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  1. 新見市議会 2018-12-01
    平成30年12月定例会(第3号) 本文


    取得元: 新見市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-14
    2018年12月11日:平成30年12月定例会(第3号) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1                             午前10時0分  開 議 ◯議長(仲田康豊君) 皆さん連日御苦労さまでございます。  ただいまの出席18名でございます。これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は配付いたしておりますので、よろしく御協力をお願いします。          ──────────────────────── 日程第1  一般質問 2 ◯議長(仲田康豊君) 日程第1に入ります。  昨日に引き続き一般質問を行います。  まず、8番坂東義生議員の登壇を願います。8番坂東義生議員。               〔8番 坂東義生君 登壇〕 3 ◯8番(坂東義生君) 8番坂東義生です。皆様おはようございます。  12月定例市議会一般質問2日目の最初の登壇者として質問をさせていただきます。さっぱりした頭になっておりますので、さっぱりした質問にしたいというふうに思っております。  今年11月末の本市の人口は2万9,668人、昨年の同時期に比べて604人の減少を見ています。毎年600人前後が減り続けており、人口減少に歯どめがかからない現状の中で、新見市はどのような政策を立て、どのような方向に進むべきか。消滅自治体とならないために、今私たちがとるべき方策は何かを見出さなければなりません。新見市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、急激な人口減少と少子・高齢化に立ち向かおうとしていますが、様々な施策をもってもこの減少をとめることは困難になってきています。これまでの人類史上、どの国も経験したことのないほどの急速な人口減少は、国の将来の姿のみならず、自治体のあり方そのものへ大きな影響を及ぼしています。もとより、人口減少、少子化対策は国家的な課題ですが、住民の日々の生活に深くかかわっている我々自治体こそ、この課題に向けて中心的な役割を果たさなければなりません。私たちの新見市が生まれてよかった、住んでよかったと思える町にするためには、今、そしてこれからの市政のあり方に対してしっかりと考え、全力で取り組まなければいけない最終段階に来ていると思います。今議会では、この視点から池田市政1期目の折り返し地点となって、選挙時の公約の実現と、これからの市長の取り組みについて、定住策の充実についての2項目について質問と提言をしてまいります。  まず1項目めです。池田市政も2年となり、1期4年間の折り返し地点となりました。選挙時に掲げられた公約の実現状況と、残された2年間の取り組みをどのようにしていくのかを質問いたします。  1点目に、市政の見える化と市民、民間と協働する力強い市政についてであります。市長は市長就任以来、見える化と協働を市政の柱として掲げられ、その推進に努めてこられています。私は度々市政の見える化と協働のあり方について質問をし、提言をしてまいりました。この見える化と協働はどういった視点で、どのように進められているのか。また、今後はどのように進められるのか、お聞きいたします。  2点目に、徹底してやりたいことについてであります。市長公約に徹底してやりたいこととして、少子化対策、若者の人材育成、産業振興、ふるさとを愛する教育、健康づくりと高齢者の安心確保、市民サービスの充実、危機管理の7つの項目を掲げられています。これらの項目はどのように進められているのか、また今後はどのように進められるのか、お尋ねをいたします。  2項目めに定住策の充実について質問いたします。  人口減少が進む中、本市に定住する政策は非常に重要であり、そのため、市は移住・定住対策に力を入れています。本市に移住してもらうための施策としては、新規就農者支援IJUターン就職奨励金、空き家の購入、改修、家財整理に対する支援など、様々な支援制度があり、他市に劣らない制度を持っています。一方、大学、専門学校、就職、いろいろな理由でふるさと新見を離れ、都会生活をしている若者は多くあります。そのほとんどがそのまま都会に定住し、大人になってからもふるさとに帰らない状況が続いています。一度は新見を離れて都会での生活を経験しても、例えば30歳前後で帰ってくる、そういったUターン者の促進を図っていくことも重要であると考えています。また、高校を卒業して、市内の企業に就職したい、家業の農業や商売を継ぎたいと思う若者を新見に残ってもらう施策も重要です。外からの移住者対策も必要ですが、都会に出ていった息子さんや娘さんのUターンを促進するためにはどうすればいいか。新見に残りたいと思う若者をどうサポートすればいいのかといった施策を進めなければいけません。多くの親や大人たちが、こんな町、何もない町に帰ってきてもしょうがないから都会で頑張れ、新見に残って農業をしても仕方がないから都会で働けと、子供のころから言い続けてしまっているのではないでしょうか。Uターンや家業の後継者、地元就職者を念頭に置いた施策こそ必要な政策であると考えています。  1点目に、Uターン就農者や農業後継者への施策についてであります。私は昨年12月議会、今年6月議会でもこれを取り上げ一般質問してまいりました。6月議会の中で、平成29年度末までの新規就農者数の数は累計で80組、Iターンによる就農者が32組、Uターンを含むその他の就農者が48組であったという数値を答えられました。これは移住による就農よりもふるさと新見に帰って農業を継いだり、学校を卒業して農業後継者として頑張っている人が多いということを示しています。私はこういった人を支援していくことが最も大切であると訴えてきています。これに対し、市は今年6月議会で本市農業の後継者不足は喫緊の課題であると認識しており、意欲ある新卒者や帰農者が安定した経営や規模拡大が図れるよう新たな技術研修の支援や情報提供などを積極的に行う、帰農して家の農業を継がれるような専業農家の方に対してはその経営意欲、規模拡大などの意向を確認して、あるべき支援策をできるだけ早い時期に構築していくと答弁しています。この支援策の構築はどのようにされているのかお示しください。  2点目に、法務局証明サービスセンターの設置についてであります。この課題も平成28年6月議会、29年3月と12月議会、今年6月議会で再三にわたり取り上げてきました。今回は定住促進という視点から捉え、提言してまいります。
     新見市内の中小企業、小規模企業は1,520社あり、そこには6,452人が雇用されているとお聞きしています。この中小企業や小規模企業は資金の借り入れや各種許認可申請など、法人の登記証明や印鑑証明を必要とすることは度々あります。その都度、高梁市の岡山地方法務局高梁支局まで往復2時間余りをかけて出かけなければいけません。大変な不便さを感じており、企業の本拠地を新見から移そうかと思っている事業主も少なからずあると聞き及んでいます。新見から他市へ企業の移設があった場合、当然従業員も他市へ移ることになり、定住の促進が図られないことになります。本市が今年定めた新見市中小企業・小規模企業振興基本条例には、中小企業、小規模企業は地域の経済と雇用を支える役割の重要な担い手とされており、第4条で「市は、中小企業・小規模企業の振興に関する施策を総合的に推進するものとする」と規定しています。この条例に基づき設置され、先月第1回目の会議が開かれた新見市産業振興会議の中でも、法務局証明サービスセンターの設置を要望していくとの会議結果がされたように聞いております。市は今年6月の私の質問に対し、岡山地方法務局高梁支局へ請求のあった新見分の法人印鑑証明書などの証明書発行件数は年間約6,300件と推測されるとの答弁をする中で、国はデジタルガバメント実行計画を策定し、各省庁への申請事務はマイナンバー制を活用して登記事項証明書の添付書類を省略する方針を示したため、動向を見きわめていきたいと検討を続けていくとの考えを示されました。一体いつまで検討をすればいいのでしょうか。年間約900万円の経費が必要だとされていますが、月額にすれば75万円です。中小企業が困られている現状に、75万円という額を市が負担するのは高過ぎるのでしょうか。市内中小企業からの法務局証明サービスセンターの強い要望、新見市中小企業・小規模企業振興基本条例に基づいた中小企業振興の基本理念と市の役割を考えるとき、法務局証明サービスセンターを市の負担で設置していくということは重要であり、費用対効果は十分にあると考えますが、市のお考えをお示しください。  3点目です。地域医療の充実とその対策についてであります。定住を促進するためには本市の医療の充実も重要な課題です。今回、私はこの地域医療の中で休日、夜間の救急医療体制ドクターヘリ防災ヘリ運航への取り組み、市内産科病院の考え方について質問いたします。  まず、休日、夜間の救急医療体制についてであります。市内には2つの救急告示病院があり、2次救急患者の受け入れに日夜を問わず努力をされています。医師や看護師の御努力に感謝を申し上げたいと思っております。しかし、人口当たり医師数が県平均と比較して4割程度少ないなど、医師を初めとした医療従事者の確保が大きな課題の中、休日、夜間の救急受け入れが困難な状態が続いています。休日、夜間の医療従事者を確保しようとすれば、多額の経費がかかり、病院の経営にも大きな影響を与えることになります。私たちが望んでいる救急診療を含む地域医療の体制は、病院や医師会だけでは対応できない状態になってきています。このような状況を市はどのように考えているのか、お聞きをいたします。  次に、長年の懸案になっているドクターヘリ、防災ヘリの夜間運航についてであります。石垣市長時代から県北の救急医療に対応するためにドクターヘリの夜間運航を要望してきました。ドクターヘリの夜間運航は困難だとの判断の後は、岡山県防災ヘリの夜間運航により県南病院への救急搬送を要望し、県北地帯で検討する場を設けて協議を続けていると聞いています。救急夜間ヘリ運航への取り組みはどのようにしているのか、お聞きをいたします。  次に、市内産科医についてであります。現在新見市には国際貢献大学校メディカルクリニックの1カ所のみ出産できる産科があり、新見市内を初め、近隣の自治体からもここで出産をされていると聞いております。しかし、少子化により出産する件数も年々減少してきており、産科の経営も心配されるところです。国際貢献大学校の設置者は新見市長であり、この経営に深く関与していると思いますが、これまで3年間のメディカルクリニックでの出産件数の動向と今後の見込みについてお示しください。  4点目に豪雨時に通行不能となる国道180号への対策について質問をいたします。  今年7月豪雨とそれに続く台風24号では本市も大きな被害を受け、市はこれを検証した上で防災計画の見直しを行うとしています。この災害時に国道180号が通行どめになり、あわせて高速道路の通行どめやJR伯備線の運転休止など、新見市自体が孤立する状況になりました。市内のコンビニエンスストアに品物が入らないといった状況や宅配物が届かない、救急患者を南部の病院に搬送できないなどといった重大な問題が生じました。これは、新見市への大動脈である国道180号が通行不能になったことが最大の原因であると思っています。7月豪雨では、新見市内だけでなく高梁市や総社市でも国道180号は通行不能になりましたが、本市の石蟹から長屋までの間、特に中華料理店から南へ約300メートル、下広瀬橋の間はこれまでも度々道路浸水により通行どめがされています。あの地点ですぐ隣を流れている高梁川が約90度にカーブしているために道路浸水が起きていると思っています。国道上には伯備線が横断しているために道路をかさ上げすることはできません。そこで、高梁以南にも設置されている道路浸水防止壁、パラペットを設置することについて、新見市から岡山県へ強く要望することが必要だと思いますが、お考えをお示しください。  以上で1回目の質問を終わります。 4 ◯議長(仲田康豊君) ただいまの坂東義生議員の一般質問に対する執行部の答弁を求めます。 5 ◯市長(池田一二三君) それでは、私から1項目め、池田市政の折り返し地点になって公約の実現状況とこれからの取り組みについての1点目、市政の見える化と市民、民間と協働する力強い市政はについて、まず答弁をいたします。  見える化とは、行政施策やそのプロセス等について市報やホームページ、市政懇談会などのあらゆる機会を通じて積極的に情報公開をし、市民の皆様にお伝えしていくことであると考えております。例えば、新見市公共施設機能再配置計画の策定におきましては、公開の場であります地域審議会で協議をしていただくとともに、パブリックコメントにより市民の皆様から広く意見を伺い、意思決定をしております。今後も引き続き情報公開に努め、開かれた市政となるように取り組んでまいりたいと考えております。  次に、市民、民間との協働についてでございますが、協働とは市民の皆様と市がそれぞれの役割や責任を認識し、補完、協力することであろうと考えているところであります。課題解決や地域の活性化などにつなげることを目的としたオール新見!公募型まちづくり事業など、新たな取り組みをして行っております。また、本年地域共生社会の実現に向けた新見市版地域共生社会構築計画を策定いたしました。これに基づき、市民の皆様や新見公立大学と協働、連携して人と地域が元気な町をつくることを目指し、本市独自の取り組みを進めてまいりたいと考えております。  次に、2点目、徹底してやりたいことに掲げた政策についてでございますが、少子化対策では子育て世代包括支援センター事業をスタートさせ、電子母子手帳の導入、すこやか妊婦相談などによりきめ細かい支援を行っております。また、結婚推進では結婚推進サポーターによる世話焼きさん事業を充実させたほか、婚活イベントの開催に加え、民間の婚活イベントへの支援を行っております。若者の人材育成では、従来の看護学生の奨学金給付金に加え、新たに介護学生に対する奨学支援を導入することとともに、引き続き新規就農者支援を行っていきます。また、新見未来づくり会議においては若者が新見の未来について考え、意見交換する機会が設けられるなど、人材育成に向けての取り組みを進めております。産業振興では、中小企業・小規模企業振興基本条例を制定し、条例に基づく新見市産業振興会議を設け、産業振興に対する施策の検討などを行っております。また、企業誘致では2社の企業立地が決定し、操業に向け準備が進んでおります。さらにIJUターン就職支援事業資格取得費支援補助金の創設により、市内事業者における雇用の促進や定着を図るなど、中小企業、小規模企業の振興を図っております。ふるさとを愛する教育では、新見の従来の新見塩から子育成事業に地域の皆様に御協力いただく地域単位での実施を加えたほか、オール新見!公募型まちづくり事業を活用した民間団体による各学校への出前授業が実施され、郷土愛を育む教育が進んでいるところでございます。健康づくりと高齢者の安心確保では、市民の健康づくりへの関心を高めるため、健康チャレンジポイントやクアオルト健康ウオーキング事業を新たに実施したほか、小地域ケア会議の拡大を図り、高齢者の安心の確保にも努めてまいりました。市民のサービスの充実でございますが、地域に密着して頑張っている住民組織団体等を支援するため、協働推進課を新設いたしました。また、あらゆる公共サービスの提供において、市民の皆様の目線に立ったきめ細かいサービスの提供に努めてまいりました。危機管理では、地域防災計画をもとに本市全体の安全・安心なまちづくりに努めてきた中で、特に地域防災力の強化を図るため、自主防災組織の組織率の向上に努めてまいりました。今後につきましては、これまでの取り組みの成果を検証するとともに、市民の皆様と一緒に元気なまちの実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 6 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 7 ◯8番(坂東義生君) これまでの市長の2年間の取り組みを中心に答弁がありました。はっきり言って、これまでの取り組みというのは私たちは目に見えております。今後2年間の取り組みについて、市長のお言葉によると今の進められてきた策を推進していくというふうな言葉でまとめられるんだろうと思いますけれども、私がお聞きしたいのは、これまでの取り組みを強化するのも推進していくのも、それはもうもちろん大切でありますけれども、今後の2年間、新見市に住んでよかったと思われる新見市づくりのために、各項目について市長が、もっと具体的なお考えをお聞きしたいというふうに思っております。御答弁ください。 8 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 9 ◯市長(池田一二三君) 成果についてでございますけれども、今まち・ひと・しごと創生総合戦略、また新見市総合振興計画等を進めている中で、今2年が私が就任してたちました。人口減少問題対策会議等で今御検証をいただき、また次年度に向けてその御意見等を反映させていくというふうに思っております。 10 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 11 ◯8番(坂東義生君) 常々市長は市民の方の御意見をお聞きする、それから機運の醸成を待つという言葉を口にされております。協働の新見市づくりを進めるためには、それは大切だというふうに思いますけれども、やはり市長の強いリーダーシップで、私はこれがやりたいんだ、新見市をよくするためにこういうことをやりたいんだというのが欲しいわけです。市民の方もそれを願っている、望んでいるというふうに思います。先ほどと同じ質問になりますけれども、この2年間、市長はどういった施策をもってどのような町にしていきたいのか、お聞きをいたします。 12 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 13 ◯市長(池田一二三君) まず私がやりたいと思いましたことは、協働のまちづくりでございます。議員も当初御質問の中で申されましたように、この新見市は人口減少問題が最大の課題でございます。そうした中、この地域を持続的に可能にしていく、そういった仕組みづくりが必要でございます。そうした中、この度新見市版地域共生社会構築計画をいたしまして、小規模多機能自治によります地域共生社会の構築と、そして本市固有の資源でございます新見公立大学を生かしたまちづくりを進めることによりまして、まずはこの地域を持続可能な町としてまいりたいと考えております。 14 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 15 ◯8番(坂東義生君) そうですね。具体的なことに入ります。  先ほど市長の答弁の中で、見える化というのを進めるためには政策の決定とか、それから事業決定までのプロセスを見える化することが見える化だというふうに述べられました。その中で地域審議会とか様々な審議会についても情報公開を行っていると、情報公開を進めていきたいということでありましたけれども、6月議会でも私申し上げましたが、事業決定までのプロセス、これはまだできていませんよね。プロセスの見える化も大切だというふうに言われましたけれども、プロセス公開っていうのはどのようにされるのか、お尋ねをいたします。 16 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 17 ◯市長(池田一二三君) 私が市長に就任いたしまして見える化を推進してまいっております。その中で順次進めてきておきましたことに対しまして、まずはこれをきちっとやりたいというふうに思っております。この今御質問のありました行政施策やそのプロセスについてということでございますが、新年度に向かってそういったことをしっかりと検討してまいりたいと思います。 18 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 19 ◯8番(坂東義生君) 申しわけない、また検討ですか。新年度からやっていくというんならわかります。今後も検討していく。もう検討、検討ばっかりで、それはちょっとだめじゃないですかね、市長、どうでしょうか。 20 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 21 ◯市長(池田一二三君) 新規事業から進めたいと考えております。 22 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 23 ◯8番(坂東義生君) 是非政策決定のプロセスについても、きっちりと市民の方々に公開されるように求めておきます。  それから次に、協働についてであります。  私これも度々申し上げておりますけれども、この協働について、その協働の基本方針を市民の皆様に示す必要があるんじゃないか。市長が考えている協働とは何か。協働を具体的に進めるためにはどうしたらいいのか。こういった基本方針を示すべきではないかというふうに何度も質問してまいりました。これについても市長は、今後努力していくというふうな御答弁をされていますけれども、この協働の方針づくりについてはどうお考えですか。 24 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 25 ◯市長(池田一二三君) この度、新見市版地域共生社会の構築計画を策定させていただきました。そのもので進めてまいりたいと考えております。 26 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 27 ◯8番(坂東義生君) では、協働の方針というのはもうつくらないと、共生社会の構築計画で進めていくということでしょうか。 28 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 29 ◯市長(池田一二三君) 3年ごとにこの新見市版地域共生社会の構築計画も見直すことといたしております。今スタートいたしましたので、これで進めてまいりたいと考えております。 30 ◯議長(仲田康豊君) 再質問はございますか。坂東義生議員。 31 ◯8番(坂東義生君) この共生社会構築計画については、市長も様々なところに出向いてその説明をされておりますけれども、その中で市の仕事を地域に押しつけてるんじゃないかという声があったように聞いております。その声っていうのはやはり協働というもののあり方について、市民との共有ができていないということになるんじゃないかと思いますけれども、市長のお考えをどうぞ。 32 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 33 ◯市長(池田一二三君) 確かに地域説明会でそういった御意見もあったところでございます。しかしながら、行政は行政として今までのことをやりながら、その地域固有の課題について、プラスアルファの部分で地域で人と人の力によりまして、つながりによって解決に向けて取り組んでいただきたいということで、その分につきましては行政も地域担当職員を配置いたしまして、地域と行政とのパイプ役として担っていくということで御説明をさせていただきまして一応の御理解を得ているところでございます。 34 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 35 ◯8番(坂東義生君) わかりました。  では、次に行きますけれども、少子化対策についてであります。  子育て世代の包括支援センターを設置して、様々な施策に取り組んでいるっていうのはわかります。少子化の問題というのは若者の経済的な不安定さや労働の問題、それから仕事と子育ての両立の難しさ、子育て中の孤立感や負担感、教育費の負担の重さなど、様々な要因が複雑に絡み合っていると思っております。こういったことを総合的に考えた少子化対策というのが必要であるというふうに思っておりますけれども、市長はどうお考えでしょうか。 36 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 37 ◯市長(池田一二三君) 坂東議員がおっしゃられたように、私も感じているところでございます。そうした中、今後、子ども・子育て支援計画等の見直しも行う中でアンケート調査も行いますので、そういったところからしっかりと状況を酌み取りたいと考えております。 38 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 39 ◯8番(坂東義生君) 現在の子ども・子育て支援計画が平成30年度で終わりですか。31年度に新しい計画をつくらなければいけません。そのための計画会議というのが開かれております。是非しっかりと少子化の要因というものも分析をされて、すばらしい施策が立てられるように市長もしっかりと考えていただければというふうに思っております。  危機管理についてであります。今年3月に新見市業務継続計画が策定されたようでありますけれども、議会にも市民にも公表されておりません。ですね。その計画っていうのは誰のための計画なのかというのを疑問に持っております。先ほど市長も見える化というのを進めていくというのをおっしゃいましたけれども、これ1つとってもなかなか見える化ができていないというふうに思いますが、市長どうでしょうか。 40 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 41 ◯市長(池田一二三君) この業務継続計画についてでございますが、平成29年度に新見市地域防災計画を補完するものといたしまして、この被災により制約が伴う状況下でも災害対応業務及び優先的に継続すべき通常業務を市が的確に実施するため、新見市業務継続計画を策定しているところでございます。どのようなものかということでございますので、またお示しをさせていただければと思います。 42 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 43 ◯8番(坂東義生君) いやいや、またお示しをするというんでなくて、計画策定って今年3月にできたとお聞きをしております。その時点で、やはり市民の皆様方に新見市の業務継続計画というのはこんなのですよというのを示す必要があるんじゃないですか、どうですか。 44 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 45 ◯市長(池田一二三君) 大災害時に市の業務が継続して行われるようにということで計画を立てているものでございます。市民の皆様方の安全・安心、そういった視点からお示しできるものは公表してまいりたいと思います。 46 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 47 ◯8番(坂東義生君) 示すのは当然なんですよ、それ。だから、計画策定ができて、もう今12月なんですね。今まで公表されなかったというのはどうしてですか。 48 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 49 ◯市長(池田一二三君) 3月に策定をいたしまして、この市の内部の事業を継続していくという、この計画でございます。そうした中で、まだ市の中でしっかりと検証ができておりませんので、公表するかどうかに当たっても、今7月豪雨及び台風によります災害等がありまして、その作業が中断している状況でございます。 50 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 51 ◯8番(坂東義生君) このBCP、そういうて言ってるんですけれども、もう計画ができた時点ですよね。検証というのはできるまでに検証して計画策定というのをする、計画を決定するんじゃないかと思いますけれども、3月に計画ができているんですよ。その時点で公表というのが私は必要なんじゃないかというふうに思っております。早急に計画を公表すると同時に、今後も市の内部のこういった体制であっても、それは市民が知る権利があるわけですから、積極的に見える化、公表をされるように強く求めておきます。  池田市政の今後の2年間、今までの取り組みというのを示していただきましたけれども、私は今議会初日の市長行政報告の中で、平成31年度の予算編成の考えを述べられると思っていました。見える化にもかかわらず、それが示されなかったのをちょっと残念に思っております。今の述べられた徹底してやりたいことなどを受けて、平成31年度はどのような予算編成方針で臨まれているのか、お示しください。 52 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 53 ◯市長(池田一二三君) 平成31年度の予算編成につきましては、この7月豪雨災害等の復旧復興対策に全力で取り組んでいくことといたしております。今回の災害を受けまして、改めて災害に強いまちづくりの構築が必要だと感じておりますので、そのことと、それから人口減少対策や地域共生社会の実現とあわせまして、積極的に進めてまいりたいと考えております。また、総合振興計画の前期実施計画及び創生総合戦略が最終年度を迎えることから、各計画に掲げた施策、事業の総仕上げを行う予算編成とする予定でございます。 54 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 55 ◯8番(坂東義生君) 平成31年度、来年度に市長が考えられている新しい事業といいますか、そういったものはありますか。 56 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 57 ◯市長(池田一二三君) 今検討中でございます。 58 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 59 ◯8番(坂東義生君) 検討中ということですので、しっかり検討をしてください。  ちょっと戻って済みません。市民サービスについてであります。  市民サービスというのは当然窓口によるサービスのみならず、保健福祉サービスから子育て、環境、文化、スポーツ、施設に至るまで実に多様であります。こうした多岐にわたる市民サービスがこれまで市民生活を直接支えてきたということは非常に大きなものがあるというふうに思っておりますが、人口減少により税収入や国の交付税の減少が進む中、今までの市民のニーズに応えた全ての市民サービスがこれからも継続していけるというのは大変難しい時期に入っているんじゃないかというふうに思います。あれもこれもがかなう時代から、あれかこれかを選び、優先順位をより厳しくつけなければいけない時代に入ってきていると思います。選択と集中という言葉がこれに当てはまると思いますけれども、こういった中で市民サービスをどのようにしているのか、市長のお考えをお示しください。 60 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 61 ◯市長(池田一二三君) 事業の選択と集中が求められているということの中はよく承知をいたしております。そうした中で、しかしながら市民サービスにつきましては窓口サービスにおきましても、また対応にいたしましても丁寧な対応が求められることであろうと思いますので、そのように変わらずやりたいと思っております。 62 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 63 ◯8番(坂東義生君) 先ほど言いました。市民サービスは窓口サービスだけではありませんと。全ての分野について、行政サービスというのは必要であります。財政規模が縮小せざるを得ない中、今後どのようにしていくかというのを私はお聞きいたしました。 64 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 65 ◯市長(池田一二三君) 今おっしゃられるように、今後人口減少と、そして地方交付税の減額等によりまして歳入面でも非常に厳しい面が予測されているところでございます。そうした中で、新しい人の流れとか、協働のまちづくりを着実に進めることが必要でございますので、今後ともこういった選択と集中をさらに進めることによって効果的、効率的に進めてまいりたいと考えているところでございます。そして、持続可能な財政基盤を確立していく必要があると考えております。 66 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 67 ◯8番(坂東義生君) なかなか難しいんですかね。アバウトなお考えでありまして、ちょっと理解しにくいところもあります。ただ、今年財政シミュレーションもつくられております。財政規模が縮小していくというのはもう確実だというふうに思っておりますので、是非市の財政を考えながら施策を進められるように。それともう一つは、やはり国・県の補助、それから交付税の維持というものを念頭に置いて、しっかりとした市政を進められるように求めておきます。  次の項をお願いします。 68 ◯議長(仲田康豊君) 2項目めの質問に対する答弁を求めます。 69 ◯産業部長(安達悦久君) 2項目め、定住策の充実についての1点目、Uターン就農者や農業後継者の施策はということの中で、以前もお答えをしておりますが、お話のようにUターン就農者や農業後継者の確保につきましては大変重要であると認識をしております。本市では就農奨励金や農業資材の助成、技術習得のための研修や農業大学校の受講に係る交付金など、IターンやUターン就農者にかかわらず、様々な支援制度を積極的に推進しているところでございます。今後につきましては、こうした支援の積極的な周知を徹底するとともに、規模拡大を図るなど、意欲あるUターン就農者や農業後継者に対して、その規模拡大に対する研修に係る経費の一部を助成することなどについて積極的に検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 70 ◯市長(池田一二三君) それでは、私が2点目の法務局証明サービスセンターの設置について答弁をいたします。  法務局証明サービスセンターの設置につきましては国のデジタルガバメント実行計画の動向を注視しておりましたが、先月開催されました新見市産業振興会議の中でセンター設置について議論が行われ、設置が必要との結論が示されましたので、会議結果を踏まえ、センター設置を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 71 ◯福祉部長(小川忠義君) 続きまして、3点目、地域医療の充実とその対策はということでございまして、最初にまず休日、夜間の救急医療体制についてでございますが、救急搬送による受け入れ病院は原則市内の病院においてお願いしております。しかしながら、救急搬送時に担当医が処置中であったり、専門医の不在やベッドのあきがない場合などは迅速かつ的確な対応を確保する必要があるため、市外の病院への搬送を行っているところでございます。市内の各病院においては、引き続き可能な限り対応していただくようお願いをしてまいります。  続きまして、ドクターヘリ、消防防災ヘリの夜間運航についてでございます。現在、本市と高梁市、笠岡市、笠岡地区消防組合で構成いたしますヘリコプター夜間運航研究協議会でドクターヘリ及び消防防災ヘリが夜間に運航するための課題を調査研究いたしまして、先進地視察なども行っております。  最後に、国際貢献大学校メディカルクリニックの産科についてでございます。直近3年間の出産実績につきましては、平成27年度は106人、平成28年度は98人、平成29年度は95人でございます。出産数が減少傾向にあることから、経営につきましては非常に厳しい状況が続いております。  以上でございます。 72 ◯建設部長(小林重信君) 4点目、災害時に通行不能となる国道180号の対策についてでございますが、7月豪雨の後、高梁川のしゅんせつなど、県には既に要望を行っておりますが、御指摘の区間は高梁川が大きく曲がっているため、これまでにも流水が護岸を超えることが何度かありました。緊急自動車などが安全に通行できる浸水対策として浸水防止壁、パラペットの設置については有効であると考えられますので、重ねて県に強く要望してまいりたいと考えております。 73 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 74 ◯8番(坂東義生君) まず、2項目めの1点目であります。Uターン就農者、農業後継者への施策について、規模拡大への研修経費を助成するという御答弁をいただきました。以前というか、最初から申し上げておりますけれども、Uターンによる農業後継、それから学校を卒業して親の農業を継ごうという場合に、その息子さん、娘さんたちは農業に従事をいたしますと、当初その経営というのは不安定であります。その不安定ということが農業後継をためらうという要因にもなるというふうに思っております。研修助成をしていただくというのは非常にありがたい新たな施策であると考えておりますけれども、この経営が不安定であるということに対してどのようにお考えかお示しください。 75 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。
    76 ◯産業部長(安達悦久君) まさしくその不安定なとこのバリアを取り除くということが経営ノウハウの習得であるとか、そういうことであろうかと思っております。農業も技術習得の中にも実際の農業技術もさることながら、経営ノウハウの指導なども行っておりますので、入り口のとこの不安を取り除くというのも、それも研修の中の内容であろうと思っております。それに行きやすいような支援体制を組む、経費の一部を助成するでありますとか、それぞれの研修に係る経費、これに対しての垣根を多少取り除きたいと。これに対して就農帰農者たちに意欲を持ってもらうような施策につなげていきたいと、こういうふうに思っております。 77 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 78 ◯8番(坂東義生君) 策を1つ示されましたけれども、今後も是非Uターン農業後継者、それから新卒の農業後継者、こういった人たちにしっかりと目を向けていただければというふうに思います。  次に、法務局の証明サービスセンターについてであります。センター設置を進めるという御答弁をいただきました。これはいつごろ設置するということはお決めになっておられるんでしょうか。 79 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 80 ◯市長(池田一二三君) 国や業務受託者などと具体的な協議を行いまして、早急に設置する、そういった考えで進めてまいりたいと思います。 81 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 82 ◯8番(坂東義生君) 中小企業、小規模企業者の方が大変困られていることでもあります。早急に設置を進められるように求めておきます。  次に、行きます。  休日、夜間の救急医療体制であります。今の答弁で救急患者、特に休日、夜間についてでありますけれども、100%受け入れられていないということでありました。市内への定住を図る上で、医療の充実というのは非常に重要な課題であります。特に休日、夜間でも市内病院が救急外来の受け入れができるということは、安心して生活できる新見市づくりのためにも大切であると考えております。休日、夜間の医療従事者が経営的にも、そして医者不足により病院での確保が困難であるのであれば、例えば新見市が県内にある医科大学に研修医の派遣を要請して、その費用を新見市が負担する、医師会に補助金として交付するなどといった対策が必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。 83 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 84 ◯福祉部長(小川忠義君) 研修医等々の配置ということでございますが、例えば大学病院や受け入れ病院及び研修医本人の意向等の問題もございます、つまりマッチングの問題。そういった配置が可能かどうかも含めさせていただきまして、今後の検討課題とさせていただければと思います。  以上です。 85 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 86 ◯8番(坂東義生君) しっかりと検討してください。  国から搬送困難事例受け入れ医療機関支援事業というのがあります。県を経由して、国が3分の1、県が3分の1、助成をすると。医療機関が3分の1の負担をするという事業でありますけれども、例えばこういった医療機関の3分の1の負担金を市が補助金として交付するなどといった方法も考えられると思いますので、こういったこともしっかりと検討していただきたいというふうに思います。  次に、ドクターヘリ、防災ヘリについてでありますけれども、このドクターヘリ、それから防災ヘリについても様々な問題、課題が生じておりまして、なかなかうまくいかないというふうなことだろうというふうに思っております。時間がかかってるんだろうというふうに思いますけれども、ドクターカーを導入するという方法も考えられますが、いかがでしょうか。 87 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 88 ◯福祉部長(小川忠義君) 例えばヘリにつきましては、引き続き研究会で研究を行ってまいります。例えばドクターカーの導入や運用方法につきましても、本市独自で関係機関の協力を得ながらしっかりと研究はさせていただきたいと考えております。  以上です。 89 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。坂東義生議員。 90 ◯8番(坂東義生君) 時間がなくなりました。  次に、市内産科医についてであります。出産数が減少しておりまして、終わった。  以上で終わります。               〔質問時間終了のベルが鳴る〕 91 ◯議長(仲田康豊君) これをもちまして坂東義生議員の一般質問を終わります。  しばらく休憩をいたします。                             午前10時55分  休 憩          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                             午前11時5分  開 議 92 ◯議長(仲田康豊君) 休憩を終わり会議を再開いたします。  次に、1番西川照雄議員の登壇を願います。1番西川照雄議員。               〔1番 西川照雄君 登壇〕 93 ◯1番(西川照雄君) 1番西川照雄です。議長の許可のもと、平成30年12月定例会一般質問を通告書の質問要旨に沿って以下のとおり行います。  池田市長におかれましては一昨年の御就任以来、住民の期待に応えるべく経済対策や健康寿命の延伸につながる事業を初め、オール新見!公募型まちづくり事業など、次々と矢継ぎ早に各施策を打ち出され、人口減少下においてもそれぞれの地域に暮らす皆さんが健康で住んでよかったと思える町を旗印に市政の重責を日々担われておられます。また、今年度は第2次新見市総合振興計画の4つの目標、すなわちあたたかい「福祉のまち」、はばたく「産業のまち」、ゆたかな「文化のまち」、かいてきな「環境のまち」に加え、これまでの移住・定住対策の取り組みを深化させるとともに、新見公立大学の完全4年制移行に伴う取り組みを新しい人の流れの創造として取り入れられるとともに、多様な人が活躍できる地域社会を目指し、協働によるまちづくりの仕組みとして新見市版地域共生社会の構築を重点施策として掲げられ、その推進に向け邁進されているさなかにあり、広い新見市が抱える多くの課題に対し真摯に取り組まれておられます。  ところで現在新見市の人口は、先ほどの同僚議員の指摘にもありましたが、11月末の時点で2万9,668人であります。その内訳を旧町別で見ますと、旧神郷1,810人、哲西2,417人、哲多3,128人、大佐2,916人、旧新見市1万9,397人でございます。65歳以上の方の人口は、それぞれ867人、1,110人、1,259人、1,303人、7,553人であり、高齢化率は旧神郷で47.9%、以下哲西45.9%、哲多40.2%、大佐44.6%、旧新見市38.9%となっており、全体としては40.75%に上昇しております。65歳以上の人口が50%を超える、いわゆる限界集落と言われるものは、大字単位で見ますと、54大字のうち15大字に上るという現状にあります。  そこで今回の一般質問では、人口減少の加速化が進行する中、地域における住民生活をどのように維持し、活力化につなげられるのかを視点に、3年目を迎えられる池田市長にこれからのまちづくりの方向性を問いたいと存じます。  では1項目め、池田市政のまちづくり施策についてお尋ねします。  1点目、都市計画マスタープランの見直しの進捗状況についてお尋ねします。  3月定例会において見直しの理由と方向性及び重点について問いましたところ、人口の減少と高齢化の進行、空き家の増加など、新見市を取り巻く社会情勢が急激に変化する中で、将来に向けた新たなまちづくりを行うためとその理由を答弁されました。方向性については、市民生活の維持及び利便性の向上を図るため、都市機能をコンパクトに集約したまちづくりを目指すことに基本的な変わりがないことを示され、そして重点については都市計画道路の検証と今年度に策定を予定している住生活基本計画を踏まえた土地利用計画の見直しが柱になると答弁されております。  そこで1番目、今回のマスタープランの見直しにおいては立地適正化計画の趣旨を盛り込んだ見直しを行うことも示されましたが、この立地適正化計画は都市再生特別措置法に基づくもので、都市計画区域内での都市機能の集約化をさらに進化させた内容の計画であり、集約化された居住区域や医療、福祉、商業施設等の都市機能を公共交通により結ぶことでさらなる利便性の向上を図るものです。このような性格を持つ計画の趣旨を踏まえたマスタープランの見直しの進捗状況についてお尋ねします。  2番目、地域の特性を踏まえた住宅政策の方向性を示す住生活基本計画の策定状況はどのようなものでしょうか。現在の状況をお示しください。  2点目、公共施設機能再配置計画の進捗状況についてお尋ねします。  1番目、新見市の保有する公共施設は現在610の施設があり、総延べ面積は約32万平方メートルに上り、類似の自治体平均で見ますと1.6倍も多い面積となっている現状です。新見市では、この公共施設について住民アンケートが実施されましたが、そこでの住民の意向とはどのような内容でしたでしょうか。分析結果を含めてお示しください。  2番目、公共施設については新見市公共施設等総合管理計画において、今後50年間で延べ床面積を32.4%削減することが定められ、今後10年間で6.5%を削減する目標を掲げられています。どのような施設をどのような機能に着目し再配置するかについては今後の計画に委ねられますが、公共施設の機能再配置の必要性は公共施設の持つ機能を充実させ、住民が受ける行政サービスの利便性の向上につながることになると認識しております。そこで、今後進めていく再配置の指針について、執行部のお考えをお示しください。  3点目、新見市版地域共生社会の組織づくりについてお尋ねします。  市長は10月16日から11月8日にかけ市内13会場を回り、新見市版地域共生社会構築計画の内容を住民に向け丁寧に説明されました。私も神郷会場で住民とともに説明を受けましたが、小規模多機能自治の考え方をベースにした地域共生社会の基盤構築の取り組みでは、市民と市が協働して地域ごとに異なった様々な課題を地域が主体となって解決し、そこに暮らす全ての人を支えられる仕組みづくりが必要であるという内容でした。その仕組みづくりの一つとして地域運営組織の設立を目指すことにつき、協働推進課より説明がありました。  そこで1番目、この地域運営組織はそれぞれの地域ごとに設立されるものですが、団体としての性格につき将来的には法人化を予定するものでしょうか。  2番目、この地域運営組織に活動資金として交付される一括交付金は概ね200万円程度になると説明会では承りましたが、この交付金は組織ごとに一律配分されるのか、あるいは傾斜配分も考えられているのか、配分の方法についてお尋ねいたします。  4点目、以上個々に問いました1点目ないし3点目までの各計画の相互の関連性についてお尋ねします。  1番目、それぞれの計画は第2次新見市総合振興計画でどのように位置づけられ、相互に関連づけられているのかの説明を求めます。都市計画マスタープランは都市計画区域という限定された市街地でのまちづくりの将来像を示すものであり、立地適正化計画も市街地でのコンパクト化を進化させた計画です。一方、住生活基本計画は人口減少下における住宅政策のあり方を全域にわたってカバーするものと認識しております。また、公共施設機能再配置計画は社会状況の変化の中にあって、管理可能な施設の適正配置と適正総量を示し、市街地のみならず周辺部においての機能再配置を目的とする計画で、市街地のみを対象とするものではないと考えます。そして、新見市版地域共生社会構築計画は様々な地域課題を解決する仕組みづくりを市内全域でそれぞれの地域を巻き込み取り組むものであると認識します。このように各計画はそれぞれ異なった目的のもとに立てられたものですが、共通しているのは人口減少と高齢社会に対応するための計画であるということだと考えます。そこで相互の関連性と第2次新見市総合振興計画との整合性について説明を求めるものであります。  2番目、市街地でのまちづくりの方向性と将来像は都市計画マスタープランで大まかに把握できますが、旧4町を含む周辺部のまちづくりの方向性に関しては残念ながらつかめません。そこで、市街地と周辺部との利便性、移動手段は将来どのように考えられるのか、お示しください。  最後に3番目、周辺部の生活環境を今後どのように維持していくのか、お示しください。とりわけ、公共施設である医療、福祉施設についての将来像を市長にお尋ねします。  次に、2項目めに移ります。森林環境譲与税についてでございます。  9月定例会においても同じ項目で質問をしましたが、中山間地域における新たな森林管理システムの構築に係る貴重な財源である、その重要性に鑑み、再び質問いたします。  1点目、市で策定する森林環境譲与税に係る使途の内容についてお尋ねします。  1番目、森林管理を実際に進めるに当たっては所有者の境界を確認することが最も重要と考えますが、そのとき国土調査が完了しているところとそうでないところとでは作業効率がかなり違ってくることが予想されます。いや、むしろ境界が不明なところは管理ができないのが現実ではないでしょうか。そこで森林環境譲与税の使途の中で山林の境界確認に資することに使われる予定はあるか。このことについて、執行部のお考えをお示しください。  2番目、今年の災害では林地の被害も発生しております。しかし、林地、林業用施設の災害査定に認められる大規模の被害に至らないものが多く、救済を得られない山主が多くあるのではないかと推察いたします。現在は1路線20万円を限度に10万円分の原材料支給と重機の回送料として3万円が被害の対応として制度化されているのみでございます。そこで災害発生時の救済として、林地、林業用施設、具体的には作業道などの復旧に充てる災害対策基金の創設を提案いたしますが、執行部の考えを問いたいと思います。  以上で1回目の質問を終わります。 94 ◯議長(仲田康豊君) ただいまの西川照雄議員の一般質問に対する執行部の答弁を求めます。 95 ◯市長(池田一二三君) それでは、私から1項目め、池田市政のまちづくり施策についての4点目、都市計画マスタープラン、公共施設機能再配置計画及び新見市版地域共生社会構築計画の相互の関連性についての1番目、それぞれの計画は第2次新見市総合振興計画でどのように位置づけられ、相互に関連づけられているのかについて、まず答弁をいたします。  都市計画マスタープランを初めといたしまして、3点のことにつきましては計画の総合計画における位置づけについてもお尋ねでありますが、まず総合振興計画では本市のまちづくりの指針である全ての計画の上位に位置するものでございます。その上で、総合振興計画では人口減少への対応と暮らしやすい環境づくり、既存の社会資本の再活用及び市街地と周辺地域の連携、一人一人の安心を支える協働のまちづくりを将来に向けたまちづくりの主要課題として掲げており、この3つの計画はこうしたことの考え方を具現化するための計画でございます。3つの計画は目的としていることは異なっておりますが、上位計画である総合振興計画の考え方に基づき策定されることにより、相互に関連し、本市全体の均衡ある発展に寄与するものと考えております。  次に、2番目の市街地と周辺部との利便性、移動手段は将来どのように考えるかにつきましては、本市は都市計画区域内の市街地と4支局を拠点とした周辺部で構成されている多局型の都市構造となっております。市街地は商業施設、医療施設、公共交通拠点などが集積しており、本市の都市基盤の中核を担っております。一方、周辺部におきましても多くの市民の皆様方が生活をしておられ、それぞれ望む地域で暮らしていただけるまちづくりを進めていくべきだと考えております。そのためには、市街地の機能充実を図る都市計画マスタープラン策定や公共施設機能再配置計画により、市街地と周辺部がそれぞれ果たすべき機能を高めるとともに、これらを結ぶ公共交通体系を確立していく必要があると考えております。  次に、3番目の周辺部の生活環境をどのように維持していくのかにつきましては、本市では人口減少や少子・高齢化を背景に地域の活力低下や市民ニーズの複雑、多様化といった課題が顕在化しております。特に、周辺部の地域に多く見られます。このため、新見市版地域共生社会構築計画を策定いたしまして、地域のことを地域が中心となって担い、課題を解決して、把握して、解決を試みる取り組みを開始をいたしたところでございます。計画では、それぞれの地域の将来像を地域と行政が協働して考え、この将来像に基づき、市が支援を行いながら地域の活性化や課題解決を図ることによって、それぞれの地域の生活基盤や環境を維持してまいりたいと考えております。さらに地域と行政、市街地と周辺部あるいは周辺部同士のネットワークづくりを進めることで、市全域の都市基盤維持につなげてまいりたいと考えております。その他につきましては担当部長からお答えをさせていただきます。 96 ◯建設部長(小林重信君) 1点目、都市計画マスタープラン見直しの進捗状況はの1番目、立地適正化計画の状況はでございますが、都市計画マスタープラン見直しの進捗状況でありますが、現在国が示す立地適正化計画の趣旨を取り入れ、公共交通に関係する都市計画道路見直しのための交通量調査の実施や分析、道路ネットワークの検討を行っている状況でございます。  次に、2番目、住生活基本計画の状況はでございますが、住宅施策の基本となる住生活基本計画の進捗状況でございますが、現在9月に実施いたしました市民アンケート調査の結果や各種統計資料をもとに、今後の住宅事情や住まいに関する市民ニーズなどにつきまして分析を進めている状況でございます。  以上です。 97 ◯総務部長(上山 晋君) それでは、公共施設機能再配置計画でございますが、これにつきましては現在地域審議委員会に計画案を示し、意見を伺っている段階であり、来月パブリックコメントを実施する予定にしております。なお、市民アンケートの結果でございますが、調査結果の概要をホームページで公表しておりますが、主な調査結果といたしましては消防施設や子育て関連施設などについては現状維持を望む意見が多く、公営住宅や職員住宅などの特定の方が利用する施設につきましては削減していくべきとの意見が多い結果となっております。  続きまして、計画の指針でございますが、再配置計画につきましては市民アンケートの意見を参考に、まず保有量の削減を実施し、維持管理コストを減らすことにより質の向上を目指していく、量、質、コストの見直しを基本方針とするよう考えております。また、計画ではどの施設を削減するといった方針を示すのではなく、施設の種類ごとに方針を定めるよう考えております。  続きまして、地域運営組織の法人化のことでございますが、小規模多機能自治の取り組みを進展する過程において、地域運営組織は各地域で様々な事業活動を展開されることが考えられます。将来的には組織の活動実態に応じ、これに適した法人格を取得することが望ましいと考えておりまして、地域で検討していただくため、先進自治体の事例など、必要な情報提供に努めてまいりたいと考えております。  次に、一括交付金でございますが、一括交付金につきましては一定の基本額に加え、統合可能な各種補助金等を一括して交付することを検討しております。交付額の算定に当たりましては各組織に均等に配分する均等割のほか、区域内の人口規模を反映させる人口割の要素も取り入れることを想定しております。  以上でございます。 98 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。西川照雄議員。 99 ◯1番(西川照雄君) たくさん御回答いただきましたので、まず1項目めの1点目の1番目から順に再質問いたしますけども、先ほど建設部長から答弁がありましたように、立地適正化計画の趣旨を踏まえた見直しが行われている最中であるということでございますが、その立適の趣旨は医療福祉施設、商業施設や住居等がまとまって立地し、高齢者を初めとする住民が公共交通によりこれらの生活利便施設等にアクセスできるなど、福祉や交通なども含めて都市全体の構造を見直し、コンパクトシティ・プラス・ネットワークの考え方で、いわば都市計画と公共交通の一体化にあるということだと考えますけども、こうした立地適正化計画の趣旨を盛り込むとするならば、新見市においてその具体的な一つのあらわれとするものは、例えば市街地循環型バスら・くるっとのこの運用の拡大等もそれに含まれると、このように認識してもよろしいでしょうか。 100 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 101 ◯建設部長(小林重信君) バス路線との関係でございますですね。立適の関係につきましては、医療、福祉、商業施設等の現在あるそういう町にあるその施設に対しての交通網でございますので、バス路線についての考え方はまた違うと考えております。 102 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。西川照雄議員。 103 ◯1番(西川照雄君) そうしますと、この立適の趣旨が、先ほど申し上げました公共交通等を結びつけたもので、さらにコンパクト化を進化させたものであると、私は認識しておりますけども、先ほどの御答弁によりますと循環型のバス、あくまでも都市計画区域内です。これの中でさらに運行拡大等を図ることは、その趣旨からすると逸脱してるというお考えなのでしょうか。もう一度御答弁を求めます。 104 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 105 ◯建設部長(小林重信君) 今現在あるバス路線、いろいろあると思うんですけど、それとは別に先ほど申しました医療、福祉、商業施設等を結ぶルートについての道路ネットワークについて定めていくという考えでおります。 106 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。西川照雄議員。 107 ◯1番(西川照雄君) わかりました。  それでは、都市計画道路の今回の見直しにおいて、都市計画道路の未着工区間についての方針と、それから新規路線等の考えはこの見直しの中に盛り込まれるものでしょうか。その御検討等も含まれておりますでしょうか。 108 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 109 ◯建設部長(小林重信君) 現在行っている交通量調査に基づきまして、今現在ある道路等が、必要な道路等は交通量に応じた幅員があるかどうか、それから補修についても必要があるかどうか、その辺も含めてこの計画の中に盛り込んでいきたいと考えております。 110 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。西川照雄議員。 111 ◯1番(西川照雄君) そういう点も含めて、今後も見直しを進められるということで理解いたしました。  次の2点目、公共施設機能再配置計画の進捗状況についてのアンケートの結果についてお伺いしますけども、先ほど総務部長からの答弁でありましたように、継続的に把握及び分析されることで量、質、コストを見直すことに概ねこのアンケート調査からは理解が得られるということがわかると思いますけども、この実施時期について、そのアンケート等では判断が難しいというふうに結果から読み取れますけども、これについて実施の時期についてどのように判断されますでしょうか。その点について御答弁を求めます。 112 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 113 ◯総務部長(上山 晋君) こういった施設の再配置につきましては、来年度以降、個別計画をそれぞれの施設ごとに立てることにいたしておりまして、その計画を策定する段階におきましては市民の皆さんの意向を伺いながら、順次取りかかっていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 114 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。西川照雄議員。 115 ◯1番(西川照雄君) 公共施設の機能再配置計画についてですけども、そうしますと2番目、再配置の指針についてでございます。新見市においては、再配置計画の名称に機能ということがつけられております。これはどういった意味があるのでしょうか。複数の類似の施設を集約化して1つにまとめて、その機能を拡充し、適切に配置するという意味を含むと、そういった意味で機能再配置計画ということになっているのか。そう理解してもよろしいでしょうか。 116 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 117 ◯総務部長(上山 晋君) 全市的に見ますと、同じ目的で建設されまして同じような機能を持った施設もたくさんございますので、その辺を市全体的な配置計画を持ちまして、それぞれ必要なところは譲渡したり、それから廃止したり、それからそういった削減をするなり、いろんな機能の再配置という意味を持って進めてまいりたいと思います。それで保有量を削減につきましては、施設の廃止や解体だけを進めるんではなくて、有効活用いただける施設は利用者や民間団体などへの譲渡を行いながら、目標保有量になるよう進めてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 118 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。西川照雄議員。 119 ◯1番(西川照雄君) 再配置の指針についてお伺いしましたけども、先ほど申し上げましたように機能ということでありますので、類似の施設が例えば4施設ないし6施設あると。それを集約することによって床面積そのものは削減できると。しかしながら、利便性等も考慮した上で1つにまとめたものをさらに機能拡充して、新たに設置するという考え方も再配置の中に含まれておりますでしょうか。その点についてはいかがでしょうか。 120 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 121 ◯総務部長(上山 晋君) 先ほども申し上げましたように保有量の削減を実施いたしまして、維持管理コストを減らすことによってそれぞれの残された施設の質の向上を目指していきたいというふうに考えております。
     以上でございます。 122 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。西川照雄議員。 123 ◯1番(西川照雄君) 続きまして、新見市版地域共生社会の組織づくりについて再質問いたしますけども、将来的には地域運営組織については法人化を目指すということを承りました。そのときの法人というものは適切な法人としての性格を持ったものであるというふうなことを理解しましたけども、具体的には法人としてどのようなものを考えられておりますでしょうか。例えば認可地縁団体制度に基づく現在あるような法人格を認められる団体として捉えられるのか、あるいはNPO法人、あるいは営利社団法人等、いろいろ法人がありますけども、具体的にはどのようなものを目指されておられるのか。その点についてはいかがでしょうか。 124 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 125 ◯総務部長(上山 晋君) 先ほども申し上げましたが、それぞれの組織の活動実態に応じまして適した法人格を取得することが望ましいということでございまして、その事業目的によりましては認可地縁団体でありますとか一般社団法人、それからNPO法人、株式会社とか合同会社とか、それぞれの形態が考えられますので、そういったことは必要に応じまして地域へ情報提供を努めてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 126 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。西川照雄議員。 127 ◯1番(西川照雄君) では、次の質問とも関連しますけども、地域運営組織が設立されることによって一括交付金等が交付されます。そのときの財産管理として法人によっては財産目録だけでよいというものもありますが、その場合、会計上の管理、要するに透明性、これについてのガバナンスはどう担保されますでしょうか。具体的には認可地縁団体制度に基づく法人格は財産の公表等を義務づけられておりませんので、こういった場合にどう所有している財産を、会計を担保されるのか。その点についてはどのようにお考えでしょうか。 128 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 129 ◯総務部長(上山 晋君) 公金管理上の上でというようなことでございますけど、団体に法人格を持たせますと、個人の財産と団体の財産を明確に区分することもできるというようなこともございますし、社会的な信頼性が増すということもございますので、そういった面からも法人格を取得していただくことが望ましいかなというふうに思っておりますので、積極的にそういったことに向けて市も支援してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 130 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。西川照雄議員。 131 ◯1番(西川照雄君) 法人については理解しました。  では、一括交付金についてですけども、先ほども御説明がありましたが、人口割等の配分方法も考えておられるということでございます。確かに人口割も一つの考え方でございますが、例えば頑張っている地域組織には配分額を一律配分とするのではなく配分を多くするとか、立ち上がりの好事例としてもインセンティブを考慮して傾斜配分等の考え方もあると思いますけども、これについてはどのようにお考えでしょうか。 132 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 133 ◯総務部長(上山 晋君) 一括交付金につきましては来年度から始めてまいりたいというふうに考えておりまして、そういった各団体での一括交付金の支払い使用状況などを見ながら、また先進自治体の例も参考にしながら研究してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 134 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。西川照雄議員。 135 ◯1番(西川照雄君) (3)番までについては理解いたしました。  (4)1ないし3の計画の相互の関連性についてお尋ねしますけども、市長、新見市総合振興計画との整合性について、上位概念であるものの考え方とこれまでの、先ほど来の計画は相互に関連性があるというふうに答弁していただきましたけども、3番目の周辺部の生活環境を、それではどのように維持していくのかという点について、具体的にこれまでの総合振興計画にのっとって、この計画を踏襲されるということを踏まえて、では周辺部の生活環境等について具体的にどのように市長が常々おっしゃっておられますんで、よかったと思えるまちづくりにつなげられるような施策を展開されていくお考えでしょうか。その点についてお尋ねします。 136 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 137 ◯市長(池田一二三君) 私は新見市版地域共生社会の構築ということで、小規模多機能自治を今目指しているところでございます。それぞれの地域運営組織が設立されて、そこの拠点となるところがそれぞれのにぎわいのよりどころになると思います。また、そういったものをしっかりとつないでいく、そういったことを考えてまいりたいと思っております。 138 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。西川照雄議員。 139 ◯1番(西川照雄君) それぞれの地域で様々な課題を行政とともに一緒になって考えていくと。その中で地域の将来像を目指すということでございますけども、輪郭が余りはっきり、私の理解が足らないのかもしれませんけども、周辺部のまちづくりとしては明確ではないというふうに思われますが、市街地についての都市計画マスタープランという大きな柱がございますけども、それと一体となった形で周辺部のまちづくりについても、全体を含めたまちづくりの構想を池田ビジョンとして大きく示されることが地域共生社会につながるのではないかと思いますけども、その点について池田構想を策定されるお考えはあるかどうか、いかがでしょうか。 140 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 141 ◯市長(池田一二三君) 西川議員の御意見を今伺ったところでございますが、まさに今いろいろな調査をもとに計画をどうしていくかということを今検討している状況の中でございますので、その中でそれぞれの周辺部を今後どのように生かしていけれるのか。コンパクトシティーと、そして周辺部をネットワークでどのようにつないでいくのかということをやはり真剣に考えていかなければならないと考えておりますので、そういった中で検討させていただきたいと思います。 142 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。西川照雄議員。 143 ◯1番(西川照雄君) わかりました。周辺部においても新しい共生社会を見据えた将来構想が、これと一体となった形で示されることの必要性を指摘いたしまして、この項について質問を終わります。  次、お願いいたします。 144 ◯議長(仲田康豊君) 2項目めの質問に対する答弁を求めます。 145 ◯産業部長(安達悦久君) 2項目め、森林環境譲与税の1点目1番の山林の境界確定に使う予定はということでございますが、これは以前にもお答えしておりますけれども、森林環境譲与税を活用して森林整備を進めるために施業範囲を特定する境界確認は実施する計画でございます。  それから、2番目の林地、林業用施設の災害対策用の基金の創設ということでございますが、森林環境譲与税につきましては制度上災害対応等の予備費的な基金への充当はできません。  以上でございます。 146 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。西川照雄議員。 147 ◯1番(西川照雄君) 2番目、林地、林業用施設の災害対策基金としての活用はというふうに今御提案しましたが、制度上できないという御答弁でございます。  作業道の新設のときには、メーター当たり400円、市から助成があります。新設のときにはそういった制度がありますが、いざ災害が起こった場合にそれを復旧するときに活用する手だてがないということでございますけども、環境譲与税の使途としてその対応ができないとするならば、そういったことに、作業道、これが被害をこうむった場合、現在の制度では認められるところが少ないというふうに思われますけども、実際の対応として考えられるのはどういったことが対応策として具体的に、どういった点が考えられるでしょう。その点について御答弁をもう一度お願いします。 148 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 149 ◯産業部長(安達悦久君) まず、森林環境譲与税ができた創設のその経緯と、それから市町村あるいは都道府県に配分される環境譲与税についての使途というのは、これは政府・与党の中の税制大綱の中で定められておりまして、これはいわゆる全国的に地形的に条件不利で森林管理がままならないというとこを市町村が新しい管理システムを用いて管理をしていこうというのが大きな趣旨でございまして、先ほど申し上げました予備費的な積み立てというのは、これは認められておりません。そういう中で、今議員御指摘の、じゃあその緊急災害対応的なことをどうするのかということでございますけれども、まさしく今年台風とか豪雨で林道も作業道もかなりのダメージを受けました。その際に、従来持っておりますその修繕事業でありますとか原材料の支給工事、これなんかも緊急的に予算を増額いたしまして緊急的な作業道修繕なんかに用いておりまして、一昨年、昨年に比べますと10倍以上の使用件数が出ておりますし、加えて7月豪雨に限って林道において、先ほど申されました1カ所20万円までの作業道修繕なども緊急創設をして対応するということにしております。そういうふうにして作業道及び林道についての補修をやりますけども、いわゆる森林環境譲与税の使途の中で認められる範囲の様々な施策展開は今検討している最中でございまして、これも国から明確な使途がまだ示されておりませんので、我々が思う意図で今構築をしてるという状況でございます。  以上でございます。 150 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。西川照雄議員。 151 ◯1番(西川照雄君) 環境譲与税の使途については、今まさに検討中であるというふうに理解しました。  いずれにしましても、林業は新見市にとって重要な基幹産業の一つでありますし、大事な雇用の受け皿として大変大きな役割を担っているということは申し上げるまでもございません。これからのさらなる成長戦略化を図るためにも、来年度から交付される森林環境譲与税の有効な使い道を早急に示していただきまして、新しい森林管理システムの確立につなげ、何よりも山主と地域住民に還元できる性格のものとなることを求めまして、私の一般質問を終わります。 152 ◯議長(仲田康豊君) これをもちまして西川照雄議員の一般質問を終わります。  しばらく休憩をいたします。                             午前11時54分  休 憩          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                             午後1時0分  開 議 153 ◯議長(仲田康豊君) 休憩を終わり会議を再開いたします。  次に、12番小郷昌一議員の登壇を願います。12番小郷昌一議員。               〔12番 小郷昌一君 登壇〕 154 ◯12番(小郷昌一君) 12番小郷です。通告に従い、2項目の質問をいたします。  まず1項目め、萬歳保育所の閉所の経緯と今後の施策を問うということでございます。  この萬歳保育所は、国の保育行政、昭和22年(1947年)法律第164号の児童福祉法により保育所制度が確立しました。それを受けて、昭和28年、萬歳村議会において全員一致で児童福祉施設萬歳保育所の設置が決議され、同年5月15日に岡山県より認可を受けております。当時、5月25日には小学校の校舎を借りて仮園舎として、予算5,400円を決定し、6月1日に開所された施設でございます。当時、萬歳保育所のごとき公立の保育所は近隣において他比を見ない画期的な施設であったと萬歳村史には書かれております。  そこで1点目、これまでの経緯を問うということで、私の見聞きした範囲で経過を時系列を追って説明しますと、7月5、6日の7月豪雨災害により雨漏りが発生、7月7日、小学校に間借り、次の日からは本郷保育所へ通うようになっております。それを受けて、7月22日から8月末にかけて3回保護者と市の説明会があったように聞いております。その折には休園とか閉園の話はなかったようでございます。9月27日、保育所長より来年度募集の中止をということを萬歳ふるさと振興協議会長が耳にしておられます。その後、9月末には雨漏り、漏電の補修がされ、10月4日に保育所は再開されております。10月13日にさきの募集中止を受けて協議会の役員さんが集まり、市にその経緯を求めるということで、一番重要な10月18日、市の説明会がございました。出席は35名、市からは4名だったと思います。このとき、11月市報に募集は中止との方針を聞き、いろんな意見が出、約2時間ほどの議論がありました。10月25日、市からの回答を4人の役員さんが受けておられます。来年度より、このときには閉所の方針であると。4人だけですので、とりあえず市の方針を聞いたということで、このことを10月31日、協議会の今聞いた話をほか12名の出席者に話をしたということでございます。11月13日は協議会と議員の私たち地域の2人が集まって、これからの話として子供、保護者に負担がかからないようにとか、認定こども園についての話をしました。11月5日には文教福祉常任委員会がありまして、私も傍聴させていただきましたところ、萬歳保育所の閉園については理解をしてもらったと説明があり、市報に載せる募集を入れた原稿もそのときはつくっていたと、当時はつくっていたと。また、幼稚園のあり方検討会の答申での10人を根拠にしたと。応募が10人を切れば休園、3年続いたら閉園というような委員会での話も聞きました。そういった中で、市がとられた時系列の閉園に至るまでの経緯を問います。  2点目、地域からの話はどういった意見であったかということでございますが、特に市からは10月18日の説明が1回ということで、多くの方が説明不足であるという意見が多かったように思っております。その折、私は意見として、少なくとも昨年11月の募集で10人とかの表記もなく、今回は募集をするべきであろうということを言いました。また、10人を割ったら休園との方針、その根拠が私が調べるところでは出ていませんでした。さきの幼稚園のあり方検討会というような話もございましたんで、この度調べてみましたが、ホームページ等には何の公開もありませんでした。また、耐震設計前の構造であるけど、耐震診断の結果はどうなっているか、この3点を私は聞いております。これについてもいまだに回答はもらっておりません。  3点目として、市の各種計画との整合性と協議はということでございますが、本市においては第2次総合振興計画をもとにまち・ひと・しごと創生総合戦略、新見市公共施設等総合整備計画等があり、直接審議されるのは子ども・子育て支援計画であり、会議であると思っております。その振興計画の中では、基本方針として子ども・子育て支援事業計画に基づき、次世代を担う子供が健やかに育ち、女性が安心して出産、子育て、社会参加ができる環境整備を行うため、保育環境や保育サービスの充実などを図りますとなっております。また、新見市公共施設等総合整備管理計画の中では、子育て支援ということで新見市子ども・子育て支援事業計画に基づいて適正規模を確保し、就学児童の教育、保育の充実を図るとともに、児童・生徒や保護者の多様なニーズに対応していきますと。また、一番直近というか、審議される新見市の子ども・子育て支援事業計画の中では、保育所等の環境整備という項目で、今後も保育所等の環境整備については入所児童の推移だけでなく、地域の実情や要望を踏まえながら検討を行い、保育環境の整備に努めますと。通常保育の中では居住地での保育利用を引き続き進めるということもございます。この支援事業計画の中で、29年度の実施状況等の中でも保育所等の環境整備ということで目標は、今後も保育所等の環境整備については入所児童数の推移だけでなく、地域の実情や要望を踏まえながら検討を行い、保育環境の整備に努めますということで、今後の取り組み等についても同様に、今後も各保育所等の施設整備については地域の意見を踏まえながら児童数の推移を注視して検討していくというようなことで、そういった市の施策の中ででも書かれたことと今回の決定についての整合性はどうなっているかをお尋ねするものでございます。  4点目、認定こども園の方針はということでございます。6年ぐらい前から、哲多地域に認定こども園の計画があったと思っております。また、要望を5年ぐらい前にしたとのことでしたが、現在萬歳保育所が閉園との方針が出た今、池田市長はどのように考えておられるかをお尋ねいたします。  2項目め、地方分権の観点から、農地の許可権限に係る指定市町村の指定を申請してはということでございます。  地方分権改革の中には、「地方分権改革とは住民に身近な行政は、できる限り地方公共団体が担い、その自主性を発揮するとともに地域住民が地方行政に参画し、協働していくことを目指す改革である」ということになっております。  そういったことで1点目、現在、市は優良農地を確保するための計画はできているのか、どのようになっているか。かつて減反政策、前ぐらいには全農地は五千数百ヘクタールあったと思います。現在は3,040、統計のとり方、見方によって大分、500ヘクタールぐらいは上下しとるようでございますが、どの点まで新見市の農業に資するための農地は必要なか、そういった計画ができているかいないかをお尋ねいたします。  また、2点目として指定を受けたときのメリットについてもお尋ねいたします。  以上、1回目の質問を終わります。 155 ◯議長(仲田康豊君) ただいまの小郷昌一議員の一般質問に対する執行部の答弁を求めます。 156 ◯市長(池田一二三君) それでは、私から1項目め、萬歳保育所の閉園の経緯と今後の施策について、4点目、認定こども園の方針はについて答弁をさせていただきます。  子育て支援を重要施策として取り組んでおられた前市長の方針を引き継ぎ、第2次総合振興計画に基づいて認定こども園の整備を推進してまいりたいと考えております。  あとは部長が答弁をさせていただきます。 157 ◯福祉部長(小川忠義君) それでは、まず1点目のこれまでの経緯を問うということでございますが、昨日橋本議員に答弁したとおりではございますが、萬歳保育所は昭和53年築の旧耐震基準の建物で、老朽化に加えて本年7月の豪雨により屋根部分に相当の被害を受け、抜本的な大規模修繕を行わなければ、来年度以降の安全な保育の継続は困難な状況となりました。また、当該保育所の今年度当初園児数は8人であり、来年度以降についても増加が見込めない状況であり、平成25年の幼稚園のあり方検討会の答申において、集団での育ち合いを重視した就学前教育の観点から10人に達しない場合は原則休園としていること、そして近隣に保育施設があり、哲多地区の保育の受け皿は整備できていると考えられること、さらに平成25年には哲多地区の認定こども園の新設要望が出ていることもあり、これらを総合的に勘案して萬歳保育所は今年度限りの運営としたい旨を保護者の方々に3回にわたり説明をし、最終の報告の中で閉園としたい旨の御説明もさせていただいております。今の状況について一定の御理解をいただいたものと判断し、閉園の方針を定め、地元の方へ御説明をさせていただきました。  続きまして、2点目、地域からの話はどういった意見であったかということですが、先ほど地域の御意見は議員が述べられたかと思いますが、若者が地元へ帰ってくるために萬歳保育所を存続して欲しいという御意見や、早く説明をして欲しかったという御意見もいただきました。来年度の募集についての御意見につきましては、10月25日の説明会において、閉園の方針は変わらないため、募集はしない旨の回答をさせていただいております。また、休園に関する根拠につきましては、平成25年度の幼稚園あり方検討会の答申を準用したものでございます。耐震診断につきましては、実施はいたしておりません。  3点目の各種計画との整合性と協議ということでございますが、第2次新見市総合振興計画、子ども・子育て支援事業計画におきましては、幼児期の教育、保育を一体的に提供するために市内に8園の認定こども園を整備することを目標として子供や子育て家庭の現状などを踏まえて推進することとしており、また公共施設等総合管理計画においては施設の適正規模を確保し、就学前教育、保育の充実を図ることとしております。したがって、今回の閉園の方針につきましてはこれらの計画に矛盾するものではないというふうに考えております。閉園に至った経緯につきましてはお答えしておるとおりです。また、子ども・子育て会議においては、閉園についての検討というものはしておりません。  4点目の認定こども園の方針はということですが、先ほど市長が答弁しましたので、私からは運営費等々補足の説明をさせていただきます。平成29年度分ですが、萬歳保育所については園児12人、職員5人、園児1人当たりの経費は280万円となっております。近隣の本郷保育所、幼稚園につきましては、園児55人、職員11人、園児1人当たりの経費は約130万円となっております。  以上でございます。 158 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。小郷昌一議員。 159 ◯12番(小郷昌一君) 各種計画の中にもはっきり書いてあるように住民への説明が足りなかったということはさきの同僚議員の中でもしっかり言われておりましたけど、地区からの要請によって地域の住民の方へは18日に1回説明あった。それより以前には保育所へ通う愛児会の役員さんとか保護者の方に3回ほど説明があったということでございますが、やはりこの閉園の理由の一つは雨漏りとかというようなことがありましたけど、やはり市民の税金で建てた施設、これの管理運営を行政に預けてと市民は、私は思うわけです。そうした場合、それの閉園の理由の一つに雨漏りを上げるのは、これは到底許されるものでもなく、雨漏りについては行政の怠慢としか言いようがなく、これについてはもうここでこれ以上あれこれ言うほどの議題というか、それではないと思っております。  それより、この説明責任というものが市長がいつも言われる見える化とか、そういう形の中で、少なくとも1年程度、普通でしたら3年、4年かけて説明していただくんが本当じゃないかと思うんです。この急な閉園を聞いて、祭の会場とかで話が出たときに高齢者の方は涙をされていたというような話も聞きます。それからまた、市からの回答を聞かれた方も、我々は市の方針ということで聞いただけで何も言えなかったと。理解とかそういう話でなく、要はもう市の方針となったときには住民は何も言えんのかなというような、とりあえず話を聞いたというような理解、理解の中にも深度があります。もう上から言われて、ああ、それはそうかなという話でここまで流れてきたということで、この方たちもここで何を言ってももうその方針は変わることはないなという雰囲気で聞きましたというような話でございました。そこら辺の説明責任、これから始まる公共施設のアセットマネジメントにも係ると思うんです。それについてはいかがでしょうか。 160 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 161 ◯福祉部長(小川忠義君) 公共施設等の総合管理計画等々、アセットマネジメントということでございますが、例えば機能が類似した施設が複数あり、例えばその再配置について検討を要するというような形もあっていいのではないかといいますか、そういったことも考えるということになっておろうと思います。つまり、機能の集約化というものも必要であろうかと。こちらの場合につきましては、近隣に類似、同一の機能を持った施設というものがございます。そちらを利活用するということも、また今後においては重要なことではなかろうかというふうにも考えます。  以上でございます。 162 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。小郷昌一議員。 163 ◯12番(小郷昌一君) そのことは後からまた話をしますけど、これもこの建物が昭和54年1月、53年度中に全面改築したということで築39年という年数が出ております。先ほども公共施設は全部耐震診断だけはされとると思ったんですが、なぜこの施設だけはされてなかったか。ちょっとおかしいと思うんですが、この点についてはどうでしょう。 164 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 165 ◯福祉部長(小川忠義君) 最初にもお答えをいたしましたが、こちらの施設は旧耐震基準の建物であったということで、老朽化も著しいものがありました。それに加えまして、前市長が萬歳保育所と平成25年度で認定こども園というお話も地元要望で出ておりました。それを1つにはできないかというような意向も示されておったということでございます。それで地元要望を待つという方針ではございましたが、なかなか萬歳と本郷との一体化の要望はその場では出ておりませんで、それで耐震診断並びに改修等は行わない方向でという形になったという形のものでございます。 166 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。小郷昌一議員。 167 ◯12番(小郷昌一君) もうその当時から市ではそういう方向が見えてたというんであれば、なおさら老朽化しとるということも含めてやはりいつでも、やはりもう今年のことでなく、雨漏りとかという前にでもそういう話がちょっとでも住民に出とったらと思うんです。少なくとも1年、また2年あったら住民もこれほどびっくりするようなこともなかったかと思うのが残念でならないと思っております。  それからまた、10人を割ったら閉園、この根拠は幼稚園のあり方検討会での答申ということで、これを引用するというか、これを引っ張ってきての保育園に当てはめるというのはおかしいんじゃないかと思っております。幼稚園はやはり人数が就学前である程度の人数で集団生活ということが一つはありますけど、保育園の場合は地域の家庭の事情とか就労の事情とか、そういうことで子供を預かる、これが保育園。今でも厚生労働省と文科省で分かれとるように、もともとの考え方が違うものを、その保育園のあり方検討会で議題があったんならわかりますけど、幼稚園のあり方検討会での答申を持ってくるのはいかがなもんかと思うとともに、やはり委員会であったように応募が10人を切れば休園。休園ということも、やはり市民へわかるような形で出してもらっておれば、これほど問題はなかったかと思うんです。それが3年続いたら閉園だというようなこともはっきり委員会では言われておりましたが、このことを市民の方は知らないわけですわね。今年の募集の中には10人を切った場合は休園ですよということが入っております。これを見られたら、うちは10人切ったんで休園になるかな、そんな私ら応募しとったけど振り分けられるかなという判断もつくと思うんです。そういったことで、そういった市民への説明責任、それから引用、取り方の間違いというか、取り方の違いというもんがあるんではなかろうかと思います。その点は今後の課題にしてもらいたいと思っておりますが、特にそういったことでこれまでの休園の方針はもう変わらんということでありますが、こっから先、これまでの話を市長聞かれて、市長が提唱する見える化や協働という考え方からはちょっとかけ離れとると思うんです。市長の考えはどうでしょうか。 168 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 169 ◯市長(池田一二三君) 小郷議員からこの萬歳保育所の成り立ちの経緯等も冒頭にお聞きをしたところでございます。地域の方々の萬歳保育所に対する思いというものは非常にわかった次第でございますが、何にいたしましても保育所が老朽化している上に7月豪雨で災害を受けまして、かなりのダメージを受けたわけでございます。そうした中、今後の入園児数も見込めない、そういった中で本当にやむを得ない判断をさせていただいたということでございます。地域の方々に説明が十分でなかったと言われれば、そのように本当にお嘆きの方もいらっしゃるということでございますので、もっともっと丁寧な説明が以前から要るのではなかったかなというふうに思っているところでございます。 170 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。小郷昌一議員。 171 ◯12番(小郷昌一君) 部長、先ほど言いました幼稚園のあり方検討会での、5年前の話をもとにされておりますが、これももう一回検討を。保育園もまだ残っておるところがございます。そういったときに保育園についてもあり方検討会というようなものがあってもいいんじゃないかと思うんです。一緒に話をされとんか知らんですけど、今のこの会議は全部会議録が載っとるんでどういう話がされたかというてもうようわかります。ああいった形のものがやっぱりこの子供会議についてもあったら、我々もその項目かなというのがわかるんですけど、その点はいかがでしょうか。 172 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 173 ◯福祉部長(小川忠義君) 今御提案をいただきました、例えば幼稚園に限らず、例えば保育所等々のという形のものでございますが、今後例えばどういった構成メンバーにしたらよろしいのか、まだ十分な判断、決定といいますか、検討できておりませんが、その設置に向けてもいろいろと検討はさせていただければというふうに考えております。  以上でございます。 174 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。小郷昌一議員。 175 ◯12番(小郷昌一君) この休園ならまだしも廃園ということになった場合、やはり公共施設を1つなくする。そういった場合、この市の公共施設等総合管理計画、これはもう以前視察に行った神奈川県の秦野市です。ほとんど同じ内容ですが、これぐらい分厚さが違います。分厚さが内容をあらわしているわけではないわけですけど、秦野市は30年ごろには5万人ぐらいの人口じゃったんです。それが神奈川県ということで人口がどんどん増えて、今は18万人ぐらいになっとんじゃないかと思うんです。その秦野市でさえ危機感を持って、平成21年にはこういう白書を持って地域住民にアセットマネジメントをやっておられます。その中の一つには、先ほど答弁してもらったことが書いてありますけど、保育園の項を見ますと、平成19年度の実績で保育園児が約473人、管理経費が8億8,000万円、1人当たりが186万1,000円、運営管理費がそれで、1人当たりの一般財源の持ち出しが160万円ぐらい。先ほど本郷は130万円ということで、これよりは安いし、萬歳に至ってはやはり人数が少ないんで1人当たりの経費は上がって倍以上というようなことがあります。やはりそういったものを市民、住民と協働して、ああ、そうかな、みんな納得してやむを得んなとか、ああ、それなら2つを一緒にする、3つを一緒にする、そういった形で整備、統合また廃止するのがアセットマネジメントの手法だと思っております。その点からいいますと、今の萬歳保育園、本郷保育園があったときには話があってもできなかったという認定こども園の話でございますけど、計画に基づいて市長はやるということでございますけど、今は来年からはもうないわけで、今年の園児が卒園したら来年からは萬歳はないということで、とりあえずは本郷または正田、正田いうても今は正田ももう手いっぱいじゃないかと思うんですが。そういったときに総合計画に基づいてするということを市長に言っていただいたんですが、これは新砥は建っただけの保育所でございますし、人数も確保しておられるように思います。ということになりますと、萬歳と本郷保育所、幼稚園での話で、地元との協議また協働によって早急に計画することができるかできないか、もう一度市長のはっきりした答弁をお願いします。 176 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 177 ◯市長(池田一二三君) 本郷地域を中心に平成25年に哲多地域の認定こども園の新設要望が出ているところでございます。少し年数もたちました。現在、本郷保育所に通われている保護者の方々もかわられていると思います。そうした中で、保護者の方や当然地域の方々にも御意見をまずは聞きながら、この施設整備の検討を進めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 178 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。小郷昌一議員。 179 ◯12番(小郷昌一君) そういうことで是非とも早い段取りというか、計画を実行していただくよう要望しておきます。  それでは、2項目めに移ってください。 180 ◯議長(仲田康豊君) 2項目めの質問に対する答弁を求めます。 181 ◯産業部長(安達悦久君) 2項目め、地方分権の観点から農地の許可権限にかかわる指定市町村の指定を申請してはということの1点目でございます。
     現在、市は優良農地を確保する計画ができているのかという御質問でございますが、言われている指定の申請を行う上で優良農地を確保する目標を示す必要がございます。本市では優良農地の確保に努め、地域特産物の育成や担い手の育成を図ることを目的に合併前の旧市町村ごとで昭和46年から49年の間で策定した農業振興地域整備計画というものがございます。  それから、2点目のこの指定市町村の指定を受けたときのメリットはということでございますが、指定市町村となることで得られるメリットは4ヘクタールを超える農地転用許可と農用地区域での開発許可の権限が市長に与えられると、こういうことでございます。  以上でございます。 182 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。小郷昌一議員。 183 ◯12番(小郷昌一君) 先ほども1回目の質問のときに言いましたように、今現在確保すべきというか、その目標面積は何ぼになっておりますか。 184 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 185 ◯産業部長(安達悦久君) 農業振興地域整備計画の中においてでございますけども、計画の中で農業振興地域面積は6万5,715ヘクタール、これが農業振興地域面積でございまして、その中で農用地利用計画を定めて、これは筆ごとに定めるものでございますが、これがいわゆる農地でございまして、農地利用面積は計画では約でございますが5,024ヘクタール、現況は4,698ヘクタールとなってございます。 186 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。小郷昌一議員。 187 ◯12番(小郷昌一君) これは農振地域の面積をそのまま部長言われたんでしょうけど、これの中にはもう当然山になったり原野になったりしたとこがあると思うんです。どんどん増えることはない、減っていきょうる。先ほど6万言われましたけど、当初46から49年の農振面積は6,700ヘクタール言われたんですかね。もう一度お願いします。 188 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 189 ◯産業部長(安達悦久君) 農業振興地域面積というのはエリアでございますので、直結の農地でございますので、その中には山もあるし山林も原野も含まれております。 190 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。小郷昌一議員。 191 ◯12番(小郷昌一君) 2点目のメリットについては、多少そういう手続は早くなるとか、そういったメリットはないんでしょうかね。 192 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 193 ◯産業部長(安達悦久君) 先ほど言いました農地転用でありますとか、その農地の利用開発の開発許可権限が知事から市町村長におりると、こういうことでございますが、いずれにしても通っていく過程は農業委員会の決定を経て、知事あるいは先ほど言いました指定市町村長から農水大臣に送ると、ここのルートは全然変わっておりませんで、さほどその手続が簡素化できるというものではございません。 194 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。小郷昌一議員。 195 ◯12番(小郷昌一君) さほど影響はないと、逆に言えば事務が煩雑になるというようなことのようでございますけど、今現在でもその許可、指定市町村に入ってきております。今年についても、5市町村が追加され、今現在では22都道府県が、これが増える前だと思うんですけど、5市町村の追加前が22道府県内で54市町村、それから農振法の関係では13道県で23市町村ということになっております。メリットがあるようでしたら、是非ともこういった地方分権の目的からも指定していただいたらと思っております。  以上、終わります。 196 ◯議長(仲田康豊君) これをもちまして小郷昌一議員の一般質問を終わります。  次に、10番杉本美智子議員の登壇を願います。10番杉本美智子議員。               〔10番 杉本美智子君 登壇〕 197 ◯10番(杉本美智子君) 10番杉本です。今定例会最後の登壇者となりました。質問項目が昨日の同僚議員と重複しておりますので、御答弁を踏まえての質問、また私なりの角度からの質問をさせていただきたいと考えております。  1項目めは交通政策について質問します。  そもそも公共交通は、いつでも誰でもどこへでも安くて移動できるようにバスや電車の時間を工夫し、効率よく運行されなければなりません。しかしながら、山間部が多く、市域が広い我が市では人口減も相まって効率よい運行は難しいと言わざるを得ません。これまでに何度となくバス路線を改廃し、ニーズ調査をもとにデマンド運行も取り入れながら行ってきた交通政策ではありますが、その経費は年々増加の一途をたどっています。決算上で地方バス路線維持特別対策補助金は、平成27年度9,336万円、平成28年度8,904万円、平成29年度9,173万円となっており、毎年9,000万円前後の補助金を交付しています。市街地循環バスら・くるっとは1日平均100人の乗客があると昨日示されたところです。ら・くるっとに対する運行補助金は、平成27年度488万円、平成28年度452万円、平成29年度491万円となっています。また、1回100円から300円で週に1回運行している市営バスは、平成27年度6,319万円、平成28年度6,098万円、平成29年度6,494万円となっています。市営バスについては、平成27年度2台、平成29年度1台のバスを購入しています。デマンド運行も一部取り入れているふれあいバスは平成23年度962万円でしたが、ここ数年は1,200万円程度の決算で推移をしています。学区が広域化するに伴ってスクールバスの運行経費も平成28年度5,487万円、平成29年度5,459万円となっており、スクールバス購入も計画的に進められ、平成28年度1台、平成29年度は2台の購入をしています。それらの財源は主に特別交付金の対象ではありますが、ふれあいバスについては過疎債を充てるなど、有利な財源確保に努めているという現状が見てとれます。市営バス、ふれあいバス、スクールバスには国・県の補助金がありません。地方バス路線については、国・県補助路線1、県・市補助路線5、あとの15路線は市単独での補助です。それらをトータルすると、平成26年度の一般質問での答弁では平成23年度2億3,100万円、平成24年度2億3,900万円、平成25年度2億4,400万円と増加の一途をたどっていたことが示されていますが、現在はどうなっていっているでしょうか。  さらに歳入について申しますと、昨年度の決算では交付税や国県支出金など、新見市の依存財源は歳入全体の72.3%を占めていますが、金額で見ると、特にバスの運行経費に関係がある地方交付税が年々減少しており、平成27年度130億2,848万3,000円、平成28年度124億7,500万円、平成29年度117億1,024万6,000円、今年度当初予算では109億7,800万円と年ごとに4%から6%減少していっています。交付税は合併による算定替が行われており、これからも減る見通しだと言われています。将来を見据えると、このまま年間2億5,000万円以上を公共交通に係る経費とし続けることは、新見市の財政にとって大きな負担になっていくのではないでしょうか。公共交通は大変難しい問題ですが、今こそ何らかの対策を講じる必要があるのではないでしょうか。  公共交通について利用者の側からの意見を紹介すると、診療所までのバスがあるから助かる、ら・くるっとは安くて便数もあるから便利、学生の通学や障害者の通勤にはなくてはならないといった声が聞かれる一方で、デマンド運行路線だが誰も乗らない、市外の病院への通院や買い物には行けない、便数が少なく、病院へ行ったのはよいが帰りは時間が合わない、自宅からバス停までが遠く荷物があると歩けない、足腰が悪くなり段差が大きいバスにはそもそも乗り込むことすらできないなどという御意見をいただきます。特に若いときから自家用車で行きたいところへ行きたい時間に自由に移動できていた方々にとって、今の公共交通は何かと不自由が多いようです。  質問に入ります。  1点目、今後も公共交通対策関連費用がこのまま推移するとすると、将来の財政負担が大きいのではないかと危惧をしています。この点について、市長の御所見をお伺いします。  2点目、公共交通空白地有償運送支援事業補助金について質問します。昨年度から創設されたこの補助金は市内のバス停から500メートル以上離れた地域70カ所などを対象に、NPOや自治会、町内会、商工会議所、商工会などが主体となり有償運送事業をする場合、車両購入経費300万円を補助するものとなっています。今年度も予算措置をされていますが、まだ補助金が交付されたようには聞いていません。  質問いたします。  1番目に、公共交通空白地有償運送の実施を推進する取り組みはどのように行っているのか質問します。  2番目に、補助金の利活用が進まない原因は何かお尋ねをします。  3点目、タクシー利用助成制度の検討についてお尋ねします。  過去に何度か一般質問でタクシー券配布制度の質問が出たことがありますが、検討はしたが考えていないとの答弁をいただいています。今回私が御提案するのは、美咲町や美作市で行われているタクシー利用助成制度です。美咲町の制度について御説明すると、65歳以上、または障害者手帳などの交付を受けている方、または要支援者、要介護者及び妊婦さんが対象で、役場に申請して顔写真入りの利用証を交付してもらい、町内のタクシーを使うと、町内なら最高1,000円の利用者負担、町内から町外へは1万円までなら半額、最高5,000円の利用者負担ですが、県内の特定病院へ通院する場合は1万円を超えても半額が助成されるという制度です。利用者からも好評で、美咲町ではこのほどバス路線を一部廃止し、新たな民間タクシー会社が開業したとお聞きしました。また、美作市は現在実証実験中で、こちらはタクシーをおりるときに支払う運賃の半額、上限3,000円が市から補助されるという仕組みです。市外の病院に通院する方などから特に好評をいただいているそうです。新見市内のタクシー事業者も働き手の確保に苦慮しており、人口減少も経営の厳しさに拍車をかけていると聞いていますが、公共交通の一つとしてタクシー会社は市内になくてはならない業種です。美咲町や美作市の事例を参考にしていただき、タクシー券の配布ではなく、タクシー利用助成制度を研究し、ひいては市営バス、ふれあいバスの効率化を図り、市の財政負担を減らすような努力をしないと、交付税が減額される時代に対応できないのではないかと考えます。タクシー利用助成制度の検討について、御所見をお伺いします。  2項目めは、新見駅西エリア構想について質問します。  今年10月に策定した新見市版地域共生社会構築計画によると、大学を生かしたまちづくりの中に学生と市民との交流を促進し、にぎわいの創出に努める、その一環として学生数の増加に対応すべく新見駅西側のJRが所有している用地を購入し、民間活力による学生の居住スペースを核とした整備を行いますとあります。兼ねて議会に対しても御説明いただいた際、私も民間活力の活用について質問したところ、なるべく市内業者にとの考えを示されたところです。そのときの計画説明では、駅西のJR用地約5,800平方メートルを市が購入し、建物の建設運営をしてくれる事業者を募集する、建物の概要は大学生居住スペースとしてワンルームを80から100室のほかに喫茶室やコンビニ機能などの公共的スペースを設ける、運営する事業者からは市へ借地料を払ってもらう、JRからは耐震がきいていない建物は取り壊した後に用地を購入する、スケジュールとしては平成30年5月までに用地購入、9月までに事業者募集、事業者が決まれば建設事業に着手し、平成32年12月竣工、33年4月に入居開始となっておりました。計画に基づき、今年度予算には用地購入費1億9,720万円が計上されています。予算委員会では、学生の居住をどう支援するのかという中で発案した、駅周辺の総合的な整備も視野に入れ取り組みたい、民間事業者にデザインしてもらうが、事業を進めるに当たっては市の所有地である必要があるとの説明でした。  質問に入ります。  まず1点目、事業の進捗状況について、1番目の事業の進捗状況については昨日御答弁があり、JRと覚書を交わし、住居施設事業者募集の準備中ということでしたので、答弁は結構です。  2番目に、事業を進めるに当たってJRと協議されたと思いますが、どのようなことについて協議したのか内容をお尋ねするものですが、これも土地の購入範囲について協議をしたということで理解をしております。ここで1点、土地売買に当たってどういう土地の状態で取引するのかという協議ができていれば、その点をお答えください。  2点目です。新見駅を含む駅周辺整備の全体構想についても、昨日幾つか示されました。駅舎のバリアフリーを求める声は多くありますし、新見美術館への移動経路や駅裏の用地の利活用、駅前の施設整備など、新見駅周辺整備の全体構想を検討することは大変よいことだと考えます。特に駅舎のバリアフリー化についてJRと協議するという御答弁でしたので、協議の進捗に期待をいたしております。この項では1点、駅から美術館側に出られるような対策についてもJRと協議できないか、市長のお考えをお尋ねします。  3点目、今後のスケジュールについてですが、昨日答弁がありましたので確認をさせていただきます。今年12月末までに購入範囲が確定し、来年3月末までに土地の売買を行う、現在は住居施設の事業者を募集する準備を行っているところで、詳しい施設概要は戦略会議のワーキンググループで大学の要望も入れて考えたい、そして概要が決まれば事業者は広く募集し、平成33年度末までに供用できるよう進めるということでお聞きをしております。既に学生のニーズはアンケートにより把握できているということでした。ということは、来年3月議会にJRの土地を購入する契約議決の議案が出ると考えてよろしいでしょうか。そして業者の募集要項が決まるのはいつごろの予定なのか、お尋ねします。  4点目、駅西エリアに建設する施設の概要についてですが、市である程度の仕様を決めて民間事業者にお願いするということで、現在検討中ということだと理解をしています。大学生は最終的に平成34年度から今より280人多く在籍することになります。学生の現状は、下宿やアパート暮らしの学生が現在は86.4%、電車通学の学生が8.4%、市内の自宅から通う学生が5.2%おられます。34年度に280人増えても、その全員がアパートなどの居住場所を求めるというわけではありません。どのような見込みで駅前の建物の仕様を示そうとしているのか、その点をいま一度ただしたいと思います。  1番目に、部屋数や大きさを検討するため、あるいは市内の賃貸物件について情報交換するため、市内の宅建業者と協議はしたかという質問ですが、これも協議をした結果、100部屋ぐらい不足すると見込んでいると昨日答弁がありました。もう少し詳しく協議をした時期、内容、調査をした結果などをお聞かせください。  2番目に、民間の資本活用の見通しについてお尋ねします。建物の建設と運営を民間資本でしていただくという手法については評価をするものです。民間資本が事業を行えば、市にとって借地料や固定資産税などの歳入が見込めます。建設事業や運営などで市内経済に好循環が生まれることも期待できます。ただ、この事業を市内業者がするか、市外業者がするかで市内を循環するお金は大きく変わってくるのではないでしょうか。私は是非とも市内業者でしていただければと考えているところです。市内業者が事業主体になる見込みはあるのか、お尋ねします。  3番目に、大学周辺で現在賃貸可能な物件がどのぐらいあるのか、空き家等の利活用できる物件はないのか、また新たに建設されている物件の数はどのぐらいあるのかをお尋ねします。大学周辺でのワンルームで建築確認の申請の数などがあれば、お示しください。  4番目に、建物の仕様について、今現在大学からどのような要望があったかお尋ねします。  5番目に、現在考えている施設の概要をいま一度お尋ねします。  以上で1回目の質問を終わります。 198 ◯議長(仲田康豊君) しばらく休憩をいたします。                             午後1時57分  休 憩          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                             午後2時10分  開 議 199 ◯議長(仲田康豊君) 休憩を終わり会議を再開いたします。  ただいまの杉本美智子議員の質問に対する執行部の答弁を求めます。 200 ◯市長(池田一二三君) それでは、私から1項目め、交通政策についての1点目、今後も公共交通対策関連費用がこのまま推移すると、将来の財政負担が大きいのではないかについて答弁をいたします。  御質問の費用につきましては年々増加傾向にあり、財政負担も大きくなると推測をされております。しかしながら、市民の皆様方の交通手段確保は市政の重要課題であると認識しているところでございます。 201 ◯福祉部長(小川忠義君) 続きまして、2点目の公共交通空白地有償運送支援事業補助金についてでございます。  1番目の公共交通空白地有償運送の実施を推進する取り組みはということと、2番目、補助金の利活用が進まない原因ということでございます。  この補助事業は、地域や団体が行う空白地有償運送活動を支援するために整備したものでございます。推進する取り組みでございますが、市報やホームページ、小地域ケア会議などで周知は図っております。  続きまして、補助金の利活用が進まない原因といたしましては、実施団体の課題として車両の維持管理、事故の懸念、運転手の確保、継続的な運行への不安などがあると思われます。今後も関心のある団体には、積極的に説明してまいりたいと考えております。  3点目、タクシー利用助成制度の検討ということでございますが、タクシーは貴重な交通手段であると考えておりますので、今後タクシー事業者と協議をしながら助成制度について調査研究してまいりたいと考えております。  以上でございます。 202 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。杉本美智子議員。 203 ◯10番(杉本美智子君) 市長から公共交通の確保は必要だという答弁をいただきました。  それにしても経費がかかっていっているわけですが、26年度から29年度までのこれにかかっている経費について数字があれば、お答えください。 204 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 205 ◯福祉部長(小川忠義君) それでは、スクールバスも含めました経費をお答えします。  平成26年度2億4,817万円、平成27年度2億5,960万円、平成28年度2億7,453万円、平成29年度2億8,980万円でございます。  以上です。 206 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。杉本美智子議員。 207 ◯10番(杉本美智子君) 年々増えていっているという状況が示されたところです。これでも大きな改善をしないで、同じように今後も取り組んでいくということは難しいんではないかと考えてます。大変な負担になるのではないかと危惧をしています。昨日の答弁で路線バスは1日14.1人、ふれあいバスは1.6人の利用というようなことが示されました。もう少し効率のよい移動手段を考えるべきではないのかと思いますが、いま一度御所見をお伺いします。 208 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 209 ◯福祉部長(小川忠義君) 効率と申されましたが、例えばバス運行につきましてもエリア型デマンドバスという形でドア・ツー・ドアというようなものも考えておりますし、御要望がある地域につきましてはそういった運行もさせていただければというふうに考えております。  以上でございます。 210 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。杉本美智子議員。 211 ◯10番(杉本美智子君) これからも市民の交通手段を確保するということで利便性を図ると同時に、この経費についても少し考えていくべきなのではないかと思います。  熊野、法曽、井倉野地域の方々は小地域ケア会議で出た地域の困り事を解決する方法として、熊野・井倉野助け合い事業を始められました。地域に住み続けたい人を支えるシステムとして草取り、通院、買い物、墓掃除などのニーズに生活支援サービスとドア・ツー・ドアの移送支援などのメニューを設け、有償で助け合う制度です。この事業には協働のまちづくり交付金50万円も活用されています。新見市の小規模多機能自治の先進事例とするにふさわしい取り組みだと注目をしています。こういった活動を広めることが公共交通に関しても有効なのではないかと考えておりますが、市長の御所見をお伺いいたします。 212 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 213 ◯市長(池田一二三君) 今杉本議員から熊野・井倉野の支え合い、助け合いの支援のまちづくり交付金を活用した移動支援と生活支援について御質問があったところでございます。移動支援につきましては、こういった好事例が全体に広がることを心から期待を申し上げる次第でございます。 214 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。杉本美智子議員。 215 ◯10番(杉本美智子君) 公共交通空白地有償運送には二の足を踏んでいるというような状況が示されたところですので、こういった助け合い事業を広めることによって補完をしていくということも一つの方法ではないかと考えます。また、タクシーを利用した移動の支援は、タクシー業者が体力のあるうちに検討を行うべきだと考えております。是非関係者間で十分な協議をしていただくよう求めておきます。  昨日の答弁では、ふれあいバスで公共交通空白地を解消していく努力をするという答弁がありました。1日1.6人しか乗車しないバスをこれ以上増やしていくという方向よりタクシーを利活用したほうが効率的で、市外を含め、市民が行きたいところへ行けるというように考えます。タクシー助成制度を提案していきたいと思います。  人口が多く、運転免許の保有者が少なく大量輸送していた時代は既に終わっています。現在の公共交通は福祉施策の面があり、一概に費用対効果は言われないのかもしれませんが、それにいたしましても財政が厳しさを増している今、公共交通には改善の余地があると考えます。これからも生涯にわたって住みやすい地域を目指した研究をされるよう求めまして、この項を終わります。  次へ。 216 ◯議長(仲田康豊君) 2項目めの質問に対する答弁を求めます。 217 ◯市長(池田一二三君) 2項目めの新見駅西エリア構想についての2点目、新見駅を含む駅周辺整備の全体構想の中で、新見駅から美術館へつながるような駅舎の考えをJRへ話をする考えはないかという御質問であったように思います。今後、この新見駅舎のバリアフリー化を含めた協議の中で、そういったことは要望してまいりたいと思います。 218 ◯議長(仲田康豊君) しばらく休憩をいたします。                             午後2時18分  休 憩          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                             午後2時19分  開 議 219 ◯議長(仲田康豊君) 休憩を終わり会議を再開いたします。  答弁を求めます。 220 ◯総務部長(上山 晋君) それでは、1点目の2番目、JRとの協議の内容でございますが、現在新見駅西エリア整備事業を進めるためにはその事業用地を確保する必要があることから、本年8月に西日本旅客鉄道株式会社との間で用地購入を前提とした覚書を締結いたしております。その上で現在具体的な購入範囲を決めておる状況でございまして、まず当初予算では5,800平方メートルの用地ということで予算要求させていただきましたが、覚書を締結するに当たりまして5,100平方メートルということになっております。ただ、さらにそれ以後、具体的な協議を進める中で多少面積が変更になっているということで今協議を進めているところでございます。土地の状況につきましては、その土地とその上にありますJRの職員の方の宿舎が2棟ございましたが、1棟は取り壊して、もう一棟残して土地と建物1棟を購入するという契約で進めております。  それから、3点目、今後のスケジュールでございますが、購入議決がいつごろになるのかということでございまして、これにつきましては不動産の購入2,000平方メートル以上(後刻訂正P147「財産取得の予定価格2,000万円以上」)の場合は議会の議決が必要であるということでございますので、現在交渉を進めておりますので、協議が調い次第契約にこぎつけたいというふうに考えておりまして、順調にいきまして議会へは提案をさせていただきたいというふうに考えております。  それから、事業者募集がいつごろになるかということでございましたが、これにつきましては現在施設内の公共スペース、部屋数など、具体的な条件を検討しているところでございまして、いましばらく時間を要するというふうに考えております。  それと4点目、西エリアに建設する施設の概要で市内業者が事業者になる見込みがあるのかということでございまして、整備する施設につきましては民間の事業者が自らの資金で建設し管理運営を行っていただくことを想定しておりまして、先日も申し上げましたが、事業者につきましては広く募集を行う考えであり、市内事業者には積極的に事業主体として参加していただきたいというふうに考えております。  4点目の3番目、賃貸可能物件と新たな建設中の物件数についてというお尋ねでございます。本年5月に実施した調査では老朽化した物件や通学には不便な場所にある物件も含めまして賃貸住宅は1,760戸ございました。また、大学生をターゲットとしたと思われる新たな賃貸住宅につきましては、現段階におきまして107戸が建設される見込みであるというふうに把握いたしております。  建物の仕様で大学の要望はということでございます。学生に対するアンケート結果では、安価で安全な賃貸住宅を求める意見が多数占めておりました。また、住宅の付加機能としてインターネットが無料で使える環境、それからオートロック、独立洗面台の希望が多くございました。こうした意見を踏まえまして、大学からは安価で安全・安心な賃貸住宅とするよう要望を受けております。また、学生と市民が交流できるスペースを確保して欲しいという要望も受け付けております。  そうしたことから、施設の概要でございますが、居住施設には100戸程度を整備するとともに学生と市民が交流できるスペースを設けることを要件として事業者募集をしたいと考えておりまして、今現在検討中でございます。  以上でございます。
    221 ◯議長(仲田康豊君) 部長、4点目の市内宅建業者との協議はしたかについて答弁を。 222 ◯総務部長(上山 晋君) 市内の宅建業者と協議をしたかということでございますが、昨年の夏以降、回数を重ねながら調査をいたしておりまして、他市の状況を伺ったり、市内の建築状況、アパートの建築状況などを伺うなどして、どういった形態の建物がいいかとか、どういった募集戸数などもあわせて御相談させていただきながら、今現在研究を進めているところでございます。  以上でございます。 223 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。杉本美智子議員。 224 ◯10番(杉本美智子君) 市長から、駅について美術館側へも出られるようにという要望もしていくということでしたので、是非それをあわせて要望していただきたいと思います。  また、西エリアの建物について、るる答弁があったところです。土地の購入については、今決まっている予算の中で土地と、それから建物1棟を含めこの予算内で購入をするというふうに捉えてよろしいですか。 225 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 226 ◯総務部長(上山 晋君) 土地と建物1棟でございます。 227 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。杉本美智子議員。 228 ◯10番(杉本美智子君) 購入する建物については、それをリニューアルして住居として使うというふうに考えておられますか。 229 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 230 ◯総務部長(上山 晋君) 購入する1棟につきましては、その建築の状態でありますとか、西エリア整備事業の構想の中で全体的に検討してまいりたいというふうに考えております。 231 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。杉本美智子議員。 232 ◯10番(杉本美智子君) 購入議決の議案が出るときには、もう少し突き詰めたその利用の仕方の説明があるのを期待しておりますが、それまでにはもう少し検討は深まるんでしょうか。議案が出るまでには、もう少し具体的に建物についての方針も出てくるでしょうか。 233 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 234 ◯総務部長(上山 晋君) 建物の内容につきましては、募集条件の中に盛り込みますので、そういったこととあわせまして、また協議が調い次第、議会には説明させていただきたいというふうに考えております。 235 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。杉本美智子議員。 236 ◯10番(杉本美智子君) この西エリア構想については重大なことだと考えておりますので、議会にもしっかりとした説明をしていただくように求めておきます。  市内宅建業者との協議もして、今年の夏以降調査をしているという答弁でしたが、それの回数とかについては特に答弁がなかったように思いますが、一堂に会して説明なり協議をしたということではないんでしょうか。 237 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 238 ◯総務部長(上山 晋君) 一堂に会してということはございませんで、特にアパート経営をしている大手の業者の仲介をなさっている市内の不動産業者と何回か御相談をさせていただいております。  以上でございます。 239 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。杉本美智子議員。 240 ◯10番(杉本美智子君) 内々の協議というような感じで、なかなか見える化ということにはならないのかもしれませんけども、相談がかかった業者、そうでない業者というのがあるのではないかという危惧をしております。やはりしっかりとした情報の公開といいますか、この計画の策定の見える化といいますか、そういうところを求めておきたいと思いますが、これからも度々市民の方と協議をすることがあろうかと思います。十分な情報公開を求めます。その点についてはいかがでしょうか。 241 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 242 ◯総務部長(上山 晋君) もう再三市長も見える化を申しておりますので、事業のプロセスにつきましては説明を重ねてまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 243 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。杉本美智子議員。 244 ◯10番(杉本美智子君) それでは、そこに建つ居住施設についてですが、この利用は学生のみを想定したものでしょうか。それとも一般の住民や、それから教職員または高校生などはそこは使えないのでしょうか。 245 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 246 ◯総務部長(上山 晋君) 今現在は学生専用というふうに考えておりますが、いろんなお話を伺う中で、その学生だけでは夏休みで全員いなくなったら保安上危ないというような御意見もありますし、逆に学生さんは一般の方との混在は望んでいらっしゃらないというアンケートもございますので、その辺は整合性をとりながら今後もう少し検討が必要なところかなというふうに考えております。  以上でございます。 247 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。杉本美智子議員。 248 ◯10番(杉本美智子君) 学生から、大学からの要望として安くて安全でという施設が求められていると今答弁されたとこです。確かに市内の住宅事情についていつも言われるのは家賃が高いという意見をいただきますので、ここにその要望に応えられるようなものができるのを期待しております。  しかし、これ余り大きなものを建設するという計画になりますと、市内の業者より市外の業者がどうしても建ちやすいんではないかという心配をしております。例えば駅周辺の方々と十分協議をして、居住施設が100室というのを1カ所でなくて、何棟かに分けてお願いをするとかといったような方法は考えられないでしょうか。市内業者が参画しやすいような計画を出していただきたいんですが、いかがでしょうか。 249 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 250 ◯総務部長(上山 晋君) 駅全体のことにつきましては、先ほども美術館の利便性の向上などもございましたりして、あとバリアフリー化などもございますのでJRにも要望しておるところでございまして、今後そういった多極的な観点から検討してまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 251 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。杉本美智子議員。 252 ◯10番(杉本美智子君) 新見駅を含む周辺整備と一体に考えるということは、単に駅をリニューアルするとかということばかりではなくて、駅前の交流センターや駅周辺の飲食店や商店などを含んでまちづくりを市民とともに検討することによって、新見駅西エリアの施設が駅前から浮き上がるのを防ぎ、学生が地域に密着した生活を送れるようになるということで、周辺施設一体に考えることに意味があると私は考えています。例えば交流スペースに駅前交流センターなどの既存の建物を利用するとか、飲食のスペースについては商店やカフェスペースのような周辺にある既存の店に受け持ってもらうとかというようにして、無理に複合施設のような高層ビルを考えるのではなく、駅周辺を総合的に学生の居場所になるように検討してみてはいかがかと考えます。市長の御見解をお尋ねいたします。 253 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 254 ◯市長(池田一二三君) 御質問は新見駅西エリアの構想ということでございますが、一体的にやはり地域活性化が行わなければならないと考えておりますので、全体的に交流の場となるような、そのような構想に検討してまいりたいと思います。 255 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。杉本美智子議員。 256 ◯10番(杉本美智子君) 是非検討していただきたいと思います。  ここまでこの西エリアの整備構想について私が欠けていると思うのは、市民との協働というプロセスが欠けているのではないかという指摘をさせていただきます。まちづくり基本条例には市の責務として「市政に市民の意思が適切に反映されるよう市民参画を基本とした行政運営を行わなければならない」となっておりますし、協働の仕組みには「市民、議会及び市は、それぞれの役割又は責務に基づき、よき協力者として連携してまちづくりに取り組むものとする」、また市民がまちづくりに参画できるように市と議会は配慮しなければいけないというふうに定められております。ここまでこの構想を進めてくるに当たって、周辺の自治会等、住民との協議がまだできていないと考えますが、その点はいかがでしょうか。 257 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 258 ◯総務部長(上山 晋君) 現段階では、まだ近隣の方々への説明はできておりません。 259 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。杉本美智子議員。 260 ◯10番(杉本美智子君) 早急に住民の方と意見交換をするなりしていただいて、是非この施設が周辺から浮き上がることなく、そこの地元に一緒に住む町の住民の一員に学生さんもなれるように取り組んでいただきたいと思います。関係機関や地元住民と駅前のまちづくりについて協議をしていただきたいと思います。市長、いかがですか。 261 ◯議長(仲田康豊君) 答弁を求めます。 262 ◯市長(池田一二三君) この新見駅西エリアだけでなくて、駅周辺を含めまして、本当に学生の方と市民の交流、また市民と市民との交流の場になるように努めなければならないと考えておりますので、当然地元の方々にも御理解と御協力をいただけなければなりませんので、説明会はさせていただきたいと思います。また、よろしくお願いいたします。 263 ◯議長(仲田康豊君) 再質問ございますか。杉本美智子議員。 264 ◯10番(杉本美智子君) 市で方針を決めて理解を求めに出向くというのも今まで度々されてこられましたが、今は協働の時代です。その計画ができ上がる前に、市民の方と相談をしていくという姿勢が求められるのではないかと思っております。そこのところをいま一度求めておきます。また、是非とも市内の業者に参画していただけるような工夫をするように求めまして、今回の質問を終わります。 265 ◯議長(仲田康豊君) これをもちまして杉本美智子議員の一般質問を終わります。  お諮りいたします。一般質問はこれで打ち切りたいと存じますが、これに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 266 ◯議長(仲田康豊君) 異議なしと認めます。よって、一般質問はこれで打ち切ります。          ──────────────────────── 日程第2  予算第39号 平成30年度新見市一般会計補正予算(第5号) 267 ◯議長(仲田康豊君) 日程第2に入ります。  市長から予算第39号が送付されておりますので、これを議題といたします。  この際、市長から提案理由の説明を求めます。市長。               〔市長 池田一二三君 登壇〕 268 ◯市長(池田一二三君) 議員の皆様方には連日の審議で大変お疲れのことと存じます。  それでは、ただいま上程いただきました予算第39号平成30年度新見市一般会計補正予算(第5号)について御説明申し上げます。  予算第39号平成30年度新見市一般会計補正予算(第5号)につきましては、債務負担行為を補正するものであります。今回の補正予算では、大学施設整備費貸付金及び地域共生推進センター建設事業負担金等の債務負担行為を追加しております。  以上、予算第39号につきまして御説明申し上げましたが、どうか慎重に御審議をいただき、御賛同賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。 269 ◯議長(仲田康豊君) それでは、議案質疑を行います。  予算第39号平成30年度新見市一般会計補正予算(第5号)について、御質疑はございませんか。──ないようですから、質疑を終結いたします。  しばらく休憩をいたします。                             午後2時38分  休 憩          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                             午後2時39分  開 議 270 ◯議長(仲田康豊君) 休憩を終わり会議を再開いたします。          ──────────────────────── 日程第3  議案を各常任委員会に付託 271 ◯議長(仲田康豊君) 日程第3に入ります。  お諮りいたします。ただいま議題となっております条例第32号から同第40号までの9議案、予算第30号から同第39号までの10議案及び議案第18号から同第37号までの20議案は、配付しております付託表のとおり、その審査を各所管委員会に付託したいと存じますが、これに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 272 ◯議長(仲田康豊君) 異議なしと認めます。よって、付託表のとおり、それぞれの委員会に付託いたします。  ここで杉本議員の質問に対する答弁の中で、総務部長から訂正がございます。 273 ◯総務部長(上山 晋君) 申しわけございません。先ほどの杉本議員への答弁の中で、JR用地を購入するときに2,000平米以上の場合に議会の議決が必要だと申し上げましたが、財産取得の予定価格2,000万円以上でございます。これも契約議決の対象でございます。訂正させていただきます。 274 ◯議長(仲田康豊君) お諮りいたします。明12日から20日までの9日間は議案等調査のため本会議を休会いたしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 275 ◯議長(仲田康豊君) 御異議なしと認めます。よって、9日間は休会することに決定いたしました。  次の本会議は12月21日午前10時に開きます。  以上で本日の日程は終了いたしました。本日はこれにて散会いたします。                             午後2時40分  散 会 新見市議会 Copyright (C) NIIMI CITY Council, All rights reserved....