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12月05日-02号

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  1. 総社市議会 2019-12-05
    12月05日-02号


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    令和 元年11月定例会          令和元年11月定例総社市議会会議録(第2号)             〇令和元年12月5日(木曜日)1. 開 議 令和元年12月5日 午前10時 0分2. 散 会 令和元年12月5日 午後 4時56分3. 出席又は欠席した議員の番号及び氏名   出席議員   1番 山田 雅徳        2番 溝手 宣良        3番 三上 周治   5番 萱野 哲也        6番 三宅 啓介        7番 岡崎 亨一   8番 深見 昌宏        9番 小川 進一        10番 高谷 幸男   11番 小西 義已        12番 難波 正吾        13番 小西 利一   14番 津神謙太郎        15番 村木 理英        16番 頓宮美津子   17番 赤澤 康宏        18番 名木田正昭        19番 加藤 保博   20番 根馬 和子        21番 山口 久子        22番 劒持 堅吾4. 職務のため議場に出席した議会事務局職員の職氏名   議会事務局長  三 村  和 久        同   次長  小 原    純   同 議事係長  西 槇  昌 志        同議事係主査  鎌 田  美 保   同庶務調査係主任森    康 一5. 説明のため出席した者の職氏名   市長      片 岡  聡 一        政策監     中 島  邦 夫   総合政策部長  野 村  周 弘        総務部長    難 波  敏 文   市民生活部長  新 谷  秀 樹        文化スポーツ部長中 村  義 弘   保健福祉部長  河 相  祐 子        産業部長    中 田  暢 彦   建設部長    林    圭 一        環境水道部長  川 原  玲 子   教育長     山 中  栄 輔        教育部長    服 部  浩 二   消防長     中 山  利 典        総務課長    弓 取  佐知子6. 本日の議事日程   第1 一般質問7. 議事経過の概要   次のとおり              開議 午前10時0分 ○議長(劒持堅吾君) ただいまの出席21名であります。 これより、会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 なお、諸議案に対する質疑の通告期限を本日午後1時までといたしますので、通告されます方は時間厳守でお願いをいたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(劒持堅吾君) では、まず日程第1、一般質問を行います。 今議会では13人が一般質問の通告をされておりますので、お手元に配付いたしております一般質問通告者一覧表に記載の順序により、本日は高谷幸男君から溝手宣良君までの5人、6日に頓宮美津子さんから山田雅徳君までの5人、9日に津神謙太郎君から三宅啓介君までの3人の予定で進めさせていただきます。 では、まず10番高谷幸男君の質問を許します。 10番高谷幸男君。              〔10番 高谷幸男君 登壇〕 ◆10番(高谷幸男君) おはようございます。10番高谷幸男でございます。 偶然ですが、今議会も8月議会と一緒にトップバッターでございます。どうぞよろしくお願いします。緊張しておりますが、市長、教育長にお尋ねしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。今回は、もう一つ偶然がございます。それは、今回質問いたしておりますが、今から5年前の平成26年9月議会におきましても、片岡市長、教育長、議長、そして私、この4人が同じように、進行をしてくださり、質問し、答弁いただくようなことで、総合計画あるいは教育問題があります。5年経過いたしておりますので、少し思うような回答が返ってくるかなということも思っておりますけれども、よろしくお願いしたいと思っております。 前置きはこれぐらいにしまして、議長の発言のお許しをいただきましたので、それでは今回は大きく3点、第2次総合計画につきまして、そして教育につきまして、そして犯罪被害者の支援につきましてお尋ねしてまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 まず、大項目の1番でございます。第2次総合計画、これのことについてでございます。 総社市の指針であります総合計画、平成27年12月21日に可決いたして現在に至っておるものでございます。この前期の総合計画も来年度で切れます。そうすると、後期の計画を来年度は立てていかなければなりません。国なり県なりの方針もそれぞれあるんではないかと思いますけれども、さらに今ある前期計画、これの目標数値等々もあるわけで、こういうものも見直ししながら新しい計画を作る、こういう手順になるんではないかと思いますが、どのような方針で策定されますか。まず、お尋ねいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) おはようございます。 高谷議員の御質問にお答えをいたします。 いよいよ私の新しい任期の初めての一般質問ということになりますんで、気合いを込めて答弁したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 いよいよ令和3年から令和7年まで、基本計画の後期ということになってまいります。そもそも、この基本計画を立ち上げるときの考え方、明確にビジョンを示していこうと、分かりやすいものにしていこうと。間違っても株式会社何とかみたいな、そういうのを作る会社に委ねて作ってもらった上で、それを手直ししていこうみたいなことは駄目だと。職員全体のみんなの手づくりでやっていこうということで、大目標を岡山県の中で新たな新都心だよと。さらには、福祉、全国屈指の福祉文化先駆都市を作るんだよということをばんとうたい上げていこうということでございました。それを今進めているわけでございますけれども、幾つか、この前半戦の今最終段階になっておりますけれども、後期に向けて変えていかなければならないものが出てきております。 その第一は、これだけ昨年大災害を受けて、関連死も含めて10名の尊い命を失ったと。このことに基づいて、安全性、安心、市民をどう守るかということをもっと色濃くしていこうという部分が一つ。これは、五つの基本目標の中に、全て安心してということを文言の中に入れさせていただきました。 それから、人口ビジョンについては、くしくも昨日の17時15分、閉庁時の人口がまた6万9,300人を超えまして、昨日の閉鎖時点で総社市の最大人口をさらに更新しました。これ、基本計画の中にうたってある人口の目標値を前倒して増えていっておりますので、そこの部分はやっぱり変えていく、人口ビジョンを変えていくということになりますけれども、ただ私が施政方針演説で申し上げましたように全てが増えていくエリアではない。その減っていく部分について、色濃くビジョンを示していく。 そして、福祉先駆都市と言っているわけでございますから、本当に弱い立場にある方々に対して寄り添うということをキーワードに、さらにその部分を色濃くしていく。そういうものを織り込みながら一元化をしていく。行政も一元化し、地域においても一元化していく。そのような弱い立場にある方々に対する寄り添い感というものをさらに色濃くしていくような後期計画であるように練り上げてまいりたいと考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) お答えいただきました。 たまたまこの総合計画の担当が総務生活委員会でございますので、これ以上詳しいことはお尋ねしないつもりでございますが、十分御検討をいただきまして、立派な後期計画を作っていただければと思っております。 次に、②番でございます。 現在の財政状況などから計画された中期財政計画、これから見て、前半は先ほどおっしゃられました災害、これの復興、そしてその後は福祉の問題、そして市庁舎の建設、これが出てこようかと思います。都市像具現化のために、先ほどおっしゃられましたものもですが、何点か政策的に進められる事業がございましたら、お教えいただければと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) いよいよこの中期財政計画の令和元年から令和6年、この財政運営をどう行っていくかということは、総社市の未来にとって非常に大事なテーマです。ここを何とか乗り切っていきたいと思います。そのわけは何かというと、我々は3年前、4年前まで、災害を迎えるまでは決算ベースで単年の黒字を出しておりました。四、五年前は単年10億円黒字、それが5億円になり、3億円になり、減ってきて、とうとう災害を経験して、これ、やりくり算段しました。間際に財政調整基金取り崩して、持ってきて決算やってということをやりましたけれども、実質ベースでいうと昨年度、今年5月に出納閉鎖をして決算をやると、実質ベースでマイナス3億円の赤字が出ております。近代初めてのことであります。これ、10億円あったものが7億円、6億円、3億円になって、ゼロになって、マイナス3億円。3億円ずつ減ってるじゃないですかということに決算ベースでなれば、これがずっと来年も同じような傾向値になれば、来年の5月の出納閉鎖の時期でマイナス6億円の赤字になりましたということになりかねませんから、それを見越した上で、来年度の当初予算はファンダメンタルズとして287億円オーダーで予算をできればやりたいと。この意味は、シーリングといいますが、各部各課の要求を100としたときに98%、マイナス2%シーリング。ゼロを下回るマイナス2%で、緊縮でやっていきたいと、とりあえず来年度の当初はですね。ですから、よっぽど締めてやってまいりたいと。そのことについて御協力を願いたいと思います。 御質問の中期財政計画の見通しの中で、この中で何か大きい目玉があるかというと、まさしく高谷議員がずっとおっしゃっていらっしゃった新庁舎の建て替えでございます。これを中期財政計画の中に、合併特例債の最終年度を目途に入れ込んで、何とかこの財政計画の中を乗り切っていくということで徹していきたいと。できれば、その中期財政計画の末尾の令和6年の時点での財政調整基金は40億円あるかないか弱かぐらいのところでとどめて、中期財政計画の中で泳いでいきたいという考え方でおります。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 具体的に数字も示されたわけでございますけれども、安心・安全であるとか少子・高齢化、教育、農業等々、たくさんの事柄があるわけです。特に新しい年度の要望事項についても、国あるいは県等々、出されておるわけです。そういうふうなものも含めて考えていかなければならないということでございます。十分御検討をいただきまして、新しいものを作っていただければと、このように思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 次に、大項目の二つ目の教育でございます。 今回は、本市の義務教育施設等々ありますけれども、これの10年あるいは20年後、中・長期ですか、こういうふうなものを見据えた施設の整備計画、これを立てる必要がもうあるんではないか、こういうふうな感じでございます。 具体的にお尋ねしてみたいと思いますけれども、先ほどお話ししましたように5年前、先ほど言いましたように9月議会でいろいろとお尋ねいたしております。細かくお尋ねし、それぞれ御回答をいただいたわけですけども、それ以降5年たっております。少し状況も変わってきたんではないか。もちろん少子化も進んできております。そういう中で、その後どうでしょうか。もし少し考えがまとまっておれば、お尋ねしたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 質問者、市長ですか。              (「そうです。市長です」と呼ぶ者あり) ○議長(劒持堅吾君) (続)市長。 ◎市長(片岡聡一君) 基本的な考え方については、教育委員会の方からまず答弁させていただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。              〔教育長 山中栄輔君 登壇〕 ◎教育長(山中栄輔君) 高谷議員の御質問にお答えいたします。 議事録には9月議会で市長がお答えしたのは4点ありまして、一つは総社小学校の耐震化、それから大規模小・中学校の統合、これは1件、2件ですね。それからもう一つは、市内の小規模校をどうするかという、その四つだと思います。 一つ目は、総社小学校は昨年耐震化に伴う新築ができ上がりまして、同年の2月下旬から児童は新校舎で学校生活を送っております。 2点目は、総社小学校常盤小学校の大規模校をどう分離するかと。現在は余り、当時はどっと増えてきたんですけども、今のところ少し平常状態といいますか、これから常盤がどう増えるかと。常盤小学校、今820人前後なんですけども、そこを超えた場合、あと数年先、五、六年後にどうするかと、そういうことも念頭に置いて、分離するか、それかもう一つは新しい学校を造るか。今財政は大変ですけれども、6年後になりますと少しは財政も良くなるんかなとは思っておりますけども、柔軟に検討してまいりたいと思ってます。 それから、東西中学校ですけども、総社西中学校の方は一気に増えたんですけど、もうそれ以後は余り増えてないということで、総社東中学校がこれからどう増えるか。山手地区と総社東小学校地区が少しずつ増えてきておりますので、これをどうするかということであります。今現在では教室自体はそこそこ足りておりますので、これを分離するかどうかはニーズが増えた時点で考えていきたいと思っております。 それから、小規模園、幼・小の統廃合ですけれども、これは非常にデリケートな話で、地域とやはりよく連携しながらやっていかないといけないと。今、池田小学校とそれから維新小学校あたりが複式学級になっておりますけれども、それをどのようにして人を呼び込んでいくか、子どもたちを呼び込んでいくかということも非常に大事だと思いますけども、小規模園の良さもあります。池田小学校維新小学校は、池田小学校の方は中央小学校との交流をしております。それから、維新小学校昭和小学校昭和中学校と月1回ぐらい交流をしておりまして、そういう意味からも小規模校の人間というんですか、いろんな人と会わないといけないので、人間関係の固定ができると。それは、大規模校に行くと、池田小学校から例えば総社西中学校に行くと、そういうところも非常にリスクになると思いますので、そういうことで子どもたちコミュニケーション能力を高めるために、そういう取組を今やっております。それと、小学校をなくすと地域がやっぱり消えてしまうという、そういうリスクもありますので、その辺も考慮しながら考えてまいりたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 市長はよろしいですか。
    ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これまでの考え方をもう一回申し上げたいと思いますが、私は総社市全体で基本的には維新幼稚園あるいは山田幼稚園、それから維新小学校、それから昭和中学校、小学校、中学校、幼稚園の小さいところを限りなく特区で持ち上げていきたいという構想だと。やはり子どもたちも音楽特区があったり、スポーツ特区があったり、英語特区があったり、自分の伸ばしたい分野を義務教育の中でも選択できるという理想のもとに、常盤小学校から維新小学校に移って、弱い地域もその特区事業で持ち上げていきたいんだというふうに思っておりました。ですから、常盤小学校が本当にもう今総社小学校を抜いて第1位の学校になっておりますが、そこでプレハブ教室を作るだとか、そこにお金がどんどんどんどんどんどんかさんでいって大規模で困っているということがあれば、むしろ常盤小学校から維新の小学校、幼稚園に移って、自由な選択があって、少ないところも増えていくし、大きいところもそれによって減っていって、教室を新たに作るとかそういうことなく市内バランス良く、200km2の中でありますから、そうやって弱い地域にも特区事業で持ち上げていきたいと、それで抗していきたいんだということをやってきたわけであります。 スタートした時点では、昭和中学校も人数が増えてきたわけですよ。70人を超えるというところまでいったが、今59人。怠けていると僕は思う。それから、維新の小学校も、ここはまだ頑張ってる。維新小学校は増えている。よく頑張っている。30人、今30人ですよ。昔は20人の前半とか、平成27年は全校生徒が19人というところまで落ちていったんですが、30人というところまで持ち上がってきた。維新幼稚園は、平成28年は19人まで上がっていったんだけれども、今9人まで下がってきている。特区事業がもう成り立たなくなるんじゃないかという、今危機を迎えております。ですから、私はもう一回教育委員会学校教育界にその特区事業の意味についてもっと知らしめて、英語が小学校5年生からやるようになったからもう特区でもないじゃないかみたいなことにならないように、気を引き締めて教育委員会は全力でこの特区事業を持ち上げていくということをやってもらいたい。 それから、増加する学校について、総社西中学校総社東中学校、常盤小、総社小、これの分離などについては、これはこれから考えていきますけれども、できればそうならないような特区事業の効果というものを求めていくということで基本方針でやっていきたいんですが、そうはいっても常盤小学校がもうだんだんだんだんどえらいことになっておりますから、もうこれ以上無理ということになったら分離ということも腹くくってやらざるを得ないんで、そのときは実行に変えていく勇気を持たなければならない。今のところ、そういう基本方針で考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) それぞれ教育長なり市長なり、お考えをいただきました。私が思っておることより少し違っておるわけですけれども、この後それについて少し考えを申し上げていきたいと、このように思っております。 次に、②番の、文部科学省の閣議決定されたものですけれども、経済財政運営と改革の基本方針あるいは教育の再生実行会議、この第5次提言でありますけれども、これについてどのように捉えられておるかお尋ねしたいと思います。もう既に御承知であろうと思いますけれども、少しこの基本方針2014という閣議決定されたものですけれども、ちょっと読んでみますと、さらに少子化が進展する中で、いわゆる質を重視した取組を重視すると。とにかく学校の規模の適正化に向けて、学校の統廃合方針、これはもちろん地域の実情を踏まえてでございますけれども、そういうこと、そして見直しを進める、こういうふうに定められております。また、第5次の提言、これも統廃合に向けて教職員の配置や施設整備など財政的支援もいたしますと、こういうふうなことになっております。もちろん、まち・ひと・しごと創生総合戦略、これによっても小・中学校の適正規模、小規模校の活性化も推進する、こういうふうなことにもなっておろうかと思います。 もちろんこれは市町村の施設的な検討や具体的にそれぞれ取組をというようなことにもなっておるようですけれども、いろいろ支援があるようでございます。これからこのそれぞれの方針、大きな方針ですけども、どういうふうに捉えられて進めていこうとされるのかお尋ねしたいと思います。これ、市長と教育長と。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 先ほど申し上げたように、大規模校を分離して大金を使っていくのか、地域地域に根づいている小規模校も生かして、地域とともに活性化させながら残していくのか、どっちかという質問であります。私は、やはり小さい幼稚園、小さい小学校もできる限り支えながら残して、その地域の良さを出していく、この方針でやってまいりたいと思います。山田幼稚園の例を例えれば、山田小学校はもう既に西小学校と合併しているわけでございますけれども、幼稚園は辛うじて残して、踏ん張ってまいりました。山田幼稚園の場合、平成25年までずっと一桁でありました。8人、7人、そういうところでも踏ん張ってきて、特区事業をやって、平成28年には19人までいって、今15人で落ち着いております。山田の方々にいつも運動会なんかで会ったら、市長、本当にこれだけ大人数で運動会ができたのは何十年かぶりだ、本当にありがとうというふうに言われたこともあります。地域の良さを残しながら存続していくことがぎりぎりまでできていくところまでは踏ん張って、総社市の地域の良さを残していきたいと、私はそう思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(山中栄輔君) 私も市長と同意見でありまして、これ以上申し上げることはないんですけれども、本当に地域の基本は幼稚園と小学校です。それがなくなれば、地域の火が消えてしまうということで、そのために知恵を出して頑張っていきたいと思います。 それから、もう1点申し上げますと、中学校区、実は市長から学校一括交付金というのを年間300万円いただいています。これは提案方式です。これをやると、幼・小・中の先生方が集まって、いろんなテーマを考える。こういうことで、本当に地域が活性化していくということがあります。実はこれで随分成果が上がってきております。学校の先生方同士、それから幼・小・中の連携、実際幼稚園の先生が小学校行ったり中学校行ったり、中学校の先生が幼稚園行ったりして、そういうことも含めて現在交流が進んできています。そういうことをすることによって、やっぱり地域連携も一緒にうまくいくんじゃないかと。中学校区というのは、昭和の場合は昭和、維新校区ありますので、そこの地元の人たちとの連携もうまくいってると。五つ星学園といいますけども、そういうコミュニティとセットで学校運営に携わってると、そういう実態がございます。実はこの第5次提言の中に地域の連携と規模の適正化というのがありますけれども、その中に幼・小・中の一貫教育と、こういうこともうたわれておりまして、それに従って今現在進めているところでございます。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) それぞれお考えがあって、なかなか統廃合が進まないんではないかなという感じもいたしておりますけれども、もう少しこの後お尋ねしてみたいと思いますが、とにかく子どもの教育環境のために十分御検討いただければ、このように思います。大人の考えばっかりでなくして、子どもがどうすれば一番いいのかということで御検討いただければ、このように思っております。 次に、3番目の小・中学校の適正規模、ここになってくるわけですけれども、あるいは適正配置、本来の教育環境、今後どのように考えて学校教育に生かされますかということをお尋ねしております。 現在の文部科学省の手引き、これを見ますと、公立学校の規模というものは小・中学校ともに12から18学級、400人から600人、500人前後であるかなという感じがいたしておりますけれども、もちろん通学距離というものもあります。小学校が4㎞程度、そして中学校が6㎞程度というふうなことが言われておりますけれども、現実に全国の数字を見てみますと、小学校の小規模校、これが約6割強あります。それから、例えば常盤小とか総社小などのような大規模校、19から31学級、このあたりも17%。その中に総社小学校が31学級、常盤小学校が32学級というのがあります。もちろん中学校も総社東中学校が30学級、総社西中学校が26学級、こういうふうなことになっております。本市の場合も適正規模以下の小学校が15校のうち9校あります。中学校は4校のうちの1校ということで、大規模校が2校、中学校も2校というふうにあります。そうなると、例えば一例を申し上げてみますと、大規模校はいろんなことが十分できます。時間かかり過ぎるぐらいのことができますけれども、小さな学校、いわゆる小規模校ですが、運動会一つとっても全体的に盛り上がりが少し欠けるんではないかなということも思います。騎馬戦を見ても、全校でやるわけですが、赤組一つ、白組一つ、こういうふうなもので騎馬戦もやっておる。そういう状況です。それから、修学旅行にしても1校では団体の割引がきかないから2校で連携してやっていく。一周の競争でも、学年少ないもんですからなかなかできない。それから、クラス替えがもちろんできない。そして、小学校から中学校へ入学した場合に、例えば池田小学校、これが総社西中学校に来ますとクラスに一人もいない。そういうふうな状況でさみしい思いをしておるというのが状況ではないかと思います。それから、例えば問題が起きると、数が少ないもんですから、ずっと長い間それが響いてしまうというのが実態ではないかな、こういうふうなことも言われております。もちろん市長言われるようにメリットもあると思います。しかし、全体的に全国的にもやっぱり生徒数はどんどん減っても学校数は減っていないというのが実情のようでございます。 このようなことから、先ほども市長も教育長も言われますけれども、今のままでいいんだろうかということを思っております。適正規模、適正配置、どうでしょうか、お尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、これから皆さんとともに考えていくべき大きなる課題だと思いますから、これから議論を深めていけばいいテーマだというふうに思います。今の高谷議員の理論でずっといくと、もう辺境の地から学校がなくなっていくということになりかねない部分の話になってまいります。でも、我々はこれまで何もしないで、無能であったわけではありません。特区事業をやりながら、辛うじて持ちこたえてきているわけです。新本なんかは子どもが増えているし、維新小学校も曲がりなりにも増えていったし、今ちょっと池田幼稚園が苦戦しておりまして5人ということになっておりますが、一生懸命頑張って、くいとどめて、くいとどめて、もう集落崩壊みたいなことにならないように頑張ってきたわけでありますので、これからそういうのをもうなくしませんかと、もうやめましょうと言うのか、頑張って頑張って、地域とともに盛り上げていけるところまでいってみましょうかということは議論です。その議論をやりながら考えたらいいじゃないと思います。ただ、今のところは、特区制度をやって、踏ん張って踏ん張って頑張ってやろうと。もう大規模校を分離して、新しい学校を建てて、ばんとお金を20億円、30億円使っても、かかる経費はそっちの方が大きいという部分もありますし、よく議論をしながら話し合っていけばいいと思います。とりあえず今の段階は、小規模校を地域とともに生かして伸ばしていく、そういうことに傾注しながら、学校教育界とともに頑張ってまいりたいと今は思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(山中栄輔君) 私も市長と全く同意見であります。地域の人たちの話を聞きますと、小学校がなくなると駄目になると。例えば維新の人たちの話を聞きますと、いつまでももう少し置いておいてほしいという。ですから、もう少し規模が小さくなって、市長のおっしゃるようにコンディションが変われば、それはそれなりに地域の方々と話をしながら統合を進めていくということも一つの考え方であるとは思います。 以上です。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) まず、そのままでいこう、現状でいこうということでありますけれども、なかなかそれでは理解できない面もあるのではないかと、このように思います。 文部科学省の手引きの中にも、今後10年以上の見込みを立てて、時間的余裕を見て賛否、適否の検討をしてほしいということです。全国的な少子化、いずれの県、市町村においても同じように対応しておるのが現状ではないかな、こんな感じがいたしております。総社市としても適正規模での教育環境、それによっての学力向上が大切ではないかなと私は常に思っております。後ほど、また統廃合ばっかりじゃないということを御説明いたします。 次に、4番目、まち・ひと・しごと創生法、これを活用した統廃合はどうでしょうかということをお尋ねいたしております。 本市の場合は、先ほど市長のお話にもありましたように6万9,300人何がしということで、非常に人口も増えてきて有難いことです。この間の新聞を見ますと、有権者の数でも総社市が断トツです。倉敷市と総社市が増えておりますけれども、やはり比率からいうと大変総社市が増えておるという状況にはなります。他の市からいいますと、100人や80人、150人減っておる。それはもう大変です。それでもやはり同じような行政をやっていかなければならない。そういう状況もあると思います。 しかしながら、少子化というものはどんどん進んでいくんではないかなとも思っております。学校教育への支援として、この創生法の中で統廃合校の有効活用についても支援しよう、あるいは小規模校の高度化、地域コミュニティの維持強化、そして通学の支援もしましょう。まだまだたくさんの項目がこの創生法の中にはあります。御覧になっていただければ、これもあるか、これもあるか。そしてまた、ほかの省庁の補助金等々支援もいただければ、まだまだたくさんのものがあって地元負担が少なくなる、こういうふうなことになっておるように思います。こういうふうな状況から、この法律を活用しての具体的な取組はできないでしょうかと思います。どうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 先ほどからの議論にありますように、今は考えてはおりません。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(山中栄輔君) 私も市長と同意見でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) なかなか私と議論がかみ合わないと思っておりますけれども、国の制度もいろんな法律等々によって制度が出てきます。しかし、国は割合スクラップ・アンド・ビルドということで、3年、長くて、延ばして延ばしても5年ぐらいしかその制度はございません。ですから、検討しながらでも3年、5年すぐたつわけですから、そういうふうなものの活用ができるんであれば早く手を挙げていかないと、もうその制度はなくなる。しかし、新しい制度も出るとは思います。こういう状況になって、全国的なものがあるわけですから、新しい法律あるいは新しい支援等々も出てくるとは思いますけれども、やはり国もお金がないわけですから、なかなかそういうものが、新しいものは難しいかなという感じもいたしております。そうすると、手を挙げながら、検討しながら手を挙げてということになるんではないかなという感じがいたしております。 次に、5番目の御質問に移ります。 ⑤今後、校園区など十分検討する審議会のようなものを立ち上げて、その答申に基づいて対応したらどうでしょうかということをお尋ねいたしております。 本市の場合、過去の例ですけれども、昭和41年に、先ほどありましたように久代と山田の西小ですね。昭和47年に三須、服部の東小、昭和56年に総社小から分離した中央小、昭和60年に総社小から分離した北小。ですから、統廃合ばっかりでなくして、分離等もあるわけです。これも非常に議論があったんではないかと思います。詳細は分かりませんが、しかし大規模あるいは小規模、いろんな検討が迫られておるんではないかと思います。これも長い間の課題ではないかと思います。実際、教育委員会の事務に関する点検評価報告書、これを何年分か読ませていただきましたら、統廃合の記述というのはありません。しないという方向かも分かりませんが、総合計画の中にも統廃合というものは出てきておりません。昭和地区でも五つ星学園ですか、幼・小・中含めていろんなお話合いができておるようです。例えば、こっちの学校へ高学年を持ってこようかとか、あるいはこっちの学校へ低学年を持ってこようかということで、それぞれの学校を残していこうかというような議論もあったやに伺っております。しかし、結論は出ていないというのが実情ではないかと思います。先ほどもお話がありますように、学校がなくなると大変である。地域が疲弊してしまうという状況もあるかもしれません。しかし、それにはまたかわった代替措置というものもあるように私は思います。先ほども言いましたように、県でもあります、あるいはほかの市町村でもどこでもそうですが、見直し見直ししながら、将来の少子化から、12から18学級でなくしても、例えば10から15学級でもいいんではないかという議論もなされておるように伺っております。そうすると、文部科学省の基準ばっかじゃなくして、地域の実情に合った、その学校の取組、大きさ、規模適正化というんですか、そういうものも大事ではないかと思います。そういうふうなものを十分検討しながらということで、審議会のようなものを立ち上げてはいかがでございましょうか。お考えを伺いたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 国の方針については、私はもうちょっとよく読むべきだと思うんですよ。統廃合とかその方向の言い回しぶりというのは、何も文部科学省ではなくて財務省から出ている経済政策というのが非常に大きいものがあります。必ずしも文部科学省がそれを進めているわけではないけれども、財政負担のことを考えて財務省が学校を減らせみたいなことを言いたがる。そういうところがありますので、新聞に出てるものを全てうのみにするということではないと思います。ただ、我々も現場を預かる人間として、これからもう本当にこの議会とともに将来の子どものことを考えて、子ども本位とおっしゃいましたがそのとおりであって、子ども本位で考えていくべきだと思います。 ただ、今そうはいいましても、みんな頑張ってるんですよ。本当に維新幼稚園頑張ってますし、北幼稚園もだんだん減っていっている。それから、もう新本幼稚園だって秦幼稚園だって、僕の地元だってもうどんどんどんどん、神在幼稚園も減ってますし、20人切っている幼稚園がいっぱいある中で、みんな頑張ってます。みんな頑張って、増やそう増やそうということをやってくれていまして、それをもう何かあたかも辺境から、もう将来は統廃合だよみたいなことを殊さら議論する委員会を作る必要も僕は今はないと思っておりまして、頑張ってるところを応援しようという審議会なら作ってもいいんですが、将来もうカットだということを論じる委員会を今の段階で私は作るべきではないと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 審議会を立ち上げるべきでないというようなことでございますけれども、確かに文部科学省は財務省から言われてやっておるようです。もちろん国の予算からそういうふうな方向が出ておるんじゃないかと思いますが、やはり県もそうであり市もそうであるように私は思います。私もそんなに財政が財政がと言いたくはないわけですけれども、やはり地域のことを考えて子どものことも考えれば、統廃合もやむを得ないのかなという感じであります。例えば3校を2校にするとか、いろいろ考え方はあるわけですけども、その辺を、時間がかかるわけなんですね、やるとすれば。 例えば、一番によく話が出るのが維新小と昭和小であろうと思います。このあいた校舎へ例えば民間企業お願いして、グラウンドが広いわけですから駐車場もある。あるいは工場の建て増しもできる、そういうようなことも思っておりますし、企業誘致によっては地域の活性化、雇用あるいは税収、あるいは例えば空き家も、そこへ住んでいただければ子どもさんも増えるんではないかな。そうすると、そのあたりが活性化され、片やもう一方の学校へも子どもが増えていく、そういう状況も十分考えられるんではないかなとも思います。このあたり、昭和地区で150戸余りの空き家もあるようでございます。そうすると、これが例えば10でも20でも埋まればいいんではないかなという感じもいたしております。 それからもう一つは、例えば、これは極端な話かも分かりませんが、西部地区、川西を一つの中学校、一つの小学校、一つの幼稚園、こういうふうなことをして、幼・小・中というんですか、一貫校、教育委員会も検討はされておるようですけれども、なかなか結論は出てなくて実現しておりませんけれども、そういうふうな一貫してそこで勉強ができる、運動ができる、そういうふうなものもちょっと考えてもいいんではないかなという感じがいたしました。例えば小学校の場合、常盤小学校が11月1日現在で804人、川西4校の小学校で441人、半分ちょっとです。幼稚園が常盤が150、5園で92人。中学校は1校しかありませんから、これで対応ということになるんではないかなと。こういうふうなことですから、みんな仲良く、大勢で競争力も生まれる。そういう中で、どうでしょうか。審議会、検討会、何かそういう会を立ち上げて、5年、10年、20年先のことを考えた動きはできないでしょうか、どうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今のところ、そのようなことは考えておりません。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 確かにそうかも分かりませんが、これからまだまだ10年、20年先を見通せば、やはり何か検討していって、3年、4年かかる。もし建設するということになれば、まだまだ5年も6年もかかる。10年、15年かかって、やっとそういうふうなものが実るんではないかなという感じがいたしております。どうしてもやっていかない、統廃合はしないということであれば、例えば常盤小学校なんかは非常に多いわけなんで、これを分離するよりは、例えば一つの案ですが、今、総社大橋からマツダオートのところまで国道486です。基本的にはそこから北側が中央小、同じ溝口、真壁であってもそうではないかな。で、南は常盤小学校。ところが、距離が近いもんですから、中央小へ大分通っております。ということになれば、通学区域の見直しを少しやることによって大規模校が少し少なくなり、少ない学校が増えてくる、こういうふうなことも考えられると思います。もちろんPTA、父兄等々の考え方もあると思いますけれども、そういうふうなものもこれからどんどんどんどん進めていかなければならない。統廃合できないということになれば、もうエリアを変えていく、こういうふうなことによっての学校での対応が必要ではないかな、こう思っております。しかも、それは1年、2年ではできないんではないかと思います。長い時間かけての話合いをしながら進めていかなければならないんではないかな、こんなことも思っております。ですから、審議会、検討会を立ち上げなくても、そういうものをもっともっと早くやっていかないと、これからの少子化なり、片や過疎になり、片や過密になってくる、そういうふうな学校での対応が難しいのではないか、このように私は思っておりますが、いかがでございましょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) お気持ちはよく分かりますが、統廃合というものは最終手段であります。もう最後、最後通告ということでありまして、我々と教育委員会はその最後通告に行くまでの、どうやって踏ん張って、この水内、維新、維新幼稚園をどうやって伸ばしていくのか、そこをまず考えないと。そこで、どういう回答を得ていけるのかということを住民と話をしていかないと。だから、今もう復興のさなかにある水内の方々に向かって、申し訳ございませんが維新幼稚園を廃校にしますんで、その後を企業誘致させていただきますんでよろしくお願いしますとは、今の段階では私は言いづらいと思います。最後通告というのは最後であっていいんですが、そうせざるを得ないということは後にはやってくるかもしれませんけれども、今の段階で私は各地区、各小学校、各幼稚園、各中学校、頑張って頑張って、どうやって存続させていくかということを議論していく方が大事なテーマだと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) なかなかかみ合いませんね。いや、それもそうなんです。それはもう確かに私も仮にそういうふうな地元へおった場合には、なくなるのかな、なくなるのかなということを思わなければならないということは思いますけれども、国や県の方針あるいは財政的なことを考えたら幾らか仕方ないんかな、今すぐでなくても3年先、5年先にはそういうふうなことになるのかなというのも思わなければならないということも事実であろうと思います。 県としても、県の行政の柱が教育と経済です。県の教育というのは、学力が低下しとるからそれを伸ばしていくというのが主でありますけれども、県立学校も非常に子どもが少ないということから統廃合になってくるということになるわけですけれども、そのあたりもやはり市としても考えなければならないんかな。今すぐというわけにはもちろんいきません。言われましたように、災害があるところへすぐに統廃合ですよ、それは言えないわけですけども、いずれこうなりますからということでの話合いはもうしてもいいんではないかなという感じがいたしておりますので、申し添えておきます。 次に、大きい項目の3番です。犯罪被害者の支援。 これは、毎日全国各地で本当に犯罪が発生いたしております。凶悪の殺人事件、これ、災害と私は同じではないかと思うんです。いつ、どこで、誰が、どういうふうなことで遭うかも分かりません。もちろん交通事故もそうですけれども、そうなると、例えばこの間の、去年でしたかね、新幹線の中で助けに入った人が亡くなってしまう、殺されてしまう。そういう状況の中で、例えば一家の大黒柱がそういう状態になると本当に路頭に迷う、こういう状況ではないかと思います。昨日も医師が亡くなったということがありますけれども、こういうふうな犯罪の被害者が出る事件、殺人事件ですが、これを市長はどう捉えられておりますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) この犯罪については、もう時代とともに変わっていると思います。例えば江戸時代の話をしてもいけませんが、昔は恨みつらみで、やられたらやり返すということを許すという制度がありました。昭和初期になって、その恨みつらみで1対1の殺人事件とか、そういうふうなことから、もう何かカレー事件とか不特定多数の大人数化にして、今の特徴は私はゲーム化、関係のない人をゲーム感覚で殺していくという時代の犯罪傾向に変わっていると思います。恨みつらみというよりもゲーム感覚で殺す。中には刑務所に入るのが夢だったと。3人以上殺すと死刑になるので2人でとどめておいたなどという凶悪犯がいるぐらいゲーム感覚化している。これはゆゆしき時代だというふうに思います。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) そのとおりです。今の時代というのはそんなもんで、俗に言う若い人がすぐキレるというんですか、そういうふうな状況になってしまうわけですけれども、止めようがないのが実情じゃないかと思います。そして、例えば犯人がそういうふうな状況で刑務所へ入ってしまったら、補償というものは本当にないというのが実情であろうと思います。 二つ目のところへ移りますけれども、この犯罪被害者等支援条例ができております。支援条例が県と同一にできておるわけですけれども、もちろん今までこれができてから、平成23年ですから、もう8年ですか、事例はないと思います。事例はないと思いますけれども、もしあった場合にはどうかなということで今回お尋ねしておるわけですが、この支援条例ですが、その前にもう一つ犯罪のない安全・安心まちづくり推進条例というものもできておりました。これによっても市内の場合にはそういうものが少しでも防げるかなということも思っておるわけですけれども、もし総社の市内でこういう状態があった場合、もちろん市外があったり、県外があったり、海外があったりいろいろするわけですけれども、総社市としての対応は何か特別に考えられとることがあるでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、我々総社市が平成23年に犯罪被害者支援条例を岡山県下で初めて制定をして、その当時この議場の中でもいろんな議論があったんですけれども、人口掛ける2円を、いわゆる今約7万人掛ける2円、14万円を被害者サポートセンターに寄附をしようということを制定しました。これを僕は岡山県市長会で提唱して、岡山県全体でやっていこうということを市長会に提案した市が総社市でございます。その条例の中にうたいこんでいる金額があって、死亡した場合の犯罪被害者家庭に、殺人事件の場合は30万円、それから傷害、傷を負ったという方々に対して10万円ということを定めたわけであります。そういう意味では、この平成23年に総社市が作った条例というのは非常に画期的で、全国でも注目をされた先頭ランナーでございました。とりあえずその事例はございませんけれども、我々としてはこの30万円、そして10万円でおさまりきらなかった場合についてのイレギュラー、これをどうやっていくかというのはその時々になってみないと分かりませんけれども、とりあえずは身柄というか住む場所というところにまずなっていくので、当面はこの金額で足りるのではないか。当面はですよ。そのとき、またそれ以上になった場合は、何らかの処置で保護していくということは必要だと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 総社市が最初に県と一緒にやったということで、県のものを見てもそのようになっております。もちろんケース・バイ・ケースもありますけれども、災害と同じように捉えてはいけないかも分かりませんけれども、私は災害かなというようなことを思っております。ある程度は条例があっても超法規的措置のようなことも取り組んでいかなければならないんかなということも思っております。ちなみに岡山市は、毎年11月25日からのこの週間にあわせてパネル展をやったり、いろんなことをやっております。今週の月曜日まで岡山市役所のロビーでやっておられました。そういうこともあるわけです。 3番目にお尋ねすることが少し今出たわけですけれども、実際にこの支援の充実はできないでしょうかということをお尋ねしたいわけです。県は一切出すようになっておらないわけですが、各市はそれぞれ考えておるのではないかなということを思います。そして、よく私分かりませんが、条例見ますと、市内、国内であった場合、あるいは飛行機に乗っておった場合、あるいは船に乗っておった場合は出るようにありますけれども、旅行で向こうの、例えばアメリカでありイタリアでありフランスであり、行っておったときに何かあった場合にはこれは該当しないのかなということを思っておるわけです。そうすると、今は海外の旅行もたくさんおられるわけですから、それも対象にして、今の言われる30万円とか10万円とかでも出してあげれば、こっちにおられる人も助かるんではないかなということを思っております。このあたりは金額の増額ももちろんありますけれども、対象を少し見直しするということもいかがでございましょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) この支援条例を作っていて、30万円の死亡案件、それから障がいの10万円は、岡山県15市の中では5市がやっているんですが、この最高ランクが総社市になっております。全国的にも47都道府県のうち、この補助制度を持ってるのは33都道府県でございますが、その中でもトップレベルの補償が今の総社市の現状でございます。災害と申されましたけれども、これは突如として起こるということでは災害に似たようなところもございますけれども、このケースについては一律的に30万円で正しいかどうかというのもなかなか分かりにくい部分がありますので、市民生活部が一括窓口としてやってまいりますけれども、当面の間は、これ、30万円、10万円というのはトップレベルで来ておりますので、それをさらに上げるということは考えておりませんけれども、さっきおっしゃった海外であるとかケースによってはその時々の処置で、できるものはやっていきたいというふうに思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 確かに事例がいろいろあるわけですから一概にどうかというのは言えませんが、少しでも支援してあげればいいがなということを思っております。自動車事故によっては、自賠責があったり任意保険があったりして、かなりの額が出る。あるいは災害があっても弔慰金というものももちろんあるわけですから、そのあたりと比較して少ないんかなということも思ったりするわけです。というのが、海外の旅行へ行く人が非常にたくさんおられるわけですから、それが全く対象にならないということになれば少しどうかなということを思っておるわけです。 近年では、今さっき言いましたように、新幹線のことがあったり、川崎の通り魔事件あるいは施設長が殺されたり、いろんなことがあるわけです。そのあたり見ますと、本当に大変だなということを思っております。県は出ないにしても、国は出されております。国の状況を見ますと、平成28年度が440人が対象で、平均して200万4,000円。平成29年度が397人で252万1,000円、平成30年度が329人で220万円。200万円少々は国からは平均しても出ておるという状況です。県とすれば、三重県が今年から初めて60万円を出すという状況です。それから、福岡県も9月からこの制度を作って支援していこうということで、県の方が非常に遅い。市町村は全国では225が対象として支援していこうという状況のようですので、超法規的措置というのはなかなか難しいわけですけれども、もしあった場合には少しでも支援できればいいがなということを思っております。先ほど市長言われましたように額は増額しないと。しかし、緊急の場合には相談もできるという、少し余裕が見えたかなという感じがいたしますので、この質問もここで終わりたいと思います。 本日3件お尋ねしましたけれども、とにかく一番の私のメインは子どものために将来をいい環境で勉強させてあげたい、こんなことを思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) この際、しばらく休憩いたします。約10分間。              休憩 午前11時13分              再開 午前11時21分 ○議長(劒持堅吾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、5番萱野哲也君の質問を許します。 萱野哲也君。              〔5番 萱野哲也君 登壇〕 ◆5番(萱野哲也君) 5番萱野哲也でございます。 第1項目め、市長の行政・市政運営についてということで、①総社市が消防署カレー、小学校カレーを売る目的や理由は何か、そしてその効果は何かということをお尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 答弁願います。 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 萱野議員の御質問にお答えをいたします。 小学校カレー、今17種類ございまして、市民の方々、お買い上げいただきましてありがとうございます。11万個を突破しまして、本当に有難いと思っています。 まず、三つありまして、一つはやはり学校、それから地域、母校愛、これを伸ばしていく。母校愛ですね。40年前のあの小学校の味、それはやっぱり地域地域で各コミュニティが栄養士の方々とともに味をつけてくださったわけでございます。同窓会では飛ぶように売れていくと、そういう傾向があります。 もう一つは、20円ずつ、売れた個数掛ける20円、100個売れれば20円で2,000円ということを学校にお返ししておりますので、それぞれの地域の学校支援ということに大きく寄与していく。このお金で、普段買えなかったものが自由に買えていく。例えば総社小学校などについては1万個以上、総社も常盤も清音も結構頑張っていまして、それぞれ1万個を超えた学校が四つぐらいになってきましたが、それ掛ける20円ということで、学校の資金に変わっていくということ。 それから、今全国ニュースで大きく取り上げられたり、NHKにもあさイチとかでばんと出ましたけれども、全国発信の一つ。なかなか全部の学校の40年前を再現したシリーズ、全部そろっているというのは全国でも非常に、日本の中で総社だけだと思いますが、そういう全国発信という三つの大きな目的でやっているところであります。              (「議長、効果は何かということも尋ねてるんですけれども」と呼ぶ者あり) ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) (続)これ、三つ目的を申し上げましたが、三つそれぞれ、その目的に沿った効果が出ていると思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。効果が出ているというふうに言われてますけど、僕はそういうふうには感じておりません。 ②カレーの年ごとの売上げは幾らかということなんですけれども、言ってみれば平成28年、総社小学校からスタートして、平成29年、平成30年までに全校できましたけれども、先ほどの答弁ですけれども、市長の、40年前の学校を全て再現したと言いますけれども、40年前になかった学校もあったりとか、再現と言われるとちょっとおかしいと思いますよ。そこ、後で訂正してくださいね。それは違いますから。それと、効果が出ている割には、年々年々売上げが下がってるんですね。最初の年がものすごい売上げが伸びてる。それは総社小学校常盤小学校が最初にできて、それから後、山手だどうだこうだというて、平成29年でプラス九つできました。平成30年は六つできました。なのに年々、本来であれば、新しい新商品をどんどんどんどんどんどん作っていくんであれば売上げは伸びていくはずなんですけれども、売上げが下がっております。 二つ目、売上げが下がっておりますけれども、どうでしょう。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 僕の言い方がちょっと悪かったかもしれませんが、ほとんどの学校が40年前を再現。地域別に、なかった学校については地域コミュニティがいろいろ、例えば中央小学校のもみじであるとか、本当にいいアイデアを出してくれて、17校が完成したということであります。議員の方々も、さつき会とかいろんなところで、強制的にみたいに思われてるかもしれませんが、それぞれの小学校の学校カレーをお買い上げいただきましてありがとうございました。 こういうものはいいときもあれば悪いときもあるわけでございまして、下がっていっておりますので、どうか是非たくさんお買い上げいただければ有難いと思います。私も秦小学校はかれこれ四、五百個は買っているかもしれませんけれども、それぞれの学校の特性がありますから、さらに売上げを伸ばしていけるように御協力をいただきたいと思います。よろしくお願いします。 実際の個数については、担当部長の方から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 産業部長。 ◎産業部長(中田暢彦君) それでは、命によりまして私の方から売上げ個数について御報告を申し上げます。 まず、平成26年度、これはまず消防署カレーだけの時代でございました。消防署カレー、これが1万2,786個。そして、平成27年、これも消防署カレーだけでございますが1万4,088個。平成28年から小学校カレーが発売されました。まず、平成28年度、小学校カレーが1万2,889個、消防署が1万1,562個。それから、平成29年、小学校カレーが4万1,263個、消防署カレーが7,472個。平成30年、小学校カレーが3万6,613個。それから、消防署カレーが4,096個。令和元年度、今年になります。11月30日、11月いっぱいの集計でございますが、小学校が2万3,069個、そして消防署が3,172個という推移でございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。言ってみれば、さっき私が言ったように商品の数は増えていながら、どんどんどんどん下がっている。そして、市長の答弁でも、買ってください、半強制的ではないですけれども買ってくださいと言われてますけれども、こう下がっていくのは商品に、言ってみれば魅力がないからです。消費者相手に1個300円、もしくは羽田空港で売ってる350円。市長が以前ツイッターで、今日も売れないから僕が買うというて羽田空港でカレー買ってましたけれども、言ってみれば商品に魅力がないからだと思います。その辺もやっぱり売れるものを作っていかなければならない。それは、公共性、総社市が公共性を求めるなら、今言われたように母校愛、母校支援、全国発信という意味であれば、それはもうけを考えなくてもいいのかもしれませんけれども、やはり消費者を相手にするんですから、やはり売れるものを作らなければ全く全国発信の意味はないと私は思っております。そして、売るんであれば、総社市内の市民だけじゃなくて、外貨を稼ぐといいますか、外に外に売れるように発信する、そういった商品開発も以後進めていかなければならないのかなと思います。 そして、年ごとの売上げ、今聞きました。下がっている中で、③販売に伴う職員の総人件費は幾らかということで、これ、販売するに当たって、職員さん、農林課の職員さんをはじめ秘書室の皆さんも一生懸命売ってる。そして、市長の人件費は含まなくてもいいですけど、職員総出でこれを売ってるわけですけれども、これ、人件費考えられたことありますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) もうけですよね。おっしゃるとおり。もうけということを考えていかなければなりません。もうけるということは、外貨を稼げと言われましたが、本当に外貨を稼いで、全国的に売っていくということがもう第一、大切であります。ということで、職員総ぐるみで、みんな協力できるものは協力しながら売っていこうと。今までみたいに行政がやること全て福祉だと、もうからないでいいと、もう全然全然利益は追求しないんだというようなことでは、これからの行政は太刀打ちできてはいけません。おっしゃるとおり、萱野議員がおっしゃるとおりなんですよ。だから、みんなで売っていこうという体制でやる。その給料が発生するかどうかなんていうことはまずあり得ないんですが、そこの部分は担当部長から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 産業部長。 ◎産業部長(中田暢彦君) 命によりまして私の方から答弁させていただきます。 最初の御答弁で市長が申し上げましたように、総社市のPRのツールの一つとしてこれを販売しております。カレーだけを特別に売るというようなことはまずございません。何かのイベントのときにその担当職員が売ったり、私も売ったこともございますけども、そういう形をとっております。したがって、職務の範囲内で行っておるわけでございまして、特別な費用が発生しているという認識がございません。もちろん休日とか出勤する場合もございます。そういうような場合には振替でありますとか、場合によっては時間外で対応しておると、そういった対応をとっております。 また、カレーだけでなく、いろんな総社市の産物、地産地消推進事業という形でやらせていただいておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) カレーなんですけど、イベントで職員が出て、それで数個しか売れないとか数十個しか売れない。で、カレーに対しての利益が出ないというのは、やはりどうかなと思いますし、それが公共性を求めるんであれば利益だけじゃないと思うんですけれども、その辺のバランスはやっぱり考えてやらないと、僕感じるのに、市長は職員の人件費をただだぐらい思ってるのかなという節が多々感じられるわけであります。これ、カレーの話してますけど、これは総社市が売っているんだというふうに皆さん認識されてますけど、実は総社市じゃないんです。これの販売元は市長が代表を務める会社が売っているんです。そこの会社は、赤字にしないがために総社市の職員を使って市長が代表を務める会社の利益を上げさせようとしている。言ってみれば公社です。公社の代表理事は市長です。市長は、公社を赤にしないがために、カレーの販売元は公社です。それの販売を総社市が手伝っている。公社の職員じゃあ賄い切れない。公社が職員を自分のところで人件費をはたいて同じことをやるとカレーが売れない。だから、総社市の農林課をはじめ秘書室が頑張って、市長が政策を、目的の達成、政策の目的を達成する反面、市長が代表を務める会社の利益を上げさせようとしている。僕はこういうふうに捉えておりますけれども、いかがでしょう。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) めちゃくちゃいい質問ありがとうございます。皆さんに、今日このテレビを見ている方々にも僕は申し上げたいと思いますが、この地食べ公社の意味合いを本当にいま一度見直そうと思うんですよ。私は市長になったときに、これは山手村政が作った、前の風早村長さんが作った、議長も御存じでございますが、山手の地食べ公社を存続するかしないかという議論がありました。そのときの決断は、これから各地域に、もう担い手もいないのにほ場整備を全部まくばして、何十億円かかるものをほ場整備をしていきますか。それで水稲を伸ばしていきますか。もしくは、山手がやっているように、稲刈り、田植えの代行業務を、それを主として、もう担い手がいなくなったところをほ場整備をしても水稲はできないわけですから、代行業務を伸ばす公社をそのまま存続していくかどうかという選択肢から始まっているんです。だから、今我々は、今久代はやってますが、そのほかのところについて次から次へほ場整備で何十億円というのを投資しないで、代行業務でやってきたわけです。12年前の決算見てください。大赤字です。農機具の償却すらできない。申し訳ないけど、そのようにやってきたわけです。代行業務を投資的にやってきたわけです。で、これはいけないと。一般会計から1,400万円、1,700万円、ずっとその公社に入れ続けていた。みんなの税金ですよ。だから、その一般会計からの投資はやめようじゃないかということで、もうかる、戦略的。農林課長、担当課長がその当時片岡課長でしたが、決算持ってきて、これ単年1,800万円、2,000万円の赤字ですみたいなのを持ってきて、僕は怒った。その怒ったことについて驚いたみたいな体質だったわけですよ。片岡課長は、それから利益利益といって、ものすごく一生懸命やってくれました。それで、単年黒字が出始めて、もう今一般会計から繰り入れなしでやれるだけの土壌になってきて、多くの方々の代行業務を主とする公社が今できつつあるわけです。これはドリームです。で、その中で、一つでも利益を生むものを設けよう。じゃあ、カレーだっていいじゃないか。チュッピーウオーターだっていいじゃないか。セロリを作ろう。キャベツを売ろう。ありとあらゆることをやりながら利益を出している。それで市民の皆様方に負担をされないでも済む公会計でやれている。それは、その一つが小学校カレーにはなっていますけれども、その一般財団法人、会社じゃないですよ、一般財団法人の公会計でやっていて、その財政が我々市の税金を使わずに運営できている。その一つが小学校カレーであるわけでございます。小学校カレーばかりでなく、ほかにもこれから、スイートコーン売ってますよ。セロリ売ってます。ありとあらゆることで利益を上げて代行業務をやっていく。そして総社の農業を守っていく。それが目的。だから利益を追求していく。これは当然のことだと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) もう④に入ってて、カレーの販売について、販売元との関係はどうかということで、今言ったように市長が政策を、カレーを作る。そして、作らす、売らす会社は市長が代表理事を務める公社であります。そこの関係を言ってて、そこが僕はおかしいなと思ってて、双方代理の関係になりますよね。市長、当選したばかりで大変心苦しいんですけど、双方代理です。自分の政策を訴える会社の、自分が務める会社に業務を委託する、双方代理で、これの関係はよくないと思うので、市長、当選したばかりですけど市長をやめられるか、それとも公社の代表理事をやめられるか、どちらかされた方がいいのではないかなと思いますし、その公社が赤字にならないように黒字に、今経営をしていくって言ってますけど、その公社の経営を総社市の職員が負担をしていることが問題ではないのかと、そういうことを言ってるんです。黒字になるのは結構なんですけど、黒字にするために総社市職員がどれだけ人件費を投入して公社を黒字に持っていってるんだって、その費用対効果をやっぱり考えなければならない。今耳ざわりのいいようなことを市民に言ってますけれども、実態はそういうことじゃないですか。そういうふうな関係にあること。で、公社は、言ってみれば総社市が100%の出資会社みたいなもんで、公社は公益的事業。それは、荒れ果てた農地をちゃんと再生しないといけない。こういうのは公益的事業なんですよ。ほいで、収益的事業。もうけも必要。そのもうけを必要としてる収益的事業というのは、カレーなんですよ。収益。公社は公益じゃないんですよ、このカレーを売る事業というのは。その収益を目的とした事業で、もうけよう、もうけようやってるんですけれども、そこの会社の社長さんが、代表さんが、もうけよう、もうけよう、収益事業としてもうけを出さないといけないから、総社市の市長であるトップが職員に対して仕事をさせている。このバランスはいかがなもんかということをお聞きをしまして、カレーの販売を今後見直すことはないのかということをお尋ねいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これもいい質問なんですよ。皆様方に知っていただきたい。一般財団法人というのは国の制度の公益法人改革。特殊法人は173団体あって、特殊法人改革をやりました。これは、昔、財政投融資というのがあって、それを公益法人、特殊法人に、173団体に、財政投融資の利益が全部行って、そこの理事長なんかを国家公務員の事務次官級が行って、わたりとかといって退職金の二重もらいみたいなことをやっていて、この特殊法人改革をやったわけです。それで、問題は、国の財政はそこではなくて公益法人だと。2,000以上あった、日本相撲協会とか、例えば手芸協会とかいっぱいあった。この一つですよ、一般財団法人。そこの公会計制度を明確化しようということで、5年前ぐらいにこの一般財団法人になったわけです。一般財団法人に我々地食べ公社がなったときに、公益性を求められていくわけです。公に資するものを事業としてやらなければならないということをやっているから、我々はキャベツを作り、学校給食にサプライするとか、そういうことをやっているわけです。そして、この利益を得た分の内部留保については、ものすごくきつい税制があって、これは例えば内部留保を僕らが、大抵の会社は内部留保、喜ぶじゃないですか。それがいざとなったときの蓄えでありますからね。だけど、一般財団法人というのは、限りなく内部留保については課税対象がきつくて、県に納税するということになるんです。だから、これはやっぱり内部留保を抱えていてもしょうがないので、新たにハウスを作って、今6,000株セロリ作ってるわけですよ。そうして利益を還元して、また新しいものを作っていく。利益をものすごく内部留保を積み重ねず、投資して利益を得ていく。これが一般財団法人のルールなんです。ですから、我々は赤字になってはいけませんよ。だけど、内部留保はそれほど蓄えずに市民に投資していく。学校給食に投資していく。ユーザーに投資していくということを一般財団法人としてやっているわけであります。ですから、これを健全経営に持っていくというのは、その理事長、理事者、私の役割であります。ただ、問題は、市長でありながら他の団体の理事長を兼務している。これは、この地食べ公社ばかりでなくして、広域、要するに焼却場ですね。この代表理事も私です。そこに市長である私からお金を入れ込んでいく。これは、やっぱり財政的には結構問題ありだと思うんですよ。これ、監査にひっかからないんですかと逆に問いたいぐらいなんですけれども、そこの理論については担当部長に答弁してもらいますけれども、この二重性というのは確かに議員がおっしゃるとおりで、もう一回精査して、私がどうあるべきかというのは議論しないといけない部分。ほかにもありますよ、いっぱい。いっぱいありますけれども、ただ、今この一般財団法人は一般会計からもらってませんから、そういう意味では整合性はあると思いますけれども、そういうものはたくさん。 一方で、やっぱり職員さんが売らんがために自らの仕事をないがしろにして、そうやって売っていくんならアウトです。そこはやっぱりわきまえてやっていかなければなりませんが、ただ、この総社の名がつくものをみんなで手分けをして、利益を生むためにやろうよという、そういう盛り上がりというのは当然市役所の中にあるべきだと私は思います。 ○議長(劒持堅吾君) 政策監。 ◎政策監(中島邦夫君) 総社市長から地食べ公社へ、今現在は補助金は出していませんでしたが、四、五年前までは補助金1,400万円とか1,500万円程度出しておりました。そうした中で、どちらもが代表者片岡聡一から片岡聡一というのはおかしいんじゃないかということで、いろいろ監査の方とも協議をしながら、総社市長片岡聡一から地食べ公社理事が5人か6人おって、代表理事は片岡聡一ですが会計担当の理事もおられますので、そちらの会計担当の理事の方へ補助金は振り込むようにしておりました。 以上です。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 言ってみれば、市長もやめない、代表理事も今はやめないというふうなことでいいですか。 それと、今後カレーもちょっと考え直した方がいいと思いますよ。だんだんだんだん売上げが下がっていく中で、総社愛とか全国発信とかしてますけど、それが売上げにもう如実に出ているわけじゃないですか。発信ができてて、全国から好評がある。もしくは、総社愛、学校愛とかがあるんであれば、商品が開発されると同時に同じように商品も出て売れていくはずなのに、それも売れていないんであれば、ここは一般質問、総社市長に対しての一般質問ですから代表理事に対しての一般質問は差し控えますけれども、やはり販売も考えないといけないと思いますよ。そのあたりをもう一度お尋ねをいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは本当に考えないといけません。僕がツイッターで、売れないんなら自分で買うしかないっていってツイッターに出しました。羽田空港の全日空の2階ターミナルのエレベーター登った左側にくまモンの自動販売機の隣がチュッピー、我々の総社の自動販売機で、買ったシーンを出した。そうしたら、もう圧倒的に3万人、4万人、5万かぐらいリツイートがばあっと来るぐらいの反響なんです。問題は、私のツイートにホリエモンさんが、コンセプトが弱いんだよといって打ち込んできて、これが大炎上して、10万を超えたかな、ちょっと忘れましたが、そういう反応だった。これ、僕はホリエモンさんにこの間ちょっと会ったんですが、その話はできませんでしたが、やっぱりコンセプトを、市内には非常に強いものが確かにあります。同窓会にどうですかとか。ああ、うちの小学校みたいなリアクションはあるけれども、何も関係ない県外の外貨を稼ごうと言われた。そのときのコンセプトがなさ過ぎる。何これ。ただ学校のカレー。ああ、昔の、へえ、でもう終わり。だから、ここの部分をどうやってセールできるかというものに変えていかなければもう売れない。おっしゃるとおり。だから、外に向けていくときのコンセプトづくりというのを、我々、部長も含めてやらないと、これはもう限界。それは萱野議員おっしゃるとおりなんで、これは変えていくということを目標に頑張っていきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) これからも、じゃあカレーをやっていくという形になってきますけれども、言ってみれば、でもさっきも言った、一般消費者に対してどうやっていくか。某カレーメーカーさんがたくさん出してて、やっぱり前も言ったように商品開発や研究をしてるんですよ、消費者にうけるように。そうやって、やっぱり売上げを伸ばしていこうとしてるんですよ。今こういうふうにやれば、産業部長、何か売れる努力しろといって多分後から言われて、産業部長大変なんでしょうけど、言ってみれば産業部長さんは営業のプロではありませんし、カレー研究者のプロでもありませんから、そこら辺はちょっとわきまえて考えていただきたいのと、あとこの仕組み、販売、職員を使って売る仕組みとか、市長が委託会社の代表理事になっている中身の改革は全然もうこのままでいいと思われていますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 本当に商品開発のプロじゃない。売るプロでもありません。ただ、できる範囲の中で、私を含めてみんなが力を合わせてやっていくべきだと思います。商品開発の在り方は非常に難しいです。我々もグロスで勝負できたら、私も丸紅の重役に私の知人がおりまして、丸紅で売ろうかという話になったときに、原価何ぼですかって言われて、170円近くなるって言ったら、もうやめましょうと。商売ベースではないと。原価が、じゃあ幾らぐらいだったらええのって言ったら、まあ50円以下で100円売りぐらいでいけたらスーパーがつき合ってくれるかなという、そういう話でありました。我々が原価を30円にするためには、もう一気に製造元に100万個みたいなものを注文しないとできない。だから、このグロスで勝負できないというのが我々の弱点であります。どうしてもちょっとずつ受注していくので、原価が170円ぐらいになると、どうしてもその流通経路をたどると、我々も利益を追求しますから、300円売りぐらいがその辺になる。だけど、大手カレーレトルトはもう90円台とかそういうもので、安売りの日には60円みたいなんが出回ってますから、その中でこの行政ものがカレーの小学校というところで戦っているというのは、そういう意味では結構すごい。だけど、市場では戦いきれない。ここのギャップをどう埋めるかということを知恵を出す、コンセプトを作っていくということが非常に大事です。 そして、私が務めている一般財団法人の地食べ公社も本当に中身を変えていこうとしています。今問題は、どうやって利益を上げようかというときで、さっきのまた数の話になって、じゃあ本当にセロリをもう10倍にしようと。やればできないわけではない。従業員を100人雇おう。そして、大きくグローバル化して全国に発信していこうと言ったら、できない相談でもないかもしれません。ただ、その地食べ公社というのを従業員、もう人なんで、100人、200人雇って、その桁数を増やしていって、さらに利益を生む集団に変えないか。ここはちょっと難しい話になってくるので、やはり内部を透明化しながら、その利益をクリーンにしていく。そして、分かりやすくやっていく。最終的には、もうこの公社の最終的な目標は利益を上げるということも過程の中にはありますけれども、全体の14%の農家の方々が、人口に対する14%の方々が水稲作をもう手放そうとしているところの代行業務を地食べ公社が最終的に請け負うことができるだけの財力と組織力を持ちたいという最終目標に向かって、我々はこれからも頑張っていこうと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 先ほど政策監からも答弁がありましたけど、ちょっと僕が感じているのと違いますし、市長も監査から何も突っ込みがないのかと言われましたけれども、平成29年の財政援助団体等監査の結果についてという報告で、実は監査してるんですよ。カレーが平成28年の販売で、平成29年のときにはもう監査がいってるんです。少し読み上げますね。レトルトカレーのコストについては、定価のほぼ3分の2を占める製造委託料、定価の18%以上を占めるスーパーマーケット等への販売手数料及び各小学校への応援金があり、さらにその業務に要する人の人件費を考慮すれば定価価格以上のコストが見込まれる。さらに、今後全ての小学校のライスカレーを作成していくことにより、在庫に伴う新たなコストも発生する。そうじゃ地食べ公社は、このような状況においても販売業者として採算がとれることを目標に経営努力していると考えられるか。生産ラインの確保は、農林課の職員が販売業務等を担い、秘書室の職員も携わることでなし得ているものと思われる。総社市の職員が他の目的があって携わるにしても、結果的に特定の団体の利益に関係する販売業務を担うことについては、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務する地方公務員が行う事業として事業の在り方に疑問を生じるところである。また、そうじゃ地食べ公社と協働で行っている事業に対しては、市長の権限に属する事務の一部を副市長に委任する規則の規定に基づき、契約行為を副市長に委任した上での事務であるはずなので、これを明確にした上で、副市長のもとで事務を執行されたいというふうに監査が受けてるんです。この監査について今まで何も対応がされてなくて、今回カレーの売上げとともに改めて質問をしましたけれども、この体質、どのように考えていくのかということを改めてお尋ねします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今は一般会計から繰入れをしておりませんから、その当時の会計監査の物言いとは違った角度になってまいりますが、これ、疑わしきは駄目ですから、ちゃんとこれから政策監にルールについて答弁してもらいますけれども、ちゃんと明確にして説明責任がつくようにやるべきだというふうに思います。しかし、これから地食べ公社はその意味合いを最終確認しますけれども、今後本当に大きな役割を担ってまいります。各地域において、もう本当に例えば川西なんかは建設会社さんが代行の稲刈りをして、もうヒエだらけみたいなことにもなりつつある中で、やはり我々が適正な農業を守っていくために、会計をちゃんとして、フォローできるように作り上げていきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 産業部長。 ◎産業部長(中田暢彦君) 平成29年の監査、私も当時いたところでございます。その監査の御意見も頂戴いたしまして、その後、総社市といたしましては、あくまでこれはPRという最初の御答弁のとおり位置付けでございますけれども、そこは余り行き過ぎないような形でバランスが必要だと感じております。 それからもう一つ、私も一生懸命カレーを販売しておる一員ではあるんですけれども、我々、公務員にとって物を売るということは一番苦手な部分でございます。議員も御指摘されていたとおりです。私もそう、部下の職員もそうですが、売っております。ぎこちない売り方を最初はしておりました。それをだんだんとお客さんといろんな話をしながら商売のやり方にたけてくるという。この能力というのは、やっぱりほかの仕事でも通用する、大きなスキルアップの一つであるというふうに感じて、私も職員には一生懸命売ろうぜというような形で指導しておるところでございます。その点も御理解を頂戴いただければ有難いと思います。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) カレーの質問はこれで最後にしますが、最後⑥なんですけど、市民へどのような利益があるかということをお尋ねなんですけれども、言ってみればカレーを政策的に売っているけれども販売がどんどんどんどん減っている。しかし、その販売を公社の販売利益を支えているのは公務員である。こういった中で、公社は一応黒字だ。一般会計からも出してない。カレーで一般会計から出しているんじゃなくて、ふるさと納税が良かったからやっているわけで、黒字経営だったわけで、カレーがものすごい売れて黒字経営じゃないわけですから、その辺もちょっと市民の皆さんに誤解があるかもしれませんので据えておきますけれども、市民に実際この実態の中でどのような利益がありますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 何度も申し上げますけれども、地域が元気になっていく。で、学校にそれぞれ20円ずつお返しをして、その学校の子どもたちがその恩恵にあずかっていくということもあるし、地域が盛り上がっていくということもあります。しかし、最終的にこの地食べ公社がやらなければならないことは、あくまでも最後は農業の継続。今、本当に80代、時には80代の後半の方が1人で稲刈りをしていく。それがだんだんだんだんもうギブアップになっていくときに、その代行業務を誰がやりますか。どうやって稲刈り、田植えを存続させていくんですか。それを将来担うのはこの公社。この公社に、そうなったときは一般会計から埋めないといけないこともあるでしょう。そうなったときには市民の理解を得ていかなければなりませんけれども、今の段階ではできるだけ代行業務をしながら単年で黒字が出るように頑張っていく。確かにふるさと納税が今下火になってきましたから、また会計悪くなってまいります。しかし、それでも何とか踏ん張れるように続けていこうと、そして市民に還元していこうということを目標に、一般財団法人としてやろうということであります。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。以前の答弁でも職員を増やしていくみたいなことを言ってますけど、こういうふうな業務がありながら職員が増えれば、結局予算も上がっていくわけで、その辺よく考えてやっていただきたいと思います。 カレーの質問はこれでおしまいです。 ○議長(劒持堅吾君) ここで休憩していいですか。 5番萱野哲也君の一般質問の途中でありますが、この際しばらく休憩をいたします。再開は午後1時5分といたします。              休憩 午後0時4分              再開 午後1時5分 ○議長(劒持堅吾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 5番萱野哲也君の質問を許します。 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 午前中に引き続き午後からです。 ⑦です。チュッピーウオーターを売る目的や理由は何かということです。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) ボルヴィックのクオリティに非常によく似ているという、硬質の軟水ということであります。本当に総社の地下から沸き上がった総社のおいしい水を皆さんに飲んでいただきたいという思いで、それは公社の財政運営というものもありますけれども、大きく言えば総社の水はこんなにおいしいんだよということをみんなに理解してもらいたいと、愛してもらいたいという気持ちであります。
    ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。そういった意味で言うと、チュッピーウオーターももうけじゃなくて公益性、もうけは度外視で公益性を目的としているという考えでよろしいですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) すみません。私がちょっと間違えておりました、申し訳ございません。これは公社でなくて環境水道部が製作しているということでありますので、そうはいいましてもやはり利益は生むべきものであって、公務員の方であれど利益は追求しながらやっていこうというものであります。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 公務員も利益を生むということで、その販売に伴って人件費もやっぱり考えなければならない。ただ売ってきて、職員が配達をしました、1ケース。それで、それなりのもうけが300円。もしくは分からないですよ、幾らか。だけれども、その職員がかかる日当、時給計算にして2,000円かかったとしたら利益になっていない。そういうことも考えていただきたいと思います。それ、後ほどまたお尋ねいたしますけど。 チュッピーウオーターの年ごとの売上げは幾らかということなんですけど、売上げだけ単純に聞いても分かりにくいんで、これ、企業会計なんでお尋ねしますけれども、営業利益は幾らかということであります。営業利益というものは、売上げの総利益引く販売費及び一般管理費がイコール営業利益ということであって、販売費及び一般管理費とは従業員の給料や社会保険料、人件費、そういったものも含まれたもので御答弁していただきたい。これは企業会計ですので、営業利益というものもしっかりと計算してこういう事業をやっているものだと私は認識しております。以前の平成29年2月、一般質問、三宅議員の質問の中で、市長の答弁ですと、一方は事業の効率化と、さらに利益主義を貫いていくということと、水を売ってですねということで、ペットボトルの水を売って、営業利益を上げていくというふうに平成29年の、もうがむしゃらに売っていくんだというふうに市長は答弁してますけど、それも企業会計の中ではそういったことも計算されたものでなければ私はならないと思ってますけども、売上げ、営業利益を答えていただきたい。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) ここで、いま一度こういうやり方について考えていきましょう。この公務員の方々が何それするということを人件費と捉えて算出したら、全ての行為は赤字になります。当たり前です。もう当然のこと。その給与を差っ引いたら、数十億円の赤字行為ということに相なります。ただ、我々として例えばそうじゃ吉備路マラソンをやろうと、あるいはチュッピーウオーターを売ろうと、さっきのカレーを売ろうと、あるいはライトアップをやろうというところに人件費というものを入れ込んだらアウト。もう大赤字です。それを採算度外視の行為ですかと言い出したら、申し訳ございません、そのとおりでございます。人件費を入れて、諸経費を入れたら全部赤字です。それで赤字だからその行為がアウトだというふうに言い出したら、全てが赤字決算ということになります。そうではなくて、当初の目的どおり、総社市の水はこんなにおいしいんだよ、市民の方にも、あるいは県外の方にも分かってもらおうと。で、公務員のみんなが一緒に売ったときに、それじゃああなた、人件費どうするんですかという議論をしていたら、一歩たりとも前には行けない。私はそう思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) いや、そのとおりで、何もかんもが、市長、いい答弁です。何もかにもが人件費を入れたらどうなんだっていったら、それは行政がやることですから、前も言いましたけど、市民の福祉向上と人件費や何やかんや、諸経費なんかを含めたのはバロメーターとしててんびんにかけられない、それはそうなんですけれども、先ほどのカレーにしても営業を目的とした、収益を目的とした事業だとうたってやってるんですよ。ならば人件費も入れなければならないし、水道のこの水、これでも市長が答弁したように水を売って水道会計をよくしていくんだというふうに言ってるんだから、そこは福祉向上とかじゃなくて自分自身が言ってることじゃないですか。そこに対して、人件費が幾らかかっているのかって。企業会計なんですから。その人件費もちゃんと入れ込んで、考えて事業をしていく。それが企業会計じゃないですか。だから、何でもかんでも、僕は吉備路マラソンがどんくらいかかってる、前も言いましたけど、あと一般業務、市民の生活保護の受給者の対応、もしくは住民票とか出す、そういった業務も、そんなもん人件費っていったら全部赤字ですよ。おっしゃるとおり。だけれども、カレーにしても水にしても、収益を目的としたというふうに、市長、うたってるんですから、そこはちゃんと人件費を考えて、計算してすべきでしょう。だって、そうじゃないですか。企業会計の中の営業利益、水道の予算にしても、人件費が幾ら、職員の社会保険料が幾らって全部計算して、その中の営業収益として水も入ってるわけで、その大きな中の水という事業も収益事業でやってるんだから、どの程度人件費か考えてるのかということは当然のことながら計算するのがトップでしょう。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) めちゃくちゃいい質問です。いやいや、水道会計は公会計の中で企業会計になってまして、別途会計になってる。この売上げも全て含んで、人件費込みで企業会計は水道の会計の中に入っておりますから、そういう意味では黒字なんです。ただ、私が申し上げたいのは、ここでチュッピーウオーター売ってる企業会計、黒字なんですよ。人件費を含めても。だから、議員がおっしゃることは間違っている。だけれども、大きく言って、全ての職員さんの行為を全部何もかにも人件費で、その利益引く人件費という計算をし始めたら、我々公務員は何もできなくなるということを申し上げているんです。ですから、チュッピーウオーターを売る人件費も水道企業会計の中に含まれていて、その中で黒字を出している行為だということであります。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) そのとおり。だから、営業収益という中で、雑収入という部類で入ってくるわけですよ。営業収益の中で入ってきて雑収入。で、トータルの中でこれだけもうけがありましたよと。片やこっちが収益勘定ですから、片やそれに伴う人件費や何やかにやは幾らですというのも予算書で出てるし、決算書で出ていて、そこのチュッピーウオーターを売るもっと小さい営業収益の中で、そこの人件費、この事業は本当にうまいこと回っているのか。大きな丼の中で、ここは赤字でもいいよねって、人件費がたくさんかかってでも赤字でいいよね、こっちでもうけてるからじゃあ駄目だと思うんですよ、トップとして。ここの部分も赤字だったら、ここの部分は人件費がかかり過ぎて、営業収益、営業利益が出てないよねってなれば、そこの小さな部門もチュッピーウオーター係があるんかどうか分かりませんけれども、そこの部門の事業も考え直さなければ駄目なんじゃないんですかというふうに言ってるんですよ。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) おっしゃるとおり。これは本当にそうなんです。私がこの環境水道部に対していつも申し上げてることがあるんです。水道事業の会計を川原部長が僕に報告してくると。12年前からそうですよ。私が市長になってから、水道は企業会計です。そういう前置詞があるんです。で、これまでの環境水道部が僕に言ってきたことは、市長、水道会計というのは、簡易水道は別ですよ、水道会計というのは若干の黒字でいいんですと、そう言います。若干の黒字。なぜかというと、水道代をいただいて、その水道代で給料も払っているので、水道代はできるだけ上げないで、そして人件費もできるだけ上げないで、その相殺の中でちょっと黒字だったらいいんですと。それが現下の水道代なんですという表現を使います。だけど、それは間違ってるんじゃないかと。ちょっと黒字ならいいんじゃないかという。それは違うと。大きく黒字であるべきだと私は思うんです。内部留保を結構持ってますよ。内部留保を使わない。なぜなんですか、僕が言ったら、いやいや、突然石綿管がぶっ壊れて、突発事故が起こったときにそのお金は絶対大事なんで、内部留保としてとっておかなければなりませんというふうに言います。それは違うだろと。少しでもその内部留保は少なくして投資していく。そして利益を上げていく。そういう考え方の中でチュッピーウオーターはあるんです。おっしゃるように、一々チュッピーウオーターに要った金額だけで人件費を算出する、そのような時間がないじゃないですか。だけども、精神構造的には1円でも多く利益を生んで、職員の負担を減らしていく。人件費は減らして、水道の売上げを伸ばしていく。これが我々の基本方針であると思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 多分部長に答えさせるんだと思うんですけど、売上げは幾らかということがまだ聞けてないのでお聞きをします。だから、言うように、職員の人件費ってただじゃないんですよ。そこだけを認識して、市長が今後政策を何かする、前へ進める、政策的事業をするときには職員の人件費がどれだけかかっているかということも考えた方がいいと思いますよ。で、もう今大変、そういうことを計算することが大変だと言いますけれども、ちゃんと職員にもこういった事業を今日はしたんだ、こういった事業をしたんだ、日報ぐらい出させた方がいいと思いますよ。じゃないと、本当に職員忙しいんだ忙しいんだっていって、結局何の事業に忙しいのかって理解されてますか。それで職員数が足りない足りないって。働き方改革ということもあって、教育委員会なんか夜遅くまで灯ついてますよ。1回そういう、僕はこの質問には人件費というものをどのように考えてるかということをお尋ねしたいんですよ。市長の政策は、人件費度外視でやり過ぎなんですよ、政策として。そこをやっぱりよく考えていただきたい。日報書いてもらやあいいじゃないですか。働き方改革の一環で、どういった事業に今時間を費やしてるんだ。こうこうこうか。じゃあ、ここの事業はやっぱり営業利益として駄目だよねって。人件費に対して市民の福祉向上に相対してないよねということじゃないですか。そういう時間がないないないって言って、ただ、ああ夜遅くまで灯がついてる、忙しいんだな。ほんなら人件費、職員増やしますよって、それで市民が納得しますかという話なんですよ。答弁お願いします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) もうこの機会ですからね、人件費削減しましょう。本当にそうしましょう。皆さん、今回の私の議会のこの施政方針演説のキーワードは、実は私は一元化だと申し上げたいんです。で、様々、水道もありますよ。市民課もある。保健福祉部もある。それを単一窓口でやっているがために、どうしても職員数を減らすことができないでいる。そういうジレンマがあるじゃないか。でも、地域においては、老老介護があったり、ひきこもりがあったり、虐待があったり、様々なことが同時進行的に起こっているので、そろそろ地域にも横串を入れて、そして庁内にも横串を入れて、そして削減化を図っていく。それが今回のタイミングであるんです。ですから、水道だって、利益を上げて、労働量を減らしていく。それはもう絶対に努めていかなければなりません。              (「売上げの答弁が」と呼ぶ者あり) ◎市長(片岡聡一君) (続)売上げについては担当部長から。 ○議長(劒持堅吾君) 環境水道部長。 ◎環境水道部長(川原玲子君) 命によりまして私の方から売上げについて御答弁をさせていただきます。 チュッピーウオーターは、平成29年6月1日から販売を開始しております。平成29年度の売上げでございますが、売上本数として5万4,829本、平成30年度が3万2,800本、今年度は11月末現在で2万8,062本。今年度は前年度並みに推移していると考えております。もうけというか収益、利益でございますが、単純に計算いたしまして平成29年度が14万2,555円、平成30年度が8万5,280円、今年度は7万2,961円でございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 今の売上げを聞いて、人件費は出てるとお思いですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) ですから、人件費も考慮して企業会計の中でこれだけの利益が出ているということです。だから、8万円に対して人件費出てますかという、そういう質問は成り立たないわけであります。ただ、もっと売った方がいいわねというのはあります。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) いや、だから丼の中でじゃ駄目でしょという。いろいろな個々の事業がどうなのかというのをちゃんと考えてしないと、トップなんですから。ここは赤字か何かよう分からんけどええわって。まあ全体のバランスで黒字じゃったらええわじゃあ駄目でしょということを言ってるんですけど、伝わらないので10と11に移ります。 販売に伴う費用や目的、効果に対してどのように感じているか。 今、14万円、8万円、7万円と言いました。チュッピーウオーターの販売を、今後これでいいのかということをお尋ねいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) いや、もっと売っていきましょう、本当に。テレビを御覧の皆様、これがチュッピーウオーターでございまして、ボルヴィックとほぼ同じ。ボルヴィックはこれより高いですから、是非お買い上げいただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 私は職員の味方ではありませんけれども、僕がこういった質問をして上水道課の皆さんの仕事がさらに増える、どんどん売らなければならないというふうな結果になったことをちょっとだけ部長におわびを申し上げます。 ほいで、今後なんですけれども、今言ったように、よく本当に人件費を考えてください、いろんなことに対しても。いい政策やってるんですから。だけど、それに対して効果はどうなのかという検証は市長の政策の中で今までない。その効果、もうその政策を推し進めるに当たってはもちろん予算も必要。しかし、それに伴う人件費もよく考えてほしい。で、その効果はどうかということを、それは売上げだけじゃない。こういった収益的事業だけじゃなくて、市民の福祉向上のために本当にこれだけの職員使って、本当にこれだけの市民のためになってるかということをよく考えて政策も前へ推し進めていただきたいと思います。 (1)は終わりました。 次は、危機管理室の皆さんの出番になりました。 (2)11月24日、清音地区において開催された防災訓練について、市長は今回の防災訓練、どのようにお聞きしておりますか。もう個々に僕の言いたいことは担当課の室長の方にもお伝えはしてますけれども、市長の耳にも入ってると思います。いかがですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) おっしゃりたいことは、防災訓練がいつありますよということを2週間前に地域に伝達したので、地域の方は案内をするのに困ったという苦情がありますよということはお伺いしております。 しかし、避難訓練、防災訓練をするのに2週間前が短いか長いかというのはいろいろ判断分かれるところでありますが、災害というのは今だというふうに訪れますから、2週間前が急過ぎるじゃないかと言われても、これはやっぱり気持ちも変えていかなければならない部分もあるかと思いますが、周知徹底についてはちゃんとしなければいけませんねというのが答弁です。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) そういうふうな目的の防災訓練なんですか。そんなこと言ったら、住民の皆さん怒りますよ。防災、災害、いつ起こるか分からないから防災訓練も突発的に、おいやるぞって言ってやるんだ、やらせたんだって言ったら、市民の皆さん怒りますよ。僕が言いたいのは、いつだったか、三宅議員の質問で、地区防災計画、地域防災計画ですか。地域にあった防災計画を作るんだ、それを策定していきましょうって市長言いましたよね。じゃあ、それを今回の防災訓練の一つのきっかけとして、もっと早く伝達してもらったら、ほんならうちらの地域はこうこうこういうふうにしよう、もっと町内で練って練ってって、僕たちの地域はって、ここの地区はって、ここがいいのか、こういうふうな逃げ方がいいのか、あそこのおばさんどうするとか、あそこのおじいちゃんどうする、おい、猫や犬はどうするんなというふうに、地元でしっかりと練る機会があったんですよ。それの過程の最初のスタートにしてほしかったんですよ。それが2週間前で、おいどうすりゃあって。何かこの地区で定員何ぼ出せ言ようるけえ、今町内会議、僕もその町内の役員してますけど、町内会長と集まって、おい、こんだけ出せ言ようるけんって、ほんならうちは8人出さにゃあいけんのん。ああ、もう今8人おるけえこれでええわ、出しゃあええんじゃろみたいな会議になっちゃったんですよ、2週間前。ほんなもん今さら何できらあって。それじゃあ何の、お金使ってですよ、時間使ってですよ、あの防災訓練なんですか。防災訓練を、今回地区防災計画を作るための一つの、言葉出てきませんけど、スタートとしてもっと早く落としてもらえれば、清音の防災計画、地区計画もいいものができてた。そして、あの防災訓練が、ただまあ行きゃあええんだろというような感じの訓練にはならなかったと思うんですよ。そこをよく御認識をしていただきたい。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) いや、そうですかね。そりゃあ、萱野議員さん、清音の方を、ちょっとあんまりじゃないですか。私は500人も集まった防災訓練って見たこともないし、私に対しては、市長、今回は本当に段ボールベッドもやったし、いろんなことができて良かったわと言われた清音の方々いっぱいいましたよ。それを、来え言ようるけえ行ったんじゃという人ばっかしが清音だったというと、清音の方はあれだけ夜間にあれだけ集まってくれていい訓練して、それで、市長、ありがとうって言った地域の方が名前を言ってもいいぐらいいっぱいいらっしゃいましたけれども、それが全部が全部、おいおい、集まれ言われたけえ来たでという人ではなかったと私は思うし、信じたいし、清音の方はそんな人ばっかしじゃありません。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) ありがとうございます。清音は、そういう人たちだけではありません。私が申し上げたいのは、そういう人も中にはいましたし、だからこれをもっと早く丁寧に落とすことによって、とりあえずじゃなくて、ああ、訓練じゃけえ行ってみよう。段ボールベッド、ああ、ええことしようるな、なるほど、もいいんですよ。それもいいんですよ。じゃなくて、ほんなら防災訓練だから夜に逃げる。だから、ほんならあそこへちゃんと避難グッズを持って、リュックサック背負ってきた人が何人いますか。そういうことをやるんでしょ。市長言いましたよね。夜にやるんだ。これをリアリティを持ってやるんだということで、ほんならリアリティがあるんだったら、もっと丁寧に落としてくれれば、町内でも用意、出せ言ようるけえ来ょうるだけじゃなくて、もっともっと前向きに考えることができたんじゃないですか。もっと前向きに。防災訓練、ちょっと勉強になるけえ行こうかというてこられた人も大勢います。だけれども、それプラスもっと早く落としていただければ、もっともっと防災訓練を前向きに前向きに考えれたんじゃないんですかということを言ってるんですよ。何も僕は清音の人たちを悪く言ってるわけじゃないです。地元の皆さん、僕は本当にすばらしいと思ってますよ。あんなに集まったんですよ。だけれども、あれを集まるに当たって、もっともっと、ペット避難所があるんだったら、ほんならペット連れていこうかとか、連れていってみよう、どういうふうになるのかな。リュックサック、防災セット持っていこうとか、地域のおばさん一緒に連れていこう、もう一人連れていこうとか、そういう段取りができたんじゃないんですかということを言ってるんですよ。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) いや、かなりいい訓練ができてまして、ペット避難所を本当にやったんです。そうしたところ、猫が1匹、犬が2匹でしたか。それを私のツイッターで総社市はペットも避難の訓練をするよと言ったら、今それが11万8,000ですか、今視聴来てます。これだけ多くの関心を集めた避難訓練もなかったと思います。 2週間ということについて、それは今萱野議員が熱くなられておりますけれども、それはもっと早くしろと言えば早くするし、短くしろと言われれば短くしますよ。それは応じてやっていきたいと思いますが、もともと避難訓練というものが災害対応のものでございますから、私とすれば、いろいろあったかもしれませんけれども、1カ月も前というのは訓練にしては長過ぎるスパンではなかろうかなと思います。2週間がいいのか3週間がいいのかというのは、よく考えていけばいいことだと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 今後、地域、地区でしたか、防災計画も作っていくというふうに言われてるんですから、それとリンクさせて前へ前へ進めたらいいものができるんじゃないのかなというふうに思います。 次、2、言いましたかね。今回の訓練開催のプロセスについてどうだったか、今、というふうな答弁を大体受けてますんで、それも改めてお答えしていただきたいのと、3、今回の訓練を通じて災害対策本部長として対応すべきことは何と感じたかということもあわせてお聞きします。聞くところによりますと、市長が最初の冒頭の訓練のときの御挨拶の中で言いましたけど、リアリティを持ってやる災害訓練なんだ、防災訓練なんだということを言われて、だから今回は晩にしてみたんだというふうに言われてましたけど、清音の出張所が、何か聞くところによると、あそこが浸水地域にあるということを市長は余り認識をされてなかったようなこともお聞きをしてるんですけど、災害対策本部長としてそこは認識をされておりましたか。それも含めてお答えを願います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) プロセスについては、先ほど答弁を申し上げたとおり。 そして、対応すべきことは結構ありました。そもそも今回の訓練は一つの思いがあって、去年7月に我々は本当に重大な体験をしたわけです。ですから、ほかの市とは違うんです。我々はその災害体験をかてにさらにさらにレベルアップをしないといけないんです。だから、今回は、去年あの有事のときにできなかった弱いところをやろうと。それを鍛えていこうと。もうできたことはやらないでいいんだぐらいな気持ちを持って、できなかったことをやろうと。それで、人の命を守っていこうと。だから夜だということでありました。今まではどうだったかというと、本当は昼間やって、高梁川の中州に1人取り残されているぞというのを県の消防ヘリが来て、それをばあっとつり上げていって、ああ、良かったというのを見学していた。それから、土のう訓練をやった。毎年毎年同じ土のうばっかりやって積み込んでいった。だけど、そうじゃなくて、去年の7月、何が足りなかった。幾つかあります。それは、夜だから作原がどれだけ越水して、どういう状況なのか絵面が分からなかった。草田が決壊したところの、どこがどう決壊したかというのが、真っ暗闇でリアルに分かっていなかった。そこをどうリアルに追求していくかという訓練をしようということをやったわけです。ですから、夜間だけれどもスマホで映像を映してもらって本部に送ってもらって、それを同時配信で6,200総社LINEに加入してる方々に発信していって、だから危ないんだよというのをスピーディーにできるかということをやったわけであります。それが今回のコンセプトにあります。それをプロセスの中にも入れ込んでやったつもりでありますが、できないことをやろうと。受検と一緒ですよ。できない部分を強くしていこうと。 その中で、対応すべきことは、僕は三つあったと思います。 一つは、やはり今までの訓練や災害対策本部の中になかったこと。小田川の情報を知れということです。小田川の水位。それから、高梁の備中広瀬の水位を知れということ。僕らは、ダムの放水量と降雨量しか見ていない。そうじゃなくて、小田川の水位は僕らに大きく影響してきます。高梁の水位も大きく影響する。あえて言えば成羽川です。そこの水位を知って状況を知れということ。それから、避難何人してきました、何人してきましたということを災害対策本部は集めていますが、避難していない方はどこでどうしているのかと、その情報。これを無視してやっている。避難所の人間しか見ていない。これが駄目だ。そこを対応すべきと。それから、最後は動画の撮影に当たって、動画をとれというのはいいけれども、動画を撮りにいった人間が流されて死んだら元も子もないので、去年と同じ水位であった場合を仮定して、どこのスペース、どこのポジションなら安全に撮影ができるのか、視察ができるのか、誰が行くのか、ここを対応しなければならないというのが課題であったというふうに思っております。 最後に、何でしたっけ。              (「浸水地域と知ってたんですか。あそこは浸水地域と」と呼ぶ者あり) ◎市長(片岡聡一君) (続)そうそう。それは知っておりまして、議会が勉強会、地域とのやったときに、あそこは浸水エリアだと。で、逃げるなら三因だと。山手、清音の境目に逃げるべきだというふうに聞いておりましたが、私、くしくも災害訓練の冒頭で、皆さん申し訳ございませんと。ここは浸水エリアで本番では避難所ではありませんが、便宜上、今日はここでやりますけれども、急場のときには山手、清音の境、高台に逃げてください。それを申し上げたところであります。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) ありがとうございます。市長、熱くなっとるなって言われましたけど、それは熱くなりますよ。さっき言い過ぎたかもしれませんけど、動員がかかっとるけえ、ほんなら行きゃあええんじゃろうという声というか、そういうふうな投げやりの部分もあったのも事実ですけど、でももっとこうしたらいい、教えてくれりゃあなというのが本当なんですよ。動員かかったけえ行きゃあええが。でも、もうちょっと早う出してくれりゃあな。いろいろ地域でもんでもんでもんでといってできるんですよ。軽部、つかったんですよ、本当に。泣きませんよ、今日は。でも、本当に熱くなりますよ。あの中、やったんですよ、去年、みんな。防災訓練来たメンバー、軽部東町のメンバー、一緒に歩いていきましたよ。本当に大変な思いしたんですよ。だから熱くなるんじゃないですか。だからもっといい防災計画とか地区計画立てて、みんなで考えようって言ってるんじゃないですか。それをもっと行政と一緒になってやろうという住民の声を僕は伝えたかったんです。 今回の訓練、こういった僕の思いもあります。町内、地域に落としていくのが早いか遅いかというのもありますけれども、地域によっては遅い方がいいかもしれない、早い方がいいかもしれないけれども、今回清音の地区でもこういうふうな思いがあったということも踏まえて、今後どう将来につなげていくのかということを答弁していただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 周知することに対しては、ちゃんとやっていきますので。また、今回は清音でございましたが、清音の方々に対しましては本当に500人もの方々が御協力、御支援いただきまして、御参加いただきましたことに心から感謝を申し上げますし、またこの議会の中でも多くの方々が訓練に参加していただいてありがとうございました。また、来年、再来年と場所を変えてやっていこうと思いますが、本当に熱い思いを持ってやっていく。1人でも救っていく。そういう気概を持ってやってまいりたいと思いますので、御協力よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) ありがとうございます。市長も熱い思いを持ってやっていくと言ってくださったので、行政にばっかりたよるんじゃなくて、民間、我々市民住民も考えられる防災訓練というものを作り上げていただきたいと思います。いただきたいじゃなくて、していきましょう。 (3)人事に移ります。 副市長が決まらない間の市政運営はどうだったかという質問ですけれども、市長は自分の市長選挙だからといって行政の空白期間は作らないというふうに答弁を、この前の市議会のときに答弁いただいておりますけれども、市政運営どうでした。空白期間はなかったですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 私が当選したのが9月29日でございまして、初登庁は9月30日、翌朝行いました。したがって、物理的な空白はございません。一方で、私の本当の任期は10月14日から始まっておりまして、ですから3期目の最終コーナーを初登庁の日と変えたわけでございまして、前倒し初登庁ということをやっておりますので、物理的な空白はなかったと思います。ただ、副市長の人事についてはまだ決まっておりませんから、できるだけ早目に上程をした上で御理解をいただきたいと思いますので、その際にはよろしくお願いをいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 政治的空白というか支障はなかったということなんですけど、じゃあ別に副市長がいなくても今後の行政運営、市政運営に対しても支障はないというふうに考えてよろしいですか。あえて副市長がいないと駄目という理由が今の答弁ですと分からないんですけれども。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今まだ副市長が決まっておりませんので、それは申し訳ございません。副市長がいないと市政運営に支障を来すということは確かなことでございますので、できるだけ早くお願いしたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 私が議員になったときから、副市長が2名変わっております。当時は総社市職員の頃から、職員時代からずっと職員で頑張ってこられて副市長に就任されて方、そして次は国から、総務省ですか、呼んでこられた副市長なんですけど、短所長所どちらもあると思うんですよ。その中で、是非新たな副市長が就任したら、議会の議決案件ですけれども、したら市長は一番に何を伝え、どういう役割をその副市長に果たしていただきたいとお思われですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 副市長については、市民と寄り添って、一人一人を大事に、総社市民を愛してくれと、そのように伝えたいと、お願いしたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 議会との関係性は、どのような役割を果たしていただきたいと思いますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 議員各位とも一人一人対話をしながら、私と議会との間の潤滑油になってもらいたいと考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) そのようにお伝えください。深くはそこは問いませんので。 ③副市長がいるといないでは、市民にとっての利益はどうかということなんですけど、市長、副市長がいないと、市民にとってリアルにどうなんだって。例えば福祉課の保健福祉部長がいないと市民の生活に直結しますよね。さっき言った環境水道部長がいないと、水道のこと、仮に部長がいなかったら課長もするんでしょうけど、各それぞれ役割があって、市民に直結した仕事をされている方もおれば、ちょっと政治的な役割をする副市長みたいな方もいて、今実際次の質問にもちょっとかぶってくるんですけど、政策監もいるわけじゃないですか。この副市長がいることによって、市民にどういうふうな利益がありますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) それは、行政全般の遂行が、スピード感がやや欠けるということが市民にとって欠けることになります。また、私が例えば土曜日、日曜日、様々な行事で出席ができない場合、代役を副市長が務めていた部分については、もうもろ欠席ということになって、市民を勇気付けることができないということにもなります。また、私に伝えておいてくれよと、市民と会ったときに、ここがこういうふうに不都合なんだとか、ここをこういうふうに改めてほしいとか、市民の声を聞くというのも、副市長がいれば私と副市長が手分けをしてツインでやっていきますが、副市長がいない場合は私一人しか聞くことができないということ、市民の声を聞くことが物量的に減っていくということがあろうかと思います。それを補うためにも、できるだけ早く御議決をいただけるように提案してまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。市民の方に直結するというか、副市長がいる、いないで難しい、伝えにくい部分はありますけれども、副市長が兼務をしてるある某園の理事長も不在ですし、大変ここも問題がありましたし、総社広域環境施設組合議会、管理者が任期が切れていない。で、副管理者も1人は任期が切れていない。もう一方は全く出てこない。こういうふうな問題もありますので、いい人選をしていただきたいと思います。 結局、市役所上がりの、市役所上がりというと失礼しました。市職員から上がってきた副市長さんですとよく分かるんです、どういった人物か。ですけれども、国から来られる方って、今までそれまで接点がなくて、ただ人事案件で議会に、この人はこうこうこうで、こういう人でお願いしますというのも大変分かりづらいんで、議決案件で我々責任もあるんですけど、そこはもう極端なことを言えば市長の責任でしかないんですよ。いい人を呼んでくる、呼んできてもらえる、副市長になってもらえるのは市長にもう頼るしかないんです、こちらは。議決案件、反対すりゃあ反対したでいいのかもしれませんけど、そういう問題でも今問題もありますし、そこは責任持ってやっていただきたいのと、あと数年前から政策監という特別職も設置されました。 そこで、副市長と政策監の違い、どちらも特別職で政治的活動もできます。そこの違いを明確にしていただきたいと思います。それは、今後の行政運営、市政運営にも、市民にとっても、政策監がこういう仕事なんだ、副市長はこういう仕事なんだ。それはもちろん例規とか規則には書いておりますけれども、そこを分かるように、議会側に対しても、副市長の仕事、政策監の仕事というのを分かるように教えていただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) どちらも議会から議決によって選ばれるわけでございますので、明確な差異があるとは申し上げられにくいんですが、まず副市長の役割はやっぱり国にまつわること、そして対外的なこと、そして市長の代理行為などについては副市長に委ねたいと思います。 それから、一方で政策監は言われた職員上がりでございますので、職員経験者でございますから庁内的なことなどを中心にやってもらうと。明確に分かれるわけではございませんが、大きく言うとそういう諸般をやってまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 今回も熱い議論ができて、市長ありがとうございました。これで私の一般質問を終わります。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) この際、しばらく休憩いたします。約10分間です。              休憩 午後1時51分              再開 午後2時0分 ○議長(劒持堅吾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、12番難波正吾君の質問を許します。 12番難波正吾君。              〔12番 難波正吾君 登壇〕 ◆12番(難波正吾君) 12番難波正吾でございます。若い萱野議員との間で熱いバトルが交わされましたが、私は年相応にやりますのでよろしくお願いします。 1番目は、まず災害防止、災害復旧についてでありまして、1番目は砂川、血吸川の雑木、雑草の管理についてはどうかということであります。 以前は、砂川については長良の人が共同作業で雑木なり雑草なりを整理されとった。そういう経過があるようでありますが、最近ではやっぱり全体的に高齢化した関係で、それも一つ理由でありましょう、なかなかできてないんだと。結構雑木も大きくなっており、雑草も茂っておる。その辺で、どういう管理を、これは県の管理であろうかと思いますが、どういう方向にあるか、まずその点をお伺いしたい。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 難波議員の御質問にお答えをいたします。 まず、こういう言い方はしないと心に決めているんですが、血吸川もそれから砂川も県管理の川でありますと、よく言う言葉なんですが、やっぱりそれはそうなんだけれども、それを理由に我々がもう何もしないみたいな、そういうものではないということは前置きとして申し上げたいと思います。 まず、砂川についてでございますけれども、大体の場合こういう状況で、今日みたいな天気とか水がほとんど流れていないという川でございますけれども、昨年度から長良から久米において樹木伐採作業を実施しているところであります。これが今後どのように進捗していくかについて、明確によく分かりません。しかし、我々としてはできる限りよろしくお願いしたいということは申し上げていきたいと思います。 一方で、血吸川でございますが、今、西阿曽地内において災害復旧工事を行っています。今後とも双方ともに工事の進捗の進み具合の計画が明確でないわけでございまして、これからもその双方の河川についてはお願い立てをしていくということを努めてまいりたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 難波正吾君。 ◆12番(難波正吾君) 分かりました。よろしくお願いしたいと思います。 ただ、砂川に限って言いますと砂川は一番下流ですな。国道180号から100mぐらいのところまではきれいに整備されとる。問題は、それから上流の話です。順次やっていくということですので、よろしくお願いいたしたいと思います。 それから、2番目に高梁川で雑木を切ってはおるんですが、土砂を取り除く計画はどうなっているか、その点について伺います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 高梁川の堤内の浚渫、土砂撤去作業でございますけれども、一応豪渓秦橋がございまして、豪渓秦橋よりも下流の部分が国管理ということになります。またこれ管理の話になりますが、豪渓秦橋よりも上流が県の管理ということになります。 浚渫工事に関して言いますと、現在豪渓秦橋よりも下流部分で、まず秦地内、湛井堰の上流部分で今浚渫工事を大々的にやっております。かなり深く掘っております。それから、清音の古地でもやっておりまして、その2カ所については令和2年度中に工事が完了するということでございます。一方で、県管理の豪渓秦橋よりも上流の部分については、現在宍粟地域で撤去作業、浚渫作業をしております。また、美袋及び原地区についても、土砂撤去の発注作業をしているということであります。 一方で、今回非常に我々にとっては着目すべきところでございますけれども、作原地域の対岸である草田の地区において、もう県がとうとう我々の要望を聞いてくれて、昔、砂・砂利の採取業者がいっぱいいたのを再開許可してくれて、その地域については公募によって土砂撤去をする業者を募ろうということを今やっていただいているところでございます。 以上が現在行われているところであります。 願わくばいろんなところで土砂採取については業者が無料でやっていただき、しかもその業者がもうかっていくみたいなことがまた戻ってくれば非常に有難いなと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 難波正吾君。 ◆12番(難波正吾君) 分かりました。今後ともよろしくお願いしたいと思います。 それから3番目に、高梁川に入る支流、日羽、水内、種井などで県の土砂撤去の改修計画、先ほど多少触れられましたが、その改修計画、具体的なところで分かればお願いしたい。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今段階で土砂撤去をやっている、もしくは施工予定があるという川は、新本川と槙谷川についてはやってまいります。議員がお尋ねの日羽、水内、種井など昭和地域の高梁川に入り込んでいく河川については、今の段階では明確な回答が得られておらず、これは今後とも我々が強く要望してまいりたいと考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 難波正吾君。 ◆12番(難波正吾君) 残された部分はよろしくお願いしたいと思います。 3番目に入ります。              (「4番」と呼ぶ者あり) ○議長(劒持堅吾君) 質問者、(4)番。 ◆12番(難波正吾君) (続)抜けてますかな。最初に砂川を持ってきたから。 ○議長(劒持堅吾君) 質問者、草田と福谷の堤防の補強で高さを2m上げるが、現実はどうかという質問です。 ◆12番(難波正吾君) (続)そこに移ります。草田と福谷の堤防の補強で、高さ2m上げるということになっておりますが、現実はどうかという質問であります。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 草田、そして福谷ですが、本当に堤が決壊して甚大な被害を受けた箇所でございますが、1mから2mの幅で今かさ上げ作業をやっておりまして、現在の工事の完了状態の進捗状況については担当部長から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 建設部長。
    ◎建設部長(林圭一君) 命によりまして、草田地区並びに福谷地区の堤防の補強状況について答弁をさせていただきます。 まず、草田地区についてでございますけれども、決壊した部分、ここについては既に堤防の幅を広げて、現場は修繕と申しますか補強も含めて完了しているところでございます。なお、その決壊部分より下流が引き続き、議員御質問のとおり堤防の高さが平均1.4から1.5上がるようになっておりますけれども、これについても今現在現場に施工へ入っていく段階になっているところでございます。 それから、福谷地区でございますけれども、この地区におきましては3工区に分かれて、今後、先ほど市長が答弁させていただきましたように1mから2m程度の堤体のかさ上げと、それから幅を広げる、こういう工事が行われていく予定で、現在まだ現場に着手はされていない状況でございます。今後着手の予定と聞いております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 難波正吾君。 ◆12番(難波正吾君) 今後ともよろしくお願いしたいと思います。 次に移ります。 堤防がない日羽、宍粟などの地区で堤防を造ることになっているが、どういう計画があるのか。県の計画であろうとは思いますが、その点で分かる範囲よろしくお願いしたい。 ○議長(劒持堅吾君) 建設部長。 ◎建設部長(林圭一君) 堤防がない日羽、宍粟、こちらについての今後の予定と計画というところの御質問でございますけれども、先ほど御質問いただきました草田、福谷とあわせまして、日羽、宍粟の全て4地区におきましては2022年度、3年後になりますかね、こちらの完成を目標に、4年後ですか、堤防整備を進めていただいているところでございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 難波正吾君。 ◆12番(難波正吾君) これもよろしく、今後とも引き続き県の方にも要望を強めていただいて、よろしくお願いしたいと思います。 次に参ります。 事前放流を告知する中国電力の看板、これは非常に今役に立っているということで声が聞かれてまいっておりますが、看板はどこに何カ所立てるのか、住民への周知徹底はどういう方法でやるのか、その点を伺いたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) この中国電力の事前放流については、私どもが、下流域が本当に心を込めて中電と折衝をした結果、我々がかち得た事前放流でございます。実際に8月28日の台風時に事前放流が、第1回目が行われましたが、それは画期的なこと。なぜかというと、今回の台風19号あたり、東日本の各一級河川、上流ダムが事前放流に踏み切ったという新時代を迎えたということです。今までこれが全く我が国ではなされていなかった。この事前放流がこの新成羽川ダムから全国に波及していった。そういうことでございますので、我々議会ともども、議会からもう強い、中国電力に対して言うべきだという意見が多くあった。それが起爆剤になったということでございますので、改めて感謝を申し上げたいと思います。 看板については担当部長から申し上げますが、これから事前放流の徹底については本当に我々が責任を持ってやっていかなければなりません。大体これはなぜかと思うぐらい夜起こります。増水は夜起こる。昼間起こることもありますが、今までは夜だったということであります。8月28日の場合も事前放流の告知を受けて我々午前3時半に参集をして、議員各位にも夜中にたたき起こすような感じで電話をして御迷惑をかけましたが、そういう事前放流の対策本部は即座に毎回設置していくということが必要になってまいります。また、公式LINE、総社のLINEであるとか、今回予算でいただいておりますサイレンの設置を仮設いたしておりまして、今昭和地域に5カ所つけようとしておりまして、このサイレンを使いながらも事前放流はこういう音だよということを昭和の方々にも伝えながら、事前周知を徹底的にやっていくということが大切、これはもう責任を持ってやってまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 政策監。 ◎政策監(中島邦夫君) 看板設置の場所でございますが、2カ所設置しております。これはいずれも昭和地区でございまして、場所は水内橋の北側の広場の進入口、それから下倉橋を渡る高梁川の右岸側のコミュニティ広場の進入口に設置しております。それから、今年度中にあと7カ所、秦のふれあい広場、そうじゃ水辺の楽校、井尻野河川公園、高梁川河川敷グラウンド、それから中原コミュニティ広場、きよね水辺の楽校、清音河川敷グラウンドに設置予定ということを確認しております。 以上です。 ○議長(劒持堅吾君) 難波正吾君。 ◆12番(難波正吾君) よく分かりました。これはまさに市長と総社市議会の、いわゆる事前放流は成果であろうと思いますので、これはお互いに評価し合いたいと思います。 それじゃあ、最後の国土交通省の高梁川のその後の計画、長期計画ですね、分かる範囲で報告願えればと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 国土交通省の高梁川の計画についてでございますが、これも結構えっというふうに思うんですけれども、高梁川水系河川整備計画の整備目標であるとか整備内容については、今やってる整備計画内容については昭和47年の大豪雨、あのときの基準値で今やっているということです。それはおかしいでしょうと僕も思うんですが、それを今、去年の災害の規模に直し変えて、移しかえて、本年もう間もなく12月には2回目の整備計画の改定の委員会が開かれるということになっております。基本的流量ですね、非常に分かりにくい表現になりますが、船穂のところを高梁川が流れる毎秒のトン数が、昭和47年のときには毎秒8,000トンが流れて大変な災害になったと。8,000トンベース。だけど、去年は9,200トン流れた。で、あれだけの死者が出た。ですから、9,200トン対応の整備計画に変えていくという委員会が今後開かれて、それで検討されて成案が出ていくということになっております。 ○議長(劒持堅吾君) 難波正吾君。 ◆12番(難波正吾君) 9,200トンですね。これもしっかりと災害防止、そういう絡みで言えばしっかりとした成果であろうかと思いますんで、どうか今後ともよろしくお願いいたしたいと思います。 それじゃあ、これで全て私の質問終わったわけです。ありがとうございました。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) この際、しばらく休憩いたします。約10分間。              休憩 午後2時23分              再開 午後2時32分 ○議長(劒持堅吾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、13番小西利一君の質問を許します。 13番小西利一君。              〔13番 小西利一君 登壇〕 ◆13番(小西利一君) 議長より発言のお許しをいただきました。通告に従い質問させていただきます。 大きく2点、防災対応についてと市長の政治姿勢についての2点であります。 最初に防災対応でございますが、昨年の西日本豪雨で、この総社市、多大な被害を受けました。私も被災者の一人として、この1年5カ月、多くの経験をさせていただきました。多くの方に御支援もいただき、本当にありがとうございました。この場をおかりして深くお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。しかし、まだまだ復興は道半ばでございまして、引き続き皆様の御支援をいただかなくてはいけないと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 さて、質問ですが、あの甚大な被害を起こした西日本豪雨の後1年5カ月がたち、この総社市は前と後でどのように変わったのかをお尋ねしたいと思います。 具体的に項目に沿っていかせていただきますが、①住民に対する避難指示、避難勧告の手段、方法等がどのように変わったのか、そして今後どのように対応してくのか、まずそこをお尋ねしたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 小西利一議員の御質問にお答えをいたします。 我々、昨年7月6日、7日と大変な豪雨に遭いまして、その後の関連死を含めて10名の尊い命をなくしました。ほかならぬ小西議員におかれましても大変な災害に遭われて、お見舞いを申し上げ、また下原地域、昭和地域の方々にも改めてお見舞いを申し上げます。 今日は、その御質問の中で、その災害の前とその後がどう変わったかと、本当に有難い御質問をいただきました。 まず、避難の指示であるとか告知の在り方でございますが、これまで、去年を迎えるまで、今もそうですが、市のホームページを見てくださいとよく言ってました。それから、メルマガですね。一方的に送られてくる、登録者に対するメールマガジン。これは小泉内閣が始めたメールマガジンから始まっておりますが。それから、市のツイッターですね。これは私の個人のツイッターも含めて行っておりました。それから、アナログの防災無線、消防が持っております。そして、FMラジオの「こくっち」ですね。これは端末機の個数が限られておりますが、そういうものを是としてやっておりました。ところが、去年、あの有事の際に一番稼働したのが、幸か不幸か、私がやっていたツイッターというのが結構、結果的には即効性があった。これは思いもしなかったことでありました。 そうではいかんということで、その後、LINE登録というものを募集しました。総社LINEと称してLINEを設けました。これが、当初予想を大方覆して、12月2日現在で総社のLINE登録者が6,174名ということになっております。これは人口が我々の10倍の岡山市がこれよりもやや低いぐらいの登録者数でございますので、いかに総社市のLINEが登録者数が多いかということになります。さらにこれを1万人を超えて伸ばしていこうと。これに動画を加えていこうということをこれから是としてやろうと。 それからもう一方で、サイレンを昭和地域に5カ所設置いたしました。さらにこれを福谷地域にということを考えておりますが、そのサイレンもサインの在り方をできる限り早く昭和の方々に、設置して、さっき言ったダムの事前放流はこういう音です、あるいは避難勧告はどういう音ですということを地域の方々と相談しながらこれから決めていき、伝達の一助にしていこうというふうに考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) 避難指示、避難勧告等の手段が、以前から変わった点がLINEの登録者数が現在6,174名、人口が今6万9,303名で、赤ちゃんまで入れますと約10分の1ぐらいの加入数。そして、今後動画配信、そしてサイレンも設置していくということでございますけど、実際にLINEを見られる方はまだまだ少ないし、スマホ持たれとる方も少ない状況の中、実際有事が起こったときに避難する人たち、何を手がかりに避難されたかという御検証はされてますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 担当部長から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 政策監。 ◎政策監(中島邦夫君) 我々がお聞きしたところでしたら、やはりこちらからその当時電話連絡を職員でしました。そういったもの。それからメール、それから「こくっち」、それから代表者の方にも連絡していましたので、地区の代表者の方からお聞きしたという声も多数聞いております。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) ありがとうございます。それぞれいろんな手段があり、住民の方にお知らせをする方法はあるんですが、一番やはり私が実際体験した上で申し上げますと、いろいろな情報が入っている中、一番効果的だったのはやはり地区の知り合いもしくは信頼置ける方から早急に逃げましょうという形で避難の命令とか指示とかそういうのがあった方が一番やはり地区の人たちは逃げやすかったかなというふうに思っております。声かけですよね。そのためには何が必要かというと、後でまた質問しますけど、防災組織の話になりますが、この避難指示、避難勧告等を総社市として出す、今後も出されることが多分これだけの気候変動があると毎年のように全国どこかの場所で災害が起きます。また、総社でも起こる可能性はあると思います。そのときに、今後のその避難指示、避難勧告等を出す場合、関連部署として消防の関係も多く役割を果たしていると私は思うんですが、その消防との関係はどのような形で行っておられるんでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 私は基本的に情報の一元化ということを心がけておりまして、災害対策本部で情報を一元化ということをやりました。これは情報が錯綜するとよく言いますが、ある部長は、あそこは決壊していないと言う。ある部長は、決壊したという情報があると言う。それを一度に聞くと情報が錯綜するので、私は災害現場の情報は中山消防長に一元化して、中山消防長は消防本部で陣頭指揮をするのではなくして、私の、災害対策本部長の脇付きで情報伝達ということをやってもらい、その場で消防に、私の最も近いところにおり、対策本部長の情報を消防に伝えるということを是としてやっておりました。 一方で、予想される降水量、今の降水量、それから中国電力の放流量については、政策監、そして危機管理室長から数字的なデータはとるという情報の一元化ということをやっておりました。 中山消防長以下の消防に対する伝達形式は、消防長の方から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 消防長。 ◎消防長(中山利典君) 命によりまして私からお答えをいたします。 私と荒木団長は、災害対策本部が設置されてすぐに、直ちに常駐しておりました。そういったことで、対策本部に入る情報はすぐに私の方から消防本部にある指令本部の方に逐一報告とそれから指揮命令、そういった指示を出しておりました。また、逆に災害現場の情報、そして消防本部に入った情報も逐一私の方に入りまして、私の方から市長以下災害対策本部で発表しておりましたので、その現場と消防本部、それから災害対策本部はもう一体化していたものと、このように思っております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) ありがとうございます。今後も消防との関係は非常に重大になってまいります。避難指示、避難勧告等を出すときも、その前の状況も含めて、事前に協議をされたり連絡を密にとっていただきたいと思いますが、この避難指示とか避難勧告を出すような状況、そして災害がもう起こり得る状況というか、起こってしまうこともありますが、そのときに市の職員であるとか消防署の職員、そして消防団員もその現場に駆けつけるような状況が起こります。そのときに、その人たちの危険な状況から、例えばその人たちが避難する、撤退する。さっき市長が答弁されたように撮影に行っとった人が流されたんじゃあもう元も子もないということなんですが、そういったときに、東日本大震災のときも多くの自治体職員が亡くなっておられます。220名以上。そして、消防団員が250名以上、そして地区の民生委員、そしてそういう施設の方も多く亡くなっておられます。そういった方たちが使命感があり、任務を遂行されて亡くなったことはよく分かってますが、1人でも命を救えた人もいらっしゃるんじゃないかと私は思っております。そのときに、その現場にいた方が、自分がどういう状況のときに避難するであるとか撤退せにゃあいけんかという行動基準とか指針みたいなものが、現場現場で全部違いますけど、あった方がいいのじゃないかと思うんですが、その点はどうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) おっしゃるとおりで、去年の災害時に我々消防隊、消防職員が作原にボートで3人体制で救助に行き、その3人が高梁川の怒濤の中に流されました。幸いに生還してまいりましたので死には至りませんでしたが、それをやってはいけないということです。今回、夜間に消防訓練を行いまして、夜間の高梁川の状況が知りたいと。その動画を写すポジションについて確認会議というのを年内に行ってまいろうと思っております。我々も深追いしては駄目だよと、ここに入ってはいけないよという行動指針というのを作って、二次災害というものは絶対に出さないんだという行動指針というのはこれから作っていこうと思います。特にLINEの動画配信というのは表裏一体というか、危険との境目といいますかね。ですから、市民を守らないといけないがためにその行動部隊が死んでいくというようなことにはならないように気を付けてやってまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) ありがとうございます。まさしくそのとおりでありまして、一人でも多くの命を守る自治体の職員も消防団員も消防署の職員も一つの命でありますから、大切にしていただきたいと思います。 続いて、2番目に入ります。 避難所の見直しですね。豪雨の前と後、避難所はどのように見直されて、その避難所の環境はどのように変わったのかお知らせください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今まで避難所が約80カ所あったんですが、これは公営の避難所ということになります。しかし、これでいいのかという考えに基づいて、もう本当にここら辺が2階まで水がなだれ込んで、もう多くの市民が市役所の前を流されていっている。これをどうするのかということですがために、高所の避難所、民間にお願いをして、ユーミーマンションやJAの清音のライスセンターの駐車場であるとか、様々、オールスター25の総社店、それからコープ総社東、天満屋ハピータウンリブなど、民間の避難所を72カ所増設いたしまして、合計160カ所の避難所ということにしております。これから我々が本当に避難所のレベルアップというのを考えていかなければなりませんが、我々は去年実際にずっと言い続いてきたんですが、一覧表を作ろうと。間仕切りはあるか、それから段ボールベッドがあるか、それから洗濯機コーナーがあるか、それから乾燥機があるか、あるいはドライヤーがあるかとか、もうあの災害避難所で学んだことがいっぱいあります。そういう一覧というものをできる限り用意していく。それからもう一つは、その避難所に何を求めていくかということ。これは皆様方の協力もいただいて、今22市と協定を結びました。災害支援協定を結びました。これはもう絶大なる助けになると思います。様々な市から、これを送ってほしいと、これが欲しいというものをあらかじめ想定して、それぞれの市にはどういうものをお願いするかということもシミュレーションの中に入れてお願いをしていく。そうすると、余り持たないでもいいという考え方にも至るかもしれませんが、これからまださらに支援してくださる市は増やしていこうとは思いますが、こういうバックヤードでその避難所に対する支援をしてくださる市がもう既に22市あるということは、将来の避難所の備えとしては大変な勢力になってこようかと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) 避難所の数が大幅に増え、民間の協力もいただいて160までになった。実際のところ、総社市民がその160カ所に全部避難できるわけでもなく、緊急時は垂直避難とかいろんな方法があります。ただ、その一時的な避難場所として私はきびじアリーナの方に避難させてもらい、そしてペットがいた分、サブの体育館の方でペットと一緒に過ごすことになったわけですが、あの豪雨の後の猛暑日が続き、今回は真夏でしたけど、次に起こるのが真冬かも分かりません。そういったときの体育館であるとか避難所で学校関係の体育館も指定されてるところが多くあると思います。そういったところに、ただ緊急避難場所ではありますが、そこで過ごさなければいけない状況は私はすごい苛酷だと思いました、実際体験して。そのときに、できるだけ空調関係ですね、冷暖房が整えれたら整えてほしいなとは思うんですが、その点はどうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) そういうことも考えて、体育館避難所というのを我々はできるだけ早く撤去して、公民館などの畳があるお部屋などに中心的に分散いたしました。また、お年寄りや体の調子が悪い方は特にサンワークへ集積するということをやりました。この即座に体育館から公民館に移れたというのもAMDAの医療サポートがあってからこそのことでありましたけれども、これから冷房施設については、それを重視しながら避難所を作っていくということはやってまいります。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) 実際、体育館から西公民館であるとか、そこの久代分館であるとかのところに移動した場合は、そこはもう冷暖房完備されてたので、実際のところは夏の猛暑を乗り過ごすことができたということになりました。ただ、最初のやはり緊急避難場所はそういった設備がないところがまだまだ多くありますので、今後の検討をしていただきたいと思います。 3番目、ハザードマップですが、もう既にでき上がってるとはお聞きしてるんですが、この点はどういうふうな形に今なってますかね。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) ハザードマップをレベルアップしようと思いまして、今制作中でございまして、今年度中には完成して、できるだけ早くお配りをしたいと思います。先ほど申し上げましたように、避難所も77カ所増えておりますし、そういったものも全部地図に落としていくというページも設け、何を持って逃げるかであるとか、心得であるとか、そういったものも分かりやすく明記したものを作ってまいります。 問題は、今もそのハザードマップ、我々は持っていたわけであります。これはL1といって、レベル1のものであります。レベル1にしても相当切れてまして、高梁川が決壊した予想図を描いているわけでありますが、1,000年に1度、この1,000年に1度のものを持つべきだということを思いまして、レベル2というものを用意させていただきます。これは、余りこればっかり見ると誰も総社市には住まないみたいな。そうですよね、全部真っ赤になっていくわけでございますので。しかし、この1,000年に1度も起こらないわけではないということを想定して、実はL2も並記としてハザードマップの中に入れ込んで、警戒をしてもらおうと思います。それがすべからく絶対に来るということではありませんから、それだけを見て、やれ不安だ不安だみたいなことになってはいけないんですが、かなりシリアス、リアリティに富んだハザードマップにしようと考えて作っております。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) 今現在のハザードマップも割と正確に水位等も記されております。ただしかし、それをどう解釈するかはその一住民の一人一人が思うことでありまして、私も反省すべきは、私も下原地区のハザードマップを見たときに、これは浸水の印がある。しかし、まさか小田川が決壊して、あそこまでの水が来るとはやはり思っていませんでした。アルミ工場が爆発し、そして公会堂から自宅に帰ってまず何をしたかというと、そこで一晩過ごすことを考えたんですね。それは、多分水が来るかも分からないので2階の部屋を1部屋でもいいからガラスの破片等を片づけてしようかなと思って、子どもたちとも相談し、片づけてる最中にあれだけの被害ですから、消防車、救急車、いろんな方が来られますし、火事も大きくなってきた状況の中では、これはもう避難するしかないということで体育館の方にその晩のうちに避難したわけですが、実際のところ、あのアルミ工場の爆発がなかったら、そのままあそこの下原の自宅の2階におって、救助を求めていたような状況になったんじゃないかと本当に思っております。ただ、今回はそういうことで全員が避難できて、1人の死者も出さなかったということは本当に今も思っております。そのハザードマップも、ただできて、いいものができて、各戸に配って、それでおしまいではもう何の役にも立たないわけで、今までどおりのことになってしまいます。幾らいいものができても、それを活用するかどうかという話になったときに、今度のいろんな訓練等で使用したりとか検討することがあるんですが、その点も考えていいハザードマップを作り、それを活用できるような状況にしていただきたいと思います。 次に移ります。 備蓄品ですが、この辺はどういうふうに変わりましたでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) もう既に31の避難所に避難所グッズというものを配置しております。もう配置し終わっております。これ、大人のおむつであるとか生理用品、段ボールベッド、土のう袋、ブルーシート、そういうところでありますが、これ、とりあえず31の避難所にはございます。ございますが、これ、本当に使うだろうかと。これがこれからもうちょっと本当に必要だったものは何なのかということ。これは、スマホの電源じゃなかったのかとか、もっとサーチライトみたいなものではなかったのかとか、いろいろあるわけでございます。また、地震のときにはどうなのかということもあります。地震のときには、もうまさしく医療ということになってまいりますから、医療品を含めた医師の配給体制、サプライ体制みたいな、これからもうちょっと、去年あれだけ災害に遭って体験したわけですから、もう一度本当に備えるものは何かということを考え直して、さらに精度を上げていきたいと思います。常盤公園の地下には5,000人分の水があったわけでありますが、1滴たりとも使わなかった。あそこの中に入っている乾パンとか緊急食料もいっぱいあったけれども、それを使うのには至らなかったわけであります。あれだけの被害があってもですよ。ですから、やはり我々が有事に学んだことをもう一度思い起こして、何が必要なのか。それから、さっき言った、今22の市に何を求めていくのかということもあらかじめシミュレーションして避難所に備えていくということを、もっと精度を高くしてまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) この備蓄品ですが、災害の規模にもよると思いますし、今現在も常盤公園の下にあれだけのものがあってもそれを使わなかったということになると、行政頼りばかりでは私はやっぱり駄目だと思いますので、個人個人が御家庭で、この防災についていま一度考えていただく。もう1年5カ月たちましたけど、やはり意識としては、人間は忘れる動物でありまして、徐々にではありますが、何もなかったような形で日々の生活に追われ淡々と過ごしていく。そこへまたどかんとくるというような形になったときに慌てにゃあいけん。そうしたときには、もう1回自分のところの家庭で、防災グッズであるとか、備蓄品、飲料水、いろんなものを再点検をし、そして緊急時にはそれを活躍できるような形にすべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) おっしゃるとおりで、そのように準備して、非常時に備えていくということであります。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) ありがとうございます。あれだけの被害があったにも関わらず、やはり人間というのは本当にさっきも言ったように、どんどんどんどん日々の生活に追われていくと、何か何事もなかったような形で通り過ぎることがあります。再度市民の皆様も自分の家庭のこと、そして非常用持ち出し袋であるとか備蓄品の方、再点検をしていただき、備えていただけたらと思います。 5番目、市役所の体制ですが、前と後では変わりましたでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これから変えていくべき課題が三つございまして、まず一つは総社市、去年もそうだったんですが、発災後直後に昭和出張所を作りました。それから、下原総社市出張所を作って職員を配置いたしました。これもちょっと、早かった方だとは思いますが、3日、4日あいたわけであります。これから、我々、有事の際は、その発災の初日から現地事務所を開設したいと思います。地震になるか水害になるか分かりませんが、もう事件があった初日から総社市役所現地出張所を作る。その現地出張所の所長候補10名もあらかじめ候補者を決めて、そのリーダー研修、リーダー会議というのを有事想定で組織したいと思います。これは大事なテーマだと思います。去年は、誰がええかのうという、そこから始まっています。行った人間は本当によく頑張ってくれましたが、我々はもう去年に学んで現地出張所リーダー会というものを作っていく、用意していくということをやります。 それから、2点目は撮影部隊というのを消防、それから消防団、それから地域の方、これを準備しておくという組織を作っていきたいと思います。今まで我々は新成羽川ダムというのを見たことがなかった。なのに、新成羽川ダムの放流量が幾らっておののいていたわけです。その新成羽川ダムの水位の様子を誰に写してもらうか。中電さんが協力してくれるのか。じゃあ、それは無理なんで、その近くに住んでいる元職員の平野部長に行ってもらうのかとか、そういうことをリアルに想定して考えていく、配置していく、それが一つの準備の在り方、組織。 それから、3点目は避難所運営に学校教職員に協力してもらう体制を作るということです。これは幸いに伊原木知事の理解もあって、県教委、いわゆる教員の方々は総社市内の小学校、中学校に勤務していながら身分は県の職員さんであります。だったら、県の指示に従ってやるわけです。給与も県から出ている。だけど、今回県教委の方が、災害の場合は、体育館に避難所ができた場合は学校教職員がこれの補助に当たるべきだという指示になってきたということなので、この教職員さん方々のマンパワーをかりる組織の改編というものをやっていく。 以上三つが去年と今後の変えていくところだと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) ありがとうございました。先ほど言い漏れたんですけど、今回災害は真夏だったので、一番助かったのはやはり私は氷が一番必要で助かったと思っております。ちょっとつけ足しですけど。さっき10名の候補、これ、立候補制ですか、それとも上からの、あなた候補者でしょというふうに決めるんですかね。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、これから職員の中で決めてもらいたいと思います。いろんなケースがあっていいと思います。ただ、やる気があって、俺がやるというのは大いにオーケーだと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) いろんな面で備えるのは大切でございますので、できるものは早く備えていただければと思っております。 次に6番目、自主防災組織の状況ですが、前と後で組織率等どういう状況でしょうか、教えてください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 現在、自主防災組織は218結成されておりまして、昨年の災害前と比べて15の自主防災組織が増えたということであります。さらに防火出前講座の依頼についても、11月末の数字で89件依頼があって、そういう意味では大幅に増加して、意識が変わってきたということでございます。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) 地区によっては、まだできてないところが多くあるということでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 地域別の組織率については、担当者から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 政策監。 ◎政策監(中島邦夫君) 地区によっては、まだ少ないところがあります。現在約72%程度であります。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) 72%の組織率ということで、その内容は地区地区によって大幅に違うとは思いますが、私が思うに、あれだけの災害があり、自主防災組織のあるところ、ないところによって避難体制、避難の状況が大きく変わる世の中でございます。実際のところ、総社市もあれだけのことがあったんだったら、地区地区で、不完全かもしれませんが、1年以内には100%の組織ができてるのが当たり前だと思ってたんですが、その辺いかがですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) おっしゃるとおりで、あれだけのことがあったわけですから、残りの28%にこれからちゃんとお願いをして、地域の防災計画のこともございますから、あわせて頭下げてお願いしてまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) 市長が頭を下げて作るのもそうかも分かりませんが、これはやはり地区が手を挙げて、自分のところの地区は自分のところで守るんだという意識がないと、幾ら行政が指導しようが何をしようが、今後の組織を運用するに当たっても、訓練するに当たっても、なかなかうまくいかない。そういう点では、やはり自ら進んで組織を作り、備え、そして避難経路も確認し、日頃の訓練も行う、そういう地道な日頃の活動をしていくことが、本当に急に地震なり洪水なり台風が来たとかそういうことになったときにできるわけで、ただただ上が作れとか言ってできた組織ではもう何の役にも立たないと私は思ってます。さっきも何遍も言いますが、あれだけの被害があり、そして1年5カ月がたって、1年5カ月をどう解釈するかは別として、まだまだ復興も半ばで、いろんな面でもいろんなことをしていかなきゃいけない状況の中、まず一番に何が必要かというと、住民の命を守る手段としてはそこが一番のもとだと私は思いますので、それをやはり早急に整備していただけたらと思います。側面からバックアップをよろしくお願いしたいと思います。 そして、7番目です。 これは、市長がさっき言われましたけど、22の市と協定を結び、それが非常に役に立つだろうということでございますが、過去においてもいろんなところに支援をしております。条例で1,000万円という枠も決めておりますし、その中での市長決裁で行ってるものがたくさんありますが、その判断は全て市長が行っておられるのか。そして、今度自分のところが被災したときの要請はどこの自治体に頼むのか。向こうからしましょうかと言うのを待っているのか、それともこちらから、お願いします、何が足りません、これが足りませんと言ってるのか、そういった基準なり判定というか判断基準はどうされてるんでしょうか、そこを教えてください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 支援に行く場合の判断は、議会で言うと議会事務局長も入っておりますし、それから職員組合の長も入っておりますし、しかるべく構成員でどこに行くかということを決めて、その上で行こうと。それから、職員組合ともきっちり話をしまして、行きたくない職員を行かせたら駄目だよと。で、拒否権を作ってくれと逆に僕の方から申し上げました、職員組合に対してですね。行け、行ってくれと言われたけれども、ちょっと勘弁してくださいというのはもうオーケーだと。その上で、拒否をした職員の名前は明らかにしないでいいと。それでないといけませんと。それから、輸送についても、今回吉備路マラソンのトラックを造ってくれた岡田商運さんであるとか、総社市の提携を結んでいる横田運輸さんであるとか、大変な御協力をいただいて、トラック輸送で、職員が運転しないでいいということを是としてやるように変えております。ですから、そうやって合議制で決めていく。最終的には私が判断をするという形にはなっておりますが、しかるべき機関を通じて決めていくということであります。 一方で、22の市町と提携を結びましたが、基本的には今回派遣をしてくださっている市、こことは派遣をしてくださっているかすがいの職員さんがいらっしゃいますので、新潟市さん、去年の対口支援の延長線上でお願いしますよであるとか、大和市さんであるとか、そういう基本的には派遣先。それから、雪舟サミットの加盟市であるとか、また当然ながら私が経済委員長を全国市長会でやっておりますので、その構成で非常に親しい間柄になっている市であるとか、そういう人間関係を通じてやったケースと多数ありますが、今のところ22ということであります。 これから、去年の災害のときには新潟市から6,000人とか、仙台市から4,000人とか、そういう規模の支援を受けておりましたけれども、今回22も市があれば、本当に向こうから、何かあったらすぐ来てくれるという協定でございます。逆に行かないといけませんけれども、その際には先ほど申し上げましたように要りようなものは何なのか、マンパワーなのか物なのかということはもうあらかじめ考えて、想定した上でお願い立てをこちらからしていって、ミスマッチがないように心がけていきたいと考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) いろんなところに支援、そして支援要請をしていただき、市民が本当に助かるようなケースが多いと思います。ただ、危険な箇所であるとか、無理なところに市の職員をやるのはちょっと危険ですから、組合の方とも協議していただき、そちらの方は十分な配慮をお願いしたいと思います。 次の項目、大きい項目、市長の政治姿勢について、こちらに移らさせていただきます。 今現在、庁舎内には多くの市長が書かれた達筆の手書きの看板が設置されてます。まず、何枚ぐらいあるんですかね、この看板。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 担当部長から答弁すると言っても、担当部長も分からないですかね。いいですか。担当者から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(野村周弘君) 総合政策部に関する組織といたしましては、復興推進室及び魅力発信室がございます。 ○議長(劒持堅吾君) ほかに。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(新谷秀樹君) 市民生活部の管轄でございますが、雪舟くんのオペレーティングセンターです。 ○議長(劒持堅吾君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(河相祐子君) 保健福祉部の関係でございますが、西庁舎に子育て王国の看板がございます。あと、社会福祉協議会の方でございますが、障がい者千五百人雇用センターと生活困窮支援センター、ひきこもり支援センターと60歳からの人生設計所、以上。              (「権利擁護センターも」と呼ぶ者あり) ◎保健福祉部長(河相祐子君) (続)先日設置いたしました被災者寄り添い室、以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) 山手とか清音は私行ってないんで分からないですけど、多分庁舎内には10の看板があったと思いますね。障がい者千五百人雇用、総社市権利擁護センター、生活者困窮支援センター、ひきこもり支援センター、60歳からの人生設計所、子育て王国、雪舟くん予約センター、魅力発信室、復興推進室、今度できた被災者寄り添い室の10個が、本庁舎にあると思います。これ、何が言いたいかというと、いろいろな看板ができて、市長の肝いりの政策もあり、いろいろ活動されておると思うんですが、具体的にちょっと聞いていきます。 最近できた被災者寄り添い室は、具体的にどのようなことを行っていかれるのでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 被災者に一軒一軒訪問して、こちらから行って、お気持ちを聞いていく、ニーズを確認していく、そして伝達をしていく。具体的には仮設住宅31世帯、これは昭和と下原ですね。それから、みなし仮設に住まわれている方63世帯、合計で94世帯191人という方が一応の対象になります。それから、問題はそういう方ばっかりでなくて、その一歩先に進んで、既にもうリフォームをした、あるいは家を建て替えて地元に、下原に住んで、戻っていったという被災者の方々、この方々が354世帯ございます。また、広義でいうと、最初に床上浸水の方、5万円お配りした。かなり早い段階でお配りした世帯数が1,035件ございます。これは、事業所が総社市内にあって在住倉敷というケースもありましたが、あのときには差し上げてきたわけでございますので、そういった方々も被害の中にあって、そういう解釈をしながら、できるだけ仮設、みなし仮設などをコアな部分として、ニーズの確認に参りたいというふうに思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。
    ◆13番(小西利一君) 今回新しく被災者に寄り添う部屋を作っていただき、そこで面談をし、その人の個々の状況に応じたことを相談し、対策を行うということで、そこには復興推進室の2人も含む計5名ですかね、の人員だと思うんですが、これを面接し、そしてお話を聞いた後の、その人の情報なりデータはどのように管理されていくんでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) それは、やっぱり一元的にその部屋で、いろんなことがあると思うんです。土木的なお仕事、それから体調、メンタルのこと、それから広めてはいけない個人情報のものとかもその部屋で一元的に取りまとめて、そのお家お家で様々な情報を一元化していくということを考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) 非常にこれはデリケートな問題になってくると思います。非常にいろんな話が出てくると思いますね。土地のこと、相続のこと、生活支援のこと、いろんなものがありますけど、その情報管理、そしてそのデータの共有、それは厳重に行っていただきたいと思います。どこかの内閣府みたいにシュレッダーにかけたりとかそういうことがにないように、是非ともよろしくお願いしたいと思います。 次に2番目、魅力発信室、ここは今どのような事業を行って、どのような成果を上げているのかお答え願えますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) この件については担当部長から答弁します。 ○議長(劒持堅吾君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(野村周弘君) 命によりまして私の方から御答弁させていただきます。 魅力発信室の主な業務といたしまして、大きく3点ございます。1点がふるさと納税の推進、2点目が移住・定住の推進、3点目が空き家対策などでございます。 1点目、ふるさと納税の推進につきましては、制度改正がございましたけれども、現段階につきましては寄附額が2億7,882万7,000円となっておりまして、昨年度の全国平均の金額の平均と比べますと、それを少し上回る実績見込みをいただいているところでございます。 また、移住・定住につきましては、市長が本日申し上げましたとおり人口が増加しておりますし、具体的に個別に移住の御相談があった方には職員が付き添いで御案内をしております。具体的に職員がアテンド、付き添ったことに伴う人口増の実績といたしましては、昨年度平成30年度では7世帯23名の方、今年度につきましては9世帯28名の方に実際に総社市の人口増ということで転入をいただいている状況でございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) 以前のふるさと納税とか個別にあったものが分かりやすかったんですが、大きくまとめた魅力発信室ということになった場合、中身がよく分からなかったので、改めてここで聞かせていただきました。この魅力発信室、言葉はすごくいいんですが、総社市の魅力を発信していくという事業にはなっていると、この成果等もなかなか分かりにくいかも分かりませんが、ふるさと納税等は金額が出るし、移住・定住についてはその件数等分かるんですが、この魅力発信室という言葉を使うのが正当なのかどうかはちょっと私も判断できませんが、成果が徐々に上がっているんであればそのまま続けていただければ結構でございます。 次に3番目、復興推進室、今現在2人体制で行っておりますが、さっきの被災者の寄り添い室にもこのメンバーが入っております。実際のところ、今現在2人で復興推進室やって、このままの状況で十分に復興推進が行っていっているのでしょうか。そちらをお答えください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これまでの復興推進室の役割が変化してまいりまして、災害が起こった直後はもう復興推進室が全てやるということでありました。全部やっていくということですが、1年5カ月たって、その役割は餅をちぎって投げるというか、取りまとめるけれども、やるのは原課がやっていくと。この道の拡幅工事については林部長のところでやっていくであるとか、桃畑の復旧工事については中田産業部長のところでやっていく、その配分をやっていくということでございまして、そういう意味ではこれが6人に増員されたわけでございまして、支障なくやれるものだというふうには思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) 今のが不備があるとかということではなくて、実際のところ、現状がどうかということでお尋ねさせていただきました。 次に行きます。 4番目、ひきこもり支援センター。これはどのような、今現在、取組状況か教えてください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これ、数字的には後に部長から答弁いたしますが、この議場でも申し上げたいと思っておりましたけれども、まさしく今ひきこもりが我が国の喫緊の課題になろうとしております。厚生労働省が発表した、8050問題とか言いますけれども、推定で全国で115万人の方々が家の中に引きこもっているわけです。その中には、50歳、60歳、40歳、高齢の方もいらっしゃって、まさしく80代のお母さんのところに50代の息子が住んでいてということであります。この115万人というと一つの県ぐらいが家の中で引きこもっていて、それを比例配分して人口配分すると総社市レベルでは600人いるだろうというふうに言われております。実際調べたところ、総社では419人でございました。もう200人ぐらいどこかにいらっしゃるかもしれませんが、419人。しかし、このひきこもりの方を調べている市は全国でほぼありません。ないです。全国の、私が今会長にならせていただいているんですが、どこの市もひきこもりは行政の責任ではないというような考え方が主流です。そういう中で、そうは言ってられない。総社市はこれを市の事業としてやっていこうということで、今社会参加を促しているところでございますが、今接触できて、今の段階で去年は10月末、この令和元年10月末現在まで、ほっとタッチという居場所で相談者数が232人に上りました。30人の方をこれまでに社会にお迎えしたということでございますので、これからも頑張ってまいりたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(河相祐子君) 命によりまして私の方から取組状況について御説明をさせていただきます。 先ほど申し上げたとおり、ひきこもりにつきましては平成29年度からセンターを設置して支援を開始したところでございます。あと、居場所、ほっとタッチの運営ですとかひきこもり家族会への支援、サポーターの養成などの事業を進めております。実際のひきこもりサポーターの数でございますが、現在のところ70人の登録をいただいております。居場所、ほっとタッチの状況でございますが、実は日中の1日平均大体4人程度の御利用ですが、実人数で申し上げますと10人程度が御利用いただいておりまして、月に1回程度でございますが、日中ではなかなか出かけづらい方のために日陰の集いということで夜の時間開放してることがございますが、こちらにも月1回程度ではございますが平均4人程度の御利用をいただいております。 あと、ひきこもり家族会につきましてもこちらの方で支援をさせていただいておりまして、現在10家族11人の方の御参加をいただいているところでございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) 先ほど市長の方から、総社市に419名ぐらいで、残りまだ200人ぐらいがおられそうな気配だったんですけど、この419名の方とは接触できてるんでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(河相祐子君) 命によりまして私の方から御答弁させていただきます。 残念ながら全員に接触できているわけではございませんで、先ほど市長が申し上げた相談者数232人について接触ができているという状況でございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) これも全国的な大きな社会問題になってますし、その実数を調べたのが総社市以外やってないということで、先駆的な、先進的な取組で、私は評価してます。特にそのひきこもりを持たれている御家族の支援ですね。これ、よく相談も受けますし、なかなかこちらからのアドバイスも難しいんですね。行政としてもどこまで踏み込んでやれるかというのがあったり、無理やり引き出して社会復帰させるというのもちょっと困難なこともあるし、本人の意志も相当難しいし、なぜひきこもりになったかという状況もいろんなケースがあると思います。その点、非常にナイーブな問題を取り組んでいくということで、障がい者の支援もそうですけど、時間もかかることだし、ゆっくりゆっくりと進めていかなきゃならない問題だと思います。実際のところ、半分ぐらいの方との接触ができて、お話ができる状況の人はまだいいですけど、一切家族にも余り話をしない。ましてや第三者が行ったときに、会って話なんかするもんかみたいな現状もありますから、今後非常に難しい問題であります。そこのところをもう一度、どういうふうにそういうデリケートな問題に取り組んでいくのかというのを教えてください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、一人一人懇切丁寧にやらざるを得ません。もしこの映像を見ている当該者がいらっしゃったら、是非遠慮しないで飛び込んできてもらいたいと思います。引きこもった年数だけ社会復帰がかかるとよく言われます。そういうことに絶望感を覚えないで、ただそうはいっても早い方がいいに決まっておりますので、是非飛び込んできていただきたいと。飛び込めるだけの環境というものを我々が持ち得ていくように努力してまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) こういったひきこもりのことで事件も起きております。親が息子を殺したりとか、またその逆のような事件もあるかと思いますが、総社市ではそういうことが起こらないように、事前にその情報をキャッチし、温かい目で見守っていただきたいと思います。 最後、5番目行きます。 本日一番聞きたかったのはこれで、市長が行政報告の中で、先ほども御答弁の中に人件費が云々かんぬん、削減するとか一元化していく、それから地域の一元化、行政の一元化ということをおっしゃられておりましたが、この今まで聞いた中のいろんな政策を、今度新しく市庁舎を造られますよね。そのときのフロアのデザインの中に市長が考えておられる頭の中の行政の一元化を盛り込んでいかれる、そういうアイデアを盛り込んでいく、そういうお考えを持たれているということで理解していいですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 令和6年の末尾に新しい庁舎が完成するわけでございます。外観はやはり株式会社みたいな感じじゃあなくて総社らしさがあるようなデザインがいいなと、そう思います。例えば愛知県庁なんかは名古屋城がばんと玄関に、ビルがもう名古屋城になっているみたいな、そうは言いませんけれども、やはり総社らしさ、高梁市役所と同じ形とか、井原市役所と、ああいうビル方式が今はやりでなっておりますけれども、総社らしさがいいなと。障がい者の方に優しいというのは我々が千五百人雇用をやるわけですから当たり前のこととしてやりたいんですが、形造って魂入れずじゃいけないんで、どうしてもやっぱり新庁舎の目玉というのは1階のフロアが完全にワンストップになっているというものは目指していくべきだと。あと5年ありますけれども、1階に行けば、地域で分けるかどう分けるかはまた別ですが、秦の人が来たら、秦というところに行ったら何でもできるということがワンストップでできるようにやりたいものだということは考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) 多分そういうふうに思われとんだと思ったんですが、市長の口からじかにお聞きしたかったわけです。実際のところ、これから先、いろんな各証明書もコンビニ等でとれるようになりますし、市役所に用事がある人は多分ローカウンターでゆっくりと話をし、いろんな身の上相談を含めたことをしていかなければならないし、市の職員の方ももう水道なら水道、環境なら環境とか保健のこととかじゃなくって、先ほど市長が言われたように一つのことを全部担当で、その方のことを一切合財もう含めて理解できて処理できる、そういうのが理想というかいい環境だと私は思います。そのために、完成は令和6年かもしれませんが、設計等の段階ではもう既にそういうものを含めた、階によってのレイアウトも考えていかなきゃならないと思います。そのときに、市長が一つの1階のフロアは全部そういう形でワンストップで、秦は秦とかという感じもありますし、1人のお客さんをそちらの席にお通ししたら、そこでもう全てのものが完結できるようなものができるような形、それはもう本当に理想だと思います。そういう役所が今現在どこかにあるかというたら私もまだ知りませんけど、今後の考え方として、行政の一元化ということになると、市の職員の方のレベルも相当上げていかないといけないし、それから地域の要望も、それは秦なら秦、神在なら神在でいろんなことがありますけど、それがまた不公平感を生んでは駄目だし、公平に公正にやっていく、税金を使っていくということになると、全体の一元化も必要だと思います。今現在の組織図は市長がトップで、ざあっといろんな縦割りのことがありますよね。さっきも言った個別のいろんな手書きの看板等もありますが、その辺を含めて、そういったことをやっていくうちに、どういうふうに取り組んでいかれるのかなというのが具体的にお聞きしたいんですけど、その辺どうですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これ、長い道のりがかかると思います。役所を改編するというのは、できない相談ではないかもしれません。それとて非常に難しい問題です。ただ、地元を束ねていくというのはとても難しい問題です。今回、下原が被災して、あの出張所で保健福祉部のことも土木のことも全部あそこでワンストップでやったわけです。あれが一つのイメージにはありますが、それは被災の現場だったからみんなが協力してできたということもあります。もう今既にコミュニティ協議会の中に民生委員の方々、あるいは土木委員の方々、そういうのも全部組織の中に入って一緒に自由枠交付金制度の中で組織化してやってくださっている学区が結構もうあります。神在もそうです。コミュニティ協議会が民生委員さんと一緒になって敬老会をやっているとか、いっぱいあります。ただ、常盤であるとか総社であるとかビッグなところは、町内会単位でできているところとできていないところがあったりして、なかなか束ねづらいということも確かでございます。ただ、これから、さっきの問題にもあったように、避難勧告、避難指示を誰が伝えていくんですかというときに、この一元化というのはあったらすごい強い組織になります。今でも触れて回るのが消防団がやってる地域と民生委員さんがやってる地域と町内会長さんがやってる地域とまちまちでありますから、各地域で一元化していく。で、その一元化を捉まえて、それを我々が受けられる形の一元化に、地域に合わせていく。それで、地域と市役所がより顔の見える形になって、下原のことなら職員の誰それさんに言やあ全部分かるよな、できるよなという、おおどうもみたいな見える感が、それぞれの市民、地域と役所が近づいていければ、それがイメージとしては最高の形ではなかろうかというふうに考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 小西利一君。 ◆13番(小西利一君) 組織を変えるというのは非常に大変なことです。ここに行政の機構図がありますが、本当に枝葉が分かれてて、いろんな担当部があり、担当課長がおり、いろんな係があって、それぞれが任務をこなしておられます。それをまたワンストップの一元化にするということは非常に難しい問題ではあると思いますが、私も考えてたのが、この前被災したときの下原の出張所で、いろんな方が日々来られ、いろんな相談を受け、そこで解決していった状況、一つのモデルとしては良かったと思ってます。ただ、それがどういうふうな形で市全体に反映されるかはまだまだ検討の余地があるかと思いますけど、新庁舎の建設についてはこれから後、議会の方も特別委員会の設置等の予定もあるので、そこの中での検討にも入りますが、今後新しい市庁舎、一元化も含めて、いろんなものの課題を解決していきたいと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。 私の質問はこれで終わります。以上です。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) この際、しばらく休憩いたします。約10分間。              休憩 午後3時43分              再開 午後3時52分 ○議長(劒持堅吾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 この際、申し上げます。 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。 次に、2番溝手宣良君の質問を許します。 2番溝手宣良君。              〔2番 溝手宣良君 登壇〕 ◆2番(溝手宣良君) ただいま議長より発言の許可をいただきました、議席番号2番、チームかがやきの溝手です。初日の最後ということで皆様大変お疲れでしょうが、精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、通告に従い質問をさせていただきます。 今回は、まちづくりについてお尋ねをいたします。 まずは中項目の1、高滝山についてでございます。 ①槻地区の利便性向上を図ってはどうですかですが、総社市内で一番標高の高い山が高滝山であり、この高滝山を愛される山にしようと、何年も前から槻地区の方々が尽力をされておられます。その効果として、高滝山に登られる方が増えていらっしゃいます。また、最近ではトレイルランの大会も開催されており、ハイクの愛好家やトレイルランの愛好家も日常から訪れていらっしゃるようです。槻地区の方々も、市内はもとより市外からも高滝山を目指してこられる方々を受け入れる態勢を整えるために、山の整備、登山道の整備だけでなく駐車場の整備にも力を注いでこられています。しかし、自分たちででき得ることにも限界があり、特にトイレには困ってらっしゃるようです。トイレは、その他の施設でも同様ですが、近年は洋式のお尻洗浄便座が当たり前のようになってきていますので、本当に苦慮をされていらっしゃいます。 そこで、例えば槻地区の方々が整備された駐車場の一角に多目的トイレの一つでもあれば随分改善されるのではないかなという気がするのですが、利便性を向上するためにいかがだとお思いでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 溝手議員の御質問にお答えをいたします。 高滝山は、本当にやり方によっては大ブレイクする可能性を秘めております。現に私も登山家の野口健さんと一緒に高滝山に登ってまいりまして、風光明媚であり非常にいい場所でございますので、がゆえに去年の12月、総社トレイルランを高滝山でやりまして326名も参加者を得たということでございますので、このトイレの建設については前向きに考えてまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 続いて、②PR向上を図ってはどうかですが、それらが仮に整備されますと槻地区あるいは昭和地区へ来ていただきやすくなるのではないかと思います。ですから、今まで以上にPR向上を図ってはどうでしょうかということなんですけれど、日常的に人の流れができれば、今槻地区にそれこそお店も何もないんですけれど、例えば槻地区の中に道の駅的なものが運営できたり、その槻地区の活性化につなげることができるのではないか、ひいては昭和地区の活性化につなげることができるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 様々な工夫を凝らしながら、自由枠交付金もございますし、いろんなアイデアを出し合いながら、槻地区が発展に導けるように、それをサポートできるように取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) よろしくお願いいたします。 続いて、中項目の2、吉備線のLRT化についてお尋ねいたします。 まずは①LRT化の進捗状況はどうかについてお尋ねをいたします。 今まで沿線をはじめ市内各地で説明会が催されています。そのこと自体は大変良いことだと思いますが、その説明会はLRT化に向けた説明会となっています。LRT化は、実現するならば費用負担の考え方について岡山市とJR西日本と総社市の3者合意がなされただけであり、LRT化するか否かも含めてまだ何も決まっていないと聞いているのですが、LRT化に向けた説明会です。市長も、今議会の施政方針演説で、特にJR桃太郎線のLRT化や企業誘致などによる雇用の創出など、将来さらに伸び行く総社市に向けた政策を実行に移してまいりますとおっしゃいましたし、後に改めて、特にJR桃太郎線のLRT化については具体的な現実論に即して検討、説明を行ってまいります。できるだけ早い時期に新駅の位置や運行時間、運行本数、総事業費などを皆様にお示しし、現実化してまいります。あわせて、駅周辺のまちづくりや総社市全体の公共交通の議論を深め、形に変えてまいりますとおっしゃったことからも、このLRT化は既定路線のような印象なのですが、実際のところはどうなんでしょうか。市長のしたいという気持ちどころか、するという強い意志が伝わってきましたが、もしかすると既にもっと踏み込んだところまで決まっているのでしょうか。もしそうならば、その進捗状況を教えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、まだ何も決まっておりません。ただ、私は選挙を通じて、選挙で選ばれるわけでございますから、市長選挙の際にはLRTを実現に向けていきたいんですということを出陣式でも語り、各地域の街頭演説でも私はこれを遂行してまいりたいと申し上げました。そのことで当選をしておりますから、私も施政方針演説ではその具現化について進めてまいりたいというふうに議会にお示しをしたわけであります。しかし、何も決まってないじゃないですか。予算案すら決まってない。調査費はつきましたですよね。だけど、何を持って決まったというのかということもまだ定かではないし、何も決まっておりません。これからの議論になります。ただ、相手があることでございますので、もう二十数年もずっと塩漬けのままで来て、3者合意まではいったと。で、来年の3月31日までにたたき台を作って、それをもとに市民や議会にまた改めて御提案申し上げましょうということが今の時点での進捗状況であります。そうはいいましても、たたき台を作るために市民の方々の御意見は聞かないといけませんから、説明会もしましたし、意見も聞いてまいりました。で、来年の3月31日までにはちゃんとした成案というものができてまいります。それをもって、また改めてお示しをしていくというところまでは来ているということでございます。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 何も決まってはいない。ただ、選挙戦で訴えてきて、それで当選をしたので、当然それは受け入れられているのだろうという判断であるということですよね。分かりました。 では、次、②に移ります。 本市にとってLRT化が最適と考えているのかということなんですけれど、この吉備線というものが総社市にとって非常に大切なものであるというのは多くの皆様が思われていると思いますが、しかしそもそも吉備線がLRT化されることは良いことなのでしょうか。LRT化は、総社市が、あるいは総社市民が本当に望んだことなのでしょうか。また、今後のまちづくりを考える上で必要不可欠で、かつ最適なのでしょうか。そうなのだとしたら、何ゆえなのかを教えてください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、これからの議論ですね。本当にこれからスタートさせていって、議会ともいろんな意見を聞きながら練り上げていくべきものだと思います。これは、これが一番いいよと言う人も多数いらっしゃる。それから、もうこんなのはやめてしまえということを言われる方もいらっしゃることかと思います。また、このLRTについては、沿線以外の地域の方々のある一定の同意はいただくべきだと思いますし、そうであればそのLRTができた後にどうそれと結びつけていくのかということも議論として行っていかなければならないということは思っております。ただ、大きく言って、この桃太郎線が今までのようにディーゼル車両で1時間1本程度走っているだけでいいのかと言えば、そうではなかろうと。やっぱり公共交通を持っていて、二次交通システムも含めて、この交通政策の在り方というものは大事に捉まえていかなければならないのではないかと私は今そのように思っております。今、人口が増えていっているのも確かでございます。減っている地域があるということも確かでございますが、今将来に渡す形を論じ合っていくのは大切なテーマだと思いますから、どんどん溝手議員以外にもいろんな意見を聞かせていただきながら練りに練っていくというのが大事なことで、決して決まったわけではありませんし、これがお釈迦になることもあると思いますし、さらには、お釈迦になったらこれは相手があることですから非常に困りますけれども、よく議論をして進めていく必要があるというふうに考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) これからの議論ということですね、分かりました。 続いて、③に移ります。 本市がLRT化を拒否できるのかですが、まだ何も決まっていない状況とはいえ、莫大な予算が必要にも関わらず、議会に説明等もないままイニシャルコスト、初期費用ですね、の負担割合やランニングコスト、これは運用上生じる維持経費のことですが、ランニングコストの一部ですが、毎年拠出することまでが3者合意されてますし、岡山市の側は今までに幾つか新駅の構想等の発表といいますか広告というか、がなされています。私も新聞の紙面でも読みました。これらはまだ決定事項ではないようではありますが、それでも足守駅周辺では既存の足守駅は廃止になる、新駅は大体この辺になるといったような説明会があったようにも聞き及んでいます。それらは岡山市のことであり、本市とは基本的には関係ないということはもちろん理解はしていますが、岡山市はそれこそLRT化は既定路線のような感じがいたします。そのような中、これから議論が進み、仮に総社市ではLRT化に理解が得られなかった場合、総社市として本当にLRT化を拒否できるのでしょうか。つまり、費用負担やランニングコストのことも含めて、ノーと言えるのかどうかお尋ねをいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) ノーと言うよりもギブアップということになるのではなかろうかと思いますが、できればそれはやりたくないと。また、JR本体そのものが桃太郎線を廃止するというようなことになっては元も子もない話になってまいりますので、できれば合意に至って、参画できるということが望ましい形になろうかと思いますが、拒否できるのかについては、拒否できないことはなかろうが、拒否はしたくないというふうに考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) ノーと言えなくはないが、ノーはしたくない、言いたくない、できればやりたいということですね。分かりました。 では、④に移ります。 では、LRT化を拒否した場合に考えられることは何かなんですけれど、これも意味はそのままです。総社市が総社市にとって最適ではない、費用負担に応じられないという結論になった場合にはどうなるのか。先ほどノーとは言いたくないとはおっしゃいましたけれど、そこをお聞きしたいと思います。で、それがどうなるのかというふうな聞き方をすると、それこそ他市のことであり、JR西日本、他社のことですから、仮の話にはお答えできないのが普通だろうと思います。ですから、もしそうなったらどんなことを想定して交渉しているのかをお尋ねいたします。市長は市民の代表でございますから、市民の利益を最優先に考えていらっしゃると思います。ということは、市民にとって最悪の事態も当然想定していらっしゃると思いますので、LRT化した場合のメリットばかりではなく、当然デメリットも把握、想定した上でのことだと思います。ということは、LRT化を拒否した場合に考えられることは何かも、メリット、デメリット、ともに想定していらっしゃるでしょうから、そのあたりを教えていただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは軽々に申し上げられませんが、この現時点で従来営業している路線をLRT化にするという試みは全国でこれが初めてのケースということになります。富山港線はもう廃線の線を生き返らせたみたいなことになります。もし予想されることとして、そうあってはならないということを前提に申し上げますが、もしJR側が従来のやり方であれば採算性がとれない、採算路線にならないという考えのもとにJR桃太郎線そのものを廃止にしていくという方向を選んだ場合、それは困るなと。あり得ないことかもしれませんが、可能性を言えといえばそういうこともあり得る可能性もある。そういったときに、残そうとして、じゃあ第三セクターなどと言われて、我々がそれをひっかぶっていくということになったら私は困るなということは考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) JRが採算がとれないから吉備線自体を廃止にするということをなっては、それが一番困ることであるということは一応想定をされているということでいいかと思うんですけれど、私が要は思うに、確かに廃線されたら困るんですけれど、要は総社市が費用負担までしてLRT化に乗らなければならないのかというところが私が本当に素朴に思うんです。LRT化に岡山市がしたいんだったら岡山市が負担すればいいでしょうし、JR西日本がしたいんだったらJR西日本がすればいいという話ではないのでしょうか。総社市はしたいんですか、LRT化に。しなければ、まちづくりはできないのでしょうか。一体それは誰の意見なんでしょうか。それとも、先ほどは想定の話ですけど、応じなければ多大なデメリットを受けるようなプレッシャーでもかけられたのでしょうか。そういったところをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、私が選挙で申し上げて、LRT化はやりたいと言って選挙に出ているわけでございますから、これは4年前ともう全く変わらない姿勢でやりたいと言っておって、それを市民の方々に説明をしておるわけでございますので、やりたいということであります。やりたいけれども、総社市だけは費用は出さないというようなことは私は申し上げられないのではなかろうか。岡山市さんとJRさんだけ出して、その走ってきたLRTに市民は乗るようにしたいと思いますから我々費用負担は一切出しませんということでは、もとより3者合意は成り立たなかったというふうに思います。同時に、危惧されることについては、議員が私に尋ねてきたから答えただけであって、JRさんからそのようなことを言われたことは一切ありませんし、ましてやブラフ、おどしのようなことを言われたことも一切ありません。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) すみません、プレッシャーとかをかけられたことはないと、そんなことは絶対あり得ないということは、それはよく分かりましたが、だから市長がLRT化はしたいというのは分かったんですけど、だから総社市がしたいんですか。市長は市民を代表しているんですから、市長がしたいと言えば市民みんながしたいというわけではない、イコールにはちょっとなりにくいのかなと、代表しているとはいえと思うんですけれど、だからLRT化にしなければならないんですか。吉備線の利便性を上げるとか、既存のままでどうにかするとか、運行本数を増やすとかそういった方法ではなく、LRT化しかないんですか。ほかの道はないんでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) それも十分御意見を聞かせていただいて議論しましょうと。それで、物事は提案して、それで審議をして決めていくというのが道筋でございますから、よくその反対意見、溝手議員が反対なのはよく分かりましたけれども、それをまた聞きながら、いろんな議論をしてやっていくべきだというふうに思います。一応市民の方々には説明をして回っておりますので、そのときの様子は林部長の方から補足答弁をさせていただきます。 ○議長(劒持堅吾君) 建設部長。 ◎建設部長(林圭一君) 命によりまして、地域での説明会の状況をお知らせさせていただきます。 17小学校区の地域づくり協議会に声がけをさせていただいて、そちらの方で御希望される方に是非したいという形でやってきたところです。場所によっては2回目、3回目、2回目をしたところもあります。おおむねやっぱり沿線の方々については、地域に駅が欲しいねと。将来高齢化が高まったときに、歩いて駅に行くのが非常にきついので、近くに駅があった方がいいねというお声がありました。あわせて、沿線の方々から、ちょっと意外だったんですけれども、沿線でない方々には二次交通が必要なんではないかと、そういう御意見がございました。是非、最近高齢化に伴って買物も厳しくなってくるので、LRT化をすることになると南北に通るのが今のフレームで、鉄道だとなかなか難しいんですけれども、それをうまく解決していく方法があればいいねというふうなお話もありまして、もろ手を挙げて賛成賛成と言う方もいらっしゃいますし、まあいいんじゃないのという方、それからはっきりとこれは反対という御意見は今までいただいたことはない状況でございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 要は私は全体を通してというか、このLRT化についてはそれ以外の道はないのかということが言いたかったわけですけれど、分かりました。 ですから、しなければならないのならば、当然最大限の効果が発揮されるようにしなければなりませんし、ほかの方法の方が良いのなら、当然またかじを切り直さなければなりません。市長だけでなく我々議会も数十年先を見据えたまちづくりについて議論をしなければなりませんし、このことは市民の関心も非常に高く、また多額の費用もかかることですから、今後LRT化について何らかの動きがある場合や、または動こうとする場合、そういったときはその内容を素早く明確にして周知公開していただく必要があろうかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) それは明確にしてまいります。それでないと前に進めませんから。ただ、実際前に進めないというのが今の現状でございまして、そうはいいましてもできるだけ議会の方々とはやるのかやらないのか議論というのはできるだけ早くなされればいいので、案を示しながら討論してまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) どうぞよろしくお願いいたします。 続いて、中項目の3、二次交通についてお尋ねをいたします。 総社市独自の交通政策であります雪舟くんですが、随分と市民の皆様にも浸透というか認識されて、利用される方も随分と増えてきているというふうに認識をしているのですが、よく聞く要望として私が今回小項目に上げている①、②、③があります。①雪舟くんの運行時間の拡充の考えはないか、②雪舟くんの運行日拡充の考えはないか、③雪舟くんの市外への運行はできないかですが、この三つを、すみません、一度にお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今回の選挙前に私も結構いろんなところを訪問してまいりましたが、雪舟くんが不便だという人が結構いらっしゃいました。始めた10年前は、もう走っているだけで有難いという方々がいっぱい。そりゃあもう大好評でありましたが、今聞いてみると、8時台にもう予約しても、かなり早く予約してもなかなか満員でとれないという方。例えば昭和から総社市内の病院に診察に行ったと。で、予定では2時台で帰ろうとしていたけれども、その日は非常に待合室が多くて診察が終わったのが3時になって、やおら注文したらまたキャンセル待ちで、結局タクシーで6,000円かけて帰ってしまいましたという方もいらっしゃいまして、とにかく時間帯が集中して、朝の8時台とか、帰るときの5時台の前の辺が予約いっぱいでとれないというような不平不満をかなりの方が持っていらっしゃる。逆に上手な使い方を覚えて、うまいこと使ってらっしゃる方もたくさんいらっしゃいますし、障がいをお持ちの方々が交通手段として使ってらっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。本当に便利だという人と、昔いなかった不便だという人が増えてきたというのが事実であります。 このことについては、まず1点、一つはタクシー業者、バス業者さんと共存共栄をしていくんだということをもとに設計されております。ですから、寸止めの理論というか、8時にスタートしますけれども、その前をやるとタクシー業者が困るよと。あるいは、5時まででフィニッシュするんではなくて、我々が6時、7時までやろうとしたときに、そうしたらもうタクシーさんもお手上げになるよねとかという議論の中でやっておりますから、そうはいいましてももう大分運行してたってまいりまして、すみ分けの理論も成り立つ話もあろうかと思いますので、まず1点、運行時間、それから2点目は運行日ですね。これは土日やってませんし、祝祭日やっておりませんし、お盆とかお正月もやっておりませんし、それ、走らせても余り乗らないというのはあるんですけれども、運行日についてももう一度協議しましょうということ。この2点についてはリスタートできるように、来年の3月31日ぐらいまでに取りまとめができればいいかなというぐらいのスピード感でやっていきたいと思います。 3点目の市外については、これはちょっと難しいと思います。これは理由は、例えば倉敷市に運行しようとすると、倉敷市内のタクシー業者さん、バス業者さんを圧迫することになります。我々も広域交通会議で提案しないわけではなかったんですが、倉敷駅から平成病院まで行って、それをまた川崎医大まで運行したいんですけどというようなことを言うと、圧倒的にそれは倉敷市側の業界側からノーということが来ます。それから、例えば高梁市さんに話を持ちかけたとしても、高梁市自体に雪舟くんというシステムがあるかないか。じゃあ、高梁市が全員やるんですかというところまで我々が責任を持って話ができないということなので、岡山市しかり、高梁市しかり、井原市、矢掛町と隣接しておりますけれども、なかなか他市の交通システムと我々が同一体でないので、他市に行かせるというのは今の倉敷中央病院ライナー以外には非常にきつい話になるのではないかと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 現状では僕は三つとも難しい、僕が今言った1、2、3は全部現状では難しいと理解しておりましたが、①、②の運行時間と運行日の拡充についてはちょっといい方向にできるのではないかというような検討がされている、来年の3月31日までに何らかの形が示されるのではないかというような感じの答弁をいただきました。それはもう是非よろしくお願いします。 なんですが、今後のまちづくりを考える上で、この二次交通というのはかなり重要な事項だと認識をしております。特に本当に難しい③の雪舟くんの市外への運行というのは、本当に難しいのはよく分かるんです。僕も今までに聞いたことがありますが、しかし生活圏が足守とか高松地域になっています阿曽地区、特に東阿曽の辺のあたりの方々などからすれば本当に切実で、先ほどのLRTの議論にも絡んでくるんですけれど、西阿曽の僕の家でもそうなんですけど、阿曽小学校のすぐ前ですけれど、普段岡山に行こうと思えば足守駅を利用するんですね、足守駅。ということは、だから雪舟くんでは足守駅に行けれない、市外に行けれないということなんです。ですから、本当に先ほどの理論で、今後それが吉備線がLRTになるのかどうかは別として、吉備線が最善の形になったとして、どういう形かは分かりませんよ。最善の形になったとして、その駅まで行く手段が確立されていないのであれば、何のために吉備線を改良するのか意味がないというふうに考えます。要は吉備線のLRT化、LRTに限らないですけど、吉備線の改良改善、ここだけに注力したのでは無駄になってしまうと思うんですけれど、いかがでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) やはりLRT化した場合は、例えばGLプロパティーズの辺とか西阿曽に一番近い最寄りに駅ができたとしても、そこまでつなぐシステムというのがなければ全く絵に描いた餅状態になりますから、その沿線を各駅にどうやって結びつけていくのかということも議論の中に含みながら交通戦略を考えていくということが重要になると考えておりますので、そのときの議論としてまた御意見をお聞かせ願いたいと思います。当然ながら、その二次交通システム、雪舟くんを中心とした在り方については、十分な配慮をして進めていきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) LRT化を前提にした場合、GLプロパティーズのあたりに駅を新しいのを造るということも含めても、ほかの二次交通の方が圧倒的に重要になると私は考えております。 そこで、④MaaSを導入してはどうかです。 このMaaSというのがちょっと分かりにくいと思うのですが、MaaSとはMobility as a Serviceの頭文字で、直訳するとサービスとしての移動ということになり、個々人の移動を最適化するために様々な移動手段を活用し、利用者の利便性を高めるといったものですが、現在国土交通省と経済産業省が全国28地域で先行モデル事業を支援している、北欧のフィンランドが先進地とされている次世代の移動サービスであります。 このMaaSを質問には僕は上げてますけど、そのまま導入する、そしてそのまま運用するというのは総社市にはちょっと向かないのかなとは思っています。ですが、国土交通省と経済産業省が支援しているモデル事業も、あくまでこれ、日本版MaaSですし、そのまま採用というのではなく、基本的な考え方はトレースしながらも独自のアレンジを加えて総社市版MaaSを考えてはどうでしょうかというふうなことを私は思っております。先月25日の日本経済新聞に、京都府舞鶴市と電子機器メーカー子会社と交通事業者が住民によるマイカー送迎とバス、タクシーを組み合わせたMaaSの実証実験を来春から始めるといった記事の掲載がありました。このことのみそは、住民参加というところです。詳しい内容はある程度ネット等でも見られますので参考にしてみていただきたいと思うのですが、総社市には既に雪舟くんがあるわけですから、これと組み合わせれば相当良いものができるのではないかと思います。住民のマイカーを使ってですよ。住民のマイカーならば、先ほど市長もおっしゃっていたような交通事業者の間でのいわゆるテリトリーの問題というようなことも発生しませんから、ということは行き先を制限されるということもないと思います。だから、吉備線が例えば最適化されて、吉備線の駅に行くまでに住民のマイカーを利用していくのであれば、別に阿曽の人が足守駅に行くのは全然問題ないと思うんです。そういった意味で、このMaaSを導入してみてはどうか。MaaSの考え方ですね、導入してみてはどうかという質問をさせていただきます。いかがでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、どうですかね。総社に合うかどうか分かりませんけれども、ちょっと検討してみたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 先ほど、僕のときじゃないですけれど、市長がおっしゃっていたように僕も感じてるんですけれど、今もう何もかも全て行政に頼るのではなくって、住民同士が協力し合うという考え方を浸透させていかないと、二次交通、公共交通に限らず、行政サービスの限界が実は間近に迫っているのではないかという気がしています。市長もそれこそ施政方針演説で、地域と行政が車の両輪として協調体制を組み、支え合う仕組みが必要というふうにおっしゃっていましたし、この二次交通の今後の在り方と、いわゆるこの住民同士の自助、共助、そして公助の考え方の両方の観点からもう一度質問させていただきますけど、いかがでございましょう。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) この間、庄原市と提携を結んだときに、庄原市がこれをモデル地域でやっていて、聞いた範囲では全く実効性がないという感じだったもんですからどうかなと思っておりましたが、そういう意味で検討させていただきたいと申し上げました。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 大分ネガティブな御答弁なんですけれど、本当に今後の二次交通、今後のまちづくりにおいて、二次交通は本当に重要な課題であると思います。僕が阿曽の出身なんで阿曽のことばかり申し上げているようですけれど、それが伯備線の駅から遠い方ももちろんそうですし、総社市の西部地域にお住まいの方など、本当にそれこそ鉄道さえないわけですから、二次交通がないといわゆる買物も多分相当お困りになるのではないかと思います。だから、今現在車の運転ができている、安全に車の運転ができている、また経済的に車の所有が可能であるといった方々はとりあえずは大丈夫だと思いますけれど、そういった方々以外の方々のために、そしてまた例えば今元気な私たちも実は今日この議会が終わって帰りにその辺で転んで足を怪我して車の運転できなくなるかもしれませんし、本当に実は自分の身にいつふりかかることか分かりません。ですから、私はこの問題はLRT化の問題同様かそれ以上に大切なことだと思いますし、地域力の減退を逃れるためにも非常に必要不可欠だと思いますので、今後も御検討をよろしくお願いいたします。 続いて、中項目の4、にぎわいの創出についてに移ります。 これは、要は今後の総社市はどこに向かっていくべきと考えていらっしゃるのかをお聞かせいただきたいと思います。 まず、①今後も企業誘致を進めていくのでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これから、企業誘致はどんどん進めていきたいと思います。ただ、日本の国の法律というのがあって、この農林水産省、そして国土交通省の農地法の中、それから国土交通省の都市計画法ですね。この二重の編み目でもう本当に来たい企業が来れないと、そういう状況が続いておりますが、我々としてはさらに企業誘致を進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) どんどん進めていきたいということだったんですけど、具体にはどの辺にとかという構想はありますでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) そもそも土地がないんで困り果てているのが現状です。市民の方々は、あそこいっぱいあるじゃないと言って、あそこへ建てりゃあええが、それはもう農地、農業振興地域なんで無理なんですということを知らないんで、もっと頑張れというふうによく言われますが、駄目なんで、そこの土地について、今は経済産業省がもう本当に国土交通省とそれから農林水産省に戦いを挑んで未来法ということをやっておりますので、西阿曽の沖合の部分、GLプロパティーズの北側部分に新たなエリアを選定して、あらかじめ企業も選定した上で経済産業省主導の未来法で突破していきたいというふうに考えておりますが、どうなるか分かりません。分かりませんが、チャレンジしていくだけの価値はあろうかと思っております。 参考に言いますけれども、これまでGLプロパティーズがあったところ、あるいはモンテールがあったところ、常盤地域、それぞれ全て固定資産税、あれ、田んぼだったときの固定資産税が大体2,800万円ぐらいいただいていたのが、今はあれだけ工場群が来て3億1,000万円の固定資産税をいただいておりますから、ものの価値が10倍以上になって、さらに4,000人近い雇用を生んでいるわけです。昔の鉄工団地が1個来たとほぼ一緒ぐらいな企業誘致ができているわけでございますので、これからさらにそれを広げていく、伸ばしていくということをしてまいりたいと思いますので、是非御協力いただきたいと思います。
    ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 実情は私もある程度というか、まあまあ結構知っておるつもりではおるんですけれど、そうした中でちょっと1点だけ、昭和地区とか西部地域、そういったところに入らないですかね、開発に。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) それが理想ですね。それは、もうその土地法外の地域でございますので、昭和、例えば水内であるとか、いろいろありましたけれども是非、さっき言った槻もそうだし、いろんなところに、土地法が係らない部分について、県南都市圏域の中にないところについて、さらに進めていきたいとは思います。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 御尽力よろしくお願いいたします。 続いて、②娯楽施設を誘致する考えはあるのでしょうかですが、と申しますのも県立大学周辺の開発について学園都市構想なる文言が聞こえてきますけれど、一体どんなものを目指しているのかちょっとお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 理想を言うと、住居系があって、これは立地適正化計画をやりながら、その裏側にあるものとして県立大学の前をどうするのかといったときに住宅ヤードがないと。それは農振解除はできないというたてりがありますから、それは具備したものを造っていくということが大前提としてあります。一方で、やっぱりにぎわいの創出として大型商店舗もその中に加わるような形で新たな都市ができないかということを考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 分かりました。 続いて、③ですけれど、市民ニーズの把握はできているのかですが、これは市民アンケート等を実施されていますし、その結果も広報紙等で発表されていましたからそれは分かっているんですけれど、例えばその学園都市構想というか先ほども大型商店舗とかという話が出ましたけれど、例えば県大生は本当に県大周辺でとか総社市内で遊びたいとか買物したいとかアルバイトをしたいとか思っているのでしょうか。仮にそうだとして、何人がそう思っているのでしょうか。県大生に限らず総社市内の若者は、そもそも総社市内で遊びたいとかアルバイトをしたいとか買物を完結したいとか、そういうことを思っているのでしょうか。と申しますのも、これからの時代を担うのは現在の若者ですから、若者に受け入れられない開発をしても無駄に終わってしまいかねないので、そこが一番の心配なわけでございます。 さきに申しましたように、LRT化についても吉備線利用者のニーズに沿ったものになっているのでしょうか。運行本数を増やすよりも、ただ単に備中高松止めをなくしてほしいという意見の方が多いような気もしますし、それともう一点、LRT化で要は便利になるよと、市長よく運行本数が増えて、1時間に1本みたいなんが15分ぐらい待てばすぐ次が来るんだと、要は便利になるんだということをよくおっしゃっていらっしゃいますけれど、より便利になるということは、より岡山や倉敷に行きやすくなるということでしょうから、それならば余計にちゃんとニーズを把握しておかなければ、ちぐはぐな政策ということになってしまいかねませんが、いかがでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) ニーズをよく確認して、計画立てていくようにしたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 今の御答弁で考えますと、ニーズの把握はできていないということでよろしいですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) ニーズの把握をしておりますので、担当部長から答弁します。 ○議長(劒持堅吾君) 産業部長。 ◎産業部長(中田暢彦君) 命によりまして私の方から御答弁を申し上げます。 このまちづくりに対する市民ニーズ、これを把握する手段といたしまして、ちょっと古くなりますが平成26年8月に第2次総社市総合計画、これを策定するに当たりまして、市民が考える住み良いまち、住みたいまちという調査をいたしております。その調査の中で、企業誘致や娯楽施設の誘致に関する問いとしては、土地利用の在り方についてどうしていくべきでしょうかという問いがあります。一番多かった回答でございますが、農地や森林を積極的に保全するとともに新たに開発する区域を明確にした上で、工業であるとか流通団地の誘致、住宅開発を進めるべきであるというのが実は51.7%でございました。また、これからの商業、業務地の在り方についてどうしていくべきかという問いについては、各地域における身近な店舗や商店街の活性化を図るべきである、これが41.8%。駅や駅周辺の市の中心的な商業、そして業務地の活性化を図るべきである、これが40%という回答が多くなっているところでございます。こういった市民のニーズを反映した上で、総合計画において誰もが働きたくなる総社、誰もが訪れたくなる総社を目標に掲げ、活力、にぎわいのあるまちづくりに取り組んでいるところでございます。 また、アンケート調査以外にもガラス張り公開市長室でありますとか市民の声提案箱、それからメール等でも広く市民ニーズの把握に努めておるところでございまして、いただいた御意見等をスピーディーに施策に反映してまいりたい、このように考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) ただいま御答弁いただきましたけれど、年代はどの辺りの方の返答なんでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(野村周弘君) すみません、総合計画に際してとったアンケートでございますので、私の方から答弁させていただきます。 今産業部長が申し上げた調査の対象者といたしましては、総社市に居住する20歳から75歳までの市民2,000名を対象に行ったアンケートでございます。 また、このときはあわせまして高校生2年生全員、また中学生2年生全員にも同様というか似たようなアンケートをとっておりますし、今年度から来年度にかけましてまた後期計画に当たって同様のアンケートをとりたいと思っておりますので、そういった形を通じてニーズの把握に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) すみません。吉備線利用者のニーズと限定してとられたことありますか。 ○議長(劒持堅吾君) 建設部長。 ◎建設部長(林圭一君) 吉備線限定ということであれば、多分LRTを今後実行に移す、移さんに関わってアンケートをとったことがあるかという御質問になると思うので私の方から答弁させていただきたいと思いますが、まだ、先ほども市長答弁されたようにこれからたたき台を議論していただくがために、特に吉備線利用者に対してのアンケートというのは実施したことはございません。 以上です。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 吉備線に関してはアンケート等を実施したことがなくって、そのほかは前回、平成26年8月の第2次総合計画作成において20歳から75歳の2,000名、そのほかに高校生、当時の高校2年生全員と中学2年生全員にアンケートを実施されたということで、今は平成でいうと平成31年ですから、もう5年が経過しておりますので、また若干ニーズ等も変わってきているかもしれません。また、今後、大変総社市を左右しかねない、どっちにしろ政策を、吉備線にしてもそのほかのことにしても実施するのであれば多額の予算が必要なことになってきますから、本当に慎重なというか詳細なアンケートもとるべきだろうかと思います。 最後に、④観光資源を生かし切れてないと考えるがどうかですが、御承知のとおり総社市内には数々の遺跡や歴史的に価値のある建造物があります。これらも時間がたてばたつほど傷み、修復や維持管理の費用がかさむわけですが、これら総社市内の観光資源は収入を得る仕組みにはなっていません。また、宿泊施設も少ないですから、それらを見に訪れてくださった観光客も結局岡山や倉敷に行ってしまいがちです。LRT化でより行き来しやすくなるのであれば、当然観光客もより総社市内に滞在しなくなる気がします。これらのことを踏まえまして、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) その考え方が、便利になれば総社から人が少なくなるというふうに考えるよりか、便利になったら人がいっぱい来るということを論じた方がいいわけでありまして、そういうふうにネガティブになる必要はないと私は思うんです。ですから、LRTで利便性が上がれば、観光客がもっと来ていただくような受け皿を作っていく。そして、その二次交通システムをさらに良くしていくということを心がけていきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 現状、宿泊先が少ないわけですから、じゃあLRT化するとして、LRT化じゃなくてもいいんですけど、とにかく吉備線の利用最善化になったとして、それに伴い宿泊施設も造るというお考えでよろしいんですか。先ほどのときに、娯楽施設であったりとか企業誘致の点で、宿泊施設という話には及ばなかったと思うんですけれど、いかがでしょう。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、もう明らかに行政で宿泊施設を造るというのは無理ですから、呼んできましょうと、娯楽施設も呼んできましょうと、企業も誘致していきましょうと。全てどうするんですかじゃなくて民間を呼んできましょう、民間活力、行政ばっかりじゃないですよというのを議員おっしゃってられるわけですから、それをもっと引き寄せていく。で、利便性を高めていくということをやっぱりこの議場で議論すべきだと私は思います。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) ですから、もちろんそのとおりで、そこまで考えて、要はまた話が戻ってしまうかもしれませんけど、そこまで考えた上でLRT化するのが最適だと考えていらっしゃるのかどうかというところに戻っていくんです。ですから、たまたま今クローズアップされてるのがLRT化ということでありますけれど、まちづくりを考えていく上で本当に重要な問題で、本当に総合的に考えていかなければならないと思ってるんです。だから、私、ネガティブに考えているつもりはないんです。ただ、それだけをやっても駄目でしょ。だから、全体を本当にどこまで考えてるんですかということが問いたいわけです。ですから、結局企業誘致するのも当然いいことですよ。先ほどのように固定資産税もぐっと上がった。これからまだ企業が増えればもっと上がる。または雇用ももっと増える。そのことによって、その近くに居住してくれる人も増えるでしょうということもあります。娯楽施設ができることによって、大型ショッピング施設ができることによって、またそこにも人が集まってくる。プラス思考ももちろん大切ですけれど、観光もそうなんですけど、ここでまた一つ危惧するのが結局どこに総社は一番の重点を置くのかというところで、結局要は企業もやります、娯楽施設もやります、観光もやりますというふうになって、全てがちょっと中途半端になったりするのが一番駄目なパターンだと思うんです。だから、その方向性としてどれが一番重要なのか、一体どこに向かっていくのかというところをちょっとお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、もう最初からこの議会ずっと言っておりますように、人口が増えていくところもありますよ、減っているところもありますよ。我々は、減っていくところを見ていきましょうと。それから、勉強もよくできる子がいますよ。できないで苦戦している子もいますよ。その光の当たらない弱い方を見ていく全国屈指の福祉先駆都市というものを作り上げていきましょうということを総合計画でもうたい、今議会でも中心的に何度も何度も言っているということであります。ただ、その福祉政策をやるにしても、ある一定率の税収も必要ですし、にぎわいも必要ですから、それを助長せしめるものとして新たなまちづくりも今やっていきましょうと、そのように申し上げているところであります。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 私も当然総社市の今後を憂えているというか真剣に考えるんですけれど、本当に総社市は市長のアイデアや実行力、そして昨年か、昨年の豪雨災害のときもそうでしたけど、本当に決断力もあって、軒並み人口減少している中で総社市はそれにあらがい人口が増えている。これは本当にすごいことです。敬服をいたします、本当に。施政方針演説の中で、市長が人口10万人のまちを目指す心意気を持ちということをおっしゃいました。私もそれでいいと思います。激しく同意です。 しかし、立ち位置や立場、あるいは環境が違えば違う観点が出てきます。市長の実行力や決断力を本当に評価するからこそ申し上げます。意外な人が意外なすばらしいアイデアや答えを持っているかもしれません。もしかするとものすごく身近な人だったり、職員さんだったりするかもしれません。私が申し上げるのは甚だ恐縮なんですけれど、ある程度シャットアウトしないと考えがまとまらなかったり決断がより困難になってしまうということはよく理解できるんですけれど、できればもっといろんな人の声を、ほんの小さな声を、ちょっとした意見や提案を聞いてみてほしいというふうに思うんですけれど、いかがでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは本当に、今LRTでいうと林部長が矢面でやっておりますが、よく意見を聞いて進めていくということが大切なことです。間違ってもこのLRTで市を真っ二つにするとかそういうことがないように、これはもう前に進めようと、総社市を良くしようという議論でありますので、それが敵味方に分かれたりはしないように、よく反対だよと言う人の意見も拝聴しながら進めていくということが大事なことだと思っておりますので、それはもうちゃんとやっていきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 溝手宣良君。 ◆2番(溝手宣良君) 本当に人口減少が加速度的に進む中、それにあらがい生き残るには大胆な行動ばかりでなく本当に慎重さもあわせ持つ必要があろうかと思います。私も、途中で市長が溝手議員はLRT化に反対なんだということがよく分かりましたとおっしゃいましたけど、別にLRT化に反対というわけではなく、LRT化自体に反対とかじゃなしに、要は吉備線の最適化を考えるというふうな僕は観点でおります。その中の一つの選択肢としてLRTもありなんだろうと。それが例えば昔から議論されているような単に電化であったり複線化であったりいろいろある中で、どうしてもLRT化しか生き残る道がないんだということになれば、もちろんそれはLRT化を進めていく必要があると思います。ただ、どうしてもちょっと危惧したのは、もう明らかにLRT化ありきのようなお話のなさりようでしたので、ちょっと私はそれには不安を覚えましたといったことを全般として申し上げたかったわけです。ですから、そういったところでは、いま一度、まだ戻れる段階ですから、戻る必要があるかないかも今後の話ですけれど、慎重さもあわせ持つ必要があるんではないかということを思いました。 それこそ私も市長同様本当に10万人都市を目指す心意気を持って、その実現を願っております。最後、私の決意表明になってしまいましたが、以上で私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) 以上をもって、本日の日程は終了いたしました。 6日の本会議は午前10時定刻に開議いたしますから、全員の御出席をお願いいたします。 本日は、これをもって散会いたします。              散会 午後4時56分...