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03月05日-04号

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  1. 総社市議会 2020-03-05
    03月05日-04号


    取得元: 総社市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    令和 2年 2月定例会          令和2年2月定例総社市議会会議録(第4号)               〇令和2年3月5日(木曜日)1. 開 議 令和2年3月5日 午前10時 0分2. 散 会 令和2年3月5日 午後 1時50分3. 出席又は欠席した議員の番号及び氏名   出席議員   1番 山田 雅徳        2番 溝手 宣良        3番 三上 周治   5番 萱野 哲也        6番 三宅 啓介        7番 岡崎 亨一   8番 深見 昌宏        9番 小川 進一        10番 高谷 幸男   11番 小西 義已        12番 難波 正吾        13番 小西 利一   14番 津神謙太郎        15番 村木 理英        16番 頓宮美津子   17番 赤澤 康宏        18番 名木田正昭        19番 加藤 保博   20番 根馬 和子        21番 山口 久子        22番 劒持 堅吾4. 職務のため議場に出席した議会事務局職員の職氏名   議会事務局長  三 村  和 久        同   次長  小 原    純   同 議事係長  西 槇  昌 志        同議事係主査  鎌 田  美 保   同庶務調査係主任森    康 一5. 説明のため出席した者の職氏名   市長      片 岡  聡 一        副市長     大 塚  康 裕   政策監     中 島  邦 夫        総合政策部長  野 村  周 弘   総務部長    難 波  敏 文        市民生活部長  新 谷  秀 樹   文化スポーツ部長中 村  義 弘        保健福祉部長  河 相  祐 子   保健福祉部次長 吉 田    啓        産業部長    中 田  暢 彦   建設部長    林    圭 一        環境水道部長  川 原  玲 子   教育長     山 中  栄 輔        教育部長    服 部  浩 二   消防長     中 山  利 典        総務課長    弓 取  佐知子6. 本日の議事日程   第1 一般質問7. 議事経過の概要   次のとおり              開議 午前10時0分 ○議長(劒持堅吾君) ただいまの出席21名全員であります。 では、これより会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(劒持堅吾君) では、日程第1、一般質問を昨日に引き続き行います。 本日は、溝手宣良君から高谷幸男君までの4人の予定で進めてまいります。 まず、2番溝手宣良君の質問を許します。 溝手宣良君。              〔2番 溝手宣良君 登壇〕 ◆2番(溝手宣良君) おはようございます。議長より発言の許可をいただきました議席番号2番、チームかがやきの溝手です。 それでは、通告に従い一般質問をさせていただきます。 今回も大きくはまちづくり、まずは戦没者慰霊碑・忠魂碑等についてであります。 民間が建立した戦没者慰霊碑等の状況を厚生労働省が調べたところ、倒壊していたりひびが入っていたりと維持管理に問題がある慰霊碑が全国に743基あることが判明したそうです。調査は2018年10月から12月に実施されたようです。 この慰霊碑は、建立したのが公なのか民間なのかなどは関係なく、国家の行為である戦争で尊い命を国にささげ、日本の安寧と繁栄を願い散華された英霊を祭り、感謝し、敬い、後世に伝えるためのものであり、決して粗末に扱われてはならないものであると私は思っておりますが、①戦没者に対する市長のお気持ちをお聞かせください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) おはようございます。 溝手議員の御質問にお答えをいたします。 戦没者慰霊碑、また忠魂碑などについてということで、この議場で戦没者に対して話し合われるというのは今日が初めて、私が市長になってからは初めてのことでございまして、非常にいいテーマを選んでいただきまして有難く思っております。 戦没者に対する私の思いでございますけれども、私は市長になる前は国会議員の秘書をやっておりまして、その当時、昭和59年が私の初出勤の年でございますが、国の予算の骨格が決まった時点で公務扶助料の上げ下げについて、それを遺族会に伝える役割が国会議員の秘書の役割でございました。当時はまだ妻の時代でございまして、遺族会そのものが。私は当然戦没者に対して深い思いを持っております。我が国の礎を築いてくださったのは戦没者であったと思います。 総社でもその当時、今の難波道子先生のお母様の難波貞子様が遺族会の妻の代表でございまして、8月15日、日本武道館で行われる全国戦没者慰霊祭で全国の代表を務められたこともおありでございました。それだけに、この総社市全体も遺族活動ということでは非常に活発な市でありましたし、遺徳をしのぶという意味では本当に強い思いを持っている市だと思います。私自身も含めてということであります。 今もなお、東京出張のときはよく朝ジョギングをほぼ毎日、行ったときには早起きをしてやるんですけれども、ちょうど皇居一周、半蔵門からスタートいたしまして二重橋の前、そして竹橋の方へ下がっていって、途中北の丸公園に入って日本武道館の前を走ります。そして、私が通るコースは靖国神社に頭を下げに行って、千鳥ヶ淵の慰霊碑の前に頭を下げて宿舎へ帰るというコースをたどっております。 いつまでも日本人が決して忘れてはならない昭和16年から昭和20年の歴史、75年たった今も我々はその遺徳をしのびながら思いをはせて生きていくべきだというふうに思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) しかし、現実にはどこにその慰霊碑があるのかをもう忘れ去られてしまったようなものもあったり、遺族会の方々が管理されているとはいえ、一般の方々、特に若い世代は意味すら知らない、そこにあることすら知らないといったものも多い気がいたします。 そこで、②と③を一緒に質問させていただきますけれど、ここ総社市にはどこに何基の慰霊碑や忠魂碑といったものがあり、その管理はどうなっているのか。それらのうち、倒壊の恐れ、ひび割れといった危険なものは何基あるのか、また管理者が不明になっているものが何基あるのかをお尋ねいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 全部で21カ所ございまして、市が管理しておりますのが2カ所、そして不明になっているところが19カ所でございますが、それぞれの箇所についての詳細は担当が答弁させていただきます。 ○議長(劒持堅吾君) 保健福祉部次長。 ◎保健福祉部次長(吉田啓君) 命によりまして、私よりお答え申し上げます。 総社市内における戦没者の慰霊碑、忠魂碑につきましては、先ほど市長御答弁申し上げたように市内で全部で21カ所ございます。総社市内の様々な地区に分散して設置されていた経緯がございまして、その管理について先ほど御答弁あったように市で把握できているものは2カ所で、不明なものは19カ所あります。 それぞれの不明なものも含めて各地域の皆様によって、または遺族会の皆様によって清掃とか一定の管理を行っていただいていると、そういう確認をしております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 3番を聞かれていますので、3番について。 保健福祉部次長。 ◎保健福祉部次長(吉田啓君) (続)命によりまして、私からお答え申し上げます。失礼いたしました。 市内21カ所の状況ですけれども、具体的に申し上げますと、まず総社市の総社2丁目にございます忠魂碑、こちらは昭和34年に建立されましたが、遺族会によって管理いただいております。慰霊碑の状況については、良好であるというのが平成30年12月時点の確認でございます。              (「総社宮」と呼ぶ者あり) ◎保健福祉部次長(吉田啓君) (続)失礼しました。今申し上げたのは、総社宮にある忠魂碑でございます。 続いて、常盤地区常盤小学校の校庭にございます昭和4年にできましたもの、こちらは在郷軍人の常盤分会により建立されたものでございまして、今管理者は不明でございます。常盤地区の皆様によって一定の管理をしていただいているというところでございます。 続いて、同じく常盤地区ですけれども、常盤郵便局の付近に慰霊碑がございます。こちらは竣工年月不明で、建立者も不明といった状態でございます。 続いて、三須地区にございます忠魂碑、三須幼稚園の園庭にございます。こちらも竣工年や建立者は不明でございますが、先生等の御努力により一定の管理がなされているものでございます。 続きまして、服部地区服部分館の敷地内に戦没者の供養の塔がございます。こちらは昭和21年に建立されたものでございまして、管理の状態は良好でございます。 続いて、阿曽地区に英霊碑がございます。阿曽小学校の校庭内にあるものでございますが、昭和28年に旧阿曽村の皆様によって建立されたものでございます。現在、学校のボランティア等の皆様の御努力で一定の管理がなされているところでございます。 続きまして、秦地区にございますけれども、大正10年に建立された忠魂碑がございます。在郷軍人の秦分会によって建立されたものでございます。遺族会の皆様によって一定の清掃がなされている状態でございます。 続いて、神在地区にございます神社の境内にございます忠魂碑ですけれども、昭和55年に建立されたものでございまして、建立者は不明でございますが、神社や遺族会の皆様によって管理をいただいております。 続いて、9個目ですが、久代地区にございます総社西小学校校庭に忠魂碑がございます。昭和31年に建立され、現在、管理者は不明ではございますが、年に数回、地域の皆様が除草してくださっていると。 10カ所目、山田地区でございますが、加茂神社の境内に忠魂碑がございます。昭和3年に建てられたものでございます。こちらも建立者は不明でございますが、一定の管理がなされ、状態としては良好なものでございます。 続いて、11個目ですが、新本地区の新本小学校の裏山にございます忠魂碑、こちらは昭和36年に建立されました。建立者は不明ではございますが、一定の管理がなされ、状態は良好であるということです。 12個目、池田地区でございますが、池田小学校の校庭内に忠魂碑がございます。こちらは竣工年月や建立者については不明ではございますが、一定の管理がなされ、状況としては良好であるということでございます。 続いて、13個目ですが、中央公民館の池田分館の横に碑がございます。池田平和祈念の会の皆様による建立で、平成6年に建てられたもので、管理の状況は不明ではございますが、一定の管理がなされ、良好な状態。 14番目ですが、八幡神社の境内の中に昭和21年に建てられた戦没者の慰霊碑がございます。建立者は不明ではございますが、状態は良好でございます。 15個目ですが、日羽の八幡神社の中に昭和8年に建てられた忠魂碑がございます。こちらは建立者は不明ではございますけれども、状態は良好ということでございます。 16個目、水内の昭和公民館の水内分館の敷地内に忠魂碑がございます。明治45年3月に在郷軍人の水内分会の皆様によって建てられたもので、管理者は不明ではございますが、状況は良好でございます。 17個目ですけれども、下倉の八幡神社の境内の中に大正5年に建てられた忠魂碑がございます。こちらは大正5年に建てられたもので、建立者は不明ではございますが、状態は良好ということでございます。 続いて、富山地区でございます。種井の富山分館の西側付近に明治44年に建てられた忠魂碑がございます。旧富山村の在郷軍人会の皆様によって建てられたもので、管理者は不明ではございますが、状況は良好。 続いて、19個目、清音でございますが、旧清音の公民館の敷地内に忠魂碑がございます。旧清音村の軍友会の皆様によって昭和27年に建てられたもので、管理者は不明ですが、状態は良好。 続いて、20個目ですけれども、山手地区。こちらは山手地区の御崎神社の敷地内に大正4年に建てられた、遺族会の皆様による忠魂碑がございます。管理者は不明ですが、状態は良好です。 最後、21個目ですけれども、備中国分寺の東側に吉備路空の絆の会の皆様によって平成15年に建てられた碑がございます。管理者は不明ですが、状態は良好であるというふうに確認しております。 長くなりましたが、以上、21カ所でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) すみません、危険なものはないという認識でよろしいですか。 ○議長(劒持堅吾君) 保健福祉部次長。 ◎保健福祉部次長(吉田啓君) 命により、お答えします。 はい、平成30年12月に全箇所の確認をしておりまして、危険なものはないということでございます。
    ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) はい、かしこまりました。 それでは、続きます。④に移ります。 今、21カ所あるということだったんですけれど、今後それらをどのように管理していく方針なのか。要は、遺族会の方々とかが管理されていらっしゃるのもあるんですけれど、高齢化も進んで管理を行うことが難しくなったんだというような声も聞きました。ですから、管理者不明のもの、そして今現在遺族会の方々や地域の方々が管理されているものも含めて、今後の管理の方針をお尋ねいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これから、今、江本県議が総社の遺族会の会長に就任されておられますが、遺族会とも相談をしながら維持管理の役割分担ということを相談したいと思います。 遺族会が引き受けてくれるということであれば、お花代という形で差し上げるとか、維持管理費ということを、2年に1回慰霊祭をされておられますから、それに合わせてであるとか、管理の在り方、主体がそれぞれ違うものですから、どういう引き受け方ができるのかということを総社の遺族会と相談をしたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) よろしくお願いいたします。 そしてさらに、これらは維持管理さえできていればよいといったものではないと思います。先ほど申し上げたとおり英霊に尊崇と感謝の誠をささげ、平和を祈願することは当然であり、慰霊顕彰は国家国民の責務であると考えます。今日の平和が国のために尊い命をささげられた英霊の礎の上に築かれていることに思いをいたし、地域住民が改めて平和希求を誓い合う場であるべきかと思います。真に戦争をなくそうと思えば、いかにして戦争になったのか、戦争ではどのようなことがあったのか、戦争で肉親を亡くされた方はどんな思いをされたのか、そういった様々な私たちが忘れてはならないことがたくさんあると思います。慰霊碑への参拝や管理、あるいは慰霊祭等を通じて平和の尊さを次世代へ伝承することこそが我々に与えられた使命あるいは英霊に対する礼儀と思いますが、市長はどのようにお考えなのでしょうか。 そこで、⑤今後市内にある慰霊碑を管理という意味ではなく、どのようにしていくべきとお考えなのか。それこそ管理するだけで十分じゃなくて、何か顕彰なり慰霊祭をその慰霊碑のところでもするべきとお考えなのかお尋ねしたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これはそれぞれの、今21の慰霊碑、忠魂碑を申し上げましたが、それぞれ全てにおいてというのは非常に難しいかと思いますけれども、慰霊祭を行うことは二つの意味を持っていると思います。 一つは、国体行事として国民がすべからく戦没者に対して慰霊の誠をささげるという、そういう意味合いと、あともう一点は遺族活動ということがございます。 先ほど申し上げましたように、昭和50年代、昭和の末期には妻の時代でありました。今、総社市内に戦没者の妻として弔慰金をもらっていた方というのがもう27人しか御存命でございません。今、孫の代になってきまして、これは特別弔慰金という名称で、年間5万円を5年にわたってということを受給されていらっしゃる孫の代になってまして、その孫すら今、総社市内で700人という状態になっています。 慰霊祭そのものを全市で行う慰霊祭は、そうした遺族活動を主とするということが総社遺族会日本遺族会の一つの役割して慰霊祭が成り立っておりましたけれども、これから維持、そして孫の時代になって、終わるとは言いませんが、だんだん増えてはいかないわけでありますので、そういうふうになった場合、主軸たる遺族の方々がいなくなったときにどうするか。これを市民として顕彰し続けるかどうかということは、それぞれの地域コミュニティでお考えいただいて、存続か否か。これを続けていくというのは非常に難しいと思いますけれども、その考え方は私は地域のコミュニティに市として伝えていくべきだと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) ⑥に移りますけれど、平成30年の豪雨災害でもその記念プレートを残してみたりとか、そういったこともありますし、今回のコロナウイルス対策もある意味そうなのかもしれませんけれど、非常に大変なことが起こったということをきちんと残して、それを後世に伝えていくという意味でも、やはり慰霊碑等はきちんと伝承されていくものだろうと思います。 そして、⑥の内容なんですけれど、学校教育においてもこれは平和教育をしていく上で大変貴重な資料として活用していけるのではないか。だから、その活用をしていただきたいとも思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。              〔教育長 山中栄輔君 登壇〕 ◎教育長(山中栄輔君) 溝手議員の御質問にお答えいたします。 忠魂碑は地域の方々からこういう人がいたんだということを子どもたちに教えていただくということ、それと平和の大切さ、そのためにどういった人たちが犠牲になったかということを子どもたちの心に響くように教えてもらうことが平和教育の一環だと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) いきなり明確に、はい、取り入れますというふうにならないとは思いますけれど、是非是非しっかり子どもの時代から伝えていって、総社市民の心に根づくようにしていっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 続いて、中項目の2、吉備線のLRT化についてに移ります。 前回のときに市長は、私がLRT化には反対なんだということよく分かりましたとおっしゃったので、そのことはそのときに即否定させていただきましたが、私は本当にLRT化そのものに反対しているわけではありません。LRT化が避けて通れないのであれば、より良いものにしなければならないと思っております。ただ、吉備線の最適化を本当に考えての結論なのか、そうすることが総社市にとって最善なのかという疑問は残ったままでございます。 私は総社市民の負託を受けた総社市議会議員でございます。進めるならば自信を持って市民の皆様に説明ができなければなりません。しかし、残念ながら前回の御答弁ではその疑問が払拭されてませんので、今回も似たような質問になってしまいますが、まず①何をどのように考えられてLRT化に至ったのか、その経緯を教えていただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) LRT化構想については、昔からというか、平成15年からその当時のJR西日本LRT化構想というのを発表しました。同時期に総社商工会議所の清水会頭を中心に桃源郷構想というものを発しておられました。これは、吉備線のLRT化もさることながら、伯備線と連結させて岡山、倉敷、総社を環状線にしていくというような構想でございました。そうはいいましても、なかなか遅々として進まず、無用に15年、16年の月日を経過しておりました。 何も解決策のないままにずっと時は過ぎていったわけでありますけれども、現在、総社市が企業誘致が次々と成功していく中で、あるいは人口が今の時代でも増えていく中で、もう少し利便性を上げて吉備線の機能を強化していけば、さらに総社市の未来が右肩上がりになっていくのではないかと、そういう考えのもとから当時のJR西日本、今は長谷川社長になりましたが、大森市長と私との間でどうするかという協議をした上で、大阪の本社に行って3者合意ということをやったわけでございます。 きっかけはと聞かれれば、総社市の将来がさらに右肩上がりになって、総社市民の幸せに導いていく、これが現実のものとなるというふうに思ったからであります。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) よく分かるんですけれど、将来を見据えて右肩上がりになっていくためにというのはよく分かるんですけど、そのためにLRT化しかなかったんですかね。ほかの選択肢はなかったのか。その辺を教えていただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 当然のことながら、吉備線がLRT化になれば全てが右肩上がりというわけではありません。全市的に沿線にない部分の地域の方々がどういう交通の利便性をそれによって得ることができるかということが表裏一体の交通政策としてあるべきだというふうにも思いますし、同時に岡山発総社の吉備線は延長20㎞であります。その16㎞の部分が岡山市分でありまして、4㎞の部分が総社市分、その4㎞の延長の沿線の60%が農業振興地域、農振がかかっている地域であります。 もう一つの施策といえば、やはりその沿線の土地活用の在り方を国に対して変えていくと。これをやるためには、やはりLRT化と同一テーブルの上で県大の周辺などなどについて農振解除、市街化編入ということをあわせてやっていくという手段がもう一方であると思っておりました。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 国もコンパクトシティー化を進めているわけですし、今農振で開発ができないところをさらに開発して、より住みやすい、暮らしやすいまちを作ろうというのはよく分かるんですけど、それにどうしてもLRT化が必要なんだということにはなんない気がして仕方がないんですけど。何かもっと強いインパクトのある、これだからLRT化なんだというのはないですかね。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今、現状でいうとディーゼル車両がおおむね1時間に1本、おおむねですよ。朝晩は違いますけれども。そして、今の総社、東総社、服部という駅でありますが、その間にもう少し駅をちりばめて、その周辺にお住まいの方あるいは全市的にも乗りやすい環境になっていく。また、時間帯も1時間に1本ではなくて、1時間に3本、4本走らせていくことができれば、将来の地方都市にあってそれなりの快適居住空間は今よりも得ることができるのではないかと考えます。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 駅を増やすためには確かにLRT化の方が圧倒的に有利ですので、それが理由なんだということで一応理解はします。 ②に移ります。 吉備線の愛称は桃太郎線であり、岡山県は桃太郎伝説発祥の地ということをアピールしています。総社市も一緒に取り組んでおります「桃太郎伝説」の生まれたまちおかやま~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~は日本遺産に認定されましたし、沿線には桃太郎伝説ゆかりのものをはじめ、多くの観光名所が存在するというこの吉備線のポテンシャルを考えたとき、それらを本当に生かせるような内容に今の計画がなっているのかというところが私は疑問なんです。 要は、単にLRT化をすればいいという考えではない方がいいのではないかと。日常生活の足としての意義も大変大きいとは思います。大きいんですが、実際には観光客の誘致、岡山県総社市のアピールという観点も含めて考えていっていただきたい。それが今までに知り得たLRT化に関する情報だとちょっと心配なんですね。今の進め方、今のLRT化だけだったら何かどうも将来の可能性を潰すんじゃないかと、そういった心配を私はしております。例えば、先ほど申し上げました吉備路の田園風景の中にあの近未来的なLRTが似合いますかね。どうも風景にマッチしないような、そういった心配もするわけです。 ですから、そういった風景とのマッチということを考えますと、今のディーゼル車の方が逆にマッチしてるんではないかという考え方もあるでしょうし、またはLRT自体をそれこそ有名な水戸岡先生にデザインとかしていただいて、非常に吉備路の田園風景にマッチするようなものにするとか、せっかくですから鬼退治の物語というのがあったりするわけですから、そういった桃太郎伝説にちなんだデザインにして、内装も含めてですよ。そういった観光に特化するとか、いろんな考え方があると思うんです。そういった今のLRT化だけというのがどうも僕は心配なので、そういったポテンシャルを生かせるように吉備線の今後をもっともっと奥深く考えていただいて、これからも臨んでいただきたいと思うんですけれど、いかがでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) おっしゃるとおりでありまして、いろんな側面を持っておりますから、それは観光であり、企業であり、そういったものも考慮して、そして景観とできる限りマッチした、これは予算の都合もありましょうが、いろんな意見を集約してやっていく。 駅の名前についても、鬼ノ城駅というのが正しいのか、GLプロパティーズ駅というのが正しいのか、ネーミングライツにするのか、そうでないのか。いろんなことを考えて、県大前駅が正しいのか、何駅が正しいのか、いろんな方々の夢や希望、意見をお聞かせ願いながら、それを集約した形で進めていければというふうに思います。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) これから莫大な予算もかかりますし、これが決まったわけではない話という前提でしょうから、これから本当にしっかり考えていただいて、本当に総社にとって最適になるように、最善になるように焦らずじっくり計画をしていただきたいと思います。 続いて、中項目の3に移ります。観光についてであります。 先ほども観光客誘致については少し触れましたけれど、ここ総社市には観光名所がたくさん点在しています。しかし、これらの観光名所をめぐるには車しかすべがないという状態に限りなく近い気がいたします。 そのことはとりあえず一旦置いておきますけれど、小項目の1と2を同時にまたお尋ねします。市内の観光地、要は訪問客数をできれば観光地別に教えてください。そして、吉備路観光の有効な手段の一つであろうレンタサイクル、この利用者数と評価を教えていただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 担当部長から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 産業部長。 ◎産業部長(中田暢彦君) 市内の観光地への訪問客数でまずございますが、これは岡山県に報告しております観光客動態調査の数字を用いております。 ちょっと前置きになりますが、この観光客動態調査の数字というのは一定の条件がございます。三つほどございます。 まず一つが、非日常的に利用することが多いところ、要するにスーパーのように毎日行くようなところではないところと。それから2番目に、来られたお客様の数が適切に把握できる地点であるということ。それから3点目でございますが、前年が年間1万人以上もしくは前年の特定の月に5,000人以上のお客様が来ることということになっております。これをもとに総社市では備中国分寺、鬼ノ城など10地点で集計をさせていただいております。 ちょっと前置きが長くなりましたが、結論といたしまして平成27年からの数字を申し上げます。平成27年、81万9,000人、平成28年、77万3,000人、平成29年、77万5,000人、平成30年、76万3,000人、平成31年、令和1年度、これは81万2,000人でございます。 それから、2番目の質問になりますが、レンタサイクルの利用状況について御答弁を申し上げます。 レンタサイクルの利用状況でございますが、平成30年度の実績でまず申し上げます。市内に301台のレンタサイクルがございます。年間を通じて利用があったのが3,269件でございます。 評価でございますけれども、総社から岡山への観光地めぐりの交通手段として、特にこのあたりは高低差のない地形でございますから、利用者からはおおむね好評をいただいておるところでございます。ただ、今の数字で申し上げますと、利用状況は低いと言わざるを得ないというのが実情でございます。特筆する点といたしましては、先ほど申し上げました3,269件のうち1,062件、約3分の1になりますが、外国人のお客様であるということでございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) ③に移りますが、これは提案になりますが、吉備路自転車道、全長約21㎞、このうち総社駅から備前一宮駅間の約15㎞をきびーろーどとしてアピールされています。これをもっと生かしたり、新たな自転車道的観光ルートを考えて、要は拡充するというのはどうでしょうか。市内には吉備路自転車道の沿線ばかりでなく、ほかにも多くの観光地があります。しかし、そこまで行くすべがない。または、道が分からない。これではまるでせっかく来られた観光客をあえて遠ざけているかのようでございます。 せっかく多くの名所があるのですから、昨今の健康ブームもありますし、ちょっと遠いような気もいたしますが、各観光地や名所までの新たなルートを作ってみてはどうでしょうか。さらに、今着工中の(仮称)雪舟公園も今のままではどこからどうやって行けばいいのか、観光客には非常に分かりづらいと思います。 以上のことなどから、私は新たなルートを作るべきと考えますが、市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) おっしゃるとおりで、これから雪舟公園、11月オープンに向けて生誕600年祭ということでございますし、また新たに発掘調査をしようとしている小山古墳であるとか、新しいアイテムがどんどん増えていく中で、このサイクリングロードというものを安全性を担保しながら新しく考え直していくということが大切だと思っております。 私もよくジョギングをしておりますが、かなり自転車が多いです。自転車が多いんですが、いわゆるママチャリみたいな人ではなくて、プロの人みたいな方が多いです。本当に自転車を一生涯の友としているような、高級そうな、ああいう方が多いんですが、それよりももうちょっと観光客が周遊してきて、あ、いいねというような、スポーツ感覚ではなくて観光にシフトしたようなサイクリングロードというものをこれから考えてまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 是非よろしくお願いいたします。 ④に移りますけれど、今市長がおっしゃったようにクロスバイクの方々が非常に多い。ということは、恐らく観光地というか、サイクリングをしていて非常に気持ちがいい、景色がいいということなんだと思うんですけれど、その前の中田部長からも答弁いただきましたけれど、レンタサイクルもあって利用者からは一定の人気を博しているということなんだと思いますが、利用者数が少ないというのはやはり自転車というのは一定以上のというか、ある程度の体力、相当な体力を要するんじゃないかと。平たんな道とはいっても、アップダウンがあったらえらいとかということがあると思うので、だから利用者が限られてしまっているんではないかなという気がいたしております。 そこで、せっかく新たに、先ほども申しました整備している仮称の雪舟公園とかは、吉備路自転車道から行こうと思ったらやはり峠を越えなければなりません。私だったら、あえてその峠は越えていきません。でも、でもです。ここに電動アシスト自転車があったら、話が全然変わってくるんです。これは長い距離のサイクリングでも坂道でも非常に楽に走行できるので、イメージですよ。イメージとしては、国分寺から国分尼寺跡をめぐりながら峠を越えて雪舟公園の方に行くということが非常にしやすくなります。また、それこそ途中にある吉備路文化館とかにも立ち寄っていただけるんじゃないかと思います。 ほかにも、本当に楽にこいでいけるので、本当に遠いと思って普通だったら考えられないような、例えば豪渓であったりとか、宝福寺まで行くのも十分可能です。例えば雪舟公園から血吸川をずっと遡って奥坂の阿弥陀原の鬼ノ城の登山口まで行くとか、砂川公園なんかもっともっと簡単に行けると思います。雪舟公園からだと宝福寺まで、雪舟公園と宝福寺を結ぶ雪舟めぐりというのもできると思います。 そして、総社駅からだと高梁川を渡って秦の歴史遺産めぐりにも十分に行けるんじゃないでしょうか。観光というと、どうしても東部地域ばっかりが注目されるんですけれど、楽に高梁川を渡っていけるということになれば、西部地域にも足を運んでいただきやすくなり、より総社の魅力を感じていただけるようになるのではないでしょうか。 あわせて、タンデム自転車の導入です。今年2月14日に岡山県警から県内全域でのタンデム自転車の公道走行を4月1日から解禁するという発表がありました。このチャンスを逃す手はないと考えます。 タンデム自転車とは、前後に二つサドルとペダルがあって2人でこぐことができるという2人乗りの自転車のことですが、このタンデム自転車は単に2人乗りで楽しいということだけでなく、目の不自由な方もそうでない方と一緒に乗ることで、今までは不可能だった自転車を自らがこいで風を切って進むという爽快感を堪能できる、こういったすばらしいメリットがあります。 これらは吉備路自転車道、ひいては総社市に来ようという動機づけに十分なると思います。購入にある程度の費用がかかると思いますけれど、こういった電動アシスト自転車やタンデム自転車をもっともっとアピールしていこう、または販路拡大をしていこうともくろむようなメーカーにとっても魅力的だと思いますから、そこら辺と交渉してという手もあるんではないかと思います。 これもちょっと経験があるんですけれど、電動アシスト自転車とかタンデム自転車を購入しようと思ってもなかなかそれを体験できないんですね。実際に乗ってみることがなかなか店頭ではできない。仮にできても、お店の周りを少し回るだけ。そういった程度なので、もしこれが吉備路自転車道にあれば、実際に長距離を乗ってみることができたり、坂道を上ってみることができたり、実際タンデム自転車の爽快感を味わってみたりということができるので、要は体験してみたい将来的なユーザー、自転車購入を考えている方とユーザーを増やしたい、購入者を増やしたいメーカーと総社市に来てほしいという総社市3者にとってそれぞれメリットがある。ウイン・ウイン・ウインの関係に私はなれると思います。 もう一点、吉備線がLRT化されるにせよ、そうでないにせよ、最寄りの駅までが遠過ぎる地域の方々にとっても、電動アシスト自転車は新たなモビリティー、移動手段の選択肢の一つにも十分なり得ると考えます。そういった方々にも、体験するという意味で乗ってみていただけるんじゃないでしょうか。 観光という観点と住民の今後の移動手段の提案という、総社市にとって二つの大きなメリットを持つ、まだまだ無限の可能性も秘めた電動アシスト自転車やタンデム自転車をレンタサイクルへ導入して魅力の向上を図っていく。自転車が多いですけれど、もっともっと新たなブーム、大体ブームって乗っかることが多いと思うんですけど、何なら総社市から自転車というブームを巻き起こす。そういったことも可能なのではないかとさえ私は思っております。 昨日の岡山市議会で、どうやら実際にLRT化するのであれば自転車も一緒に乗って移動できるようなサイクルトレーンというものも検討してはどうかというようなことが岡山市議会で提案もあったようですし、総社市、ここの吉備路自転車道を有効に活用して、どんどん魅力発信に努めてみてはいかがでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 大変いいアイデアだと思います。電動アシスト、それからタンデムについて前向きに取り組んでみたいと思います。総社市総合交通戦略、これを今策定中でございますが、この中に強く織り込みながら自転車の有効活用、それを観光分野に向けて考えます。 特に、おっしゃったように秦の一丁ぐろであるとか、そもそも赤米を日本遺産認定に申請しながら、新本の国司神社に皆行ってるかといえばそうではないわけでありますから、川西などにも視野を広げ、昭和であるとか全市的にそのルートを考えて、それぞれのポジションに電動アシストあるいはタンデムということを考えていきたいと思います。 業者さんの話もあるし、また既存のレンタサイクルショップもございますから、様々な方々とよく相談をして、これはよく議会答弁である「前向きに」というやつではなくて、本当にやっていこうと。そういう考えのもとで話に、テーブルにのっけていきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) よろしくお願いいたします。 慰霊碑等のことから始まった今回の私の一般質問なんですけれど、そういった遺族の方々とか戦没者の方々等のことも含め、今総社市に残っている歴史遺産、こういったこと、せっかく先人の方々がこういったすばらしいものとすばらしい心を残してくださっていると思いますので、それらを確実に後世に伝え、かつ有効に活用させていただくことによってより明るい総社市の未来に導いていただきたいという私の希望を申し上げ、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) この際、しばらく休憩いたします。約10分間。              休憩 午前10時51分              再開 午前11時1分 ○議長(劒持堅吾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、3番三上周治君の質問を許します。 三上周治君。              〔3番 三上周治君 登壇〕 ◆3番(三上周治君) 議長から発言の許可をいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。チームかがやきの三上です。よろしくお願いいたします。 今回の質問は、新型コロナウイルスについての1点のみです。昨日までの答弁の中でお聞きしたかったことが次々と実行されていますので、通告どおりに質問が進まないこともあるかもしれませんので、どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、通告に従いまして新型コロナウイルスについてお尋ねいたします。 まず、市長におかれましては熟慮を重ねた結果、吉備路マラソンを中止にされました。この英断には私は敬意を表します。しかし、私の中では市長はもっと早い段階で全国に先駆けて大きなリスクを背負ってでも中止されると思っていました。いずれにいたしましても、今はオール総社でこの感染症対策をしなければならないタイミングだと思っている立場で質問をさせていただきます。 まず、1点目であります。本市の感染症対策について。 ①本市の基本方針と予防対策は何かについてお尋ねいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 三上議員の御質問にお答えをいたします。 昨日、議会側からの緊急質問を受けた形で、本来の豪雨とか地震とかそういったもののバージョン、災害対策本部ばりのもの、新型コロナウイルス対策本部を設置、立ち上げさせていただき、私が本部長に就任させていただきました。今朝ほど新型コロナウイルス感染症対策室というものを発足いたしまして、看板かけと辞令交付を行って、9名体制で24時間対応ということで対応してまいりたいと思います。この後にその室長に就任をいたしました吉田保健福祉部次長の方からその内容について、議員お尋ねの対応についていかようにということを説明をさせていただきます。 私の方からは、対策室に対する考え方ですが、これまでは確かにマスクを47万6,000枚配ったよ、みんな予防に努めてもらいたいと。今日からは妊産婦の方々に対して配布を始めました。残余2万4,000枚でありますが、とりあえず9,000枚を妊産婦の方々に900名掛ける10枚ということでお配りしたいと思います。 あるいは、この月曜日から教育長、教育部長に学校教育界も大変頑張ってくれましたが、学校が休みだと。小学校、幼稚園、中学校と。その対応をやってきました。これも保健福祉部マターあるいは教育委員会マターと、それぞれ別々の考え方で別々でやってまいりましたが、事ここに及んで別々のシフトというのはもう無理だと思います。これからさらには、両親とも働いている。だけれども、子どもを学校に預けたくはない。だから、学校へ行かせないで家で保育をする。だから、給与が出ない、欠勤になるといった方の給与補償。あるいは、学校側の臨時の職員さん、こういう方が学校がそもそもないんですから、給料が奪われていくようなそれぞれの経済対策。右肩下がりになった企業体の信用保証であるとか、利率、融資などについて経済政策も加わってき、さらに全体で対応していく。しかも、機敏に先を読みながら対応していくと。 将来はこれは岡山県に必ず感染者が出ますと。そういうことを仮想しながら、それがしかも総社市民だということを仮想して、的確対応をスピーディーにやっていく。これに心がけて全力を傾けて9名体制、24時間対応ということで進めてまいりたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 保健福祉部次長。 ◎保健福祉部次長(吉田啓君) 命により、私からお答え申し上げます。 ただいま市長より御紹介ありましたように、本日付で新型コロナウイルス感染症対策室の室長を拝命いたしました。市民の安全と安心のために全力で対応してまいりたいと存じます。 議員御質問の予防対策についてでございますが、様々な市の対策を打っていく中で、予防対策に対する基本的な考え方でございますが、2月25日に政府が示した新型コロナウイルス感染症対策の基本方針も踏まえながら、3点が重要であると考えております。 1点目は、感染症予防のため、せきエチケットや手洗いを徹底すること。2点目に、発熱や風邪など軽い症状が出た場合には、学校、会社を積極的に休んで自宅で療養すること。3点目として、閉鎖空間において近距離で多くの人と会話をするなどの環境下では、せき、くしゃみ等がなくても感染を拡大させるリスクがある。そのような環境に行くことをできるだけ回避する。 以上、3点の認識で予防対策を考えております。市といたしましては、関係団体と連携しながら、市民へのリーフレットでの周知や公共施設でのアルコール消毒液の設置など感染予防に努めてまいりたいと、そのように考えております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 御答弁いただきました。冒頭、私が申しましたように、この質問をいろいろ検討しているときにはまだ全然という時間だったので、今の市長の御答弁を、私が最終的に市長の口から対策室を設けるというのが本来の目的だったので、ちょっと質問がごたごたして申し訳ございませんが、今御答弁いただきました。 市長の今の感覚なんですが、報道によりますと世界保健機関WHOは記者会見で新型コロナウイルスによる肺炎の致死率について、約2%で比較的低いとの見解を示されております。西日本豪雨以降、警戒レベル5とかという数字が今できましたけど、市長は今の状況をこのレベルで考えると幾らと想定されますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 私はその5だと思っております。これからえらいことになる。それはもう十分織り込んだ上で行動していくというレベルだと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 御答弁いただきました。実は私も5だと思っておりましたし、マラソンのときもそう思ってました。 私の中では、19日までマラソンをすると言われていた市長と、その翌々日にマラソンを中止されると言った市長は私の中では別人になったのかなと。以前の早急に対応する市長に戻ってくれたのかなというふうに感じております。 今、詳細は次長が答えてくださったんですが、この新しい組織に対する市長の思いというのはどんな思いがあるか、もう一回お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは見えぬ敵と対決するわけです。確実な正解というものがありません。ないです。ないですけれども、思いを聞かれれば、総社市民に徹底的に寄り添っていく。一人一人のニーズに一人一人応えていく。アナログ的であります。吉田次長は厚生労働省のキャリアです。私が吉田次長にこの任を受けてもらうときに、法で人を裁くようなことをしては駄目だと。決まりで人を差配しては駄目だと。一人一人に徹底的に寄り添って、一人一人のニーズに応えていく。よりアナログ的であり、より現場であり、机の上で仕事をするべきではないと。そのように申し上げております。 よりアナログ的に市民に寄り添っていく、これが思いであります。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) ありがとうございます。以前の市長に戻られたということで安心しました。 次ですが、いろいろな媒体を見ても、感染症の症状等のお問い合わせについて最終的にはそれぞれの地域保健所にお問い合わせくださいとなっております。今日できた新しい組織の相談窓口のところにも、感染症の症状については保健所の電話番号が記載されています。 そこで、今回の感染症については災害ではありませんが、災害に匹敵するような大きな出来事だと思っております。今回の感染症対策については、やはり医療という専門家の知識は不可欠と思いますので、市長にとっては特別な関係にあるAMDAとの連携は考えられないのでしょうか。お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今、吉備医師会さんと話をしております。問題は、これは通常ベースの医療体制、今岡山県内に4医療機関がその検査病院となっておりますが、国がこれから普通診療と、普通医療機関の中に疑わしき方が検査に訪れるというときになった場合、これは今総社市内の病院、多くの高齢者が入院していらっしゃる中で、疑わしき方を診察室、隔離といえども、もし入院されたお年寄りに伝染するということがあったときにということを仮想すれば、なかなか院内でその方々を検査に導いていくというのは非常に危険な話になってこようかと思います。 あくまでもこの検疫とか検査というのは保健所、県、国の管理下、国の指導によって行われますけれども、地元の医療機関が危ないねと、それはちょっと無理だよというような意見になったときには果たしてどうするのかという議論になってまいります。 前提はあくまでも保健所でありますけれども、市民はそんなことは考えておりません。そのときにどこか隔離した市内の場所で移動診療車などを使ってそこを検査の場所とするなどなどを対応するフェーズになる可能性があると思います。そのときにはAMDAなどを中心とする感染症のプロフェッショナル、こういう方に力を得るということは大事なテーマだと思っております。 菅波先生は、私と今連絡を取り合っておりますが、3月10日にマレーシアに帰られるということなので、それまでにはおおむねのお話をさせていただければと思いますが、今の段階ではまだ何も連絡事項というか、具体的なものが決まっているというわけではございませんが、総社市民のために力をおかし願いたいとは思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 分かりました。本当に専門的な知識はやっぱり職員では無理だと思いますので、よろしくお願いいたしまして、次に行きます。 先ほども市長申しましたように職員9名の辞令を見ましたけど、ほぼ兼務ということなんですが、そのあたりは市長、どうして兼務になりましたか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 総社市役所内の561人体制の中でこれを特化してやるわけですけれども、これをもう兼務を解いて専属というそういうスタイルには今はちょっと無理です。一昨日、緊急質問をもらって、その上で最速スピードで立ち上げたわけでありますが、職員には迷惑をかけますけれども、兼務の上でやってもらいたい。 ただ、兼務といいましても、それぞれ因果関係がある兼務でございまして、これはどうなのと思われるのは、多分復興推進室のメンバーに兼務がかかっているというところであろうかと思いますが、これは復興推進室の仮設住宅回りとかみなし仮設の回りみたいなものと今回のコロナウイルスはそんなにかけ離れたものではないと思っておりますので、9人の人間、職員が一丸となってやってくれることを希望しています。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 分かりましたけど、先ほども言いましたけど、やっぱり専門的な知識のあるAMDAさんとの連携を考えていただいて、兼務の9人で頑張るということで回答をいただきました。 そしたら次なんですが、ちょっとこれは個人的な話になって申し訳ございませんが、私もケースワーカーをしたときがございまして、やっぱり24時間携帯電話を持っておりました。5年間やったんですけど、携帯電話を持っていると、いつ電話がかかってくるか分からないというストレスが私には私なりにございまして、当時、体調を崩しまして病院通いをしてた時期もございました。今回も9人体制で24時間対応ということを掲げておりますが、9名の健康が大事だと思いますので、その辺のサポートのことは考えていただきたいと思うんですが、何かお考えがありますか。お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) それは当然ながら考えてやりたいと思います。実際のローテーションについては室長から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 保健福祉部次長。 ◎保健福祉部次長(吉田啓君) 命により、お答え申し上げます。 議員御指摘のように営業時間外の相談の対応といたしまして、平日の夜間ですとか土日休日、そういった対応を想定する必要がございます。この点、9名の職員が今回配置されましたので、その9人でしっかりと、毎日同じ職員が夜間も電話がかかってくる可能性があるということがないようにしっかりと9名でローテーションを組みながら適切に対応してまいりたいと、そのように考えております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 御答弁いただきました。かかってくるか、かかってこないかというのは本当にストレスがたまりますので、その辺のサポートをどうぞよろしくお願いいたします。 次に移ります。 ②市民への周知はどうか、どのようにしているかについてでございます。 こんだけ毎日のようにマスコミが報道されていますので、多くの市民はもう承知していると思いますが、市としてはどのように対策の周知を図っているのかお尋ねいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 担当部長から答弁します。 ○議長(劒持堅吾君) 保健福祉部次長。 ◎保健福祉部次長(吉田啓君) 命により、お答え申し上げます。 日々刻々と情報が変わる中で、国や県からの最新の情報に留意しながらホームページやLINE、メールマガジンなど、様々なツールを活用しながら市民へのスピーディーな情報提供に努めているところでございます。 最新の状況で申し上げると、2月25日の政府の対応方針を踏まえ、市として市民向けのリーフレットを作成いたしました。地域づくり協議会の皆様や愛育委員、民生委員などの御協力をいただきながら市民の皆様への配布を進めているところでございます。 また、本市に在住するおよそ1,700名の外国人の方もいらっしゃいます。日本人用のチラシからポイントを絞り、ポルトガル語、中国語、ベトナム語、英語に翻訳したものをやさしい日本語としたものも加えながら市のホームページ、フェイスブックなどのSNS、さらには総社インターナショナルコミュニティや外国人労働者を雇用してくださっている事業主の皆様の御協力を得ながら周知しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 分かりました。情報発信というのは非常に難しいことだと思います。今、SNSではトイレットペーパーがなくなるということが誤報で流れて、皆さん買い占めをされています。性善説で言うと駄目な時代だと思いますので、このコロナを利用して悪質な人たちもあらわれると思いますので、その辺の情報発信はよろしくお願いして、次に移ります。 ③特に公共施設、教育施設では具体的な対策をしているのかについてですが、公共施設等についてはどうしても行かなければならない場所ですので、不特定多数の方が接触する場所だと思っておりますので、対策についてお尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 保健福祉部次長。 ◎保健福祉部次長(吉田啓君) 命により、お答え申し上げます。 御質問ございました公共施設での対応でございますが、具体的には市役所、公民館、図書館といった公共施設につきましては、いずれも入り口にアルコール消毒液を設置し、利用者の方々にそれを使っていただくなど、そういった対応を行っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) ありがとうございました。できる範囲のことはなされていると思うので、よろしくお願いいたします。 次に、④につきましてはおとつい小西議員の質問で回答を聞きましたので、割愛させていただきまして、大きな(2)に移ります。 本市で感染者が確認された場合の対応についてお聞きします。 もちろん感染者が出ないことが一番でございますが、危機管理として万が一感染者が確認された場合、①内容はどの程度まで公表するのかについてです。 多くの自治体では、混乱や風評被害の恐れを理由に感染者の詳しい行動歴を公表していません。小西議員の質問に答弁もありましたけど、個人のプライバシーを考えたらなかなか難しい問題だと思いますが、一人でも感染者を増やさないという視点からすると、ある程度の情報公開はやむを得ないのかなと思います。 また、昨日の新型コロナウイルス感染症対策室の設置の市長からの発言の中で、市内に感染者が出た場合、発表しますと市長が断られておられましたが、市長の思いを再度お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 本来であれば、検疫、そして感染症対策というのは保健所が一括して管理して行うものだと思います。しかし、昨今の感染状況を見てみると、特に大阪のライブハウスなどは200名になんなんとする方がその場で感染している。ならば、それを言わなかったらどうなるんだというフェーズに変わってきています。昔は武漢に行ったことがありますか、ないですか。渡航歴があるかないか、そういうことでありましたが、国内感染の大衆感染になっている以上、私は本来的には公表すべきではないというふうに考えておりますけれども、これを市民から守るためにはある程度の公表をしないと市民を守れないと判断した場合は発表させていただきたいというふうに思っております。 問題ないと思われるケースもあるかもしれません。これはもう全く遠隔地で総社市民と接触がないであるとか、ただ住所だけが総社市であるとか、そういうふうなケースならば発表しない方が妥当だと思いますけれども、総社市内であの催しに行った、あるいはどこそこに行ってどうのこうの、濃厚感染の疑いがあるというようなことになったら、これは公表した上で全市民で守っていきましょうということになると思います。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 分かりました。市長は今、大阪の例を出されましたけど、クラスターのことだったと思うんですが、そういう意味でいうと総社にはどこにそんなところがあるのかなという気もしますが、それは総社なりの、市長なりの判断でやっぱりある程度は発表してほしいと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 次、②に移ります。 公共施設、教育施設ではどのような具体的な対応をするのかについて。 先ほども申しましたが、公共施設、特に市役所なんかは日頃から不特定多数の方々が出入りされます。いい意味で市役所はセキュリティーが優しいと思います。例えば市長室に分からない人が来ても普通に行けたりしますし、いろんなところに行けます。しかし、今回のようなことがあった場合はそのことが逆に不安に感じることがあると思います。既に具体的な対応について協議、決定していることがあるんだと思いますが、お尋ねいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 担当部長から答弁します。 ○議長(劒持堅吾君) 保健福祉部次長。 ◎保健福祉部次長(吉田啓君) 命により、私からお答え申し上げます。 御質問ございました感染者が市内で発生した場合の公共施設での対応でございますけれども、県からどのような情報が提供されるかというのは先ほど市長からも申し上げたように様々なケースがございますが、私どもとしては明らかにされる情報のもとで市民を守るためにできることに全力で対応してまいる所存でございます。 その上で、仮に市内公共施設において感染者が確認されたということが把握された場合には、備中保健所と緊密な連携を図りながら、施設の一時閉鎖や利用者の接触の状況の確認など、感染防止のためにできることを対応してまいりたい、そのように考えております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 御答弁いただきました。今の段階ではそういうことなんだと思うんですが、これもちょっと申し訳ないんですが、イメージの話で申し訳ございませんが、公共施設、教育施設の幅が広うございます。今までこういうことは起きてないんですが、もし何かあったときの連絡の仕方とすれば、例えば教育委員会みたいなところでしたら、学校へ教育委員会から通知したら終わりみたいな、こういう紙媒体で言って終わりぐらいなことが今までは多かったように思うんですけど、今回はちょっと違うのかなと思いましたので、今までとは別の、少し大胆な発想で対応が必要だと思うんですが、再度お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 教育部長。 ◎教育部長(服部浩二君) 教育施設につきましては、現在も休校を開始しております。もしこういった学校施設で感染が発生した場合でございます。 現在、一斉の休校・休園中と申しましたけれども、一部の保育、養育に欠ける児童生徒の皆さんは受入れをしておるというような状況でございますので、もし学校園の教職員や休校、休園以降も通学、通園している児童、園児が感染したということでありましたら、完全な休校、休園が、閉鎖が必要になってまいりますので、通知、電話やペーパー1本でそういった措置をするということにはならないと思います。そういった事例が起こりましたら、関係の機関との協議も必要になりますし、現場へとりあえず我々向かいまして、対応を協議するということになると思いますので、そのあたりは感染拡大を防止することがもちろん最優先でございますので、教育施設についてもしっかり対応していきたいと考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 御答弁いただきました。よく分かります。今までとは皆さん違う、市長もレベル5と言われていますので、みんなで一緒に対策をしていかなきゃいけないと思います。 ただ、私がイメージで思ったのは、そこにもポンプ式のこういうやつがあるんですが、川崎医大に行くとしょう思うたらできなかって、手を入れたら勝手におりてくるみたいなこともありましたし、もっとセキュリティーがすごいところは指で押さえられないように張り紙がしてあったり、エレベーターですけど。病院でしたけど、そういうこともされてますし、空港なんかに行くと赤外線で熱を感知するとか、いろいろありますので、本当に総社市内に起きたらもうワンランク上の対策が必要になってくる。そう思って質問させていただきました。申し訳ございませんでした。 次の3番に移ります。 公共施設以外への対応はどうするかについてでございます。 もちろん民間施設に対して市の方からお願いはできても、強制力も何もございません。それは無理だと思います。しかし、先ほどLRTの話がありましたけど、駅とか、うちでいうとリブとか商業施設がいろいろあるんですが、その方が多くの市民も行かれてますし、密度も高くなっていると思いますが、そういう公共施設以外への対応で何かお考えはありますか。お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。
    ◎市長(片岡聡一君) これは一概に申し上げることが非常に難しいケースでございますが、これから公共施設以外でも人が多く集まったりとか、室内で長い間密閉されるであるとか、そういうものは控えてもらいたいという気持ちは持っておりますので、それをどうやって伝えていくかについては、これは強制力も何もありませんが、市としてどういうステートメントを出していくのかということをこれから考えて、早急にやってまいりたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 御答弁いただきました。市長の言われるとおりで、強制力も何もないんですけど、安倍総理がテレビの前で全国に発表したというのは多分私の生涯の中で初めて見た光景でしたので、やっぱり今はそういう緊急な時期にあるということは国民全体で認識しなきゃいけないのかなというふうに考えております。 じゃ、次の項目に移ります。 イベント等の中止、延期は考えるのかでございます。 今、申しましたように、2月27日の安倍総理の全国に向けての発言によりましてイベントの中止、延期は加速度を増してまいりました。今回の質問を考えていた頃にも、卒業式はどうするのかなというふうなことも考えていた時期でしたが、早々に対応していただきました。これから感染が出ないことを祈るばかりですが、心配されますので、今後の行事についてどのようにされるのかお尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 政府が26日に総理から発表がございましたけれども、市として今後2週間は大規模なイベント、コンサートなどなどは自粛及び規模縮小ということでやってもらいたい。また、その考え方をさらに市民に伝えていくということを行ってまいりたいと思います。 卒業式については、さきに発表したところではございますが、この議場で改めて卒業式の在り方については申し上げさせていただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 教育部長。 ◎教育部長(服部浩二君) 命によりまして、御答弁差し上げます。 学校園で3月に予定しております卒業式の取扱いということでございます。 現状では、予定しておりました日にちに卒業式は行うと。ただし、出席は卒業生とその保護者並びに教職員までということで、通常来賓の方々をお招きしてということでございますし、卒業生以外の在校生も一緒になった式典ということが通常でございますけれども、そういった規模を縮小して時間も短縮してということで指示を出しておるところでございます。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 御答弁いただきました。申し訳ございません。自分が来賓で呼ばれてないんで、中止になるんかと思ってました。申し訳ございません。 イベントにつきましては、自分の頭の中ではれんげまつりのことを思ってたんですが、今市長が言われたように2週間ですから3月中にはまだ行いませんので、まだ未定ということで承ります。 イベントにつきましては、れんげまつりもそうでございますが、やっぱり主催者が決めることですので、なかなか市長の判断ですぐにどうこう言うことはできないと思うんですが、もし中止するのであれば、ある程度中止の対応もできる時期で判断をするのが大事だと思うんですが、そのあたりは市長、どうお考えですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) おっしゃるとおりです。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) ありがとうございます。すみません、余り早かったので、次の頭が行ってなかった。 イベントや会議に関連して、感染に対して私が考えるに、総社市役所で一番リスクを背負っているのは市長自身ではないかなと思います。先ほど市長はレベル5と言っておられましたけど、私も2万8,000人の中の一人なんですが、2月23日は市長は京都に出張されてました。その後も公務等で市外いろいろなところに行かれております。 ちょっとここからは昭和の人間的な発想で申し訳ございませんが、やはり有事の際にはトップというのは陣地に残っていただいて迅速な対応ができるというのが、昔の考え方で申し訳ございませんが、思います。今は本当に一大事だと思いますので、今は市長にはどんと構えていただいて、例えば一例ではありますが、密室が危険だと今さっき言われましたけど、市長帯同も一時的には中止していただくとか、そのようなささいなことなんですが、今は市長は本部に残って陣頭指揮をとっていただきたい時期だと思うんですが、市長のお考えをお聞きします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 幾多の役割を持っておりますから、私が外出するときは第1代理者を副市長、第2を中島政策監ということで、その組織体制は整えた上で出張は出張としてやってまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 御答弁いただきました。市長言われるとおり、ちゃんとした組織というのはトップがいなくなってもちゃんと対応できるのが組織だと思うんですが、やっぱり西日本豪雨災害のときに片岡市長におかれましては毎日対策室に顔を朝晩出されて対応していたことを思い出しましたので、それに匹敵する災害だと私は思っておりますので、そのようなことをお願いしたいと思って質問させていただきました。 何かもう一回答えがあればお願いします。もういいですか。じゃ、よろしくお願いします。 じゃ、最後に移ります。 総社市の災害救助支援条例についてですが、①につきましては割愛させていただきまして、②に移ります。 新たな政策が必要だと思うがどうかということなんですが、今回の感染症対策につきましては総社市災害救助支援条例は該当しないかなと思います。しかし、近年サーバー攻撃など人災も多様化してきています。世界がコロナウイルスで大変な時期にミサイルを発射したりする国もある、こんな時代でございます。 市長は日頃から言われています。想定外はないと例えられていますが、新たな想定をした政策が必要だと思います。本市においては、全国に先駆けて大規模災害被災地支援条例により全国の支援を行っております。この条例があることによって、いち早く全国各地に飛び回っておりますが、今回の感染症対策についても、具体的なことはまだ分かりませんが、新たな政策があればまた迅速にもっと早く動けたのではないかと感じたんですが、どのようにお考えでしょうか。お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これから予算の話になってまいります。それで、我々は感染症に対しては条例を持っておりませんから、これを専決で行えるのか、あるいは臨時議会を開くのかということが今議会また、会期が残っておりますが、焦点になってまいります。 そういう意味であれば、感染症ということで国がある程度指針を定めたものについてはその予算の執行権についてなどなど、柔軟な条例は持っていた方が良いかと思いますので、また今後のことについては議会とよく相談をして、協議をするべきだと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 御答弁いただきました。大規模災害被災地支援条例を作るときにも、市長から言われたときには何を作るのかなというふうなことも一方では思ってたんですが、できてみますと本当に良かったというか、役立っているというか、思っておりますので、今回のことも市長が日頃から言われています想定外はないというその考え方で対応していただければと思います。 もう一点、今回の質問というのは人命第一ということで質問させていただきました。昨日、三宅議員の方からの質問とちょっと重複する部分があるんですが、私も知人の中に中国の企業から製品を仕入れたけど、入ってこないからできなくなった。また、今度中学校に行くから自転車を購入しようと思ったら、部品が来てないから入学式に間に合いませんとかという、本当に身近なことが起きております。感染症がいつまで続くのか分かりませんけど、長引けば長引くほど産業にも影響を及ぼしてくると思います。 昨日の三宅議員への答弁で大体のことは市長から答えられましたが、再度聞くとすれば、市長は三菱自動車のときにはいち早く対応されたと思います。全国初めてでしたので、当時NHKの本社から取材に来られたりして、私たちはびっくりしたんですが、今回もそのような対応も頭の中にありますか。お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 頭の中にあります。ありますが、これはちょっと待ってという感じで対応した方がいいと思います。 今、例えば新型ウイルスにかかった、あるいは疑いがあるという方々に対して政管健保、社会保険は傷病手当ということで休業補償、雇用保険みたいなものを民間保険は持っております。民間というか、社会保険は、です。ただ、国保の方についてはそれがございません。国保の方がその疑わしきになって働けなくなった場合、傷病手当、雇用保険みたいなものは単市持ち出しということになります。 そのようなことがあるので、私はこの件に関しては昨夜、加藤大臣とも話をしまして、全国市長会の方から国に対して市が持ち出す傷病手当の単市分については国が持つべきじゃないか、国が持つべきだよということを提言させていただきました。今日、事務次官と全国市長会、知事会との会議がありますが、それが今回のテーブルにのるということになっております。 様々な政策や補助、それから助成というものが来週の頭に政府から取りまとめて出てくると思いますので、それを見た上でその埋めるものがどこにあるのかということを考えて、これはもう勇気を持ってやるという部分もあるかもしれませんが、そのときにはどうぞよろしく対応方お願いしたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 三上周治君。 ◆3番(三上周治君) 力強いお言葉をいただきました。当時は本当に三菱の関係で動いたときに賛否両論ありましたが、今となってはあのことが良かったということが起こっております。 今起きていることも、先ほど申しましたけど、一国の総理大臣がテレビでやるということは本当に非常事態です。市長もレベル5と言われましたし、やっぱりもっともっとみんなで今の状況を把握しながらすることが大切だと思いますので、よろしくお願いします。 人生百年と言われる時代ですが、本当に一方で想像もできないことが起こっております。総社市民が健康で安心で暮らせる総社市を作っていただくことをお願いして質問を終わります。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) この際、しばらく休憩いたします。再開は午後1時といたします。              休憩 午前11時42分              再開 午後0時58分 ○議長(劒持堅吾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、15番村木理英君の質問を許します。 村木理英君。              〔15番 村木理英君 登壇〕 ◆15番(村木理英君) 議長に発言のお許しをいただきましたので、早速質問に移りたいと思います。 今日は公有財産の有効な活用についてということをテーマに質問を申し上げたい、このように思います。 老朽化した公共施設、この総社市役所もそうですけども、今、庁舎建て替えの議論が高まっておりますが、ほかにもいろんな建物があるわけで、老朽化した公共施設、いわゆる公有財産を今後どういうふうにしていくのかということをお尋ねしたいと思います。 まず、公有財産について維持、更新、再編整備、新設の観点からどのようにお考えですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 村木議員の御質問にお答えをいたします。 今年度まででビッグファイブと言っていたビッグスリーが完成をする。そしてさらに、将来に向かって新庁舎の建設などなど、新しく建てるものというものが完成あるいは着工ということになってまいります。 そこで、我々はファシリティマネジメント、役割を失った建物についてはこれを倒す、廃止にしていく。これは一つ一つ吟味しながら、平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画、この基本方針の中にあるものをバイブルとしながらFMをかけていくという方針で臨んでいこうと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 村木理英君。 ◆15番(村木理英君) 市長からファシリティマネジメント、FMについての御答弁をいただきましたが、私が申し上げているのはむしろその前の段階でありまして、これから必要であろうとする建物、例えば美術館博物館であるとか、いろんな施設を新設する場合もあるでしょうし、また図書館であるとか市民会館もそうですけども、新たに造りかえる場合もあるでしょう。そういった建物を造るときに、どういった手法を用いて建て替えるというお考えですかとか、そういう建物はこれからも必要にないんだと思われているとか、そのあたりのことを確認したいんですけども、いかがでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは安価で建てられ、またアイデンティティーも手放さないと。相反する発想でございますが、そちらの双方をどう選んでいくか。状況に応じて柔軟に対応していくということであります。 ○議長(劒持堅吾君) 村木理英君。 ◆15番(村木理英君) 必要である建物は造る必要があるというお考えであるということでよろしいでしょうか、市長。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) そのとおりです。 ○議長(劒持堅吾君) 村木理英君。 ◆15番(村木理英君) そうなってきますと、その建物をどういう手法で建てるかということを議論していかなきゃいけないと。合併特例債という有利な起債がもうなくなるわけですから、その制度すらなくなるわけですから、どういった制度を用いてそういったものを今後市で造っていくのかというところを市長、どのようにお考えなのかということなんですけど、いかがでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) PFI、PPP、様々な手法をむしろ我々素人じゃなくてプロフェッショナルの考え方なども聞いて柔軟に考えるべきだと思っております。合併特例債が末尾を迎えますので、それ以後のこともありますから、これは考えるべきだと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 村木理英君。 ◆15番(村木理英君) 市長の答弁の中にPPPという答弁がありましたが、いわゆる官民の連携事業という制度があるわけで、全国的に見てみますと大体平成30年度の統計で666件ですか。それで、金額といいますともう7兆円近い金額でその事業が投資されているという実績が残っているわけです。 そこで、そういった民間活力を用いて総社市の行政と連携をして、そしてそれぞれのお互いの強みを生かすことによって最適な公共サービスを提供し、それを実現して地域の価値や住民の満足の最大限を図るものというのがPPPというふうに考えているわけですが、私は総社市の事業所さんとも連携をして、総社市内でこの制度を用いてこれから市の公有財産を活用して建物を造っていくであるとか維持をしていくであるとかということも十分可能性としてはあるんではなかろうかと、このように私は考えますが、市長、その辺はいかがですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) そういうものもあるし、そういうものが適用できないエリアもある。今、総社市は右肩上がりと言っておりますけれども、それを建てる場所であるとか、与えられた人口密度であるとか、そういうものも大きく影響しようかと思いますが、これからは、総社市は今まではある片隅の田舎みたいな感じがあったかもしれませんが、そういう手法も我々は民間の方々が参入し得る市場になりつつあるのではないかと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 村木理英君。 ◆15番(村木理英君) 市長のお考えの中にも、民間事業が施設を建設して維持管理を運営するであるとか、そういった手法を考える余地は十分にあるというふうな御認識だということが確認できたわけです。 そうしますと、総社市の非常にこれがよく今議論が出てきているのが美術館博物館等大きい施設というのがあるんですが、いきなり大きいものから新しい手法を用いていくというのはちょっといろんな難しい面もあるんじゃないかなということを思いまして、非常に身近なところからそういう制度を生かせないかなというふうに私は考えるわけです。 ちょうどいじりの認定こども園ができて間もなく1年になります。しかし、逆にその1年間、旧井尻野幼稚園の跡地はほったらかしになっているわけで、これが公有財産の有効な活用になっているかということを例にとってみると、そこにもやはりこういう制度を用いて何か地元の要望に応えるような施設を建てるという方法もあってもいいんじゃないかなと、私はそのように考えます。 そこで、具体的に井尻野幼稚園の跡地のことを例にとってみますと、あそこは調整区域ということもあったりするわけで、なかなか規制がかかってくるかも分かりませんけれども、その中でいろいろやり方があるんじゃなかろうか。例えば医療施設を併設するであるとか、福祉施設を併設するであるとか、また生活と福祉の連合したものを建てるであるとか、教育施設を造るであるとかといったものを民間に施設を造っていただいて、さらに民間がそこである程度の利益が上がるような形にして、しかしその中で総社市がやろうとしているところが組み込まれているということを考えるべきじゃないかなという可能性も十分にあるんじゃないかなと、そのように思うわけです。 そういった具体的な話にどんどんこれから落としていってやるべきじゃないかなと。地元では、井尻野幼稚園跡地は防災拠点にしてほしいという要望が非常に高いわけです。防災拠点であれば、防災の倉庫であるとか、倉庫であると防災倉庫を作るだけではなくて民間に倉庫を作ってもらって貸し倉庫にするであるとか、そこで民間は利益を上げていくとか。あるいは、何らかの研究所を作るであるとか、防災の研究所を作るであるとか、何らかのそこで利益を上げていくであるとか。やはり利益が上がっていかないと民間としてはなかなかやろうとはしないと。しかし、その中に総社市にとって非常に意味ある施設を取り込むということを実際やってみたらどうかということです。 だから、福祉的な、例えば公営住宅を造るであるとか、いろんな手だてはあると思うんで、そこら辺を今後市長、研究する、あるいは実際そのことをやる方向で考えるというようなところのお考えはございませんか。いかがですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 村木議員の質問を聞いていると、だんだんその気になってくるというか、そういうムードを持たれていると感じました。 実際、あそこのエリアは一段高くなっておりますから、残すべき場所であると思います。しかし、調整区域ということもありまして、使い方が限られておりますので、調整区域であれば我々公共が介入するというのが一番の近道でありますけれども、その建設方法についてはおっしゃったように倉庫をレンタルしてもらえるところがあるかどうかなども考えて、一番嫌なのはPFIで作ったけど空き部屋になって塩漬けになる。二次的な政治問題になっていくというのが一番つらいところでありますから、そういうことも鑑みながら考えていく。柔軟に対応していく。良いと思ったら勇気を持つということも必要だと、今、質問を聞いて感じました。 ○議長(劒持堅吾君) 村木理英君。 ◆15番(村木理英君) 非常に前向きな御答弁をいただきましたが、結局今総社市内にない施設で総社の市民の皆様が希望されているもの、加えてそれが利益が上がってくるものというマーケティングを十分に調査するというところ、そこをちゃんとしとけばこれは十分成り立つ話だし、私が一番に申し上げたいのはもう限られた市の財政の中でそういう建物を造るという時代ではありませんので、民間の力をかりてそこで民間も稼ぐというのが大前提です。そこをちゃんと押さえて、民間にももうけていただける。地元にも有益である。そして、何よりも総社の市民の皆様に非常に喜んでいただける施設というのを考えていくという方向が、調整区域であろうが市街化だろうが、これはやっぱり総社市でやらなきゃいけないと私は思います。その決意はいかがですか、市長。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) そのような方法も含めて、取り入れるべきは取り入れて、可能であればやっていく勇気を持って進めてまいりたいと思います。一つ一つよく吟味しながら考えてやりたいと思います。そのときは相談に乗っていただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 村木理英君。 ◆15番(村木理英君) 今日を境にまた新しい片岡市政が開かれることを祈念いたしまして、私の質問を終わります。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) 次に、10番高谷幸男君の質問を許します。 高谷幸男君。              〔10番 高谷幸男君 登壇〕 ◆10番(高谷幸男君) 10番高谷でございます。令和2年2月定例市議会一般質問最後の質問者でございます。議長に発言のお許しをいただきましたので、通告いたしております雪舟と古墳についてお尋ねしていきたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。 まず、1点目の雪舟でございますけれども、今年は総社市にとって何といっても雪舟の年、総社の年でございます。と私は思っております。 山口とか益田へ行きますと、雪舟さんということもあります。我々のところは雪舟くんというのもあります。これはいろいろあるということですが、生誕は1420年、これはどこの書類を見ても間違いはないんではないかな、このように思っております。 しかし、亡くなった場所あるいは没年、墓地、こういうふうなものについては記録がいろいろあってはっきりいたしません。ただ、確実な記録を見ますと永正3年に87歳、その説が一番多いわけですけれども、文亀2年、83歳というのもあるようでございます。それ以前のところもあるとかという話もありますけれども、よく分かりません。 そこで、本年は生誕600年、これはもう御承知のとおりでございますけれども、大変歴史の中でも一つの節目であろうと、このように思っております。市長も今回の行政報告の中にも生誕600年を迎え、11月には雪舟生誕地公園を開園し、新たな観光文化の発信拠点とするとのことでした。 そこで、画聖雪舟の生誕600年をどのように捉えられていますか。まずお尋ねしたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 高谷議員の御質問にお答えをいたします。 西暦1420年に雪舟が生誕いたしております。人の世もむなし、1467年、応仁の乱。いわゆる室町時代の幕末において公家のコントロールを失い、下克上、戦国時代、織田信長が登場する前兆となった群雄割拠の戦いが始まった大変世知辛い頃に生まれた1420年生まれの雪舟が西暦2020年、ちょうど引き算すると600歳ということになって、この生誕600年というのは総社市にとって非常に重いメモリアルな年だと思います。 我々総社市民がざっくり歴史観として持ち得ているものが幾つかありますが、作山古墳が今から1,550年前であります。それから、鬼ノ城、白村江の戦い、あの頃ですから、鬼ノ城が今から1,300年前という歴史観です。それから、そもそも総社という名前ができ上がった総社宮のいわれが今から820年前であります。福山城址が700年前、そして雪舟が600年前。義民がちょうど今から300年前ということでありまして、幾つかメモリアルなことが、総社市には我々が知り得て残していかなければいけないものがたくさんありますけれども、600年という重さ、長さというのは一つの大きな節目、区切り、総社市民として尊重すべき600年だと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) いろいろお教えいただきました。確かにそうでしょう。いろんな節目があります。それをいかに総社市として活用していくかということがこれから大事であろうと、このように思っております。 そこで次に、二つ目の雪舟生誕地公園に移ります。 具体的な活用方法などについて市民に、これからですけれども、周知徹底を図られていったらどうかなと。事前ですけれども、こういうものができますよということを市民は知らないと思います。できるだけ早く、少しでも概要をお知らせできればいいがなと思っておりますが、どうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これからせっかくやるわけでございますので、広く周知徹底してまいりたいと思います。 実際にどうやるかについては、大変長い間お世話になりましたが、野村部長が今答弁をもって最後ということになりますので、部長の方から答弁をさせていただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(野村周弘君) それでは、命によりまして雪舟生誕地公園につきまして御説明させていただきます。 これまで総務生活委員会の皆様からも御意見をいただいてまいりまして、設計を固めてまいりました。大きく雪舟生誕地公園については二つのゾーンを設けることとしております。 一つが雪舟顕彰ゾーンでございます。そこには交流施設を建てまして、雪舟像を作り、当時のあずまやを再現した建物を建設する予定にしております。そこでは雪舟の作品を展示するなど、そういったことをいたしまして、雪舟の功績を是非学んでいただきたいと考えております。 もう一点は多目的広場のゾーンでございまして、それは雪舟に限らず多くの市民の皆様にその場所に集っていただく、公園として活用していただくということを考えております。 今後の活用につきましては、雪舟顕彰ゾーンにつきましては市内の小学校の皆さんをはじめとして社会見学等で是非御活用いただきたいと考えておりますし、多目的広場ゾーンにつきましては地元赤浜の皆様ですとか県立大学生の若い世代ですとか、そういった方々を含めまして各種団体、事業者など、そういったイベントの開催も含めて、建設前の段階ではございますけれども、設計が固まってきた段階で周知活動については幅広に進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) ゾーンが二つできるということで、概要をそれぞれお話しいただきました。 長年の懸案でせっかくできる公園です。多くの市民にも利用していただきたい、このように思っておりますし、行政報告の中でも観光文化ということでございます。ということになると、観光についても少し広めていったらどうかなということを思います。 例えば、エージェントによって観光バスにそこへ来ていただく、そして雪舟を顕彰していただくということも大事じゃないかなと思いますし、今おっしゃいましたものにつきましてももう少し外にも広めていったらどうかなと、こう思いますけど、どうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 外にも大々的にPRしていきたいと思います。雪舟ゆかりのツーリズムというのをやろうと思っておりまして、詳しい内容については担当部長から答弁いたしますが、雪舟ゆかりのそれぞれの6市、例えば井原、益田、山口、防府などなど、広島の三原、そういうものと連携しながら発信していくということを今考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) この後、その話もしようかなと思っておったんですけれども。 ○議長(劒持堅吾君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(野村周弘君) それでは、命によりまして雪舟に関わるガーデンツーリズムについて御説明させていただきます。 雪舟サミットの構成市につきましては、我々総社市のほかに山口県山口市、山口県防府市、島根県益田市、広島県三原市、そして井原市の6市でございます。この雪舟サミット6市が連携いたしまして、国交省が行っておりますガーデンツーリズム登録制度に今般、共同で申請書を提出したところでございます。 このガーデンツーリズム制度につきましては、それぞれの自治体で持っております庭園ですとか公園、総社市の場合は宝福寺ですとか、今般整備いたします雪舟生誕地公園などを登録する予定といたしておりますし、そのほか、ほかの5市につきましても雪舟ゆかりの庭園がございます。そういったものをガーデンツーリズムということで一つのルートとして計画を申請いたしまして、観光を含め、市外から観光の皆さんに一連としてルートとして回っていただく。そういったことを目指して取組みを進めているところでございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) ちょうどこの後、顕彰のときにその話をしようと思ったんですけど、今言われました。せっかく長年期待しておった公園ですので、十分そのあたりをPRしながらやっていただければ結構かと思います。 次に、3番目に移ります。 雪舟の作品、これの発掘をしていきませんかということでございますが、天橋立なんかの国宝が6点、そして重要文化財も十数点あるようでございます。それから、伝雪舟とかというものもまだまだあるようでございます。トータル的に30点とも、あるいは50点とも言われております。 そこで、一つこういう話がございますが、御存じの方もおられると思いますけれども、市内の企業の会社の社長ですが、雪舟の作品を集めておられます。今、30点余り集めておられます。しかし、これは本物ではないであろうと。しかし、100点集めれば1点ぐらいは本物ではないだろうかと言う方がいらっしゃいます。これは分かりません。しかしながら、一生懸命集められておられます。テレビに出ましたけれども。そういうふうなものの中で、これからまだまだ市内にそういうものがあるのではないかという感じがいたしております。そういうふうな発掘をしてみてはどうかなと。もちろんないかも分かりません。 昨年10月に、若き雪舟の作品ということで山口県で発見されました。それがこういうふうな作品3点でございます。こういうふうなものも個人が保有しておったというものがございます。発掘してみませんか。どうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 現時点で、国宝6点、重文が19点、そしてその他が52点で、雪舟の作品は77点が世にあると立証されているものでございます。そのほか、私も市長になって何度か市民の方から我が家の蔵に雪舟の描いた絵があるので、これを鑑定してくれというふうに言われた。名前は言いませんけれども。それを教育委員会の文化課に回してみましたら、それはもう最近の人が描いた絵ですというふうに言われたことがあるんですけれども。 これも夢があっていい話なので、こういう情報を持ち得ている人、あるいは本当にその情報を知り得ている人などなど教えていただいて、そういうものがあれば挑戦してみたいとは思いますが、買うことはできないと思いますけれども、そういうものを発掘するというのはいいことだと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) もちろん本物はないかも分かりません。しかし、伝雪舟というのは市内にもございます。御承知だろうと思いますけれども、そういうものがあります。もしあった場合、もちろんこれは鑑定が必要でしょう。最近では、山鳥毛という刀が出てきまして、クラウドファンディングで買っていこうということで、何とかこれも成立するんではないかという感じもいたしております。 そうやってもしあれば、大変な額です。もう何億円だと思いますけれども、なかなか買うことはできませんが、少しそういうものも発掘しながら前向きに考えたらどうかな。せっかく600年の節目です。と私は思っておりますが、どうでしょう。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今、総社市の置かれた現状の中で、クラウドファンディングなどで雪舟の絵を買いとるというようなことは、今はその機ではないと思います。 ただ、発掘などにおいて、あるいは借りるとか、美術館を建設した上で展示スペースを設けてお借りしてそれを公開していくなどについては、これは積極的にやるべきだと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 確かに大きなものは大変な額になりますけれども、小品であればそんなに思うほどの額ではないということを聞いておりますので、もしあれば1点でも、県立美術館に1点ありますけれども、そういうのも考えていってもいいんではないかな、こういう感じがいたしております。御検討いただければと思います。 次に、4番目の慰霊祭ですね。これはどうでしょうかと思っておるわけです。命日も8月8日であるとか、あるいは9月16日であるとか、諸説いろいろございます。そのような中で、誕生日を含めた前後とかということになって、もちろんこれは市がする場合があるかも分かりません。あるいは、団体とする場合があるかも分かりません。あるいは、お寺さんがするかも分かりません。そういうふうなことも考えながら、何か、合同でももちろんいいわけですから、慰霊祭のようなものをして、一つの節目ですから、いいんではないかなと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 雪舟が亡くなった場所、雪舟サミットをやるたびに、一方井原市長が雪舟が亡くなったのは井原だと。それからもう一方で、島根県の益田市長が雪舟が亡くなったのは益田だと、そういうふうに言います。座長役をやっております私としては、井原市長と二人きりのときは井原、井原と言いますが、その3人が一堂に会したときには大変なことになるわけでございます。 今回、雪舟生誕、生誕ということで我々は公園を設けるわけでございますが、これも深い意味があって、いろいろ諸説がある中でやはり歴史のコンセンサス、総社が生誕地なんだということを明確化するということが一つの大きな役割でございます。 そういう中で、慰霊祭については我々が亡くなった場所ではございませんから、あえて慰霊祭、亡くなったことを祭るということはいたしませんが、オープニングのときにそういうものをいろいろ合財込めて顕彰をすると、そういう式典にしたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 皆さんも御承知のように、雪舟の碑というのが総社市分と岡山市分がございます。今、総社市分にある雪舟の碑のところは以前は水害が来ておったんではないかということで、あそこではないんではないかと、もっと山の上ではないかというお話もございます。それは分かりませんが。 そういうことがありますけれども、官民を問わず雪舟というこの言葉について非常に総社の市民は、あるいは企業、行政もおかげを受けておるわけです。ですから、先ほど言われたようにオープニングのときに何かをする、これも一つの方法でありましょうけれども、十分検討していただいて、何かをしてあげればと私は思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、5番目に移りたいと思います。 顕彰をどのように考えられておるかということです。 先ほど言われましたように、オープニングのときにやるというのも一つの方法でしょう。さらに、年間を通して何かやっていくという方法もございましょう。今、お話がありましたようなこともあるわけですけれども、雪舟サミットが今年の11月21日、22日ですか、計画されておりますけれども、公園ができてからというふうになると思います。ですから、公園は早くしてほしいなということをもちろん思いますし、先ほどお話がありましたようにガーデンツーリズム、これは確かに言われました6市、山口、益田ほか含めて申請されました。4月には恐らく認可されると私は思います。そうなると、観光振興にも一役買ってくださるんではないかなという感じがいたしております。 そこで、これから今言われました顕彰以外に何かほかに考えられておりますでしょうか。どうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) さらには、現在夏休み子ども水墨画展や文化協会が実施しております雪舟体験学習、そういうものをやっております。さらに、顕彰といえばそもそも毎日雪舟くんが9台総社市内を所狭しと走っておりますし、そもそもチュッピーは雪舟が描いたネズミの化身ということでもあります。そういった雪舟ネタでいろんなものを行政として発信でき得る限り発信していく。そのことが帰依するところ、雪舟の顕彰であろうかと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 今言われましたように、確かに毎日雪舟くんが走っておったり、いろんなことで年間を通してあるわけですけれども、ここを一つの節目として何か取り上げたらどうかなと思います。 御承知のように、雪舟は世界10大文化人の一人として旧ソビエト連邦あるいはルーマニアの切手になっております。それを名刺として多くの職員も使っておったと思います。そういうことももちろんあるわけです。やはり文化人です。文化人ですから、文化的な顕彰を私はすべきではないかなと、こういうことを思っております。 この市役所にも雪舟生誕之地という中国の文人画家の范曽さんの軸があると思います。今、額になっておりますかね。これも表に出して皆さんに見ていただくのも一つの方法ではないかな。今、八十数歳でまだ中国にいらっしゃいますけれども、文人画家では恐らく世界でも3本、5本に入る、そういう方であろうと思います。范曽美術館、これも西大寺にございます。会陽の前にはオープンして、3日間か4日間やります。そこには雪舟の絵が2点ございます。そういうこともあるわけなので、やはり一つの節目として何か本当に今年はこうだということで顕彰してはどうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今年、生誕600年でございますから、それに合わせてできる限り雪舟を顕彰する意味でやってまいりたいと思いますので、いろんな知恵をまたおかしいただきたいと思います。公園のオープンのときには、いろんな工夫をしながら盛り上げていきたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) よろしくお願いしたいと思います。 次に、大きい項目の2番目の古墳についてお伺いいたします。 市内には2,000とも3,000とも言われる古墳がございます。文化庁の保護、保存、活用、これも活用が少し前に出たような感じがいたしております。特に平成30年5月には日本遺産に桃太郎伝説として、なっております。その中にも作山古墳あるいはこうもり塚古墳が入っておるわけですけれども、今後どのように古墳全体を取り組んでいくかということになろうかと思います。 この4市、岡山、倉敷、総社、赤磐でリーフレットも作ったり、あるいはパンフレットを作ったり、岡山市はジャンパーを作ったり、いろんなことをしながら観光対策をやっております。もちろん民間でも地場のホテルが8社、一生懸命観光していこうというようなことがございます。 総社でも、私は新しく知った、何年か前ですけれども、一丁ぐろであるとか茶臼嶽であるとか、こういう古墳も秦の方には出てまいりました。非常に古い古墳でございます。そうすると、何か今後全体的に古墳をどういうふうに取り組んでいくか、そのあたりはどうでしょう。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 総社市内、本当に古墳が様々なところで発掘されております。新しいところでは秦の一丁ぐろ古墳、これも本当にすばらしいものが発見されて、今、秦の方々の努力によって歴史保存会などが発足をされ、多くの観光客が来ているということも事実であります。 そういう中で、今年度4月に文化財保護法が改正されます。私自身も全国史跡協議会の副会長、中国史跡協議会の会長という役割を拝命しておりますけれども、これまでのように古墳や文化財の捉えを保存していくだけ、保存のための法律という見地から今回改め、これを活用していこうという法律に変わってまいります。ということは、我が市の大小含めて800基の古墳が確認されておりますけれども、それらをどうやって有効活用していくか。これがこれからの我々の考え方の主軸になっていくと、そう思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 確かにたくさんの古墳がございます。これについて、古墳なり文化財を考えなく観光は総社はできません。しかしながら、文化財を、古墳を担当しておる職員が徐々に減っております。古代吉備文化発祥の地と言われるところですけれども、今の職員体制ではなかなか無理ではないかなと思います。 今後、企業誘致も次々と決まってきます。そうすると、いろんな調査もしなければなりません。トレンチであるとか事前の調査、伐採もありましょう。そういうふうなものの中で、例えば職員の対応はどのように考えられますか。お尋ねします。
    ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今議会で観光という見地から、あるいはLRTという見地から、交通の利便性という見地、あるいは自転車もしかりでございますけれども、そういうものの中に古墳、それから文化財というものを織りなしていく。そういうときに、庁舎内の職員をどこに収れんさせていくか。観光でまとめていくのか、交通戦略でまとめていくのか、従来型の文化課でまとめていくのか。よく戦略を練って、おっしゃった古墳であるとかそういう文化財も含めたチームというのをこれから、機構改革までとは言いませんけれども、特化したものを作っていくということがこれからのテーマだと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 例えば今日の辞令ではありませんが、兼務であるとかプロジェクトチームであるとかということも必要ではないかなと思います。十分対応できるような体制が必要ではないかな、こう思っております。よろしくお願いしたいと思います。 次に、2番目の作山古墳、これについての発掘調査はどうでしょうかということをお尋ねしております。全国第10位ということになっておりますけれども、ベストテンを見ますと岡山市の造山、そして総社市の作山、この二つが地方自治体の管理であって、あとはもう宮内庁の管理で手が出せません。というようなことになっておろうかと思います。 我々の作山については、葺石とかはにわ列、こういうようなものが認められて、盗掘孔はないようでございます。内部が非常にきれいなままで残っておるというようなことになっておろうかと思います。大正10年3月に国の史跡ということになって、これは岡山市と一緒になっております。造山と一緒に。幾度となく調査が始まっておるんですけれども、具体的な実績というんか、書類とかそういうものができておらないと思います。 そこで、はにわも5,000本とも言われております。大変なものだと思います。そのような中で、岡山市の造山が文化庁の許可を得て発掘調査を今いたしております。もちろんその近くの古墳もそうですけれども。そうなると、うちの作山も時間とお金と何とかがあればできるかも分かりませんが、一度にはもちろんできません。そこで、計画を立てながら、あるいはスポンサーを探しながらやったらどうかな。もう百年の大計ではありませんが、そういう年数を立てながらやっていって、観光対策も一つじゃないかな、このように思っております。 大阪の大仙陵古墳、いわゆる仁徳天皇の古墳でも、世界遺産になってというもの、非常にたくさんの方がお見えになっております。外からでは普通見えませんけれども、空撮もあり、いろんな方法で非常に観光対策にも役立っておるということでございます。 作山を掘ればそうなるかということはすぐ言えませんが、そのあたりを考えて、計画的にやったらどうかと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは非常に難しい問題であるが、一方では夢とロマンが、もう総社の全ての歴史あるいは世界の歴史、日本の歴史をも変える、そういう可能性を秘めております。 この答弁用紙には難しいと書いてあります。恐らく難しい。大変難しいと。読んだだけでも難しいと書いておりますが、なぜ難しいのかということを知らしめる必要もあるし、ただ分かっていないということも多くあります。じゃあ一体、10億円とも言われている発掘予算が本当に正しいのかどうかというのもまだ分かっているわけではありませんし、本当に未盗掘であるかどうかということも定かではないですし、多分そうだろうという話であって、不確かなところが多過ぎます。 ですから、私が掘る掘らない、発掘するしないはちょっと置いといて、どういう可能性があるのか、どこまでならできるのかというところまでは文化庁あるいは県ともよく相談してみたいと思います。それがどういう調査結果であったかということを市民の方に知らしめるというところまではやりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) できれば少しでも調査していきたい。今までよりは少し掘り下げていきたい。そんな気が私はしております。県も、先ほど市長が言われましたように文化財保護法が改正になって保存大綱ができました。それによって、総社市も同じようなことをやっていかなきゃならない地域計画というのがございます。そうすると、それによって地域総がかりで保護、保存、活用ということで、次の時代に継承していくということが大事であろうということになっておろうかと思います。 工夫しながら少しでも発掘調査というか、今までより一歩進んだものをやっていただけるように要望しておきます。よろしくお願いしたいと思います。 そして最後に、3番目にお尋ねしております小山古墳です。 これについては、もう新聞等で出ておりますように円墳とか帆立貝形の前方後円墳とかということも言われておりますけれども、葺石やはにわが十分写真でも見てとれます。大首長の墓ではないかということも言われておりますし、造山、作山の歴史を変えるとも言われております。 調査団の方も市長のところに要望に来られまして、できれば現状保存していただきたいというお話があったと思いますが、そのあたり、ここのどういうふうな保存方法を考えられておりますか。お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 基本的には、小山古墳の発掘されたスペースを市が買い取って、市の力でというか、マンパワーで発掘をしたいと思っております。 この古墳はちょっと特徴的な仕組みになっておりまして、その形、形状や年代とか、小山古墳の詳しいこと、そしてその後については中田部長の方から、今回人生最後の答弁になろうかと思いますので、答弁してもらいます。 ○議長(劒持堅吾君) 産業部長。 ◎産業部長(中田暢彦君) 命によりまして、私の方から答弁をさせていただきます。 このたび発見された小山古墳について御説明を申し上げます。 まず、経緯でございますが、ある事業者の方がそこを資材置き場にしたいということが契機で、それでは文化財埋蔵地の確認をしなければならないということで、昨年の5月23日に申出がありまして、9月30日に届出をいただいております。そして、11月11日から掘り進めておるところでございます。 その結果でございますが、吉備の中枢にある古墳であるということ、それから市長が申し上げました帆立貝式古墳、上から見るとホタテガイのような形をしておるという古墳でございます。そして、吉備の武人クラスのお墓ではないかと。そして、3m下に武具などの副葬品があると。そもそもは平地であったものを土を盛り上げて造っている古墳であるというものでございます。非常に貴重なものであるというふうな認識で、調査団の方々の申し入れも受けとるというところでございます。 今のところ、以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 総社においては大変な古墳ではないかなという感じがいたしております。先ほど言いました作山古墳とそれからこれも関連づけられるというふうな感じがいたしております。できれば、こっちの方が小さいわけですので、面積的に小さいから用地もそんなに大きな額ではないということを思いますので、市が購入し、保存し、活用するということが大事であろう、このように思っております。 全体的に古墳は古代の謎ということになると思いますので、それぞれ解いていきたい。解いてください。お願いしたいと思います。 以上で、一般質問を終わりますが、とにかく雪舟の偉大さ、これについて我々もそうですが、市民の方にも再認識いただきまして、顕彰に努力していきたい。このように思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) 以上をもって、本日の日程は終了いたしました。 3月6日の本会議は午前10時定刻に開議いたしますから、全員の御出席をお願いいたします。 本日は、これをもって散会いたします。              散会 午後1時50分...