高梁市議会 > 2022-09-12 >
09月12日-04号

ツイート シェア
  1. 高梁市議会 2022-09-12
    09月12日-04号


    取得元: 高梁市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-25
    令和 4年第5回 9月定例会         令和4年第5回高梁市議会(定例)会議録(第4号) 令和4年9月12日(月曜日)            〇議   事   日   程             午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇本日の会議に付した事件日程第1 一般質問     16番 川上 博司君     1番 金尾 恭士君     2番 平松 久幸君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出   席   議   員1番  金  尾  恭  士 君          2番  平  松  久  幸 君3番  新  倉     淳 君          5番  伊  藤  泰  樹 君6番  森     和  之 君          7番  森  上  昌  生 君8番  石  井  聡  美 君          9番  石  田  芳  生 君10番  石  部     誠 君          11番  三  村  靖  行 君12番  宮  田  好  夫 君          13番  小  林  重  樹 君14番  倉  野  嗣  雄 君          15番  川  上  修  一 君16番  川  上  博  司 君          18番  宮  田  公  人 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇欠   席   議   員17番  大  月  健  一 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出席した事務局職員事務局長     森   昌 士          次長       金 子 正 典議事係長     竹 竝 宗一郎            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇説明のため出席した者〔市長部局〕  市長      近 藤 隆 則 君      副市長     藤 澤 政 裕 君  政策監     前 野 洋 行 君      政策監     正 木 俊 英 君  政策監     大 島 次 郎 君      総務部長    北 畑 太 一 君  産業経済部長  川内野 徳 夫 君      市民生活部長  赤 木 和 久 君  健康福祉部長  蛭 田 俊 幸 君      総務部次長   赤 木 憲 章 君〔教育委員会〕  教育長     小 田 幸 伸 君      教育次長    上 森 智 子 君〔消  防〕  消防長     川 本 雅 之 君       ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(宮田公人君) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は16名であります。定足数に達しておりますので、これより令和4年第5回高梁市議会(定例)4日目の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、既に配付いたしておりますように、一般質問であります。 質問の順序は通告質問一覧表のとおりであります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(宮田公人君) まず、川上博司君の質問を願います。 川上博司君。            〔16番 川上博司君 質問席〕 ◆16番(川上博司君) 皆さんおはようございます。公明党の川上博司でございます。 それでは、通告しております防災・減災対策、そして財政計画、この2つの項目につきまして順次質問をさせていただきます。 最初に、防災・減災対策についてであります。 去る3月に地域防災計画が改定をされました。この地域防災計画の中身というものは、災害時に実行されなければならない内容となっていることは言うまでもないことですけれども、その準備ができているということが基本になると思います。また、自助、共助が強調されておりますこの防災・減災対策にありましては、行政が重要な情報を広く、そして分かりやすく広報して周知をさせていくということが大変重要であると思います。 防災・減災対策は知識と情報が重要ですが、これらを信頼を持って伝えていくことができるのは行政しかありません。防災・減災は、その準備から緊急時の対応まで、正常性バイアス、いわゆる自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても都合の悪い情報を無視して、自分は大丈夫、また今回は大丈夫などと過小評価をしてしまい、逃げ遅れの原因となるということが邪魔をしますので、行政としてはしつこいくらいの広報と啓発が必要であると認識すべきであります。 防災意識を高めていく情報を市民の皆様にしっかり広報、周知するために、どのように対応していくのか、答弁を求めます。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) それでは、私のほうからお答えしたいと思います。 防災意識を高める情報をというような話だったと思います。地域防災計画などに掲げられている防災意識を高めるための取組ということで、以前から広報紙、行政チャンネル等で災害の備えであったり非常持ち出し品の準備、避難等について広報を行うとともに、小・中学生等を対象とした防災教育、また地域での防災講話などを行ってきているところです。 令和3年度には、もしものときへの備えや自助、共助の取組など、防災に関する要点を取りまとめ掲載した防災マップ、こちらを本年4月に各戸にお届けしたところでございます。加えて、市長の挨拶でも御報告いたしましたが、この防災マップの動画による広報も行っているといったところです。この防災マップの配付を契機として、地域や各種団体から講話等の依頼が寄せられ始めるなど、防災意識も高まっているのではというふうに考えております。 さらには、学識者、民生児童委員、防災士、自主防災組織の代表者などの参画を得て、令和元年度に設置した高梁市地域防災力向上委員会、こちらのほうではモデル地区による地区防災計画の作成を支援するなど自主防災組織の結成と活動推進を図るといったことと、加えて高梁市の地域防災力を向上するための目標、行動計画というものを作成、公表させていただき、現在、市民、地域、市の連携による取組も順次進めさせていただいているところでございます。 そして、昨年には議員も参画いただいております市内の防災士や自主防災組織等による連絡会というものを発足し、会員相互の情報共有であったり、会員の防災知識の向上のための学習会といったような活動も始まったところでございます。 るる申し上げましたが、災害により高まった防災意識、これが時間とともに薄れていかないよう、今後もこうした取組を継続実施して市民の防災意識の高揚を図ってまいりたいというふうに考えております。議員各位におかれましても、引き続き取組への御理解と御協力をお願いしたいと申し上げます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) 私も防災士なんで、先般2年ぶりに開催されたその連絡会に出席をさせていただきました。今回、初めて気象庁の職員の方による講話を聞かせていただき大変参考になりました。そこで気象庁の方が言われてたのは、6月から線状降水帯の情報が告知されるようになったということ、これはまだ広範囲なエリアでしかできないけれども、実はそれができるのも、気象庁の当初予算が450億円ぐらいなんだけども、今年は300億円ぐらい追加されて、その分でこの線状降水帯の情報がすぐ分かるというシステムができたということを言われておりました。 その中でいろいろのデータを示されておったんですが、気象庁が出しているホームページのキキクルという危険度分布のサイトがありまして、要するにこの線状降水帯や雨雲の様子が秒単位で動いていく地図も紹介されてまして、これは非常にいい便利なページだなというふうに私もブックマークしております。こういった情報とか、あと幾らその地域防災計画で立派なやつをつくられても、肝腎なことや重要なことを市民の皆様に知っていただきたいというそのポイントについては、やっぱり分かりやすく皆さんに広報していかなきゃいけない。市のほうではユーチューブで行政情報を毎週配信されておりまして、防災の取組についても東京ホテイソンを使って分かりやすいのを流されてはおるんですけど、なかなかユーチューブを見ないとそれは分からないということでもあります。高梁いんふぉであるとか、あと公式LINEで通知ができますので、公式LINEなんかを使って市民の皆様にこれは伝えておきたいという情報については速やかにどんどん発信していただくべきだと思いますが、その辺についてはどうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) 御提案いただいたLINEの活用等につきましてですが、現在SNSっていうところでは様々なものを市のほうで使っております。伝達手段の特性実態もあろうと思いますので、その辺を踏まえつつ、広報媒体の一つとして活用していきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) 次に、防災についての2点目でございます。 近年、地方公共団体が新たに防災に関する基本条例というものをつくって、地域の防災力を高めていこうとする動きが目立ってきております。静岡県では、阪神・淡路大震災の翌年に地震対策推進条例を制定し、平成12年には東京都が震災対策条例というものを策定して以降、都道府県と政令市を中心に先行してこの条例を自治体がつくっているという事例はあります。一般市におきましても今災害対策条例、名前はいろいろあるんですけど、防災基本条例とか、あと行政がつくった上でさらに議会でもBCP、あとは災害対策条例、議会も関わっていこうということで条例をつくっているということも承知をしております。 条例の内容というのはそれぞれ様々ですけれども、大部分というのは共通するものとして、いわゆる行政の基本的な役割はこうだ、そして事業者の責務はこうであります、そして住民の責務はこうであります、このような形で基本的に組み入れられて条例がつくられております。岡崎市の防災基本条例や、あと和歌山市のみんなでとりくむ災害対策基本条例、これについては、先ほどの項目プラス議会の責務というものを加えられているところでございます。本市でも防災対策基本条例を制定するべきではないでしょうか、答弁を求めます。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) 議員のほうから御紹介のありました防災基本条例を制定しているといったような自治体の条例には、御説明ありましたように自助、共助、公助による防災であったり減災対策の基本理念といったものであったり、行政、事業者、市民のそれぞれの役割、また災害の予防、応急、復興対策の基本的な考え方というものが定められてるというふうに思っております。条例制定の意義としましては、防災の基本理念などが明確化され市民と共有することができるといったこと、また法的規範として政策推進の担保ということも考えられるかとは思います。 一方で、本市におきましては災害対策基本法に基づいた高梁市地域防災計画、こちらを策定し、市を中心に住民一人一人が自ら行う防災活動であったり、地域の防災力向上のために自主防災組織、また地域の事業者が連携して行う防災活動を推進することを掲げています。また、災害対策を進める上で市、県、防災関係機関、事業者、市民、自主防災組織、それぞれの基本的な役割や災害事象別に災害予防、災害応急、復旧、復興対策などを定めて各種取組を推進しているところです。このため、地域防災計画等を内容を改めて条例に規定するといったことは具体的な検討は今のところ行っておりません。まずは本市の災害に強いまちづくりを進めるべく、地域防災計画または総合計画に基づき、先ほどもお話ししましたような防災意識の高揚、防災体制の強化、地域防災力の向上等に全力で取り組んでまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) 今のところ考えていないということでございましたけれども、実は議会のほうとしてもこの災害対策というのは国の災害対策基本法がベースになってますんで、それに応じて計画をつくって対応するということで、あくまでも首長の権限がもちろん強い、その指示の下に様々な対策を行っていく。要するに災害時に議会は何をやっていたんだという、災害時の議員の役割模索というのが8月21日付の山陽新聞の表層深層に出ておりましたけれども、要するに首長より乏しい存在感という議会の役割が今問われているという記事でございました。 やはり災害対策基本法に基づいて災害対策をするもんですから、どうしても行政の主導に委ねられているということで、議会を開けないから予算を通さなきゃいけないのに専決処分をどんどんどんどんされてしまって議会は何をしてたんだということもあるので、うちの議会においても2年前に災害対応マニュアルというのを暫定ですけれども一応つくらせていただいて、災害対策本部が昨年の8月にも設置されましたけど、暫定措置なんでやりませんでしたけど、本来であればその災害対策本部の中に議会を代表して議会事務局長であるとか議長が参加をし、そして情報を共有し、様々な情報を議員に伝える、こういうのをやっていこうという取決めはしたんですけど、やはり法的根拠がないもんですから、なかなか去年はそういうふうにはなりませんでした。 やはり議員のほうも地元のことだけをしてればいいということではないので、いろんな要望とか要求が地元や支援者から出ると思いますけど、それを全部執行部のほうに伝えても、それは執行部も忙しくてかなわないのにどうさばいていくかという、そういうのがあるので、災害対策本部ができたときに議長がもし参加すれば、議長の下に議員から寄せられた様々な要望とか要請を取りまとめた部分を執行部に伝える、そしてそれをフィードバックしてもらう、そういうことをすれば仕事もスムーズに災害対策も進むということでやろうということで、災害対策条例にそういうのを議会の責務を盛り込んでいるとこもあれば、もう議会独自でBCPや災害対策基本条例を議会で持ってるとこもあるということでございます。 平成30年7月豪雨を経験した当市だからこそ、特に大雨災害にあまり強くない、被害総額が県下でもトップクラスの被害を受けたわけですから、高梁市独自のこの対策ができるような条例はつくるべきだと、こういうことを強く要請し、次の質問に移りたいと思います。 最後に、財政の問題でございます。財政計画につきまして質問をさせていただきます。 9月議会は決算議会ということで、令和3年度の決算が示されております。決算ではこの財政指標につきまして、経常収支比率実質公債費比率、将来負担比率は前年度より改善を示す値となっておりますけれども、財政力指数は単年度で0.3ポイントを割り込んでいるという状況でございます。特に経常収支比率は前年度に比べて3.7ポイント下がりまして、91%とまだ高い水準でございます。財政調整基金現在高は前年度に比べて3億245万円、25%分増加をしたということで、15億1,205万円となっております。これは、特に令和3年度、実感はないんですけど国税収入が約66兆円、大体60兆円前後ぐらいだったそうなんですが、これが1割増しの約66兆円ということで、過去最高の国税収入があったということで、普通はあり得ないらしいんですが、特例で年度中の12月に地方交付税が約3億円追加をされたということでございます。市長も表明されておりましたが、要するに自主財源が当初予定したより増えたということが、特にこの経常収支を改善したということの大きな原因であります。 本市を取り巻く財政環境は極めて厳しく、行政の課題は山積しているが、今後消防庁舎、こども園の新築工事等大型プロジェクトが進むにつれて、市民の利便性が上がる一方で起債借入残高はさらに増えることが予想され、地方交付税の算入に直接影響を及ぼす人口の減少に歯止めがかからない本市にとっては財政の健全化に引き続きの御尽力をお願いすることであると監査意見書で指摘をされているとおり、本市の財政状況は厳しいことに変わりはございません。今後、持続可能な財政運営を保持していくためにどのような対策を講じていくのか、答弁を求めます。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) お答えを申し上げます。 まず、持続可能な財政運営を保持するためにということで、一番重要なのが可能な限り現実的な中・長期的な計画を持って日々財政運営に当たっていくというところと考えております。 そこで、本市におきましては昨年の11月に新しい総合計画が策定されたことを受けまして、次世代に過度の負担を強いることなく持続可能な財政運営を行うため、令和3年度から10年間の計画期間を持った中期財政見通しを策定したところでございます。 この見通しの中では、人口減少が続く中、市税、交付税などの一般財源の増加があまり見込めないという一方で、歳出であります扶助費、公債費においては膨らむ見通しだというところが示されております。特に今お話のありました財政の硬直化を示す経常収支比率につきましては95%前後で推移する見込みでございまして、経常的な一般財源、収入の9割以上が固定的な経費に使われてしまうというような状況でございまして、投資的経費などの政策的経費に回せる財源が僅かであるというような状況になっております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 川上博司君。
    ◆16番(川上博司君) 見通しは言われたけど、対策は言われましたか。現状は分かりました、それはもうこっちも分かってます。だから、どういうふうな対策を講じていくのか、多分行革に努めますとかそういうことは言われるじゃろうけど、それを私は聞きたかったんで、お願いします。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) 失礼いたしました。今後の対策でございます。今、議員からもございましたけれども、歳入歳出両面からのアプローチというのが必要だというふうに考えております。 まず、歳出面におきましては、現在行政コストの削減を目指しまして事務事業評価、補助金の見直し、公共施設の見直しなど、行財政改革プラン、これを実行中でございます。第3期の行財政改革プランが今年度末を計画期間としておりますので、その達成といいますか推進に向けて最後のラストスパートを進めてまいりたいというふうに考えております。 また、歳入面におきましては、未収金の徴収強化、未利用地の活用、ふるさと納税の一層の推進などを進めてまいりまして、歳入歳出両面から取組を加速いたしまして、先ほど申し上げました経常収支比率などの財政指標を改善していき、持続可能な財政運営を進めてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) 財政が持続可能な状況にあるということは、単純に財政が破綻しなけりゃいいんだということではないというふうに思うんです。地方公共団体の財政の健全化に関する法律という中に、地方公共団体の形式的把住はなくなったという、把住の前に国や都道府県による管理が始まるからということがあるんですが、この持続可能というのは先ほど言いましたとおり会計的に把住するかどうかということではなくて、市民のニーズに現在、将来ともに的確に対応ができる状態にあるかどうかということが大事なんだというふうになっております。したがって、特に社会保障関係の経費である扶助費などが増えていけば、この経常経費に充てる財源の割合が増加をして、優先順位が高い住民のニーズに対応できなくなっている状況になれば、これは財政が持続可能な状況にあるとは言えないというふうな判断をすべきであると思います。 前回のこの財政について質問したときに、計数的に類似の他団体の比較ができる財政状況資料集であるとか決算カードを示したときに、総務部長は類似団体といってもあまり類似ではないから参考にならないようなことを言われて、私はちょっとそれはおかしいんじゃねんかというふうに思ったんです。私は、これはせっかく総務省また財務省がしっかり示しておられるこの分析資料は大いに活用して、直すべきとこは直さなきゃいけないし、進めなければいけないとこは進めていかなければならない、このように考えるものでありますので、その辺はしっかり対応していただくことを要求いたします。 財政の次の質問は、地方財政法第4条の2に地方公共団体は予算を編成し、もしくは執行し、または支出の増加、もしくは収入の減少となる行為をしようとする場合においては当該年度のみならず翌年度以降における財政の状況も考慮して、その健全な運営を損なうことがないようにしなければならないと示されております。先ほどの総務部長の答弁の認識を基に、私はこの中長期の財政計画というものを毎年作成して公表していく必要があると考えておりますが、どのように対応されるのか、答弁を求めます。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) お答え申し上げます。 まず、現状ですけれども、現在本市の財政見通し等につきましては、総合計画の基本計画、前期、後期ございますけれども、それが策定されるおおむね5年ごとに公表を行ってきているところでございます。 一方で、中期財政見通しにつきましては、今年度物価高騰等の影響もございましたので、昨年11月に公表させていただいたところではありますが、それを令和3年度決算ですとか昨今の物価高騰の影響を加味しまして、それをローリングしたものを今年の秋、もう秋が迫ってますけれども、もう間もなくローリングしたものを公表させていただきたいと考えております。 今後につきましても、これまで行ってきたような5年に1度というタイミングにこだわらず、今回のような物価高騰等の経済状況の変動ですとか、あとは災害の発生などの大きな変更点を捉えて、柔軟に議会での御説明、またホームページでの公表等行ってまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) 一応毎年公表される見込みであると。先般も中期財政見通しというのが総合計画等はもうそれをつくった後、全協で示されたときがある、不定期のような形でタイミングを見計らっていろいろ公表されとったんですけど、予算編成前、毎年私は先ほど言われたように一応する予定というのは重要だと思うんです。例えばほかの市でも、私が参考にしたのは彦根市なんかは毎年公表する、時系列的に同じもんかも分からんけど、毎年令和3年度、令和4年度、令和5年度、令和6年度というような形で出してて、例えば財源不足が発生しなかった場合はこれで行きますと、財源不足が発生したらこのようにやります、よく国保の会計とかの見通しなんかでありますが、基金がなくなったらこうやりますとか、そういう全体の財政計画について見通しを発表してるんです。先ほど部長が言われたとおり、たまたま令和3年度は、たまたまかどうか分からんけど、国税収入が66兆円というたら今までより1割増しのそんな実感ありませんけど、ただ令和4年度についてはこの厳しい状況と、あとウクライナ危機、さらには物価高が進む現状において、これからさらに物価高も進むというふうに言われておりますけれども、そういう状況の中でやはり財源不足は必ず生じる。国のほうもしっかりと交付税を補填してくれればいいですけど、そういうようにならない可能性のあるわけですから、自主財源の乏しい当市にとってやはり国の影響が非常に大きいわけですから、しっかりとした財政計画をしっかり立てていただくように強く求めまして、質問を終わりたいと思います。 ○議長(宮田公人君) これで、川上博司君の一般質問を終わります。 ここで質問席の除菌作業を行いますので、しばらく休憩いたします。そのままでお待ちください。            午前10時27分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時28分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、金尾恭士君の質問を願います。 金尾恭士君。            〔1番 金尾恭士君 質問席〕 ◆1番(金尾恭士君) それでは、今日2番目の金尾でございます。 通告をしております順序に従いまして、質問をさせていただきます。 1番の令和5年度からの中学校部活動の地域移行についてであります。 これは3月議会でも質問をさせていただきましたが、地域移行まで予定ではあと6か月というような非常に時期が迫ってきております。そういった中で、再度質問をさせていただきます。 (1)文部科学省、スポーツ庁、文化庁は、令和5年度から中学校の休日の部活動を地域移行するとしております。高梁市の現在の準備状況についてお尋ねをしたいと思います。移行を協議する会議、こういったものは持っておられるのでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) はい、持っております。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) それでは、構成メンバー、それからいつからこの会議が、持たれておられるのか、どれぐらいの開催間隔でされておられるのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) この会議は、実は昨年6月に設置はいたしました。ただ、コロナ等の伸展、また文科省の地域部活動のモデルを取っておりましたので、そのモデルの実施に、つまり野球とか、それから城北ヒーローズという少年団、有漢中、北中、東中、この辺りを中心にやっていましたので、そちらへ特化した形でやっておりました。それをこの10月に、またほかの競技も高梁市全体も広めた形にリニューアルいたしまして開催する予定としております。 構成メンバーにつきましては、有識者、中学校長、部活動顧問、地域スポーツ団体代表、PTA代表、教育委員会事務局のスポーツ振興課とそれからこども教育課、両方が事務局になる必要があると思っておりまして、そのようなメンバーで進めてまいりたいと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 今、10月から全体的な部活動への移行を考えていくというお話がありました。これも一つの一歩前進だろうと思いますが、市教委として令和5年度からこの地域移行を目指しておられるのかどうか、それを再度お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 実は、ここ令和3年度、令和4年度のモデルでの研究もこれを目指したものでございまして、もう既にこの頃から目指しております。もちろん令和5年度からも目指しておりますが、全面一発で行くというのはちょっと難しいと思っておりまして、段階的にという形になると思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 部活によっていろいろ問題があるのだろうと思いますが、その段階的に行っていくというところをもう少し御説明いただけますか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) まず、大原則として中学校の部活をやめてしまって地域移行に完全に行ってしまうかという部分で、それはすぐにはできないと思っております。それから、競技別に既にもうそこに行っているんじゃないかという競技もありますし、まだまだという競技もあります。そういうことで段階的にという形になるだろうと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 本当に時間が区切られていて、令和5年度からスタートするのならば時間は区切られているわけであります。(2)番の吉備国際大学、それから先ほども少しお話がありましたように市のスポーツ団体、こういった受皿づくりも進めていくということの中で、吉備国際大学の位置づけというのはどうなっておりますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 吉備国際大学におかれましては、中学校にあるような部活を大体持っておられます。また、その選手の中には将来教員等を目指すような選手もおります。それから、非常に市の教育行政等いろんな施策に対して御協力していただいている団体でもありまして、非常に大きな位置づけとして、ぜひこの地域部活動への移行、これについて御協力もお願いしたいというふうに思っておるところでございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) やはりこういう3万人の都市に大学があるというのは非常に恵まれているというふうに思います。そういった大学のスケールメリットを生かしていく、そういうことを考えながら協力していただくということが必要なのだろうというふうに思うんですけれども、大学との連携会議、こういったものはどのようにされておられますか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 2つありまして、まずこの会議自体、委員会自体の委員としてお願いし大所高所からの御意見もいただいているということと、既に今やっております文科省のモデル事業、これには実際に選手、そして大学の監督、この方も来ていただいたり、あるいはちょうど大学のバスが今すいているということで、子供の移動にもそれを使わせていただくとか、もう既に御協力いただいてると。そのような形で今連携をしているところでございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) これは(資料掲示)、文部科学省、スポーツ庁が出している図でありますけれども、総合型地域クラブ、それから文化団体、こういったものが高梁市でも協議会になっているのだろうというふうに思います。これから、学校とこのいわゆる協議会、プラットフォーム、これを結ぶ一番大事なコーディネーター、これが欠かせないというふうに思います。こういった学校と大学を結ぶ、そういった部活動を結ぶ、指導者を結ぶコーディネーターを今後つくっていかれる構想は、今あるのでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 構想はあります。コーディネーターは、ただ全体の在り方について総合的な面でコーディネートしていただくようなコーディネーターと、それから一つ一つの競技団体と学校とを結んでいただくような実質的な部分、そういうコーディネーターと両方必要だろうと思っております。それを、民間といいますか教育委員会以外の方にお願いするのか、また具体的な部分につきましては、事務局へスポーツ振興課も入れておりますように仕事で毎日やっているようなところが絡んでいかないとうまく回らないというような可能性もありますので、その両面から考えているところであります。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) そうですね、コーディネーターは先ほど言われたような全体的な大学や市教委やいろんな人たちを束ねていく、交通整理をしていくコーディネーターと、部活と学校とを結ぶコーディネーターが要るというのは分かるんです。例えば部活と学校と大学とか地域のスポーツ団体とを結ぶコーディネーター、こういったものをやはり専門的にされておられた、例えば教員OBとかそういったことも考えていくことも必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) それぞれの競技でも高梁市の場合様々なスポーツ団体等の中にいろんな立場で絡んでおられる方がおられ、そうした中でそれぞれの競技に最も適したような方をお願いするというのが最も合理的ではないかと思います。これからということになりますけれども、適材適所という形でお願いしていくという形がいいのではないかと思っているところでございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 時間は本当に限られているわけですし、今目の前にいる中学生、これから中学2年生、1年生、小学6年生が該当していくわけなんですけれども、準備のほうをよろしくお願いしたいと思います。 それから続いて、(3)番の地域移行に向けての予算化、これが必要ではないかという点についてお尋ねをいたします。 先ほどは野球のことが出ましたが、例えば今現在合同チーム、野球のAグループとして高梁中、成羽中、川上中、Bグループの高梁北中、東中、有漢中。練習グラウンドへのバスのため、今はBグループの北中、東中、有漢中は吉備国際大学のバスも活用されているようなお話も聞きました。これも将来的には、ほかの部活動もそうですけれども、移動のためのこういうバスが必要になってくるのではないかと思いますけれども、そういった予算は今年度計上されますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) まず、例に出された先ほどのチーム編成的なものはありますが、中学校の子供の人数等でまた変わってもまいります。それから、競技別でこれから何倍かに今の需要が増えていくようなことも考えております。今、実は似たような形でもう既に合同部活ということで合同チームで大会に出ておりますので、それへの交通手段、今のところは個人負担、保護者負担等で進めております。また、将来的に学校の部活ではなく、もう社会体育としてと、例えばスポーツ少年団のような形になることも当然考えていき、そのスポーツ少年団の移動手段というのはやっぱり公的なものではなく私的に行われているところもございます。そういうことも加味しながら、また国からの助成、そういったものも加味しながら考えていきたいと思っておりますけれども、先ほどの公的な予算の支出をどの程度できることなのか、これはしっかりと考えていかなければならないというふうにも考えておりまして、この委員会等でも論議はしてまいります。具体的には事務局のほうでも考えてまいりますけれども、全てというわけには私はいかないというふうに考えておるところでございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) この移動の問題や保護者負担の問題、これも大きな影響があるというふうに思います。今現在、教員の場合は部活動手当が4時間3,600円というようなことにもなっております。その指導者、教員以外への指導者に対する謝礼、対価についても保護者負担になるのかどうか、それからそういった移動の部分のバス賃というんでしょうか移動費、こういったものもどういうふうになっていくのか、そういったことも考えていく必要があるんだろうと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 一つは、やはりこれは実は高梁市だけではありませんで、もう全国的に進んでいるものでございます。そうした中で、国の文部科学省のほうの概算要求等も見てまいりますと、昨年までの約6倍ぐらいな予算が一応、まだ概算要求の段階ではありますけれども、地域スポーツクラブ活動体制整備事業として予算計上されております。そういったものの内容等もしっかりと吟味しながら、当然国で補助すべきような内容等については、これはかなり公的に援助すべきというようなものであるという判断もできると思っております。もちろん市で判断しなければいけませんが、そういうものもしっかりと見ていきながら今後の対応をしてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 今の教育長の御答弁の中、私は休日の部活動について個人負担は当面なしというような形で行くのが一つの方法ではないかというふうに思っております。来年度、令和5年から中学校の部活動の地域移行というのはもう全国的な趨勢になっておりますので、そういった対策、滞りなく行っていただきたいと思います。 続きまして、2番の新消防庁舎の建設についてお伺いをいたします。 ZEB化、ネット・ゼロ・エネルギー・ビルということが今国全体でも大きなウエートを占めてきております。このZEB化の適用を問うということについてであります。 6月議会で小林議員の質問に対して市長が脱炭素宣言をされました。この宣言は大変大きな重みと私自身も大変評価をさせていただいているところであります。その中で、7月25日には全員協議会でも新消防庁舎の基本設計について御提案がございました。その中で、少しZEB化の質問をさせていただきましたが、今後の公共施設は、ZEB化がもう避けて通れないというような実情になっております。新消防庁舎を含めてこども園、それから有漢義務教育学校、今後どのように考えていかれるのか、その辺は今日は問いませんけれども、今日は新消防庁舎についてお伺いしたいと思います。 2030年時点で政府は2013年度のCO2の50%削減をするというふうに目標を示しております。先日視察を私もさせていただいた玉野市の消防庁舎は2021年3月に完成しておりまして、50%のZEBReadyという、そういった段階でありました。これについてどのようにお考えなのか、お聞かせください。 ○議長(宮田公人君) 川本消防長。 ◎消防長(川本雅之君) 私のほうからお答えさせていただきます。 本市でもゼロカーボンシティ宣言が出され、カーボンニュートラルに向け取組が始まったことは承知しております。新消防庁舎のZEB化についても検討はいたしましたが、新型コロナ感染症やウクライナ情勢が原因と考えられる建築費の高騰、また補助金の活用が困難であったり建設スケジュールの遅延等の諸問題から、建設時点での実施は困難と判断いたしました。 しかしながら、基本設計で建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律、建築物省エネ法へ適合させるため、屋根や外壁の高断熱化、サッシの高気密化、ガラスの複層化などにより建物全体の断熱性能を高め、外気からの影響を抑制するとともに、自然採光であったり自然換気、太陽光パネル等自然エネルギーの利用やLED照明、各種センサー制御照明の設置、さらには排熱回収型全熱交換機等高効率省エネ型設備機器を採用することでエネルギー消費量の低減を図っていくこととしております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) ありがとうございます。その中で(資料掲示)今の答弁の中でいいますと、ZEBのどの辺りになりますか。ZEB25%削減ぐらいにはなるということですか。 ○議長(宮田公人君) 川本消防長。 ◎消防長(川本雅之君) お答えします。 何%かというのはちょっと把握はしてないんですけれども、ZEBReadyに近いところまでは行ってるんじゃないかというふうには認識しております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) ZEBReadyということになると、50%削減というような、そういった状況になっていくということでよろしいんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 川本消防長。 ◎消防長(川本雅之君) 今後、実施設計の中でできるところはいろいろ検討しながらやっていこうというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) それでは、そういったZEB化のことについてもしっかりと御検討していただきたいと思います。 (2)番のこれからの人口規模、財政規模に合った庁舎の建設になっているかということについてであります。8月17日に玉野市の消防庁舎を視察いたしました。最盛期8万人であった人口が、玉野は現在5万7,000人、これから4万人台になるということを見越して建設をしたということを言われておりましたが、そういった視点も必要ではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 川本消防長。 ◎消防長(川本雅之君) お答えいたします。 人口の推移にかかわらず、ここ10年間は高梁市消防の火災、救急、救助の出動件数は大きく変わっておりません。現在職員数での日常業務、大規模災害発生時の対応等を考慮した建物設計になっており、適切な施設規模であると考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 事業費の概算が当初の約1.6倍、23億円というふうになっておりますが、実施設計でこれからどのように精査されていくのか、そういったことを少しお伺いしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 川本消防長。 ◎消防長(川本雅之君) お答えいたします。 先ほども言いましたが、既に基本設計の中で1億2,000万円程度コストダウンは図っております。今後そう多くは望めないとは思いますけれども、実施設計の中で耐久性や機能を低下させない範囲でコストダウンを図っていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 市民の生命と安全を守ってくださっているその消防の拠点となるところが今後もしっかりと維持されて、私たちの命を守ってくださる。それはもう大事なことであると思っているところでありますけれども、今の財政事情の中でしっかりと精査をしていただきたいというふうに思います。 ○議長(宮田公人君) 質問の途中でありますが、ただいまから10分間休憩いたします。            午前10時53分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前11時3分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き、金尾恭士君の質問を願います。 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 次に、3番の川上町仁賀地域の旧農業施設による環境汚染についてであります。 私の地域の問題ではあるんですけれども、7月7日に仁賀協議会の住民説明会を行いました。それから、8月26日には現地調査、旧農業施設の調査を破産管財人、それから県の備中県民局の農畜産物生産課、市の農林課、それから仁賀協議会の代表の方、それから大森県会議員、私と、十数名で現地調査を行いました。雨が降るたびに仁賀地域を流れる大谷川(資料掲示)これなんですけれども、非常に汚水が混入して濁流が流れる、それが下流に流れております。市としての今後の環境対策、こういったことはどのように考えられておるのか、お尋ねをいたします。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) 私のほうからお答えさせていただきます。 平成30年度以降、大雨が降った際に高梁市内の養鶏場から鶏ふんが大谷川に流出し、河川の濁りや悪臭等が生じていることから、地域住民から何度も相談を受けており、市では相談があるたびに現地調査を行っているところでございます。住民の皆様には大変御迷惑をおかけしているところでございます。 水質汚染の対応につきましては、まず水質汚染の原因となっている養鶏場を経営していた法人が令和4年2月に破産手続開始決定を受けていることから、これまで家畜排せつ物法に基づき養鶏・鶏卵業者を指導してきた岡山県と連携して破産管財人に対して対応を求めていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 先日ちょうど大雨が降った後に、宮田好夫議員が簡易キットを持っておられましたので、宮田議員と水質検査を行いました。電気伝導率、不純物が470、それから窒素の数値が最高値を示しました。明らかにこういった水質の汚染があるわけであります。地域の皆さんは臭いがきついとか水が汚れているとか、表面的な部分でしか分からないわけで、そういった対策というのをしっかりと考えていただきたいというふうに思うわけなんですが、そういったことはいかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) お答えさせていただきます。 河川の水質の汚れにつきましては、令和2年にこの大谷川や領家川で魚のへい死が確認されたときに岡山県が水質調査を実施した際には、そのときにはへい死原因の特定には至りませんでした。ただし、2回目に調査を実施した際には、BOD、生物化学的酸素要求量の数値が高い値であったことから、市としても鶏ふんの流出が原因で水質汚染が起こったものと認識しております。 結局、これっていうのは恐らくは雨で鶏ふんが流れて、そのときにBODが高くなるんでしょうけど、1回目に特定に至らなかったというのが恐らく時間がたつにつれて水が流れてきてきれいになってしまったんで、そのタイミングで水質調査をしてもBODの値は高い検出がされない。でも、雨が降った直後にはBODが高い、その原因というのは養鶏場であるということは明らかでございます。まずは、指導する権利を持っている県と連携して、破産管財人に鶏ふんの撤去などの対応を求めていくことが必要であるというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 先日は市の農林課の内田課長も同席をしていただきましたけれども、鶏ふんの量といっても本当に想像を超えたような量でもあります。それが雨が降るたびにそういう川に流出していくというようなことも現状としてはあるわけなんです。ですから、それを私たちの地域住民の困り感、少しでもそういったものを軽減対策を行っていただきたいと、そういったことが必要だというふうに思うんですけれども、これはもう環境問題だというふうに今もおっしゃってくださっておりますけれども、軽減対策が何かできないものでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) お答えさせていただきます。 今、旧養鶏場が破産手続を開始しておりまして、今破産管財人が対応してるところなんですが、その破産管財人は旧養鶏場の鶏ふんの処理を産業廃棄物処理業者に委託することなどを模索しておるところではあるんですが、現在のところ破産管財人が管理する資産の中で産業廃棄物の処理経費を賄うのが困難であるということから、新たな養鶏業者が見つかるまでは破産管財人が鶏ふんを乾燥して、いずれ焼却処分をしていくっていうふうなことを考えているんです。今は、あくまでも乾燥処分を続けているというふうに聞いておるところでございます。 我々としてもそこは、議員からも先ほどお話がありましたとおり、仁賀地域コミュニティーの意向を受けて令和4年8月26日に関係者が施設内の現地調査をして、そのときに土のうの設置、鶏舎間の鶏ふんの撤去、堤体を雨水から守るために敷設されたブルーシート張りの補修の強化など、施設外に鶏ふんを流出させないための対策を破産管財人が取ることを関係者一同で確認しておるところでございます。 今後もそこは破産管財人立会いの下、関係者で定期的に処理の状況を確認して、早期解決に取り組むべきだというふうに認識しております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 今政策監からもお答えいただきましたように、そういった対策も8月26日以後共通理解をしたところであるわけですけれども、今度11月にはもう一度現地に入って調査していこうと、どこまでできているのかというようなことで調査をしていきたいというふうに思っております。 そういった中で、やはり破産管財人もいつまでもおられるわけではなく、大体管財人のお話では1年ぐらいじゃないかなというふうにも言われておりました。その1年が終わると、じゃあ次はどうなっていくのか、非常に我々も心配しているところなんですけれども、高梁市とか県がそれを引き受けて指導等していただくことができるんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) お答えさせていただきます。 今現在、破産管財人がやって、その後どのようになるか、これに関してはなかなかまだ状況が見えないところでございます。まず、高梁市としましては、これまで家畜排せつ物法に基づき指導してきた県がいまして、それが畜産業者が破産手続を開始して、破産管財人に引き継がれていって、それが終わってしまったら後は知りませんよっていうことは、それは当然困ることでありますので、まず市の立場からとしましては破産管財人、県に対して適切な処理を求めていく、そういったことが必要なんだろうというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 非常に頼もしいお言葉をいただきました。しっかりと市とそれから県と連携をしていただいて、この旧農業施設が改善されるように、それから今回もまた台風がやってくるようでありますけれども、そういった大雨が降るたびに臭いがきつかったり、それから濁流が流れたりしております。こういった定期的な河川の検査、こういったことをしていただくことはできないでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) お答えさせていただきます。 雨が降るたびの水質調査につきまして、恐らくは大雨が降って、それで鶏舎の間から鶏ふんが流れて川を汚している、このことについては以前令和2年に水質調査をしたことからBODが上がってしまうということは認識しておるところでございます。その水質調査について、まず地域住民の不安感とかそういったものを聞き取った上、まずはどんな調査が必要なのかっていうようなことをまずは破産管財人、県に対して水質調査をお願いできないか、そういったことを考えていくことが必要なんであろうというふうに考えておるところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) ということは、水質調査も含めて継続的にやっていただくということでよろしいでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) 水質調査と一概に言いましても、これというのはもう雨が降るかどうかにかかわらず定期的にやるなり、大雨が降ったときだけやるなり、いろんな方法があるんだと思います。といってももう雨が降ったらBODがどれぐらい上がるかというようなことは大体データがある中で、果たしてどのような水質調査が必要なんだろう、そういったことも含めてまず地域住民の皆さんからどのような調査をしてほしいかというのを聞き取った上で、破産管財人、県も含めて対応を検討していく必要があるんだろうというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 大谷川の流域の皆さんの話を聞きましたら、もうこれまでの魚や、2年前にはまたウナギが十何匹浮いていたとか、そういった川の水質が本当に大きく変わっていますので、そういったこともしっかり把握をしていただいて、継続的な調査、指導をお願いいたします。 続きまして、4番の空港吹屋直行バスの運行についてであります。 もうこれは三村議員、それから森上議員、石田議員も関連して質問されておりますので、私も重複するところがあるかも分かりませんが、お答えいただきたいと思っております。 7月22日に直行バスが運行開始をしたわけであります。当日のセレモニーも私も傍らで見学をさせていただきました。高梁市の観光のインパクトになればいいなと期待をした一人ではあります。にぎやかにセレモニーが行われた岡山空港でありましたけれども、残念ながら受入れ側の吹屋ではそういった歓迎セレモニーがなかったというふうな状況であります。この事業費は観光庁が550万円、そして市が550万円ということで1,100万円を投じてのこの運行であります。しっかりと、多くの皆さんの税金を使っての予算でありますので、費用対効果を検証していかなければならないのではないかというふうに思っております。 私もこれまで3回乗車をさせていただきました。7月29日、このときは5人の乗車でありました。それから、8月6日は森上議員と一緒に乗車をいたしまして、このときも同じく5人。それから、8月26日には東京から来られたマスコミ関係の方と私の2人でありました。先日乗車目標人数も初めて聞いたわけなんですけれども、5人というのはあまりにもハードルが低過ぎるなというのを正直思いました。8時30分着のANA便、これに接続してのことであろうと思いますが、首都圏域での事前PR、こういったことも十分にできていたのかどうか、そういったことも疑問に思うところであります。そういった中で、(1)番の7月、8月の利用状況をどのように分析されているのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長
    産業経済部長(川内野徳夫君) それでは、お答え申し上げます。 これまでも御答弁させていただきましたように、観光庁へ申請いたした数字によりますと、やはりコロナ禍でお客さんがそもそも少ない、それと国際線が休止しているということもございまして、本当は目標値をもうちょっと高くというところなんでしょうが、現実的に見まして1便当たり5名というところで採択を得ておるところでございます。 議員さんもいろいろ乗っていただいたりオープニングも来てくださり御意見もいただいて感謝いたしておるところでございますが、まだまだPRも不足しているというところで実証運行をやりながらの運行とはなっておりますが、まだ11月20日までございますので、悪いところは直して、いいところは伸ばしてやっていきたいと思います。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) これから修正していくという、そういうお答えだったと思います。 (2)番の準備不足、広報不足、連携不足、そういうことをお伺いしたいと思います。 やはり何をするのにも段取り8分というふうによく言われます。準備をきちんとしてそれに対応する、そういうことが必要なのだろうというふうに私は思うわけなんです。開通から一週間後の7月29日に私も初めて乗車をさせていただきました。最初どこから乗るのか、それから案内板もありませんでした。今は少しこちらから乗りますよというような案内板もできておりますけれども、そういったいろいろな部分で準備不足、それからバスも、先日も森上議員も言われましたようにただ乗っているだけというような、そういったこともありました。やはり皆さん一期一会でここにやってくるわけで、バスに乗って快適だったなというような、そういう2時間のバスを有意義に使っていくことが必要なんだろうというふうに思っております。 これから、道路もバスに枝が当たってなかなか景色も見えない、それからバスに当たってはいけないので真ん中の車線を通っていくというような、そういった状況になっておりました。こういったことが一つ一つ整備されていないという状況の中での見切り発車になってしまっているんじゃないかなというふうに思いますが、この前も御答弁がありましたけれども、そのあたりをどのように分析されておられますか。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) お答え申し上げます。 この事業は国庫補助金を受けての事業でございまして、交付申請の採択を受けてから事業実施ということになっております。内示は幾らか前から受けておったわけですがなかなか採択というのがなされずに、7月の中旬ぐらいにあって、この時期ということになれば、やはり夏休みと、それとデスティネーションキャンペーンが行われているこの時期にやろうということで急いで、議員おっしゃったように見切り発車的なところもあったかもしれません。そういったことを含めまして、今申しました2つのことがございますんで、実証運行をできるだけ長くデータも取りたいということもございまして、7月22日からのスタートといたしております。 それから、おっしゃるとおり反省すべき点が多々ございます。その都度、市や観光協会、備北バスにも声が届いております。現在はいろんなところの表示も改善いたしておるところでございます。PRにつきましては、羽田空港の国内線の待合スペースの電光のところに表示をさせていただいておりますし、もう間もなくなんですが大阪駅の中央口のデジタルサイネージを実施すると、それから旅の手帖の9月号に掲載、それからホームページの件で言いますと、空港のホームページでありますとかANAのホームページでの掲載もいたしております。それと、到着ロビーで案内がなかなかないということもございまして、空港のほうにお願いいたしまして、今はアナウンスの実施をいたしておるところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 先ほどもその採択が少し遅れたというようなお話もありました。しかし、3月議会の産業経済委員会のときにも7月運行を始めるんだというようなことはおっしゃっていたわけでありますので、こういったいろいろな下準備というんでしょうか、そういったものは必要だったのかなというふうに思いますが、どうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) 運行に関しましては、下準備っていうのはPRの件以外にもいろいろございます。空港との協議でありますとかバスの関係でありますとか、備北バスのほうが事業主体ではありますが、そういったところには市が一体となってお願いに行ったり、その準備は進めてまいったところでございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 先日平均6名だったという、そういった部長からの御答弁がありました。(資料掲示)このグラフは、備北バスから資料を頂きまして、私なりにグラフにしたものでありますけれども、全く乗っていない日が3日間あります。それから、平均以下の日がこういうふうに幾つかあるわけです。ですから、金、土、日と利用されるわけですから、やはり週末をどのように利用されていくのか、そういった傾向です、そういうことも調査して把握してPRをしていくということが必要なんじゃないかというふうに思いますが、そのあたりの今後の対策を教えてください。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) お答えいたします。 先ほど議員さんおっしゃいましたように、そういったデータを実証運行でもって今得ているところでございます。途中でもいろいろ見えてくるところもございます。今の段階でPRすべきところは当然ございます。やりながらのことでありますが、この実証運行の中でデータを集めまして、今後に生かしていきたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 今データという言葉が出たわけなんですけれども、やはり決定的な不足というのが乗車傾向を調べるアンケートです、これがないんです。どこから来ましたかとか、これはどうでしたかとかという、そういうアンケートが今ないです。それから、三村議員も定期便のこともおっしゃっていましたけれども、そういうエビデンスがないままにどのように検討していくのか、やはり今からでもアンケートは必要なんじゃないかなというふうに思いますが、いかがですか。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) アンケートに関しましては、必要性は感じております。これまでは市の職員も乗車いたしまして直接声を聞いたり、それから吹屋の商店へ出向きまして商店の方から声を聞いたりいたしております。いろいろいい面、悪い面御意見いただいておりますが、議員おっしゃるようにアンケートの必要性も感じておりまして、今内容の精査を観光協会のほうで進めております。予定では9月23日の連休からアンケートを実施したいなというふうなことを思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) やはりそういう利用者の意見をお伺いして次に結びつけていくことが必要なんだろうと思います。一番は最初の便の7月22日からそういうデータは必要だったんだろうというふうに思います。 先日、旧吹屋小学校に行きまして、その中にこういった旧吹屋小学校新聞というのがございました。その中に、このバスの運行は観光庁の地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業であるというふうに書かれております。地域一体、そして観光サービスの高付加価値化事業、これはどのような取組をされておられますか。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) この観光庁の事業は、今議員おっしゃったように地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業ということになっておりまして、交通連携型ということで交通事業者が申請して採択を得るというふうなことになっております。 実際、今やっておるところではございますが、市も二次交通という面では今までずっと課題でございました。この二次交通を生かして高付加価値という広い意味合いではあるんですが、いかに付加価値をつけていくかということだと思います。旧吹屋小学校もオープンいたしましたし、吹屋の町なか、それから備中高梁駅にも止まります。そういった今までバスが通ってなかったところに通っていくわけですから、これに対してどう観光に対しての経済を回していくかというふうなことをこの実証運行でも行っていきたいというふうに思います。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) この旧吹小新聞によれば地域一体、そういった中でなかなか地域一体というところまでは行ってないんじゃないかというふうに私は感じるわけであります。 それから、高付加価値化事業、高付加価値とは定義がよく分かりませんけれども、こういった観光サービス、それから観光地の再生というような、そういう大きな題目があるわけでありますので、そういうことを備北バスが申請されたというふうに言われておりますけれども、やはりこれは企業人材、いわゆる全日空から来られた方々がアドバイスをしてつくっていかれたんじゃないかというふうに思います。そういう中にあってこれから全日空のOBの方や、それから現役の方もおられるみたいでありますけれども、こういった方々をどのようにこの吹屋、それから観光を支援していただくようになるのでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) お答え申し上げます。 ANAから来られて、いろいろとアドバイスを受けながら進めているところでございます。空港でのバスの運行につきましても、空港でのやり取りのアドバイスを中に入って進めていただいたというところもございますし、観光の全体的なアドバイス、高梁市に足りないものは何か、飲食、物販、宿泊というふうなことをよく言われます。我々もそこは感じているところなんですが、いかにそういったことを今後進めていくかということが重要になってくるのではないかというふうなことを思っております。 先ほども申し上げましたが、この直行バスを通じましていろいろなところが見えてまいります。バスの運行だけではございません。吹屋でのおもてなしが必要でないかという御意見も多々いただきましたが、果たして吹屋の人的な要件はどうなのか、どうやったら対応できるか、そういったところも今協議をしているところでございます。 ANAからのアドバイスということを申しますと、我々行政マンではなかなか誘客というところまでは結びつかないということもありまして、そういった誘客に対するアドバイスというところを受けておりまして、それが観光につながり経済効果が上がればというところで今取り組んでいるところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) そういった全日空からのアドバイザーは、今何名来られておられますか。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) 今は2名でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) その2名の方としっかり連携を組んでいただいて、観光地の再生と観光サービス、高付加価値化の高梁市の観光をしっかりと盛り上げていただきたいと、このように思っております。 続きまして、5番の子育て対策について御質問をいたします。 令和5年4月より、こども家庭庁が設置されます。あと半年になりました。それから、令和5年4月にはこども基本法も施行されます。今年の6月に成立しましたので、令和5年4月からこれが施行ということになります。それに伴う市の子供施策にどのような変更があるのか、これについてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 こども家庭庁設置によってどうなるのか、また改正児童福祉法が施行されるに当たってどうなるのかということでありますが、基本的に高梁市が今行っている施策に関して大きな変更というものはない、もう既に高梁市は行っているという認識を持っておるとこでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 岸田首相は、こどもまんなか社会ということを標榜されて、来年度からのこのこども家庭庁に大変力を入れておられるということをいろいろとマスコミ等で見るわけであります。その中で、全ての子供に関係する仮称のこども家庭センターを創設して、ワンストップで対応できる窓口の体制づくりが必要ではないかというふうに思います。この仮称のこども家庭センターというのは、現在の高梁市のこども未来課、そういったところとの子供に関係するいろいろな部門を統合してのところになるわけでありますけれども、そういったものが必要ではないかというふうに思います。 (資料掲示)これが高梁市の合計特殊出生率、それから高梁市の出生数、これは平成28年に1.79でありましたけれども、令和2年には1.27というようなことになり、また出生数も111人というふうに非常に右肩下がりというふうになっております。こういった子供に対する様々な施策がこれから求められていくんだろうというふうに思いますし、ワンストップで対応できる窓口、こういったものもしっかりと対応できるようにすることが必要だと思いますが、そのあたりいかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 議員おっしゃいますように、こども家庭センターというものを設置しなさいということにはなろうと思っております。まだ全容が詳しく分かってないという前提でお話をさせていただきますが、このこども家庭センターというのはサポートプランの作成であるとか児童の支援というのを担いますよということになります。議員も御承知のように、高梁市においてはもう既に子育て世代包括支援センターは設置をいたしておりますし、それからこれは児童福祉の分野でありますけど、子ども家庭総合支援拠点というものももう既に設置をいたしております。 国が描くのは、多分その2つを一緒にしたような形でこども家庭センターという形になるんだろうなというふうに今考えるわけでありますが、じゃあ今高梁市でどうなのかなということになりますと、もう既にその2つの機関が定期的に子育ての連絡支援会議であるとか、個別のケース会議といったものを既に行っております。したがいまして、連携、情報共有というのはもう既にできているわけであります。国のほうでも必ずしもそのセンターを組織的なもので1つどこかにぽこんと置きなさいということまでは言っていないということでありますので、どういう形になるかということはありますが、妊娠をされたときから子育て期間まで切れ目のない支援措置、対応というのは既に高梁市では形としてできているということでございます。その上で、全体をまとめるという形の中ではこれは技術的な範囲になるかもしれませんが、じゃあ場所とかそういうワンストップでどういう形がいいのかというのはこれからちょっと考えていかなければならないとこかなというふうに今は考えてるとこでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 本当に高梁市で子育てをしてよかったというようなそういう保護者の皆さんの声がこれから多く聞こえてくるようなそういう体制づくり、子供たちもしっかりこの高梁市で学んでよかったなというような子供たちが増えていく、そういう高梁市をつくっていくことが必要なんだろうというふうに思います。まさにこどもまんなか社会というそれを高梁市が今後体現をしていただきたいと、このように思っております。 それでは続いて、6番の公務員の定年延長についてお伺いをいたします。 (資料掲示)これも令和5年4月、もう令和5年にいろいろな改正が行われます。2年に1歳ずつ定年延長されるということになるわけであります。令和4年度で退職される方はこれには含まれませんが、来年度から2年ごとに1歳ずつ定年延長されるという改正地方公務員法が施行されるわけであります。現在の高梁市、それから市教委といってもこれは県の教職員が主になりますけれども、こういった市と市教委の対応についてお伺いしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) お答え申し上げます。 まず、私のほうからは、学校現場以外の一般職のほうについて御説明申し上げたいと思います。 まず、議員御指摘のとおり地方公務員法が一部改正をされまして、職員の定年は令和5年4月から2年に1歳ずつ引き上げられまして、令和13年4月に65歳となります。高梁市といたしましても同様に引き上げてまいる予定としております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 県費負担教職員のほうも全く同様でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) ここで職員の役職定年というのが入ってくるわけであります。(2)の職員の役職定年によって管理監督職であった職員は、今後どのように位置づけられていくのか。学校現場でしたら管理監督職といいますのは校長、教頭になりますが、それぞれについてお尋ねをしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) お答え申し上げます。 一般職につきましては、地方公務員法の改正によりまして管理監督職、これは一般職で言いますと課長補佐級以上の職員になりますけれども、管理監督職の職員が勤務上限年齢、これは60歳を想定しておりますけれども、勤務上限年齢を超えたその管理職につきましては、その管理職以外の職に降任するものとなっております。本市の場合は、管理監督職以外の職というのは、すなわち係長級以下の職となりますので、課長補佐級以上の職員については60歳以降、係長以下の職に降任するという形になると考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 県費負担教職員の場合は、校長、教頭、副校長は、主幹教諭、指導教諭に降任となる方向でございます。それから主幹教諭、指導教諭は、これを下回らないようにということで、主幹教諭、指導教諭、特2級と言っておりますけれども、そのままの職の対応になります。事務参事も管理職手当をもらってるところですが、これが事務副参事となります。それ以外は前職と同様、給料は7割程度というふうになる予定であると聞いております。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 今県議会が始まって県職員の定年についての議会が今開催されているわけでありますけれども、(3)の市の条例改正はいつ頃この市議会に提案されますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) お答え申し上げます。 本年12月議会に関係条例を御提案させていただく予定としております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 先日の石田議員の御質問にもありましたが、これには大きく人材育成やそれからミドルリーダーの養成、こういったこととも非常に大きく関わってくるのではないかというふうに思います。(4)の市職員の採用計画、この令和5年度からの採用、これにはどのように対応されていくのでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) お答え申し上げます。 まず、今回の法改正によりまして60歳以降の働き方がこれまでよりも選択肢が増えるということになってまいります。例えば、先ほどの役職定年のお話がありましたけれども、役職定年で役降りをしまして、その給料が7割水準に下がった状態でフルタイムの非管理職として勤務を継続するパターンが1つ、また一旦退職をして、そこまでフルタイムで働くほどじゃないけれども引き続き公務に携わりたいということで、定年前再任用短時間勤務制度、こちらを使って勤務していただくパターン、また完全に退職をした上で市役所以外のフィールドで活躍をされるといったような形で、多様な選択をしていただけるようになります。 このような各職員ごとにそれぞれのライフスタイルに合わせて60歳以降の働き方を決めていただくということになりますので、そういった各職員の意向を踏まえまして、また職員全体の年齢構成のことも踏まえながら、採用については決定していきたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 年度的に採用人数の凹凸があっては、これからの高梁市の人材採用という点で非常に問題が出てくると思うんですけれども、やっぱり平準化というんでしょうか、こういったことが必要だと考えるんですが、そういったことはお考えでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) お答え申し上げます。 定年退職につきましては、先ほどの御説明のとおり2年に一度となってまいりますが、それ以外の要因で欠員が生じる場合が出てまいります。例えば自己都合退職による欠員ですとか、あとは先ほど申し上げました定年前再任用短時間勤務制度への移行などで、定年退職以外に欠員が生じる場合が想定されます。また、2年に一度しか採用を行わない場合、職員の年齢構成にばらつきが生じるということなどの理由から、職員の採用自体は毎年度実施していく必要があるというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 本当に高梁市にとって職員採用というのは大きな問題、いろいろな人材を私たち市民のために採用していただいて、市のために働いていただくということは大切なことであるというふうに思っております。また、定年を延長されて、そういった知識や経験をまた市のために活用していただくということも必要だろうと思いますので、こういった定年制についてはしっかりと、また論議をしていただいたり、また市民のほうにもこの広報を市がこれから市の職員の定年制によってこういうふうに変わっていくんだと、こういうふうに市は考えているんだということも広報していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) お答え申し上げます。 広報につきましてもしっかり行っていきたいと思います。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) この公務員の定年延長は、これから10年間の65歳までということになっていくわけですので、しっかりとこの定年がスムーズに移行するようにお願いをいたします。 続いて、7番の地方創生臨時交付金についてであります。 (1)の6月定例会で議決をしました地方創生臨時交付金の運輸事業の支援、それから農業関連支援の申請状況についてお尋ねしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) 私のほうからお答えさせていただきます。 申請状況についてまず運輸事業者向けの支援につきましてですが、こちらのほうは令和4年7月25日から申請を受け付けており、9月9日現在で7件の申請書が提出されている状況でございます。台数でいいますと、大型・中型車が167台、普通小型車が2台で、申請額は837万円となっております。 続きまして、農業者等支援につきましてですが、こちらのほうは8月から申請の受付を開始し、市のホームページや広報紙などにより農業者へお知らせをしているところでございます。また、地域で開催された農業者の会議等で関係者に周知を行っているところでございます。こちらのほうの申請状況ということなんですが、農繁期ということもあって現時点ではまだ正式な申請は受け付けていない状況でございます。農林課職員が地域に出向いた際や、農林課での窓口対応、電話等で農業者からの相談に対応している状況でございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 運輸事業支援が7件で837万円ということで、これは7件ということですので、この分母というのは何件になりますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) お答えさせていただきます。 分母といいますか、恐らくは予算ベースに対して今どんだけ申請があったかということだと承知しておりますが、件数ベースでは今ちょっと手元にないんですが、今予算ベースでは大型車、中型車が400台、普通小型車が100台で、予算額ベースでは2,100万円を計上しております。そういったことでいいますと、大型車ベースでは400万円分の160万円ですんで、三、四割、計算ぱっとできませんが、5割を切っておるところ、普通小型車は100台に対して2台ですんで、2%です。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) この運輸事業支援ももう少し高いのかなというふうに思っておりましたけれども、やはりこういった広報の部分、そういったこともしっかりとしていくことが大事なんだろうというふうに思います。農業関連が8月からということで、高梁市の広報紙にも出ておりましたが、これもやはりまだまだ広報の不足、そういったこともあるのではないかなというふうに私自身思っております。 農業支援の場合は、収入20%減というのが大きく影響してるんじゃないかと思いますが、そのあたりはどうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) お答えさせていただきます。 恐らく申請者を増やすに当たって、収入減とか関係なく申請を受け付けるとそれなりに多分いっぱい出てくるものと思われます。一方で、交付金の適正な効率的かつ効果的な支援でいいますと、また今回の支援はコロナで収入減が起き、なおかつ物価高騰に対して支援していく、そういったことでは恐らくは20%減というのも支援が必要な人に対して交付をする、そういったことを観点に考えると必要だったんだろうというふうに認識しておるところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 今の収入の20%減と、もう一つ収益の部分でいろいろ資材等を差し引いて、それが結構大きいんだと。酪農家の方にお聞きをしましたら生乳の価格というのはある程度安定しているということを言われておりまして、収入の20%減というのは酪農関係ではあまりそれはないんだけれども、様々な資材、飼料とか肥料とかガソリン代とかそういったものが非常に大きな影響があるので、この収入20%というのがちょっとハードルが高いなということをおっしゃっておりましたが、そのあたりはどうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) 先ほど議員からお話がありました畜産農家っていうことだと思っております。こちらのほうは我々はあくまで収入額をベースにそのラインを引いていたところであるんですが、今般飼料価格の高騰、そういうことを考えますと、恐らくは収入が20%も減少していないんだけど、飼料価格の高騰によって経費が上昇して、それによって経営が苦しくなっている、そういったところも出てきておるんだろうっていうふうに承知しておるところでございます。こちらの飼料の対策につきましては、国のほうも配合飼料の安定対策でありますとか、また県のほうでも独自に飼料対策をやっておりまして、1トン4,000円の対策などを打っておりまして、そういったことをやられているところでございます。それで、今後我々も6月に補正予算で農業者向けの支援を行ったところですが、今後国とか県の支援の状況を見て、どうしても足りていないところ、そういう支援が行き届いていないところがあるんであれば、またその後は検討していく必要があるんだろうというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) (2)の政府は先日、物価・賃金・生活総合対策本部で物価高の対策等に充てる地方創生臨時交付金、これを少し上乗せをしていくというようなニュースもございました。これは(資料掲示)、先日の山陽新聞にも出ておりましたけれども、生産資材の価格指数が非常に大きくなっている、そしてそれがなかなか農産物に転嫁できない、大きな開きが出ているんだということが書かれてありました。 こういった農業関連に今後出る予定である地方創生臨時交付金、これに対して農業者に対する重点、先ほども政策監が言われましたけれども、こういった重点を置いていくことが必要と考えますが、そういったことで今後は考えていかれるということでよろしいでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) お答え申し上げます。 まず、臨時交付金につきましては、議員から御指摘ありましたとおり去る8月15日に開催されました政府の物価・賃金・生活総合対策本部の会合において、岸田総理から輸入小麦価格の抑制やガソリン等の燃料価格の負担軽減などともに、地域の実情に応じたきめ細かな支援を展開するための臨時交付金の増額が総理から指示されたところでございます。これを受けまして、先週金曜日、9月9日に開催されました同本部において6,000億円の増額が政府のほうから示されたところでございます。 その示された資料の中で農林水産業関係の支援メニューも示されておりますので、まだちょっと詳細は不明ですけれども、そういった詳細を確認しながら交付金の活用について、今後対応を検討してまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 前向きなしっかりとした農業者に対する支援、厳しい状況になっております。私も二、三人の酪農家の方、それから農業者の方から、議会で言うことがあったらしっかり伝えてほしいと、今の現状は本当に厳しいんだということをおっしゃっておられました。そういったことも踏まえて、今後出るであろう地方創生臨時交付金をしっかりと農業者にも比例高く配分をしていただければというふうに思っております。 それでは、私の質問は全てこれで終わらせていただきます。国内や世界の動向はどんどん日々刻々変化しております。今後も様々な動向や市民の声を注視していただいて、市政の運営を切望したいと思っております。 これで私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(宮田公人君) これで金尾恭士君の一般質問を終わります。 ただいまから午後1時まで休憩いたします。            〔政策監 正木俊英君、総務部長 北畑太一君、健康福祉部長 蛭田俊幸君、消防長 川本雅之君 退席〕            午後0時0分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午医1時0分 再開            〔政策監 前野洋行君、市民生活部長 赤木和久君 着席〕 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、平松久幸君の質問を願います。 平松久幸君。            〔2番 平松久幸君 質問席〕 ◆2番(平松久幸君) 議席番号2番、高梁政志会の平松でございます。 高梁市議会9月定例会一般質問を始めます。誠意ある答弁を求めます。 1番のスポーツ振興について質問したいと思います。 (1)番、イベント開催がスポーツ振興課の役割となっていないかという質問なんですが、これは私の通告は本来スポーツ振興課の役割とイベントの開催についてということで、言い回しにちょっと誤解を招いた点はあるんですが、高梁市でのスポーツ振興への取組、イベントについてどのように地域を活性化しているのかをお聞きします。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それでは、私のほうからスポーツ振興のことについてお答えさせていただきます。 まず、教育委員会にはスポーツ振興課がございまして、スポーツ振興課では大きくスポーツ施設の管理とスポーツの推進の2つを担当としております。スポーツの推進におきましては、ライフステージに応じたスポーツ活動、それからスポーツを通じた青少年の育成、また広域的なスポーツ、この3つを推進しているところでございます。 ライフステージに応じたスポーツ活動の推進におきましては、スポーツ協会であるとかスポーツ推進委員などの育成強化や支援、またテニス教室、陸上教室などスポーツ教室の開催、そしてこれから始まる中学生の部活動の地域移行についても取り組んでいくこととしております。 スポーツを通じた青少年の育成では、サンライズリーグ、サッカーですが、こういったリーグの開催や、ユメセン、夢の教室の開催、また全国大会出場者への奨励金や助成金の交付、岡山シーガルズなどによる講習会の開催等、それからスポーツ少年団の活動支援、指導者の育成などを行っております。 そして、広域的なスポーツの推進としましては、シャルムスタジアムを核としたスポーツ交流会機会の促進、ヒルクライムチャレンジシリーズであるとか、愛らぶ高梁ふれあいマラソン等を開催しているところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) スポーツ振興は、まさにスポーツでまちづくりをすることと思います。ただ、人が集まるスポーツイベントに予算を投じ、どれだけやっても地域が活性化するとは思いません。例えば既存にあるものを生かす活動、神原スポーツ公園は野球場、サッカー場、陸上競技場、またテニスコートなど、スポーツ施設が充実しております。その周辺ではゴルフ場、宿泊施設もあります。高梁市は比較的スポーツインフラは整っていると思います。それをもっと生かすことが課題と感じます。 例えば、先ほどの吉備国際大学のサッカーチーム、シャルムです。シャルムは全国区で戦うチームで、サッカーの技術面や試合以外でも培ったスポーツ交流のノウハウや地域貢献活動は高く評価されるものでもあります。サッカー教室はもとより、幼児からお年寄りまで対象としたスポーツ交流や健康増進メニューもたくさんお持ちでございます。また、選手の中には元日本代表選手も所属し、スポーツに取り組む姿勢、考え方など、すばらしい選手も所属しています。シャルムスタジアムもできたことですし、そこを女性に特化した、女性にとって優しいスタジアムにするなど、特化してもよいのかと思います。健幸都市たかはしとして身近なシャルムを応援すると同時に、さらに巻き込み利活用してはいかがでしょうか。再度お尋ねします。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それでは、お答えをさせていただきます。 シャルムの活用ということだと思いますが、シャルムにつきましては、なでしこリーグで活躍していたとき1,000人収容できる天然芝のグラウンドを整備して、市全体でシャルムを応援しようという盛り上がりからできたものでございます。それまでホームは笠岡市であるとか市外で行っていたものを高梁市にホームスタジアムを持ってきたものでございまして、それを活用しまして、先ほど議員も言われました公式戦であるとかサッカー教室、ファン感謝イベントなども開催し、サッカーを通じた振興を図っているところでございます。議員も言われましたように、シャルムは地域貢献活動にも積極的に参加していただいて、それがスポーツの振興にひいては役立っていると思っているところです。 また、加戸選手でございますが、元日本代表ということですばらしい選手が身近にいるっていうことは市にとってもすごい資源でありますので、そういったところは後援会等も活用できるのでは、実現できるのではないかと思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 先ほど加戸選手という名前も出たんですけど、ぜひ本当に中学生、小学生を中心に加戸選手の考え方、スポーツに対する取組というのは本当に伝えたいもんでありまして、それに加えて有名なサッカーの選手とか野球選手とか、いろいろ有名な選手等のお話も聞かせていただく取組ができたらなと、そういうに感じます。 (2)番の質問に移ります。 今年でヒルクライムチャレンジシリーズ高梁吹屋ふるさと村大会が10回を迎えますが、今後11回以降はどのような大会にしていくのか。また、警備などはボランティアで対応するべきではないかということの質問でございます。 まず、今年第10回大会を迎えるに当たり、今までの評価をお聞きします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 今までの評価ということでありますが、この高梁市の大会だけだろうと思います、年々参加者が増えていったという大会は。最終的には1,000人を超すぐらいの状況になりました。今年も約1,000人近い方に参加をいただくということでありますので、私は自転車のまちとしての定着というのが一定程度これはサイクリストの皆さん方にも、またサイクリストをお迎えする地域の皆さん方にも一定の評価をいただけているというふうに認識をいたしております。
    ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 一定の評価があるということです。当初は、自転車で高梁をいっぱいにしたいとの触れ込みで、私も第3回大会に役員として関わった経験もあります。サイクリストはパレードランと称し自走でスタート地点の高倉小学校まで行き、15キロ先の吹屋までをタイムトライアル形式で駆け上がるというのがヒルクライム高梁大会でございます。 また、前日受付をし、前日当日はスタート地点のチャレンジ縁日ということでありまして地元の飲食ブースを出店する。また、初期のときはチャレンジ!まいたうんカレー決勝戦ということで大手メーカーの協賛があって、地元の高校生とか様々な人が予選を勝ち抜いて、当日選手ばかりでなく応援されるお客様を対象にカレーの選手権ということで、地元の食材を中心としたメニューで大会当日に競うなど、自転車を核としたまちづくりが感じられ、本当に期待をしました。 また、会場では子供たちを対象にマウンテンバイクの先生による自転車の学校ではスポーツ要素を盛り込んだ自転車の乗り方教室、ブレーキのかけ方とか体重移動の仕方とか障害物を乗り越えていくとか、そういうこともあって、子供たちも参加できるいい取組ができる当初大会だったんですが、現在はもう本当にサイクリストのための大会のような高額な自転車で参加される。昨日も吹屋へ行ってきたんですけれど、本当に自転車に乗る方にとっては一定のというか成功であるのかなと。話をしますと、エントリーしていますということでありまして、私が本当に思っていたイメージというのは、先ほども1,000人前後の参加者と言われましたけど、今年も930名を超えるエントリーもあり、一見は盛り上がりを感じます。 しかし、年間を通じてみると経済効果や観光面、地域振興面でもまだまだ浸透していないように感じます。自転車を核としたまちづくりは高梁市に浸透しているのか、また次回からの開催はどのような形で行うのかをお聞きします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 確かに第1回のとき、非常に多くの期待もいただいたというところもありましたので、2日間丸々使ってという形になっておりました。もともとヒルクライムを始めるときの考えとしては、レースである365分の1プラス365分の364、いわゆる365分の364のところも地域を巻き込んで、いわゆる自転車による地域おこしをしていこうという考えであったわけであります。その一環もありましたが、チャレンジ縁日もありましたし、たしか消防署同士のカレーの競争もしたような気がしますが、そうしたイベントもあり、多くの方にいわゆる自転車に乗らない方も参加をしていただくということも考えていたわけであります。 そういう中で、じゃあこれが市内全域にということになりますと、確かに認知はいただいていると思いますが、じゃあ参加、主には沿道になると思いますが、沿道の地域の方以外のところでそうした自転車レース、もしくは自転車を活用した様々なイベント等に参加できているか、そしてまた関わっていただいているかということになりますと、やはりそこは薄いなという気がいたしております。そこを広げていくことの活動というのが、この10回大会を迎えてまだまだ足りないなという考えを持っているところであります。 そういう思いも持っておりますし、やはりこれはただ自転車のレース、パレードラン、そしてレースコースの地域だけでやっているわけではありませんので、そこをこれから先の課題として今認識はしておるとこでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 現在タイムトライアル、レース部分の要素というのがあるんですけど、11回からはその部分は取り入れないということでよろしいんでしょうか、検討中ということでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) もちろん来年度以降どうするかというのはまだ決まっていませんが、高梁市全域を巻き込んでいった形をつくり上げていきたいという考えは持っております。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 昨日も吹屋へ行ってみたんですけど、吹屋へのヒルクライム高梁大会はサイクリストにとってもいつかは行ってみたい場所となり、イベント以外でもサイクリストが訪れる場所になっていると思います。それは競技の要素があり、地域も一体となって競技者を盛り上げているから満足度が高いと、そういう認識もあります。ただし、満足度が低いイベントにしてしまうと、その地域の評価、大会の評価自体も下げる諸刃の剣にもなりかねないと思っています。 先ほど言いましたけど、昨日吹屋に行って今回大会にエントリーされた数名の方にお話を直接聞きました。今年で10回を迎えるヒルクライム大会ですが、次回から、もしレースの要素がなくなるとなるとどう思われますかと数名の方に聞くと、ええ、本当ですかと、非常に残念です、そしたらもう私はエントリーしませんというのがほとんどでした。まちづくりになってるんじゃないんですかとか、僕が聞いたのは市外の方だったんですけど、やはり競技の要素というのが吹屋大会の付加価値だと思うんです。その方からも言われたんですけど、時期的に開催日も他県とかぶると、検討してほしいとか、恐らく農繁期の時期でなかなか行けないというのも考慮しなきゃいけないのかなと思うんです。それから、大会に対して成績を計測するシステム、それから交通規制をかける等の警備面、それについても問題があると思いますけれど、経費の面を教えいただけますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 幾つかお話がありましたけど、もともと年数でいきゃ12年前になります。始めたときにはその当時まだヒルクライムというレース、大きい乗鞍とかそういうところはありましたが、他の地域ではほとんど行われていなかったということで、それでも他の競技とスポーツとかぶらないようにしようということで大分調べた中でこの10月の第1週というのが出てきたわけです。ですから、それももちろん必要でしょうし、それからタイム測定にしてもそうでありますし、当然タイムトライアルで県道を封鎖するということでもありますので、当然そこには警備というものも出てまいります。警備の経費というのは他のこれはいろんな様々のイベントもそうでありますが、今非常に経費が高くなっているというのが事実でありますので、ここをどうクリアするかということ、そしてまた沿道を半日といえども封鎖をさせていただかねばならないといったこと、そうした様々な要因があるというふうには考えております。これも今後のどうするかの課題の一つなんだろうなというふうに思いますし、実行委員会の中でもいろいろなお声があるんだろうと思いますので、そうしたお声はしっかりと皆さんで協議していかないといけないのかなと、そのように考えております。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 金額面が分かれば、お答えください。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それでは、私のほうから金額のほうをお答えいたします。 予算上では計測委託のほうが380万円、それから警備委託のほうが270万円、あと会場の設定のリース等を含めますと890万円ほどかかることになります。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 合計890万円ぐらいですね。現在8,000円のエントリー費で間違いないでしょうか。掛ける1,000人としても採算は取れるのかなと思うんですが。昨日も直接聞いた中で富士山じゃったら1万2,000円ぐらいのエントリー費がかかると。高梁市は8,000円ですが、1万円以下なら出せるとか9,000円なら出せるとか、そういうことでありまして、参加者にアンケート等は取られておりますかどうか、お答えください。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) すみません、先ほど890万円ほどかかると申し上げましたのが計測とか警備とかに係るものでして、それ以外にも賞品代であるとか保険代であるとか、全てを合わせますと予算的には1,300万円を超えるものになります。以上です。 それから、金額についてはアンケート等は取ってはございません。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 以前は、たしかソニーにそのエントリー料というのはほぼ持っていかれるということだったんですけど、それを高梁市がということで財政面は少しは楽になったのかなというふうに感じますし、市長ははっきりおっしゃられなかったんですけど、続ける続けないは今後の課題ということでございます。 ヒルクライムレースは基本前日に受付をするということで、参加者が地域に宿泊するというメリットもあります。それとまた、レース後の下山にはゆっくり安全にスタート会場に戻るんですか、高梁大会は特にその帰りの沿道にも、出発同様地元の声援があることで参加者に人気があるようです。これは国体で民泊を受け入れた高梁市ならではのよい文化であり、残していきたいと思います。 高梁市では様々な観光資源を生かし、ガイドつきで自転車で巡るツアーなども企画しても面白いですし、自転車の可能性はまだまだあると思います。このまま現状のヒルクライム大会が中途半端で終わるんではなく、特化しつつある自転車高梁市の魅力を発信できるのではないかと思います。自転車で盛り上げるまちづくりを打ち出すべきと思いますが、再度それについてお答えください。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 先ほどはすみません、失礼いたしました。予算的には1,370万円ほどですが、そのうちの780万円、半分以上はエントリー料で賄うと。それからあとスポンサー料であるとかポロシャツ等の売上代金等々引いて、残り400万円は市が支出させていただくということでございます。ですから、約23%ぐらいが市の補助金で、あとは何とか賄えてきているというのが実情だろうと思っております。 ただ、そうは申しましてもこの大会は、多くのボランティアの方にも支えていただいてるのも事実でございます。そうした方々、そしてまた先ほど御指摘をいただきましたが、市内全域に自転車によるまちづくりの効果が及ぶようにしていかないといけないという思いもしております。幸いなことに県内では鏡野町でファンライド鏡野というのが行われておりますし、ちょっと離れますが下関ではツール・ド・しものせきという自転車の、これはイベントになりますが行われております。レースではありませんが、でもツール・ド・しものせきなんかは1,000人の申込みがもう数日で完売するといった実情もあるわけでございます。これは走るコースにもよるんだろうと思いますが、これから実行委員会の皆さんといろいろお話をさせていただく中で、あまり人手もかからず、そしてまた市内全域に自転車によるまちづくりというものが認知をより一層していただき、そしてまた効果が及ぶようにするための施策というのが必要なんだろうと思っております。 これから11回、12回と毎年開催をしていくのに合わせてそういう地域発信力を高めていくのも一つの方法、それからまた別の方法、例えば競技レースでなくて、そういった自転車コースを設けてそこでそれぞれが楽しんでいただく、交流をしていただく。ちょうど吹屋地区が毎年春にウルトラマラニックというのされておりますが、ああいう形の自転車イベント、そういったものであるとか、またその2つを組み合わせたものであるとか、いろんな方法が考えられると思いますので、これはまた実行委員長をはじめ関係の皆様方と相談をさせていただきながらというふうに思っております。いずれにしても、オリンピックでも4年に1遍は開催されております。やはりこれは一度競技性のものをやめてしまうと、今度警察との協議も出てまいりましょうし、いろんなことで忘れてしまうということも絶対あるんで、危惧しますけど。例えば松山踊りが3年ぶりに実行できたというのは本当によかったと思いますし、花火も何とかと思いましたが、そういうこともありますので、そういったこともいろいろ加味しながら、いろいろ皆さんと大いに議論をしていきたいと思っております。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 市長が先ほど言われたように、ぜひ今の形も残しながら地域全体のことというお言葉をいただいたので、ぜひそうしていただきたいと、そういうふうに思います。 次の質問に移ります。 2番の定住対策について、(1)番、現在の空き家の状況を問う。空き家の状況は現在どのような感じになってるんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、お答えをさせていただきます。 本市では、令和2年3月に空家等対策計画というものを策定しておりますが、その策定に当たりまして市内の空き家の実態調査を各町内会長さんにお願いして実施いたしております。調査期間は平成27年度から平成29年度、この3か年をかけて行ったとこでございます。そのときの調査は、外観目視ではありますが、市内の空き家の数は1,096棟ということでございました。ただ、その調査時から8年ないし5年経過いたしておりますので、現在の人口減少の状況などからはさらに増えているのではないかと推測できるとこでございます。 それで、物件ごとの詳細調査というところまでは至っておりませんが、その際にこの物件は空き家バンクに登録できるか否かというあたりを外観目視でしております。1,096棟のうち792棟がこの登録が可能ではないかというふうに、その時点では判断したとこでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 現在、独居老人で空き家予備軍の状態というのは把握されていますか。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 独居の高齢者、空き家予備軍となるような物件について把握しているかというような御質問でございますが、これは現在のとこそこまでには至っていないということでございます。 こういった空き家を活用いただくためには、やっぱり空き家になってから早い段階で登録いただくということが必要かと思います。こういったことについても担当課と連携し、今後研究していきたいと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 把握していないということです。空き家の所有者が空き家のままにしていく理由として、物置として必要、解体費用をかけたくない、仏壇がある、特に困っていない、捨てられないものがあるからと。住み手がいなくなってもなかなか活用また解体に至らない状況です。活用できる空き家が、先ほど792件ということでございましたが、それの所有者の所在等は把握できているのでしょうか、お聞きします。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 空き家をそのままにしている理由は、議員さんが先ほど申されたとおりでございます。市としてもそういう状況というのは把握はしておりますが、所有者の所在を把握できているのかということでございますが、先ほど申し上げました空家等対策計画策定時の調査に当たりまして、1棟1棟調査しておりますので、全てとは申し上げれませんが、おおむねは把握はできているというふうに思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 倒壊危険な建物も把握できてるんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 調査で1,096棟が空き家ということで、バンクへ登録できそうなのが792棟ということでございます。残りの約300棟については、バンクには登録できない、今後活用の見込みができないというようなものでございまして、その中の倒壊の危険性があるというところまでの分類は、そこの調査ではいたしていないというとこでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 把握できてないにしても、その倒壊危険な建物を市として今後どうされていくのか、お聞きします。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 市では、危険家屋につきまして、これは例えば倒壊することによりまして隣の建物に倒れかかるであるとか、例えば道路に倒れかかるというような危険性がある場合については、県の御支援をいただいて除去についての支援助成をいたしておるとこでございます。 令和3年度につきましては、全部で7棟の建物に対して助成をしているということでございまして、これ以外にも除去されたという例も伺っておりますので、引き続きこういった支援というものは続けてまいりたいというふうには考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 空き家というのは放っとったら余計老朽化をして、挙げ句の果ては住めないというようになるようでございます。老朽化が進まないように風通し等管理が必要ですが、所有者ができない場合、市としての対策というのは今はないんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) お答えをします。 議員申されるように、空き家となってできるだけ早期に次の活用というところに向けていく必要があると思います。本当に人が住まなくなることによって、ここへ議員御質問いただいたように、風通しが悪く、その家の傷みというのも加速度的に進んでいくというのもございます。市としては、早期に活用いただくために空き家バンク制度というものを皆さんに周知させていただいて、早く活用いただきたいということで取組を行っているとこでございます。 空き家となった家屋につきましても、やはり個人の資産でございます。こういったことで市がどこまで踏み込んでいけるかというところは非常に課題でございまして、現在のところは所有者、管理者それぞれで御対応いただいているという状況でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) どこまで踏み込んでいかれるかということで今御答弁いただいたんですけど、踏み込んでいくというよりは寄り添ってあげるという姿勢で臨まないと、空き家を活用した移住支援という取組は高梁市ではもう難しいのかなと、早急に取組を願いたいと思います。 続きまして、(2)番に移らさせていただきます。 空き家を活用した移住支援の取組について問うに移ります。 各市民センターでの情報や各愛育委員に聞き取りを行い、現在の空き家の状況を把握、また不動産業者と現地に出向く等調査されているんでしょうか、お聞きします。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 空き家バンクへの登録については、これまでやっておりましたのは固定資産税の納税通知の際に併せてチラシを入れてお知らせするということをやっております。まず、市としてはやっぱりこの制度をしっかりと使っていただくために皆さんにお知らせするということを、まず一番にやっていきたいというふうに考えております。 空き家のまま所有者が置いておく理由というのは先ほど議員も申されてましたが、やはりこういう課題になっているようなことを解消してあげる、できるようなことをしていくということが必要なのかなというふうには思っております。あくまでもこの制度をお知らせして、所有者、管理者自らが登録に行っていただくために市としてしっかり取り組んでいかなきゃならないというふうに考えております。 これは地域の市民センターであるとか地域住民の方が一番そういった情報というのは身近にあると思いますので、やはり担当課が地域へ足を運んでいくということはもちろんですが、そういった情報を皆さんから寄せていただく、市民の皆様もそうですが職員も市内各地へ住んでおります、地域担当職員という制度もございます。そういった者がしっかり課題がある地域へ出かけていって、そういった情報を皆さんから集約して市として空き家対策、ひいては移住・定住対策に取り組んでいくということが必要なのだというふうには考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 部長が言われることはよく分かって、本当にそうされるべきだと思いますが、実際は本当に地域に出向くことができるのかなと、そういうふうに感じます。 私が思うには、もう本当に期限を切ってでも専門の職員が聞き取りに行くとか、本当に力を入れていただかないと、多分空き家を利用しての移住・定住につながらないと、そういうように感じます。その点については再度お答えください。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) なかなか出ていけないんじゃないかということでございますが、担当課については、今年度に入ってからでございますけど市民センターであるとか各地域局、こういったことへ出向くような準備はしているとこでございます。 それから、やはり地域の課題というのは地域の現場にあるものでございますので、そういったところへ行って、肌でそういった課題を感じて帰るということは職員にとっても必要なことだろうと思います。 それから、専門職員の件でございますけど、現在移住コンシェルジュ1名を担当課のほうに配置いたしております。フルにそこへいるわけではございませんが、移住コンシェルジュは、移住相談全般に対応しておりまして、そういったいろんな専門知識である経験を持ち得たコンシェルジュの活用というか活躍を期待し、これを進めてまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 何でこんな質問をするかといいますと、私の友達の御両親が亡くなられて空き家をどうしようかなということで現地を見に行ったときに、市のほうに電話して対応というのをお聞きしたところ、写真を撮って現地へ行っていただいてという感じだったんですけど、まず寄り添ってほしいなというのはすごく思います。私らがその立場であるのはもちろんなんですけれど、すぐ動いていただく。やっぱりそうやって帰られるのは2か月に一遍とかで、そういうときにまた市役所に行ってとかということになると思うんですけど、気持ちがあるときに現地に伺って一緒に話を聞くとか、こういう手続があるんだとかという説明をしていただくことが、本当に必要と思います。そういうことで専門の職員というふうに先ほど申したんですけど、そういう取組ということも再度お願いします。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) お答えをさせていただきます。 議員のお知り合いの方が少し嫌な気持ちになられたということに対しては、こちらのほうも十分なことができていなかったのではないかということで、それは反省すべきことがあれば反省をしてまいりたいというふうに思っております。 移住コンシェルジュでもそうですし、担当課の職員もそうです。できるだけスピーディーにそういったお話を伺って対応できるような心構えというか、準備はいたしているつもりでございます。場合によってはそういったことも発生しておりますので、反省すべきことは反省して、今後市の重要課題であります人口減少対策、これに取り組んでまいりたいというふうに思います。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) ぜひその取組をしていただきたいものでございます。(3)番の地域と一体となった取組はできないかに移らさせていただきます。 5月ですけど、会派で有漢地区、宇治地区、平川地区に移住・定住支援組織というのがありまして、空き家のあっせんや移住支援をされてるという団体とお話をさせていただいた中で、市職員が毎年異動することもあり、相談しづらく情報を共有することが難しいとの指摘がありました。人口減少が重大課題である本市でありますが、職員がすぐ代わることについてどうなのか、お答えください。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 職員の人事異動に関するお尋ねでございますが、人事異動につきましては組織の活性化であったり職員の育成、こういったことを目的に行われるというふうに理解をいたしております。職員の経験を重ねていくということでいうと、定期的な異動というのは必要であると思いますし、これが移住に消極的になっているということではないというふうに考えております。 それぞれ職員は与えられた仕事に誠心誠意取り組み、市の課題というのはそれぞれが認識しておりますので、その課題に向けて与えられた業務、これに当たっていくものと私は信じております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 先ほどの話の中で、愛育委員への通知が届いていないとか、職員の緊張感が足らないのではないかとか、地元愛、郷土愛が薄れているとの指摘もあります。そういう点はどうお考えでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 質問の内容が十分理解ができないんですが、仮に職員に緊張感がないとか、そういったことがあるならば、やっぱりこれは引き締めていかなければならないというふうには考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) すみません。現在、高梁市はその団体の皆さんとどう関わり情報共有ができているかをお聞きします。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、移住・定住に向けての各地域の団体との関わりということでございますが、平川地域においては定住推進協議会、これは毎年度総会を開催されておりますので、この場に出席をさせていただいて地域の要望などや意見をお伺いしたりしております。有漢地域のNPO法人と市につきましては、市と先ほど申し上げました移住コンシェルジュ、こういったものと共同で説明、空き家の案内であるとか地域の案内、先輩移住者との交流など、こういった事ごと、移住に向けたいろんな連携をしているとこでございます。宇治地域でも同様でございまして、地域との連携を図っているというところが実情でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 移住された方の言葉ですが、引っ越し後土地がない、宅地がない、農地を購入できない、就農後は農地と空き地のセットが理想である。また、住める空き地がない、先ほどの地元の方がそこに寄り添ってくださった、高梁市全体でも動いてほしい。教育と医療はセット。外でキャッチボールすらできない。家族をターゲットにしたマーケティングが欲しい。お試し住宅にWi-Fiを整備してはどうか等、高梁市は移住者へのマーケティング、就農者への農地とセットの物件やお試し住宅の整備など取り組んでおられるかどうか、お答えください。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 様々な御意見もいただいているというふうに認識はさせていただいております。直ちにそれが開設できるかどうかというところもあるんですが、その1つずつでも解消に向けての努力を重ねてまいりたいというふうに考えております。 なお、1件だけ申し上げさせていただくと、農地がないというような形でございましたが、空き家バンクの物件につきましても農地がついてるような物件もございます。どの程度の農地を希望されるのか、家庭菜園程度なのか、1反、2反というような規模を求められるのかというのによっても違いますが、登録物件の中でも様々な農地付の案件もあったりもしますので、そういったものというのも御活用いただけるのかなというふうに思っております。 まずは、様々な御意見があるということは真摯に受け止め、その一つでも解消できるように取り組んでまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 先ほどの農地とのセットというのは、多分空き家バンクに登録しとる物件のことだと思いますが、それだけではなくて、そういう地域の声とかの中で探していくことはできないのかなというふうにも思います。 先ほどのお試し住宅の整備などについてはどのようなお答えでしょうか。Wi-Fiを整備するとか、そういうこと、取組も検討されておるということでよろしいでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 宇治、有漢、平川、ここの3地域にお試し住宅があるわけでございまして、今年度から担当課が住もうよ高梁推進課に移管しております。しっかりこの活用につきましても、移住・定住の担当課として取り組んでまいりたいと思いますし、その中で、議員申される必要な施設整備改修等がありましたら、今後検討してまいりたいと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 関連になるのであれなんですけれど、転出される方にへのアンケートを、私は取ってないのかなと思ったんですけど、取ってまして、ありきたりな質問でこれでアンケートを取って、果たして少しでも高梁市に帰ってくるのかなと。転出理由は様々でしょうけど、それより高梁市の思い出は何ですかとか、こういう催物がよかったとか、どういう場所が好きでしたとか、そういうことを少しでも書けば高梁市の魅力を持っていただいて、いずれは帰ってこられるのかなと思いますけど、アンケートの工夫というのは今後どうされますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 平松議員、地域と一体となった取組というのは地域のアンケートということですか、今の質問内容というのは。 ◆2番(平松久幸君) 質問内容は、一番最初の定住に対する質問で関連をさせていただきました。すみません。 ○議長(宮田公人君) 今(3)番目に入ってますけど、できるだけ質疑内容に沿った質問をお願いします。            (2番平松久幸君「分かりました」と呼ぶ) 答弁できますか。 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 住民票の転出届の際のアンケートについてのお尋ねでございます。議員申されますように、アンケートにつきましては転出届の際に窓口で記入をいただいているというのが実態でございます。内容については、どうして高梁市から転出するのかということ、何年住んだであるとか、そういった形式的なものになっているというふうに思います。 市としてもこれについてはこのままではいいとは思っておりませんで、逆に議員申されるように高梁市のよいところ、ここがよかったとかというところをお聞かせいただくのも必要だと思います。やっぱり人口減少対策、移住・定住対策に参考になるようなアンケートでないといけないというふうに考えております。市にとってあえて耳の痛い声というのをお聞きする機会であるべきだというふうに考えておりますので、そういった見直しは考えていきたいと思っております。 それから、現在転出届の際に窓口で記入いただいて提出いただいておりますが、やはり市にとって耳の痛いことというのは、それだけじゃなくていろいろな提出方法についてもこのままでいいのかということは検討して、これについても改める方向で考えていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 様々な取組についてでしたけど、ぜひ実行していただきたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 質問の途中でありますが、ただいまから10分間休憩いたします。            午後1時51分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後2時0分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き、平松久幸君の質問を願います。 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 3番の空港吹屋直行バスの運行についてに移ります。 (1)番の現在の利用状況と今後の予定を問うですが、私のほかに4名の議員から質問がありました。また、昨日私も岡山空港からこのバスに乗ってみました。高梁市のPR動画も思った以上によく出来てあり、満足できる内容でございました。前回問うた高梁市への看板がなくて、あればなということも思いながら、車窓から見る眺めというものが新鮮で、私はいい小旅行というような感じで過ごさせていただきました。 実証運行の終了後にはどのようにしていくかというのは皆様方の質問で割愛させていただきますが、備中高梁駅でのトイレ休憩が短く、9時に乗車して9時53分には備中高梁駅に着きます。10時には出発するということで、7分間でした。先日の質問にあったように、トイレの場所が分からないだろうと私が2人のお客さんをトイレまで案内しました。岡山空港からは私を含めて4名の乗車だったんですが、2人の女性の方をトイレまで案内して行ったんですけど、途中図書館があります、そしてスターバックスもあります。7分の休憩ではそこも利用できずと思いながら、私はその2人を観光案内のついでに案内したら、こんなとこがあるんならもっと時間を取ってくださいということで、非常に残念に思います。せっかくある立派な施設をPRできないバスの運行です、なぜ活用しないかなというのをすごく感じます。その点についてどう思われますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 そもそも実証運行でありまして、空港から駅、駅から吹屋という1時間1時間の運行ということで考えておったわけであります。議員御指摘のように、途中での、例えばバスの車内でのPR活動であるとか、もしくは看板類の整備であるとか、そしてまた今おっしゃったような途中のトイレ休憩での間を利用した観光情報等の提供等につきましては、これまでも申し上げておりますように十分なことがまだできてなかったというのが一つの反省点であるというふうに認識をいたしております。この実証運行は11月の後半で終わるということにはなりますが、その後どうすんならというのを今検討をしないといけないと考えておりますし、新年度もう一回実証運行をするんかどうするんかということも含めて、これは早急に詰めていっとかないといけないと思っております。 したがいまして、そういうときのために改善できるものは直ちにでも改善していきたいと思いますが、そういう御指摘なり、そういった御提言をいただいたものをこれからの実証運行等に関して活用できるように、そしてまた改善できるように努めてまいりたいと考えているところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) もう一つ、JRの発着時間、休憩時間を延ばしたからかな、ちょうどやくもが止まったんです。運転手さんにやくもとの連携というのはあるんですかというお尋ねをしたんですが、やくもとの関連性はないというふうにもお聞きします。せっかくデスティネーションキャンペーン中なのに、こういうことをあまり皆さん感じないのかなということで、取り入れられてない理由というのは御存じでしょうか、お聞きします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) おっしゃるとおりであります。私も10時5分のやくもに接続してねえなというのは感じております。もちろん直行で空港から吹屋へ行くんならそれは分からんでもねえんですが、せっかく備中高梁駅へ寄るというルートを通ってありますので、今御指摘いただきましたようなこと、そしてまた今年は特にDCもやりょうるということもありました。当然、DCに合わせて何とかしようということでこの7月のスタートというのをもくろんだわけでもありましたので、そこら辺は何ぼか配慮が必要だったかなとも思っております。これは変更できるのかどうかというのは、まだ今の段階では申し上げることはできませんが、そうしたことも含めて次の実証をどうするか、そしてまた実証運行でない空いた区間、日数のところをどうするのかということも含めて、しっかりと検討していきたいと考えております。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 先ほども申したんですけども、スタバの利用、図書館の利用、トイレの休憩のことなんですが、職員が一人でも乗ればかなり解消できることであります。このバスに今まで職員は乗られたかどうか、お答えできればお願いします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。
    ◎市長(近藤隆則君) 観光課の職員が何回か乗らせていただいております。そのときの気づきもあったりして改善もさせていただいておるということでございますし、もちろんトイレのことについても御指摘をいただいております。乗務員の方にトイレの御案内をしていただくようにという形で、たしかチラシだったと思いますが、そういったものも御用意をさせていただいておるとこでございます。昨日は平松議員さんが御誘導いただいたということで、それはなかったのかもしれませんが、これは今は運行は備北バスが実施主体とはなっておりますが、当然備北バスともしっかり協議をしながら、おもてなしの気持ちというのがやっぱり必要なんです。運転手の方にとってもそうでありますが、それから着いた吹屋の皆さんにとってももっともっと周知をさせていただき、何のためにこれを運行しょんかということを含めて、改めてこの実証中もしくはその後の展開のためにつなげていく、そういうことは必要だろうと考えております。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) (2)番の備中高梁駅、吹屋、新見市、吉備中央町などの周辺地域への効果を問うですが、先日も三村議員から質問がありましたが、ほかには何かそういう取組というのはないんでしょうか。岡山市の無料バス等、倉敷市も無料バスで取り組むということに関連づけるということはございませんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 岡山市、倉敷市の無料バス運行というのは、これは公共交通の利用促進ということになりますので、直接的な関連はこれはないと思います。いわゆる空港からの二次交通、もしくは備中高梁駅からの二次交通をどうするかということが主眼でございますので、その主眼の中で利用を促進していくにはどうするかということになるんだろうと考えております。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 先日私は乗ったんですけど、岡山空港から4名、備中高梁駅から7名の乗車ということで、実際備中高梁駅からの乗車が昨日は多いのかなと、全体はちょっと把握はしてないんですけど、そういうふうにも感じます。そこらも踏まえて実証運行ということで、より調査研究をされていってほしいもんでございます。 (3)番、DC、デスティネーションキャンペーンと直行バスとの関わりを問うに移らさせていただきます。 このバスを利用する方が何名のお客様が旧吹屋小学校入館料を払い利用しているか、またこのバスを利用して備中松山城へ行かれるか、今回のDCで「赤で彩るアート展」へこのバスを利用している人の入場者を把握できているのかをお聞きします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) トータルの御利用された方というのは確認いたしておりますが、それぞれの施設で何人入場されたかというのは、先ほど金尾議員のときにちょっとお答えはしましたが、アンケート等の事後調査なり、そういったものができていない現状がありますので、詳細は把握ができておりません。ただ、宿泊をしていただいたであろう方というのは大体10人ぐらいかなというふうに推定をいたしておるとこでございますが、いずれにしましてもどちらからお越しになりましたか、どこへ行かれる途中ですかとか、いろんな質問項目をして、実証運行ですから、そうして来ていただいた方をしっかり把握をするということも必要だろうと考えております。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 吹屋直行バスということでありまして、全部アンケートを取る必要もないんですが、バスの中で2時間も余裕があって、アンケートを書く時間はたっぷりあるわけでございます。せめて旧吹屋小学校に入館されますかとか備中松山城へ行かれたらどうですかとか、なぜそういう取組が、国庫補助金550万円、高梁市からも550万円ということで費用をかける割にこういう感覚というのがないのかなと。私も1日乗っただけですけど、いろいろ様々思うわけでございまして、せめて旧吹屋小学校、両方でもいいんですが、バスの中でもええですし旧吹屋小学校へどうやって来られましたかでもええんですけど。中には昨日は東京から来られて何を目的に、旧吹屋小学校ですかと尋ねたら、いや私はボンネットバスを見に来たんだという方もおられました。せめてそういう把握をせずにこのバスを運行する取組というのは僕は本当に疑問に思うんですけど、その辺はどうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 先ほど金尾議員の御質問にもお答えをいたしておりますが、7月22日に交付決定をいただいてすぐに運行開始したということ、これは当初の予定では秋口を想定しておりましたが、補助というか実証運行に切り替わったということ、そしてまた岡山DCの7月に何とか合わせれるなということもありましたので、私もそれならそれで行こうという判断をしたところでございました。したがって、御指摘をいただいておりますが、準備不足というものは否めないとこでございます。そのことは申し訳ないと思いますし、先ほどのお答えでもお答えしておりますが、9月23日からアンケートを何とかしたいということでございます。できればその前の3連休ぐらいで17日、18日、19日ぐらいからできればと思っておりますが、今御指摘をいただいたような形でアンケート調査なりをさせていただくことが必要だろうと考えております。 加えて、来年の多分暖かくなってからくらいに当初予算で予算をいただいておりますが、グリスロの運行も始めたいと思っております。そうした相乗効果というものも狙いながらPRも兼ねて、そしてまたバスの中でも吹屋地区、高梁市内全体のそういった観光情報なりお得情報なり、そういったものも御案内できるような形というものが必要であるということで対応していきたいと考えております。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) グリスロのことも出たんであれなんですけど、DCとの関わりという点で、「赤で彩るアート展」はこのバスを利用している人、入場者を把握できているかという質問だったんですけれど、私先日この「赤で彩るアート展」と、質問と違うと思うんですけど、これぜひ皆さん行かれたらすごく感動するというか感銘をするという、本当にびっくりするような内容でありまして、バスとは関連ないんですけど行かれたらどうかなと、ぜひ思います。 先ほどグリスロの件もあったんですけど、恐らく2時間以上駐車場でエンジンをかけたままバスを停車して運転手さんは待機をしておられると思います。通り道である笹畝坑道、またちょっと離れた広兼邸とかということも、このバスを少しでも動かせれば、本当に交通の解消になるのかなと思います。そういう面では、バスの待機時間、吹屋から各地へ移動できると思いますけど、その辺はどう思われるでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) まず、最初のほうの「赤で彩るアート展」の関係でございますが、これはまさにJR大阪駅にデジタルサイネージを掲示させていただくということで、JR利用者の方、大阪を8時に出れば9時40分のやくもで着きますので、それからバスに乗り換えていただくというルートを考えておりますんで、そうした形でぜひ御利用いただきたいと思っておるとこでございます。 それから、バスの空き時間を利用してということになりますが、これは実証運行で国の承認もいただいておるとこでありますので、今お答えとしてはなかなか難しいというお答えにさせていただきます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 先ほどグリーンスローモビリティの運行をお考えということなんですが、これは実際いつ頃導入予定なんでしょうか、お答えください。 ○議長(宮田公人君) 平松議員、これはもう通告から外れてますので。            (2番平松久幸君「すいません、はいはい。なしでいいです」と呼ぶ) 通告順にのっとって質疑を願います。            (2番平松久幸君「はい」と呼ぶ) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) もうだんだん訳が分からなくなって、グリーンスローモビリティはその次のですね。 ○議長(宮田公人君) 4番目ね。 ◆2番(平松久幸君) はい。4番の買物支援に移ります。 本市でも高齢化が進み、自動車運転免許証を返納されている人が増えてきている。特に交通手段が少ない地域では商店やスーパーが閉店し、買物に大変苦労されている人もいる。買物弱者への今後の対応を問うに移らさせていただきます。 現在の状況をどう把握されているか、お答えください。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 公共交通の観点で少しお答えをさせていただければと思いますが、市では令和元年度に第2次高梁市地域公共交通網形成計画を策定しております。令和2年度から5か年の実施計画を定めまして、路線バス、生活福祉バス、乗合タクシーなどに加えて一般タクシーの活用も含めて持続可能な公共交通網の整備を進めているというとこでございます。この取組によりまして、いわゆる交通空白地のエリア、これは年々減少しているというようなことでございます。ほとんどの地域で何らかの公共交通が利用できる状況にあるというとこでございます。 しかしながら、地域の実情であるとか市民の皆さんのニーズ、こういったものは時代とともに変化していくものと考えております。今後とも地域の方々、また交通事業者の方々と協議を行いながら、御質問にあります買物弱者を含めた交通弱者に配慮した効率的で効果的な交通体系、持続可能な公共交通の在り方というのを模索してまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 公共交通を持続可能ということだったんですけど、バスをデマンド型に対応するということについて毎回言っているんですが、そういう取組というのはあるんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) この2次計画の中で一番大きな柱は、利用がなかなか上がらない路線についての廃止の基準を設けたということで、単に廃止や統合をするだけではなく、やはり利用促進を図った上でもこういった状況が改善されない、乗車の見込みがないとこについては廃止などの対応をしていくということです。 現在のところ、そのデマンド型のバスとかということではなくて、この計画の中では一般タクシーを公共交通と位置づけております。やはり住民の方々、地域のニーズの高い、機動性がある一般タクシーの活用というのがこの中で盛り込まれているというとこでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 一般タクシーの利用ということなんですけど、タクシーに対しての支援というのが現在あればお知らせください。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) タクシー事業者への支援というのもこの計画の中で盛り込まれております。具体的には事業所の開設に対する支援であるとかっていうのもあろうかと思いますが、現在のところは高梁市内3地域でタクシーの実証運行をしているとこでございます。こうしたことの状況を踏まえて、利用者への支援、そういった事業者への支援、こういったことも今後検討してまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) ちょっとよく分からないんですけど、乗合タクシーの件でええんでしょうか、お答えください。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 市内3地域、高倉町田井、飯部、それから落合町福地、それから成羽町上日名、下日名、この3地域でタクシーの利用助成というものを設けております。そういった地域内のいわゆる交通空白地帯で、そういった方の移動手段を確保していくということで、月が3,000円、500円券を6枚お渡しして、年間3万6,000円でございますが、今御利用いただいているということでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) ここでグリーンスローモビリティが出てくるわけでございまして、(2)グリーンスローモビリティの導入ということなんですけど、観光では先ほど市長も言われたように吹屋に導入されるのかなと、そのように思いますけど、前回ちょうど11月頃だったんですか、市内を周遊してアンケートも取って、寒い時期ではあったんですけど、こういうことも視野に入れて導入されるのかなと思ったんです。導入の検討というのは現在どうなっとるんでしょうか、お答えください。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) お答えをさせていただきます。 グリーンスローモビリティの実証運行でございますが、昨年11月に14日間この市役所周辺でございますが市街地をめぐる路線を設定して実施いたしました。期間中の利用者でございますが、666名の方に御利用いただいております。御利用者の方には、乗ってみての感想、アンケートをお伺いしておりますが、おおむね多くの方が好評であったという意見を寄せていただいております。 その中で、いろんなグリスロの特性によります長所であるとか欠点であるとか、そういったところもお聞きしておりますので、そういった特性を踏まえて検討しているとこでございます。 グリスロの活用につきましては、昨年のまちづくり懇談会で各地域の皆様にこのグリーンスローモビリティについて御紹介をさせていただいておりまして、地域の交通としての御活用について御検討いただくようにお願いをいたしているとこでございます。 現在のところは観光部門での活用を予定しておりますが、こういった地域に根差した移動手段、地域交通としての活用の可能性については引き続き検討はしてまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 検討を引き続きされるということですけど、あまり期待できる答弁ではないなというのが、前回も思いましたし、今回もそう感じるわけでございます。 例えば、この辺でしたら、この市役所周辺を動かしても面白いと思いますし、我々が住んでいる阿部地区、北山から病院を回ってゆめタウン等を通るということを行われれば、外出を出控えておられるお年寄りの方、本当に足が不自由な方等、それこそ先ほどから何遍も言っておられる実証運行をされたらどうかなと思うんですけど、もう一度御答弁お願いします。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) グリーンスローモビリティについては、地域の交通として地域のほうで取り組んでいただくこと、そういったことを市としては期待をするものでございます。御存じのとおりグリーンスローモビリティの動力というのは電気でございます。先般、市長がゼロカーボンシティ宣言をされましたが、こうした今後の施策にもつながるもので必要性はあると、ニーズはあるというふうに思っております。今後、こういった可能性を模索しながら、地域への働きかけをしてまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 吹屋に2台観光で入れられるということでありまして、吹屋で使うのはもう恐らく広兼邸から吹屋小学校の区間ぐらいかなと思うんですが、ぜひ地域に、高梁市はグリーンスローモビリティがあるというぐらいの取組とかPRする面でもぜひ導入をしてほしいと思います。 5番に移ります。 自治体DX推進について、(1)番、DXを推進するための全体方針は策定したのか。まず、DXとはそもそもどういう内容かを含めて分かりやすく説明をお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) この質問は私のほうからお答えします。 DXについては何回か議会でも御質問いただいておりまして、これまでの流れなんですけど、基本的には今から2年前、令和2年になりますが、7月に政府の骨太の方針の中でDXの推進ということが明確にされて、その年の12月末には総務省のほうで自治体DXの推進計画が策定され、自治体についてもそういった計画を策定しなさいというようなことがあり、昨年の7月にはその策定の手順書も公表され、それに基づいて現在各自治体が進めているということでございます。 そもそもDXとは、デジタル社会はこうありきということではなく、ICTの浸透が人々の生活をあらゆる面でよい方向に進めていくと、そういったことで認識をしております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 前回の議会でもマイナンバーカードの普及率は岡山県でもトップであり、中国地方でもかなり上位にという説明もありました。現在市民サービスでどのような活用があり、メリットはどのようなメリットがあるかをお聞きします。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) マイナンバーカードの活用ということで、高梁市の交付率ですけど、7月末現在の数字で申し上げますと57%ということで、何遍も申し上げるとおり県内トップで、今のところ全国では59番目ということにはなっております。国全体でも実は令和4年度末に全国で100%を目指すというような基本的な方針がございましたが、なかなかまだ過半数にも満たないというのが状況であります。 一番の普及しない原因は、やはりマイナンバーカードを使って何に活用できるかということが明確でないといいますか、そういったことだろうと思います。現在、健康保険証であったりそういったことで口座のひも付け等でポイント制度を推奨してますが、それにも限界があるということでございます。 本市の場合もまいにゃんばー商品券であったり、そういったことで交付の普及促進を促してきましたが、やはり6割を前になかなか厳しい状況にはなっているということで、これは8割まで増やしていけば、基本的にはほぼ皆さん方がマイナンバーカードを所持したっていうような形態になろうかと思いますので、あと20%を目指して頑張っていきたい。そのためには、今言われたようにマイナンバーカードの活用をこれから検討していきたいということです。今現在何ができるかということになると、まだなかなかそこは難しいということでございまして、平松議員からも度々言われるようにコンビニ交付についても高梁市は進めておりませんが、後ほど質問があるかもございませんが、そういった形でデジタル化を含めたスマホから行政の申請ができたり、そういった形でポイントを付与したりというようなことを今現在検討中ということでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) DXとマイナンバーというのが合致しとんかなという感じなんですが、例えばマイナンバーの利用のことにつきまして先ほど政策監も言われたように、自治体マイナンバーポイント、ほかには健康づくりポイント、PayPayとのひも付け、買物ができるキャッシュバック、市内店舗のみで利用できるとか、ポイントの高梁市ペイということも検討されておるというふうに理解しておりますが、いつ頃までにそれが利用できるというのは、まだ検討されておるだけでできてないということで理解してもよろしいでしょうか、お答えください。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) まず、2つ項目がございまして、1つはマイナンバーカードを活用した、さっき言いましたようなスマホからのいろいろな住民票等の交付申請ということがございます。まず先行して、介護とかそういった福祉の関係で業務について今のマイナンバーカードを使ったものについては、今現在国の指標に基づいて進めているということでございます。それにプラスアルファして、コンビニ交付に代わる形でスマホからできるような形のものを、今現在そういった仕組みがございますので、業者選定を今現在行っておりますし、実はこの9月補正等でも予算等も頂きながら年度末に向けて進めていこうということを考えております。 もう一方で、先ほど言われましたいろいろなポイント、自治体マイナポイントといいますが、マイナンバーカードの空きスペースがございますので、それを各自治体で活用して、本人認証に使ったりポイントを付与したりというようなことがマイナポイントということになっております。 マイナンバーカードの活用ではございませんが、地域商品券を紙媒体で配るということがございますが、これをデジタル通貨にするということを今研究しておりますし、PayPayとかauPAYなんかで還元セールというような形も2回ほどやりましたが、これについては確かに地域の経済は潤いますが、そのポイントを付与された方が必ずしも市内で活用するということではなく市外へ行かれる場合もございますので、あくまでも今我々が考えてるのは全てが市内で循環していくということでございます。例えばauPAYに代わる、仮称でございますが、高梁市ペイということもシステム的にできるということを把握しておりますので、基本的にはその高梁市ペイをシステムとして構築し、それを皆さんにダウンロードいただいて、高梁市ペイの中でいろいろなポイントを付与していこうということで、今現在制度設計をしてるということでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) (2)番に移ります。 自治体の情報システムの標準化・共通化の取組はどの程度まで進んでいるのかですが、当初予算でもDXの専門課を立ち上げましたが、指針とこれまでの進捗状況、これからの方針をお尋ねします。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 自治体情報システムの標準化・共通化ということでございます。以前にも御説明いたしましたが、基本的にはシステムの二重業務を標準化するということで、住民基本台帳とか固定資産税の関係、あと年金の関係、福祉の関係、そういったものの二重業務を全国統一で標準化していくということがこの事業でございます。 やはりその標準化にそれぞれの制度設計なり標準仕様書等もなかなか時間がかかるというようなことで、今の予定では令和7年度までに整備をして、令和8年4月から本格運用開始ということで全国一律に定められております。それに向けて、今それぞれ国から示された項目をもって高梁市のそれぞれのシステム中でもいろいろ制度設計をしながら進めていってるといった状況でございます。当然それに当たっては、先ほど議員も言われたように本年度からお願いしてますDX推進アドバイザーの方のいろいろ意見を聞きながら進めていこうというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 先ほどの標準化について、国が示した指標令和7年までに導入しなさいということで理解をしておりますが、実際これは市からの持ち出しというのがかなり要るのでしょうか、予算的にはどんな感じなんでしょうか、お答えください。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 基本的な枠組みとすれば国の制度に基づいて全国一律ということでございますので、補助金プラスアルファ多分特別交付税等で措置されるものと認識をしております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) それでは、(3)番の質問に移りたいと思います。 農業分野でのDXの取組を問うですが、現在農業分野ではどのような取組がされているか、お答えください。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) 現在の農業分野でのDXの取組といいますと、そもそも高梁市では岡山県備北広域農業普及指導センターと連携して、農業者に対してラジコン草刈り機やドローンによる肥料散布などの研修会を開催するとともに、県所有のラジコン草刈り機を農業集落へ貸し出し、作業効率などを実際に体験していただくなどの取組によりスマート農業の普及を模索していく状況にあります。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 私も勉強不足でありまして、DXとスマート農業の境というんですか、そういうのが分かれば教えていただけたらと思います。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) お答えさせていただきます。 DXとスマート農業の境ということですが、スマート農業の定義というのは恐らく厳密じゃないと思うんです。ロボットとかAI技術、IoTなどの先端技術を活用するもの、そういったものが一般的にスマート農業であるというふうに認識しております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) スマート農業と農業分野のDXの取組ということでお尋ねをしたんですけど、例えば私が思う農業DXというのは、荒廃地の管理ができるとか吉備中央町で取り組まれてるデジタル田園都市とかハウスの管理とか生産とか、そういうデジタルを活用しての取組、人・農地プランのデータベース化ということかなと思うんです。先ほど言われたラジコンでの草刈り等もそれと言われるんですけど、結局そちらを取り組まないと、ドローンを使って農薬をされるとかということもよく分かるんですけど、もっと前向きというか、例えば有害鳥獣、猿やイノシシの管理とか、そういうことかと思うんですけど、そこらはどうお考えでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) お答えさせていただきます。 先ほど議員のおっしゃった耕作放棄地の管理であるとか、有害鳥獣の対策、その他またハウスの管理であるとか、様々なものが多分期待されておるかと思います。一般的にスマート農業といいましても、例えば米作もあれば畑作もあれば施設園芸もあれば畜産もあれば鳥獣害対策、幅広く結構様々なものがある。そういったものを高梁市に使えそうなものを恐らく農業者に紹介していって活用していただく、そういったことが重要であろうと思っています。 耕作放棄地の管理といいますか、それを何か効率的にやるスマート農業といたしましては、例えば先ほども紹介させていただいたとおり、ラジコン草刈り機みたいなものがあったりとか、あと最近ですと農薬散布というのも大変だからそういった部分でドローンを飛ばして農薬散布をするなどのような技術もございます。また、鳥獣害対策でいいますと、通常イノシシとかが入ってきてロープに足を引っかけたら柵が下りて捕まえるみたいな形になるんでしょうけど、最近の先端のスマート農業の鳥獣害でいいますと、イノシシが餌におびき寄せて入られていって、そこへ遠隔操作でモニターを見ながらそれでおりを閉めるタイミングを遠隔で操作するとか、様々な技術が出ております。そういったことを高梁市の農業に効率的効果的に取り組めそうな技術、そういったものを普及していくことが重要なんだろうというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) スマート農業の分野かなという説明で、ほかにはあまり取り組まれてないということでよろしいでしょうか、再度お答えください。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) お答えさせていただきます。 先ほど議員が取り組まれていないとおっしゃるのは、恐らくはDXという分野だと思うんですが、そこに関しては大分高梁市でも今議員のほうからも紹介ありましたとおり人・農地プラン、こちらのほうについては昨年度から様々な住民基本台帳であるとか固定資産台帳であるとか、あと農林課でそれぞれ管理しております中山間直接支払交付金のシステムでありますとか水田管理台帳でありますとか、そういったシステムをうまく統合して、今どこの農地に誰が耕作化しているか、そういったことを結構今情報を統合しながら管理しておるところでございます。 この取組については、恐らく岡山県でも大分トップクラスに進んでいるものと認識しておりまして、高梁市としましても農業のDX化、こういったところに積極的に取り組んでいるところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 先日、川面の市民センターへ伺ったんですが、ブドウ、ピオーネの収穫に際して本当に有害鳥獣に取り組んでくださいと、猿に本当に困ってるということでありまして、このDXの取組についてということで上げさせていただきました。有害鳥獣とDXというのは関連づけがないんかなというのが今の感想でございまして、こういうことを今後この中山間地域の高梁市というところで本当に高齢化が進む中、DXしていますということでお年寄りとかそういうふうな説明というのはどのようにされるか、お聞きします。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) お答えさせていただきます。 先ほどのブドウとかピオーネのような作物が恐らくは猿の被害に遭ってとか、そういった被害に対して、今後どのようにDXとか新しい技術によって対応していくかというふうな質問だというふうに認識しております。 こちらのほうの課題に対してどういった技術を用いることが効率的なのかということを考えていく必要があると思っております。恐らくいきなり鳥獣害対策とかそういったところに対して高機能な電子機器とかを用いてやったとしても、本当にその設備投資が効果に対して結構うまくペイできるのか、そういったことは簡単には言えないんだと思っております。そういったことでは、猿でいいますと複合柵とか、そういったものを設置するほうが効率的かもしれませんし、高梁市としましては非常に農業者の困っておられる方に対していかに効率的、効果的に対応できるか、そういったことも念頭に置きながら新技術の導入に努めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 先ほど言ったのは、高齢者に対して、導入事例をどういうふうに説明しているのかということなんですけど、もう時間もないようなんで割愛させていただきます。 これで質問を終わりたいと思います。 ○議長(宮田公人君) これで平松久幸君の一般質問を終わります。 これをもちまして一般質問を終わります。 以上で本日の議事日程は終わりました。 念のため申し上げます。次会は13日、議案質疑、委員会付託等を予定いたしております。 本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでございました。            午後2時47分 散会...