那覇市議会 2015-04-27
平成 27年(2015年) 4月臨時会(その2)-04月27日-01号
3番 野 原 嘉 孝 議員
4番 瀬 長 清 議員
5番 屋 良 栄 作 議員
6番 坂 井 浩 二 議員
7番 中 村 圭 介 議員
8番 前 泊 美 紀 議員
9番 花 城 正 樹 議員
10番 清 水 磨 男 議員
11番 糸 数 昌 洋 議員
12番 桑 江 豊 議員
13番 翁 長 俊 英 議員
14番 大 浜 安 史 議員
15番 宮 平 のり子 議員
16番 多和田 栄 子 議員
17番 下 地 敏 男 議員
18番 上 原 快 佐 議員
19番 平 良 識 子 議員
20番 金 城 眞 徳 議員
21番 亀 島 賢二郎 議員
22番 宮 城 恵美子 議員
23番
24番
25番 翁 長 大 輔 議員
26番 前 田 千 尋 議員
27番 奥 間 亮 議員
28番 金 城 敏 雄 議員
29番 粟 國 彰 議員
30番 久 高 友 弘 議員
31番 平 良 仁 一 議員
32番 高 良 正 幸 議員
33番 山 城 誠 司 議員
34番 仲 松 寛 議員
35番 渡久地 政 作 議員
36番 知 念 博 議員
37番 我如古 一 郎 議員
38番 古 堅 茂 治 議員
39番 湧 川 朝 渉 議員
40番 金 城 徹 議員
────────────────────
〇欠席議員(0人)
────────────────────
〇説明のため出席した者の職、氏名
城 間 幹 子 市長
久 高 將 光 副市長
知 念 覚 副市長
上 地 英 之
政策統括調整監
久 場 健 護 総務部長
渡 口 勇 人
企画財務部長
新 垣 昌 秀
建設管理部長
渡慶次 克 彦 教育長
伊良皆 宜 俟 生涯学習部長
田 端 一 正
学校教育部長
────────────────────
〇職務のため出席した
事務局職員の職、氏名
照 屋 清 光 局長
波 平 治 次長
長 嶺 勝
議事管理課長
當 間 順 子 副参事
金 城 治 主幹
吉 元 陸 主幹
比 嘉 昭 夫 主査
島ノ江 貴 之 主査
石 原 昌 弘
調査法制課長
屋比久 健 治 主幹
石 橋 公 一 主査
徳 永 周 作 主査
高江洲 康 之 主査
(午前10時4分 開会)
○金城徹 議長
ただいまから、平成27年(2015年)4月
那覇市議会臨時会を開会いたします。
これより本日の会議を開きます。
○金城徹 議長
この際、諸般の報告を行います。
市長から、本臨時会に付議する議案等の送付並びに、同説明員の委任及び嘱託通知がありましたので、写しはお手元に配付しておきました。
本件については、後刻、議題といたします。
また、11番目の
前田千尋議員から、事前の資料配付の依頼がありましたので、会議規則第157条の規定により、議長において許可し、お手元に配付しておきました。
これで、諸般の報告を終わります。
○金城徹 議長
日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、議長において、前
泊美紀議員、
花城正樹議員を指名いたします。
○金城徹 議長
日程第2、会期の決定を議題といたします。
おはかりいたします。
本臨時会の会期は、本日から5月1日までの5日間といたしたいと思います。
○金城徹 議長
これに、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○金城徹 議長
ご異議なしと認めます。
よって、会期は5日間と決定いたしました。
なお、会期中の会議予定につきましては、お手元に配付いたしました
会期日程表のとおりであります。
○金城徹 議長
次に、休会の日について、おはかりいたします。
4月28日及び30日は、委員会により、本会議を休会といたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○金城徹 議長
ご異議なしと認めます。
よって、さよう休会とすることに決しました。
○金城徹 議長
日程第3、議案第61号、平成27年度那覇市
一般会計補正予算(第1号)を議題といたします。
提案者の説明を求めます。
渡口勇人企画財務部長。
◎渡口勇人
企画財務部長
ハイサイ。議案第61号、平成27年度那覇市
一般会計補正予算(第1号)について、提案理由をご説明申し上げます。
今回の補正は、既定の予算に追加、その他の変更を加える必要が生じましたので、
歳入歳出予算をそれぞれ1億296万1,000円増額補正するものであります。
補正後の
一般会計予算額は、歳入歳出それぞれ1,345億7,296万1,000円となります。
まず、歳入予算をご説明申し上げます。
第18款繰入金は、1億296万1,000円の増額補正で、
財政調整基金繰入金の増額によるものであります。
次に
歳出予算をご説明申し上げます。
第8款土木費は、1億296万1,000円の増額補正で、那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり事業の追加によるものであります。
以上が、議案第61号、平成27年度那覇市
一般会計補正予算(第1号)であります。
よろしくご審議くださいますようお願い申し上げます。
○金城徹 議長
以上で、提案理由の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、発言を許します。
粟國彰議員。
◆粟國彰 議員
おはようございます。自民党の粟國彰でございます。
ただいま、議案61号、平成27年度那覇市
一般会計補正予算(第1号)について、質疑します。
今月12日、
JR山手線神田・
秋葉原線路内で、50年間の耐久性があると構造設計された電柱がわずか14年間で倒壊しました。
この原因が、主に周辺を通過する列車による振動の影響によるものだと言われています。
今、建設が進められている龍柱の場所は、たえず海風にさらされ、年に数度の台風の強風の圧力を受ける
若狭海浜公園内でございます。
構造上、龍の頭部部分が胴体部分に比べてかなり大きくなっており、その重量など条件が重なれば倒壊する恐れがあると危惧します。
そこで、
龍柱建設の理由と目的、定義の説明をください。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
議案質疑にお答えします。
龍柱建設の理由、目的、定義につきましては、那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり事業は、那覇市と中国福州市が昭和56年に友好都市締結し、
児童生徒交流事業など、これまで絶えることなく交流を続けており、平成23年度で30周年を迎えたことから、今後も両市の友好・交流を祈念し、
シンボル像を建設するものであります。
また、那覇市
都市計画マスタープランや景観計画において、若狭の海岸部から国際通りを経て首里に至る部分を都市の
シンボル軸と位置づけ、歴史・文化の展開軸として環境整備を図ることとしており、那覇市の新たな玄関口に
ゲート的デザイン性の
モニュメントを設置することにより、都市・地域の
魅力づくり、観光都市としての魅力向上に資するものと考えております。
事業の効果といたしましては、龍柱が建設される若狭緑地は、
クルーズ船バースや那覇空港からうみそらトンネルを抜け、多くの観光客が訪れる本市における玄関口に当たります。また周辺には、福州園や現在整備を進めている
松山公園連携施設などもあり、
シンボルモニュメントとして新たな観光名所になるものと大きく期待しております。
○金城徹 議長
粟國彰議員。
◆粟國彰 議員
どうも部長ありがとうございました。
龍柱工事は、これまでの経緯と進捗状況と出来高、つまり執行率ですね。要するに施工業者に今まで支払われた金額、現場が遅れた理由と、遅れた責任の所在はどこにあるのか、つまり執行部にあるのか施工業者にあるのか、その説明を聞かせてください。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
再質疑にお答えします。
龍柱工事の経緯等についてでありますが、那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり整備工事(その2)は、彫刻が施された石材を用いて、若狭緑地内に龍柱を建設する工事であります。
主に基礎工及び石材の加工となっており、
工事請負金額1億1,537万6,400円に対し、出来高額8,279万5,400円となっており、約72%の進捗状況となっております。
支払い状況につきましては、現時点では前払金の3,853万円となっております。
工事発注につきましては、
整備工事の進捗状況を見ながら、平成26年7月7日に契約を行い、当初、平成26年12月25日までの工期で整備を進めてきたところであります。
工事着手後において、
請負業者の資材の調達の遅れや、11月中旬には、基礎工事において杭の所定の深さまで挿入できない状況などから、杭の設計を見直しております。
そのために、平成27年3月24日まで工期の延長を行っております。
その間、
請負業者に対しては、石材の架設作業に向けて詳細な調整を行うため、早く
下請業者を確保するよう指示してきたところでありますが、完成することなく工期を迎えたことから、契約解除を行ったところであります。
工事が完成しなかった大きな理由は、
請負業者が石材の架設に係る
下請業者が見つけ切れなかったことによるもので、
請負業者に責任があると考えております。
○金城徹 議長
粟國彰議員。
3回目です。
◆粟國彰 議員
施工業者に
違約金つまりペナルティーが発生すると聞かされていますが、その
ペナルティー金額はどの程度になるか、またこの違約金は間違いなく請求されるのか。
なぜ私がそこまで突っ込むというのは、本来工期まで完成していれば、市民のいわば血税、一般財源から支出することがなかったんですよ。ですから補正額については、1億296万1,000円という市民の血税ですから、その審議をしなければならない大切な事項でありますので、その経緯の詳細を聞かせてください。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
再質疑にお答えします。
那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり整備工事(その2)につきましては、平成27年3月25日に那覇市
建設工事請負約款第46条第1項第2号の規定に基づき、契約解除を行っております。
また、違約金につきましては、同条第2項に規定されており、
工事請負金額の10分の1に相当する違約金が生ずることとなり、今後請求していくとなります。
いいですか。中身まで答えますか。金額まで含めてですか。先ほどその質問がなかったんですが、金額までですか。
◆粟國彰 議員
はい。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
では、お答えします。
今回の補正額につきましては、工事中断中における現場に係る経費として、委託料98万5,000円、委託料及び賃借料269万4,000円、
工事請負費につきましては、
整備工事(その2)に引き続き、残り石材を積み上げるため石材を吊る
クレーン等の費用と合わせて、龍柱本体の架設に係る費用は約5,480万1,000円となっております。
また、土工に約120万円、縁石、植栽などの復旧に係る附帯工に約1,460万9,000円、
整備工事に含まれていなかった照明設備や擁壁などの環境整備としての外構で約1,
912万2,000円、作業現場での管理費として約955万円で、
工事請負金額総額は9,928万2,000円となっており、補正総額は1億296万1,000円となっております。
○金城徹 議長
金城敏雄議員。
◆
金城敏雄 議員
グスーヨー チューウガナビラ。おはようございます。
私ももう5カ月になりまして、ぜひ市民の声、市民の願いを届けるために一生懸命頑張りたいと思います。
今回の
一括交付金の件でございますが、予算の執行に当たってどうだったのか。また皆様の行政側の対応についても、今からお聞きしたいと思います。
私、市民の代表としましても、いろんな声が聞こえてきています。その中で、ぜひ
皆様行政側の経緯を質疑したいと思います。よろしく
ウニゲーサビラ(お願いします)。
議案第61号、平成27年度那覇市
一般会計予算の第1
号補正予算をお聞きしたいと思います。
(1)歳入の補正、繰入金の予算についての質問をします。
那覇市
財政調整基金繰入金の根拠についてでございますが、8款土木費、4項の
都市計画費の1億296万1,000円の件からお聞きしたいと思います。
(2)歳出の
予算補正でございますが、土木費の予算について那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり事業についてでございます。
①補正までの経緯について伺います。
②内閣府に平成27年度に繰り越しを申請していたが、今年3月下旬になって取り下げた理由について伺う。
③会計年度の独立の原則に伴う例外(特例)の
繰越明許費から事故繰についてのことであります。
一括交付金の
シンボルづくりの事業の中で、1つの事業で繰り越しがあって、事故繰がある。また、その1、その2でやっていますけども、
一括交付金の本当のあり方というのはどうであるのかと。
私もきょうは
代表監査委員のほうからも、事故繰についての事業の一連としての考え方をお聞きしています。ぜひこの辺のことも、その1、その2の見解も、当局の側には私のほうに説明をお伺いしたいと思います。よろしく
ウニゲーサビラ。
③会計年度独立の原則にということでありましたけども、当
監査委員の考え方、指導監査の立場、摘発監査ではございませんけども指導監査の立場から、法律的な財政の裏づけの運用などについて伺う。
④内閣府と財務省の承認の上で
一括交付金、先ほど申し上げましたけど、
ソフト交付金8割使用の龍柱の建設であるが、内閣府と財務省との約束を守らない場合は、その交付金の返還はどのように考えていますかということを伺いします。
⑤市は2014年中の完成を目指していたが、
設計変更、先ほど
粟國彰議員が話したように、委託業者での人員不足などの影響で作業が遅れた工期について、契約約款に基づき請求する違約金など
ペナルティーの内容について伺う。
損害賠償等もその1つでございます。法律による損害賠償は、どのように当局はお考えですか。それは私から見ますと、その1工事、その2工事があるんですが、完了としてやっているのか。ここは、その2工事だけの違約金でいいのかどうか。それで賠償金であるのかどうかというのもお聞かせください。
⑥当初の事業計画から狂いを出している見込みの甘さについてでございますが、
基礎工事計画における50m(4本)を掘削するとしていたが、25m(8本)で断念している当局の根拠をもって、本当に安全なのか、それが私の聞きたいところでございますが、絶対に大丈夫ということなのかどうか、これは責任を業者に押しつけるのかということになりますけども、その辺のことについてもお聞きしたいと思います。どこに責任があるのかということなんです。もし万が一あった場合に、どこが責任をとりますかということでございます。
⑦次回工事について、入札方法などを最後にお聞きしたいと思います。
ぜひ答弁をよろしくお願い申し上げます。
○金城徹 議長
渡口勇人企画財務部長。
◎渡口勇人
企画財務部長
金城敏雄議員の議案に対する質疑のうち(1)についてお答えいたします。
地方財政法の規定に基づき設置されました那覇市
財政調整基金条例第6条第3号の後段、「その他必要やむを得ない理由により生じた経費の財源に充てるとき」により、基金からの繰入金として対応したものであります。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
金城敏雄議員の議案質疑の(2)の①と②、④から⑦について、順次お答えします。
1点目の補正までの経緯についてでありますが、那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり事業が平成26年度内に完了しなかったことから、完了に向けて
追加予算補正となっております。
完了しなかった理由といたしましては、那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり整備工事(その2)が、平成26年12月25日の工期で作業を行っておりましたが、
請負業者の資材調達の遅れや杭が所定の深さまで到達できなかったことから、
設計変更の見直しが必要となり、その見直しに要した時間や見直しに伴う杭の現場での追加の作業等の期間があり、平成26年12月4日に、平成27年3月24日の工期として契約変更を行っております。
また、龍柱本体を吊り重ねる架設作業があることから、早期に
下請業者を確保するよう那覇市に登録のある石工業者26社のリストを提供するなどを行ってきましたが、結果的に
下請業者が決まることなく工期を迎え、未完了で終了しております。
2点目の
事故繰越の申請についてでありますが、工期の3月24日までに
工事完成が厳しいとの業者からの報告があり、
請負業者に対しては完成するよう指導を行ってきました。
また、
工事完成が厳しい状況から、並行的に
事故繰越の手続についても行ってきたところであります。
事故繰越の理由といたしましては、基礎杭が所定の深さまで挿入できなかったことから
設計変更が必要となり、変更に必要な期間や変更に係る現場での
追加作業等があったこと、
請負業者が石材架設に係る
下請業者の確保に時間を要したことなどを理由に、これまで沖縄県を介し内閣府と調整をしてきたところであります。
調整の中では、これだけの理由で
事故繰越の承認を得るには非常に厳しい状況であると言われておりましたが、粘り強く調整を重ねてきたところであります。
しかしながら、
当該工事の工期である3月24日までに調整が整わなかったことから、24日の工期をもって
事故繰越を断念せざるを得ない状況となったところであります。
4点目の国との約束を守れない場合について、当該事業の成果目標を達成させない場合に相当するものと考えておりますが、
補助金適正化法第17条に、
事業遂行義務違反に対する
交付金決定の取り消しがあり、国との約束である
シンボル像の設置ができない場合は、
補助金返還につながるものと考えております。
5点目の違約金、
ペナルティーについてでありますが、
当該工事が工期内に工事を完成させることができなかった理由といたしましては、
請負業者が石材架設に係る
下請業者の確保ができなかったことが大きな要因であることから、契約約款第46条第1項第2号の規定により契約を解除したところであります。
また同条第2項では、
請負代金額の10分の1に相当する額の違約金が発生することになります。
6点目の杭の変更と安全性についてでございますが、当初約50mの杭の4本を計画しておりましたが、1本目の施工において、約30m付近で杭の周辺に予想以上の圧力がかかり、所定の深さまで杭を挿入することができなくなり、杭の設計の見直しが必要となったところであります。
杭の
設計変更に当たり、杭の長さ約25m、杭の本数8本に変更し、構造計算を行い、その安全性を確認して施工しているところであります。
7点目の次回工事の入札についてでありますが、入札において、多くの業者に応札機会があり1社でも入札が成立する
一般競争入札と、工事までの間の
管理経費等の低減を図るため、比較的手続の短い
指名競争入札のどちらが最良の方法なのかについて今後整理し、入札の方法を決定していきたいと考えております。
○金城徹 議長
新城和範代表監査委員。
◎新城和範
代表監査委員
ハイサイ。
金城敏雄議員の質疑について、私からは2番目、歳出の補正、
土木費予算についての
③会計年度独立の原則に伴う例外の
繰越明許費から
事故繰越についてお答えいたします。
地方自治法第208条第2項は、各会計年度における歳出は、その年度の歳入をもって、これに充てなければならないと規定され、
会計年度独立の原則を定めております。
また例外として、同法第213条
繰越明許費、第220条
事故繰越により、
歳出予算の経費のうち、性質上または予算成立後の事由、避けがたい事故等のため、年度内に支出が終わらない見込みのあるものについて、翌年度に繰り越して使用することができる旨定めております。
しかしながら、事業の執行に当たっては、計画的かつ効率的に行うことが肝要であり、安易に例外規定を適用し事業を繰り越すことは厳に慎まなければなりません。
監査委員は、その観点からこれまで実施した定期監査や
決算審査等において、執行部に対し適宜指摘し意見を述べてまいりました。
平成25年度決算の審査においても、事業の明許繰越及び
事故繰越に対し、その執行管理についてさらなる努力が必要であるとの意見を付しております。
今後も本市が合理的かつ能率的な行政運営を確保するよう、指導に重点を置いた監査の実施に努めてまいります。以上でございます。
○金城徹 議長
金城敏雄議員。
◆
金城敏雄 議員
一通りの質問を伺ったものに、回答をいただきました。また再質問をしたいと思います。
財政調整基金繰入金の根拠を、今お話を聞きましたけども、
財政調整基金というその名称からしますと、この
財政調整基金は目的を持った基金でありまして、私も
財政調整基金の内容も見て、基金とはということで勉強をしましたけども、やむを得ない理由ということを、緊急やむを得ない理由、そのやむを得ない理由は、6条予算の中で処分ということがございますが、やむを得ない理由があるのであれば、市民の私たち代表は、市民に説明義務があるのではないかと、今私は説明義務の質問をさせていただいております。
それを急いでやることでもなくて、説明義務をしっかりとやってからでも、短期間にやる必要があるのかどうかというのも疑問にあったわけですが、
補正予算1号で上げていますので、その辺については、それは市長の指示のもとでやるということを了解しています。
まず何を言いたいのかというと、財産を取得するまたは資金を積み立てするという基本の財政基金がございまして、もし本当に緊急やむを得ない理由であるのであれば、これは個人のことを言ってはいけませんけども、皆さんがご存じのことだと思いますのが、国保の50億円の赤字というのがあるんです。ましてや、
児童生徒育成のために待機児童問題をゼロにしようと、公約の中でも市長がおあげしていますので、これは急ぐ必要があるのかなと。皆さんに、市民にお話をしていただいてから、説明をして、それでもいこうよ。
交付金ですよね。
一括交付金と違いますからね。1億円の金額を、交付金を利用したら5億、6億使うんですよ、できるんです。そういうものであればいいかなと思うんですけども、まず
企画財務部長のほうには、ぜひこの辺のこともしっかりと行政の立場として市長に説明をして、それを進めていってほしいなと思います。それは質問ではございません。ということです。
それから、経緯のお話を聞きましたけども、私も経緯をくまなく議事録やら全部調べました。平成24年12月議会において、
一括交付金事業として那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり事業分については、24年12月の1億2,400万の計上をしています。
それからちょっと長くなるんですが、お聞きください。
平成25年の6月議会において、追加増額1億3,000万円、へえーと思ったんですけども、これを追加で議会でやっているわけです。そのときには、私たち市民の代表の皆さんは、それを可決しているわけです。
合計総額2億5,400万円、国の負担が2億320万円、市負担金が5,080万円というような形でなっています。これは場所を変更した、1つの龍柱が松山につくる予定が追加して、今度は若狭のほうにということで2本、これが15m考えているという形になったわけですけども、この2番の質問についても経緯を聞きましたが、その辺の交付金の考え方ね。私たち当局は甘かったんじゃないかなと思います。そういう比較能率的なことを、計算をぱっぱっとやったはずですけども、24年、25年とやったんですけども、繰越をした、で事故繰した。
この一連の事業として、先ほど
監査委員からも説明がありましたとおり、皆さんもご存じだと思いますが、
繰越明許費というのは翌年に執行する。しかし、事故繰というのは特例の特例なんですよね。それをやった。それで完了したということであったわけですが、その1、その2事業で、また実を言うと皆さん建ってないですよね。1つも建ってないんですよ。これを一連の事業として見るのであれば、遅れたことは、その2事業の方々が延滞金も払う、賠償責任も負う、これ本当は一連の事業であれば、その1の工事の方々も違約金の関係もいろいろ出てくると思いますね。そういう内容についても、調べている間に非常に疑問が生じています。ということでございます。
ぜひ繰越、この先ほど新垣部長のほうには、私の質問の内容が、返還になった場合は全額返還になるのか、その1工事で交付金をいただいているのは要らないのか、その2工事からパターンがいろいろあるんですが、実は当局にお伺いしたいのは、この予算が本当に内閣府が決定、人というのは口頭ではいくらでもできます。完成すれば、内閣府は認めると言っていますよと、
○金城徹 議長
質疑してください。
◆
金城敏雄 議員
簡潔に、すみません、いろいろと所感が入っていますので、ごめんなさい。戻ります。
ということで、それを聞きたかったんです。
それと、今いろいろと流れていますので、元に戻します。
明許繰越費と事故繰についても、時期ですね、これが完了したとしたら、国から交付金をいただいたとしますと、会計検査が入ってます。
市の監査は指導監査に終わるわけですけども、この会計監査がもし内閣府から
一括交付金として8割の交付金をいただいているのであれば、それは必ず会計検査が入ります。その会計検査にも対応しなければならないと思います。会計検査は、市の
監査委員と国の
監査委員というのは摘発監査ですからバサッとやられる可能性があるのではないかと心配もいたします。
返還のことにつきましては5パターンぐらいあるんですが、その辺のことをはっきりと、部長、内閣府と承諾を得ているのか、文面でもってきているのか、それが、いやいやいや、これはもうつくったんですけど、交付金は認めませんと。3億円ですよ。1億円をかけて、2億円を交付金でもらう。1億円をかけて、一般財源で、交付金でやる。そういうのは市民は許さないと思いますよ。だけども、この2億円を交付金でいただけるのであれば、1億円を使ったほうがいいのかなと思いますけども、これは3億円もいやいや。
○金城徹 議長
休憩いたします。
(午前10時40分 休憩)
(午前10時41分 再開)
○金城徹 議長
再開いたします。
金城敏雄議員。
◆
金城敏雄 議員
ということを、内閣府との、この書いているとおり、返還のことを確約しているのか。今部長の答弁を聞きますと、まだ確約してないと。だからその辺のこともしっかりと、この場を借りてお聞きしたいと思います。
それから、簡単に明瞭にいきます。違約金の件については先ほど話をしましたので、違約金というのは補償金でもって充てる。この業者は、約款で違約金を取れば賠償責任はしなくてもいいとかということもあります。だけども、これは例は2つ、3つもありまして、違約金を取らなきゃならないという約款もあります。その辺のことをしっかりと踏まえてやっていただきたいと思います。どうなのかということをお聞きしています。失礼しました。
○金城徹 議長
よろしいですか。
◆
金城敏雄 議員
あと1つです。ごめんなさい。
次回の工事についての入札方法でございましたが、部長は競争入札するのか、
指名競争入札するのかということで検討したいと。
私が聞いた中では、
一般競争入札すると言っていたんですけども、この
一般競争入札、なぜこういう切羽詰ってやらなければならない予算を上げてやっているのかということ、
一般競争入札すると、業者が果たして皆さん応募してできるかなと。
(「質疑、質疑」と言う者あり)
質疑は、私は
一般競争入札をこういう今から検討するのではなくて、こういう特別な事業なので、指名をしたほうが早く完成するのではないかなということを思います。
先ほど質疑、質疑と、質疑じゃないと言う方もいますけども、これはまさに私は質疑だと思っています。その内容を確認をするためにお願いしたいと思います。以上です。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
3点ということですが、返還の話でした。
返還については、龍柱をつくるという事業目的で内閣府に申請し、補助金をいただいています。
その中で、今途中で中断していますので、今回の
補正予算をいただいて、完成すれば現時点で返還はないものというふうに考えています。
違約金につきましては、契約約款の中で10分の1を違約金として取るということですので、それを今通知して、そういうことになるというふうに考えております。
入札方法につきましては、先ほど
一般競争入札と
指名競争入札、両方のメリットというんでしょうか、工期を短縮する方法と、そして確実に入札に応ずる業者を探すという両方あるかと思います。その両方を、メリット、デメリットを勘案しながら、どちらが最適かというのを今後決めていきたいとこういうふうに思っています。
○金城徹 議長
金城敏雄議員。
3回目です。
◆
金城敏雄 議員
今部長のほうから、行政のほうからはそういう報告を受けました。
ただ1つ、もう一度確認をさせていただきます。内閣府の
一括交付金についての5パターンぐらいあるかと思いますが、まだ実際に今新垣部長のほうでは、行政のほうではまだ確定しているとか、これは大丈夫ですよとか、というのがないがままに、私どもは
補正予算で1億円のお金を出して完成させようということでもありますが、先ほどから申し上げるとおり、龍柱が建ったとしても、その賠償責任の話も今しましたけども、これをひびも入っているとか、何とかということで、まだ建たないものにはわかりませんけども、先ほどから申し上げているとおり、安全の面を断言できるのかということが、私はそれも本当は聞いていたわけですけども、まだこの返事もないわけでして、じゃあこれが壊れたときに、その1工事、その2工事がどこが責任を持つんですか。壊れた石が、石材がひびが入って倒れたらと、これどこが責任を持つんですかと。じゃあ第2工事の人がつくったから責任持つんですか。こっちは発注した人が責任持つんですかというまで考えておかなければいけないものかなと思いますので、断言した安全の件と、
一括交付金のその交付金の交付の件についての内閣府との確定がまだ話だけです。
その辺のことが気になりつつも、私の質疑を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。
○金城徹 議長
山城誠司議員。
◆山城誠司 議員
ハイサイ、新風会を代表いたしまして質疑を行います。
平成26年度の沖縄県の観光客数は、県の発表によりますと約720万人で過去最高となりました。
那覇空港の第2滑走路整備事業や旅客船第2バースの計画が望まれる中、那覇市を訪れる観光客はさらに増加し、亜熱帯庭園都市にふさわしい
魅力づくりが求められております。この点を踏まえまして、以下伺います。
議案第61号、平成27年度
一般会計補正予算(第1号)について、質疑をいたします。
那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり事業、龍柱の建設は、平成24年度12月議会にて予算化され事業がスタートしたと思いますが、現在整備が中断しております。改めて確認するために質疑をいたします。
まず最初に、事業の目的と効果について伺います。
そして、現在、整備が中断しておりますが、2点目になぜ工事が完了しなかったのか、那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり整備工事(その2)の工事の内容と経緯、そして完成しなかった理由を伺います。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
山城誠司議員の議案質疑の事業の目的、効果等について順次お答えします。
まず1点目の那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり事業の目的と効果につきましては、那覇市と中国福州市が昭和56年に友好都市を締結し、
児童生徒交流事業など、これまで途絶えることなく交流を続けており、平成23年で30周年を迎えたことから、今後も両市の友好・交流を祈念し、
シンボル像を建設する事業であります。
那覇市
都市計画マスタープランや景観計画において、若狭の海岸部から国際通りを経て首里に至る部分を都市の
シンボル軸と位置づけ、歴史・文化の展開軸と環境整備を図ることとしており、那覇市の新たな玄関口に
ゲート的デザイン性の
シンボルモニュメントを設置することにより、都市・地域の
魅力づくり、観光都市としての魅力向上に資する事業であると考えております。
事業の効果といたしましては、龍柱が建設される若狭緑地は、
クルーズ船バースや那覇空港からうみそらトンネルを抜け、多くの観光客が訪れる本市における玄関口にあたります。
また周辺には福州園や現在整備を進めている
松山公園連携施設などもあり、
シンボルモニュメントとして新たな観光名所になるものと大きく期待しております。
次に2点目の
整備工事(その2)の工事内容と経緯、完成しなかった理由についてお答えします。
那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり整備工事(その2)は、
整備工事(その1)で制作された石材を用いて、若狭緑地内に
シンボルモニュメント(龍柱)を建設する工事であります。
工事発注につきましては、
整備工事(その1)の進捗状況を見ながら平成26年7月7日に契約を行い、当初、平成26年12月25日までの工期で整備を進めてきたところであります。
工事着手後の
請負業者の資材の発注の遅れや、11月中旬には基礎工事における鋼管杭が所定の深さまで挿入できなかった状況になったことから、杭の設計を見直しております。そのために、平成27年3月24日まで約3カ月間工期延長を行っております。
その間、
請負業者に対しては、石材の架設作業に向け詳細な調整を行うため、早く
下請業者を確保するよう指示してきたところでありますが、完成することなく工期を迎えたことから契約解除を行ったところであります。
○金城徹 議長
山城誠司議員。
◆山城誠司 議員
本員は、龍柱は
シンボルモニュメントとして新たな観光名所になるものと考えておりまして、今後、若狭地域が、市民、観光客にとってさらに魅力的な地域になるよう、周辺の環境整備も併せて進めていってもらいたいと考えております。
そこで、先ほど契約解除に至ったということですが、それに関連して再質疑を行います。
完成しなかったのは誰の責任か。受注者はこのことを何と言っていますか。また、それに対して市はどのような考えか、詳しく説明をしてください。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
再質疑にお答えします。
完成しなかったのは誰の責任か。
請負業者はこのことについて何を言っているか。またそれに対する市の考え方ということでございます。
工期内に完成しなかったことについては、
請負業者の責任と考えております。そのことに関連して
請負業者から意見が出されておりまして、おおむね5点ほどになるかと思います。その内容と発注者那覇市の考え方についてご説明します。
まず1点目でございますが、試験掘りによる雨水管の埋設が確認されたことにより、設置箇所の変更に時間を要したということでありますが、設置箇所の変更を9月17日に指示しており、当初工程において鋼管杭の打ち作業は10月1日より開始となっていることから、工程のロスは発生してないと考えております。
また、杭打ち作業が1カ月遅れ11月になったことは、
請負業者の杭の発注や承認図作成の遅れによるものと考えております。
次に2点目でございますが、鋼管杭の
設計変更、土質調査、磁気探査、鋼管杭加工に約1カ月の時間を要したとのことでありますが、それに対しては工期の延長により対応しております。
次に3点目でございますが、当初の図面及び施工方法では施工ができなく、工期の設定や積算にも疑問を感じるというものでございます。
それにつきましては、図面及び仕様書等を確認して応札していることから、工期や算定についても適切だと考えております。
適正な見積り期間を与えており、質問もなかったことから、工期の算定や積算に疑問を感じているとの主張は認められないものと考えております。
次に4点目でございますが、12月末の打ち合わせで、3月24日の完成は厳しいという工事打ち切りの要望をしたというものがありました。それにつきましては、12月4日に年度内で完成する契約変更を締結し、杭等の材料調達や杭設計、加工に伴う期間、合意の上で工期設定を行っていることから、直後の打ち切り要望は認められるものではないと考えております。
次に、5点目は、工期とは直接関係するものではありませんが、
設計変更により当初工期で施工できなかったことで現場管理費等が増加し、大幅な赤字となったということがありました。
それにつきましては、当初計画において当該期間の現場管理費を計上しており、さらに杭の加工に伴う
設計変更においても管理費を計上していることから、主張は認められないものと考えております。
○金城徹 議長
山城誠司議員。
◆山城誠司 議員
それでは、答弁を受けまして再々質疑を行います。
ただいまの答弁では、
請負業者の責任により工事が完了しなかったということでございますが、今後どのように対応していくか伺います。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
再質疑にお答えします。
請負業者の責任により工事が完了しなかったことを今後どうするかということでございます。
資材の発注の遅れや杭の
設計変更に係る工期の遅れについては、平成26年12月4日に行った平成27年3月24日までの3カ月間の工期延期で対応しており、工期内に完成できないことについては
請負業者の責任と考えており、契約約款第46条の規定に基づき契約解除を行ったところでございます。
この契約約款の46条の規定には違約金についても規定があり、請負代金の10分の1に相当する違約金を徴することになります。
以上でございます。
○金城徹 議長
野原嘉孝議員。
◆野原嘉孝 議員
ハイサイ、グスーヨー。皆様、こんにちは。公明党の野原嘉孝であります。
議案第61号、平成27年度那覇市
一般会計補正予算(第1号)、那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり事業議案に対して、次の3点を伺ってまいります。
あしたの参考人招致、そして30日の予算決算常任委員会での総括質疑へ向けた、それにつないでいくということで、本日は簡潔に質疑をしてまいりたいと思っております。
(1)当初工事(その2)の予算は、最終いくらになったのか、また粟國議員ともダブる部分がありますけれども、3月24日で終了した時点の工事の出来高は何パーセントでいくらか。
(2)今回の
補正予算において、当初工事(その2)から、新たに今年度追加した部分があるかどうか。追加があればどの部分に当たるのか、お伺いいたします。
(3)今後のスケジュールの中で、
整備工事の工程の期間が約5カ月とられていますが、その整備内容の日程の内訳についてお伺いをいたします。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
野原嘉孝議員の議案質疑に順次お答えします。
1点目の当初工事(その2)の予算と出来高についてでありますが、那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり整備工事(その2)につきましては、平成26年7月7日に工事請負契約を締結しており、請負金額9,632万5,200円で、作業を進める中で杭の変更等に係る追加の作業に対して、平成27年3月16日に1,905万1,200円の増額変更を行い、最終の
工事請負金額は1億1,537万6,400円となっております。
しかしながら、
請負業者が石材架設に係る
下請業者確保ができなかったことから、工期の3月24日までに工事が完成できない状況となり、翌25日に契約約款に基づき契約解除を行っております。
工期までの出来高額については、8,279万5,400円で、請負金額の約72%となっております。
次2点目の、今回
補正予算で新たに追加した分についてでありますが、追加した部分については、照明設備や擁壁などの周辺環境整備としての外構工事が追加となっております。
また、完成に向けて工事が仕切り直しになったことから、作業現場に係る経費や敷鉄板設置撤去、トラック
クレーン等の分解・組立の費用などを追加しております。
3点目の、今後の整備内容についてでありますが、残工事に係る工期といたしましては、約5カ月間を想定しており、契約を締結し約1カ月は準備期間としております。
ほか、龍柱本体の架設工などを約2カ月間、周辺環境整備として照明、擁壁などの外構を約2カ月間となっております。
内訳としましては、土工が120万、躯体工が2,911万、縁石など復旧としての附帯工が1,460万9,000円、照明や擁壁などの外構が1,
912万2,000円、トラッククレーンの分解・組立、リース料等として2,569万1,000円、作業現場の管理費として955万円となっておりまして、工事の総額としては、9,928万2,000円であります。
○金城徹 議長
野原嘉孝議員。
◆野原嘉孝 議員
再質疑をいたします。
まず(1)について、出来高72%、そして8,279万5,000円余、この数字が
請負業者に対する工事費の最終的な支払金額となるのかどうか。
この点と、この金額に、増額された工事分の予算も入っているということでよろしいでしょうか。
もう1点、(2)についての再質疑です。
今回の整備事業における追加部分の予算について端的に聞きたいと思います。
先ほど細かい数字を述べておりましたけれども、照明と擁壁とそういった追加コストを含めて、この部分でのトータルした形の、追加になった部分の予算というのはどれぐらいになるのか、これをお聞きしたいと思います。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
出来高72%という話で、8,279万5,400円でございまして、これが出来高の金額でございます。
違約金も発生しますので、その辺の経費の問題はあるかと思いますが、工事出来高として8,279万5,400円を現場で確認しています。
もう1つは、追加する工事、照明等ということがありましたが、1,
912万2,000円でございます。
○金城徹 議長
野原嘉孝議員。
3回目です。
◆野原嘉孝 議員
ちょっと丁寧に答弁してください。
○金城徹 議長
休憩いたします。
(午前11時3分 休憩)
(午前11時4分 再開)
○金城徹 議長
再開いたします。
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
出来高の中に、現場で行った追加の工事が入っているかということが抜けて申しわけありませんでした。
基礎杭の変更等のものについては、出来高に入っております。
○金城徹 議長
野原嘉孝議員。
◆野原嘉孝 議員
あとは総括質疑でしっかりと確認していきたいと思っております。
最後になります。
この龍柱の各パーツですけれども、この加工は全て完了している状態と言えるのかどうか。この点、端的にお答えください。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
龍柱本体の加工は全部完了しておりまして、架設に係る金具の取りつけ等は、今後の工事に入ってきます。
○金城徹 議長
宮城恵美子議員。
◆宮城恵美子 議員
ハイタイ。宮城恵美子でございます。
では、この会では所見等は述べずに、簡潔にいくようにというご指導を受けました。したがって、できるだけシンプルにまいりたいと思っておりますが、ちょっとだけ、やっぱり観光客が沖縄県は増えております。そして特に海外の観光客が著しく増加しているのは目に見えております。
さあ、そのような中で、このシンボルとしての龍柱というものが、ある意味ではアジア諸外国にも類似性のある、あるいは似たような類いのシンボル、
モニュメントは見られます。そして今回、首里城の柱、欄干にあります龍柱を用いて、その類似性、独自性、工夫されていらっしゃるようですが、改めまして、この龍柱、なぜ龍柱なのでありますか。
まず議案第61号、平成27年度那覇市
一般会計補正予算(第1号)の龍柱の予算についてでございますが、なぜ龍柱なのかということについて、そういった事情を含めてご答弁、ご説明をいただければありがたいと思っております。
そして、現在この工事が中断しておりますが、なぜここに至るまで、政府との調整関係、やりとり、いろいろご苦労はあったと思うんですが、どういうことだったのか、市民にもわかりやすく、なぜ
一括交付金という、今まで進めてきてスムーズに行ったとは思うんですが、
一括交付金ではなく、ここに来て改めて那覇市の財源で補正を組むことに至りました。大きな質の差がありますので、そこに関して、なぜ
補正予算なのかをご説明いただければと思います。よろしくお願いします。以上です。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
質疑にお答えします。
まず1点目、なぜ龍柱なのかにつきましては、龍柱を建設する若狭地域は、那覇市
都市計画マスタープランや景観計画において、若狭の海岸部から国際通りを経て首里に至る部分は都市の
シンボル軸と位置づけられております。その若狭地域は、近年では大型旅客船バースの供用、さらには那覇空港から若狭までの区間でうみそらトンネルが開通するなど、那覇市の新たな玄関口になっております。
その玄関口に当たる若狭地域において、ゲート的な要素を含んだデザイン性の
モニュメントとして有識者による検討委員会などの中で、沖縄の特色性を総合的に勘案し検討を行った結果、諸外国には見られない独自の形状であることや、沖縄独自の文化を発信できる
モニュメントとして、首里城正殿前の大龍柱をモチーフとしたデザインに決定したものでございます。
2点目の、なぜ
補正予算なのかにつきましては、那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり整備工事(その2)において、基礎工や加工された石材を積み重ねる架設工の作業となっており、平成27年3月24日までにその工事を完了させるべく、
請負業者へ指導を行ってきたところでございます。
しかしながら、作業を進める中で
請負業者が架設に係る
下請業者を確保できなかったことから、結果的に工事を未完了のまま契約の解除に至っております。
そのために、27年度当初予算に計上するいとまがないことと、少しでも経費を軽減するために早急に予算を確保するものとして、今回提案しているものでございます。
また、
シンボル像の設置箇所は、一部駐車場、一部広場に供用されており、工事期間中においては未供用となっていることから、早期に完成させ市民へ供用することが必要であると考えております。以上です。
○金城徹 議長
宮城恵美子議員。
◆宮城恵美子 議員
1番目の龍柱の理由というのは、本当はもうちょっと心意気も含めてご答弁いただければもっとよかったかなと思うんですが、わかりました。
そして2番目なんですが、先ほどの答弁と、ある意味では繰り返されているところが大部分なんですが、この
補正予算に至ったということが、
一括交付金というものを継続して追求できなかったという背景があるわけなんですが、そこでの政府とのやりとりという部分なんですけれども、例えばどのようなことが具体的にあったのか、そういった努力がたくさんあったのではないでしょうかとは思っておりますけども、どのように具体的に、沖縄県を介してだけではなく、那覇市として直接政府に当たっていかれたのか、そのような努力の過程をつぶさにお話ししていただければありがたいです。よろしくお願いします。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
再質疑にお答えします。
事故繰の手続でどのような対応を行ってきたかにつきましては、杭の設計の見直しに時間を要したことや、
請負業者の石材架設に係る
下請業者の確保に時間を要したことなどを理由に、事故繰の調整を内閣府と行ってきたところであります。
また、平成27年2月10日、また3月11日に直接内閣府にお会いし、工事の状況の説明を行い、
事故繰越の承認に向け作業を行ってきたところでございます。
調整において、これらの理由で
事故繰越の承認を得るには非常に厳しい状況にあると言われましたが、粘り強く調整を重ねてきたところでございます。
結果的に、工事の工期である3月24日までに調整がつかなかったことから、
事故繰越を断念せざるを得ない状況となったところでございます。
○金城徹 議長
宮城恵美子議員。
◆宮城恵美子 議員
わかりました。再々質問をさせていただきます。
今回、
一括交付金を使ってやる事業というのは、これまで行政が先例的にやってきた事業とは全く違うことにチャレンジするという新たな要素が含まれます。
そういう意味では、いわゆる
請負業者の皆さん方も全く新しいことに直面せざるを得ないことが、刻々と出てくる場面はたくさんあったであろうと推察できますが、そういうさまざまな業者、元請そして
下請業者、複数絡んでいらっしゃるようですが、そういった方々とどのように、こちらの当局の皆さん方も歩調を合わせながら、丁寧に指導されたり、助言されたり、監督されたりなさってきたのか、そのあたりのことをリアルに説明いただきたいと思います。よろしくお願いします。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
再質疑にお答えします。
請負業者に対してどのような対応を行ってきたかということでございますが、発注者といたしましては、建設位置の変更や
請負業者の資材の調達の遅れ、さらに予測不能な杭の変更などについて、工期の延長を行うとともに、追加作業に係る増額変更などを適切に行いながら指導してきたところでございます。
また、
請負業者が行う石材架設に係る
下請業者の確保についても、那覇市に登録されている石工業者26社のリストなどを提供するなどして、同事業の完成に向けて取り組んできたところでございますが、残念ではございますが、結果的に
下請業者が決まることなく工期を迎え、未完了となったところでございます。
○金城徹 議長
屋良栄作議員。
◆屋良栄作 議員
質疑を行います。
1点目、
一括交付金の
事故繰越ができなかった原因について伺います。
2点目、一般財源から捻出してでも事業を継続する必要性について伺います。
3点目、一般財源から捻出することによって生ずる市民生活への影響について伺います。
4点目、今回、工期が遅れ、工事が中断した事態を招いたことに対する責任の所在といってもいいと思いますが、それをどのように認識されているのか、伺います。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
質疑にお答えします。
私のほうから1と2と4について、お答えします。
まず1点目の
事故繰越ができなかった経緯につきましては、
請負業者の資材の調達の遅れや杭の
設計変更が生じ、その見直し作業やそれに伴い現場での作業に時間を要したこと、また、石材架設に係る下請け業者の確保に時間を要したことなどが要因で、内閣府と
事故繰越の調整を行ってきたところであります。
3月24日の工期ぎりぎりまで内閣府と財務省との調整を見守ってきましたが、結果的に
事故繰越に至らなかったものでございます。
次に、2点目の一般財源から捻出してでも事業を継続する必要性についてお答えいたします。
事故繰越に至らなかったことについて、残念でございますが、当該事業は、これまで委託業務、
整備工事、あわせて2億3,045万円の事業を行っておりますが、当該事業が完成できない場合については、
補助金適正化法第17条の規定に基づき、これまで交付された沖縄振興特別推進交付金の1億709万4,000円の返還が求められることがあると考えております。
また、原状回復につきましても、どこまで原状回復するかによって大きな金額が変わるものと考えますが、おおよそ数千万円かかるものと予想されます。
したがいまして、当該事業を継続させ、
シンボルモニュメントを完成させることが必要だと考えております。
完成した暁には、観光都市那覇として、県外、海外へアピールをする意味でも、大きな観光振興効果や周辺観光、市内観光への誘客効果へとつながり、大きな経済効果を期待できるものと考えております。
次に、4点目、今回の事態を招いたことについてでございますが、どのように考えているかということでございますが、資材の発注の遅れや杭の
設計変更に係る工期の遅れについて、12月4日に行った工期延期で対応しており、工期内に完成できないことについては、
請負業者の責任であると考えております。
○金城徹 議長
渡口勇人企画財務部長。
◎渡口勇人
企画財務部長
私のほうからは3点目について、お答えいたします。
歳出予算に対する財源として、
財政調整基金からの繰入金を充てております。
今回の事業執行にあたり、特定財源を確保することができず、結果として、一般財源を充てざるを得なくなった次第であります。
一般財源を投じ、早期に完成させることで、観光振興等、今後の地域経済の活性化にも寄与するものと思っております。
○金城徹 議長
屋良栄作議員。
◆屋良栄作 議員
再質疑いたします。
まず、問1に関連して、先ほど来3月24日まで努力されたと伺っておりますが、3月31日の年度末まで業者と再契約を行って、ぎりぎりまで
事故繰越の可能性を模索できなかったのかという点について、伺いたい。
それから、問2に関連しまして、工事を中止しても1億超、1億数千万円程度の一般財源からの持ち出しが生じるということはわかったわけなんですが、必要性の中で今回、海外との友好事業であると。彫刻加工に際して中国の20人の職人、常駐20人、延べにすると60人の職人の方々が彫っているということもあります。その海外との友好事業という観点から、どう考えているのか伺います。
それから、3点目について、市民生活への影響ということでありますが、賛否とか所感、私の個人の見解は抜きにいたしまして、1億円あれば道路では5億円の事業、公園では2億円の事業ができます。
ただ、今回の場合、
財政調整基金、いわゆる家計でいえば預貯金から1億円を引き出しているということであります。
那覇市の財政規模に応じた基金が今積み上げられているところですが、この1億円を引き出すことによって得られたであろう所得、あるいは失われる、またはイコール失われる所得、利子ですけれども、いくらになるのか伺います。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
再質疑にお答えします。
事故繰越の経緯でございますが、
事故繰越について、工期延長をして待つことができなかったということにつきましては、本市といたしましては、工事その2の工期、3月24日から工期を1週間延長しても完成が見込めないことから、
事故繰越承認が確定がなければ工期を延長する合理的な理由がなく、工期末日の3月24日で
事故繰越の手続を断念したものであります。
次に2点目、外国友好都市についての事業についてでございますが、本事業の目的が那覇市と中国福州市が昭和56年に友好都市を締結し、
児童生徒交流事業など、これまで途絶えることなく交流を続けてまいりました。
今後も両市の友好交流を記念し、
シンボル像を建設する事業であり、継続して事業を完成することに意義があると考えております。
○金城徹 議長
渡口勇人企画財務部長。
◎渡口勇人
企画財務部長
再質疑にお答えをいたします。
今回の
補正予算の財源、
財政調整基金の利息の件だというふうに答えさせていただきますけれども、平成26年度の
財政調整基金の預託実績により試算いたしますと、単年度で20万5,922円の利息が得られたものと見込まれております。
以上でございます。
○金城徹 議長
屋良栄作議員。
◆屋良栄作 議員
再々質疑いたします。
1に関連して再々質疑をしたいと思います。ちょっとわかりにくかったものですから。
要するに31日まで工事の業者と延長して、今年度、事故繰を目指そうと考えたとしても、見込みとしておそらく今年度としては、もう事故繰はできないだろうという判断を24日時点でされたということで確認してよろしいでしょうか。
それから、2に関連して再質疑の部分では、事業を継続して完了させることで生じる損失をカバーする見込みがあるのかどうか。
以上2点、再々質疑、伺います。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
繰り越しの事故繰の件でございますが、内閣府とは3月24日までの工期の中で、さまざまな理由を伝えながら事故繰の手続をやってきたところでありますが、3月24日までその調整が整わなかったことから断念したものでございます。
もう1つ、その事業の効果ということでございますが、龍柱が建設される若狭緑地や
クルーズ船バースや那覇空港からうみそらトンネルを抜け、多くの観光客が集まる新しい観光名所になるのではないかと考えていますが、それにあわせて龍柱をモチーフにしたお菓子やオリジナルグッズなどのお土産品の展開など、これから地域経済振興に寄与する観光資源になるものではないかと考えております。
◆屋良栄作 議員
終わります。
○金城徹 議長
花城正樹議員。
◆花城正樹 議員
ハイサイ、なは民主の花城正樹でございます。
議案第61号、平成27年度那覇市
一般会計補正予算(第1号)、いわゆるビッグドラゴンの設置事業について、まずはこれまで国と県とのやりとりについて質疑をしたいと思います。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
花城正樹議員の議案質疑についてお答えいたします。
この事業における、これまで国と県とのやりとりにつきましては、平成24年12月の那覇市議会定例会に
補正予算を計上し、その後の2月定例会において明許繰越の手続きを行っております。
実施設計をする中で、ゲート性を高めるため、当初松山公園から那覇港管理組合所管の若狭緑地に位置を変更し、一対の
シンボル像を設置することになり、平成25年6月の定例会にて、もう一基の
シンボル像の予算を計上し、平成26年2月定例会において明許繰越の手続きを行っております。
一方、明許繰越をした平成24年度予算における石材の調達から加工、運搬の工事である
整備工事(その1)の進捗状況に遅れがあったことから、平成26年3月31日に国から
事故繰越の承認をいただき、平成26年9月の定例会の決算による
事故繰越の報告を行ったところであります。
平成25年度予算における基礎工及び彫刻が施された石材を積み重ねる架設工の工事である
整備工事(その2)についても、進捗に遅れがあったことから、
事故繰越の承認を得るため、沖縄県を介して内閣府との調整を行っております。
事故繰越の調整にあたっては、国の
設計変更や見直しに伴う現場での追加の作業にかかった期間、さらに石材架設に係る人材確保が困難となったなどの理由で調整を行ってきたところでありますが、これらの理由で
事故繰越の承認を得ることは厳しいという指摘を受けて、3月24日までに調整が整わなかったことから、
事故繰越ができなかったものでございます。
○金城徹 議長
花城正樹議員。
◆花城正樹 議員
ありがとうございます。
ただいまの答弁で、その1の事業、国外混乱による鉱山事業者、また作業ペースの遅れ、繰り越しが認定された。
そして、その2の部分、工期の延伸後、
下請業者が選定できなかった。そして、繰り越しの調整ができなかったというような答弁だったと思います。
ここで繰り越しの調整ができなかったという部分、ここの理解を深めていきたいと思うわけでありますが、まずは2回目の質疑をさせていただきます。
国、行政サイドが定めている繰り越しの要件を1点お伺いします。
繰り越しの要件と、本市としても繰り越しの事由というものを作成をして県を介して国と交渉していくわけでありますが、これまで本市として繰越事由を作成して、国とやっていく中での感触、この2点をお伺いしたいと思います。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
再質疑にお答えいたします。
まず1点目、
事故繰越の要件ということでお答えさせていただきます。
財務省が公表している繰越ガイドブックによりますと、異常気象など工事現場での障害、
請負業者の倒産など、他事業、他機関との関係の5項目が要件として挙げられております。
2点目の本市の感触ということでございますが、
事故繰越調整の中で要件の1つである工事現場での障害に該当するものとして、杭の
設計変更に伴い現場での作業が追加になったこと。
また、架設工にかかる
請負業者の人材確保が困難となったこととの理由で、
事故繰越の承認を得ることは非常に厳しいと言われておりましたが、粘り強く調整してきたところでございます。
しかしながら、先ほども説明したように、24日までに調整が整わなかったことから、24日の工期をもって
事故繰越の断念をしたというものでございます。
○金城徹 議長
花城正樹議員。
◆花城正樹 議員
ありがとうございます。
一番初めの答弁の中では、工期の延長があった。そして
下請業者を選定できなかったというようなものが主な理由として挙がっていたわけです。
ただ、今、国サイドの繰り越しの要件をお伺いすると、主なものが天災あるいは業者の倒産ということですから、非常に厳しいものがあったと、私も考えているわけであります。
もう1つ、最後に質疑をさせていただきたいと思うわけでありますが、まずは
一括交付金というものについては、沖縄県がコーディネート役として、調整役として、各市町村に分配をしているわけでありますが、ここでお伺いしたいのは、県がどのようにコーディネート役としてバックアップをしていた、この体制について伺いたいわけであります。
仲井眞県政から翁長県政に変わっていくわけでありますが、仲井眞県政時代にどのようなバックアップをしていたのか。あるいは翁長県政に代わってどのようなバックアップをしていたのか。県がコーディネート役としてどのようにかかわってきたのかというようなことを、最後3回目の質疑をして閉じたいと思います。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
再質疑にお答えをいたします。
沖縄県が
事故繰越の手続にどのようにかかわってきたかというようなことでございますが、沖縄振興特別推進交付金は、国から沖縄県に交付された交付金を、沖縄県が各市町村に割り当てる仕組みとなっておりますので、
事故繰越の手続も沖縄県が国との間に入って助言を受けながら行ってきたものでございます。
24年度事業、25年度、同様な調整の中で作業を進めてきたものでございます。
○金城徹 議長
奥間亮議員。
◆奥間亮 議員
ハイサイ、おはようございます。奥間亮です。
通告に従い一括して質疑を行ってまいります。
(1)
補正予算の内訳から見ると、以前の計画にはなかった工事等が追加されているが、その経緯と理由について伺います。
(2)本
補正予算の財源は全て那覇市の持ち出しとなっていますが、なぜ
一括交付金は今回、活用できないのか。その経緯と理由について伺います。
(3)これまで予定していた総事業費を上回り、合計すると今の案も合わせますと、約3億3,000万円という莫大な事業に変化しておりますけれども、その費用対効果について、数字も出しているのかどうかについても伺います。
(4)前年度で龍柱が完成していれば、当初の計画で完成していれば、今回このような形で那覇市の単費で
補正予算で1億円以上、那覇市の負担はなかったはずであります。
今回、補正することによってこれまで予定していた市の負担はどれほど増えるのか、伺います。
(5)本
補正予算は市民の皆様に負担が増えてしまったことをしっかり報告をしてから、市民の皆さんの意見をしっかり聞いてから提案することもできたのではないでしょうか。なぜ今議会、臨時議会を開いて早急に提案する必要があるのか、以上、一括して質疑をいたします。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
奥間亮議員の議案質疑(1)、(3)、(4)、(5)、について順次お答えします。
1点目の追加工事の経緯等につきましては、照明設備や擁壁などの環境整備がその1工事に入ってなく、外構工事が追加となっております。
また、完成に向けて工事が仕切り直しになったことから、作業現場にかかる管理経費や敷鉄板設置撤去、トラッククレーンの分解・組み立てなどが追加となっております。
3点目でございますが、費用対効果につきましては、現段階では定量的な算出はしておりませんが、龍柱が建設される若狭緑地は
クルーズ船バースや那覇空港からのうみそらトンネルを抜け、多くの観光客が訪れる玄関口にあたります。
したがって、観光で訪れる方々に観光都市那覇に到着したという実感やインパクトを与える意味で、大変大きな効果が期待されます。
また、周辺には福州園や現在整備を進めている
松山公園連携施設などもあり、
シンボルモニュメントとして新たな観光名所になるものとして、観光振興に効果があるものと期待しております。
次に4点目、市の負担の変動につきましては、当初事業費は2基の龍像の経費として2億6,700万円でありました。
財源内訳としまして、
一括交付金が2億1,319万4,000円で、一般財源が5,380万6,000円という予定でありました。
平成26年度末で事業費が3,655万円の減額をして工事を完了しており、2億3,045万円となり、財源内訳として
一括交付金が1億709万4,000円で、一般財源が1億2,335万6,000円となっております。
今回の補正額を含めると、最終的には事業費で3億3,341万1,000円となり、財源内訳は
一括交付金が1億709万4,000円で、一般財源が2億2,631万7,000円となる見込みでございます。
当初より事業費が6,641万1,000円の増額、
一括交付金が1億610万円の減額、一般財源が1億7,251万1,000円の増額となる見込みでございます。
次に5点目の、なぜ今議会に提案したのかということでございますが、工事を早期に完成させることで、少しでも管理費の低減につながるためにも、早期の予算確保を行うものであります。
また、工事期間中においては、広場、駐車場の一部が利用できない状況となっていることから早期に市民に供用することが必要であると考えております。以上でございます。
○金城徹 議長
渡口勇人企画財務部長。
◎渡口勇人
企画財務部長
私のほうからは(2)について、お答えいたします。
当該事業については、平成24年度予算において明許繰越と
事故繰越を行い、平成25年度予算では明許繰越により事業を進めてきたところであります。
また、平成25年度予算については、明許繰越した平成26年度内に事業完了が見込めなくなったことから、
事故繰越に向け、国との調整を行ってきました。
しかし、人材確保の困難などの理由では
事故繰越は厳しいとの指摘をされ、工期である平成27年3月24日までに調整が整わず、
事故繰越を断念いたしました。
このような経緯を踏まえ、当該事業に対する
一括交付金の新たな活用については大変厳しいものと認識しております。以上でございます。
○金城徹 議長
奥間亮議員。
◆奥間亮 議員
再質疑をしてまいります。
1番についての再質疑なんですけれども、部長、ちょっと今の追加で、先ほど野原議員にも答えていましたので大丈夫だと思うのですが、確認の上で。
照明、擁壁等、環境整備に伴う外構工事、これが全く新しく工事が追加になっていると、これはいくらなのかという細かい数字をよろしくお願いします。
そしてもう1点、これも1番についてですけれども、今、1億円の
補正予算の内訳を先ほどから示されておりますけれども、繰越ができなかった、あるいは工事が遅れたり変更になった。そういった意味で、完成できなかった分についての追加分、当初予定していた、だけれども遅れたことによって補正を組んで今やらなければいけない。これは私も想定をしておりましたけれども、今言った外構工事とか、これは私たちは聞かされていなかったものですから、議事録にもありませんでしたので、これがくっついてきたということになっておりますけれども、本来なら、しかし、その後に私は担当課から話を聞きましたけれども、平成25年度にあげた分の予算の中にも外構工事というのは想定して入っておりましたというのは、議場でではないんですけれども、別の場所で聞いているんですね。その部分です。結局、これができなかったわけですから、結果として、結果責任として、平成25年度にあげた分で、そういった外構工事も含めてこれができなかったという、これを組み込めなかったというのは、25年度の予算のあげ方、計上をする時点において、その見込みが甘かったのではないかと思っております。その認識について聞きたいと思います。
次に、4番の再質疑でありますけれども、いろいろ数字が出ました。本来なら2億6,700万円という事業で、ここにおられる議員の先輩方も賛成をしていると思います。2億6,700万円という事業、これは当然、市の負担は
一括交付金であれば約5,000万円で済んだんですね。当初だったら市の負担は5,000万円で済んだ。
しかし、これを那覇市がしっかりと事業執行できなかった失敗によって、市の負担は、今の答弁を聞きますと、市の単費と補正も含めて約2億2,000万円になると。つまり1億7,000万円を差し引くと、1億7,000万円もの余計な負担が生まれてしまったと考えておりますけれども、ではそれを仮にこのまま工事を再開して、つまりこの
補正予算を通して工事を再開して龍柱を完成させれば、今執行した分の8割はもらってないはずです。今は1億円程度しか交付はされていないと聞いております。
ですからこの残りの部分、つまりもう1回言いますと、
補正予算で工事を再開したら、追加で
一括交付金は得られるんでしょうか。
もう1点ですけれども、5番の再質疑です。
急いで完成させなければならないとか、観光に資するとか、そういうような答弁がありましたけれども、那覇市の単費というのは基本的に何でも使える予算なんですよね、一般財源ですから、子育てとか、教育、医療、介護、福祉、消防、基本的には何でも使える。さまざまな市民サービスに使える大事な大事な財源、この大事な財源から1億円を超す大きな予算を使って、追加をしてこの龍柱を建設するのか、中止をするのか、こういうことを少しの管理費用がかかったとしても、しっかりと市民の皆様にご報告をして、そしてご説明を差し上げて、そして市長と議会と議員と、そして市民の皆様で議論をして、それから決めると。そのようなお時間をいただきたいと思っているんです。ぜひ丁寧な手続きを踏んでいただきたいと思っております。
ですから、もう一度聞きますけれども、5月下旬には我々は議会報告会というのを予定しているのです。そういった中でいろいろな話も聞けると思っております。ですから6月定例会に提案するというのは不可能だったんでしょうか。
以上、一括して質疑を行います。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
3点ほどあったかと思いますが、外構工事が入っていなかったということでございます。
当初25年度予算は、外構工事も含めて事業を進める予定で予算をつくっておりました。
設計を積算を詳細に進めている中で、外構部分が足りなくなってしまったということでございます。
その中で外構部分につきましては、先ほども説明したように約1,900万円近くだったと思いますが、工事を進めながら入札残とか、あるいは一部予算を残したところもありまして、その中で作業を進めながら、追加工事でやる予定でありました。
しかしながら、基本的に1億1,000万円のうちの90%で偶然かもしれませんが、入札して入札残が出たというものと、もともと残していたもので工事を進めるという作業を進めておりましたが、12月になって当初予定してなかった杭の変更が出てきてしまったので、その杭の変更にそれを全部追加してしまった。結果的にその工事の中に外構工事を追加できなかったというものでございます。
2点目ですが、今回、工事を追加する中で新たな交付金があるかということでございますが、新たな交付金は見込んでおりません。
5点目の、早めにやる理由は何か。今回の議会は何でかということでございますが、先ほども述べましたが、早めに完成させたいというものです。
現場の状況からいきますと、月200万円程度の経費がかかっていくということでございます。その中で早くやりたいということと、あと、現場の港湾管理組合からお借りしている広場、駐車場等を当初の目的の利用に早く供すべきだということも含めて、早く工事を発注して早めに工事を完成させ効果を上げたいというものでございます。
○金城徹 議長
奥間亮議員。3回目です。
◆奥間亮 議員
議案に対する質疑ですから、淡々とやって、委員会でしっかり深くやろうと思っていたんですけれども、これまでの議員の先輩方の答弁を聞いて、本当に納得できない部分がありますので、最後に突っ込んで質問をしますけれども、今の答弁は途中で外構工事が必要になったという、そういう認識。
最初から組んではいたんだけれども、結果的にできなかったというわけですね。こういうことについて、今、私が、見通しが甘かったのではないですかと言ったときにも、甘かったですとか、甘くなかったとか、そういう感じの答弁はなかったわけですよね。
最後の質疑ですけれども、部長、関連がありますから追加で、先ほど
金城敏雄議員が質疑をしなかった部分ですから、耐震性というか、強度の件について最後の、
金城敏雄議員ができなかったもの、これは私の関連でもありますから再質疑できると思います。
1番の追加の工事をやった上で、最終的には1億円の追加を補正して、そして完成させたときには、この龍柱は耐震がしっかりなされていると、強度に耐えられると、そういった適正な建造物であるという担保というか、保証はあるんでしょうかというのが1つ。
もう1つ、繰り返しになりますけれども、先ほどの答弁から
請負業者の責任とかこういったことになっているわけですよ。
今、議場にいる先輩方とか、傍聴者の皆さんとか、マスコミの皆さんとか、今の答弁を聞いていたら、
請負業者に全部責任があって、行政とか市長には全く責任がないんだなと、こういった答弁を聞いていたらこういうふうに感じてしまうんですよ。
ですから、本来だったら市の負担が5,000万円だったわけですよ。これが今回の補正も含めると市の負担が2億2,000万円ぐらいかかるとなっているんですよ。差し引いたら1億7,000万円ぐらい余計な出費が那覇市は出るじゃないですか。この責任というのは、市長答えられませんかね。
先日のNHKニュースでは、市長が陳謝したという報道もされていましたけれども。市長、1億7,000万円ぐらい余計な出費が出てしまった、那覇市の失敗、失政によって出てしまった。この責任というのはないんですか、答弁できないんですか、市長お願いいたします。
○金城徹 議長
休憩いたします。
(午前11時46分 休憩)
(午前11時47分 再開)
○金城徹 議長
再開いたします。
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
設計の強度についてでございますが、50mの杭基礎の支持杭での50mの4本から25mの8本の摩擦杭にかえた。
それに基づいて構造計算をしっかりと行っておりますので、安全だというふうに考えております。以上です。
○金城徹 議長
はい、以上です。
(「今、答えてないですよ。責任
を考えての予算計上ですかという
質疑です」と言う者あり)
○金城徹 議長
では、責任の所在について、当局。
新垣昌秀建設管理部長。
○金城徹 議長
休憩いたします。
(午前11時48分 休憩)
(午前11時49分 再開)
○金城徹 議長
再開いたします。
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
答弁が遅れて申しわけありません。
予算を今回計上したのは、事故繰ができなかった、事故繰ができず補助事業につながらなかったと。
事故繰ができなかったものは、その2の工事で現場が工期内に完成できなかったということは業者の責任と考えております。
(「ありがとうございました」と言
う者あり)
○金城徹 議長
午前の会議はこの程度にとどめ、再開は午後1時といたします。
休憩いたします。
(午前11時49分 休憩)
(午後1時 再開)
○金城徹 議長
休憩前に引き続き、会議を開きます。
前
泊美紀議員。
◆前泊美紀 議員
ハイタイ。市民の皆様、議場の皆様、こんにちは。本日9番目の質疑となります。無所属の会、前泊美紀です。
今回、議案に上がっております那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり事業に関しましては、平成24年12月
補正予算で計上されて以来、私も注目をしておりまして、
一括交付金の活用のあり方について疑義があることから、議会でも取り上げさせていただきました。それで今回も質疑通告をしております。
それでは、質疑に移ります。
議案第61号、平成27年度那覇市
一般会計補正予算(第1号)の中から、那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり事業の補正1億296万1,000円の増額について、以下、質疑いたします。
(1)この事業の意義について、城間市長の見解を問います。
この事業は前翁長市長のときに
一括交付金事業の目玉事業として計上された経緯から、市長がかわりましたので、改めて市長の見解を伺いたいと思います。
(2)
補正予算計上に至った経緯と内訳についてです。
このことについては、ほかの議員からも質疑、そして答弁がありましたが、改めて伺います。
(3)事業が平成26年度内に完了できなかった理由を問います。とりわけ那覇市建設工事請負契約約款に照らすとどうなのか、問います。
(4)今回、
事故繰越ができなかった理由は何か。平成26年3月に行った工事(その1)の
事故繰越との違いは何か、問います。
(5)事業が完遂できない場合、一体どうなるのか。可能性としては
一括交付金返還の可能性、そして原状回復が必要になってくると思いますが、それらにかかる予算額も含めて問います。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
前
泊美紀議員の議案質疑について、順次お答えいたします。
1点目の同事業の意義につきましては、
龍柱建設の理由として、那覇市と中国福州市が昭和56年に友好都市締結し、
児童生徒交流事業などこれまで途絶えることなく交流を続けており、平成23年で30周年を迎えたことから、今後も両市の友好交流を記念し
シンボル像を建設するものであります。
また、那覇市
都市計画マスタープランや景観計画において、若狭の海岸部から国際通りを経て首里に至る部分を都市の
シンボル軸として位置づけ、歴史・文化の展開軸として環境整備を図ることとしており、那覇市の新たな玄関口に、
ゲート的デザイン性の
シンボルモニュメントを設置することにより、都市・地域の
魅力づくり、観光都市としての魅力向上に資するものと考えております。
事業の効果といたしましては、龍柱が建設される若狭緑地は、クルーズ船やバース那覇空港からうみそらトンネルを抜け、多くの観光客が訪れる本市における玄関口にあたります。
また、周辺には福州園や現在整備を進めている
松山公園連携施設などもあり、
シンボルモニュメントとして新たな観光名所になるものとお大きく期待をしております。
2点目の
補正予算計上に至った経緯と内訳につきましては、那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり整備工事(その2)は、
請負業者の資材調達の遅れや杭の
設計変更、さらに石材架設に係る
下請業者の確保ができなかったことにより、未完了のまま契約の解除を行っております。
本市といたしましては、完成向けての予算を確保し、早期完成させるよう考えており、そのための予算として工事に入るまでの作業現場の夜間警備に98万5,000円、作業現場の仮囲いのリース料及び作業現場の使用料を含め260万4,000円、残工事として土工、躯体工、附帯工、外構、架設に係るクレーンの分解・組立やリース料など9928万2,000円となり、総額1億296万1,000円の補正を計上するものであります。
3点目の事業が平成26年度内に完了できなかった理由と、那覇市建設工事請負契約約款に照らすとどうかにつきましては、先ほども
整備工事(その2)の状況を答弁いたしましたが、最大の理由といたしまして、架設に係る
下請業者の確保ができなかったことが、平成26年度内に完成できなかった理由となります。
そのため平成27年3月25日には、契約約款第46条第1項第2号の既定に基づき、契約解除を行ったところであります。
また、同条第2項においては、請負代金の10分の1に相当する額が違約金として発生するものであります。
4点目の今回、
事故繰越ができなかった理由と平成26年3月に行った
整備工事(その1)の
事故繰越との違いにつきましては、
整備工事(その1)は、国外混乱による鉱山事業者及び工事事業者の作業ペースに遅れが生じ、年度内完成ができないことから、平成26年度への
事故繰越をお願いし認められたものであります。
整備工事(その2)につきましては、
請負業者の資材調達の遅れや杭の
設計変更で既に3カ月の工期延長を行っており、架設に係る
下請業者が確保できなかった理由による
事故繰越は非常に厳しい状況にあり、3月24日までに
事故繰越の調整がつかなかったことから、
事故繰越を断念したものであります。
5点目の当該事業が完成できない場合につきましては、
補助金適正化法第17条の規定に基づき、これまで交付された
一括交付金の1億709万4,000円を返還が求められることもあると考えております。
また、原状回復につきましては、どこまで原状回復するかによって大きく金額が変わってくるものと考えますが、おおよそ数千万円以上がかかるものと考えております。
○金城徹 議長
前
泊美紀議員。
◆前泊美紀 議員
完成できない場合どうなるのかというところ、確かに原状回復、上物だけ解体撤去する場合と、根本的なものをやるのでだいぶ振れ幅があるかと思いますが、数千万円かからない場合もあると私の調査ではありますけれども。
さて、今回、市長の見解を問うたわけなんですが、これだけ市民の関心の高い事業であるにもかかわらず、14人も質疑に立っているにもかかわらず、市長が自ら答弁しないと。そういった市の姿勢が明らかになりました。
それでは、2回目の質疑をいたします。
(2)の関連ですが、今回の
補正予算1億円余りの内訳についてご説明をいただきました。
その中でこの工事はこの後どうなっていくのか、残工事のスケジュールについて。とりわけこの入札方法について伺いたいと思います。
これは、先ほど
金城敏雄議員からも質疑がございました。私もヒアリングの調査の段階では、これまでの工事は
指名競争入札、この後の工事は制限付きの
一般競争入札になるのではないかということも聞いております。
しかしながら、先ほどの答弁ではまだ決まっていないと。これから検討するという答弁でありました。これはメリット・デメリットありますが、どういった入札方法をとるかによっては、今後、工事がスムーズに進むのか。今回の1億円の計上で、この後の12月までのスケジュールでちゃんと完了することができるのか。そういった疑義が生じる余地があると考えております。これについて答弁いただきたい。
そしてもう1点ですが、先ほど約款に照らしてどうですかという質疑をいたしました。その中でご説明があったのは、第46条、発注者の解除権に基づいた契約の解除であったという答弁でありました。
この46条にはこう記されています。「発注者は受注者が次の各号のいずれかに該当するときは、この契約を解除することができる」そして、その2号では、「その責めに帰すべき事由により工期内に完成しないとき、または工期経過後相当の期間内に工事を完了する見込みが明らかにないとみとめられるとき」とあります。
恐らくこれの前段部分が該当するのかと、答弁を聞いていて思うわけですが、その受注業者の責めに帰すべき事由により工期内に完成しないときということを理由とするならば、その責めに帰すべき事由とは具体的にどういった内容なのか、問います。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
今の再質疑は2点あったかと思います。
入札方法につきましては、入札において多くの業者に応札機会があり、1社でも入札が成立する
一般競争入札と、工事までの間、管理経費が、多少でございますが、軽減を図るため比較的手続きが短い
指名競争入札、どちらが最良かというものを今後整理し、採用の方法を検討していきたいというふうに考えております。
3点目の
請負業者の責の理由としましては、
整備工事(その2)の遅れとして、
請負業者が資材の調達の遅れや杭の
設計変更やそれに伴う現場の追加に要したことから、3月24日に工期延長を行っております。
その工期延長の中で、石材の架設に係る
下請業者の確保において
請負業者が確保できなかったのは
請負業者の責務と考えて、
請負業者の責任としております。
○金城徹 議長
前
泊美紀議員。
3回目です。
◆前泊美紀 議員
今の答弁で、これまでの8人への答弁を聞いていても、工期内に事業完了できなかったということは、市としては受注業者に責任があるという答弁に終始している。そういった認識があるということが明らかになりました。
この点も含め今後の分科会、委員会での審査でしっかりと議会もチェックしていきたいと思います。以上です。
○金城徹 議長
清水磨男 議員。
◆清水磨男 議員
それでは、通告に基づきまして質疑を行わせていただきます。
まず、第一に、今回の事業、その元となる事業。今回の事業としては臨時議会に提案されている事業でありますが、なにせ一連の流れがある事業でありますので、その元となった事業。そもそもこの元となった事業の発案された時期、議会に上がった時期ではなくて皆さんの執行部側で発案された時期です。その時期を含めたこの経緯をお伺いいたします。
2点目に、そしてそれが実際にこの議会とのかかわりとして、議会に対して提案されてきたその経緯。この点をお伺いいたします。
3点目に、現在、これが事業としては止まっている状況でありますが、現在の維持費、そしてその支出元、どういった費目で予算が出されているのか。この点を明らかに確認させてください。
そして4点目、こちら通告書には一般会計からの「繰出」と書いておりますが、これは一般財源からの「支出」の書き間違いでございます。これについては執行部とも調整しておりますのでそれに基づいて質疑させていただきますが、この一般財源以外に財源はなかったのか。その点に、これはほかの議員からの質疑が出ておりますが、お伺いをいたします。
そして5点目に、今回、
事故繰越を考えたがそれができなかったということでありますが、そもそも那覇市としてこの
事故繰越、行政において決してほめられたケースではないパターンだと思うんですが、この
事故繰越はどの程度これまで行われたことがあるのか。その経緯について、過去の例についてお伺いをいたします。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
清水磨男議員の議案質疑について、1点目から3点目についてお答えいたします。
1点目の事業の発案時期とその経緯については、平成24年度に沖縄振興特別推進交付金制度が創設されたことで、平成24年1月には企画調整課を窓口に沖縄の振興に資する事業等として、各課の自主性による事業計画を提案するよう全庁的に取り組んできたところであります。
その中で、平成24年11月ごろ、那覇市と中国福州市が友好都市締結30周年を迎えたことで、今後も両市の友好・交流を記念し、松山公園に
シンボル像を設置する企画案を立案し提案したものであります。
次に、2点目の議会に対して提案した経緯につきましては、当該事業は、平成24年12月那覇市議会定例会において、松山公園に1基の
シンボル像を設置する目的で予算を計上したところであります。
平成25年2月に那覇市議会定例会において、12月に同意を得た予算の
繰越明許費の手続きを取っております。
また、実施設計で検討を進める中で、
シンボル像を設置するにあたりゲート性を高めるため、若狭緑地を所管する那覇港管理組合から設置に対する内諾を得たことから、松山公園から若狭緑地に場所を変更し、同時に1対の
シンボル像へ見直したことから、もう1基の予算を平成25年6月那覇市議会定例会へ予算を計上したものであります。
平成25年度予算において、
整備工事(その1)の進捗の遅れもあり、平成26年2月那覇市議会定例会において、
繰越明許費の手続きを取っております。
整備工事(その1)に関しましては、平成26年3月31日に
事故繰越承認を得たことから、平成26年9月那覇市議会定例会において、決算による事故繰の報告を行ったところであります。
3点目の現在の維持費及び支出元につきましては、作業現場の仮囲いにかかるリース料や作業現場のヤード使用料、さらには夜間における警備業務となっており、その費用は1カ月に183万8,000円となっております。
支出元については、公園予定地維持管理費となっております。
○金城徹 議長
渡口勇人企画財務部長。
◎渡口勇人
企画財務部長
清水磨男議員の議案に対する質疑のうち、4点目と5点目について順次お答えいたします。
4点目の財源についてですが、当該事業につきましては、平成24年度と平成25年度に
一括交付金を活用して事業を進めておりましたが、平成26年度までに完成に至らなかったことから、残りの工事を行い、事業を完了させるため、平成27年度
補正予算を計上するものであります。
財源としましては、
一括交付金の新たな活用を検討しましたが、国との調整の中で当該事業に対する
一括交付金の新たな活用には厳しい見立てがなされていたことや
事故繰越を断念したことなどこれまでの経緯を踏まえますと、
一括交付金の新たな活用は大変厳しいと認識しております。このようなことから、一般財源で対応すべきものであると考えております。
次に、5点目についてお答えいたします。
本市の過去10年度において、合計11件の
事故繰越があり、平成22年度から平成26年度の過去5年度に限りますと、平成22年度に2件、平成25年度に2件の計4件の
事故繰越がありました。
以上でございます。
○金城徹 議長
清水磨男議員。
◆清水磨男 議員
ありがとうございました。それでは、改めて再質疑をしたいと思います。
まず先ほど1点目、2点目でお聞きした点から2点ほど確認をしたいと思います。
もし私の認識が間違っていれば、その点も指摘して答弁してくださいね。お願いいたします。
まず先ほどの一連の経緯をお伺いいたしました。平成24年1月に県からの取り組みの指示が下り、平成24年11月、この福州市との周年記念に向けて発案されたというお話がありました。
つまり当時この事業に関しては、自民党、公明党推薦の翁長市政のもとで発案された事業であるということが確認されました。
それでは、この一連の経緯がございますが、ただし、今回の事業提案につきましては、その一連の経緯、そもそも論ではなく、今回の事業、この予算の事故繰に至ったこの内容であります。その辺の整理について、皆様のもとからも行政の整理をお願いいたます。
そして2点目に、その事業のさらに進捗の中で、当初、公園内に設置をしていたころから、この那覇港管理組合の施設内への設置へと場所の変更を検討したというお話がありました。
それでは、この那覇港管理組合、那覇市とは別の地方自治体になりますので、この那覇港管理組合が事業の内容をしっかりと確認され、この承認を行っているのか、その承認状況をお伺いをいたします。
そして3点目に、この維持費、そして支出元について先ほどご答弁いただきました。
それでは、実際にそのような維持費が毎月かかっていく中で、実際に事業が承認された場合、そしてされなかった場合、議会においてこの予算が通った場合、通らなかった場合、現在途中までありますこの龍柱、シンボル。今後この展開としては3パターンしかありません。
1つは、このまま完成させる。もう1つは、このまま途中の状況で放置する。これはほぼあり得ないと思いますが、もしくは撤去するという可能性だと思います。
しかし、これはマスコミなどを通じてしっかり内容を把握されてない市民の方からすると、予算も全部関係なく0円に戻して、事業自体なくすことができるんじゃないかとお思いの方もたくさんいらっしゃると思いますので、実際のところこの事業が承認された場合、されなかった場合、それぞれ幾らの予算で、どういう結果になるのか、お伺いをいたします。
そして4点目に、先ほど、この一般財源の点から考えるとそれ以外になかったというようなお話でありました。
それでは、これが実際にほかの議員からもあるとおり、この責任の所在、この問題はどこに起因するのかという点について、議会は議論していかなければいけません。
それに基づきまして、それではこの受けた事業者に対して、どうも日程変更等々があったように事業内容を把握していると感じますが、この日程管理を含めて、実際に事業者としては着実に実行できる期間を那覇市は示していたのか。そして、事業者もそれを了解して引き受けた事業であるのか。この点をお伺いいたします。
そして5点目に、これまでこの事業を請け負っていた事業者、この事業者に対して
ペナルティーの部分。実際に請求が行われたり、指名停止が行われたりする可能性が出てくるかと思いますが、これはこの根拠や可能性、どういったことに基づいてどういう可能性があるのか。その点をお伺いいたします。
そして、最後にこの
事故繰越の点でありますが、やはり早々
事故繰越というのはあるものではないという中で、先ほどこの5年間では4件程度とご説明がありました。
それでは、この
事故繰越を行った、例えばこの5年間の4事業、どのような事業がどのような理由で実際に実例として那覇市は
事故繰越を行ってきたのか。
そして、実際に行われた
事故繰越はこれだけの件数でありますが、那覇市として
事故繰越を国と調整してでも、もしくは県と調整してでも国から認められなかった、もしくは国との調整が協議が整わなかった、この国との協議が整わなく実際申請ができなかった。そういったようなこと、もしくは那覇市が取り下げた。表現はさまざまだと思いますが、それがどういったことがあったのか、お伺いをいたします。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
清水磨男議員の議案質疑の再質疑に1点目から5点目までお答えいたします。
まず1点目の一連の経緯ということでございますが、今回の事業提案につきましては、
整備工事(その2)は、平成26年7月7日に契約を締結し完成に向けた作業を行ってまいりましたが、
請負業者の資材の調達の遅れや杭の
設計変更に伴う現場での作業の追加、さらに石材架設に係る
下請業者の確保ができなかったことから、
請負業者から工期内での完成が厳しい旨の報告がありましたが、最後まで完成させるよう指示してきたところであります。
あわせて、国に対し事故繰の承認に向けて調整を行ってきたところであります。
しかしながら、平成27年3月24日の工期までに
事故繰越の調整が整わなかったことから、
事故繰越を断念せざるを得ない状況となったところであります。
今回の事業提費案につきましては、工事中断中における現場にかかる経費として、委託料98万5,000円、使用料及び賃借料で269万4,000円、残工事である土工、躯体工、附帯工、外構と架設にかかるトラッククレーンの賃料など工事費として9,928万2,000円で、総額1億296万1,000円となっております。
次2点目の、那覇港管理組合からの事業への承認状況につきましては、平成25年5月7日に那覇港管理組合に対して若狭緑地内
シンボル像建設の占用について調整を行い、平成25年6月7日に若狭緑地内でのボーリング調査や平成26年7月24日には、
シンボル像2基に係る使用許可をいただいたところであります。
3点目の事業が承認された場合、されなかった場合の経費予測につきましては、今回提案する事業について承認された場合には1億296万1,000円の一般財源が追加となります。
また、承認されなかった場合には、これまで受け入れた1億709万4,000円の国費の返還と、原状回復のための撤去及び処分費等が必要になると考えております。
4点目の日程管理含め着実に実行できたかにつきましては、本工事の工期は積算基準書に基づいて設定しており、適正だと考えております。
また
指名競争入札において、建設業法施行令第6条により適正な見積もり期間を与えており、その期間内において疑義がある場合は質問ができることになっておりますが、質問もなく、応札・契約の締結をしていることから、
請負業者は妥当な工期設定と判断したものと考えております。
さらに、指名業者14社中11社が応札していることから、妥当な工期設定だったものと判断しております。
5点目の、事業者に対する請求の根拠と可能性につきましては、
整備工事(その2)は契約約款第46条第1項第2号の規定により、契約解除を行っており、同条第2項において
工事請負金額の10分の1に相当する金額違約金が発生するものであります。
○金城徹 議長
渡口勇人企画財務部長。
◎渡口勇人
企画財務部長
清水磨男議員の再質疑の6点目、7点目につきまして順次お答えいたします。
まず6点目の
事故繰越を行った事業と、その理由についてお答えいたします。
過去5年度に限りますと、平成22年度の2件は児童クラブ舎建築事業と、観光案内板多国語充実事業で、前者は東日本大震災の影響で資材納品が遅れたことによるもの、後者は設置箇所管理者及び地域との協議などに時間を要したことであります。
また、平成25年度の2件は、那覇・福州
友好都市交流シンボルづくり事業と、県道153号線ほか1線街路改良工事に伴う埋蔵文化財発掘調査で、前者は現地鉱山での天候不良等によるもの、後者は当初想定していなかった地盤の構造によるものであります。
次に、7点目の
事故繰越を国から認められなかったことがあるかについてお答えいたします。
事故繰越は予算上の例外的なものであることから、国と調整を進めながら行っておりますので、このようなことはないものと思われます。
以上でございます。
○金城徹 議長
清水磨男議員。
3回目です。
◆清水磨男 議員
ありがとうございました。
それでは、まずこの経緯について先ほど那覇港管理組合との関連では、しっかり事業の内容を那覇港管理組合にも確認をして了解を取れているというご説明でありました。
年月日をお伺いしますと、同時の那覇港管理組合、その管理者は仲井眞弘多管理者でありました。
それでは、この事業を推進する承認、しっかりとこの仲井眞弘多管理者の那覇港管理組合にも当時確認をされていると。つまり、この
シンボルモニュメント、15mの規模で若狭地先に建てると。この事業に変更していく中で、しっかりその管理者にも確認が取れているということでありますが、それでは当時、この仲井眞弘多管理者のもとの那覇港管理組合、どなたにこの事業推進の承認を伺ったのか、その承諾のサインはどなたの決済になっているのか。この点についてまずお伺いをいたします。
そして2点目でありますが、やはり大きな財政支出であります。先ほどの質疑の中でも、このまま、これまでの予算は変わりませんから、もう支出されていますから、さらにこれから那覇市が使う可能性がある予算として、この建設を完成させれば一般予算で約1億200万円、これをこのまま野ざらしにすれば返還金が約1億700万円、そしてこれをもし全撤去ということになれば、その1億700万円の返還プラスさらに撤去費用という、この3つの可能性が那覇市民に残されていると。これは非常に重い判断であるとは思っております。しかし、もう現状としてはこの3判断しかないということが明らかになりました。
それでは、いずれにしても1億円を超える、もちろん入札の結果次第では多少は下がるかもしれませんが、1億円を超えるこの事業、これについて我々はこれから議会で判断をしなければなりませんが、これまでに同様、もしくはこれ以上の額の一般財源の支出。
もちろん補助金や起債など、そういったものをもとにすれば5億円、10億円の仕事はあるかと思いますが、那覇市の一般財源からの持ち出しでこういった1億円以上の支出を、しかも補正という形で行ってくると。こういったことは過去に那覇市としてあるのか。あるとしたら、どういった事業でこれまでこういったことが行われてきたのか。これはやはり市長が今回、この事業、こういった経緯に至ったことは市長としても不本意であったかと思いますが、今後どう対応していくかについて、これは市長のほかのもちろん公約をこれをもとに撤回されては困りますから、これをどれだけのこれまで事例があって、どういった覚悟のもとに今回議案を出しているのか。その点について、過去の事例をお伺いいたします。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
清水磨男議員の再質疑にお答えいたします。
那覇港管理組合からの使用許可につきましては、決裁のお話がありましたが、どこまで決裁できているかというのは知りませんが、那覇港管理組合管理者名で許可をいただいております。
○金城徹 議長
渡口勇人企画財務部長。
◎渡口勇人
企画財務部長
清水磨男議員の再質疑の2点目についてお答えいたします。
今回の補正額以上の一般財源を支出した過去10年度内に行った主な事業として、平成25年度第3号補正で、障がい福祉サービス等給付費に一般財源1億4,444万4,000円、平成21年度第6号補正で、健康増進事業に一般財源1億2,561万4,000円、平成21年度第3号補正で、過誤納還付金に一般財源1億4,250万円などの事業がございました。以上でございます。
○金城徹 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
ハイタイ、こんにちは。日本共産党の前田千尋です。よろしくお願いします。
私たち那覇市議会は、2月議会で那覇市観光振興条例を全議員の提案で制定しました。
そして市当局は、那覇市観光振興基本計画を現在策定中です。
沖縄県のリーディング産業である観光産業の振興と那覇市の国際観光交流都市づくりには新たな観光資源の創出が求められています。
そこで、1.2015年度
補正予算(第1号)那覇・福州友好都市交流シンボル事業(龍柱設置)について、3点質疑を行います。
(1)
一括交付金を使って行ってきた那覇・福州友好都市交流シンボル事業の目的。
(2)シンボルを龍柱にした経緯。
(3)龍柱設置を若狭の港入口・若狭緑地公園に設置する理由を明らかにしてください。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
前田千尋議員の質疑に順次お答えします。
まず1点目の那覇・福州友好都市交流シンボル事業の目的につきましては、那覇市と中国福州市が昭和56年に友好都市を締結し、
児童生徒交流事業など、これまで途絶えることなく交流を続けており、平成23年で30周年を迎えたことから、今後も両市の友好・交流を記念し、
シンボル像を建設する事業であります。
那覇市
都市計画マスタープランや景観計画において、若狭の海岸部から国際通りを経て首里に至る部分を都市の
シンボル軸と位置づけ、歴史・文化の展開軸として環境整備を図ることとしており、那覇市の新たな玄関口に、
ゲート的デザイン性の
シンボルモニュメントを設置することにより、都市・地域の
魅力づくり、観光都市としての魅力の向上に資する事業であると考えております。
次に、2点目のシンボルを龍柱にした経緯につきましては、沖縄振興特別推進交付金制度が創設された平成24年12月及び平成25年6月に
補正予算として承認をいただき、実施設計を進める中で設置位置を若狭緑地とし、諸外国に見られない独自の形状であることや、沖縄独自の文化を発信できる
モニュメントとして首里城正殿前の大龍柱をモチーフに、有識者を含めた検討委員会で一対の
シンボル像としてデザインが決定されております。
次に、3点目の龍柱設置の若狭緑地にした理由につきましては、
シンボル像を設置する若狭緑地は、多くの観光客が利用する
クルーズ船バースや那覇空港からうみそらトンネルを抜け、国際通りから首里へと導く、本市における都市の
シンボル軸の玄関口にあたります。
また、周辺には福州園や現在整備を進めている
松山公園連携施設などもあり、
シンボルモニュメントとして新たな観光名所になるものと大きく期待しているところであります。
○金城徹 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
答弁で、那覇市
都市計画マスタープランや景観計画での位置づけ、首里城から国際通り、若狭の港入口へとつながる
シンボル軸として、大型クルーズ船が寄港する那覇市の新たな玄関口に、ゲート的な要素を含んだデザイン性のある
シンボルモニュメント龍柱を設置することによって、国際観光都市那覇のさらなる魅力を向上させるものであることがわかりました。
さらに
シンボル像の龍柱は、沖縄独自の文化を発信するために、首里城正殿前の大龍柱がモチーフになっており、有識者を含めた検討委員会でデザインが決定されたものであること。また、新たな観光名所として観光発展にも期待されていることもよくわかりました。
そこで、再質疑を行います。皆さんのお手元には議長の許可を得て資料を配付いたしました。西村貞雄琉球大学元教授の那覇・福州友好都市交流
シンボル像龍柱についてのまとめた資料と、そして裏には、建設管理部花とみどり課の事業説明になっております。参考にしてください。
質疑ですが、龍柱については、沖縄の龍研究の第一人者で1986年から1992年4月まで、首里城正殿復元に伴う彫刻復元制作及び下絵制作にかかわった西村貞雄元琉球大学教授がデザインの中心を担っています。
龍を守護神としている首里城から国際通りを経てつながる
シンボル軸として、若狭の港入口に設置される龍柱に込められたコンセプト、全体を貫く基本的な概念について問います。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
前田千尋議員の再質疑にお答えします。
龍柱に込められたコンセプトにつきましては、首里城正殿復元と今回の
シンボルづくり事業のデザインを担当した西村先生によりますと、首里城正殿にも諸外国に見られる形態のものも取り入れられているが、独自に工夫されたものとして龍柱が挙げられる。正殿の建物には見立ての効果をねらった龍の仕組みもあって、特徴のある構成がつくられていることを、ほかでは見られないものであるとのことであります。
また、今回、若狭の海岸部から国際通りを経て首里城へ続く都市の
シンボル軸の中で、
シンボルモニュメントの位置づけにおいても若狭に龍をコンセプトとした
シンボルモニュメントを設置することにより、首里城からの龍の流れ、龍脈を都市の
シンボル軸につなげるという意味づけ、いわゆる都市の
シンボル軸を龍脈として見立てることができ、都市の
シンボル軸を関連したまちづくりにおいても、都市における魅力ある物語性としての付加価値を加えることができると考えているとのことであります。
○金城徹 議長
前田千尋議員。
◆前田千尋 議員
今の答弁で、龍柱は沖縄独自に工夫されたものであり、首里城から国際通り、若狭の港入口へつながる
シンボル軸とするコンセプトが大変よく理解できました。琉球王国時代に育まれた独自の琉球文化、琉球装飾を築き上げた、その結晶とも言えるのが首里城で、最も中心的な建物である正殿とその彫刻です。正殿正面の石階段の両脇に龍の石材の彫刻、大龍柱があり、手すりの奥にはもう一対、小龍柱があります。その他の柱や梁などにも龍の彫刻が多数施されています。龍は琉球王国の象徴であり、たくさんの龍が首里城にはあって、その全てが正殿前のウナー(御庭)に向かっています。
今回設置する龍柱は、中国にも日本にもない琉球王国の独自のもので、中国の象徴ではありません。だからこそ龍柱のある首里城は高い文化的、歴史的価値があるとして、2000年に琉球王国のグスク及び関連遺産群として世界遺産に登録されています。琉球王国龍柱は、先人が歴史を重ねて育み、今につなぐウチナーンチュのアイデンティティーの礎となっています。
そこで、再々質疑を2点行います。
(1)那覇・福州友好都市交流シンボル事業・龍柱設置を市民にどのように広報をしたのか。
(2)今回の龍柱設置が及ぼす本市への効果について明らかにしてください。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
前田千尋議員の再質疑に順次お答えします。
まず(1)の龍柱を市民にどのように広報したかにつきましては、
龍柱建設箇所近隣の若狭市営住宅自治会、若狭めおと自治会、久米自治会、前島3丁目自治会、若狭1丁目から3丁目の自治会の7自治会長に対し、説明会を開催しております。
説明会では、龍柱の建設についての反対意見はなく、若狭地域周辺についての要望等がありました。
ホームページによる意見募集については、募集期間が平成25年7月24日から2週間置かれ、その際、1件の意見が寄せられており、その内容については、事業に対し、賛成の意見となっております。
また、那覇市ホームページ上にも事業概要を掲載しております。
次に、2点目の龍柱設置による本市の効果につきましては、龍柱が建設される若狭緑地は、
クルーズ船バースや那覇空港からうみそらトンネルを抜け、多くの観光客が訪れる本市における玄関にあたります。
また、周辺には福州園や現在整備を進めている
松山公園連携施設などもあり、
シンボルモニュメントとして新たな観光名所になるものと大きく期待しております。
○金城徹 議長
翁長大輔議員。
◆翁長大輔 議員
グスーヨー チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。日本共産党の翁長大輔です。議案を深める立場から質疑を行います。
那覇市と中国福州市が1981年5月20日に友好都市締結を行い、
児童生徒交流事業など、これまで途絶えることなく交流を続けており、2011年で30周年を迎えたことから、今後も両市の友好・交流を祈念し、
シンボル像を建設するのが那覇・福州友好都市交流シンボル事業です。
先ほどの
前田千尋議員の質疑で龍柱が中国のものではなく、沖縄独特のものであることがわかりました。そのことは首里城が世界遺産に登録されていることでも証明されています。そして首里城から国際通りを経て若狭の港入口までの那覇の
シンボル軸として龍柱を設置する目的とその効果、新たな観光資源の創出になり、観光発展に資する役割も明らかになりました。今この那覇・福州友好都市交流シンボル事業、龍柱設置の予算が全て中国に支払われているとの那覇市攻撃のひどい嘘宣伝が意図的に行われています。
それでは、質疑します。
(1)龍柱設置その1工事の概要(予算、工期)。
(2)龍柱を制作した中国側の業者に支払われた金額、沖縄側の業者に支払われた金額と割合。
(3)工事施工監理業務の役割。
(4)その1工事がその2工事に影響を及ぼしたのかを明らかにしてください。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
翁長大輔議員の質疑に順次お答えします。
1点目のその1の工事の概要につきましては、中国において石材の調達や彫刻作業と那覇までの石像運搬を行う工事として、平成25年10月15日に
請負代金額1億1,793万6,000円で、工期が翌日の16日から平成26年2月28日までとして契約を締結しております。
その後、鉱山の決定や石材の材質確認に時間を要したこと、天候不良により鉱山から工場への運搬に時間を要したこと、諸般の事情による作業員の確保が難しくなったこと、彫刻をより精巧に施すため1個当たり約20tの石材を2、3段積み重ね石材の継ぎ目箇所も含め彫刻作業を行うことや、中国から那覇へ石像の運搬に時間を要したことで、工期の延期や金額の変更を行い、変更
請負代金額1億1,620万2,600円で、平成27年1月14日に完成しております。
次に、2点目の工事施工監理業務の役割については、中国において設計図面や模型を軸に
シンボル像を制作していますが、その中で石材の絵付けや彫り始め、仮組、仕上げなどの際の確認や工程管理を発注者に代わり行うことが役割となっております。
次に、3点目のその1工事がその2工事に影響を及ぼしたかについては、12月に中国から那覇市へ全て届いており、その時期にはその2工事は、杭基礎の施工を行っていることから、工程に影響は及ぼしておりません。
○金城徹 議長
休憩いたします。
(午後1時46分 休憩)
(午後1時47分 再開)
○金城徹 議長
再開いたします。
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
その1の工事の全体予算としましては、1億1,620万2,600円であります。
○金城徹 議長
翁長大輔議員。
◆翁長大輔 議員
以前の那覇市の議会で答弁がありましたとおり、中国側に渡った工事金額は6,600万円だったと私は記憶しております。
それで、全体工事の中の予算は約29%ほどしか中国には渡っていない現状だと私は認識をしております。
そして、その1工事がその2工事に与えた影響については、諸般の理由でその1工事の期間は、工期は延びたが、彫刻済み石材が12月までに全て那覇に到着しており、その1工事で発生した遅れが、その2工事には影響を及ぼさないことが明らかになりました。
そこで質疑を2点行います。
(1)その2工事の概要(予算、工期)について。
(2)その2工事の施工監理について問います。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
翁長大輔議員の再質疑に順次お答えします。
1点目のその2の工事の概要につきましては、杭基礎や石像設置及び復旧などを行う工事として、平成26年7月7日に
請負代金額9,632万5,200円、工期が翌日の8日から12月25日までとし、契約を締結しております。
その後、
請負業者の資材の発注の遅れや基礎工事における鋼管杭が所定の深さまで挿入できない状況になったことから
設計変更を行い、平成27年3月24日まで工期延期を行っております。また、杭の
設計変更に伴う1,905万2,000円(※1,905万200円に発言訂正あり)の増額変更を行い、変更請負金額は1億1,537万6,400円となっております。3月24日までに完成できなかったことにより、3月25日に契約解除を行い、27日には出来高検査を行っております。
次に、2点目のその2工事の施工監理につきまして、市職員による監理を行っております。
訂正します。先ほど杭の
設計変更に伴う金額について、数字を間違っておりました。1,905万200円の増額であります。
○金城徹 議長
翁長大輔議員。
◆翁長大輔 議員
龍柱設置その2工事は、杭基礎やその1工事でできた彫刻済み石材の設置、周辺の復旧工事です。杭の
設計変更に伴う見直しや現場での加工工事、杭発注の遅れがあることを考慮し、工期延長や金額の変更が行われたこと、その2工事の施工監理は市の職員が行っていることがわかりました。
そこで再々質問をいたします。
その2工事の
設計変更の経緯と工期の関係、業者との合意について明らかにしてください。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
再質疑にお答えします。
設計変更の経緯と工期の関係、業者との合意については、工事着手後の
請負業者の資材の発注に伴う1カ月の遅れや11月中旬には基礎工事における鋼管杭が所定の深さまで挿入できない状況になったことから、杭の設計の見直しと杭の加工に必要な現場での作業に必要な2カ月を合わせ、平成26年12月4日に双方の合意のもと、平成27年3月24日までの約3カ月間の工期の延長を行っております。
○金城徹 議長
我如古一郎議員。
◆我如古一郎 議員
ハイサイ、日本共産党の我如古一郎です。
質疑を行います。
那覇市
都市計画マスタープランや景観計画においては、若狭、海岸部から国際通りを経て、首里に至る部分を都市
シンボル軸と位置付けて、歴史文化の展開軸として環境整備を図ることとしております。
那覇市の新たな
シンボル軸として、
クルーズ船バースと若狭緑地公園入口に、
ゲート的デザイン性の高い龍柱を設置することは、都市、地域の
魅力づくり、そして観光振興に大きく寄与するものと答弁がございました。
早急に完成に向けて取り組む必要があると思います。
先ほどの翁長大輔議員の質疑で、那覇福州・友好都市シンボル事業(龍柱設置)で、その1工事は、その2工事に影響を及ぼしていないことも明らかになりました。
また工事代金の29%は中国業者に、残り70%は地元の業者に支払われたことも明らかであります。
そこで、1回目の質疑を2点行います。
(1)那覇・福州友好都市交流シンボル事業(龍柱設置)のその2工事については、工事の完了は可能だったのか。
(2)工期期間の3月24日までの進捗状況を問います。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
我如古一郎議員の質疑に順次お答えいたします。
まず、1点目の業者の施行日程からして期限内完了につきましては可能だったかにつきましては、本工事の工期は積算基準に基づいて設定しており適正だと考えております。
また、
指名競争入札において、建設業法施行令第6条により適正な見積期間を与えており、その期間内において疑義がある場合は、質問ができることとなっておりますが、質問もなく、応札、契約の締結をしていることから、妥当な工期設定と判断したものだと考えております。
また、指名業者14社中11社が応札していることから、妥当な工期設定であったと判断しております。
次に2点目の工期期限3月24日までの進捗状況につきましては、基礎工事及び石材の架設工事のうち、龍柱本体の阿形吽形、2本とも石材2段までの設置となっております
最終の工事請負契約金額につきましては、1億1,537万6,400円に対し、出来高金額8,279万5,400円となっており、約72%の進捗となっております。
○金城徹 議長
我如古一郎議員。
◆我如古一郎 議員
その2工事の工期が妥当だったということは、
指名競争入札に11社が参加して、落札をして契約もしていることからも明らかであります。
2基の龍柱は石材2段まで設置されて、約72%まで工事は完成していることもわかりました。
遅れていたとはいえ、工期を3カ月延長したことで、工期内完了は十分可能であったことも明らかになりました。
そこで2点再質疑いたします。
(1)龍柱設置その2工事が期限内に完成できなかった理由。
その中でも(2)業者の作業の遅れが期限内に完成できなかった大きな要因ではなかったのか問います。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
我如古一郎議員の再質疑に順次お答えします。
まず1点目の、その2工事が、期限内に完成できなかった理由につきましては、工事着手後の
請負業者の資材発注の遅れや、11月中旬には、基礎工事における鋼管杭が所定の深さまで挿入できない状況になったことから、杭の設計を見直しております。
そのために、平成27年3月24日まで、約3カ月間工期延長を行っております。
その間、
請負業者に対しては、石材の架設作業に向け、詳細な調整を行うため、早く
下請業者を確保するよう、指示してきたところでありますが、完成することなく工期を迎えることになりました。
次に、2点目の
請負業者の作業の遅れが期限内に完成できなかった大きな要因ではないかにつきましてが、資材の手配の遅れや架設にかかる人材確保が困難であったなどが大きな要因と考えております。
那覇市としましては、石造の設置方法についても、早く
下請業者を確保し、調整を行うよう、再三指示しており、1月7日には那覇市に石工、登録していただいている業者のリストを参考に提供し、完成できるよう指示を行ってきたところであります。
○金城徹 議長
我如古一郎議員。
◆我如古一郎 議員
工期を3カ月延長して、さらに請負金額も増額を行ってなお、資材発注の遅れや架設にかかる下請けの人材確保ができなかったことが大きな要因であることもわかりました。
契約業者の責任は重大だと言わなければなりません。そこで3回目の質疑を2点いたします。
(1)龍柱設置その2工事について、避けがたい事故としての要件、本市が
事故繰越を申請した理由として、
事故繰越に至らなかった理由を問います。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
再質疑に順次お答えします。
まず1点目の避けがたい事故としての要件。
本市が
事故繰越を申請した理由につきましては、杭の
設計変更に伴い、現場での作業が追加になったこと、また架設工にかかる人材確保が困難となったことの理由で工期内完成が厳しいということで、調整を行っておりました。
次に2点目の
事故繰越に至らなかった理由につきましては、
請負業者の資材の調達の遅れや、杭の
設計変更で、すでに3カ月の工期延長を行っている架設にかかる
下請業者が確保できない理由による
事故繰越は非常に厳しい状況にあり、3月24日まで
事故繰越の調整がつかず断念したものであります。
○金城徹 議長
湧川朝渉議員。
◆湧川朝渉 議員
ハイサイ、日本共産党の湧川朝渉です。
2015年度
補正予算、那覇市・福州友好都市交流シンボル事業(龍柱設置)については、これまでの質疑で龍柱は中国の象徴ではなく、琉球王国の象徴、琉球独自のものであること、龍柱設置は、首里城から国際通りを経て若狭の港入り口までの那覇市の
シンボル軸として、都市計画に基づいていること、新たな観光資源の創出、観光振興につながること。
工事の進捗率が約72%で、工事が完了できなかった責任は、その2工事の業者の作業の遅れにあったこと。
工事を中止すると、これまでのつぎ込んできた予算約2億円がムダ金となり、
一括交付金約約1億円を国に返還しなければならないこと。
撤去費用なども含めると、さらに那覇市の負担が増えることなどが明らかになりました。
そこで質疑を行います。
工事の
設計変更などに伴う事業の追加、人材確保の理由で、避け難い事故で期間内の完成が難しいということで、国と調整してきた
事故繰越が認められない中での本市の対応を問うものです。
その2工事で業者と契約解除した理由を明らかにしてください。
またこの工事を取りやめると、那覇市にはどれだけの負担損失ができますか。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
1点目の質疑にお答えします。
事故繰越に至らなかった中で、本市の対応につきましては、当事業は、これまで委託業務、
整備工事合わせて2億3,045万円の事業を行っております。
補正予算で完成させることが必要であると考えております。
シンボル像は、観光都市那覇としての、県外、海外へアピールする意味でも、観光振興効果や周辺観光、市内観光への誘客効果とつながり、大きな経済効果が期待できるものと考えております。
次、2点目の、その2の工事での契約解除をした理由につきましては、資材の発注の遅れや杭の
設計変更にかかる工事の遅れについて、12月4日に行った工期の延長で対応しており、工期内に完成できないことについては、
請負業者の責任であり、那覇市
建設工事請負約款第46条第1項2号の規定に基づき契約解除を行ったところであります。
○金城徹 議長
湧川朝渉議員。
◆湧川朝渉 議員
これまでの質疑の中で明らかになりましたけれども、事業を中止すると、
一括交付金返還、さらには撤去費用などで、那覇市は新たに1億数千万円の負担が生じることが明らかにされております。
石材の積み上げのみを残しているこの事業は、万全な安全対策を行い継続すべきです。
一括交付金は、沖縄の観光に資する事業に投入されることが目的となっていますが、国が
事故繰越を認めないゆえに一般財源を投入して進めるしかありません。本来であれば約7割も出来上がっている那覇・福州友好都市交流シンボル事業龍柱設置は、当局が何度も説明している避けがたい事故理由からも、沖縄観光に資するためにも国の
一括交付金を活用して、当然、行われるべき事業ではないでしょうか。
事故繰越を国が認めなかったことは、政治的な意図があるのか、残念でなりません。それでは再質疑を行います。
契約解除された業者の本市に追うべき債務を問います。
業者とのこの問題は、どのように解決していくのですか。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
湧川朝渉議員の再質疑に順次お答えします。
まず、1点目の契約解除された業者の本市に負うべき債務については、那覇市
建設工事請負約款第46条の規定には、違約金についての規約があり、
工事請負金額の10分の1の違約金が発生するものであります。
次に、2点目の業者とは、どう解決していきますかということでございますが、工事が完成できなかったのは、
請負業者の責任と考えております。
請負業者から無効である話し合いをさせていただきたいとの通知が提出されておりますので、具体的な内容をお伺いしたいと考えております。
○金城徹 議長
湧川朝渉議員。
◆湧川朝渉 議員
この問題については、
請負業者と紛争委員会、さらには和解なども活用して、積極的に話し合いを行い、解決を進めてください。
それでは、再々質疑を2点行います。
(1)2015年度工事の予算、内容、スケジュールなどについて。
(2)2015年度工事の施工監理はどうするのか。
○金城徹 議長
新垣昌秀建設管理部長。
◎
新垣昌秀 建設管理部長
湧川朝渉議員の再質疑に順次お答えします。
まず、1点目の2015年度の工事の予算、主な内容につきましては、石材の架設費用で約5,480万1,000円、切り土や盛り土などの土工事に約120万円、縁石や植栽などの復旧にかかる附帯工事に約1,460万9,000円、
整備工事その2に含まれていなかった照明設備など、環境整備として外構工事で約1,
912万2,000円、作業現場での管理費として、約955万円で、工事費総額は、9,928万2,000円となっております。
スケジュールにしましては、議会の承認を経て、5月から6月の2カ月で契約手続を行い、7月に契約締結し、8月から12月までの約5カ月で工事を行い、概ね12月に完成させていきたいと考えております。
次に、2点目の施工監理のことでございますが、2015年の施工監理は市職員で対応していきたいと考えております。
○金城徹 議長
これで、通告に基づく質疑は終わりました。
○金城徹 議長
これにて質疑を終結いたします。
○金城徹 議長
ただいま議題となっております事件については、お手元に配付の議案付託表のとおり、予算決算常任委員会に付託いたします。
○金城徹 議長
日程第4、報告第10号、専決処分の報告について(那覇市
個人情報保護条例及び那覇市
情報公開条例の一部を改正する条例制定)から、報告第13号、専決処分の報告について(
車両物損事故)までの4件の事件を一括して議題といたします。
ただいまの専決処分書は、本臨時会における議案と一緒に配付しておきました。
○金城徹 議長
これより質疑に入りますが、通告に基づく質疑はありません。
○金城徹 議長
これにて質疑を終結いたします。
○金城徹 議長
この際、諸般の報告を行います。
本日までに受理いたしました、陳情第98号、市民のための「市議会
龍柱建設を中心とする報告会」開催に関することについては、お手元に配付の陳情文書表のとおり、所管の常任委員会に付託しましたので、ご報告いたします。
これで、諸般の報告を終わります。
○金城徹 議長
以上で 本日の日程は、すべて終了いたしました。
次回は、5月1日・ 金曜日、午前10時に本会議を開き、予算決算常任委員長の審査報告を求め、質疑・討論・表決を行います。
休憩いたします。
(午後2時7分 休憩)
(午後2時8分 再開)
○金城徹 議長
再開いたします。
本日は、これにて散会いたします。
イッペー ニフェーデービタン(大変ありがとうございました)。
(午後2時9分 散会)
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上記のとおり会議録を調製し、署名する。
平成27年(2015年)4月27日
議 長 金 城 徹
署名議員 中 村 圭 介
署名議員 前 泊 美 紀...