備前市議会 > 2021-06-18 >
06月18日-04号

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  1. 備前市議会 2021-06-18
    06月18日-04号


    取得元: 備前市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-10
    令和 3年 6月第3回定例会              第 3 回 定 例 会 会 議 録 (第4号)会議開閉日時  令和3年6月18日  午前9時30分 開議    午後4時50分 散会会議の場所   備前市役所議場出席した議員の番号氏名  1番  藪 内   靖      2番  青 山 孝 樹      3番  田 口 豊 作  4番  山 本   成      5番  森 本 洋 子      6番  石 原 和 人  7番  西 上 徳 一      8番  立 川   茂      9番  星 野 和 也  10番  尾 川 直 行      11番  掛 谷   繁      12番  土 器   豊  13番  川 崎 輝 通      14番  中 西 裕 康      15番  橋 本 逸 夫  16番  守 井 秀 龍欠席・遅参・早退した議員の番号氏名  欠席 なし  遅参 なし  早退 なし説明のため出席した者の職氏名  市長      吉 村 武 司  教育長     松 畑 煕 一  病院事業管理者 荻 野 健 次  市長公室長   佐 藤 行 弘  総務部長    高 橋 清 隆  市民生活部長  藤 田 政 宣  保健福祉部長福祉事務所長    産業部長    岩 崎 和 久  建設部長    淵 本 安 志          河 井 健 治  日生総合支所長 坂 本 基 道  吉永総合支所長 久保山 仁 也  教育部長    大 岩 伸 喜  病院総括事務長 濱 山 一 泰職務のため議場に出席した議会事務局職員  事務局長    入 江 章 行  事務局次長   石 村 享 平  庶務調査係長  坂 本   寛  議事係主任   楠 戸 祐 介 △議事日程並びに付議事件(結果) 番号議事日程付議事件等結果1一般質問  ・6番 石原和人議員  ・10番 尾川直行議員  ・2番 青山孝樹議員  ・3番 田口豊作議員  ・14番 中西裕康議員通告事項一般質問通告表のとおり)                              ;── △一般質問通告事項 順位通告者氏名質問の要旨答弁者116番 石原和人1 市長選挙を振り返って市長 (再質問あり)2 市政運営について市長 (再質問あり)3 子育て支援について市長 教育部長 (再質問あり)4 図書館について市長 市長公室長 教育部長 (再質問あり)5 公共交通について市長 保健福祉部長 (再質問あり)1210番 尾川直行1 人口減少問題・定住策について  ① 人口動態データ分析と少子化・人口減少対策に若い世代の意見を
     ② 定住支援策子育て支援策の評価と今後市長 (再質問あり)2 新図書館建設について  ① 令和3年1月再整備基本構想の評価は  ② 「海の見える図書館」構想と整備計画に専門家と市民参加を  ③ 教育長の考える図書館像とは市長 教育長 (再質問あり)3 教育行政の取組について  ① 教育大綱の取組と現場主義について  ② 教育現場の進展、学校間の格差、ICT・英語教育、未来を背負う志の育成の4つの課題について  ③ 備前緑陽高校と連携、中高生、子どもたちの意見と期待すること  ④ 保幼小の円滑な接続と保育士の待遇について  ⑤ 教育委員会と学校の自律性・公教育について教育長 (再質問あり)4 芸術・民俗・文化・日本遺産への取組  ① 専門員・学芸員の育成と市民の芸術文化活動の振興策を  ② 日本遺産の地域振興、観光振興への取組は  ③ 文化財保存活用地域計画の取組と市民への啓蒙を市長 教育長5 茶臼山公園・総合運動公園・片鉄ロマン街道の整備と活用によるまちづくり  ① 茶臼山公園整備事業の進捗と公園の長寿命化・整備を  ② 公園を核にしたまちづくりに公園整備計画策定を  ③ 片鉄ロマン街道を活用し、優しい環境と健康づくりの推進を市長 産業部長 (再質問あり)132番 青山孝樹1 施政方針より市政の今後について  ① 財政再建について  ② 生涯学習の機会の充実について  ③ 図書館機能の充実について  ④ スポーツレクリエーション活動の推進について  ⑤ 機構改革について市長 教育長 (再質問あり)2 教育行政について  ① 「教育のまち備前を全国モデルに」について  ② 教員の働き方改革と教育改革について  ③ 休日の部活動の段階的な地域移行について教育長 教育部長3 精神障害のある人に対応した地域包括ケアシステムの構築について  ① 地域自立支援協議会が中心となり包括支援センターなども同席したシステム作りを  ② 就労支援について  ③ 備前市におけるアウトリーチ体制について  ④ 地域交流サロンなどの利用について総務部長 保健福祉部長 (再質問あり)143番 田口豊作1 教育について  ① 給食の無料化、使用食材ほかについて  ② 教材の無償化について市長 教育部長 (再質問あり)2 島嶼部の整備で移住定住の促進を市長 市民生活部長 建設部長 (再質問あり)3 海ごみ対策を市民生活部長 (再質問あり)4 中小企業振興条例の制定を市長5 打撃を受けている経済の活性化のために国へ消費税の引き下げを求めるべきでは   併せて市内の飲食店等に市独自の支援をするべきでは市長1514番 中西裕康1 ジェンダー平等をめざして市長 (再質問あり)2 市民の安全を確保し、生活を支援するコロナ対策の強化について市長 建設部長 (再質問あり)3 選挙公約では「職員と力を合わせて進める姿勢」が強調されていましたが、機構改革では職員とよく話し合われたのか市長4 備前市にはない総合福祉センター建設の考えはないか市長 (再質問あり)5 「交通弱者に配慮した公共交通の再編整備」について市長 (再質問あり)6 福原・大東線のJR赤穂線跨線橋歩道整備をお願いします市長7 第2期備前市障がい児福祉計画にある児童発達支援センターの建設は令和5年度末となっているが進展は市長8 政務報告での「痛感した」ことを具体的にお聞かせください   また、備前の教育の良いところはありましたか教育長9 コロナ禍の中でも国は備前、吉永病院の病床数削減を進めようとしているが市長の見解と、市立病院のコロナ対応はどうか市長 病院事業管理者 (再質問あり)     午前9時30分 開議 ○議長(守井秀龍君) 皆さん、おはようございます。 ただいまの出席は16名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(守井秀龍君) 日程1、昨日に引き続きまして一般質問を行います。 なお、重複する質問は努めて排除していただきますようお願いいたします。 それでは、通告に従い、順次発言を許可いたします。 まず、石原議員の一般質問を願います。 6番石原議員。     〔6番 石原和人君 登壇〕 ◆6番(石原和人君) おはようございます。 それでは、一般質問をさせていただきます。 このたびは、大きな5つの項目につきまして御質問をいたします。 まず、大きな1番目、去る4月11日投開票の市長選挙を振り返りましてお尋ねをいたします。 その選挙戦を通じて、私は備前市民としての誇りをそぎ落とされ続けた感がございます。中でも強烈に印象に残っているシーンがございます。ある候補者の恐らく応援弁士の方でしょうが、私の自宅近くでマイクを握られ、備前市について訴えておられたのを偶然耳にいたしました。その方は、備前市は沈没しているとはっきりと断言されました。首長選挙ではそのような表現が乱発されるのでしょうが、私はえも言われぬ情けなさと腹立たしさに包まれました。たまたまその日が小学校の下校パトロールの日でしたので、下校途中の小学校高学年の女の子が私に、なあなあ備前市って本当に沈没しとんと聞いてきました。私は、いやいやそんなことはないよと慌てて否定することしかできませんでした。 確かに、人口が減少し、各地域の自治も含め、後継者へのバトンタッチも様々な分野で大きな課題となっております。しかし、減った、減少したとはいえ、現在でも約3万4,000人の市民の方が生活を営み、年間百数十人の新しい命がこの町で生まれています。そして、少しでも地域を盛り上げたい、引き継いだ伝統をつないでいきたいと、温かく、また熱い思いを持って奮闘しておられる方もたくさんいらっしゃいます。また、過去には、特に昭和の時代には、人命をも失った数々の大災害に見舞われながら、そのたびにこの町を手直しし、現在のような安全な町の礎を築いてくださった先人たちのおかげで、今こうしてどこの町にも負けない安心して暮らせるふるさとがあります。そんな我が町備前市を先ほどの応援演説の方は、一体どこと、何と、いつと比較して沈没などと表現されたのか知る由もございませんが、備前市民に対して失礼極まりない発言でありました。 どうか大人たち、特に市政に携わる人間こそは、必要以上にこの備前市を卑下するようなネガティブな視点を改め、子供たちのためにも、この町にもっと誇りと自信を持ち続けなければならないと大いに学ばせていただいた選挙でもありました。 そんな市長選挙を振り返り、2点お尋ねいたします。 まず1点目、たしかまだ後援会活動中の市長のパンフレットだったと思いますが、4年前までの1期目を振り返られ、備前市に対する思いが強過ぎて周囲への配慮が欠けていた旨のコメントがあったのを覚えています。恐らく職員に対しての思いも含まれているものと推察をいたしますが、再びその場に立たれた今、業務遂行に当たっての心構えにどのような変化があるのかお聞かせください。 2点目、地区ごとにパンフレットを配布されていたと思います。香登地区向けパンフレットの中に、香登地区の神社の改修を行いますというフレーズを見かけました。香登のみならず全市的に神社の老朽化や維持管理が大きな課題となっている昨今ですので、大変興味深く目に留まりましたので、具体的に神社の改修とはどのようなものなのか御説明をいただきたいと思います。 大きな2番目、市政についてお尋ねをいたします。 まずは、新型コロナワクチン接種に当たって、担当部署を中心に医療機関と連携し、大きなトラブルなく進捗していることに敬意を表します。引き続き、御尽力賜りますようよろしくお願いをいたします。 さて、先ほどの選挙を通じても市政の課題として、例えば山陽新聞では、町の活力低下深刻、財政再建、待機児童、人口減少、公共交通、観光振興などの見出しで特集が連日組まれておりました。これらが当面の大きな課題ともなるのでしょうが、恐らくどなたが市長であっても、それら全てを一挙に解決するのは不可能でありましょう。特に、人口減少などは吉村市長前任期間も含め、過去数十年をかけてじわじわと進行してきた、言わば慢性疾患であります。例えれば、これまで様々な治療や投薬が続けられてきておりますが、その効果はなかなか現れていません。しかし、治療の前に最も重要なのは、その当事者である私たち備前市民一人一人が先人の努力に感謝をし、この町に誇りを持ち、この町を大切に思うことではないでしょうか。当事者の前向きな気持ちが広がらなければ、幾ら治療や投薬を続けてもその効果は上がらないと思います。どうぞ吉村市長には、備前市民の町への誇りや意識を高めていただく市政運営をお願いいたしたいと思います。 また、市民いや日本人がその町を評価する際、どんどんと便利か不便かの利便性が物差しとなってきている気がします。利便性で言えば、どうあがいても岡山市などに勝てるわけはありません。利便性では劣れども、どこの町にも負けない備前市のすばらしさを市外のみならず市民の皆様にも伝え続けてほしいと思います。 昨日の市長の答弁でも、移住・定住の補助をさらに充実していくなどとございましたが、大変評価が難しい分野でありますので、どうぞ慎重に見極めていただきたいと思います。 備前市は、他自治体に負けないほどの定住施策を数年続けていながらも効果は現れていません。これをどう見るか。補助金を工夫してみようとなるか、補助金がまだ足りないからもっと増やそうとなるのかの分かれ道であります。どうぞ、大局的に分析、検討をお願いしたいと思います。 ここでは1点のみ市政に関してお尋ねをいたします。 市政運営の基礎、基本となりましょう備前市まちづくり基本条例において、その基本理念として、市民、市及び市議会は市民の幸せを目指してまちづくりを進めるとありますが、市長は私たちが目指す市民の幸せについてどのような解釈をお持ちでしょうか。ちなみに、同じお尋ねを2月議会で当時の田原市長にもいたしました。田原前市長は、市民の幸せとは市民が健康で生きがいを持って暮らすことであり、具体的には住み慣れた地で気心の知れた方たちと共に元気で長生きできる場を提供することが役目であるとお答えになりました。吉村市長のお考えをお聞かせください。 大きな3番目、子育て支援についてお尋ねをいたします。 いつの時代も子供たちの健やかで穏やかな成長は社会の大きな願いであり、また私たちに希望を与えてくれます。 子育て支援ですので、保護者の経済的負担軽減もその大きな目的ではありましょうが、何だかこの国も、この備前市においても、肝腎の子供たちよりも保護者向けの施策に偏重し過ぎていないかと感じています。少子化を少しでも食い止めることも子育て支援の大きな目的でしょうが、こちらも他自治体に全く引けを取らないほどの補助や無償化制度を実施していながら、この状況であります。ここでも補助あるいは無償化をどのように評価するかの分かれ道であります。内容を工夫するか、いやもっととなるのか、私は中身を工夫していただきたいと切に願います。 大いに参考としていただきたい田原市長時代の平成31年に実施された子ども・子育て支援ニーズ調査があります。小学生以下の子供さんがいる世帯の約80%の回収率という貴重な資料であろうと考えています。 調査は多岐にわたっておりますが、ここでは子供さんの人数の結果から計算いたしますと平均の子供さんの人数は就学前の御家庭で、私の計算ですが2.14人、小学校児童を持つ御家庭では2.5人となっています。つまり、結婚の機会と子宝に恵まれれば、それだけの子供さんが少ないと言われながら実際にはいるということであります。100分の1単位レベルで一喜一憂する合計特殊出生率などより、よほど現実的な数字であると考えます。 そして、今後備前市に希望する子育て支援は何かの問いには、就学前、小学校児童いずれの保護者においても、子供たちが外遊びできる場所を増やしてほしいとの回答が圧倒的に多かったことも今後の子育て支援に大いに参考としていただきたいと願います。 そこで、3点お尋ねをいたします。 1点目、市長が掲げる施策、子育て支援日本一というのがありますが、具体的に日本一とは何を評価しての順位であるとお考えでしょうか。 2点目、子育て支援日本一を掲げている自治体は幾つもあり、中には府や県レベルで掲げているところもあるようです。調べていると、人口約2万4,000人の茨城県境町が子育て支援日本一を掲げ、取り組んでおられるようです。一昨日来議論となっている英語教育にも大変力を入れている自治体であります。ぜひ研究してみていただきたいと思います。また、様々な補助、無償化制度があるようですが、その点では備前市は全く劣っていないものと感じております。 そんな中で目を引いたのが、保育施設でのおむつの持ち帰りなしというものであります。保護者の負担軽減が目的とのことですが、園児それぞれ間違いのないように厳重に個包装する保育士の負担軽減にもつながるものと考えます。 独りよがりで提言してもということで、幾つかの保育園、こども園でお話を伺いました。規模の大きい伊部こども園では、主におむつの対象は3歳未満で、最近のある週では園児56名、1週間の枚数が約670枚とのお答えをいただきました。ただ、中には我が子のおむつをチェックしたい、そんな保護者がおられるかも分かりません。しかし、私が聞いた限りでは、そのまま捨てている保護者の方ばかりでした。本市でもこのような事業を検討してはいかがかと考えますが、お考えをお聞かせください。 3点目、先ほどの調査結果にもありましたし、これまで度々質問もさせていただきましたが、子供たちの遊び場の充実も重要な子育て支援であると考えます。 今現在、既にある場所の活用をということで、休日の校庭や園庭の開放を提言したこともございますが、ここでは都市公園や児童遊園地も含め、市内の現状をどのように捉え、今後についてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 大きな4番目、図書館についてお尋ねをいたします。 私も時に図書館にお邪魔をいたしますが、確かに現在の図書館は、例えば書棚の間に立ちますと圧迫感を感じますし、整備の必要性は大いに感じております。しかし、図書館ほど市民の方によってかかる思いに温度差の大きい、隔たりの大きい施設はないものと考えます。 先日、新教育長紹介の新聞記事でお見かけをしましたが、御趣味が読書であり、図書館巡り、そんな記事も見かけましたが、中にはそういう方もおられましょう。しかし、全く行かないという方も多く、私も息子世代の若者とよく話をいたしますが、若い世代は図書館の必要性をさほど感じていないようです。ちなみに、令和元年度実施の市民アンケートによれば、図書館の利用頻度は週1回以上が約1.5%、月1回以上が約5.5%、年に数回が約20%、全く行かないが約70%となっています。 これまで委託をされ進められてきた基本構想策定の横で、私はこれまで、例えば福岡県筑西市の図書館を挙げ、立派な図書館でなくても小さな図書館で貸出冊数や利用者を劇的に増やしているところがあり、研究も求めてまいりました。 昨年度末、基本構想の中から改築の方針が決定をされたと聞いておりますが、市長が替わりましたので、3点お尋ねをいたします。 1点目、施政方針の中で、図書館機能の充実について図書館整備基本構想及び整備事業検討資料を基に新築整備の方向で検討していくとありましたが、新築整備とする理由、また現時点で思い描く図書館像をお聞かせください。 2点目、図書館については再検討となりましょうから、その標準とされる規模や蔵書冊数にとらわれず備前市独自版の図書館整備を望みます。立派な図書館よりも、例えば自動車文庫や各公民館の図書スペースの充実を図るべきと考えますが、いかがでしょうか。 3点目、基本構想の中に県内各自治体の図書館の状況の一覧がございましたが、その中で久米南町の図書館が町民1人当たりの貸出冊数が群を抜いているのを見かけました。何かヒントとなるところがあるかと思います。研究してみてはいかがでしょうか。 最後に、大きな5番目、公共交通について、この件についてもこれまで度々取り上げましたが、市長が交代されましたのでお尋ねをさせていただきます。 前回も申し上げましたが、市営バスの利用者には学生なども含まれましょうが、主には高齢者でございましょう。その行き先としては病院と買物が多く、これは生きていく上で欠かすことのできない場所へ行くための移動手段であるということです。市民生活を守るため、市民の安心のため、公費を負担する優先度や必要性は先ほどの図書館事業の比ではないと考えます。例えば、美咲町の黄福タクシー事業を参考として、タクシー業者に頑張っていただいて、機能の衰えた高齢者の移動を支えていくことなどを提言し、前市長もあらゆる手段を検討していくとのお答えでした。 そこで、2点お尋ねをいたします。 1点目、市長は施政方針の中で、公共交通の確保について利用の少ないバス路線や非効率な運行を行っているバス路線については、市民の移動実態やニーズに即した路線再編を行うとともに、それに代わる移動手段を検討していくとありました。私は、現時点での代替手段はタクシーだと考えますが、市長の現時点でのお考えをお聞かせください。 2点目、新型コロナワクチン接種に関して、タクシーでの高齢者の接種会場への往復の移動費の補助が始まっています。スタートしてまだ半月程度ではありますが、その利用状況はいかがなものかお教えをいただきたいと思います。 以上で一般質問を終わります。 ○議長(守井秀龍君) ただいまの質問に対する答弁を願います。 吉村市長。     〔市長 吉村武司君 登壇〕 ◎市長(吉村武司君) 皆さん、おはようございます。 それでは、石原議員の御質問に順次お答えいたします。 1番、1点目、業務に当たる心構えに変化はあるかについてでありますが、今回の選挙活動を通じ、市民の皆様方から市長に選んでいただいたという思いを強くしております。私のやるべきことは、市民の皆様の声を拾い上げ、それを市政に反映させていくことであります。そして、愛する郷土、備前市に恩返しがしたい、そうした思いでございます。 2点目、香登地区の神社の改修についてでありますが、指定文化財である神社を想定したもので、市指定文化財の場合は保存事業に係る補助対象事業費の2分の1の額を補助金額とするものであります。 2番、市民の幸せについてでありますが、議員御指摘のとおり備前市まちづくり基本条例第4条には、市民、市及び市議会は市民の幸せを目指してまちづくりを進めますと規定されております。この市民の幸せとは、市民が健康で生きがいを持って暮らすことであると考えております。市民の幸せを目指して市民の意見を市政に反映させながら、子育て支援、教育の充実、持続可能な雇用を守ることを柱に魅力ある施策に取り組んでまいります。 3番、1点目、子育て支援日本一についてでありますが、掛谷議員の御質問でお答えしたとおり5つの公約を実現していくことが第一の目標であり、全国の自治体でどのくらいの位置にいるかについてお答えすることが難しいですが、一般的に子育てしやすい自治体としての評価項目と考えられる安全・安心、自然が豊か、子育て施策については高い位置にあると認識しております。 2点目、保育施設でのおむつ処理についてでありますが、備前市では保護者による幼児の健康管理や成長の確認の面から、使用後のおむつは持ち帰りをお願いいたしております。今後は、園での処分を実施するとなると、回収までの衛生的な保管が可能か、また保育士の負担軽減につながるかなどと研究してまいりたいと考えております。 3点目、遊び場の充実についてでありますが、以前から度々御提案いただいているとのこと、この趣旨につきましては私も同感であることから検討課題との認識ではありますが、厳しい財政や昨今の情勢から、都市公園については検討が進んでいない状況にあるとのことです。公園の整備や遊具等の改修につきましては、長寿命化計画や各種計画等の見直しを行う中で引き続き課題として検討してまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 一方、児童遊園地につきましては、現在ある児童遊園地を維持しながら今後の公園の在り方を引き続き検討しておりますが、今回提案している片上及び吉永の屋根つきスポーツ広場についても、その遊び場の充実の一つに上げられるのではないかと考えており、夕方や休日は子供や家族が遊べるような運用や、災害時には仮設の救護施設や避難所としての利用も検討しております。本市の高齢化率は40%近くに上昇しており、高齢者の健康寿命の延伸には、外出することやスポーツをすること、人と交流することが重要であります。このことは子育て世代にも同様で、子育て中の家族が交流できる場として、また天候に関わらず外遊びのできる場として期待できるのではないかと考えており、他地区においても身近に集える施設として早急に計画していきたいと考えております。 なお、児童遊園地の再整備については、古い遊具も多数あることから、撤去を含め整理を検討してまいります。 4番、図書館についての1点目、新築整備を検討する理由についてでありますが、私が思い描く図書館は、地域社会や文化交流の拠点として大きな役割を果たすものが理想であります。そこには、ICT化され、情報が集まり、人が集まり、知識が集まり、まちづくりに発展するにふさわしいものにするには、駐車場スペースや交通の利便性を加味し、景観のよい広い場所への新設がふさわしいのではないかと考えております。 2点目、新築より自動車文庫や公民館の図書スペースの充実を図るべきについてでありますが、図書館日生分館、吉永分館、自動車文庫などにつきましても備前市の現状を踏まえながら、より充実した運用を考えております。 3点目、議員紹介の町では、川柳の電子投稿や本の貸出し履歴を記録する読書通帳などの貸出しによる工夫がされているとお聞きしております。本市もよい図書館となるよう、他の図書館のよいところは積極的に取り入れていくよう研究してまいります。 5番、公共交通についての1点目、施政方針の中での公共交通の確保についてでありますが、市民の生活を支える移動手段として重要な役割を担う市営バス運行の維持、確保は、当然ながら市民の利用実態やニーズへの対応、効率的な運行、公共交通空白地域の対策といった公共交通網形成計画で整理された課題に対して実態調査を行っております。その結果に基づき、より効果的な改善を図る必要があります。議員から御提案がありましたタクシー料金へ補助をする方法も一つでありますが、本市の現状に見合った新たな仕様について現在研究しているところでありますので、御理解をいただきたいと思います。 次に2点目、ワクチン接種移動費補助事業の利用状況についてでありますが、6月15日現在で利用者は424件、利用人数517名、利用金額は79万2,440円であります。 私のほうからは以上であります。 ○議長(守井秀龍君) 再質問はありますか。 再質問に入ります。 石原議員。 ◆6番(石原和人君) 御答弁ありがとうございました。 まず、市長選挙、市政にも関連するところかも分かりませんけれども、先ほど市長から幾度となく市民の声を拾い上げというワードが出てまいりまして、これも当然市政運営の場においては望まれる姿勢でありましょうけれども、その声の拾い方といいますか拾い上げ方、さっきのような、時にはアンケートのような形もありましょうし、それから例えばある団体等から直接要望であったり御意見であったりというのも立派な一つの市民の声でありますし、それぞれの声またその都度の声をどう集約をして政策につなげていくかというところだと思うんですけれども。声を拾い上げる、大変難しい作業でありましょうし、それを政策立てをしていく作業はさらに難しいところだとは思いますけれども、もう少し声の拾い上げ方また政策へのつなぎ方あたりをいま一度もう少し御説明いただければと思います。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 市民の皆様方から市長に選んでいただいたという思いを強くしております。私のやるべきことは、市民の皆様の声を拾い上げ、それを市政に反映させていくことであります。そして、愛する郷土、備前市に恩返しがしたい、そういう思いで市民の皆さん方の声をこれからも謙虚に拾い上げていきたいと考えております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 石原議員。 ◆6番(石原和人君) 先ほどとほぼ同じ答弁で、それをこちらなりに解釈するしかないのかなという思いでおるんですが。 それから、市長選挙について、先ほど僕もちらっと申し上げましたけれども、新型コロナ禍もあって全国各地の首長選挙においても、言わばバラ色のような公約を掲げて現職に挑む、中には話題となっておるのは、例えば岡崎市また丹波市それから丸亀市あたりでは市民に一律5万円であったり10万円であったりという給付金を配布するというような公約を掲げて当選をされ、しかしながら財源等の面でなかなかうまく進まず混乱を来しておるというような状況もありますので、先ほどの市民の声、市民の方からの要望の話にもつながるかも分かりませんけれども、確かに公約ですから公の約束とも解せれるんでしょうけれども。 じゃあ、例えばその公約に掲げておることというのが、前市長、田原市長も旧アルファビゼンについては、たしか図書館整備を行うような公約を掲げられて当選をされた記憶がございますが、それを方向修正をされたというか違う形にはなった経緯もございます。市長は先ほど市民に選んでいただいた、それは確かにそうなんですけれども、しかしながら全てを吉村市長に白紙委任をされたわけではないというふうに捉えております。そのあたりは、その都度議員として責任を持って見極めていくところしかないんでしょうけれども、そのあたり公約の在り方についていまだに僕自身も果たしてどうなのかなという思いもありますけど、その都度見極めさせていただく。 それから、2点目の一番上の市長選挙の2点目ですけれども、神社に対する改修というところでお答えがございまして、文化財に対するもの、これはじゃあ確認しますけれども、大内神社の本殿の改修ということでよろしいでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 備前市は、多くの指定文化財を持っております。前回の私の任期中にも3か所の指定文化財を改修させていただきました。そのように、指定文化財の改修については、地元香登だけではなく備前市内のそれぞれ改修が必要なところの御案内等がありましたら担当の課のほうで前向きに検討していくということでありまして、一つの例がそういうことであります。備前市における文化財も相当傷んでおるものも散見できるわけであります。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 石原議員。 ◆6番(石原和人君) 続きまして、市政についてということで、その中で市民の幸せということでお答えをいただきました。健康で生きがいを持って暮らすこと。先ほど、一般質問の中でも市政に関して取り上げさせていただいて、課題の一つとして観光振興も上げられて、それから私もその点は大いに市政として取り組んでいかなければならないと感じております。 観光に関連してですけれども、それから市民の幸せにもつながるハッピーな気持ちにもつながるんじゃないかなと。備前市特別観光大使がお二人おられて、そのうちのお一人、山本由伸選手がここで晴れて侍ジャパンに選出の内定ということで、この点備前市民にとって大いに幸せ感の高揚といいますか、それからひいては世界中から注目されるわけですから備前市のPRにも大いにつながるものと期待をするところでございますが、市民の幸せ、市民挙げて応援をして、市民の皆さんと共に喜びを分かち合う、そういうようなところも含めて何か山本由伸選手のオリンピックに関連して、もう時間もそんなにないですけれども、何かお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) たしか2012年の重友選手以来、備前市出身の人がオリンピックに正式選手として出ることが決定されたということで、私も大変うれしく思っております。早速秘書課におきまして、当時の同級生や御近所、そして育てておられたコーチの皆さん方とも相談し、寄せ書き等を作り、限られた人数でしかオリンピックの観戦はできないそうでありますが、これから集い、できるだけ近くで応援できるものであれば応援をしていきたいと思っております。また、家庭でテレビで、その時間を市民の皆さん方にお知らせをするということも考えております。今のところ、今月に市役所の正面に幕を作り、そして野球少年にそのお祝いメッセージを作っていただくというような行事を今考えておるところであります。 いずれにしましても、ぜひともすばらしいピッチャーとしての雄姿を国民に、このコロナ禍である中でひとつ金メダルを目指して頑張っていただきたい、大変うれしいニュースの一つであります。備前市もできる限り市民の皆さん方にも御案内をしながら応援体制をつくっていきたいと考えております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 石原議員。 ◆6番(石原和人君) 備前市にとっても、まさに奇跡的な機会であろうと思いますので、ぜひとも力強い応援を一緒にさせていただきたい、盛り上がっていきたいというふうに思いますのでよろしくお願いしたいと思います。 それから、子育て支援についてでございますが、5つの公約を先ほどおっしゃいましたが、昨日の掛谷議員の答弁でもございましたけれども、その中の一つに、これ図書館にも関連するかも分かりませんけれども、子供さんに絵本をということで上げておられました。現状では4か月健診の際にブックスタートということで行われておるようですけれども、この子供さんに絵本をというところでもう少し具体的なお考えが現時点でおありでしたらお教えいただければ。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 大岩教育部長。 ◎教育部長(大岩伸喜君) 突然の質問であれなんですけど、以前に教育委員会のほうで図書券とかを配った経緯もありますし、そういったことも担当課の子育て支援課のほうとも協議しながらそういったことは今後考えていきたいとは思いますが、今この時点でするしないというのは申し上げれませんけど考えていきたいとは思います。 以上です。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 石原議員。 ◆6番(石原和人君) 子育て支援の中で、子供さんに絵本に触れる機会をというのは大いに結構なことであって、進めていただきたい。でも、子供さんが絵本に触れる機会も各こども園であったり保育園にも当然絵本もたくさんありますし、そこら辺のバランスも取って、図書券がいいのか、どういう形がいいのかしっかりと精査をして進めていただきたいと思います。 そこらあたりはぜひとも頑張っていただいて、先日も知り合いの若いお母さんの子供さん、まだ僅か1歳後半ぐらいなんですけど、いつも一緒におる子が今日は見えんなということでお聞きしたら、いや家でスマホを持たせて動画を見ておとなしゅうお留守番をしょうんですということで、だからそういうことが身近でもどんどん進んできとって、どんどん大人が次々と子供さんを刺激するアプリであったりそういうものをどんどん開発するんでしょうからそれはいたちごっこになるんでしょうけど、そこらあたりもぜひとも子供のときに絵本に触れる機会づくりをぜひ進めていただきたいというふうに思います。 それから、子育て支援の3点目で遊び場の充実をということで、市長にも思いを共有していただきました。 現状を見てみますと、都市公園でいいますと遊具と呼べるものが恐らく日生の浜山のわんぱく丸、しかしこれも老朽化で、たしか解体の予算がここで提案されておるということで。それから、久々井にもささやかな遊具が1つございますけれども、このあたりの整備を進めていただきたい。 それから、先ほど市長はグラウンドゴルフのゴルフ場への屋根ということで御答弁ございました吉永と片上地区ということなんですけれども、こちらはすいません、予算化される中でその経緯、先ほど市長は市民の声を聞いてということでございましたが、この提案に至る経緯について御説明をいただきたいと思います。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 多くの地域のゲートボール及びグラウンドゴルフをしておられます元気な皆さん方と今回多く会う機会がありました。また、お話をする機会を得ました。その中で、皆さん方が暑い夏、寒い冬、元気でグラウンドゴルフをできるそのありがたさと、そしてもしその人たちが病気になって病院へ行くそのギャップあるいは経済的費用を考えると、ただ単なるゲートボール、グラウンドゴルフを空き地でただプレーをすればいいということではなしに、いわゆるテント型のようなもので結構ですから、大型のことは言いませんので、異口同音に多くの実は要望を聞きました。 今回、ゲートボールとグラウンドゴルフの皆さんがやっておられる場所等も既に確認済みであります。このような場所に子供の遊び場も兼ね、また災害時の一時的な避難場所も兼ねたテント型のものを置いておくことが高齢者のスポーツ等についても大きく寄与するんじゃないだろうかということで、岡山県の新見市の例を参考につくらせていただきたい。そして、順次、民間施設の中には難しいですけども、備前市の持っております場所であればそういうものをし、災害にも、あるいは子供の遊び場にも、そしていろんなチームがありますが、皆さん曜日を変えて健康でプレーされると、それが家の中に閉じ籠もっておられるよりもよっぽど健康でありますので、健康づくりも目指さなけりゃならないと思っております。 議員の皆さん方も、近隣にはたくさんのグラウンドゴルフ競技者もおられると思います。皆さん方がよかったなと、備前市もやっと気がついてくれたなというようなことであろうかと思います。一遍に全部はできませんけれども、ここ数年来に希望されるところ、民有地を除きまして、備前市の施設として補充させていきたいというところでございます。また委員会等で詳しく場所等についても御報告する機会があろうかと思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 石原議員。 ◆6番(石原和人君) すいません、ありがとうございます。 子育てのほうからグラウンドゴルフの屋根の話に答弁ありましたんで、ちょっと入ったんですけど、委員会もございますので、しっかりとその場でも確認もさせていただき、大渕のほうですが、新規事業の概要の中で大渕については大変水はけが悪く、雨が降ればしばらく数日間できない旨の説明もございまして、これも委員会でいいんですけど、一昨日、一般質問初日にかなりの雨が降りまして、これであれば翌日なんかの状況はどうだろうかということで、昨日の朝に現地を訪れてみました。そうしますと、そんなに水がたまらず十分プレーは可能というような状況を見てとれましたんで、このあたりもどのような調査をされたのか委員会等で確認をさせていただきたいと思います。 それから、図書館についてですけれども、図書館事業のすいません、今現状こちらがあれでしょうけど、図書館事業が行政の政策の中で評価されるところ、評価で重視される数値であったり、優位性を評価する、判断するその数値でいくと、僕の捉えですけど貸出冊数と利用者かなと思うんですけど、それの捉えでよろしいですか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 大岩教育部長。 ◎教育部長(大岩伸喜君) 現在の図書館での利用冊数と来館者数が評価の視点にはなるかと思いますが、今の図書館の構想はさらに図書館でまちづくりのほうで市の活性化というふうにも考えているところでございます。 以上です。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 石原議員。 ◆6番(石原和人君) それから、基本構想策定の過程で参考として、2つのたしか部会の人口当たりの標準規模なりを参考にされて算出して、約2,300平米でしたか算出されておりますが、これはあくまで、それから平成10年代のかなり古い過去のそういった標準値を参考にされとんで、これは別にでもあれなんでしょ、それに何が何でもとらわれんといけんということはないわけでしょ。一つその標準とされとる標準値の意義というか、その位置づけについてお教えいただければ。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 大岩教育部長。 ◎教育部長(大岩伸喜君) 標準冊数につきましてはそういったこともありますが、今の構想の中では12万冊でしたか、ちょっと数字のほうはあれですけど、そういった図書館のほうを考えているところでございます。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 石原議員。 ◆6番(石原和人君) それから、一昨日ですか、星野議員への答弁で公共施設を取り上げた質問の中のやり取りの中で、市長の答弁でここで機構改革の中に海の見える図書館建設課もたしか含まれておりましたけれども、一昨日まだ新築が決定したわけではないという答弁があったんですけど、もう一度確認をさせていただければ。整備について。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 建設場所が決定しておるというわけではありませんという意味であります。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 石原議員。 ◆6番(石原和人君) 建設場所は確定はまだだけれども、新築の方向でということでよろしいですか。 ○議長(守井秀龍君) 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 議員御案内のような検討資料が議員の皆さん方にも配られておるんではないだろうかと思っております。この中にA、B、C案というのがあるわけであります。その中でこれから最も備前市にとってこれからの図書館、運営についてもそうでございますが、最もいい方法を選びたいというところでございます。
    ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 石原議員。 ◆6番(石原和人君) C案、新築であれば現時点でのあくまで想定ですけれども、工事費、経費、費用もろもろ含めてたしか16億円ぐらいかなというところで見ておるんですけれども、こちらがもし仮にそういうような方向で新築が進むんであれば、その財源としては昨日まで議論になっておりました企業版ふるさと納税などもやり方によっては充てられるという捉えでよろしいんでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) B案とC案の違いは、土地を購入する費用をつけるかつけないかというところが大きく費用的には違うところであります。いわゆるふるさと納税を使って造るか、あるいは過疎債を使うか、合併特例債が使えるか、あるいは民間資金を活用したPFIを使っていくか、それはいろんな選択方法があると思います。それらのあらゆる選択方法を考えながら、まずどのような図書館をどこで造るかという決定の中でこれらの財政措置が考えられていくものだと思っております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 石原議員。 ◆6番(石原和人君) 市長公室長、すいません。確認なんですけど、企業版ふるさと納税も充てようと思えば、目指せば財源として充てられるということでよろしいですか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 佐藤市長公室長。 ◎市長公室長(佐藤行弘君) 地域再生計画にのっとっている事業ということで判断できるということであれば恐らくできると思いますが、企業版ふるさと納税を充当することはできます。 以上です。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 石原議員。 ◆6番(石原和人君) それから、最後の公共交通ですけれども、7月末までに高齢者の方の2回の接種を終わらせるという大目標で頑張っていただいておるんですけれども、これだけ短期間の間に高齢者の方が大勢移動する機会といいますか、ほとんどないようなことで、公共交通に関しての実態調査のすごい絶好の機会じゃないかなということで、前回でしたかその前でしたか、その当時の保健福祉部長でしたかにお尋ねをして、ワクチン接種の際に御高齢の方にどうやって会場まで病院まで来られましたかというのをお尋ねになれば、大いに実態調査の絶好の機会じゃないかなということで、部長、これからでもまだ数千人の方がおいでになると思います。そういうような機会に移動手段についての調査をぜひ可能であればされれば、市営バスの本当のところの必要性、市営バスがどれぐらい、じゃあその場所へ病院に行かねばならない場面で市営バスに乗車されとるかというところも見れると思うんで、いい機会と思うんで、ぜひ調査なりは可能であれば進めていただきたいと思うんですけど、いかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 河井保健福祉部長。 ◎保健福祉部長福祉事務所長(河井健治君) ワクチン接種につきましては、各医療機関にかなり御努力いただきまして、通常の診療の上にワクチン接種を今お願いしているところでございます。ですから、過度な御負担はちょっとかけづらいというのが私の本音でございますけれども、可能な範囲でお話のほうはしてみたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 石原議員。 ◆6番(石原和人君) もし、そこで予約ですから限られた時間帯に現場へ到着せねばならないんですけれども、その場面で市営バスの乗車率がことごとく低いんであれば、市営バスの本当の意味での現状をさらけ出すことになるんじゃないかなと。この機会に多くの方が市営バスの乗車をされとんであれば、工夫次第で利用促進が可能かなと思う。本当に最高の機会じゃないかなと思いますんで、ぜひとも実態調査につなげていただきたいという思いでおります。よろしくお願いしたいと思います。 じゃあ、これで質問を終わります。ありがとうございます。 ○議長(守井秀龍君) 以上で石原議員の質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(守井秀龍君) 質問中途ですが、この際暫時休憩いたします。     午前10時29分 休憩     午前10時50分 再開 ○議長(守井秀龍君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次に、尾川議員の一般質問を願います。 10番尾川議員。     〔10番 尾川直行君 登壇〕 ◆10番(尾川直行君) それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 市長から施政方針で公平公正の信念の下、市民に寄り添い、誰一人取り残さない強く優しい市政に取り組むという力強いお言葉をお聞きしました。 施政方針に対して一般質問をさせていただきます。 その前に、各種資料を御準備いただきまして厚く御礼申し上げます。 それでは、1番目、人口減少問題、定住対策について。 6月5日の新聞1面記事に昨年の出生数、最少84万人の見出しから、増田レポート、地方消滅を読み返しました。地方の人口減少の深刻さが認識されたのは7年前、増田寛也前岩手県知事らのグループが市町村の消滅可能性都市を警告してからで、若年女性人口、20歳から30歳代の減少率が5割を超える896自治体が消滅可能性都市に当たるとされ、岡山県内で備前市は高梁市のマイナス70.7%に次ぐ2番目にランクされ、マイナス60.1%と推計されています。その後、人口減少対策が行われていますが、少子・高齢化、人口減少には歯止めがかかっておりません。 市長に少子・高齢化、人口減少についてお尋ねします。 1点目、悲観的な話で恐縮ですが、備前市の地区別人口減少率、65歳以上の高齢化率、15歳未満の年少人口割合、出生数の動向から、少子化、人口減少、高齢化の深刻さが見えます。この人口動向をどう捉えておられますか。 少子・高齢化、人口減少自体は不可避という現実を認識し、こうした中で備前市の将来を見据え、現役世代の医療費の負担見直しのように受益の分配ではなく負担の配分を考える時代と指摘され、その方向が求められています。若い世代の生活基盤を支える施策をより充実していく子育て支援、子供の教育費などへの補助を増やすべきと考えます。 人口動態のデータを読んで、地域社会を維持するための施策の具現化に若い世代の方々から御意見をいただき生かすべきではないのか、少子・高齢化、人口減少対策の取組についてお尋ねします。 2点目、空き家活用促進補助事業、若年者新築住宅補助事業、若年夫婦世帯家賃補助事業の各種事業の評価、今後の方策と若年夫婦世帯家賃補助事業は1年間の補助となっているが、補助対象から除外となったその後の定住状況はどうか、その実態把握はされていますか。引き続いての定住策についてお伺いします。 また、子育て支援策の評価、今後の見直し等を含めて各種支援策のPR方法についてお尋ねします。 2番目、新図書館建設について。 図書館の役割は、地域や社会、人と人をつなぐハブ的な役割で図書館をよくすることが地域をよくすることにつながると言われます。教育のまち備前に必須な施設、知の拠点として求められる図書館の整備が備前市の拠点として欠かせませんし、第一優先の施策と認識しています。これまで議会で繰り返し質問と提案をさせていただきました。備前市にとって長年の懸案である図書館建設整備について、市長と教育長にお尋ねします。 1点目、備前市立図書館の整備について、令和2年3月作成の備前市図書館整備基本構想にその検討してきた経緯について詳しく報告されています。4年前、平成29年12月、新図書館整備基本構想策定委員会が設置されて図書館整備が本格的に進められてきました。その間、市民は期待が膨らみ待ち望んでおりました。基本構想では、1、現施設を増改築、2、他の市有施設に移転、3、別の場所に新築の3案から図書館と大ホールに特化するA案、公民館機能も残すB案が提示されていました。この整備案の評価について市長にお尋ねします。 2点目、吉村市長は海の見える図書館の構想を持たれていますが、その考えと基本構想策定で他の自治体でも取組をされている行政主体でなく、市民の声を反映し、図書館整備を進めていく整備計画策定に係る情報公開、図書館整備プロセスへの市民参加についてどうお考えなのか、そのためにしかるべき館長、あるいは「図書館と地域を結ぶ協議会」チーフディレクター太田剛氏等専門家を招聘して取り組む考えはないのかお尋ねします。 ネーミングについても、備前市立市図書館ではなくて備前市民図書館という理念、市民のための図書館を目指すべきと考えます。図書館建設整備を最優先課題と捉え取り組むべきで、事業計画、スケジュールはどうお考えなのかお尋ねします。 3点目、教育長は毎朝市長と教育談義をされているとお聞きしましたが、教育長の図書館像、建設整備の考えと、吉村市長とのベクトルは共有され、どう進めていかれるのかお尋ねします。 4点目、岡山県では、令和3年度から令和6年度までの4か年の第3次岡山県教育振興計画を策定しています。特に、就学前教育の充実の取組に保幼小接続スタンダード、教職員等の資質、能力の向上、小学校教育への円滑な接続について備前市の具体的な取組をお尋ねします。 ○議長(守井秀龍君) 尾川議員、3番の1番のあたりが飛んだんじゃないんでしょうか。 ◆10番(尾川直行君) すいません。分かりました、失礼しました。 3番目、教育行政の取組について。 松畑教育長の所信表明、また著された「吉備学への助走」、「和魂ルネッサンス」を読ませていただきました。これからの備前市の教育行政についてお尋ねします。 1点目、まず吉村市長から教育行政に対してどのようなオーダー、すり合わせをされましたか。また、策定主体は首長ですが、総合教育会議において協議するとされている教育大綱についてどう取組をされるお考えなのかお尋ねします。 著書の「吉備学への助走」に地域創生にも触れられていますが、備前市の教育行政に生かされるおつもりなのか、就任後、早速市内の学校を訪問されているとお聞きし、現場主義を徹底されていると感じました。広島県教育委員会教育長の平川理恵氏も現場主義を徹底し、主体的、対話的で深い学びを求めています。教育長の現場主義の狙い、学校現場に何を感じ、何を訴えられて、そして今後の取組についてお尋ねします。 2点目、政務報告で4点の課題を指摘されました。教育現場の進展、小・中学校間の格差、ICT、英語教育の進度、ふるさとを愛し未来を背負って立つ志を持った子供の育成といった課題解決にどのような対応をされるのか考え方をお示しください。 3点目、地元、備前緑陽高校と備前市とは、びぜんの町活性化プロジェクトで連携し、備前市の活性化をテーマに探求活動を展開し、生徒の資質や能力の育成に取り組み、また総合計画策定に高校生会議を開催し、備前市の未来について語っていただいております。 推進会議には市長公室が中心に進められていますが、教育委員会としてこれからの備前市を考えたとき、中学、高校生の目線からの意見、高等学校再編の問題などから積極的に御協力いただき、相乗効果につなげるべきであると考えます。 備前緑陽高校との連携、将来の備前市を支える中高生、子供たち、小学生への期待についてお尋ねをします。 4番目、芸術、民俗、文化、日本遺産への取組。 備前市には数多くの優れた地域の宝物があり、備前焼ミュージアムの臼井洋輔館長が……。 ○議長(守井秀龍君) 尾川議員、3番の4点目、5点目のところはいかがでしょうか。 ◆10番(尾川直行君) すいません。ちょっと順番が違うとりまして。 4点目、岡山県では、令和3年度から令和6年度までの4か年の第3次岡山県教育振興計画を策定しています。特に、就学前教育の充実の取組に保幼小接続スタンダード、教職員等の資質、能力の向上、小学校教育への円滑な接続、保幼小接続カリキュラムの実施、改善について備前市の具体的な取組をお尋ねします。 また、先日の新聞に保育の質、保てる給与制度をの記事に非認知能力を5歳まで伸ばせるかがその人の将来に大きな影響を与えると記述されていました。欧州では、既に小学生以上より幼児教育のほうに専門的な知識を持った人を投入しようとの考えが浸透しています。人的資本の蓄積には、10年、20年単位での時間がかかるとのことです。備前市でもこういった取組を行うべきであると考えます。保育士の処遇、待遇についてお尋ねします。 5点目、新型コロナパンデミック、第4次産業革命、グローバリゼーションの下で、日本の社会と教育の変化、第4次産業革命が公教育に及ぼす影響、教育をビッグビジネスに変貌により公教育危機に瀕していると佐藤学東京大学名誉教授は述べられ、自分たちで地域を中心に経済と社会と文化を創造し、学校を中心に子供たちの未来と地域の未来を創出することが求められると指摘されます。 教育市場を基盤とする教育企業やIT企業の公的教育への一方的な参入等営利事業を許すのではなく、教育委員会と学校の自律性によって教育企業やIT企業とも連携した教育の公共圏の創出、各地域、各学校で始める必要がある、教育はビジネス化の指摘に対して教育長の考えをお尋ねします。 4番目、芸術、民俗、文化、日本遺産への取組。 備前市には数多くの優れた地域の宝物があり、備前焼ミュージアムの臼井洋輔館長は、文化財は宝の山、文化財は決して死んではいませんと述べられます。芸術、民俗、文化行政への取組について市長と教育長にお尋ねします。 1点目、2月議会で学芸員の配置状況と人材育成の課題を指摘させていただきました。質的地位と専門知識、技量向上のため、育成には長い養成期間、10年余りは必要とお聞きしています。また、採用に当たって安定した処遇も求められます。今後の専門員である学芸員の処遇と人材育成、そして芸術文化活動がもたらす心豊かで活力のある地域づくりに備前市出身の芸術家あるいは音楽家、そして市民を対象とした芸術文化活動の振興について市長の考えをお尋ねします。 2点目、文化庁では、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化、伝統を語るストーリーを日本遺産に認定し、地域が主体となって総合的に整備、活用し、国内外に発信することで地域の活性化を推進しています。 備前市では、近世日本の教育遺産群旧閑谷学校、「きっと恋する六古窯」備前焼の2件が認定されています。備前市のフォローアップに対するこれからの具体的な取組の方策、ロードマップについて市長にお尋ねします。 3点目、現在、文化財保存活用地域計画を策定中とお聞きしております。現在の進捗状況、認定時期の目標と策定に当たり、重点項目、市民への地域計画説明会の開催、パブリックコメント実施、文化財指定要件の見直し、総合的な工程表等について市民に対して示される計画なのか、また歴史文化構想との整合性、位置づけについて教育長にお尋ねします。 5番目、茶臼山公園、総合運動公園、片鉄ロマン街道の整備活用によるまちづくりについて。 茶臼山公園、総合運動公園の整備、片鉄ロマン街道の整備活用によるまちづくりについて市長にお伺いします。 1点目、茶臼山公園の歴史は、昭和2年、1927年6月、片上鉄道株式会社から4,000坪の遊園地の希望があり、設備一切を負担し、意義ある設置の申出があり、片上町は用地1,000円程度で買収できるなら援助するといった記録があります。昭和2年といえば、もう足かけ100年近くになります。公園として手がついたのは昭和34年、1959年、62年前に開所式が行われ、整備が進められてきました。昨年、地元土地所有者から茶臼山公園周辺の土地を御寄附いただき、令和3年度重点施策の一つでもあります茶臼山公園整備事業についての進捗状況と、桜などの植栽の手入れ、公園の長寿命化並びに地元から茶臼山公園整備の要望への対応についてお尋ねします。 2点目、東京都豊島区では公園を核にしたまちづくりを進め、消滅可能性都市から持続発展都市へ移行したという事例をお聞きしました。備前市とは基盤が異なるとは言えますが、他の自治体でもバラ園などを開設し、まちづくりにつなげている例もあります。 備前市は、まず運動公園をスポーツイベントの利用だけではなく、より幅広い活用、いつでも市民が憩える場所づくりに進めるべきであると考えます。長期計画、公園整備計画、マスタープランを策定し、取り組むべきである。総合運動公園を四季折々の花が咲き、子供の遊び場、遊具の整備、市民がいつでも憩える場所として活用する。中学生からの意見に、備前市内にはあまり公園を見かけません。将来、子供たちが元気に安心して遊べる場所があればと考えます。また、子供から高齢の方まで様々な世代の方が集い憩える図書館などの場所もあればと思いますとの意見もあります。公園を核としたまちづくりについて市長にお伺いします。 3点目、サイクリングによる健康づくりについて。 片鉄ロマン街道は、平成3年6月に片上鉄道が廃線となり、県事業で平成15年11月24日に大規模自転車道、片鉄ロマン街道としてよみがえりました。 最近、備前市サイクリングセンターのレンタサイクルは廃止となりましたが、見直しし、健康づくり、環境、地球温暖化防止、CO2削減のため自転車活用の推進を図るために、片鉄ロマン街道の延伸、サイクリングセンターの整備充実を行い、市外から訪れるサイクリストを交流人口、関係人口として試行すべきで、市内外にPRし、有効に活用すべきであると考えます。市長のお考えをお尋ねします。 以上で質問を終わります。御答弁をよろしくお願いします。 ○議長(守井秀龍君) ただいまの質問に対する答弁を願います。 吉村市長。     〔市長 吉村武司君 登壇〕 ◎市長(吉村武司君) それでは、尾川議員の御質問に順次お答えいたします。 1番、1点目、人口移動データ分析と少子化、人口減少対策に若い世代の意見をについてでありますが、一部の大都市を除いた市町と同様に本市は転出超過が続いており、議員御指摘のとおり少子・高齢化と人口減少が進展している状況となっています。 地区別人口では、こども園、小・中学校、商店、病院、駅など日常生活に欠かせない施設が近隣にあり、また宅地分譲などにより平成28年から年々減少数も少なくなっていた伊部地区でも令和2年では大きく減少している状況となっています。直近5年の社会動態の増減を見ると、岡山市に近い地区は増減が少ない傾向となっており、市内全体では畠田地区が一番の転入超過となっております。 進展する人口減少を克服するためには、人口の社会増につながる定住人口を増やす取組が不可欠であります。その柱となるのが、議員御提案の子育て支援のほか、教育の充実、持続可能な雇用を守ること、住宅制度施策であると考えており、世代間における受益と負担の格差にも留意しつつ、若い世代を含め幅広く市民から御意見をいただきながら魅力あるまちづくりに取り組んでまいります。 2点目、定住支援策と子育て支援策の評価と今後についてでありますが、まず定住支援策の空き家活用促進補助につきましては、過去5年間の実績では平成30年度40世帯をピークに年間約10世帯増加しておりましたが、令和2年度は23世帯にとどまりました。 減少傾向になった要因としましては新型コロナウイルスの影響が大きいものと思われますが、空き家や購入した方々の大半が移住者であることから、空き家の解消と移住の推進に一定の効果があったものと考えられます。 次に、若年者新築住宅補助につきましては年々補助件数が増えておりましたが、令和2年度は40世帯で前年と比較して減少いたしました。 減少した要因としましては、消費税増税に伴う駆け込み需要が終わったことが、また新型コロナウイルスの影響により建築資材等が不足したことで着工に影響したものではないかと考えられます。 次に、若年夫婦世帯家賃補助につきましては平成29年度87世帯をピークに減少に転じており、令和2年度の新規申請者は45世帯でありました。これは平成30年度から補助対象期間を1年間に変更したことによるものと考えられます。 こうした実態から、移住・定住に係る費用対効果を考えますと、空き家活用促進補助及び家賃補助は移住者にとってのインセンティブ、動機づけとなっており、今後も人口減少を軽減すべきものと考えております。 若年者が長く定住していただけるように、今後は若年者新築住宅補助の補助額を拡充することを検討するほか、現在も新婚家庭を支援しております結婚新生活支援事業と単身者でも活用できる若年者家賃補助をさらに拡充する制度をつくり、利用していただけるよう努めてまいりたいと思います。 また、新型コロナウイルスの影響から、今後もテレワークやサテライトオフィスといった都市部から地方へ移住の需要が高まることが予想されるため、市内の空き家や空き家を活用した移住者の受入れ体制を整えていくとともに、本市の特徴や魅力をより一層PRできるよう広報活動や相談業務にも取り組んでまいりたいと考えております。 次に、子育て支援策の評価と今後についてでありますが、資料を提出させていただいているとおり各種事業を実施しており、いずれの事業も効果的で重要なものであり、今後においても継続して実施していきたいと考えております。 また、PRについては、ホームページ、びぜんnavi、パンフレット等で周知しているところでありますが、より効果的なPR方法につきましても検討してまいりたいと思います。 2番、新図書館建設についての1点目、備前市立図書館整備基本構想における施設整備の方向性3案の検討結果についての評価ですが、市民の皆様と共に備前市の今後の図書館の在り方を考えるという点において評価すべき事業であったと考えております。 3月末には、現施設、備前市市民センターで増改築の方針を固めておりましたが、市民の皆様の御意見も踏まえながら新築整備の方向で検討してまいります。 2点目、海の見える図書館構想と専門家や市民参加につきましては、専門的知識を持つ方による事業参画や市民参画は必要なものと考えております。 スケジュールにつきましては、建設候補地の選定及び交渉から始まりますので、決定後に詳しい建設計画に取りかかる所存であります。現時点では明確な時期等はお示しできませんが、関係部署と連携を図り検討していきたいと考えております。多くの知見をお持ちの尾川議員にも御指導をいただきたいと思います。その節にはどうぞよろしくお願いいたします。 4番、1点目、専門員、学芸員の育成についてでありますが、現在、埋蔵文化財の適切な対応をはじめ、旧閑谷学校の世界遺産登録に向けた調査研究や市民からの相談や各種需要に応じた文化財の調査及びそれらを保存活用に向けて適切に対処できるよう、各分野にわたってバランスの取れた文化財専門職員を確保、配置して文化財行政の体制強化に努めていく必要があると考えております。 さらに、専門分野だけでなく庁内関連部局や関連機関、関連団体と連携しながら、文化財に関する情報発信や活用事業に取り組むことができるよう育成してまいります。 また、学芸員の職場定着に向けた処遇改善についても担当課と協議、連携してまいります。 次に、市民の芸術文化活動の振興策についてでありますが、現在作成中の第3次総合計画でも、誰もが身近なところでいつでも気軽に芸術文化に触れることができる町を目指すことを目標に掲げております。 芸術文化は、人々に感動や生きる喜びをもたらして人生を豊かにするものであると同時に、社会全体を活性化する上で大きな力となるものであり、その果たす役割は極めて重要であることから、SNS発信を活用するなど関心の低い若年層にも芸術文化に触れ、身近に感じてもらえるよう創意工夫して事業を進めてまいります。 その一つとして、将来の文化芸術の担い手である子供たちが子供の頃から文化芸術の魅力に触れ理解を深めることができるよう、総務省、文部科学省等の補助事業の申請をはじめ、芸術文化部門で活躍されている方々について情報発信をするなど検討してまいりたいと思います。 2点目、日本遺産の地域振興、観光振興への取組についてでありますが、平成27年度に日本遺産認定された近世日本の教育遺産群については、今年3月に日本遺産を通じた地域活性化計画実績報告書及び新たな地域活性化計画を事務局である水戸市が取りまとめ、提出したところであります。 これらの取組の概要は、1つ目、国内外に向けて構成文化財の魅力を発信し、さらなる教育遺産の認知度向上を目指す。2つ目、コロナ禍の終息を意識したインバウンド整備を充実させる。3つ目、広域での地域交流、観光振興を活性化させる。4つ目、日本遺産を中心に地域の歴史や文化に誇りを持つ人材を育成する。5つ目、評議会の体制強化を図り、構成文化財の保護や整備活用に寄与するとしており、4市はもとより、同じく日本遺産に認定されている別のストーリーとも交流の機会を持つことで、教育遺産群の魅力を広く理解してもらい、地域間の交流人口や観光客の増加を目指していきたいと考えております。 次に、「きっと恋する六古窯」備前焼についてでありますが、平成29年に日本遺産に認定され国庫補助事業を活用し、六古窯産地の看板設置、各産地での巡回企画展の開催、多言語化したパンフレットやマスター映像、ホームページを作成し、国内外への情報発信に努めてまいりました。 本年度は、昨年新型コロナウイルス感染症の影響により延期となった滋賀県甲賀市での日本六古窯サミットの開催、オリンピック・パラリンピック委員会への記念品として六古窯作品の出品を計画をしております。今後は、日本六古窯の情報発信、普及啓発に努めるとともに産地自治体の交流に加え、作家や陶芸組合間での交流を促すことも検討したいと考えており、また国内外の販路開拓、伝統工芸をプロデュースする地域ブランディング事業を実施し、新たな六古窯の活用方法を検討してまいりたいと考えております。 5番、1点目、茶臼山公園整備事業の進捗と公園の長寿命化、整備をについてでありますが、茶臼山公園は備前市地域防災計画において地震時に津波が発生した場合の高台等の指定緊急避難場所に定められていることから、公園整備より先に防災上緊急に整備すべき施設として、既存の市道片上26号線の拡幅工事の詳細設計を国の補助金を受けて令和2年度から実施しており、本年度は工事を予定しております。また、桜などの植栽の手入れや遊具等の整備などにつきまして、地元団体からの整備要望をいただいております。 厳しい財政状況ではありますが、今後も歴史ある公園が市民の憩いの場となるよう予算等を考慮しながら整備してまいりたいと考えております。 2点目、公園を核にしたまちづくりに公園整備計画策定をについてでありますが、遊具等の改修や公園の整備について長寿命化計画や都市計画マスタープラン等の見直しを行う中で、引き続き課題として検討してまいりたいと考えております。 5番、3点目、片鉄ロマン街道を活用し、優しい環境と健康づくりの推進についてでありますが、自転車は環境に優しい交通手段であり、交流人口の増加につながることからも、市の関係部署と連携を図りながらサイクリングセンターの整備について今回予算を上程させていただいている先行取得用地の一部も候補としてサイクリングセンターを検討していきたいと考えております。 また、ロマン街道の延伸につきましては、国道250号線を横断し、南側の未整備区間に延伸する計画となることから、公安委員会、岡山県との交差点協議が必要になりますが、併せて検討してまいりたいと思っております。 また、市民センター横の駐車場用地との一体化もできれば、その価値は倍増できるものと考えております。 私のほうからは以上であります。 ○議長(守井秀龍君) 松畑教育長。     〔教育長 松畑煕一君 登壇〕 ◎教育長(松畑煕一君) それでは、私から尾川議員の御質問にお答えいたします。 まず、2番目の3点目でございますが、図書館像についてであります。 図書館は、ここ数年を見ても大きく変わりつつありまして、現状の図書館をはるかに超えた機能を持ち合わせてきているものであると認識しております。蔵書という紙ベースの考え方だけでなくて、CDとかDVDはもちろんのこと、いろいろなICT機能を存分に取り入れたものでなくてはならないと考えております。 図書館にICT機器を取り入れるということは、新しい社会あるいは新しい価値をつくっていくバロメーターではないかというふうに考えております。図書館が地域社会の中で果たす役割は非常に大きく、人づくり、まちづくりのセンターとしての役割を考え、新築整備を前提として具体的に検討する必要があろうというふうに考えております。 この図書館についての大まかな方向性は、市長と同じ立場であろうと思っております。機構改革が承認された後も現場の意見という立場で建設に関わっていくつもりにしております。 次に、3番の1点目、教育大綱の取組と現場主義についてであります。 市長のお考えをお聞きしながら教育の在り方について非常にざっくばらんに話合いを進め、今ある課題あるいは現状を踏まえながら教育大綱の策定に向けた準備をしているところでございます。 お読みいただきました「吉備学への助走」の理念を教育行政にも生かすのですかという質問ですが、ぜひ歴史に学び、新たな備前市の在り方を考える上で生かせるものはもちろん生かしてまいりたいと思います。例えば、旧閑谷学校における論語の精神などを継承してまいりたいと思っております。 現場主義の狙いについてでございますが、教育の問題点もすばらしさも、全ての答えは現場にあるというふうに認識しております。これからも現場を、そこから問題点もすばらしさも掘り起こしていきたいと考えております。 2点目、政務報告で触れた4つの課題についてでございますが、星野議員にお答えしたとおりでございます。英語教育、ICT教育を重視しながら、学校内外のみんなでつくる教育のまち備前を実現したいと思っております。 3点目の備前緑陽高校との連携とか子供たちへの期待についてでありますけれども、備前緑陽高校につきましては様々な取組により魅力的な活動を行っている高等学校であると考えております。今後、学校運営協議会の設置により中高生の生徒の目線に立ちながら、目線を大切にしながら、一層魅力的な取組が行えるように努めたいというふうに考えております。教育委員会としても、そのような取組に対し積極的に協力してまいりたいと考えております。 次に、4点目、保幼小の円滑な接続と保育士の待遇についてであります。 まず、幼児期の子供たちは、生涯にわたる人格形成を培っていく重要な時期にあります。社会で自律的に生きるための基礎を養う児童期への円滑な接続が求められます。本市でもスムーズに小学校の生活や学習に適応できるように、小学校区ごとにアプローチプログラム、うまく小・中がスムーズに移行していくようにというプログラムを策定の上、5歳児後半から小学校との交流も図りながら小学校入学後の就学を意識して準備を進めることとし、実施内容を踏まえて毎年見直し及び改善を行うこととしています。 次に、保育士の待遇についてでありますが、保育需要が高まる中で充実した教育、保育を提供するために、昇任試験による待遇改善とか業務改善などにより、引き続き保育士等の確保に努めてまいりたいと思っております。あわせて、保育の質を向上させるため、経験年数に応じた研修あるいは専門性を高めるための外部講師を招いた研修なども盛り込みながら保育の質の向上を図ってまいりたいと思います。 4番、3点目、文化財保存活用地域計画についてでありますが、現在、令和3年12月認定を目指し、文化財保護法に基づく保存活用計画の策定などに関する指針に沿って作成を進めております。 この地域の計画の中で、地域文化資源を積極的にまちづくりに活用できる仕組み、そのような仕組みづくりについて支援する方向性を示すことが重要と考えておりまして、魅力的な情報発信を行い、多くの人々が来訪し新たな交流が生まれることで、地域づくりやまちづくりの起点になると考えております。 また、文化財の保存、活用に関する措置についても、項目別に実施計画期間あるいは取組の主体、財源などを示す予定としておりまして、認定申請前にパブリックコメントも募集したいと思っております。 なお、文化財保存活用地域計画は、平成30年6月の文化財保護法改正により制度化されたことから、平成26年3月に作成された備前市歴史文化基本構想の発展版として位置づけております。 以上で私からの質問に回答させていただきます。ありがとうございました。 ○議長(守井秀龍君) 教育長、3番の5番についての答弁。 ◎教育長(松畑煕一君) 失礼しました。1つ抜かしていた。すいません。 大変失礼いたしました。5点目、教育委員会と学校の自律性、公教育についてでありますが、議員の御指摘のとおり、教育がビジネス化にならないように学校と教育委員会が強力なタッグを組み、主体的にICT教育を推進していくことが肝要であるというふうに認識しております。 以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(守井秀龍君) 再質問はありますか。 再質問に入ります。 尾川議員。 ◆10番(尾川直行君) すいません。いろいろ質問で手違いがあったりして申し訳ありませんでした。 それでは、順番に再質問させていただきます。 まず、人口問題というのはいつもテーマとしてあるんですけれども、具体的に私は今市長の話を聞きょうて明石市の市長を思い出しまして、泉さんでしたか、あまりばらまきしてもいかんし、それと人を近隣と取り合いになっても何か大人げねえなという感じはするんですけど、ただ転出を何とか止めてもらいたいなと。 私はよくデータを見るんですけど、玉野市と備前市というのはよう似とるような感じがしまして、ただ同じで傷をなめ合うようじゃ駄目なんですけど、そのあたりで具体的に言いますと、1つは例えば若年夫婦世帯家賃補助事業を1年間に変更したというふうなことを議員の中にもいろんな意見がありまして、やはりもう少し長くしたほうがいいんじゃないかという意見もあったんですけど、1年間というようなことで、そのあたりの見直しについてです。それから、今単身者についてももう少し踏み込んだ答弁をお願いしたいんですけど。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 若い人たちの御夫婦の給料合計が決して右肩上がりではないわけであります。そして、新しい生活を築こうとしていろんな出費も要るわけであります。1年という短期の補助制度は、少し短過ぎるんじゃないだろうかというふうに思っております。 新しい命を生み育てる、たくさんの費用がかかるわけであります。私は、でき得る限り若い人が住みやすい、新婚の家庭が子供をつくりやすい、そういうようなパッケージで考えた場合にインセンティブだけで備前市に来られても、次の段階で市外へ出ていく、このような繰り返しでは駄目だろうと思っております。できれば5年、10年、20年、備前市をふるさとと思い住んでいただき、地域との交流も進める、そのような根本的な実は地域人口増を考えていかなければ、備前市の将来における若年者の定住も減っていくだろうと思っております。その辺は今後よく検討してまいりたいと思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 尾川議員。 ◆10番(尾川直行君) それで、私はよくこれまでも言ってきたんですけど、若年夫婦世帯家賃補助についてですけど、要するに1年間なり何年間後、その方が備前市へ定住したんか、あるいは備前市で若年者を支援する新築の住宅補助の受給を受けたり、あるいは空き家活用とか、そういったほうに転換して定住につながっていけばというふうなことで、前にもそういったデータがどうなっとんかと、1年間過ぎたらもう市外へ出てしまうんかというふうなことを何か歯止め策というか、引き続いて住んでいただけるような方策はないもんかというふうな話をしたんですけど、その辺はどういうように市長はお考えなんですか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 私の手元にもいろんなデータをいただいております。肝要は、備前市外から何らかの御縁で備前に住んでいただける、そういう人たちが住み続けられる、その町が一番必要であります。特に、引っ越しして1年あるいは数年というのは、本人からしたらそこで補助が止まる、岡山市との距離、通勤時間、その他もろもろのことで、せっかく備前市に来られたのに地域とのつながりを持たないまま岡山に近いところへ移住される、あるいは御主人の家の付近に、奥さんの家の付近に移られる。これはもう取り合いでありますので、残念ながらどのような補助制度を拡充するかによって若い人たちが現実的に何を選ぶか、その中で備前市を選んでいただかないと、結果的には人口の増加、子供たちの増加にはつながらないというところでありますので、この辺は職員ともじっくり検討しながら、どのような政策が今岡山県下27市町で取られておるのか、あるいは兵庫県も含めてどのような政策が今一番いいのか、喫緊の課題として人口減少問題はアフターコロナに備前市が終わった後の大きな人口増課題として真剣に考えていかなきゃならないと思っております。 それぞれの議員の皆さんにも、そのとき折提案をし御理解を賜り、魅力ある備前市に多くができる限り長く定住していただいて、もう備前がふるさとであるというような認識を周辺のコミュニティーとも取れるような、そのような生活環境のいい意味の増進を続けていきたいと、そのような政策を今後考えていく所存でございます。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 尾川議員。 ◆10番(尾川直行君) 市長は若い人にもう少し力を入れたいというふうに私はお聞きしたんですけど、立憲民主党なんかも児童手当、自民党も当然案を考えとると思うんですけど、児童手当の関係の高校あたりまで延長とか、そういったお考えはない。ただ、裏づけをどうするかというのは、やはり慎重にやっていただかないけんのですけど、そういうもんとか、それから高校、大学生で私立へ行くと、オンライン授業の場合にいろんな経費を個人負担というふうなケースが多いというふうにお聞きしておりまして、そのあたりから児童手当で救済するんか、そういったICT関係で救済するんか、名目はともあれ高校生また大学生まで行くかどうか、そういった面に視点を置いていくというお考えがあるかないかをお聞きしたいんですけど。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 今よく言われておりますのは、返還の要らない奨学金制度を拡充していく、これが一つ大きく高校生、大学生、専門学校へ進学する、そして備前市がそれを応援しておる、返還は要らない、できる限り、出たとしても備前市を故郷として思っていただく。そのような返還の要らない奨学金制度と所得制限を設けた児童手当にプラスしていく、そういう制度をすることによって、所得制限を設けますとその金額は少し幅広く補助することができるわけであります。押しなべて全員にというようなことではなしに行けるんじゃないだろうかと思っています。 私が前の市長のときに18歳未満の医療費の無料化を思い切ってやりました。このように、今の経済状態における子供たちが、俗に言う経済的不利益なしに伸び伸びとこの備前の地で教育を受け、または進学をしていく、そのときに備前市が何ができるか。あらゆることの上にこの教育というものを備前市は大事にしていく、教育のまち備前、これは経済的にも大変重要な施策になろうかと思いますので、全国の自治体のそのような応援制度も参考にしながら、今後制度の制度設計を進めてまいりたいと思っております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 尾川議員。 ◆10番(尾川直行君) 新図書館の建設について前向きなお話をお聞きしまして、前の計画がどうこう、そう評価するというわけにはいきませんで、300万円もかけて調査してきとるんですから。ただ、いろいろな跡地の問題もあるんですけど、具体的に確認ですけど、取り組むスケジュールというんですか、計画は計画なんですけど、そのあたりの市長はどういうふうなアプローチで、どういう形で取り組んでいこうとするのか、第一歩が非常に大事なと思うんです。ありきたりで市長の考えだけで進めていくんじゃなしに、ある程度どういう形で市民の意見あるいは専門家の意見、今教育長もるるこれからの図書館像ということについて述べられましたけど、そういうことを踏まえてどういう形を、近隣の自治体のは第4世代というふうなことで、これからは第5世代の図書館の在り方というふうな形のを求めるというんですか、位置づけを求めておるようでして、そのあたりのどういう方向に行くのかというのを早めに示してもらいたいと思うんですけど、ちょっとその辺のお考えを差し障りなかったら具体的なものをお話し願いたいと思うんですけど。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 1年間の備前中央図書館への来館者の数は先ほど申し上げたとおりであります。備前市の中央図書館に来ないで、備前市民の方が瀬戸内の図書館、赤磐の図書館、あるいは県立図書館に行っておられる方は、多分この何倍かの方が利用しておられると想定をいたします。 備前市に市民が思う図書館があれば、県立図書館まで行かなくても、あるいは瀬戸内図書館に行かなくても多くの方が備前図書館で必要な図書あるいはその他の講座等を受けることもできるわけであります。 この検討資料は大変立派なものであります。この検討資料を有益にしながら、いわゆるC案に何をつけたら私は市民の方が市外の図書館に行かなくても十分備前市の中央図書館としての機能がそこに入ってくるんであろうかということで、公約として片上湾、海の見える図書館構想を出したわけであります。これらの基本構想を参考にしながら、このコロナ明けには関係者にもいろいろお願いに参り、基本的に設置場所というものを二、三か所選定をしてまいり、また皆さん方にも御相談をして、そんなに遅くかかることはなかろうと思っております。それは、このようなすばらしい検討資料ができた以上、あとは市民の皆さん方の御意見を参考にする、そのようなフォーラムをつくっていきたいと思います。そして、そのフォーラムの中から合意をいただければ、それに基づいて備前市として基本設計をしていけるんじゃないだろうかと思っております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 尾川議員。 ◆10番(尾川直行君) 市長ですからフットワークはええんでしょうから、ただ任期までには何とか片づけるぐらいな目標をしっかり、いつになるか分からん、計画だけがあっちこっちぶらぶらするよりは、計画を立てる前の段階はプラン・ドゥー・シーというてもプランをつくる前の段階が非常に重要なんですけど、あまり時間かけずに進めていただきたいと思います。 それじゃあ、まだいろいろ聞きたいことがいっぱいあるんですけど、次に参りたいと思います。 まず、昨日でしたか市長にお伺いしたいんですが、JR観光列車ラ・マル・ド・ボァという、これは新聞記事が山陽新聞ですけど出ておりまして、それに反してまた芸備線の廃線というようなことの記事もあったりして、何かどう考えたらええんかなと複雑な思いをしとんですけれども、赤穂線で初運行ということで、今までたしか宇野線とか瀬戸大橋線では瀬戸内芸術祭のときの前後ぐらいにこの運行がされとったと思うんですけど、このあたりはJRが発表するということは、ある程度中身があるんじゃないかなというふうな、中身のことまでよう読んでないんですけど、その辺は東備エリアは備前焼や日本刀など観光資源が豊富というふうな岡山支社が述べておりまして、それについて市長のお考えはどういうふうに考えておられるかお伺いします。 ○議長(守井秀龍君) 答弁願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) JR西日本の岡山支社から大変結構な御案内が参りました。私もこの白い電車は、瀬戸内芸術祭の行き帰りに何回か利用したことがあります。やはりJR西日本の岡山支社も、日生までの備前の文化、そして多様な海、そういうものが観光資源として十分あるんだろうということで、今回たしか9回ですか、運行をしていただくわけであります。 最初は、出発式をJR赤穂線日生駅でするように担当にも指示をさせておりますし、短い停車時間でありますけども伊部駅でも何かできないかと思っております。 また、近いうちに備前市民の方にごく僅かでありますけども無料招待券を発行できるような、そういうようなパンフレットをつくらすようにしております。ただ、このメリットは、全国のJRファンの人が新しく赤穂線にその列車が入るということで、全国の人が乗って、岡山駅から日生駅まで、その往復をしたいということが何か一番JRの狙いだそうでございます。ということは、我々が利用するということじゃなしに、全国の鉄道ファンがこの新しい企画に対して1番、2番、早く乗ってみたいということで、JRの話では相当鉄道ファンが全国から訪れるのではないだろうかということでありますので、残念ながら備前市が無料の備前市民に対する招待券、指定券を渡すのはごく僅かの人数しかならないそうであります。もっともっと備前市民の方が1度この列車に乗っていただいて、来年は瀬戸内芸術祭もありますし、またJR西日本のデスティネーションキャンペーンが来年開かれるわけであります。そういう意味において、この前年度のデスティネーションキャンペーンの一環として、JRが赤穂線にこのようなすばらしい観光列車を便数は少のうても実験的に入れていただく、これを大いに我々は観光開発の一環としてつくっていきたいと思っております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 尾川議員。 ◆10番(尾川直行君) 次に、公園関係で茶臼山公園も取組をしていただけるというふうなことで、地元の住民としては喜んどるんですけれども、やはり全体的な公園の見直しというのを考えてもらって、マスタープランなりを考えていただく計画をまずつくるということについて、長寿命化というんですか、これも補助金がまだ出ると思うんですけど、そのあたりの取組についてお伺いします。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 岩崎産業部長。 ◎産業部長(岩崎和久君) 都市公園につきましては、現在、立地適正化計画と都市計画マスタープランのほうを今年度進めております。そういう中で、今年度中に取りまとめて、こういった都市計画に関するいろんな事項も載せていきたいと思っております。今後検討させてやってください。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 尾川議員。 ◆10番(尾川直行君) 全体的に茶臼山公園だけじゃなしに、議員の中にも公園の話を要望されとる方もおられますし、若い方の公園に対する期待と、備前市内には行くところがないと。あまり金かからずに遊べるというふうな公園づくりをぜひやってもらって、私が提案したのが、まずは総合運動公園かなと。四季折々の花をするというてもそれは維持費がかかりますけど、そのくらいはやっていかないとなかなか人は住んでもらえんのんじゃねえかなというふうに思いますんで、よろしくお願いします。 時間が関係しますんで、教育長に引き続いて、まずすぐ私は要らん話をすんですけど、残念ながらこの本は備前市の図書館にはないんですよ、申し訳ないんですけど。それはそれとして、こういった内容のことを教育長の立場で学校へ行って保護者に話しせえというふうなことも言いかねるんですけど、何かこういった考え方の地域創生とか、あるいは吉備を知ろう、吉備を好きになろう、そして吉備を楽しもう、これを備前に置き換えて、そういうふうなことでぜひ訴えてもらいたいんですけど、いかがでしょう。お忙しいですから、なかなか各学校へ回れっていうのも何かおこがましいんですけど、その点いかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 松畑教育長。 ◎教育長(松畑煕一君) ありがとうございます。 私は、今までにも全県いろいろな希望に応じて、可能な範囲で講演や自分の授業公開、その他をずっとやってまいりましたし、これからも可能な範囲で本当に備前市のためなら、そういう要望がございましたら、本当に私のできることは何でもさせてもらおうと思っていますので、気楽に相談いただければ、できるだけ公務に支障がない限り努力をしたいと思いますので、ぜひよろしくお願いします。 そのような点もちょっとだけ付け加えさせていただきますと、図書館なども新たに単に本を置いているとかICT関係のものが置いてたくさんそろっていますよだけではなかなか人は集まらないし、それをいかに使うか、例えば英語関係で言うと、先ほど石原議員から子育て支援の話がありましたけど、今まではどっちかといえば日本語中心で、英語絵本あるいは「まんが日本昔ばなし」の英語版もちゃんとあります。音声版もあります。そういうようなものを使って、新たにそれを蔵書あるいはICT的なもの、そういうようなものを活用した人づくり、まちづくりをしていく、そのようなことで何か御要望がありましたら幾らでも講演でも話合いでも何でもさせてもらいますので、よろしくお願いします。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 尾川議員。 ◆10番(尾川直行君) 教育長、押しかけてください。待つんじゃなしに押しかけてやったってください。 それから、教育長に最初なんで、あまり時間もありませんので、教育長は所信表明でいろいろこれまでお話しして、およそイメージを持っとんですけど、松畑先生というか教育長の教育に対するミッションをちょっと再確認させてもらって話をしてもらえたらと思うんですが。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 松畑教育長。 ◎教育長(松畑煕一君) ありがとうございます。 時間が限られてたくさんのことは申し上げられませんが、私は自分づくりということを大切にしたいと思っています。自分というのは普通の人が考えている自分というのは、漢字というのはすばらしい言語で、世界一すばらしい言語が日本語だと思っていますけど、自分の自は自然の自であり、それから分は分身なんです。自分とは自然の分身であると。私たち人間の中に自然を抱え込んでいる、どことの区別のシームレスに人間の外の世界と私たち自身とのつながり、そのつながりを見つけて自分づくりをしていく、これが教育の原点であるというふうに基本的には考えております。 健康の問題も私は非常に大それた、もう一回還暦を迎えようという大還暦人生をずっとお遍路巡りのお寺に、弘法大師にお願いをして歩きました。そういうようなこともあって、やはり自然とのつながりもさることながら、自分自身が単なる、長くなりますのではしょりますが、感性と知性と体性と、体性というのは体の性です。スポーツその他もそうですね。体性ということを人があまり言わないのはなぜなんだろうかと思いますけども、感性、知性まではよく言うんですけど、体性が大切です。それと、もう一つは冷静、スピリチュアルな面を私は大切にしたいというふうに、限られた時間内でのはしょって申し上げましたが、そのような私自身のそんな大きな目標をと思われるかもしれませんが、私は単なるほらに終わらないように、自分の人生の足取りであかしをしたいと思っております。 以上です。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。     〔「よろしい」と10番尾川議員発言する〕 以上で尾川議員の質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(守井秀龍君) 会議中途ですが、この際暫時休憩いたします。     午後0時10分 休憩     午後1時10分 再開 ○議長(守井秀龍君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次に、青山議員の一般質問を願います。 2番青山議員。     〔2番 青山孝樹君 登壇〕 ◆2番(青山孝樹君) それでは、通告に従い一般質問をさせていただきます。 このたびは市長選挙におかれまして、吉村市長におかれましては返り咲かれたこと、おめでとうございます。選挙後はノーサイドということでありますが、市民のため、備前市のためにも私もそのようにありたいと願っております。 備前市は、今、人口減、財政難、さらに追い打ちをかけての新型コロナ感染症と難題を抱えておりますが、活気のある備前市のため、議会と意思疎通を十分に図りながら職員と共に全力で取り組んでまいりますとの力強い所信表明をいただきました。この言葉を信じ御期待申し上げますとともに、議員としての務めは政策のチェックと提案にあります。よりよい備前市のため、市長また執行部と是々非々で議論を重ねてまいりたいと存じます。よろしくお願いいたします。 それでは、質問をさせていただきます。 最初に、大きい1番目、市長の施政方針より今後の市政について幾つかお伺いします。 1点目、財政再建についてお伺いします。 様々な施策の実現には財源が必要です。経常収支比率97.1%、実質公債費比率12.0%と高い水準の中、財政再建の手段をどのようにお考えですか。 また、従来の事業を大幅に見直すとありますが、具体的にはどの事業が対象となりますか。同僚議員にも答えていただいたと思いますが、いま一度よろしくお願いします。 そして、その財源にはふるさと納税、企業版ふるさと納税寄附金の制度の有効活用とされていますが、これまでも行ってきた努力に加え、これまで以上にどのような手だてをお考えですか、お聞かせください。 2点目、生涯学習の機会充実についてお伺いします。 人づくりはまちづくり、将来を担う人材の育成を子育て支援、教育の充実として重要施策に上げられておられます。市内在住の幼、小・中高生のみならず県外へ通う大学生に対しても手厚い支援をされるとのこと、敬意を表します。 子供世代の教育の充実が大切なことに異論はありません。しかしながら、子供や若者の教育には、家庭や地域、職場の大人が範を示すことが大きな影響を及ぼすのではないでしょうか。この家庭や地域、職場の大人が子供や若者へ与える影響、また大人の教育の機会についてはどのようにお考えですか。 3点目、図書館機能の充実についてお伺いします。 図書館整備基本構想及び整備事業検討資料を基に新築整備の方向で検討されるとのこと。そうなると、現在の中央図書館はどうなるのでしょうか、どうされるおつもりでしょうか。また、新築に要する経費やその後かかる人件費等運営費の財源をどうされるのかお聞かせください。 4点目、スポーツ、レクリエーション活動の推進についてお伺いします。 先ほども石原議員のほうから紹介がありましたが、一昨日は本市出身備前特別観光大使でもありますオリックスの山本由伸投手が東京2020オリンピック野球日本代表に内定されたとうれしいニュースが入りました。全市を挙げて応援していただきたいと思います。 さて、市長は、東京オリンピック・パラリンピックを契機に市民に継続してスポーツに取り組んでいただける環境づくりの推進に努めると言われました。コロナ禍で開催自体が危ぶまれておりますが、東京オリパラを市民のスポーツ活動のきっかけにどのような形で役立てられるおつもりですか、お聞かせください。 また、備前市のスポーツ実施の現状を見ますと、成人のスポーツ実施率は平成23年作成の備前市スポーツ振興基本計画において、生涯スポーツ社会実現に向け、成人の週1回以上のスポーツ実施率を50%以上とするという目標の中、当時の市民アンケートでは実施率が42.7%であり、それが平成30年では目標を40%に下げたにもかかわらず35.4%と計画策定時より7.3ポイント下回っています。 以前にも指摘させていただきましたが、この問題は全国的にも言えることですが、就業者や子育て年代、すなわち20から50歳代のスポーツ実施率が極めて低いことが大きく影響をしております。これらの課題解決には、仕事を終えた後に手軽に体を動かせるアーバンスポーツでありますとか、ナイターでスポーツが楽しめる設備のある施設が必要だと考えます。また、子育て世代が子供と一緒に楽しめる安全な遊具のある公園であるとか、職場や地域における運動やスポーツ環境の整備など工夫が必要だと思います。20歳から50歳代のスポーツ環境整備についてどのようなお考えをお持ちですか、お聞かせください。 5点目、機構改革についてお伺いします。 今回の機構改革の提案では、現在の1室5部26課の体制から新しく1室9部32課と4部6課が増設になります。縦割りが増えることにより、今まで以上に他の部、課間の連携が難しくなり、それによってセクショナリズムが生まれたり、市民サービスに影響があってはなりません。職員や市民が混乱を来すことのないようにと願いますが、対応をどのようにお考えかお聞かせください。 大きい2番目は、教育行政についてお伺いします。 教育長におかれましては、長きにわたり教育についての研究をされ、実践経験も豊富であり、御自分の集大成として備前市の教育向上に情熱を注ごうと決意をしておられるとのこと、心から敬意を表する次第です。 そこで、1点目、教育のまち備前を全国モデルにについてお伺いします。 これは、吉村市長の選挙公約の一つに上げておられるキャッチフレーズですが、教育長のお考えはいかがでしょうか。また、何をもって全国モデルにされるのか具体的なお考えをお持ちでしょうか、お聞かせください。 2点目、教員の働き方改革と教育改革についてお伺いします。 教員の勤務時間については、児童・生徒や保護者への対応、教科指導や部活動、学校行事や地域との連携など多忙を極めております。そのさなか、コロナ対応でさらに追い打ちをかけられ、教員が疲弊をしないか、していないか憂慮するところですが、子供たちの前では元気はつらつな教員であってほしいものです。 そこで、教育長の教育理念やローバル人材の育成を目指しての英語教育、ICT教育重視の切替えには教員のかなりの時間とエネルギーが必要かと思います。現在、学校現場で行われている教育や学校現場における働き方改革とのバランスをどのようにお考えかお聞かせください。 3点目、休日の部活動の段階的な地域移行についてお伺いします。 備前市各中学校とも少子化による少人数となり、子供が望む部活動が成り立たない現状下で合同部活動等様々な工夫がなされています。さらに、働き方改革の中、日常の部活動の在り方や土日の活動などに様々な制限が生じています。子供たちにとっては深刻な問題です。 そのような中で文部科学省は、学校の働き方改革を踏まえた部活動改革として、休日の部活動の地域移行を令和5年度以降段階的に実施するとしています。このような流れに対して早めの準備が必要かと思いますが、いかがお考えですか。 またあわせて、合理的で効率的な部活動推進として、合同部活動の推進、ICT活用の推進、地方大会の在り方の整理などを上げていますが、教育委員会としてどのような対応をお考えですか、お聞かせください。 最後に、大きい3番目として、精神障害のある人に対応した地域包括ケアシステムの構築についてお伺いします。 障害には、身体障害、知的障害、精神障害など様々な障害があり、その上にそれぞれに障害の種類や状況は様々です。その中でも、特に精神に障害を持つ当事者、介護に当たる御家族の問題は深刻であろうと、精神障害の息子を持つ我が身をもって実感するところであります。しかしながら、表面に現れているのは氷山の一角で、現状の把握については家族の意向やプライバシーの尊重もあり、なかなか難しいとされています。 推定では岡山県で約8万5,000人がいるとされ、備前市の人口比でありますと4.5%というのが全国的な人口比に対してのパーセンテージだそうですが、約1,400人と推定されます。そのうち、令和2年度に通院治療を行い、備前市から自立医療費の補助を受けている対象が557人です。約800人は表に出ていない障害のある人だと推定されます。また、昨今8050問題とされているひきこもりも含めればもっと多いだろうと推測されます。 そこで、何点かお聞きします。 1点目は、地域包括ケアシステムについてお伺いします。 精神障害のある人への地域包括ケアシステムは、社会福祉課が事務局となり、自立支援協議会の精神部会が担うとのことですが、保健・医療・福祉関係者はもとより、民生委員、ヘルパー、ケアマネジャー、学識経験者などを含め組織し、事例検討会の形でのケアをお願いできないでしょうか。 2点目は、就労支援についてお伺いします。 前回もお伺いし、再質問で十分な時間が取れなかったので再度お伺いします。 精神に障害のある人の就労については、仕事内容の理解や職場での人間関係をうまく保ちながらの就労の継続が難しく、離職率も大きいと厚生労働省の調査で発表されています。障害のあるなしにかかわらず、誰もが働きがいのある職場づくりに職場就労援助者、いわゆる企業在籍型ジョブコーチの配置は有効な手段ではないでしょうか。 前回お尋ねしたところでは、備前市役所では配置していないとの回答でした。備前市役所には14名現在おられるようですが、本当に市役所に勤務されている障害のある人には必要がないのでしょうか。仕事上の問題や人間関係などの相談支援はどのようにされるのか、また就労先の紹介や就労移行の追跡調査や支援はどのように行っておられるのかお聞かせください。 3点目は、備前市のアウトリーチ体制とその窓口についてお伺いします。 アウトリーチとは、福祉分野で本人や家族のニーズや訴えがない場合でも、地域住民や知人からの情報などを基に生活に支援が必要な人に対して、関係機関と連携して相談支援などからサービスなどにつなげる支援のことを言い、訪問支援やICTを活用した支援などがあるそうです。備前市の窓口や体制はどのようになっているのでしょうか、お聞かせください。 最後ですが、4点目、地域交流サロンや街角相談会のサポートについてお伺いします。 市民がボランティアでピアサポーターや地域の関係者と相談、協力しながら熱心に活動されている地域交流サロンへ私も何度かお邪魔させていただきました。当事者本人はもとより、様々な症状を持つ人を介護支援する家族は、我が子、兄弟への愛情が深いゆえに大変な御苦労があり、サロンで一息でも癒やされることが明日への活力になっているんだと実感しました。しかし、精神障害については偏見や後ろめたさ、このような中で外部との交流はなかなか図れないのが実態です。 そこで、人知れず悩んでおられる約800人の障害のある人や家族など介護者に手を差し伸べる方法として、地域交流サロンや街角相談会など、どこでどのような団体が活動しているのか何らかの方法でお知らせできる積極的な広報の方法、このようなものがないでしょうか。お考えをお聞かせください。 以上、明快な答弁をお願いします。 以上で私の一般質問を終わります。 ○議長(守井秀龍君) ただいまの質問に対する答弁を願います。 吉村市長。     〔市長 吉村武司君 登壇〕 ◎市長(吉村武司君) それでは、青山議員の御質問に順次お答えいたします。 1番、1点目、財政再建についてでありますが、掛谷議員にお答えしたとおり、特に補助金や他会計への繰出金などが増加している現状から、既に所期の目的が達成された補助金や長年見直しが行われていない補助金を洗い出し、次年度の予算要求に向けて見直しを強化していくことを考えております。 また、既存の事業につきましても、事務事業評価による客観的な効果検証を進めていく必要があると考えております。 また、デジタル技術の導入を視野にそれぞれの業務の細分化と可視化を進めることで、職員間で共有しやすい業務体系を確立し、生産性の向上に努めてまいります。 次に、ふるさと納税の手だてについて、山本議員にもお答えしましたとおり、創意工夫を絶えず心がけて寄附額の増額を図ってまいります。議員にも、その知見をぜひ御提案いただければありがたいと思っております。 次に、企業版ふるさと納税についても、掛谷議員、橋本議員にお答えしたとおり、策定した事業に賛同いただけるようあらゆる手段を駆使して挑戦してまいります。 2点目、生涯学習の機会充実についてでありますが、成長過程の子供や若者にとって、そばにいる大人の影響は大きいと考えます。また、学ぶことを通して視野や考え方を広げたり、人として成長したりするための教育活動は年齢を問わず必要であり、幅広い教育メニューを提供できる環境を用意することが不可欠であります。特に、大人の教育に関するメニューとして、子育て世代においては、就学前の児童を持つ保護者には家庭教育の重要性や子育てのポイント等を学ぶ親育ち応援事業や、子育て懇談会、大人と子供の対話活動を通して、生き方、仕事に対する考え、備前市の今後などについて中高生と大人が意見を交わす「備前市中高生だっぴ」、地域住民と学校とのつながりを考える地域学校協働本部や、自己研さんのための夜間まなび直し事業など大人が範を示すことにより、子供や若者によい影響を与える教育メニューを実施してまいります。 3点目、図書館機能の充実についてでありますが、現在の市民センター3階の図書館部分について現時点では用途は決まっておりませんが、今後の図書館新築に向けた協議の中で3階部分の跡地活用も検討してまいります。また、建築に伴う財源につきましては、有利な起債を検討してまいります。 4点目、スポーツ、レクリエーション活動の推進についてでありますが、オリンピック開催を目前に、本市では開催までの間、聖火ランナーに選ばれた方の御厚意で聖火トーチをお借りし、市内での展示や市内の小・中学校で見ていただき、一生のうち何度も味わえない体験をすることで、子供や若い世代に人間育成と世界平和の目的であるオリンピック・パラリンピックへの興味やスポーツのすばらしさを感じてもらい、一人でも多くのオリンピックを目指す地元選手の輩出や出場選手の応援につなげていければと考えております。 今回のオリックスバファローズの山本選手のオリンピック出場の決定は大変うれしいニュースであり、精いっぱい備前市民の皆さん方に応援をお願いする次第であります。 また、20代から50代の働き世代、子育て世代についても、運動公園内の危険性のある遊具の取替えや修理などの整備、アーバンスポーツ施設、BMXやスケボー等の検討、夕方から夜に使用できる公共施設の紹介などを行い、スポーツに親しみながら取り組んでいける環境の整備に努めてまいります。 5点目、機構改革についてでありますが、西上議員へ答弁いたしましたとおり、このたびの再編では市民に向けてそれぞれの部署の役割をより明確に発信することを意識しております。全体としては部署の数が増えることとなりますが、財務部や文化観光部につきましては組織の専門性を発揮して、長期化している課題の早期解決に取り組むことが狙いでございます。 また、様々な政策は企画立案を担う総合政策部を介して関係部署と調整がなされるため、これまで以上の連携の強化が期待されます。 市民課や税務課、保健福祉部の各課など市民の生活の窓口となる部署においては、サービスの低下や混乱が起きないよう、従前の体制の維持に努めております。 私のほうからは以上であります。 ○議長(守井秀龍君) 松畑教育長。     〔教育長 松畑煕一君 登壇〕 ◎教育長(松畑煕一君) それでは、私から青山議員の御質問にお答えをいたします。 まず、2番、1点目、教育のまち備前を全国モデルにについてでありますが、これまでの備前市の取組としましてはALTの設置、あるいは図書館司書の全小・中学校への配置、あるいはICT機器を全国に先駆けて導入するなど、教育の充実を図ってきた経緯がございます。 また、全ては子供たちのためにを掲げて、地域に密着を持って育ってもらいたいという思いで教育行政を進めてきております。 これらを活用して、英語教育あるいはICT教育などさらなる充実を図ることで、ローカルに根差したグローバル社会で活躍できる人材、すなわち私の造語ですがローバル人材の育成を目指しております。 ここで一つだけ例を申し上げます。 ここに1冊本を持ってきましたが、「岡山から”ハロー”」という本、これは山陽新聞社から継続して出している本であります。これは岡山の題材、岡山の地域のいろんな文化その他の内容を英語で楽しく学ぼうということで、小学生、中学生を中心にいろいろ対話の形で学習し、音声のCDもついておるものです。これは岡山ローバル英語研究会という私が会長をしていますところで、県内の小学校、中学校、高校、大学の英語の先生方30人ぐらいでつくったものです。このようなものを活用してローバル人材の育成をきっちりして、本当に地域に根差したそういう人材育成をしたいということの例で、今日これを持ってこさせてもらいました。 この本をはじめ、先ほど尾川議員からもありましたように私の本が備前市で買えないということですので、私は僣越ながら私の主要な拙著数点を本市の図書館に寄贈をしたいと考えておりますので、活用いただければありがたいと。蛇足をして失礼いたしました。 そして、何よりも大切にしたいことは、面白い学びです。面白いな、もっと勉強したいなと、これが私は原点だと思います。そのもっと勉強したい、面白い、さらに地域も技能もコミュニケーション力も全て地域に根差した人間になりたい、その原点をしっかり学ばせて自己教育力を育成し、学力はもちろんのこと人間力、あるいは地域を背負って立とうとするローバル力、そういう力を育むような、そういう教育を目指してまいりたいと思っております。 続きまして、2点目、教員の働き方改革と教育改革についてお答えします。 議員の御指摘のとおり、新たに英語教育、ICT教育重視に切り替えるにはかなりの時間と非常に大きなエネルギーが必要であることはおっしゃるとおりであります。また、目まぐるしく変化する社会への対応が求められる学校では、対応しなければならないことは非常に大きく多く、先生方は本当に大変です。増加傾向にあり、先生方の負担もどんどんどんどん増えていますし、これをどうすれば働き方改革にも結びつけて、先生方が生き生きと元気よく子供たちと一緒に学ぶことができるのかという点は大変大きな問題だと認識しております。 そのような多忙を極める学校においても、教職員の在校等の時間への意識や業務の効率化への意識が年々高まっておりまして、管理職のリーダーシップあるいは教職員のボトムアップ型の提案、そのようなことを通して各校で様々な取組の推進がなされてくれております。 こうした中でも教職員の働き方改革を推進するには、現在行っている取組の改善とか充実を図って、より効率的に取り組む必要があると考えます。例えば英語教育について言いますと、就学前の教育と小学校との間を円滑につなげていくためには、そのような形を目指して作成された接続カリキュラムを中心にしながらALTをまず配置していますので、その配置事業の充実を図ることで教育効果を高めることができると考えております。 また、ICT教育についても、授業以外の校務での活用により業務時間を軽減できる事例も多々あります。授業あるいは授業外の活動でICTを使えば、人間の採点その他でも成績処理でも、ICTであれば手でやったら1時間かかることが10分ぐらいできるような、効率化できるところはICTを活用して最大限効率化していくと、残った時間で本当に人間教師がきちんと指導しなきゃいけない点をしっかり教育していくと。働き方改革にもつながる重要な問題です。ICTをうまく活用していくことが私はキーポイントだと思っています。 このように、教職員の負担を増やすことなく教育効果を高めるために、教育委員会としても現在行われている事業の改善とか充実を図ってまいりたいというふうに考えております。 以上であります。今度は抜けはないでしょうか、以上で失礼します。 ○議長(守井秀龍君) 3点目は教育部長のほうから。 河井保健福祉部長。     〔保健福祉部長福祉事務所長 河井健治君 登壇〕 ◎保健福祉部長福祉事務所長(河井健治君) 私からは、3番、精神障害のある人に対応した地域包括ケアシステムの構築についてお答えいたします。 1点目、自立支援協議会を中心としたシステムづくりについてでありますが、和気町と共同設置している東備地域自立支援協議会の精神連絡会議において地域の精神障害者の支援を検討しており、備前市、和気町の障害福祉の担当者、岡山県、備前市、和気町の精神保健の担当をしている保健師、赤穂仁泉病院の精神保健福祉士、精神科病院から地域移行を支援する相談支援専門員など、こういった方々の参加により開催をしております。今後は、地域包括ケアシステムの構築に向け、具体的な事例を通して精神障害のある人の地域生活を検討し、関係者との連携をさらに強化していきたいと考えております。 2点目、就労支援についてでありますが、障害福祉サービスにおける就労支援につきましては、本人の特性に合った事業所を利用する計画を相談支援専門員が作成の上、市が決定することとなります。就労支援の利用期間は定期的にモニタリングを実施し、利用者からの相談にも随時対応しております。また、サービスの利用後一般就職された利用者については、就労定着支援によるサポートを一定期間実施するなどの支援を行っております。 次に、3点目、備前市におけるアウトリーチ体制についてでありますが、アウトリーチというものには大きく2つの意味があると考えております。1つは、精神疾患や障害で入院されている方が退院して地域で暮らすときに、医療関係者や福祉事業所などが自宅へ訪問して医療やサービスを届けるアウトリーチ、もう一つは、自宅に暮らしていて適切な医療やサービスへ一度もつながっていない人を医療などへつなげるアプローチを行うアウトリーチであると考えております。 市では、1つ目のアウトリーチは訪問看護やサービス事業所などと協力して退院支援という仕組みで行っております。2つ目のアウトリーチについては、御本人、御家族、民生委員等からの相談を受けた保健福祉の職員などが訪問や面接などで行っておりますが、そのほかにも潜在的に支援を必要としてしている人はまだ多くいると感じております。その対応としまして、相談支援の充実が必要と感じており、具体的には市民からの相談を受けやすくすることで、相談を受ける者の相談技術の向上が考えられます。 市では、今年度から基幹相談支援センターという精神障害を含めた相談を受ける者の技術向上を図ることも機能として持っております組織を社会福祉課内に設置しております。市の専門職が研修等により、情報提供や対応の方法を先進例も含めて得られるように努めてまいりたいと考えております。このことで、より市民の方が相談しやすい体制の整備を図ってまいりたいと考えております。 次に、4点目、地域交流サロンなどの利用についてでありますが、現在市内には日生に地域交流サロンとまり木、伊部に色えんぴつの2つの地域交流サロンがございます。 交流サロンは、当事者が気軽に集い相談できる場所となっており、また家族会としてはもみじの会があります。定期的に集まり、家族同士で情報交換や研修会、勉強会を開催して交流を深め、体験を語り合う場、病気に対する理解を深める場となっております。 市では、障害のある御本人とともに御家族からの相談を受け、問題解決に向けて一緒に取り組むなどの支援を行っており、その中で家族会についての情報提供を行い、会への参加も促しているところであります。 今後も、それぞれの状況に応じた支援を行うとともに、家族会につながるよう支援したいと考えております。 また、活動を普及する方法については、それぞれ会の皆様方と検討して、どういった方法がいいかというものを検討して実施してまいりたいと考えております。 私からは以上でございます。 ○議長(守井秀龍君) 大岩教育部長。     〔教育部長 大岩伸喜君 登壇〕 ◎教育部長(大岩伸喜君) 私からは、2番、教育行政のうち3点目についてお答えいたします。 休日の部活動の段階的な地域移行についてでありますが、適切な指導者や活用可能な事業の有無等について地域のスポーツ団体と連携を図り、先進的な自治体を参考にしながら検討を進めてまいります。 合理的で効率的な部活動推進については、平成31年度に教育委員会において、備前市運動部活動の在り方に関する方針を制定しており、この中で合同部活動や参加する大会の見直しについて推奨しております。しかしながら、合同部活動を規定し主な地方大会を主催しているのは中学校体育連盟ですので、教育委員会といたしましてはこれらの要望を伝えることしかできず、判断の主体となり得ないのが実情でございます。 そうした中、例えば備前市では、多数の役員を必要とする陸上競技の中学校県大会の地区予選を地元備前市陸上競技協会が競技運営を行うことで、教職員の負担軽減を図っています。 また、遠隔地の指導者と生徒がICTでつながる取組についてですが、顧問に代えての活用は活動の安全管理の観点から現実的ではないと考えますが、専門的な知識を有する指導者に定期的に指導を受けることは子供たちにとっても有意義と考えます。したがいまして、適切な指導者及び事業等があれば学校に積極的に紹介したいと考えております。 私からは以上でございます。 ○議長(守井秀龍君) 答弁漏れがある場合議員から指摘していただきたいと思いますが、よろしいか。 ないようですので、再質問はありますか。 再質問に入ります。 青山議員。 ◆2番(青山孝樹君) それでは、再質問をさせていただきます。 市長におかれましては、施政方針ということで、いろんな同僚議員からの質問に対しても真摯にお答えいただきましてありがとうございます。 そこで、幾つかお聞きしたいんですが、まず財政再建についてのことですが、デジタル技術も使って可視化をして財政の再建について職員間で情報共有するというふうなこともありました。この財政再建、これにつきましては出るものと入るもの、このバランスを取りながら行っていかれるということだと思いますが、事業につきましてはまだこれから精査をしていくというふうなことなんですが、もう既に幾つか新しい事業も取り組まれておられます。 例えば、今度予算で上がってくると思うんですが、グラウンドゴルフ場を屋根つきのグラウンドゴルフ場にされていくというふうなことも上げられておりますけど、今喫緊にコロナ対応でいろんなことを進められておられる、そちらへの予算配分がまず第一になっとるんじゃないかと思うんですが。その中で、この屋根つきのグラウンドゴルフ場というのは、これ喫緊の課題というふうにお考えでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 残念ながら、世界中でコロナ禍になっておるわけであります。コロナについては、その多くは国庫補助金で充当されておるわけであります。備前市も極力それを有効に活用して、コロナ禍を防いでいくというような施策を取っております。それとは別に、通常の市民生活を考えなければいけない。 例えば、高齢者の方がグラウンドゴルフとかゲートボールとか、そういうところに皆さん健康を維持するために、あるいは地域の人とのコミュニケーションを図るためにも出ておられるわけです。それは、一方で言えば健康維持であります。もし病気になって多くの医療費がかさむ、どちらがいいんかというところであります。その辺を考えますと、高齢者の方たちが健康を維持するためにグラウンドゴルフをされる、ただし夏は暑い、冬は寒い。健康を害して病気になられたら、そういう不安を持っている方がたくさんおられるということを私はじかに聞いたわけであります。 その一つの方法として、このような施設が今まで他市にはあったんですが、残念ながら備前市には私が知る限り一つもありません。一遍にはできませんけども、私どもが今回調べましたグラウンドゴルフをしておられる会場、場所、ゲートボールをしておられる会場、場所は民間の借地もありますし、備前市の公有地を使っている場合もあります。市民の皆さん方が健康でスポーツをしたいという願いプラスこのような四季の変わり目の健康を害することがないように、私は今の備前市民の健康を守る責任者でもありますので、これはこの時期、コロナ対策以外にやっていくということは私は大切な政策課題と思い、今回の市長選挙で皆さん方に訴えてきたわけであります。その一つを実行しようというところでありますから、ひとつ御理解を賜る以外にありません。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 青山議員。 ◆2番(青山孝樹君) 取りあえず、吉永をはじめとして片上地区、それから伊里地区の名前も出ておりましたけど、市長は市内で何か所ぐらいそういった要望、あるいは先ほどおっしゃられました民有地じゃなしに市の土地を使っているというところが何か所ぐらいあるというふうに調査されていますか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 実は、ここで整理した一覧表を持っております。ゲートボールをしておられるクラブ名、そしてそこの使っております会場、スポーツクラブ、そしてグラウンドゴルフ、実はそうたくさんないんです。それは1つや2つじゃございません。例えば、備前地区でいきますと、いわゆる公有地、備前市のところを使っておられる方が6か所ぐらいです。そして、日生、寒河は3か所です。それから、吉永も3か所、若干日生地区は協会の加入団体は相当数、数が多うございますから、多分曜日によって使用しているのを変えておられるというふうに思います。また、ゲートボール場もそんなに想像したより多くはございません。 1つ考えられるのは、大きなドーム型のものを備前市の中心地に1つ、2つ造るというのもそれは考えられる手法でございますけども、高齢者の方が朝8時半前後に集合して昼頃に解散されるわけでありますので、それぞれの地域でやっておられる場所に希望に応じて屋根つきテントをつくっていけば、それこそ高齢者の方が健康で楽しく、そして夏冬等の病気等にも対応できるそのような施設、また子供たちもそこで遊べるわけでありますし、災害用にも対応できるような形、すなわちトイレ等も整備していくことも肝要と思っております。 再度、今までなかった屋根つきというポイントで、備前市の高齢者の方のスポーツについても健康で、そして皆さん方が気持ちよくスポーツできる、そういう施設を公約の一つとして今回上げさせていただいた、それがたまたまゲートボール場、グラウンドゴルフ場の1か所であります。これからも整備を続けてまいりたいと考えております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 青山議員。 ◆2番(青山孝樹君) たくさんあるんで、全部が全部というわけにいかないでしょうし、その辺は財源等検討しながらやっていただきたいと思いますし、高齢者のスポーツにつきましては健康寿命を延ばし、医療費のあるいは介護費の削減ということで、私もその点では賛成はいたします。ただ、あちこちで行われている今は屋根がないですけど、グラウンドゴルフ、ゲートボールにつきましては、なかなか今度ほかの若者が使ったり子供たちが使うというふうなことについて、使用後のグラウンドの荒れた状態、そういったようなもので、結構高齢者の方でグラウンドゴルフをされる方が囲い込むというふうなこともあります。複数が使えるような、いろんな年代が使えるような発想というのも、それも私はいいことだなと思うんですが、その辺での大勢が使えるような、そういったようなことを考えた施設にしていただければというふうに思います。これについてはいかがですか。 ○議長(守井秀龍君) 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 議員は、多分多目的なグラウンドの活用ということだと思います。いわゆる面積、広さ等によりまして、一張りでもういっぱいだというところがある場所もあるでしょうし、十分余裕があるところがあります。ただし、基本的にトイレ等を完備しておかないと、なかなか利活用が進まないという面もあります。残念ながら、今グラウンドゴルフ、ゲートボールをしておられる多くの場所で、すぐそばにそのようなトイレ等があるとは限っておりません。 また、子供たちの遊ぶことについても、時間的に競合をしないように、地域で皆さんでシェアをしながら使っていただくということも肝要かと思っております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 青山議員。 ◆2番(青山孝樹君) そこの財政再建についてはいろんな方からお伺いしておりますので、2点目の生涯学習の機会ということなんですが、市長も年齢を問わず必要であるということで、子育ての保護者、あるいはそれに対しては親育ち子育ちというふうな、そういったような場を設けるとか、中高生のだっぴで大人も含めて一緒に若者、子供たちと学ぶというふうな機会、あるいは学び直し事業というふうなことをお考えだということです。 私も中高生だっぴに参加しまして、中高生の斬新な意見そして真剣な学びの場というのを体験させていただいて、大人の我々も姿勢を正してやらなければいけないなというふうになります。ですから、大人も下の年齢あるいは子供たちと一緒に学ぶということによって、自分もそういう学ぶ姿勢あるいは教える姿勢というふうなものを学べるのかなというふうに思っております。 ぜひそういう機会を増やしながらやっていただきたいと思うんですが、備前市には日本遺産の閑谷学校、ここでは論語の教育が行われておりますし、伊里地区では幼、小・中学校で地域の大人が出向いていって論語の朗唱をしたり、その解説あるいは一緒に学んだりとかというふうなことを行っております。そういうふうな場をもっと広げるというふうなことのお考えについてはいかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 学校教育に偏らず、社会教育、それが大変備前市を思う子供たちが立派に育っていく、その2つの教育があるだろうと思います。また、大人の人も改めてもう一度教育を学ぶ、リテラシー、こういうことも大変必要な時期であります。 地域ごとで公民館活動を通じたり、あるいはボランティアの皆さん方と一緒に幼、小・中の若い人たちが地域に根差した歴史や、そして昔から皆さん営々として努力したこの備前市をお互いに正しく理解しながら、そして改めて学び始める、これは私は大変大切なことだと思います。学校教育も大事でありますが、社会教育もこれからも進めていき、地域に根差した若者そして我々大人とのコミュニケーションを持っていって、みんなでこの備前市をよく理解をし、認識をし、そして発信をしていくということができれば、それは力強い市民力というような力になって生まれ変わると思っております。そのような機会をできる限り多くの皆さん方に御利用、活用していただくように私も誠心誠意努力をしてまいりたいと思いますし、教育委員会の皆さん方にも改めて御協力をお願いをしたいと思っております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 青山議員。 ◆2番(青山孝樹君) その点については教育長のほうにもお伺いしたいと思うんですが、論語というふうなものを使って廉塾なんでしょうか、やられて大人が地域の創生リーダーになるというふうなこともやられてきたということなんですが、その点については論語のそういう効果というのはいかが考えられておられますでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 松畑教育長。 ◎教育長(松畑煕一君) 御指摘ありがとうございます。 先ほどの答弁でも午前中に述べさせていただいたと思いますが、論語の精神が吉備の地域の、特に備前の地域の歴史的な遺産といいますか、すばらしい財産、これは例えばの形で論語の問題があります。あるいは人的交流で、昔は歩いて多くの日本中を、遊学と言うんですよ。留学じゃなしに遊学。遊ぶ学問と書く遊学をして、昔から多くの人たちが勉強に、山田方谷にしろ、緒方洪庵の適塾に大阪まで行って勉強するというふうな、そういう非常に根強くみんなが足で歩いていってでも勉強しようという、そういう力強い精神があったのが今どれだけ残っているだろうかという思いがします。そういうところを昔に学ぶところはしっかり学んで、温故知新と申しますけれども、そういう面をきっちり学んで、備前にはすばらしい財産があるじゃないかということを私たちも子供も大人も全ての人が目覚めて、もう一度、例えば旧閑谷学校を日本遺産あるいは今後の教育遺産としての世界遺産に格上げするに足るというような教育活動をいろいろな面からしていきたいという覚悟をしております。よろしくお願いいたします。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 青山議員。 ◆2番(青山孝樹君) やはり世界遺産に日本の教育群ということで目指すわけですから、その地元、足元がそういうふうな大人も含めて教育のまちというふうなことで周りからも感じていただけるような、そういう町になってほしいなというふうに思います。 では、4点目のところで、スポーツ、レクリエーション活動の推進についてですが、東京オリンピック・パラリンピックを契機に市民スポーツの環境づくりをというふうなことでしたが、山本由伸選手が今度オリンピック内定をしたということであります。ほかに4名の備前市出身のオリンピアンがおられます。 昨年、オリンピックの年だということで、私もいろいろ提案をさせていただいたんですが、オリンピックに向けて、これからその機運をもう一度盛り上げてスポーツへの機運につなげていくということと、時期的にはもう終わるかもしれませんけど、スポーツフェスティバルでもオリンピックが開かれたという後になると思うんですが、開かれたということであると思うんですが、何かやっぱりスポーツのオリンピックのレガシーといいますか、そういったようなものをやっていただきたい。 前回提案させていただいたのは、オリンピアンのそれぞれの種目にチャレンジするというようなコーナーとかをつくってみたらどうでしょうかと。今度は1名野球が増えるわけですから、5名5種目にチャレンジをするような場もできるんじゃないかと思うんですけど、そういったようなことについてはいかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 大変ありがたい御提案と思います。ひとつ教育委員会とも相談をし、そのような実行委員会が立ち上がれば議員もスポーツ議員のお一人と伺っておりますので、ひとつ協力を願いたいと思います。 具体的なことにつきまして、今手元でその案を持っておりませんけども、オリンピック・パラリンピックの後、備前でそのようなレガシーがつくれるということは頼もしいことだと思っております。どうぞ、その際には御指導も願いたいと思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 青山議員。 ◆2番(青山孝樹君) 時間の都合で先に大きい3番目をお伺いしたいと思います。 障害のある人に対応した地域包括ケアシステム構築ということなんですが、1点目に地域包括ケアシステム、いろいろな方が関わっているということなんですが、保健・医療・福祉関係はもとより、もっと身近な方、例えばヘルパーでありますとかケアマネジャーでありますとか、あるいは民生委員。以前に虐待のことでもあったんですけど、その地域の区長さんとか町内会長さんですか、そういったような方も含めて何か問題解決の種類によっては、そういう方も含めての事例研究、やはりそれぞれ起こっていることの実際を研究して問題解決をしていくということが大切じゃないかなと思いますけど、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 河井保健福祉部長。 ◎保健福祉部長福祉事務所長(河井健治君) いい御提案をいただきまして、こちらのほうについては、今現在は先ほど申し上げましたとおり東備地域自立支援協議会という和気町と共同設置の中で動かしておりますけれども、例えば困難事例であったり、そういったことに関しましてはこれにとらわれずできるかどうか、そういったものは考えていきたい、現場に一番近い民生委員さんとか今おっしゃられた区長さんとか、そういった方がその中に入って事例研究の提案をいただけるというふうな形なるかどうかというものは研究したいと思っております。 以上でございます。
    ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 青山議員。 ◆2番(青山孝樹君) ありがとうございます。 いろんな方が関わるということが、それぞれの症状なり状況を持つ事例に対していいサポートができるんじゃないかなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、2点目の就労支援ということなんですが、市役所のほうにはジョブコーチを配置していないということなんですが、14名ほどおられるという障害者枠で採用されている方についての日頃の状況とか、そういったようなものはどういうふうに把握されたり相談に乗っとられるんでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 高橋総務部長。 ◎総務部長(高橋清隆君) 市役所でチャレンジ枠等で精神障害をお持ちのような方の相談につきましては、もともとその方が行かれとった就労支援の先生ですとかそこからの紹介を通して、うちで働いていただいとるというケースが100%でございますので、その方が時々相談に来ていただいているという現状でございます。 以上です。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 青山議員。 ◆2番(青山孝樹君) 前回も、庁舎のほうに置いていただけたら、各企業のほうにもそういう機運が高まるんじゃないかなということでお願いできないでしょうかというふうなことも提案させていただきました。 ここに庁舎の方は必要ないということでありましょうが、市内で働いておられる障害の方、精神障害の方なんかというのは特にコミュニケーション能力が低うございます。そういうことから、そういう企業での仕事の悩み、そういったものに対応できるようなジョブコーチというふうなものに対しても働きかけていただけたらと思いますけど、いかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 河井保健福祉部長。 ◎保健福祉部長福祉事務所長(河井健治君) ジョブコーチにつきましては、以前も議員のほうから御質問いただいております。メインの窓口のほうはハローワークさんのほうが窓口となっておりますので、ハローワークさんともお話をさせていただいて、市内企業さんのほうへどういった形でPRできるかというのは考えてみたいと思います。 以上でございます。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 青山議員。 ◆2番(青山孝樹君) ありがとうございます。 最後に、地域交流サロン、街角相談会のサポートということなんですが、とまり木、色えんぴつ、それからもみじの会等あるということなんですが、もみじの会なんかでお聞きしますと、だんだん会員が減っているというのが、これはデリケートな問題なんで働きかけるというのが難しい、こちらからおたくはどうですかとかはなかなか言えないというふうな部分をお聞きしております。 何か広報活動のほうで目に触れて、それでちょっと行ってみたらいろんな問題解決ができたなとかというふうな機会になると思いますので、そういったような広報活動についてはいかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 河井保健福祉部長。 ◎保健福祉部長福祉事務所長(河井健治君) ありがとうございます。 どういった形が一番広報の手法としてベストかというものは、会のほうの御意見も聞きながら手法は考えてみたいと思います。 以上でございます。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 青山議員。 ◆2番(青山孝樹君) ありがとうございます。 ぜひ会のほうの要望も聞いていただくような機会をまたつくっていただけたらというふうに思います。ありがとうございました。 これで質問を終わります。 ○議長(守井秀龍君) 以上で青山議員の質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(守井秀龍君) 会議中途ですが、この際暫時休憩いたします。     午後2時27分 休憩     午後2時50分 再開 ○議長(守井秀龍君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次に、田口議員の一般質問を願います。 3番田口議員。     〔3番 田口豊作君 登壇〕 ◆3番(田口豊作君) それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 まず1番目に、市長さんが公約しておられた給食費の無償化の取組についてお尋ねいたします。 小学校、中学校では義務教育であることから、当然の施策と考えております。しっかりと進めていただきたいと思います。 そこで、実施内容についてお尋ねいたします。 対象は小学校、中学校のみか、小・中完全無償化に費用は幾ら必要かお教えください。 次に、保育園、こども園の無償化には幾ら必要か。 次に、もう一点、健康面と安全性を考慮して有機栽培の食品をする、魚介類は地元漁協のもので賄う、地産地消の面からも必要と思うが、市長の見解をお聞かせください。 以前、同僚議員も質問しておりますが、現在、有機食品の使用割合は幾らでしょうか。令和元年にはゼロ%との回答でした。ぜひこれを100%にするために有機栽培農家を育てるための支援をされてはいかがでしょうか。 今は小さな農家が注目されていると思います。地域活性化のためにも必要な施策と思います。安定して食材を確保できる仕組みもぜひ確立していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 次に、教材の無償化についても公約されております。対象はどういうものか、内容と必要な費用をお教えください。 次に、大きな2点目で、島嶼部の整備ですが、以前にも一般質問でお願いしています。鴻島1号線の拡幅を早期にお願いしたいと思います。以前から救急車、消防車等の緊急車両が立ち往生し、現場への大幅な遅れが生じていることは御承知のことと思います。4年前の鴻島分校閉校式のとき、吉村市長さんにはみしま海運の便で亀ノ浦へ回り、徒歩で分校までおいでいただきました。閉校に当たり御挨拶いただきありがとうございます。 式後の懇親会の席で地元住民の方から、当時市長さんに鴻島1号線の拡幅を要望したとお聞きしております。長年の住民の切実な要望として、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。前向きな答弁をお願いいたします。 次に、定期便の件でございますが、この数年移住者が増えて、鴻島の別荘にお住まいの方が20名以上増えている状態とお聞きしています。買物、病院はもとより外食等に出る折にも、朝、昼、夕方の3便では非常に不便で、午前、午後の10時くらいの便を要望されています。 そこで、お尋ねします。 2便の増便で幾らの費用が必要なのか、また増便の申請等はどこへするのかお教えください。 3点目に、鴻島港の整備についてお尋ねします。 1号線の拡幅と切り離せない問題でありますが、港の整備は、現在大多府港、頭島などの港の整備は終了しております。岡山県では、次に鴻島の本村の港湾整備を計画中と聞いております。市当局が把握している情報があればお教えください。 定期便の運航についても、安全性確保の面から港湾整備がぜひ必要であります。県や関係部局へ強く働きかけてください。御答弁のほうをよろしくお願いします。 4点目として、移住・定住の観点から担当者にお尋ねします。 委員会でも様々な視点から議論されてきましたが、今必要なのは過疎化していると言われるような鴻島、大多府をはじめ吉永の三国、八塔寺等、市街地からの距離があり、自然が豊かで静かな場所が求められていると思います。生活道路の整備、交通の利便性を高めれば、より移住者が増えると思いますが、お考えをお聞かせください。 大きな3番目で、海ごみ対策についてお尋ねします。 近年、世界的に問題になっているのがプラスチックごみ、持続可能な開発目標でも問題視されている回収しにくい海洋プラスチックごみです。私たちの周りには、ポリエチレン、我々がよく使うコンベヤーのベルト等にも使われていますがPEという製品、それから高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンなど7種類の製品が主にバケツ、ストロー、ペットボトルなどに使われております。 ここでは、漁業資材として多く使われているポリ塩化ビニールとポリスチレンについて述べたいと思います。 ポリ塩化ビニールは水道管に使われておりますのでよく知られていますが、ポリスチレンはカキいかだのフロートとして瀬戸内海では広く使用されております。カキの出荷用の箱、電気製品の梱包にも内部へ保護材として広く使われています。 よく聞くマイクロプラスチック──5ミリ以下のものを言う──ですが、これが海洋に出ることで生態系に大きな影響を与えると言われております。この問題はG7でも取り上げられ、2018年には海洋プラスチック憲章が採択されています。これは日本とアメリカは調印しておりませんが、備前市でも2漁協の協力を求め、回収対策を立てるべきと考えます。 まず、湾内から島嶼部沿岸の調査をすることを提案します。浮遊する塩ビ製品や発泡スチロールについては、漁業者、遊漁船を問わず、回収したごみについて有償で引き取ることも対策の中に入れてはと思いますが、いかがでしょうか。 数年前までは海底のナイロンごみ、電化製品、車のタイヤ等を底引き網で回収、港に設置した収集箱で回収し、県が費用負担をしていたと思います。 海底ごみの収集に携わってこられた磯部作先生など専門家の方の意見もお聞きして、海ごみ対策をしっかり立てるべきと思いますが、今新築中の頭島の施設が拠点として活用するにふさわしいと考えます。今後の対応をお聞かせください。 4番目に、以前も条例を制定することを提案させていただきましたが、このコロナ禍の中で改めてこの条例の必要性を感じ、再度提案させていただきます。 中小企業振興条例の制定、この条例については1度提案をさせていただきましたが、今コロナ禍で経済状態が大変であるということは皆さん十分御承知のことと思います。 この条例は、中小企業とあるように、中小零細業者を対象にした条例です。2011年には、岡山県中小企業振興条例が制定されています。2019年5月ですが、439自治体で制定をされています。岡山県内では総社市で2011年制定後、2018年に改定を行っております。津山市も制定しておると聞いております。 備前市で多くの小規模事業者、特に飲食店、旅館等が大打撃を受けております。この条例を制定し、商工会、観光協会、漁協、農協をはじめ、伊部にあります特に零細業者中心の東備民商をはじめ、市内の各金融機関も含めた対策会議が行われるべきではないかと思います。金融から営業をはじめ、今回の国、県などの補助金についても一人も取りこぼさないような対応が可能となると思います。他市の条例も検討いただき、制定をお願いしたいと思います。重要な条例ということもありまして、市長さんにも一言御意見を伺いたいと思います。 最後に、市長さんにお伺いします。 私たちは、景気対策のため、消費税を5%に引き下げるべきと主張してきました。コロナ禍で同様の税制の国は、50数か国が下げる対応を既に取っております。イギリスでは、20%の食料品を早くに5%に引き下げています。ぜひ経営者としてもございますので、業者の窮状を理解していただき、国へ引下げの要望をお願いしたいと思います。あわせて、市内の飲食店等への市独自の支援をぜひお願いしたいと思います。 以上、よろしく御返答のほどお願いします。 ○議長(守井秀龍君) ただいまの質問に対する答弁を願います。 吉村市長。     〔市長 吉村武司君 登壇〕 ◎市長(吉村武司君) それでは、田口議員の御質問に順次お答えいたします。 1番、給食費、教材費の無料化についてでありますが、備前市の活性化のためには若い世代に住んでもらう必要があり、もちろん子育て支援策を強化する中で考えてまいります。今後とも御支援、御協力を議員にもお願いするところでございます。 なお、教育についての詳細につきましては、担当部長より答弁させていただきます。 2番、1点目、鴻島の本村から亀ノ浦までの市道拡幅要望についてでありますが、令和2年度に一部拡幅工事を実施いたしております。今後も拡幅に必要な用地協力や地元調整が取れるところから現地を確認し、整備してまいりたいと考えております。 4番、中小企業振興条例の制定をについてでありますが、平成30年11月定例会でも御質問をいただきましたが、市内の小規模事業者をはじめとする中小企業は、地域経済及び雇用を支える担い手として、また市民生活の向上に大きく貢献されていると理解しているところでございます。今後、商工会議所や商工会等の意見をお聞きし、他市の状況も参考にしながら、本年度中の中小企業振興条例の制定を考えてまいります。 5番、国へ消費税の引下げを求めるべきではについてでありますが、消費税は国の施策なので、市町村としては言う立場にはないと考えております。御理解を願いたいと思います。あわせて、市内の飲食店等に市独自の支援をするべきではについてでありますが、現在国や岡山県からも各種支援金や時短要請等に係る協力金など事業者支援が行われていますが、本市といたしましても飲食店等も含め全業種を対象として、新型コロナウイルス感染症対策雇用支援一時金を給付するため、今回の補正予算に計上させていただいているところであります。 今後も新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら、必要なところには国や県の支援に関わらず、積極的に市単独の支援を講じてまいりたいと考えております。 私のほうからは以上であります。 ○議長(守井秀龍君) 藤田市民生活部長。     〔市民生活部長 藤田政宣君 登壇〕 ◎市民生活部長(藤田政宣君) それでは、私から2番、2点目の定期船の増便についてお答えいたします。 本土と日生諸島を結ぶ航路は、平成29年10月から国の離島補助航路として認定され、おおむね赤字額の2分の1の国庫補助を受けながら民間事業者が運航しております。 定期航路の増便につきましては、以前国と協議いたしましたが、民間事業者の経営状況から鴻島寄港の増便に対しては運航経費が増加し、さらに赤字が増えるとの理由から認めていただけないという経緯がございます。 2便の増便で幾ら費用が必要なのかでございますが、民間事業者に問合せいたしましたが、費用が算出できないという回答でありました。 増便の申請はどこへするのかについてでございますが、市を通じて中国運輸局海事振興部であります。 次に、3番、海ごみ対策についてお答えいたします。 国では、平成21年に海岸漂着物処理推進法を制定しており、岡山県においては平成19年度に岡山県海ごみ対策県市町村連絡調整会議を設置し、さらに推進法に基づき、平成28年3月には岡山県海岸漂着物等対策推進地域計画を策定し、海岸管理者や民間団体、事業者、県民等と連携、協力しながら、漂流ごみ、海底ごみ対策に取り組んでいるところであります。 本市におきましても、法律、岡山県の計画に基づいた対策、活動を既に継続的に実施いたしております。議員御提案の調査につきましても、平成27年9月に頭島の外輪海水浴場のほか、県内3か所の海水浴場で海ごみの分布状況調査を実施し、結果を基に課題、対策が前述の県計画に盛り込まれております。 また、議員御提案の回収した海ごみを有償で引き取ることにつきましては、従来から無償で引き取っておりますので、御理解をお願いいたします。 ひなせうみラボの拠点活用につきましては、海ごみ問題に限らず里海、里山のまちづくり全般について、主に体験学習を通じて情報発信、啓発に努めてまいります。 ○議長(守井秀龍君) 淵本建設部長。     〔建設部長 淵本安志君 登壇〕 ◎建設部長(淵本安志君) それでは、私から2番、島嶼部の整備の3点目と4点目についてお答えいたします。 まず、3点目の鴻島港の整備についてでありますが、鴻島港は備前市管理の港湾になります。ですから、整備は市のほうが行うこととなります。令和元年度から2年度にかけて調査検討業務を実施し、岡山県と協議を行っているところでございます。港湾整備に関しましても国の補助金が減少しており事業化が難しい状況ではありますが、今後も事業化に向けた協議を進めてまいります。 次に、4点目の生活道路の整備により移住者が増えるのではないかについてでございますが、交通の利便性が高まれば移住者の方も増加につながるのではないかと思います。鴻島では、令和2年度に一部市道の拡幅工事をさせていただいております。今後も用地協力や地元調整が取れるところから現地を確認させていただきまして、整備してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(守井秀龍君) 大岩教育部長。     〔教育部長 大岩伸喜君 登壇〕 ◎教育部長(大岩伸喜君) それでは、私から1番、教育についてお答えいたします。 小・中学校の給食の無料化に係る費用については、あくまで試算ですが総額1億1,000万円必要となります。実施方法、手続などについて検討してまいります。 保育園、こども園については3,300万円必要となります。 次に、地産地消の面からも有機栽培など安全な食材を使用してはどうかという御提案についてでありますが、現在も地元農家から食材を調達しており、安全な給食の提供に努めているところでございます。 有機栽培などの食材をとの御提案については、食材単価が高くなったり必要な物量が確保できなかったりなどの課題もあり、相当量を確保しての提供は困難ではないかと考えております。 また、魚介類についても給食の献立では加工品になりますので、その手間と必要量が確保できないなどの課題があり、使用するのは難しいと考えております。 小・中学校の教材の無償化についてですが、対象は主にドリル、工作教材などで、必要な費用はあくまで試算ですが総額4,000万円必要となります。 私からは以上でございます。 ○議長(守井秀龍君) 再質問はありますか。 再質問に入ります。 田口議員。 ◆3番(田口豊作君) それでは、1番から順次再質問させていただきます。 給食の無償化につきましては、食材、これが有機食材ということになると高額につき利用しにくいというお話ですが、進んだところでは有機栽培の食品を使用しているようにお聞きしております。 今、農業にしても漁業にしても、小さな農業とかそういう家族経営のような農家さんが非常に人気があり、いろいろと話題になっていると思われます。やはり、しっかりと無農薬で手間暇かけて栽培した、材料としても健康面に非常に優しいそういう食材に順次変えていく必要があると私は思います。将来、こういう食材を使用するような計画を立てていく、こういうことは予定には入れていないでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 大岩教育部長。 ◎教育部長(大岩伸喜君) 学校給食につきましては、一番に安全・安心、安定的な食材の提供、それと給食費が小学校でいいますと1食当たり285円の中で作っておりますので、そういった中で実際どういった金額で仕入れできるかということが一番問題なってまいりますので、そういったことを考えながら、まずは使うとすればスポット的に学校行事で使うであるとか、そういったところからは考えられるのではないかとは思っております。 以上でございます。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 田口議員。 ◆3番(田口豊作君) 以前も同僚議員が東鶴山のほうのナスの話をしておられましたが、常にでなくてもそういう地元の食材を使うことによって、子供さんたちにここの地域で取れた農産物だというようなことで食べていただく、こういうのもやっぱり食育という面で必要ではないかと思いますので、できればそういう形で少しずつでも利用促進を図ってほしいと思います。 次に、教材の件ですが、工作物だとかそういうものに約4,400万円ですか、こういうものを無償にということのようですけど、学校も制服が変わったり、中学校ですが。父兄の方にはかなりそういうものの負担が大きく感じる方もおられるのではないかと思われるんですが、制服とかそういう形のものについては全く考えておられないのでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 大岩教育部長。 ◎教育部長(大岩伸喜君) 学用品費ということですので、先ほど4,400万円と言われましたが試算では4,000万円ということで、学校で使う例えばのノート類であるとかドリルであるとか図工の教材の材料であるとか、いろいろそういったところでその中には制服のほうは入っておりません。 以上でございます。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 田口議員。 ◆3番(田口豊作君) 財源の問題もありましょうから、順次できることからしっかりと無償にしていっていただきたいと思います。 2番目に、鴻島1号線の件ですけれども、昨年長年お願いしておった一番頂上部分の危険な部分は一部やっと拡幅していただいて、擦れ違い等かなり安全になっております。ありがとうございます。しかし、頂上部分だけでありまして、北から頂上部分、頂上から亀ノ浦の分校跡、ここのところは普通乗用車でも1台やっとというような幅員でございます。 海岸部分、本村港のところは、担当課の方も港湾整備に合わせてじゃないと無理であるというような御説明でしたので理解できますが、その他の部分については早く数か所、待避所をぜひ設置してほしい、そういうことで以前にもお願いしております。今年度、用地の提供があれば1か所でも2か所でも予算取りをして実施していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 淵本建設部長。 ◎建設部長(淵本安志君) こちらといたしましても、狭小であることは認識させていただいております。そういう中で、やはり用地の提供をいただけるということであれば現地を確認させていただきまして、可能ということであれば予算化のほうはさせていただきたいと思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 田口議員。 ◆3番(田口豊作君) 地元の方に度々お話を伺ってまいりましたが、鴻島は30年間何もしてもらっていないとかというようなお話もお聞きしております。御存じのように、かなりの方が別荘を見に来るとかそういう形で、徐々に住民の方も増えておりますので、車の通行も徐々に増えております。町内会長も替わり、積極的に要望もしてくださっていると思いますんで、よろしくお願いいたします。 次に、3番目の海ごみについてですけれども、これはさっき御答弁いただいたように今新築中のうみラボのところ、ここがまさに海に関するところの拠点となるように私も思います。 日本財団さんもかなり海ごみ対策には熱心に取り組んでおられて、さきにも紹介しましたが、磯部作先生、こういう方にも協力を求めて広島県とか遠くはフィリピンまで海ごみの調査をしておられるようです。 そういうこともありますので、しっかりと関係団体、日本財団さんなんかにも特に財政面なんかはお願いできればしっかりとお願いして、漁師さんが特にカキいかだで使っておるフロートとかというのは、形があるうちに回収しなければ駄目だという研究者の指摘でありますので、ぜひそういう仕組みが必要だと思います。そういうところで漁協さんに働きかけるとか、発泡スチロールを多く使われているお魚屋さんですよね。漁師さん自体も発泡スチロールで出荷をしておられるんですけど、何らかの形でこういうマイクロプラスチック化しやすいごみを回収するための仕組みというんですか、市からの広報も必要でしょうけど、何かいい知恵があればお願いできたら。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 藤田市民生活部長。 ◎市民生活部長(藤田政宣君) 海ごみにつきましては、ほとんどが陸地からのごみということで、漁業者の皆様には大変迷惑な話だと思っております。 市といたしては、そういった陸地からのごみがほとんどですので、そういったポイ捨て、それから不法投棄などについて一人一人、これにつきましてはマナーが必要でありますし、市としましては啓発活動を重点的に行っていくしかないというふうに考えております。 それから、漁業者さんが出される、先ほど言われます発泡スチロール等につきましては、もちろん一般家庭は無料でございますけれど、事業系のごみにつきましては事業者、原因者が負担するという形でございますので、今の現状ということでよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 田口議員。 ◆3番(田口豊作君) お答えいただきましたように、かなりの8割部分、そういうものが川から流入しているというような調査結果もあります。そういうこともありますが、漁業者さんのカキいかだ、そういうものに使っているごみとかというようなものは鹿久居島にも米子湾とか広いところがございます。以前はそこで古くなったいかだを解体していたとか、そういう場所もありますので、組合とも協議いただいて、不用になったものはそういう場所で簡易な囲いをするとかという形で飛散しないように保管する、そういうような方策を漁協とも協議をしていただくようなことはできないでしょうかね。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 藤田市民生活部長。 ◎市民生活部長(藤田政宣君) 海ごみにつきましては、年間、日生町漁協それから伊里漁協、皆さん御協力をしていただいて、ごみの回収を複数回していただいております。それにつきましては補助金のほうを交付させていただいているといった現状でございます。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 田口議員。 ◆3番(田口豊作君) 毎年、漁協さんも海の掃除をしておられるということは承知しており、実際何回年に行っておられるのかお答えいただければ。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 藤田市民生活部長。 ◎市民生活部長(藤田政宣君) これまでの実績でございますけれど、平成30年が3回、それからこれは補助金の年度のベースですけれども、令和元年度が4回、それから令和2年度が5回ということでございます。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 田口議員。 ◆3番(田口豊作君) ありがとうございます。 漁師さんだけがこういう形で行ってくださっているわけですけれど、川から出るごみ、そういうものについてはやはり自治体がいろいろ啓発をして川にごみを出さないということが必要であろうかと思いますので、私たちも専門家の方のお話とかいろいろ勉強させていただいて考えていきますが、しっかりとした対策が取れるよう御尽力願いたいと思います。 次に、4番の振興条例について述べさせていただきます。 しっかりと検討していただくということで、よろしくお願いします。特に国のほうでは、中小企業それから零細企業というような形で我々のような家族経営者それから一人親方、そういう本当に小さな業者、そういうものも対象にして考えよというようなことでございますので、その辺の御配慮もぜひしっかりと行って検討していただきたいと思います。よろしくお願いします。 最後に、消費税の件でございますが、自治体の長として言う立場にないというお返事でしたので、我々はこういう冊子もこさえて、消費税をぜひ引き下げてくれという運動をやっております。 今、消費税も8%、10%、そういう形で複数税率で、先般も家族でパン工房をやっている方にお聞きしましたが、帳面も8%、2%の複数税率で処理しなければいけない。そのためのレジスターもそういう対応のものに変えていかなきゃいけないと。朝早くから用意をして、それから帳面をすることで事務処理が大変だという話もお聞きしております。 また、国のほうではインボイス制度、こういうものも導入しようとしております。インボイス制度というのは、課税業者がそれぞれ番号を打った領収書を使って課税業者であるという証明のできる領収書を切るということでございます。 我々のように1,000万円以下のような売上げ、そういう業者はこの領収書が頂けません。そういう問題があって、商取引から排除されるというような問題も危惧されております。現にこういう制度を導入している国では、小さな一人親方、家族経営的な業者が淘汰されていっとるという現実もあるようでございます。地方創生、そういう面からも、やはりこういう税制はよくないなと私は思っております。 税の専門家の方の計算によりますと、消費税に頼らなくても税率を戻して、こういう形で内部留保を増やしている大企業、そういうところ、株取引でしっかりもうけておる超富裕層の方、そういう方から普通にしっかりとした累進課税的な形で税をいただければ、今の消費税の16%にも上るような税収を得られるというようなことですので、こういう声を自治体のほうからも発信していただきたいなと。やはり小さな業者が元気でないと町は寂れていくと私も思いますので、そういう辺を今後しっかりと考えていただいて、漁師さん、小さな農家さん、1軒、2軒、5人、6人しか入れないようなお好み店さんもたくさんあります。そういうところが営業を続けていけれるような施策をぜひお願いしたいと思います。 これで終わらせていただきます。ありがとうございます。 ○議長(守井秀龍君) 以上で田口議員の質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(守井秀龍君) 次に、中西議員の一般質問を願います。 14番中西議員。     〔14番 中西裕康君 登壇〕 ◆14番(中西裕康君) それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 市長も御存じのように、女性の差別の撤廃条約、選択議定書は1999年に国連で採択されました。条約締約国は189か国、そしてそのうち114か国が現在批准していると私のほうは伺っております。しかしながら、日本はまだこの条約を批准をしておりません。そして、世界各国の男女平等の度合いを示すジェンダーギャップ指数は、日本が156か国中の120位、日本の女性の権利は国際基準になっていないと国際的には言われているところであります。 私はここでは、備前市全体のジェンダー平等を語るだけの力量が私にはありません。しかし、ここで私は備前市の市の中でのできること、あるいは考えておかなければならないことの問題提起をしておきたいというふうに思います。 市長そして議員の皆さん、傍聴者の皆さん、あるいは放送を御覧になっておられる方の皆さん、この執行部席を見てください。女性が誰かおられますか。皆さん男性であります。 私は、1つは、市長には職員の女性幹部の登用を図っていただきたい、これは私は本当につくづく思います。女性は何たらというところではなくて、男性と同様に、あるいは優秀な方もおられます。私はここで性の差別があってはならない。やはり備前市は、このジェンダー平等を目指して頑張っているという姿勢をぜひ見せていただきたいというふうに市長、思います。市長の御見解をお伺いをしたいと思います。 2番目には、備前市の会計年度任用職員の全職員数に占める比率と、そのうちの女性の割合を伺いたいと思います。 会計年度任用職員というのは初めて聞く方もおられるかも分かりませんが、2017年5月に地方自治法、地方公務員法が改正され、それまで例えば非常勤職員であるとか、あるいは臨時職員であるとか、一般非常勤職員であるとか、いろいろな名称で言われていたわけでありますが、それぞれの職の整理を含めて適正な任用、勤務労働条件の確保の新たな制度として会計年度任用職員制度が新設されています。 私は、今回この任用職員制度を読んでみまして驚きましたのは、任用職員についてフルタイムの職員については営利企業などに従事することには制限がございます。しかしながら、パートについては対象外で、制限なしでダブルワークが認められている、これは本当に驚きました。 私は、後でも見てみますが、この職員の皆さんの賃金が本当に低いわけです。そこに女性の問題が出てくるわけでありますが、県内を調べてみますとフルタイムの職員がざっと1,000人、パートタイムに属する職員の方が約1万6,000人自治体に働いておられるというふうに言われています。全体で1万7,000人がおられる。全国の統計では、フルが6万9,000人、パートが55万2,000人ということで、全国的に言うと11.2%が会計年度任用職員のうちフルタイムですが、岡山県内の場合、全国の半分、5.9%程度しかいないことが事実として分かっています。果たして備前市の場合はどのようになるのでしょうか、お教えをしていただきたいと思います。 そして、男女別の性別で言いますと、国の場合は76.6%が女性、県内は77.5%とほぼ差はありませんが、非正規労働者である会計任用職員についても圧倒的に女性が多いというふうに言われています。備前市の実態をお示しをしていただきたいと思います。 2番目に、市民の安全を確保し、生活を支援するコロナ対策の強化についてであります。 私は、新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金への上乗せの支援制度や求職活動等の条件を緩和した横出しの支援制度を設けるなど、生活困窮者に市独自のサポート制度を行ってほしいということを市長にお願いをしたいと思います。 私の今手元には、令和3年度、この6月定例議会に出されました新規事業等の概要というのがあります。この中の6ページを見てみますと、新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金は国庫支出金でもって2,520万円が計上されていますが、対象は約100世帯の利用を見込むということになっています。なぜそんなに100世帯、これは実は少ないというふうに私は思っているんですが、実はこの自立支援金は社会福祉協議会の窓口を通じて貸し付けられた総合支援金などの世帯、この貸付金を受けていた人がもうここで受けれなくなったと、このことが1つの対象の要件になるわけです。つまり、この貸付金制度は昨年の8月から行われているわけでありますが、10か月間行われました。しかし、その間、私は頑張ってみるということで頑張った方で、初めてここで困った、この人は受けられないんです。10か月間受けていた人じゃないと受けられないんですね。 これは、厚生労働省が出している資料を読んでみますと、再貸付けについて不承認とされた世帯、これが第1の要件なんです。2番目は、ハローワークでの相談や応募、面接または生活保護の申請を行っている人でないと受けられない。このハードルが高いわけです。つまり、今自分が生業を持っていて、しかしお金がない、その仕事をやめてどっか別の仕事を探している人でないと受けられないんですね。3つ目は支給額ですけども、これまでは社協のこの貸付金は月額でいろいろありましたけども、単身あるいは3人以上とかありますが、月額20万円まで出ていたわけであります。ところが、今度は単身世帯で6万円、2人世帯で8万円、3人世帯で10万円、つまり半額になっているんです。それも3か月間しか出ませんという制度なわけであります。 私は、この3つのハードルをクリアするというのは大変厳しいものがあるというふうに思っています。これまで社協を窓口にした貸付金は、最大月数で256件の貸付けがありました。総額では、この10か月で2億3,941万円の貸付けが行われています。現在、社会福祉協議会でこの制度を受けたいと言っている人は何と192人おられるんです。それが、今度備前市が行う国の制度をそのまま持ってきたとすれば約100世帯、つまり半分の人が受けられないんです。この人たちはどうなるんでしょう。 私は、市長の施政方針に書かれておられます誰一人取り残さない、この言葉は私は本当に大好きであります。本当にこの立場で、私は市長にこの点をぜひお考えいただきたいというふうに思います。 続きまして、水道基本料金の6か月無料化を考えられないかどうか。中小企業事業者への経営危機応援資金の支援は考えられないか。これは恐らく今回の補正予算に計上されたものかと思いますが。 続いて、中小企業等の地元金融機関に対する借入利息について補助事業は考えられないか。私は、PCR検査、抗体検査の補助ではなくて無料化をなぜ行われないのか。私ども日本共産党は、いつでもどこでも誰でも無料でこのPCR検査そして抗体検査が受けられるということを政策として掲げています。 私は、吉村市長が誕生されて気宇壮大な市長、1万円の補助を出すとか4,000円の補助を出すんではなくて無料にするんじゃないかというふうに大変期待を大きくしていたわけでありますが、私はぜひこのワクチン接種と共に検査についてはぜひ無料化を行っていただきたいと思うのですが、市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。 このコロナのところで最後にお願いをします。 コロナを第一に考えるというふうに取り上げておられること、私は本当にそれは大切なことだと思っています。私とその考えは同じでありますが、この余剰ワクチンの取扱いについてであります。 保育園や市の職員が接種するとのことでありますが、子供たちに関わる放課後児童クラブの支援員はどう考えておられるのか、この機会にお聞かせをしていただきたいと思います。 介護施設については県のほうが手当てをするというふうに担当課からは聞いておりますが、放課後児童クラブの支援員の皆さんも本当に狭いところで子供たちと汗みどろになって頑張っておられるところであります。私は、ぜひ余剰ワクチンの取扱いについても加えていただきたいというふうに思います。 3番目に、選挙公約では職員と力を合わせて進める姿勢が強調されていましたが、この機構改革では職員とよく話し合われたのかどうか、これまでの一般質問の答弁の中でよく話し合いましたということをお伺いしましたが、市長の気持ちをお聞かせいただきたいと思います。 4番目に、備前市にはない総合福祉センター建設の考えはないのかということでお伺いをさせていただきます。 私は、アルファビゼンの活用については、図書館をいち早く提案してまいりました。今でもその思いはあるわけでありますが、1つは、市長は海の見える図書館ということを提案しておられます。もう一つ私の夢といいますか、そしてこの備前市の社会福祉をレベルアップさせていくためには、社会福祉協議会や各種団体が入居する総合福祉センターの開設はないのかということで、市長の考えをお伺いしたいと思います。 市民センター、アルファビゼンの跡地や海の見える図書館、その中に私は総合福祉センターの概念も取り込んでいただきたいというふうに思うわけであります。市長のインタビュー記事がありましたが、それを読んでみますと、ビルの解体費を改めて精査した上で総合福祉会館を整備し、総合福祉会館を整備しと書いてある。近くの市民センターの中にある中央、片上両公民館を移転させる。あとの専門学校新設については質疑でいろいろお伺いをしたいと思います。 私は、ここでこういうふうに述べておられますんで、総合福祉会館、私の言うセンターの概念と一緒だと思うんですが、これは備前市にはないので、新たに市長がお造りになられると、私もぜひそれは応援をさせていただきたいというふうに思っています。市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。 5番目に、交通弱者に配慮した公共交通の再編整備についてであります。 これは、今定例会でも交通の問題はたくさんの議員の方が扱われました。最後に私も演壇に立ちましたけども、語る言葉がないというぐらいのものであります。それほど市民の皆さんにとっては切実な問題だということでもあるかと思っています。 これは、2021年4月2日の山陽新聞の争点を問う、備前市長選挙の④公共交通の中で、前職の吉村武司氏は市営バスを小型化し、幹線道路だけでなく生活道路もきめ細かく走らせる案を提示、自宅からバス停まで遠くて使いにくいとの声を聞く、隅々まで走らせて乗車率を高めると捉えているという私もこの意見に同感であります。 今年度、多分私の記憶では3月だと思いますが、伊里のある区会からは要望書が担当課のほうにも出されているはずであります。ぜひこのことは直近の課題として解決をしていただきたいということをお願いをしておきたいと思います。 6番目に、福原大東線のJR赤穂線跨線橋歩道整備をお願いをしたいのであります。 市役所の前の道路をずっと東へ走って赤穂線を越える、その跨線橋です。その歩道を見てください。跨線橋前後の道路には両側に歩道があります。跨線橋を越えても両側に歩道があります。跨線橋部分については両側とも白線のみで、歩道が途切れているわけであります。市役所から走るメインの道路です。2号線に出る道路です。ここは交通量も多くて、そして大きなホームセンターもあるというようなところなんでありますが、この整備は市長、考えられないでしょうか。私は、ぜひ吉村市長の力でここは解決をしていただきたいというふうに思うわけであります。 7番目に、第2期備前市障がい児福祉計画、こういった立派な計画ができているわけでありますが、この中の39ページ、令和5年度における目標値の設定というところで、児童発達支援センターの設置というのがうたわれています。 国の基本指針では、令和5年度末までに児童発達支援センターを市町村ごと、または圏域ごとに少なくとも1か所以上設置することとしてあります。この圏域というのは、備前市と和気町をプラスした東備圏域という概念であります。これは、実は岡山県でも整備が進んできているわけでありますが、この東備圏域はこれがずっと念願の課題で取り残されていました。 この第6期の第2期備前市障がい児福祉計画で初めてこの問題が取り上げられました。私は、このことは本当に大切だと思いますが、今考えてみますと令和3年です。令和5年につくるというわけですから、あと3年しかないわけです。それで、このロードマップについて市長に御見解をお伺いをしたいと思います。 8番目に、政務報告での教育長が痛感したというところであります。これもたくさんの議員の皆さんが質問に立たれまして、もう私も聞くことがないぐらいであります。しかし、この痛感したことについて、もしほかの議員の方の答弁がまだされていないところがあるとすれば具体的にお聞かせください。また、備前市の教育のよいところは教育長、ありましたでしょうか。もしあれば、また私も聞かせていただきたいと思います。ほかの3点についても具体的に触れていただければ大変幸いであります。 9番目の最後になりますが、コロナ禍の中で、でも国は備前、吉永病院の病床削減を進めようとしているが、市長の見解をお伺いをしたいと思います。 これはもう御存じように、政府は436の公立公的病院に再編統合や病床削減の検討を迫られました。私どもの備前市の3つの病院のうち、備前病院と吉永病院を何とかしなさいというわけです。言った先にコロナの感染が現れたわけです。公立病院が、実はその中では感染者の診療に大きな力を発揮したというのは全国でもそうですし、この備前市でも私はそうだと思っています。ついに国のほうも感染症の問題については全く考慮していませんでしたと述べていました。今まで考えていたのは、腹腔鏡カメラによるオペの件数が何件か、あるいは先端医療がどうなのか、手術が幾らなのかと、こういうことばっかりが一つの尺度であったわけでありますが、うっかり感染症問題は抜けていたわけであります。これは国も認めたところであります。 今、話が止まっているようには見えるんですが、実はそうではない。同時に、例えば備前病院の建て替えというのは、新型インフルエンザの後に行われました。私も備前病院の建て替えのときには、まだ議員としておりましたので、担当のほうから実は少し建設費がオーバーすると、しかし院長はどうしても陰圧のベッドをつくりたい、いずれはこの新型インフルのような感染症がまた襲いかかってくるだろうというふうにおっしゃられて、少し金はかかるけども陰圧のベッドを少しつくりたい、そして感染症の方を入院させる部屋を確保しておきたいと。当然これは個室になるわけです。また、外来も陰圧の外来の感染症外来ができるような診察室をつくりたいと。それは、今後また感染症が起こった場合のことを考えれば備前病院の役割は大切なので、私はそれはいいのじゃないかというふうに申した記憶があります。 案の定、今回SARS、MERSは来ませんでしたけどもコロナが来ました。また、今後もコロナに代わる新しいウイルスは10年以内にまた出てくるだろうというふうに今は世間でも言われているところであります。 私は、この病床削減あるいは再編統合については、市長のこういった対応の中でどうされるのか御見解をお伺いをしておきたいと思います。 また、ここでは、今日は日常診療の上に加えてコロナワクチンの接種にお忙しい中おいでいただきました荻野病院管理者にお伺いをするところでありますが、市立病院3病院でのコロナの対応については、発熱外来あるいはワクチン接種、診療、診断、どのように行われておられるのか、また職員の方の精神的な負担も含めてその状況をお伺いをさせていただけたらと思います。忌憚のないお話をお伺いさせていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(守井秀龍君) ただいまの質問に対する答弁を願います。 吉村市長。     〔市長 吉村武司君 登壇〕 ◎市長(吉村武司君) それでは、中西議員の御質問に順次お答えいたします。 1番、ジェンダー平等を目指してのうち、職員の女性幹部の登用をしないのかについてでありますが、令和3年4月現在、一般行政職のうち課長以上の職員54名のうち5名、9.3%が女性職員となっております。引き続き、優秀な人材を積極的に幹部職への登用をしてまいりたいと考えております。 次に、備前市の会計年度任用職員の全職員数に占める比率とそのうちの女性割合についてでありますが、全職員数1,204名のうち会計年度任用職員は525名で43.6%であり、そのうち女性は417名、79.4%となっております。 2番、1点目、新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金についてでありますが、既に社会福祉協議会で行っている総合支援資金の再貸付けが限度額に達するなどの理由で、制度を利用できない世帯に対して就労による自立を図るため、またそれが困難な場合には円滑に生活保護の開始につなげるため支給するものであります。 現在、国からは制度詳細が示されたばかりでありますが、備前市といたしましては7月から申請受付できるよう準備を進めているところであり、現段階では市独自の上乗せや条件緩和等による横出しは残念ながら考えておりません。 本事業につきましては、支給対象となる世帯への案内や支給決定までの円滑な審査、支給後においては就労による自立支援に努めてまいりたいと思います。 3点目、中小企業事業者への経営危機応援資金の支援は考えられないかについてでありますが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた中小企業等の資金繰りを支援するため、日本政策金融公庫をはじめ民間金融機関を通じた岡山県の制度融資など、新型コロナウイルス感染症対応に特化した実質無利子や低利率の融資制度などの取扱いが行われているところであります。 本市といたしましても、この国や県の融資制度を利用いただくよう周知に努めるとともに、備前市商工振興融資制度も年利1.1%と一般型であれば県内で最も低い利率となっていますので、ぜひ御利用いただければと思います。 4点目、中小企業等の地元金融機関に対する借入利息について補助事業は考えられないかについてでありますが、3点目にお答えさせていただきましたとおり、市の商工振興融資制度も市内金融機関へ利子補給を行うことによって低利率な貸付けを実現しています。 今後につきましては、市内金融機関や商工会議所等と協議、調整をしながら、現行の国や県の支援策を補完する補助制度や各種支援についても検討してまいりたいと考えております。 5点目、PCR検査、抗体検査の補助ではなく無料化を行わないかについてでありますが、発熱等の症状により医療機関を受診し、医師が必要と判断して実施するPCR検査、抗体検査については自己負担なしで受けることができます。医師が必要と判断しないでPCR検査、抗体検査を行う場合は実費負担が必要となり、その費用について一部補助を行うもので、無料化については今現在考えておりません。 次に、6点目、余剰ワクチンの取扱いについてでありますが、ワクチン接種については効率的な接種を行うために完全予約制となっておりますが、予約者の体調の変化などによる急なキャンセルに対応するため、職員で対応する場合の接種順位を決めさせていただいております。 なお、放課後児童クラブスタッフも対象としております。 3番、今回の機構改革については職員とよく話し合われたのかについてでありますが、室や部を中心とする組織の骨格部分あるいは重要なプロジェクトを担う課の配置については、私の提案をベースに市長公室の職員や機構改革の担当者と議案書の印刷期限の直前まで協議をいたしております。 4番、総合福祉センターの建設についてでありますが、福祉・介護・保健などのワンストップ施設については、地域包括ケアシステムなどの各分野の連携を考える上では有効だと考えております。対象分野としては、介護・保健、子育て、障害分野を中心にして、内容としては重層的な相談対応や、いわゆるダブルケアに対する支援などを一元化することで市民の安心につながるものと感じます。また、センターを整備するならば、その他の分野との連携を考えると市役所庁舎に近い場所が理想ではないかと考えております。今後の財政状況等も考慮しながら研究してまいりたいと思います。 5番、1点目、路地にも入れて小回りの利く小型のバス導入は行わないのかについてでありますが、早急に検討してまいりたいと考えております。 6番、福原大東線のJR跨線橋歩道整備についてでありますが、歩行者の安全確保の観点からも歩道整備は必要であると考え、概略設計を実施しております。構造上、既存橋梁の拡幅は困難であり、独立した歩道橋を新設することになりそうであること、またJR線路上の工事となることから多額の事業費が想定されております。今後は、財政状況も踏まえながら検討してまいりたいと考えております。 7番、児童発達支援センターの建設についてでありますが、新たな施設の建設を前提としたものではありませんが、センターの設置は障害児支援のサービス向上につながるものと考えております。現在、東備地域自立支援協議会の子ども部会において、センターの在り方を含めて体制整備について検討をしているところであり、自立支援協議会からの助言を踏まえて県などの関係機関と連携を図りながら設置したいと考えております。 9番、コロナ禍の中でも、国は備前、吉永病院の病床数削減を進めようとしているが、市長の見解はについてでありますが、現在備前市においては市立3病院が新型コロナウイルスの検査やワクチン接種の根幹を担っており、公立病院の必要性が高まっていると感じております。病床数につきましては2次医療圏ごとの地域医療構想の中で協議されるものでありますが、現時点で病床数の削減は考えておりません。 私のほうからは以上であります。 失礼いたしました。水道基本料金の6か月無料化についてでありますが、コロナウイルス感染拡大の影響が長期化する中、生活困窮者の方々への生活支援として水道基本料金の減免を実施する予定としております。 私のほうからは以上であります。 ○議長(守井秀龍君) 松畑教育長。     〔教育長 松畑煕一君 登壇〕 ◎教育長(松畑煕一君) 8番の政務報告及び備前の教育のよいところにつきましては、星野議員への答弁のとおりございます。思い切って投じました一石が予想外に大きな波紋を広げておりまして、驚くとともに課題解決への努力への覚悟を新たにしているところでございます。 1点だけ付け加えますと、この正味2週間の間、2中学校それから小学校も6小学校を回りましたが、その中でやはり小学校と中学校との間のギャップというのを大きく感じます。やっぱり小中一貫校あるいは小中一貫教育の大切さというのを非常に痛感しますので、これはしっかり推進したいなというのが率直な感想とともに気持ちであります。 それから、よいところを1つだけ、時間がございませんので付け加えさせていただきますが、先日、日生西小学校の授業参観をしたときに非常にすばらしいなと思って感激した例であります。3年生の社会科の授業でした。 授業の目当て、授業の目標に、普通はこの教材を使って理解をしっかりつけるとかというようなことでとどまることも多いんですけれども、この先生は違ってました。ICTもちゃんと使いながら、私たちの町、みんなの町というテーマで、こういう目当てです。日生の町の様子についてまとめ、西鶴山小学校の人に伝えようと。これがすばらしい。3年生の子供が、その先生の呼びかけに対してICTも活用しながら映像を入れたり、写真にしてつくったりして、日生のよいところをちゃんとつくって、今度西鶴山小学校の子供に伝えようと喜々として生き生きと活躍している姿に、私は本当にこれこそ教育だなと、すばらしいICTの活用であり、地域と学校とのつながりの非常にいい例だなと思いましたので、一言付け加えさせていただきました。失礼いたしました。 ○議長(守井秀龍君) 荻野病院事業管理者。     〔病院事業管理者 荻野健次君 登壇〕 ◎病院事業管理者(荻野健次君) まずは、日頃より市立3病院の皆様方、議員の皆様方共に御協力をいただいておりまして、大変ありがとうございました。 では、マスクを外させていただきます。 それでは、私から9番目の市立病院のコロナ対応についてでありますが、先ほど市長答弁にもありましたとおり、市立3病院では新型コロナウイルスに係る診断、治療やワクチン接種など多くの責務を担っております。発熱外来の件数については、6月15日の時点で3病院全体としては1,037件の検査を行っております。 次に、65歳以上の高齢者の新型コロナウイルスのワクチンの接種についてですが、6月15日の時点では3病院全体としては5,915人の接種を行っております。そのうち備前市民は5,477人で92.6%、7%近くは市外の住民であります。 また、職員の精神的な負担の対策といたしましては、発熱外来などを担当する職員に対して危険手当を支給するほか、医療従事者のコロナワクチン接種を迅速に終えるとともに、全ての職員に対して院長自ら感謝とねぎらいの言葉をかけるなど、職員一人一人を大切にする姿勢を明確にすることで安心感を持っていただけるように努めております。 以上で終わります。 ○議長(守井秀龍君) 答弁漏れがあれば議員から指摘してください。 ありませんか。     〔「ありません」と14番中西議員発言する〕 再質問はありますか。 再質問に入ります。 中西議員。 ◆14番(中西裕康君) それでは、ジェンダー平等を目指してでありますが、市長も女性幹部の登用については注目しているというふうに私も思っております。近々行われるだろう人事異動もございますので、ぜひその機会を活用して登用をしていただきたいというふうに思います。 続きまして、任用職員の問題でありますが、やはり女性が多いと。これは国の平均よりも県の平均よりも備前市は高いというようなことが言えるかなというふうに思います。 これは、私の手元には令和3年度の備前市の一般会計補正予算、この6月定例に出されているものの資料から、粗っと割り算をしたといえばいいでしょうか、正式職員と会計任用職員、これを一緒にすることはなかなかできないわけですけども、ざっと比較をしてみますと正式職員の平均給与が617万円、会計年度任用職員が180万円、この言葉が独り歩きすると語弊がありますけども、しかし大きく2倍から3倍ぐらい違うと。そこに女性が79.4%ですから、これは今日本の社会の中で起こっているコロナで女性が一番困っているというようなことを1つは表すものであるかなと思うんですが、この場合の会計年度任用職員の在り方も少し考える必要もあるのではないかというふうに思います。特に、専門職等については検討の余地があるのではないかと、つまり会計年度任用職員から正式職員に上げるという方法もあるのではないかというふうに思いますけど、市長はいかがお考えになられますでしょう。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 議員御指摘のとおりだと思います。これからの専門職の職員が、看護師さんとか、保育士さんとかそういう方、あるいは事務の補助をしている方が会計年度任用職員になっておるわけであります。雇用の形態というところと同一賃金というところ、あるいは男女の格差をなくすといういろんなことが厚生労働省を通じて各班に指示、通達がこれからも来ると思っております。 備前市におきましても、働き方改革を含めて極力是正できるものは是正していきたいというふうに考えております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆14番(中西裕康君) 雇用問題については、市長は日本でもトップクラスの方であります。私なんかよりもはるかにお詳しい方でありますから、ぜひこれは少し改善も含めて御検討をお願いしたいというふうに思います。 2番目に、新型コロナウイルス感染症の生活困窮者自立支援金なんですが、恐らく市長、社協が今実施している貸付金はいまだ希望者が192人もおありになるというのは、恐らく市長のお耳には届いていなかったのではないかというふうに私は思うんです。その上に立って少し御検討をお願いしたいというふうに思います。 例えば、求職活動をしていないから悪いんだと、あるいはそれ以外の人は生活保護を受ければいいんだというところに当てはまらない人たちがいるわけです。それは2つの点で当てはまらない人がいる。1つは、この社協の貸付金をもらわずに頑張ってこられたけども今になってしんどくなってきたという方がこの対象にならないんです。それからもう一つは、例えばの話ですが、自営業の方、特にこの備前市でいえば備前焼をやっておられる方、この対象になるためにはハローワークに行って求職活動、つまり備前焼の仕事をやめなければいけない。地場産業、伝統産業である備前焼を守っていくためにも、私はそれはどうしても必要なんではないかと。ハローワークへ行ってくださいよというふうなことになるんではないだろうか。やはり自営業の人たちの問題があると。 この中の制度でも、雇用の環境を守るということでいえば雇用保険を掛けている人、事業所に対してのみ補助金が投入される。しかし、市長もよく御存じのように、備前焼というのは雇用保険を掛けていない人たちもたくさんおられるわけです。そういう人たちは全然対象にならないんです、国の制度からは。やはりそこは備前市が横出しをしてあげないと、うちの備前の備前焼とか、あるいは中小の零細企業のところを支えられないところがあるわけです。そのことは、私よりも市長のほうがよく御存じなんではないでしょうか。 私は、今のこの上がっている予算は予算として、しかし救済する制度については192人も対象がいて、そのうち100人しか対象にしませんよというふうに備前市は言っているわけです。ここのところの声は、もう少し市長、お聞きになっていただくわけにはいきませんでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 議員御承知のように、これは国庫補助事業でございますので、備前市が単独につけたそのような補助制度ではないということをまず御理解賜りたいと思います。 このようにコロナ禍が長く続くとは、多分国も県も地方自治体も思っていなかった、残念ながら昨年度実施された持続化給付金200万円あるいは100万円というところを皆さん活用されたと思っておりますが、このコロナ禍が本当に2年あるいはこれ以上続く中で、地方経済及び個人事業者の大変さというのは私も市長として何とかしたいというふうに思っておりますが、この制度そのものは国の制度でありますので、この制度の枠組みの中でできるだけ救えるものは救っていきたいと思っております。 備前市においてどのような補助ができるかというところでございますが、今回は一部ではありますけども、事業者に補助金を出す議案も提案をしております。 このコロナ禍がどれだけ続くかという、早くワクチン接種が進み、集団免疫ができ、通常の生活に戻れること、これを最優先にしながら、ぜひとも備前市民の方、備前市のできること、他市の例も参考にしながら進めてまいりたいと思っております。また、議員の御知見もあれば参考にしたいと思っております。 これからもひとつ、いろんな意味において、各層、各人の備前市内の市民を守るためにも、私も先頭に立って一生懸命やっていきたいと思います。御理解を賜りたいと思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆14番(中西裕康君) 私は、この点では市長がおっしゃられるように、国はこんな長くなると思ってなかったと。しかし、それは私は国の政治の責任だと思うんですね。同時にこのコロナの社会福祉協議会を窓口にした貸付金、これは去年の8月から始まって今年の5月で終わったわけです。しかし、6月を置いてこの事業は7月から始まるわけです。1か月間の空白があるわけです。つまり、前からこの1か月の空白ができるということは分かっていたわけで、これは、私はやはり行政の責任だろうと。これは、私は吉村市長の責任を問うわけではありませんが、国の責任が大であるというふうに思っています。分かっていながら1か月間の空白を空けてしまったと。しかし、国の制度はこうであっても、備前市の中でかつて10か月間の間に2億3,941万円の貸付けを行い、ざっとこれで3か月間で2,520万円ですから、これを4倍してみれば大体1億円ぐらいしか出ない。つまり、希望者、これまで困っていた人がこれで100人以上出てくる。同時に金額についても単身世帯で6万円、2人で8万円、これはもう生活保護の基準以下になってくるわけです。 私は、この制度の横出しができないということになれば、備前市で独自の給付金制度をやっぱり考えていく必要があるんじゃないかと。恐らく市長は選挙戦も通じて、そんな給付金のことも頭の中をよぎったんではないかというふうにさえ私は感じるわけですが、市の事業として何ができるか少し考えてみようではありませんか。いかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 先ほど申しましたように、これは国の制度設計から来ておるところでございますので、備前市がとやかく言える筋合いでありません。でも、困っているのは備前市民でございますので、どのようなことが今後考えられるか、近隣の自治体等の政策を見ながらできることはしていきたいと、こういうふうに考えております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆14番(中西裕康君) ここは市長、周辺の自治体を見てというふうなこと言わずに独自のカラーを出されたらどうですか。大型のドームのテントを立てるぐらいができるわけですから、それは独自の施策で私は考えていただきたいと、担当課にも指示をしていただきたいというふうにお願いをしておきたいと思います。 その後に続きました水道料金から6か月無料化、中小企業事業者への経営危機応援資金、中小企業等の地元金融機関に対する借入利息、これについては市長の選挙公約にあったところから私も取り上げましたので、市長も恐らく御存じの上で答弁されているんだろうと思います。 その上で、水道料金の6か月間の減免については実施予定だということでありますが、いつから実施を予定されるのかお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 淵本建設部長。 ◎建設部長(淵本安志君) 現在調整を行っておりますのは9月からの検針分についてでございます。6か月間のほうを予定いたしております。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆14番(中西裕康君) PCR検査、抗体の補助ではなく、市長、これはもうここでこの程度ですか。 ワクチン接種と、そしてこの検査の発熱外来なんかで医師の指示が必要がある人、あるいはある人は当然これは公費になるわけですが、しかし、じゃなくても、まだ一定不安を持つ人がおられれば十分こういうことで不安を除去することができると、またいろんな企業活動なんかでも出張に行かなければいけない方たちもおられるでしょうし、やむを得なく移動が行われる場合こういう検査を前もって受けたり、帰ってきて受けたりすることができるというのも安全を確保する意味では大切なんではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 備前市が進めておりますのは、一般の医療機関における検査が一般診療としてカウントされますので、それの補助としてこのような考えを持っております。民間の企業において簡易な検査等があるということも承知しております。ただし、備前市が進めますのは、一般の医療機関におけるこのような検査を実施していただきたい、少しでもその差額の補助をしたいというところでございます。御理解願いたいと思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆14番(中西裕康君) 当然私も医療機関での検査のことを言っているわけです。民間の機関のことは考えておりません。 そこで保険診療にならない場合があるというのがこの対象だと思うんですが、そういう人たちへ私は安全を確保するためのものについては無料化でしていただきたいというふうに思うんですが、なかなか市長がコロナ対策が大切だと、コロナ対策はこれだけお金をつけましたと言われるんですが、見ていると国庫支出金が圧倒的に多くて、やはりもう少し備前市独自の横出しがあってもいいのかなと、独自色があってもいいのかなというふうに思います。しかし、されないということですから、これは仕方がありません。 あと、備前市にはない総合福祉センター建設でありますが、市長におかれましては市の庁舎近くにあるのが望ましいと、研究をしていきたいという御答弁でしたけども、しかし当選後の新市長のインタビューの中で総合福祉会館を整備しというふうに述べておられるんですから、これは私はここで述べておられる以上、もう少し前向きに考えていただきたいと思うんですが、研究も5年、10年先というのもありますし。しかし、予算をつけるのは9月につけるというのもあるんかも分かりませんし、もう少し具体的にお話をお伺いさせていただけたらと思います。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 総合福祉センターの建設については、大変心強い応援を議員からいただいております。私は、そんなに先を考えておりません。例えば、ビゼンアルファの跡地等がどのように活用できるのか、あるいはもし図書館が外に出るとすると、あるいは中央公民館が外に出るとすると、今の市民センターの3階部分等はどのように活用するんかということを考えますと、そんなに遠くではなしに、ごく近い中で市民の皆さん方あるいは議員の皆さん方に1つの素案を提案することができるのではないだろうかというふうに考えております。 ○議長(守井秀龍君) 中西議員。 ◆14番(中西裕康君) 私も最初のところで申し上げましたが、市民センターの問題、あるいはアルファビゼンの問題、あるいはもう一つは市長のおっしゃられる海の見える図書館、あるいは今回あまり市長言われませんけども水族館、水族館まで出てくると私もちょっと対応ができませんけども、頭の中に描いておられた候補地なんかも私は1つの場所としては案になるのかなと。しかし、今回グランドデザインとしてつくるのは、そういったものが地域的にはそこのところが一体になって考えられるべきであるんではないかというふうに思います。それは市長、どのようにお考えになっておられますか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) まさしく力強い御支援と思われる御意見をいただいております。そのような形で議員も希望されております総合福祉センターが早くでき、ワンストップとして市民の皆さん方に利用、活用ができる施設が必要であろうと思っております。庁内において検討をしておるところでございます。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆14番(中西裕康君) 交通弱者に配慮した交通機関の再編整備についてでありますが、この中で路地に入れても小回りの利く小型バスの導入は早急に行いたいというふうに思ってよろしいでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) そのように公約もしておりますし、そういう路線を含めて増便あるいは新しい路線の新設等における小回りの利く小型バスの導入は必然に大事なことだと思っております。 ○議長(守井秀龍君) 中西議員。 ◆14番(中西裕康君) あと、市長、片上の郵便局前のバス停の待合室なんですが、以前ですと日生運輸さんが持っていた待合室があって、当然日生運輸さんがバスの運行をしていた関係で待合室があった。しかし、それが使えなくなったと。今、バス停を新たにつくって屋根がついた、そしてベンチが1つあると。全体とすれば、JRの備前片上駅の前にバスセンターがつくられた関係で全体の施設はそちらに移っているわけですけども、利用者の方にとってみれば郵便局を利用したり、買物に利用したり、あそこの場所は大変車の結節点でもあったり、人の流れのところでもあります。 あと、これまでもいろいろ言われましたが、バスに乗る方は高齢者の方だったり、障害を持たれた方であったり、足腰の不自由な方が多いわけであります。今現在、市が配慮して屋根はつくっているわけでありますが、昨日のような雨が降った場合にはどうしても雨にぬれると。3人しか腰をかけることができない。もう少し広くて雨にぬれないようなものを、普通のバス停のように横もちゃんとついたものであるとか、あるいは今のものをもう一つ横につけるとか、もう少し雨をしのげるような、そのようなものにしていただくわけにはいかないでしょうか。やっぱり片上というのは備前市の中心に当たりますので、ぜひ御配慮をお願いをしたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 吉村市長。 ◎市長(吉村武司君) 議員と全く同様な考えであります。私が前市長時代にこの市営バスという構想を考え、そして議会の御承認をいただいて、市営バス運行がスタートしたわけであります。そのときには日生運輸さんの御協力で、今の俗に言う郵便局前の待合室をお借りをし、そして夏は冷房、冬は暖房がつき、宇野バスの乗換えもそこでできるように考えておったわけであります。 今日現在は、議員おっしゃるとおりにベンチが1つあるということでありますが、担当に聞きますと、そのベンチも備前市が設置したベンチではなしに、どなたかが持ってきて、3人がけのベンチになっております。郵便局前に大きなスーパーもありますし、片上の中心地であることには変わりありません。また、宇野バスとも良好な関係を持ちながら工夫をし、皆さん方があそこで乗換えをする、あるいは路線バスを利用する、本当に至急に担当部署に指示をしまして、改善できるものは改善をしていきたいと思っております。もうしばらくお待ちいただきたいと思います。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆14番(中西裕康君) 引き合いに出して申し訳ないですけども、ドームのテントよりは市長、安いですから、私は早急に対応していただきたいと思います。 最後になりますが、荻野病院事業管理者におかれましてはお忙しい中をお越しいただきまして、二、三、お伺いをさせていただきたいと思います。 今、ワクチンの接種をしているわけでありますが、全国的にも特に2回目からの副作用が結構出てくるんじゃないかというようなことも聞いております。今、接種のその副作用とかは大丈夫でしょうか、いかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 荻野病院事業管理者
    病院事業管理者(荻野健次君) 御質問ですけども、備前市は65歳以上の方は7月いっぱいで終了する予定になっております。 正直な話、お年寄りの方はほとんど副作用がないです。若い人はあります。例えば、今介護施設それから養護施設とかそういったところの若い人はかなり、ベトナム人とかマレーシア人も含めて5,000人ほど打っています。ただ、副作用は正直な話、アレルギーを持った方は何人かあります。アナフィラキシーショックらしい人は一人も出ていないと記憶しております。ただ、打ったらすぐに蕁麻疹が出る人がかなり若い人でおられます。恐らく16歳以上それから65歳未満の方の接種がこれから始まってくると思う。かなり発熱、それから蕁麻疹、それからそういうふうな副作用がある、出てくると思っております。ただ、病院がついていますので、ある程度それは何とかなるんではと。少なくとも早く打って、外出なんかができるように、日本が安全な国にできれば早くなろうと私どもも努力いたします。よろしくお願いします。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆14番(中西裕康君) 最後にもう一点だけ、日本人というのは、このコロナ禍の中でも本当に私は我慢強い国民性を持っておられる方だなというふうに思っています。ワクチン接種の中で、案内の係の人にきちっと誘導されてワクチン接種は進んでいるんだろうと思いますけども、そういう接種の中でのトラブルは今まではなかったでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 荻野病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(荻野健次君) 御質問ありがとうございます。 私どもが聞きますのは、市立3病院、公的機関でやっていることに関しては皆さん粛々と、そしてまた職員の方が応援していただきます。病院だけのスタッフでは、一方が診察する、一方がワクチン接種ということです。手狭になって、問診それから患者さんの誘導とかというのは、市の職員の方が本当によくやっていただいている。そのためにも病院も助かっております。皆さん、来られる方は粛々と整然と並ばれて、文句も言わずにしていただいてありがたいと思っています。 以上です。 ○議長(守井秀龍君) よろしいか。 中西議員。 ◆14番(中西裕康君) 院長のお言葉をお伺いしまして、本当に安心いたしました。 最後になりますが、コロナワクチンの接種は本当にたくさんの方が初めて市立病院を利用されるという方もおられると思いますが、これを一つの契機にしながら経営改善につなげるようなことが可能であれば、そういう発想も持っていただければというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(守井秀龍君) 答弁を願います。 荻野病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(荻野健次君) 大変ありがたいエールをいただいたと思っております。 患者さんで、これから若い方が来られると思うんですけど、病気を持っていない方がかなりいます。それから、やはりコロナでちょっとした病気じゃ来ないと、外来はがた減りです。うちが恐らく3割か4割減って、大変苦労しております。これを機会にしてワクチン接種をして病院があることを……。     (発言時間終了のブザーが鳴る) ○議長(守井秀龍君) 発言中ですが、制限時間ですので中西議員の一般質問を終わります。 以上で中西議員の質問を終わります。 以上で通告を受けた質問は全て終了しました。 これをもちまして一般質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(守井秀龍君) 以上で本日の日程を終了いたします。 この際、申し上げます。 明日と明後日の2日間は、市の休日のため、会議規則第10条第1項の規定により休会といたします。 それでは、本日はこれにて散会します。 皆さん、御苦労さまでした。     午後4時50分 散会...