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平成 07年(1995年) 6月定例会-06月13日-05号

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  1. 那覇市議会 1995-06-13
    平成 07年(1995年) 6月定例会-06月13日-05号


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    平成 07年(1995年) 6月定例会-06月13日-05号平成 7年 6月定例会              平成7年(1995年)6月那覇市議会定例会                    議事日程 第5号               平成7年6月13日(火)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 個人質問              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                    会議に付した事件 〇 議事日程に同じ              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 出席議員(42人)   1番  宮 城 宜 子 君   2番  嘉 数   進 君   3番  東 江 芳 隆 君   4番  高 里 鈴 代 君   5番  崎 山 嗣 幸 君   6番  洲 鎌   忠 君
      7番  玉 城 仁 章 君   8番  渡 口 初 美 君   9番  前 田 政 明 君   10番  赤 嶺 政 賢 君   11番  国 吉 真 徳 君   12番  瀬良垣 武 安 君   13番  金 城   徹 君   14番  高 里 良 樹 君   15番  渡久地   健 君   17番  座 覇 政 為 君   18番  当 真 嗣 州 君   20番  仲 本 嘉 公 君   21番  中 村 昌 信 君   22番  浦 崎 唯 昭 君   23番  亀 島 賢 優 君   24番  仲 村 善 信 君   25番  大 田 朝 美 君   26番  大 浜 安 史 君   27番  久保田 淑 子 君   28番  大 浜 慶 子 君   29番  久 高 将 光 君   30番  安 里 仁 愛 君   31番  新 崎 真次郎 君   32番  糸 洲 朝 則 君   33番  松 田 義 之 君   34番  大 城 春 吉 君   35番  真栄城 守 晨 君   36番  我那覇 生 隆 君   37番  安慶田 光 男 君   38番  大 城 勝 夫 君   39番  幸 地 正 博 君   40番  上 原 善 吉 君   41番  友 利 玄 雄 君   42番  安 里 安 明 君   43番  上 原   清 君   44番  唐 真 弘 安 君 ────────────────────── 欠席議員(2人)   16番  高 良 幸 勇 君   19番  古波蔵 保 吉 君 ────────────────────── 説明のため出席した者の職、氏名   市長         親 泊 康 晴 君   助役         山 里 守 謙 君   助役         当 真 嗣 夫 君   収入役        玉 城 正 一 君   総務部長       玉 城 宏 道 君   企画部長       真栄里 泰 山 君   文化局長       金 城 幸 明 君   税務部長       蔵 下   巖 君   市民部長       当 銘 芳 二 君   経済部長       崎 山 嗣 松 君   福祉部長       仲井間 宗 恵 君   保健衛生部長     野 原 広太郎 君   都市計画部長     高 嶺   晃 君   建設部長       長 堂 嘉 夫 君   土木部長       亀 島 美 一 君   港湾部長       大 城 清 行 君   消防長        玉 城 靖 威 君   水道事業管理者    仲 間 栄 三 君   水道部長       大 城 誠 徳 君   教育長        嘉手納 是 敏 君   教育委員会指導部長  鳩 間 用 吉 君   教育委員会管理部長  山 田 義 浩 君   市立病院長      宮 城   靖 君   市立病院事務局長   金 城 栄 行 君   救急診療所長     諸見里 安 紀 君 ────────────────────── 職務のため出席した事務局職員の職、氏名   事務局長       永 山 盛 廣 君     次長       名嘉元 甚 勝 君   議事課長       新 垣   隆 君   調査課長       宮 里 盛 淳 君   議事係長       島 袋 庄 一 君   委員会係長      仲村渠 正 吉 君      主査      比 嘉   優 君      主査      宮 城 能 正 君      主事      山 城   裕 君            (午後3時36分 開議) ○議長(安里安明君)  これより本日の会議を開きます。       ~~~~~~~~~~ ○議長(安里安明君)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において大田朝美君、大浜安史君を指名いたします。 ○議長(安里安明君)  ただいま玉城総務部長から発言取り消しの申し出がありましたので、発言を許します。総務部長玉城宏道君。 ◎総務部長玉城宏道君)  発言取り消しの前に、昨日の私の答弁の中において、一部不適切な部分があり、議員の皆様方にご迷惑をおかけしましたことに対して、おわび申し上げます。  それでは、取り消し部分について申し上げます。まず、崎山嗣幸議員に対する答弁中「次に」から「以上でございます」までの部分と、渡久地健議員に対する答弁中「従来」から「以上でございます」までの部分でございます。よろしくお願いをいたします。 ○議長(安里安明君)  おはかりいたします。  ただいま総務部長玉城宏道君から発言取り消しいたしたい旨の申し出があります。この取り消し申し出を許可することにご異議ありませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(安里安明君)  ご異議なしと認めます。  よって、同君からの発言取り消し申し出を許可することに決しました。
     関連しますので、渡久地健議員の昨日の発言についてもおはかりいたします。  昨日の本会議における同君の発言中「この問題については」から「全然やっていない」までの部分について、発言を取り消したい旨の申し出がありました。 ○議長(安里安明君)  おはかりいたします。  同君からの申し出のとおり、発言の取り消し申し出を許可を許可することにご異議ありませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(安里安明君)  ご異議なしと認めます。  よって、同君からの発言取り消し申し出を許可することに決定いたしました。  助役、山里守謙君。 ◎助役(山里守謙君)  昨日、渡久地議員個人質問に対する答弁につきましては、いろいろあったわけでございますが、本日、一部削除方お願いしたことに伴いまして、改めて私のほうから答弁申し上げたいと思います。  労働協約書につきましては、8項以外は来年の3月議会までに、法令に抵触する部分については見直しをしてまいりたいと、かように考えております。       ~~~~~~~~~~ ○議長(安里安明君)  日程第2、前回に引き続き個人質問を行います。  この際、申し上げます。議事の都合により、本日の個人質問に関する発言時間は、答弁を含めて、渡久地健君11分22秒以内、他の議員はそれぞれ30分以内といたします。  発言通告書に従い、順次発言を許します。渡久地健君。 ◆渡久地健君   昨日から長時間にわたり調整してきましたけれども、この労使慣行に基づく労働協約の見直しについては、ただいま助役の答弁のとおり、昨年の12月議会、そしてことしの3月議会と、議会の中で大きな争点となっているわけでございます。これについては、すでに8項については削除する旨がはっきりしておりますけれども、われわれはこのほかの条項の中でも法令に抵触する部分、あるいは今の地方公務員に合わない部分がたくさんあると思います。  その中で一番争点になりましたのは、組合活動と給与の関係でございまして、これはきのうから争点となっています第2項、つまり地公法第55条の2の6項でございます。職員団体のための職員の行為の制限でございます。これはいろいろ法的な解釈で当局との食い違いはございましたけれども、われわれ市民の立場に立つならば、第1点の観点としては、ノーワーク・ノーペイという原則であります。給料は原則として勤務に対して支払われるものであり、勤務しなかったことには当然給与を減額すべきものと言えます。これはノーワーク・ノーペイの原則から、組合活動は言うまでもなく、勤務外の活動であり、組合活動は勤務外の活動が原則であります。  したがって、勤務時間内に組合活動を行うときは、給料を支給しないというのが建前でございます。それと同時に、職員団体の給料といいますのは、市民の血税によって支払われているものでございます。今、民間団体がこのように組合活動をする場合に、これは賃金カットが原則でございまして、組合大会あるいは各種の組合活動はすべて賃金カットが行われているわけでございます。  そのような観点から申しましても、やはり第2項については、法的な問題、あるいは市民感情からして、これはどうしても見直していただきたい、そのように考えているわけでございます。  それと第2点でございますけれども、組合活動に対する経理上の援助は組合活動に対する使用者の不当介入を起こすおそれがあるということでございます。すなわち、組合活動に使用者が財政的な助成をすることは、一見、労使関係を円滑にするように見えますが、その助成の増減等により、使用者側の意図に即して組合活動がコントロールされるおそれがあり、労使関係における労使相互不介入の原則に反することになるわけでございます。  労働組合については、使用者が労働組合の運営のための経費の支払いにつき、経理上の援助を与えることは団体交渉時間内の9の賃金を支給すること、厚生福利の基金に寄附を行うこと、及び最小限の広さの事務所を供与することを除いて、それ以外のものは不当労働行為として、労組法7条で禁止されているわけでございます。それは職員団体にも不当労働行為の定めはないわけでございますけれども、その活動に対して給与を支給することは、一般的に財政的な援助に相当するものであり、労使相互不介入の見地から、これを禁ずることは原則であると言わざるを得ません。  そういうことから考えますと、昨日も総務部長から話がありましたように、組合の大会、定期大会だけじゃなくて青年部・婦人部大会、あるいは活動者の会議であるとか、たくさんの会議が今賃金が支払われております。それから県外の派遣につきましても、よく分かりませんけれども、たくさんのものがありますし、その中で九州地区連合囲碁将棋大会にも2人が去年派遣されております。  こういうものがどうして市民の税金によって賄われている、賃金を支払いながら、つまり賃金カットをせずに行われているのか、これは大きな問題だと思いますし、市民の見地から立ちますと、どうしてもその点は見直していただきたい。そういうふうに考えるわけでございます。  われわれは職員団体の組合と、それから民間団体の組合との関係について、昨日、5番議員のほうからも憲法28条の観点からいろいろ問題をかもし出しております。公務員には公共のために勤務する全体の奉仕者としての性格とともに、法律によりその主要な勤務条件が定められ、身分が保障されているほか、適切な代償措置が講じられているから、公務員の争議行為等を禁止するのは勤労者を含めた国民全体の共同利益の立場から、やむを得ない制約というべきであって、憲法29条に違反するものではないと、私は確信をしております。  公務員の労働条件の決定については、民間企業の労働者と異なるものがあると言わざるを得ません。すなわち、利潤追求を原則として、自由とされる民間企業においては、労働者側の利潤の分配要求の自由も当然に認められ、使用者と対等の立場において団体交渉を行い、賃金その他の労働条件を集団的に決定し、協約を結び、もし交渉が妥結しなかった場合には、ストライキを行って解決を図るという憲法28条の保障する労働基本法の行使が何らの制約もなく認められることは原則としています。  また、使用者側には、いわゆるロックアウトをもって争議行為に対向する手段があるばかりでなく、労働者の多大な要求を受け入れることは企業の経営を悪化させ、企業そのものが存立を危機にあらしめ、ひいては労働者自身が失業を招くという重大な結果にもなりかねないことになります。  そういう観点から、労働者側の要求はおのずからその面より制約を受けることがあるわけでございます。それに対して、公務員の場合はその給与の財政は市民の血税によって賄われ、民間企業における労働者の利潤の分配要求とは全く異なり、その勤務条件はすべて政治的・財政的・社会的・その他諸般の合理的な配慮によって決定されるわけでございます。  また、民間企業と異なり、公務員の場合、企業が、あるいはそういう団体が倒産することはありません。つまり、そういう中で今回の労働協約の見直し、これまで昭和47年からそのまま継続されております労働協約の見直しは、われわれが市民の立場に立って、市民の税金を今那覇市が財政的に厳しい状況の中で、行財政改革をしなければならないこのような状況において、やはり全般的に見直していただきたい。  つまり、法的な観点から見直すことも大事でございます。それよりももっと大事なことは、市民の立場に立って那覇市の市当局と職員団体とのあり方、交渉のやり方、そして、これはとりもなおさずに市民の福祉の向上のための大きな目的に向かって、市長をはじめ市の当局が、この問題について根本からもう一度考えていただきたい。このことを願うわけでございます。  復帰に伴い、地公法の適用を受けた場合に、その前に結ばれたこの労働協約でございます。どうかその点を市長をはじめ当局の皆さんが、市民の立場になった見直し作業を、来年の3月までぜひとも積極的に取り組んでいただきたい。  私たちは、この問題について、先ほども申しましたように、昨年の12月議会、そして今度の3月議会、そして私の個人質問の中でも議会が調整のためにストップするというこの事態を招きました。しかし、この問題については今後那覇市の労使関係、つまり職員団体との関係を正常な形に戻す大きな時期でございます。どうか、来年の3月議会まで、先ほど助役が見直し作業をすると申しましたけれども、われわれは今後とも当局と職員団体との交渉のあり方、そして法的に触れるか触れないか、大いに研究しながら、そしてほかの地方公共団体はどのようになっているのか、そのへんも調査しながら、徹底的に見守っていきたいと思います。  どうか市長はじめ皆さんが積極的に、そして市民の立場になってこの労使慣行に基づく労働協約を見直していただきたいことを希望して、私の個人質問を終わります。 ○議長(安里安明君)  時間を延長いたします。  嘉数進君。 ◆嘉数進君   私は、発言通告に基づいて個人質問を行います。  質問の前に若干の所見を述べたいと思います。  今議会で我が党の古波蔵保吉議員代表質問の中で、天皇制政府の行った侵略戦争に関連した発言の削除が多数でなされたことは極めて残念でなりません。私の父は、天皇制政府の行った侵略戦争に徴兵され、南方戦線に配属される途中、台湾のバシー海峡で輸送船もろとも撃沈されました。当時5歳の私は、親父に抱かれた記憶もなく、親父のひざの温かさも知りません。このような私の戦争体験からしても、国民をあの悲惨な戦争に巻き込んで、多くの尊い命を奪った侵略戦争を許すわけにはいきません。私は、戦後50年のことし、改めて戦前のあの侵略戦争に命をかけて唯一反対し、国民の命を守るために頑張った日本共産党員であることを誇りに思うものです。私は、平和と国民の暮らしを守る清潔な国民本意の政治の実現を目指して、さらに奮闘する決意です。  ところで、去る5月18日の衆議院本会議で、国民の健康と安全を犠牲にする食品衛生法改正案が可決成立しました。食品衛生法の改定は実に23年ぶりです。前回の改定は、森永ヒ素ミルク事件カネミ油症事件など、相次ぐ食品公害の発生を教訓に、食品安全のための方策を強化する改正でした。しかし、今回の改正はそうした抜本的な強化には何ら触れないばかりか、昨年のWTO世界貿易機関協定を受け、国際基準に調和をさせることをねらったもので、危険な内容をもっています。  その一つに、1,051品目ある天然添加物について毒性検査なども十分に行わず、一挙に添加物リストに載せ、使用を認めるとなっています。その中には、ワラビやソテツに含まれるサイカシンなど、専門家から発がん性が認められるとされた天然添加物もあり、決して安全ではありません。また、農薬の残留基準を新たに策定し、これまで国内での使用を認めていない農薬の収穫後使用を認めるポストハーベストを公認するなど、国際基準に合わせた安全基準の大改悪で、今後、輸入自由化を進め、輸入食品を増やす、そのために輸入をしやすいように障害となる規制や基準をゆるめることは、食の安全性の面から大きな問題点があります。  今、国民はポストハーベスト農薬の残留を心配しています。93年にハチミツなどにデトラサイクリンと、ウナギにオキシリンサンなど、抗菌性物質が32件発見され、輸入禁止となりました。ECは、アメリカからホルモンを用いて飼育した牛肉は買いません。日本は素通りです。それだけではなく、政府は外国の要求に沿い、外国の基準に合わせ、規制緩和と称して今までの禁止措置を解除し、抗生物質などが入っていても輸入を認めようとしています。  添加物も問題です。違反で一番多いのが、添加物に関する違反です。外国で使用が認められているが日本では認められていないとか、基準量を超えているなどです。また、国際基準に合わせ外国の要求を取り入れると、121品目も合成添加物を増やされます。品目を増やすだけではなく、現在の基準も硝酸ナトリウムなどは7倍にゆるめられます。現在でも日本人は1日10g以上の食品添加物を摂取していると言われます。このままでいけば、添加物づけ、農薬づけなど、危険が激増します。農水省の実施したアンケートでも明らかですが、輸入食品について9割以上の国民が不安をもっています。また、やっぱり食べたい日本のお米に象徴されるように、多数の国民は安全な国内産の食糧を求めています。  政府はこうした国民の声に応えるべきではないでしょうか。日本の農業を守り、食糧の自給、食糧の安全を確保するためにも、WTO協定の改定を求めるものです。  以上、申し上げて、質問に入ります。  最初に寝たきり老人おむつ代への市独自の助成についてお伺いします。  県が寝たきり老人おむつ代への助成を行って3年を経過しています。該当する世帯や介護者の皆さんから大変喜ばれています。しかし、それでも寝たきりや痴呆のお年寄りを抱えた家族の想像を絶する介護の苦しみ、医療費の中で大部分を占めるおむつ代の負担は大変です。在宅福祉の充実のためにも、老後を安心して過ごせる地域づくり実現のためにも、この間、我が党はたびたびこの問題を取り上げ、市独自のおむつ代助成について早期実現を求めてきました。財源などの問題をクリアし、すべて国民は人間らしく生きる権利をもち、国はそれを保障する責任がある。憲法25条のこの理念を、今こそ高齢者の人権と福祉に生かすときです。我が党議員の質問に対し、当局は検討することを約束されましたが、その後の対応についてお伺いします。  次に、公園行政、とりわけ大石公園の整備についてお伺いします。  本公園は、識名高台に位置し、1971年都市計画決定され、3.95haの面積を公園用地として決定し、76年から用地買収などが行われ、1.48haの面積が整備をされ、開園されています。今、ゲートボール場テニスコートなど整備され、近隣のお年寄りの皆さんがゲートボールなど盛んに利用されています。同公園は地形的にも高台に位置し、市内が一望でき、景観的にも非常に優れているが、しかし全体的には整備が大幅に遅れ、地域住民の皆さんからも早期に整備をしてもらいたいとの要望が出されています。当局は同公園を早期に整備し、近隣市民の憩いの場として、またスポーツ・レクリエーションなどの健康増進の場として、災害時の避難場所として市民の利用、活用したいと積極的に事業を進めていますが、年次計画と完成のめどについてお伺いします。  また、起伏を呈した台地でもあり、斜面側の通路を健康増進のためにも石畳の遊歩道にしてほしいとの声もありますが、どうでしょうか。また公園施設を充実させるためにも、展望台の設置も必要だと思いますが、いかがでしょうか、お伺いします。  次に、住宅行政について質問を行います。  公営住宅の建設は多くの市民の要求です。市営住宅の申し込みをしてもなかなか入れないのが現状です。特に高齢者世帯障害者世帯及び幼児のいる世帯などでは生活上のリスクが高く、例えば火の始末、家屋を傷める、家賃滞納になるかもしれないなどの危険性が高いとして、家賃経営者はそれら世帯に家屋を貸したがらない。そのため、民間貸家市場では入居を拒否する場合が多い。だれもが自分の意思に基づいて居住を選択する自由が存在することが望ましく、居住機会の平等が保障されることが、安定した生活を保障することにつながるのではないでしょうか。  本市においても、障害者用、母子用、老人用及び単身用の入居枠を拡大する必要があると思いますが、お伺いします。また、現在3階や4階に住んでいる1人暮らしのお年寄りなどの皆さんは、せっかく市営住宅に入居したと喜んでも、高い階の昇り降りが健康上も大変で、1階への転居を希望する方が多くいます。しかし、現在の慣例では3年を経過しないと入居できないというふうになっています。70代や80代の方の1年、2年は重みが違います。高齢者福祉の立場からも、経過年数を短くして、お年寄りや障害者のいる世帯が早い時期に転居できるように改善すべきだと思いますが、お伺いします。  以上、質問は終わりますが、答弁によっては自席より再質問いたします。 ○議長(安里安明君)  福祉部長仲井間宗恵君。 ◎福祉部長仲井間宗恵君)  老人福祉について、寝たきり老人おむつ代への市独自の助成についてのご質問にお答えいたします。  寝たきり老人に対するおむつ代助成事業につきましては、県の事業で、本市を窓口として1992年度から実施をしておりますが、実績といたしましては月7,500円の現在662人の方々に、年間で6,000万円の助成をいたしております。  那覇市といたしましても、さらに家族の負担を軽減するために、寝たきり老人おむつ代を使用している場合に、市独自の助成をすべきだと考え、これまで努力をいたしてまいりましたが、財政上厳しいものがございまして、予算に計上することができませんでした。よって、次年度以降の実施計画の中で、早めに事業計画策定ができるよう努力をしてまいりたいと考えております。よろしくご理解をお願いいたします。 ○議長(安里安明君)  建設部長長堂嘉夫君。 ◎建設部長長堂嘉夫君)  最初に、大石公園の整備についてお答えいたします。  3点ほどのご質問ですけれども、まず1点目の年次計画と完成のめどについてでありますが、大石公園は市の中心部から1ないし3㎞東部の真和志地区の中央部に位置し、地形的にも小起伏を呈した高台地で、市の中心部を含めて市内を一望でき、景観的にも優れている位置でございます。昭和51年6月に事業認可を受け、現在施工中でありますけれども、これまで整備された施設として、管理棟、便所、東屋、遊具広場、テニスコートゲートボール場ソフトボール場などがあります。  昨年まで、地権者の相続関係で、補償交渉ができず、事業が遅れておりましたが、その件についても解決いたしておりますので、平成12年を目標に残りの施設の整備について努力いたします。  2点目の公園の斜面側の道路を健康増進のために、石畳の遊歩道にしてほしいとのことについては、地域の利用者の方々の意見等を参考にして、検討していく考えでございます。  3点目の展望台の設置についてでありますが、小高い丘の上に景観にも、十分配慮をして、その場所にふさわしい展望台を設置していく考えでございます。  次に、市営住宅関係でございますけれども、1点目の障害者等の入居枠の拡大についてでありますけれども、障害者用住宅については、汀良市営住宅に6戸、小禄市営住宅に10戸があります。また障害者が一般住宅に入居した場合は手すり、スロープなどを設置し、障害者用に改善して対応しております。  単身用住宅については、東、田原、識名、宇栄原市営住宅の一部にあり、平成4年度からは、石嶺の一部を加え、5市営住宅で募集を行っております。  老人住宅については、安謝市営住宅建て替え事業にシルバーハウジングの計画がございます。  母子住宅については、現段階で特定目的住宅としての運用はしておりませんが、空き家待ち募集において、障害者、母子家族等については、優先的選考により1次抽選免除を行い、一般世帯に比べ入居の機会を増やしております。  次に、2点目の3階、あるいは4階からの1階へのお年寄りの入居替えについてでありますけれども、ご承知のとおり、公営住宅への入居にあたっては、特別の事由がある場合を除くほか、公募しなければなりません。ただし、公募によらない特別な事由があって、入居できる特定入居については、那覇市の条例第5条、公募の例外の適用によって行っております。  例えば災害による住宅の滅失、収入の額によって、第1種の入居者が第2種へ入所の希望をする者、また逆に第2種の入居者が第1種へ入居を希望するとき、さらに同種の市営住宅の入居が相互に入れかわることが、双方の利益となることなどとなっております。  このご質問の場合においても、3年を経過した後に一般公募への道を開いたものであり、特定入居の適用を受けることには至らないことになっております。つまり3年経過後に再度の公募資格が与えられることを指導したものであります。  法第21条の2、法23条の2にあります。入居3年間は収入調査を行なわないのは、入居者の住生活の安定と生活基盤の安定を考慮したものであります。したがいまして、新入居から3年間は新たな入居の申し込みの受付は行っておりません。また住み替えについても、同様な取り扱いとなっております。  このことは、すでに公営住宅に入居している者については、住宅に困窮している者には、当たらないので、3年を経過した後に公募に応じるように指導しているところでございます。  しかしながら、高齢化が進む中で、住み替え希望者が増えることが予想されることから、特定入居が可能かどうかについても目下検討をしているところでございます。  以上でございます。 ○議長(安里安明君)  嘉数進君。 ◆嘉数進君   ご答弁大変ありがとうございました。  寝たきりのお年寄りのおむつ代、財政的にも大変厳しい中ではあると思います。しかし今介護しているご家庭の皆さん、特に医療の中でも大部分を占めるそういうことで、大変皆さんが何としてもお年寄りのために、そういうおむつ代を支給してもらいたいというような要望もたくさん寄せられております。そういう面では、部長も次年度から実施計画をして進めていきたいというようなことですので、早目にそういう実現をすることを希望したいというふうに思います。  2番目の公園の問題ですね、特に部長も話されましたように、とても景観が素晴らしく、いち早く、整備をしてもらいたいというような要望も出されております。特に起伏があって、ほかの公園とも違ったユニークな公園ができるんじゃないかなというふうに地域の皆さんは大変期待をしております。  そういう面で、今、お年寄りの皆さんがゲートボールなどで、大変有効に利用されていると。うちの母などもスティックを抱えて毎日のようにそこへ通っていろいろとお年寄りの皆さんと一緒にゲートボールをして楽しんでいるというような状況ですので、早めに整備をして、本当にこの地域の公園整備を早急にやってもらいたいというふうに思っております。  中心部からも近いというようなことで、特に夜景を見る方も多くなるんじゃないかなというふうに思っております。そういう面では、駐車場の問題とか、それもまた必要になってくるんじゃないかなと思っておりますので、駐車場の計画なども、さらに台数、もし駐車場が計画があれば、台数、どれぐらい車が停められるか、そのことも再度お願いしたいというふうに思います。  それと公営住宅市営住宅の住みかえの問題ですね、宇栄原団地のことで、私たちのところにも、その話が寄せられていました。特にお年寄りの皆さん、3階、4階にも上るのも大変だと、幸い1階が空き家になったというようなことで、担当の方といろいろお話をしたら、3年を経過しないとできないというような話もあったというようなことで、部長も今後考慮していきたいというふうな状況ですので、ぜひこの問題はお年寄りにとって切実な問題ですので、ぜひ住み替えがスムーズにできるようにお願いをして私の質問を終わりたいと思います。公園の問題について、ひとつよろしくお願いいたします。 ○議長(安里安明君)  建設部長長堂嘉夫君。 ◎建設部長長堂嘉夫君)  大石公園の駐車場については、10台ほど計画してございます。 ○議長(安里安明君)  嘉数進君。 ◆嘉数進君   ぜひ、公園の問題、そしてお年寄りのおむつ代の問題、公営住宅の問題など、いろいろと当局の抱えている問題は山積されていると思います。そういう面でも引き続き皆さんのご努力を期待し、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
    ○議長(安里安明君)  安里仁愛君。 ◆安里仁愛君   通告に従いまして、個人質問を行います。  来る23日には、沖縄戦におきます全戦没者の霊を弔い、世界の恒久平和を祈る慰霊祭や追悼式が開かれる予定であります。肉親を失った遺族や戦友たちにとりましては、それぞれの暗い深い思い出の一日であります。先の戦争から現在に至るまで、戦没者の関係人多数は死亡、または高齢化をいたしまして、子や孫の世代の人々には、戦争体験の有無にも関わらず、戦没者を慰霊する心情が薄れていくような気がしてならないのであります。父や母が、また家族が戦没者となってはや50年、戦争の記憶はますます遠ざかっていく一方で、いったいいいのでありましょうか。これまでの本那覇市政の平和行政とは何であったのでありましょうか。  平成7年度の施政方針を見る限りでは、命どぅ宝の精神を国内外にアピールするとか、二度と愚かな戦争を起こしてはならないとの願いを込めて、戦後50年事業のモニュメントや、三線3,000丁レクイエムのまつりなど、反戦平和のプロパガンダにとどまっているような気がしてならないのであります。  本員は、親泊那覇市政の平和行政の基本に大きな疑問を抱かざるを得ないのであります。  反戦平和は、祖国復帰運動の中にも存在をし得たし、反公害、地球環境保護運動の中にも十分存在していたと本員は認めざるを得ませんが、しかしながら、何よりも本質的に、反戦平和の理念を肌にしみて心の誠に誓って、神に誓って、知り尽くしている人々は、戦没者を抱える遺族の方々に他なりません。  「聞けわだつみの声」から戦没学徒との生々しい反戦の声が聞こえてまいりますが、生き残った人々もまた、戦後生まれの人々も本員を含めまして反戦平和を自らの政策的利益に利用してはならないと思います。  沖縄タイムスに連載されておりました、戦後50年人間紀行シリーズの「そして何処へ」このシリーズの記事は関わり方は違うといえども、反戦平和への誓いをもちながらも、挫折をしてしまった活動家のドキュメンタリーであります。米軍政下での人民党員としての活動を続けた国場さんや、東京沖縄県人会という組織の中で、祖国復帰運動に取り組まれた古賢宗憲さん、また金武湾を守る会や反CTS闘争に情熱を燃やされた安里清信さんらも活動の中には平和への限りない平凡ではあるが、地道な努力が見られると思います。  本員には、むしろ活動しながら挫折せざるを得なかったこれらのヒーローの胸の奥にこそ、反戦平和への深い思いがあり、現実の政治家を含めました政治行政のカテゴリー範囲には、反戦平和を口にできる人物はいないのではないかとすら発言したくなるのであります。  いったい那覇市の平和行政とは、その行政行為の原理原則となるものがあるとしたら何なのか、平和行政の根拠法令が見つからない中で、どのように理解をしたらいいのでありましょうか。  戦没者の慰霊碑や塔が管理不十分の状況で放置される霊域が存在する中で、米軍の戦勝モニュメントとでも言えるような天久新都心、シュガーローフヒル慰霊碑が建立されることに本員は、賛同できないのであります。  何も米軍の戦没者だから差別をして申し上げておるのではありません。米軍の慰霊碑の文書を修正させるとか、場所が市有地であるとかいう問題に対処することよりも、終戦直後に建立されましたわれわれの同胞、はらからの碑を十分に管理をしてやる体制づくりこそが戦没者遺族が喜ぶ平和行政だと本員は思っておるのであります。市長はショガーローフヒルの碑建立設置を許した理由をこの際、お示しを願いたいと思います。  本員が調べました範囲におきましては、設置を許可する根拠法が見つからないのであります。根拠法等があれば同時にお聞かせをください。  本員はいまだに集骨されていないまま、原野や埋没壕などに御霊が眠っているかと思いますと、本当に忍びなく、我が同胞の父母家族が身代わりとなって、戦没したことを何と一体認識しているのか、同胞の眠る慰霊碑が荒れるに任せられ、泣いているにも関わらずそのことを忘れ、米軍慰霊碑建立への協力支援などとお粗末な行政ばかりをしている平和行政はこの際、掃いて捨てても何も惜しむ気にすらならないのであります。  さて、ベトナム戦争の報道写真家として頑張っておられます石川文洋氏は「遺骨の告発」という文章を発表いたしております。その中におきまして、ほんのわずかではございますが、沖縄戦の慰霊祭について触れておるのであります。「毎年沖縄で行われております戦没者慰霊祭をとても大切な日だと思っている。戦争の悲劇を繰り返さないためにも、戦争の原因、実態を知る必要があります。しかし学校教育でも、日常生活でも戦争の記憶は遠ざかっていく一方である。せめて慰霊の日を機に戦争について考えたいものだ」と述べておられるのであります。  遺骨収集作業の生涯忘れ得ぬ体験を語る大城勲さん、沖縄県平和遺族会会長の大城勲さんの言葉も深くわれわれの胸を打つのであります。戦没者の願いと生き残ることのできた者の義務、務めについて大城さんは次のような表現で語っておられます。少々長い引用になりますが、お許しを願います。  大城さんは、「55年の人生経験で、私が得た大きな教訓は、人間にとって平和がどんなに大切なものであるかを思い知らされたことである。それは私がもの心ついたころから戦争遺児として苦難の道を歩いてきたからに違いない。私が琉球大学の3年次だった1961年12月28日の遺骨収集作業の体験は生涯忘れることはできない。健児の塔周辺で、戦死者の遺骨を探しまわったが見つからなかった。戦後16年も経過をしているから見つかるはずがないと思って帰りかけた時、後ろ髪を引かれ、全身が震え、鳥肌が立った。不思議なことがあるものだと思い、引き返して見たら、洞窟が見つかった。時間がたって、洞窟の暗さに目が馴れたとき、私は白いものを発見をした。それは5体の遺骨で、大小あり、一見して家族だと分かった。白骨の前には、小さな杯が転がっている。追いつめられた家族がどうせ死ぬのなら、みんな一緒がいいと決意して、毒薬を飲んだに違いない。戦時下でその家族に残された唯一の幸せは、家族が一緒に死ぬことだったのではないか。私は白骨に合掌しながら思った。人は死んでしまったら、何もできはしない。ぼろぼろの枯木になっても、生きている人に何一つも訴えようとはしないでないか。語りかけようとはしないではないか。本当にむなしいものだと思った。戦死者は死ぬときの苦しみ、怒り、悲しみ、みじめさ、希望などを訴えることはできない。それならば生きている私たちが、戦死者の願いをかなえてあげねばならないのではないか。私は戦争遺児として、反戦平和を訴えるために、努力することを骨たちに固く固く誓った」と大城さんは結んでおられます。  それぞれマスコミに関係する報道写真家として、また戦没者としてその遺族の方々のために頑張っておられる組織人として、おのおのの立場は違えども、戦没者を心から慰霊をする精神には大小の違いはございません。  このような心情は国会議員の場合も同様であります。我が郷土出身の参議院議員であられます伊江朝雄氏にあたりましては、次のような談話を記者相手に語っておられます。「戦没者はわれわれのかわりに亡くなったわけですから、今あることにお礼をするためにも生きている限りは慰霊祭には、出席し続けます。それにしても、夏の最中に行われるあの慰霊祭は、地面からの照り返しでたまらない暑さだよ」と式典出席は年をとるごとに試練の度合いを深めているようであります。ヤマトンチュには、沖縄の夏は相当にこたえる暑さだよと本土からの慰霊祭出席者を気づかっていましたと、皆同様の感慨を表しておられるのであります。  戦後50年目の今日、関係者が死亡いたしましたり、高齢化により、県内各地の慰霊碑の法事、維持管理などが戦友や遺族の大きな負担となっております。  実際の話、慰霊の日の参加者もときを経る中、遠方、県外の人々の参加も減少し、将来への不安も深刻さを増すばかりであります。  戦後50年目の沖縄全戦没者追悼式が近づいた今日、県内の霊域、慰霊碑の荒廃に心痛める関係者の間では、霊域管理につきまして、管理基金を含めました恒久保全を検討してほしいとの声が強く高まっております。霊域につきましては、戦友会や同窓会などによりまして、戦後間もなく、建立された慰霊碑の中に管理が行き届かず、荒廃するのも出始めておるところであります。それぞれの設置管理者の責任ある環境整備が望まれるところであります。  設置団体が遠隔地にありまして、設置者が高齢化をして、訪問もままならない現状で、県や地方公共団体の積極的な対応が待たれておりますが、那覇市長はこのような状況をいかに思われておりますのか、ご心情を踏まえまして、お聞かせを願いたいと存じます。  県内には、糸満市を中心に329基の慰霊碑や塔が建立をされております。現実的な対応といたしましては、財団法人沖縄県戦没者慰霊奉賛会が都道府県の塔や慰霊碑を単年度契約による方法によりまして52件、また永代管理を6件引受け完了され、霊域にふさわしい環境が保たれております。  しかしながら、荒れる霊域も多く、契約によらない管理が25カ所に上り、沖縄師範健児の塔など25カ所はみかねて奉賛会による奉仕作業で管理をされているのが現状であります。県生活福祉部援護課では、これまでも戦後40周年目の節目にも強力に取り組んだようでございますが、予算のめどが立たず、ことし50年目にも管理基金設立に向け、予算要求段階で努力を続けましたが、最終的には予算措置が認められなかったのであり、誠に残念の極みであります。  有名、無名を問わず、また規模の大小を問わず、永久に保存をするためにも、行政体による管理基金設立が望まれると本員は考えますが、本市の対応はどうなっておりますのか総括的に、平和行政との関連で、また具体的には県行政への要請活動もしくは南部広域行政への提言などを含めてご説明を願いたいと思います。  大田県政は、平和行政の推進を具体化するために平和推進課を設立いたしまして、生活福祉部援護課で取り組んでおりました平和の礎や沖縄平和祭を昨年度、平和推進課へ組織変えをいたしました。平和の礎の総事業費は15億円のプロジェクトに膨らんできております。新たなプロジェクトへの予算の配分の仕方と、すでに建立されております古い塔、慰霊碑の管理基金設立へはゼロ配分、ゼロ査定とは平和行政への根拠法がないだけに、予算措置の結論を見るだけでは聞いてあきれてしまうのであります。  平和行政はユニークな行政分野でありまして、基本となる根拠法令がないと県の行政当局、なかんずく知事公室長がお認めになっておられるところであります。  それゆえに県の行政におきましては、事業推進には各方面の意見を聞き、政策形成の参考にする方法をとっているとのことを新聞報道で知っております。  県民参加型の県民の意見を広く聞いて、平和行政を進めるのであれば、戦友会、同窓会、遺族会等の管理基金設立への意見を広く傍聴をすべきであると思います。平和行政の主人公は県知事ではありません。また市長でもありません。遺族こそが主人公であります。このことを心に深く受けとめて、遺族側の身になって対応すべきであります。  これは那覇市政においても全く同様であります。戦没者の供養は、生き残った者の義務であります。これからも残された関係者のためにも、全体の責任のもとに供養を続けていかなければならないと、強い決意を親泊那覇市長から聞きたいものであります。那覇市長の気持ちをそのまま素直にお示しをください。以上質問を終わります。 ○議長(安里安明君)  親泊康晴市長。 ◎市長(親泊康晴君)  まず、安里議員の第1点の戦没者慰霊碑の問題について、お答えをいたしたいと思います。  ご指摘のとおり、県内各地にある戦没者慰霊碑の維持管理につきましては、沖縄戦没者慰霊奉賛会や、あるいは設置管理者である霊域管理をしているようでございますけれども、今、ご指摘のありましたように、関係者の高齢化などによりまして、管理が行き届かないという現実が出ていることを聞きまして、私としても胸を痛めているところであります。     (議場より発言する者あり)  はい。私も、父と兄を死なせた者の遺族の1人としても同じような気持ちでございます。  ことしは戦後50年の節目を迎えまして、国内唯一の地上戦が行われまして、多くの犠牲者を出した本県におきましては、県をはじめ各市町村ではいろいろな記念事業を展開しているところでありますけれども、戦後処理問題の一つとして、霊園や霊域の管理保全に力をいれることは、戦跡沖縄を永久に保存し、二度と戦争を起こさないという県民の思いと一致するという考えでございます。  県におきましては、戦後50周年事業として平和の礎建立が行われ、私もこれを高く評価いたしまして、積極的に協力をしてまいったのであります。  こうした戦争に関する慰霊碑や塔などは、時間がたつにつれ、その管理等が問題になっているものでありまして、議員がご質問のこうした碑や塔については、今後その保全が課題となるところでございます。沖縄県や沖縄戦没者慰霊奉賛会におきましては、団体が設立をした管理者の中には、確かに高齢化が進み、訪問が途絶えたり、あるいは管理が行き届かなく荒廃が出始めていることを真剣に受け止め、将来的には基金設立による保全対策を検討しているようでありますが、私も改めて安里議員のお尋ねのことにつきまして検討いたしまして、県はじめ沖縄県市長会や、またわれわれの属する南部市町村広域事務組合などにも議題として提案をし、これの解決を図っていこうというふうに考えているものでございます。  それから、2番目のシュガーローフの問題でございますけれども、今回の経緯からまずご説明をさせていただきます。これは第6海兵師団協会、この組織は沖縄戦を戦った第3海兵隊の主力部隊でありまして、死傷者が1万2,815人を出したと言われている部隊であるようでございます。沖縄戦後に解散をしたと言われております。この第6海兵師団協会は、その退役軍人会で民間の組織でございます。この方々は沖縄戦終結50年のことし、沖縄を訪れる計画を立てたようで、その主な目的は、沖縄では慶良間チージと呼ばれる地域でのセレモニーを行うとの計画であるようでございます。  こういうふうな方々は、シュガーローフ・ヒルと呼ばれている地域でありますけれども、旧日本軍からはすりばち丘と呼ばれていたようでございますけれども、あえて地元沖縄の名称である慶良間チージと呼ばせていただきますけれども、この新都心の低地区内にある慶良間チージを管理している地域整備公団へ、沖縄地元のボランティアグループから一時使用の申請を行ったようでございますが、不許可となり、本市側を通じての打診がうちの事務段階へあったというふうに聞いているのであります。  その段階で、慰霊のセレモニーの際に、銅板でつくられた記念板を仮設置したい旨の要望があったということでございますけれども、これに対しまして、本市の職員としてはボランティアグループを通じまして送られてきた文案に対しまして、沖縄戦の特徴は日本将兵のみが犠牲者となったのではなく、地元県民が数多く犠牲となったのが沖縄戦の最も特徴的なことであるということと、記念板という場合には事実に基づいた記録を書くことが後世までたえ得るとの認識を示しました。その指摘に基づきまして、第6海兵師団協会からはいくつかの修正、加筆のうえに、再びボランティアグループを通じて文案が送られてきたようであります。それでも不十分であり、このことを指摘しましたのでありますが、しばらく応答がなく、後日、すでに銅板はアメリカで製作したとの報告がありまして、その段階で文案に対するやり取りは不可能となったようでございます。  以上でありますけれども、なお慶良間チージは換地前の今日では、あくまでも民有地であり、地域整備公団が管理をする土地でありまして、その後に那覇市水道局用地となる予定でございます。でありますから、セレモニーを行うにしてもあくまでも公団の使用許可が必要であり、那覇市は単なるそのお世話をするという立場にあるということをご報告を申し上げたいと思います。 ○議長(安里安明君)  安里仁愛君。 ◆安里仁愛君   1点目の、慰霊碑等、また記念碑等の管理状態につきましてのご理解は大変ありがたいご理解であると思います。戦没者のご遺族や、また戦友の皆様方が死亡なされたり、また高齢化をいたしまして、特に県外から慰霊に訪れるチャンスがなかなかない。また、来ようにも、高齢化をいたしましてなかなかままならない。子や孫の世代がかわりに沖縄に慰霊に来られる。それにもまた限界がある。こういったような状況を、市長はよくご理解をされていると思います。さらには、上級官庁並びに県行政とも協力をしながらでも、慰霊碑の管理につきましては、基金創設も含めてご努力をしたいという決意を賜ることができました。  この件につきましては、平和行政というのは私根拠法を探しましたが、どこを見ても見つからない。県のほうでも、平和推進課に聞きましても、なかなか法令はない。だからして、直接広聴、県民や市民の、有権者の意見を聞いて、それを指針として平和行政を進めているといったような回答がございました。これは那覇市についても同じだと思います。ですから、これから市長が平和行政を進められるときには、そのような広い意見を聴取する。  市長、聞いといてください。広く市民の声を広聴して、県民の意思がどのへんにあるかということを明確に常に把握をされながら、平和行政を進めてもらいたいと思います。  2点目の件でございますが、米軍の慰霊碑だから反対というわけではありません。また米軍の軍人におきましても、激しい戦いの中で傷つき倒れていったわけでありますから、人種に差があるわけでもございませんし、また、米国軍人の慰霊をする気持ちもいささかも差はございません。  ただしかし、平和行政という中で、いろいろやることがある中で、特に私が1点目に申し上げている霊園・霊域地域の管理の問題が何も手をつけられない中で、このような問題にさっと手をつける。このあたりが平和行政の原理原則をいったい市長はもっておられるのかといったような疑問をもつところであります。  そこで市長、もう一度確認をさせてお答えを願いたいんですが、市長の場合、平和行政を行うというんですが、その根幹になる原理原則たる法令といいますか、それは何に依拠しておられるのかをご説明をお願いします。 ○議長(安里安明君)  親泊康晴市長。 ◎市長(親泊康晴君)  私は平和行政の根幹は何に置くかということでございますけれども、安里議員もよくご存じのように、私は地方自治というものは、根幹はやはり福祉にあるというふうな位置づけですべての行政を推進をしておりますけれども、その福祉というものが非常に幅が広くて、その幅広い中で一番人間として人たるに値する生活というものは、沖縄で言うところのヌチドゥ宝というふうなことで、まず人間が戦をしてはならない。あるいは平和というものは単なる戦争だけじゃなくて、飢餓の問題、あるいは貧困の問題、あるいは失業の問題、こういった含めた全体的なところからとらえたのが私は福祉であり、そこから生まれてくるのが平和行政の大きな根幹ではなかろうかと、こういうふうに理解をいたしているのであります。 ○議長(安里安明君)  安里仁愛君。 ◆安里仁愛君   これで終わります。どうもありがとうございました。  私どもの同僚議員の金城徹議員が、同様な質問を予定しておりますので、深めるのは彼に任せたいと思います。  ありがとうございました。 ○議長(安里安明君)  当真嗣州君。 ◆当真嗣州君   私は、発言通告書に基づいて順次質問を行います。まず最初に、ごみ問題について質問をいたします。  ご承知のとおり、これまで市長はごみ男として全市での5種分別収集の実施に向けて、先頭に立って全庁体制で全戸訪問を行い、市民への啓発と協力を呼びかけ、去る5月29日より5種類分別収集を全市で実施されました。私が見ている範囲ではありますが、透明袋を使用することについては市民の理解と協力は得られたものではないかと思いますが、実施して後の経過や成果を見て、市長はどのような感想をおもちか、お伺いしたいと思います。  ところで、私の住んでいるところの2~3のステーションを見てみますと、燃やすごみの中にプラスチックやビニールが入っていたり、燃やさないごみの中にビンやスチール缶が入っていたりしています。また、ごみを出す曜日を間違えられる方もおられます。実施直後で少しの混乱はあろうかと思いますが、5種類分別の徹底を図るために、今後どのように市民への協力を求めていくのか、お伺いをいたします。  次に、プラスチックやペットボトルの今後の処理の問題でありますが、私も5種類分別をしてみて、ビニールやプラスチックの多さに今さらながらびっくりしているところであります。特にプラスチックやペットボトルなどは、燃やせば炉を傷め、さらに有毒ガスを出し、埋めれば処分地の寿命を縮めるもととなっております。私は埋め立てるのではなく、プラスチックやペットボトルは企業や製造元に引き取ってもらうようにすべきだと思いますが、当局はどのように考えておられるか、お答えを願います。また、企業や製造元の責任でリサイクルができるように、国に求める必要があると思いますが、どうでしょうか。当局の所見をお伺いいたします。  いよいよ5種類分別収集が始まって、喜んでいるところです。ところで、これまで生ごみは燃えるごみとして週3回収集されていましたが、5月29日から週2回になり、アパートや団地に住んでいる市民から「これから夏を迎えるが、生ごみの処理が心配だ」との声が寄せられております。当局は、今後どのように対処されるのでしょうか、お答えを願います。  次に、道路行政について質問いたします。  当局もご承知のように、市道鳥堀石嶺町線を汀良十字路から久場川団地入口までは道幅が特に狭く、歩行者にとっては大変危険なところとなっております。一日も早く歩行者の安全のために、幅員を広げるべきではないかと思いますが、当局はどのように対処されるか、お伺いいたします。  次に、同じく鳥堀石嶺町線をOK給油所前の整備についても、歩行者の安全の立場から整備が急がれますが、どうでしょうか。その件につきましては、前回の議会でも取り上げましたが、その後どうなっているのでしょうか、お伺いいたします。  次に、農道石嶺2号の整備についてお伺いいたします。  当局もご承知のように、石嶺団地の南口から県道29号線までの農道は、今では市道として立派に整備されました。ところが、石嶺団地の南口から市道鳥堀石嶺町線との交差点までは一部道路も拡張されておりますが、交差点のところでは車の交差もできないほど大変狭くなっております。農道ではありますが、拡張整備が必要であります。市道石嶺37号線と同じような方法で整備することができると思いますが、当局はどのように考えておられるか、ご答弁をお願い申し上げ、答弁によっては自席より再質問を行いますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(大城勝夫君)  親泊康晴市長。 ◎市長(親泊康晴君)  当真嗣州議員の5種類分別収集についての市長の所見はどうかということでございますけれども、ご承知のように5月29日からスタートをいたしました5種類分別収集というのは、先般、代表質問で担当部長よりの答弁もありましたが、まず、黒いごみ袋の使用も少なく、資源ごみも予想を上回る量が回収をされておりまして、私は全般的には順調な滑り出しと評価をしているものでございます。  これは現場職員からの報告ですと、市民からはごみの分別の件とか、あるいは収集曜日の再確認だとか、あるいはごみの出し方についての細かい質問も寄せられておりまして、市民の前向きな姿勢が電話から伝わっているとのことでございます。  市民の声を聞きますと、毎朝緊張感をもってごみと出会っているとの話を聞きますし、慣れるまでにはしばらく一つ一つ確認しながらごみ出しをすることになると思います。また、今回のごみ行政の一大変革は、市民1人1人がごみ問題を自らの問題ととらえるよい機会にもなったのではないかというふうに、私、自負しているものでございます。  順調な滑り出しとはいえ、5種類分別収集というのは、まだまだ緒についたばかりでありますので、趣旨が徹底するにはしばらくの間、時間も要しますし、またいくつかの課題もあろうかと考えているのでございます。  市民の皆さんが5種類分別に慣れるまでは、ごみの分け方、あるいは出し方について、再度重点的に啓発や指導を行うなど、継続的な取り組みが必要でありましょうし、また、お年寄りや分からない方々にやさしく教え合ったり、地域で協力してごみを出すということも大切ではなかろうかと思います。  市民1人1人がつくり出すリサイクルシティ那覇の実現のため、今後とも努力を払わなければならないんじゃなかろうかと思います。今回のリサイクルプラザの施設ができまして、議員もご承知のように、これは日本全国で3番目で、また機械そのものも非常に近代化された施設であるというふうに私は聞き及んでおりますが、施設も立派であるし、またこれから5種類分別を徹底することによってごみの量も少なくなるし、あるマスコミにおきましては、現在の清掃工場のピットの中では、今までごみのピットの底が見えなかったときがなかったということでございますけれども、この5種類分別によってピットの底が見えるようになったというふうな朗報も聞かされておりまして、やはり市民のリサイクルと、また施設が表裏一体となってこれを完全にスムーズに運営すれば、すばらしいごみ問題が解決するものと私は期待しているのであります。  私は、平成3年にごみ元年と位置づけましたけれども、これを今後市民の絶大なご協力によりまして、本当にごみ元年にふさわしく、立派な那覇市のまちを美しくするように、最大の努力を払いたいと思います。 ○副議長(大城勝夫君)  保健衛生部長、野原広太郎君。 ◎保健衛生部長(野原広太郎君)  環境行政、ごみの分別と収集日の徹底についてお答えいたします。  5種類分別収集は、市民の参加協力のもと、スムーズに実施いたしましたが、ご指摘のようにペットボトルの容器が資源ごみと一緒に入っていたり、燃やさないごみが半透明の袋で出されたり、出す曜日を間違える等、ごみの出し方三原則、すなわち決められたごみを、決められた日に、決められたところへ出すという点では不十分なところも見受けられます。  今後の具体的な改善方法としましては、これまでチェックリストによる調査等も実施しておりますので、これをもとにごみステーションなどの見直しを行っていく予定でございます。特に粗大ゴミ置場は分散化を進めまして、また、5世帯以上のアパート、マンションにつきましては、門口化を図ることにより、きめ細かなごみの分け方、出し方の指導を行っていきたいと考えております。  また、引き続き自治会やクリーン指導員の皆さんと連携を密にしながら、粘り強く啓発活動に取り組んでいくことによりまして、31万市民参加で地域の美化と住みよいまちづくりを目指して努力していきたいと考えております。  次に、プラスチック・ペットボトル等の処理について、お答えいたします。  ご承知のように、本市におきましては、燃やさないごみについては最終処分場において埋立処理をしております。5種類分別実施によって、従来の缶・ビン等は資源ごみとして回収するようになりましたので、現在、燃やさないごみの大半がペットボトルなどを中心とするプラスチックやビニール系のごみとなっております。  ご指摘のように、最終処分場の延命化を図るうえでも、これら燃やさないごみをできるだけ少なくすることが大きな課題でございます。プラスチックやペットボトルの製造元や、製品として売り出す企業に引き取ってもらうようにすべきだとのご意見には、私どもも同感でございます。  幸いなことに、ペットボトルやビン・缶など、いわゆる包装容器廃棄物については、特に今国会に包装廃棄物リサイクル法案が上程されまして、去る6月2日に衆議院で、9日には参議院で可決されました。
     この法律では、事業者の責任として再生資源の利用やリサイクルできるようにすることなどを中心に、国や自治体、商社など協力して取り組むなどの方針が示されております。施行と実施時期の問題など、いくつか課題もありますが、本市の5種分別の実施は、今後のごみ減量とリサイクルシステムの確立を推進していくうえからも、大変時宜にかなった積極的な取り組みとして評価できるものと考えております。今後ともごみの再生利用やリサイクル社会の実現のために、国や企業の具体的な取り組みの強化を求めていきたいというふうに考えております。  最後に、私どもも心配しております週2回になった生ごみの処理について、お答えいたします。  議員ご指摘のように、ごみの5種分別の実施に伴いまして、燃やすごみの日が従来の週3回収集体制から2回体制になりました。ご承知のように、従来のごみ収集は、燃やせるごみ週3回、燃やせないごみと有害危険ごみ、粗大ごみが同じ曜日に1回、合わせて4回の収集体制でございました。  ごみの減量化と資源化のポイントは、他のごみの収集日から独立した資源ごみの日をつくることが大切でありまして、現行の週4回体制を維持しながらも、燃やすごみの日を2回にし、全ごみ利用の35%を占める資源ごみの収集日を1日設定したわけでございます。その結果、議員ご指摘のように、生ごみの処理は困るという市民の心配が寄せられているのも事実でございます。  生ごみの処理につきましては、これまでも生ごみ処理容器の普及を図ってきたところでございますが、燃やすごみとして出す場合は、食べ残し等の生ごみを減らす工夫をしながら、水切りを十分に行い、新聞やレジ袋などで密封して出す等、そのごみ処理方法についても指導しているところでございます。  したがいまして、5種分別の推進のため、当面はビン・缶・紙・古布の資源化を定着させながら、今後は生ごみのリサイクルシステムをさらに検討してまいりたいと考えております。そのワンステップといたしまして、7月に結成を予定しております生ごみ処理容器協会等との連携を深めながら、生ごみのリサイクルシステムの実現化に向けて努力してまいりたいと考えております。ご理解をお願いいたします。 ○副議長(大城勝夫君)  都市計画部長、高嶺晃君。 ◎都市計画部長(高嶺晃君)  市道鳥堀町の石嶺の汀良十字路から久場川団地の入り口までの道路の幅員が狭くて、歩行者が大変危険であると。その幅員を広げていただきたいということと、同じく鳥堀石嶺町線のOK給油所前の整備の件について、その後の対応についてのご質問でございます。  ご指摘の道路は、都市計画道路、名称石嶺線として県道5号石嶺入口を起点として、プリマート、OK給油所、県道29号線を交差して大角座(ウフカクジャー)までの延長2.2㎞を幅員18mで都市計画決定されております。  ご承知のとおり、この大角座から県道29号線までの約440mについては、歩道を含めた幅員18mで、現在整備中であり、今年度中で完成する予定であります。残りの区間につきましては、平成3年度に国、県、各市町村の構成からなる沖縄本島中南部都市圏総合都市交通計画協議会が策定した沖縄本島広域幹線道路網の中で、4車線の幹線道路として位置づけられていますことから、歩道を含めた幅員拡幅の都市計画決定が必要であります。  現在、都市計画変更素案の図書を作成し、沖縄県や建設省と下協議を行うなど調整を進めているところであります。引き続き、自治会会長等をはじめとする沿道住民の説明を行い、早急に都市計画決定変更を行う予定でありますので、よろしくお願いします。 ○副議長(大城勝夫君)  土木部長、亀島美一君。 ◎土木部長(亀島美一君)  石嶺2丁目、農道石嶺2号の道路整備についてお答えいたします。  本道路は農道の石嶺2号で周辺は急速に宅地化をしておりまして、地域住民の生活道路となっておりますのは当真議員ご指摘のとおりでございます。  石嶺37号につきましては、市道に認定し、平成4年度に地域づくり推進事業で、城東小学校の通学路として整備をしております。ご指摘の農道2号、つまり琉大医学部宿舎付近の道路の整備につきましては、地域づくりの推進事業で整備ができないかということですけれども、同事業は期限つきで、すでに完了しております。  したがいまして、同事業では不可能でございますけれども、関係地主の協力が得られれば、市道に認定して整備することは可能でありますので、そういう方向で検討していきたいと考えております。 ○副議長(大城勝夫君)  当真嗣州君。 ◆当真嗣州君   市長をはじめ、部長の皆さんのご答弁、本当にありがとうございました。  私が市長に5種分別実施して後の感想をなぜお尋ねしたかと申し上げますと、実は、5種分別実施後も各ステーションをいろいろとまわって見ましたら、透明袋の使用については、ほとんどなされているんですね。それを見たときに、私は那覇市民もたいしたものだとこのように思ったんです。やっぱごみの問題について認識を深めれば、みんな行政にも協力をしてくれるんじゃないかと。またできると、こういうふうに思ったんです。  今、那覇市の議会でもポイ捨て条例の過料の問題でいろいろ論議も交わされておりますが、やはり罰則だとか、そういう問題をしなくても、私は那覇市民は十分、ごみの問題でも、きれいなまちづくりを推進する意味から十分対応できると理解してくれるんだと、このように思ったからであります。やはり行政を進める側は、市民を信頼して、やっていくことが大事じゃないかと、このように思ったからであります。  そこで市民の受け取り方でございますが、燃やせないごみ、それから資源ごみについて、やっぱり受け止め方が違うんですね。資源ごみといえばアルミ缶と新聞紙、売れるもの、換金ができるものと思っているんですね。スチール缶は買う人はいませんし、カレットは買う人もいませんから、これは資源ごみとして見ていないんですね。ですから、もっともっと私は市民への啓発啓蒙が必要じゃないかなと思っているんです。見てみましたら、やはり燃やせないごみに瓶や缶が入っているんです。資源ごみの中にペットボトルなんかも入っている。こういういろんな受け止め方がございますので、私は部長を先頭として、もっともっと市民との対話ですね、そういうことが必要じゃないかと、それには自治会の皆さんやクリーン指導の皆さんの努力も必要でありましょう。  さらにテレビなどを通して宣伝も必要でありましょう。ひとつこのへんはもっともっと努力していただきたいとこのように思っております。  私、思うんですが、プラスチックやペットボトルは油性化することができるのはもうすでに分かっているわけですね。固形にすれば燃料にできる。こういうことで、みんな分かっているわけです。しかしそれには、一地方自治体で、対応できないのもまた明らかであるわけです。ですから私はこの商品について尋ねたわけです。やはりこれは、企業やそれをつくり出した製造元に責任を持ってリサイクルしてもらうと、これなしにはこの問題解決できないと。ドイツではすべての包装紙について、包装容器について、企業の責任がもたされております。リサイクルできるようにしなければそれを容器として使って販売することはできなくなっています。そういう意味では日本の取り組みは大変おくれているわけですよ。  包装ごみ法案が通りましたけれども、それでもこれを本当に円滑にその法律に基づいて仕事をしていくという意味では、さらに時間がかかるわけです。ですから、皆様方の努力がこれから大変求められていくだろうと思っております。そういう意味で皆さん方のご検討をお願い申し上げたいと思います。  私は、なぜ生ごみの問題を取り上げたかと申し上げますと、生ごみの処理の問題も部長が申し上げたように、方法はいくつでもあるわけですよ。庭に埋めるとか、そういう方法もあるわけです。しかしアパートに住んでいる方々はそのことでは大変困っているわけですよ。私の住んでいるところの入り口がステーションですから、燃やせるごみを持ってくるとき、今までとは違うんですが、やっぱり中には重いごみを持ってくる方がいらっしゃる。それは生ごみなんですね。ですから、それもアパートに住んでいる人たちは長いこと置けないものですから、曜日は違うけれども、前の日に持ってくる方がいらっしゃるんですよ。そういうこともありまして、なかなか難しい問題ですけれども、やはり努力もすればそれも解決できると私は思っております。燃やせるごみとして、どうしても、また生ごみも少しはある程度は必要ですし、そういう点ではいろいろとあろうかと思いますが、夏場を迎えるにあたって、またいろいろと市民からの意見や苦情があろうかと思いますが、皆さん方のその点での市民への啓発啓蒙、協力をぜひ呼びかけて頑張っていただきたいとご要望申し上げたいと思います。  道路行政の問題でございますが、鳥堀石嶺町線の整備の問題では、3月の議会で、当局はこのように答えています。「都市計画道路として、95年度より街路整備事業路線として、国庫補助事業により着手する計画でございます。」こういうことを言われたんですが、今都計部長さんが答えられたように、計画変更しなければいけないわけですよ。皆さん方すでに調整入っているわけですが、しかし計画変更する場合は、その手続がかかるわけですよ。住民への説明や審議会、那覇の都計審議会にかけたり、さらに県や建設大臣の認可を受けなくてはいけないわけですから、時間がかかるわけですよ。そうすると数年はかかるだろうと。数年後に整備するということになるとお年寄りにとっては、大変なんですよ。実は先ほど言った汀良町の十字路から久場川団地の入り口まではものすごく狭くて、さらに周囲が土手なんですよ。そうすると雨降りは車混みますでしょう。その時に傘をさして歩けないんですよ、向こうは。特に大型車が交差すると、もう傘がさせない。こういうことで、お年寄りは一日も早くやってもらいたい。那覇市が言うのは分かる。都市計画道路として、計画されている。しかし、いつまでも待てないんじゃないか。自分たちの安全のためにも、少しだけでも広げてもらえないか、これが市民の願いなんですよ。気持ちなんですよ。その気持ちを私は十分知っていただきたい。そういうことで皆さん方はいろいろとモノレールとの関係で、いろいろと考えていらっしゃると思いますが、それで私はこの問題を取り上げたわけです。OK給油所の前もそうです。ですから、都市計画決定を変更して、その具体的な事業に着手するまでどうするのか、そういうもしできなかった場合は、その地域はどうなるのか、いわゆる具体的な都市計画道路として整備する場合はその地域を優先するのかですね、いろいろ方法はあろうかと思いますが、私はやはり1、2年でも歩行者の安全の立場から今までのように、全体的ではないんですが、これまで単独事業として、少しずつあちこちやっていますので、そういう形でできないのかなと思っているものですから、その点で、もう一度ご答弁を願いたいと思います。  それと農道石嶺2号でございますが、答弁はいいです。 ○副議長(大城勝夫君)  休憩します。            (午後5時16分 休憩)            ───────────            (午後5時17分 再開) ○副議長(大城勝夫君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  都市計画部長、高嶺晃君。 ◎都市計画部長(高嶺晃君)  都市計画決定を早急にやりまして、実はその部分につきましては、もう新年度の予算で事業予算がついておりますので、今建設部長とも話ししましたけれども、先行的に小さい部分から先に事業を進めていきたいと思っております。 ◆当真嗣州君   はい、終わります。 ○副議長(大城勝夫君)  久高将光君。 ◆久高将光君   石嶺に予算のついた話でいい話でした。ではいい話、ロマンのある話。6月2日のタイムスの新聞に「人工増殖に初成功、スマグロセミ絶滅を回避、上野村教育委員会」という記事が載っていました。教育にはロマンと無駄、遊びというのが、大変必要だなと日ごろから思っていたわけでございますが、あの上野村の教育委員会の現場におきまして、ふるさと創生事業を含め、1,400万円という金をかけて直接小学校、中学校とは関係のないような研究がされたということが新聞に載っていたわけでございます。  これを見ましたときに、私たちの教育委員会ははたして無駄、遊びができる教育委員会なのかということを感じながらこの新聞を見たわけでございます。セミの絶滅に関して、直接教育委員会が予算まで組んでやる。これは大変素晴らしいことだなという感じをもちながら、質問に入りたいと思います。  さて、新聞が最近、進貢船「泰期」をどうしても、自分たちで運営ができないから、どこか使っていただけないだろうかという新聞が連続載ってまいりました。この見出しだけを見ると「進貢船無償で譲ります」とか、また「維持管理費が高く引取り手を募集」、「歴史を刻んだ船」とか、また「進貢船引く手あまた」という記事になっておりまして、見出しもまた紙面も大々的に取り扱っているわけでございます。  先立っても、3番議員の方が取り扱っておりました。確かに素晴らしい提案で、また当局の説明も誠に結構な答弁だと感じながら、はたしてただ経済的な面だけで、このような問題を取り扱っていいのだろうかという疑問も残っているわけでございます。私たちは、那覇港、泊ふ頭ルネッサンス21という計画をもっております。そこに設置していくことは、大変素晴らしいことだとは思いますが、ただ、設置して見せるということではなくて、少年の船のようなものが各離島、特にお互いは外国に目を向けることは大変表に出して言っているわけですが、地元である私たちのふるさと沖縄の離島をどのようにして子どもたちに紹介をし、また交流事業としてもっていくかということが大変大事なことではないかと思うわけでございます。  そこで、教育委員会にお聞きしたいと思います。まず少年の船の応募の状況、並びに事業活動等はどうなっているのか。簡潔に教えていただきたいと思います。  それから市長にお聞きします。これは大変政策的な問題ですので、教育委員会で判断することは大変難しいことだと思います。ミニ少年の船として離島をめぐり、体験学習、また歴史教育、ボランティア学習、それからレクリエーション講習会を通して、リーダー養成用の船として、もちろんルネッサンス21に拠点は置かれるかと思いますが、利用できないのかどうか、検討されていくお気持ちはあるかをお聞かせいただきたいと思います。  それから福祉行政についてです。沖縄県は高齢化社会でございます。世界でもナンバー1の地位をこれからも守っていくのではないかと思っているわけでございます。お年寄りが増えていく中で、お耳が遠くなる方もたくさんいらっしゃるわけでございます。  しかし、現代は生涯教育の中で、講演会、またカルチャー教室等へ通われるお年寄りもたくさんいらっしゃるわけです。その中で、補聴器をつけて聞くことが、大変難しい状況であることが報告されているわけですが、その中で磁気ループを使用したら容易に聞くことができるという報告が大和田健次郎博士によって報告をされているわけです。  現代のお互いの公共施設の中で、1カ所か2カ所扱われているということですが、これをぜひ公共施設全般に設置をしていただきたいと思います。総合福祉センター、また石嶺文化スポーツプラザの講習室等にそれの設置が計画されているかどうかをお聞かせをいただたきたいと思います。  3番目に緑化行政でございます。戦後50周年記念植樹関係予算が、5,000万円組まれているということを聞いて喜んでおったわけですが、いろいろ聞いておる中で、県のほうが調整を行う中で、どうもその金額が、予算が組めないような雲行きになっているということを聞いておりますが、現実はどうなっているのか、お聞かせをいただきたいと思います。答弁によりましては、自席より再質問をさせていただきます。 ○副議長(大城勝夫君)  親泊康晴市長。 ◎市長(親泊康晴君)  進貢船「泰期」の問題として、教育行政を離れて市長として全般的な立場ではどうかということでございますけれども、ご承知のように、この進貢船「泰期」というのは、2年前に放映をされましたNHK大河ドラマの製作のときに、中国で建造されまして、ドラマで非常に重要な役割を果たしたものでございまして、今までスタジオパークにて、存地保存をされております。現在管理運営をしている海の園では現状のままではどうしても維持管理は難しいということで、廃棄処分を検討しておりまして、引取り手を募集しているというふうなことは、私も国場社長からその話を聞いたものでございます。  そこで、この進貢船をいわゆる子どもたちのボランティア学習、あるいはミニ少年の船に利用して離島をまわり、あるいは体験学習に供用したらどうかというふうなご質問でございますけれども、久高議員も十分その件はお知りのようでございますけれども、ただいまは一時座礁いたしまして、そのエンジンを全部引き上げて空の船でございまして、いわゆる船舶法の14条の船舶には該当していないと、こういうふうなことでありますので、これから那覇市に仮に誘致するにいたしましても、現状の座礁した後の補充で、エンジンをそのまま取りつけてもともとの船舶になるかどうか、こういった面の検討をしなければいけません。  私は、もしそれが補修して、エンジンも取りつけて、いわゆる船舶に復元をいたしますと、先ほどお話がありましたように、子どもたちの歴史教育、あるいはボランティア、あるいはレクリエーションの講習会にも利用できますし、私としては、これから港湾のポートルネッサンス計画の一つとして、クルージングでも特にアクアポリスとの連携を密にしながら那覇全体の港湾の一つとしてクルージングに供用したほうがよりベターな方法ではなかろうかというふうに感じとっておるのでございます。  私も国場社長に一度現物を見せていただきまして、これがはたしてもともとの進貢船の「泰期」として使われるかどうか、それを判断しながら今度またその使用方法についても、那覇市が取るか、あるいはいわゆる第3セクターとしての会社が取るか、いろいろ検討を今させておりますけれども、いずれにいたしましても、これは歴史的でとても由緒あるものでございまして、子どもたちの今後の参考資料にも、教材にも大きな貢献をなすものと思います。  そういった面で多目的に少年のミニ少年の船の活用も含めまして、クルージングとしてこれからの観光資源にも大きく役立つんじゃなかろうかと、こういうふうに理解をしておりますので、これから検討に入る段階でありますので、あわせて検討させまして、これの活用を図らせていただきたいと思います。 ○副議長(大城勝夫君)  教育委員会指導部長、鳩間用吉君。 ◎教育委員会指導部長(鳩間用吉君)  少年の船の応募状況並びに事後活動はどうなってるかというご質問ですが、お答えをいたします。  那覇市少年の船につきましては、次代を担う那覇市内の小中学生に、海洋航海を体験させ、また他府県の文化遺産等の参観活動及び派遣先の青少年との交歓会を通して視野を広げ、友情や信頼を深めるとともに、規律ある共同生活をすることによって、自主性、協調性及び連帯意識を培い、少年団体のリーダーの育成かつ青少年の健全育成に資することを目的に、昭和62年から、実施し、今年で9回目を迎えることになりました。  今年の応募状況につきましては、一般団員の募集人員180人に対し、624人の応募があり、競争率は約3.5倍となっております。  なお、団員の選考につきましては、父母立会いのもとで実施され、厳正な公開抽選となっております。毎回、本研修の終了後は体験発表等の事後研修を実施しております。その後の子どもたちの変容ぶりには目を見張るものがあり、学校生活における諸活動においても、リーダー格として、広く活躍しているとの報告を受けております。  小学校及び中学校のときに、団員として参加した子どもたちは、その後高等学校の校長先生からの推薦により、少年の船の班長として活躍しております。また既に社会人として、活躍している方は那覇市青少年健全育成市民会議の青年部のメンバーとして、他府県青年団体との交流や成人式実行委員会の委員として、活躍しております。  また、那覇市児童生徒県外交流事業で、中学生にエイサーの指導をするなど、青少年の健全育成に貢献しているところであります。以上であります。 ○副議長(大城勝夫君)  福祉部長仲井間宗恵君。 ◎福祉部長仲井間宗恵君)  福祉行政について、公共施設に難聴障害者対策として、磁気ループ設備を設置してはどうかというご質問にお答えいたします。高齢化社会に伴い、耳の不自由なお年寄りが公共施設を利用する機会を増えておりまして、難聴障害者対策として、磁気ループ設備の設置は重要であると考えております。  現在、公共施設における難聴者対策の一環としまして、磁気ループを使用した対策を考えております。これは内容としましては、話す側がマイクロホン等の増幅機を通して音声電流を磁気ループに流し、誘導コイル受信回路の内臓された補聴器により聞き取るシステムでございます。  なお、当該磁気ループには床に埋め込む方式と、携帯用の方式があり、パレット市民劇場と市民会館にすでに埋込方式の磁気ループの設置をしております。今後の公共施設の新築及び既存の公共施設の改築時におきましては、建設担当、主管部と調整のうえ、当該磁気ループの設置につきまして努力をしてまいりたいと考えております。  先ほどご質問にありました総合福祉センターでございますけれども、これは床下にOA機器の配線をいたしてございます。そういうことで、ここに磁気ループを設置いたしますと、トラブルの発生が予想されるということで、床下への設置が構造的に無理であるということで設置をしてございません。  それから、スポーツプラザにつきましては、これから建設ということでございますので、これは設置する場合は限定されておりまして、利用する講堂とか会議室とか、そういうところだと思いますので、これについては調整をしていきたいと考えております。  以上です。 ○副議長(大城勝夫君)  建設部長長堂嘉夫君。 ◎建設部長長堂嘉夫君)  沖縄戦終結50周年記念植樹運動についてでありますが、まず基本的には市が主催する記念植樹祭、これはもうすでに5月の段階で進んでおります。  2点目は、地域周辺の緑づくりを促進するための自治会等による記念植樹。三つ目が、児童生徒が主体となって実施する学校緑化。四つ目が、家庭緑化の普及促進を図るための苗木配布事業からなっております。  執行状況についてでありますが、先ほども申し上げたように、記念植樹祭についてはもうすでに実施しておりまして、多くの市民や関係者が参加をしていただきました。  それから苗木配布事業についても、2,300本もうすでに配布済みで、これから自治会や学校緑化事業につきましては植樹運動への取組要請をすでに終えておりまして、植栽に適する秋口以降の植樹に向けて、各実施主体からの申請書をとりまとめている段階でありますが、現在、4自治会からの申請を受けており、そのうち1カ所は実施済みであります。  それから、予算の関係についてでありますが、確かにご指摘のとおり、当初県のほうから1本あたり3,700円の1万2,400本分の予定での予算計上をしておりましたけれども、それが1本あたり980円に単価が引き下げられております。その関係で、予算額が1,700万円ほど減りましたが、それでもなお3,400万円ほどの予算がございます。なお、県の補助の分については、今後増額できないかどうか、要請も必要かと考えております。  以上でございます。 ○副議長(大城勝夫君)  久高将光君。 ◆久高将光君   先ほど教育委員会指導部長から、少年の船の活動報告がすばらしい方向で行われているということを聞きまして、大変この事業が子どもたちの夢を育ててくれているのだなという感じを受けました。また、応募にいたしましても、180人の募集人員に対して624人という3.5倍の子どもたちが応募をしているわけです。裏を返せば、ニーズに応えることができていないということにもなるわけでございます。この泰期、先ほど市長が検討されるという話をやっておられましたが、もしこれが可能になりますと、九州に送られる子どもたちをうらやましがっている子どもたちが、少なくとも県下の離島、2泊3日ないし3泊4日と費やしながら、人的交流を行い、また特に最近の子どもたちに欠けていると言われておりますボランティアの精神、それからまた忍耐力の養成等、大変すばらしい事業になるのではないかと思っているわけでございます。  ぜひ市長におかれましては、当然のごとく教育委員会で管理するわけにはまいらないと思います。ルネッサンス21の中で取り組んでいただき、また、先ほど話がありましたように、今エンジン等も降ろされておりますが、研修室等を設置しながらエンジンをつけましても5,000万円ぐらいをかければすばらしいのができるのではないかという話もございます。   (「このほうが簡単にいくよね」と言う者あり)  夢のない人は黙っていてください。
     ぜひ子どもたちの夢をつくっていただきますよう、お願いをしたいと思います。  それから、磁気ループについては、ぜひそのように検討をいただきたいと思います。  それから緑化行政。部長の答弁を聞いておりますと、5,000万円が1,700万円減ったことを、どうも当然のごとく聞こえるわけです。沖縄県が戦火に見舞われ、終戦50周年を迎え、県をはじめ各市町村が緑について一生懸命復元をしようと頑張っているさなかに、5,000万円の金でも私は小さいと思っているわけです。それを1,700万円も減らすということは、記念事業として皆さんが当初意気込んだことが、どうも力強さを感じないわけでございます。  県におきましても、当初の皆さん方との約束をいとも簡単に破るというような、行政の関係も大変由々しきことだと思うわけでございます。  あちこちでいろんな緑に関する事業を取り組んでおられます。マスコミも一斉に報道を大々的にやっているわけでございますが、実が伴わないと緑は増えてこないわけです。当然、今まで植えてきた植栽の管理等も行き届いていないところもたくさんあるわけですが、これからどんどん増やしていかなければならない時期に、このようにして予算を減らす、また県は約束を守らないということでは、問題があります。  県に対してどのように調整を行っているのか、お聞かせをいただきたいと思います。 ○副議長(大城勝夫君)  建設部長長堂嘉夫君。 ◎建設部長長堂嘉夫君)  予算の増額については、まだ具体的な詰めは行っておりません。これから実施する予定でございます。 ○副議長(大城勝夫君)  久高将光君。 ◆久高将光君   どうぞぜひ、この記念事業というのは、当初の目標をどう達成していくかということが大変大事であります。ぜひ部長、教育委員会から今度移ってこられたわけですから、最初の事業として力を込めて、長堂部長が来たから変わったというような状況になるぐらい頑張っていただきたいと思います。  最後に、上野村の教育委員会のあのロマンをもった夢を、うちの行政にも、特に教育委員会の方々にももっていただきますよう、お願いをして終わります。 ○副議長(大城勝夫君)  友利玄雄君。 ◆友利玄雄君   発言通告書に基づき、質問を行います。  私は、少年自然の家構想について伺います。  那覇市の少年自然の家の実現を望んで、これまでに6回ほど質問をすることになりますが、最初に平成3年12月、また4年の12月、5年の6月、6年の3月。去る3月には今定例会で質問することを予告申し上げ、これで6回取り上げることになります。そのほかにも、平成3年6月には松田議員、それから5年の3月には中村昌信議員と、この議会で提言やら質問が交わされております。  私は平成5年6月定例会で、熱い熱い思いを込めて、少年自然の家についていかに必要で重要な施設であるかを提言し、論議を重ねました。今もこの思いにいささか変わりはありません。  なお先に、福祉クラブの代表質問の中で、市川市のプラネタリウムについて実感を申し上げました。そういうことを見るにつけ、思いはさらに募り、強くなるばかりであります。金のかかる話で、当局も財政難の折、大変しんどいことだと思いますけれども、やっぱり子どもたちはそのふるさとに根づいて育つことがいかに大切かであります。  前にも申し上げましたように、朝の那覇市、真昼の那覇市、あるいは夕方の那覇市、那覇市の春夏秋冬にどっぷり、今の那覇市で育つことこそが将来の健全な市民は育つのではなかろうか。  少年自然の家、または少年道場とでもいいましょうか、例えばこれが那覇市の公園にあるといたしましょう。歩いて波の上ビーチで泳ぐこともできます。そのほかに、いろいろ体験学習が考えられると思います。今の少年たちが那覇市の今をどれだけ体で実感しているだろうか。那覇市のどこかの丘の上から、慶良間諸島のあの海のかなたにすばらしい太陽が沈むことを子どもたちは知っているであろうか。そしてまた、那覇市の小さな草花や植物に、あるいは街角の風に、どれほど触れたであろうか。  私は、この那覇市で生まれ育つ子どもたちが、こよなく那覇市を愛し、そのうえにすばらしい人類愛が芽生え、このようなことを育てていくために、ぜひ那覇の市内に少年の研修道場、あるいは体験施設をつくってくださるようにお願いをしてやみません。  時間があれば、あとは自席から質疑を続けます。 ○副議長(大城勝夫君)  教育長、嘉手納是敏君。 ◎教育長(嘉手納是敏君)  お答えいたします。  友利議員には、毎回のように子どもたちの教育について非常に熱い思いをもとにご質疑をいただきまして、大変ありがとうございます。今、まさに21世紀を目前にいたしまして、これからの社会を担う人材は、やっぱり子どもたちになるわけでございまして、現在の子どもたちをどう健やかに育てていくかということが非常に大きな課題になっていることは、ご案内のとおりであります。  そういうふうな中で、特にこの都市地域においては、子どもたちが自然を体験し、自然の体験の中から共生の思想と申しますか、心を養い、また物に対して、あるいは人に対してのやさいしい心というふうなものを育てるというふうなことが非常に難しくなってきている状況もございまして、やはり自然というふうなものに身近に接するような機会も大変大事でございます。  そういう意味では、私どもはここ数年少年自然の家を何とか建設をしようというわけで、関係当局とも十分調整を詰めてきたわけでありますけれども、財政事情もあるし、また位置の決定もなかなか、いろいろ場所の選定の問題もございまして、決定できないでいるわけでありますけれども、ただいま友利議員がおっしゃった、むしろ那覇市に、自然体験というよりか、異年齢の方々を、子どもたちを共同宿泊させることによって、自らの生き方を学んでいくというふうなことの場として、研修道場みたいなものを設置してはどうかということでございます。  大変すばらしいご提案で、私どもとしてもこれまで少年自然の家の建設にかなり精力的に努めてまいったわけでありますけれども、ご指摘のように、市内にそういうふうな場があれば、ぜひこういう研修道場みたいな研修施設を考えていくのもいいんじゃないかというふうに考えております。  なお、これまで友利議員がご指摘の、末吉公園だとかそういうふうなところでの設置はどうかというご意見もございましたけれども、これについては建設部等とも調整をし、さらに財源的には企画部等とも調整をして検討してまいりたいというふうに考えております。大変すばらしいご提案でありますので、今後鋭意これについては検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(大城勝夫君)  友利玄雄君。 ◆友利玄雄君   ちょっとこれ、企画部長は答弁をいただけませんか。もし、企画部長がご答弁なさらないとするならば、私が再度質問をいたします。  皆さん方、こんな答弁であるならば、私はもっと具体的に聞きます。これまで6度目取り上げている中で、公園でできるという答弁もいただいている。いいですか、議事録読んでおられますでしょう。少々怒りたくなるから、怒りっぽいので。あれを見たら、ここで私は何らかの構想が出ていいと思います。いいですか、私が思うのに、皆さん方の自然の家に対する構想というのは、やはりどこかに大きな学校みたいな建物をつくろうと思っていらっしゃるんじゃないですか。場所の選定とか、あるいは山原の話も出ました。慶良間諸島の話も出ました。そういうことではないと私は思っております。いいですか。末吉公園かどこか、われわれの公園にできたら、私は那覇市の子どもたちが、お母さんに夕飯の弁当をつくってもらって、そこへ宿泊をし、研修して、翌朝には帰る。こういうことが一番大事ではないか。もう少し発想の転換をしていただきたい。  私は、那覇市の子どもたちを育てるのに、山原で育てる必要はないと思っています。今の那覇市が彼らのふるさとです。皆さん、思い出していただけませんか。私は子どものころ沼で泳いだ、沼で。カエルと一緒に。おたまじゃくしと一緒に。そういうような時代、われわれは自分のふるさとをそこでちゃんと体で覚えてまいりました。たとえ那覇市の皆さん方も、あるいは那覇市以外で育った皆さん方も、自らを振り返ってみるときに、自分がどう育ったかによって、思いは違ってくると思います、1人1人。  そういうことを考えるときに、よそでつくるということは、私は那覇市の子どもはよそにいって教育して連れて帰るんです。そういうことではない。コンクリートジャングルの那覇市を体験させて、これがあなた方のふるさとですよ、そこからあなた方は将来に向けて何を考え、どう育ちますか、これを育てていかないことには、よそで育ってきておいてもだめなんです。いいですか。  ある雑誌に、週刊誌であったかと思いますが、カラスのことが書いてありました。今のカラスは木がないために、まちの広告等に自分のえさを持っていって、置いて、隠して食べるんだそうです。皆さん方の考え方からすると、カラスのために木や森がなければだめだと思っていらっしゃるでしょう。そうではないんです。今、動物にえさをあげたら野生化がなくなってきている。自分でえさをとることを忘れてしまう。  まだたくさん申し上げたいんですけれども、賢明なる先生方におかれてはもう理解できていると思う。そういう中で、我が那覇市の今で、今で育たないと、将来のすばらしい那覇市民は育ちませんよ。そういう意味での、私は青少年の研修の施設を那覇市の中でつくってください。山原でつくるというんであれば、向こうではできるだけキャンプ場をつくってください。何も業者と争ってまで、向こうにすばらしい施設をつくって、金払って泊まることはありません。我が公園に、おかあさんのつくってくれた夕飯を、弁当持って、いいですか、我が那覇市を体験してくださるような施設をつくって与えましょうよ。どう思いますか。  そういうことに思いをいたすときに、もうすでに週5日の学校制になっていきます。子どもたちはその間、塾に行くことになりますよ、また。そうじゃなしに、塾に行くよりは那覇市で体をきたえて、友達と一緒にというような施設をたくさんつくって、末吉だけじゃないんだよ、奥武山でも、あるいは漫湖公園でも。ああいうところにたくさん子どもたちが行って、自分らで勉強ができるような施設こそ私は少年の自然の家と言えるものだと、私はこう考えるんですが、私の考えが誤っているだろうか。  そういう意味で、私はこれを、もうやがて10年近くもかけて、皆さん方にお願いをしている。これから検討するということであるならば、私は何をか言わんやですよ。  先ほども申し上げました。財政難と言っている間に、もうときは過ぎていきます。今を大事にしないものに、どうやって生きていく知恵を教えられますか。今ですよ、今。今の那覇市に触れて初めて、子どもたちはあすを迎えることができる。僕はそう思います。子どもたちをどこかへ連れていって、養育して連れて帰るんじゃなしに、われわれの那覇市の空気に触れて、この地で育てて初めてすばらしい那覇市民が育ちます。  われわれ人類は、大変すばらしいものだと私は信じている。コンクリートジャングルの中に育てれば、それを基盤にして緑の森をつくるでありましょう。そういうことに期待をするときに、私は那覇市以外の少年の家ということを考える皆さん方に、一考どころか再考もしてほしいし、教育というものはそんなものじゃないということを、私が言ったら専門外ですから、いけないのかもしれませんけれども、この思いは、私は間違っていないということを信じております。  どうか、もう一度、私はこれはこの通告をする前に、何度も話もしております。市川市の行政視察のことも含めて、私は個人質問のときにも取り上げますよと。プラネタリウムのあのすばらしさから、この教育行政の一貫性、こういうふうにつないでいかないと子どもたちがどこに育つかということを私は声を大にして申し上げているわけであります。  どうか、この問題は、教育委員会から企画部にいって、企画部が答弁するかなと思ったら、今度は教育委員会が答弁している。そういう意味で、私は再度のご答弁を願いたいと思います。 ○副議長(大城勝夫君)  休憩します。            (午後6時   休憩)            ───────────            (午後6時1分 再開) ○副議長(大城勝夫君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  企画部長、真栄里泰山君。 ◎企画部長(真栄里泰山君)  ただいまの友利議員のご質問にお答えいたします。  少年自然の家につきましては、ご承知のとおり、那覇市の市民の保養施設というふうな関係とのものがありまして、その中で那覇市外に建設をするという当初からの考え方に基づいて、一緒に建設できないかというふうな話で詰めてきたところでございます。ご承知のとおり、かなり大きな施設になるわけでございますので、そのあたりの位置の問題とか、財政的な対応とかということで、これまでなかなか進展をしてこなかったというところでございます。  今回、友利議員からのご提案でございます自然の家の構想、あるいは研修施設、あるいは体験施設ということにつきまして、これまでの自然の家の考え方からはかなり違っておりまして、むしろ那覇市内にというふうなお話でございます。この件につきましては、私どももこれまでの市民の保養施設、あるいは少年自然の家との関係では、随分違ったご提案というふうに受けとめておりまして、私たちはなお市域外におけるそういうふうな施設の可能性についても追求をしてまいりますが、新たなご提案でございますので、この点につきましては教育委員会の教育的な見地からのご意見等もお聞きしながら、再度これまでのわれわれの計画等につきまして、いろいろな点から検討してみたいというふうに考えております。 ○副議長(大城勝夫君)  友利玄雄君。 ◆友利玄雄君   私の説明や提案がいけなかったのかなと、今振り返ってみるんですけれども、部長、そうじゃないんですよ。私が言っているのは、一貫して今のような話をしているんです。それを皆さん方がそういうふうに持ち回っただけの話で、新たな提案ではありませんので、このへんはちょっともう一度皆さん方もおさらいをしてみていただきたいと思います。  それで、この問題は新たな提案のように受けとめられておられるようですが、これは先ほども私が質問をいたしました年度別の、これで6回目ですよということを申し上げておりますが、その中で見ていただきたいと思います。これは末吉公園に、こういう公園にこういうものができますかと申し上げたときに、時の知念部長は「できます」という答えが返ってくるくらい、具体的にこの話は公園内ですから、もちろん公園の景観も、あるいはその風致、そのへんも勘案して、例えば5、6階建ての建物はできませんよと、しかし公園内にできます。こういう答弁もいただきながら、この話は進めてきた経緯がございます。これは議事録にきちっと載っております。  そういう意味で、私は一貫して、この問題はよそへつくるということは皆さん方の市民の複合施設にしたいとか、あるいは市民の憩いの場と一緒にしたいとかというのは皆さん方の考え方であって、私が申し上げていたことは、今も昔も変わっておりません。そういうことでありますので、このへんの理解をもう一度やっていただきたい。  それで私はこの問題は財政的に大変な金がいると先にお断りをしました。でもやろうと思えば、本当に小学校程度の大きな施設をつくるというんじゃなしに、プレハブでもいいんですよ。10年に1回建てかえてもいいんじゃありませんか。那覇市の財政の許す範囲内でつくっていっていいんじゃありませんか。私が一番大事にしていただきたいのは、子どもたちの今をどうするか、那覇市の今をどうするか。この今という時間を私はどう考えるか。これが教育の問題の一番の中心になると私は思っております。そういう意味で突然のようには思いますけれども、市長から一言でいいですから、私は6回もかけてこれ質問しておりますので、何らかのコメントがいただければと思っております。よろしくお願いいたします。 ○副議長(大城勝夫君)  親泊康晴市長。 ◎市長(親泊康晴君)  お答えをいたします。友利議員におかれましては、少年の家の建設計画につきましては、確かに私も耳が痛くなるほど、6回にわたりまして、常に検討をするとこういうようなご答弁を申し上げましたけれども、最近、特に青少年健全育成の問題がいろいな面でとかく言われておりますし、また市の行政の立場からいたしましても、優先して考えなければ、ならない大きな問題だというふうに位置づけております。  この件につきましては、建設をどうするかというふうなことよりは、ただいま、ご指摘のあったとおり、当面の措置として、できるならば、できるだけ財政を少なくして、つくれる体制で考えていくということも議員指摘のとおり、私は一つの手法ではなかろうかと、こういうふうに考えておりますので、私自身も今まで何回となく、友利議員から指摘を受けますが、より真剣になって検討をすることを誓いまして、ご答弁にかえたいと思います。 ○副議長(大城勝夫君)  友利玄雄君。 ◆友利玄雄君   大変ありがとうございました。  市長にはことしの3月には、メンタルヘルスの問題、あるいは子どもたちの心の問題、大変な財政負担もしていただいて、初めて行政がこの問題に予算を出して、芽出しをしていただきました。心から感謝を申し上げたいと思うと同時に、この子どもたちの今をなくして私は未来はないと、われわれの未来はないとこう思うから、本当にこういうことを申し上げてまいりました。  やはり心の問題と同じように、子どもたちはやはり待ったがきかない。時間と共に成長していくわけですから、今の温かい市長のご答弁に感激をいたしております。私は10年後に素晴らしい施設をつくっていただくよりも、今寝袋に入って、お袋さんがつくった弁当を持って、自然の中で那覇市を体験する、あるいは那覇を実感するという教育はいかに大事かということを考えるときに、今、市長が真剣に考えられる、できる範囲内の財政で考えてみたいということに、感謝を申し上げて質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(大城勝夫君)  おはかりいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○副議長(大城勝夫君)  異議なしと認めます。 よって、本日はこれにて、延会することに決しました。  明日も午前10時に本会議を開き、本日同様、個人質問を行います。  本日はこれにて延会いたします。            (午後6時10分 延会) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  上記のとおり会議録を調製し署名する。   平成7年6月13日        議  長  安 里 安 明
           副 議 長  大 城 勝 夫        署名議員  大 田 朝 美        署名議員  大 浜 安 史...