高梁市議会 > 2015-12-10 >
12月10日-03号

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  1. 高梁市議会 2015-12-10
    12月10日-03号


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    平成27年第6回12月定例会        平成27年第6回高梁市議会(定例)会議録(第3号) 平成27年12月10日(木曜日)            〇議   事   日   程             午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇本日の会議に付した事件日程第1 一般質問     1番 石井 聡美君     8番 内田 大治君     4番 黒川 康司君     6番 森田 仲一君     10番 小林 重樹君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出   席   議   員1番  石  井  聡  美 君          2番  石  田  芳  生 君3番  石  部     誠 君          4番  黒  川  康  司 君5番  三  村  靖  行 君          6番  森  田  仲  一 君7番  大  森  一  生 君          8番  内  田  大  治 君9番  宮  田  好  夫 君          10番  小  林  重  樹 君11番  柳  井  正  昭 君          12番  川  上  修  一 君13番  長  江  和  幸 君          14番  植  田  二  郎 君15番  川  上  博  司 君          16番  宮  田  公  人 君17番  大  月  健  一 君          18番  妹  尾  直  言 君19番  難  波  英  夫 君          20番  倉  野  嗣  雄 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出席した事務局職員事務局長     三 上 武 則          次長       黄 江   浩議事係長     金 子 正 典            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇説明のため出席した者〔市長部局〕  市長      近 藤 隆 則 君      副市長     難 波 光 男 君  政策監     山 口 利 弘 君      総務部長    丹 正 鎮 夫 君  産業経済部長  赤 木 佳 久 君      市民生活部長  小 野 和 博 君  健康福祉部長  藤 本 和 義 君      病院事務長   三 宅 得 智 君  会計管理者   平 松 雅 雄 君      総務部次長   宮 本 健 二 君〔教育委員会〕  教育長     平 田   守 君      教育次長    藤 澤 政 裕 君〔消  防〕  消防長     渡 辺 嘉 久 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(倉野嗣雄君) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は20名であります。定足数に達しておりますので、これより平成27年第6回高梁市議会(定例)3日目の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、お手元に配付いたしておりますように、一般質問であります。 質問の順序は、通告質問一覧表のとおりであります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(倉野嗣雄君) まず、石井聡美さんの質問を願います。 石井聡美さん。            〔1番 石井聡美君 質問席〕 ◆1番(石井聡美君) おはようございます。2日目最初の質問をさせていただきます石井聡美です。今回ちょっと欲張っていっぱい通告をしているのでスピーディーに行きたいと思いますので、明快な御答弁をお願いします。 それではまず、図書館の運営についての質問をさせていただきます。 まず、1番なんですけれども、これは通告に書いたとおり今備中高梁駅が混み合うのは朝夕の通勤時間帯だというふうに認識しているんですけれども、現在予定している開館時間は午前9時から午後9時までということで朝の通勤時間帯をカバーできてないように感じています。きのう質問されてた方もおられて、午前9時から午後9時までという時間についてはまだ少し確定しているものではないというふうな御答弁もあったかと思うんですけれども、この朝の時間帯に図書館の建物もあいていないというところに関してどういうふうに今認識されているかをお伺いできるでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 藤澤教育次長。 ◎教育次長藤澤政裕君) 皆さんおはようございます。 石井議員さんの御質問にお答えをさせていただきます。 昨日も答弁をいたしました。市が行ったワークショップなりアンケートでは、時間延長をといいますか、開館時間の延長であるとか、日数をふやす、そういった要望をいただいたところでありますし、CCCが行ったアンケートでは時間を明示してのアンケートをされておられました。 その中で開館時間は午前9時が一番多い。次に午前8時とかというのもございましたけれども、午前9時が一番多かったということ。それから、閉館につきましては、これは午後9時が一番多い。それから、次には午後7時というのもございました。 そういったことから、現在12時間の開館を前提に話をいたしておりますので、午前9時から午後9時までということできのうもお答えをしたとおりであります。これは、いろんな方の御意見もありますけれども、大学生なり若い方がそういう時間帯までいるところがないので午後9時というのを閉館の時刻と想定して、逆に回していくと午前9時の開館になると。アンケートでもそれが多かったということでございますので、きのうお答えをいたしました。 ただ、12時間というのは前提でございますが、では午前8時から午後8時までというのができないのかというと、そういうわけではないと思われますが、現在ではアンケート結果を重要視した前提として協議を進めておるということでございます。以上です。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) アンケートで午前9時から午後9時までが一番多かったということで、そういうこともあると思うんですけれども、もうそろそろ寒くなってきて、きょうなんて雨が降って随分寒い日です。こういう日に駅の待合室があいてなくて使えないというのも、多分ガラス張りで中が見えてあったかいところがあるであろうに、あいてなくて使えないという状況が容易に想像もできます。前に社会教育課で聞いたときにも、寒い時期に開館はしなくてもあけるというようなことも考えているんですというようなこともお伺いしたことがあるんです。そういうフレキシブルな運営というのは可能なんでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 藤澤教育次長。 ◎教育次長藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 今は前提としてそうでありますけれども、利用者の方々の実態を勘案して、検討できるところは検討してまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) これから開館して、皆さんがどういうふうに使われるかを見てからのことになるとは思うんですけれども、午前9時から午後9時までと決まってるというふうに頭でっかちな対応ではなくて、使ってる人たちの要望というのをちゃんと聞きながらどんどん運営方法を変えていくというような形の姿勢をぜひとっていただきたいというふうに考えてます。 では、2番に移らせていただきます。 2番なんですけれども、新図書館の運営をCCCと協議するための運営委員会を組織してはどうかと、これは私からの提案になるんですけれども。今現在いろんな委員会の方が図書館について協議はされていると思います。今後運営が始まって、高梁市側の意向っていうのは教育委員会からのみCCCに伝わっていくようになるんでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 藤澤教育次長。 ◎教育次長藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 お答えを前の議会、それから昨日もさせていただいたと記憶をいたしておりますけれども、市の組織として教育委員会という組織がございますし、また図書館協議会なり図書館運営等研究委員会といった組織がございます。こういった組織の皆さん方の御意見を頂戴し、CCCとの調整につきましては市が担っていく、社会教育課が担っていくという形になろうかと思っております。以上です。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) きのうの質問にも分類の方法とかそういったこともあったと思うんですけれども、今現在高梁市にも大学があって専門家の方もおられたり、ほかにも図書館があって、そういうとことの整合性もとっていかなければならないということがきのうの質問でもありました。 そういうことを話し合うためのアドバイザリーボードというんですか、諮問委員会的なものをつくっておいて、図書館のCCCの運営の方法というのを高梁市サイドの目線から見る運営委員会というのが必要であると思うんです。それはもちろん窓口としては市が一括でやってもいいと思うんですけれども、そこの中に市民の意見とかあといろんな人の多様な意見を入れるために運営委員会というのを組織して、活発に意見を交わしていく必要があると思うんですけれども、どういうふうにお考えでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 藤澤教育次長。 ◎教育次長藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 議員の言われますところの名称とは違いますけれども、先ほど申し上げましたような図書館協議会におきましては、大学の図書館の先生には入っていただいておりますし、図書館運営等研究委員会のほうには県立図書館の課長級の職員さん、またほかの公立図書館の課長級の職員さん、また当然市民の方々もお入りいただいていろんな御意見をいただいておりますので、名称は違いますけれども、十分そういった役割は担っていけるというふうに考えております。以上です。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。
    ◆1番(石井聡美君) では、その協議会は、図書館が運営を開始しても、ずっとそういうアドバイザリーボード的なポジションとして図書館を見ていくという形になるんでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 藤澤教育次長。 ◎教育次長藤澤政裕君) はい、前提としては任期がございますので任期が来れば改選ということは当然考えなくてはいけませんが、図書館がある限りこういった組織は続いていくというふうに考えております。以上です。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) それでしたら、協議会という形でも構わないんですけれども、そこで議論されてる内容が市民にとって透明であるべきであると思いますので、何をどういうふうに議論しているかというのが全部市民に逐一伝わるような形で運営をしていただきたいというふうに思っております。 それでは、3番に行かせていただきます。 3番では、成果目標を設定するほうがいいのではないのかというようなことを書いたんですけれども、結局民間に任せるということの利点が、民間の活力を利用する、市で持ってないノウハウを利用するということで、図書館の利便性を上げたり、利用者にとって使いやすい図書館をつくるということであるとは思うんです。けれども、1億5,000万円という運営費用がずうっと毎年ぽんぽんと何もしなくてもおりてくるんであれば、民間といえども善意でやってるわけじゃなくて、何もしなくてももうかるんであれば当然何もしなくなるというふうに思うんです。 行政と民間の大きな違いというのは、民間というのは結果を出さないといけない、結果に対して責任を問われるというところにあると思うんですけれども、今のこの方式だと余りそういう民間のよさが生かされないんじゃないかというふうに思うんです、図書館の運営に。 そういう図書館をどういうふうな形で数字的に評価するのかというのは、それなりに難しいとは思うんです。よくあるのは、利用者数であるとか貸出冊数ですけれども、結局それを上げるためにベストセラー本をたくさん置く複本の問題が発生したり、無料貸し本屋というような形でやゆされたりということもあると思うので、一概にその数値だけを見て図書館を評価することはできないと思いますし、市民の満足度であるとか、いろいろ数字にならないような見えにくいところもあるとは思うんですけれども、何らからの線引きというのを入れて、そのラインをクリアして初めて、行政としても満足できる運営であったというふうに評価して、お金をお支払いするというような形にすべきではないかと思うんですけれども、そういったことは考えておられるでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 藤澤教育次長。 ◎教育次長藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 民間企業の形態もいろいろあろうと思いますし、それから私ほうが指定管理者としてお願いしている施設もいろいろございます。言わんとするところは、図書館というのは過去にありました旧「ゆ・ら・ら」のような利益を追求する施設ではございません。したがいまして、我々が示した業務要求水準書をきちっと達成していただくというのが評価基準というふうに考えておりますので、今言われましたような、例えば20万人が10万人になったら半分だと、倍になったらそれじゃ倍払うのか、こういった形で考えるものではないというふうに考えております。 ちなみに、先行自治体におきましては、非常に多くの方が入ったことによって逆に管理料が大きくふえている。けれど、それは一定の指定管理料のもとで運営をいただいておる。このことは企業としては、自社のPRなり、企業価値を高めるということでメリットを感じていただいておるというふうに理解をいたしておりますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) 指定管理になったことでお金がふえているということも、実際武雄市でもTSUTAYAの図書館になってから少しお金がふえて、高梁市でも今まで4,000万円から5,000万円だったのが1億5,000万円になるということで、当然そのお金をかけるだけの満足度を市民も要求してくると思うんです。 それに対して業務要求水準書が出ていますが、あれは私は下限だと思うんですね。最低絶対にクリアしなきゃいけないものであって、そっからさらに満足度を上げるためのマージンというのがあって、上限があるべきじゃないかというふうに考えるんですけれども、そういうふうには思われないでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 藤澤教育次長。 ◎教育次長藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 業務要求水準書が下限というふうな認識は持っておりません。通常のあるべき図書館はこうあるべきですよというものを示したものというふうに認識をいたしております。 その上で、管理料の経費が安くなる、そしてプラスアルファの例えばにぎわいであるとか、それから観光物産の施設であるとか、それからカフェは指定管理には入っておりませんけれどもそういったものが付随施設としてついてくると、こういった業務要求水準書にはない部分の評価というのをあわせてやっていくべきであろうということで今回指定管理をさせていただいたというのは、もうずっと申し上げているとおりでございます。以上です。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) 行政としては、税金で賄ってますし、これをクリアしてくれればオーケーというふうに考えるかもしれないですけれども、市民の人たちは1億5,000万円払っている以上は、無駄にはしてほしくないというふうに考えていると思うんですね。特に、今から高梁市は財政がどんどん厳しくなっていく中でずっとそれを払い続けることに対して、かなり不安感やそれから反対に思ってる方も多いわけですし、その中でそれだけ払ったかいがあったというふうにみんなが思わないと、なかなかそういうお金に対する不満って払拭できないというふうに思うんです。図書館として使いやすいのは当然なんですけれども、それプラスアルファでこうしてよかったと思えるような施策を向こうがどんどんとってくれないといけないわけで、そのモチベーションになるのって、ずっと同じお金が同じようなタイミングでおりてくるのが果たしてモチベーションになるかなというふうにも思うんです。だから、そこのモチベーションをつける分のマージンっていうのを1億5,000万円の中に持たせるべきじゃないかというふうに思うんですけれども、どうでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 藤澤教育次長。 ◎教育次長藤澤政裕君) お答えをいたします。 言われますような考え方もないとは言えないと思いますが、高梁市が今進めておりますのは先ほど申し上げたとおりでございます。それを担保するための装置というのは当然つくりますので、そちらのほうの機関によってきちっと評価をさせていただいて、適正な金額でお願いをするというのが基本でございます。以上です。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) ぜひ担保する機関についても透明性がある形で早いうちに公示して、どういった形で図書館が評価されているのか、全く評価なしで図書館なんだから図書館であればいいという形ではもうなかなか難しくなっては来てると思うんです。なので、そこをはっきりさせていただきたいというふうに思います。 4番の質問に移らせていただきますが、これも似たような形の話なんですけれども、皆さんが心配されてるのは旧「ゆ・ら・ら」みたいに撤退したらどうしようということではあるんですけれども、実際図書館なので、利益を追求しているわけじゃない以上は、契約が続く限りはずっとお金をお支払いし続けて、管理していただくということになるとは思うんです。 ただ、高梁市は今後人口が減少していくということがはっきりわかってるわけで、今それに対して一生懸命方策を講じているわけですよね。でも、自然減はそんな簡単にとめることもいかず、10年後、20年後には今より随分人口も税収も少なくなっているであろうというふうに思います。その中で1億5,000万円をずっと払い続ける。その管理料、固定費というのがどんどん重荷になってくるのも想像にかたくないわけで、ある程度のところまでいったら払うのが厳しくなるんじゃないかっていうふうに思うんです。 初年度は入館者数20万人を目標にされてて、私はこれは達成できるんじゃないかなというふうに思ってるんです、話題性とかそういったものを考えても。ただ、武雄市の例でもやっぱり次年度からはどんどん人が減っているわけで、人が減っていってこっちが払える金額の余裕もどんどんなくなっていった場合に、管理料というのはずっと一定のままでいくんでしょうか。どういう契約になっているのかお伺いできますか。 ○議長(倉野嗣雄君) 藤澤教育次長。 ◎教育次長藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 指定管理でございますので、指定管理料というのを当然その協定の中で決めさせていただく。それから、その期間というのは5年であるとか10年であるとか、そういった期間はそれを担保していくというのが前提でございます。したがいまして、今の時点で撤退がどうのこうのというのに言及はいたしませんけれども、そうならないための努力は当然相手方もしていただけるということは思っております。以上です。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) 2つ考え方があると思うんです。絶対にこの水準を守ってくれるんであれば絶対にこの金額を支払い続けるよという考え方と、もしここまでいろんな数値が落ちてきたら管理料を下げるよというような契約の仕方もあるかなというふうに思うんです。そういうラインをTSUTAYAさんとちゃんと話し合って考えていくべきじゃないか。特に、10年とかそういう長いスパンで契約をするんであれば、当然そこの数字の変動というのは織り込んだ契約にしておかないと、向こうは10年間ずっと安泰じゃないですか。1度契約をしてしまったら何やっててもずっと同じお金が入ってくるというふうに思われると、逆に市のほうが弱みを握られるんじゃないかっていうふうに思うんですけど、それはどういうふうにお考えでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 藤澤教育次長。 ◎教育次長藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 これは前々からずっと言ってきておりますけれども、運営に関して現場の運営はもちろんCCCにお願いいたしますけれども、基本的なことは教育委員会がつかさどるものというふうに考えております。 したがいまして、業務要求水準書に基づいた提案書が確実に実行されているかどうかは、通常のモニタリング等も含め評価をさせていただく。その中で達していない、それから市として、利用者として不満なことがあるということになれば、改善指示なり、改善命令ということも当然発していかなくてはいけないというふうに思っております。スタートする前ですので具体的には申し上げることはなかなかありませんけれども、先ほど言いましたそういった装置は当然備えておりますので、そちらのほうで対処をしてまいります。以上です。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) 少なくとも教育委員会の方たち、公務員の方たちは、図書館の評価をどういうふうに下したとしても、それに対して成果主義を問われるということが今のところはないわけじゃないですか。だから、彼らが大丈夫だよって言ったら、こっちはもうそうですかって言うしかないわけです。もしそこに対して教育委員会の方が責任をとるんであれば、図書館に対して、今の県内ワーストツー利用状況をどう思うんですかということに対して責任をしっかりとるんであればそれでもいいと思うんですけれども、なかなか行政ってそういうふうな仕組みになっていない以上は、どっかに保険をつくっておくべきだと思うんです。それが、CCCと高梁市の間の契約であるべきだと思いますので、そういうふうに考えていただきたいなというふうに思います。 余り時間もないので次の質問に入らせていただきます。 CCCが12月1日付でプライバシーマークを返上しておりまして、今は独自基準での個人情報セキュリティーを敷いておられます。図書館は基本的にはCCCのTカードのデータベースとは別に運用をされるということで、図書館のセキュリティーとCCCの第三者への情報共有というのは一緒にはならないとは思うんですけれども、向こうが独自基準でやっている以上は、高梁市は高梁市でしっかりとしたセキュリティーの基準を設けて、CCCの基準だけにならないようにしていく必要があるのではないかというふうに思うんですけれども、高梁市では、図書館の利用者の個人情報セキュリティーを今後どういうふうな形でしていくんでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井議員、5、6飛ばしとるで。            (1番石井聡美君「ごめんなさい。済みません。5番やってもいいですか」と呼ぶ) 5番からやってえ。 ◆1番(石井聡美君) ごめんなさい。大変失礼いたしました。5番飛ばしてました。すぱっと飛ばしてしまいました。 5番、6番、似たような話なので、一緒にやらせていただこうと思います。 先ほどからずっと言ってます市民への透明化、それから図書館への参加というものを促すための友の会と選書カフェをしてはどうかという話です。 これは、吉備国際大学の先生と一緒に話をしている中からアイデアとして浮かんできたものなんですけれども、今いろんな地域の方が図書館の話をするときに、自分たちは図書館には用事がない、行かないというような声を非常によく聞くんです。よその地域の方から見ると駅前の図書館というのは全く自分たちのものというふうな認識はなく、自分たちの市にある中央図書館になるわけなんですけれども、自分事としては捉えてないということになると思うんです。図書館が成功する成否って、いかに自分たちのものって思えるかどうかだと思ってて、他人事であれば、結局できてもできなくても関係ないというふうに思われてしまうと思います。それを自分事にするためにも、参加を促すということが重要になると思います。 今現在、ボランティアでいろんな活動をされてる方がいますけど、話を聞いてみると、みんなそれぞれに活動をしていて横のつながりとか連携っていうのがないというふうにお伺いしました。よく美術館とか音楽ホールでも友の会がいいところはそのホール自体もいい、イベントもいいというようなことで、図書館にも全国的に見ると友の会があるようなところもあるんです。なので、ボランティア組織とそれから図書館に興味のある人たちをまとめた友の会を組織して、そこを主体にして選書カフェみたいなものも開催していったらどうかというふうに思います。 選書カフェというのはどういったものかというと、結局今問題になってる選書を高梁市でも1万冊、もう11月から選書が始まっているのでどういう形でやってるのか聞いてみたんですけれども、図書館の司書さんが中心でやってますということでした。当然、司書さんの能力を疑うものではないんですけれども、そこでも市民の不安っていうんですか、どういう本が欲しいという声、そういったものを上げていくような組織が欲しいなというふうに考えたんです。 最初は、選書委員会みたいなものを組織してはどうですかというようなことを話してたんですけれども、私も委員会というのに幾つか出させていただいているんでわかるんですけど、余り活発な議論になってないんですね。だから、選書委員会を開いても、司書さんから出されたリストを見て、これでよろしいですか、はいで終わってしまうような気がしたんです。選書カフェというカフェ形式の形であればいろんな人が自由に発言して、そん中から自分が読みたい本、いつか読んでおもしろかった、人にお薦めしたい本というのが出てくるんじゃないかということもありますし、自分たちの要望が図書館運営の中に入っていくということによって、図書館というものが自分事になりやすいのではないかというふうに考えるので、ぜひそういったものを組織してはどうかというふうに思うんですけど、いかがでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 藤澤教育次長。 ◎教育次長藤澤政裕君) 図書館を自分事にというか、自分たちの図書館だという意識を持っていただくというのはおっしゃるとおりでございます。重要なことだというふうに考えております。 そういった中の一つの活動として、選書カフェというような御提案でございます。議員がイメージされてるのとは違うかもわかりませんけれども、今回の図書館にはカフェが隣接してございます。そういったお話もそういう中では出てくるんだろうというふうに思っております。 選書のイメージというのは、CCCがリストをつくって、うちの司書なり教育委員会が決定をする、選書基準というのを持っておりますので、これに基づいて選書していくというのは変わりないところでございます。 選書カフェにつきましては、動向を見まして、どういった形でニーズを把握するかというのは重要なことでございますので、可能性としては検討してみたいというふうに思っております。 それから、友の会も同じようなものというふうに考えますけれども、これはボランティア組織のようなイメージでございます。利用者の方が自発的にそういった組織をつくられるということになれば、側面的な知恵は我々も出していきたいというふうに思いますけれども、主導して集めて組織するというのでは、本来の目的とは違うような形になるおそれもありますので、そういった動向は見てみたい。ちなみに、全国的にはあるようですが、県内にはそういった組織があるというのは今のところは聞いておりません。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) 今現在の図書館って、欲しい本をアンケートに書いて投函しておいてそれを入れていただくというような形になっていると思うので、選書カフェについてはそれをもっとみんなで集まって、楽しくお話をしながらやろうというような形になるかと思います。その中から司書さんも市民ニーズというのを酌み取っていただければいいわけで、そういったところから高梁市らしい選書であるとか、高梁市らしい図書館というものが形づくられていくんじゃないかというふうに思います。 友の会については、自主的にやるんであればその組織をつくることは構わないということですけれども、その組織が実際図書館と連携をとっていかなきゃいけないわけで、それには教育委員会の後押しというのが絶対必要になってくると思うんです。そういう意味で、教育委員会が集めるというわけではないとしても、それに対しての協力体制というのはちゃんと表明していただければと思うんですけど、いかがでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 藤澤教育次長。 ◎教育次長藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 当然市民の方、利用者の方がそういった組織をつくられるというのは、市としてはありがたいことだというのが基本的な考え方でございます。以上です。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) 十分御検討をよろしくお願いします。 7番に行きます。 先ほど質問したんですけれども、CCCがプライバシーマークを返上して今独自の個人情報セキュリティー基準で運用を始めておられます。 高梁市として個人情報なんですけれども、図書館では基本的に貸出履歴というのは残さないということが大原則になっているようですけれども、武雄市図書館でもいろいろ考えられていたように、お薦め、リコメンドを出したりというような形にしようと思うとどうしても貸出履歴を使うことになりますし、例えば自分が読んだ本を他人に紹介したり、お薦めしたり、それから自分の読書ノートをつくったりみたいなサービスも考えられるとは思うんです。そういった利便性と便利な機能というのは個人情報と引きかえになるわけで、ではどの程度の個人情報を出して、どういうふうな形にするのがいいんだろうというのは、ただ単にセキュリティーを守るというだけの観点じゃなくて、サービス向上の面からもう一度考えてみるべきじゃないかというふうには思うんです。 CCCは独自基準でやってるという以上、高梁市のデータベースについても高梁市でしっかり話し合いをしてくべきではないかというふうに思うんですけど、そこの見解をお伺いできるでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 藤澤教育次長。 ◎教育次長藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 プライバシーマークの件であります。 これは、経済産業省が主導してガイドラインをつくったものがベースというふうに伺っております。したがいまして、経済産業省が主管しているクレジット関係の会社は大体取得をされているようでありますが、同時に総務省関係の通信会社等はほとんど取得をされてないという実態もあるわけでございます。 したがいまして、市としましては、プライバシーマークの取得が必須というふうには考えておりません。何となれば、当然個人情報保護法というような法がございます。それの委員会も設置をされております。また、市におきましても条例をつくっておりますし、それを審査する会もつくっております。この会におきましてTカードの導入が可であるか、是であるか否であるかというのは検討いただいた経過がございますし、それは御報告をしたとおりであります。可ということでございましたので、今の手続で進めておるということでございます。以上です。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) CCCですけれども、本屋さんというイメージですけれども、実際はカードを使ったマーケティングの会社でもあるわけで、そのマーケティングに当然個人情報を使ってるということもあっての今回の脱退、独自基準ということになると思います。独自基準だから悪いとは全く私も思わなくて、逆にプライバシーマークがどこまで信用できるのか、どこまで信頼できるのかというところは確かにあるんですけれども、ただ自分たちでやられてる以上は向こうが恣意的に変更することもできるということなので、そこは高梁市として揺るぎない基準をつくっていっていただきたいですし、単に厳しくするだけじゃなくて、利便性の向上というところを図りながらしっかりした基準というのをつくっていただきたいというふうに思います。 もし何かあれば、いいですか。 ○議長(倉野嗣雄君) 藤澤教育次長。 ◎教育次長藤澤政裕君) お答えします。 今議員さんが言われたことについては同感でございます。以上です。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) では、2番の市営住宅についての質問に移らせていただきます。 まず、(1)ですけれども、市営住宅の中にはすごく築年数が経過したものもあって、入っている方がお年寄りということもあって、和式トイレがそのままだったりという形で、とても生活しづらい部分も結構あると思います。あととても寒いとか。そういうところを入居者の方が自分のお金で、例えば最近ちょっと足が悪くなってきたから洋式のトイレにしたいなと思っても、賃貸なので原状回復というものがあって、自分で勝手にリフォームはできない。市にお願いしてもなかなかしていただけないということなので、古い誰も住まなくなってその後の利用が決まってないような市営住宅に関しては、リフォームを可能にしてあげてはどうかというふうに思うんですけれども、そういったお考えはないでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) それでは、お答えをいたします。 先ほど議員さんが言われましたように、市営住宅の管理運営上、入居者の方がみずから行われます模様がえであるとか増築については、制限をさせていただいております。ただ、原状回復や撤去が容易であるというような場合には、現地を確認させていただきまして、承認させていただいておるという現状もございます。 お問い合わせのトイレの洋式化、これにつきましては床下の配管を改修しなければいけないということでございますので、主要な構造物に損傷を与える可能性があるということで、御相談があった場合には簡易の脱着式の洋式トイレを御提案して、現在理解を求めてそちらでやっていただいているというような状況でございます。 また、トイレの洋式化や浴槽の高齢者対応などの福祉対応にかかわる改修につきましては、既存の住宅の耐用年数を勘案いたしまして、高梁市公営住宅等長寿命化計画に計上しております住宅においては、住宅ストック改善工事でそういう改修を行っておるところでございます。 その計画に上がってない住宅につきましては、御提案のあったような対応ができるかどうかということを今後研究してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) 古い住宅に住まわれてる方でも、住宅が古いからといってもその方たちはこれから何年もまだまだ住むわけで、その後にまだ住まれる方もいるかもしれない。その中で使いにくいところをそのまま放置してるというのもどうかと思います。例えば、その人たちが自分のお金でやらせてくれよと言うんであれば、洋式に直して困る人って多分いないと思うんですよ。そういうのもそうですし、例えばサッシをかえるであるとか、部屋をあったかくするために多少何か手を加えるとか、そういったことを次に入る人がもとの寒い状態にしてくれとかそういうふうに言う人って余りおられないんじゃないかというふうに思うんです。今、実際空き家、空き物件がふえている中で、リフォーム可の住宅というのは賃貸でふえてきてます、人気もありますし。リフォームができるということがそこに人を住まわせるモチベーションにもなっていると思いますので、そういうところを柔軟に検討していっていただきたいというふうに考えるんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) お答えをいたします。 先ほどお答えをいたしましたように、同じ住宅に住まわれてる方の公平公正というのがございますが、いろいろ要件を勘案しまして、今後そういうことが可能になるように研究はしてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) ぜひ前向きに検討していただきたいというふうに思います。 2番なんですけれども、きのう石田議員も質問に出しておられましたが、岡山県の奈義町が合計特殊出生率2.81ということで山陽新聞に掲載されておりました。奈義町はいろんな子育て対策をとられてるんですけれども、その中で雇用促進住宅を取得してそれをリフォームしまして、40代以下の子どもがいる世代に貸し出しておられます。こちらが60戸リフォームして、もう今既に46戸がうまってるということで、結構大人気なんです。 高梁市でも雇用促進住宅を取得して今住宅として使っていますが、前何度か質問もしたことがあるんですけど、基本的にリフォームはせずにそのまんま貸すということでした。 公営住宅ではないんですけれども、UR都市機構が昭和40年から昭和50年代に建てられた古い団地を無印良品と一緒にリノベーションして貸し出してるMUJI×UR団地リノベーションプロジェクトというのが平成24年に大阪からスタートしてるんですけど、こちらも若い人にかなり人気で、5階建てのエレベーターがないような物件でも5階あたりを重点的にリフォームすることによって、今東京、大阪、名古屋、埼玉、千葉等で、今度福岡にもつくられるということで人気になってます。 ほかにも、静岡の熱海市がニトリとコラボして、こちらは市営住宅をリフォームして若年層の定住を狙う。これは、入りたいという人から要望を聞いて、その要望に合わせてニトリがリフォームをするというような形をとっているということで、新しくすることで若い人たちが住みたいと思えるような住宅になるんですよ、古い住宅でも。 だから、古いのを古いまま使うんじゃなくて、ほんの少しお金をかけてリフォーム、リノベーションするだけで、土地を造成しなくてもどんどん若い人が住める場所ができるということがあるので、そこをぜひ考えていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) お答えをいたします。 先ほど申されました奈義町でございますが、雇用促進住宅を取得されまして、本年度から運営開始をされております。機構側と町が譲渡交渉を進めておられる中で入居者の方が2戸まで減少されたということで、先ほど言われましたように空き室のリフォームをされたということでございました。 本市におきましても、3団地で89戸空き室がございました。奈義町さんと同じように機構側の予算でリフォームをしていただいております。3団地で新たに18戸入居されたわけですが、その中の7戸が結婚を契機に入居されたということでございました。 ただ、本市の場合は、151戸の方がまだ入居を継続されておりましたので、そちらのほうはまだ入居中ということでリフォームはしておりません。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) このリフォームなんですけれども、ただ単にちょっと新しくするというんじゃなくて、そこにコンセプトを入れたり現代の生活に合ったような大きい改修をすることで、今の県南に出てる人たちを押しとどめる力になると思うんです。 よく市役所の職員の方が県南に出て住んでるということは批判になりますけれども、市から配られる住所録を見てても賃貸に住まわれてる方が非常に多いですよね。話を聞いてても、高梁市の中にファミリー向けの賃貸がないということと、それから余りにも賃貸が古いということ、みんなそこを気にして出ていってしまうというのもあると思うんです。だから、少し新しい、小ぎれいな感じの住まいをふやしてあげることで、高梁市に住みたいなと思える人もまたふえるんじゃないかというふうに思いますので、ぜひそこは検討いただきたいと思いますけど、いかがでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) お答えをいたします。 本市も若者向け、子育て世代の住宅を建築しておるわけでございます。今後は、そういう御要望も多いようでございますので、検討はしてまいりたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) 無印良品、ニトリときたんで、イケアか何かと一緒にやったらいいんじゃないかなと思いますので、ぜひ考えてみてください。 3番に行きたいと思います。 3番なんですけれども、これは質問の仕方が余りよくないので説明させていただきます。 これから人口減少が進んでいく中で、行政コストをいかに削減するかということで、1つ考えられているのがコンパクトシティだと思います。いろいろコンパクトシティに対する施策を打たれて、駅中心の施設をまとめたりというような形でされてると思うんですけれども。そういう中でも、すごく山の中にぽつんと新築の家が建ってたりするのを結構車で走ってると見かけるんです。当然そこはその方の土地だし、何も言えないんですけれども、将来この人大丈夫なのかなという心配もしたりするんです。その人たちが年老いたとき、今は若いからいいですけれども、年老いたときに周りに誰も住んでいないような状態になってしまうんじゃないかとか、いろいろと勝手なあれかもしれないですけど、心配をしてしまうんです。 当然、そのほかにもそこに対する行政コストもすごくかかるんじゃないかなというようなことも考えてしまうわけです。きのうだったか新聞にも水道代が上がる話が載ってましたけれども、そういったみんなで負担する行政コストというのもどんどん人が減ってくるとふえていくわけです。結局、根本的なコストの出るほうを締めていくしかないというふうに思いますが、それには行政だけの力じゃどうにもならなくて、みんなで暮らし方を考えていくしかない時代がもう絶対にすぐそこまで来てるというふうに思うんです。 暮らし方を考えていく中で、当然強制移住させるなんていうことは絶対できないわけで、皆さん居住の自由がありますから。ではどうするかというと、例えば新築するであるとか、引っ越しをするであるとかという住居を変えるタイミングのときに、できるだけ行政コストがかからないエリアに出てきてもらうという方式をとって、何十年もかけて少しずつ移動していって、その時代に合った暮らし方に変えていく必要があるのではないかというふうに思うわけです。 今回質問させていただいたように、今小さな拠点というのを国が整備しなさいということを言ってきていて、そこで介護とかそういったものを集積して、周りの集落と公共交通でつないでいくというような形を考えられてますよね。この小さな拠点に対して人が集まってくるような方策をとることでエリアごとのコンパクトシティというのが進んでいくんじゃないかというふうに思うんです。 今、高梁市は新築に助成を出したりしておられますけれども、ここに住んでほしいなという場所に対してもっと手厚いものを出すべきじゃないかというふうに考えるんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 小野市民生活部長。 ◎市民生活部長(小野和博君) その件につきましては、私のほうからお答えをさせていただきます。 本市は547平方キロメートルという非常に広大な市域を持っております。その78%を山林や原野が占めておりまして、点在する小さな盆地が中心地という典型的な中山間地の地勢を有しておりますが、先ほど言われましたように、御自分の土地に集落から離れたところへぽつんと新築の家があるというのも私も存じ上げております。 本市を考えた場合、例えば医療や福祉それから学校や商店といった住民の生活サービスのあるエリア、これを基幹集落と位置づけるとすれば、各地域には小さいながらも地域、地域の拠点に当たるエリアがございます。この小さな拠点とその周辺集落、あるいは中心市街地、この間にきめ細かな交通のネットワークをめぐらせること、これも議員さん御承知のことと思いますが、こういったことを進めていき、環境を整備し、そして地域コミュニティを維持していくことによって現在の高梁市に求められていることがかなうのではないかなというふうに考えております。 ただ、そのネットワークの妨げとなる交通空白地域の解消、これについても順次進めているところでございます。これにつきましては、多極ネットワー型コンパクトシティというふうな言葉もございますけれども、まさに議員さんがおっしゃられるとおりで、その地域、地域のコミュニティを今後は維持しながら、それぞれの住む場所を尊重しながら、それを有機的につないでいくというふうに事業を進めてまいりたいと思います。 それから、本市が行っております住宅の補助は、他の自治体と比較しても決して引けをとらないものと我々は考えております。こうした制度をしっかりとPRしながら小さな拠点づくりを進めてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) 過疎化の過疎ってまばら過ぎるというふうに読めますよね。だから結局、田舎だから暮らしにくいんじゃなくて、余りにも点々と暮らし過ぎているから行政コストがかかり過ぎて、そのために必要なところになかなかお金が回せなくなってしまうというところが過疎化の大きい問題だというふうに思うんです。とすれば、田舎でも山が多くてもまとまっている地域というのはそれなりに発展してますよね、余り都市部からの距離とは関係なく。結局、特に中国地方の中山間の中国山地にまでいかない地域というのは、非常にまばらに住まれてる世帯が多くて、日本でも有数の過疎化地域で限界集落が多い地域ということになってしまってるわけですよね。 だとしたら、それを解消する方法ってもう一つしかなくて、まばらに住まないということだけだと思うんです。でも、住み方を変えるというのは、ずっと長年住んで来たところから出ていくというのはすごくつらいことだと思います。それであれば、その集落の自分たちが住んでいる中で集まって住む方法というのを考えていくべきじゃないかというふうに思うし、それに対して助成をどんどんしていくべきじゃないかというふうに思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 小野市民生活部長。 ◎市民生活部長(小野和博君) 議員がおっしゃるとおりだろうと思います。ただ、議員も御承知のように、やはり強制的にそういった1カ所に誘引するというのも非常に抵抗のある場合もございますので、これにつきましては、そういった時期をにらみながら、いろいろと協議をしながら進めていこうと考えております。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) 富山市の場合ですけれども、LRTを整備してその周りに住んでる人たちには助成を出すみたいな形で公共交通の維持を住宅政策と合体させてやっているようなところもあるので、高梁市も例えばバス路線を維持するんであればそのバス路線周りは少し優遇するであるとか、そういった形でいろいろ考えつつ住宅政策もやっていかないと、どこでも好きなところに住んでくださいでは、もう多分難しくなっていくと思うんです。そこは十分考えていただきたいというふうに思います。 では、その次の4番の質問に移りたいと思います。 これは、年に3事業者程度を募集して、家賃の補助、税金の免除と開発費への投資を行うことでSOHOでの起業を促してはどうかというふうな提案です。 今、高梁市にも創業・企業支援ガイドブックと企業立地のためのガイドブック(資料掲示)というのをつくられていていただけるんですけれども、これを見てても、高梁市が独自でとられてるものって店舗とそれから工場という形での助成が多くて、なかなか事務所には使いにくい感じにはなっているんです。 国や県が出しているような補助金でも、例えばパソコンが買えないであるとか、いろいろ個人とか数名の単位で小さい事務所を開所しようと思ったときに意外とこういう補助金って使いづらいということが、岡山市のほうで起業した方とかいろんな方からお話を聞いてると浮かび上がってきたので、そういった方たちにもどういうものがものがあったら高梁市で起業したいですかということをいろんな方に聞いて回ったんです。 その中から出てきたのが、当然まず事務所の家賃の補助であるとか税金の免除というのは欲しいところだということ。あといろんな方が言われたのが、開発費へ投資をしてほしいということです。海外の例になってしまうんですけれども、モントリオール市というところはゲームのコンテンツ産業に非常に力を入れているところで、ここは開発費の4割ぐらいのお金をモントリオール市が投資してるんです。ほかにも福岡市みたいに産業をずっと集積させようとした結果、今日本の中でも神戸市を抜いて人口がふえているようなところもあります。 企業がやりたいことを後押ししてあげるというところが非常に重要になってくるというふうに思うんです。この年に3事業者程度というのは、予算にも限りがあると思いますので、こちらからどういう事業者に来てほしいかを募集して、産業を集積させていくことが非常に大切なんで、特にコンテンツ産業って。募集して、こちらで選んで、ここは十分実績もあるし有望だというところに対して積極的にお金を入れるような形での創業支援というのはできないかなというふうに考えてこの御質問をさせていただいたんですけど、いかがでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) お答えをいたします。 本市では、市内産業の振興を図るということで、起業、創業は大変重要なことだというふうに考えてございます。 本市におきましては、平成26年度から高梁市地域商業活性化事業補助金や高梁市起業化・新規分野参入支援補助金で御支援をさせていただいておるところでございます。先ほど言われました備品購入等につきましては、高梁市起業化・新規分野参入支援補助金を活用いただければと思っております。 また、後押しというお話も出ました。本市も産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画の認定を来年1月に受ける予定にしております。高梁市では、新規創業者を含む中小企業振興を目的といたしまして、高梁中小企業支援ネットワークを構成しようというふうに考えております。構成員につきましては、地域の金融機関、商工会議所、商工会、高梁市での構成を考えております。このネットワークで後押しという面ですけど、起業される方の御相談をワンストップでお受けするとか、創業セミナーの開催をする、それからコワーキング事業などの創業支援を実施してまいろうというのを計画の中に入れております。 ただ、今おっしゃいましたような家賃の補助、税金の免除という面はまだ検討はしておりません。ただ、事務所を開設されるときに、登記に係る登録免許税につきましては減免を考えておるところでございます。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) この提案ってビジネスコンテストに近いと思うんですけど、賞金を出してビジネスのアイデアを募って、それに対してサポートをしていくというのがひところはやりました。 なかなかただビジネスコンテストをやっただけは結果が出ないというもだんだんわかってきて、高梁市で産業をつくろうと思ったら、今何もない状態から一から新しい何かのジャンルを集積させていこうと思ったら、一番最初はかなり手厚いサポートが必要になってくるというふうに思うんです。というのが、高梁市でやる理由がないので、それだけの魅力を出そうと思ったら、そこってサポートしかないじゃないですか。その中からだんだん企業が育っていって、人材が育っていったら、それがまた魅力になってくるというふうに思うんです。一番最初、ギアがローのときには力が要ります。でも、ローでも走っていくのに力を出してエンジンを頑張って動かさないと次につながっていかないので、ぜひそこは少し手厚いサポートというのを考えていただきたいというふうに思うんですけど、どうでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) 先ほど高梁中小企業支援ネットワークを構成すると申し上げましたが、その中でまたいろいろな支援策について協議をしてまいりたいと思っております。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) 支援策について協議するだけじゃなくて、ぜひ自分たちのほうからこういう企業に来てほしいというメッセージをしっかり打ち出していくような形で動いていただかないと、網を張って誰も来ないところでずっと待ち続けているようなことにならないようにしていただきたいというふうに思います。 最後の5番の質問に移らせていただきますが、備中松山城の展望台に今非常にたくさん人が来て、備中松山城もことし今もう7万3,000人に迫るような勢いで人が来られてて、おととしが4万人ちょっとだったことを考えると、倍近い方が今来られてるのかなというふうに思って、非常に喜ばしいことだと思ってます。 展望台の周りなんですけれども、多いときには千人近い人が来てるんじゃないかというぐらい人が来てるということで、もう少し今の形じゃなくてこれから整備していかないと、来年にデスティネーションキャンペーンが始まってさらに人がふえていったら、対応し切れなくなるんじゃないかというふうに思うんです。 その中の一つとして、今回ライブカメラを設置してはどうですかというようなことを提案させていただいているんです。ライブカメラは以前にも設置しようかというアイデアがあったというふうに聞くんですけど、そのときにはニーズがまだわからなくて流れたということなんですけど、今であればかなりライブカメラのニーズってもうわかってると思うので、これは本当に緊急に設置してもいいぐらいなものだと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) お答えをいたします。 雲海シーズンを迎えた10月、11月、本当に多くの方が雲海の展望台にお越しをいただいております。備中松山城の魅力をさらに高めるには、ライブカメラの設置は有効だというふうに考えております。 しかし、たくさんの方が展望台周辺にお見えになっております。まず、展望台周辺の安全確保、それからまた今簡易トイレですが2基、男女1基ずつを設置しておりますが、環境整備ということでトイレの設置、それから利便性の関係がございます。観光客の方のニーズをお聞きしながら、観光協会と優先順位をつけてどの事業をするかというのを決めて進めていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) 今言われてたトイレも地元の方が水を足しておられるんですけれども、1日に2回ぐらい足さないといけないこともあるぐらい使われているということで、その方にしてみたら、市役所のトイレより使われとんじゃけあれよりええのを建てえやみたいなことを言われてる方もおられました。実際、今の簡易トイレだと多分、百人、二百人と来られたら全然追いつかないと思うので、それは早急に考えるべきだというふうに思います。 あと、さっき言われた安全性の問題、坂になってるところにみんなが押し合いへし合いしながら見られてるということで、誰かがひょっとして滑り落ちる、転がり落ちる事故が起こって新聞に出てからじゃ遅いと思うので、そこに木の柵なり、少し前に張り出した形でテラスなりを設置するということも絶対必要だというふうには思います。 あと、今看板が道のところに立ってますけれども、朝みんな真っ暗な時間に来られるんで、あの看板を見落とされるらしいんですよ。看板を見落とされて山之上のほうに上がったり、いろんなところに入り込んで、済みませんここはどこですかというのを朝かなりやられてるらしいので、もう少し見えやすくするとか。 あと、美しい森のトイレをみんながあそこを休憩に使われてるんですけど、あそこにある観光の看板に載ってないんですね、展望台がどこかっていうのが。みんながあそこで見て、ないなあないなあと言われてるというのも聞きますので、そういったところであるとか、まだ十分ホスティングができてないところが多いと思うので、全部多分早急にやらなきゃいけないことばかりだとは思うんですけど、どうでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) お答えをいたします。 今いろいろ御意見いただきまして、そういう御意見をたくさん伺っておりますので、安全に展望台まで誘導していけるようにしたいと考えておりますし、やはりトイレが一番今問題なのかなと思っております。展望台につきましても、まず今年度で点検をしようというふうに考えております。 それから、先ほどおっしゃいました展望台の前の辺も少し整地をさせていただいて、たくさんの方がおみえになってますので、安全に雲海に浮かぶ備中松山城を見ていただけるようにしたいというふうに考えております。 また、ライブカメラのほうも検討材料とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) できればライブカメラは、備中松山城のポータルサイトをつくって、そこであるとか駅のサイネージであるとか、そういったところから発信するのがいいかなと思います。 特に、備中松山城のポータルサイトって今ないので、備中松山城と検索かけたときにそのサイトが出てきて、そこに名物であるとか宿泊施設であるとか、道順であるとか、歴史であるとか、山田方谷の大河ドラマ化の話であるとか、そういうのが全部集まるようなものを1つつくって、そこで全ての情報を得られるようにすべきだというふうに思います。 というのが、ホテルを拠点に今観光されてる方も多いと聞きますけど、神原荘だって十分使えるけど、神原荘の利用を見てたらそんなでもないというのは、その情報がないから皆知らないと思うんですよ。だから、ほかの地域への観光につなげていくためにも、そういったポータルサイトで情報を発信していくことって重要だと思いますので、ライブカメラと同様に考えていただきたいというふうに思います。 時間ないんですけれど、最後の質問です。 駐車場不足について、すぐ近くに美しい森があって、そこに駐車場がまだ少し余裕がありますので、もしどうしても駐車場が厳しいときって、美しい森からシャトルバスを出すなりという形で対応できると思うんです。特に、すぐ近々だとゴールデンウイークが非常に混むと思いますので、そういったところを利用されるような計画ってあるでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) お答えをいたします。 美しい森からのシャトルバスとかというのは、展望台に向けてのは今まだ考えはございません。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 石井聡美さん。 ◆1番(石井聡美君) 来年かなり駐車場が不足すると思います。私も前出雲大社に行ったときに3時間ぐらいずっと車の中に閉じ込められてもう帰ろうかなと思ったりもしました。そういう目に観光客を遭わさないためにも、事前に駐車場の確保をとにかく急いでいただいて、なるべく市内にシャトルバスを回して、快適に歩いていただくことで回遊性も上がっていくと思いますので、十分検討していただきたいと思います。以上で私の質問を終わります。 ○議長(倉野嗣雄君) これで石井聡美さんの一般質問を終わります。 ただいまから10分間休憩いたします。            午前11時4分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前11時13分 再開 ○議長(倉野嗣雄君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、内田大治君の質問を願います。 内田大治君。            〔8番 内田大治君 質問席〕 ◆8番(内田大治君) 8番の内田でございます。 通告に基づきまして3点の質問をいたしたいと思います。まず最初に、災害時の情報伝達手段について、そして2番目としまして消火栓用設備について、そして3番目に駅周辺整備についてと、この3点について今回質問をしてまいりたいと思います。答弁のほどひとつよろしくお願いします。 まず初めに、災害時の情報伝達手段についてお尋ねをしたいと思います。 高梁市地域防災計画では、災害時の混乱した状態においては、人身の安定、秩序の回復を図ることが重要であるので、災害の状態や災害応急対策の実施状況、また安否情報等住民が必要とする情報の提供について定めております。そして、この情報伝達手段としまして、第2次高梁市情報化計画では、ケーブルテレビを基幹として電子メールあるいは防災行政無線、広報車と複数の手段を活用して対応するとしてあります。 以前から私は災害時の情報伝達手段として防災行政無線を基幹にすべきだと考えておるわけでございますけれど、この点につきましては、東日本大震災のときも必要性が多くの自治体から報告されているような状況もあります。いわゆる音声による報道の安心感、そしてその人の声、指示で住民、市民は動くと考えています。 しかしながら、本市では防災行政無線の設備の更新につきましては、多額の費用が必要であるという財政的な理由によりまして取り組みをしないと、ケーブルテレビを基幹とするというふうな考え方で臨まれております。 そういう中で、今年度から防災ラジオの施設整備に取り組んでおります。この防災ラジオは、防災行政無線にかわるものであって、音声による情報の伝達手段として私は考えております。 そこで、今までの防災ラジオの施設整備について、現在の取り組みと成果についてお尋ねをいたしたいと思います。 ○議長(倉野嗣雄君) 丹正総務部長。 ◎総務部長(丹正鎮夫君) それでは、この件につきましては私のほうからお答えをさせていただきます。 災害時における情報伝達手段につきましては、議員がおっしゃられますように、これまでにも何回か議会でも御質問をいただいているところでございます。そのときにお答えをさせていただいているように、市としましては、ケーブルテレビを主体としてその他いろいろな手段によって情報をお伝えするということを基本に考えております。 その中で、現在では防災行政無線が備中町、川上町、有漢町で稼働しております。ただ、老朽化もしてきてる中で、更新も考えなければいけないという状況でございます。全市的に防災情報を伝達する手段としてこれまでもいろいろ検討はしてきておりますけど、その中で今回防災ラジオというふうなものを研究、検討して、実施に向けて今取り組もうという段階でございます。 まず、防災ラジオというものでございますけど、イメージとしたら普通のコンパクトなラジオをイメージしていただければいいかと思います。当然、ラジオですからAMあるいはFM、そういった放送が聞けると。そのラジオでさらに電波を受信できるものでございます。 この特徴でございますけど、現在では余り使われなくなったものでございますけど、ポケットベルの周波数が280メガヘルツでございます。この電波というのは、建物内への浸透性が非常に高いということが特徴でございます。この電波を利用したものということ。 それから、情報伝達の方式でございますけど、現在のケーブルテレビでありますとか、あるいはパソコンもそうですけど、停電とか断線の場合は使用ができないことになりますけど、このものにつきましてはパソコンから衛星回線を使うことができるということで、停電時においても、あるいは断線、そういったものに関係なく情報が伝わっていくという特徴もございます。通常ラジオとして使っていただく中にあって、緊急時においては自動的に防災情報に切りかわる。音量も最大になる。仮に電源を切っていても自動的に電源が入るというふうなものでございます。 非常にメリットも多いということと、もう一つ最大のメリットは、防災行政無線を全市的に整備すると、少し前でありますけどそれを検討したときに約16億円程度かかるだろうというふうに試算をしたわけですけど、この防災ラジオにつきましては、その経費は3分の1もしくはそれ以下と非常に経費的には安いというふうなことが導入を検討する一つの大きな材料になったというところでございます。 実際に高梁市でこれが使用できるのかどうかというふうなことで、ことし7月でありますけど、それを取り扱っている東京のほうの会社に来ていただいて、高梁市の地形を見ていただいて机上での電波の状態がどうであるかというふうなことを検討していただいた結果、多分いけるんじゃないかというふうなことがございまして、この夏にかけて実際に電波調査を行ったということでございます。考え方としては、鶏足山がございますけど、そこには県の防災無線の鉄塔でありますとか民間のテレビ放送局の鉄塔等も立っておりますけれども、そこを基幹として電波を発信した結果、市内のほとんどの地域、多少感度の差はありますけど、十分受信できる状態であるというふうなことがわかったわけでございます。 そうした結果を受けまして、今後できれば来年度に向けてこういった整備を検討していきたいというふうなことで、調査結果としたら良好な結果が出たということでございます。 以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 内田大治君。 ◆8番(内田大治君) 大まかな概要についてはわかりました。これをいざ災害時に配信するというんですか、放送局といいますか、そのもとになるのはどういうふうなお考えを持っとられるんですか。市役所の中へ基地というんですか、設備を設けるということで発信は市のほうからするというふうな流れになるんですか。そのあたりの流れを教えてください。 ○議長(倉野嗣雄君) 丹正総務部長。 ◎総務部長(丹正鎮夫君) お答えをさせていただきます。 配信でございますけど、当然基地局となるものは市役所の中に設置はいたします。それから、副配信局といたしましてほかの箇所にも幾つか設置することができます。例えば、地域局に設置するというふうなことも十分考えられます。これは基本的にはそれほど大きな設備じゃなくてパソコンがメインになりますので、パソコンで情報を打つ、それが衛星回線につながる。それから、これは民間でいいますとスカパーといいますか、そういったところから電波を配信する。パソコンで打ったものが音声に切りかわって、放送されるというふうな流れになっております。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 内田大治君。 ◆8番(内田大治君) このたび案として出されておりますけど、まち・ひと・しごと総合戦略の中では、この保有台数というんですか、これにつきまして平成31年度で3,000台を目標というふうなことも掲示されておりますが、完成と同時に各戸配付とか購入とかその辺は今後検討するべきことだと思うんですが、平成31年度に3,000台というふうな目標を上げられておりますが、このあたりの考えはどのような考えであるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(倉野嗣雄君) 丹正総務部長。 ◎総務部長(丹正鎮夫君) お答えをさせていただきます。 まさに今後の制度面、運用面を含めて詳細なことについては検討していかなければならないわけでございます。 まず、これを全戸に配布するのか、あるいは有料で貸し出しをするのか、あるいはラジオを購入していただくのか、いろんな考え方もあるかと思います。それから、防災情報の取得については、携帯があるからいいよとか、パソコンがあるからいいとか、ケーブルテレビで十分だとか、それぞれいろんな考え方もあろうかと思います。そういった中で3,000台を設置するとした場合、経費的なものも勘案したというふうなことがございます。基本的なところを整備すれば、順次そういった機械も購入あるいは貸し出し、いろんな形が考えられますので、とりあえずと言っては失礼かもわかりませんけど、3,000台程度を見込んでいこうというふうなところで数値は計上させていただいてるという状況でございます。
    ○議長(倉野嗣雄君) 内田大治君。 ◆8番(内田大治君) 冒頭申しましたように、災害時、緊急事態においては、音声による誘導、指導、指示というのが非常に効果があるということを私は念頭に持っとるからそういう流れを質問したわけなんで、ひとつ今後の防災ラジオについては、特に注視していきたいと、このように思っております。 次に、情報伝達について不備があったと聞きますということで質問をしたいと思います。 ことし9月、市街地において建物火災が発生した際、以前は市役所屋上に設置したサイレンで情報を発信していたわけですけれど、新庁舎になりましてそういう設備、施設がないために、多くの住民は町なかで消防車のサイレンが鳴り響くということで不安があったというふうに聞いております。火災発生時の情報配信はケーブルテレビ、メール配信というあたりは今後の対応ということでありますが、我々もメール配信は受けたわけですけれど、周辺住民の方というのは全部が加入してないというような状況もありますし、夜中ですからテレビをつけることもないしというようなことで、サイレンで不安を感じておったというふうなことについて聞きます。 この点について、市としてはどのように検証されて、今後どのように対策をされるのか、この点について質問したいと思います。 ○議長(倉野嗣雄君) 渡辺消防長。 ◎消防長(渡辺嘉久君) この件についてお答えいたします。 旧市役所のサイレンは、昭和41年以前、常備消防団の自動車部があった当時に設置したと聞いております。新庁舎移転に伴い、サイレンの移設も考慮いたしましたけれど、老朽化しておるということと消防団の招集については災害メールと電話の連絡網で連絡していること、それから災害の伝達方法といたしまして、防災ラジオの導入計画もございました。そういうことがありまして、9月の火災において市民の方にサイレンで火災を伝達できなかったことについては、現在サイレンを設置計画中であることを市民の方にお知らせしておくべきだったと思います。サイレンにつきましては来週中にも完成予定で、防災の観点からサイレンだけではなく、マイク放送機能を付加したものを設置する予定でございます。以上です。 ○議長(倉野嗣雄君) 内田大治君。 ◆8番(内田大治君) わかりました。 この件に関しましては、市長にもお聞きしたいんですけど、メール等、画面とか文字による伝達の効果というものは出す側としては、情報を出しましたが、伝達しましたが、言いましたがというふうな責任を逃れるというたら何ですけれど、そういうことはできると思うんですけれど、やはり音声、音、声というものを、基幹に置くのはケーブルテレビでいいんですけれど、こういうふうなものが現実的に起こってみて、サイレンがなかった、サイレンなら伝達が十分できるんだと。災害で緊急時でというときには、音声というものを必ず担保しとかにゃいけんのんじゃないかと、そのように私は思うんで、この点について考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(倉野嗣雄君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 内田議員がおっしゃいますこと、もっとも至極だと考えます。災害に対するさまざまな情報伝達手段を持っておくということはより効果的であるという認識を持っております。おっしゃいましたように防災ラジオというのも音声で発信をするというものでございます。 予定をしとったということは言いわけにはなりませんので、そういうお知らせができてなかったということは事実でございます。それを踏まえまして、今回の整備はちょっとおくれたわけでございますが、もうすぐ完成ということで、二重、三重、そして画面による目で見るもの、そして耳で聞くもの、いろんなあらゆる手段というものを講じて、これに対応していくという考えでございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 内田大治君。 ◆8番(内田大治君) それでは、2番目の消火栓用設備について質問します。 この件につきましては、ことし6月の定例議会の一般質問でかなりしつこく質問させてもろうた件なんですけれど、そのときに私は設備の更新については全額公費負担ですべきではないかと質問したわけですが、現在全体の管理としては合併時に要綱を定めており、基本的には設置してある町内会、自治会に管理をお願いしているんだと、これが現実ですというふうな答弁をいただきました。また、そういう中で、更新に当たっての負担割合は現在2分の1でございますけれど、これは今後検討もしていきたいと、そういうふうな答弁をいただいたかと思います。 そこで、もう一度になりますけれど、消火栓用設備設置補助金の交付状況、5年間ぐらいでどのくらいのものが交付されとるのか、その点についてお尋ねをしたいと思います。 ○議長(倉野嗣雄君) 渡辺消防長。 ◎消防長(渡辺嘉久君) お答えいたします。 平成23年度から今年度までの交付状況をお答えいたします。平成23年度は7町内会に20万5,800円を補助金として交付しております。平成24年度は4町内会、10万4,737円、平成25年度は4町内会で21万9,612円、平成26年度は7町内会で56万5,972円でございます。平成27年度につきましては、現在手続中のものと今議会で補正予算をお願いしている案件とを含めまして5町内で67万140円となる予定でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 内田大治君。 ◆8番(内田大治君) ありがとうございました。 2番目について質問を続けていきたいと思います。 火災の場合、消防の現場到達までの初期消火の大切さまた必要性ということと、設置してあることにより住民の安心感があり、消火栓設備が重要な役割を持っていると、そういうふうに私は感じております。特に、消防署より遠い周辺地域に暮らす者にとっては、大切さが特に大きいと、そのように考えております。 また、先ほど言いましたように、町内会での管理というふうなことを基本に考えますと、この点につきましては以前も私は議会で申し上げたかと思うんですけど、町内会というのは維持ということが今大変難しい状況になっております。というのも、町内会に対しての収入というものがほとんどない状況です。納税組合への奨励金もなくなっております。それから、建物共済、JAあたりがやっておりましたその報償金等もなくなり、地域の町内会、これは温度差がかなりあるかと思います。高梁市の町なかの町内会、それから郡部の町内会というのはかなり違うとこもあるかと思うんですが、いずれにしても町内会の維持というのは非常に厳しい状況にあるわけです。 そういう中で、消防設備の維持というのも発生してきとるわけなんで、先ほど交付状況等を聞きましたけれど、5年間の平均をしますと約28万円です、負担しとる自治会側が出す金額が。それで、これを2分の1の負担と考えれば総額で年56万円の支出を今高梁市がしとるわけです。町内会としても厳しい状況にある中で、大きく言えば安全・安心を住民がお金で買うんかというふうなとこまでを考えざるを得ないような状況なんです。 私は、特に消火栓設備による住民の安心感、いわゆる社会福祉の一つにもつながるとの捉え方もできます。そういう中で現在どのようにこの点について認識をされているのか、お尋ねをしたいと思います。 ○議長(倉野嗣雄君) 渡辺消防長。 ◎消防長(渡辺嘉久君) お答えいたします。 消火栓用設備設置補助金というものに関しまして、地域が自立して安心・安全を自分たちの手で守るというところが根底にあると考えております。その中で安全に器具の操作をしていただくとかということになりますと、みずから点検をしていただくとかそれから放水訓練などを消防団と一緒にしていただくとか、そういうことをやっていただいた上で、補助金の申請をしていただいてやっていくということが根底にあると考えております。 ですから、一律に今まであったのでそれを更新して置いておくというところは、安心・安全につながっていくものではないのかなと。ホースが抜け落ちたりして水が飛び散ったら、素人が使ったら危ないものでございますので、ある程度点検、訓練が必要なものと考えております。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 内田大治君。 ◆8番(内田大治君) 消防長の言われることはわかりますけれど、私が先ほど申しましたように、非常に厳しい状況にある中で今まで周辺地域にあったものを今言われるのを聞けば、維持できんのならもう放っとけばよろしいがなというふうな声に聞こえます。それは、人がおらんようになって管理する者もおらんようになったら、更新までしなくてもいいと、裏を返せばそういうふうにも私には聞こえるわけなんです。先ほど言いましたように、安心・安全を金で買わせるんかというふうな考え方に私はなってくるんです。そういう中で全額公費でお願いしたいというふうに思うんですが、まだ消防長はそういうふうな答弁をされるわけです。 私がおります備中町の平川地域でこういう問題がありましてこのたびいろいろお世話になるわけですが、なかなか町内会での維持管理というのは難しいからどうすりゃということで、コミュニティ単位での相談になって、そっから出費してやるというふうなことで、自治会、町内会あたりだけの問題では今現在はないと思うんです。どんどん栄えている時代でしたらそれは当然そうかもわかりませんけれど、先ほど申しましたように厳しい状況になっております。金額的にも大きいか少ないかそれはわかりませんけど、全額見ても50万円の話の中でそういうふうに盾にとるというのが本当に市民のために暮らしやすいとこまでつながるのかなという疑問は持ちます。 そういう考えを持たれておるとすれば、もう一つ6月議会で負担割合というもの、今現在2分の1でございますけれど、これを検討してもいいというふうな答弁をいただいております。2分の1を10分の9にするのか、8にするのか、いろいろあるかと思いますけれど、そのあたりはどのようにお考えいただいとるんか、質問したいと思います。 ○議長(倉野嗣雄君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 消防長が先ほど答弁させていただきましたが、決して内田議員のおっしゃったような気持ちを持っておりませんので、そのようにお伝わりしたんであれば、こちらの答弁が少し意をお伝えできなかったということで、それは申しわけなく思っておりますが、全ての市民の皆様が安全・安心というものを持っていただかなければならないということに変わりはございません。 今現在2分の1補助でこうして自主的に更新ということを行っていただいているわけでございます。これは本来なら使わないほうがいいわけでありますが、万一のときにはということになりますと、過去にも使用された例というのはございます。消火活動に寄与していただいとると私は思っております。 ただ消火活動をするに当たっては、消防団の皆様がいらっしゃるわけでありますので、やはり操作方法というのは、少し訓練というか、地域の方も使っていただく使い方、消防団員であった方はわかるとは思いますが、そこら辺は町内会もなかなか厳しいというお話がございました。 これは別の話になりますが、平成29年4月からの介護予防の関係で新しい仕組みというのを考えにゃいけんと思っておりますので、その中で1つのメニュー化ができないかなという思いはしておりますが、それよりも前に、来年の予算に向けて6月の答弁でも検討するというお約束をしておりますので、重ねて私からもこれはしっかりと議員が申された御要望というものも踏まえまして、検討をさせていただき、予算化をさせていただきたいと考えておりますので、御理解いただきますようによろしくお願いを申し上げます。 ○議長(倉野嗣雄君) 内田大治君。 ◆8番(内田大治君) わかりました。よろしくお願いします。 それでは、続きまして、3番目の駅周辺整備についてということで質問したいと思います。 備中高梁駅周辺の整備事業につきましては、皆さん御承知のようにJR備中高梁駅そして駅の東広場が完成し、またそこにつながります市道も完成して、大変便利になったと同時に、またこれがもとでその周辺地域の建物が建ったりしてにぎわいを興していくんじゃないかと、そういうふうなことまで考えております。 今、西広場というんですか、駅西交通広場と称しておりますが、ここらが工事中でございます。そして、複合施設、図書館というふうなものの工事が順次進んでおります。これらが完成すると、本当に備中高梁駅を中心とした新しい高梁市の顔ができるんじゃないかと、このように期待もしとるわけでございます。 このような中で、話は小さくなるわけですけど、駅周辺の建物、施設等のいわゆる行政的な呼称の使われ方、例えば備中高梁駅の今現在西から入ってる入り口、どういうふうにいうんかなと聞いてみますと、昔の駅のところとか西口という人もおりますし、表口という人もおります。そういうふうなことでまちまちです。統一することもないんですが、以前だったら備中高梁駅でよかったわけですけど、今はその東側も備中高梁駅でございます。 そういう中で、市としてもこの際、西口なら西口で統一してもええし、表口なら表口でもええんですけど、何か親しみやすいような、せっかくできた建物ですから、そういうふうな名称を統一したような考え方を表明されたらどうかなと、そういうふうに思うわけです。 以前は、東西連絡道として長く使うとったわけですけど、ここへ来ましてふれあい道とかというふうなこともあります。 それから、新しくできる複合施設についても複合施設というんか図書館というんか、いろんな考え方があるかと思うんです。例えば高梁総合文化会館あたりはずっとそれで来とりますけど、同じような建物で新見市の場合はまなび広場にいみというふうなことで市民が親しみやすい名前に変えてやっております。そういうことを考えてみますと、この際いろんなとこ、必要な箇所に行政的な名前だけで建設時代からの統一したことでなしに、何か親しみやすいような名称をつけたらどうかなというふうに思うんですが、この点についてはどうでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 議員の御指摘ももっともだと思います。私も何か愛称的なものができないかなという思いも持っておったところでございましたので、例えば駅の東口、西口というものをどういう名前がいいかはまだ今何ともわかりませんが、名称募集をさせていただいたらと思っております。名称募集をさせていただいて、皆さんでおつけいただいたものを東側、西側の出入り口の呼び名とさせていただくのもいいのではないかなと今考えているところでございます。 過去にも城見通り、それからはなみずき通りという愛称を道路につけておるわけでございますが、そうした形で市民の皆様に親しまれるような、そして市においでいただいた外部の方にも、あ、こっちがそういうものかというふうにわかるような愛称ができればなと考えておりますので、御提案はぜひ取り組みたいと思っております。 ○議長(倉野嗣雄君) 内田大治君。 ◆8番(内田大治君) よろしくお願いします。 それでは、続きまして、2番目の順路標識、案内板が不足している。見やすい、わかりやすい標識を設置すべきではないかということにまいりたいと思います。 先般ちょうどJRを利用しまして、岡山から帰ったときですけど、ある人と一緒になりましておりたわけですけど、おりてすぐに改札へ上がりまして、2階のとこで市役所のほうへはどっちへ行ったらええんですかなというようなお尋ねがありまして、市役所はこっちからですと言って、上がったとこから左へ案内したわけですけど、そういう点でよく見ると、順路の案内というもんが備中高梁駅にはないんじゃないかなと。完成して外へ出たときにはというふうなことも考えられますけれど、今現在であのまま2階へ上がって改札を出て、右へ行ったらどっちにいくんか、左に行ったらどっちに行くんかというふうな順路の案内がないかと思います。その点について、案内板も含めてひとつ検討いただきたいとそういうふうに思います。 それと、3番目になりますけれど、西広場、東広場というふうに使われておりますが、このあたりでは機能面での説明はあって、我々も理解はしとるわけですけど、それをハード面とすれば、ソフト面といいますか、岡山駅で正面へ出れば桃太郎があって、噴水があって、あ、岡山じゃなというふうな感覚もとれるわけですが、備中高梁駅前の広場、中の整備は進んでおりますが、そのあたりの考えというんですか、どういうふうにされるんかなというふうなことです。例えば、駅前にオブジェを設置して文化の感じられるような何かをつくってそういう空間をつくったらなというふうな思いがございましてこういう質問をしとるわけですが、一つこの点についてのお考えをお聞きしたいと、このように思います。 ○議長(倉野嗣雄君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 まず、観光案内というか、順路の案内等については不足しておることは承知もいたしております。御迷惑をおかけしとんじゃないかなと思っておりますので、これにつきましては、どういう形で誘導をしてさしあげるのがいいのかということも含めて、今検討しておりますので、整備を今年度中に行っていきたいというふうにも考えているとこでもございます。 また、今改札を出ていただきますと、映像が流れるような案内板も整備をさせていただきました。それに加えまして、観光施設等の御案内もできるようなものも整備をさせていただこうと、このように考えているとこでございます。 駅周辺の歩道とか、そういったところにも、今でもサイン看板はあるわけでございますが、古くなったりもしておりますので、看板全体の見直しという形の中で、必要なところから整備をさせていただく考えでございます。 それから、御提案をいただきました駅西広場、また駅東広場についてのいわゆる潤いの空間という形だろうと思いますが、今商工会議所の女性会の皆様によりまして、ちょうどエスカレーターの下あたりに花を3つ置いていただいておるところでございます。 駅西側につきましても、ちょうどロータリーの真ん中に空間ができます。東側にも空間ができます。これらに植栽は当然行ってまいりますが、駅の西側につきましては、今方谷会等の皆様方のお申し入れもいただいておるわけでございますけど、山田方谷さんということを今一生懸命PRをさせていただくという中で、皆さんの浄財で銅像をつくったらどうかというお話もあるわけでございます。そうしたオブジェ的なものを駅の西側のほうにも整備をさせていただければというふうなことで、今関係の皆様方と御相談をさせていただきょうりますので、これも進めさせていただきたいなと思っております。 今の駅の西側、ロータリーは工事しておりますが、ホームとの境がこげ茶色のフェンスで囲まれたような形になっておると思います。実は、備中高梁駅はあと9年で誕生100年になります。その100年目まで記録ができるようにということで、誕生から100年までの、100枚というわけではありませんが、ポイントポイントを紹介する、そういったものを何らかの形でパネルにして御紹介ができるような、そして待合をしていただくときもそういったものをごらんいただいて高梁の町を知っていただくとか、そういうことができるような形というものを今考えているとこでございます。もちろん、あと9年間分はあけておこうとは思いますが、そういう形でにぎわいというもの、潤いというものを演出させていただこうと考えておるところでございます。 御提案いただきましたことをぜひこれも実施に向けて取り組ませていただきたいと思っております。よろしくお願いをいたします。 ○議長(倉野嗣雄君) 内田大治君。 ◆8番(内田大治君) よくわかりました。 私がもう一つつけ加えさせていただきたいのは、高梁市であればやはり山田方谷先生をどうにかというふうな考え方があります。そこを設置されるというふうなことが進んでいるというふうな状況でございますが、これにというのは何ですけれど、山田方谷先生を世に売り出した人の一人が備中町出身の宮本隆先生ではないかと思うんです。今の資料館あたりへできてるのがもと、そのもとにはいろんな過程を経てあの銅像に至ったというふうな経緯もあります。 そういう中で、私もこのたび宮本隆先生の作品を備中町に持って帰るというふうなことでいろいろ研究もしたりして、市のほうにもお世話になったわけですけれど、その中で宮本先生というのは、非常に立派なというと失礼になるんですけれど、そういう意味では功績が多い人であったかと思います。と申しますのも、私先般靖国神社のほうへ参拝させていただいたときに、あの靖国神社の中へこの宮本隆先生の母子像というのがあるわけです。非常に感動したわけですけれど、そういう有名人も高梁市から輩出されておりますので、いわば山田方谷先生を世に出した宮本隆先生だと、このようにも思うところもございます。そういう考えがあるとするならば、同じように宮本隆先生も同時に顕彰するような気持ちを持っていただきたいと、そういうふうに私は思います。そういう点で、今回の質問を終わりたいと思います。ひとつよろしくお願いします。 ○議長(倉野嗣雄君) これで内田大治君の一般質問を終わります。 ただいまから午後1時まで休憩といたします。            午前11時55分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時0分 再開 ○議長(倉野嗣雄君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、黒川康司君の質問を願います。 黒川康司君。            〔4番 黒川康司君 質問席〕 ◆4番(黒川康司君) 4番黒川です。よろしくお願いします。 通告質問については4点出しております。誠意ある回答をよろしくお願いいたします。 まず、1点目ですけれども、高梁市地域振興基金によるまちづくりについてであります。 このまちづくり事業の中で住民自治活動推進事業枠というのがあります。その枠は合併前から各地域が実施していた事業を継続して実施できるよう設けられたものであり、今後20年間継続して配分をしていくという方針が高梁市まちづくり協議会連絡会で出されております。 過疎化、高齢化、少子化が進んでいく状況の中、各地域のまちづくり協議会がこの内容については決定していくことだとは思いますが、市としてのまちづくりに対しての見解を問うということです。 趣旨としては、私もまちづくり協議会の委員で参加してましたので、各地域で結構イベント的なものに交付金等を出されてます。ええ例をとりますと、花いっぱい運動、これは合併してすぐ国体があったことで運動が出てきたんですけども、もう10年たちました。地域によっては、お金を配分されとるけど使いにくいというところもあるし、私の住んどるとこも13万円の花いっぱいの交付金を3万円まで落としました。そういうことで、少し内容を見直していきたいなという私の気持ちはあります。ただ、皆さん方が決めることですので、意見としてはそういうことを言わせてもらいましたけれども、行事等へ交付金が出てます。 そういう中で、周辺地域では今過疎化、高齢化、地域の集落を存続していくことが非常に難しい地域が出てます。そういうところで交付金の使い方を少し方向転換していったらどうかなというような私の気持ちであります。 そういう中で、例えばインフラを維持していくための道つくりも高齢化してできないとかいうときに、ある程度地域でそこを業者に頼んで出していけれる、そのためのお金としてこれを交付していくとかという方向にしていったらどうかなと思います。 余りイベント行事等への交付金をやめろということを言うと私も叱られますけど、それなりに地域では頑張ってそこをやられとるとこもあるし、そこは温度差が多少あると思います。そこら辺を精査して、そういうふうにみんなが生活していくための一つの基盤を充実させるというためのまちづくりの交付金に少し切りかえていってもらえばありがたいなと思いますけれども、市のほうはどういうふうにそこは考えておられるか問います。よろしくお願いします。 ○議長(倉野嗣雄君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) それでは、お答えをさせていただきます。 議員御承知のように、この地域振興基金によるまちづくりの事業というのは、合併特例債のソフト分を基金として積み立てたものでございます。合併のときに地域住民のこれまでの取り組みというものを尊重していこうということから基金に積んで、それを配分していくという考えをとったわけでございますが、途中若干総務省見解と違うところもありまして、紆余曲折はあったわけでございますが、今は制度的に償還の終わったものから取り崩しができるという形になっておりますので、今のような形をとらせていただいております。 ただ、一つ外れてないのが、これはあくまでもハード事業ではだめですよというのが外れてないんです、この使用に当たっての制限というものが。それがありますので、そこはどういうふうに運用していくかということになるわけであります。 もともとは10年間で使おうとやっとったわけですけど、それを今各まちづくり協議会の皆さんとお話をしてもう20年延ばしていこうやというお話をいただいた時点で、償還ももうほとんど終わるわけでございますので、使い方はそっから先いろいろ工夫はできるんだろうと私は思います。したがいまして、本来の住民の基礎的なまちづくり活動、地域活動に使っていただくというのが今おっしゃった住民自治活動推進事業の部分だと思いますので、地域のイベントとかそういったものには今度は活力創造のほうを使っていただいて、そういう基礎的な部分について各地域でもっと柔軟性を持たせるということをしてはどうかというお尋ねだと思いますので、これは検討してみる余地はあると思いますが、昨年まちづくり協議会の皆さんが集まって協議をして、こう使おうやというて決められた経緯もあるということで、これは十分お話をさせていただきながらというふうな考えではございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 黒川康司君。 ◆4番(黒川康司君) わかりました。なかなか市がこうしろというのは難しいと思います。まちづくり協議会それぞれの地域で皆さん委員に出られてそれぞれ決めておられるということなんで、私も委員として今後もまちづくり協議会に出ますので、そういう考え方を少しは意見として述べていきたいなというふうには思いますので、よろしくお願いします。 地域の周辺部は非常に疲弊しとる。これも仕方ないと言えば仕方ないんですけれども、高齢者ばっかりの集落、こんなんがあると一番大事な農村文化である神社の祭りとかそういうものに皆さん手がかけれなくなってきてるんですよ。そういう状態でありながらなぜイベントをやるのかというのを自分の中では疑問を感じております。余りそれを言うとまた叱られるんで言えませんけれども、少し考え方を、私もそうですけれども、みんな直していくべき時代が来たんじゃないかなというふうに思いますので、こういう質問をさせていただきました。 それから2点目ですけれども、地域公共交通についてということで、先般も高梁市まち・ひと・しごと総合戦略の中で路線バスそれから生活福祉バス、乗り合いタクシーについて、その利用状況を注視するとともに利用者や運行事業者の意見を参考にしながら、より利用しやすい交通手段を講じるというふうにしてあります。 この中でスクールバスというのが1つ、これは部局が違うからなかなか難しいんかもわからんですけれども、現在スクールバスについては、19路線のうち5路線は生活福祉バス等との混乗路線となってます。14路線がスクールバス専用ということになってます。それから、今のまち・ひと・しごと総合戦略でも述べてありますけど、その前に高梁市地域公共交通網形成計画の見直しというのも3月にされて、その中を見てみますと、そういうふうに路線の数とかが載ってます。公共交通関連支出ということで平成25年度の実績2億4,800万円というものを支出しとるというふうに明記されてます。その内訳ですけれども、路線バスが48%、スクールバスが19%、生活福祉バスが12%、乗り合いタクシーが8%ということで、5年間で4,800万円増加としてありました。そして、理由としては路線バス補助が3,400万円増加しているというふうにありました。そして、アンケート調査の結果を見ますと、満足度調査では、特に乗り合いタクシーに満足しているというような意見が出ていました。それは、地域公共交通網形成計画の中に書いてあることであります。 今後、混乗とかを含めてスクールバスについては、生活福祉バス、これらとどういうふうな効率性というんですか、そういうものを考えておられるのか、計画を聞かせてほしいと思います。 ○議長(倉野嗣雄君) 小野市民生活部長。 ◎市民生活部長(小野和博君) 失礼いたします。 それでは、この件につきましては、私のほうから御説明を申し上げたいと思います。 御質問のスクールバスについてでございますが、市内には民間の路線バスや生活福祉バスと運行ルートが重複するスクール専用バスがございます。運行の曜日が限定されている一部の生活福祉バスの利用者から、議員が今おっしゃられたように、毎日運行しているスクール専用バスを利用したいというふうな御要望があるのは承知いたしております。本来スクール専用バスは児童・生徒が安全に安心して通学できる環境を守るということを第一義といたしておりますが、座席に余裕があったり、運行時間が折り合うことを前提とした上で地域の方にも利用いただく混乗は、現在の地域公共交通の実情を見る中では当然検討していくべきものと考えております。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 黒川康司君。 ◆4番(黒川康司君) スクールバスと生活福祉バスの現状を見る限り、結構生活福祉バスも誰も乗ってなくて走ってるというとこを見ます。ただ、それは停留所があるから決まったように毎日そこの停留所まで行って、人がいなくても行って、必ず決まったルートを走るというようなことで、空でも走らなきゃいけないんでしょうけれども、効率性、利便性をうたってあるんですよね、計画では。それを考えていく上では、少し本当に考えとんのかな、どうなんかなというふうに私疑問に思うんです。そこら辺ももっと考えて、系統的なものをしっかり考えて、効率性とか利便性を高めていくということを努力してもらいたいなというふうにお願いします。 2点目に入りますけれども、川上地域、備中地域の乗り合いタクシーは、同じ地域を週に2回ほど回っているわけなんですけれども、両地域ともそれぞれ年間5,000人弱ですか、の利用人数があるというふうに聞いております。これは結構成功した例じゃないかなと私は思ってます。この理由として、ドア・ツー・ドアとステップが低いということがお年寄りには非常に乗りやすいというふうに言われてます。大きい4条路線のバスについては結構ステップが高くて、乗りにくいということも私聞いております。 その中でドア・ツー・ドアで乗降ステップが低床である車の運行というこういう方式を他の地域へ拡充していくという計画はあるのかどうか聞きたいんです。 また、巨瀬、川面、中井で実証されてます乗り合いタクシー、これについては停留所を設けて乗られてるということで、停留所まで出ていくのが非常に難しいんです、年をとると。だから、ここら辺も成功例があるんならなぜそれを使わないのかというふうに私の中では思ったんで、そこら辺もこの間委員会で質問をさせてもらいました。その中で地域性が確かにあると思います。地域性があるんで、地域に合った交通体系というのは必要だと思います。あと鉄道のダイヤとうまく連結して、例えば岡山へ行きたいというても、周辺部からも朝出て、電車に乗れて、夕方には帰れるというような連結、ダイヤの編成を今後も考えていってもらいたいなと思います。 今の2点目の質問ですけれども、乗り合いタクシーというのを今後どういうふうな地域へ計画しているのかお聞かせください。 ○議長(倉野嗣雄君) 小野市民生活部長。 ◎市民生活部長(小野和博君) それでは、引き続きお答えをさせていただこうと思います。 現在、川上、備中地域で運行しておりますふれあいタクシーにつきましては、どちらの地域も急峻な地形が多く、道幅も狭いということで小回りのきく10人乗りのワンボックスカーで自宅までの送迎を行っていることが、この利用が好調な原因だというふうに理解いたしております。このデマンド型の乗り合いタクシーについては、自宅の軒先まで送迎してくれるという大きなメリットがある反面、前日までの予約で当日の急な理由ができないと、そういった不便さもございます。 一方で、今お話がありました川面、巨瀬、中井地域の生活福祉バスのように、従来運行しておりましたルートをよりきめ細かく回る定時定路線を採用した地域もございます。こちらのほうは予約は不要で、自宅近くの運行ルート上であれば、どこでも乗降ができるフリー乗降が大きなメリットというふうに考えておりまして、これの採用に関しましては、地域の皆さん等との協議の中で採用に至った経緯がございます。 いずれにしましても、今後の交通再編を行う上では、地域の方が利用しやすい交通手段の導入が大前提でございます。利用される皆さんの意見を聞きながら、その地域に最も適した交通手段になるよう検討、協議を進めてまいりたいと思います。 先ほどお話の中にございました川面、巨瀬、中井の路線で、これは駅へつなぐという大前提がございまして、乗り合いタクシーの利用を導入した場合いろいろ不都合があったりしたもんですから、この路線を生かすという経緯もございました。ただ、今後利用実績を積んでいく中で改善すべき点、見直さないといけない点、いろいろと出てまいると思いますので、そういった時期が参りましたら適宜検討を続けてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(倉野嗣雄君) 黒川康司君。 ◆4番(黒川康司君) よく検討していただきたいと思います。また、この公共交通についてはずっと見ていきたいので、また質問に上がってくるかと思いますので、ここで終わりじゃないので、心して思っとってください。よろしくお願いします。 あと、3番目なんですけれども、成羽病院の……。 ○議長(倉野嗣雄君) ちょっと待ってください。 小野市民生活部長。 ◎市民生活部長(小野和博君) 1点申し上げておりませんでした。 お年寄りの乗降に際しての低床の関係でございますけれども、地域的な問題もございまして、低床バスを導入いたしますとステップがひっかかってなかなか運行しにくいということもございます。ワゴン車の運行ではステップが出入りするような車両もございますので、こういったものへの配慮も十分いたしてまいりたいと思います。以上でございます。申しわけありませんでした。 ○議長(倉野嗣雄君) 黒川康司君。 ◆4番(黒川康司君) 地域公共交通については質問を終わります。 続いて、成羽病院の運営について質問させてもらいます。 9月の議会で決算審査特別委員会の委員でないのでここら辺を聞きたかったけど聞けれなかったんで、一般質問でここは大きい意味で聞かせてもらいたいと思います。 昨年度の決算においては、累積赤字が3億9,000万円と出てました。その原因及び今後の経営をどのように改善していくのか方針を聞かせていただきたいと思います。 ○議長(倉野嗣雄君) 三宅病院事務長。 ◎病院事務長(三宅得智君) 成羽病院の運営につきましては、私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。 平成26年度の決算におきまして、未処理欠損金といたしまして3億9,650万円余りを計上させていただいております。 累積赤字の原因、要因でございますが、まずは一番大きなものといたしましては、病院の建てかえによります旧病院解体撤去に伴います固定資産除却損を特別損失として3億8,698万5,000円計上をいたしました。また、新しい病院になりまして、建物の減価償却費また機械類等の償却資産の減価償却費の増加が8,762万1,000円ございます。また、昨年度、新地方公営企業会計制度改正がございまして、その改正によりましてみなし償却制度が廃止になった、そういったことから減価償却費が7,300万円弱増加、また昨年度から各種の引当金が経費として追加が必要になったということで引当金の関係が7,500万円程度発生したというものが大きな赤字の要因と考えております。 こういった除却費、減価償却費等につきましては、実質的な現金支出は伴わない支出でございまして、キャッシュフローには影響はございませんが、赤字の解消に向けては多くの取り組みを進めていかなければならないと思っております。 まず、短期的に見ますと、医師を初めとする医療スタッフが一番大事なことではないかと思っております。また、より上位の施設基準の取得によりましてよりよい医療の提供と収支改善をあわせて図ってまいりたいと思っております。 中・長期的には、今新公立病院改革プランが平成28年度までに策定が要求されております。その中で、新しい病院のあり方等も含めて検討して、収支改善につなげていきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 黒川康司君。 ◆4番(黒川康司君) 原因は新しい病院を建てたことによっていろんな経費が出てきたというのはわかります。 ただ、市からの繰り入れも以前よりも結構たくさん入っているように思います、病院には。民間の病院で例えますと、民間は繰り入れは一切なくて経営をやっていってるということを考えると、減価償却費以内ぐらいでは欠損を抑えていってもらいたいなと思います。これは数字だけの問題ですけども、それ以内で抑えていくと現金的にはその差だけが少し残っていくというふうに私は思ってますので、努力してもらいたいと思います。 それから、施設基準も今機能評価等を行って上のレベルへ、診療報酬が収入としてたくさん入るようにということを努力されてることも知ってますので、よろしくお願いいたします。 次に、2点目ですけれども、以前は看護師の確保が非常に難しいということを言われて難儀した覚えもあるんですけども、現在は容易に募集をかけると若い看護師さんが来てくれるということがあって、確保しているということです。これも吉備国際大学、順正高等看護福祉専門学校との連携の中で学生さんの研修施設として成羽病院を使うとかいうことの効果が、これには出てきたんだろうなというふうに私は思ってます。 それから、看護師についてはいいんですけれども、医師の確保について聞きますけれども、自治医大の医師の派遣というのは県の人事によって枠が決められて、県からも決められた病院へ派遣されてくると思うんですけれども、現在でも成羽病院では1名の自治医大の医師が派遣されてます。これについて、来年度の計画は同じ1名かどうか、そこら辺をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(倉野嗣雄君) 三宅病院事務長。 ◎病院事務長(三宅得智君) 失礼します。 自治医大卒業の県からの派遣医師ということでございます。 現在、1名の派遣を受けております。自治医大の医師につきましては、県の人事ということになってございます。県からの通知等が2月の中旬ぐらいでないとはっきりと来年度の配置のほうがわからないという状況でございます。県の担当課のほうには、市長を初め院長等が出向きまして、1名ではなく2名、またそれより多くの方の派遣を要請しておるところではございますが、現在のところはっきりしたことは申し上げることはできません。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 黒川康司君。 ◆4番(黒川康司君) わかりました。なかなか自治医科大学の医師の派遣というのは枠があって難しいというのはわかってます。でも、以前は将来的には確保は見やすいだろうというふうに県のほうから聞いていました。だから現在に至る段階では1名じゃなく、二、三名は可能なんかなと思っておりますけれども、枠的には厳しい枠でいってんのかなと思います。 それから、先般市長のほうから旭川荘が備中診療所、それから平川診療所から3月に撤退ということを聞かせてもらったんですけれども、こういう場合、何ぼか公立病院の成羽病院としてもそこは医師が行ってやるのかどうするのか、まんざら市としては知らないよというわけには私はいかんと思うんですけれども、そこは医師確保について十分に努力してもらいたいと思います。一般質問でそこはぶつけてないので、そこについては聞きませんからよろしくお願いいたします。 それから、3番目の現在の病床利用率はどれくらいなのかを聞かせてください。 ○議長(倉野嗣雄君) 三宅病院事務長。 ◎病院事務長(三宅得智君) 現在の病床利用率につきましては、けさ調べてまいりましたが、一般が83%、療養が43%というふうな利用率ということになってございます。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 黒川康司君。 ◆4番(黒川康司君) 一般が83%というのは結構いい率だと思います。大体改革プランなんかでは70%以上は確保しなさいよというようなことで言われてました。 ただ、療養が43%と低いというのは、以前の療養は病床利用率が100%に近いほどあったんですけど、他施設ができたということも原因なんでしょうけれども、療養が43%と低いという理由を教えてください。 ○議長(倉野嗣雄君) 三宅病院事務長。 ◎病院事務長(三宅得智君) 療養の病床利用率の低下ということでございます。 新しい病院に改築した当初は、まだ80%、90%近いものがございましたが、それ以降近隣また市内での介護施設等が充実してきたということで、御利用いただける患者さんが減少したのではないかというのが大きな要因と考えております。 ○議長(倉野嗣雄君) 黒川康司君。 ◆4番(黒川康司君) わかりました。これは近隣にできたことでそうなったんだろうと思いますけれども、病床、ベッドをあけないのが一番経営上は収支が健全と言われてますけれども、ベッドを減したにもかかわらずまだ利用率が少ないというのは収入的には少しデメリットかなと、こういうふうに思ってます。 次に、最後になりますけれども、4番目の旧成羽高等学校跡地の認定こども園、養護老人ホームの計画についてお聞きします。 計画については全員協議会で説明があり、わかりました。現在ある保育園の2施設及び養護老人ホーム2施設の跡地活用についてはどういう方針であるのか問うということで、その計画があれば教えていただきたいと思います。 ○議長(倉野嗣雄君) 丹正総務部長。 ◎総務部長(丹正鎮夫君) その件に関しましては私のほうからお答えをさせていただきます。 2つの保育園、2つの養護老人ホームの跡地の活用でございますけど、現在のところ具体的な計画はございません。 しかしながら、行政目的を終えた普通財産としての今後の扱いでございますけど、老朽化の状況も踏まえながら、順次解体して売却するなど、財源確保を図る財政的に有利な方法で進めていくという基本的な考えを持っております。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 黒川康司君。 ◆4番(黒川康司君) わかりましたけれども、今のポイントで言いますと、例えば鶴鳴保育園については、これらも壊さなきゃ、跡の建物を利用するということは不可能なんですかね、耐震とかいろんなことを考えたときに。それはどうなんか聞かせてほしいんですけれども。 ○議長(倉野嗣雄君) 丹正総務部長。 ◎総務部長(丹正鎮夫君) いずれの施設も老朽化が激しいというふうには感じております。このまま利用するのは難しいんじゃないかなというふうに思っておりますので、基本的には解体をするというふうになろうかと思います。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 黒川康司君。 ◆4番(黒川康司君) 以前から成羽町の下原地区については、成美にはコミュニティハウスがありますけど、コミュニティハウスがないということで、皆さん方健康管理センターの3階を使って集会をしたり、大神宮の拝殿のところで会合したりということで、困っておられました。あそこへ何とかというのは、以前からお聞きしております。そういうことで今聞かせてもらいました。 あともう一点、鶴鳴保育園の隣には、昔昭和28年に開館した美術館というのがありました。この美術館については昔のいろんな先人たちの思いがあって建てられた美術館で、その壁面には先ほど内田議員が質問した宮本隆さんのレリーフというのがあって、今美術館は解体されてますけどレリーフだけは保存してどっかにとってあるというふうに私は聞いてます。それの保存を願う有志の団体がありまして、そっからそのレリーフ等を使って美術館の跡だったんだということを、先人たちがこういう思いがあってそこを最初開館したんだということを残してほしいという意向があります。 私も山田方谷さんじゃないですけれども、その地域地域に先人の功績とかいろんな思いの中でそういうものをしてきたという経過があります。そういう歴史的なものとか大事にしていかなきゃいけないものは忘れたらいけんと思います。今、戦後70年で戦争のことを忘れたらいけんということで引き継ぎをしてますけれども、その地域で大事なことはあると思います。その当時の平松町長という方がおりまして、広報紙あかるい成羽で述べておられますけれども、その中に思いが若干書いてあります。 それは、困難なる世相、容易でない日常生活であっても、家庭に笑いが失われてはならないと思い、我々の環境に生活の潤いの根源となる施設がなくてはならないという思いの中で児島虎次郎という画家を輩出した成羽町に美術館を県下でも最も早く昭和28年に開館したとあります。 これについては、美術館の補助ではなくて公民館及び美術館ということで、公民館なら文部省の補助金があるということで、その当時文部省の補助金をもらわれて、それから地元の人の寄附もあって、これが建てられたということがありますので、ぜひこのことは忘れてもらいたくないというふうに私は思ってます。 以前もこれについては陳情、それから要望というのは出ていると思います。新聞でも大きくこれができたときに取り上げられました。そのときに山峡の町に蜃気楼のような小型ルーブルというふうに朝日新聞の大きな見出しにもなってるようなことで言われてます。 町民の文化の向上を願って、先人たちが築いた文化の拠点というものをしっかり私は守っていってほしいなと思います。それを守りつつ、新しいものに手を加えていくということじゃないかと思いますので、ぜひこの思いというのは鶴鳴保育園を解体しても、どこかで残っていくような形に私はしてもらいたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。 ○議長(倉野嗣雄君) 丹正総務部長。 ◎総務部長(丹正鎮夫君) お答えをさせていただきます。 私が先ほど申し上げましたのは、普通財産の取り扱いについて基本的な考え方は、市としてはそういった考えを持って取り組んでいくということでございます。 それから、申しわけございませんが、そういった歴史的なもの、文化的ないろいろいわれがというふうなことは私は承知していなかったもんですから、そういった取り扱い等につきましては、当然地元の意向なりがあると思いますし、その辺は十分配慮した中で考えていくということになるかと思いますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(倉野嗣雄君) 黒川康司君。 ◆4番(黒川康司君) ぜひよろしくお願いします。 時間が17分も余りましたけれども、ぎりぎりまで私ようしゃべらないんでこの辺で終わらせてもらいます。どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(倉野嗣雄君) これで黒川康司君の一般質問を終わります。 次は、森田仲一君の質問を願います。 森田仲一君。            〔6番 森田仲一君 質問席〕 ◆6番(森田仲一君) 6番の森田でございます。 今回私が通告しておりますのは3点でございます。順次質問なり、一部また同じような提案をさせていただきまして、執行部のお考えをお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。 まず、1点目に通告をしております農地中間管理機構についてでございます。 このことにつきましては、昨年の12月議会におきましても取り組み状況、また市の進めている方向について質問をさせていただきました。高梁市独自での農地の貸し借りの仕組みをつくってはどうかとそのときにも提案をいたしました。当時の部長の答弁の中では、国が進めておりますこの施策の中では、農地の貸し借り事業は農地中間管理機構による農地中間管理事業と言いますけども、貸し手並びに借り手にとって国からの協力金なり公的機関を介することによって双方が安心して貸し借りができると、こういう大きなメリットがあるというふうに申されました。 しかし、高梁市の農地の状況を見ますと、多くが小規模な農地であり、また急傾斜地さらには点在しているなど、なかなか国が考えておるような大規模農業に向けての経営をする貸し借りにはつながらない、このように思っております。 そういう中で、昨年末の推計でございますけれども、高梁市で750ヘクタールだったと思います。耕作放棄地がありました。また、この1年間にもさらに増加をしておるというふうに私は思っております。 そういう中で、高梁市としては農地集積促進事業、こういうものを単独で立ち上げ、これは人・農地プランというのがありますけども、その中で農地の利用権設定をし、土地の流動化を図っていくと、このように当時答弁あったと思います。 そこでお尋ねをいたします。 昨年の段階では、農地中間管理機構を活用した農地中間管理事業を進めているという地区が2地区あったと思います。それから、今検討されているというのが備中地域だったと思いますけども今1地区あるんだというふうにお答えがあったように記憶しております。あのときには、まだ今それぞれの申請の準備をしておるというふうなお答えだったと思いますけども、その後の状況とまた高梁市単独で進めておられます人・農地プランを活用しての利用権設定、この集積事業の状況をお尋ねいたします。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) それではお答えをいたします。 お尋ねの農地中間管理機構でございますが、昨年度農事組合法人化をしたのが2地域でございます。松山それから中井町津々でございます。そのほかにおきましては、有漢町、松原町、川面町、備中町布賀などにおいて集落営農組織化や法人化について地域内でお話し合いが進んでおるというところでございます。 また、単独市費の農地集積促進事業補助金でございます。これの実績のお尋ねでございます。平成26年度でお答えをいたしますと、利用権設定は60件でございます。そのうちの農地集積促進事業は19件でございます。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 森田仲一君。 ◆6番(森田仲一君) 今法人化されているのが2地区、そのほかにも4地区が今準備を進められておるということでございました。 先ほども言いましたけども、なかなか国が定めております農地中間管理機構を活用しての農地の集積というのは本当に難しゅうございます。今後段で説明のありました利用権設定をして、荒廃地をつくらないという形でぜひ進めていただきたいと思いますし、この分については農業委員会のほうへも毎回利用権設定の案件が出ております。これも相続ができておらない土地については、そういう土地の設定の手続を済まさないとだめだとかというふうなことで、なかなか進んでないようこともあります。 もう一点、私が心配しておりますのは利用権設定でございますけども、先ほども言いました小規模の農地を、2人、3人の土地をお借りしてそこで新しい耕作をしていきたいという方にとっては、ある程度の基盤整備を進めていかないと難しい面がございます。これも農業委員会のほうで一時転用の手続というのがございます。こういうものについての規制緩和といったらあれなんですけども、将来的にはそのものを農地として使うという側面がございます。そこら辺の高梁市独自の何か目的が決まっておる部分についての一時転用については、何らかの法整備ができないかなというふうに思っておりますが、その点について1点お教えください。 ○議長(倉野嗣雄君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 農地法の関係だと思いますが、農地法に関しましては先般内閣府そして農林水産省の関係で転用等に係る手続について、都道府県、また一定要件を満たせば市町村にその権限を移譲するということになっております。そうしたことを活用していきたいというふうに私は考えております。 市町村におろされる要件としましては、来年の4月までに一定のものをそろえて出さないといけないということがあったんですが、そこは地方六団体のほうの要請また全国市長会の要請等を通じて、それを4月ということにはとどめないと、要はこれから国と協議をして、例えば国が面積を決めます、県が農地の面積を決めます、けど高梁市がもしそれよりも低い面積であっても、それはそれで何らかの一定の理由があれば、それを認めていこうという方向になったようでありますので、そうしたことを今担当課のほうにもしっかりその申請をするようにということを伝えておりますので、それを受けた暁には、適正な判断がより求められるわけではありますが、それを活用して、農地転用または農振、そういった関係のものを高梁市でさせていただくという形に持っていって、より円滑な農地の流動化に持っていきたいと考えております。以上であります。 ○議長(倉野嗣雄君) 森田仲一君。 ◆6番(森田仲一君) 市のほうで権限移譲じゃないですけれども、できる方向に今進んでおるというお答えをいただきました。 本当に小さい農地をお借りしてもなかなかそこを耕作していくというのは難しい状況です。お借りしてでもやろうかという方は若い方がやられます。そういう場合に市のほうで将来的な部分を勘案したときにはぜひいい御判断をいただきたいと思います。 次に、県の農地中間管理機構においてもなかなかその事業が進まないという中で、業務の効率化でありますとか迅速化でありますとか、こういうものに向けまして、今回県下の3市、たしか真庭市と赤磐市と新見市だったと思いますが、そこの市へ向けてこの推進をしていく駐在員、こういうものを県のほうが配置をしまして、事業の説明をする中で推進を図るというふうに新聞に載っておりました。 残念ながら我が高梁市への配置はないようでございました。農地中間管理機構との連携によります農地の流動化推進については、この駐在員でなしに何か手を打たなければいけないんじゃないかなというふうに思います。最終的には利用権設定のほうに向けての説明も含めてのことでございますけれども、そのようなことで高梁市としてはどのようなお考えを持っておられるかお聞きしたいと思います。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) お答えをいたします。 確かにおっしゃるように、新見市、真庭市、赤磐市には農地集積専門員がおられます。本市におきましても農地集積専門員の配置を図ろうと今人材を探しておるところでございます。本市といたしましては、先ほどから森田議員さんがおっしゃいますように、多くは小規模あるいは不整形な農地であり、借り手となる担い手の方が少ないのが現状でございます。特に優良な農地が将来にわたって利用されるためにも、人・農地プランで話し合いにより地域の中で機運を高めていただき、新規就農者、認定農業者などの担い手の方や集落営農、法人化に向けてお話し合いをさせていただいておるところです。それをもちまして農地の流動化が図れるように推進してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 森田仲一君。 ◆6番(森田仲一君) 集落営農、また法人化へ向けてということがございました。それができるところはまだまだいい環境のところだと思います。利用権設定で10アール、また50アールというような小規模であっても、先ほど市長のほうからそういう規制緩和じゃないですけれども、市の判断で手続が簡略にできるようにというお話がありました。そういうことをPRしていくためにも、この推進でありますとか、専門員というお話がありましたけれども、そういう方を早急に選任されまして、ぜひ高梁市では進めていただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。 それから、先ほどから申し上げておりますけれども、国が今考えております農地中間管理機構を活用しての農業再生、このことでございますけれども、計画どおりなかなか進まない事業の打開に向けまして、高梁市の場合今言われました専門員を設けて、小さい部分でも進めていくというお話がありましたけれども、優良農地の耕作放棄を鈍化させる、こういう目的でやるんだという説明がありました。ただ、地域での若手の後継者が非常に少なくなっております。こういう現状から利用権の設定が進んでいく地域も限定されるのではないか、荒れるところはその地域全体が荒れていくというようなことが想定をされております。新たな農業の再生策、農地の荒廃防止策を考えることが急務ではないかというふうに思います。 県の農業普及指導センターまたJA、高梁市、この部局でございますが、一体となりまして、国の農政依存ではなく、高梁市方式の農業再生策を考えていただきたいと思います。現状でこういうことを今考えとんだというのがありましたら、今までもお答えいただいておりますが、具体的なものがありましたらお答えをいただきたいと思います。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) お答えをいたします。 先ほど答弁させていただきましたように、農地中間管理機構の集積協力金でございますけれども、これはいろいろと使い勝手が悪うございます。10年以上の貸借であるとか、耕作放棄地が多いこの中山間地では多くの農家の方が遊休地を保有しているため、経営転換協力金の対象にならないということもございます。先ほども申し上げました農地集積促進事業、これは10年未満でも3年以上であれば補助対象としております。これにつきましても、集積面積が10アール以上の貸借の設定を行った方に対して補助金を交付しておりますし、また貸し手の方のほうにも補助金を交付させていただいておるというところでございます。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 森田仲一君。 ◆6番(森田仲一君) 今の分は利用権設定の部分だろうと思います。これは法的な農業委員会の利用権設定の条件をクリアしたものというふうに解釈してよろしいでしょうか。相対ではどうかなという。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) 利用権設定していただいてからと思います。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 森田仲一君。 ◆6番(森田仲一君) 農地中間管理機構については以上で終わりたいと思います。 ○議長(倉野嗣雄君) 質問の途中ですが、ただいまから10分間休憩いたします。            午後1時55分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後2時5分 再開
    ○議長(倉野嗣雄君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き森田仲一君の質問を願います。 森田仲一君。 ◆6番(森田仲一君) それでは、引き続きよろしくお願いをいたします。 次に、大項目に書いております有害鳥獣対策についてでございます。 私は、この問題につきましても昨年の6月議会で質問をさせていただきまして、国の制度にのって、高梁市の猟友会を中心に農業団体とか県、それから市の担当部署等で構成した鳥獣被害防止対策の協議会を立ち上げて進めていきますという御答弁をいただいたと記憶をしております。 その後、高梁市鳥獣被害対策実施隊が立ち上がったのは昨年の9月であったというふうに思っております。本年の9月に1年がたちまして、再度実施隊の再編が行われたというふうに思っておりますし、その段階での猟友会の方々の話し合いの中に私も一部参加をさせていただいたというか、お話を聞かせていただきました。 当初この実施隊に委嘱されました昨年9月の段階では、実施隊員は猟友会の方のみだったと思いますが、110名という隊員が実施隊に名を連ね、有害鳥獣対策を進めていくというふうになっておりました。 今回の9月に再編されまし実施隊につきましては、23名に減ったと、少人数になったというふうに聞いております。これにつきましてはいろいろな要因があったんだろうというふうには思っております。鳥獣被害の対策としまして実施隊の活動またいろんな研究等に私は大きな期待を持っておりました。農家においても、こういう実施隊が縮小されたことについてなぜだろうというふうな思いを持っておられる方が大勢あるんじゃなかろうかなという思いから今回質問をさせていただきます。 実施隊員であります猟友会の会員の皆さんには、この実施隊に入っておることによって駆除要請が市のほうからあった場合、またいろいろな研修会等にも参加しなければならないなど、大きな責任と自己の拘束、こういうものがかかって大変な任務であろうというふうには認識をいたしておりますが、再編に当たって実施隊が縮小されることになった理由、これはどういう問題点があったのかお教えいただきたい、言える範囲で結構でございますけれども。 それと、今後の23名でございますけれども、どういう実施隊としての活動を進められようとしておるのか、その現状について教えてください。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) お答えをいたします。 後段の御質問とも重なるんですけど、実施隊ということになりますと、市内全域ということで広域的な地域活動での猟銃の取り扱いの危険性や活動自体をされてない隊員の方、また捕獲した後の事務処理の煩わしさで書類の未提出、それからわな猟の免許取得者の方が入っておりませなんだので、その方との不公平問題も発生をしておりました。 それで、猟友会の方と協議した結果、今までどおり駆除班での活動で、無理に実施隊を発足しなくても駆除はできるんではないかというようなお話がございました。 しかし、実施隊を結成したばかりでございます。猟友会の方と協議を重ねまして、市からの緊急出動要請に対応できる方、一斉駆除活動など定期的な活動が可能な方、防護柵の設置指導などができる方を条件にしまして、全ての狩猟免許取得者の方を対象に積極的に駆除活動に参加をしていただける方を猟友会の各支部から実施隊員として3名程度選出をしていただきました。そういうことで23名の方を本年9月29日に任命させていただいております。ただ、実施隊に不参加の地域も多数ございます。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 森田仲一君。 ◆6番(森田仲一君) 今理由につきましては、部長のほうから答弁があったところでございますけれども。なかなか活動をした部分の実績報告が出てこなかったであるとか、実施隊として活動した部分と猟友会とのお金の問題とかいろいろあったというふうには聞いております。 しかし、事務的な部分で私1つ提案をしてみたいと思いますけれども、今現在、猿、イノシシを中心に、これは平成26年度でございますけれども、農林被害が4,200万円というふうに聞いております。そのうちイノシシの被害が2,000万円強、3,000万円に近い金額、猿が679万円というふうに聞いておりまして、イノシシ被害が85%、あとの15%が猿、その他のカワウ等も入っておるようでございますけれども、占めております。先ほどの質問の中にも出しましたけども、耕作放棄地になる原因の一つにもこれはなっております。なかなか実施隊となればそれだけの拘束もあったり、いろいろな問題が発生し、今回の23名ということでこれで当初の目的が達成できる隊としてやっていただきたいというふうに思っておりますが、そこら辺の心配というはないんでしょうね。一部地域にはそういう方もいないというようなことも今ありましたけれども、そこら辺の何か対策を考えておられたらお教えください。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) お答えをいたします。 市内全域、広範囲でございます。23名の方、なかなか活動も厳しいものがあると思っております。現在は防護柵設置の指導等をお願いしておるところでございます。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 森田仲一君。 ◆6番(森田仲一君) 指導等についてもぜひ力を発揮していただきたいと思いますし、少しでも鳥獣被害が減るような活動をよろしくお願いしたいと思います。 それで、その中で一点、昨年の質問時にも申し上げておりますが、実施隊の構成員は今現在では猟友会の方のみ各地区から3名程度という形でのお答えが今ありましたけれども、今回再編するに当たって問題となった部分で、先ほど事務的になかなか難しいというのがあったんだというふうにお答えがありましたけれども、緊急の出動要請に対しても、また事務的にも比較的柔軟に対応できたり、事務的にたけておられる、JAの職員であるとか、高梁市の行政職員であるとか、こういう方が実施隊に加わって一緒になって高梁市の鳥獣被害対策を進めていったらというふうに思っております。要綱がここへありますが、実施隊員は市長が任命するという形になっておりますが、猟友会を中心にというのは、これはもう間違いのないところでございますけれども、市の職員、また関係機関の方でもいいというふうにこれは国のほうが決めております。ここら辺がなぜ市職員、またJA職員を含めた形でできないのかなというふうに思っておりますが、今後この部分についてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) お答えをいたします。 どちらの団体も今職員がかなり減ってきております。捕獲ということになりますと強制的に、君入ってやりなさいよというのもなかなか難しい面がございます。また、どちらの団体も土曜日、日曜日も仕事へ従事をしたり、地域のイベント等がございますので、これは個人的に当たってみないとわかりませんが、強制的に君入ってやってくれというのは難しいと考えております。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 森田仲一君。 ◆6番(森田仲一君) そのようなお答えになるんかなと思っておりましたけれども、必ずしも鉄砲を活用しての捕獲作業ばっかりじゃございません。高梁市の場合、先ほども言いましたけども、猿被害も15%ぐらいはあります。猿については、これは追い払いというのが物すごく効果があるというふうに思っております。私一番にそういう柔軟に動ける方を実施隊にという思いでございます。 例えば、川面町で今猿が1団体出て、農作物を荒らしとるというたときに、実施隊23名のところへ連絡してすぐ動ける方というのはなかなか難しい。そういうときには、市の職員で実施隊の構成員であれば、すぐ飛んでいっておどしをかけて、追い払うことができる。また、近くには農協職員さんもおられます。地域局の職員もあると思います。今、川面町というのを例にとりましたけれども、備中町のほうでも猿が出て被害がかなり出とるようでございます。そういう部分でのすぐ対応できる職員にということを私以前にも申し上げたと思いますが、銃を使っての捕獲、これは実施隊全体でやればいいことで、追い払い等に柔軟に対応できる、そういう隊員をつくってはどうかという提案でございますので、再度お答えをお願いします。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) お答えをいたします。 実施隊へ入隊するしないは別にいたしまして、そういう被害をお受けになっているということで、実施隊の方が不在であったということになれば、市の職員とか関係機関の職員が追い払いに行く。追い払いと言いますと猿は最初の二、三回が大変重要であるというふうには私も認識しておりますので、その辺につきましては、また検討、協議をさせていただきたいと思っております。以上です。 ○議長(倉野嗣雄君) 森田仲一君。 ◆6番(森田仲一君) 隊員になるかならないかは別としてというお答えでございましたけれども、それはそれでいいんですけれども、実施隊という国の制度があるわけでございますから、誰にというのがありますけど、市長の任命ということがあります。ぜひ隊のほうへ加わってもらって、高梁市は有害鳥獣対策をこういうふうにやっとんだと全国へ向けての一つのいい事例という形で進めていってほしいなというふうに思っております。 私、奈良県だったと思いますけれども、市の職員が実施隊の中に加わって、大きな成果を上げとるというのも聞いております。そういう事例等もまたお知らせをしたいと思いますけれども、ぜひ再検討をしていただきたいというふうに思っております。 次に、これは実施隊の問題なんですけれども、通常の猟期というものがあります。イノシシにしても、鹿とかそういうものの鳥獣の捕獲といいますか、銃でとる分ですけれども、11月15日から3月15日が猟期でございます。これについて実施隊においては、国からの補助金がで出ておるということが一つの前提だというふうに聞いておりますけれども、猟友会さんが個人的に捕獲したものについては市、県の有害鳥獣駆除奨励金があって、お金が出ています。実施隊で市長からの要請により捕獲したものについては、奨励金はない。しかも、もう一点ありますのが、ちょうどこの時期の鳥獣を食べるということについては、肉としてはちょうど冬のときが肉質もよくて一番いいときというふうに私は聞いておりますけども、この実施隊で捕獲した分については焼却か土中へ埋めて処理することしか認められてないというふうに聞いておりますが、このことについてどう思われるのかお聞かせください、これは国の制度なんですが。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) お答えをいたします。 緊急捕獲事業、これは国からの奨励金でございまして、駆除活動でございますので、食用を目的としての駆除は認めていただいておりません。これは先ほど議員さんがおっしゃいましたように、埋設並びに焼却で処分をするということでございます。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 森田仲一君。 ◆6番(森田仲一君) これはこうやればいいじゃないかということじゃありませんが、猟友会員全員が実施隊員ではないというような状況の中で、この期間は実施隊に入っておっても通常の猟友会員としての捕獲というのはどんなんですか。実施隊に入っとる人はそれも認められないということになっているんでしょうか、いかがでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) 申しわけございません。詳しく後ほどまたお答えをさせてください。 ○議長(倉野嗣雄君) 森田仲一君。 ◆6番(森田仲一君) 肉が有用な資産になるんじゃないかなという意味からお聞きしました。 その中で、これも以前お伺いしたことがありますけれども、近隣の吉備中央町でありますとか、新見市の施設については民間だというふうに聞いておりますけれども、獣肉の加工また皮でありますとか牙でありますとか、そういうものを地域特産品として活用しておるというのを聞いております。高梁市の場合、年間にかなりの頭数をとっておるというふうには聞いておりますけれども、猟期になる前には冷凍庫の中から食べられないものを全部捨てておるんだというようなことも聞いておりますが、そういう流通に乗せれるような形の加工施設というのは考えられないんでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) お答えをさせていただきます。 ジビエ料理や地域特産品としての活用でございます。 これは基本的には地域の方のやる気、盛り上がりが大切だろうというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 森田仲一君。 ◆6番(森田仲一君) ということは、地域のほうからのそういう要望が出てないんでということになるんでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) 詳しくは聞いておりませんが、ただ加工施設を運営される方のやる気、機運が盛り上がらないと。お聞きしますと、近隣で2施設ございます。1施設は原材料不足が発生していると、もう一施設については、稼働はしているんですけど大変稼働率が悪いというふうにお聞きしております。これは、イノシシを捕獲して1時間以内に血抜きをしないと商品価値がなくなってくるということと、捕獲は山の中が多いということで、加工施設へ運搬していかなければ材料も不足するということになりますので、捕獲をされる方、それから加工施設を運営される方のやる気、機運が盛り上がっていけば、市としても何らかの御支援ができるか研究をしてまいりたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 森田仲一君。 ◆6番(森田仲一君) 猟友会の方にとりましても、また実施隊の猟期以外のことにつきましても、鉄砲を打つのだけが楽しくてやるというわけじゃありません、これは。よく聞くのが、猟をするに当たってはかなりの時間を要すし、費用もかかるんだというようなことを言われております。何か活用ができるもんがあるのであれば、あると言ったら肉としての有益性また革等を地域特産品として高梁市の名前を上げていくということでみんなやる気を起こしていただけるんじゃないかなという思いの中から以前からこういう提案をしております。猟師さんからの提案が先なのか、市のほうからこういうことをやりたい、また施設についてはこういうふうに考えておるが皆さんどうでしょうかと、どちらが先になるのか、今の御答弁では、声が出てきたら考えてみようということでありましたけども、高梁市として鳥獣被害というのは大きなマイナスになっております。この部分を皆さんにお願いする上からも、ぜひそういうことを今後早急に考えていただきたいなというふうに思っております。 次に移ります。 3番目に大きく上げておりますのが、農業への保護政策についてでございます。 これは今テレビ、新聞等で大きな問題になっておりますTPP、環太平洋パートナーシップ協定が10月の初めだったですか、環太平洋の国々の中で大筋の合意がされております。 これもそのときの合意項目からまたいろいろな各国同士での思惑の中でいろいろな問題が今出てきているようでございます。大きいものを見ますと、先日農畜産物に対する補償をやっていくので日本ではTPPに加盟しても大丈夫だと、畜産農家に大きな打撃をもたらすことはないようにしますと、また長期間かかるものだから、それまでに考えていくというように政府はお答えをされておりましたが、まだ一カ月もたたないうちに、アメリカのほうからそれはだめだろうと、アメリカとすれば豚肉の輸出を考えて今やっておると、そういう保護政策をとったら私とこの肉を買ってもらえなくなるというようなことで、クレームもついております。 ここに至るまでは、TPPの問題が出たのが2010年3月だと、ホームページ等で政府が出しておりますものを見ると。そういう経過の中で、今回大筋の合意が達成できたというふうになっておりますけれども、これは当然国同士の経済連携の中で起きておる問題でございます。これは、私もよく承知しております。日本とすれば、輸出国家でございます。材料を輸入して、加工して、外へ出す。それによって日本国に経済をもたらしていくということの中で、TPP協定についても必要だというのはよく認識はします。けれども、この農業、一番大きい問題としましては、日本国が今まで栄えてきたのは農業だというふうに言われております中で、農業が本当に危機に面するような形のことが次々に出てきております。それでなくてもこの中山間地域の農業者というのは高齢化してきて、後継者もないという中で、ますます離農といいますか、もう農業ができなくなる。そういうことになれば耕作放棄地がふえてきて、その地域から人がいなくなるというふうな形になろうと思います。 そういう中で、その他の保護政策もいろいろ言われておりますけども、国が言っております足腰の強い農業をやるんであれば、それには補助を打っていきますよ、基盤整備についても補助金を増額しますよ、また企業参入をしてその地域の農地を守っていきますよ、ほかのものに活用できるようにしますよ、いろいろ言われておりますけれども、一番最初に言わせてもらったのとダブりますけれども、この高梁市でそれが可能でしょうか。私はできないと思うんですよね。 そういう中で、耕作環境の厳しいこの地域、高梁市にとって何かを考えていかないと、先ほどの有害鳥獣対策も含めまして、内から外から攻められまして、高梁市の農業、地域がますます定住対策を考える中でも住めなくなってくるという危惧を感じております。高梁市独自の対策を早急にとるべきと考えておりますが、お考えをお聞かせください。 ○議長(倉野嗣雄君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをします。 TPPによる関税撤廃という方向に向くわけでございますが、少なからず農畜産業には影響はあると考えております。国がまだこれから示すであろうというTPP対策に関しまして、高梁市でも取り組めるものもあるとは思いますが、これまでの情報などからいきますと、高梁市で農地を集団化するとかそうした対策というものがそう容易にとれるものではない、これは地勢的にもそういう条件に恵まれてないということもございます。 そういう中で、先ほど来のお話にありました農地中間管理機構に出す場合の要件というのが、耕作放棄地があったら協力金が出ませんよとかいうことで、なかなか流動化がしてないわけです。そこら辺を市費の支援をもって、まず適用するような形というものもとっていけれないか、それによって貸し手、借り手をつくって農地をより流動化できないか、生産性をそこで高めれないかということも手だてを講じていきたいと考えておりますし、畜産業の方にとっても、今子牛の価格がなかなか安定してない、高値でいっておるということもございます。そこには生産で、個々の販売価格が非常に低いということで生産意欲が湧かないということもあるわけでございます。優良な品質のものをつくっていけば、必ずこれは将来的になくなることはないと思っておりますので、そういう品種改良であるとか、いいものを奨励していくといったことへ力を今以上に入れていかないといけないんだろうと考えております。 具体にどういったものをというのは、荒廃農地の関係しか今持ち得とるものはございませんが、これまでの既存の単市で行っておった補助事業の検証をさせていただいて、よりいいものにしていくにはどうしたらいいかというのを国の対策が出るまでにやっておかないといけないことだろうと考えております。具体がなかなか申し上げられなくて申しわけないんですが、やらせていただこうとは考えております。 ○議長(倉野嗣雄君) 森田仲一君。 ◆6番(森田仲一君) 今、市長の頭の中にあるんだろうなと、また担当部署でもこの中山間地の生き残りをかけて考えていただいとるとは思います。先ほども言いましたけれども、有害鳥獣対策も含めてなんですけれども、耕作意欲がだんだんなえてくるといいますか、ボディーブローがきいてきて、それでなくても機械がめげたらもう農業はやれんな、新しく100万円もかけて買えんなという方がふえております。こういうものが、市として市長が言われました先ほどの部分は耕作放棄地を活用しての薬用栽培であるとか、そういう特産品づくりを進めて農業を守っていくと。また、大きい意味でいいますと、優良ないいものをつくれば輸出産業としてできていく、ピオーネ等についてはことし台湾のほうへ売り込みもされております。これもぜひ続けてほしいとは思いますが、多くの農家はそれにも乗れない農家が多うございます。この農地を守っていく、地域を守っていく上での今回のいろいろな質問の中でもこの地域をどうするんなら、定住対策をどうするんならという分で出ておりますが、まず基本は農業の部分だというふうに私は考えております。 その点で具体的なものはないということではありましたが、再度決意がありましたらよろしくお願いします。 ○議長(倉野嗣雄君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 具体なものがないと申し上げましたが、決してしないということではございません。今市が持っている制度の見直しをかけたいとも思っておりますし、あと農地の転換です。今耕作放棄地がふえておりますが、まだまだ転換すればもとに戻るというところもございます。議員がおっしゃいましたように薬草の栽培も今実証を行っておりますが、うまくいくようになれば土地の条件さえ合えば、これは非常に有望な有利販売のできるものになると思っておりますので、そうしたことを進めるがためにも、その基盤整備をするための支援制度というのはつくっていこうと思っております。それは農地の確保であったり、先ほど申し上げましたが、流動化を進めるための転用の制度は、やっぱり市が権限を持たないといけないということだろうと思っております。そうしたことを積極的かつ迅速に進めてまいりたいと考えておるところでございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 森田仲一君。 ◆6番(森田仲一君) ぜひ私も動けるうちにそういうものが実現し、地域として市としてこういうふうにやるんだから一緒にやりましょうよと言えるような形にしていただきたいと思います。 以上で3点の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(倉野嗣雄君) 赤木産業経済部長。 ◎産業経済部長(赤木佳久君) 失礼をいたします。 先ほど答弁漏れがございましたので、御答弁させていただきます。 猟期の期間中は猟友会と協議の結果、実施隊としての取り組みは行わないということで、駆除班で活動を行うということでございます。            (6番森田仲一君「はい、わかりました。また、担当のほうで聞かせていただきます。ありがとうございました」と呼ぶ) ○議長(倉野嗣雄君) これで森田仲一君の一般質問を終わります。 次は、小林重樹君の質問を願います。 小林重樹君。            〔10番 小林重樹君 質問席〕 ◆10番(小林重樹君) 2日目最後の質問に立たせていただきました10番小林でございます。 私の通告は、高梁市まち・ひと・しごと総合戦略について、いわゆる地方創生についての質問に特化してやっております。しかし、きのうからきょうにかけて皆さん方がかなり突っ込んだ質問をされましたので、ここで私の質問は終わりますと言ってもいいんですが、せっかくいただいたチャンスでございますので、時間の許す限り、私なりの見解で質問したいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 まず、市の総合戦略を語る上で、6月議会でもお許しをいただいて質問に取り上げたことがございますが、このことについて基本的な考えが市のほうの素案によって見えてまいりました。まず、市のほうの素案を見ると、ほかの自治体ではコンサルタントに丸投げして素案をつくっていただくというふうな自治体もあるように聞いておりますが、高梁市のこの素案は非常に練りに練ったと申すのは褒め過ぎかもわかりませんが、それなりの素案になっているなというふうに思っております。評価をいたしておきたいと思います。 まず、質問に入る前に、きのうもどなたかが述べられたと思いますが、先日石破大臣が新見市へ来られて講演の中でも申されておりました。我が国の人口推移として、市の人口ビジョンにも書いてありますけれども、今の状態でいくと日本は2050年には人口が1億人を割り込み、2060年には8,600万人となり、2100年には4,500万人になるというふうなことを推計で言われております。このことが続けば、2060年から2100年で4,000万人減るわけですから、2150年には日本の人口がゼロになるんかなというふうに思いますが、そうはいかないのだろうと思います。 高梁市でいうと、先日高梁市人口ビジョンで示されたとおり、2015年の今3万2,000人の人口であるとすれば、2020年に3万人を割り込み、2030年には2万5,000人を割り込み、2040年には2万人になり、そして日本の人口が1億人を割り込む2050年には、高梁市の人口は1万6,500人になるという推測がされております。 この認識の上に立って提案及び質問をしていきたいというふうに思っております。 まず、最初に取り上げてますけど、高梁市まち・ひと・しごと総合戦略の一つの基本理念というものは、私はここにも書いてあると思うんですが、人口問題であるというふうに認識しておりますが、この辺についてはどうでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 議員が申されますとおり、今回のまち・ひと・しごと総合戦略につきましては、人口というものが一つの大きなポイントになっております。都市部から地方への移住、また地方内で人口の流出をとどめると、そういったさまざまな人口に対するものがキーワードとして掲げられ、そしてその対策ということであろうという認識でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 小林重樹君。 ◆10番(小林重樹君) ありがとうございます。 人口問題というのは、2点だけなんです。これは自然的な増減、そして社会的な増減、この2点のみでございます。 自然的増減でいけば、どういうことかというと、ここに高梁市が目標に掲げております合計特殊出生率、こういうもんだと思っております。この人口問題を語る上で一番大事なの出生数でありますが、その前に語らなきゃいけないのが家族です。家族がふえないと子どもも生まれません。子どもが生まれないと人口はふえません。そういう意味においては、いかに家族が大事か、そして独身の女性が結婚することが大事か、今社会的な風潮として一人でも暮らしていけるから私は結婚しないという男女がかなりの数いらっしゃいます。これは、それだけの暮らしができるという前提があるからしないという部分があるんですけれども、お互いに家庭を持つとお互いの夫婦が支え合うというのがありますので、それにとっては家族をふやすということが一番だろうと考えております。 この問題に立つと、きのう三村議員が言われた大規模住宅団地をつくったらどうかというふうなこともあります。 1つは、団地の造成であり、また市営住宅そういったものの供給であるんですが、その前に資料をいただいたんですけども、高梁市内の新規学卒者の状況というのがございまして、これが平成20年度から平成27年度までの数字を出していただきました。この数字によると、高校を卒業、そして大学を卒業、市の職員も銀行の職員も皆そこに入ってるとは思うんですけれども、平成20年度に男女合わせて81名、それから82名、66名、平成23年度と平成24年度が100人を超して109名、それから平成25年度、平成26年度、平成27年度で96名、91名、88名というふうな人数が高梁市に就職されてます。この人たちが平成20年度から7年間で722名いらっしゃいます。ということは、この人たちが将来結婚して、家族を持てば子どもが生まれ、そして高梁市に定住するという形になるんですが、この辺の一番手っ取り早い対策として、こういう人たちに定住していただく施策というものがないものかなというふうに考えたわけでございます。 そういうときに思いついたのが、住宅団地造成であり、またこの間もテレビでやってましたけれども、企業内結婚の奨励、そういったものがあるというふうに聞いてます。それからきのうの三村議員への答弁で、地主の問題、それから業者の問題、その他いろんな問題があるから宅地を1つつくるにしても大変なんだというようなことも伺いました。ただ、宅地については、ある地域では地主さんの了解も得、宅地が欲しいという要望書を市に出されてるとこがあります。市長御存じですよね。そういう中で、この間の議会報告会に行った議員さんもそのことは知らなかったということで、地元の方から議員さんも知らなんだから非常に残念だというふうなお声もいただいたわけでございますが、この辺の新規就労者の取り扱い、もしくは高梁市へ定着して家族を持っていただく施策、それから今言った住宅団地の施策、この2点について執行部はどのような見解を持っているのかお聞かせください。 ○議長(倉野嗣雄君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) まち・ひと・しごと総合戦略の中で3番目に掲げております若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえるというところがメインになるんだろうと思っております。 市内新規学卒者の方、毎年激励会をさせていただいておりますが、その時々の景気の状況によって、いわゆる高校を卒業した方々を大量に大きい企業が採用するといったこともあったりしたようでございまして、100人を超えてまた下がったということもあります。そういった要因があるんですが、高梁市内の企業の方は、高梁市に住んでいただいて、通っていただける従業員の方を切望されておられます。実際今の段階で申し上げますと、3割は市外から通勤をされておられて、あと残り7割のうち2割程度がいわゆる派遣の方であるとか、外国人の方であるとかといった状況なんです。ですから、いかに高梁市内で住み続けておられる方の雇用というのが少ないか、逆に言うとそれだけまだ雇用の門戸が開かれておるということだろうと考えております。 1つには、私は、子どもを産み育てる環境の中では、これは企業のほうの御支援がなくてはならないわけでございますが、パパ・ママ・子育て応援企業という形で登録させていただいております。要は、赤ちゃんが生まれたその後のフォローというのは、母親がそばにいるというのは非常に大きなことだと思っておりますので、そういった支援を企業のほうもできるだけ行っていただくということが大事なことだと思っております。ゼロ歳の子どもさん、確かに保育園でお預かりもしております。それは、さまざまな社会要因でそうなんだろうと思いますが、我が子をゼロ歳のときにしっかり抱きかかえて、自分の心臓の音を聞かせながら育てていくというのは非常に大事なことだと私は認識しておりますので、そうした企業の皆さんに対するそういう子育てに対する支援といいますか、そういったこともぜひお願いをしていきたい。国もそういうことに少し気づいたようではありますが、高梁市としては、それをより強力にお願いもしていかないといけない。ただ、そこには企業経営というものがございますので、一概にできないというのが今の現実であると認識はいたしております。 それから、あとハード的なもので申し上げますと、御要望をいただいとるところは私は承知をしております。その承知をしておりますところが、きのう計画をつくりたいというふうに申し上げました。その計画の中で、エリアとしては私は頭の中に入れております。市内で働いていただくのがもちろんでございますが、高梁市へ住んでいただいて市外へ働きに行くというのも一つの案だろうと私は思います。これは、高梁市内で希望する職種が全て賄えるわけでもございませんので、そういう方法は一つありだろうと。じゃ、何で高梁市に住むかということになると、そこは例えば地価の問題もありましょうし、それから子育て環境、子育てにいろんなお金がかかりますけどそういったことの条件がどうなんですかというのもいろいろあると思っております。そうしたことで高梁市の優位性というものを今以上に引き出すことによって、定住人口をふやしていこうという考えは今持っておるところでございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 小林重樹君。 ◆10番(小林重樹君) 宅地については、地元の方が定住人口をふやしたい、それからこの地域に活気を呼びたいと、家族を育てたいということで、地元の方が地主さんに当たられて、地主さんの了解をとられ、そして市のほうに要望書をセンターを通じて出されてるわけですから、これはいつまでも放っておいたら、行政の怠慢ということにもなるんじゃないかなというふうに思います。 それだけじゃなくて、ぜひいろんな意味で宅地というものは必要ならばつくるという姿勢を見せていただきたい。玉川に宅地ができてまして、これもぽろぽろ売れてるようですけど、まだ全部完売してるようではないので、どこにつくるかというのも非常に難しい部分があるとは思いますけれども、よろしくお願いしときたいと思います。 そしてまた、人口増についてここに基本目標として合計特殊出生率を挙げておられます。合計特殊出生率というのが今では1.31、それを1.47へ、この人口ビジョンを読んでいると希望出生率と書いてあるような気がしたんですけど、そうなんですか。 ○議長(倉野嗣雄君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 1.47とか1.80、2.07という数字なんですが、その年度に達成したいという合計特殊出生率の数字ではありますが、あくまでも希望出生率であるということでございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 小林重樹君。 ◆10番(小林重樹君) そうだろうと思ってます、国が掲げた1.87か1.80か忘れましたけど、これも尋ねたら希望出生率だというふうに言われたんで。ただ、私が思うのは、希望出生率だったら低いと思うんですよ。完結型の出生率が目標としてこれを掲げてるんならいいと思うんですけれども、完結型というのがいろんな捉え方があると思うんですけれども、女性1人が生涯に産む子どもの数というふうになってます。結婚する方、しない方いろいろいらっしゃいますから、2人産んだんじゃふえないんです。そういう意味で1.47というものを1つの目標として書いておるのか、こうあればいいなと思って書いてるのか、その辺をお聞かせいただきたいのと、これに持っていくためにはどのような施策をしたらいいのかというふうなこともあわせて、前の分とかぶるかもわかりませんが、お聞かせいただきたいと思います。 それと、ここでお断りしとくのは、1番、2番の辺の質問がもう重なっておりますので、その点は御容赦いただきたいと思いますし、話がそれて答弁があれだったら答弁してもらわなくても結構ですし、議長がそれは違うととめてくださっても結構でございますので、私は私なりに申し上げたい、このように思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(倉野嗣雄君) 簡潔にお願いします。 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) この掲げております数字は目標でございます。この目標を達成するためにまち・ひと・しごと総合戦略というものを立てたわけでございますが、この中の3番目の若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえるところの中で、リーディングプロジェクトとして掲げておりますけど、地域医療構想、地域医療対策、これも定住しようと思ったら医療も大きな分野だと思ってます。高梁市は御承知のように、単位あたりでいくとまだ医師の数が足りておりません。そういう中で、先ほど黒川議員の質問にもありましたが、成羽病院の医師はどうなるんだよというのも確保対策に今奔走しとるわけでございます。そのように、地域医療をここでしっかりと考えないといけないだろうという認識を持ってこの計画を上げたわけでございます。 そして、出産のことの医療の御質問もいただきましたが、そういう地域医療対策、そして定住のための子育て対策、そして若い人が出会うための対策というもの、街コンということもやってみたわけでございますが、あれは経済対策の観点でやりましたんでなかなか続いてはいなかったんですけど、街コンなり、それから石田議員のところでお答えをしましたが、新しい出会いをつくるウエディングの形態というのもあるわけでございます。そうしたのを総動員して、これを進めないといけない、非常に危機感を持ってやらないといけないという強い気持ちでございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 小林重樹君。 ◆10番(小林重樹君) そういう決意を持って取り組んでいかれるという市長の心強い言葉を聞いて少し安心をしたんですけれども、この人口減というものは、放っといても日本全体では減ります。例えば何もしなくても減っていきますし、何かしてもふえることはない。そしたら、何もしないで金を使わんでええがなということもあるし、ただ、行政として取り組むべき施策としては、取り組まなきゃいけないという部分もあると思うんです。この形でいくと、高梁市の財政というものはこの何年間か、2025年、2035年、2045年となっていく中でかなり逼迫化していく。 ここに年齢3区分別人口というのがありまして、生産年齢人口、老年人口、それから年少人口というのがございます。高梁市の現在の状況を見ると、生産年齢人口が1万6,518人、これは2015年の統計で、老年人口が1万2,382名でございます。この年に生産年齢人口がタックスペイヤーですから、1,000円稼いでくれて、老年人口の方が1,000円使ったということになりますと、それを基本にすると、2025年には生産年齢人口いわゆるタックスペイヤーが1万3,024人に減ります。ということは、ことしを基本にしてどのくらいになるかというと、ことしの78.8%でございます。これは、1,000円入っていた税金が788円に減るということです。それと、老年人口、使うほうの方でいうと、これも高梁市は減ってるんです。ここが救いなんですけれども、2025年には1万1,482人、92.7%に減ります。ということは、1,000円使ってたのが927円しか使わないということになりますが、ただ差は二百五、六十円ある。それは持ち出しです。それを2025年、2045年というふうに上げていくと、2035年には生産年齢人口1万804人、パーセントにして65.4%、いわゆる654円しか入ってきません。それから使うほうも減って9,442人で76.2%、762円しか使いません。2045年になるとどうかというと、もう生産年齢人口が1万人を切ってます。51.91%、519円しか入ってこない。しかし、使うほうも66.4%、664円しか使わないということで、その使わない人の数は減ってるから、要は生産年齢人口をふやすことなんですよ、財政を安定させるためには。 それが今我々が言った、市長が言った取り組みだろうというふうに思っておりますので、この辺のところを一つ肝に入れていただいて、次の質問に入っていきます。 次は、自然増の次に今度は社会増というのがございます。 この社会増の視点では、先ほどもいいましたように、基本的には社会的にふやすということですから、家庭をつくることもありますし、家を買う、家を建てる、それから市営住宅に入るというふうなこと、それからもう一つは市内で働く労働条件、それから転入をふやす、転出を抑制する、そういったものが社会増につながると思います。ここで上げられてるのが、市内へ移住する人の流れを拡大するの中で、高梁川流域の経済文化交流事業の推進、これは倉敷市の中にも書いてあり、文化、経済の交流として山田方谷も上げておられました。それから、図書館の連携というのを上げておられまして、うちが駅前につくる、そういった複合施設にとっては、その連携が組みやすいのかなというふうな思いもいたしております。それから、外国から来られる方の目標をしっかり定めるということも大事だろうと思っております。 それから、そういったことを勘案すると、既存住民の転出を抑制するためには、今言ったようなことが重要視されておるんですけれども、その辺のところの取り組みとして重要なものというのが何がありますか。 ○議長(倉野嗣雄君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 目標達成のためということであろうと思います。 社会増減の要因というのはさまざまございます。先ほど来出ております住宅もそうなんですが、さっきおっしゃいました交流人口、これも大きなウエートを占めると思っております。高梁市は今市内全域で備中松山城を中心として多くの観光客に訪れていただいている。その中にはインバウンド観光というものもあるわけでございます。ただ、インバウンド観光の中で、これは専門家の方が申されますが、高梁市に来たい外国人というのは全ての外国の方ではないそうであります。高梁市の雰囲気を好む外国人の方というのもあるそうであります。ですから、どこの国をターゲットにするかというのをよく見定めないといけないということをおっしゃっていただきました。まさにそうだと思いますので、今度倉敷市でありますG7の教育大臣会合においても、今フランスであるとかイタリアであるとか、そういった大使館のほうにもしっかりアプローチをさせていただいておるという状況もございますし、特にフランスのほうは備中松山城をこの前撮影にも来られたということもございますので、そういった意味では、インバウンドもしくは交流ということがより活発化していくんではないかと、そこには新たな経済活動が必ず生まれてくるわけでございます。 そして、あと大学があるというのは大きな強みであると私は考えております。この大学のある強み、これは教育にもつながるわけでありますけど、学生で高梁市にもともと生まれた人はずっと小・中連携、中・高連携、いろんな連携をしながら、大学までそうした道をつくっていくことによって、いわゆる学力の向上もそうですし、人づくりということも進めていかなければならない。また、そういうのができるところですねというのを全国に知らしめて、そして認知をしていただくということが大切ではないかなと思うわけでもございますし、そして、この町に住みたい、働きたいというふうに思っていただけるような仕掛けというのが必要であろうと考えております。これは大学の協力なくしてはできないことでありますので、これからも地(知)の拠点の連携のみならず、新たな連携事業といったことも模索をしながら積極的な情報発信に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(倉野嗣雄君) 小林重樹君。 ◆10番(小林重樹君) 今、インバウンドのことを言われましたけれども、これは非常に大事なことなんです。ちょっと前に市長との雑談の中で、中国、韓国の方に高梁市の城を見てくれと言うてもいっぱいその辺にあるんで来ないと。フランスだったら文化も違うし、西洋の城というのと日本の城というのは趣が違うということで、ターゲットを絞るんだったらEC諸国だろうというのを言われたんですが、まさにそうだと思っております。 これは、定住人口をふやすためにも交流人口があれば、非常にいいという数値が出ております。定住人口1人当たりの年間消費額が121万円というのが、これは観光庁が出してるんですけれども、これは旅行者の消費に換算すると外国人旅行者の11人分、それから国内旅行者でいくと日帰り客の81人分、そして宿泊だったら26人分が定住1人分の消費額に当たるという数値が出ております。 このことを上げると、今の備中松山城のブームをブームで終わらせるんじゃなくて、もっと高梁地域の観光の一つの特徴として吹屋、それから例えば成羽美術館、そういったものと一緒にリンクさせて売り出したらどうかなと思っております。 高梁国際ホテルの荻田社長が、この前市長もおられたときだったと思いますが、11月の売り上げが過去最高を記録したというふうに言われております。1,000万円を突破したというふうに言われております。これも、松山のお城を望む展望台の分だろうと思っておりますが、この一つの要因としては早朝に見るために前泊をしなきゃいけないというのがあります。これはよくイベント屋さんが言うのが、しっかり地域に金を落としてもらうためには大きなイベントは朝から開けというのがあります。まさにそのとおりだろうと思っております。今月はどうと聞いてみたら、大体10月、11月で終わるそうです。ですから、高梁国際ホテルの課題としては、これを通年に向けてどういうふうに発信していくかというのがこれからの課題だろうというふうな形でおっしゃられておりました。これを通年に向けて発信していくためには、私は備中松山城のあの登山道そして備中松山城から大松山、そしてつり橋を渡って展望台へ向かうハイキングコースといいますか、そういったものの整備、それから昔私も行ったことがありますけれども山田方谷の小道みたいなもの、そういったものが必要になってくるんじゃないかと思うんですが、この辺についてはどうお考えでしょうか。 ○議長(倉野嗣雄君) その前に、通告に従って簡潔な質問、答弁に心がけてください。 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 2番の御質問ですね。お答えをさせていただきます。 目標が5つある中で、交流人口というのは人の流れなんですね。市内へ移住する人の流れを拡大するにはまず交流人口からということで言われておりますので、移住するための交流、そこに経済活動が生まれるというように申し上げました。さっき定住人口1人で121万円ですか、それが日帰り旅行者であれば幾ら、宿泊客であれば幾らと申されましたが、今実際の高梁市のことで申し上げますと、日帰り客はもうその5倍要ります。宿泊客であれば3倍は要ります。それが今の高梁市の単価なんです。ですから、いかにそこを活性化させるか、要は人がお金を落としてくれるような仕掛けをつくらないといけない。朝からというのもおっしゃった。いいことだと思いますんで、朝に交流人口がふえるようなことをしないといけない。そこに新たな経済活動がうまれる。その経済活動をするがために人がそこに住まうという循環だろうと私は思っております。今好循環に来ておるところでございますが、この循環を途中で途切らせるわけにもまいりません。ということをやることによって、定住人口、いわゆる社会増というものをふやしていこうと思っております。これは、この総合戦略の中へ入れとる交流人口の中の観光資源の有効活用という形でこれから表現をさせていただきたいなと考えておるところでございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 小林重樹君。 ◆10番(小林重樹君) ぜひこの資源というものを有効に活用していただきたいと、このように思っております。 それから、資源の中には観光資源だけじゃなくて、地域資源、そういったものもございます。これも、就労者そういったものからすれば、地域資源を守り、育てるということは、定住人口につながることだと思っております。 高梁市の地域資源はどんなものがあるかなと考えたときに、食ではトマト、ブドウ、そしてもう絶えて久しい高梁川のアユ、そういったものがあります。観光では今申し上げたように吹屋、それから成羽美術館、備中松山城、文化では山田方谷、そういったものがあると思うんですけれども、このようなものをどのような形でリンクして、発展させていくかということを考えていらっしゃいますか。 ○議長(倉野嗣雄君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 高梁市の持つ文化、魅力というのを今並べていただきました。確かにそういったものは皆さんよく御承知をいただいておるものだと思いますが、それに加えて、高梁市の食ということを考えたときに、この自然の中で育つ野菜であるとかおコメであるとか、そういったものが今注目されるんです、自然食というものが。そういうものの提供がなかなかできてないんではないかなという思いもしております。 ですから、そういった地域の持つ魅力というのは私も市内で住んでるのが人生のほとんどでございますので、わからない部分はあると思いますが、そういうのはやはり市外から来ていただいた方がそういうことをぽろっと申されるときもありますし、市外の目、外部の目というのは、よそ者ばか者若者といいますが、そのよそ者の目というのは非常に大きなウエートを占めると私は考えておりまして、そういうよそ者の方から見た目というものをしっかりと大切にしながら、我々は気づきをさせていただかにゃいけませんし、新しいものをつくり上げるということもできるのではないかなと考えております。 ○議長(倉野嗣雄君) 小林重樹君。 ◆10番(小林重樹君) 先ほど市長は、吉備国際大学が非常に重要な役割を果たしていると言っておられました。吉備国際大学というのは、年間2,200人の方が来られ、またその中には女性の方もいらっしゃる。その意味では高梁市を担う一つの学生として捉えれば、人口として捉えれば、非常にとうといものであります。 例えば、吉備国際大学とどのような連携をしたらいいのかというのを考えたときに、先ほど森田議員が言われてましたように、農業での連携ですね。吉備国際大学には淡路島に農学部がありますが、こちらにはありません。高梁市にも農学部を誘致していただいて、この荒廃した農地を農学部の方によってある程度守ってもらい、できたものを販売してもらう。その販売は高梁市の企業、そして行政に任せるということがあります。 それから、もう一つは文化、アニメであります。 これは、先日行ったゲームジャム高梁2015の中で、学生さんと話をしたときに、アニメにとっては非常にいいものがあって、我々も思っているところがあるんだと。それは、先ほど市長が言ったようにフランスの文化が日本のアニメに近いというふうなことも言われております。アニメで学生を呼ぶ。 もう一つは医療で学生を呼ぶ。これは、黒川議員が言われましたように、医療で特に看護師をしっかり育ててやれば、高梁市に定住する可能性があるということです。 この3つの事柄、特に農業に関しては、私は大学に対してもっともっとアピールをして、今の学長がちょうど農業に関しては非常に精通された学長でございますので、その辺をアピールしていただきたいと思いますが、これについてはどう思われますか。 ○議長(倉野嗣雄君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) まさに一番今大事なところをおっしゃっていただきたいたかなと思っております。大学の活用は当然非常に大事なことだと思っておりますし、農学部、農業のこともそうでありますし、アニメのこともそうであります。これは、地域の特性に合ったニーズ、産業を創出するという中では、産学官連携、あと金労が入りますが、その連携というのが非常に大事になってまいりますので、吉備国際大学とどういう形でこれが連携できるかというのは、これから連携の中身を詰めていかなければならないところでありますけど、例えば、このリーディングプロジェクトの中でも入れておりますが、生涯活躍のまちの中でも農業というのが関連してまいりますし、それから医療の関係で申し上げますと、先ほど申し上げました地域医療構想というのがあり、この中には必ず医療というものが出てまいります。そうしたことを今のお話にありました3つに加えて、この5つの柱というものをしっかりと打ち立てることというのが大事だと考えておるところでございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 小林重樹君。 ◆10番(小林重樹君) ぜひ大学との連携というものは地に足をつけてできる支援は十分にやっていただくと、それが高梁市の将来にもつながる部分じゃないかなというふうに思っております。 そして、次に横道にそれるかも……。            (「それちゃいけん」と呼ぶ者あり) それていけなんだら言うてください。 この地方創生の中で、駅前のことも書いていらっしゃいます。私が思うのは、皆さん方からいろんな意見をいただいている図書館のことでございますが、先日日本経済新聞に載ってた記事で、図書館、民間活用のきしみというふうな大きな題で出してありました。愛知小牧TSUTAYA運営が白紙に、集客効果も、選書、分類に賛否というふうな形であって、読んでみますと、なるほどそうだなと思うんですが、最後に結んであった言葉が印象に残っております。 これをちょっと読み上げさせてもらうと、ただ図書館を利用しているのは住民の2割程度に過ぎない。限られた人だけでなく多くの住民のためのものになるには、さらなる進化が欠かせない。実際創業支援、子育て支援など図書館の機能は多様化している。これに伴い、民間委託も進んでいる。日本図書館協会によると、公的施設の運営を委託する指定管理者制度を導入している市町村の図書館は426館と全体の13%に上る。TSUTAYA図書館への批判について、新規参入たたきとの見方もある。出るくいは打たれるということかもしれないが、これで振り子がもとに戻ることにはならない。今回の騒動は進化する過程のきしみとも言えるという形で結んであります。 ただ、これがほんなら全てかどうかというのはわかりませんが、私は高梁市のまちの地方創生の一環として高梁市の複合施設を捉えることについては非常に大事なことだろうと思います。ただ、これを皆さんが議論しているように、どういう形に持っていくかということについてはもっともっと議論しなきゃいけない。CCCに決めたんだったらそれでもいいけど、CCCとの間で取り交わす問題については皆さん方の意見を聞いて、こっちからもっともっと提案しなきゃいけないと思っております。 このことについては、高梁市の地方創生について話を述べているわけでございますから、図書館について述べているわけではございませんので、答弁は要りませんが、そのことについてもしおっしゃられることがあれば。 ○議長(倉野嗣雄君) 議員、通告に従っての質問でお願いします。 ◆10番(小林重樹君) ということでございますから、それはお願いをしておきます。 もう一つ通告に従っての質問の中で、これは高梁の町の中をきちっとするということは、町の中の回遊性を広めるということにもつながると思うんですが、その中で取り上げてみたいのは、高梁の駅を中心とした回遊する道路、これが途中でとまっております。それから、郵便局の前の道路もとまっております。この辺の計画というものは高梁市を全体として捉えたときに、どういうふうな形のビジョンを描いておられるんか、もしあればお聞かせください。 ○議長(倉野嗣雄君) 通告にないので、答えられません。 小林重樹君。 ◆10番(小林重樹君) それじゃ、次に行きます。 いろんな意味で各形のものが出ております。この基本的なもの、リーディングプロジェクトを含め主な施策というものについて、倉敷市の素案を見せてもらったら、後ろに各課の名前がついておるんです。高梁市の場合ついてませんが、これはどういう取り組み、課として取り組むのか全体として取り組むのか、プロジェクトチームみたいなものができるのか、その辺をお聞かせいただければと思う。 ○議長(倉野嗣雄君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) もちろん目標達成のためには、それぞれの市政を預かる分野の課が担当をいたします。課の名前を上げてないということでありますが、それぞれの課が提案をしとるものをまとめ上げておりますので、これをそれぞれの課に割り振った中で進めていくということでございます。 もう一個、これをまとめたのは、高梁市総合戦略推進本部でございます。私を本部長とする推進本部でございますので、この推進本部で進行管理等もしながら、秘書政策課がその事務局となるわけでございますが、部局横断的な調整を行っていくことといたしております。以上でございます。 ○議長(倉野嗣雄君) 小林重樹君。 ◆10番(小林重樹君) 主な事業については上がっておりました。ごめんなさい。私の見方の違いでございました。 最後の質問を伺います。 これは、市が上げてる総合計画、そしてこれから出ていくであろうまち・ひと・しごと総合戦略の素案についてでございますが、これをやる上で必ず事業というものがリンクしております。同じものを書いてる場合もありますし、違う場合もあります。私1つ言いたいのは、そういうことはないと、頑張っていただいていると思うんですけれども、えてしてこういう計画、素案、そういったものができると、やれやれ1つ済んだということで、ちょっとの息を抜くのはいいんですけど、ずっと息を抜きっ放しになることがあるんじゃないかなというふうな形で思っておりました。 総合計画と新しいまち・ひと・しごと総合戦略について、どのような関連性を持たせるのか、それから年数が違います。その辺の年数の整合性、その辺をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(倉野嗣雄君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 高梁市まち・ひと・しごと総合戦略と高梁市新総合計画後期基本計画の関連についてだと思いますが、総合計画の後期基本計画は平成27年度から始まっておりまして5カ年でございます。実は、まち・ひと・しごと総合戦略も5カ年を期間として平成27年度から平成32年度までと合わせております。総合計画にリンクさせる形でつくっておるところございます。ですから、総合計画の中で、特に人口、人についてそしてその中でもソフト施策について重点的に行うものがこの総合戦略であるというふうに御理解をいただきたいと思いますが、それにはもう少し目標人口を達成するには要るであろうというものは、少しちりばめさせていただいておるところでございます。以上です。 ○議長(倉野嗣雄君) 小林重樹君。 ◆10番(小林重樹君) いろいろありがとうございました。議長の御指摘を受けながらやってまいりました質問でございます。要らんことを言いますが、地方創生の創生という言葉はつくり出すこと、初めて生み出すこと、初めてつくることという意味があります。この創生を再生、死にかかった、死んだものを蘇生するという意味と新生、新しく生まれるものということの3つを一緒にしてつくることが私は高梁市の地方創生じゃないかなと思っております。 それから、協働の世界という、協力の協です。力というのが3つあります、協力の協には。それは企業であり行政であり、住民だろうと思っております。そういうことを踏まえて地方創生のまち・ひと・しごと総合戦略が本当に身のある、高梁市の将来にとっていいものであることを願いつつ私の質問を終わります。 ○議長(倉野嗣雄君) これで小林重樹君の一般質問を終わります。 以上で本日の議事日程は終わりました。 念のため申し上げます。次回は11日、通告による一般質問を行います。発言順位の11番から14番までの諸公にお願いいたします。 本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。            午後3時34分 散会...