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12月07日-03号

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  1. 総社市議会 2020-12-07
    12月07日-03号


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    令和 2年11月定例会          令和2年11月定例総社市議会会議録(第3号)              〇令和2年12月7日(月曜日)1. 開 議 令和2年12月7日 午前10時 0分2. 散 会 令和2年12月7日 午後 2時43分3. 出席又は欠席した議員の番号及び氏名   出席議員   1番 山田 雅徳        2番 溝手 宣良        3番 三上 周治   5番 萱野 哲也        6番 三宅 啓介        7番 岡崎 亨一   8番 深見 昌宏        9番 小川 進一        10番 高谷 幸男   11番 小西 義已        12番 難波 正吾        13番 小西 利一   14番 津神謙太郎        15番 村木 理英        16番 頓宮美津子   17番 赤澤 康宏        18番 名木田正昭        19番 加藤 保博   20番 根馬 和子        21番 山口 久子        22番 劒持 堅吾4. 職務のため議場に出席した議会事務局職員の職氏名   議会事務局長  河 相  祐 子        同   次長  小 原    純   同 議事係長  西 槇  昌 志        同議事係主査  鎌 田  美 保   同庶務調査係主任森    康 一5. 説明のため出席した者の職氏名   市長      片 岡  聡 一        副市長     大 塚  康 裕   政策監     中 島  邦 夫        総合政策部長  脇    奈 七   総務部長    難 波  敏 文        文化スポーツ部長中 村  義 弘   保健福祉部長  吉 田    啓        産業部長心得  西 川    茂   建設部長    林    圭 一        教育長     久 山  延 司   教育部長    服 部  浩 二        総務課長    弓 取  佐知子6. 本日の議事日程   第1 一般質問7. 議事経過の概要   次のとおり              開議 午前10時0分 ○議長(劒持堅吾君) ただいまの出席21名であります。 これより、会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(劒持堅吾君) では、日程第1、一般質問を先週に引き続き行います。 本日は、萱野哲也君から溝手宣良君までの5人の予定で進めてまいります。 まず、5番萱野哲也君の質問を許します。 5番萱野哲也君。              〔5番 萱野哲也君 登壇〕 ◆5番(萱野哲也君) おはようございます。5番萱野でございます。 それでは、早速一般質問、最初の質問、行政運営について質問をさせていただきます。 庁内での物品販売についてということで、①庁内で政党新聞の勧誘、配達、集金が行われているんです、この市役所内で。市長は御存じですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) おはようございます。萱野議員の御質問にお答えをいたします。 存じ上げております。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) そうですか。この質問は大変ナーバスな問題で、萱野、この質問をするに当たって気をつけろよという人もいれば、ぜひ頑張ってくださいというふうに励ましの言葉をいただくわけなんですよ。市長は、今言われたように知っているというふうに発言されましたけれども、市長、これ、物品の販売等は庁舎管理規則、市長の許可が要ると思うんですよ。以前も市長が三菱自動車のポスターを許可なく貼って、今後気をつけてくださいねというふうに言いましたよね。違法に貼ってましたよね。今回も市長の許可、知りながら黙認をされているんですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) この規則について、規則そのものを担当部長から御説明申し上げます。 ○議長(劒持堅吾君) 総務部長。 ◎総務部長(難波敏文君) 命によりまして、私のほうからお答えをさせていただきます。 庁舎管理規則上、物品の販売、それから勧誘等については市長の許可が要るということで明記をされております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これまでは、それが私自身が許可をしたという形で行われていたという理解でよいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 許可してたんですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 止めていなかったということは、許可していたと、そう判断してくださればよいかと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。
    ◆5番(萱野哲也君) それは、市長が独自にやった、手続に乗って許可をしたんですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 手続自身は、私は存じ上げておりません。ただ、私自身が、これは駄目だといって、これまで止めたことが一度もなかったということであります。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 制度の在り方として、それでいいんですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これまではそのようにやっていたということでありまして、今後はそれはよく考えてやるべきでしょう。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) ちゃんとルールがあるわけですから、それで僕が黙認してたら、それは許可したんだと言うんだったら、ルールって何ですか、ここの市役所のルールって。ちゃんとここにうたってるじゃないですか、前も。僕が黙認したらそれでありなんだという、こういう市役所の体質、市長の考えというのは僕はいささか問題だと思ってますよ。気をつけましょうよ、そういうところを。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 気をつけましょう。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 市長だけじゃないんですよ。分かってるんですよ。市長自身も黙ってたんじゃなくて、職員の皆さん自身も許可を受けていないというのを分かってるんですよ。分かっていながらも、販売している人たちが自分の仕事上優位な立場にある人からの新聞の勧誘であったり販売だったから、それが許可を得てなくてもそれが指摘できないんですよ。そういう実態があるんですよ。いかがですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) よく分かりません。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。僕は、職員を守るイの一番、それは市長だと思ってます。市長が職員を守らなければ誰が守るんですか。職員が、実態の話、言いますよ。もう②に移りますけれども、職員の政党新聞の購入状況を把握しているかということで、これはあくまでも職員の思想良心を掘り下げて調べる調査ではないんですよ。実際に職員が本当に好んで、欲しいと思って政党新聞の購読をしているかどうかということを把握してほしいんですよ。実際に課長になったから買ってくれって言われて、自分より職務上優位にある立場の人から言われると断れないんですよ、欲しくなくても。それは社会の中で生きていく上で、いろんな社会環境を円滑にしていく上で、付き合いの中で要らない物も買う、そういうこともありますよ。しかし、思い出してくださいよ、平成25年の官製談合。職員と業者との関係、クリーンにしていきましょうよ。じゃないとこういう事件が起こりますよという中で、職員が本当は要らないんだ。だけれども、自分より職務上優位な立場にある人間から買ってくれないかって言われて断れない実態があるんですよ。それを市長は知らないって言うんですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 政党とか、様々な政党が日本中あるわけでございますので、それを選ぶということは個人の自由であって、私が本当にその個人が嫌々取っているとか、嫌々買わされているという実態は把握しておりません。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) そういう声が庁舎内にあるんです。調べてみようとか思いませんか。職員がそういうふうな立場にあるという、今この事実を聞いて、市長は動かれるおつもりはありませんか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、実態は萱野議員が言う実態が全てばかりではありませんから、総務部長のほうから本当の実態を今答弁してもらって、その上で個人個人が考えるべきだと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 総務部長。 ◎総務部長(難波敏文君) 命によりまして、私のほうからお答えをさせていただきます。 購入者の実態につきましては、先ほど萱野議員もおっしゃいましたように、これは思想の自由ということでございます。これを調査するということはございません。ただ、私のほうに何か、大変失礼ですが、議員という立場を利用して、取っていない方がそれに対して不利益を被ったというようなことは私の耳にも届いておりませんし、そういうふうなことを私は把握はいたしてございません。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。さぞかし職員の皆さん、がっくりきたなと、市長の答弁にがっくりしたんだろうなと思ってます。市長が守ってくれるんだろうなと。事前にいろんな自治体の資料を政策監のほうにお渡しして、こういうふうに動いてる市もあるよということをお伝えしたんですけれども、そういうふうにならなかったことが大変残念で仕方がないなと思っております。 今後、許可さえ得れば、この政党新聞の販売とかは自由に行ってもいいんでしょうか。行うようにするんですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、規則にのっとってやるべきだと思っておりますので、その規則についてよく遵守していくということはやらないといけないとは思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) その規則というのは、どういう規則でしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 総務部長から、庁舎内の規則か、これについて、今最初に答えた以外のものについても答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 総務部長。 ◎総務部長(難波敏文君) 命によりまして、私のほうからお答えをさせていただきます。 議員もおっしゃいましたような庁舎管理規則、この第6条には許可を必要とする行為ということが列記をされております。その中の一つとして物品の販売、それから勧誘行為、その他類する行為ということも定めておりますので、こうした庁舎管理規則に基づきまして改善すべきものは改善させていただきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 問題点を挙げますと、見る限りでは保険の外交員さん来てますね、庁舎内で。その方は、休憩時間の12時から1時まで、そういうふうに限られてやってます。場合によっちゃあ、執務室も入ってますかね。執務室にも入って、そういう販売とかを行われれば、市民の情報を扱ってますよね。情報管理の点でどうでしょう。大丈夫ですか。今市長は許可してたんだって、そういう販売方法、販売の仕方、許可してたんだって言いますけれども、市長、そういうふうな販売方法、いかがです。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) よくルールは守ってやれるように、もう一度規則というものをちゃんと精査した上で対応していくということでよろしいんじゃないでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) あともう1点なんですけど、何度も言いますけど職員の公平、中立性、政治活動の、そういった意味で言うと、僕は職員がこの庁舎内で購読、新聞を取ることに関しては僕はすべきではないというふうに思ってます。幾らそれが、どういう許可になるのか分かりませんけれども、取るべきではないと。誤解を受ける、市民から。もちろん職員にも思想良心の自由があって当然です。それを御自宅で、どうぞ御自宅で取っていただきたい。それは、職場を離れても公務員の倫理問題としてちゃんとしなきゃ駄目だよという問題はありますけれども、そこはこの庁舎内での仕事中、庁舎内、職場でのそういった活動というか購読また支払いはぜひ職員に謹んでいただくべき、いや、市長が許可をすべきではないと思いますけれども、その点いかがですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、萱野さん、結構難しい話です、本当に。私が市長である立場を、それこそ権力で、職員の方々に特定の政党はということで、どうのこうのするようにということを私はなかなか言えないと。これは本当に難しい話です。じゃあ、例えばほかの政党が、複数の政党、これは駄目であれはいいよとか、家でならいいよとか、そういうふうに政党に対して市長がどうこうせよというのは非常に難しいテーマではありますからね。ただ、規則というのはありますから、規則は守っていかなければいけないんで、そこは私は今回徹底してやるべきだとは思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 誤解があるようなんですけれども、僕はどこかの政党を否定してるわけではなくて、どこかの政党がいいよとか言ってるわけじゃなくて、政治活動の制限というものが公務員にはあるわけで、法律上ね。それを超えちゃあ駄目ですよ。しかも職場内でそういう購読とか支払いというのは職場内ですべきではないですよねということを言ってて、どこどこの政党をどうたらこうたらって言ってくれって言ってるんじゃないですよ。もう政治活動の制限というカテゴリの中で、きちんとした制度をつくっていただきたいんですよ。その代わり、家では支払いもしていただく、新聞読んでいただく。いろんな政党の新聞読んで、知識、教養を深めて、それを行政に生かすことも僕は必要なことだと思ってます。しかしながら、この市役所内での勧誘や販売、そういうことが行われているというのは、公平平等の観点からいうと問題ではないかという点なんですよ。 いつでしたか、市長は選挙ビラのことを話しましたよね。庁舎内、駐車場だったら配ってもいいよって過去に言ったんですよ。駐車場だったらね。そういう答弁、過去ありましたよね。じゃあ、許可さえあれば、いろんな政党がどんどんどんどん庁舎内に入ってきて職員に配りますよ。僕も市政だより作ってますけど、活動報告配って歩きますよ、中。それが許可されるんだったら。その辺の整合性も踏まえて、今後の政治、政党とかの、職員が職場での携わり方というものを、最後にどのように御認識で、どのようなルールをつくっていかれるかをお答えを願います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 選挙期間中に行われる行為と、また違ったものもありますしね。通常ベースでの政党の新聞なりについて、別々の考え方があると思いますけれども、私自身、思想、発想、政党、その自由というのを奪うということは私は私の立場上できないわけでありまして、ただその実行の在り方については、制度、総務部長のサイドで言ってましたが、規則は規則として守っていくということはやるべきだと、そう思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) これまで市長の黙認という許可の在り方もルール上いささか問題があるし、地方公務員法の第30条、全ての職員は全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、かつ職務の遂行に当たっては全力を挙げて専念しなければならない。全力を挙げてなんですよ。こういうことに抵触を現在してる可能性があるというふうにも、政策監に渡した資料にも書かれております。実際にそういった職務専念義務違反であるかもしれない。そういった可能性も秘めた問題をきちんと今後、市長として、首長として、職員を守る立場として守っていただきたい。有事の際はルールを破れではありません。ルールは守っていくのが我々の役目でありますから、どうぞよろしくお願いいたします。 次に、地食べ公社との関係について。 また萱野この質問かと、しつこいなと思ってますけど、相変わらず市長もしつこいなと、逆に言えばしつこいなと、改善されていないのではないかというふうに私は認識をしておりますけれども、地食べ公社との関係。職員が地食べ公社の仕事をしているようなことはないかという質問であります。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 地食べ公社は、私が理事長という形をしておりまして、一般会計から地食べ公社に今は繰入れをしておりませんけれども、やはり市長であり理事長でありというのはきっちりと区別をつけるということで、経費的な、経済的な行為の執務代行者というのを地食べ側に設けておりまして、そこの部分で監査の御指摘を受けた上で、そのように理事、評議員会で決定してやっているわけです。地食べ公社は、最初から言っておりましたけれども、私が市長になってほ場整備というものをこの市は選んでいくのか。将来農政にとって、水稲作の在り方について、これを巨大に金額がかかるほ場整備でやっていくのか、それとも水稲作の代行業務、今は本当に80歳代の方々が1人で黙々と稲刈りをしている。それを代行するということを地食べ公社が将来担えるような、そういうものをもって地食べ公社の経済的な自立ということも併せてやっていこうということで、地食べ公社のこれからの確かなる歩みみたいなものをつくっていこうというふうに考えております。地食べ公社の仕事を手伝ってやるというのは、市としてやらなければいけないとは思いますけど、これが本業を圧迫するようでは、これはいけないと思っておりますので、よくわきまえた上でやっていけばいいんじゃないかと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 前も言いましたけど、わきまえて。別々の会計があって、会計の透明性を持ってやっていくと言われてる中で、議会も今年は地食べ公社に対する補助金出してませんけど、議会もそういったものを当初予算で可決してるんですよ。そこの透明性を持ってやらないってことは、議会に対しても不誠実であります。ですよ。結局、職員が地食べ公社の仕事をしてるようなことはないかという、してるんですか、してないんですかね。前も言ったようにカレーの問題は、カレーはあくまでも総社市の発信のため、地域活性のため、これは百歩譲ってですよ。それもあるから総社市職員が手伝ってるというか、総社市政のためにやっているという発言でしたよね。だから、難しいなと。しかしながら、監査で言うように、地食べ公社、人件費なんかは全て職員が賄ってるでしょって、おかしいでしょというふうな指摘も受けながら、しかしながら市長が言う総社市の発信のために総社市の職員がやっている。これは百歩譲って、それはありなんですよ。ありというか、まあまあ納得はできないですけども、そういうふうな答弁でしたので、仕方がないのかな。仕方がないというか、思いましたけど、今回改善できてないのが、12月広報です。そうじゃペットカレンダー販売。これ、総合政策部の部署の方が作ってるんですよ。分かります、このペットカレンダー。そうじゃペットカレンダー2021年、500円で。編集から販売、発注まで市の職員やってますよね。この利益はどこに入るんですか。公社なんですよ。本来、公社の事業を公社の人間がすべきじゃないですか。カレンダーの作成から発注まで、なぜうちの職員がして、その利益、売った販売のお金の全部が入るんですか。それも、去年のカレンダーだったら桃とかセロリ、これは地産地消もあって総社市が、でも販売、全部おんぶにだっこというのはおかしいかもしれないけれども、地産地消も総社市の政策としてやってるんだろうなというのは分かるんですよ、地食べ公社と連携して。しかしながら、なぜペットカレンダーなんですかって。地食べ公社が販売するのに、なぜペットカレンダーなんですか。それがもう全くリンクができていない。言ってること分かりますよね。おかしいですよね。これ、販売は市役所玄関で販売しますって。地食べ公社では一切販売しないんですよ。するように書いてないんですよ。これ、全部おんぶにだっこじゃないですか。この公社との関係性、職員が全部作って発注までかけて、それで職員が売る。公社の人間が来て売るんですか。じゃないでしょう。ここら辺が、市長は自分が理事でありながら、自分が動物愛護の政策を前に推し進めたい話とごちゃごちゃになってるんですよ。いかがですか。これ、職員やってますよね。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今、総社市が本当に伸びている一方で、財政的にも非常に厳しいという状況があります。そういうコロナの現状の中で、何とか総社市をPRしていく、何とか発信していく、なりふり構わずということをちょっとやり過ぎたかというのはありますが、今総力戦で、本当に職員の職能以外のことを、それはあれこれやり過ぎたらいけませんけれども、1人の人間が四つも五つも仕事をこなしてこの苦境を乗り越えていくという魂がないと、そういうことをいとうようでは、なかなか今の時代、生き抜いていけない。本当にもう萱野さんも同じ気持ちだと思うんですよ。市に対する熱い思い、僕はすばらしいと思うんですよ、本当に。その熱き思い、分かるんですけど、今、大ピンチの中で、いろいろ職員も工夫しながらやってくれていて、少しでも、僅かでも利益を得て頑張ろうということをやろうとしているのが今地食べ公社と、ちょっと分かりにくい職員の職能との関係性だと思いますが、言われてる意味はよく分かりますので、カレンダーについては今後検討させていただければと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) ありがとうございます。熱い思いを持ってるんですよ。そうなんですよ。市長、言ってみれば、これはちょっと問題がある行為だというふうに思っていただければ結構です。先ほども読みましたけれども、職務の遂行に当たっては全力を挙げて専念しなければならない。これ、職務専念義務なんですよ。市の仕事をするんですよ。しかしながら、これはおんぶにだっこ、全て公社の仕事をやっていた。これは職務専念義務違反です。明らかな義務違反です。よく考えていただきたいと思ってます。 ほぼ話になってますけど、次の質問に、関係性。 市長が公社の代表をしているということで、そこなんですよ。今言ったように市長が総社市の政策、総社市をPRしていく、動物の愛護、動物の避難所とかしっかり力入れてくれて感謝してます。多くの絶賛の声もある。分かりながら、公社の立場である。利益を上げていかなければならない。それが、言ってみれば今回のこのそうじゃペットカレンダーというものに、ごちゃ混ぜになった結果がこれだったというふうに思って、市長も今そういう答弁いただいたんでしょうけど、今後気をつけていくということなんですけれども、通告出してますけれども、今後この関係性、言ってみれば6月でしたか質問したように、市長は市長の公務でありながら政治家でもある。講演会活動、政治活動もある。そんな中で、職員を使うとかそういったところは自分に厳しくしてくださいねということを僕は質問しました。同じなんです。これも、もちろん公社のこと、利益を上げていく立場にある、公社、公益、総社市が100%出資してる会社ですから、それは潰してはならない。立場も分かる。税金をどれだけ繰り出さずにこれを運営していくかという立場もある中で、市長として総社市の発信という立場をしっかりと今後わきまえていってほしいと思いますけれども、改めて。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、本当にわきまえていかなければなりません。理事長と市長と兼任というのはあまりいいことではありませんが、今、地食べ公社は過渡期にありまして、これから水稲作、どう助けていけられるような強靱な体力を持てるかって瀬戸際にあります。よくわきまえた上でやっていきたいと思います。 職員さんも、議員おっしゃるとおりなんですよ。分かりにくいところが非常にあって、カレンダーしかりなんですが、地食べ公社のやってる業務と農林課がやってる業務、ほぼ重なり合ってるというのが結構あります。逆に言えば、社協さんの仕事と保健福祉部の仕事というのもほぼ重なり合っている。特にマスクの販売業務なんかをやると、ほぼ一緒みたいなことになっている。あるいは、中村部長の文化芸術課をつかさどるところと教育現場と、ほぼ重なり合っている。市の職種というのは、そのようにも、副市長は総務省から来られてますけど、総務省というのはもう総務省だけみたいな感じ。吉田部長のところの厚生労働省は厚生労働省だけみたいな縦割り組織の、菅さんが今直そうとしてますけど、そういう感じで市役所の仕事というのが熱き思いを持てば持つほど、あれもやるかこれもやるかみたいなことになりがちなもんですから、そこはよく気をつけながら、これから守って、立場をわきまえてやっていきたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。そういうことでありますので、ここまでが一区切りで、ちょっと深呼吸しましょうか。 次、住環境についてなんですよ。 今回、今度はこれまでの質問と展開が違ってくるというか、考え方が変わってくる質問なんですけど、来年、市内に商業施設の開店が予定されていることについてなんですけれども、市長のSNSでも大型スーパーといいますか商業施設が来るんだということで、いつぞやのSNSに発信しておりました。地元の方とか、ある程度どこにできるのかなということは分かってるんですけれども、これ、そこのお店のCMになっちゃあ、この本会議場がなっちゃ駄目なので、現状、市長自身が、そちらの当局が言える範囲で、今このスーパーの開店に向かってどういうふうな状況にあるかということをお知らせをしていただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 開発行為などについて、申請を受けている担当部長から具体的に答弁、まずは説明させていただきます。 ○議長(劒持堅吾君) 建設部長。 ◎建設部長(林圭一君) 命によりまして、私のほうから現状について御報告をさせていただきます。 お問合せの現場についてでございますが、こちらについては昨年度もしくは一昨年度ぐらいからいろいろお話がありまして、開発行為に許可を得るために、それに基づいた、総社市でも5月19日に総社市開発連絡調整会議というものを行っております。それに至るまでは、業者などと35回ぐらいいろいろ協議をいたしまして、特には接道、現状の道への接道などについて公安委員会とも協議をしていただきながら話をしてきたところでございます。現在は、それに基づいた開発行為で、造成工事をされているところでございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。もうちょっと、これがCMになっちゃ駄目なんですけど、いつオープンだとか分かれば、その店に対しての期待もあるんですけれども、オープンに伴って交通量が増えるなとか、地元で何か対策要るよなとか、そういうことも地元の皆さんで協議できるかなと思ったんですけれども、開店状況というのは言えないんだろうなというふうに思ってます。本当にこのスーパー、市長が7万5,000人の人口増を目指すということで、それだけ総社市に魅力が、7万500人でした。失礼しました。7万500人。魅力があるからスーパーとか商業施設が来るわけですよね。それだけ、ある意味資本主義の世の中で、成るべくした出店なんだろうというふうに理解はしてますけれども、期待はあるんですよ。 期待はしてるんですけれども、②予定地とされている近隣の住民の反応はどうかということで、期待はありながらも、今言うように交通量の問題、道路の問題とか、そういうふうなことを心配はするわけですよね。大きな店が来れば、家の前をどうどう走らんかとか、もしくはその工事に当たって、工事がどの程度かかるかということもあれば、工事車両が通学路を通らないかとか、そういったことも心配するわけなんですよ。そういったことから、最初の①の質問を聞いたんですけれども、反応、当局のほうでこういった声があるんだとか、こういうことを懸念してるんだというのが既に出ていれば、お聞かせ願いたい。 ○議長(劒持堅吾君) 建設部長。 ◎建設部長(林圭一君) 今、萱野議員の御質問で、近隣の声ということでお答えをさせていただきたいと思います。 私どもに対しまして、近隣の方から、名前を名のってお話いただいた方や、名前を名のらずにお話をいただいた方がございます。主な相談内容は、事業の計画のそのものについての説明がよく分からない。特に教えてもらってないというもの。それから、通行止めはどうしても必要になってきます。現状との接道という部分の工事。それが日々変わるわけですね。通行止めの状況。例えばここを止めてましたが今日はここを止めてますとか、そういうことが非常に分かりにくい。もしくは、ほこりが舞って洗濯物等に影響があるんですけどというふうな御相談があります。私どもは、そのたびに開発業者に対しまして、こういうことがございますのでぜひ対応を願うということをお願いしてきておりまして、業者様のほうからは、そちらの対応は常に、100%とはいかないまでも対応してきていただいているところでございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) そういうふうに随時対応はしていかなければならないわけです。もちろん商業施設を開店する会社が防護壁とか、そういったものは向こうの業者というか向こうの店舗、お店側がすることはすることできちんと、この住民の声も届けていただいて、やっていただく。そして、それと並行して、今言う道路の接道部分であったり、もしくは交通量が増えるんであれば道路の拡張も、言ってみれば考えなければならないというふうに思ってます。開発場所はあれなんですけど、言ってみれば、あそこに店ができると、その周辺の方、常盤地区の方であったり清音の柿木の人であったりとか、大変心配してるんですよ。特に何度も何度も土木要望上がってるところも、土木担当員から要望が上がってても対応し切れないぐらいたまっているようにもお聞きしてて、その店との関係ですよ。あとは交通量が多いんだというのも結局対応がし切れていないまま、このまま新しいお店ができて、このままの現状では駄目だと思うんですよ。今ある要望は要望で、きちんと整理をしていただく。例えば川辺橋から北へ向かって土手に、ワタナベ工業さんとか、下りてきた、あそこの交通量なんかも大変多いって言われてるんですよ。ユニチカのところに下りてくる、土手からずっと。あそこへ下りてくれば、あの店につながるんだなと。そこら辺の住民の方は、今だけでも大変交通量が多くて飛ばすんだということで心配になってて、この店が来ることによって心配になるんですけれども、その辺の今出てる要望ももちろん他の地域、議員さんもお聞きになってる他の地域の要望もあるかもしれませんけれども、それもしっかりやっていただかなければならないけれども、ここの新しく店ができる付近の要望の精査もしていただきたいというふうに思いますけれども、いかがですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 萱野議員、冒頭言われておりました。私も本音を言うと楽しみにしておりました。近年ない大開発になってきますし、ひょっとすれば総社市の将来を変えていくぐらいな力を持つような商業施設になろうかと思います。一方で、それによって近隣住民の方々が不平不満を持つようでは、これは本末転倒の話でありますので、よく要望や苦情も含めてお聞きした上で、我々としても開発行為にある会社に対しては物を申していくということはやっていかなければならないし、それによって付随して起こる、土木担当員さんから来るか町内会から来るか、そういうものにはよく聞く耳を持って対応するべきだと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。大きな店舗ですので、大変期待もしておりますし、今後あの辺の住環境も大きく変わっていく問題でありますので、しっかり今後とも注視していただきたいと思います。 市長、今日もありがとうございました。以上で終わります。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) この際、しばらく休憩いたします。約10分間。              休憩 午前10時41分              再開 午前10時51分 ○議長(劒持堅吾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、6番三宅啓介君の質問を許します。 6番三宅啓介君。              〔6番 三宅啓介君 登壇〕 ◆6番(三宅啓介君) 議長より発言のお許しをいただきましたので、質問させていただきたいと思います。 保育所の運営についてということなんですけれども、その前にまず冒頭なんですけれども、我が総社市の出身であります新谷仁美選手が先日1万mで日本記録を出して、そしてオリンピック内定をされたというニュースがありましたけれども、本当にすばらしいことで、一度引退をされて復活をされて日本記録でオリンピック選手に内定。その諦めない心というのは、今のこのコロナ禍の時代にあって本当にすばらしいことだなというふうに思いましたので、冒頭ではありますけれどもそのことをお祝いを一言申し上げまして、質問に移りたいと思います。 保育所の運営、待機児童対策も含めて、このことはこれから総社市が総合計画後期基本計画で掲げる人口7万500人、これを達成するためにも非常に重要な部分を私は担っている。その受皿というかその環境整備というものが、これからの総社市をつくっていく基本の部分になるというふうにも思っていますから、この重要性も含めて質問していきたいというふうに思っております。 最初の質問なんですけれども、総社市の今の待機児童と、園を限定しているがために保育所に入所できない保留児童という、こういう方、子どもたちがいますけれども、この現状と今後の推移というものをどういうふうに今推測されているのかということなんですけれども、まず市長にそこの部分と今の人口の部分も絡めて、この問題をどういうふうに考えておられるかということをお尋ねいたしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 三宅議員の御質問にお答えをいたします。 本当に的を射た、時宜を得たという、そういう質問なので、これは議場でじっくり話していこうと、いくべきだと思います。 議会の議員さん方々とも共有しながら、本音でやり取りをするべきだと思います。今の現状が待機児童幾らですかと聞かれれば12名という答えなんですが、保留児といって、私はこの保育園しか嫌だと、ここしか入らない、嫌だ嫌だという人が175名いらっしゃいます。果たしてこの方々が待機児じゃなくて保留児という名称でよいのかと思うんですよ。私の考えは、率直に申し上げまして、この175人も待機児だと思います。多様化するニーズの中で、目的を求めて、利便性も求めながら保留になっているわけでありますから。園を変えたとしても、これまた入れるか入れないか分からないわけでありますから、187人の待機児がいるんだという認識で、これから子どもの待機児について真正面から向き合っていくという必要があります。 これをどうやっていくんだと言われれば、それは幼稚園の預かり保育の拡張であるとか、放課後児童クラブの方々によりよく協力をしていただくとか、また企業内保育であるとか、そういうことをやって、一人一人対応していくということなんですが、問題は果たして、今人口増えておりますけれども、このまま子どもが増え続けるのかということ。それから、増えてはいないんだけど、造ればニーズが増えるので、自然発生的にまたまた待機児が出てくるということもにらみながらなんです。今私が本音で語れと言われれば、もう1個保育園を造るかどうかを迷っております。もう1個保育園を造るとどういうことが起こるかというと、この財政の中で毎年毎年インフラ、初期投資、当然かかりますけれども、市としてその1園に対して大体1億円程度の持ち出しが続いていくということです。実際には、定数でざっくり100人から120人の保育園を1個建てると、国・県、市合わせて1億円の補助金が必要になってきて、単市の持ち出しがそれだけで4,000万円持ち出しということになってまいります。このことについて、今のこの財政下の中でどう乗り切るか。これが今年、来年度、正念場を迎えていく。議員おっしゃるように、今保育に特異性を持たせて、総社なら本当に全部預かりますよということをやれば人口さらに増えていくということも大いに予想されますけれども、その中で今どうやっていくかという瀬戸際の辺かなというふうに認識はいたしております。 ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) 分かりました。この問題は、ずっといろんな議員、私も含めていろんな議員が、重要なテーマですから毎議会のように質問していて、大方の待機児童が今増えてきているという中で、その解消策の一つは保育園の例えば新設だという、一番そういう考えにたどり着くんですけれども、さらに保育園の新設は新設としても、例えば待機児の特徴があって、低年齢の部分、ゼロ歳から2歳の部分が多いのではないかというふうに言われ続けてますけれども、そこは間違いはないですかね。そういう傾向でしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) ここの部分については、克明に担当部長から説明いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 教育部長。 ◎教育部長(服部浩二君) 命によりまして、私のほうからお答えさせていただきます。 先ほど市長から答弁いたしました、実質的な待機児、合わせて187名ということでございますが、この児童の年齢区分でございます。187名のうちゼロ歳から2歳までの待機をしております子どもさんが168名、89.8%。それから、3歳から5歳までの年齢の子どもさんが19名、10.2%という内訳でございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) 分かりました。今の話でも、ゼロ歳から2歳の待機児が最も多いということで、そうなるとここの部分の解消をどうにかしてすべきではないかというふうに今考えるわけでありまして、これ、2月議会で同僚議員がここの部分の解消で小規模保育ということの考えはないかというようなこともおっしゃられましたけれども、そういう新設園、さっき市長おっしゃられた新設園に補助金が例えば1億円ぐらいはかかるんだろうというような話の、その新設園というのは何を、フルの保育園の想定なのか、小規模保育の想定なのか。そのあたりのことの考えというか、何かお持ちですかね。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 私が先ほど言った1億円、国・県、市合わせて補助金が要ると。市の持ち出しは4,000万円程度になるだろうというのは、定数が100人から120人の新設、フルの保育園のことを仮想して申し上げました。 これから考えていくべきは、先ほど言った小規模であるとかいろんなタイプの保育園が今ありますから、そういうことも含めて検討せざるを得ないだろうとは思います。 ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) 分かりました。 もう2番、②に入っているんですけれども、その検討していかなければならないだろうというお話なんですけれども、総社市が出しています総社市の子ども・子育て支援事業計画第2期というものがありまして、この中ではこの低年齢の部分の子どもの受皿というか確保策、これをうたってありまして、随分ここの部分はサポートしていくと。令和3年度のゼロ歳から2歳の待機児童の確保策として633人、実際722人を見込んでいると。令和4年度は687人、740人を見込んでいる。要は、ここの部分の確保策を総社市としては計画的にやっていくというふうに、この第2期の子ども・子育て基本計画ではうたってありますけれども、これは一体どういう想定でこういう確保策を考えておられたんでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 人数なり、担当部長から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 教育部長。 ◎教育部長(服部浩二君) 命によりまして、私のほうからお答えさせていただきます。 議員先ほどおっしゃいました、第2期の子ども・子育て計画でございます。 この計画の中では、現状の見込まれる待機児を5年後にゼロに持っていこうという計画でございますので、そういった中で先ほど申し上げましたような待機の実態がある。これを5年間かけてゼロに持っていこうと。具体の解消策というのは、当然受皿を新しく造ることが一番有効な手段ではございますけれども、それ以外にも現状の施設、既存の施設の例えば定員を少し広げていただくとか、小規模な改修をしていただいて広げていただく方法もございます。また、例えば育児休業を取得されますと、上の子どもさんも保育園に在園したままという形に、育休在園ということになるんですけれども、こういったものをそれぞれの保護者の方に御協力いただいて、下の子どもさんの育休中、御家庭にいらっしゃる場合は上の子どもさんを取りあえず御家庭で見ていただくと。現行でも育児休業中でお預けいただいている方が110名いらっしゃるというような現状もございます。こういったものをいろいろ組み合わせながら、待機児童の解消をしていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) 待機児童の解消の方法はそれで一生懸命されたらいいと思うんですけど、受皿というか計画に書いてある確保策が、数字が令和3年度がゼロ歳から2歳の計画では633人、令和4年度では687人という、こういう数字が計画として考えられておられるので、そこに対して具体的にどのような確保策を考えていての計画なのかなという、そこをお尋ねをしたいんですけれども。 ○議長(劒持堅吾君) 教育部長。 ◎教育部長(服部浩二君) 失礼いたしました。具体的には人数だけこういった形で目標を定めまして、具体の対策につきましては、先ほど市長も実際は新設も迷っておるというようなことを申し上げましたけれども、新しい施設を造る、あるいは小規模なりの施設を推進するというようなことでその数字を吸収しようということでございまして、具体に例えば施設の設置計画ということではございませんので、そのあたりは検討課題ということで記載しているのみということでございます。
    ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) 計画の数字を取りあえず掲げて、そこに向かって市として待機児の解消も含めて行動していくということでありますので、この数字を計画した以上は具体的に取り組んでいかないといけないとは思っているんですけれども、市長、この部分、何かお考えというか、あります。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 要するに預かり保育をやったところで、これはもう3歳児以上の話でありますから、これはゼロ歳児、2歳まで合致しないと。合わせ技をやろうにも、なかなかここの部分を拾い切れないのが現状なんで、つまるところ新しい保育園を造るか造らないかみたいなところになるんですけど、これは財政とよく相談というのがありますから、これは今決断、しばらくお待ち願いたいと思います。 これまで、私が市長になって新しい保育園を、いじりの認定こども園も含めると5園新設を認可して造ったわけであります。5園とも、その都度そのとき、待機児待機児と言われて、お尻に火がついたような話で造ってまいりましたけれども、造ってそれが解消できたかというと、またまた私も働きたい、それは世の常でありまして、ますますまたどんどん増えてくるというのを、その尻尾を追いかけ続けてきたこれまでの歴史というものがございますから、それも含めて、経験則も含めて、これから本当にどうするんだって、慌てふためいてということでは駄目なわけなんで、一人一人をどう解消していくか、今苦戦しているところではあります。 ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) この問題は非常に難しい問題だというのは理解しております。ただ、計画は先ほども、立てた以上はこの計画に沿って進んでいかなければならないでしょうし、市長おっしゃられるように今コロナ禍でピンチではありますけれども、ピンチをチャンスにというような言葉をよく使われます。総社市もこの待機児童の問題の解消に向けて、大変な中ですけれども、この部分を解消していく具体的な姿勢を見せることが総社市の子育て王国という名前につながるでしょうし、人口7万500人を目指すんであれば、この部分は必要な部分だろうと私は思いますので、これはどういったときに、どういう財政になったときに具体的に考えられる予定なのか。そのあたり、何か具体的に思われてることはありますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これから議員各位に中期財政見通しというのを発表してまいりますけど、ただ今このコロナ禍の中で来年の税収、今年の税収見込みが通年の8割程度あるいはそれを下回るということで、そうすると現金だけでいうと8億円程度いつもより税収が少ないわけであります。今、来年の当初予算の編成作業を、骨格をやっておりますけれども、今各部からのオーダーだけでも28億円オーバーということになっていて、28億円どこを削るんだということを悪戦苦闘しております。そうすると、約50億円程度あったものの財政調整基金を半分取り崩して予算を組むんですかというようなこと。じゃあ、その次の年もコロナが長引いたら、もう総社市いよいよ貯金残高ゼロになりゃあしませんかという、そういう危ない橋を渡るという、これは人口増えていってる市でもこうなんですから、それは全国的には非常に、内閣がGo Toに固執する意味もよく分かるぐらい、もう本当に税収がた落ちの中でどう乗り切るかということ。ですから、我々の財政経済の見通しの中にコロナという文言が消えた時点で判断になるかなと、新しいものについてはそうせざるを得ないかなというのが今段階での見通しであります。 ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) 分かりました。コロナで財政大変だというような話というか、そこはもう十分理解しておりますけれども、今28億円不足をする計算ということなんでしょうかね。その数字だけでもとんでもないことだなというふうに聞いて思いましたけれども、この後もいろんな支援について、全てお金がかかるような提案をしていくんですけれども、それを言われちゃいますと何か非常に質問しにくいなとは思うんですが、分かりました。状況はよく分かりました。 それでは、(3)番目に移りたいと思います。 保育士の確保と負担軽減についてということでございまして、小さい①として、コロナの中で、とは言いましても保育現場の方々、本当に大変な状況でありまして、子どもたちの環境衛生の部分という、これはもう何が何でもコロナに感染をさせてはいけないということで、ふだんの業務量に加えてこういうプラスアルファの業務が増えてきておりまして、そこの部分も含めて、今保育現場、様々な負担が増えてきているというふうに言われていますけれども、負担軽減についてどのように考えておられるかお尋ねいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。              〔教育長 久山延司君 登壇〕 ◎教育長(久山延司君) 三宅議員の御質問にお答えいたします。 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、3密回避が難しい保育現場では、消毒作業や手洗い、うがいの指導、あるいは小まめな換気など、保育士の負担が増えております。また、学校が一斉休業をした3月から5月も保育所は開所いたしました。市内の保育従事者の皆様に心から感謝申し上げます。 保育現場の負担軽減としましては、国の新型コロナウイルス感染症緊急包括支援事業を活用しまして、保育士の時間外勤務手当を支給したり、非接触型体温計の購入や清掃、除菌作業の業者委託をするなど、職員の負担軽減を図ってまいりました。今後も保育協議会と連携を図りながら、保育士の負担軽減を考えてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) 分かりました。実は先日ある保育園のほうに伺いまして話を聞きましたら、非接触型の体温計を設置してくれたんだとか、空気清浄機を購入してもらったんだという、大変ありがたいというお言葉をいただいておったので、それを御紹介をさせていただきますけれども、とは言いましても保育現場、どこの現場もそうなんですけれども、このコロナによって非常に様々な仕事が増えてきているという現状がありますので、まずそのことをどのように考えているかということをお尋ねをいたしました。 後でこのことに関連してまた質問をさせていただきますけれども、2番目といたしまして、保育士を目指す学生さん、たくさんいらっしゃいますけれども、この奨学金を受けておられる方に対しては、例えば総社市内の保育園で勤務するということを条件に、奨学金の一部分でも補填というか補助するみたいな、そんな優遇制度を設けて、総社市で働く保育士の確保という観点から、保育士不足ということも叫ばれていますから、そんな政策を取ってみたらどうかと思うんですけれども、検討する余地はありますか。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(久山延司君) 保育士を目指す学生への直接的な経済支援ということは現在考えておりませんが、優秀な人材を確保するためには、既存の奨学金制度を活用した人が市内の保育所に採用された場合に、その奨学金の返済の補助を行うということについては、今後の財政状況を見ながら検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) 分かりました。今後の財政状況を見ながらということなんですけれども、予算がかかる部分なので、市長、今後の財政状況、どういう状況ですかね。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 厳しいことに変わりはないんですが、やるべきところはやるんですよ。やるべきところはやるんですが、1年待ってちょうだいというのもありますし、厳しいことは確かでありますが、やるべきことはやる。それから、28億円足りないというんじゃなくて、大体ゼロシーリングが去年と同じ274億円。マイナス2%ぐらいを目指しているものに対して28億円各部の要求が多いという、そういう状況です。ですから、はなから足りないと言やあ足りないんですが、目指す規模よりも28億円多いので、そこを削ることを今やろうとしております。ですから、こういう保育関連のオーダーが、できれば切りたくないと思っておりますが、そのような予算、経済状況であるということです。 ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) これは詳しく財政状況をもっと聞かないと分からない話で、結局じゃあ奨学金制度、こういう制度をつくったらどうかと提案してますけれども、何か分かったような分からないような返答ではありましたけれども、今の時点ではこれはちょっと難しいよということでよろしいですか。そういうことなんですかね。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) そういうことではなくて、これから検討してまいるという段階の話でありますので、議員、議場での御質問でありますから、それは重く受け止めて、検討してまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) 分かりました。それでは、よろしくお願いをいたします。 続きまして、③番目の障がい児保育支援事業について補助金の見直しが必要ではないかと考えるがどうでしょうかということなんですけれども、これも保育園の現状況、障がいをお持ちのお子さんを保育園の中で見る場合に、どうしても先生の数が足りないと、こういうことにつながりまして、その部分も含めて、市としては手当として児童1人当たり3万円の補助を出しているというふうに私は認識をしているんですけれども、これ、率直に財政状況厳しいというふうにおっしゃられるんですけれども、この手当が現実に即しているのかなというふうにお話を聞きながら思ったわけでありまして、ここは見直す必要もあるんじゃないかというふうに思うんですけれども、そのあたりの御認識をどのように考えているかということをお尋ねいたしたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(久山延司君) 障がい児保育の支援事業につきましては、特別な配慮や支援を必要とする園児を預かっていただいた場合、先ほどおっしゃっていただいたように1人につき月額3万円を各園に市が補助しております。現在、市内私立の保育所で、8園で10名の児童が通っております。子どもたちに適切な配慮や対応をするためには必要な補助金と考えておりますので、金額については今後検討してまいりたいということでございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) これについては、現状に即したような金額として改めて検討し直してみてもらえるといいのではないかなというふうに思います。手厚いサポートが必要な子どもたちに対して、保育園、先生方も一生懸命頑張っておられる中で、果たしてこの補助が妥当かどうかということを改めて確認してみてもらえたらと思いますんで、よろしくお願いをいたします。 それでは、④番目の質問に入りますけれども、先ほどの保育園、保育士の負担軽減についてというところで、つまるところ私は保育士さんとか保育にまつわる支援をしてくださる人々をもっと増やして、いわゆるワークシェアリングというか保育現場の負担を減らすことが保育園の環境改善にもつながると。保育士さんの確保、働きやすい環境につながるというふうに思っておりますから、そういう意味では保育園の業務をサポートしてくださる保育士さんであるとか支援員さん、これを今でも何か加算というか見てくれている部分があるというふうに聞いておりますけれども、ここをもっと総社市としては手厚くするべきではないだろうかと思うんですけれども、どうでしょうかね。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(久山延司君) 現在、保育体制強化事業ということで、1施設当たり10万円の補助を行っております。現在は8園で13名雇用しているところでございます。今後、現時点で利用してない園についても働きかけて、可能な範囲で増やしていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) 分かりました。 教育長にお尋ねをいたしますけれども、保育現場の声というか、大変だという声は聞かれたりしますか。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(久山延司君) これは、かなり聞いております。 以上です。 ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) 聞かれているということで、具体的に何かこういうところに困っているという、僕は人手で困っていることを本当によく聞くんですけれども、そういう声を聞かれたことはありますか。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(久山延司君) 先ほど申しましたように、消毒作業ですとか、マスクを着用するということがなかなか難しいような状況もありますので、そういう指導、そういう面でかなり大変だと、人手が必要だということは聞いております。 ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) 予算を担当する部分は市長でありますから、認識を市長も持っておられるんだろうと思いますけど、とは言いましても担当の課である教育長もそういう認識であるということが重要な部分でありますから、これは保育現場というものは今本当に大変な状況でありまして、さらに待機児童を解消するために定員をオーバーして預かってくださっている園もたくさんありますから、そういう意味で支援事業についてのサポートも今以上すべきであると思うんですけれども、市長、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) おっしゃるとおりでありますから、ここの部分はサポートしていくべきだと認識いたしております。 ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) 全て予算が関わってくる話でありますから、なかなかこれをやりましょうという返事は難しいのかもしれませんけれども、この重要な子ども・子育ての部分、重視していただきたいと思います。 それでは、最後の質問に移りますけれども、保育士の処遇改善についてということでお尋ねいたしますけれども、これ、2月の議会で同僚議員の質問で、処遇改善については今年度の早い段階で議会にも相談をしていくんだという答弁があったんですけれども、この処遇改善については他市も総社市以上の処遇改善をどんどん提案をしてきている中で、どうしても保育士さんの取り合いみたいなことに今なっている現状があるんではないかと思うんですが、今年度の早い段階で処遇改善の具体案を議会にお示しするということであったんですけれども、今どういう状況になっていますかね。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 当初予算に盛り込みさせていただきます。金額は、これから各保育園とも相談しながら、さらには議会で当該委員会にお示しをして、よく協議をしていただきたいと思います。来年この処遇改善については行ってまいりますんで、それはこの場で言明したいと思います。基本的に保育というものは、当初申し上げましたように各保育園に子どもの定数と合わせて補助金が参りますが、基本的にはその中でできる算数式にはなっておりますけれども、これから総社流の保育の質を高めるという意味で、特別に市として給与に上乗せをするということで考えてまいります。 ただ、一つだけ、全然やぶさかではありませんけれども、これまでこういう予算をつけると、単市でやるわけですね。今、単市でやる新たな創設というのは非常にきつい話になるんですよ。財政を根底から弱らせる、毎年毎年ある単市のものというのが非常に厳しい。だけど、それをも超えて私はやる決意でおります。例えばですけれども、よその市並みにやると単市で2,400万円ぐらい毎年毎年給料の上乗せ分というのをお支払いすることになります。これも全然やぶさかではないと言えるぐらいこの問題は重要なんでございますが、ただ今までみたいにこれから、この予算ばかりじゃないですよ。何かの補助金を創設したら、もう何が何でもずっとその金額が守られていくということは、これからは頭の中身を変えていかなければならないと思います。ですから、こればかりではなくて、様々な単市の助成については、例えばこれが一件落着した場合はなくなるとか、あるいはこういう条件のもとで変動していくということは申し上げた上で創設するということになるという考え方に変えないといけないと思いますから、その考え方、方針も含めて議会に提案させていただきますので、まずは当該委員会からもんでもらいたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) 分かりました。処遇改善についてということでありますけれども、今の話だとまた給与に上乗せ分を考えているという、そういう考えでいいですかね。分かりました。 私は、さっきも言いましたけれども、処遇改善っていろんな方法があると思うんですけれども、働きやすさというところで人員を増やしてはどうかという考え方ももちろんあるんですけれども、今の総社市の考え方は保育士お一人に年にプラス2万円を今たしか総社市として支給をされていらっしゃると思いますけれども、さらにそれに上乗せを考えていて、それを担当委員会に諮っていくという処遇改善案をこれから提示されるということでよろしいんですかね。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) そうさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) すみませんが、それは、じゃあいつ。これ、早い段階に議会に相談するという2月議会のお話ではあったんですが、これはコロナの状況もありましたけれども、いつ頃じゃあそれは相談かける予定ですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、議会のルールに沿って提出させていただきたいと思います。このことだけで臨時議会をお願いするということは考えてはおりません。 ○議長(劒持堅吾君) 三宅啓介君。 ◆6番(三宅啓介君) 分かりました。今回、非常に全体を通して聞きにくい話ばかりだったんですけれども、とにかく総社市がこれから人口7万500人、発展をしていくということを目指す中で、子ども・子育てに関するここの部分の手厚さというか、一番基本的な部分だと私は認識をしておりまして、そういう意味では受皿の拡充も必要ですし、そこで働く方々の働きやすさも重要であると思いますので、そういう観点からいろんな質問と提案をさせていただきました。ただ、コロナ禍にあって、大変な予算というか財政状況であるのをお聞きしたもんですから、なかなかこれもやれ、あれもやれというのは本当に難しいとは思いますけれども、そうした中でできることをやって前向きにしていただきたいと思います。それと、計画を立てたのであれば、それに沿って極力頑張っていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。 以上で、質問を終わりたいと思います。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) この際、しばらく休憩いたします。約10分間。              休憩 午前11時34分              再開 午前11時45分 ○議長(劒持堅吾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、15番村木理英君の質問に入る前に、この際私より申し上げます。 村木理英君から一般質問に際し、議場へのパネル持込みの申出があり、あらかじめこれを許可いたしておりますので、御了承願います。 では、15番村木理英君の質問を許します。 15番村木理英君。              〔15番 村木理英君 登壇〕 ◆15番(村木理英君) 議長にお許しをいただきまして、今日は新型コロナウイルス感染症について、通告に基づきまして一般質問させていただきます。緑の会の村木でございます。 まず、(1)番、市民の皆様の感染リスクの軽減の対策について、市長はどのようなお考えですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 村木議員の御質問にお答えをいたします。 感染のリスクを軽減する幾つかの策を考えておりまして、一つは正しく恐れる。正しい理解を、専門家会議で作ったDVDであるとか、これをきっちり市民に伝えていくということ。正しく恐れる。それから、二つ目は地域連携。三つ目は、クラスターの防止対策。これを事業所で、介護の事業所189の連携体をつくりましたが、その徹底を図っていく。そして、四つ目。これが問題でありますけれども、感染拡大防止のためには、保健所さんと医師会と行政の間に結構高いハードルがありますけれども、市としてできることは限りなくやっていくという、そういうスタンスを取っていくときに問題となってくるのはPCR検査、そして自主隔離。いわゆる感染した方の御家族の対応、これを全力で行っていく。この四つを考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 村木理英君。 ◆15番(村木理英君) 感染症のリスク軽減についての対策については、非常に重要であるというお考えということは確認できたわけなんですけども、じゃあいかにその感染リスクを下げていくかという、これはキーワードがあると思うんですけども、そこをどのようにお考えなのかということをお話をしたいんですけれども、まずこれから年末年始を迎えて、非常に気温が下がってくるという環境が一つあります。ウイルスの場合は、気温が下がった環境であると同時にこれは乾燥してきますので、非常にウイルスが繁殖しやすい環境にあるということ。これをいかに軽減するかということ。 それと、最近、11月9日でしたか、西村大臣が記者会見をされましたですけども、二酸化炭素濃度にかなりコロナウイルスは由来しているということが言われているわけで、例えば密になるということをよく言いますけども、会話をするということ、非常に二酸化炭素を出すわけですね。酸素を消費するわけです。ですから、二酸化炭素の濃度を軽減しなきゃいけないということが感染リスクに入ってくるということ。 それと、消毒です。消毒は、なぜ消毒が必要なのかということです。これが市民の皆様方に十分に伝わってないと、なかなか消毒をしようかなというふうに思わない。いわゆる緩んでくるということになるわけです。なぜ、じゃあ消毒が大切か。新型コロナウイルスは、せんだっての森下先生のセミナーでもありましたですけども、発症から大体二、三日前、これは症状が出ないと。しかし、ここで感染するんだと。いわゆる新型コロナウイルスは後出しじゃんけんなんだと。これが非常に怖いんだというふうなお話がありました。ですから、いろんな人が出入りするようなところでは必ず消毒をしないと、感染、症状が出ていない方でも十分保菌している場合があるわけですから、その方のリスクを軽減するために消毒が必要ということです。ですから、例えば飲食店とか、人が大勢出入りする量販店とかお店屋さんとかでは、必ず消毒をしましょうということをもっとメッセージを送る必要があるんじゃないかなということを考えるわけです。特によく言われますけども、高齢者の方というのは免疫力が下がってきますので、非常に免疫力が下がってくると。それで、どうしてもこの方を守っていくというふうになっていきますと、同時に感染リスクがさらに、先ほどお話ししましたように二酸化炭素濃度が高まってきたりすると感染が非常に強まってくるので注意しなきゃいけませんよとか、そういったことを丁寧に市民の皆様にメッセージを送る必要があるんじゃないかなと、そのように思うわけです。 今回の私の質問のテーマは、これから寒い時期に向かっていきます。湿度と温度の対策。湿度を上げましょうということです。実際、加湿器で50%ぐらいの湿度を保ったときに、絶対湿度が11g/m3になってきますので、そこが基準になると。しかし、なかなかそこを保つのが難しいということになりますので、換気を今度は十分しなきゃいけないという、このリスクも下げていかなきゃいけないということです。ですから、二酸化炭素濃度が大体基準値が1,000ppmと言われてますけども、コロナの場合は800ppm以下にしようということが大体今エビデンスで出てきてるわけですから、800ppmといいますと、6畳間に1人いるときの二酸化炭素濃度が800ppmですから、6畳間に2人入ってくるともうその基準値が下がるわけですよ。非常に怖い。だから換気をするということになるわけです。ですから、大勢で会食をしたりとか、長時間会食をしたりとか、あるいは飲食をしたりとかということが非常に怖い環境をつくりますよということを、これは国が提言してるわけなんですよ。結局、飲食をする、口を開けて大声で話す、食べるときには黙って食べる、お話をしないであるとか、そういったメッセージが必要なわけなんですよね。そこを丁寧に市民の皆様に伝えないと、何か知らんけど怖いんだ怖いんだで終わってしまうということです。だから、マスクをするということが非常に大事なわけで、せんだっての森下先生のお話でもありましたですけども、両者が対面して1.8mをキープしていると感染リスクは0%と言われてるわけです。ですから、両者がマスクをして1.8mの距離を保っていけば感染リスクはゼロ%になるわけですから、ここをまず一つの定義として、近い距離あるいはマスクをしない状況でいかに感染率が高まることかということを市民の皆様に分かっていただかないと、マスクをしよう、あるいは距離を離そうという裏づけにはならないと思うんですよね。せっかく森下先生がセミナーをこの間開いていただいてお話をいただいているわけですから、総社ならではの市民の皆様に注意を喚起するということをもっとどしどしやる必要があると思うんですけども、今私が申し上げました内容、特にこれは高齢者であるとか基礎疾患をお持ちである方とか、それから免疫力が非常に弱まってる方、体調が何らか悪い方、そういう人には絶対に伝わってないと、これは非常に危険な状態になるわけです。ですから、心疾患、呼吸器疾患、腎疾患、高血圧、糖尿病、妊婦の方には徹底してこのことを年末年始に向かってお伝えする必要があると、私はそのように考えるわけなんですけども、その辺を市長はどのようにお考えなのか。 また、せんだっての森下先生のお話ではこれはあまり言われてませんけども、コロナはトイレで感染するということが言われていました。接待を伴うようなお店で感染が非常に広まっているというもともとの根源はトイレであると。だから、トイレで流すとき、流す前に蓋を閉めて流しましょうねとか、そういったことを市民の皆様に徹底してお伝えする必要があると思うんですけども、市長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 村木議員おっしゃるとおりで、ただ単に手洗いしましょう、ただ単にマスクかけましょうという、3密避けて、そういう合い言葉的になってますけれども、議員おっしゃるようにそのことの訳を、きっちり背景にあるものを伝えながら市民に知らしめていこうということに努めてまいりたいと思います。 さらに、重症化の可能性の高い方に対しては、その方に対して直接手渡せるようなものを作って、これ、LINEになるのか書面になるのか、そういうことも検討してまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 村木理英君。 ◆15番(村木理英君) (2)番になるんですけども、市は今LINEで市民の皆さんにお伝えするとかという、そういう答弁をいただきましたですけども、どうやって内容を市民の皆様に周知するかということです。12月になりまして、県知事がこういう、Go To トラベル、Go To イートに関してメッセージを発信されました。翌日、倉敷市の伊東市長が食事中にマスクをしようという、食事用のマスクということでメッセージを送られました。私は、ここは非常にがっかりしているところがございます。片岡市長といえば、これは発信力。私は、全国津々浦々いろんな市長がおられると思いますけど、発信力においては私、片岡市長の能力というのはぬきんでていると思うんですが、全く新型コロナウイルス感染症のリスクに関しての市長のメッセージはございません。これはどうかなと思うんですよね。今こそ片岡市長の発信力、これが非常に大事じゃないかと。片岡市長の発信力と市民の対話、この発信をすべきと私はそのように考えますが、市長はどうですか。どうお考えですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 発信してまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 村木理英君。 ◆15番(村木理英君) 発信しますと照れくさそうに言われましたですけども、これは猛省していただきたい。片岡市長であって片岡市長でないような、非常に私は残念な思いをしております。発信をしてくださるということにしまして、次に行きます。 (3)番、事業者に取るべき対応。 事業者の方、特に事業主の方は不安だと思います。コロナ、クラスターがうちの事業所で出たらどうしたらいいんだろうかと。どのように対応したらいいんだろうかと。分からない分からないというところで日々を過ごされていると、私はそのように感じています。 そこで、事業所の中で症状が出た場合に、事業主の方はどのように対応すればよろしいのでしょうか。症状を言いますと、発熱37.5度以上ですね。あと、喉の痛み、せき、くしゃみ、呼吸困難、それから下痢、嘔吐、吐き気と、この辺の症状が出てきたときに、事業主の方はどうすればいいのかということです。市長、どのようにお考えですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) そのような状況が出た場合は、まず会社を休んでいただくと。できる限りその際も自宅にとどまり、他との接触を回避するように会社として指導してもらいたいと思います。また、かかりつけ医に相談受診をして、そのアドバイスによって、総社市内は疑わしき周辺まで含めて医師の了解あればPCR検査ができる機関がございますので、検査を受けて、結果が出るまで医師のアドバイスに従いながら行動を取っていくということを行ってもらいたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 村木理英君。 ◆15番(村木理英君) 今市長に答弁いただきました内容も市民の皆様に十分メッセージを送っていただきたいと、このようにお願いしたいと思います。 さらに、事業所内で感染者が出た場合、事業主はどのように対応すればよろしいでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 感染者が出た場合は、まず基本的に取りあえずは会社を閉めていただきたいと思っております。ただ、その会社が全社になるのかその部署になるのかというのは保健所の指導の下に行うべき行為になりますので、行政としてはそこまで立ち入った会社休業要請権がございませんから保健所行政の範囲の中でということになりますが、議員のお尋ね、どうしたらよいかと聞かれれば、行政としてはできればその部署は閉鎖してもらいたいというふうに思います。そして、濃厚接触者と特定された場合は、感染者と接触した最終日の翌日から2週間、健康観察と外出自制、外出を控えるということを保健所が恐らく依頼するんですが、それにぜひ従ってもらいたいということです。 問題は、これがそれにとどまらない場合がほとんど。議員がおっしゃったように表面化しない3日間、感染後の。そういったときに出歩いて感染をさせてしまうというのがこれまでの日本全国で広がってきたゆえんでございますから、我が市としては同居御家族、社員、濃厚接触者と、保健所からは言われていないけれども同じ空気を吸っていた、同じ屋根の下にいたという方については、できればPCR検査を受けていただきたい。これは、受診された医師の判断ということになります。それと、感染された方の御家族についての自主隔離についてもお願いを申し上げたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 村木理英君。 ◆15番(村木理英君) この問題に関しては、事業主の方は窓口が総社市じゃなくてかかりつけ医の先生だったり、かかりつけ医の先生の紹介の保健所であったりというところがまず最初の窓口になろうかと思いますので、市民の皆様は何かと市役所を頼ってきますけども、市役所に頼ってもなかなかこの問題は前へ行きませんので、問題が起きたらすぐかかりつけ医の先生あるいは保健所というちゃんとしたルート、その制度の設定を市民の皆様に分かりやすくお伝えいただくようにお願いいたしまして、片岡市長の発信力に期待して一般質問を終わります。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) この際、しばらく休憩いたします。再開は午後1時10分といたします。              休憩 午後0時6分              再開 午後1時10分 ○議長(劒持堅吾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、16番頓宮美津子さんの質問を許します。 16番頓宮美津子さん。              〔16番 頓宮美津子君 登壇〕 ◆16番(頓宮美津子君) 議長より発言のお許しをいただきました、チームかがやき、公明党の頓宮美津子でございます。 それでは、通告に従いまして、今回は大きくは3点、予防ワクチンについて、新型コロナウイルス感染症対策について、農業行政についてお尋ねしてまいります。 まず1点目、本年度、子宮頸がん予防ワクチンの補助が、打てる期間が迫っていた高校1年生に対し個別通知をしていただきました。今年度は、この通知の効果とはどのようだったでしょうか、お教えください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 頓宮議員の御質問にお答えをいたします。 何度もこの議場で頓宮議員から子宮頸がんワクチンの接種について御質問を受けて、それをお返しする形で進めてまいりましたが、通知をしてはどうかという、前々議会でございましたか、それを受けまして7月以降に高校1年生と小学校6年生に個別通知をさせていただきました。これは、もう効果てきめんでございまして、前後の3箇月比較いたしますと、通知する前、5月から7月は46人でございましたが、議会の頓宮議員の質問を受けて通知後、8月から10月までが114人ということで、68人増えたということです。また、今年度と昨年度という年度でいいますと、10月までの接種者を比較いたしますと、昨年度は32人であったところが、今年は約5倍の174人に達したという状況になっております。通知したということが功を奏している数字になっております。 ○議長(劒持堅吾君) 頓宮美津子さん。 ◆16番(頓宮美津子君) 小学6年生にも通知をしてくださったとのことで、ありがとうございます。先日伺ったよりもまたさらに増えていて、昨年に比べると約5倍、これは本当に有り難い話ですが、今回、今年度この通知をした自治体は総社市と岡山市のみでした。岡山市も倍程度増えたというふうに報告を聞いておりますが、正しい情報をしっかり伝えることがいかに大事なのかということを痛感した次第であります。今回これは増えましたけれども、コロナの影響みたいなものは何かお感じになることはありましたでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これが実際コロナの影響かどうかは、多分そうだろうということになりますけれども、そのほかのワクチン接種の数が結構増えてまいりました。昨年度の4月から9月分のいろんな種類のワクチン総接種量が、予防接種をした数が前年度と比較して、前年度というのは4月から9月の前年度と比較して、7,500件だったんですけれども、去年は。それが8,100件に増えた。いわゆる600件の予防接種が実数で増えておりますので、これも予防ということに注視がいったのはコロナの効果であるかもしれませんというところでございます。 ○議長(劒持堅吾君) 頓宮美津子さん。 ◆16番(頓宮美津子君) ありがとうございます。コロナの影響で予防という意識が高まったということはあるかもしれませんが、先日伺ったところは診療がコロナの影響で若干減っているような傾向性があると伺いました。でも、予防も大事ですけれども、具合が悪ければしっかりお医者様に行くということも大事ではないかなというふうに思います。これもしっかり発信力で言っていただければいいかと思いますが。 そこで、このワクチン接種、大変重要であるということを再三言わせていただきましたが、特にこのワクチンは1人当たりの経費が約5万円弱という高いものでありますから、対象者が増えればそれだけ総社市の負担は高くなるわけでありますが、接種率が低かったことが今後の将来の出産とか、また医療費などを考えると、この接種率が高くなることによって将来負担が減っていくというふうに考えると、今年度の実績を踏まえて、当然来年度、今年度の実績で来年度を考えると予算が膨らんでくるとは思いますが、この辺しっかりと今年度の実績で予算を組んでいただけるのでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) そのように方向づけていきたいと思います。あまり予防接種というところにお金の話を持ち込むというのもいかがかとは思うんですけども、皆さんにも知っておいていただきたいんですが、先ほど全種目の予防接種の件数をプラス600と申し上げました。これは、4種混合、2種混合、ポリオ、麻しん・風しん、日本脳炎、BCG、子宮頸がん、Hib、小児用肺炎球菌、水痘、B型肝炎、これらが接種した種類でございますけれども、総額で子どものこれらに対して約1億3,000万円という予算になります。こういうこともしながら、子育て王国をつくっているんだぞというのは皆様方にもよく理解の上で、頑張っていくという姿勢でまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 頓宮美津子さん。 ◆16番(頓宮美津子君) ありがとうございます。最近の若い方は、産むときから、それから小さい頃の医療費から無料化というのが進んでいるので当たり前のようになっているかもしれませんが、ここはしっかりと市からお金がかかっている分頑張ってほしいという、またこれも発信が大事ではないかなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、2番目の質問に移らせていただきます。 2番目といたしましては、新型コロナウイルス感染症対策についてですが、先日、重度の支援が必要なお子様がおられる方から相談を受けました。ここまで感染経路不明とか様々な陽性者が増えてきて、自分でも大変気をつけてはいるんだけれども、もし自分がかかったらどうなるんだろうと。自分がかかることも当然ありますし、妻も濃厚接触者になるし、当然子どももそういうふうになると。妻と自分は陽性者になるけれども、実際重度の子どもは陰性になるかもしれない。そういった場合、たとえお世話が必要だといっても陽性者の自分と陰性者の子どもは一緒に生活するわけにはいきませんよね、待機期間の2週間でも。そうなったときに、じゃあ一体誰がこの子どもを見てくれるんだろうと、それが不安で不安でたまらないという相談を受けました。確かにこれまで芸能人等でも奥様がなられて、その後、夫さんがなられて、あの芸能人は子どもを産んだばかりじゃなかったかと思ったときに、果たして本当に見てくれる人がいればいいですけど、いない場合どうなるんだろうというのは常に思い浮かんでいました。それが例えば特別に支援が必要な子どもだけではなく御夫婦で、例えば私が介護の必要な夫をずっと見ているといった場合、自分が陽性者になって、夫は調べたけれども陰性だった。じゃあ、自分が病院なり何なりに入ったとき、じゃあここはどうなるんだろうと。そういったケースが大変出てくる場合、とても不安であると。また、最近コロナがすごく不安で、お子さんを産んだばかりの女性が産後鬱になっていると。コロナが不安で自分の子どもがどうなるんだろうという産後鬱になっているということも聞いております。なので、そういった特例の場合、例えば今はまだそういうケースはないかもしれませんけど、いつ起こるか分からない、総社独自の何か対応策というのがあれば少し不安が解消されるのだろうかと。 また、コロナの場合、その本人には通知をされますが、自治体には分からないわけですよね。ですけど、こういうサポートが総社市にはありますよということを保健所と連携を取っていれば、保健所から、実はこの方のお子さんや御家族の方は大変支援を必要とするんですがという連携が取れて支援ができるのではないかなと思うんですが、総社市としてはどのように、そういう体制がありますでしょうか。また、お考えがありますでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは今の段階で、介護施設であるなり病院であるなり感染者が出た場合、同居家族の中に要介護者あるいは乳幼児など1人で生きていくことが非常に困難な方の受入先について確保できるようにお願いをしてまいりたいと思います。 さきに起こりましたクラスターについては、初動のときに本当に困りました。陽性になった方は、県全体の話として病院に入院措置ということでございますので、多くの13人が入院措置ということで市外の病院に大変お世話になったこと、この答弁をしながらお礼を申し上げたいし、しかし問題は陰性なんだけど要介護、この行き先が初動のときに全くないというのが現状です。これは市長会でも一つのテーマとして、県全体で、あるいは市長会としても横のネットワークで支え合う仕組みづくりというのが絶対に必要ですよということを私は訴えているんですが、これは伊原木知事とも話をして進めてまいりたいと思いますが、問題は、でき得れば市内の医療機関、介護施設で受け入れて、状況にもよると思いますけれども、その引受先を確保していくということの作業を進めてまいります。 ○議長(劒持堅吾君) 頓宮美津子さん。 ◆16番(頓宮美津子君) ありがとうございます。あくまでも陰性が条件だと思いますけれども、この体制をしっかりとやっていただければスピーディーな支援が生まれてくるのではないかなというふうに思いますが、次のこれはあくまでもコロナ対策でありますので、次に国の第3次補正が考えられると思いますが、この対策が第3次補正の対象とかにはならないでしょうか。
    ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) その制度の仕組みとこのケースについて担当部長から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(吉田啓君) 命によりまして、私よりお答え申し上げます。 これまでも国の国費で措置をされてきた地方創生臨時交付金がございます。そして、現在この第3次補正において、国もさらなる積み増しを検討しているというふうに承知してます。議員御指摘のような市独自の支援については、このような地方創生臨時交付金の対象となり得るものだろうというふうには考えられます。いずれにしても、今後、国の補正予算案の具体が示される中で、総社市としてさらなる対策について検討をしてまいります。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 頓宮美津子さん。 ◆16番(頓宮美津子君) ありがとうございます。これは、しっかりとルールを決めていただいて、不安をお持ちの方々に、先ほどの村木議員じゃないですが、しっかり発信をすれば少し不安解消になるし、不安が免疫力低下も生むのではないかと思いますので、しっかり発信していただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 それでは、最後の項目でございます。農業行政についてであります。 毎日私たちの食を支えてくださっている農業従事者の皆様に、この場をお借りして心から感謝を申し上げたいと思います。その上で、今回は有機農業の推進についてお聞きしたいと思います。 まず、有機農業の推進についての市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 大切なものだと考えておりますが、コストがかかるという部分は否めない事実でございますので、有機農業を全市的にというとなかなか難しいテーマではあろうかとは思いますが、大切なテーマだと認識しております。 ○議長(劒持堅吾君) 頓宮美津子さん。 ◆16番(頓宮美津子君) ありがとうございます。大切なものであるが全市的にはというお考えでありました。 そもそも我が国には14年前、平成18年度に有機農業推進法というのが策定されました。そこにおいては、有機農業を化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業というふうに定義されたわけであります。 そもそも農薬が生まれたのは第2次世界大戦後、大変な食料不足であり、約1,000万人の飢餓の国民を救うために大量生産の必要性があった。また、農業従事者の合理化を進める必要があったということでは、この農薬自体は大変貢献されてきたんではないかと私自身も思っておりますが、それ以前は天然の無機化合物とか除虫菊というようなものが使用されてきたようでありますが、稲には向かなかったようでありますが、近年この農薬を使ったものに関する環境問題だとか食品の残留農薬なども見直しをされて、いろいろ改良はされてきましたが、いまだに少し食品の残留農薬というものが問題視されているかと思いますが、ここで現在では、今回このことで農林水産省のホームページを見てみますと、例えばデータから見る有機農業。 これによりますと、先ほど市長がコストがかかりますとおっしゃっていましたが、今、有機農業が非常に増えています。有機食品市場規模の推進値が、有機食品の市場規模はこの8年間で、2009年からの8年間で約42%増加をしている。 また、新規参入者、現在、今先ほど市を挙げてというふうにおっしゃいましたが、既にもう何十年も御自分のやり方で農業を推進されてきた方に、御高齢の方が多いかもしれませんが、急に有機農業に変えなさいということでは私思っておりませんが、農林水産省のホームページにも新規参入者、今、新規参入者も若者の参入者も増えておりますが、その新規参入者における有機農業等への取組が約3割。3割の方が新規参入者に関しましては有機農業に取り組んでいると。 それから、有機農業を実践する田畑における生物多様性、今環境問題言われておりますが、この農薬や化学肥料を使っている田畑では生物多様性保全効果というのが2%しかないけれども、有機農業を実践する田畑では58%も生物多様性が高いという。いわゆる環境に負担をかけないというデータが出ていますし、またこの有機農業が環境にもたらす効果に関する最近の研究でも、世界的にも地球温暖化防止効果の調査では有機農業が大変効果があるという。 また、SDGsの中でも、2番、3番、6番、12番、13番、15番に貢献をすると。 また、日本の状況といたしましては、有機食品市場が、これ一番大事ではないかなと思うんですが、2009年では約1,300億円の有機食品市場規模であったが、2017年には1,850億円に、約550億円増加をしている、参入もしていると。 また、消費者アンケートによりますと、有機食品の購入状況もほとんど全て有機を購入しているという人が9.6%から、あとほとんど全てあるいは有機、減農薬など安全や環境に配慮したものを購入している人を足せば9.6%と29.6%、約40%の方がそういったものを買う傾向に増加している。 そういうことを考えますと、今、新しい、戦後の時代ではなくこれから、総社市は人口増えてますけど、少子・高齢化、人口減少になっていく段階で、世界的にも有機農業が広がってきていることを考えると、総社市も将来、20年、30年、40年後の将来を考えていくと、私はこの有機農業に少しずつ傾いていくというほうが総社市の未来が開けてくるのではないかというふうに、今回この資料を調べさせていただいて思ったわけであります。 そこで、現在農林水産省は令和元年8月、去年の8月になりますが、有機農業と地域振興を考える自治体ネットワークというのを立ち上げました。そこで早速、1年足らずですが、全国で今年の9月では23市町村がこのネットワークに加盟いたしました。残念なことに、岡山県はどこの市町村もやっていません。島根県で江津市長、広島県では東広島市長、山口県では宇部市長、この中国5県の中では島根、広島、山口が1市ずつしておりまして、全国で23市町村。また、県単位でいうと12県。東北が多いんですが、米どころの山形、青森、宮城というところもサポーターになっていますが、岡山県は全くサポーターの県に手を挙げていません。この地域自治体ネットワーク、農林水産省も有機農業に、世界的なこと、将来のことを考えて力を入れるべきだということでこのネットワークが出ているんだと思うんですが、今、人口も増えていて、山田議員の先週の金曜日の質問にもあったように住みよいまちに、総社市を選んでいただいた方たちに、総社市は安心できる食のまちでもあると。やっぱり総社市に移ってきてよかったということに将来絶対なる気がするんです。ぜひこの自治体ネットワークに登録してはいかがかと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) いいことなんで、検討してまいりたいと思います。もとより、その有機農業、大変ですけど、それをやろうとしている農家の人は、それはもう前向きな人ばっかしなわけでございますので、検討してまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 頓宮美津子さん。 ◆16番(頓宮美津子君) ありがとうございます。 それでは、次の三つ目、将来給食への有機農産物の段階的な導入を視野に入れた推進をしてはどうかということをお聞きしておりますが、先日、千葉から東日本の災害を契機にこの総社に、被災された方から、給食に有機食材のお米とか野菜とか、また国産小麦の使用というものを導入してほしいという要望のお話を伺いました。既に総社市の給食には、私も今回給食の献立、給食を食べる子どもがもう大きくなってしまったのであれなんですが、献立をいただきまして、そこに毎月、給食の献立の中に、うちの子どもが給食を食べていた頃はこの項目なかったんですが、毎月セシウムの検査結果が載ってるんですね。これは、どうしてこういうことが可能になったのかと聞いてみると、いわゆるさきに総社市へ東北の震災をきっかけに移住されてきたお母さん方の人たちが、心配なので、教育委員会に何度も足を運んで、しっかり食材のセシウム調査をしてほしいと、そういう依頼でこれが実現して、毎月の献立に載ってるわけです。多くの自治体では、セシウム調査をしている自治体はありますが、ほとんどホームページに載っているだけで、献立に載っている自治体はほとんどないんですね。それから見ると、この総社市のそれに応えた教育委員会さん、その当時、大変ありがたかったなと思いますし、大変すばらしいと思いました。 そこで、その方たちが、今実際に給食に有機食材を入れてはどうかということの署名をしたいと。そもそもこれは東京の世田谷の、去年の9月に保護者たちが自治体にそういう要望をしたのがきっかけで全国に広がっているわけなんですが、じゃあ実際に有機食材を入れましょう、有機のお米を入れましょうと言っても、作り手がいなければどうにもならないわけで、そのために先ほど市長に、まずそういう方向性を頭に入れて農業推進しようではないかということで、自治体に登録をお願いしました。そこで、段階的にはなると思いますが、そういった広がりを受けながら、給食にぜひ将来的にはそういったものができて、またそういった作り手が総社市の給食に提供してくれるという、そういう段取りが済めば、ぜひそういう視点で考えていただくということをお願いしてるんですが、いかがでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) いいですか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ◎市長(片岡聡一君) (続)教育長から後に教育的現場の意見ということで答弁してもらいますが、そもそも私のほうから学校給食の今のサプライ、食材投入の在り方について、まず今後の方針についてもお答えをして、その中に有機を混ぜていくという方針をお伝えしたいと思うんですが、そもそも学校給食は自己負担制度になっておりまして、小学生が260円、そして中学生が300円の1食自己完結型になっておりまして、要はその中で食材を得て、加工していかなければならないということです。これは調味料も含めて、そういう話になってます。我が市は、総社市産ということにこだわりを持っていこうと。地元産のランキングは、総社は結構下のほうになる。これはなぜかというと、岡山県産というくくりになっていくので、総社市産というランキングデータが出てこないということがあるのですが、自分の市の産の比率でいうと多分岡山県第1位ではなかろうかと思うぐらい現場が一生懸命頑張ってくれています。これは、まずイレギュラーバウンドを買うわけです。イレギュラーバウンドというのは、例えばいびつな形。ジャガイモを買うんでも、総社のジャガイモを買おうとすると、その中に四つ、五つ、でっかいのが入っている。例えばキャベツでも大小があったり、ニンジンだってそうだということになるんですが、我が市、えがおの職員さん、給食調理場の職員さんがイレギュラーな食材については手でむくということをやってくれているから地元の食材が買えていくということになります。さらには、地食べ公社を中心として産地ができていったということ。キャベツ買いますよ、白菜買いますよ、ニンジン買いますよという、この議場でもかんかんがくがくやりましたが、地食べ、地産地消方式を取ると産地が協力をしてくれているということであります。そういう大きなくくりの中で、これからも総社産ということにこだわりを持って、その食材率を上げていきたいと思います。米は、もう本当に総社市産を100%使っております。 そういう中で、議員お尋ねの有機農産物という意味では、ニンジンについては既に有機ニンジンを使っております。最初に言いましたように、300円あるいは260円のハードルの中に収まるような有機を使えていけたら、これは子どもにとって非常に健康にもいいわけでございますので、進めてまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。              〔教育長 久山延司君 登壇〕 ◎教育長(久山延司君) 頓宮議員の御質問にお答えいたします。 給食につきましては、先ほど市長の話にもありましたが、地産地消、安全・安心という観点から、今後量がそろい、また対応可能な価格で収まる状況になりましたら、段階的にはなると思いますが、ほかのニンジン以外、野菜や米につきましてもぜひ活用してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 頓宮美津子さん。 ◆16番(頓宮美津子君) ありがとうございます。市長も、また教育長も、いわゆる受入側は段階的にでも進めていきたいという思いが一致したわけでありますが、実際に量ができなければなかなか難しい問題でありますが、先ほどの自治体ネットワーク、昨年のシンポジウムが行われた中で、千葉県のいすみ市というところが実は、総社市よりも3分の1ほどの給食の2,300人分の使用量になるんですが、お米を全て有機米に実現をしたというニュースが3年前に出されました。ここは、2013年に自然と共生する里づくりの一環で有機米の生産を働きかけた。当初参加した農家は3人。面積は約0.2ha、収穫量は約0.24トンだったが、毎年作付面積を増やしていき、今年はそれぞれ23人、約14ha、約50トンと拡大。全小・中学校の計約2,300人分の使用量となる約42トンを賄うことが可能になったと言われています。当然、営農組合の組合長、稲の管理が大変、これは本当に私も今回、有機で野菜を作られている方とかいろんなお話を伺いましたが、そんな簡単なもんじゃないと口をそろえて皆さんおっしゃっていますし、ふだんでも農業は大変なのに、さらに有機となればどれだけ大変なことなのかということを重々分かった上で申し上げさせていただいているんですが、この組合長も、稲の管理大変だけれども安心で安全な御飯を小・中学生に食べてもらえてうれしいと顔を綻ばせたと言われています。太田洋と読むんですかね、太平洋の洋と書くんですが、太田市長は、自然に近い食べ物で生活することが大事。約5年かけて提供することができたと。 総社市の場合は、この3倍ですから並大抵のことではないかなというふうには思いますが、私はそれまでこのお話聞いたときに、もう30年たっても無理でしょとぐらい思いました。この有機農業の大変さも含めて、また総社市6,000食を作るというのはそう簡単にはいかないであろうというふうに思っていましたが、実際にやっているところがあるというふうに聞くと、また全国的にも岡山は県も手を挙げているわけでもないし、かなり農業従事者多いですが有機の人が少ないのかもしれませんが、私は将来、総社市が生き残っていくって変ですが、勝ち残っていくためには、いち早くこの世界の波、また日本の有機の広がっていくスピードを考えると、ここに早く手を打っていくことが、私はリードしていく自治体になるのではないかなというふうに、すごく今回このことを実感しました。 この14年前にできた有機農業の推進に関する法律では、基本理念には農業の持続的な発展及び環境と調和のとれた農業生産の確保が重要とありますし、消費者の安全かつ良質な農産物に対する需要が増大していることを踏まえ、国もこの法律をつくったと書いてありますし、それから国及び地方団体の責務の中に、国及び地方公共団体は、前条に定める基本理念にのっとり、有機農業の推進に関する施策を総合的に策定し、及び実施する責務を有すると書いてあります。都道府県は、この推進計画を定めて公表するようにともありますが、岡山はまだのようでございますし、また有機農業者の支援、地方公共団体は有機農業者及び有機農業を行おうとする者の支援のために必要な施策を講ずるものとすると法律でも様々にこれを推進する援護射撃があるわけであります。 なので、しっかりと今市長の思い、また教育長の思いを受けて、全国発信をしていただきながら、しっかり総社でも有機農業を推進をしていこうという方が少しずつでも増えていけばいいかなと。 そのために、次に移りますが、最後に移りますが、今、総合計画後期基本計画がつくられようとしておりますが、そこの農業部門の中に有機のゆの字もないんですね。なので、ぜひそこに、段階的でも構いません、当然そうなると思いますが、この有機農業の推進にも力を入れていくということを明記してはどうかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 総合計画の中で、有機農業という文言をどこかに、書きぶりはまた検討させていただきますが、書き込むように前向きにやってまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 頓宮美津子さん。 ◆16番(頓宮美津子君) ありがとうございます。有機農業といっても、完全に農薬を使ってはいけないというふうに勘違いされている方もいらっしゃるかもしれませんが、化学的に合成された肥料でなければ、自然由来のものであれば肥料や農薬もいいというふうにされておりますし、特別栽培という、いわゆる減農薬、そういったことも認めているわけですから、そういった方たちが少しずつでも増えるように、またその農業をしたいと全国から総社市にまた移り住んでいただけるようなまちになるように、住むのもよい、食べるのもよいというまちを実現できるように、しっかりと未来を見据えていくことを願って、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) この際、しばらく休憩いたします。約10分間。              休憩 午後1時48分              再開 午後2時0分 ○議長(劒持堅吾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、2番溝手宣良君の質問を許します。 2番溝手宣良君。              〔2番 溝手宣良君 登壇〕 ◆2番(溝手宣良君) 議長に発言の許可をいただきました、議席番号2番チームかがやきの溝手です。 午前中、三宅議員も触れられましたが、一般質問初日に開催された陸上日本選手権女子1万mにおいて、地元総社市出身の新谷仁美選手が従来の日本記録を大幅に更新し、3位以下を周回遅れにするという圧倒的強さで優勝され、オリンピック代表の座をほぼ確実なものとされましたことは誠にすばらしく、再び総社市を挙げて応援できることを喜んでおります。また、同日には、こちらも総社市出身で、さきの赤浜の雪舟公園の看板等でも大変お世話になりました高木聖雨先生が日本芸術院の新会員に選ばれたということも発表されました。大変総社市にとって喜ばしい日となったわけですが、市長をはじめ皆様もスポーツ、文化ともに総社市出身の方々の活躍は誇らしく思われていらっしゃると思います。今回の私の一般質問は、まさにこうした将来のトップアスリートや偉大なる文化人になる可能性を大いに秘めた子どもたちのことについてがメインであります。どうか真摯なる御答弁をよろしくお願いいたします。 それでは、通告に従い一般質問をさせていただきます。 まずは、大項目の1番目、相談窓口についてであります。 相談窓口と申しましても、中項目にあるように社会体育や社会文化活動、この社会文化活動というのは私が勝手に作った言葉で、いわゆる一般の方々というか学校以外で文化的、習字であったりとか、あと芸術活動、創作活動とかそういったことを私が勝手に社会文化活動としたんですけれど、こういったところについての相談に限った話を展開していくんですけれど、まずはそもそも社会体育や文化芸術活動というものは何のために行うのか、その目的を一般論として結構ですから教えてください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 溝手議員にお答えをいたします。 社会体育、社会文化活動の意義でありますが、広く総社市民の体づくり、そして心、さらには生きがいをつくるためにやるものだと認識いたしております。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) そうしたすばらしい目的のために皆さんが集まって活動をしているわけですが、人が集まれば人間関係等でどうしてもトラブルや悩みというのは大なり小なり発生してしまうのかなと思います。総社市内にも多くある、そうした個別の団体の中で、いわゆる人間関係等の問題は何件ほど把握をされてますでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 人間関係のこじれとかそういうことについて、私自身が直接相談を受けたケースはありません。私は、あったのは、ある講座に入りたいんだが満員で入れない、なぜだみたいな、そういうことは苦情としてお伺いしたことはございましたが、その件については現場の担当から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(中村義弘君) それでは、命によりまして私のほうから御説明申し上げます。 個別の団体といたしましては、文化芸術またスポーツ関係、多数の団体がございます。これら個別団体内における人間関係などの問題については、情報として入ってくるケースはございますが、正式に解決してほしいという相談で扱ったケースはないため、何件という把握はしておりません。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) ということは、その次の設問というか私の質問、内容の把握はしているかということになりますけれど、当然ないんだと思いますけど、一応お伺いいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(中村義弘君) 情報として知り得た範囲というか、こういったことがあったんですよとかという中で知り得た情報ということでの内容は把握しております。そういった内容で言えば、指導者同士の方針が違ってちょっとうまくいってないであるとか、指導者と生徒の関係であるとか、その団体の人間関係がといったところの内容は情報としては入ってきたことがあります。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 指導者同士の方針の不一致であるとか選手との不一致というか、そういったところがあることは耳にしたことがあるという程度であると。ということは、当然その次の質問も難しいんですけれど、それらの発生原因を把握されてますでしょうかということですけど、厳しいと思いますけど一応お尋ねいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(中村義弘君) その発生の原因でありますが、直接こういったことが原因ですよということは私らも直接そこに入ってないので分かりませんが、想像としては、よく一般的に言われる指導者と生徒であるとか保護者の目指すところが違うであるとか、後は指導者の意見が食い違うであるとか、そういったことが原因ではなかろうかと思います。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 承知をいたしました。 それでは、もう次、(2)に入ります。解決策についてに移ります。 これも、だから今の答弁だと難しいのはよく分かるんですけれど、それぞれ何件ほど解決をしているでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(中村義弘君) それでは、私のほうから答弁をさせていただきます。 先ほども申しましたが、市に対してそういった問題を解決をしてほしいと、直接そういった依頼はないことから、解決件数はゼロということになります。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) もちろんそういった答えになるとは思うんですけれど、その次も同じくそのような答えが続いてしまうのは分かるんですけれど、②番、いわゆる体育活動であるとか文化芸術活動、これは管轄ってどこになるんでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(中村義弘君) 市役所における事務的な管轄ということであれば、社会体育ということであればスポーツ振興課、社会文化活動ということになれば文化芸術課であったり、公民館であれば生涯学習課ということになります。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 今の答弁で想像に難くはないんですけれど、次の3番、責任者は誰になるでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 文化スポーツ部長。 ◎文化スポーツ部長(中村義弘君) 解決策についての、この責任者というのは、我々はその団体内で解決すべきであるものと思っておりますし、ただそういった市役所に対してどこに聞いたらいいのかとか、本当に困った人たちが言ってくるということで、その責任者ということであれば、それは相談窓口としては先ほど申しました担当課が相談窓口ということになります。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) そうなるんですけれど、要はこれまでの問答で確認できたのは、つまり今まではこういった活動の中で起こった問題はそれぞれの団体や組織に任せてあり、活動の内容や実態については触れられてこなかったということなんだと思います。そのことの是非を問いただそうとするものではありません。これは、いわゆる行政が関与したり、あるいは監督したりというものとは一線を画していると思います。私もそのように理解をしております。しかし、実際には総社市内で行われているそういった体育活動や文化芸術活動の中で、中には大変嫌な思いをして、その競技であったりその活動を続けることを断念せざるを得ない状況にまで追い詰められているとか、あるいは追い詰められたことがあるとか、または今現在追い詰められそうになっているという人がいるのも現実で、こうした方々は誰にも相談ができず、1人悩みを抱えていらっしゃいます。この方々を放っておいてよいのでしょうかというのが、今回の私のこの質問の要旨であります。 調べてみれば、例えば日本スポーツ協会などがスポーツにおける暴力行為等相談窓口を開設しています。いますが、この存在を知っている人が果たして何人いるのか。ほかにも日本スポーツ仲裁機構などにも相談できるところはありますが、そうしたところは相談内容が紛争解決手段の手続等になってきて、いわゆるチーム内とか個別の団体内で起こった、いわゆる世間的には小さな出来事、個人的な悩みを抱えた相談者の目線に立ったアドバイスはあまり望めないのが現実のようです。でも、実際にはこの個々人が抱えている悩み、先ほども申しました、世間的には小さな悩みこそが大切であり、ここを解決できなければ将来のトップアスリートや文化人を育むことはできないのではないでしょうか。 そこで、いきなり24時間対応のいじめ110番や虐待SOSみたいなものは無理でも、そうした悩み相談に乗ってくれる、例えば人権擁護委員を紹介するといったような対応はできないのでしょうか。また、取りあえず困ったときにここに電話してみたらといったような窓口があるのであれば、あるということをアピールしてみてはどうでしょうか、お尋ねをいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、相談窓口をつくって、対応できるようにアピールしてまいりたいと思います。この問題は、拡大解釈をすると問題をはらんでいまして、市役所の限界というのがあります。その限界に挑戦する気概というのを市役所の職員、私を先頭に持っていかなければならないと思っています。しょっちゅうあるんですよ。このスポーツとか文化以外にも、例えばある一定金額のお金を出して他の団体に委託管理を任せているようなケースが総社市役所いっぱいあります。例えばサンロードも年間7億円ぐらいをかけて、投げて返ってくるみたいな、そういうことをやっているわけですが、じゃあ、我々が委託管理をしてお金を出している、その先の出来事について、我々が監督指導責任を持たないから、これはお門違いと言われればそれまででありますけれども、あるいは保育園行政だってしかりであります。あるいは、この間、雪舟生誕地公園をオープンさせましたが、この事務員さん、受付員さんは当番制で、シルバー人材センターに人材を派遣してもらっていますが、人材派遣をされている派遣され元はシルバー人材センターということになります。そうすると、市役所の職員の管轄外ということになりますが、でも事実関係は総社市民が恩恵を受ける施設なんで、やはり我々に責任があるわけでありますけれども、じゃあこれはもう市役所の職能外だから対岸の火事で放っとくかというと、それは駄目だろうというふうに思います。ですから、私は幹部職員には、この質問が出てきたときに、みんなよく聞いてくれと。当然、市として管轄外の業務内容、やるべきではないというものも含めていっぱいあるけれども、対岸の火事だと思って、見て見ぬふりをするような役所にはなるのはやめようよということは申し上げております。ですから、職能の範囲というのもありますけれども、ひいては市民に直結することでありますので、それはその中で悩んで苦しんでいる人がいれば相談を受けるというのは、私はやってさしあげるべき職能の一つだと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 学校や職場と同じように、いじめやパワハラ、セクハラといったことはどうしても起こり得るので、とりわけスポーツにしろ文化芸術にしろ、子どもを人質にとられている保護者は声を上げにくいのが事実です。子どもを人質に取られているというのはちょっと言葉が過激かもしれませんけれど、親の態度が気に入らないから試合に出さないとか登録しないとか、芸術面でいえば出品させないとか、そういったことをにおわせるというようなことがあるのでこういう質問もさせていただいているんですけれど、実際にはそれが大人であっても子どもであっても、自分がそのような目に遭っているというのは周りには相談しにくいですし、ましてや同じ団体内であればなおさら自分だけが孤立してしまう。周りの人も、もしそういった相談を受けても、自分に矛先が向かないように避けてしまうというのは、もう人間として当然の心理だと思います。ですが、一人一人が好きなことに一生懸命になれて、一生懸命取り組んでいる人が安心して打ち込めて、それを周りが温かく見守り応援できる、そういう空間になれるよう手助けをお願いしたいという思いから、この質問をさせていただきました。 ここで、改めて市長のお考えをお伺いしたいと思いますとこう書いてるんですけど、僕自分で。これは今聞いたので、ここはもう先ほどの市長の決意をお聞かせいただいたので、ぜひよろしくお願いしますということで、次の質問に移ります。 それでは、学校での今度は健康診断についてでございます。 小項目の1ですが、これもまた目的は何かということなんですけれど、すみません、学校における健康診断の目的を教えてください。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。              〔教育長 久山延司君 登壇〕 ◎教育長(久山延司君) 溝手議員の御質問にお答えいたします。 健康診断の目的についてでございますが、幼児、児童生徒及び学生、そして教職員の健康の保持、増進を図ることであるというふうに認識をしております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 承知をいたしました。簡単に子どもの健康の、子どもだけじゃないですけど、保持、増進を図るためということになろうかと思いますけれど、それを踏まえて小項目の2番目、学校での健康診断では、学校保健安全法施行規則第6条に定められた11項目を実施されると思うのですが、その11項目は全て実施されていますでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(久山延司君) 法で定められております、内科、眼科、耳鼻科、歯科などに関わる11項目につきましては、全て6月30日までに実施するものと法ではされております。本年度は新型コロナウイルス感染症の拡大防止ということで実施時期を延期するということも認められておりますが、中学校では今年度はもう全て終了しております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 承知しました。 それでは、続いて小項目の3、その効果についてはどうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(久山延司君) 効果ということでございますが、健康診断の結果を基に、保護者宛てに治療指示書や医療機関受診の案内文書を学校から出しております。また、受診したかどうか確認をして、未受診の者には早期の受診を促して、疾病の早期発見、早期治療につながっております。具体的には、成長異常や心臓疾患、脊柱、四肢の異常が見つかった例もございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 承知をいたしました。四肢の異常が見つかったこともあるということで、小項目の4に移りますが、スポーツ面に関してはどうかですが、これは前出の学校保健安全法施行規則第6条に定められている児童生徒等の健康診断における11の検査項目の中に、いわゆる栄養状態というものと、今教育長もおっしゃった脊柱及び胸郭の疾病及び異常の有無並びに四肢の状態という二つも含まれているんですけれど、私、ここなんですけれど、実は一つ記事を紹介したいと思います。これ、先月18日の水曜日、読売新聞の20面に紹介された、実はそれこそ前出の新谷仁美選手のことなんですが、「無月経 心身が悲鳴」という大きな見出しがついて記事が載っております。この記事を紹介させていただきます。 陸上の女子ハーフマラソンで日本記録を持つ新谷仁美が、今年ツイッターで無月経に苦しんだ過去を明かし、自身の考えを投稿した。無月経になるまで追い込むことが格好いいのか。アスリートとしても女性としても月経は必要です。2013年世界選手権1万mで5位入賞。だが、体脂肪率3%まで無理に絞った末、月経が初めて止まり、心が悲鳴を上げた。翌年に1度引退し、2018年に現役復帰、月経は正常に戻っているが、いつ止まるのかという恐怖は消えない。日本でタブー視される問題に切り込み、よくぞ言ってくれたという賛同の声が相次いだ。新谷は、妊娠と同じで悪いことじゃない。隠す方が女性自体を否定している気がすると、発信を始めた理由を語る。 無月経は、陸上長距離のような持久系、体操やフィギュアスケートなど審美系の競技で多い。体重や体形を気にするあまり、食事を制限し、運動量に対してエネルギー摂取が不足。骨密度が低下し、疲労骨折や骨粗しょう症の危険性が高まる。不妊リスクを指摘する専門家もいる。東京大学医学部附属病院の能瀬さやか医師らの調査では、現役中に無月経、月経不順だった元選手は不妊治療を受ける割合が高かったという。不妊の因子はたくさんあるので一概に言えないが、月経周期異常が引退後の妊娠に影響を与えた可能性があると警鐘を鳴らす。近年、トップ選手の理解は進むが、問題は中高生だ。骨が形成される成長期にもかかわらず、目先の結果を重視する指導者らが体の変化を嫌い、月経はないほうがいいと考える風潮は今も根強いという。 新谷は、女性の体や栄養の勉強を始め、ツイッターで合宿での食事を公開した。ある日のメニューは、鯖の竜田揚げ、豚汁、風呂吹き大根、温泉卵、白米など。強くなりたいんだったら、まず食べて。中高生へのメッセージを込めている。激しい生理痛とも付き合いながら、今季5,000mで日本歴代2位の自己記録をマーク、32歳の今も成長できることを証明した。私たちの問題、選手が変わらなければ。約2万2,000人のフォロワーを含めた全国の選手へ、女性アスリートのロールモデルを示すといった記事です。この新谷仁美選手が、冒頭に申しましたようについ先日女子1万mですばらしい成績を残されて、代表内定をかち得たわけですけれど、これは今、新谷選手のことを紹介させていただきました。 加えて、例えば私などは野球をしておりましたので、野球だと特に投手は野球肘が多く、投手以外でも外野からの返球であったり内野手の送球練習、捕手の2塁送球練習、そういったことを繰り返して傷めたケースも多く存在しますし、その他の競技でも足首等を捻挫して直りきらないのに練習や試合への出場を続け、結果、手術にまで至ったり、回復しないままどんどんどんどん悪化し、そのけが原因で競技を諦めてしまう子がいる。時にはいる。そういうのも事実ではあります。こうした問題を抱えている子は、純粋に指導者を信じて邁進していたり、周囲の期待の高まりを肌で感じていて、自分から、あそこが痛い、ここが痛い、本当はもっと食べたいといったことが言えないところまで追い込まれている場合が多いです。新谷選手の記事にもあったように、意識の高い一部の選手、トップアスリート等ですが、そういった選手や指導者、そういったトップアスリートを指導している指導者は、自らも研究し、今何を大切にするべきか分かるところまで来ているのでしょうけれど、中高生ではなかなかそこまでは望めません。また、指導者の中には、本人に大丈夫かなどと聞いて確認したら、本人が大丈夫と言ったのでそのまま起用したなどと平然と言ってのけたりします。いや、そりゃあ試合に出たい選手に聞いたら、大丈夫という答えが返ってくるのはかなり高い確率で当たり前です。また、チームメイトのことを考えるとっても優しい子が同じように聞かれても、自分が欠場することがチームに迷惑になると考えて、やはり大丈夫と言ってしまうことは多いでしょう。 このように、子どもはなかなか本当のことを言いにくいし、病院へ自ら行くというのも我々が思っている以上にハードルが高いものです。これだと、当の子どもが痛みを訴えたというときには既に手後れと言えるほどに進行していることも珍しくはありません。そうして重大なけがを抱えた子どもが、将来トップアスリートになれるでしょうか。それは、極めて難しいことだと思います。それらを防ぐための防波堤に学校での健康診断はならないでしょうか。例えば、野球肘だと、私もそうですけど、左右の腕を比べるだけで、屈曲したら、僕、左手は肩につきますけど、右手はつきにくいんです。伸展も、よく比べたら、右はちょっと曲がってるんですけど、これを内旋しても左と右だと違います。外旋しても一緒ですけど。こういったところをちょっと見るだけでも、例えば野球をしてる子だったら、この子は腕に異常があるんだなということが見つけれたりします。ですから、運動を日頃から行っている生徒や希望者に限定してもいいんだとは思いますけれど、事前に問診することも可能でしょうし、子どもの健康の保持、増進を図るという目的にも、このスポーツ面でそういったところに観点を置くというのは合致していると思いますが、見解をお伺いいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(久山延司君) まずは、運動系の異常の有無についてでございますが、これは先ほどありました学校保健安全法施行規則の改正が平成26年にありました。そこでどういう改正だったかと申しますと、それまでは脊柱及び胸郭の疾病及び異常の有無という項目であったところに、四肢の状態というものがこの改正によって加えられたわけでございます。これを受けて、本市では平成29年から整形外科の項目を児童生徒保健調査票に追加しました。この保健調査票を各学年で4月当初、保護者が記入して学校に提出をします。学校で記入内容を確認して、調査票の、背骨が曲がっているですとか、先ほどお話にもありましたが肘関節に痛みや動きの悪いところがあるなどの項目に当てはまると、そういう記載があった場合には内科検診でまずは診てもらいます。そして、その結果を受けて、精密検査依頼書を保護者宛てに通知します。この依頼書は整形外科等の専門医の受診を勧めるものと、そのようになっているということでございます。ですから、この健康診断の中で、そういう整形外科の項目を入れたということでございます。 また、新谷選手のお話もありましたが、無月経、不妊というのは本当に大きな問題だと認識しております。これは学校と、学校というのは部活動の顧問、それから体育教員、それと家庭との連携で異常だとかそういうものを早期発見する、そして治療するということが大事だと認識しております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 平成29年からそういった取組が進んでいる、私も先ほど申しましたように四肢の異常というのが入っているということだったんですけれど、あえて僕がこのスポーツ面に関してしっかり視点を入れてほしいというところでございます。 皆さん御存じだとは思うんですけど、新見市にある共生高校はeスポーツの強豪校として今はもう有名ですけれど、今年の4月には全国で初めて、eスポーツに関してですけど、全国で初めてスポーツドクターを配置したということが報道され話題を呼びました。高校では、そのほかにもスポーツ、運動系でチームドクターを配置しているというのはよく見聞きするようになってきたんで、ある程度取組は進んでいますが、私も公立の中学校で何もチームドクターまで配置はしなくてもいいとは思うんですけれど、やはり先ほども申しましたように子どもってあまり痛いとか言い出さないんですよ。痛いんですけど、例えば部活動でレギュラーになるか補欠になるかという境にいるような子は、そこで痛いと言ったらやっぱりレギュラーから外れてしまうとか、そういったことは教育長も中学校は総社西中学校で野球部の監督をされとって、僕そのとき総社東中学校だったんですけど、よく御存じだと思いますけれど、どうしても言い出せないんです。自分、高校のときもそうだったですけど、ここで頑張ったら背番号1がもらえるよというときに、実は痛いんだということは言い出せないんです。結局言い出せなくって、そのまま我慢して投げて、結果的には先ほどお見せしたように僕、右手はずっと今でも、普通の日常生活には支障は来さないですけど、思い切った投球は今はもうできないですし、年齢的なものもありましょうけど、そういった若い段階で自分の夢を諦めるというようなことになってほしくないんですね。ですから、それがどの競技でも一緒だと思うんです。だから、そうした意味で、スポーツを一生懸命している子には特に注目して、しっかり動きの可動範囲とかを診てほしいなというのが私の思いであります。 今もその取組されてるということですけれど、改めて医師からこれ以上投げたら駄目だとか、このまま走り続けては駄目だということを言われたら、普通の指導者や保護者だったら、その診断結果を受けてリハビリなりメニューを考え直すんじゃないのかなと。そういったことにつなげることによってその子の将来を守り、また確実なスキルアップにつなげていけるんだと私は思います。ですから、もし可能であれば、できれば全ての大会が終わった後の秋とか冬の初めぐらいにももう一度そういった検査だけでもしていただけたらなというのも実は思ったりはしますが、これはいきなりはできないでしょうけれど、健康診断の中でスポーツ面で特に力を入れてほしいなというのが私の思いであります。そうしたことをすることによって、例えば医師からきちっともうあなたは投げたら駄目ですよとか、しばらく走ったら駄目ですよとか、そうやって言っていただけることによって、自分の判断で自分のチームに迷惑をかけるんじゃないかといったような心の悩みの解放にもつながると思います。チームメイトのことを考えると、なかなか自分のちょっと痛いとかで休むというのを言い出しにくいので、子どもは特に。そういったところのフォローにもなろうかと思いますので、しっかり医師の診断、判断を仰いで、そのことを指導者にきちんと突きつけると、それでも従わない指導者がいたとしたら、もうそんな人は指導者ではありません。そんな人は、ぎゃふんと言わせてやりましょう。すみません、ぎゃふんが言いたかったんです。 ここまでの問答を踏まえて、最後の質問の小項目の5になりますが、大いなる可能性を秘めた中学生に対するけがの予防について、健康診断における今後の方針を、市長、教育長それぞれにお尋ねをいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 私は、新谷仁美選手、今回本当に総社市出身が、総社東中学校で彼女が走ったそうじゃ吉備路マラソンの5㎞の記録がいまだに破られてない記録なぐらい地元中の地元の新谷さんがオリンピックに出ること、総社として大いに盛り上げていきたいと思いますし、明日の9時半に市役所庁舎に懸垂幕を掲げて、みんなで盛り上げていきたいと思いますが、実はロンドンオンリピックに出られる前に総社に帰ってこられたときに、山手小学校で学校給食を私と新谷選手と子どもたちと一緒に食べたことがあります。そのとき新谷さんが取った行動は、ほとんど食べられないと。もう今日のカロリーは制限されていてみたいなことで、果物、リンゴか何かを1切れ、2切れつまんだぐらいでありました。それから、もう練習の苦しさを本当に口にしていて、やめたいというふうに、オリンピックに出る前の選手が言うような言葉じゃないような感じのムードでありました。しかし、今回オリンピックに出場して、さっきの新谷さんのコメントもありましたけれども、言うべきは言うし、食べるべきは食べるし、そして何か解き放たれたみたいな、そういうふうな印象を持ちました。 それから、私が議員のことを聞いて、誤った認識を持っていたなと思っていたんですが、私は野球とか全てのスポーツで、スパルタというか超ストイックに鍛えあげるというのはもう時代遅れになっているのかと思わないでもないと思っていました。私も野球部でございましたが、中学校はですよ。大したことはありませんけど。水を飲むなと。もうこれがおきてみたいな感じで、どんなにふらふらになっても水を飲んだらいけないということで練習をやっておりました。それから、元ジャイアンツの桑田投手など、そんなにスパルタでやるべきじゃないという野球理論みたいなのも聞いておりましたし、それから高校野球でも連投になったとき、決勝、160㎞台を出そうとするピッチャー、投げさせなかった。結果として優勝できなかったみたいに緩和されたものかというふうに思っておりましたが、何を何を、中学校レベルの世界で言い出しにくいという現状があるのであれば、それは長い将来を見ると大いなる間違いであると再認識いたしましたので、この後、教育長が答弁いたしますけれども、現場レベルで早期発見、それから痛いと言える人間関係というものをつくるように指導していけるように、教育委員会にも私のほうから申し上げていきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(久山延司君) 今、市長のほうから痛いと言える人間関係という話がありましたが、まさにそのとおりだと私も思います。部活動に関して言えば、厳しさは確かに必要であると思っておりますが、そういう中で苦しいときに苦しい、痛いときに痛い、精神的にも肉体的にも、そういうことが相談できたり言えたりする、そういう顧問と生徒の関係であるべきだと思っております。そのためには、具体的な方策としては定期的に個別面談を行ったり、1人じゃなくても何人かでグループ面談をするとか、そういう話し合う機会、ざっくばらんに話し合う機会を持つということが大事だというふうに認識をしております。けがとか病気もそうですが、健康診断はもちろんですが、健康診断だけに頼るのではなくて、家庭とそれから学校がしっかり連携を取っていく、学校は生徒のことを一番に考えていく、そういうことが大事だと思います。 以上です。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 私も夢を追いかけて結局夢破れたわけですけれど、その夢破れた理由が本来防げるはずのけがであるべきではないと思いますし、それが前の話でもありましたように人間関係で夢を諦めるというのも、これも寂しいことだと思いますので、そういったことを防げる世の中というか、それが当たり前の世の中になってほしいと思っております。 今回、新谷仁美選手が大活躍をされたおかげで、恐らくまた新谷仁美選手に憧れて、彼女のようになりたいといって新たな夢ができる、目標ができた、そういった子も出てくるのではないかと思います。ですから、そういった子が本当に最後の最後まで一生懸命その夢を追いかけていけれるように、そして懸垂幕までかけられます、新谷仁美選手の応援を真剣に行いながら、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) 以上をもって、本日の日程は終了いたしました。 なお、8日の本会議は午前10時定刻に開議いたしますから、全員の御出席をお願いをいたします。 本日は、これをもって散会いたします。              散会 午後2時43分...