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06月03日-03号

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  1. 総社市議会 2019-06-03
    06月03日-03号


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    最終取得日: 2021-08-30
    令和 元年 5月定例会          令和元年5月定例総社市議会会議録(第3号)             〇令和元年6月3日(月曜日)1. 開 議 令和元年6月3日 午前10時 0分2. 散 会 令和元年6月3日 午後 4時11分3. 出席又は欠席した議員の番号及び氏名   出席議員   1番 山田 雅徳        2番 溝手 宣良        3番 三上 周治   4番 仲達 幸弘        5番 萱野 哲也        6番 三宅 啓介   7番 岡崎 亨一        8番 深見 昌宏        9番 小川 進一   10番 高谷 幸男        11番 小西 義已        12番 難波 正吾   13番 小西 利一        14番 津神謙太郎        15番 村木 理英   16番 頓宮美津子        17番 赤澤 康宏        18番 名木田正昭   20番 根馬 和子        21番 山口 久子        22番 劔持 堅吾   欠席議員   19番 加藤 保博4. 職務のため議場に出席した議会事務局職員の職氏名   議会事務局長  三 村  和 久        同   次長  小 原    純   同 議事係長  西 槇  昌 志        同議事係主査  鎌 田  美 保   同庶務調査係主任森    康 一5. 説明のため出席した者の職氏名   市長      片 岡  聡 一        副市長     田 中    博   政策監     中 島  邦 夫        総合政策部長  野 村  周 弘   総務部長    難 波  敏 文        市民生活部長  新 谷  秀 樹   文化スポーツ部長中 村  義 弘        保健福祉部長  河 相  祐 子   産業部長    中 田  暢 彦        建設部長    林    圭 一   環境水道部長  川 原  玲 子        教育長     山 中  栄 輔   教育部長    服 部  浩 二        消防長     中 山  利 典   総務課長    弓 取  佐知子6. 本日の議事日程   第1 一般質問7. 議事経過の概要   次のとおり              開議 午前10時0分 ○副議長(津神謙太郎君) ただいまの出席21名であります。欠席1名であります。19番加藤保博議員より欠席届けがありました。 なお、本日は議長が欠席のため、副議長の私が議長の職務を行いますので、議事運営に格段の御協力をお願い申し上げます。 では、これより会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○副議長(津神謙太郎君) では、日程第1、一般質問を先週に引き続き行います。 本日は、頓宮美津子君から高谷幸男君までの5人の予定で進めてまいります。 まず、16番頓宮美津子君の質問に入る前に、この際私より申し上げます。 16番頓宮美津子君から、一般質問に際し議場へのパネルの持ち込みの申出があり、あらかじめこれを許可いたしておりますので、御了承願います。 では、16番頓宮美津子君の質問を許します。 16番頓宮美津子君。              〔16番 頓宮美津子君 登壇〕 ◆16番(頓宮美津子君) おはようございます。 議長より発言のお許しをいただきましたので、チームかがやき、公明党の頓宮美津子でございます。 通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 今回は、大きくは3点お尋ねしております。 まず1点目、来るべき大規模災害、特に地震でございますけれども、この防災対策についてであります。 昨年の豪雨災害の復旧、復興は、まだ道半ばでありますけれども、市長の行政報告の中にも、7月6日を防災の日と決めて進めてまいりたいと、お話がございました。現在進行形でありますけれども、同時並行で、今の市民が経験したことのない地震がいつ起こるか分からない状態で、市民にとって少しでも被害が少なくなるための防災・減災の行動計画を立てるべきと考えます。現在、どのようになっているのでしょうか、お聞かせください。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) おはようございます。 頓宮議員の質問にお答えをさせていただきます。 現在、地域防災計画を見直していこうということで、昨年の9月に1度会議を開きました。そのとき私が申し上げたのは、地域防災計画とちょっと外れるんですが、ハザードマップの在り方を考え直してほしいということを、出席している国土交通省河川事務所長の三戸さんをはじめ、これは国土交通省がやるもんですから、強く申立てをいたしました。今、ハザードマップがL1対応といって、レベル1でございまして、高梁川が決壊することを想定して作っておりますが、これが普通レベルではなくて、100年に1度クラスの大変な水害になったときの対応、レベル2になるとどうなるかということをあわせ持たなければ、これからの水害には対応できないということを申し上げました。 一方で、この地域防災計画を見直すべく、今策定作業をやっているところでございます。メンバーは、国土交通省河川事務所国道事務所の両所長、それから備中県民局長備中県民局の各担当部長、それから保健所長、総社警察署長、総社市消防団長、そして我々の部長級ということになっておりますが、現在南海トラフも踏まえて策定中ということであります。詳しい現状の内容については、担当部長からお答えをいたします。 ○副議長(津神謙太郎君) 政策監。 ◎政策監(中島邦夫君) 命によりまして、私の方から答弁させていただきます。 今、市長が答弁いたしましたように、国の方でハザードマップL2対応をやっております。総社市といたしましても、これをもとに今作成中でございます。何とか早い時期にハザードマップを完成させたいと思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 頓宮美津子君。 ◆16番(頓宮美津子君) お答えいただきました。 ハザードマップを作り直すということでありますけれども、今のホームページに載っている、あのハザードマップのことでございますか。 それと、総社市地域防災計画、避難所開設運用マニュアルというのも、ホームページにはございます。総社市地域防災計画、これが表紙、避難所運営マニュアル、これが表紙、これは44ページと140ページという本当に大変細かく書かれております。これも少し手直しされるのかもしれませんけれど、これは市民が読めるようなものではありません。あくまでも災害が起きたときに行政としてどういうふうに動こうかとか、それから災害のためにこういうふうに市民にお訴えをしていこうということが文面でずっとつづられているわけですよ。今回の昨年の豪雨災害を受けて、本当に市民の皆様は、いろんなところでリーダー会議とかに出てますと、危機感や準備態勢、意識が高まったようでありますが、災害があったところとないところでは少し雲泥の差がありますし、さらに地震となると、まだまだ自助、共助、最後に公助が来るんですよということ、まずは御自身が3日間の水やその他の準備が全ての家庭でなされているかどうかというところはまだまだつかめていないと思いますし、不十分だと思います。 市長が行政報告の中でもおっしゃいましたが、災害に強いまちというのは、災害に強い市民を作ることではないかと、私はそのように考えるわけです。一人一人の命を守るための徹底した防災意識、子どもから高齢者に至るまで、障がいのある方に至るまで、本当にそのことが浸透しなければ、実際に災害が起きたときにお命を守ることはできないと思います、公助が全て駆けつけるわけにもいきませんので。 そこで、市のホームページに県大とコラボしたアニメーションのものもありますけれども、私はちょっと前に、防災士の研修を定期的に行っておりますが、この間防災士の研修がありまして、様々な展示がありました。この中に、おかやま防災情報メール、それからももたろうの防災という、これは県が作ったんです。いいなと思ったのは、ももたろうの防災で、子どもの防災それと要配慮者の防災。子ども防災は、全部漫画です。学校で地震が起きたらどうなるか、通学路では、家庭ではというふうに、すごく分かりやすいようになってるんです。要配慮者の防災もそうです。こういったものを県は全世帯に配らないんですよ。一部の人だけ、意識のある方だけ、そういうところに掲示があって、御自由にお持ちくださいという形なのかもしれませんけど、本来ならば、全世帯、全市民がこういうものを手にして、家族会議をしたり、また子どもの防災に関しては、学校で防災の時間でみんなで学ぶとかってことができますよね。東京は、今日持ってくるのを忘れたんですけど、東京防災というのを全戸に配りました。東京から娘が帰ってくるときに、捨てないで持って帰ってねって言われて、黄色い、こういう、すごくこれと同じように、絵で分かりやすく、細かく描いてあります。委員会でも、これは何度も私は申し上げてるんですけれど、市民が本当に自覚を持って、いざというときに身を守るためのこういう分かりやすい、これが防災・減災のツールになるわけです。これをいち早く作っていただきたいなと思うので、この質問をさせていただきました。例えば、県からこれをデータでいただけるならば、いただいて、ここのももたろうをチュッピーに変えるとか。それから、市長が提案して作られたSOSカードがありますよね。あれをもう少しレベルアップをして、また新しい住民も増えてますから、そこに防災を組み入れたものなんかを入れて、これもちゃんと防災ノート、自分の情報が書けるようになってますけれど、そういったものを作って、一日も早く全戸に配布するというのはいかがでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 実は、私が声高に発言したら問題があるかもしれませんが、率直に申し上げますと、私も、この地域防災計画の策定の在り方について、こんな分厚いものを作って、しかもちっちゃい字で第何条、第何条と書かれてあるものを有事の際にひもといて見るだろうかと。やってる議論は、それぞれの委員さんが、何ページの何行目のこの文言をこのように改定するであるとか、事細かな議論をやっておりますが、果たして有事の際にそれを一々見ていたら間に合わないみたいな、そういう感じになります。むしろ、これからの災害に対応していこうということは分かるんですが、何となく災害が起こった後の事後検証に、おたくの市はちゃんとここの部分は話し合っていたんですかとか、決めていたんですかみたいなところ等々と言って、後で調べるみたいなものになっていると感じておりました。ただ、行政として、法律として、これは有しておかなければならないので、かんかんがくがくやりながら、あの分厚いものを作っているという感じです。 じゃあ果たして、本当にのるかそるかのときに、1人のお年寄り、高齢者が、その防災計画を持って、さてどこに逃げるかみたいなことをするかどうか。それは、するはずもございません。ですから、やっぱり総社市としても、もう少し簡素で、子どもから大人まで、高齢者まで分かるものというものを有するべきではなかろうかと思いますので、これはちょっと一旦お預かりしまして、我々も検討して考えてみたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 頓宮美津子君。 ◆16番(頓宮美津子君) 分かりました。これも総社流で、本当にどこの市もまねたいと思うようなものを是非作っていただきたいと思います。 それでは、防災の2番目に移りたいと思います。 先月、誰も置き去りにしない自治を目指すというテーマの議員の研修を受けてまいりました。4人の先生から、土砂災害に備えるとか、AIの活用とか、2040の地方自治、そしてその中で今回お尋ねします、肝心な場所に女性がいない、男女共同参画から見た災害時の課題についてという、東京大学の大沢真理先生の講演で、国連の世界防災会議の防災復興研究というところで、災害が大きいほど女性や弱者の犠牲が大きいと、男女格差の大きい社会ほど災害の男女格差が大きくあらわれるというふうに言われて、そこでびっくりをしたわけで、是非ともお聞きしたいと思って行ったわけですが。 そこで、計画策定の上で、先ほど河川事務所とかいろいろたくさん防災会議の中で、恐らく22名中女性が1名か2名、10%もいないのではないかと思うんですけど、そういう策定会議の中の委員の中に。そういった意味で、いろんなことを策定する上で、女性や弱い立場の方の視点が十分に組み入れられる体制が必要であると先生がおっしゃったんですが、総社市の場合はどのようになっていますでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) この議論は、これからということでございます。率直に、まだ女性がということで議論は始まっておりませんが、将来的にそんなに遠くなく、弱者、障がい者、高齢者も含めて、どうあるべきかということを考えてまいりたいと思います。 今回のを検証してみますと、初めて被災地になったわけでありますが、7月6日の夜9時半、7日の未明にかけて、7,365人、もっと多かったかもしれませんが、公式記録はそのぐらいな程度で、とにかく男性も女性もなく、それからペット、障がい者、高齢者、歩けない人も含めて、とりあえず逃げてくれというところから始まるものだと思います。最初から、女性はこちらにどうぞ、障がい者はこちらに逃げてください、高齢者はこの部屋ですと言って逃げられるものではございません。問題は、とにかく緊急避難して、それではすみ分け的に逃げてくださいということが、どれだけスムーズに、どれだけ丁寧に、どれだけ優しく、プライバシーを守りながら、個人を尊重しながらできるかというところに力点を置くべきだというふうに思います。 今回、きびじアリーナを例えると、あそこのところに1,369人で、あそこはクーラーがないわけでございますから、とにかく真備町の方も含まれ、ペット避難所もあそこに用意しましたし、それから御高齢の方、障がい者の女性、男性、ごった煮という感じで、ごった返していた。それを、これは二次災害が出ると判断しまして、移動するのは非常に危険な行為なんですが、熱中症で第2、第3の死者が出るというよりも、移動を急ぐべきだと。そのとき、AMDAが医療チームをDMATよりも早く、JMATよりも早くAMDAが配置についてくださっておりましたので、緊急移動を大丈夫よというふうに言われたので、7月9日から11日までに各公民館に瞬間移動してもらいました。これは、我が市は、その移動は早かったと思います。 そういうことで、今後急場の後の移動を、今我々が目指しているのは、24時間以内にというふうに思っておりますけれども、それがどこまで具現可能なのか、それから男女というところで、どれだけできていくのか。今回、見渡してみると、家族で避難しておりますので、男女という分け方がなかなか難しくて、家族、集落という分け方で避難してもらったので、どこまでプライバシーが守れて、尊厳が守れるのか、そういうこと、またスフィア基準というのもあったりとか、いろんなものを兼ね合わせて、避難所の設置基準というものを考え直してまいりたいと思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 頓宮美津子君。 ◆16番(頓宮美津子君) 今回の豪雨災害の経験は、とても生かされるのではないかと思いますし、先ほど140ページにもなる避難所運営マニュアルにも細かく配慮がされるようなことは書かれてありました。今年の2月に発表されたんですが、「2017年度女性・地域住民から見た防災災害リスク削減策に関する調査」というのが、先ほどの講演の大沢真理先生を中心にされたんです。今年の2月にこれが公表されました。内閣府も共同でやってますが、2008年にも行われましたが、そのときには東日本大震災が起き、熊本の地震が起き、災害が続きましたので、10年たって、どれほど災害に対してリスクと男女を問わず多様性の視点がいかされてるか検証したいということで、されたわけであります。そこで、例えば防災分野の男女共同参画との関連というのがありまして、これは、市町村の避難所運営に関する指針に記述があるかどうかって、男女共同参画との連携があるかどうかということになるんですが、少ない方の赤いものが連携がない部分、連携をした自治体の対応に関しては大変増えているところが、例えば避難所運営への女性の参画の推進、避難所で男女を分けるのではなく、女性が、また要支援者、要配慮者がいづらいということが分かっていただけるというような避難所運営に配慮がなされるかどうかということです。それが格段の差があると。特に、LGBTに関しては、2008年は全くなかったにも等しいんですが、今回の調べでは、かなり6%ぐらいまで、連携があったところには配慮がされていたと。 それからもう一つ、これは備蓄です。市町村の防災会議の中の女性委員の比率と常時備蓄の関連を表にしたものですが、女性委員が全くいない、ゼロの自治体と、10%台の、総社は8.何%だったと思うんですけど、10%いってません、その差がこの表に出てるんですが、例えばこれで如実に、細かいのであれかもしれませんが、増えているところが、小児用アレルギーの対応食とか、それからサイズを配慮した成人用のおむつとか、アレルギー対応食とか、こういったものが、女性委員がいるところでは備蓄の量が違う。また、去年私も救援物資が大変届いたときに、アレルギーの子どもの食事だとか、離乳食だとかって、あらゆるものが来るのでびっくりしましたが、地震の場合は、あのように簡単に集まってくるかどうかというのは心配なので、そういったことから考えると、女性の意見をしっかり取り入れるということで、かなり差が出てくるということを言われていました。 10年間で様々な課題が改善をされていたかどうかとか考えるときに、災害が起きるたびに、女性とか、高齢者とか、障がい者とか、多様な立場の人が直面する困難とか、不便とか、不都合が余り解消されていないという、避難をされた後ですよね。地震の場合は、避難所にいる時間が長いかもしれません。そういったことからいうと、それはどうやったら解消できるかって言えば、防災会議の委員の中に女性を多く入れるとか、また平常時から女性の意見を聞くということが必要なんではないかなということで、まとめられました。先ほど、市長が、今後そういうことも考えていきたいとおっしゃっていましたが、危機管理室の中に女性はいらっしゃいませんよね、職員が。ここにも1人、是非とも兼務でもいいので配置していただければと思いますし、県内で総社市の場合は市の職員の女性管理職はトップクラスで多いので、女性の管理職の方たちにも大いに頑張っていただければと思うのですが、この点に関してはいかがでしょう。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。
    ◎市長(片岡聡一君) 災害を体験した我々として、今の意見はよく分かりますし、これから注意をしていかなければいけない大きな課題だと思います。振り返って考えると、バケツをひっくり返したようなことになるのが避難所担当班なんですが、そのキャップが平野部長という女性だったということ。それから、AMDAのヘッドリーダーが、難波妙さんという女性だったということ。これは、後から考えると、重い意味を持っていたし、そこはかとない女性に対する安心感みたいなのが何となくあったと感じながらやっておりました、男性にはできないこと、視点というのがありますから。今回は河相祐子部長が女性の立場ということでありますが、地域防災会議でも、女性は川原部長と河相部長の2人ということになります。まして、危機管理室には女性が一人もいないということでございますので、そこら辺の人事も含めて、女性の視点というのは必ず取り入れて策定してまいりたいと思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 頓宮美津子君。 ◆16番(頓宮美津子君) 分かりました。 では、次の項目に移りたいと思います。 教育行政についてでございます。 本市の教育大綱は、総社を愛す子供、心優しい子供、礼儀正しい子供の三つ、とても分かりやすいと私は思っておりますが、総社を愛す子供とは、総社の良さを理解し、地域の人々と触れ合いながら、総社が大好き、ずっとこのまちで生きていきたい、このまちの発展に貢献したいと思えるような子供というふうに書いてございました。まず1番目に総社を愛す子供を掲げられた市長の思いをお聞かせください。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) まず、総社を愛する子供というのは、実は私が高校生のときに、高校時代の自分が、中学生のときは別だったんですが、高校時代に本当に総社のことが好きかと。確かに好きなんですけど、ものすごく問題意識を持っていて、もっと変わるべきじゃないかというような気持ちを総社に対して持っておりました。ほかの地域に対する憧れみたいなのがふつふつとあったりして、学校は関東を選んだりいたしました。関東からふるさとを見たときに、これは総社が大好きだという気持ちがよく分かりました。何となく総社を飛び出して東京に行ったのは、その裏腹な気持ちだったということにも気が付きました。やっぱり総社で生まれた人間が、本当のふるさと総社を好きになれないということは、ものすごく不幸なことだと思います。というのは、全ての人間に置きかえれば、自分が好きになれないということがよくあります。僕も、自分が好きでない時期が結構あったんですが、ふるさとを好きになること、それから自分を好きになること、この二つはやっぱり生きていく上で必要不可欠なものだと思って、僕も何か昔揺れ動いたことがあるので、その不幸な気持ちだけは総社で生まれる子供はならせたくないと思ったんで、本当に純粋に総社が好きな子供、これが最低限、必要最低条件で、これだけはみんな持っておかなければならない気持ちだと、生きていく上で。そう思って、総社を愛する子供ということを考えました。 ○副議長(津神謙太郎君) 頓宮美津子君。 ◆16番(頓宮美津子君) ありがとうございます。 よく地域を活性化するのは、よそ者の力が要るとよく言われますけど、よそ者、ばか者、あともう一個何か。私は、よそ者です。市長の思いはとてもよく分かったんですけど、同じように思いますが、市長が中学生のときになぜ実感がなかったのかというのが、今ふっと疑問に思ったんですが、外に出てみて総社の良さが分かったということですよね。でも、外に出てみて、小さい時代に総社で育んだ思い出とか、物が、やっぱり返ってくるのかなというふうには、今お聞きして思ったんですが、そこで総社を子供たちに愛してもらうためには、総社がまず子供たちを愛さなければいけないのではないかと。それは、政策であったり、実施計画であったりで、総社は大変多くの総社流のやり方があらゆるサポートの形で行っています。ですが、それを子供たちに伝わらないといけないのではないか。総社が、こんだけ僕たちのため、私たちのためにいろいろやってくれているんだという実感が分かるようにしなければいけないのではないかなというふうに、それは地域であったり、家族であったり、行政であったり、投げかけることだと思うんですが、一度は都会へ出ても、やっぱり総社の自然がいいとか、温かい地域が良かった、あのおじちゃん、おばちゃんが良かったとか、子どもを守る制度がいっぱいあるんだと思って、結婚して、子どもと一緒に生きていくのは総社が良いと思えば、自然と出先でパートナーを伴って帰ってきてくれるのではないかと、私がそのパターンですけど。総社のために、私が来て良かったかどうかというのは、市民の皆様が判断することかもしれませんが。そういう意味で、大綱が具体的な政策でこんなふうに総社は子供たちを愛してるんだよ、そういう意味で総社を愛す子供ってやったんだよというような、この大綱の経緯とか思いがホームページに載ってなければいけないと思って見ると、全くなかったわけなんですよ。そこで、次の2番の質問が生まれたわけです。それで今、ホームページに早速細かいことが載せていただいたので、教育委員会6人で決めたわけだけれども、こんなことでというふうにありました。総社はどこよりも子供ファーストでいくんだというメッセージをさらにもっともっと投げかけていただきたいなというふうに思っておりますが、今後の方針があれば、よい機会ですので、教育長から御答弁いただけますでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 教育長。              〔教育長 山中栄輔君 登壇〕 ◎教育長(山中栄輔君) 頓宮議員の御質問にお答えいたします。 誠に申し訳ありません。載っておりませんでした。御質疑されて、早速見たんですけれども、すぐに先週中に掲載をさせていただきました。ありがとうございました。 教育振興基本計画というのは、教育大綱を実現するための基本計画です。これをホームページにアップして、この内容の一番もとになるのは大綱で、子どもの心の教育です。これを先生方に具体的な計画としてどういうふうにするかというのを実は年2回、校長先生、園長先生、それから教頭先生、この個別面談を実はずっとやっておりまして、去年はちょっとできなかったんですけども。なぜかというと、幼稚園の先生はいいんですけども、小・中学校の先生は県費の職員なので、5年以内で校長、教頭はかわっちゃうわけです。ほとんどかわっちゃうんです。ですから、毎回やっとかないと、なかなか総社のこういう思いが伝わらない。そういう子どもが育たないということでありまして、そういうこともあって、プラン・ドゥー・チェック・アクションじゃないですけども、そういうことを今これを四、五年やっております。四、五年じゃないわ、8年目になりますね、これが。それで、実はどういう状態で子供たちが学校に来てるかということを考えると、今現在は大体15%ぐらいが転入生です、小学校は。でも、かなり不登校が減って、落ち着いておりますので、それもやはりこの教育大綱を実現するということが極めて重要だと考えております。 ○副議長(津神謙太郎君) 頓宮美津子君。 ◆16番(頓宮美津子君) ありがとうございます。 心のケアが最も大事、心のケアが本当に進めば、いじめがなくなるということもあると思いますし、真のだれもが行きたくなる学校を切に願って、教育行政についてはこの辺で終わらせていただきます。 最後に、第2次総合計画についてでございます。 今議会の市長の冒頭の中にも、最も総社市における重要施策の基本方針の改定を進めるとありました。総合計画審議会の答申を受けてということでございますけれども、この審議会も22名中3名の女性委員さんで、率としては低いので、今後これも検討していただきたいと思いますが。ここでの改定は、災害に特化したということになるとは思うんですけど、先ほどの2番目の教育行政の質問と連動いたしますが、これからは、人です。総社を支えていく子供たちです。そういったことを考えると、目指す都市像、一番のメインに出ている都市像の中に、全国屈指の福祉、文化の先駆都市と掲げてありました。これは、議会も当然議決事項でありましたので認めたわけですが、そこに3番目に福祉、文化、教育というのを入れて、3本立てで目指してはどうかと。これは、さきの2本を認めた上で、さらにそれにつけ加えるという意味の提案でございますが、今少子・高齢化が進む中で、教育も総社市を支えていく子どもたちも本当に大事なので、この全国屈指の福祉、文化、教育という3本立ての先駆都市を目指すというのはいかがでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 教育は大事なことでありまして、ただ長くなり過ぎやしないか、分かりにくくなり過ぎやしないかと、そういうことも含めて考えさせていただければと思います。重要なことでございまして、我々市政をやっている上で、教育、育てるということがかなり大変な大きな役割だとは思っておりますので、その辺も踏まえて検討をさせてください。 ○副議長(津神謙太郎君) 頓宮美津子君。 ◆16番(頓宮美津子君) 私も教師を目指していた時期もありましたし、私の議員生活の中で、教育を最も重要視して進めてまいりたいと思っておりますので、是非御検討いただければと思います。 それでは、その次の少子化対策についてでありますが、同じ総合計画の表に三つの理念というのが書いてございまして、そこに子どもを増やそうとありました。確かに、総社市の人口は増えております。しかし、学校も増設しなくてはいけないエリアと本当に少なくなっているエリアの、その格差がひどくなってきています。前回も幼稚園のことで質問させていただきましたが、確かに大人は増えているという実感です。しかし、2040年、20年後には、今お越しいただいている世代が65歳前後になるでしょう。総社市の出生率はちょっと増えているんですけれども1.5、先ほどお聞きしたら1.55ですか、何年か前よりは若干増えておりますが、全国平均とほぼ同じぐらい。倉敷が1.64、津山が1.64と、大変多いんですが、最近奈義町が2.8ですか、すごい画期的な、全国トップになる推移になっていたというふうになっていますが、年少人口割合が低くなって、将来の負担増、プライマリーバランスが崩れていくことを考えると、どうしても20年後の成人人口の増加、30年後の社会給付費抑制に向けて政策を今打たなければいけないと思うんですが、具体的に少子化対策をどのように取り組まれてこられたのか、お聞きします。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 少子化対策を含めて、人口増対策に三つの柱を考えながらやってまいりました。一つは、子ども・子育てのところをいかに充実させていくか。この部分については、待機児ゼロということが必要最低条件になろうかと思いながらやっておりましたが、去年、今年と、待機児を出しておりますので、これは反省すべき点であります。 もう一つは、移住・定住政策。外部から空き家などを使って、さらに様々な建築リフォームのサービスを行いながら、その方々が転入してきて子どもを生んで育てていくという部分に力点を置いていく。これは、ドラスチックに100人、200人ということにはなっていきませんが、この実数を積み重ねてきたということも一つの事実であります。 3点目は、結婚の助成、助長。マッチングの会をやってきたんですが、これがちょっとマッチングしても、せっかく我々の努力で公費を使ってマッチングの会をやって、住むのはよそに住むというようなことになるわけでございます。そんなこそくなことを言っていたら、これも成り立たないんですが、婚活については非常に実績というか、これだみたいなことがなかなか見出せてないというのが実態で、この3本の柱を一つのテーマとしてやってまいったところであります。 ○副議長(津神謙太郎君) 頓宮美津子君。 ◆16番(頓宮美津子君) ありがとうございます。 非常に総社市はいろいろ子育て政策、子育て王国と、市長が銘打っていただいて、看板を掲げていただいて、様々な子育て政策をされています。あと、結婚の婚活もやってますけど、保健師さんも本当によくやってくださっていて、不妊治療、不育治療の助成もいち早く県下の中でもやっておりますし、総社版のネウボラもやっておりますし、子ども関係を一まとめにしてワンストップに体制を整えました。取組はやってきたんですけれど、これで良しというわけではないと思うんですよ。子どもを産み育ててきた一人として、3人産んだ一人として、子育てのときに何が一番あれかと言うと、不安だということですよね。特に、妊娠初期の場合に、最初の子どもを妊娠して産むときに、私も遠く離れて、親がそばにおりませんでしたし、出産は岡山でというふうにしゅうとめから言われましたので、大変すごく不安になりました。妊婦さんにとっては、家族構成もまちまち、状況もまちまちの中で、本当に安心して十月十日が平穏な気持ちで過ごせるかどうかというのが、私はすごく大事なんじゃないかなと思うんです。夫さんが常にサポートをしてくれる場合もあるし、仕事が忙しくて、本当にひとりぼっちという方もいらっしゃいますし、核家族なので、近くに私のようにしゅうと、しゅうとめはいましたけど、そういった環境が変わってきているというふうに思うんです、総社市も核家族化が進んでおりますので。そこで、今の時代、誰もが持っている携帯、スマホですよね、そのスマホの中に電子アプリで、母子手帳にかわる「母子モ」という電子アプリの母子手帳が導入できる時代になってまいりました。行政が契約をして、いつでも、どこでも、妊婦さんが見たいときに、そのアプリをタッチをすれば情報が入ってくると。総社市も、そうじゃメールマガジンで子育ての情報が入ってきますけど、メールが長々と、見たくない情報も入ってくるので、見なければいいんでしょうけど。妊婦さんを主体で考えると、見たいときに、そのアプリをタッチをして情報を得られるという、そういうものがあるんですが、これを是非導入してはどうかと。少子化対策の一環として導入してはどうかというふうに思っておりますが、この辺はいかがでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) このアプリについては研究して、導入に向けてやってまいりたいと思います。いろんな民間業者がアプリを作って提供しておりますけれども、どれが一番総社市民にふさわしいのかということも吟味しながら進めてまいりたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 頓宮美津子君。 ◆16番(頓宮美津子君) そうなんです。いろいろあるんです。あるところは携帯会社だったりして、そこの携帯を使わなければいけないという条件があったりとか、いろいろ状態があるんですけど、私がお勧めしているのは母子モというものですが、これは非常に有効で、メリットがたくさんあります。例えば、紙の母子手帳を、保健福祉法がありますから、なくすわけにはいきません、今。法律が変わるかも分かりませんけれども、今の場合はなくすわけにもいきません。並行して、希望者には自治体独自の情報など、総社独自の情報がそれに盛り込めます。それから、災害のときに、今回の去年の災害でも、母子手帳が流されてしまったとか、紛失してしまったとかありますけど、また携帯を機種変更した、そういったときでも、クラウドにありますので、それがカムバックできる。それから、外国語が12カ国対応ができる。それから、業務委託を結ぶので、総社市独自の支援情報をどんどん入れられる。動画も入れられる。例えば、千葉の柏市さんが、おばあちゃんがすぐにいれば、赤ちゃんをどうやってお風呂に入れていいかというのが分かるらしいんですけど、どうやって赤ちゃんを入浴させたらいいかというのが分からないお母さんのために、動画で沐浴を載せたそうなんです。そういう自治体の情報をどんどんほかの自治体も使ってくださいという、その連携もできると。それから、いろんなイベントを情報発信をして、それが見たいときに見られるので、イベントの参加者が非常に増えているという、今まで少なかった、もっとたくさん集まって聞いてもらいたいなというようなイベントがタイムリーに情報が入るので、参加者が増えているとか、それから妊娠の月齢とか子どもの年齢、健診日、予防接種の日に合わせて自動的に配信するんです。これがすごく有効で、今予防接種の間隔忘れとか、打ち忘れのために、それでしたり、何か間違えたりとかというので、事故は年間6,000件ぐらいあるらしいんですけど、そういった事故防止にもつながります。健診日は生まれ月で違いますから、それぞれに自動発信をしてくれると。アプリから、おじいちゃん、おばあちゃんや夫さんも招待をすれば、その人たちも見ることができる。成長記録が常にそれで持って歩けるので、全国どこに行ってもその情報が見られるということが大変いいんですよ。総社市の例えば福祉課のホームページを更新します。そして、その更新が自動で更新されます、ホームページなどの更新が何のあれもなく、総社市が更新しただけで。それから、広報紙で子育ての情報を載せた場合、そのデータがそのまま送信できる機能というのもあるわけです。なので、毎月の行事案内のコスト、紙ベースや何かでやっていれば、その削減にもつながりますし、それから予防接種の問い合わせ、いつでしたっけという問い合わせが少なくなったという。それは、保健師さんや担当の職員の負担が軽減されますし、それからインフルエンザとか風疹がはやっていますというような緊急情報、それもタイムリーに載せることができると。本当にいいことずくめで、将来子どもたちが自分の母子手帳の情報を自分の携帯に入れることができて、今大学なんかの入試のときに予防接種を受けてるかどうかチェックをするそうなんですけど、そういったときにも、自分の状況をスマホに入れていれば、タイムリーに返答ができるという、いろいろ今後将来計画もどんどん進んでいるようなので、私もいろいろ見ましたが、これが一番有効なのではないかなというふうに思っています。是非検討していただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 それで、少子化対策の最後の質問に移ります。 同じ少子化対策で、働き方改革、職場環境、地域環境の改善にもっと総社市として工夫をしてもいいのではないかということをお聞きしておりますが、先ほどマッチングがなかなかうまくいかないというお答えもありましたが、婚活事業もその一つなんでしょうけど、教育大綱にある郷土愛を育成するのも少子化対策の一つに私はなると思うんですが。例えば、企業にいらっしゃる社員の中で出生率が高い、社員さんが持ってらっしゃる子どもが非常に高いという企業は、地方の中小企業なんだというデータがあるそうなんです。大手の都会の大きい企業よりも、地方の中小企業の社員さんの方がたくさん子どもを生んでいるという。それは、都会が出生率が低いというのは、そのあらわれだと思うんですけど、総社市としては、働き方改革とか、職場環境とか、そういった面での少子化対策を何か取り組まれたことはありますでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 働き方改革の中で少子化対策も全くできておりません。 ○副議長(津神謙太郎君) 頓宮美津子君。 ◆16番(頓宮美津子君) ありがとうございます。 前に、増田さんの消滅都市とかって言われた都市は必死で少子化対策に取り組んでいますが、すごくユニークだなと思ったのは、例えば鳥取県が長期ライフプランとかというのを立てて、対東京という名目なんだそうですけど、東京と鳥取県で比較して生涯の収支、それを高校に配付したそうです。例えば、20代独身の平均月給は、東京が約4万円から6万円上回っているけれども、家賃とかの平均の月額が鳥取は3万円以上安い、そして結婚とか出産費用も、最終的には数十万円抑えられますよという長期ライフプランを高校生に渡したと。それと福井県、これは大学卒業後に働いて家庭を築いた場合の福井と東京の家計を比較する、ふくい暮らしライフデザイン設計書というのを作ったそうです。これを見ると、収入のトータルは3,453万円で、支出が2,989万円で、収支差は464万円、福井で子どもを産んで生活すると、これだけお金が余りますよ、東京に比べると、これだけお得ですよというような、何かお得感みたいなものをしっかりいろんな企業とかと連動して、そういうデータを集めて作って、若い者に投げかけたというのは、これは大変おもしろいなと思ったんですが。 国立社会保障・人口問題研究所の独身者調査というのがあります。独身でいる理由で、男性と女性は若干違うんですが、男性の場合、最も高いのは、適当な相手にめぐり会わない。これは、女性も一緒なんですね、適当な相手にめぐり会わない。今、平均結婚年齢が30代に突入していますので、30代までめぐり会わないというわけですよね。ですから、20代、高校、大学を卒業して、その頃に適当な相手にめぐり会うチャンスを作らないといけないのかなと思いました。2位は、男性は、さすが結婚費用が足りない、お金がないということです。男性の3位は、まだ必要性を感じない。30代で、まだ必要性を感じない。これは25歳から34歳の未婚者のデータなんですけれど、そうすると、やっぱり出会いのチャンスがないというのが第1位なんだなと思った。女性は、34歳までの方で、お金ではなく、2位が、まだ必要性を感じないで、それでその次に僅差で多いのが、自由さや気楽さを失いたくない。つまり、結婚すると自由がなくなる、気楽でないという固定観念がすごくあるということが、この調査で分かるんです。それともう一つ、これは、結婚はしていますが、実際の予定子ども数、これだけ子どもが欲しいという理想子ども数を下回る、初婚同士の御夫婦なんですが、その断トツが、やっぱり子育てや教育にお金がかかり過ぎる。これは、国がこの10月から消費税を10%にすることによって就学前の教育の無償化が始まりますけれど、これはどこまで効果が出るかというのは期待するところですが。次に多いのが、高年齢で産むのは嫌だから。そうですよね、平均結婚年齢が30代になりますから。私も30で結婚して、31、33、36で産んでますけれど、晩婚の方でしたけど、ちゃんと3人産みました。高年齢で産むのは嫌という、これは女性の気持ちの方が強いのかもしれませんが、こういうことだそうです。ということは、やはり30代前に出会いのチャンスを作って、そして本当は欲しいんだけれどもって、本当は欲しいんだという人の方が多いみたいです。これは、産む、産まないは個人の自由なので、産みたい方は是非産めるようなことが必要なのではないかなというふうに思います。 そこで、さらに実際に産みたいけど産めないということの中で、じゃあ実際に産んだという、最もの理由で一番高いのは、夫の休日の家事、育児の時間が2時間から6時間以上ある人が産んでるんです。全く夫の時間がない、育児の応援がないという家庭では、10%しか第2子を産んでないというデータがあります。つまり、例えば職員さんでも、本当に結婚している女性職員さんが第2子を欲しいと言った場合、御夫婦で職員になってらっしゃる場合がありますが、全部女性職員さんに負担がいくと、やっぱり子どもを産むのは難しいかなって断念してしまうという傾向があるかもしれません。そういった意味で、例えばある県なんかは、企業に、うちの企業は子育てを応援しますよと、男性も育児休暇をとらせますよという、企業が子育て支援サポートというのをしてくれるところはありませんかって言って、うちはやりますよと言ったところを市が、お金を出すとかではなく、登録制度を設けて、総社市内のここの業者は子育て支援サポート優良企業ですよという、そういったことをどんどん上げて紹介をするというところもあります。そうすれば、東京から帰ってくる人たちも、そういう情報が入ってくれば、じゃあそこで仕事をしてみようかということになるかもしれません。要は、お金がかかることと、産みやすい環境を企業も総社市も是非そういうことをお願いするというか、商工会議所と連動してマッチングしていかなければ、なかなか子どもは産みたくても産めないのではないかなと思うんですが、その辺はいかがでしょう。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) おっしゃるとおりでございまして、国全体で言うと、本当に我が国が初めて国として子ども・子育てにパッケージで、消費税が10月から上がるに合わせて7,000億円、無償化も含めて、全国的に子ども・子育てをやっていこうということが、この国で初めてスタートしているわけです。今まで、新ゴールドプランとか、様々な小出しにしたプランがいっぱいありましたけれども、この国始まって以来、7,000億円という国を挙げての事業になってまいります。我々も子ども・子育てというところで、本当に前向きにやっていくべきだと思います。これまで、職場の中でとか、働き方改革の中で、男性が育児をするべきだということを市として本当に大々的にやってきませんでした。個々には、何となく国や県の指導に従いみたいに書いてあるんですが、市が主体となってやっているわけではなかったわけでございますので、これから本当に総社市役所が率先して、男性が育児休暇をとっていくんだよ、家庭の中で育児を男がしていくんだよということを頭の中をチェンジしてやっていく必要があると思います。考え方を変えていきましょう。 先般、日本子ども・子育て会議というのがありまして、これは女性の元厚生労働省の事務次官の村木厚子さんとか、元厚生労働省の資生堂の副社長の岩田さんであるとかがやってる子ども・子育て会議に全国815の市から4人の市長が呼ばれまして、1人が私、1人が、落選されたけど、三鷹市長の清原さん、それからもう一人が遠野市の市長さん、もう一人が、私の隣に座ったのが、文京区長の成澤さんで、イクメンの元祖みたいな方でありましたが、この4人が自分のところの子育て政策を講演したんですけれども、文京区長と隣同士になって、彼の男が育児をするということの考え方というのは、やっぱりリーダーがそうであると、役所も変わっていくんだなと。私自身が、そういうふうに発想を変えていかないと、総社市も変わっていかないと思いました。したがって、職場環境も含め、家庭内環境、男性が参画して子育てをやっていくということを市として進めていこうというものを作って、それは先ほどおっしゃった民間の登録制度なども検討しながら、これは頑張ってまいりたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 頓宮美津子君。 ◆16番(頓宮美津子君) ありがとうございます。 夫の育児支援は大変有難いんですが、一つだけくぎを刺しておくというか、失礼かもしれませんが、休んでいただいたことで、かえって奥様に御負担がかかるような育児休暇はいけませんので、大きな子どもがもう一人増えた、休んでもらわない方が良かったって思ってもらわないように、育児休暇のどういったことがいいのかという、そういった研修も是非、市長、考えていただいて、率先をして、一番育児休暇が進んでいる、イクメンが多い総社市を目指していっていただきたいと思います。 これで私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(津神謙太郎君) この際、しばらく休憩いたします。約10分間。              休憩 午前11時3分              再開 午前11時13分 ○副議長(津神謙太郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、5番萱野哲也君の質問を許します。 萱野哲也君。              〔5番 萱野哲也君 登壇〕 ◆5番(萱野哲也君) それでは、早速移ります。 1番目の質問なんですけど、災害対策についてということで、昨年の災害を受けて、我々は災害や防災に対しての価値観や考え方が大きく変わったと思います。その中でも、やはり消防団の活動、消防団というものがどういうものかということも変わった。認識も変わらなければならないというふうに思っております。 早速なんですけれども、①消防団の操法訓練大会をどう考えているかということなんですけれども、こういう質問を僕がすると、萱野がやめろやめろと言ってんだろうというふうに認識をされるかもしれませんけれども、そういうことではなくて、ある自治体では消防団の負担、これは訓練が大変なんですよ。市長も、県大会の前にツイッターで上げられて慰問に行ってましたけれども、大変なんです。これが負担ということで、実際にやめた自治体もありますけれども、どのように考えているかということを一つ目にお尋ねします。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 萱野議員の御質問にお答えをいたします。 操法訓練大会が、この5月にありまして、岡山県の各消防団から出て競い合うわけでございますが、総社市内の15分団ありますが、その中から毎年毎年1分団ずつ代表になって出場していくと。その中で、選ばれた分団は、大変な練習量、仕事を終わって、夜にナイター施設を自前で造りながら、操法訓練の練習をしている。4人のメンバーばかりでなく、当然分団全員がそれをみんなで見守りながら、練習に練習を重ねて本番を迎えるということで、本当に出場分団というのは大変な苦労だということは認識しております。しかし一方で、これは、ホースを投げて、そしてホースとホースをつないで、そして火事現場に水を出す、その構えのところまで、ポンプから放水作業を行い、水をくみ上げて、実際にこうやって消していくという、消火のイロハのイのところを全員がこうして、苦しいけれども、時間を制約されるけれども学んでいくということは、決して無駄なことではなくて、消防団員は、今ちょうど総社市に1,000人いらっしゃいますが、それを学んで、そして本番に備えるということは、大変意義深いものであるというふうに認識をいたしております。 ○副議長(津神謙太郎君) 消防長。              〔消防長 中山利典君 登壇〕 ◎消防長(中山利典君) 萱野議員の御質問にお答えをいたします。 消防操法訓練大会でございますが、今片岡市長の御答弁にもありましたように、操法訓練大会の思いは、私も全く同じでございます。伝統的な大会で、総社市消防団におきましても、昭和37年の大会から58年連続で途切れることなく、操法訓練大会へ出場をしております。実際の火災現場と実情とそぐわないと、そういった部分も思われがちなんですけれども、実は消防の基本といたします安全、確実、迅速な活動を求められる消防活動において、最も基礎的な訓練であり、何よりも消防にとって大切な規律、礼儀、礼節等を養う重要な訓練という位置付けでございます。また、個人の能力の向上だけではなくて、選手全員が呼吸を合わせる、そして団員同士のきずな、そして信頼が高まる、消防活動の基本である協調性が養われるということでございます。 消防の現場というのは、危険ゼロという現場はございません。培った知識と技術によって一つ一つ危険を排除して、少しでも安全な場所で活動をいたします。その現場で一番担保になる、保険になるのが、それは装備や資機材ではなくて、やはり隊員同士のきずなであったり信頼、それが一番の保険であります。そういった意味からも、操法訓練大会は、その全ての基本を詰め込んだ訓練だと、そのように考えているところでございます。 消防団員の皆様方には、ボランティア精神によりまして活動をしていただいております。消防団活動は、重く崇高な任務であり、訓練や現場活動など、大変きつい活動に御尽力をいただいているところでございます。だからこそ、市民から高い信頼を受けている、こうも思っているところでございます。技術革新や改善も大変大切なことではございますが、消防におきましては、諸先輩方から脈々と受け継がれた伝統を守ることも大変重要であると考えているところでございます。消防訓練大会におきましては、今後も継続して参加をいたしますということを御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 言われるように、実際の火災現場とのあれがそぐわない、操法訓練の動作というか動きがそぐわない、もしくは火災になったときに、実際に消防署よりも消防団の方が早く行ってポンプを使って消したのかよとか、そういうふうに言われるわけです。今消防長が言われるように、でも私も、伝統や文化、そして礼儀、礼節、そういうところも大切かなとは思っています。私が言いたいのは、ただただ毎年毎年操法の訓練の市の10月、そして5月、県大会は8月になったようですけれども延びて、来年からは。だけれども、それに出る意義というのは、出る選手としては、分団にもよりますけれども、出る意義が伝わってないんだと思うんです。8月頃になったら、おい、選手は誰がするんなら、誰がするんで、ええ、俺は仕事だしようって、誰がするんなら、誰がするんならと言って、ほんなら今年も萱野頼まあみたいなんじゃあ駄目だと思うんです。そこで、僕もその訓練大会で、そういうふうな、今消防長が言われた意義を教えられたことがない。少しでも団がいい成績をとるようにとか、また大会で技術の格好がある程度になるようなことは教えられますけれども、そういった本来の根底にある大切な部分を教えてもらって、そして訓練活動に移るべきだと思うんです。そうすれば、選手も、ああ、なるほど、これが災害現場もしくは火災現場でこういうふうなときに役立つんだという、根本的な考えが変わらないと、これはただの負担にしかならない。今後、訓練に当たる前に、そういったところも指導していただきたいと思います。その点は、いかがでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) この御質問は、いい契機となるし、ならせていくべきだと思います。 もう一つの考え方として、操法訓練大会が毎年1回行われているんですが、優勝チームというのは、ほぼいつも同じで、県北の割方人口が少ないまちであったり、村であったり、そういったところが優勝常連チームとなってます。これはどういうことなのかと聞けば、同じメンバーが、優勝せんがために20年も続けて出ている、本当に熟練した、操法訓練を制するがためのやり方で戦ってきている。だから、常勝軍団みたいなことになっているわけです。 総社市は、じゃあどうしているかというと、毎年6位以下、かつて入賞したことがある分団もあるんですけれども。6位以下は、その他大勢で順位つかずということで7位という表現で、8位であったのか十何位であったのかはよく分からないけれども、その選に漏れたということであります。総社市は、毎年毎年分団をかえて、どうして優勝を狙わないんですかというふうに言われれば、各分団にその技能、技術、それから精神というものを順番に経験してもらうために、毎年1チームずつかえていくというやり方をとっているということも、多分全消防団員には伝わっていないというふうに思います。したがって、各団員に対して、なぜ操法訓練大会に出場するのか、こんな厳しい訓練をなぜ体験してもらうのかについて深く理解をしてもらうように、これからは消防団員に対して、意義、そして考え方を徹底させるように、私の方から消防長に指示したいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) よろしくお願いします。 私は感じたことがないんですけど、そういうふうなことで、ある団員からも相談されたんですけど、訓練大会の指導方法についても、パワハラではないのかというような御相談も受けたことがありますので、戦前、戦中の軍隊ではないので、やはりその辺も指導される側に対しても伝えていただきたいと思います。パワハラの件、これは御相談を受けたので、是非徹底していただきたいと思います。 それで、②災害用の救命用のボート及びドローンは、日頃誰が管理するのか、災害時には誰が操作するのか、日頃の訓練はどうするのかということでありますけれども、今年度の予算で約800万円ほどだったと思うんですけれども、ボートを購入しております、まだ納入はされてないようですけど。またあと、市長の行政報告でもボート等で訓練をしていくというふうな行政報告がなされましたが、これはどのようにしてまいりますか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) この議会で、3月議会で予算案を議決していただきまして、ドローン、またボートについて購入をいたします。ついては、これは雨水期になる前にと思い、6月21日に、購入した資機材をもとに訓練大会、訓練を行いたいと思います。これを広く市民にも知らしめて、これからの水害というのは、高梁川が決壊した場合を想定して、本当に浸水したエリアを、総社市だって、真備で起こったように、モーターボートで避難者を救っていくんだよということを広く知らしめ、訓練をしていくということを開催したいと思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 回答漏れがあるんですけど。通告②、日頃誰が操作するのか。誰が管理するのか、訓練はどうするのか。訓練は聞きましたけど、あと2点答えていただいてないんですけど。 ○副議長(津神謙太郎君) 消防長。 ◎消防長(中山利典君) 失礼いたしました。 萱野議員の御質問にお答えをいたします。 日頃の訓練と管理についてでございますが、ボートをこのたび8艇を購入をしていただきます。これで、11艇体制で災害に備えるということでございます。11艇のうち、そのうちエンジン付き、船外機付きが7艇ということで、これには日常の点検も必要でございます。当面の間は、消防職員が維持管理をしてまいります。当然、災害におきましても、当面の間は消防職員が使用するということでございます。 また、ドローンにつきましては、今月の中頃に2機配備予定となっているところでございますが、これも当面の間は消防職員が維持管理をし、当然現場活動におきましても消防職員が操縦をするということでございます。 また、訓練につきましては、ボートにつきましては出水期、高梁川において随時訓練をしているところでございますが、今後におきましては、消防団員、そして市役所職員まで広げまして、技術の習得、知識を広めていっていただきたいと考えております。 ドローンにつきましては、先月、消防職員6名と市役所職員6名、計12名が操縦の認定講習を受けました。そういったことで、この12名に関しましては、消防署のグラウンド、また河川敷内等でこれから随時訓練をやっていきたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) ありがとうございます。 質問に戻ります。 ③なんですけども、消防団員の個々の能力や特性を把握しているかということで、消防団は、今市長が言うように1,000人いるということなんですけれども、市役所職員でしたら、市長帯同とか、職員の特性や能力をいろいろ把握されておられますけれども、消防団員も特別地方公務員ということで、公務員であります。ならば、市長や消防長なんかも、1,000人全てをとは言いませんけれども、ある程度の消防団員の、幹部だけでなくて、消防団員の能力や特性を把握していく必要があるかなと思いますけれども、把握しておられますか。 ○副議長(津神謙太郎君) 消防長。 ◎消防長(中山利典君) 先ほど、市長の御答弁にもありましたけれども、現在消防団員はちょうど1,000名でございます。1本部18分団で1,000名でございます。御指摘の個々の特性や能力について把握しているかとのことですけれども、実情では把握していないのが現状でございます。 以上でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) そうですよね。僕も、七、八年前に入団したときに経歴書も何もなくて、住所だけ書いたような、書けと言われたから書いて持っていって、お前、今日から消防団員なみたいな感じでした。 ④なんですけど、消防団の多様性を求めてはどうかということなんですけれども、これはずっと2、3の質問とも関連してくるんですけれども、消防団の中にも、消防団で生計を立ててるわけじゃないんで、いろんな仕事をしながらやってて、そこには建設業であり、製造業であり、サービス業であり、いろんな多種多様な消防団員がいるんです。僕が言うと偉そうになるかもしれませんけれども、そういったそれぞれ能力を持たれた方を生かさない手はないかなというふうに思ったわけです。手前みそなんですけど、前にも言ったように、私は真備で配管工をやってたんで、重機の資格であったりとか、移動式クレーン、玉かけ、船舶免許なんかも会社でいろいろ取らされて、いまだに議会がないときは、真備の方へ行って、配管工で重機に乗ってたりして、そういった団員を、君じゃないとできないんだよというような特殊部隊というか、そういうのを作ったら、団員の皆さんも、毎年毎年操法訓練大会が嫌々の人もいるかもしれないけれども、君じゃなければ駄目なんだよということで、団員のモチベーションが上がると思うんです。これまでも、機能別分団の質問もあったりとか、他の自治体でもやっているようですけれども、機能別分団をやれば、別に予算もかかってくる、制服や何やかやかかってきて、また別の部隊を作らないといけないんですけれども、今ある消防団の中で特殊部隊を作るという意味で、消防団員からの履歴書、資格等々を見て、ああ、こういうときにはこういう人間が使えるなと、エクセルか何かでぱっといって、この前の災害のときも重機に乗る人がいなかったとか聞きますけれども、ほんなら消防団員で何かいないかな。重機となったら、エクセルでいったら、ぱっと出てくるじゃないですか。そういうふうに、資格一覧とかを作ったり、能力をしっかりと消防署が把握することで、消防団の多様性が広がってくると思いますけれども、いかがですか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 昨年の7月6日、7日、8日のときに、私も、様々な災害復旧現場で、高校生が泥かきに行ってくれたりとか、いろんな現場で、荷積みのチョンボですか、ちっちゃいやつとか、それからトラックの運転はもとより、それからボートに乗ること、様々なところで市民の助けをかりることはできないのかというふうに聞いたことがあります。いろんな地域で、それぞれ地域の代表が、私はこれができるわと言って、助け合いながらやっていたのが現状だったと思います。 今後、消防団1,000人の中で、本当に我々が必要とする職種について御経歴を確認したりして、本人の御意向なども確認したりして、必要とされるチームを作っていくべく、その個人のパーソナリティーの理解をこれから進めていきたいと思いますので、考えてまいります。 ○副議長(津神謙太郎君) 消防長。 ◎消防長(中山利典君) 消防といたしましても、今の市長の考えと同じでございます。このたびの萱野議員の御提案を受けまして、消防団員個々の能力や特性を早急に調査をいたしまして、有効に活用させていただくことを検討していきたいと、このように思っております。 先ほど来、お話が出たように、具体的にはブルドーザーやパワーショベルなどの重機のオペレーター、大型自動車、小型船舶、玉かけ、移動式クレーン、ガス溶接、建築士などの資格保有者、さらには英語やベトナム語など多言語に対応できる団員等を事前に調査、登録をいたしまして、特殊技能が災害現場とマッチングをしたとき、登録した団員を招集し活動していただければ、効率も上がり、より市民に寄り添った対応も可能になるのではないかと思います。消防団員一人一人の得意分野を生かすことで、若い消防団員にも魅力ある、そして今まで以上にやりがいのある消防団になっていくと、こういったことも考えられます。自らの地域を自らで守るという郷土愛護の精神に基づき、地域防災の中核として市民の安全・安心を守っていただきたいと、このように思います。 以上でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) ありがとうございます。 これから総社市消防団が楽しくなるというか、いい意味で良くなっていくなというふうに認識をしてます。期待をしております。 次、⑤活動服の夏服を考えないのかということで、これも団員が集まったら、こういう話にもなったので、提案をさせていただきます。 総務省の消防団の装備基準ということで、消防団は全部の消防団員相当数の制服夏服及び活動服を配備するものとする、ただし夏服については地域の気候条件により配備する必要がない団においてはこの限りではないというふうになっておりますけれども、今消防団の制服というたら、通年で一つなんです。基本的に、あれが冬物なのかなというふうに思いますけれども、あれは大変夏場ですと暑い。ポリエステルが多く含まれてて、大変暑いわけでありますけれども、こういうふうに消防団の装備基準ということで国からも示されておりますけれども、夏服については地域の気候条件により配備する必要がない消防団においてはとなりますけども、去年の夏は暑かった。あれでも、配備する必要がないとお考えでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 消防長。 ◎消防長(中山利典君) 萱野議員の御質問で、活動服の夏服ということでございます。 昨年の7月、豪雨災害では、消防団員の方も熱中症で3人ほど救急搬送という事態もございました。御指摘のように、夏の活動服は、国の示す消防団の装備の基準にもそのように記載をされているところでございますが、私たちの考えでは、消防団というのは、安全な現場活動というのがございません。夏服といいますと、生地は薄くなり、そしてまた半袖になるとか、そういったことで、怪我防止、二次災害防止という観点で、現状の装備、活動服を採用をさせていただいているところでございます。また、県下の消防団、これを調査しましたところ、やはり夏服の活動着を採用している消防団は、現在のところはございません。 対策といたしましては、消防団の現場での活動時間、これを短くして、そしてローテーションを組んで、休息時間に活動着をとるなどして、Tシャツ等で休息をしていただくように、柔軟な対応をしていただければと考えております。 以上でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。 今年度の予算も300億円を超えて、議会でも、あれをしないか、これをしないかと言えば、予算がどんどんどんどん膨らんでいくわけなんです。それは、それぞれの議員のバックグラウンド、価値観があって質問しているわけですから、それをどうこう言うわけでもないですし、僕も、どうしても夏服にしろって言ってるわけじゃないんです。そういうふうな臨機応変な対応が必要かなというふうに思っているわけです。そういうふうにすることによって、ちょっと我慢はしないといけないかもしれないけど、制服って大切なもんだと思うんですよ、消防団の活動をしている上で。消防団員が活動してるなという、一つの見えるものですから、やはり制服というのは大切なんですけれども、でもそうはいっても、こういうふうに臨機応変な対応ができるんであれば、そういうふうにやって、熱中症で倒れられた方もいるそうですけれども、そういうふうにやっていけばいいのかなと思っております。だから、最初に言ったように、今までの文化とか歴史とか、そういうふうな礼節というのは大切にすべきところもあるかもしれませんけれども、時代に応じて、多少なりとも前へ前へ変えていくというところが、僕は必要かなと思います。 ちょっと質問が戻っちゃうかもしれませんけれども、消防団の個々の能力や特性を把握している課ということなんですけれども、きっと消防長や市長なんかは、消防団の団の幹部の方とはよくお話をするけれども、我々のような兵隊の声というのは、やはり届いていないのかなという思いも込めての今回の質問でありましたので、今後ともいろんな考え方もあろうけど、前へ前へ、下の兵隊の意見も聞いて、より良い活動ができるような消防団にしていただきたいと思います。 2、子どもの交通安全対策についてということなんですけれども、本当に最近子どもを巻き込む事故が多発しております。災害が起きれば、おい、災害のことで、災害のことでって、交通事故が起これば、交通事故のことで、交通事故のことでとか、何か誰かが犠牲になって、やっと動き出すというのも大変不幸な話なんですけれども、交通安全対策をどうしていくかなという質問に移ります。 ①なんですが、改善要望箇所数は幾つあるのか、対応はどうしていくのかということで、平成30年度の部長マニフェストの達成状況ということで、教育部長の達成状況を見ますと、通学路の改善要望箇所数の施工数22カ所、これが目標でしたが、実際には3カ所、達成率14%というふうになっております。実際のところ、災害があって、工事の関係とかで大変遅れたというのもあるんでしょうけれども、昨今のニュースを見ていると、これじゃあちょっと良くないなと思いますけれども、①の質問をどのようにお考えでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今年も、地域予算1億円の中で、2,500万円分が教育学校関連の予算として持っておりますので、これを着実に実行に変えていくように頑張ってまいりたいと思います。 地域から上がってくるもの、そして今回はあの事故を受けて、各学校長であるとか、学校関係者も通学路の見直しをというところで様々な改修箇所を申し上げておりますので、地域の方ともよく相談をしながら、できる限り2,500万円分の執行について実施率を高めていくということをやってまいりたいと思います。 現時点で上がってきております改善要望箇所数と昨年度の実施数については、担当部長から答弁いたします。 ○副議長(津神謙太郎君) 教育部長。 ◎教育部長(服部浩二君) 命によりまして、私の方から御答弁をさせていただきます。 学校から参ります通学路の安全対策の要望でございます。件数で言いますと、昨年平成30年度にいただいた要望が全部で48件ございました。市で直接対応可能なものが31件、それから警察ですとか県民局、県道の関係で御要望をつながないといけないものもございました。市で直接対応できるもの、これは教育委員会で予算をいただきました地域力予算を使ったもの、それから建設部地域応援課で交通安全対策ということで予算を持っておりますものを含めまして、12件を実施したというところでございます。 実際、夏頃には学校を通じて通学路の安全対策の要望が上がってまいります。昨年平成30年度が48件というふうに申し上げましたけれども、大体50件前後が毎年の要望ということでいただいております。特に、今年はいろんな事故を受けまして緊急対策の会議を行いました。それを受けて、緊急の通学路の点検等をしておりますので、今年におきましてはかなりの件数の要望が上がってくるかなというふうに考えております。 以上でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。 達成率を上げていただいて、少しでも市民の皆さんの要望に応えていただきたいと思います。 教育長とも、この質問をする前に立ち話をしたわけですけれども、達成率がこういうことで、今年度の部長マニフェスト、通学路の改善要望箇所数、施工数、何ぼするか分かりませんけれど、載せるのか載せないのかというと、曖昧なお話でしたけれども、昨今のニュースを見たら、やはり平成31年度も部長マニフェストには通学路の改善要望箇所数の施工数がぐっと数字が高いものを上げなければならないと思いますけれども、その点はいかがですか。 ○副議長(津神謙太郎君) 教育部長。 ◎教育部長(服部浩二君) 部長マニフェストも、毎年毎年主に三つ程度を各部長が上げさせていただいております。特に、通学路の安全につきましては、今までもいろんな流れもございますし、この春先からのいろんな事件もございました。非常に重要な部分だと思っております。今年度のマニフェストにつきましては、喫緊に定めてということをしていくと思いますので、盛り込むかどうか検討していきたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 状況からいえば、盛り込まないと駄目かなというふうには僕は思っていますけれども、その辺はよく当局内で検討していただきたいと思います。 ②の企業誘致や人口増により物流が盛んになっていると考えられるが、市内の交通網をどう認識しているのか、また今後の対策はどうするのかという質問に移ります。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 私は、土曜日、日曜日、また朝とか、よくジョギングを市内でしておりますが、確かに交通の流れというものが全く変わってきております。この後、担当部長から実際にどの路線がどういうふうに交通量が増えたのかということを数字で説明してもらいますので、それに対する個別の対策を講じていかなければならないということでございますので、まずは担当部長からどの路線がどうなっているのかについて説明をさせていただきます。 ○副議長(津神謙太郎君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(新谷秀樹君) 命によりまして、私の方からお答えさせていただきます。 国土交通省が把握しております交通動向量調査というものをベースに調べました。確かに、市長が言われたように、感覚的には増えてるなというものは、私たちも気にしてたんですが、じゃあ実際はどうかというところで見ると、意外なところが実は交通量が増えていたりします。大きく増えているところで言いますと、総社足守線、岡山の足守から東阿曽、西阿曽を通って総社の方へ入ってくる、あの道路が平成22年が4,091台だったところが6,809台と、増加率でいうと166.4%、かなり多く増えている状況でございます。また、国道180号線の宍粟、ローソンが最近できた付近でございますが、あのあたりも台数で言うと1万4,150台が1万6,044台、増加率でいうと113.4%ということで、増えております。そのほかにも、美袋下倉線ですね、これは山田から下倉へ抜けていく道路、あの道路も増加率でいうと113.4%と、意外と増えているところでございます。そのほかで言いますと、下原船穂線、新本川の右岸側というか、西側の道路でございますが、あの県道の部分も、増加率でいうと108.1%と、意外と幹線道路が増えているようなイメージがあったんですが、そことは1本細くなるような県道といった、そういった部分が増えているといったところが、今私たちの方で把握している状況でございます。 以上でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。御説明ありがとうございます、と言われても、余りぴんときてないんですけど。 結局、僕が言いたいのは、2本立てで、①は改善要望箇所数で、どう対応していくのかということで、これは工作物をもって対応ができるものだと思うんですよ、ガードレールであったりとか、横断歩道、信号。それは、公安、警察の方の管轄になるところもありますけれども、それは工作物で何とかなる部分なんですよ。でも、私の家にも子どもがいますけど、私の家から学校まで通学路が危ないから歩道にガードレールをつけてくれと言っても、そんなもん実際に現実問題として不可能なわけで、じゃあどうするかということなんですけれども、これが大切な、僕が熱く言いたいのは、運転手のモラルなんですよね、モラル。企業誘致が増えました。物流が増えました。人口が増えました。車に乗ります。そうしたら、運転手のモラルを変えていかなければ、どんなにいい工作物を作っても、事故は減らないと思うんです。そこに対して行政がどうしていくかということで、以前子どもたちの安全を守る緊急対策会議があったようです。ありましたね。それで、出席者は、校長会、保護者会、交通安全母の会、警察署長なんですけれども、これは自助、自分の身は自分で守る側にしか来てないんです。運転する側が、この会議には出席できていないんです。自分たちの身は自分たちで守らないと駄目だよねというふうに言われますけども、それはそうかもしれませんけれども、車が突っ込んでくるもんをどうするんですかという話で、じゃあ運転手のモラルをどう向上していくかということなんですけれども。特に今、企業誘致があって、清音から常盤、中原の辺も食品会社がありますよね。あのあたりの土手から下ってくる道とか、下軽部、安養寺のところの道路が良くなったんで、ああいう生活道にどんどんどんどん物流の車が逃げている。そこは、通学路でもあるわけであります。 そこで、これは市長に本当にお願いなんです。先日でしたかね、トラック協会さんと災害のための協定を結ばれましたよね。是非、総社市内のまずはそういった物流会社さんに交通安全の徹底、特にこういうところから子どもが飛び出してくるとかは気を付けないと駄目ですけど、このあたりが子どもたちがよく遊び場になってるとか、通学路であるとか、そういったところをよくお示しをしていただいて、企業側に交通安全の徹底を促していただきたい。これは、保護者を代表しての私からの市長に対してのお願いでございます。いかがでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 分かりました。 できるだけ早いタイミングで、教育委員会、それから地域と、それからトラック協会の連携会議を開催して、危険箇所、それから子どもが通る箇所などなどについてお示しをして、交通安全の徹底についてお願い立てをしたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) ありがとうございます。 一つここで案なんですけれども、どう例えましょうかね。例えば、市長の後援会のステッカーがありますよね。車に、たまに見るんですけど、カエルのシールを張っている方もおられて、例えばあのシールを張ってて、私は交通安全を守りますってなっとったら、ああ、片岡後援会の人が運転しよんじゃな、むちゃな運転するなと思われないように運転するじゃないですか。例えば、議会でも、私たちは交通安全ルールを守ります総社市議会とか、そういうふうなものを車に張ってれば、ああ、市議会の人か、ちゃんとした運転しよるなと、見られるわけです。それをどこまで細かく細かく、トラック運転手は名前まで入れてる会社がありますよね。私は交通安全ルールを守ります何々って、あそこまで細かくするのもいかがかとは思いますけれども、そういうふうな総社市独自の、トラック協会さんには、総社市がチュッピーの絵柄を描いたようなもので、私は子どもの交通安全対策に取り組みますというようなものを発行していただきたいと思います。そして、我が市は子育て王国なので、子育て王国だから、あれを無料にしろ、これを無料にしろとか、そういうことをよく言われるじゃないですか。僕は、そういうことを引き合いに出すのって嫌なんですよ。子育て王国だから、子育てに関することは無料にしろ、あれをしろって。じゃあなくて、子育て王国というのは、そういうふうな子どもの安心を守るために、それはもちろん予算も投入しないと駄目かもしれませんけれども、そういった子どもの子育てをする環境整備を一人一人が考えていくという気持ちで子育て王国というのは僕は成り立つものだと思っているんです。だから、そういうふうに、モラルというか倫理観を高めるような、子どもの交通安全を高めるような政策をひとつ考えていただきたいと思いますけど、どうでしょう。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) ステッカーを含めて、そういうモラルについて市民に知らしめていくべき、そういう政策を考えていきたいと思います。 また、多くの方々に、これは協力を得てやらないといけないんで、我々が発信源となって前向きにやってまいります。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) ありがとうございます。 こういう仕事は、やっぱり片岡聡一市長じゃないとできません。是非ここは本当に伏してお願いをいたします。 ②の質問は終わります。 ○副議長(津神謙太郎君) この際、しばらく休憩いたします。 5番萱野哲也君の途中でありますけれども、しばらく休憩をしたいと思います。再開は午後1時といたします。              休憩 午後0時0分              再開 午後1時0分 ○副議長(津神謙太郎君) 休憩前に引き続き、5番萱野哲也君の一般質問を続行いたします。 5番萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 3番に移ります。3番のために、ちょっと時間をとっていたんです。 幼児教育・保育について、認定こども園、幼稚園についてという質問をしております。 いじりの認定こども園というのは、言ってみれば、総社市で初のこども園と言っても過言ではないと思うんです。清音の場合は、以前から、清音合併前から、保育所と幼稚園が同じ敷地の中で保育、幼稚園教育をされていて、合併後幼児園という名前になって、数年前にこども園となって、ある程度こども園になるまでの、清音の場合はレールが敷かれてたんです、えいやあでやって。今回のいじりの認定こども園の場合は、井尻野幼稚園を廃止、総社保育所を廃止で、新たにいじりの認定こども園となったわけでありますけれども、この園の運営ですけれども、スムーズにいっていますでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 皆さんの御協力をいただきまして、新たにいじりの認定こども園を作ったわけでございますが、おおむねこのいじりの認定こども園については、スムーズに運営ができていると認識をいたしております。 若干の幼稚園側にいらっしゃる方々の御父兄と保育園側の御父兄と、時間帯などによっていろんな御意見があるということは伺っておりますけれども、おおむね順調に進んでいると思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 教育長の方は、いかが御認識されてますか。 ○副議長(津神謙太郎君) 教育長。              〔教育長 山中栄輔君 登壇〕 ◎教育長(山中栄輔君) 萱野議員の御質問にお答えいたします。 実は、おっしゃったように、総社市で最初なので、これは1年かけて、毎月先生方が集まってミーティングをしてました。直前3カ月ほどは、月に2回とか3回ですね、それぐらいやってたんですが、やっぱり小さなトラブルがあって、これはほぼ、市長がおっしゃったように、2カ月たって、やっと落ち着いた状態になっております。それと、4月26日にPTA総会をやりまして、そこでいろんな御意見を賜りまして、それを順次できるだけ早く今解決をしているところであります。今の状態は、かなり落ち着いてきてて、一部の保護者からは、対応が早くて有難いというようなお褒めの言葉も一応いただいております。それに甘えずに、できるだけ保護者の意思に沿って、これから運営をしていきたいと思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。
    ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。市長と教育長は、ちょっと温度差があるなというふうに認識してますけれども、そういう認識であるということで、分かりました。 この質問もそうなんですけれども、この数日後に、私は文教福祉委員会所属なので、文教福祉委員会でも所管事務調査をするようになっております。所管事務調査では、個々の問題をしっかりとともに考えながら、そういう問題点を解決していこうというふうに考えておりまして、今回の質問は、大きな考え方、市長の考え方や教育長の考え方を聞くという意味での一般質問でありますから、ここで小さな問題点を掘り下げてどうこう言うつもりはありませんけれども、今後市長や教育長がこのこども園に対してどういうふうなコンセプト、考え方を持って運営に当たっていくのかということを問いたいと思っております。 それで、これは市長や教育長、執行部側に何か問題があるんだというふうに全て責任を転嫁するつもりはございません。私が言いたいのは、この井尻野のこども園の建設に当たっては、私も文教福祉委員会の所属を4年近くやってまして、その頃から、いや、その前からもこども園計画というのはあって、本格的にこの議論になったのは平成29年か平成28年頃だったわけです。我々も反省すべき点がありまして、新しくできるこども園に対して、例えばこの建設に当たって工期は遅れないのかとか、安全対策はどうなのかとか、これで待機児童がどうなるんだというふうなところばかり議論してきて、当局側もそういう説明しかなかったし、我々もそういうところにしか、こども園の建設に当たっての議論ばっかり終始してきたわけであります。その点は、やはり私も反省をすべき点があるかなというふうに思っています。ことわざで言うように、仏作って魂を入れずという言葉があるように、今私はこれからこのこども園にどう魂を吹き込んでいくかという考えを市長、教育長にもお聞きをする意味での質問であります。 我々の今言うように反省すべき点というのは、やはり開園式もそうですけれども、ある意味錯覚していた部分があります。というのは、あの開園式は、総社保育所の現在の敷地内にこども園ができました。そこに我々が来賓として呼ばれていった。そこで、ああ、総社保育所が生まれ変わってこども園になったんだという、場所が場所ですから、錯覚をしていた。会が終わった後に、ある保護者の方から、何かあの会は違和感を感じませんでしたかというふうに私のところに御意見をいただきました。それは、地域の保護者ではありません。地域の御年配の役をされてる方が私に言って、いや、特に違和感は感じませんでしたけれどもというふうに言いました。ああ、そうですかと。あれは、井尻野幼稚園と総社保育所が合体してできたものです。あっこの式典で、総社保育所の園長先生の御挨拶があった。そして、新しくこども園の園長になられる先生の挨拶はあった。しかしながら、なくなっていく井尻野幼稚園の先生の挨拶がなかったんです。やはりそういうところも保護者は見ていて、我々は来賓側で前に座っていましたけど、後ろ側には、あっこの井尻野幼稚園のPTAの保護者もいたわけです。しかしながら、あそこには井尻野幼稚園の子どもがいなかった。出席していなかった。帰りに、クッキーか何かくれましたよね。あの絵を描いたのは誰か分かりますか、小さい子どもが描いた。あれは、井尻野幼稚園の子どもたちが描いたんです。それを総社保育所の児童が我々に帰りにお土産として渡してくれたんです。あの会で、我々が気付かなければいけなかったことは、井尻野幼稚園の生まれ変わりでもあるということを私どもはやっぱり忘れていたのかなというふうに思っています。あそこで、井尻野幼稚園がリスペクトされていない。なくなっていく。それは総社保育所もなくなっていくわけですけれども、あの園庭にある建物の中でなくなっていくのと、井尻野幼稚園がなくなっていく。それは、わけが違うのかなと、若干。そういうふうに思っております、ちょっとくどいようですけど。 せっかく我々があの建物に大金をかけて、借金して建てた建物です。それが、子どもたちが、保護者が喜んでもらえない建物というのは、私も大変残念に思ったわけです。あれだけ議論して、あれだけいいものができて、だけれども子どもたちは、それは我々のエゴでしかなかったんです。あの建物がきれいになったでしょうと、新築ですよ、いいですよって、いい建物ですよって言ったのは、我々のエゴであって、その中身がどうなんだということなんです。 保護者からのメールを少し御紹介させていただきます。園の言われる初年度なので、今年は我慢してくださいという言葉がずっとひっかかってて、総社市にとってはこれからずっと続いていくこども園の最初の1年だし、今は実際にやってみないと分からないということが多いのも分かりますが、子どもにとって二度と戻ってこない1年なので、初年度だから我慢してほしい、来年からはみたいな気持ちで園の運営に当たってほしくないです。幼児部、保育部の保護者の意見を取り入れて、もっと良くなるように、できることはどんどんやってほしいです。これからこども園が増えていくと思いますが、場所の狭さや園庭の工事など、井尻野のこども園で良くなかったことが、次のこども園で繰り返さないように願っていますという御意見と、もう一点、大げさに言えば犠牲者みたいなもんで、1年目だから仕方がないよねという、はなからそんなスタンスでいられるのもどうかなと。1年目だからこそ、不具合が出ないように、仕方がないで済まないように、準備期間がもっとあった方が良かったんだと思います。なぜ、園庭ができる前に開園したのか、いまだに謎ですね。幼稚園の耐震問題や予算の問題で、幼稚園だけを建て直しできなかったという結果はどうしようもなかったんでしょうけどね。井尻野幼稚園をどうやったら残せるか、建て直せるか、十分にいろいろと考えてくれたかな。古いし、子どもの人数も減ってきたし、仕方ないよねで、すぐ諦めらめられちゃったんだろうなって感じがします。我が子は、4月のときより、幼稚園はなぜなくなったのか、幼稚園が良かった、幼稚園に行きたい、先生たちに会いたいと言う回数が増えたようで、私がいないときにも、ぽつりと言っているようです。気丈に振る舞っているのか、頑張ってこども園に行っているのか、我が子ながら気付いてあげられないところがあるかなというふうなメールをいただいておりまして、本当に我々も重ねて重ねて議論をした、やっとできたこども園が、こういうふうな評価を得られているという意味では、大変私も憤りを感じております。だからこそ、これからさらなる、このこども園を良くしていく、市長は、よく為書きに「闘魂」という字を入れますよね、魂を吹き込んでいくこども園にしていただきたい。もちろん保護者も協力をしてもらう。そういった意味で、②いじりの認定こども園の教育計画や教育方針は何か、そしてどういったこども園にしていこうと思っているのか、市長にお尋ねをいたします。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 新しいいじりの認定こども園は、子ども本位でないと駄目だと思います。大人都合でいろいろ不具合があることも今聞きましたけれども、やはり子どもがどう育っていくかということが最も大切なことでありますから、私は就学前の子どもたちの教育・保育方針というものを今年度中に策定して、それを子ども本位でやっていきたいと思っております。現在の教育大綱が、総社を愛する子供、心優しい子供、礼儀正しい子供、この3行でありますが、それに準ずるような、魂を入れろ、子どもたちが本当に社会で適合できるような立派な人間になれるような子ども本位の教育指針、保育指針を作って、それを実践したいと思います。 今、いろいろ御意見を聞きました。メールでのことです。もし、本当にいじりの認定こども園のスタッフが、初年度だから勘弁してくださいと言っていたとしたら、それは大間違い。それは、駄目だ。それは肝に銘じて、初年度であろうが、初めてであろうが、やるべきことは、やらないと。これは、私の方から現場に指示するようにいたしますから。 ○副議長(津神謙太郎君) 教育長。 ◎教育長(山中栄輔君) いろいろ言っていただきましたけれども、実は新しい認定こども園は、教育大綱を実現させるための施設であると思ってます。そのためには、今までの保育園と幼稚園のカルチャーを消し去って、新しいカルチャーを作るということが大事であります。最初、いろいろトラブルはありましたけれども、今現在は前を向いて走るということであります。我々も、この認定こども園が子どもたちのためになるように、そういうことを真剣に考えて、先ほどちょっと議員から御指摘がありましたけれども、そういうことを言ったとしたら言語道断です。園長を呼んで、そういうことは少し注意をしましたけれども、これからいろんなことがあろうかと思いますけれども、それに真摯に対応していくということが大事だと思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) これは、園長先生を責めてるとか、誰かを個人攻撃をするんではなくて、具体的な話は所管事務でやりますけれども、園庭の問題。園庭開放が12月です。12月の最初でしたら、12月、1月、2月、3月の4カ月しか、あの園庭で遊べないんです。さっきの質問でも、総社市で生まれて良かったよなって、総社市を愛する子供というのは、そういう意味でつけたんだって市長は言いましたよね。こども園の児童も、僕たちはあっこで育ったんだというふうに思えるこども園じゃなければならないと思うんです。というのが、例えば園庭が使えなくとも、じゃあ僕たちが子どもの頃は、初年度で園庭が使えなかったんだよね、だけど先生や教育委員会がいろんな工夫をしてくれて楽しかったよねというふうに、僕はしていかなければならないと思うんです。園庭のことを今さらどうこう言っても仕方がないかもしれませんけれども、じゃあそのかわりになるものを今後、教育委員会、執行部、そして園長先生をはじめとする園、そして我々文教福祉委員会や議会側も考えていかなければならないと思っております。そのためにも、3番、いじりの認定こども園は保護者の声が聞ける体制ができているのか、ニーズ把握のためのアンケート調査が必要ではないかという質問が出ておりますけれども、幼稚園・こどもPTA連絡協議会の総社市に提示するアンケートは配布したようですけれども、こども園に対しての前向きなアンケート調査というのは、していくべきではないでしょうか。あと、限られた時間しかありません。少しでも園庭が使えない部分、ほかの不備がある部分をどうやって補っていくかということを前向きに皆さんで考えていくためのアンケートであります。いかがでしょう。 ○副議長(津神謙太郎君) 教育部長。 ◎教育部長(服部浩二君) 私の方から御答弁させていただきます。 アンケート調査が必要ではないかということでございます。 アンケートも当然重要でございますけれども、先ほど来やりとりの中でありますように、保護者、PTAの御意見とかお話を普段から聞く体制、これが一番大事かなというふうに思っております。いろいろ御指摘もいただきましたので、職員一同が、日常的に送り迎えとかで保護者の方がいらっしゃいますので、そこを捉えて、しっかりいろんなお話をしていこうということを今進めております。 また、紙のアンケートを全員に一律にやる方法も当然用意してございまして、年に2回、1学期の終わり、それから2学期の終わりには、皆さん方に対してアンケートをお出しして、いろいろな御意見を聞かせていただこうということで予定をしております。 以上でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。ありがとうございます。 本当に、これは先生が悪いとか、執行部が悪いとか言ってるわけではなくて、みんなで改革していきませんかという前向きな質問であります。 先日も、こども園の方に朝行きますと、園長先生が、横断歩道、門の前の交通量が多いんですよね、あの辺に立って朝の挨拶をしてくださったりとか、先生方の御熱心な御努力もよく理解をしておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 ④に移ります。 ④の質問なんですけれども、昨年の11月、総社の広報で、ニーズに合わせた自由な幼稚園選択をというふうな記事がありました。これは、関係機関との調整ができずに、広報にうたったものの、結局4月1日からスタートできなかったわけであります。 今、こども園の話をしましたけれども、こども園というのは、教育・保育を一体的に行う施設で、いわば幼稚園と保育所の両方の良さをあわせ持つ施設ですというふうになっているんですけれども、保護者も、幼稚園教育に特化してほしい、幼稚園教育に重きを置いている保護者もいるわけで、特に井尻野幼稚園であれば幼稚園教育を行えるですけれども、こども園ですと、保育と幼稚園教育というのがごちゃまぜになって、結局いいようにいっていない。ならば、こども園に関しては、幼稚園を選択できるようにはしてもらえないかというふうなお話も受けております。こども園に通われてた方が、ちょうど区域の境にある方が、その方は一人ある幼稚園の方に結局転園していかれた方もおります。そういうふうに、幼稚園教育に特化した教育を受けさせたいんだという保護者もおりますので、いかがでしょう。広報の件もあわせてお尋ねをいたします。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) ちょっと広報紙のやつとは問題が全く違うんで、広報紙に掲載された全学区自由に選べる幼稚園というのは、ちょっといろいろありまして、決して執行部として決めたわけではないのにフライング的に載ったというのがありますが、今特区制度をしいているのが、昭和、維新、池田、新本、山田と、この学区に対して、英語特区、それに音楽特区であるとか、スポーツであるとかをかけ合わせています。ただ、ここで今、小学校5年から英語が習えるようになったというのが、今年から始まっているがためかどうか分かりませんが、我々自身の啓発活動も遅れているというのが一つでございますが、子どもの数が減ってるんです、特区では。だから、特区が成功しない限りにおいて、次の特区というのはあり得ないというふうに思っておりますので、いま一度英語特区については、もう一回根性を入れ直して、教育委員会、教育部とともに、厳しい気持ちでやっていくということです。今では、駄目です。 それから、もう一個の井尻野の幼稚園に属する方々が、複合体である認定こども園には行きたくないという子どもについては、これはちょっと後の検討課題として検討させていただきたいと思います。そういうのを聞くと、とてもちょっとつらい気持ちにはなりますけれども、そういう方がいらっしゃることも確かであれば、これをどう扱うかについては、こちら側で検討させてもらいたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 教育長。 ◎教育長(山中栄輔君) 市長のおっしゃったとおりでありまして、最初にスタートしたときにいろんなトラブルがあります。いろんな課題はあるんですけども、英語特区で幼稚園だけ言いますと、新本幼稚園が大体倍々ゲームで4年間増えてます。今年は、8名が来てます。そういうことは何かと言うと、新本幼稚園の園長先生が、メールというか、ブログを使って毎月2回ぐらい園の状態を写真でPRしてると。それだけじゃないんですけども、園の実態をどのように皆さんに知っていただくかということが大事で、英語特区も5年生からではなくて1年生からやっておりますので、その内容をもう少し可視化して見せていくことも大事だと思ってます。 それからもう一点、自由な選択ということですが、これはちょっと先走りまして、誠に申し訳ありませんでした。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 検討していただくということなんで、ありがとうございます。 この問題に関しては我々も、本当に何度も言いますけれども、建てることに終始をして、新築だよ、いいところだよと言って、子どもたちに提供した。それに関して自己満足でしかなかったなと、私も強く本当に保護者からの今のメールを見ても心が痛みますし、残念だなというふうに反省をするばかりでありますので、これはみんなで一緒に解決していかなければ、魂を吹き込んでいかなければならない問題だと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。 (2)保育料無償化が始まる予定だが、預かり保育はどうするのかということですけれども、保育だけでは需要が賄い切れない、だから幼稚園の預かり保育も利用していただいて、少しでも待機児童を減らそうというふうな考えに基づいた預かり保育であります。この預かり保育なんですけれども、保育料の無償化が始まっても、預かり保育の保育料はどうなりますかという質問なんですけれども、この点について、ある程度執行部と話をしてるんですけれども、改めてお尋ねをいたします。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 10月からの無償化の中に預かり保育も含まれておりまして、この10月から月額1万1,300円を上限として無償化になります。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。 では、夏休みの預かり保育に関しては、どうなりますか。預かり保育の夏休みですと、今市長が言われた1万1,300円の上限が超えるはずなんです。そこの部分を総社市教育委員会はどのようにお考えかをお尋ねいたします。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今のところは、その上限を超えた場合の市の単独の補填ということは考えておりません。              (「考えておりません」と呼ぶ者あり) ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) 分かりました。 考えてないということですと、本来の目的で保育で賄い切れない部分を預かり保育でフォローしようと言ってるのに、そこの部分は面倒見ませんというふうなお考えですと、やはり保育園の方がいいのかなというふうに、保育園の待機の方が増えていくようなことになりませんか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) そういう気持ちはやまやまでございますけれども、これからの財政を考え、子育ては大事ですし、待機児ゼロというのも大切なことでありますけれども、今回1万1,300円で上限をくくられてますんで、それを都合で超えるような方を次から次へと市が単独助成していったら、この無償化は一体何だったんかというのが分からない。何もかにもただだということでは、私は示しがつかないと思っておりまして、全国市長会の中でも、国がやってる無償化と我々独自が自腹を出してやるものについては、襟を正して対応していこうと。何でもかんでも市がそれになびいていかなかったら、あの市は駄目なんじゃないかみたいに、国の先行によってこういうふうになってますけれども、その足らずとか、またサービス合戦みたいなことを市町村間同士がやるべきではないというふうに思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 萱野哲也君。 ◆5番(萱野哲也君) ありがとうございました。 さっき言ったように、子育て王国だから何でも無料にしろ、無料にしろというふうに、子育て王国を引き合いに出すのは、僕は嫌いです。市長も、今日行政報告を冒頭に言われたように、災害からの膨れ上がった財政を本当に我々はどう考えていかなければならないかということもおっしゃられました。そういったことも、やはり我々は市民の代表、市長も市民から選ばれた代表ですけれども、我々も考えていかなければならないし、市民の皆様方にも御理解を得ながら総社市の財政というものを考えなければならないと思っております。無償化の件に関しては、分かりました。市長の考えがよく分かったので、これで結構です。 これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(津神謙太郎君) 次に、21番山口久子君の質問を許します。 21番山口久子君。              〔21番 山口久子君 登壇〕 ◆21番(山口久子君) 発言のお許しをいただきました。大きく1点お尋ねしたいと思いますが、復興計画についてでございます。 その前に、豪雨災害から10カ月、本当にいろんなことがありました。そう考えておりますと、つい最近も、まだまだ地域の家屋の家具出しや泥をかき出すという、そうしないと倒すことができないという状況の中で、市長をはじめ、市の幹部の方や社会福祉協議会の皆さん、そしてボランティアも募りながら、連休もいとわず、掃除をしていただきました。本当に地域住民は感謝していると思います。そして、そういう中で、去年からずっと考えてみますと、まず豪雨災害の前に、避難準備、避難勧告、避難指示というふうに来たときに、私たちの地域は世帯数が1,328ですが、今考えてみますと、被災に遭った世帯が386戸、そしてパーセンテージにしてみたら35%の昭和地区の住民の方が何らかの形で被災しているという状況のもとで、しっかりと復興に励んでいただいたという状況があります。そしてそのときに、避難準備、避難勧告、避難指示というときに、昭和中学校の体育館が避難所になりました。さあ、出たときに、すぐ行ってみますと、既に市の職員の方は毛布を持って、また食べ物を持って準備されてるんです。それで、次々と避難してきた方たちに名前を書いていただいて、そして毛布を渡していくという、それぐらいのお手伝いはできますから、すぐそういうことがあったときにのぞいてみますと、そういう大勢の避難者がおる避難所と、避難勧告を出したけども、一晩中で昨日は何人でしたって言ったら2人だったというときにも、職員の皆様が徹夜でそこを守ってくださっております。私は安心して家の方へ帰ったんですけども、本当に感謝しております。そういう状況が、今被災後のみんなの気持ちの中に頑張っていかなければという気持ちが随分あると思います。そういうことに、まず感謝したいと思います。 それから、被災地での復興計画というものも立っておりますけども、なかなか復興計画で河川の整備とか道路の整備、私もつい最近山の上の峰、堂砂、滝山というところに移住したいという若い御夫婦がいらっしゃいまして、そこをずっと案内いたしました、被災後初めて。峰は、ほとんど人は住んでいらっしゃいません。堂砂は1軒でしたか、お寺があって。それから、滝山に行きますと、1軒だけがいらっしゃいました、しかし1軒じゃないと思いますけども。そういう状況の中を回ってみましても、車が通れるように、すぐ直してあるんです。本当に、ああ、細部にまで行き渡って、早く復興がその部分ではできてるなと。しかし、本当にこれからが1,328世帯の386軒の皆様が、もちろん下原もありますけども、私は自分の今住んでる地域のことを主に言っておりますけども、その人たちが、そういうものを目当たりにして元気が出るという状況だと思います。そういうことを感謝しながら、大きく2点を聞いていきたいと思っております。 被災地で、被災者と地域住民とが感じられる、復興計画の進捗状況はいかがでしょうかということをまずお尋ねしたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 山口議員の御質問にお答えをいたします。 確かに、昭和地域1,328世帯のうちの386世帯、実に35%の方々が被災されたわけでございます。我々は、市内全域の被災された方々の今の気持ちを思いながら、復興に向けて全力で進めていきたいと思っております。 現在の進捗状況について、当初我々が示した復興計画の3本の柱は、一つは、強くてしなやかなまちを作っていく。二つ目は、人口、経済が右肩に上がっていくまちを作っていく。さらに、3点目は、まさしく下原、そして昭和地区の現実の復興だというふうに申し上げてまいりました。 様々な復興を目指す上で、ダムコントロールの問題であるとか、かさ上げの問題であるとか、様々に対応しておりますので、ここはそれぞれの項目を、高梁川はどうだ、あるいは下原どうだ、昭和はどうだ、解体はどうだと、担当部長の方から簡単に個別に御説明を申し上げたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 建設部長。 ◎建設部長(林圭一君) 命によりまして、私の方から復興に関する作業の進捗状況の方をちょっと御紹介をさせていただきたいと思います。 今回の災害につきましては、高梁川の氾濫によるものが大きく影響したものということが言えると思います。高梁川につきましては、豪渓秦橋から上流が県管理、豪渓秦橋から下流が国管理というところで、私ども市としましては、崩落した現場とか、そういうものを対応しておるんですけども、高梁川については早急にやっていただくべきことは、伐木と浚渫、この2項目だったと思います。 まず、上流の県管理の部分についてでございますけれども、現在作原地区と下倉、美袋、日羽地区につきましては、伐採が一旦は完了しております。ただし、まだ若干通りが悪いというんですかね、そういうところもありますので、これからもう少し広げていただくというところでございます。 浚渫につきましては、かなり準備を進めていただいておりまして、先般市長から高梁川の河床が上がっている状況が見られるんではないかというところがあったと思いますが、現在測量中でいらっしゃいます。この測量が固まった段階では、浚渫が行われる予定となっております。大きな場所につきましては、下倉橋の下流のあたり、それから日羽地区の築堤をあわせて、それから草田地区の現在復旧はできましたけれども、かさ上げの問題、そういったところをやっていくようになると思います。掘削については、これから行われるというところです。 豪渓秦橋から下流につきましてですけれども、なかなかちょっと国の方の状況というのはつかみにくいところではございますけれども、遮水工事というのを常盤から清音のあたりでしていると思います。これにつきましては、出水期までには終わるということなんで、間もなく完了するというところの状況でございます。 以上、私の方から報告させていただきます。 ○議長(加藤保博君) 産業部長。 ◎産業部長(中田暢彦君) それでは、命によりまして、復興の進捗状況、産業面について私の方から御報告を申し上げたいと思います。 まず最初に、農機具に対する補助でございます。被災した農家に対する農機具の補助、全農家数274戸に対して、事業費として8億1,056万円、補助金の額といたしまして7億827万円でございます。内訳でございますけれども、農機具の種類といたしまして、やはり大きいものはトラクター、田植え機、コンバイン、管理機といったところでございます。 それから、地域でございますが、やはり被災した地域ということでございまして、神在、日美、下倉、秦といったところが大きなところでございます。 それからもう一つ、産業面といたしまして、企業に対する支援でございます。被災中小企業融資支援補助金というものを用意させていただきまして、これが合計28社に対して176万1,922円、それから被災中小企業融資支援補助金、これも同様でございますが、先ほどのは、すみません、平成30年度の金額でございます。平成31年度が44万5,557円でございます。それからもう一つ、被災中小企業雇用維持補助金というのがございます。これが、平成30年度が6社に対して110万8,429円、平成31年度が3社に対しまして296万円、平成31年度についてはもう1社申請予定のところがございます。そういった状況でございます。 以上でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 環境水道部長。 ◎環境水道部長(川原玲子君) 私からは、家屋の解体状況につきまして御説明をさせていただきます。 家屋解体につきましては、市の方が設計から施工までいたします公費解体と、おうちの方が解体されて、後からお金をお返しいたします自費解体とがございます。 公費解体につきましては、現在128件の申請をいただいておりまして、解体済みが全部で72件でございます。そのうち、下原が受付件数が49件、解体済みが36件、昭和地区につきましては69件の受付で、32件が解体をしております。発注の方も進んでおりまして、現在申請に対しまして88.3%の発注を済ませております。 自費解体でございますが、50件の申請をいただいておりまして、うち下原が27件、昭和地区が17件という内訳でございます。自費解体の償還につきましても、44%が済んでおります。 以上でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(河相祐子君) 命によりまして、私の方から災害関連死につきまして御報告をさせていただきます。 市内の方で、直接災害によって亡くなられた方は2人なんですが、現在災害関連死として認められた方は5人でございます。 以上でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 産業部長。 ◎産業部長(中田暢彦君) 失礼いたします。 もう一つ、グループ補助金という制度がございます。これは、国と県がそれぞれ持ち分を持って、被災地企業の復興のために、その機械、あるいは施設等について補助しようとするものでございます。ちょっと個人情報ということもありまして、金額についてはまだ集計中ということ、それから個人情報ということで、はっきりしたことは分かりません。 総社市においては、まず総社商工会議所のグループ、これは全32社が参加されております。それから、吉備路商工会のグループは全18社が参加されております。それから、産業振興財団という県の外郭団体がございますけれども、そちらがグループを組んでいる岡山県自動車関連企業ネットワーク会議復興分科会と、これに総社市からは3社参加されていると、こういう状況でございます。 以上でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 総務部長。 ◎総務部長(難波敏文君) 命によりまして、現在の仮設住宅等にお住まいの方の人数の方を報告させていただきます。 秦に建設しております西建設仮設の方に17世帯、36人の方が入居されておられます。それから、昭和に建設しました建設仮設の方に23世帯、45人の方が入居されていらっしゃいます。それから、旧雇用促進、上原でございますが、こちらの方に23世帯、54人の方がお住まいになっておられます。それから、アパート等のいわゆるみなし仮設でございますが、こちらに59世帯、124人の方がお住まいとなっておられます。合計で、今でなおかつ122世帯、259人の方が仮設住宅に暮らしていらっしゃるという状況でございます。 以上でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 山口久子君。 ◆21番(山口久子君) 答弁ありがとうございました。 本当に素早くというか、復興が進んでいるという、物に対してはとても目によく見えて、有難いなという部分があるんですけども、今住むところはまだおれるけども、何となく疲れていらっしゃる、先の見通しが不安感もあるし、いや、これだけしてもらってるんだから頑張らなくちゃという気持ちと裏腹に、喪失感とともに、何か元気が出ないんです。それは、私たちの地域は、復興祭をしようということで、大盛り上がりで上がっておりますけども、そういうことも一つの活気付けにはなっていくと思うんですけども、今被災された方が将来に向かって本当に何とか生きていける筋道ができたぞと思えるような地域づくりといいますか、これは市だけにお願いするものではないと思います。私たち、まだ被災してない、まだ元気な人たちが、その人たちをしっかりと受け止めて、励ましていく、またお手伝いできることはしていくということは、皆さん十分分かってらっしゃいますし、そういう地域でありたいとも思っておりますが。それから、そういうものももちろん十分要りますけども、元気になれる何か一つ、復興祭をするのも一つだと思いますけども、何かいいヒントはないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 様々な手だてを考えて、何となく疲れてる、本当に寂しい、もの悲しい、そういった方々に寄り添えるように頑張ってまいります。 ついては、できるだけ早い時期に、雨季になる前に、昭和、そして下原地域も、住民と対話集会、説明会というものを開きたいと思います。特に、その場では、今回新たにお配りする20万円の義援金のこともそうなんですが、ダムコントロールの事前放流の通達の在り方であるとか、それに予想される出来事であるとか、そういったことをまず説明した上で、安心してもらうということをやりたいと思いますので、近々に両地域に御案内を差し上げて、御意見を聞いたり、御説明をしたりするという説明会を開きたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 山口久子君。 ◆21番(山口久子君) 答弁ありがとうございました。 本当に繊細な問題でありまして、これをしてもらえれば、またこっちが寂しいとかというふうな、何か心的なアンバランスとか、いろいろあると思います、私にはちょっとよく分かりませんけど。でも、地域住民は、これから元気になる策をしっかりと市が考えていただければ、みんなで頑張って協力していくという体制は、昭和地区は十分とれていくと思いますので、是非にぎやかになること、元気になることを考えていただき、また御指導いただければと思っております。住民もしっかりとそれは心得ておりますので、御協力はしていくということをみんな言っておりますので、市当局とも考えながら、元気を作っていこうとは考えております。本当に、高梁川の川によって恵みをいただいている地域ではあります。と同時に、こういうことが起こっていくということは、1年が来ると思いますけども、雨期にどう対処していくかというのが、これからの不安材料でもあると思います。 2番に移りますけども、これからの雨期の季節を迎えるが、住民の不安感にどのように対応していくかということをまずお尋ねしたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 先ほど申し上げましたけれども、住民の方々に説明をするということ、現在の高梁川の河床の川底、それから堤内の伐木の作業の進捗状況、それから堤防の築堤、あるいはかさ上げの今後の予想、それらのことについて、まず御説明を申し上げます。次に、ダムのコントロールの在り方について、その操作方法、そして予想される出来事について、克明に御説明を申し上げた上で、事前に地域住民、被災者の方々の不安を払拭してまいりたいと思います。特に、多くの方々の御意見を聞いて、さらに我々が備えるということもやってまいりたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 山口久子君。 ◆21番(山口久子君) ありがとうございます。 本当に、昨日の4番議員の仲達議員の今後のことについての話もありましたけども、ダムの事前放流ができると聞いただけで、ほっと……。これから雨期を迎えてみないと分かりませんけども、それができるんだということも、今しっかりと住民の方にお知らせしたら、それも安心の一つとなっていくと思いますし、それから既に川の伐採も始まっておりますけども、そういうものがきれいになって、本当に高梁川の恵みに頼って生きてる漁師もたくさんおりました。アユをとったり、川魚をとったりという状況でもありましたし、その川のこれからのより安全のためにも、しっかりとそこら辺も考えていただきたいと思います。と同時に、これからじゃあ被災した地域にどのようなにぎわいを持っていくかということが一つ残っておるんですけども、それに特に昭和地区の場合は、お店がなくなった、そして老人施設がなくなったということが大きくどんと来てたんですけども、何か目鼻が立ちそうで、老人施設は既に施設長さんが回られたりしながら、もとのところへできていくということで、ある意味、年配の方がほっとされてる。また、よそへ預けてらっしゃる方が近くへ帰ってこれるんだという思いはされております。 それからあとは、駅前とか、そういうところのにぎわいですけども、これは市に頼むだけじゃなくて、私たち住民も考えながら、一緒に前へ進んでいきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) さくばらホームが、経営者はかわりますけれども、理事側もかわりますけれども、また新たな場所に特別養護老人ホームを作って経営してくださるということが半ば決まりつつありますので、これらの説明をも住民に徹底をし、またさらにチームワークよくやっていくということを行ってまいりたいと思います。 それから、懸案の美袋駅前の魚修さんが廃業した後の新たな店舗の誘致でありますけれども、この問題も速やかに、できるだけ早くに解決していきたいという気持ちは持っております。これは、1社今あたっているところがありますので、その1社について、やるやらないを早目に決めて、駄目なら次の会社を探していくということを頭に置いて進めてまいりたいと思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 山口久子君。 ◆21番(山口久子君) ありがとうございます。 実は、被災してから、こういうことがありました。日羽の地区から余り元気でない御老人が、ことことと自転車で美袋まで来られました。多分、こんなことを申し上げたら何ですけども、被災した後のお店がなくなってるというのが分かりつつも、自転車を無我夢中でこいできて、ひょろひょろしながらたどり着いたら、何もなかった。それで、そこの近辺の人が心配して、どうしたんですかって言ったら、いやいや買物に来たけど、帰ります、ないからと言って。また帰る姿を見たら、あの坂が上れるかしらと思うぐらいな足取りだった。何ぼにも不安だったから、後を車でついていったという状況もありました。しかし、本当にその人たちに代表されるような何かがそこへあれば、日常生活にも元気が出るしという部分もかいま見えました。そういう意味で、しっかりと復興のもちろん物質的な、いわゆる川の浚渫とか、それから道路をきちっとする、堤防を築堤するという、これも大事ですけども、そこに住んでる皆様の気持ちをしっかりと見据えて、じゃあこういうことが住民とともにできれば元気が出るかなという策も、またこれからの昭和地区のもとのにぎわいを戻すために是非お願いしたいと思います。 市長がいみじくもおっしゃいました人口減少という部分で、ずっと調べてみますと、本当に昭和地区の人口減少が止まってるというか、そんなに被災した後の大きさとは違い、何とか横ばいの状況でもありますし、今家屋解体が進んで、まちをずっと歩いてみますと、そこに家屋あったこと、なくなった喪失感もあります。でも、これからみんなで頑張ってまいりますので、是非力をかしていただきたいと思います。何か一言、市長、よろしくお願いします。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 議員がおっしゃるように、心のケアということが非常に大切なものであります。復興は、コンクリートばかりが復興ではなくて、心の復興ということも念頭に入れて、寄り添った形で進めてまいりたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 山口久子君。 ◆21番(山口久子君) ありがとうございました。 これからしっかりと復興祭を頑張って、みんなで勢いをつけて、また新しい核ができていく地域となっていけることを信じて、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(津神謙太郎君) この際、しばらく休憩いたします。約10分間。              休憩 午後2時0分              再開 午後2時9分 ○副議長(津神謙太郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、17番赤澤康宏君の質問を許します。 17番赤澤康宏君。              〔17番 赤澤康宏君 登壇〕 ◆17番(赤澤康宏君) 議長より発言のお許しをいただきましたので、通告に従いまして、大きく市長の政治姿勢について、その中で3点、桃太郎線の電化について、次が清音合併前にありました生涯学習センターのことについて、最後に市長選についてでございます。 監査とか、いろいろやって、久しぶりの一般質問に、こういうふうにマスコミの方が来られまして、少し緊張しております。桃太郎線につきましては、この通告を出した金曜日でしたか、その後に日曜日に市長が岡山でフォーラム的なことがあって、山陽新聞では市長の名前は出ていませんでしたけど、読売新聞では、はっきりと総社市長はLRTに前向きにやっていくという文面がございました。それと、一番最初のここの市長の行政報告につきましても、LRTのことを少し書いておりますが、この質問につきましては、もう少し詳しくお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。 それでは、桃太郎線の電化についてでございますが、1番目として、当初このLRTにつきましては、吉備線が電化になるということで、私たちも議員同士で行ったし、委員会でも4回ほど、富山ほかへ行った記憶がございました。当初、電化につきまして話が少し出てきて、沈んでいったわけですが、JRが参加してくださるということから、一気に岡山市がその気になりまして、話が進んでいった感じでございます。ただ、順番ですから、当初の感じ、その状況を教えていただきたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 赤澤議員の御質問にお答えをいたします。 LRTの問題については、本当にやるやると言われながら、何も決まり事がないままに15年間費やしてしまいました。これは、我々行政としても反省をしなければなりません。 御質問がありました、一昨年の来島社長、JR西日本の社長と岡山市の大森市長、そして私との3者合意のそのときどうだったのかということでございますが、本音を言いますと、合意をする前に、JRさん側から様々な価格提示というのがあって、これは本当に行政として決して折り合える額ではないということで、やめたいと、これでは進めていけないと、そういう岡山市長のお考えもあったりして。私は私で、岡山市長に対しては、ゼロにしてはいけないと。やめるにしても、将来何らか続けていけるだけの、そういうハンドリングができる余裕というものを残してやめるべきなんじゃないですかと。だから、全くゼロにして、ぶち壊してやめるのはやめましょうと。そういうことを岡山市長に直接会いに行って申し上げたことがあります。総社市、岡山市の行政との話をJRにも伝えましたし、そのタイミングで、じゃあ3者合意をというのが急速展開されてなったというのが実のところ本当でございまして、災い転じて福となるみたいな、そういう感じもありましたけれども、最後はこういう形で終わって、今ではまあまあこれからのテーマとしては進めていくべき課題でございまして、3者合意は非常に良かったと思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 赤澤康宏君。 ◆17番(赤澤康宏君) ありがとうございます。 私たち議員全員が、桃太郎線沿線ではございません。私は清音地区でありますし、大勢の方が直接関係がないわけなんでございますが、このことに関して、当初県大周りの学園都市構想云々かんぬんで、優良農地を変更して商業地になっていく、後には企業誘致ではございませんが、人口が増えてくるようなお話を聞いて、そのことも簡単に書いておりますけど、その話の方は一体どうなっているのかというふうに聞きたい。といいますのも、地域づくりの地域懇談会の中で、今の総社市の行政説明等がございまして、その中で、LRTは私自身直接関係ございませんが、このLRT化になることによって総社市が潤うんであれば、今直ちに反対というわけにはいかんのんで、そのことを理解してくださいと伝えていっております。この答えは、今後とも変わらないと思いますが、今時点はどんな状況でございましょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今の桃太郎線でありますが、岡山発総社までが、延長20㎞ございます。そのうち6㎞が総社市分であります。いわゆる足守川を越えた部分から総社市になります。その6㎞のうち4㎞の部分が、その沿線が農地であります。この農地というところに、LRTのメリットがあるのかという問題になってまいります。それは、卵が先か鶏が先かの話になるんですが、我々はこのLRTを進めていく以上においては、その4㎞の部分について、これを市街化編入していくということを努力しないわけにはまいりません。幸いに、GLプロパティーズとか、岡山県立大学という核を持ってますが、そのすき間を埋める空間は全部農地であります。この農地を市街化区域にしようということで、そうであれば立地適正化計画をやりなさいということで、一昨年から800万円かけて立地適正化計画を作り、今それをまとめて、国、県へ提出し、よくできているよというところまで行っております。要は、これからでありますけれども、農地には農林水産省が所管する農業振興地域、これを解除するということ、それから一方で、国土交通省が策定している都市計画法というのがあって、これを市街化区域という区域に編入するという二重の作業があります。この双方とも県と複雑に絡み合っていて、市と県は同じ意見で、同じ方向で国に対して持ち上がるということでないといけません。ということで、伊原木知事にお願いをして、県からその道の非常に力ある職員さんを今担当部局に派遣をしてもらい、その上で、まず農林水産省が先か国土交通省が先かというと、まず農業振興地域解除の方が先に位置するので、今我が市として、まず農業振興地域解除を県と連動しながら農林水産省にお願いをしているという段階でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 赤澤康宏君。 ◆17番(赤澤康宏君) 承知しました。 このLRT化につきまして、当初総社市には県会議員の小野県議と江本県議がおります。LRTについて、何か協力することはできないんですかと言ったときに、話が3者でとんとんと進んでいるから、ちょっと駄目よというような感じで言われたんですが、市長のおっしゃる、2番の分につきましては、ここは私たちも協力できるから、是非協力させてくださいという返事をいただいております。知事さんの方も、そのときそのときには調子良く、うん、頑張るから、また相談に来てよみたいなことを言うんですけど、実際両県議にお会いして、このお話は進んでおりますか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 土地活用のことについては、県に大変協力を得て、前向きに進めていただいております。 一方、LRTそのものの本体業務については、県とはこれからよく話を煮詰めて進めていくべきだと思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 赤澤康宏君。 ◆17番(赤澤康宏君) 何かあったときには、総社市におる優秀な2人のすばらしい県議の方がおりますので、よろしくお願いをいたします。 それで、3番目に行きます。 昨年の豪雨の感想は、一番下のときにまた言いますけど、このことによって、総社市がやっていこうとする、市長のおっしゃるビッグファイブのほかにLRTの構想があったわけなんですが、豪雨によって少し貯金を崩さにゃあいけんというふうに伺いまして、その影響は当初の思いと、豪雨での今はどうなんでしょうか、伺います。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 財政計画では、ビッグファイブの後に来るLRTをも込みで算定しておりまして、LRTをやった場合の将来的な実質公債費比率なども含めて、それは織り込み済みでやっております。ただし、今回本当に災害でお金をかなり使っておりますので、LRTの本体部分、電車が走って、それで駅があると、その駅前開発の部分までは、これはちょっとこの災害を受けた後には、いきなりアクセルは難しいかなというふうには思いますけれども、本体部分については、災害があって、災害投資というものをして、投資というのは、今後5年間復興で22億円を乗せる予定でございますが、それも込みで財政計画は立てております。 ○副議長(津神謙太郎君) 赤澤康宏君。 ◆17番(赤澤康宏君) 分かりました。 ここから、ちょっと仮定の質問でございます。 先ほど来、同僚議員が、昨年豪雨のことで高梁川の水位のことで、ダムの早期放流とか、いろいろ同じようなことは起きないであろうと言いながら、高梁川の整備につきましては5年という長い時間で整備していくように伺っております。また、去年と同じような豪雨があって、また同じようにお金が出ていくようになったときには、どのように変更していくのか、そこを仮想なお話なんですけど、ちょっと伺います。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 仮に、今回と同じ、そしてさらには今回以上の災害が起こったときには、これはLRTは断念せざるを得ないかもしれません。今に今すぐというわけではございませんが、もうちょっと時期をずらすとか、そういうことを決断しなければいけない日が来るかもしれません。ただ、災害はないということを願っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 赤澤康宏君。 ◆17番(赤澤康宏君) 私も、昨年のようなことは起きてならないといつも思っておりますし、本当に高梁川、水の怖さというのは、私の身内の方が2軒ほど真備でつかりまして、大変だった思い入れもありますが、同じようなことが起きてはならないと思っております。 それで、先ほど市長がおっしゃったように、もしかしたらできないかもしれないというふうに、6番目に入るわけなんですが、もしLRTの話が白紙になった場合、皆さんに伺ったとき、職員の方々は、LRTを一生懸命前向きでやっていく、構想でありますから、このような否定的な考えはございません。だけど、いろんな条件が重なり、LRTが白紙化になった場合、もし岡山市はやりたいという場合、足守で止まって、総社-足守間はなくなるよというような意見も聞きました。でも、それってどうなんでしょうかねというふうに感じましたから、ちょっとそこらを伺ってみます。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これから議会と論議をしながら進めてまいりますが、願わくは、そのようなことがないように、お互いの3者合意がかなうように進めてはまいりたいと思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 赤澤康宏君。 ◆17番(赤澤康宏君) 報道等、今までにない経験でございまして、4番目を飛ばしておりました。すみません。議長、4まで戻ることはできませんでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) いや、どうぞ。 ◆17番(赤澤康宏君) (続)すみません。 冒頭に申しましたように、LRT沿線の地域の方には説明会がございました。しかし、最近では、山手とか、全然関係がないということはないんですけど、そういう地域も説明会を行っております。その反応と手応えではどうなのか、担当課の方ですかね、ちょっと伺います。 ○副議長(津神謙太郎君) 建設部長。 ◎建設部長(林圭一君) 命によりまして、私の方からどういう状況かというのを御説明させていただきます。 現在までに9回、そういう説明会を、地域に参らせていただいて、させていただいているところでございます。皆様は本当に真摯にお聞きいただいていて、これが一体まずどういうものなのかというところから説明をさせていただいており、どういうふうに便利になるのか、どういう問題点があるのかまでを説明させていただいております。本当に、今まで9回の中では、まだ1回も否定的な意見は出ておりません。是非便利なものにしてほしい、二次交通を充実させてほしい、そういうふうな御意見がほとんどでございました。 以上でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 赤澤康宏君。 ◆17番(赤澤康宏君) もう一つ、4番目のことで質問で、私もLRTの説明の中で、県大周りの農地転用というんですか、それができる可能性があるから我々は反対をしておりません。賛成の方に回っておりますと言いました。それと、そのことが説明の中にあるのか、それと9カ所をやったと伺いました。その9カ所は、どこどこでしょうか、伺います。 ○副議長(津神謙太郎君) 建設部長。 ◎建設部長(林圭一君) 8回は、各小学校区、沿線から順番に行ったと思います。総社、常盤、中央、北、服部、三須、山手、阿曽です。それと、全体にお声がけをさせていただいたのが1回、この9回でございます。 県大周りの件でございますけれども、この件については、すごく深くは触れておりませんけれども、総社市が今人口が伸び行くところであるところ、それからよく市長がおっしゃられます、岡山、倉敷、総社の三角形、これについては、総社・岡山間国道180号の渋滞というのをものすごく皆さんは思われてるので、このラインの幹線の移動手段、これという重要性を認識していただいていること、それから県大周りというのは、すごく至便なところである。駅が近い、それからインターチェンジが近い、それから企業が来たいところ、そういうふうな、ものすごくポテンシャルの高いところというところを認識していただいていて、それについてもどんどんやれというふうなことは言われませんけれども、是非頑張れというふうな御支援はいただいているところでございます。 以上でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 赤澤康宏君。 ◆17番(赤澤康宏君) ありがとうございます。 本当に、桃太郎線の電化につきましては、私自身も期待しとるわけなんですけど、全然関係ないんですけど、総合的に総社市が人口も増えて、企業誘致等々も増えてくるんであれば、夢のようなお話かなと思います。ただ、先ほどおっしゃったように、市長もやめざるを得ないときがあるかもしれないとおっしゃいましたが、本当にそれもかじ取りは市長をはじめ各職員の方々の意見を聞いて慎重なかじ取りをよろしくお願いします。 これで、LRTのことを終わりたいと思います。 2番目ですけど、生涯学習センターというのは、私も余り言いたくなかったわけでございますけど、今までは清音地区には4人議員さんがおって、大先輩の大熊さん、塩見さんがおりました。あの方々がいるから、このことについて触れなくていいと思いますが、最近は萱野議員と私だけで本当に寂しい感じで、このことに触れておかなければ、この言葉は消えてしまうと思い、ここに書かせていただきました。 あの用地は、今は何もありません。旧公民館の物置と広々とした土地ですかね、駐車場にしたり、工事現場の残土置き場とか材料置き場になっておって、また吉備路マラソンにはあそこに300台の車を止めることができます。今は、それなりに使っているんですが、私は、生涯学習センターをすぐ作ってくださいとか、そういう感じでこの質問をさせてもらっているわけではございません。あの場所を忘れないでほしいと、そのことをちょっと議事録に残したいという気持ちでこれを出したわけです。市長、この件について何か御意見はございますか。
    ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) この件は、総社市と清音村が合併に同意するときの条件として成り立っているわけでございますので、それを継いだ総社市長がこれをほごにするということは非常に難しいと思います。現時点で、基金の積立てが1.7億円で、もともと合併当初は、その総工費の予定算定額が11億円というふうに言われておりましたが、現在の物価指数であるとか、業者の価格で言うと、20億円になんなんとするぐらいな金額が必要ではなかろうかと推察されますけれども、これは決してほごにするわけではなく、財政状況とか将来を見据えて、いろんな方々と相談をしながら検討していくという課題として残していきたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 赤澤康宏君。 ◆17番(赤澤康宏君) その言葉を忘れないでいただきたいと思います。といいますのも、あの場所は生涯学習センターと言いながら、前の市長は音楽ホール的なものにするという言葉に変わってまいりました。しかし、私自身は、財政的なことが当時はありましたから、今回の豪雨があって、今と同じような感じで大変だったなと、大変な財政だなと思って、ごり押しは絶対にしては駄目だ、ただ忘れてほしくない、この気持ちだけでございます。今時点、本当に今までは、ちょっと関係ないんですけど、吉備路マラソンのときに大黒天のところにたくさん止めていた車が、あそこの300台というのは結構いい場所で、私もマラソンの駐車場の前には草刈り等々をやらせていただいて、本当は線引きを……。今は、やめようか、これは。すみません。これは、やめます。 あの土地は、本当に何に使ってもいいような、用途は何でも構わんらしいです。いつまでにせにゃあいけんとかという、それもいいらしいです。私が個人的に思いますと、あの土地は行政が買ったから、地権者の方に税金等の問題があるんじゃないのと言ったら、全然関係ないというて言われました。どうか、生涯学習センターのこと、そのことだけに特化するんでなしに、何か別のことがありましたら、御利用をお願いいたします。もう一度お願いします。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 様々な可能性を考えて、大切に使わせていただきたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 赤澤康宏君。 ◆17番(赤澤康宏君) 大切によろしくお願いします。 それでは、後ろのカメラがお待ちの3番目に入ります。 片岡市長が最初に当選なさったとき、私は別の市長の取り巻きというんですかね、今はそういうことはないんですけど、おったわけです。当初の言葉の中に、市長たるものは何期もするべきではないという言葉がございましたけど、私はずっと市長の行動、発言を聞かせていただき、ちょっと今までと考えが変わったなというふうになりました。しかし、この豪雨から考え方を少し変えてまいりました。あのとき、県会議員の江本君も一生懸命やっていました。市長も一生懸命やって、自分のツールをフルに活用してやっていたわけなんです。でも、その陰に見えた職員の方々が一生懸命汗水たらして、自分の家もつかっているのにやっていた姿を見まして、私のグループ、かがやきの会長に相談しまして、議会としても、少しでも総社市行政の邪魔にならん手伝いはできんかなという相談をしたときに、市長でしたか、政策監でしたか、僕らがやったような行動になったわけです。しかし、僕のグループの中にも、消防団の方もいます。お嫁さんの実家がつかった方もいます。グループ全員が参加できるわけではございませんが、でも最終的には皆来てくれました。総社市議会も大したもんだなと、自分自身思いましたが、そのもとにあるのは、市長と取り巻きの職員の方が一生懸命頑張ったかなと思います。当初、この通告には、この市長選は出られるがと、こう「か」が点が二つついていったわけなんですけど、それはおかしいということで、「か」になりました。今まで、苦しい財政を立て直して、徐々に徐々に貯金が増えていった手腕は、市長は当然ですが、周りの職員の方々の協力、意見を聞いて、今に至ったのかなと、大雨、豪雨は別のことといたしまして。当初の考えで、長くするべきでないと私は聞いた言葉を思い出したわけですが、どうせここまでやったんなら、自分の手法で次の行政運営もやっていただきたいと感じておりますが、どうでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) ありがとうございます。 我々にこれから必要とされること、そして自分自身がやらなければいけないことが、大きく四つあると思います。 一つ目は、当然のことながら、この市を復興に導いていくということです。5年間で22億円を計上しておりますが、我々は市民を復興に導いていく、これが総社市にとっては今一番大切なことです。2番目は、全国に誇れるだけの福祉文化先駆都市を作ろうじゃあありませんか。障がい者千人雇用を達成した。そして、ひきこもり、あるいは発達障がい、様々な本当に弱い方々のために全力で尽くせると。LGBTをやりましたし、様々な改革を全国屈指に持ち上げていくだけのものを作らないといけないと思います。そして、3点目は、今人口がどんどん増えていっていますけれども、これは今千載一遇のチャンスだと思います。新しいグランドデザインを作っていこう。この質問の全体の中にもありますけれども、LRT、あるいは県立大学周辺の市街化編入、新たな学園都市を作り、新しい形の総社市を作っていくということを大いに進めていかなければならないと思います。4点目は、これは決して忘れてはならない。いみじくも、前の山口議員の御質問の中に、今昭和の人口の減り具合が減っている、横ばい。頑張ってやってくださってる。我々は、総社市全体を均等ある発展に導いていかなければならないと思います。中心部だけが良くなればいいんじゃなくて、川西、昭和、辺境にある地域、方々のために全力を尽くして、均等あるまちづくりをやっていく。この四つの大きな課題に向かって立ち向かっていくべきだと思います。ということを目標に、来る9月29日告示、10月6日投開票の次の総社市長選挙に出馬をさせていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 ○副議長(津神謙太郎君) 赤澤康宏君。 ◆17番(赤澤康宏君) ありがとうございます。 市長の出馬宣言、本当に頑張ってほしいと私も思います。といいますのも、当初から本当に色眼鏡で私は見ていたところがございました、はっきり言うと。でも、さっき言ったように、豪雨から少し変わっていって、また職員の方々も本当にやるときにはやるんじゃなと、ほんまによく頑張っているなと思いました。でもね、総社市が、よその方が被災されたら、イの一番に助けに行く、ある方は我々の税金を何でそんなことに使うんなというふうに言われる方がおりましたが、今回の豪雨を経験して、その対応がよそのを見てきて、市長がこうやったらいい、こうやったらいいということが分かってるのかなと、本当に感心をいたしました。ただ気になることは、今回の豪雨の結果で少し調子に乗っているのかなという部分も感じます。それは、市長の発案は、職員の方は一生懸命せにゃあいけんのです。でも、市長の発案が通るのは、職員の方々がいるからなんですよ。昔から、議会と市長は車の両輪云々かんぬんって言いますが、私は、乗用車的に考えますと、今の市長はFF。昔の車はFRで、前にエンジンがあって、後ろのタイヤが回る、前のハンドルでかじ取りをして、僕らが行け行けと言う。それがFF、前で駆動して、前でハンドルを切っていく。そんなようなおもしろい表現をしたいなと思いますが、これからはフルタイム四駆みたいに、全部の車輪が駆動して、様々な問題を乗り越えていっていただきたいなと私は感じておりますが、市長、どうでしょうか。              (「議長」と呼ぶ者あり) ○副議長(津神謙太郎君) 名木田君。 ◆18番(名木田正昭君) ちょっと今回は。市長、そこの台へ立ってもらえんかな。              (「議事進行か、本当」と呼ぶ者あり) ◆18番(名木田正昭君) (続)いや、違う違う、できんかな。市長、登壇して答弁してもらう。 ○副議長(津神謙太郎君) 名木田議員に申し上げます。こちらでということでしょうか。 ◆18番(名木田正昭君) (続)そう。 ○副議長(津神謙太郎君) 今、一問一答のあれですんで、通常であればこちらですので、このままいきたいと思いますけども、皆さんどうでしょう、よろしいですか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(津神謙太郎君) 通常どおりで、すみません。 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 私の思いは、今から11年半前に市長選挙に出て当選をしたときのことです。総社市を変えたいという思いがありました。それは、市役所を変えたいということでもありました。この総社市民の税金で働かせていただいている職員の体質を変えていくということが非常に大事なことだというふうに思いました。私は、今率直に申し上げまして、12年前の職員体制、市役所体制、風習、やり方、それからこの間こつこつこつこつ12年間いろんなことを変えてきましたけれども、今の12年間後の職員さんの在り方、像というのは、全く変わってきたと思います。 議員がおっしゃるように、私自身も去年の7月の豪雨災害の職員さんの動きを見たときに、内心びっくりしました。いや、ここまで総社市の職員さんは伸びているというか、成長してるというか、ハートを含めて、すごいことだというふうに思いました。確かに、12年前はFFでやっていたかもしれませんが、もうそろそろFFでなくて、四輪駆動の四つのタイヤが全て機能する体制でやれる、そういう時期に来ていようかと思いますが、私は、やっぱり市民の方々に選ばれ、そして市民の代表として総社市役所に乗り込むというのは語弊がありますけれども、お勤めをさせていただくわけでございますから、この職員さん方々が本当に襟を正して、市民から愛され、喜ばれる、そういう職員像に変えていく責任があるわけで、それは全うしながら、チームワーク良く、愛情あふれる人間関係であるように、より良き上司であるように心して頑張ってまいりたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 赤澤康宏君。 ◆17番(赤澤康宏君) ありがとうございました。 今の気持ちを忘れないで、よろしくお願いをいたします。 これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(津神謙太郎君) この際、しばらく休憩いたします。約10分間。              休憩 午後2時47分              再開 午後2時57分 ○副議長(津神謙太郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、10番高谷幸男君の質問を許します。 10番高谷幸男君。              〔10番 高谷幸男君 登壇〕 ◆10番(高谷幸男君) 10番高谷でございます。年末の議会も10番でした。今日は何かいいことがあるかなとも思うんですけども、そう何もないであろうと思います。 本日最後の質問でございます。 議長の発言のお許しをいただきましたので、大きくは3点、日本遺産、観光対策、そして企業誘致について、市長及び教育長のお考えをお尋ねしたいと思います。お疲れのこととは存じますが、いましばらく時間をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。また、理事者側についても、どうぞよろしくお願いいたします。 まず、日本遺産についてでありますけれども、少し振り返ってみたいと思います。 平成27年に創設されまして、5年目を迎えたところでございます。この日本遺産、当初はその地域にある文化財であるとかというものを主体に、世界遺産にするための前段で新制度として発足したようでございます。主な目標というんですか、これは観光資源として積極的に国内外へ発信し、活用するという方向性であったと思います。観光客の誘致であるとか地域おこしと重点が移行されたものとなっておりますが、その方向性が、一つ、地域に点在する文化財の把握とストーリーによるパッケージ化、二つ目が地域全体としての一体的な整備と活用、そして三つ目が国内外への積極的かつ戦略的、効果的な発言に集約されるということになっておろうかと思います。 そこで、我々の「「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま」、これが昨年5月24日に認定されたものでありますけれども、1年が経過いたしました。我々は、36団体で構成する推進協議会、この一員ではあるわけですけれども、先月22日に総社市で総会も開催されたところであります。市長も出席されておると思います。 そこで、現在までで取り組まれたもの、つまりこういうパンフレットですね、御存じのとおりでございます。それから、学習の漫画本、こういうもんですね。かなりお金がかかっておろうかと思います。さらに、いろいろな施策が考えられて、発表されました。映像を駅で放映するとか、あるいは人材育成のためのガイドであるとか、そのような数多くのものが発表されております。これらも十分活用しなきゃあいけませんが、さらにどのようなものがあって、市民にPRというものを考えておられますか。もちろん内外からの観光客、この誘致ということが前に来るんではないかと思いますが、いかがでございましょうか。まず、お尋ねします。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 高谷議員の御質問にお答えをいたします。 日本遺産が認定をされ、鬼ノ城伝説、桃太郎伝説の鬼の生まれた場所として、総社から始まるストーリーで日本遺産に認定されたわけでございます。御承知のように、オリンピックを目指して4年前に日本遺産という制度が文化庁で創設されて、オリンピックまでに100の日本遺産を選ぼうということでスタートいたしました。当初は、文化庁の規定というのが、今のように形あるもの、鬼ノ城があるとか、古墳があるとか、そういうんじゃなくて、そういうのも含みますけれども、奇想天外、創作したストーリーでいいという、ストーリー性重視というふうに言われたので、赤米ストーリーというものを日本遺産に登録をして、申請して、ストーリー性で戦いを挑んでいたわけでございますが、途中から形あるものに変わっていき、富岡製糸場であるとかといったものが一番ベストな日本遺産みたいなことになっていきました。そういうわけで、我々は赤米ストーリーでは落選続きで、一方で岡山市、赤磐市、倉敷市、そして総社市で提出した日本遺産桃太郎伝説が受賞に至りました。これは、本当に喜ばしいことで、我々も是非日本遺産というものを使わせていただきながら、鬼ノ城伝説であるとか、五重塔も含み、総社の観光アイテムというのを全国発信していくというチャンスにしたいと思います。 お尋ねの5月22日の全体会議でございますけれども、総社市のサンロード吉備路で開催されまして、具体的には昨年度作成したPR用パンフレットについて、外国人観光客向けに中国語や韓国語などの多言語のパンフレットを作成して、これを配っていこう。次に、構成文化財をつなぐストーリーを解説できるガイドの養成やマニュアルを作っていこうということ。それから次に、ターゲット別モデルコースのモニターツアーの実施をしていこう。さらに、エリアを訪れる観光客が楽しむことができる体験型おもてなしプログラムを創出していこう。そして、観光案内板や解説板の設置へ取り組もうということが話し合われ、決まっていったということであります。今後、こうしたPR媒体も使いながら、引き続いて情報の発信を行っていこうと。これまでの会議では、そのようなことが議論され、なされてきたところであります。 ○副議長(津神謙太郎君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 御答弁いただきました。 昨年の認定の日には、庁舎に懸垂幕も掲げ、そして広報紙、あるいはホームページなどにも掲載されまして、かなり周知が図れたんではないかなということも思ってはおります。しかし、まだまだこれから市民にも協力いただきながら、これをもっと周知徹底が必要ではなかろうかなと、こんなことも思っております。 そこで、二つ目のお尋ねでございますけれども、認定後1年経過いたしましたが、本市としての対応、今先ほど言いましたように、協議会等の中ではいろいろあると思います。しかしながら、本市独自といいますか、そういうものができたのではないかなという感じもいたしておりました。いやいや、協議会の一員ですから、これはあくまでも協議会で動くんですから、なかなかそれは1市だけでは難しいなということもあるかも分かりませんが、何か市として単独でやったものがあれば、お教えいただきたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 本市が独自で対応したものは、観光情報の発信、JTB、ANA、各新聞社、ホテルなど20社へパンフレットなどを配った。さらに、パンフレットの作成、バスツアー、手提げ袋やポロシャツ作成、キャラ弁などの関連グッズ作成など15事業に取り組んだということでございますが、要は、余りできていないというのが正しい答えだと思います。言い訳は全くしませんけれども、そうじゃ吉備路マラソンを日本遺産認定マラソンというふうに銘打ってやろうと思っていたんですが、それどころではなくて、災害が起こり、復興マラソンというネーミングに変わってしまったんです。私は、全体会議の中で、岡山市長がいる隣で、倉敷市の伊東市長がいる隣で、いつも発言してる内容は、いつまでも岡山市役所の事務局さんのおんぶにだっこで作ってもらったものをそれなりに粛々と実行に変えていくということでは駄目だと。それも、日本遺産を4市で受けたわけですから、事務局が岡山市さんになって、岡山市の考えたことを我々が受け取って、それをすっかりそのまま実行していくということも、これはお互いの行政間のルールとして大事なことではあるんですけれども、やはり独自性を持った、総社市独自が、鬼ノ城に対してとか、五重塔に対して、作山古墳に対して独自の発信力を持って、そうしていかないと、4市連合というのは、そんなに伸びていくものではないし、岡山市さんばっかりにおんぶにだっこ、あの事務局ばっかりにおんぶにだっこ、お願いするばかりではいけないよということを言っておりまして、そういう意味では、災害もあったけれども、桃太郎伝説の日本遺産、日本遺産を受賞した鬼ノ城、そういうことで、我々自身が発信力を持ってこれからは頑張っていくという、そういう決意ではおります。 ○副議長(津神謙太郎君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 市としていろんなことを考えながらやっておられるということは分かりますけども、いま一歩市民が理解してないんではないか、私はそのように理解しております。ホームページもしかり、あるいは広報紙もしかり、出ておるわけですけれども、もちろん地元の山陽新聞にも大きくその周知がなされております。けれども、日本遺産、何ですか、それはと言う方もたくさんおられます。そのあたりをいま少し市民に対して何か考えていただければなと、こんなことを思っております。よろしくお願いしたいと思います。 次に、3番目に移ります。 市長は、以前私がお尋ねしたときに、新規設置予定であった、いわゆる総社会議、これを設置していきたいんだということで、いろんな方々のメンバーに御協力をいただきながら、歴史遺産の充実、あるいは二次交通システム、つまり遺産と遺産とを結ぶ、そういうもんですね、先ほどお話がありましたように。そして、PRをどうするかなどを協議するために、総社会議というものを立ち上げたいというお話があったと思います。これについて、実際活動状況はどういう状況であったのか、1年が経過したわけですが、お尋ねしたいと思いますが。ただ、いつも話が出ておりますように、ちょうど計画を実施する、そういう段階で災害があったわけです。ですから、できてないということも思ってはおりますが、どうでしょうか。お尋ねします。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 申し訳ございません。現状では、まだできておりません。おわびを申し上げたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 確かに、災害があってから、ほとんどの仕事が停滞して、事業においても繰越明許の事業がたくさん出ておったということも理解しておるつもりでございます。 そこで、例えば総社会議というようなものを今後立ち上げられますか。それとも、今の現状で何かを考えながら実施していくということになりますか。どうでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは立ち上げてまいりますので、もうしばらく時間をいただきたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) それでは、もとに戻っての例えば歴史遺産の充実であるとか、そのようなことを考えながら立ち上げていただきたい、このように思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、4番目の市独自としての事業であるとか、あるいは施策であるとか、こういうものが考えられたでしょうか、どうでしょうか。少し前にもかかるかも分かりませんが、認定された27からプラス1になって28の文化財ということで、4市36団体で活動してるわけですけれども、総社市の場合、5カ所の文化財、あるいは桃であるとか、きびだんごであるとかというようなものを含めての日本遺産ということになっておろうかと思います。 そこで、その看板のもとに市として多くの市民の協力もいただかなければなりませんということで、いろいろ予算もかかるかも分かりませんが、余り予算をかけなくてでもできるのではないかなということも思います。そして、世界遺産になると、非常にお客さんの波が押し寄せると。日本遺産は、そこまで認知されてないと言えばそうかも分かりませんが、そういうこともあるかも分かりませんが、あくまでも本市としてこういうものをやったんだと、あるいはこれからこういうものを実施していきたいんだというものがあったら、お尋ねしたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 詳しいことは担当部長から答弁をいたしますが、これから日本遺産のストーリー性からすると、日本遺産ということで多くの、先ほど言われた5カ所、5個ですか、桃であるとか、一番売り出すべきは、やっぱり桃太郎伝説が始まった、鬼退治の鬼とされている鬼ノ城、ここの部分について、日本遺産ストーリーの中では鬼ノ城というものをいかに全国にPRしていくかと、それを独自の方法でやっていくかということを考える、日本遺産に限ればです。五重塔も大事です。いろんな観光アイテム、総社市内も大事ですけど、こと日本遺産のストーリー性からすれば、一番やりやすくて、やるべきは、鬼ノ城ストーリーという独自の発信を考えるべきだというふうに考えております。 ○副議長(津神謙太郎君) 産業部長。 ◎産業部長(中田暢彦君) それでは、命によりまして、私の方から答弁をさせていただきたいと思います。 総社市の独自事業として何かないかという御質問でございます。 今これからやろうとしているもの、既にやったものもございますけれども、まずパンフレットの作成でございます。それから、タペストリーを作っております。それから、岡山駅構内へデジタルサイネージといいますか、こういったものを掲げているということ。それから、JRの岡山駅の地下通路、ここを歩いていると、いろんなPR看板があるかと思いますが、そういったものを掲示させていただいております。それから、メディア、テレビ、新聞、ラジオ、雑誌等への情報の提供、それからフェイスブックであるとか、インスタグラム、いわゆるSNS、これを活用した情報発信、それからあと観光団体との連携による事業をこれから展開していきたいと、このように考えておるところでございます。 以上でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) たくさんの事業を計画されておるということですが、市民の理解をいただければ有難いと思います。 先ほどの市長の総社会議のときの考え方の中に、二次交通システム、つまり遺産と遺産を結ぶというものがありましたが、例えば日本遺産を結ぶツアー、あるいは例えば岩屋とか、国分寺、宝福寺、総社宮、角力取山等々を含めた総社市独自のルートを作って、日曜、祝日、土曜とか、そういうふうなもので日本遺産を売っていくということも一つ方法ではないかな。もちろんこれは、参加者の自己負担をいただきながらやっていくということがあると思います。そうすると、市としてはそんなにお金がかかるもんではないという感じがいたしております。 それから、先ほど看板をするとか、いろいろSNSとかありましたけれども、日本遺産の認定をもらった以上は、言い方は悪いですが、これ見たかというぐらいやらないと、なかなか認知されないということを思っております。ですから、これからもどんどんそういうふうな発信をしながら、各施設も日本遺産という看板が私は要ると思うんです。これは、お金がかかるかも分かりませんが、たくさんの看板を立てるべきではないかと、こう思います。 もう一点、岡山市独自の事業をちょっと参考に申し上げてみますと、これは新聞にも発表されておりましたが、造山古墳へビジターセンターを作ります。観光ボランティアにお尋ねしてみますと、駐車場の南の端へ約6,000万円ほどかけたガイドの休憩所、あるいは展示ホール等々を含めたものをこの8月に着工されるようでございます。管理は、恐らく地元であろうと思いますが、まだ決まってはいないようです。観光との連携を深めていくということで、あそこはちょうど造山古墳と、千足古墳が脚光を浴びつつあります。そういうものを絡ませて、あくまでも日本遺産だというようなことを言っておるようでありますが、千足古墳は入ってないと思いますけども、そういうことで、新しい施設を造りながら、我々のところもビジターセンターはあるわけですけれども、そういうふうなことも考えながら日本遺産を売っていこう、そして観光を売っていこうという岡山市の取組であります。大きな予算であるわけですけども、市長、そういうあたりはどうでしょう。総社市は考えられませんか。例えば施設を造るような、日本遺産で造ると、観光をひっつけてということですが、どうでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) ちょっと観光ビジターセンター的な新たな建物を日本遺産にあわせて建設するということは、財政的に今の段階では非常に難しいと思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) ビジターセンターは、うちはあるわけですから、それはいいにしても、それだけのお金をかけてすぐにというのは難しいと、私も思っております。既存の施設を有効活用すればいいということを思っておりますが、PRをすればいいと、看板を作ればいいというぐらいに思っております。 次に、5番目ですが、認定後1年余りたったわけですけども、今までに市民に対しての学習の機会であるとか、あるいは児童生徒に対して学習の機会であるとか、そのようなものはどうであったかなということを思っております。近隣の遺跡等々も含めて、そういうものをPRしながら、そういうふうな場所でやるとか、あるいは中心部でやるとかということもあるかも分かりませんが、市民にも十分お伝えしていただきたい。そして、小学校は郷土の歴史として、時にはやっているというお話がありましたが、中学校については、これから少し考えてみようというお話であったかと思いますが、そうすると、すばらしい文化遺産であるわけなんで、総社市の市民にもう少しそういう生涯学習等々の機会を作ってPRしてはどうかなと、こう思います。市民に対しては、市長のお考えをいただきたい。そして、学校については、教育長のお考えをいただきたいと、このように思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 教育長が先に答弁した方がいいと思った理由が一つあって、学習ということで認定して、桃太郎ストーリーということを子どもたちに、そして市民にいかに知らしめていくことかということなんですが、行政は行政で、市民にできる限り、これから日本遺産ストリーというものを伝達していきたいと思います。これは、観光の意味も含めて伝達していきたいと思いますが、ただ問題は、桃太郎伝説の方は、桃太郎とキジと猿と犬が島に鬼退治に行く、その鬼が温羅、鬼ノ城の鬼だということなんですが、学校教育界ではそうではなくて、違うストーリーになっていて、日本遺産ストーリーと学術的な学校で教えている桃太郎伝説が若干違うものですから、そこら辺は、子どもに教えていることと市民に教えていることが違っていてはいけないので、よくそろえて、ちゃんとしたことを市の統一見解としてどうやって教えていくのかということを考えないといけないという新たな課題もあって、それはよくそろえてやっていかないといけないと思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 教育長。              〔教育長 山中栄輔君 登壇〕 ◎教育長(山中栄輔君) 高谷議員の御質問にお答えいたします。 実は、昨年に日本遺産に桃太郎伝説が登録されたんですけれども、小冊子を5冊ずつ学校に配っています。それからもう一つは、平成26年、5年前ですね、総社の小学校の先生方が、社会科班を中心になって、写真と絵で見る私たちの総社と、その中に鬼ノ城の温羅伝説のことが書いてあります。実はこれは、私の私見ですけれども、大和朝廷がこの中国地区を平定するときに、出雲と総社は強大な力があったので、それを平定したときに、そういう物語を作ったということであって、悪者にされたと、そういうふうに我々は教育をしていくべきじゃあないか、いろんな見方があるんだと。勝った者は、自分の都合のいい歴史を作ると、それは歴史の常ですけども。そういうことを子どもたちにきちっと教えていくことが大事だということと、もう一つは、教える側の先生方は、新任の人が来られるんですけども、そのときに鬼ノ城とか五重塔とか史跡をめぐって、総社地区にどれだけ強大な勢力が昔あったかという、文化も栄えていたし、製鉄業もあったし、そういう意味で、昔のことをきちっと理解をするということも大事だということでありまして、そういうことをきちっと教えていくことが教育委員会の使命だと思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 桃太郎伝説もいろいろあるようでございまして、まして温羅も悪者であったり、あるいは鉄の文化を持ってきたり、いろんなことがあります、確かに。もちろん桃太郎の伝説といっても、全国で何カ所もありますし、うちだうちだと言うところがあるわけで、早く言った方が勝ちでもありませんけれども、こういう本も見ますと、いろんなことが書いてあります。もちろんこのパンフレットの中にも、やっと出会えた桃太郎というふうに書いてあります。こういうふうなものを読ませていただくと、ああ、なるほどなということもありますが、これもこういうふうなことも書いてあるなと、いろんな考え方もあるようでございますが、とにかく何はともあれ、市民によく周知徹底を図っていただくことと、子どもたちにこのすばらしい文化をずっと引き継いでいただきたい、こういう考えでございます。よろしくお願いしたいと思います。 次に、大きい項目の2番目の観光対策についてお尋ねをいたします。 県のキャンペーンが、7月から11月まで5カ月間にわたって、果物とアートというものを連携させて、「おかやま果物時間」こういうふうなことで銘打って、50もの事業が取り組まれているようでございます、これからですけども。この推進協議会の一員にうちも入っておると、もちろん思っておりますが、本市の役割とすれば、どのようなものがあるんでしょうか。まず、お尋ねしたいと思います。 知事も、観光客をもてなして、滞在時間の延長を通じて観光消費の拡大につなげる、そういうふうな考え方のようでございまして、特に本市は、桃があったり、ブドウがあったり、いろんなもんがあるわけですんで、市としても特別な取組もあるんじゃないかと思います。いかがでございましょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 岡山県のキャンペーンと一体となってやっている本市の取組について、まず担当部長から答弁いたします。 ○副議長(津神謙太郎君) 産業部長。 ◎産業部長(中田暢彦君) 命によりまして、高谷議員の御質問にお答えしたいと思います。 議員が御発言のとおり、岡山県では昨年度果物時間と題しまして、フルーツをテーマにした観光キャンペーンを展開したところでございます。 総社市としては、昨年度は岡山駅で行われたオープニングのイベント、それから関西での商談会に参加をさせていただきまして、県の内外に総社市のPRに努めてまいったところでございます。 今年度でございますが、フルーツとアート、これをテーマに7月から11月の5カ月間キャンペーンが展開されます。総社市は、オープニングイベントや、それから商談会の参加、これに加えて、今パンのまちということで、「パンわーるど総社」でフルーツを使ったシューケーキ、あるいはアイスパンを提供してる店舗の情報発信、それからフルーツを使ったスイーツ、それからパンなどのメニューが味わえるスタンプラリー企画、「おかやま絶品フルーツめぐり」と申しますが、これに市内のベーカリー6店舗が参加する予定でございます。今後、総社市の魅力を発信できるよう、県のキャンペーン、それから民間の力も活用しながら、PRを行ってまいりたいと考えておるところでございます。 以上でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 団体の一員として取り組むべきもの、あるいは市として単独でやれるものがいろいろあろうかと思います。市民に十分PRをしていただきたいと、このように思います。テレビ、あるいは新聞で当日の夜、あるいは次の日の朝、こんなことがあったのかということも多々あるやに伺っておりますので、そのあたりを十分周知していただければ有難いかなと思います。 かつて、こういうことがあったんですが、御存じないと思いますけれども、岡山市の一宮でブドウ園のハウスがあったんです。そこへ、ちょうど今回のテーマである果物とアートということで、まだ岡山市では御存命ですが、馬場重臣さん、こういう方が版画の画家です、こういうふうなものを随時出されて、これはたまたま干支ですけれども、こういうものを作って、アートとしてブドウ園でやっておられます、こればっかりじゃあありませんが。こういうものもあったわけです。非常に経歴もたくさんあって、ちょっと見にくいぐらいたくさんの経歴の方です。こういう方も、今まだ岡山市で御存命でございます。 私が申し上げたいのは、例えば観光何とか園というものが、総社市内でも民間であります。公としては、やったことは多分ないと思います。ブドウをとるときのしぐさが大変であるとか、あるいは桃をどれでもいらうわけにはいかないということがあったりして大変ですけれども、難しいですかね、やっぱり。観光何とか園というのはできないかなということも思うわけですけども、もし可能であれば、総社市初でということになると思いますが、いかがでしょうか。できませんでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今考えられるとすれば、地食べ公社がどのようにできるかということでございますが、現在地食べ公社が決算をいたしましたんですが、単年で70万円の黒字ということです。これは、よく頑張ってくれていて、今回ハウスも新たに投資して、セロリも1万2,000株売って、セロリ事業だけで200万円の黒字を計上いたしました。大方、実は小学校カレーと消防署カレーがドル箱というか、これは売れただけ利益になるんで、これは結構強みなんですが、ハウスの投資であるとか、農機具の修繕とかで非常に経費がかかって、差し引いたらプラス70万円になったというのは、なぜかというと、ふるさと納税の利益が、地食べ公社で米を調達して市に売っていたという、そういう形をとっていたんですが、米の売上げががたんと下がりまして、地食べ公社に利益が少なくなって、70万円のプラス。しかし、今まで一般会計から1,400万円ぐらい繰り入れておりましたが、それは今やっておりません。単年で、一般会計繰り入れなしで、独立独歩で70万円の黒字を出したということは、まあまあよく頑張っている方だということなんですが、これからさっき観光ブドウ園とか、市が直接商いをやるわけにはいかないんで、やるとすれば地食べ公社だと思うんですが、もうしばらくこれからふるさと納税の米の売上げががた減りしていくと思いますので、今身の丈に合った栽培、販売方法、それから水稲作の農耕の代行業務などをいま一度しばらく安全運転をしながら進めていこうかというふうに考えております。この10月からは、そうはいいましても、高梁川の堤内の伐倒の柳とか樹木を無償でもらいまして、それをカットして、今ヒラタケを植えておりまして、10月からはヒラタケが生えてくるので、これをスーパー売りでやっていこうかと思っております。ちょっといましばらくは、観光農園的なものをやる体力が地食べ公社にないので、非常に難しいかと思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 公社だけではありませんが、民間にお願いして、そういうもんができれば一番有難いかなとも思うんですが。 今、公社というお話が出ましたので、市長、セロリ非常においしいということで宣伝されておりますが、そういうふうなセロリを使って、公社は無理ですかね、やっぱり今忙しいという、決算時期等々を含めて、セロリの時期ももちろんあるでしょうけども、そのあたりは、今年でなくても、来年からでもやっていくと、そういうふうな計画はどうでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今年1年間やってみて、セロリの1万2,000株というのは、総社のこれから発信していく偉大な武器になると思います。ものすごい反響が出てきます。しかし、いろいろなウイークポイントもあって、あれはLとMといろいろあるんですが、いいので900円ぐらいで1株を買ってくれます。しかし、買ってくれる先が予定されているときはいいんですが、買ってくれる人がいないときにも大きくなるんです。そのときに、大きくなるのを待ってくれというわけにはいかないんで、刈り取らないといけない。そうすると、そのときにどうするかと言うと、某JAに出すわけです。そうすると、非常に価格が下がる。しようがないんです。我々は、JAに出荷する義務も持っておりますんですが、非常に売り先によって価格が全く違ってくるんですけれども、ただ売り先が固定されれば、このセロリ市場というのは大化けする可能性を持っていると思います。関東あたりの人は、ものすごく喜ばれます。びっくりします。ただ、1個900円のセロリを2,500円の輸送賃で送るというようなことになっている現状なので、そこのところを工夫すれば、セロリはものすごく化けてくると思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 単価の問題ももちろんあるでしょう。姉妹都市の茅野市にもありますが、これはセロリーといいます。同じものでしょうが、全然こちらの方がおいしいです。物は、いいです。食べてみても、そうです。ですから、株でなしに、葉っぱ一つ一つで幾らというぐらいで売れるわけですから、それはまた市長、食べながら売りましょう。よろしくお願いしたいと思います。 次に、2番目の観光パンフレットについてでございますが、民間の活力、これをいただきながら何か工夫したパンフレットはできないかなと、こんなことも思っております。もちろん印刷代は広告宣伝費で賄うと、そういう考え方でいいと思います。今までいろいろパンフレットを作っておろうかと思いますけれども、非常におもしろいパンフレットを一つ、以前からあったわけですけれども、こういうものです。広げて、畳んで、ポケットへ入れられる、携帯用です。これは、昔からありました。ありましたけれども、これは広告宣伝が入ったものが少ないです、見ますと、いっぱいですから記事が。ということになると、これに広告宣伝を全部入れて作って、携帯用というのは難しいかなとも思うわけですけれども、こういうものができてPRできればいいんではないかなと、こんなことを思っております。もちろん市の経費はゼロです。配って歩く、そういうふうな労力は要ります。こういうことを考えていったらどうかなと思います。もちろん観光地、ホテル、JR等々を含めて、とにかくありとあらゆるところへ総社のパンフレットを置く、こういうことが大事ではないかなと思います。マラソンのまる得サービスも、もちろんあります。そういうふうなことで、少しでもそれが活用できればいいがなということを思っておりますが、いかがでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 様々な民間団体や企業さんなどなど、いろんな連携をしながら、観光案内パンフレットを作っていきたいと思います。今でも、秦地区の歴史遺産保存協議会が作ってくれている秦の歴史遺産パンフレットというのがあって、これは結構見応えがあって、非常におもしろい。そういう地域地域でやっているパンフレットもございますし、さらにいろんな地域、団体などに働きかけて、発信するツールを作っていきたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 昔は、全面広告でパンフレットを作るというようなものは余りなかったんではないかと思いますけれども、これは松山道後のものですけれども、全部民間で作っております。さらにこの中に、いわゆる割引券が全部入っています。これを持ってあちこち歩くらしいです、もちろん地図が入ってますから。そうすると、行政的には費用はゼロです。御協力をいただかなければなりません。配って歩かなければいけません。そういうことはありますけれども、やはり市が経費をかけないということは工夫であろうと思うんです。 日本自動車連盟、いわゆるJAFですね、JAFもパンフレットの中に、こういうふうなもの、今は非常にこれが多いです、割引券というものが。余り使うことがない。我々は使わないですけれども、なるほどな、こうやってやれば人目を引いて、来てくれるかなと、こんなことも思うわけです。ちょっとそのあたりも工夫できればいいがなと思います。そのあたりを御検討いただければ、結構でございます。御答弁がいただければ有難いんですが、どうでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 私も、割引券つきのパンフレットがポストにあって、ええっ、こんな割引券があるのかみたいに、よく驚いたこともありますし、そういうことをやっている雑誌社などに対しても、ちょっと働きかけて考えてみたいと思います。そこら辺の意気込みについて、担当部長から答弁いたします。 ○副議長(津神謙太郎君) 産業部長。 ◎産業部長(中田暢彦君) 命によりまして、私の方からお答えいたします。 現在、観光パンフレットでございますけれども、御質問の民間活力を導入したパンフレット、これは、議員御発言のように、情報を掲載した事業者から広告料という形でいただいて作成する方法が考えられます。市としては、今おっしゃるように、作成費用が賄われるということで、支出が要らないということでございます。今、民間でひとつ総社市の観光協会の方から総社おいしいマップというようなものも出ております。こういったやり方で、企業の方から協賛金を募って掲載するという方法をちょっと模索していきたいと考えております。よろしくお願いします。 ○副議長(津神謙太郎君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 今後、十分御検討いただければ結構かと思います。 次に、3番目の国指定名勝地豪渓、ここへのもみじの植栽はできないでしょうかということでございます。 豪渓については、詳細は申し上げませんが、近年緑が多くなって、もみじが非常に少ないような感じがいたしております。県下の紅葉の名所の中でも、豪渓がちょっと外れることがあるんです。多くの方に来ていただいておるわけですけれども、『今後もみじを少し植えていったらどうかなということを思っております。昔、亡くなられてしまったんですが、村木亀吉さんという方が植えたようでございます。その息子さんも亡くなられて、徐々に廃れてしまうという感じです。槙谷川を守る会の会員も、以前少し植えていきたいな、補植していきたいなということで、今道路へあるわけですから、県の当時の倉敷地方振興局へ相談したそうです。そうすると、ガードレールをするから植えないでほしいという状況があって、断念したそうです。最近になって、また植えたいなということがあるようですけれども、そこで止まってしまっておるようです。ちょっと調べてみますと、県道と槙谷川をずっと下から遡ってみますと、ほとんどが市有地の山です。市の土地です。ということになれば、県立自然公園の網もかぶさっておりません。ということになれば、植えることができるような気がいたしております。一つの節目として、令和元年です。市長、これから20年、30年先を見て、植えていきませんか。どうでしょう。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 現在、槙谷地区の平田勝彦さんを代表として、地元の方に清掃や維持管理を大変お世話になっているところでございますが、これは考えてまいりましょう。将来もあることですし、考えましょう。考えましょうなんですが、名勝というのは国が文化財保護法において認める国指定の文化財ということに指定されたエリアになっておりまして、このエリアは、もとの景色、今生えてるもみじの隣にもみじとか、あるいは動かすとか、これが現状変更申請というのを文化庁に対して行うということが必要で、そんなに難しく考えないでいいんですが、そういうルールがあるということを書いているんで、これだけ読んだらできないふうなんですが、だけどそれをクリアできれば、平田勝彦さん代表で管理しておられます、地元の方々なども相談して、あと文化財保護審議会なども絡むと思いますが、良いとなれば、今後のことも含めて、新たなもみじを植えるということは、やぶさかではないので、相談してまいりたいと思います。ただ、それを出して、文化庁がノーだというふうに言われる可能性もあるので、それだけはお知りおきいただきたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 豪渓は、確かに文化財保護法109条によって大正12年に指定されたものです。文化財保護法もちょっと見てみました。だけど、市の土地へということになれば、さほどではないんかなということでお尋ねしたわけでございます。3年、5年でもみじが大きくなるということはありません。恐らく20年、30年たたないと、大きくなりません。観光地までになるということになれば、そういう時間が要ると思います。もちろん我々は生きてないかも分かりませんが、植えていかないときれいにならないということでございますので、よく言うのが、春は桜、夏は新緑、秋はもみじと、ここが奇峰絶景である豪渓でございます。御検討いただきたい、このように思っております。ちなみに、岡山県郷土文化財団が、昔は苗木をただでくださっておったんですが、今それが中止になっておるようです。また考えますということもありますので、ひょっとしたらいい話になって、いただけるものがあるかも分かりませんので、そのあたりをお伝えしておきます。 次に、観光対策の国民宿舎サンロード吉備路のコンベンションホールを大きくしませんかということでございます。 これは、御承知のとおり、15年を経過し、これから施設の維持管理が要ったり、いろんな見直しをしていったりということもあろうかと思います。起債の償還も30億円ぐらいですか、もう二、三年で済むんではないかと思います。そうすると、今市内に大きな施設が二つありますが、一つは遠いということをよく言われます。こちらの方が便利がいい、だけどちょっと施設が小さい。できれば、1.5倍か2倍ぐらいにしていただければ、もう少しあそこでいろんなものができるというお話がありまして、お尋ねするものです。もちろん日本遺産、オリンピック、雪舟誕生600年、あるいは市制施行15周年、いろんな節目が来たわけです。そうすると、それに向かって何かできればいいがなということを思っております。是非とも全体的な見直しがあるわけですけども、そのあたり拡張ということを頭に入れての見直しはいかがでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) とうとうサンロード吉備路が令和4年の末で借金返済完済ということになります。平成15年に約20億円で建築し、こつこつこつこつ単年でおよそ1億4,000万円程度ずつ返済を行っておりましたが、令和4年をもって借金ゼロということになるわけでございます。現時点で、8,000万円程度の純黒字を出しております。これは、今どうやってるかと言うと、その8,000万円をサンロードから受け取り、市のお金を足して1億4,000万円程度にして、その年の借金払いをしているということです。良き時代は、サンロードの利益分だけで借金が返せていたんですが、ここのところの純利益がそこまで行かないものですから、4,000万円、5,000万円を足した上で返済をしておりました。令和4年以降は、単市持ち出しで借金返済に足すものも要らなくなるということで、純粋の利益は積み立てるか使うかということになっていくわけなんです。ということは、非常に家計感覚的からすると、借金返済から解放されるんで楽になってまいりますし、考え方も違ってくると思います。この考え方を違えるということはどういうことかと言うと、投資ということを考えていかないといけないということになります。蓄財をしていればいいわけではなくて、市民に還元をしていく必要がありますから。その中で、よく要望があるのが、お風呂をもうちょっと広くしてもらえませんか、あの風呂は非常にいいんですが、込み具合が激し過ぎて、ビジター優先で、泊まり客の方が、ごった返してる中で、もうちょっとどうにかならないかという、そういうことと、それから行楽シーズンなんかは、時期によっても違うんですが、部屋が満室で、予約しようにもできない、部屋数を増やしてみたらどうかという考えもあります。また同時に、コンベンションホールをというお話も先ほどいただきましたので、いろんな考え方を勘案しながら、令和4年にあわせてリニューアル、マイナーチェンジと申しますか、そういったものをやって、さらに集客を増やし、収益性を高めていくということを考えていきたいと思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) ちょっとすみません。 この際、私より申し上げます。 10番高谷幸男君の一般質問の途中でありますが、本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。 10番高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 少し時間が延びるようで、申し訳ありません。もうちょっと御辛抱いただきたいと思います。 今現在、国民宿舎は全国で80あるように思っております。その中で、徐々に廃止されて、そういう数に今なっておるわけですけれども、現在でもここのサンロード吉備路は、恐らく茨城県の鵜の岬の次ではないかと思います。鹿児島にありますレインボー桜島よりは、いいんではないかと思います。非常に稼働率がいいわけで、せっかくのタンチョウもおります。先日、藤島画伯もタンチョウを観光にしてはどうかというお話があったわけです。それは、いろいろあるわけですけれども、宿泊して見学していただければと思います。単価が安くなるから利益が少なくなってくるということもあるわけですけれども、十分検討いただきながら、改築に向けて御検討をいただければと思います。 次に、3番目の大きい項目で、企業誘致であります。 市内の状況は、まずどうでしょうかということをお尋ねしたいわけですけれども、適地として残っておるものは、ほとんどないと思っております。農振除外した長良、あるいは地区計画の富原、あるいは井尻野を含む0.5ha余りのところが二、三カ所あります。しかし、もちろん工場適地もあるわけですけれども、長良も富原も何とか決まってきたんではないかということも伺っておりますが、どうでしょう、市内の状況は、今。市長、お考えをお聞きします。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) GLプロパティーズのエリア内の残地については、これを開発したいという企業が手を挙げてこられましたので、これは恐らく早晩工事着工ということになろうかと思います。 それから、富原地域の新興工業と、あのエリアの地区計画の空いていた土地の9,000㎡につきましては、高梁市内の物流会社が手を挙げてこられて、これをやりたいということになりましたので、早晩工事が始まり、かなり大きめな物流施設ができ上がると思います。 さらに、空き工場でございますけれども、真壁地内のウイングバレイのある会社の工場が縮小に伴い、そこのもとの社屋に関東に本社がある自動車内装品の製造メーカーのグループ企業が工場を既に立ち上げて営業しているところであります。 実は、引き合いというのは非常に多ございまして、この後に担当部長から、去年だけで一体何社来て、何社断ったかということをお話しさせていただきたいんですが、これから、議員が部長時代からもそうだったんですが、準工すら今なかなか残っていないということになりまして、今経済産業省がやっている、俗称未来法、地域未来投資促進法に基づく重点促進区域ということを申請しているんですが、GLプロパティーズの北あたりに活路を見出して、そこを申請して、新たな企業誘致を作っていきたいというふうに考えておりますが、やはり我々はこれからは本当に、駄目はもともとなんですけれども、最初から駄目と言っていてはいけませんが、農林水産省と国土交通省に対して、県大の前もそうなんですが、新たな企業誘致ゾーンというのを、ここを何とかできないかという政治的な動きというものも合わせてやっていかない限りには、これ以上来れないということになっておりますので、そこの部分は頑張ってまいりたいと思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 産業部長。 ◎産業部長(中田暢彦君) それでは、私の方から、昨年度平成30年度の企業からの引き合い状況というものをお伝えしたいと思います。 合計で33件ございました。内訳でございますけれども、物流業が9社、製造業が9社、その他が15社ということでございます。ちなみに、平成29年度でございますけれども、平成29年度は26件、内訳でございますが、食品業が3社、物流業が9社、製造業が10社、その他が4社といった状況でございます。 以上でございます。 ○副議長(津神謙太郎君) 10番高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 非常にたくさんの進出希望があるということですが、ただそれぞれの企業については、面積があったり、単価があったり、あるいはいろんな条件ももちろんあるわけです。そのような要望事項を含みながら考えていかなければならないということになろうかと思います。 今お聞きしました33件なり26件なり、非常にたくさんのものが総社市を目指してきておるということですが、そのうちの1割ずつでもいただければ有難いな、こんなことも思っております。 そこで、金曜日にも村木議員からお話がありましたように、人口増であるとか、あるいは定住であるとか、あるいは雇用の問題、こういうふうなものも全て、進出企業が来ればクリアできるということになります。もちろん大学の新卒者も、2分の1ぐらいは地元におりたい、地元で就職したいということが出ております。そうすると、さらにUターン、Iターン、Jターンと言われているもの、息子さん、あるいはお孫さんについても、企業がどんどんどんどん来てくだされば地元へ帰ってこれるということにもなるわけです。立地条件が良くないと、来てくれません。少々開発して、ここですよ、ここですよと言っても、希望が合わなければ、ぽいされます。これは、仕方ないわけですけれども、ただ現在が金利が非常に安い、土地の値段も安い、あるいは工事費も安いんではないかなという感じがいたしておりますので、できるだけ候補地を見つけてやっていく必要があるんではないかと思います。市として、やれないということになれば、土地開発公社があるわけで、それを活用しての方法も可能ではないかと思うんです。ですから、いろんなことを検討しながら、そういうふうに幅広く取り組んでいくということは、どうでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) それは重要な課題だと思います。はなから否定する必要もありませんし、それは検討に値するものだと思います。ただ、財政上、僕が一番やってはいけない政策ミスというのは、市が造成して、企業団地を造ったけれども、入ってくる会社がなかって塩漬けになって、それを市民の税金で埋めていくというミスだけは、これは許されないと。それをやると、20年、30年がもとどおりにならないという、そういうことに陥りやすい政策なんで、これは非常に難しい政策だと思います。ただ、今部長が答えたように、33社を年間に断ってるんですよ。これは、この33社が本当に土地があって来てくれるんだったら、総社は一気に7万人の人口を超えて、全く違った市になっていく可能性すら持っているわけで、ポテンシャルは高いということを認識した上で、誘致政策というのは考えてまいりたいと思っております。 ○副議長(津神謙太郎君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 確かに、そうです。企業は、勝手に団地を造成して、ここですよと言うたら、逃げます。つまり、話をしながら、ここだったらどうでしょうか、ただ3年かかりますよという条件のもとで話をしていかないと駄目だと思います。ある市によりますと、非常に大きな流通団地を造っても、20年たっても、30年たっても、半分も埋まらないと。その借金は市が持たなければならないということになるわけです。市の職員も、それではかなわんということで、一般の企業へ無償で差し上げると、その土地を、あと固定資産税をいただき、法人をいただき、雇用を図っていただく、そういうふうなことを考えながら出したら、議会で否決をもらったという状況があったようです。ですから、いまだに半分ぐらいしか売れてない流通団地がございます、御承知だろうと思いますが。そういうところもあるわけですけれども、市長が先ほど言われましたように、千載一遇のチャンスです、今。やるべきだと、私は思いますんで、御検討をいただきたいと思います。 それに向かっての3番目の最後のお尋ねになるわけですけれども、県と協議してやったらどうでしょうかということです。玉島のハーバーアイランドは、県がやりました。非常に倉敷市としては恩恵を受けておるやに思います。岡山空港団地については、岡山市と県が共同でやっております。半分は県、半分は市の経費かも分かりませんが、その歩合は知りません。しかしながら、協力してやっていくということになれば、非常に許認可がみやすいわけです。そういう点もあるわけなんで、もちろん今早島もありません。そうすると、県南では、ここということ、総社市ということになるわけなんで、そのあたりを含めて考えられたらどうかな。県の企業誘致・投資促進課というところがございます。そこと協議しながら進めたらどうかなと思いますが、どうでしょうか。 ○副議長(津神謙太郎君) 市長。
    ◎市長(片岡聡一君) 内々に聞いてみたら、県が今とっている方針は、市町村と連携した産業団地の開発は否定的で難しいということでありました。そうはいっても、可能性は模索した方が良いと考えますので、県と相談して、また議員にお答えをしたいと思います。 ○副議長(津神謙太郎君) 高谷幸男君。 ◆10番(高谷幸男君) 企業は、本当に本来であれば、用地があって、即建築確認を出したいという状況が一番好ましいわけです。つまり、1年以内には操業したいと、利益を上げたいというのが実情でございます。田圃や畑、山林であれば、これがそういうわけにいきません。非常に時間がかかるわけなんで、そのあたりを含めて、是非協議していただきたいと、このように思います。先ほども言いましたように、人口増、あるいは雇用、税収、そしていろんなことを含めて、総社市として打って出る必要があると思います。どうぞ33社、29社にお答えができますように、頑張っていただければと、このように思っております。 これで一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(津神謙太郎君) 以上をもって、本日の日程は終了いたしました。 6月4日の本会議は午前10時定刻に開議いたしますから、全員の御出席をお願いいたします。 本日は、これをもって散会いたします。              散会 午後4時11分...