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06月16日-02号

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  1. 総社市議会 2021-06-16
    06月16日-02号


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    令和 3年 6月定例会          令和3年6月定例総社市議会会議録(第2号)              〇令和3年6月16日(水曜日)1. 開 議 令和3年6月16日 午前10時 0分2. 散 会 令和3年6月16日 午後 2時37分3. 出席又は欠席した議員の番号及び氏名   出席議員   1番 山田 雅徳        2番 溝手 宣良        3番 三上 周治   5番 萱野 哲也        6番 三宅 啓介        7番 岡崎 亨一   8番 深見 昌宏        9番 小川 進一        10番 高谷 幸男   11番 小西 義已        12番 難波 正吾        13番 小西 利一   14番 津神謙太郎        15番 村木 理英        16番 頓宮美津子   17番 赤澤 康宏        18番 名木田正昭        19番 加藤 保博   20番 根馬 和子        21番 山口 久子        22番 劒持 堅吾4. 職務のため議場に出席した議会事務局職員の職氏名   議会事務局長  河 相  祐 子        同   次長  小 原    純   同   主幹  西 槇  昌 志        同議事係主査  鎌 田  美 保   同庶務調査係主任小 野  達 司5. 説明のため出席した者の職氏名   市長      片 岡  聡 一        副市長     大 塚  康 裕   政策監     中 島  邦 夫        総合政策部長  脇    奈 七   総務部長    難 波  敏 文        市民生活部長  新 谷  秀 樹   文化スポーツ部長中 村  義 弘        保健福祉部長  吉 田    啓   産業部長    西 川    茂        建設部長    林    圭 一   教育長     久 山  延 司        教育部長    服 部  浩 二   消防長     中 山  利 典        総務課長    内 田  和 弘6. 本日の議事日程   第1 一般質問7. 議事経過の概要   次のとおり              開議 午前10時0分 ○議長(劒持堅吾君) ただいまの出席は、21名全員であります。 これより、会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 なお、諸議案に対する質疑の通告期限を本日午後1時までといたしますので、通告されます方は時間厳守でお願いをいたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(劒持堅吾君) では、まず日程第1、一般質問を行います。 今議会では、14人が一般質問の通告をされておりますので、お手元に配付いたしております一般質問通告者一覧表に記載の順序により、本日は岡崎亨一君から根馬和子さんまでの5人、17日に小西利一君から溝手宣良君までの5人、18日に山田雅徳君から難波正吾君までの4人の予定で進めさせていただきます。 まず、7番岡崎亨一君の質問に入る前に、この際私より申し上げます。 岡崎亨一から、一般質問に際し議場へのパネルの持込み並びに議場での資料配付の申出があり、あらかじめこれを許可いたしておりますので、御了承願います。 では、7番岡崎亨一君の質問を許します。 7番岡崎亨一君。              〔7番 岡崎亨一君 登壇〕 ◆7番(岡崎亨一君) 皆様、おはようございます。 議長より発言のお許しをいただきました、チームかがやき、公明党の岡崎亨一でございます。 通告に従いまして質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 また岡崎がトップバッターかというお声がありまして、ありがたいやら、トップバッターで緊張しておるところでございますけれども、今日は夏用のデニムマスクも着用させていただきました。障がい者の就労施設の方々にマスクを作っていただきまして、これも感謝を申し上げます。ありがとうございます。 今回は、31回目の一般質問をさせていただきまして、内容としましては、新型コロナウイルスワクチン接種事業について、それとヤングケアラーについての、この2点についてお伺いをさせていただきますので、どうか市長並びに当局の皆様、よろしくお願いいたします。 まず、最初の新型コロナウイルスワクチン接種事業についてでございますけれども、質問では、6月、7月のファイザー製ワクチンの供給量はどのようになっているのかというふうにお伺いをしております。これは、厚生労働省から各都道府県宛てに、ファイザー製ワクチン供給量の基本計画として、65歳以上の本市の人口に対しては6月中には2回以上の数量が納入されると事務連絡があったようでございます。しかし、6月4日の同じ事務連絡では、約1万回の数量しか示されておりません。事務連絡の中で調整枠についても触れられていますけれども、ワクチン接種円滑化システムに登録された都道府県のワクチンの希望量、箱数が、割当て量ですね、この6月4日の事務連絡。それ以上の都道府県については、都道府県別ワクチン希望量と計画枠の割当て量との差、岡山県は割当て量は232箱となっておりますけれども、その差分に応じて都道府県に調整枠の割当てを決定するとありました。これにより、6月中に納入される数量と調整枠の数量で、ワクチンは確保できるのでありましょうか。その辺の見通しについて、市長、お伺いをします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) おはようございます。 いよいよ一般質問がスタートいたします。どうぞよろしくお願いを申し上げます。 特に、岡崎議員からはワクチンの話でございますので、今一番この議会で論じて、我々が答えていかなければならない部分だと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。 いよいよ7月1日から64歳以下の接種が始まっていくわけでございますが、今全国でワクチンの供給量というのが最大の焦点になっております。現段階で、議員がおっしゃるように、不透明な部分が多くありますので、厚生労働省に内々のこととして我々市が、特に吉田部長は厚生労働省出身でもございますし、そして私自身は河野大臣に対して、正確には河野大臣室の伊藤さんという内閣府の職員がいます。情報提供をしてもらいながら、進めているところであります。それで、この答弁は、箱とか回とか、単位が非常に難解なので、人ということでお答えをしたいと思います。 まず、調整数量などと言われていますけれども、これは何かというと、我々は65歳以上の人口2万580人に対して、その総量2万580人分は確保できるということで進めてまいりましたが、実際ざっと我々が接種希望したのが1万5,000人でありましたから、5,000人残るということになって、それが調整的に機能するということで、河野大臣に確認したところ、65歳以上の枠で我々が持っていた残り分の5,000人分は64歳以下にそのまま、ファイザーを使っていいですねということを問い合わせたところ、その5,000人分は使ってオーケーだということで、そのファイザーは7月以降確保できるということであります。これは、約束をしております。 問題は、64歳以下12歳以上、約4万人いらっしゃいますが、推定ですけれども、ざっと全体の75%の方々が接種したいと希望した場合、3万人分のワクチンを7月1日以降に取りそろえることができますかという質問が岡崎議員の御質問に当たります。3万人分のうち5,000人分は、65歳以上の残りの部分で使えますから、じゃああと2万5,000人分のワクチンはどうなのかということですが、内々の通達で、1万5,000人分のファイザー、これは何とか行けるだろうということなので、じゃあ残りの1万人分をどうするのかということになります。ここは、7月の中旬から1日1,000人、1日2,000人の接種を行おうと思えば、モデルナに頼らざるを得ません。ですから、モデルナ社ワクチン1万人分を総社市にお願いしたいという方針で今調整を急いでおります。なぜならば、いよいよ18日から接種の予約が始まります。そうしたときに、ファイザーでお願いしたいから、モデルナでお願いしたいからということも併せて、御希望は聞こうと思っておりますので、7月中旬という頃になった方々に対して、そこはモデルナになりますよと言えるのか、ファイザーですよと言えるのか、そこをもうしばらく調整期間をいただいて、その作業を急ぎたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 岡崎亨一君。 ◆7番(岡崎亨一君) 承知をしました。64歳から下の方の、今回の接種券をお送りした方については、ファイザーとモデルナという二通りのワクチンの接種が存在するであろうということですね。ありがとうございます。正直、65歳以上の方はファイザー製でしたので、選択の余地はございませんでした。これは、申し訳ないことだなと思っておりますけれども、この項、次に入るんですが、そうしますと市民会館で大規模接種をすると、市長、モデルナと想定をしておいてよろしいんでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今しばらくお待ちいただきたいと思いますが、かなり高い確率でモデルナでゴーサインを出すという日が近々来るのではないかと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 岡崎亨一君。 ◆7番(岡崎亨一君) 承知をしました。このことは、我が党の全国の議員も国会議員も、また全国市長会でも、ワクチンの供給量はどうなるのか、はっきりしてほしいと。だけども国のほうは、各自治体に対しましてスケジュールをつくれという意見がぶつかり合っているだけでして、よく御存じのうちの桝屋敬悟も危惧をしておるところでございます。大規模接種について、恐らく使用するであろうモデルナ製ワクチン、今回初めて出てくるわけでございますけれども、それと現在接種しているファイザー製ワクチンの違いというのをお伺いしております。我が家にも、接種券が届きました。その中に、ファイザー製ワクチンの説明書とモデルナ製ワクチンの説明書が入っておりました。薬品の成分によって副反応が今まで出た方は、各ワクチンの製品についての成分違いについてはよく理解をしておるかと思うんです。ですけども、ここで二つのワクチン対象年齢差ファイザーとモデルナ、たしか違うはずです。また、接種の間隔差、そして接種場所も変わってきますよと。恐らく、今個別接種で行ってあるだろう各医療機関さんではファイザー製になるだろうと、確定ではありませんけれども。大規模接種になるとモデルナであろうというところで、もう少し接種券の内容よりも分かりやすく、ここで市民の皆様に御説明を願いたいと思うんですが、市長、いかがでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) ファイザー社モデルナ社ワクチンの違いでありますが、まず接種年齢ですけれども、ファイザー社においては12歳以上の方々、そしてモデルナ社は18歳以上というのが接種年齢となっております。それから、有効率でありますけれども、有効率についてはファイザー社が95%、モデルナ社が94%、ほぼ似通った有効率になっております。それから、1回目と2回目の間隔ですけれども、ファイザーは1回目を打って3週間空けなさい、モデルナ社は1回打つと、2回目は4週間空けなさいということになります。これは、3週間と4週間でえらい違うというふうに思われがちですけれども、結果的には終了時が1週間延びるということになります。ですから、さほど時間の問題、長く幅がかかるよというものではなくて、ほぼ3週間と4週間であれば、末尾が1週間変わってくるという判断になりますから、さほどの違いはないということになります。それから、ファイザー社ワクチンは、生理食塩水で希釈して、薄めて使うということをやっておりますが、モデルナ社は希釈せずにダイレクトで接種するということになれば、薬剤師さん側の労力は相当軽減できるというのは、モデルナ社のほうであろうかというふうに思います。それから、冷凍保存で四苦八苦しておりましたけれども、ファイザー社の冷凍温度、保存温度はマイナス75度、我が市役所にも冷凍庫を確保したところでありますから、これはあるわけですから、問題はないんです。モデルナ社は、マイナス20度ということになります。ですから、保管、保冷についてはモデルナのほうがマイナス20度ということで安易だということになりますが、問題は普通の通常冷蔵庫に移して、マイナス75度から外に出して、各病院の普通の冷蔵庫、マイナス2度からプラス4度ぐらいの幅の中に入れて何日もつのかという問題がそもそものスタートでありましたが、当初、ファイザー社は5日ということを言われておりましたから、そもそもキャンセルとか余剰分が出るという議論になっていましたが、ここに来てファイザー社さんが30日もつという見解を発表したので、それは問題がなくなりましたが、同様にモデルナ社さんもマイナス20度から通常の冷蔵庫に移し替えたときに、もつ期間は同じく30日ということになっておりますので、30日、30日と保存期間は一緒ということになります。以上、かいつまんで申し上げましたけれども、さほどファイザー社モデルナ社が全く違うよと、そういうものではありません。 ○議長(劒持堅吾君) 岡崎亨一君。 ◆7番(岡崎亨一君) 非常に分かりやすく御説明をいただきました。皆様も安心をして、ファイザー社モデルナ社ワクチンの違いについての御理解をいただいて接種ができるのではないかなと思います。 そこで1点、年齢ですね。大規模接種にかかるであろうモデルナ社の場合は、18歳からだと。ファイザー社の場合は16歳からだと。そうなると、16歳、17歳の接種を希望される方は、おのずからファイザー社にせざるを得ない。そうなると、大規模接種は無理だと、個別接種でいかざるを得ない。よりそのほうが、かかりつけ医さんであれば安心感があるかなとも思いますけれども、そういう理解でよろしいですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 大規模接種会場をモデルナにした場合は、そのようにさせていただきたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 岡崎亨一君。
    ◆7番(岡崎亨一君) 市民会館が大規模接種会場でモデルナになった場合は、そうなるということで理解をいたしました。 次に入らせていただきます。 障がいのある方や在宅の医療的ケア者へのワクチン接種について、その優先順位や対応はどのように考えているのかというふうにお伺いをしております。これは、64歳以下の次の優先順位の方、とにかく18日から予約が始まるのは60歳から64歳の方と基礎疾患がある方。基礎疾患には、厚生労働省ホームページにもありましたけれども、慢性の呼吸器や心臓病、腎臓病、様々ありまして、重症の心身障がいの方、また重い精神疾患の方で精神障害者保健福祉手帳を持っていらっしゃる方、自立支援医療で重度かつ継続に該当する方、そして知的障がいの方ということになっております。この方たちが、では御自分で予約ができるかといったら、なかなかそうはいかない。また、先ほども申し上げた在宅の方のケアもどういうふうにするのか、その辺について、市長、お伺いをします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、かかりつけ医の先生と一緒に、御家族の方と一緒にということになったり、それから通所型に行かれている方は、その通所施設の方々、とにかく約3,500人障害者手帳をお持ちの方が、身体、精神、知的といらっしゃいますので、それを網羅的に、我々、障がい者千五百人雇用センターも相まって、総力を挙げてこれらの方々の接種体制を取ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 岡崎亨一君。 ◆7番(岡崎亨一君) 承知をしました。千五百人雇用等で我が市は福祉に対して力を入れていただいておりますので、その辺につきましては安心を持っております。ぜひとも健常者と、また障がいのある方、在宅医療的ケアが必要な方の差異がないようにお願いしたいと思います。 また、ワクチンはこの項で終わりますけれども、ワクチン接種は希望、希望しない、自由でありますので、その辺につきまして議会もそうでありますし、市民の皆様も差別や誹謗とかがないようにお願いしたいなと思いますので、最後にワクチンにつきまして、市長、お願いいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) いよいよ、議員がおっしゃるように、18日から予約が始まってまいります。何度も申し上げますけれども、ワクチンというのは国から通達が来ておりますけれども、12歳以上ということで。しかし、打つ、打たないというのは個人の判断によるものでございますから、我々は判断できる情報を提供しながら、打たないという方も尊重して、そして打ちたいという方はスムーズに全員の希望がかなうように、しかも早くということに心がけながら進めてまいりたいと思います。特に、打たない、打つの問題につきましては、12歳から15歳の中学校1年から3年、小学校6年生のうちの満年齢が12歳以上の方々については、これから全ての親御さんに対して、打ちますか、打ちませんか、希望されますか、それから打つとすればどういう形がいいですかというアンケートを取ってまいりたいと思います。既に先行的に取っている学校もありますけれども、まだ打つか、打たないかの御希望はお伺いしていない段階にございますので、これは皆様方の全ての御希望を聞いた上で、そしてそれが速やかにどう実施できるかということについて、そのアンケートを基に、また吉備医師会などとも話を進めながら、それぞれの御希望というものをしっかりと真正面からお伺いして、注意深く進めてまいりたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 岡崎亨一君。 ◆7番(岡崎亨一君) ありがとうございました。先日、市長のツイッターをにぎわせた12歳から15歳のことも触れていただきましたけれども、子どものことは非常にデリケートな部分をはらんでおりますので、よくよくアンケート等を取るということで、丁寧な進め方をお願いしたいと思います。私の家庭でも、妻としっかり18歳や二十歳の子どもについてどうするかを話し合いました。看護師さんの話によると、ワクチンというものは体にないもの、異物を入れるのだから、副反応があって当たり前なんだと。皆様はこれを調べていただければ分かりますけれども、一番最初に国立関係の医療従事者ファイザー製ワクチンを接種された副反応のデータが、インターネット上でありますけれども、順天堂大学の研究報告で出ております。ですから、そのあたりも十分家族と話し合いながら、接種する、しないはお決め願いたいと願うところでございます。 ここで、実は昨日我が党の国会議員より、留学予定者ワクチン接種支援事業について連絡がありましたので、世界では大体秋から新年度が始まるところが多いんでありますけれども、そういった方につきましても、渡航先でワクチン接種を求められるということについて、文部科学省ホームページにこれから載るようでございますので、そのあたりも市でもしっかり細やかな対応を、分かりやすい対応をお願いしたいと思います。時間がありませんので、ここであえて詳細は触れません。 それでは、続きまして大きい2項目め、ヤングケアラーについての質問に入らせていただきます。 パネルと資料を御覧ください。 このヤングケアラー、資料にもありますとおり、今厚生労働省ホームページにこういった子どもたちなんだよということで載っております。家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている18歳未満の子どもをいいますと。これは、法律の定義ではございませんけども、一般社団法人日本ケアラー連盟が掲載をしておる部分でございまして、例えば障がいや病気のある家族の代わりに買物、料理、掃除、洗濯などの家事をしている、家族の代わりに幼い兄弟の世話をしている、障がいや病気のある兄弟の世話や見守りをしている等々、こういった子どもがヤングケアラーだそうでございまして、このことにつきまして厚生労働省文部科学省は昨年12月から今年の2月にかけまして、全国の公立中学校に通う2年生や全日制の高校の2年生、通信制高校の生徒らを対象に、インターネット上で調査を実施したようでありまして、ここで市長、ヤングケアラーについての認識をお伺いします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 以前から私もこの問題は気にしておりまして、いたいけな子どもがおじいちゃん、おばあちゃんの介護をして、それがために学校に行けないと、あるいは学力が下がる、やりたいことができないと、これは市として取り上げていかなければならない課題だと認識しております。 ○議長(劒持堅吾君) 岡崎亨一君。 ◆7番(岡崎亨一君) 続いて、教育長の認識もお伺いいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。              〔教育長 久山延司君 登壇〕 ◎教育長(久山延司君) おはようございます。 ヤングケアラーについてでございますが、私自身、虐待の問題だとかネグレクトの問題とともに大変心配しているところでございます。先ほど、議員がおっしゃられましたように、昨年12月から今年1月にかけて、厚生労働省文部科学省が合同でヤングケラーの実態に関する初の全国調査を行うなど、社会全体で課題意識が高まっております。また、支援に向けた動きが加速しているという状況でございます。子ども自身が勉強や遊ぶ時間がなく、心身の負担を感じているということは、大変大きな問題であります。また、本人が世話をすることが当たり前と思っていたり、子どもに過度の負担を強いていることに親が気づいていなかったりすることが、さらに問題を深刻化させております。この問題は、家庭内のデリケートな問題であって、表面化しにくく、実態の把握が難しい問題ではありますが、学校現場におきましては、全ての教職員が児童生徒の生活の様子、例えば言動の変化ですとか遅刻や欠席の状況、また体調のよしあし、変化、それから忘れ物や身だしなみなどを注視したり、教育相談やアンケートを通して、子どもたちのサインを見逃さないようにしていかなければならないと思っております。その上で、関係機関と連携をして、保護者としっかりと話し合って、解消をしていかなければならない問題だと考えております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 岡崎亨一君。 ◆7番(岡崎亨一君) 市長、教育長の認識をお伺いいたしました。お二人とも非常に心を痛めていらっしゃって、当然御存じということで、この実態調査は、中学校2年生では回答者が5,500人ほど、全日制高校の2年生では740人が回答したようでありますけれども、それぞれ中国地方や関東地方、近畿地方、様々なところで差異があったようでございますけども、全体としてどれぐらいの人数がいらっしゃるかというと、世話をする家族がいると答えた割合は、中学校2年生で5.7%、全日制高校2年生では4.1%だったようでありまして、中学校2年生では約17人に一人はいるのではないかという状況であります。 それで、次に移りますけれども、本市の現状はいかがでしょうか、お教えください。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(久山延司君) 本市の現状ということでございますが、現在ヤングケアラーには、先ほど議員がおっしゃられましたように、法律上の定義はありません。ここでは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもということで把握をしておりますので、お伝えいたします。 市内小・中学校の教員が日頃の関わりや教育相談、また毎月行っているアンケート調査などで把握している限りでの、暫定的な調査によるヤングケアラーが疑われる人数ということでございますが、小・中学校で4世帯4人ということで把握しております。この4人につきましては、福祉の支援につながっておりまして、こども課の担当者が保護者に、解消に向けて働きかけを行っている、そういう状況でございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 岡崎亨一君。 ◆7番(岡崎亨一君) 本市の現状では、小・中学校で4世帯4人だろうというお答えをいただきました。正直、この実態調査よりは少ないのかなと思いますけれども、まだまだ私は隠れたところにこういったヤングケアラー子どもたちがいるんであろうなと思うところです。これをどこまで学校の先生方が家庭の中に入っていくのか、そういった子どもたちに本音が聞けるのか、また負担を強いることになるかも分かりませんけれども、そういったところではなかなか家族、おじいちゃん、おばあちゃんも含めまして、そういった面倒、また小さい子どもたちの、兄弟の面倒を見ることが、先ほど教育長がおっしゃった、当たり前になっている、自分がこれをするのは当たり前なんだと、これは非常に子どもらしくない発想だと思うんですね。だけども、家族の中ではどうしようもできないといったところで、次で、今後の支援をどう考えるかについてお伺いをしていますけれども、国会では厚生労働省文部科学省のプロジェクトチームの共同議長であります我が党の山本博司厚生労働副大臣が、子どもが公的機関などに相談に行くことは心理的ハードルが高いと指摘をしております。SNSなどの活用で、全国どこに住んでいても悩みを共有できる環境を一刻も早くつくるんだと言っておりますし、早期発見、支援につなげる考えを示したところであります。また、このほか報告では、ヤングケアラーがいることを前提に、福祉サービスの利用調整が行われる場合があることを踏まえ、子どもを介護力とすることを前提としないと明記したようでございまして、幼い兄弟をケアするヤングケアラーには、家事や子育て支援サービスを検討するとなったようでございまして、このあたりも踏まえまして、教育長、本市のお考えをお伺いします。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(久山延司君) 今後の支援ということでありますかね。 まずは、私は保護者への啓発が第一だろうというふうに思っております。先ほど申しましたように、保護者が気づいていない、そういう場合も多々あると思います。子どもが当たり前だと思っている、これも大きな問題だと思います。子どもに対しても知らせないといけませんが、保護者に対する啓発、これが最も大事なことかなというふうに思っております。教育委員会としましては、文書等をつくりまして、保護者に注意を促してまいりたいというふうに考えております。 また、学校では、ヤングケアラーの疑いがある場合も含めて、本人の学業や進路に影響が出ないように、学力保障、適切な進路選択のための情報提供やキャリア教育の充実などを行うことで、児童生徒の進路保障をしてまいりたいというふうに思っております。 また、この問題の解決には、保護者との話合いが不可欠であります。繰り返しになりますが、関係機関と連携をして、スクールソーシャルワーカーを十分活用して、家庭に寄り添う、そういう姿勢で解決に導いていかなければならないと考えております。また、先ほど議員がおっしゃられましたように、子どもが相談しやすい環境、それをつくっていくということが大事だと思います。SNSのこともありますが、学校の中でも担任や養護教諭、そういうところに気軽に相談できる、そういう環境を学校の中でつくっていきたいと思っております。学校、保護者、福祉の連携によって、子どもに負担がかからないようにしていきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(劒持堅吾君) 岡崎亨一君。 ◆7番(岡崎亨一君) 教育長の答弁をいただきました。保護者にまずアプローチをかけていって、スクールソーシャルワーカーの活用を大いにやっていきたいんだということでございました。その答弁を踏まえて、市長として、ヤングケアラーの支援、いかがでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これからの進め方として、このヤングケアラーのテーマ、問題を全国福祉文化先駆都市の会議の中のその一部に加えて、新たなヤングケアラー対策の委員会を設置したいと思います。いろいろ虐待とか自殺防止とか、またひきこもりとか、障がい者の雇用制度、全国屈指の福祉文化先駆都市を目指すメニューの中にあるんですけれども、それに新たに加える。屋上屋にならないように、人選も考えながらその機関を設置して、今教育長が実際の現場の話をしましたけれども、さらに我々が持つべき役割、そして行動の範囲なども定めながら、この部会をつくっていきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 岡崎亨一君。 ◆7番(岡崎亨一君) 全国屈指の福祉文化先駆都市への会議にかけていただいて、また機関も設置していくというお答えをいただきました。 この項の最後に入りますけれども、ヤングケアラーに関する条例の制定を考えてはどうかとお伺いをしております。埼玉県ケアラー支援条例、昨年できました。北海道栗山町ケアラー支援条例もできました。三重県名張市も、ケアラー支援条例がこの6月議会で提案があるようでございます。本市のお考えをお伺いします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) できれば9月議会をめどに、目指して条例を制定すべく、条例案を議会に対して御提出したいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 岡崎亨一君。 ◆7番(岡崎亨一君) ありがとうございます。力強いお答えをいただきました。調査報告書によりますと、世話をしている家族がいると答えた中高生に、世話について相談した経験の有無を質問したところ、中学校2年生では67.3%、全日制高校の2年生では64.2%が相談した経験がないと回答していらっしゃいました。学校や大人に助けてほしいことや必要な支援については、自分の今の状況について話を聞いてほしい、進路や就職など、将来の相談に乗ってほしいと回答した方が、1割から2割程度はあったようでございます。また、自由記述における意見においても、相談窓口やヤングケアラー同士のコミュニティの設置を求める声もあったようでございます。 私がヤングケアラーにこだわるのは、子どもたちが心身共に疲弊したり、学力低下を招いているケースが少なくないからでありまして、ぜひとも我々大人がヤングケアラーの声を聞いて寄り添い、理解して、手を差し伸べる必要が本当にあると思うからでございまして、ぜひとも次の議会かも分かりませんけれども、条例の制定を楽しみに待っておりますので、よろしくお願いいたします。 以上で、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) この際、しばらく休憩いたします。約10分間。              休憩 午前10時43分              再開 午前10時54分 ○議長(劒持堅吾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、5番萱野哲也君の質問に入る前に、この際私より申し上げます。 萱野哲也君から、一般質問に際し議場でのパネル持込みの申出があり、あらかじめこれを許可いたしておりますので、御了承願います。 では、5番萱野哲也君の質問を許します。 5番萱野哲也君。              〔5番 萱野哲也君 登壇〕 ◆5番(萱野哲也君) 今日は、6月16日です。今朝は強めの雨が降りまして、雨が降ると、この時期いろいろ思い出すこともあって、つらいことも、つらい思い出のほうが多いですかね。今朝の雨なんかは、ちょっとつらいなと思いながら、本日は災害からの復興についてという質問をさせていただいております。 平成30年7月6日の西日本豪雨から今年で4年、そしてその翌年、平成31年3月に総社市復興計画、5年のスパンで大体約22億円かけてやるんだということで、ちょうど今が真ん中の年であります、3年目。それで、この復興計画の進捗状況について、まず最初に市長にお伺いをいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 萱野議員の御質問にお答えをいたします。 今日は雨が降っておりますが、これ以上大雨にならないことを願うばかりでございますが、かなり今降っておりますので、警戒しながらということになります。 今の復興状況についてお答えをする前に、全体像についてまず冒頭申し上げたいと思いますが、あの災害は、平成30年7月6日、7日、そこから約1年間の、のるか反るかの応急的な処置、これを復興ではなくて復旧というふうに位置づけて、それに50億円投入しました。落札価格とか、いろいろあって、実際に使ったお金は48億円という計画に、実施実態になりました。 そしてまた、今お尋ねの復興についてでありますが、この復興計画については、平成31年から令和5年までの5箇年計画で22億円、全部で23のプログラムで復興計画を立ち上げました。これは、ポンプアップであるとか復興住宅であるとか、様々な項目、23項目にわたって総額予算が22億円ということで、合計で計画段階では77億円であの災害を復旧から復興へ向けていくということになっております。 それで、復旧についての執行率は、50億円に対して48億円でございましたが、現時点で復興に対する総額22億円の予算に対して、実施額は12億7,000万円ということになっております。ということは、現在60億7,000万円使ったということになってまして、この実施状況の個数は23プログラム企画に対して、現時点でもう2年あまして21が全て完了したということになっております。12億7,000万円使って、あと残すは二つということになっております。この二つについては、用地買収であるとか条件であるとか、なかなか地元同意がままならない部分のところが残っておりますけれども、現段階で言えば、それを除いてはすべからく完了に近い状況にあるというのが今の状況でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 今、市長が言われたあと二つというのを具体的にお示ししていただきたいのと、復興計画の今後の見通しについてということも一緒にお聞きをいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 残余のところについては、日羽地域の新たな避難所兼用の公民館を建設するというところ、そして国道180号線からそこまで引き込んでいく道路、ちょうど日羽駅付近でございました。そこの部分の用地買収であるとか、地元同意がなかなかままならないというところであります。 それから、これからについてでございますけれども、取りあえずこの7月6日に美袋であるとか、これは3年の式典をやりながら、ポンプの開通式を行い、内水排除が可能になっていく、秦地域もそうでございますけれども、復興住宅もすべからく入居が完了しておりまして、みなし復興住宅、アパートとかマンションに住んでいらっしゃる復興の方々も家移りをしてということに、家移りというか、復興扱いに変わっていくということが行われておりまして、今後はハード事業はすべからく、取りあえずは終わりましたので、心の復興と申しますか、寄り添って、その後のケアというものを我々が注意深く行っていこうと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。先ほど来、ずっとハード整備で22億円と言われていたんですけど、今後のソフト面、ソフト的な部分で言うと、もっと具体的に今後どうしていくんだという方針があれば、お尋ねをいたします。これは、復興計画にはいろいろ書いていますね。被災者健康相談とか見守りカフェ等の開催の計画を立てていますけど、今現在コロナの関係もあって、ソフト面がうまくいっていますか。今後もどういった形で、特にこの時期になると気が重くなるわけなんですけれども、そのあたりの心のケアというあたりをどのように今後計画していくか、実行していくか、お尋ねいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 1軒1軒回って、御意向、気持ちを聞いていくということを徹底的に行っていきたいと思っております。一つの大きなハードルが住居の部分でありまして、復興住宅までは取りあえず乗り越えることができましたので、それ以降は生活の微に入り細に入り、いろんなことに寄り添いながら、お邪魔して顔の見える形、関係をつくっていきたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 大体ハード面は終了したんだというふうな御答弁をいただきましたけれども、どうしても、本市の単市事業ではそうかもしれませんけど、県や国の事業、我々何にもできませんよ、要望を出していますよじゃあ、いかがなのかなと。もちろん、このように毎年、今年も出されるんでしょうけど、復興に向けての要望書、県と国のほうへ出していただいております。後ほど申し上げますけれども、軽部のポンプのことも、具体的に今回は令和2年のときは載せていただいておりますけれども、22億円、あとソフト面もやっていきますよ、果たしてそれで完成とは言いませんけど、可とするのか、順調だというふうな認識でおられますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、全く完成ではありません。確かに、国、県で高梁川の浚渫とか築堤であるとか堤内の伐採であるとか、我々自身がやったこともありますけれども、それによってまた変化が生まれてきて、また新たな災害が起こっていく。ですから、災害は生き物だと思いますから、これからも、これで終わりということではなくて、新たなテーマに対して最大の防御をしていくということをやってまいります。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 引き続き、よろしくお願いいたします。ハード事業で言いますと、高梁川本流、堤防の強化とか矢板を打ったりとか、雑木を浚渫して、我々が車で通っていても、工事進んでいるなとよく分かるんですよ。高梁川の本流、国土交通省、県がやってくれてるんだなというのがよく分かりますし、6月29日は秦地区排水機場完成記念式典があります。秦にもポンプが1基つくんだな、1基か2基か、ポンプ場がつくんだなと。それで、7月6日追悼式と、美袋のポンプ開始式もあって、高梁川の本流もそうですけれども、各内水氾濫をした地域も、どんどん復旧、復興が進んでいて、災害対策ができているなと目に見えるように伝わってくるんです。大変喜ばしいことであります。皆さん、そうだと思います。地元の方もそうだと思います。 しかしながら、心のケアもあります。④の軽部川の現状をどう認識しているかということなんですけれども、他の地域と比較するのはいささかどうかと思われる方もいますけれども、軽部も実際につかったわけです。当初、この復興計画案をつくったときも、軽部川の周辺、去年つかりましたけれども、この計画案には軽部川のことが一切なかったので、何とか軽部川の改修、ポンプのことを書き込んでくれということで、復興計画に当時書き込んでいただいたわけであります。その後、軽部川の現状はどうなっているかということで、パネルデビューです。これは、現在の、1週間前に撮ってきました軽部川の現状です。これは、県管理部分です。伯備線より下を起点に撮りました。伯備線より上流、これは市が管理する部分です。この状況を見て、市長はどう思われますか。この上流には、アジサイロードといって地元住民がアジサイを植えて、散歩したり、歩いて歩得なんかもしている人も見かけるんです。いいなと思いつつ、どんどん下流、ポンプ場に近くなれば、こういう現状があるわけなんですよ。これを見ると、特にアジサイが咲く時期というのは、この時期、梅雨に入っての時期で、いいなと、天気がいい日は散歩に行く、行っていて、しかし下流まで、ちょうどここらラインで往復して帰る人がいるんですよね、軽部神社があって。この現状を見ると、僕のところにも言ってくるんですよ、軽部川の現状はどうなってるんだと、復興はどんどん進んでいるよねって、いいよって、各地域も、内水氾濫で被災した地域も復興が進んでうれしい、いいけれども、じゃあ果たして、我々の地域、軽部、上中島、古地もつかったわけなんですよ。この現状を何とかしなければならないと思いませんか。これは、被災した清音の人たちの思いでありますけれども、軽部川の今の現状、これを見ての御感想と、今後どういった対策、国や県へ要望を出していますけれども、それが進まなければ、また同じ内水氾濫が我々の地域は解消できません。このあたりの計画といいますか、県への要望を出した、国へ要望を出したときの、これからも出していただきますけれども、今後の見通しなどがあれば、一緒にお聞かせを願いたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 私も、議員がお示しされた写真を見ると、本当に心が痛みます。7月7日の未明に軽部に私も車で行ったときには、既に人間の身長ぐらいのところまで浸水をいたしておりました。 これから軽部川について、市が管理している部分には、とにかく浚渫、そして竹やぶの垂れ下がった部分などについては伐採していくということをやりたいと思います。また、現在、昨年から国、県、市合同で軽部川の流下能力について現地視察を行ったりしておりますけれども、県管理の部分、そして国のポンプの能力などについても、県、国には私どものほうから強くお願いを、要望してまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 要望で。もうちょっと何か見通しなんかが聞ければ、安心する方もたくさんおられるんですけど。雨が降ると、今年も梅雨入りが早くて、最初に大雨が降った日の雨がやんで、次の日ですかね。気になって、いつも僕は見に行くんですよ、軽部川をね。そしたら、建設部の職員が4人来て、軽部川の測量じゃないですけど、マーキングとかをしてくださってるんですよね。ああいう状況を見れば、計画的に何かしらあるのかなというふうに感じてるんですけれども、何か、先日建設部の職員が見に来てくださっていますけれども、あれはただ見に来ていただいただけでしょうか。今後、何か目的があって来てくださっているんでしょうか。答弁をお願いします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) その視察の中で、特に軽部川の伯備線の下の部分のところで、逆勾配になっているポイント箇所があって、これがくしくも市のところと県管理との境目部分に掘れた部分があって、掘れ下がってダムみたいになって、勾配が逆になっている。ですから、その掘れたところから下の部分に対して浚渫を行っていく。これは岩があるとか、いろいろ問題があるそうでありますけれども、ここに対して県に、ここを掘ってくれというお願いをしているところであります。ですから、これを現実のものとするように、これからも強く申し上げていくと言ったのは、その部分であります。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) ありがとうございました。萱野、この質問をしてくれよと強く地元から要望があったんで、今回させていただきました。そこをぜひ、前へ前へ進んでいけばいいなということと、先ほども言いましたソフト面、心のケア、どうしても僕はこの質問をすると、きちゃうんですよ、あの日のことを思い出すと。今日は泣きませんよ。泣きませんけれども、心のケアを引き続きやっていただきたいと思います。 あと、次に移ります。 自衛隊との連携について、この質問も軽部川の質問も、平成31年11月だったと思うんですけど、11月定例市議会で同じことを質問させていただきました。軽部川のポンプの増強とか浚渫とかをしてくれというのと、あと自衛隊との連携、豪雨災害が終わった後、自衛隊との連携はどうなんだということで、自衛隊へ資料提供をすべきではないか。今までは、住民基本台帳の閲覧をして、3日間かけて、今後高校を卒業する人に向けての就職のためのメールを送るんだということで、閲覧をペーパーもしくはデータベースで出すべきではないかというふうに質問をしましたけれども、今その現状についてどのようになっておられますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 現時点で、募集時において18歳の方、22歳の方については、議員の質問以降については名簿を自衛隊のほうに差し上げているというのが現状です。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 聞いているんですけど、紙媒体で出しているはずなんですよね。それは、高梁の地方協力本部さんのほうが紙媒体で欲しいと言われたから出しているのでしょうけれども、でも紙媒体で出すと、紙のデータがありますよね。紙媒体で個人情報を提供する、そして地方協力本部さんは何をするかというと、宛名シールを作成するのにパソコンで打ち込むんですよ。それで、一時的に自衛隊の地方協力本部のほうには、紙ベースの個人情報とデータベースの個人情報が残っちゃうんですよ。僕は自衛隊さんのことは信用していますし、応援はしています。けれども、手間でもありますし、個人情報の観点からいえば、それはよくないなということなんですよ。そういうのをどういうふうにほかの自治体は対応しているかなと調べましたら、宛名シールを自衛隊さんに出しているんです。そうすれば、自衛隊さんがその宛名シールをメールに貼り付ける作業で終わりです。そのメールに宛名シールを貼れば、自衛隊のほうには個人情報は何ら残らない。差し出すわけですから、郵送で。なおかつ、手間も省ける。こういうことをやっているのは、大きな自治体、岡山市は既にやっているんですよ。たしか吉備中央町も、宛名シールを提供しているということなんですよ。そうすれば、個人情報の観点から、我々もいいし、市民の方にとっても個人情報の流出の率が下がってくる、危険性が少なくなる。なおかつ、自衛隊さんも手間が省けるということで、宛名シールはいかがでしょうかという質問です。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 現時点では、そこまではまだ求められていなかったんで、紙媒体のみで行っておりましたけれども、高梁地方協力本部の方々からそういう御要望があれば、我々はそれに応じていくようにしたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。きっとそう言えば、要望はあると思いますよ、近日中に。 それで、(2)地域防災マネージャー制度の検討はどうかということで、以前この議場でも災害があって、自衛隊で、現場で経験してきた人を職員として招き入れる制度があるんですよ。これは、特別交付税で幾らか見てくれるということで、費用的にもいいですし、市長は当時検討する、今まで検討したのかな、してなかったのかな、取りあえずいい人と巡り会わなかったんで、採用に至ってないんだというような御発言をいただいていますけれども、自衛隊は3月31日で退職じゃなくて、誕生日が来た月に退職していきますので、今日でもあしたでも、本当にその気があれば採用は可能だというふうに思っておりますけれども、以前の質問から、その後面接とか採用に向けての何かアクションは起こされていたのでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 議員からも御質問をいただいて、危機管理室の体制強化については、しかるべき措置をするべきだというふうに思っております。幸いに、平成30年から全国から被災地支援の職員さんをいただいておりました。今年で終わると思いますけれども、これまで危機管理室に精鋭の10名をいただいてまいりました。最も防災マネージャー資格を持った人物が、長野県飯田市の吉村氏です。彼は、飯田市の危機管理課の責任者でありまして、総社市に派遣をしてくださいました。彼の能力というのは、非常に勉強になりました。その後、米子市、あるいは現在では大阪府の熊取町などなど、現時点でも能力を有した方を派遣していただいております。でも、この派遣も終わりますから、その後についてはまた検討しながら、国の補助をいただきながらでも、よい人材があれば検討してまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) ありがとうございました。 今日は雨が降っているんで、早くやめばいいなと思いながら、この質問を終わります。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) この際、しばらく休憩いたします。約10分間。              休憩 午前11時22分              再開 午前11時33分 ○議長(劒持堅吾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、3番三上周治君の質問を許します。 3番三上周治君。              〔3番 三上周治君 登壇〕 ◆3番(三上周治君) 議長から発言の許可をいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。チームかがやき三上でございます。どうぞよろしくお願いします。 今回の質問は、コロナ禍における市政運営の在り方についてと、イベントの運営についてをお聞きしたいと思います。 それでは、通告に従いましてお尋ねいたします。 まず、当局におかれましては、一向に収まらない新型コロナウイルス感染症対策に全力で取り組んでおられること、感謝いたします。岡山県も緊急事態宣言の中、医療提供体制が限界に近づいていると言われています。そのような状況の中ではありますが、日常の公務を止めるわけにはいかないという思いからの質問ですので、よろしくお願いします。 まず、大項目の1番です。 コロナ禍での市政運営について、市長は何に重点を置いて対応しているのかということでございます。新型コロナウイルス感染症の下、多くの人々が今まで体験したことのない常識や生活の大変更を余儀なくされています。市長の元にも多くの意見が届いていると思いますが、このような状況の中、市長はどのような思いで市政運営を進めているのか、市長の思いをお聞かせください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 三上議員の御質問にお答えをいたします。 当然ながら、現時点においてはコロナの感染防止、そして感染された方々に対する対処、そしてワクチン接種の速やかなる接種体制ということを基本的に考えております。しかし、我々は平成30年の大災害からの復興の途にありました。復興の途にありながら、もう一つ大きな問題は財政難であります。先ほどの答弁の中で、72億円のうち実際使ったお金が67億円で、ざっくり単市、市の持ち出しが約7億円という部分が、本来であれば使うことがなかったお金が災害によって使われています。私は、この7億円というのは、よくそれで耐えしのげたかなとは思いますけれども、必要のないお金、使うべきではなかった、お金が災害で。そして、さらに今回の決算では象徴されないけれども、来年度の決算の中には税収不足というのが、コロナで税収が減っていくものが、これからの状況によりますけれども、約10億円は減っていくだろうと思います。これは、まだ分かりません。そういう中で、今市政運営の中で皆さんに私が本当に申し訳ないと思っておりますのは、超緊縮財政2年目ということです。昨年度は274億円、今年度は260億円、何もかにも削って1年間目をつぶって走り切りましょうと、それの予算運営を強いているわけでございます。今年は、幸いに8億8,000万円の単年で黒字決算、これは本当に270億円台の予算で1年市民の方々が我慢していただいたおかげとして、これまで単年決算がマイナス3億円、赤字みたいなところから、プラス8億8,000万円まで持ちこたえてきた、財政調整基金も過去最大の51億円にもうちょっとで手が届く50億円まで積み返すことができてきた。これをもうしばらく皆さんに我慢していただいて、財政をいま一度立て直していくということに力点を置いて、市政運営を行ってるところであります。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 御答弁いただきました。市長は財政問題を心配されているということで、よく分かったんですが、もう少し何か市長の思いがあるのかなと思って質問してたので、伝わってなかったので、申し訳ございません。萱野議員の答弁を私がするのも変なんですが、先ほど市長が申された災害に関して、職員は本当によくやられているということで、この間広聴広報委員会で3年たった状況のことの意見交換会みたいなことに行ってきたんですが、本当に職員はよくされているということで、被災者寄り添い室の職員が仕事でもないのにボランティアに来て、溝掃除を一緒にしてくれたというようなお話も聞きましたんで、そういうことで市政運営をしている市長の思いというのは、そういうことも伝えておきたいと思いましたので、質問してみました。 次に行きます。 本市で不可欠なライフラインは何か。一般的には、電気、ガス、水道や電話、交通システムなどがライフラインと言われますが、総社市においては、それ以外にも何か想定されておりますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 行政的なライフラインの決め事については、私の答弁の後に担当部長から御説明申し上げますが、不可欠といえば、何事があっても守らなければならないのは、水道、それから救急車、救急救命体制、あるいはあってはならないけれども、斎場などについて、これは何があっても行わなければならない。ほかにAランクとしている一番大切なライフライン、89項目持っておりますけれども、そのようなことが我々にとっては何が起きてもやっていかなければならない必要項目だと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 総務部長。 ◎総務部長(難波敏文君) 命によりまして、私のほうからお答えいたします。 先ほど、市長が答弁されましたのが、何事があっても守らなければならないという89項目ほど設けさせていただいております。我々市の業務としては、全てが市民生活に直結している業務でありまして、全てにおいて不可欠なものというふうに認識をさせていただいております。当然、その中には災害発生時、今コロナ等がございましたときには、当然業務的には一時止めるもの、止めないもの、そういった中で優先順位をつけさせていただいて業務を遂行してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 分かりました。そうだと思います。 それを受けて、次の質問に移るんですが、特に上下水道は市が直轄でやっておりますので、それらの業務に関わる職員が感染した場合の対応について聞いております。全国的にも職員のクラスターが起こり、本庁舎閉鎖という前代未聞の事態に直面した自治体もありますし、先日はワクチン接種受付の職員が感染されたニュースが入ってまいりました。本市においても想定されると思いますが、どうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 担当部課所に感染者が出るということは、当然のことながら想定して、対処方法を定めているところであります。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 大きな項目の2番にも関連してきますが、準備ということか、想定外を想定内という言葉もあるように、いろんなことを想定しなきゃいけない中で、一つには有事の際に、特に総社市はすぐ、スピード感を持ってということで、特定の仕事に人手が集中するため、通常業務が人手不足になっています。そのためには、組織体制を見直し、行政職員でしかできない仕事の整理や民間委託のさらなる推進が必要ではないかと思うんですが、いかがでしょうか、お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 民間に任せられるもの、そうでないもの、いろいろ種類がありますけれども、これは随時見直しながら進めていくべきものだと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 先ほど、市長も答弁されておりましたが、今、他自治体と総社市は大きな協定を結んでおりますが、先ほど終わるげな話も出ていましたが、引き続きこういう全国的な、ウイルスですからよそから来るのも大変なんですが、自治体との協定に職員応援協定や新しい主要システムの共有などは考えられないか、お答えをお願いします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 現時点では、お金がかからない、手間がかからないということで、災害支援協定ということを主軸に多くの市町と協定を結んで有事対応、逆に先方に災害があれば、我々が助けに行くという協定を結んでおりますが、個別に我々が、例えば健康政策でスキルアップしたいということであればということも含めて、神奈川県大和市とは健康政策で提携をするとか、そういうお金がかからない、ふだん行き来し合うとか、行事が絶対に必要だとかということではなく、軽い、しかも有益な協定、事実伝達というのはやっていきたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) ありがとうございました。答弁いただきました。 先ほどの話に戻るんですが、もし総社市の職員さんが感染したと想定した場合、市議会のほうからも市職員に対するワクチン接種について申入れをしています。そのことも踏まえまして、感染した職員のPCR検査などの福利厚生とか、申入れに対する進捗状況が分かれば教えてください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) このたび、議長、副議長をはじめ議会から、市の職員さんにワクチン接種をするべしと、大変ありがたい御提言をいただきまして、ありがとうございます。心からお礼を申し上げたいと思います。現時点での状況について、担当部長から答弁をさせていただきます。 ○議長(劒持堅吾君) 保健福祉部長
    保健福祉部長(吉田啓君) 命によりまして、私からお答え申し上げます。 御提案をいただきました職員へのワクチン接種につきましては、その優先順位について内部で議論し、優先順位が高い職員として、例えば保健師であるとか自宅療養者支援室の職員であるとか、また清掃や斎場のリスクが高い職員、そういった者を優先順位が高い職員として位置づけ、その対象は約30名ほどおりますけれども、現時点で20名ほどが1回目接種をさせていただいたという、そういった進捗状況でございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 分かりました。よろしくお願いいたします。 それでは、中項目の2番に移ります。 中項目にはしているんですが、続いてのことになります。 新型コロナウイルス感染症と業務継続計画(BCP)についてお聞きします。 業務継続するための計画BCPは策定されておりますか、お聞きします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 平成28年度に、災害対策用のBCPを策定しているところであります。さらに、新型コロナウイルスが感染し始めた令和2年3月には、新型コロナウイルス感染症対応の項目を追加して定められたものを運用しているところであります。特に、職員が感染してしまった場合は、限られた職員で業務を行うこととなるために、優先業務をその中で定めているというところであります。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 分かりました。市長が一遍に答えていただいて、ありがとうございます。 実は、ホームページをのぞいていたら、なかなか出てこなかったので質問をしてみたんですが、総社市国土強靱化地域計画というのは皆さんに冊子を配っていただいて分かったんですけど、ホームページを見ていても、このBCPについては見つからなかったのでしてみました。それで、今答弁があった平成28年3月ということだったんですが、岡山県のホームページを見ると、27市町村のうち23市町村が策定しているということが載ってたんですが、その23市町村に総社市が入っているということでよろしいでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 政策監。 ◎政策監(中島邦夫君) 入っております。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 安心しましたが、それは今後公開する予定はありますか。 ○議長(劒持堅吾君) 政策監。 ◎政策監(中島邦夫君) ホームページ上で見やすく掲示したいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 分かりました。よろしくお願いいたします。 次に移りますが、②業務を継続するための計画(BCP)に不可欠な視点は何か聞いております。先ほど言いましたように、総社市の国土強靱化計画は、どちらかといえば西日本豪雨災害や南海トラフ地震などを想定した地震災害であったり風水害を想定していると思いますが、本市の策定されておりますBCPは、何を核に策定していますか、お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) ふだんあり得ないかもしれない最悪の状況を想定して、例えば市長不在ということ、あるいは市役所の機能が全く失われて市役所を移転しながら行うこと、あるいは全く機能しなくなった庁舎体制の中で、最初の質問にあったように、最も優先しなければならない業務だけを残すためにはどういう人事体制と何を残していくかということ、絶体絶命のピンチになったときを想定して、それを大切にしながらBCPを構築しているところであります。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 分かりました。そういうことだというのはよく分かります。要は、想定外を想定内にというのがメインでありますので、よく分かるんですが、例えば今の総社市の状況で言いますと、新型コロナウイルス感染症に対して対策本部を立ち上げ、今言われたこれまでの業務継続計画を基礎にして、新型コロナウイルス感染症に対応する業務を行っているというふうに解釈してよろしいでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) そのように解釈していただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 分かりました。 それでは、次に移ります。 次に、③になります。 感染症BCPについてお聞きしております。 本市においては、災害BCPと感染症BCPとの目的の違いをどのように踏まえて、感染症BCPを活用したのか、お聞きいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 実際の稼働具合については担当部長から答弁いたしますけれども、感染症の場合は、そこから職員に感染拡大、クラスターが起こらないということを基に、最大限の防御をしていくという人事配置、それから業務停止ということになっております。 ○議長(劒持堅吾君) 総務部長。 ◎総務部長(難波敏文君) 命によりまして、私のほうからお答えさせていただきます。 まず、感染症の場合の業務継続(BCP)の考え方でございますが、これは先ほど市長が申しましたように、職員が感染した場合、業務に当たる人的資源、こういったものが当然不足をしてまいります。その場合、業務継続計画において、最低限の業務を執行するということで、その中で優先業務を定めながら最低限の執行をする上で、職員の執行体制を定めているものというふうに思っております。実際問題、市役所におきましても本年5月に職員が濃厚接触者に指定されるという事例が発生をいたしました。この場合、そのPCR検査の結果を待ってから、陽性の場合、業務を停止するということではなく、感染拡大の防止から、濃厚接触者になった時点でそこの部署を閉鎖させていただきました。その場合、その部署によって最低限対応する上で、そこの経験がある元職員、そういった者を配置させていただきまして、最低限の業務を継続させていただいたというふうな事例が発生をいたしております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 分かりました。先ほど部長が答えられた、例えば上水道が一番総社市の大変なことだと思うんですが、下水道課の工務係3名、上水道課の工務係は6名体制だと思います。限られた人数ですので、今部長が答えられたその方々が一斉にダウンしている場合は、経験者というのは、例えばOBも含めたことを想定されていられるんですか。 ○議長(劒持堅吾君) 総務部長。 ◎総務部長(難波敏文君) 先ほど、業務継続計画、これに令和2年3月に感染症対策のための業務継続計画を策定させていただきました。その後、最低限の業務を継続していく上でどういった人材が必要かと。当然、そこの部署の職員はおりませんから、議員がおっしゃられたOBとかではなく、現在在職している職員の中で業務経験者、この人なら継続ができるだろうということも各課から要望を聞き取りさせていただきまして、そういった場合には現職の応援職員を、どなたを配置するかということも既に決めさせていただいているところでございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) よく分かりました。限られた人数でしたので、確認のために聞いてみました。 それで、本市と災害協定を結んでいる熊本県益城町では、もともとあった災害BCPに加筆する形で感染症対策業務継続計画・感染対応マニュアルを作成して取り組んでおられますが、市長、御存じですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 益城町の追加分については、存じ上げておりませんでした。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 分かりました。すごく深い関係のところでしたので、もしかしたらと思って聞いてみました。 そこで、新型コロナウイルス感染症は予断を許さない状況ですし、これからまた冬のインフルエンザの流行に備えなければならないと思います。これからは、自然災害が発生しても、十分な感染症対策が行えるような、もう少しBCPを見直してはどうでしょうか。お考えはありますか、どうぞ。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 考えてまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 20分の原稿用紙だったんですが、なかなか時間どおり行かなくて、申し訳ございません。 それでは、次の項目に移ります。 イベントの運営について、行きます。 イベントの運営について、中項目の1番、平成30年西日本豪雨災害やコロナ禍で延期、中止になったイベントで、事業予算の大きなものは何か、また予定どおり実施するものは何か、お尋ねいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 平成30年度の豪雨やコロナ、様々なことで今回中止、延期になったものは、事業予算ベースで行きますと、最も大きいのが1億2,000万円のそうじゃ吉備路マラソン、さらには雪舟フェスタ2,200万円、次に赤米フェスタ、SOJAイルミネーション、吉備路れんげまつりなどなどが中止、延期になっています。現状では、そのようなことになっております。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 分かりました。大きなイベントだけを聞いたんで、それでよろしいんですが、マラソンは特別ですね。 それを受けて、次の項目なんですが、実際にはそういうイベントで実施、中止、延期したイベントに対する、市長の元には多くの意見が届いているのではないかなと思いますので、市長が今頭の中にある、どのような意見が多かったか、教えてください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 私は、コロナに対する意見、象徴的なんですけれども、例えば吉備路マラソンでも、あるいは学校を開ける、閉める、運動会などについても、御意見はそんなに偏っていなくて、半分半分みたいなことがあるんですけれども、コロナの場合は中止にしなさいとかやめなさいとかという反対意見の方がものすごく大きく聞こえる。それから、やってほしいという意見はたくさんいらっしゃるんだけれども、かき消されてしまうというのが一つの大きな特徴だと思います。特に、吉備路マラソンなどをやると、総社市の主催マラソンですけれども、吉備路マラソンそのものが全国ネットになったかなと思えば、そこまでなんですけれども、全国から反対という意見が来る。このマラソンをやって死者が出てもいいのかみたいな、そういうきついのが来やすいというのがコロナの特徴かなというふうには思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) ありがとうございました。これは市長の感覚ですから、非常に大事なことだと思ったんで、聞いてみました。感覚も大事なんですが、例えば吉備路マラソンでしたら、民間で満足度ランキングというのをつくっておられますので、それで把握できますが、その他のイベントにつきましては、なかなかそのような意見集約というのは難しいと思いますが、今後何かそのことに関してお考えがあれば、お答え願います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 費用対効果ということもありますし、コストパフォーマンスのこともありますから、それぞれの大会、運営されている行事については、感想などもよく聞いてやっていくということが大事だと思っています。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 分かりました。 これは、あまり参考になるかどうか。総社観光プロジェクトで、実行委員会の提言を受けて実施された総社観光大学の成果として出版された本です。市長も書いてくださっていますが、イベントとは少し異なりますが、検証は難しいかもしれませんが、本市にとって、また市民のためになるイベントは何かということを今後はもう少し検証していかなければならないのかなと思うんですが、そのあたりはどうお考えですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) それぞれ全てよかれと思ってやっておりますが、いま一度よく考えながらやっていきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) よろしくお願いします。 じゃあ、最後の項目に移ります。 今後、反響を踏まえて、イベントをゼロから見直してはどうかとお尋ねします。 よく市長は、ピンチをチャンスに変えてと言われます。イベントではありませんので、あまり例が好ましくはございませんが、先日も言ったように、広聴広報委員会で西日本豪雨災害で特に被害の大きかった下原地区の方、作原地区の関係者の方から、3年経過した現状のお話を聞かせてもらいました。先ほど、被災者寄り添い室のボランティアの方に感謝という言葉もありましたし、どちらの方も感謝の言葉が多かったと思います。そのことは議会だよりに掲載しますので、また読んでいただければと思うんですが、それで、下原の方が言われたんですが、災害は本当に大変だったけど、不謹慎かもしれませんが、今まで緊急車両が入らなかった道路が、災害を契機に自宅を建て替えたことで、緊急車両が入れる大きな道ができましたと言われました。今回、様々な理由で中止、延期を余儀なくされたイベントの見直しは、廃止も含め大胆な見直しを考えられないか、お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これまで積み上げてきたものがありますから、コロナ禍にあって、この後、コロナ後の社会に適応するような運営の仕方、これはあると思います。いろいろなところで考慮しながら、考え直すところは考え直してやってまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 分かりました。もちろん、イベントを全て廃止しようと言っているつもりはございません。今、市長の言われたとおり、アフターコロナで考えればいいことだと思いますが、我々はコロナ禍を経験し、改めて命の尊さを学びました。有事の際に市民が求めるものは、衣食住の安定と安心、行政の責務は、市民のために職員が全力で対応できる体制の整備だと思います。そのことが保障されてのイベントだと思いますが、お考えはありますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 一番重要な部分の保障というのは、大切なことであります。命であるとか生命の尊厳、総社市民の尊厳、そのものを含めて、イベントを運営できるように心がけてやってまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) さらにお聞きしますが、働き方改革にも関連しますが、限られた人的資源を効果的に生かすには、総社市で言うと過度な式典でありますとか、複数の室の設置が、兼務職員が多いと思いますが、現状で市民のために職員が全力で対応できる体制ができていると市長は考えておられますか、お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今は特別かもしれませんけれども、きつい部分はきついかもしれませんけれども、ただ、今頑張る、このコロナで市民がこれだけつらがっているときに、市民の税金で働かせていただいている我々は、今頑張っていかなければ駄目だと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) そうなんです。市長からその言葉が聞きたかったから、粘ってみました。要するに、今は本当の有事なんです。だから、分かりやすく言うと、イベントは二の次、三の次かなと思います。大きなイベントだって小さなイベントだって、準備作業は同じなんですよね。そこに人が取られていては、市長がおっしゃってくださった今やらなきゃいけないことを考えさせられてしまったので再度質問していますが、今のチャンスを捉えて取捨選択するチャンスだと私は思っておりますので、取りあえずコロナ禍が、感染症が収束、終わりじゃなくてもいいです、収めるほうでもいいですから、収束するまで、取りあえずイベント全て中止、あるいは延期にしたらどうでしょうか、お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) それは状況を見ながら、いつ収束するか。その時期と来年の2月の吉備路マラソンが重なるのか、全く自然抗体が出来上がって、社会が変わっているのか、そこの見極め感は大事だと思いますが、この状況、今のようなフェーズでは中止にするというのが正しい選択だとは思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 分かりました。取りあえず今の状況下では、新しいイベントというか、大きなイベントはできないと解釈し、取りあえず2月の吉備路マラソンは、今の状況だと中止の方向という答弁をいただきました。 最後にそれが聞けたんでいいんですが、もしこれから急激に変化して、年内に急激によくなったら、また吉備路マラソンをするということですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) できる可能性があれば、やっていきたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 自分で質問しといて、余計分からなくしてしまいましたけど、世間の先生方の話を聞くと、まだ1年はかかるというふうなことが世間では騒がれていますので、再度言いますけど、限られた人員で頑張っている人たちのためにも、正しい選択をしていただきたいと思います。その方々は、市民のことを守るためにいろいろ先頭に立って、行政も消防職員も市役所職員も頑張っているんで、今一番大切なことは市民の安全・安心、命を守ることだと思いますので、よろしくお願いして、私の一般質問を終わります。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) この際、しばらく休憩いたします。再開は、午後1時15分といたします。              休憩 午後0時9分              再開 午後1時15分 ○議長(劒持堅吾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、10番高谷幸男君の質問を許します。 10番高谷幸男君。              〔10番 高谷幸男君 登壇〕 ◆10番(高谷幸男君) 10番高谷でございます。議長のお許しをいただきましたので、大きくは3点、防災について、そのほか市長、教育長にお尋ねしたいと思いますので、よろしくお願いします。 この項目については、毎年いろんな角度からお尋ねがあります。今回は、先月改正災害対策基本法が施行となったことから、何点かお尋ねしたい、このように思っております。 なお、5月1日発行の議会だよりには、このように災害対策を特集で掲載しております。市民の皆さんも、どうぞもう一度御覧いただきたいと思っております。 さて、5月15日、梅雨に入りました。史上2番目に早い梅雨入りということで、恐らく期間が長くなるんではないかと、このように思っております。いろいろな対策も必要になってくるんじゃないかなと、こんなことも思っております。 そこでまず、御承知のとおり、災害は忘れた頃にやってくる、こういうことがございます。改正災害対策基本法、4月28日に可決されまして、5月20日に施行されました。また、気象庁も大雨情報の基準の見直しをされております。そこで、法あるいは大雨の基準など、台風シーズンの前でございますので、例えば市民にどのようにPRされますか。周知されますか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 高谷議員の御質問にお答えをいたします。 災害対策基本法の改正について、全国市長会でもこの議論を国に対して申し上げました。全国市長会のほうは、今まで避難勧告があって避難指示があって、それを一本にまとめ上げていくというのが、あまりにも現場を知らな過ぎるんじゃないか、こんな大ぐくりで大丈夫なのかという意見が殺到しましたが、最終的には国の言うとおりにこのような形になって、避難勧告はなくなり、避難指示一本化ということになります。これは、議員がおっしゃるように、市民にいかに周知していくかということが最初の問題として大事なことになりますので、徹底して周知してまいりたいと思います。自主防災組織には既に通知をいたしておりますけれども、さらに市のホームページ、それから「広報そうじゃ」でも7月号に掲載をしていこうということでありますが、これはさらに様々な機会を捉えて、避難指示一本化についてお伝えしてまいりたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) これからも7月号ですか、やっていかれるということで、結構でございます。 防災の基本というものが、一つ気づく、情報ですね。それから二つが考える、相談する、三つが行動するというのが防災の基本と言われております。県としても、命を守る知識と行動とのことで、県民に周知徹底を図っておられ、総社市としても勧告と指示が一緒になったということで、これからも十分PRしていっていただきたいと、このように思っております。なかなか市民は熟知できません。よろしくお願いしたいと思います。 次に、二つ目の避難所の対応ですが、まず備蓄品、これについて指示が1本になるとすれば、80余りの避難所があるんではないかと思いますけれども、仮に全市一斉に避難ということになると、これは到底足りません。なかなかそういう状況にはならないとは思いますけれども、もしなった場合には、それぞれの品物が足らないというのは、これは常識だと思います。不足はありませんかということをまずお尋ねしたいと思いますし、コロナ感染症の関連で、違う品物がたくさん要るんではないか、このように思っております。特殊なものですね。そういう感じがいたしております。分散避難ということももちろんあります。報道では、全国では1万9,000人もの人が自宅療養ということです。例えば、福岡市なんかは600人おられるということで、感染症の避難所、大変苦労しておられるようです。総社市はそういう状況ではないと思いますけれども、従来よりは避難者が増えるということはもちろんあると思います。不足があれば、早急な補充をお願いしたいと思いますし、岡山市は感染者用の避難所を各区に設置すると。これは大変だろうと思いますけれども、そういう状況もあります。どうでしょう、不足なんかはありませんか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 現時点での備蓄品について、リストを担当部長から後に答弁をいたします。 今回、コロナということで、これまでの備蓄品とは全く違うものを持っておらねばならないと思っております。その最たるものが、体育館の中に、避難所の中にテントを張りたいと、キャンプ用テントですね。みたいなもの。この体育館内の各世帯別に入れるテントを、メーカーがコールマンなんですけど、150張り現在備蓄いたしております。これは、パーティション270組も含めて、これからの避難所内のディスタンスを保っていくための最先端のテントとして有効活用していきたいと思います。当然ながら、その入り口には体温計があり消毒器があり、様々なコロナ対応用の備蓄品というものを有した避難所をそれぞれに配していくということを行ってまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 政策監。 ◎政策監(中島邦夫君) 命によりまして、私のほうから御報告させていただきます。 まず、通常の主食、副食、こういったものは当然用意しております。そして、今全体の数量で言いますと、主食が4万577食、副食が1万668食、これは当面これで足りるだろうと予測はしております。それから、通常の飲料水等々があります。それから、感染症対策、市長が申し上げましたが、それ以外で手指消毒、こういったものが171リットル、それから非接触温度計、こういったもの、それからマスク、それから使い捨てのロールクロスとかハンドソープ、こういったものを感染症対策として用意しております。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) また不足があれば、よろしくお願いしたいと思います。 次に、3番目の土砂災害対象地域と思われる箇所の現地調査なんかは、どのようにされておるのか。6月がちょうど災害防止月間ということになっております。危険な崖地とか、いろんなところがあって、土木担当員さん、あるいは町内会長さんもおられるかも分かりませんが、同行されて点検を少々されておると思いますけれども、どうでしょう、県下では1万512箇所もあるということです。この土砂災害防止区域、総社市はどの程度ありますか。今現在どういうふうにされておりますか、お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 担当部長から答弁します。 ○議長(劒持堅吾君) 政策監。 ◎政策監(中島邦夫君) これは、毎年見直しておりますが、現在20箇所であります。これは、指定したところは毎年4月、5月、梅雨前には点検していっております。これは、総社市と消防署、警察署の合同で現地の点検を行っております。そしてまた、国・県への要望が必要であれば、それも行っております。また、市での補修、こういったものも行っております。 以上です。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) それぞれ対応をよろしくお願いしたいと思います。 次に、4番目のハザードマップ、これについて各家庭にも既に配布されましたけれども、今回法の改正によっての変更はございませんでしょうか。 なお、中小河川のハザードマップの作成も義務化されたようでございますけど、そのあたりはもうつくられておりますでしょうか、どうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 法改正もなされて、これまで従来のハザードマップには避難勧告という文字が当然のことながら入っておりますので、これは避難指示に改めなければならないことでもありますし、また土砂災害特別警戒区域がさらに追加指定になったりするところもあるわけでございまして、それらも含めて、来年度に改訂版を新たに発行して、作り替えてまいりたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 改正しなければならないところは、またよろしくお願いしたいと思います。市民が分かるように、よろしくお願いしたいと思います。 次に、5番目の防災・水防の訓練の実施でございます。 昨年、あるいは本年と、本年は中止ではなかったかと思います。災害対応の訓練は、これからどのような考え方を持って取り組んでいかれる予定でしょうか。県、あるいは各市町は、このコロナの中でも実際やっておられます。それによって、市民の協力もいただいておるんじゃないかと、このように思っておりますが、どうでしょう。
    ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは重要なことでございますけれども、現在はコロナ禍にあって、緊急事態宣言の中で、本来は水防訓練は今頃、出水前に行うべきでございますし、防災訓練は11月にいつも行っております。また、議員から出た地震を想定した市役所での防災訓練もやらなければならないと思っておりますが、いかんせんこのコロナ禍の中で多くの方々を集めてということが非常に難しいものですから、今後はコロナの収束具合、状況を見ながら、できることはやっていくということに努めてまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) あまり市民の方を集めなくても、お世話いただく方と代表の方だけでも結構です。集まっていただいてやるという方法もあると思います。そのあたりを考えていただければと思います。例えば市内の自主防災組織ですが、ここらは当然訓練をやっておられると思います。ですから、市とすれば1年に1回でなしに、2回ぐらい区域を分けてやるというのが方法ではないかなと、こう思っております。特に、将来的な南海地震、これも30年以内にマグニチュード8から9というようなものが来ると、70%、80%の確率で起きるであろうということになっておりますので、そういうことも体験しながら対応するということが大事だろうと思います。 それから、防災対策推進地域指定市町村というものに総社市は入っておると思います。そうすると、命の大切さというものが常に出てくるわけです。そのあたりも含めて、知識と行動というものが皆さんに植え備えられていけばいいんではないかなと、こう思っておりますので、できるだけ回数も増やして、地域をばらばらにしながらやっていただければと、こう思いますが、どうでしょう。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) できる限りやってまいりたいと思います。コロナと相談ということになりますけど、できることはやっていこうと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) よろしく御検討いただければと思います。 次に、6番目の自主防災組織、これが目標が100%ということであったと思いますけれども、大分近づいているんではないかと、このように思っております。さらにまた、この組織の中での地域防災計画もつくっておられると思うんですが、そのあたりの策定状況はどうでしょうか、お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 数字で表しますと、我が市もなかなか苦戦をしておりましたが、特に災害以降、皆さん頑張っていただきまして、自主防災組織率が99.6%、ほぼ全域ということになってまいりました。組織数は、全総社市で221組織ということになります。これは、市民の皆様方の大いなる御協力のたまものでございますので、感謝を申し上げたいと思います。その221組織の中で、地域防災計画を有しているのが85組織ございますから、221分の85は、全体に対して38%がそれぞれの地域独自の防災計画を持っているという状況にあります。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 自主防災組織の結成率といいますか、これが99.6%、非常にありがたいわけです。あと、地域防災計画は順次されていくと思います。その組織で検討いただけると思いますが、ただ町内会イコール自主防災組織ではないかと思うんですが、大体が。それに入っていらっしゃらない方、未加入の方についての、入ってくださいと言うのも難しいわけですけれども、そのあたりの防災意識を高揚するためには訓練ではないかなと、こんな感じに思っておりますが、職員が一生懸命自主防災組織、町内会に行って話をしながら進められておると思いますが、このあたりを、入っておられない方をどういうふうに持っていくか。もちろん、町内会とイコールであれば、どうとも難しいと思うんですが、そのあたりはどうでしょう。何かいいアイデアがありますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、大いなるテーマでございます。永遠のテーマと言えるかもしれません。総社市も、今人口がどんどん増えてきておりまして、市の中心部では外部から新たに一戸建てを建てて、そして新たな新興住宅地域みたいなことになっているエリアが多数あります。議員お住まいのところも、まさしくそれに該当するところでございます。そういう方々も当然ながら市民でございますから、この防災についてはぜひ御協力をいただきたいと思っております。実際、避難指示、避難勧告、これまでですね。平成30年大災害のときに避難指示を出したときに、この新興住宅地、新たな戸建ての方々に対して、のるか反るかのときにどうやって伝えるんだというところで、瞬時の判断で1戸ずつ回ってくれということを行ったわけでございます。できた地域もあれば、できなかった地域もあるんですけれども、これはそれぞれの地域の防災組織のリーダーに常日頃から、新たな住宅地についても、それらの方々に声をかけるようにぜひお願いをしたいと。我々行政も頑張ってまいりますけれども、地域の方々と協働して連帯感を持っていくようにしてまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 平成30年の災害のときには、ちょうど私も一つの小さい町内会の会長をしておって、携帯電話をしたら出ません、普通電話をしたら出てくれます。出ないところもありました。そこへは、全部傘を差して1軒1軒行ったんですけれども、なかなか避難する人もおられなくて、そういう状況もあったわけですけど、大変です。十分これからも検討していただければと、このように思っております。 次に、7番目の在宅避難の増加が出てくるわけですけれども、その中でローリングストック、この運動の推進を進めたらどうだろうか、こう思っております。特に、1961年の法制定から、今回初めてその見直しをされたわけです。内閣府は、十分国民に知らせるとしておりますけれども、まずここも命を守るということです。そこで、避難場所も従来より変わってきて、自宅の2階とか3階とかということになります。そうすると、在宅避難ということが出てきます。そうなると、例えば食料を買いだめしながら、食べて、買い足して、そして備える、この運動をしていかないとと思います。災害から72時間、三日間ということがよく言われます。これをもたすためには、それだけのものを持っていかないと家では対応できません。ですから、このローリングストックという運動を市から一生懸命広めていくということは大事ではないかと思いますが、どうでしょう。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 喉元過ぎれば熱さ忘れると、平成30年災害を肝に銘じながら、市民に啓発し続けてまいりたいと思います。市は、我々は公として様々な備蓄品の賞味期限であるとか有効期限を確認しながら、ローテーションしているところであります。各家庭においても、ぜひそれを、賞味期限であるとか有効期限の確認、ローテーションというものをぜひそれぞれの御自宅で行っていただけるように、これからもいろんな組織を通じてお願いをしてまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) よろしくお願いしたいと思います。 次に、大きい2番の教育でございます。 1番の防災の中でもよかったかなとも思いますけれども、災害における浸水、土砂災害、豪雨や台風での被災のおそれがある浸水想定区域、あるいは土砂災害警戒区域、これに立地しておる学校などは、本市の場合どの程度あるだろうか、こう思っております。全国でおおむね3割、7,500余りがあるということが出ております。また、県下では34.1%該当しておって、全国で4番目に多い県ということであります。それを1点、お尋ねしたいと思います。 それからもう一点は、改正水防法で義務づけられている該当するところの施設に、避難確保計画、これがどの程度されておるか、お尋ねしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。              〔教育長 久山延司君 登壇〕 ◎教育長(久山延司君) 高谷議員の御質問にお答えいたします。 先日、新聞に掲載されておりました浸水想定区域、土砂災害警戒区域に立地する学校に関する調査における総社市立の小・中学校、幼稚園の状況についてでございますが、浸水想定区域、これは洪水、雨水、出水、高潮のおそれがある場所に立地しているということでございます。または、土砂災害警戒区域、それから急傾斜地の崩壊、土石流、地滑りのおそれがある場所に立地しているということでございますが、そういう場所に立地して、かつ総社市地域防災計画で要配慮者利用施設として位置づけられた総社市立の幼稚園、認定こども園、小・中学校の数とその割合をお伝えいたします。 なお、要配慮者利用施設とは、主として乳幼児、児童生徒、高齢者、障がい者、その他特に防災上の配慮を要する方が利用する施設ということでございます。 まず、浸水想定区域に立地している総社市立の幼稚園、認定こども園、小・中学校でございますが、小・中学校19、それから幼稚園、認定こども園が18ございますが、全37学校園ということでございます。該当は、幼稚園、認定こども園のみで12園でございます。その割合は、32.4%ということになります。 次に、土砂災害警戒区域に立地している学校園数でございますが、幼稚園3園、小学校5校の8学校園でございます。その割合は、21.6%となります。 浸水想定区域、土砂災害警戒区域のどちらにも該当しているというのは、幼稚園2園でございます。 また、このたびの調査は公立の学校園ということでしたので、対象になっておりませんが、保育所についてでございます。これは、19園、認可保育所、認可外保育所を含めてでございます。19園のうち、浸水想定区域に該当しているのは16園でございます。また、土砂災害警戒区域に該当する園はございませんでした。 それから、避難確保計画ということでございますが、これはこのどちらかに該当する公立の18学校園全てにおいて作成しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) いろいろ細かくありがとうございました。32.4%、21.6%、それぞれ2割なり3割が該当になるということであります。 文部科学省は、この区域の施設整備については、今後ソフト、ハード面において支援をする、予算化するということを言われております。そうすると、財源を確保しながら、該当の施設について浸水であるとか土砂であるとか、対策をするべきだと私は思っておりますので、年次的な計画を持ちながら整備したらどうでしょうか、お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(久山延司君) 現在の対応について、まずお話をさせていただきますが、先ほど申しましたように、どちらかに該当する18学校園においては全て避難確保計画を作成しておりまして、計画に基づく避難訓練を実施しております。また、防災教育の実施、土のう袋の常備などの対応をしております。近年、気候変動等により自然災害が激甚化、頻発化しており、教育施設にも甚大な被害が生じておるところでございます。教育施設は、子どもたちや教職員が安心して教育活動や生活を行う場であると同時に、災害時には避難所としての役割が求められているということから、災害に対する防災機能の強化が重要であると考えております。 今後の対応ということでございますが、ソフト面では防災教育の充実を図っていきたい、そのことで防災意識をさらに向上させていきたいと思っております。ハード面におきましては、国からの財政支援を有効に活用しながら、浸水対策として止水板の設置、受変電設備のかさ上げや上層階への移設などの検討を行いまして、防災機能の強化に努めてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 順次計画を立てられて、補助なりをいただきながらやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、大きい3番の国勢調査の人口でございます。 5月17日に速報値が公表されました。総数では、岡山市がトップということになっておりますが、増減率が県下ナンバーワンの3.4%、増加は県内27市町村で総社市ほか1市2町だけということになっております。これの増加の原因、分析、どうでしょう。そしてまた、増えたことによる具体的な施策、これからどういうふうなことをされていかれますか、お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 議員各位に御協力をいただきまして、この5年に1回の国勢調査、増加率は岡山県第1位、中国5県でも僅差で第2位、1位、2位がずば抜けてということで、大変な増加率になったわけでございまして、改めて市民の皆様方に対しても感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。 増えた要因でございますけれども、一つは、この議場でも何度も話し合われてきた、弱い立場にある方々への政策、障がい者千五百人雇用であるとかLGBTであるとか、さらにはひきこもり、どこの全国の市町村もなかなか手をつけていなかったことに踏み込んでトライしてきた、それが移住者の方々を呼んできたということは、一つの大きな成果であったと思っております。それから、当然ながらもう一つは、GLプロパティーズに代表されるような企業誘致がここのところ進んでいき、特に食品メーカー、特にデリバリーの分野の業種が多く集積するようになったということで、それに伴って外国人、特にベトナム人の方々はプラス1,000人近く増加したということになろうかと思います。ただ、外国人の方においては、集団でがさっと一時は増えるけれども、ある日には集団で転出するという性格を持っておりますから、それは技能実習生1号、技能実習生2号というのはそういうルールで、集団で来られて集団で去っていくということなので、これは年度で言うとプラス・マイナスゼロになっていきますけれども、そういうことも手伝って、増加傾向に転じたということになっております。 そこで、これからということでございますけれども、我々はその日の当たる部分でなく、さらに伸ばしていくことは間違いなく我々の目標なんでありますけれども、いま一度二つのことに注意しなければならないと思っております。一つは、総社市内の中で増えているところばかりではないということです。昭和、あるいは川西地域、減少地域、この格差をどうしていくか。減っていくところは減っていくところなりの施策を、将来ビジョンを描いていく。草刈りをみんなでできなくなったら、じゃあ誰に、どういう機関にしてもらおうか。あるいは雪舟くんで買物に来てくださっていたけれども、自分で雪舟くんに乗れなくなった、そうすると宅配サービス、買物サービスというのをどう行っていこうか、そういう減りゆく地域に対する新たなビジョンをつくろうというふうに言ったさなかのコロナということになってしまったんですけれども、そこの部分に光を当てていく政策というものを、熱く議会とともに語り合いながらつくっていくということが大事だと思います。 それからもう一点は、国の政策で、私もこの国の政策はいかがかと思いますが、新たな、高谷議員の御質問の中にあったハザードマップですね。ハザードマップの中のL2、L2というのは高梁川が決壊したときに浸水エリアの想定図、これは今までL1だったんですけれども、L1は決壊してもやや小ぶりの浸水地域だったんですが、L2想定という地図になっておりまして、中心市街地及び東の阿曽とか、ほぼ全域が真っ赤っかという地域になるんですよ。調整区域の土地利用の在り方の法改正があって、ここに50戸連たんが適用できないと。L2に50戸連たん制度が適用できないとなるわけです。そうした場合、都計道路の沿線も市街化調整なんですよ。そういうところのエリアにL2を張りつけられて、そこに新たな家ができないということになると、人口が増えてきた一つの理由、企業誘致とか、さっき言った弱者政策で移住してきてくださった方々がそうやって家を建ててきてくださったものが、法的にできなくなる。じゃあ、どうするかということをこれからさらに煮詰めて考えていく、その必要、土地利用の在り方、これは国とも戦わないといけないし、県に対しても申し上げることはお願いしていかなければならないということも踏まえて、そういう土地政策、家屋政策、移住政策というものを新たに考え直していくということをやっていきたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 確かに、市街化区域が中心で増えておるということは言えるわけです。ところが、周辺部もこれから増に行かなければならない。そうしないと、市の力というものはできてきません。そういう考え方は大事だろうと、もちろん移住・定住も含めてやっていってほしいと、このように思っております。 そこで、人口の増加は必要ですが、従来から市民サービスが一通り提供されるには、人口30万人、いわゆる中核都市を言われておりました。ところが、なかなか人口減少であるから、5月20日に国土交通省が今後10万人人口の地域生活圏、これを強化して、国土形成計画に反映させるというのが出ておりました。そうすると、我々のところは7万人です。もうあと僅かで10万人です。そうすると、10万人を目指した施策をこれから考えていく必要があろうと思いますが、どうでしょう。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 当然です。ただ、7万人をまず超えてまいりましょうと。行きそうで行かない。今目前で停滞している感があって、増えたり減ったり、減ったり減ったり、増えたりのような感じで6万9,800人を超えて、もう少しで7万人ですが、おっしゃるように、我々はそれでとどまるということではありません。10万人人口のスケールメリットを有した、そういった政策を描いていく。そして、それが新たなスパイラル、循環を生んでいくような、そういう物づくり、政策づくりをしていく。あくまでも周辺地域、人口が減りゆく部分のことも考慮しながら、そうした経済循環を含めて論じ合っていくということが必要になってまいります。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 市街化区域の中ですけれども、私の近所でもこれから20戸、30戸増える、そういうふうな開発もできつつあります。そうすると、増えてくるということがあります。さらに、移住・定住についても補助金の枠も必要ではないかなという感じもしますので、そのあたりも御検討いただければと、このように思っております。 次に、(2)番の最後のお尋ねでございますけれども、地方交付税の算定基礎、これの最も項目が多いのが人口でございます。国勢調査の人口であるわけですけれども、今後確定数値というのが11月に出るようです。そうすると、ほぼ変わりはないんではないかという感じを持っておりますけれども、この積算ルール、人口が基礎ですけれども、これによって今2,200人少々増えてくるわけですけれども、増加が見込まれると私は思います。その財源は、どれくらい増える予想が立ちますか。そして、その財源をどのように使っていかれるのか、そのあたりのお考えがあれば教えてください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 最も簡単な計算方式でいうと、ざっと人口1人当たり交付税算定額は、7万8,000円。人口が1人増えると7万8,000円交付税が増えていくという算定方式でまいりますと、5年間で、今回増加人口が2,251人でありますので、それに7万8,000円を掛けると、我が市の交付税は1億7,600万円増えるということです。これは、大きいです。本当に大きい。これが減ることを思えばです。それはもう本当に喜ぶべき、今どきこういうふうに人口が増えて、交付税が増えた市というのは全国でもそんなにあるわけではございませんから、これは喜ぶべき数字だと思います。一方で、じゃあこれを何に使うのかという問いでございますけれども、我々が平成30年災害で投資した単市の約7億円、8億円、そしてコロナで来年の決算ベースで投影される税収不足、これらを考えると、1億7,600万円の数字でペイできるようなものでは決してなくて、10億円を超えて入るべきお金が入らなくなるということになりますから、これは、この1億7,600万円を何かに積み立てて何かをするということではなくて、健全な財政をもう一回復活させるための貴重な単市の財源として使っていく。ちょっと厳しめに言うと、そのような感じになります。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 交付税は、計算するとありがたい。もちろん、減の要因もあります。しかしながら、単純にいくと1億7,000万円少々頂けると、これはありがたいことです。確かに、今言われましたように、災害の単市の分であるとかコロナであるとかということがあります。しかしながら、先ほどもお話ししましたように、土砂災害区域の関係の教育施設、これは当然やっていかなければならないものです。一遍にどうこうというわけにはいきませんが、順次それを計画の中に入れていくということが大事だろうと私は思っております。貯金もしかり、返済もしかり、分からないことはありますけれども、教育施設をやっていく、あるいは土木担当員さんの工事は、以前にも申し上げましたが、なかなかしていただけない。全額というわけにはいきませんが、何年計画もありますけれども、少しずつはそういうほうへも、ハード面へ力を入れていくのも必要ではないかと思います。どうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) おっしゃるとおりで、今は緊縮財政と申し上げております。去年の一般会計が270億円、今年が260億円、単年決算を見ながら、赤字決算というのは駄目だよ、赤字3億円、翌年は赤字6億円、赤字6億円の翌年は赤字12億円、そういう負のスパイラルを起こさないようにしようということで、今ブレーキをかけて2年目になっております。しかし、我々は蓄財をすればいいというものでは決してありませんから、いずれコロナの収束を見ながら経済を上げていくというアクセルを踏んでまいります。その際には、地域を見ていく。地域の老朽化した道路であるとか用水路であるとか、地域をもう一度立て直していくところに着眼をして、特に人口が減りゆく地域などに着眼をして、そこに投資のアクセルを踏んでいくという時期を見据えてやっていきたいというふうに思っています。それが、来年度のいつになるのか、そういう視野を持って税の投入は行っていきたいと考えております。当然、おっしゃったように、防災であるとか学校施設であるとか、もちろんそれも含めた上で投資アクセルを、いつかは踏んでいこうということであります。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) お金が増えてくるのは、非常にありがたいことです。それをどういうふうに使うか、市長の手腕にかかってくるわけですけれども、市民のことも考えていかなければいけないし、いろんな組織の方々からのお願いも考えていかなければならない、こういう状況であろうと思います。考え方はいろいろあると思いますけれども、優先順位を立てながら、十分検討してやっていただければと、このように思っております。 最後に、コロナ対策もしかり、防災もしかりでございます。命を守る、これが大事であろうと思います。これを再認識しながらのこれからの行政、生活を我々もやっていきたい、このように思っております。 これで一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) この際、しばらく休憩いたします。約10分間。              休憩 午後2時3分              再開 午後2時14分 ○議長(劒持堅吾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、20番根馬和子さんの質問を許します。 20番根馬和子さん。              〔20番 根馬和子君 登壇〕 ◆20番(根馬和子君) 議長より発言の許可をいただきましたので、発言させていただきます。20番根馬和子でございます。 コロナでステイホームを余儀なくされている折でございますが、毎日のように、救急車が倉敷のほうに向かってサイレンを鳴らして走っていくのを聞きます。人間にとって最も大切なのは、健康であると思っております。市民の方々は、一体どのような症状、病状で緊急搬送されているのか、とても心配をしております。この緊急搬送につきまして、①の昨年1年間の救急出動回数はどのくらいあったのか、教えていただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 根馬議員の質問にお答えをいたします。 毎日サイレンが鳴りやまないという感じでございますけれども、令和2年の救急出動件数でございますが、2,555件でございました。ちなみに、令和元年と比較すると、362件減少しております。これは、不要不急の外出などを含めたコロナの社会が生んだものだというふうに推察いたしておるところであります。 ○議長(劒持堅吾君) 根馬和子さん。 ◆20番(根馬和子君) ほとんど毎日という感じでありまして、土日もありますのであれですけれども、回数は今教えていただきましたが、男女比、年齢区分というのはどうなっておりますか、教えてください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 消防長から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 消防長。 ◎消防長(中山利典君) 命によりまして、私のほうからお答えをいたします。 救急搬送の男女比、年齢区分でございますが、まず男女別の内訳でございます。 2,406名のうち男性が1,282名、53%でございます。女性1,124名、47%でございます。 次に、年齢区分でございますが、10歳刻みで申しますと、ゼロ歳から10歳が113名、4.7%、11歳から20歳までが96名、4%、21歳から30歳が103名で4.3%、31歳から40歳が105名で4.4%、41歳から50歳が159名で6.6%、51歳から60歳が183名で7.6%、61歳から70歳が323名で13.4%、71歳から80歳が562名で23.4%、81歳から90歳が566名で23.5%、91歳から100歳が187名で7.8%、そして最後に100歳を超える方が9名で0.4%でございます。一番多い層が81歳から90歳、そして2番目に多い層が71歳から80歳、3番目が61歳から70歳、4番目に多いのが91歳から100歳でございます。65歳以上の高齢といわれる方の搬送が、合わせますと1,560名、率にして64.8%、約65%は高齢の方の搬送ということになっております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 根馬和子さん。 ◆20番(根馬和子君) ありがとうございます。これも一応健康政策ということに位置づけているんですけれども、健康でいるということはすばらしいことだなと、こうして多くの方が緊急搬送されているということをお伺いするときに、日々普通に過ごせることを、元気で過ごせることがどんなにありがたいことかということに思い当たります。 それともう一つ、私の友達が隣町、隣の市におるんですが、同じ職場で仕事をしていて結婚された私と同級生なんですけれども、その人の御主人さんが、頭が痛いと言うて朝早く、6時か7時ぐらいのときに頭が痛いと言って、その友達が救急車を呼ぼうかと言ったら、いや、ええ、ええと言って、それで8時半過ぎて病院に行ったら、出てきたときには死んでいたという、そういう話を先般伺いまして、どんな状況であっても救急搬送をためらうことなく、状態がおかしくなったとか、頭が痛くなった、目まいがし出した、起きれないようになったというような状況があれば、市民の皆様にも、明るくなってからでいい、四、五時間たってからでいいというふうに言うんじゃなくて、緊急搬送というのをしっかり利用されたがいいなと、私はこの話を先般聞きまして、総社市はどうなってるんじゃろうかなと思ったら、働き盛りの方は4%、5%、6%、7%ぐらいですが、70歳、80歳の方はそういう状況になるということでしたけれども、どういう状況になっても、状態がおかしいとか、救急車を呼ぼうということをしっかり市民の方に遠慮することなく、命が一番大事ですから、そうしていただきたいということで、私は今回この救急搬送を、友達の例がありましたので、こうして申し上げておるわけでございます。それで、今①番の1年間の救急出動回数を言っていただきましたが、男女比だとか年齢比というのもだんだん今分かってまいりましたが、どういう傷病程度だったのかということをお聞きしたいと思います、3番目のを、お願いします。 ○議長(劒持堅吾君) 消防長。 ◎消防長(中山利典君) 根馬議員の御質問にお答えします。 傷病程度についてでございます。 入院を必要としない方を軽症といたしまして、1,015名、42.2%、入院20日までを中等症とし、1,084名、45%、入院21日以上を重症として237名、9.9%でございます。また、病院へ搬送したものの、死亡と診断された方は70名おられ、2.9%でございます。以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 根馬和子さん。 ◆20番(根馬和子君) 人数、パーセントでこうして出るわけですけれども、一人一人の命であったり状況であったり、そういうことを思うときには、私は胸が塞がれます。私自身も、健康だ健康だと言って毎朝走ったり歩いたりしておりますけれども、いつ何が、どこで何が起こるか分からないというのは、生身ですから、お互い、衣食住じゃないですけど、食べることを考えたり、そうした健康、運動を考えたり、そして心の安らぎを考えたりしながら、入院したらちゃんとあれしていただけるんで、それはそれでありがたいことですから、そういうことはいいと思うんですけれども、健康に勝るものはないということを私はここで申し上げたく思っております。 それでは、2番目の健康そうじゃを目指して歩得やリン得を掲げているが、どのくらいの人が参加しているのかということで教えていただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 健康政策として、現在歩得、歩いて獲得健康商品券、上限が5,000円ということで今年から下げさせていただきました。なぜなら、加入者が多過ぎてということになってまいりました。これもうれしい悲鳴で、商品券の総額が下がれば、みんな参加してくれないのではないかという一抹の不安もあったのですけれども、そういうことにはならず、今年6月10日時点で、歩得におきましては4,547人の加入をいただいているところであります。実に4年間で毎年1,000人ずつ増えてきたということで、まあまあ国民健康保険の会計も医療費が1億円なんなんとする金額が減ってきておりますので、この4,547名というのはありがたい数字だというふうに思っております。 一方で、今度は自転車にということで、自転車に対する御質問が議会でもこれまで何度もあって、じゃあ、自転車をということで、リン得という名称で、これも健康商品券を付与するということで始めましたが、5,000人を目標として、リミットをかけて5,000人にしたんですが、198人しか入っておりません。ああ、500人か。500人の目標でも、これは明らかに失敗です。それで、これは駄目だと思います。新たな反省を基に、これは500人を上限としておりますけれども、頑張って増やして広めていきたいと思います。政策も、当たるものと当たらないものもあるかもしれませんけれども、この198人は大いに反省して、次につながるように頑張っていきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 根馬和子さん。 ◆20番(根馬和子君) 私は、毎朝国分寺の前のところを歩いております、1時間かけて。こうもり塚まで行って帰るわけですが、そのときに自転車で来られる方がいます、ぱあっと。ぼとぼとは行きませんから、自転車は。道が狭いんです。二人並んだらやっとこさの道なんですよね。そこを自転車でぱあっと来られたら、よう見よってぱっとよけないと事故があるなと私は思いました。ですから、歩いている人は二人で歩いたり、今頃は傘を差したりして、あらと言うてあれするんですけれども、自転車の場合は普通の自転車じゃないんです。競輪のようなすごい自転車なんですね。よく見といて、危ないというようにならんようにということで、みんな歩く人は向こうから帰ってくる、私はこっちへ行くというたら、そういう話になるんです。これで、事故したらどうなるんじゃろうかという話になるんです。ですから、それはもうこっちが気をつけにゃいけんよねと、並んで歩くまあやと言うても、そういうわけにはいかんのです。並んで歩くんです、皆さん。私も主人の後ろを行こうかなと思うけど、私が早いから、どうしても横のところから前へ行ってしまうんですけど、それはどっちでもいいんですけれども、あれやらこれやらするには、例えば場所とか時間的にとか、何かある程度のこの枠の中でということは難しいですかね。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 歩行者と自転車の住み分けということ、それから自動車と自転車の住み分けということも考慮に入れてやらないから、この198人という、そういう数字になっているんだろうというふうに思います。これは、かなりお金がかかることでもあります。サイクリングロードを新たにつくるというのも難しいことと思うんですけれども、そういうこともよく注意しながら、リン得については進めさせていただきたいというふうに考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 根馬和子さん。 ◆20番(根馬和子君) じゃあ、どうぞみんなが楽しく健康に、いい気持ちでできるようにしていただきたいと思っております。 それでは、3番の新型コロナウイルス感染の状況が市民に確実に伝わっているのかということなんですが、私がいろんなおうちに御訪問したり、いろんなお話をする中で、結構年配の方が、今どうなっとんじゃろうかって聞かれる方がおるんです。私は、ニュースにあったり新聞にあったり、いろんな人の情報でお教えはしますけれども、一人住まいだとか、結構大勢いらっしゃるんで、そういう方たちがあまりテレビも見ない、新聞もそうそう読んでもないということではないと思うんですけれども、そういう新型コロナウイルス感染というのは、年配の人にとっては怖い病気だと思うので、各地に伝わっていくのはどうしたらいいのかな、それはいろんな方法があると思うんです。書き物とか見るテレビとかラジオとか、そういうのもあるんですが、人を通してのそういう方たちに伝わっていく方法ってないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これまでのコロナウイルス感染者数の総社市としての発表については、総社LINEを中心に、あと会議での報告なども行ってまいります。考え方として、通常の感染者、一人、二人出てくるときには、最初の頃は克明に何十代、女性とかということをお伝えしていたんですけれども、それが必ずしもあまりよいことではないと。特に、中学生がなったり高校生がなったりしたときに、特定できてしまうというようなことも相まって、学校教職員の方々も含めてですが、それ以降は基本的には、大いに感染していくという、その方がその町内に及ぼしていくような危険性がない場合には、人数と累計のみを御報告するように、あえてしております。 それから、4回クラスターが発生しましたが、そのクラスターの起こり具合によってですけれども、例えば先の薬師寺慈恵病院さん、今日クラスター終息という宣言が出せると思いますけれども、本当によく頑張ってくださったと思いますが、そういう結構規模が大きかったときには、地域づくり協議会であるとか、医療関係者、様々な団体で構成する会議を形成しまして、クラスターが起こった瞬間、その日のうちに会議をして、対処方法も含めて伝えていくという二通りのやり方をやってまいりました。今後も、市民全体に大いなる影響を及ぼすようなクラスターのときには、克明に、できれば起こった場所ということは伝えていくべきだと思いますし、会議でも広めていく。通常の、どなたかがたたまたま濃厚接触者と接触をして、感染された一人、二人については、これからもできるだけその方が特定できないような方法で御報告してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 根馬和子さん。 ◆20番(根馬和子君) そういうことだったんだろうなと思うんですが、私が触れ合う人々は、はっきりしっかりどこでどうなった、何人がどうなったか、どこの病院であったりどこの施設であったりどこの地域であったりするということをちゃんと分からせていただくのは、市民への広報じゃないかという人も数人いらっしゃるんで、今そういう御発言をいただいたので、それはちゃんと伝わっていくと思いますので、コロナの人類に何か警告を与える、何か大きな、ステイホームをやりなさいということなんかなと思いながら、そういうことではないと思いますけれども、市民にどうしたら人を差別しない、悪く言わない、思わない、そして自分がかからない、そういうことをしていくのがいいのかというのは、個々人でまた考えていくということも必要なんだろうなと思いますので、そういう確実に伝わっていないということへの不満を持っている人もいるということを心しておいていただければありがたいかなと思っております。 以上で、質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) 以上をもって、本日の日程は終了いたしました。 6月17日の本会議は、午前10時定刻に開議いたしますから、全員の御出席をお願いいたします。 本日は、これをもって散会いたします。              散会 午後2時37分...