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08月29日-02号

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  1. 高梁市議会 2012-08-29
    08月29日-02号


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    平成24年第5回 9月定例会        平成24年第5回高梁市議会(定例)会議録(第2号) 平成24年8月29日(水曜日)            〇議   事   日   程             午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇本日の会議に付した事件日程第1 一般質問     5番 小林 重樹君     4番 内田 大治君     18番 妹尾 直言君     15番 田中 広二君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出   席   議   員1番  大  森  一  生 君          2番  森  田  仲  一 君3番  宮  田  好  夫 君          4番  内  田  大  治 君5番  小  林  重  樹 君          6番  柳  井  正  昭 君7番  田  島     肇 君          8番  長  江  和  幸 君9番  細  川  繁  信 君          10番  丸  山  茂  紀 君11番  倉  野  嗣  雄 君          12番  植  田  二  郎 君13番  川  上  博  司 君          14番  宮  田  公  人 君15番  田  中  広  二 君          17番  三  上  孝  子 君18番  妹  尾  直  言 君          19番  山  縣  喜  義 君20番  村  上  信  吾 君          21番  難  波  英  夫 君22番  三  谷     實 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇欠   席   議   員16番  大  月  健  一 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出席した事務局職員事務局長     土 谷 俊 明          次長       西   由 子政務調査係長   川 上 英 嗣          議事係長     黄 江   浩            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇説明のため出席した者〔市長部局〕  市長      近 藤 隆 則 君      副市長     守 本   堅 君  政策統括監   小 野 和 博 君      総務部長    藤 澤 政 裕 君  産業経済部長  原 田 良 三 君      市民生活部長  野 口 悦 司 君  病院事務長   三 宅 得 智 君      会計管理者   仁 子 滋 博 君  総務課長    丹 正 鎮 夫 君〔教育委員会〕  教育長     平 田   守 君      教育次長    梅 野   誠 君〔消  防〕  消防長     三 峰   守 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(三谷實君) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は21名であります。定足数に達しておりますので、これより平成24年第5回高梁市議会(定例)2日目の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、お手元に配付いたしておりますように、一般質問であります。 質問の順序は、通告質問一覧表のとおりであります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(三谷實君) まず、小林重樹君の質問を願います。 小林重樹君。            〔5番 小林重樹君 質問席〕 ◆5番(小林重樹君) おはようございます。 一般質問1日目のトップ、1番を受け持ちました。受け持ちましたと言うたらおかしいかもわかりませんが、小林重樹でございます。 私は通告に従ってこれから順次質問をしてまいりたいと思います。市長を初め執行部の皆さんの的確な答弁をよろしくお願いしたいと思います。 まず、第1番目の質問事項でございますが、これは私が以前も一度取り上げたことがありますし、質問以外でも普通の話の中でこの玉川地区の開発については言及してまいったところでございます。その玉川地区の開発について、今新しい玉川橋といいますか、名称がよくわかりませんが、仮に新玉川橋ということで言わせていただければ、それが2年後の完成に向けて工事も佳境に入っております。それと、その玉川地区の工業団地のほうにも東伸運輸さんがこられるというふうなことで、この10月から工事に入るというふうに聞いております。その玉川地区への新しい橋が完成した暁に、地域の発展のためといいますか、宅地の開発が玉川地区でも望まれていると。過去に、つい最近の過去だと思っておりますが、玉川の住民のほうから沖ノ原地区への宅地開発をひとつしてくれないだろうかという要望書も出てると伺っております。この玉川の沖ノ原地区の開発についてのほうはどのように思われているのか、の対応を伺いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 皆さんおはようございます。 それでは、最初に私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。 宅地開発に係ります御質問でございます。玉川地区、今現在新しい玉川橋の架橋整備が進められております。そういう周辺地区につきましては、私としましても非常に有望な宅地化の一つであるというふうに考えておるところでございます。そのほかでもいろいろと市内には適地もございますが、その中でも特に有望なところではないかと認識をいたしておるところでございます。議員のおっしゃいますような宅地開発による定住ということで考えてまいりたいと思っておるところでございます。 ○議長(三谷實君) 小林重樹君。 ◆5番(小林重樹君) ありがたいお言葉なんですが、じゃあなぜ沖ノ原がいいのかということにつきまして、私は一つの大きな理由があると思っております。これは高梁市内で宅地開発をする中でいろんな条件があると思うんですけれども、特に広瀬駅は伯備線の高梁どめの列車がとまる手前の駅でございます。こういうことになりますと、特にJR伯備線の本数のうち約半数は高梁駅でとまってしまうという現実を踏まえれば、玉川、広瀬地域が県南に通勤、それからまた通学するのには非常にいい地域じゃないかなというのを私は感じております。 玉川にのぞみ団地という団地がございますが、そういった意味でこの団地を過去に売り出したところ1時間もせんうちに完売してしまったという事実もありまして、玉川地区は高梁に通勤される方はもちろんでございますが、特にJRを利用されて県南へ通勤される、そういう方への一つの宅地開発としてはそういう意味合いを持った宅地が望まれているというふうに思っております。 それと、広瀬地区では民間の資本によりまして宅地の造成が進んでいるというふうに聞いております。この辺を踏まえて、もう一度開発の必要性ということについてのほうの意見をお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 当然住まうということに関しましてはそれ以外のインフラ等の利便性ということも十分考慮された上で住家というものを決定されるものと思っております。おっしゃいましたように、備中広瀬駅という駅が至近距離にあるというのは本当に好立地であるとも考えておるところでございます。その開発を進めるということに当たりましては、やはり地元の皆様方の御熱意といったものが我々にとっても一番力強い後押しになるものと考えております。そうした御熱意というものをしっかりと受けとめさせていただける環境というものをぜひともお願いも申し上げたいと、このように考えておりますし、それにお応えもさせていただきたいと考えておるところでございます。 ○議長(三谷實君) 小林重樹君。 ◆5番(小林重樹君) 玉川地区のセンターからも要望書が出ているということを伺いましたので、ひとつ十分に検討していただいて、橋がかかった暁には一つの団地として日の目を見るように努力していただきたいというふうに思っております。 続いて、その次の質問でございます。 これは今の質問を踏まえての質問でございます。新しい橋がかかると交通その他の部分で広瀬駅の玉川寄り、国道寄りといいますか、そこに新改札口の必要性というものが出てまいります。これは将来的にはどうなるかわかりませんが、新しい橋がかかって今の国道部分の使わなくなった部分を一部駐車場に利用してはどうかという案も聞いております。そういうことができると、玉川橋を渡って通勤をされる方が旧国道を利用した駐車場にとめて新しい改札口から電車に乗って通勤されるということも出てくるんじゃないかなというふうに思っております。これは玉川の方、それからその周辺の方、例えば阿部の方なんかでも成羽川にあいあい橋がかかりましたので非常に通勤が楽になっております。そういうことも踏まえれば、やはり広瀬駅のもう一方側に新しい改札口が設けられてもいいんじゃないかと思います。これはJRとの協議の中でいろいろな問題があるとは思いますが、高梁は今高梁駅の再開発も含めてJRと協議されてると思うんですけれども、ぜひこれを同じテーブルにのせていただいて、この新しい改札口の必要性というものを認識していただきたい。その点についていかがお考えでしょうか。 ○議長(三谷實君) 原田産業経済部長。 ◎産業経済部長原田良三君) おはようございます。 このお答えにつきましては私のほうからさせていただきたいと思います。 備中広瀬駅の国道側につきましては、現在県道宇戸谷高梁線の改良工事に伴いまして国道180号線のつけかえ工事、また残地となります県道部分の利用や新国道との取り合いなどにつきまして、県などの関係機関と協議をさせていただいておるところでございます。 国道側へ新たな改札口をということでございますが、その設置につきましては、やはり今現在踏切を渡って回ってから駅のほうに行ってるということで、その必要性がなくなるということで利便性は図られるものと思ってはおります。しかしながら、1日の乗降客の状況を見ますと、実現さすのは非常に厳しいというふうには考えておるところでございますが、検討課題とさせていただきまして、関係機関等と協議をさせていただければというふうに思っておるところでございます。 ○議長(三谷實君) 小林重樹君。 ◆5番(小林重樹君) 検討していただくのは結構なんですが、今の広瀬駅の現状を見ますと、本当に乗降客というのは少ないです。ただ、私が言いたいのは足の悪い方なんかが高梁駅で乗るのはきついから広瀬駅まで来て乗るという方もいらっしゃるそうでございますが、今言ったように、そういった宅地開発とかそういったものが現実味を帯びてくると、将来的にそういうものが必要になってくる。の行政というのは現実を見て、将来的にどうこうということは言わないんですけれども、将来を見据えて新たにやると、阪急電鉄方式ですね。1本鉄道を通したらその周りに住宅が集まってくる。それと同じように、将来を見据えてほんなら玉川地区の開発、広瀬地区の開発をどうするか。それはほかの開発も重要な部分もありますけれども、そういったものを見据えてやっていくというところにおいては、やっぱり検討じゃなくてもうちょっと前向きに進めていただきたいと思いますが、その辺についてはいかがですか。 ○議長(三谷實君) 原田産業経済部長。 ◎産業経済部長原田良三君) 確かに議員おっしゃいますように、将来展望に立った計画といいますか、まちづくり、そういったものも当然必要ではございます。これにつきましてやはり特にJRとの協議が必要でございます。以前川面の駅に、東側といいますか、山側のほうに改札口をということでJRとも話をさせていただいた経緯もございますが、話はさせていただきましたけど、全然といいますか、なかなか話にはならなかったという経緯もございますので、やはりどれぐらいの利用が見込めるかということをきちっと示すといいますか、そういった施策もしていかなければいけないというふうには思っておるところでございます。 ○議長(三谷實君) 小林重樹君。
    ◆5番(小林重樹君) 何遍も言うんですけど、結果の中でどうこうじゃなくて、将来的なことを見据えてやっていただきたい。我々もそれは認識してるんですよ、あそこに新しい改札口ができたら、今の跨線橋が広瀬と結ぶ自由通路という形になって、JRの持ち物じゃなくて管理はがしてくださいと言われてる部分もわかるんですが、新しい橋ができて今ある踏切を渡って通勤、通学をなさる方が、車、それと子どもにしてもそうですけれども、事故が起きてからでは遅いんです。ですから、新しい橋ができたときの図面を見られたことがありますか、玉川の市民センターに大きなのが張ってありますけれども。あれを見ると、あの踏切を利用するというのは非常に難しゅうなってくる。だから、やっぱり市民の安全、それから交通の利便性、そういったものを考えると玉川寄りの改札口というのは、駅の乗降客の問題とかというんじゃなくて、おのずから安全面からしても必要なんじゃないかなというふうに思っておりますが、その辺についてももう一度検討していただきたい。 それともう一つ、高梁大橋がありますね。駅前から真っすぐ行って県の高梁地域事務所のほうへ行く高梁大橋があります。あの橋の手前に歩道用のトンネルがあるんですね。通られたことがあるかどうかわかりませんが。国道があって、橋が西側にかかってます。駅のほうから歩いていくと、石段を上がっていって、それから国道の下のトンネルをくぐって向こうの橋へ出ていく、そういう設計になっております。今ならまだ間に合うと思うんですね。玉川の新しい橋も国道のつけかえで5メートル上へ上がります。そしたら、その点についても国道を横切るよりも徒歩で例えば通学するとか広瀬の駅へ行かれるとか、そういう方のためにそのトンネルというものを県のほうに要望していただきたいなあというふうなことも思います。これは玉川の方、それからほかの方の安全面を考えればね。そこに信号がつくんでしょうが、そういったものも必要じゃないかなあというふうに思われます。これは通告しておりませんが、それの関連性ということでぜひ前向きに進めていただきたいと思いますが、その2つを踏まえて答弁のほうよろしくお願いします。 ○議長(三谷實君) 原田産業経済部長。 ◎産業経済部長原田良三君) 確かに今度の橋が下流側になりますので、今の踏切から若干遠くなって回り道をするようになります。そういった面で、安全面もそうでありますし、かえって不便にもなるというようなこともあろうかと思います。 そういったことで、国道に歩道のトンネルをという御提案もございました。これにつきましては県と早急に協議をさせていただきたいと思います。そういった改札口につきましては、より一層JR側ともまたそういった関係機関との話をとりあえずはさせていただければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(三谷實君) 小林重樹君。 ◆5番(小林重樹君) これ以上しても堂々めぐりになると思うんで、市民の要望というのは非常に強いものがあります。それから、トンネルについても車の踏切の部分についても、下流になるけれども一旦曲がって広瀬駅に入っていこうとすれば国道を右折して踏切に入るようになります。あれは本当に危ないです。その辺のところもよく御理解の上審議をしていただきたい、検討していただきたいと思います。 続いて、2番目の質問に入らせていただきます。 これは高齢者の外出支援についてでありますが、国の補助事業との連携によりましてシニアカーというものが、何かシニアカーの制度が延びたというふうにも聞いたことがあるんですが、その辺はまた教えていただければいいと思うんですけれども、私がここで提案したいのは、駅前にはレンタル自転車があります。それだったらシニアカーレンタル所があってもええんじゃねえかという、これは単純な発想から来てます。なぜ駅前なのかということですが、お年寄りの方々がバス、それからJRその他でバスセンターまで来られて、さあ病院に行こうというたときになかなか歩きづらい。それからもう一つは、これも例えば観光駐車場にあってもええと思うんですね。観光駐車場シニアカーを置いといて、高梁へ車で来られた老夫婦が高梁のまちをめぐりたいといったときに、それがレンタルしてあれば高梁の町並みも十分拝見できる。ましてJRを利用されるお年寄りだけじゃなくて、観光客のためにもそういったレンタルというものは新しい発想じゃないかなというふうに思っております。駅前に自転車のレンタルがあるんだったらシニアカーレンタルもあってもええんじゃないかなという発想で提案させていただきました。このことについてどのような見解をお持ちかお伺いいたします。 ○議長(三谷實君) 野口市民生活部長。 ◎市民生活部長野口悦司君) おはようございます。 この件につきましては私のほうから答弁させていただきます。 国の国土交通省の事業といたしまして、地域の集約的な交通システム導入の調査というものが今年度行われるということでございます。そういった中で高梁も手を挙げておりまして、中山間地域における高齢者等の交通システムということで、高齢者が操作可能なシニアカーを活用した実証実験といいますか、そういうものをやっていこうということにいたしております。 具体的には、中心部ではJRや路線バスで来訪される高齢者等が病院、商業地域への移動に利用できるように駅前にレンタルの施設といいますか、駐車場であったり充電施設であったりというものを考えていこうと。それからあと、周辺地域におきましてはバス等への乗り継ぎというか、自宅からバス停までというような、そちらへ駐車場、また充電施設、そういうものを今国のほうへ申請をさせていただいておるという状況でございます。 現在のところ国の実証実験事業というのは7月に要望調査というものがありまして、それを今度国からのヒアリングということになろうかと思います。これらにつきましても事業実施が秋以降ということになろうかと思いますが、そういう形の中で実証実験に取り組んでいこうというふうに考えております。 ○議長(三谷實君) 小林重樹君。 ◆5番(小林重樹君) 要望調査が7月で、実証実験が秋以降ということでございますが、これの具体的なといいますか、どのくらいの台数がどこに配置されてどうこうというのはもう決まってるんですか。その辺はどうなんです。 ○議長(三谷實君) 野口市民生活部長。 ◎市民生活部長野口悦司君) これにつきましては、大まかに5台、10台という話はあるんですが、これはヒアリングの中で詳細を詰めていくということになっておりますので、まだ実際に具体的な部分までは確定してないという状況でございます。 ○議長(三谷實君) 小林重樹君。 ◆5番(小林重樹君) 今部長が言われましたバスの停留所から自宅、それから駅前から病院というふうな形で、私はこの需要はどうかわかりませんが、時々観光客の方からそういうものがあったらなあという声も聞きます。その辺から見てもやっぱり観光の一助にもなるんじゃないかなというふうに思っておりますので、ぜひレンタルシニアカーの発想を取り入れていただいて、観光と医療と外出支援につなげていただきたいというふうに強く要望して、この項は終わりたいと思います。よろしくお願いします。 続いて、同じ外出支援の中の2番目の質問でございます。 これは1年間の実証実験を受けて非常に利用者が少なかったということで、高梁の市内循環バスの形式が半年行ったときに一度スケジュール表というか、運行のタイムスケジュールを変更されております。変更されたんですが、少ない利用者からもあれは一番悪かったという意見も聞いております。その後、一応実証実験が終わってこれだけの人数しか利用しなかったんでもうこれはだめだということになりました。同じく実証実験をされてる中井のほうから出る定期バスを利用して肉谷、それから大瀬八長を通るバスは今でも運行されております。 統計を見ると、これは日経グローカルに載ってたんですけれども、地域公共交通は高梁の場合はコミュニティバス乗り合いタクシーの両方でやっているということでございまして、岡山県内でやってる中で住民1人当たりの年間の利用回数ですね、これが0.588回ということで、住民が3万人おれば年間約1万5,000人が利用されているということで、岡山県では5番目でございます。一番多いのが美作で、住民1人当たりの年間利用回数が2.138回で、2回以上利用されていると。美作が3万5,000人だったら7万人の方が利用されているということでございます。 それから、利用客1人当たりの自治体の年間負担額がこれは1,000円で計算してますから1人当たりが2,210円ですか、そういう計算で、これは岡山県の中では一番高い負担額になっております。 このコミュニティバスの路線に関する議案をこの議会のほうでも出されておりまして、非常に利用客の少ないところは統廃合するというふうな議案も出されていて、のほうでもこのコミュニティバス、それから生活福祉バス、その点についていかにしたらうまいこと運行できるかというのは非常に努力されてると思うんですが、ただこの町なかの循環バスに関して言えば、例えば山際のほうに住まわれてる方というのは帰りが難しいんですね。歩いて坂をおりて高梁の町なかへ出てこられても、帰りは坂を上らにゃいけないんで、そういったところで病院に行くにしても買い物に行くにしても非常に難しい。それと、ちょっと離れたところだったら乗り合いタクシーの制度がございますので、ドア・ツー・ドアで病院へ行ける。しかし、町なかの山際のほうにおられるお年寄りというのは、そういった外出でバスを利用するにもそこまで行くのが非常に難しいなというのもあったんで、今後のそういった方への外出支援をもうは考えられないのか、それとも例えばもう一遍循環バスを検討してその地域に張りめぐらせたような形にするのか、それとも循環バスのかわりに乗り合いタクシー制度にして外出支援をするのか、その辺のこれからの外出支援について、もう市街地のことしか言いませんが、市街地の皆さんのためにはどういうふうな施策をとられるのか、お教えいただきたいと思います。 ○議長(三谷實君) 野口市民生活部長。 ◎市民生活部長野口悦司君) お答えをさせていただきます。 のほうでは現在高梁地域公共交通総合連携計画、これに基づきましてそれぞれ地域住民の意見、要望を聞きながら、市民にとって乗りやすい公共交通というものを検討していっておるという状況でございます。議員さんが言われました市街地北のほうからの備中高梁駅を経由してポルカ天満屋高梁中央病院ですか、このルートの見直しも行いましたが、利用の関係からいいますとなかなか伸びなかったということもございます。実際このルート等につきましても若干改善した部分だけでまた進めていくということはなかなか難しいであろうと、なかなか乗ってもいただけんだろうというようなことも考えられますので、道路環境等の関係もございましょうし、それから周辺環境の整備等の絡みもございます。そういった中で今の総合連携計画の中で総合的に考えていかなければならないんではないかなと。ここでもう全部取りやめますとか、対応しませんとかということにはならない。市民の方の公共交通の空白地も埋めていかなければならないと。安心して生活ができるためにはどうすればいいのかというものも含めて、全体的な中でこれは考えていく必要があろうというふうに考えております。 ○議長(三谷實君) 小林重樹君。 ◆5番(小林重樹君) 全体を含めてぜひ運行形態というものを検討していただきたいなあと思うんですけれども、例えば安来なんかは公共交通の路線バスを一畑という会社がやってたんですけど、これが撤退してしまってます。ですから、全国でも一番の公共交通のコミュニティバスが回ってる場所になっております。ただ、いかんせん高梁には備北バスという乗り合いバスがございまして、それとの関連性もあわせてやらなきゃいけないということで難しい面もあると思うんですけれども、バスとの兼ね合い、そういったものもあわせて今後検討していく材料にするんだろうと思いますが、こればっかりやってても、福祉ばっかり優先してもなかなか難しい面もあるんですが、お年寄りの一つの外出支援ということで前向きに検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 続いて、3番目の質問でございます。 これは定住対策と商業振興について質問事項を書かさせていただいております。高梁も今定住対策のいろんな事業で学生宿舎活用促進事業とか定住促進住宅建築費等助成金とか、それから住宅リフォーム事業費補助金制度とか、それから空き家、空き農地バンク制度とか、いろんな定住対策をやっておられます。ことしに入って市民課に定住対策室というものを設けて、より一層定住に力を入れていこうと、高梁を上げて定住に取り組むんだと、人口をふやすんだという気概が見受けられるわけでございますが、そこで1つ、これも私の提案でございますが、定住促進としてさまざまな助成を本もなされております。しかし、定住促進としての補助金ですね、これをただ単に上げるんじゃなくて、例えばその一部の1割とか2割、20万円の補助があるんだったらその1割の2万円分を商品券化して、定住対策で補助を受ける方に18万円は現金で渡すけれども2万円の部分については商品券でお渡しして、市内で使ってくださいというふうな形をとれば、定住対策を含めて市内の経済の活性化というのにも波及効果があらわれるんじゃないかなというふうに考えるわけでございます。 ただ、この商品券というものを発行するに当たっては非常に難しい部分もあるんですが、それについてどのようにのほうとしては考えられているのか。一部を商品券化して渡すことに対してどのように考えているのか、としての御意見を伺いたいと思います。 ○議長(三谷實君) 野口市民生活部長。 ◎市民生活部長野口悦司君) お答えをさせていただきます。 御提案いただいた制度につきましては、地域経済の活性化と、それからまた定住促進と、その両面から大変意義深いものであろうというふうにも考えております。高梁でプレミアム商品券が発行されたのが平成21年ということで、定額給付金の支給ということでこれは私も記憶にはございます。そのときの状況を若干申し上げますと、市内統一の商品券が出ればいいんですが、なかなかその辺が難しいということがございまして、その利用場所が偏るのを避けて商工会議所と商工会それぞれが別々の券を発行していただいたという経緯もございます。 それから、特に平成22年4月に施行されました資金決済に関する法律ですか、これによりますと、発行者の登録が義務づけられたこと、また人件費や事務費等の経費がかかること、それから発行保証金の供託とか、そういうものが出てきているところでございまして、かなりコスト的にはかかってくるんかなというような課題等も多くあるというふうに認識はいたしておりますが、特にことしから取り組んでおります商工会、商工会議所、また農協等の連携によっての「住みたいまち高梁」創造ネットワークというようなことで全体的な課題もいろいろと定住に対して皆さん役割分担をしながらその課題等も解決に向けて協議をいたしております。そういった中でのこういったものについても協議を重ねていく必要があるんかなというふうに考えております。今すぐどうこうというのはなかなか難しいかなというふうにも考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(三谷實君) 小林重樹君。 ◆5番(小林重樹君) 法律が変わって、一般の商品券に関してもそうなんですけれども、発行金額に対しての分を税務署だったかどこだったかちょっと記憶にございませんが、供託金として積まなきゃいけないという部分もあったりしますんで、非常に難しいと思うんですが、例えば商品券自体をどこが発行するのかという部分も問題があると思うんですね。例えばは発行できないと思うんですけれども、今言われた「住みたいまち高梁」創造ネットワークというのができまして、この8月22日でしたか、商工会議所において説明会がありました。私もちょっと行かせていただきましたけれども、そのときにいろんな事業を説明されて、いろんな質問も出ました。その中で、やっぱり創造ネットワークを生かした、今野口部長の答弁にもありましたように、そういったネットワークを一つの団体とみなせば商品券の発行もできるんじゃないかなというふうに考えるわけです。ただ、この前のプレミアム商品券については、1割のプレミアムをつけたためにそれがいろんな場所に、例えば商工会議所と商工会じゃ、商工会のほうがお金持ちですから、うちはせんとかするとかというふうな形になったと思うんですけれども、その辺について、例えば創造ネットワークがきちっと機能するようになればそれを生かしてやるということは可能ですか。 ○議長(三谷實君) 野口市民生活部長。 ◎市民生活部長野口悦司君) この組織も立ち上げて今2回程度の会議、打ち合わせでいろんな課題等を今出しているところでございます。そういった中で今すぐそれをやりましょうとかということは言えませんが、その中でいろいろと協議はさせていただきたいなというふうには考えております。よろしくお願いします。 ○議長(三谷實君) 小林重樹君。 ◆5番(小林重樹君) これ新たな商品券を発行して云々というと非常に難しい部分があるんだろうと思うんですけれども、他のように現在商品券が発行されて流通してるところであればその商品券を持って皆さん方に助成するという形ができるんでしょうけれども、新たにするというのは非常に難しい部分もあるとは思いますが、せっかく定住対策でいいネットワークができ、それから例えば学生宿舎活用促進事業の助成金なんかでももう資金が足りなくなってると。ここで補正を組んでるというふうな形、それから定住促進住宅建築費等の助成についても非常に皆さん方の評判がよくて、それと施工主である一人親方なんかのところにも注文が入っていて活性化はしてるんですけれども、もう一つの活性化の意味合いでこういった提案をさせていただいたわけなんです。やること自体については非常に難しい部分もあるとは思うんです。それをクリアして、それを発行したときに経費的なものがどうなるんかというたら私も頭を悩ますところではあるんですけれども、もう一度十分検討していただいて、もし将来的にそういうことが可能であればひとつ高梁の商業の振興策として取り組んでいただきたいと、このように強く要望しておきたいと思います。よろしくお願いします。 以上で私の通告質問を終わります。 ○議長(三谷實君) これで小林重樹君の一般質問を終わります。 次は、内田大治君の質問を願います。 内田大治君。            〔4番 内田大治君 質問席〕 ◆4番(内田大治君) 4番の内田です。通告に基づきまして順次質問をしたいと思います。答弁のほどよろしくお願いいたします。 私は、本定例会におきまして1点、災害情報通信計画について質問したいと思います。 この計画は、高梁地域防災計画の中で第2章、災害応急対策計画の第3節に災害情報通信計画が示されております。現在本市では、高梁地域防災計画が見直しされ、検討されているところではありますが、現状においての質問をしたいと思います。 昨年発生しました東日本大震災以降、国民の防災に対する意識は非常に高まっております。また反面、災害に対する不安というものも大きくなっているところでございます。防災計画の目的は、地域住民の生命、身体、財産を守る、保護するということが目的となっております。災害発生時は、としての対応をマニュアル化しておりますが、このことは重要ではありますけれども、地域住民に対する情報発信が最も重要なことであると私は考えます。 そこで、1番目の質問になりますが、は市民への災害情報通信の現状をどのように認識しているのか、このことについてお尋ねをしたいと思います。 防災計画の中では住民への伝達の手段としまして広報車あるいは防災行政無線、ケーブルテレビ、オフトーク通信等により周知を図ると、こういうふうに規定されております。としてこの点についてどのように認識されているのか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) この件に関しましては私のほうからお答えをさせていただきます。 市民といいますか、住民に対する情報伝達手段についての認識を問われたものと思っておりますけれども、この住民に対する伝達手段につきましては、ただいま議員が言われましたような形で地域防災計画には記載をしておるとおりでございます。ただ、実際の運用に当たりましては、先ほど言われたオフトーク通信につきましては現在廃止をいたしております。こういったものにかわりましての運用ができるかどうかということで現在いろいろ検討しておる段階であるというのは御認識をいただきたいと思っております。 そういった中で、運用に当たりましては現在広範囲にわたっての避難勧告を出した例はございません。しかしながら、まだ記憶に新しいところですが、昨年は広瀬地区に対して一部避難をお願いしたという事例もございます。そういったときにはケーブルテレビでありますとか一般のテレビ、ラジオ、そして今進めております携帯電話による告知のサービス、広報サービスというのがございます。こういったものでお伝えをしていった。そして、一部地域に限られておったということもございますが、当然広報車を出しまして広報を行い、また必要に応じて体の不自由な方については手助けもさせていただいて避難所に誘導をしたということで、いろいろな有線、無線、そして広報、こういったあらゆる手段を講じての情報伝達をしておるということで御認識をいただきたいというふうに思っております。これで十分という認識はございませんが、今できる限りの方法で対応しておるということでございます。以上でございます。 ○議長(三谷實君) 内田大治君。 ◆4番(内田大治君) 今の答弁の中に私が申しました防災行政無線のこともありましたが、今後この点について当局の考え方を改めたいというふうに思って質問をしたわけですが、今その中で防災行政無線についてはとしての通信手段としてどういう位置にあるのかというのがちょっと聞けなかったんですけれども、私はこの防災行政無線が周辺地域におきましては災害の発生した場合非常に重要な役割を持っていると、そのように思っております。この点につきまして順次話を進めていきたいと思います。 先ほど部長が言われましたが、情報をメールで配信していくという方針もあるというふうに答弁されました。これにつきまして、2番目の質問で上げておりますけれど、メール配信を受信する市民の登録者数及び登録率、それとの世帯数に対しましての登録率はどう推移しているかということについて質問をしたいと思います。 このことにつきましては、平成21年に高梁西地区ケーブルテレビ網整備事業に伴い、当市議会におきまして地域情報化事業調査特別委員会を設置しまして、その中に私も委員として参加しておりました。それで、その特別委員会の中におきまして、いわゆる告知放送について今後どのように取り組んでいくかというふうな協議がなされたと思います。そういう中で、防災行政無線をどうするかという件も出ました。そしてまた、それまで実施されておりました成羽地区でのケーブルテレビを使っての告知放送というものも非常に重要なものであるというふうな中で、どういう形で統一していくか、告知放送をどういうふうに進めていくかという中で、結局最終的に示されたのが、今後メール配信を使用していくのが経費も非常に安価で、当時120万円か150万円ぐらいのことでできるんだというふうな試案も出されました。そういう中で、結果的にはそれを今後中心的に進めていくんだというふうな結論のまま来てるような思いがあります。そういう中で、今現在のその登録者数とかあるいは世帯に対する割合とか、そういう点についてまず質問したいと思います。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 メール配信についての現状であります。これは8月20日時点で2,046件の登録がございます。世帯としての把握はいたしておりませんが、全世帯に対しての2,046件ということになりますと、率でいいますと14%というふうなことになろうかというふうに思っております。 状況としては少しずつ伸びておるような状況ではございますが、なかなか飛躍的な伸びにはつながっていないというのは現状として認識をいたしております。以上です。 ○議長(三谷實君) 内田大治君。 ◆4番(内田大治君) このメール配信につきましては、そういう形で取り組むということの状況の中でどのように推進をしていったのか、その取り組みはただ単に広報に出して空メールを送ってください、そうすれば通信ができますというふうなことのみで終わっとるんじゃないかと思うんです。これを中心的に進めていくわけなんで、もう少しその展開というものをされるべきじゃないかと、そのようにメール配信については思います。 ただ、これで非常に問題を起こすのは、いわゆる消防あたりの連絡については全てメール配信でやっているからというふうに聞くわけですけれど、いわゆる自主消防組織もあります。そういうあたりへの配慮というんですか、いわゆる消防協力隊とか婦人消防隊とか、婦人は常備消防に入るかわかりませんけど、そういうふうな自主消防がかなり組織されてるあたりへの通信網、ちょっと話がよそへ行っておりますけれど、メールを中心にするんであればそのあたりへの指導というか、進めていかなければならないことだと、そのように思います。そういう点で、先ほど言われましたけれどまだ14%、そういうふうな数字になっておるかと思うんですが、先進的に県北、津山あたりでやられとったのもやはり10%を切っておるような状況ですわね、このメール配信については。非常に問題があると思うんで、その根幹とすべきことは私は先ほどから言っておりますように、やはり防災行政無線を再構築したいというふうな思いを持っております。 3番目の質問に入りたいと思います。 ここに書いておりますのは、一部の地域では住民に対して災害情報が伝達できていない状況であるが、どのようにとして認識をしているかと、こういうことについてお尋ねをしたいと思います。 といいますのは、ケーブルテレビを通じて告知放送をしていた成羽地域におきましては、いわゆる今現在これにかわる告知放送的なものができていないのが現状かと思います。高梁市内についてもそうかと思いますけれど、いわゆる災害が発生した場合にその災害に関する情報が届いていない地域がかなりあるんじゃないかと思うんです。このあたりについてはとしてどのように認識されているのか、考えられているのか、この点について質問したいと思います。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) 改めましての市民への情報伝達手段の件でございます。 先ほどのメール配信のところの補足でちょっと説明させていただければと思っておりますけれども、メール配信といいますのは、これは登録が面倒だというようなことでなかなか取り組みがなされないという傾向もございました。そういった中で、携帯電話各社がいろんなサービスを開始いたしております。その中の一つにエリアメールというのがございます。これは高梁市内といいますか、その地域限定で携帯を持っておられる方について災害情報を強制的に送信するというものでございます。これにつきまして、ドコモを初めとしてau、それからソフトバンク、こういった3社と登録契約を現在いたしておりまして、発信ができる体制が今整っております。これの形態の普及率、それからそれぞれの携帯各社の対応状況を調査いたしますと、ほぼ市域の市民の半分の方、50%の方にそういった情報が伝達できるということで、基幹システムとはまた別の話でございますが、現在あらゆる手段を講じて市民に伝達をしているということは御理解をいただきたいというふうに思います。 それは前置きとさせていただきまして、現在の伝達方法の中でそれでは100%の方々に情報が伝わっているか、そういったことの御質問にもつながるかと思いますが、先ほど来申し上げましたが、現在のシステムで十分かと言われますとやはりシステムだけでは無理がある。それはやはり地域のコミュニティの力であるとか、住民の方の力をかりる必要というのはどうしても出てくるというふうに思っております。そういったことをこれから新しい地域防災計画の中で位置づけをする、広報をする、こういった努力はしていきたいというふうに思っております。 また、ケーブルテレビでの告知につきましては、当初予算でお願いをいたしておりますけれども、L字の告知システムというのを取り入れるということにいたしておりまして、できるだけ早い時期、秋にはこういった放送ができるような対応をとっていきたいというふうに思っております。今取り得るあらゆる手段を検討いたしておりますので、御理解をいただきたいと思います。以上です。 ○議長(三谷實君) 内田大治君。 ◆4番(内田大治君) 端的にお伺いしますが、今現在例えば火災情報等が入らない地域、先ほど申し上げましたこういう地域が何カ所も高梁市内にはあると。いわゆる防災行政無線等がない地域においてはそういう状況を起こしているということについてはどのように認識されておるんですか。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) 先ほど来申し上げましたように、現在のシステムで100%補えているというふうには思っておりません。今後新しいシステム構築なり、制度導入というのはその時点時点で考えてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(三谷實君) 内田大治君。 ◆4番(内田大治君) それでは、4番目の質問に入りたいと思います。 防災行政無線の今後の運用をどのように考えているかという、この点についてお尋ねをいたします。 現在情報伝達手段としまして、旧備中町、川上町、それから有漢町、この3町につきましては防災行政無線が整備されております。しかし、この有効な通信手段をとしましては先般来設備が老朽化しており今後大きな故障が発生したときには廃止するという方針といいますか、そういう考え方を示されております。 このような状況の中で、いわゆる防災行政無線を非常に頼りにして活用している地域におきましては、大きな故障があった場合には廃止すると、こういうふうな状況です。機械物です。きょう壊れるやら、あす壊れるやら、5年もつんか、10年もつんか、こういう不安な状況で、もし壊れたときにはそれではどういうふうな対応を考えられているのか。先ほどのいろんな方法とかというふうな答弁が出てくるかと思うんですが、そういうんでなしに、いわゆる本当にそういう意味じゃ今防災行政無線を利用している地域へ暮らしております者にとりましては本当に不安でございます。こういう点について、今後の運用をどのように考えているかという質問をしとるわけですが、このあたりについての考えを改めてお尋ねしたいと思います。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 先ほど議員が申されましたように、高梁における地域情報化計画というのは、地域情報化事業調査特別委員会というのを設置いただきまして検討をいただいたところでございます。その際にのほうの考え方を説明させていただいた中におきましては、今後の情報伝達手段についてはケーブルテレビを基幹のシステムとするというふうな位置づけを説明させていただき、いわゆるサブシステムとして先般来申し上げておりますようなメールサービス、これはエリアメールというのはその時点では想定はしておりませんでしたが、こういう新しいシステムができた場合はそういったものにも取り組んでいくと。こういうことで、有線ではケーブルテレビ、無線では携帯電話といったようなことで補完をしていく。そして、最終的には、先ほども申し上げましたが、地域の力、そして直接的な広報伝達によって情報を伝えさせていただくというふうな考え方は現在も変わっておりません。以上でございます。 ○議長(三谷實君) 内田大治君。 ◆4番(内田大治君) わかりました。いわゆる基本的な考えは変わっていないということではありますけれど、先般当議会の委員会が茨城県の大洗町等を視察され、初日委員長からの報告もあったかと思うんです。そういう資料を私も見させてもらいました。いわゆる今部長は視覚から得るものはケーブルテレビでします、それから耳から得るものは携帯電話で、無線と有線との2本のやり方で進めると、こういうふうに言われました。しかしながら、先ほどの話に戻りますけれど、災害が実際に発生した地域の視察、それからテレビ等でもいろいろ見ます。そういう中で防災無線の役割というんですか、効果というものがいろんな場面で上げられております。そういう中で、先ほど話が出ました携帯電話へのメール配信登録率については10%余りで、これはいわゆる一家で2人、3人持っておれば、世帯数に直せばまだまだ低い数字だと思います。携帯電話がこれからの手段の一つにはなるかと思うんですが、これを根幹に置くというのは問題があると思います。それから、テレビ等についてですが、これについてもエリアの話もさっきちょっとありましたけれど、これは全体の大きな流れの中での災害情報しか流せないと思います。地域地域、いわゆる高梁が570平方キロメートルある中で中心部と周辺との状況というのは非常に違うと思います。そういう中から考えたときには、やはり防災行政無線の必要性というのは非常に考えられると思います。経費的なものばかりを考えるんではなく、そのあたりは私は取り組んでいただきたいと。もう方向を決めたんだからというんじゃなしに、まだまだ考える余地はあると思います。そのあたりについて答弁を求めます。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 3・11以降、現時点においても防災行政無線の整備という方向が改めて見直されているというのは認識をいたしておるところでございます。特に、沿岸部においてはその有用性というのは実際にいろいろな場面で有用であったというのは我々も情報としては得ております。 それを翻って本に置きかえてみますと、御存じのように、本市におきましては中山間地で急峻な地形、地理的に不利な条件を抱えておるような状況でございます。そういった中で防災行政無線を整備していくということは、やはり屋外局だけでは情報伝達はままならない。結局戸別受信機が必要となるということでございます。先ほどの委員会のときにもいろいろ御討議があったと思いますけれども、そういう戸別受信機を備えることによって非常に経費が膨大にかかっていく。それではどうするのかと。ケーブルテレビも推進をしていく必要があろう、防災行政無線も必要だと。として有線、無線の2本の基幹システムを整備していく、こういうことができるかどうかという判断をいただいたものだと思います。その際に、これは附帯的なものでありますけれども、アナログからデジタルに変わる、そういったときに家庭のテレビをどういうふうに扱うのかというようなことを総合的に判断した上で、ケーブルテレビを基幹系のシステムとして置く、そしてサブシステムとして携帯電話等を活用していくというふうなことになったというふうに認識をいたしておりまして、現在もその考え方が変わるものではないというのは先ほど申し上げたとおりでございます。以上です。 ○議長(三谷實君) 内田大治君。 ◆4番(内田大治君) この件につきましてはもう基本的に変わるものではないというふうに言われますけれど、いわゆる高梁市街地とそれから周辺地域、急峻な地域があるというふうに言われましたけれど、周辺地域とそしてまた市街地との状況というのは非常に違うと思うんです、私が申しております感覚は。ですから、これ地域間格差とか一つのものを全体にスピーカーで同じことを流す、これが公平とかとは私は思っておりません。そういう意味で、先ほど言いましたように、成羽地域においては全然そういう手段すらできてないと。それから、携帯電話での推進も十分できておらんと。いわゆるここは行政側の怠慢であると、そのように私は思っております。そういう中で、先ほど受信機がかなり負担になるというふうに言われましたが、もし前向きに考えるとするならば私は受信機については個人負担をしてでもという考え方も出てくると思うんです。その受信機が本当に要る地域、不安で安心を求めるとするならばが全部出すんでなしに、費用面で考えればそういうことも考えられると思うんです。いわゆる防災行政無線をもうなくすと言い切ってしまうんではなしに、今後また検討するというふうな形の考えを持っていただきたいと思いまして質問しておりますが、そのあたりはどうでしょうか。 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) やはり市民の皆さんに安心をしていただかないといけないということが大前提でございます。そのためにあらゆる手段を講じてということでいろんなさまざまな情報伝達手段というものを考えていかないといけないと考えております。 先ほど来から御質問のあります防災行政無線、またこれの有用性というものも十分認識いたしておるところもございますし、またCATV網による有用性というものも認識いたしております。そしてまた、今情報化の時代の中で新たな機器、新たな機能というものもいろいろ加わってきておるところでもございますので、そういう有線のCATVと、それから先ほどから申し上げておりますが、携帯電話等による無線というものもやはり有用性はあるというふうに私も認識をいたしておりますので、そうした無線を使ったといいますか、新しいシステムがどういうふうな形ができるのかというのは今後も検討していく必要があろうと考えておるところでございます。 いずれにいたしましても、いつそういう情報が必要なのかといったこと、そういったことも検証しながら、この全体の中での情報伝達というものについて検討する必要はあると考えておるところでございます。 ○議長(三谷實君) 内田大治君。 ◆4番(内田大治君) 最後になりますけれど、いわゆる周辺地域というんですか、先ほどから言うとりますように、防災行政無線を活用している地域にとりましてはいつ廃止されるかわからない不安な状況があります。それだけ頼り切っとるということも頭に置いていただいておきたいと、このように思います。そういう中で、今後検討を十分していただいて、あしたの日からなくなるんだというような混乱が起きないように、代替があるんなら代替となるものを十分説明した上での取り組みをしていただきたいと、そのように思います。 これをもちまして質問を終わります。 ○議長(三谷實君) これで内田大治君の一般質問を終わります。 ただいまから10分間休憩いたします。            午前11時12分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前11時22分 再開 ○議長(三谷實君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、妹尾直言君の質問を願います。 妹尾直言君。            〔18番 妹尾直言君 質問席〕 ◆18番(妹尾直言君) この期における最後の一般質問の機会でございます。そういう中で、今までに行われてきたことに対する反省と、そして今後のよき高梁に向けてどういうことが見られるかということについて質問していきたいというふうに思います。 私は、過去を検証し歴史、伝統、文化に基づく施策はなければだめなんだと、ただ思いつき、そのときに感じたことで物事が行われていくということであれば決していいことにはならないというような思いから質問をさせていただきます。通告しております質問については、書いてありますように5項目ありますが、順次質問をさせていただきます。 第1番目の質問でございますが、近藤市政の4年間についてということでございます。 振り返ってみれば、ここに縮小したマニフェストというものを持っておりますが、4年前市民にこのマニフェスト、市民に対する約束を掲げ、これを実行するということで絶大な支持を得て近藤市政が誕生いたしました。私もこのマニフェストに従ってやられる市政については大いに期待したものでございます。市民の方も大いに期待されたというふうに思います。改めてこれを見てみますと、最後に、このマニフェストを読んで選挙に行こうということまで書いてあります。そして、以前どなたかの一般質問だったか質問であったかはっきりは覚えておりませんが、近藤市長はそれに答えて、マニフェストを常に座右において行政を進めてるというふうにおっしゃいました。そういうことで、これを一々検証するつもりはありませんが、そういったことから近藤市長は市民に対する約束、事細かく書いてあることじゃなくて、この最初に書かれております現状と問題点、その次に政策理念というふうに掲げておられますが、そこら辺でお尋ねしてみたいというふうに思いますが、率直に申し上げまして、市長、市民への約束をどのように果たしてきたかと、自負も含めて、ございますればお答え願いたいというふうに思います。 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 4年前、マニフェストというものを掲げさせていただき、市長に当選をさせていただいたわけでございます。これは市民の皆様へのお約束であるということを常々申し上げてきております。このお約束をそれぞれ実践していく、また現実のものにしていく、これが私に課せられた使命であろうと考えておるところでございまして、それはもう変わっておるわけではございません。その考えをもとに高梁の新総合計画というものを策定し、この総合計画の中にそういった施策をちりばめていって、それぞれ順次これを進めていくことがこの私に課せられた使命であると考えておりますし、そのことが市民の皆様の福祉の向上につながっていくというふうに考えておるわけでございます。 マニフェストの達成ということになるわけでございますが、個々具体には申し上げませんが、できたものもございますし、まだまだ本当に緒についたものもあります。そういう意味から申し上げますと、全てがこの4年間で達成ができたものばかりではほとんどないということは申し上げるところでございますし、その達成をせんがためにどういう努力をしてきたかということに関しまして、努力ができた部分もありましたが、やはりその中でも特に市民の皆様の声をつぶさに聞かせていただくという面については、これはやはりできていなかった部分の一つでもあろうと私は考えております。そういうことを踏まえて、このマニフェストのもとで高梁を変えるということで申し上げたわけでございますので、改めて原点に返り、このマニフェストを見直す中でやっていかないといけないと考えておるところでございます。できたものもありますし、できなかったものも、そして途上のものもあるという認識を私は持っております。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) 市長、今答弁の中でできたものもあればできなかったものもあると。一番私が気になったのは、市民の声が十分聞けなかった部分があるというふうにもおっしゃいました。持っておられれば見ていただければいいんですが、この中を私は改めて読み返してみて、現状と問題点というところに、これは後からも話しますけども、市役所組織機能はがたがたとも言われていると。当時ですよ、4年前の話です。それで、この前があるんですが、自分のやりたい思いつき市政じゃだめだというふうにも書いてあります。高梁はこのままじゃおえんでというふうにも書いてあります。だけど、今現在4年たってそのできたこと、できてないことがあると言われますけれども、やはり基本というのは市役所内部の改革ということを言われてたと思うんです。それがどのようにできたのか、市長、いつこの言葉は消えたのか私はわかりませんけども、いろいろな話の中で市役所内部を煮えたぎる場にして、そしてそれに耐えられない人は出ていってもらっても結構だということまで言われた。すごいことだなというふうに今でも鮮明に記憶に残っておるところでございます。 しかし、後から工事のいろんな問題、指摘はさせてもらいますが、こういうことを見てると、煮えたぎるというどころかぬるま湯になってしまっているんではないかと言わざるを得ない。これは、市長、周りから煮えたぎる湯に水を注ぎ込まれたからぬるま湯になったのか、それとも自分から水を注いでぬるま湯にされたのか、その点どういうふうに思っておられるか、お聞きしたいというふうに思います。 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 先ほど御質問のありましたことは私も覚えております。そういう改革をまずしていかないといけないということも認識をしております。ぬるま湯という表現でございますが、温度が上がってないということは確かにございます。これは周りから水が入ったかどうかということではなくして、やはり職員に対してしっかりと施策というものを理解させていく、そして相互に理解をしていく、そのことによってさまざまな施策が進んでいくという、この理解というものが不足しておったと。そのことによって、じゃあこれをやっていこうということにもつながるんだろうと私は考えておりますので、そのことに関しましては不足しておったという認識でございます。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) 今いみじくも言われてましたように、自分からの指示、そうしたものが職員に徹底してなかったということだろうというふうに思います。 市長、よく考えてみてください。今まで先人たちがいろいろな形で築いてきた外部の皆さんとの信頼関係、この25日には成羽病院が竣工式をしました。その中でいろいろなあいさつをいただいた中で、厳しいあいさつもあったり、建物だけじゃいかんと。これは4年前にも成羽病院建築をめぐって、またこの中にも書いてあります、建物を建てただけじゃだめだ、中身なんだと、問題は。今もそのままだというふうに思います。いわゆる医療、福祉、そういったものに対して高梁役所の中、そして高梁の中だけではなかなか成就できません。いろいろな外部の力もかりなきゃいけない。そういった中でそういったことが行われない、行われないどころか信頼を崩していき、今高梁はそういう意味では四面楚歌のような状態になっている。 学園文化都市を公私協力方式で進めていくということでありましたけれども、これは先般の議会でもありましたように、3億円のお金だけ出しておけばいいというような状態で、本当に市民に前向きに対応できたのかということを申し上げておきたいというふうに思うんです。例えば協働で学校のこと、そういったことを視察するということで、ドイツのハイデルベルグにも一緒に視察に行かれたと思うんです。そして、イングリッシュヴィレッジ構想ということで韓国にも行かれたと思うんです。そういったことをしながら何の成果もない、あげくの果てには、どういう農学部かわかりませんが、吉備国際大学における農学部は淡路へ開設されるというような事態になってしまってる。市長、このことこそ問題じゃないですか。やはりこういうふうにして公私協力関係で学園文化都市を築いていこうということであった、今は名前を変えてますけども、順正学園との関係というのは非常にまずくなってる。市長答弁の中でも、淡路へ行った農学部のことは新聞を見て初めて知ったというようなことをおっしゃってましたが、この事の重大さというのをどういうふうに受けとめられているのか。私、旧川上町の出身ですけれども、二十数年かかって医療、福祉、そういったことに携わりながら、お互いの信頼関係の中で築いてきたものを今市長一瞬のうちに信頼関係を崩し、そしてとんでもない方向に進もうとしているというふうに私は思えてなりません。 この問題、公私協力による学園文化都市づくり、そして医療、福祉を中心とした制度、そういったことに対してどうされてきたのか、今後どのようにされようとしているのか、はっきりとお聞かせ願いたいというふうに思います。 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 高梁にとりまして大学との連携、協調ということは、これはもう非常に大切なことであるというのは前々から申し上げておりますし、学園開設時期からそのことは一番に掲げられておるところでございます。もちろんその学園との連携、協調ということに関しましては、何ら変わるものではございませんし、それから地域福祉、医療ということに関しましてもやはり全体の、そしてそれぞれ個々の地域の福祉をどうするんだ、医療をどうするんだということを考える中においては、その考え方というものに関しましてはいささかも変わっておるものではございません。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) 市長ね、私がお聞きしてるのは、この4年間に進んできた事態に対して、気持ちは変わってないんだから今も変わらないんだということじゃあなく、やっぱり具体的に今後どうするのかということまで含めておっしゃっていただかないと、気持ちは変わりませんというふうに言われれば逆に市長の気持ちが伝わってきませんと言わざるを得ない。本当に市長としての責務を果たされるんであれば、恥ずかしいことだって、恥だってやはりきちっと表明する中で、間違っておることがあればこういうことを間違ってたということをきちっと認識する中で今後の関係が構築されていくんじゃないかと思うんです。気持ちが変わらないだけでは僕は気持ちが伝わってこないと言わざるを得ないんですが、その点再度思うところがあればおっしゃっていただきたい、答えていただきたい。            〔20番 村上信吾君 退席、出席議員20名となる〕 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 大学に関しましてはやはりこれまで公私協力という中で入学金の支援制度であるとか看護師の奨学金制度とかということで、その効果と実績というものも上がりつつあるところでございます。実際のところ、日本人学生の学生数というのはふえております。そういうことは効果として上がってきておるわけであります。それもやはり大学としっかりと連携をし、どういう施策を打とうかというところの中でこれが見えてきておるわけでございます。私はこういった施策というものはこれからもお互いがウイン・ウインの関係の中で進めさせていただく必要があるということで、今現在も進めさせていただいておるということであります。それ以外にもございますが、やはり今後も今続いておる信頼関係、もしくは連携の関係というものは堅持をしていく覚悟でございます。            (18番妹尾直言君「医療、福祉については」と呼ぶ) ○議長(三谷實君) 医療、福祉。 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 医療、福祉に関しましても同じでございます。特に、成羽病院をここで新しくさせていただいたということで、これは議会の皆様の御議決をいただき、整備ができたところでございます。これに関しましては改めて厚く御礼を申し上げる次第でございます。 ただ、箱物ができたけどということになってはなりません。それにはやはり医師、そして看護師というものが必要でございます。そうした医師、看護師というものをいかに確保していくかということに関しましては、やはりそれぞれの関係の皆様との本当に連携というものが必要になってこようと思っておるところでございます。 ただ、これまでのこの4年間におきまして私の意というものが伝わらなかったといった部分もあったやに思っております。それは私の言葉不足であったかもしれません。そういうところはあったかもしれませんが、今後はそういうことがないように、先ほどもちょっと職員のところでも申し上げましたが、しっかりと話をし、お互いが信頼できる、理解し合えるような、そういう間でないといけないというのが一番の私の基本とするところでもございます。そのことはこれからもしっかりと念頭に置きながら行っていきたいと考えておりますし、やはりこれまで培ってきたそういう関係というものをもっともっと大事にしていかないといけない。これまでのことについては本当に感謝を申し上げながら、そしてこれからも引き続きの信頼関係といったものを今以上に努力させていただきたい、そういう考えでございます。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) 市長、お答えになってる中で非常に大事なことがあるんですよね。後からでもいいです、これの録音テープをお聞きになってもいいです。何を私は言いたいかというと、意が伝わらなかった、そして不十分だった、言葉が伝わらなかった、これを聞いてると悪いのは聞かなかった相手が悪いんだ、そして聞かなかった職員が悪いんだと、そういうふうに聞こえるんですけども、これは私の耳を疑うことなんでしょうか、どうなんでしょう。 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) いや、そうではありません。私の言葉が足らなかったという意味においては私が反省をすべきところであります。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) ということは、もとへ話を戻しますが、市民への約束はした、それでできたことはできた、できなかったことはできなかった。今ちょうど選挙を控えての時期でもあります。それで、皆さんも声を上げていろいろおっしゃいます。そういう中で、特に私が住んでる川上郡地域ではどういうことが言われてるかといえば、やはり高梁を大きな木に例えれば、想像してみてください、その木を大きくするのに根っこだけに肥料を幾ら注いでもなかなか大きくならない。木というのは根を張っております。上に大きく枝が伸びていますが、その枝と同じぐらい根が伸びてる。そうした根から栄養分、肥料分を吸い取って、そして高梁という木が大きくなっていく。だけど、こう見てると、言われるんです、これは私一人が言ってるんじゃないです、周辺地域に対する肥料、そういった施策が欠如しているんではないか。地域局は養分を吸う一つの根の端でございます。これがどんどんどんどん縮小され、常に本部の意向を聞かなければならないというふうに言われております。この大きな高梁という木を育てるということに対して、そしてこの約束の中にはそういうふうに書いてあります、言葉は違いますけど。非常にすばらしいことだと思うんです。だけど、今本当に医療、福祉であったり、学園文化都市の端々に対して、肥料というか、施策、それが学園文化都市は補助金を出してるから効果があるんだと。それは効果がないとは言いません、私。それは根元にまいた肥料でもそれがとけて周辺に広がれば根っこの端から栄養分は吸うでありましょう。しかし、そういうことでもってやるんではなくて、さっきも言いましたように、学園文化都市で言えば農学部という学部を新設される。そして、さっきも言いましたように、ドイツのハイデルベルグに視察に行かれ、そして韓国へイングリッシュヴィレッジの実態を視察に行かれ、それに対して行ったということは私は聞きました。しかし、こういうすばらしいところがあるから高梁にもこういうふうに取り入れよう、そしてイングリッシュヴィレッジを見に行ったけども、これは取り入れよう、だけどこれは取り入れられないというようなことというのは一切見えてこない。これは学園文化都市、そしてさっきも言いましたような医療福祉に対する考え方、そういったものが非常に短編的で、そういうことを見てきたなというふうにとどまってるんじゃないかというふうに思えてならない。その結果、農学部が淡路に行ってしまうという失態、はっきり言いますが失態が起きてる。このことこそ反省しなければいけない。私の言葉が足りないから理解していただけなかったんだということでは済まされないんじゃないかというふうに思いますが、その点についてはどうですか。 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 木のお話をされました。木のお話で私ずっと過去というか、4年ぐらい前のことを思い出したのが、私という木は細いからそれをしっかり支えていかにゃあいけんと言うていただきました。しっかり支えていただいとると私は思っております。その支えをとられたら、まだ大きゅうなりょうる途中でもございますので、どうなるかというのはおわかりかと思います。高梁というものをしっかりと私は本当に頑張って支えていこうと思っておりますが、やはりそれには皆さんの支えも必要であります。一人前にしっかりとなっていっとればそれは支えは要らない大きい木になっていきます。しかし、大きい木になるはなるで幹の支えはしっかり要るわけでありますから、そういう市民の皆さんとの、そして議会の皆さんとの協調の中で高梁は次の先へ、未来へ進んでいくんだと私は確信をいたしております。 御指摘のありました大学の農学部の関係の話でございますが、これは大学が判断をされたことであります。したがいまして、の失態だという御発言ではございますが、これは大学のほうが判断をされて南あわじへ行かれたというふうなことであろうと私は考えております。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) 市長ね、確かに4年前には私自身も支えていかないかん、若さと勇気を持って打って出られた、それには大いに感激し、感動し、覚悟も持っておりました。だけど、その後4年間というものを見るにつけ、どうも全部施策をしろということを言ってるんじゃないです、理念です、がたがただと、組織の内部が。そして、思いつき行政じゃいけないというふうに言ってきたことというのは、これは十分実行できるわけです。それで、これからも支えていただかなきゃいけないという、ちょっと甘えの言葉はやめていただきたいなと思うんですが、選挙というのは4年に1度我々も含めてあるわけですが、やはりその選択のときが今来とるわけですが、それは一つの区切りでございます。そういう中でやはり支えをとっても十分だというふうに育っていっていただくのが当たり前の話で、まだ支えが必要なんだという甘えはやめていただきたいということを申し添えておきます。 これはいろいろあればこの中に書いてあることを個別個別ではございませんが、その農学部のことをもうちょっと言いますけど、今あれは大学が要するに方針でやったんだというふうに言われると、僕も非常に心外でございます、いろいろ聞いても。今の市長の発言というのは問題発言じゃないかというても過言ではないかと思うんですけどね。公私協力関係、そしていろいろありますけれども、以前3億円という支援をするということを決めてきた。そういう中で、一切高梁にその話がなかったんであれば大学が勝手に決めて勝手に行ったんだというふうに言うてもいいけど、僕はそこら辺を確認しておきたいんです。今さっき言うように、ドイツのハイデルベルグへ行き、そして韓国のイングリッシュヴィレッジを視察しながらそういう直接の要するに接触があったというふうに私は理解してるので、そういう中でも農学部の話というのは一切なかったということなんですが、勝手にある日突然大学が淡路へ農学部を持っていったというふうにおっしゃるんですが、その辺ははっきり明確にしておいていただきたいと。私の誤解だったら大変ですから。 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 木のお話は前回のときにもお話をさせていただきました。それを申し上げたところでございますので、当然私が市政を担当させていただいておる、その上でこれからの高梁をこうつくっていくんだというのはお示しもさせていただいたとこでございますので、それについてしっかりと支援なり応援なりしていただくと。また、一緒にさせていただくということの考えによるところでございます。 それから、先ほどの農学部の関係でございますが、具体的にじゃあこうしましょうとかということのお話につきましてはこれはいただいておらんところでございますので、大学が農学部を設置したいと、農学部を考えておられるということの話につきましての具体ということにつきましては、これはこちらに直接正式にお話をいただいておったところではないということでございます。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) それじゃあ、もうそのことに限って言いますけども、市長のとこには大学が農学部を設置するんだと、する気があるんだということすら要するに話がなかったんですか。例えばもしもそれがないんであればそれは今言われたとおりだというふうに思うんです。要するにアクションも何もない。だけど、話の最初は計画を持って、どんと持ってこれでやりますというふうに持ってくるんじゃなくて、話の成り行きというのは農学部をしようと思うんだと、こういう考えを持ってんだということを言いながら、そして高梁としたら要するに正式に来てないからじゃなくて、そうであれば公私協力方式の学園文化都市を標榜するんであれば、何ですかと、どういうことをされるんですかと。高梁で何かお手伝いできませんかと。それで、その結果できないんであればまた話は別です。正式に話が来ないから知らないんだとかというような、これは要するにさっき言いました市民の声、大学の声も市民の声です。市民の声を聞かなかったことの証拠じゃないですか。こういうことこそ本当に反省しなきゃいけないんじゃないかと思うんですが、その辺はいかがですか。もう一度繰り返します。本当に市長はうわさもそんなことは一切聞いておられなかったんですか。 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 食と農のコースというのは設置がありましたので、食農コースの設置についてのお話というのはございました。それにあわせて、食農コースが動き出して、農学部も必要であるというお話は私は賜っておりました。ただ、農学部が南あわじへ行ったということに関しては、それで信頼関係がなかったからあちらへ行かれたと、南あわじを選択されたということではないと私は思っております。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) 最後には見解の違いだと、考え方の違いだということになるんでしょうけども、今市長が言われてるのは、もう正式に話が来ないからだからしなかったんだと。だけど、市長というのは政治をやってるわけですよね。だったら、どんな小さな情報でも聞き、そしてそれからものを広げていき、吸収していくということが大事です。それはここにおられる皆さん、役人という言い方は悪いですけど、それぞれの担当の方は正式に来ないから知らんというふうに言えるでしょうけれども、市長という立場ではこれは言ってはならないことではないかというふうに私は思います。やはり市長は役所の役人じゃなくて、やはり全体を見ながらどういう方向に行くかという、政治家ですから。それこそ市長の本当の役目だと思うんですが、ばかにしてるわけじゃないですよ、今聞くとどうもちらりちらりと課長か部長の範囲でのお考えかなというふうに言わざるを得ない。1番目の質問については、延々とやってもしょうがありませんので、ここで終わらせていただきます。 ○議長(三谷實君) 質問の途中ですが、ただいまから午後1時まで休憩いたします。            午後0時1分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時0分 再開 ○議長(三谷實君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き妹尾直言君の質問を願います。 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) それじゃあ、午前中に続きまして質問をさせていただきます。 通告しております2番目の件でございますが、この件は新聞でも報道されましたように、有漢地域局において起こったことでありますが、これの事務処理といいますか、経過はどうであったのか、その辺から御説明をお願いいたします。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) この件につきましては私のほうから答弁をさせていただきます。 この事案の経過というか、概要でございます。今言われましたように、有漢の地域局管内でことしの2月16日でございますが、が発注をいたしました市道改良工事、入地線という市道でございますが、この改良工事に伴ってのことでございます。この工事は3月末の完了工期ということになっておりましたけれども、その事業の完了ができないということがわかっていながら竣工をしたという書類を作成し、5月10日にその工事代金378万円を支払ったというものでございます。これらの経緯について、担当者、関係者から事情聴取をしたところでありますが、担当者につきましては、先ほど申しましたように、この工事が年度内完了ができないということがわかりながら繰り越しなどの手続をとっていなかったということで、いわゆる関係書類を偽装して工事完了を装ったということでございます。また、3月末の工期に間に合わないということで直属の上司にも相談をしたということでありましたが、この上司もそういった行為を黙認して是正措置を講じなかったということ、またそこの所属においてもこの事実は把握していながら追認をしてしまったということで、今回の事案が起こったものでございます。 これが発覚いたしましたのは、7月6日から7日にかけての今回の豪雨によりましてこの工事箇所も被災をいたしました。この対策を協議する中で、7月20日でございましたが、その時点でこういった事実があるということが発覚をいたしたというものでございます。以上でございます。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) このようなことは1件だけ起きとるわけですが、そのほかにはこういうことはないわけですか、いかがですか。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。
    ◎総務部長(藤澤政裕君) 今回のこういった問題、非常に大きな問題、不適切な事務処理というふうに我々も思っております。この件にかかわらず、同様な時期に完了を伴うもの、こういったものについて今回調査を行ったところでございます。 具体的には、国・県の補助事業はそれぞれの関係機関が確認検査をやります。それから、本課であります1,000万円以上の工事については監理課が所掌しておりますので、こういったものを除きまして単独市費をもってする工事請負、こういったもの、特に3月に完了なされるもの、これらを抽出いたしまして、これが10課で51件ございました。内部でございますけれども調査チームというのを編成いたしまして、8月の中旬に集中的に書類確認、それから必要となれば現地調査も行ったところでございます。この調査に当たりましては、計画どおり工事が行われているかどうか、それから完了が適正にできているか、そして工事代金の支払いも適切に行われているか、こういったことをチェックリストといいますか、調査項目をつくりましてチェックいたしたところでございます。 その結果でございますが、一部支払いが二、三日おくれた案件はあったようでございますが、全ての工事が工期内に完了し、適正な支払いが行われていたということは確認をしてございます。以上でございます。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) 今御答弁なさったとおりだろうと、事実関係はそうだろうというふうに思います。 しかし、今議会において驚いたことが起きております。私ここに持っておりますが、監査委員から出されております平成23年度の一般会計・特別会計歳入歳出決算審査意見書(追加)というのが出されております。ということは、このようなことがなぜ起きたかということを時系列的に少し詳しく御説明願いたいと思います。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) 工事自体の経過につきましては、先ほど申し上げたとおりでございますが、この工事につきましては平成23年度の単道路改良工事ということで、ことしの1月19日に起工して以来、先ほど申しましたように、契約を2月16日にさせていただいて、完了が3月25日ということでございました。しかしながら、その工事着手から完了に至るまで、担当者がその執行を十分に管理できていなかった、また完了ができないというのを予測しておりながらそれに伴う手続を怠っておったということが大きな問題であろうと。さらに、その上司といいますか、その課の職員もそれを黙認し、指導を十分していなかったということで今回の事案が発生したものというふうに思っております。 表面上の書類がそろっておったためにいろいろなチェック機能が十分に働かなかったということはございますが、先ほど申しましたように、7月の豪雨による被災の善後策を対応する中でこの場所も被災をしておったということで担当者からこういった事案があるという報告を受けたものでございます。したがいまして、年度が既に経過をしておったということ、いろいろな手続等もその時点では全くできないということでございましたので、今回の事案になったというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(三谷實君) 答弁なってない、よろしいか。 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) 私が聞いてるのは、こういう今まで聞いたことがないような追加の審査意見書が出されるに至ったことを聞いてるんですが、これの説明がなかったように思うんですが。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) 今るる申し上げたのは、工事というか、今回の事案の概要でございます。これに伴いまして、7月20日に発覚し、その対応、善後策、これらは関係者からの事情聴取もございますし、それから職員の処分、そして先ほど御質問をいただきましたけれども、ほかの事案の調査の方向性、こういったものをある程度固めた後に、8月8日でございましたけれども、副市長以下で記者会見をさせていただいたところでございます。その時点で議会の関係者の方々には御報告はさせていただいたというふうに思っておりますけれども、監査当局に対しましてもお知らせはいたしておるというふうに認識はいたしておりますが、そのタイミングがおくれておったということは申しわけなかったというふうに思っております。そういった関係で時間的なずれがあったということが結果として追加の意見書ということになったのではないかというふうには思っております。以上でございます。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) これはっきり申し上げて、今言われたように8月8日ですか、監査委員から審査意見書が執行部に出されて、そして私が聞き及んだのはその数時間後というか、何時間か後にプレス発表と、謝罪会見があったというふうに聞いておりますが、もうその最初の審査意見書を出されるときにはこの事件はもうわかってたはずなんですよね。それをしゃあしゃあと審査意見書を受け取って、後から監査の者がこれを知って、これはどうなんだということになったんじゃないですか。そこはどうですか。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) 先ほどの繰り返しになりますけれども、そういった時系列では8月8日に記者会見はさせていただいたということでございます。その際に、関係の方々にお知らせをするという体制はとっておったわけでございますけれども、結果として監査当局へのお知らせのタイミングがおくれたということでございます。このことに対しては、先ほど来申し上げておりますように、申しわけなかったというふうなことで反省はいたしておるものでございます。どうぞ御理解をいただきますようお願いを申し上げます。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) 聞いてると単におくれたというだけじゃ済まされないでしょう。反省してるというような言葉だけで、何にも反省が伝わってこない。なぜかというと、正式に審査意見書を受け取って、そのときにわかってたのにもかかわらず、ここの質問にも書いてますように、それ以前にチェックする監査委員の審査報告書を受け取る時点ではしゃあしゃあと受け取って、それから後に副市長がやられたと思うんですが、記者会見で謝罪し、そしてそのことを一部の人は知ってたかもしれませんけども、議会にも何の報告もなく、連絡もなく、新聞紙上を見て初めて知るようなことが起きてるわけですよ。はっきり言いますけども、監査委員、そしてまた我々議員も含めて議会をなめてんじゃないですか。この件に対してどうなんですか、お答えください。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) 先ほどもお答えをいたしましたけれども、監査当局に対してはその報告のタイミングがおくれたということで申しわけないということは十分思っております。あわせまして、議会に対しましては関係の議員さんにはこういった概要を御説明させていただいとると思っております。この点については御理解をいただきたいというふうに思います。以上でございます。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) タイミングがおくれた、そして関係者だけには説明したって言いますけど、こういう事案が要するに、副市長、ちゃんと聞いてくださいよ、記者会見して謝罪してるわけですよね。審査意見書を受け取って、その1時間後ぐらいでしょう。これを要するにタイミングがおくれた、単なる申しわけないで済ますんですか。さっきも言いましたように、本当に議会軽視、ましてや監査委員を愚弄してるんじゃないですか。そう思わんですか。 ○議長(三谷實君) 守本副市長。 ◎副市長(守本堅君) お答えをいたします。 監査委員さんへの報告の件につきましては、今総務部長が御説明申し上げたとおりでございますけれども、その翌日でございましたか、監査事務局のほうからお呼び出しをいただきまして、私が監査事務局のほうに出向きまして、代表監査委員及び田中監査委員のところで経緯の御説明を申し上げ、もちろんそのときに謝罪の意を申し上げたところでございます。そのときのお話からしますと、これはそうはっきりおっしゃったわけではありませんけれども、例えばもっと早く聞いていれば、その前の日でございますけれども、頂戴した審査意見書には何らかの手が加わった可能性は十分あると。場合によってはその日を変えてでもということはあったかもしれないというふうな趣旨をおっしゃったと思います。しかしながら、既に一度日を決めて提出した審査意見書であるので、それに関して追加の事項が明らかになった以上は追加の意見書を出す必要があるかと思うと。それについては監査委員の事務局の内部で検討をした上措置するということでございました。結果として追加の意見書という形でいただいたものであります。 もちろん審査の過程で明らかになっていなかった事象でありますので、審査の後に明らかになったということで、そのような御判断をなさったことにつきましては大変首肯できることでございますけれども、先ほどおっしゃいましたもっと早くになぜ言えなかったかということにつきましては、総務部長もるる御説明申しましたとおり、なかなか内部の事実関係の解明等に関しましては、急ぎはいたしましたけれども、災害の現場にかかわるというふうに御説明申し上げましたとおりでございますので、一連の災害の事務処理の中に十分な時間がとれず、結果として時間を長目に頂戴することになりました。その結果、不確実な状況で実はどうもおかしい話があるということを申し上げるべきだったかどうか、これはまさにどう反省するかとおっしゃいますと反省事項だろうと思います。それにつきましては今後よく考えて、そのような状況でも申し上げるべきかどうかということについては検討してまいりますけれども、結果的に御報告がおくれ、その結果いただいた審査意見書に重ねて追加の意見書をいただく事態になりましたことは、まことに不調法であったとこれはおわびをし、また反省をしているところでございます。以上でございます。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) 本当に聞いてると申しわけないの一言で済まされてますけども、追加じゃなくて審査意見書を受け取る時点では既にこのことはわかってたわけでしょう。これはどうですか、その辺を確認したいです。 ○議長(三谷實君) 守本副市長。 ◎副市長(守本堅君) 承知をしておりました。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) だから問題だと言ってるんです。知りながら、しゃあしゃあというのはこれは造語ですけど、しゃあしゃあと審査意見書を受け取って、それで数時間後にかわかりませんけども、謝罪会見すると。本来だったらやはりお互い別な組織で一生懸命やってるわけですよね。知ってるんだったらきょうは実は審査意見書は受け取れませんと。実はこういうことがあるんですと。それを含めて審査意見書をお願いするぐらいな配慮と、それと敬意があっていいんじゃないですか、監査委員に。どうですか。 ○議長(三谷實君) 守本副市長。 ◎副市長(守本堅君) 監査をないがしろにしてそのような行為をしたとは思いません。そういう意識はなかったということでありますけれども、そのようにとられても仕方がないということはあるかと思います。 今回の件で言いますと、審査意見書はそれまでの通告に従いまして予定の日時に頂戴をいたしました。結果的にはその直後でありますけれども、代表監査委員に本日審査意見書は頂戴したけれども、実はこのような状況があって、追って公表することになりますという話は市長のほうからさせていただいております。ただ、顧みますると、それは例えば審査意見書を受け取る前に代表監査委員に実はこのような事情がとありますれば、先ほど申しましたけれども、では急遽のことであるけれども一旦これを保留ということもあったかもしれません。これは私どもが何とも申し上げる立場にございませんけれども、そのような可能性もありました。そうできておったほうがよかったのかどうか、先ほど申しましたように、十分検証して、もちろん今後このようなことが何度もあると思いませんし、あってはならないことだと思いますけれども、そのときのためにきちんと心づもりはしておかなければならないというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) いつもこう押し問答になるんですが、やはり私は執行部に指摘しておきたいんですが、監査当局と執行部、そして議会と執行部という緊張感がないから、だあだあで来るから今回のようなことが起きてるということを私は指摘してるわけです。本来なら、今言ったように、やはり監査意見書を受け取るときに実はこういう問題がさっき発覚しましたと。だから、これは受け取れませんので後日にしてくださいというぐらいな敬意があっていいんじゃないかということを要するに指摘しておきたいと思うんです。 それともう一つは、再発防止をするというふうに言われてますけれども、常に言葉だけの再発防止であって、こんなことは二度と起こっちゃいけないと言うたら起きる可能性があるんですよね。具体的に再発防止策をどのように考えられてるのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(三谷實君) 守本副市長。            (18番妹尾直言君「具体的に言ってください」と呼ぶ) ◎副市長(守本堅君) 前半のお話でございます。まさに今回のことに関しましては、私自身は大変深く反省をしているということをまず申し上げます。もちろんその日の午後に私自身がこれまでしたことのない謝罪会見をするということでありまして、それまでの時間的な経緯、限られた時間の中で調査をし、結果、とにかく早く発表しなけりゃいかん、これが長くなって結果的に隠蔽したというふうにとられてはいかんということで、とにかく早く発表だけはしようということでやや注意力が散漫であったというふうに私も思います。これについてはしっかり私のほう、ないしは関係の職員のほうで手当てをするべきだったと、これは非常に反省をいたしましたので、代表監査委員及び田中監査委員の事情聴取に対してもその意は申し上げて謝罪をしております。これは改めて深く反省の意を表したいと思っております。 それからまた、再発防止ということでございます。もちろん今回のことが日常的にあるようなことではございませんし、私としては当然例外中の例外であるというふうに思いたいし、思っておるところでございます。単純な事務上の不始末ということではなくて、いわゆる今回の事案に対して一義的な問題というのは、まず何といっても法令に関するものを職員がないがしろにしておったということですし、それともう一つは、それだけにとどまらず上司も、それは要するにある意味では職場ぐるみという形で隠蔽をしたということであります。したがいまして、当然これに対して処分をするのは当たり前でございますけれども、結局それは帰するところ意識の問題になろうと思います。 今議員のほうからは具体的な防止策というお話がございました。先ほど総務部長が申しましたように、今回に関しましては類似の事例が万が一あるんじゃないかということで担当した課とは別のところで調査チームを組みまして拾い上げをいたしまして、これはサンプリングではなくて悉皆であります。該当するもの全てにつきまして再度目を通して、その結果幸いにしてという言い方はおかしいですけれども、類似の事案は発見することがありませんでした。ただ、これはいわゆる査察ないしは監察ということでありますので、起きたことについて結果がどうであったかということを見るにすぎません。査察や監察を幾ら厳しくしても再発そのものを防止することはできません。あったときに振り返って是正をすることはできましても、もともとなかったことにするわけにはいきません。そういう意味では、非常に回りくどい話にはなりますけれども、基本的には意識のまず啓発、それからもちろん副次的には、例えば標準工期を十分にとるとか、前倒しをして工事発注する、早期発注、早期完了というふうな、制度としてなかなかそういうことが起きにくいことをつくっていくのはこれも当然であります。ただし、これも副次的なものでございますので、現在はとりあえず今回の事件を受けまして市長名で綱紀粛正と適正な事務処理に関しての依命通達を出しておるところでございますけれども、こういう文書の通達にとどまらず、現地のほうに指示をしておりますのは職場ミーティング等をしっかり開催して、これがどのような経過でこうなったということをみんながよく情報を共有すること。どうすれば今回のような事態を防ぐことができたのか。今回は決して事故のように不可抗力で起こったものと思っておりません。工事そのものがおくれるということはあってはならんことでありますけれども、これは危機管理からいうとあり得ることでございますので、あるように対策を立てていかなきゃいけません。今回はその対策というのはあり得た。ですから、例えば繰り越しであるとかという形で十分正しい処理をすることはあり得た。もちろんそのときに担当職員が何をしていたかといって職務の執行上の問題を問われることはあるかもしれませんけれども、今回のような問題になることはなかったと。ですから、そこのところをしっかりとマニュアルをつくるなり何なりして、このような場合にはこのような対処法があるということをきちんと職員に周知すること、これが一番ではなかろうかと思います。道のりとしては長くなりますけれども、最も確実かつ必要な処理ではないかと思っております。御理解をお願いします。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) この件に関しては最後に、先般の話の中で職員の最高は5カ月の停職というような処分をなさったというふうに聞き及んでます。要するにこの職員は停職5カ月ということになれば退職まで非常に影響を受けるという重い処分だと思うんです。だけど、副市長、市長、一番のトップの責任というのはこういうことが出た以上、さっき副市長が言われたように、申しわけなかったと言われるけども、知り得ながら要するにプレス発表まで持っていったというようなことを含めて、はっきり言わせていただきますけども、執行者としての処分というのが何か10分の1の減給だというような、要するにある意味ではスピード違反をした、交通違反をした程度のものとしか理解できないんですけども、これで当然だと思っていらっしゃるんですか。もっと綱紀粛正するならみずから身を削ってやられるのもいいんじゃないかと思うんですが、その点のコメントがあればお聞きしたいと思います。 ○議長(三谷實君) 守本副市長。 ◎副市長(守本堅君) お答えいたします。 我々は懲戒処分というものがない身の上でありますので、みずからどうするかというのを決めざるを得ないところでございます。これにはまさに幸いにして過去に同じようなことでみずからを処分した例というのは存じませんので、旧町村の時代をさかのぼればあるかもしれませんが、現高梁になって私の知り得る範囲では例がございません。したがいまして、過去の事例に比べて高いか低いかの判断はしかねるところでありますけれども、そういう意味では処分の前例に倣ってやったと理解をしておるところでございます。以上でございます。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) こんなことを余り言ってると個人的なことになってしまいますのでここでやめておきますが、本来なら本当にこんな軽いんじゃなくて、綱紀粛正をやるには、さっきも市長に言ったように、市役所内を煮えたぎる湯にするというふうに言ったことの逆効果があらわれてるんじゃないかということを指摘しておきたいと思います。 次に、3番目の行政手続についてでございますが、これは以前私のほうからも債務負担行為というのはちょっとおかしいんじゃないかということを指摘したと思うんですが、その点について今でも正しい行政手続というか、行政の好手のやり方だったというふうに思われてるのか、その点をお聞きしたいと思います。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) この件は私のほうからお答えをさせていただきます。 これはいろいろな場面で御質問をいただいております。3年前に同種の債務負担行為を設定したときもそういった御意見をいただいたというふうに記憶はいたしております。 債務負担行為と申しますのは、基本的に将来にわたってが支出を義務づけられることがあればそれをあらかじめ債務負担行為という形の予算を組んで明らかにしておこうと、議会の議決をいただこうという趣旨でつくるものであります。したがいまして、これらに当たりましては非常に広く解釈をされておるというのが現実でございます。 ちなみに、我々が予算をつくる際に予算の見方、つくり方という本を参考にいたします。そこで債務負担行為に書いてあるところをちょっと読ませていただきますと、債務負担行為は通常公法上、私法上の契約がもととなるが、補助金等の支出は債務発生の原因により一律に画することはできない。いわゆる特に規定もなく広く解釈をされておるというのが今回は補助金でございます。こういったものについての債務負担行為についてはそういった解釈がなされておるということで、3年前もこういった形でお願いをし、議決をいただいた。今回もそれに倣ってということはございませんが、こういった基本的な認識を持っておりますので、それに従いさせていただいたということでございます。以上でございます。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) 今回は6月に議決したというか、私自身要するにこれには実は反対したんですけども、だから免罪されるということじゃなくて、ある行政経験者、非常に経験の豊かな人から聞き及びますことによれば、執行部も議会も何たることだというお叱りを受けた経緯があります。といいますのは、今回債務負担行為というのは大学に対する3億円、要するに将来3年間にわたって負担していくということが含まれてたと思うんです。そして、JR西日本とも備中高梁駅等の改良工事についての5億6,500万円ですか、この債務負担行為というのは性質が違うというふうに私は聞いております。なるほどそんなもんかというふうに思いますが、どういうことかといえば、順正学園に対する補助金については、債務負担行為の原則というのは、部長は何でも適応範囲が広いんだというふうに言われますけど、僕はそうじゃないというふうに思うんです。というのは、債務負担行為は例えば将来にわたって10億円の事業をする、それは単年度で支払わなきゃいけないというときに将来払いますよということで組む。そして、この最初の年度で全てを払っていく。そういうもんが債務負担行為だろうというふうに言われてます。そしてまた、JR西日本との話は、私が前回の議会でも言ったように、どういう事業をするという協定書を結んで、それから債務負担行為というよりも予算を計上するということなんですが、今回そうじゃなくて、お金を先に決めて、それから協定すると。何かうわさに聞くとこの9月末に協定を結ぶということになってますけども、行政手法上非常に問題があるんではないかと。ベテランに言わせると、少なくとも財務の経験を持ってる職員、そしてそういう人たちにとってみると当然であると。債務負担行為を履き違えていないかという指摘があるんですけれども、それはいかがでしょうか。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 ちょっと誤解があるようですので改めて御説明をさせていただきますけれども、当初予算の予算書なんかを見ていただければ、一番巻末に債務負担行為を設定させていただいた一覧表が出てると思います。その中でほとんどを占めますのは、土地改良事業に対して地元の方が金融機関等から借り入れた元利償還金を払う際にのほうが助成をすると、こういったパターンが非常に多くございます。これらにつきましては、今おっしゃるように、例えば本年度土地改良事業をした、地元が借り入れる、それを来年以降払っていく、それに対しての担保としての債務負担行為をが設定してが払っていくというものでございます。これをがやりますと逆に闇起債になります。地元が借り入れたものに対して負担をしていくということでございますので、債務負担行為としては正当なやり方ということを思っております。逆に件数は少のうございますけれども、工事請負契約でありますとか、物のリース契約、こういったものについては当然その契約に基づいて債務負担行為をするものでございますが、先ほど申し上げました土地改良事業に対しての元利償還助成をするというのは、地元の方との契約行為でやるものではございません。これは申請によってが決定をし、支払い請求によって払っていくと、こういった流れでございますので、先ほど申し上げましたように債務負担行為は契約がもとにはなりますが、補助金、負担金についてはそういったものが当てはまらない、そういった歳出費目でございますよというのを申し上げたということでございます。以上でございます。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) 今言われたように、JRとの関係は協定書が後になって、それでお金が先になって、また要するに大学もお金を悪く言えばちらつかせて、こうやって公私協力体制ですよと言いたいんだろうけども、財政手続上非常にグレーな部分があるんではないかと言われても仕方がないんじゃないかと思うんですが、それは解釈の範囲だと言われればそうなんですけれども、私自身やはり大学とは単年度ごとにどんどんどんどん予算化していけばいいと思うんですよ、来年度に向けてね。例えば平成24年であっても執行されるのは平成23年度に執行していくわけですからね。いいんじゃないかと思うんですよ。それで、ましてやJRとの関係というのは基本協定もできない、JRがどういう事業をする、そしてがどういう事業をする、そういう事業内容の確認、議決、そういうものがないまま予算だけが先走りしてるということというのは財政手法上問題があるんではないかということを私は言ってるわけで、グレーな部分と言ってるのはそのことなんです。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) 少し説明が言葉足らずだったところがあろうかと思います。 JRの関係を申し上げるのをちょっと失念しておりましたけれども、JRとは、議会のほうへもその折々に御報告はいたしておりますが、当然JR西日本岡山支社との協議というのは続けておったわけでございます。そういった中でいろいろな御意見をいただきながら6月の補正予算として債務負担行為をお願いし、御議決をいただきました。できれば9月末ぐらいには協定を結びたいというのが現在の状況であるというのは御指摘のとおりであります。 そういった中で、債務負担行為、それからJRとの協定書の締結、これにつきましてはJRとそれこそ十分協議の必要があるということで断続的に協議をしてまいっております。その中でどういった形で進めていくのが一番ベストなのかということでございますけれども、こういった案件というのは全国にたくさんございます。その中で、今で言います国土交通省が指針といいますか、指導をしておる項目がございまして、これは鉄道事業者が都市側と協定を結ぶ際にはその前段として一部の経費だけでなくて全体事業費でもって約束をしてください、そうしないと協定というのは難しいですよというような通達が出てございます。そういった通達も十分頭の隅におきながらJRと協議をし、こういった形でお願いしたものでございまして、当然その直近でありますと、県内でも何例かございますが、同じような形で協定に結びつけておるというふうに理解をいたしております。以上でございます。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) 今言われたように、JRのことに関しては国の指針がこうだということであるようでございますが、要するに財政の手法上非常に問題があるということの指摘があるということを申し添えて、これはまた後日きちっと検証していただければいいですけども、こういうことがないようにお願いしたいというふうに思います。 続きまして、4番目の定住施策についてということで私は書いてありますが、このことは大まかな言い方じゃなくて具体例を持ってちょっと聞いておきたいと思うんです。 実は川上町で起きた事態ですが、火事が起きて一家6人が被災し、そして市営住宅に入られ、それでその期間は6カ月ですか、被災したということで住宅へ入られてた。それで、6カ月たったら規定がなくなったから出てくれと言われて、それは家は丸焼けですよ、住むところもないんですよ。そういう人が当時住宅に入ったと。それで、入ったら規定にはまらないから出てくれというようなことで、そして結果的にその6名というのが出られたのが、井原では受け入れてくれるので井原へ行かれたという事実があります。 これを踏まえるならば、一方で定住政策と言いながら、要するに1人、2人を確保するのに躍起になって、ある意味では膨大な経費をかけ、だけど住宅があいてないなら別です、市内で家が丸焼けになって、そして焼け出されて住宅に住んでたと。何か聞くところによれば、6カ月はその条件にはまって、被災したということで受け入れたそうですが、それを過ぎると何か収入が多いから何だとかということで住宅を出ていってくれということになって、結果として今言ったように井原のほうへ6名の方が、6名だからいけんということでなくて、6名の方が移住してしまう、人口が減ってしまう。一方における定住政策との整合性がとれてないんじゃないかと。この整合性がとれてないというのは、言ってるように、市役所内部での横の連絡が十分とれてない、ましてや被災者に対して福島の原発事故だったらいいよと、火事は別だというふうにもとられかねない。この辺が縦割り行政というか、部署部署での一貫した政策がとられてないんじゃないかと思うんですが、これの経過と、そして私が今指摘したように、定住政策との整合性というのはどうなんかということをお聞きしたいと思います。 ○議長(三谷實君) 原田産業経済部長。 ◎産業経済部長原田良三君) この件につきまして私のほうから経過等について説明をさせていただきます。 1月に火災が起こったということで、その方につきましては市営住宅の入居を希望されたところでございます。議員が言われておりますように、一旦6カ月で入居決定をさせていただいたというところでございます。1月9日に火災が発生して、1月10日から入っておられまして、7月9日までというのが一応の入居の決定でございます。その後、4月に地域局のほうで今後のことについて御相談を受けております。このときに私どもが聞いておりますのは4人だというふうに聞いておるんですけれども、いずれにしてもそのときにもう少し相手の立場に立った、また親身になった対応というのが必要ではなかったかというふうには思っておるところでございまして、市外に出るということもお聞きしまして、残念な結果であるというふうには思っておるところでございます。 その後の相談は特になかったようなんですが、市営住宅といいますのは一応入居基準というのがございますので、それに基づいて今後もずっとおれるような、そういった市営住宅を私どものほうもあっせんはしたわけですけども、結果的に成羽のほうだったんでそこには行けれないというようなことで5月の末に出られたようなんでございますけれども、いずれにしてももう少し親身になって、また担当課、また定住対策、そういった面からも総合的に相談を受ける必要があったんじゃないかというようには思っておるところでございます。 ○議長(三谷實君) 野口市民生活部長。 ◎市民生活部長野口悦司君) 各課の連絡体制について、この件について私のほうから答弁させていただきます。 の最重要課題ということで定住対策の推進ということを中心にいたしまして、今年度市民課のほうに定住対策室もつくったわけでございます。この定住につきましては、住宅であるとか子育て、教育、福祉、産業、幅広い分野に関係してくるというようなことで、市役所内部の関係部署の連携を強化するというようなことで、関係課の所属長を構成員として定住促進連絡会というのをつくっております。ここで調整とか全ての情報が共有できておればこういうことにはならなかったであろうというふうにも考えております。議員さんの御指摘のとおり、全職員がもう少し全体で定住推進に取り組んでいることを認識するということと、重点的な施策については常に問題意識を持って取り組んでいくというようなことを考えなければいけないということで、この内部の組織の連絡会の中でも十二分に連絡調整、また協議、検討というものを重ねていければというふうに思っておりますので、御理解をいただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) 僕は本人とも会いました。そしたら、本人は高梁に住みたいんだと。それで、高梁でいろいろ聞いたら、住むところがないと。仕方ない、隣の井原、川上町と近いですからね、井原の野上というところですよ、そこへ聞いたらありますということで喜んで入ったそうです。それはやっぱり生活権の問題ですからそうです。だけど、今何回も指摘してもしょうがないんですけども、そういう高梁に住みたいという意思を持ちながら住めない、これが原田経済産業部長が言ったように、要するに入居の規則がこうだからいけませんよというようなことをやってるからそういうことになってしまうわけです。それで、こうやって私指摘すればそれは済みませんでしたという。既に6名という、人がどんと減る。大きいですよ、ある意味では。その方のことはわかりませんけど、何やってんだということなんです。突然市長に振りますけども、市長、こういう事実を知っておられましたか。この話を聞いてどう思われますか。定住政策を最重点課題でやられてる中でこういうことが起きてるわけですよ。僕も聞いてびっくりした。どう思われますか。 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 御質問をいただくまで私は承知をしておりませんでした。ほんまにこの事案を聞いて大変申しわけないということと、おっしゃいましたように、職員それぞれの縦割りというものの弊害というものがあったというふうには感じております。これに関しましては、やはり全体として定住ということに取り組むというのを掲げておりますので、その定住のためにどうすればいいかということをやはり個々の職員一人ひとりが親身になって考えていかないといけないということは改めて申すまでもございませんが、再度こういったことも含め、職員の意識というものを徹底させていきたいと考えております。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) このことの最後に言っときますけども、本人は高梁のほうに住みたいというふうにおっしゃってます。これは私は本人から聞きました。それで、できればこっちへ帰ってきていただいて高梁へ住んでいただけるような手当てぐらいはしていただきたいということを申し添えておきます。 最後に、この前の臨時会で予算の議決をしましたように、一日の豪雨で12億円、それ以上とも言われる災害が起きております。こんなことはこれから先どんどん起きていくだろうというふうに思われます。こういう中で、市庁舎の問題、駅舎の問題、そしていろいろな問題があります。その他にもありますが、その他はちょっと置いといて、非常に厳しい言い方で書いておりますが、そういうことにうつつを抜かしてていいのか、こういう危機は常に目の前にあるんだよと。それにどう対応していくのか。それはそれ、お金はこっちにあるんだからということで安穏とやっておられるのかという危機感が私にはありますけども、執行部のほうはいかがでしょうか。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 今回といいますか、7月頭の豪雨による災害復旧の対応ということでせんだって臨時議会をお願いして、補正予算を可決いただいたところでございます。こういった被害が非常に大きくなったという要因についてでございますが、これは本当に短時間で、例えばこれは松原町の陣山では6日から7日にかけて162.5ミリという豪雨でございました。その中で時間雨量は64.5ミリという史上最多の雨量を記録もしております。こういったことが松原から川面、巨瀬、有漢にかけて同じように見られたということで、非常に多くの災害、被害を生じさせたというふうに思っております。 御質問でございます、こういったことに対して今後どう対応するのか、予測をしてるのかということでございますが、こういったゲリラ豪雨というのは近年非常にふえておるというのは認識もいたしておりますし、そういったときのための対応として、今回もそうでありますけれども、極力の負担は少なくさせていただくということで、国や県の補助制度、それから起債制度を十分活用させていただく。そのことによって市費負担を軽減するというのを一番に考えておるところではございます。 さらに、そうは申しましても、せんだっての臨時議会でも御答弁をさせていただきましたが、地域の相互扶助というのがなかなか働きにくい状況になっておるということになりますと、の持ち出しについてもある程度考慮していかなくてはいけないということで、今回も3億6,000万円余りの一般財源に対しましていろいろな工夫をして措置いたしたところでございます。その中の一つでございますが、こういった予測ができない、例えば大規模な災害等に対して市費をどう工面していくのかということになりますと、これは財政調整基金という基金がございますが、これらがそれに当たるものというふうに思っておりまして、今回も財政調整基金から2億円の取り崩しを行って応急、復旧に充てたということになっております。これらにつきましては、行財政改革を進める中で平成26年度までに20億円の財調を積むということにいたしておりました。平成23年度末に19億9,600万円余りの残高を持っておりましたが、今回その一部を取り崩して復旧に充てさせていただいておるということでありまして、そういったことがたびたび起こらないのが一番でございますけれども、起こった際にはそういったが負担をするものが少なくなるよういろいろな措置を講じてまいりたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) 今答えられたように、の負担が少なければいいということなんですが、私が言ってるのは想定外のことは起こるということで、それを想定した中で要するに行政の運営をしていかなければならないんじゃないかということを私は申し上げてるわけです。その辺はどう理解されてますか。どう解釈するんですか。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) 当然の行政としましては、その災害対応ももちろんでございますが、いろいろな福祉施策でありますとか道路行政であるとか一般施策も抱えておるものでございます。それらに対しましては総合計画という形で将来計画を明らかにいたしております。それから、駅とか庁舎、こういったことも例に挙げられておられましたけれども、これらについてはそれの特有の財源を確保して推進してきておるという形でございまして、今回の災害とはまた別に考えるべきことであろうというふうには思っておりますが、想定ができなかったということは申し上げることはできません。したがいまして、できる限り守備範囲を広げて対応ができる体制はとっていこうというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(三谷實君) 妹尾直言君。 ◆18番(妹尾直言君) 時間がありませんが、最後に、今までるる申し上げてきたように、そして一番最初に市長が言われてましたように、みんなに支えていただけにゃならないということでございますが、もう支え切れなくなってますので……。 ○議長(三谷實君) 持ち時間が過ぎましたので、発言は中止してください。 ◆18番(妹尾直言君) 大人になっていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。 ○議長(三谷實君) これで妹尾直言君の一般質問を終わります。 ただいまから10分間休憩いたします。            午後1時57分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後2時7分 再開 ○議長(三谷實君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、田中広二君の質問を願います。 田中広二君。            〔15番 田中広二君 質問席〕 ◆15番(田中広二君) 15番の田中でありますが、今議会における通告に従って質問をしてまいりたいと思いますが、この時期であります、市長の4年間の任期中を回想、思い浮かべてみて、それらの成果、効果あるいは問題について問いたいというふうに思います。 平成20年12月に質問をした問題も含めてまいりたいと思いますが、まず先般成羽病院の本館が落成をいたしました。私もその落成式後に各施設を見学させていただいて、何といってもこの成羽病院は合併後の今日まで大きな政治課題であったが、いよいよ完成したんだなあと思うと、4年前近藤市長が成羽病院の建てかえを白紙に戻した選挙から成羽病院の耐震診断の問題を建設の前提として判断をされた。そのことによって地域の医療、福祉について拠点が確立をする、こういう大きな期待もありましたが、この病院の建てかえをめぐってはその前提に新病院になると地方公営企業法の全部適用をして病院事業管理者を選定して新たな病院で診療が始まるんだと、こういう前提が私はあったように思うわけであります。したがって、この時期でありますからこの全適による管理者選定の今の進捗度合いがどうなのか、その点についてお伺いいたします。 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 成羽病院に関しましては、皆様方の深い御理解をいただき、無事先般新病棟が竣工をしたということで、新しい病棟で9月3日から診察が始まることとなったわけでございます。このことに関しましては、本当に関係をいただきました皆様方に深く感謝を申し上げる次第でございます。 成羽病院の問題につきましては、田中議員が御指摘のように、白紙から考えていこうという形の中で現在に至ったところでございまして、経過については御承知のことと存じておりますが、その中で病院事業ということに関しまして、これは地方公営企業法の一部適用ということで現在行っておるわけでございます。一部適用と申しますのは財務会計の適用ということでございまして、これを地方公営企業法の全部適用に持っていくことによって市長の権限である、例えば人事の問題であるとか経営の問題であるとか、そういったことを全て管理者に委ねるということでございます。この管理者に委ねて、そして病院というものを経営の視点からも見ていただこうということが地方公営企業法の全部適用ということであろうと思いますし、またより地域に密着した、そして的確な地域での医療、福祉というものを求めるためにも、全部適用という方向がいいということは、建築に当たって各界の方にお集まりをいただいた審議会でも御審議をいただいたところでございます。当然地方公営企業法の全部適用ということになりますと、病院事業管理者がその対応をさせていただくわけでございますが、病院事業管理者と申しましてもあくまでも公立の病院でございます。そして、この公立病院において病院を経営していくということは本当にすぐれた企業経営、経営手腕というものも必要であろうというふうに思っておるわけでございます。そういう中で、医師としての見識、そしてまた企業経営者としての手腕というもの、そういったものを兼ね備えた方というのを求めるのは大変難しい問題であるということも感じておるところでございます。 ただ、幸いに高梁におきましては医療、福祉の分野で卓越した実績を、そしてまた幅広いネットワークをお持ちである社会福祉法人旭川荘と深いつながりを持たせていただいておるところでございます。現在旭川荘を通じまして候補者の選定をお願いいたしておるところでございますので、御理解を賜りたいと思います。 ○議長(三谷實君) 田中広二君。 ◆15番(田中広二君) 見通しとして旭川荘をという今話であります。実は旭川荘さんとは成高跡地をめぐっても福祉、医療の分野で協議するということが中断をしておるというふうにことしの6月にも市長の話がありましたね。そういう問題が中断をしたり途絶えたりしておる中で、今の旭川荘さんが病院の管理者の選定に向けて、これは確かにお力がおかりをできるというふうに、市長、今お考えですか。 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 現在旭川荘のほうにお願いをさせていただいております。旭川荘としてもいろいろお骨折りもいただいておるものと考えておりますので、そのように承知をいたしておるところでございます。 ○議長(三谷實君) 田中広二君。 ◆15番(田中広二君) 先般も名誉理事長が成羽病院にお越しになったわけでありますから、お話もされる場面もあったでしょうから、その辺の確率というのはじゃあ地域の皆さんがそういうことを大きく期待をして十分だというふうに市長はお考えであり、またそういう病院事業管理者が大体いつごろの時期に選定をされるのかということは、この病院ができたことによって市民の皆さんが入れ物はできたが中身がという言葉がところどころ出ますから、この中身の問題でありますから、ここはやっぱり明確に情報公開をされるべきであろうと思いますが、その点はどうでしょう。 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) これは以前にも申し上げたことがあるかもしれません。私も新しい病院が完成した際にはということを以前には申し上げたこともあるかもと思っております。ただ、こういった事案でございますので、本当にそういう経営ということと医療ということの双方を備えた方というのはなかなか人材として求めるのが難しいということもあるんだと承知もしております。現在、先般も成羽病院で江草名誉理事長にもお話をさせていただきましたし、お目にかかっております。その中でももう少しということでもございましたので、私が思いますのに、こういう人材を求めるということは非常に難しゅうございます。ただ、いつまでも地方公営企業法の一部適用のままでいくということは私は効率性の面からも、また病院の経営、そして地域の医療を考えるということに関しましてもよくないのではないかと考えておりますので、一日も早い病院事業管理者の選任についてお願いもさせていただきたいということも考えておるところでございます。 私といたしましては、年度内を期待いたしておるところでございます。 ○議長(三谷實君) 田中広二君。 ◆15番(田中広二君) 市長のお言葉、公人として重い言葉でありますから、そのことは重々御承知おきをいただいて、成羽病院については確固たる体制を固められることを望んでおくし、成羽高等学校跡についても長い懸案でありますから、これらがやっぱり近藤市長の前半の2年間で一番大きい問題であったであろうと、その期待に十分応えられるべく、また私も期待をしておこうと思います。そういいながら、後半の2年間については「ゆ・ら・ら」の指定管理者をめぐって、指定管理者の原案が了とできないということで否決をしたということもまた2年前のことであります。これについて、私はこの案件は否決でありましたが、市長、執行部と該当の委員会としては一定程度の意思疎通があった結果であるというふうに私は今確信をしておりますから、そういう事態から後半の2年間はこの病院の事業管理者の問題を含め、あるいは「ゆ・ら・ら」の指定管理者選定をめぐって責任をとって安田副市長の辞任であったり、ドタバタしたなというドタバタ劇が今頭の中に一番残っている。 そういう中で、私は何が一番欠けておったのかといえば、どうもこの後半の行政の一定の整理ができなかった、期待に応えれなかった原因はやっぱり情報公開のあり方が一番問われるんではないか、このように思いますから、行政の情報についてはこれは私のほうからのそういう一定の思いということで受けとめていただきたいと思います。 マニフェストについては一部割愛をして、このマニフェストの中の文章の問題はいろいろ見解がありましょう。しかし、有権者との政治的な契約という行為でありますから、数字的に見ますと報酬20%減というのは当初から実施をされてきましたから、これは確かに数字的にはクリアされた。しかし、このマニフェストの中の市長退職金半額の方針の手法についてということでここへ答弁書がある。この市長の退職金半額の方針については、質問のとおり、独自で実行できないことである。本市職員の退職手当については、岡山県市町村総合事務組合に加入して、この組合で定めている条例の定めるところによって支給がされる。したがって、この組合議会の議決によって定めるものでありますから、加入市町村が独自に条例を定めるためには特例の条例を組合議会で議決していただくことが必要である。本としてはこの条例の改正に向けて特例を定めていただく要請をしてまいりたいというふうに実はこのとき答弁されております。あれから実に4年近くなると思います。今ちょうどこの時期であります。この条例の要請をされた経過と現状についてお聞かせください。 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) マニフェストに掲げております退職金を半額とするということでございます。 退職金を半額にすることにつきましては独自で判断ができるものではないというのは、先ほど田中議員がおっしゃいましたとおりであります。したがいまして、市町村総合事務組合のほうとの協議というものは、これは進めてきた経過がございます。その中で、市町村総合事務組合には、これは全職員になりますし、これは高梁だけという意味ではございませんが、それぞれ退職金を支払うための積み立てといいますか、拠出をいたしております。その拠出を原資としてそれぞれの年に退職金を支払うという仕組みでございます。平たく言えばそういう形になっておりますが、その中で私の退職金につきまして半額にするということでございますので、私の受け取りは半額で毛頭異論もないことでありますし、そうしないといけないと考えておるところでございます。 ただ、半減にするということにしたときに、じゃあ高梁にとって当然私はそのときにメリットは半分あるんだろうと考えておりました。これは至極当然なことであろうと思っております。それを半減したことによって高梁に半分メリットがあるということの確認作業をする中において、実はメリットがないということも判明したわけでございます。したがいまして、負担金は通常どおり支払いをしないといけない。ただ、受け取る退職金は半額になるというのでは、にとってもこれは何らメリットというものを感じないところでございますし、ないと言うていいと思っております。したがいまして、私の退職金の半分をどのような形の扱いにさせていただくかということにつきましては、半分を市民の皆様方に見えるような何らかの形でお示しをする、そういう方策を今検討中でございます。そのようなことで御理解も賜ればと思っておりますが、にとってそれなりのメリットといいますか、そういうものがあるような形でこれをお示ししたいと考えておるところでございます。 ○議長(三谷實君) 田中広二君。 ◆15番(田中広二君) 市長、ちょっと本質が違やあしませんか、それは。退職金というのは属人的に支払われる市長の退職金を高梁のメリットと結びつける必要は私はないと思う。市長が約束をされとるのは、自分の退職金は半分でええよと言われとるんですから、半分でええなら掛金も半分になるように特例を定めていただくよう要請するというのがこの当時の答弁書です。それが何か知らんけれども、高梁のメリットになるような、ならんような、それは全く次元が違いますよ。市長の属人的なこれは扱いですから。その点の見解はちょっと違やあしませんか。 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 退職手当組合に掛け金を半分にするということのルールということではなかったというふうに理解いたしております。私はあくまでも受け取る退職金を半分にしますということでマニフェストに公約として掲げさせていただきました。そして、退職手当組合と半分にする手だてというものを協議させていただきました。その中でいわゆる負担金について、そういうことでなくこれはもう総体の中で考えるものであるということでございましたので、私の分だけ半分ということにはならないということでございました。 いずれにいたしましても、退職金を半額にするということはお約束でございますので、守らせていただこうと考えておりますし、半分にするやり方ということにつきましては検討中でございますので、お任せをいただきたいと考えております。 ○議長(三谷實君) 田中広二君。 ◆15番(田中広二君) 手法や手続の問題ではなしに、この4年前にはマニフェスト、いわゆる北川流に言いますと有権者に対する候補者の政治的な契約行為なんです、ここが大きいマニフェストの意義なんです。それを市民に言われて半額にするんです。しかし、これは総合事務組合があるから、そこの条例でできませんとなると、その経過は私はしっかりと市民に知らせて、半額にするためにどっかへ持っていくんですか、どうですかじゃねんですよ。逆に言えば、場合によったら、これは掛けたもんですから契約ですから、一遍最初に言うた約束は守らにゃいけませんが、当事者でできんことをいつまでもできるように言わずに、これはできなんだときにはできなんだと言わにゃあ私はいけんと思うんですよ、契約行為というのは。そのことが求められるんであって、私は市長の半減を守れとか、半分しかとりんさんなとかと言うんじゃねえですよ。その経過を説明して理解を得る、納得をしていただく、そのために説得をする、そういう努力が4年間欠けとりゃしませんか、このことを申し上げておるわけです。だから、そういう努力が間に合うのか合わないのか。公人でありますからこの金の扱い方についてもまたいろいろ論議を生む話ですから、ここら辺はしっかりと論議を展開されて、経過を十分説明して、曖昧な話をするから人間不信感につながるんですから。しっかりとすっきりとした形で話をして、理解をしていただけるなら、いや、半額でなくてもそれはもう掛けたもんじゃから、掛金もの負担額ですから折半でしょう、本人と税金で払う折半ですから。そういう性質のもんじゃからどうこれをやるかというのは市民合意がいただければこの変化というのは当然あり得ると思いますから、その点はこれから慎重に運ばれることを望んでおこうと思います。 それからもう一点、高梁駅の取り扱いについて、実は7月の初めでした、長谷川一明前支社長からお手紙が来ました。新しい支社長の初仕事が高梁様の協定締結ということになりますこと、後事を託しました私としても大きな喜びであります。非常に喜んでおられます、JRにとってはですよ。JRにとっては大きな鍋へ魚が入ったと思うとるんかどうかは別にして、喜んでおられる。しかし、先ほどの話を聞きょうると、9月かどうか。7月にかわって新しい生駒支社長が来て、初仕事じゃ言よんですよ、7月の初めに。7、8、9ですよ。三月初仕事がおくれていきょうりますよね。私はこの物事についての是非について今は申し上げませんが、相手です、協定を締結する当事者がこういうことを書かれてきとって、のほうが一体どういう態度なのかというのが気になりましたからこの点を今聞いておるわけです。 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 田中議員のほうに出されておるお手紙の内容についてどうこうということは申し上げるのは差し控えさせていただきたいと思いますが、備中高梁駅のバリアフリー化につきましては、やはりどなたも異論はないはずでございますし、6月の議会で予算の御議決をいただき、債務負担行為を設定させていただいたということで、それはJRのほうにこういうことで議会の議決をいただきましたということを連絡させていただいております。そこから協定締結に向けて進み出すということであったというふうに思っております。したがいまして、今協定締結に向けて協議を行っておるところでございます。私の初日の冒頭あいさつでも申し上げましたが、9月末を目途にというお話もさせていただいたと思っております。ですから、協定につきましてはそのようなスケジュールでこれから進めさせていただこうというふうにも考えておるところでございます。 ○議長(三谷實君) 田中広二君。 ◆15番(田中広二君) この協定の締結に当たって、JR側は駅前のロータリー化であるとか開発については一切かかわりのないことだというふうにこの支社長から私は確認しとんですが、協定内容というのは何を主体に協定を締結されるんですか。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 協定の内容につきましては、6月に債務負担行為をお願いした際に金額等、こういった範囲内で債務負担行為を行いますので、この範囲内での協定金額で今市長が申しましたように協議を進めているところであります。この内容につきましては、今言われましたように、都市側の施設として西側の駅前広場がございます。それから、JR独自でされる部分ももちろんございますが、今回はバリアフリー化、それから駅舎の支障移転に伴っての駅の改築、こういったことを含めて5億数千万円の債務負担行為をお願いしておりますので、その内容、精査を現在協議しておりますが、その結果を持ってJRとの協定に臨んでまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
    ○議長(三谷實君) 田中広二君。 ◆15番(田中広二君) 私的な手紙ですけれども、こういう文面がありますと非常にJRが喜んでおられる内容ですから、我がほう高梁が、高梁も喜べる、JRも喜べる、そういう協定にされることを私はまず望んでおこうと思います。この点については、そういう内容が質問の趣旨でした。 次、実はこれは昨年の8月ごろから庁舎内で耳に入りました。時が時だけに、去年の8月の時期には別に気にとめなんだんです。けれども、いまだにこの話が庁舎内であるし、内外にもこれが飛んでおるのかなという実は心配をします。これは市長の名誉にかかわる問題として、外国に視察された際の行動が云々言われていますが、この中身については私は定かでありませんから申し上げません。この際、市長自身の言葉で説明されるのが一番ふさわしい。私も老婆心から申し上げますが、事の真実というものを明らかにしておかれることが大事なことだという思いから、市長の判断の上で説明されるならお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(三谷實君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 御質問の趣旨が非常にわかりづらいという思いも持っておりますので、具体的な御答弁というわけにはなかなかいかないかなと思っております。具体的な答弁もなかなか難しいんでということでお答えをさせていただきます。 ○議長(三谷實君) 田中広二君。 ◆15番(田中広二君) 私も具体的なことを申し上げるような中身を持ち合わせていません。ただ、そういうことがささやかれておるから、御自身で申し上げられるのがいいかなと思うて、これは老婆心から申し上げたと。上手の手から水が漏ると、こういうことがあります。また、時には石が流れて木の葉が沈む。常識で考えられないことがあったりしますから、その点は十分御留意をされるように望んでおきましょう。 次に、都市計画の理念を求めていきたいと思いますが、経済成長時期の都市づくりの計画というのは、やっぱりインフラ整備であり、建物の建設が進んできたのが都市計画の主体であったのかなと、こういうように思います。しかし今、この時期だけに地域を歩いてみますと、独居老人あるいは高齢者世帯の実態を見ると、最悪の場合は孤独死の心配もあるんではないのかなと。あるいは通常の生活の買い物が、先般神石高原町ではローソンと提携をしてああいう事業を展開されるというふうな報道もありました。また、病院へ行くのにも非常に通院に苦労する。こういう実態が今浮き彫りになってきたこの時期でありますから、従来からコンパクトシティー化構想というのがよく論議になりました。先般も知事候補とされる方とそういう懇談の中で、コンパクトシティーという言葉は老人や地域にわかりにくい、村田代議士の言葉をかりると、中央でもこういう都市計画に対して田舎計画という言葉を使われて、この計画をつくっていこうという動きがあるようであります。 そこで、今までの都市計画、中心地の都市ビジョンなどなどを論議してきましたが、何か従来の都市計画そのものの延長線上に高梁の計画があるような思いがしてなりません。そうじゃなしに、養分だるという法則があるんですが、たるのことを桶言いますが、桶の一枚一枚の板がありますが、あれを一枚のプレと言います。あのプレが何ぼ長えのが1枚あっても短えのが下のほうへあったら水はそこまでしかたまらんでしょというのがこの養分だるの考え方なんですよ。何か私はそういう気がしていけんのです。何か1個光る大きいものがあったらほかのことに目がいかない。したがって、短いプレができてしまようりゃへんのかな。特に、この周辺部の高齢化の実態なり、老人の生活を見たときに、そこへ今一番目を向けなければならないであろう、それが田舎計画なんじゃないかというふうに私は思えてならんのですが、都市計画というのは都市計画法で定められていますからそれはそれとして、田舎計画法という定めができるかどうかは別にして、本市のような基礎自治体がそういう田舎計画というものに着眼をして発想を変えるべきではないのかという思いがありますが、その点について執行部のお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) この件に関しましては私のほうからお答えをさせていただきます。 議員が言われます田舎計画でございます。こういった名称を使った計画をが有しておるわけではございませんが、御存じのように、地方自治法に基づいての市町村計画というものが高梁においては基本の計画であると。すなわち、の総合計画でございます。この総合計画はそれぞれの方の御意見をもとに平成21年度に策定をしたものであります。今言われました華々しい事業も盛り込まれておるとは思いますけれども、本当にその周辺地域に配慮した、高齢化、少子化に適応した施策も多く取り入れておるというふうに思っております。 それはさておき、これからの時代、地方の時代と言われる中で何が必要なのかというのは十分見きわめる必要はあろうと思います。1つはまちづくりでありましょうし、また人づくり、こういった着眼点を持ちながら計画を進めていく必要は十分に認識をしておるところでございます。 そういった中で、議員が言われましたように、現在都市ビジョンというのを策定中でございます。せんだっては街なか編ができましたので、皆様方に御説明をさせていただき、それに伴いますところの施策推進もお願いをしたところでございます。また一方、その際にも御説明をしておりますが、今後は都市ビジョンのいわゆる地域編でございます。これがいわゆる田舎計画にイコールになるかどうかというのはわかりませんけれども、観点としてはそういった観点、考え方を取り入れた計画になるように、これから年度中を目途に4町のそういった地域独特のものが策定ができればというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(三谷實君) 田中広二君。 ◆15番(田中広二君) 地域編ね、それもそういう発想も大事ですが、問題は現状認識をきちっとやって、現状をしっかり把握して計画というのはつくらんと、生半可な現状把握や現状認識でやると論議がかみ合わんようになりますから、今の高梁ももう我々は都市、都市という言葉がなかなか身につかんのです。旧町時代は都市とは言わなんだ。になったら突然都市と言い出した。高梁は都市か、私は田舎じゃと思うんです。田舎も相当ど田舎じゃと思うんですよ、全国的に見りゃあ。そのときに都市、都市という見方をすると都市計画に対し田舎計画にという、中央でそういう論議がされかけたということの認識をされて、これからの計画づくりにはそういう都市と田舎とのバランスが求められるということを申し上げておこうと思います。 最後に、基金の取り扱いについて。 合併時の確認項目の中で10年をもって基金の廃止が定められています。10年経過後、もうあと2年ですが、合併時にそういう調整をされとる以上はこれも一定程度の処理がされた結果でありますから、これらについても着手をしなきゃならない時期が来ると思います。しかし、目的のある基金であったり、この基金の中にはもはや遺族となられた皆さんの意思を尊重しなきゃならん基金もあろうと思う。それらについて、この基金の扱い方、この時点でどういう整理をされておるのか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(三谷實君) 藤澤総務部長。 ◎総務部長(藤澤政裕君) これにつきましても私のほうから答弁をさせていただきます。 議員がおっしゃいますのは、地域限定のいわゆる各地域が持ってる地域づくり基金のことであろうというふうに思っております。これは今おっしゃいましたように、合併後10年、具体的には平成26年9月30日をもって失効をするというものでございます。こういった中で、現在その基金は21基金ございまして、平成23年度末残高が7億3,600万円余りというふうになっております。そのうち高梁地域づくり基金が3基金で5億3,000万円余りと4分の3の基金残高を有しておるというのが現状でございます。この中には10年を待たずして高梁の地域づくり基金のうち3つの基金については既に全市適用としておるところでございまして、先ほど申しました21基金が現在地域限定として残っておるというような状況でございます。その基金につきましては、今言われましたように、基金の寄附者、出資者といいますか、そういった方の意向、それから成り立ち、それから設置の目的、そして取り崩しの使途、こういったものがそれぞれにございます。こういったものを整理していきながら、今申しました平成26年9月30日に向けてどういった形、例えば廃止をするのか、統合をするのか、今申しました全市適用をしていくのか、こういったことを現在担当課が検討しておる段階でございまして、できますれば平成25年度中にはその方向性をお示しができるのではないかというふうに考えておるところでございます。よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(三谷實君) 田中広二君。 ◆15番(田中広二君) 基金については、今総務部長のお考え方を了として、今後の取り組みに期待をしておきたいと思います。以上で私の質問を終わります。 ○議長(三谷實君) これで田中広二君の一般質問を終わります。 以上で本日の議事日程は終わりました。 念のため申し上げます。次会は30日、通告による一般質問を行います。発言順位の5番から9番までの諸公にお願いいたします。 本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。            午後2時49分 散会...