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03月15日-03号

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  1. 高梁市議会 2018-03-15
    03月15日-03号


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    平成30年第2回 3月定例会        平成30年第2回高梁市議会(定例)会議録(第3号) 平成30年3月15日(木曜日)            〇議   事   日   程             午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇本日の会議に付した事件日程第1 一般質問     6番 三村 靖行君     13番 倉野 嗣雄君     1番 森  和之君     3番 伊藤 泰樹君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出   席   議   員1番  森     和  之 君          2番  平  松  賢  司 君3番  伊  藤  泰  樹 君          4番  森  上  昌  生 君5番  石  部     誠 君          6番  三  村  靖  行 君7番  石  井  聡  美 君          8番  黒  川  康  司 君9番  石  田  芳  生 君          10番  内  田  大  治 君11番  宮  田  好  夫 君          12番  小  林  重  樹 君13番  倉  野  嗣  雄 君          14番  川  上  修  一 君15番  川  上  博  司 君          16番  宮  田  公  人 君17番  大  月  健  一 君          18番  森  田  仲  一 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出席した事務局職員事務局長     三 上 武 則          次長       川 上 秀 吉議事係長     河 邉 一 正            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇説明のため出席した者〔市長部局〕  市長      近 藤 隆 則 君      副市長     藤 澤 政 裕 君  政策監     前 野 洋 行 君      政策監     土 岐 太 郎 君  総務部長    竹 並 信 二 君      産業経済部長  丹 正 鎮 夫 君  市民生活部長  小 野 和 博 君      健康福祉部長  堀   節 夫 君  病院事務長   三 宅 得 智 君      会計管理者   西 平 英 生 君  総務課長    赤 木 和 久 君〔教育委員会〕  教育長     小 田 幸 伸 君      教育次長    宮 本 健 二 君〔消  防〕  消防長     渡 辺 嘉 久 君       ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(森田仲一君) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は18名であります。定足数に達しておりますので、これより平成30年第2回高梁市議会(定例)3日目の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、お手元に配付いたしておりますように、一般質問であります。 質問の順序は、通告質問一覧表のとおりであります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(森田仲一君) まず、三村靖行君の質問を願います。 三村靖行君。            〔6番 三村靖行君 質問席〕 ◆6番(三村靖行君) 皆さんおはようございます。2日目の1番であります三村でございます。 今回の質問は、3項目にわたって質問させていただきます。 まず最初に、まち・ひと・しごと総合戦略基本目標であります、市内で働き続けることのできる雇用環境を創出するの進捗状況と新年度予算についてでございます。 平成30年度は高梁市新総合計画後期基本計画の5年間のうち4年目に当たります。市の将来都市像である、ひと・まち・自然に優しい高梁市の実現に向け、まちづくりひとづくり、しごとづくりを推進されているところであります。平成30年度は重点施策として定住促進、人づくり、雇用対策を重点的に進めるとのことであります。そして、高梁市まち・ひと・しごと総合戦略基本目標、市内で働き続けることのできる雇用環境を創出するとしています。 そこでお尋ねいたします。総合戦略の施策の方針として、企業誘致と地場産業の振興や、また新しい産業の創設、新規学卒者市内就職の促進などがありますが、現在の市内の求人、求職はどのような状態なのかお聞きしたいと思います。 ○議長(森田仲一君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 皆さんおはようございます。 それでは、2日目の御質問にお答えをしていきたいと思っております。 まず、三村議員の御質問でございますが、高梁市の掲げる総合戦略、今議員おっしゃいましたように、ことしもやはり定住そして人づくり、雇用ということを重点目標として据えていっておるとこでございます。 今お尋ねがありました市内の有効求人、求職の状況はどうなのかということでございますが、直近の1月の有効求人倍率で見ますと2.38倍という数字が出ております。これが高いか低いかということで、少し過去にさかのぼって御説明をいたしますと、平成26年度が1.51倍でございました。平成27年度が1.67倍、平成28年度が1.83倍、平成29年度2.10倍と、ずうっと上昇しているわけであります。最近でが2.38倍ということで、これいい傾向なのかどうかということに関しては、まだこの後御質問もあるんだろうと思いますが、上昇傾向にあるこういう中山間地、なおかつ人口が減少している中にあっての上昇傾向があるということだけお知らせをさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(森田仲一君) 三村靖行君。 ◆6番(三村靖行君) 今の説明を受けますと、年々ふえているということなんでございますけれども、2.38倍にふえてる状況の中で、働くとこがないというふうなのをよく聞くわけで、これ後で出てくるんですけれども、ないということをよく聞くんですけれども、どうしてこういうことが結果としてあらわれないのかなというのが私のちょっと疑問なんですけれども、倍率が高かったら働く人もあってもいいんかなというような気がいたしますが、結果が出ない理由、何かわかりましたら教えてください。 ○議長(森田仲一君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 2.38倍、いわゆる人口が増加している地域であれば非常にいい数字であるんだろうと理解をするわけでありますが、高梁市においては、もうこの5年間で人口は2,000人以上の減少をしておるという状況があるわけであります。先般の新聞等の報道でもありましたように、いわゆる社会減というものが、これは統計のとり方にもよりますが、新聞報道で行けば約300人あったということでございます。 そういう状況の中で、特に若年層、20代の減少率というのが顕著なわけであります。これはどういうことかということで分析しておりますが、結局、高校を出て進学をされる方もいらっしゃいましょうし、もしくは新しく就職される方もいらっしゃるでしょう。ただそれが市外へ転出をされる方もやっぱり大勢いらっしゃるんです。その後、じゃあ大学を卒業されるなり、転職されるなりして後、本市、高梁市のほうへ帰ってきて就業しようという方の数字をはるかに上回っているというのが現実でございますので、そこら辺でやはり企業側としてはそういった人材を求めたいというのがこの有効求人倍率にあらわれているわけでありますが、そこに対するいわゆる求職者の数というのがそこに満ちていない。そういったとこが大きな要因かなというふうにも思っております。 地方創生の中で人口流出の歯どめがかからずという記事も出ておったわけでありますが、それもやはり都市部へ出ることによって、いろんな職種というのは確かにあるわけでございます。高梁市にじゃあ東京と同じだけの職種を求めることはこれは無理でありますので、その中で、今ある中で就業をしていただきたいという思いもあるわけでございます。それがないということもあるんで、そういう傾向なのかなということも思いますし、もう一つ、ちょっと具体的に個々の職業、職種で見てみますと、建築・土木・測量技術者さんの有効求人倍率が41倍なんです。看護師・保健師・助産師が13.33倍、あと高いところでいくと、大工・配管工・防水工等が11倍という有効求人倍率の数字ですけど、いうふうになっております。逆に、一般事務員電話オペレーターの分類が0.37倍ということで、職種によって非常に大きな差がございます。 これは、今申し上げたのはフルタイム採用のことでございますが、そういうふうに偏りがあるということでもありますが、逆に言うと、そこそこに職種はあるわけであります。ただ人材が欲しいところがやはりなかなか人がそこに就職をされないという傾向があるのかなということで、この2.38という倍率になっているのかなというふうにも思うわけでございますし、もうすぐですが、この春の各企業の求人数、いわゆる人を求める数というのが217人という数字が出ております。ただ、その中で高校生は約150人、大学相当70人ということで220という数字が出ているわけでありますけど、5年前はその半分ぐらいしか求職、いわゆる企業が求める数がなかったんです、98人でありましたんで。だから、前よりは働いてほしいと願う企業の方というのはふえてきたわけであります。 ふえてきたんですけど、そこに人がいないということは、単に働く場所がないということではない。雇用環境を創出すればいいということではないんだろうなということは理解をしておりますし、分析をしているところでございます。以上でございます。 ○議長(森田仲一君) 三村靖行君。 ◆6番(三村靖行君) 議長、今2番目を行きょうりますので。 ○議長(森田仲一君) はい、わかりました。 ◆6番(三村靖行君) 確かに今聞きますと、専門職とか技術職の方が非常に倍率が高くなっているというふうなことで、一般の方が低いですけど、専門職の方を求められとるという方が多いというふうに理解すればいいわけですよね。 ですから、一般的に働く場所がないとかというふうなことになろうかと思うんですが、確かに数年前からいいますと企業のほうもふえてきておるというふうなことでございますので、私としましては、働きやすい環境を整えるのも行政の推進する一つかなと思っておりますし、また、多分ハローワーク等とも連携をとりながらやっとられると思うんですが、こういう高梁市の人口の少ない地域で、本当にそれに求人に合った職種を、はいあります、ありますというわけにはいかんのじゃないんかなという気はいたしておりますが、それに向けて少しでも努力してもらいたいというふうに思うところでございます。 次に、3番目の保育現場や介護現場に、特に人手不足があるというふうに聞いておりますけれども、新年度予算で何か施策を検討されているのかという質問でございます。なぜ保育現場と介護現場人手不足が発生しているのか、そのことをお聞きしたいと思います。 ○議長(森田仲一君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 先ほど有効求人倍率の数字を申し上げましたときに、看護師・保健師・助産師といったところの部門でいくと13.33倍というのを申し上げました。これに保育士・ケアマネジャー等といったところも実は4.14倍の有効求人倍率であります。 このことが如実に示すように、これは高梁市だけではないと思います。報道等でもありますが、全国的に保育士、介護士については不足をしているという状況でございますが、その中でやはり国が示す基準というのがございます。特に保育士に関しましても介護士に対してもそうでありますが、その基準というものを満たさないことには、昨日もお答えをさせていただきましたが、いわゆる保育士であれば保育園に預けるために保育士が何人に対してどのくらい要りますよとか、今面積このくらいですからこんだけの定数ですとか、いろいろそういう基準を満たすための保育士の確保というのが必要でありますが、それがなかなか難しい状況であると。これだけ募集しても人が来ないといったのがあるのかなというふうにもつながっておりますし、その配置基準以上に事務量がふえてきているというのもあるんだろうと考えております。 これは単に保育ということで、子供たちと接する、子供たちにいろいろ指導することは考えていただかにゃあいけませんが、そうした時間以上に事務的なこともふえてきておるのではないかということがマイナスの要因として働いているから、離職、そこに働こうかと、離職をするという、そういうことにつながっているのではないかなというふうに理解を今しておるとこでございます。 そのことは、非常にゆゆしき問題でもありますので、市としてその対策として、これは新年度予算の中でお願いをさせていただいておりますが、特に臨時の保育士さんの確保対策といったことにつきましては、例えば賃金を、処遇を改善する。担任を持っていただくような場合にあっては少し上乗せをするなどして処遇の改善をさせていただくとか、あと保育士の資格を取得する際に対しての、その資格取得に対する支援、助成といったものも創設をさせていただこうと思っておりますし、これ予算にあらわれるわけではございませんが、保育士の方の、これは正規も含めてでありますが、事務的な負担の軽減をするという形で、これは人事配置の中で考えていきますが、負担軽減策というものも考えているとこでございます。 そうしたことをすることによって、この高梁市の市内の保育園、幼稚園で保育士としてお勤めいただく環境というのを、より勤めやすいような環境に持っていこうということを、今この新年度予算で考えているところでもございます。 ほかにも、介護士に関しましても、やはり国の基準というのは満たせるわけなんですが、そこには夜間勤務であるとか慢性的な介護士不足で、休もうと思うときに休めないと。やはりそれは人それぞれの生活もあるわけでありますので、そういったところの対応がなかなか困難であるということからも、介護士の不足というものが今言われているところでございます。 そうしたところを少しでも改善していこうというのが、予算の中でもあるわけでありまして、介護保険に関しては新規というわけではございませんけど、人材確保対策として、これは奨学金の制度でありますとか、初任者研修の助成金でありますとか、そうしたことを行っておりまして、介護員養成の研修助成でありますと、もう既に平成24年度から始めて35人の方が利用していただいているということでもございますので、少しずつではありますがそうしたことを利用していただいて、また働く環境というものを改善をしていくことによって確保ができていくのかなというふうに考えているとこでございます。予算にもそうしたことをお願いさせていただいておるとこでございます。以上であります。 ○議長(森田仲一君) 三村靖行君。 ◆6番(三村靖行君) この問題は、きのう小林議員さんも質問されましたけれども、ちょっとダブるかと思いますが、要するに子育て世代の人が働こうと思えば保育所へ預けなければだめですよと。預けようと思ってもなかなか人手不足で預けれないというふうな状況になっておろうかと思います。 今市長言われましたように、保育現場も介護現場も、要する労働環境の整備だろうというふうに僕は考えておりますし、今言われました賃金を、今私も質問しようと思うたんですが、賃金の上乗せをしていただければ、また改善してくるのかなというふうな気がいたしております。 市長自身、所信で保育士の確保が喫緊の課題というふうに言われておりますけれども、確かに働こうと思うても働けない状況を踏まえて、どうしたら保育士さんがふえるかというふうなことも考えてもらいたいと思うんですが、私が思うのに、高梁市は中心部があって周辺部があるというふうな状況になっておりまして、聞くところによりますと、中心部に近いところで保育をしていただいて、自分も働きますから、そうしてもらえれば便利なんだよというふうなことも聞いております。 確かにそうかなと、この周辺部をないがしろにするわけじゃないんですけれども、今まで以上に中心部をちょっと分厚くしていただいて、施設も、きのう部長が答弁されましたけれども、施設基準とかそれから配置基準を言われましたけれども、いろいろな基準があるんでしょうが、需要の多いところ、市民ニーズが多いところを分厚くするというのも一つの方法かなというふうな気がしておりますが、その辺はどう思われますか。 ○議長(森田仲一君) 近藤市長
    ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 どういう形で保育の環境を整え、提供するかということにかかるんだろうと思っております。確かに施設の基準、それから保育士の設置基準というのがございまして、その中でやはり幼稚園というものから保育園というものに移行するような傾向がございます。今有漢、川上で認定こども園制度をスタートさせていただいておりますし、成羽でも平成31年4月、あと一年後に認定こども園ということでスタートさせていただこうと思っております。 そして、またこれは議会でも2回ほど御説明をしておりますが、この旧高梁市街地においても認定こども園という方向でこれは進めるんだということはお示しをさせていただいております。時期的なものはまだお示しができておりませんが、今現在、高梁市の北の幼稚園と南の幼稚園、総定数は480人なんです。でもそこに今園児が何人いるかということになりますと60人ほどなんです。やはりそこら辺にニーズというものとのギャップが出てきておるんだろうと思っております。したがいまして、この市街地の認定こども園というものについても、定数のことも含めて、これは早急に何らかの手だてを打っていく必要があるんだろうというふうなことは理解をするところでございます。 そうするとこによって、希望する園にできるだけお預かりをさせていただくこともできようと思っておりますが、一方で、やはりそれぞれの企業の方にも、これは私はお願いをしたいと思いますが、産休、産前産後の休暇の後、育休というものも私は大事だと思っております。特に1歳未満のいわゆる赤ちゃんは、やっぱり私は母乳で育てるべきなんだろうなという思いがするわけでありますので、そうした育休の休暇をとるための休業給付というのが国の制度としてございます。その休業給付というものは、これは一定基準を満たせばということにはなりますが、相当程度の給付が受けられるわけであります。 ただ、なぜそれがなかなか実現ができてないかということになると、そこには代替となる方の確保、いわゆる人材が確保できないというのが大きな問題なんだろうなということも理解するわけでございますので、一朝一夕にじゃあこれを絶対とりなさいということにはならないというふうには思っておりますが、そこら辺で、例えばパートの方の活用とかといったこと、そして仕事の仕組みの振り分けといったこと、そういったことも工夫を今以上に企業の方にもお願いをしながら、子供をしっかりと、初めのうちはしっかりお母さんが育てていくんだと、家族で育てていくんだといったことも確立できれば、よりいい形の高梁市の子供の保育環境というのが整っていくのかなというふうにも理解をするとこでございます。 申し上げましたが、お預かりをする環境づくりというのは市の責任でございますので、市の責任においてそうした、まだ足らない点等を含めて、早急に議会等ともお諮りしながら検討してまいりたいと考えておるとこでございます。以上であります。 ○議長(森田仲一君) 三村靖行君。 ◆6番(三村靖行君) 今説明を受けましたけれども、人材確保というのが一番にあろうかと思います。本当にこの問題は難しいところがございまして、なかなか来てもらわんと成立せんわけでございますので、そこら辺は確保できるように知恵を絞っていただいて、一日でも早く市民のニーズに応えられるような環境を整えてもらいたいというふうに思います。 次に、4番目の働き手がいない環境の中で、今までの進めてきている定住対策をさらに強化する必要があるのではないかという質問でございます。このために新年度予算で工夫した施策をお聞きしたいと思います。 ○議長(森田仲一君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 やはり企業側に努力を求めるだけでなくて、今高梁市内にお住まいの方、特に、今高校生、そしてこれから高校生、そういったお子さんをお持ちの方に対して、高梁市内の企業というものを改めてしっかりと御認識いただく必要があるんだろうということでございます。 保育士、介護福祉士の確保というのは当然のことでございますが、今年度は高校生を対象として市内企業見学バスツアーというものを開催する予定でございます。これは議会中ではありますが3月23日を予定させていただいておりますが、そうしたバスツアーによって市内の企業というものへの就職というのを誘導していこうと考えておるとこでもございますし、また、これは県内、高梁市内の県立高校と連携をさせていただいて、1年生を対象としてキャリア教育ということも実施をさせていただいたとこでございます。加えて、新年度は中学生の方、もしくは中学生の保護者の方を対象とした企業の見学バスツアーというものを予定させていただいているとこでございます。 これはやはり高校になる前から高梁市内の企業のよさというものを十分理解していただくことによって、市内就職というものにつなげていきたいという思いであります。もちろん企業の方もそれぞれ子供さんたちを企業にお招きしての企業訪問ということをされているところも承知をしておりますが、それに加えて、市として実施をするわけでございますので、そういった市内の企業、いろんな企業があるんだよということもお知らせをする必要があるかなということで、これは掘り起こしをしていこうということでもございますし、また子育て世代が一段落した女性でありますとか、シニア層を対象とした就業、就職相談会ということも積極的に開催をしていきたいと思っているとこでありまして、もう市内でも既にそういった方々をターゲットにした会も行われているとこでもございます。 それから、特段の予算措置ということではございませんが、県の産業振興財団とも連携をしまして、プロフェッショナル人材確保事業であるとか、エキスパート人材確保事業といったことで、人材とそれからそれを受け入れるマッチングをしていこうということも進めていこうと考えているとこでございますし、あわせて吉備国際大学との連携ということも新たに進めていこうと思っております。 市内企業インターンシップというものを実施していただくことによって、特に1年生とか、そこら辺の若い世代になろうと思いますが、高梁市において就業していただく。これは奨学金ともあわせるようになればより効果が上がるとは思いますが、そうしたインターンシップ等も実施をしていきたいと思っているとこでございます。 あと、有漢工業団地の造成事業がことし9月完成を見込んでおります。若干遅くなっておりますが、こちらに対しての新しい企業の誘致というものも今進めていこうと考えております。特にリスクを分散するために必要な企業という形で、100人も200人ものオーダーの企業ということになりますと、先ほど申し上げましたように、人が今度集まらんという話になりますので、じゃあないそうした企業をターゲットに誘致を、これは強く、私がこれは足を運ばせていただこうと思いますが、各企業を回らせていただいて誘致につなげていこうと考えているとこでございます。以上であります。 ○議長(森田仲一君) 三村靖行君。 ◆6番(三村靖行君) 新年度ではいろいろな施策を考えられているようでございまして、今言われました、見学バスツアーを計画されとるようでございますが、市内にもたくさんの企業がございますので、1社でも多く回っていただいて、いろいろな職種がございますので、その職種を知るためには広く回ったほうがいいのかなというふうな気がいたしております。 そしてまた、年齢を超えて、高校生から一段落した主婦の方までを対象にして新年度でやるんだということでございますが、非常にいいことだと思います。そのためには、いろいろな市としての事業を展開してもらわんと、なかなか皆さんの期待に応えられないと思うんですけれども、市内で働いてもらうためには、私はいろんな、会社に行くのもいいですけれども、会社の方が来ていただいて、いろんな知恵をもらうのもいいのかなというふうな気がいたしております。 前にも言いましたが、求人倍率が2.38倍と非常に高いのに、なかなか見合った職種がないというのが今の現状でございます。ですから、特殊な仕事もあろうかと思いますけれども、少しでも底辺を広げていただいて、皆さんの期待に応えられるような施策を展開してもらいたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 それで、今最後に市長言われましたけれども、有漢へ企業団地が造成中でございますけれども、一番にやはり定住対策を求めるのであれば、私は企業誘致が一番かなというふうな気がいたしております。高梁市については人口も少ないし立地条件もほかと比べて若干劣っているところもあるんかなというような気がいたしておりまして、なかなか企業誘致が成り立たないというような状況でもあろうかと思いますが、大きな団地はなかなか、100人、200人というたら高梁市には来てもらえんと思いますが、キャパの関係で、そこまでは求めずに、少しでも、小さい企業でもよろしいから企業誘致をしてもらいたいと思うんですけれども。岡山県自体は僕は災害に強い県でもありますし、そして晴れの国でもありますし、非常に住みやすいところでもあるんで、そこら辺を前面に押し出していただいて、企業誘致に全国展開をされてると思うんですけれども、今以上にしてほしいと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(森田仲一君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 さっきちょっと言葉が足ってなかったんですが、プロフェッショナル人材確保事業とかエキスパート人材確保事業というのは、全国からそういった人材を確保するということでございます。それが一つの定住にもつながるかなということも思いますし、企業誘致もちろんでございます。しないということでは毛頭ございませんし、さっき議員おっしゃいましたように、この地の、いわゆる地勢的な条件を逆に生かしていくということは大事だと思っております。安全な場所、そして先般の愛媛県松山市で行われた地質学会において、日本でも一番安全な場所であるということが学会発表されたわけでございますので、そうしたことを企業誘致のパンフレットにもしっかりとうたって、いわゆるリスクを分散しなければならないような企業、それからリスクがあってはいけない、リスクを最小限にとどめたいような企業といった業種もあるわけでございますので、そうしたところを重点的に回らせていただいて、企業を求めたいと思って、新しい新規の雇用の場を確保していきたいというふうにも考えているとこでございます。いずれにしましても、いろいろな情報をいただかなければなりませんので、議員の皆様方にも、ぜひそういった情報もお知らせをいただければ幸いに存ずる次第でございます。以上であります。 ○議長(森田仲一君) 三村靖行君。 ◆6番(三村靖行君) 皆さんの協力が必要だろうと思うんですけれども、企業誘致をするために体制強化をする。体制強化をするということになれば、今は課が対応しておりますけれども、専門の企業誘致対策課か何かをこしらえて、それを立ち上げて専門的に情報収集を幅広く求めていくという、高梁市がみずから全国に向かって攻めの姿勢を見せてほしいなというふうに思うんですが、そのことについてどう思われますか。 ○議長(森田仲一君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) いろんな方の御意見をいただければ幸いに存ずる次第でございますし、今市の組織としては産業観光課が企業誘致を担当するということでございますが、もちろん企業誘致の窓口としては産業観光課のスタッフというものを充実させていこうという考えでございます。これは人事の話でございますので、また体制等についてはそれを踏まえて配置も考えていきたいと思っているとこでもございますが、さらには、高梁市から出身をされた方、いわゆる関係人口と言われる、高梁市から出たけど何とか高梁市を応援したいといういろんな方がいらっしゃるわけでございますので、そうした方々であるとか、能動的には外部委託ということも考えないといけないかもしれませんが、そうした方々の情報もいただきながら、ただそうした方々の情報を収集する、吸収していくということに関しましては、他の部署、例えば総合戦略課とか、そういったことになるかもしれませんが、そうしたとこと連携をしながら、より強力なそういった企業誘致に向けての体制づくりというものを、一層これを重点を置いてやりたいというふうに考えているとこでございます。 ○議長(森田仲一君) 三村靖行君。 ◆6番(三村靖行君) ありがとうございます。 企業誘致をするために、前にも質問したんですけれども、受け皿が必要でございますので、少々費用はかかるかもわかりませんけれども、受け皿の造成地を何カ所かこしらえていただいて、いつでもどうぞいらっしゃいというふうな状況をつくるのも一つの手かなというふうに考えております。 これには莫大な費用がかりますから、なかなか難しい面があるかと思いますけれども、もう雇用対策をするのには最初から先行投資をせんと、なかなか企業のほうも乗ってこないのではないかなと思うんです。ですから、最初受け皿をしとけば、それを見てよっしゃというふうになるんかなというような気もします。ですから、もう3カ所も4カ所もあるんですよと、どこでも来てくださいというふうなことを考えてほしいなというふうに思います。これはよろしいです。 それから、次に行きます。 自主防災組織についてでございます。本格的な人口減少、高齢化時代を迎えております。地域を守ることが困難な時代になっておりますけれども、この組織の重要性をどのようにして市民に知らせ、自分たちの地域は自分たちで守るんだという精神を市全体に浸透させるのかというふうなことでございます。 御質問でございますが、この制度はいつ立ち上げられたのか。また今まで結成されている地域はどれくらいあるのか、割合とあわせてお聞きしたいと思います。 ○議長(森田仲一君) 竹並総務部長。 ◎総務部長(竹並信二君) この質問には私のほうからお答えをさせていただきます。 自主防災組織についてということでございます。この組織の目的等については、今議員おっしゃいましたようなとおりでございまして、地域ぐるみの防災意識を持っていただこうということでございます。この制度につきましては、平成27年度から補助制度を設けておりまして、現在までに15団体でございます。世帯のカバー率で申し上げますと大体20%程度であるということでございます。以上です。 ○議長(森田仲一君) 三村靖行君。 ◆6番(三村靖行君) 平成27年度から始められておるということでございますが、恐らく私の地域でも平成27年ごろは防災訓練ですか、行っております。あれから数年たつんですけれども、いろいろ話を聞いてみると、自主防災組織というたら何と、わからない人がおられました。これを地域に広めるためには私は、今言われましたね、20%ほどですからほとんどゼロに近いような状況であります。ですから、これを自分たちの地域は自分たちで守るんだという精神を植えつけるためには、行政のほうが地域に出向いてこの趣旨を説明するべきではないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(森田仲一君) 竹並総務部長。 ◎総務部長(竹並信二君) お答えをさせていただきます。 自主防災組織の重要性については、大変重要であるということで、平成27年度からこの制度を立ち上げたということでございます。今までの周知の方法でございますけれども、これにつきましては、毎年の広報紙にはもちろんですけれども、平成29年度におきましては、新しくできました町内会支援制度、この中へもメニューとしては上げさせていただいて説明もさせていただきました。 狙いとしましては、町内会というよりももっと広いエリアでの結成をお願いしたいということですが、メニューとしてはそこへも上げさせていただいておりますし、行政チャンネルを使いまして、市長からもそういった防災の重要性と防災組織の呼びかけというのはさせていただいたところでございます。まだまだ十分でないということで、これだけの組織率になっておりますけれども、今後ともさまざまな機会を通じて啓発に努めてまいりたいという思いでございます。 ○議長(森田仲一君) 三村靖行君。 ◆6番(三村靖行君) よろしくお願いします。 次の、制度の活動内容をお聞きしたいと思います。 ○議長(森田仲一君) 竹並総務部長。 ◎総務部長(竹並信二君) お答えをいたします。 自主防災組織を立ち上げていただいた後でございますが、これは常日ごろからの地域内の安全点検や住民への防災意識の普及啓発ということで、研修会とか訓練とかということでございまして、これに向けては要請をいただいて、消防と協力して地元へ入っていただいて、そういった研修会とか訓練にもあわせて対応させていただいているというようなことでございます。 実際に被害が起きましたときの避難誘導訓練であるとか炊き出し訓練とか、そういったことを実際にされているところもございます。以上です。 ○議長(森田仲一君) 三村靖行君。 ◆6番(三村靖行君) 幅広い活動でございます。 次に、この組織を継続的に進めていくのがこの組織の意義だろうと思うんですが、どのようにこのことを考えられておるのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(森田仲一君) 竹並総務部長。 ◎総務部長(竹並信二君) お答えをさせていただきます。 こういった組織につきましては、組織化を図るだけでは意味がないと思っておりまして、繰り返しの訓練、そういったものが大事になってくると思いますし、見守りというのも継続的にしていただく必要があろうと思っております。 市といたしましては、こういった活動について自主防災組織の新規設置についての補助とは別にいたしまして、毎年の防災訓練等については毎年補助制度を持っておりますし、防災資機材の整備というのも用意してございます。そういった面で支援をしていきたいということでございます。 ○議長(森田仲一君) 三村靖行君。 ◆6番(三村靖行君) 4番につきましてはもう部長言われましたから、これから、前の2番のとこですか、言われましたんでよろしゅうございます。 これをすることによって地域の安全・安心を守れるわけでございますので、市として強力に努力してもらいたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから最後に、建設・農林事業の要望書の制度についてでございます。 この件につきましては、きのう宮田好夫議員が質問されました。内容もほとんど同じでございます。けれども、きのう聞いとられない方もおられるので、部長さん、ちょっともう一回説明を、(1)番と(2)番をお願いできますか。 ○議長(森田仲一君) (1)番と(2)番。 ◆6番(三村靖行君) ああそうです、はい。            (「質問内容を」と呼ぶ者あり) 質問内容。ですから、(1)番の過去5年間の申請書の数は幾らかというのと、それから、それの申請書の達成率、対応を何件しましたよと。そしてまた、その申請書に対応する順序はどのようにされておるのかなと、これを一緒に。申しわけございません、お願いします。 ○議長(森田仲一君) 丹正産業経済部長。 ◎産業経済部長(丹正鎮夫君) それでは、昨日の宮田好夫議員のところでもお答えしたところでございますけど、改めてこれまでの要望状況あるいは達成の状況等につきまして、対応の状況につきまして御説明をさせていただきます。 先ほど5年間とおっしゃられましたけど、達成率につきまして3年分を整理いたしておりますので、そちらのほうで御理解いただきたいと思います。 まず、建設課、西部土木事務所関係の市道等の状況でございます。 平成29年度の要望件数でございますけど110件の要望を受けておりまして、そのうち対応したものが46件でございまして、実施率につきましては41.8%ということになっております。平成28年度につきましては、要望件数が163件で、実施済みが94件、実施率が57.7%となっております。平成27年度につきましては、要望件数が150件で実施済みが106件ということで、実施率は70.7%でございます。3年を平均いたしますと、実施率につきましては58.2%、これは総件数423件に対して246件の実施済みということになります。 それから、農林関係でございますけど、平成29年度につきましては、要望件数68件に対して47件実施して、実施率が69.1%でございます。平成28年度は、67件に対して63件ということで、94%の実施率でございます。平成27年度は、90件に対して76件で84.4%。これ3年分でいきますと225件に対して186件で、平均の実施率が82.7%というふうな状況になっております。 次に、実施の順序といいますか、優先順位とか取り組みの方法でありますけど、基本的には申請順をもとにしまして、過去の要望を優先するというのがまず第一でございます。それから、交通量でありますとか、道路でありますとその損傷のぐあい、あるいは危険度、緊急度、そういったものを総合的に勘案した中で取り組んでいくという状況でございます。以上でございます。 ○議長(森田仲一君) 三村靖行君。 ◆6番(三村靖行君) 詳しくありがとうございました。毎年建設事業分で言いますと100件を超える件数が出されております。農林事業分では六、七十件というふうなことで、足したら二百四、五十件になるんかなというふうな事業要望書が出されております。この事業要望書といいますのは、市道とか農道とか河川とか赤線とか、それに対しましてそれを改良すると、広くするとか修繕するとか、そして舗装するとか、水路を直すとかというふうな、してほしいことを事業要望書へ書いて町内会長名で申請されております。町内会長さんは、それを皆さんから承諾をいただいて、もちろん工事の承諾もありますし負担の承諾もありますし、そしてまた土地の承諾もあります。いろんなことがあって、皆さんに協力をしていただいて申請しております。 早くしてもらいたいなということで申請しとんですけれども、このことに対して返答される箇所もあったと思うんです。確かに今の達成率が半分以上ありますから、それに対しては連絡はされとると思うんですが、その他の対応できてない地域、全部とは言いませんけれども、何カ所かは、申請書を出しました。返事が全然返ってこないんだというのを私よく耳にしております。出しただけなんじゃけどどうなっとんですかと言われました。 つい去年ですか、行きましたら、三村さん、もう10年以上も前に出したんがようよう今来てくれちゃったんですよと。10年前じゃったらもう担当者もかわっとんでしょうねというてから言うたんですけど、それぐらい待ってる人もおられるようでございます。 私、この件につきましては、1年前に産業経済委員会でも指摘させていただきました。申請者の人は、もうその1本が頼りでございますから、それがどうなっとんだろうかなというふうな気持ちでおります。ところが、執行部の人はおよそ何百件ありますから、そのうちの1本、2本はええんかなというふうな気持ちでおられたら大変なことだろうと思うんです。その1本を僕は大切にしてもらいたいというのがありまして、1年前に、今すぐ対応できんのんですと。例えば1年待ってくださいとか、これは予算をとらにゃいけんのんでもう少し待ってくださいとかというふうに、1年に1回ぐらいは事業申請者のほうへ連絡なり電話をしたほうがいいんじゃないんかというふうに質問させてもろうたんですが、1年間たってもまだ恐らく僕の感じではできてないように思うんですが、なぜ申請者のほうへ回答されないのか、その理由をお聞かせください。 ○議長(森田仲一君) 丹正産業経済部長。 ◎産業経済部長(丹正鎮夫君) お答えをさせていただきます。 要望書の提出があったにもかかわらず回答できていないという件でございます。要望書を受け付けた際、あるいは現地に行って確認、地域の方とさせていただく際、そういったときにいろいろお話をさせていただいて、すぐできる、あるいはちょっと時間がかかる、そういったこともあったんだろうとは思いますけど、議員おっしゃられますように、結果的に過去のもので十分説明ができてなく、そのままになっている案件があるということもこちらのほうといたしましても認識はいたしております。決して説明をしないというわけではございませんし、数が多いから埋もれてしまっているというふうな、いいわけにはなりませんけど、事実としてできていないことがあるということで、それは大変本当に申しわけなく思っております。 それぞれの部署で受け付けをした際、当然受け付け簿、要望書も整理いたしますし、台帳も整理しているというふうな状況でございますけど、結果的に過去の分の整理ができてないというのは、チェックができていないというふうなことがございます。改めてそういったものを整理させていただきまして、順次御連絡をさせていただきたいというふうには思っておりますし、これまでの事務的な手続の中でそういった管理ができないというふうなことになりますと、改めてそういった台帳といいますか、整理簿等の見直しをしまして、課内で情報が共有できる、あるいは定期的にチェックをする機会を設けながら、どれが漏れているのかというふうなことで事務改善に努めていきたいというふうに思っておりますので、どうぞ御理解いただきますようよろしくお願いいたします。 ○議長(森田仲一君) 三村靖行君。 ◆6番(三村靖行君) 改善していくということでございますので、それを期待したいと思います。 要望書は地域局経由、それから市民センター経由で出しておりますから、市民センターの方も恐らく気にしとられると思うんです。ですから、それをぜひとも、これから新年度が始まりますけれども、改善してもらいますようにお願いいたしまして質問を終わります。 ○議長(森田仲一君) これで三村靖行君の一般質問を終わります。 ただいまから10分間休憩いたします。            午前10時55分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前11時5分 再開 ○議長(森田仲一君) 休憩前に引き続き再開いたします。 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 質問の前にお時間をいただきまして、お許しをいただきましたので発言をさせていただきます。 先ほど三村議員さんの御質問の答弁の中で、有漢工業団地の団地整備につきまして、ちょっとおくれておりますが、平成30年9月完成というふうに御答弁申し上げましたが、正しくは平成31年9月でございました。おわびを申し上げ、訂正をお願いいたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(森田仲一君) 次は、倉野嗣雄君の質問を願います。 倉野嗣雄君。            〔13番 倉野嗣雄君 質問席〕 ◆13番(倉野嗣雄君) 13番の倉野です。3月の定例会で、今般3点について質問しております。順次質問をいたしますので、答弁のほうをよろしくお願いいたします。 まず、第1点目に、福祉施策についてでございます。 今全国でも就労継続支援A型事業所が、なかなか補助金が下がって大変だということでございまして、最近、近々では倉敷のA型事業所がちょっといいことにならないようになりまして、そのおかげで大変後の人の就職の世話で苦慮しとるということもございますけれど、高梁市もA型事業所が数件ございます。この部分の市のかかわり方と申しますか、その辺の指導とか内容はどのようになっておりますか、お尋ねします。 ○議長(森田仲一君) 堀健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(堀節夫君) 倉野議員さんの御質問に私のほうからお答えさせていただきます。 まず、市としての就労継続支援A型に対して指導や支援体制はどのようになっているかという御質問です。市内には就労継続支援A型施設というのは2カ所ございます。障害者の雇用や就労のために大変重要な施設であると承知しております。その中で、就労継続支援A型につきましては、障害者の一般就労を支援するもので、事業収入を賃金に充当するよう昨年4月に制度改正がございました。しかし、この制度改正の後に、テレビや新聞などでも大きく報道されておりますが、実態としては市内の多くのA型事業所の経営というのは非常に厳しくなったということがございます。 その後、岡山県が県内のA型事業所の経営指導を現在行っており、各法人においては経営の向上に向けたさまざまな取り組みを始めたところでございます。A型事業所の経営が大変厳しいという状況につきましては、国へ直接今後の制度の運用、見直しも含めて要望しているところでございます。 ○議長(森田仲一君) 倉野嗣雄君。 ◆13番(倉野嗣雄君) それは市が国に対して要望するということで、県も当然やりょうんでしょうけど、高梁市が国に対して要望するということですか。 ○議長(森田仲一君) 堀健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(堀節夫君) 現在、こういう状況になっているということを県のほうにも素直にその旨お願いしとるところでございます。高梁市としましては、昨年来、いろいろな課題や問題が出てきましたので、就労継続支援A型の施設、高梁市内には2カ所ございますが、それぞれのところというのは、現在の状況ではどちらも直ちに経営が心配されるというような状況にはございません。ただ、高梁市としましても、事業所の円滑な運営を支援していきたいということで、昨年来、経営状況や今後の取り組みについて聞き取りを行い、課題解決に向けてそれぞれ寄り添う形で協議を継続しておるところでございます。以上でございます。 ○議長(森田仲一君) 倉野嗣雄君。 ◆13番(倉野嗣雄君) 私が聞いとるところによりますと、役員さんも次々高齢になられて、後を見てくれる人が病気になられたとかということで、なかなか有漢の事業所でトップになる方が大変じゃということはお伺いしとんですけど、そういう面で何か市のほうへ相談か何かあったり、そういうようなあれがあるんでしょうか、指導があったりとかということができるんでしょうか、お願いします。 ○議長(森田仲一君) 堀健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(堀節夫君) 議員さんお尋ねの就労継続支援A型施設、有漢にありますワークネットおかやまの関係でございますが、この事業所ともさまざまな形でいろいろなお話をさせていただいております。その中で、まず第一番に考えなければいけないのは、経営的に安定をさせていくということが重要であると、このように考えております。当然、それと並行してやっていかなければいけないのは支援員も含めた従業員の体制、これも整えていかなければいけないということで協議をさせていただいております。 具体的に経営をどう建て直していくかという中では、今野菜づくり、それからまき割り作業、それから、市が進めております薬草、カンゾウですが、その苗づくりなどを行っておられます、まず野菜については、収益性のある野菜の作付なども、農林課それから福祉課などの関係課と緊密に連携、相談をしながらやっていくということを確認しておるところです。 それから、薬草栽培につきましては、苗をつくる機械であります苗テラスというのがございますが、この応用活用や有効活用ということができないかということで、ここについては専門的なことになりますので、外部の専門機関とも連携をして、その辺も経営の中で取り組んでいただけるようにお話し合いをさせていただこうと思っております。以上でございます。 ○議長(森田仲一君) 倉野嗣雄君。 ◆13番(倉野嗣雄君) 市のOBさんが次々ここの事業所へかかわられたと思うんですけども、なぜか、今皆さんおられんわけです。何でそれがそういうことに、やめていかなきゃならなかったのか、その理由、人間関係もありましょう、いろいろありましょうけど、基本的にこういうとこが私の見た限りじゃあこれは続かんなあとかというのがあったとしたら、そういうとこも聞き取りをしながら、円滑に運営できるようなことをやっぱりやっていただければと思うんですが、その点はどうでしょうか。 ○議長(森田仲一君) 堀健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(堀節夫君) 冒頭に申し上げましたとおり、就労継続支援A型施設というのは、障害者の雇用や就労のために、高梁市にとっては非常に重要な、大事な施設であるという認識を持っております。したがいまして、市内にある就労継続支援A型施設、また就労のためのいろいろな作業所については支援をさせていただいておりますし、高梁市では自立支援協議会という会議の中にこれらの団体は全て入っておられます。その中で生産したものの販売であるとか市が優先に買い付けをするとか、それから、市内の清掃、市の施設の清掃委託など、いろいろな支援もその中でさせていただいておりますが、まずは経営を立て直していくということが最重要課題であると思いますし、その中でそれぞれの職員さんがどのような状況でおやめになっていったかというのは、全ては確認しておりませんが、経営の中も含めて、関係する福祉課、農林課というところがもう少し緊密な連携を図りながら対応させていただきたいなと、このように考えております。以上でございます。 ○議長(森田仲一君) 倉野嗣雄君。 ◆13番(倉野嗣雄君) 今部長がおっしゃられたとおりで、本当に市にとっても大切な施設の一つだと思うんです。ですから、市としてもなるべくかかわりを持って円滑に進んでいくように努力いただきたいと思います。 そして次に、2番目の農業振興に移るわけですが、なぜこれを聞いたかといいますと、ここで今さっきも堀部長言われましたけど、苗テラスの問題、これが非常にカンゾウをつくる上で短縮できるということで、鳴り物入りでこのものを導入したわけですけれど、これが平成27年10月ですか、この下で、3階の会議室で4者協議といいますか、締結式をやったわけでございますけれども、そのときからいいますと、機械は確かに入りました。苗テラスという機械は2台も入ったわけでございますけれどもこの運用が、ことしできた苗が非常に悪かったと。その研修に行った人はもう今はいないんだそうです、筑波のほうへ研修に行かれた方は。もうあなた任せで、できるけえおやりんせえじゃあ大変だと思うんです。そういうかかわりというのはどのようになっているのかお尋ねします。 ○議長(森田仲一君) 丹正産業経済部長。 ◎産業経済部長(丹正鎮夫君) ただいまの御質問に対しまして私のほうからお答えをさせていただきます。 薬草栽培ということで、議員おっしゃられますように、平成27年からうかんハーブをつくっていただきまして、さらに先ほど言われましたワークネットうかん等で苗をつくっていただくということで取り組んでいるところでございます。 議員おっしゃられましたその苗の状態、育苗状態が悪いんじゃないかというふうなことでございます。平成28年に植えました苗の活着率が悪かったということで、苗に問題があったのではないかというふうな御意見もございます。具体的には、葉っぱはしっかりできているんだけど根の張りが少し弱いとかというふうな状況の苗もあったというふうには聞いております。 昨年12月からことし1月にかけまして、今年度初めて収穫を終えました。そういった中で、その後に関係者、といいますのはワークネットうかんさん、あるいはうかんハーブの方々、市を含めて、こういった栽培の取り組み状況等についてもいろいろ協議をして情報交換をしたところでございます。ワークネットうかんさんにつきましては、その苗の育苗管理につきましてはグリーンイノベーションという提携している企業でございますけど、そこのいわゆるマニュアルに沿った形で苗をつくっていたということでございます。 実際にそういった、多少苗にむらがあったという部分もあるわけですけど、初めて植えた中でそういった収穫量等を見まして、活着率が50%からいいところは98%ぐらいまでなっておりましたので、苗にも問題があるのかもわかりませんけど、さまざまな要因あるいは圃場の条件等によっても大きく変わってきているのかなというふうなことでございます。 そういったことで、こういったデータ、初めてのことでございましたので、分析等もしまして今後の生産アップにつながるようなことは考えていかなければいけないわけですけど、基本となる苗につきましても、またことしも当然植えるわけでございますから、そういった改善点等も見つけながら、関係機関、協定している会社等とも情報交換しながらしっかりとやっていきたいというふうには思っておりますし、協定に基づきました協力体制も今はできているというふうには思っております。以上でございます。 ○議長(森田仲一君) 倉野嗣雄君。 ◆13番(倉野嗣雄君) 部長、苗を見られてねえと思うんですけど、うかんハーブの方が言うのには、もうすげえ貧弱な苗で、これが着くんかなと思うたら案の定枯れたというてから、田んぼはずっと何枚かしとるところが全部枯れたとこもあるようですから、着いたとこもそりゃああるそうですけれども、大体その前に植えた苗というたらもうすげえ見劣りがする苗じゃったというなあ聞いたんです。なぜそういうようなもんしかできないのかというたら、やっぱり技術指導が悪いんじゃないかと思うんですけど、農林課の方はそういう技術指導の分へ少しは出向いていかれましたか、どうでしょうか。 ○議長(森田仲一君) 丹正産業経済部長。 ◎産業経済部長(丹正鎮夫君) お答えをさせていただきます。 私も写真等でそういった苗の状態を見させていただきました。ワークネットうかんさんも初めてのことでありましたし、グリーンイノベーションという会社でございますけど、苗の指導につきましてはそちらのほうから情報提供や指導を受けているというふうなことで、情報交換なり指導は受けていたということで、そういった情報を農林課のほうも共有するというふうなことで、その辺のあたりが十分であったかどうかということにつきましては、こういった結果としては十分な苗ができなかった、ばらつきもあったというふうなことでございますので、そういった反省点を踏まえて、今後の改善策を見出していきたいということが大切だろうというふうには思っておりますし、そう取り組んでいきたいというふうに思っております。 ○議長(森田仲一君) 倉野嗣雄君。 ◆13番(倉野嗣雄君) これ以上申しましてももうだめでしょうから言いませんけれども、本当に連携というのができてないというて私は聞いとんです。せっかく5年間ですか、協定を結んでから。その間に立派なものをつくり上げるということでやったらしいんですけど、なかなか技術的なものがついてきてない。さっきも収穫後と言われましたけれど、グリーンイノベーションは三菱が示した値の半分しか、ええ圃場で半分しかとれてないんじゃと。その数値がどっから出たんかようわからんけど、これぐらいでできるじゃろうということで私らはつくらせてもろうたんじゃけど、半分までいかんという。何が悪いんじゃろうか、そこをしっかり教えてほしいというてから、農林課の人に言うても、そりゃあうちらじゃようわからんのじゃというてから、いろんなやり方があって、いろんなとこで試してみにゃあわからんというて言うらしいんですけど、たださっきもここできたものを箱詰めするのに吉備テレビでやっておりましたけど、今箱詰めしてから出荷するんですよというたら、今度は向こうから、内容の検査をせにゃあとりにこれんけえ、これからそっちへ行きますわというて、それから分析にくるというような話でしたら、話が違おうというてからもう聞いたんですけど、そういうやりとりというのはきちっとできとんでしょうか、カンゾウをやるやるというてから一生懸命やりょうんですけど、そういう本課いうんか、向こうの提供してくれた人と提携がきちっとできて、意思疎通ができょうんでしょうか。送るというて、この前もテレビで送りょうたらというたら、今度逆に送ってくれちゃあいけん、成分検査に行きますからとかという、そりゃあつくりょうる人がほんま、やろうという取り組みになるんですか。その点いかがですか。 ○議長(森田仲一君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 議員おっしゃいますようなことも承知をさせていただいております。さっき部長もお答えをさせていただきましたが、結果としていわゆるカンゾウの育成が十分でなかったということが、もう結果であるわけでありますので、その結果に対してどうするかといったこと、またその結果はどうだったんかということの情報分析もこちらでもさせていただいております。そこにはやはり、何分にも国内でも初めてのことであったということで、協定をさせていただいたのは三菱樹脂でありますが、今は三菱ケミカルさんでありますので、三菱ケミカルさん、そしてグリーンイノベーションさんとのしっかりとした連携というのは必要であったというふうに私も認識をいたしておりますし、そこには反省すべき点もあったかと思っておるとこでございます。 また、実際栽培をいただいたうかんハーブの皆さん方からの御提言もいただき、苗をつくるこのトレーにしてもそういったお話をいただいて改善もさせていただこうと思っておりますが、そうしたことをやはり集中的にこれからやはり本腰を入れてやらないといけない。そこには少し甘さもあったのかという反省もしておりますので、これはもう体制を改めてとり直させていただくという考えでおります。 その上で、国内で先進事例とされてるところ、鹿児島県の肝付町などにも研修に行かせていただきましたが、今三菱ケミカルさんとそれからグリーンイノベーションさんと、私直接昨年もお邪魔して話をさせていただき、実際の圃場も見させていただいたとこでもございます。そこでのお話の中で、協定というのは大事であるという再確認をさせていただきましたので、改めてその協定をもとに、我々もちゃんと態勢をとります。ですから、三菱さん、グリーンイノベーションさんのほうからも、しっかりとその態勢に応えていただきたいということを申し上げさせていただくことでございまして、実はあす三菱のほうからもお越しになりますので、そういった態勢をお話をさせていただくとともに、ワークネットうかんさんのほうともしっかりお話をさせていただく。それは就労継続支援A型ということでありますので、障害者の方が雇用されて働いておられるということの重要性ということに鑑みて、ワークネットうかんさんも経営が成り立っていかないといけないわけでありますので、そこら辺をしっかりとお話をさせていただこうと考えているところでございます。 いずれにいたしましても、反省すべきところは反省をさせていただきながら、これから薬草栽培はまだ未知の部分もありますので、お互いがいい方向に研究を進めながら、薬草栽培が一人前になるということをやはり見届けていく。そのためのお互いの協議そして支援というものはこれからも継続させていただくということを、改めて確認させていただき進めていきたいと考えておるとこでございます。以上であります。 ○議長(森田仲一君) 倉野嗣雄君。 ◆13番(倉野嗣雄君) 市長が言われたとおりでございまして、もう市長の一昨年でしたか、選挙が終わってからの1期目のときホテルでやられたときも、このカンゾウのことはずっと重要項目で施策の中へうとうてあったんです。この前ちょっと見ようたら出てきたんで、市長もそこまで思い切ってやる気になっておられるし、それはもう始まって動きょんですけえ、せえこそもう汽車はホームを出とんですけえ、言われるように最後までしっかりやってもらわにゃ困るわけです。じゃけえ、そういう意味で、市長、本当に四者協議の部分を大切にしてもろうて、ぜひ成功させるように一段の御支援と御努力をお願いするとこでございます。それをお願いしてこの問題を終わります。 次は、行財政改革についてでございます。 ○議長(森田仲一君) 3番はいいんですか。            (13番倉野嗣雄君「3番」と呼ぶ) うかんハーブ。            (13番倉野嗣雄君「もうそれはさっき言いましたから」と呼ぶ) よろしいか。            (13番倉野嗣雄君「はい」と呼ぶ) じゃあ。 ◆13番(倉野嗣雄君) 次は、3番目でしたね。 行財政改革についてでございます。 本市の行財政改革は、今度大綱を示されましたけれども、本当に市民に痛みを伴う部分がだんだんと多くなってくると思うんです。その中で、ここで私ちょっと上げとるのが、経費の削減でございますけれども、職員の旅費、旅費に対しての今は一定額の支給となっておるわけでございますけれども、これをもうそろそろ実費にしたらどうかと思うわけでございます。というのが、東京のほうへ出張へ行きますと1万3,500円という金額のものがついて出ます。 ○議長(森田仲一君) 宿泊ですか。 ◆13番(倉野嗣雄君) 宿泊費。宿泊費について、交通費はそれはいろいろあるんですけど、これは早割も今回認めてもろうとんで、そりゃあ結構なんですけれども、その前まではそれもだめだったようですけど、改革で一歩進んどると思うんです。その中で、宿泊費の分が1万3,500円というのが頭が決まってやっとるわけですけど、例えば、若い職員がホテルへ泊まらんでもカプセルホテルでもええんじゃというて泊まったとしたら3,000円、4,000円で泊まれると思うんです。あと残ったお金というのはどこへ行くんですかというたら、個人のポケットへ入るんでしょう。そりゃあもう今の時代いかがなもんかと思うわけでございますけど、そりゃあ細けえことを言やあいろいろあるんでしょうけども、そりゃあやっぱり市民に痛みを伴う部分からすれば、私はちょっとおかしいんじゃねえかと思うんですけど、その点はいかがですか。 ○議長(森田仲一君) 竹並総務部長。 ◎総務部長(竹並信二君) ただいまの御質問には私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。 議員おっしゃいます旅費、特に今宿泊料のことに絞ってということでお尋ねだろうと思ってございます。高梁市の職員の旅費につきましては、旅費に関する条例というのを持っておりまして、これに基づいて支給をしておるというのが実情でございます。 これは、全国の多くの自治体で条例を持っておりますけれども、このもとになりますのは、国家公務員等の旅費に関する法律というのがございます。これを準用して各自治体で定めておるということがもとでございます。宿泊料につきましてですけれども、これにつきましては、特に都市圏におきましては、比較的安価な宿泊施設というのも見られるわけでございますが、出張目的地からの近接していない場合というのもございますし、出張時期によっては繁忙で非常に価格が高くなるということももちろんあるわけでございます。こうしたことから、実費といいますか、定額での支給ということで現在多くの自治体がしておるわけでございます。宿泊料の考え方につきましては、宿泊施設に支払う料金ということばかりではなく、その中には宿泊に伴う諸雑費を含むということでございますので、出張目的地からその宿あるいはそれに伴ういろんな経費を含めてその定額でということで、国に準じて取り扱いをしておるということで御理解をいただきたいと思います。以上です。 ○議長(森田仲一君) 倉野嗣雄君。 ◆13番(倉野嗣雄君) 国に準じてというのはようわかるんですけど、高梁市みたいに小さい自治体で、入るものが少なく出を抑えるしかないということで行財政改革になるんでしょうけど、これ小さいことでもモチベーションですね、職員の皆さんが1円のお金でも惜しいという、そういう気持ちがやっぱり大切なんで、かかったのはポケットへ入れてもええがなということには私はならんと思うんですけど、このことについて議会やこう1円まで政務活動費は対象になるけえ出せということで出すわけですけど、議会とその出張は別だといやあ別なんですけど、ただ公金ということに対してわしは変わりはないと思うんで、この点について改革する余地がもう全くないのかあるのか、もう一遍お尋ねします。 ○議長(森田仲一君) 竹並総務部長。 ◎総務部長(竹並信二君) お答えをさせていただきます。 宿泊施設に支払うお金ということになりますと、先ほど申された場合もあると思いますけど、宿泊料につきましては一夜につきということで定額でありますので、それに係る諸雑費を全てその中で賄いなさいよということでございます。全て実費でということになりますと、それに係る事務的経費、証拠書類、必要性があったのかどうなのかということまで全部検証するということになると膨大な事務量もかかってくるということもございますし、行革の中でということでございますが、県内他の自治体と比べまして突出しておるという考えはございませんけども、平成18年7月には1万4,000円であったものを1万3,500円、また2,500円の日当について2,200円ということで運用しておりますので、その定額部分について見直すところがあれば考えていかなければならないということでございます。 ○議長(森田仲一君) 倉野嗣雄君。 ◆13番(倉野嗣雄君) だったら今の答えですと、もう今国がそう決めとるけえ国のあれに準じていくんで、全く改革の余地がないということでよろしいんですね。もう一遍確認です。 ○議長(森田仲一君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 旅費の条例に基づいていろいろ手続をさせていただいております。その中で、国に準じてということで今お答えをさせていただきました。国においてもやはり改革というものを考えられておられます。例えば、我々は普通に旅行をするときに使うパックの旅行であるとか、そういったものは非常に格安になってきております。その中で、今部長も答弁させていただきましたが、じゃあ夕食代は幾らです、昼食ももちろん1,000円か1,500円ぐらいだったと思いますが、朝食は幾らですというものは当然必要になってくるわけでありますし、それに今度はパックとしてあるのは、宿泊費というのがパックをすることによって安く仕入れれるから、その分安くできますということでありますので、そうしたことについては、当然その分についてどうするかと、いわゆるパックをどうするかということに対しても国もいろいろそこは検討されとるようでありますので、それは必要だろうと私も思っております。 したがいまして、今おっしゃいましたように、一般事務経費の削減について、本当に親身に行革についてお考えをいただいているということの中で、国もそういう動きをしておるということも踏まえて、市としてじゃあどういう形が一番いいのかということも踏まえて、さっき申し上げましたように、宿泊費に諸雑費が含まれておるというのは、要は朝食代とかそういうものであります、そういうものを含めてどうするかということを踏まえていきたいと考えておりますし、もう一つは、いわゆるこのごろほんま厳しゅうなったんです。パックの旅行のツアー、いわゆる旅行という大きい意味で我々普通に個人的にする旅行じゃなくて、いわゆる往復することも全て旅行という大きい意味に含まれるんですが、これについて、もしパックのものを使った場合には、いわゆる変更とかがきかなくなってきております。要は、もう実費で次の電車に乗るんだ、新幹線に乗るんなら出せよというふうになってきておるのが今のパックの考え方のとおりになってきておりますので、そこも含めてどうするかということも検討しないといけないと考えておりますので、旅費の条例、またその後の支給の規則ということに関して、これは研究をさせていただく、検討させていただく余地は十分あるというふうに今認識をしておるとこでございます。よろしくお願いをいたします。 ○議長(森田仲一君) 倉野嗣雄君。 ◆13番(倉野嗣雄君) 市長のように言われりゃあまだこれから検討してくれるんかなと思うけど、全くもうねえんじゃ、国のとおりですと言われたんじゃあちょっと私も言うとこがあるんで、またこの問題、また次にもまた頑張ってやりますんで、課題としときます。 ただ、言われるように、本当に皆さんの血税ですけえな、一円たりとも。その分をお忘れなきように、ひとつよろしくお願いして次の質問に行きます。 2番目に、職員の採用の、技術職員のことでございますけれども、この前の工事の未払金のことでも調査していく中で出てきたことですけども、慢性的な技術職員の不足ということが上げられました。これはどこの自治体も、応募しても応募してもなかなかそういう人が出てこないということで、受けていただけないということで減っとんじゃということでございますけれども、ここで私思うんですけれど、それを解消するために高校生枠というんか、技術職を持っとるとこの高校がございますから、今ごろは進学率が高いんでしょうけども、それでもやっぱり高校から4年間そういうとこへ入って修行していただくと、技術職皆育っていくと思うんです。そういう高校生枠というのが設けることはできないでしょうか。その辺はお考えがございますか、お尋ねします。 ○議長(森田仲一君) 竹並総務部長。 ◎総務部長(竹並信二君) 高校生枠ということで、特に土木技術職についてということのお尋ねであろうと思っております。 議員おっしゃいますように、土木技術職の不足というのは前々から申しておりますし、あわせて保育士等専門職全体について応募していますけれども、なかなか採用に至ってないというのは事実でございます。本年度の状況を申し上げますと、一般職を募集しておりますが、これについては100名を超える応募がことしもございました。土木技術職については、残念ながら1から2名程度の応募となっておるということが現状でございます。その後も、昨年もことしもですけど、追加募集もいたしましたけども、なかなか十分な人数が確保できていないというのは事実上ではございます。 そうしたこともございますが、大学予定者につきましては、本年も7月に採用試験を設けております。これも土木技術の枠は持っておりますし、高校卒業生については、ことしから9月に土木技術職の枠を設けさせていただいて採用試験を実施いたしております。しかしながら、それでもということで、また9月にも実施を追加でするというようなことをしてまいりました。そういったことから、高校生についてもそういった枠を設けて本年度から実施はさせていただきました。 その前段としまして、岡山県内のそういった専門の土木科を設けております学校というのが5校ぐらいございまして、そこへまた個別に採用募集のお願いということもいたしておりますし、当然、県内の大学についてもそういったことの案内もして、採用の努力はしておるということでございます。以上です。 ○議長(森田仲一君) 倉野嗣雄君。 ◆13番(倉野嗣雄君) 本当に今回調査してわかったんですけど、慢性的な技術員の不足というのは避けては通れん問題じゃと思うんです。だから、さっきもいろんな分野で技術職が足りんということで、その要請に対してのいろいろな施策は打ってきょうんですけど、なかなかそれにつながらんということでございますけれども、やっぱりああいう問題は二度と起こしてはならんためにも、やっぱり技術員の確保というのは最重点的にやっていただきたいと思うわけでございますけれども、そういうわけで、高校生の枠があるということを知りましてほっとしております。今後とも職員の採用に対して、一層の御努力をお願いしまして終わります。ありがとうございました。 ○議長(森田仲一君) これで倉野嗣雄君の一般質問を終わります。 次は、森和之君の質問を願います。 森和之君。            〔1番 森 和之君 質問席〕 ◆1番(森和之君) ちょっと通告を始める前に議長にお願いがあるんですが、今回の通告に関しまして、4番の質問でありますが、①、②を済ませた後で(1)に行かせていただくような……。 ○議長(森田仲一君) 4番はヒルクライム。            (1番森 和之君「はい」と呼ぶ) をどうするというて。            (1番森 和之君「①、②を先に済ませて(1)で、(2)に行きます」と呼ぶ) 森君、ヒルクライムチャレンジシリーズ高梁吹屋ふるさと村大会についてというのが4番です。そのうちの(1)の①、②……            (1番森 和之君「(1)の①、②を先に済ませて」と呼ぶ) ああ、これをトップにするということ。            (1番森 和之君「はい、そうです。それから……」と呼ぶ) (2)は。            (1番森 和之君「(2)は(2)のまま行きます」と呼ぶ) 一番後ろ。            (1番森 和之君「はい、一番後ろ。4が①、②で(1)になるということです。よろしいでしょうか」と呼ぶ) 再度言いますが、4番のヒルクライムの関係の(1)、①、②をトップに持ってくるということ。            (1番森 和之君「いや、トップというか、その4番の項目の中で」と呼ぶ) 4番の。            (1番森 和之君「はい」と呼ぶ) 当然それはそれでいいです。            (1番森 和之君「はい、わかりました」と呼ぶ) はい。 ◆1番(森和之君) 済みません。それでは行かせてもらいます。 皆さんこんにちは。通告2日目、森和之でございます。 本日、通告しました4つの項目について質問をさせていただきます。市長を初め、執行部の皆様には誠意ある御答弁よろしくお願いいたします。 また、3月をもちまして退職される職員の皆様には、長年にわたり市民の立場に立って御尽力いただきましたことにお礼を申し上げ、今後の健康に御留意され、これからの御活躍をお祈り申し上げます。 それでは、1の公用車へのドライブレコーダー導入についてであります。 最近、テレビなんかでもよく決定的瞬間などとうたった事故の瞬間の動画なんかを、皆様もよく目にすることがあると思います。事故の瞬間動画のほとんどは車のドライブレコーダーに設置されたものであります。いろんな種類がありまして、(資料掲示)こんな形で、車から見るとこんな形ですか。 最近では、偶然にドライブレコーダーに映り込んだものが事件解決や事故原因の究明なんかにも本当に役立っております。2月に佐賀で起きました自衛隊のヘリコプター墜落事故において、テレビなんかでもその動画を見た方がおられるでしょうが、これも偶然ドライブレコーダーに映り込んだものであります。 そこで、この利便性にすぐれたドライブレコーダーを市の公用車に現在設置しているのか、お伺いします。 ○議長(森田仲一君) 竹並総務部長。 ◎総務部長(竹並信二君) 森議員のドライブレコーダーの件でございます。私のほうからお答えをさせていただきます。 現在の状況でございます。現在、市の公用車についてドライブレコーダーの設置でございますが、消防署の所管しております緊急車両、これ17台ございます。これには設置をいたしております。また、公用車につきましては、市長車のみに設置をしているということでございます。以上です。
    ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) 消防車の場合は緊急のときに、事故をしたこととか含めてつけているのは当たり前だと思っておりました。じゃあ公用車は市長車の1台だけということですね。本当にこのはやりのものが市の公用車についてないのにちょっと少し驚きを持っております。安心・安全をうたう高梁市にとって、このドライブレコーダーの設置は、職員の安全運転にもつながりますし、広域な市内を走り回る公用車にもしこれが設置できれば、動く防犯カメラの役割も果たすんではないかと自分は考えられます。一遍に全部の公用車にそれを設置するということはかなり難しいでしょうが、導入は考えられないかお聞きします。 ○議長(森田仲一君) 竹並総務部長。 ◎総務部長(竹並信二君) ドライブレコーダーの導入についてということでございます。 公用車のドライブレコーダー設置につきましては、職員の安全運転に対する意識向上や、事故が発生した場合の過失認定あるいは自己分析による交通事故防止策など、その効果は大いにあると認識をいたしておるところでございます。しかしながら、1台平均2万円から3万円程度ということで試算をしておりますけど、そういった経費的なこと、またあわせまして議員おっしゃいました防犯対策としてということでございますけれども、これにつきましては、常時撮影することによる個人のプライバシーへの十分な配慮、また撮影した映像に関する管理運用など、個人情報保護をするためにクリアしなければならない課題もまだあるということでございまして、すぐに導入ということは現在ではお答えができないということでございます。以上です。 ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) すぐに導入は難しいと。結構、他の自治体なんかを調べると公用車にかなり設置している自治体は多いと思います。前向きな検討をお願いします。 ドライブレコーダーは、固定式の防犯カメラ1台20万円から30万円ぐらいするものと違い、本当に値段も1万円、2万円で費用対効果は大きいと考えます。本当に動き回る車の中に、偶然に、例えば犯人とか不審者の車のプレートが映り込んで、子供を守るような効果も期待できますし、本当にさっき部長おっしゃいましたが、職員が事故を起こしましてもその映像をもとに事故過失の軽減にもつながると自分は考えております。本当にプライバシーにかかわることもあり、クリアしなければいけない大きな問題でしょうが、ぜひ前向きな検討をお願いしてこの質問を終えたいと思います。 それでは、次の質問であります。2、備中松山城の観光についてであります。 前年よりは少し観光客は減少したと聞いていますが、依然松山城に観光客、たくさんの方が登られております。それで、ことしのゴールデンウイークも混雑が予想される備中松山城でございますが、観光客の受け入れ態勢はできているのかお伺いします。 ○議長(森田仲一君) 丹正産業経済部長。 ◎産業経済部長(丹正鎮夫君) お答えをさせていただきます。 ゴールデンウイークに向けての備中松山城への観光客の受け入れ態勢ということでございます。ゴールデンウイーク、もう一年の中で最も高梁市にとっても観光客が多く訪れる時期でもございます。受け入れ態勢としまして、御存じのようにマイカーで高梁市に来られる方が非常に多いわけでございまして、平成27年につきましては大変市内が渋滞をしたというふうなこともありまして、平成28年、平成29年、2カ年にわたりまして、ききょう緑地グラウンドを臨時の駐車場としまして約450台収容可能ですから、そこに来ていただいて、そこから城まちステーションまでバスを運行するというふうな形で、過去2年間やらせていただいております。 このやり方につきまして、メリット、デメリットはあるというふうに思っております。一つには、メリットといたしまして、町中、市内の中あるいは城まちステーションあたりのとこの道路の混雑が解消できるというふうなことはいいことだろうというふうに、観光客の方にとってみても一般の方にとってみてもいいんだろうというふうに思っておりますが、また昨年の場合は、市内の途中2カ所に停留所を設けたというふうなことで、市内を、町の中を回遊していただくというふうなことで、2カ所につきまして約1,000人の乗降があったというふうなことで、平成28年に比べると市、町の中での回遊がふえたというふうなことで、それはそれでメリットだというふうに思います。 一方、利用される方にとってみますと、ききょう緑地グラウンドに車をとめて、さらにバス、それからまた城まちステーションからバスというふうなことで、動きが制限されるといいますか、乗りかえもあるというふうなことで御不便をかけているというふうな状況でございます。今年度につきまして、このことについてどのようにするかということでありますけど、議員冒頭言われましたように、残念ながら観光客が松山城を訪れる方が昨年に比べると今年度、2月末でありますけど若干落ちているというふうな傾向にございます。多くの方に来ていただきたいわけでございますけど、こういった、先ほど申しましたメリット、デメリット等も勘案した中で、観光協会でありますとか関係するところと、バス、タクシー運行業者あるいは警備会社、そういったところと話をして、ことしの態勢についてどうするかということは、まだ今の段階では決めてないので、これから早急に協議はしていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) ゴールデンウイークまで本当あともう一カ月とちょっとぐらいな間隔でもいいと思うんですけど、今現在、まだそういった新しい仕掛けとか、そういうものは全く考えられてないでしょうか。 ○議長(森田仲一君) 丹正産業経済部長。 ◎産業経済部長(丹正鎮夫君) 新しい仕掛けといいますか、これまでは臨時駐車場を設けてシャトルバスを出したということがありますけど、それ以外の新しいことについて、特に今具体的な案は持っているというところではございません。以上でございます。 ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) クレーム、苦情ですね、要するにききょう緑地において少し観光客から不満の声が上がったと。それをやっぱり反省材料として生かしてことしにつなげてくれるようなものをちょっと期待したんですが、なかなか難しいのかもしれません。 その上において、新しく今度図書館がオープンしております。この前のゴールデンウイークは図書館がオープンしてから3カ月後でありましたので、ことしは高梁市に立派な図書館ができたと、あの回りにも駐車場が多いと考えますと、松山城だけではなく、図書館と松山城をセットにして来るような観光客の流れも考えられるんではないかと思います。逆にききょう緑地グラウンドのほうの駐車場が混まずに、図書館のほうの駐車場が混むというような形も考えられると思うんです。ゴールデンウイーク期間中だけでも高梁市図書館から備中松山城へのバス運行は考えられませんでしょうか。そのことについて質問します。 ○議長(森田仲一君) 丹正産業経済部長。 ◎産業経済部長(丹正鎮夫君) お答えをさせていただきます。 図書館と、駅前から松山城のところへのバス運行ということでございますけど、現在、備中松山城路線バスというふうなことで、4月から5月、9月から11月の土日、祝日に関しまして、ダイヤとしましては行きが4便帰りが5便というふうなことで、路線バスとしての運行はいたしております。ゴールデンウイーク中につきましても、平成29年度でございますけど、4月29日から5月7日までの7日間、そういった路線バスとして運行はいたしております。利用の状況でございますけど、1便当たり5.5人と、残念ながら満車というふうな状況ではないというのが実態でございます。以上でございます。 ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) 2時間に1本の割合で恐らく出ていると思うんですが、2時間に1本の割合であれば、本当にそれは5.5人にとどまると思います。ただ、図書館の中で、例えば松山城のバスが図書館裏の駐車場から、もう30分単位もしくは15分単位でゴールデンウイーク中だけでも出ますよみたいなことであれば、かなりの人数が僕はそのバスに乗降してくれるんじゃないかと思っております。 また、東側の駐車場、去年のゴールデンウイークでぎりぎり満車になったみたいな感じの情報を受けておりますので、ことしはひょっとするとあの駐車場を使って松山城の運行なんかも考えるととてもいいんじゃないかと僕は思うんですが、そのことについてどう思われますか。 ○議長(森田仲一君) 丹正産業経済部長。 ◎産業経済部長(丹正鎮夫君) お答えをさせていただきます。 駅東の現在図書館の駐車場となっておりますことにつきましては、これまでも有効活用というふうなことで議会の中でも御意見をいただいているところでございます。議員おっしゃられしましたように、昨年のゴールデンウイーク期間中の図書館の駐車場、駅西は非常に平日でも、現在でも多いわけですけど、駅東につきましても、NTTにつきましては一日に大体80台から90台ということで、収容台数が71台でございますから100%ちょっと超えているというふうな状況でございますし、駅東第2につきましては、42台に対して153台というのがゴールデンウイーク期間中の利用状況でございました。 図書館に来られている方が多いんだろうというふうには推測いたしますし、図書館も利用して、先ほど言いましたバスも利用して松山城に行かれた方はあるというふうには思っておりますけど、そこまでの細かな分析はいたしておりませんが、いずれにしましても、ゴールデンウイーク期間中に図書館の駐車場としての利用は非常に高いということになっておりますので、そこに新たに観光客の方も招いた中でバスを出すということになりますと、返って混雑も予想されるんではないかというふうなこともありますし、先ほど2時間に1本というふうな運行体系ではございますけど、城まちステーションからふいご峠までのバスもあるわけでございまして、そことの関連をつけていかないと、逆にそこで待っていただくようなことにもなるというふうなこともございます。 いずれにしましても、多くのバスを運行するということは経費もかかりますし、そこの警備等の対応も必要というふうなことになりますので、現在のところゴールデンウイーク期間中について、駅前、図書館から城まちステーションまでの今以上のバス運行というふうなところは考えていないというのが現状でございます。以上でございます。 ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) ちょっとこの質問を出したのは少し意地悪な意味もありまして、ゴールデンウイークが終わった後でも、本当に図書館の中で、せっかく知った図書館に来たなら、ついでに松山城にも登ってみてはどうなんかなみたいな動きも僕はありだと思っております。 その上で、小林議員も質問に上げましたし、僕も最初の通告質問で出しましたが、今稼働が物すごく悪い東側の駐車場を、ゴールデンウイーク後なんかにそういったものの、バスのステーションなんかに利用できないかなという意味も含めましてこの質問を出したということでございます。 本当に蔦屋、図書館だけでなくやっぱりセットで考える。松山城に来て蔦屋、蔦屋に来て松山城という動きも本当にこれから必要だと思いますので、ぜひともそういうことも考えて、よろしくお願い申し上げまして、ちょっとかなりグダグダになりましたが、次の質問に移らさせていただきます。 ○議長(森田仲一君) 質問の途中ですが、ただいまから午後1時まで休憩いたします。            午前11時58分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時0分 再開 ○議長(森田仲一君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き、森和之君の質問を願います。 森和之君。 ◆1番(森和之君) それでは、昼食を挟みまして続いての質問に行かさせていただきます。 続きましての質問は、保存修理中の旧吹屋小学校校舎についてであります。 高梁市の観光を語る上で決して外せないキーワードの吹屋であります。吹屋と松山城、この2つをセットにして考えれば、必ず宿泊して高梁市を楽しんでいただけるという観光の流れが生まれてくるものと自分は信じております。それにはまだまださまざまな仕掛けが必要でしょう。吉岡銅山、芳賀芙蓉軒そして市街地の城下町整備と、まだまだ可能性を大いに秘めたものがこの高梁市には存在しております。 それらをこれから整備していくことは当然のことでありますが、現在保存修理が進行中の旧吹屋小学校舎について質問させていただきます。2020年4月完成だと聞いていますが、現在の進捗状況をお教えください。 ○議長(森田仲一君) 宮本教育次長。 ◎教育次長(宮本健二君) それでは、旧吹屋小学校校舎の保存修理工事、その状況について御報告申し上げます。 まず、総事業費から紹介させていただきます。総事業費が8億8,560万円でございます。この事業は平成27年から開始しておりまして、平成32年3月までの5年間で施工する予定でございます。財源でありますが、この半分は国の補助金ということでございます。 現在の進捗でありますが、全体で見ますと約56%の出来高ということであります。現在解体後の基礎工事、土台の据えつけが完了しておりまして、現在は組み上げに向けての木材の加工、繕いを行っている状況でございます。以上です。 ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) 現在まで56%の進捗状況であると。何にしてもまだ残り2年ほど完成には間があります。この2年の間に吹屋を訪れ、旧吹屋小学校のうわさを耳にして旧吹屋小学校を訪れた方は、幕がかかって校舎は全く見えないと。失われた時間といえばちょっとおかしいんでしょうが、少し残念な、がっかりしたようなことを感じると思います。この2年の間に何か観光客にそういうような思いをさせないようなことを市のほうは考えていらっしゃるでしょうか、お聞きします。 ○議長(森田仲一君) 宮本教育次長。 ◎教育次長(宮本健二君) 現在、回りを幕で囲って中は何にも見えない状況でありますし、その間の対処といいますか、それは特段考えておりませず、極力早く公開できるよう進捗管理に努めたいと思っております。 ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) それではちょっと突っ込んだ質問をいたします。 当然、改修保存工事ですので、物をばらして、古い木材なんかはこの木材は使えない、この木材は使う、新しい木材にするというような形で、物を分けて修理しているんだと思います。廃材がそれにおいて生まれると思うんですが、その廃材の中でも使えるようなものがあれば、再利用などを考えてもらいたいと自分は考えます。 ちょっと小さくて見づらいかもしれませんが、(資料掲示)これは要するに木でつくったはがきでございます。その吹屋の廃材を利用してこういった木製のはがき、もしくはコースターみたいなもんでもよろしいです。また、その廃材の中から出る古くぎ、枠木をアクセサリーにしてもよろしいですし、風鈴なんかの、チリンチリンと鳴るようなものに変えて、今吹屋は改修工事で姿は見えませんが、このような廃材でつくったはがきがありますと、このはがきにあなた様の住所を書いていただければ、完成時にはこのはがきを投函して、もう一度吹屋を訪れてくださいというようなことも考えられると思います。そういったような仕掛けのほうも、この2年の間にできれば取り組んでいただきたいということも踏まえまして、これは提案だけで答えはよろしいです。 2番の質問に移ります。 本当に重要なこの旧吹屋小学校、学びの拠点として再生するという計画が出ておりますが、具体的な活用方法は考えていらっしゃるでしょうか、御質問します。 ○議長(森田仲一君) 宮本教育次長。 ◎教育次長(宮本健二君) 活用方法についてお答えいたします。 この活用につきましては、平成26年に旧吹屋小学校校舎活用検討委員会というものを立ち上げまして、そこでいろいろ検討をしていただきました。そして活用の基本方針というものができ上がりまして、それに従いまして、現在旧吹屋小学校校舎保存修理委員会で今具体的に検討をしているという状況であります。 基本方針の中では、吹屋に関するさまざまな知識や研究の集大成である吹屋学、それの拠点機能、そして博物館・資料館の機能、そして学びを中心とする交流体験機能と、こういう3つの柱を掲げております。 現在は博物館、資料館の展示に関する内容をいろいろ詰めている段階でございます。基本的には吉岡銅山、ベンガラ、塩田瓦、学校の歴史、この4つを展示の柱にしていきたいというふうに考えておりまして、今後も資料収集に努めながら、展示計画を具体化していきたいというふうに考えております。 さらに、現在文化庁におきましては、文化財の観光資源としての活用を推進するという方針が掲げられております。より観光資源としての価値を高める方向での活用を検討する必要があると考えておりまして、そのような検討も行ってまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) ありがとうございます。 本当に一番考えられるのは、旧吹屋小学校を博物館もしくは資料館として公開というものが考えられますが、当然それは有料で行われると考えてもよろしいでしょうか。 ○議長(森田仲一君) 宮本教育次長。 ◎教育次長(宮本健二君) 基本的に料金体系の検討はまだしておりませんが、その用途によっては当然有料となるというふうに考えております。 ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) それでは、もう一つの質問をさせていただきます。 旧吹屋小学校改修前は2階のホール部分、少し人間が上がると強度に問題があると聞きましたが、この改修によって2階の強度は保たれるものでしょうか。といいますか、その2階を使ってそういった博物館展示などを行うのでしょうかということを質問します。 ○議長(森田仲一君) 宮本教育次長。 ◎教育次長(宮本健二君) お答えいたします。 文化財でございますから、基本的にはもとの状態に戻すというのが本来の方針だと思っておりますが、やはり耐震基準というのもクリアしないといけません。その辺の補強をした上で、極力昔の状態に戻すという方向で今作業をしている状況であります。 ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) ちょっと吹屋の写真を用意してきました。(資料掲示)かなり皆様も見られた画像ですが、桜の咲くシーズン、そしてこれは夜のライトアップの映像であります。今本当にはやりの言葉で、インスタ映えといいますが、本当に旧吹屋小学校、インスタ映えする材料であります。この夜のライトアップは、恐らく今観光客が多いときとか、春先とかなんかの人が多いときにライトアップをしているもんでしょうが、このライトアップをある意味、夜はかなり長い時間、1カ月間のうち2週間もしくは1週間は確実にとかというようなことを自分は考えております。 本当に前にも申しましたが、そこを訪れる観光客というのは、そこに来たあかしというものを必ず求めます。そういった意味では、本当にこの旧吹屋小学校のライトアップというのは、夜の観光にもつながりますし、夜に吹屋に滞在するということにもつながりますし、ライトアップを本当に短期間でなく長期間のライトアップをお願いしたいと思うんですが、それは可能でしょうか。 ○議長(森田仲一君) 宮本教育次長。 ◎教育次長(宮本健二君) 旧吹屋小学校のライトアップでございますが、先ほどおっしゃったとおり、行楽のシーズン等々にはライトアップをしていたという状況でありまして、やはり観光資源としての旧吹屋小学校というのも重要な位置づけだというふうに考えておりますので、おっしゃったものは御提案として受け取らせていただきたいというふうに考えております。 ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) ありがとうございます。本当に伝統的建造物群保存地区、いわゆる伝建地区から少し外れた旧吹屋小学校でありますが、本当に旧吹屋小学校の、例えば夜のライトアップを楽しめば、次の朝は松山城へ向かうというような流れも本当に期待できると思いますので、しっかりと旧吹屋小学校校舎再活用の検討をお願い申し上げて次の質問に移らさせていただきます。 続いての質問は、旧吹屋小学校校舎を設計した江川三郎八についてであります。江川三郎八について、市民の皆様のほとんどが知識をお持ちでないでしょうから、質問の真意を深めるために簡単に江川三郎八について触れさせていただきます。 江川三郎八は1860年に福島県会津若松で生まれ、宮大工の修行をした後に1887年、明治20年に福島県の建築技師となります。そして1902年、明治35年に岡山県に転任してまいります。当時、岡山県庁内の唯一の建築技師でもありましたので、岡山県で多くの公共施設の設計や工事監督も務めています。総社警察署、現総社まちかど郷土館や重要文化財でもある真庭市の(資料掲示)旧遷喬尋常小学校校舎などを手がけた建築技師であるといえば、皆様も興味が持てると思います。この江川式建築とも評される洋風の木造大型施設は高く評価され、国の重要文化財として保管されている建物も多いのであります。 説明はこのくらいにしまして、(3)の質問であります。 旧吹屋小学校校舎は、建築技師江川三郎八の設計によるものであり、市の手がけた建築物は江川式建築とまで呼ばれている。校舎の活用とともに高名な江川氏を顕彰し、観光面での活用を考えられないか、御質問します。 ○議長(森田仲一君) 宮本教育次長。 ◎教育次長(宮本健二君) 江川三郎八につきましては、先ほど説明のあったとおりだというふうに思っております。旧吹屋小学校の本館につきましては、文献的な裏づけはないんですが、小屋組みのトラス構造であるとか、外壁の意匠等から江川が設計に関与したことは確実であるというふうに言われております。いわゆる江川式建築としての評価ができるものだというふうに思っております。県内に多数現存する江川式建築については、修理工事完成後に展示コーナーなどを設けて積極的に情報発信はしていきたいというふうには考えております。以上です。 ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) 展示コーナーは常設という考えでよろしいでしょうか。 ○議長(森田仲一君) 宮本教育次長。 ◎教育次長(宮本健二君) はい、常設で考えております。 ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) もう一回パネルを見せます。(資料掲示)江川三郎八の手がけた真庭市の旧遷喬尋常小学校校舎は、重要文化財となっております。岡山県において2つの小学校が重要文化財に登録されるというのは、これはかなり難しいことだろうと思いますが、可能性はゼロではないと考えております。去年の8月には県生涯学習センターで江川三郎八の業績をたどるパネル展も行われました。再利用の新たな一つとして校舎内に江川三郎八を顕彰するコーナーをつくってくれるということでしたので、本当にそのことに関してはありがとうございますと言います。 江川三郎八、日本全国に氏の残した建築物があります。そういった市とも交流が生まれましょうし、市長がよく言われる交流人口の増加にもつながると思いますので、ぜひともこのことをよろしくお願い申し上げてこの質問を終わらさせていただきます。 それでは、4の質問でございます。これもちょっと吹屋つながりなんですが、4、ヒルクライムチャレンジシリーズ高梁吹屋ふるさと村大会についてであります。 通算で7回を数えたヒルクライムチャレンジシリーズ高梁吹屋ふるさと村大会、完走タイムでいえば27分台が30人、でもこのタイムはほとんどプロ級のタイムです。30分を切るのが108人と、完走者の10%強の人間が信じられないタイムでゴールするというレベルの高い大会になり、ヒルクライムの登竜門とも最近では位置づけられ、参加するのも難しくなっているのを聞いております。高梁市にとっては本当に喜ばしいことであります。 ことしで8回目の開催、そろそろ検証と成果、そしてどこを目指していくのか、続けていくのかを市民の皆様に示すときではないかと考えますが、そこでお聞きします。1,000人を数えるサイクリストの参加であったのですが、県外からの申込者数は何人いたのかお聞かせください。 ○議長(森田仲一君) 宮本教育次長。 ◎教育次長(宮本健二君) それでは、第7回大会の数字を申し上げます。 申込者の総計が1,027人で、そのうち385人が県外からの申し込みでございます。以上です。 ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) 県外から385人、30%後半ぐらいが県外からの人間であるということでございました。 それでは、昨年の大会は参加希望者が多く、8月初旬には参加締め切りとなったそうですが、終了後には何件の問い合わせがあったのか把握されているでしょうか。ちょっとお聞かせ願えますか。 ○議長(森田仲一君) 宮本教育次長。 ◎教育次長(宮本健二君) 昨年の参加申し込みの期間でございますが、4月15日から9月1日までとしておりました。1,000人に達したら申し込みを打ち切るということでありましたので、8月24日に1,000人に達しましたので、申し込みを締め切ったところであります。 その後でありますが、これがその全体像を反映しているかどうかわかりませんが、スポーツ振興課に問い合わせがあった電話の件数でありますが、30件程度だということでございます。以上です。 ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) 30件程度。自分の先輩なんかも参加しようと思ったら、パソコンの画面を立ち上げると、今年度の申し込みは終了しましたという画面を見て諦めたというような声も聞きます。 本当にこれは未確認な情報なんですけれども、参加できなかった人数は600人ぐらいいるんではないかというような話も自分は聞いております。吹屋ふるさと村大会とうたった我が市の大会でもあるので、こんな状態が毎年続くのであれば、吹屋を観光宣伝効果として捉えるということもあります。参加者の足切は本当にもったいないことと自分は感じております。そこで聞きます。参加者定員の1,000人の枠は次の大会から見直さないのかどうか、お聞かせください。 ○議長(森田仲一君) 宮本教育次長。 ◎教育次長(宮本健二君) もう新しい大会がスタートしております。当然、もう4月ごろからは申し込みの受け付けをするという状況でありまして、ことしにつきましては、これから実行委員会を開くわけでありますが、フルコースを1,000名、そしてショートコースを100名、あわせて1,100名ぐらいの枠は設けようかと思っております。少なくとも全体で1,000人は疾走していただきたい。そういう希望を持っております。以上です。 ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) とりあえずことしは1,100名を目指すと。それをまた続けるというのではなく、やっぱり1,100を1,200人に、1,200を1,300人に、1,400を1,500人ぐらいが僕は最終的な目標だと思うんですが、そこを目指すのかどうかという答弁はいただけませんでしょうか。 ○議長(森田仲一君) 宮本教育次長。 ◎教育次長(宮本健二君) ことしはとりあえず1,100人でやってみたいとは思います。やはり余り参加人数を広げますと、山陽オカムラのグラウンドの広さ、収容スタンドの関係もあります。大体1,000台程度が今の状況でありますので、それがどこまでふやせるかというのはまた検討はしていきたいと思います。それと交通規制の問題、それから吹屋から出る定期バスとの関連等々もありますので、そういうものを全体的に見ながらそれは検討していきいと思います。1,200人、1,300人、入るものならしたいというふうに考えております。 ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) ありがとうございました。 本当に1,000人と言わず1,100人、1,200人、最終形、僕の思う1,500人に近づけていってくれることを期待しまして次の質問に移ります。 サイクルストたちの情報発信力、本当にこれはすごいものがあると、自分ではいろんなとこを調べて思っております。補助金の440万円が高いとの声も聞かれますが、近年のSNSを通じたサイクリストの情報発信力と効果は、大会を終えた後に吹屋を訪れるサイクリストの数、これは第1回大会での後に検証したのは4,000名、まあ4,000台です。恐らく現在では1万台に達するぐらいな数が吹屋を訪れとるんじゃないかと僕は思うとるんですが、などから分析すれば、この440万円決して高いものではないと考えています。いかにこのサイクリストを観光資源として捉え、高梁市の経済効果につなげるのかが今後の課題であるのは間違いないところです。そこで最後の質問です。 自転車ブームの昨今、サイクリストを観光客として捉え、地域経済の活性化につなげている自治体もある。高梁市の観光面でのこれからの取り組みをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(森田仲一君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 まずは観光面での取り組みということで、これはヒルクライムに限ったことでないということでよろしいですか。            (1番森 和之君「はい」と呼ぶ) 市としての考え方というのは、私冒頭の御挨拶でも申し上げましたし、新年度の予算発表のときにも申し上げましたが、定住ということも大事でございますが、交流による人口というものも重視をしていこうというふうに考えているとこでございます。高梁市はもともとの観光の町ではございません。ですから、これから新しいものを掘り出そうと思えばいろんなものが掘り出せるというふうに考えておりますし、今回のヒルクライムみたいに新しいことができると。それによって新しい経済効果、交流が生まれるということも、いろんな要素を含んでおると私は考えておりますので、ヒルクライムは今高梁-吹屋ふるさと村間でありますが、例えば県が定められましたサイクルコースというのは、そのコースも含めて全体もっと広いコースがあるわけでもありますので、いろんな意味で可能性というのは広がるんだろうと思います。 そのための高梁市の観光というのは交流ということをより一層充実させる。そのためには発信力もそうでしょうし、企画力もそうであろうと思いますが、そうしたことを充実していきたいというふうに今考えているとこでございます。以上であります。 ○議長(森田仲一君) 森和之君。 ◆1番(森和之君) ありがとうございます。 本当に市長も所信の中で、本市の歴史や伝統、地域資源を生かし観光やスポーツ交流人口の増加と地域経済に好影響を生む仕掛けづくりを促進していくことで、高梁市に来訪する人の流れを一層強めていくとうたっております。 全国では本当に大成功をおさめているしまなみ海道、もしくは2万5,000人の町に2日間のロードレースで3万5,000人が来訪するという栃木県那須町のような例もあります。自転車の4K、健康、交通、観光、環境、このKですが、もうこの4つのキーワードを見ても本当に自転車にある程度力を入れることによって市の抱える問題解決にもなりうると自分は思うとります。いろいろな仕掛けがこれから必要だと思いますし、それには市民の力も必要でしょうが、やはり自転車のサイクリストが高梁市内を還流して、高梁市に少しでも経済効果を及ぼすような取り組みを期待いたしまして、きょうの質問通告を終わらさせていただきます。 ○議長(森田仲一君) これで森和之君の一般質問を終わります。 次は、伊藤泰樹君の質問を願います。 伊藤泰樹君。            〔3番 伊藤泰樹君 質問席〕 ◆3番(伊藤泰樹君) 失礼します。 私は、今定例会において通告させていただいておりますように、1点について質問させていただきます。市民にとって安心して暮らしていくための根幹である医療についてお伺いしますので、誠意ある回答をお願いしたいと思います。 1、高梁市の検討されている医療計画についてなのですが、先日、市議会全員協議会において、高梁市医療計画の検討状況について医療連携課から報告がありました。高梁市の医療現場が疲弊している状況の報告は、このままでいけば町が消滅する前に医療が崩壊してしまうのではという危機感さえ覚えるものでした。 医療計画は基本的に都道府県が策定するものです。岡山県でも平成28年4月に第7次岡山県保健医療計画が策定されておられます。しかし、本市の置かれた厳しい状況を踏まえると、それだけではなお不十分であり、地域の実情をよりきめ細やかに把握し、主体的な取り組みを推進していくことが必要ですと、概要版の1、計画策定の背景・目的に書かれ、独自の医療計画を作成されようとしている。これはすばらしい取り組みだと思う反面、絵に描いた餅にならないようにお願いしたいと願うばかりです。 この通告質問では、市民の方にも現状と課題を理解していただくとともに、将来にわたり安心して暮らしていける高梁市であるためにという思いで質問させていただきますので、医療にたけた人だけでなく、誰でもわかるように御回答をいただきたいと思います。 それではまず、(1)主な死因別対応と検診についてお尋ねいたします。 県の第7次保健医療計画、高梁・新見保健医療圏版によると、平成26年度、主な死因の内訳の4分の1が悪性新生物ということであり、男性では大腸、胃、肺、肝臓において標準化死亡比、SMRが軒並み大幅に高く、女性についても、胃、肝臓が大幅に高い状況にあり、予防対策としてがん検診の啓発と精度管理に努め、質の高い検診態勢の充実を図ることが上げられておられます。 (資料掲示)実際、こちらが岡山県のデータで示されているところなんですが、実際に高梁市のがん検診の受診率は年々下がり続けているのが現状です。市としては、12月定例会の石井議員の質問内容と重複する部分もあるのですが、検診率の向上に向け、40歳から5歳刻みの方を対象にする全てのがん検診の無料券の個別配布、検診ガイドブックによる検診の大切さの啓発活動。 平成28年度からは、国民健康保険の加入者で無料券交付者に対しての受診確認と未受診者に対する受診勧奨、また今年度からは国保加入者で3年間特定健診を受けておられない方に対する受診勧奨等を実施されておられますが、さらなる検討はあるのかという内容も含めて、①悪性新生物について検診率の低下をどう捉え検討されておられるのか。また、検診率の向上に向けどのような検討がされ、医療計画に盛り込まれるのかをお尋ねします。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。 ◎政策監(土岐太郎君) お答えします。 まず、悪性新生物、がんについてですが、これは日本の死亡原因の第1位になっておりまして、高梁市も全国と同様、死亡原因のトップとなっているところです。これを死亡率を下げていくためには、やはり一人一人が生活習慣や生活環境の改善を身につけること、あるいは早期発見、早期治療を徹底することが重要だというふうに考えております。 実際にその検診で発見されたがんは95.7%が治癒しているというデータもあるということですので、やはり早期治療が重要なんだろうと。そういった意味でも検診の受診率を上げていく取り組みが、議員御指摘のとおり重要になってくるわけでございます。 今の時点で取り組んでいる内容につきましては、先ほど御紹介していただいたとおりであります。今後ですが、個別の医療機関、特に市外の医療機関で人間ドックのような形でがん検診を受けている方もいらっしゃると思うんですが、そういった方ががん検診を受けたよという情報が市のほうで統合されていないので、受診率に反映されてないという現状があります。ですので、そこをどう結びつけていくかというのが、今後数字としての受診率を上げていく一つの方策かなというふうに思っております。 今策定を検討しております医療計画との関係ですが、検診ですとか予防につきましては、医療計画というよりは、既に法定計画として策定されておりますデータヘルス計画ですとか、あるいはすこやかプラン、健康増進法に基づく計画の範疇かと思っておりまして、その中で既に検診の受診率向上については取り組みもいろいろ書かれておりますので、そちらを中心に進めていくのかなと思っております。以上です。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) 今御回答の中で、検診で発見されたがんは95.7%がもう治癒できるんだよと、今医療はそこまで進んでいるんだという話があったんですが、そうやって早期発見で早期治療することが、実際に健康の増進でありましたり、それから国保税の問題も、ただ離れましたが。実際に高梁市をこれから考えていく上で、受診率を向上させることが、それから国保税の問題にしても、それから医療費の問題にしても抜本的に見直すことができる一要因かと思います。 ただ、今の受診率のことで1点ちょっと土岐政策監にお伺いしたいことがあるんですが、平成29年12月定例会の石井議員の質問の中で、土岐政策監が答弁の中で、平成26年の数字をおっしゃったことがあるんですが、第7次岡山県保健医療計画、今提示させていただいたこの数字とかけ離れた数字が出てくる部分があるんですが、どうして1年しか違わないのに大分受診率が上がった結果が報告されたんですか、どのような違いがあったのか教えていただけませんでしょうか。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。 ◎政策監(土岐太郎君) 御指摘の点ですが、県の医療計画に掲載されておりますデータについては、平成25年までですか、受診率を計算するときの分母が、40歳以上の全人口を分母にした受診率であるのに対して、平成26年度からはその分母の計算方法が、国から示された計算方法が変わっておりまして、40歳から69歳までを分母にして計算するということで、分母が小さくなった分、受診率が高く出ているということかと思います。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) 今分母が変わったということで、受診率の算定方法が変わったということで数字が高くなったりしたものがあるということは理解したんですが、市民の健康管理という意味でも、検診で受診率というのは一つの目安になると考えております。いろいろな施策をされていることもわかるし、努力されているということもわかるんですが、今後、年度によって分母が違ったりするということであれば、比べることも比較対象が難しいかなと思いますので、これからも市民の声を聞いて、いろいろな施策であったり事業というのを試していただきたいと思うんですが、医療計画以外の部分でそれはお触れになられるということだったんですが、もう一度医療計画というか、高梁市の医療全般という意味も含めて御回答をいただける部分があったらお願いしたいんですが。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。 ◎政策監(土岐太郎君) 検診というか、受診率と関係でということでよろしいでしょうか。            (3番伊藤泰樹君「はい」と呼ぶ) 先ほど受診率を上げていくことが重要だという認識については御答弁したとおりでございます。ただ、恐らく次の御質問にあります心筋梗塞などもそうですが、生活習慣の改善というものが予防につながっていくものも多うございます。先ほど御紹介しました、例えば県南の市外の医療機関で、人間ドックでがん検診を受けている方のデータを拾えば受診率が上がると。数字としてはというふうに申し上げましたのは、実はその人の健康管理だけを考えれば検診は受けてはいるので、それでがんの死亡率がどうこうという話ではないと思うんです。 受診率を上げていくのとあわせて重要なのが、やはり生活習慣を改善していただくためにも、健康診断だけでなくて、その後の保健指導をどううまく生活習慣の改善につなげていくかということが重要かなと思っておりまして、実は、全国的に見てもそうですし、高梁市も保健指導の実施率というのは、受診率よりもさらに低い水準にあるという実態がございます。そこをどう変えていくかということが、受診率の向上とあわせて考えていくべき課題なのかなというふうには考えております。以上です。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) ありがとうございます。 今土岐政策監の御答弁の中にも、次に触れていこうとする急性心筋梗塞のお話もいただいたので次に移らせていただいて、(資料掲示)先ほど土岐政策監からも触れていただいた主要死因の標準化死亡比を見て、一番目につくのが、高梁市の場合急性心筋梗塞の高さです。厚生労働省の人口動態特殊報告データを加工した県の資料によると、全国の、この中心円にある黒い太い線が全国を100とした円なんですが、平成20年から平成24年のSMR、標準化死亡比を見ると、男性で急性心筋梗塞は、この飛び出しなんですが181.3、約2倍。それから女性においても127.8と、明らかに突出した値になっています。そこで、急性心筋梗塞については、悪性新生物とともに特別な対応が医療計画にも盛り込まれるべきなのではと考えます。 そこで、②急性心筋梗塞について、男女とも全国平均より明らかに高梁市のSMRが高い状況だが、分析と検討はされておられるのかについてお尋ねします。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。 ◎政策監(土岐太郎君) 繰り返しになりますが、医療計画につきましては、医療の提供体制をどうしていくかというところに主眼を置いた計画になっておりますので、お尋ねの件につきましても、予防だとか検診だとかという観点からいえば、既に策定済みの計画すこやかプラン、それからデータヘルス計画のほうを中心に対応していくものになるかと思います。 その上でどう分析しているかということですけれども、急性心筋梗塞、確かに高梁市は全国と比べて非常に高い死亡率が出ているというところなんですが、平成28年12月に策定したデータヘルス計画の中でも既に分析をお示ししているところです。その中で、心筋梗塞の大きな原因として動脈硬化を上げておりまして、その危険因子としては、高血圧ですとか糖尿病、それから肥満、喫煙、運動不足といったものを上げているところです。 実際に医療費から分析したところでも、生活習慣病が重症化した医療費というのが高く出ているというような実態ですとか、あるいは要医療であっても3人に1人は医療機関を受診してないといったようなこと、こういったデータも実際出てきているところです。 こういったことから、動脈硬化、高血圧ですとか糖尿病の部分をどう対処していくかということに主眼を置いて対策をとっていく必要があろうかと思ってます。特に糖尿病が動脈硬化とも密接な関係がありまして、重症化したときの医療費もかなり大きく膨らむというところですので、この糖尿病の重症化予防というのが喫緊の課題として取り組んでいくべきところかなというふうに思っております。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) 本当に、御答弁いただいたように、医療計画とはちょっと外れた部分もあったのかもしれないんですが、実際、これからの高梁市の医療というものを考えたときに、生活習慣病を含めた日常生活から考えていかないとこれからの高梁市の医療というのを全般に考えていく中では、なかなかすぐにすぐ、先ほど言いましたが、いい医療計画を立てたからといってすぐに改善するわけでもないという上で、今考えられていること、データヘルス計画等々でもそうなんですが、いかに広報していくかということは、最終(7)でも触れさせていただくんですが、病気、医療というものを考える上で一番身近な病気というものに関して(1)番では触れさせていただきました。 それで、次の(2)について触れさせていただくんですが、市内医療従事者の高齢化と人手不足について(2)ではお尋ねします。 (資料掲示)去年11月に配られたアンケート調査報告書を見て驚いたことですが、市内の診療所常勤勤務の医師の8割、病院常勤勤務の半数以上が60歳以上であるという現実です。また看護師、准看護師でも4割程度が60歳以上であるということを書いておられました。これでは確かに生涯現役という言葉もありますが、また午前中、三村議員も保育士、介護現場での人手不足についても触れられ、倉野議員も技術職職員の採用についても触れられましたが、将来に向けて人材確保が難しいのであれば、高梁市の医療体制の崩壊にもつながるということが懸念されます。 そこで、医師や医師の指導のもとに業務を行う看護師など、コ・メディカルでは若干の違いはあるのかもしれませんが、その全体について、①医療従事者の確保は大学の医局からの派遣、個人的な人脈というもので行われているようだが、市で助勢する手だてはないのか、検討されていることはないのかお伺いします。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。 ◎政策監(土岐太郎君) お答えします。 まず、今策定中の医療計画ですけれども、こちらの概要版で御説明したとおり、事業の実施計画というよりは、より長期的な視点に立った医療のあるべき姿、2025年、あるいは人口ビジョンを描いている2040年という長期的な視点に立ったときに、将来の医療あるいはそれを見据えたときの足元の医療がどうあるべきかというものについて、関係者が合意した上でつくるものだというふうに考えております。そういった意味で、まだ検討委員会の開催を残しておりまして、関係者合意を経て策定というところに至っておりませんので、計画の中身について、今の時点でこうですというふうに断言することは難しいものにはなっておりますので、そこは御了承ください。 その上で、医療従事者の確保という観点かと思います。御指摘のとおり、今まではというか、どこでも当たり前にやっていることだと思いますが、各医療機関が独自のルートで医師を確保してきているというのが通常の医師確保のあり方ではあると思っております。ただ、高梁市という地域を考えたときに、それだけで将来大丈夫なのかという視点で医療計画のほうも策定を進めておりまして、必要なこととしては、地域全体で将来的にどのくらい医師が足りなくなって、どの診療科の医師を、例えば何年には何人ぐらい確保しなきゃいけないんだということを、一つの医療機関ではなくて地域全体で、例えば大学の医局であったり大学病院だったりというところに要請しに行く、そういった取り組みが将来的には必要になってくるだろうというふうに考えております。 今回計画を策定する中で、医師会もそうですし、各医療機関にも入っていただいてますので、そういった先生方がその方向性について合意してくださって、具体的にじゃあどういう形で医師を求めていくかということについては、計画策定された暁に具体的な検討というか、議論に入っていくのかなというふうに考えております。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) 今御答弁いただいた内容でもあるんですが、本当に人がなくては、幾らいい計画を立てても医療が邁進できていかないという中で、本当に今高齢化が進んでいる中で、医療をこれからどうしていこうということを考えるときには、一番市長が言われる、一丁目一番地というのが人に関する確保の問題ではないのかなという思いもあって、同じようなことにはなるんですが、資料が。(資料掲示)先ほどのまた県の資料なんですが、高梁市の人口当たりの医師数、人口10万人当たりに対して県の値、こちらなんですが、高梁市、これが岡山県なんですが、岡山県で10万人当たりの医師数は290.2人、それが高梁市においては202.6人、これが先ほど言った県の値に対して69.8%しか医師はいませんよと。それから、看護師においては、県で10万人当たり1,032.5人のところが約900人しかおられない。87.3%という低い状態です。 この現状を考えて、本市にある吉備国際大学保健医療福祉学部と連携して、看護学生、医療系学生の卒業生へ高梁市に就職の道はつくれないだろうかという思いもあります。そこで②なんですが、吉備国際大学保健医療福祉学部との連携において、コ・メディカルの確保ができないものかと考えるが、現状と課題についてお尋ねいたします。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。
    ◎政策監(土岐太郎君) お答えします。 看護師につきましても、スタッフの不足それから高齢化というのは大きな課題であると認識しております。病院の先生方にお話を伺っていても、ドクターの不足よりも看護師の不足のほうが、足元の医療提供を考えたときに危機的な状況にあるといったような認識を病院もお持ちで、看護師確保が非常に大きな課題になってきております。 そういった中で、既に着手している取り組みとしましては、市とそれから大学との連携で学生へのアプローチが必要であるというふうに考えておりまして、市内の4病院の看護部長とあと市役所、医療連携課のほうで一緒に県内の看護系の大学、それから専門学校を訪問して、高梁市で看護師を必要としてますといったようなお願いに回ってきたところであります。年度が明けたら再びそういった取り組みをやろうかなというふうに話をしているところです。 実態としては、市内の吉備国際大学、それから順正高等看護福祉専門学校、こちらいずれも看護学科があるんですが、定着率が極めて低い状況で、特に吉備国際大学に至っては、過去3年間、看護学科から市内への就職はゼロという状況になっています。そういった中で、市と順正学園の連絡会議で、市のほうからは学生が高梁市に就職してくれるような、就職を選択肢の一つにできるような意識の向上が図れないかというお願いをしている一方で、順正学園のほうからも、毎年何人か新卒の看護師を安定的に市内に就職させるような仕組みができないかといったような提案もいただいているところですので、そこについては教育機関と連携して、いい枠組みができないか、引き続き検討していきたいと思っております。 それから、地元の中学生、高校生に対しても、早くからアプローチをしていくということも重要かなと思っておりますし、奨学金制度の認知度もまだまだ低いというのが、今回アンケートをとってわかりましたので、奨学金制度があるので、それを使って看護師になって高梁市に残ってくださいという形での周知というのも積極的に行っていきたいと思っております。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) 今の御答弁で3年間でゼロという数字が聞かれるとは思わんかったんですが、実際問題、高梁市立成羽病院において看護実習等で吉備国際大学のほうからバスが来ているのを見かけることがよくあります。看護実習等で高梁市で勉強されて、それを地元の医療にぜひ生かしていただくという形は、本当にこれからの医療を考えた中で一番望ましい形なのではないか。それから、中高生に対するアプローチという話もありました。奨学金制度をもう少し皆さんに告知していきたい、広報していただきたいという思いもありますが、ちょっと今の話を聞いて、吉備国際大学との関係、それからなかなか就職において共有したり道筋をつくることというのは簡単ではないのかもしれませんが、ぜひ、今検討されていることでしょうが、吉備国際大学の看護学生それから看護学生だけではなくて、コ・メディカルに関する卒業生もおられます。その方が一人でも多く高梁市の医療に携わっていただけるような状況づくり、環境づくりというのには今何が必要なのかというものも、ぜひ考えられていかれるべきかと思いますので、今御答弁あったことだけではすぐにすぐ吉備国際大学の卒業生が高梁市にとどまるというのはちょっと難しいように聞こえました。今後とも医療計画を策定されるに当たって、本当に人の確保というのは医療の基本かとも思います。ぜひより一層の御尽力をいただきたいという思いを持って、次の③のほうの質問に移るんですが、これも一つ提案です。 (資料掲示)先ほどのこの県の資料、高梁市の保健医療従事者の状況の中で、唯一特徴的な数字があります。というのが、准看護師の方の割合だけが県平均よりもとても高い値になっております。そこで、現在高梁市には看護師等養成奨学金貸付事業があるが、その③にあるのをちょっとだけ説明させていただくと、先ほど申し上げたこの一番上の列、高梁市、岡山県、この括弧書きの数字の中で、岡山県の数字を上回ったところというのは基本的にはなかったんですが、この准看護師というところだけは、岡山県の平均が10万人当たり282.6人なのに対して、高梁市は566.6人、10万人当たりの換算ですが、という数字が出ております。これを全てどうこうということは難しいかもしれないんですが、③、市内に在住、在勤の准看護師の看護師資格取得に対して奨学金や補助、そういうことはできないだろうかということについてお伺いいたします。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。 ◎政策監(土岐太郎君) 市内に従事している看護職としては、看護師が318名、准看護師が167名、これ確かに准看護師の数はかなり多いなという印象を受けました。実際に准看護師が看護師の資格を取得するためには、大学ないしは看護の専門学校で2年間修学する必要があります。その際には、市で用意しております看護師等養成奨学金、こちら御利用できますので、そういった形で有効に活用していただければなというふうに考えておるところです。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) 高梁市の先ほども使っております高梁市地域医療に関するアンケート調査報告書によれば、医師では6割、看護師、准看護師では9割程度の方が、現在の労働環境について改善してほしいと言う希望をしておられるが、大抵の方が現実的には難しいと半ば諦めの認識の状況は現場の疲労感を象徴した状況であり、そのような環境であれば人材確保はより難しくなることが懸念されております。 逆に、人材不足が解消されれば、単純にはいかない部分もあるでしょうが、労働環境を改善することも考えられ、医療現場の新たなる取り組みにもつながるだろうと考えます。そこで医療従事者の確保は医療計画策定に当たって最重要と位置づけられ、行政のできることを限りなく模索することが必要だと考えます。どうぞ、医療計画検討委員会でも十分に議論されて、協力されて、医療従事者の確保に努めていただくことを願うばかりです。 ○議長(森田仲一君) 質問の途中ですが、ただいまから10分間休憩いたします。            午後1時57分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後2時7分 再開 ○議長(森田仲一君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き、伊藤泰樹君の質問を願います。 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) 休憩を挟みましたが、次に、(3)救急体制の現状と課題についてお尋ねします。 高梁市地域医療に関するアンケート調査のフリーアンサーでも数多く上げられていた救急についてお伺いいたします。 アンケート調査報告書において、人手不足と医療機関同士の連携不足を理由として、市内の初期救急体制、2次救急体制が充実していないことが書かれています。原因は理解しますが、あるフリーアンサーの高梁東の50代女性は、生んで育てる不安を取り除かないと若い人たちは住みつかないと思いますよと書かれておられ、本当に的を射たコメントと受け止めました。この方は一つが産科であり、一つが小児科をおっしゃっておられると思うのですが、産科は今までも昨年3月定例議会でも森議員が通告質問されましたように課題であり、小児医療も特に小児救急は子育て世代にとって非常に重要な問題であると考えます。 高梁市内には小児科医は3名しかおられません。病院常勤勤務者1名と個人医院2名、その方々を中心に小児救急体制を構築されようとしても、医者も人間であり、たとえ患者のためとはいえ、24時間一年中働くことは到底無理なことです。しかし、土曜日、休日、深夜等、大体通常の診察時間ではないときに限って重症化を心配することが起こるのもよくあることです。 個では難しいことに行政としてできることはないのでしょうか。第7次岡山県保健医療計画の高梁・新見保健医療圏版の中では、そのことについて触れられており、県が行った実態調査では、身近な地域に休日、夜間の小児科対応可能な医療機関の確保を希望しており、現状の小児科医師数では困難ですと明記されておりますが、小児救急電話相談♯8000の利用を促進する、啓発するだけでなく、可能な限りの検討をすべきだと考えます。そこで、①小児救急は市民に切望されるものではあるが現状では困難である。しかし、今回の医療計画の中ではどのような検討がされ、どのような計画が模索されているのかをお尋ねします。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。 ◎政策監(土岐太郎君) お答えします。 先ほど小児科医3名と言われましたが、岡山医療情報ネットによりますと、実は高梁市内で小児科を標榜している医療機関は7機関ございます。これは小児科医を確保していく上で余り有利なデータとは言えないんですが、県下で見たときに、子供の人数、医療機関当たりの子供の数で見ると、実は高梁市は県平均よりも医療機関が多いというデータがあります。それは子供の数が少ないのでそういうデータになってます。 ただ一方で、救急のことを考えた場合には、やはり絶対数が少ない中で24時間365日の対応をするというのはなかなか難しい現状があるのは御指摘のとおりだと思います。そういった中で、行政として何ができるかというところですが、これも医療機関、医療関係者と連携して、例えば内科医が小児の救急でどの程度対応できるのかといったような話、議論を持ちかけてみたり、あるいは小児科の夜間の対応について連携して何ができないかという話し合いを進めてみたりといったことは考えられるかと思います。 いずれにしても、市内の小児関係あるいは病院関係者の御理解なくしては進められないことだとは思っておりますし、その上で小児科医の確保につきましても、地域全体で大学等々働きかけていく必要があるのかなと思っております。以上です。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) 今お答えいただいたことが本当に市民の切望することだと思います。医師の方が連携されて、どこの病院がどうなってくれればいいという問題ではなくって、高梁市の医療全体としてこれからの小児救急であったり小児医療というものをどう考えていくのかというものも含めて、小児救急というのは本当に子供を持った親にとっては一番心配になること。高熱を発症したり、体の調子が不調を訴えたときに、頼るべきものはどこにあるのかというたときに、高梁市ではこういう方法があります、こういう施設があります、こういうことを考えてますよということがアピールできれば、子育て世代に安心感を与えることもできるかと思いますので、小児救急、小児医療というものに関して御検討、計画の中に盛り込んでいかれるということを望んで、次の②番に向けて行きたいと思うんですが。 また、2次救急医療体制には、現在休日の日中には病院群輪番制度により3病院が対応され、平成26年度の数値では67.9%の救急搬送先が高梁市内となっている。調査報告書によれば83%の医療従事者が、医療従事者が足りないため2次救急が充実していないと悲鳴を上げている中での数値と捉えれば、高い数字が出ているということも言えると思います。しかし、こんな無理な状況ではいつかほころびが出る。ほころびが出る前に何らかの手だてを打たなくてはと危惧します。そこで、②2次救急についての現状と課題についてどのように分析され、医療計画に盛り込まれようとされておられるのかをお尋ねします。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。 ◎政策監(土岐太郎君) お答えします。 一般の2次救急につきましても、小児とほぼ同じような構造になっておるのかなと思います。医師の数が少ないので、例えばきょうの当直は内科なので外科の患者さんが来ても診れないといったようなことが、病院で実際に起きているような状況だというふうに認識しております。 特効薬というのはないと思うんですが、これも各医療機関が連携して、例えば内科と外科は必ず夜どこかの病院に行けば診てもらえるといったような態勢をどうつくっていくか。これは医療関係者の話し合いの先にあるものだと思っておりますので、そういった議論を行政として今後しっかりリードしていきたいというふうに考えております。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) 本当に先ほどから何度も出てくる話ですが、今検討されている高梁市医療計画検討委員会の方々のお名前を拝見したら、本当に各病院の院長でありましたり会長さんの方が協力されて、これから医療計画を策定されようとされている。だから、その計画だけでなくて、実施に向けて、これから高梁市の医療計画というものを考えていく中で、相互の連携というのがどうとれていくのか、そのアドバイス、アドバイザー的なものになるのか、医療連携課というのはどういうことでこれから高梁市の医療計画を引っ張っていけるのかというものを含めて、本当に2次救急、小児救急、それから次にも触れていこうとすることなんですが。 それからもう一つ、救急車以外で救急治療に来られた方のことをウオークイン患者というが、その10人に1人が入院が必要で、100人に1人が緊急手術などが必要な重症だと言われております。高梁市でもそういう患者さんがおられるのではないかと推察しますが、③ウオークインの現状と課題について、また対応する医師、コ・メディカルについても医療計画に上げられるのかどうかについてお伺いいたします。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。 ◎政策監(土岐太郎君) 御指摘の救急車以外での時間外の診療、ウオークインというふうに呼ばれておりますけれども、これにつきましては、備北保健所が昨年9月、1カ月のデータを各病院の協力を得て集めたものがございます。 そのデータによりますと、医療機関に一度電話で相談した上で来院した方が1カ月で162名、電話なしで飛び込みで来た方が89名ということで、いわゆるウオークインとされる患者さんが計251名いたということです。なお、電話で相談した上で受診されなかったという方も141名いますので、そういった意味では、市民の受診行動としてはコンビニ受診を避けようという向きも多少あるのかなというような数字が出ているとは思います。 ただ、一方で実際に受診された方がどういった症状だったのかというのもつぶさに見させていただいたところ、例えば1週間前から頭痛がしたので来ましたですとか、2週間前からできものができていてそれが気になって来ましたですとか、あるいは眠剤、睡眠導入剤がなくなったので来ましたといったような、およそ救急とは言えないような事例も中には見受けられるというのも事実ですので、そういったコンビニ受診の抑制あるいはかかりつけ医をしっかり持ちましょうということを市民に啓発していくことも重要かなというふうに思っております。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) 先ほど答弁にもあったそのコンビニ受診であったり、救急と言えないような症状で受診される方がおられるというのも、現状として私のほうでも聞いております。実はそういうことが(4)番にも関係してくることなんですが、普通の通常の診察時間に行くと待ち時間が長過ぎるんだと。だから時間外にそういうコンビニ受診的な医療行動に入るんだという御指摘も聞いたことがあります。 そういう前振りをしながら、次に(4)の診療時間と予約診療についてお伺いします。 病院に行かれて一番よく聞く苦情の一つに、受け付けから診察までの時間の長さがあります。フリーアンサーの中でもよく見かけたのですが、予約診療であっても同様に待たされる場合があるようです。素人考えで申しわけないのですが、医師、コ・メディカルスタッフが不足している現状においてはいたし方ないと理解すべきなのかもしれませんが、12月の定例会で石井議員の質問に土岐政策監が答えて、病院あるいは診療所、クリニックの先生の御協力が必要な話ですが、受診する際の利便性というか、待ち時間の緩和も含めて、予約スタイルもそうかもしれませんけれども、市民の利便性向上のために市の医療機関全体で何ができるのかについて、医療関係者を巻き込んで議論していく必要があるのかなとは思っておりますという答弁がありました。私も同じように思っております。 患者も苦痛に思うだけでなく、考えて賢く病院を利用するべきなのかもしれません。また、病院も現状を広報し、患者、受診希望の方に理解を得られる改善策を模索するべきではないでしょうか。概要版の中にも、高梁北地域や備中地域においては4割以上の患者が通院に30分以上要していると書かれています。体調の不調を訴えながら30分以上かけて病院へ行き、そこでまた長時間待たされることは、病気によっては症状の悪化も懸念されます。また、医療機関においてもそのような状況は望む形ではないのではないでしょうか。 そこでまず、①、現在病院においては一般外来患者の診察時間と予約診療の診察時間が混同しており、余計な待ち時間を発生されているのではないかと思われる。市民にも病院にも働きかけ、一般外来患者の診察時間と予約の時間を分け、診察の効率化の提案はできないかお尋ねします。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。 ◎政策監(土岐太郎君) お答えの前に、先ほどの御質問で、ウオークインに対応する医師、コ・メディカルについてもという御質問にお答えし損ねておりましたので、そこから答えます。 これは救急の体制と同じ話だと思っておりますので、医師の確保ないし看護師の確保という文脈で今後医療機関を巻き込んだ議論をしていく話かなというふうに思っております。 診療時間、待ち時間についての御質問ですけれども、確かに市民アンケートの中でも病院の待ち時間が長い、あるいは予約していったのに予約した時間に診てもらえないといったような声は聞かれました。 一方でその病院とも話をしていく中でも、やはり予約制度そのものが待ち時間を短縮するための病院の努力であるということについては御理解をいただきたいという点と、あと、幾ら予約が入っていても、救急だったり緊急で診なければいけない患者さんが来れば、そちらを優先せざるを得ないというような実態があるということについても御理解いただきたいところかなとは思います。 そういった中で、例えば予約診療とそれ以外の一般外来を、例えば完全に分けてしまうといったようなやり方、もしこれをとろうとするのであれば、今までの2倍の人員と診療スペースが必要になってくる話でもあります。そういった意味も含めて、単独の医療機関で少なくともそういった対応をとることは現状では困難かなというふうに考えておりますが、待ち時間をどう短縮していくのかについても、連携の中で何かできるのかどうか、それはこれから議論していく必要があることなのかなというふうに思います。 それと、もう一点、県の看護協会の高梁支部で看護研究発表会というものを定期的にやっておるようなんですが、その中でも高梁中央病院の看護師さんから、待ち時間の短縮ではなく待ち時間をいかに患者さんに快適に過ごしていただけるかといったような研究発表がなされておりました。そういった観点での医療機関の努力、取り組みというものについても、行政としても注視していきたいなというふうに思っております。以上です。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) 本当にこの患者さん、病気でえらい方が長い待ち時間で待たないといけないということは、どうにかして改善できないかなというのを考えております。本当に、私もことしインフルエンザ等になりまして病院にもかかりました。子供もかかったときの話をさせていただくんですが、本当にその待ち時間、受診しても高校生の息子は治癒証明をもらうために病院に通わせていただいたんですが、そのときに午前中でしたが、薬をもらうためだけに予約診療で待たれているお客さん、それから本当にせきをされてえらい思いをして座っている患者さん、それから私の息子のように治癒証明だけをもらいに来る患者さん。同じ待合スペースの中で混同してそこに存在している。これ本当に院内感染ではないですけど、ほかに病状を悪化させる場合もあるかもしれないし、一部の方は本当に苦情をおっしゃられていました。何でえらい思いをしとる者より向こうを優先するんだということを声を上げられている方もおられましたが、一つの提案として、医療従事者の検討委員会の委員の方の発言にもありました。医療には待てる医療と待てない医療がある。 予約診療、薬だけもらうというのは、ある面待てる医療かもしれない。それから、今熱がある、発熱している、傷がある、血が出ている、これは待てない医療かもしれない、ある面分け方として。であれば、本当に予約診療においても薬だけをもらう方、処方される方と、それから診察等といろいろ検査が必要な方がおられるかと思うんですけど、それを、例えば診察時間をそういう予約診療の方は午後に持ってくる。えらい方は午前に持ってくる。全市的な取り組みができればそういうことも改善できるかと思うんですが、そういう検討というのはされたことはございますでしょうか。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。 ◎政策監(土岐太郎君) 検討委員会のその待てる医療、待てない医療という委員の御発言につきましては、どちらかというと、待てる医療が圧倒的に多いんではないかという趣旨での御発言だったかのように理解しております。要はコンビニ受診だったり、コンビニ受診とまではいかないまでも、夜間に行かなくても次の日の日中にかかればいいような症状もたくさんあるんじゃないかというような趣旨の御発言であったかと記憶しております。 さわさりながら、待ち時間の問題というのは、繰り返しになりますが、市民の利便性の向上という意味では考えていかなければいけない課題だと思っております。具体的に行政として、あるいは個別の医療機関の待合の態勢をどうするかは医療機関の判断になりますので、具体的に今いいアイデアを持ち合わせているわけではございませんが、これは繰り返しになりますが、市民の利便性向上のために市の医療機関、医療関係者全体で何ができるかということは、これから議論していく必要がある事項の一つではあるかなと思っております。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) それについても検討していただくとして、②のほうに質問を移していきたいと思うんですが、小児救急のところでも♯8000について触れましたが、医療機関が連携して待ち時間を短縮という意味で、高梁市の医療機関があいているのか休みなのか、混んでいるのかすいているのか。そして、どこに受診すべきなのかの情報をリアルタイムに対応する取り組みはできないものだろうかと考えますがいかがでしょうか。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。 ◎政策監(土岐太郎君) これも12月だったか、石井議員にお答えしたのと同じような回答になってしまいますが、各医療機関の診療時間については医療機関の判断で決められているものでございますし、それぞれの医療機関のホームページを見ていただければ、そこは診療時間についてはわかるというような状況です。混みぐあいなどをリアルタイムに把握して、それをしかも集約して発信するというのは、なかなか今の時点では難しいのかなというふうに思います。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) 確かに12月、石井議員の話の中でも出てきたことなんですが、本当にそういうものができれば、要らない待ち時間をつくらなくて済むのかなという思いもあってさせていただいた部分もあります。 そして、診察時間についてはもう一点、フリーアンサーにもよく見られたのですが、社会人が仕事を終えて、また小学生、中学生が授業時間を終えての診察に関して、受け付け時間の関係で診察が困難な場合があります。これに関しても使いやすい医療を考えた場合、医療機関が歩み寄れる場合も行政が調整役となれば可能なのではないだろうかと考えます。 医療従事者の過重労働は理解しますが、全体的な受け付け時間の見直し、医療従事者のシフト構成によって考えられる方策はあるのではないかと考えます。そこで③なんですが、外科、内科を持つ3病院の受け付け時間を患者の要望、生活の現状に勘案して時間の繰り下げを全市的な協力として呼びかけられないかについてお尋ねします。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。 ◎政策監(土岐太郎君) 診療の受け付け時間につきましても、これはもう基本的には各医療機関、経営にもかかわる問題ですので、各医療機関の判断によるところが大きいというか、各医療機関で決めるものだというふうに認識しております。 一方で、ここでそうした声があるということを医療機関に伝える、あるいは実際に救急の受診の時間帯別のデータを見てみても、割と7時台、8時台、時間外になってすぐの受診が多いといったようなデータもあったりはしますので、そういったものを医療機関にお示ししながら、どういう窓口のあけ方がいいのかという議論を喚起していくことはできるかなと思っております。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) 高梁市においても医師、コ・メディカルが不足している現状において、市民、患者、使うほうも効果的、効率的に医療機関を利用すべきだし、医療機関も病院間でも連携されて、一般外来患者を誘導することも高梁市の医療を守ることにつながるのではないだろうかと考えます。高梁市の医療機関を有効に活用する手段として、こういう予約時間、受け付け時間、待ち時間を勘案して、御検討いただければ幸いかと思います。 次に、(5)周辺地域の医療の方針についてお尋ねします。 先ほども触れましたが、病院まで30分以上かかる方、また免許を返納された方を含めた、病院まで通う足を失っている方など、買い物難民になぞらえてあえて医療難民とここでは表現させていただきますが、この医療計画の中ではどのようにそういった周辺地域の方で足に困っておられる方を救おうとされているのか、まず①、医療機関に通うことが困難な市民に対して、どのような医療を提供されようとされておられますか、お尋ねします。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。 ◎政策監(土岐太郎君) お答えします。 先日御説明した医療計画の概要の中でも、4つの柱のうちの一つに、住民の医療需要が変化しても、適正な医療が受けられることということで、どこに住んでいても適切な医療が受けられるというものを掲げさせていただいております。実際、山間部にお住まいの方で医療機関までのアクセスがかなり悪い方が相当数いらっしゃる中で、今後どうしていくかですけれども、一つは、公共交通との連携の中で通院支援をどうしていくかということは考えられ得る事項の一つかと思います。 もう一つは、なかなか頻繁に通院できない方に対する在宅医療の提供体制、これを市全体でどう整えていくかということも今後さらに議論を深めていく必要があることかと思っております。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) 本当に今通院支援の問題、それから在宅医療の問題について、今2点おっしゃいました。本当に医療計画の中で触れられていこうと思うんだと思うんですが、在宅医療というものに関して、国の施策というのが今その在宅医療について流れつつあるという現状の中で、市もその方向に向かっていくのが通常の流れなのかなというふうには思います。 ただ、医療アンケート、医療従事者のアンケートを見ても、本当にこの高梁市のような現状で在宅医療ができるのかというものに関して、在宅医療がいいと思うかと、いいと思うアンケート、コメントを残されている方で、在宅医療はいいけど、積極的に移行していったほうがいいですよと、アンケートに答えられてるコメントは29しかないということに対して、在宅医療はいいと思いますよ。ただ、現実には難しいと答えた医療従事者の方は279コメントございます。それぐらい医療従事者、プロの目から見てもこの高梁市で在宅医療に向かう流れは難しいんではないか、乗り越えないといけないハードルはたくさんあるよということが訴えられています。 それから、通院支援で交通の足を確保する。これだけ高梁市の広い市域面積の中で、どう通院に向けた支援ができていくのか、足の確保ができているか、公共交通の維持ができていくのか。それはすごく本当に難しい問題を高梁市の医療というのははらんでいるんではないかなかのと。本当にそういった中で、遠隔地、遠隔医療に関してテレビ電話を利用した医師で、患者が納得していただいた経験があるお医者さんもおられました。ただ、それに導入に反対するというか、どうなのかなという思いのあるお医者さんもおられる。 だから、本当にこれから高梁市の遠隔地医療、周辺医療というものに関して、どういう形が望ましいのか、方向性ができるのかというものに関しては、完璧なものというのは難しいと思うんです。その患者さん患者さん、お宅によって状況は変わるということは考えられると思うんですが、②、医療機関から離れた地域にお住まいの方への医療は、行政として何ができて、医療機関とどういう連携ができるのか、そういうことについて模索できているのか、もし検討してお話しできることがあればお話ししていただきたいと思います。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。 ◎政策監(土岐太郎君) 在宅医療についての質問ですが、確かに医療従事者アンケートの中で、在宅は望ましいけれどもなかなか移行は難しいという回答、かなり多数を占めておりました。その理由としては、やはりスタッフの不足を上げる声でしたり、あとは家族の介護力が足りないので、なかなか在宅に移行できないというような声があるということがわかってきました。 こうした中で、在宅での生活、医療を含めて支えていくためには、一つはやはりスタッフをどう確保あるいは市内のスタッフをどう在宅に回していくかというのを、まず市全体でどう考えていくかという、先ほどまでと同じような議論が1点。 それから、行政が入ることで医療以外の分野、介護ですとか地域との連携をどうつくっていくかということも、今後議論を深めていく必要があることかなと思っております。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) 今おっしゃったこと、本当にきょうの通告質問、ずっと話をしている中で、人材不足、人不足ということが根底にずっと話にあるんですが、本当にこれからの医療、在宅医療に関してもそうです。それから、これは余談な話かもしれんですけど、今医療計画検討委員会の中の委員さんの名前を見ても、お医者さんの名前がずらっとある中で、介護系の方が1名おられる。 ですけど、実際問題、これからはいろいろな他業種、多職種というんでしょうか、の方で連携を持たれながら、これからの医療というのを考えていかないと、医療現場だけ、医師の方だけで考えていただくには、本当にこれからの医療というものは難しい状態にあるのではないかというのを、本当に感じる。医療アンケートの結果を今いろいろ見させていただいてこの質問を進めさせていただいているんですが、そういった中で、(6)に入っていくんですが、高梁市医療計画検討委員会の方が中心となり、行政と協力して市内医療従事者の教育、スキルアップ体制の構築はできないかということについて入っていきたいと思います。 (4)でも、医療機関同士の医療連携はできないかについて述べさせていただきましたが、各医療機関で、知識、認識、スキルが共有できていないのであれば、医療機関連携の模索は不可能になります。しかし、現在の医療計画検討委員会の皆さんは、協力され知恵を出されながら高梁市独自の医療計画を策定されようと尽力されておられる。であれば、医療機関の垣根を越えた医療従事者の教育、スキルアップ体制の構築が可能なのではないでしょうか。概要版の医療計画、地域別の医師の過不足率の将来予測で、2040年にはこのままであれば必要医師数が市全体で44.9人であるのに対して、その54%の医師しかいないと予測が出ています。コ・メディカルも同様だと推察されます。 そういった現状の中で、高梁市はどこの病院だけがよくなればいいという現状ではございません。医療機関相互も協力しなければ、高梁市の医療は崩壊してしまうかもしれません。概要版の中でも、30年後の日本を先取りした社会課題に取り組む地域医療として、医療従事者が成長する環境づくりを目指しますと書いてあります。そこで、(6)なんですが、高梁市医療計画検討委員会の方が中心となり、行政と協力して市内医療従事者の教育、スキルアップ体制の構築はできないかということについてお伺いしたいと思います。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。 ◎政策監(土岐太郎君) お答えします。 医療従事者アンケートの結果によりますと、従事者の約4割が教育システムに不十分さを感じているという結果も出ております。その要因としては、多忙により研修が十分受けられないといった要因を上げていらっしゃいます。 教育システムにつきましても、単独の医療機関で考えるのではなくて、議員御指摘のとおり、各医療機関が連携してどういった研修ができるのかといったことを考えていく必要があろうとは思っております。実際に、今も高梁医師会が各病院の看護部にお声がけをして、それは訪問看護のスキルの平準化を図ろうという取り組みから入っているんですけれども、看護師の研修を合同で開催するといったような取り組み、医師会のほうで今行っていただいておりますが、そういったものを今後どう継続していくのか、あるいはほかの職種にどう広げていくのかといったことは、検討委員会の委員の先生方も含めて議論していきたいというふうに思っております。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) 本当にそういうスキルアップ体制に向けて、内科、外科のある3病院が中心になるか、それから診療所も含めた形になれるかどうかわからないですが、本当に情報の共有、やまぼうしというものもありましたが、やまぼうしも使いやすいという方があれば使いにくい、それからよく使えないんだという方もおられる。いろんなアイテムが今できている中で、知らないんだ、わからないんだだけではこれから医療はなかなかやっていけない部分がある。それから、誰々だけが知っていればいいというものでは医療はない。そういう中で、看護師さん、それからコ・メディカルスタッフというものが、他職種間にわたって勉強ができる環境、スキルアップができる環境というのをぜひ提案していただきたいというのもお伝えしながら、最後の(7)ということに入っていきたいと思います。 (7)高梁市医療計画の情報公開、広報についてお伺いします。 私も現実問題、昨年11月に高梁市の地域医療に関するアンケート調査報告書が届くまで、高梁市の医療の現状は認識しておりませんでしたし、また知る機会もなかったのが事実です。 さらに言えば、高梁市民のどれだけの方が地域医療の置かれている現実を理解されておられるでしょうか。産科がなくなったことは周知の事実ですが、先ほども触れましたが、医師は県の10万人に対する人口当たりの69.8%しかおられず、看護師も87.3%しかおられない上、病院常勤医師の52%、常勤看護師、准看護師の35%が60代以上という現実は、恐らく認識されておられません。 病院勤務医師の51%が1週間の勤務時間を60時間を超えている現実、またアンケートに記載されていた市民、医師、医療従事者からの1,951コメントの意味、高梁市の医療はこれだけの皆さんが真摯に考えているのであれば、不安な材料は幾らでもありますが、必ずや市民にわかりやすい、使いやすい、頼りになるものになると考えます。 だからこそ、高梁市医療計画検討委員会の議事録にある、ある委員さんのお言葉ですが、何ができて何ができていないのかをきちんと伝えていく努力が必要だと改めて感じたという一言。立派な医療計画ができたからいいのではない。できた医療計画を活用、実行しなければ策定した意味がない。そして、市民の方にもわかりやすく、わかるように医療従事者にも行政も情報公開し、広報していかなくては────になるのではないでしょうか。 そこでお伺いします。①策定された医療計画はどのように高梁市内の医療従事者へ公開されていかれる予定でしょうか。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。 ◎政策監(土岐太郎君) 地域医療に関する取り組みですけれども、御案内のとおり、医療というものは行政が直接提供するサービスでございませんので、どうしても本市の医療にかかわる多くの関係者の御協力あるいは市民の御理解なくしては、なかなか取り組みを進めることができないものというふうに考えております。 それから、この医療計画ですけれども、冒頭でも御説明しましたが、これは市内の医療関係者が連携して取り組む方向性を示すものになっておりますので、基本的には医療関係者にきちんと内容を理解していただくことが推進していく上で不可欠だというふうに考えております。 策定後ですけれども、市のホームページあるいは広報紙を活用した広報はもちろんのこと、病院各医療機関のトップというか、理事長の方には検討委員会の委員で入っていただいてますし、そういった方の合意のもとでつくっていくので、そこは心配していないんですが、現場にいかに浸透させるかということが重要だと思ってますので、多くの医療従事者を交えた意見交換の場のようなものを設けて、そうした機会を使って情報公開を進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) そうやって医療従事者に周知徹底というか、広報もさることながら、2番で、策定された医療計画をどのように市民に広報されていくのかについて、考えておられることがあればお願いします。 ○議長(森田仲一君) 土岐政策監。 ◎政策監(土岐太郎君) 市民の方に対しても、今行政ですとか病院の関係者がどういう考えに基づいて医療の提供体制を考えて進めようとしているのかということへの理解を深めることも大事だと思っておりますので、市民への周知としても、ホームページ、広報紙を通じて行うもののほか、医療計画の中身につきましては、わかりやすい内容で市民向けのリーフレットを作成しようと考えております。 それから、医療機関がどこまでできて何ができないのかといったようなお話もございました。医療計画に盛り込む中身に限らず、医療に関する情報を市民にわかりやすく伝えていくことは重要だと思ってますので、それはあらゆる機会を捉まえて行いたいと思ってます。 毎年市民公開講座という形で医療介護をテーマにした市民公開講座を開催しておりますが、今年度はそういった観点から、例年は講師の先生を招いて講演をしていただくというスタイルをとっておったんですが、今年度3月25日に予定しておりますけれども、今年度は講師を招いて行うのではなくて、市内の医療関係者の先生方をお招きして、そこでパネルディスカッションという形で、高梁市の医療の現状と課題について少し議論をして、市民にも考えていただこうという場を用意しておりますので、そういった機会を通じて、市民にも問題意識を持ってもらうとともに、今の取り組みを理解していただく場を数多く設けていきたいというふうに考えております。 ○議長(森田仲一君) 伊藤泰樹君。 ◆3番(伊藤泰樹君) 今リーフレットや公開講座等々でこれについて医療現場の現状なんかを伝えていくんだというお話は、本当にいい形だと思いますし、できれば吉備ケーブルなんかでも、本当にきょうのニュースでぽんと出すだけじゃなくて、何度かに分けて行政放送なんか使って伝えていただいてもいいんじゃないかなという、私も25日にある講座には行かせていただこうと思うんですが、これからもそうやってできたものを生かして使っていって、市民の方が享受できるようにということに力を置いて事業を進めていって、いい医療計画ができることを楽しみにしておりますので、きょうはそれをもちまして私の通告質問を終わらせていただきたいと思います。 ○議長(森田仲一君) これで伊藤泰樹君の一般質問を終わります。 以上で本日の議事日程は終わりました。 念のため申し上げます。次会は16日、通告による一般質問を行います。発言順位の9番から11番までの諸公にお願いをいたします。 本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。            午後2時48分 散会...