那覇市議会 > 1996-06-21 >
平成 08年(1996年) 6月定例会-06月21日-07号

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  1. 那覇市議会 1996-06-21
    平成 08年(1996年) 6月定例会-06月21日-07号


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    平成 08年(1996年) 6月定例会-06月21日-07号平成 8年 6月定例会              平成8年(1996年)6月那覇市議会定例会                    議事日程 第7号               平成8年6月21日(金)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 個人質問 第3 議案第42号 那覇市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例制定について                                        (市長提出)    議案第43号 なは女性センター条例の制定について             (市長提出)    議案第44号 那覇市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例制定について                                        (市長提出)    議案第45号 新たに生じた土地の確認について               (市長提出)    議案第46号 町の区域の変更について                   (市長提出)    議案第47号 字の区域及び名称の変更について               (市長提出)    議案第48号 市道路線の認定及び廃止について               (市長提出)    議案第50号 工事請負契約について(新港ふ頭(-13.0m)岸壁荷役機械基礎桁設置工事)                                        (市長提出
       議案第51号 専決処分の承認を求めることについて             (市長提出) 第4 議案第49号 軌道第一次分割工事施行認可申請に関する意見について     (市長提出)              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                    会議に付した事件 〇 議事日程に同じ              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 出席議員(35人)   1番  宮 城 宜 子 君   2番  嘉 数   進 君   3番  東 江 芳 隆 君   4番  高 里 鈴 代 君   5番  崎 山 嗣 幸 君   6番  洲 鎌   忠 君   7番  玉 城 仁 章 君   8番  渡 口 初 美 君   9番  前 田 政 明 君   10番  赤 嶺 政 賢 君   11番  国 吉 真 徳 君   12番  瀬良垣 武 安 君   14番  高 里 良 樹 君   16番  高 良 幸 勇 君   17番  座 覇 政 為 君   18番  当 真 嗣 州 君   20番  仲 本 嘉 公 君   21番  中 村 昌 信 君   23番  亀 島 賢 優 君   24番  仲 村 善 信 君   26番  大 浜 安 史 君   27番  久保田 淑 子 君   28番  大 浜 慶 子 君   29番  久 高 将 光 君   30番  安 里 仁 愛 君   31番  新 崎 真次郎 君   33番  松 田 義 之 君   34番  大 城 春 吉 君   35番  真栄城 守 晨 君   36番  我那覇 生 隆 君   38番  大 城 勝 夫 君   39番  幸 地 正 博 君   40番  上 原 善 吉 君   41番  友 利 玄 雄 君   42番  安 里 安 明 君 ────────────────────── 欠席議員(1人)   25番  大 田 朝 美 君 ────────────────────── 説明のため出席した者の職、氏名   市長         親 泊 康 晴 君   助役         山 里 守 謙 君   助役         当 真 嗣 夫 君   収入役        玉 城 正 一 君   総務部長       玉 城 宏 道 君   企画部長       真栄里 泰 山 君   文化局長       金 城 幸 明 君   税務部長       玉那覇 盛 善 君   市民部長       当 銘 芳 二 君   経済部長       崎 山 嗣 松 君   福祉部長       堀 川 美智子 君   保健衛生部長     野 原 広太郎 君   都市計画部長     高 嶺   晃 君   建設部長       大 城 清 行 君   土木部長       長 堂 嘉 夫 君   港湾部長       宮 城 真 助 君   消防長        松 田   進 君   水道事業管理者    仲 間 英 三 君   水道部長       大 城 誠 徳 君   教育長        嘉手納 是 敏 君   教育委員会指導部長  中 村 照 夫 君   教育委員会管理部長  山 田 義 浩 君   市立病院長      内 間 荘 六 君   市立病院事務局長   金 城 栄 行 君   救急診療所長     諸見里 安 紀 君 ────────────────────── 職務のため出席した事務局職員の職、氏名   事務局長       名嘉元 甚 勝 君     次長       新 垣   隆 君   議事課長       島 袋 庄 一 君   議事係長       宮 城 能 正 君   委員会係長      糸 数 安 男 君      主査      島 袋 盛 彦 君      主事      山 城   裕 君      主事      當 山 忠 彦 君            (午前10時5分 開議) ○議長(安里安明君)  これより本日の会議を開きます。       ~~~~~~~~~~ ○議長(安里安明君)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において安里仁愛君、新崎真次郎君を指名いたします。       ~~~~~~~~~~ ○議長(安里安明君)  日程第2、前日に引き続き個人質問を行います。  この際申し上げます。議事の都合により本日の個人質問に関する発言時間は、答弁を含めて各議員30分以内といたします。  発言通告書に従い順次発言を許します。嘉数進君。 ◆嘉数進君   おはようございます。私は、発言通告書に従い個人質問を行います。  その前に所感を述べたいと思います。政府税制調査会は19日、97年4月から消費税を5%に引き上げることを確認しました。5%への引き上げには、マスコミの世論調査でも国民の8割が反対しています。どこから見ても、消費税の増税を合理化できる理由はありません。消費税の5%への引き上げで、家計は重い負担を背負わされます。これについては、大企業系の研究機関も試算を発表しています。朝日生命の経済月報7月号は、年収700万円の平均世帯では、消費税の負担だけで約8万円増えるとしています。95から96年の2年間実施されてきた所得税、住民税の特別減税の廃止で、さらに6万円負担増です。あわせて約14万円も負担が増える計算です。消費税の負担がとりわけ重い高齢者や低所得者への影響は図り知れません。  消費税アップなどによる負担増は、国民全体の消費への影響も大きく、景気の足を引っ張りかねません。朝日生命の調査も、消費税引き上げによる物価の上昇、買い控えで97年度の実質消費は2.2%落ち込むとしています。政府は96年度の消費支出を約297兆円と見込んでいます。これにあてはめると約7兆円の消費減です。
     先の村山内閣や大蔵省は、火の車の国家財政を立て直すとして、消費税の引き上げをねらってきました。消費税は1%引き上げるだけで2.5兆円も税収が増える税制です。5%を突破口に、次々税率を上げ、財政収入を増やす打ち出の小づちにしようとしています。  しかも橋本内閣は、増税する一方で、アメリカや財界の要求に応えて財政の無駄遣いを続けようとしています。  例えば、住専処理のために今後、2次損失の半分を財政で面倒みてやります。それだけで2兆円以上との試算もあります。首都移転も無駄遣いの代表です。国の経費が14兆円とも25兆円とも言われます。軍事費は、今年度から2000年度の間に合計25兆円を超す計画です。国民の血税を無駄遣いにつぎ込むやり方は、到底国民の納得を得られません、私は消費税率引き上げに反対し、県民・市民の皆さんと共に消費税廃止に向け引き続き奮闘することを表明し質問に入ります。  まず最初に農連市場開発計画についてお伺いします。  農連市場は、平和通りや公設市場、中心商店街との連携のもとに商売が成り立っているといっても過言ではないと私は思います。朝早くから近隣の農家の皆さんが野菜など持ち寄って相対売りで賑わいを見せています。しかし、中心商店街同様、駐車場の問題や大型店の出店などで毎年厳しい状況にもなっております。当局としても市民の台所として新鮮な野菜を、市民、消費者に供給していく市場として、また、都市近郊農業を守り発展させるためにも全県的な立場から農連市場の果たす役割は重要だと思います。  農連市場の関係者の皆さんからは駐車場の早期建設をはじめ再開発についていろいろの意見や要望があります。当局におきましては、その皆さんの声に耳を傾け、待ち望まれている事業だけに早く本格的な事業が推進されますようよろしくお願いします。  今、農連市場開発計画については、当局をはじめ、県・経済連の三者協議会も開かれ計画が進められているようですが、現在どのようになっているかお伺いします。  また、その事業を進める場合、予算の面から国の国庫補助を受けることなども重要だと思いますが、その計画や調査など、時期的にいつ頃になるのかについても明らかにしてください。  次に交通安全対策についてお伺いします。  寄宮中学校近くの与儀国場北線は、交通量も多く、片道1車線から片道2車線へと広い道路へと整備されています。  ところが、整備される前から地域の皆さんは気軽に横断したり、車でも右折を行っていましたが、整備されてからは、道路が拡張されたので、今までどおりとはいかず、日常利用しているお店にも遠まわりしないと目的地へ行けないなど不便をきたしています。学生の通学路としても利用されていますが、横断歩道の表示もなく、事故が起こらないか心配です。地域の皆さんから信号機を設置してほしいとの要望が寄せられていますが当局の対応についてお伺いします。  最後に、学校給食への県産牛乳と野菜の使用を高めることについてお伺いします。  この件につきましては、去る94年6月議会でも県農業を発展させる立場から、学校給食に県産野菜をできるだけ多く使えないかと質問しました。  このときの当局の答弁は、「学校給食での県産野菜使用については、献立内容に応じ、可能な限り県産品を使用している。今後とも使用可能なものについては努力していきたい」また「軟弱野菜については、現行の商品仕入れシステムでは困難だが、引き続き学校給食会話し合いを継続していきたい」という答弁でした。  私が、今回この問題を取り上げようと思いましたのは、皆さんご承知のとおり、全国各地で集団食中毒事件が発生し、岡山県では少女2人が死亡、多数の被害者が出るなど、大変痛ましいニュ-スが連日のように報道されているからであります。  新聞、テレビの報道によりますと、病原性大腸菌O-157が原因ということが分かりました。汚染源はまだ不明のようですが、学校給食の献立に使用されているハンバーグなどの冷凍食品の加熱調理のやり方に問題があると言われています。焼きむらが起きたり、加熱不足の食品を食べて腹痛を訴える児童が出るなど問題となりました。  なぜ、加熱不足が問題になったかと言うと、病原性大腸菌O-157は、75度の熱で1分間以上で死滅する熱には弱い大腸菌で、1982年にアメリカでハンバーガーを食べて集団下痢で初めて報告された大腸菌だそうです。牛肉が汚染されている可能性が高いと言われており、加熱不十分なハンバーガー、牛肉、サンドイッチ、生牛乳、飲料水などの原因例があるそうです。加熱すれば大丈夫のはずのO-157が猛威をふるった背景に、冷凍食品を多用する共同調理場の現状があること、専門家からは給食の保存期間の見直し、食品の検査体制の抜本的強化、加熱方法の研究、早期発見、治療体制確立などが課題と指摘があります。  那覇市におきましては、調理師や栄養士をはじめ、当局に置かれましても十分な努力を行い、対策を取っておられることと思いますが、これから夏本番を迎えますので、なお一層の注意を払われ学校給食の安全を図るために努力されることを要望して、私が痛感しました問題を質問したいと思います。  今回の事件が発している警告は、加熱すれば大丈夫のはずの大腸菌O-157と冷凍食品を多用する学校給食のこれまでのあり方が、今後もこのままでいいのかという問題だと私は思います。何らかの原因で加熱不足が生じると、いつ、どこで食中毒事件が起きてもおかしくないということになってしまいます。学校現場だけでなく、国民的な不安がなくなることはないでしょう、私はことあるごとに、ポストハーベストの危険性や輸入食品の安全性の問題を問うてきた立場から、今回の事件におきましても学校給食の安全をはかる重要性を痛感しているものです。  そこで伺いますが、学校給食の安全を図る面からも今回の事件を教訓に、県産牛乳と野菜の使用を飛躍的に高める努力を行い、その結果、安全対策としても優れていたと評価されるような健康面と安全面から、抜本的な対策をとってはどうかと思うが、どうでしょうか。そういう立場からの努力を求めたいと思いますが、当局の答弁をお伺いします。  以上質問は終わりますが、答弁によっては自席より再質問を行います。 ○議長(安里安明君)  都市計画部長、高嶺晃君。 ◎都市計画部長(高嶺晃君)  農連市場の再開発について、市・県・経済連の三者の協議会の現状、またその事業を進める場合の予算面から国の国庫補助を受けるなどの計画や調査あるいは時期についてお答えいたします。1と2は関連するのでまとめてお答えをしたいと思います。  まず、1についてですが、農連市場地区の再開発については、現在、県と市及び経済連の三者で連絡協議会をもって話し合いを進めているところであります。  その中で話し合われております内容といたしましては、およそ三つの大きな課題について検討を進めております。  まず一つには、農連市場の継続発展。二つ目は、都市計画道路整備方針。三つ目は、核となる施設としての住宅整備が挙げられます。  一つ目の農連市場の継続発展につきましては、再開発後も現在の売場面積の確保と賃料・使用料が農家、店子への大幅な負担増とならないようにしなければならないため、通常の権利変換方式では大変難しい面もございます。どのようにすれば農連市場が継続可能か経済連と話し合いを進めているところでございます。  二つ目の都市計画道路、これは真地久茂地線の整備でございますけれども、県都市計画課と、幅員線形についても具体的に話し合いを進めているところであります。  三つ目の課題としましての核施設としての住宅整備につきましては、県の住宅課、それから県の住宅供給公社と市街地での住宅供給促進の立場から推進できないか話し合いを進めております。今後は、県との合同調査等も含めて、事業化に向けて積極的に推進をしたいと考えています。  次に、二つ目のご質問でございますけれども、当地区のような既成市街地におきましては、快適な居住環境の創出及び都市機能の更新を図りつつ、職住近接型の良好な市街地住宅の供給を促進していきたいと考えております。そのためにも、今後沖縄県・経済連、その他地権者との話し合いがまとまり次第、早期に国庫補助を導入した具体的な取り組みをしたいと考えております。 ○議長(安里安明君)  市民部長、当銘芳二君。 ◎市民部長(当銘芳二君)  嘉数議員のご質問中、交通安全対策について寄宮中学校付近与儀国場北線への信号機設置の件についてお答えいたします。  ご質問にもありましたように、この路線は街路事業により道路幅員が拡幅されるなど、道路整備がなされ、交通量が非常に増加をしている状況にございます。また住宅や店舗などの建設も著しく、ご要望の場所への信号機の設置が非常に必要であるというふうに考えております。  そこで本市の所轄署であります那覇警察署に対しまして、早速信号機設置の要請をしてまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(安里安明君)  教育委員会指導部長中村照夫君。 ◎教育委員会指導部長中村照夫君)  嘉数議員の日ごろ子どもたちの給食の安全性についてのご指摘ありがとうございます。  全国でもよく食中毒があって、私たちもその件につきましては、大変気を配りながらたえず給食センター、あるいは各単独の調理場ともそういう面について大変気を配りながらやっているところでございます。  さて、ご質問の食中毒事件とのかかわりにおいて、学校給食の安全性を確保する面から、県産牛乳と、それから野菜などの使用率を高めることについてのご質問でございますけれども、ご答弁をさせていただきます。  学校給食は、児童生徒の健康を守るということが大変大きな目的の一つでございます。提供される食事は、栄養的な配慮はもちろんのこと、まず安全であることが最も重要でございます。このため、日ごろから関係職員に対しましては、衛生管理の徹底を図るとともに、給食施設、設備についても随時点検を行い、衛生の確保に努めてきております。  また、給食物資については、検収を徹底することはもちろんのことですが、給食物資取扱業者にも衛生確保を徹底するよう周知させております。  さて、安全な給食を提供するためには、まず、給食物資が安全でなければなりません。嘉数議員のご指摘のとおり、学校給食に県産牛乳と野菜を使用することにつきましては、新鮮で流通経路が明瞭で、安全性が確保でき、地場産業の育成も図れることから、学校給食には可能な限り県産品を使用するように努めております。  現在、学校給食用牛乳は、脱脂粉乳と生乳を混合させて、その割合は生乳混合率が40%でございますけれども、そのように供給しておりますが、生乳のほうにおきましては、県産品を100%使用しております。また県産野菜使用につきましては、葉野菜類を中心に県産品を主に使用しておりますが、ニンジンやタマネギ、ジャガイモ等の根菜類につきましては、需要に対して県内生産が追い着かないような部分もございまして、県外品も使用しております。学校給食に県産品を使用することにつきましては、これまでも嘉数議員のご提案がございましたとおり、安全性の確保並びに地場産業の育成の観点から大変大事なことでありますので、今後とも使用率を高めるよう努力してまいりたいと存じます。安全な学校給食について万全を期したいと存じます。  以上でございます。 ○議長(安里安明君)  嘉数進君。 ◆嘉数進君   ご答弁大変ありがとうございます。農連市場の再開発について、当初構想が打ち出されてもう10年余りになると思います。そういう面では、本当に郊外に大型店が出店し、客の足が奪われるというような状況で、本当に那覇の中心商店街というんですかね。そういった衰退がいろいろと言われている中、私たちは農連市場を含めて本当に県民の買物市場としての位置づけをやっていくというふうな方向でこれまで進めてまいりました。そういう面では早期な再開発が求められていると思います。  特に地下駐車場の問題でもなかなか進展してないというような中で、客の足がどうしても駐車場を整理している大型店のほうに引き寄せられるというような状況もあるんで、ぜひ早期な整備をやっていただくと。住宅も計画されているというようなこともあるので、やはりどうしても今後開発するには、駐車場も含めた計画でなければ、今近隣の農家の皆さん車で運んだり、野菜を運んだり、いろいろやる。また買い出しもそういうような方向でやられているし、どうしても駐車場の必要性が痛感をされます。そういう面では引き続き駐車場も含めた開発を進めてもらいたいと。  それと、国の補助なり、今経済連ともいろいろと話し合われているというような状況ですけれども、やはり農家の皆さん、あるいはまた店子の皆さん、再開発されて立派になったんだが、使用料が高くなるとこれはまた困ったもので、どうしてもそのへんはいろいろと市当局としても経済連との話し合いの中で、もっともっと詰めて、本当に農家の皆さん、あるいは店子の皆さんが安心して商売できるような方向でやってもらいたいと。  それと10年も過ぎているし、大体のめどですね。先ほどもご答弁がありましたけれども、国との関係ですね。どうしても国庫補助をもらって整備をしなければいけないんじゃないかなと。特に道路の建設の問題とか、住宅を乗せるというような状況でもそういった面があるので、もうちょっとこれまでいろいろ見つめられてきていると思うので、大体その時期について明らかにできないかなというふうに思っております。  それと2番目の信号機の設置について、先にも通告を出していろいろとやったんですけれども、質問する機会がなくてできませんでしたけれども、地域の皆さんは、大変、これまで自由に行き交いしていた道路であり、気軽に買物もできていたけど、1車線から2車線になったというようなことで、しかも車の往来が大変激しいというようなことで、以前そこで事故もあったというように聞いてはいるんですけど、今後、信号機を設置をして、もし信号機が間に合わなければ横断歩道の標示でもやってもらえれば助かるのではないかなというようなこともおっしゃっていますので、その件についても再度お願いしたいというふうに思います。  学校給食について、大変、全国各地でそういう事件が起って、きょうの新聞でも学校だけではなく、家庭でも起こっているというような状況で、これは全国的な国民的な不安も醸し出しております。そういう面では、今、冷凍食品電子レンジを使えば、すぐ手軽に食べられるというような状況の中で、私たちは食生活については、本当に細心の気を配らなければいけないんじゃないかなというふうに思っております。外国では、狂牛病の問題とか、大変恐い病気もいろいろ出ているので、本当に毎日食べる食品ですので、ぜひ身近な地域との連携のもとで、こういった学校給食に載せられないのかなと。特に単独校の場合、地域の生産者の皆さん、特に直接農家の皆さんとはなかなか難しいと思うんですけれども、農協との連携を取りながらやると、大変いい給食の結果も出てくるのではないかなと。全国の中で、そういったやっているところもあるし、決してやられていないというようなところでもないので、やはり自分たちの子や孫が食べる給食をたっぷり農薬を使って生産する生産者はいないと思うんです。そういう面では有機農法、あるいは無農薬栽培で、本当に学校給食を安全な方向に導けられないか。そういったのも再度生産者団体との話し合いをもってやっていく必要があると思うんですけど、そのへんについても再度ご質問したいと思います。 ○議長(安里安明君)  教育委員会指導部長中村照夫君。 ◎教育委員会指導部長中村照夫君)  大変大事なご指摘だと思っておりますので、これを受けとめましてまた持ち帰りまして、十分検討させていただきたいと思います。 ○議長(安里安明君)  嘉数進君。 ◆嘉数進君   再開発について時期的なもの、まだ答弁なされてないので。 ○議長(安里安明君)  都市計画部長、高嶺晃君。 ◎都市計画部長(高嶺晃君)  先ほど三つほどの課題について説明しましたけれども、その中で県の都市計画道路との関連、これは国庫補助との関係がありますけれども、それから県の住宅供給公社及び県営住宅の場合には、県営住宅の場合には賃貸でありますけれども、供給公社の場合にはこれは分譲ということで、どちらのほうがキーテナントとしていいのかということを今現在詰めております。そういう面では街路の事業としての県道の国庫補助の事業ということについて、できるだけ早急に県と合同の調査をしたいということを考えております。それがまとまり次第国の補助を考えております。 ○議長(安里安明君)  嘉数進君。 ◆嘉数進君   ご答弁大変ありがとうございます。引き続き、給食については、大変連日マスコミでもいろいろ報道されております。そういった面では当局としても大変細心の注意を払っていると思いますけど、引き続きこの問題については、学校給食が安全な方向で進んでいくというような方向で、特に県産のこれまで脱脂粉乳との混合とか、そういったのもあるんですけど、さらに生乳を増やしていくというような状況も要望して終わりたいと思います。以上です。 ○議長(安里安明君)  当真嗣州君。 ◆当真嗣州君   私は、発言通告書に基づいて順次質問をいたします。  まず最初に、市道末吉2号の整備についてでございますが、ご承知のように、首里平良郵便局前から末吉公園内を通る約1,000mの道路で、石畳が相当残っている市道であります。昔は浦添の小湾や城間まで通ずる主要な道路であったそうですが、戦後から今日まで未整備のまま放置されております。末吉2号の沿線には国指定の史跡であります末吉宮社壇をはじめ、県指定の建造物の末吉宮磴道と、市指定の史跡宜野湾御殿の墓などもあります。また、末吉の寺の跡や末吉のヌール殿内の跡など、文化財があるところでもあります。さらに、ご承知のように、鳥獣保護区で、貴重な動植物が生殖する末吉自然公園内を通っているのであります。  このような市道、末吉2号の沿線は、市民をはじめ児童生徒が自然に触れると同時に、沖縄の歴史や文化について学習することのできる貴重なところであります。また、観光資源の点から考えましても、早急に石畳道として整備する必要があると思いますが、どうでしょうか。当局の答弁をお願いします。  次に、バス停の設置について質問いたします。  当局もご承知のように、県道5号線のバス設置状況を見てまいりますと、大中町のプール前から山川町のバス停までの距離があまりにも長すぎるのであります。実は、私どものほうに下山川や山川公民館の近くの地域住民の方々から、大変不便だから、お年寄りにとっては大変だから何とかしてほしいとの声が寄せられております。特に、下りの場合はさらに距離が長くなり、大変であります。そのような状況でありますので、中間地点に新たにバス停を設置する必要があると私は思いますが、どうでしょうか。当局はどのように考えておられるか、またその対応について答弁をお願いいたします。  最後になりましたが、少年自然の家をつくることについて、質問いたします。  当局もよくご承知のとおり、少年自然の家は児童生徒が大自然の中で思いきり遊び、併せて集団生活を通して情操や社会性を豊かにし、さらに心身を鍛える施設として必要なものであります。私はそのような少年自然の家が末吉公園内か、もしくはその周辺にできるのであれば、大変すばらしいものになると思っております。  なぜかと申し上げますと、先ほど市道末吉2号の整備の件で述べましたように、大自然に触れるだけでなく、沖縄の歴史や文化にも触れることができるからであります。私は石畳道として末吉2号が整備され、さらに少年自然の家がもしできるならば、那覇市の児童生徒、青少年が大変喜ぶのではないかと思うと胸がわくわくしてならないのであります。  実は、18年前の1978年3月の議会において、我が党の黒潮隆元議員が初めて取り上げましたが、そのとき教育委員会は、社会教育施設設置について基本計画の中で策定したいと答弁されております。その後どのように検討され、どうなっているのでしょうか、答弁をお願いいたします。答弁によりましては、自席より再質問いたしますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(安里安明君)  土木部長、長堂嘉夫君。 ◎土木部長(長堂嘉夫君)  当真嗣州議員の市道末吉2号線の整備について、お答えをいたします。  市道末吉2号線は、県道5号平良橋付近から末吉公園内を通り抜け、末吉2丁目住宅地域までの延長約960m、現在の幅員が1.1mから6.9mの、緑と歴史の薫り漂う風致地区内の道路であります。  当該道路は一部が整備済みで、これ延長約125mでございます。残り未整備部分に関しましては、末吉宮前として歴史的道筋の一つともなっておりまして、現在、石畳の一部やあるいはまた周辺には末吉宮をはじめ、古墳墓等もありまして、これらの遺跡を生かし、歴史の散歩道として、関係部局と調整のうえ、整備の方策を検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(安里安明君)  都市計画部長、高嶺晃君。 ◎都市計画部長(高嶺晃君)  バス停の設置についてお答えをいたします。  ご質問の件の、首里のプール前から山川町のバス停の間は、約600m程度の距離があるわけであります。那覇市内の既存のバス停の平均距離が約400m程度に比べますと、やや長いようではありますが、現在のバス停が設置されたことについては、地域の居住人口によるバス利用を考慮して設置されたものと考えられます。  バス協会にこの件について問い合わせましたところ、この区間において新たにバス停を設置する予定はないということでありますけれども、私どもも再度現場調査をいたしまして、バス停設置場所の問題、また保安上、いわゆる引込線等の問題も含めて、新設が可能かどうかについて、所管であるバス協会に調査検討を要請してまいりたいと思っております。 ○議長(安里安明君)  教育委員会管理部長、山田義浩君。
    教育委員会管理部長(山田義浩君)  教育行政の少年の家をつくることについて、答弁を申し上げます。  少年自然の家については、昭和63年に策定した那覇市の第2次総合計画の中で、主要事業として位置づけて進めてまいりました。  教育委員会では、設置の場所を確保するために候補地を視察するなど、その実現のため、実施計画策定に努力をしてまいりました。しかし、平成4年に設置された保養施設及び自然の家検討委員会、これは企画部、経済部、市民部、教育委員会の4部からなる検討会でございますが、その中で設置の目的、設置場所、それから効果的な運用について検討が行われ、位置づけとしては那覇市市民自然の家が望ましいという共通認識がもたれましたが、本市を取り巻く財政事情が一段と厳しさを増していることから、その建設についてはいまだ確定するまでに至っておりません。  ところで、青少年を取り巻く近年の状況及び何度か議会でもご質問や提言のあることを踏まえて、教育委員会では那覇市郊外での豊かな自然の中で、キャンプなど野外活動が展開できる少年自然の家の建設とは別に、市内の都市公園の中で都市型の身近な自然の中で、子どもたちが宿泊研修のできる施設として、セミナーハウスなどの建設の検討を進めております。  平成8年度は、これらの施設の内容、規模、及び管理運営等について具体的に調査し、検討を進めるために、先進都市の調査視察の予算を計上して、現在準備を進めているところでございます。  以上です。 ○議長(安里安明君)  当真嗣州君。 ◆当真嗣州君   末吉2号の整備の問題と、末吉公園内に少年自然の家をつくることについて、なぜ私が質問したかと申し上げますと、実は私たちが小学校、城北小学校でございますが、4~5年のころから、中学校、高校のころまでは、末吉というのは、この末吉2号は唯一の道であったわけです。僕たちはこの末吉2号の道をシーミーを取りに行ったり、末吉の川にガニを取りに行ったり、泳いだり、あるときにはソーミナースーをつくるために、ダキを取りに行ったりしたところであるわけです。ですから、本当に思い出の深いところなんです。しかし、市長も当真助役も分かりますように、戦後51年になりますけれども、そのまま放置されていると。市道認定されてから実に11年放置されているんです。  この問題については、私は4~5年前から何とかしたいなと、議会でも取り上げたいなと思っていたんです。それで今回取り上げたわけですが、公園課に行っても、道路建設課に行っても、教育委員会の文化課に行っても、具体的に計画がないんです。公園緑地課は用地買収をしていて、まだ道の整備のことまで考えてないと。道路建設課に行ったら、民家も少ないし今のところは計画はありませんと、こういう話なんです。公園緑地課に行きましたら、文化課では発掘調査の予定もあるようだと、こういうふうに言われまして、私感じたことは、これは各課ともナーハイバイしていて、チュイウーシウーシしているのではないかと、こういうふうに思うような状況が、これでいいのかと私は思って、今回取り上げたわけです。  実は、平良の郵便局のところから入っていく坂道の下に民家がございますけれども、この民家には、大雨のときには雨水が滝のように落ちてくるというんです。さらに、この道は、実はPTAや子ども会が史跡の調査などに頻繁に訪れているところなんです。たくさんの方々が利用しているところなんです。民家が1軒しかないから、そんなに市道として整備を急ぐ必要はないという、こういう姿勢に私はとても疑問に思っているんです。実は、ご承知のように、ここは皆さんハブのたくさん住んでいるところなんです。子どもたちやそういう人たちがどんどん利用しているところに、未整備のまま、そのまま放置されていたら、いつかはハブにかまれてしまうと。こういう事件も起こりかねないわけです。  そういう点から考えても、私は早急に整備すべきだと、計画を立てるべきだと、私は思うんです。私は地方自治の精神の中には、1人はみんなのために、みんなは1人のためにという精神がなくてはならないと思いますが、部長、そういう点で、もう一遍答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(安里安明君)  土木部長、長堂嘉夫君。 ◎土木部長(長堂嘉夫君)  末吉公園内の道路整備についてでございますけれども、いろいろ道路行政には道路行政、公園には公園の課題、あるいは教育委員会は教育委員会としてのいろんな課題を数多く抱えているわけです。その中で、今最も優先して整備すべき箇所は、事業は何なのか、そういったことを総合的に関係部とも調整をして、どういった事業手法がこの道路の整備については望ましいのか、これはもちろん財源も含めて、時期の問題も含めて、検討が必要であるということでありますので、そのまま永久に放置をして整備をしないということではございませんので、時間が少しかかりますので、検討させていただきたいと思います。 ○議長(安里安明君)  当真嗣州君。 ◆当真嗣州君   いろいろ市民のニーズに応えて、先にやるべきところもあるとおっしゃっておりますが、私はそういうこともよく理解したうえのこの問題の提起でございますので、いま一度私は強調してみたいと思います。  実は、末吉宮は末吉社壇と言われています。この末吉宮は組踊、万歳敵討の中の踊りの部分を舞踊としてまとめたものが高平良万歳というものがありますが、その最初にこういううたがあります。ウヤヌカタチヲ ウタンテイヤイ マンザイシガタヌ ウウチヤチュリ ボーズチートゥニ タチシグティで始まる歌があるわけです。これは道行口説です。その一節にこういうのがあります。ヌブティ サダンニ グワンタティティ マヘ ンカティ ナガミリバ ユムヌ チチヌ ウムシルヤと。まさにここは末吉社壇を中心とした、末吉は風光明媚なところだったわけです。そして組踊、やや舞踊とも関係が深いところなんです。末吉社壇だけじゃないです。遍昭寺という末吉の寺跡がありますけれども、そこは組踊の執心鐘入の舞台です。別名中城若松のことですけれども、そういう舞台となっている寺、中城若松が恋い狂う魔女に追われて逃げ込むんです。寺の跡もあるわけです。こういう本当に組踊や舞踊とも関係の深いところで、私はそういうふうに考えてみますと、ここは大変なところだと思うんです。  そこに、私は姉妹都市との交流事業の一つとして、姉妹都市の児童生徒を招いて、末吉公園内でキャンプでもできるようにしたらどうかと、こういうふうに思っているんです。もしそういうことができたら、まさに沖縄の自然や文化にも、外国の子どもたちに触れてもらうと。そのためにも、私は末吉2号の整備は急ぐ必要があると思うんです。そういう意味で、少年自然の家は必要ではないかと私は思っているわけです。ですから、この一帯はまさに宝の山です。  私は、この末吉2号の整備の問題については、市民を需要の問題からだけ考えるんじゃなくて、こういう点からも、沖縄の文化の面からも十分考えてもいいんではないかと私は思っておりますが、首里で生まれて首里で育った、建設担当助役の当真さん、どう考えていらっしゃるか、今の部長の答弁でよしとお考えなのか、私は答えていただきたいんですけど。どうですか、当真助役。 ○議長(安里安明君)  助役、当真嗣夫君。 ◎助役(当真嗣夫君)  ご指摘の末吉2号の道路につきましては、私も今思い出しますと、中学生のときに通ったことがあります。今、当真議員の質問の内容を聞きまして、当時をなつかしく思っております。  道路の整備の仕方につきましては、いろんな優先順位の設定の仕方もあるでしょうけれども、最近のそういう状況、歴史に対する市民の大変強い関心があるということと、またそういう埋もれたところを表に出すというのも大きな行政の仕事かというふうに思っております。  したがいまして、仕事の進め方につきましては、先ほど土木部長の答弁がありましたが、従来、担当の課がよく見つからないと、こういうご指摘もありますが、先ほど答弁の中に担当関係部課を調整すると、こういう答弁がありましたが、そういうことを早めにやるという前提で、私も近々その現場を再度通ってみたいというふうに思っております。 ○議長(安里安明君)  当真嗣州君。 ◆当真嗣州君   私は道路建設の問題にしても、公園づくりにしても、この沖縄の文化とかけ離れた、セメントでつくればいいというふうな考え方、市民が利用しないからということで後回しにするような考え方、こういうことでは私は那覇の本当のつり合いのとれた発展はないと思うんです。市長は那覇市の観光発展させるために、泊のとまりんの上にホテルを誘致いたしました。そういうことから言って、こういう那覇市を通過観光にさせないために、滞在型の観光にさせたいと言われていますけれども、そういう観光の点から考えても、この末吉の市道の整備の問題は、私は後回しにできないと思うんです。今、雇用の問題も叫ばれています。そういう総合的にいろんなことを考えたら、私は民家が1軒しかないからとか、そういうことではなくて、やっぱりこの文化を大事にしながら、そういう諸々の問題も考えて、総合的に物事を進める、こういうやっぱりトップの方々の指導が必要ではないかなと、そういうふうに思っております。  先ほどの答弁の中には、少年自然の家のことについては那覇市市民自然の家が望ましいんではないかというふうに企画部を中心として考えがあったと、これも結構です。ぜひこれも実現してほしいと。ただ、私はセミナーハウスの問題について当局から資料をもらって、いろいろ読ませていただきましたが、ちょっと規模的に小さいなと思う点もございますけれども、ぜひ先進地も調査されて、早めに結論を出していただきたいと。企画部における那覇市市民の自然の家も、早急に具体化していただきたいと思います。  教育長にも一言お聞きしたいと思いますが、公園緑地課に行きますと、発掘調査が必要があるという話もございましたけれども、そういうこととの関係で、どのようにお考えか、ちょっとコメントをいただきたいと思います。 ○議長(安里安明君)  教育長、嘉手納是敏君。 ◎教育長(嘉手納是敏君)  末吉2号線の整備にあたって、発掘調査の必要があるということで、当真議員は文化課からお聞きになったようでありますけれども、私はまだそのことは聞いておりませんので、そのことについてもどういうふうな状況になっているのか、改めて聞き出して、できるだけの対応を考えてみたいというふうに感じております。 ○議長(安里安明君)  当真嗣州君。 ◆当真嗣州君   もう最後になりますけれども、親泊市長さん、私は先ほどから地方自治の精神の問題をはじめ、沖縄の文化との関わり、末吉2号線を中心にもう宝の山がいっぱいだということを私は申し上げてまいりましたけれども、私が申し上げるまでもなく、市長にこういう点についてよくお分かりなんですよね。そういうことで市長、どうですか、この末吉2号の整備の問題は、その諸々の末吉に関する問題について、市長どのようにお考えでしょうか、ひとつ市長のお気持ちを聞かせていただきたいと思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(安里安明君)  親泊康晴市長。 ◎市長(親泊康晴君)  末吉公園につきましては、私も首里地区に住んでいる者として、非常に活用されているということは事実でございますけれども、あの広大な末吉公園内において、一般市民としては空間の面につきましては非常に活用されておりまして、朝晩、子どもも、またお父さんお母さん一緒になってあの遊んでいる姿は、本当に末吉公園を整備してよかったなということを痛切に感じているところであります。  ところで、当真議員がご指摘をされている上部の、いわゆる森林地帯につきましては、特定の市民はお分かりだと思いますけれども、一般的にはやはり森林だけを見て、中に入れないと、こういうふうな感じの仕方をしている方々も多いのでございまして、常に私は末吉公園の特性を皆さんにもお話を申し上げているつもりでございます。  私は、今当真議員から指摘されたように、非常に文化的にも、また歴史的にも由緒のある地域でございまして、また一面、子どもたちが夏場に森林浴をするということにつきましても非常に重要なところだと思います。  そういう面で、末吉公園全体をフルに市民に活用させるということにつきましては、今、ご指摘の市道の整備も合わせまして、また中の公園道も早めに整備いたしますれば、私は那覇市全体の大きな公園として本当にすばらしい公園が出来上がるものというふうに考えております。  土木部長から説明がありましたように、いろいろと関係部課にまたがる問題もございますので、早速どういうふうな形で整備すれば障害がないかどうか、こういった面も踏まえて、早急にそれの実現方に努力をいたしたいと思います。 ○議長(安里安明君)  当真嗣州君。 ◆当真嗣州君   末吉公園の中に入りますと、那覇市内にこんなに広大な自然が残っているのかとびっくりするぐらいですよね。そういう意味で一日も早く整備していただくよう要望申し上げまして終わります。 ○議長(安里安明君)  瀬良垣武安君。 ◆瀬良垣武安君   質問通告書に基づきまして順次個人質問を行います。  まず初めに、都市計画道路についてであります。私は、昨年の6月定例議会におきまして、首里石嶺町に建設予定の県福祉センター構想と関連づけて、同地域の福祉施設群をベースとした福祉的空間形成及び道路整備を含めた、その地域の特性を生かした特色あるまちづくりの整備計画の策定を提案をしてまいりましたこととも関連いたしますが、現在、都市計画部で計画が進められております石嶺福祉センター線の整備計画を一日も早く実現をしていただきたい。そういう観点でそのための実施計画の策定に向けた、当局のご見解をお伺いいたします。  次に、大中町にあります首里プール施設の今後の運用についてであります。  本件につきましても、昨年の6月定例議会で取り上げてまいりましたところでございますが、40年余にわたって利用されてまいりました同施設は老朽化が進み、漏水がひどく、現在もなお使用されてはおりません。したがいまして、同施設の今後の運用につきましては、さらに修繕を重ねながら継続をして運用していかれるのか、それともプール施設としては廃止をして、新たに施設建設を検討なされておられるのかどうか、地域の皆様方も大変注視をいたしておりますので明確にお答えをください。  次に、発言事項では文化行政についてとなっておりますが、県立博物館が移転をされ、その移転後の利活用の具体的な仕方について少し説明が欠けておりますので、少し補足をさせていただきたいと思います。  現在の博物館のある場所は、もともと尚豊王の代に創健された中城御殿があった場所であったとされております。そのことから、その歴史的経緯からも、これまで本市へご寄贈されました尚家の貴重な遺産等を、県立博物館が移転をした、その後にすることに伴って、同施設を本市に譲渡してもらい、その利活用をする考えはないのかどうかお伺いいたします。  次に、高齢者を対象にした在宅健康管理システムの導入についてであります。  このシステムは、高血圧など循環器系の疾患をもつ高齢者を対象に、自宅にいながらコンピューターを使って診断が受けられるシステムであります。まず、保健センターにホストコンピューターを設置をし、電話回線を利用して端末を対象家庭に配置をする。そこで疾患をもった対象者は専用の器材を使い、端末を通じて血圧や脈拍、心電図を1日1回、ホストコンピューターに送ることができます。送られたデータで診断が可能で、異常があれば主治医へ連絡されます。対象家庭の選定については、毎年行われます住民検診や保健所の資料を参考に専門医等で構成をするチームが選定をいたします。  このシステムは、保健予防という見地からも、一定の効果が期待できると思われます。当局におかれましては同システムの導入についてご検討する考えはないかどうかお伺いをいたします。  最後にインターネットの活用についてであります。今、ここに社団法人地方行財政調査会が、昨年9月に実施をした全都道府県及び政令市等を対象とした調査の概要がございますので若干ご紹介をしたいと思います。  社団法人地方行政調査会は、自治体のインターネット活用に関する調査結果をまとめました。  それによると、都道府県で既に情報提供用コンピューターを設置をして、インターネットを活用しているのは、茨城、和歌山など8県、さらに近く情報提供用コンピューターを設置を予定をしている団体を合わせますと、35都道府県がインターネットを行政に利用していることが分かりました。  また、新潟県上越市、福岡県久留米市など、一般市の中にも自前の情報提供用コンピューターを設置をする動きが出てきており、今後インターネットの活用は一般市レベルにも広がりそうであります。調査はすべての都道府県、政令市と人口規模と、地域をもとにサンプリングした145市を対象に、1995年9月に実施をいたしております。都道府県で既に情報提供用コンピューターを設置をして、情報発信を始めているのが、茨城、石川、福井、山梨、和歌山、高知、熊本、沖縄の8件、このうち茨城など4件は知事部局に情報提供用コンピューターを設けており、残りの4件は工業技術センターなどで活用いたしている。  このほか北海道、東京、大分など27都道府県は、95年度中から96年度末にも利用を始める予定である。企業などに比べて立ち遅れていた行政の世界でも、今後急速にインターネットの利用が進みそうであります。インターネットで発信中、または発信する予定の内容は、観光情報、県政ニュース、長期総合計画の概要、イベントの紹介など様々であります。また、工業技術センターでは、産業技術情報を主に扱っております。  活用方法を検討するため、庁内に研究会を設置をする団体も多く、17都道府県がインターネットやマルチメディアに関する検討組織を設けております。  一方、政令市では札幌・仙台・千葉・横浜・神戸・広島・北九州市の7市が既に情報発信をスタート、県庁所在地市でも金沢市、長崎市が観光・文化など市のセールスポイントを世界に向けて紹介をしている。このほか新潟県上越市や、福岡県久留米市など、一般市レベルでも情報発信に取り組む例が出てきております、と一定の報告がされております。  今日の高度情報化社会において、これまで企業等が先行してまいりましたが、これからは地方自治体においても、これらの高度な情報通信を活用して、本市の今後の経済の活性化及び21世紀に向けた本市の発展のためにも、インターネットの活用について、今からその準備体制を検討していく考えはないのかお伺いをいたしたいと思います。  質問は以上でございますが、答弁によりましては、時間がございましたら自席より再質問を行いたいと思います。 ○議長(安里安明君)  建設部長、大城清行君。 ◎建設部長(大城清行君)  瀬良垣議員の都市計画道路行政についての石嶺福祉センター線として計画されている道路の早期着工に向けた実施計画の策定についてお答え申し上げます。  石嶺福祉センター線は、起点の石嶺団地入口から、終点の県道5号線まで延長1,170m、幅員は17mございます。これを都市計画道路として、平成7年度12月26日に都市計画決定を受けております。同地域には石嶺市営住宅、石嶺小学校、中学校、首里厚生園のほかに、県が整備を進めております福祉センター等の公共施設が多数ございます。そういう割には、幹線道路が少なくて、道路整備は大きく遅れている現状にございます。そのようなことから同路線の整備は交通の安全、円滑を図る面から重要でございます。当該石嶺地区におきましては、平成7年度に汀良交差点から、石嶺団地入口間の920m、幅員25mでございますが、幹線道路石嶺線が新規事業に事業採択され、事業着手しているところであります。ご質問の石嶺福祉センター線につきましては、新規路線として事業採択に向け、国・県へ早期に要望してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(安里安明君)  教育委員会指導部長中村照夫君。 ◎教育委員会指導部長中村照夫君)  瀬良垣議員の2番目の首里プールの施設についてということでございますが、そのご質問に対してご答弁を申し上げます。  首里市営プールは、昭和27年に市民の水泳プールとして首里市民が力を合わせて建設されてきたものでございます。これまでの41年間市民に喜ばれ、利用されてまいりましたが、本当に老朽化が進み、修繕を重ねながら、市民の利用に供してきたところでございます。  ところが、老朽化に加え、さらに漏水も著しくなったため、平成6年10月20日をもって使用を中止し、現在は閉鎖しているところでございます。ご質問の首里市営プールの今後の扱いということにつきましては、関係団体並びに地域住民のご意見を聞いてきたところでございます。しかしながら、本市の財政事情等も大変厳しい折、今後のことにつきましては、なお、関係部局と検討を続けなければいけないということでございますので、そういうことでのご答弁をご了承お願いいたします。 ○議長(安里安明君)  都市計画部長、高嶺晃君。 ◎都市計画部長(高嶺晃君)  沖縄県立博物館の移転に伴う利活用につきましてお答えいたします。  県立博物館は県管理の首里城公園に含まれておりまして、その所管は県の教育長になっております。首里城公園基本計画によりますと、博物館の前にあります広場につきましては、地下駐車場の整備と合わせて、旧中城御殿にあった琉球庭園の手法を用いて、歴史的景観の再生を図ることになっております。  県に問い合わせましたところ、博物館の移転に伴うその跡利用については、今のところその建物本体の取り扱いを含めて検討している状況であります。  なお、跡利用については、市としても既存施設の跡利用を含めて、瀬良垣議員のご提案の意見を参考にいたしまして、跡利用計画のあり方について市としても提案をしていきたいと考えております。 ○議長(安里安明君)  保健衛生部長、野原広太郎君。 ◎保健衛生部長(野原広太郎君)  在宅健康管理システム導入についてお答えいたします。
     ご質問の在宅健康管理システムは、基本的には高齢者等が病気を持ちながらも、自宅で安心して暮らせるための重要なシステムであると考えております。  高血圧など循環器系の疾患をもつ高齢者の健康管理の状況についてでありますが、本市はご承知のとおり比較的医療機関に恵まれておりまして、身近な開業医の元で健康管理が容易であります。  行政においても保健センター、本庁及び各支所、老人福祉センターで保健婦、栄養士による健康相談等を行っているのが現状でございます。  また、高齢者の健康診査は、市立病院をはじめ、市内117箇所の開業医で検診が受けられる体制をとっております。  さらに、寝たきり者につきましても、健康診査や訪問看護及び訪問指導、訪問診査が行われております。  現在本市では、保健医療福祉のサービス情報が別々に管理されているために、これらの情報を一元化し、多角的かつ合理的な市民サービスを提供する必要があります。そのために平成7年度から5カ年計画で重点的に総合データバンク事業に取り組んでいるところでございます。  ご質問の在宅健康管理システムの導入につきましては、ご承知のとおり膨大な経費やマンパワーを伴うことが予想されますので、利用者のニーズや、医療機関に恵まれている本市における効果と、さらに各医療機関や、市立病院との調整連携等の必要性がございます。  したがいまして、現在開発中の総合データバンク事業の実施状況を踏まえつつ、さらに先進都市の導入状況等も調査研究しまして、今後の検討課題にさせていただきたいと思います。 ○議長(安里安明君)  企画部長、真栄里泰山君。 ◎企画部長(真栄里泰山君)  インターネットの活用についてのお尋ねでございますけれども、インターネットにつきましては、現在利用者が世界中で数千万に達しておりまして、数年後には億を越える参加者が見込まれるというところでございます。  最近はインターネットを導入する自治体の増加が特に目立っておりますことは、議員の先ほどの調査のとおりでございます。  インターネットは文字だけではなく、画像、音声、音楽なども利用できるマルチメディア対応であること。安い通信費用で、県外、国内、国外などへ電子メールを送ることができること。比較的安い経費でホームページをもって情報発信することができるなどの特徴がありまして、このようなことから新たな情報媒体として、電話やテレビが私たちの生活に与えたような大きなインパクトをもたらすものとして関心が高まっているところでございます。  本市におきましては、広報などの情報発信、業務改善等にインターネットが有効であると考えておりまして、平成8年度にまず内部での利用を中心とした導入を予定をしまして、136万7,000円の予算を計上したところでございます。  なお、外部への情報発信につきましては、広く行政統計や、予算の状況、主要事業などの紹介などの行政情報や、観光情報、あるいは文化イベント情報などの紹介などが考えられておりまして、現在、検討委員会の準備をしているところでございますが、各部から職員を集めた全庁的な研究会にすることにしておりまして、来月にはその研究会を発足させることになっております。 ○議長(安里安明君)  瀬良垣武安君。 ◆瀬良垣武安君   ただいまご答弁を受けまして、順次また逐次再質問をしていきたいと思います。  まず、1点目の福祉センターの関係でございますが、答弁によりますと、引き続き国・県含めて早急に実現のために要請をしてまいりたいというご答弁でございましたが、特に現状について少し強調申し上げまして、さらなる一日も早い実現に向けて当局のご努力をお願いする意味から申し上げたいんですが、特に石嶺4丁目の9番地あたりから、石嶺小学校の運動場の手前にあたります4丁目の375番地あたりまでは、現在ある既存の道路というのが、車1台が通れば子どもたちの通学とか、そういう意味では大変狭くて危険な状況がずっと続いております。  したがいまして、このような状況を先ほど言いましたように、石嶺福祉センターの計画がされていることとも関連づけまして、これは5月13日ですが、同僚議員の久高将光議員も含めて、地域のPTAの皆さんも共々に市長初め、教育長に通学路の早急な確保の観点からも一日も早くこの福祉センター線の完成をしてほしいということを合わせて陳情してきたところでありますが、そういう観点からも、そしてまた先ほど申し上げましたように、県の福祉センターの建設構想もありますから、そういう意味では、工事の関係と言いますか、そのへんが別々にならないように、同一にできるような時期的なことも配慮しながら、一日も早い実現をしてほしいなということを要望申し上げておきたいと思います。  そして二つ目には、首里プールの関係でございますが、先ほど指導部長のご答弁をいただきましたが、内容はなぜ私が質問の中で明確に答えてほしいというふうに強調していることは、先ほど中村部長のほうから答弁がありましたことは、昨年の6月の答弁と何ら変わらないわけでありまして、私も再三その地域は現場を見ておりますが、住宅地のど真ん中にありまして、門も鎖で閉鎖をされて、昨年から恐らくこの状態ではことしも使えないという状況が続くだうと思います。  したがいまして、そういう関係からするならば、前回6月の段階では、そのへんの今後の運用につきましては、地域の皆さんともいろいろご相談をしながら関係部局と詰めていきたいというふうな答弁でございましたが、今回もまた同じような答弁になりまして、一体、その首里のプールの関係が今後どうなっていくのかということが、地域非常に注目をしているところなんです。したがいまして、なぜ注目をしているかというと、そのへんがはっきりすれば地域は地域として一定の考え方、要望に基づいて提供していきたいという考えをもっているものですから、いつ破棄するのかということが地域非常に注目している関係で明確に答えてほしいと言ったわけでありますが、そのへんの関係でもし先ほどの答弁以上に今後の扱いについてまたご答弁できるんでしたら答弁お願いしたいなというふうに思っております。  あと、三つ目の博物館の関係でございますが、この関係は県立博物館が新都心のほうに移転をするということで、その新しい博物館のモデルも設計図も完成をしてこれに基づいてまた県立博物館が現在の首里から移っていくというふうなことがほぼ確定になっている現状の中で、その跡利用をどうするかという観点でやはり博物館であったという、施設であったという観点から、そのへんは先ほど質問でも申し上げましたように、地元の有志の多くの方々も意見として出ておりますが、尚家からいただいた貴重な遺産というものをそこにやって、資料展示をしたらどかというふうなこと等もありますし、またそれ以外の活用の方法も考えるわけですから、そういう意味では先ほども県としてもこの跡利用についてはまだ確定はしていないと。検討中であるということですから、そういうたぐいの折衝というものは時期を逸すると少し遅れが出ますので、そういう意味では早目にそのへんの考え方を整理をして、譲渡の方向でぜひ一つまた県とも調整を早めにやっていただければなと思っております。  あと4点目に、在宅健康管理システムの関係ですが、先ほど部長のほうからご答弁いただきまして、確かにこのシステムは保健予防という観点からしますと、お互い県都である那覇市の医療の状況、病院の設置の状況からして少しどうかなとは思うけど、しかし事前の保健予防という観点から考えれば、あまり無駄なことでもないんじゃないかなというふうなことを思いますけれども、先ほど部長の答弁の中で平成7年度には5カ年計画を含めて、総合的なそのへんの情報の一元化を含めた、新しいシステムをつくっていきたいということですから、そういう部分でもまたカバーできるのかなというふうに思っていますから、そのへんはこれで了としたいと思います。  5点目のインターネットの関係ですが、先ほど企画部長のほうから一定のご答弁がございましたが、これはほぼ、私もちょっと本市における現状を事前に把握をしていなかった関係で答弁によりますと、もうすぐ平成8年から内部の関係を含めて対象をつくって一定の部分につきましては開始をしたいということですから、そのへんは先ほど部長もおっしゃっておりますようにいろいろなインターネットの活用のメニューはたくさんありますから、そういう意味では、どういう部分が本市にとってより効果的で有効なのか等々も検討しながら、そのへんはどんどん広げていってほしいなというふう思っております。  以上、再質問しましたけれども、特に①の福祉センターの関係について、そして2点目の首里プールの関係につきまして、特に3点目の博物館の関係につきましては、先ほど答弁がありましたけれども、そのへんの県との関係でございますので、考え方につきましては、ぜひ一つ市長のほうから考え方をお聞かせ願いたいなと思っております。  あと、保健システムの関係とかインターネットの関係につきましては、先ほどの答弁で了といたしますので、今申し上げました関係に絞りましてぜひひとつ再答弁をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(安里安明君)  教育委員会指導部長中村照夫君。 ◎教育委員会指導部長中村照夫君)  先ほど議員のほうから明確にということでございましたけれども、先ほどご答弁申し上げましたとおり、現在は関係部局と調整を一日も早く、できるだけ早めにいたしまして、結論を出していきたいということでご了承お願いしたいと思います。 ○議長(安里安明君)  親泊康晴市長。 ◎市長(親泊康晴君)  首里の博物館跡が県の博物館が天久新都心に移動いたしますと、その跡利用はということでございますけれども、確かに瀬良垣議員がご指摘のありましたように、私も基本的には博物館の今の場所は旧中城御殿の土地でございまして、でき得るならば私もそこには当時の中城御殿に関する跡利用をしたほうがいいと思いますが、いろいろ先ほど企画部長のほうからご答弁がありましたように、県としては当時の中城御殿の園庭なども構想しているようでございますけれども、また一面、今尚家の遺産がすべて尚裕さんのほうから我が那覇市に寄贈されたのでありますけれども、こういったのも改めて別の施設を建設するか、あるいはこちらに県と話し合いをいたしまして、共同の形で当時の尚家の遺産等を閲覧する場所にするか、いろいろと話はあるのでございますけれども、できるだけ早い機会に基本的な計画をおさめていきたいと思います。  大田知事は今基地問題で非常に頭がいっぱいで、それに今集中されているようでありますが、しばらく時間があきましたら、私も基本的な話につきましては早速知事とも話し合いをしまして、この問題の跡利用をはっきりさせていきたいと、こういうふうに考えております。 ○議長(安里安明君)  大浜慶子君。 ◆大浜慶子君   通告書に基づき、個人質問を行います。  創価大学の高橋保教授は、女性問題入門の中で次のように話されております。「あらゆる分野で男女が平等である社会の実現を目指すために、男女の共同参画が必要である。男女共同参画とは、社会のすべての分野における計画、決定、実施に男女が共同して関わることをいう。社会のすべての分野とは、政治、経済、社会、文化、家庭などをいう。今、女性問題は男女共同参画社会の形成を基本目標として掲げている。それはなぜかと言えば、1点目に、これまでの社会が男性支配型で営まれてきたことへの反省がある。2点目に、男女共同参画は憲法の男女平等第14条をより具体化するものとして打ち出されてきた。3点目に、男女共同参画がニューデモクラシー、新しい民主主義を志向していることに注意を喚起しておきたい。しかし、真に男女共同参画を実現していくためには、男は仕事、女は家庭という性別役割分担意識を変革することから始めなければならない。そのために、まず男性の意識変革を促していく必要がある」と述べております。でも、この意識の変革はなかなか難しいものがあるのも事実であります。  昨年の2月、ベネッセ教育研究所が現代の小学生の日常的な意識に反映されているジェーンダーバイヤス、性的偏見をテーマにした調査結果が紹介されておりました。全国の小学校5年生に聞いた子どもたちの男女観です。それによりますと、女子の49.7%が女に生まれて損をした体験があるのに比べ、男子は男に生まれて損をした体験があると答えたのは18.5%と、すでに小学生の時点で女子のほうが自分の性に対して不利と感ずる機会が多いようです。また、生まれ変われるものとしたらとの設問では、男子の9割がまた男子に生まれ変わることを望んでいるのに対し、また女子に生まれ変わると答えた女子は6割しかおらず、ここでも男女の意識に大きな開きが見られます。家庭でも、性役割調査でも、男は仕事、女は家庭に、女子の7割が反対をし、男子の4~5割が賛成であることに、大人社会を反映した意識があると分析されておりました。  さて、前段の紹介が長くなりましたが、ことしの10月オープンされます那覇市女性総合センターは、多くの市民の皆さんが期待をしております。数多くの学習、啓発事業、ネットワーク交流事業、情報サポート事業計画案、男女共同参画社会の実現のため、センターとしてその機能を十分に発揮できるものと確信しております。  県女性政策室の発表によりますと、県の女性登用率は96年度で管理職24.3%、審議会23.2%となっております。本市における女性の登用率はどのようになっておりますか。また、今後女性の人材登用のための研修プログラムがあればお聞かせください。  2点目に、院内保育についてお伺いいたします。  香川県の高松市では、慢性疾患等で入退院を繰り返している子どもたちや母親の退院後の子どもの復学や、勉強についていけない等の願いに応えて、4月25日県内で初めて院内学級が開設され、喜ばれております。那覇市立病院の小児科病棟でも、森川養護学校の分室として訪問学級が開設され、現在、2名の子どもさんが勉強しているとのことであります。義務教育の場合、病院内教育は一応保障されておりますが、保育制度は認められておりません。したがいまして、院内保育の実施は難しい面もありますが、それでも子どもたちは病気のときがあって、どんどん成長している大事な時期であります。お母さんは看病と家事、あるいは仕事等で疲れきっていて、看護婦さんは忙しすぎます。病院にいる子どもの健全な発育を支えるには保育を充実させるしかないと思いますが、当局のご見解をお聞かせください。  3点目に、24時間巡回介護についてお伺いいたします。  県長寿社会対策室が1995年10月1日現在でまとめた高齢者数等の概況によりますと、人口に占める65歳以上の割合、いわゆる高齢化率が20%を超える超高齢社会の自治体は18町村となり、5名に1人が65歳以上となっております。那覇市におきましては、11.13%となっておりますが「健康で長生き」がみんなが等しく願うところであります。我が国においても2020年には4人に1人が65歳以上という超高齢社会が到来すると言われておりますが、現状は介護システムの構築が急務だと言われております。全国各自治体でも深刻な実態にさまざまな施策を講じておりますが、県内でも浦添市在宅介護支援センターが6月より県内初の24時間巡回ヘルプサービスをスタートさせます。本市におきましても積極的な取り組みがされておりますが、24時間巡回介護のスタートのめどをお伺いいたします。  4点目に、那覇市保健センターの早期建設についてお伺いいたします。  遅ればせながら、ことし調査費の予算が計上されました。市民の皆さんの健康増進のためにも、早期建設は重要な課題であります。建設へ向けての具体的な計画をお聞かせください。  5点目に、信号機の設置についてお伺いいたします。  市道田原11号、小禄金城9号の交差点は、金城小学校、中学校、那覇西高の皆さんの通学路であります。朝夕の登下校時の交通量も多く、児童生徒の皆さんの横断は大変に危険で、地域の皆さんは一日も早い信号機の設置を要望しておりますが、当局のご見解をお伺いいたします。  以上で質問を終わりますが、ご答弁によりましては自席より再質問をさせていただきます。 ○議長(安里安明君)  総務部長、玉城宏道君。 ◎総務部長(玉城宏道君)  女性行政について、管理職及び審議会等における女性登用状況と研修プログラムについて、お答えいたします。  なは女性センターの10月のオープンをめどに作業を進めているところでございます。同センターにおきましては、女性学講座のその他の講座に関する事業、図書、各種資料の情報の収集及び提供に関する事業、交流支援に関する事業、女性に関する諸問題について、電話による総合相談窓口の設置及びカウンセリングを予定しております。  ところで、那覇市では平成8年4月1日現在、係長以上の職員で女性の割合は20%、審議会等における女性委員の登用状況は19%となっております。なお、審議会等委員への女性登用につきましては、平成6年に実施施行した那覇市審議会等委員への女性登用促進要綱で、登用目標を平成9年度までに25%以上、平成12年度までに30%以上と定め、その促進に努めているところでございます。  女性の人材登用のための研修プログラムについては、なは女性センターの女性学講座や、特別公開講座等の授業を企画しております。学習の機会を多く提供することにより、審議会等政策方針決定の場への参加が期待できる女性を、人材として育成していきたいと考えております。また、職員研修所では、女性職員対象の研修として、平成7年度には女性能力開発コース、公務能率研修が実施されております。 ○議長(安里安明君)  市立病院事務局長、金城栄行君。 ◎市立病院事務局長(金城栄行君)  市立病院の院内保育について、その取り組みの可能性についてのお答えをいたします。  まず、本院の小児科病棟の現状について申し上げますと、平成8年6月19日、一昨日現在で32名の児童、乳幼児が入院しておりますけれども、そのほとんどが短期的な入院でございます。長期に治療を要する乳幼児は数人おりますけれども、短期的な入院の患者が大多数でございます。  さて、院内保育の実施にあたりましては、保育室の施設整備やあるいは保育要員の確保が必要になってまいりまして、現在、経営健全化の途上にあります本院にとりましては、新たな財政負担が伴うという課題があります。  特に、ご承知のとおり、平成7年度からは自治省の第4次病院事業経営健全化措置団体として指定を受けて、平成11年度までの5年間で不良債務を解消しなければならない現状にありますので、新たな財政負担は厳しい状況にございます。  したがいまして、議員ご提案の院内保育につきましては、将来好ましい施設でございますので、今後は調査研究してまいりたいと思いますけれども、当面は先ほど申し上げましたように、不良債務の解消を図り、経営健全化を優先し、推進してまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解をお願いいたしたいと思います。 ○議長(安里安明君)  福祉部長、堀川美智子君。 ◎福祉部長(堀川美智子君)  24時間巡回介護についてお答えいたします。  本市では、高齢者保健福祉計画におきまして、平成11年度までに24時間対応可能なホームヘルプ事業を計画しておりますが、現在は本市の要援護高齢者対応のホームヘルパーは32人で、派遣世帯は約200世帯となっております。1人の要介護老人に週2~3回の1回2時間体制で行っている滞在型でございます。それにかわりまして、24時間巡回介護でございますが、対象者の日常生活の時間帯の節目、例えば起床時、昼食時、夕食時、そして夜の就寝時という介護ニーズの高い時間帯に、一日数回派遣をして対応していくことを言います。  今後、必要に応じてホームヘルパーをいつでも24時間対応で派遣できる体制を整備するために、第1段階といたしまして、チーム運営方式を平成9年度に導入し、早朝・夜間のニーズに対応していく体制を今準備しているところでございます。  その内容は、市内の一部地域で早朝・夜間のチーム運営方式を進めていきながら、その実態を踏まえ、全地域において対応していきたいと考えております。さらに、平成11年度までには達成できるように努力していきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(安里安明君)  保健衛生部長、野原広太郎君。 ◎保健衛生部長(野原広太郎君)  保健センターの建設について、お答えいたします。  議員もご承知のとおり、本市では市民の健康の保持及び増進を図るため、平成4年9月に、仮設建物ではございますが、保健センターを設置いたしまして、健康教育及び健康増進指導、健康相談、各種の健康診査、母子保健等の事業を実施しまして、保健サービスの拠点とするとともに、また市民の自主的な保健活動の場にすることを目的として、活用いたしております。  しかしながら、この保健センターは総合的保健行政を担う保健施設としての機能は不十分でありまして、議員ご指摘のように、新保健センターの早期建設が必要であると考えております。  また、平成6年7月に公布されました地域保健法の趣旨に基づき、保健と福祉の有機的な連携がうたわれることによりまして、市町村保健センター整備要綱も改正され、保健福祉の連携の強化を図ることについても明示されているところでございます。  さて、ご質問の建設に向けての具体的なスケジュールについてでございますが、平成8年度は保健センター新設のための調査費として100万円を計上しまして、保健センター建設基本構想策定委員会を設置しまして、その中で保健福祉が十分に連携のとれた保健福祉サービスの提供ができる拠点としての機能、特に隣接する那覇市総合保健センターの機能と相互に補完し合う施設として建設するための方向性を検討してまいりたいと考えております。平成9年度は、その結果を踏まえまして、保健センター基本計画を策定する予定であります。平成10年度からの第3次総合計画に織り込みまして、早い時期に建設に着手してまいりたいと考えております。 ○議長(安里安明君)  市民部長、当銘芳二君。 ◎市民部長(当銘芳二君)  ご質問のうち信号機の設置について、お答えいたします。  小禄金城地域は区画整理事業の進展に伴いまして市街化が進み、小学校や中学校、高等学校の公共施設や大型スーパー等もあることから、国道331号、県道221号を中心とした近隣道路の車両及び歩行者の通行量が著しく増加しております。このような状況から、特に児童生徒の登下校時における交通事故が心配をされ、本市といたしましても、この場所への信号機の設置はぜひ必要だと考えております。  信号機等の交通安全施設の設置については、県公安委員会の所管でございますので、本市の所轄署であります那覇警察署に対し、強く要請をしてまいりたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(安里安明君)  大浜慶子君。 ◆大浜慶子君   ご答弁ありがとうございました。  2~3点ちょっと再質問させていただきたいと思いますが、院内保育に関しましては、厚生省が3年前に実施した調査によりましても、小児科、小児外科のある全国の1,915の医療機関のうち、保母を配置しているのは123施設で、1割に満たないということになっております。でも、保母を配置していない施設のうちでも約6割がこの件に関しましては導入に賛成であると答えているわけです。  配置できない理由としては、先ほど部長もおっしゃってましたけれども、やはり経営的に難しいなどの理由が挙げられておりますけれども、やはり子どもさんたちは保母のいる施設に入院している子どもさんたちにとりましては、その父母のアンケートをとったときに、子どもが保母さんのことをよく話題にするケースがあるというふうなことが出ているようです。やはり考えてみましても、病室というのは白い壁でありますし、また子どもたちというのはある面ではストレスでいらつく子どもさんもいるわけなんです。幸い、先ほど部長のお話の中で、長期入院の子は現在いないということでございましたけれども、今後そういう子が入院してくるかもしれません。そういうときに、そういう子どもを抱えたお母さんのことを思うときに、やはり何とかこの制度は、すぐにはできなくても、これからの課題として取り組んでいらっしゃるということでしたけれども、市立病院の中には職員の福利厚生施設として保育所があると聞いておりますが、状況によってはやはり専門の保母さんに来ていただく。そして訪問保母という形で来ていただくということは、その件に関しても無理なことなのかどうかをもう一度部長さんにご答弁をお願いしたいと思います。  それから、保健センターに関しましては、先日、私も首里石嶺の文化スポーツプラザの落成式に出させていただきました。29番議員さんの方からいろいろと利用者の皆さんの喜びの状況が報告されておりましたけれども、やはり超高齢化社会を目前にして、寝たきりにならないための施策としても、この保健センターの建設は急がれると思います。そういう面からしまして、この新センターの内容の中に、増進センター的な機能を含めたものであるということを以前に聞いたことがございます。そういうことも含めまして、企画部長の建設に向けての熱意のほども一言お聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
    ○議長(安里安明君)  市立病院事務局長、金城栄行君。 ◎市立病院事務局長(金城栄行君)  ただいま議員からご指摘がありましたように、院内には院内保育所というのがございます。これは有子看護婦対策として、国庫補助を受けて、その目的で今設置されている施設でございます。ですから、他にそのあれを転用するということとは全然異質のものでございますので、先ほど提案のありました件につきましては、そことまた別の次元でマンパワーの確保が必要だと、そういうことを先ほど説明申し上げたわけでございます。 ○議長(安里安明君)  休憩します。            (午前11時58分 休憩)            ───────────            (午前11時59分 再開) ○議長(安里安明君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  企画部長、真栄里泰山君。 ◎企画部長(真栄里泰山君)  保健センターでございますけれども、現在、この保健センターの構想について今年度出発をしたところでございまして、今、現在全体的に施設などを見ますと、やはり健康づくりだとか健康増進だとか、そういう意味での関心も非常に高くなっておりますし、また那覇市は健康都市づくり宣言もいたしておりますので、そういう線に沿って可能な限り努力をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(安里安明君)  大浜慶子君。 ◆大浜慶子君   病院に関しましては、制度的にも違うということでございますが、やはりこの院内保育も少子化対策の面から見ても大変重要だと思います。1人2人しか生まないのに、その子が病気にかかる親の心情を思うときに、ぜひいろんな意味を含めて今後真剣に検討していただきたいと思います。  本日は病院関係のみに質問させていただきましたけれども、次回には福祉部の児童課の皆さんとも、やはり質疑を交わしていきたいと思います。  保健センターに関しましては、去年那覇市も健康都市宣言をいたしました。そういう意味からしても大変重要な施設でございますので、ぜひ早期建設をよろしく推進していただきたいと思います。  女性センターに関してでございますが、少子化問題もやはり高齢社会の問題も、その大半が女性の問題であると言っても過言ではないと思います。センターの機能が十分に発揮されながら、また、戦後の沖縄で強くたくましく生きてきた数多くの女性の皆さんや、また男性の皆さんも講師としてお迎えして、自立した生き方を大いに学ぶ場もつくっていただきたいと思います。その件はぜひ総務部長にはお願いしたいと思います。  それと併せまして、24時間の巡回介護の件に関しましても、早朝、夕暮れどきの巡回介護ということで平成9年度から実施されるようでございますが、やはり夜も安心できるような24時間ヘルプサービスの早い実施というのは多くの方たちが待ち望んでおりますので、平成11年度目標とは言っておりましたけれども、早めにその制度を本当に導入していただいて、先取りしていただきたい。名護市のほうでも那覇と同じような制度でございますが、実施しておりますし、浦添の介護支援センターでも、浦添総合病院のほうでスタートということを聞いておりますので、那覇市のほうでも支援センターとも連携をとりながら、早い時期の実施をよろしくお願いしたいと思います。  信号機の設置につきましては、当該地域は大型店舗だとかあるいは公園、そして那覇市の福祉ゾーンとしてもどんどん整備をされておりますし、住宅もどんどん建設されております。一日も早い信号機の設置を要望いたしまして、質問を終わります。  ありがとうございました。 ○議長(安里安明君)  昼食のため、休憩いたします。            (午後12時4分 休憩)            ───────────            (午後1時5分 再開) ○議長(安里安明君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  前田政明君。 ◆前田政明君   私は発言通告に基づいて個人質問を行います。  最初に市道牧志壷屋線の桜坂の街灯問題について質問します。  これまで那覇市の庶民の憩いと語らいの場として親しまれてきた桜坂において、市道牧志壷屋線の桜坂社交組合の管理している街灯の維持が、市道壷屋牧志線の立ち退きにより組合員が減少し、維持が大変苦しい状況にあるとのことです。  地域のため、営業・防犯上も重要な役割を果している街灯を桜坂社交組合が従来どおり維持できるように、何らかの対応ができないか、当局の対応について伺います。  次に、既存商店街対策問題について質問します。  1995年12月4日、東京虎ノ門で全国中小小売商団体連絡会の主催で、日本商工会議所、全国中小企業団体中央会、全国商工会連合会の共済で全国小売商サミットが行われました。その全国小売商サミットの宣言は、次のように訴えております。  「われわれは中小小売業、並びに商店街が抱える諸問題の打開と、中小小売業の経営不安の解消、さらには地域社会の健全な発展を求め、本日ここに参集した。我が国経済は依然として先行き全く不透明な状況が続いている。中小小売業者はこの未曾有の長期不況に加え、大店舗をはじめとする各種の規制緩和、価格破壊、大型店等の出展、さらには業種間、地域間競争の激化等により、困難かつ危機的状況に直面している。廃業等も余儀なくされ、中小小売店及びそこに働く従業者の数はこの3年間でいずれも11%も減少している。当然空き店舗率1割を超える商店街は実に3分の1にも達している。まちの空洞化は予想だにしなかった猛烈なスピードで進行している。われわれはこのような身をそぐ苦しみに真正面から対峙するとともに、今後いかなる困難・障害があろうとも、今まで営々と築き上げてきたわれわれの店、都市の顔であり、人々が集い、憩うわれわれの商店街を将来にわたり守り続けていくことを誓う。同時に、われわれのはこれらの困難を払い除け、明日への展望を切り開くため、政府に次の3項目について早急な対応を高ずるように強く要求する」として、「1. 大店法等のさらなる規制緩和反対。2. 中小小売商業対策の抜本的強化拡充。3. 大型店の行き過ぎた商行為に歯止めを」と訴え、「われわれ中小小売商は、今まさに荒れ狂う大海の中にある。われわれは幾多の試練が大波として襲ってくる中、体力・気力・知力を蓄え、確固たる指針のもとに、われわれの店を守り、地域社会を守るという目的地に到達しなければならない。われわれは本日業種組織の違いを越えて参集した。われわれは目的地は決して遠くかなたにあるわけではないと信じ、上記の要求項目実現に向けて力の限り努力するとともに、今後ともあらゆる試練に立ち向かっていくことをここに宣言する」と力強く訴えております。  私は親泊市長はじめ、当局の関係者が小売商サミット宣言に示される、中小小売業者の思いに応える商工行政をさらに進めていただきたいことを心より要請するものです。  さて、那覇市における小売業の実態は、1994年度の商業統計によりますと、総店舗数が5,869店、全小売店舗売場面積は36万5,304㎡、年間販売額2,910億8,350万円。そのうち第一種大型小売店舗は13店で、売場面積は9万451㎡、全体の24.76%、年間販売額は630万で全体の21.6%となっております。  なお、店舗の割合では13店舗は全店舗の0.22%に過ぎません。第2種大型小売店舗は、35店舗、全店舗の0.059%で売場面積2万8,953㎡、全体の7.9%、年間販売額230億円、全体の7.3%で、第一種、第二種、大規模小売店舗48店の売場面積は11万9,404㎡で、全売場面積の32.68%の占有率をわずか全体の0.7%の店舗が占めているわけであります。  最新の業界関係資料では、第一種売場面積は12万8,630㎡、全体の34.6%までになっております。これ以上那覇市に大型小売店の出展が進むことになると、市内5,800余の小売店や、卸、小売業で働く3万人余の雇用問題にも大きな影響を与える、市民生活に多大な影響を与えることになるのではないでしょうか。今、既存商店街の活性化対策、中小小売商業対策は、急激な営業環境の変化に対応して、行政と商店街や関係者が力を合わせて、具体的な対応と前進が求められています。このことを踏まえて、次のことを質問します。  新都心の商業集積地域の機能開始はいつごろになりますか。そのころには既存商店街対策の施策の進捗状況はどうなっていますか。また、モノレール開通時にはどのような既存商店街対策が行われていますか、当局の見解を伺います。  県都の那覇市は全県の経済の発展のために貢献してきました。特に既存商店街は全県の庶民の大スーパーマーケットとして、県民生活に大きな役割を果してきました。県都の那覇市の既存商店街の活性化問題については、県も那覇市とともにその力を尽くすべきであると思います。既存商店街対策等について県との対応についてはどう対応されていますか。特に公営駐車場問題については、県との具体的対応が求められていると思うが当局の見解を伺います。  次に既存商店街の中心的な位置を占めているガーブ川水上店舗の問題、我部川都計道路の問題は平和通りをはじめ既存商店街全体に大きな影響を与える問題です。ガーブ川水上店舗と我部川都計道路問題については当局の対応と見解を伺います。  1969年に建設された第2牧志公設市場は、商業環境の変化の波を受けて、本来の役割と機能を十分発揮されていない状況となっています。水上店舗の問題と合わせ、第2牧志公設市場の活用のあり方は、既存商店街の活性化にとっても大変重要な行政的課題となっています。第2牧志公設市場活用検討調査を踏まえて、今後どのように対応されるのか当局の見解を伺います。  次に、焼物の郷壷屋地域のまちづくりについて質問します。壷屋焼物博物館の整備を進め、周辺の古い石垣通りの保存など、壷屋の伝統のよさを生かしたまちづくりをどのように進めていくのか、当局の見解を伺います。  県指定文化財南ヌ窯の修復が必要となっていますが、当局の対応について伺います。  また、行政としての南ヌ窯の所在地の案内表示板設置等が必要だと思いますが、当局の対応について伺います。  次に壷屋やちむん通り活性化ビジョン策定委員会の報告書の内容なども踏まえて、地域住民の合意のもとで、今後のやちむん通りの整備をどのように進めるのか、当局の見解を伺います。  また、やちむん通りを石畳の道にしてほしいとの要望も出されていますが、道路整備をどのように進めるのか当局の見解を伺います。答弁によりましては、時間の許す範囲で自席より再質問を行わせていただきます。 ○議長(安里安明君)  経済部長、崎山嗣松君。 ◎経済部長(崎山嗣松君)  お答えをいたします。  まず商工行政について順次答弁をいたします。最初に桜坂社交組合の街灯の維持管理についてからお答えをいたします。  議員、ご承知のとおり本市都市計画に基づく牧志壷屋線にかかる立ち退きにより、店舗数が減少し、桜坂既存商店街の街灯の維持管理が困難になっているとのことでございますが、議員ご承知のとおり、街灯は社交組合が独自の目的をもって設置したものでございます。これまで自主的に管理を行ってきた経緯がありますが、商業者支援等の現行商工行政制度の範囲におきましては、対応するのはなかなか困難かと思います。しかしながら、保安上の問題だとか、道路行政等の側面もありますので、今後、関係部課と調整をさせていただきたいと思います。  次に、初めに新都心の商業集積地域の機能開始のところにおける既存商店街の施策の進捗状況についてお答えをいたします。  その前に、当地域の使用収益開始は、平成9年の春から始まる予定となっております。本格的に商業集積、商業施設が集積していくのは、使用収益の開始から約数年以降になるものと予想しております。  次に、さて、既存商店街のなかんずく中心商店街につきましては、現在、水上店舗の撤去を前提とした都市計画道路の新設、そしてリジューム計画を中心とした面的整備計画が予定されておりますが、実務的、かつ手続き的な面から考えますと、これらの計画は、実際に動き出すのは相当の期間を要するものと思われます。  したがいまして、新都心商業地域の競合による影響を最小限度にしていくためには、ソフト面の諸施策の充実が求められております。  そのころにおけるソフト面の諸施策としては、基本的に現在の融資制度の拡充、各種イベント事業の支援等を継続してまいりますが、これまでにない新たな施策として例えば情報に関するサービスを一元的に収集・加工できるような支援施設、中心商店街のまちづくりを支援していく法人組織等の設立も検討していきたいと考えております。  また、来街者へのサービス向上をしていく観点から、トイレや小広場等の共同利用施設の整備も促進をしていきたいと思います。  さらには、当事者の問題としても最も大事な経営者意識の向上を促すような施策についても、商工会議所等関係団体と連携して今後の今からの段階から検討をしていきたい思います。  続きまして、モノレール開通時の商店街対策でありますが、これにつきましては、時期的に先ほどの新都心商業施設の時期とほぼ重なりますので、基本的には同様の対策を講じることになろうと思いますが、これに加えて駅機能と商店街機能を有機的に関連づける事業、例えば現在沖映通り商店街で取り組まれているような駅から商店街へのアクセス歩道のグレードアップ事業等を地元とともに実施していきたいと思います。  続いて、既存商店街の活性化対策等にかかる県との対応についてお答えをいたします。  ご質問にありますように、本市は本県の商都でもあることから、県と力を合わせた商店街支援事業は活性化事業を推進する上で極めて効果的であり、予算的にも事業規模が大きくなりがちなところから、近年の活性化事業を誘導していくためには、県との共同対応は優先的に検討されるべきものと理解をいたしております。  沖縄県におきましても、このような共同対応の重要性を理解され、日頃から通産省関係の諸施策について助言をいただいているところでございます。  現在、国や県とともに支援し、実施しております沖映通り商店街グレードアップ事業は、県の対応に負うところも大きく、今後とも各種支援制度の活用を県とともに検討し、商店街活性化を推進していきたいと考えております。  なお、県においては、ハード面の対応だけではなく、商店街診断や、イベントに関する支援を初め、ソフト面の対応も実施をいたしております。  引き続きまして、第2公設市場活用検討委員の調査を踏まえて、今後どのような対応をしていくかについてお答えをいたします。  議員もご承知のとおり第二公設市場は立地条件の課題、商業環境の変化等の諸要因が背景となって、ここ数年、相当数の空きごまが発生し、市場としての機能を十分に発揮していない状況にあります。  また、施設の老朽化も進んでいるため、これまでに何度か大がかりな改修工事も行ってきましたが、市場機能を活性化するには至っておりません。そのために早い時期から庁内において対策等を検討してまいりましたが、一応の方向づけとしましては、現用途の転用を含む新たな活用が必要であるものと考えております。  ただし、当施設が市場として現に使用されていることと、そして当施設の活用の仕方が中心商店街のリジューム計画などと深く関連することから、活用の新たな方向性を導いてきても段階的な検討が不可欠であると考えております。  平成7年度事業として委託をいたしました第2公設市場活用検討調査は、活用のあり方を探るための基礎作業を行ったものであります。市場の機能の状況、活用の諸条件、活用の事例などが示されております。本市といたしましては、これを受けまして、現在庁内における研究作業の準備を進めているところでありまして、できるだけ早い時期に活用方針を絞り込み、そして具体的な事業計画の提案へと手続きを進めていきたいと思います。以上でございます。 ○議長(安里安明君)  都市計画部長、高嶺晃君。 ◎都市計画部長(高嶺晃君)  公営駐車場問題についてお答えいたします。  近年における自動車交通の増加は著しく、車社会の一層の発展に伴い駐車需要もますます増加する傾向にあります。  本市においても車両が集中する商業業務地域、特に国際通りを中心にした市街地において駐車場不足のため商業活動に影響を与えているのが現状であります。  このような背景において、本市の駐車問題を解決し、円滑な都市交通の確保と、都市機能の維持増進を図り、将来に向けた都市づくりに必要な駐車施設の整備を総合的かつ計画的に推進するために、駐車施設整備に関する基本計画の検討を行っているところであります。平成7年度から平成8年度にかけての基本計画を策定することになっております。これを受けて事業箇所、それに事業主体及び事業手法などについて、今後国・県等と調整を図り、具体的な取り組みに向けて努力をしたいと考えております。  次に、ガーブ川水上店舗と我部川都市計画道路問題についてでございますが、水上店舗のあるガーブ川周辺地域の活性化につきましては、平成9年度から国庫補助事業である都市活性化再生拠点整備事業を導入して商業の活性化に取り組んでいきたいと考えております。  そのため、平成7年度から平成8年度にかけては、各通り会をはじめ、地権者の皆様に事前の説明会を行っているところであります。ガーブ川周辺地区の活性化に向けては、都市計画道路我部川線の開通が不可欠であり、その場合、水上店舗の撤去が前提となります。  現在、水上店舗には370件ほどの零細な店舗が張りついておりますが、水上店舗商業者の大部分が沿線での営業継続を望んでおります。  我部川線の開通にあたっては、水上店舗の撤去に先立って、周辺で再開発事業を起し、その中に受け入れ施設を確保して、入居斡旋し、再び営業が継続できる方策を考えております。  当地区の再生計画を策定するにあたっては、この地区の独自性を生かした快適な商業空間づくりを考えておりますし、特徴ある店舗への改革を目指し、本県商業の核としての再生活性化を図っていきたいと考えております。  なお、具体的な再開発のスケジュールは平成9年度から実施するリジューム事業の地区再生計画策定業務の中で検討することになります。  次に、壷屋の伝統のよさを生かしたまちづくりをどのように進めていくかというご質問にお答えいたします。  ご承知のとおり、壷屋地区は古く琉球王朝、王府時代より陶器の一大生産地として知られ、壷屋焼きは現在でも県内はもとより、観光客にも広く親しまれております。当該地区には県指定文化財の登り窯をはじめ、本市の景観資源の指定候補である古い石垣が良好に残っている裏小路、あるいは御嶽、東ヌカーなど、往時を忍ばせる伝統文化遺産が残存しております。そのため、壷屋地区は都心部にあって歴史的なまち並みをとどめる貴重な空間であります。那覇市ではこのような壷屋地区の特性を生かしたまちづくりを進めるため、1987年昭和62年度に陶器組合や、町民会の協力を得て、壷屋地区都市景観形成、計画策定のための調査を実施し、これまで数回にわたり地区懇談会を開催し、意見交換をしております。今後の取り組みとしましては、地区住民の合意を得て、本市の都市景観条例に基づく、都市景観形成地域として指定し、石垣や樹木などの景観資源を生かしたまちづくりに取り組み、壷屋の歴史的な景観形成を図っていきたいと考えております。 ○議長(安里安明君)  教育委員会指導部長中村照夫君。 ◎教育委員会指導部長中村照夫君)  前田議員の焼物の郷・壷屋地域のまちづくりについてということの②と③についてお答え申し上げます。  まず、②の県指定文化財南ヌ窯の修復についてでありますが、南ヌ窯は壷屋の新垣登り窯附石牆として沖縄県の有形文化財、これは建造文化財ということに指定されてございますが、昭和48年3月19日付けで指定されておりますが、今年5月30日の大雨によりまして、屋根の一部が損壊してしまいました。南ヌ窯は民間会社の所有になっております。現在、所有者と沖縄県及び那覇市の三者においてその修復についての手法を協議しているところでございます。今後、南ヌ窯の修復事業の実施に向け、沖縄県への要請を図るとともに、那覇市としましても、所有者に対する修復事業費に補助金の予算化に努めてまいりたいと考えております。  それから次に③でございますが、南ヌ窯の所在地の案内表示板設置等につきましては、南ヌ窯を含めた総合案内板を観光課において既に通商やちむん通りの国道330号線側とそれから市場側の2カ所に設置してあるところであります。  しかし、やちむん通りから少し奥まったところにある南ヌ窯への誘導標識につきましては、壷屋町民会及び関係部局との調整を図りながら、壷屋焼物博物館の開館、やちむん通りの改修等にも配慮しながら設置していきたいと考えているところでございます。  以上です。
    ○議長(安里安明君)  土木部長、長堂嘉夫君。 ◎土木部長(長堂嘉夫君)  壷屋地域のまちづくりの中の壷屋やちむん通りの整備についてお答えいたします。  壷屋やちむん通りの整備事業につきましては、壷屋牧志線の壷屋入口から、国道330号までの区間、延長380m、幅員6.5mの市道でございます。  本通りにつきましては、交通安全施設整備事業の中でコミュニティー道路として位置づけ、整備をする計画であります。実施設計にあたりましては、ご指摘があります壷屋やちむん通り活性化ビジョン策定事業の報告書を参考にしていきたいと考えております。  なお、現道の幅員が6.5mと狭小であるため、一方通行になる関係で地域住民に対しての説明会を開催するなどして、合意形成を得た上で道路整理をしていきたいと考えております。  ご提案の路面の仕上げにつきましても、平成8年度に実施設計を予定しておりますので、その中で検討をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(安里安明君)  前田政明君。 ◆前田政明君   どうも答弁ありがとうございました。  中小業者の問題につきましては、小売商サミットのいろんな立場を越えた方々の切実な訴えの中に占められていると思います。  特にわずか店舗数にして、0.22%の13の小売店舗が全体の売場面積の34.6%を占めて、そしてその3割を超える売り上げを占めていると。この中で5,000余の小売店舗、そしてそこに働く多くの方々が大変苦境にある。これは市の資料でもこの間でも700件を超えるお店が減っているということで、時間との勝負ですので、ここのところはそういう中小業者の気持ちを踏まえて施策を前進させていただきたいと思います。  それから、そういう面では中小企業振興条例というようなことを含めて先進地がございますので、中小業者が果してきた社会的役割、こういうものもぜひ深めて行政を進めていただくことを要望しておきます。  それからガーブ川の問題も非常に大事な問題ですので、引き続きまた機会を得て質問していきたいと思います。  あと壷屋の問題ですが、非常にいい報告書もまとまりまして、先ほど言われたような形での都心部における大変貴重な歴史的な文化財を含めたところであると思います。そういう面ではぜひその整備方を進めていただきたいと。  特に南ヌ窯の問題については、ある民間の方が処理をされていると。そういう面で維持費などが大変だということでいろんな運営の問題についてもご相談をしているそうでございますが、いずれにしろ県と協力をして予算を確保して早急に南ヌ窯の修復を進めていただきたいというふうに思います。  それから、道の問題につきましては、いろいろあると思いますが、私たちこの前市議団で事業共同組合も尋ねながらいろいろ散策をしてみましてけれども、その中でぜひ石畳の道にしてもらえないかなと。この壺屋を100年のまちづくりということで、100年後にはやはり歴史的な重みももっと出てくるんじゃないかなと。そういう面で、ぜひ中心地にあるこの貴重な文化財、またはこの壺屋を生かすようにまちづくりをしてもらえないかという強い要望もありましたので、今回質問をしておきました。そこもひとつ踏まえながら、ぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。  それで桜坂の問題ですけれども、あちこちまわりまして、なかなかだめでした。それは現行の商工行政というふうにいたしましたけど、親泊市長も若いころも今もどうでしょうか。桜坂に、みんなで語って、憩いの場だと思いますが、それが立ち退きで歯抜けになっているんです。それで維持費がないと、厳しいということについては、やはり地域振興の意味からも、ここはぜひ頑張っている社交組合の方々に対する支援を何らかの形でやっていくべきじゃないかなと。その電気が消えて、まっ暗になるということでもいかないと思いますし、それが那覇市の牧志壺屋線の工事に絡んで起こっているということで、先ほどの業者の気持ちも踏まえて、市長、また当局が柔軟に対応されて、困っているそういう方々の支えになっていただきたいということを要望して、私の個人質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(安里安明君)  大城勝夫君。 ◆大城勝夫君   公明会派の1人として、個人質問を行っていまいります。  政治は現場に学べ、手作業である。つまり、調査なくして発言なしはあまりにも至言であると言わざるを得ない。質問の趣旨は、現場の声を、陳情を受け、取り上げていくものであります。  質問の第1に、古波蔵地内のJT・日本たばこ産業株式会社から発生している可能性が大きい悪臭問題であります。  このことについては、私は昭和62年3月、6月の2定例議会にも質問を行ったのであります。その当時は、国場ベニヤ工場もあり、複合的悪臭が要因によって付近住民は悲鳴を上げ、窓も開けられない、のどを突き刺すなど、連日続いて、子どもたちは夜は眠れず、学校で授業中に居眠りをするなど、学校現場から指摘されていたことは記憶に新しいところであります。  今日、国場ベニヤ工場も撤去され、JT・日本たばこ産業株式会社が残り、操業を行っています。よって、臭気の状況はばい煙や悪臭の状況などもはっきりとたばこ工場からの発生であると、付近住民は訴えております。陳情によれば、風向きによってはのどや目を突き刺す場合もあり、窓も開けられない場合もあると訴えておりますが、当局はそのような実態をつかんでおりますか。  質問の2として、以上の趣旨を踏まえ、市民が健康で快適な生活を送ることのできる環境をつくりだすためにも、市当局は立入り調査をどのように実施してきたか。そこで問題点を指摘しておきたい。  一つに、平成4年以来、会社側から公害防止の報告を受けていないということであります。  二つには、平成4年(1992年)6月の会社側の報告書には、排水処理施設の汚泥抜き取りは那覇市環境衛生公社に委託されていることであります。会社側の排水対策として、工場排水、厨房排水、生活排水等は集合桝に溜め、ポンプアップして排水処理施設に送られ、規制値以下に処理して下水道に放流しているとなっている。ところが、那覇市環境衛生公社は、排水処理施設の抜き取りを委託を受けているが、その後の処理、チェックはどうなっているか、明確でありません。  以上、2点の立入調査のチェック体制結果を問うものであります。  質問の3として、アメリカではPL法(製造者責任法)の施行以来、たばこの功罪、つまり体によい部分、また悪い部分、害の部分について法廷闘争がなされていると言われております。本員はたばこの善し悪しについてよく勉強しておりませんので、ご紹介をいただきたいのであります。  次に、教育行政の質問に移ります。  文部省は全国の小・中学校の水泳プールの排水溝のふたがなければ吸い込まれて死亡事故のおそれがあるとして、学校プールの対策のための調査を実施しております。  本市は、小学校34校、中学校17校、全校にプールがあります。文部省の調査で、排水溝の危険性が指摘された学校数、改善を要する学校数はどうなっているか。特に、文部省が調査に重きを置いているのは、ふたの重量のみによる固定の場合であります。本市はどのような結果になっているか、児童・生徒が安全に体育の授業が行われるために、伺うものであります。  次の質問に移ります。  壺川市営住宅付近に新たに漫湖方向から進入できる信号機が設置された。そのために地域住民は交通量の増加と、点滅信号がないために危険を感じている。また、交通事故も発生するなど、市営住宅に住む方々は不安を抱いております。新たに国道と県道の中間地点に、市営住宅付近に点滅信号機が必要になっております。交通量などの調査を行い、歩行者の安全のため、早急な設置を那覇署に要請していただきたい。  次に、公衆電話の設置についてであります。  壺川市営住宅は5階以上が那覇市の市営住宅になっております。日常生活は他の市営住宅より不便を抱えている。その一つに、公衆電話が市営住宅の付近にないことであります。確かに、電話は全世帯に普及し、その効果もあります。同市営住宅では、昼夜を問わず用件、用事等のために降りてまいりますと、緊急時、不測の事態の発生、ふとした思いつきなどにより電話をかけようにも10階、11階と戻らなければなりません。特に夜間は商店街などはシャッターが閉まるために利用が非常に難しくなっていると言われております。  以上の趣旨をご理解いただき、地域住民の快適な生活のために、NTTに設置の要請を望むものであります。  以上で質問を終わります。答弁の内容によっては自席より再質問を行ってまいります。 ○議長(安里安明君)  保健衛生部長、野原広太郎君。 ◎保健衛生部長(野原広太郎君)  公害行政につきまして、1番と2番を一括してご答弁申し上げます。  日本たばこ産業株式会社が、地域住民の日常生活に支障を与えている実態をつかんでいるかとのご指摘でございますが、ここ数年、日本たばこ那覇工場が原因と思われる苦情が寄せられたケースはなく、実態を掌握しておりませんでした。そこで、早速職員を那覇工場に派遣しまして、工場内の悪臭対策の確認と、工場側に苦情がないか等々につきまして問い合わせたところ、去る4月に電話で悪臭の苦情があり、工場側としても点検パトロールを強化して対応しているとのことでございます。  次に、当局は立入調査を実施しているかとのご質問でございますが、日本たばこ那覇工場への立ち入りは、平成4年6月に中央保健所と連携し、工場内の点検を実施いたしまして、公害防止策の実態について報告を受け、振動、ばい煙、騒音、悪臭、排水等の対策をチェックいたしました。  まず、排水対策につきましては、工場から出るすべての排水は、工場内に設置された排水処理施設で浄化させ、その後、公共下水道に放流されております。具体的に申し上げますと、那覇市下水道条例に基づく検査項目であるBOD(生物化学的酸素要求量)、SS(浮遊物質量)、それに水温、PH(水素イオン濃度)でございます。それにノルマルヘキサン抽出物質含有量のそれぞれにつきまして、水質基準に適合しております。  水質検査は下水道業務課が年1回実施し、排水状況の監視をしており、最近の検査では、平成7年11月で、規制基準以下になっております。  排水処理施設の汚泥は、議員ご指摘のように、那覇環境衛生公社が那覇工場の委託を受け、月1回抜き取り業務を行っております。抜き取った汚泥は、収集後に天日乾燥させる等、適正に処理されております。また、ばい煙につきましては、大気汚染防止法16条に、ばい煙排出者はばい煙等の測定をしなければならないと定められており、那覇工場は年1回、ばいじん量、全硫黄酸化物量を測定しており、検査結果はいずれも基準値以下であります。最近の測定は、平成8年2月であります。  ご指摘の悪臭についてでありますが、今回職員を現場に派遣させ、確認いたしましたところ、工場の排気は2カ所ありまして、1カ所は噴霧処理、水スプレーをして放出しているため、悪臭は改善されておりますが、もう1カ所の作業場からの排気が悪臭の原因になっているのではないかと考えられます。したがいまして、どの程度の濃度の悪臭であるか、臭気判定を行いたいと考えており、現在、那覇工場、県衛生環境研究所と調整しているところであります。なお、今後につきましては、那覇工場の公害防止策について、経過を観察しつつ、県中央保健所とも連携を取りながら、定期的に立ち入り指導等の対応を行っていきたいと考えております。  次に、たばこの功罪についてでございますが、たばこをのむ者にとりましてはいささか気がとがめてなりませんが、意を決しましてご答弁申し上げます。  たばこの人体に与える影響につきましては、ご承知のように、昨今の嫌煙権運動とともに大きくクローズアップされ、広く知られるようになりました。従来、たばこは嗜好品としてたしなまれ、成人男子の59%が喫煙しており、たばこの効用としては気分転換やストレス解消が図られると言われております。しかし、たばこを吸い続けると健康にさまざまな害を与えることが分かっており、たばこの消費量増加と並行しまして、ガンの死亡率が増え続け、1993年には胃ガンを抜いて男性の死因のトップとなっているほか、成人病や心筋梗塞の原因となり、また咳やたんなどの呼吸器症状を訴える率が高くなっております。  このように、喫煙者本人が受ける影響は大なるものがありますが、たばこを吸わない人が知らず知らずのうちに他人のたばこの煙を吸わされている、いわゆる受動喫煙もまた健康上の大きな影響があることはご承知のとおりであります。例えば、夫が喫煙者である場合、妻は喫煙しなくても肺ガンの死亡率が高いことや、家族に喫煙者がいる場合、3歳児の喘息、気管支炎率が高くなっていることが報告されております。  このようなたばこの害が知られるようになってきたため、今、公共の場や換気の悪い部屋での喫煙は遠慮するということが次第にエチケットとして定着しつつあります。  以上、たばこの功罪についてかいつまんでご紹介いたしました。 ○議長(安里安明君)  教育委員会管理部長、山田義浩君。 ◎教育委員会管理部長(山田義浩君)  教育行政の、文部省はプールの危険性調査を全国で実施しておりますが、本市の状況はどうなっているか。安全性に問題の箇所などないかというご質問にお答えいたします。  まず、ご答弁の前に、プールの排水溝の安全対策について、構造上の概略のご説明をいたします。  問題となっている点は、水泳プールの底板、いわゆる底の一番低い位置に排水溝があります。そして、その排水溝にふたが付設されております。ふたを開けると、次に吸い込み防止金具が付いているという二重の安全構造が求められているということでございます。  ところで、文部省が行った学校水泳プール管理等状況調査において、那覇市の小中学校のうちで排水溝のふたをふたの重量のみで固定される構造となっているプールは、小学校で20校、中学校で10校となっております。そのうち吸い込み防止金具が取り付けられているプールは、小学校で17校、中学校で8校であります。排水溝のふたがふたの重量のみで固定されていて、かつ吸い込み防止金具のないプールは小学校で3校、中学校で2校となっております。  教育委員会としましては、安全管理に万全を期すため、この点についての調査をし、該当するすべての学校プールに排水溝のふたをねじまたはボルトによって固定するとともに、吸い込み防止金具の取り付けを考えております。現在、学校ではプール使用時期に入っているため、本格的な作業はできない状況でありますが、シーズンオフのプールの水の入れ替え時期に合わせて実施する計画であります。しかし、その間の緊急対策として、早急に吸い込み防止金具にかわる吸い込み防止金網を排水溝に取り付けるべく準備を進めているところであります。  また、安全点検については、プール使用開始前に各学校の体育主任及び学校管理者に対して、県教育庁が学校プール衛生管理講習会を実施しておりますが、那覇市教育委員会としましても、さらに指導を徹底する意味から、関係者に対して独自の講習会を3回実施いたしたところであります。プールの使用に際しては、常時安全点検等の支持をしております。なお、小学校においては今年度よりプールの管理補助員を配置し、学校水泳プールの安全管理に努めているところでございます。  以上です。 ○議長(安里安明君)  市民部長、当銘芳二君。 ◎市民部長(当銘芳二君)  壺川市営住宅付近に点滅信号機を設置する必要があるのではないかというご質問にお答えいたします。  ご質問の信号機の設置要望箇所は、国道329号と那覇東バイパスを結ぶ市道旭町8号線だと思われますが、大城議員からご提言のありますとおり、同箇所は市道旭町8号が平成8年3月6日から全面供用開始されたことに伴い、交通量の増加が見られます。そのような状況から、歩行者やドライバーの安全を確保するため、信号機の設置はどうしても必要であると判断されますので、那覇警察署に対し、県公安委員会に設置の上申をされるように要請していきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(安里安明君)  建設部長、大城清行君。 ◎建設部長(大城清行君)  大城議員の公衆電話の設置について、お答え申し上げます。  壺川市営住宅付近の公衆電話の設置状況につきましては、壺川市営住宅1号棟と2号棟の間にございます商店(福屋商店)の入り口前に公衆電話が設置されておりますが、同商店の営業時間の関係で、午後の6時までしか使用できないというのが現状でございます。  同様に、団地内のたまみやスーパーにも公衆電話が設置されておりますが、これについても営業時間の関係で午後の10時までしか使用できないという現状でございます。国道329号のジャンボパチンコ店前にボックス型の公衆電話が設置されておりまして、このほうは24時間使用可能となってございます。  同団地及び団地付近の公衆電話の設置状況は以上のとおりでございますが、ご質問の公衆電話の設置につきましては、団地自治会とも話し合いをもったうえで、今後の善処を図ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(安里安明君)  大城勝夫君。 ◆大城勝夫君   最初の公害行政について、要望を強くしておきたいと思います。  指摘をしてまいりましたように、日本たばこ産業株式会社は、今たばこの功罪も述べられましたように、付近住民は非常に日常生活に支障を受けているというのが実態になっておりますので、まず事業所に対しまして、特に人体に直接間接的に影響を与える有害物質でありますので、どうか市民の、またあるいは付近住民の生命を守るために、指導強化を1点はお願いをしたいと思います。  2点目のお願いでありますが、処理後の環境衛生公社の処理の方法、処理後の汚泥のチェック体制も強化をお願いをしたいと思います。以上が、2点目の要望でございます。  それから、学校水泳プールの管理状況については、文部省が緊急に実態調査をされているわけですが、何か立て続けに死亡事故が発生したために、緊急にこの調査を行ってきたようであります。部長からもありましたように、ふたの重量のみによる固定、それが事故があったと、吸い込まれるということでありますが、その重量のみによる固定というのが私たちには分かりにくいんですが、例えば構造上どうなっているのか。軽いのか。重ければ、これは水泳中はなかなか上げられないと思いますが、そこで事故が発生するということはよく理解できないと思いますので、説明をお願いしたいと思います。  その項目の中に、吸い込み防止金具はなしというのが小学校が6校、あるいは中学校が5校、皆さんは報告をしております。その小学校の6校と中学校の5校は緊急的にどうしても早めに、それを安全対策を講じる必要がある学校なのかどうかを、まず答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(安里安明君)  教育委員会管理部長、山田義浩君。 ◎教育委員会管理部長(山田義浩君)  先ほど申し上げましたが、本格的な、抜本的な作業はプールの水を完全に抜いて、そしてそういう状態で実施する必要があるために、これはシーズンオフにすることになりますが、しかし、現在その緊急対策として、それにかわる方法として吸い込み防止金網、そのふたの上に自重のみによらず、排水溝のふたが開かないように、暫定的に工事をするということを考えております。それで、当分、なおかつ使用の際には監視を十分しておきながら、次のシーズンオフに完全に水を抜いた状態で、ボルトあるいはねじ等で固定する方法を講じるということを考えております。 ○議長(安里安明君)  大城勝夫君。 ◆大城勝夫君   ぜひ、児童生徒が安全で体育授業が実施できますように、安全面を強化をしていただいて、安心して授業が遂行できますことを期待を申し上げ、終わります。 ○議長(安里安明君)  以上をもちまして、今期定例会における個人質問を終了いたします。       ~~~~~~~~~~ ○議長(安里安明君)
     日程第3、議案第42号、那覇市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例についてから、議案第51号、専決処分の承認を求めることについてまでの9件の事件を一括して議題といたします。  これより質疑に入ります。 ○議長(安里安明君)  安里仁愛君。 ◆安里仁愛君   ただいま議題となっております議案第44号、那覇市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例制定につきまして、質疑をいたしたいと思います。  本条例の改正の提案理由を調べてみましたら、災害対策基本法及び大規模地震対策特別措置法の両法の一部を改正する法律が、平成7年法律第132号で公布施行されております。並びに、非常勤消防団員等にかかわる損害補償の基準を定める政令の一部を改正する政令、平成8年政令第70号が公布施行されております。これを受けて、今回の条例改正案が提案をされているそうでありますが、そこで、消防庁と市長に1点ずつお伺いをいたします。  今回の改正の部分は、特にはこれまで災害対策基本法等で警察官並びに海上保安官の条文の規定はございましたが、神戸大震災に学んで、教訓に学んで、自衛官もその中に含めようということで改正をされたと聞いておりますが、この自衛隊の組織としての部隊、その名前が自衛隊の部隊というふうに明示されております。このあたり、なぜそういった自衛隊の部隊の災害派遣の条項が詳しく入ってきたのか、このあたりをご説明を願いたいと思います。  それから、市長にお伺いしますが、市長はこれまで機会あるごとに反自衛隊の立場を表明されております。本員が平成5年6月定例議会で、ハーリーへの自衛隊員の参加、組織としての参加について質問をいたしましたところ、市長はこのように答弁をされておられました。憲法の前文と憲法9条並びに憲法立法当時の国会審議の状況からして、自衛隊は憲法上疑義があると答弁をされております。また、ハーリーのみならず、市主催行事に自衛隊という組織の名で参加するのは好ましくない、認められない、このような答弁をされたわけであります。  市長は、当然こういう法律を知っていると思います。地方公務員法の第13条に、平等取扱の原則というのがあります。ちょっと読み上げます。  すべての国民は、この法律の適用については平等に取り扱わなければならず、人種、信条、性別、社会的身分若しくは門地によって、又は第16条第5号に規定をする場合を除く外、政治的意見若しくは政治的所属関係によって差別されてはならないとあります。これは平等取扱の原則であります。公務員が仕事をする上では平等に取り扱いなさいということであります。  それから地方自治法の第2条15項、地方公共団体は、法令に違反をしてその事務の処理をしてはならないとあります。要するにこのことは、法に定められた範囲を越えた行政行為をしてはならないということであります。今回、条例を改定するにあたりましては、上級法の災害対策基本法、これの改正を受けて、この改正の中で後ほど消防長がご説明があると思いますが、自衛隊の部隊としての自衛隊、組織論としての自衛隊の部隊がこの中に明記をされたわけでありまして、それを受けて、憲法第94条、地方公共団体は、その財産を管理し、事務を処理し及び行政を執行する機能を有し、法律の範囲内で条例を制定することができるとなっております。これは法律行為の中で条例を制定するにしても法律に違反をしないその範囲内で制定をするということであります。これは市長は当然ご存じだと思います。であればこそ反自衛隊という政治的スタンス、それはあれども法律に違反するようなことはしない。だからこそ今回の条例改定案を出されたと思います。  ところが、このことの明確化は実は先般我が会派の所属議員であります洲鎌議員が代表質問で、この点について質問をいたしております。  自衛隊の組織を認めるかどうか、これを質問しましたら市長はこのように答弁をされています。自衛隊は、国会におきましても、審議を経て正式に組織として成立をしているということもおっしゃいましたが、このことにつきましては、私といたしましても異論はございませんと言っております。これにつきまして、洲鎌議員が再度ただしましたところ、組織としての存在をお認めになっているんです。自衛隊の組織、これは再質問をしまして、その際市長はこのように答えております。  「自衛隊の組織は認めるかどうかということでございますが、これは」これはというのは自衛隊の組織のことですね。「国会で決議をされているということで組織論から言いますと、現実に自衛隊が配備されておりますので、そういうふうに理解をせざるを得ないと思います」と言っていますね。そういうふうに理解をするということは、自衛隊の組織としても、現実の組織としての存在は認めますということです。  そこで今回法律にのっとった条例の整備をするわけでありますから法律行為であります。市長はこの条例の改定に伴う、自衛隊組織としての部隊の条例制定、この内容を認めないわけにはいかないですよね。提案をされていますから、組織として自衛隊の組織としての部隊を認めなればその条例改定案は提出されないわけです。この整合性について、市長は政治的スタンスは反自衛隊であるけれども、現実の組織というのは認める。これは洲鎌議員の代表質問に対して答えているわけですから、この条例改定案につきましては、合法的に見て組織としての自衛隊の組織として部隊は認めざるを得ない。これをお認めにならなければこの条例制定に対して提案できないはずです。この点についてご説明をお願いします。 ○議長(安里安明君)  消防長、松田進君。 ◎消防長(松田進君)  安里議員の質疑にお答えいたします。  このたびの消防団員等公務災害補償条例の一部改正する条例制定につきましては、その根拠は災害対策基本法並びに大規模地震災害対策特別処置法の一部を改正する法律に基づいて改正するものでございます。  その経緯について申し上げますと、国としては阪神淡路大震災の教訓を踏まえ、我が国の災害対策全般にわたり必要な見直しを行ってまいりました。今回の改正でございますが、防災問題懇話会の提言を踏まえて、災害対策のより一層の充実強化を図るため、緊急災害対策本部の設置要件の緩和と、国及び地方公共団体の防災体制の充実、災害に派遣された自衛隊の部隊等への自衛官への権限の付与、その他防災上の新たな課題への対応等について所要の措置が取られたことであります。それで自衛官の権限付与中でございますが、これは災害対策基本法第63条から65条、第82条関係、それから84条関係でございますが、災害派遣を命ぜられた部隊等の自衛官は、災害が発生し、またはまさに発生しようとしている場合において、市町村長、警察官及び海上保安官がその場にいない場合に限り、次の処置を取ることができるとされております。  この処置とは、まず1点目に警戒区域の設定、並びにそれに基づく立入制限、禁止及び退去命令。  2番目に、他人の土地等の一時使用。3番目に現場の被災工作物等の除去等。4番目に住民等を応急処置の業務に従事させること。この4番目の問題でございますが、今回の消防団員の公務災害補償に関係があるわけなんです。84条関係で当該業務に従事した者が、そのため死亡し、負傷し、もしくは疾病にかかり、または障害の状態となったときは、当該市町村長は、政令で定める基準に従い、条例で定めるところにより、その者の遺族もしくは非扶養者がこれの原因によって受ける損害を補償をしなければならないという、以上の根拠に基づいて、今回の消防団員等公務災害補償条例の一部を改正するに至った経緯でございます。よろしくご理解のほどお願いいたします。 ○議長(安里安明君)  親泊康晴市長。 ◎市長(親泊康晴君)  安里仁愛議員から今回の消防条例の改正に伴って、自衛隊を法的に認めたのではなかろうかと。こういうふうな疑問があって、実際にはその取り扱いがなされてないということで矛盾しているのではないかという内容のご質疑でありますが、先般、洲鎌議員の質問に対しまして、私もはっきりと自衛隊というのは、国会の審議を得て決議されたものでありますので、組織としては現に存在をしているし、議員の指摘のとおり間違いありませんと。こういうふうな返事をしたわけでありますけれども、もうこの問題は長い間の議会での議論になっておりますけれども、また一面、安里仁愛議員におかれましても、最近の防衛庁の発行によります防衛白書におきましても、憲法9条の範囲を越えると解釈されている、いわゆる集団自衛権、それから最近日米で策定をされました安保のグローバル化、こういうものが論議をされているのであります。  また、再三申し上げたいのは、沖縄戦の体験から導き出される一つの結論というのは、二度と再び遺族をつくり出さないということも言えるのではないかと思います。  私はこのようなことを考える場合に、自衛隊問題というのは、やはり首長として慎重な態度を取らざるを得ないというのが私の基本的なスタンスでございます。  仮にこの防災計画と合わせまして、那覇市を震源とする大地震が起った場合に、それは那覇市全域区が壊滅的な打撃をこうむる可能性があるわけでございまして、その際には、自衛隊施設と言えども例外ではないということも申し上げたつもりでございます。そういうふうな観点からいたしまして、淡路大震災みたいな大災害があれば、これはどういう市民、あるいはどういう団体もこの地域のお互いの住民を安全に導くという立場からは、当然私は参画していただかなければならないというふうに考えまして、別に私はこの問題と今の条例の問題とは別枠で考えていただけないかというふうに考えております。 ○議長(安里安明君)  安里仁愛君。 ◆安里仁愛君   議事録は作成されておりませんが、私の聞き取りで市長の答弁を聞いている限りにおいては、自衛隊の組織は認めております。これは明解であります。これに反論できるはずはありません。ただ、問題は今の市長の答弁で、どうも憲法、地方自治法に違反をするのではないかといったあたりの発言がございますので、もう一遍だけ確認をさせてください。また明解にお答えを願います。  先ほどのご答弁の感じから言いますと、矛盾はしない。存在は認めるが、私は那覇市行政のトップとして、行政官として違法行為ではないと思う。自衛隊の存在を認めるが、防災条例に自衛隊を入れていくことについては、どうも認められないような、法律とは別の解釈をできるようなご答弁の仕方をしましたが、あやふやな答弁ではなくて、それは矛盾をしていないなら矛盾はしてない、法律に違反していないならばしてない。私の立場で反自衛隊、自衛官の条例を制定することについては何ら矛盾もないと。こうおっしゃるのであれば、そうおっしゃってもらいたいんです。  実は、先ほど憲法94条をご紹介しましたが、地方自治法の第14条、普通地方公共団体は、法令に違反しない限りにおいて条例を制定することができる。普通地方公共団体は行政事務の処理に関しましては、法令に特別の定めであるものを除くほか、条例でこれを定めなければならないとなっているんです。  それで行政法のものの本を調べてみますとこのようなことが書かれています。条例とは、条例が広い意味での国家の法体系の一部を構成するものであることは前述のごとくであるが、法令に違反しない限りにおいて定められることは、まさにこのことを規定するものであって、それは結局は憲法第94条の法律の範囲内で制定しなさいと同様に解すべきものであると、こう言っているんですね。ですから、法令に違反をする条例制定はできないはずなんです。市長は矛盾をしないとおっしゃる。しかしながら、その中には、自衛隊法で規定をされていた部隊が記載をされているんです。  自衛隊法、昭和29年法律第165号で制定をされた自衛隊法も第8条に部隊等の自衛官のことについて記載がされています。  自衛隊法の目的では、第1条、この法律は、自衛隊の任務、自衛隊の部隊の組織、先ほど出てきた部隊の組織です。及び編成、自衛隊の行動及び権限、隊員の身分取扱をどう定めるかを目的としておる。  それから、自衛隊法の第8条は長官以下の組織論であります。それから第10条において、陸上自衛隊、部隊の組織及び編成第10条におきましては、陸上自衛隊の部隊は方面隊、その他の長官直轄部隊とする。方面隊は方面総監及び師団その他の直轄部隊からなる。師団は、師団長、師団司令部、及び連隊その他の直轄部隊からなる。明確に自衛隊法では部隊が組織だと規定をされているんです。それも国会で認められたから存在を認めるということも市長は先般の洲鎌議員の代表質問で答えられているんです。  しかしながら、条例の改正に入ってくるところの改正案に盛り込まれるところの組織論としての自衛隊の部隊については認めなくたって矛盾もしないではない。行政ではそういう判断をする幅の中で許されている範囲ではないかといったようなことをおっしゃっている。そういうニュアンスの答弁ですよ。しかしながら、憲法や法律、地方自治法では、これは許されてないんです。いかに市長たりともピーアールすることは結構であります。政治的なスタンスで反自衛隊を論及する、表明されるこれも結構であります。  しかしながら、法律行為は法律に違反してはならないんです。これは当然であります。憲法でも地方自治法でも権限は制限されているんです。いかに市長であろうとも法を越えた条例はできないんですよ。だからこそ消防長以下、消防のほうではこの条例の整備を合法的になさって提案をされてきているはずなんです、いかがですか。それでも法令違反でやるんですか。 ○議長(安里安明君)  親泊康晴市長。 ◎市長(親泊康晴君)  私は今回の消防条例のほかにも現に淡路大震災の後におきまして、市の防災計画も改定をしたのでありますが、その防災計画の中でも自衛隊を入れておるのでありまして、また計画によって全体的な総合演習も県と一緒にやったところであります。そういうふうなことからいたしまして、安里仁愛議員のご指摘につきましては、おのずと理解できるのではなかろうかと思います。 ○議長(安里安明君)  安里仁愛君。 ◆安里仁愛君   これで3度目ですから、詳しくは総務委員会の審査を待つといたしまして、これだけはぜひ、今、明解なご答弁ならなかったんですが、ぜひ市長も留意をしておいていただきたいとことがございます。  これは地方公共団体は、法令に違反をしてその事務の処理をしてはならないとあるんです。これは地方自治法第2条15号ですね。法令に違反してはならないから、消防長は新しい条例を制定をして改正をするんです。このことをよく留意をされて、法律に違反しないように、注意をしてもらいたいと思います。終わります。 ○議長(安里安明君)  ほかにありませんか。      (「なし」と言う者あり) ○議長(安里安明君)  これにて質疑を終結いたします。  ただいま議題となっております9件の事件についてはお手元に配付の議案付託表のとおりそれぞれ所管の常任委員会に付託いたします。       ~~~~~~~~~~ ○議長(安里安明君)  日程第4、議案第49号、軌道第一次分割工事施行認可申請に関する意見についてを議題といたします。 ○議長(安里安明君)  これより質疑に入ります。      (「なし」と言う者あり) ○議長(安里安明君)  これにて質疑を終結いたします。 ○議長(安里安明君)  おはかりいたします。  本件については都市交通対策特別委員会に付託の上審査することにいたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(安里安明君)  ご異議なしと認めます。  よって、本件については都市交通対策特別委員会に付託の上審査することに決しました。 ○議長(安里安明君)  この際、諸般の報告を行います。  本日までに受理いたしました陳情は、お手元に配付の陳情文書表のとおり所管の常任委員会に付託いたしましたので報告いたします。  次に市長が平成6年度各会計予算に係る6件の繰越計算書及び地方自治法第180条第2項の規定に基づく2件の専決処分の報告がありましたので、それぞれお手元に配付しておきました。 ○議長(安里安明君)  ここで報告第11号、専決処分の報告について質疑したい旨の通知がありますので発言を許します。座覇政為君。 ◆座覇政為君   本員は先日の個人質問で資産税課の業務委託料の自己繰越が誤りであるということで指摘してまいりました。6月議会の会派説明でもただいま議案となっている報告11号では、11号についてただしてまいりました。そこで再度質疑をしてみたいと思います。  まず西消防署、小禄出張所新築工事は、平成7年10月17日の着工であります。平成8年5月31日に完成となっております。  ところが、設計変更などにより574万余の工事請負金額の増額があり、平成8年5月28日に市長の専決処分、契約の締結がありました。そこで変更設計の図面、起案がここにあります。2部作成されてありますが、すべて平成8年5月28日付けであります。また工事請負契約の増額契約も同じ日付けで5月28日であります。どうも議会の決議を得た工事内容とは、最初から変更しており、後でつじつま合わせのためにかような手続きをとったと思われるのであります。  つまり予算がないのに、発注したことは明確であるわけです。当局、これについてどう説明されるのか明確なご答弁をお願をしたいのであります。  次に、設計変更理由書がこの変更設計の図の中であります。それは大きく分けて4点の設計変更の手続きをされていますので、それを見てまいりますと、次はこういうことになります。  1番目に、間切り壁の設計変更の理由として述べているのが、当初、コンクリート打ちっ放しであったが、予算の制約上、コンクリートブロック積みとしたが、仮眠室の遮断音、分電板や電線配管等が壁面で露出をし、消防庁舎としての機能に支障を来す恐れがあるため、いずれ改修工事で補完する予定であったと。これが1点目の理由でありますね。  そして2点目に、訓練棟というのは、消防職員の命を預かるところでありますよ。この訓練棟の工事高さが13m以上は強度に問題があるということで変更の2番目の理由ですね。  それから3番目ですね。東側、中庭沿いの溝が道路より低い位置にあり、浸水する恐れがあると。浸水する恐れがあると書いてますよ。  そして4番目に、あるいは現設計で屋外階段で直接屋上に上がれるようになっているものを、設計管理及び安全対策上問題があるので、門扉設備が必要となったなどと、そういう記載がこれにされているわけですね。そこでこういう四つの問題点が横たわっているわけですよね。それで皆さん、どこにこういう問題点のある発注の仕方があるんですか。消防庁舎と言ったら何なのかと。訓練とは何なのかと。その庭は浸水する恐れがある発注の仕方、そして訓練棟は13m以上になると危険であると。耐えられないと。そして安全対策上、壁もないというようなことで発注をしてきたわけですよ。そうするとこういう発注の仕方があるんですか。公共施設がゆえに、皆さんこういうことを考えているんでしょう、どうせ来年はまた改築工事の予算を取ればよいのではないかという意図がありありと見えるわけです、この中で。これらの建物建設設計にあたり、発注者は設計士に図面を作成してもらっているはずです。現場説明はどうなされたのか。また現設計図を検査者、検査課はなぜすぐに設計変更が出ると分かるものを見ようとしているのか。そういうことを考えて見るならば、どうもこの設計変更の理由が分からない。  そこで本員は質問をします。検査課がその程度の検査しかできないということであれば、この検査課の部署は必要じゃないんじゃないですか。那覇市の職員の程度というのが分かるわけですね。それを廃止すべきではないのか。そういう職員は必要じゃないと思いますよ。ほかの設計所、1級設計士事務所に依頼をしたらもっと正確なものが出来上がってくると思いますよ。これが2点目であります。  それから、最後に先ほども述べましたが、この工事発注は平成7年10月です。この時点で落札による不用額は皆さん知っていたはずです。  ちなみに、これらの建設費は、地方債、一般財源等となっていますね。そういうことで考えてみますと、その財源が余ったから、今さら減額をして借入手続きをするよりも、何か追加工事はないのかと。そしてそれに伴いもっともらしい理由をつけたのが変更設計だったんじゃないかということですね。  この問題は、消防だけではなく、そして企画財政も一緒になって、市長も一緒になって報告事案がされているわけです。ここにはこの請負契約の最高責任者は市長になっているわけです。前の私が個人質問でしたのは助役だったんですね。助役は自分の責任を回避するために調査云々というご答弁をしていたんです。今回は市長も印鑑を押しています。2人の助役の。そうすると、市長はいつも予算の節約だと、そういうことを言っているわけですね。それに反する行為をしているんじゃないですか、皆さん。それについてご答弁をお願いしたいと思います。  三つ質問しましたけどね。 ○議長(安里安明君)  何か質問項目が多岐にわたっているようですので、ちょっと整理して順序よくあれしてくれませんか。これはちょっと当局も。     (議場より発言する者あり)  そうじゃないけど、僕が聞いた範囲で多岐にわたっているから。     (議場より発言する者あり)
     いいですか、答弁。     (議場より発言する者あり)  消防長、松田進君。 ◎消防長(松田進君)  座覇議員の質疑にお答えいたします。  主管部長としてこの事業が設計の一部変更により、市長が専決処分した経緯について申し述べたいと思います。  懸案事項でありました西消防署、小禄出張所庁舎建設につきましては、小禄金城地域における大型店舗等の進出による昼間人口の増加、中高層建築物、公営住宅等の大規模建築物の急増、並びに那覇空港区域を管轄することから航空機事故等に対応する化学車、はしご車、水槽付き消防ポンプ車、救急車を配置して、各種災害に即応できる出動体制及び消防施設の強化を図るための訓練等を併設した署並みの出張所を該金城区画整理地域に建設したものでございます。  訓練等の併設等につきましては、全体的な工事の中で、当初予算では十分ではなく、落札後の状況を見ながら、庁舎機能を最優先的に若干の設計変更を図り、近代的な庁舎の完成となったものでございます。  主な変更箇所でございますが、本体工事の間仕切り壁をコンクリートブロック積みからコンクリート打ちっぱなしに変更したこと。2点目に、訓練棟の外壁材の変更、3点目に、外溝工事の一部変更等により574万1,220円の増負担になっております。よって、地方自治法第180条第1項の規定に基づき、市長の専決処分にしたものでございます。  なお、具体的な設計変更に至った経緯等につきましては、工事の設計、施工を依頼いたしました建設部長に答弁をお願いいたしたいと思います。  以上です。 ○議長(安里安明君)  建設部長、大城清行君。 ◎建設部長(大城清行君)  今、座覇議員のほうからご指摘がございました設計変更の4カ所の件についてご説明申し上げます。  まず1点目の、コンクリートブロック間仕切りの件でございますが、この件につきましては、当初から設計段階ではブロック積みではなくて打ちっぱなしということで私どものほうでは設計は実施いたしたわけではございますが、予算との関係でどうしてもそこまで予算が反映できないというようなことから、現在のブロック積みのほうに変えたわけです。幸いにいたしまして、入札の結果、落札額が生じましたので、それを利用しまして本来の形に戻したというのが今回の変更の理由でございます。  2番目に、パーライトバン、これは訓練棟のほうに設置するパーライトバンでございますが、この件につきましては、施設の機能、安全面、環境等を総体的に考慮し、工事施工中に当初設計で不適で、現在のパーライトでは強度的に不適であるというようなことから、ちょうどこの訓練棟の高さが18.75mございます。そういうことから、現在のこのパーライトというのは耐火的なもので設置されているのではございますが、耐風的に風に対する耐力的なものを考慮した場合に、現在のものでは、私どもからした場合に変更する必要があるというようなことから、これは変更いたしてございます。それと3番目の……   (「部長、そんなこと聞いてないよ。こういう問題がありながら、許可した検査課の責任はどうとるのかと聞いている。」と言う者あり) ◎建設部長(大城清行君)  この件については省略いたします。どうも失礼いたしました。   (「どうして答弁しないの。」と言う者あり) ◎建設部長(大城清行君)  これは検査関係については私どもの所管ではございませんので、土木部の所管でございますので。失礼しました。 ○議長(安里安明君)  土木部長、長堂嘉夫君。 ◎土木部長(長堂嘉夫君)  お答えをいたします。  西消防署小禄出張所の新築工事の建築に関わる設計変更についてでございますけれども、設計が仕上がった段階で土木部の検査課に書類がまわってきて、建築担当の職員がチェックをするわけでございますけれども、今回の設計変更の内容を見てみますと、当初予算の制約の問題等も事情としてありますけれども、内容的には当初から強度的に問題があるような箇所、あるいは地形的な問題、そういったことの現地との不整合等もあって、設計変更した内容になっておりますけれども、今後はこういったことがないように、十分チェック体制を強化するとともに、さらに設計段階における最新の注意を払うなどして、可能な限り設計変更がないように努力をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(安里安明君)  座覇政為君。 ◆座覇政為君   議長、私の質問に答えてないわけです。まだ半分も答えていない。どうなっているんですか。今、長堂部長が言ったのは一つの理由だったんですけど、なぜ設計変更…… ○議長(安里安明君)  休憩いたします。            (午後2時43分 休憩)            ───────────            (午後2時44分 再開) ○議長(安里安明君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  建設部長、大城清行君。 ◎建設部長(大城清行君)  どうも質問の聞き漏らしがございまして、失礼いたしました。  この設計変更のとりまとめを最終的にやったという、計画変更を含めてでございますが、この件につきましては昭和44年3月31日付け建設大臣官房長通知、この中に軽微な設計変更を伴うものは工期の末に行うことをもって足りるものとするということがございます。  那覇市としましても、この建設大臣官房長通知を準用いたしまして、最終工期のほうにこれ全部処理したということでございます。その間、設計変更の指示はその都度その都度、発注者のほうから受注者のほうに対しては指示を出してございます。ただ、計画変更を最終的に工期末にやったというだけでございます。  以上でございます。 ○議長(安里安明君)  座覇政為君。 ◆座覇政為君   両部長の答えているのは的を得てないわけです。  要するに、その設計変更した人は5月28日、そして専決処分したのが5月28日、工事完了したのが5月31日、そしてこの工事は流し込みだというわけです。いろんな路面の問題とか安全性の問題とかありましたけど、四つの問題があったんだけど、これが一挙に流し込み工事が3階から一挙に流し込み、お家はブロックでやると最初は書いてあったわけです。ブロックで予算組んで、流し込みしたというんです。それが5月28日だというんです。そうすると4日間で1階から3階まで流し込みして、そして枠を外して内装工事して、消防署に引き渡したということになりますね。こういう工事がありますか。考えられない工事ですよ。  それで、本員は再質問をいたします。  本市が発注する工事は、いつも落札差額があると、次は随意契約で、今部長がおっしゃったような方法で、当初予算額どおり大体の件について満額執行しておりますね。中には確かに皆さんがおっしゃるような、やってみなければ分からないようなことも出てくるでしょうけれども、しかし、ほとんどの工事が予算満額を落札した方にあげる仕組みをとってきている。今回もこの仕組みの一つであるわけです。  私はそこでお尋ねします。消防と検査課はどのような打ち合わせをしたのか。そしてこれでよいというゴーサインを出したと思います。だから結局は設計工事にかかったと思います。そしてその後、工事変更しておりますね。それに関する資料、ここには写ししかありませんけど、変更の原本、それから現設計の原本、それに変更に至るまでの消防と検査課の協議の意見書等の書類、工程表を提出して説明していただきたいと思います。 ○議長(安里安明君)  休憩します。            (午後2時52分 休憩)            ───────────            (午後2時59分 再開) ○議長(安里安明君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  調整のため、暫時休憩いたします。            (午後3時1分 休憩)            ───────────            (午後3時44分 再開) ○議長(安里安明君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  時間を延長いたします。  調整のため、暫時休憩いたします。            (午後3時45分 休憩)            ───────────            (午後5時7分 再開) ○議長(安里安明君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  建設部長、大城清行君。 ◎建設部長(大城清行君)  資料調整のため議事を中断したことに対しては大変申しわけなく思っております。  それでは、今回の設計変更の中において、特に訓練棟については、強度安全性に係る内容も含まれており、今後は細心の注意と法令等を踏まえ、十分に内容をチェックし万全を期してまいります。  また、設計変更にあたっては、関係部局等の調整も十分に行い、その了解のもとで実施してまいります。 ○議長(安里安明君)  座覇政為君。 ◆座覇政為君   本員は、たび重なるこういう行政的な落ち度と言いますか、これに対して市長はどういう考えをもっていらっしゃるのか、市長の今後のこういうことに対するお考えをお聞きをして本員の質問を終わりたいと思います。 ○議長(安里安明君)  助役、山里守謙君。 ◎助役(山里守謙君)  今後、職員の注意を促してまいりたいというふうに思います。 ○議長(安里安明君)  これにて質疑を終結いたします。 ○議長(安里安明君)  次に、市長から地方自治法第243条の3第2項の規定に基づき、那覇市土地開発公社の平成7年度決算書及び平成8年度事業計画、予算資金計画書の提出がありましたので、それぞれお手元に配付しておきました。 ○議長(安里安明君)  以上で本日の日程はすべて終了いたしました。  来たる6月24日月曜日及び25日火曜日は各常任委員会を開き、付託案件の審査を願います。  次回は6月28日金曜日、午前10時に本会議を開き、各常任委員長及び都市交通対策特別委員長の審査報告を求め、質疑、討論、表決を行います。  休憩いたします。            (午後5時8分 休憩)            ───────────            (午後5時9分 再開) ○議長(安里安明君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。
     本日はこれにて散会いたします。            (午後5時10分 散会) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  上記のとおり会議録を調製し署名する。   平成8年6月21日        議  長  安 里 安 明        署名議員  安 里 仁 愛        署名議員  新 崎 真次郎...