぐらいは考えてみないんだ、検証してみないんだと。一切やっていないわけです。
それを聞くと、そういう計画はないからやらないんだと、一方的なんですね。今の土木技術で、できないものはないような時代になっているのに、何も検証しないで、できないとは何事だと、はっきりいって頭にきました。
そういうことで、一度は泊で本当にできないのかと、技術的にできないのか、物理的にできないのか、何が原因でできないのかをもっと考えていくべきじゃないかと。あるいは議論していくべきじゃないかと、そういうふうに考えております。
○委員長(
平良識子)
宮平のり子委員。
◆委員(
宮平のり子)
ありがとうございます。
生産と消費市で泊漁港の推進を図っていきたいというのはよくわかりました。
また、漁船の維持とかに関するものが、泊の背景には、本当に長い歴史の中で、関係する業者さんがたくさんいて、それも非常に一体感としているのも、先ほどのご説明で非常にわかりました。
あと1つ、那覇市と話し合いが先月ぐらいにあったと思いますけれども、その件については、どのような感じでしたでしょうか。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
那覇市には、第3次水産業振興基本計画というものがあることは、もう皆さんご存じだと思います。私も何遍かこれを読み返してみました。
その計画というのは、私たち都市地区の漁業者の考えと合致していると。ならば、那覇市の進める水産業の発展に乗って、私たちは那覇市と一緒に連携していくべきだろうということで、皆さんも納得していただいております。
私が着任した当初から、その確認作業をずっとやってきました。苦言を申し上げれば、県漁連の役員の皆さん、都市地区の漁業者を糸満に行って水揚げをしてもらうという話に発展しているわけですから、なぜ那覇市と県漁連の役員の皆さんは、那覇市の皆さんの考えを聞かなかったんだろうか。私はこんな団体長になって、自分のやりたいことはいろいろ考えて、まず何をやるべきかということに対して行動を起こします。
しかし、今の県漁連の役員は、私より1年半も先に着任しているんですが、那覇市との重要性を認識はしていながら全然意見交換していない、情報収集をしていない。先月初めて県漁連の役職員が来て、那覇市との意見交換をするという、あまりにも理解できない、私には。
ですので、県漁連の進め方、対応の仕方、この問題については、私は非常に大きな不信感を持っております。
○委員長(
平良識子)
宮平のり子委員。
◆委員(
宮平のり子)
この陳情の前に、県漁連さんからもいろいろお聞きをしたところですけれども、この陳情17号に対する改めての、先ほどおっしゃたように、第3次那覇市の水産業の都市地区の将来計画にも、皆さんの、■■さんたちが今おっしゃるようなことは、何も合致しているということもお聞きをしたところですけれども、改めて今回の陳情に対する思い、そのことを最後にお聞かせください。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
このように本当に現場の声を市議会の皆さんが、直接話を聞いてくれるということについては、本当に感謝申し上げます。ありがとうございます。
那覇市の水産業を振り返ってみれば、行政支援が全然されてこなかったところだなと。なので、いろんな課題を泊は抱えてしまっている。市場の老朽化も当然、流通も当然、狭隘である土地にあれだけの放置船、本当にもう廃船が山積みされています。県のほうには早くこれをなんとかしてくれとお願いをいつもやっているところです。
しかし、倉敷環境の営業停止の問題もありまして、なかなか進めることはできない。しかし、諦めるわけにはいかない、私たちは。なぜならば、あの泊の漁港を私たちは、私たちの代だけではなくて、後輩たち、そして周辺で生活なさっている、あるいは水産業と関係して生活なさっている人たちのために、今まで行政が手を加えなかったところに強力にお願いして支援していただく。そうすればあの地は輝くんです。
今、インバウンドでたくさんのお客さんが来ている現実は皆さんよくおわかりでしょう。那覇空港の第2滑走路も整備され、そしてあのコンテナバースの大きなクルーズ船が接岸されている、あのコンテナバース、あそこの延長も計画され、これから1,500万人、もしかしたら2,000万人のインバウンドがあるかもしれないということで、じゃ連れてきたお客さんをどのように沖縄県民は迎え入れて満足させて帰っていただくのか、これはちょっと本筋から外れますけれども、しかし、泊の水産業、水産物は必ずや、そのお客さんのために、おいしいものを提供できる場として、生産の場として、私たちは貢献できるんじゃないかと、そういうふうに考えております。ぜひご支援のほどをよろしくお願いいたします。
○委員長(
平良識子)
宮平のり子委員。
◆委員(
宮平のり子)
ありがとうございました。
私のほうからは以上です。
○委員長(
平良識子)
ほかに質疑はございませんか。
前田千尋委員。
◆委員(前田千尋)
きょうはありがとうございます。
宮平のり子委員も話ていたので、それに続いてというか、今回の陳情は、泊漁港再開発委員会としてお出しになっていらっしゃいますけれども、6つの生産者組合と30団体もいらっしゃいます。この組合で出された、それぞれの組合が一緒になっているわけですけれども、ご一緒の思いで確認しているのかとか、そういった背景を教えていただけますか。みんなで出すことになった。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
私が、28年8月に着任してしばらくは、この
市場移転問題、都市地区の水産業の問題、1人では解決できる問題ではないので、やっぱり団体長の皆さんを中心に、大きく定義されている、この問題を考えるべきだろうということで声をかけさせていただいて、泊漁港再開発推進委員会というものを28年9月末ごろに立ち上げました。
当初は、団体長だけの意見交換の場でしたけれども、団体長はお役所仕事というのは素人でよくわからない。何をどういうふうに進めていったらいいのかよくわからないということもありまして、今は我々の課長とか参事、沿岸漁協の参事さんとか、そういう方も事務局も入れて、事務局として立ち上げて、そこの中で、当初も毎週木曜日ぐらいに集まって、月2回、3回まではやっていないかな。月2回ぐらいのペースでいろんな情報収集して共有するようになりました。
そういうことを進めていくうちに、那覇市との連携というのはやっぱり欠かせないものだということで、那覇市の商工農水課の職員にちょっとお願いしまして、役所との情報交換もさせてくれということで、相談役として来ていただいております。その中でいろいろと進めることができました。きょうも、このような陳情を採択していただいておりますけれども、那覇市との連携の結果じゃないかなとそういうふうに考えております。
○委員長(
平良識子)
前田千尋委員。
◆委員(前田千尋)
ありがとうございます。
それぞれの団体ではなかなか難しいということで、情報共有することと、那覇市と意見交換しながら、課題だとか現状を知ることはとても大切だということですよね。本当にご尽力に感謝しています。
あと、この文章の中で、今は老朽化していること、先ほども組合長のほうから説明がありましたけれども、衛生問題が本当に大変だというところこもお聞きしていて、その前に、12月に私たちは陳情に対する当局からの説明を聞いていて、今年度の予算には、防鳥ネットだとか、できるところから少しずつやっていくというところもあって、そういったところは大変評価しているわけですけれども、まだまだ足りないところもあると思うので、それはやっぱり現場の意見を聞きながらというところが一番大切なんだなというのもわかりました。
先ほど■■■組合長からも、2つの市場をつくることは本当に大変なんだというところを改めて現場の皆さんから聞くと、重みが大変あることがわかりました。ドック場など、生産する、荷を下ろすだけじゃないというところが本当に今、わかったんですけれども、先ほど言っていましたドック場など、組合が持っている乗船場ですか、そういったところは安いけれど、糸満ではそれがやっていけるかわからないというところでは、生活がかかっているということだと思うんですけれども、あと、これを幾つかお聞きしていますけれども、改めて不安なところ、県から数字がなかなか出されていないところもありますけれども、皆さんとしては、やはり今の泊漁港を改めて活用していきたいという思いだと思うんですが、改めて生産をして競りを行っていくというところが、本当にどれくらい大切なところなのかという思いを、改めてもう一度、聞きたいと思うんですが、やっぱり切り離すことはできないというお考えですよね。やっぱり泊でやっていくことが大切だというお考えでよろしいでしょうか。よろしくお願いいたします。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
前田委員のおっしゃるとおりでございます。
本当に泊で、今後ともやっていかなければ、私たちは生活することはままならないと思っております。糸満に行けば、どのようなことが待ち受けているのか、十分な説明のないまま不安な状態で今、過ごしているわけでございますけれども、航海日数が減るんじゃないかとか、売上高が減るなじゃないかという不安もあります。
それともう1点です。実は、マグロ船には外国の船員が大体90%ぐらいになっています。船員が9名ぐらいいると、約6名は外人です。泊漁港に入港すると、仲間がたくさんいます。出漁前の船やら整備の船、いろんな研修生が休憩している休憩室などもありますので、仲間がたくさんいるんですね。
私たち船を所有している者としては、我々もそばにいて彼らを見ることはできるんですけれども、仲間がたくさんいるから、彼らのストレスもとれて、泊で休憩できるんです。
ところが、糸満に入港しますと、漁場から糸満に昼間の12時ごろに入港するとします。すると、水揚げは夜中の12時ぐらいから大体始まるんです。12時間はまず待機ですね。水揚げのために。昼間の12時から夜の12時までは待機させられます、糸満漁港に。競りが始まるのが大体5時ぐらい。今は5時からやっているんですけれども、水揚げが終わって5時に競りが始まるんですが、水揚げが終われば、糸満漁港から泊まで回航してくるわけですね、船を持てくる。はじめて、やっと休憩できるというのかな。
そういうことになりますので、糸満漁港に外人が乗った自分の船を置いて、私は那覇市に住んでいるんですけれども、那覇市まで帰ってきて、自分1人だけ休憩できるかといったら、なかなか気になって休めないです。近いようで結構遠いんですよ。
もし、インドネシア外人船員たちがトラブルでも起こそうものなら、もう本当に大変ですよ。船が運航できなくなる問題だって起こり得ますから。やはり泊に入港するというのは、心理的な面、それと実際の仕事の面からも非常にやりやすいというのかな、安心なんですよ。
そういうこともあります。よろしいでしょうか。
○委員長(
平良識子)
前田千尋委員。
◆委員(前田千尋)
わかりました。
外国の船員が、若者がああいった訓練をしに来ているところ、泊だと結構行き違うこともありますけれども、やはり職員といいますか、一緒に乗っている人たちの心理的にも仕事面にもそんなふうに影響が出ているというのは、現場から声を聞かないとわからないことだなと思いました。なるほどなと思いました。
糸満と那覇と言ってもやはり距離感があること、糸満で競りが終わって帰ってくるまでの那覇までの距離があること、そういったところも今の泊から移ることによって、そういったところがあることもわかりました。
ちょっとまた別の視点で、陳情にも項目で3番目に、第3次那覇市水産業振興基本計画の加速推進とありますけれども、■■さんの前の組合長になりますが、■■■組合長だとか、いろんな人たちが一緒になってつくられて、今はこれに向けて一緒にやっていると思うんでけれども、水産業を振興していく那覇市の考えが示されていますけれども、やっぱりこれを推進してほしいという思いを改めてどういったところなのかというのも教えてください。陳情の項目にも書かれているので、改めて。
○委員長(
平良識子)
■■■■組合長。
◎参考人4
第3次振興計画が策定されました。それに向けてまたことしの初めから、うちの場合にも那覇地区さんと冷蔵庫も防衛の補助を受けながら、また那覇市の補助を受けて、現在進行中であります。拠点も那覇市に構えております。事務所も那覇市なんです。これから糸満に移ると、そういう問題は我々にはさらさらないんです。もう拠点化は既に進んでいます、我々は。そこをぜひ了承もしたいし、また各6団体はマグロの生産高からいえば、約5,000トン近くあります。
そういうもろもろの状況から、どうしても40万那覇市民、それから県内波及する80万人くらいのシェアがあります。
糸満に行くと、向こうが今6万余り、7万弱、向こうでの消費と那覇市との消費では全く違う点も強調したいと思います。そこら辺を我々は考慮しつつ、この6団体が立ち上がって意思表示をしたところであります。
今後、糸満でやる場合に、向こうはことしの30年度、それも恐らく県は、申請は国に出せないと思います。これは何でかというと、最低8,000トンはないといけないという上限があるんです。我々が行かなければ、向こうは申請を上げられるわけがないんです。そこをしても、我々はこっちにとどまって、それは那覇市だけにはお願いするわけにもいきません。国、県、那覇市が一体となって、ぜひ進めていただきたいと思います。
○委員長(
平良識子)
前田千尋委員。
◆委員(前田千尋)
ありがとうございます。
今、6団体で生産量が5,000トンもあるとお聞きしました。先ほどの陳情でも8,000トン以上なければという話があったという話もお聞きしていて、それを考えても、生産者の皆さん6団体の現場の意思というところを尊重することはとても大切だなというのがわかりました。今後とも頑張ってください。
ありがとうございました。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
すみません、先ほどちょっと答えそびれましたけれども、那覇市の第3次水産業振興基本計画というのは今、第3次です。その前は第2次もありました。その前は第1次もあったわけです。第3次にくるまでに、私は13年ぐらいかかっていると聞いています。
何でそんなに遅いんだと。13年、私たちから言わせれば、こういう計画というのは短期、中期、長期という考え方はあるかもしれませんけれども、第1次、第2次、第3次、果ては第4次までくるのかなと、そういうゆっくりした状況ではもうないんじゃないですか。だから急いでほしいと。第3次である程度、県も委員になって入ってやっていますので、県との合意は、那覇市はできているだろうと。ならば、あとは進めるだけじゃないのかと。そういうことで早くやってくれと。那覇市議会のほうにも、早くこれを実行していただきたいと。
そういうことで、何十年も手つかずの状態の泊漁港が大いに変わってくるんじゃないかなというふうに期待しております。よろしくお願いいたします。
○委員長(
平良識子)
前田千尋委員。
◆委員(前田千尋)
ありがとうございました。
第3次のところでも、第2次の振興計画の実施状況などまとまっていまして、大変難しいのでもう少し読み込んで、もっと皆さんの思いもかなうようなことができればいいなと思っていますけれども、第2までに課題だとか、これからしないといけないことも明確だと思うので、那覇市がしっかりと力を入れるためには、県との連携も必要だと思います。
最初に、糸満とのウィンウィンの関係というのがありました。糸満の知名度もあるしというところでは、これからまた話し合いもされていくと思いますので、しっかりと皆さんの思いが実現できるように、大切に陳情審査をさせていただきたいと思います。
きょうはありがとうございました。
○委員長(
平良識子)
ほかに質疑ございませんか。
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
きょうは、本当にありがとうございます。
今も言われたように、県と市の協力も必要だろうと。特に、第3次那覇市の水産業の振興基本計画が立てられる前に、平成24年の3月に、沖縄県が泊漁港の再開発に関する基本的な考え方というのを示して、そしてその3年後、平成27年の10月に、第3次那覇市の水産業振興基本計画というのもまた策定してきたという流れがありますよね。
当然、県の2種の漁港ですから、県の考え方もあって、那覇市もそれに一緒にやって、上位法になりますから、やっていかなくちゃいけないという中で、その中で少しずつ少しずつ、ちょっとしたずれがあるのかなと感じてしまうところがあるので、だからちゃんと話し合っていかなくちゃいけないじゃないんですかというような思いが、今回、非常にしています。
そういう基本的なことを押さえながら、ちょうど平成28年に、このときから■■会長は組合長になられて、みんなの考え方をまとめていきながら、那覇市が補助金を出して基本構想をまとめにかかって、去年の3月にこれがまとまって、4月に那覇市のほうに手交されたという、この流れを聞いていますけれども、基本的な流れの中で、補助金がありますよとか、基本的にまとめていきましょうという形で、これは漁協側からそういう情報をキャッチして始めていったのか、それとも那覇市から情報提示があったのか、この辺を1点だけちょっと。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
私は28年の8月19日に着任しました。8月の末ですか。名嘉元部長以下5〜6人の職員の皆さんが組合に来て、いろいろとこういうふうな事業もあるんだということで、私もずぶの素人ですから、最初は一体何のことだかよくわからなかったんです。とにかく出てきて意見を言ってくれということで、前組合長との話はあったかもしれません。しかし、前組合長と私に対して、ちゃんとこういう情報が引き継がれていなかった。なので、最初は何もわからなかったんです。
一応、意見を言ってくれというから、泊でやっていきたいから、泊は老朽化しているから再整備できるんだったらということで、そういう予算の要請とか、そういうので進めたという経緯でございます。
○委員長(
平良識子)
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
ありがとうございます。立派なものができましたので。
あと、陳情書の中にも、文書の記のちょっと上にあるんですけれども、6団体プラス協賛の1団体が、「今後とも泊漁港で生産し、競りを行っていくとの決定を」一応、しましたよという形なんですけれども、これは平成28年度の段階で、これはいつこういう形で決めたのか。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
平成28年9月末の時点では、私たち6団体と賛助団体は今後とも泊でやっていくというふうに決まっております。
○委員長(
平良識子)
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
ありがとうございます。
あと、この基本構想ができて手交して、基本構想ができて、発表されてちょうどことしの3月で1年ですかね。この中で、市との詰めというか、どのような形でやってこられたか。11月に陳情が上がっていましたので、その間、ちょっとなかなか詰めがうまくいかなかったのかなと。そして11月以降の流れの中で、市とのやりとり、もしくはそこに県も一緒になってやってきたのか、その辺の状況をお伺いしたいと思います。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
那覇市と県との調整、あるいは県漁連との合意形成というのがなかなか進まない中でも、やらなくちゃならないことはあるだろうと。それが現在の市場の衛生問題、移転問題はとりあえずそこに置いておいても、これからまだしばらくは使わなくちゃならない、この老朽化した市場の衛生問題をどうするかということは、お互い共通課題だろうということでのやりとりはやってきました。
県のほうも、県漁連会長のほうも、那覇市との2回ほどの市場整備についての意見交換の中では、当然これは漁連としてもやると。那覇市の説明も、那覇地区だけの市場整備だけではなくて、県漁連も含めた市場の整備をやっていきたいということをおっしゃっていましたので、今現在、それを進めているところです。
予算的にはまだ十分じゃないんですけれども、本当にことし1年で衛生問題が解決するかといったら、全然足りないというのが率直な意見ですので、次年度もよろしくお願いいたします。
○委員長(
平良識子)
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
ありがとうございます。
冷蔵庫も建てかえるということで、その冷蔵庫の建てかえる位置、今のところに建てかえるよと前、お伺いしたんですけども、将来の泊の再整備の中で、そこに冷蔵庫を建てかえても大丈夫な位置なんでしょうか。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
はい。将来構想プランの中で、フロー図といいますか、イメージ図というのはできていますけれども、それにも書かれているとおり、今回、整備する冷蔵庫の位置というのは、ほかの再開発が進んだとしても施設整備にはそう影響のないところであるということでやっていただくことになっております。
○委員長(
平良識子)
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
わかりました。
なぜこのようなことを聞くかというと、再整備の計画がしっかりなっていたときに、ここではまずかったねという形でまた建て直しとなったら困るから、予算の無駄になってしまうので、それで確認しました。
もう1つ、平成30年度の事業で網をかけて鳥が入ってこないような形、そして土間を上げるという整備は、那覇市でも今、予算が上がっております。これは多分、みんなで理解して通すという形になると思うんですけども、ただこの中で、防衛補助予算を取っていらっしゃる。予算の内訳として、防衛省の予算を使っているという形で、そしてあと那覇市もそこに補助していく形になっているんですけれども、予算はこういう補助を取るとか、そういったものは皆さんと相談しながらやっていたんでしょうか。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
これは冷凍冷蔵庫の話でしょうか。
○委員長(
平良識子)
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
はい。冷凍冷蔵庫、これは土間のあれとか、衛生管理のところは、これも。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
現市場の衛生問題の整備については、防衛とは関係ないです。あれは冷蔵庫です。
○委員長(
平良識子)
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
すみません。重ねて聞きますけども、市場のあれも含めてこの防衛省の補助予算を取っていますよね。
そして、この市場のほうは那覇からの補助金みたいな形になっていますけど、ここで共通して確認したかったのが、県との補助金の相談というのはなかったのかなと。この決定する前に。逆に県から意地悪されて断られたのか。それでやったのかなと。これはあれですけど、その辺の背景を。
○委員長(
平良識子)
■■■■組合長。
◎参考人4
これは前から進めておりまして、市町村単位でやっているものですから、県は一切かかわっておりません。
○委員長(
平良識子)
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
わかりました。
これはかかわっていない。わかりました。
逆に県を引き込むという選択肢はなかったのかなと思って。要するに、何を言っているかというと、例えば国をかましての冷蔵庫の補助、あと、もし県をかましたら防衛予算は使えませんけども、県とか国の別の補助金だったりとか、選択肢を取ると、県もお金を出させると、お互いの負担が少し減る計算になるんじゃないのかなというものがあったものですから、それでこういう工夫が検討されなかったのかなということだけ、予算の件なので。
○委員長(
平良識子)
■■■■組合長。
◎参考人4
その点については、仮に県と一緒にやった場合には、県は
糸満移転を優先していますので、そこら辺で、恐らく事業が進まないという前提もございました。だからといって、我々はこの冷蔵庫は老朽化しているものですから、落ちてくるんですよ。それは待ったがきかないものですから、いろいろ考えた結果、防衛にお願いしようということでやっております。
○委員長(
平良識子)
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
確かに皆さんが言うように、糸満との移転の問題があるということでの推察ということも、判断もあったと思うんですけども、要は移転問題をまず抜きにしてから、那覇の泊をしっかりやってこようという話もあったと思うので、この辺も遠慮なく図々しくどんどん交渉していってよかったのかなと思っております。
今後、一番大事な点として、やはり県を抜きにしてはできない。2種漁港ですから。これは県管理の漁港というのがあるので。
それと、あと那覇市が118億円、一緒になって118億円の一部を出せるかと、この将来構想の中でというと、かなり厳しいものがあるのかなと思っていますけど、皆さん方は県とのかかわり、那覇市との協力をどういうふうに判断しているのか、それを一応、お願いします。
○委員長(
平良識子)
■■■■組合長。
◎参考人4
それは我々も那覇市だけでは実現不可能だと思っております。これは事実。これは国、県、また那覇市、それが一体とならないと、この事業は恐らく前に進まないだろうと思っています。
そこで、県に糸満ありきだけじゃなくて、泊でもコンパクトにできるじゃないか、いろんなこれを想定しながら、県ともそういう面では協議の場も持ちます。ただし、糸満ありきではだめだというのは、今、拒否はしているところであります。
以上です。
○委員長(
平良識子)
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
先日、県とも確認しましたら、まず糸満ありきというのを横に置いていても、しっかりと話し合っていかないと前に進まない問題になるんだろうなと、県の担当者もそういう話をしておりましたので、早急にその話し合う形ができて、やっぱり早め早めに話し合っていかないと、お互いのためにならないのだろうなと思っていますので、しっかりその場ができれば忌憚のない意見を出しながら、やっぱり漁業の部分で地区漁協と漁連の中で、まずまとまっていくことが大事だろうなと思いますので、その辺もまた頑張っていただきたいと思います。
以上です。
○委員長(
平良識子)
ほかに質疑ございませんか。
奥間亮委員。
◆委員(奥間亮)
きょうはありがとうございます。
今、財源のお話がありました。要するに118億円という数字が出ている中で、埋立費用というのもまた出てきますから、その辺で国、県、市との話し合いというのがあったんですが、実際に那覇市からこのような国、県、市の財政負担というか、これは例えば何割とか、こういう具体的な財源の捻出の仕方というのは、那覇市から皆さんに説明はありますか。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
現時点ではありません。
このような施設整備をすれば、総額118億円はかかるんじゃないかという、数字だけが今提示されているだけです。
○委員長(
平良識子)
奥間亮委員。
◆委員(奥間亮)
あの計画が仮に進んだ場合に、先ほどからお話が出ている狭隘の問題がありますよね、この辺の問題というのはある程度解決されるのか、それともまだ少し課題も残されるのか。どのような認識か。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
埋め立ても含めて、もし私たちの将来構想プランが成就するんでしたら、ある程度は解決できる問題かなと、
市場移転問題も含め、あるいは水産物を提供する場として、あるいは駐車場とか、冷凍冷蔵庫に関しては、どこまでできるかはちょっとまだわからない部分はありますけれども、少なくとも今、取り沙汰されている問題は解決できるものと思っております。
○委員長(
平良識子)
奥間亮委員。
◆委員(奥間亮)
やっぱり埋め立てというのは、もう必要最低条件という形ですか。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
埋め立ても必要だというふうに私たちが考えたのは、理由としては、那覇北道路が高架橋、泊大橋のような橋がもう1本できるわけですね。その泊漁港の真上の敷地を通っていくと。橋梁ですか、橋桁が2カ所、占有されてしまうということがありまして、狭い土地がさらに狭くなる。だったら、その分を広げてもらおうじゃないかという発想でした。
幸い、漁港区域としてもうちょっと沖合に境界線が漁業区域としてあるんです。まだちょっと余裕があるんじゃないかと、もし認めていただけるんだったらという発想で絵を描かせていただきました。
○委員長(
平良識子)
奥間亮委員。
◆委員(奥間亮)
あと、期間の問題です。要するに、どれくらいの時間をかけてできるのかという課題がありますけども、那覇市は3年から5年くらいで調査をするというような形で我々は聞いているんですけども、那覇市は今、前向きに取り組んでいるというような形で皆さんに説明をしていると思うんですが、供用開始、要するにこれが使えるようになるまで、大体どれぐらいの年数で見込んでいますよというような話を、皆さんは聞いていますか。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
まだその話は、正直言ってできる段階ではないです。
というのは、泊漁港は県管理の漁港で、土地は県が管理しています。耐震強化の工事やら、それから配線の処理の計画やら、大体5年くらいかけてそれをやるという、そしておまけに橋ができるという、その複合的ないろんな要因がありまして、那覇市との中では、我々としては早くやってほしいけれども、県の事業がいろいろと重なり合っている。南部国道の工事がある。そういう中で、いつまでということがはたして言える段階だろうかと、まだじゃないか。お互いそういうふうに言いはしませんけれども、今のところはそういう感触です。
○委員長(
平良識子)
奥間亮委員。
◆委員(奥間亮)
また別の質問なんですけども、先ほど■■さんから、糸満の皆さんと意見交換の場を持ったと。
そのときに、まさにウィンウィンになるという発想も重要じゃないかという形で、1つのアイデアかもしれませんけども、きょう初めてお伺いしたのが、例えば糸満に冷凍施設ですか、加工場とか、そういった流通に関する施設をつくって、それでうまく那覇と糸満でウィンウィンになれないかというようなお話があったというように先ほどありましたけれども、これを具体的に教えていただきたいんですけど、1つのアイデアかもしれませんけど、これはどういった形なんですか。
要するに、これまでどおり泊で競りをして、この競りをしたものを糸満に持っていくというイメージですか。どういったイメージなのか、教えてください。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
現在、三高水産、あるいは中央魚類は、自分の自前の工場は糸満の西崎にあります。彼らは泊で買ったマグロをコンテナに積んで、トラックで運びます。自分の加工施設で4つ割りにしたり、製品にしたりしております。
これをほかの仲買の皆さんもやれないかと。例えば坂下水産やそれから大国水産、あるいはカネヤマ水産とか、皆さん行きたがっている方々がおりますので、向こうでそういう冷凍冷蔵設備をつくる、その用地があるはずだと。糸満の山城生産組合さんたちに提案したのは、実は仲買が近くにいると、彼らは魚を買い付ける側ですから、糸満漁協の行っている市場がすぐ目の前にあるわけですね。それと近いですから、そこの魚も買いますよと。すると、糸満漁港の魚が売れることによって、生産者が糸満漁協が営む市場に水産物を運んでくる。
そういうことが相乗効果としてあらわれてくるんじゃないか。そのことによって、糸満漁協が営んでいる市場が活性化してくるんじゃないか。だから問屋さんが近くにいると有利ですよと、そういう提案をしました。要は、糸満でも水揚げが増える。那覇は那覇で増えればいい。時間をかけてそれぞれが成り立つように、時間をかければできていきます。これは一気にやろうとすると、みんなが追い着いていかない。絶対量が限られている中で、大きな市場が必要とする数量を確保できなくなる。■■■組合長もおっしゃったように、共倒れの危険がある。
それと2つになると、繰り返しますけれども、我々漁協も職員を糸満に派遣したり、あるいは泊でも何人か置かなくちゃいけない。そんなことが毎日行われるわけですね。ただ、単協の組合の費用負担も計算できない。2カ所に分かれてやるということは、どこが合理的なんだろうと疑問を抱かざるを得ないような状況になっていく。経営者だったら、すぐわかります。もうかるかもうからないかです。我々生産者は、もうからないと言っているんです。もうからないんです。もうからないところには行くわけにはいかないんです。
○委員長(
平良識子)
奥間亮委員。
◆委員(奥間亮)
今のを聞いてちょっと質問しますけど、以前も、■■さんのところに我々も出かけて、現場で話も聞きましたし、12月に仲買の皆さんからも陳情が出て、そして皆さんからも陳情が出て、それぞれお話も聞いたり、我々も役所から話を聞く中で、2つ市場があったら価格も下がっていくだろうと、そしてつぶれてしまうという懸念があると。
今はちょっと確定的なことは言えないですけど、私が聞いている分には、仲買の皆さんは、2つの市場をつくろうということは考えていませんというような捉え方をしたんですよ。これは確定的なことは言えません。向こうがこう言ったという話にはならないでほしいんですが、要するに何を言いたいかというと、仲買の皆さんから、2つの市場になるというふうに聞いているのか、いや、ならないというふうに聞いているのか。
これに関しては、意見交換というか、話し合いはしたことはないんですか。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
2つの市場の考え方については、何回か議論はしたことはあります。
流通の役員の方が、2つの市場ができてもいいじゃないかと、市場同士の切磋琢磨、競争すればいいんじゃないかというふうな発言をしたことはあります。私は、即座に反論しました。2つの市場で競争したら、こんな離島県で、大きな市場で競争したら成り立つはずがないと言った。理由は、さっき言ったような理由なんですけれども、仲買は魚が集まる市場に買い付けに行くから、競争することによって、いい魚が集まるという期待感があるわけです。
ところが、今、仲買の購買力は泊に集中しているんですけれども、これも分散するような話になると、購買力も落ちますよね。必然的に落ちます。だって、競争原理がちょっと小さくなるわけですから。落ちてくるんです。魚価に大きな影響を与える。競争原理で値段は決まってきますので。そういう環境って我々はちょっと受け入れ難いですね。
そういうこともあるので、2つではなかなか大変です。
○委員長(
平良識子)
奥間亮委員。
◆委員(奥間亮)
今なぜこういう質問をさせていただいているかというと、先ほどウィンウィンの関係とおっしゃいましたけど、やっぱり私たちも議員で、地方自治法の中に、最少の経費で最大の効果を上げるということが我々も努めなければならないんです。その中で、本当は生産者の皆さんと仲買の皆さんと方向性が一致して、そして那覇市民全員で1つの方向に向かっていくというのが一番すばらしいことじゃないですか。その中で僕も、何か一致してうまくいかないかなというのは、私は理想としては捨てきれないんです。その中でちょっと聞いたんですけどもね。
だから、ちょっと思ったのは、例えば2つの市場が前提としているのかどうなのかという、まず確認とか、その点だけでも意見交換をして、仲買の皆さんは、本当はどう思っているのと、2つにしようとしているの、違うのと、それは前提なのかどうなのかという、そこら辺の確認だけでもできたら、また進むんじゃないかと思うんですけれども、この辺は。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
議論の中ではよく話をしました。仲買の皆さんは、自分たちは2つの市場があろうが、いい魚が水揚げされるところに買い付けに行くんだと。例えば糸満にいい魚があれば糸満に買いに行くし、泊でいい魚があれば泊に買い付けに来る。
今、糸満が衛生的な新しい市場ができようとする。彼らはそういう消費者ニーズ、あるいはバイヤーからのニーズで、衛生的な市場に水揚げされた魚を買えば安心して商売ができる。泊でもそれができれば、泊がいいに決まっている。なぜならば、今現在、泊で近場で営業しているわけですから。
本音としては、仲買も泊がいいんだということは、言葉の端々にあります。本音としては、僕はあると思います。しかし、県が進める市場は、整備は向こうが早くできそうだから、向こうに早く行ったほうがいいという発想を今は持っているわけです。
○委員長(
平良識子)
奥間亮委員。
◆委員(奥間亮)
では、もうあと幾つかにしたいんですけれども、私がさっき言った、どうにかいい方向性はないか、ウィンウィンになる方向はないかと思っている中で、ちょっとお聞きするのが、例えば先ほど仲買の皆さんから話を聞いたときに、皆さんとの考え方の違いがあるのかどうかというのも確認の意味で聞きたいのが、先ほど仲買の皆さんは、仮に糸満に高度衛生施設ができて、そこに競りが移転したということになっても、泊の漁港は存続して、そして競りはそこで行うけれども、消費地を拡大するとか、泊は泊でまた整備をしていけば、泊の漁業、那覇の漁業というものは衰退しないと思っていると。これからも発展し続けることはできると思うというふうにおっしゃっていたんです。
ただ、先ほどおっしゃったように、ドックの懸念とか整備の懸念とかは少しあるというふうに聞きましたけれども、仲買の皆さんはこういうふうに思っているみたいです。その辺はどうですか。要するに、泊に移っても整備とかそういった問題もまた向き合いながら、那覇の泊の漁業がこれからも発展していく可能性というのはもう全くないというのか。
◆委員(前田千尋)
■■■■組合長。
◎参考人4
今、言われたように、市場2つとか、そういう問題じゃなくて、これだけの我々のいろんなものがあるんです。彼らが言うのは、向こうでもいい、こっちでもいいというわけにはいきません。これは大手の何社なんですよ。実際、我々はこうなった場合にはもちません。はっきり言います。
だからといって、物は向こうで消費地にする。全く那覇市、泊が衰退しますよ。これは事実ですよ。いつかはみんな移ります、向こうに。船はこっちに戻ってこないです。これが現実。先に見えるのは。泊は衰退しますよ。船がいるからこそ、地域のいろんなものが発展している。それを船を移す、市場を向こうに移すとなったら、消費地だけになったら、まず泊は衰退します。これは事実です。これは他府県もどこも一緒なんですよ。市場が移った時点で全く活性化はないです。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
去年の何月でしたかね。この厚生経済委員会に参考人として呼ばれたときに発言したこともあります。泊は衰退するのか、発展するのかという問いに答えたような記憶がありますが、その答えは、気仙沼の魚市場の例を挙げて言いました。気仙沼は人口5万人です。唯一の基幹産業が水産業ですね。皆さんもご存じのとおり。この水産業に何らかの形でかかわっているのが、約4万人の市民がいるという話です。市民の約80%が水産業に依存している。
もし仮に■■君、気仙沼の市場をどこかの自治体に動かすとなると、この4万人の市民が大きな影響を受けるんだぞと。それと同じことが起きるんですよ。水産業がなくなったら、あっという間に気仙沼は衰退しますよ。泊も一緒です。競り、消費市、水産物を提供する場があるからこそ、この幾つかのスキルがあるからこそ、発展できているんです。それをさらに発展させたほうが合理的だと思いませんか。
そういうことで、泊も水産業にかかるいろんな人たちがかかわって生活しておりますので、■■■組合長がおっしゃるように、糸満で競りが行われて水揚げが糸満で始まるようになったら、船はもう戻ってきません。向こうで拠点づくりをするんです、じわじわと。すると将来は、おっしゃるように見えていますよね。営々と泊漁港で水産業を営んできた、那覇市唯一とでもいえるような一次産業がなくなっていく。想像できませんか。よろしくお願いします。
○委員長(
平良識子)
奥間亮委員。
◆委員(奥間亮)
最後に、例えば今おっしゃったみたいに、一番大きな違いというのが、一番とは言いませんけれども、先ほど仲買の皆さんから話を聞いたのと、皆さんから話を聞いて、■■■組合長が今、強い思いで、競りが移転したら衰退してしまうというお気持ちをおっしゃって、実は同じぐらいの強い思いで、仲買の皆さんが、糸満に競りが移ったとしてもいろんな方法で発展していく方法はあるんだというような、またこの辺の違いがあるんですよ。
我々もそれは考えないといけないし、那覇市も県も考えないといけないという中で、例えば県の今の糸満につくるというのは、これはちょっと数年前の数字ですけれども、例えば総事業費約30億というような話もあるんです。皆さんもこのように聞いていますか。
◎参考人4
聞いております。
◆委員(奥間亮)
30億。それでもう1つ、泊の開発が118億、プラス埋め立てとかもろもろ入ってくるかもしれない。
その中で、やっぱり全員が同じ心でウィンウィンになれる方法はないかという、まだ望みが捨てきれない、僕の中で。この30億と118億以上の中で、その差の部分といいますか、この間の部分で今、言ったドックの機能とか整備の機能とか、あるいは待ち時間の話とか、また船員との業務上のいろんな兼ね合いがあるという中を、この辺をまた補助したり、サポートしたり、そういう予算の使い方はもうできないのかな、第三の道はないのかなというのがあるんですけれども、何かこの辺、皆さんにご意見があれば、最後に聞かせてほしいなと思うんですけど。
○委員長(
平良識子)
■■■■組合長。
◎参考人4
確かに118億と、仮に100億と、向こうの30億、それは差がありますよ。向こうは、糸満は仮にいろんな耐震も整備されております。ただ、そこには向こうは市場の荷捌きをやって付帯設備をして30億なんですよ。
泊ではコンパクトに、あんな大きな市場は要らないんですよ。これは何でかというと、生産量は横ばいなんです。これ以上極端に伸びるわけはないんです。現在の市場の規模で競りの方法はいくらでもあります。だからコンパクトにやっていけば、こっちで可能だと見ています。埋め立ては想定はしていません、はっきり言って。それでできる範囲の我々の考えはあります。
橋脚がかかる、向こうの北側、今のセメントのサイロがありますよね。向こうで使えませんから。これはいろいろ時間もかかるでしょう。那覇市の港湾の問題、浦添も兼ね合いがあります。そこら辺を使わせてもらえば十分コンパクトにできるんです。
市場はあんな大きな規模は要りません。これははっきり言います。大体100トンぐらいの市場面積があれば、これを超えた場合には2度競りもできるんです。2回競りも。大きいのをつくって、運ぶのだけ大きくなって、維持経費がかかるんだったら、生産者に一番しわ寄せがくるんです。今のパーセントを1%、2%上げていかざるを得ない。運営が厳しくなる。これは一番生産者にきます。どこにも電気を消して仕事をしなさいと言えません。
市場の規模はそんなに大きくなくても大丈夫なんです。今のベースでいって、総生産量は一気には増えません。それが現実です。魚は横ばい。これがどんどん多くなるわけはないです。増えたにしても、20〜30トン、これは何年後、10年後、20年後になるかもしれません。そこには2回競りという、いろんな工夫ができるんです。大きい市場だけを我々は考えておりません。これで十分いけると思います、こっちでも。
○委員長(
平良識子)
■■■■委員長。
◎参考人3
ちょっと付け加えさせてください。
■■■組合長は、埋め立ては想定していないと言いましたけれども、北側の小さい船溜まり場とか、あるいは離島航路の積み出し場ですか、内航船がとまるところですね。あそこを使わせてくれればということなので、向こうが使えれば埋め立てしてまではやらないでもいいんじゃないかという意見だと思います、私は。
118億は、泊でつくる荷捌き施設でそんなに費やすわけではないです。
泊いゆまちも含めて、あるいは建物の整理統合する。あるいは駐車場を立体化していくというふうな整備も入っていますので、もろもろの施設整備を入れれば、そのぐらいかかるだろうと、埋め立てと岸壁の耐震化工事以外を抜いて、そのぐらいかかるだろうという試算だと思います。
糸満は、荷捌き施設だけで関連施設と合わせて大体30億ですけれども、泊の場合はもろもろですから。そこをちょっと考慮していただきたい。
○委員長(
平良識子)
■■■■組合長。
◎参考人4
先ほど足りない部分は、仲買さんが糸満がいいということは、早期に安心安全な市場をつくりたいからなんです。だから、こっちにコンパクトにつくれば、必ずしも118億は要らないんです。市場を整備しながら、一気にやらざるを得ない。とりあえずは市場を早くやれば、仲買さんもちゃんと合致するところが出てくると思います。
那覇市では時間がかかるでしょうと言うから、じゃ国・県・那覇市と互いにやりましょうというのがコンセンサス、今から進めざるを得ない。これなんです。
仲買は、那覇市が今までこの118億もかけてできるわけがないでしょうというのが彼らの考えなんです。だとして、そこには118億なんか要らないんです。まずは20億でもつくれるんですよ。この市場さえつくれば、あとの付帯設備はこれは10年かけても構わないじゃないですか。それが我々の考えです。
だから、今、北側にありますよね。これを西側につくっても、向こうの糸満の計画している、そうそう小さくてもこの市場はできるんです。その後に付帯を組み込んでいってコンパクトにやれば、十分いけると思います。
○委員長(
平良識子)
奥間亮委員。
◆委員(奥間亮)
この件、今おっしゃった案といいますか、まず、とりあえず市場の整備だけをしたらどうかと、20〜30億というのは、那覇市にはこの案というのは、話はしていますか。もし、していないのであれば。
◎参考人4
これからやります。
◆委員(奥間亮)
これもまた1つのアイデアかもしれません。先に市場だけつくったらどうかと。那覇市はこれに対してどうリアクションをするのかというのがまたあると思うので。
わかりました。終わりましょうね。
○委員長(
平良識子)
ほかに質疑ございませんか。
進行してもよろしいですか。
(「はい」と言う者あり)
○委員長(
平良識子)
本件についてはこの程度にとどめておきます。
質疑を終了するにあたり、参考人の皆様に御礼を申し上げます。
本日は、長時間にわたって審議にご参加いただきまして、そしてまた貴重なご意見を賜りましたことを心から感謝を申し上げます。まことにありがとうございました。
休憩いたします。
(休憩中に参考人退室)
○委員長(
平良識子)
再開いたします。
これより
議員間討議に入ります。
ご意見等はございませんか。
野原嘉孝委員。
◆委員(野原嘉孝)
陳情18号、17号という形で参考人の方々から意見を伺いました。それぞれ聞いて、さらに明確になったというのが、やはり県、市、そしてそれぞれの関係団体との横の連携という話し合いが分断されて、それぞれがそれぞれの意見をもって屹立した形で、これ以外はという感じの思いが、その情熱というような思いは伝わってきました。
しかし、やっぱりどうしても国の予算を動かすにも、また、この泊を発展させるためにも、また、水産業全体を発展させるためにも、県と市、そしてまた漁連、地区漁協、そして
流通団体、一緒になってきちっと話し合いをもってもらわないと、話し合いをまとめてもらわないと、これは非常に厳しいなと。いろんな意見、検証もされていない。メリット、デメリット、また事業計画がどういうようになっていくかというのも、お互いがお互い検証されていなくて疑心暗鬼になっているところも多いというのが、聞き取りもしてきてよくわかったので、これはやっぱり早急に、県も含めて市も含めて話し合いの仕組みをきちっとつくって、話し合うべきだと。
早急にこれを結論づけて、何を先にやるとか後でやるとか、こういったのは後の話であって、まず全体の計画を立てないと、1つ1つの予算を立てる部分でもおかしな話になってしまうので、これはやっぱり何度も言うようですけれども、ちゃんと話し合う場をつくって、直ちにそれを開始していただきたいなという思いです。
陳情に関する思いは後から言いましょうね。
○委員長(
平良識子)
上里直司委員。
◆委員(上里直司)
私も関連なんですけれども、やっぱり県の役割、市の役割というところがすごく不明確だし、不明瞭なままにきたのだろうとみているわけなんですね。
今回の陳情審査では語られてはいなかったんですけれども、やっぱり水産団体の皆さんが糸満に
競り市場機能を移すという段階でも意見を聞いていないという、信じ難いという話がありましたし、では、泊漁港周辺の再整備も含めた事業について、県は一体どう考えているのかなと。県の考え方なしにして、いくら那覇市が言ったとしても、我々のできるところは限度があるわけですから、そこは県の役割を明確にしていくべきだろうと思いますし、本委員会でもぜひ県の担当課の職員を参考人でお招きして、どうなんだとお話をぜひ丁寧に聞きたいなということを要望したいですので、よろしくお願いいたします。
○委員長(
平良識子)
ほかにご意見ありますか。
前田千尋委員。
◆委員(前田千尋)
きょうは2カ所の陳情者の意見を聞くことによって、この陳情を出した背景もわかりましたし、思いもここにはあらわれていないものが幾つもわかりましたので、本当に大きな問題だなと思いました。
まず、那覇市として、那覇市の泊漁港を、水産業を守っていくというところがやはり一番大切だなと思っていることと、あと18号でいえば、陳情は泊漁港の再開発に関することですので、その再開発をできるだけ進めてほしいという思いが込められているのがわかりましたし、今ありました17号では、生産者自体が糸満ではなく、泊で今後も引き続きやりたいという思いがしっかりとお聞きできましたので、やはりその思いをくみ上げながら、陳情は判断したいなと思っています。
以上です。
○委員長(
平良識子)
ありがとうございます。
ほかにご意見ありませんか。
奥間亮委員。
◆委員(奥間亮)
那覇市の水産業を守るために、あるいは県の水産業を守るために、生産者だけで水産業という話ではなくて、当然、仲買さんがいて、それは消費するところがあって、それで水産業が成り立つという話なわけですから、非常に難しい問題だと思います。
ただ、那覇市行政、そして県行政がもっともっと中に入る。あるいは明確なビジョンを示すということがまず必要だなというふうに考えました。それがまだ全然できていないというふうに私は感じています。
○委員長(
平良識子)
ほかにご意見等ありますか。
よろしいですか。
宮平のり子委員。
◆委員(
宮平のり子)
やはり仲買の卸の方たちの最初の陳情と、あわせてまた次に聞いた範囲内では、もう少し県からもしっかりと話を聞きたいと思ったので、上里さんがおっしゃったので、ぜひ参考人招致とか、こういうのができたら、もう期間を置かずにやって。
○委員長(
平良識子)
ほかにご意見ありますか。
よろしいですか。
今、上里委員、そして
宮平のり子委員から、県の参考人招致を求めるという提起がございました。
これについてはいかがでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
○委員長(
平良識子)
上の機関なので、できるかどうかも。
◎
議事管理課主幹(比嘉昭夫)
閉会中でもいいわけですよね。そういうことですよね。
◆委員(上里直司)
そんな無茶なことを言ったわけではなく、その時期とかある程度向こうも仕事があるでしょうし、こちらもしかるべき日にということで。
◆委員(奥間亮)
ただ、早めにやったほうがいいですよ、やっぱり。
○委員長(
平良識子)
また時期については正副委員長に任せていただきまして、県との調整がありますので、任せていただきたいと思います。
特にないようでありますので、これにおきまして討議を終了いたします。
休憩いたします。
○委員長(
平良識子)
再開いたします。
再開は2時半といたします。
休憩いたします。
○委員長(
平良識子)
再開いたします。
次に、陳情の取り扱いについてを議題といたします。
今定例会中に審査した新規の陳情を含めて、現在、継続審査中の陳情の取り扱いについて、休憩をして協議したいと思います。
休憩いたします。
○委員長(
平良識子)
再開いたします。
休憩中に協議いたしましたとおり、陳情第2号、陳情第4号、陳情第17号、陳情第18号、陳情第20号、陳情第21号、陳情第22号、陳情第26号、陳情第27号、陳情第28号、陳情第29号、陳情第31号、陳情第32号、陳情第33号、以上の14件の陳情につきましては、今後とも十分に審査をする必要があるため、継続審査とすることにご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○委員長(
平良識子)
ご異議なしと認め、さよう決しました。
休憩いたします。
○委員長(
平良識子)
再開いたします。
次に、閉会中
継続審査申し出についてを議題といたします。
お手元に、閉会中継続審査申出書(案)を配付しておりますので、休憩をして協議したいと思います。
休憩いたします。
○委員長(
平良識子)
再開いたします。
閉会中
継続審査申し出につきましては、休憩中に協議いたしましたとおりとし、議長あてに提出することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○委員長(
平良識子)
ご異議なしと認め、さよう決しました。
そして、平成30年5月9日・水曜日、そして10日・木曜日に開催される平成30年度第11
回議会報告会における本委員会の報告内容及びその報告作成者と補助者について取り決めたいと思います。
今回の報告テーマについては、広報参画部会におきまして、今2月定例中の委員会で審査された事項から取り上げることが確認されております。
それでは、休憩して協議いたします。
○委員長(
平良識子)
再開いたします。
第11
回議会報告会に報告する案件については、民泊条例とすることに決定いたしました。
また、奥間亮委員を報告作成者とし、大山孝夫委員を作成補助者とすることにいたします。
お知らせいたします。
3月15日・木曜日は、予算決算
常任委員会が開会され、当初予算、議案等に対する総括質疑が行われます。
その総括質疑に対する発言通告書の提出期限が、明日13日・火曜日、午後2時までとなっておりますので、ご協力のほどお願いいたします。
以上をもちまして、今定例会における
厚生経済常任委員会及び分科会の日程は全て終了いたしました。
委員の皆様、お疲れさまでございました。
(午後2時50分 閉会)
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「■■■■」については、那覇市個人情報保護条例第12条の2の不開示情報に該当するため掲載していない。
那覇市議会委員会条例第30条第1項の規定により、ここに署名する。
平成30年(2018年)3月12日
厚生経済常任委員長 平 良 識 子...