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平成 07年(1995年) 6月定例会−06月14日-06号

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  1. 那覇市議会 1995-06-14
    平成 07年(1995年) 6月定例会−06月14日-06号


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    平成 07年(1995年) 6月定例会−06月14日-06号平成 7年 6月定例会              平成7年(1995年)6月那覇市議会定例会                    議事日程 第6号               平成7年6月14日(水)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 個人質問              〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜                    会議に付した事件 〇 議事日程に同じ              〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 出席議員(43人)   1番  宮 城 宜 子 君   2番  嘉 数   進 君   3番  東 江 芳 隆 君   4番  高 里 鈴 代 君   5番  崎 山 嗣 幸 君   6番  洲 鎌   忠 君
      7番  玉 城 仁 章 君   8番  渡 口 初 美 君   9番  前 田 政 明 君   10番  赤 嶺 政 賢 君   11番  国 吉 真 徳 君   12番  瀬良垣 武 安 君   13番  金 城   徹 君   14番  高 里 良 樹 君   15番  渡久地   健 君   16番  高 良 幸 勇 君   17番  座 覇 政 為 君   18番  当 真 嗣 州 君   20番  仲 本 嘉 公 君   21番  中 村 昌 信 君   22番  浦 崎 唯 昭 君   23番  亀 島 賢 優 君   24番  仲 村 善 信 君   25番  大 田 朝 美 君   26番  大 浜 安 史 君   27番  久保田 淑 子 君   28番  大 浜 慶 子 君   29番  久 高 将 光 君   30番  安 里 仁 愛 君   31番  新 崎 真次郎 君   32番  糸 洲 朝 則 君   33番  松 田 義 之 君   34番  大 城 春 吉 君   35番  真栄城 守 晨 君   36番  我那覇 生 隆 君   37番  安慶田 光 男 君   38番  大 城 勝 夫 君   39番  幸 地 正 博 君   40番  上 原 善 吉 君   41番  友 利 玄 雄 君   42番  安 里 安 明 君   43番  上 原   清 君   44番  唐 真 弘 安 君 ────────────────────── 欠席議員(1人)   19番  古波蔵 保 吉 君 ────────────────────── 説明のため出席した者の職、氏名   市長         親 泊 康 晴 君   助役         山 里 守 謙 君   助役         当 真 嗣 夫 君   収入役        玉 城 正 一 君   総務部長       玉 城 宏 道 君   企画部長       真栄里 泰 山 君   文化局長       金 城 幸 明 君   税務部長       蔵 下   巖 君   市民部長       当 銘 芳 二 君   経済部長       崎 山 嗣 松 君   福祉部長       仲井間 宗 恵 君   保健衛生部長     野 原 広太郎 君   都市計画部長     高 嶺   晃 君   建設部長       長 堂 嘉 夫 君   土木部長       亀 島 美 一 君   港湾部長       大 城 清 行 君   消防長        玉 城 靖 威 君   水道事業管理者    仲 間 栄 三 君   水道部長       大 城 誠 徳 君   教育長        嘉手納 是 敏 君   教育委員会指導部長  鳩 間 用 吉 君   教育委員会管理部長  山 田 義 浩 君   市立病院長      宮 城   靖 君   市立病院事務局長   金 城 栄 行 君   救急診療所長     諸見里 安 紀 君 ────────────────────── 職務のため出席した事務局職員の職、氏名   事務局長       永 山 盛 廣 君     次長       名嘉元 甚 勝 君   議事課長       新 垣   隆 君   調査課長       宮 里 盛 淳 君   議事係長       島 袋 庄 一 君   委員会係長      仲村渠 正 吉 君      主査      比 嘉   優 君      主査      宮 城 能 正 君      主事      山 城   裕 君            (午後2時43分 開議) ○議長安里安明君)  これより本日の会議を開きます。       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○議長安里安明君)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、第81条の規定により、議長において中村昌信君、久保田淑子君を指名いたします。       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○議長安里安明君)  日程第2、個人質問を行います。  この際申し上げます。議事の都合により本日の個人質問に関する発言時間は、答弁を含めて各議員30分以内といたします。  発言通告書に従い順次発言を許します。金城徹君。 ◆金城徹君   通告書に従い個人質問を行います。  親泊市長は、過去の那覇市軍用地違憲訴訟において、主に次の3点において日米安保条約違憲性を主張してきた。  まず1点目に、第6条の基地提供義務について。2点目に、第3条日米両国軍備増強義務について。3点目に、第5条共同戦闘義務。これらは、憲法の基調とするところの平和生存権憲法前段平和主義戦争の放棄、戦力の不保持に反し違反であるとの趣旨であった。  また、親泊市長は、去る3月議会においてはその施政方針において、次のように、述べておられた。「私はこれまで、悲惨な戦争体験の反省と教訓に立って、核兵器廃絶平和都市宣言憲法9条の碑建立返還軍用地跡地利用計画など、市民とともに憲法の理念に基づく、平和都市づくりに努力してまいりましたと、これまでの憲法の理念に基づいた市政を評価しつつ、改めて市長は本年の市政運営においても、平和行政を積極的に推進する考えでありますと意見を表明しています。  これまでの保守、革新とはっきり色分けができていて、護憲反安保のスローガンだけを掲げておけば、事足りていたのがこれまでの政治潮流であった。  しかしながら、社会党の村山政権が誕生してからは、これまで護憲反安保の先頭に立ち、大衆をあおり、先導してきた人たちが国政に就き、自衛隊を指揮し、日米安全保障条約に基づいて国内外での諸施策を展開しているのが、ただいまの日本の政治状況である。これまでのことを踏まえた上で、市長にお伺いをしたい。
     まず1点目に、あなたは現在においても日米安全保障条約は、日本国憲法前文及び第9条に違反していると認識されているのか。  次に、戦後50周年を記念して県内各地でいろいろな行事が催されているが、今月24日には、アメリカ合衆国第6海兵師団協会通称シュガーローフヒルにおいて慰霊祭を行う。この慰霊祭において、碑の設置が予定されているが、この慰霊祭実施の経緯、碑文の内容、那覇市の関与等々について、議会の中から、またマスコミから問題指摘の声が上がっているところである。特に昨日は、我が会派の安里仁愛議員からも平和行政の観点から指摘のあったところである。そこでこの問題となっている碑文の一部を紹介したい。  「シュガーローフ聖なる場所、今は平和の地。  シュガーローフヒルの頂は、アメリカ海兵隊の歴史の中でも、一つの戦闘としては、最も多くの犠牲を出した場所であり、そこで戦った二つの国にとっては、霊のやどる場所である。  この戦いの激しさは、1日のうちで海兵隊側が4回にもわたって、陣地を攻めとったり、攻めとられりしたことからもよく分かる。両軍ともに英雄的な行為でその地を奪うことを欲していた。アメリカ歴史家によると、このシュガーローフ戦いアメリカ市民戦争の中のゲティスバーグの戦いとしばしば比較される。  海兵隊の第6師団によって、名づけられたシュガーローフヒル、そのそば側にある半月形の丘や馬の蹄鉄型をした丘などは、牛島中将の率いる首里防衛線にとって、希望をつなぐ丘だった。師団を率いる将軍レミュエル・C・シェファード・ジュニアは、非常な困難を伴うその戦いに勝利を上げることで、1945年6月21日、島での戦闘を終了する道を開いた。それは、第2次世界大戦における最後の地上戦であった。  歴史家たちが口をそろえて言うには、太平洋地域戦いで言えば、沖縄島よりも多くの命が失われた島はない。ほとんどの死者は市民であった。この戦闘の結果、最終的には15万人余りの沖縄の人々が亡くなった。この丘は、互いに勇敢さと忠誠心を示し、戦いに参加した海兵隊第6師団や海軍の兵士らの心に記念の場所として刻まれるであろう。両国の生き残った者は、ここの地を勇敢な軍人の証として大切に取っておくだろう。彼らの魂はこの丘を漂っている」と碑文には記されております。  それでは以下について、市長見解を伺いたいと思いますが、我が会派の安里議員質問マスコミ報道との差がありますので、まず最初にそれを伺いたいと思います。  新聞報道によれば、市長は今の文言では碑の恒久的な設置を認めないとのことだが、見解を伺いたい。  次に、今回実施される慰霊祭について、那覇市の平和行政との関わりの中からどのように、評価し位置づけているのか。主催者である第6海兵師団協会について、市長はどのような認識をもち、そして位置づけているのか。  次に、この碑文について、どのような認識をもっているのか。  以上、質問を終わりますが、答弁によりましては、自席より再質問をさせていただきます。 ○議長安里安明君)  休憩します。            (午後2時51分 休憩)            ───────────            (午後2時52分 再開) ○議長安里安明君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  親泊康晴市長。 ◎市長親泊康晴君)  ただいま金城徹議員からたくさんの質問がございますけれども、順を追ってご答弁を申し上げたいと思います。  まず、市長基本姿勢についてということでございますが、まずは、安保条約について、市長は昭和63年の公約として安保条約に反対するとしているが、今日においてもなお認識は変わらないのかとの質問でございますけれども、ご質問安保条約ということにつきましては、昭和63年当時、私の2期目の選挙でありましたが、基本的に同じでございます。確かに旧ソビエトの崩壊に象徴されますように、世界緊張関係の激変があり、また国内におきましても、政党の組み合わせなど大きな変化がございました。  しかしながら、ここ足元の沖縄に目を向けた場合に、日米安保条約のもつ問題の解決がなされているかと言えば、残念ながらノーであります。軍事基地が目に見える形で縮小されたという状態ではありません。仮に百歩譲って、私が安保条約に理解を示す立場に変わったとしても、沖縄の現実がそれを許さないと思います。全国の米軍基地専用施設の75%が、今なお狭あいな沖縄に集中している現実から、目をそらすことはできません。  米軍基地あるがゆえの事件、事故の続発に、県民市民は日常的にさいなまれていることが現実であります。米兵による殺人などの凶悪事件は後を絶たず、戦闘機や、ヘリコプターの墜落事故はよく耳にしているところであります。  そのたびごとに行政も、またそして市議会においても抗議や決議がなされております。はたしてこのような安保条約に振りまわされている自治体が、他の都道府県にあるのでしょうか。  また、冷戦構造の終了によって、アメリカは外国に配備した戦力の縮小を行っていますが、アジアにおいてもフィリピンの米軍基地が閉鎖されましたが、その部隊の一部が沖縄へ暫定移駐するなど、沖縄の現実は世界緊張緩和と逆の方向へ向いている感がいたします。こういうことを考え合わせば、安保条約見直しが行われないことに疑問を感じているのは、私1人だけではないと思います。  このようなことを申し上げまして、安保問題が現実の問題として存在していることをご理解いただきたいと思います。  それから、2番目の市長平和行政を遂行する上での基本的姿勢についてということで、シュガーローフは、第6海兵師団協会記念板設置をみているのがおかしいのではないかとのご質問でございますけれども、今回の件につきまして、整理をして申し上げますと、第6海兵師団協会沖縄戦終結50年にあたり、沖縄を訪れて6月24日に慰霊祭を行い、その際に銅板製記念板を仮設置するというものでございます。この方々慰霊祭を行いたいと希望している場所は、シュガーローフ・ヒルでございます。この第6海兵師団協会という組織は、沖縄戦を戦った第6海兵師団退役者で構成をしている民間の団体であり、協会本部アメリカのフロリダに置かれているようであります。  第6海兵師団協会の活動としては、沖縄で死んでいった仲間たちの遺族のサポート、例えば奨学金を出すなどの活動をおこなっていることであります。少なくとも、この方々は、戦勝気分沖縄に来る者はいないだろうということであります。  と申し上げますのは、今回、参加予定の方には、元軍人だけではなく、戦死した兵士の奥さんや、子どもたちも多く含まれているということでございます。その方々が予定をしております慰霊祭には、80歳以上のご高齢の方も含めて、約250人の協会会員皆さんが出席を予定しているとのことでございます。そういう点では、少なくとも戦勝気分で来る者はないだろうというふうに私は理解をしているのであります。  あと1点のご質問でありますが、記念板文案についてでございます。今回の文案については、県内に数多く存在をしておりますところの、他の慰霊塔や、あるいは慰霊碑と比較をした場合に、例えば他の碑文にはほとんど見られない沖縄住民の犠牲の問題などについては、具体的な記述が見られるというのが、文章を繰り返し、繰り返し読んで見た私の率直な感想でございます。  文案調整の際に、2度の指摘を受けましたが、その結果は、まずタイトルが「丘に宿る魂」、「THE SPIRIT IN THE HILL」となっておりますが、「シュガーローフ、聖なる場所、今は平和の地」、「SUGAR LOAF ARE SACRED SITE, NOW ARE PEACEFUL PLACE」に変わっているのでございます。また「シュガーローフの丘は、海兵隊の勇敢さ、忠誠、そして伝説的信条を照らし出す誇りの象徴として、語り継がれるだろう」というところが「シュガーローフの丘は平和を希求するものとして、永久に意味を持ち続けるだろう」に変わり、新たな追加文として「また、この戦闘では、沖縄民間人600人が命を失った」がございます。と申し上げましても、まだ不十分な点もあることはご指摘のとおりであり、今後の調整課題として残されていると理解をいたしております。少なくとも県民市民感情にマッチするような調整は必要だと考えております。既に、調整を行っている最中に銅板が完成したということもありまして、6月24日には間に合いませんけれども、このことが最終的な決着ではないと考えており、なじまない文案につきましては、今後とも話し合う余地、要望する余地は残されていると理解をいたしております。  また、予定をしております慰霊祭には、約250人の協会、会員の皆さんが出席を予定しているとのことでございます。  それから、第6海兵師団協会は、聖戦、戦勝と考えているのでは、慰霊祭もそのような観点ではないかというふうなご質問のようでございますが、このことにつきましては、実は元軍人から次のような手紙がボランティアグループを通じまして、届けられておりますので、読み上げさせていただきます。  「1945年4月1日から6月6日に負傷するまで、私が貴方の国にいた間、私は戦死した日本兵や、貴方の国の家々から写真を奪いました。当事19歳の海兵隊だった私は、こうしたものは戦利品で取ることに正義を感じていました。今、自分を振り返るとき、私は同じ体験をした他の退役軍人らと、同じく戦争がもたらした愚かさ、悲しみ、嘆き、心の痛みを思い知らされます。特に戦争で愛する人を失った人々の心の傷をことさら思います。同封したものは、私が持っているこうした写真のコピーです。よければ貴方に送ります」と。こういうふうな手紙があるわけでございます。  それから、シュガーローフに建設が計画されている銅板碑につきまして、市長は6月14日の新聞記事によると、建設を認めないとの意向が伝えられているが、真意を伺いたいということでございますけれども、新都心地区内にあるケラマチジいわゆるシュガーローフアメリカ退役軍人等で組織された第6海兵師団協会が計画している銅板碑は、新聞では戦勝碑という内容で一部報道されているが、私は戦勝碑ではなく、慰霊碑であるというふうに考えているのであります。  したがいまして、同協会が計画をしている銅板碑の建立につきましては、認める方向で対処してまいりたいと考えております。 ○議長安里安明君)  金城徹君。 ◆金城徹君   時間が残り少ないので、手早く再質問を進めていきたいと思います。  まず、第1点目の安保問題についてでございますが、この中で具体的に挙げておりましたが、総括的なご答弁でしたので、再度お伺いします。  基地提供義務について1点目ですね。市長は今どのようにお考えなのか。  2点目、日米両国軍備増強義務について、安保条約のこの2点について具体的な答弁をお願いいたします。 ○議長安里安明君)  休憩します。            (午後3時4分 休憩)            ───────────            (午後3時5分 再開) ○議長安里安明君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  親泊康晴市長。 ◎市長親泊康晴君)  まず第1番目に、基地提供はご存じのように、日米安保条約をベースとして、基地提供がなされておるのでございますけれども、私は先ほど申し上げましたように、我が沖縄県に何がゆえに、全国、日本の75%の基地を提供されているかどうかというふうなことにいたしましても、私は国全体としては、行政の差別ではなかろうかというふうなことで、この基地提供そのものについては、当然これは見直しをするべきだというふうな見解をもっているのであります。  それから、日米両国軍隊増強義務についてでございますけれども、ご案内のように、米ソの対立がこれはなくなりましたし、また一部、いろいろ種族間の問題、あるいは宗教上の問題等々ございますけれども、世界は全体として緩やかになっておりますし、また日本が軍事費世界の第3位に位置しておりますので、私はこれ以上軍事を強化する必要はないんじゃなかろうかと、こういう見解をもっております。 ○議長安里安明君)  金城徹君。 ◆金城徹君   時間がありませんので、この点については問題指摘だけにしておきますが、基地提供義務について、あるいは日米両国軍備増強義務について当然反対であると市長の明確な見解でございますが、今後、那覇軍港の移転問題に絡んで、市長はこの政策を掲げたまま、どのようにこの移転問題を進めていくのか、私は注目をし、そしてまた今後の質問に再度この点については伺っていきたいと思います。  次に、シュカーローフの問題でございますが、今、親泊市長文案について現在堀り込まれているものが、すべて妥当だとは思わないが、概ね評価するとのご答弁としてお聞きしておりますが、この個人質問でございますので、私の個人の見解も入れながら質問してまいりますが、この沖縄における地上戦の大きな特徴は、本来、戦争というものが、軍隊軍隊のぶつかり合いの中から、勝敗を決めて、そしてその結果が出るわけでございますが、世界史的にも、この小さな島の中で、日米両国軍隊が激しい戦闘をしながら、その中でたくさんの住民が巻き添えになり、15万人もの住民が命を失ったわけでございまして、この沖縄県民で特別の人ではなくても、ごく普通の方々が50年たっても、戦争に対する忌まわしい記憶あるいは肉親を失ったうずくような記憶をもっているわけでございます。そういうことを考えてみますと、この文章の中に、「両軍とも英雄的な行為でその地を奪うことを欲していた。」果たしてそうでございましょうか。これはその戦争を賛美する文字ともとらえられます。兵隊と兵隊と、軍隊軍隊のぶつかり合いの中で命を失った人、そして逃げ惑う子どもたち、あるいはお年寄り、その軍隊軍隊のぶつかるその姿が英雄的な行為であったのでしょうか。そしてこの沖縄戦戦闘を終了する道を開いた。この戦いがあったからこそ、この沖縄戦が終結したのでありましょうか。そして「この丘は互いに勇敢さと、忠誠心を示し、戦いに参加した海兵隊が、第6師団の海軍の兵士たちの記念の場所として刻まれるであろう」と。このようにノスタルジックな文言が果たして戦争を賛美することにつながらないのか。そして「両国の生き残った者は、ここの地を勇敢な軍人の証として大切に取っておくだろう。」勇敢な軍人のために、この場所をとっておくのでありましょうか。私は大変疑問を感じる次第でございます。  この戦いに関して、国会での決議も踏まえて、この議会でいろんな立場からいろんな議論がされました。そしてこの戦争に対する評価も、世界中の国ではまちまちの評価があります。例えば、クリントン大統領をはじめ多くの米国民が、われわれは仕掛けられた戦いに挑んだんだと。正義の闘いであり、原子爆弾も正当な行使であった。そして、日本人が被害者の顔をするのは大きな間違いであるというコメントも発表されております。  そして、忘れてはならないのは、今、市長民間団体だと、退役軍人会である民間団体だとおっしゃっておりますが、この退役軍人会というのは、アメリカにおいて絶大なる政治的な力をもった団体でございます。大統領選挙にも、そして国の政策にも大きな影響を及ぼし、そして、軍事的な行為にすらその発言力を有している団体でございます。例えば、スミソニアン博物館において、第2次大戦の原爆展が開催されたときに、この退役軍人会は自らの主張でもってその内容を変え、そして館長を更迭に送りこみました。このように、ただ単なる民間の意思をもたない団体ボランティアあるいはただ単なる親睦友好ではないというのは、この一事をもってもお分かりだと思います。  こういった団体が1,000人もの人を擁して、6月23日の記念板の碑に打ち込まれている、23日の記念碑を持ち込み、そして24日にこの除幕式を行う。これについて市長は、評価されるご答弁でございましたが、私は個人とすれば、先ほどの沖縄戦の認識からすると、市民県民の理解は得られるものではないと思います。6月23日に遺族の方々、そして県民方々は、その失った家族やそして友人たちに思いを馳せ、心静かにこの霊を弔う記念すべき重要な日でございます。そのようなときに、ただいま申しましたように、私から言わせれば大変好戦的な、そして軍隊を讃え、そして住民を巻き込んで路頭に迷わせ、混乱に陥れ、大変な難儀をさせたその軍隊を讃えるような碑文を置くこと自体、親泊市長が日ごろ掲げている「ヌチドゥ宝」のその精神に逆らうものではございませんでしょうか。私は、そのように認識しております。市長は先ほどの答弁の中で、文言の中に適当でない部分もあるので、今後は見直し作業を続けていきたいということでございました。私が具体的に述べたこの文言について、市長見解も含めてどう対応されるのか、ご答弁をお願いいたします。 ○議長安里安明君)  親泊康晴市長。 ◎市長親泊康晴君)  まず、この表現の問題でありますけれども、実はわれわれは原文をボランティアの方に翻訳をお願いしてあるのもありますし、また、職員で翻訳しているものもありますけれども、全体としては変わらないけれども、部分的にはある程度の差がございますけれども、先ほど金城徹議員から指摘されたように、この中で、両軍共に英雄的な行為ということについて、私も金城議員のご指摘のとおり、これは改めるべきだというふうな見解をもっております。  それから、このシュガーローフというのは、勇気と忠誠心を主に、戦いに参加した云々と。いわゆる勇気と忠誠心というふうなことで、日本軍が当時よく使った軍隊用語でございまして、こういったものもこの碑文の中の一つとしては望ましくないというふうなことで、今までも折衝いたしましたけれども、この問題等につきまして、大体これから本建設に至るまで精力的に話し合いをいたしまして、文章を変える方向で努力をいたしたいというふうに考えております。  それから、次にアメリカ退役軍人はスミソニアンの博物館での原爆展でも館長を交代させたんではないかと、こういうふうなことでありますけれども、第6海兵師団協会のメンバーも、確かに退役軍人ではありましょうけれども、この方々は他の部隊とは異なって、沖縄戦を中心にいたしまして組織をされ、また解散をしているようでございます。後にも先にも師団が存在をしないという、そういう意味では極めて特殊な組織でありまして、伝えられるような今回の来沖目的からいたしまして、先ほどもご答弁申し上げましたように、戦勝気分での来沖ではないというふうな感触を得ているのでございます。  以上でございます。 ○議長安里安明君)  幸地正博君。 ◆幸地正博君   私は、発言通告書に従い個人質問を行います。  初めに、日中友好都市交流事業についてお伺いいたします。  親泊康晴市長は、去る1月19日、那覇市日中友好の翼の団長として、市議会代表や市民の会会員、一般会員、市民など、100人の参加によって福州市を訪問し、沖縄芝居「さらば福州琉球館」の記念公演や、福州琉球館で催された那覇市小学生書道作品展のオープニングなどが盛大に行われて、好評を博したことは高く評価し、敬意を表します。  また、親泊市長が10年間にわたり、那覇市・福州市の友好交流の発展に尽くした功績に対して、福州市から名誉市民の称号が与えられ、外国人としては初めての名誉市民となったことは皆様もよく承知のことであり、まことにご同慶に存じます。  親泊市長におかれましては、これからもさらに両市の交流発展にご尽力くださるよう、念願いたします。  本市は、最近、少年の海外派遣を毎年行い、国際感覚を身につけた次世代のリーダーを育成していることはまことにすばらしい事業であり、さらに充実させることを期待するものであります。  昨年はサッカー少年を本場ブラジルに派遣して、現地の県人会の皆さんとの交流会や、ホームステイなど、アットホームな受け入れに少年全員が大感激して、生活の風習や食事、マナーなどを学び、まっ黒に日焼けした元気な少年の笑顔が、どの顔も自信に満ち、一回り大きくなったように見えたと、海外派遣の成果を評価しています。  さて、今年は友好都市福州市の児童生徒を本市に招いて、特に市長が福州市の名誉市民になってから初めての那覇・福州児童生徒親善交流事業が行われます。福州児童生徒の交流にふさわしい事業の内容を計画して、熱烈に歓迎し、両市の小中学生との友情を深めることができるように、そして、忘れ得ぬ思い出や人間ドラマが生まれるように、万全な受け入れの準備が必要であると思います。市当局はどのように考えているのか、ご所見を賜りたいと思います。  次に、都市交通対策についてお伺いいたします。  国際通りの商店街の活性化を図るには駐車場の確保が必要であり、希望ケ丘公園地下駐車場の早期実現が望まれています。さらに、国際通り一帯の民間駐車場の稼働率が60%であると言われ、その効率利用を図る必要があります。したがって、駐車場利用の促進を図るため、国際通り中心市街地一円に駐車場案内板を設置して、主要駐車場の利用状況をブロックごとに満車・空車の混雑状況を写し出すことによって、ドライバーが誘導され、道路交通の円滑化と駐車場の効率利用が図られ、商店街の活性化に連動されます。  このシステム導入につきましては、平成6年3月議会で取り上げたとき、市当局はこのシステムの管理費の負担やメリットのバランスなどの状況を踏まえて、導入計画を本格的に取り組んでみたいと答弁していましたが、その後どのように取り組んでいるのか、ご答弁をお願いいたします。  次に、教育行政についてお伺いいたします。  壷屋のまちは300年前の王朝時代から窯場をつくり、琉球を代表する焼物のまちとして発展しましたが、現在も本県における代表的な焼物のまちであります。壷屋地区はやちむんの里づくりとして多くの職人がおり、伝統的な技法を後継者に教えております。また、人間国宝である金城次郎氏も壷屋出身であると聞いております。優れた人材が豊富であります。  壷屋焼博物館は、その地域の特性を生かした、壷屋の焼物を全国に広く宣伝することができるので、早期建設が強く望まれています。  そこで、市当局にお伺いいたします。実施設計はどうなっているのか、工事の着工はいつごろになるのか、また完成後の展示物はどのような内容のものを考えているのか、お答えを願いたい。  最後に、公園行政についてお伺いいたします。  公明那覇市議団は去る5月17日に市内の公園総点検を行いました。その結果、市民からたくさんの強い要望がありましたが、その中から次の4点についてお伺いいたします。  1点目は、与儀公園内にカンヒザクラを増設して花見の名所づくりを図ることであります。現在は、川沿いにカンヒザクラ並木がつくられて、花が満開すると非常に美しい景観になりますが、さらに川沿いだけでなく公園内にもカンヒザクラを増植して花見ができる広場をつくってほしいと強い要望があります。市当局はどのように考えているのか、ご所見を賜りたいと思います。  2点目は、鳩や犬、猫の動物の糞による公害が多いのが与儀公園であります。まずは鳩の糞が多く、売店の店主が困っています。特に注意すべきものは、砂場の砂に大腸菌が非常に多いことであります。砂場の砂を検査した結果、わずか1gの砂に8,550の大腸菌がいることが分かりました。その砂場で遊んでいる子供が大勢おりますが、遊んだ後、親たちは子供の手足をしっかり洗っているのかどうか心配です。市当局はその実態を早めに調査して、動物の糞公害の対策を図るよう強く要請いたしますが、どのように考えているのか、ご所見を賜りたいと思います。  3点目は、与儀区画整理地域の児童公園、なかよし公園、ちびっこ公園、わんぱく公園、おもしろ公園、げんき公園の5カ所の管理の強化が必要であります。特に、雑草が伸び放題になっているので、草を刈ること。女性用、障害者用の便所が使用できない状況なので、修繕すること。樹木が4本も枯れているので、植え替えること。花が少ないので、花壇を増やして花いっぱいにすること。ペンキで落書きされているのが目立つので、塗り替えること。地下水利用の設計でつくられた公園もあるが、涌き水が出ないので、親水公園の機能が失われている。  このように児童公園は、今、清掃や緑と花の植栽や施設の修繕など、公園管理の強化が必要であります。市当局は市民の要望に応えて、早急に調査し、すぐ対応するように強く要請いたしますが、どのように考えているのか、ご所見を賜りたいと思います。  4点目に、公園愛護推進協会の設置の提言であります。94カ所の児童公園においても、市民から最も多かった意見や要望は、公園の清掃、緑と花の植栽、施設の管理などが不十分であるとの指摘でありました。よい公園とは、大きな木陰をつくって、花がいっぱい咲いて、明るくてきれいな施設が整って、運動ができる広場、遊べる広場、憩いの広場があるところであると言われています。また、本市にはたくさんの児童公園があるので、公園をきれいに管理するには地域住民の協力がぜひとも必要であります。そのために公園愛護会の結成を図り、清掃係、緑化係、施設係の3グループを編成して、公園管理のボランティア活動を推進していくことが重要であると思います。  そこで、公園愛護会の育成強化を図るために、代表者による活動の報告や地域の要望や意見、感想などを発表させて、総まとめを市が行い、公園管理の強化に連動させることを目的とする公園愛護推進協議会の設置を提言いたします。市当局のご所見を賜りたいと思います。  以上で質問を終わりますが、ご答弁によりましては自席から再質問を行います。 ○議長安里安明君)  時間を延長いたします。
     総務部長、玉城宏道君。 ◎総務部長(玉城宏道君)  日中友好都市交流事業について、お答えをいたします。  まず初めに、友好都市福州市並びに中国との友好交流については、日ごろから幸地議員をはじめ、那覇市日中友好議員連盟の皆様がご尽力をなさっておられますことに対し、心から感謝申し上げます。  市では、今年度の福州市との交流事業といたしまして、次の世代を担っていく両市の児童生徒が等しく交流することで、新しい国際感覚を身につけた人材の育成を図るとともに、お互いの文化に対する相互理解と友情を深めることを目的に、福州市の児童生徒約20人を招いて、9月下旬に市民会館において那覇市・福州児童生徒交流祭を計画をしているところでございます。  これは今年1月に日中友好の翼で福州市を訪問した際に、事務レベルでの調整がなされ、具体化されたものでございますが、現在、平和振興室を窓口に、福州市側、本市の教育委員会との具体的な調整を進めているところでございます。  交流事業の内容といたしましては、現在、福州市側から舞踊、楽器演奏、武術演舞などの発表を通した交流が提案されておりますので、現在、その方向で教育委員会、学校教育課との調整を進めているところでございます。また、4泊5日の滞在期間中に市内の小中学校を訪問しての交流や、学校教育を通した交流、ホームステイなどを計画しているところでございます。ただ、ホームステイにつきましては、今回福州市から派遣された児童生徒の大多数が女子であるためという関係もありまして、先日、福州市側から中国政府の方針上、女子小中学生のホームステイについては、受け入れについて責任ある特別の配慮をお願いしたいという要望を受けておりますので、教育委員会や受け入れをお願いする家庭の皆様との調整の中で、このあたりがクリアできるかどうか、今後調整していきたいと考えているところでございます。  それから、一行の出迎えに際しましては、市内の小中学生の代表を中心に、熱烈な歓迎の意を表していきたいと計画を進めているところでございます。また、父母の皆様や那覇市日中友好議員連盟の皆様、都市提携市民の会の福州部会の皆様のご参加をお願いいたしまして、児童生徒の交流を中心とした歓迎の和を広げていきたいと考えております。 ○議長安里安明君)  建設部長、長堂嘉夫君。 ◎建設部長(長堂嘉夫君)  駐車場案内システム導入計画について、お答えいたします。  駐車場探しのためのうろつき交通や路上駐車をなくし、道路交通の円滑化と中心市街地の活性化を目指し、街路整備事業の一環として駐車場案内システムについて、平成6年度から調査を実施しております。  平成6年度は、駐車場案内システム導入計画調査で、国際通りを中心に約190haの区域を対象として、既存駐車場の実態の把握、駐車場案内システムの必要性、同システムの導入効果の見積もり等の調査を実施しております。  今年度は駐車場案内システムについて、国・県・公安委員会・駐車場経営者等と十分に協議をし、基本計画を策定したいと考えております。  今後については、基本計画を踏まえ、事業化に努めていきたいというふうに考えております。  次に、公園関係についてでありますが、まず1点目の、与儀公園内にカンヒザクラを増殖して花見の名所づくりを図ることについてでありますが、本市は緑実施計画に基づき修景緑化事業を積極的に取り組み、地域の活性化と潤いのあるまちづくりを推進しております。  ご質問の件につきましては、現在、与儀公園内には市民会館裏側の河川沿いを含め、約250本の樹形のよい成木が植栽されていて、開花時期になると公園を訪れる市民に広く親しまれております。今後ともカンヒザクラの適した植栽場所を確保していくとともに、川沿いだけでなく、可能な限り面的にも植栽し、桜の名所として整備をしていきたいと考えております。  また、桜の名所づくりとしては、去る5月14日に多くの市民の参加のもと、識名公園において戦後50年事業の一環として、550本の桜を植栽したところでございます。  次に、与儀公園内における動物の糞公害対策についてでありますが、飼い主に連れられて散歩等をしに来る犬や猫については、糞の後始末は飼い主でするようにと注意告知板を設置してございます。徘徊犬等については、捕獲等の実施を関係機関にお願いをしていきたいと考えております。鳩については、平和のシンボルということもありますし、公園内で子供たちをはじめ、利用者から可愛がられております。現在のところ、特に苦情等もございませんので、今しばらく様子を見ながら対応策を検討したいと考えております。  なお、砂の汚染等の対策については、砂の入れ替え等についても調査・検討をして、改善に努めたいと考えております。  それから、与儀区画整理地域の児童公園、5カ所の公園がありますが、管理の強化についてであります。  与儀ちびっこ公園ほか4つの街区公園が開園され、周辺住民はもとより地区内の保育園などの児童・園児たちによって利用され、親しまれているところであります。しかし、ご指摘のように、施設がかなり破損あるいは汚損されておりまして、大変残念な状況でございます。こういった施設の改修については、便所をはじめ樹木の植え替え、あるいはせせらぎの水の流れ等についも改善を図る考えでございます。併せまして、公園の関わり方を密にしていくうえでも、地域の方々による公園愛護会の結成も同時に取り組む必要があると考えております。  次に、児童公園管理の強化を図るため、公園愛護推進協議会の設置についてのご提言でありますが、現在、35団体が地域の街区公園を主な活動の場として愛護会活動を行っておりますが、街区公園全体の設置数からしますと、低い結成率となっております。今後とも公園周辺の自治会、老人会、子供会等に愛護会活動への協力を求めていきたいと考えております。  また、公園愛護推進協議会の設置につきましては、先進都市における同協議会の設置及び運営状況並びに現在の本市の愛護会の意見等も参考に、連携のあり方などについて検討をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長安里安明君)  教育委員会指導部長、鳩間用吉君。 ◎教育委員会指導部長(鳩間用吉君)  幸地正博議員の、壷屋焼物博物館の早期建設についてお答えいたします。  質問が二つございますが、まず最初の質問でございますけど、実施設計はどうなっているのか、工事着工はいつごろになるかというご質問でございます。  壷屋焼物博物館については、昨年度に展示基本設計並びに建築基本設計を完了しております。本年度は、基本設計に基づく実施設計を7月中に着手し、12月中旬を設計完了の目安としております。また、実施設計の完了後は、工事発注の諸準備を整え、速やかに着工したいと考えております。なお、本壷屋焼物博物館は平成9年度中に館周辺の環境整備を終了し、開館する予定となっております。  ご質問の2番目でございますが、完成後の展示物はどのような内容のものを考えているのかというご質問でございます。  博物館は、沖縄の焼物史について専門的に調査・研究・収集・保存及び展示普及することをその任務としております。展示物は、先人の生活と深くかかわってきた土器の時代から、中国、朝鮮及び東南アジアの輸入陶磁器、そして沖縄で生産された特徴的な陶器などを中心に展示していく予定であります。  先史時代のものは、発掘資料や写真、レプリカを中心に、近世のものは実物やレプリカなどを中心に展示していきます。それらのおかれた時代背景などは、パネルやオーディオビジュアルで補助し、分かりやすい展示を目指しています。  また、民芸運動が展開されていた時代の生活風景を再現する中に、壷屋の陶器を配し、その疑似体験を通して理解を深めようと計画をしております。以上でございます。 ○議長安里安明君)  幸地正博君。 ◆幸地正博君   ご答弁ありがとうございました。時間が少ないので2、3またお伺いしますが、福州市児童生徒親善交流事業の内容と、熱烈歓迎の計画、本当にすばらしい計画でありますので、ぜひ実現できるように、成功できるようにしていただきたいと思います。市長の特別な配慮があろうかと思いますが、やはり児童生徒というのは、アットホームな受入体制で、イチャリバチョーレーという沖縄の心に接すれば、兄弟のように感激し、忘れ得ぬ思い出ができるというふうに思います。  福州市の児童生徒のホームステイについては、9月まで時間がありますので、ぜひ努力して、実現できるようにお願いします。特に那覇市提携都市市民の会の福州部会の皆さんと話し合ってみれば、可能性もあるのではないかと思いますので、このへんも聞いて、ぜひ成功させていただきたいと要望しておきたいと思います。  それから、公園の行政について、与儀公園内における動物の糞公害対策についてでありますが、平成5、6年ごろから各自治体において砂場の犬・猫糞公害が深刻になっていることから指摘されて調査活動が行われております。  動物の糞公害が人体にどう影響するか。犬や猫が、糞・尿をした砂場で、遊んでいた子どもたちが、指しゃぶりなどをして、病原大腸菌が体内に入り、食中毒のような腹痛、下痢、発熱などに襲われることがある。また特に問題となるのは、犬の回虫、猫の回虫であると言われています。回虫の卵が口などから人体に入ると、体内では成虫とならず、幼虫のまま臓器などに寄生することがある。まれに発熱や、貧血、目の炎症や、肝臓機能障害を起すこともあると言われております。  今回、公明那覇市議団が調査した砂場の検査は、大腸菌だけでありましたが、与儀公園の砂場の砂1gにつき8,550の大腸菌というのは非常に大きいように思います。おそらく犬、猫の回虫もいるのではないかと心配するのであります。  したがって、市当局は、公園、砂場の犬、猫回虫の実態調査をぜひ行っていただきたいと思いますがどうでしょうか。もし回虫がいるとするならば、砂場の入れ替えはすぐ行うべきだと思います。またペットの立入禁止などの措置を取る必要もあると思いますが、当局はどのように考えていらっしゃるのかご答弁をお願いします。 ○議長安里安明君)  休憩します。            (午後3時45分 休憩)            ───────────            (午後3時46分 再開) ○議長安里安明君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  建設部長、長堂嘉夫君。 ◎建設部長(長堂嘉夫君)  昨年度、沖縄県衛生環境研究所において砂場の調査を実施しておりますけれども、その結果を見ますと、犬、猫回虫卵、糞便性大腸菌などが検出されております。  私どものほうに今、この調査は研究所独自の事業で、公園緑地課も協力してやっておりますけれども、与儀公園の個別のデータが今手元にございませんので、回虫卵等についてもチェックをして、先ほどもご答弁申し上げましたけれども、大腸菌もかなり検出されておりますので、砂の入れ替えはぜひやる必要があるというふうに考えております。  それから犬や猫の立入禁止についてでありますが、注意の告示板は設置しておりますが、立入禁止は非常に難しい面もあろうと思いますけれども、そのへんは市民の公徳心の問題にも大きく関わってきますので、そういった啓発運動も合わせて取り組む必要があろうかというふうに考えております。 ○議長安里安明君)  幸地正博君。 ◆幸地正博君   どうもありがとうございました。壷屋焼物博物館の早期建設について着々と進めておられているようでございますが、ぜひお願いいたします。  それに加えて6月11日の琉球新報の記事に、県主催の「よみがえる沖縄資料展に出展される壷屋焼急須など74点が届く、ハワイから里帰り第1便」とこういうことでありました。ぜひ教育委員会も壷屋焼の陶器の出展を一般市民や海外にも呼びかけてはどうでしょうか。よろしくお願いいたします。 ○議長安里安明君)  浦崎唯昭君。 ◆浦崎唯昭君   個人質問を行います。去る4月21日落成をいたしまして開業されました泊再開発事業は、那覇市の新しい名所として、市民県民に喜ばれておりますことは、誠にご同慶の至りであります。  同事業の発展を心から願うものであります。ところが、その事業地域内にゲームセンターができまして、内外に波紋を広げているのもご承知のとおりであります。特に、5月10日の日には、那覇中学校区青少年健全育成協議会の代表からも、市長が代表者である第3セクター事業にゲームセンターの導入許可を与えるのは言語道断と、同ゲームセンターの撤去を市とわれわれ議会に怒りの陳情の要請を行っております。この問題につきましては、港湾行政、そして青少年健全育成等々の関連から、様々な問題が惹起しているであろうと思っております。議会におきましても、陳情を受けまして、所管の厚生経済常任委員会におきまして、これから議論がされるということになっております。  しかしながら、私は、非常に重要な問題として本会議の場でも指摘すべき分は指摘をいたしまして、委員会の場でもまた議論をいたしていきたいと思います。  そこで、問題点の大きな一つといたしまして、条例の絡みで質疑をさせていただきます。  那覇港臨港地区の分区における構築物の規制に関する条例がございます。その第3条に「法第40条第1項に規定する条例で定める構築物は、次の各号に掲げるもの以外のものとする」と。「ただし、市長が公益上やむを得ないと認め、許可したものを除く」となっております。  その中で別表が1、2とありまして、「商港区の区域内においては、別表1」、「バンカー港区の区域内においては、別表2」ということになっております。そして別表1を見てみますと、4番目に「飲食店(風俗営業取締法第1条の規定に該当するものを除く)の用に供する店舗、旅館及びホテル、並びにその付帯施設」となっております。そこで風俗営業取締法第1条を見て見ますと、この法律は「善良の風俗と、正常な風俗環境を保持し、及び少年の健全育成に障害を及ぼす行為を防止するため、風俗営業及び風俗関連営業等については、営業時間、営業区域等を制限し及び年少者をこれらの営業所に立ち入らせること等を規制するとともに、風俗営業の健全化に資するため、その業務の適正化を促進することとの措置を講ずることを目的とする」となっています。  よって、私は本構築物は条例に明確に違反をしていると思いますが、当局の見解をお伺いいたします。  次に、ごみの問題でございますけれども、「ごみに命を吹き込みます」これは去る5月27日、清掃工場の構内に竣工いたしました那覇市リサイクルプラザの竣工式の模様を伝えるマスコミのタイトルであります。当を得た表現であると思います。その命を確かなものにするために2点あろうかと思っております。  1点目は、ポイ捨て防止条例の早期成立。それから2点目は、ごみ有料化であろうと思います。1点目につきましては、本定例議会において立派な条例が成立する運びと私はなっていると思っております。  そこで2点目の有料化についてお伺いいたします。有料化は減量の効果ばかりでなく、リサイクルの決め手としてもそれを採用する市町村が増えておりますが、これにつきまして、当局はどうお考えになるのかお伺いいたします。  次に障害者の職員採用試験についてでございますけれども、この問題については、昨年も私はご指摘申し上げましたけれども、平成5年の試験におきまして、当局は一部受験者に対し、異なる回答方法を認めることは、公平・公正の確保が損なわれ、受験生に対する客観的な能力の判断が困難になる可能性があるという理由で、障害者に対する配慮をいたしておりません。  しかしながら、私が考えまするに、障害者が回答する上で、困難な回答方法しか実施しないことこそ不公平なことと思うわけでございます。  そのへんにつきまして、昨年は皆様方は改めるということでございましたけれども、そのへんがどうなっているのかをお聞きいたします。答弁をいただきまして、自席から再質問をさせていただきます。 ○議長安里安明君)  港湾部長、大城清行君。 ◎港湾部長(大城清行君)  泊再開発事業区域内のゲームセンターについてお答え申し上げます。  泊駐車場ビル内のゲームセンターにつきましては、平成7年2月24日付けで、那覇港臨港区域内の分区における構築物の規制に関する条例第3条、ただし書きの規定により公益上やむを得ないものとして許可しましたが、その根拠につきましては、第1に旅客ターミナルビル及び駐車場ビルは泊ふ頭ポートルネッサンス21調査に基づき、平成元年7月11日に。   (「聞いてないですよ。休憩してください。聞いてないですよ、それは」と言う者あり) ○議長安里安明君)  休憩します。            (午後3時54分 休憩)            ───────────            (午後3時55分 再開) ○議長安里安明君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。 ◎港湾部長(大城清行君)  では、簡潔にお答え申し上げます。  この件は、先ほども申し上げましたが、那覇港臨港区域内の分区における構築物の規制に関する条例第3条、ただし書きの規定により、公益上やむを得ないものとして認めたものでございます。 ○議長安里安明君)  休憩します。            (午後3時56分 休憩)            ───────────            (午後3時57分 再開) ○議長安里安明君)
     休憩前に引き続き、会議を開きます。  港湾部長、大城清行君。 ◎港湾部長(大城清行君)  本件計画に基づく施設については、運輸省は、昭和62年の通達により、個々の施設の立地の可否について個別に判断するより、全体として包括的に容認することが適切かつ現実的であるとの見解を示しております。  港の再開発の目的といたしまして、近年港湾に寄せる多様なニーズに対応すべく従来の物流拠点、産業物の場に加え、生活の場として、多くの市民の交流に港が親しまれる総合的な港湾空間をつくることをねらいとしておりまして、再開発にあたっても、旅客ターミナルビル内駐車場ビル内全体として包括的に容認することが適切かつ現実であると考えたから、ゲームセンターについても、にぎわいの場、人の集いの場として設置許可したものでございます。 ○議長安里安明君)  休憩します。            (午後3時58分 休憩)            ───────────            (午後4時3分 再開) ○議長安里安明君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  港湾部長、大城清行君。 ◎港湾部長(大城清行君)  お答えいたします。風営法違反ではないかということでございますが、平成7年4月22日にエンタープライズセガは、那覇署から風俗営業法に基づく許可が出ておりますので違反ではないというふうに判断いたしております。 ○議長安里安明君)  保健衛生部長、野原広太郎君。 ◎保健衛生部長(野原広太郎君)  清掃行政についてお答えいたします。  ご指摘のごみ有料化の目的としましては、ご指摘のようにまず1点目に、ごみ処理にもコストがかかることを市民に認識してもらうことによりまして、ごみの減量を推進すること。二つ目に、ごみの減量化や資源化に努力している市民と、そうでない市民との公平性を保つこと。三つ目には、ごみ有料化による歳入を集団回収団体の育成や、ごみ処理施設の整備などの財源として活用することが挙げられております。  ごみの有料化の実施状況につきましては、平成5年1月現在で、全国662市中、53市が実施しております。県内では、10市のうち糸満市と浦添市がごみ有料化を実施しております。  去る1月からごみの有料化を実施した浦添市によりますと、有料化実施前と実施後では、12%の減量効果が出ております。ごみの有料化につきましては、平成5年6月に開催された全国市長会において、ごみ減量化を骨子とする、ごみ減量対策の提言が満場一致で承認されておりますが、その中で都市の実情に応じたごみの有料化を推進すること。適正な負担を求めることの必要性等について、住民の合意形成に努めること。有料制の手法としては、重量制が望ましいこと。得られた収入について、住民に還元することを基本とすることが挙げられております。  その提言でも指摘されておりますように、ごみ有料化につきましては、市民の合意形成に努めることがいかに重要であるかが分かると思います。それと平行しまして、ごみ有料化に向けての環境づくりが不可欠であります。  したがいまして、ごみの有料化については、これらの点を考慮しながら慎重に検討していく必要がありますので、市民団体の役員、学識経験者、事業者の代表、市会議員等からなる市長の諮問機関であります那覇市一般廃棄物対策推進審議会において、平成6年度から審議していただくよう作業を進めているところでございます。 ○議長安里安明君)  総務部長、玉城宏道君。 ◎総務部長(玉城宏道君)  職員採用試験についてご答弁いたします。  職員の採用候補者試験につきましては、従来から日本人事試験センターに委託し、同センター作成のマークシート方式による回答方法を実施しているところでございます。  ただいま、議員ご指摘のとおり、マークシートに記入する現行の回答方法は、身体に障害をもつ方にとりましては、記入する作業自体が大きなハンディとなる場合がございます。本市といたしましては、県外における他団体の実情等も踏まえて、競争試験における公平性、公正性の確保の観点から、障害をもつ方が等しく受験機会と能力実証の機会が保障されるよう、本年度の採用試験から、身体に障害をもつ本人からの申し出により、マークシート以外の方法による回答ができるよう検討しているところでございます。  具体的な方法といたしましては、那覇市試験委員会に諮り、その決定を得た上で募集要項を作成し、改善内容等も含め、市民に周知していく考えでございます。  なお、試験委員会は、例年6月か7月初旬に開催しているところでございます。以上でございます。 ○議長安里安明君)  浦崎唯昭君。 ◆浦崎唯昭君   今の障害者の試験につきましては、これは平成5年から始まっておりまして、これを昨年も試験を受けたようでございますけれども、昨年、今のおっしゃったようなものが試験委員会で決定されていれば、その子はそのために準備ができるんですけれども、また皆様方の決定がなされていないということで、あと3カ月か後に迫った受験に対応できないんですよね。だから皆様方、去年は早速その委員会を開きまして対応していきたいということ。これは1年ぐらい余裕を与えて、この子どもにはそういうことでの試験が受けられるよというのを与えてあげるのが行政のあるべき姿ではないのかと。これは別の機会に譲りまして、これは要望としておきます。  港湾部長、今、はっきりしましたことは、条例違反だということを港湾部長が認めたわけなんですよ。条例を見たら分かるでしょう。風俗営業の第1条に該当するものは除かなければいけないんです。これがこの建物が風俗営業の免許をもっているということは、明らかにこの条例に違反しているということじゃないですか。  それから、教育委員会にもご答弁お願いしたいと思うんですけれども、これは公益性とおっしゃっているんですけど、指導部長、このゲームセンターは公益性があるのかどうかですね。教育的見地からちょっとコメントいただければと思っております。 ○議長安里安明君)  調整が必要なようでありますので、暫時休憩します。            (午後4時9分 休憩)            ───────────            (午後4時23分 再開) ○議長安里安明君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  法規係との調整が必要のようでありますので、暫時休憩いたします。            (午後4時24分 休憩)            ──────────────            (午前0時をもって自然延会) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  上記のとおり会議録を調製し署名する。   平成7年6月14日        議  長  安 里 安 明        署名議員  中 村 昌 信        署名議員  久保田 淑 子...