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12月01日-02号

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  1. 備前市議会 2010-12-01
    12月01日-02号


    取得元: 備前市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-10
    平成22年11月第6回定例会              第 6 回 定 例 会 会 議 録 (第2号)会議開閉日時  平成22年12月1日  午前9時30分 開議    午後6時33分 散会会議の場所   備前市役所議場出席した議員の番号氏名  1番   野 和 也      2番  清 水 文 雄      3番  鵜 川 晃 匠  4番  沖 田   護      5番  今 脇 一 知      6番  守 井 秀 龍  7番  尾 川 直 行      8番  山 本 恒 道      9番  金 本   享  10番  西 崎 公 朗      11番  川 淵 正 行      12番  掛 谷   繁  13番  森 本 博 子      14番  片 岡 紀久子      15番  田 原 隆 雄  16番  川 崎 輝 通      17番  田 口 健 作      18番  橋 本 逸 夫  19番  大 西 國 昭      20番  土 器   豊      21番  中 西 裕 康  22番  津 島   誠欠席・遅参・早退した議員の番号氏名  欠席 なし  遅参 なし  早退 なし説明のため出席した者の職氏名  市長     西 岡 憲 康  副市長    森 山 純 一  教育長    土 山 球 一  総務部長   馬 場 鉄 二  市民生活部長 野 上 茂 之  保健福祉部長 井 上 純 子  産業部長   竹 林 幸 一  上下水道部長 樽 家 真佐人  日生総合支所長山 本 健 次  吉永総合支所長川 辺 健 作  教育次長   竹 中 史 朗  病院総括事務長三 村   功職務のため議場に出席した議会事務局職員  事務局長   山 口 和 夫  事務局次長  金 井 和 字  議事係長   桑 原 淳 司  議事係主査  青 木  行 △議事日程並びに付議事件(結果) 番号議事日程付議事件等結果1追加議案の上程 ・市長提案説明議案第132号 備前中学校南校舎耐震補強及び改築工事の請負契約の変更について説明議案第133号 日生東小学校北校舎耐震改築工事の請負契約の変更について説明報告第 21号 専決処分(専決第5号 損害賠償の額の決定及び和解)の報告について説明2一般質問  ・18番 橋本議員  ・4番 沖田議員  ・20番 土器議員  ・19番 大西議員  ・15番 田原議員  ・8番 山本議員  ・2番 清水議員  ・12番 掛谷議員  ・3番 鵜川議員質問通告事項のとおり                              ;── △一般質問通告事項 順位通告者氏名質問の要旨答弁者118番 橋本逸夫1 財政状況について市長 (再質問あり)2 入札制度の改善について市長 副市長 (再質問あり)3 各種イベントにおけるシャトルバスの運行について市長 (再質問あり)4 意見交換会における市長の発言について市長 (再質問あり)24番 沖田 護1 市職員への脅迫事件について市長
    副市長 総務部長 (再質問あり)2 行政評価システムについて市長 総務部長 (再質問あり)3 備前病院について病院総括事務長 (再質問あり)320番 土器 豊1 青少年健全育成について市長2 ごみの分別 9種23分別について  ① 住民主体の分別に  ② ごみの減量化、資源の推進(廃品回収の促進)を  ③ 粗大ごみ収集についての提案を市長419番 大西國昭1 備前市過疎地域自立促進計画について  ① 過疎の状況と人口減少について  ② 過疎の指定はいつ受けたのか、また何年~何年か  ③ まちづくりの基本方針について(将来像)  ④ 幹線道路他各種事業について  ⑤ 離島対策について市長 (再質問あり)2 市立3病院について  ① 医師不足と定年延長について  ② 独立行政法人のメリット、デメリットについて  ③ 定住自立圏の先進地(西脇市)病院運営について  ④ 備前病院のくすりの院内での特例について副市長 病院総括事務長 (再質問あり)3 河川浚渫残土処理と土地造成について  ① 伊里川、中州川(日生)、石谷川(寒河)市長 (再質問あり) 515番 田原隆雄1 来年度予算編成について  ① 市長2期 折返し点での課題は  ② 編成方針は  ③ 行政評価シートは、どの様に活用されているのか(取り下げ)  ④ ふるさとづくり基金活用事業補助金交付要綱について市長 総務部長 市民生活部長 (再質問あり)2 元気な備前市づくりについて  ① 西岡市政努力目標について    備前農業の新企画・浦伊部開発・八木山の新工業団地づくり  ② 鹿久居島開発の特区申請について  ③ 都市ガス・パイプライン敷設の活用について市長 産業部長 (再質問あり)3 元気な市役所づくりについて  ① 企画機能の充実について  ② 職員の意欲向上について    職員レポートについて・行政評価シート(業務日報について)  ③ 職員視察研修費の充実を  ④ 地域担当職員制度について市長 総務部長 (再質問あり)4 県道寒河本庄岡山線について  ① 完成・供用開始時期について  ② 工事中の防災対策について  ③ 開通後の250号交通対策について  ④ 「楷の木街道」との連携について産業部長 (再質問あり)5 新年互礼会について市長 (再質問あり)68番 山本恒道1 下水と合併浄化槽との格差について   ((イ)下水1戸当り557万円、(ロ)吉永合併浄化槽200万円、(ハ)備前合併浄化槽40万円)市長 上下水道部長 (再質問あり)2 意見交換会について市長3 学校でのいじめについて教育長 (再質問あり)4 認定こども園について市長5 墓園事業について市長6 過疎地域自立促進計画について市長 (再質問あり)7 備前市も国のように事業仕分けをしてはどうか市長72番 清水文雄1 歳入の確保について  ① 市税不納欠損額について  ② 住宅使用料の収入未済額について市長 総務部長 (再質問あり)2 受益者負担金の見直しについて市長 市民生活部長 産業部長 (再質問あり)812番 1 平成23年度予算編成方針について市長 (再質問あり)2 「自治体クラウドの取組み」について市長 総務部長 (再質問あり)3 幼保一体施設整備中間計画について市長 副市長 (再質問あり)4 耐震強度のない市庁舎の問題について市長 (再質問あり)5 消費者行政について市長6 スポーツ、文化芸術への助成金増復活について市長 (再質問あり)93番 鵜川晃匠1 子育て支援について  ① 子どもの遊び場について  ② ふれあい交流拠点事業について市長 保健福祉部長 (再質問あり)2 障害者への支援について  ① 地域交流サロン事業について市長3 休廃止鉱山鉱害防止事業について  ① 流出水の調査について  ② 河川の水質保全について  ③ 植栽事業について市民生活部長     午前9時30分 開議 ○議長(津島誠君) 皆さん、おはようございます。 ただいまの出席は全員であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(津島誠君) 日程1、本日市長より追加送付されております議案第132号及び議案第133号並びに報告第21号についてはこれらを一括して上程し、市長から提案理由の説明を願います。 西岡市長。     〔市長 西岡憲康君 登壇〕 ◎市長(西岡憲康君) 皆さん、おはようございます。 それでは、追加議案の提案理由の説明をいたします。 本日追加送付いたしまして、ただいま上程されました追加議案の提案理由の説明をいたします。 追加議案書の1ページ、議案第132号備前中学校南校舎耐震補強及び改築工事の請負契約の変更についてでありますが、同整備工事の請負契約締結につきましては、平成22年7月22日に議決をいただいておりましたが、整備工事に関する変更、議案参考資料にも概要を掲げているとおり、構造強度を確保するものと合併浄化槽の撤去に係るものでありまして、その請負代金4億4,394万8,400円を4億5,672万2,700円に増額いたしまして、三井住友建設株式会社新和建設株式会社建設工事共同企業体と変更請負契約を締結しようとするものであります。 なお、工期につきましてもこの作業により半月間延長となっております。 次に4ページ、議案第133号日生東小学校北校舎耐震改築工事の請負契約の変更についてでありますが、同改築工事の請負契約締結につきましては、平成22年7月22日に議決をいただいておりましたが、改築工事に関する変更、議案参考資料にも概要を掲げておりますとおり、アスベスト除去工事と工事車両の進入路に係る橋梁の荷重規制による建設機械の変更及び弱電設備の改修に係るものでありまして、その請負代金2億3,886万2,400円を2億5,216万8,000円に増額して、三井住友建設株式会社新和建設株式会社建設工事共同企業体と変更請負契約を締結しようとするものであります。 なお、工期につきましてもこの作業により半月間延長となっております。 次に7ページ、報告第21号専決処分の報告につきまして、郷土料理館もやい茶屋で発生いたしました転倒事故による損害賠償事件につきまして、相手方と示談が成立いたしまして、損害賠償額が確定いたしましたので、地方自治法第180条第1項の規定により専決処分をしたものであります。 以上、簡単に御説明いたしましたが、詳細につきましては別添の細部説明書をごらんいただき、御審議のほどをよろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 提案理由の説明が終わりました。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(津島誠君) 日程2、一般質問を行います。 17名の方からの通告を受けております。各議員の質問要旨は一覧表にしてお手元に配付いたしておりますので、ごらん願います。 なお、再質問は質問者は質問席で、答弁者は自席での発言を許可いたします。 また、重複する質問は努めて排除していただき、執行部における答弁は簡潔にお願いいたします。 それでは、通告に従い順次発言を許可いたします。 まず、橋本議員の一般質問を願います。 18番橋本議員。     〔18番 橋本逸夫君 登壇〕 ◆18番(橋本逸夫君) 改めましておはようございます。 一般質問2日間のトップバッターということで努めさせていただきます。橋本でございます。 まず、質問の1点目は、いつもながら財政問題であります。本年9月に配付されました備前市集中改革プランの取り組み結果について質問をいたします。 市では、17年度から5年間を計画期間として、平成18年3月に集中改革プランを策定し、改革に取り組んでまいりました。その成果が、前述の取り組み結果として公表されたわけであります。改革の目標額が約7億円であるのに対して、実績額は実に2倍強の約14億8,000万円にも上るとのことです。数字の上では財政健全化にすばらしい効果を上げたとの発表であります。しかし、そのことが実感として伝わってこないのは、私だけではないと思います。そのことのあかしとして、本書に今後の取り組みと題して以下のごとく厳しい考えが示されております。 紹介いたします。 集中改革プランは、平成21年度で実施期間が終了したが、本市には合併算定がえによる約10億円の普通交付税の削減が迫っており、このままの財政運営では今後計画されている大型事業を実施していくことができないとの見解であります。この計画されている大型事業が具体的に何を指すのか言及されておりませんが、市長はどのような事業を上げられますか。 私の所属しております産業委員会では、現在公共下水道の平成27年度以降の整備計画を大幅に見直し、合併処理浄化槽で水洗化を普及していく計画を検討中であります。この公共下水道整備計画の大幅な見直しは、市の財政再建のために必要不可欠の案件であると考えます。しかし、これとて平成27年度以降についてのみであります。つまり平成26年度までは、現計画のまま実施されるわけであります。 そのような中で、本定例会に上程されましたのが、過疎地域自立促進計画であります。本件は、国の過疎地域自立促進特別措置法が本年3月に改正され、本来ならば本年の3月31日に期限が切れる同法が6年間延長されたために、日生町地区で今後も過疎債の利用が認められるというものであります。しかし、前述のように集中改革プラン取り組み結果では、今後計画されている大型事業を実施していくことができないと明言されております。にもかかわらず、過疎債が利用できるからとの理由でさらなる事業を追加して計画していく、理解に苦しむものであります。やらなければならない事業が山積する中、このように事業を追加していっても財政運営が果たして支障なくやっていけるのですか。お尋ねをいたします。 そして、市長がこれで十分やっていけると自信を持っておられるのであれば、平成21年度で終了した集中改革プランを引き継ぐ平成22年度以降の財政健全化に向けた実施計画として策定中の備前市行財政改革プランがいまだに示されないのはいかなる理由なのか、説明をしていただきたいと思います。 私は、市ではやらなければならない事業がメジロ押しで、集中改革プランで起債は年に10億円までとの制約に縛られ、現行の計画された事業ですら難しいのにさらなる事業を追加計画しても資金計画が立たないからではないかと想定をいたしております。市長の見解をお尋ねします。 質問の2点目は、入札制度の改善についての提言であります。 今、市内の土木・建築関係の事業者の多くが疲弊して悲鳴を上げているのではないかと思います。公共事業が減少している昨今、大型の事業は大手の市外業者が受注して市内業者には仕事の多くは回ってきません。そのような中で、市が実施する入札の結果に多くの業者が不満を募らせているのが実情であります。 その不満とは、入札の結果として落札の状況が少なからず異常ではないかという点であります。確かに市のホームページで公表されております入札結果を拝見しますと、多くが最低制限価格と全く同額であったり、極めて近接した価格で落札している事案が散見されます。執行部には釈迦に説法になりますが、現在の備前市がとっている入札制度について言及いたします。 低入札価格制度を採用していないケースでは、予定価格を事前に公表し、入札を実施します。そして、予定価格が1,000万円未満の工事では副市長が、1,000万円を超える工事では市長が最低制限価格を設定して開札し、その最低制限価格以上で最も近い札を入れた業者が落札をするというものであります。そして、この最低制限価格を下回った札は失格、つまり無効となるとのことであります。つまりこの最低制限価格が、あってはならないことですが、万一知り得ることができ得るならばほとんどの工事を落札することができることになります。 この最低制限価格の情報漏えいの問題で、今日まで全国で多くの事件が発生してきたことは御案内のとおりであります。そのため、多くの自治体で試行錯誤され、入札制度の改善がなされてまいりました。お隣の瀬戸内市では、応札した業者の中で最低の札を入れた業者がくじを引く権利を与えられ、何種類かの封筒のうちの一つを選択します。その封筒の中にはそれぞれ異なる最低制限価格が記入された紙が入っており、選択された封筒の中の金額が、その工事の最低制限価格となるわけであります。この方式であれば、応札業者全員の目の前で最低制限価格が決定されるわけでありますから、全く公平であります。いにしえより李下に冠を正さずと申します。入札制度の改善を提言いたします。市長の見解をお尋ねします。 次に、予定価格の公表を事前に行わずに入札の後に公表してはとの提言であります。 今、多くの自治体で採用されつつある方式です。事前に予定価格を公表すると前述のようにまるで運を天に任せたようなくじになってしまい、見積もりの能力がある業者もそうでない業者も同一条件になってしまうとのことです。まじめに金額を見積もりをして応札をしてくる業者に落札のチャンスをふやしてやる、そういったことが肝要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。 次に、大型の工事の入札の業者指名について要望をいたします。 前述のように、市内業者は仕事が少なくて疲弊をしております。高額の事業には、経営審査のポイントの関係で参入することができません。そのような場合、大手の県外、市外の業者とJVを組んで応札をすることができることにはなっておりますが、最近の例えば教育施設の耐震補強工事や備前病院の建設の入札では、市内業者が参入しているJVは落札に至っておらないのが実情であります。 私は、以前にも提言をいたしましたが、JVに市内業者を必ず入れることをJV編成の要件にできないかという要望であります。これも多くの自治体が地元業者を保護、育成をする目的でそのような要件をつける事案がふえてきたとのことであります。また、仮にそのJVに地元業者の参入が不可能と思われる工事であれば、さきの伊里地区の幼保一体型施設建設の際に示した条件のように、地元業者への工事の下請率を設定してより多くの仕事が地元業者に渡るように配慮していただきたいと思います。市長の見解をお尋ねします。 質問の3点目は、市が行う各種イベントにおける交通の確保についての要望であります。 先般、吉永の八塔寺でふるさと交流祭りが催されました。私も、FOS少年団の団員を引率して初めて参加させていただきました。大勢のお客さんが参加され、なかなか盛況のように感じられました。 そのような中で、地元のある方が、車という交通手段を持たない私たちは現地まで来るのに大変なんですと。主催者側でシャトルバスなどを準備できないものかとの要望を受けました。当日、この八塔寺地区へのバス便がどのようになっていたのか。たしか市の運行するバスは日曜日運休するとの改正がなされたと記憶いたしております。臨時便等の手配はなかったのか、お尋ねをします。 質問の4点目は、先日日生地区で開催をされました意見交換会での市長発言についてであります。冒頭の市長の説明でいささか気になる点がありましたので、お尋ねをします。 まず、架橋事業について、現在民主党政府が行っておる事業仕分けについて言及されましたが、その中で仕分けには事業を縮小したり廃止したりするものもあれば、増額してくれる仕分けもあるんです。架橋事業は増額してくれるほうなんですとの説明をされました。私には初耳であります。マスコミは、仕分けにより事業の廃止や縮小されたことのみ報道されております。その事業は予算が少ないから増額してあげましょうという仕分けがあることは、全く知りませんでしたし、市長は議会でもそのような発言はなされておりません。改めて説明をしていただきたいと思います。 次に、備前病院の建てかえの件であります。 これも市長が意見交換会で申されましたが、またぞろ医師の確保にめどがついたから建てかえを決断したとか、公立病院は幾つあってもいいんだと、赤字にならなければとの発言を繰り返されました。 ここで改めて見解をお尋ねします。 総務省は、定住自立圏構想を実施しようという自治体に優先的に医師を配置してくれることを約束してくださったんですか。それは口頭ですか、あるいは文書でですか。我々市民は、西岡市長のその言葉を本当に信じてよろしいんですね。備前病院が完成をするときには、外科医師が本当に配置されているんですね。はっきりと答弁をしていただきたいと思います。 また、本定例会に上程をされております病院関係の補正予算案を拝見しましても、当年度の純損失が全体で3億6,000万円余り、さらに累積損失も約7億7,000万円に上るとの予測であります。これを黒字化することは大変ですよ。西岡市長の言葉をかりるならば、病院会計は全体で赤字でない状態、すなわち黒字にできるとの確信があるから備前病院の建てかえを実施されるんでしょう。医師の確保と病院会計の黒字化、この2つの大きな課題、どちらも達成できるんですね。大船に乗ったつもりでよろしいんですね、市長。市長の自信のほどをお聞かせいただきたいと思います。 以上で質問を終わります。明快なる答弁をお願いいたします。 ○議長(津島誠君) ただいまの質問に対する答弁を願います。 西岡市長。     〔市長 西岡憲康君 登壇〕 ◎市長(西岡憲康君) それでは、橋本議員の質問に順次お答えをしてまいります。 1番目の備前市の財政状況についてでありますが、集中改革プラン取り組み結果に記載している今後計画されている大型事業として想定しているものは、まず一つは下水道の整備事業であります。2つには、教育施設の耐震化事業であります。3つには、幼保一体型施設整備事業であります。4つには、し尿処理場改修事業でございます。それから、5つには野谷坑廃水処理場改修事業、6つには東備消防組合消防無線整備事業などでございます。行財政改革プランにつきましては提出がおくれておりまして、本市は今から財政規模を徐々に縮小するとともに、基金を積み増しなどいたしまして普通交付税の削減に備える必要があります。この案は、このための具体的な取り組みを記載した実施計画となるものでありますが、ただいま素案を内部で調整中でありますので、まとまり次第お示しをさせていただきます。 次に、投資的事業などは平成24年度まで作成している中期財政計画をベースに実施いたしまして、平成25年度以降は今後公表を予定している行財政改革プランを実行の上、必要な事業について財政状況を勘案し、可能なものから実施していくものと考えております。 次に、2番の1点目、最低制限価格の設定についてでありますが、本市では現在予定価格6,000万円未満の建設工事につきましては最低制限価格制度を採用しておりまして、決裁者が予定価格の80%から85%の間において設定をいたしております。結果的には、議員御指摘のように多数の失格者が出る場合や、最低制限価格と同額であるとか、近接した価格での落札になっている場合もございます。最低制限価格の機密保持につきましては十分注意をいたしておりますけれども、現行制度では透明性が確保できないのではとの意見もあることから、入札のより一層の適正化が進むよう、年度中途ではありますけれども、来年の1月より抽せん方式による価格決定に改めることといたしました。 2点目の予定価格の事後公表についてでありますが、本市では事前に予定価格を探ろうとする不正な動きを防止するなどの観点から、平成13年4月より予定価格を事前公表といたしております。予定価格の事前公表は、議員御指摘のとおり不正の回避につながるものの、適正な見積もりによる競争を行おうという本来の入札の趣旨を損なうとの意見もございます。本市でも、予定価格事後公表の必要性は認識しておりますけれども、他市の動向も見ながら今後検討してまいりたいと考えております。 3点目の一般競争入札における共同企業体、すなわちJVに市内業者の編成を要件にできないかということについてでありますけれども、地元業者の保護、育成の観点から地元業者については参加要件を緩和し、多数の市内業者が入札に参加できるよう条件を提示しておりますけれども、市内業者の落札には至っておりません。今後、JVによる入札参加資格につきましては、総合評定値によるランクづけはありますけれども、編成により多くの市内業者が参加できるよう検討していきたいと考えております。 次に、大きな3番目、各種イベントにおけるシャトルバスの運行についてでありますが、本地域への路線バスは日曜日は運休しておりません(「運休していた」と後刻訂正)。当日の臨時運行、シャトルバスなどの運行もいたしておりません。地域に密着した八塔寺ふるさと交流祭りは、小さいながらも毎年約2,500人の来訪者でにぎわっております。この祭りは、地域の皆さんが持ち寄った野菜、もちつき、ヨーヨー、綿菓子など八塔寺のふるさと村の皆さんを中心に運営をいたしておりまして、当日の臨時シャトルバスの運行につきましては予算的に非常に困難であります。また、かつては日曜日に路線バスが運行されておりましたけれども、ほとんどはマイカーで来場されておりまして、臨時バスの運行をいたしましても利用が見込めないのが実情であります。今後は、祭りの状況を見ながら集客率、利便性の向上を図るための方策を検討してまいりたいと思います。 次に、4番目の意見交換会での私の発言についてでありますけれども、ことし3月に日生架橋事業が予算の削減にならないようにということで国土交通省の離島振興課などへ陳情に参りました。その際、民主党本部に事前に行くようにという県からのアドバイスがありまして、民主党本部に先に出かけました。そうしますと、民主党本部の副幹事長の菊田まきこ衆議院議員が対応されまして、事業仕分けには予算を削る仕分けとふやす仕分けの2つがあるんですよと。ダムは削るほうの仕分けに入っておりますけども、離島への架橋や定期船などはふやすほうの仕分けに入っているんです。その理由は、国民の命は離島の人の命も本土の人の命も変わりはありません。人数の多い少ないで区別してはいけないということでございました。非常にありがたい、まことに人道的な意見でございました。ただし、この架橋というのは離島への架橋でありまして、河川にかける架橋とは異なりますので、念のため申し添えておきます。 次に、備前病院の建てかえについてでありますが、御承知のように県内を5つの医療圏域に分けておりまして、備前市が入っております岡山県南東部保健医療圏には岡山市が入っております。この岡山市が含まれているために、医師の数も病床数も全体としては不足がないとされておりますけれども、基幹病院がすべて岡山市に集中しているため、我々の住む周辺部ではその実感はありません。医師確保に関しましては、岡山県は特に医師不足の顕著な県北部を重点的に支援しておりまして、我々の医療圏への支援は難しいという状況でございます。 そうした中で、県境を接した赤穂市、上郡町との定住自立圏構想が生まれまして、新たな医療圏域や医療連携の構築を念頭に地域医療の確保対策を推進することが協定に盛り込まれました。国からは、地域医療を担う医師の育成や派遣等を実施する場合には財政的な支援を行うということとされておりますので、私も期待を込めて医師の確保のめどが立ったという発言をしたわけでございます。 備前病院の外科医師の確保につきましては、昨年赤穂中央病院と備前病院との間で非常勤外科医の派遣につきまして協議いたしまして、ほぼ合意に達しておりました。しかしながら、定住自立圏構想の協議を進める中で、医療体制につきましては圏域の中核的病院であります赤穂市民病院を中心として圏域内の4つの公立病院が連携協力するということで合意いたしまして協定が行われました。こうした事情から、赤穂中央病院との医師派遣は中止したものであります。今後もあらゆる機会をとらえまして、医師確保に努めたいと考えております。 また、病院経営の黒字化でありますけれども、改革プランに基づいて経営効率化計画を進めておりまして、経営評価委員会の御助言もいただきながら、ぜひ達成したいと考えております。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) よろしいか──再質問に入ります。 橋本議員。 ◆18番(橋本逸夫君) それでは、順次再質問をさせていただきます。 まず、冒頭の財政問題にかかわる集中改革プランの取り組み結果ということで、市長は備前市が今後抱えておる大型事業についてるる申されましたが、その中に架橋事業がたしか入ってなかったように思うんですが、これ現在進行形ということなんですが、私は架橋事業も大型事業の一つとしてとらえとんですが、市長どんなでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 今後計画しているということについてでありますから、もう架橋は進行中でありましたので、一応入れなかったわけですが、大型事業には変わりはありません。 ○議長(津島誠君) 橋本議員。 ◆18番(橋本逸夫君) もう既に予算がついて橋梁本体はいきよんですけれども、市長、やはり周辺の関連事業、つまり鹿久居島の島内道路、あるいは頭島の島内道路等々はかなりの事業費に上るものと想定できますので、当然これらは今後やはり計画もしていかにゃあならんし、計画される大型事業の位置づけというふうに私はとらえてほしいなと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 確かに大型というか、そういう目立った大型じゃないんですけども、事業費はたくさんかかるとは思います。例えば頭島における島内の周辺道路、これなんかもこれを陸上部にやるのか、海上部にやるのかを含めまして、これは非常に事業費がかかると思います。 それから、鹿久居島の中には18%民有地があるとはいえ、これもどういうものをどういうふうに持っていくかということはまだ決まっておりません。特に、これは民有地でして、要は市有地は少ないんですよ。いわゆるそういう建設可能な中で約4%ぐらいしかありません。そうしますと、民有地の人の土地をどうやってやっていくか、これはゾーニングといいまして、この地域はこういうふうにやる、この地域はこういうものをするというようなことも決めていかないと、これは鴻島のような乱開発といいますか、もうむちゃくちゃになります。しかしこれを決めていくには条例による規制が要るんですよ。だから、そうした点につきましてはやはりある程度時間をかけながらやっていかないとできないと思うんです。したがいまして、それがある程度大まかな図面がかけてこないとその事業費等も出てきません。そういうことも含めまして、今後考えられる大きな事業であるということにつきましては間違いありません。 以上です。 ○議長(津島誠君) 橋本議員。
    ◆18番(橋本逸夫君) 次に、備前市の行財政改革プランにつきまして、質問というよりも、これはもう文句というほうが当たっておるんですが、今まで何度となく現在策定中という言葉を市長から聞いてきました。これ、行財政改革プランというのは平成22年度からの計画なんですよ。今現在、もう22年度も後半、もうぼちぼち終わろうかなというときに、まだ22年度からの計画ができておらんということは余りにもひどいなと。本来なら、昨年あるいは一昨年ぐらいに示されるべき行財政改革プランであろうかと思うんですよ。それが、いまだにできてない。まだ、策定中だと。私は、職員がサボって、あるいは無能だからできないということじゃなくって、やる事業が余りにも多過ぎるからあれもこれも追加ということで、しかも集中改革プランで10億円しか、1年に10億円しか借金できんというふうにくくられとる。私は、これを組むことが不可能に近いんじゃないかなというふうに思うんですが、市長どんなでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 国の行財政制度が固定してるんなら組めるんですよ。国の制度がどんどんどんどん変わってるんですよ。例えば後期高齢者の保険制度、これも大幅に変えると言ってるわけです。介護保険制度も、これも変えると言ってる。それから、障害者の自立支援を、もうこれも変えると言ってる。それに対して交付税自体も追加追加できてる、きてるのはありがたいんですけれども、ばさっと制度として今後例えば10年間ぐらいはこれでいくというのが決まっておればこちらも組めるんですよ。それが変わってます。 例えばきのうの新聞にも出ておりましたけれども、一括交付金というのを、これが来年度は市町村じゃなくて県だけに5,000億円を上げましょう。その次の年度から市町村にも5,000億円、県にも5,000億円で1兆円を超す部分を上げましょう。これでも、ついこの前決まったとこなんです。こういう点を早く決めてくれればこちらも組めるんですけども、これが決まらないとなかなか組めれないんですよ。これが実態です。 以上です。 ○議長(津島誠君) 橋本議員。 ◆18番(橋本逸夫君) 確かにいろいろ条件が日々変わっておるということは認めます。先ほどの一括交付金の制度も。ですが、我々の聞いておる情報では、平成23年度の一括交付金化は県単位であって、市町村レベルは平成24年度からというふうにお聞きをしております。それで、私は計画というのは常々条件が変化することによって修正していくものだし、修正しなければならない。それがためにローリングということで一たんこういう計画を立ててましたが、諸条件が変わってきて見直しますよということでローリングをするわけですよね。ところが、最初からそれらが提示されない。私は、現段階での条件で設定すればいいと思うんですよ。条件が変わればローリングすればいい。そういうことをされないと、何ら示されないというのは私は怠慢じゃないですけど、優秀な職員がたくさんおられるからやろうと思えばできるんだけれども、年間10億円の足かせが余りにも重いんじゃないですかということを私は言よんですよ。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 変わるのが今も申し上げましたように一括交付金制度をどういうふうにするのか。私は、第2地方交付税というふうに考えておったんですけれども、そうでもないようなんですよね。ですから、例えば地方交付税なんかもいろんな点でうまくできておりますけども、今度の一括交付金も例えば人口と面積とかというようないろんな要件を言っておりますけども、同じ面積といいましても例えば備前市のように林野率、山の率が備前県民局管内で一番多いんですよ。80%が山なんですよ。正確には80.1%なんですけど。そういうところの面積と、例えば隣の瀬戸内市のように山といっても大した山もありませんし、平地の多い部分と、そうした点もまだ全然決まっておりません。ようやくきのう発表された一括交付金が県は5,000億円余りを来年度、それから市町村の場合は再来年度と、これが決まったわけです。これでも交付税は平成26年度からどんどんどんどん下がりますよという大原則と全く相反するわけですよ。そしたら、これをローリングせえといってもどっちを中心に組み立ててローリングすればいいのか、これちょっと難しいんです。そういう意味で、怠慢してるわけでも何でもありません。要は、なかなか皆さん方に示されない。もし示して、そしたら皆さん方今度ローリングして変えていき出したらまた変えるんか、また変えるんかということになりますから、なかなかそういう意味である程度の目安が立たないと、我々はそうした計画についてできないと。この点はぜひ御理解をしていただきたい。ただし、早く出すように努力いたします。 以上です。 ○議長(津島誠君) 橋本議員。 ◆18番(橋本逸夫君) 要望いたしておきます。 それで次に、入札制度の件に入りたいと思いますが、先ほど市長答弁で来年の1月から抽せん方式ということで、旧備前市がとっておった制度のような格好のくじに戻るということで、大変公平に私はこれでなるんじゃないかなということで喜んでおります。ただ、先ほどの答弁の中で大型事業にかかわるJV、市内業者にも参入できるチャンスを大きく与えておるということなんですが、与えてもらってもなかなかとれんのですよね。もう実際にとれてないんですよ。だから、いろいろな市町村で今現在やっておるのが、その市内業者を参入させないとJVが組めませんよという、つまり義務づけ化ですね、そういったことをやっておる市町村があるやに聞き及んでおります。余り大きく制限をつけると問題が出てくるんじゃないかなとも思えますが、私はそういうふうにある程度強制的なことをしてでも市内業者を保護、育成する必要が今はあるんじゃないかなというふうに思うんですが、市長の御見解はどんなですか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 一般論としては確かにそうなんです。ただ、この前やりました日生架橋、これは60億円の事業なんですよ。あれは清水建設というスーパーゼネコンですら第2番手に入ってるんですよ。これなんかに市内業者を入れても本当言ってもう極端に言ったらやることがないというような、こういう分についてはもう仕方がないんです。それ以外で金額的に大きくて今後考えられるのは、幼保一体型の認定こども園なんか、これなんかは四、五億円かかるような分ですから、これは結構私はやる面があると思います。そのほか、学校の耐震化等々、そういう面についてはありますから、ぜひもう市内業者を入れないとJVを組めないというようなシステムにしていきたい、これはもう原則論で我々内部的にも一致してるんですよ。しかし、今度近々に出ます今の架橋工事のもう一つ梅灘架橋と言ってもいいんですが、あれも結局できないんですよね、市内業者が入ったところで。だから、ああいう分についてはもう最後だと思います。いわゆる市内業者が入れないというか、入れてもすることがないといいますか、そういう意味でこれは恐らく総合評価方式になるんだろうと思いますけども、おっしゃられるように全く私は市内業者育成という意味におきましては、橋本議員とは意見は一致しております。それから、早く低入札価格をやめるとか、それから事後公表にするということも、こういう点につきましても全く意見は一致しておりますけども、我々内部の中でまだ最終的な統制、統制というか、意見が一致しておりませんので、今いろいろやっているところであります。 以上です。 ○議長(津島誠君) 橋本議員。 ◆18番(橋本逸夫君) 今の市長の答弁いただきまして大変ありがたいなと思ったんですが、前段の架橋というように極めて専門的な事業に対応できる市内業者はなかなかいないと思いますので、私はそこまでのことを言うておりません。先ほど言いましたように、幼保一体型の施設であるとか、あるいは教育施設の耐震化の問題であるとか、今市長は地元業者の参入を義務づけるというふうに答弁をされたんですが、もう一度念を押します。そのようにしていただけるということですね。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) できるものはもうぜひ義務づけるというぐらいにしていきたいと、このように思います。ただ、いろんなランクに分けて、点数に分けてやってみるんですけども、もし入れますと十数社あるのもあれば、もっと点を下げればもっとあります。だけど、全くできないものを入れても非常に難しいと思うんですよ。といいますのが、JV共同企業体というのは割合を決めてある別会社をつくるんですよね。その場合、得をしたらそのもうけただけのその割合で分けるらしいんですよ。損をしたら、その割合でやはり負担をするということがあるらしいんですよね。その場合に、果たして損をしたときに負担ができるかどうかというぐらいの小さな業者まであるわけなんですよね。だから、そうした点もすべて勘案して、一応原則は地元業者が入ってないと組めないというのを原則としますけれども、全部が全部すべてということになるのかどうか、そこまで私は詳しくありません。これは副市長のほうが答えたほうがいいんじゃないかと思います。 以上です。 ○議長(津島誠君) 橋本議員。 ◆18番(橋本逸夫君) すべてにそうせよということじゃなくって、先ほどの幼保一体型施設の建設であるとか、あるいは教育施設の耐震補強の工事であるとか、そういったものに関しては少なくとも地元業者が参入してないとJVが組めませんよという条件を設定していただきたいということですので、私は十分可能じゃないかなと思います。 施工能力の極めて難しいなというようなときには、JVも2社だけじゃなくって、例えば3社のJVを組みなさいという条件設定もできるわけですから、とにかく末端に地元の業者が1社でも入ってるというのが条件というような制度にぜひともしていただきたいということを申し上げております。その点、副市長のほうが詳しいということであるならば、副市長から再度答弁をいただけたらと思います。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 森山副市長。 ◎副市長(森山純一君) 先ほど市長が申し上げましたように、基本的には今後は原則としてJVに必ず市内業者が入るような組み合わせを考えていきたいと思います。ただ、すべての工事でそれができるかということになりますと、例えば橋本議員も御指摘されたように、架橋のような特殊な場合には可能かどうかというような問題もありますので、すべてというお約束はできませんが、基本的には今言いましたような考え方で今後は特に進めていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(津島誠君) 橋本議員。 ◆18番(橋本逸夫君) ありがとうございます。 それでは、次のポイントのシャトルバスの運行についてでありますけれども、さきの八塔寺のふるさと交流祭り、大変いい時期に催されましたので、大変いい景色を見れた、私も目の保養をいたしましたが、あの道中に至るまでにも市長、大変すばらしい紅葉のきれいなところがあるんですよね。私は、観光資源をもっともっとほかの人にも見てもらいたいという思いがあるんですよ。ですから、シャトルバスの運行が予算上は無理なんだとか、あるいはほとんどマイカーで来るからシャトルバスはもう要らんのだというような格好じゃなくって、より多くの方に機会を与えるという意味で私はぜひともこういったところには予算を増額してでも多くの方に来てほしい、あるいは乗車率を上げるためにもっともっと宣伝もしてほしいなというふうに思うんですが、基本的にこの日曜日に運行していたというのは私もちょっと知らなかったんですけど、ちなみにこれは何便運行されたんでしょうかね。その点をまず。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 日曜日に運行じゃなしに運休していたと。     〔「運休でしょ」と18番橋本議員発言する〕 はい。やってなかったと。 それで、以前はその八塔寺行きのバスがあったんですけど、結局やめたというのは、これは定期便とよく似てるんですよ。なかったらないないというて非常に言うんですが、つくったら余り乗らないんですよね。それで、一人乗ってるか乗ってないかというような定期バスが多いんですよ。もう極端に言うたら空気を運んでるというような便がたくさんありまして、私は定期便とすれ違うときに必ず車から何人ぐらい乗ってるかと身を乗り出して見ます。一人でも乗ってたら、ああよかったなあと思うんですけども、一人も乗ってない定期便というのは結構あります。そういう意味で、今回の便につきましてもたまたまそういう人がおられたんだろうと思うんですが、ちなみに内部で、一日シャトルバスを借りて走らせたら幾らぐらいかかるんだと聞きましたら、大体5万円前後かかるようです。ただし、それもシャトルバスというたら何回も行ったり来たりするのがシャトルなんですけども、それもせいぜい二、三便でそれぐらいかかると。 もう一つ問題点は、途中で道が狭いとこがありまして、バスが通ったらかわせないようなところがあるんですよ。大分上のほうに上がったところです。だから、もうバスといってももうマイクロか何かでも走らせたら十分じゃないかなという気がいたします。そうしますと、値段も安くなりますから、この点につきましては次回は検討してみたいと思いますけども、実際は余り乗らないというのが実情であります。これには本当私も情けないんですけども、乗ってくれたらありがたいんですけど、次回はその点についても検討してみたいと思います。 以上です。 ○議長(津島誠君) 橋本議員。 ◆18番(橋本逸夫君) 私の認識が合っとりました。たしか日曜日は運休ですよね。     〔「運休です」と西岡市長発言する〕 行ってないんですよね。だから、問題なんです。せめてこういうイベントがあるときぐらいはマイクロでいいですから運行してくださいよ。お願いします。 それで、八塔寺のダム湖のトンネルを出たすぐ右側のところなんか紅葉が物すごくすばらしいところがあります。不幸にも駐車場の整備が余りなされてないために、車が余りとめられないんですよ。だったら、こういうバス便が物すごく便利がいいんです。お客さんさえおろして次へ行けますからね。もっと備前あるいは吉永のあのきれいな紅葉をアピールしてほしいなと思います。念を押すようですけれども、来年のこのイベントのときにはマイクロバスでいいですからぜひともシャトルバスを運行していただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 確かにダム湖を抜けた、いわば大股ですね。大股の手前のあそこのもみじは非常にきれいです。私ももう三十数年前から毎年見ております。だから、いいんですけども、今おっしゃったようにそこでお客さんをおろして行ってしまいましたら、次いつバスが来るかわかりませんから、これは困ります。しかし、おっしゃられるように例えばそうした八塔寺祭りのようなときにだけでもバスを運行して、そしてそれを事前に知らせておいて利用できる人がおられたら乗ってもらうというのも一つの大きな配慮だと思います。 以上です。     〔「実施は実行委員会」と呼ぶ者あり〕 議長。 ○議長(津島誠君) 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) ちょっとつけ加えさせていただきます。これは市がやってるようで市じゃないんです。実行委員会というのがありまして、そこで決めますから、私どものほうが一存でこれをやります、あれをやりますというわけにはいかないんです。もちろん市の意向も反映はされるとは思いますけどね。 以上です。 ○議長(津島誠君) 橋本議員。 ◆18番(橋本逸夫君) 市のほうが補助金をたくさん上げればそれぐらいのことはできると思いますので、ぜひともお願いします。 次に移ります。もう時間がありません。 事業仕分けの件でございますが、民主党の本部へ行ったら事業仕分けに2種類あって、ふやす事業仕分けもあるんだと。ふやす事業仕分けはテレビ等では全然報道されなかったから我々も知らないんですけれども、結果的にじゃあ日生の架橋事業は事業仕分けによってふやしてもらったんですか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) ふやす仕分けがあるというのを聞いて私もびっくりしました。と同時に、うれしくも思いましたし、感心もしました。     〔「ふやしてもらったんかどうか」と18番橋本議員発言する〕 日生の分はふやしてはなくて減らしてないんです、とりあえず。必要があればふやしますよという姿勢なんですよね。ただ、連絡船、定期船、これはふやしてもろうとります。ただし、日生は今黒字で補助金をもらっておりません。したがいまして、ふやしてはないです。ただし、笠岡の定期船が2便か3便あります。これはふやしてもらったようです。ですから、実行はしているようであります。要は、離島に対する架橋とか連絡船というのは、これはある意味では生活の橋、道路、命の綱ということはよく理解してくださってる。ですから、我々が今までよく議論しましたように数が少ないからほっとけというような考え方じゃありません。数の多い少ないじゃなくて、離島の人も本土の人の命も値段は一緒ですよという、こういう考え方でしてくれております。そういう意味で、今後も取り組んでいきたいと、このように思います。 以上です。 ○議長(津島誠君) 橋本議員。 ◆18番(橋本逸夫君) 次の問題の医師の確保についてであります。 市長がいろいろなところでいろいろな発言をなさいます。その都度だんだんだんだんトーンがダウンしたりしておるんですよ。ところが、この前の日生地区の意見交換会ではまたトーンがもとに戻って、いや、医師の確保ができるんだと。だから、備前病院の建てかえを決断したんだと。トーンがまたもとへ戻ったんですよね。それで、質問をしょんですが、先ほどの答弁は議事録、前回の定例会で清水議員の質問に対する答弁とまるで同じ答弁を今なさいました。私もずうっとアンダーラインを引いて持ってきましたので、また同じことを言ょうるなと思うたんですが。 いろんなことを言われますが、要は一番聞きたいのは、再来年の5月か6月に備前病院が完成します。その完成した段階で外科医師がいるのかいないのか、確保できるのかできないのか、もうそれだけで結構です。ずばりお答えください。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 確保できます。これは断言します。 ○議長(津島誠君) よろしいか──(はい) 以上で橋本議員の質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(津島誠君) 次に、沖田議員の一般質問を願います。 4番沖田議員。     〔4番 沖田 護君 登壇〕 ◆4番(沖田護君) それでは、通告に従いまして一般質問に入らせていただきます。 本日の質問は、大きく3点であります。本来は、先般の国会陳情なども含めて清友会会派として代表質問する予定でございましたけども、今回市職員への脅迫事件という、新聞にこういう大きな案件が出ましたので、これを中心に質問してまいりたいと、こう思います。 告発ということで11月16日火曜日、山陽新聞の夕刊、それから17日、朝日新聞の朝刊によると吉永の建設予定地の、先ほど来出てます認定こども園をめぐって担当職員が地元区長から脅迫を受けたと、備前警察署がその区長を逮捕したと、こういう案件であります。職員が告発するというのはよほどのことがない限り、そこの受付なんかでも相当市民の皆さんがきついことを言われたり、都市整備課なんかで見ますと言われてます。これ逮捕するというのはよほどのことがない限りない。これが起こったのはなぜこういう事案が起きたのか、少し詳しく、議会は公開の場ですから、きちっとお聞かせを願いたい。 2点目といたしまして、ほかに同様の事案がないのかどうか。今回の事案は、氷山の一角だという声もあります。本当にこの問題について深いやみはないのかどうか、この辺についてもお聞かせを願いたい。 総務部、市民生活部、いろいろな各部署で担当部長がここへおられますから、今答えれなければ後再質問でお聞きしますから、その点についても部長としての見解もお聞きしたい。 過去、ちまたのうわさによりますと、旧吉永町で泣く泣く退職に追い込まれた職員の方もいらっしゃるようにお聞きしています。それが事実なのかどうかもきっちりとこの場でお聞きしてまいりたいと、こう思います。 3点目、今回の市のいわゆる告発し、逮捕に至った内容について問題がなかったのかどうか。市は、不当要求行為等防止対策委員会を設けているということで聞いておりますし、行政対象暴力については職員個人でなく組織として対応するというふうになっております。今回の件は、本当に組織としてきちっと対応した事案なのかどうか。 また、びっくりしたんですけども、11月19日の岡山日日新聞によると、吉永町地区区長協議会から脅迫の原因は地区長と市側の意思疎通ができていなかったと市に抗議文が出されてるとお聞きしてます。新聞の内容によると、この容疑者が穴を掘って埋めてやろうかとか、おどりゃつるし上げたろうか、こういうことを言ってるように思います。これがこの区長さん方が抗議文を出した内容と本当に一致するのかどうか。市のほうに一点の瑕疵もなかったのかどうか、ここで明確に答えていただきたいと思います。 また、この区長会からの抗議文、どういう抗議文だったのか、市はこれに対してどう対応したのか、この場できっちりと読み上げていただきたい、こう思います。 4点目として、この三股地区の区長さんが容疑者だということですけども、今後どういうふうに対応していくのか。本当に今進めようとしている認定こども園、こういう状態で建設ができるのかどうか。 これからの公共施設建設に関しては、広く地元の合意が得られない地域、要は職員が危険にさらされたりする地域については、やはり私は地元の意思が醸成されるまで建設については凍結や白紙撤回も含めて考えていくべきではないかと思います。 私は、吉永町、日生町、備前市が合併したときに、吉永町の財政状態も見させていただきましたけども、当時の財源というんか、持ってるお金自体は2,500万円から実は3,000万円程度だったように記憶してます。翌年の予算編成もなかなか厳しいというような財政状態。当時旧備前市が大体税収が39億5,000万円、日生町が恐らく6億円台、吉永町は5億円台でしたから、その厳しい中で西岡市長のこの4年間、あるいはここまで入れて5年間というのは吉永町に対して非常に深い思い入れをして雨水対策事業、市道、農道、林道の整備、あるいは今回の認定こども園も含めて大変な取り組みを私はしてきたのではないかと思います。にもかかわらず、区長さん方はいやいややはり市のほうの対応が悪かったんだと。こんな暴言を吐いてもこれは熱情から出たことで仕方がないんだということであれば、本当に何か私どもとしても裏切られたような気持ちでございます。ですから、今回の件についてはきちっと厳正に対応し、そして市長としてのお考えもお聞きしたいと思います。 また、私大変心配してるんですけども、今回脅迫されたとしてる職員はどこの部署で、名前はいいですけども、今正常に勤務されてるんでしょうか。まさか精神的にちょっとダメージを受けて入院してるようなことがあったらと思いますけども、その辺についてもお聞きしたいと、こういうふうに思います。 この件につきましては大変重大な事案でございますから、市側としてもきっちりとこの場で回答をいただきたい、このように思います。 2番目に移らせていただきます。 行政評価システムについてでございます。 行政評価システムは、もう試行してかなりの時間がたちます。これまでは行政運営を前例踏襲や既存作業選択や予算づけの傾向、予算の立案、獲得、予算の執行、いわゆるプラン・ドューということで行ってまいりましたけども、これからの行政運営というのは行政運営サイクル、いわゆるデミングサイクルによってチェックとアクションによりよりよい市政運営を目指すということになっているわけであります。 1点目として、PDCA、プラン・ドュー・チェック・アクションのマネジメントサイクルにより大きく上がった成果を1、財政面、2、組織運用面、3、意識改革等々で3点程度具体的な数字で回答をいただきたい、こう思います。 2点目に、予算決算審査委員会で職員の理解力を見てますと、この行政評価システム、施策評価シート、事務事業評価シートに書き込まれた内容と本人の意識に少し私はずれがあるように、よくこの問題を理解してこの評価に取り組んでいるのかなと疑問をつけざるを得ません。 例えば私ども民間へおりましたらISO14000とか9000とか18000とかの取り組みの中で立てた目標については必ず内部監査ということで確実にチェックをし、本人がきちっと理解した中で、そして結果を評価してまいります。そういうことが正しく行われてないのではないか、取り組みが少し私は甘いのではないかというふうに思ってるわけであります。この辺のお考えをお聞きしたい。 それから3点目に、基本的には経営戦略会議での論議と事業の検証がきちっとできているのかどうか。最上級が経営戦略会議になるわけでありますから、そこできちっと論議して各職場へフィードバックし、それが市民の利益につながるようにきちっとできているのかどうかということであります。 4点目に、やはり私は各職場を回ってみてもスローガンが全然出てない。例えばこの職場、この部では部長がどういう考えを持ち、課がどういう考えを持ち、市民の皆さんのためにどういう取り組みをしているんだと、成果はどうなんだということが皆さんに見える形でやはり表示しないと、このシステム自体が市民の皆さんに理解していただけるということにはならないというように思います。 3番目、備前病院についてということでお聞きしたいと思います。 医師の話とか、いろいろな件についてはもうなかなか医者がいないということも事実ですし、昨今の何か自治体サミットで民主党は10年間で医師を何か1.5倍とかという話をしてましたけども、現実にこれから60歳、70歳の今働き盛りのお医者さんがこれからやめていくわけですから、そんなに簡単に総量的に医者がふえるということではありません。まず、備前病院の経営を考えたときに、一番のネックは院外に薬局があるということが一番大きなネックであるというふうに私は思います。 さきの議会で私が質問した内容で、例えば院内にあった場合、院外にあった場合、どれだけ経営が違うのかというお話をしたと思います。実は、備前病院だけが院外薬局、それは院外にしたときは、これは国の方針で薬価差益がゼロになりますよということで院外にしたわけです。その当時は、備前病院でも1億円以上の薬価差益があったと。例えば当時は4億円近く多分薬価の売り上げもあったと思うんですけども、3割ぐらいリベートが稼げますから、1億2,000万円とか1億5,000万円というお金が病院にただで手に入るわけです。それで、事務職とか薬局の薬剤師の給料が補えるわけですね。今は12%程度だと理解してますから、例えば吉永病院で年間4億円とした場合は、4,800万円ぐらいが黙っていても利益としてつながるわけです。 それともう一つ問題なのは、患者さんがたくさんお金を払わないといけないということであります。これは院外で薬を処方していただくと単価が高くなるわけです。これは薬局経営の方も議員の中にいらっしゃるからよくおわかりになると思うんですけども、大体私は質問通告で10%と書いてますけど、10%どころじゃありません。15%か、薬の内容によっては2割ぐらい高くなるわけです。つまり備前病院でいえばとことこ歩いていって、お年寄りとか足の不自由な方が階段をおりて歩いていって、なおかつ高いお金を払っているというのが現状であります。 これを経営ベースで見ますと、今院内で処方してるのが約1億円、院外で2億円ちょっとですから、2億円が収支に、経営にプラスになりますと実際に人件費率が58%ぐらいに備前病院もなるわけです。日生、吉永が48%から50%ですから、これが正常な範囲です。ですから、薬局を院内にするだけで備前病院の経営は12%程度単純に向上するわけであります。だから、今医師の議論とかということも大切ですけど、今、目の前にある経営改善とすれば、院内に持っていくことが今の収支改善から見たら一番賢明な選択の一つではないかと、こう思っています。 過去のことは仕方がない。それは国の方針に従ってということですから、今さらどうとも思いません。今、医療界を取り巻く、あるいは医師会を取り巻く状況というのは、昔の10年が今の1年ぐらいで変化しているわけです。小泉さんの時代から薬価報酬も下がってますし、医師の確保もいわゆる研修制度が変わってどんどんどんどん都市圏に、いつも市長がおっしゃるように都市圏へ移ってるわけですから、なかなか我々のような地方の病院に医者をというのは難しい話であります。しかし、例えば備前病院の中で4人の内科医、常勤医がいらっしゃるわけですから、内科を中心とした医療体制、今内視鏡が大体1,000ぐらいですから、これを吉永病院程度の1,800ぐらいにふやして、そして院内に薬局を持ってくることができれば、これは黒字に経営転換できる一番早道だと思いますので、この点を外に薬局もありますから、技術的には難しいかもしれませんけども、再度御検討いただくようにお願いをして、きょうの一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(津島誠君) 質問中途ですが、この際暫時休憩いたします。     午前10時43分 休憩     午前10時59分 再開 ○議長(津島誠君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 沖田議員の質問に対する答弁を願います。 西岡市長。     〔市長 西岡憲康君 登壇〕 ◎市長(西岡憲康君) それでは、沖田議員の御質問に順次お答えしてまいります。 1番目の4点目の市職員脅迫事件の今後の対応についてでありますが、三股地区に限らず行政対象暴力には市民など議員も含めまして、職員への不当な働きかけに対しましてはそのやりとりについていつ、だれが、どのような要求をしたかなど、克明な対応記録を作成いたしまして、その内容を警察とも相談しながら不当要求行為等対策要綱、こういうのがあるんですけれども、この不当要求行為等対策要綱に基づきまして今後とも毅然とした姿勢で組織として対応してまいります。 また、吉永幼保一体型施設につきましては、建設に際し市有地の有効活用、地域の利便性などを考慮し、旧吉永病院跡地に建設を計画しまして、幼保一体型施設建設の趣旨につきましては地元の賛同を得られましたけれども、市の事業推進方針につきまして、建設予定地の吉永地域において理解を得ることができないという判断によりまして、また担当者におきましても三股地区には恫喝を受ける恐怖心から精神的打撃が大きく、現在正常に勤務はいたしておりますけれども、三股地区には出かけることもできず、このたびの幼保一体型施設建設は一たん白紙に戻すことを検討せざるを得なくなりました。 今後の幼保一体型施設建設につきましては、平成19年2月の就学前教育のあり方についての最終報告に基づきまして、本年9月に策定いたしました幼保一体型施設整備中間計画により幼保一体型施設建設事業を進めていく所存でございますが、効率的な財政運営の面からも地元合意の得られた地域地区から優先的に着工していきたいというふうに考えております。 なお、抗議文に押印されました5名の地区長さん方につきましては、5名のうち3名が直接来庁され手渡されたものでありますので、御本人方は御承諾されたものと確信いたしております。 次に、2番目の行政評価システムについてでありますが、まず導入の成果について、財政面では健全財政を目指しながら本市の総合計画の実現に取り組む仕組みができましたこと、組織運用では一つの施策を一部署で担うよう事務分掌の見直しをし、施策起点の組織としたことによりまして施策に対する所属長の責任を明確化し、マネジメントの能力が発揮しやすくできたこと、あわせて顧客のセグメント別の組織、子供やお年寄りの市民を強く意識した機構改革を行ったこと、また意識改革では成果等コスト意識の醸成などが上げられますが、これにつきましてはまだまだの状態ですので、繰り返しの研修を行ってまいります。 次に、職員の理解力不足を補うため、違う部署の者がクロスオーバーしてみてはどうかと、そういう御提案でございますけれども、行政評価に対する職員の負担が指摘される中、なかなか難しいことと思います。ただ、議員の御指摘はごもっともなことでありますので、評価に市民が参画する仕組みを検討する中で、評価を職員がきちんとしているかどうかも見てもらうというようなことにしたいと考えております。 また、ベンチマーク、指標ということでございますけれども、このベンチマークにつきましては本市の水準を知る、現状認識をする上で欠かせない重要な指標でありますが、まだまだ足りませんので、その収集・分析に努めてまいります。 次に、経営戦略会議での議論と事業の検証でございますが、経営戦略会議ですべての施策を判断していくには時間的に困難とのことから、このたびは市長におきまして来年度の重点施策を決定しております。 最後に、各部署の年間の取り組みの目標等の公表についての御提言でございますが、これにつきましては来年度からまずは各部長の個人目標とその取り組み結果を公表していくことを今後の検討の課題と考えております。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 森山副市長。     〔副市長 森山純一君 登壇〕 ◎副市長(森山純一君) 私から、1番の市職員が脅迫を受けた事件についてお答えいたします。 1点目の告発に至った経緯でありますが、旧吉永病院跡地への幼保一体型施設である認定こども園の建設について、これまで何度も地元で説明会を開いてきたところであります。直近では10月20日に説明会を開催しましたが、三股地区の長瀬地区長が欠席だったことから、25日に改めて20日の説明会の内容について説明をさせていただきました。 20日の説明会で出席者から何点か指摘を受け、その対応について内部で協議した結果、施設へのアクセス方法を変更することを決定し、11月2日に吉永地域全体の事業であることから、まず吉永、神根、三国の大字3地区の地区長代表者に説明をいたしました。説明会終了後、同日中に事業地の隣接地区であることから、職員が長瀬地区長宅へ出向き説明しましたが、長瀬地区長は地区長代表者ではないにもかかわらず、説明会に招かれなかったことに対して立腹し、新聞記事にもあるように11月4日午後0時30分ごろ担当職員に電話して説明の順序が違うということで、けじめつけ、こりゃあ。穴掘って埋めちゃろうか。おどりゃあ、つるし上げたる。行儀したら、鼻血が出ようが腹が割れようが覚悟しとけよなど、ほかにも恐怖を覚えるほどの恫喝の言葉を浴びせられたことから、同日備前警察署に届け出たものであります。 次に、ほかに同様の事案はとのことですが、合併前も吉永町では三股地区からいろいろなクレームがあり、その対応に苦慮していたようで、さまざまな案件で職員や町長までもわび状や念書のようなものを書かされたと聞いております。 合併後もそれらを引こずったような形で、例えば6号水路建設事業、用水路無断占用、市営住宅リフォーム、農地転用、市道の上空占用などでクレームがあったり、いまだ未解決の事案があります。 また、三股地区から昼夜を問わず公会堂へ呼び出しを受けた際には、話をする上で正座をさせられたまま恫喝を受けるといった状態もたびたびあり、この事案だけでなく根が深い事情があるものと認識しております。 また、深いやみはないのかとのことですが、吉永町でもかなり以前からのようでありますので、事情はわかりませんが、今後とも警察や関係機関と密接に連絡をとり、組織的な対応に努めてまいります。 さらに、退職に追い込まれた職員がいるのではないかということでありますが、退職した職員に確認はしておりませんが、夜中でも自宅に電話がかかり、精神的に追い詰められていた職員はいたようであります。 3点目の市の対応、組織対応についてでありますが、平成17年3月の合併以後それぞれの事案について総務課を行政対象暴力の窓口として備前署や県警本部の担当とも綿密に連絡をとりながら対応してまいりました。これまでも脅迫に近い内容のやりとりがあり、警察にも録音内容を聞いてもらい協議を重ねましたが、行政対象暴力として検挙までには至らなかったものであります。 また、11月17日には長瀬地区長が逮捕されたことに関して、地区長と市側の意思疎通ができていなかったためとして吉永町地区長協議会から市長あてに抗議文が提出されましたが、その内容には著しい事実誤認があることから、11月18日付で地区長協議会長のほか抗議文に連名で記載のあった5人の地区長、地区長代理の方々に、さらに11月24日付で抗議文に入っていなかった地区の地区長、地区長代理の方々に市の対応の正当性を主張する文書を送付したところであり、市の対応は適切で問題はなかったと認識しております。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 三村病院総括事務長。     〔病院総括事務長 三村 功君 登壇〕 ◎病院総括事務長(三村功君) 私から、3番目の備前病院の院外薬局の見直しについてお答えいたします。 当院の院外処方は、平成15年3月から実施しており、既に8年目を迎えております。これは国が長年にわたって進めてきた医薬分業制度に従ったものであり、医療費抑制政策の一環として薬価差益による患者への薬漬けの弊害を解消するものであります。現在では、薬価を大幅に引き下げたことにより、全国の病院のうち約70%が院外薬局に移行しております。 患者にとっては薬の専門的知識を持つ薬剤師により投与の方法、投与量、薬の相互作用、副作用、薬歴管理など専門的なチェックが期待できることや、病院での待ち時間の解消、都合のよい時間帯に薬を受け取ることが可能となり、また重複投与や不必要な薬の処方を防ぐことで医療費の抑制にもつながっていますが、その反面一つの病院で済んでいたものが、保険薬局へ行くという手間や患者負担もふえるなどデメリットもございます。 病院経営にとっても御指摘のように薬価差益が減るなどのデメリットもございますが、逆に薬剤師の配置や在庫管理などにメリットもございます。 院内薬局への見直しについてでございますが、備前病院の場合既に7年が経過し、患者にも定着しておりますし、また地域には多くの調剤薬局があり、調剤以外にも日用雑貨などの生活必需品の販売も行っており、既に地域になくてはならない存在でございます。こうした状況から、院内薬局への見直しにつきましては国の政策に逆行することでもあり、今のところは考えておりません。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) よろしいか──再質問に入ります。 沖田議員。 ◆4番(沖田護君) 1番の市職員の脅迫事件において告発に至った経過、今副市長のほうから内容を聞いて私も気が弱いですから本当震え上がるような内容で、こういう行政暴力に合併後も新市の、旧日生、吉永、備前の職員の皆さんがさらされていたのか思うと本当に憤りを感じます。執行部はこの4年、5年間本当にきちっと対応してきたのかどうか。たまたま職員が、例えば不測の事態が起きたりとか入院とかということがなかったからよかったようなもんだけども、これ大変な問題ですよ。だから、今毅然ととるというのはわかるけども、警察に相談した、弁護士に相談したというけども、行政訴訟に強い、あるいはこういう刑事事件に強い弁護士を雇って、きちっと敢然と立ち向かわないからここまでに至ったんじゃないかと思うんですけども、その辺もう一度見解をお聞きしたいと思います。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 森山副市長。 ◎副市長(森山純一君) 御指摘の点でございますが、残念ながら先ほども申し上げましたように、警察と相談しても検挙に至らなかったという事案もあります。ただ逆に、農地転用の問題につきましては再三電話がかかってきて職員が苦慮した内容について、そういった行政対象暴力に精通した弁護士を窓口とするということで、まだその事案について解決には至っておりませんが、現在は職員のところへ恫喝をするとか、そういった電話が何度もかかるとかといった状態は、今現在のところは解消されております。今後とも同様の事案につきましては、そういった精通した弁護士に依頼するなどの対応をとってまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(津島誠君) 沖田議員。 ◆4番(沖田護君) もう一度、時間の関係もありますから総務部長にお聞きしたいんですけども、もう少し細かな中で上下水道部なり産業部のいろいろな部署で、今副市長がおっしゃったけども、それに追加して職員が恫喝をされたりとか、そういう事案がなかったのかどうか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 馬場総務部長。 ◎総務部長(馬場鉄二君) お答えいたします。 市のほとんどの部門にわたって私どものほう、総務のほうで相談を受けております。部の名前を申し上げます。市民生活部、保健福祉部、産業部、上下水道部、教育委員会、吉永総合支所、総務でございますけども、私も課長時代一度呼び出しを、職員を通じての呼び出しを受けております。ただし、そのときは上司とも、今ここにおられる副市長が上司でございましたけども、上司と相談いたしまして現場に出向いてはおりません。そういった事案はございます。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 沖田議員。 ◆4番(沖田護君) 聞けば聞くほどやみが深い、こういうふうに思わざるを得ません。我々や職員の皆さんは、税金で報酬や給料をいただくわけですから、多少のことを言われることは、それはやむを得ないと私も思っております。職員の皆さんもそういうことで泣く泣く我慢してきてたんじゃないかと思います。しかし、行政暴力と市民を名乗る人たちの本当の市民の言葉というのは分けて考えなければなりません。また、そういうところへ職員を派遣して正座をさせたなんてとんでもない話で、そういうことに対しては公共投資、公共事業、貴重な税金を使うことについてはやはりそこで見直しをするなり、毅然とした対応をとってないからこういう案件が続いてきたんじゃないかと思うんですけど、その辺について御見解をどなたでも結構ですからお聞きしたいと、こう思います。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 森山副市長。 ◎副市長(森山純一君) 先ほども申し上げましたとおり、組織的な対応はとれていたとは考えております。ただ、結果として職員が精神的にも追い詰められてきたというのも、これもまた事実であります。先ほど申し上げましたように、例えば電話であれば複数での対応というのは基本的には無理なわけで、どうしても1対1でのやりとりになると思います。そういった内容についても当然録音をするなり、今回もそういったことがきちんと適切にできていたことから告発に踏み切ることもできたし、逮捕に至ったと考えております。今後とも、そういった訪問とかの場合は当然複数で対応いたしますけれども、1対1となるような電話の場合であれば、きちんとその内容を録音して、それをもとに次の対策を考えるというふうな対応を今後ともとってまいりたいと思っています。 以上です。 ○議長(津島誠君) 沖田議員。 ◆4番(沖田護君) 市長に再度お伺いしますけども、この認定こども園は一応白紙ということで、今の検討委員会でしている内容に沿って今回の吉永地区については一応白紙ということで、今回予算計上されてますけども、当然予算は執行しないと。地区が醸成されるまでというふうに判断してよろしいんでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 予算はまだ計上を保留してるというふうに聞いてるんですが、先ほども申し上げましたように一応白紙に戻して検討ということになれば、前へ進むかどうかもまだできないと。ただし、これは継続事業ですから、本年度と来年度という本当時間的な余裕はあるんですけれども、もし今の場所で実施する場合、いろいろ測量をやったり付随的な作業があるようです。だから、そうした点にも時間もとりますから、そういう意味で一応前へ進むか進まないか、とりあえずこの分につきましては白紙という形にしておこうということで今進んでおります。しかし、今議会でやろうと思えば時間的な余裕がありませんから、追加することができないんじゃないかなという気もいたしております。 以上です。 ○議長(津島誠君) 沖田議員。 ◆4番(沖田護君) この案件は、今の覚悟ということで市長が行政暴力に対しては毅然と対応していくと、ここにおられる各部長の皆さん方もそういうことに対しては市を挙げて組織として対応していくということを確認させていただくということでよろしいでしょうか。その件、市長最後にお聞きしたいと、この案件についての最後の質問ということで。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) そういう姿勢でやってまいります。 以上です。 ○議長(津島誠君) 沖田議員。 ◆4番(沖田護君) 職員であれ、市民であれ、吉永地区の皆さんも99.9%は本当に善良な市民の皆さんだと思います。こういうことは言いにくいことではありますけども、職員が危険にさらされるようなことについては毅然と今後も対応していただきたいと、こう思います。 2点目の行政評価システムについてでございますが、細かな議論はきょうは質問者も多いようですから少し割愛しまして、各職場に年間の取り組みをボードに表示し、進捗状況について管理したらどうかということで少し今前向きな見解もいただいたんですけども、総務部長、その辺の検討というのはしていただけそうでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 馬場総務部長。 ◎総務部長(馬場鉄二君) 実は、私ども既にもう各部長の目標というのはつくっております。毎年ここ3年ぐらいですか、目標管理制度を導入いたしまして、市長にことしはこういう形で部長は仕事をします。市長からも指示をいただきます。ことしは部長はこの目標で進めますという形で目標をつくり、その目標をそれぞれ部長が課長に示してするような形にしております。 また、課長は課の中で係長なりその下の部下にことしの課はこういう方向でいくんだというような形で目標管理制度を進めようといたしております。その中で、各部長の目標というのはしっかりつくっておりますので、それがどういう形で、ちょっと今の形がそれぞれ内部向けのものでございますから、できるかどうかということも含めまして検討するというのが市長の先ほどの答弁であったように思っております。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 沖田議員。 ◆4番(沖田護君) こういう取り組みというのは、職員にとっても負担になる、我々も民間でいろいろな取り組みをしましたからわかります。それが職員の負担になることが市民の皆さんにとってローコストでクオリティーの高いサービスが提供できることに結びついて初めてそれが成り立つわけでありますから、そのことについてせっかく過去取り組んできた内容がペーパーの上で終わることのないように、財政改革や職員の意識改革を含めてこれが生かされるように、来年度はそれが実のある、何か一つでも二つでも実のなるように、市民の目線で見えるように取り組みを進めていただきたいと思いますけど、再度そこの答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 馬場総務部長。 ◎総務部長(馬場鉄二君) 内部のことでございますので、内部のほうで十分検討して、そのように努力してまいります。 ○議長(津島誠君) 沖田議員。 ◆4番(沖田護君) 3番目の院外薬局の件であります。平成15年からしたからもう戻すのは難しい。それなりに医療費の削減の中で、特に薬がたくさん出されないように抑制も含めてというふうな、それから院外薬局に行くと日常雑貨があるからいいんだということですけども、私はそこの視点で患者さんが負担をたくさんするわけですよ。患者さんの負担が安くなって便利になるならいいですよ。だけど、例えば塗り薬をまぜて、一つにまぜたらその調合料が要るわけじゃないですか。そうなったら、病院の中だったら4種類薬をもらおうが、300円か400円か知りませんけど、それぐらいの金額で済むけども、外へ出たら3倍、4倍いって、要は患者さんの負担がふえるということを私は申し上げとるわけですよ。患者さんの負担がふえることをなぜしなきゃいけないのか。薬局してるからといって、民間の薬局もそこに出てきたということはリスクを背負ってきているわけですから、別に薬剤師がいれば、今薬剤師をゼロにするわけにいかない。備前病院の中にも薬剤師がいらっしゃるわけですから、その辺を私はもう一回検討してみる、みすみす2億円以上の収益を外へ出してまでする値打ちがあるのかどうか。備前病院は赤字だ赤字だと言われて5,000万円繰り出し今1億円にふやしてますけども、それは基準どおり備前病院を災害拠点病院であるとか救急指定病院からいえば恐らく今の1.3倍の2億3,000万円ぐらいは繰り出せる中であるんですけども、市の厳しい財政状態で全部繰り出せないとしたら、一番手をつけやすいところは院内に薬局を戻して、その薬価差益と、そしてその収益を総収入に入れるということが一番メリットのあることではないかと思うんですけども、事務長いかがお考えでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 三村病院総括事務長。 ◎病院総括事務長(三村功君) 院外薬局の例えばメリット、先ほど申しましたようにそれだけの多くの負担を患者様にいただく価値は十分あるように私どもでも感じております。病院で例えば処方を院内調剤の場合ですと今までの薬歴管理であるとか、それから薬の相互作用、それから副作用等の説明がなかなか時間的にも難しかったのが、調剤薬局へ行きますと懇切丁寧に説明していただけます。そういった点で、患者さんにそれだけの負担をしていただける価値が十分あるものということで国も推進していると思いますし、私どもでも患者さんも喜ばれる面があるんじゃないかと感じております。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 沖田議員。 ◆4番(沖田護君) この議論は平行線をたどるんですけど、それを事務長言われるなら患者さんにアンケートをとって、院内だったらこういうデメリット、院外だったらこういうメリット、デメリットがあって、例えばあなたは15%ぐらい薬代が高くなりますけども、いいんですかと聞いたら、いやいや安いほうがいいと多分言われると思うので、それは当時の国の考え方に従ってしたことで、私は決して批判してるわけでも、その結果を否定しているわけでもないんですけど、今の備前病院の経営を考えたときに、医師が来る来ないという議論もそうですけども、単純に経営を考えたときに、やはり院内に戻すほうが単純に2億円ちょっとの利益がふえて、恐らく12%、二千数百万円の利潤がふえるわけですから、患者さんも安くて済むわけですから、これは幾ら経営的に考えてもそのほうが私はメリットがあると思うんですけども、いかがでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 三村病院総括事務長。 ◎病院総括事務長(三村功君) 経営的には今御指摘ありましたように、大変有利だとは考えております。ただ、院外薬局を始めました平成15年3月以降、16年、17年につきましては備前病院の経営は大変好調でございました。特に、この院外薬局が経営悪化の大きな要因というふうに私どもはとらえておりませんで、医師不足、それからそういった面の影響がやはり一番大きいんじゃないかととらえております。ですので、院外薬局を院内に戻したからといって一気に経営が好転するという認識は、今のところないということで御理解いただきたいと思います。 ○議長(津島誠君) 沖田議員。 ◆4番(沖田護君) でも、市長も黒字にする、事務長も黒字にすると宣言してて本当になりますか、今の状況で。だから、繰り出しを規定どおり3病院同じように繰り出したらそりゃあなりますよ。だけど、今備前市の状況を考えて基準どおり備前が例えば2億3,000万円、吉永だって1億円ぐらいの基準にはなるでしょうし、日生は今1億9,000万円、これは2億円ぐらいになるでしょうし、ならんわけですから、やはりそう硬直的に頭の中で考えるんじゃなしに、やはり柔軟に物事を考えて検討していくと。結果として、やはり院外でそのままいかざるを得ない、例えばその薬剤師が今6年制だからいないけどもというような話の中でのストーリーはわかるけど、将来にわたって今のまま硬直して考えていくという、その発想は私はちょっと古いんじゃないかと思うんですけども、水かけ論になります。これ最後の質問にします。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 三村病院総括事務長。 ◎病院総括事務長(三村功君) 3病院の中で備前病院が比較的人口の多い地区に立地しておりますし、周りに開業医さんも多いという事情で調剤薬局さんも大変豊富にございます。そういった中で、例えば日生、吉永に比べますとほかに薬をもらえる先ほどのような調剤薬局がない立地条件と比較しますと、やはり患者さんの利便性は院内になったからといってそんなに好転するわけでもなし、メリット、デメリットの関係でいいますと、特に今の制度の中で十分やっていけるんではないかということで御理解いただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) よろしいか──(はい) 以上で沖田議員の質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(津島誠君) 次に、土器議員の一般質問を願います。 20番土器議員。     〔20番 土器 豊君 登壇〕 ◆20番(土器豊君) それでは、一般質問をさせていただきます。 青少年健全育成について。岡山県みどりの大会の開催を伊部のつながりの森で。 私は森林活動や環境活動を通じて心豊かでたくましい備前っ子を育てていきたいと考えています。その一環として、平成24年度の岡山県みどりの大会の開催を、国道374号沿いの山林伊部つながりの森と私たちは言っておりますが、この場所並びに片鉄ロマン街道のサイクリングターミナルをメーン会場として実施していただきたい。県にお願いをしていただきたい。 ここで伊部のつながりの森についての説明を少しさせていただきますが、地球温暖化防止や生物多様性の保全などの観点から、森林の役割に対する社会的関心が一層高まる中で、企業の社会的責任としての環境活動として多くの企業が森林活動に関心を持ち、活動を進めています。企業と地区が協働の森づくりとして昨年10月に伊部区有林管理会と企業のハウジング山陽とが協力して実施しているものであります。現在は、間伐、下刈り作業、作業道の設置、展望台等が整備されています。1週間ほど前、2回県のほうからCO2の調査も来ています。削減の調査も来ています。 ことし2月までは向山で総合学習の一環として伊部小学校5年生の生徒による植栽とシイタケの原木に穴をあけ、菌を植える作業を行っていましたが、来年2月からは伊部のつながりの森で行うようにしております。 ここで、みどりの大会についての説明を簡単にさせていただきます。 みどりの少年隊を初めとする児童・生徒並びに関係者らが一堂に集まり、自然観察等のいろいろな野外活動を通じて交流を行い、森林を初めとする緑の大切さを楽しみながら学び、将来にわたって緑を守り育てていく心をはぐくむ機会とするものです。おかやま森づくり県民税を活用して平成16年度から開催しています。 主な活動なんですが、表彰行事及び野外活動等があります。表彰行事につきましては、緑化運動・愛鳥ポスターの入賞者の表彰、それから新規発足隊に対して隊旗の授与があります。ことし備前中学校の生徒を対象に備前みどりの少年隊を結成し、隊旗を授与されています。これ県知事が来てしていただけるんですが。それから、記念植樹等を行ってます。 野外活動は、樹木、それから野鳥の観察、ハイキング、ネーチャーゲーム、丸太切り体験、木工教室等、以上が主な活動の内容であります。 本年度は、岡山県みどりの大会は10月16日和気町田賀の自然保護センターで約350人が参加し、開催されました。吉井川、旭川、高梁川の3流域を毎回1年ごとにかわって大会をしています。備前市の開催は3年先になります。開催が決定した場合3年先なので、さらなる周囲の整備が可能であります。一例として、熊山登山道コースのミニ版が伊部のつながりの森でも可能となります。伊部のつながりの森から片上の真光寺までの登山道及び狐塚城跡の登山道、観音めぐりなど登山が手近なものとなります。このためには、幅1.5メートルから2メートルの登山道の両側に5メートルほどすかし、間伐、枝打ち事業を行いたいと。 また、伊部小学校の生徒は伊部小学校から伊部のつながりの森まで往復歩いていく予定です。伊部つながりの森の近いところの野道は両側の下刈り、間伐、除伐が必要です。それらの作業については地元住民と企業との協働で実施したいと考えています。その認可手続等のことを職員の方の協力をお願いしたい。 さらに、事業の充実を図るにも緑の募金、環境の募金関係あるいは県、企業の助成金を受けたいと考えています。手続等に職員の方の協力をお願いしたい。 昨年、中国四国地区森林行動コーディネーター養成プログラム研修会に、島根県であったんですが、2泊3日で参加しました。その中で、石見銀山のNPO事務局長さんのほうから話があったんですが、申請すると大体50%が通るそうです。けど、市長は全労済を知っとられるんですが、ことし全労済も環境関係で募集がありました。それを久々井のプレーパーク、備前プレーパークに申込用紙を持っていったんですが、一応通りまして、30万円の助成を受けています。岡山みどりの大会の備前での実施と整備、手続等に対する協力をぜひお願いしたいのですが、市長のお考えをお伺いしたい。 次、2番目なんですが、ごみの分別、9種23分別について。 6月からの取り組みの経過を少し説明させていただきます。 また、私が気がついたことを意見、提案とさせていただきます。 なぜ伊部地区がモデル地区に挑戦したか。私は、4月から三石地区、香登地区が9種23分別のモデル地区と聞いていました。それは私の勘違いだったんですが、6月の同僚議員の一般質問で勘違いに気がつきました。9種23分別ではないとわかりました。5年ほど前から伊部地区ではごみの減量化・資源化リサイクルのとき廃品回収をしていました。廃品回収の項目なんですが、牛乳パック、アルミ缶、ペットボトル、新聞紙、雑誌、段ボール、ウエスです。これは広場に看板を立ててるだけなんですね。そうすると、地区住民が持ってきて、それから業者が持って帰るということなんですね。初めのうちは人がおったんですが、この二、三年はほっています。そういう形で実施しています。ただ、初めのうちはごみが出たんですが、今は全然出ません。 また、22年伊部環境衛生指導委員会の総会でごみの減量化、資源化リサイクルの取り組みを採択しています。決定してるということですね。そういうことで、私は地区に声をかけてる立場にありました。ですから、地区に話をし、9種23分別に挑戦をいたしました。伊部地区としてモデル地区に挑戦をいたしました。 ただ、1点反省点があるんですが、伊部全体で初めやる予定だったんですが、初めてのことなんで、市も初めてだし、まず東地区からやろうということにしました。後からの反省として、他の地区の区長さんからも出たんですが、一緒にやっとくべきだったと。そうすれば、多分12月末までには、来年の1月から一斉にごみの分別が実施できたのではなかったかと考えています。 それから、住民主体の分別にということなんですが、分別指導員は各地区の環境の支部長が、もしくは会長さんが委託にしたほうがいいんではないかと。仮称なんですが、したほうがいいんではないかと思います。市が委託するのでなし、環境の役員の方が委託したほうがいいんではないかと考えます。 それからもう一点、私のごみの分別のところの担当は伊部こどもの広場です。その地区は、他の町内から来て順番に分別を手伝っているんですが、ずっとおる方がいません。私が行くようになっとったんですが、11月なんですが、ちょっと横着しまして20分おくれて行きました。そのときに、多分雑紙の中に牛乳パックがまじっとったんだと思うんですが、環境の福祉部長がずうっと見て歩きよんですが、後から来て牛乳パックがまじってましたよという話があったんですね。黙っとけばよかったんですけど、ちょっと市の職員によう頼んどったんじゃけど、欠席しとったと言いましたら、環境の福祉部長と区会の区長にしかられました。市の職員、市の職員言わずに自分たちでもうちょっとやらにゃおえるもんかという形でおしかりを受けたんで、悪い顔して急いでその地区の町内の方の中から一人ぜひずっとおってくださいということを探し出しました。そういうことで、ごみは自分たちが出しているわけじゃから、初めは市の職員の方がきちっと説明し、指導したら地区住民に任す。手伝う形に変わる必要があると考えます。 それからもう一点なんですが、ごみの減量化・資源化の推進、廃品回収の推進をなんですが、敬老会、子供会、町内がそういう形で資源化を進めていけば、仮の話なんですが、ごみがゼロになれば市の職員あるいは委託業者のお金がかからなくなります。ですから、やはりそういう形を一生懸命促進する必要があると考えます。 次に、粗大ごみ収集に関する提案という形をさせていただきます。 備前地区と日生地区の粗大ごみ収集について、両者のよい点を残しながら統合を図っては。行政コストの面から拠点回収のほうが安価であり、受益者負担の原則から従来の日生地区の無料回収をやめ、有料にするということです。 住民も市のごみ行政に協力するという観点から、基本的には拠点回収とすべし。備前地区は拠点を設定する。日生地区は、従来の拠点を整備、統合し、粗大ごみは1品200円とし、シールを張りつけて拠点に出す。収集の頻度はおおむね3カ月に1回とする。拠点に粗大ごみを持ち込みにくい市民のために戸別収集のシステムを残す。この際の料金は備前地区のものを継続する。回収の頻度はおおむね3カ月に1回とする。拠点では、産業廃棄物的なごみが出たり、回収品目以外のものが出るのではないかと懸念があるが、有料、1品200円とすることにより違法なごみ出しはなくなると思われる。また、地域の監視の目もあり、収集品目以外のごみを出す市民もいなくなると思われます。 最後になりますが、市長が産業祭のあいさつでおせっかい、助け合いが希薄になったという話をあいさつでされました。ごみの分別で高齢者にあいさつ、声かけ、ごみをきょう持っていきましょうか、ごみの日に、そういう形をこのごみの分別で取り組みができないか、取り組むべきだと考えています。 以前、これは伊部地区の旧国道なんですが、マルナカからリフレまで家の軒の下にごみをずっと出しよった。それぞれの方が家の軒下に出していたんですね。以前から伊部は観光の町なんで、どねんかごみをしようというてなかなかできませんでした。しかし、17年に国体があったと。そういうことで、本当は観光のためにごみを軒下からなくするのが目的だったんですが、国体という名をかりてごみを1カ所に集約して国道沿いにごみをなくすることがほぼできました。今回、ごみの分別で高齢者に声かけ、助け合い、安否確認等ができるようなごみ分別にしていきたいと思いますし、なればと思います。 以上、意見、提案いたします。市長の答弁をお願いいたします。 ○議長(津島誠君) ただいまの質問に対する答弁を願います。 西岡市長。     〔市長 西岡憲康君 登壇〕 ◎市長(西岡憲康君) それでは、土器議員の御質問に順次お答えいたします。 まず、第1番の青少年健全育成についてでありますが、3年後を目途に岡山県みどりの大会を伊部つながりの森で開催できないかという御提案でございますが、この大会を主催する岡山県自然環境課へ情報収集等含めお尋ねし、検討してまいります。また、職員の協力につきましては具体的な動きの中で必要に応じて積極的に考えてまいりたいと考えます。 次に2番、1点目、住民主体のごみの分別についてでありますが、9種23分別では資源ごみを資源回収ステーションに持ち込み、みずから分別していただくということになります。先行して実施していただいております伊部東の地域では、環境衛生指導委員を初め地域の人で分別指導も行っていただいております。 ごみの分別につきましては、住民の理解と協力を得なければなりません。資源回収ステーションに行けない高齢者は、近所の人が声をかけ、一緒に持ってこられることや分別指導されている方と声をかけ、近況を交換できるなどコミュニケーションの場となり、地域と密着した活動がなされており、伊部東地域では順調にごみの分別がなされております。 次に、2点目のごみの減量化・資源化の推進、廃品回収の促進についてでありますけれども、町内会、PTA、子供会等の市民団体が自主的に資源ごみの集団回収を行っておりまして、市ではその資源ごみ回収推進団体に資源ごみ回収量1キログラムにつきまして5円の報奨金を交付して、ごみの減量化・資源化に取り組んでいただいております。平成21年度では、1,654トンが収集されております。資源ごみ回収団体には今後も積極的な回収を期待いたしております。 また、環境衛生指導委員支部長が分別推進委員を委嘱できないかということでございますが、環境衛生指導委員は市が委嘱いたしますけれども、地区において分別推進委員を環境衛生指導委員支部長名で委嘱するということは可能だというふうに考えております。 次に、3点目の粗大ごみ収集に関する御提案についてでありますが、有料で戸別収集と拠点回収の両方をしてはということでございますけれども、拠点回収では一つには粗大ごみでないものが含まれていること、2つには事業所から出されていると思われる粗大ごみがあること、また3つ目には地域外から持ち込まれているというケースもあると思われますので、これらを防止する観点からも粗大ごみの収集につきましては戸別収集をすることといたしたものでありますので、御理解を賜りたいと思います。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) よろしいか──(はい) 以上で土器議員の質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(津島誠君) 会議中途ですが、この際暫時休憩いたします。     午前11時50分 休憩     午後1時00分 休憩 ○議長(津島誠君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 大西議員の一般質問を願います。 19番大西議員。     〔19番 大西國昭君 登壇〕 ◆19番(大西國昭君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問いたします。 大きな1番、備前市過疎地域自立促進計画について質問いたします。 ①過疎の状況と人口減少についてです。 過疎指定の条件はどうなっているのでしょうか。また、人口減少に歯どめがかからず、特に若年層の流出が続いたことから高齢化の進行が顕著となり、今後集落機能の維持が困難となる地域が発生することも懸念されているとありますが、人口の予測を示していただきたい。ちなみに平成17年は8,122人でございます。 次に、②過疎の指定はいつ受けられたのか、これからなのか、またその指定期間は何年までかについてお答え願います。 次に、③まちづくりの将来像は、そしてこの過疎自立促進計画の基本方針としてどんなまちづくりを考えているのか、1点目の質問でございます。 2点目として、私はここではっきりと答えていただきたいのは作成に当たって地域審議会を開催なさったのかどうか、その承認を得ているのかどうか、今後どうするのかどうか、したのであれば何回行ったのか、お尋ねします。 ④幹線道路のほか各種事業について質問いたします。 交通通信体系の整備、情報化及び地域間交流の促進、産業の振興、重点施策は何でございますか。私は、地場産業の活性化だと思いますが、どうでしょうか。また、生活環境の整備など多くの事業を計画されておりますが、選択と優先順位をしっかり関係者と調整協議が必要と考えます。走り出している現状でどのような方針をお持ちなのか、お答え願います。 次に、近年の異常気象の影響による台風等の災害が頻発していることから、そうした利便性以上に高潮対策に係る整備が急務となっています。対策として東備港については高潮対策や物揚げ場の整備など、港湾施設を整備するとしておりますが、私はたびたび中州川の高潮対策の実現を強く繰り返し要望してきています。中州川の高潮対策が不明瞭ですが、どうなっているのか、お尋ねいたします。 次に、道路整備として蕃山地区から国道250号の寒河地区への工事が進められておりますが、早期完成を推進していく必要があるとあり、その対策として国道250号の交通安全対策、歩道の新設を図るよう関係機関に要望するとなっており、そして県道寒河本庄岡山線の早期完成を県へ要望するとありますが、市道の交通安全対策と交通機能の向上を図るため、順次改良を進めるとあります。完成はいつごろなのか、お尋ねいたします。 ⑤、次に離島対策について質問いたします。 離島の中には急速に少子・高齢化が進み、安全で快適に暮らせる町と書かれていますが、安全・安心にはほど遠く、厳しい環境を十分認識していただき、今後の行政におきましては離島航路の十分なる船便回数の確保は言うに及ばず、もっと地域別に実情に合った離島対策として高齢者福祉を進めるべきと思いますが、市長の見解をお尋ねいたします。 大きな2番、備前市立3病院の事業について質問いたします。 まず、①医師不足と定年延長について質問いたします。 先ほど、けさ方来から同僚議員の質問もございましたが、また違う観点でお尋ねさせていただきます。 市立備前、日生、吉永の3病院における医師不足は、現状ではどうなっているのか。また、不足ならば対応と見通しはどのようにお考えか、お尋ねします。 また、ある病院では数年先に医師の定年が近づいている方がいらっしゃいますが、定年延長についての当局の基本方針はどのようにお考えでおられるのか、お答え願います。 次に、独立行政法人のメリット、デメリットについて質問いたします。 さきの9月定例議会で同僚議員の質問に、吉永病院の独立行政法人化、または日生、備前病院等の今後のあり方については正式に近いうちに病院の検討委員会で決めていきたいと思いますと答弁しております。その後、病院事業検討委員会の方向性が出ていましたらお答え願います。 そして、もし吉永病院の独立行政法人化をお考えなら、その目標年次、そしてメリット、デメリット等を一日も早く市民に知らせるべきと思いますが、副市長のお考えをお伺いいたします。 ③定住自立圏の先進地事例の西脇市民病院運営方法について紹介し、質問いたします。 なぜなら、備前市からは副市長さんが出席されておりましたので、質問させていただきます。 定住自立圏の地域医療の確保、充実策についての全国市町村長サミット2010in南信州、長野県飯田市へ10月28、29に行ってきました。私は、医療分科会に出席をいたしました。自治医大の地域医療センター長の梶井英治先生の基調講演があり、その後兵庫県西脇市長より資料のもと、市立西脇病院の取り組みが発表されました。その中で、特色ある事項のみを拾い上げてみますと、一つ、医療体制の確保、病院内での医師会による休日急患センターの運営、2つ目、地域医療を守る体制の確立として地元住民と連携し、地域医療を守る活動の支援体制、病院を地域の宝とし、また市民の宝として地元商店会により勤務医、研修医の支援等が発表され、市民みんなで大切に利用していくことがよくわかりました。そこで、西脇市で行われている医師の確保、また病院事業全般的に備前市におきましては備前病院完成後は本市において3病院とも新築されたのですから、21世紀のまちづくりの大切なよき拠点として関係当局には頑張っていただきたい。市長のよく言われる安全・安心のまちづくりの拠点ゆえ、病院経営と定住自立圏構想との今後について、市立西脇病院の取り組みの講演をお聞きになられた感想も含めて具体策をお答え願います。 ④備前病院における薬の院内調剤についての特例について質問いたします。 備前病院は、皆さんも御承知のとおり院外処方で今日まで来ていますが、ある市民から相談を受けました。私は、ここでお尋ねいたしますのは例えば重病人、認知症患者、高齢者、障害者等の方々、いわゆる生活弱者については院内処方ができると伺っておりますが、備前病院も特例を考えてお出しになっているのか、また今後考えていただけるのか、事務長にお尋ねいたします。 次に大きな3番、河川しゅんせつ残土処理と土地造成について質問いたします。 私は、今までの議会でも伊里川の友延上付近の河川しゅんせつを当局に強く要望してまいりました。日生の中州川、寒河の石谷川河口付近も同じしゅんせつ残土がたまっています。 そこで、質問でございますが、どこか土地造成事業または多目的に使用できる土地造成事業を計画し、河川しゅんせつ残土処理を計画していただけなければ河川しゅんせつ残土処理事業が何年たっても進みません。私は、これだけの備前市ですから、1カ所や2カ所残土処理候補地を上げて計画していただけないか、市長に強く要望するとともに質問いたします。 明確な答弁を求めます。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) ただいまの質問に対する答弁を願います。 西岡市長。     〔市長 西岡憲康君 登壇〕 ◎市長(西岡憲康君) それでは、大西議員の御質問に順次お答えしてまいります。 まず、1番の備前市過疎地域自立促進計画についての1点目、過疎の状況と人口減少についてでありますが、まず過疎地域の分類としては、1つは全部過疎、それから2つ目はみなし過疎、3つ目は一部過疎と、こういう3種類がございます。備前市は、全部過疎とみなし過疎のいずれも人口要件では条件を満たしておりましたけれども、財政力指数が若干基準よりも高いということから該当せず、これによりまして旧日生町の区域のみを過疎地域とする一部過疎に指定されております。また、人口の予測につきましては過疎計画本文の41ページに推計人口をお示ししておりますので、御確認いただきたいと思います。 次に2点目、過疎の指定を受けたのはいつか、また指定期間はについてでありますが、合併前の旧日生町時代の平成12年度に全部過疎に指定されたのが最初でございます。その後、合併を経まして一部過疎に指定され、このたびの法改正でも従前に引き続きまして一部過疎に指定されております。期間は、平成28年3月31日の法律が失効するまでこの指定は継続いたします。 次に3点目、まちづくり基本方針についてでありますが、海とともに生きる日生の地域特性、安全・安心の確保、そして市民との協働を有機的に結びつけ、生き生きと輝く活力あるまちづくりを目指していきたいと考えております。また、本計画の作成に当たり、地域審議会は開催いたしておりません。 次に4点目、幹線道路及び各種事業についてでありますが、高潮対策につきましては岡山県が今年度調査設計を実施しており、これに基づきまして10年間の予定で緊急性の高い箇所から順次整備されることになっております。今後、具体的な整備箇所が決まった時点でこの御説明をさせていただきたいと考えております。 なお、中州川の高潮対策につきましては、本年度排水管の改修工事を市施工で実施し、完成後に県施工でゲートを設置していただくことになっております。 次に、道路についてでありますが、国道250号の歩道新設、県道寒河本庄岡山線の早期完成につきましては、引き続き県へ要望してまいります。 なお、県道寒河本庄岡山線の完成につきましては、平成25年度の完成を目標に鋭意努力していると聞いております。 また、市道整備につきましては、計画に基づき順次改良を進めてまいりたいと考えております。 次に5点目、離島対策についてでありますが、議員が言われますように離島の少子・高齢化は急速的に進んでおります。現在、離島在住の65歳以上の高齢者には福祉船運航事業として1乗船100円のサービスを実施いたしております。今後も条件不利地域である離島の高齢者対策につきましては、実情を踏まえ、引き続き検討してまいりたいと考えております。 次に大きな3番目、河川しゅんせつ残土の処理と土地造成についてでありますが、大規模な河川しゅんせつは残土処理場の確保ができなければ実施することが難しいという状況にあります。大西議員に御提案をいただきました残土処理を兼ねた土地造成は、有効な方法だとは思いますけれども、しゅんせつ残土はほとんどの場合草木、草と木が混入しているために、分別、土地改良などの処理を行う必要がありまして、造成費用が割高となり、売却が困難になることが懸念されますので、土地造成に使用することは難しいと考えております。 なお、市といたしましては市の面積の約8割が山林であることから、コスト的に安価な谷間の埋め立てなどの処理可能な場所を探しております。しかし、適当な場所は保安林などの規制がかかり、適地選定が難しく、非常に苦慮しているところであります。今後も適地の調査をしてまいりますが、ほかに適地の紹介がいただければ調査検討を行ってまいりますので、よろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 森山副市長。     〔副市長 森山純一君 登壇〕 ◎副市長(森山純一君) 私から、2番の病院についての御質問にお答えします。 まず1点目、医師不足と定年延長についてでありますが、医師の定年につきましては備前市職員の定年等に関する条例において65歳と定められておりますが、病院の運営に著しい支障が生じるなどの場合には、1年を超えない範囲で3年を限度として引き続き勤務していただくことができる規定がありますので、この特例規定を適用して対応できればと考えております。 2点目の独立行政法人化のメリット、デメリットでありますが、大きなメリットは予算権、人事権を持つ経営責任者を決めることで、経営環境の変化への対応が早期に可能となることであります。例えば意思決定に際しては、上位組織の意向確認や関係組織との調整、議会議決などが不要となりますし、職員の任用、給与、予算執行についても条例や規則、単年度予算主義に縛られることなく弾力的な運用が可能になり、機動性が増すことが上げられます。また、評価委員会による行政評価などを通じた業務改善サイクルが確立され、一層のサービス及び資質の向上も図られるのではないかと思います。 次に、デメリットでありますが、移行経費、例えば法人設立経費や会計制度の移行経費など新たなシステムの導入に伴うコストに加え、評価委員会の設置による運営コストが発生することが上げられます。現在、備前市病院事業検討委員会において病院事業の再編及びネットワーク化に関すること、病院事業の経営形態の見直しなどについて協議を行っており、12月中には答申する予定でありますので、その答申を踏まえ、本年度中に市の今後の方針を決定したいと考えております。 次に、3点目の定住自立圏先進地の病院運営についてでありますが、私も10月28、29日に長野県飯田市で開催された定住自立圏全国市町村長サミットに参加し、分科会では大西議員と一緒に医療分科会での発表を聞かせていただきました。大西議員が指摘されておられるように、西脇市では公立病院を取り巻く課題解決に向けた取り組みとして、住民が地域医療を守る会を結成し、地元医師会との連携、商店会による勤務医、研修医の支援などボランティアで実践し、大きな成果を上げているとのことでありました。そのような地域住民の熱意が医療スタッフのモチベーションを高めているとも話されていました。 備前病院でも、8人のボランティアグループの皆様により通院されている障害者の方が到着した場合、玄関での受け付けや車いすによる介助などで患者の皆様から大変喜ばれております。 また、自治医科大学地域医療学センターの梶井センター長からは、新しい医療圏域の構築、医療機関の役割分担と連携、地域包括ケアの推進、住民の参画する地域医療づくりなどの重要性を指摘され、本市においても考えていかなければならない課題との認識を持った次第であります。 今後の定住自立圏構想の具体策についてはやはり医師確保に向けて医師の派遣制度や奨学金制度の検討が必要と考えております。 以上でございます。
    ○議長(津島誠君) 三村病院総括事務長。     〔病院総括事務長 三村 功君 登壇〕 ◎病院総括事務長(三村功君) 私から、大きな2番の4点目の薬の院内調剤の特例についてお答えいたします。 議員御指摘のようなケースでも、院外薬局ではファクシミリを利用して処方せんを受け入れし、患者様のおうちへ薬を宅配するサービスを行っております。具体的には、患者が寝たきりまたは歩行困難、患者が老人でひとり暮らし、あるいは看護者が開局時間中の来訪ができない場合など、ファクシミリで電送された処方内容に基づいて院外薬局が薬剤を調整し、薬剤師が患家を訪問して処方せんを受領の上、薬を配達するシステムでございます。ぜひとも最寄りの調剤薬局か当院の地域連携室のほうへ御相談してくださいますようお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) よろしいか──再質問に入ります。 大西議員。 ◆19番(大西國昭君) それではまず、備前市過疎地域自立促進計画についての再質問を数点させていただきます。 まちづくりの地域審議会の開催についてはしていないということでございますが、これだけの全体計画の中の52ページにわたっての計画書が我々に出されました。そういった中で、基本中の基本であるまちづくりでございますから、合併の折に決めました地域審議会の必要性を私は強く感じておりますので、再度市長に今後審議会を議決後早いうちにしていただきたいということについての再質問をさせていただきます。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 過疎地域が全部過疎の場合はやりやすいんです、全体で地域審議会を開いて皆さんの意見を満遍に、かつ平等に聞くということは。今回のような一部過疎の場合は、日生地域だけの地域審議会というようなことになりますから、ある意味ではアンバランスな面が出てくるんじゃないかなという危惧から開かなかったというような経緯があります。今後、その点につきまして開くべきかということについて内部的にもよく検討はしてみます。かといって、ここで必ず開きますというわけにはいかないと思います。 以上です。 ○議長(津島誠君) 大西議員。 ◆19番(大西國昭君) 地域審議会につきましては、今後内部で検討するということでございますが、私は一部過疎指定を受けた旧日生町において、やはり重要な変更なり追加があった場合に合併10年間の間のことでございますので、地域審議会を開いて町の有識者、またリーダー等々に知らせていただきたいということも兼ねて、それで意見を聞くということも兼ねて私はぜひ適当な時期に、早い時期に開いていただきたいと、このように思っております。市長の答弁がございましたので、それで終わりますが。 次に、4番目の各種事業についての、五味の市についての位置づけが私は不明朗だったというようにこの計画書を見て思いました。そういった中で、東備地域で一番のにぎわいのあるあの拠点、地場産業の活性化の拠点である五味の市を、そういったとこの位置づけが不明朗じゃないんかという指摘をはっきりここでさせていただきたいと、言わせていただきたいと。今後についても、あの地域がこの東備地域で備前市全体の中でも特に終日のにぎわい、土日はもう車が入らんほどこのところずっと詰めておりますので、そういった点について市長のお考えがあれば、今後どう発展させていくのかということについてお答えいただきたいと思います。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 今後どう発展するかですが、むしろ私は発展の反対の方向に行く可能性のほうが強いと思うんですよ。どうしてかといいますと、あそこの五味の市はとった魚しか売らないんですわ。要は、仕入れてきて売るという商売、これをしないんですよね。しないとこのいい面もあるんですが、最近よく聞きますのはいわゆるあそこへ行ってももう魚が、もう昼ごろにはおらんのじゃないかというような意見もよく聞きます。それを旅行業者からも聞きます。あそこがにぎわっているのは一つには旅行業者がコースに入れてバスで連れていくと。しかしながら、遅かったらもう全然魚はないと、こういうような状態ですね。これからはカキがありますから、ある程度にぎわいます。しかし、今のようなやり方を続けておりますと、だんだんと皆さんが来ないようになってくる可能性のほうが実は高いような気がするんです。そういう意味で、あそこの漁業者の皆さんともこの間一度話し合いをしたんですけど、彼らには彼らの言い分があるようであります。しかし、おっしゃられるように備前市の中でも最もにぎわいのある場所の一つでありますから、ぜひこれは発展していくような形での方策を考えていきたいと、このように思います。 以上です。 ○議長(津島誠君) 大西議員。 ◆19番(大西國昭君) 市長の答弁の中にもございましたんですが、日生といえばやはり海、海イコール魚でございます。魚がなくなれば、ある方が言われたように本当に日生の魅力はうんと落ちるだろうと。そういったことも、今市長が答弁なさったと思います。 そういった中で、私はやはり6次化構想というのがございまして、地産地消という言葉も行政のはやり言葉でございますが、やはり新鮮な生きた魚が早く消費者に渡ると。こういった中で、それなりに今日生の漁協においては後継者も随分育っております。また、離島の頭島、大多府にも若い青年の後継者もしっかりおられます。やはりこういったところは備前市の特徴としてしっかりサポートするなり、地域を、また1次産業を食の安全・安心の上からも、また食料確保の上からも頑張っていただきたいということでございまして、再度もう一度市長さんのほうから今の答弁でもう一つこの点について再質問させていただきます。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 大きく分けまして栽培漁業ととる漁業、栽培漁業というのはカキが中心なんですが、逆に言うと今カキでもってるようなもんなんですよ。今の日生の漁業からカキを除いたらもう余り残りはないようなと言っても過言でないぐらい、私はそんなに皆さんも力を入れてないんじゃないんかなと思うぐらいで、魚が少なくなったんかもわかりませんけど、そういうような状況でありますから、一つこの定置網の皆さんとぜひ話し合いをして、これを打開していくにはどうすればいいのかというようなことについても、特に若い人と、幸いことし理事の役員の皆さんが大幅に若返りました。だから、この際いい機会だと思って話し合いをしてみたいと、このように思います。 以上です。 ○議長(津島誠君) 大西議員。 ◆19番(大西國昭君) それじゃあ次に、5番目の離島対策についての要望なり市長の御意見を伺いたいのは、離島において緊急船が年に何回か走りますが、島の方から緊急船が迎えに来てくれるんですけど、あいにくその日は大変な風雨だったと。雨も降り、風も強かったと。ところが、緊急船には後ろっ側のデッキに屋根がないんですね。だから、ぜひこれは民間の船でございますけれど、行政が緊急船として使っとる限りはその対応をぜひしていただきたいと。囲いなり屋根です。その点について市長さんのお考えを再度お聞かせいただけたらと思います。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) おっしゃられるように、これ屋根だけじゃだめだと思うんですよ。横からも入ってきますからね。だから、屋根と同時に横もついた、要は部屋みたいな、ああいう今の大生みたいなのを、ニューあけぼのですね、あれの小型版みたいなやつをつくって、要はもちろん橋はかかりよんですが、橋がかかるまでまだ四、五年かかります。それから、橋がかかってからでもまだ大多府だとか鴻島だとかというところは同じ問題が起こってきますから、だからどっかの時点で早い機会に緊急船というものを市が購入しなければならないんじゃないかなと思っております。 以上です。 ○議長(津島誠君) 大西議員。 ◆19番(大西國昭君) それじゃあ次、市立3病院についての再質問をさせていただきます。 まず、定年延長については先ほど副市長のほうから考えておると。それで、この場合に大切なのはやはり関係者としっかりしたコミュニケーションによって、特に病院のトップが信頼関係につながっていくんじゃないんかという中での医師の確保だと思うわけです。そういった中で、外科医は必ず市長がどうしてでも確保すると、午前中の同僚議員の質問で、こう断言をこの席でなさいました。そういった中で、やはり今の私の知る限りは2病院の院長先生がもう間もなく定年直前だと思うんで、しっかりとコミュニケーションしてもう不安が起こらないように、以前外科医が3人引き揚げた折があったように、院長先生がもう本当に定年間際でどういうようになっとるかというようなことを私は推測するわけでございますけれど、やはりしっかりとした定年延長のもと、続けてやっていただくというぐらいの強い交渉事でございましょうけれど、やっていただきたい。その点について副市長の答弁を再度求めたいと思います。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 森山副市長。 ◎副市長(森山純一君) 大西議員御指摘のとおり、設置者である市側と管理者である病院長との信頼関係が大事なことから、定期的に市側からは市長、副市長、総務部長が、病院側からは院長、看護部長、事務長が出席して病院事業幹部会議を開催し、定期的に意見交換を行っております。 以上です。 ○議長(津島誠君) 大西議員。 ◆19番(大西國昭君) それじゃあ、続きまして再質問させていただきますが、独立行政法人のメリット、デメリットを答弁いただきました。12月中には答申を出すと、こういうことでございますが、私は一つ懸念されることは、3病院ともいわゆる企業会計に持っていくのも一つの方法ですが、仮に吉永病院が独立行政法人になれば、その利益なり、いわゆる企業会計がアンバランスになる心配も一つはデメリットとしております。1億円近い利益を出しとる吉永。日生、備前は幾らか相当それなりの赤字でございますし、こういったことからいくと今10億円以上残して余力のある、剰余金を持っとる吉永病院を独法に持っていくということになれば、仮の話です、独法に持っていくとなればどういうように企業会計なり、あと残された備前、日生の病院を運営するのか、こういったところが非常に本市の一般会計等々を含めて財政が厳しいだけに考え方として大所高所の市長の判断が要ると思うんです。そうしないと、今もうけとるから、今剰余金が10億円あるから今のうちに吉永だけを、また今の院長先生が優秀なから今のうちにということになる場合、こういった折に条件は整うとるわけでございますが、しかし3つの病院がある限りは十分なるシミュレーション、いわゆる長期の財政見通しを、病院会計においての財政見通しをしっかり立てないと、やはりそこにおいての問題が先で発生するんじゃないんかという懸念を持っているだけに、私はしっかりした内部議論、そしてまた市民や我々にまた情報を出していただきたい、このことを強くお願いしときたいんですが、副市長さんの再度答弁を求めたいと思います。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 森山副市長。 ◎副市長(森山純一君) まだ答申の作成中ということで、詳しいことは申し上げられませんが、今のところ3病院が例えば一律に独立行政法人化だとか、全部適用だとか、そういうことではなくて、経営状況もそれぞれに違いますので、三者三様になるのか、1病院と2病院との2つの方向になるのかわかりませんけれども、基本的には少なくとも先ほど申し上げましたように、一律的な方向性にはならないのではないかというふうには思っております。 それから、仮に独立行政法人化するとしても、これまで県とかでいろいろ確認してみますと、その準備期間として2年程度はかかるようでありますので、少なくとも方針が固まればそれなりの対応できる、例えば準備室のようなものを立ち上げるとかという必要は出てこようかと思います。そういった中で、それぞれの病院の本当に進むべき方向性、いわゆる安定的に健全な病院経営ができる方向性を見出せればというふうに考えております。 以上です。 ○議長(津島誠君) 大西議員。 ◆19番(大西國昭君) それでは、病院関係の備前病院の薬の院内処方についてでございますが、先ほど備前病院の総括事務長の三村事務長さんから答弁があったんですが、処方せんをファクシミリ等で送れば自宅まで薬局さんが配送してくれることもあるしということでございますが、私は素人の知識ですけれど、対面に渡すというんか、手渡しというのが病院の原則であることは間違いありません。まして、同じ薬であっても郵送したり、宅急便で送ったりということは、薬には1種、2種、3種とありますが、1種はなおさら対面でございますし、そういったことに私はならないと思うんです。3種だけ、今離島の方は一番安価な一番軽い副作用のないのだけは離島へは発送できるんですけれど、1種と2種の薬を対面でないとお渡しできないというのが薬事法ではっきりとうたわれとるわけですね。そういった中で、通信販売のようなことやら、宅配便で送ったりというようなことは、今の答弁を聞いとると、これはもうちょっと調査が足らないなと、薬の知識が足らないなと私は感じました。だから、ぜひそういった形がとれるんなら私も今の答弁で満足します。納得もします。しかし、それができないというのが現実と私は理解しておりますので、その点再度答弁いただきまして、しっかりした調査をしていただきたいということをお願いして質問いたします。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 三村病院総括事務長。 ◎病院総括事務長(三村功君) 私が先ほど申しましたのは、あくまで対面での受領でございまして、おっしゃられた宅配と申しますのは、薬剤師がきちんと患者様の自宅を訪問して処方せんと交換の上お薬を渡すということでございまして、郵送とか、そういった宅配という意味ではございません。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 大西議員。 ◆19番(大西國昭君) やりとりはいろいろありますけれども、病院問題は薬の問題については難しいというように理解しておきます。 次に、大きな3番目の河川しゅんせつ残土の処理についてでございますが、これ市長さん、私いつまででも残土処理捨て場がないからということで、放置はしてないということはもう市長もたびたびおっしゃられておりますが、先ほど草木の分別や土地改良をしないとこの河川のしゅんせつのごみは除去できないということでありますし、谷間がたくさんある備前市ですから考えたいという前向きの答弁をいただいたわけですが、ちょっと急いでいただきまして、もうはや何年もこの問題が連なっとるだけに、やはり公共地じゃないと捨てられないというのが関係部署の答弁でございますので、一つこれは市としてぜひ取り組んでいただいて、これだけの広い備前市ですから早いこと適地を見つけていただいて処分していく。東西南北と、こう4カ所あってもその近くの川は近いところへ運搬する、運搬経費がかかるようじゃあどうにもなりませんので、一つしっかりした基本的な計画を市が持っていないということに私ははや疑問を持ちますので、ぜひ毎年毎年洪水が起き、何かが起きたら堆積土は出るわけですから、その点についての前向きな答弁を求めたいと思います。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 実は、私も同じことを考えてきたんです。それで、毎年のように知事と県民局管内での会合、意見交換会をやるんですが、毎回しゅんせつのことを言ってるんですよ。といいますのが、県管理河川が多いんですよ。県管理河川は全県にわたっておりまして、いつも申し上げますように高潮になったら海岸部だけの市町村が災害が起こるのかというたらそうじゃないんですよ。例えばこの地域で例を挙げましたら、高潮になったら吉井川が非常に抜けにくくなる。吉井川が抜けにくくなったら、金剛川が抜けにくくなるんですよね。そしたら、金剛川に入ってる八塔寺川が抜けにくくなる。ということは、三国の辺までがつかるんですよ。沿岸部だけじゃないんですよね。それをやるためには、県管理河川のしゅんせつをする、つまり川の断面を大きくせんといけんのですよ。それをやるには県は最近になって打ち出してきたのが、市町村がここはできるというのを手を挙げてきてくれと。それを順番にやりますと。その予算を15億円ほど別にとってるようであります。だから、私は区長さん方にとにかく捨て場所を探してくれと。そこからやってもらいますということを申し上げてるんですよ。といいますのは、県知事も順番を決めてくれと、こう言うんですよ。そしたら、その順番にやると。決めてくれというのは、捨てるところを探してくれと、こういうことなんですよ。だけど、引き続きこれは県に要望していきたいと思います。 それから、先ほど申し上げました土や木や草がまじってるという分につきましては、簡単な土質の改良の方法があるんですよ、そう高くなくて。これをぜひ私早目に活用したいなということが1点と、もう一つは保安林があると申し上げましたけれども、保安林のないとこもあります。そうした点を、保安林を改良してでも、山が多いということは谷も多いんですよ、備前市は。だから、そこを活用しなきゃいけないなと思います。ただ、いかんせんそういうとこは割り方河川改修したとこから距離があるんですよね。そうしますと、トラックで運んでますと運び賃が結構高くつくんですよ。この点も考えなけりゃいけないと、こういうことだと思います。いわゆるこのしゅんせつ問題が今や河川の改修よりももっと大きな問題になりつつあるというのが私の実感であります。 以上です。 ○議長(津島誠君) よろしいか──(はい) 以上で大西議員の質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(津島誠君) 次に田原議員の一般質問を願います。 15番田原議員。     〔15番 田原隆雄君 登壇〕 ◆15番(田原隆雄君) 議長からお許しをいただきましたので、ただいまから一般質問をさせていただきます。 まず、大きい項目の1、来年度予算編成についてでございます。 事業の推進には大局的、長期的な目標、戦略と、そして具体的、実務的な戦術があるわけであります。市の運営も、市長は市長選で市民に公約した政策についてその取り組み姿勢を明らかにし、管理監督の職にある者はそれを協議検討し、具体策として練り上げ、職員はおのおのの立場、持ち場でよりよい成果が得られるように実践努力することがその責務であると思います。 市政が、職員のボトムアップによる運営は理想的ではありますが、しかし市政すべては予算編成から事業実施に至るまで、市長の指示により上意下達が原則となっておるわけであります。したがって、市民からも市長の手腕と強いリーダーシップを期待しているわけであります。そのような観点から、質問を行わさせていただきます。 ①市長任期2期目折り返し地点の課題についてでございます。 市長選挙の争点となりました離島架橋は、平成27年度完成を目途に本年度から着工。懸案でありました備前病院の建てかえも先般着工。そして教育施設の耐震化問題も国の経済的支援を追い風にして順次進んでいるわけであります。さらなる行財政改革を推進し、真に市民のための政策財源の確保も大いに期待されているわけであります。市長2期目任期もはや折り返し地点になるわけでございます。任期後半の課題をどのように考えておられるのか、まず質問させていただきます。 ②来年度の予算編成についてでございます。 市政がやや好転しているようではありますけれども、マイナスシーリングで市民サービスの低下による財政健全化では市民の不満が積もるものであります。来年度の予算編成方針はどのようにお考えなのか、お尋ねをしたいと思います。 ③今件については沖田議員の質問で詳しくやりとりがありましたので、私のほうからは予算決算審査委員会による審議の過程であった意見や予算決算審査委員長の総括を参考にしていただきたいと申し上げ、この件は取り下げさせていただきます。 ④備前市ふるさとづくり基金活用事業補助金交付要綱についてをお尋ねします。 合併後、7回目の来年度は予算編成になるわけでありますけれども、ふるさとづくり基金条例は、明るく個性豊かで活力ある地域づくり、ふるさとづくりを推進するため、合併前の1市2町のふるさとづくり基金条例により持ち寄った基金の運用で制定されておるわけであります。その運用は、備前市ふるさとづくり基金活用事業補助金交付要綱により行われているわけであります。問題の一つでありました公的補助金を受けている場合は補助対象としないという項目は、前回提言させていただきましたことを早速改正いただいたようであります。 もう一点、交付要綱に「備前地域分」という表題になっております。すなわち補助金交付が備前地域に限られている点であります。合併時に持ち寄った基金に格差があったというようなことでありましたけれども、しかし備前市の一体化を目指し、来年度からは懸案であった粗大ごみの回収料金の統一も図られようとしているとこでございます。この際、「備前地域分」を削除して全市共通制度とすべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。 次に、大きな項目の2番目、元気な備前市づくりについてを行います。 ①西岡市政2期目の努力目標についてをお尋ねいたします。 前述のように選挙の争点でありました離島架橋は、今年度から着工、懸案であった備前病院の建てかえも先日着工、耐震化問題も積極的に取り組まれており、公約を順次進められていることに敬意と市長の努力は評価させていただいておるところでございます。 そこで、本日は努力目標として掲げられておりましたうちの次の3点について、その取り組みについて現状を具体的にお答え願いたいと思います。 その一つは、備前農業の新企画という項目、浦伊部の開発という項目、八木山の新工業団地づくり、この3点についての取り組みについてをお尋ねしておきたいと思います。 ②鹿久居島開発特区申請についてをお尋ねいたします。 日生架橋の完成後の鹿久居島の開発については、旧日生町時代にもたびたびの調査研究がなされ、そしてレポートがされております。私は、島民の安全・安心、福祉の問題のみならず、将来の備前市にとって鹿久居島の開発は多くの可能性を秘めていると過去たびたび具体的な提案や主張をしてまいりました。総合リゾート開発や住宅団地づくりのほかにも国立公園を初め多くの規制がある鹿久居島であるので、国家的プロジェクトとしてエコアイランドはどうかという提言もしてまいりました。同僚議員からも、高級リゾート地としての開発や使用済み核燃料の保管や刑務所の誘致というような具体案も飛び出してきているわけであります。市長は、そのたびまず開発特区申請が必要だ、このような答弁であります。 先日、マスコミでは国へ申請する岡山県内の特区が何件か公表されておりました。ところが、残念ながら備前市という字も、鹿久居島の名前も載っておりませんでした。市長は、この特区の申請についてその準備はどこまで進んでおられるのか、お尋ねをしておきたいと思います。 ③都市ガスパイプラインの敷設の活用についてをお尋ねしたいと思います。 現在、伊里中交差点北側で行われている事業は、どうやら都市ガスのパイプライン敷設工事の一環のようであります。同事業は、昨年5月山陽新聞に紹介され、おくれて4カ月、9月15日の産業委員会で初めてその概要が報告されております。姫路、相生、赤穂市を経て備前市内は帆坂峠から八木山で国道2号に上がり東片上へ、そして備前市役所前を通り浦伊部から長船町磯上を経て岡山南を目指すという国家的大プロジェクトであります。 民間企業大阪ガス株式会社の行う事業であることから、市民に対して詳しい説明がなされておりません。確かに大半工事は推進工法で行われ、市民生活には直接影響がないかもしれません。しかしながら、しかるべき時期にそれなりの説明が必要ではないかと思うわけであります。 本日取り上げたのはそういう問題ではなくて、せっかくの大プロジェクトが当備前市を通過しようとしているわけであります。備前市にとって何らかの活用法を見つけるべきじゃないかと思うわけであります。将来の備前市のあるべき姿を早急に描いて、少なくとも何カ所かに中継基地、例えばガスの取り出し口というような施設の設置をこの敷設工事と一緒に要望してはどうかと、このように思いますが、いかがでしょうか。 大きな3番目、元気な市役所づくりについてお尋ねをいたします。 議院内閣制でない地方議会においては、議員や議会には予算権やそれを執行するための人事権もなく、議員の活動はおのずと制限があるわけであります。したがって、元気な備前市づくりはまず市役所が、職員の皆さんが元気でなくてはなりません。私たちは、会派活動で定住自立圏全国市町村長サミット2010in南信州へ参加、研修をさせていただきました。全体会議では、定住自立圏構想を法案化した当時の総務大臣であった増田さんの基調講演に始まり、その推進役である総務省地域力創造審議官を初め観光庁の取り組みや具体的施策である地域おこし協力隊、地域力創造アドバイザー事業の実践報告もありました。その後、先ほど大西議員が申されましたが、医療、地域づくり、産業振興と3つの分科会が行われたわけであります。それぞれの分科会には同事業のブレーンとなっている大学教授ほかの方々がコーディネーターとして大変有意義な研修でありました。 その中で感じたことを何点か申し上げ、質問に入りたいと思いますが、まず第1に同じ定住自立圏に認定されていながら備前市を中心市とする東備西播定住自立圏では、その取り組みに大きくおくれをとっているんじゃないかと、国の施策を十分に活用されていないんじゃないかという感じをまず第1に持ちました。 それから、同政策立案の根底には経済的豊かさと幸福感にはギャップがあり、それを埋めるものは人々、すなわち市民の政治参加の度合いである。行政機能が整っていることが必ずしも住民の幸せとは言えないんだというような根底が霞ヶ関といいますか、この法案をつくった方々の根底にあるように感じました。 また、最近自治体の職員が自信を失っているんじゃないかという指摘もございました。行政職員が入庁時、要するに市役所へ入ったときの意欲をいつまでも持ち続け、取り戻す努力が必要だという点。もう一点は、コミュニティーの崩壊が大都会のみならず、地方の集落も始まっているんだと、こういうことについて新しいコミュニティーづくりの必要があると、こういうようなことを教えられ、またそうだと同意をして帰ったわけであります。 また、先日産業委員会では広島県府中市で中心市街地活性化の先進地としての視察研修を行いました。府中市の同事業の推進プロジェクトチーム員である産業活性課の方、まちづくり課の職員の方の対応は、実に自信と誇りに満ちた堂々としたものでございました。 まず、どこの行政でもありがちな安易なコンサルへの委託を廃止して、市の実情に見合った、身の丈に合った計画を基本調査から関連法令、補助金の確保、住民とのコンセンサスに至る総合計画についてすべてみずからが、要するにその人たちが実施しているんだという自負心からそういうような状況であったようであります。 そこで、質問であります。 ①前回の一般質問では、企画機能の充実についてということについて当面の機構改革は考えていない。また、備前市の将来像を描くべき市長のシンクタンク、すなわち頭脳集団として企画機能は十分その役目を果たしているんだという答弁でありましたが、強化はしていきたいとの前向きな答弁はいただきました。 前述の視察研修の感想から、待ちの姿勢でなく責めの姿勢なくして備前市の元気は生まれないと思います。ぜひとも市長のシンクタンク、企画機能の充実、早急な対応を期待して、再度この問題についての考え方を訴えたいと思います。 ②職員の意欲向上についてでございます。 生来の怠け者は別として、多くの職員は備前市のために市民の幸せを願って市役所を受験し、入ってくるわけであります。その職員が、入庁時の意欲や自信をなぜにしてなくするのかということについても考えていかなければなりません。理想と現実のギャップ、実施した業務や自分の行為が上司に正当に評価されているのかということは、大きな問題であろうかと思います。そういうような問題次第で働く意欲が異なってくるのではないかと思うわけであります。 年度当初には、市長と各部課長との間で主要課題について二、三日の議論がある。定期異動時には異動希望調書的な自己申告書が提出されているとの前回の答弁でありましたが、実務者としての職員、市民と直接接している職員の声を吸い上げる仕組みも必要ではないかと思うわけであります。 そこで、提案ですが、職員レポート、異動時における自己申告書に加えて提案制度や主要課題について、自分の職務以外のこともひっくるめて職員から意見聴取をする機会を設けてはどうかと思うわけであります。 もう一点は、職員の職務に正当な評価を行い、働く意欲を持ってもらうためには業務報告の徹底を図る必要があると思うわけであります。行政は、サービス業であります。単に数値のみの行政評価システムのもととなる行政評価シートの作成、政策体系ごとの、政策、施策、事務事業ごとの日々その事業に要した工数の記録のみでなく、個々の職員の苦労や努力やその成果等の実態把握ができなければならないと思うわけであります。先ほどの沖田議員の質問の答弁では、各部課ごとに目標が設定されてその目標に向かって日々努力しているという答弁がありました。それでは、その目標があるなら、これは部内向けの資料だと言わずに市民やチェック機関としての我々議会にもぜひとも公表してほしいものであります。 それから、日々の業務について、職員のですよ。みずからの手持ち資料としてやはり業務は記録して、一般の職員にある者は日報で、監督職にあっては週間業務を、管理職にあっては月間の主たる業務を上司へ口頭による報告とともに提出すべきではないかと思うわけであります。この繰り返しが自己啓発となり、人事評価となり、また新たな人材発掘の機会となるものと思いますが、いかがでしょうか。 次、職員の視察研修の充実についてをお尋ねします。 議論は、同じ土俵、情報を共有してこそ充実した議論、結果が導かれます。くしくも定住自立圏全国市町村長サミットでも入庁時の意欲を職員に持ってもらおうというような話がありました。旧日生町では、観光・リゾートのまちづくりを進めるならば、また韓国との交流を進めるならば、まず職員自身にその体験なくしてよりよい政策はできないとして、視察研修を毎年の研修を隔年にしたり、一部自己負担はあったものの北海道富良野であるとか沖縄、ハワイ、韓国等の視察を労務職員に至るすべての職員を対象に実施してまいりました。このように、大きな政策を推進するために、まず足元、職員の意識改革や意思統一が必要であると思うわけであります。 今、備前市の職員の中で我々議員が視察を行い、先進地の情報を持ち寄り、それを発言してもよそのええとこばっかり見てきたって備前市とは違うんじゃと現実とのギャップに拒絶反応、そして自信喪失やしらけ、反発すら覚えてるんじゃないかと思うわけであります。せっかくの情報や資料であってもそれを生かし、市政に反映するのは職員の皆さんであります。職員の皆さんの役割にゆだねなければなりません。議員の視察研修は、毎年市政の課題の中から先進地を選び出向いているわけであります。そこで、財政厳しいときとは思いますが、議員研修に担当職員の同行が行われる環境づくりを提案したいと思うわけであります。現場での視察はインターネットでは得がたい貴重なものが多いわけであります。いかがでしょうか。 4点目、私は地域担当職員制度についてを質問いたします。 この問題は、私は合併前の日生町の例、市長特命で立候補制を導入の八戸市の例、総務大臣表彰を受賞した近隣の和気町の例も具体的に紹介し、また市外より通勤職員の備前市の愛着を醸成するためとかいろいろな切り口で提案してきましたが、その都度地域連絡員制度があり、不要であるとの答弁でありました。この点を再度地域担当職員制度の設置の必要性を訴えていきたいと思いますが、いかがでしょうか。 大きな4番目、県道寒河本庄岡山線についてをお尋ねいたします。 時間の関係で、まず完成、供用開始時期は、工事中の防災対策については、また開通後の250号対策についてをお尋ねしておきたいと思います。 最後に、大きい5番目、新年互礼会についてをお尋ねいたします。 合併5周年のメモリアルイベントもありませんでした。合併して6年目の新年を迎えようとしているわけでありますが、備前市の一体化にはまず市民相互の交流が不可欠と思えるわけでございます。そこで、市内の各界各層の皆さんが一堂に会して行う新年互礼会は、有意義でないかと提言するものであります。合併直後行われたものがなぜ中断されたか知りませんけれども、備前商工会議所の人心も一新されたようであります。区長・町内会長連絡協議会とも諮り、備前市の主催で、また共催で広く市民に呼びかけ、実施してはいかがかと提案するものであります。 以上、通告しておる質問をいたしました。よろしく御答弁をお願いいたしたいと思います。 ○議長(津島誠君) ただいまの質問に対する答弁を願います。 西岡市長。     〔市長 西岡憲康君 登壇〕 ◎市長(西岡憲康君) それでは、田原議員の御質問に順次お答えいたします。 まず1番、1点目の任期2期目の折り返し地点での課題についてでありますが、最大の課題は安全・安心といううちの安心のほうでありまして、この懸案事項でありますのは備前病院の建てかえということでありました。この懸案事項が10月20日に着工というところまでこぎつけることができましたので、これを来年度中にスムーズに完成させるということがまず第1点。 次に、日生架橋が事業仕分けにならないようにということで、先ほど橋本議員の御質問に対してもお答えいたしましたけれども、陳情に行きましたところ、ダムのほうは削るほうの仕分けだけども、離島への架橋は、これはふやすほうの仕分けなんだと、仕分けの範疇に入るんだということで大変ありがたい答えをいただいたわけですが、これをやはり予定どおりに進めていって、予定の年度、すなわち平成26年度といいますと平成27年3月31日ですけれども、これを予定どおりに完成させること。 そして第3点は、これはもう始めてはおりますけれども、これもまたこれからの大きな課題でありますが、学校の耐震化率が岡山県下で47%と、県下ワーストワンということから一刻も早く脱出すべく耐震化の事業を進めたいと。大きく分けまして、この3点になるんじゃないかなと思います。 それで、財政面では実質公債費比率が県下ワーストワン、去年は脱出したんですが、またことし舞い戻りまして、ポイントは非常によくはなってるんですけども、やはりまだ依然として高いということで、これを早く低くしていくということ、すなわち財政の健全化の取り組みを継続して取り組んでいきたいと。今後公表予定の行財政改革プランを実行することであるというふうに考えております。 その他の施策の面では、これまでにも着手してきております下水道事業などの完成、あるいはし尿処理場改修事業など生活に密着した事業などの実現についてやりたいと。そしてまた、長期的には企業誘致ということが大きな課題であろうというふうに思います。 次に、2点目の市民サービスの低下にならない予算編成方針となっているかについてでありますが、経費の徹底した削減、節減、合理化に努めてまいりますが、限られた財源の中で質的な充実に配慮することにより、市民サービスの低下を招かないように編成したいということを考えております。 次に、2番目の1点目の私が掲げた努力目標、すなわち選挙のときにいわば公約的に努力目標という形で掲げましたが、これは3点だけではなくして7つも8つもあります。ありますけれども、3点について御指摘を受けました。 まず一つは、農業の新企画であります。農業の新企画というのは、最近新聞紙上をにぎわしておりますTPP、これは言いかえますと平成の開国と言われるぐらいあらゆるものの関税を取っ払って自由化しようと、こういうことです。その場合に、一番問題になるのは農業なんですよね。だから、その点について皆さん頭を痛めているときに我が備前市で新しい企画ということができるはずはありません。ありませんけれども、備前市においてもささやかながらやはりできること、そして新しいことということを考えていかなきゃならないと思って、まだはっきりとした、手がついたわけではありませんけれども、例えば若手のいわゆる後継者というのが、農業後継者というのがどんどんどんどん減ってきております。これは備前市だけの傾向ではありません。全国でそうです。この20年間ぐらいに約半分になっております、農業従事者というのは。約260万人になってるようです、全国でも。農業放棄地、手をつけてない農業放棄地が40万ヘクタールにも上がってるということ、こうした傾向からしまして、これは備前市だけじゃなくして全国的な傾向だろうと思います。その中にあって、私はこれからささやかであっても考えていかなければならないのは、農業の法人化、農業の法人化ですね。法人化することによって規模は小さくてもやはり共同でしながら一応事業として経営していくことができないか。それも、できれば都会から現役をもう退いた人たちに新しく農業でもやってみようかというような希望者を募って来ていただいて、そして願わくはその人たちに農業をやってもらうと。同時に、できれば永住もしていただくと、結果として永住もしていただくと、そういうようなことも考えていく必要があるんじゃないかなということ、これが農業の新企画とも言えますが、まだまだこの分野につきましてはこれからもいろいろ考えていかなければならないと思います。 第2番目は、浦伊部の開発、これは選挙中にも申し上げましたように、今備前市というのはやはり二極化といいますか、二眼レフといいますか、片上と伊部という2つのレンズがある、目玉があるというようなことじゃあないかなと思います。その中にあるのが浦伊部なんです。言いかえますと、浦伊部を開発し、これが橋渡しとなって片上と伊部がつながると大きな一眼レフの中心地ができるんじゃないかと。そういう意味におきましては、私は浦伊部が最後の開発の中心なんだと。 ただ、今まで区画整理という形でもう30年も40年も前に計画されたようであります。そこで、私が考えますのに都市計画道路を早くつくっていくということ、先に。そこからその道路沿いにいろんな開発が、企業じゃなしに普通の商業地あるいは住宅等々ができてくるんじゃないかなと思います。ただし、区画整理の方式というのは私はこの方式でやりますとなかなかうまくいかないと思います。今までと同じようなことになるんじゃないかなと思います。 今までもいろんなスーパーあるいはコンビニ等々の話はあります。ありますけれども、ちょうどリーマン・ショックになったりして途中でまださたやみじゃありませんが、とまったりしているとこがあります。今後、また新しくそういう話があれば積極的に進めていきたいと、このように考えております。 それから、3点目の八木山、これは私の一番の課題といいますか、力を入れていかなけりゃあならないことじゃないかなというふうに思います。 八木山の開発、それも太陽光発電のパネルをずっと並べるという形での、いわば八木山発電所の誘致ということができないかということで、現在二、三の企業ルートと協議はいたしております。しかしながら、これには大きな夢とロマンがありますけれども、非常に乗り越えなければならない課題もたくさんあります。したがいまして、まだ皆さん方に公表できるような段階ではありませんけれども、これに取り組んでいるということは事実であります。 それから2点目、鹿久居島開発の特区申請についてでありますが、市道日生頭島線活用検討委員会が策定いたしました市道日生頭島線活用計画には、自然エネルギーを活用した発電施設の導入の可能性を検討し、検討結果をもとに導入に向けた取り組みを進めることが望まれると記載されております。鹿久居島でのこのような施設を整備するには、まずエコアイランド特区ということの認定、これを認めてもらうと。しかしながら、国立公園の中でありますから、大変なこれは規制の解除ということが要ります。特区申請につきましては、まだ現段階においては申請は行っておりませんけれども、石井知事とも協議はいたしております。それで、県にも相談に乗ってもらうということが1点。それから、環境省の政務官にも話はいたしております。ただし、それなりの資料が必要だということで、まだ正式な形での申請は行っておりません。しかし、これがもし認められればいろんな形での鹿久居島開発ということができますし、今後備前市の発展のためにも大きな戦力になるんじゃないかなというふうに思っております。 それから、3番1点目、企画機能の充実についてでありますが、定住自立圏構想の推進につきましては、全力を傾注して取り組んでいるところであります。大変おくれているんじゃないかということでありますけれども、全然おくれておりません。といいますのが、指定を受けたのは今からちょうど2年前なんです。そして、1年半ぐらいかけましていろんな協議、協定をつくりまして、定住自立圏共生ビジョンをつくったのがことしの春です。それからいいますとまだ半年ですから、今いろんな協議をやっておりますけれども、むしろ順調に進んでいると言ったほうがいいんじゃないかなという気がいたします。 それから、具体的な取り組み実施についても一部の事業、例えば観光関係では専門コンサルタントを活用している例はございますけれども、圏域の職員が協力して実施しており、共生ビジョンに記載している具体的事業の実施は今年度スタートしたばかりでございます。今後とも、住みよい圏域形成に向けましてさまざまな角度から市民サービスの向上に努めてまいりたいと考えております。 また、企画課の現在の主な事務内容としては、定住自立圏構想、それから公共交通体系などの業務量が非常に増加しているのが現状でありますが、それぞれ備前市の将来展望を描く上で重要な施策を担っており、その役割を果たしていると考えております。市役所全体に通じるものですが、すべての部門において十分な人員の配置ができていない部署は少なくない状況でありますので、まさに少数精鋭でその機能を発揮できるよう、人員的な問題も含めまして機能強化に努めたいと考えております。 次に2点目、職員の意欲向上について、職員の仕事への意欲が減退との御指摘がありますが、私は現在そのように思ってはおりません。しかし、今後もさらに人員が減少していく中で、仮に事業の見直しが行われなかったり先送りされたりする一方、新規業務がふえるということになりますと職員への労働負荷が増大しまして、メンタル面や健康面にも悪い影響が出てくるおそれがあるということであります。 施策や事務事業の改善・改革実施の先送りなどによりまして、職員のやりがいを阻害させてしまうような職場環境や意思決定を避けなければ、職員のモチベーションを向上させていくということは非常に困難であると考えております。そのためにも研修などを通じた管理、監督職員へのマネジメント能力の向上が重要でありまして、力を注がなければならないと考えております。 次に、職員からのレポートについてでありますが、現在職員自己申告書において自分自身の担当業務に関する自己分析や成果、また今後活用してほしいと考えている能力や経験などを申告するものとして活用いたしております。御指摘のように、異動希望調査ではなく自己啓発に主眼を置いたものとしてとらえておりまして、各種施策への反映を求めるものとしては職員提案制度がありまして、既に実施中で、その内容もホームページで公表いたしております。平成20年度は、5件の提案がありましたが、その後の提案がありませんので、この制度のさらなる周知と活性化に取り組みたいと考えております。 また、業務日報についてでありますが、まず行政評価で行っている業務量報告は、事業ごとの正確な人件費だけではなくして職員にはこれまで意識が薄かった人件費というコストと時間感覚を持ってもらうことにその目的があります。御提案の業務日報につきましては、重要視すべきは日々の業務の中での報・連・相、すなわち報告、連絡、相談、この報・連・相の徹底であるというふうに考えておりまして、目標の共有化や業務の進捗管理は現在目標管理制度を通じて行っております。 しかしながら、今後ますます職員数が減少していく傾向にあって、少数精鋭で業務を遂行し、政策立案、課題の早期解決能力を向上させていくためにはOJT、すなわち職場内研修、OJTを通じた人材育成が重要であり、上司のリーダーシップ能力と部下のフォローアップ能力の向上が強く求められているのであります。業務上の事象を記録することの重要性は認識しておりますので、業務日報という形にこだわることなく職員の負荷につながらないよう検討は行ってまいりたいと考えます。 また、縦の連絡連携のみならず、横の連携も含めた報・連・相、報告、連絡、相談、報・連・相の徹底に努めるよう、今後も指導を徹底してまいります。 それから3点目、職員視察研修費の充実についてでありますが、過去には議員研修に執行部からも担当者が参加していたとのことでありますけれども、経緯もあって現在は執行部から参加はいたしておりません。しかしながら、今後も職員には市町村アカデミーなどへの派遣研修によりまして、先進自治体の事例を用いた研究研修への参加などを通じた取り組みを継続して行うなど研さんに努め、政策立案能力の高い人材育成に努めてまいりたいと考えております。 それから4点目、地域担当職員制度、すなわち地区担についてでありますが、現在行政連絡員設置規定によりまして、市民と市役所間の伝達及び事務連絡を密にし、市民の便宜及び福祉向上を図る目的で制度を設けております。具体的には文書や広報の配布のほか、市民からの依頼による伝達や事務手続の遂行などで、制度の趣旨にのっとりサービスの提供になっていると考えております。 今回、御紹介をいただきました笠岡市の事例では、地域と行政のパイプ役を担う地域担当職員制度ということでありますが、地縁組織との協働システム構築計画に基づきまして、市内24地区に住民主体で行うまちづくり協議会の設置を進めるものでありまして、いわゆる市民との協働の視点で市職員全体がそれぞれの職場、業務において地域づくりを遂行することが基本であると伺っております。笠岡市における市民と行政の協働によるまちづくりの推進という政策は、今後備前市においても先進地事例として注目していきたいと考えております。 それから最後に、5番目の新年互礼会についてでありますが、6月議会の一般質問におきまして、関係団体と協議して実施できる方向であれば進めてまいりたいというふうに答弁いたしましたけれども、その後備前商工会議所と協議しましたところ、実施する予定はないということでありました。これはまだ現会頭、新会頭のときではありません。前の会頭のときであります。したがいまして、今のところ考えてはおりませんけども、新会頭とも相談をしまして、私は基本的にいいことだと思いますから、できれば前向きに考えたいと、このように思います。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 野上市民生活部長。     〔市民生活部長 野上茂之君 登壇〕 ◎市民生活部長(野上茂之君) 私から、1番の4点目、ふるさとづくり基金の活用についての御質問にお答えします。 議員の御指摘のとおり、ふるさとづくり基金活用事業が備前地域だけに限定されています。この基金は、ふるさと創生1億円を積み立てていたもので、合併協議の中でその基金は合併後もそれぞれの地域のまちづくりに活用しようということで3つの基金として残しております。その中で、日生地域の基金が一番少ないということから、平成18年度から21年度まで備前地域と吉永地域におきまして基金活用事業を行ってまいりました。現在、備前地域の基金残高が多いため、平成21年11月から備前地域限定の活用事業を実施しております。しかし、3地域の基金が同じ金額になるのを待っていては時間がかかり過ぎますので、備前地域の基金を一部残して3つの基金を一つとし、備前市全体でのまちづくりに活用できるよう検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(津島誠君) 竹林産業部長。     〔産業部長 竹林幸一君 登壇〕 ◎産業部長(竹林幸一君) それでは、2番の3点目について答弁させていただきます。 大阪ガスが平成26年開通を目指し進めている姫路から岡山間約85キロメートル、管径60センチの高圧ガス幹線につきましては、備前市内では平成22年10月から3年間で約18キロメートルが実施される予定となっております。沿線の住民に対しましては工事に先立ち説明会を開催し、今後も必要に応じて説明をしながら事業を進めていくと伺っております。 なお、市民全体への周知等につきましては十分とは言えず、早い時期に事業者である大阪ガスと協議したいと考えております。 次に、活用について、現計画では大口需要を対象にした施設であり、片上地区に取り出し施設を予定しているとのことでございます。このことから、既に一部企業との折衝も行われており、市としても引き続き本施設が有効に活用できるような情報提供や要望活動に努めてまいりたいと考えております。 次に3番目、県道寒河本庄岡山線についてお答えいたします。 まず、県道寒河本庄岡山線の供用開始時期につきましては、大西議員にも答弁させていただきましたが、平成25年度の予定でございます。 2点目の防災対策につきましては、安全に十分に配慮しながら施工しているとのことでございますが、近年の異常気象から予期しない事態も考えられ、地域の皆様方の要望も聞きながら、市、県が一体となり安全対策を講じてまいりたいと考えております。 最後に、国道250号の交通対策につきましては、交通量が増加されることが予測されることからも、その状況を見定めながら県に対しての要望など適切に対応したいと考えております。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 質問中途ですが、この際暫時休憩いたします。     午後2時37分 休憩     午後2時54分 再開 ○議長(津島誠君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 田原議員の再質問に入ります。 田原議員。 ◆15番(田原隆雄君) まず、1の4、ふるさとづくり基金活用事業の件を再質問させていただきます。 この件について、1億円の残額だというのは十分承知してるんです。ですから、それは知った上での質問なんです。それで、備前市の制度を今残したまま新たに吉永、日生についてはこういうような考え方の予算は別途予算組みをしてもいいと、する方針だというふうに解釈していいんでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 野上市民生活部長。 ◎市民生活部長(野上茂之君) 再質問にお答えいたします。 今の残高が、備前分が2,500万円余りあります。それから、日生が約800万円、吉永が約900万円というふうになっております。先ほど言いました一部といいますのが、平成21年度からの備前地域限定の活用事業を実施するようにしておりますので、そちらのほうへ来年度におきましては約900万円の予算を組んで実施して、残りについては市全体で使えるようなことを考えていこうということです。 以上です。 ○議長(津島誠君) 田原議員。 ◆15番(田原隆雄君) もう一つ相わかりがせんのですが、要するに備前市の残が2,500万円あり、日生が800万円、吉永900万円だと。その中でもう一つわからんのです。要するに、全体、日生地区、吉永地区もこの活用事業補助金要綱、交付要綱にある事業は申請してもええという解釈でいいんでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 野上市民生活部長。 ◎市民生活部長(野上茂之君) いや、あくまでも先ほど申しましたように備前市限定として、旧備前市を限定としての補助金で考えていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(津島誠君) 田原議員。 ◆15番(田原隆雄君) たまたまごみの有料化問題も一体にしようじゃないかという時期なんですよ。もうそろそろそういうことをやめませんかということが趣旨なんです。 逆に、じゃあお尋ねしますが、日生町のふるさと創生1億円が何に活用されたかというのを御存じですか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 野上市民生活部長。 ◎市民生活部長(野上茂之君) 現在、資料を持ち合わせておりませんので、後で報告させていただきます。 ○議長(津島誠君) 田原議員。 ◆15番(田原隆雄君) 根底をしっかり理解してほしいんですわ。少なくとも私の記憶によれば、日生町の場合はこの1億円は奨学金事業基金、国際交流基金、地域振興整備事業基金ということで積み立てられて、その都度使っていた残りが800万円ということですわ。債権債務はお互いに持ち寄って対等合併したわけですよ。それでも備前市が残さずに大事に持っとった金にその手を突っ込むようなことはしませんという形で皆さん辛抱しながらここまで来たわけです。もう2,500万円と900万円、800万円というとこまで来とるわけですから、もうそろそろそういうことは撤廃して、それぞれの地域が一生懸命地域事業活性化のために使いませんかということにされてはどうですかという提案なんです。市長、どうですか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 備前地区の人からそう言われるんならいいんですよ。(笑声)いや、本当に。それ以外のところからは、本当は今のような案がいいのかもしれませんが、やはりほかの地区からは、使ったほうの地区からは言えないんですよ。ですから、一つの考え方として、まず日生が持ってる800万円に合わせて吉永も800万円、それから備前も800万円出して2,400万円の一つの基金的なものをつくってそれをみんなで使いましょうと。備前が持ってる2,500万円から800万円を引いた残りの分はやはり従来どおり備前地区の皆さんで使いましょうと、こういう考え方で、これは債権債務は確かに引き継がれたんですが、多分にこのふるさと創生資金は地区がもらったというような性格なんですよ。だから、市が受けたというのとちょっと違うんですよね。だから、確かに時期的にはもう合併して6年もたつんじゃから、いろんなことを統一しましょう、これには賛成です。賛成ですけども、この基金に関しましては多分に地区にもらったような基金。しかしながら、お答えしましたようにこれから何年も全部がなくなるまで待とうやというたんじゃ時間がかかりますから、ある程度で足並みをそろえるのと二本立てにするというのは一つの考え方としてあると思います。 ○議長(津島誠君) 田原議員。 ◆15番(田原隆雄君) よくわかります。それで、これ2,500万円と800万円、900万円寄ってもやはり備前地域のほうが広いんですよ。ですから、それを全部で使いましょうというても恐らく使い方は備前地区のほうが多いと思います。そういうような形で、そういうような基金を使う事業を認める政策をせんといかんのじゃないかということなんですよ。その辺誤解をせんようにしてください。 それから、奨学金にしたって奨学基金を持ってきて合併した中でも何も日生から持ってきたからほかの地区の人がこの奨学金制度を活用せんということもないはずですから。持ち寄ったんですから、それをそういう制度で使う政策は、これはぜひするべきじゃないかということなんで、その辺は誤解をしないように、もうここまで1億円が2,500万円まで来たけど、もうそろそろいかがですかという提案なんです。うんうん言うとるから総務部長、いかがですか。(笑声) ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 馬場総務部長。 ◎総務部長(馬場鉄二君) 突然の御指名でちょっとどう言うていいかわからんですけど、市長が言われたように市民生活部長はやや言葉が足らなかったかもしれません。趣旨は、800万円、800万円、800万円の2,400万円で皆さんでできることを考えましょうというのを新たにやりましょうということを市民生活部長は申し上げたかったというふうに受け取っております。私もそのように認識いたしております。市長が先ほど申し上げたとおりではないかと思っておりますので、そういうふうに御理解いただけたらと思います。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 田原議員。 ◆15番(田原隆雄君) 質問をかえます。 元気な備前市づくりについてですが、浦伊部の開発について、市長から都計道路ということを優先してみてもいいんじゃないかという御意見をいただきました。 そこで、従来の都市計画道路の構想について当然今も残っとんですかね、省いたんですか、残ってますよね。それは我々議員なり市民に公表、見せてもらえるんでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 竹林産業部長。 ◎産業部長(竹林幸一君) 先般、この備前地域の都市計画道路を改定といいますか、廃止して一部まいりました。産業委員会のほうにも提示をし、該当地区にも説明会に上がっております。 なお、この地区の都市計画道路につきましては存続ということで今事務を進めております。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 田原議員。 ◆15番(田原隆雄君) その程度の図面として落としているのは見せてもらいましたが、それを何メートルでこういうようなことでこうするんだというところまでは、いわゆる三十数年間塩漬けになった道路ということなんですけど、その辺はどんなんでしょうか。こういうような計画だという素案すらできてないということですか。あくまでも我々がいただいたあの程度の都市計画道路を、そしてまたそれを残すんだということなんですか。それが西岡市政の浦伊部開発の優先する課題というふうに解釈できるんでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 今から40年ぐらい前と聞いてるんですが、まだ今も残ってる都計道路の、変わったのもありますけども、大きなのは私は2つあると思うんですよ。それはどっちも南北に通る道路になっております。一つは、伊部のほうからあそこの備前中学校の運動場のあの辺からずらっと浦伊部に沿って、川に沿ってと言ってもいいんですかね。結構太い、広い都計道路が一つ。それともう一つは、あそこの井田村を、これやはり南北に通る……     〔「いや、もう時間ないですから」と15番田原議員発言する〕 だから、そういうふうに時代がもう40年もたっておりますから、いろいろな点で変わっておりますので、全部が全部見直すというたら大変ですから、大きな分についてだけまず見直して、そこをもとに開発していくというような手法が要るんじゃないかなと、そういう意味で申し上げました。 ○議長(津島誠君) 田原議員。 ◆15番(田原隆雄君) 私も浦伊部開発がやはり減歩率によってなかなかそれが進まないんじゃないかという感じもいたします。そういう中で、公共事業としての都市計画道路を優先して、そして減歩率が少しでも少なくなるようにという政策は、一つの方法じゃないかと思います。そういう中で、やはりこういうような道路をつくるんだということももう一歩踏み込んで、その設定だけじゃなしに構想ぐらいは示していただければいいんじゃないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) おっしゃられるとおりであります。全部が全部あそこの地区の開発の計画までは立てられないと思いますけども、まず背骨を一本入れるということ、それが南北の都計道路じゃないかなと思います。それを入れれば市民から、あるいは企業家の方からいろんなアイデアが出てきていろんな計画も持ってくると思います。それを全部ができてからというんじゃなくて、市が先行して都計道路をつくってというのが私はいい方法じゃないかなと、そういう意味なんです。 以上です。 ○議長(津島誠君) 田原議員。 ◆15番(田原隆雄君) 元気な備前市づくりのためにぜひ進めていただきたいと思います。 次に、鹿久居島の特区申請についてですが、市長が知事とか、また霞ヶ関、中央省庁と政治的にいろいろ御努力いただいてるということについては安心もし、敬意を表します。 そこで、申請ということになるとかなりの資料や準備が要ると思うんですよね。ですから、市長のそういうような思いをぜひとも担当といいますか、そういうことになると企画になると思うんですが、そういうところへおろされて、やはり一つのチームづくりも必要じゃないかと思うんですよ。その辺どこまで進まれているのか、お尋ねします。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) どこまで進んでるかというようなところまでも進んでおりません。まず、構想を知事と話をしたのがついこの前です。それから、環境省の政務官とも相談したのもついこの間です。ついこの間というのが1カ月か2カ月ぐらい前のことだったと思います。まだその段階で資料も全然持ってきてないですからという話だけしまして、じゃあ協力しましょうというところまで約束はいただいておりますが、この議会でも終わったらもう少し具体化した案を持っていって、可能性があるかどうかという打診もしておかないと、全然だめなのに何ぼやってもこれは無理なわけですから。しかし、国立公園の中にあってもそういう特区があってもいいんじゃないかというのは私の発想です。 以上です。 ○議長(津島誠君) 田原議員。 ◆15番(田原隆雄君) よろしくお願いします。 次へ進みます。 元気な市役所づくり、要するに元気な備前市にはやはりまず市役所が元気であってほしい、そのためには職員の皆さんが意欲を持って元気で働いてほしいという趣旨でお尋ねしたんですが、定住自立圏のおくれもされてない、元気で職員は意欲を持っておるという市長の答弁ということになるともう話が平行線になるので、このあたりでそれはやめたいと思います。 それではまず、提案制度、5件の提案をいただいたと。この5件の提案について、これを多いという解釈でしょうか、こんなもんだとお思いでしょうか、いかがですか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 馬場総務部長。 ◎総務部長(馬場鉄二君) 多いと思うか少ないと思うかというのは非常に難しい問題でございますけども、内容についてはかなりいい内容が来ております。ちなみに内容を申し上げますと、1点目がふるさと備前サポート基金についての基金を創設して翌年度に使えるようにきちっとしましょうというのが1点目。2点目が、税の一斉徴収期間とか、その期間を創設してやりましょう、これ担当のほうから提案いただいております。それから3点目が、市民等からの要求行為について、けさほども話題になっておりましたけど、対応を、要綱をつくってきちっとしましょうというのが出ております。それから、公共料金の支払い事務についての提案、これについては現在コンビニで収納できないかとか、いろんな面でいろいろ検討しているところでございます。それから、庁議の運営改革ということで、庁議をどういうふうに持っていくかというような提案もございました。この5点で、5点中現在4件を実施して、1点を調整しているということでございます。そういった職員からの提案について、認められるものについては庁議にも諮りましてきっちりしてできるものはやっていこうというふうにやっております。 多いか少ないかということになりますと、提案自体については私の感想として申しますとさほど多くはないというふうに思っております。しかしながら、内容については非常に濃いものであったというふうに認識いたしております。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 田原議員。 ◆15番(田原隆雄君) ありがとうございました。ぜひ続けていい元気のある職員の働く場として活用していただきたいと思っております。 そういう中で、先ほど職員の意識の問題について市長は十分だと、元気を出して頑張っておるんだということでした。そういう中で、職員の視察研修費についてはその必要性を十分認めていただいたというふうに解釈させていただきました。ぜひともそういうことを進めて、先進地事例もぜひ見ていただきたい、それを参考にしていただきたいという要望とあわせて、もう一点、同じテーブルで、要するに議員と同じテーブルで物の見れるような研修ということは、議員がテーマを持って常任委員会が視察するところへ職員も同行してはということなんです。30万円か50万円程度あればそれも実現可能だと思うんですが、そういう点の検討はいかがでしょうか。再度お尋ねいたします。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 研修にしても視察にしましても、議会事務局の人がついていくのは、これはもう仕方がないんですが、一般の職員が行ったら余りええことにならんですわ。といいますのは、やはり同じレベルでと言われますけども、それは気を使いますでしょう、恐らく一般職員は。だから、私は議員の側が思ってるほど期待はできないと思います。ですから、やはり議員さんは議員さん、それから職員は職員で行ってもっと自由な観点から見て、また勉強してくるのがいいんじゃないかなという気がいたします。 以上です。 ○議長(津島誠君) 田原議員。 ◆15番(田原隆雄君) 見解が違うので、それぐらいにしておきます。 次に、県道寒河本庄岡山線についてを再質問させていただきますが、供用時期は平成25年度という答弁でありましたが、その間一部供用開始とか、そういうようなことはないんでしょうか。せんだってはそういうようなことも地元へ報告したと聞いとんですが。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 竹林産業部長。 ◎産業部長(竹林幸一君) それまでに一部供用ができるところはしてみたいという努力は今県のほうでやっていただいておるところでございます。 以上です。 ○議長(津島誠君) 田原議員。 ◆15番(田原隆雄君) この道路は、ブルーラインのいわゆる入り口でもあるわけです。それから、分岐はしますけれども、蕃山から一部麻宇那の山陽新幹線の道路から山田原に抜ける市道へもつながるわけです。それからもう一つ伊里中から楷の木街道へもつながると、こういうような道路であります。その途中に蕃山が今回公民館をつくられてるところは小さな道の駅にもしたいんだというような動きもあるように聞いておりますけれども、いわゆる単なる道路でなしに、やはりその沿線に楷の木を植えるとか、そういうようなことで楷の木街道への連絡道だとか、またブルーラインに抜ける一つの観光ルートだというような形での補完的な整備も、植栽をしたり、そういうような必要もあるんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 竹林産業部長。 ◎産業部長(竹林幸一君) 本道路とあわせまして、離島架橋への開通が27年に予定されております。これら今言われた高速道路等々の中で、この活用しない手はないと思いますので、観光の拠点、線から面への努力をしてみたいと考えております。 以上です。 ○議長(津島誠君) 田原議員。 ◆15番(田原隆雄君) それと、関連ですが、当然かなりの交通量がふえると思うんですが、250号の合流点から兵庫県境までの250号の整備、大西議員からも質問がありましたが、歩道であるとか、そういうような生活道として使っている道路でもあるんですけども、その辺の未整備の要望についてはどのように県へお願いしてくれてるんでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 竹林産業部長。 ◎産業部長(竹林幸一君) 県との協議では、当然増加は予測されると。もう少し様子を見ながら整備を考えていきたいという返答でございました。 以上でございます。
    ○議長(津島誠君) 田原議員。 ◆15番(田原隆雄君) 様子を見ながらということなんですけども、早目にしてなかったら間に合わんと思うんですね。その辺の時期を失しないようにお願いしたい、このように思います。 あわせて、この道路ができると観光地の一つでもあります日生の五味の市へ入る、いわゆる観光客がストロー効果で避けてしまうという懸念も考えていかんといけんと思うんですね。そういう場合の誘導板、道路標識、そういうようなものの要望もぜひあわせて早いうちに手を打っといていただきたい。この辺いかがですか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 竹林産業部長。 ◎産業部長(竹林幸一君) 当然県のほうへは要望いたします。あわせて、離島架橋、これとの整合の中で駅前を拠点とした観光づくりを考えたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 田原議員。 ◆15番(田原隆雄君) お願いします。 最後に、新年互礼会の件で再質問させていただきます。 市長は、個人的にはいいことだと、こういうような答弁がありました。そこで、商工会議所と協議したが、先方が乗り気でなかったというような話のようですけども、担当職員がね。じゃあ、担当職員、どういう部署が先方のどういう方と話をされたのか。要するに、常議員の皆さん方の話を聞くとそれはいいことだと、こういうような話を聞いてます。それから、ましてきょうの山陽新聞に新たな会議所の会頭のコメントがいろいろ載っておりましたけども、その中には企業誘致というようなこと、それには行政とのタイアップも必要なんだというようなコメントもありましたし、そういうような中ですし、ぜひともこれは市が再度正式に呼びかける必要があるんじゃないかと思います。いかがですか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) ちょっと記憶は定かじゃないんですが、合併してその次の年、18年1月4日に1回だけリフレセンターでやったと思うんですよ。それで、そのときにいろんな業界の人、それから団体の人、いろんな人が集まって、私はいいと思いますのは1月4日ごろからもう会社の人がうろうろうろうろ回るんですよ。お互いのおらんとこおらんとこばっかり行って、結果何もなってないという。市役所の場合は、割り方来てくれる場合が多いもんですから、じっとおったら来てくれますから割り方得するんですけど、しかしそういうわけにもいかないんで、やはりそういう場をつくればみんながもう一遍に大方済むじゃないかということもありまして、私は実は大賛成だったんです。それで、ただ聞いてみますと各業種ごとに、例えばれんが会社なられんが会社同士、運送会社は運送会社同士と、そういう業種間でやってるようであります。そういう意味でか知りませんけども、もうやらんでもいいんじゃないかというようなことを聞いたことがあります。しかし、私はこの際会頭もかわりましたことですから、正式にお会いして文書でなくてもいいですからどうですかと。正月はもうすぐですから、もしやるとすれば早く準備しないと準備ができないわけであります。そういう意味で、早急にこの一般質問でも終わりましたらお会いしまして、内々に打診しまして、またその気があるようでしたらお互いに名簿を早くつくり合って準備しようと、そういうような気持ちでおります。 以上です。 ○議長(津島誠君) 田原議員。 ◆15番(田原隆雄君) ぜひお願いしたいと思いますし、産業界、経済界がうまくいかない場合でも、市長がぜひ行政と区長会ですかね、要するに皆さんにどうですかという場さえ設ければいいわけですから、ぜひ取り組んでいただきたいと要望して一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(津島誠君) 以上で田原議員の質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(津島誠君) 次に、山本議員の一般質問を願います。 8番山本議員。     〔8番 山本恒道君 登壇〕 ◆8番(山本恒道君) それでは、通告に従いましてただいまから一般質問をさせていただきます。 まず、質問の1点目は、公共下水道と合併浄化槽の格差について質問させていただきます。 公共下水道事業の1戸当たりの整備費は557万円、吉永町で整備された合併浄化槽整備事業では200万円、個別浄化槽整備事業では5人槽で43万円、7人槽では51万円、10人槽では64万円の補助金を受け、個人で設置するものであります。この額では、設置費用の半分程度しかないと思います。市の事業で整備したものと比べれば比較にならないほど歴然とした差があります。今後、20年間で浄化槽設置戸数は1,500基と聞いておりますが、早急な整備の促進を図ることからも、思い切った増額が必要であると強く要望するものであります。市長のお考えをお伺いいたします。 次に、意見交換会についてであります。 11月2日に市民センターで開催されました意見交換会の中で、私の感じたところから質問させていただきます。 まず1点目は、今回の意見交換会の開催について、市民の方々に十分周知がされてなかったかどうかであります。関心のある地区では参加された人が多いようでしたが、全体的には参加者が少なかったように感じました。市も、年に1回の意見交換会で苦情を聞き、それで終わりといった印象でありました。やはり開催するなら有意義なものであってほしいと思います。多くの参加者が集うものであってほしいと思います。隔年開催とかするなどいろいろと工夫も必要と考えますが、いかがでしょうか。 2点目は、市役所内部の連絡体制など、内部統制についてであります。 先般、地域のボランティア活動でごみ拾いを実施し、市役所の庁舎東側に集積することになっていたにもかかわらず、内部での連絡が不十分で処理できなかったなどのことも言っておりました。このようなことはほんの一部のことにすぎず、すべてにおいて報告、連絡、相談は十分に行われているのか、不安になりました。内部統制はとれているのでしょうか、お伺いいたします。 次に、3番目の学校のいじめについて質問させていただきます。 子供のいじめについて、担任教師だけでは対応が後手に回ることが多いため、教育現場では近年心理テストなどを活用し、子供の状況を把握しようという仕組みが一定の効果を上げており、傷ついた子供の心を周囲が気づいてやれるかどうかが、問題であるとしているようであります。私が子供たちにいじめについて聞くと正直に話してくれるが、先生には話しにくいという実態もあるようであります。全国的には65.5%程度のいじめに対するアンケート調査が自主的に行われており、ことし9月には全国的にアンケートを実施され、文科省に報告することになっているようでありましたが、本市においてはどのようないじめに対する実態が明らかになったのでしょうか、お尋ねいたします。 以前、本市の中学生と赤磐市の中学生との暴力事件があり、私も地元の子供たちのことでありましたので、心配をし、教育委員会、学校に問い合わせたことがありましたが、一切話を聞くことはできませんでした。こういった隠ぺい体質がいじめの温床になるものと思われますが、いかがお考えでしょうか。 次に、認定こども園についてお尋ねいたします。 先般、吉永町で建設を進めている認定こども園の建設をめぐり市の説明方法に因縁をつけ、市の職員をおどした疑いで三股地区の区長が逮捕されたと朝日新聞、山陽新聞の夕刊に掲載されておりましたが、このような状態で本当に建設ができるのでしょうか。今後の工事予定を教えていただきたい。伊部とか日生とかいろいろ聞きますが、どの地区の建設を計画しているのでしょうか、お尋ねいたします。 次に、墓地造成について質問させていただきます。 市内には市営墓地が数カ所ありますが、現在購入できるところはどれくらいあるのか、またないのであれば実態をいろいろと聞かせてください。 最近では、日生町で墓園事業が実施されておりましたが、これはお寺とか市でなければ墓地はできないということから必要としている人はかなりいると思いますが、現に私も相談を受けております。今後、新たに造成の考えはないのか、できれば山腹ではなく平地へつくっていただきたいとのことです。例えば蕃山地区にも候補地となりそうな土地があります。地権者と交渉し、土地を取得し、墓地造成を行うことはできないものか、市長にお考えをお聞きいたします。 次に、過疎地域自立促進計画についてであります。 今回、上程されている議案の過疎地域自立促進計画について、私は計画を否定するものではありませんが、常々地域の平等について言い続けております。一地域だけに限ったものであってはならないと考えます。架橋に始まり高潮対策、年に1棟の公民館の建設など、地域格差は甚だしいと思います。過疎計画に上がっている事業は、市の負担は全くただでできるのであれば何も言うことはありませんか、交付税で70%が算入されても残りの30%は市の負担が発生します。計画は計画として金のかかることでありますので、よく考えてやってもらいたいと思います。市長の考えをお伺いします。 最後に、国のように事業仕分けをしてみてはいかがかと思います。財政的危機に瀕している備前市においても国が行っている事業仕分けを行い、市民への透明性を確保しながら予算執行の現場の実態を踏まえて、その事業が必要か否かを判断すれば少しは地域格差の是正が図れると考えます。 私も、予算書、決算書を見て少しずつ見えてきたことがあります。地域格差が非常にあるように思われます。しっかりした議員のおる地区ではよくなっておって、議員の出ていない地区は悲惨であります。そういった点からも、ぜひ公平公正にやっていただきたいと思います。 以上で質問を終わります。 ○議長(津島誠君) ただいまの質問に対する答弁を願います。 西岡市長。     〔市長 西岡憲康君 登壇〕 ◎市長(西岡憲康君) それでは、山本議員の御質問に順次お答えしてまいります。 まず、1番の公共下水道と合併浄化槽の格差についてでありますが、合併浄化槽の補助金の増額につきましては、公共下水道整備区域の見直しに伴いまして、合併浄化槽での整備区域が広がることから、合併浄化槽設置の促進を目的に市のかさ上げ補助金を現在の一律10万円からさらなる増額をすべく今検討を行っております。その結果、設置に必要な費用に対して従来の国費、県費、市費を合わせた基準額と市のかさ上げ分とを合わせて設置費用の大部分を賄えると思われる金額を算出し、現在その案について関係部署等と協議を行っているところであります。 市の事業である公共下水道や吉永地域での市町村型合併浄化槽事業に係る費用とは格差がありますが、市のかさ上げ補助金を大幅に増額したいと考えておりますので、今後はその内容が決まり次第「広報びぜん」等で市民の皆様方にお知らせし、合併浄化槽の設置のさらなる促進に努めてまいりたいと考えております。 次に、2番の意見交換会についての1点目、市民への周知についてでありますが、本年度の意見交換会は子育て・教育をテーマといたしまして、10月25日から11月22日までの期間で市内5カ所において実施をいたしました。開催に当たりましては、テーマが子育て・教育ということから、市において把握しております子育て・教育に携わる各種団体の関係者へは事務局から案内をさせていただくとともに、自治会連絡協議会を通じまして地区ごとに各種団体及び地区住民へ参加を呼びかけていただいております。しかし、市民の皆様に十分な周知ができていない状況もお聞きしておりますので、今後はいろいろな媒体を活用して広くお知らせをしていきたいと思います。 開催方法につきましては、本年度の実施結果も含めまして今後実施主体であります自治会連絡協議会におきまして、参加者の固定化などの問題に配慮しながら幅広い市民の皆様から意見をお聞きできるような場になるよう開催方法、開催時期等を協議してまいりたいと考えております。 次に2点目、本市の内部統制についてでありますが、先般の地域ボランティア活動のごみ拾いの件では内部の連絡が不十分で御迷惑をおかけしたことをおわびいたしたいと思います。 公務員は、一人でも市民の信用を損なうようなことをすると組織全体が信用を失ってしまうことになるということを肝に銘じて今後日々の業務の中での報・連・相、報告、連絡、相談を徹底してまいりたいと思います。 また、組織の活動において不可避的に発生するリスクを認識し、そのリスクに対して適切な対応ができるよう内部統制システムの構築に取り組むこととしておりますので、御報告をいたします。 4番目の認定こども園のうち1点目の今後の予定ですけれども、沖田議員の御質問にもお答えしておりますとおり、市の事業推進方針について建設予定地の吉永地域において理解を得ることができないという判断によりまして、また担当者におきましても三股地区には恫喝を受ける恐怖心から精神的打撃が大きく出かけることもできず、このたびの吉永幼保一体型施設建設は一たん白紙に戻すということを検討せざるを得なくなりました。 それから、2点目の今後の幼保一体型施設建設につきましては、沖田議員の御質問にお答えしたとおりでございます。 それから、5番目の墓園事業についての1点目、市営墓地の利用状況についてでありますが、備前市内には市の管理する市営墓地が備前地域には7カ所、日生地域には3カ所、吉永地域にも3カ所、計13カ所ございます。現在、吉永地域の輿七郎谷霊苑に30区画程度の空き区画がございますが、議員御指摘のとおり他の地域においてはほとんど空き区画がない状況であります。 次に、2点目の新たな墓地造成についてでありますが、21年度に寒河墓園の空きスペースに新たに11区画を造成し、空き区画1区画とあわせて公募を行いましたところ、107件の応募がありました。また、他地域においても墓地についての問い合わせなどがあり、墓地造成の必要性があると思われますので、今後検討してまいります。 また、議員の御提案の蕃山の候補地につきましては、平地の車の乗り入れもでき、墓地造成にも適した場所であると考えますけれども、昨年度の公募の際、自分の住んでいる地域以外でどの程度離れた場所であれば利用するかというアンケートを行いました。自分の住んでいる地域以外では応募しないというのが20%、3キロメートル以内ならばつくりたいというのが43%ありました。これはやはり身近な場所で墓地を求めるということであると考えられます。現在、蕃山地域での墓地の需要につきましては把握しておりませんので、今後早い時期にアンケート等を行いまして、そういう何キロメートルという聞き方もいいんですが、もうあそこの場所そのものずばりを言って、あそこの場所だったらどうですかというようなアンケートの聞き方もより正確な答えが返ってくるんじゃないかなという気がいたします。そのデータをもとに、果たしてこれならやっていけるかどうかということを検討してみたいと思います。 今まで何回も検討したんですけど、あそこはもう確かに階段も要らない、道も広い、そばに横づけできる、非常に条件がいいんです。ただ、広過ぎるんですよ。あそこで全部レイアウトしてみますと260区画ぐらいとれるんですよね。260を売ろうと思ったら10年はかかります、恐らく。ですから、そういう意味で地主さんに了解を得て、半分にするか、あるいは3分の1でも分筆してやってもらえるかと、そういう点についても検討してみたいと、このように思います。そして、やっていけるという見込みが立つならば実行に移したいと、こういう考え方でおります。 それから、6番目の過疎地域自立促進計画についてでありますが、これには過疎債の適用を受けるという目的がありますが、過疎債に関係なく産業の振興、交通・通信体系の整備、あるいは生活環境の整備等々、さまざまな項目について総体的に仕上げられるようにまとめられておりまして、多くの事業を盛り込んでおります。したがいまして、実際の事業の執行に当たっては、今後の財政状況や中期財政計画、公債費負担適正化計画など総合的に判断して進めてまいりたいと考えております。 なお、平成24年度までは中期財政計画の整合性を図っていきたいと思います。 何回もこの質問については山本議員も今までに質問してこられました。過疎債でやっても確かに7割は交付税から返ってくるとしても、3割は借金なんですよ。これはおっしゃられるとおりなんです。ただし、要らんことをしてるんなら確かにそうなんですけれども、必要なことを過疎債を使ってやるということは、一般財源を使わなくて済むということですから、それをほかの地域の事業に回せるということなんですよ。そのことも考えないと、過疎地域が過疎債をどんどん使って要らんことまでしょうるというようなとらえ方をすると、これは理解できないと思います。 それから、7番目の備前市も国のように事業仕分けをしてはどうかということについてでありますが、さきに国で行ったような事業仕分けは本市で行うということは現在考えておりません。といいますのは、事業仕分けは埋蔵金がたくさんある場合は非常に効果を発揮するんですよ。備前市のように埋蔵金がないところは何ぼ仕分けをやっても余りええことにならないと思います。そういう意味で、今のところは考えておりません。 また、一般市民が福祉から教育、ハード事業を含めて全体的な視点から個別の事業について判断はできないと思いますし、事業の継続、廃止等を外部評価で決定してしまうと市長、それから正当な手続を踏んだ市民の代表である議会の皆さんの役割は一体何なのかということになります。しかしながら、外部評価につきましては行政評価への市民参画としてまちづくり基本条例で要請されております。国で行いましたような事業仕分けとは異なる形になると思いますけれども、来年度からの試行に向け、その方法を現在検討いたしております。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 土山教育長。     〔教育長 土山球一君 登壇〕 ◎教育長(土山球一君) それでは、3番目のいじめ問題についてお答えをいたします。 議員お尋ねの9月の文科省調査につきましては、21年度のいじめについて学校のほうでは22年3月にその21年度の状況をまとめ、教育委員会を通して文科省へ渡り、8月に全国の速報値が出ます。9月に全般的に公表される調査だと考えました。 そのことについて報告をいたしますと、21年度の備前市の小・中学校におけるいじめについて、学校が把握している数とその解消数を御報告いたします。 小学校では7件の認知数です。そのうち3件が解消しております。中学校では20件、そのうち10件が解消しております。これが21年度の状況でございます。 この秋になりまして、桐生市、札幌市、東京都の小平市、東村山市等におきまして、いじめを苦にして自殺をしたと見られる小・中学生の自殺問題を受けまして、教育委員会としても危機感を持ち、緊急に調査をいたしました。それによりますと、いじめの疑いのあるケースも含め小学校で15件、中学校で24件の報告がありました。学校が認知した経緯は、小学校では保護者からの訴えが8件と半数以上を占め、中学校では保護者からの訴えが9件、本人からの訴えが8件で、この2つで全体の7割を占めております。議員御指摘のとおり、現在子供の世界で今何が起こっているのかが、教師、保護者を含め周囲の大人に見えにくくなっていると感じられます。そのため、学校においてはいじめは自分の学校にあるという認識を持ち、子供の心のサインを見逃さない取り組みを進めております。その一環として、市内のほとんどの学校でいじめのアンケートや教育相談を実施し、早期発見、早期対応に努めているところです。 次に、教育委員会、学校の隠ぺい体質がいじめの温床になっているのではというお尋ねでございますが、まず以前発生した事件について御心配をおかけし、問い合わせをいただき、大変感謝を申し上げます。 学校や教育委員会としては、お伝えできることは可能な限りお伝えしているところですが、警察の捜査中であったり、加害、被害の子供が特定され、その御家族のプライバシーにかかわるおそれがあったりする場合は、申し上げたくてもできないことがあることを御理解願いたいと思います。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) よろしいか──再質問に入ります。 山本議員。 ◆8番(山本恒道君) 合併浄化槽について、どれぐらい増額、はっきりもうわかっとんじゃから言うてもろたら。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 樽家上下水道部長。 ◎上下水道部長(樽家真佐人君) 現在、検討しておりますさらなる補助金の金額についてでございますが、現行では人槽別に限らず一律10万円という補助を行っておりますが、これを人槽別に補助金を拡大しようというふうに考えております。5人槽につきましては、現行では10万円を20万円、7人槽では10万円を30万円、10人槽では10万円の補助金を50万円というふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 山本議員。 ◆8番(山本恒道君) それでじゃったら、1,500戸割る20年で75基というてから、できんのじゃねえん。25年ぐらいかかるんじゃねえん、また30年間か。もうちょっと頑張らにゃ。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 樽家上下水道部長。 ◎上下水道部長(樽家真佐人君) このぐらいの補助金額であれば、現行の申請件数が年間30件程度でございます。うちの試算では残り約1,500件がまだ未水洗化ということで数を考えておりますけども、このうち1,500件が全部そういうふうに申請してくるともなかなか考えにくいというふうに思っております。特に独居老人、老人世帯等では個人費用の排水設備の負担がかなり大きくかかってまいりますので、その辺のことを勘案しますと今後20年かけてもいけるのではないかというふうに思っております。 ○議長(津島誠君) 山本議員。 ◆8番(山本恒道君) それでじゃったら、もう独居老人の人はせえでもええということ。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 樽家上下水道部長。 ◎上下水道部長(樽家真佐人君) しなくてもよいということではございません。国・県、市合わせた補助金の合併浄化槽の設置以上に恐らく個人のお宅の中の排水設備の改修にかなりの費用がかかってくるということを勘案しますとなかなか難しい世帯も出てくるのではないかというふうなことでございます。 ○議長(津島誠君) 山本議員。 ◆8番(山本恒道君) もうそこをどっといっとかなんだらいけんと思うんじゃけど、ここでは予算がねえんかわからんけど、来年じゃったらできるんじゃねえん、新しいんが。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 樽家上下水道部長。 ◎上下水道部長(樽家真佐人君) これも一部の浄化槽の設置業者等にいろいろお聞きをいたしましたところ、恐らくこの補助金額で大方の設置費用は賄えるというふうには聞いてはおります。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 山本議員。 ◆8番(山本恒道君) 教育委員会の、ちょっと教育長に。今出とる答えでは大体半分ほどが解決しておるらしいですけど、あとの残りのはどないなように努力してもらえるんですか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 土山教育長。 ◎教育長(土山球一君) 平成21年度につきましては小学校が7分の3、中学校が20分の10、そして22年度にさらに入ってきているわけです。22年度は重なってくるものもありますけれども、小学校のほうが11月までに15分の10が解決しております。中学校は24分の19が解決しております。これが一番新しいいじめのデータであると思っております。 あと、小学校で5件、中学校で5件というように、まだ解決をしてない10件ほどがございますが、当然のことながら指導を継続しております。指導を継続していくわけで、そういう中から少しずつ解決をしていく、すぐにすぐいじめという問題については解決が図られない状況でございます。 ○議長(津島誠君) 山本議員。 ◆8番(山本恒道君) 過疎地域の計画なんですけど、市長。うちらのほうも、備前のほうも計画を吉永のも計画をぜひ、さっき田原議員が言ようったように、もうぼちぼち仲間にいうたりして言よんじゃから、この過疎のほうももうみんな仲間で計画をしてもろうたらと思うんじゃけど、どないなもんじゃろうかな。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 先ほども申し上げましたように、全部過疎、それから一部過疎というふうに、みなし過疎というのもあるんですけども、今回の場合は惜しかったんですよ。備前も吉永も全部入れたその人口要件は合ってたんですけれども、財政力指数が0.56以下でないといけんのが、0.58だったんですよ。ちょっと足りなかったということで、もう惜しかったなと思うんですけども。したがって、一部過疎という限りにおいては今のような問題が各地で起こってきます。ただし、これを使って余り必要でないものをどんどんやりよるというような言い方をしますと、それは確かに借金が残りますから意味がないんですけども、要は必要なことを過疎債を使ってやれば、今度一般財源がその分が使うはずであったのが余ってくるわけですから、それをほかの地域に回すことができるんですよ。だから、過疎債を使ってどんどん要らんことをしょうるというふうな理解をしてもらっちゃ困ると、こういう意味で申し上げたんです。わかります。 以上です。 ○議長(津島誠君) 山本議員。 ◆8番(山本恒道君) 計画だけでも備前と吉永もしてじゃな、へえで要るとこからしたら皆納得すんじゃねえんか思うんじゃ。もうするぐれえ簡単なが、要らんもんはせんのじゃから。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 過疎地域でないとこの計画を過疎の分にのすわけにいかないもんですから、中期財政計画の中にはそれが全部入っておりますので、その中の分をやはり優先的に回すと。過疎債が使えるところは過疎債を使ってと、そういうような仕分けをしていこうと、こういうことなんですよ。理解をしていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(津島誠君) 山本議員。 ◆8番(山本恒道君) 平均にしゃあっと、水をばさっとまいたらずうっといくように、それが言いてえだけ。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 非常に平均にいきよります。先ほどありましたけれども、何か議員が出とる地域はええようになってと、格差があると、格差はありません。あるように見えるのは、要は公平に見てないんじゃないかなという気がいたします。議員さんがおらない地域も、いる地域も非常に必要の高いところから高いところからという意味でやっていっております。確かに早い遅いは事によっては出てくるかもしれません。しかし、今なんか蕃山のほうは非常にいいでしょう。(笑声)いやいや、本当にええようになっていきよると思いますよ。できるだけ公平を、公正を旨といたしております。 以上です。 ○議長(津島誠君) よろしいか──(はい) 以上で山本議員の質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(津島誠君) 次に、清水議員の一般質問を願います。 2番清水議員。     〔2番 清水文雄君 登壇〕 ◆2番(清水文雄君) それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 1番目は、歳入の確保について。 これは備前市としても非常に重要な課題として今後の処理方針などお聞きしたく、2点ほど質問いたします。 1つ目は、市税の不納欠損額についてです。 平成21年度一般会計決算書において、市税の不納欠損額はその率としては調定額の0.36%、非常に僅少ではありますが、金額にして2,100万円、財政厳しき備前市にとって決して軽んずべき金額ではないと考えます。公平公正な市政の観点からも、この不納欠損額を最小限に抑える必要があると考え、質問させていただきます。 去る予算決算審査委員会に提出された資料によりますと、平成21年度不納欠損となった628件のうち、納税義務の消滅及び執行停止後3年経過による欠損処理は、これは備前市として処分したものとして理解ができますが、5年消滅時効による不納欠損、すなわち時効が成立して不納欠損となったもの、これが全体の86.8%、545件もあることについては、私としては非常に納得ができないものがございます。 これはよく言えばいろいろ調査したが、納付に至らなかった。あるいは差し押さえの財産も見つからなかったとも言えますが、悪く言えば執行停止するほどでもないが、何もできないうちに5年間過ぎてしまったと、このように言えると思います。特に、この545件のうち税額が10万円未満の納税者が93%、さらにもっと少ない4万円未満の納税者は415件、76%と非常に大きな率を占めております。こういう金額の方が不納欠損となっているのは全く理解ができない。この程度の金額であれば、例えば1カ月1,000円とか2,000円、こういう分納をしておれば、5年もあれば十分に完納できます。また、その1,000円、2,000円という金額を分納もできない、そういう納税者というのは当然執行停止処分されてなくちゃいけない。5年間も放置されてはいけない。同じような税額を納めているサラリーマンは、たとえ生活が苦しくても源泉徴収で天引き納税されております。そういう面から、大変に不公平であると思います。 議会事務局を通じて納税推進係にお聞きしたところ、これらの人とは督促状や催告書の発送、差し押さえ処分、財産の調査、夜間徴収など大変努力されてる点は認めますが、この545件のうち約半分程度の方には書面や電話以外で直接面接をされていない。停止に至る5年ないし6年の間に一回も直接会って話をされていないと。また、取引先への調査、これは売掛金等を把握するためでございますが。あるいは勤務先へ、あるいは仕事先にお伺いして面接に努めると。また、これは相手にプレッシャーも与えるわけですが、こういう調査はほとんどされておりません。 勤務先や仕事先で税務課職員がうろうろいたしましたら、信用問題もあり、すぐに納付される、そういったケースは私の経験上多々ございます。税務課職員は、質問検査権という大きな権限を付与されています。この権限を正しく、そしてきちんと行使していれば、10万円未満程度の不納欠損はほとんどなくなると考えておりますが、どのように判断されておられるか、問題点はどこにあると考えておられるのか、また今後どのように対応していくのか、お答えをいただきたいと思います。 続きまして、2つ目の質問でございます。 同じく住宅使用料の収入未済額についてでございます。 これも平成21年度一般会計決算において5,430万円と、過去の未済額を含めた調定額のほぼ半分の額が収入未済となってます。恐らく来年以降は収入済額より上回ってくるのではないでしょうか。 また、入居者の30%もの方が滞納者であり、最長11年の滞納者を含んで65人の方が3年以上滞納されてるという、私どもの常識では到底考えられない状況であります。もちろん市税の滞納とは異なり、いろいろ複雑かつ困難な問題を含んでることはおおむね想像できるところではありますが、これでは私には放置してると、そうしか思えません。市政に対する信頼を大いに失うのではないでしょうか。 所得制限もあり、入居者のほとんどの方は経済的に豊かではないと思います。厳しい家計の中できちんと家賃を納めておられる人がおられる一方で、5年も10年も未払いの方がおられるというのは公平、公正な市政の観点からも大きな問題があります。 備前市営住宅条例には、その第42条に3カ月以上の滞納、正当な理由なく15日以上住宅を使用しない場合は住宅の明け渡しを請求できると規定されています。私の知ってる方で市営住宅に入居したいのに同居親族がいないため、条例により入居できない方がいます。入居希望者に厳然と条例の遵守を求め、一方で長期滞納者をそのままにしていることは許されないことではないでしょうか。 お尋ねします。 長期滞納者に対して条例等に基づき正式に市のとるべき正規の対応、手続と過去5年程度でも結構です。明け渡し請求をどの程度されているのでしょうか。また、その後の処分状況についても教えていただきたいと思います。 また、この長期家賃滞納者の措置については相当厳しい対応が求められ、裁判あるいは強制執行等も視野に入れておく必要があると考えられます。担当課だけの判断だけでは処理できないと考えます。 市長にお尋ねします。 今後、どのような対応をされるのでしょうか。具体的に答弁をお願いします。 続きまして、大きな2番目の質問に入ります。 受益者負担金の見直しについてでございます。 9月定例会で受益者負担金とあわせて粗大ごみの収集料金について質問させていただきました。市長答弁の中で、平成22年から26年を計画期間とする行財政改革プランの中で、受益者負担金については市の行う行政サービスを性質別に分類し、サービスに係るコストを明確にした上で見直すと発言されております。市の姿勢をきちんと市民に示す上で大変よいことと思います。私は、子育て支援や高齢者対策など行政上配慮すべき行政サービス、あるいは市民が共通して享受するサービスと特定の人やごく一部の人が受けるサービス、前回は粗大ごみでございましたが、この収集料金も入ると思いますが、それとは区別すべきと考えています。一部の人が受ける行政サービスには、それはそれ相応の負担を求める姿勢が必要だと私は考えております。 市長にお尋ねいたします。 22年度も残り少なくなってきましたが、行財政改革プランはいつ出るのでしょうか。午前中の御答弁の中で早く出すように努力しますとお答えいただいておりますが、できれば具体的な時期を教えていただければと思います。 また、前述の性質別の受益者負担金の負担割合について、具体的に市長のお考えをお聞かせください。 あわせて、受益者負担金に関連して担当課にお尋ねいたします。 今回、再度提案された廃棄物の処理及び清掃に関する条例改正は、可決されれば来年4月から施行されることになると思います。当然、来年4月の前にはかつての備前市のように事前に粗大ごみの集中提出を呼びかけることになると考えますが、今定例会ではごみ収集業務委託料の補正予算は組んでございません。旧備前市の場合を参考とすれば、少なくとも400あるいは500トン、2トントラックで二、三百台分のごみが拠出されるのではないかと考えていましたが、当初予算で大丈夫なのでしょうか。 備前地区が有料化となるときには、何日も粗大ごみの収集に職員が忙殺されたとも聞いております。業務委託契約の内容、あるいは当初予算におけるごみ収集業務委託料に占める粗大ごみ収集委託料の金額、各戸収集となった場合の委託料の増額見込みなどどのように算定されているかお示し願います。 以上、質問を終わります。 ○議長(津島誠君) ただいまの質問に対する答弁を願います。 西岡市長。     〔市長 西岡憲康君 登壇〕 ◎市長(西岡憲康君) それでは、清水議員の御質問に順次お答えしてまいります。 1番の2点目の住宅使用料の収入未済額についてでありますが、長期滞納者に対しましては現行制度により対応しておりますけれども、悪質な長期滞納者につきましては今後弁護士などに相談し、明け渡し請求訴訟や明け渡し強制執行を検討していく必要があると思います。しかしながら、市営住宅は高齢者、低所得者などの住宅に困窮している人たちを対象にしておりますので、住居は生活の基盤であり、法的措置の行使は難しい面があるということも御理解いただきたいと思います。今後につきましては、督促、催告を定期的に行うとともに、連帯保証人も含めまして分納の確約をさせるなど、粘り強い地道な対応を行うことにいたしております。 2番の受益者負担金の見直しについて、1点目の行財政改革プランはいつ出るのかということについてでありますが、行財政改革プランにつきましては提出が確かにおくれております。橋本議員にもお答えいたしましたように、ただいま素案を内部で調整中であります。内部で調整中といいましても、今もう最終段階で私の段階なんですわ。ただ、私も手が回らなくて、字も小さいし、非常にたくさんありますので、ちょっとこれ時間がかかりますから、本議会でも終わりましたら集中的にそれに取りかかっていこうというふうに考えております。したがいまして、そういう意味での早い時期ということになろうかと思います。 2点目の受益者負担金の負担割合についてでありますが、作業中の備前市行財政改革プランにおきまして、統一した使用料、手数料の設定基準及び公の施設の使用料の減免基準を設定し、見直しを行うということといたしております。 特に、施設の使用料につきましては市が行う行政サービスを性質別に分類し、その分類ごとに公費負担と受益者負担の割合を設定しております。 また、手数料につきましては受益者からその役務の提供のために要する費用を負担していただくものでありますから、受益者負担率は100%を原則といたしております。 減免基準につきましては、施設の利用の対価として定めた使用料の額の意義を保ちまして、また市民全体の平等性を維持するために統一した明確な減免基準を設定しております。使用料、手数料の設定につきましては、受益者負担の原則、また利用する方としない方の均衡というものも考慮しながら市としての関与の必要性を明確にし、負担の公平性を確保しなければならないと考えております。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 馬場総務部長。     〔総務部長 馬場鉄二君 登壇〕 ◎総務部長(馬場鉄二君) それでは、1番の1点目、市税不納欠損額についてお答えいたします。 地方税法では、徴税吏員には議員のおっしゃるとおり質問検査権が与えられております。しかしながら、合併前の旧市町ではその権限を十分には行使し切れなかった面も多分にあろうかと考えております。問題点は、小さな行政区では市民、町民に対して強行な調査や滞納処分が執行できにくかったことにあるでしょうし、そのようなことから取引先への調査、職場への訪問面接、差し押さえ等には消極的であったと考えます。また、今回の5年消滅時効545件の4割以上が市外の納税義務者であり、財産調査や臨戸が十分にできなかったことや、滞納処分に対する職員の知識不足も一因であると思われます。そこで、市では平成19年度、20年度と県から税務職員の派遣を受け、さらに21年度、22年度においては岡山県滞納整理推進機構へ職員1名を派遣し、滞納整理の技術習得に努めております。その効果があってか、現在では質問検査権を行使し、滞納者の実態や預貯金を初めとする財産を徹底的に調査し、差し押さえを積極的に行うまでになっております。今後とも、税の公平性確保のため職員の能力向上を図り、滞納者に対して厳正な滞納処分を行い、税収確保に努めてまいります。 ○議長(津島誠君) 野上市民生活部長。     〔市民生活部長 野上茂之君 登壇〕 ◎市民生活部長(野上茂之君) 私から、2番の受益者負担の見直しについてのうち、粗大ごみの収集委託について御質問にお答えします。 まず、日生地域での粗大ごみ有料化により多量の粗大ごみが排出され、補正を行わず、当初の委託料で大丈夫なのかについては、議員御指摘のとおり今議会で条例改正が可決されることとなれば、日生地域での粗大ごみの臨時収集を予定しております。 必要経費につきましては、本年度日生地域の通常収集委託料が約300万円の入札残となっておりますので、これを経費に充てていきたいというふうに考えております。 次に、業務委託内容、当初予算における粗大ごみ収集委託料の金額及び戸別収集になった場合の委託料の増額見込みについてでありますが、22年度の業務委託内容は、日生地域本土地区、諸島地区での可燃ごみ、不燃ごみ、資源ごみ、粗大ごみの収集及び分別となっております。粗大ごみ収集に係る委託料の金額は、約280万円であります。また、戸別収集となった場合の委託料は、収集日数がふえることから若干増額するものと試算いたしております。 以上であります。 ○議長(津島誠君) 竹林産業部長。     〔産業部長 竹林幸一君 登壇〕 ◎産業部長(竹林幸一君) それでは、1番の2点目について答弁させていただきます。 御指摘のとおり、住宅使用料の収入未済額は多く、現状のままでは今後も増加することが懸念されております。御質問の長期滞納者に対する対応につきましては、市条例に基づく家賃を3カ月以上滞納した場合等での明け渡し請求は、過去5年間行ってございません。このような状況を踏まえ、岡山市や倉敷市の事例を参考に、本年7月家賃滞納事務処理マニュアルを作成し、督促、催告、警告書の発送などを行った上で、最終的には法的な措置も可能となるような具体的な手順を定めました。以後、40世帯に督促、警告書を発送するなど行っております。今後もマニュアルに従い進めていく中で、福祉の向上と収入確保に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 質問中途ですが、この際暫時休憩いたします。     午後4時21分 休憩     午後4時35分 再開 ○議長(津島誠君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 この際、会議時間の延長についてお諮りいたします。 長時間でお疲れのことと思いますが、本日予定しております9番目鵜川議員の一般質問まで行いたいと思います。つきましては、予定しております一般質問を終了するまで会議時間の延長をいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、本日予定しております鵜川議員の一般質問が終了するまでの間、会議時間を延長いたします。 それでは、清水議員の再質問に入ります。 清水議員。 ◆2番(清水文雄君) それでは、1番目から申し上げます。 私は、国税の職場に勤務した経験がございます。また、税金徴収の職に、これも6年間いた関係上、税務関係職員の皆様の御苦労は人一倍理解しているつもりでございます。特に、市税務課の職員の方は国税の職場とは違い、市民の皆様とより近い関係にある。その分、国税の職員とはまた違った御苦労もあるかと思います。しかし、それであってもこの不納欠損の状況は遺憾であるとしか言いようがないと感じます。 国税の職場では、この地方税法第18条に定めるような時効成立による欠損は、職員としては恥ととらえております。よって、いろいろな工夫を重ねることによって私の記憶ではこのような不納欠損はほとんどない、そういうぐあいに記憶しております。その意味では、市の現状は努力不足のそしりを免れないのではないかと思っております。小さな自治体ではやりにくかった、できなかったと。これはもちろん理解できます。しかし、それはできにくかったんじゃなくてそういう状況にしてしまった。どっかの時点で切りかえをしていかなければ、それは1つが2つに、2つが3つにとだんだん延びてなかなか解決できん。どっかでその切りかえをしていかなくては。幸い、先ほどお聞きしましたように7月に策定マニュアルつくられたと。これをきちっと守って今後努力していっていただきたいと思いますが、再度その辺で御意見をお願いします。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 馬場総務部長。 ◎総務部長(馬場鉄二君) 議員のおっしゃるとおり、5年時効の成立というのは非常になかなか表立って大きな声では言えないようなところもあろうかと思います。以前の税務課職員につきましては知識不足もあり、取引先や職場での調査は十分できなかった、これは御指摘のとおりであろうと思います。また、逆に職場のほうへ電話をかけたり出向きますと、かえって抗議を受けて職員が糾弾を受けたというような、糾弾という言い方はおかしいんですけども、しかられてしまったというようなこともかつてはあったように聞いております。ただ、現在先ほども申しましたように県のほうのいろいろ御指導を受けながら、あるいは機構のほうに行きながらノウハウをつけております。現在、給与、預貯金、生命保険などにも調査を行って、先ほど休憩中も下におりて1件差し押さえの決裁をしてきたところでございます。そういった部分で、時効の援用と申しますか、1,000円であっても差し押さえをすればそこで時効が途切れますので、なるべく5年時効ということにならないようにさまざまな方法を駆使しながら現在やってるところでございます。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 清水議員。 ◆2番(清水文雄君) 税務の職場はお金を使う職場と違いまして、一生懸命仕事をすればするほどトラブルがふえてくると、そういう点がございます。人様の懐に手を突っ込むような、そういう仕事をする、場合によってはしなければならないということで当然ですが、こういう場合は先ほど糾弾を受けたというお話もございましたが、職場全体でみんなを守っていくと。その分、幹部の職員の方の部下職員に対する精神的なフォロー、そして的確な判断、ずるずる延ばすんじゃなくて落とすべきは落とす、やるべきはやると、そういう指示が重要となります。職員が仕事に対して誇りと自信を持って専念できるようにすることが非常に大切だと考えます。その辺、幹部としての考え方をお聞きしたいと思います。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 馬場総務部長。 ◎総務部長(馬場鉄二君) 御指摘のように、担当職員は非常に精神的なプレッシャーを受けることもあろうかと思います。そのために、上司、課長であったり係長であったり、あるいは私であったりが声かけをよくして頑張っているんだということを認めるということが非常に大きなことじゃないかと思います。それを成績として評価につなげていくということも非常に大切なことだろうと思います。認めて声かけをするということは、これからも続けていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 清水議員。 ◆2番(清水文雄君) 私は、滞納者に対してただ厳しい処分をしなさいと言ってるだけではございません。滞納されてる方にもそれぞれ言い分もあり、また事情もあると思います。それはそれできちんと聞いてあげていただきたいと思います。ただ、文書催告、そういうものだけですと往々にしてもうポストから出てこないとか、ポストから直接ごみ箱へ行くような、そういう事例も見ております。とりわけ、市民のほとんどの方がきちんと納税をされてると。この善良な納税者に対して現状の不納欠損の状況は説明がつかないと思います。この善良な納税者が不満を持たれることのないように、公平公正な市政の観点から今後どのように対応していくか。欠損の一掃とまでは申しませんが、先ほど同僚議員の質問にもありましたが、目標を掲げるということも大切だと思います。どうかその辺、せめて半減させる、そういう目標を持っていただければと。その辺の決意をもう一度よろしくお願いします。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 馬場総務部長。 ◎総務部長(馬場鉄二君) 議員御指摘のとおり、大半の方が善良な納税者できちっと納税の義務を果たされております。当然、税というのは収入の根幹でございます。大きく言えば国の行政の根幹、市町村行政の根幹であろうかと考えます。これをいかに公平にやっていくかということは、非常に大切なことだろうと認識いたしております。その上で、また別なんですけども、国税と違って収入はそのときに源泉するんではなしに、逆に1年おくれで徴収したりといろいろなものもございますので、そういった納税者に対する配慮もしながら厳しくいくところは厳しくということが必要であろうかと思います。 それから、数値につきましては今私がきちっと分析できておりませんので、半減とかというような話がすぐここではできませんけども、今年度にいたしましても滞納分につきまして既に昨年度実績よりも、昨年度実績も一昨年度よりも多少上がったのは決算のときにお示しした数値だと思いますけども、本年度の現状のところ約2%ではございますけども、前年度よりも良好な数字で推移しておりますので、この数字を2%を3%に、5%に少しでも実績が上がるようにということで職員一同頑張りたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 清水議員。 ◆2番(清水文雄君) それでは、2番目の住宅使用料収入未済額について。 これも市税の滞納者と同様、正直者がばかを見るようなことのないように適正な手続をお願いしたいと思います。この件につきましては、大変手間もかかりましょうし、また費用もかかりましょう。ただ、公平公正な市政を構築するためにも、けさほどは午前中不当な要求に対しては毅然として対応するという市の姿勢を示されました。これは内容は全く受けるほうと実行するほうと違いますが、こちらも毅然と対処する、こういうことが歳入の確保につながると思います。一遍には無理でしょうが、粘り強く粛々とこの未収入金対策を実施することをお願いします。 ところで、1点だけお尋ねいたします。 市長の専決処分事項の指定ということで17年4月15日に議決がありましたが、この1番目に、市長において専決処分することができるということの1番で市営住宅の管理上必要な訴えの提起、和解及び調停に関すること、これは議会の議決を待たなくして専決処分で市長ができると、こういうぐあいに書いてございます。やはり1年が2年、2年が3年、先ほどのように10年とかになったらますます難しくなります。滞納が発生して、いわゆる条例に反するときは議会の承認を待たず、市長のほうで専決で訴えとかできると思いますので、その辺早急な処理をしていただくようにお願いしたいと思いますが、御判断とかお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 専決にもいろいろありますけれども、そういう専決はちょっと非常に難しいんですよ。といいますのは、この長期滞納者、その前に悪質な長期滞納者と、この悪質なというのが非常にわかりにくいんですよね。本当にそうなのか、そうでないのかというのが、この判断が非常に難しいということが一つ。特に、最近は個人情報保護法なんていう法律ができまして、いろんなことを言わないという傾向がありますから、本当に悪質かどうかというような、そうでないかという判断はそうした皆さんのうわさ、あるいは近所の聞き込みとか、そういうことによってある程度見当がつく場合があるんですけど、それを邪魔しているような気もいたします。そうした中にありまして、専決という方法を使って早く処理すれば簡単になっていいという場合があるんです、本当に困ってる人の場合はね。しかし、そうでない人の場合は早く処分してしまうとやはりある意味では責任逃れ、あるいは市民の、ほかの入居者等の関係では非常に不公平感を呼ぶといいますか、そういう意味で毅然としてやらなきゃいけないのはよくわかるんですが、余り早くさっさっと処理したんではちょっとおかしいんじゃないかなあという気もいたします。その辺の判断が難しいように思いますから、余りそうした分についての専決処分は使いたくない気がいたします。 以上です。 ○議長(津島誠君) 清水議員。 ◆2番(清水文雄君) 余り使いたくないという、そのお気持ちも私はわかるんですが、いわゆるそういうことでずるずる来たのが現在の結果、状況になってると思います。ですから、お年寄りとか難しいのもありましょうが、私は逆に最初のときには一律なやり方をきちっとしといたほうがいいんではないかなと。悪質というのは当然どこにもありますし、相当こういう場合はたくさんあると思うんですが、いずれ出てくるわけです。悪質を探してるうちに悪質になっちゃうとか、古くなって、そういうこともあると思います。ですから、いずれにせよ早急に、一遍には無理でしょ、これは先ほどの市税とはまた違う困難さを持っていると思います。1件でも2件でも何件でも、先ほど40件ほどですか、催告というか、送られたというんですが、せっかくそういう今新しい試みが始まっておりますので、どうか最後まで貫徹していただきますようよろしくお願いをします。どうか最後に一言お願いします。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) よく参考にさせていただきまして、けじめをつけるとこはつけるというような考え方も非常に大切だと思いますので、今後参考にさせていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(津島誠君) 清水議員。 ◆2番(清水文雄君) それでは、2番目の受益者負担の見直しの件でございます。 先ほど、市長のお答えの中でほとんど前回の一般質問と同じような回答であったと思いますが、この行財政改革プラン、先ほども具体的な時期というのはお示しいただけなかったんですが、今年度というか、ことしじゅうには大丈夫でしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) ことしじゅうには無理だと思います。といいますのが、議会がもう半ばごろまでありますし、それから年末のいろんな行事等もありますので、やはり年が明けると思いますが、先ほども言いましたように物すごくあるんですよ。それを一個ずつ見ていっておりますと時間がかかります。字がまた小さいから、虫めがねで見よんですけど、なかなか入らんのですわ。でも、そんなこと言うちゃいけないんですけど、確かにおくれておりますので、早急にもう最終段階に来ているということだけは申し上げまして、あと私がいかに早く判断するかが一つの工程です。ですから、できるだけ早くやります。 以上です。 ○議長(津島誠君) 清水議員。 ◆2番(清水文雄君) 行財政改革プランの前が集中改革プラン、これは21年まで。22年から先はないというのは何年も前からわかってると思いますので、夏休みの計画を冬休みに出すようなというのは、私の今までの経験ではないわけです。とりわけこういう備前市のような財政状況の厳しい自治体にあっては、この行財政改革プランというのが私どもでいいますと中期的、3年間で、しかも年度別、それから事業別の内容が一覧してわかる計画だと思うんですよね。大枠は、中期財政計画なんかで大枠は出てますし、もっと大枠は備前市総合計画というのが出とるんですが、私は備前市の中であっては一番わかりやすいのはこの行財政改革プランであると思うんです。これが限りある備前市の財政の中では何事も一遍にはできないので、やはり地域別、あるいは事業別、それから年度別、こういうことを見ていって優先順位の高いものから計画的に実施していく、またそれを私どもが見ていくという上では、この行財政改革プランというのは非常に大切な計画だと思います。 また、その意味では私はこの3年ごとというのもちょっと短過ぎるような感じもするんですが、市長これが今まで出てきてないというのは非常に恥ずかしい話ではないかなと。あるいは備前市ではよくこういうことがあるんでしょうか、ちょっとお尋ねしたいと思います。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) けさ方もお答えしましたように、制度が決まっておいてその制度が変わらずにいくんなら何ぼでも早くつくれます。しかし、最近はいろんな政策が変わる、税制まで変えようとしております。例えば今後消費税でも導入されたら何%になるかによっても変わりますけども、それによる財源がどんどんどんどん、あるいは地方交付税まで変わってくるわけですよ。そうした変わる分をもとにしながらつくるというのは、それは本当はできないんですよ。だから、そんなにおくれるということは普通はありません。ただし、それは制度が変わらなければですけどね。だから、今ごろのように民主党政権になってから特に追加追加でいろんなものがいい方向ではあるんですが、ふえてくるんですよね。そしたら、そういうことを正式に決まらんうちから予定に入れて計画を立てるというわけにいかないんですよね。そうした点、不確定要素が多いということもよく考慮していただければと思うんです。だからといって遅くなっていいわけじゃないんですけれども、現在決まっている段階での範囲でつくっていくというのは我々に課せられたもう宿命ですから、そういうことにつきましてはまた変われば変えていかざる得んわけですけれども、できるだけ早くやっていこうと、このように思っております。 以上です。 ○議長(津島誠君) 清水議員。 ◆2番(清水文雄君) 実は、今回も過疎地域自立促進計画というのが、これが27年度まで出たわけですね。私、それを検討するにおいてやはりその計画が備前市全体の今の行財政改革プランの中でどの程度の位置を占めるか、そういうものを見ていく上で、上の計画からいうと非常に見にくいというんですかね、過疎地域のプランがいい悪いじゃなくて、やはり平等とか、先ほど市長もおっしゃいました平等性を見るとか、地域別を見るとか、全体的なバランスを見る上ではその備前市全体の事業の内容を具体的にあらわした行財政改革プランというのがあって初めてこの過疎地域、その下のより具体的なもの、これの評価とか判定ができてくる。そういう意味では、それがないというのは非常に私は困ったという観点から質問をさせていただいてるんですが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 確かにそうした面についての行財政改革プランという大きな全体の枠があるわけですから、この中のある意味ではこの地域限定の計画が過疎地域のプランですよね。時期がちょっとずれてはおりますけど、過疎地域はあれ6年なんですよね。あれはもう議員立法で毎回毎回延ばしていきょうりますが、また今度延びると思います。延びますけども、そうしたちょっと計画の立てにくい面はあるんですよね。ありますけれども、全体の中の部分という発想でどちらもちゃんとしたものを早目につくっていかなきゃあいけないというふうには思います。しかも、整合性も保ちながらつくっていく、そういうことが要求されているとは思います。だから、そういうこれまた制限の中で早く過疎地域のプランも立てていきたいと、このように思います。 以上です。 ○議長(津島誠君) 清水議員。 ◆2番(清水文雄君) また、これは委員会でも討議はされると思いますが、一つ私が思ったのは、この過疎地域の促進計画が出たとき、これが例えば1年間で投資的な事業から見て100使えるうちの20なのか50なのか80なのか、その辺がわからないということ。ですから、この過疎地域の計画のほうは内容的にはやはり非常にいいものだし、それはそれができれば何ら問題ない。ただ、年度別の事業とか地域別のバランスを見たとき、あるいは優先順位を決めたときにやはりそれがないと判断ができない、そういう観点から申し上げました。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 合併特例債を使った場合の交付税算入率は70%、過疎債も70%で同じなんです。一つええことは合併特例債は26年度までですけども、過疎債は27年度まで使えます。それで、今後まだずっと続く可能性があります。ですから、とりあえずは中期財政計画の中に入れておいて、合併特例債なんかでカバーするというやり方もあると思います。といいますのが、過疎債はずっと続きますが、もう現時点でわかってるようなもの、それを今から使うよりは、とりあえず合併特例債のほうの枠がぎょうさん余っておりますから、そちらに回そうというような発想でやってる面もあるんですよね。だから、うまいことその両方を活用していく、利用していくというようなことが私はいいんじゃないかなと思います。ただし、これとてきょう山本議員も言われましたとおり、使えるから何ぼでも使やええというものと違いまして、やはり3割の借金は残るということを十分留意しなけりゃならないと、このように思います。 以上です。 ○議長(津島誠君) 清水議員。 ◆2番(清水文雄君) それでは、最後の質問のところでございますが、入札残が約300万円、ほんでこれ今の3月まで集中的に出していただいた場合にどのぐらいの量を見込んでおられるのか、教えていただければと思います。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 野上市民生活部長。
    ◎市民生活部長(野上茂之君) 量的なものは、先般来日生が今粗大ごみの収集を月に1回やっております。それで、本日も収集日だったんですが、先月と今月を合わせてかなりの量が出ておりますが、備前地域での実績も、私当時担当しておりましたから当然わかっておりますが、まだどのぐらいの量が出るか、いつからその特別収集をやるかということもまだ決めておりませんが、量的なものはかなりの量が出るということで考えてはおります。しかし何キロ、何トンというような数字については今持っておりませんので、御了解いただきたいと思います。 ○議長(津島誠君) 清水議員。 ◆2番(清水文雄君) 前回、資料をいただいたんですが、備前地区で有料化になったときに有料化になる前の3年か4年の平均が大体190トン、それが直前の年には660トンほどの3.4倍ぐらいたしか出てた。有料化になった年度は19トンほどということは10分の1ぐらい。そういう面から見ますと、今の、これが可決された場合、来年のコストという面では減っていくと私は素人ながら考えますが、その辺どのようにお考えでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 野上市民生活部長。 ◎市民生活部長(野上茂之君) 今、議員がおっしゃったとおり、4月から粗大ごみの有料化を実施した場合は、当初は余り粗大ごみの回収はないというふうに考えておりますので、当然コストもかからないというふうに考えております。 以上です。 ○議長(津島誠君) よろしいか──(はい) 以上で清水議員の質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(津島誠君) 次に、掛谷議員の一般質問を願います。 12番掛谷議員。     〔12番 掛谷 繁君 登壇〕 ◆12番(掛谷繁君) お疲れのところ、もう少し我慢していただきたいと思います。 それでは、通告に従い一般質問をさせていただきます。 大きな項目の1点目、本市の平成23年度予算編成方針についてでございます。 備前市のホームページに11月1日付で、この平成23年度予算編成方針が公開をされております。この内容から何点かお伺いをしたいと思います。 この方針の中で、留意事項に1基本事項、新規事業の4項目めの行政評価システムを活用して、すべての事業について事業効果の検証を行い、その成果を予算編成に反映させること。特に、施策評価シートの翌年度、平成23年度取り組み目標、2次評価者コメント欄に記載された内容については必ず反映させること。また、サンセット方式、事業の終期、終わりですね。終期設定、スクラップアンドビルド方式により経費の徹底した削減、節減、合理化に努め、限られた財源の中で質的な充実に配慮することと、このように書いてあります。 このところで私は質問したいと思いますが、2次評価者コメント欄に記載された内容については、必ず反映させることと明記しております。このことについて、少し疑問があります。予算決算審査委員会で私ども議員もこの2次評価者からのコメントに対して一部修正や見直し等の説明もあったと記憶しております。こうした問題を含めて行政評価システムをどう活用し、反映させていくのか、お尋ねをいたします。 次に、その9項目めの重点施策に今話題になってます合併浄化槽整備補助事業の単市かさ上げ、学校教育施設耐震化事業、学校教育施設芝生化事業、公共交通再編整備事業を設定するので、それぞれの施策の方針に沿った要求をすること。括弧中、重点施策の総額で調整するとあります。このようにあるわけです。 私はここでお尋ねしたいのは、一つには重点施策の4事業、今後本市の重要な取り組みであり、注目しておりますそのおのおのの事業の概要についてお知らせ、お伺いしたい。 2つは、この事業のおのおのの予算額はどの程度を考えているのか、教えていただきたいと思います。 次に、歳出に関する事項の中で4項目め、各種負担金、補助金等について、行政の守備範囲を明確にし、公益性・必要性・行政効果等を精査の上、現下の厳しい財政状況の中で補助すべきかどうか十分検討し、積極的に整理合理化またはメニュー化を進めること。また、各種協議会の会費、負担金等についてはその目的、内容等が重複するもの、全国レベルの協議会等で必ずしも加入する必要のないもの、負担に見合う情報提供や研修会等サービスの提供が少ないもの、個人的会費の性格を有するものは整理し、経費の削減に努めること。特に、単市補助金については年度中途での増額補正は原則として認められないので、その旨関係団体等によく周知しておくこと、このようにあるわけです。 ここでお尋ねですけど、安易な補助金や会費、負担金は削減しなさいと、このことは非常にいいことだと思います、議員も予算決算ではそういう話がありましたし。気になるのは単市補助金について、年度中途での増額補正は原則として認められない。その旨を関係団体等によく周知しておくことと、このようにあります。この点、いかなる時期に関係団体等にどういう形で説明されるのか。もう一点は、予算づけの前提条件に一律マイナスシーリングなどは行わないことは明白なのか、これらのことについてお示しをお願いします。 次に、大きな項目の2点目、自治体クラウドの取り組みについてお伺いいたします。 総務省地域力創造グループでは、自治体クラウドの最大のねらいとして自治体の情報システムの効率化を目指しています。そして、今日ではブロードバンドが普及し、情報システムをネットワークの先に置いて使う、いわゆるASPとかSaaSとかと言われるような使い方もかなり一般的になってまいりました。 自治体クラウドではこれらを踏まえ、クラウドコンピューティング、ネットワーク上にあるサーバー、データ、ソフトウエア等を利用して情報処理を行うことと呼ばれる技術を取り入れて、その効率化を一層進めようというねらいで立ち上げております。そのために、国は平成21年度に20億円の補正予算を確保し、自治体クラウド開発実証を始めています。全国の自治体を相互に接続するネットワークにデータセンターを置いて、そこに自治体の基幹系の業務システムを置き、LGWANを通じ共同利用する実験を行っています。また、その先進地である北海道、京都府、佐賀県等の6道府県が実施しています。しかし、市レベルでいえばまだまだこれからというところでございます。 沖縄県の浦添市では、業務改善によるコスト削減について情報政策課が10年にわたって取り組み、管理コスト削減やセキュリティーの向上を目指してきています。そのためのシステム化を進め、汎用機からの端末側にアプリケーションやデータを持たせない最小限の機能だけに抑えたシンプルなネットワーク端末を導入し、たゆまない業務改革、つまり業務分析、業務改善を繰り返し、共通業務と個別業務に区分し、多重投資を防いで大幅な経費削減ができております。具体的には、平成22年春に稼働した地方税や国民健康保険、年金などの基幹系と呼ばれるシステムは、自治体クラウドを利用することによりその発注価格は約8億円、実質的に従来の半分で済んだと言われています。さらに、浦添市では市職員の手でシステム運営をしています。 そこで、3点お伺いいたします。 1点目、備前市では自治体クラウドの取り組みについてどのように認識しているのか、見解を求めたいと思います。 2点目、地方税や国民健康保険、年金などの基幹系と呼ばれるシステムは、自治体クラウドを利用することにより相当の経費が削減されます。本市でも、具体的に取り組んではどうかと提案いたしますが、見解を求めたいと思います。 3点目、私は平成21年度予算決算審査委員会でも申し上げましたが、外部の専門家を嘱託や期間限定で行うことなどでITC技術の向上と職員の情報化へのスキルアップがもっと進むと考えています。市職員の手でシステム運営ができている浦添市のようになっていくことは間違いないと思います。このような考えは、市当局にはないのでしょうか。見解を担当者に求めたいと思います。 次に、大きな項目の3点目、幼保一体施設整備中間計画についてであります。 先般、厚生委員会で備前市における幼保一体施設整備の今後のあり方についての中間報告がありました。その内容は、施設整備が中心となっておりました。そもそもこの幼保一体施設認定こども園は、園児の減少や施設の老朽化等の諸問題の解決とより充実した就学前教育を提供するためだとしています。そこで、私はソフト面も非常に大切でありますが、今回はハード面についてお伺いいたします。 この計画案は、備前市次世代育成支援対策会議で計画されたものであります。既に伊里地区がこの4月に開園されました。次の計画では、吉永地区の計画が平成22年度から23年度にかけ概算事業費4億4,600万円、平成22年度にそのうち1億8,570万円を今回の補正予算として計上されております。平成23年度には日生地区を、平成24年度には三石地区が計画されております。それ以外の伊部、片上、香登、西鶴山地区は、平成27年度以降とされております。中間報告には本市の切迫した財政事情を踏まえ、極力既存施設を活用し、合併特例債が起債できる平成26年度までを実施年度とすることを前提としております。一方、国の動向を注視し、拙速な推進を控えながら早急に大規模なハード整備を必要とするものについては合併特例債を利用し、小規模なハード整備で幼保一体化が可能なものについては国の子ども・子育て新システムが定まってからとしております。 そこで、何点かお伺いをしたいと思います。 1点目、旧吉永町での幼保一体施設整備についての話でありますが、これは沖田議員の質問と重複いたしますので、割愛いたしますが、逮捕された区長の最新情報はどういったものか、わかれば教えていただきたい。 2点目に、今回11月補正予算に計上されておりますが、状況によっては大変厳しくなるとも思っております。この吉永の幼保一体施設整備は優先順位を他地区と変更し、見直しも検討しなければならないと、こういうような状況になってきたんだと私は思っています。この点についても市長にもう一度そこのところの白紙ということが言われております。議員さんの中では白紙検討するというように言われてるということがありますので、もう一度見解を市長にここで明快にお答えをお願いしたいと思います。 3点目に、この中間報告の事業計画、片上地区の整備、3案ある中で案1と仮にした場合は、約4億円あればこの6地区の全部が施設整備できます。施設が隣接してる三石、日生地区は、垣根を外せば即できます。園児数が多い少ないの問題もありますが、統合を前提に考えれば片上、伊部地区も香登地区もできます。そして、この地区での施設は耐震性もないのが現状で、私個人の考えでいえばむしろ吉永より早く幼保一体施設整備をやらなければならないし、全市にわたって一番早く認定こども園の完了ができる案と考えますが、いかがでしょうか。 もちろん吉永地区もこの間検討していく必要があることは当然でございます。 4点目に、平成27年度以降に片上、伊部、香登、西鶴山地区の施設整備の計画となっていますが、合併特例債が活用できないとも思える計画であります。揺れる民主党政権、子ども・子育て新システムの導入も危ぶまれるかもしれません。総合的にこの整合性がとれていないのではないでしょうか。この4点に対して市長はどのようにお考えなのか、明快なる見解を求めたいと思います。 次に、大きな項目の4点目、耐震強度のない市庁舎の問題についてであります。 先日、本庁舎旧館、新館及び分庁舎、片上分庁舎の耐震診断結果の報告がありました。この報告から、総務文教委員会では今後の方向として1、老朽化しているが、新築せずに補強工事を優先で検討する。2、学校、保育園の耐震化及び現在計画中の大型事業を優先する。3、補強工事の実施時期については未定とするとの報告がありました。この補強工事を実施するに当たり、Is値0.7以上であれば補強工事の必要はないとされております。しかし、すべての1階は、ほかも、2階もそうですけど、特に1階はその数値を下回っており、早急に何らかの手を打たなければ大変なことになります。いざというとき、災害対策本部は市庁舎です。今後、どのような計画を持って対処していくのか、重要な問題です。 そこで、私はお尋ねをしたいと思います。 1点目、阪神・淡路大震災規模の地震があった場合、倒壊、崩壊の危険性があるにもかかわらず、補強工事の実施時期について未定としているのはいかがかと思います。小・中学校の耐震工事を優先されることは、これは結構だと思います。しかし、この市庁舎の問題は財源の問題もありますけれども、職員、来客の市民に対しての安全確保はどうなるのか、これは同時並行して考えていかなくてはならない事項だと考えます。なぜ現在の場所での補強工事案となったのか、なぜ計画が示せられないのか、その経緯と根拠を教えていただきたい。市長の見解を求めます。 2点目、本庁舎旧館、新館及び分庁舎、片上分庁舎すべて補強工事をやるとした場合、私はさまざまな目に見えない必要経費を含めると約6億円以上事業費はかかると考えます。この補強工事には合併特例債が使用できるのですか、補助金でおやりになるんですかをお尋ねいたします。 3点目、もう全く新しいところに行く新築移転や、市の建物である旧アルファビゼンの改修移転も十分考えられるのではないかと思います。現在、旧アルファビゼンは民間に貸し出しておりますので、難しいところではありますが、この点については検討されたのか、お伺いしたいと思います。 もし6億円以上の経費を使うならば、合併特例債を使用すれば旧アルファビゼンの改修移転は可能ではないでしょうか。片上地区の活性化と、ひいては備前市の発展につながり、波及効果は内外に多大なものがあると考えます。さらには、地震の際の対策本部や人、車を含め地域の避難拠点として大きな役割を担えます。1、現在の市庁舎の補強工事でやるのか、2、新しい場所への新築移転でやるのか、3、市の所有している旧アルファビゼン等でやるのか、この3つの選択肢があるのではないでしょうか。市長の率直な見解を求めたいと思います。 大きな項目の5点目、消費者行政についてであります。 11月、私は岡山県消費者生活センターを視察する機会がありました。国においては平成21年9月1日、消費者庁が発足、その後岡山県にも消費者生活センターが設置され、今日に至っています。目的は、消費者の利益の擁護及び増進を図り、県民の消費生活の安定と向上に資するとしています。このセンターの相談で今一番多くて問題なのは、放送、コンテンツ等のいわゆるインターネットや携帯メールを使った懸賞金つき詐欺、パソコンを使用したアダルトサイトや携帯電話による出会い系サイトでの法外な請求、ポイント購入詐欺等のトラブルであるようです。また、商品一般のはがきによる架空請求やヤミ金、レンタルリース賃借等、さまざまな問題を相談処理しているところであります。こうした県民、市民がだまされないよう知識と予防を張ることで、かなり防止ができるとセンター長さんもお話をされておられました。 そこで、お尋ねしたいと思います。 1点目、備前市ではこうした消費者生活問題の啓発や相談をどのように対応されているのか、お伺いいたします。 2点目、平成21年度の消費者生活センターのデータによると、消費者啓発セミナーボランティア派遣事業というのがありますが、近隣市町ではほとんど実施されていますが、本市だけは行っていないとお伺いをいたしました。なぜなのか、理由と今後の見通しについて見解を求めたいと思います。 3点目、県内の消費者生活相談体制について。 備前市は、職員等で対応しているようですが、本市にもセンターの設置はできないのか。また、定期的に相談日を設ける等積極的に取り組んで、少しでも市民がトラブルに遭わないよう防止に役立つようお願いをしたい。 以上、市長の見解を求めたいと思います。 最後に、大きな項目の6点目、スポーツ、文化芸術への助成金増復活についてであります。 お手元に資料もございますけど、この問題については私は時間をかけて調査してまいりました。ほかの自治体との整合性は完全ではないとしても、ほぼ間違いないと思いますが、比較対象の考え方、とらえ方でずれがあることも承知で質問をさせていただきたいと思います。 スポーツや文化芸術は、人間にとっての心に豊かさや生きがい、健康等といった数値だけではあらわせない重要な分野だと認識しています。また、貴重な税金をこうした分野にどれだけ投入しているかがその自治体の心の広さと豊かさをはかれるものと考えます。 そこで、何点かお伺いいたします。 1点目、スポーツ関連での平成18年度から平成22年度までの5年間の予算決算、お手元にある内容でございますけど、どうなっているのか。 そしてもう一つは、いわゆる文化協会での同じように平成18年度から22年度まで、決算は平成22年度は除きますが、お示しをしていただきました。ありがとうございます。 そこで、私は思います。私が調査したところ、スポーツ関係では平成21年度予算で赤磐市は総額384万円、瀬戸内市は総額328万円、備前市は136万円、約3分の1しか予算はつけておりません。文化協会の関係では、赤磐市で162万円、瀬戸内市で72万円、備前市は約24万円、これも2市の約3分の1から6分の1以下です。初めに申し上げましたが、自治体によって計上の仕方が若干違いがあるようですが、本市のスポーツ、文化芸術の助成金はお粗末であると思います。明年の予算に当たってはよく研究調査され、他市の自治体並みの助成金に引き上げていただきたい。そして、備前市のスポーツ、文化芸術の活発な活動が行われるよう要請いたします。西岡市長の明快なる見解を求め、一般質問を終わります。 ○議長(津島誠君) ただいまの質問に対する答弁を願います。 西岡市長。     〔市長 西岡憲康君 登壇〕 ◎市長(西岡憲康君) それでは、掛谷議員の御質問に順次お答えをいたします。 まず1番、平成23年度予算編成方針についての1点目、行政評価システムの活用についてでありますが、編成方針にも記載しておりますとおり、事業効果を検証し、翌年度取り組み目標や2次評価者によるコメントによる指示によりまして施策の改善を常に行い、その結果を予算に反映させるために活用するものであります。 次に2点目、重点施策についてでありますが、それぞれの内容は合併浄化槽整備に係る補助金を国、県の補助制度による額に市単独で上乗せをするもの、それから2つ目には耐震診断の結果、Is値が低い学校教育施設を補強や改築するもの、それから3つ目には地元の全面的な協力が得られた学校教育施設の運動場を芝生化するもの、4つ目はバス路線の見直し、デマンドタクシーの導入、鉄道増便などの公共交通について総合的に検討するものなどを考えております。 また、それぞれの予算額はそれぞれの施策の実現に必要な最小限度の額を考えております。 次に3点目、単市補助金についてでありますが、23年度予算がまとめられるまでにそれぞれの担当課から各関係団体に何らかの方法で通知されるものと考えております。 次に4点目、マイナスシーリングについてでありますが、23年度当初予算編成におきましても、人件費、扶助費、投資的経費などは個別に積算し、これらを除く経常的経費について枠配分方式を採用し、特定財源を除いた一般財源ベースで原則2%削減するよう求めております。ただ、22年度当初予算編成における枠配分額の達成状況により、部署によっては前年度と同額または2%加算などの差を設けております。 次に、大きな3番目の1点目、2点目につきましては、沖田議員の御質問にお答えしたとおりであります。 なお、逮捕された地区長の現状は、いまだ備前署に勾留中と聞いておりますので、その後の経過についてはわかりません。 それから、3点目の全市にわたって一番早く認定こども園の完了ができる案があるのではないかと、また吉永より早く幼保一体型施設整備を実施すべき地区があるのではないかという御質問でございますが、幼保一体施設整備中間計画は、地区または地域単位での形態を基本に現状と問題点を勘案して、幼保連携型認定こども園を基本とした幼保施設一体化実施の方向性を示した計画でもあり、国の子ども・子育て新システムの方向性を見守る必要もあることから、計画は平成26年度までの中間計画としております。 また、将来的には本市の人口動態、人口の動向、国の動きや社会情勢等を勘案して、平成27年度以降の施設整備計画を作成していく必要があるとしておりますけれども、政府では子ども・子育て検討会議の作業部会に幼保をこども園に統合する案に加えて現行制度の大部分を温存しながらこども園を設置するという案も考えられるということを提示しておりまして、現在のところ幼保一元化がどのように進んでいくのかは不透明な状況にあります。しかしながら、市では耐震や老朽化対策の面からも、早い時点で平成27年度以降の施設整備計画を策定していく必要があると考えておりまして、社会情勢の変化に対応した幼保一体施設整備中間計画書の変更も検討してまいりたいと考えております。 次に、4点目の幼保一体施設整備中間計画書は、総合的に整合性がないのではということでありますけれども、限られた財源から最大の効果を上げる費用対効果が重要であると十分に認識しておりまして、また市民公平性の面などからも幼保一体化に向けて合併特例債を有効に活用する施策をさらに検討してまいりたいと考えております。 しかし、3点目のところでも申し上げましたとおり、現在のところ政府による子ども・子育て新システムも幼保一元化がどのように進んでいくのかは不透明な状況でありますので、平成27年度以降の計画とされた地区の整備計画はまだ決まっておりません。 次に、大きな4番目の耐震強度のない……     〔「市長、白紙撤回かどうかという答弁が抜けてます」と12番掛谷議員発言する〕 えっ。     〔「幼保一体施設の白紙の検討をするのか、白紙をするのか、明確に言うてくださいということです。後でもいいです」と12番掛谷議員発言する〕 後ほどお答えします。     〔「はい」と12番掛谷議員発言する〕 次に、4番目の耐震強度のない市庁舎の問題についてでありますが、補強案の経緯・根拠、合併特例債等の財源、移転の検討と3点の御質問がございました。これらを総括した答弁になろうかと思いますが、まず申し上げなければならないのは、1、現時点で補強工事を決定したわけではないということでございます。市の厳しい財政状況から、避難場所に指定されている学校などは子供たちや市民の安全確保のため最優先に実施すべきと考えております。議員御指摘の重要性は十分認識した上で、早急に耐震化や老朽化した庁舎のあり方を検討すべきではありますけれども、先送りするしかないというのが苦渋の選択をしたということでございますので、御理解をお願いいたします。 次に、5番目の1点目の消費者生活問題の啓発や相談をどのように対応しているかについてでありますが、一般的に高齢者の訪問販売や電話勧誘販売の被害が多いことから、備前市消費生活問題研究協議会や地区の老人会などを通じまして啓発活動を行っております。 次に、2点目の消費者啓発セミナーボランティア派遣事業を行っていない理由と今後の見通しについてでありますけれども、備前市では過去に利用したことがあり、平成21年度にも1件話があったのでありますけれども、講師を県消費生活センターが選定するとのことで利用団体の希望がかなわないため、希望する講師と直接交渉をされて実施された経緯があります。今後とも、利用者団体等の意向を尊重しながら消費者啓発セミナーボランティア派遣事業を紹介してまいりたいと考えております。 次に、3点目の備前市に消費生活センターの設置はできないのかについてでありますけれども、平成21年9月に消費者安全法が施行されまして、消費生活センターの設置が市の努力義務とされました。設置の条件は、週4日以上の相談窓口の開設、専門相談員の配置などとなっておりまして、国の活性化交付金を活用して消費生活センターの設置を検討いたしましたけれども、専用の相談室を確保するには建物スペース的に困難でありまして、また専門相談員を雇用し、週4日以上の勤務に見合うだけの相談件数と賃金の費用対効果、後年度負担などを考慮すると難しいという判断をいたしております。 なお、相談件数は平成18年から21年までの平均が年約35件、本年度は11月までに21件の相談となっております。 消費生活相談窓口につきましては、市の広報紙8月号に1ページ掲載しておりまして、毎月の相談欄にも掲載しております。また、消費者ホットラインで備前市内から電話をかけると担当課に電話が入ることになっております。 次に、6番目のスポーツ、文化芸術への助成金についてでありますが、議員御指摘のとおり、近隣の赤磐市、瀬戸内市に比べまして備前市の補助金は運営状況にもよりますので、一概に少ないとも言えないと思います。各種団体は、少ない補助金で市民のスポーツ振興、文化振興のために大会、文化祭などを開催していただいていること、そして市の主催となるイベントなどに対しても多大な御支援、御協力をいただいていることに対しまして、心より感謝いたしております。 お尋ねの1点目、2点目の平成18年度から22年度までの推移につきましては、別紙でお渡ししているとおりでございます。 補助金の増額につきましては、今後近隣市町の補助金の内訳などを研究させていただきまして、市の財政状況を考慮しながらできる範囲で補助をしていきたいと考えております。 答弁漏れがあったようでありますが、この三股地区の問題に関しまして、このたびの吉永幼保一体型施設建設は、一たん白紙に戻すことを検討せざるを得なくなりましたということでありますから、これはさきにもお答えしたとおりでございます。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 馬場総務部長。     〔総務部長 馬場鉄二君 登壇〕 ◎総務部長(馬場鉄二君) それでは、私のほうから2番の1点目につきまして、議員御指摘のようにクラウドコンピューティングにつきましては自治体にも広まりつつあり、国の実証事業を使って基幹系システムにクラウドコンピューティングを導入している自治体があると聞いております。 また、岡山県におきましてもクラウドコンピューティング利用に向け、県内自治体への情報提供やセミナーを開催するなど、自治体クラウドの推進に力を入れてきております。 市といたしましては、国や県、事業者などからの情報収集に努め、クラウド利用できる業務の検討を行い、更新計画を検討する中でクラウドコンピューティング利用を考えていきたいと思います。 2点目の基幹系システムでございますが、御承知のように現在新システムへの更新作業中で、年内本稼働の予定となっております。今回導入のシステムは、庁舎内サーバー設置型のシステムですが、次期システムの更新計画を立てるに当たりましては、同様にクラウドコンピューティング利用を視野に入れて進めていきたいと考えております。 3点目の外部の専門家を雇用し、職員のスキルアップということにつきましては、当市規模の職員数や人事異動を考えますと、職員単独でシステム運用、これはある程度できると思いますけども、SEレベル、システムエンジニアレベルの知識まで必要な運用までになりますと、かなり職員のレベルが高くなりますので、難しいことと考えております。ただ、御提言のように外部の専門家の活用ということになれば、実現する方法もあろうかと考えてはおります。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) よろしいか──再質問に入ります。 掛谷議員。 ◆12番(掛谷繁君) それでは、最初の平成23年度予算編成についてでございます。 行政システムのことについて、事業効果、また2次評価コメントをしっかり踏まえ、また予算に反映すると、このようにおっしゃられました。このことについて、まずお伺いしたいと思います。 私は、きょうの同僚議員からもありましたけれども、いわゆる行政評価システムは何百事業というものを取り入れて、そして最後には経営戦略会議で重点的にその廃止というか、縮減というか、そういうことも必要ではないかと。いわゆる一番大事なのは最後の最後であるこの経営戦略会議、このことが大事であって、市長はその経営戦略会議のコメントをまずされているのかどうか、そこをちょっとお伺いします。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) この答案をつくる過程におきましても、私が例えばこういうこと、こういうこと、こういうことは考えているんだという時点で皆さん意見も言いますから、結構それが一つの検討になっているんじゃないかなと思います。それからまた、最終予算の前の段階で査定がありますから、その段階でもそれぞれの部に分かれてどういう形になるかもわかりませんけども、十分会議をやって議論はやっております。 以上です。 ○議長(津島誠君) 掛谷議員。 ◆12番(掛谷繁君) この行政評価システム、議員さんの間でもいろいろ言われています。先ほど山本議員のほうからも事業仕分けという話があったときに、外部評価、また市民の参加、そういったものも踏まえながら検討して行政評価システムを改善と、こういうような答弁もありました。ですので、2つ私はあると思うんです。1つは、内部的に執行部がしっかり考えて、いわゆるやめるとか縮小とか、逆に増額もあるでしょう。そういった内部できちっとやる、そういう方法、いわゆる経営戦略会議を重要視したやり方と。2つは、やはり外部の血を入れていく、外部導入してやるやり方、その中に有識者もいますし、市民の方もいるでしょう。そういう2つの考え方があるんですけれども、この答弁の中では経営戦略会議も大事だと思いますけど、外部の導入、評価を入れるというような答弁がありましたので、そこはどうなんですか、お聞きします。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 外部を入れるやり方はいろいろあります。例えば諮問をしまして、有識者あるいは専門家等による意見、答申、そしてそれを反映さす、こういうやり方もあります。それから、やはり皆さん方の意見というのもある意味では外部の意見、といいますのは皆さん方を通じて一般の方の意見が反映されていると思うんですよね。だから、確かにこの質問を受けて即それが政策に反映できない場合でも、だんだん後になって重要性が増してくる、あるいはそこまでやれる余裕ができてくるというようなことから反映させていくというケースもあります。ですから、いろんなケースはあると思いますけど、ただ余り言いましても外部の人というのはなかなか各分野にわたって専門的に詳しいという人は非常に少ないものですから、そういう意味でそういう点は加味はしますけども、即使えるというのはなかなか私は少ないんじゃないかなという気はいたします。 以上です。 ○議長(津島誠君) 掛谷議員。 ◆12番(掛谷繁君) なかなかよくわからない答弁ですけれども、私は実はこの11月28日、浅口市の市民の行った事業仕分け、この視察をしてまいりました。市長さんの答弁は、いわゆる埋蔵金のあるようなところはやればいいけど、埋蔵金のないようなところはこの事業仕分けなんかできませんというようなことを言われました。この浅口市は4事業やっております。詳しくは言いませんけれども、一つだけ例を挙げてみると例えば浅口まつりというのがあるんです。これは225万円ほど使ってます。これをやりますか、やりませんかという、こういうお金のレベルです。市はそんなレベルです。ですから、そんなに難しく考える必要はないんですよ。大事なことは民主党政権でも事業仕分け、これはパフォーマンスじゃないかと。ただ、一つ言えることは強制力がない、拘束力がない、これは当然です。ですけれども、市民や国民にこういうものを見せたということは、これは非常に意義があると、恐らく10人のうち9人まではおっしゃられると思うんです。そういう意味で、私はお金がこれによって削減できるとかしないとかということよりも、市民に対する説明ができるし、市民がわかりやすい、そういう意味で、事業仕分けというのはいいんじゃないかなと、こう思っております。ですので、いろいろ方法はあるんじゃないかと思いますが、一口に事業仕分けはやらないということではないんじゃないかと、そう思ってます。その辺のところの認識はどういうように思ってますか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 今現段階ではやらないというふうに解してもらってもいいんですけれども、確かに国のほうは特別会計も多いし、しかも170兆円も埋蔵金があると言われておりますから、非常にやれば効果があるだろうと思います。ただ、私どもの場合は特別会計もありますけども、もう全部オープンで、皆さん方にも全部オープンでその都度特別会計に入れたり出したりやっておりますから、ほとんどがもうオープンにやっているのと同じようなことなんですよ。ただ、個々の施策について今例を挙げられたこの祭りをするかせんか、例えば備前焼まつりをするかせんか、あるいは規模を大きくするか、小さくするかというようなことも、それはかけてかけれんことはないんですよ。しかし、余りそれをやりますと、例えば皆さん方も市民を代表してここへ出てきておられるわけですから、常に皆さん方の意見も聞いておりますので、先ほども申し上げましたが、今度皆さん方の立場がなくってしまうようなことをするべきじゃないというふうな、そういう意味なんですよ。だから、基本的にはああいうパフォーマンスばっかりやっておったら時間ばっかりとられる面もあるんじゃないかという意味で、今のところ考えておりませんということを申し上げたわけです。 以上です。 ○議長(津島誠君) 掛谷議員。 ◆12番(掛谷繁君) この議論は恐らくなかなか難しいと思います。ただ、一つだけ申し上げておきますけれども、テレビで見るような事業仕分けではこの市のレベルではないと。いわゆる本当に市民にオープンなところで、オープンで見せていって行政は何をやっとんかわからん、議員は何をやっとんかわからないと、こういうようなことが、議会はちょっと違いますけど、そういうものを市民にオープンにしていくということについては相当のインパクトはあるということを申し添えて次に行きます。 この平成23年度重点施策に、合併浄化槽整備、これはもう大体山本議員のお話もあったようでございますので、よろしいと思います。 この中で、新しい一つは学校教育施設の芝生化事業、これが入っております。私も、これはいいことだと思っております。ただ、これをどういうふうに展開していくのか、いわゆる備前市全体に展開していくのか、またモデル的に何カ所かやっていくのか、このことがよくわかりません。そこだけちょっとこの施設についてはお伺いしときます。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 確かにこれは初めての事業なわけです。備前市全体の中でどういう順番というわけじゃなくて、一番熱心なところ、といいますのはPTA、父兄の方が多分に協力してくれないとできないことなんですよ。それと、父兄だけじゃなくてその地域の皆さん、だからそういうことができる体制にあるところから、それがたくさんあったら順番をつけなきゃいけないかもわかりませんが、今二、三、手を挙げてきているところがあります。ただ、同時に聞いておりますのは校長先生、園長先生方は余り乗り気でないというところが多いように聞いております。確かに新たな仕事がふえるわけですからね。しかし、私はできるだけいいことですから、特に保育園、幼稚園、それから小学校低学年なんかには非常に私は有効な施策であると思いますから、できるだけ組んでいきたいと。 それと、やり方にもよって維持費が大分変わってくるんでしょうが、ある程度の時点で推計します。これぐらいやったらこれぐらいのあれが要るだろうというようなこと、それによって変わってきますから、現段階でどれぐらいの予算がかけれるかというようなことはちょっとわかりません。 以上です。 ○議長(津島誠君) 掛谷議員。 ◆12番(掛谷繁君) その次の、もう一つの公共交通の再編事業というのもありました。その答弁の中にはデマンドの導入、鉄道増便だったですかね、早かったんでよくわかりませんけど。特に気になったのは、このデマンドの導入という答弁がありました。このところ、わかる範囲でよろしゅうございますので、教えていただきたいと思っております。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) デマンドは、実際にやれる可能性が高いという意味で入れてるわけじゃないんですよ。もしやれたらという感じなんですね。例えば一番可能性が高いのは西鶴山、西鶴山は結局宇野バスが走っておりますけれども、備前市の定期バスは走っていない。かといって、足がないということで、その場合に一番ニーズがあるのは西鶴山地区じゃないかなという気がするんです。するんですけれども、あそこのタクシーは1台しかないということで、1台しかないところは不適当であるという陸運局からの指示も出ております。かといって、ほかにやれるようなところがあるかといいますと、やってやれんことはないんですけれども、経費が結構かかるんですよね。そうした点も含めまして、デマンドをやるというんじゃなくて一つの例として挙げているというふうに現段階ではとっておいていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(津島誠君) 掛谷議員。 ◆12番(掛谷繁君) 次に参りますけれども、いわゆる補助金等について途中での補正はやらない、そういうことが書いてございまして、関係団体に説明するという話の中で答弁はどうもあいまいで、いつどのようにやるのかとかというようなことは答弁にはなかったと思います。もう予算編成はどんどん始まってますし、具体的に本当にどういうふうに考えてそういう関係団体に通知するのか、話をするのか、もう一度お願いしたいと思います。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 確かに団体に対しては早目に目安を知らせてあげておかないと段取りもありましょうから、今既に幾つかの団体から要望が出てきております、先回りをして。それに対してまだ答えはしておりません。まだ、具体的にどの程度かということがはっきりわかりませんでしたから。だんだんわかってきよりますのが、例えば私どもがある意味で期待しておりました一括交付金、これが市町村は来年度はもらえないということ、そしたらこれは期待できないというようなこととか、かといって交付税がどの程度いわゆる減らされるのか、あるいはふやしてもらえるのか、そうした点もある程度入ってこないと見当がつかないんですよ。私は、補助金は本当はふやしてあげたいんです。もう減らすばっかりだと言われますから、いつもそういう面でかわいそうだなと思いますので、ふやしてあげたいんですが、かといって、余りそれを早く言えないもんですからちゅうちょしているわけなんですが、この12月議会でも終わった時点である程度の概算の見当をつけてから、それから基本的に今年度はふやしていけると。しかし、ふやしますと次からもうずうっとふやさざるを得んという、その傾向がありますから、だからふやすときは余り軽々にふやしますと後で自分の首を絞めるようなことになりますから、その点は気をつけていかなきゃいけないなと思っております。 以上です。 ○議長(津島誠君) 掛谷議員。 ◆12番(掛谷繁君) それでは、次へ参ります。 自治体クラウドの取り組み、馬場部長の御答弁ありがとうございました。 私は思いますけれど、これはなかなか単市では実際できないんですよ。ということは、やはりスケールメリットというか、業界の言葉でいえばエラスティックという話です。要するに、ごみ広域のような形でよく似た自治体、3万、4万、5万ぐらいのその都市が集まって、岡山県の中で例えば4自治体とか、5自治体とか、そういう近隣でもいいんですよ、広域でもいいし、またもういわゆる情報化というのはもうどこにあっても、海外にあっても、サーバーなんかどこへあってもいいわけですよ。ですから、広域でやるということが非常に大事なわけです。そういう意味で、これから考えてみますと今新システムというような話がありましたけれども、それとの話をやはり別な角度で考えて、この広域でのスケールメリット、エラスティックという、そういう側面からこの岡山県の中の市長会とか、そういうところに話し込んでいかないと、こういうものはなかなか構築できないんです。本来ならば、佐賀県は県で一本化してやってます。県単位でやってるんです。でも、岡山県はお金がありませんからそういうことをやらない。ですから、こういう自治体が集まってやりましょうやと。そういう研究をして、でき得れば西岡市長の提言で岡山県を引っ張って、この情報化を進めていかれたら思います。どうでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 構想としては確かにおもしろいように思いますが、果たしてどれぐらい負担というか、お金が要って、先ほど言われましたけど、果たしてそういうものができるのか、そしてそれによってどういうメリットがあるのか、そういう点についてまだ全然検討もしてないという段階ですから、これからちょっと検討してみたいと思います。ありがとうございます。 ○議長(津島誠君) 掛谷議員。 ◆12番(掛谷繁君) 同じく情報化の中で人材の育成というところであります。ぜひこれからはいわゆる少子・高齢化時代とITCの世界なんですよ、これからの時代は。そのITCのところが、情報化のところが手薄であったりわからんかったら、これは大きな損失なんですよ。少子・高齢化の問題も大事です。一方でつながってますけどね。ですから、今後いわゆる総合的に知ってるゼネラリストというんじゃなくて、スペシャリストを今後考えていかなきゃならないんですよ。それは福祉でも一緒です。だから、1年、2年でこの人事制度をころころころころ変えたらわからんままにまた次の部署に行くわけですよ。ですから、そういう特化して非常に大事なとこについてはそんなにころころ変えない。そういうゼネラリストからスペシャリストの人材育成をしないといけん、こう私は思うんですよ。こういうことをちゃんと来年度予算を取っておやりになったらどうですか。部長、どうですか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 馬場総務部長。 ◎総務部長(馬場鉄二君) ゼネラリスト、スペシャリストの議論でございますけども、私ども職員は一応ゼネラリスト、一般職として採用いたしております。ただ、それぞれ専門、福祉であると福祉の資格を持った職員の方、あるいは看護師さんであるとか、そういった形での採用をいたしております。 それと同じように、こういった専門的な知識のある者、これを一から育成するとなりますと育成するような、なかなか私どもその先輩とかそういったスキルもないというところで、あるいは中途採用の方法がいいのか、あるいはそういったところから派遣をいただくのがいいのか、議員御提言のあった嘱託というような形がいいのかというようなことは従前から考えておりますけども、まだそこまでは現実にできておりません。非常に難しい問題もあろうかと思います。職員の中からもそういったもっと詳しいことが、要る必要があるんじゃないかというような話も出ております。先ほどの答弁のように実現可能なことであればということで、非常にあいまいな答弁になりましたけど、そういったことで今考えているおるところでございます。 ○議長(津島誠君) 掛谷議員。 ◆12番(掛谷繁君) ぜひそういうスペシャリストの養成をするためにも、そういうプロのそういった方々を予算づけするなり、将来10年、20年先のことを考えれば安いもんだと私は思っております。 では、次に参ります。 いわゆる幼保一体施設の話でありますけれども、ここで私一点だけ気になりますのが、今回の吉永の認定こども園は白紙の検討も考えざるを得ないという、こういう答弁であります。白紙の方向かなと思っておりますけれども、実はこの予算が今回計上されておりまして、1億8,000万円ほど。これはお聞きするとこによりますと、吉永の認定こども園用に国の予算もいただきながら進めてくると、こういうように小耳に挟んでおります。ですから、これを白紙撤回するということは、この予算はもう使えないんですよ。いわゆる認定こども園だったら何でも使えますというものではないと、この吉永の認定こども園に対しての今回の予算づけ、22年度、23年度と、このように理解しとんですね。そこは非常に大事なわけでありまして、そのところを答弁お願いします。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 森山副市長。 ◎副市長(森山純一君) 一部の補助金がそういう内容になっております。それから、とりあえずは現行のまま仮にいくとした場合に、当然計上した時点はこういう事件の前でありました。もう何度も申し上げておりますけども、旧吉永病院跡に建設する予定での予算と考えております。ただ、こういう事件があり、しかもその後吉永地区長協議会からも今逮捕されております地区長についての抗議文が出されるというような状況の中では当初の計画どおり進めるのは非常に難しいと考えております。ただ、きょうとかあしたとかという時点で白紙という決定がやりにくい、一つには次世代育成会議での検討といいますか、そういったことも含めて早急に結論は出さないといけないんですが、今の時点では白紙に戻さざるを得ないことを検討する、非常に中途半端な答弁ですけれども、決定的なことが言えないというのが今の時点です。 以上です。 ○議長(津島誠君) 掛谷議員。 ◆12番(掛谷繁君) その件はそれぐらいで、本当は大事なんですけども、それ以上は言いません。 次に、耐震化、いわゆる耐震強度のない市庁舎の問題でお伺いしたいと思います。 3案あると私は申し上げました。今はこの市庁舎を補強工事をしていこうと、こういう方向だと、決定ではないということで、それはそれでいいと思うんですけれども、本当にここの市庁舎を10年、20年、30年先も補強工事でこの施設で本当にいいんですかという話なんですよ。これは要らんことですけれども、近隣からいろんな人が来たときに、本当にこの備前市の庁舎というのはぼろだなと、本当にそういう声はいたします。よく言われますよ。これがまたずっと何十年も続くんですよ。補強工事をやる、本当にそれでいいんですかと。さらに言えば、駐車場がありません、本当に。いろんな問題がやはりあるわけですよ。ですから、私は3つの案があるのではないでしょうかと、こう提言をしておりますので、私はぜひとも市庁舎に関する検討委員会を早急に立ち上げて検討していただきたい。どうでしょうか、市長。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 先憂後楽という言葉がありますが、やはり庁舎は最後だと。その前に、例えば学校の校舎の耐震化、改築補強しなければならないのが37棟あると。それが終わってからでないと、いわばできない。検討だけでもしとけばええじゃないかというようなもんですけれども、それすら私は今すべきでないと。また、やっても対応できないというように思ってるわけです。まずは子供さん方の安全・安心のほうが先だと。47%で県下ワーストワンというようなことですから、早くそれを脱出するための措置に力とエネルギーを入れていかなきゃいけないと、そういう意味でありまして、何十年もこのままでええかというたらそらよくないですけれども、ただそれだけ手を回していくだけのゆとりがないし、自分の庁舎は最後の最後だという考え方でおります。 以上です。 ○議長(津島誠君) 掛谷議員。 ◆12番(掛谷繁君) 考え方は非常にわかります。もう財源もないし、わかっとるわけです。実は高梁市が今検討しょんです。高梁市もお金がないんですよ。16億5,000万円で合併特例債が10億6,500万円、一般財源5億8,000万円、高梁市の人口は3万4,000です。これ合併時も耐震がないということで、ここの辺でもうやらざるを得ない、というのは合併特例債がもう使えないから。これを使い切るんじゃなくて、使えるときにやらなきゃできないというところでございます。ちなみに井原市なんかも4万5,000で28億円、真庭市は4万9,000で28億円、広島県の庄原市では4万1,000で約25億円、兵庫県の宍粟市では4万3,000で20億円、大体20億円ぐらいは新築、新築ですよ、これぐらいはかかってます。これは高梁が16億5,000万円でやろうという案、案というか、検討をやってます。ですから、私は何も1年、2年でこれができるとかできないとかということじゃなくて、検討しなきゃあ、やはり合併特例債も使わなきゃあ、じゃあ合併特例債がない後でこんなことできますか。できないでしょう。だから、同時並行で大変でしょうけど、検討したらどうですかと、こう言ってるわけです。もう一度お願いします。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 合併特例債は確かにあと時間が余りないということで、これを活用しないとということですが、これとてやはりまた3割の支払いの時期が始まってくるわけなんですよ。そうしますと、これが実質公債費比率にまた大きく影響してきますから、それじゃなくても今うちは借金が非常に、公共下水道の借金が一番多いんですけども、そうした中で市の庁舎を建てれるような状況でもないし、検討すらできるような状況でもないという私の判断なんですよ。だから、検討委員会を立ち上げてみたところで皆さんなかなかそういうことを真剣に議論するようなことにはならないんじゃないかなという気はいたします。 以上です。 ○議長(津島誠君) 掛谷議員。 ◆12番(掛谷繁君) もう何回もわかりました。ただ、言えることはいずれはやらなきゃならないんですよ。6億円ぐらいのお金がかかるんですよ。6億円の金はいつかはやらなきゃいけないんですよ。やらなきゃならないんだったらいいタイミングでそういうことを検討しなきゃならないでしょと。今こういう、きょう言ったばかりですからすぐやりますとはならないかと思いますが、真剣に一つ考えていただきたい。 最後に、スポーツ、文化芸術の助成金増についてでありますけれども、しっかりと他市の実態を見てやっていただきたい。今、例えばグラウンドゴルフは会員が1,000人ぐらいいるんですよ。たったの5万5,000円ほどしかないんですよ、補助がね。1人55円です、年間。年間55円、1,000人です。こんな補助金なんかありませんよ、例えばね。だから、私は何も他市みたいに物すごくやれというんじゃないんです。同等ぐらいをおやりになったらどうですかということを言ょうるわけで、それぐらいはできるんじゃないかと。どうですか、最後に市長よろしくお願いします。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 西岡市長。 ◎市長(西岡憲康君) 私、備前市におきましていろいろ予算をやってみていつも不思議に思いよったのは、当初予算を組むときにはいわゆる財政調整基金を使い込んで赤字だというような考え方でいって、翌年決算やってみたら常に黒字なんですよね。何が原因かというとやはり執行残なんですよ。あれが多いんですよね。だから、結局ありがたいといやありがたいんですよ。ありがたいんですけども、結果としてその途中過程ではもう緊縮緊縮ですから、各種団体、特に福祉関係の団体でも補助金を切るんですよね。これがつらいんですわ、私は。だから、むしろ今度は逆に赤字決算になること覚悟で最初からふやしていこうかなということすら考えております。これぐらいやはりやっていかないとなかなか変わりません。そういう気持ちでおります。 以上です。 ○議長(津島誠君) よろしいか──(はい) 以上で掛谷議員の質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(津島誠君) 次に、鵜川議員の一般質問を願います。 3番鵜川議員。     〔3番 鵜川晃匠君 登壇〕 ◆3番(鵜川晃匠君) 通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 まず、1番目の子育て支援について。 ①子供の遊び場についてお尋ねいたします。 子育てにおいて遊び場は子供たちの成長期の過程に最も大切な場所であります。太陽の日差しを浴びながら全身を使っての運動と未知への体験、そして親子のきずなを結ぶ無限の空間であります。子育て真っ最中のお母さん方から市内に子供の遊び場が欲しいという声を多く聞きます。本年度行われた意見交換会においても要望が出されております。 そこで、何点かお尋ねいたします。 現在、市が管理または助成している子供の遊び場はどこに何カ所あるのか。利用状況はどうなのか。遊具等の管理、安全点検はできているのでしょうか。今後、子供たちの遊び場をどのように整備していこうと考えているのか、お聞かせください。 次に、②ふれあい交流拠点事業についてお尋ねいたします。 核家族化や地域での交流機会の減少に伴い、集いの場の重要性が増しております。備前市でも、母子支援事業、つどいの広場事業等が実施されており、大変好評であります。しかしながら、さらに子育てを積極的に支援していくには、二、三年先と言わず整備充実を図っていくことが必要であると考えます。 そこで、何点かお尋ねします。 まず1点目、備前市次世代育成支援行動計画の前期計画では、子育て支援拠点事業の平成21年度の目標事業量がセンター型で4カ所、ひろば型で3カ所であったが、いずれも達成することができていなかった。後期計画では、平成26年度目標事業量でセンター型1カ所、ひろば型3カ所となっているが、その見直しの理由と実施箇所をお聞かせください。 次に2点目、現在実施されているのは伊部地区のひろば型、市からの委託と伊里地区のセンター型、認定こども園の2カ所であり、備前市全体で考えますと遠距離にある吉永、日生地区及び西鶴山地区にも身近な場所で参加できる子育て環境の整備を図る必要があると考えます。そこで、子育てのお母さん方から強い要望を踏まえ、備前市次世代育成支援行動計画の事業を前倒しして、吉永地区では直営方式でひろば型事業を交流センターで実施してはいかがでしょうか。また、日生地区においてもひろば型事業を実績のあるグループに委託されて日生総合支所の空き部屋を利用し、実施してはいかがでしょうか。また、西鶴山地区においては西鶴山保育園の中で直営方式でひろば型事業を実施してはいかがでしょうか。提案をさせていただきます。 経費については国から2分の1の補助があるとお聞きしておりますので、市の負担は少ないと思います。 次に3点目、子育て支援拠点事業のセンター型とひろば型についてでありますが、センター型は使用範囲がかなり制限されて使い勝手が悪い。ひろば型は、気軽にいつでも集えることができるなどの声が聞かれます。また、本年度行われた意見交換会においてもお母さん方からひろば型のほうが集いやすいとの意見があります。これらの事業を実施していく上で、市長のお考えをお聞かせください。 次に、大きい2番目の障害者への支援について。 ①地域交流サロン事業についてお尋ねします。 この事業は、障害者等が住みなれた地域で自立した豊かな生活が送れるよう支援することが目的でありますが、現在事業実施箇所はどこに何カ所あるのか、また自立に向かっての就労支援等はどのようになされているのかをお聞かせください。 また、他地域からのサロン事業の要望があれば交流ルームをふやすなど、障害者への支援の充実を図っていただきたいと思いますが、市長のお考えをお聞かせください。 次に、大きい3番目の休廃止鉱山鉱害防止事業について。 ①流出水の調査についてお尋ねします。 地下水の変動により、坑道等からの流出水の道筋が変わってくると思いますが、現在水処理をしている箇所以外から強酸性水の流出調査は行っているのでしょうか。行っているのであれば、どのような調査方法なのかをお聞かせください。 また、5年ごとぐらいには詳細調査を行う必要があると思いますが、そのお考えをお聞かせください。 次に、②河川の水質保全についてお尋ねします。 鉱害防止事業は、水質保全に重要な役割を果たしております。しかし、休廃止鉱山等の露天掘りの表面から流出される水が下流域の河川、金剛川、八塔寺川に合流しているが、水質に問題はないのでしょうか。 坑廃水処理場の位置する上流と下流の河川水のpH値、これは測定場所も含めて違いはあるのでしょうか。下流域のpH値が下がるようであれば、今後の水質保全についてどのような対策を講じられるのかをお聞かせください。 次に、③植栽事業についてお尋ねします。 現在、植栽事業が行われておれば、事業の進捗状況と今後の計画についてお聞かせください。 また、今日までの植栽効果がどのようにあらわれているのかをお尋ねいたします。 以上、よろしくお願いをいたします。 ○議長(津島誠君) ただいまの質問に対する答弁を願います。 西岡市長。     〔市長 西岡憲康君 登壇〕 ◎市長(西岡憲康君) それでは、鵜川議員の質問に順次お答えしてまいります。 1番2点目のふれあい交流拠点事業についてでありますが、地域子育て支援拠点事業のことだと思いますので、当事業に読みかえをしてお答えいたします。 まず、見直しの理由と実施箇所についてでありますが、平成22年3月に作成しました備前市次世代育成支援行動計画の後期計画で、地域子育て支援拠点事業の平成26年度までの目標事業量としてひろば型実施箇所数は現在の1カ所から3カ所へふやすことを目標として計画をしております。厚生労働省の指針的なものは中学校区での設置を目指しておりますので、市や地域地区の実情やバランスなどを考慮してひろば型の見直しを行い、あわせてセンター型の見直しも行っております。また、今後の実施箇所といたしましては、ひろば型を日生地域と吉永地域で検討してまいりたいと考えております。 次に、各地域における鵜川議員の御提案は、事業としての有効な方策の一つと考えられますけれども、本市としましては今後は委託する場合の選定基準、地域の実情やバランス等を考慮しながら本市の地域子育て支援拠点事業設置の展開を検討していく必要があると考えております。 次に、地域子育て支援拠点事業のセンター型とひろば型についてでありますが、どちらも子育て中の親子に対する子育て不安や負担感の緩和、子育て家庭の支援を行うことにより安心して子育てができる環境づくりを共通目的としております。実施形態は違いますけれども、今後も市民ニーズに沿うようどのようなサービスが提供できるかを検証し、お互い連携を図りながら実施してまいりたいと思います。 次に、大きな2番の地域交流サロン事業についてでありますけれども、家庭に引きこもりがちな、主に精神疾患を持つ人が、身近な場所で気軽に集うということができる場所を提供するということで、住みなれた地域で自立した生活が送れるよう支援することを目的に実施しております。現在、日生西公民館でのとまり木といんべ会館の色えんぴつのこの2カ所で実施いたしております。同じ精神疾患を持つ仲間と気軽に語り合うことのできる場として当事者自身が利用しやすいサロンを選択し、市内全域からの利用につながっております。 このサロンなどでは地域生活支援センター、パレットによる相談事業も実施しておりまして、ユートピアでの自立訓練や就労移行支援を経まして就労につながった人もおります。現在、他地域からのサロンの要望はありませんが、今後要望がありましたら取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(津島誠君) 野上市民生活部長。     〔市民生活部長 野上茂之君 登壇〕 ◎市民生活部長(野上茂之君) 私から、3番の休廃止鉱山鉱害防止事業についての御質問にお答えします。 まず、1点目の現在水処理をしている箇所以外からの流出水の調査は行っているのかについてでありますが、通常業務の範囲として現場職員が坑口付近の水質測定を実施しておりますが、個別に流出調査は行っておりません。また、5年ごとぐらいに詳細調査を行うのかについては、必要性はあるものと認識しておりますが、休廃止鉱山及び稼働している鉱山の両面で検討する必要があることから、市といたしましては鉱山保安監督部と協議していきたいと考えております。 次に、河川の水質保全について。 休廃止鉱山等の露天掘りの表面からの流出水が河川に合流しているが、水質に問題はないのかについてでありますが、市で坑廃水処理を実施している休廃止鉱山に露天掘りはなく、その他の鉱山について露天掘りでの採掘を実施しているところは施設内に処理場を有しており、適正な水処理を行い、河川に排出しておりますので、水質に問題はないものと思っております。 また、坑廃水処理場の上流域と下流域でpH値に違いがあるのかについては、金剛川に設置しております、これは場所的には福満と、それからゴアテックスのところと、それから藤野でございます。水質測定による数値では、上流と下流域を比較して下流域のほうがpH値は中性に近いものになっております。 3点目の植栽事業の進捗状況と今後の計画と植栽効果のあらわれについてでありますが、以前は県の補助事業として実施しておりましたが、平成14年ごろから補助事業の廃止とともに事業を実施していない状況であり、今後においても市では実施しない計画であります。また、植栽効果については土砂崩れの防止、土壌改良、表面水の流出防止等の効果が期待されるものと考えております。 以上であります。 ○議長(津島誠君) 井上保健福祉部長。     〔保健福祉部長 井上純子君 登壇〕 ◎保健福祉部長(井上純子君) 私から、1番目の1点目、子供の遊び場についてお答えします。 現在、市が管理している児童公園は、備前地域に33カ所、日生地域に地区公園が21カ所あり、合計54カ所あります。利用状況につきましては、正確には把握できませんが、少子化等により年々減少していると思われます。公園の管理につきましては、草刈りなど地元の地区に無償でお願いしており、委託料等の費用は発生しておりません。また、遊具の管理、安全点検については市の管理マニュアルに基づき、職員による定期点検と専門業者による年1回の点検を実施し、安全を期しております。 次に、都市公園等大規模な公園で遊具を設置している公園は、備前地域に3カ所、日生地域に1カ所あり、合計4カ所であります。利用状況につきましては、幼児クラブが定期的に利用したり、家族連れなど多くの利用がなされているところでございます。管理につきましては、3公園は指定管理者による管理、備前地域の1公園は市が直接管理を行っております。また、遊具の管理、安全点検につきましては児童公園等と同様であります。 次に、今後の公園整備につきましては、現在新設の計画はありませんが、各地区の利用状況や要望を聞きながら対応してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(津島誠君) よろしいか──再質問に入ります。 鵜川議員。 ◆3番(鵜川晃匠君) 遊び場についてでございますが、これはまさに私が先ほど御質問しましたように、お母さん方から非常に強い要望がございます。今の遊び場がそれぞれ都市公園とか児童公園、先ほど言われました日生地区にはそれぞれの場所であることは承知はしておりますけれども、その遊び場がどうも使い勝手が悪いといいましょうか、もう少し整備をしてほしいという声は、これはもう意見交換会でも、備前と日生の意見交換会でも出ております。ですから、そこら周り御回答もいただいたんですけれども、市民のニーズを聞いて整備をしていくというようなことなんですけれども、ぜひそこら周りもう少し現状を、その現状を見てほしい、職員の人に。ただ、地区に委託をされとるということを聞いたんですが、市の職員は行かれてるんですか。ちょっとそれどうでしょうか。それで、私が見る範囲、私児童公園全部見ましたけれども、33カ所は新たにふえたと思います。当時31ぐらいだったと思うんですけど、ふえてるんですけど、それはいいとして、現実にブランコにさびがついてる、あるいはその周辺に草が繁茂してる、そういう状況の中で、私はその児童公園等はもう利用が少ない場合には、そこをほかに有効利用する、例えば売却も考えれるかもしれません。そういったところを集約して、その子育ての環境が、遊び場としてよりよい環境がつくれるように一つ考えていただきたい。私は、このことを思うわけでございます。その点、いかがでしょうか。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 井上保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(井上純子君) 児童公園につきましては、市の職員が市の管理マニュアルに基づきと申しましたが、月に1回点検に参っております。 以上です。 ○議長(津島誠君) 鵜川議員。 ◆3番(鵜川晃匠君) もう一点だけ、じゃあお尋ねします。 子育てについての再質問でございますけれども、子供の遊び場とかふれあい交流事業と先ほど私申し上げました。もう子育てにおいて子供の成長はとまりません。ちょっと待ってほしい、ちょっともうちょっと待ってください、整備をしますからということでは、今子育て真っ最中のお母さん方の本当の思いが行政に何も伝わらない。何とか行政にしてほしい、そういう願いが私には聞こえてまいります。ぜひ何年先、例えば認定こども園ができたらセンター型ができるからちょっと待ってほしい、それは移行すれば済むことであって、今回初めて聞きました吉永の認定こども園につきましても、センター型が吉永にできるんですかということを私は聞きたいんです。ですから、そういうような状況で今お答えになられたようなことが本当に進められるのかどうか、ちょっと私も疑問に思うわけでお尋ねをいたします。 そのことを最後にお聞かせください。 ○議長(津島誠君) 答弁を願います。 井上保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(井上純子君) 後期計画におきましては、センター型については1カ所、ひろば型を3カ所というふうにしておりますので、センター型につきましては伊里にあります。したがって、吉永地域にはひろば型をというふうな計画にしております。 センター型が前期計画でなぜ縮小したかというようなことですが、議員御承知かもわかりませんが、センター型の場合は週5日開設と保育士配置が必要であり、利用者がなくても開設しなければならないのに比べてひろば型は週3日から4日、5日、6日から7日と柔軟な対応であるということと、保育士でなくとも子育て支援者で実施できるという地域の実情に合った開設をしやすいという点があることなども勘案して見直しをしております。 以上です。 ○議長(津島誠君) よろしいか──(はい) 以上で鵜川議員の質問を終わります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(津島誠君) この際、申し上げます。 本日の一般質問はこれで終わりとし、後の方の質問については明日行いたいと思います。 本日はこれにて散会いたします。 皆さん、御苦労さまでした。     午後6時33分 散会...