高梁市議会 > 2021-12-13 >
12月13日-04号

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  1. 高梁市議会 2021-12-13
    12月13日-04号


    取得元: 高梁市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-25
    令和 3年第6回12月定例会        令和3年第6回高梁市議会(定例)会議録(第4号) 令和3年12月13日(月曜日)            〇議   事   日   程             午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇本日の会議に付した事件日程第1 一般質問     1番 金尾 恭士君     16番 川上 博司君     12番 宮田 好夫君     6番 森  和之君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出   席   議   員1番  金  尾  恭  士 君          2番  平  松  久  幸 君3番  新  倉     淳 君          5番  伊  藤  泰  樹 君6番  森     和  之 君          7番  森  上  昌  生 君8番  石  井  聡  美 君          9番  石  田  芳  生 君10番  石  部     誠 君          11番  三  村  靖  行 君12番  宮  田  好  夫 君          13番  小  林  重  樹 君14番  倉  野  嗣  雄 君          15番  川  上  修  一 君16番  川  上  博  司 君          17番  大  月  健  一 君18番  宮  田  公  人 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出席した事務局職員事務局長     竹 並 信 二          次長       金 子 正 典議事係長     竹 竝 宗一郎            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇説明のため出席した者〔市長部局〕  市長      近 藤 隆 則 君      副市長     藤 澤 政 裕 君  政策監     前 野 洋 行 君      政策監     正 木 俊 英 君  総務部長    北 畑 太 一 君      産業経済部長  村 原 幸 司 君  土木部長    大 福 範 義 君      市民生活部長  赤 木 和 久 君  健康福祉部長  蛭 田 俊 幸 君      総務課長    赤 木 憲 章 君〔教育委員会〕  教育長     小 田 幸 伸 君      教育次長    上 森 智 子 君〔消  防〕  消防長     平 松 伸 行 君       ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(宮田公人君) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、これより令和3年第6回高梁市議会(定例)4日目の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、お手元に配付いたしておりますように、一般質問であります。 質問の順序は、通告質問一覧表のとおりであります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(宮田公人君) まず、金尾恭士君の質問を願います。 金尾恭士君。            〔1番 金尾恭士君 質問席〕 ◆1番(金尾恭士君) 皆さんおはようございます。 1番の金尾でございます。それでは、通告をしております順序に従いまして、質問をさせていただきたいと思います。 1番の、コロナ禍における高梁市の市民生活経済活動についてであります。 「早く行きたければ一人で進め、遠くへ行きたければみんなで進め」。岸田総理が施政方針演説に引用されたアフリカのことわざを、私もかみしめているところでございます。日本のことわざで言えば、「一人の百歩より百人の一歩」という言葉が当てはまるのだろうと思っております。3万人、市民一人一人に寄り添う市政が求められていると思っております。 さて、2年に及ぶコロナ禍で、高梁市の市民生活経済活動も少なからず影響を受けておると思います。支援金等が家庭や企業に支給されております。高梁市の10月の有効求人倍率が1.86というような高い倍率がございますが、こういった関係と、この2年の高梁市の経済状況をどのように高梁市として把握されているのかをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) おはようございます。 それでは、お答えをいたします。 新型コロナウイルス感染症拡大の影響もございますけども、まず、ガソリン価格の高騰ですと、8月のアメリカ南部石油関連施設巨大ハリケーン直撃による被害発生、円高傾向、OPECの原油増産見送り、また半導体不足でいいましたら新たな半導体需要の発生、そして増産投資の不足、またウッドショックは先般お話をさせていただきましたが、業界のストライキであるとか、コンテナの不足というようなこと、こういった多様なことが要因で、複合的に作用していると言われております。 それで、市内状況の把握なんですけども、全体的な傾向といたしましては、岡山県産業振興財団が継続的に実施しております県内企業へのアンケート調査から、売上げの前年同月比など、業種ごとに把握をしてございます。市内に限りましたデータでございましたら、高梁商工会議所が昨年10月に市内企業へのアンケート調査を実施しており、市内の傾向は岡山県全体の傾向とほぼ同じものを示しておりました。今年も調査をしておりますが、現在集計中ということでございます。 市といたしましては、令和2年10月に市内主要企業を訪問し、直接状況等を聞き取りしております。多数申請を受けております中小企業等への支援金やセーフティーネット保証の認定業務などから業種ごとの売上げの状況を、雇用安定助成金では休業の状況を把握しております。商工会議所や商工会、市内金融機関公共職業安定所等、関係機関とも随時情報交換を行っており、経済状況の把握に努めておるところでございます。 続きまして、コロナの影響でございます。全体的なことを申しましたら、市内の経済状況はコロナ前の2019年と比較した場合、市内事業所の約7割が売上げが減少してきており、減少割合としましては10%から30%減の事業所が35%前後、30%から50%減の事業所が20%前後で推移をしておりますが、売上げの減少率が大きな事業所が徐々に減って、減少率が小さい事業所が徐々に増えてきているというようなことでございます。 先ほど、有効求人倍率をおっしゃいましたが、そもそも少子・高齢化などで地域の構造上の問題に関わるという見方もございますけども、市内の有効求人倍率で申しますと、本年4月の1.61倍、それが徐々に上向きになりまして、9月では1.80倍となっております。同じ業種でありましても、コロナの影響の度合いは各企業、事業者により差があるものと認識はしておりますが、現在は全体的には緩やかに回復傾向にあるというふうな認識をしてございます。しかし、コロナウイルスの新たな変異株や原油価格の高騰、また海外での感染拡大状況によってはサプライチェーンの混乱等が起こることもありますので、まだまだ予断の許せない状況が続くというふうに考えております。 雇用はもとより、交流機会やスポーツ、文化活動などの減少など、市民生活に影響も出ておりますが、市では感染拡大防止とともに雇用維持や事業継続に向けた経済対策を行っており、感染拡大防止経済活動の両立に努めてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 大変細かい分析と、それから丁寧な御回答をありがとうございます。 緩やかな回復基調というのはよくニュースでも言われているところでありますが、高梁市でもコロナ禍前までの経済回復、そういったものが今後求められていくのだろうと思いますが、そういったこともしっかりと高梁市としても把握をしていただきたいというふうに思います。 それを踏まえて、次に2番目の、高梁市の中期財政見通しについてお聞きしたいと思います。先日の小林議員、三村議員、平松議員と重複するところも多々あると思います。あえて質問をさせていただきたいと思っております。 総務省の令和元年度市町村財政比較分析表によりますと、高梁市の財政力指数が0.31であり、128の類似団体中89位というような状況もございます。先ほどの御答弁にもありましたように、ウッドショック、それからガソリンの値上がり、そういった要因、人口減少、長引くコロナによる景気低迷、個人、法人の税収もどのように見込んでおられるのか。歳入の年度別推計値を見ますと、地方税が大体平均37億円、地方交付税が平均100億円というふうに推計値に書かれておりました。 自由に使える一般財源は、これから先約10年間の持続可能な予算となっていくのかどうか、その推計の根拠をお聞かせいただければと思います。 ○議長(宮田公人君) 金尾議員、1点確認ですが、今2番に移っていて、1の(2)と2番の質問、これは併せてということでよろしいか。 ◆1番(金尾恭士君) そうです。併せて。 ○議長(宮田公人君) 分かりました。 ◆1番(金尾恭士君) よろしくお願いします。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) お答え申し上げます。 まず、コロナ禍市民生活経済活動の部分について、令和4年度の地方税、地方交付税への影響というところからお答えさせていただきます。 まず、現状の認識としましては、先ほど産業経済部長のほうから御説明をさせていただきましたとおり、全体の経済活動の停滞を通じまして、特に観光業ですとか、宿泊業、飲食業を中心とした雇用、就業に大きな影響が出ているというふうに考えております。 このため、本市におきましては、昨年度から国の交付金などを活用しまして、感染防止対策はもとより市民生活支援中小企業支援等幅広く取組を進めてきたところでございます。 来年度の状況につきましては、国の地方財政対策が現状明らかになっていない中で、なかなか正確な見込みというのは難しいところですけれども、引き続きコロナ禍市民生活を支えられるような取組がしっかり行えるように、地方財政の充実について国に対して要望してまいりたいと考えております。 続きまして、中期財政見通しに関する御質問でございます。今後10年間の経常一般財源の見込みの推計の根拠についての御質問でございます。 先般公表させていただきました中期財政見通しにおきましては、御指摘のとおり市税、交付税などの経常一般財源につきましては今後10年おおむね135億円前後の横ばいと見込んでおります。その中で、普通交付税につきましても、それほど大きく落ち込むことはないというふうに見込んでおります。 ただ、中身を見ていきますと、普通交付税につきましては公債費などの伸びによる基準財政需要額の増加によることがこの横ばいの要因となっておりまして、市債の償還も同時に増えることになりますので、経常一般財源は見た目上は維持できるんですけれども、中身を見ますと、その裏では市債の償還費が増えているということで、決して自由に使えるお金が増えるということではないというふうに考えております。 あくまで今回の中期財政見通しにつきましては、現状行われている地方財政対策、こちらが引き続き実施されていくという前提で作成をさせていただいておりまして、国の動向によって大きく変動することがございます。引き続き、国などの財政対策を注視してまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 先日、市長も中期財政計画においてローリング、見直しをこれから図っていきながら進めていくというような御答弁もあったというふうに思っております。 こういった、私たちの市民生活、これがしっかりと行っていけるような対策、そういったものもしていただければというふうに思っております。 議長、(2)のところなんですが、同じような質問でありましたので、(3)の質問に移らせていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) そうしましたら、(2)を飛ばして、(3)の人件費の質問へ移るということでよろしいね。 ◆1番(金尾恭士君) そうですね。 ○議長(宮田公人君) 分かりました。そのように承知しました。
    ◆1番(金尾恭士君) 申し訳ありません。 続いて、令和元年度の人件費が、歳出に占める割合が26.5%という、そういった数値になっておりました。職員管理とも関わってまいりますが、人口1,000人当たりの職員の数が15.76人ということで、高梁市はこれも類似団体、128団体中124位という非常に多い職員数だろうと思います。簡単に比較はできないと思いますが。市域も広い、そういった高梁市の中で、職員も私たちの大切な生活を守ってくださっている方々でありますので、それを指摘するつもりはありませんけれども、令和5年度から段階的に引き上げられる公務員定年の65歳、これも導入されるというようなこともあります。これから人件費であるとか、職員数、これをどのように抑制をされていかれるのか、そういったことも併せてお聞かせいただければと思います。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 具体的な話としての人件費、それから職員数のお話だったと思いますけれども、それに入る前に一つ訂正をお願いしたいと思います。 人件費の占める割合が26.5%というふうなお話がありましたが、これは経常収支比率を算出する際の、いわゆるその94.7%の中の26.5ポイントということで御理解を下さい。決算額に占める割合というのは15%ほどでありますので、認識を改めていただければありがたいというふうに思っています。 そういった中で、様々な方法、手段によって人件費であるとか、適正な職員数にしていくというのは本当に重要なことだというふうに思っております。議員おっしゃいますように、類似団体の中では本当に、どっちがよいのか悪いのかは別にして、1,000人当たり十何人とかというふうな話が出ていましたけれども、一般の市町村、類団の平均というのは10人ほどです。それが15人というのは、いろんな条件があっての15人になっておりますので、それを適正な数字っていうのは今すぐには申し上げれませんが、その数字には近づけていきたいという思いはあります。それもそうでありますが、人件費の抑制というのが喫緊の課題だろうというふうに思っています。 これはいろんな方法があります。従来から事業のスクラップ・アンド・ビルドであるとか、民間委託の推進、こんなことをやっておりました。これを進めてはきましたけれども、十数年やって大きな結果は出ておりません。いろんな業界団体もありますし、市内で好循環が生まれとるところをこういった形で切り離していくということにもなりかねませんので、これは改めていろんな方法を考えていく中で進めていきたいとは思っています。それより何より、去年の12月議会でもお話がありましたけれども、これからAIの導入、AI-OCRですよね。こういったものとか、RPAこれを進めること、これによって職員がしなくてもAIがやってくれる、こういった業務を増やしていく、そのことによって、今遅くまで残業しておりますけれども、時間外勤務手当の大きな縮減が図れるというふうに思っています。 今、市役所全体で1億5,000万円ほどの時間外勤務手当を支払っておりますけれども、これが大きく削減できる見込みであり、この削減した人の力を市民サービスの向上につなげていく、適正な職員数にしていくというのが今後の行政の在り方だろうというふうに今考えておるところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 本当にこういった人件費というのを、いろいろ対策を講じられて、これからの高梁市の新しい姿、先ほどもAIの導入、そういったことも言われておりましたけれども、そういうことで今後浮いた仕事を次の私たちの市民サービスのほうにしっかりと向けていただければというふうに思っております。 続きまして、3の学校園の安全対策についてお聞きしたいと思います。これも、先日の石田議員とかぶる部分もあるかと思いますが、質問をさせていただきたいと思っております。 一つは、10月14日に岡山市の保育園で、遊具で遊んでいた園児が遊具の隙間に首を挟まれて亡くなりました。非常に痛ましい事故が発生いたしました。御冥福をお祈りいたします。また、11月4日には、総社市で横断歩道を青信号で渡っていた園児と保護者の列に車が突っ込んで、園児と保護者が重体となるという、これもまた大きな事故が発生いたしました。この関係者の皆様、本当にお寂しい気持ち、それから痛ましい、そういういろいろな複雑な思いがあられるのだろうと私も拝察をしております。 ここでちょっとパネルを用意いたしました(資料掲示)。 これは、ハインリッヒの法則という、労働安全衛生法でもよく説明に使われるものでありますが、1対29対300というこの法則でありますけれども、1件の大きな事故の裏には29の中ぐらいの事故がある、そして300のヒヤリ・ハットがあるというふうによく言われております。 こういったハインリッヒの法則を考えてみるにつけて、まずこの遊具の点検、これは学校園も月に1度行っておるというふうに思っております。こういった専門業者の皆さんの点検回数を増やすことも必要ではないかというふうに思っております。 また、八街市の事故を受けて、通学路交通安全プログラムによる点検をされたと先日も御回答があったと思います。どのように今後改善をされていかれるのか、その2点につきましてお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 私のほうからは、遊具の安全点検のほうについてお答えいたします。 10月14日の事故の後、各学校園等に注意喚起でありますとか、緊急安全点検等を指示したところでございます。 また、遊具の点検につきましては、国交省の指針を参考に実施しているとこです。種類としては、納入したときの初期点検、それから日常点検、定期点検、そして精密点検の4点でございます。 日常点検につきましては、使うときいつも職員等が注意をしたり、あるいは委員会等で子供たちも一緒に点検することもあります。 定期点検につきましては、各学校園月1回やっておりまして、必要があればこのとき業者等も呼び、しっかりと改修するようにしております。 また、精密点検は2年に1回、これは業者による専門的な点検を実施しているところでございます。 これらの体制によりまして、基本的な安全は確保されてるとは思っておりますけれども、事故というものはいつ起こるか分からないというものでございまして、それぞれの点検を、危険を予測しながら一層確実にやっていきたいと思っているところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 大福土木部長。 ◎土木部長(大福範義君) お答えさせていただきます。私のほうから、通学路交通安全プログラムについてお答えをさせていただきます。 本年8月に、通学路交通安全プログラムによりまして、学校園がリストアップいたしました危険と思われる箇所が111か所ございました。道路管理者であります、市では建設課、西部土木事務所、岡山県、そして教育委員会、警察署、市民課で通学路の点検を行いました。対策を実施する箇所の検討を行いました結果、対策の内容といたしましては路面や防護柵の修繕、そして路面標示や外側線の引き直しといったハードの対策と、通学路の変更等、交通安全教育等ソフト対策を行っていくということを検討いたしました。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 2年に1度の専門業者の点検も行っておられたり、リストアップも今111か所、市内でも危険箇所があるというようなお答えがございました。 前菅内閣で、今年6月の千葉県八街市の事故を受けて通学路調査が行われ、この調査の結果がたしか1月には報告が来るようなことを言われております。また、その対応についても今後どのように行われて、今も対応のお答えがありましたけれども、それと関連づけて、11月27日付の読売新聞によれば、警察庁と国土交通省が調査結果を報告しております。全国で1万数千か所というふうに書いてありましたけれども、これが数千か所というものでしたので、詳しい数字ではありませんが、危険な通学路として把握されている、今の111か所がこれに入っているのかどうか。それから、警察庁と国土交通省が506億円の補正予算を計上しておるということになっております。これとタイアップして整備が行われるのかどうか、その辺をお聞かせください。 ○議長(宮田公人君) 大福土木部長。 ◎土木部長(大福範義君) お答えをさせていただきます。 今、議員申されました国土交通省の本年度の補正予算の概要につきましては、現時点では詳細を把握しておりません。市で行う通学路の道路の改修や修繕等に利用可能な事業内容でありましたら、国の動向等を注視しながら、児童の安全を図るために予算確保に努めていきたいと思います。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 本当に、消えた白線とか、消えた横断歩道、非常に子供たちの通学、それから一般市民の交通、こういった部分で支障を来す安全性、そういったものもしっかりと講じていただきたいというふうに思います。 続いて、次に4番に移らせていただきます。 脱炭素宣言についてであります。これも、若干先日の石田議員ともかぶる部分もあると思います。 先日、イギリスで行われたCOP26、国連気候変動枠組条約締約国会議が閉幕をいたしました。21世紀末までに、世界の気温上昇幅を産業革命前と比べて1.5度に抑える決意を盛り込んでおります。もはや気候変動、それから地球温暖化対策は、私たち市民一人一人も意識していかなければならない問題だと、このように思っております。プラスチックごみの問題、これも大きく海ごみ問題にもつながっております。生活のスタイルを変えていかなければならない、そのように考えております。子や孫の世代に責任を持つ意味でも、また官民が一体となって脱炭素に取り組む意味でも、今こそ、この宣言が必要だと考えます。高梁市もSDGsの推進とともにこの脱炭素宣言を行う必要があると、このように私は考えるわけでありますが、御見解とこれからの対応をお伺いしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、お答えをさせていただきます。 カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す宣言でございますが、全国的な状況を申し上げますと、環境省が公表した10月29日現在の数字でございますが、都道府県、市町村を含めまして479の自治体がこのゼロ宣言を表明されているという状況です。 県内を見ますと、岡山県をはじめ16の市町村がこのゼロ表明をされているという状況でございます。表明の仕方でございますが、自治体単独で表明される場合、また複数の自治体が共同で表明する場合、様々あるようでございます。 こうした取組でございますが、本市におきましても重要な施策であるというふうに認識をしております。 一方、カーボンニュートラル、脱炭素社会を目指すには、市はもとより、市民や事業者と共通した認識を持って取り組んでいくことも必要であるというふうに考えております。本市が表明するに当たりましては、こうした脱炭素、地球温暖化対策について一定の取組、施策を持ち合わせて行うことが必要と考えておりますので、どういったタイミングで表明をすべきか、今後検討をしてまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 今お答えいただきましたように、様々な企業との連携、そういったこともおありだろうと思います。環境基本計画も今策定中というようなことも把握をしております。そういったことと、高梁市の今後の脱炭素、カーボンニュートラル、これを進めていく上でも非常に大切な宣言であろうと、市民にもそういった高梁市の姿勢を示していくことが大事ではないかというふうに思っております。こういった宣言を早く出していただければありがたいと思います。 続きまして、5の小規模基盤整備事業についてであります。これも先日の新倉議員、川上修一議員との重複もあるかと思います。 川上町を例に挙げれば、先人の努力でいち早く畑地かんがい事業で整備が行われました。現在は、その中でも休耕田も多くございます。こういった農地の有効活用をする上でも、小規模基盤整備事業を高梁市として行っていただければというふうに思っておりますが、この点についてはいかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) それでは、お答えいたします。 狭小な農地が点在する本市におきまして、効率的な農業を行うために農地の集積、集約化は重要な施策であると考えております。これはハードとソフト両面の取組が必要であるというふうにも思っております。 現在のハード事業の実施状況は、国庫補助事業で申しますと、備中湯野地区にて耕作放棄水田などを活用して計画面積2.6ヘクタール、8区画への農地集積集約化を令和4年度完了予定で行っておるところです。市内には、宇治地区に1地区、備中地域に2地区の造成地がございまして、湯野地区につきましても令和4年度で造成が完成します。 今後の補助事業計画でございますが、まずは既存の造成地を活用し、新規就農者の受入れを図り、新規就農希望者の状況、地域からの事業要望などを加味しながら、さらに農地の整備が必要な場合は次の計画を行ってまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 私の川上町でも、新規就農者の皆さんも次第に増えております。トマト、ブドウ、そういったことにも取り組んでおられます。また、新規就農者を呼び込むためにも、こういった取組をお願いしたいと思っております。 ○議長(宮田公人君) 質問の途中でありますが、ただいまから10分間休憩いたします。            午前10時33分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時42分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き、金尾恭士の質問を願います。 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 次に、6の森林環境譲与税の活用についてであります。 森林の荒廃が年々進んでおります。森林環境譲与税を活用して、長期的な森林保護、森林事業者の後継者、新規事業者の養成、こういったことを行うこと、そして地元のNPOとの連携、こういったことも行っていく、そういうことが今後必要ではないでしょうか。岡山県の西粟倉村、ここは百年の森林構想、また鳥取県の日南町では森林環境譲与税の積極的な活用を行っておりますが、こういった森林を次の世代に残していくためにも、こういった森林整備が必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) それでは、お答えをいたします。 森林環境譲与税は、間伐や議員言われましたように人材の育成、担い手の確保、木材利用の促進や普及啓発等の森林整備及びその促進に関する費用に充てることを主目的と定義づけられております。本市におきましては、令和元年度より人工林の森林経営管理に係る意向調査及び現地確認作業、令和2年度からは里山林整備に係る補助を実施してきたところでございます。 担い手確保の取組につきましては、本年度から有漢町地内の高梁市有林を会場に、岡山県立高梁城南高校の環境学習を実施したところでございます。ここでは、高性能大型林業機械の操作やチェーンソーでの丸太切りを実際に体験していただきました。この実施に、森林環境譲与税を活用したところでございます。新規事業者の養成につながる第一歩といたしましては、こうした体験型の学習は重要であると考えておりまして、林業に対する興味を持っていただくよう、今後は小・中学生も対象に、実際に植林や出前環境学習を行ってまいりたいというふうに考えております。 さらに、NPO法人や森林関係団体との連携によりまして、林業に関わる専門的な知見や技能を有する方からの技術習得や木材の有効活用を学ぶ機会を設け、一人でも多くの林業従事者を育て、健全な森林保全が継続されていくよう、森林環境譲与税の有効活用を図ってまいりたいと考えてございます。 加えまして、木材を有効活用した取組も検討していき、今後整備を進める公共施設への県産材の活用、災害発生のおそれがある市道脇の樹木の伐採、また間伐未利用材の活用についても、この森林環境譲与税を活用した施策を考えてまいりたいと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 本当にこれから多面的な取組が必要になっていくのだろうというふうに思っております。 高梁城南高校の皆さんへのそういった体験、こういったことも大切なことだろうと思います。小学校を例に取れば、5年生の社会科の教科書はそういった国土の学習や森林の学習も行ってまいりますので、そういったことも総合的な学習と結び合わせながら、森林へ目を向けていくということもできるのではないかというふうに思っております。 今後とも、しっかりとそういう地域の私たちの山林を守っていただくような取組をお願いしたいと思います。 10月13日に伊原木知事と森林関係者の懇談会が西粟倉村であったと聞いております。その中で、高梁市のびほく森林組合の方がこのように言っておられました。代が替わり所有者に関心がない。民有林の管理を市町村が仲介して、担い手に集約する国の森林経営管理制度、こういったものを活用していくことも必要だ。それから、先ほど言われましたような人材育成が急務になっているというような、そういった意見交換があったように思います。こういった我々の現在のこの森林を、次の世代にしっかりと残していくことをしていかなければならないというふうに思っております。 続いて、7の小・中学校の外国語科について御質問をいたします。 市内の小・中学校の外国語科、外国語活動の現状と課題についてお伺いをいたします。 5、6年生の外国語科について、今教科として行われております。ここにちょうど今6年生の教科書(資料掲示)を持ってきておりますけれども、非常に内容が濃くて、子供たちがこういう英語に、こうやって教科として親しんでいるんだなというのを改めて感じるわけであります。 この5、6年生の外国語科においては、英単語が約700、この中に出てきております。そういった中で、実際には発信語彙と呼ばれる文章を書く、そして話す、この中心的な発信語彙が460ぐらいは確実に覚えておかないといけないんではないかというふうにも言われているわけです。こういった子供たちの小学校でも英語の4技能5領域(資料掲示)、読むこと、それから聞くこと、話すことにはやり取りと発表があります。そして、書くことというふうに、4技能5領域をしっかり押さえなさいというふうに言われているわけでありますが、こういった小学校での外国語、この学習のほうの現状はいかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 小学校の外国語活動が外国語科に変わったということについての現状だと思っております。まず、この移行期間であります平成30年から令和元年、この2年間の移行期間で、国では50時間の授業を一応標準としておりますが、高梁市の場合は既にこのときから70時間、時間を取りまして、令和2年度以降のものに備えて時間割を多くして、まず対応しております。 それから、外国語助手または英語専科、これをどの学校のどの時間にも担当と一緒に授業をするように体制を整えております。 また、文科省の教科書あるいは指導要領、そういったものに沿って今やっておりますので、基本的には順調に移行措置が進んでいるというふうに考えているところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) こういった子供たちが、小学校の場合はリーディングとかリスニングを中心とした外国語活動だろうというふうに思います。こういった小学校での外国語科を経験した子供たちが、中学校へ進んでいく場合。次の質問に移らさせていただきますが、市内の小学校で外国語科を学んだ子供たちが、今度は中学校に入学して、この接続、中心としては小学校ではリーディングとリスニングをしっかりと浴びて、それから中学校での文法や書く活動へとしっかりつないでいくというようなことになっていくのだろうと思います。 中学校に進学していきますと、今度は3年間で約1,800の英単語を習得しなければならない。受験というのがありますので、非常に中学校3年間、結構厳しいものもあるのだろうと思います。ここに、中学校1年生の教科書を持ってきております(資料掲示)。最初はリスニングから入っていって、これから文法へと移っていくようになっております。こういった内容も、かなり2年生、3年生になっていくと盛りだくさんの内容でありました。こういった小・中の外国語科の学習のギャップ、そういったものが子供たちに大きく影響しているというふうに全国的に言われております。 市内では、どのような手だてを考えられておられるのか、そういったことをお聞かせいただければと思います。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 小・中の英語の指導のギャップということだろうと思いますが、基本的には国が示した移行措置等に沿って忠実に対応しているところでございまして、大きなギャップはないと思っております。しかし、小・中でそもそも教科としての内容の専門性でありますとか、内容の理解等、学習内容で求められるレベルが大きく異なっております。そういうところで一定のギャップがあると指導する側が認識した上で指導することが必要であると考えております。 また、現在の中学校の指導内容に合わせるため、小学校でもたくさんの語彙数を教えなければならないというようなことも当然ございます。それから、使用する教科書によって使う単語が随分違うということもございます。 そういうことにしっかりと配慮しながら、先ほど申しましたように専科をつけて、あるいはALTをつけて、指導者の指導の体制をしっかり充実することでありますとか、それから小・中連携をかなりやっておりますけれども、これも充実するというようなことで対応していきたいと考えておるところでおります。また、この英語の内容につきましては今後国のほうもいろんな動きがあると思っております。そうしたものもしっかりと情報を取ってまいりまして、早めに対応していこうと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 今のお答えにありましたように、小・中のより一層の連携、こういったものをしっかりと行っていただいて、英語嫌いということがないような手だて、そういったことも行っていただきたいと、このように思います。 続いて、(3)の質問をさせていただきます。 令和3年度から、中学校では新しい教科書、これが学習指導要領の変更に伴って行っておられると思います。中学校では、令和元年から令和2年にかけて移行措置が設けられておりました。現在、その移行措置で、特に中学校3年生が新学習指導要領に対応した副教材で、ブリッジという移行措置資料だったと思います。学習して、この令和3年度に臨んでいるというふうに思っております。こういった受験を控えている中学校3年生、この移行措置は順調に行っておりますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 中学校3年生、旧学習指導要領と新しいものとでは覚える語彙数等が随分増えておりまして、それを補うために副教材として、文科省作成のブリッジ等が使われておりますし、また高梁市におきましても、各教科会社が作成したワークシート等も利用して、その不足分をカバーしている状況であります。 また、英語の内容を充実させたいということで、市独自でGTEC、英語検定みたいなもんですけど、こういったものにも取り組んでおりまして、英語の学習指導内容が随分膨らんだことに対応していきたいとも思っております。 また、タブレットも今非常によく使っておりますが、こういったものも今後さらに充実させていき、内容等も充実させていき、英語指導を充実することにつなげていきたいと考えているところであります。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) ICT、そういったものをしっかりと使っていただいて、英語の学習の、今まで教科書が変わった部分を補ってくださっているというような、そういうお答えがありました。 もう言わずもがな、教育は未来への先行投資であります。豊かな教育をしっかり子供たちに提供していただきたいと、このように思います。 続きまして、8の聴覚障害についてであります。 12月3日から9日が障害者週間、そして12月4日から10日が人権週間でありました。高梁市も、高齢者それから障害者に対してのきめ細かい施策に取り組んでくださっていることだろうと、このように思います。 高梁市では、高梁市手話言語条例が平成29年3月21日に制定をされております。市役所には常駐の手話通訳者の方もおられ、聴覚障害者の方の意思疎通、これもスムーズに行われているというふうに思います。 反面、高齢になりますと中途難聴の方も多くなり、外出することもなかなかできづらくなってしまうということもあります。多様なコミュニケーション手段の促進のために、公共施設、例えば高梁市の市役所の窓口にこういった耳マーク(資料掲示)、こういう耳マークを設置していただいて、コミュニケーションの手段の一助としてはどうだろうかというふうに思います。あわせて、筆談ボード(資料掲示)も、1階の窓口には幾つか筆談ボードを用意してくださっておりますが、これが筆談ボードか何か分からない場合もあります。こういった耳マークと筆談ボードが合わさって、そして職員の方も聞こえにくい方がいらっしゃれば声をかけて筆談ボードを促していくというような、そういうサービスも必要ではないかというふうに思います。 これについていかがでしょうか。お答えいただければと思います。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) それでは、私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。 まず、筆談ボードの設置状況について御説明しますと、現在市役所の各窓口といたしましては、1階は総合窓口、福祉課、市民課、それから2階は健康づくり課、3階は総務課、あと各地域局、各市民センター、成羽病院の19か所に設置をいたしております。 耳マークの表示をしてはどうかというような御質問でございますが、この耳マークにつきましては一般社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会というところに著作権がございます。使用には許可が必要ということでございます。 現在、筆談ボード設置の表示、この表示をしている窓口はございますが、御指摘のとおり確かに分かりにくい、見つけにくいというところがあろうかというふうには思っております。耳マークを使用するかどうかの検討もございますが、表示を分かりやすくする、目立つようにするなどの工夫によりまして、すぐ対応できるものには早急に取り組んでまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 今のお答えもありましたように、この耳マーク、許可を早急に取っていただいて、窓口に表示をしていく。ここには筆談ボードもありますよというようなものを置いてくださることによって、また社会へ、いろいろ外に出ていく、そういったことにもつながっていくのだろうと思いますので、コミュニケーションの手段として筆談ボードや耳マーク、こういったものをぜひとも設置していただきたいというふうに思います。 また、高梁市の行政放送がございます。重要な放送をしていただいていると思います。市民一人一人に関わる大事な放送であるというふうに思います。そういった行政放送に字幕を入れる、そういったことはできないでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) 引き続き、お答えをさせていただきます。 行政放送についてでございますが、現在番組内容に合わせまして文字テロップを表示したり、また緊急時のお知らせなどでは字幕や手話での対応などを行っております。 現段階で、全ての行政放送に字幕を表示する対応までは考えておりませんが、引き続き聴覚障害のある方に配慮した分かりやすい番組制作に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 高梁市役所が、しっかりと旗振り役になっていくことによって、地域にもそれが波及されていくのではないかと、このように思うわけであります。 先ほどもお答えがありましたように、こういった字幕放送の拡大をしっかりしていただければと、このように思います。 続きまして、高梁市が主催される公共の講演会、こういった講演会に手話通訳者、要約筆記者を配置していただく。そして、手話通訳、要約筆記ありをパンフレットの中に入れていただければというふうに思います。 これは(資料掲示)倉敷市の12月5日にありました映画会のところに、要約筆記、手話通訳ありというパンフレットがございました。要約筆記の皆さん、それから手話通訳の方、そういったことを配置してくださる、そしてこういったパンフレットに入れるということ、そういったこともできるのではないかというふうに思います。 また、高梁市の意思疎通支援事業というのがございます。これを市民にしっかり、より一層周知をして、難聴者や中途失聴者の社会参加を後押ししていく、そういったことをしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) 引き続き、お答えをさせていただきます。 まず、意思疎通支援事業について御説明したいと思いますが、これはイベントや個人の医療機関の受診等に手話通訳者あるいは要約筆記者の派遣を行っているというものでございます。 その派遣の状況について若干御説明しますと、昨年度はイベントの中止によりまして派遣回数は56件にとどまっておりますが、例年成人祝賀式等80件程度の実績がございます。 この意思疎通支援事業の市民周知でございますが、現在は市のホームページへの掲載、それと併せまして適時広報紙により周知を図っているところでございます。 今後は、大きなイベントだけではなくて、様々な地域行事等にもそういった配置が少しでも進みますように、関係機関とも連携しましてさらなる市民、利用者への周知、あるいはパンフレットの作成による広報などの取組について強化してまいりたいというふうに考えております。 また、パンフレット等に手話通訳等があることの記載、これにつきましては確かに聴覚障害のある方にとって大変重要な情報でございます。そういった方々が参加しやすい環境整備をするためにも、派遣申請があった際にはパンフレットへその旨を記載していただくよう働きかけをしてまいりたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 手話通訳者、要約筆記者、そして高梁市の意思疎通支援事業、こういったことももう一度周知を徹底していただければと、このように思っております。 それでは最後に、9の若者の政治参加について御質問をさせていただければと思います。 11月14日に、吉備国際大学経営社会学科の井勝ゼミ主催で、「今、話したいことがある~政治について話し合う3時間~」と銘打った会に、私もオンラインで参加いたしました。 大学生、若者の皆さんも、高梁市のこれからについて大変興味を持ち、また自分の意見をどこに表明していいのかといったことで、話合いも大変深まったというふうに思っております。政治と若者が近い町高梁という、そういったキーワードもこの会議の中で参加者の若者から出てまいりました。 そういった中で、大学生に限るわけではありません。大学生や若者を対象とした仮称の大学生若者議会、または若者会議、こういったことを実施することで高梁市への具体的な提言もあると考えるわけですが、御見解をお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 若い方の意見が非常に貴重だと私も思っております。子育てについてもそうですし、これからの学校教育についてもそうでしょうし、興味がたくさんあると思うんですね。それぞれの年代によっても違うと思っております。小・中学生の考え方、そして高校、大学生の考え方、また社会人の若い方の考え方、それぞれで意見を伺うということは非常に大事なことでありますので、これまでも小・中学生の議会であるとか、女性議会というのもさせていただきました。若者、特に大学生に関しましては、これまでも意見交換を行ったことはございます。ただ、議会という形ではなくて、オンラインの形でですが、意見交換をさせていただきましたし、今後も予定をいたしておるところでございます。そうした場に、逆を申し上げますと、若い方、いろんな意見を持った方が参加していただきたいというふうに思うわけでございます。ややもすれば、一つの方向性を持った形で参加をいただいてるなという思いがしますので、いろんな方の御意見を伺うにはどうしたらいいかなというのが、これからの工夫だろうなと思っておるところでございます。 それから、JCの皆さんの若い方も、いろいろ意見交換をしたいというお申出をいただいておりますので、私も機会あるごとにいろいろな形でセットをさせていただいて意見をいただくような、そういった体制はこれからも取っていきたいと考えております。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) ありがとうございました。 これは愛知県の新城市(資料掲示)というところが、若者議会を15回にわたって開催をしておりました。これは16歳から29歳の20名が通年で、様々な意見に対して自分たちの意見を集約していって、その後市が約1,000万円の予算を計上して、実現化を図るというような、そういった取組もしております。 こういったことも、すぐにはできませんけれども、若者たちの新鮮な提言をぜひとも取り入れていただくような会議、そういったものを設置していただければありがたいと思っております。 いろいろと多岐にわたりまして質問をさせていただきました。 これで私の質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(宮田公人君) これで金尾恭士君の一般質問を終わります。 ただいまから10分間休憩いたします。            午前11時14分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前11時23分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、川上博司君の質問を願います。 川上博司君。            〔16番 川上博司君 質問席〕 ◆16番(川上博司君) 公明党の川上博司でございます。それでは、通告に従いまして順次質問をさせていただきます。 まず、ごみ出し支援についての質問でございます。 特に、周辺地域におきまして、ごみ集積所まで遠く距離があるので、非常にごみ出しが困難で困っておられる独り暮らしの高齢者の方、また障害者の方がいらっしゃいます。 群馬県の渋川市では、この集積所までごみを出すとともに見守りも行ったり、声かけをする支援団体を登録して行うごみ出し支援事業を実施しております。ごみ出しが困難な方から、非常に助かっているという声が寄せられているそうでございます。 本市でも、ごみ出しが非常に困難になっている世帯に対しまして、ごみ出し支援事業を実施すべきではないでしょうか。答弁を求めます。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) それでは、私のほうからお答えをさせていただきます。 まず、ごみ出し支援の現状について御説明させていただきますが、要介護認定を受けられた方に対しましてはホームヘルプサービスの中でごみ出しを行っておりまして、要支援者405名のうち54人の方が利用されております。 それから、社会福祉協議会へ委託しております生活支援体制整備事業、こういった事業の中で、地域支え合い活動として各地区社協がお助け隊というものを立ち上げまして、ごみ出しなどの困り事のお手伝いをされております。これは14地区で組織されておりまして、例年5件程度のごみ出し依頼があるというふうに把握をいたしております。 議員からお話のありました渋川市を例に取ったごみ出し支援事業につきましては、有効な手段として検討を進めたいというふうに考えておりますが、御紹介の渋川市のほうへ問い合わせてみましたところ、利用世帯が現在80世帯程度ということでございました。ただ、担当の方が言われるには、原因は定かではないが、なかなか利用される世帯が増えてこないといった課題もあるということもお聞きしております。 本市において、本当に困られている方を支援していくためには、どのような形が有効で最善なのか、そういったことを含めて関係部局と連携しながら検討してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) 町内会の支援制度で、もう今はなくなりましたけど、以前、ごみ出し支援をする町内会に対して支援金を出していたという事例もございました。先ほど、地区社協がやっておられるお助け隊の部分も、実はそういう制度はあっても、なかなかこれを利用しづらいし、私も福祉委員やってますが、町内に、皆さんにそれをお伝えしても、それをなかなか利用されないという実態もございます。先ほど利用件数を言われていたけれども、特に周辺地域にあって本当に800メートルぐらい離れていて、すごい困っておられる人がいらっしゃるんですよ。だから、それは行政として支援すべきじゃないんかと思うんです。渋川市の実態も、私は実際に利用されている方から助かってるという声を聞いているわけですから。その担当課が、件数が少ないからというのを捉えて、なかなか難しいというて言われる。でも、こういう形じゃないにしても、企業や、建設業やいろんな企業にお願いしてやっている、高崎市なんかそうやっている事例もあるし、実際もう行政が直接触れ合い収集という形で、倉敷市みたいにやっているという事例もございますので、私はこれはもう早急に検討していただきたいと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えをさせていただきます。 今、議員からもお話がありましたとおり、ごみ出し支援つきましては福祉部門が中心となって、支援団体等への助成等を行うケースでありますとか、環境部門が中心となりまして戸別収集により対応する直接型の支援など、様々な取組事例というものがございます。 また、本年3月に環境省が高齢者のごみ出し支援制度導入手引というものを自治体向けに発行されております。そういったものを参考にしながら、関係部局あるいは社協などとも連携を図りまして、ごみ出し困難世帯の実態、またどういった支援を望まれているのか、そういったニーズの把握、さらには地域の実情等も勘案しながら、よりよい支援策を検討してまいりたいと、早急にしてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) 続きまして、遺族支援について2点質問いたします。 死亡後に遺族の方が行う手続につきまして、種類が数多くあるでしょうけれども、各部署、担当課を回らなければならないと思います。手続にかかる時間、今市民課で作っております(資料掲示)こういうペーパーには、大体40分から50分必要ですというように書いておりますが、実際この手続にかかる時間はどれくらいかかっているか、把握されているか、そのあたりも含めてお尋ねをいたします。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、お答えをさせていただきます。 死亡後に必要な手続というのは、議員さんもお持ちでございますが、一覧表にまとめたものでございますが、全部で14種類の手続があるように書いております。死亡届を受け付けた際には、その一覧表をお渡しさせていただいて、丁寧に説明をしているとこでございます。 所要時間でございますが、本当に個人差がありまして、一概にはなかなか言いにくいんですが、議員さんが申されたように、平均的には40分から50分ということで御案内をさせていただいております。 死亡後の手続、市役所の場合は多くの課にわたるわけでございますが、まずは市民課にお越しいただくように御案内しております。市民課の手続完了後は、それぞれ必要な課に連絡をさせていただいて、手続に来られた方ができるだけワンストップで済むような対応に心がけているとこでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) そこで(2)に移るわけですが、遺族の方も市内にいらっしゃる方もいらっしゃれば、市外から来なきゃいけない方もいらっしゃると思うんですが、そういった遺族の方の負担軽減をするために、担当課をつけてやっていると言われたけれども、市民課のどの窓口に行けばいいのか、あとお悔やみに関する専門的な知識を持った職員の方が担当するような、コンシェルジュ的な対応、そういう設置を設けるとか、あとさっきのこのペーパーも、分かりやすいことは分かりやすいんだけど、ただこれホームページのお悔やみコーナーというのをクリックしても、これは出てきませんよ。だから、そういうのを窓口に行かないとこのペーパーもらえないわけでしょう。市外の人で若い人、遺族の方は、ネットで検索して市役所のホームページからこういうデータに基づいてやろうとするし、大体どこの役所も同じような書類が必要だということであれば、こういうのを詳しく出している役所のホームページから検索すると思うんですが、そういう体制をしてあげないと、僕はいけないと思うんですが、そういうのを含めてホームページの充実をさせるとか、さっきのお悔やみコンシェルジュを設けるとか、専用窓口を設けるとか、そういう工夫が私は必要だと思うんですけれども、その辺の対応はどのようにされるのか、答弁を求めます。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 死亡後の手続でございますが、個人差がございまして、それも多岐にわたるというところでございます。その一覧表につきましては、死亡届を受け付けた際に届けに来られた方にお渡しをして、説明をしているとこでございます。 実際に、御遺族の方が来庁されるのはそれから数日後ということになりますが、あらかじめそれを御覧いただいた上で来ていただくというところで、こちらのほうもその方についてはどういった手続が必要かというのも事前に調べて、御案内をさせていただいているとこでございます。 それから、その一覧表がホームページに上がっていないということでございました。議員さんが申されることも確かにあろうと思いますので、そういったホームページへ上げていく、そうやって広く皆様方に手続内容についてお知らせするということにつきましては、早急に対応してまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) ホームページは、そういうふうに案内を変えるということでございますが、担当窓口については今のところ今の体制でやられるという解釈だと思うんですけど、このペーパーにも書いてありますとおり、休日明けや昼休みは混み合いますのでお待ちいただくことがあるからなるべくお避けくださいというて書いてあるんです。でも、働き盛りの遺族の方で、この役所に来ようと思ったら、昼休みの時間をこじ開けて来たりする場合もあるわけですから、これ、こういうことを書かれとったらなかなか手続できないんじゃないんかなと思うんですよ。だから、そういうのも含めて、私はもう少し丁寧な対応が求められるんじゃないかということで、その専用窓口なり、コンシェルジュの設置を求めたわけですけれども、今後検討していただければと思います。 それでは最後に、若者支援について3点質問いたしますが、3点目の最後の(3)は金尾議員とダブっておりますが、質問をさせていただきます。 定住対策の若者支援について、どのようなものがあるかということ。これは定住対策の質問でも先日お答えがあったんですが、改めて具体的な説明を求めたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) お答えをさせていただきます。現在継続中の支援策ということでお答えをさせていただきたいと思います。 この件につきましては、小林議員や伊藤議員の答弁でもお答えをさせていただきました。主なものでございますが、若者定住促進住宅助成金がございます。この事業は、子育て世代が土地を購入して、市内業者で家を新築する場合、最大160万円の助成金を交付しているということでございます。子育て世帯を中心に831件、そのうち市外からの転入が155件ということでございまして、2,160人の定住の効果があったということでございます。 もう一つございまして、住宅リフォームの助成でございますが、これも若者、子育て世代に特化したものでございます。令和2年度までに41件の交付をしているというものでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) 続きまして、若者定住などを条件に、貸与型奨学金の返済を自治体が肩代わりする支援制度が本市にもございます、実施されておりますが、これを拡充すべきではないかということの答弁を求めます。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) この件は、私のほうからお答えします。 議員言われました奨学金の支援制度ということで、これは国の制度が昨年から変わりまして、令和2年6月に奨学金を活用した若者の地方定着促進という観点から、これまでは国の財政措置であったんですが、10分の5だったものが10分の10になり、それから基金に積んだものでなくてはいけなかったものが基金でなくてもよろしいということ、それから大学生以上だったものが高校生も対象になったというようなことで、非常に自治体としては使いやすいような制度に変わったなということで、承知はしております。 市のほうの、奨学金の内容でありますけど、3点ほどございまして、一つがこれは企業版のふるさと納税を活用いたしました高梁市若者定着奨学金返還支援プロジェクトというものがございます。これは市内居住を条件に、勤務先は市外でも結構なんですけど、返還に対して日本学生支援機構から借り入れたものに対して2分の1を限度に返還免除するといったようなものです。 それから、これも市独自の奨学金でございますが、主に教育委員会が所管しておりますが、高校、大学に在学する学生に対して経済的な理由等により奨学金を貸し付けているということで、これまでは返還減免の措置はございませんでしたが、平成28年度から市内定住を条件とするということで返還の免除制度を導入しているということでございます。 それから、これはそれぞれの特殊な技術に対してということで、不足する人材を確保すると、そういった観点から介護福祉士、看護師、保健師、助産師、それから医師、保育士等につきましてそれぞれの状態に応じて貸付けを行い、市内のそういった施設に勤務していただければ返還を免除しますといったような制度でございます。 議員言われました国の制度が新たに創設されたということで、今現在やっている市の持ち出しの部分に、その制度が当てはまりますので、ちょうど今時分に特別交付税の調べがございまして、今年度につきましては既に予算組みをしているものについてそういった制度を活用し、市の財源の一助としていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) 政策監のほうから、国の制度が変わったという、去年4月の参議院の予算委員会で、菅総理から前向きに奨学金の返済について拡充するということで、10分の5から10分の10にするということと、あと企業型、今政策監が答えられたのは、国と自治体が連携した、日本学生支援機構を間に入れた支援制度ですけど、民間企業型というパターンがあって、これは県が主体となってやってるわけなんですけど、これが意外となかなか。これも企業の負担が非常に軽くなったという部分がありまして、そういうのを含めて変わっているとこでございます。 先般、11月30日の山陽新聞の記事によりますと、岡山県では県外からのIJUターン就職を促進するために県内企業と協力するこの支援事業について出てたんですが、特に2020年度岡山県外に進学した県出身の大学生のUターン就職率が、前年度比2.5%増の36.1%になったということでございます。2016年度のこの調査開始して以来、今までずっと下がっていたんですけど、初めて増加したということが分かったということでございます。この数値自体は過去2番目に低いということですが、要するに今コロナ禍で、大学は都市部に行っているけれども、Uターンで都市部からふるさとへ戻る割合が今増えている状況が全国的にあるということでございます。岡山県としても、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う学生の地元志向が強まっているということで、地場企業のPRを、特に民間企業型の制度、これをさらにPRを強化していくということになっております。 先ほど言いました民間企業型の部分でいきますと、新見市では3社、井原市で1社、吉備中央町で1社、県内では74社がこれを利用されてるんですよ。大体、年間18万円、24万円の返還金です、だから月に1万5,000円とか2万円を返還するのを企業側が負担するということで、今までこれが就職した若い方から企業に払って、その間があったんですけど、直接企業と日本学生支援機構との間で支援金をやり取りする、支援をするという直接になってますので、企業にとっても非常にメリットがあるということになっております。 特に、企業側のメリットとしては、奨学金の返還支援を実施した企業は、損金算入ができるわけですから、従来は住民税また社会保険料の負担が増えとったわけですが、住民税の負担はありませんし、社会保険料の負担も増加しないということで、本人やこの会社にとっても非常にメリットがある。今回制度が変わったので、そういうふうになったので、だからこれは大いにPRして、この利用をしていただく。地元企業に就職していただくということにつながるんじゃないかと思うんです。ですから、これは積極的に活用を促すように、市としても私は商工会や商工会議所に働きかけたりすべきだと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 引き続き、お答えします。 今まで言われましたように、県の奨学金の返還支援制度ということで、中小企業Uターン就職促進奨学金返還支援事業という、長い名前なんですけど、こういった名前で県のほうが平成30年から実施をしているということで、それまではIJUターンの箇所が限られておったというように聞いておりますが、令和2年、昨年4月から岡山県以外であれば、どっからそういったUターンしていただいてもその対象になるよということであります。 当然、条件がございまして、県内の企業で正社員であることということと、日本学生支援機構の奨学金の返還に対して充当しますよということでございます。 さっき議員言われましたように、74か所が県内の企業が登録されて利用されているということでございますが、市内の企業で調査したところ、さっきも言われたように、市内の企業では今のところ実績なしということで、言われましたように市のほうからもですし、商工会議所、商工会を通じてこういった制度を活用し、市内事業所への定着を図っていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) 政策監が言われた、それは民間企業の連携型のやつで県内でも74社、特にお隣の新見市でも3社やられていますので、私はこれは大いに定住対策にもつながるし、地元雇用を確保するという意味でも、このUターン就職を促すには私はこれはいい制度だと思いますので、しっかりPRをしていただきたい。あわせて、自治体型の部分についても、ふるさと納税を活用するやつと、あと地方創生の部分でもほかの市ではなかなかやってるとことやってないとこがあるので、高梁市はそれは積極的にやられてるとこは評価したいと思いますので、今後さらにこの民間企業型の部分もPRして、定住対策、さらには地場企業への就職を促していただければと思います。 それでは、重複しますけども最後の、若者の声を市政に届ける大学生議会、若者議会を実施すべきではないかということでございます。 私も吉備国際大学の若者のための政治プロジェクト、11月14日、「今、話したいことがある~政治について話し合う3時間~」にZoomで参加をさせていただき、貴重な体験をさせていただいたところでございます。特に、学生の皆さんの生の声、そのプロジェクトは政治と若者をつなげるとして、若者の政治参加を促すというプロジェクトでございます。なかなか政治、市政、議会と学生の皆さん、若い方の皆さんというのは非常に距離があるということで、それをオンラインで、ざっくばらんな意見交換をするということでございましたけれども、なかなかこういう機会がなかったもんですから、非常に私どもも勉強になった。若い世代の方々がどういうことを思って、どういうことを考えながら学んでいるのか、そういった思いも共有できましたし、さらにはこの留学生の皆様、日本語が非常に流暢で、現状市政に対して言いたいこととかも率直に意見を言っていただきまして、大変有意義な機会でございました。 こういった若い人の声を聞く、市長は大学生議会みたいなものを執行部主体で考えていきたいと言われたんですけど、非常に私はこれは重要なことだと思います。 埼玉県の越谷市議会では、これは議会が主体になっておりますが、学生議会、あそこもかなり大学がありますので、学生議会を実施しており、これは毎年でなくて平成22年度から2年ごとに実施をして、これは大学生を対象とした大学生議会でございます。 お隣の鳥取県では、これは県議会のほうで、これは大学生、専門学校生を対象にした学生議会という、これも多分県議会が主体で、開かれた県議会をPRすることを実施されておりました。 執行部で大学生議会を計画するということでございましたが、議会のほうでも青年経済協議会やJCの皆様と、議会報告会という形で意見交換する場を設けさせていただきました。今後は、大学生を対象にした議会報告会、報告というよりも、意見を聞く会というのを、議会広報公聴特別委員会を中心に多分実施していただける、このように思っておりますので、これは別に答弁を求めるものではございませんけれども。 言われますか。それでは、市長からお願いします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) せっかくいい御質問をいただきましたんで、少しお答えをさせていただきたいと思います。 これまでも、金尾議員の御質問にもお答えをしましたが、若い方の御意見を拾い上げないといけないというのは痛感をしております。この庁舎を建てるときにも、若い方の意見を入れてくださいということで、私はほとんどもう関わらないというスタンスでおりました。ですから、これからの使う人がどう考えるか。高梁市政に対して、政治に対して興味を持っていただくというのも必要でございます。そのためにも、今議員おっしゃったような議会を開催する、わし興味ねえけどなというても、ちょっと行ってみようやという話で行ってみていただいて、そこの雰囲気を感じていただくというのがまず大事だと思いますので、あらゆるこういう情報。今は情報の時代でもありますので、あらゆるチャンネルを通じて、市政に対して、また政治というものに対して興味をお持ちいただくような誘導をしていく必要があると思います。 それが、一つが多文化共生にもなりますが、留学生の方に集まっていただいて、いろいろなお話をし、いろんな意見をいただきました。そういうことも大事だなと思いますので、そういう、本当にざっくばらんな会から始めていって、最後は意見をいろいろ言っていただけるような、そういう形も一つの手法だなと今考えておりますので、いろんな手法を考えながら、実現に向けていきたいと思っております。 たちまち来年1月に、大学生の方との懇談を予定させていただいておりますので、これを今そういった御意見もいただきながら、学生の皆さんにオンラインがいいですか、直接話すのがいいですか、コロナがあるんでそこは気をつけにゃいけませんが、という意見もぶつけてみたいと思いますし、いろいろ話を聞きたいと思っております。ありがとうございます。 ○議長(宮田公人君) 川上博司君。 ◆16番(川上博司君) 以上で一般質問を終わります。 ○議長(宮田公人君) これで川上博司君の一般質問を終わります。 ただいまから午後1時まで休憩いたします。            〔健康福祉部長 蛭田俊幸君 退席〕            午前11時51分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時0分 再開            〔政策監 正木俊英君、消防長 平松伸行君 着席〕 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、宮田好夫君の質問を願います。 宮田好夫君。            〔12番 宮田好夫君 質問席〕 ◆12番(宮田好夫君) 12番の宮田好夫でございます。通告に従いまして、これから順次質問をさせていただきますのでよろしくお願いします。 まず、質問項目の1番、防災事業についてでございます。 この質問をさせていただくのは、先般11月18日に全協がありまして、高梁市立地適正化計画の案が示されました。三村議員も初日に質問をされておりますが、この中に土砂災害警戒区域なり、あるいは河川の浸水想定区域図というものが出されていました。これは、立地適正化計画ですから、居住誘導地域の中での話でございますけども、ここに持ってきているわけなんですが、例えば高梁地域であったり、あるいは落合地域であったり、あるいは成羽地域であっても、その居住を誘導しようと思う、あるいは市街化調整区域、こういったところのほとんどが、ほとんどというのは大げさですけども、8割方が土砂災害警戒区域なり、あるいは河川の浸水想定区域内に入っているということがありまして、これらについて対策をしないと、本当に住んでもらおう、あるいは安心して暮らせないのではないのかということを思っています。 平成30年豪雨を受けて、浸水地域においては河川のしゅんせつなり、あるいは高梁川の整備計画なり、そういったもので対策を打たれていますが、土砂災害警戒区域についてはどのように対策を打つのかということで、これから質問をさせていただきたいと思います。 我が市では、土砂災害防止法に基づいて土砂災害特別警戒区域や土砂災害警戒区域に指定される区域がたくさんあります。これは、この中の立地適正化計画に載っている以外のところにもあります。 法律によれば、土砂災害警戒区域は、急傾斜地の崩壊等が発生した場合に住民等の生命、身体に危害が生ずるおそれがあると認められる区域であり、危険の周知、警戒避難体制の整備が行われるとありました。土砂災害特別警戒区域は、急傾斜地の崩壊等が発生した場合に、建築物に損傷が生じ、住民等の生命及び身体に著しい危害が生ずるおそれがあると認められる区域で、特定の開発行為に対する許可制や建築物の構造規制等が行われるとあります。そこで、本市における土砂災害特別警戒区域や土砂災害警戒区域に対してどのような防災・減災対策を行っているのか、お答えいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) それでは、お答えいたします。 まず、土砂災害防止法なんですが、宮田議員がおっしゃったように土砂災害から住民の生命や身体、これを守るためのソフト対策を推進するということが目的となっております。 土砂災害警戒区域と土砂災害特別警戒区域というのは、岡山県において指定されるところです。令和3年3月が最新の指定ということになっておりまして、高梁市内1,163か所の土砂災害警戒区域、こちらが指定されております。また、そのうち990か所については、土砂災害特別警戒区域、こちらのほうにも指定がされているところでございます。 御質問にありました防災・減災対策については、高梁市地域防災計画に避難指示等の発令に当たって土砂災害警戒情報の発表や土砂災害警戒メッシュ情報などの避難判断基準の一つとして設けておりまして、防災ラジオやメール、そのほか様々な情報発信の手段というのを確保するなど、災害発生が予測される際の警戒避難体制の整備を行っているところでございます。 また、土砂災害の被害を防ぐためには、市民の皆様に危険箇所を知っていただき、土砂災害から身を守る備えをしていただく、こういったことが重要となってきます。本市では、県の公開しております土砂災害警戒区域等、こちらのほうを基に、本年度防災マップを作成し、災害の備えなど防災情報と合わせて全戸配布するよう考えております。 加えて、地域の防災力の強化というのに向けて、自主防災組織の結成の活動を促進し、自助と共助による連携による防災・減災の推進に取り組んでいるところでございます。 あと、もう一つ加えまして、警戒区域内に立地する社会福祉施設、学校などの防災上配慮する方が利用する要配慮者利用施設、こちらのほうは管理者が避難確保計画の作成と避難訓練の実施、こちらのほうが義務づけになっております。円滑で迅速な避難ができるよう、市としてもこの避難確保計画の作成支援、こちらを行っているところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 今説明がありました土砂災害特別警戒区域、特に気をつけなきゃいけないところが990か所もあるという話がありました。今おっしゃられたのは、土砂災害が起きた場合、あるいは起きそうな場合に対してどのように避難をしていくのか、あるいはどのように災害になる前に安全な場所へ逃げるのかというようなお話だったと思います。その情報手段とすれば、防災ラジオがあったり、あるいは事前に自主防災組織をつくっておくと、そういう話でありました。それから老人福祉施設等であれば、そういった避難体制を事前に決めていって、市と調整しながらその避難訓練もやろうというようなお話でございました。 ただ、そういったソフト面だけでなくハード面のことも必要ではないんかなというふうに思っています。したがって、②の質問になりますけども、土砂災害特別警戒区域において特定の開発に対する許可制なり建築物の構造規制等が行われるというふうに、土砂災害防止法では定めてあります。その部分について、具体的にはどのようなことになるのか、そこについてお答えをお願いします。
    ○議長(宮田公人君) 大福土木部長。 ◎土木部長(大福範義君) お答えをさせていただきます。 土砂災害特別警戒区域では、土砂災害防止法に基づきまして特定の開発行為に対する制限や居室を有する建築物の構造が規制されるなどの制約がございます。 まず、開発に関する制限でございます。住宅宅地分譲並びに社会福祉施設、幼稚園、病院といった要配慮者利用施設の建築のための開発行為につきましては、土砂災害防止をするための対策工が安全を確保するために必要な技術基準に従っているものと県知事が判断した場合に許可されるものでございます。 次に、建築物の構造規制でございます。特別警戒区域内では、居室を有する建築物の新築、改築、増築する場合には、建築基準法施行令の構造規定が適用されます。想定される土砂の衝撃が建築物に作用しても安全であるような構造に設計する必要がございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 今あった話で行けば、これの中で、例えば土砂災害防止法が適用される前に建った建物なんかは、これは後からもそういった命令をするわけですか。例えば、崖地の下にあって、そういう特別警戒区域に定められたということになって、その後そこに家がある場合は、例えばその崖、斜面が崩れないようにするとか、あるいは家の後ろ側に塀を建てて、土砂が入り込まないようにするとか、そういうことは、特にそこまではされないんですか。これは通告してないんで、もし分からなければいいんですけど。 ○議長(宮田公人君) 大福土木部長。 ◎土木部長(大福範義君) お答えをさせていただきます。 許可をこれから受けるものについて開発規定とか、建築の規定が適用されるということになります。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) これからということですから、今まである部分については十分注意するか何かこう対策を個人でするのか、それともよく分かりませんが、そこについては対応を考えなきゃいけないということですね。 じゃあ、今度は特別警戒区域じゃなしに警戒区域、この場合の開発についてはどのようになっているんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 大福土木部長。 ◎土木部長(大福範義君) お答えをさせていただきます。 土砂災害警戒区域においてでございます。これは建物の構造規制などの法律に基づく規制はありません。しかし、宅地建物取引業者が宅地や建物を売買する場合に、警戒区域内である旨の重要事項説明書を交付し、説明することが義務づけられております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 特に規制はないということでした。立地適正化計画の中にあるように、例えばこの高梁市の市街地であれば、(資料掲示)こういうふうになってるんですけども、こちらの例えば近似地区、高梁小学校がある辺りはほとんどもう土砂災害警戒区域みたいな形でなっているわけなんですけども、こういった中で、じゃあ住んでもらおう、あるいは定住を推進していこうといっても、じゃあソフト面で気をつけなさいというだけでは駄目だというふうに思います。したがって、③防災や減災の施設の設置についてはどのように考えているのかという質問でありまして、全国で土砂災害が起きるたびに、被災された方から、以前から県や市に防災施設の設置を要望していたという話はよく報道されているところです。本市においても、平成30年豪雨災害で被災された方から直接お話も聞きましたが、砂防ダムの設置を以前からずっと要望してたんだけども、いまだにできてなかったと、その中で今回被災したという方もいらっしゃいました。 防災施設の設置は県の事業だというふうに思っているわけなんですが、今でも危険な場所について市ではどのような考え方を持ち、どのようにこれから対応しようと思っているのか、お聞きします。 ○議長(宮田公人君) 大福土木部長。 ◎土木部長(大福範義君) お答えさせていただきます。 砂防堰堤の設置につきましては、地域より要望のあった箇所や区域内に学校や高齢者福祉施設等があり、被災した場合に影響が大きい箇所などに対して岡山県に要望をしております。現在、事業実施中が6か所ございます。新規に要望している箇所が4か所、これ以外にも平成30年7月豪雨災害で被災しました陰地川といいまして、落合町近似地内の陰地川、今砂防ダムをしておるとこなんですけど、これ以外で災害ということで事業を実施して、本年度完了する予定でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 分かりました。じゃあ、そういった危険性があるということになれば、今県へ4か所は要望しているということなんで、まだ要望したいというとこがあるかも分かりませんから、もしあれば市のほうに要望をさせていただくようにさせてもらいます。 平成30年豪雨災害で土石流が発生した落合町近似には、今土砂ダムが建設されて、ほぼ完成したんかなというふうに思いますが、現地に行くとその北側の谷、ここについても非常に危険な状況にあるということで、そこに住まれた方からお聞きをしました。確認して対策を講じたほうが、あそこは高齢者福祉施設があるわけですから、その辺のところについては市は把握をしているんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 大福土木部長。 ◎土木部長(大福範義君) お答えさせていただきます。 今議員申された、落合町近似地内の陰地川といいまして、今砂防ダムをしておるちょうど北側にある谷だと思います。これについては、平成30年7月豪雨災害以後も現地を確認いたしまして、県のほうも確認しております。現在要望しておる箇所でございまして、現在採択はされておりませんが、今後も要望して、実施に向けて市としても取り組んでいく予定をしております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 強く要望して、施設があるわけですから、もしそこが災害を受けると大変なことになりますし、その下流にも多くの人家がありますから、よろしくお願いしたいと思います。 (2)番のところに入ります。 大規模な盛土の調査は終わっているのかという質問ですが、これも今年7月3日午前10時半に発生した熱海市の土石流災害では26人が死亡し、1人が行方不明になるなどの甚大な災害となりました。原因は、現場に比較的近い観測地点では、48時間で321ミリという降水量を記録したことにより、被災地から約1キロ上流にあった推計約5万6,000立米の盛土が流れ出たということだったというふうに報道されました。さらに、そこの盛土については、高さが法令基準の3倍以上の約50メートルに達するなど、不適切な造成だったというふうに言われています。 この大災害を受け、全国の自治体で盛土の調査が行われているはずですが、本市において調査対象の盛土は何か所あったのか。また、その調査は全部終わっているのか。その中で、法令違反や危険な場所はあったのかどうか。これについてお聞きをいたします。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) この件は私のほうからお答えします。 まず、調査対象でありますが、土砂災害をもたらすおそれのある地域内で、2000年以降に形成された盛土であって、特に土砂災害警戒区域の上流部などを重点箇所としております。 市のほうでは、8月18日に岡山県からの点検の依頼を受けまして、国土交通省が提供する盛土可能性箇所のデータから推定される盛土にプラスして、県とか市が開発等に係る許可、届出資料から確認した盛土の27か所を抽出しております。27か所の内訳は、市の点検箇所が8か所、県が19か所ということになっております。 その点検の結果でありますが、9月から11月にかけて高梁市が許可届出資料を保管する8か所の点検を実施した結果、8か所とも問題なしということでございます。 一方、岡山県が許可届出資料を保管する19か所につきましては、現在6か所について点検が完了しており、6か所とも問題なしということで、残り13か所につきましては現在点検中というような状況になっております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 市の部分は点検済みで、県の部分がまだ終わっていないということでありました。 ないとは思いますけど、これが例えば法令違反が、もしあったとか、それから危険だということになれば、当然その地域に住まれる住民の方には、そういった危険があるっていうことは周知をされるようになるんですか。そこをお聞きします。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 今言った27か所については、それぞれ農地法であったり、県や市の条例であったり、森林法であったり、それぞれの法律に基づいた盛土っていうことになっておりますが、今の熱海市の件を受けて、国全体で盛土の規制区域はそれぞれの都道府県知事が指定するというようなことで今動きがあります。そうした中で、当然危険な箇所があれば、そのことに基づいて通知をするということでございまして、今現在問題なしということでありますが、問題があった場合は、それは当然影響する下流なりの地域のほうに、何らかの形で通知はするということで考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 分かりました。もし何かあればという話でありましたから、そのときにはぜひ住民の方には知らせて、もちろん安全対策が一番だというふうに思います。 ここからは、今年の新年度予算、新年度予算もほとんど終わりかけたようですが、新規事業で様々な事業が受けてます。その中で、特に防災関係について予算をどのように使っていて、今どういうふうな進捗状況かというところについてお聞きをしたいと思います。 その1番目として、(3)の斎場移転です。斎場移転については、今年は20万円の予算がついています。この中で、どのように今予算執行しているのか、また移転場所の検討は進んでいるのかどうか、そこについてお聞きをいたします。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、お答えをさせていただきます。 斎場移転の検討に係る予算でございますが、本年度予算で普通旅費と消耗品費のほうをいただいてるとこでございます。 執行状況でございますが、今年度は新型コロナの感染拡大ということもこれまでございましたので、感染予防の観点から、県内外への出張を自粛しなければならないという状況もありましたので、出張に伴う普通旅費の執行は、現時点ではございません。消耗品費につきましては、火葬場建設・維持管理に関するマニュアル書籍を購入しているというような状況でございます。 それから、移転場所の検討状況ということでございますが、現時点で具体的に候補地を選定したという状況ではございません。建設予定地の適地を選定するに当たりましては、斎場の施設規模などから、斎場敷地として必要な面積もあります。また、法的条件、自然環境や社会環境などの条件の検討を行う必要もあると考えております。現段階では、これまで入手した県内外の斎場整備の事例などの情報収集と、それから関係法令に基づき必要となる調査、また法令上の諸手続などについて情報を収集しているというふうな段階でございます。 いずれにしても、今後移転計画であるとか、スケジュール、基本的事項をまとめていかなければならないというふうに考えております。こうした一連の流れ、必要な手続などを踏まえまして、引き続き情報収集などを検討してまいりたいと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 分かりました。今あったスケジュール等々はまだ決まってないという判断で、じゃあいつ頃をめどにっていうのもまだないということでよろしいんですか。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) いつまでにというのは、今のとこ具体的にはございません。どういったプロセスを経て建設に至るのかというのも、いろいろ様々なことが想定はされております。今後、そこのあたりはできるだけ早期に明らかにしていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 分かりました。これもかなり金額が張る事業だというふうに思います。人口減少の中で、どういうふうなものを造っていくのか。そうといえども、必要な施設でありますから、十分検討されてほしいというふうに思います。 次に、(4)の新消防庁舎整備事業です。ここの部分については、今年度予算で基本設計と実施設計の予算がたしか組まれたというふうに思います。議会で可決していますので、進んでいると思いますが、現在どのような状況にあるのかお知らせください。 ○議長(宮田公人君) 平松消防長。 ◎消防長(平松伸行君) それでは、私のほうからお答えさせていただきます。 現在、設計業務につきましては、指名競争入札により9月1日付で契約を締結しております。相手方は、株式会社大建設計広島事務所でございます。現在は、基本設計と実施設計の中の基本設計について協議を重ねている段階でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 基本設計をやっているということで、この予算を可決するとき、あるいはその消防庁舎の場所を含めて話があったときに、多くの議員からこの場所、新しい場所ですけども、土砂災害警戒区域であったということ、それから平成30年豪雨で浸水もしたというとこであって、安全上の疑問も出されています。これらについて、設計段階においてどのような対策を講じているのか、あるいはどのようにその設計に盛り込もうとしているのか、そこについてお答えください。 ○議長(宮田公人君) 平松消防長。 ◎消防長(平松伸行君) まず、浸水対策でございますけども、浸水対策につきましては平成30年7月豪雨で一部が内水により浸水したという現地でございます。そういったことから、現在庁舎と車庫部分には、現状よりも50センチ程度高い位置に設置する予定で協議をしているところでございます。 また、今年になり県が改めて示した浸水想定の対応といたしましては、現在では1.5メートルの防水板、これを1階の各出入口に設置しようと考えておるところでございます。仮に、それ以上の水位になった場合でも、119番通報の無線装置であるとか、重要な施設は2階以上に設置して、重要な機能を維持することを考えております。 また、土砂災害への対応ですが、庁舎そのものは強固な建物となりますし、土石流の、先ほどから話が出ておりますようにイエローゾーンということで、特別ハード面での対策は不要となりますが、庁舎の1階部分の東面、小高下谷川に近いほうについては、土砂が流入しないように開口部を最小限に抑えるとか、そういった対策を現在考えておりまして、設計のほうと協議をしていると、そういう段階でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) そういった対策をされてるということなんですが、道路が冠水したらどうなのかなという疑問も残ってるわけです。そこはどちらにしても、その基本設計あるいは実施設計、今は基本設計をされているということなんで、基本設計が出来上がった段階においては議会あるいは委員会なりに十分な説明をしていただきたいなというのは、これは申し入れておきたいというふうに思います。 今の庁舎もそうですけども、今度の庁舎も近隣には人家、人がたくさん住まわれていますし、日新高校なり、あるいは高梁高校があります。特に、日新高校については訓練でグラウンドも使うっていうような話もございましたが、近隣住民への説明や合意、そして日新高校との調整についてはどのようになっているのかをお答えください。 ○議長(宮田公人君) 平松消防長。 ◎消防長(平松伸行君) まず、地域の皆様の説明ですけども、6月議会でもお答えをさせていただいたとおり、町内会長さんへの相談についてはコロナ禍ということもあり、5月の時点ではスケジュールと文書を全戸に配布をさせてもらったという経緯がございます。 先ほども申しましたように、これまで特段お問合せといったようなものはありませんけども、今後基本設計を進める中で、建物の配置や形状が定まり、十分な御説明ができる準備が整い次第、改めて説明会などを行いまして、お知らせをしたいと思っております。もちろん、議会のほうにも基本設計の段階で説明できる資料が整い次第、十分な説明をする機会と時間を設けたいと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 日新高校との調整はどのようになっていますか。 ○議長(宮田公人君) 平松消防長。 ◎消防長(平松伸行君) 先ほど、議員のほうから、日新高校のグラウンドの利用という言葉が出てきたと思いますけども、現状ではそれについては考えておりません。住民の皆さんの説明と同じように、近隣施設の方ということで、工事の進捗状況、それから建物の概要等は説明してまいりたいと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 分かりました。あの地域においては、なかなか避難場所っていうのがない、ないことはないですけど、あるいは少し集まって会議をする場所もないと、そういうミーティング、集会所機能みたいな、会議室機能みたいなものは、今度の基本設計には入っていくんですか。どうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 平松消防長。 ◎消防長(平松伸行君) 市民の皆様が御利用いただける防災教室みたいなものを開く場所は当然考えておりますけども、例えば町内会の総会を行いますとかといったことにお使いになる場合には、一応市の財産の中で行政財産のほうに区分されますので、申請をいただいて、それで考えていくということでございます。今ここで町内会の総会にいつも使っていただくという御返事はできないんですけども、申請していただいた時点で検討してまいりたいと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 分かりました。いずれにしても、地域の方の御理解がないと、なかなかその消防活動、特に訓練なんかも、消防団に昔入っていましたけども、夜集まって大きな声をして操法の訓練をやってみたりというのがありましたから、近隣の人たちがやかましいとか言われるんじゃなしに、ああ、やりょうるなと、頑張れよと言ってもらえるような、地域で支えてもらえるような消防の新しい庁舎になってほしいというように思いますので、その辺のところは十分説明をしながら、また議会のほうとも調整しながらやっていっていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 それでは、(5)の広瀬地区緊急避難施設整備事業の状況はどうかということです。 これについては、2,420万円の事業費がついていました。今どのような状況なのか、また基本計画の策定はできたのか、場所はどこに造るのか、あるいは例えば避難施設ですから、どれくらいな人員が収容できるのか、ここらについて分かる範囲でお答えをお願いします。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) それでは、私のほうからお答えさせていただきます。 広瀬地区緊急避難施設、こちらのほうにつきましては、平成30年7月豪雨、こちらにおいて甚大な被害を被った広瀬地区、こちらに緊急時には一時的に避難場所として、また平常時には地域活動等に活用できるような施設を整備することを現在計画しております。 令和3年度につきましては、整備場所を確定するための測量、地質調査、また施設の基本設計を行っております。これまでに2回の地元説明会を開催させていただいており、御意見を踏まえた上で、本年度末基本設計の完了を目指しております。翌年度以降、令和4年度については、整備用地の買収、実施設計を行う予定としておりまして、令和5年度の工事完成というのを今目指して頑張っているところでございます。 基本設計の策定はというところ、場所の選定はというような話なんですが、先ほど申しましたとおり基本設計のほうはまだ完了しておりません。ただ、現在の計画の検討概要については、ここで説明のほうを差し上げたいと思います。 まず、整備位置のほうですが、駅の北側に整備する方向で、国や県、JRなど関係機関と協議を行っております。北側ですので、住宅側と言えば説明がつくのかなと思います。 整備の高さ、こちらのほうにつきましては、岡山県が想定しています計画規模の洪水、こちらのほうで、大体広瀬駅の浸水深が4.8メートルというようなことになっております。なので、この浸水深よりも高い、地盤から約5メートル以上の高さ、駅の跨線橋の高さをイメージしてもらったらよいのかなと思いますが、こちらのほうに施設を整備するよう現在検討を進めているところでございます。 あと、広さの話なんですけど、広瀬地区の住民基本台帳上の人口が約50人ってなっております。これに対して、避難スペース1人当たり2メートル四方、4平方メートル、全体で200平方メートルというような規模、それにトイレや備蓄倉庫等を加えた大きさを現在のところ想定しております。 そのほか、玉川方面であったり、国道180号、こちらのほうに取り残された方々がもし避難してこられたらというところで、備中広瀬駅の既存の跨線橋、こちらを避難路として使えないだろうかというようなことで、現在国や県、JRと協議を進めているところでございます。 こちらのほうは国の防災関係の補助金を活用してということになりますので、基本的には避難施設としての整備ということにはなっておりますが、通常時は地域の集会所として活用できるということを確認しております。ただし、条件として、年1回避難訓練または防災研修などの防災活動に使うといったことが必要になっております。 地元のほうが集会所として利用するという場合は、通常の管理、電気代であったり水道代、掃除等、こちらのほうにつきましては、その地区に担ってもらうということになりますので、説明会でその辺も説明して、御了解を得ております。詳細な管理方法や管理範囲については、今後協議していくということになっております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 高さ5メートルということで、何か高床式倉庫じゃないけども、そんな感じのイメージかなと思うんですけども、じゃあバリアフリーってどうなるんですか。車椅子が上がれるようなスロープをつけるんですか。そこはこれから検討されるんですか。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) 申し訳ありません。現在、手元に資料がございません。ちょっとそこの回答はできません。失礼します。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 分かりました。そういったイメージが湧かなかったもんで、今聞いて、頭の中で少しイメージができました。いずれにしても、基本設計ができた段階で、また詳しい中身についてお知らせをいただきたいというふうに思います。 ここも急がれる事業だろうというふうに思いますから、よろしくお願いして、あとバリアフリーの関係はしていかないと、高齢者も多いということもあるでしょうし、けがをされたら行けれないみたいなことになったらいけませんから、そこら辺のところはよろしくお願いします。 これで、広瀬地区の整備事業の状況はどうかという質問は終わらせていただきます。 ○議長(宮田公人君) 質問の途中でありますが、ただいまから10分間休憩いたします。            午後1時35分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時44分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 先ほどの質問について答弁漏れがございましたので、ここで再度答弁をお願いいたします。 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) 先ほど、広瀬地区緊急避難施設の関係で、バリアフリーについてはどのように考えているのかという御質問をいただきました。 こちらのほうを確認しましたら、車椅子リフターということで、車椅子を利用されている方を乗っけて階段をリフトアップしていくような、そういった設備もございます。現在そういった形で検討のほうを進めているところです。以上です。 ○議長(宮田公人君) それでは引き続き、宮田好夫君の質問を願います。 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) それでは、2番の定住・移住の推進について質問をさせていただきますが、ここは初日に小林議員のほうから何点か質問がありましたので、少しその部分はかぶらないようにしていきたいと思います。 (1)の子育て世帯賃貸住宅建設促進事業の状況については、3件22戸分、あるいは全体で38戸分が今予定をされているというふうにお聞きをしています。 ここで確認させてもらいたいのは、その答弁の中で、居住誘導区域においてっていう話があったかというふうに思いますが、この補助金というのは居住誘導区域において子育て世帯向け賃貸住宅を建設業者が建てる場合に補助するということでよろしいでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) お答えをさせていただきたいと思います。 この3件分につきましては、小林議員の質問の際にお答えしたとおりでございまして、3件につきましてはいずれも落合町阿部地内、国道より南側ということになっておりますので、居住誘導区域外ということで御理解をいただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 分かりました。居住誘導区域外でも大丈夫ということですね。分かりました。 次に、(2)番の結婚新生活応援事業、これも今年の新規事業だったわけなんですが、中身については結婚に伴う新生活のスタートに対する補助金で、家賃や引っ越し費用などに29歳以下の者には上限60万円、39歳以下の者には上限30万円の補助金を支給するというものです。現在までにどういう状況にあるのか、またこれをどのように広報しているのかについてお聞きをいたします。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) お答えをさせていただきたいと思います。 議員さん申されましたように、結婚に伴いまして所得が一定基準に満たない方であるとか、経済的不安の軽減であるとか、少子化対策、定住促進ということで新婚世帯に対し補助金を交付しているものでございます。 少しこの制度を御説明させていただくと、これは国の地域少子化重点推進交付金、これを財源として活用しているものでして、支給に当たっては3つの要件がございます。 1つ目が、令和3年4月1日から令和4年3月31日までの間に婚姻届を提出し、受理された新婚世帯であるということ。2つ目が、夫婦の年齢がともに39歳以下であること。3つ目が、前年度の世帯所得が400万円未満の世帯ということで、これら3つの要件を満たす世帯が対象になるということでございます。 対象の経費でございますが、引っ越し費用、賃貸住宅の賃料や共益費が上限6か月分、家の礼金や仲介手数料、それから住宅の改修費用が対象でございまして、合計で上限30万円、議員申されたように、どちらも29歳以下でしたら上限が60万円になるというものでございます。 こちらの申請状況でございますが、11月末現在で問合せはいただいておりますが、申請はまだゼロという状況でございます。 この要因としては、この補助金制度の申請時に経費の領収書を添付することとなっております。主には、賃貸住宅の賃料が対象経費として上がってくると思いますが、補助対象経費が上限の60万円または30万円に到達するのを待っておられるような状態であるというふうに考えております。 広報でございますが、制度については市のホームページ、広報紙でお知らせをしておりますし、対象となる新婚世帯に対しましては個別に御案内をさせていただいております。それから、年度ももう後半になっておりますので、そういった世帯についてはまた改めて個別通知をしてお知らせをするということもしてまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 分かりました。財源は国の制度ということになっていまして、今ちょっと聞いて気になったのが、前年の所得が400万円未満の世帯ということですから、これだと恐らく結婚していないわけですから、合算されるんでしょう、夫と妻とということでしょう。            (市民生活部長 赤木和久君 うなずく) 例えば、どちらかが遠くからこちらのほうへ来られて結婚されたということになれば、それまではずっと収入があって、こちらに来られて新たに職に就くということになれば、今年度の収入は減ってくるというふうに思うんです。そういうところについては、今年はこの制度で行くにしても、そういう自由度は市で決めれるんですか。そこを決めれるかどうかだけお答えください。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) これは、先ほど申し上げましたように、国の交付金を活用しているということなので、このあたりが一番、新婚世帯の生活の実態に合わせてどうなのかというところがございますが、基本的には前年の所得を見て対象になるかどうかということになろうと思います。 具体的な個別案件については、事例から国への問合せもしてまいりたいというふうに思っておりますが、現在この対象となる世帯が現時点では15世帯になろうと思います。ただ、これは今年度中に婚姻届を出された方と、年齢要件だけでして、所得要件については個別に分からない部分もありますので、そういったあたりについては個別に事例などを踏まえて、国とも協議をしてまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 分かりました。コロナ禍であって、非常に収入が減るとかというような、非常に変動が多いこともありますから、国の制度であったとしても、ぜひその実態に応じて、一人でもこの部分で新婚生活が少しでも助かるんじゃなということになればありがたい制度だと思います。対象者が多いとか少ないとかじゃなしに、そういったことも含めて、調査をしながら国へ要望していただきたいということを申し添えておきたいというふうに思います。 (3)の、分譲宅地造成事業の状況と成果についてでございます。これについても、小林議員の質問のときに今年度の関係については御説明がありました。今までも、この分譲宅地っていうのはずっとやってきていると思いますが、ほとんど全部埋まった、家が建っているんじゃないかなというふうに感覚では思うんですが、この5年間実績についてどのような状況になったのかを先にお聞きをしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 大福土木部長。 ◎土木部長(大福範義君) お答えをさせていただきます。 5年間の分譲宅地の実績でございますが、平成28年度に売出しを開始しました有漢中央団地8戸でございます。そのうち2戸がまだ売れておりません。 今まででトータルで言いますと、高梁、有漢、成羽地域で28団地341戸の分譲をいたしまして、3区画が残っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 341で、3区画が残っているというんですから、338戸は売れているということですから、それだけ、掛ける2にすれば600人以上の定住につながったという、定住かどうか分かりませんけども、市内へおられるということになります。非常に有効な施策だと思います。今年度の予算は3,600万円で、鶴鳴の保育園のところに10区画を造るということですが、少し遅れてるんだというふうなのがありました。 これ以外にも、住宅施策とすれば、地域優良賃貸住宅というようなこともやっています。今、実は津川のほうで言えば、この地域優良賃貸住宅に住まれている方が、そのまま津川の地域に家を建てられるというようなことがあって、今家を建てよってです。そういったところで、若い世代の方がおられるところに分譲宅地も造成すれば、その地域に定住するんではないか、あるいは子供の関係からいえば引っ越ししなくても済むと、子供が学校を変わらなくても済むというような、非常に有利なこともありますので、そういった施策も考えたらいいんじゃないかなというふうに思いますが、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 大福土木部長。 ◎土木部長(大福範義君) お答えをさせていただきます。 御提案いただきました内容につきましては、今後の事業の参考として、分譲宅地の整備を進める上で子育て世帯の市外流出を抑制するという意味では大変重要だと思っておりますので、参考とさせていただきます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 分かりました。じゃあ、これで定住・移住の推進については今議会の質問を終わらせていただきます。 最後に、3番の「カムカムエヴリバディ」の質問をさせていただきます。これも、この議会で出ましたけども、NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」が始まっています。非常に、私からすれば好評じゃあねんかなと思うんですけど、特に岡山弁がええなあというふうに思うとるところでございます。 高梁市を全国に発信するよい機会だと考えるがどうかということなんですが、まずこの「カムカムエヴリバディ」っていうのは、これは英会話の、さだまさしが演じている平川唯一さんがやってた英会話の「カムカムエヴリバディ」ということから取られていまして、ドラマそのものは、これは創作されたものであります。 この平川唯一さんっていう英語講師の方ですが、この人は津川町今津ということで、私の家の近所で生まれていらっしゃいます。あまり僕もよく知らなかったんですが、この朝ドラが始まるときに、平川さんのことについて少し勉強させてもらいました。皆さんも御承知だと思いますが、少し紹介させてもらえば、平川さんは1902年、明治35年に生まれておられます。16歳まで地域におられて、大正7年にはアメリカに出稼ぎに行ったお父さんに手紙を書いて、お父ちゃん、寂しいけえ帰ってきてくれというて言うたら、いや、わしゃあ帰れんけえ、おめえら来えということで、兄弟2人でアメリカに渡ったそうです。それで、アメリカのほうへ渡って、アルバイトをしながら生活したけども、英語がよく分からないんで、もう小学校からやろうということで、大正11年には向こうの小学校に入ったそうです。3年間で小学校を卒業したそうですが、その後ワシントン州立大学へ行って、そこで首席で出られたということであります。その後、昭和7年には何かハリウッド映画にも出たとかというような話もありまして、非常に多彩な人生を送られた方です。 その後、昭和12年には帰国をされて、日本放送協会、今のNHKに入ったと。ちょうど昭和20年、1945年ですが、玉音放送の英語版を世界に向けて発信、流したという方であります。その翌年に「カムカム英語」が始まって、カムカムクラブっていうのがあったそうですけども、会員は十数万人おられたということで、非常にそれが好評だったということで、5年間やられたそうです。その後、英語に関わったことをされているんですが、平成5年、1993年に亡くなられておられます。 この方の御次男さんが、先般高梁市にも来られて、文化交流館での講演会なり、あるいは津川小学校での触れ合い、そしてまだお墓が残っていますから、そのお墓に参られたということです。平川洌さんについては、僕も2回お会いしたし、1回は、最初のときにはリモートでしたし、この朝ドラが決まったときには何回も電話がかかってきまして、いろいろ取組についてアドバイスいただいたところです。 これらについて、せっかくの機会ですから、ぜひこれを機会に全国に発信していったらどうかなというふうに思います。津川においては、こういうパンフレット(資料掲示)を作りながら、津川の新しいまちづくりのきっかけとして、町の活性化をやっていきたいというふうな気持ちでやっていますが、市としてはどのような取組をされていかれようと思っているのかについてお答えをお願いします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) この件は私がお答えをさせていただきます。 「カムカムエヴリバディ」は非常に視聴率がいいところへ行っておるというふうに伺っておりまして、連日のようにヤフーニュースでも取り上げられておるとこでございます。視聴者の方から、涙を誘うというお声もあるようでございますんで、これは恐らく脚本が非常にうまくいったのかなというふうに思っております。 この朝ドラの中で、唯一実在されたのが平川唯一さんでありますので、私としてはぜひ高梁市という言葉が出ないかなとは思ったんですが、なかなか設定が岡山ということでございますので、出てこないというとこではあります。でもそれはさる者なので、NHKという、朝ドラということもありますので、平川唯一さんってどこの人という形で、大勢の方に興味を持っていただいた。そのあかしとして、今歴史美術館で行っておりますカムカム展でありますが、特にさだまさしさんが演じられる唯一さんが出るようになってからですけど、非常に入場者が増えてきたということでございます。 高梁市としましても、今津川地域でお取組をいただいているのぼりでありますとか、様々なPR活動というのをしっかり応援をさせていただきたいと思っております。加えましてこの方の活動が多方面にわたっております。特に、平川唯一さんの英会話放送を聞いて大きくなったという方のお一人に、高梁市の市政アドバイザーである橋下徹さんがいらっしゃいます。この方が、ちょうど小学校のときだったらしいんですけど、直接聞かれてます。橋下さんが高校のときに高梁高校で英語劇をするんで、来てくれと言って、平川さんに来ていただいたというところの写真が残っているということがありますので、こういう実際に聞かれた方といった方がまだお元気でいらっしゃいますので、そうした方々を中心にまだまだ多くの方がいらっしゃいます。高梁市出身でない方もいらっしゃいますので、そうした方々に可能であれば御連絡も差し上げながら、高梁市というものをPRもしてまいりたいと思います。そういった方は大勢の人脈をお持ちだと思いますので、そこから派生してくるもの、それを高梁市の観光といいますか、一つの知名度アップにつなげてまいれればというふうにも考えているところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 橋下さんについては、たしかあれは吉備ケーブルテレビが放送した「カムカムエヴリバディ」の中でもインタビューで、私は聞いたんだという話を見たのを覚えています。 唯一展については歴史美術館で行われて、これは3月までの期間限定ということになっています。いろんな遺品とか、当時のファンレター、それから写真とか、いろんなものが残っているわけなんでございますけども、せっかくですから場所を変えても、少し規模は縮小しても、常設展示っていうのはできないかなというふうなことも考えております。それから平川唯一さんの御子息である洌さん、この方はもちろん高梁市でお生まれになったわけじゃない、東京でお生まれになっているわけなんですが、先日文化交流館で講演をされたわけなんですが、お話を聞くと非常に幅広い交友関係を持っておられる方だなというふうに思いました。それからウクレレの演者であって、カーネギーホールで独奏したとかという話もお聞きをしましたし、そういった方であれば、これを機会に高梁市とのパイプをしっかり持ちながら、例えばですけど、相手さんがおられますけども、備中高梁伝えたいし!に任命したり、あるいは童謡祭りに呼んで、みんなと一緒にウクレレで童謡を歌ったり、あるいはそういったこともしても、何らかそういった人脈を生かしながら、このせっかくの機会ですから、そういったものを生かしたらどうかなというふうに思っています。 それから、NHKの大阪放送局も2回ほどこちらのほうへ来られて取材もされておりますし、この前も岡山放送局であればクイズ番組をやったり、そういったこともやっていますし、もちろん津川のほうにも来られています。そういったNHKさんをなかなか呼んでもこないんだけども、この「カムカムエヴリバディ」をしっかり盛り上げようということでやられている時期ですから、併せて何かこう高梁市のPRができたらなという、これは本当に思いつきなんですけども、そういうふうに思ったりしています。高梁駅の近くにはもう旗やポスターがありますけど、高梁駅の構内に看板を方谷さんと一緒に出したらどうかなというふうに思ったり、いろんなことも思っています。そういったことをやりながら、こういった機会はまずないんで、「カムカムエヴリバディ」をきっかけに、平川洌さんの人脈も使いながら、高梁市をPRしていったらどうかなというふうに思いますが、市長、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) それでは、お答えをさせていただきます。 先ほど議員が申されましたように、岡山弁が非常に着目をされております。これは、朝ドラの影響もありましょうし、またあのお笑い芸人の千鳥とか、そこら辺のこともあるんだと思います。こうした岡山弁を発信するというのも一つ手法なんだろうなというふうに思っておりますが、加えてこれに大勢の方が見ていただく、もしかしたら聞いていただくのも一つ必要かなと思いますので、議員おっしゃいましたような常設展という形でありますが、歴史美術館の常設コーナー等を活用すれば、これは可能であろうとも思っております。また一定の条件は必要でございますが、現在高梁市でお預かりをしているものでも、それぞれの地域に出向かせていただいたり、また市外のほうにも出向かせていただいたりして、特別展といった形も、これは可能であろうと思っております。また、これは御子息の平川洌様とも相談をさせていただきながらという形がいいのかなと思っておるとこでございます。 それから、御子息の洌さんに関しましては、この前津川小学校、それから文化交流館で、ウクレレ奏者の第一人者であられたということで、大変失礼ながら私も存じ上げておりませんでしたが、大勢のお弟子さんが一緒に来られたということでございました。私も話を十分させていただいた中で、ぜひこの高梁市の伝えたいし!ということをお願いはさせていただきました。御本人の感想としては、それはもう私もそれでよければというお話ではございましたが、手続も少しあるなと思いますので、これから大使になっていただくべく手続等を踏ませていただきたいなと思っているところでございます。 そして、もう一つのお尋ねでありました、駅へのポスター、備中高梁駅の関係でございますが、今木野山駅でも国道側のほうに看板を設置していただいておる、それは木野山駅のホーム側にある看板はなかなか手続ができなかったということでありますが、備中高梁駅長の管轄ということでございますので、そちらのほうもお使いをいただけるようになったと思っております。備中高梁駅構内に関しましても、駅長の判断で掲載ができる箇所があるということでございますので、そちらのほうとお話をさせていただこうと考えております。また岡山の支社管内も、今ちょうど「カムカム」をさせていただいておりますし、これから高梁市を売っていく場合、備中松山城、吹屋と併せて、また違った面でこうした「カムカム」の聖地ですよというのをお知らせするという意味からも、協力をいただきながらポスター掲示であるとか、そういったものもさせていただこうというふうに考えてるとこでございます。以上であります。 ○議長(宮田公人君) 宮田好夫君。 ◆12番(宮田好夫君) 本当にいい機会だというふうに思います。これで町が活性化したり、みんなが元気になりゃあええなというふうに思っていますんで、よろしくお願いして、質問を終わります。 ○議長(宮田公人君) これで宮田好夫君の一般質問を終わります。 次は、森和之君の質問を願います。 森和之君。            〔6番 森 和之君 質問席〕 ◆6番(森和之君) 皆様お疲れさまです。 お昼の少し眠たい時間、12月議会通告質問最終日、令和3年最後の通告者にもなります森和之です。市長をはじめ、執行部の皆様には誠意ある御答弁よろしくお願いします。 それでは、1、公園整備についてであります。 初日の通告質問で三村議員からバトンを渡され、なおかつ少しネタバレ感のある質問となりましたが、平松政次球場を含めた神原スポーツ公園の活用という観点から質問させていただきます。 (1)神原スポーツ公園の施設の老朽化が目立つと感じます。神原荘の再開や旧朝霧温泉「ゆ・ら・ら」の跡地活用が決定したこともあり、整備が必要と考えますが、どうでしょうか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。
    ◎教育次長(上森智子君) それでは、森議員さんの御質問にお答えいたします。 神原スポーツ公園のスポーツ施設の関係でございますが、老朽化が目立つということでございます。テニスコート、野球場の状態がかなり悪いと言われておりますが、まず、テニスコートにつきましては高梁市には高梁運動公園のほうにもテニスコートがございまして、今年度高梁運動公園のコート2面と、それから神原のテニスコートにつきましても照明をLED化させていただきました。来年度につきましても、高梁運動公園2面、それから神原スポーツ公園の1面の人工芝改修を計画しているところでございます。こういった計画ですが、設備の老朽化に合わせて、予算や改修時期に合わせた利用の制限などを調整した上で、計画的に改修を進めているところでございますので、御理解をいただきたいと思っております。 野球場につきましては、三村議員の御質問でもお答えをいたしましたが、天然芝ということで、性質上現在の使用頻度では良好な芝生の維持は確かに厳しいものがございます。特に、神原スポーツ公園につきましては、土壌、水はけの改良と合わせなければ、芝環境の十分な改善には至らないであろうということは認識をさせていただいております。今の状況ですと、高校、大学が練習で使っているという状況でございますが、御指摘のとおり、神原荘の再開も見据えて、スポーツ合宿や交流大会ということも、その誘致の拠点施設として利用頻度の増加も合わせた改修が必要ではないかと思っております。施設をこれからもずっと使っていただくためにも、人工芝化の移行についても早急に検討していきたいと思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 自分がしゃべろうかなと思ったことがかなり答弁に出ていて、少し戸惑っとるんですが、どれぐらいひどいかと言うと、これもパネルを用意(資料掲示)したんですが、ドローンの映像です。平松政次球場、もうこの外野席の芝生が、この真っ白なとこはもうほとんど盛土をしとるような状況です。 この平松政次球場、少年野球のその年度に一番強いチームを決すると言われる平松政次旗とか、マルイ杯でも今年は使われた球場です。残念ながら、高梁市のチームは2回戦で優勝チームに負けてしまいましたが。それと、本当に管理の行き届いた野球場の芝生がどれぐらいきれいなのかと言うと、これは美咲町のエイコンスタジアム(資料掲示)ですが、このようにスタンドに立って球場の中を見るだけでも、心が洗われるぐらいきれいなものです。この美咲町のエイコンスタジアムは、かなり利用する方に制限をかけて、プロ野球では楽天の浅村選手なんかも秋季キャンプを張ったとこで、有名ではあります。でも、本当に天然芝を管理するのはお金がかかる。それで、人工芝という選択肢が出てきております。 また、テニス場のほうも改修してくれると言ったんですけれども、(資料掲示)こんな形で人工芝が剥げて、もう蹴つまずくんじゃないかなという状況で、これは神原のテニスコートですよ。プレーを行われております。 神原のテニスコートは10面あるんです、10面。なかなか10面を有するテニスコートを持っているのは、この県北には少なくて、本当にこういったところにきちっと、照明であり、人工芝が整備されれば、神原荘や、今度はその「ゆ・ら・ら」が動き出すと、下のほうにはレストランとか、道の駅みたいなものができますよね。そういったとこでのものも回ってくる、活用されてくると思うので、本当にこの整備は僕は急務だと思うんです。写真で見れば分かりやすいですよね。 人工芝の選択も可能であると言われましたよね。人工芝を張って、それには当然お金がかかりますよね。どれぐらいの金額がかかるとかというのは、調べはできてますか。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) 人工芝化についての金額についての御質問でございます。 あくまでも試算ということですが、1億円を超えるもので、2億円に近いものになるかと思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 確かに、1億円というたら大きいお金ですよね。でも、よく市のほうからは、公共施設を利用すると、利用する方がお金を当然払うのは、受益を受ける方がお金を払うのは当然だという形で、いろんな公共料金を値上げしてきましたよ。 今、ちょうど1億円って言われましたよね。1億円という金額が、吉備国際大学に高梁市が捻出しているお金でもあります。それに近いお金。大学の野球が使って芝生が荒れるんであれは、もしそこを人工芝にして、受益を被るのは吉備国際大学の学生野球部であったり、シャルムなんかもサッカースタジアムを造ってもらって、この受益を被っとるものであります。こういった形を、大学と協議して、若干のお金でも負担していただくというお金のかけ方も僕はありかなと思うとります。この辺については答弁は求めません。 何にしても、スポーツをするにはそれなりの環境っていうものは大事です。選手のけがや、そこで勝つ、負ける、その思い出づくりの場所を高梁市のきれいな施設で、子供たちに、また学生たちに体験をさせるということは僕は大事だと思うんで、できれば早急な整備をお願いいたします。 それでは、(1)の質問を終わりまして、(2)の質問であります。しつこいよと言われるぐらい、公園の質問であります。 9月議会でも、高梁認定こども園の整備に伴う跡地活用には市民が憩える公園の整備がよいんではないかと提案させてもらいました。今回は、現在市内にある公園について、自分が感じたことを質問させてもらいます。 (2)市内の公園には、日陰やベンチなどくつろげる場所が少ないと感じますが、どうお考えでしょうか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) それでは、私のほうからお答えさせていただきます。 市では、市内各地に様々な目的を持って公園を整備して、運営管理しているところではございますが、都市計画法に基づく都市公園というのは6園ほどございます。名前を挙げて言いますと、正宗公園、高梁中央公園、高梁運動公園、ききょう緑地、落合公園、なりわ運動公園といった6園になります。 そのうち、一般的な公園としましては正宗公園と高梁中央公園、落合公園、こちらの3園となりますが、現在のところ維持管理中心の運営に努めているといったところでございます。 正宗公園、落合公園については、利用者のほうから日陰が欲しいとような御意見も伺っているところです。強い日差しを遮るための対策、例えばベンチのシェルターとか、パーゴラの設置、そういったことを講じていく必要があるものと考えております。 また、各団体がコロナ対策を行いつつとはなりますが、公園を会場としたイベントというのが令和元年度には6回、令和2年度には5回、令和3年度は11回というようなことで、定期的に開催されているような状況です。地域のにぎわいの創出の場となっている現状、そういったものを踏まえ、公園施設の充実についても必要性を感じているところでございます。 今後は、施設の適切な維持管理、こちらとともに公園施設の充実を図るべく、どうしても財源の確保というのは重要になってくると思います。財源の確保の上、環境の整備を進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 僕が言おうとした正宗公園、高梁中央公園、落合公園ですけども、本当に日陰やベンチが少なくて、何とかしてくれないかというような声を僕は聞くんであります。高梁母親クラブの会長からも、話の中でそういった依頼を受けております。 先ほど、正木政策監が少し前向きな答弁で、僕はちょっと驚いたんですけども、厳しいのは財源であると言われました。財源であれば、本当にこれが通用するかどうか分からないですけども、国土交通省のほうから、「居心地が良く歩きたくなるグランドレベルデザイン」という形で、これは石井議員も前に言われましたが、ウォーカブル推進都市としてともに取組を進める地方公共団体を今後募集し、とあります。こういったものなんか、財源に使えないのかなと僕は思ってるんですよ。市内では、今備北信用金庫の前にオープンテラスのような形で座るとこもありますし、市役所もそれを意識してかどうか分かりませんが、1階の東側のとこにオープンテラスがありますよね。ああやって市民が座って憩える、話ができる場所って、まさにこのウォーカブル推進都市に僕はぴったり当てはまると思うんですけど、その辺なんかの財源を使って、公園整備なんかっていうのは、正木政策監、できるんでしょうか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) 御提案ありがとうございます。 こちらは国土交通省の施策ということで、中身のほうは前々から確認はしてございます。ウォーカブル推進事業ということで、居心地がよく、歩きたくなるまち、街路づくりというようなことで、公園整備だけではなくて、歩道整備、または道路のいろいろな施策、計画を立てていって、その中の一つとして都市公園も整備っていうところはあるんだと思っています。 こういったところも研究しつつ、財源の確保をして、公園施設の充実というのを図っていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 前向きな答弁ありがとうございました。少しでもこういったものが利用されて、公園の整備ができて、これは立地適正化計画にも当てはまることですよ。町なかが美しい、住民が暮らしやすいっていう町を目指してほしいと思います。 ○議長(宮田公人君) 質問の途中でありますが、ただいまから10分間休憩いたします。            午後2時23分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後2時32分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き、森和之君の質問を願います。 森和之君。 ◆6番(森和之君) それでは、2の質問に移らさせてもらいます。 通告初日、立地適正化計画の質問があり、藤澤副市長から町の中の魅力を高めるといった言葉が出てきました。これから質問する高梁市歴史的風致維持向上計画は、地域固有の歴史及び伝統を反映した人々の活動が行われる歴史上価値の高い建造物やその周辺市街地の良好な環境を維持していくというものです。 自分の好きな松山踊り、備中神楽、渡り拍子などの伝統文化の保存、継承もこの計画に含まれているのは言うまでもありません。町中の魅力イコール高梁市の魅力を高めていくこの計画ですが、令和3年度より第2期の計画がスタートしています。平成30年6月議会で、市長から、1期目の計画の評価は住民の意識が変わったことが大きいとの答弁をいただいております。それを踏まえた上で、第1期計画の成果と反省点を質問いたします。御答弁お願いします。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) 1期の計画の成果と反省点というようなことでございます。 先ほど議員言われましたように、本市では平成22年11月に第1期の歴史的風致維持向上計画の認定を受けました。そういうことから、第1期計画ですが、ソフト事業といたしましては、市街地の良好な景観の形成のための方針として景観計画を策定いたしました。また、建築等の基準も定めたところでございます。 伝統的な行事や祭礼などに関する調査、保存、継承活動への支援にも取り組み、平成27年度に渡り拍子を含む鋤崎八幡神社の秋祭りが県重要無形文化財に指定され、平成28年度には松山踊りが市指定重要文化財に、さらに翌年度には県重要無形民俗文化財に指定されたところでございます。また、高梁地区の重点区域内ではお茶屋や順正寮跡、御殿坂の整備など、吹屋地区の重点地域内では旧吹屋小学校の保存修理などのハード整備を進めてまいったところでございます。 先ほど来言われておりますように、市民皆様の町並みを大切に残していこうという思いは高まっていると考えておりますし、城下町へ残された町並みは市民にとりましても地域の財産であるというふうに考えております。 そして、反省点でございます。平成30年7月豪雨の影響もあり、1期の計画を1年間延長しております。また、重点区域の町並みを維持、保存ということが十分進まなかったということも考えております。市としても、一定の支援を行ってきておりますけども、個人の御負担も大きなものがございますし、急速に進む人口減少や少子・高齢化を背景にした課題もございます。そうしたことで、これまで以上に2期につきましては市民と行政が協力した推進体制をつくっていこうというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 少なからずともこの計画は、これも僕は立地適正化計画につながるところがあると思うんですよ。計画が策定された平成22年にはもう大々的に取り上げられたんですけども、第2計画は市の広報紙でも知らせがなかったような記憶があるんですが、令和12年まで継続する計画ですが、本当に大丈夫なんでしょうか。その点を疑問に思うんで、質問します。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) 第2期計画認定の周知につきましてでございますけども、基本的には第1期計画の継続であるため、ホームページに掲載し、大々的には広報しておりません。しかし、今後計画を進めていく上で、要所要所で必要な周知を図っていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 今ちょっと周知と言われたんで、その言葉をキーワードに、それは後に取っておきます。 ②ですが、第1期計画の基本方針を引き継ぐものでありましょうが、新たにこの2期の計画で追加されたものはあるでしょうか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) 2期で新たに追加したものということでございますが、滞在型観光の充実の方針を加えております。第1期計画が認定された頃には、文化財等の歴史的資源は保存ということに重点が置かれておりましたけども、近年国におきまして、歴史的資源を活用した観光まちづくりを推進していくこととされておりまして、平成31年4月に施行されました改正文化財保護法では、文化財の保存のみならず活用という内容も加えられたところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 文化財の活用ということで観光が出てきたということですよね。ほんじゃあ、滞在型観光の充実、国の方針転換によるものだということで説明を受けました。 じゃあ、意地悪な質問ですけど、ANA総合研究所や観光課の移転なんかもこれに対応するものと考えてよろしいでしょうか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 村原産業経済部長。 ◎産業経済部長(村原幸司君) 栄町への移転というようなことで、何度かお話をしております。やはり、今の観光を取り巻く環境ということであれば、インバウンドでありますとか、相互連携でありますとか、そういったもの。それと、そういうことによって滞在時間を延ばしていく、そして観光消費を図っていくというような方針の中の、これも一つだと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) ありがとうございました。成果と反省点についてよく分かりました。 それでは、ここが恐らく本丸の質問になると思うんですが、(2)高梁地区重点区域における事業についてであります。 先ほど、住民への周知を図っていく必要があると言われました。これは①番に当てはまることです。計画が長期間にわたるのは理解できるが、人口減少に伴う空き家の増加、高齢化による住民の意識低下にどう向き合い、町並みを保存していくつもりでしょうか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 町並みの保存ということであります。 議員御承知のように、この市街地の中でも家がとんとんと住まわれなくなったりして、そこが取り壊しになって平地になっているというのも見受けるようになりました。残念なところでもございますが、現在これはちょっと前に調べた、歴史的風致を考える会とか備中町並みネットワークなんかが調べたんですが、昭和時代の建築物というのが379戸残っているということでございました。そうした建物が、じゃあすぐ文化財になるか、風致になるかということになりますと、一概には言えないわけでありますけど、連続性の町並み、そしてそこで営まれていた歴史的なお祭りでありますとか行事、そうしたものが失われていくのであれば、それを守っていかなければならないということを考えるわけであります。したがいまして、これからの町並みということに関しては、そういったものを重点に、この歴史まちづくりというものを住民の皆さんと一緒に考えていかなければならないなという方向で行きたいなと思っております。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 重点区域、2つですよ、吹屋地区と高梁地区です。旧成羽町時代から重要伝統的建造物群保存地区に吹屋は選定されております。昨年には日本遺産にも認定された吹屋地区、この吹屋地区と高梁地区とでは、置かれてる状況が少し違うんじゃないかなと思っているんですよ。住民の意識に少し差があるんではないかと。その中で、壊れゆく町家をどう市のほうが関わって、僕たち議員もでしょうが、町家の連続性を守るために何を訴えてどう取り組んでいくのか、そういうとこなんか市長の口から僕は語ってほしいんですけども、どうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 住民の意識というものに少し、若干差異があるんではないかということでございます。吹屋の重伝建の指定というのは非常に早うございますので、住民の皆様方、やはり重伝建というのを指定するときは必ず皆さんに説明をし、全員ではなかったかもしれませんが合意をいただいていると思っております。もちろん、高梁の町並みも本当に城下町の風情もありますし、昭和の町並み風情もありますし、そういう意味ではその沿線にお住まいの方、なりわいをされている方の御理解と御協力なくしてはならないと思っているとこでございます。 その上で、そういう御理解をいただけたならば、町並みが必ず守れてくると思うんですね。先ほど申し上げましたが、歯抜けになったとこをじゃあどうすんだというときに、これは民間の活力、もしくはもう一つ別の組織になるかもしれませんが、そうした町並みを守るという形の組織、そういったものを活用していくというのを考えないといけないだろうと思っております。吹屋もそうでありますんで、そうした形をつくっていく必要があるんだろうと思います。そうすることによって、町並みが守れる。それは、ひいては町並みの景観にもつながってくる。これは、電線の地中化もそうでありますし、先ほど森議員が言われましたウォーカブルの町でもそうでありますし、高梁市はウォーカブル推進都市の一つなんですね、岡山県下3つのうちの一つなんで、これに負けないようなことはしないといけないと思っておりますが、そういう意味においては、やはり住民の皆さんの御理解、御協力なくしては、電線の地中化もそうでありますし、できません。したがいまして、これは何をどうすればいいかなというのはあるんですが、理解をいただくためにこれからの方策というのを少し考えていかなければならないと、そのように思っております。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 住民の意識は大きいと言われました。僕は行政の役割も大きいと思うんですよ。この計画が動き出した平成22年度よりかなり前に吉備国際大学が開学しております。吉備国際大学が開学して、本町、あと市内の至るとこにかなりの高層マンションが建って、それが町並みを壊していると言ったら例外でしょうが、そういった部分で、古いものは倒してこういったものにすれば、という考えが少し住民の中に僕はあったんじゃないかなと思っているんですよ。少なからずとも、そのときにストップをかける行政の考えがあれば、かなりの町並みがまだ守れていたんじゃないかなと僕は思っているわけであります。 それで、平成10年度から本町地区なんかに補助金を出しています。それでも、なおかつ急速に町家の取壊しは進んでおります。20年も同じ制度では僕は守れないんじゃないかなと思ってるんであります。住民の意識を高めても、やはり予算がかかるものであれば、どうしても住民のほうは取り壊したり売ったりというような選択肢を僕は選ぶんじゃないかなと思っておるんで、そういったような補助金のシステムに、例えばちょっと手厚くするというような考え方は、市長、ございませんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 今本町地区においても学生マンション等があるわけでございます。その当時は、そういう判断をされたと私は理解しております。多分議会等のお話もあった上でのことだろうと思いますが、私が就任させていただいて、平成21年に歴まちというものをやろうということで取組を始めたところでございます。 じゃあどうするかということでございますが、一例を申し上げますと、戸田病院さんの病院の建物を景観阻害要因という形で国の補助をいただいて撤去させていただきました。これは当然、所有者の方の御理解をいただかないと駄目なわけでありますが、そういう形で歴史的風致維持向上地区においては、そういった取組もできるわけであります。逆に、その反面、守らないといけないものは守っていくということに対しても、国の支援制度があるということでございますので、今は町並みに対して、外観について支援をさせていただいているということがございますが、これは国の助成制度の限界もございます。その次にどう打つかということに対して、森議員ももしいいお考えがあれば御教示もいただきたいと思いますが、やはりそこが一番大事なんだろうな、そしてそれを打つときには何度も申し上げて恐縮ですが、住民の方の御理解もいただかざるを得ない、それには規制というものがかかってくるのかなというふうにも思っているとこでございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) ありがとうございました。 空き地になったとこにこれから入る人、空き地を購入して家を建てる方が、こういったような町並みに配慮した建物が建つというような考えの人が入れば、町並みの連続性は、若干形は違うけど守られていくという選択肢も僕はあると思うんです。 それでは、その①の質問を終わりまして、②の質問であります。これも前の質問からつながってくる質問ではありますが、市街地には将来文化財になる可能性がある歴史的建造物があります。個別具体な建物をこの場では挙げませんが、市に相談なしに取り壊されたり、売却されるといったケースも考えられます。貴重な家財道具や文献なども同じくです。文化財担当課としてどう考えているのでしょうか。御答弁を求めます。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 私のほうからお答えをさせていただきます。 所有者からの申請があった場合には、確かに文化財調査をした上で、文化財の認定をするかどうかという判断をさせていただいております。単に古いから文化財ということではないというのは、議員もよく御承知のことと思っております。 歴史的な価値等を照らし合わせまして、文化財の指定をさせていただくわけでありますが、文化財の価値がなくても保存しなくてはならないところが必ず出てくるんだろうと思うんです。価値というたら言葉が違いますから、文化財には至らないんですけど、残さないといけない、そういった施設なりといったものがあれば、それは町並みとして、また歴史的風致の中で行けばそういった行事とかというのに使うもの、そういったものが必要なんだろうと思うわけであります。それをするには、この文化財というものを指定するという観点だけでなしにというのが必要になってくると思います。 文化財の指定については、先ほど申し上げたとおりでありますが、村原部長のほうから御答弁しましたが、文化財の活用ということがこの頃出ておりますので、指定をする、もちろん大切なものは保存していかなければなりませんが、それをいかに活用していって大勢の方にそういう交流人口、あるいはひいては定住人口につなげていくかということが、これからの文化財というものに求められるものではないかなと、そのように考えております。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 市長、その活用という言葉に僕は引っかかるんですよ。活用を考えなければ、保存とか修理とかのほうに方向性が向かないっていうことで、少し自分は残念だなというような思いをした建物があるんです。市長はそれがお分かりでしょうが。でも、その建物は今更地になって、住宅とされて新しい方が住まわれて、悪かったとは言い切れないような状況なので、僕も何とも言えないんですけども。やっぱり活用が最重要なポイントに置かれるという考えでよろしいでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 何が何でも活用という形ではありません。活用することによって、価値が高まり、また要は文化財そのものが喜ばれるようになればということだろうと思いますので、何も活用が絶対というふうには私も考えておりません。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) これは本当に難しい問題だと思います。個人の所有物だから手が出せない、物によっては後見人がついて、この土地をどうするのか、この建物をどうするのかなどといった建物は僕の近所にも何軒かあります。 この空き家、もしくは空き家になるような物件、そういったものをこれからどう守っていくのかっていうのは、この計画の中では僕は一番重要な課題になってくると思いますので、何とぞよろしくお願いしますと申し上げまして、それでは③の質問に移らさせていただきます。 それでは、③無電柱化事業は進むのか。 1期目のチェックシートの中の評価には、工事内容の協議をしたとあります。工事内容を協議したのであれば、協議によって見えてきたものなんかがあれば、説明してもらえますでしょうか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 無電柱化の協議を行いました。紺屋川筋、そして本町筋、これは歴まち計画の中に1期目から織り込ませていただいているとこでございます。住民の方々に詳しく御説明ということには至っておりません。というのが、事業者の一員である電力会社もしくは通信事業会社等との協議の中で、いろいろ技術的に困難なものと併せて、もう一つは財源的なものというものがございましたので、今は協議をさせていただいておるという現状でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 平成28年度から、チェックシートの中では工事内容が協議されているとあります。少し遅過ぎるんじゃないかなとは思うとるんです。ただ、この反省シートの中には、高梁市の歴史的な町並みにおいて電柱や電線が歴史的景観を阻害しており、防災の観点からも無電柱化を図っていく必要がある。他でもない、今後の対応になると無電柱化事業にも取り組んでいく、少しテンションが落ちるんですよね。なおかつ、これ令和2年度の振り返りのチェックシートなんですけど、これには無電柱化は財政面と住民合意での課題が残り、第1期計画期間では未実施となった。第2期計画後半での事業実施を計画しており、実施に向けて関係機関等の連携を図っていくと書いてあるんですが、第2期計画後半で、市長、できるものなんでしょうか。いかがでしょうか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 今2期計画後半でということは、そのようにでございます。平成28年12月に無電柱化の推進に関する法律が変わりました。要は、防災等の観点から電柱をできるだけ立てないようにしようねと言いながら、電柱が立ちょうるところもありますが、今年5月に、これはまた新たに無電柱化推進計画というのが国交省から発表されております。もうこれによると、もう基本的に無電柱化していくんだよという方向なんですね。ですから、矢掛町さんの例を出させていただくと、あそこは無電柱化するんだよということで、あれはモデル事業としてやられました。ああいう制度があれば、市も乗っていければ非常にありがたいんですが、なかなかそうはいかない。けど、今まで市が独自で、自分ところで電線を通す穴を造る場合だったら、今までは単独市費の事業だったんですね。それが国の補助制度に今乗っけようとしてくださっています、計画を基にですね。ですから、そういうことになれば、事業費も非常に安価になってくるということもございますので、そういったところを見据えながら、だから後半に事業化ということは、もう既にお話等も進めていかなければならない、計画もつくっていかなければならないというふうに考えているところでございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 難しいとされる住民合意なんかは、取れると考えてよろしいですか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 景観から見ると、電柱というのはなくなったら本当にきれいになりますし、そこを通行される自転車もそう、人もそう、車もそうですけど、安心は非常に増すものと思っております。 無電柱化によることといえば、例えば電源はどっから取り出すかという話とかになってくるんですね。ですから、そこら辺の細かいことはまず電力事業者もしくは通信事業者の方とお話をした上で、住民の皆さんとお話をさせていただくことが必要だろうと思います。皆さんに御理解をいただくというのが前提で話をさせていただきます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) ありがとうございました。心配されるような財源も、国のほうの方針が変わってつきやすくなったということで、僕もほっとしております。まだ住民合意に関しましては、私も旧5町に住む人間でありますので、何とかそれは住民の説得に回りたいと思います。 せっかく僕は行ってきたんで、パネルを見せます(資料掲示)。 これは、言葉でも出ましたが、モデル地区となった矢掛であります。写真を撮るときに、どこを切り取ろうかなと思ったんですけども、ちょうど無電柱化が進んでいるとこと、まだ無電柱化が進んでいない部分の写真があります。この写真を見ても、若干道路幅に差がありますが、電柱がないというのは町並みがきれいだなと思われることであります。歩行者にとっても、高齢者にとっても、電柱がなくなれば道幅も広がるというような考え方で、安心・安全も図れるでしょう。ぜひ、地区を限定してでも、この無電柱化事業をしっかりと取り組んでほしいと思います。ありがとうございました。 それでは、④の質問に移らさせていただきます。 ウオーキングブームの昨今、備中松山城を核としたウオーキングコース整備を以前訴えました。今回、2期目の計画には、城山ウオーキングコース整備事業と記載があります。新しいルートなどの具体例はあるのでしょうか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 備中松山城というのは、中世から近世なんですね。中世のものは、もう遺構しか残ってありませんし、まだ発掘中でありますので、全体像はまだでありますが、非常にそういう意味では特徴がございます。それから、城見橋からちょうどあっこの峠、つり橋の下のところまでのルートもございます。途中まで行って断念しましたが、あそこには4月、桜が終わった後ぐらいにちょうど吉備桜という桜が咲くということで、非常にいい場所にもなっております。 ウオーキングコースとなりますと、これはお城全体をどうしていくか、臥牛山全体をどう歩いていただくかなということで、今中国自然歩道が指定がございます。もちろん、その中国自然歩道を安心して歩いていただけるような整備というのはこれからも必要だろうと考えるわけでございます。もう一つはもっと違う魅力を持った、先ほどちょっと申し上げましたが、そういった城見公園から歩いて上がれる別のルートの開拓というものも、これは一つありなのかなというふうにも思うとこでございます。いずれにしましても、そうした形で既存の遊歩道とともに新しい遊歩道等も検討しながら、この歴史まちづくりの中で行っていきたいという考えでございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) じゃあ、もう一枚パネルを出します(資料掲示)。 これは提案になるんですけども、ちょうどコロナで緊急事態宣言が出る前、先輩から電話かかってきました。森君、松山城のウオーキングルートを考えとんだったら、僕がとってもいいとこがあるんで、案内するよと言われました。今歩いているとこは、これは先輩の持山であります。写真では分かりにくいんですけども、これは城見橋公園の駐車場から上がっていくと、この写真の場所に出るんです。若干、沢みたいなとこがあるんですけど、沢からこっち側は国有林、沢からこっち側は個人の山であります。もう好きなようにこの山をいじってくれて構わないから、ウオーキングルートを開発しなさいと言われました。先輩、これはどこへ出るんですかと言うと、雲海展望台の500メートル楢井側に出ると。朝方城見橋公園に止まって、このコースを上って8時ぐらいに雲海を見て、裏から松山城へ行けるというようなルートが生まれます。もうこれは新しいルートです。従来は、もう回って戻るか、回って楢井へ抜けるかしかなかったんですけれども、これを使えばほとんどお金がかからなくウオーキングルートを開発できるんで、ぜひとも森議員やってくれと強く言われました。やれとは言いませんが、こういったような選択肢もある。ただ、心配されるのが、城見橋公園からほとんど直で上がるルートなんですが、これはその整備の範囲に含まれるんでしょうか。僕は気になるんですが、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 市の整備範囲にということになりますと、景観計画も立てておりますので、基本的にはその景観計画の背景地域に当たります。したがいまして、じゃあ大規模な伐採とか、そういうことには絶対できないと思っています。景観を守るというのが大前提でありますんで。ですから、規制等はあると思いますが、中の遊歩道を整備する、雑木を刈って整備するということであれば、一定程度の制限の中ではできるのかなというふうにも理解をするとこでございますが、それにしましても、展望台から今度はお城の裏へ回ってもらうところ、あれは中国自然歩道でありますから、当然そこはもう認定をされた道でもございますので、じゃあそこをもう少し歩きやすくしてさしあげるというのも必要でございます。ですから、提案のあったところも含めて、どういう形がいいのかというのは今後順次検討していきたいなと。検討の上で、財源をしっかり取ってきて、それこそウォーカブルの財源も使えるでしょうし、いうても社会資本整備交付金でありますが、そういったものを使って整備も可能かなというふうに考えておるとこでございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) いい返事をありがとうございます。僕は3年ぐらい、このいろんな方とウオーキングルートの開発、山を登ったりとか、話を聞いたりとかして、ああでもない、こうでもないと頭をひねりながら、最後の最後で決定打が出たかなと思っていますので、ぜひよろしくお願い申し上げます。 それでは、3の職員の育成についての質問に移らさせていただきます。 (1)専門的な知識を有する職員の育成が必要と感じますが、人事異動により職員のモチベーションが下がるようなことはありませんでしょうか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) こちらは私のほうからお答え申し上げます。 まず、人事異動につきましては、市民サービスの向上、組織の活性化、人材の活用、育成等を目的に実施をさせていただいております。モチベーションとの関係でございますけれども、職員の希望にある程度かなった異動というのがこちらとしても必要と考えておりまして、そういった観点で職員の異動希望とのマッチングをどのように図っていくかというところが重要になってくるかと考えております。 市としましては、毎年11月に職員から自身の異動希望を総務課に申告していただく自己申告書、こちらを提出していただきまして、当該職員の異動希望ですとか、御本人、御家族の状況を確認することで、その後の人事配置の参考としているところです。 職員の希望との合致率につきましては、例年6割から7割程度となっておりまして、完全にとはなかなか行かないんですけれども、極力職員の希望に寄り添った異動となるよう努めているところです。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 職員のほうから、異動のスパンが短過ぎて戸惑うというような声も聞いとるんですが、やっぱりこれは少しアクシデントのような感じですか。パズルのピースをはめていくと、どうしても余ったピースが出てくる。それで違うとこにはまってしまうというようなことなんかが考えられるんでしょうか。職員からそういう声を聞いていますので、どうお考えか御答弁を願います。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) お答え申し上げます。 議員御指摘の短期間での異動ですけれども、そうした短期間での異動につきましては災害の発生ですとか、国の制度改正による機構改革など、真にやむを得ない場合に必要最小限で実施をさせていただいていると認識をしております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 分かりました。 それでは、もう(2)に移ります。 (2)専門的な職員の養成は、市民にとっても、財政的に見ても、自分は利点が高いと思うんですが、どうでしょうか。御質問します。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) お答え申し上げます。 議員御指摘のとおり専門的な職員の養成につきましては、複雑化、多様化、高度化する市民の行政ニーズに対応していくために必要不可欠であるというふうに考えておりまして、研修はもちろんのことでございますが、比較的長期間の配置でありますとか、過去に所属していた部署への再配置を行うなどによって、各職員の専門性の向上を図っているところでございます。 ただ一方で、その程度にもよるんですけれども、例えばある一定の職員を特定の課に張りつけるとか、非常にそういう狭い範囲で職員を固定化するということまで行ってしまうと、なかなか本人の多様なキャリア形成の障害となったりですとか、あとは癒着や不正などの温床となるおそれがあったりですとか、そういったデメリットも出てくる場面もございます。そうした、議員御指摘のメリット、デメリット、しっかりバランスを取りながら、また各所属の状況ですとか、職員本人の希望や適性等を総合的に勘案しつつ、適正な任用を行ってまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) デメリットとして、キャリア形成の障害、あと癒着なんかが考えられると言われましたよね。僕はこんな狭い町で、どの職員がどの人とつながっとるかとか、逆に言うと議員はどの人に弱いとかぐらいなことが、大体市民の皆は分かると僕は思うんですよ。僕はしっかりとした職員が、そこを任せてもいいぐらいな職員が、3人ぐらい課におってもいいと思うんです。 市民の声が一つあります。何々さんがあの課におるから、あの課には行きやすかった。だけど、今年4月に行ってみると、何々さんおらんなっとったから、私はよう相談せんなって、何々さんの家に行ってそのことを相談したというようなことだってあるんです。 僕は、人口3万の町で、そういうことを言わずに、こんだけ物事が複雑、多様化してきたら、しっかりとした職員をそこにきっちり張りつける。もう市長は人間を見る目は確かですよ、ある意味。この人間はこの課に向いとる、向いてない、そういうとこなんかも判断した上で、僕は人事異動を行われとんかどうか、少し疑問を感じるんでありますが、その辺に関してはどうでしょうか。あまりオブラートに包み過ぎて、質問がぼけてますが、よろしくお願いします。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) しっかりしたお答えになるかどうか、あれなんですが、議員御指摘の特定の職員を市民の方が頼ってこられるというケースでございますけれども、職員を頼りにしていただけるということだけについて言えば、非常にありがたいことですし、当該職員が非常に高い能力を発揮しているという証左であるというふうに考えております。ただ、本来であれば、職員の誰が対応しても、その頼られている職員と同等の高い水準で対応するというところが、組織としては最終的に目標とすべきレベルであるというふうに考えております。例えばそうした所属内での優良事例の共有ですとか、異動時の引継ぎをしっかり行うというところを通じまして、市民の方が、誰に聞いても安心だというふうにおっしゃっていただけるように、そういう高い意識を持って業務に取り組んでまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) じゃあ、もう一点、簡単に。ちょっと難しく。 課を転々とさせることがキャリアを積むにはいいことだと言われましたが、転々とさせることによって、慣れない部署へ行くと戸惑って、残業時間が増えたりなんかするという考え方が僕はあると思うんです。そういうとこがもし、僕がさっき言っとった、専門性を持った職員が本当に育ちさえすれば、僕はこれぐらいの総合計画だったら職員でつくれるんじゃないかと思っています。いろんな計画も全てですけど。そういった職員が育つほうが、僕は市民にとってはいいことなんじゃないかなと思うんです。窓口は窓口を担当する職員がいて、その奥にスペシャリストがおるというようなものを僕は望むんですけど、そこに関してどうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 いみじくも、今議員が言われましたけど、地方自治体の職員構成とか、組織の構成っていうのは、議員が思われておるイメージとは少し違うというふうな認識を持っております。 スペシャリストと言われる方、ゼネラリストと我々が認識している職員、それぞれが持っている能力に応じて、配置されるべき、能力を発揮するべきというのが基本的な考え方でございます。 例えば、土木技師、建築技師、看護師、医師、それから保育士、介護士、こういった職をある程度固定をせざるを得ない職員と、ゼネラリストとして財政から企画から、それから保健福祉に至るまで、いろんなところの経験を積んでいくという職員も必要であります。 それから、基本として市の職員は、市民の方々から学ばせていただくというふうな基本的な姿勢がないと務まらないというふうに思っています。したがいまして、市民から頼られる職員というのは本当にいいことだと思いますけれども、逆の職員がいた場合、市民の方から教えていただく、自ら学ぶ、こういった姿勢がないと、公務員としては育っていかないという基本的な認識を持っておりますので、そういった方法、運営で市役所の行政運営をしてまいりたいというふうに思っているところであります。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 僕の一番苦手な副市長の答弁なので、もうこれぐらいにしようかなと思います。 市民の皆様が職員を育てると言われました。僕は、小林重樹議員がこの前、Zoomの吉備国際大学の大学生の会議で言われた言葉がとても頭の中に残っとんですが、最後にそれを一言言わせてもらって、質問を終わりたいと思います。 市民の役に立つところが市役所であると、小林議員は言われました。本当に市民の役に立つところが市役所だなと思われるように、皆様も努力をしてください。お願いします。以上をもちまして森和之の通告質問は終了します。 ○議長(宮田公人君) これで森和之君の一般質問を終わります。 これをもちまして一般質問を終わります。 以上で本日の議事日程は終わりました。 念のため申し上げます。次会は14日、追加議案の上程、説明、議案質疑、委員会付託等を予定いたしております。 本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。            午後3時17分 散会...