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03月02日-02号

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  1. 浅口市議会 2020-03-02
    03月02日-02号


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    令和 2年第1回 3月定例会        令和2年3月浅口市議会第1回定例会会議録(第2)1.招集年月日 令和2年3月2日(7日目)1.招集の場所 浅口市役所議場1.開   議 3月2日 午前9時30分1.議事日程  第1 一般質問1.本日の会議に付した事件及びその結果  日程第1 一般質問1.出 席 議員 (4番欠番)   1番  沖 原 有 美            2番  山 下 周 吾   3番  横 山 達 士            5番  石 井 由紀子   6番  藤 井 立 子            7番  伊 澤   誠   8番  佐 藤 正 人            9番  竹 本 幸 久  10番  桑 野 和 夫           11番  中 西 美 治  12番  藤 澤   健           13番  青 木 光 朗  14番  大 西 恒 夫           15番  香 取 良 勝  16番  井 上 邦 男           17番  大 西 洋 平1.遅刻または中途退場した議員の番号、氏名(な し)1.欠 席 議員(な し)1.地方自治法第121条の規定に基づく説明のため出席した者の職氏名  市長      栗 山 康 彦      副市長     松 田 勝 久  教育長     中 野 留 美      理事      秋 田   裕  企画財政部長  徳 田 政太郎      生活環境部長  新 田 直 哉  健康福祉部長  高 倉 道 雄      産業建設部長  井 上   聡  上下水道部長  山 本 青 司      金光総合支所長 原 田 尚 文  寄島総合支所長 竹 本 好 之      教育次長    小 山 朋 子  会計管理者   笠 原 浩 一1.出席した事務局職員  議会事務局長  畝 山 善 生      次長      三 宅 清 正  書記      三 宅 勝 朗      書記      山 崎 敦 史            午前9時30分 開議 ○議長(井上邦男) ただいまの出席議員は16人であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 ここで市長より発言の申し出がありますので、これを許可します。 市長。 ◎市長(栗山康彦) 議長にお許しをいただきまして、2件について発言をさせていただきます。 まず、発言の訂正をさせていただきます。 本定例会初日の議案上程の中で諮問第1号人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについての提案理由を申し上げました際、候補者のお名前について言い間違いがございました。正しくは、友田陽勝氏であります。おわびいたしますとともに、訂正させていただきます。また、友田様には御不快な思いをさせてしまい、大変申しわけございませんでした。 2件目は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の御報告です。 御承知のとおり、2月25日に国が決定した新型コロナウイルス感染症対策の基本方針によると、ここ一、二週間が国内での健康被害を最小限に抑える上で非常に重要な時期であるとされました。 これを受け、浅口市では2月26日に第3回目の新型コロナウイルス対策連絡会議を開催し、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2月27日から3月15日までの間、全ての行事の中止や延期、さらに一部を除き公共施設等を休館、休止するなどの対策を実施し、市民の皆様に御理解と御協力をいただくようお願いをいたしました。市民皆様の命、健康を守るため、どうか御理解を賜りますようお願いいたします。 また、学校につきましても、2月28日付で国から一斉臨時休校についての通知があり、これを受け、浅口市では3月2日から3月26日までの間、小学校、中学校を臨時休校することといたしました。保育園、こども園、幼稚園は通常どおり開園いたします。学童保育につきましては、長期休業中と同様、午前中からの受け入れを依頼し、7クラブのうち6クラブについては本日、3月2日朝から開所しています。残り1クラブについても、本日は午後からの開所となりますが、明日、3月3日には体制が整い、全てのクラブで朝からの受け入れができる見通しです。なお、学童保育を利用していないがどうしても家庭で過ごすことができない児童につきましても、3月4日から対応いたします。保護者の皆様や学童クラブを初め、関係者の皆様には大変な御負担をおかけいたしますが、何よりも児童・生徒の健康と安全を第一に考えた感染拡大防止のための措置でございます。御理解と御協力を賜りますようお願いいたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(井上邦男) 日程1、一般質問を行います。 これより会派代表質問を許可します。 まず、浅口朋進会、11番中西美治議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) 11番中西美治でございます。浅口朋進会を代表して質問をさせていただきます。 質問に入る前に、今も市長もおっしゃいましたけれども、安倍総理大臣新型肺炎コロナウイルス感染症の拡大を防ぐために全国全ての小学校、中学校、高校、特別支援学校に対して、本日、3月2日から春休みまでの間、臨時休校とするよう要請があり、この一、二週間が正念場と見て、感染拡大防止取り組みを強化しました。 浅口市では、今市長もおっしゃいましたように、市長は2月26日に27日から3月15日まで全ての行事の中止や公共施設を休館、休止することなどを打ち出し、28日には今回の対応は政府の要請に呼応する形で適切に対応されました。今回の対応は適切であったと評価していますが、コロナウイルス感染症が収束したわけではありません。早期に収束させるための徹底した対策が賢明であるとの認識から要請されたものと思います。しかし、受験を控えている生徒への対応、ひとり親家庭への支援、今詳しく言われましたけども、学童保育放課後児童クラブへの対応など、親、職員、現場の教職員が抱える課題は多いと思いますが、これには真摯に、また愚直に対応していかねばなりません。引き続いての的確な対応をお願いし、質問に入らせていただきます。 さて、1月25日発行の新聞によりますと、国道2号バイパス玉島笠岡道路金光佐方インターチェンジから笠岡市の西大島新田の2期工事区間9.4キロメートルについて、国土交通省中国地方整備局は開通時期は6年後の令和7年度になる旨、公表しました。これは、日程でいいますと、西暦で言えば2025年になりましょうか、このちょうど下になるわけですけども、それは今から6年後になる。これは、上のほうに工程がいろいろ入ってますが、前回も使いましたが、浅口市の工業団地2期整備事業の予定表と重ね合わせてみると、ほとんど同じ時期になろうかと思います。そこで、何点か浅口市の未来構想に関して質問をさせていただきます。 まず最初に、国道2号バイパス玉島笠岡道路進捗状況について、いつ、どなたからどのような形で情報を得られたのかお尋ねをいたします。よろしくお願いします。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) 失礼いたします。御質問の国道2号バイパス玉島笠岡道路進捗状況について、いつ、誰からどのような情報を得られたかということでございますけれども。 1月25日付の新聞報道と同じ内容のものを令和元年12月25日に国土交通省岡山工事事務所からファクスにより情報提供を受けております。玉島笠岡道路の開通の目途につきましては、以前より用地買収の完了後10年程度は必要というふうに説明を受けておりました。今回公表された開通年度につきましても見込みでございまして、工事が順調に進捗した場合というふうに聞いております。引き続き国土交通省情報共有を図りながら、玉島笠岡道路の開通の把握に努めてまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) ありがとうございます。あくまでも新聞報道で一つの目安なんだというふうな意味のことをおっしゃいましたが。ただ、開通時期が示されたのは、あの工事にかかってもう十数年たちますけれども、初めてだと私は思うんです。一つの大きな完成する目標ができたということで、浅口市のいろんな将来に向けての事業、工業団地整備事業もそうですけども、そういうものを具体的に進めていく大きな要因になるのではないかなと、こう思うわけですけども、その辺はちゃんとお尻を押さえて、いろんなことを進めていくべきだと思いますが、その辺はどうでしょうか。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) 先ほども申しましたとおり、工事が順調に進捗したらというふうに聞いております。それに関連する道路であるとか、そういったもんも、県の側道、そういったものとあわせてしっかり対応していきたいというふうに思っております。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) 玉島笠岡道路の開通というのは、単なる道路ができる、国道バイパスができるというだけのものではなくて、通過点にならないように浅口市の振興、そういうものは今まで長年の間いろんな意見も議員の中からも出てたと思うんですけども。そういうところが具体的に進んでいっているのは、佐方の工業団地の2期計画、この事業ぐらいかなと。あとは、鴨方町内金光町内のにぎわいのあるまちづくり、そういうものに対しての具体的な例というものはまだ実際にはないんではないかな、示されてないんではないかなとも思うわけですけども、その辺は市長、トータルで大きな見地から見るとどういうふうになるでしょうか。お考えをお聞かせください。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) 失礼ですが、この質問は2番の質問というふうに解釈すればよろしいんでしょうか。            (11番「何ですか」の声あり) 2番の質問というふうに解釈すればよろしいんでしょうか。            (11番「そうですね」の声あり) それでは、玉島笠岡道路の開通以降の通過点とならないような浅口市の振興策ということで、まず私のほうから御説明をさせていただきたいというふうに思います。 玉島笠岡道路が開通いたしますと、岡山、倉敷方面でなく、福山方面からの交通の利便性が改善されます。交通利便性が改善されるということは、福山、倉敷から浅口に来ていただきやすくなるということでございますので、市内で開催されるイベントや観光施設等への訪問者が増加する可能性がございます。特に寄島町におきましては、現在の国道2号よりも近い位置に玉島笠岡道路インターチェンジが開設されることから、近隣の都市からの所要時間が短縮され、集客力の向上が図られます。また、金光町におきましては、本年4月より市街化調整区域の線引きが廃止され、一部の地域では建築制限が緩和されることにより新たな土地利用が可能となり、玉島笠岡道路の開通が相乗効果を誘発するものと思われます。 以上のように、玉島笠岡道路の開通により産業や観光への期待が高まることから、倉敷や福山にない金光の植木、鴨方の麺、寄島の魚、そして日本一の天文施設等を今後さらに積極的に倉敷、福山エリアへ広報してまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) 玉島笠岡道路ができるその辺のかいわいといいましょうか、言われた順番からいうと寄島地域であったり、あるいは金光地域であったりという話がありましたけれども、天文台の話、今出ませんでしたけども、天文台エリア、要するに遙照から竹林寺山あたりのエリアを含めて、今まででも相当投資はしてきたはずですけれども、観光客がそれでふえたというような実態はないと思います。精神的に利便性が高くなって人が集まってくれやすいんじゃないかだけでは人は通過点だけでなかなか立ち寄ってくれないのではないかなとも思うわけですけども、その辺は抜本的な何か打開策、そういうものをお持ちでしょうか、どうなんでしょうか、あるいは今後どういうふうに考えていこうとされてるんか、部長でも市長でもどちらでもよろしいですからお聞かせください。 ○議長(井上邦男) 市長、どうぞ。 ◎市長(栗山康彦) それでは、浅口市の振興策ということでお答えをさせていただきます。 国道2号バイパス玉島笠岡道路の開通によりまして、倉敷や福山からの利便性が改善することは、浅口市への集客力につながる大きなチャンスだと考えています。手延べ麺まつりや植木まつり、そして海と魚の祭典、また花火大会などの行事には、倉敷や福山から多くの方においでいただいており、議員が先ほど言われましたように、天文台も含めて開通後はより多くの方にお越しいただけるものと考えております。 また、寄島町へ多目的人工芝グラウンドができれば、市外からも多くの方の利用が見込まれ、寄島町を初め浅口市の活性化に寄与するものと確信をいたしております。 また、交通の利便性が向上することで進出を検討しておられる企業にとっての魅力が増し、新たな企業立地につながるものと考えております。 今後、玉島笠岡道路の開通により倉敷や福山がより身近になることを踏まえ、浅口市が誇るすばらしい地域資源企業立地の優位性を積極的にPRしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。
    ◆11番(中西美治) 今、市長の言われたように、立地する企業等も考えていくと優位な地域になるのかなとは思うわけですが。あくまでも他動的なんですね。待って、受けて、待ってるんだ、だからどうぞ来てくださいというような格好ではなくて、積極的に進んでいく。 次の質問項目にも関連しますけれども、最近のまちづくりの中で大きな要因というのは、大手の企業が自分たちの持ってるノウハウ、そういうものを含めて参画したりあるいは参入して地域の自治体、行政と一緒になっていろんなことにチャレンジしていく、こういう形が、特にこの岡山あるいは浅口の地域からすると、NTT西日本あたりは結構なノウハウを大学と共同で開発して地域に入っていったりとかというような格好で活気のある夢の広がるようなまちづくりに挑戦してる、そういうものもあちらこちらでお見かけするわけですけれども、そういうものは浅口市には声かけがあったり、あるいは浅口市からそういう呼びかけをしたりしているような事例はあるんでしょうか、ないんでしょうか、その辺を教えてください。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) 御質問の大手企業が資金やノウハウを提供する形の新しいまちづくりについてということでございますけれども。 市の事業におきまして、大手企業から資金やノウハウの提供、提案、そういったものを受けてのまちづくりを実施した事例はございません。市から一企業に対しての提案の働きかけというようなことはしておりませんけれども、国から寄せられてくる他の自治体の先行事例を参考に浅口市でも活用できる手法なども提供しておるところでございます。 以上です。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) 今のところはない、積極的に行こうという姿勢もない、こういうふうに理解すればいいのかもわかりませんが。市長の施政方針の中にもありましたけれども、例えばタブレットを子供全員に渡すんだ、電子黒板も導入するんだ、そういうものをNTTと結んで、展開を広く、深くやっているようなところがあります。その結果までまだ出てませんから、どういう効果があるのかというのはもう一つ読み取れないところがありますけれども。そういう専門家と接触しながら、せっかく投資するそういうものをより生かしていこうと、そういう中で子供たちの成長を促していこうと、こういう取り組みもありますし。 あるいは今回のあれでは、防災の関係でいろんな設備を投資されますけれども、そういうものでもNTTと絡んでよりよくしていこう、それは地域防災組織をつくり上げる過程においてもそういう力、ノウハウをかしていただきながら進めていこうと、そういうような取り組みをやっている自治体もあるようです。どれぐらい経費がかかるんか、そういうものは精査しなきゃいけん点でしょうけども。そういうことに積極的に参画していく、乗っていく、そういうことも大事なのではないかなと私は思うわけですけれども、そういう考え方はありませんか。 ○議長(井上邦男) 市長、どうぞ。 ◎市長(栗山康彦) 議員の言われる新しい形のまちづくりをしっかりやれということでございますけれども。 公共施設の整備、運営から公共サービスの提供まで民間の資金、ノウハウの提案、提供を受けてまちづくりを実施する取り組みについては、今、部長が申し上げたとおり、国からさまざまな手法が示されております。浅口市が抱える行政課題を解決する手法として効果的に活用できるものを見つけるために、しっかりと情報収集を行い、適切な手法を選択するとともに、浅口市の魅力を積極的に発信してまいりたいと、積極的に勉強もしてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) ありがとうございます。今、力強い市長の積極的に、前向きに取り組んでいこうという意思を聞かせてもらいました。私どもは素人でよく中身がわからないようなことがありますけども、一緒になって勉強して、そして浅口市のためになる、あるいは浅口市民のためになる、子供たちの成長を助ける、そういういろんな角度からいろんな取り組みというのがあるんかなあというふうに思いますので、ぜひともそういうものを現実化できるようにも努力を重ねてほしいというふうに思います。 続きまして、公共交通の見直し、充実についてお尋ねをいたします。 担当課としては、住民の皆さんの要望を実直に施策に反映しようと御苦労されていることはよくわかるわけですけれども、令和2年度の当初予算、その中身から見ますと、特段目新しい見直しはないように思われます。公共交通の見直しあるいは充実についての御見解をお聞かせください。 ○議長(井上邦男) 徳田企画財政部長、どうぞ。 ◎企画財政部長徳田政太郎) それでは、浅口市における公共交通、いわゆるふれあい号の来年度の取り組みについての御質問だと思いますが、お答えをいたします。 来年度につきましては、特に大きな見直しということではありませんが、予算にはふれあい号の可動式のステップを2台取りつけるという予算を組み込んでおります。高齢者の方が乗りにくいと、非常に段が高いので乗りにくいというお声をいただいております。これに対応するために、本年度1台これのステップのついたバスを導入したところ、好評を得ております。これについて来年度2台増設するということで、利便性の向上ということの対応をまずは行っていく予定でございます。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) ありがとうございます。今までもいろんな見直しの意見というか、案といいましょうか、そういうものが出てたわけですけれども。 一つ提案ですが、寄島地区については、ふれあい号が朝晩は3台走ってる。2台はもう毎日のようで、3台走っている、こういう状況があるんですが、そういうものの中の一台を直通バスをつくる。例えば寄島の総合支所の前から県道矢掛寄島線を通って、鳩ケ丘を通ってJRの鴨方駅を通るような直通便をつくる、こういうものの運行を考えたらどうか。極端に言うと、半年ぐらいの試行運転といいましょうか、実証実験といいましょうか、そういうものをして、実際に利用される方がどれぐらいおるのか、あるいは逆に利用された人のアンケートをとりながら今後どうするかというような格好で、半年間ぐらいでもいいですから試行運転実証実験でも取り組んだらどうかという思いがあるわけですけれども、その辺は考える余地はありますか、ないでしょうか。 ○議長(井上邦男) 企画財政部長、どうぞ。 ◎企画財政部長徳田政太郎) それでは、寄島地区からJR鴨方駅までの直通便を試行してはどうかという御質問にお答えをいたします。 寄島地域からJRの駅までを運行している路線は、現在、民間のバス2路線と浅口ふれあい号がございます。このうち民間バスの2路線につきましては、有限会社寄島タクシーが運行する寄島里庄線、これが平日に寄島からJR里庄駅までを約15分で結んでおります。 また、井笠バスカンパニーが運行する寄島新倉敷線が土、日、祝日の一部減便はあるものの、毎日寄島からJRの新倉敷駅までを約45分で結び、いずれも通勤、通学者の方が利用しやすい時間帯であります朝夕中心に運行をされております。 そして、浅口市が運行しております浅口ふれあい号は、月曜日、火曜日、金曜日の週3回、寄島西線寄島東線寄島地域JR鴨方駅を結んでおります。寄島西線では、寄島総合支所と鴨方駅南口までを約30分で結んでおり、高齢者の買い物や通院の時間帯を中心に運行をしております。また、寄島東線でも総合支所寄島西線に乗りかえを行うことができるという状況であります。 御提案いただきました寄島地域JR鴨方駅の直通便についてですが、JRを利用される方の利便性向上というような利点があるというふうに考えますが、一方で旧井笠鉄道井笠バスが運行していた寄島鴨方循環線の1便当たりの平均乗車人数が、廃止となりました平成24年で3人、それからその前年の平成23年で3.3人というような実績であったこと、それから直行便に係る経費や起点と終点の設定、起点までの乗客の皆さんの集約方法、また既存の民間バス路線との競合といった課題があるものと考えております。アンケート調査などによるニーズの把握等も行いながら、総合的に判断していきたいというふうに考えております。 公共交通機関の充実につきましては、今後とも民間バス路線とふれあい号との役割分担を考慮いたしまして、状況の変化に応じた見直しを随時行いながら利便性の向上を図っていきたいと、このように考えております。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) ありがとうございます。特に乗車を利用される人たちの意見、声を聞きながら、適正に対応もしていくというふうに、今までもそういうふうに捉えてきたし、今もそのように御答弁いただいたと理解するわけですけども。 私は、過去の例で3人とか3.3人の利用者しかいなかったと言うけども、例えば寄島で高校生の女の子が学校から帰るバスがない、家族に電話したけどたまたま都合が悪かった、JRの鴨方駅から寄島まで歩いて帰る、1時間ちょっと、日が暮れた時間帯に街灯もほとんどないところを。そういうような声を聞くと、人数が少なくとも、何でも安全・安心を高め、そして交流人口の拡大だけじゃなしに、そこに住んでる人たちの利便性も考えてやらないといけないんじゃないかなと。 私が実証実験を半年ぐらいしたらどうや、試行運転したらどうやという提案は、そういうPRもちゃんとして、それは地域の人にも先頭に立ってもらわにゃいけんですけども。そして、やってみて本当に使わんのなら、例えばふれあいタクシーみたいな格好で何人かで合同でお願いをして、要するに相乗りをする、そういうような方法もあるかもわかりませんし。何か今のままで便数をふやしたりするだけじゃなしに考える、そういうことも必要ではないかなと思うんですけども。含めて再度ですが、考えは考えてもらえるんでしょうか。 ○議長(井上邦男) 市長、どうぞ。 ◎市長(栗山康彦) 直行便の運行ということでお答えをさせていただきます。 市民の移動手段の充実確保につきましては、高齢化が進む今日、特に重要な課題と捉えまして、公共交通施策に取り組んでまいりました。公共交通施策を検討する際には、一部の地域だけでなく、浅口市全体のことと捉え、全ての地域ができるだけ公平になるように努めております。御質問のありました寄島地区からJR鴨方駅までの直行便に関しましては、先ほど部長が申し上げました課題や影響などがあり、また市全体で公平なサービスの提供を行うには、金光、鴨方地域においても直行便を検討することが必要であると考えます。これらさまざまな観点から、慎重に検討を進めた上で総合的な判断を行いたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) 前向きに検討していただくということの約束まではなかなかしてもらえませんようですが。 例えば、みどりん号の運行であるとか、こういうもんもほかの地域でも利用できるんではないかとか、あるいは鴨方西線あたりでもちょっとルートを変えてくれたらどこそこ行くのに非常に便利がいいんだけども、かたくなに申し入れしてもつけてくれないというような苦情は聞くんです。それは一つ一つ聞いて対応するわけにいかんから、それなりの私たちも説明はして御理解いただいているもんと思いますけれども。そういう不満の声あるいは改善してほしい声というのはどこの地域にでもあるわけでして、寄島の地域では、ふれあい号は朝晩は3台走ってる。同じルートを3台走っている。それならその中の1本を直通便にしても、より利便性は高まるんじゃないかなとも思うわけです。その辺を含めて積極的、前向きに考えていただけたらありがたいなと。再度お願いします。 ○議長(井上邦男) 市長、どうぞ。 ◎市長(栗山康彦) 確かに議員の言われることもよくわかります。3台走っているのを寄島町だけが途中から直行便に変えると。じゃあ、隣のすぐ鴨方町の接点のところはとめないのかという問題も生じてまいります。そうすると、西六地域も直行便を走らせてくれ、小坂の東、西のほうからも直行便を走らせてくれと、こういったことも起きかねるんではないかなと思います。多少時間はかかりますけれども、そこは御理解をいただいて、全ての方が平等に使えるような、そういうことを一生懸命考えておりますので。また事情が変わってくるときもございます。そういったときもしっかりと皆さん方の御意見をしっかりと受けとめて考えていきたいと思っております。 それから、ふれあい号は、議員さんも御承知のことと思いますけれども、個人がこうしてくださいと言って、それを全て聞いてたら大変なことになりますので、地区長さんあるいはそういった地区の方々の総意であるなら、それは常に常時変更するようにいたしておりますので、どうぞそういったことを皆さんに再度御説明いただいてよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) 問題がたくさんあるということで、すぐに結論が出ないというところはよくわかりますので、より市民の利便性が高くなるような方向で取り組んでほしいなというふうに思います。 次に、行ってよろしいですか。 次に、浅口市工業団地2期整備事業についてであります。 これは前回も使わせてもらったパネルですが、これが2期工事の平面図です。ピンクのA地区が、これが今明星産商が稼働している土地で、約5ヘクタール強ある開発面積です。3ヘクタール弱のところに工場等を建てて今操業をしているところであります。あと、BからC、D、E、F、これが2期工事のところでございます。茶色に見えますかね、茶色で引いてるところが、これが道路になる予定であります。この進捗状況ですが、進捗状況はどういう状況でしょうか。令和元年度は土地の買収であったりあるいは設計であったりというようなところが計画になったと思うんですけども、その辺の状況はどういう状況でしょうか。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) 失礼します。浅口工業団地の2期事業について、令和元年度の計画の進捗状況ということだと思いますけれども。 現在、地形測量、それから地質調査、動植物についての環境調査については、おおむね終了いたしております。設計業務のうち、今概略設計につきましては、用地の協力の意向を確認しつつ進めているところでございますが、一部の地権者の方から同意が得られていないということで時間を要している状況でございます。当初の計画では、今年度内に設計業務を終えるという予定でございましたが、来年度におきましても概略設計を継続して実施し、用地のめどがつき次第、詳細設計や用地測量等を実施していきたいというふうに考えております。 なお、当該業務に係る予算につきましては、今議会にて減額補正させていただき、用地のめどがつき次第、改めて予算計上させていただきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) そうしますと、初年度、たちまち地権者の御同意をいただけないところがあって、おくれてると。したがって、全部これは片がつかないと次の段階に進めないと思うんで、そういう意味からするとスタートがおくれてる、こういうふうに理解すればよろしいですか。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) おっしゃるとおり、今、地権者の協力がないと進めない事業でございますので、現状としては足踏みの状態であるという状況でございます。引き続き御同意をいただけるよう努力してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) 引き続き努力していくということでありますが、それは当然のことであります。ただ、スタートが用地が確保できなければ設計の段階から次々のがおくれていくわけでございます。先ほど玉島笠岡道路の令和7年、今から六、七年先には開通する、この時期と重なり合わせばちょうどよかったわけですが、もう工事がそうやっておくれていくということになると、タイミングがずれると。せっかく大きな土地をなにし、夢を描いておる浅口市の計画も頓挫するのかなと。そういうことのないように進めていかにゃいけんですけども、その辺の意気込みはいかがなんでしょうか。 ○議長(井上邦男) 市長、どうぞ。 ◎市長(栗山康彦) 議員のおっしゃるとおりで、物事を前に進めていくためには、用地買収、用地のいわゆる確保というのは絶対条件でございます。当初から地権者の皆様方には土地の買収のめどが立ってからでないとというようなことはお知らせをさせていただいております。これからも浅口市にとって工場が進出できる土地を確保しなきゃいけないということはもう絶対急務と、特にこういったバイパス関係、地の利を生かした開発には力を今までも入れてきましたし、これからも力を入れていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) ぜひとも実現ができるように最大限の力を結集して取りかかってほしいと思います。 それでは、次の質問に移ります。 土地の買収ができないから設計等にもまだかかれてないという状況でありますが、前回、同僚議員が質問いたしましたときに、水道管の上下水道の埋め込みのことですが、これは道路に沿って普通は配管されるというふうに思うわけですけれども、それは間違いないですね、単純に。 ○議長(井上邦男) 上下水道部長、どうぞ。 ◎上下水道部長(山本青司) 失礼いたします。工業団地2期整備事業の計画の立案の中で、水道は道路の中に入れるのかという御質問でございます。基本的にはそのとおりでございます。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) それでは、そのときの質問で、金光町域から、あるいは鴨方町域から、どっちから引っ張るんだという内容の質問があったと思うんです。そのときには、どちらからでも引っ張れるんだというような非常に曖昧な答弁がされたと思うんですが、それは今も変わらず曖昧な表現しかできないんですか。 ○議長(井上邦男) 上下水道部長、どうぞ。 ◎上下水道部長(山本青司) 失礼いたします。工業団地2期工事の開発の上水道等の具体的な計画ということでの御質問かと思います。 工業団地の2期工事の計画につきましては、現在、計画の検討中ということでございますので、まだ道路がどのようにできるかとかということを今検討している段階でございます。今後、工業団地の計画を踏まえた中でどのように道路ができるとか、その辺を踏まえた中で具体的に計画の策定を行うものと考えております。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) それはまだ平面図が略図で示されてるだけで、設計もできないという状況ならやむを得ないかもしれませんが、金光町域から引っ張るんと鴨方町域から引っ張るのでは、工事費あるいは水道代、そういうものを含めて異なってくるんではないかなと思われるわけですが、その辺はどうなんですか。一緒なんですか、違うわけですか。 ○議長(井上邦男) 上下水道部長、どうぞ。 ◎上下水道部長(山本青司) 失礼いたします。工事を施工する場合につきまして、延長とかいろんな問題が、まず工事費についてでございますが、いろいろ変わってくるかと思います。整備する延長が短ければ、施設に係る費用が非常に少なくなると、こういうことになります。議員のおっしゃるところには、受水の料金のことをおっしゃられとる部分もあるかと思います。このあたりにつきましては、今後どうなるかということもあるんでございますが、現在、事務レベルではございますが、関係団体との協議等を行って、事業計画を進める中で準備をいろいろ行っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) 部長、検討してる、あるいはいろんな打ち合わせをしているというのはわかるわけですけども、投資する額の基本になる部分だと思うんです。延長が長けりゃ金がかかるのは当たり前のことでして、それがどれぐらいかかるんかとかというのを。要するに今度進出してきてくださる企業にとっても、それは土地の購入単価であったりとか、そういうものに影響してくるのではないでしょうか。そうすると、できるだけ投資は少なくて、利潤はたくさん上げる、そういう意味合いにおいても、できればそういう工事費は安ければ安いほどいいし、それが来る企業の選択肢が広がることにもつながろうしと思って聞いてるんで。長期の計画ですると、令和2年度についてはそういう設計もするような時期になっているんです、今おくれてるとはいいながら。そうすると、決して先のことを言うてるんじゃなしに、たちまち目先のことになってくると思うんで、それはお忙しいかろうけども、そういうことも計画の中に入れて、ちゃんと計画をすべきだと私は思うわけですけども、いかがですか。 ○議長(井上邦男) 上下水道部長、どうぞ。 ◎上下水道部長(山本青司) 失礼いたします。工業団地の計画につきましては水道だけで計画を立てるというわけではございませんので、工業団地の担当部署とよく協議をして、相談などを行った中で進めたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) 当然のことを今部長が言われたと思うんで、それは内部でちゃんと調整しながら、場合によっては外部の専門家とも協議しながら進めていくというのは大事なことだと思うんで、ぜひ前向きに取り組んでほしいと思います。 次に行ってよろしいですか。 ○議長(井上邦男) どうぞ。 ◆11番(中西美治) 令和2年度の予算の中に企業立地促進奨励金あるいは分譲促進補助金、こういうものが計上されています。これは浅口市の企業育成振興条例の条項を何しますと、製造の事業の用に供する設備を新設または増設するものに対して奨励措置を行うというものであります。これは市長が定める額というふうに条例の中にはなっていますが。これは、普通、企業誘致等をすれば、大きい企業が来れば固定資産税の何年か分減免するとかというような条項に当たると思うんですけども。それは奨励措置という格好で条例の中にはこういう固定資産税の納税義務発生の初年度から3年は100分の100、それからその後の2年は100分の50減免することができるということの内容ですが、これは昨年操業を始めた会社2社あるいは3社あるんでしょうか、そういうところの具体的な対象になる会社名が公表できるんであればどれぐらいかを含めて教えてほしいと思うんですけども、できませんか。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) 御質問の企業立地促進奨励金のことについてお尋ねだと思います。 企業立地の促進奨励金につきましては、浅口市企業立地促進奨励金交付要綱に基づきまして、企業が市内の用地を取得し、その用地に工場を建設し操業を開始した場合に交付する補助金でございます。取得した用地と建築された家屋が補助対象となりまして、公的団地に立地した場合、土地については固定資産評価額の3%、家屋については固定資産評価額の9%が補助率となっております。交付申請の補助金額の算定には固定資産税評価額というものが必要になりますので、補助金の交付申請は工場が完成して操業を開始した翌年度に行っていただくというふうになるわけでございますが。 明星産商につきましては、令和2年度の予算のほうに奨励金に係る金額のほうを予算計上させていただいております。エフピコグラビアにつきましては、令和元年度の予算にてその交付を行っておるところでございます。 以上です。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) そうしますと、今回、予算化している3億5,000万円強の企業立地促進奨励金と分譲促進補助金の5,000万円、これはそれぞれの会社に今言われた明星産商とエフピコの両方に係る予算計上ですか。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) 令和2年度の予算につきましては、公的団地に立地しました明星産商の費用、奨励金と、それから民有地になりますけれども福留ハムさんの立地に係る奨励金、これを合わせて、土地の補助金も含めて3億9,000万円、4億円近いという金額を計上させていただいております。エフピコグラビアにつきましては、令和元年度の予算でもう執行済みということでございます。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) エフピコグラビアは、令和元年度のというふうに言われましたが、これは補正で5,000万円上がってましたかね。令和元年度の予算じゃなかったですかね。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) エフピコグラビアにつきましては、令和元年度の当初予算だと思います。5,000万円というその金額につきましては、もう一つ立地促進奨励金ではなしに、用地のほうの浅口市小坂西用地の分譲促進補助金交付要綱に基づいての補助金の交付でございます。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) それでは、ちょっと確認。質問の内容にはしてないんですけれども、聞きますと、令和元年と言われたけども、それは当初予算でいうと平成31年度の当初予算になろうかと思うんですけども、これに企業立地促進奨励金というのは1億円強あったわけですが、これはどこを対象にしたものですか。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) その予算がエフピコグラビアの予算でございます。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) 総予算というのは何が総予算なんですか。額を言うてください。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) 総予算というか、元年度の1億円強の予算がエフピコグラビアに対する企業立地の促進奨励金、それから土地の5,000万円、これについては小坂西の分譲地の促進補助金の5,000万円でございます。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) よくわからんところがあるんですけども、質問を変えます。 令和2年度の約3億5,000万円というのは、明星産商であったり福留ハムの対象である。これは令和2年度ですから、これは3年続くんですか。その辺を教えてください。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) 補助金につきましてはもう単年限りでございます。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) そうしますと、要するに浅口市企業育成振興条例の中にある奨励金の措置というのは、固定資産税の納税義務発生の初年度から3年が固定資産税に相当する額の100分の100が対象なんだというふうに読めるように字句が入っとんですけども、これとの整合性はどういうことでしょうか。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) 先ほどの3億円云々というのは、うちから支出する補助金の額のことでございます。議員さんが言われる固定資産税の云々というのは、徴収の猶予、固定資産税の課税の免除ということでございます。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) そうしますと、課税の免除が3年、100分の100で続くと、それからこれは振興条例だから、来てくださって、御褒美に出しましょうというのが奨励金ですね。そういうことでよろしいんですね。いいんですね。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) 議員さんの御理解のとおりでございます。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) たくさんの項目になってますが、最後になります。 9月に代表質問をさせてもらったときに、防災重点ため池の管理について、浅口市では当時2件しかなかったんです。それに対しては、県の対策に沿って新基準では防災ハザードマップをつくって、それを地区の人に徹底するんだというような説明を受けておりましたけれども。その後、基準が変わって、2カ所だったものが、浅口市では96カ所にふえています。これは間違いないですね。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) 議員さんのおっしゃるとおり、防災重点ため池につきましては基準が変わりまして、2カ所から96カ所に浅口市においてはふえました。 以上です。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) そして、令和2年度の当初予算では、ハザードマップ作成事業に予算が計上されています。ハザードマップの作成事業の重点的な方針あるいは重点事項の説明をお願いできますか。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) ハザードマップの作成事項の方針、重点事項の御質問でございますけれども、平成30年7月豪雨を踏まえまして、令和元年5月に防災重点ため池の新たな基準が制定されたわけでございますが、防災重点ため池は決壊した場合の浸水区域に家屋や公共施設等が存在し、人的被害を与えるおそれのあるため池を指定しております。決壊時の影響が大きいと想定されるため池から順次ため池のハザードマップを作成する方針でございます。 ため池のハザードマップにつきましては、水の到達時間、それから予想される浸水の深さ、避難する方向、避難場所、緊急連絡先等を記載するようになります。ハザードマップの作成時には、地元代表者からの避難場所の聞き取りや記載する内容についての意見を伺うため、ワークショップを開催しながら作成していくということになります。 令和2年度には、7つの池のハザードマップの作成の予算を計上しております。令和3年度以降も残りの池について作成していく方針としておりますが、ため池のハザードマップを作成するにはかなりの時間がかかります。まずは、来年度、県が作成予定である浸水区域と浸水の深さのみを記載した浸水想定区域図、これらの公表も行っていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) 令和2年度には96カ所ある中の7カ所の池についてハザードマップを作成するというふうに理解すればいいんでしょうか。それから、この池は旧町別にいうと、どこが幾つというふうにわかりますか。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) 来年度予算での7つの池の旧町ごとの数ですけれども、金光町で3つの池、鴨方町で4つの池でということでの計7つということでございます。寄島につきましては、過去に幾らか大きい、先ほど申しましたように影響が大きいと想定される池、そういったものの中で作成している経緯もございまして、同じく金光、鴨方についても過去に8つの池についてはハザードマップを作成しております。97からいいますと、来年度の池も含め15カ所という形になります。 以上です。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) いずれにしても結構な時間もかかる、当然費用もかかる事業だと思うんですけども。堤防が崩れて人的被害が起こりそうな池、その判断基準はあるんですか。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。
    産業建設部長(井上聡) 判断基準と申しますか、池が決壊するというのは堰堤側のほうという形になりますので、要は下流側のほう、水が流れていく方向のほう、そこから水があふれた場合にどういう形でどの区域に水が押し寄せるかと、そういったようなものをハザードマップでつくっていくわけでございますけれども。先ほども申しましたとおり、浸水の想定区域と浸水の深さ、そういったもののみを記載した浸水想定区域図というのを県のほうが来年作成するというふうに聞いておりますので、その図面の公表等を行っていきたいというふうに思っております。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) 県が浸水想定区域図というのをつくってくれるということですが、それをベースにその地域というか、その池というかのハザードマップをつくろうと、こういう考え方ですね。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) 県がつくる浸水想定区域図というのは、市が作成するため池ハザードマップの簡易版というようなものでございますので、簡易版、簡単な、内容がちょっと少ない簡易版のハザードマップ的なものでございますので、市が作成するため池のハザードマップ、それができてないところについてはそういったものを活用していきたいというふうに思います。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) 96カ所あるうち、令和2年度が過ぎても15ということで残っている数が多いわけでして、今簡易版の話が出ましたが、要はどの池が崩れるかどうかというのはなかなか判定しづらいところがあると思います。したがって、そういう簡易版というのをもってそれぞれの地域の人がまず逃げること、その場所だけの確保というのをしていくというのも命を守ることにつながっていくかなとも思います。 したがって、そういう簡易版である程度周知できて、安全性が高められる、そういうものを第1ステップとして早くつくられるべきかなと。そういうような格好で地域にもお呼びかけをし、そして地区長さんを中心に御理解をいただきながら進めていくということも必要かなと思うんですが、よろしくお願いしたいと思います。 それから、市のホームページを見てたら、金光町の須恵地区でしたかしら、池が売りに出てたんですが、これはどういうことで、どういう経緯でそうなったんでしょうか。わかりますか。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) 市のため池については、そういう老朽ため池とかについては、もう用途が廃止できるんであればため池の用途を廃止してほしいというのは市の方針でございますけれども、ため池を廃止するに当たっては、当然ため池の受益者、そういった方々の水は使いませんというような、そういう同意がないとため池は廃止できないわけでございますけれども。議員の御質問の池については、もうため池を使用しないという同意がいただけまして、じゃあもうため池としての機能もないわけですから、市としても売れるものなら売っていこうという形での売り出しという形でございます。 以上です。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) ため池でそういうふうに水利権者が水利権を放棄というか、された。それも珍しいことだと思うんですけども。それは、地域の管理者を含めてため池としての機能は要らないというようなことが大前提にあったわけですね。そうしますと、ほかにも市内にそういう池というのはあるんでしょうか、どうでしょうか。 ○議長(井上邦男) 産業建設部長、どうぞ。 ◎産業建設部長(井上聡) 市内にもそういった池があるということでございます。それを売るか、場合によっては、地域の方がそこへ例えばグラウンドゴルフをするので使わせてほしいとか、公民館を建てたいのでそこを使わせてほしいとか、そういったような要望もあるかと思います。そういった地域の実情に応じたため池の廃止後の活用を考えていきたいというふうに思います。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) たくさんあるということをつかんでいらっしゃるというようなことですが。要は、今ため池の土手の草を刈るんでも、それぞれの地域で高齢化してなかなかできんのじゃという声というのは私のところへも届くわけですから、部長のところや担当課にはいっぱい届いているんじゃないかなと、こう思います。そういうものを含めて、より安心・安全にできる。あるいは土手なんかでもイノシシが荒らしていつ崩れるかわからない、こういうような状況も見受けられる池もあるようですし。そういう中で、私は水利権者に御理解いただかにゃいけんことですけども、御理解いただけるんなら何らかの形で埋めていくというのも安全対策上効果が上がるというのか、それも選択肢の一つかなとも思うわけですけども、その辺はどうなんでしょうね、市長、総括して。 ○議長(井上邦男) 市長、どうぞ。 ◎市長(栗山康彦) まず、重点ため池についてでございますけれども、浅口市においても防災重点ため池が先ほど議員が言われましたように2カ所から96カ所となり、順次ため池ハザードマップの作成に取り組んでいく予定としておりますが、時間が部長が言いましたようにかかりますので、来年度県が作成予定であります浸水区域と浸水の深さを記載した簡易版を利用していこうと。これによって、自分の住んでるところはどういう危険性があるか、これはわかっていただけるというふうに理解をいたしております。 また、この4月に各戸に配付する洪水や津波を想定した新しいハザードマップ、ため池のハザードマップではなくて新しいハザードマップに加えまして作成を行ってまいります今回のため池ハザードマップについても、市民の皆様の防災意識の向上に役立てていきたいと考えております。 それから、最後に質問にございましたため池を埋めてはどうかと。実は、浅口市は要らない、いわゆる水利権者等々の御理解をいただけましたら、積極的にきちっと流水の処理もしながらため池は埋めていこうと。池というのは、往々にして高いところにございまして、3・11で地震によっても上からの土砂災害で命を落とされた方も大勢いらっしゃいます。そういったことのないように、要らない、そういったもう使わないため池は埋めていこうと、そういう方針に変わりはございません。積極的に今も各地区において、そういう池があったらよろしく情報をくださいということは申し上げております。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 中西議員、どうぞ。 ◆11番(中西美治) ありがとうございます。最初に言いましたけれども、国道玉笠道路が開通する、その辺が一つの大きな節目になるのかなというふうに思います。したがって、交流人口がふえることも大事なことですけれども、そこの地域に住んでる人、この人たちが安心・安全に、そして夢を持って暮らせるような、そういう地域づくり、まちづくりが浅口市にも大事なことではないかなというふうに視点を置いていろんな施策に真剣にかつ効果の出るような方法で取り組んでいただくことをお願いして質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(井上邦男) それでは、ここで休憩とします。            午前10時42分 休憩            午前10時58分 再開 ○議長(井上邦男) 再開します。 次に、日本共産党浅口市議員団、10番桑野議員、どうぞ。 ◆10番(桑野和夫) それでは、質問をさせていただきます。 まず初めに、新型コロナウイルスに感染された方に心からお見舞いを申し上げます。並びに一刻も早い事態の収拾をされることを期待したい、このように思います。 それでは、日本共産党浅口市議員団を代表して、通告に基づき質問をさせていただきます。 まず初めに、栗山市長の政治姿勢ついてお聞きをしたいと思います。 日本共産党浅口市議員団は、これまで栗山市政については是々非々そういう態度で対応してまいりました。これからもそうなると思います。 それで、お聞きをしますが、栗山市長が3期目の御当選をされ2年が経過しようとしております。2年前の選挙に当たっての市長のマニフェストを見ますと、主に5つの項目が掲げられております。その5つでありますが、命を大切にする浅口、人づくりのまち浅口、地域と経済が元気なまち浅口、水と緑に親しめる浅口、市民と地域のきずなを大切にする浅口、この5つの項目があり、そしてそれに基づいて9つの具体的な政策が上げられておりました。今の時点でのこの政策の進捗状況と感想があればまずお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(井上邦男) 市長、どうぞ。 ◎市長(栗山康彦) それでは、私の公約の進捗状況ということでございますので、お答えをさせていただきます。 私は、平成22年4月に市民の皆様から信任をいただいて以来、旧3町の融和を第一に、市民の皆さんが住んでよかった、合併してよかったと感じていただけることを最優先に考え、これまで政策公約の実現に向け積極的に取り組んでまいりました。 3期目のチャレンジとなった平成30年4月の選挙では、2期8年で実現した実績とあわせ、私が目指す浅口市の将来像に向けた数多くの方針から主に9つの柱を公約に掲げ、市民の皆様から御信託をいただくことができました。 それでは、私が掲げた9つの公約について進捗状況を申し上げます。 まず1つ目は、「グラウンドゴルフ、サッカー等のできる多目的人工芝グラウンドをつくります」についてであります。 現在、寄島運動場を整備予定地として多目的人工芝グラウンド整備計画を進めております。議会の御承認をいただき、ほぼ設計を終え、来年度より工事を開始する予定であり、令和3年度中の供用開始を目指しています。この多目的人工芝グラウンドの整備については、各種団体からの御要望を受けており、サッカーやグラウンドゴルフだけでなく、小さなお子様の遊び場や高齢者や障害をお持ちの方々のレクリエーション、スポーツの場としても活用していただけるほか、猛暑が続く今日、ナイター設備を備えることで日没後も運動ができる施設となり、熱中症対策としての市民の体力づくりの場としても一役買ってくれるものと考えています。このように幅広い皆様に安心で安全で快適な環境でスポーツやレクリエーションを楽しんでいただくことができる施設を整備することで、寄島地区の魅力をより深めるとともに、交流人口の拡大、地域の活性化につながるものと考えております。 2つ目は、「金光町の線引きを廃止し、市街化区域の農地の固定資産税を大幅に減税します」についてであります。 金光町の皆様の長年の懸案事項でありました金光地域の線引き廃止を含む都市計画区域の再編がいよいよ4月に実現いたします。結果的に一部例外もありますが、令和3年度より市街化区域の農地の固定資産税が大幅に下がることになります。また、現在の市街化調整区域では建築物の用途上の制限が緩和され、住宅などが建てやすくなり、地域の活性化に大いにつながるものと考えています。 3つ目は、「もっと働く場所をふやします」についてであります。 私は、市長就任後からみずからが先頭に立ち、工業団地の整備、企業誘致を着実に進めてまいりました。施政方針でも申しましたが、これまでも多くの企業の皆様に進出していただき、昨年度も寄島地区に1社の企業立地が決まり、今では他の自治体からうらやましがられている状況であります。また、浅口工業団地第2期につきましては、現在各種調査を進めている段階であります。雇用が拡大することで、地域で学び育った若者が地元の企業へ就職する機会がふえ、定住が促進され、浅口市の活性化につながります。 今後も地の利に恵まれた地域特性を生かし、引き続きトップセールスにより積極的に企業誘致をしてまいります。 4つ目は、「浅口ふれあい号をもっと便利にします」についてであります。 ふれあい号は、私が市長に初めて就任して半年後に実現した公約であります。これまで市民の皆様に広く使っていただけるよう、要望に沿ったルートの拡大や増便を実現してまいりました。運行開始から9年目となり、年々利用者も増加し、市民の交通手段として定着しているものと考えています。さらに、平成31年1月には、これまで各路線週2日であった運行を3日に拡充いたしました。 また、より乗降が楽になるよう、昨年12月から車両1台に補助ステップを導入いたしました。補助ステップにつきましては、順次車両に装備していく予定としております。 今後も適宜利用に関するアンケート調査を実施し、市民皆様の御意見をお聞きしながら浅口ふれあい号をさらに便利にし、地域公共交通の充実を図ってまいります。 5つ目は、「万一の災害に備えて万全の対策をします」についてであります。 3期目がスタートして間もなく西日本豪雨災害が発生しました。御承知のとおり、浅口市においても甚大な被害が発生し、災害対策の重要性について改めて認識したところであります。以降、公約に掲げた災害に強いまちづくりを推進するため、県と協力し、河川の浚渫や修繕工事を行うとともに、防災訓練や関係機関等との防災協定の締結、避難所の環境整備などに取り組んでまいりました。 令和2年度当初予算編成においても、移動系防災行政無線整備事業など、防災・減災対策については重点的に計上しており、引き続き安心・安全なまちづくりに取り組んでまいります。 また、自助、共助の部分では、地区集会等に出向いた際など、機会あるごとに自主防災組織の設立をお願いし、私の就任当初には11組織であった自主防災組織は、現在では68組織を数えるに至りました。自主防災組織が地域の集会所を避難所として開設する登録避難所制度を開始し、登録避難所へのテレビ設置の補助金制度を新設するなど、今後も自主防災設立促進と活性化に向け、引き続き支援してまいります。 6つ目は、「魅力ある浅口市の観光をアピールします」についてであります。 浅口市は、手延べ麺、植木などの特産品、桃や梨などの農産物、鮮魚や養殖カキなどの豊富な海産物など、豊かな自然に恵まれた数多くの地域資源を有しています。私は、浅口市が誇るこうした地域資源を岡山県人会等機会あるごとに全国にPRしてまいりました。 また、浅口市に宇宙一の望遠鏡であるせいめい望遠鏡を備えた京都大学岡山天文台が完成することを契機に、天文のまちあさくちとして積極的に浅口市の観光をPRしてきたところであります。188センチ反射望遠鏡については、国立天文台、東京工業大学、そして浅口市の3者での共同利用の協定を締結し、市民皆様や観光客のために教育や観光としての夜空を見ることができる施設として活用できるようになりました。そして、天文王国おかやまを掲げる岡山県や近隣自治体と広域連携したプロモーションも実施いたしました。 また、来年度、新たな取り組みとして東京都江戸川区から小学生を受け入れ、浅口市の豊かな自然や漁業などを体験していただく子ども農山漁村交流推進支援事業を実施する予定としており、体験型の観光モデルコースの構築にも取り組んでまいります。今後も県や関係機関と連携し、天文のまちあさくちを全国、世界へPRし、人口交流をふやし、定住に結びつけていく取り組みを実施してまいります。 7つ目は、「地元で頑張る中小企業を応援します」についてであります。 産業の振興は地域経済の活性化のかなめであり、中でも地域を支える中小企業の振興は非常に重要と考えています。少子高齢化などの影響により人材確保に課題を抱える中小企業の支援の一環として、浅口市は平成29年からあさくち就職フェアを開催しております。 また、中小企業のニーズに基づき、販路拡大のための出展経費やホームページ作成の経費等について補助金を交付しております。来年度より新規創業に伴う施設整備の経費に対し、補助金制度も新設する予定です。 今後も浅口商工会と連携し、中小企業のニーズに沿った支援策を実施し、頑張る中小企業を応援することで地域の活性化につなげてまいります。 8つ目は、「移住される方に安心をサポートします」についてであります。 移住・定住促進のため、浅口市では都市部で開催される説明会等や地域おこし協力隊によるPRを実施してきました。 また、国が実施する東京23区から市内へ移住し、就職する者に移住支援金を交付するわくわく地方生活実現施策パッケージに参加するなどの取り組みをしております。 一方、おためし住宅補助については、さまざまな事業を検討した結果、実施は難しいとの判断に至っております。 移住・定住の促進につきましては、雇用の確保、子育て環境の充実等さまざまな施策が必要と考えており、現在策定しております第2期浅口市まち・ひと・しごと創生総合戦略を踏まえ、効果的な施策を実施することにより移住・定住の促進に努めてまいります。 最後に、「不登校や発達障害の児童やお母さんの居場所づくりにさらに力を入れます」についてであります。 私は、これまで浅口市の未来を担う人材の育成、とりわけ子供たちの未来については集中的に投資してまいりました。加えて、高齢者や障害をお持ちの方、子育て世帯に対し公的な援助を充実し、地域における支え合いによる優しいまちの実現に取り組んでいくことも私は必要であると考えています。 平成29年には、未就学の子供たちも含め、発達が気になる子供とその保護者の居場所づくりとしてにじいろぱらそるを開設し、発達障害コーディネーターを配置しました。開設後も利用者のニーズに応じた学習教材を配置するなど、居場所づくりに力を入れています。また、さまざまな理由により学校に行きにくい子供たちを支援する適応指導教室大簡塾や通級指導教室あすなろ教室を開設し、特別支援教育を充実してきました。こうした取り組みは、保護者の方々に大変喜ばれております。 そして、近年の夏の猛暑により子供たちとその保護者に涼しい遊び場を確保する観点から、天草公園体育館内のミーティングルームをひんやりルームとして開放しました。今後もひんやりルームを各町に拡充し、居場所づくりに努めてまいります。 さらに、知的、精神、身体障害者やその御家族からの日常生活での困り事や支援などについて専門の職員が相談に応じる浅口市障害者相談支援センター、愛称は「はれ~る」を4月1日に新設いたします。 引き続き障害者福祉の充実にも取り組み、市民誰もが幸福を感じることのできる優しいまちづくりに取り組んでまいります。 その他、教育関係施策について申し上げますと、これまで小・中学校への学級アシスタントや支援員の配置など、教職員の負担軽減による教育の充実、最先端ICT機器の導入など、プログラミング教育の推進、幼稚園、こども園、小・中学校の教室へのエアコン配置などの教育環境の充実など、浅口市の次代を担う子供たちのため、積極的に投資してまいりました。来年度も校内LAN環境の高速化整備やタブレット端末の配置、電子黒板の整備など、次世代の学校環境整備を推進してまいります。全ての子供たちがそれぞれの個性や魅力を伸ばすとともに、急激に変化する社会の中で自立することができるようこれからも教育環境の整備に積極的に取り組んでまいります。 以上、現在までの公約の進捗状況を私なりに振り返ってみましたが、取り組みを進めるに当たり、私がいつも心がけているのは政治の課題とその解決策は現場にあるという政治姿勢であり、いつも市民皆様の声に耳を傾け、皆様とともに市政を推進しております。また、厳しい財政状況の中、多発する災害や現在拡大が懸念される新型コロナウイルスへの対応など、不測の事態にも対応していかなければなりません。そうした状況下にあっても、私は浅口市の経営者として不断の行財政改革に取り組みつつ、将来にとって優先度の高い安心・安全なまちづくり、未来を担う子供たちの育成、高齢者福祉、地域の活力アップに果敢に取り組んでまいります。浅口市には、まだまだ多くの課題があり、私が公約に掲げる浅口市政の実現についてはまだ道半ばであります。市民皆様にお約束した公約を実現し、浅口市を未来に前進させるため、引き続き全力で取り組んでまいります。市民並びに議員の皆様方におかれましては、御理解と御協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。 ○議長(井上邦男) 桑野議員、どうぞ。 ◆10番(桑野和夫) 公約についてさまざまな分野で進んでいる、そういう印象を受けました。 次の質問に入りますが、気候非常事態宣言についてお聞きをしたいと思います。 昨年、スウェーデンの環境活動家であるグレタさんによる訴えが共感が広がり、世界的規模で気候変動の抑制を求める運動が広がっております。 そうした中でさまざまな国や自治体、団体などで気候非常事態宣言を行い、もはや気候危機とも言われている気候変動を緩和するための積極的な政策を打ち出すことによって市民や事業者などの関心を高め、気候変動化への行動を加速させる動きが広がっております。市長は、今の気候の非常事態についてどうお考えか、まずお聞きをしたいと思います。 ○議長(井上邦男) 新田生活環境部長、どうぞ。 ◎生活環境部長(新田直哉) まず、私のほうから気候非常事態宣言とはどういったものか、概要について御説明をしたいと思います。 近年、日本のみならず、世界各地で異常気象による自然災害が相次いでいることを受けて、気候変動に対する危機感を共有し、地球温暖化対策に取り組もうとする動きが広がっています。気候非常事態宣言は、今から4年前の平成28年12月にオーストラリア、デレビン市で初めてなされ、日本でも令和元年9月、長崎県壱岐市を皮切りに、昨年末までに全国1,741ある市町村のうち、7つの自治体に長野県を加えた8カ所で宣言がなされています。 宣言をした自治体は、住民の行動を規制しないものの、気候変動の防止を最優先し、地域レベルでの行動の重視を掲げています。そして、どの自治体も気候変動問題に関する国際的な枠組みを定めたパリ協定の遵守と温室効果ガスの大幅削減と森林による吸収などで相殺する実質ゼロの早期実現を目指しています。 一方で浅口市の環境問題に対する対応は、浅口市環境基本計画を平成30年3月に改定し、地球温暖化対策に関連する主なものとして、省資源、省エネルギーの実践と啓発、自動車排出ガスの低減、野外焼却対策を掲げ、行政、市民、事業者が一体となって取り組みを進めているところでございます。 なお、全国の温室効果ガスの排出量は、速報値では平成26年度以降、省エネや暖冬によるエネルギー消費量の減少や石油、ガスなどの化石燃料から得られたエネルギーの二酸化炭素排出量の減少といった要因により、平成30年度まで5年連続で減少しておるところでございます。 以上、気候非常事態宣言の概要について御説明いたしました。 ○議長(井上邦男) 桑野議員、どうぞ。 ◆10番(桑野和夫) 宣言を上げる自治体が広がっておりますし、これからも広がると思います。 それで、一昨年、西日本豪雨では浅口市も被害を受けました。異常気象を抑えることが被害の対策の一つになりますので、ぜひ浅口市でも気候非常事態宣言を行っていただきたい、このように思いますが、市長のお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(井上邦男) 市長、どうぞ。 ◎市長(栗山康彦) それでは、気候非常事態宣言についてお答えをさせていただきます。 気候非常事態宣言につきましては、国会においても地球温暖化対策に取り組む決意を示すため、気候非常事態宣言の決議を目指す超党派の議員連盟が発足したところであり、まずは経緯を注視してまいります。 そして、市として環境問題の重要性を認識し、浅口市環境基本計画をもとにした二酸化炭素の排出を抑え、持続可能なまちづくりを進めてまいります。キャッチフレーズである「星の瞬き 水の煌めき 緑の優しさがあふれるまち~次世代に胸を張って渡せるまちづくり~」の実現には、市民皆様の御協力も不可欠であります。例えば、自動車排出ガスを減らすエコドライブやごみの発生を抑えることなど、環境問題に対する取り組みの趣旨を御理解いただき、市民、事業者、行政が協働して宣言する、しないにかかわらず取り組みを進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 桑野議員、どうぞ。 ◆10番(桑野和夫) 気候変動を抑えるために、引き続きさまざまな取り組みをお願いしたいと思います。 次に、パートナーシップ宣誓制度についてお聞きをしたいと思います。 憲法は誰にも干渉されない婚姻の自由を保障しており、第24条で婚姻は両性の合意のみで成立する、このように書いてあります。これは、男女という意味合いでなく、両当事者の合意という意味だと私は理解しております。今、同性婚や選択制夫婦別姓など、個人の尊厳と平等という考えが広がっております。市長はこうした生き方には多様な選択があることやジェンダー、平等など価値観の変化についてどうお考えかお聞きをしたいと思います。 ○議長(井上邦男) 生活環境部長、どうぞ。 ◎生活環境部長(新田直哉) 失礼いたします。まず、私のほうからパートナーシップ宣誓制度とはどういうものか、概要について御説明をしたいと思います。 パートナーシップ宣誓制度は、現行の法制度では婚姻が認められていない性的マイノリティー、性的マイノリティーとは同姓に恋愛感情を持つ人や自分の性に違和感がある人などのことを言い、セクシュアルマイノリティー、性的少数者とも言います、であるお二人がお互いを人生のパートナーとして日常生活において相互に協力し合うことを約束した関係であることを宣誓し、自治体がその宣誓を公的に証明する制度ですが、法的な効力はありません。浅口市におきましては、今のところこの制度に関する質問や要望はお聞きいたしておりません。 以上、パートナーシップ宣誓制度の概要について御説明をいたしました。 ○議長(井上邦男) 桑野議員、どうぞ。 ◆10番(桑野和夫) 説明をしていただきましたように、法的な根拠はありませんが、例えば証明書をもらったら医療機関でパートナーの病状説明について説明を受ける権利があるとか、そういう多少の恩恵が広がってまいります。 岡山県では岡山市が7月1日から導入をする予定でありますし、総社市は既にこの宣言制度を導入しておりますが、浅口市で導入するお考えはあるかどうかお聞きをしたいと思います。 ○議長(井上邦男) 市長、どうぞ。 ◎市長(栗山康彦) それでは、パートナーシップ宣言制度についてお答えをさせていただきます。 人口減少に伴い、社会や地域を支える担い手も減少する中で、若い人から高齢者までの誰もがその能力を生かして活躍できる社会の実現に向け、全ての市民の人権が尊重される社会の構築が必要であると考えます。パートナーシップ宣言制度につきましては、まずは情報収集に努め、さまざまな分野の人権問題の解決に向けて啓発や教育事業の継続、充実を図っていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 桑野議員、どうぞ。 ◆10番(桑野和夫) では、次の質問に移ります。 平和行政の推進についてお聞きをします。 2017年7月に国連で圧倒的多数の国が賛成して核兵器禁止条約が採択されるという画期的な出来事が起こりました。これは、ノーモア・ヒロシマ、ナガサキという被爆者の声、核兵器廃絶を求める世界と日本の声が国際政治を大きく動かしたものと思っております。ただ残念なことは、唯一の被爆国である日本が、まだこの禁止条約に署名し、批准をしてない、こういうことであります。栗山市長は、以前平和首長会議にも参加されておりますし、きょう、議長の許可を得てチラシを配付しておりますけども、ヒバクシャ国際署名にも署名をされております。なお、この国際署名については、県下全ての首長さんが賛同していただいておりますけども。 その上でお聞きをしますが、核兵器の廃絶に向けて、例えば懸垂幕を設置するなどのこうした啓発活動をするお気持ちはないか、まずお聞きをしたいと思います。 ○議長(井上邦男) 徳田企画財政部長、どうぞ。 ◎企画財政部長徳田政太郎) まず、私から核兵器廃絶に向けた啓発の概要についてお答えをいたします。 核兵器廃絶を目的とした市独自の啓発活動、この現状につきましては、まだ啓発という活動までには至っておりません。しかしながら、市内の公立中学校3校の生徒たちが平和意識向上を目的としてそれぞれの中学校において広島平和記念資料館を訪れての平和の学習、研修を行っております。さらに、金光中学校の生徒さんは、平和学習で学んだことを小学生に伝えるという活動を行っているところでございます。 私からは以上でございます。 ○議長(井上邦男) ほんなら、市長どうぞ、続けてどうぞ。 ◎市長(栗山康彦) それでは、平和、核兵器廃絶につきましては、旧金光町、鴨方町、寄島町、それぞれが非核都市宣言をしており、合併後の浅口市議会におかれましても、平成20年に非核平和浅口宣言の採択を求める請願が全会一致で採択され、平成26年には核兵器全面禁止のための決断と行動を求める意見書が賛成多数で可決されております。 また、浅口市は、世界中の加盟都市と連携して核兵器廃絶を国際社会に呼びかけていく平和首長会議の趣旨に賛同し、平成23年7月から加盟をいたしております。 このように、浅口市としましては、核兵器反対という姿勢を基本に、戦争のない平和な世界の実現を引き続き願っている次第でございます。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 桑野議員、どうぞ。 ◆10番(桑野和夫) 引き続き平和行政について推進をお願いしまして、③の項目については割愛をさせていただきます。 次に、市長による出張座談会についてお聞きをしたいと思います。 市長が市民のところに出向いて話し合う出張座談会でありますが、これまで多くの地区や自治組合に行かれているんだろうと思います。市民との対話をすることは非常に重要なことだと思いますが、率直な市長の感想をお聞かせをお願いしたいと思います。 ○議長(井上邦男) 企画財政部長、どうぞ。 ◎企画財政部長徳田政太郎) 失礼します。それでは、私から市長座談会等の概要につきまして御説明をさせていただきます。 これまで市長は市内各種団体等との座談会や各地域の総会に数多く出向きまして、対話を行い、市の重要施策を直接説明してこられました。座談会では、各種団体等からの要請を受けまして、当該団体と市政に関する意見交換を行っております。各種団体ならではの御意見だけでなく、広く市政についての評価、御意見をいただく貴重な場となっております。 また、地区総会では、市役所の各部署から提出されました市民の皆様に知っていただきたい主要施策をまとめたプリントを配付させていただきまして、特に重要と思われる施策について市長が説明をしております。主要施策につきましては、ホームページや広報紙等に掲載するなどして広報に努めているところですが、実際の声として地区総会等では知らなかったとか、初めて聞いたとかというような声を多くいただいていると聞いており、市の事務事業の周知、市政への理解向上につながっているものと考えております。 また、市長が参加者の方からお聞きした御意見をもとに立案された政策もあり、座談会等で寄せられた声を市政運営の参考とさせていただいているところでございます。 私からは以上でございます。 ○議長(井上邦男) 市長、どうぞ。 ◎市長(栗山康彦) それでは、市民座談会等について私のほうからお答えをさせていただきます。 私がいつも心がけているのは、先ほども申し上げましたけども、政治の課題とその解決策は現場にあるという姿勢であり、これまでの10年間、ずっと市民の皆様の声に耳を傾け、皆様とともに市政を推進してまいりました。その現場主義をモットーに、都合のつく限り座談会や総会などの機会にほとんどの地区を訪問し、自主防災組織設立やハザードマップ確認のお願い、特殊詐欺被害の防止に関する情報など、市民の皆様の安心・安全にかかわる施策を初めとした浅口市の重要施策等について丁寧に御説明をさせていただいております。また、積極的に市民の皆様の声を聞かせていただき、市政運営の参考とさせていただいております。 今後も政治姿勢のもと、都合のつく限り地区総会への出席、また座談会等の開催で直接お聞きした市民皆様の御意見等を市政に反映させてまいります。議員のお住まいの地区にもお伺いしておりますので、ぜひ御参加いただければと思います。 なお、これから地区総会の時期を迎えますが、現在、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、各地区に対しまして開催延期や時間短縮をお願いしています。そのため、しばらくの間、総会への出席も見合わせておりますが、事態が収束しましたら、再度積極的にお伺いさせていただきます。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 桑野議員、どうぞ。 ◆10番(桑野和夫) さまざまなところに出向かれておりますけども、市民の方からの意見として、市長が来てくれるのはいいんだけど、時間の関係で自分の言いたいことだけ言って帰る、そういう場面もあるんで、もっともっと時間をとって膝を交えて話をしたいというふうな意見もあります。お忙しいとは思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(井上邦男) 市長、どうぞ。 ◎市長(栗山康彦) そういう御意見もお聞きいたします。ただ、総会は時には1日に15回開催されて、同時開催とか、そういうこともありまして、重要事項を説明するだけで次へ行く、これで1日15回が限界でございます。体が一つしかないので、そこら辺は御容赦いただけたらと思います。 しかし、その地区があえて市長に、私に座談会、意見交換のために集まっていただけるなら、私は喜んで出席させていただきたいと思っております。ありがとうございました。 ○議長(井上邦男) 桑野議員、どうぞ。 ◆10番(桑野和夫) ぜひよろしくお願いします。 市長への質問、最後に、各種審議会等の委員についてお聞きをしたいと思います。 条例に基づく各種審議会がありますが、総務課で調べていただいたところ、47ありました。浅口市行財政改革推進懇談会やあるいは教育委員会の部局の浅口市子ども・子育て会議、こういうことを含めて47ありますけども。その委員でありますが、どうしても同じ方が幾つもの委員になる、そういう傾向があります。もちろんお一人お一人は見識のある方でありますが、私はもっともっと幅広くいろんな立場の人から意見を聞いたほうが今後の参考になるというふうに思います。公募も含めてさまざまな方に意見を聞くというお気持ちはないかどうかお聞きをしたいと思います。 ○議長(井上邦男) 企画財政部長、どうぞ。 ◎企画財政部長徳田政太郎) それではまず、私から浅口市の審議会等の委員さんの状況につきまして概要を御説明をいたします。 審議会等には地方自治法第138条の4の規定に基づきまして、法律または条例により設置される附属機関と地方自治法によらず市民等からの意見聴取や専門知識の導入を目的として要綱等に基づき設置する機関があり、先ほど議員さんからの御質問の中にもありましたが、法律または条例により設置される附属機関としては47の機関がございます。 審議会等の委員は、学識経験を有する方や関係団体の代表者のほか、市民の方々にもお願いできるよう、多くの例規に規定をいたしております。委員の選任は各審議会等の担当部局が行うため、結果として各団体の代表者の方に複数の担当部署から委員のお願いをしているという現状がございます。こうしたことから、関係団体から委員を選出するものの、代表者以外の役員の方にもお願いするといったような取り組みを行っている審議会等も幾つかございます。 それから、先ほど公募についてということもございましたが、公募につきまして触れますと、審議会等の委員の選任につきましては、専任条件に職種等を限定していない限り、公募の方法も含めて各審議会等の担当部局において設置目的に照らして選任をしております。公募による選任につきましては、浅口市スポーツ推進審議会の委員について現在行っているところでございます。 私からは以上でございます。 ○議長(井上邦男) 市長、どうぞ。 ◎市長(栗山康彦) それでは、幅広い配置ということと、それから審議会の委員の公募ということでお答えをさせていただいてよろしいでしょうか。            (10番「はい」の声あり) 幅広い配置についてでございますけども、市政の重要事項に関し、委員それぞれの専門性や経験等を生かし、多角的な視点で調査審議を行うという審議会等の性質を踏まえ、より市民の方々の御意見や専門的知識を反映できるよう、引き続き幅広い配置に努めてまいりたいと思っております。 また、審議会等の委員の公募についてでございますけども、本市における審議会等の委員の選任状況等につきましては、ただいま部長が申し上げたとおりでございますけれども、審議会等の委員の一部を公募することは広く市民皆様の意見を市政に反映できるとともに市民の主体的な市政参画の促進にもつながるものと考えており、現在、スポーツ推進審議会委員について公募を行っております。 今後につきましては、公正で透明性の高い市政の推進を図るため、公募に関する市としての統一的な実施基準の必要性など近隣自治体の取り組み状況等を調べてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 桑野議員、どうぞ。 ◆10番(桑野和夫) ありがとうございました。今回、市長にさまざまなことをお聞きしましたけども、住みよい浅口市をつくるという点では共通だと思います。また、多少考え方の違いが出てくる、これも多様性だと思ってますので、これからもよい浅口市をつくるために私も努力したい、このように考えております。御答弁ありがとうございました。 次に、時間が8分しかありませんが、教育長の教育行政方針についてお聞きをしたいと思います。 まず、中央教育審議会委員についてでありますけども、中野教育長は現在中央教育審議会の委員であることに間違いありませんか。 ○議長(井上邦男) 中野教育長、どうぞ。 ◎教育長(中野留美) はい、そのとおりでございます。 ○議長(井上邦男) 桑野議員、どうぞ。 ◆10番(桑野和夫) 中央教育審議会ではどういう分野を担当されておりますか、お聞きをしたいと思います。 ○議長(井上邦男) 教育次長、どうぞ。 ◎教育次長(小山朋子) それではまず、私のほうから中央教育審議会について御説明をいたします。 中央教育審議会は、文部科学大臣の諮問機関として省内に設置されている審議会です。中央省庁の変遷に伴い、2001年に現在の形になりました。審議会の役割は、文部科学大臣の諮問に応じて教育、学術、文化にかかわる基本的な重要施策について調査、審査し、意見を述べることです。構成員は29名、委員の任期は2年となっています。審議会には4つの分科会が設置されており、中野教育長は平成31年2月15日に任命され、生涯学習分科会に所属しています。経済界や大学、NPOなどから委員が任命される中、今期教育長して任命されているのは浅口市と京都府だけであり、教育長の重責は大変なものであると認識しております。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 桑野議員、どうぞ。 ◆10番(桑野和夫) 生涯学習の分野ということでありますが、ここ最近教育長は小中一貫教育であるとか、あるいは義務教育学校の導入などに熱意を持たれておりますが、この政策と中央教育審議会委員との関連はあるかどうかお聞きをしたいと思います。 ○議長(井上邦男) 中野教育長、どうぞ。 ◎教育長(中野留美) 先ほど教育次長が説明したように、中央教育審議会については今のような概要でございます。 今期の諮問内容でございますが、新しい時代の初等中等教育のあり方についてでございます。その中では、小学校の教科担任制の拡大であるとか、それから小中一貫教育にかかわる部分では教員の免許制度、それから教育課程の見直しに関する審議など、幼児教育から高等学校の段階までの課題について網羅的に議論しているところです。特に私のほうは、都市部と違った地方の現状とか課題、これをしっかりと伝え、Society5.0時代への変化の激しい社会をよりよく生き抜く力を育てるためにどうあるべきかということについて議論に臨んでいるところでございます。 以上です。 ○議長(井上邦男) 桑野議員、どうぞ。 ◆10番(桑野和夫) ぜひ頑張っていただきたいと思います。 次に、もう時間がありませんから1項目だけお聞きをしたいと思いますが、教員の変形労働時間制の導入についてお聞きをします。 公立学校の教員に1年単位の変形労働時間制を導入を可能とする法案が昨年成立をしています。この制度を簡単に言いますと、1日8時間労働の原則を崩し、繁忙期と閑散期を設定した上で、繁忙期の所定労働時間を延ばして、そのかわりに閑散期の労働時間を短くするというものであります。この制度の最大の目的は、夏の休日のまとめどりだと思っておりますが、人間というのは寝だめや食いだめはできませんから、なかなかこういうふうにうまいこといかないと思っておりますし、夏休みにしっかり休みをとるというふうな今の状況ではないと思います。その点で私はこの制度は教員の健康と生活にとって問題があると思っておりますけども、教育長の見解をお願いしたいと思います。 ○議長(井上邦男) 中野教育長、どうぞ。 ◎教育長(中野留美) 昨年12月に公立義務教育諸学校の教育職員の給与等に関する特別措置法の一部改正法が成立しました。その改正は大きく2つの改正点があります。 その一つが1年単位の変形労働制です。これは、教員の働き方改革の一環として行われるものですが、この導入の前提となるのが教員の業務の削減、そして時間外の上限時間の遵守です。 2つ目の改正点であります。時間外勤務の上限規制について指針を定めることを明記したことにあります。自発的な業務の時間外勤務も在校等時間として管理の対象として1カ月45時間、年間360時間を上限とすることが示されました。こういった法的なバックアップを図られたということにはいい意味があるというふうに考えます。 また、変形労働制の導入による振りかえ休日の取得、これは長時間勤務の抑制と勤労者の健康被害の防止に直接的な効果がある措置であると考えます。教員の健康保持のためには、休みをきちんと取得させることができる仕組みづくり、これが必要であります。実際には授業日に振りかえ休暇をとるのは無理ですので、授業のない夏季休業期間中、夏休みにまとめどりをするということになります。ただ、際限のない勤務時間の上乗せができるというものではなく、5日程度、すなわち40時間程度を限度に規定するということになっていくと思われます。教員の健康保持のためと、それから少しでも多くの休みをとるための工夫の選択肢の一つとして休暇を確実に取得させる措置を拡充するということからは意味があるように考えます。 今後、運用のあり方について重要であると思っておりますので、令和3年4月1日からの施行に向け、県費教職員の勤務条件を規定する都道府県の条例等で定めることになっておりますので、審議内容を注視していきたいと考えます。 ○議長(井上邦男) 桑野議員、どうぞ。 ◆10番(桑野和夫) 県が条例を制定しても、自治体、学校が導入するのは自由だというふうに認識しておりますが、一言でお願いします。 ○議長(井上邦男) 中野教育長、どうぞ。 ◎教育長(中野留美) 先ほど言いました運用面では、しっかりと議論をしていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(井上邦男) 桑野議員、どうぞ。 ◆10番(桑野和夫) 私は問題があると思いますので、浅口市では導入しないことをお願いをして質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(井上邦男) これで代表質問を終わります。 次に、個人質問を行います。 8番佐藤正人議員、どうぞ。 ◆8番(佐藤正人) 8番公明党の佐藤正人です。本日最後の質問となります。もう少しおつき合いのほどよろしくお願いいたします。 まず、新型コロナウイルスの一日も早い収束を願うものでございます。 それでは、通告に従いまして質問させていただきます。 今回の質問は、大きい項目1点です。SDGs、サスティナブル・ディベロップメント・ゴールズの略で持続可能な開発目標と訳されます。私も胸にSDGsロゴバッジをつけておりますけれども、公明党としてもしっかりと取り組んでおります。浅口市の取り組みについてお伺いします。 昨年の3月議会で同僚議員からも質問がありましたが、その後の動向も含めてお聞きをします。議長の許可をいただき、資料を配付させていただいております。 誰ひとり取り残さないという理念のもと、SDGsが国連、世界193カ国で採択されたのは2015年9月でした。貧困や飢餓、気候変動など、グローバルな課題の解決に向けて世界の全ての人が協力しようと国連で決まった17の目標を指す用語で、さらに169の具体的なターゲットが定められています。 この17の目標ですが、大きく分ければ、1の貧困から6の水と衛生は人間生活に必要な基本的なもの、7のエネルギーから12の生産消費は経済活動や社会のあり方、13の気候変動から15の陸上資源は環境問題、さらに16は国や司法機関の信頼、17は全てを達成するための連携の呼びかけでございます。また別の分け方では、経済、社会、環境の3つの側面もあります。これは2030年までに達成する世界の共通言語とも言われています。 国内では、政府が2016年5月にSDGs推進本部を設置しました。また、昨年9月に国連で開かれたSDGsサミットでは進捗状況が総括され、特に今強調されているのが目標達成の2030年までの行動の10年する必要があるとの危機感が表明されています。そして、昨年12月には、取り組みの基本となるSDGsの実施指針が改定されました。また、このSDGsは国連とか国レベルだけではなく、健康や働きがい、住みやすいまちづくりなど市民レベルのものまで少子高齢化や人口減少が進む地方自治体でも持続可能なまちづくりとしてSDGsを活用するケースがふえています。お聞きします。 まず、昨年10月から11月にかけて国が行った地方自治体に対してのアンケート調査結果と浅口市の認識について伺います。 ○議長(井上邦男) 企画財政部長、どうぞ。 ◎企画財政部長徳田政太郎) それでは、昨年行われましたアンケート調査結果についてお答えをいたします。 このアンケート調査結果について自治体向けに公表された内容について申し上げますと、SDGsを認知している自治体、これはもうほぼ100%となっておりますが、実際に推進している自治体は約20%、今後推進していく予定があるとした自治体が約22%でございました。浅口市といたしましては、SDGsに関心はあるけれども現在は推進しておらず、今後具体的な取り組みの予定はないというふうに回答をしております。こうした結果から、自治体のSDGsの取り組みは現状ではまだ少なく、今後これから拡大していく段階にあるというふうに考えております。 ○議長(井上邦男) 佐藤議員、どうぞ。 ◆8番(佐藤正人) ありがとうございました。先ほど部長のほうから調査結果がありましたけれども、推進している団体が20%ということでございますけれども、関心があると答えたのは恐らく6割ぐらいだったろうというふうに思いますけれども。浅口市の回答は、認識は持ってるけれども、今のところまだ予定がないということでございますけれども。 再度聞きますけれども、浅口市でのこの必要性といいますか、こういう部分についてはどうでしょうか。 ○議長(井上邦男) 企画財政部長、どうぞ。 ◎企画財政部長徳田政太郎) 浅口市といたしましては、先ほども申し上げました、まだ今後の予定ということはないわけであります。しかしながら、国連を初め政府においてもこうした取り組みを強力に推進しているところでありまして、こういった取り組みについて十分注視していく、そして施策についてもどういったものができるのかということを考えていく必要はあるというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 佐藤議員、どうぞ。 ◆8番(佐藤正人) その上で、これは要望にもなるんですけれども、SDGsというのは、今、日本国内でもいろいろと声が上がっているようなところでございますけれども。そんな中でその啓発のために市役所とか公共施設、市民、企業に対して意識啓発をしてはどうかと思うんですけれども。 例えば先進事例として挙げられるのが北九州とか。その北九州は、市役所にSDGs推進室というのがありますけれども、市の規模は違いますけれども、ここでは産官学民が連携して2018年11月に北九州SDGsクラブを創設しています。もともと北九州は工業都市で公害克服の過程で循環型社会や低炭素化社会のそういうまちづくりを積極的に推進してきた経緯もあるわけでございます。浅口市としても、今後、セミナーとか、また職員が勉強するような、そういう機会であるとか、またホームページへの掲載だとか、そういうようなことはできないでしょうか、お聞きします。 ○議長(井上邦男) 企画財政部長、どうぞ。 ◎企画財政部長徳田政太郎) では、SDGsの市民等への啓発活動についてでございます。 持続可能な開発目標の略称でありますSDGsという言葉は、市民の皆様にとりまして、また市役所職員にとりましても、まだまだなじみがない言葉であるというふうに認識をしております。 まずは、市役所職員が市が行っているさまざまな施策がSDGs開発目標ではどの分野に当たり、また達成基準が何に該当するかなどを検証する中で、より理解を深め、さらに市としてのSDGsの取り組みの方向性を定めた上で、その上で市民の皆様に情報発信を行って意識啓発を図っていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 佐藤議員、どうぞ。 ◆8番(佐藤正人) そういうことでいろいろ要望もあるんですけれども、これから市役所職員等が勉強していくということでございますので、勉強していただいて、市民の皆さんにも徹底して浸透していくような、そういう取り組みをお願いしたいと思いますけれども。 それからですけれども、次のSDGsの未来都市認定について伺います。 まず、この制度はどんな内容か伺います。 ○議長(井上邦男) 企画財政部長、どうぞ。 ◎企画財政部長徳田政太郎) それでは、SDGs未来都市認定制度についてお答えをいたします。 この制度は、内閣府がSDGsの達成に向けたすぐれた取り組みを提案をする都市をSDGs未来都市として選定する制度でございます。平成30年度には全国で29都市、令和元年度には31都市が選ばれております。さらに、未来都市の中から10都市がモデル都市に選ばれまして、補助金による支援が用意されていると、こういう制度でございます。 以上でございます。
    ○議長(井上邦男) 佐藤議員、どうぞ。 ◆8番(佐藤正人) ここ2年で全国で60都市が選定されているようですけれども。現在、岡山県下では、制度が始まった2018年には岡山市と真庭市が選定されています。さらに、昨年では、西粟倉村が百年の森林構想といって、土砂崩れなどの災害に強い森林にするという取り組みで選定をされておりますけれども。岡山市については誰もが健康で学び合い生涯活躍する岡山の推進で真庭市は地域エネルギー自給率100%ということで木質バイオマスの資源の活用ということで選定されておりますけれども。 国は先ほどの全国のアンケートの結果も踏まえて、今後5年間で150の都市を目指していこうという方針のようですけれども、浅口市も未来都市認定を目指してはいかがでしょうか。お考えをお聞きしたいと思います。例えば、先ほどもありましたけれども、私が考えるには、晴れの国おかやまは環境問題にとっても一番先頭を切る、それでまた浅口市の今後の持続可能なまちづくりにも大きく貢献できるんじゃないかというふうにも思いますし。それとまた、環境問題についても最近よく海洋プラごみ問題、これもSDGsの中に含まれておりますけども、今そういう世界で注目をされてる、そういう取り組みでございます。私も何度となくこのセミナーを聞いたことがありますけれども、瀬戸内のそういった海洋汚染といいますか、そういうことも大事だろうというふうに思います。それでまた、ことしはオリンピックイヤーでもございますし、スポーツも盛んに行われている浅口市でもございます。そういうスポーツに関したSDGsも考えるんじゃないかと思いますけれども、その辺はどうでしょうか、お伺いします。 ○議長(井上邦男) 企画財政部長、どうぞ。 ◎企画財政部長徳田政太郎) SDGs未来都市認定を浅口市も目指してはどうかという御提案でございます。 現時点で市といたしましては、地方創生SDGs官民連携プラットフォームという会に入会をするなどして、情報収集を行っているところであります。例として議員さんが言われました天文関連の事業につきましては、現在SDGsとしてではなく、地方創生の一環として国の補助金を活用して取り組みを行っているところでございます。未来都市認定につきましては、モデル事業に選ばれた先進的な事例も研究しながら、浅口市として今後どのような事業が最もSDGsと合致するのかを検討してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 佐藤議員、どうぞ。 ◆8番(佐藤正人) それでは、最後の4番目ですけれども、新年度予算やまち・ひと・しごと創生総合計画など、今後の浅口市の市政運営に官民連携でのSDGsの理念を反映するための取り組みを伺いたいと思います。市長からよろしくお願いします。 ○議長(井上邦男) 企画財政部長、どうぞ。 ◎企画財政部長徳田政太郎) まず、私のほうから今後の取り組みについてお答えをします。 議員さんが言われましたまち・ひと・しごと創生総合戦略の計画、これは第2期をこの3月末までに策定するという予定でございまして、既に審議会等を終えており、今回の計画にSDGsの関連の具体的な事業を掲載するとかといったことはできません。しかしながら、今後、総合戦略の改定のタイミング、また市の最上位計画であります総合戦略の策定時には、浅口市としてSDGsの取り組みにつきましても検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(井上邦男) 市長、どうぞ。 ◎市長(栗山康彦) それでは、SDGsの取り組みということでお答えをさせていただきます。 浅口市では、全ての市民が将来にわたり豊かな暮らしを送れるよう、浅口市総合計画を初め、各種計画に沿って各分野の施策を進めており、これらの取り組みは議員の言われるSDGs、いわゆる持続可能な開発目標にも通じるものと考えております。具体的にSDGsをどう市の施策に反映していくかについてでございますけれども、現在、岡山県市長会や高梁川流域自治体連携推進協議会において海洋ごみ抑制のための議論を開始しております。それぞれの自治体が単独あるいは広域で進めるのかといった議論とともに、SDGsモデル事業も視野に入れながら検討しているところであり、まずはこの動向を注視してまいりたいと考えております。 最後に、今後とも持続可能な浅口市を実現していくため、SDGsの考え方を取り入れながらさまざまな行政課題と向き合い、変化の激しい社会情勢に柔軟に対応しながら着実に市政を進めてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(井上邦男) 佐藤議員、どうぞ。 ◆8番(佐藤正人) 将来の世代にもしっかりと資源を残していく、また今の浅口市の行政にとってもしっかりと必要なものはしていくという、そういった取り組みをぜひともよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。(拍手) ○議長(井上邦男) 以上で本日の日程は終了しました。 これにて散会といたします。 あすは本会議を9時30分より開議いたしますので、御参集ください。 御苦労さまでした。            午後0時09分 散会...