真庭市議会 > 2024-06-06 >
06月06日-02号

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  1. 真庭市議会 2024-06-06
    06月06日-02号


    取得元: 真庭市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-17
    令和 6年 6月第2回定例会令和6年6月第2回定例会             真 庭 市 議 会 会 議 録             令和6年6月6日(木曜日)             ───────────────             議  事  日  程(第2号) 第1 一般質問             ~~~~~~~~~~~~~~~             本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件 日程第1             ~~~~~~~~~~~~~~~             出  席  議  員(22名)   1番  緒 形   尚 君         2番  加 藤 大 悟 君   3番  黒 川   愛 君         4番  淺 野 和 昭 君   5番  吉 原 啓 介 君         6番  伊 賀 基 之 君   8番  妹 島 弘 和 君         9番  森 田 敏 久 君  10番  大 月 説 子 君        11番  伊 藤 義 則 君  12番  福 島 一 則 君        13番  氏 平 篤 正 君  14番  西 田 文 子 君        15番  長 尾   修 君  16番  入 澤 廣 成 君        17番  庄 司 史 郎 君  18番  小 田 康 文 君        19番  妹 尾 智 之 君  20番  岩 本 壯 八 君        21番  古 南 源 二 君  22番  中 尾 哲 雄 君        23番  森 脇 正 和 君             ~~~~~~~~~~~~~~~             欠  席  議  員( 1 名 )   7番  柴 田 正 志 君             ~~~~~~~~~~~~~~~             遅 参 ・ 早 退 議 員( 0 名 )             ~~~~~~~~~~~~~~~             説 明 の た め 出 席 し た 者市長       太 田   昇 君    副市長      伊 藤 敦 哉 君危機管理監    今 石 久 嗣 君    総合政策部長   木 村 辰 生 君政策推進監    牧   邦 憲 君    総務部長     金 谷   健 君生活環境部長   池 田 敏 浩 君    健康福祉部長   樋 口 竜 悟 君産業観光部長   木 林 正 和 君    林業政策統括監  石 原 匡 師 君建設部長     美 甘 則 之 君    まちづくり推進監 川 端 次 男 君会計管理者    今 石 健 司 君    蒜山振興局長   南   博 晴 君北房振興局長   行 安 太 志 君    落合振興局長   大 塚 清 文 君勝山振興局長   三 浦 祥 靖 君    美甘振興局長   安 藤 紀 子 君湯原振興局長   河 島 賢 治 君    教育長      三 ツ 宗 宏 君教育次長     武 村 良 江 君    湯原温泉病院事務部長                               西 本 智 一 君             ~~~~~~~~~~~~~~~             事 務 局 職 員 出 席 者議会事務局長   児 玉 正 裕 君    主幹       池 田 政 師 君主査       矢 鳴 孝一郎 君             ~~~~~~~~~~~~~~~            午前9時30分 開議 ○議長(小田康文君) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は22名であります。1名の方から欠席届が出ています。定足数に達しておりますので、これより令和6年6月第2回真庭市議会定例会の2日目の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、タブレットに配信しておりますとおり、一般質問を行います。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) それでは、日程第1、一般質問を行います。 質問順位は既にお知らせしておりますとおりであり、その発言を許可いたします。 それでは、議席番号8番妹島弘和議員の登壇、発言を許可いたします。 8番妹島弘和議員。 ◆8番(妹島弘和君) 皆さんおはようございます。議席番号8番妹島弘和でございます。今定例はトップバッターということで、非常に緊張しております。よろしくお願いいたします。 それでは、議長の発言の許可をいただきましたので、大項目1点、災害に備えてということで質問させていただきます。 本年1月1日の能登半島地震をはじめ、熊本地震東北地方太平洋沖地震など、大地震が頻発している。また、南海トラフ海溝型巨大地震鳥取地方を震源とする断層型地震などが起きれば、真庭市内にも相当の被害が予想される。大地震の発生を阻止することは困難だが、地震による人的、経済的被害を軽減することは可能であり、災害に強いまちづくりを進めていくことは重要であると考え、とりわけ建築物の倒壊は人的被害を引き起こすだけでなく、火災の発生、救助活動の妨げ、瓦礫や廃材の大量発生で被害の拡大や事後対策の増大の要因となる。市としても、市民に対して建築物の耐震診断耐震改修の必要性や重要性について周知徹底を図り、耐震診断、改修等の補助事業補助制度も設けているところである。 しかし、木造住宅に対しての耐震診断、改修に係る市の補助制度の過去3年間の実績を見ると、極めて低いものと言わざるを得ない。なぜなのか。要件もさることながら、診断後の全体改修工事費補助限度額を真庭市では50万円としており、県内15市の中で下から2番目の金額である。また、部分改修の限度額は20万円であり、この制度を設けている9市の中では、真庭市が最下位である。昨今の原材費等の高騰に比例して工事代金も高騰し、市民が改修工事に踏み切れていないのが実情ではないかと考える。 そこで、耐震改修に係る市の補助限度額の増額を行う考えはないか、市長の見解を問う。また、地震時におけるブロック塀等の倒壊による被害や通行の妨げになることを防ぐためにも、民間が所有する既存ブロック塀等撤去工事に係る費用の一部を補助する制度を市として創設する考えはないか、市長の見解を問う。 この場からの質問は以上とさせていただきます。 ○議長(小田康文君) 市長から答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 妹島議員の御質問にお答えいたします。 この地震関係の対策、その質問の関係で私どもが今後頭に置いておかなきゃならないのは、私は2つあると思います。もちろん一般的には警戒をする。なかなか地震というのは科学的にも予知しにくいようなこと、これは今度能登半島でもそういうことが明らかになりました。1,000年、2,000年に1回来たから、あんな河岸断層ができてきたということは分かっててもですね。 1つは、真庭の場合、比較的強い地盤だと、吉備高原のところは。ただ、蒜山のところはちょっと弱い。というのが、湖であって軟弱地盤であるということと、それから鳥取県の断層の影響を受けるということで、ただ分かってないんですけども、実はひょっとしたら活断層があるんじゃないかと言われてるのは、山崎断層の続きが西にずっとあるんじゃないかということも言われてます。そういうようなところだということで、今現在はあくまで確率ですけども、震度6弱以上の地震が今後30年間で起こる確率、これは国が毎年出してますけども、そこで0.1%ぐらいという、一番日本で確率としては低いところがこの吉備高原のところと網走のあたりの、北海道のところだということでは、比較的強いということです。 ただ一方、老朽家屋も結構多い。これは能登半島と似てると思います。もう自分の子どもが帰ってこないとかというような中で、なかなか家を直そうということにならないという意味では、地震に弱い家屋が多くある。昭和56年に建築基準法が改正された以前の家屋が、それも改修してない家屋がたくさんあるという、そういうことを前提に答弁申し上げます。 能登半島では、御存じのとおりの状況でございますが、私も現地の対策本部事務局長からも直接いろんな話を聞きましたが、岡山県では令和3年3月に県耐震改修促進計画を改定しておりまして、真庭における南海トラフ巨大地震想定震度は5強、同様に断層型地震想定震度は最大で6強ということになっております。建築基準法1981年6月の改正によって、1981年、先ほど言いました昭和56年6月以降に建築された木造住宅は、震度6以上の地震を受けても倒壊しない。あくまで設計ですけど、設計となっておりますが、それ以前のものでは耐えられないものが多くあるということは言われてるし、またこの間の地震でもそれが実証されてるということであります。 一方、建築物の耐震改修の促進に関する法律があって、耐震性能が不足している住宅の所有者が改修をすることは努力義務だという、なかなかこれ個人の所有ですから法的義務までは課すことは難しいと思います。これは日本の法制度そのもので難しいと思います。こういう状況の中で、真庭市では地震への危機意識の醸成を図るということで、広報紙とかMITとかで、それからまた地域住民防災説明会とか、様々な機会で耐震改修の必要性と重要性を訴えてきたところであります。 そういう中で、この耐震の重要性は私も認識しておりまして、現在真庭市の住生活基本計画を立ち上げて検討しております。総合的な住環境の在り方を検討いたしますけども、それを前提にして耐震改修補助金のことも引き上げるべく検討をしてもらおうということで、今県で最下位といいますか、低位だということは私ども認識しておりますので、そういうことで積極的な対応をしてまいります。 そういう制度だけじゃなしに、住民の方に地震を中心としながらも、なかなか危険だから家をごっそり移転するというのは難しいと思いますけども、水害を含めた崖崩れとか、土砂災害を含めた防災対策は個人としても考えていただかなければと、なかなか難しい話ですけど、ずっと100年以上住んできたとか、そういうこともありますから。そう意味では、砂防ダムとか含めたものも県に要望しておりますが。 それから、2点目の民間ブロックの撤去費の補助制度の関係でありますけども、平成30年に発生した大阪北地震で、高槻市の小学校のブロック塀が倒壊して、通学中の小学生が下敷きになって死亡するという痛ましいことがあって、公共施設ブロック関係とかの調査を全国的に行い、真庭市も当然そういたしまして、公共施設の危険なブロック塀は全て撤去しております。 民間のところはどうなのかというと、この撤去費用を補助している自治体が岡山県内で7市町あります。これについても、そういう先行してるところの自治体の勉強もしながら、積極的に対応していこうと思っております。高槻のが、これ小学生が本当に亡くなった痛ましいのが象徴的ですけども、一番先にブロック塀の鉄筋の入ってないことで問題になったのは宮城沖地震、1978年ぐらいですかね、それが一番ブロック塀の危なさといいますか、地震に対する危険性というのが問題になったと記憶しております。 以上です。 ○議長(小田康文君) 8番妹島議員。 ◆8番(妹島弘和君) 市長の答弁の中にもありましたけども、過去の大地震のたびに建築基準法が改正されまして、市長おっしゃったとおり、昭和56年6月1日を境に、それまでに建てられた住宅は旧耐震基準であると。昭和56年6月1日からこっちに建てられたものは新耐震基準の住宅であるというふうに、一応定義をされております。 真庭市の耐震改修計画では、この旧耐震基準で建築されたものについては改修を図っていく必要があるとして、その計画にもうたっております。築50年以上の建物というのは、1回の地震では倒れないかもしれんけども、それまで50年間も建物が経験した地震であったり、台風であったり、やっぱり人間も大きゅうなったらあちこちが痛うなるんと同じで、やっぱり家もそれなりに被害を被っとんです。ですから、そこら辺をちょっと考えて、お願いしたいと思うんや。 ちょっとこれ資料をもらったんです。市の建築年次区分による家屋に関する調べという資料をもらいました。真庭市内の全木造住宅のうち、床面積ベースで約59%が旧耐震基準の住宅であるということが分かりました。これはやっぱり50年もたっとんですから、なるべく早く改修を開始をせにゃいけん。改修するというても市がするわけではなくて、その所有者がもちろんこういう補助事業を申請しなければいけないのでありますが、そこでちょっと質問させていただきます。過去3年間の改修工事の工事費の補助の実績は、本当僅かに1件でありました。耐震改修促進計画では、令和7年度までに耐震化率を75%にするという目標を掲げておられますが、現在の状況はどうなのかということと、こういうことを広く、いろんな補助制度、国の税制融資制度も活用して、市民に対して耐震をしませんか、やってくださいよというふうなことを、どのような形で市は市民に周知をしておるのか、まずお聞きします。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 川端まちづくり推進監。 ◎まちづくり推進監川端次男君) 御質問にお答えいたします。 令和7年度の耐震率の状況ということでございますが、この算定には令和5年度の住宅・土地統計調査の市町村のデータを用いる必要がございます。そのデータの公表時期が令和7年1月以降のため、今現在においてはその目標値については、7年1月以降のデータの公表の後、公表する予定にしております。 それと、先ほどの周知につきましては、年間、先ほど市長の答弁にもありましたように、広報紙でありますとか、チラシを配るでありますとか、住まいの相談会、MIT、それと所有者への戸別訪問とか、そういう意味で周知をしております。 以上でございます。 ○議長(小田康文君) 8番妹島議員。 ◆8番(妹島弘和君) この補助事業をなかなか知らん人が多いのも事実であろうかと思います。やっぱりもっともっとこういう有利な制度があるのでやってほしいと思いますが、先ほどの市長の答弁では、これから住生活計画で検討していくと、今回は具体的な数字も示されませんでした。やっぱり、ちょっと資料を探したんですけども、日本建築災害協議会というところが取ってまして、耐震工事補助事業は全体改修に係るのは大体187万円未満が半数以上を占めている。今ちょっと原材料等の高騰で200万円ちょいとかもしれませんが、できれば、現在真庭市は50万円です。50万円というのは、市の負担で言えば12万5,000円ですかね。12万5,000円、もうちょっとそこら辺を頑張っていただいて、100万円の補助をしたところで市は4分の1、25万円であろうかと思います。 ちょっと話は飛ぶかもしれませんけども、今、地元の経済は大変な状況にあります。まずは、その原材料価格の高騰で価格転嫁ができていない面もありますし、今地元経営者の頭を一番悩ませているのは賃上げというふうなことであります。賃上げもなかなかできないとなれば、雇用してる人もやっぱりいい条件のところに出ていってしまう。これも人口減少の原因になったり、経済の衰退になるんではないかなと思います。どうしましょうか、飛んでしまった。 今後、住生活計画で検討されるということでしょうけども、この耐震計画耐震改修工事とともに、家庭、御自分のリフォームとか、またバリアフリー工事を一緒にやってもらったら、しっかりと耐震改修工事費に補助をつけてもらって、そういうふうなリフォームも一緒にやってもらったら、一緒に工事をしたら、工事費も全体では抑えられると思います。介護保険のサービスの中に、手すりの取りつけや段差解消などを対象とした住宅改修費支給というのがあります。確認ではありますけども、これは耐震改修と区分した申請をすれば、同時に併用は可能なのでしょうか、ちょっと質問させてもらいます。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 川端まちづくり推進監。 ◎まちづくり推進監川端次男君) 今御質問でございますけど、活用可能でございます。ただし、空き家利活用の補助金でありますとか、木造住宅耐震改修事業の補助金、それぞれ交付申請において内容が分かるようにというようなことは必要と思っております。細かいことにつきましては、担当部局に相談していただけば結構かと思います。 以上です。 ○議長(小田康文君) 8番妹島議員。 ◆8番(妹島弘和君) 空き家のことを言われたんですけど、もう一回ちょっと質問させてもらいます。 今現在、この空き家というものが大変問題になっております。これ利活用する際にも、この耐震改修補助金は、今いろいろ言われましたけども、他のものと併用はできるんでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 川端まちづくり推進監。 ◎まちづくり推進監川端次男君) 活用ができます。 以上です。 ○議長(小田康文君) 8番妹島議員。 ◆8番(妹島弘和君) ちょっと整理がつかなくて、ごめんなさい。 真庭は木材の町であります。木造住宅を造って長く住んでもらうためにも、そういうふうな耐震改修の補助金をつけて、またリフォームもしてもらったりして、木造住宅を長く使ってもらえれば、SDGsにも貢献できるんではないかなとも思います。 我々市民も、さっき市長が言われた折に、地震、防災に関して自分の問題として捉えて、また同時に地域の問題、人に迷惑をかかってもいけないので、地域の問題として捉えて、こういうふうな耐震改修事業にも市民の方も取り組んでいただきたい、利用していただきたいというふうに思います。 次に、ブロック塀のことを質問させていただきます。 先ほど言われましたとおり、真庭市とも関わりのある高槻市で、登校中の小学生が倒れてきたブロック塀で亡くなられました。非常に残念でございました。ブロック塀というのは、死傷者も発生しますし、避難路を塞ぐことにもなります。そうすると、やっぱり救急や救援活動が難しくなる。真庭市の耐震改修計画では、ブロック塀について倒壊の危険性を市民に周知するとともに、補強方法等普及徹底を図るというふうに書いておられます。まず、真庭市で倒壊の危険性のあるブロック塀はどれぐらいあるのか、把握はちょっと難しいですけど、できておりますでしょうか。
    ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 川端まちづくり推進監。 ◎まちづくり推進監川端次男君) 住宅と異なりまして建築確認等が必要で、不要なものが多いものでございます。そのためブロック塀の全体数について把握する手段がないというのが現状でございます。そのため危険ブロック塀の数については、把握はできておりません。 以上です。 ○議長(小田康文君) 8番妹島議員。 ◆8番(妹島弘和君) 把握はできてなくても、その計画書にはそういうふうに書いてあるんで、そのとおりちょっと順番に質問するんですけども、では倒壊の危険性のあるブロック塀等については市民に周知徹底を図るというふうに書いております。どういうふうにやって、市民に周知しているのか、お聞きします。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 川端まちづくり推進監。 ◎まちづくり推進監川端次男君) 御質問の件でございますが、こういうブロック塀の倒壊につきましては、いろいろとそういう地震でありますとか、事案が発生した場合、マスコミ等がいろんなテレビを通じて、そういう危険は周知をしていたことも一つの事実だと思います。そういうものを含めながら、我々行政としてみても、危険ブロック塀については様々な媒体を使いながら、今後も周知の徹底に図ってまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(小田康文君) 8番妹島議員。 ◆8番(妹島弘和君) 本当いろいろと言いましたけども、市民の周知をよろしくお願いいたしたいと思います。 能登半島地震では、元旦の夕方でした、発生したのが。帰省してきた家族らと一緒に、さあこれから酒でも飲んで、飯を食おうやというときの瞬間に地震が起きてしまった。非常に残酷な地震でありました。真庭の地域も、この話をしたときに市民の方数人、真庭やこうには地震はありゃあせんよというて、もう本当に言われた。そんなん言うて、どうするんだろうと、そういう人もおったけど、もう地震、災害はいつ来るか分かりませんので、この地域には今まで地震は確かにありませんでしたけども、先ほど市長が言われたように、倉吉からの断層とかいろいろあって、県の北部、北西部にはちょっとここら辺よりも震度が大きくなるような危険性もありますので、十分に注意をしていただきたい。 それと、地震や台風などの自然災害は、対するこのそういうふうな真庭市民、うちらは大丈夫じゃという、この真庭の安全神話というのはこれからもずっと永久に続くわけではないので、皆さんもよもやまさかのために、まず気持ちだけでも災害に備えるということをしていただきたいと思います。 以上で質問を終わらせていただきます。 ○議長(小田康文君) これで8番妹島弘和議員の質問を終わります。 次に、議席番号17番庄司史郎議員の登壇、発言を許可いたします。 17番庄司史郎議員。 ◆17番(庄司史郎君) 議長の許可をいただきましたので、大項目2点について、市長に質問いたします。 まず1点目、ポケットパーク整備事業について。 勝山地区で子育てをしている保護者の皆さんからの要望を受け、勝山地区ポケットパークが造られ、本年4月21日にオープン式が開催されました。使用開始となります。広場の真砂土の敷ならしと数本の植栽、花壇、フェンス等の工事がなされております。現状のポケットパークは、関係者の皆さんの期待に応えたものとなっているのか、私自身の感覚からいいますと、少し疑問に思っております。 そこで、勝山地区に整備されたポケットパークは、さきに述べた整備内容で完了したと捉えているのかどうかについて、市長の見解を伺います。 次に、原材料費及び使用料の予算について。 農林土木関係原材料費及び使用料の予算についてでありますが、今年度も落合振興局においては新年度当初の4月1日に予算を上回る市民からの申請があり、1日で予算がなくなる状態となりました。予算がないため、申請に行ったが受け付けてもらえなかった市民の方がおられました。 この事業は、原材料費、重機等の使用料を合わせて、最高1件当たり40万円を補助する事業で、工事に係る労務については地域の関係者で協働して自ら実施する、あるいは業者に依頼して労務費の部分を関係者で負担して実施しているものであります。市の支援と市民の自助から成り立っている事業です。市民のささやかな要望でありますが、大変切実なものでもあります。4月1日に申請に来られながら受け付けてもらえなかった事業については、補正予算を組んで、市民のささやかな、かつ切実な要望に応えるべきと考えますが、市長の見解を伺います。 この場からの質問は以上といたします。 ○議長(小田康文君) 市長から答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 庄司議員の質問にお答えいたします。 勝山ポケットパークの関係ですが、この議場でも、あるいはいろんなところで私も申し上げておりますが、直接的にはこどもはぐくみ応援プロジェクトといいますか、子どもを中心にして安心して遊ぶことができる、その中で親子の対話、あるいは親同士の対話、あるいはお年寄りの方ももちろん来ていいわけですから、そういう市民の対話というか、交流が成り立つような、そういう気楽に集える場、あるいは副次的には防災、災害時の避難所とか、そういう役割も持つということで推進しておりますが、そういう意味ではまちづくりの一環であり、市民運動だと思ってるんですね。地域をつくっていくというのは、行政が勝手に、もう当然皆さん御存じのとおり、やっていいものはできません。あくまで、そうかといって一市民の人が、これやれこれやれというので、はいはいと言っていいものができるわけじゃありません。みんなで知恵を出し合って、そして行政とも一緒になってやる中でいいものができるということと、それから公園とか、こういうものは育っていく、育てていくもんだと、こういう小さな公園でもそうだと思います。明治神宮の森を当時造るときに、東大の教授が100年後の武蔵野を再現しようということで、100年先を考えて、今のような森になってるということで、植樹、木を植えるということも含めて、そういう長期的なものである必要があると思ってます。 この公園も、そういう思想でもって一緒になって造ってきたということでありまして、関係団体と協議しながら行って、そして優先順位が高い順番に、アスファルトの撤去だとか、水道の設置だとか、フェンス、門の設置だとか、植樹だとか、花壇の設置というふうに、初期的な整備を行って、今後も計画的にまた整備をしていくということで、竣工した後も、さらにたしか何かを設置したようなことをしております。そういうことで、現在の整備内容で完了というようなことは前も言ってないというふうに思いますし、答弁でも明確にお答えいたします。 それから、原材料等支給事業の補正の関係ですが、私も直接住民の方からも聞いております。そして、過去にも補正した経過もあります。振興局ごとに、一応過去の実績を踏まえて、その割り振りをしてるということで、今振興局で一日で亡くなるということが出ないようなところもあります。今の状況全体を見ながら、必要な補正はしていくという考えで初めからおりますので、そのあたりは御安心というか、ただみんながみんな全員その年に当たるというようなことまで、単費でどこまでできるかというのはありますけども、できなければ次の年ということで、この事業を切ろうということはありませんから、そういうことでしていただければということと、それから例えば30メーターの農道をコンクリにすると、いや、もうちょっと延ばしてやれば補助対象になるんだけどというようなところは、もう一度話を何人かでしてもらって補助対象にすると、そういう意味では単費で、真庭市の50億円しかない税収の町ですから、補助対象にできるものは補助対象にしていくとか、そういう工夫もして、実質的により住民の皆さんの要望が応えられるようにしていくということであります。そういう姿勢で今後とも臨んでまいります。 ○議長(小田康文君) 17番庄司議員。 ◆17番(庄司史郎君) 前向きな答弁をいただいたというふうに思っておりますが、何点か再質問させていただきます。 ポケットパークについてですが、これは行政と市民の方と十分な協議をする中で、市民の要望に沿った形で進めてきたということは十分理解をしております。行政と一緒に造っていく公園なんだということ、それから今後も計画的に整備を考えていくというようなことを市長が申されましたので、考え方は十分理解できました。 そこで、今の状態なんですけども、植栽もしておりますが、木が大きくなって木陰ができるには最低でも5年ぐらいはかかるであろうというふうに思いますし、そういう中で今、日陰となるものが何にもございません。昨今のこの暑い、これからどんどん暑くなる、こういう時期に子どもがお昼寝をして、起きてからちょっとほんなら公園に行って遊ばせようかというようなことを考えたときに、もう日を遮るものが全くない、そういう場所ですから、利用が非常に今の段階ではしにくい状況になっておると言えると思います。 実は私、関係者の皆さんともお話をさせていただきました。公園を見に行きましたし、そういう中でお話もしました。やはりあずまやのようなものが欲しいんだと、やはり子どもが遊んで、その後、お母さんとちょっと休憩という格好でおやつを食べたり、あるいはお昼に遊びに行ってお弁当を食べたりとかというような場所が今の公園にはありません。使いたくてもなかなか使えない、今形になっております。 そういうことで、市のお金はそりゃあ要りますけども、子育ての環境整備、真庭で子どもを育てたい、真庭はすばらしいと、子育てするのに非常にいいとこだというて思っていただけるような、やっぱりそういう形にしていこうと思えば、あずまやの一つぐらいは、お金が少々要ってもやはり造ってあげて、そこで親子が休憩できる、それから真砂土をしておりますけども、これは地元の関係者とのお話も詰めていく必要があると思いますけど、やはり子どもの遊び場ということになりますと芝生を張った部分も私はあったほうが、子どもがはだしで駆けり回ったり、芝生の上をごろごろと転んで遊んだりというようなことができるような、やはり公園にしていただきたいなと、こういうことをぜひ市のほうでやっていただきたいと、このように思うわけですが、当然市長が言われたように、地元の皆さんとの協議の上で進めていくと、地元の要望というものをどこまで市が、行政が受け止めてやれるのかというところもあろうかと思いますけど、少なくともこの日陰、日陰を造るあずまや、こういったものはぜひ考えていただきたいと思いますが、どのように御見解を持たれているのか、お伺いいたします。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三浦勝山振興局長。 ◎勝山振興局長(三浦祥靖君) 失礼いたします。 日陰の問題でございますけれども、この件につきましては公園を作る会の代表の方といろいろお話をする上において、要望としてお聞きしております。ですから、必要性は十分に承知しております。今後その代表の方とさらに連携しつつ、よりよい公園を造れるように、お金の問題もあるんですけれども、連携して子どもたちが集える場にしていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(小田康文君) 17番庄司議員。 ◆17番(庄司史郎君) 今、公園に行って見ていただいたらいいと思うんですが、なかなか今の状態では子どもを連れて遊びに行って、そこで楽しむということが難しいような状況にあると思います。私も何回か、かつてミニ公園の設置を一般質問させていただいて、市長が前向きに取り組んでいくというようなことを答弁いただいた経過もありますから、ポケットパークについては非常に関心を持っておりまして、現地にも何回も行ってみましたけども、あまり今のところは利用をされてるという状況にないというふうに思っております。せっかく造ったんですから、大いに喜んで利用してもらえるような公園になるように、早急に地域の方の話も詰めて、それこそ補正予算を組んででも、喜んで早く使ってもらえるような内容の公園に仕上げていただきたいというふうに思います。 次に、原材料費及び使用料の予算についてですが、市長がもう明快に全体の予算を見ながら、それでも足らなかったら補正を組んで、対応できるものは対応するという意味合いで言われたものというふうに理解をさせていただいて、明快に答えていただいたというふうに思いますので、ぜひこれからいろいろ出てくる要望全てに対応できるということには、時期的なものも含めてならないとは思いますけども、少なくとも一気に来られて、受付されなかったという方々の要望、あるいは9月の補正予算に間に合うように申請があったもの、そういったものについては、僅かな1件当たり40万円の事業ですので、市民が労務については汗を流してやると、市民も頑張る事業ですので、市長の言われたような対応でぜひ実行していただくということを強く申し上げて、私の質問は以上で終了とさせていただきます。 ○議長(小田康文君) これで17番庄司史郎議員の質問は終わります。 次に、議席番号23番森脇正和議員の登壇、発言を許可いたします。 23番森脇正和議員。 ◆23番(森脇正和君) 議席番号23番森脇正和でございます。 議長に発言の許可をいただきましたので、大項目2点についてお伺いいたします。 まず大項目1点目、シェアオフィス「蒜山ひととき」についてでございます。 シェアオフィス「蒜山ひととき」がオープンして1年が経過しました。蒜山ひとときは、蒜山地域振興計画に基づき、テレワーク等の新たな滞在メニューの提供及び企業誘致を推進するため、蒜山にサテライトオフィスとして整備されました。サテライトオフィスは、コロナ禍で注目されてきた地方での働き方やテレワーク等、新しい滞在メニューの拠点となる施設です。クリエーティブ産業の誘致や関係人口の拡大、観光の振興を行うために、一般財団法人休暇村協会が所有する築33年が経過した建物を市が譲り受け、テレワーク拠点及び地域活動拠点として、2億円弱で改修整備したものです。 事業費には、デジタル田園都市国家構想交付金、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金が大半でありますが、過疎債、一般財源も充てられました。整備の目的は、企業誘致の推進、関係人口と移住の推進、自然共生活動の拠点、伝統工芸の活動拠点、大学との連携のためとなっていました。1年が経過した今、事業の検証は当然されていると思いますが、どのように評価され、今後どう対応していかれるのか、市長にお聞きいたします。 大項目2点目、高校魅力化についてでございます。 5月22日の山陽新聞に、生徒数が一定の基準を下回ったため、岡山県教育委員会が再編、統廃合の対象にすることを決めた真庭高校について、統廃合に向けたスケジュールを明らかにしたと報道されました。翌23日の同新聞で、県内市町村の首長有志が県立高校の在り方を考える会を設立されました。太田市長が結成を提唱、25市町村で立ち上げたと報道がありました。こうした動きは、遅い感じがするが、すばらしいと思います。この会を設立した意気込みを市長にお聞きします。 今年度より高校魅力化において教育総務課に教育魅力化推進担当課長のポストを設けた。高校魅力化は喫緊の課題であり、逼迫した状況であると考えられます。この課題において、どう考え、どこを目指すのか、教育長にお聞きします。 以上、この場からの質問といたします。 ○議長(小田康文君) 市長から答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 森脇議員の御質問にお答えいたします。 まず、シェアオフィス「蒜山ひととき」についてですが、事業をするときにかなり考えました。決して当時の流行にのってというんじゃなくて、真庭での産業をどうしていくのかと。もちろん製造業が進出してくること自体ウエルカムですけども、前にも何回も答弁しておりますように、産業団地を県が造成して、いわゆるダンピングで打ってやっと来ると。ただ、真庭市が造成しようとすると、坪単価が上がって、とても来ない。それと、製造業がどんどん来る時代でもないということで、なかなか市が、県が補助を入れて単価を物すごう下げれば別ですけども、県はそういう気もないし、そうしてもという思いもあるんですが、南部はむしろ農地を潰すところがないような状況のとこもあるわけですね、いまだに。 そういう中で、そしてまた今後知的産業がかなりIT関係を含めて出てくると、勤務場所そのものが流動化すると。現にNTTは勤務場所を定めてないと。実質はかなりNTTの会社におりますけども、聞いてても定めてない。それから、ある人は東京の会社におるけども、真庭が気に入って、真庭で仕事を基本的にはしてるとかですね。そういう流れの中で、先ほど森脇議員も紹介していただきましたけども、観光とか関係人口とかにも役立つ、そういうことで知的集積の場をつくっていきたいということで始めたわけであります。 もうちょっと言えば、知的創造の拠点として、多様な人、事が自然と出会い、共創が、お互いに創る、創造する、クリエーティブが生まれるというコンセプトで、クリエーティブ産業従事者をターゲットにつくったわけです。ただ、初めからそんなに簡単にうまくいかないなということも覚悟しておりました。だから、改修費用とかで結構、そう大きな投資はしてないわけですが、実績で言いますと昨年5月のオープンからこの3月までの利用実績は、年間契約企業は2、月間利用数が延べ55件で、1日利用は延べ121件ということであります。 そういうことですから、指をくわえているわけじゃなくて、利用促進事業として、昨年ですけども、蒜山アクションツーリズムを実施して、それに対しては、だから見に来てくださいということをやって、定員は20名にしましたけども、結果としては22名の方が関心を持って参加していただいたということで、1泊2日のツアーということなんで、蒜山の魅力を十分見ていただいて、今後にさらにセールスを行っていきたい、またやっております。アンケートをして、継続して蒜山で活動を検討したいというのが8名ということで出ておりまして、今利用促進を働きかけております。 こういうことで、都市のクリエーティブ産業従事者との関係づくりというとこまでは今行きましたが、この次に具体的にどう入ってもらえるのかとかというようなこと、さらに蒜山の、あるいは真庭全体の魅力を高める、それから米子道とか岡山道のそういうアクセス基盤を整備していくとかということも含めて、それから休暇村との連携をより重視して、充実していくというようなことで、先ほど言いましたようなことで、息長く利用促進を図っていきたいということであります。 それから、2点目の高校魅力化の関係ですが、考える会を設置いたしました。これ皆さん方に御説明しておりますが、真庭と同じような危機的状況のところを数首長で取りあえず話をしようかと。だけど、それではどこに声をかけるのか、あまり意図的に取られても駄目だと思いまして、市長会、町村会で声をかけたところ、岡山は保留、津山は今のところそういう環境じゃないからということで、25自治体が参加したというようなことで、想像以上にというか、想像以上に高校というのが地域における重要なもので、そしてまた今の状況に危機感を持ってるということがひしひしと感じられました。 真庭は真庭で、独自に県と協議をすることも含めていかなきゃなりませんが、じれったいのは靴底から足裏をかいてるような、どうしてもそうならざるを得ないんですね、県立高校ですから。真庭市がこれができる、あれができると思われる方はいらっしゃいますけど、それは設置者が最終的に決める話ですから、なかなかそこまでできないというじれったさがあるんですが、そういうことで真庭市としても、真庭の高校を県と協議しながらやっていかなきゃなりませんが、一方こういう会で本当に今のような在り方で、日本の在り方でいいのか、このまま高校の募集人員のことだけでいきますと、もう本当に都市にしか学校が残らない。根本的にはこの東京集中、あるいは大都市集中、この政策を思い切って転換しないことには、田舎から高校も何も消えていく、人も消えていく。 昨日、テレビで偶然つけたら、富士山が爆発した場合にどうなるかということをやっておりましたけども、私もこれは知りませんでしたけども、電気が停電になるというだけじゃなしに、自家発があっても列車が全部止まると。あれ、鉄道の鉄軌道に弱い電流を流して、電車制御してるということを私正直知りませんでした。私がよく東京で講演してますように、エレベーターの中で多分餓死者が出ると。能登は助けに行くことができても、東京を助けに行くことはできません。だから、異常な大きさと異常な高さ、異常な規模のものを、あるいは地下鉄が地下に4本も入ってる、異常なことの高密度都市を造って、市は自然災害には勝てませんから、東京が駄目になったら真庭に交付税は来ない、真庭も滅ぶと。日本が滅ぶと。そこまで分かってることをなぜ政治は、という思いです。 教育もそうです。今まで明治以降、農山村から優秀なというか人材、日本を支える人材を出してきた。しかし、こんだけ農山村が枯渇すると、そういう人材も出せない。なぜ中央政府、そして国会議員はそこまで考えないのか。そういう思いも込めて、少なくとも岡山県全体で、県も含めて考えてほしい。今の現状を肯定した上で施策を打つと、ますます駄目になる。むしろ人口の少ないところに思い切って魅力的な高校を造る、大学を造るという政策を取らないと、ヨーロッパではそうやってるわけです。そういう思いまで込めて造ったわけですけども、みんながみんなそういう思いなら日本は変わってますから、そこまでは至っておりませんが、そういう危機感を持って、私は考える、そして県民に考えていただきたい。そして、市民にも考えていただきたいという、そういう思いで造っております。ただ、何回も言いましたように、首長もいろんな考えがありますから、なかなか一つにまとまるわけにはいきませんけども、ただ大きな契機だと思っております。 そういう中で、改めて高校の持つ重要性というのをひしひしと感じております。15の春からの出発である、その若い日本を支える子どもたちにとってというのが一番で、その中である程度その進路の選択の幅があるというようなことも必要だと思っておりますし、しかし一方では、本人にも保護者にももっと根本的に考えてほしい。早くその入学先が決まるようにしたいという思いも分かりますけども、私は入学試験という緊張感を持って、それに臨む、そのために日々勉学すると。神経も集中させる、そういう集中力、意思力をつけるというのを若い間にしておくというのは、本当に大事だと思います。そして、基礎学力、物を考える力、本質的に何をどうのと、そして論理的に考える力、こういうものをつけると一生が、私は物的、経済的に豊かになるかどうかは別として、人生、精神的な豊かさ、同じ本を読むにしても、そこまでの深い読み方ができるかできないかということまで含めて変わってくると思っております。そういう意味で、真庭市でそういう考える会でも深く考えるようなことをしながら、次は県会議員との対話をしたいと思ってます。そしてまた、文科省とか、できたらそういう方との対話もしながらと。 一方では、真庭のこの現実を考えながら、そして長期的なことを考えながら、私も初めから批判的ではありましたけども、久世高校と落合高校を統合して、こうやっていくと、県立ですから言えることが限られてたということと、それから市民的高まりも含めてそこまでなかったということもありますけども、同じことを繰り返せば、やがて高校が消えます。なぜ美作高校にこれだけの、今年50名ほど行ってるはずですが、行くのか。去年が30名、全体も卒業生も減る、そして流出が増えていく。結局真庭高校、勝山高校を魅力的な高校に、よそからも来るぐらいな、そういう高校にしないことには明日がない。今のような発想で県がやってると、やがて農山村から高校は消えていくということになると思います。そういうことで、全国的にももう一度日本全体、そして教育、人材育成、地域の活性化を考える、そういうふうになっていく一つになればというふうに思ってますが、この状況を見ると、そんな悠長なことは言っておられないということもあります。 そういう意味じゃ緊急対策、今回の議会にも出しております。どんだけ効果があるか分かりませんけども、緊急対策を打っていく一方、そういう理念もしっかりした上で対応していくという、その2つを進めなければ、そういう点では非常に苦しい。後でまた質問が出ますけども、市立でもないし、ところが真庭市立でいいかどうか、また後で答弁いたしますけども、非常に悩ましい話です。一緒になって悩みながら、地域がどうあるべきなのか、そして日本がどうあるべきなのか、考えていただきたいと思ってます。 ○議長(小田康文君) 教育長から答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) それでは、森脇議員からいただいた高校魅力化についてということで質問にお答えをいたします。 市長答弁にもありましたが、県立高校の魅力化、これは本来的には県が主体的に取り組むべきものだと思っております。とはいえ真庭に高校が存するっていうことは、子どもたちの学びを考えても、地域の持続を考えても、非常に重要だというような認識の下で、これまでも真庭市は地元高校の魅力化に取り組んできているところであります。これは市長からの答弁にあったとおりであります。 一方では、近年の高校の進学状況です。これは率直に申しまして、急激な少子化が進んでいます。加えて価値観も多様化しています。通信制高校の増加など、選択肢も増えてます。そういった中で県の内外を問わず、様々な学校に子どもたちが進学しているというのも事実であります。自分の人生や生き方を考えた上で選択をするということは、これは夢に向かって羽ばたくっていうことでありますから、これは応援していくっていうことが本筋だと思っております。だからこそ市内の高校が、行きたい高校としての魅力を高めて、市内外からその高校に行きたいと思う人たちをやっぱり増やしていくっていうことが本根本なんだろうと思っておりますし、その高校の営みを未来につないでいくのが私たちの務めだと思っております。 とりわけこれからの時代は予測困難で、答えのない時代だというふうに言われます。この時代を主体的に生きていくためには、記憶による数値化できる力、いわゆる学力も大事ですが、加えて対話して考え、他者と協働する力、いわゆる数値化できない力っていうこともうんと大事になってくると思っております。そういった力は、じゃあどういうときに養われるのかっていうことなんですが、座学も大事ですけども、社会とつながって学んだり、活動したり、そういうことが大事だと思っております。真庭は、そういった地域資源を備えたすばらしいフィールドです。この地域資源を高校生の学び、暮らしとつなぐことを大切にしながら、市内高校の魅力化に取り組んでまいりましたし、これからも取り組んでいきたいと思っております。 なお、新聞報道にもありましたが、真庭高校は今後再編のアクションプランの策定の対象校となりましたが、直ちに真庭高校自体が募集停止になるということではありません。誤解が広がるといけませんので、このことについては県民に説明、周知するように、県教育委員会に求めているところであります。引き続き真庭の高校を選択してくれた子どもたちが、真庭でしっかりと成長し、この地、この学校で学んでよかったと思って巣立っていけるよう、高校魅力化の取組を進めてまいります。 ○議長(小田康文君) 23番森脇議員。 ◆23番(森脇正和君) それでは、何点か再質問させていただきます。 まず、蒜山ひとときについてなんですけれども、この事業が行われる前に産業建設常任委員会でいろいろ説明があったわけなんですけれども、その中で隈研吾事務所さんが入居することで、それに関連する建築関係の企業であるとか教育機関などの利用が増え、稼働率が上がるということを説明していただきましたけれども、現状そういった建築関係とか教育機関等の利用はかなりあるんでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 木林産業観光部長。 ◎産業観光部長(木林正和君) 御質問にお答えします。 隈研吾事務所さんは、年間の契約企業として入ってはいただいておりますが、建築関係とか、大学関係の事業者さんの利用は今のとこございません。 ○議長(小田康文君) 23番森脇議員。 ◆23番(森脇正和君) コロナが明けて、働き方がリモートワークからまたオフィスでの仕事ということにだんだん戻ってきている動きもあるんですけれども、関係人口と移住の推進という目的が当初ありました。そういった関係人口と移住の関係は、整備前と比べてどうなりましたでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 木林産業観光部長。 ◎産業観光部長(木林正和君) 先ほど市長の答弁にもありましたとおり、今回のこの事務所はクリエーティブ産業の従事者をターゲットに、要は活動のきっかけを見つけてもらって、その具現化する事務所としてひととき利用していただきたいと考えております。この具現化することによって地域の振興につながれば、関係人口や移住につながるものと認識しております。 ○議長(小田康文君) 23番森脇議員。 ◆23番(森脇正和君) それでは次に、高校魅力化について再質問させていただきます。 3月の定例会で市長は、政治はパフォーマンスも必要だと言われました。今回の県立高校の在り方を考える会を市長提案で設立されたのは、報道関係でも取り上げられ、とてもインパクトがあると思いました。高校魅力化の一環で、勝山高校蒜山校地には現在学生寮が建設中であります。令和4年12月の定例会で文教常任委員会が発議、可決した築50年以上経過した真庭高校の白梅寮を建てるようなお考えはありますでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 前にも答弁してると思いますけども、私はこれ議会で申し上げていますけども、基本的には県が責任を持つべきだと。ただ、蒜山でその交流センターという名前で本当に交流も、地域で支えてもらって交流もするということを前提に真庭市がいたしましたけども、それは蒜山の今の置かれてる位置、そして放っとけば確実にもう10名以下になってしまうとか、それから地域の中の子どもたちだけじゃなくて、外から不登校ぎみの子どもさんとかが蒜山の豊かな自然の中で頑張ると、そのためにどうしても必要だというようなことで、相当考えた上で議会の承認をいただきながら踏み切ったわけです。 白梅寮について言えば、もう少しその辺は今後の看護学科のことも含めてやるべきだというふうに思ってます。つまり看護学部が増える中で、高校の看護学科というのは希望者が少なくなってると、全国的に。ただ、逆に言えば全国でほとんど今なくなってきとんですね。そういう意味では希少価値といいますか、確かに全国から集まるようなことをすればというのはあります。一方、岡山県には御存じのとおり倉敷中央もありますが、津山に2つと真庭にと、この県北に3つもあるわけですね。それを本来ならば、例えば真庭にとかというような方向を県が打ち出してくれたらと思いますけども。 もう一つの悩みは、奨学金制度をつくりましたが、私どもももっと読めばよかったんですけども、真庭にすぐ就職するということを前提につくったら、真庭にすぐ就職するという意思の人がいなかった、現実問題。ただ、私は確かに若い人たちが大病院で修行して、また帰ってくるという、そういう人もいるんじゃないかと思いますけども、そういう現状の中でどうしていくのか。だから、今真庭市がつくるのか、はいはいというようなことではなくて、そのあたりを含めて考えていかないとというふうに思っております。 それと、高校の側からも、今の白梅寮そのものに対しての今建て替えという要望は当時もなかったと。真庭高校全体を全国公募ということであればどうするのかですね。その中で魅力ある中身にどうしていくのかということと、それならば全国公募ならば、当然宿泊場所が必要ですし、それからある意味では新たに寮教育のすばらしさというなことも考えていいんじゃないかとも思いますが、時間はあまりないかもしれませんけども、そういう議論をちゃんと県としないと、はい、真庭市が造りますということになるでしょうか。そのあたりは、むしろ議会の皆さんでも考えていただきたいというふうに思ってます。 ○議長(小田康文君) 23番森脇議員。 ◆23番(森脇正和君) それでは、最後の質問にさせていただきます。 高校の廃校とか衰退は、地域の衰退と考えます。高校の魅力化で生徒が増え、学校が存続すれば、地域の衰退も防げるということでございます。そうした意味で今年度設立された教育魅力化担当推進課長という職責は、非常に重たいものだと思っております。ぜひ御活躍していただきたいと思っております。 最後に、教育魅力化担当課長に望むものがあれば、教育長にお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) たくさんあるんですけども、まず1点は、確かに入学者は減ってきていますが、今年真庭の高校に入学した子がほぼ200人、そして2年生、3年生を合わせると650人の子が真庭の地域で学び、活動してくれています。まずはこの子たちが真庭で学んで、よりよく学べて、地域の環境を生かして、大人ともつながって活動できて、そういうことを今以上に進めていきたいっていうのが1番です。 2つ目は、その姿をやっぱり知ってもらわないと誰にも伝わりません。ですから、内外にしっかり発信していきたい、それが2点目です。 3点目は、高校ということを考えたときに、中学校までのキャリア教育という言葉がいいかどうか分からないですけども、学びとやっぱり接続していかなきゃいけない。小・中学校が地域資源を生かした学びを何とかやっていこうっていうことで、大人とつながって活動しています。それを高校との学びとの接続をしていく上で、教育委員会に新たな課長を置かせていただいて、連携を強めていきたい、そういったことを強く願っておりますし、取り組んでまいります。            (23番森脇正和君「終わります」と呼ぶ) ○議長(小田康文君) これで23番森脇正和議員の質問は終わります。 ここでしばらく休憩いたします。 再開は午前11時からとします。            午前10時46分 休憩            午前11時00分 再開 ○議長(小田康文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、議席番号1番緒形尚議員の登壇、発言を許可いたします。 1番緒形尚議員。 ◆1番(緒形尚君) 議員番号1番緒形尚です。 議長から発言の許可をいただきましたので、通告に従い、特別支援教育を総合的にコーディネーターする人材、特別支援教育アドバイザーの設置について、教育長に質問をさせていただきます。 真庭市教育行政重点施策の中に、地域で人がつながり、共に学び育ち合う風土づくりとインクルーシブ教育を推進し、誰もが互いに認め合い、尊重され支え合う共生社会の実現を目指すとあり、誰一人取り残さず、誰もが安心して教育を受けることができるよう、貧困・障がい・不登校など様々な要因による学びの格差解消や、心理的・物理的なバリアフリー化を進め、生涯にわたる学びの居場所を支える学びのセーフティーネットを構築していくとなっております。特別支援教育において、特別な配慮を要する子どもたちがその可能性を最大限に伸ばすとともに、自立と社会参加に必要な力を培うため、適切な指導や必要な支援を行うことが強く求められています。 そうした中で、真庭市では特別支援教育の専門性を高めるための教員の研修や通級指導の充実などに努めておられることと思いますが、行政、学校、関係機関がより組織的に機能していくために、専門的知識が高く特別支援教育を総合的にコーディネートし、アドバイスする人材、特別支援教育アドバイザーの設置が必要だと思っております。特別支援教育アドバイザーが学校を巡回し、特別支援教育への理解が一層深まるよう教員をサポートしたり、特別支援教育アドバイザーによる研修の充実など、教員の学ぶ機会や仕組みのさらなる充実を行ったりすることで、より深く、より広く子どもたちの状態を見ながら、きめ細かい支援をすることができると考えられています。 特別支援教育アドバイザーは、教育委員会に常駐し、依頼のあった学校に出向き、一人一人の子どもを正しく見立てた上で、子どもへの支援、支援する側への支援、支援する場の選定などについても助言指導を行い、真庭市全体の特別支援教育の充実に努めてもらいたいというふうに思っております。そのためには、より専門性の高い人材が必要になってくると思います。真庭市に特別支援教育を総合的にコーディネートする人材、特別支援教育アドバイザーの設置について、教育長の御所見をお伺いいたします。 以上、この場からの質問といたします。 ○議長(小田康文君) 教育長から答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) それでは、緒形議員の特別支援教育を総合的にコーディネートする人材の設置についてという御質問についてお答えをいたします。 教育委員会では、共生社会の実現を目指して、誰もが相互に人格、そして個性を尊重し合って、そしてその上で共に学ぶというインクルーシブ教育の推進を図っているところです。こういった教育を推進していくためには、議員がおっしゃるように専門性を有し、必要に応じたアドバイスやサポートを行う人材の役割、これは大きいと考えております。まさしく同じ思いであります。 現在、教育委員会には特別支援教育アドバイザーという名称のものは配置をしておりませんが、専門性の高い通級指導教室の教員や、それから真庭市の発達発育支援センターの発達コーディネーター、これが学校の求めに応じて訪問し、教員、それから学校をサポートしているところです。とりわけ真庭市発達発育支援センターの発達コーディネーターは、就学前の支援にもこれは関わっており、個別の支援、あるいは集団への指導の在り方など、就学前からの連続性を高めていく上でも重要な役割を果たしていただいています。 また、誕生寺支援学校などの外部専門機関の職員による巡回相談、あるいは各学校には全て特別支援教育コーディネーターという役割を持つ教員がおりますが、それの専門性を高める研修も実施をしているところであります。常駐型の特別支援教育アドバイザーの設置も、これは一方策だとは思っておりますが、現在こうした優れた専門性を有する内外の人材との連携によって、インクルーシブ教育の推進に努めております。 ○議長(小田康文君) 1番緒形議員。 ◆1番(緒形尚君) 教育長から答弁をいただきましたので、何点か再質問させていただきたいというふうに思っております。 今回この質問をさせていただいた中では、広島県の廿日市のほうに同僚議員と視察に行かせていただきました。廿日市の教育委員会の中に常駐型の特別支援教育アドバイザーを設置したということをお伺いして視察に行かせていただいたわけですが、このアドバイザーっていうのは大阪のほうから呼ばれたということで、特別支援教育士資格認定協会が認定した特別支援教育士スーパーバイザーという方でありまして、非常に専門性も高いという方でありました。真庭市に設置したら全てがうまくいくのかということは、私はまだ分かりませんが、廿日市市についてはアドバイザー設置により、教員の意欲の高まり、子どもや保護者の変革、さらには関係機関を巻き込んだ取組へと進化していき、特別支援教育が充実し、専門性も高まったというふうに言われております。ぜひこういう中で真庭市も常駐型の、教育委員会の中に特別支援教育アドバイザーを設置したらどうですかということで、今回御提案をさせていただきました。専門性を高めろとか、充実させろ、以上、終わりみたいにならないように、私は廿日市の特別支援教育に対する取組について、今回少しピンポイント過ぎるかもしれませんが、質問をさせていただいたということであります。 今、教育長が御答弁されたことは、多分どこの自治体でもやってるようなことだというふうに思っております。当然コーディネーターが関わってという部分もありますし、誕生寺巡回相談、また学校にコーディネーターを設置するというのは、国のほうの通達の中で設置をされてるということで、特別真庭市が特別支援教育についてどうなのかなっていう部分では、あまり他市、他町村とも、やってることは全く否定をしません。専門性が高まっているということもお聞きをしておりますので、それ以上に専門性、また教員の特別支援教育に対する充実というのをするために、今回提案をさせていただいたわけです。 岡山県が第4次の岡山県特別支援教育推進プランを作成をして、特別支援教育の推進に取り組んでおります。適切な学びの場の提供と、それに関わる教職員の専門性向上やICTを活用した個別最適な学びと協働的な学びの充実など、特別支援教育の充実に力を入れています。その中で特別支援教育の充実や専門性の向上を目指すために、より専門性の高いということで特別支援学校教諭の免許を取得、これを支援学級の先生や通級学級の先生に推奨をしていくということで、県もプランの中に書かれているということで、本当にこれから真庭市でも特別支援教育について、専門的な指導助言というのが必要になってくるんじゃないかなというタイミングでもあるのかなというふうに思っております。 先ほど発達発育センターも学校に巡回をしていただいて、そういった対応をしているという答弁がありましたが、先般発達発育センターにお聞きをしたところ、コーディネーターが2人おって、学校に巡回をしていますよということはありました。回数もかなりの回数、小学校で言うと96回、中学校でいうと24回ぐらい行かれとるということで、非常に活発に活動されてるなということで、今回常駐型の特別支援アドバイザーを設置したらどうかという質問をした後に行ったので、その人たちが全部その役割を果たしているのかなというふうに私は思って発達発育センターに行ったんですけど、あくまでも発達発育センターのコーディネーターは福祉的な視点での助言が基本で、教育的な視点での助言は、それは教育委員会のすることですよという線引きはされてるというお話をお聞きをしました。 今、コーディネーターをされてる方が以前特別支援に関わってた先生だということで、学校のほうもいろいろ相談もされるという事実もあるというふうにお聞きをしましたが、基本的には発達発育センターのコーディネーターさんはライフワーク全体を見ながら福祉的な視点で助言とか、指導まではなかなかいけれないというような、その線引きをしてるんだという話があったので、ぜひそういった福祉的な視点と教育的な視点の中で特別支援教育のアドバイザーを設置すると、本当に力強い真庭市の特別支援教育の向上につながるんじゃないかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) 今、緒形議員のほうからありましたように、発達発育支援センターのほう、支援学校での教育経験をお持ちの方がいらっしゃいます。ですから、教育へのアドバイスも現実問題としたら行っていただいているっていう形にはなっています。と同時に、これも永遠が担保できるものではないんですけども、真庭市教育委員会の指導主事が実は特別支援教育士であります。ですから、これは教育の視点で学校の求めに応じて、現在、その者だけではないですけども、担当者は複数おりますから、対応をしている、外と内と連携しながらという形でやっております。 と同時に、その資格を持っている者は1名ですけども、それがチームで動くことによって、ほかの者にも指導主事の資質向上が図られているという形で、現在は行っております。今その体制でまさしく真庭市が掲げる共生社会実現、それを実現していく上でのインクルーシブ教育の推進を図っているところでありますので、その体制で推進をしていきたいと思っております。現段階ではであります。 ○議長(小田康文君) 1番緒形議員。 ◆1番(緒形尚君) 現段階でのお話で、指導主事さんとも話をさせていただきました。当然、特別支援教育を専門に指導主事とかではなく、当然いろんな仕事の中の兼務ということでされていて、大変だろうなというふうに思っております。特別支援教育、これから専門性を高めて充実させていくためには、指導主事さんも動くというのは当然な部分だとありますが、それに付随をしながらアドバイスができる、コーディネーターができる人が一緒にいると、やはり継続性、単年度で設置をするんじゃなくて、ある程度長期間的な、3年、5年という長期の中で継続性を持ってやっていくというのが大事じゃないかなというふうに思っております。教育委員会におられる指導主事さんも当然異動があるわけで、その異動後も本当にその方が培ってきたものが100%つながっていくのかということは、多少難しい部分もあるのかなというふうな中で、それをサポートする発達支援のコーディネーター、アドバイザーというのが要るんじゃないかなということで、今回質問をさせていただいております。再度お聞きをしたいです。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) 多分緒形議員がおっしゃっているのは、特別支援教育士の中のスーパーバイザーの話ですよね。実はこれは、岡山県は実施はしておりませんが、一部の都道府県ではやっぱり県がこれを持ってるんですね。要するにその有資格者っていうのは非常に少ないです。全国で400人ぐらいしかいないという状況です。ですから、県で事務所単位に何人か置いて、そこで市町村を支援するという形で行っております。このあたりは岡山県とも相談をしながら、我々もその可能性については話をしていきたいと思っておりますが、単市の場合、先ほど申し上げたように指導主事が、今特別支援教育推進という意図をうちは大きな柱にしてますので、特別支援教育士の資格を持っている者を配置しております。それと共に協働する中で、ほかの者たちもその視点を持って学校への支援をしていくということを進めていく。多分1人だけが特別な資格を持っていても難しいと思うんですよね、ほかの者たちと協働する中で一緒に広がっていかないと。 それからもう一点言えば、特別支援教育、インクルーシブ教育、とりわけ重要なのは、個々人への見立てや支援ということも大事ですけども、それを取り巻く社会の在り方、集団の在り方っていうのが非常に大事だと思っております。その意味では、学級経営と結んで指導するという現在の体制を、今は大事にしながら行っていきたいと思っております。 ○議長(小田康文君) 1番緒形議員。 ◆1番(緒形尚君) 廿日市で紹介をさせていただいたのは、特別支援教育士のスーパーバイザーということですが、特に特別支援教育士スーパーバイザーの方を呼ぶという話ではなくて、それに準ずる資格を持っておられる方もかなりおられると思います、全国に6,000人とか。だから、スーパーバイザーだけを設置をするという話じゃなくて、そういう専門性を持たれてる方っていうのはおられると思います。先ほども指導主事の方が持たれてるということもありますが、そこをサポートをしながら、真庭市の特別支援教育について、しかも教育委員会に設置をするという、なかなか全国的もないような中で、そういう設置はどうでしょうかという話でありました。多分指導主事さんも非常にお忙しいというか、兼務の中でされてるということで、そこは大変だなというふうに思ってますんで、そういう意味も踏まえてアドバイザーの設置というのを今回提案をさせていただきました。 それともう一点、特別支援教育というと、特別支援学校だったり、特別支援教室だったり、それから通級学級というのが本当にすぐに頭に浮かぶわけですが、今大きな課題になっていることは、通常の学級での支援を要する子どもがいるという状況であります。これは文科省の調査で、通常の学級に在籍する発達障がいの可能性のある特別な教育的支援を要する児童・生徒に関する調査結果についてということで、平成24年に6.5%だったのが、令和4年では8.8%にまで増加をしております。これ多分先生方に聞くと、数字知ってるよっていうふうに皆さんがお答えするぐらい、教員の中ではそういう状況なんだなということを把握をされてるようであります。 当然廿日市市でも通常学級で支援を要する子どもに指導や助言、そのことが私一番今回の大事なことじゃないかなというふうに思ってまして、通常の中でもそういう子どもたちがいるという中で、なかなか指導主事さんが兼務の中で忙しい、多忙な中で、本当にそこまでやっていけれるのかなというふうに思いますし、先ほど言いました発達発育センターのコーディネーターさんがたまたま、たまたまという言い方は悪いですけど、先生であったということと、特別支援を長い間されてたということの中で助言をしたり、本当はちょっと線引きをされてるんですけど、指導も少しはっていうふうに言われましたけど、発達発育センターとしてはあくまでも福祉の視点ということで、ライフワークを全体的に見るコーディネーターさんなんですというお話をしてたので、ぜひ教育的な指導、助言を必要としている子どもたちも、特別支援教師とかそういうことだけでなく、通常の中にも多くいるという状況の中で考えていただければなというふうに思いますが、ちょっと通常の学級のことについて、教育長はどう思われてますか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) 緒形議員おっしゃったとおりだと思っております。 通常学級、共に学ぶっていうことを大事にしているわけで、そこは通常の学級の中には多様な子どもたちがいる、いわゆる困り感やいらいらが顕在化する場合もあれば、顕在化しない場合もある。その意味では周りの在り方でありますとか、教職員の特別支援教育、あるいはそういうことに関する理解でありますとか、子どもとの接し方っていうのが非常に大事になってきています。ですから、一人一人の教員が、研修という形でどうなのかは分かりませんけども、そういう理解を深めていくっていうことが非常に重要だと思っています。 ですから、先ほども申し上げたように、現在はですけども、特別な知識を有する者が見たて、アセスメントするとともに、学級全体、学校全体のことを支援、指導する中で、子どもたちが安心して学べる環境づくりを進めているということであります。万全だとはもちろん思っておりませんが、今はそれを進めつつ、課題の洗い出し等もしていきたいと思っております。 ○議長(小田康文君) 1番緒形議員。 ◆1番(緒形尚君) この場で設置しますとは、当然教育長も言うあれもないとは思いますが、アドバイスする方と今回発達教育センターにおられるコーディネーターさん共に真庭市の特別支援教育に力を貸していただくことで、本当に適切な指導や必要な支援を私は行うことができるんだろうなというふうに思っております。特別な配慮を要する子どもたちが個々の可能性を最大限に伸ばすとともに、自立と社会参加に必要な力を培うために、私は常駐型の特別支援教育アドバイザーの設置ということで今回質問をさせていただきました。今日明日に、じゃあ設置をしましょうということにはならないと思いますが、ぜひ質問の意図をくんでいただきまして、真庭市の特別支援教育の充実、また専門性の向上、そして現場で働く先生方が本当に楽しく教えられるというか、そういった形も一つの今回の質問を検討材料にしていただければなというふうに思いますので、ぜひ設置を目指して、教育委員会の中でお話をしていただければというふうに思います。 以上で終わります。 ○議長(小田康文君) これで1番緒形尚議員の質問は終わります。 次に、議席番号21番古南源二議員の登壇、発言を許可いたします。 21番古南源二議員。 ◆21番(古南源二君) 議席番号21番古南源二でございます。 今日は1点、市長に真庭市立の高校はどうかということに限ってお尋ねしたいと思います。できるかできんかということを聞きゃあええんですけども、それじゃあちょっと唐突でいけませんので、若干肉づけをしてお聞きしたいと思います。 近年、市内にある県立高等学校の入学希望者がだんだん少なくなってきております。少子化に伴うことも承知しておりますけれども、それにしても市内の中学校の卒業生の半分も市内の高校に進んでいないという状況もお聞きしました。令和5年の出生数は、真庭市は194人であったと聞いております。この子どもたちが大きくなって、15年後には高校に行くようなるんですけれども、40人の学級にしても、全員市内の高校を希望しても5クラスに満たないというようなことになろうかとも思います。現状の卒業生の半分程度の進学がずっと続くと仮定しますと、1学年1クラスの学校で十分ということになろうかと思います。県の教育委員会は、入学者が基準値を下回れば、また学校を統廃合しようとしております。 古い話になるんですけれども、平成22年5月に私たちの会派が音威子府村立高校の視察に行ったことがあります。ちょっと内容を紹介してみたいと思います。平成22年の生徒の費用については、授業料はなしということで、寮費は月額2万4,700円、授業によっては絵の具等の教材費が必要にもなってきますが、教材費、学費、PTA会費、修学旅行の積立てなどで、生徒は年間50万円ぐらいはかかってるんじゃないかなというような説明も聞きました。この学校は2学期制を取っておるそうでありまして、遠距離から来ている、ここ全国公募ですからね、遠距離から来ている生徒は年間5回の長期休暇があるそうです。春休みが14日、4月末から5月の連休、夏休みは二十二、三日間、9月から10月の学期間の休業、冬休みが同じように二十二、三日間あるというように聞きました。この行った年の2月、平成22年2月現在で村民の方は876人、そして生徒、教職員、その家族を含めると150人であって、村民の17%を学校関係者で占めているというように聞きました。この学校は全寮制ということで、住所も移していただくということでありました。 平成15年から、村民の運動会には全員に参加していただいて、学校との合同の運動会っていうことであります。村の植樹祭や清掃活動には積極的に参加もしてもらって、学校の文化祭には地域に開放し、工芸指導も行っている。学校だより、校長室だよりは年5回発行し、村内を回覧して見ていただいているということであります。学校運営については、教職員の給料が1億2,100万円ちょっと、村の職員の人件費が4,200万円ちょっと、学校管理費が2,000万円ほど、教育振興費が2,000万円ほどで、寄宿舎の費が2,900万円ちょっとで、学校の建設とか寮の建てたときの公債費が年間2,000万円ちょっということで、2億5,400万円少々かかっているそうであります。一方収入は、交付税による支援が1億1,900万円余り、授業料が1,250万円ほど、教職員が22名ほど、生徒が117名に係る交付税の跳ね返り分が3,300万円少々で、教員、教職員に係る村民税まで、いろんなこういった細かいことも算出して学校を存続させようとして努力をされておりました。そういったところで、寮生から集める費用なども差し引いていきますと、年間に5,000万円ほどの持ち出しになるんだというような説明だったと記憶しております。 この音威子府村と同じように真庭市がなるということは思ってはおりませんが、生徒、職員の関係で150人もの移住者が増えれば、市内に活気が出るんではないかと思います。この学校の最近のホームページを見てますと、今年の入学生は36人ということになっておりました。最近真庭市として、勝山高校の蒜山校地の敷地の中に生徒寮と交流センターを兼ねた施設の建設を支援をしております。また、高校に塾講師の派遣をお願いしようという支援もしております。たまたまこの質問書を出した日に、市長を座長とする高校を考える会の会合が県庁であったというのを5月29日の山陽新聞の中で紹介されておりましたんで、もっと早く知っとれば肉盛りができたというようにも思います。 この中で真庭高校と笠岡高校の統合が危機にあると言っておりましたけれども、車で2時間も離れてるようなところが一緒になるはずはないでしょうし、今定例会の初日に市長が高校についての諸報告の中で、県立高校なので権限がないということもおっしゃられました。今日の先ほどの一般質問の中での答弁でも、同じことをおっしゃられました。逆に私が思いますと、真庭市立の高校ならば、権限もあって口も出せるというようにお考えではなかろうかというように私は想像をしました。真庭市内の県立高校の存続が危ぶまれていきますと、市長もそういったことを懸念されておるようでございましたけれども、市民の賛同も必要と思います。真庭市立の高校を私は持ってもいいんではないかと考えております。 現段階ではそういったことはなかなか難しいかもしれませんけれども、先にあることと思えば、真庭市としてその設置も考えていく必要があろうかというようにも思います。いろいろなその設置になっては、教員の確保であるとか、運営費の確保であるとか、いろいろと難問もあろうかと思いますけれども、今の市長なら馬力があるからできると思うんですよね、私は。その点について、市長のお考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(小田康文君) 市長から答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 古南議員の御質問にお答えいたします。 市立高校はどうかということでありますが、もう一遍私の頭を整理する意味でも申し上げたいと思いますが、とにかく県は、100を2年連続真庭高校は割ってるわけですから、今の県の基準でいけば、統合対象としてもう協議をするという方針を変えないというようなことできています。それに対してどう対応していくのかということ、つまり緊急的な対策をどう打っていくのかということが一つ、それで今回の6月にも補正提案させていただいてますけども、県立とはいえども高校の重要性というのはもう皆さん同じ認識でありますから、来年入学者が増えるような、そういう1人でも2人でも増えるような、そういうことをするために、対策を真庭市としてできることは何でもやると。これは中学校のほうにも今後進学する生徒ですね、中学生、そして保護者にも出していく。案外今までの取組が伝わってない面もあるんじゃないかと。ただ、今の風潮としては、クラブの先輩とかがおれば、おい、ここの高校、楽しいでというような、ほったら行こうかとか、結構そういう、そんな安易なもんじゃないですけども、この学校が楽しいとか、そういう基準で結構決める、それも先輩の情報、それは一つ大きな要素だと思うんですが、真庭高校にしても、勝山高校にしても、その辺のよさはいっぱいあるわけですから、蒜山校地もですね、そういうのを出していく。そしてまた、客観的にこの間進めてきたこと、真庭高校で言えば文科省の制度も使いながら、将来的に職業を持って自立していくことのすばらしさ、それを3年間取り組んで、もう今国庫補助はなくなりますけども、真庭市がお金を出してやっていこうということで、結構国、文科省からも評価される取組もしているわけですし、勝山高校についてもやるということで、それもきちっと出していきたい。 さらに、この間、校長さんと私、副市長とか関係者で話はしてますけども、もうより自由な学校にしていこう、そして子どもたちが遊べる、だから勝山高校の生徒の要望も入れて、勝山にアーバンスポーツができるところも整備を今してるわけですけども、そういうこともしながら、とにかく緊急的に来年入学者が増えるような、そういう対策をまず打っていこうということが一つと、それともう一つは幾ら頑張っても今の出生者が300、400になることはない。頑張っても、減ることはあっても増えることはない。来年5人、3人増えるとかということはありますけども、長期的に日本全体、減少傾向にあると。 それともう一つ、これも本当はよく考えてほしいんですけども、児童手当が3人目、3万円とかになってくると、当たり前ですけども、子ども1人に対して教育投資を増やす、だから少々遠くになっても、下宿させても、その下宿代に充てたらいいじゃないかというようなことで、出生数を増やすことじゃなくて、そういう1人の子どもの教育、大学から大学院とか、高校から大学とか、そういう傾向も頭に置きながら、しかし一方高校の重要性を考えて、真庭の中で多様な選択ができて、そして将来を担う子どもたちが育つような中等教育の環境ということをどうしたらいいのか、その中の選択の一つとして、今、古南議員の提案の市立高校もあるだろうと。 ただ、どこを造ったらいいというよりも、魅力的な、よそからも来る、中からも外に行かずに、いや、そんな下宿代、寮の経費をかけて親から払わなくても、ここで十分やれるじゃないかというような高校であり、そして外からも来る、そういうことにしないと、多分将来的に成り立っていかないだろうと。今の市立高校を前提にということでは全然考えておりませんが、今紹介だけしておきますと、岡山県内に12の市立高校があります。全日制高校が、岡山市立の後楽館高校と玉野市立の玉野商工高校という2つです。全日制の市立高校の運営に当たっては、言うまでもなく全部設置者の市の負担で、教員の採用だとか、そういうことも生じます。 一方、その配置だとか規模とかに関しては、公立高等学校の適正配置及び教職員定数の基準等に関する法律があって、県の教育委員会の関与を受けるということで、その設置者の思いどおりになるということではないですが、もちろん設置するわけですから、一定程度設置者の意図というか、意向は通ると思いますけども、というようなことで、県内の市立高校、あとは定時制とかでありますが、比較的自由な校風だということで、新しくもう一遍高校に入り直すとか、そういうような生徒も来るという受皿とかで、個性を尊重したような、生かした教育が行われてるという、そういう面もあるように私ども捉えております。 ただ、定数を満たしている学校は少なくて、定数割れというのがほとんどだと。ある首長は、県立も定数割れ、市立も定数割れ、やはり一定整理をしなきゃあかんのかなということを言ってる首長もいらっしゃいます。ただ、今の市立高校を見て、だから駄目だとか、いいとかというんじゃなくて、要は先ほど言いましたように、どんだけ魅力のあるものにできるか、これは市立であろうと、県立であろうと、私立であろうと、ということだと思います。なかなか難しいことですけども。 そういうことで緊急対策を全力で打っていくということと、それから将来にわたって、先ほど言いましたような動向をごろっと変えるわけにはいかない。しかし、その中で新しいやり方も含めて、例えば通信制といっても今までの通信制じゃなくて、ウェブもこんだけ発達してて、もう通信制と全日制とほとんど区別のつかないような中で、私立の通信制なり、定時制なりが、物すごく今その応募が増えてるということもあるわけですね。もっと高校生になって自由な教育を受けたいという子どもたちが、そういうことで全日制に行けないわけじゃないけども選んでるという、そういう流れの中で、議会の議員各位とも相談しながら、実態もつかみながら、私も実は音威子府、行っております。頑張ってるなというのはありますが、そしてまた人口もそういう800人の中での150ですから、非常に大きいですけども、だから実は蒜山についても考えなかったわけでもないですけども、真庭市立はですね。 とにかくそういうことで、長期的な視点だといっても、これもそんなにぐずぐずしてるわけにはいきませんけども、緊急対策を打ちながら、しかし将来にわたってどうなのかというのを知恵を絞って、中身もどういう中身にしていくのがいいのか、そういう中で設置は、そういうことが実現できるのは県立なのか、市立なのか、私立なのか、私立は相手がありますから、来なければどうしようもありませんしですね。ただ、いずれにしても財政問題ありますけども、私どもは覚悟を持って財政負担もしていくというような、私はそういう覚悟でおりますが、その辺の御理解もいただきながら、やっていかなきゃならないと思っております。いずれにしても悩ましい話ですが、避けて通れない重要なことですから、一緒になって議論を深めていきたいと思いますし、何よりも市民の方にもそういうことで議論に加わっていただきたい。 ちょっと誤解を招くような発言をしますけども、今津山高校は定数割れです。それから、鳥取西もたしか定数割れと聞いてます、鳥取県の一番の進学校ですけども。私はある意味じゃあ利口な選択をしてるのかなと。つまり新学校で、進学目的で入ったならばトップはそれで、受験勉強で突き進めばいいですけど、なかなか下のほうで入って、それでトップのほうに行くというのは、よほどのことがないと無理だろうと思います。そうしたときに、そこの学校の雰囲気で、本当についていくのが大変だなというような雰囲気で劣等感を持っていくよりは、そこまで無理して入る意味があるのかなということで、多分よそに流れてるんだと思います。ですから、無理して入りたいという思い、それも大事なことですけども、もうちょっと冷静に見たらいろんな選択があるし、人生何を本当に学ぶ、この16から18の間に学ぶのがいいのか、その本質的なものが訴えかけられるようなことにしないと駄目なのかなと。ただ一方では、私学の宣伝のうまさ、何とか資格を100%取ってます、取りますというような、そういうセールス的なのも無視できない、その辺が県立の場合、非常に弱いなと。 これは怒ったんですけども、はっきり言います。真庭高校の募集のつくるのに、お金がないから先生の手製でつくると。それは味があっていいけども、それじゃああかんやろうというので、もう真庭市がお金出すよということで、そういう活動経費を議会の承認を得て出した覚えがありますけど、それはひどいと思います。一事が万事、それに近いようなことであります。そういう意味では、今の県立、どこまで期待していいのかという思いも正直言ってありますけども、でもそれを県自身が変えてくれないと、岡山県全体が不幸です。 もうちょっと言いますと、寮も今、教員の労働条件をよくするというような流れにありながら、舎監を教員で回してる。もう蒜山大変です。その中で土日は舎監をさせないということで、土日、寮を閉める。真庭高校の看護学科にほかの府県から来てて、とても自宅に帰れない生徒がアパートを1日のために借りてると。真庭市がそりゃあ支援してもいいんですけど、しかし支援する筋論としてどうなのかと、こんな現状でどうなのかと。蒜山だけは地元の人が協力して舎監になってると、これもやっと私もいろいろやってなってると、こんな現状をどうするんだと。一事が万事そういう、冷房はやっと今年から学校経費になりました。それまでPTA経費。でも、県民や市民がそれをおかしいと思わないというか、そこで運動しないこと自体が私は問題だったと。私は市長就任してから、こんなおかしなことをしとって何だというのをずっと言ってきました。10年たって、やっと県は直した。これで象徴されてると思います。 そういう意味では、事実をきちっと知った上で、県議会もどういう役割を果たしてんだということもあると思います。それが今日の減少面としては結果に出てる。南高北薄がますます進んでる、それに対してどうするんだというのは、まさにこの地域に住む市民の人たちがどう行動するか、どう考えるか、どう行動するかということにもかかってると思っています。 ○議長(小田康文君) 21番古南議員。 ◆21番(古南源二君) 私が真庭市立の高校を思いついたのは、過去に蒜山高校が定員をすごく割って、2年続いたらというような話があったときに、どうかなというのが最初に思いついたことでありまして、先ほど市長、いろいろ答弁の中でありましたけれども、核心に迫るお言葉はいただけませんでしたけれども、言葉の端々からそういった真庭市立の高校も選択肢の視野の中にあるというように、私は受け取りました。いろんな、現状では県立高校に支援はするけれども、長くは続かないだろうというように私も思っております。仮定の話を言ったらいけませんけれども、県立高校の本当に真庭市内になくなってしまうような状況があったら前向きに検討する、真庭市立の高校を持つということに前向きに検討をしてもいいというようなお考えがあるように私は受け取りましたけれども、それで私の理解でよろしゅうございますか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 今、市長をさせていただいていますから、そういう意味での方向性の責任は議会の御了解も得て、しかし最後の責任は私だと思っておりますが、基本的には決して逃げる気はありませんし、他人のせいにする気はありませんが、市民がどう考えるかという、そういう意味では、こちらも県とのいろんな話合いで全てを全部出せるかどうかというのは、その時点でですよ、ありますけども、今申し上げましたことで市民の方にもお考えいただいて、いろんな意見は違っても、まず意見を出し合うようなことで、もしそういう県立以外の選択をするとすれば相当の出費が経常的に要ると。だから、言うなれば音威子府で5,000万円出してるわけですから、うちは2億円とか出すよと、私はそれを否定しません。お金のことで市が成り立たなくなるなら駄目ですけども、そうでなければお金のことで教育に関して否定する気は全くありません。 でも、そういう議論もやがて議会の皆さんと協議会でやるのか、どこで、もちろん正式な場でもありますし、非公式な場であることも含めてやっていかなきゃ、どういう選択をするにしても、そういう中で決めていくものだというふうに思ってます。そうしないと力にならない。市長が勝手というか、自分の思いだけで決めて、それは決して力にならない。真庭をどうしていくのか、岡山県をどうしていくのか、子どもたちの目線から見て、どういう成長をするような、理想ですけども、教育の在り方がいいのか。県も動かしていくということもしないと、私はこういう問題は解決しない。その根底にある経済だとか、そういう産業政策、福祉政策、特に医療、全く権限がありません。そして、本当に冷や冷やしてるのは、参加のところは落合病院だけです。というような、もう人間が豊かに生きていく上の基盤をどう全体を整えていくのか、この人口減少時代にという、そういうことも含めて考えていかなければ、ただそんなに時間がないということもあると思います。また、それ以上、この質問に対して申し上げるとちょっと広がり過ぎますのであれですけども、そういうことで一緒になって頑張っていきたいと思っております。 ○議長(小田康文君) 21番古南議員。 ◆21番(古南源二君) 私の考えですけれども、恐らく市内に高校がなくなるというような話でも出れば、現実味を帯びてくれば、市民も議会の皆さんも決して反対する者はいないというように考えておりますので、そこから先は言いませんけれども、その時点になりましたら、市長はどこまで市長を続けられるか、私は分かりませんけれども、近い将来そうなると思いますが、鋭意努力をしていただきたい、こういうように思います。 私の質問はこれで終わります。 ○議長(小田康文君) これで21番古南源二議員の質問は終わります。 ここでしばらく休憩いたします。 再開は午後1時からとします。            午前11時54分 休憩            午後 1時00分 再開 ○議長(小田康文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、議席番号19番妹尾智之議員の登壇、発言を許可いたします。 19番妹尾智之議員。 ◆19番(妹尾智之君) 議席番号19番妹尾智之でございます。 通告に従い、大項目2点、質問いたします。 大項目1点目、軟骨伝導イヤホンの導入を。 現在、他の自治体窓口には耳マークを表示して、難聴の方には筆談等で対応している自治体もあると聞いています。実際に窓口で会話する際、マスクをしていると大きな声になってしまい、プライバシーの保護にならないと言われています。 2004年に、耳の軟骨を振動させて音を伝える経路「軟骨伝導」の仕組みを発見した奈良県立医科大学の細井学長は、難聴は認知症の重要なリスクファクター、難聴で困らない環境を整備することで認知症の予防につながるとも言われています。その上で小さな音でも明瞭に聞こえる軟骨伝導イヤホンには、周囲に音が漏れることがなく雑音を除くなどの特徴があります。現在日本で約1,400万人の難聴者のうち、約200万人しか補聴器を使っていません。 兵庫県西宮市は、今年4月から耳が聞こえにくい来庁者に配慮し、軟骨伝導イヤホンを市役所1階の高齢介護課と障害福祉課の窓口に導入し、難聴者の会話をサポートしています。このイヤホンは、耳の軟骨を振動させて音を伝える軟骨伝導の仕組みを使い、耳の入り口付近に軽く当てるだけで、集音器が増幅した音を軟骨伝導式のイヤホンを通して聞く仕組みで、耳が聞こえにくい高齢者との対話を円滑にするのが目的です。このイヤホンをつけるとはっきり聞こえるため、大きな声で話す必要がなく、プライバシーの保護にもつながっています。 本市におきましても、耳が聞こえにくい高齢者や難聴者とのコミュニケーションを図るため、また真庭市共生社会推進基本方針に沿った取組として、まずは市民課、福祉課、高齢者支援課窓口に軟骨伝導イヤホンを導入してはと思いますが、市長の御所見をお伺いいたします。 大項目2点目、インクルーシブ公園の整備を。 インクルーシブ遊具とは、障がいの有無にかかわらず、子どもたちがみんなで一緒に遊べるように設計された遊具であります。全ての人に使いやすいようにデザインされたという意味で、ユニバーサルデザイン遊具とも呼ばれています。2020年3月に、日本で初めてインクルーシブ公園が東京都世田谷区砧公園内に「みんなのひろば」として誕生いたしました。その後、豊島区でとしまキッズパークがオープンするなど、日本各地でインクルーシブ公園が広まりつつあります。 このインクルーシブ公園について、様々な考え方、定義がありますが、それらを統合すると、障がいがあるお子さんでも遊べる遊具をただ置くだけではなく、また障がい者専用の公園でもありません。障がいがあってもなくても、公園を訪れる誰もが一緒に楽しく遊べる公園であります。それをきっかけに、子ども同士や地域との理解が深まる公園と思います。インクルーシブ遊具を導入すれば、小さなお子さんだけでなく、障がい持ったお子さんも来園されることが多くなると思います。それに併せて公園自体をバリアフリーに整備する必要があると思います。今後、市内のポケットパークをはじめ、市内公園整備を行うに当たり、障がいをお持ちの方、また小さいお子さんをお持ちの方の御家族の意見を取り入れていただく考えはないでしょうか、市長の御所見を伺います。 以上、この場からの質問といたします。 ○議長(小田康文君) 市長から答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 妹尾議員の御質問にお答えいたします。 まず、軟骨伝導イヤホンの導入ですが、今、令和6年4月1日現在に真庭市の聴覚の障がいによる身体障害者手帳を持っている方は184人で、そのうち補装具費の支給事業を活用して補聴器の購入費用の助成を受けたことのある人は、過去5年で見ると86人となってます。過去ずっとありますから、5年に絞るとですね。また、身体障害者手帳を持ってなくても、補聴器を利用してる市民の方がある程度いらっしゃる、そしてまた高齢化が進めばそういう方も、そういう補聴器が必要な方も増えてくるというふうに思います。 そういう状況の中で、議員の御質問の中でありましたように、軟骨の伝導イヤホンというのはイヤホンを耳に当てるだけで鮮明に音が聞こえて、大きな声で会話をする必要がないということが、明確に聞こえるということもありますし、プライバシーの保護という観点もあります。自治体において導入してる事例もあります。 私どもも共生社会推進基本方針で、誰にでも分かりやすい情報発信のため、障がい者や日本語が十分に理解できない方、意思疎通が困難な方が手話通訳、あるいは要約筆記、自動翻訳、ICT活用など、それぞれのコミュニティー手段を利用できやすい環境をつくっていくということをそういう基本方針で掲げておりますから、議員御指摘のように、市役所の窓口にもそういう趣旨でこの軟骨伝導イヤホンも、これがいいんだろうと思いますけども、選択の一つとして難聴の方々に対応できるように、前向きに検討を進めてまいります。 それから、2点目のインクルーシブ公園の整備ですけども、表現は別として、真庭市ではバリアフリー、あるいはユニバーサルデザインを取り入れて、あらゆる人が利用しやすい公共施設の整備を進めてきました。私、結果として、最も進んでるかどうかは別として、その姿勢の意味では非常に丁寧にやってきたなという思いではいるんですけども、例えば落合振興局を造るときも、最初の設計もそうですけども、概成してから障がい者の方々に実際に来ていただいて、例えば目の視覚障がいのある方には、点字はここのほうがいいよとか、足の表示もここがいいよとか、とにかく改造施設も含めて、新築、改造含めて、湯原の振興局もそうですし、中央図書館もそうですし、全部そういう形で微調整できるものは微調整するとか、そこまでやってきております。 公園についても、蒜山の風のパレットではそういう観点から遊具とかを整備しましたし、先ほど出た勝山のポケットパークでも様々な年代の子どもが工夫と想像力で遊びやすくするプレイパークを地域とともに整備しているということですし、北町公園の再整備においてもそういう観点で、そういう意味では名前をつけるとかどうかは別として、全部インクルーシブの理念で基本構想をつくり、計画をつくり、そして最終的に微調整できるものは微調整しという、非常に丁寧な私は施設の整備の仕方を進めておりますし、これからも公園に限らず、そういう障がいをお持ちの方であったり、小さいお子さんであったり、あるいは高齢者であったり、いろんな方が皆さん利用しやすいような施設整備、そしてまた公園も造ってまいります。人によって見方がいろいろあるかもしれませんけども、北房のほたる公園でもそういうようなことを配慮して整備しようとしておりますから、名前に限らず、名前は別として、既にそういうことをやってるし、これからもやっていくということを申し上げておきます。 ○議長(小田康文君) 19番妹尾議員。 ◆19番(妹尾智之君) 市長にすごい前向きな御答弁をいただきましたが、何点か再質問させていただきます。 軟骨伝導イヤホンの導入も前向きっていうことがありましたので、ただ市役所の窓口、振興局も含め、市長、窓口には老眼鏡の強中弱とありますが、イヤホンはないんですよね。もし忘れてきたときに、すごい職員との意思の疎通がやりにくい。そういうための一つの提案を今回させていただきました。私も2年前に突発性難聴になって、左耳が通常会話が全く聞こえておりません。原因も不明で、軟骨伝導イヤホンも購入しました。結局中が悪くて、私の場合は聞こえない。右はすごく聞こえるんですけど、左が全く聞こえなくて、結局中の原因が分からなくて駄目だったんですが、本当にこうするとクリアにすごい明瞭に聞こえるイヤホンでありますし、年配の方が窓口に来て、本当に大きい声でしゃべるんじゃなくて、職員との意思の疎通も簡単にできるところで、前向きにしていくっていうところで、これは各振興局の窓口を含めてやっていく考え方でよろしいでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 樋口健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(樋口竜悟君) 窓口全般的にということでございますけれども、正直申し上げまして、こういう機器を整備していく、先ほど市長答弁でもありましたけれども、軟骨伝導イヤホンに限らずということになりますけれども、やはり共生社会を推進していくっていう真庭市の姿勢として、あらゆるものを活用しながら、窓口での親切な対応ができるような形で、全庁連携をしながら進めていきたいというふうに考えています。 ○議長(小田康文君) 19番妹尾議員。 ◆19番(妹尾智之君) 今年になって我が党の山口那津男代表が軟骨伝導イヤホンを装着して言われたのが、音が柔らかく聞こえる、耳の穴を塞がないので周囲の音が自然に入る、集音器の機能もあると言われて、また音量を調節する装置があること、また穴が空いてない、イヤホンみたいに穴が空いてないので清潔を保つっていう特徴を上げられてました。やはり人が使う耳に入れるものであると、後の方がすごく、ちょっと衛生的にどうかなっていうのがありますが、部長も言われたし、市長も言われましたけど、これが一番いいものではないかもしれませんが、こういうものを入れて一日も早く、そういう方が窓口に来たときに職員とのやり取りがスムーズにいけるようなことをしていただけるとありがたいのですが、これは設置をするというのはどこの部署が決めるんか分かりませんけど、どこらの部署で、各振興局の窓口、また本庁の窓口へ置くっていうのはどこの部署で決定していただけるんでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 池田生活環境部長。 ◎生活環境部長(池田敏浩君) 今、生活環境部では窓口のワーキンググループというものを毎月1回、各担当者を含めて対応しておりますので、その中で、またどういったことで、どういったものが共生社会の実現に向けていいかというのは、その中で検討したいと思っております。 ○議長(小田康文君) 19番妹尾議員。 ◆19番(妹尾智之君) 市長の前向きな答弁に期待して、今後見守っていきたいと思います。 じゃあ次のインクルーシブ公園の整備なんですが、市長も今までやってきた、確かに風のパレットも含めてバリアフリー化がかなり真庭市も進んでおります。ただ、あと先ほどもありましたけど、全国的に公園の遊具が老朽化を進んでいる中、本市におきましても今後改修、古い遊具の改修を踏まえて、誰もが楽しめる交流の場となるようなインクルーシブ、言い方がいろいろありますが、インクルーシブ遊具を含めて、様々な御意見をいただきながら整備をしていく考えがありますでしょうか。周りの遊具を替えるときに、地元の方の意見を考えて、聞いていただいてする、そういうふうな方向性の考え方でよろしいでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 川端まちづくり推進監。 ◎まちづくり推進監川端次男君) 失礼します。 当然、議員おっしゃることがごもっともな意見だと思います。今後真庭市はいろんな意味で、公園に限らずする場合には、様々な意見を聞きながら検討してきたいと考えております。 以上です。 ○議長(小田康文君) 19番妹尾議員。 ◆19番(妹尾智之君) 先ほど市長の中で北町公園もありましたが、久世高跡地の整備の中で、あそこに子育ての環境をする中に、そこでまた公園部分を造ると思いますが、そういうところも含めて、このインクルーシブ公園とまたバリアフリー化を含めた公園を設置するという考え方でよろしいでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 牧政策推進監。 ◎政策推進監(牧邦憲君) 失礼いたします。 久世校地に関しましても、先ほど川端推進監が申し上げたとおり、皆さんの意見をお聞きしながら、インクルーシブな公園施設にしていきたいというふうに考えております。 ○議長(小田康文君) 19番妹尾議員。 ◆19番(妹尾智之君) これからポケットパークも含めて様々な遊具を、意見が出ると思います。こういう遊具をする場合、ちょっと高くなるかもしれませんが、その辺のところの予算化も含めて、今後検討していっていただけるということでよろしいですか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 川端まちづくり推進監。 ◎まちづくり推進監川端次男君) 費用のこともございますが、費用対効果もいろいろ見極めながら、できることはやってきたいと思っております。 以上です。 ○議長(小田康文君) これで19番妹尾智之議員の質問は終わります。 以上で本日の議事日程は終了いたしました。 念のため申し上げます。 次回は明日7日金曜日午前9時30分から本会議を開き、引き続き一般質問を行います。質問順位の7番から12番までの議員にお願いいたします。本日御出席の皆様には別途通知はいたしませんから、御了承をお願いします。 本日はこれをもって散会いたします。 大変御苦労さまでした。            午後1時16分 散会...