真庭市議会 > 2021-02-19 >
02月19日-01号

  • "新型コロナウイルス感染症対策事業"(/)
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  1. 真庭市議会 2021-02-19
    02月19日-01号


    取得元: 真庭市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-17
    令和 3年 3月第2回定例会             真 庭 市 議 会 会 議 録              令和3年2月19日(金曜日)             ───────────────             議  事  日  程(第1号) 第 1 会議録署名議員の指名 第 2 会期の決定 第 3 諮問第 1号 人権擁護委員候補者の推薦について 第 4 議案第 2号 真庭市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正について 第 5 議案第 3号 真庭市分担金等の督促手数料及び延滞金徴収条例の一部改正について 第 6 議案第 4号 真庭市印鑑登録及び証明に関する条例の一部改正について 第 7 議案第 5号 真庭市手話言語条例の制定について 第 8 議案第 6号 真庭市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について 第 9 議案第 7号 真庭市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正について 第10 議案第 8号 真庭市介護保険条例の一部改正について 第11 議案第 9号 真庭市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部改正について 第12 議案第10号 真庭市川上老人福祉センター条例及び真庭市川上デイサービスセンター条例の一部改正について 第13 議案第11号 真庭市蒜山観光文化発信拠点施設の指定管理者の指定について 第14 議案第12号 真庭市クリエイト菅谷の指定管理者の指定について 第15 議案第13号 真庭市附属機関設置条例の一部改正について 第16 議案第14号 真庭市蒜山郷土博物館条例の一部改正について 第17 議案第15号 令和3年度(2021年度)真庭市一般会計予算について 第18 議案第16号 令和3年度(2021年度)真庭市国民健康保険特別会計予算について 第19 議案第17号 令和3年度(2021年度)真庭市後期高齢者医療特別会計予算について 第20 議案第18号 令和3年度(2021年度)真庭市介護保険特別会計予算について 第21 議案第19号 令和3年度(2021年度)真庭市介護保険特別会計介護サービス事業勘定)予算について 第22 議案第20号 令和3年度(2021年度)真庭市浄化槽事業特別会計予算について 第23 議案第21号 令和3年度(2021年度)真庭市津黒高原観光事業特別会計予算について 第24 議案第22号 令和3年度(2021年度)真庭市クリエイト菅谷事業特別会計予算について 第25 議案第23号 令和3年度(2021年度)真庭市温泉事業特別会計予算について 第26 議案第24号 令和3年度(2021年度)真庭市水道事業会計予算について 第27 議案第25号 令和3年度(2021年度)真庭市下水道事業会計予算について 第28 議案第26号 令和3年度(2021年度)真庭市国民健康保険湯原温泉病院事業会計予算について             ~~~~~~~~~~~~~~~             本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件 日程第1から日程第28まで             ~~~~~~~~~~~~~~~             出  席  議  員(23名)   1番  緒 形   尚 君         2番  妹 尾 智 之 君   3番  岩 本 壯 八 君         4番  古 南 源 二 君   5番  福 島 一 則 君         6番  岡 崎 陽 輔 君   7番  柴 田 正 志 君         8番  谷 本 彰 良 君   9番  原   秀 樹 君        10番  山 本 久 惠 君  11番  竹 原 茂 三 君        12番  庄 司 史 郎 君  13番  初 本   勝 君        14番  河 部 辰 夫 君  15番  長 尾   修 君        16番  入 澤 廣 成 君  18番  中 尾 哲 雄 君        19番  柿 本 健 治 君  20番  中 元 唯 資 君        21番  小 田 康 文 君  22番  大 月 説 子 君        23番  築 澤 敏 夫 君  24番  氏 平 篤 正 君             ~~~~~~~~~~~~~~~             欠  席  議  員( 1 名 )  17番  福 井 荘 助 君             ~~~~~~~~~~~~~~~             遅 参 ・ 早 退 議 員( 0 名 )             ~~~~~~~~~~~~~~~             説 明 の た め 出 席 し た 者市長       太 田   昇 君    副市長      吉 永 忠 洋 君危機管理監    橋 本 敏 郎 君    総合政策部長   有 元   均 君総務部長     中 谷 由紀男 君    総務部次長    金 谷   健 君生活環境部長   澤 山 誠 一 君    健康福祉部長   岸 本 真 治 君産業観光部長   新 田 直 人 君    建設部長     頭 山 龍 一 君会計管理者    渡 邉 伸 之 君    消防本部消防長  大 美   勝 君蒜山振興局長   高 見   智 君    北房振興局長   上 島 芳 広 君落合振興局長   松 尾 憲 和 君    勝山振興局長   河 島 賢 治 君美甘振興局長   畦 崎 宜 久 君    湯原振興局長   大 熊   昭 君教育長      三 ツ 宗 宏 君    教育次長     赤 田 憲 昭 君湯原温泉病院事務部長         須 田 昌 宏 君             ~~~~~~~~~~~~~~~             事 務 局 職 員 出 席 者議会事務局長   河 本 京 子 君    参事       畦 崎 智 世 君主幹       南   俊 樹 君             ~~~~~~~~~~~~~~~            午前9時30分 開会 ○議長(古南源二君) 皆さんおはようございます。 本日、令和3年3月第2回真庭市議会定例会が招集されまして、皆様には御参集をいただき御苦労さまでございます。 ただいまの出席議員は23名であります。1名の方から欠席届が出ています。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、配信しておりますとおりです。 そのうち、日程第3、諮問第1号については、議会運営委員会の決定事項でお知らせしておりますとおり、本日、市長の提案説明を受けた後、採決まで行う予定でありますので、よろしくお願いいたします。 それでは、まず議長報告をいたします。 12月定例会以降の諸般の報告については、配信しておりますので、後ほど御覧いただきたいと思います。 以上で議長報告を終わります。 次に、太田市長より挨拶並びに諸般の報告をお願いいたします。 太田昇君。 ◎市長(太田昇君) 皆さんおはようございます。 本日、ここに令和3年3月議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては御多忙の中、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。 さて、新型コロナウイルス感染症についてですが、この感染拡大はすさまじく、世界で1億人を超える感染者を出し、多くのかけがえのない人命も奪っています。真庭市においても、50人を超える感染者が発生しており、引き続き警戒心を持って行動し、生活しなければならない状況であります。 そんな中、アメリカのファイザー社が開発したワクチンが2月14日に薬事承認され、日本での流通が始まり、またワクチンをマイナス75度の超低温で管理することのできるディープフリーザーが湯原温泉病院に既に配備されています。真庭市としては、新型コロナウイルス感染症予防接種対策本部と対策チームを立ち上げ、3月下旬に市内の医療機関に勤める医療従事者などに対して、また4月以降に65歳以上の高齢者から国の定める順位に従って順次接種ができるよう、医師会や保健所と密接に連携を取りながら準備を進めています。住民向け接種については、病院はもとより、身近な医療機関での接種もできるだけ可能となるように考えております。なお、平時を上回る業務量への対応や休診日の接種を行うなど、通常の業務を超えて接種体制を整えていただけるよう、実績に対して一月当たり最大60万円の協力金を3月補正予算として追加計上する予定であります。これまでに類を見ない大規模な予防接種となりますが、ワクチン接種を希望する全ての皆様が迅速、円滑、安心して接種を受けることができるよう、臨機応変に体制と財政措置の強化を図ってまいります。 なお、アフターコロナ対策のことも準備しなければなりません。ワクチン接種が進めば、感染予防対策を講じながら、積極的な経済活動の再開に取り組む環境が整うのではないかと考えています。小さな自治体でできることは限られていますが、当面はスピード感のある予防接種に努めながら、この感染症が落ち着きを見せる情勢を見極めて、地域経済活性化対策を打つなどの準備を進めてまいります。 さて、早いもので市長就任から2期8年が経過しようとしております。就任後、直ちに策定した第2次総合計画を市政運営の基本として、多彩な真庭の豊かな生活、真庭ライフスタイルの実現に向けて、精いっぱい取り組んでまいりました。その成果を踏まえて、今年度改訂した総合計画では、基本は変えないものの、共生社会やSDGsといった今日的な社会的要請に取り組みながら、一人ひとりの市民にとって真庭で暮らす価値、地域の総合的な価値を一層向上させ、永続的に発展する真庭市の未来、将来を見据えた道筋をより鮮明にさせました。 私も議員各位も任期切れを迎えますので、総括として、これまでの取組と真庭市の将来展望について、もう少し詳しく言及することをお許しください。 第2次真庭市総合計画の基本的な考えは、広域な真庭には多くの地域資源があり、それを市民全体で最大限活用し、豊かな地域社会の実現を目指すことです。もう少し具体的に述べますと、人間の安全保障を根底に①一人ひとりの暮らしを大切にし、暮らしの文化と人が暮らす環境を大切に将来に引き継いでいく。②地域資源を生かし、地域内で循環し、地域外と連携する回る経済づくりを進める。③教育と文化の力、コミュニティーと市民の力を大切にしながら、多様性を相互に尊重し、お互いに応援し合う循環連携・共生社会の構築を進める。④そういった総合力により、大都市とは異なる真庭らしい豊かさ、多彩な真庭の豊かな生活、真庭ライフスタイルを実現することです。それは、その後に位置づけたSDGsの誰一人取り残さない、環境・社会・経済の調和と一体的な進歩などの理念と軌を一にするものであります。そして、地域を担う人を育てること、多彩制と循環性のある町をつくること、まちづくりに関する新しい価値観を市民とともにつくり、その条件整備を市役所が担うことを計画の骨格としたところであります。 さらに、総合計画の策定に併せて、第1次真庭市まち・ひと・しごと創生総合戦略──平成27年10月につくりましたが──を策定し、①人の生活と町の活性化のための回る経済、②人を呼び込む多彩な地域づくり、③多彩で豊かな暮らしを保障する子育て・教育と社会福祉、④安全・安心で暮らしやすい豊かなまちづくり、⑤地域と地域を連携させることの5項目を目標として設定しました。それに沿って、令和2年度までの具体的なアクションプランを掲げ、それを推進してきたところであります。広域合併により誕生した真庭市の人口流出の大きな要因である人口移動のダム(せき止め)機能を果たすための政策、進学した学生を卒業後、Uターンにつなげる地域学や郷育の推進、I、Jターン者(関係人口)の獲得、さらに出生者数を増加させるために子どもを安心して生み育てることができる条件整備とその雰囲気づくりなどを連関させて、相乗効果を上げていくことに努めてまいりました。また、未来を担う人を市内外で育成し、かつ外部から呼び込む応援をするための10億円未来基金も造成しました。 改訂した総合計画、第2期総合戦略においても、引き続き人、まちづくりを最重点課題として位置づけております。特に、若年層の転出の最大の原因である大学等の不在については、高等教育機関や研究機関の誘致に本格的に取り組むこととしたほか、バイオマス資源、産業蓄積の一層の活用、環境、福祉、共生のまちづくりなど様々な施策を盛り込んだところであります。申し上げるまでもなく、自治体の役割は市民の幸せづくりの総合的な条件を整備すること、地域価値を向上させることであり、まさに近き者喜び、遠き者来る自治体づくりが要諦であります。地域価値向上のための取組として、①バイオマス発電所の稼働、②液肥化プラントの着工、③蒜山・晴海プロジェクト環境拠点づくりとしてCLT建築物やミュージアムの設置と活用、④高等教育機関の誘致と森林資源の活用を融合させる教育・研究ゾーン構想の推進、⑤北房小学校、北房こども園の統合新設、⑥中央図書館の開設、⑦集いの場の充実強化、⑧各地域での多彩な地域資源を生かした活動の支援などがあり、都市基盤の整備、循環型産業の創出と観光振興、教育、文化、福祉などの市民生活に関連する分野についても大きな進展があったと考えております。 以上、述べたような行政施策を果敢に実行するには、安定した財政の裏づけが必要ですが、現時点において真庭市の財政はどの指標を見ても健全な状況です。地方交付税も令和2年度から合併後の本来の姿での算定となりましたが、地方交付税制度を合併後の実態に合わせるようにと全国の広域合併自治体とともに総務省に要望する運動をした結果、当初45億円とも言われてきた縮減幅を15億円程度にまで抑えることができました。こうした取組や有利な国庫財源の活用、堅実な財政運営を実施してきた結果、令和元年度末まで総額300億円弱の基金を保有するに至りました。加えて、令和2年度からは決算剰余金を充当して地方債の繰上償還を実施し、将来世代の負担軽減に取り組んでおります。 以上、これまでの取組と成果を報告しましたが、このような市政を展開できたのは議員各位の御理解と御鞭撻をいただきながら、ふるさと真庭を誇れるものにして次代につなげようとの思いを共有して市政を共に推進してきたからこそであり、改めて衷心より感謝申し上げます。 それでは、令和3年度当初予算の概要について申し上げます。 私の任期切れを前提に骨格予算として位置づけて編成しましたが、これまでから整備を進めてきた生ごみ等資源化施設整備事業学校給食共同調理場化事業CLT建築物整備事業などの大型普通建設事業に加え、予備費を含めたコロナ対策関連予算はもちろんのこと、先ほど申し上げた総合計画に沿って展開する事業、市民の目線に立って継続的に執行する必要がある事業などについては、この当初予算に計上し、間断なく事業を推進することとしております。また、歳入については法人市民税の税率変更、固定資産税の評価替えに加えて、新型コロナウイルスによる企業業績への影響を見据えて、市税収入の減少を見込んでおります。地方交付税については、令和3年度から昨年の国勢調査人口を基に算定するため、人口減少に伴う交付税の減少を予想しております。こうした状況を踏まえて、国県補助金の積極活用や交付税措置がある有利な起債の借入れ、基金の取崩しなどにより財源の確保に努めたところであります。 その結果、真庭市の一般会計予算は315億5,000万円を計上することとし、前年度予算と比較すると5億7,200万円、1.8%の増額となっております。また、特別会計は125億9,859万円、公営企業会計は81億910万円を計上しています。これらを合わせた真庭市全体の当初予算額は522億5,769万円となり、前年度当初予算と比較して11億2,972万円、2.2%の増額となっております。 なお、国の補正予算に伴う令和2年度採択事業については、3月補正予算に追加提出させていただきます。 それでは、市政の現状と最近の成果、また新年度予算に計上している各分野の主な事業の概要について御報告いたします。 1つ目は、安全・安心で魅力的な地域づくりです。 まず、SDGsの普及啓発についてですが、去る2月9日に古南議長をはじめ、議員の皆様にも御参加いただき、円卓会議を開催しました。今回は、SDGsの意識づけの行動から一歩進めて、市民一人ひとりの具体的な行動、草の根運動へと進化していくよう、幹事団体の代表者ではなく、女性や若手などSDGsの今後の担い手に出席いただき、パートナーの取組事例発表、パネルディスカッションなどを行いました。また、パートナー企業や団体は市内外を問わず、174の団体、15の個人を超え、拡張しつつあります。今後はこのネットワークを生かし、昨年度から実施しているSDGsミーティングなどを通じて、各団体の事例共有やパートナーシップを深めていきます。庁内では、140の私のSDGs宣言が集まっておりますが、今後はパートナーを通じて市民の皆様からの宣言が広がることを期待しています。 第2次真庭市総合計画の改訂については、内容を分かりやすくまとめたダイジェスト版を作成し、市民の皆様への周知を図ってまいります。併せて、第2期真庭市まち・ひと・しごと創生総合戦略については、来年度以降の事業化を計画的に展開する準備をしております。なお、これまでの事業について、達成が不十分ではないかという指摘があります。あえて、挑戦的な目標設定を掲げたという自負はありますが、未達成の事項については謙虚に反省しつつ、達成状況の実態がより分かりやすい内容に工夫する必要があります。達成状況を分析しますと、目標に届かなかった個別の事務事業についても、約7割が達成率75%を超えており、また転入者数や雇用者数の増加目標など5つの主要目標の達成状況は約64%であり、県内他市と比較しても決して低い水準ではありません。一方、未達成の分野については掘り下げた分析が必要です。第2期戦略事業の実施に当たっては、今回分析した不十分な点を反省しつつ、目標達成のためのCAPDによる確実な進捗管理を行うため、総合計画推進本部総合計画審議会において報告し、検討することを強化します。なお、第1期計画自体は今年度末まで継続しておりますので、目標達成に向け努力を続け、計画期間終了時点の実績については決算時期に併せて報告、公表、周知する考えであります。 改訂した総合計画の新たな柱である共生社会の実現を全庁挙げて推進していくために、真庭市共生社会推進基本方針を議会や福祉関係団体に進捗を報告しながら、3月末を目途に策定作業を進めております。 また、総合計画の下位計画で本年3月末をもって期間満了となる諸計画についても、改訂を鋭意進めています。障がいのある人が安心して生活するための真庭市障がい福祉に関する実施計画、障がい福祉計画、障がい児福祉計画、男女共同参画の視点から真庭ライフスタイルを実現するための真庭市男女共同参画基本計画、都市計画に関する基本的な方針である真庭市都市計画マスタープラン、人に優しい公共交通環境の整備を進めるための真庭市公共交通計画マスタープラン、文化や芸術、スポーツを生活の中で楽しむための真庭市文化振興計画及び真庭市スポーツ振興ビジョン、社会情勢の変化やデジタル技術の進展に対応するための真庭市情報化計画などについて、新たな計画を新年度早々に公表する予定であります。 市民生活の安全・安心についてですが、本年度新設した生活総合相談支援室には新型コロナウイルス感染症関連などの具体的な相談が多く寄せられました。今後も引き続き適宜適切な対応に心がけてまいります。 1月10日に開催を予定していた真庭市二十歳の集いについては、開催是非の判断に苦慮しましたが、安心して祝福されることを優先すべきと考え、延期しました。来る5月2日、次の社会、真庭を担う若者の人生の節目を盛大に祝うことをぜひ実現したいものです。 自主防災組織は、2月1日時点で全自治会850のうち、約8割に当たる673の自治会で設立され、令和2年4月1日現在が654組織、77%でありますが、防災意識に対する機運の高まりを感じています。過日、防災講演会、みんなで防災in真庭と自主防災組織連絡協議会を開催しましたが、今後は設立重視から地域での活動の充実に重点を移していくことが必要であり、地域の皆様と一緒に取組を進めてまいります。 消防庁舎についてですが、1本部1署4分署体制を前提に順次整備を進めていますが、北房分署の整備を優先することとし、来年度から設計に着手します。 国民健康保険事業については、年々増加傾向にある1人当たりの医療費抑制を図るため、特定健診等受診率向上を図る保健事業に取り組みます。具体的には、未受診者には過去の受診歴などのデータを活用し、個人の特性に合わせた受診勧奨を行います。また、受診者には受診後のフォローとして、健診結果に基づく個別のアドバイスなどを記載した冊子を送付します。今後も市民の健康増進と医療費の適正化に向けた取組に努めてまいります。 昨年度、議会からの政策提言にもあった手話言語条例については、今回の3月議会に提出します。これまで、聴覚障がい者コミュニケーションの会やまなみとの意見交換や市民の皆様に参加していただいた昨年12月のワークショップなどを踏まえ、丁寧に協議を重ねてまいりました。まさに、市民の皆様の盛り上がりの中から発意されたものとなっています。また、2月3日の市長と話そう!ではやまなみの皆様と対話や自己紹介などの手話を学び、その後、条例の提出に関して合同記者会見を開催しました。手話が音声言語である日本語と対等の言語であるという認識を基づき、総合的、計画的に施策を展開し、市、市民、聾者を含む当事者や事業者が一体となって取り組むことを通じて、真庭市が目指す共生社会を実現する第一歩にしたいと考えています。 高齢者の健康寿命延伸の取組ですが、地域住民が主体となって運営する集いの場を市内全域に広げていくため、ふれあい・いきいきサロンを推進する社会福祉協議会と協働で支援してまいります。また、来年度より活動に必要な資材などへの助成を拡充することで、運動の取組や週1回以上の開催を推進し、介護予防と健康づくりを進めてまいります。 移住相談については、新型コロナウイルス感染症の影響により、オンラインによる移住相談を実施しておりますが、12月までの相談件数は昨年度の91件を上回る116件と増加しました。交流定住センターでのワンストップ移住相談体制を強化し、移住希望者に対してオーダーメードで丁寧な移住相談をすることにより、移住から定住につながるよう、引き続き人口の社会減の抑制と地域活性化に取り組んでまいります。 また、市の補助金を活用した空き家の利活用については、個人向け24件、地域や市民団体向け7件と着実に増えており、移住・定住対策に大変有効であると考えております。併せて、定住者の生活環境の向上と移住を考えている市外の人にとって魅力的な住環境となるよう、地域資源としての活用や廃屋の整理などに向け、総合的な取組方針を定めた真庭市空家等対策計画の策定を進めます。 新型コロナウイルス感染症の影響により、今年度オンライン特別セミナーとして開催している真庭なりわい塾は大変好評をいただいており、全7回のうち、残すところあと2回となりました。第6回は、京都大学前総長で霊長類学者の山極寿一氏をお招きし、明日2月20日に開催します。新型コロナウイルス感染症が現代社会の様々な課題を浮き彫りにする今、ウイズコロナ、アフターコロナの時代を生き抜くために必要なヒントが見つかるのではないでしょうか。市内会場として、中和のえがお商店、久世の交流定住センター、北房文化センターでも視聴することができます。御来場をお待ちしています。 シティプロモーションについては、「広報真庭」令和2年9月号が令和2年岡山県広報コンクール広報紙の部──市部ですけども──において特選に選ばれ、全国広報コンクールに出品されます。岡山県広報コンクールでの特選は、市誕生以来13回目となります。今後も市民の皆様に分かりやすく、親しんでいただけるものになるよう取り組んでまいります。 次に、各地域の取組について振興局ごとに申し上げます。 まず、蒜山地域ですが、若者を中心に始まった山焼き後の草原に自生するススキをカヤ材として製品化し、地域内経済循環を生む取組が進む中、環境省の助成を受け、自然再生推進法に基づく法定協議会の設立とともに地域の自然再生に係る全体構想の策定に着手しました。これまで別々に行動していた団体──地域住民やNPO、研究機関、専門家などですが──が協議会の中で連携し、多様な視点で自然資源の保全と利用の課題解決に向けた議論を一体的に進め、環境、経済、そして社会の総合的な向上を図り、持続可能な地域づくりを推進してまいります。 北房地域では、廃校の活用提案を募集したところ、旧上水田小学校について、障がい者支援施設を運営している社会福祉法人から施設の移転先として活用したいという提案をいただきました。提案内容を審査した結果、活用の候補者として決定しました。 落合地域では、自主防災組織未設置の自治会に対して、設立の呼びかけの出前講座を実施し、また既存の自主防災組織には活動強化のための出前講座の実施と地域の防災力を強化するための取組を地道に続けております。現在、落合体育館を指定避難場所とする自主防災組織や自治会代表者、防災士、民生委員と協力して、避難所開設運営訓練を行う準備を進めているところであり、このような取組がなお一層の組織化や体制強化につながり、地域防災への関心の高まりや地域の活力になると考えております。 久世地域では、ふるさと納税の仕組みを活用したクラウドファンディングを行うなど、まちづくり団体の創意工夫により、駅前の商店会にある遊休施設を市民団体などが改修して活用するみんなの居場所づくりが始まっています。引き続き、市民主体の活動を支援するとともに、活動内容の広報にも協力し、町の活性化を維持してまいります。 勝山地域では、新町商店街でクリスマスイベントが開催され、大勢の皆様でにぎわいました。こうした商店街の自主的な取組が町並みの活性化につながるよう、引き続き支援してまいります。また、神庭の滝自然公園については今月中休園し、眺望と景観に磨きをかけるための施設整備を実施しております。完成後は、コロナ禍により自然志向が強まる中、西日本屈指の名瀑や周辺の渓谷など、自然がつくり出した芸術美を心行くまで満喫していただける、より一層魅力的な名所にして利用増を図ってまいります。 美甘地域ですが、クリエイト菅谷の豊かな自然環境を生かしていきたいとの応募者を指定管理候補者として選定しました。本定例会において指定に関する議案を提出しますので、御審議のほどよろしくお願いいたします。また、昨年に引き続き、大切な家族や地域の人々、思い出のある風景を写真に収める美甘タイムカプセル2020を実施しました。この事業に参加した子どもたちが地域を大切にする心、誇りに思う心を育み、地域の将来を担っていくことを願っています。 湯原地域では、10万冊の漫画を活用した新しい産業振興の取組など、地域の住民が主体となり、旧二川小学校を地域の拠点として活用することが計画されています。地域で法人を設立して運営することとしており、この取組が他地域の先行事例となるものと期待しており、積極的に支援してまいります。また、源泉かけ流しの場としてリニューアルを進めている足温泉館は、4月オープンを目指して改修工事を進めており、健康をコンセプトに新規利用者とリピーターの獲得に努め、利用者増を図ってまいります。 2つ目は、力強い循環型の地域経済づくりです。 まず、このコロナ禍により、今年度多くのイベントが中止に追い込まれました。そのような中でも、自然豊かな真庭での新たな働き方を広く提案するため、全国のコミュニティー起業家とのオンラインシンポジウム、産業人材向け移住イベントや関西圏の若手建築家らとすばらしい木材加工技術を持つ市内木工所がコラボレーションしたDIY木工イベントを感染予防対策を施しながら開催し、コロナ禍におけるイベント開催では一定のモデルを示すことができました。 また、10月から岡山大学中村良平特任教授の御指導をいただいて、産業連関分析の手法により、木質バイオマス発電などの新たな取組が真庭の回る経済の構築にどのような影響をもたらしているのかを分析しており、成果がまとまり次第、報告いたします。 蒜山・晴海プロジェクトについては、12月28日に三菱地所株式会社より2億2,000万円の企業版ふるさと納税をいただきました。また、1月8日には真庭市蒜山観光文化発信拠点施設の管理運営主体として、株式会社グリーンズを地元事業者とともに設立し、1月15日に株式会社阪急阪神百貨店と地方創生に係る包括連携協定を締結しております。さらに、2月1日には自然と共生をテーマにした新ブランドGREENableを公表したところであります。2月22日には、小泉環境大臣にウェブで蒜山観光文化発信拠点施設について説明し、その後、環境省、隈研吾氏、株式会社阪急阪神百貨店山口社長と合同で蒜山観光文化発信拠点施設の中核となるCLTパビリオンの愛称を世界公募する旨の記者発表を開催する予定です。これら一連の取組を契機に、廃棄物削減や自然との共生をテーマとした商品やサービスの開発、環境に配慮した投資活動を促進するESG金融の活用などを進め、サーキュラーエコノミー──循環型経済です──の先導的なモデルとなるべく、計画を推進してまいります。 なお、現地では今月22日よりCLTパビリオンの組立て工事が始まり、いよいよプロジェクトが目に見える形で動き出します。引き続き、7月のオープンに向け、鋭意工事を進めてまいります。 有害鳥獣、ニホンザル対策についてですが、岡山県から示されたニホンザル第2種特定鳥獣管理計画によると、市内には耕作地被害だけでなく、生活環境にも危害を及ぼす加害レベル4の群れが3群確認されております。今年度、GPS首輪装着による猿群の行動把握調査を実施し、1月31日時点で78頭を捕獲──令和元年度の実績が45頭で非常に増えております──し、一定の成果を上げました。来年度は、この調査データを基に一層効果的な捕獲おり設置場所の選定、誘い込みを行い、大量捕獲をすることで、加害レベルの高い群の個体調整を実施していく予定としています。 真庭里海米普及推進事業では、蒜山産あきたこまちの商品化に取り組み、都市部への普及を図るパッケージを作成し、おかやまコープでの販売を開始しました。なお、本商品はふるさと納税の記念品にも登録しています。また、第3回真庭食材の日の献立で使用し、市内全小・中学校の児童・生徒に味わってもらう機会を設け、1月26日には中和小学校に生産者を招いて児童との交流を図りました。来年度には、真庭里海米の普及と併せて、土壌肥沃土──SOFIXですが──などの科学的根拠と数値データにより、循環型農業の成果を可視化し、見えるようにし、再現性のある仕組みを構築してまいります。 昨年度より実施してきたスマート農業技術の開発、実証プロジェクトは、2年間の実証を完了しました。このプロジェクトは、中山間地域の集落営農における農業生産性の向上を目的に実施したもので、農林水産省や農業関係団体からも高く評価され、視察や講演会に約3,000人を超える参加がありました。来年度は、実証で得た成果により、実証から普及へシフトし、中山間地域に適合したスマート農機の導入やフル活用、安全対策に関する啓発事業を進めてまいります。 農業関係での新型コロナウイルス感染症対策事業については、国の補正予算による経営継続補助金と高収益作物次期作支援交付金について、農業者への周知及び申請支援を実施しました。経営継続補助金については、1次公募での採択者82件、2次公募の採択者112件とすることができました。また、本事業については市独自にがんばろう!真庭の多彩な農業応援事業により、加算措置を設けております。高収益作物次期作支援交付金については、市内で18件の申請があり、交付金額は1,647万8,000円となる予定です。 次に、林業政策についてでありますが、森林経営管理制度による経営林集積を進めており、12月1日に美甘、鉄山地区の計画を公告しました。本年度に事業者を選定し、実施権を委託します。森林経営管理法に基づく県内初めての森林管理実施権の設定であり、今後も美甘地区から管理制度の普及を進めてまいります。 CLTの普及についてですが、12月22日に岡山市と共催で建築中の金融機関建物のCLT構造見学会を開催しました。県内から集まった50人の参加者にCLTのよさを生かした建築の魅力を伝えることができました。また、私が共同代表を務めるCLT首長連合が企画したウェブイベントでは、真庭での木材伐採作業、チェーンソーアート、木工教室などを配信し、木材の魅力PRとCLTの普及に努めました。 広葉樹をバイオマス燃料として活用する取組については、民間事業体が蒜山下長田地区でチップ燃料化事業を本格的に開始しました。約12ヘクタールの広葉樹林のうち、3ヘクタールを伐採し、1,200トンのチップを生産しました。今後は、このような事業を支援することで、良質なチップ生産を推進するとともに、採算性を実証し、第2バイオマス発電所のチップ燃料の安定供給につなげていくことを検討します。併せて、ナラ枯れ被害が広がりつつある森林の早期更新にも役立てていきます。 菅首相による2050年カーボンニュートラル宣言の下、各省庁において脱炭素社会の構築に向けた政策が進められているところ、真庭市はいち早く昨年3月にゼロカーボンシティーまにわを宣言し、真庭市議会におかれても同様に宣言をしていただきました。2月16日は、政府が地域脱炭素ロードマップ策定を推進する国・地方脱炭素実現会議のウェブによるヒアリングに地方自治体の立場で私が出席し、小泉環境大臣に再生可能エネルギーの普及拡大などに係る真庭市の事例を紹介しながら、今後の方策について意見を述べました。市では、マイボトルやリユース食器の利用促進などに取り組んでまいりましたが、この動きは県内にも波及し、2月2日には岡山連携中枢都市圏でも政策として取り入れられたところであります。 再生可能エネルギーの100%地産地消を目指すために、第2バイオマス発電所の建設について関係事業者と研究会を重ね、課題を整理してきました。広葉樹の活用でも触れましたが、令和3年度は燃料確保、事業性、地域活用手法など実現に向けて具体的な調査を実施し、着実に前進してまいります。 3つ目は、持続可能な真庭の環境づくりです。 まず、生ごみ等資源化事業についてですが、地元との協議も進み、令和3年2月より施設建設箇所の造成工事に着手しました。施設建設事業者については、大学教授などの有識者と市職員で構成する選定委員会においてプロポーザル方式で優先交渉権を決定しました。選定委員会からは、技術的な分野についての再検討や確認を十分行うことなど、幾つかの意見をいただきました。真庭市にとって、よりよい施設を建設するため、現在事業者との仮契約に向け、協議、交渉を行っているところです。 法定河川のしゅんせつについては、県が本年4月に策定した河道内整備実施計画に基づき、令和6年度までの5年間で旭川と備中川の合流点をはじめ、優先度の高い箇所から対策を実施中であり、氾濫リスクの低減が図られているところであります。また、以前から総務省に対して私が提案しておりました緊急しゅんせつ推進事業債が今年度から創設されたことにより、さらなるしゅんせつ事業の促進が可能となっていることから、今後も県に対し早期事業実施を強力に要請してまいります。 岡山自動車道の4車線化については、現在賀陽インターから北房ジャンクション間の暫定2車線区間のうち、4工区、12.7キロが事業中であり、うち賀陽インター付近の約2キロと高梁サービスエリア付近の2.7キロが間もなく完成する予定です。また、事業化されていない賀陽インターチェンジから有漢インターチェンジ間の残る暫定2車線区間約5キロについては早期に事業化されるよう、県や沿線市町と連携し、利用促進に取り組むとともに、引き続き国や西日本高速道路株式会社に強力に働きかけております。 国道313号線では、蒜山初和から蒜山下長田間の6.2キロ区間で道路整備事業を進めてきましたが、本年度末にバイパスなどが概成します。これにより、狭隘部が解消され、交通の安全性が高まるとともに、蒜山、湯原を結ぶ観光振興を図ることができ、両地域の主体的な連携強化を期待しています。 市道の整備についてですが、橋梁の長寿命化については市域1,051橋を対象とした点検を5年ごとに実施し、点検結果に基づき、緊急性の高い橋梁から順次修繕を行っているところであります。今年度については、現在210橋の点検を実施中です。修繕工事については、現在15橋で実施しております。また、舗装長寿命化は平成30年度に策定した舗装長寿命化修繕計画に基づき、令和元年度から3年度までの3か年を重点期間として修繕を行っているところです。本年度は、七石上湯船線約1キロを含む21路線、延長9.8キロの補修を実施しています。橋梁及び舗装の長寿命化については、今後とも計画的に修繕を実施し、指導の適正管理に努めてまいります。 水道事業についてですが、蒜山地区の水道管バイパス工事は12月に完了しました。水道管老朽対策工事にあっては全て発注し、年度内完成を目指して順次工事を行っています。また、久世配水池整備事業にあっては、令和3年度中の完成を目指し、順調に工事を進めています。 下水道事業については、本年度に予定した工事は全て発注し、順次工事を行っています。また、日本下水道事業団に委託して実施している落合浄化センター増設工事の機械・電気設備工事も発注が終わり、令和4年3月の完成を目指して工事を進めています。 4つ目は、夢ある子育て、人づくりと豊かな文化づくりです。 まず、放課後児童クラブについては、おおむね市内全地域で児童の受入れが可能となる段階に到達しました。現在、その活動場所を学校内に確保することを基本方針として、教育委員会及び各振興局と連携しながら、学校施設の活用を順次進めているところです。このたび、落合学校給食共同調理場──仮称ですが──の運用開始に伴い、利用可能となる落合地域の各小学校の給食施設のスペースを放課後児童クラブの専用スペースとして利用するよう、設計に着手します。その他のクラブにおいても、学校敷地内の子どもの放課後の居場所確保に努めてまいります。 幼児教育施設の整備については、真庭市子ども・子育て支援施設整備計画に基づき、認定こども園の設置を進めているところです。木山保育園改修工事及び米来幼稚園増築工事が今年度内に完成予定であり、令和3年度からはそれぞれこども園に移行します。 小・中学校と高校の連携については、蒜山中学校と勝山高校蒜山校地合同で馬術を通じた体験学習を実施しました。来年度はさらに規模を拡大し、市内県立高校と小・中学校とが合同で体験学習をする機会をつくり、連携強化や高校の魅力化を支援してまいります。 市内高校生約20人による自主的な地域貢献活動として、真庭学習塾の取組があります。これは、高校生が先生となって週に1度、市内の小学生約30人の学習サポートを行うもので、双方ともに学ぶことの楽しさや教えることの難しさを学びつつ、自らの将来について考える場にもなっています。そして、この高校生の中から、大学の教育学部に進み、将来真庭に戻って教員に就くことを志す生徒が相次ぐという学びの好循環が生まれています。こうした成果がさらに大きな輪になるよう、支援してまいります。 小・中学校のトイレ改修については、年度当初より予定していた3校については順調に工事が進み、年度内に完成する予定です。9月補正により追加した4校についても、順次設計、工事に着手し、来年度早期完了を目指しているところであります。この工事着手により、体育館のトイレについては全て改修し、改修が必要な残り11校──校舎のみですが──についても、来年度の完成を目指し、今年度内に設計を完了させる予定であります。 学校給食については、真庭産食材だけで学校給食を提供する学校給食真庭食材の日を各学期計3回実施し、地産地消の推進はもとより、児童・生徒に真庭市の食材を味わってもらうことや直接生産者からの話を聞くことで、ふるさと真庭を感じてもらうことができました。加えて、真庭特産品プラスワンの日を新たに年3回設け、真庭の特産品を給食で知ってもらう機会をつくります。今後も、地産地消による食育を推進し、さらに地域資源を生かした回る経済の一翼としていきます。 学校教育では、GIGAスクール構想において各学校の校内ネットワークの整備が1月に完了し、児童・生徒が利用するパソコン端末の整備を2月から始めています。多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化され、資質、能力が一層確実に育成できる教育ICT環境の実現に大きく近づいています。 このように、市内小・中学校全26校において耐震化、空調設備整備、IT環境整備、トイレの洋式化などハード面の基本的整備は全て完了することができます。小・中学校において、地域全体で育みたい子どもの姿を共有し、学校運営に主体的に参画する学校運営協議会制度──コミュニティ・スクールですが──の導入を進めており、令和3年度からは新たに6校で学校運営協議会制度をスタートし、既に導入している3校と合わせて9校になる予定です。 真庭市の教育の条件整備や地域の実情に応じた教育、文化の振興を図るための重点的な施策、さらに教育行政の方向性について、私と教育委員会とが同じテーブルで協議、調整する総合教育会議を政策アドバイザーである荒瀬克己氏、山下陽子氏、山本健慈氏をお迎えし、1月28日に開催しました。今回は、多様な自己実現が選択できる教育環境や市内高校との連携推進を議題に改めて教育の価値や目的について、様々な観点から議論を深めたところであります。委員やアドバイザーの皆様からは、地域の暮らしを知ることや芸術、地域文化に触れることが地域への愛情、誇りの醸成、さらに自らの課題を見つけるといった非認知的な能力開発の土台になること、そうした体験が自己肯定感や自己有用感につながるのではないかといった御意見をいただき、私自身、郷育や地域の支援、協力の重要性を再認識したところであります。市内高校との連携については、来年度から地域と高校との連携強化を図ること、市独自の郷育魅力化コーディネーターなどの配置などを予定していること、各高校の魅力向上の支援方策についても、高校側と意見交換していることなどを報告し、委員から小・中学校との連携の重要性などについて貴重な御意見をいただきました。 先述したように、市内の高校は地域を担う人材育成において非常に重要であることは申し上げるまでもありませんが、市内の中学卒業生の約6割しか市内の高校へ進学していない現状では、定員割れを理由とする募集定員の削減が予想されます。私と教育長から、昨年12月24日に岡山県教育長に市内県立高校の募集定員に関する要望書を提出し、令和4年度入学以降における募集定員の維持確保を要望しましたが、市内高校への進学率が以前のようにまずは7割以上に回復することを保護者の理解をいただきながら、ともに目指していきたいと考えています。教育委員会と中学校現場における進路指導の取組強化を行う一方、地元高校の魅力向上に人材面、財政面を含めてどのような支援ができるか、県教育委員会や各高校とも協議検討を進めてまいります。 林業・木材・木造建築教育研究ゾーン構想についてですが、この4月から岡山大学の新生工学部に特別招聘教授である隈研吾氏を含む布陣で、木造建築のコース──教育プログラム、これが正式名称ですけども──がスタートします。大学側は、大学院設置を当初より早めたい意向であり、ゾーン構想検討委員会においてもそのスピードに対応しながら、インターンシップや実地講義などの具体的な検討を進めるとともに、教育研究施設の誘致に向けて条件整備を進めてまいります。本構想実現のために、構成員メンバーへの金融機関──日本政策投資銀行ですが──の参加や関連企業などのオブザーバーの充実を図るとともに、当初予算に検討委員会の調査活動経費を計上します。いずれにしても、当初から真庭市として覚悟を持って取り組んでいく必要があると申し上げていたとおり、議会の英知もいただきながら、4月以降に意見交換の場を持ちたいと考えてします。 湯原図書館の完成により、市内7つの図書館の箱物整備が完了しました。今後は、内容、運用面の充実に重点が移ります。市立図書館と学校図書館の資料を一元管理し、学校図書利用の充実を目指し、来年度にボランティアの力をお借りしながら、学校図書館蔵書のデータ化を行います。真庭市における全ての図書館を文化情報資源の宝として、市民の豊かな暮らしと子どもたちの育ちや学びを支援できる場として、市民の皆様とともに成長させていきたいものです。 県内の高等教育機関との連携を推進している大学コンソーシアム岡山と連携し、2月6日から3月6日にかけて、地域の鉄道、姫新線をテーマに3回の連続講座、まにわ市民大学郷育講座を開催しています。この講座により、地域のことを知り、地域を愛する意識の向上を図るとともに姫新線の利用促進、地域の足確保の機運の醸成につなげてまいりましょう。 北房で平成30年度から3か年にわたり実施した文化遺産を活用した郷育の推進のモデル事業がこの3月で完結します。市の文化財荒木山古墳の調査や北房ふるさとセンターの展示リニューアルなどの活動に延べ500人を超える人が参加し、文化遺産を活用していくためのノウハウを学んでいただきました。今後は、この活動成果を生かし、住民が主体となったさらなる地域固有の文化を活用した地域づくりを展開してまいります。 蒜山地域には、かつての日本一の規模を誇る旧陸軍の演習場があり、広大で起伏に富んだ高原では集団作戦や大規模な砲撃など実践的な演習が行われていました。戦後76年を迎える今日、次第に風化しつつある歴史を後世に伝え、教訓として生かすことは私たちの責務とも言えます。トーチカや兵舎など現地に残る戦争遺跡群を調査し、その成果を博物館に展示するとともに戦争遺跡群の現地見学などを行い、戦争の脅威や悲惨さを身近に体験できる平和学習にも活用してまいります。 旧遷喬尋常小学校の整備、活用についてですが、旧遷喬尋常小学校は先人が残した真庭市の貴重な財産であるだけでなく、明治における地方の教育に対する意気込みを示す国の重要文化財でもあります。この旧校舎を100年後にも残したいとの思いから、専門家や有識者からなる整備・活用検討委員会を設置し、その方策を検討していただき、昨年2月に解体修理が必要との提言を受けました。市としては、この提言を最大限尊重するとともに、来年度に校舎の整備・活用基本構想を策定するとともに、事前調査や文化庁などとの関係機関と協議、調整を行う予定です。 ホストタウン事業についてですが、子どもたちから高齢者、障がいのある人が一緒に楽しめるユニバーサルスポーツフェスティバル2021を開催し、またドイツのホストタウンに登録している全国の自治体と連携し、市内高校生と他自治体の高校生がオンラインにより、スポーツを通じて共生社会や地域活性化の施策を考える取組であるドイツホストタウンオンライン交流事業にも取り組んでおります。今後も、引き続き東京オリンピック・パラリンピックに向け、機運を高める活動を積極的に行ってまいります。 また、蒜山を馬術のメッカにすることを目指して、蒜山高原ライディングパークの整備を進めてきましたが、来年度には馬術の普及促進や馬と親しめる環境づくりを目的に、引退競走馬の見学や馬と蒜山高原のつながりの展示を行い、車椅子ユーザーや高齢者など誰もが楽しめるよう、JRAグループの支援を受けて厩舎の改修を予定しています。来訪者や乗馬体験希望者などの増加が見込まれる中、馬術による地域振興にも大いに資するものと考えております。 5つ目は、行政、地域経営についてであります。 まず、公共施設についてですが、40年間で40%削減することを目標にして、令和元年度に策定した施設分類ごとの公共施設再配置方針に基づき、湯原振興局庁舎などの既存施設の整備、複合化や英賀公園の用途廃止などを実施しました。引き続き、利用者ニーズや地域特性などを踏まえた公共施設の再配置を推進してまいります。 各種証明のコンビニ交付については、本年6月から開始しますが、これにより早朝や夜間、休日でも全国のコンビニエンスストアなどの端末からマイナンバーカードを利用して、住民票の写し、印鑑登録証明書、課税証明書を取得することができます。 マイナンバーカードについては、申請手続のサポートを市役所内のみならず、店舗や事業所など出張窓口を設けて、より多くの皆様にカードを取得していただけるよう取り組んでまいります。なお、このような取組は、利便性の向上のみならず、事務の効率化や感染予防対策にもつながるものと考えております。 人材育成については、新型コロナウイルス感染症により東京圏など大都市での研修が中止される中、オンラインを活用した研修を含め、延べ900人余りの職員が参加しました。今後も、各階層の職員にふさわしい知識や技能を習得、さらに自発的な学びによる専門性の向上など、職員力向上を目指してまいります。 また、働き方改革については、昨年9月から約80人が試行的にテレワークに取り組みました。この取組は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止や行政機能維持のため大変有効な手段であるとともに、事務の効率化を図るなど働き方を見直すことにもつながるものであり、令和3年4月から本格的に運用を始めます。 こうした市民サービス向上やその前提となる行政事務の改善を一体的に進める動きであるデジタル変革、DX──デジタルトランスフォーメーションですが──は時代の要請でもあります。真庭市においても、既に基盤となるネットワーク環境は一定整備しておりますが、今後は普及が顕著なスマホアプリや情報通信サービスを利用者目線から積極的に導入し、誰もがストレスなく便利なサービスが享受できる情報化の面での共生社会の実現に向けて、デジタル変革推進監や外部人材の配置によるdx推進室を設置し、サービス向上の前提となる行政経営の刷新を含め、鋭意取り組んでまいります。 以上、市政運営の状況につきまして主なものを報告いたしました。なお、今定例会では条例や予算議案など26件の御審議をお願い申し上げます。 また、諸議案を含む内容につきましては、日程に沿い順次説明いたしますが、丁寧な説明に心がけます。御審議の上、適切な御議決を賜りますようお願い申し上げ、開会に当たっての挨拶と事業の報告とさせていただきます。 さて、市長任期が4月23日で終わります。私の去就につきまして、間接民主主義における市民代表である市議会議員の皆様方を前に、この本会議場をお借りして申し上げます。 私、太田昇はこれまで支えていただいた市民、議員の皆様に感謝しつつ、引き続き真庭市長として市政を担うべく、立候補することを表明いたします。初めて立候補するときや2期目を決意するとき以上に今回は人知れず長期にわたり自問自答を繰り返しました。経験すればするほど、市長職は重責であり、激務であるとの思いが強まります。おのれをむなしくして、公のために尽くすという情熱と能力、それを支える健康があってこそ、職務が全うできるものですが、果たしておまえはそうなのかと、10年後20年後に耐えられる行政をしているのかと、そう突き詰めると凡人である私にその資格があるのかと心が揺らぎますが、市民の皆様、議員各位の御理解と御支援の下に、真庭市政と地方自治を支える同志である職員とともに8年間全身全霊を傾けて職務を遂行してきたとの思いがあります。現在も、その姿勢は不変であり、立候補しても恥ずかしくはないのかなという思いに至りました。実績という観点から、8年間の市政を振り返りますと、バイオマス産業都市、SDGs未来都市、ゼロカーボンシティーまにわ、共生社会の実現と浅学非才ながら必死に時代の流れを読み取り、市民の幸せづくり条件を整備する市政運営に努めてまいりました。変化する社会、経済情勢の本質を捉え、その時流に沿った政策を先進的に打ち出していくことは実に苦しいことです。そのような苦労しながらも、こんなことしかできてないのかという思いもありますが、市民の皆様の主体的な新たなうねりが市内各地で起こっていることなど、成果が着実に上がりつつある感触も感じます。また、全国に真庭の存在が発信されるとともに、大臣などの視察や国などからの政策照会などが数多く寄せられていることから、目指す方向としての可能性に確信を抱くことができます。もし、新たに市民の信任が得られることになれば生まれてよかった、住んでよかった、真庭に来てよかったと一緒に喜び合い、誇りに思えるような未来永劫に希望と元気がある、そんなふるさと真庭を市民の皆さんとともにつくってまいる決意です。私の地方自治一筋四十数年で培った蓄積の全てをささげます。唐詩の言葉を借りれば近き者喜び、遠き者来る、真庭をそんな日本の農山村にしたい、そういう理想と情熱を抱いております。 以上、この場をお借りして決意表明をさせていただきました。御清聴ありがとうございました。 ○議長(古南源二君) 市長の挨拶並びに諸般の報告が終わりました。 それでは、ここで換気のため休憩をいたします。 再開は午前10時50分とします。            午前10時37分 休憩            午前10時50分 再開 ○議長(古南源二君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 これより議事日程に入ります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(古南源二君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本定例会の会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により議長において22番大月説子君、23番築澤敏夫君を指名いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(古南源二君) 次に、日程第2、会期の決定についてを議題といたします。 お諮りいたします。 本定例会の会期は、あらかじめ議会運営委員会において決定しておりますとおり、本日から3月11日までの21日間とし、会期中の日程は配信しております定例会運営予定表のとおりとすることに御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(古南源二君) 御異議なしと認めます。よって、本定例会の会期は本日から3月11日までの21日間とし、会期中の日程は定例会運営予定表のとおりとすることに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(古南源二君) 次に、日程第3、諮問第1号人権擁護委員候補者の推薦についてを議題といたします。 市長から提案理由の説明を求めます。 太田昇君。 ◎市長(太田昇君) ただいま上程いただきました諮問第1号人権擁護委員候補者の推薦については、同委員22名のうち10名が任期満了となることに伴い、法務大臣に対して横山高史氏、松岡祥和氏、守城久美子氏、押目玲子氏、清友公子氏、小谷哲生氏、牧朋子氏、西尾元志氏、中村登志子氏及び中村光広氏を同委員に推薦するに当たり、人権擁護委員法第6条第3項の規定に基づき議会の意見を求めるものであります。いずれの人も人格、識見が高く、広く社会の実情に精通されている方であります。なお、任期は令和3年7月1日から令和6年6月30日までの3年間であります。 以上でありますが、10名の候補者の推薦につきまして御承認賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(古南源二君) 提案理由の説明が終わりました。 これより質疑を行います。 質疑はございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(古南源二君) ないようですので、これで質疑を終わります。 次に、委員会付託及び討論省略についてお諮りいたします。 お諮りいたします。 本案は人事案件でありますので、会議規則第37条第3項の規定及び議会運営に関する決定事項、申合せ事項により委員会付託及び討論を省略し、直ちに本会議において採決することにいたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(古南源二君) 御異議なしと認めます。よって、諮問第1号は委員会付託及び討論を省略し、直ちに本会議において採決することに決しました。 それでは、これより採決をいたします。 お諮りいたします。 諮問第1号人権擁護委員候補者の推薦については原案のとおり同意することに御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(古南源二君) 御異議なしと認めます。よって、諮問第1号については原案のとおり同意することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(古南源二君) 次に、日程第4、議案第2号真庭市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正についてから日程第16、議案第14号真庭市蒜山郷土博物館条例の一部改正についての13件を一括議題といたします。 市長から提案理由の説明を求めます。 太田昇君。 ◎市長(太田昇君) ただいま一括上程いただきました議案第2号真庭市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正についてから議案第14号真庭市蒜山郷土博物館条例の一部改正についてまでの議案13件につきまして、その概要を御説明いたします。 議案第2号真庭市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正については、企業版ふるさと納税の制度を活用し、専門的知識、ノウハウを有する企業の人材の派遣を受けるため、条例の所要の改正を行うものであります。 次に、議案第3号真庭市分担金等の督促手数料及び延滞金徴収条例の一部改正については、地方税法の一部改正に伴い、延滞金の特例を定める基準割合の用語が見直されたため、条例の所要の改正を行うものであります。 次に、議案第4号真庭市印鑑登録及び証明に関する条例の一部改正については、個人番号カードを利用してコンビニエンスストア等に設置している多機能端末から印鑑登録証明書を取得することができることとするため、条例の所要の改正を行うものであります。 次に、議案第5号真庭市手話言語条例の制定については、手話が言語であるとの認識に基づき、聾者及び手話言語に対する理解の促進等に関する基本理念を定め、市の責務並びに市民、当事者及び事業者の役割を明らかにするとともに、総合的かつ計画的に施策を推進することとし、共生社会を実現するため、条例を制定するものであります。 次に、議案第6号真庭市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正については、国の家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、家庭的保育事業者等による連携施設の確保義務を緩和し、及び居宅訪問型保育事業の対象を明確化するため、条例の所要の改正を行うものであります。 次に、議案第7号真庭市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正については、国の特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営に関する基準の一部改正に伴い、特定地域型保育事業者による連携施設の確保義務を緩和するため、条例の所要の改正を行うものであります。 次に、議案第8号真庭市介護保険条例の一部改正については、第8期介護保険事業計画に基づき、所得段階区分の見直し及び保険料率の変更を行うため、条例の所要の改正を行うものであります。 次に、議案第9号真庭市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部改正については、国の指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部改正に伴い、介護サービス事業者に対し、感染症対策及び業務継続に向けた取組の強化等を図るため、条例の所要の改正を行うものであります。 次に、議案第10号真庭市川上老人福祉センター条例及び真庭市川上デイサービスセンター条例の一部改正については、令和3年度から真庭市川上老人福祉センター及び真庭市川上デイサービスセンターを直営とするため、条例の所要の改正を行うものであります。 次に、議案第11号真庭市蒜山観光文化発信拠点施設の指定管理者の指定については、公の施設の管理を行わせる指定管理者の指定をするため、地方自治法第244条の2第6項の規定により議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第12号真庭市クリエイト菅谷の指定管理者の指定については、公の施設の管理を行わせる指定管理者の指定をするため、地方自治法第244条の2第6項の規定により議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第13号真庭市附属機関設置条例の一部改正については、真庭市教育振興基本計画を審議する附属機関として、真庭市教育振興基本計画審議会を設置し、併せて委員の報酬を定めるため、条例の所要の改正を行うものであります。 次に、議案第14号真庭市蒜山郷土博物館条例の一部改正については、蒜山郷土博物館の休館日について、周辺の観光文化施設と整合させ、利用者の利便性向上を図るため、条例の所要の改正を行うものであります。 以上でありますが、詳細につきましては担当者から補足の説明をさせますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(古南源二君) 市長の提案理由の説明が終わりました。 補足説明を求めます。 中谷総務部長。 ◎総務部長(中谷由紀男君) それでは失礼いたします。 議案第2号及び議案第3号について補足説明をさせていただきます。 まず、議案第2号真庭市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正についてですが、議案集の6ページの新旧対照表を御覧ください。 改正の内容は、地方創生の取組を一層充実強化するため、企業版ふるさと納税の人材派遣型の制度を活用し、専門的知識等を有する企業人材を受け入れるに当たり、派遣元の処遇を担保し、適切な処遇で受け入れる必要があるため、第33条の企業版ふるさと納税による派遣職員を追加するものであります。 次に、議案第3号真庭市分担金等の督促手数料及び延滞金徴収条例の一部改正についてですが、議案集の9ページ、新旧対照表を御覧ください。 主な改正内容は、地方税法の一部改正に伴い、第4条に規定する延滞金の特例を定める基準割合の用語を特例基準割合から延滞金特例基準割合に改めるものであります。 以上、補足説明とさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(古南源二君) 澤山生活環境部長。 ◎生活環境部長(澤山誠一君) それでは、議案第4号真庭市印鑑登録及び証明に関する条例の一部改正について補足説明をさせていただきます。 議案集のほうは10ページからになります。 今年6月から、全国のコンビニエンスストア等で住民票の写し、印鑑登録証明書、個人の課税証明書を取得できるようにすることを進めておりますが、このうち市条例で交付に関する規定を定めております印鑑登録証明書について条例の改正を行うものでございます。 具体的には、資料12ページの新旧対照表を御覧ください。 第15条の印鑑登録証明の交付請求について、これまで市役所窓口で印鑑登録カードを提示して請求、交付をすることに加え、新たに個人番号カードを利用し、多機能端末に暗証番号を入力することにより、印鑑登録証明書の交付を請求し、その交付を受けることができることを規定する第3項を加えるものでございます。 以上、補足説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
    ○議長(古南源二君) 岸本健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(岸本真治君) 失礼いたします。 それでは、健康福祉部関係の議案第5号から議案第10号まで補足説明をさせていただきます。 議案集は13ページを御覧ください。 議案第5号真庭市手話言語条例の制定についてでございます。 これは、令和元年11月に議会のほうから御提案いただきました政策提案に対応するものになります。この条例ですが、手話が音声言語である日本語と対等の言語であるという認識に基づきまして、聾者及び手話言語に対する理解の促進、手話言語の普及並びに手話言語を使いやすい環境の構築に関する基本理念を定め、市の責務並びに市民、当事者及び事業者の役割を明らかにするとともに、総合的かつ計画的に施策を推進し、もって全ての市民が人格と個性を尊重しながら安心して暮らすことのできる共生社会を実現することを目的として制定するものとなります。 14ページから17ページに条例案のほうを添付してございますので、後ほどお目通しいただければと思います。 次に、議案集18ページのほうを御覧ください。 議案第6号真庭市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正でございます。 これは、家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の一部を改正する厚生労働省令が令和2年3月26日に公布され、令和2年4月1日から施行されたことに対応し、改正するものでございます。 この改正によりまして、市町村の調整等により卒業後も引き続き教育・保育の提供を受けることができる場合、家庭的保育事業者が卒業後の受入先の確保のための連携施設を確保することを不要とするなどの国の基準の緩和がなされたことに伴いまして、市の基準についても同様に改めるものでございます。 続きまして、議案集22ページを御覧いただければと思います。 議案第7号真庭市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正でございます。 これは、特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準の一部を改正する内閣府令が令和2年4月1日に公布され、同日から施行されたことに伴い、改正するものでございます。 この改正によりまして、市町村の調整等により卒業後も引き続き教育・保育の提供を受けることができる場合、特定教育・保育施設が卒業後の受入先確保のための連携施設を確保することを不要とする国の基準の緩和がなされたことに伴い、市の基準についても同様に改めるものでございます。 次に、議案集26ページを御覧いただければと思います。 次は、議案第8号真庭市介護保険条例の一部改正でございます。 介護保険法によりまして、65歳以上の第1号被保険者の保険料率は3か年の介護保険事業計画に基づき、改正することとなります。 主な改正内容につきましては、議案集30ページから34ページの新旧対照表によりまして御説明いたします。 まず、30ページを御覧いただければと思います。 現行のほうを御覧いただければと思うんですが、まず保険料率の第5条の適用期間ですが、現行で言いますと、平成30年度から平成32年度までとなっておりますが、改正案のほうで令和3年度から令和5年度までに改正するものでございます。 次に、保険料でございますが、こちらは改正後のほうを御覧いただければと思います。令和3年度からの年額の介護保険料は新旧対照表に示しておりますが、改正後のほうにつきまして基準額は第5号のほうになります。年額6万9,240円で現行の第7期計画の6万8,040円より年額1,200円の増、月額換算で見ると、それぞれ改正案で言うと5,770円、現行の7期計画の5,670円より月額100円の増額となります。 次に、所得段階の区分の変更でございます。現在、7期計画におきまして所得区分については9段階でございましたが、次期8期計画では11段階に変更いたします。具体的には、これまで最上位でございました第9段階を3つに細分化し、より負担能力に応じた保険料の区分へと変更してございます。 次に、議案集35ページを御覧いただければと思います。 議案第9号真庭市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部改正でございます。 これは、国の指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令が公布され、事業所等における感染症対策並びに事業継続に向けた取組の強化、専門資格を有しない従業者への認知症介護基礎研修の受講の義務づけなどが規定されたことに伴い、市が指定権者となる地域密着型サービス及び地域密着型介護予防サービス、介護予防支援、居宅介護支援の事業の人員、設備及び運営に関する基準を定めている第1条から第4条関係の4つの条例についても併せて改正するものになります。 議案集の71ページから143ページに新旧対照表がついてございますが、そのうち地域密着型サービスの新旧対照表で主な改正について御説明いたします。 議案集73ページを御覧ください。 第31条に運営規程がございます。この運営規程上で虐待防止のための措置に関する事項が新たに追加されております。 続きまして、74ページを御覧ください。 第32条の2で業務継続計画の策定等が新設されております。事業者は感染症や非常災害発生時において早期に業務を再開が可能となるよう、業務継続計画の策定等を行うことが新たに追加されております。 続きまして、第33条の衛生管理等でございますが、第3項が新たに追加されておりまして、感染症発生または蔓延をしないような措置を講じることが新たに追加されております。 次に、76ページを御覧いただければと思います。 第40条の2の虐待の防止が新設されております。事業者は、虐待の発生またはその再発を防止するための措置を講じることが新たに追加されております。 少し飛んでいただきまして、82ページを御覧いただければと思います。 第59条の13、勤務体制の確保等では専門資格を有しない従業者に対し、認知症介護に係る基礎的な研修を受講させるための必要な措置を講じることが新たに追加されております。 他のサービス事業者にも、そのサービス種別に応じまして、それぞれ必要な措置が追加されておりますが、個別の内容についての説明は省略させていただきます。 最後に、議案集144ページを御覧ください。 議案第10号真庭市川上老人福祉センター条例及び真庭市川上デイサービスセンター条例の一部改正についてでございます。 まず、改正に係る経緯でございますが、川上老人福祉センター、川上デイサービスセンター、川上保健センターの3施設につきましては、令和2年度まで真庭市社会福祉協議会を指定管理者に指定しておりましたが、川上保健センター内の蒜山振興局川上出張所職員が常駐しているということで、各施設の管理が可能であるため、令和3年度から直営することとしたところであります。 この直営化を行うに当たりまして、真庭市川上老人福祉センター及び川上デイサービスセンターはいずれも指定管理者を指定しない場合について、条例上で規定がされていなかったことから、直営で指定管理できるよう所要の改正を行うものであります。 以上、健康福祉部関係の5件の条例の制定、改正について補足説明をさせていただきました。よろしくお願いいたします。 ○議長(古南源二君) 高見蒜山振興局長。 ◎蒜山振興局長(高見智君) それでは、議案第11号真庭市蒜山観光文化発信拠点施設の指定管理者の指定について補足説明をいたします。 指定管理者指定議案説明資料の2ページを御覧ください。 今回の指定管理施設は、真庭産材を活用したCLTパビリオンのほか、真庭市の観光文化の発信、地域価値の向上を図っていくための拠点施設として、現在建設工事が進められている施設であります。施設の概要については資料に記載のとおりであります。 指定管理者が行う管理業務については、設置条例に掲げる業務及び施設の維持管理であります。観光文化の発信拠点として、観光案内や市内各所への周遊拡大を促すための観光情報の発信などを行うビジターセンターの設置運営により、市内外の地域間交流を図り、観光振興と地域文化の向上に寄与することなどを仕様書に明示して募集を行ったものであります。 募集の方法は非公募といたしました。指定期間は令和3年4月1日から令和6年3月31日までの期間であります。申込み状況については、新たに設立された第三セクターである株式会社グリーンズ1団体でありました。選定方法につきまして、指定管理者の指定手続等に関する条例に基づき選定審議会委員5名を選任し、令和3年1月13日に全員出席の下で提案内容について御審議をいただきました。審査内容は、1次審査で事業計画書、収支計画書等の内容審査、2次審査として申込み団体からの提案説明及び選定審議会委員との質疑応答などを実施し、選定基準に基づいて審査をしていただきました。 選定結果につきましては、審査配点980点満点中625.9点、得点率は63.9%でありました。委員会から市長に対し、指定管理者として適当であるという旨の答申をいただきましたので、これを受けて市として株式会社グリーンズを指定管理者候補者として決定したところであります。 指定管理候補者の概要につきましては資料3ページに記載のとおりであります。 審査対象の収支計画の概要については4ページに記載しておりますが、市が算定した指定管理料基準額2,815万5,000円に対し、候補者からの提案額は2,812万2,000円でありました。 また、提案内容の概要につきましては5ページから、選考、審査に当たって審査項目、審査の視点、配点、提案内容及び審査点をお示しをしております。 以上、11号議案についての補足説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(古南源二君) 畦崎美甘振興局長。 ◎美甘振興局長(畦崎宜久君) 失礼いたします。 それでは、議案第12号真庭市クリエイト菅谷の指定管理者の指定について補足説明をさせていただきます。 説明でございますけれども、議案集では154ページになりますけれども、同じく指定管理者議案説明資料にて説明をさせていただきますので、資料のほうの12ページを御覧ください。 今回上程いたしております指定管理施設でございますが、施設の名称は真庭市クリエイト菅谷で、人々の交流を図り、市民の福祉と観光振興を図るための農村型リゾート施設でございます。施設の概要につきましては資料に記載してあるとおりでございます。 指定管理者が行う管理業務でございますが、宿泊、体験施設等を適切に維持管理し、利用者への施設の提供及び利用料金の収納業務などが主な業務で、詳細は仕様書に記載しております。 次に、募集方法でございますが、公募でございます。指定期間は令和3年4月1日から令和8年3月31日までの5年間で、公募期間は令和2年10月30日から令和3年1月5日までの68日間でありました。申込み状況についてでございますけれども、市内から1社、1団体、市外から1社の計2社、1団体からの応募がありました。選定方法でございますが、指定管理者の指定手続等に関する条例に基づき、選定審査会に諮り意見を求めました。選定審議会は選定審議会規則に基づき委員6名で組織し、令和3年1月18日に委員全員の出席の下で提案内容について御審議いただきました。1次審査は書面の書類審査、2次審査は申込者からの提案説明を受けた後、選定審議会委員との質疑応答を行い、選定基準に基づいて審査を行っていただきました。 選定結果でございますが、選定審議会より株式会社いちが審査点1,200点満点中836.1点、得点率が69.7%で、3社のうちで一番点数が高く、指定管理者候補として適当であるとの答申をいただきました。市はこれを受け、指定管理者候補として決定いたしました。 13ページ以降に指定管理者の収支計画の概要、提案内容の比較表を記載しておりますので御覧ください。 以上、議案第12号の補足説明とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(古南源二君) 赤田教育次長。 ◎教育次長(赤田憲昭君) それでは、議案第13号及び議案第14号の補足説明をさせていただきます。 まず、議案第13号真庭市附属機関設置条例の一部改正についてでありますが、議案集の156ページを御覧ください。 教育委員会におきましては、令和3年度において第3次となる真庭市教育振興基本計画を策定する予定といたしております。この計画策定に当たりまして、計画案の審議をいただくとともに、策定後は事業の進捗管理、点検評価を行う市の附属機関として真庭市教育振興基本計画審議会を設置したいため、真庭市附属機関設置条例に新たに加えるものであります。 また、審議会委員の報酬額を定めるため、附則第2項において関係条例の一部改正を行うものであります。 続きまして、議案第14号真庭市蒜山郷土博物館条例の一部改正についてでありますが、議案集の166ページの新旧対照表を御覧ください。 蒜山郷土博物館では、現在月曜日を定期の休館日として運営をいたしておりますけれども、この夏に開館を控えております蒜山ミュージアムは水曜日を定期休館日としておりまして、これを契機といたしまして、今後さらに蒜山地域の他の観光施設等と連携を強化することにより、入館者や利用者の増加につなげていくといった効果が期待できることから、休館日に対して条例改正を行うものであります。 なお、施行期日につきましては、蒜山ミュージアム条例の施行の日から施行するものといたしております。 以上でございます。よろしくお願いします。 ○議長(古南源二君) 補足説明が終わりました。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(古南源二君) 続きまして、日程第17、議案第15号令和3年度(2021年度)真庭市一般会計予算についてから日程第28、議案第26号令和3年度(2021年度)真庭市国民健康保険湯原温泉病院事業会計予算についての12件を一括議題といたします。 市長から提案理由の説明を求めます。 太田昇君。 ◎市長(太田昇君) ただいま一括上程いただきました議案第15号令和3年度真庭市一般会計予算についてから議案第26号令和3年度真庭市国民健康保険湯原温泉病院事業会計予算についてまでの一般会計と8件の特別会計、3件の公営企業会計、合わせて12会計の令和3年度当初予算案につきまして、その概要を御説明いたします。 令和3年度当初予算は、市民一人一人が相互に尊重し合い、豊かな生活を実感できる共生社会の実現を根底に位置づけ、ポストコロナ時代の変革を見据えながら、人口減少による社会的影響を克服し、永続的な地域発展を目指すための予算編成としました。その観点から、市政推進の4本柱とする、「安全・安心で魅力的な地域づくり」、「力強い循環型の地域経済づくり」、「持続可能な真庭の環境づくり」及び「夢ある子育て、「ひと」づくりと豊かな文化づくり」に重点を置き、SDGs未来都市として全ての人が存在感を持って輝く「真庭ライフスタイル」の実現に向けて取り組んでまいります。 予算規模は、一般会計に315億5,000万円を計上しており、前年度に対して5億7,200万円、1.8%の増となっておりますが、今回の予算編成に当たっては間断なく政策を実行する必要がある事業や継続事業を中心に骨格予算としております。 また、特別会計の総額は125億9,858万8,000円、公営企業会計の総額は81億909万7,000円であります。真庭市全体の令和3年度当初予算総額は522億5,768万5,000円で、前年度と比較して11億2,971万5,000円、2.2%の増であります。 なお、詳しい内容につきましては、お手元にお配りしております予算書、予算概要説明書を御覧ください。 以上でありますが、詳細につきましてはそれぞれ担当者から補足の説明をさせますので、御審議賜り、適切な御議決をいただきますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(古南源二君) 市長の提案理由の説明が終わりました。 補足説明を求めます。 金谷総務部次長。 ◎総務部次長(金谷健君) 失礼します。 それでは、議案第15号令和3年度真庭市一般会計予算について補足説明をさせていただきます。 真庭市当初予算概要説明書のタブレット4ページを御覧ください。 今回の一般会計当初予算のうち、歳入については、市税は評価替えに伴う固定資産税のの減額、新型コロナウイルス感染症に伴う影響などにより、前年度に比べ1.7%減の50億4,203万1,000円を計上しています。国庫支出金は、蒜山・晴海プロジェクト推進事業に伴う地方創生拠点整備交付金の減額などにより、前年度に比べ16.6%の減の24億2,458万6,000円を計上しています。地方交付税は、令和2年度の国勢調査による人口減の影響を考慮し、前年度に比べ0.8%の減の130億7,800万円を計上しています。繰入金は、ふるさと真庭応援基金繰入金1億5,018万3,000円、森林林業・木材産業活性化基金繰入金7,265万2,000円などのほか、一般財源不足を補うための財政調整基金繰入金10億7,456万8,000円を計上しています。 次に、6ページ、歳出については、総務費では湯原振興局庁舎移転事業の増額などにより、前年度比2億4,945万9,000円増の35億9,386万4,000円、衛生費では生ごみ等資源化施設整備事業の増などにより、前年度比12億6,367万円増の39億7,169万2,000円を計上しています。商工費は、蒜山・晴海プロジェクトの推進事業の減などにより、前年度比16億2,170万5,000円減の8億575万7,000円を計上しています。消防費では、高機能消防指令システム構築の増などにより、前年度比1億3,215万9,000円増の15億1,686万1,000円を計上しています。教育費は、学校給食施設整備事業の増などにより、前年度比4億4,132万5,000円増の40億9,979万1,000円を計上しています。 次に、新型コロナウイルス感染症関連の予算についてですが、妊産婦の感染症予防に係る負担を軽減する妊産婦臨時特別給付金支給事業、ポストコロナ時代のデジタル変革を見据えた行政情報データベース活用事業などに予算を計上しています。また、コロナ禍の不測の事態に迅速に対応するため、予備費を増額しています。 次に、共生社会の実現に向けた予算については、車椅子などで利用しやすい施設に改修する蒜山高原ライディングパーク施設改修事業、就労継続支援事業所の認知度向上と受注機会の拡大につなげる障がい者活躍支援真庭つながり促進事業のほか、誰もが働きやすい環境づくりを進める就業環境多様化促進事業などを予算計上しています。 次に、予算編成の4本柱に沿って主な事業を説明します。 まず、安全・安心で魅力的な地域づくりでは、老朽化した消防分署庁舎を整備する北房分署庁舎整備事業、倒木被害のおそれがある危険木の伐採経費を補助する家屋等被害対策大径広葉樹伐採支援事業などに予算を計上しています。また、多様な人材が旧二川小学校を活用して新しい地域自治に取り組む(仮称)二川地域自治振興センター設備準備のほか、郷育魅力化コーディネーターを新たに配置して、高等学校を含めて学校と地域を結び、郷土への誇りを育む集落支援員設置事業に予算を計上しています。 次に、力強い循環型の地域経済づくりでは、バイオマス発電所の増設について、具体的に調査検討する地域エネルギー100%のまちづくり推進事業、森林環境譲与税を活用した森林循環及び低コスト施業促進事業のほか、有害鳥獣対策、スマート農業技術の普及推進事業などに予算を計上しています。 次に、持続可能な真庭の環境づくりでは、生ごみ等資源化施設を核とした資源循環事業、マイボトルの携行やリユース容器などの活用、使い捨てないライフスタイルを実行する2050カーボンニュートラル真庭構築事業、空き家等を活用した移住・定住の促進、倒壊危険空き家の撤去補助などの空き家等対策事業、市内に1,051か所ある橋梁や5つのトンネルを5年ごとに点検、修繕する道路メンテナンス事業などを予算計上しています。 最後に、夢ある子育て「ひと」づくりと豊かな文化づくりでは、学校給食施設整備事業などのほか、真庭版SDGsスタートブックやAR、拡張現実を活用する郷育を核としたキャリア教育推進事業、旧遷喬尋常小学校校舎の適切な保存と活用に向けた基本構想の策定などに予算を計上しています。このほか、市民参加型のウオーキングイベント等を開催し、市民の運動習慣の定着を図る歩数アップ健康サポート事業などに予算を計上しています。 なお、主要事業ごとの概要につきましては、タブレットの16ページから記載しておりますので御覧ください。 次に、予算書13ページをお開きください。 第2表債務負担行為として、令和3年度から複数年にわたって債務を負担する事業の期間と限度額を定めております。 次に14ページをお開きください。 第3表地方債として、過疎対策事業債などの予算計上に当たり、限度額等を定めております。 以上、議案第15号の補足説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(古南源二君) 澤山生活環境部長。 ◎生活環境部長(澤山誠一君) それでは、議案第16号令和3年度真庭市国民健康保険特別会計予算の補足説明をさせていただきます。 当初予算概要説明書の9ページの2番を御覧ください。 歳入の主なものといたしましては、国民健康保険税、県支出金、一般会計繰入金、繰越金、諸収入などを計上し、歳出では総務費、保険給付費、国保事業費納付金、保健事業費、諸支出金などを計上し、これらにより、歳入歳出予算の総額はそれぞれ51億5,722万9,000円となっており、前年度予算と比較いたしますと、主に保険給付費の増により、4,637万6,000円、0.9%の増となっております。 続いて、議案第17号令和3年度真庭市後期高齢者医療特別会計予算の補足説明をいたします。 同じページの3番を御覧ください。 歳入の主なものとして後期高齢者医療保険料、一般会計繰入金、諸収入などを計上し、歳出では総務費、後期高齢者医療広域連合納付金などを計上しております。これらにより、歳入歳出予算の総額はそれぞれ7億6,379万8,000円となっており、前年度予算と比較いたしますと、主に後期高齢者医療保険料の減により、2,638万7,000円、3.3%の減となっております。 以上、補足説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(古南源二君) 岸本健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(岸本真治君) 失礼します。 それでは、議案第18号及び議案第19号について補足説明をさせていただきます。 まず、議案第18号令和3年度真庭市介護保険特別会計予算について補足説明をさせていただきます。 予算概要説明書9ページの4番のほうを御覧いただければと思います。 令和3年度の介護保険特別会計につきましては、主に保険給付費の増加に伴いまして、前年度比2億6,189万7,000円、率にしまして4.3%の増となっております。歳入歳出予算総額といたしましては、それぞれ64億1,687万6,000円となるものでございます。 次に、議案第19号令和3年度真庭市介護保険特別会計介護サービス事業勘定)予算について補足説明をさせていただきます。 同ページ、5番を御覧ください。 介護サービス事業勘定につきましては、御存じのように、地域包括支援センターのマネジメント業務の会計でございます。こちらにつきましては、前年度比2万9,000円、率にして0.1%の減となりまして、歳入歳出予算総額それぞれ5,108万2,000円となるものでございます。 以上、補足説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(古南源二君) 頭山建設部長。 ◎建設部長(頭山龍一君) まず、議案第20号令和3年度真庭市浄化槽事業特別会計予算について補足説明をさせていただきます。 予算概要書のページ、10ページ、6番を御覧ください。 歳入の主なものとしまして、使用料、手数料、それから一般会計の繰入金を計上しております。歳出の主なものとしましては、総務管理費、公債費を計上し、これらにより、歳入歳出予算の総額はそれぞれ6,236万9,000円となります。前年度予算と比較しますと、17.4%の減となっております。これは、平成29年度より浄化槽の個人への譲渡が始まり、市の管理する浄化槽が減っているためでございます。 次に、議案第24号令和3年度真庭市水道事業会計予算について補足説明をさせていただきます。 概要書は次のページ、11ページの10番を御覧ください。 まず、収益的収支ですが、主なものとしまして営業収益、それから営業外収益を計上しておりまして、収入総額13億7,873万4,000円となっております。収益的支出では、営業費、営業外費、特別損失、予備費を計上しておりまして、支出総額は12億6,645万5,000円となっております。 次に、資本的収支ですが、収入では企業債、負担金、他会計からの補助金を計上しまして、総額7億270万7,000円となっております。支出では建設改良費、企業債の償還金、基金の積立金を計上しております。建設改良費の主なものとしまして、現在やっております久世配水池関連の建設工事、それから月田地区の老朽管の改良工事でございます。資本的支出の総計は12億5,779万2,000円となっております。 なお、資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額は、過年度分及び当年度分の損益勘定留保資金、また当年度分の消費税及び地方消費税資本的収支調整金で補填いたします。 次に、議案第25号令和3年度真庭市下水道事業会計予算の補足説明をさせていただきます。 予算概要説明書11ページから12ページになります。11番を御覧ください。 まず、収益的収支ですが、収入では営業収益、営業外収益を計上しております。支出では営業費、営業外費、特別損失、予備費を計上しておりまして、収入支出予算の総額はそれぞれ17億1,100万8,000円となっております。 資本的収支ですが、収入では企業債、出資金、補助金、負担金及び分担金、基金繰入金をそれぞれ計上しており、収入総額は15億7,643万円となっております。 次の12ページをお願いします。 支出では建設改良費、企業債償還金を計上しております。また、建設改良費の主なものは公共下水道の久世落合地区の管渠工事、落合浄化センターの増設事業、それから久世浄化センターの改築更新事業及び農業集落排水宮地地区の管路更新工事でございます。資本的支出総額は21億3,681万3,000円となっております。 なお、資本的収入額が資本的支出額に対しまして不足する額は、当年度分損益勘定留保資金で補填いたします。 また、下水道事業会計の予算書4ページに記載しておりますが、久世浄化センターの改築更新事業につきましては、債務負担行為を設定いたしまして、令和3年度から令和5年度といたしまして、限度額3億6,780万円でやっていきます。工事内容としましては、久世浄化センターが平成15年度に供用開始して以来、18年余りを経過しておりますから、機械及び電気設備の更新工事を行うものでございます。 以上で建設関係の補足説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(古南源二君) 高見蒜山振興局長。 ◎蒜山振興局長(高見智君) それでは、議案第21号令和3年度真庭市津黒高原観光事業特別会計予算について補足説明をいたします。 当初予算概要書の10ページの7を御覧ください。 歳入の主なものは、一般会計繰入金1,954万4,000円です。歳出では、指定管理料など経常管理費1,634万円、臨時管理費に電話交換機の更新費用として121万円を計上しております。これらにより、歳入歳出予算の総額はそれぞれ1,964万4,000円となり、前年度比546万6,000円、21.8%の減となっております。これは、主に津黒高原荘と工事請負費の減によるものであります。 どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(古南源二君) 畦崎美甘振興局長。 ◎美甘振興局長(畦崎宜久君) 失礼いたします。 それでは、議案第22号令和3年度真庭市クリエイト菅谷事業特別会計予算について補足説明をさせていただきます。 引き続き、10ページの8番を御覧ください。 歳入は一般会計からの繰入金で、歳出の主なものといたしましては、指定管理料、施設修繕料などを計上いたしております。 歳入歳出予算総額はそれぞれ753万6,000円となり、前年度比2万3,000円、0.3%の減となっております。 以上、補足説明とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(古南源二君) 大熊湯原振興局長。 ◎湯原振興局長(大熊昭君) それでは、議案第23号令和3年度真庭市温泉事業特別会計予算について補足説明をいたします。 同じく予算概要説明書の10ページ、9番を御覧ください。 主なものとしましては、歳入では配湯使用料9,085万円、一般会計繰入金1,874万5,000円で、これは入湯税の湯原地区相当分でございます。歳出では、各旅館等へ配湯を行う施設の維持に係る一般管理費4,922万9,000円をはじめ、足、湯本両温泉館の経常的な維持管理費でございます。これらにより、歳入歳出予算の総額はそれぞれ1億2,005万4,000円となり、前年度と比較しますと2,139万8,000円、15.1%の減となっております。これは、足温泉館の改修事業の減によるものでございます。 以上、補足説明といたします。よろしくお願いをいたします。 ○議長(古南源二君) 須田病院事務部長。 ◎湯原温泉病院事務部長(須田昌宏君) それでは、議案第26号令和3年度真庭市国民健康保険湯原温泉病院事業会計予算の補足説明をさせていただきます。 予算概要説明書12ページの12番を御覧いただきたいと思います。 まず、収益的収入及び支出についてでありますが、収益的収入のうち病院事業収益の主なものは、入院、外来の診療報酬などによります医業収益、通所訪問リハビリテーション収益、訪問看護ステーション収益、居宅介護支援事業収益であります。医業外収益では、他会計補助金、一般会計からの補助金でございます。これが主でありまして、病院事業収益の総額は15億4,719万4,000円となっております。収益的支出のうち病院事業費用の主なものは、職員給与、薬品などによります医業費用、通所訪問リハビリテーション費用、訪問看護ステーション費用、居宅介護支援事業費用などで、病院事業費用の総額は病院事業収益と同額の15億4,719万4,000円となっております。 続きまして、資本的収入及び支出についてでありますが、資本的収入では出資金、企業債で総額は1億4,621万1,000円となっております。資本的支出では、電子カルテの更新費用、入院患者の方用の食事を調理場から病棟に運ぶ配膳車などの購入費、企業債償還金で、総額は1億8,983万5,000円となっております。 なお、資本的収入額が資本的支出額に対しまして不足する額4,362万4,000円は過年度分損益勘定留保資金で補填をしております。 以上、補足説明とさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(古南源二君) 補足説明が終わりました。 これで本日予定しておりました議事日程は全て終了いたしました。 定例会運営予定表に従い、次回は2月24日水曜日午前9時30分から本会議を開き、一般質問を予定しております。開催について、本日御出席の皆様には別途通知をいたしませんから、御了承をお願いいたします。 以上、本日はこれをもって散会といたします。 大変御苦労さまでした。            午前11時47分 散会...