高梁市議会 > 2007-06-14 >
06月14日-03号

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  1. 高梁市議会 2007-06-14
    06月14日-03号


    取得元: 高梁市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-25
    平成19年第4回 6月定例会        平成19年第4回高梁市議会(定例)会議録(第3号) 平成19年6月14日(木曜日)            〇議   事   日   程             午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇本日の会議に付した事件日程第1 一般質問     12番 川上 博司君     10番 仁後 章介君     15番 宮田 公人君     11番 長江 和幸君     8番 月本 晴造君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出   席   議   員1番  小  林  重  樹 君          2番  丸  山  茂  紀 君3番  植  田  二  郎 君          4番  田  島     肇 君5番  玉  田  敏  明 君          6番  細  川  繁  信 君7番  藤  井  將  己 君          8番  月  本  晴  造 君9番  柳  井  正  昭 君          10番  仁  後  章  介 君11番  長  江  和  幸 君          12番  川  上  博  司 君13番  川  上  修  一 君          14番  田  中  広  二 君15番  宮  田  公  人 君          16番  三  上  孝  子 君17番  大  月  健  一 君          18番  三  谷     實 君19番  山  縣  喜  義 君          20番  長  原     寛 君21番  井  上  昭  雄 君          22番  妹  尾  直  言 君23番  安  原  幹  人 君          24番  村  上  信  吾 君25番  井  上  英  男 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出席した事務局職員事務局長     佐 野 金 司          参事       安 本 基 寛次長       竹 並 信 二          書記       亀 山 智 弘            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇説明のため出席した者〔市長部局〕  市長      秋 岡   毅 君      副市長     大 塚 設 夫 君  副市長     内 田 親 秀 君      総務部長    戸 田 義 則 君  産業経済部長  笹 田 恒 博 君      市民生活部長  三 宅 森 雄 君  病院事務長   黒 川 康 司 君      有漢地域局長  森 田 仲 一 君  成羽地域局長  泉   修 平 君      川上地域局長  三 村 國 男 君  備中地域局長  加 藤 俊 一 君      会計管理者   川 上 洋 志 君  総務課長    小見山   寛 君〔教育委員会〕  教育長     西 井 節 壽 君      教育次長    安 田 義 紘 君〔消  防〕  消防長     西   藤太郎 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(長原寛君) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は24名であります。定足数に達しておりますので、これより平成19年第4回高梁市議会(定例)3日目の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、お手元に配付いたしておりますように、一般質問であります。 質問の順序は通告質問一覧表のとおりであります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(長原寛君) まず、川上博司君の登壇を願います。 川上博司君。            〔12番 川上博司君 登壇〕 ◆12番(川上博司君) 皆さんおはようございます。公明党の川上博司でございます。 既に通告をいたしております4点の項目について順次質問をさせていただきます。 まず最初に、映画のまち高梁を市内外へ発信させるため、フィルムコミッションの活動拠点をも兼ねた映画資料館の設置を提案させていただきたいと思います。 皆さん、高梁をワンフレーズで表現をするとしたらどんな町になるでしょうか。歴史と文化のあふれる町、日本一高い山城備中松山城のある町、踊り続けて359年備中松山踊りの町、あるいは全国で京都市と並んで人口の1割以上が高等教育機関、いわゆる専門学校生並びに短大生、大学生である学生の町、そして童謡の町、映画の町、さまざまだと思います。 なぜ高梁が映画の町なのか。(資料提示)これは今から36年前に、高梁の地で初めて映画ロケが行われました寅さんの「男はつらいよ」第8作のロケのシーンでございます。こういった過去36年にわたって劇場公開の映画におきましては8本ロケが行われておりますし、また夏に行われますスクリーンフェスティバルもことしで22回を数えると伺っております。しかし、何といいましても高梁の映画ロケといえば、この「男はつらいよ」、先ほど言いました36年前の第8作、そして1983年、今から24年前の「口笛を吹く寅次郎」の、この2作品が高梁でロケをされたということでございます。この寅さんシリーズは、日本映画史上における最高傑作であります。また、当時低迷をしていた日本映画を明るくして、もはや日本人なら知らない人はいないという名作シリーズになったわけでございます。実に48作というこのシリーズは、ギネスブック認定の世界最長の作品シリーズにもなっております。また、外国で最も有名な日本映画と言われるわけでございます。少しも西洋臭さをにおわせない純粋な日本文化を描いた映画であることから、世界でも評価をされていると海外の評論家たちが指摘しているところでございます。 この「男はつらいよ」全48作の中で、実に2つの作品で、その大半を地方のロケ地として撮影されたのは日本全国高梁だけでございます。この寅さん映画は、私も少年時代には映画館に行きますと、年配の方々が見るものだと思っておりましたけれども、今は大好きになりました。やはり一番の魅力は、何といっても主人公車寅次郎のキャラクターでございます。あの何とも言えないユニークなしゃべりと弱者への思いやり、そしてほれた女性に対する純粋な気持ちと、気取ったつもりがどこか拍子抜けをした振る舞い等々、渥美清さんならではの日本人的な役柄は、どこをとってもすばらしい魅力を感じざるを得ません。また、涙あり、笑いありの寅さん映画を見ることによりまして、だんだん心がいやされていくような感じがするわけでございます。 役者渥美清と出会い、名コンビを組んで全国をまたにかけて旅する映画を誕生させた山田洋次監督が心を引きつけられ、この映画に欠かせない場所として愛してやまなかった町がこの高梁だったのではないでしょうか。 実は10年ぐらい前に、初めて高梁で山田洋次監督が講演をされたことがございます。山田監督は第8作をつくる以前、偶然伯備線で高梁を通ったときに、瞬間的に見た石火矢町の町並みに魅せられ、この町でロケを行いたいと決断をされ、前田吟が扮する博の父が高梁出身という設定になったというようなエピソードを紹介されたようでございます。それ以来、高梁の町は寅さんの映画に重要な場所となり、博の父の法事があるということで、寅さんのふざけ好きがエスカレートをし、寅さんがお坊さんになるという第32作「口笛を吹く寅次郎」で再び高梁の地でロケをされた経緯があるそうでございます。 日本の文化でもあるこの寅さん映画「男はつらいよ」の実に2つの作品が高梁の地でロケをされたこと、特にこの32作につきましては、先般放送されましたNHKのBS全国寅さんアンコールの人気投票で堂々第2位に輝いた傑作でございます。「県庁の星」や「バッテリー」など話題作のロケがあったことなど、もっともっとアピールをして宣伝をし、映画のまち高梁を全国へ発信し、そして高梁を訪れる観光客にも大いにアピールしていくべきであります。 そのためにも適地を選定して、「男はつらいよ」など、過去に高梁で映画ロケをした写真パネルなどを、このように展示をして、これは尾道にちょっと勉強に行かせていただいたときに撮らせていただいた尾道の映画資料館のパネルでございますが、こういった写真パネルを展示をして、またフィルムコミッションの活動記録なども紹介できるような拠点も兼ねた高梁映画資料館の設置をしていくべきであると考えております。どのように対応されるのか答弁を求めるものであります。 次に、子どもに優しいまちづくりを推進するために、子どもの権利に関する条例について策定することを提案させていただきたいと思います。 子どもに優しいまちづくりという考え方は、ユニセフが展開をしております国際戦略「子どもにやさしいまちづくり」を踏まえたものでございます。この取り組みは2002年の国連こども特別総会の成果文書「子どもにふさわしい世界」の中で、自治体の役割を明確に認知され推進されているところでございます。「子どもにやさしいまち」というのは、子どもの権利を履行、促進するための地域的統治システムと定義をされております。子どもを専ら保護や対策の対象として取り扱う子ども施策が多い現状におきまして、子ども自身が権利主体として、大人の支援を受けながらも、みずからの成長をデザインし主人公になっていくために必要な環境や条件の整備をしていくことが今求められているところでございます。このような施策は、子ども支援であると同時に、親、保護者への支援、教職員、施設職員等、子どもにかかわる人への支援でもあり、子どもと大人の関係の再構築になります。 自治体での子どもの権利保障の取り組みは、以前から課題とされてきた家庭、学校、施設、地域及び行政などの連携を具体的に進めるきっかけになるとも思います。また、福祉、教育、青少年対策など諸分野に分かれて展開をしている子ども施策を、まちづくりという視点からとらえ直し総合化していくことにもつながるわけでございます。全国では、兵庫県の川西市が1999年に子どもオンブズパーソン制度条例を施行して以来、これが国連で評価をされ、神奈川県川崎市、岐阜県岐南町、埼玉県の子どもの権利擁護条例、そして岐阜県多治見市、富山県高杉町、そして高梁の友好都市であります北海道奈井江町の子どもの権利に関する条例など、数多くの自治体が取り組んでいるところでございます。 本市におきましても、子どもに優しいまちづくり推進のため、子どもの権利に関する条例が策定できますよう前向きに研究をしていただきたいと思います。 次に、定年後は地元地域のリーダーにということで、60歳以上の市民を対象に、地域活動、まちづくりなどのリーダーとして活躍していただくために、人材の育成と活用を目的に、行政と大学が連携をして、大学の構内に高齢者大学を設置することを提案をさせていただきたいと思います。 東京都港区におきましては、区内にあります明治学院大学キャンパス内に、60歳以上の区民を対象とした高齢者大学チャレンジコミュニティ大学という名称で、ことしの4月から開校をいたしております。チャレンジコミュニティ大学は、定員が60名で、60歳以上の区民なら受講できます。ことしから定年を迎える団塊の世代の地域還流を促す取り組みとしての意義を持つわけでございます。港区が明治学院大学に業務委託し、受講生の区民が現役大学生と同様に、キャンパス内の図書館や食堂なども利用できることが大きな特色になっております。受講料としては、自己負担は年間2万円のみ、それ以外は区が助成をいたしております。受講期間は4月から翌年3月までの1年間で、週2時限の授業を約40日間受講し、全科目の3分の2を履修すれば修了証書が発行をされます。 この授業は、社会参加、健康増進、一般教養の3分野が中心でございます。社会参加分野におきましては、社会保障制度国際比較論ボランティア活動へのかかわり方を学習、健康増進分野では、高齢者の体力づくりに関する講義と実習、一般教養分野におきましては、暮らしにかかわる法律などの講義を受けることができます。既に受講生の間からは、大変勉強になり、おもしろいなどの声が寄せられているようでございます。受講修了後、受講生は修了者ネットに登録をした上で、港区から区民参加型の検討委員会ボランティアなどの情報提供を受けまして、地域活動の参加を検討していくそうでございます。 担当部署であります港区くらし応援課によりますと、「受講生の学習意欲は高く、熱心に参加をされております」、さらに「行政側と受講生が交流を持てるようにしてまいりたい」と言われております。一方、明治学院大学事務局におきましても、「大学が積極的に進めている地域連携の成果の一つ」、「高齢者と現役大学生世代間交流も進めてまいりたい」と意欲的で、大学行事への参加など、学生との交流も企画しているようでございます。 とにかく今の高齢者は元気な方が多く、働く意欲と能力の高い方も多うございます。さらには、社会に貢献をしていきたいと考えられている方も多いのではないかと思います。少子・高齢化が急激に進み、これから労働力人口が減っていく中で、高齢者の皆さんの活力をどのように生かしていくかは、地域の活力維持にとって死活的な問題となります。また、生き生きと学ばれる高齢者の姿を通して、多くの悩みを抱えております今の若者たち、学生たちにも大変いい影響を与えると確信をいたします。大学側におきましても、学生数が減る中で、もっと幅広い年代に門戸を開くべきではないでしょうか。 港区の高齢者大学チャレンジコミュニティスクールの取り組みは本当にすばらしいことだと思います。本市におきましても、吉備国際大学を活用した高齢者大学の設置について、積極的に取り組んでいただきますよう強く要請をいたしたいと思います。 最後に、今年度計画をしております神原スポーツ公園多目的広場の施設整備についてお尋ねをいたします。 この問題につきましては、3月の議案質疑におきまして、この予算について答弁を求めたとこでございます。それに対し執行部は、「大会が誘致できるような、そういったサッカー場にぜひしたいと考えております。基本的な考えは人工芝でいこうと考えていますが、今後実施設計をする中で考えてまいりたい」と答えられております。この神原スポーツ公園多目的広場整備につきましては、合併協定の新市建設計画にはなかったものでございまして、平成17年度末に策定をされました総合計画の中に盛り込まれたものでございます。市内のサッカー競技人口がふえ、各種団体の皆様からも強い要望、要請があったとお聞きいたしておりますが、国体や全国大会を次に控えているわけでもないのに、大会を誘致できるような規模のサッカー場を急いでつくる必要性がどこにあるのか。多目的広場を整備することに反対するわけではございませんが、その行政目的につきまして、市民の皆様に具体的にわかりやすく答弁をしていただきますよう求めまして、私の質問を終わります。 ○議長(長原寛君) 秋岡市長。            〔市長 秋岡 毅君 登壇〕 ◎市長(秋岡毅君) 皆さんおはようございます。 一般質問2日目に入りまして、ただいま川上議員さんの質問に対しまして答弁をさせていただきたいと思います。 私は3番目の件でございまして、この件について答弁させていただきます。 質問にありました趣旨につきましては、十分理解いたしておるところでございます。仰せのように団塊の世代がふえてくると、またこれから余暇の時間がふえてくると、そういう方々がいろいろ学習されて、またそれを地域へ還元するなり、自分の生きがいとして過ごしていただく上での糧になるだろうと、こういう御意見でございますし、これはそういうことができればいいとは思っとります。 時期がいいというんですか、実はこの件についてといいますか、吉備国際大学、高梁学園さんとは定期的に私どもは、幹部の連絡会ということで、理事長さんを初め四、五人出てこられる。また、私どもも市長以下四、五人出ていって定期的に会を持っております。また、ワーキンググループと称して、市の方は企画課が中心ですが、学園の学外連携の担当の皆さんと連絡をしておるわけでございます。こういうことは、より密接に情報連絡をしていく必要があろうと。お互いに情報を共有する必要があろうと。私どもも大学についてまだまだ勉強不足の点もありますんで、大いに勉強させていただこうと思っておりますし、また学園においても行政のあり方について、高梁市のあり方について御理解をいただこうと、こういう趣旨でやっておるわけです。 その中で、本年度3月の幹部連絡会にこの話を出しました。そのときにこの話は両方から出まして、こういう団塊の世代対応を何らかの形ですることはいいんじゃないかということで、話のテーブルに着いたわけでございます。最近では6月4日にまた会を開きました。その席上で、私どもとしては、これは意見は一致したんですが、シニアスチューデントといいますか、制度というわけじゃないんですけれども、いわゆる仕事から離れられた、リタイアされた方に対して、高梁学園の正規な学生としていま一度学校へ就学していただいたらどうだろうかと。年齢制限は別にございませんで、そういう制度をつくったらということを検討していこうということでございます。 今言われたのは、これから社会へ出て、あるいは地域で活躍いただこうと、こういうことですが、これは特に、正規の大学生として大学生になっていただくわけですから当然4年間必要ですし、その上で何らかの資格、あるいはまた就学されるわけですから、大学卒業ということで、これからの人生の何か糧になるんじゃないかと、こう考えておるわけでございます。これは私どもとしては短大あるいは高等看護専門学校、それから吉備国際大学、この3つの学園において、どの部門においても就学していただければいいんじゃないかと、こう申しております。 特に資格を取っていただく、こういうカリキュラムをつくっていただきたい。例えば、保健師になっていただきたいと。保健師の国家試験の資格が取れるように、あるいはまた保母さんの資格が取れるように、また大学へ行けば文化財修復課程修了証でもって、これからどっかでそういう、仕事につくというのもおかしいんですけど、そういうことについていただくことは可能だと、社会学科でいろいろ資格があるわけですから。で、どの部門にどういう、特に国家試験が受けれるような、あるいはまた次なる仕事においての資格の許可が出るような、そういう科目について特に募集をしていただきたいということでございまして、これについても意見の一致を見ておりますので、今学園としてどの資格が取れますよということを列記しますと、提出しますという段階なんです。 したがって、2年制か、3年制か、4年制か、これは本人の自由でしょうが、ですからこの高梁へ通学でも結構ですし、あるいは県外からだったら、もう住んでいただかなきゃいかん、今の学生さんと同じです。ただ、シニアという私どものような年齢の方が多いと。だから、若い人と私どものような年齢の方が同じ学園で過ごしていただくと、こういう姿に現実にはなろうかと思っております。交流も深まりますし、また地域の活性化にも、高梁へ移り住んでいただければありがたいし、通学でも結構でございますので、学生として過ごしていただく、そういう課程をつくろうということで今検討いただいてます。 何分にも教えていただく方は学園が責任持っていただくわけですし、また内容についてもです。そういうことで学園がリーダーシップとっていただいて、この事業が早いうちに展開できればと。当然文科省とも相談されてると思いますから、またこの募集要項なるものがつくられると思います。どういう条件でどういう資格が取れますよと。あるいはまた、こういう資格を取るためにはこういう学園なり、あるいは短大なり、高等看護専門学校なり、吉備国なり、こちらへ行ってほしいと。そのかわりこういうことが取れますよという募集要項なるものをつくっていただくことになっておりますので、それができましたら、私どもの願っております、いわゆるシニアスチューデントの募集が開始されるもんだと、こう思っております。私どもも団塊の世代をにらんだいい施策だと、こう思っておりまして、市がこれに関して産・学・官の中で、市あるいはまた民の方で、どういうバックアップができるとか、こういうことはまだ具体的には何もありませんが、今後できることは私どもも応援していこうと、こういうことでございます。 また、質問にありました港区が明治学院大学に依頼して、これからの豊かな人生を送るために、いろいろ就学の場を設けてるということも聞いております。これについては、今のところ学園開放で、いろいろな先生が、歴史を中心にして、あるいはまた学習観光というようなことで積極的にしていただいております。こういうことをより、学園の中でというよりも特に市内に入ってきていただいて、そういう活動をしていただけたらと。学習観光もそうですし、また商店街においてのいろいろな展開、福祉の面でのボランティアの活動もいただいておりますんで、そういう面において、より先生なり生徒が市内へ出てきていただいて活動をしていただくと、学校から市内へ出て、来ていただく、そういうことをより展開していただこうと、こういうただことを学園とは申しております。やはり学校へ行くっていうことは、なかなか敷居が高い人もおられますんで、学校が地域へ出て、来ていただくと、こういうことを展開しようと、これも考えておりますので、この2つの面で、学園とよりいい事業をすることによって活性化と交流化が図られるもんだと、こう期待しておる事業としてとらえておりますので、またこの話がより煮詰まってきましたら報告させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(長原寛君) 内田副市長。            〔副市長 内田親秀君 登壇〕 ◎副市長(内田親秀君) それでは、私の方からは映画のまち高梁の発信についての答弁をさせていただきます。 高梁では、国民的娯楽映画で今は亡き渥美清さんの寅さんシリーズが、議員さんも先ほど言われたように、昭和46年には「男はつらいよ 寅次郎恋歌」、これは第8作でございます。また、昭和58年には「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」、これは第32作目が撮影され、寅さんが二度来た町として全国的にも知られておるところでございます。 こうした中、合併前に寅さんシリーズの資料館をという御意見、また御質問等がございまして、いろいろ検討はいたしましたが、建設までには至っておりませんでした。川上議員も先ほど言われたように、昨年からことし初めにかけまして、NHKのBSテレビで放送されました「男はつらいよ」の全シリーズの放送において、再度ベストファイブを選ぶ中、2番目に「口笛を吹く寅次郎」がランクされるなど、今でも大変根強い人気を誇っておるところでございます。 また、高梁市においては横溝正史原作の「八つ墓村」も、昭和52年と平成8年に広兼邸を中心に吹屋ふるさと村でロケが行われております。最近では、一昨年に「県庁の星」、また昨年には「バッテリー」が、またことしには、先月の23日と24日に「釣りバカ日誌」のロケが行われるなど、毎年話題の映画のロケが高梁市内で行われております。特に「バッテリー」のロケでは、高梁のフィルムコミッションの方々には連日の猛暑の中、ロケの支援につきまして、大変お世話になりましたことを感謝申し上げる次第でございます。この「バッテリー」につきましては、高梁市での撮影場面が数多く出ており、高梁のPRや、あるいは情報発信に貢献した映画であると思われます。 そうした中、ロケ地をめぐるバスツアーも3月から6月までの土曜日、日曜日に運行されており、成羽の運動公園などの高梁市のロケ地を訪れていただく企画でありますが、これは大変好評であると聞いておるところでございます。 このように、高梁市内において、映画やロケ、あるいはテレビのロケが行われることは大変喜ばしいことでありますが、これは高梁の町並みあるいは風情、人情、景観など多くの要素、素材が残されているからだと思っておりますので、これらを大切にしていかなければならないと思っております。 こうした中、フィルムコミッションの拠点を兼ねた映画資料館を設置し、情報発信と観光客の増加を図ってはどうかという御質問でございますが、先ほども申し上げましたように、多くのロケが行われておるわけでございますから、当然それにかかわる資料も多く存在することと思います。例えば、先ほど議員さんがパネルでお示しされましたように、ポスターあるいはパンフレット、台本、撮影現場の写真、小道具類など多くの資料があると思われます。これを収集し、また展示し一般公開することは、それらを保存していく役目もあり、大切なことであるかと思います。さらに、それを情報発信すれば観光のスポットとしても生かせるかと考えております。 しかし、映画資料館を開設するに当たっては、新しい施設を建設するということでございますので、現状では困難ではないかと思っております。現存の今ある施設を活用することで検討しなければならないと考えます。また、写真等の展示につきましては、著作権や肖像権の問題が生じますので、その辺もクリアしていく必要があるかと考えております。 そして、これが一番大切だと思いますが、資料の収集には市民の皆さん方の協力をいただかなければならないと思っております。今後、資料の収集や展示内容、先ほど言いました資料館という場所、それからそれらの管理運営等について検討をしていく必要があると思いますので、これらにつきまして、高梁フィルムコミッションや、あるいは商工会議所等々、関係機関と協議していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 以上で川上博司議員の映画のまち高梁の発信についての答弁とさせていただきます。 ○議長(長原寛君) 三宅市民生活部長。            〔市民生活部長 三宅森雄君 登壇〕 ◎市民生活部長(三宅森雄君) 私の方からは子どもに優しいまちづくりについて答弁をさせていただきます。 子どもの権利に関する条例制定の件でございますが、現在高梁市におきましては、制定に向けた取り組みは行っておりません。子どもに関する施策としては、少子化対策、子育て支援策として、たかはし子ども未来ゆめプラン、これは次世代育成支援行動計画でございますが、この計画に基づきまして施策を進めております。主に子育て支援という視点から施策を展開いたしてございます。 現在、子どもたちを取り巻く社会状況は、いじめ、犯罪、虐待といった子どもたちの事件が相次ぎ、大きな社会問題となっております。このように子どもたちの権利が十分保障されているとは言えない社会状況がございます。こうした中で、子どもの権利を守るという理念は国連総会で採択された子どもの権利条約に基づくものでございます。日本につきましても、この条約の締結国となってございます。子どもの権利をあらゆる人々が守ること、さらには子どもたちが社会参加を行っていくことは、子どもたちの郷土愛を醸成する意味におきましても大変大切なことでございます。 本市としましては、今後子どもの権利を守り、子どもに優しいまちづくりを推進していくためにはどのような行政施策が必要か、条例制定の必要性も含めまして調査研究してまいりたいと考えますので、よろしくお願いをいたします。 以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(長原寛君) 安田教育次長。            〔教育次長 安田義紘君 登壇〕 ◎教育次長(安田義紘君) それでは、神原スポーツ公園の施設整備について、多目的広場を整備する行政目的について具体的根拠をということでお答えをいたします。 現在、神原スポーツ公園多目的広場整備事業は、先ほどお話がありましたが、本年度設計、それから平成20年度からの整備事業着手という計画で作業を進めております。この多目的広場でありますサッカー場は、主には神原スポーツ公園に隣接をします県有地を無償で借り受けをし、そして多目的広場として整備をしていくというようなもんでございます。先ほどお話がありましたように、もちろんサッカーの公式試合を行うというふうなことで、必要な、105メートル掛ける68メートルというピッチの標準サイズがあるんですが、そうした規模と、ハードな使用やいろんな場面にも耐えられるというふうなことで、人工芝のフィールドにしたいというふうにも考えております。 それで、現在高梁市にある屋外体育施設、要するに屋外にあるいろんな体育施設で一定規模の大会が可能な施設というものがございます。それを上げてみますと、ソフトボールも含みますが、野球場では神原、有漢、成羽、この3カ所がございます。それから、テニスでは神原とそれから小高下に全天候型のコートが全部で14面ございます。それから、陸上競技では神原に第4種の公認トラックを整備をいたしております。そうしたことで公式試合のできる、こうした屋外の施設としてはこの3つの種目というふうになってございます。特に最近、先ほどお話もあったんですが、近年非常に人気も高いと、競技人口がふえてるというふうなサッカーについてはその整備ができてないというのが実情でございます。 そして、市内のそうしたサッカーに関するいろんな人口といいますか、状況でございますが、サッカーに対する人気は高梁でも非常に高いということでございます。少年団活動や部活動、そして中でも少年サッカーでは小学生のジュニア、それから中学生のユース、そして中学校、高校のサッカー部、そしてこうしたチームが県内外のチームとの交流戦といったものを頻繁に開催をされておりまして、その実力も今頭角をあらわしていまして、実力が示されてきてるというふうな状況でございます。 ことし4月から5月に市内で4日間、高梁カップの第10回の記念大会がございました。県下から24チームが参加をしましたが、市内でこうした大会も開催されるというふうなことはサッカーが定着をしている一つのあかしではないかなというふうに考えております。 それから一方では、先ほどもお話がありましたが、吉備国際大学のサッカー部は、もう非常に高い実力を持ってございます。男子は天皇杯、それから女子は全国大会、こういった常連になってございますし、それから女子の場合は湯郷ベルの選手を吉備国から輩出するというふうなことにも現在なっております。 こうしたことから、サッカーの愛好者、それから保護者、指導者、そして多くのサッカー関係者、あるいは市民も含めてですが、サッカー場整備の強い要望が寄せられております。 平成17年度に策定した市の総合計画でもサッカー場整備をうたってございます。その中では、平成19年度から整備に着手するというふうに示しております。そうしたことで今回、平成19年からこのサッカー場を整備しようということで設計に着手をしたということでございます。 こうした多目的広場は、サッカー以外にも、今盛んにブームになっておりますが、フットサルあるいはフィールドスポーツ、そしてニュースポーツ、こうした大会にも活用できるというふうに考えております。そして、こうした多目的広場を整備することによりまして、サッカーを含め野球場、テニスコート、陸上競技、そしてニュースポーツというふうなことで、神原スポーツ公園を総合スポーツ公園というふうに位置づけて、地域のスポーツ、レクリエーション、そういったものの振興、そして市民の健康保持、増進と、そういったところの拠点にしたいというふうに考えてございます。 以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(長原寛君) 川上博司君。 ◆12番(川上博司君) 再質問いたします。 まず、市長の方から大学を活用した高齢者大学の設置について前向きな答弁をいただきましたが、先ほど6月の会議でシニアスチューデント制度について協議してるということでございます。これはちょっと、港区の制度とはまたちょっと違う制度でございまして、全国的にも珍しい、今の学生以外に、特に退職者を中心としたシニア世代を新たに市内外から来ていただくということでございますから、そういった学費の問題とかございますし、よく全国の大学で通信教育というのがありまして、通信しながら学べたり、もちろん夏休みにキャンパスに行って学ぶとかという制度もありますので、そういう部分とどのように違うのかというのはこれからの課題だと思いますので、ぜひとも前向きに取り組んでいただくよう要望いたしておきます。 次に、映画の町について内田副市長の方から答弁がございましたが、その答弁によりますと、新しい建設はしないけれども既存の場所をどっか利用して、できれば取り組んでみたいなというような感じに受け取れたんですけれども、その辺についてはどうでしょうか。 ○議長(長原寛君) 内田副市長。 ◎副市長(内田親秀君) 施設管理をしておられる方等ともよく協議をして、どこか市内へやりたいとは思っております。以上でございます。 ○議長(長原寛君) 川上博司君。 ◆12番(川上博司君) ありがとうございます。 本当になかなか資料を収集しようということになると、やっぱり市民の皆様の協力もあるでしょうけれども、やはりまずはできることから、本当に最初は小さいスペースでもいいと思うんです。やはり今回もデスティネーションキャンペーンということで、かなりゴールデンウイークには高梁の地にお客様が見えられて、私も頼久寺の近所に住んでますから、もう頼久寺の駐車場はあふれるし、観光駐車場いっぱいになるし、シャトーの駐車場もあふれて、たまたま昼間外へおりますと、観光客の皆さんから問い合わせといいますか、石火矢町ふるさと村はどうやっていくんだと、頼久寺の駐車場の目の前で聞かれるわけです。そういう部分で、映画の町じゃいうのも、たまたま私がふるさと村は寅さんの8作と32作をしたんですよというて言うたから、そのお客様は喜んで行かれましたけれども、やはり気軽に、ここを見たら石火矢町でやったんだなというふうなんが身近にアピールできるようなことぐらいは、やっぱり早急に僕はすべきだと思うんで、ぜひともフィルムコミッションの皆様や観光協会、あと商工会議所の皆様と協議をしていただいて取り組んでいただくよう要望をいたします。 あとロケ地のマップにつきましても、国の方の経済産業省の補助金がついて何か取り組んでおられるやに聞いておりますので、その辺も含めてこの資料館、簡単なもんでもいいですけど、まずは始めることが僕は大事じゃと思います。だから、市内の人、近場の人は寅さんのことを知らなくても、もう東京でああやって、NHKのBSで山本晋也さんらがもう備中高梁備中高梁と、備中高梁の名前をそのままずばり出してる映画はあの映画しかないんです。そりゃ「バッテリー」が十何カ所やったとはいえ、あれが成羽の運動公園ですとか、そこが高梁高校のこれですとか、そういうことは全く言いません。ですから、もうこれからはつくられないであろうこの「男はつらいよ」という、この高梁の名前を大々的に出してる、やっぱりそういうシチュエーションというのは僕は大事にすべきだと思いますので、ぜひとも前向きに取り組んでいただきたいと思います。 最後に、神原スポーツ公園の整備について御丁寧に答弁をしていただきました。サッカーの競技人口もふえてるし、皆さんの要望も多いし、レベルも上がってるからということでございますし、特に公式試合ができることを先ほど列挙されました。野球、テニス、陸上、もうサッカーが入ってないからやるんだと。 そういうことでございますが、1点ちょっと気になってるのは、大会を誘致するということになりますと、先ほどの高梁カップもそんなに年に何回もするわけじゃございませんが、岡山にクラブチームがあります、サッカーで。吉備国際大学の皆さんも行かれておりますが、三菱水島FCという、これはJFLという、これはJリーグのJ1、J2の下にあるリーグでございますが、これが18チームございまして、全国に55会場、試合ができるとこがあるんです。そのうち岡山の会場が3カ所ありまして、桃太郎スタジアム、笠岡陸上競技場、あと美作のラグビー・サッカー場、いずれも、桃太郎スタジアムはJリーグの試合もできる。また、美作のラグビー・サッカー場につきましては5,000人収容。また湯郷ベルのホームスタジアムでもあるし、ワールドカップのカメルーンが合宿をしたとこでもございます。また、笠岡の陸上競技場につきましても広い、これは国体の会場にもなったと聞いておりますが、そういう会場と並んで高梁の会場も食い込もうとされてるのか。それともファジアーノという、今中国リーグの首位走っております男子のサッカーチームがありますが、これはJFLの下にある各地方のリーグで中国リーグには7チームあります。これが全17会場ございまして、岡山県には福田公園、また岡山市に2カ所、あと美作と、4会場ございますが、この中国リーグの試合としても使えるようにされるのか。はたまた、吉備国際大学の女子サッカーチームにつきましては、先ほど全国大会に出られたと言いましたが、実は女子のサッカーリーグというのがございまして、なでしこリーグのディビジョン1、2という、これは男子のJリーグでいうJ1、J2というのに属して、その下にJFLではなくて、各地域のサッカーリーグがあって、中国女子サッカーリーグの8チームの中に吉備国際大学の女子チームが入っております。これにつきましても定期的にリーグの試合があるんですが、現在中国地方の13会場あるうち、岡山県内では福田公園と灘崎の多目的広場の2カ所しかございませんので、それにさらに追加して1会場を神原スポーツ公園に誘致できるようにされているのか、その辺についてはどうでしょうか。 ○議長(長原寛君) 安田教育次長。
    ◎教育次長(安田義紘君) そういった大会の開催ができるピッチといいますか、サッカー場ということになります。そして、そのサッカー場につきましては、それぞれクラス分けといいますか、ランクづけがございます。クラスSからクラス4というランクづけがございます。したがって、ランクづけがないと全国大会も開催ができないと、地域の大会も開催できないというふうなことになります。クラスのSというのはこれはもうJリーグが開催するところですから、例えば岡山の桃太郎スタジアムがクラス1ということです。これはもう到底無理ということになりますから、クラス3か4かということになるんですが、とりあえずそういった全国大会、地域の大会が開催できるようなサッカー場を整備するというのが一つの目標にしています。 ○議長(長原寛君) 川上博司君。 ◆12番(川上博司君) クラス3か4ということでございますが、じゃあ観客席とか、一番問題はやっぱりスタンドとか、そういう部分が一番お金がかかるし、どれだけの人が見えるかということ、あと駐車場の整備ですね。今回県有地を整備するということで、あそこは下の公園の駐車場に今まで使われとった場所だと思うんですが、その辺の今後の駐車場の確保、その辺はどうでしょうか。 ○議長(長原寛君) 安田教育次長。 ◎教育次長(安田義紘君) 先ほどお話ししましたように、県有地を無償でお借りをするということで今交渉もしております。一応、方向づけはもうできております。したがって、そうした県有地とサッカー場をどういうふうに配置をするかというのがあるんですが、今お話しのそういった駐車場のスペースも極力確保するというふうなことで進めたいというふうに考えております。 ○議長(長原寛君) これで川上博司君の一般質問を終わります。 ただいまから10分間休憩いたします。            午前10時52分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前11時3分 再開 ○議長(長原寛君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、仁後章介君の登壇を願います。 仁後章介君。            〔10番 仁後章介君 登壇〕 ◆10番(仁後章介君) おはようございます。10番仁後章介でございます。 私の一般質問は3点、高梁の学生宿舎の空き部屋対策と中山間地域の農地の荒廃、空き家の問題、それから老人福祉の問題についてお尋ねします。 まず第1番に、現在高梁市内において、市街地では学生宿舎の空き部屋が、また市街地外においては空き家や田畑の荒廃が目立つようになりました。 まず、第1点としまして、学生宿舎についてお尋ねします。 平成12年から平成18年まで整備促進助成金制度があり、現在も制度継続中は利子補給でございます。学生宿舎の整備の状況は、昭和63年から平成14年まで、認定した部屋が2,532室でございます。高梁学園の学生の市内居住状況は、下宿、寮を含め2,685部屋、平成18年度では2,414部屋でございます。大まかに認定前の部屋数で約200、認定後の部屋数で100ぐらいが空き家になっとります。学部増設等で学生数は余り変化はないと思いますが、学生宿舎の空き部屋等が特によく目立っております。このことについて執行部はどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。 また、ちなみに認定後の100室については5階建ての学生マンション4棟分に当たります。大体4万円平均で計算すると、480万円から800万円、こういうものが今高梁の財産から流失していっとると思います。また、学生の中にも整備状況が悪いから、10年前に建った建物でトイレとふろが一緒にあるからというふうなぜいたくな御意見もありますが、このような意見に対して家主の方は、リフォームをしたいんだけど、そういうふうな貸してくれる条件はないだろうかという御質問がありました。 第2点に移らせていただきます。第2点は老人福祉の問題でございます。 本市の高齢者人口は、平成17年4月1日に、1万2,833人でございます。人口全体に占める割合は34.2%、今は35.4%から3%いっとると思います。年々増加していますが、高齢者全体は、第2期保険事業計画の推計によりますと、平成19年度に1万2,700人とやや減少するものの、75歳以上の後期高齢者は増加すると見込まれます。このことから、身体の虚弱、機能の低下による寝たきりや認知症、要介護の状態となる高齢者が多くなっています。また、過疎化、少子化、核家族の進行や家族の扶養意識の変化等により、高齢者のひとり暮らし世帯や高齢者世帯の増加が顕著で、地域の祭りや行事等を取り巻く環境は大きく変化しています。しかし今日、高梁市は行革において、高齢者福祉にかかわる予算においても10%のカットを、10%ということが明確かどうかわかりませんけど、少子化、子どもの保護に移行していくように感じられます。執行部の御所見をお尋ねします。 第3に、中山間地域の定住と空き家についてでございます。 これは1番の空き家対策と一緒に考えて、市街地外の農地の荒廃や空き家が目立つようになり、その中で農地の耕作放棄地の拡大防止と地域活力の向上のため、空き家情報や売買及び利用権設定希望農地の把握に努め、田舎暮らしを進めるために、帰農や就農等を支援する体制を早急に確立してもらいたいものです。また、新規就農者を積極的に受け入れる体制を整えてもらいたいものです。 また、集落単位で農業の共同作業を促進することによって、畦畔や農道、水路などの生産基盤の点検、維持を集落単位で、まちづくりの一環として、市からの材料支給とか、交付金もございますが、成羽町、川上町、備中町、有漢町も含めそういうふうなことで集落単位でしていただくというふうにすれば、財政のコストも下がってくるんではないでしょうか。また、そういうふうな人間の触れ合いでまちづくりができると思います。そういうことが今の中山間地域の空き家対策に一役を担うものと確信しとります。 これにて一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(長原寛君) 秋岡市長。            〔市長 秋岡 毅君 登壇〕 ◎市長(秋岡毅君) 私からは、仁後議員さんの3番目の件についてお答えさせていただきます。 昨日も御質問がありましたが、いわゆる農村地域、中山間地域における農地の荒廃が進んでいくと、それに対してという観点。それからまた団塊世代の定年退職者がこれから日本に大量に発生すると、そういう皆さん方が少しでもこの高梁市内へ住んでいただければと、これ農業に限らずですが。そういう観点から、いわゆる交流人口のみならず定住人口の促進に寄与する事業を展開すると、こう考えております。農業以外といいますと、先ほどの空きアパート、マンションの件もございますが、農業以外でも就業していただく、いわゆる企業へ勤めていただく、あるいはまた商業を営んでいこうかと、商店街へ移り住んで新たに商業をしていこうかと、そういういろいろなパターンがありますけれども、大きく分けてその2つ、農業でと農業でない方と、こういう2つの就業、また定住なり移り住んでいただく、滞在型もあるでしょうが、その2つのパターンがあると思っております。 特に農業面においては、農林課の農業相談センターが扱っておるところでございまして、いろいろ皆さん方から空き農家と空き農地の募集というんですか、調査をいたしておりますし、また申し込みを受けております。これは個人情報保護法によってなかなか皆さん方からの情報が集めにくいというような点がありますけれども、なるべく私どもはいろいろな団体、農業関係の皆さん方の御支援、あるいはまた地域の協力をいただいて、空き農地のデータバンクをつくっておりますし、また空き農家のデータを集めておるという状況でございます。 これは昨日も申し上げましたように、もう既に空き農家が7件、空き農地が2件の情報提供ございますし、また今、借ろうかという方との折衝が4件進んでおるという状況でございます。この内容については、また農業相談センターの方へ行っていただければこういうデータが、空き農家はどういう家ですよと、それからまた空き農地はこういう状況ですよというのを一応映像でこれ流しておりますので、見ていただけたらと思っております。こういう空き農家、空き農地をデータ化しておりますし、また来ていただくようなパンフレット、資料づくりを早急にしたいと、こう思っております。いわゆる情報発信しなければ来ていただけませんで、全国へ向けて高梁へ来ていただきたいと、住んでいただきたいと、こういう展開をしていこうと、こう考えておるところでございますんで、いろいろな農家の方々の御協力を仰いでこれをやっていこうと、こう思っております。 またいろいろ農作業についても農業相談センターが主催で、先般もピオーネスクールを開いたところでございまして、これは今ピオーネをしておる方じゃなくて、都会から来ていただいて、ピオーネの生産はこうですよということを実地で勉強していただけたらと、それが将来は定住に結びつけばと、こういうことでピオーネスクールを開いたりということで、今後これはもうピオーネに限らずトマトの栽培であれ、そういうスクールは開かせていただこうと、こういう農作業指導をやっていけたらと思っております。 また懸案でありますこれからのそういう中山間地域のバックアップ、大まかに農作業のことも言われましたが、そういうことも含めた農業振興公社の件がございまして、実はまだ全市への、高梁市農業振興公社の設立に至っておりません。これはJAさんとタイアップしてやるわけですから、事務レベルにおいて今検討いたしておりますけれども、これが今後全市にわたるとなると、その中の作業として、ひとつこれを公社においても、農村地域というんですか、中山間地域の農作業環境整備をしていけるんじゃないかとかなり期待いたしておりますので、そういう面でも取り組んでいけたらと思っておりますんで、よろしくお願いします。以上です。 ○議長(長原寛君) 戸田総務部長。            〔総務部長 戸田義則君 登壇〕 ◎総務部長(戸田義則君) それでは、仁後議員さんの1番目の学生宿舎の助成の関係のことについて答弁させていただきたいと思います。 このことにつきましては、先ほども仁後議員さんの方からございました。吉備国際大学が平成2年に開学いたしましたが、この開学にあわせまして学園の学生、関係者の宿舎を民間活力によって確保するということで、市としての支援策、学生宿舎を新築、増築あるいは改築される人に助成金の交付制度を設けて支援してまいりました。この制度によりまして、現在までに204件で2,532室の建設をいただいて、学生宿舎の確保に貢献をいただいたところでございます。先ほど申されたとおりでございます。 また、御質問にありました宿舎のリニューアル等の関係のことでございますが、大学の開学から相当年数も経過いたしておりまして、宿舎の修繕等も想定されると思います。こうしたことの中で、老朽化した学生宿舎の魅力を回復するための修繕資金として金融機関から融資を受けられる方を対象にして、約定利率の2分の1の額を助成するという制度を持っております。約定利率5%、それから利子補給額20万円、それから5年間という制限を設けておりますが、こうしたことで修繕等に対する支援策というふうにしております。 少子化が進んでまいります中、各大学ともでございますが、学生確保に非常な努力をされてきておりますが、全体の学生数が減少するという極めて厳しい状況でございます。市といたしましては、学生確保に努力されております大学とも連携いたしまして、学園文化都市づくりの推進ということの中で、大勢の学生の皆さんに住んでいただけますよう学生の町高梁の魅力アップに努めていきたいと、このように考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(長原寛君) 三宅市民生活部長。            〔市民生活部長 三宅森雄君 登壇〕 ◎市民生活部長(三宅森雄君) 私の方からは老人福祉対策の件について答弁させていただきます。 初めに、現在市の方で行っておりますサービス等について若干説明させていただきます。 本市では高齢者の方々の閉じこもり等による社会的孤立感の解消や、自立生活の促進、身体機能の維持向上を図る目的で、生きがいデイサービスや配食サービス、緊急通報装置の設置等、高齢者の在宅福祉の充実に向けて努力しているところでございます。在宅高齢者の多くの方々は、できる限り住みなれた地域で過ごしたいというふうなことを望んでおられます。そうした地域で生活していくことを維持するために、今後より一層高齢者の在宅福祉に取り組んでいかなければならないというふうに考えてございます。 しかしながら、本市の状況を見てみますと、先ほど議員さんもおっしゃいましたが、過疎化、高齢化等が進んでございまして、高齢化率は本年5月末現在で35.19%というふうに、非常に進行いたしてございます。こうした中で、地域によりましては生活道の管理や冠婚葬祭等、共同集落としての機能が急速に衰えまして、環境問題や自然災害とも密接にリンクし、将来的に大きな懸念材料が起きていることも事実でございます。 こうした中から、高齢者の皆さんの支援ということになってきますと、地域ぐるみで高齢者の支援体制を確立するということが一番大事だろうというふうに考えております。今後につきましては、地域におけるこうしたニーズ等を十分に把握しながら、幅広い施策の継続と充実が不可欠な状況でございます。すべての人々が住みなれた地域で安心して生活ができますように、地域で支え合う活動をお願いし、こうしたことに全市民挙げて取り組んでいく必要があろうかというふうに考えております。 次に、御質問の中の予算計上の件でございますけれども、老人福祉対策費全般が減少してるんではないかというふうな御質問でございます。本市の平成19年度の予算と平成18年度の予算とを対比して見てみますと、これ特別会計を含めまして全会計ベースでございますが、平成18年度の予算計上額は約105億1,700万円でございます。それから、平成19年度ベースでございますが、すべての会計の計上額が99億8,480万6,000円ということで、差額が5億3,283万5,000円減額となってございます。この減額の内容を見てみますと、老人保健特別会計の減少額が5億9,944万6,000円ということで、老人保健特別会計は段階別に被保険者数が年々減る状況で、後期高齢者医療の関係等もございまして医療費が減ってきておりまして、この減額が主な原因でございます。したがいまして、総トータルベースで対比してみますと、平成19年度予算は対前年比に比べまして、6,700万円の増となってございますので、全体的には老人福祉対策費というのは前年並み、あるいは微増程度の中で推移してるというふうな状況になってございますので、よろしく御理解を賜りたいというふうに思います。 以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(長原寛君) 仁後章介君。 ◆10番(仁後章介君) 学生マンションのことを若干尋ねさせていただきます。 35平方メートルとか、固定資産税とか、3分の1以上とか、これをすればこういうふうに融資の利子補給の対象にしますというて、平成2年からどんどん進められた経緯があるんですけど、家主も市がこういうふうにするんだからというふうなことで、ある程度市も大学との兼ね合いで助長したような、助長言やあ失礼ですけど、そういうふうな経緯があると思うんです。建てられるのは本人の意思なんですけど、銀行へ行って計画書を立ててすればいいんでしょうけど、こういうふうな状態が、少子・高齢化というなあもうずっと前からわかってるんですから、そのときにある程度の抑制というのを市の行政の側としてしていかにゃいけんのじゃねえんかなというのが1つ問題があるんじゃねえんかなと思うんですよ。 それで今現在、私が言いました200、それから認定後の100に対しても、いろんな家主、建築会社が建てられたというふうなことで、いろいろ構造的にも違って、隣の部屋から音が漏れるとかというふうなことがあったり、前にも言うたように、トイレとおふろが一緒にあるからもう嫌だとかというふうなことの経緯はありますけど、それを今度2部屋とか3部屋にして一般の人を受け入られるようにしたときに、今高梁市も信用保証協会に債務負担行為みたいなことをしょうることがあると思うんです。へえから、近代化資金とか。信用保証協会とか、そういうふうなところに市小口とかというふうなことで、1,000万円の債務負担が出てきとる、そういうものも商店主のような位置づけに置いて、家主さんにそういうふうなことはできないものかというのが2点目ですわ。ですから、そのときの行政は、少子・高齢化がわかっとるにもかかわらず、どんどんどんどん、皆さんそりゃ、学生マンション学生マンションいうて。初めは5万七、八千円から今は4万円切るぐらい、へえで新築でも入ってない状態があるわけなんですよ。それを単に大学側だけの責任にするんじゃなしに、高梁市も大学があるから16億円とか、17億円とか相乗効果がありますというて合併のときに言ようりましたんですから、ある程度市の行政側にも、その責任は私はあるべきじゃないかなと思います。 それで、またそれをどんどんどんどんつくらせていく。ほんなら、今利子補給しょうるがなと、それが平成18年、平成22年ぐいらで利子補給が終わって、固定資産税の見直しは3年置きでしていくんですけど、それじゃ間に合わんのですわね。大きなプールへ石を投げたぐらいのもんで波紋も何も立たんのです。ですから、そういうふうな、商店主と同じような扱いにしてあげて、もし改造するんじゃったら、ある程度の枠は要るでしょうけど、そういうふうなことはできないものかというのを、ひとつ戸田部長にお答えいただきます。 それからまた、答弁してくださいました三宅部長にお尋ねしますけれど、私は荒廃した中山間地域の田畑とか、そういうふうな空き家なんかも一つの例なんですけど、AからCへ行くときに、Bさんが抜けましたよと。ほんなら水がたたえて荒れっしまうわけですわ。ほんなら、その田んぼへ行くのに、それを市の方へ農道とかそういうふうなことでお願いしとんじゃけどが全然してくれんのじゃ、あと3年待ってくれ、5年待ってくれ、10年待ってくれえというて、わしが死ぬまで待ってくれえという。そういうふうな現状だから、私はそこへ採石を入れるなり、そういうふうなことをすれば災害復旧とかというふうなことも、県からの補助金も考えてするんでしょうけど、早目に手当てをしていけば難儀な土地が利便性のある土地に生まれ変わってくる。そういうふうな、1件10万円、140万円の材料支給、前回企画課、財政課にも行ってお願いをしとんですけどが、そういうふうな枠組みじゃなしに、その地域の集落の方が出て採石をまいたり、コンクリートを打ったり、そういうふうなことをしていけば町の人が一緒になって労役をしていけば活性化にもつながっていくし、また老人や、おばあさんがおられたときにゃ、済まんなあと言うてかしわもちをつくってくれたり、やっぱりそういうのが町の活性化になってくるわけですわ。そういうふうなことを、やれ災害の予算がつかんけえとか、県の補助金がおりんけえとかというふうなことは、10万円ぐれえじゃったら単市でできると思うんです、そういうのが何件も何件も。そりょうを進めていくんが、今当該部長であるあなた方の責任じゃねえんかなと私は思うんですよ。そこら辺についてもう一度、再質問すると思いますけど考えをお聞かせください。 ○議長(長原寛君) 戸田総務部長。 ◎総務部長(戸田義則君) それじゃ2点ございましたが、仁後議員さんの再質問でございます。 学生宿舎の建築の関係のことつきましては、建築の助成金制度というのは平成16年度で終わっております。それと申しますのが、学部増設でありますとか学科の増設ということで、学園の定数がふえるときに、そうした制度によって支援をしていこうということで、それが一応そこで切れたということでございます。 今の現況を申し上げてみますと、最終の平成16年度に申し込みをされて今受けられておる人は初回に固定資産税相当額を助成しますと、9年間の助成をやってまいりますので、平成25年度まで受けられる期間があるわけでございます。先ほどちょっと触れさせていただきましたが、助成金を受けるに当たりましては、学園の関係者なり学生さんが3分の1以上居住されておる必要があるというふうなこと、それからまた1室の床面積が35平方メートル未満であるとかという、こういう条件がございます。これを平成25年まで受けていただこうと思いますと、この条件で平成25年までしていただきませんと助成金の方も支給できないという状況もございます。 それからもう一つは、先ほども申し上げましたが、そうした中で、長年たっておりますと、学生さんの方からも要望といいますか、古いマンションにつきましては、トイレの関係のこととかもあろうかと思います。それらにつきましては、現行では利子補給の制度、先ほど申し上げました制度を御利用いただければどうかなというふうに思っております。 それから、もう一点の学生マンションを転用しまして一般の人が入れる住宅にしたらと、そのことの助成がという御質問であったかと思いますが、現在はそうしたものというよりか、さっき言いました学園文化都市づくりということの中で、学生さんに住んでいただける施策の方を優先をさせていただきたいというふうに思っております。 ただ、民間企業さんの融資制度の中では、議員さんも先ほどちょっと触れられましたが、市の商工観光課が窓口になっております中小企業の設備近代化資金の利子補給制度で、年間利子の2分の1を3年間補給されるとか、あるいはまた商工会議所さんの方で行われております中小企業等の経営改善資金の融資制度がございます。これは資金としては550万円、返済期間、5年から7年というふうな制度もございますので、こちらの方を活用されるということになりましょうが、何せ市としましては学園文化都市づくりを今後も進めていきたいということの中で、住んでいただく施策の方に力を入れたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(長原寛君) 笹田産業経済部長。 ◎産業経済部長(笹田恒博君) 失礼いたします。先ほどのお話で農道とか市道等の生活道の簡単な傷んだところの整備とかということがありましたので、私の方から答弁させていただきます。 先ほど、きのうにもありましたように、原材料等を、それぞれ予算もつけておりまして、これが無限にあると、十分あるというわけではありませんけれども、例えばアスファルトがちょっとへこんだとか、あるいはちょっと路肩がつえたとかという部分につきましては、こちらの方から職員が行って直したり、あるいは町内といいますか、地域の方からの要望によりまして原材料を、砕石をお配りして地域で整備していただくとか、生コンクリートの支給とかということで原材料を支給いたしております。それは地域局単位でありますし、本庁の建設課あるいは農林課の方へもありますので、それぞれのところへ要望を出していただいて相談、協議していただければ、危険性とか優先順位もあって、先ほども言いましたように予算がずっと無限にあるわけではございませんので、その辺のところを配慮しながら対処していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(長原寛君) 三宅市民生活部長。 ◎市民生活部長(三宅森雄君) 私の方からは高齢者福祉対策の中の件でございますが、こうした中で、ひとり暮らし老人や高齢世帯の支援対策というのは非常に大切でございます。 現在、本市の方では、こういった活動につきましては、各地域の民生委員さんが主要な活動として取り組んでくださっております。行政に対する各種の手続、あるいは日常生活の支援、こういったことにも取り組んでくださっております。特に心配事や生活上の困り事、先ほど道路の件も出ましたけれども、こういった中で仲介をしてくださっております。そういった形の中で、地域の方が協力してそういった要支援者を守っていくと、これは大切な活動だろうというふうに考えてございます。市の方としましても、そういった民生委員さんの情報等を軸に個別の対応というのは当然必要になってくるというふうに考えてございますので、今後ともそうした地域の福祉力の強化、要するに向上なんですけれども、こういったことにも社会福祉協議会と一緒になって取り組み、地域福祉力を上げていって、要支援者を守っていくと、こういう対策も進めていきたいというふうに考えてございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(長原寛君) 仁後章介君。 ◆10番(仁後章介君) ありがとうございます。 ほんなら三宅部長の方へ再度。私が市会議員になったときに配食サービスのことをお尋ねしたと思います。某町内で、年寄りの方が300円の弁当を昼晩と分けられとると。私はその300円の弁当を分けられとるという意味より、そこへ持ていく配食サービスの方が年寄りひとり暮らしの機嫌伺いじゃねえんですけど、安否の状態を見るだけも結構なんですよ、はっきり言うて。そういうふうなことを静脈血管のように張りめぐらして、もっとしてもらいてえというのを私は意見として、一つの提案として言っときます。 それからまた、戸田部長にも再度お尋ねしますけど、550万円ではRCで建てられたビルでしたら1室なんですよ。私どもも解体をしょうりますから、それを550万円で何部屋できるとお思いでしょうか。そこら辺を再度、私はもちいと、保証協会に対して市が1,000万円とか2,000万円の債務保証をしとるんなら、そういうアパートの人にも債務保証を、何ぼか大学との話し合いの中においてしてあげた方がいいんじゃねえんかなと。せえからまた、今戸田部長の答えの中になかったですけど、そういうふうな少子・高齢化がわかっとるにもかかわらず、そういうふうなビルなんかをどんどん建てられたというふうなことに、市として一抹の不安はなかったじゃろうかなと。 それから、笹田部長にもお尋ねしますけど、予算には限りがある、確かに限りはあります。だけど、それをしとくことによって、100万円かかるもん、200万円かかるもんが、10万円とか15万円とかで済むわけです。傷がだんだんだんだん広がって、ほんならそのときの部長の機嫌都合で、これを高梁に回してあぎょう、ほんなら成羽町へ回したぎょう、有漢町へ回したぎょう。せえじゃ困るんじゃ。それを今血どめをしとかんと、地域の集落単位の活性化にもつながってこんのじゃ。今使わにゃ将来1,000万円、2,000万円になるかもわからんねえ。そりょうわしが言いてえん。へえで、戸田部長も今さきの500万円のことがあると思うけど、それをほんなら保証協会とか、そういうふうなとこへ行ってじゃな、アパート経営については一つの商店主とみなしてじゃな、そういうふうなことはできんじゃろうかということをお願いして、何か答弁ができりゃお願いして終わります。 ○議長(長原寛君) 戸田総務部長。 ◎総務部長(戸田義則君) マンションの関係のことでございますけども、大学が開学しまして、マンションの建築の方をお願いをしてきたわけなんですが、開学当初はどうしてもマンションが不足しまして、学生さんが希望があってもこちらへ住めないという状況が続いておりました。それから、満たされてきたといいますか、だんだん充実してきたという経過もあろうかと思います。いずれにいたしましても需要と供給の問題に係る話でして、非常にこれ難しいと思うんです。少子・高齢化でというふうなこともその中の要素にあると思いますが、大学のいろんな魅力の関係、あるいは総合的な話になってくると思います。建っていただきましたのは民間の方でございますが、もちろんおっしゃいましたように協力をお願いしてきたという経過はございます。最終的には需給バランスの問題であるというようなことで考えさせていただきたいと思います。 それから、もう一度民間資金の充実の話も、民間への転用のことについての市としての考えのことがありましたが、市としましては、それよりか学生に住んでいただける施策の方を強化していきたいと、このように思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(長原寛君) 笹田産業経済部長。 ◎産業経済部長(笹田恒博君) 例えば、道路に穴があいて危険なとかというと、すぐにパッチング等はしとります。その現場を見せていただいて、その状況によってどの程度でできるかというのを判断させてもらって、さらにそのことによって災害がさらに広がるということのないように処置はしていかなければならないと、このように考えております。現場を見ながら、それから先ほども言いますけども、状況にもよりますんで、予算との絡みもありますんで、よろしくお願いします。 ○議長(長原寛君) これで仁後章介君の一般質問を終わります。 次は、宮田公人君の登壇を願います。 宮田公人君。            〔15番 宮田公人君 登壇〕 ◆15番(宮田公人君) 15番の宮田公人でございます。よろしくお願いいたします。 質問に入ります前に、まず2点、申しわけございません、訂正をさせていただきます。 まず、質問の2番目のところでございますが、市財政の件でございます。連結実質赤字比率全国ワースト9位と書いておりました。申しわけございません。中国5県の中でワースト9位ということで訂正をお願いいたします。 それから、3件目のケーブルテレビの関係でございますが、最初の方のセンテンスですけれども、「本市のケーブルテレビの整備についてどのような方針で臨むのか」が、展望の「望」という形で打っておりましたが、臨時議会の「臨」という意味の「臨む」に御訂正いただきたいと思います。確認しておったつもりでございますが、うかつでございました。おわびを申し上げまして訂正といたします。 それでは順次質問をさせていただきますので、執行部の適切な答弁をお願いいたします。 まず、教育施設の有効活用でございますが、去る平成17年3月に高山小学校の件につきまして教育長に御質問いたしました。休校状態の高山小学校を、できれば教育委員会の裁量の範囲で、教育目的に限り有効に活用すべきじゃないかなということをかねがね思っておるわけでございますが、平成17年3月議会以降2年経過いたしておりますので、どういうふうな取り組み、どういうふうな対応をとられたのかという点について、お伺いをいたします。 それから、2点目の市財務内容の改善と遊休土地の有効活用ということでございますけれども、これにつきましては先ほど訂正させていただきましたが、日本経済新聞の5月23日の紙面に、いわゆる連結実質赤字比率、中国5県でワースト9位という報道がなされました。財政の方にも問い合わせましたけれども、いわゆるいろんな関係がありますが、主たる要因の一つとして、地域開発事業の特別会計に含まれる遊休土地、ほかにも住宅新築資金の貸し付けのそういう関係のこともございますが、一番そこが大きいということでございます。 この具体的なところで言いますと、実は私の住んでおります松原町、旧高梁市におきまして吉備ハイランド・オアシス構想という中で、実はかなりの土地が買収されたまま、そのままになっております。金額で言えば1億5,000万円程度。そのほか井谷の分譲地であったり、佐原の工業団地の残がありましたり、備北バスのターミナル、もう一つ日名の工業団地が1億7,000万円程度ということでございます。これ今までの行政の判断経過がございますので、きょうあしたに一気に解決できることではございませんけれども、実質簿価としてはこれだけの金額が残っているということでございまして、その中で一番手がつけられるかなと思うのが日名の工業団地でございます。かなり広いじょうあるわけですけれども、ここをできるだけうまいこと使えないかと、工業誘致といいますか、企業誘致という方法もありましょうし、最悪だめなら目的を転換して宅地という方法も、法的にどうなのか私はわかりませんけれども、少しずつ取り組んでいく必要があると思いますので、その点についてお伺いをいたします。 もう一点、なぜそういうことを申し上げるかといいますと、いわゆるこの3月9日に地方公共団体の財政の健全化に関する法律案が閣議決定をされました。今、参議院を通過しているのか衆議院を通過しているのか私わかりませんけれども、いわゆるその中でうたわれていること、複数あるわけですけれども、いわゆる実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率、いわゆるこういった比率を年次報告してくださいよと。仮にこの比率が基準をクリアできない場合には、いわゆる財政健全化計画、もっと悪ければ財政再生計画、そういうものを出してくださいよと。高梁市がそうなるということではないんですけれども、実はそういう国からの縛りが非常にきつくなってきている。さまざまな点があるんですが、いわゆる公営企業経営の健全化というのもこの中でうたわれております。ということは、上下水の関係であったり、この後質問いたします成羽病院の関係であったり、しっかりやってくださいよということがこれからどんどんどんどん厳しくなってくるわけでございます。そういったことも兼ね合わせて、できるだけ今のうちに、対応できることはお互い知恵を絞っていいようにしておこうという意味で質問申し上げますので、答弁をお願いいたします。 それから次に、ケーブルテレビの件でございますけれども、もう皆さん御存じのとおり、2011年7月24日、地上デジタル放送への移行ということでございます。その点について本市のケーブルテレビの整備についてどういう方針で臨むのか、先ほど訂正したところでございますが。まずやはり市民の皆さんに情報提供していくと。いわゆる一般のアナログ放送が本当にそこでぷつっと見えなくなったとき、どういう状況が起こるんだろうかと。やはりこの地上デジタル化ということについて、どうやって周知徹底していくかということもありましょうし、じゃあ端的に申し上げますと、今の成羽町のケーブルテレビの高度化といいますか、改修のことがございますし、川上町、備中町においてはまだケーブルテレビが敷設されていないという現状でございますので、地元においてどういうニーズがあるのかと、そういう調査のこともございます。あるいは費用負担のこともございます。何よりも、先ほど申し上げましたように、今の財政状況、地方財政を取り巻く環境というのは非常に厳しい中で、市財政から見た場合に、どういう実現可能性があるのかということについて、お伺いをしたいわけでございます。 この点につきまして市長がどういうふうな答弁をなさっているのかということを、ちょっとひもといてみたわけでございます。 平成17年3月議会、合併直後でございますが、いわゆる一つの問題として電波管理機構による、いわゆる放送してもいいという許可を受けなきゃいけないということ、それから今申し上げました財政の問題もあるんだよということを御答弁なさっております。 それから、次の平成17年6月議会では、いわゆる備中、川上町については、費用にして15億円ぐらいかかるんだと。3月議会の御自身の答弁を受けて、広島に総務省の中国総合通信局があって、そことの協議に入っておると。あわせてそのときに、また打ち合わせを総務省としているのでその方向ができ次第、具体的に取り組んでいきたいと、これについて皆さんの御意見も賜りたいということをおっしゃっておられます。 そして、その年の12月議会、ここではもう少し踏み込まれて、今ワーキンググループをつくっているんだと、ワーキンググループでどういうことをやるかという案づくりをしていると、その作業の段階であると。その案ができ次第、皆さんにお示ししたい。 次の年の3月では、いわゆるまた川上町、備中町のCATVの設置を考えなきゃいけないと。平成19年度にスタートして、平成20年、平成21年、平成22年に完成すれば平成22年のアナログ放送の終了に間に合うだろうというような意味の答弁で、これ時間的な答弁もなさっておられます。 その次の6月議会では、質問自体もなかったわけですけれども、ケーブルテレビの件について、いわゆる町内委員の皆さんから意見を多く寄せられているという、意見を聴取されたということじゃなくって、寄せられているというような意味の答弁をされております。 最後に平成18年12月、できる限り努力してまいりまして、平成23年7月24日までにこの事業が完結できるということで、最大限努力させていただきたいと、きょう現在はそういう言葉でしか表現できないという。 るる申し上げましたけれども、どうもこちらで見ておると、事務処理的には進んでおるのかどうかわかりませんけれども、2年経過する中で、少なくとも先ほど申し上げたプランづくりをしているというのはいかがなものができたのかと、いまだ議会には示されていないわけでございます。財源等の問題もあるかと思いますけれども、やはり御自身がこういう形で、ステップ・バイ・ステップで答弁なさってるわけで、少なくとも議会に対して示すということをおっしゃったことについてはどうなのか。つまり現段階で一体何ができて何ができていないのかと、できていない理由は何かと、さっき申し上げたワーキンググループのそういった案についてはどうなっているのか、この辺について的確な答弁をいただきたいと思います。 それから、4点目の成羽病院の件でございますが、まず結論から申し上げて、今回の質問書にも書いておりますが、いわゆるこれまでの経緯、経過を振り返りまして、やはりいまだ多くの問題、課題が積み残されたままであるというのは、私に限らず議員の皆さん方、やはり心のどこかにお持ちじゃないかと思います。執行部の皆さんが、いわゆる市民、議会に対して十分な説明責任を果たしているとはどうも私は考えられません。 そうしますと、やはりここで改めて病院改革委員会を立ち上げると。今は議会の特別委員会、市長の諮問機関としての建設の調査委員会、あるいは医師会の先生方、現場のお医者さん方、これはばらばらに議論してるわけです。ここはいい、ここは悪いとか。同じ土俵で議論しないから全く何が何だかわからない。やはりその辺は統合して、同じ土俵の上でお互いの立場できちっと議論しておくということが私は必要であると思います。これは単なる建てかえ論議じゃないんです。今後、どうしていくかということを、次を見た段階でやはりお互いで議論しておくということが大事なことであると思います。 そして、きのう答弁があったわけでありますけれども、結局のところ病院経営のプロはおりません。病院事務長だって、あるいは市長だって立場上トップですけれども、あるいは我々議員としても病院の経営というのはわからないわけであります。としますならば、きのう小林議員が質問なさいましたけれども、やはり一体どうなのかということについて、私どものかかわり中で、いわゆる総務省の病院経営アドバイザー、長隆先生とのかかわりが出てまいりました。やはりそういったところの、皆さんこれが客観的に見たスタンダードな成羽病院の姿ですよというものをぽんと出して、それについて議論しなければ、片や黒字でええ経営ですと、片や若干赤字がありますと、議論がかみ合うわけがないわけであります。 やはり市長の責任において、皆さんがそうですねと、そういった土台をつくると。その結果として、いい経営であればそれは伸ばしていこうということになりましょうし、我々がいわゆる疑問を呈しておるように、もうちょっと考えるところがあれば直していけばいいと、そこの土台づくりをやはり市長というお立場でなされるべきだと思います。後ほど御答弁をいただきたいと思うわけでございます。 それから、成羽病院の全般につきましては、私は再三ここでも申し上げてまいりましたけれども、旧高梁市においては民間でやってまいりました。今の川上、備中については、きのうの質問にもございましたけれども、旭川荘さんに指定管理という形でお願いをしていると。いわゆる成羽病院を考えてみるときに、今のような形でいけば30億円で92床の病床でやりかえようというプランが進行しておるわけでありますけれども、よく私は市民の皆さん、ちまたの方に申し上げるのは、成羽病院とやっぱりどっかを比較してみる必要があるだろうと。お隣の美星町を考えたときに、例えば人口で言えば、平成13年の住基台帳で考えますと、成羽町5,913人、81.87平方キロメートル、美星町が5,829人、72.70平方キロメートルです。そうすると、同じような中山間地域の山の中で、美星町と成羽町は、いわゆる条件的にはイコール。今、美星町がどうなってるかといいますと、いわゆる井原市の美星国保診療所というのが正式名称だと思うんですが、旭川荘さんにお願いして運営されている。これは美星国保病院の建物を引き継いでオープンしたわけでございますけれども、病床数19、診療科目については、内科、外科、整形外科、プラス介護事業も行うと。常勤医が1名で、医師2名と、職員数計17名ということです。これ当初の資料でございまして、また変わってきてるかもしれませんが、素人考えで非常におもしろいなと。同じような地域で片や92床で、片や19床の診療所でやっている。片方の高梁市においては、民間も乱立しているという状況で、果たしてどういう位置づけを、素人の肌感覚で持つべきかということをたびたび申してまいりました。 やはりそうした物理的な矛盾もございますし、きのうの黒川病院事務長の答弁によりますと、健全経営だということがありますけれども、昨年の決算結果を見てみますと、細かい数字を私覚えておりませんが、ざっくり申し上げて、いわゆる医業収益と事業収支を考えた場合に1億円の赤字がありますし、その中にやはり交付税の算定内、病院があるから交付税をいただける、いただけるから1億円入れていくという、いわゆる財政なり、病院サイドの見解でございますが、それが親からの仕送りで本体に入ってきてるわけです。とすると、民間で考えた場合どうかというと、やはり2億円分の赤字が出てるわけです。そこをどういうふうにしていくかということを、やはりきちっと考えていかなければならない。そういった経営の問題もございます。 やはり考えれば考えるほど、素人が考えてもどうもよくわからないというか、おかしいんじゃないかというところで、先般私どもは病院経営アドバイザーということで、これは総務省のいわゆる公式な病院経営アドバイザーの長隆さんに高梁市にお越しをいただきまして、いろんな助言をいただきました。その関係で、大分県の大分市の佐賀関病院を、これを見に行くと非常に参考になるだろうと。もう一つは京都府の福知山市の新大江病院、これもごらんになったらいかがですかと。もう一つ、長崎の雲仙、それから伊豆半島の突先にもう一つ参考になる病院がございましたが、距離的に遠いということで2つを視察に参りました。 すべて細かいことは申し上げませんけれども、いわゆる一つ目の佐賀関病院に関しましては、一般病床50床、療養型病床40床、トータル90床で、4階建ての病院でございます。それに門前診療所。病状の軽い人は前の、病院の前に診療所を設けられてる、そこに行ってくださいよと、もうちょっと検査が必要な人は本体に来てくださいよということで、その診療所。そして医療機器の整備も含めて14億2,258万3,000円で建てかえ処理をなさっていると。単純に比較するのはどうかと思いますが、倍半違うわけであります。そして、経営形態については特定医療法人、あるいは特別医療法人という形で民営化を行われている。受け皿は地元の先生、旧自治体病院の先生方、自治医大の方がほとんどでございます。自分たちで受け皿をつくって自分たちで民営化していったと。 もう一つ、新大江病院。京都の福知山でございますが、やはり大体似たような形で、一般病床36床、療養型病床36床で、鉄筋の2階建て。ここについては、いわゆる3億3,000万円のリニューアル費をかけて、いわゆる外、中をきちっときれいにして、さらに医療機器の更新もなさっておるということでございます。経営形態については、医療法人財団という形を組まれている。やはり同じように、そこにおられた先生方、いわゆる職員、スタッフの方が中心になって、そういう受け皿をつくって民営化されているということでありました。 いろんな点が参考になったんですけれども、いわゆる指摘されたこと、助言していただいたことというのを申し上げますと、仮に建てかえるのならば宮田さん、売り上げの範囲内ですよ。ということは、今成羽病院が大体16億円程度でしょうか、ちょっとこれも細かい数字がわかっておりませんけれども、売り上げの範囲内で建てかえないと、それは後々に大きな過大な資産を持ってしまうことになりますよと。これは民営化なり、あるいは指定管理で建てかえをすることのいわゆるもう一般常識ですよとおっしゃる。もう一つ、何をお聞かせいただいたかといいますと、結局、成羽病院について、我々の病院、こういう形なんですけれどもといいますと、じゃあこれ、いわゆる大規模改修で十分じゃないですかと。まさに、そりゃそうだなと思うわけであります。 その考えを裏づけるかのように、先般の長隆先生も、3月にお呼びいたしましたけれども、すぐに成羽病院を見たいということで、小林議員と私でお連れしまして、中を全部見ていただいて、外回りも見ていただいた。開口一番、彼がおっしゃったことは、これは十分に使えますよとおっしゃるわけです。これはそこら辺の素人の方がおっしゃるわけじゃなくて、総務省のいわゆる公官庁のアドバイザーの方が開口一番そうおっしゃる。ということは、今まで議論してこなったけれども、建てかえ建てかえで、みんなわあわあ言ってきたけれども、実は大規模修繕でいいんじゃないかという、非常にそういう点について、我々目からうろこが落ちるような気持ちで聞いたわけでございます。 何よりもこれから地方財政を取り巻く環境は、先ほど申しましたが、劇的に変化してまいると思います。しかも、いい方向でなくて厳しい方向に変化してくる。今、我々が考えておかなければならないことというのは、やはり持続継続可能な経営、特に成羽病院について考えるならば後々に負担を残さない、後々に荷を負わさないと。持続継続可能な経営方法、そしてあわせて市民負担の軽減と適切な財政負担のあり方、これは反対側で言うと、いわゆるどこまで市民に対して医療サービスをしていくのかという内容の問題と裏腹でありますので、そこをきちっとしておかなきゃいけない。 大規模な投資をすれば、先ほど申し上げましたけれども、本来市民生活の向上に使われるべき税金を、いっときであるにしても成羽病院のハード事業のみにどおんと投入していかなきゃならないと。市長はよく基本的には公設公営でいくんだとおっしゃいます。だめになったら民営化だとおっしゃいます。しかし、建てかえをした後、経営がうまくいかなかった場合どうなんですか。一般常識で売り上げの範囲内で建てかえをしていかなきゃいけないだろうという、その常識で言うと30億円、実質25億円程度かと思いますけれども、それだけの資産がぽっこり残ってしまうと。仮に、幸いにしてどこかの民間が、じゃあうちが持ちましょうとおっしゃっていただけたにしても、あるいは先生方が受け皿をつくるというようなことになるかもしれませんが、そういった状況を想定しても、じゃあ次はどういうことになるかということを考えてみると、まさに川上診療所と同じ状況になるだろうと。いわゆる起債の償還についてはこっちが持ちましょうと、医療機器の更新なんかもありますねと、これはやっぱり行政で持ってくださいよと、施設の修繕があるときには、これまた行政でお願いしますよということになるんじゃないかなと。 公設公営でやってだめになったら民営化するという、こういう答弁を責任ある市長が、しかもこの本会議場でなさるという、だめにという言い方はよくないかもしれませんけれども、それは一般感覚で見たときにどうなのかというのは、お互いよく考えておかなきゃいけない。とにかく公設公営でしっかりとやってみると、ついてはこういうプランを持ってる、綿密な計画があって、しかしそれでもだめなときには私もどうするというのはなかなか考えられないとか、そうおっしゃるんならいいけれども、当面やっていくんだと、だめになったらやめましょうなんていうのは、どうも私は理解しかねます。 若干時間が経過しておりますけれども、こうしたいろんな方の助言をいただいたり、議員の同志、有志と歩き回って勉強してみて、いま一つ考えられるスキームといいますか、方法論として、やはり先ほど申し上げたように、建てかえでなくしても大規模改修でいいんじゃないかと。そして、今合併特例債等の件で、県あるいは国に申請されておるようでございますけれども、病院事業債も使わなくていいだろうと。そうすると、先ほど申し上げた実質公債費比率18%、かなり軽減できるんじゃないか。あわせて、セットのケーブルテレビの件についてももっと早く進行するんじゃないかと思うわけであります。 そして、先ほど申し上げましたが、どこまで負担していただいて、どこまでサービスを受けられるというか、そこについて考えなきゃいけない。つまり診療科目については、これは先般市長、政治的判断とおっしゃいましたけれども、やはりこれも考え直さなきゃいけないだろうと。デパートでなくていいと思います。無医地区ならわかりますよ。民間もあります。川上診療所もあります。そういう立地条件の中で、あえてそこに診療科目のデパート病院をつくる必要はないと私は考えるわけであります。 それともう一点、現在の病院スタッフで、いわゆる民営化ということを前提として、ひとつ考えてみる必要があるんじゃないかと。今の病院スタッフで先ほどの視察した病院のような医療法人格等をつくっていただく、その受け皿でやっていくと。あるいは指定管理でもいいと思います。どなたかが、例えば旭川荘さんがということは、近くにそういう形でお願いしておるわけですから、イの一番考えつくわけでありますが、そういう受け皿をつくっていただく。そこで、これはある意味辛らつな申し上げ方かもしれませんが、現状の職員さんについては民間に移っていただくと、そういった形でいわゆる民営化を進めていく。非常に辛らつな考え方、物言いかもしれませんが、実は隣の川上診療所において、公務員を選びますか、民間に移られますかというシビアな選択を市長がもう既にこの3月に職員さんに対して迫っておるわけです。だから、成羽病院もそうしろとは言いませんけれども、先ほど申し上げたように、持続継続可能な方法を考えていく上で一つの考え方であります。そういうことについて、やはり執行部の皆さんにもお考えいただきたいし、やはり我々議会も、議決した案件だからということでなくして、いろんな方法論を考えて提言していく必要があると私は考えます。 最後に、また冒頭に戻りまして、市長は地域医療を持続させるためにというようなことをおっしゃるんですが、私は市長がどういうことを考えておられるか具体的なことがわからないんです。何が地域医療なのかというのはよくわからない。そういった中で、先般3月議会で私と山縣議員、三谷實議員、玉田議員、小林議員、そして妹尾直言議員の6名で当初予算に対して修正案を提出をいたしました。本来、執行部の提案する当初予算に対して、6名といっても保守系議員が修正案を提出するということは、執行部と議会の関係の中において、これは大きな出来事でありますし、異例の出来事であると思います。私はそういうふうに考えております。そこまでするということは、我々はあでやおろそかにこうやって言ってるわけじゃなくて真剣なんです。我々も真剣に考えておるわけでございます。ですから、フォーラムを開催いたしました。長隆先生を招致して、どうなんでしょうかという講演会も開いた。佐賀関病院、新大江病院にも参りました。ある意味執行部の皆さんよりも私たちは成羽病院の行く末を非常に案じております。 これだけ議会に大きな動きがある以上、やはり先般申し上げましたように、みんなが同じ土俵で考えられる場所をつくるというのは市長の責任でありましょう。その土台として、やはり総務省の経営診断を受ける。公営企業アドバイザーという方がおられるわけでございます。そういうことをきちっとした上で、皆さんにこうですよとオープンにした上で考えていきゃいいじゃないですか。そっから先ですよ、政治的判断なんていう言葉を使うのは。そういうことをやはり、まず市長御自身でやられるべきでしょう。 その病院経営アドバイザーの件でございますけれども、ここに私は長先生からのメールを携えております。総務省の地域経営企画室長様のお名前、あるいは直通電話もいただいております。あとは市長がやるって判断すればいい。常々市長がおっしゃるのは開かれた行政、あるいは市民と議会との対話をしてまいりたい、そういうことを重視するんだと、かねがねおっしゃってる。そういうことをおっしゃられるんであれば、おのずと答えは見えてくると思います。そのことを申し上げまして今回の質問とさせていただきます。しっかりとした判断をお願いしたいと思います。 ○議長(長原寛君) ただいまから午後1時10分まで休憩いたします。            午後0時10分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時10分 再開 ○議長(長原寛君) 休憩前に引き続き再開いたします。 秋岡市長。            〔市長 秋岡 毅君 登壇〕 ◎市長(秋岡毅君) 午前中の宮田議員さんの質問にお答えさせていただきます。 私は成羽病院に関してでございまして、成羽病院について、いろいろとるる今日に至るまでの状況説明、勉強で視察に行かれた件、またいろいろな方の御意見を賜った意見を御披露いただきました。いろいろ結構なことだろうと思います。 現在の国保高梁市立成羽病院に関しましては、これは従来から何度も申し上げておるところでございまして、本日も事改まって新しいことを説明申し上げることはございません。 その中で、改築かあるいはまた改修かということ、これは当然私どもは考えさせていただきました。それに至る経過についての説明は省略いたしますが、今改修あるいは改築と両方あるわけですが、これからもう医療をやめるなら、市立病院としての存在をやめるなら、これは当然改修で結構です。ですが、これから地域医療として50年あるいは100年、これからの長い将来、私どもは地域医療を展開していこうと、こう考えておるわけでございまして、それに耐えれる病院であってもらいたい、これはハードにおいてですが。それを眺めた上で、大改修であろうと小改修としても、果たしてそれで保てるかどうかということになりますと数年後にはまた改修しなきゃいかんと。いずれの時点でこれは取り壊して新しく改築をしなきゃいかんという経過になろうと私どもは予測いたしております。それならば、改修よりも将来を見据えれば改築をこの際しておきたい。現在の私どもの世代がこれを負担をしていくと。長い、子か孫かというような話になれば別ですけれども、起債もすぐ終わるわけじゃございませんけれども、最小限でもってこれからの医療行為ができる、それにふさわしい病院のあり方を考えるときには改築という、私どもはこの方法がいいと、こう考えております。これは現在も変わりません。 したがって、来るべくその年、私前から40年ぐらいと申しておりますけれども、それに向けての改築に取り組んで今までに至ったわけでございまして、この経過も現在に至っておるわけで、したがって基本構想をつくり、基本設計をつくりと。ただその基本設計でいま一度考えたらどうならという御意見をいただき、あるいは私どもも現在の日本における医療制度のあり方を考えた場合、あるいはまた福祉のあり方を考えた場合に、基本設計をいま一度考え直そうということに私ども同意いたしましたし、私どもも考えたわけでして、私どもはそれをもって基本設計を終わったわけでございます。当然それに伴いまして概算費用と、非常に大まかにかかる費用の算出もいたしました。現在は見直して29億円という、これはあくまで概算でございますが、そういう金額でございます。これは、それで固まったわけじゃございませんで、次の段階へ当然進んでいく、実施設計に移っていくと、こういうことでございます。 宮田議員さんは、まだ実施設計は早いじゃないかと、基本設計をまだまだ煮詰めたらどうならと、こういう御意見だろうと思います。そういうことで、先般の3月には私どもの提案いたしました予算に反対の立場をとられたわけでございますが、私どもは基本設計を見直して、これでよしと考えたわけでございますし、またこれについては検討委員会の皆さん方の御意見も賜ったりということでございます。私どもは次のステップに進むということで、御存じのように3月の予算に計上させていただき、多数の皆さん方の御賛同をいただいたところでございまして、次の実施設計において、いろいろのことが、詳細がわかるわけでございます。今現在において、それではベッド数は92という数字を出しておりますけれども、また1階の部分の、いろいろなスペースがありますが、これについて本当に何メートルと何メートルでいいのかと、こういうことは実施設計において行うと、こう私は申しております。したがって、実施設計においては詳細、実際に建物ができる図面ができるわけですから、この実施設計に移らない限りは幾ら議論しても、それでは部屋のスペースがどうだ、バス、トイレがどうだ、手術室はどういう構造がいいと、こういうことは実施設計において行う予定でいたしております。 また、診療科目のことにも触れられましたが、何も私どもは診療科目を勝手にやったわけじゃございません。地域の皆さん方のニーズに合わせてやってきました。病院の経営から見ると当然診療科目が少ない方がいい、しかも病院は小さい方がいい、これは当たり前のことです。小さい病院で、しかもそりゃ病院よりゃ診療所の方がもっと経費も運営面も、これは病院を経営するよりは楽であります。これは当たり前のことです。したがって、診療科目も少ない方がいい。しかも今の成羽病院においても、科目が10科あると言いましたが、赤字の部門の方が多いわけです、診療科目において。ですが、じゃあ経営だけ見ればやめた方がいいと。もうこれはわかり切ったことです。 やめるのもいいですが、もう一つ見方は、地域医療を私どもは展開するという、こういう趣旨からすれば、そりゃ日本全国どこでも診療科目はありますよと、県南に行けば、1時間かけていけばいろいろな診療科目があるんだと、そこへ行っていただきゃいいんだと。これでいいとすればこれでいいんです。ですが、高梁も広うございまして、いろいろな方が困っておる、そう簡単に行けない方が私は多々あると、こう判断いたしております。それだけにこの高梁市内において医療行為ができますようにと、こう願って今までも診療科目は増設に向けてきたわけでございます。 この経緯も眼科をふやし、小児科をふやし、皮膚科をふやしと、いろいろ年とともにふやしてきたわけですが、これは病院の経営の方からすればしない方がいいと。ですが、住民の皆さん方の要望によってこれをしたわけでございまして、例えば眼科においては、これは老人クラブからの非常に強い要請があるわけでございまして、これはおわかりだと思いますけれども、白内障、緑内障等、要望があるわけでございます。じゃあその高齢者に、県南にありますよと、お宅からかなり離れた地域でも医療はあるんだと、どうぞそちらへ行ってくださいと言えるかどうかということが問題です。 私は、地域医療は展開すべきだと、そのためにあえて自治体病院というのを私は存続すべきだと、こう思っておりますし、規模においても、先ほど言いました92床よりももっと、50床ぐらいがいいんじゃないかと。経営面からすりゃその方がいいです、スタッフも少なくて済むし。ただ、入院施設として地域の人へ、満床なんでどうぞ県南の方へ行ってくださいよと、こう言えるかどうか。医療行為において、家族の方も含めて自治体がどういうケアができるか、そういうことを私どもはやっていきたいと思っております。そこまで官民の関係でしなくてもいいじゃないかという発想であれば、これはもう論外でございまして、自治体病院の存続そのものを問われるわけでございます。今言いましたように、私どもは地域医療を展開すると、皆さん方の地域医療に対する負託にこたえるということで、病院を考えておるわけでございます。 これはよく、別に病院でなくても話があるんですけれども、自治体の中で身の丈に合った行政展開をしようということも、これも私ども重々言われるわけでございます。これも非常に主観的な言葉でございまして、財政状況の指標がいろいろあるように、身の丈に合ったというのはどこをもって身の丈であるかという、これについても私どももしょっちゅうこういうことを考えております。高梁市における身の丈とは何だろう、どの程度だろうか、あるいはまた財政面から身の丈に合うのか、この地域に合った、ニーズに合った身の丈なのか、これもいろいろ主観があるわけでございます。そのように客観的に見たことと、地域の皆さん方が生活していただいてるわけですから、その生活の中からの要望と、その辺のことは私どもは考えていきたい。 病院といえども、確かに病院に行かない人にとっては全く不要のもんでございます。福祉施設もそうでございまして、よほどの理解がない限りは、直接それにかかわりを持たない方においては非常に不要のもんだと、そんなところへ財政投資するとはけしからんと、私も以前、福祉施設の展開のときにはよく言われました。お年寄りにお金をかけてどうするんだと、これからの若い青少年の育成のためにもっとお金をかけるべきだと、よく言われました。ですが、これは考え方のあり方によって、いろいろ御苦労された皆さん方に対して、どう社会として支えていくかということも問われます。老人の環境を述べてるわけじゃありませんけども、医療においてもそうでございまして、特に私が困らなきゃ、あるいは身近な人が困らなきゃいいじゃないかと、何ら困ることはないという方においては、これは同じ市民として一考いただきたいと、こう思うわけでございます。高梁市内にもいろいろな方がおられるわけでございまして、特に私は保健・福祉・医療ということは、これは政治課題として最重点課題ととらえております。 まだまだ福祉においては異論がありますし、私も十分とは思っておりません。また、医療においても昨日からいろいろお話が出ておりますように、もっと私どもも医療行為においても努力していく必要がございます。病院間、病病の連携、病院と診療所の連携の仕方、そういうこともあります。そういうことで、わかりにくいとおっしゃいますが、私どもは地域医療についての責任を自治体としても持っていきたいと、こう考えてこれからも取り組んでいきたいと思っております。 また、いろいろの皆さん方の声を聞く機会を集約したらどうかと、一つの検討委員会を立ち上げたらどうならと、こういう御意見でございますが、今私どもは議会においても特別委員会を設置いただいておりまして、いろいろ議論をいただいて意見をいただいたところでございます。また改築検討委員会、これは民間の団体でもございますし、また病院内にもございます。また、全員協議会でもいろいろ御意見賜っております。また、近々では高梁市に保健医療福祉懇談会という、医師会の人とか、あるいは福祉関係の人とか、こういう保健・福祉・医療をトータルした懇談会もあります。 私どもはいろいろな場面において、いろいろな機会をとらえて医療・福祉・保健と、こういうことを考えていく、その一つに医療があるわけでございまして、いろいろ大勢の皆さん方から私どもは聞いていく、こういう姿勢は持っていくべきだと、このように思っておりますので、これからもあり方においては今までどおり検討委員会、あるいは議会の特別委員会においても検討いただき、また全員協議会、あるいはまた病院の勉強会等、議会においても開いていただき、そういうことは私も望むところでございますので、私どももできる限りの説明責任を果たしていく所存でございます。そういう姿勢でございますので、この点、あの点、いろいろあろうかと思います。見方が全く違う場合は別として、今言いました自治体病院が要るか要らないか、こういう観点になるとこれはちょっと方向が違うかもわかりませんけれども、いろいろな点においては私どもも皆さん方と、あるいはまた市民の皆さん方からの声も聞かせていただいております。 先般の市政懇談会においても病院の件も出ました。今後するとすればもっと、より充実した病院をつくれというような意見もいただいたところでございます。市長としては当然大勢の市民の皆さん方の御意見を賜る、この姿勢は当たり前だと思っておりますし、のみならずやはり病院の経営という面、あるいはこれからの日本の将来の医療行為を考えますと、厚生労働省の意見も聞かなきゃいけませんし、総務省の意見も聞かなきゃいけません。先般は全国自治体病院協議会の小山田会長さんの話を聞かせていただいたりということで、いろいろ私も聞かせていただいております。 先ほどおっしゃった全国の病院、実は私その病院については視察に参っておりません。が、機会をとらえればまた病院の視察に私も行ってみたいと、こう考えておりまして、いろいろそういうデータの蓄積において、よりいい、特にこの高梁にマッチした自治体病院の建設に向けて努力していきたいと思っておりますので、今後とも叱咤激励いただくとともに、また御意見を賜ることをお願い申し上げまして答弁にさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(長原寛君) 西井教育長。            〔教育長 西井節壽君 登壇〕 ◎教育長(西井節壽君) 私の方から高山小学校の活用の件についてお答えをさせていただきます。 現在、高山小学校は休校としております。休校に至る経緯につきましては、以前の本会議で説明をさせていただきましたので、ここでは省略をさせていただきます。 平成15年に高山小学校は休校いたしまして、それ以降毎年高山小学校への入学を希望する者の調査を行ってまいりました。大変残念ではございますが、1名の入学希望者もないということで、平成19年度も休校をせざるを得ないというような状況でございます。今後も小規模校として開校できるように、入学希望調査を続けながら開校に向けて努力をしていかなければいけないというふうに思っておるところでございます。 現在の活用状況についてのお尋ねでございましたが、体育館につきましては、地元の社会教育団体であるとか、地元の協議会の方、そういった方々が活用しております。例えば、婦人バレーボールの練習であるとか、バドミントンであるとか、また地域のレクリエーション大会、そういったものに活用しておりまして、こういったものを合わせますと14回ぐらいの活用でございます。それから、校舎、運動場につきましては、川上小学校の5年生の合宿等で使っておりますし、それから選挙の投票所にもなっておるということ、それから税の申告にも使っておるというようなことでございまして、こういったものは限られた日数でございますが、約5日ぐらいなものでございます。決して有効活用とか、十分な活用ができておるというふうには私も思っておりません。ただ、休校中ですので、他へ100%転用してしまうということは現在の段階ではできないということでございまして、非常にわずかな活用ということになっておりまして、もったいないなというような感じはいたしております。 いわゆる補助金の適正化法というんですか、これの制限が解けるのが平成22年4月からということでございまして、これが解けますと、また本格的に活用については考えていかなければいけないというふうに思いますが、それより以前にも準備は進めていかなければいけないというようなことでございます。現在は開校に向けて努力をしていくということで、校舎の管理等につきましては、十分なことはできておりませんが、いつでも開校できるようにしていかなければいけないということでございます。以上でございます。 ○議長(長原寛君) 戸田総務部長。            〔総務部長 戸田義則君 登壇〕 ◎総務部長(戸田義則君) それでは、宮田議員さんの御質問の2番と3番の関係につきましてお答えをさせていただきたいと思います。 まず最初に、市の財務内容と遊休土地の有効活用の関係のことでございますが、先ほど議員さんの方からもございましたように、5月23日付の日本経済新聞でございます。中国5県の市町村の中で連結実質赤字比率が高い市町村として、高梁が3.7%、9番目の位置で記事掲載されたということでございます。この連結実質赤字比率の関係でございますが、これは平成17年度の決算におきます一般会計と公営企業会計を含みます特別会計、全会計を対象にしまして、収支赤字を標準財政規模、中心は税と普通交付税になりますが、これで割ったもの、比率を示したものであります。 昨今の市町村の財務の問題につきましては、財政健全化への取り組み強化、あるいは透明性の向上と情報開示による説明責任が求められると、こういった状況でございます。今国会に提出されております地方財政健全化法、地方公共団体の財政の健全化に関する法律のことでございますが、これが成立いたしますと、平成20年度の決算より、従来の普通会計を対象に健全化の指数とされておりました実質赤字比率に連結実質赤字比率、そして実質公債費比率、そして将来負担比率が加えられることになります。そのいずれかが基準を超えると財政再生団体となって、国の監督下に置かれるということになります。現時点におきましてはこの基準は示されてはおりませんが、こうしたことでございます。 財政分析の新しい指標の現時点の導入見通しにつきましては、以上のようなことでございますけども、市の連結実質赤字比率マイナス3.7%の、この要因についてちょっと触れさせていただきますと、地域開発事業特別会計、それから住宅新築資金等貸付事業特別会計、老人保健特別会計、この赤字をほかの会計の黒字でカバーできなかったということが原因でございまして、特に額的には、地域開発事業特別会計の赤字額が大きかったものですから、これが出てきたと。赤字額は9億7,000万円余りになりますが、この影響が大きかったということになろうかと思います。 この地域開発事業特別会計の赤字のことにつきましては原因がございまして、市町合併時の調整におきまして、旧高梁市、それから旧成羽町にございました土地開発公社を解散をいたしました。解散に伴いまして所有しておりました事業用地、簿価で約10億9,000万円でございますが、一般会計を経まして地域開発事業特別会計、こちらで所有をすることとしたところでございます。こうしたことの中で、当該用地につきましては、目的に応じた売却処分等が直ちにはできない土地があったと。こうしたことと、新市になりまして新しく土地開発公社を設置いたしましたが、これへの買い戻しということにつきましても、国・県と協議中でございました。こうしたことで、会計整理が不十分であったというふうなこともございまして、収支不足が発生したものでございます。 また、この地域開発事業特別会計が所有いたします未処分の主なものといたしましては、下日名、佐原の両工業団地が簿価で約3億3,000万円余り、それから高梁駅前のバスターミナルが1億8,000万円、松原町の吉備ハイランド事業の第2期計画用地で1億5,000万円、そのほかに分譲宅地で5カ所ございますが、2億3,000万円、こうしたものが主なものとなっております。 これらの土地の有効活用のことにつきましては、既に貸付地としているものを除きまして、分譲、それから売却を進めていくことといたしております。平成16年度に12億2,000万円余りの赤字がございましたが、平成17年度末には9億7,000万円に、また平成18年度末には7億3,000万円まで、処分あるいは活用、また会計整理を行いまして、この2年間で合計約5億円ばかりになりますが、赤字削減を図ってきたところでございます。 これから後のことについて御質問がございましたが、こうした土地の処分のことにつきまして、当初目的を失したものにつきましては、民間等への売却を積極的に進めていく必要があるんじゃなかろうかと。それからまた社会情勢の変化等で当初の利用目的がなくなってしまった土地につきましては、可能な範囲で目的を変更した上で売却を進めてもいいんじゃなかろうかと。それからまた直ちに売却が困難な造成用地につきましては、一定の条件は入れますが、特に工業団地等につきましては、貸し付けも検討してもいいんじゃないかと。こうしたことも視野に入れまして、計画的な処理等を考えて、赤字の縮減、解消に努めていきたいと、このように思っておりますので、御理解をいただきますようよろしくお願いいたします。 次に、ケーブルテレビのことでございますが、このことにつきましては、市民の情報の共有、情報格差の是正の観点から、合併協議の中におきましても議論されてまいりました。こうした中で、整備の方向が示されたところでございます。新市になりましてからは、平成17年度に策定した総合計画の中におきまして、ケーブルテレビ網が未整備の高梁地域の一部地域、川上及び備中地域の整備と、なりわビジョンのデジタル化のための施設の改修を行うことが具体的に位置づけられたところでございます。 こうした状況の中で、昨年は公債費負担適正化計画、財政健全化計画の策定を行いました。平成19年度から平成25年度までの7年間において予定されます大型事業について見直しを行いました。これら事業については、事業費を20%から30%の範囲で抑制しなくちゃならない、そうしたことで、起債発行額の縮減によります財政の健全化を図る必要に迫られたところでございます。 ケーブルテレビ整備事業につきましても、予定事業費を20%圧縮するということでございますが、こうしたことでも、この計画内におさめていこうという中で取り組んでいくとといたしております。本年度におきましては、事業着手の第一歩ということでございまして、基本設計等の費用の予算化をさせていただいたところでございます。また、事業は多額の経費を要することとなりますので、これらの推進に当たりましては市の財政事情から最善の方法を選択しまして、平成23年7月24日のアナログ放送終了、デジタル放送に対応した整備方針を8月ごろを目途にまとめる予定といたしておるところでございます。 また、市民への情報提供、あるいは費用負担等のことについてでございますが、このことにつきましては、市民皆さんの要望の把握、それから現行のアナログ放送が終了すること、デジタル化への対応のことなどを含めました情報提供の機会を早急に設定いたしたいと思っております。また、あわせまして事業費、費用負担のことなどを含めました基本計画を作成しまして、説明会を設けるなど進めていきたいと思っておりますので、御理解いただきますようよろしくお願いいたします。 以上で答弁とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(長原寛君) 宮田公人君。 ◆15番(宮田公人君) 再質問を、それではさせていただきます。 若干ヒートアップぎみの私の質問に対しまして、冷静に丁寧にお答えをいただきましてありがとうございます。 まず、教育施設のことなんですけれども、今さら何をした何をしないということをここであえて申し上げるつもりはないんです。高山小学校に関しましては、もう御存じのとおり3億7,000万円余のお金をかけて、国・県と起債と町費で建てられてると。 私が悩むところ、いわゆる高山小学校だけじゃないんです。つまりどなたかがある判断に基づいて行政行為をするわけです、旧町のどなたかが。もちろん教育長も旧町の教育長でいらっしゃった。今この場で言えば大塚副市長も旧町の助役さんであられたはずですね。いわゆる悩むところというのは一般論で、だれかが判断してやるわけです。ところが、行政というのは一般企業とは違いますんで、企業であれば考えてみて、4億円余の金をかけて4年間で使えなくなったと、この状況がどうあるべきかと。つまりそこはだれがその責任をとるんだというところです。それをとれということでもないんです。やっぱりきょう質問させていただいた成羽病院のことにしても、やはり箱物というのはどうして行政として建てざるを得ないことがあるのかもしれない。だけれども、一つのこれは縮図ですよ。なぜそこまで、ある程度先が見えなかったのかと。その状況下において、なぜもう少し適正な判断ができなかったかと。私は今さらそれがけしからんとか、そういうことを申し上げようとは思いません。やはり長いうちのだれかが決定してつくったら、いつからの時点でだれかが負担をしていかなきゃいけない。そのしりをぬぐっていかなきゃいけない。それはまことに失礼かもしれませんが、世代間負担でありますので、やはり我々若い者にかかってくる。ですから、これで何をやったんだ、やってないじゃないか、体育館使ってる使ってないじゃないかとか、もうそんな小さな議論はしません。これがある種の縮図です。そこはやはり、意思決定と責任のあり方というものが行政は非常にあいまいです。そのことだけ、これは一つの縮図として、御答弁いただいてトピックスというと失礼なんですけれども、教育問題に限らず、これはやはり我々はしっかりと考えておかなきゃいけない。そのことだけ申し上げておきたいと思います。 財務内容とケーブルテレビの件でございますが、これもこれからどういう比率になってくるかわかりません、政府、国がどういう判断をしてくるのか。しかし客観的に考えた場合に、やはり厳しくなってくるというのは必定であると思います。 2つ目の質問です。財務内容の件で、いわゆる一般会計は赤にできない。だから、特別会計がずらり今ありますけれども、そこへ持っていって、特別会計との関係で、一般会計は赤にできないから最終的に特別会計が赤になってしまう。一般会計が潤沢にあれば特別会計も消していけるんじゃないかと思うんですけれども。一般会計からの繰り出しというか、そういうふうな会計的な基準といいますか、そういうものは今の段階で財務上どうなのかっていうのをちょっと。いわゆるそういうことのルールづけというのはどういうふうにお考えなのか、お伺いをしたいと思います。 ○議長(長原寛君) 戸田総務部長。 ◎総務部長(戸田義則君) 一般会計と特別会計のことの中で、繰り入れ、繰り出しの関係のことでございますが、繰り入れ、繰り出しのことにつきましては、これまで説明を申し上げたことがあるかと思いますが、国が示します基準内の繰り入れ、これは国が認めてくれるわけですが、そうしたものの中の繰り入れと、それからまたその団体特有といいますか、事情によりまして、基準外のプラスでやっている繰り入れ、繰り出しがあろうかと思います。そうしたことを複合しまして繰入金、繰出金ということになってくると思います。金額の方はここでちょっとすぐわかりませんが、そうしたルールがあるということで御承知おきいただきたいと思います。 ○議長(長原寛君) 宮田公人君。 ◆15番(宮田公人君) 結局、一般会計と特別会計の連結で見たときにどうなのかというのは、お互い企業経営をなさってる方も議員さんの中にいらっしゃるかもしれませんが、当たり前の話で、その中で赤字が膨らむ、あるいは借金が膨らんでくると。それに対して簡単に仕送りはできないよというのはもう当たり前の話でありまして、そこの一番大きなところは、今回、私が問題提起したのは土地開発公社の解散にかかわる土地の保有の問題ですけれども、仮に特別会計のこの土地を一般会計で買っていくという形で消えていったにしても、あくまで現金主義会計ですから結果として土地はどっかに残るんです。複式ならば資産で相手勘定で出るけれども、結局事業化しないと、一般会計が買っていったにしても、うまいこといわゆるペイできなければ結局どこかにその土地は残っていくということで、ある意味そこへ塩漬けの土地が出てくるということであります。あるいはばさっと基金で消してしまうということも会計上できるかもしれない、財調あたりを充ててばさっと消してしまうという、ある種隠せるわけです。そういう手法を使わずに、先ほど部長がおっしゃいましたけれども、造成したもの、きちっと処分できるものは、いわゆるテクニックを使わずに、できる限りきちっと処分していくということをお願いしたいなと思うわけであります。 それと、ケーブルテレビについてでありますけれども、市長答弁なんかを取り上げまして質問したわけですけれども、いわゆるおしりが切られてる中で、本当に間に合うのかという危惧があります。市長答弁を見て、やはりもう少し早い段階で処置というか、手当てができるはずなんです。できるところとできないところがあります。8月ということで、本当に今の段階で、いわゆる地上波デジタル放送が始まるというときに、間に合わせなきゃいけませんけれども、間に合うのかどうなのかというのをもう一度。というのが、ある日突然テレビが見えなくなった、人によってはテレビなんか見えなくても大丈夫だという人もおられましょうが、やはり驚きが大きいわけで、本当に今のスケジュールで確実にそこに間に合わせることができるかどうか、そこをちょっとお伺いしておきたいと思います。 ○議長(長原寛君) 戸田総務部長。 ◎総務部長(戸田義則君) ケーブルテレビの関係の、今度デジタル化に対応しまして整備ができるかどうかというお話なんですが、できるということを前提に申し上げたいと思います。本当はこの事業着手をもう少し早くしたかったんですが、先ほども説明の中で申し上げましたように、昨年は新しい財政指標といいますか、財政の見方が起きまして、公債費負担の適正化計画というふうなことの中で、全事業につきまして事業費の圧縮、見直しをかけたわけですが、ケーブルテレビも同じように聖域ではございませんで、見直しをかけてきたと。事業費を圧縮したことの中で、それができていくんかということにやっぱり精査が要ったと。それをさらに詳しく精査するためには設計が要るというふうなことで、今回予算化をお願いしまして、平成19年度でそのあたりをきちっとして、平成20年、21、22年の、3年間かけまして整備を図っていきたいと、このように思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(長原寛君) 宮田公人君。 ◆15番(宮田公人君) 特に市民の皆さんに、やっぱり見えなくなりますよというところは、事前にできるところは早目早目に、広報等でもいいと思います。本体計画はそれはすぐにはできんかもしれない。そこのところを、できるところとできないところのさび分けを迅速にしていただきたいなとお願いします。 最後の成羽病院の件についてでございますけれども、基本的に市長のスタンスと私のスタンスが違いますので、かみ合わないといえばかみ合わないかもしれません。しかし、いわゆる考え直してみて、ハードなんですよね。我々第1期の特別委員会に委員でおらせていただきましたけれども、実はそこにまず前提条件としてハードがあるんです。そんなものかなと思って我々議論してきました。43億円で136床、30億円で92床という、それは多いだろう、少ないだろう、市長おっしゃるように、200床要るという人もいりゃ50床でいいという人もいるんだよというのは、そりゃわかるんです、お互い専門家じゃないんで。でも、やはり我々他の議員と勉強して、やはり手順が違うんだろうと。地域医療をとらえた場合に、どういう医療を施していくのか、いわゆる地域の皆さん方とどういうふうな方向性を考えていくのかという中で、やはりソフトのあり方が決まってくるでしょ。その中で、それは市長がおっしゃられました皆さんの意見を聞くと10科になるのかもしれない。逆にそれを積み上げていくと、おのずからハードができ上がってくるでしょうということです。その結果として30億円で92床ということなのかもしれませんけれども、どうも議論経過を見るとそうじゃないんですよね。かつ、やはり後世への負担、後みんなが負担していくわけでありますから、やはりそこのところも。先ほど50年、100年もつようなものをつくらなきゃいけないんだという、それはそれで願うとこかもしれません。私も公立病院がそれぐらいきちっとした経営ができるんであればそれはいい。でも、全国を見たときに、どれだけの自治体病院が今グリコ寸前といいますか、悲鳴を上げているかっていうことを考えたときに、やはり市長、そういう状況は非常にレアなケースだろうと。 やはり私が申し上げたいのは持続継続可能性という、できるだけうまいこといくということで、すべて公立でやんなきゃいけないということはないと思います。佐賀関病院にしてもぜひ一度見に行っていただきたい。新大江病院にしても、もちろん民営化はしております。しかしながら、やはり公立の流れを、精神を受け継いで先生方もそれを酌みながら新しい枠組みでやっておられるわけですから、そこでできて我々ができないことはないわけであります。ですから、そこら辺をやはりもう一度整理していかなきゃいけない。 私、先ほど申し上げましたけれども、保守系議員が少なくとも6名出てきて、こりゃちょっとおかしかねえかということで、いわゆる議会が、当初予算について修正案を出すというのは、やはりある種異常な事態であります。やはりそこのところを真摯に受けとめていただきたい。そこのところはしっかりと受けとめていただかないと、これは議会に対してどういう考えを持たれてるのかということにもなってくると私は思うんです。 そういった経過を先ほど申し上げまして、やはり1点、テーブルというものは一つの上で議論するのが絶対ベストだと思います。先ほど市長はそれぞれの立場で会議、審議会を持ってやっていかれるとおっしゃいましたけれども、やはり何らかの関係で、3回やったら一つのテーブルに着いて皆さんどうかなと。我々が知ってることもあるし、執行部側が知っておられることもある、お医者さんが知ってることもあるわけですから、それをやっぱり集約して考えていかないと、やはりうまいこといかない。 それともう一つ申し上げておきたいことは、これは建て屋の云々でなくして、やはりきちっとした将来の見込みを持つために、先ほど申し上げた総務省の病院経営アドバイザーがいらっしゃるわけです。右の人はオーケーじゃと言うし、左の人はそりゃおかしいと言ようるようなこの現状の中で、やはり市長、それはやるやらんということとは別個で、皆さんがなるほど一体どうなんだというスタンダードなところを、成羽病院がどうかというところは、やはり考え方の違いはあってもつくっておかれるべきだと思うんです。それの方がみんなが納得すると思うんです。それはやるやらないということじゃないんです。市長としての、高梁市のトップとしての一つの最低責任じゃないかと私は思うんです。もう一度そこについてお伺いしたいと思います。 ○議長(長原寛君) 秋岡市長。 ◎市長(秋岡毅君) 病院につきましては、いろいろと御意見賜ってありがとうございます。私としては議員の皆さん方、全員の賛同をいただければありがたいと思って今日まで来ておりますんで、また説明責任等、いろいろな機会をとらえて説明をさせていただきます。私が提案するのも一つですし、皆さん方からもいろいろな提案いただいたり、あるいは今言われますような、視察に行っていただいたその結果、こういうことがあるんだよと、こんなところはこうなんだと、こういう御意見、私どもも聞かせていただくことはありがたいと、こう思っております。 その上で、1点は視察の件でございますが、今言われた場所は5カ所ぐらいですか、私実は残念ながら全部行っておりませんので、機会ができたら、なるべく考慮して視察に行きたいなと、こう思っております。 また、総務省の関係でございますが、東京へ行く機会は十分ありますし、またどういう形態で御意見賜るか、これは総務省と話ししてみなきゃわかりませんけれども。いわゆる総務省ですから公的な団体でございまして、私的な営利団体じゃございませんので、どういうシステムか私も研究した上で御意見賜るということはやぶさかではございませんので、これはそういう意見も賜りたいと、こう思っておりますので、御意見大変ありがとうございました。 ただ、つけ加えさせていただきますと、私も市長に就任させていただいて2年7カ月経過するわけでございますが、高梁市の発展と、また市民の皆さん方がこの547平方キロの上で生活していく上で、どういう市が本当にいいんだろうかと、自治体がいいんだろうかと。それもこれから、先ほど総務部長も答えとりました、いわゆる自主独立の自治体の傾向がこれから求められてくると。護送船団方式でなくて、いわゆる独立独歩でいく自治体が求められると。まだ残念ながら高梁の財政は三割自治にもいってないという状況です。そういう状況ですが、これからだんだんそういう色合いが強くなってくると私どもは認識していなきゃ困ります。これから交付税が下がり補助金も下がりというような時代になってくる、自分で手当てしてやりなさいと、こういう時代になってこようとしております。それだけにそういう国、県のあり方、県がまた道州制にという話がありますけれども、そういう中で自主独立の自治体をつくる。これは一つの材料としては市町村合併があったわけでございますが、そういうものを踏まえて自主独立のより色濃い自治体を運営していく。その中で高梁市はどういうあり方がいいのか。しかも発展がするとすれば、いや今までの現状でいいですよと、何もこれから道路整備も施設整備も何もいいですよと、そういう方はおられんと思いますけれども、そういう停滞する状況でなくて、これから先、かもわかりませんけれどもというような、やはり希望が持てるような、そういう町を目指して私どもはいくべきだと、こう考えておるわけでございます。 したがって、病院に限らずいろんな御意見賜りましたが、私どもは合併した当初の人間でございますんで、これからの高梁市としての発展の、その礎を私どもはつくっていく必要があると、こう考えて今取り組んでおりますんで、その一つも将来を見越した病院のあり方、宮田議員の御意見もありますし、私どもも将来を見越した病院のあり方、これは病院に限らずいろいろなことがあります。これからまだ市役所の改築もあるでしょうし、図書館もあるでしょうし、市街地形成のこともあるでしょうしというような、いろいろなことがあるわけですから、それは将来の高梁という町がどういう町を目指すのかと。あるいはまた希望が持てる、これからの若い連中に、高梁に住んでもいいよというか、いやお先真っ暗でどっか引っ越していこうかと、そんな感覚を持たれる町なのか、その辺が私ども問われておりますし、また皆さん方も同じだろうと、こう思っております。今後とも高梁という町をどう構築していくか、どういう町にしていくか、また市民がどういう期待をお寄せいただいとるのかと、そういうことを私どもは常日ごろ考えながら市政に取り組んでいこうと思っとりますので、御理解を今後ともいただきたいと思いますし、また先ほどの2点については、私は前向きに検討させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(長原寛君) 宮田公人君。 ◆15番(宮田公人君) 2点というのは、私申し上げた、いわゆる同じテーブルで議論しようということが1つ、それからもう一点は先ほど申し上げた、いわゆる総務省の公営企業経営アドバイザー、病院アドバイザー、それのある種受け入れという意味での、その2点ということで解してよろしいでしょうか。            (「視察」と呼ぶ者あり) 視察、なるほど。そういうことになりますと、まちづくり論もわかりました。時間も来とるわけでございますが、1つ私が申し上げておきたいのは、これはいい回答はいただけないでしょう。だけれども、市長がおっしゃられるように、やはりオープンな形で議論するということにはお互いがきちっとした情報を、まともなところを持っておくということが必要なわけであります。だから、360度どっから見ても、これがいわゆる基準値かなというものを備えるという、そういう意味で、いわゆる総務省ということで申し上げたわけでございます。東京へ行かれるときに寄られる、それは1ついいでしょう。しかし、オープンな形でみんながわかるということとはそれは違うわけです。お答えいただけないと思いますが、やはりそういったオープンな形でやっていく、そういう仕組みをつくるというのは、やはりやるやらない、賛成反対といいますか、そういうことじゃなくって、やはり市長として市民に対しての責務というか、やっていかなきゃならないことの一つだと思いますので、そこだけ申し上げて終わりたいと思います。 ○議長(長原寛君) 秋岡市長。 ◎市長(秋岡毅君) 合計すれば3点のことだと思いますけれども。特にオープンでというのは、私も常日ごろそういう姿勢でございますし、できるだけそういうオープン、市民の皆さん方初め各種団体の皆さん方と、いわゆるいろいろ公開の場において意見を交わしておる、こういう市政を求めております。先般の市政懇談会も17カ所でやったと。この一環でもありますし、その席でも申し上げたんですが、もっと言えば町内会ぐらいへもお呼びいただいて、いろいろ市政に、ざっくばらんに意見を賜ると、要望ばっかり聞くのも大変なんですけれども、でもこれも意見でございますので、町内会においても出ていきますよと、こういうことを申し上げております。私も政治姿勢としてオープンでやると、当然といえば当然の姿でやっていきたいと思っております。また大いに機会をつくっていただければと、私もそういう機会を持ちたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(長原寛君) これで宮田公人君の一般質問を終わります。 ただいまから10分間休憩いたします。            午後2時2分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後2時14分 再開 ○議長(長原寛君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、長江和幸君の登壇を願います。 長江和幸君。            〔11番 長江和幸君 登壇〕 ◆11番(長江和幸君) 11番長江和幸でございます。通告しております項目について順次質問をさせていただきます。 1点目は、備中町の学校給食センター化についてであります。 近年、健全な食生活が失われる中、食育基本法が平成17年6月10日に制定され、学校における食に関する指導だけでなく、家庭や地域社会全体で食育への取り組みが進みつつあります。食は教育の一環であるとも言われております。その世相の中、逆行する形で備中町の学校給食センター化が進められております。備中町の完全自校給食は数多くの変遷をたどり50年近い歴史があります。この伝統ある自校給食は言うまでもなく備中町の学校づくりの財産であり、土台づくりにも大きなウエートを占めてまいりました。残念ながら来年度よりセンター化により幕がおろされようとしております。行財政改革の流れの中、一体感を保つということだけで火が消えるわけでございます。当局が最良の選択肢として示された案に、私今さら反対の意見を申し上げる気持ちはありません。今日まで誠意を持たれ、先生方、保護者の皆様と同じテーブルに着かれ意見交換をされておられることと思います。そこで、協議の内容をお伺いいたします。 次に、試食会を実施されたとお聞きしております。保護者の反応、問題点、また今後子どもたちへの試食会は考えておられるか、あわせてお伺いをいたします。 次に、学校校務員の配置についてお尋ねをいたします。 高梁市立小・中学校校務員の配置基準に、調理員が配置されている学校においては、校務員を配置しないことができると明記されております。そのため備中町の学校には校務員の配置がありません。当然、センター化に伴い調理員の配置もなくなると思います。各学校の御意見をお聞きする中で、校務員の配置をぜひお願いしたいとの強い要望があります。配置基準をクリアした学校は問題ありませんが、教育の充実を図る上で、教職員の雑務を減らし、子どもたちの教育に専念していただくために校務員の配置をと私は思っております。当局の考えをお伺いいたします。 本年3月19日に5年間の経済効果のシミュレーションを示されておられますが、配送車の受け入れ施設の改修など、当初より大きな隔たりが生じていることと思います。現在の試算をお伺いいたします。 2点目は、通学区域の見直しについてであります。 私、坂本学区の富家小、備中中への受け入れにつきまして、再三質問をさせていただいておりますが、十二分な答弁をいただいておりません。この件につきましては、市政への提案はがきにも提言、御意見があるとお聞きしております。なぜ富家小、備中中より10キロ、17キロ以上離れている成羽小、成羽中に、スクールバスの運行を継続し通学されておられるか、私にはどうしても理解できません。合併の一番のメリットであると備中町議会時代から訴えてまいりました。保護者の強い要望で現行を維持されておられるのか。それならば教育委員会として保護者への説明責任が私はあると思います。重要な案件については、給食センター化のように議案を議決して協議するのではなく、事前協議が一番大切ではないかと私は考えております。 教育委員会としての経済効果シミュレーションをお持ちであろうと思いますが、それを踏まえ、今日までの進捗状況をお伺いいたします。 次に、各方面の御意見をお聞きする上で、高梁市通学区見直し検討委員を選任されたと思いますが、人員構成についてお伺いをいたします。 知恵を出し合う上では検討委員も当然必要であろうと思いますが、あくまでも教育委員会主導のもと早急に会議を進めていただきたいと、強く要望いたします。 私、1959年12月10日から始まりました在日朝鮮人の日本から北朝鮮への帰還事業と新高梁市は類似点があると思います。北朝鮮を「地上の楽園」とささやき、教育も医療も無償で受けられる、完全就職、生活保障など、偽りの魅力での北朝鮮への帰国事業。片や文化をはぐくみ、健やかで活力のあるまちづくりを目指し、この高梁市は誕生したと思います。現実には、市民は行財政改革実施に伴い豊かさを実感できないのが現状であろうと思います。全市の一体感は当然必要であろうと思います。しかしながら、広大な面積の高梁市において、周辺と中央との地域間格差を私はぬぐい去ることはできないと思います。本年度から市の施設等の使用料なども改正されましたが、地域の実情に沿った形で徴収すべきで、無理押しの行財政改革でなく、納得できる歩み寄りのある行政を今後の課題として取り組んでいただきたいと願望いたしまして、質問を終わります。 ○議長(長原寛君) 西井教育長。            〔教育長 西井節壽君 登壇〕 ◎教育長(西井節壽君) 長江議員さんの備中町の学校給食センター化の問題についてお答えをさせていただきます。 学校給食センター化は食育に逆行するのではないかというようなお話が冒頭ありましたが、共同調理場の学校給食、自校方式の学校給食、どちらも学校給食でありまして、学校給食をなくするということであれば逆行するかもわかりませんが、私は共同調理場でつくった学校給食も単独校でつくった学校給食も、やはり学校給食。学校給食を通じて食育を進めていくということについては、余り変わりがないんではないかなというように思います。 それから、学校給食センター化について4点質問がありましたので、一つずつお答えをしていきたいというふうに思います。 まず、地域の方との協議をどのように進めておるかということなんでございますが、これも以前お話をさせていただいたことがあるように思いますが、当初、平成18年に検討をして、平成19年4月からセンター化にしていくということを決定しまして、いろいろ地域の方々と説明会をやり、意見交換会を持ってきました。具体的には、昨年の7月19日に備中地区のPTA会長、副会長、それから学校長、こういった人に集まっていただきまして意見交換会を行いました。それだけでは十分でないということで、8月31日に全保護者を対象の説明会、意見交換会ということをやってきました。それから以降もいろいろな要望が出たりしました。最初、教育委員会が考えておりました平成18年に検討、平成19年に実施というのはなかなか理解が得られないというような状況もありまして、1年延長しまして、その間に検討し、話を詰めていこうということで、平成20年4月から実施していくということを決定し、地域の方との話を進めてまいりました。 初めはPTAの方を中心に考えておりましたが、平成20年4月から実施するということを決定した後は、備中っ子健全育成連絡協議会というのが備中町でつくられまして、ここを窓口にして細かい詰めをしていこうということになったわけでございます。そして、現在もそこを中心に話を詰めております。平成20年4月からよりよく実施できるように、いろいろな問題点の解決を図っていくというような協議を今やっております。したがいまして、先ほど長江議員さんがおっしゃいましたように、平成20年4月からの実施ということについては大方理解が得られたと、それでいこうというような話になっておるところでございます。今後まだまだいろいろな問題が出てきますし、学校ごとの課題もありますので、備中っ子健全育成連絡協議会とは別に、各学校単位での準備委員会と、そういったものも持っていかなければいけないというふうに思っております。これが第1点目でございます。 第2点目の試食会を実施したと、そのときの保護者の反応はどうであったかということでございますが、平成19年1月16日に川上小学校へ備中地区の方から集まっていただいて1回目の試食会をやりました。このときには10名の参加ということでございます。それから2回目には、今度は西山小学校まで給食を運んで、そこで試食会をやったと。2回目は3月26日ということでございました。このときには保護者は27名というように数が随分ふえたわけでございます。 このときに、いろいろな説明もし、また保護者の意見も伺ってきたわけでございます。給食についてのいろいろ意見が出ましたが、まとめてみますと、1つは味の問題ということでございます。味については、おいしいという方もありますし、まずいという方もおられたということで、やはり味覚というのは人によって随分違います。各家庭によって味が違いますように、学校給食に対する意見もそういったようにさまざまでございます。 それから、メニューについては、子どもが喜んで食べるものをふやすようにしてほしいというような意見でございます。やはり楽しい給食ということになれば子どもが好むものも必要であろうというふうに思います。これは栄養士が年間を通じて計画的に季節の献立なんかをつくってやっておるというようなことでございまして、1食だけでもって判断するのはなかなか難しいということでございますが、栄養職員の工夫の要るところだろうというふうに思っております。 それから、長時間かけて運ぶので冷めないような工夫をしてほしいというような御意見でございますが、これはもう当然で、そういう準備をしております。車のコンテナについても、また食缶等も二重食缶というようなことを考えながら準備を進めております。 それから、自校給食のよさをセンター給食に生かそうとする姿勢が必要であるというようなお話もありましたんですが、やはりこれは、両方のいいところはできるだけ取り上げていくというようなことを考えていかなければいけないというふうに思います。 それから、調理場の調理をしておる作業の様子が見えるようなセンターにしてほしいということでございますが、これは随分難しい問題でございます。川上給食センターというのは外から調理場の中が見えるというような仕組みになっておりませんので、これはちょっとそういうように改造することは非常に難しいということでございます。 こういったいろいろな意見が出ましたが、やはりいろいろな意見を聞きながら、おいしくて安全な給食を目指して頑張っていかなければいけない。今、最後の詰めをいろいろしておるところでございます。 それから、校務員の配置の問題で、学校の単独給食調理場というものがなくなるというようなことから、調理場がなくなって調理員が廃止になった場合の校務員の配置ということについての御意見がございました。現在はそこにおる調理員さんが校務員のような仕事も手伝っていただいておるというようなことでございますが、校務員の配置につきましては、高梁市では児童・生徒の数がおおむね60名以上の学校と、これが1つ。それから、小規模校であっても県費養護教諭、県費事務職員のいずれかが配置されていない学校には校務員を配置すると。ただし、両方配置されていない学校については、今度は市費で養護教師か校務員を配置するということでございます。こういう基準でいっておりますが、これでいくと備中町の学校にはほとんど校務員がついていくだろうというように思いますが、つかないところもあるかもわかりません。 ただし、センター化によって調理員がなくなった最初の年ぐらいは、やはり受け入れということで、校務員がいない学校ができるということがあってはいけませんので、最初は全校に校務員を配置していきたいと、そういう検討をしておるところでございます。 それから、センター化した場合の経済的な効果はどうであるかということでございます。これも以前、数字等を発表したように思いますが、平成19年度にセンターの改築をやり、それから配送車の購入をするということで、この予算が4,574万円と見ております、少し高く見ておるかもわかりませんが。それから、平成20年以降の配送委託料、それから向こう5年間、平成24年までの経費を計算しますと、これが1億1,074万円と予想されます。逆に削減される人件費、それからそれぞれ4校にあります施設設備に係る経費、それから一般管理費を考えて5年間合わせると、これが1億6,751万円、差し引いて当初の5年間で5,677万円の経済効果があるというふうに試算をしております。あくまでも試算ですから、多少狂いが出てこようかというふうに思いますが、5年間でこういった予想ですから、長い目で見たときにはかなりな経済的な効果が出てくるんではないかないうふうに思っておるところでございます。 次に、通学区域の見直しについてのお尋ねがありました。 坂本学区の児童・生徒の富家小学校、備中中学校への受け入れの進捗状況ということでございますが、合併前の学区をそのまま合併後も引き継いでおりますので、坂本地区の子どもたちは、小学校は成羽小学校、中学校は成羽中学校という通学区域になっております。こういった明らかに不合理であるというような学区につきましては、教育委員会の方から地区の方にいろいろ説明をしまして、富家小学校、備中中学校の方に行くことができますよという説明はしておりまして、平成17年度には坂本在住の保護者2名から児童数3名の富家小学校の方への申請が出ました。中学校の方へは出ませんでしたが、富家小学校の方へ3名申請が出たんですが、入学直前になりまして他市へ転出されて実現しなかったと。以後、坂本地区から富家小学校、備中中学校への就学学校変更の申請は出ておりません。以上でございます。 それから、市全体の通学区の見直しの検討委員会というものがどうなっておるかという御質問でございますが、市全体を見渡して通学区の不合理なところがたくさんあるということで、坂本地区だけでなしに市全体でこの問題は考えていかなければいけないということで、現在通学区域見直し検討委員会を準備をしております。このメンバーとしましては、議会の関係者、それからPTAの関係者、それから学校、それから有識者、行政関係等、それぞれの代表者にお願いをして市全体で通学区の基本的な考え方、課題等を検討していきたいというふうに思っておるところでございまして、早急に学区の見直しをしていかなければいけないというように思っております。市全体で考えて、そしてそれから今度は学校ごとに部会をつくって学区の見直しをしていかなければいけないと、こういう手順を踏んでいきたいというふうに思っておるところでございます。 以上で長江議員さんへの答えとさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(長原寛君) 長江和幸君。 ◆11番(長江和幸君) コンテナ車の受け入れ施設ですか、それの工事はいつごろ予定されておられますか。 ○議長(長原寛君) 西井教育長。 ◎教育長(西井節壽君) それぞれの学校のコンテナ車の入るところの調査は終わりました。スムーズに入るところ、多少工事をしなければいけないところというのがあるわけでございますが、ことしは給食がそれぞれの調理場でなされておりますので、調理場をつつくわけにいかない、つつくとすれば夏休みということになるんですが、できるだけ調理場はつつかないようにコンテナ車が運べるようなことを今検討しております。多少坂道があったりして、うまくランチルームにコンテナが着かないというようなところもありますので、そういった工事も今やらなければいけないと、来年の4月に間に合うようにやっていこうというふうにしております。 ○議長(長原寛君) 長江和幸君。 ◆11番(長江和幸君) もう一点、コンテナ車の運転手は市の職員でされるのか、また委託にされるのかお聞きいたします。 ○議長(長原寛君) 西井教育長。 ◎教育長(西井節壽君) コンテナ車の運転につきましては、委託でやりたいというふうに思っております。市の職員でなしに委託でお願いをしようということにしております。 ○議長(長原寛君) 長江和幸君。 ◆11番(長江和幸君) 通学区の件なんですけれど、私が一番危惧しておりますのは、仮に沿線沿いの児童・生徒がせっかくスクールバスが成羽へ走りょんなら私らも成羽へ行きたいというような話がもし出た場合に、教育委員会として本当に拒否できるものか、それを心配しております。その点についてお伺いいたします。 ○議長(長原寛君) 西井教育長。 ◎教育長(西井節壽君) 高梁市立小学校及び中学校の通学区域に関する規則というのがありまして、これは今見直しをしようという通学区域の規則ですが、この中で明らかに不合理であるというところは、就学学校の変更をして、それを認めるということなんですが、ただバスに乗れるから、バスに乗っていけば学区以外の学校へも行けるというような正当な理由がないのに学区以外のところへ行くというのは、これは規則に反するということで、それはもう認めないと。就学学校の変更が認められるのはやはり正当な理由がなかったらいけないということにしております。 例えば、富家小学校の方へ行くようになっておる子どもが、バスが通っておるからそれへ乗って成羽の小学校や高梁の小学校の方へ行きたいというのは、これは正当な理由にならないということです。やはりバスがそこを通っておっても富家小学校へ行っていただかなければいけないと、こういうようなものでございます。 ○議長(長原寛君) 長江和幸君。 ◆11番(長江和幸君) 理屈になるんかもわからんのですけど、先ほど高山小学校の件が出ましたですけど、高山小学校があるのに川上小学校へ、スクールバスへ乗せていかせた、これもちょっと合点がいかんのんですけど、これはどのような理解のもとで許可をされたのでしょうかな。 ○議長(長原寛君) 西井教育長。 ◎教育長(西井節壽君) その問題も、高山小学校が数が非常に少なくなっていって保護者の方から、これから1年生へ入学しても2年生になるときに、クラスでたった一人だけになると。一人だけでうちの子どもをそこの学校へ入れるというのは親とすれば忍びないと。それよりも川上小学校の方へ行かせてほしいという申請が出まして、それで、こういう学区の規則があるからということを言いますと、それは絶対にそこへ行かにゃいけんのじゃったら住所を変えて、下の方へ住所を移すというような話もあったりしまして、それを教育委員会で協議した結果、就学学校の変更を認めようということで認めたわけでございます。結果的には、これを認めたから高山小学校はつぶれたということになるわけでございますが。正当な理由というのをどういうふうに考えるかということなんですが、なかなかこの問題は難しいと。何でもかんでもそれを認めるということではありません。先ほど言いましたように、正当な理由というところがなかったらいけんのですが、今言いましたのが正当な理由かどうかはわかりませんが、川上町の教育委員会では正当な理由と、認めようということで川上小学校の方へ行くことを認めたということでございます。 ○議長(長原寛君) 長江和幸君。 ◆11番(長江和幸君) もし今後話し合いを持たれるならば、私の持論なんですけれど、少人数教育のメリットというものを、私いろいろ考えてみましたので、テーブルに着かれるときに参考にしていただけたらと思います。 少人数指導は教師の目が子どもたちへ届きやすい。すなわち行き届いた教育が私はできると思います。また、富家小、備中中は単式学級であります。それと、本年4月24日に実施されました全国学習状況調査ですか、僕はこれを教育委員会としてはぜひ公然と公表していただいて、成小、成中と富家小、備中中との差というものを成小よりゃ富小がこれぐらいいいんだというぐらいの強調というか、姿勢いうものをやっぱし見せていただかにゃ僕はだめじゃ思うんです。はっきり申しまして小規模校の方が点数は絶対高いということは確信持ちますから、この点を参考にしていただけたらと思います。ぜひお願いいたします。 ○議長(長原寛君) 西井教育長。 ◎教育長(西井節壽君) 学力調査をやる前に、ここでも前回でしたか話があるときに、学力調査の目的というようなことについて話をした中で、いたずらに競争はあおらないというようなことを言ったと思います。やはり学力調査の結果の公表については、慎重に考えなければいけないと。個人にはきちっと返しますと。国全体で、岡山県全体でこういう傾向にあるというのは公表はされるだろうと思いますが、学校間の競争をあおるような出し方はしないということになっておりますので、長江議員さんの言われるようなことにはならないというふうに思いますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(長原寛君) これで長江和幸君の一般質問を終わります。 次は、月本晴造君の登壇を願います。 月本晴造君。            〔8番 月本晴造君 登壇〕 ◆8番(月本晴造君) 皆さんこんにちは。本日、最後になりましたが、いましばらくお時間をいただければと思います。8番の月本晴造でございます。 まず、通告いたしております高梁学園についてでございます。 高梁学園のある奥万田周辺の道路、歩道整備についてですが、過去、吉備国際大学が開学した当時は、学生数もまだ少なく、地域の方々も交通に支障が出ることがありませんでしたが、近年、学部等もふえ、学生数が吉備国際大学で約3,200人、短大で370人、看護学校で230人、また教職員が約320名と、計4,100名からの学生、教職員がこの伊賀町、奥万田周辺に集まるようになりました。そのため現在では学生の通学方法といたしまして、オーバイ通学が約1,600人、自転車650人、車150人と交通量も大幅にふえてまいりました。道幅が狭く歩道もないため、交通事故も昨年、平成18年度で、学校周辺で人身が9件、物損が9件と、特定の狭い地域の中でこの件数はとても多いと思います。学園の取り組みとしても、ガードマンの配置、学生への交通マナーの向上に努められておるようですが、それも限界があると思われます。また、交通量の増加に伴い朝夕等の通学時間帯には地域の方が通行できない状況にもあります。 このような状況の中で、交通事故の防止、地域の方々また学生の安全確保の観点から、市では伊賀町、奥万田周辺の道路の改良、歩道の設置等をお考えなのか、お話をお聞きいたします。 続きまして、創立40周年を迎えた高梁学園との今後の関係についてです。 昭和42年4月に高梁学園が順正短期大学を開学させて本年でちょうど40年を迎えました。順正短期大学に続き、同年9月には順正高等看護学校が開学し、平成2年4月には吉備国際大学が開学いたしました。吉備国際大学の開学に対しては、高梁市より昭和61年2月に4年制大学誘致要望が出され、高梁学園とはそれ以来たびたびの協議を経て大学の開学までこぎつけております。開学後も学園の努力等で学部等の増設が繰り返され、現在では、先ほども述べましたが、高梁学園全体で高梁市の人口の1割を超える4,100名からの学生、教職員が在籍しております。 高梁市にとって大学は、開学以来、経済効果、人口減少問題の点において超優良企業であると私は思っております。現在では、新高梁市になり高梁学園との関係が以前より変わってきてるように感じます。旧市のときには市と学園は各種いろいろな面で一心同体のようにおつき合いをされておりましたが、現在では担当課、また先ほど答弁等もありましたが、市長等もお話をされとるということでございますが、以前のような密接な関係がないようにも思われます。高梁学園も全入時代を迎え、学生獲得に努力している状態ですが、近年学生の入学者数が減少しております。そのため、高梁市は学園に協力し、一人でも多くの学生が高梁に来ていただくように努めてみてはいかがでしょうか。 旧高梁市時代には土地を含め約56億円からの補助をしてまいりました。新市になってから金銭的な補助は今のところありません。今後の高梁市のことを考えると、過去のような補助は困難かと思われますが、金銭的な補助も考えてみてはいかがでしょうか。 高梁学園が高梁市にもたらす経済効果が年間50億円、また60億円とも言われます。高梁市の財政もかなり助かってる面もあると思います。金銭的な補助だけではなくソフト面でも協力していくことが大切だと思います。ことし創立40周年を迎え、高梁学園、高梁市が将来に向けて維持、発展していくためにも高梁学園との今後の関係についてお考えをお聞かせください。 続きまして、成羽病院のことですが、私もこのたび初めて成羽病院についてお伺いいたしますが、この件については簡単に2点お伺いいたします。 現時点で、他の議員の皆さんからいろいろな角度から既に質問されております。重複するとこもありますので、率直に質問いたします。 では、建設に向けた病院内での取り組み等についてですが、実施設計費が3月議会において承認され、現在準備に入られていると思います。市民からは建設に向けて、院内でのよりよい質の医療サービスを期待されてると思います。ここで医療スタッフの接遇や医療情報開示など病院全体の医療サービスに対する意識改革がなされているのかお伺いいたします。 これから新しい病院ができても、やはりそこにいる医療スタッフの意識が変わらないと本当のサービスはできないのではないかでしょうか。私もいろいろと資格を持っておりますが、十数年前、病院の院内清掃の講習会に参加いたしました。そのときに、もうこれからの病院はホテルのサービスを提供するようになるとお話を聞いております。患者が病院を選ぶ時代となり、これからの病院はホテル並みのサービスを提供するつもりでないと経営も成り立たないと思います。昨日の小林議員の質問でもありましたが、お金をかけてつくっても中身が変わらなければただ箱をつくっただけになると思います。そういうふうにならないように、病院全体の意識改革が必要だと思います。 最後になりますが、最高責任者の市長の責任者としての病院経営についてですが、これは市長より経営の方向づけ等をお聞かせいただければと思います。 以上をもちまして私の質問を終わります。 ○議長(長原寛君) 秋岡市長。            〔市長 秋岡 毅君 登壇〕 ◎市長(秋岡毅君) ただいまの月本議員さんの質問にお答えさせていただきます。 大きく2点でございまして、高梁学園について、また成羽病院についてでございます。 高梁学園さんにつきましては、私どもは連絡会議ということでお互いにテーブルへ着いております。先ほど申し上げましたように、最近では6月4日に会議を持ちまして、お互いに現在の学校の状況、それからまた学校からの高梁市へ対する要望、あるいはまた市がそれに対して、できることできないこと、また検討すべきこと、そういう点について連絡会議を持っております。現金を出す出さないと、これは中身によりますんで、必要であれば、皆さん方も妥当と思われれば、これは予算化するのはやぶさかではございませんけれども。要は学園として学生諸君が立派に成長してくれるような学習を身につけられるような大学であるとともに、あわせて、学生数が余り減らないようにと。今大学全入学時代で、しかも少子化でございますんで、表裏一体ですが定員割れということが現実に起きております。先ほども学生のマンションの件がございました。これもその延長線上で、定数割れイコールマンションの空き部屋が出てくると、こういうことで、これは憂うべき状況であると思っております。 学生の学校でのあり方、もう一つは定数割れに対するどういう施策が必要なのかということは、私どもは話しておるわけでございますんで、それについていろいろと私どもも協議をしておるわけでございます。学校からはいろいろ要望が出ておりますし、また要望でなくてもテーブルに着いたりということでございます。 一つの例でございますけれども、上にヘリポートの広場があるわけですが、あそこを駐車場にしてもらえないだろうかという話がございました、学園の駐車場に。駐車場が足らないんだという話ですが、ヘリポートというのは、これは市民の医療の延長線上で、これは救急救命の対応事業でございますので、ヘリポートをなくして、ほかに場所があればいいんですけども、現在のところほかに適切な場所がないと私どもは判断しておりまして、例えばこういう要望についてはおこたえできないということでございます。できれば学校の近くに駐車場の用地が、お借りするか、取得できればと。そういうところで、現在使ってるあのヘリポートの場所はお断りしとるというような、こういういろいろな例があります。 最近でも、昨年において特に毎月のように協議したことが、アートホスピタルというんですが、いわゆる美術品を修復することを官民、学校と市と両方でやろうじゃないかという意見がございまして、総論としては私も賛成なんですけれども、ただそれをどういう形でやるかと。1点絵を直せば幾らいただきますよという、これはもう月本議員が会社を通じてされても結構であるわけで、そういう営利に関係するようなことを私どもが学園とともにやるというのはなかなか難しい。ただ、これにソフト面の文科省の補助金があるということでございますんで、その辺からこの話を、実現できたらいいがなということで、私どもも教授と、あるいはまた理事長を初めスタッフとかなり突っ込んだ話をさせていただきました。結果としては実現に至りませんでした。 これは費用というよりも運営の仕方をどうやるかと。市がそれを、主体をもって美術の修復作業するというわけにいきませんで、文化交流館の収蔵庫にある、こういうものは市の所有物件ですから、これは修復しなきゃいけませんが、よそ様のものを、例えば月本議員さんの絵画を、じゃあ市が修復というのは幾らお金をもらったからといってできるわけじゃございません。そういうソフト面、運営面において合意に至らなかったということで、こういう事業は、いろいろ私どもは学園とは検討しておるという状況でございます。したがって必要あればたび重なるようにやっておりますし、学園との連絡はもっと密に私はするべきだろうと、こう思っております。お金を補助するかどうかと、これは別にしましても情報をお互いに共有すると、学校が今どういう要望があり、どういう状況なんだということについての話をさせていただいとりますんで、学園については私どもも鋭意取り組ませていただきます。また記念行事はされませんが、ことしは40周年を迎えておられるわけでございますんで、さらなる充実を図っていただけたらと思っております。 これまた総論ですけれども、学園で定数割れに対してのあり方について、2つの点で今考えておられると。こっちもそれについて協力をすべきだろうと。1点目は先ほど話がありましたシニアスチューデント、いわゆる退職されてからまた学校へ、短大あるいは高等看護専門学校吉備国際大学、そちらへまた行っていただくシニアスチューデントの事業を展開したらどうかと。もう一つはより一層の留学生の増加を図ったらどうかと。1点目は両方で意見出したんですけども、もう一点の留学生に対しては学園において積極的に増員を図りたいというふうに聞いております。ただ、私どもも留学生のあり方については、まだ十分研究いたしておりません。世界じゅうのいろいろなところから来られるわけですが、事情がいろいろ違うようでございます。モンゴルから来る、中国から来る、インドネシアから来る、タイから来る、台湾から来る、アメリカからと。いろいろケース・バイ・ケースで違うんだそうでございます。そういうことで、市の方は企画課が窓口で、いま一度留学生のあり方についてもっとお互いに情報を共有して、どういう対応ができるかと。また、市民の皆さんか、あるいはある団体にお願いするとすれば、どういうことをお願いするかということを今詰めておりまして、留学生についての対応ということが大きくこれからの検討課題だろうと、こう思って今取り組んでおります。今後も連絡を密にしながら学園の支援は私どもはしていきたいと、こういうことでございますんで、決して腰が引けてるわけでもございませんので、積極的にやっていきたいと、このように考えております。 それから病院についてでございますが、いろいろ病院については今までもお話をいただいたところでございます。病院内においても、日ごろの業務内容についても検討をいたしておりまして、いろいろの会を持っております。医師だけの会、それからまた看護師さんの会、また事務方と院長との会とかというふうに持っております。それから、先ほど質問にもありましたように、改築についても検討委員会を院内においてもされております。 また、日ごろの協議事項を申し上げますと、病院事務長おりますけれども、最近では力を入れておるのが接遇のあり方について、これはマナーの研究もして、看護師さんや医師、事務方含めて接遇の仕方の向上をしようということに力を入れております。これは態度、言葉遣いから始まってですけれども。それから病床の区分について。これはいろいろフロアがあるわけですから、それによって内科の患者さん、外科の患者さん、あるいは整形の患者さんと、いろいろとこう、また部屋割り、そういうことの区分についての研究もしております。 それからまた、往診とか訪問看護についても検討をいたしておりますし、それから健診体制の整備について、また常に基本理念を認識すべく、お互いに基本理念に基づいた病院のあり方、当然、病院のあり方というのは改築に向けてじゃなくて、日ごろの病院のあり方についても職員同士で検討いたしております。また医者同士においては医者同士の連絡を密にするということで、例えば患者さんが先に整形で診ていただいて内科へ行くのか、内科で診ていただいて整形に行くのかとか、あるいはそのあと眼科へ行くとか、そういうことが可能でございますんで、そういう時間のロスが少ないようにと、そういう医師間の連絡の協議も、これは医局でやっておりますんで、内部の勉強会は常日ごろやっております。 そうはいいながらも、まだまだ市民の皆さん方から対応が悪いとか、いや待ち時間が非常に長いと、それからまた診察はしていただいたんだけど、薬局で薬をもらうまでに時間がかかり過ぎると、どれだけ待たせるんだというような苦情は聞いております。そういうことに耳を傾けながら病院の方も対応しておるというような現況でございますが、そのように日ごろ運営内容については、これはもう改築とは関係なく、職員としてのあり方として問われるわけですから、切磋琢磨するように努力しております。まだ足らないという御指摘をいただいておりますけれども、努力してまいろうと思っておりますんで、その意を酌んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(長原寛君) 内田副市長。            〔副市長 内田親秀君 登壇〕 ◎副市長(内田親秀君) 私の方からは奥万田町周辺の道路並びに歩道整備について答弁をさせていただきます。 今日、車社会の急速な進展に伴いまして、歩行者に対する安全の確保は、特に身体障害者、高齢者及び若年の子どもたちなど、いわゆる交通弱者が日常生活を送るに当たって大変重要な課題であると認識しております。 車から歩行者を守る対策につきましては、歩道を設置することにより歩行者と車を分離することが一番の対策であると考えますが、一口に道路といいましてもいろいろございます。国道、県道、1、2級の市道、あるいはその他市道、また生活道路というように大きく大別されるかと考えられます。こうした中、日常生活の中で、利用される道路は幹線道路もあれば地域に密着した生活道路もございます。また、農道、林道もございます。幹線道路に接する国道、県道等につきましては、車両の通行量も多いことから順次歩道の設置が進められており、また幹線市道につきましては、その計画の中で当初から歩道を含めた計画幅員を持った道路計画をしており、その事業化と同時に歩道も設置されております。 しかし、その他の生活道路につきましては、道路交通の状況により必要に応じて歩道整備計画を持つことになりますが、既に供用を行っている道路においての歩道の設置あるいは拡幅等につきましては、店舗やあるいは住宅等が接しており、現実には早急な整備が望めないところでございます。いずれにしろこのような歩道をつける場合、地権者の皆様方の絶大なる御理解がないと歩道もできませんので、その点御協力をよろしくお願いいたします。 このような状況を踏まえまして、これまでも現況の道路形態を生かした歩行者の安全対策を実施してきておりますが、周辺関係者の理解が得られる場合には路面に表示をするとか、あるいは路側区分の表示、歩道の段差の解消、部分的な舗装の打ちかえ、あるいは全面的な打ちかえも行いまして、歩行者の安全対策を講じておるところでございます。 こうした中、御質問の奥万田町周辺の道路、歩道整備でございますが、御質問にありますシャトーの喫茶店から元親池までの間の奥万田町周辺の道路、歩道整備につきましては、昭和57年から昭和58年に、シャトー前の高砂橋から奥万田1号橋までの約250メートル区間を、一時改良によりまして5メートルの道路改良を実施しており、現在沿線は店舗や住宅等が接している状況であり、早急な整備は望めないところでございます。 しかし、この路線は、議員さんも言われたように、高梁学園に通学する学生の通学路であり、先般通行状況を調査しましたところ、登下校時には特にバイクあるいは歩行者の通行量が多いと聞いております。 そうした中、事故が多いと言われましたが、生徒たちにも交通ルールを守っていただき、カーブがきついとこもありますので、スピードなど出さないように学生諸君の御協力も願いたいと思っております。歩行者の安全対策を図るため、本年度は市道奥万田小高下線の学園橋から吉備国際大学までの約80メートルでございますが、歩道整備を計画させていただいております。今後とも財政状況を見きわめながら、できる限り歩行者の安全対策を講じてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきますようよろしくお願いいたします。 以上で月本議員さんの奥万田町周辺の道路、歩道整備についての答弁とさせていただきます。 ○議長(長原寛君) 月本晴造君。 ◆8番(月本晴造君) 答弁の方、ありがとうございました。 何点かちょっと再質問をさせていただきたいと思います。まず、先ほど内田副市長さんが言われました、一応本年度80メートルほどですが、歩道を計画をされとるということでよろしいですかね。 それと、市長さんの方から答弁があった成羽病院の方ですが、もう皆さん言われとりますので私自身余りくどく言うつもりはちょっとないんですが、経営者として今後の本当の方針、病院を建て直す建て直さないに関係なしに、病院の本当のあり方。また今医薬分業とかよく言われてますけど、薬局ですね、こちらの方を実際問題、外へ出した方が私は病院としては経営状態もメリットがあるんではないんかなと思いますが、そういう観点、そういうことを今後お考えであるかということをちょっとお聞かせいただければと思います。 ○議長(長原寛君) 秋岡市長。 ◎市長(秋岡毅君) 医薬分業については、きょう現在のところ分業してないと、院内処方をしとるという状況でございます。これは見方がありまして、経営面から見ると医薬分業がいいわけです、これが1点。それから、これはよく御存じのとおりで、当然入院患者さんがおられますと、院内処方はある程度は必要だということで、完全にはできません。こういう経営の面のことがあります。 もう一点は、成羽病院の現状は、これからもそうでしょうが、高齢者が比較的多いというわけでございます。したがって、病院へ行かれた方は御存じでしょうが、院内で診察いただいて、薬の処方せんをいただくと、それを持って薬局へ行くわけですから、当然それは建物が別のところへ行くと。病院じゃ見ていただいたんじゃけど、また別の建物へ行って、そこでまた薬をいただいてお金を払っていくと。きょうは雨だとか雪だとか、そういう場合にこれは高齢者にとってはできれば院内でやっていただいた方が、一つ屋根の下でやっていただいた方が便利がいいと、利便性がいいという要望が今でもあります。それだけに今院内処方をしてるわけで、そういう状況であるということは御認識いただきたいんですけれども。院外処方がいいかどうかと、まだ県内の民間病院も含めていろいろ、両方あります、院外処方と院内処方。大きい大病院といえども院内処方、全部とは言いませんけれども、例えば岡山大学なんかはその例でございますが、また岡山国立病院なんかはもう院外を積極的にやっておられるということでございます。そういう、今言いましたように、病院としては、経営面から見れば、何度も言いますように院外処方がいいと、それだけの薬を在庫を持たなくていい。それは在庫を持てば職員も要りますし経費もかかるし、デットストックになったら困りますということで。そういうことで院内処方か院外がいいかというのは2つ、賛否両論分かれるわけですが、今は患者さん優先で院内処方をやってるという状況でございます。 病院経営、いろいろ昨日からも御指摘いただいとりますし、また先般私も全国市長会へ行ったときも、医療の問題は今、話題になるというのはおかしいんですが、当たり前で、皆さん方の注目を非常に浴びております。その中の一つを御披露いたしますと、1つは医師の確保をこれからどうやっていくんだということが言われております。医師の確保一つとっても、これどういう対応が自治体、あるいは行政からどういうことができるのかということが言われておりまして、1つは現在日本では年間約8,000人が国家試験を受けて医者になっとられますが、この数字が少ないんじゃないかというのを、これは文部科学省は言ってるわけですが、厚生労働省の方はいやいや余りお医者さんが発生しないようにということを言って、またこれ文部科学省と厚生労働省の行政間で一致を見てないと。なら、自治医大の定員数は現在100人なんですけど、これをふやしたらどうかと。自治医大は国立ですから、これの定数を直接ふやしたらどうかというような意見がありました。また病院の医師の連携のあり方が適切でないんじゃないかという話から、また今の研修医制度まで含めて医師の確保がこれから非常に難しくなるし、またその対応をどう行政から世話ができるかということが言われております。それからまた、次は医療報酬が非常におかしいと、現在の医療報酬、一つの例は小児科の医療報酬が非常に少ないと。したがって、小児科になる先生が少ないと、こういうことが言われております。 この報酬の問題、医師の問題、それから報酬のあり方がおかしいじゃないかということが言われておりまして、こういうことが市長会においても今議論になっておる、こういう状況であります。私どもも今の成羽病院においてもこれは当然当てはまるわけでございまして、医師の確保の問題も皆さん方から指摘もいただいております、大丈夫かと。また、小児科を抱えておる、あるいはまた赤字経営になるんじゃないかというような不安を皆さん方からいただいておりますけども、これも一つにはそういう厚生労働省の医療点数のあり方、これが大きく、昨年も3%下がったわけで、非常に医療経営が苦しくなってきておるという状況でございます。今医療を取り巻く環境というのは非常に厳しいというんか、余りいい環境でないことはお互いのどの自治体も認識してるわけでございますので、こういうことを踏まえて、これは自治体だけでは解決できませんで、政府において解決すべきだと、こういうことを強く私どもは議論したわけでございますし、今のがそっくり成羽病院にも当てはまります。そういうことを私ども踏まえて、成羽病院の今後の経営をやっていきたいと、こう思って取り組ませていただきますんで、御理解をいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(長原寛君) 月本晴造君。 ◆8番(月本晴造君) 丁重にありがとうございます。 私自身、本当、今回成羽病院について初めて質問をさせていただきました。なぜ質問をさせていただいたかというと、やはり市長、最高責任者である責任というものもどうお考えになっとるのかなというふうなことも、私なりにいろいろ考えてますし、現状、本当、医療制度自体が次々と変わってきて、大変厳しい状況になってきてるというのは私自身もよくわかっとります。 今回改築という話の中で、これから我々審議もして、最終的に決断もしていかないといけないと思いますが、その中で、先ほど宮田議員からもお話がありましたが、我々30代、若い世代がこれからその後の借金とかを背負っていく、その中で今の現状でいいのかなと、今の計画で本当にいいのかなということをやはり自分自身も最近よく考えますし、市民からもそういうお話をよく聞きます。やはりそこを市長、最高責任者として不安を取り除いてくださいよということはないんですが、やはり市民も結構不安に思ったりしてるとこがありますので、本当にこれで経営が大丈夫なんだろうか、財政的にどうなるんだろうか、だめになるんじゃないだろうかというような不安も皆さん大分抱かれてます。 そういった中で、経営というか、改築をするんであれば借金をせずに積み立てをしてる中で、基金の中でやるという方法もあると思います。最後にその1点、現状29億円余りの計画をしておりますが、今ある基金の中で建てかえ、借金をせずに建てかえをするお考えがあるかないか、市長にこれだけ最後ちょっとお聞きしたいと思いますので、最後ひとつお願いいたします。 ○議長(長原寛君) 秋岡市長。 ◎市長(秋岡毅君) 基金の中でやるかどうかというような発想はいたしておりません。全くそういう発想はいたしておりません。何度も言いますように、現在の市立成羽病院、今後名前が変わるかもわかりませんが、どういう公立病院が必要かどうかということが一番問われるわけでございまして、お金がかかるかからないってのはその次で、当然表裏一体ですけれども、基金の中でやるか、あるいは29億円が多いから25億円にするか、いや20億円にするかという議論はいたしておりません。私どもはいかにこの地域の医療を展開するか、市民の皆さん方の医療に対する不安をどう払拭するかと。いや高梁に住んでいただくと民間病院もある、公立病院もあるよと、そういう中で市民が生活していただけたらと、こう思っとりますので、それに適合する病院のあり方はどうかということを、私どもは重々検討をいたしておるところでございます。その表裏一体に今度は金額がつくわけですから、当然その金額も将来を見越した財政を見据えながら許される範囲で、これならどうかということを検討いたしておりますので、私どもは現在のところ29億円でも高梁の財政はやっていけるという計画でございます。したがって、全く起債運用をしないわけじゃございませんで、後年になって、返済金、利子を払う、これはもう出てきますが、それが過重な負担に今後なるかどうかというと、いろいろな判断はあるかもわかりませんが、私どもはならないという判断をいたしております。 先般も市政懇談会を開きましたが、こればっかりというわけじゃないんですけれども、その中でも冒頭から高梁市が第二の夕張になるんじゃないんですかというような、こういう市民の皆さん方の不安があります。これはなぜ不安かというと、テレビであれだけ出るからです、別に高梁がPRしたわけじゃないんですけども。あれだけテレビでお茶の間でやりますと、市民の皆さん方はやっぱり第二は高梁市かというような話が、これはもう素朴に出てくるわけでございまして、これ無理からぬ話でございますが、そういうところから私どももこれからの市政のあり方、財政のあり方、説明させていただきました。そういうことで、私どもも今お互いにこの市政に携わっとるわけですけれども、これからの将来において、禍根がないような私どもは市政を展開する必要があります。やめてからどうだと、それは知らんよと言うわけじゃございませんで、今現在判断したことは後々までも責任を負う必要があります。そのときに何ができるんだと、こういう話じゃありませんけれども、そういう将来を見据えて私どもは行政展開をしていく、その責任を持っておると、こう十分認識した上で行政展開を進めておりますので、御理解をいただきたいと思います。以上です。 ○議長(長原寛君) これで月本晴造君の一般質問を終わります。 以上で本日の議事日程は終わりました。 念のため申し上げます。次会は15日、通告による一般質問を行います。発言順位11番から15番までの諸公にお願いいたします。 本日はこれにて散会いたします。大変御苦労さまでした。            午後3時27分 散会...