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06月04日-02号

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  1. 総社市議会 2015-06-04
    06月04日-02号


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    平成27年 6月定例会          平成27年6月定例総社市議会会議録(第2号)             〇平成27年6月4日(木曜日)1. 開 議 平成27年6月4日 午前10時 0分2. 散 会 平成27年6月4日 午後 3時45分3. 出席又は欠席した議員の番号及び氏名   出席議員   1番 萱野 哲也        2番 三宅 啓介        3番 岡崎 亨一   4番 深見 昌宏        5番 小川 進一        6番 高谷 幸男   7番 小西 義已        8番 難波 正吾        9番 小西 利一   10番 津神謙太郎        11番 村木 理英        12番 頓宮美津子   13番 赤澤 康宏        14番 片岡 茂夫        15番 塩見 禎章   16番 名木田正昭        17番 加藤 保博        18番 笠原 武士   19番 根馬 和子        20番 荒木 勝美        21番 山口 久子   22番 劒持 堅吾        23番 大熊 公平        24番 西森 頼夫4. 職務のため議場に出席した議会事務局職員の職氏名   議会事務局長  守 安  正 道        同   次長  岡 本  武 司   同 議事係長  赤 木  郁 哉        同庶務調査係主任西 槇  昌 志5. 説明のため出席した者の職氏名   市長      片 岡  聡 一        総合政策部長  栁 澤  泰 洋   政策監兼産業部長中 島  邦 夫        総務部長    難 波  敏 文   市民生活部長  長 江  章 行        保健福祉部長  平 野  悦 子   保健福祉部参与 横 田    修        建設部長    森    啓 典   環境水道部長  若 山  宗 夫        教育委員会委員長米 谷  正 造   教育長     山 中  栄 輔        教育次長    矢 吹  政 行   消防長     出 原    巧        総務課長    三 宅  伸 明6. 本日の議事日程   第1 一般質問7. 議事経過の概要   次のとおり              開議 午前10時0分 ○議長(劒持堅吾君) ただいまの出席24名全員であります。 では、これより会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 なお、諸議案に対する質疑の通告期限を本日午後1時までといたしておりますので、通告されます方は時間厳守でお願いをいたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(劒持堅吾君) では、まず日程第1、一般質問を行います。 今議会では13人が一般質問の通告をされております。お手元に配付いたしております一般質問通告者一覧表に記載の順序により、本日は西森頼夫君から笠原武士君までの5人、5日に三宅啓介君から赤澤康宏君までの5人、8日に岡崎亨一君から難波正吾君までの3人の予定で進めさせていただきます。 では、24番西森頼夫君の質問を許します。 24番西森頼夫君。              〔24番 西森頼夫君 登壇〕 ◆24番(西森頼夫君) 議長の発言のお許しをいただきまして、今議会最初の質問者であります西森が一般質問を行います。市長、どうぞよろしくお願いします。 さきの先月の終わりに私どもの新聞赤旗の付録に読者ニュースを時々載せますが、それに全てを予告として報道しております。それに基づきまして、順次質問をいたします。 まず最初は、教育改革であります。これは、既に市長の行政報告でお述べになっていらっしゃいますが、改めてお伺いするところもありますので、よろしくお願いします。 最初は、教育長にお尋ねしております。昨年の9月でしたか、教科書の採択について質問をいたしました。今までどおり、協議会方式で採択をする、こう御答弁いただきましたが、この7月に中学校の教科書の採択の時期を迎えております。全国一緒です。それにつきまして、総社市としてどういう状況で教科書の採択をするか、改めてお伺いをしております。この教科書の採択の時期について、いつ採択が決定されますか、お尋ねをいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。              〔教育長 山中栄輔君 登壇〕 ◎教育長(山中栄輔君) おはようございます。西森議員の御質問にお答えいたします。 採択は、時期は4月の半ばから8月いっぱいという予定でありますけれども、採択の方式は昨年行われました小学校と同じように採択地区、倉敷地区の3市2町で行います。 ○議長(劒持堅吾君) 西森頼夫君。 ◆24番(西森頼夫君) 2番目でありますが、改めてこの教科書採択の協議会は合併によりまして市の名前、行政が変わっております。倉敷市、総社市、浅口市、そして早島町と里庄町の自治体が協議会を結成し、そこで教科書の採択をして次へ進むということでありますが、存じておりますが、この辺の流れについて、また協議会の構成の自治体についてお伺いをいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(山中栄輔君) 流れは、まず先ほど西森議員からお話がありました3市2町の教育委員会が採択のための協議会を作ります。これは、このメンバーはそれぞれ各市町とも教育長と教育委員1人ずつの合計10名で行います。その下に、選定委員会というのを設けます。これは、校長先生、それから保護者の代表、学識経験者、こういう方々で大体20名でなっております。この方々が各教科の選定の答申をする責任部署になります。実際に、各教科書を研究して意見具申するのはその下にあります研究会というのがあります。研究委員会です。これは、学校の先生方で種目が13ございますけども、各種目ごとに先生を最低5人、少ないところはもう3人にならざるを得ないんですけど、3人から5人選定して、その先生方が答申を作ると、そういう流れになってます。その研究委員会の結果をもとにして、選定委員会がどれを選定すべきかという意見を採択協議会、先ほど申し上げた3市2町で作る採択協議会に答申をして、最終的には全会一致で決めると、どうしても決まらないときは多数決になりますけれども、そういう流れであります。 ○議長(劒持堅吾君) 西森頼夫君。 ◆24番(西森頼夫君) その研究会で選定し、協議会で決めて、その協議会で決まった教科書を今度はそれぞれの教育委員会で決定をする、承認をするということになりますが、そのあたり、その後はどうなりましょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(山中栄輔君) 選定協議会で決めた内容を各教育委員会に持ち帰って、これで審議をして決議をします。その結果に基づいて、全てオーケーであれば最終決定が行われる。それによって、無償で教科書が配布されるということであります。 ○議長(劒持堅吾君) 西森頼夫君。 ◆24番(西森頼夫君) ありがとうございました。教科書が採択されるまでの経過について、理解できました。 次に、市長にお伺いします。 日本教育再生機構という団体があります。これが後押しをして、全国の連絡協議会というのが2013年5月25日に結成をされました。この全国協議会が、また再生機構がいろいろ段取りをして、全国の教育再生首長会議、いわゆる市長、区長、町長、村長、現在90人ほどこの団体に入っていらっしゃるようであります。もちろん、この団体がいいとか悪いとか、これに入るのがいいとか悪いとか、それは自由でありますから、お伺いしておるわけではありません。ただ、この教育再生首長会議に片岡市長が出席をして、しかもお役職についていらっしゃるとお伺いしております。まず最初、この組織は何を目的にして作られた団体なのか、お伺いをいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) おはようございます。今議会も一般質問始まりましたが、どうぞよろしくお願いをいたします。特に、任期残り4カ月、今日6月4日、投票日が10月4日でございますので、残すところの任期がちょうど4カ月を切ったということでございまして、残りの任期全うするためにもこの一般質問は本当に真正面からお答えを申し上げたいと思います。 西森議員のこの時期のこのタイミングでの教育論議というのは、僕は非常にうれしいと思います。あえて、この論議を避けて通ることは僕はこの議場ではできないというふうにぐらい思っております。ですから、本当の率直な、もうどうだったかというのをもうそのままそっくり事実を申し述べたい。正直に申し述べたいと思います。 教育再生会議の市長会の今118人おりますけど、僕も市長になって7年半たって、全国市長会の構造というものがだんだん分かってきたんですけれども、やっぱり国会議員と同じように族議員、族首長というのがいるんですね。例えば、道路全国協議会というのがあって、国土交通省に対して道路予算を圧倒的に予算要求していく、そのリーダーは福島県の相馬市長です。だから、僕らが道路要求するときは国土交通省の技監とかそういうところに行くよりか、相馬市長に頼んだ方がいい場合があるんだというふうに思いました。教育関係は防府市です。山口県の防府市の松浦市長です。それで、最近片岡聡一君も結構頑張っていて、農地法、それから農振解除の結構いいところいってます。それと、離婚後300日問題の民法772の改正論者のリーダーは僕です。そういうふうに、人間関係があるんだなあと。私が防府市長に個人的に結構かわいがられておりまして、君、教育改革をやらないかと、分かりましたと、何をやるんですかと言ったら教科書だと、教科書で集まりますかと、いやそりゃそういう日本の予算を残していこうと、そう言われました。悪くはないんで、行きました。当時、その委員会を立ち上げようとしたときに、骨格となる全国の結構教科書採択に執心している首長がいました。もう議事録を見ていただいたら分かるんですけれども、僕はもうそれは余り好きじゃないんで、その歴史認識で教科書採択が右左という、そういうことで教育を停滞させるというのは僕は好きじゃありません。好きじゃないので、これは防府市長には申し訳ないんですけれども、こういう角度で幾ら人を集めようたって集まるわけではありませんし、もっと違うテーマがあると思います。それは、この4月1日から各全国の首長、市町村長に教育の権限、教育長を任命する権限ができるでしょう。教育に対する責任を持つ時代が必ず来るでしょう。そのときに、教育に対する考え方というのを勉強する首長の会がないといけないんじゃないんですかと。教科書問題というのはもう取り除いて、教育論議、教育に対する、現場に対する在り方を勉強する会としてお集めになられた方が絶対にいいと思いますよと言ったのが僕です。その結果として、全然集まらなかった首長会議が今118人まで上っていっておりまして、そこではその議論の中では僕は特に県との絡みとか、それから道徳に対する考え方とか、それから生活困窮者、母子家庭の子どもたちに対する育て、教育、弱者に対するもの、発達障がいの子どもたちに対するもの、そういうところをもっと基礎自治体、市町村長たちが軸足を置いて考えるべきだということを申し上げております。 ですから、西森議員お尋ねの教科書について、歴史認識について、そこを右左するために入っているのではないかと言われるのはそれは違っていて、案内を受けた防府市長は教科書大好き人間ですけれども、入った僕はそれに興味があって入ったわけではないということは申し上げておきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 西森頼夫君
    ◆24番(西森頼夫君) るる御説明いただきました。市長の思いはそうでありましょうが、しかし防府市長が会長、これはもうおっしゃったとおり、副会長が6人いらっしゃいます。そして監事、監査委員の監事の方です。これが2人、この中に市長が入っているんですが、そのあたりは違いませんか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) はい。私は結構役員の中の中枢であります監事をやっております。 ○議長(劒持堅吾君) 西森頼夫君。 ◆24番(西森頼夫君) その監事は普通の一般の監事でなしに、少し位の高い監事でありますが、この教育再生首長会議が結成されたのは先ほど申し上げたように全国協議会や再生機構が中心になってこの首長会議を結成しました。2013年6月2日、結成総会されております。この再生会議が何を目標にしているかということは、もう市長も注意したとおっしゃるんで御承知されていらっしゃると思いますが、さきの戦争は侵略戦争ではない、教科書にこういうことをきちんと定めていこうということなど歴史観を変えていくという教科書、それをあちこちで今採択が進んでいるんです。この採択をしている自治体がこの首長会議に参加している自治体なんです。したがって、そういう点では会の目指す目的と今市長がおっしゃった市長の真意というところが食い違う。ただ、この会に入っているだけで、この会の本来の目的はこうあるべき、今市長がおっしゃったように、こうあるべきであるという主張されるの、それはそれぞれそこで結構でしょう。しかし、監事という役について組織全体に意見を求めていくということは、会そのものの目標や方向を変えていかなければなりません。そこまでできる自信がおありですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) もともと、歴史認識をめぐって真っ向対立して教育の現場が停滞するというのは間違っております。それは南京大虐殺があった、なかった、死亡した数が認識が違うとか、歴史の肯定であるとか、そういう部分のところで今何を停滞してるんですかと。それは僕はもう置いといた話にした方がいいと思うんですよ。ただ、教育委員会の教育委員さんたちがかんかんがくがくやって教科書がいいと言えば、教育委員会が決めることでありますから、それはそれでいいんですけれども、私はこの118人の首長たちの中で結構幹部をやっておりますけれども、この幹部会で安倍総理と会ったんです。下村文部大臣もおられました。総理官邸で安倍総理がいらっしゃって、下村大臣もいらっしゃって、僕がいて防府市長がいて結構矢面でやりましたけれども、そのときに話し合われた内容というのは僕から発言したのは二つありまして、今度の教育大綱、市町村が決める教育大綱について、私自身の考えはこの国全体がアジアと競争したりとか学力本位、こういう点数の競争みたいなことになるということは私は一方で危惧しておりまして、もっと心というものを育てるべきだと思っておりますという内容と、それからこれはちょっとどうかとは思いましたけれども、市町村長に教育権限がおりるといっても、4月1日からおりるといっても現場はそうじゃないんです。岡山県教育委員会の教育長の人事権の配下のもとにありまして、我々は4月1日から権限を持つと言われておりますが、その教員の給与権というのは文部科学省、県、その人事配置の中でそれを甘んじて受け入れているのが市町村の教育現場であって、この県との二重構造というのはよろしくないと思いますというふうに申し上げました。教科書の論議は一切そのときにはありませんでした。安倍総理は、様々な僕らの問いかけに対して、4月1日からの教育大綱については市町村自ら独自性を持って思いのようにやっていただければよろしいというのが総理の御答弁でした。それから、下村文科大臣は僕が言う県の配下にあるというのは、それは岡山県のことだと、長崎県とかあとどっか言いましたけれども、新潟か、もっともっと市町村の独自性が認められている県もありまして、岡山県が殊更そうなら岡山県の中でもっと論議しなさいという、そういうふうな話をされました。そのときに、そういうことなのかと思って今やっておりますけれども、そういうふうなことを経て、4月2日に私は学力とか点数とかによらない心優しい子ども、礼儀正しい子ども、総社市を愛する子ども、そういう経過の中から総社の教育大綱を作っていったということであります。 ○議長(劒持堅吾君) 西森頼夫君。 ◆24番(西森頼夫君) 次の項目に入っていっとるようでありますが、一つだけ、この協議会などが安倍総理、下村大臣などに10項目提言をしとるんです。この中に、道徳教育の啓発推進法を作れとか、教科書の採択は市町村単位にするように目指せとか、それぞれ教育の教科書採択に市町村の首長が手が入りやすい方向を求めておるんですが、これはそれとして次に行きます。 したがって、今回の教育改革で市長が教育長の任命をする、これは行政報告でお述べになったとおりであります。教育会議の主催をする、またその教育会議が大綱を策定する、こうなっております。したがって、その範囲は首長が教育分野に関わることができますが、教科書についてはこれは手を入れるべきではない、こうなっております。というのも、さきの衆議院の文教委員会で、初等中等局長が答弁をしております。その幾つかありますが、一つは教育大綱に教科書採択の方針がたとえ入っていても、教育委員会はそれを尊重する義務はない、全く別の問題だということを示しております。また、市長が作る大綱に教科書の選定はこういう教科書にしていこうという方向づけを書くべきではない。たとえ書いても、それは教育委員会は尊重すべきではないと、こう明確に答弁をしております。今、市長もそういう方向で教科書については別だという意味の御答弁なさいましたが、こういった教育改革があった後にも衆議院できちんと答弁をその部署の最高責任者が、局長が答弁なさっていらっしゃいますので、これから先、教科書についてはもちろん市長としてこれがいい、あれがいいという選定はしないということのようでありますが、改めてその辺の御意思をお伺いします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 歴史認識は別として、私は率直に見解としては、教科書採択認定というのは今総社独自の教育大綱を作る、各市町村長が各市町村別の教育大綱を作っている中で、総社は心という、それなのに教科書は倉敷市さん、浅口市さん、総社市、早島と里庄町で合議で決めるというのは僕はおかしいんじゃないかと思っているんです。特に、この間備前市がいろいろやっておりましたけど、備前焼というものが出ていない教科書、出ている教科書を備前市は使えないと、それはなぜかというと、あの広域が選んだ教科書が備前焼が入ってないからです。僕らも同じようなことがありまして、社会の教科書で農産物ということで、ブドウ、桃とかというのが出てくるんですが、ブドウは(倉敷市産)とか書いてあって、それはやっぱり総社市産と書いてある教科書を使いたいです、そういう教科書が出れば。それから、今うちが使っている社会の教科書で、我が総社市が最も歴史の中で脚光を浴びようとしてる鬼ノ城、これは白村江の戦いの直後のくだりの中で、山城というのが書いてある。地図が書いてある。それで、山城があるところが太宰府とか、総社のところに見えるか見えないかのちっちゃい点がぽつっと書いてある。そうじゃなしに、鬼ノ城という教科書があったら、僕はそっちを使いたいなと。倉敷市さんは水島コンビナートががんと載ってる社会の教科書があったら、そりゃそれを使ったらいいんじゃないですか、そういうふうにこれからの時代、各市町村に教育の権限が与えられて独自性をやっていこうというときに、なぜ大倉敷市さんと広域で教科書を決めないといけないのはどうかなと。教育委員会の作業は大変になるんだろうと思いますよ。思うんですが、総社で働いてる義務教育の教員の方々が自分が教える教科書は自分たちで選んだ方がいいんじゃないですかというのが僕は一方で思ってます。同時に、3年後に小学校へ道徳教育というのが導入されます。それから、中学校にもその1年後に平成31年から道徳という教科書が出てきます。皆さんどうですか、礼儀正しい子を育てようとか、心優しい子を育てようと言ってる総社市が道徳の教科書ぐらいは倉敷市さんに気を使わないで我々の議会とも相談しながら、教育委員会さんで総社市流に合った道徳の教科書を選んでほしいとは思いませんか。歴史認識なんかどうでもいいんですよ。そんなものは置いといて、総社が載ってる社会の教科書とか総社流の道徳観というのをみんなして選んで、かんかんがくがくやって決めるという時代だと思いますよ。歴史認識でどうのこうのと停滞する話なんかそんなこともうやめちまったらいい。それも教育委員会の中でどうがいいかというのを決めればいい話であって、やっぱり独自性ある教育をやっていくためには、よその早島さん、浅口市さん、けんかするわけじゃないんですよ。気を使わないで選べる仕組みの方がいいんじゃないですか。備前市ってすっきりしたじゃないですか。備前焼が出てる教科書を来年から使うでしょう。玉野も玉野で独自でやってますけれどね。そういうふうに、総社市も心優しい子ども、礼儀正しい子どもを標榜するんであれば、道徳の教科書ぐらいは総社市の中で決められる、倉敷市さんのお伺いを立てないでも決められる、そういう教育の独自性というのを持った方が私はいいんじゃないかというふうに思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 西森頼夫君。 ◆24番(西森頼夫君) 市長、そういう話は副読本で十分なんですよ。安倍総理が、下村文部大臣がこの会を全面的にバックアップしていくというのはブドウのことでしますか。鬼ノ城じゃしませんよ。やっぱり、歴史的認識を持った教科書を全国それぞれの自治体が独立して採択できる方向に持っていって、そういう教科書にしていこう、そういう教育をしていこう、そこがあるからこういう団体が次々できておるんです。備前焼にしても、よそのことを言う必要はありませんが、総社市のブドウにしても鬼ノ城にしても、これは副読本で十分ですよ。ですから、地域地域の特色を生かした教科書は副読本でやり、そしてまた全国の組織、市長に入れとかやめえとか言よんじゃないです。この団体が持ってる目的ははっきりしておるわけですから、そういうところへすり替えないで、正面議論をしていこうではありませんか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 最初に申し上げたように、歴史認識教科書が好きな首長も結構いるんです。その中にいっぱいいます。それはそれでもうやってるんですよ。防府は防府で歴史認識の教科書を採択してやってます。だけど、国がとんでもない教科書を選んでるわけではなくて、文部科学省がこれは教科書にふさわしいというて選んだ社会科の教科書、数学の教科書、英語の教科書、文部科学省認定教科書です。その中からウィッチ ドゥ ユー ライクというふうに決めていってるだけの話でありまして、僕はその中で歴史認識がどうのこうので、かんかんがくがくやりながら教育の現場を停滞させるなんていうのは、もうやりません、そんなことは。 ○議長(劒持堅吾君) 西森頼夫君。 ◆24番(西森頼夫君) はい、結構です。教科書には採択には関与しないと。そして、教育委員会の独自性をその分野ではきちんとする、そう承って次に移ります。 市長選挙にどうするか、こうするかというのは4番目に加藤議員が午後するようになっておりますから、それについては答弁しないでください。 おっしゃったように10月4日が、市長選挙であります。もう近づくにつれて、外に出ていく時期が多くなるでしょう。あわせて、何かいろいろな事情があって、今議会に副市長の選任同意がないということであります。次は8月議会、9月の中頃にあればそこで選任される、こうなってくるわけでありますが、その点についてはいかがでしょう。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 副市長が空席になっておりまして大変御迷惑をおかけいたしておりまして、申し訳なく思っております。私は、今回の副市長人事に対しまして、かなり早い時期から私の人間関係をもちまして一応候補者としては総務省のキャリアの方をいただきたいということで水面下ではお話をしておりまして、当初で言えばそりゃ4月1日からでいいんですけれども、今国会、くしくも有事法制とか集団的自衛権の話が盛り込まれておりまして、これが多分国会が6月20日の会期末から2カ月ほど延びるということでございます。今、私がおぼしき人物は国会答弁に明け暮れておりまして、ちょっと8月の国会終了まではそういう人事ごとに組することができないということを総務省の官房長から言われまして、それ待てますかというふうに言われましたものですから、それはもういつまででも待たさせてくださいということで、国会が終了した時点で総務省の官房長と私が合意に至れば、その時点で議会に対して御提案申し上げたいというふうに思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 西森頼夫君。 ◆24番(西森頼夫君) 市長もほとんど席にいらっしゃらない。副市長はまだ先になるということになりますと、9月いっぱい、少なくとも最高幹部が空席であります。今でも政策監、産業部長と兼務で別館とこっちを行ったり来たり、また別館の担当課や部は部長に時間ができるのを待っている。今、決裁の関係や相談の関係や仕事の遂行の関係でいろいろ部内での仕事はあります。政策監としての仕事もわんさかあります。通常、私は政策監は要らないと、屋上屋を付けた人事はすべきではない、一貫して言ってきたわけでありますが、こういう事態に入ると政策監がきちんと対応する、部長は部長としての職務を専念する、こういう体制が必要ではないかと案じておるわけでありますが、その辺の人事構想はありますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 大変御心配をおかけいたしております。まさしく、西森議員がおっしゃるように機能が低下しているということがあるとすれば、それは補完していかなければいけない話でございます。まず、副市長がちゃんと決まるということを大前提としながら、現行体制で頑張っていきたいと思います。それまではですね。私が何かのときには、今教育長に序列第2位ということでお願いをすることといたしておりますけれども、今実は庁内的役割がものすごく変化しておりまして、この場で言うのがふさわしいかどうか分かりませんけれども、前この3月31日以前は割と縦割りの強い性格の意思決定でございました。私がこうすると、しましょうと言って、それを一つ一つ副市長が指導していくとか、そういう縦割り系統の意思決定とか政策実行みたいなことがありましたが、今は中島政策監、そしてキーマンは栁澤総合政策部長が各部、保健福祉部、生活環境、産業、建設、そういう部に行政政策指導をし、政策監査をし、横串的に総合政策部が政策遂行をつかさどるという形に変わりました。そういう意味では、今その政策遂行プログラムが縦から横に変わりつつある過渡期でございまして、そういう意味ではちょっと今ぎくしゃく感があるかもしれませんけれども、この上に副市長が乗っかればかなりいい組織になるのではなかろうかというふうに思っております。ちなみに、今栁澤部長がどういう役割してるか、もう自分の口でちょっと答弁してもらいます。 ○議長(劒持堅吾君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(栁澤泰洋君) 命によりまして、私の方から総合政策部としての仕事の役割を述べさせていただきます。 総合政策部、4月1日から発足いたしました。総合政策部としては、先ほど市長も申されたように、横串的に政策を取りまとめていく、そして政策の進捗管理ですとか、政策の評価をしていくというのを役割としております。そのために、今試行錯誤しながら2カ月走ってまいりました。具体的には、まだこれからいろいろと進化させていかなければいけないところでございますけれども、具体的な手法といたしまして、私をヘッドとします総合政策会議というのを設けまして、全課長メンバーとして機動的に会議を開催しつつ、案件案件処理していくというような体制を今作っております。また、議会とも相談しながらより良い体制を作ってまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(劒持堅吾君) 西森頼夫君。 ◆24番(西森頼夫君) よう分かったような分からんようなことになってしまいましたが、迷路に入りました。 とりあえず、そういうふうな仕事の体制と役割分担、余り兼務の肩におもしがかからないように研究、工夫を、そうしていかないと本来の産業部の仕事が停滞するようなことがあったらそれを私は心配しますから、慣れた部長とはいえども、なかなか兼務は大変であります。その辺、ひとつ配慮しながら職務遂行をお願いしまして、次に移ります。 市役所の建て替え計画を明確、具体化すべきではないかということでありますが、ちょこちょこあちらを直したり、こちらを直したり、相当修理修繕費がかかっております。かといって、いつどうするかという計画はありません。全国あちこちで、庁舎の建て替えについては市民から反対が起きたり、疑義があったり、いろいろしておりますが、きちんと計画を立てて、それに基づいて遂行していくということをしていくならば理解が深まると思うんであります。そういう立場で質問しますが、現在の市役所、いつ建設をされておりますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 担当部長から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 総務部長。 ◎総務部長(難波敏文君) 命によりまして、私の方からお答えをさせていただきます。 現在の本庁舎につきましては、昭和44年に建設しておりまして、既に45年が経過しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 西森頼夫君。 ◆24番(西森頼夫君) いつの日かは建設をしなければならない、当然であります。したがって、ある議員の提案で建設基金が設置をされて、その基金の積立てを毎年しておりますが、今現在幾ら基金がありますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 平成26年の決算ベースで3億6,514万円ということであります。 ○議長(劒持堅吾君) 西森頼夫君。 ◆24番(西森頼夫君) これから先、今度の今進行中の総合計画でありましょうが、計画の目標年度、そしてそれに見合った基金の積立て、こういう方向へ進んでいくのでしょうか、どうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) それはいくのであります。 ○議長(劒持堅吾君) 西森頼夫君。 ◆24番(西森頼夫君) それでは、具体的には総合計画を見てからにしたいと思います。 次に移ります。 3番目の2番目、山手の出張所であります。これは、いつ建設をされておりますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 昭和43年でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 西森頼夫君。 ◆24番(西森頼夫君) 1階の左側のかつて地域包括支援センターが入っていたところはかなりしゃんとして小ぎれいであります。2階はもう雨漏りがしております。部屋そのものはきれいに見えるんですが、天井は黒ずんだり、雨漏りの跡があったり、継ぎ足しであっこも建設しておりますから、その継ぎ目部分でしょうが、こういう状況であります。したがって、これを活用するとかしないとかという話がありますが、これを活用するとした場合、2階は難しいと思うんですが、どういう費用、また移転費を含めて今現在見積りをされていらっしゃいますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 300万円プラス空調200万円みたいな感じですが、詳しくは担当部長から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 総務部長。 ◎総務部長(難波敏文君) 命によりまして、私の方からお答えをさせていただきます。 現在、詳細な調査中でございますが、あくまでも概算ということでございます。まず、山手出張所を活用させていただくと、最低限、電話、インターネット回線、それらに基づきます移設経費と雨漏りの箇所の修繕ということで300万円程度を予定をいたしております。また、空調設備につきましても、先ほど議員おっしゃいましたように、西側については現在ほとんど使っておりませんから、ここの空調設備の不具合等がございましたら、それに対して約200万円ということで、市長が先ほど申し上げましたように、500万円程度は見込まれているところでございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 西森頼夫君。 ◆24番(西森頼夫君) ここの活用については、当然市長の専決事項でありますが、内局、市長の配下で仕事をしている各部、課単位、ここが分散しないように、そしてまたこの出張所を活用すること、大いに結構でありますが、何に活用するかについては外からいろいろ市長に要望が出たり、議会からも意見があったり、よく市長はまたそれに耳を傾けてお聞きになるんですが、肝心要の仕事のプロ、部長や課長の話を余り聞かないんです。もう少し、その辺も耳を傾けて、この辺の活用については工夫されるよう希望して、質問を終わります。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) この際、しばらく休憩いたします。約10分間。              休憩 午前10時50分              再開 午前11時0分 ○議長(劒持堅吾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、23番大熊公平君の質問を許します。 23番大熊公平君。              〔23番 大熊公平君 登壇〕 ◆23番(大熊公平君) ただいま議長より発言のお許しをいただきましたので、通告に従って一般質問を行ってまいりたいと思います。平政クラブの大熊でございます。よろしくお願いいたします。本日2番目、2番バッターということで、バントヒットでちょっと走ろうかなというようなことでおりますので、ひとつよろしくお願いいたしたいと思います。 まず、まちづくりの進め方ということで、自由枠交付金制度が昨年始まり、今年度で17地区全部がそろったということで、早速この件についてお尋ねをしてまいりたいと思います。 まず、総合計画あるいはいろんなものを見ましても、まず一番は地域コミュニティが希薄になっているという文言があちこちに見られますけれども、その希薄になった現状分析をその原因となるものは一体何であるかという認識をまずお尋ねしたい思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 大熊議員の御質問にお答えをいたしますが、これはもう様々あると思うんですが、人それぞれ価値観、隣人に対する思い、これが変化変化してきて、地域連帯をまるで良しとしない、むしろ一人でいたい、そういう方々が増えてきたというのが一つあると思います。 それからもう一つは、やっぱりこれは地域によって違いますけれども、例えば山手地域であるとか、常盤地域であるとか、いわゆる人口急増地帯、清音も増えていっておりますけれども、隣に誰が住んでいるか知らないという地域がそろそろあちこちにできてきまして、いわゆる都会化、一方でよそから移り住んできた方々がなかなかもとあった地域の方々とにわかに融合しにくいと、そういうことが大きなる二つの要因だと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) 大きく二つ原因を述べていただきました。私もそのような考え、そのとおりでありますけども、以前これ古い話でもう明治以降は共同体の中で皆さんと一緒に生活していた、いい悪いは抜きにして、そういう時代から個の時代と、ライフワークも違えばもういろんな考え方も違う個の時代に入ってきたと。じゃあ、果たしてこれがどこまでいくんかと。最近では、顕著な例としてお葬式は最後のコミュニケーションということで、お付き合いがあるのにも関わらず、私のところはもう家族葬にしますから、御遠慮くださいというようなことも最近はよく聞きます。出てきてます。こうしたことから、地域との付き合いを断っていくような事例がどんどんどんどん出ておりますけども、こういった事態について市長はどのようにお考えを持っておりますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) それはどうだと言えば、問われれば、それは良くないと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) 良くないということなんですけども、こういった事例、いろんなもう事例からどんどんどんどん都市化が進んで、核家族化、個、そういう共同体から個へという、これは意識としては進化してるというふうには捉えることができるんですけども、次はそれをいかに地域のコミュニティにしていくかがこれからの課題になろうかと思うんですけども、このあたりはいかがですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) そういう意味も含めて、自由枠交付金というのを作っておりまして、これが卵が先か鶏が先かになりますけれども、コミュニティができる限り活性化して、それがために自由枠交付金が有効に使われていく、あるいは逆に自由枠交付金を有効に使いたいので組織を拡張していく、その相互関係ができていくということを期待しているわけであります。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) それで、総社の現状というのはどのようになっているかということを自治体としてどう把握されとるかをちょっとお尋ねしたいんですけども、自由枠交付金制度は全ての市民が対象になっておられると思うんですね。このまちづくり協議会へ参加している町内会あるいは自治会、相当数あると思うんですけども、じゃあ欠落している、参加していない、どこの場所でどの程度あるかお答えをいただけますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 担当部長から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(長江章行君) 命によりまして、私の方からお答えをさせていただきます。 自由枠交付金への地域づくり協議会への参加の率といいますか、そのあたりについて申し上げたいと思いますが、地域づくり協議会の市民の参加割合ということになりますと、今現在、これは1月1日現在の調べでございますけども、全世帯で申し上げますと、世帯数が2万5,682世帯で、自治組織へ加入している世帯が1万8,103世帯ということで、約70%の方々でございます。もちろん、地域別によってそれぞれ率は違いますけれども、全体としてはそういうことでございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) 70%、これはどうなんですか、多いか少ないかといえば、どのような判断されてますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、やっぱり多いところもありゃ、少ないところもあるということだと思います。例えば、秦、99.2%、もう申し訳ないですけど、これ議場で言っていいと思うんですが、例えば常盤51.2、総社59.8みたいな感じになっておりまして、やっぱり地域によって多いところがあり、少ないところがある。やっぱり、これは都市型傾向の強い常盤などについては、よく頑張ってくださっているんですけれども、非常に難しい。難しい中で頑張ってくださってる、ここを上げないといけないと。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) 予想していたとおり、市の中心部が参加率が悪くて周辺部が高いと、二極化しているということですが、昨今も、町内会とか自治会に参加しなくても自由であると、任意であると、自由で参加したり選べるということになっております。だから、いろいろ参加率が下がっているということだと思うんですけども、消費者庁の統計調査を見ると、例えば東北大震災あるいは阪神大震災、ああいった大きな災害があると、こういう自治組織に参加してもいいよという人が40%以上おられると、そういう統計がありますから、期待値が結構あると思うんですね。自由枠の制度が発足して以降、こういう参加してない人たちを呼び込む施策がこれから必要になり、かつ重要になると思うんですけども、そのあたりはどういうふうにお考えでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) まさしくおっしゃるとおりでございまして、私がある常盤の幹部の方々にこの自由枠交付金のことの組織化についての苦労話を聞きましたが、よそから住んで来られた方で、未加入の方に対して勧誘に行くと、何かいいことがあるんですか、入って得することがあるんですかと聞かれる。特別ないと、ただ地域は地域で団結してみんなでお金の使い道を考えて、それが自治ですよというふうに言っても、そういう角度からは地域の方々は賛同しないと言われました。一方で、じゃあそこにハードルを付けたらどうかと、ハードルって何ですか、自治組織に入っていない人はごみステーションにごみを捨てる権利がないと、そういう規則を作ったらどうだろうかと言う方もいたと。ただ、それをやると、基本的人権に背いてしまうので、それはできませんよと、入ってない人もごみを捨てられる権利というのはあるはず、だからそこまではできません。だけど、議員おっしゃるように、やっぱり人間がやることですから、自由枠の中に入ると何か魅力的なことがあり、何か有意なことがあるということは我々が一生懸命これから考えて工夫していかなければいけないことだというふうに思います。そういう中で、地域の方々がやりやすいように、これまではかたくなに繰越しというのを忌み嫌うような言い方を我々はしておりましたが、繰越しいいです。それから、このことについては駄目、これには使えません、これには使えませんというようなくくりをできるだけ取っ払って地域の自由度を上げて、その自由度を上げた中で地域が有意性のある、特典のある、入りたくなるような魅力のある、そういう仕組みに変えていってほしいということをこれから申し上げていきたいと。我々もアイデアは出していく。地域の方々もアイデアを出してもらうと、そういうことをやっていこうと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) 参加を求めて、いろんな自由枠の中でいろんな形で取り組むと、参加しやすい状況を作っていくと、ハードルを下げていくということだと思うんですね。現実的に、市は例えば加入促進とか、こういう例えば自治会あるいは町内会に入ると、こういういいことがありますよ的な広報、パンフレット、いろいろ作られとると思うんですけども、そういった広報で呼びかけをしたことがありますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 担当部長から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(長江章行君) 命によりまして、私の方からお答えを申し上げます。 新しく自治組織へ加入をしていただきたいということは、様々な機会に申し上げておりますが、例えば今年に入りました3月の広報紙にも自治組織への加入についてのPRもさせていただきました。例えば、その中では地域行事のお知らせもすることができるし、あるいはまた地域行事に参加してこういうふうなものも特典がありますよとか、そういった情報もうちの方から、市の方から流すこともできますし、もちろんこの自由枠交付金制度の中で加入をしていただくと、そういうことも一緒になって皆さんとできますよ、こういったこともPRをさせていただきます。これによって、常盤地区で1自治会が新たに加入したということもございます。こういったことで、新たにいろんな知恵も出し合いながら、これから進めていきたい。 また、各協議会のトップの皆さんで作りました連合会も今年度立ち上げましたので、そういうところでもいろんなお知恵をいただきながら、意見も交わしながら進めていきたいと、このように思っております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) 全員参加というのは不可能なんで、やっぱり意思ある人を呼び込んで、先ほどのハードルを高くするというようなことじゃなくして、低くして参加できない人あるいはしない人に配慮して、排除しないという関係づくりをまずしっかりしていただきたいなということで、次に入らせていただきたいと思います。 2番目として、自由枠交付金制度についてでございますが、作るときにやっぱりいろいろ話をお聞きするときに、行政が押し付けるんだと、仕事をいろいろと地域へ押し付けると、あるいは下請をやらされてるんだというような感情を市民の方々から大分お聞きいたしておりますけども、こういうことについての認識はいかがでしょう。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 私も先般自由枠交付金の代表者会議に行きまして、本当はもうみんな使い勝手がいいとか、地域に元気が出たとか、そういう意見がばんばん出るかなと思ったら、反対の意見が結構ありました、本当に。その中で、僕もずしっと来たのは、池田でしたか、頑張ってくださっているんですが、自由と言いながら自由でないと。ああ、そうなのかなあと思いましたし、それから加入率の問題ですね。なかなか難しいと。それから、仕事量が大変だと言ってらっしゃる地域が結構ありました。やっぱり、この代表者がそういうふうに言うんであれば、その下にいらっしゃる方はもっと言うはずであるので、これはなかなかこれを浸透させてみんなにやる気を持ってもらえるというのは非常に難しいことだと再認識いたしております。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) 先ほどの都市化の中で、例えば常盤地区、山手地区、清音地区もそうなんですけども、やはりなぜこういう自治組織が、例えば町内会とかそういう組織があるのか、やっぱり認識ができてない。よそから引っ越しをされたときに、やっぱりいろいろ話を聞いてなくて認識ができてない。例えば、私たちの世代はよそへ引っ越しをするときに、まず町内会に入らせてもらえるかどうかこれを尋ねて、入らせてもらえるんなら家を建てましょうという、そういう教育も受けて認識を持ってます。もうその時代から何十年、40年も50年もたつと風化してしまって、もう家を建てるんも自由、入らないのも自由ということできておるんですけども、これを、いやそうじゃないんだというような施策を、自由枠交付金制度がまさにそういう役割をこれから担うべきだと思うんですけども、行政が何事もやってしまったということのマイナス点がここに出てきているということについて、再度市長どうなんですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、もうある意味大改革です。率直に申し上げまして、今まで3年前ぐらいでしょうか、何年に区切るか分かりませんが、行政は何をやってくれるんだと、市民の側から見ると。これをやってくれ、あれをやってくれ、この電球を替えてくれ、草を刈ってくれ、次は何をしてくれるんならという頼り放しで、それに対してこっち側は次はこれします、これはこうします、次はこうします、補助金の額を上げます、その市民と行政の関係、この体制を変えていくというのはものすごい力が要ります。それは、この4月1日からのことであって、やっぱりそういう意味では議員お尋ねのように、我々は市民に対して施しとか提供とか、そういうところを行政サービスと思い込み過ぎていた過ちというのはあると思います。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) 行政サービスが間違ってたとは、一言ではそういうふうには言い切れないところもあります。やっぱり、持ちつ持たれつでお互いにウイン・ウインのいい関係というのも実際あるわけですけども、殊地域のコミュニティについては、どうも市民は税金は取られている、そういう意識で、行政に使われている下部組織であると、下請だという意識が拭われない。これまだ、いやそうでない市民はたくさんおられますけども、やっぱりそういう意識が多くて、例えば自由枠交付金制度も出発が遅れたのもそういうところにあるんかなということも思ってます。 次の自由枠交付金制度のメリット、デメリットの中でうたわれている中で、役員の負担あるいは事務の負担などデメリット部分が二つあるよということを上げられております。この二つ、非常に重要ですね。役員につきましては、本当に一人の人が何役もせられとるところもあるし、その代わりもいないという状況の中で行われております。事務負担が多いと、こういったことを何か行政の方から支援ができるということがありますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、その角度で言うと、おっしゃると、それが顕在化してデメリットは事務の煩雑化、膨大さというふうに、そういう角度ではそういう言い方になるんですが、一方でこれはデメリット2点はこっちが言ってるんで、事務方が言ってるんで、僕はそうは思ってなかったんですけど、ただ一方で我々は自由枠といって一括化されたわけでありまして、使っていく中で地域の中では非常に煩雑化してくると思うんですが、申請の場合です。今までは、これをやれ、街路灯の電球を取り替えてくださいと、あるいは一律5万円上限があった地域活性化補助金であるとか、それから草刈りであるとか、一々一々個別に地域が申請を上げてきていたわけです。いたけれども、この自由枠についてはもう一括してどんとお渡しするので、その申請作業というのは一方では軽減されています。使うときにはもっとばっと煩雑になりますけれども、申請過程においてはこれは事務は軽減されている、もう一括に振り込むわけですから。その中で、行政としてその補助員というのを専門職としてつけて、これは前消防長の佐田消防長が今その任務に当たられておりまして、随所に起こった諸問題、煩雑な会計処理などについて傍らに寄り添ってそれを指導助言していくというチームを作り、型を作り、それを人権でチームとして支援していくということを今やっておるところであります。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) 申請するのは、確かに事務手続的には簡素化が図られてということなんですけども、やっぱり役員さんが何回も何回も集うて集まって会議を重ねていくということが当然いろんな地区から集まって来られて、各団体ごとにいろんな発言をしながら何に使うかという協議をして決定をしていく、非常に時間のかかる作業を皆さんおやりになっているはずです。この時間のかかる作業をもう本当にお忙しい方々が時間を割いてやっておられる。でも、元消防長のチームだけでこういう状況、例えばデメリット部分と上げられているんですけども、これをいいものにチェンジができるんですか、どうですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 僕は、もともと機構改革をこの4月1日からやるときに、自由枠交付金のチームは本来であれば横串的な話なんで、総政部の中に入れるべきではないかなというふうには思っておりましたが、長江部長のところに残すようにしておりました。問題は、自由枠交付金というのは今福祉は結構外れてますけれども、福祉の部分は保健福祉部あるいは社会福祉協議会に残しておりますけれども、将来的にはそれも抱き込んだ自由枠にしていこうと思っておりますが、この総政部を中心として市役所全体が横串的に自由枠交付金のことについてサポートする体制を作ります。
    ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) 市役所を挙げて作っていくということをおっしゃっておられますけども、私はその場合に新しく採用された職員さんの研修の場として、例えば各17地区の協議会の地域に出向いて行かれてサポート隊員として活躍をしていくということは非常に今後の地域を知る、人を知る、地域の問題を知る、いろんな意味でかなり学びにつながっていくんではないか、あるいは現状分析をしながら政策をこういうことをしたらいいんじゃないか、そういう助言ができていく、非常に生きた素材を目の当たりにして自分なりに考えて自分なりに協議会の会長あるいは役員の方々にお話ができる、そういう道筋を付けるために、これいいチャンスじゃないかと思うんですけども、いかがですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) それはいいでしょう。いいと思います。いいと思いますけど、ただ1年生が自分の課で仕事の穴があくというのがどうなりますかね。そこの部分で、すごくいいと思います。自衛隊に行かせてまして、自衛隊に行ってもらうとぴしっとして帰ってきますね。でも、自由枠の地域に入ったら、もっと良くなるかもしれませんね。それは一つだと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) やっぱり世の中にはいろんな人がいて、いろんな意見があって、世代別に違う、自分と異なる人がたくさんおるということは将来は自分磨きにつながっていくということですので、これ本当に地域の人は協議して決定していくんだけど、この決定が果たして第三者的に効果があるんか、やっていいんかということ、疑心暗鬼の場合もあります。ずうっとやってる事業だったら、別に継続するだけですけども、例えば今までずうっと議論してきた地域コミュニティを上げていく、活性化を図っていくというこのことは非常に難しい課題ですから、これはこうしたらどうなんか、ああしたらどうなんか、イフ、イフ、イフです。もしもこうなったらこうなんだという、もう結果が出ないことですから、やっぱりそういう場で仕事をしていく人というのが一番大事かなというんで、何人新規採用だったですかね。15人、やっぱりずうっと行きっ放しじゃなくしても、例えば週に何回という形でも可能であればそういう場を作っていくというのも一つ御提案すんですけど、いかがですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) それは一つあると思います。ちょっと検討させてください。僕がさっき西森議員が私が部長、課長の意見を全く聞かないというふうに痛烈に御批判を受けたんですけど、それ否定するものじゃないんです。気を付けたいと思っておりますが、議員の皆さんも選挙で選ばれていらっしゃるでしょ。選挙というのはコミュニティの中でもまれてるということです。僕も秦の地元があって、いろんな地域のコミュニティの中でぼこぼこにやられて、それでここにいるんですよね。職員の人々はぼこぼこにやられる人も中にはいるかもしれないけれども、条例に守られたり、規則に守られたり、役所という形に守られたりして、なかなか地域コミュニティのややこしさとかごじゃごじゃ感とか多様化のニーズ、市民の意見みたいなのを聞かないでいる職員が非常に多い。だから、政治と行政が乖離しているというこういう現実がつきまとうんです。ですから、やっぱり若手の職員の方々が、現場に出ていって、地域のコミュニティの現場を知るということは非常にいいことだと僕は率直に思います。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) ちょっとどこまで行ったか分からんようになったんですけども、4番のマンパワーの育成、これが役員さん、高齢的に例えば今60歳定年でしばらくは嘱託で行って大体70歳ぐらいになると地域デビューしたりする人が結構いらっしゃいます。そうなると、もう遅いんですよ。その前に育成する過程が何年かないと、地域のありようとかいろんな作法とかを身に付けていかないとなかなかデビューはできないと思いますね。このマンパワーについての育成ということは、自由枠交付金制度の中、その中にはないと思うんです。これを枠外でもいいですから、共通した課題ですよね。各17団体においては、マンパワーの育成、いかにして人間を作っていくか、役員を作っていくか、次期役員をスムーズにバトンタッチができるような仕組みづくりをするかというのがポイントですから、この点については市長いかがですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これはそれぞれの地域の後継者づくり、それから更に運用の在り方を独創的にしていくとか、市民にためになるように、これでいいのみたいな感じではなくて、その地域らしさを出していくためには最も必要なことなんで、17地区の方々を対象に講演会、そしてワークショップというのを我々が主催してやろうと思っております。これは、具体的なことについては担当部長から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(長江章行君) 講演会、ワークショップを開催をしていきたいというふうに考えております。これは、今年の秋頃に開催をしたいというふうに考えておりますけども、例えば地域づくりをしていくための課題の抽出であったり、それからの解決に向けた取組の手法であったり、あるいはまた各種団体との連携をどういうふうに図るかとか、あるいはまた人材育成という部分も含めて講演会、ワークショップというのを開催をしていき、現在いらっしゃる方、それからまた次に立っていただいて次代を担っていただく方、こういった方も含めて開催をしていきたいと、このように考えております。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) 講演会あるいはワークショップで行っていかれるということなんで、非常に手法としてはワークショップいいんですよね。いろいろ意見が出て、出やすくなるというふうな形で取り組んでいただきたい。講演会というのは、意識を高めるんだけど、一方通行ですので、やっぱり聞くだけですから限界もあります。ワークショップになると、お互いにいろいろ意見を交換しながら意見を作り上げていくやり方、手法ですから、有用性があるかなということです。 地域づくり協議会は、一括して交付金をいただいて使うという仕組みなんですけども、その役員の方々はいろんなところ、地域から意見を吸い上げて協議をして政策に反映していくという形を取られると思うんですけども、地域課題って市長、簡単じゃないですよね。地域課題を見付けて、これを政策にまで押し上げて、掘り下げて押し上げていくという作業、これ素人の人ができると思いますか、どうですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これはなかなか本当に難しいです。特に、保健福祉関連と福祉、それと地域の草刈りとか地域インフラの融合をどうやって図っていくかというのは非常にこれからの大きな課題だと思います。弱者を地域で守っていくと言いながら、一括交付金の議論の中に小地域ケア会議とかああいった弱者の視点がなかなか入っていかないというようなことになるので、やっぱり地域課題を拾い上げていくためには我々がさっき言ったように総政部を中心として横断的な組織を作って、それで地域に自由枠交付金の現場の方々と総政部が中心として全庁的に課題を持って話し合っていくということをやり始めようと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) 市長の答弁の中で、地域の課題、これから拾い集めてというか、集めて掘り下げていく、それからそれを解決へ向けてという専門的な手法ということでお答えをいただいたわけです。やはり、これ例えば専門的にそれを指導する人材というのを外から雇い入れて派遣する的な、いつでもスタンバイができるというような仕組みづくりはできないもんですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) いや、佐田さんがいらっしゃるのによそからとってくると言えないじゃないですか、それは。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) どうも失礼しました。チーム佐田が担うということでありますので、次の6番、行政の持っている権限を、地域づくりで情報共有が非常に重要になるということなんで、先ほど来出ている地域課題もそうです。マンパワーもそうなんですね。共有していくという考え方が非常にこれから重要になるというふうに思うんですが、この件についてはどういうふうな対応で臨む御予定でしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 自由枠交付金協議会のメンバー、代表者会議の方々に4月と10月、総社市が行おうとしてる政策プレゼンテーションというのを行いたいと思います。総社市が行おうとしてる、例えば地食べ事業であるとか、例えば障がい者雇用の在り方であるとか、例えば雪舟くんの仕組みであるとか、人口の動態であるとか、今の財政の在り方であるとか、それから総合計画の中身であるとか、かいつまんで行政側がやろうとしてることをプレゼンテーションしたいと思っております。一方で、自由枠交付金の協議会の方々の意見を聞くお互いが共有する、そして17地域の各地域の代表者がそれを共有するという仕組みを作っていきたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) 何か議会と執行部の関係が怪しくなるようなプレゼンテーションにならんように注意をしていただきたいと。非常に情報共有は大事ですから、共有していただくのも結構ですけども、議会と執行部が怪しい関係にならないように注意をしていただいて、この自由枠交付金制度の地域づくり協議会の連合会の方とやり合っていただくと。それは、ちょっと申し上げたいと思います。 次に、行政の権限を移譲するんだというような言葉もマニュアルだったかな、マニュアルじゃない、パンフレットにありますけども、これは具体的にどういったことを指しているんですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 権限を利用するということではなくて、我々が市民の方々に対して権限を移譲するということでございます。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) 市民の方々へ権限を譲っていくということです。例えば、具体的に事例としてどういうことなのか、ちょっと教えてください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 様々なお金の使い道の権限を地域の方の自由意思に委ねるということであります。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) 了解しました。お金の使い道、使い方を地域に移譲するということで、これは当然であります。 次に、行政のスリム化を図るんだと、自由枠交付金制度そのものは行政のスリム化につながる、人口減少あるいは収入源という状況の中でスリム化が必要だから、これを制度化していくんだという目的、これについてスリム化がどういう形で図っていくのか、効果が出るのはいつ頃であるか、御説明をいただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) あくまでもこの自由枠交付金というのは、市役所がやってる仕事を市民の自由枠協議会の方々の組織に取ってもらって、そのかわりそれぞれの自由度、そしてお金は一括してお渡しをするということで、こっちの仕事量をスリム化していくというのが最大の目的であります。なぜなら、これからこの国は地方に対して交付税を下げていきます。さらに、我々は10億円になんなんとする合併算定替えというのを迎えます。10億円なんか、これ到底届きもしませんけれども、やっぱりその形に合わせた行政の形というのを作っていかなければならないので、これをやるんですということが目的です。まだそのスリム化がどうなっていくか、いっているかというのが形が見えていないんじゃないか、いつになったらなるんだ、確かに今4月1日から全地域がスタートしたばっかりなんで、これは過渡期と言えるかもしれませんが、私は3年以内にはそれを形にしてみたいと思います。じゃあ今どうなのか、今どういう仕事量が縮減できたのかということでありますけれども、職員が何人減らせるかということですが、今まであった事業がこう減りましたということですが、自治組織活性支援金補助金、これをやめて自由枠に入れましたから、人権・まちづくり課のこれまで年に71件処理していた仕事がゼロになりまして、1人の人間に対して0.2人分の仕事量が削減されました、事実として。ちょんちょんちょんちょんと後で担当部長が詳しく申し上げますが、合計で1.9人分の仕事が現在削減された。1.9人しか削減されていない、1.9人も削減されたのか、それは考え方によって違うと思いますけれども、確かに1.9人の仕事量は減ったといえば来年度の採用を2人予定よりも減らしていくということができるんじゃないんですかということであります。2人で言うと、生涯年報で言うと、6億円という話になるので、こうやって減らしていくというのが大事なことではないかと思っておりますが、詳しくは担当部長の方から各項目ごとに詳しく申し述べさせていただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(長江章行君) 命によって、私の方からお答えを申し上げます。 これは事務量によって算出をさせていただいております。先ほど市長からもありましたように、まず最初に活性化、自治組織の活性化支援の補助金、これが0.2人、防犯灯の設置補助金、これが0.4人、コミュニティ連絡協議会の補助金0.1人、ごみ集積所維持美化の事業の補助金で0.1人、それから清音、山手関係の補助金が0.2人、ごみ減量化作戦の補助金、これ0.1人、敬老会事業の補助金0.1人、それからこれは道路・水路を守る会の農林課分として0.1人、それから同じく道路・水路を守る会耕地課分、土木課分、これが0.5人、それから昭和、阿曽地域へのイベント、これが0.2人、合わせて1.9人というふうに事務量で換算をしております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) この評価、スリム化したな、評価ができるかどうかは今後の制度が維持存続ができるかどうかだと。市民の皆さんがしっかり取り組んでいる、私も参加したいというような、そういうことが評価につながる。1.9人が現在のスリム化ということですけども、これからが評価されるということだと思うんで、しっかり役割を果たしていただきたいということを申し添えておきます。 9番なんですけど、行政の役割、協議会との連絡調整、制度の充実ということをうたわれておりますけども、これは次の10番の自治基本条例を制定してはどうかの道筋になればと思ってこれを設定してあるんですけども、一括交付金という名前が良くないということで、自由枠交付金制度に名前が変わりました。この変わったことの中に、非常に大きい意味が隠されているような気がいたしております。それは、例えば今まで一括交付金という制度がどっちかというと地域の方々にとってはやらされている感があったにも関わらず、今度一括交付金を地域にやってください、投げますよといったときに、地域の方々がこれで我々の意識が、地域の方々の意識が変わるということが示された。自由枠でこれから地域で考えていけば十分に生かしたお金を使っていくことができるんだということだと思うんですね。そういうふうなことをお感じになったかどうか、名前が変わったことによって、市長はどのようにお感じになってますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) おっしゃるとおりでありまして、一括交付金というのはまさしくがちがちの行政用語でありまして、行政が上から目線で地域に一括して与えるみたいな、そういうふうなイメージとして捉えられて、協議会の中から、そういう行政用語ではなくて、我々が自由に使えて自由に発想できる、そもそも自由さがないじゃないかという強烈な意見が多く出て、このような名前に変わっていったわけでございますが、議員おっしゃるように、この名前の変更というのは地域が立ち上がろうとしている、自分たちで考えようとしている、自分たちが自由枠で新しいものを作ろうとしている、その発端になりかけているという感じはいたしております。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) 一括交付金で投げられて、それを自由に使える、非常に僕はこれから地域が自立して自主的にこういう事業をお金を使っていこうという意識の変化、これは非常にすばらしいものだと思うんですね。ところが、この自由枠交付金制度は要綱であると。要綱、規則、条例ありますけども、要綱は自分らで変えられる。議会の議決も要らない。自分らで変えられる、悪く言えばね。だから、要綱なんかなというふうに思うんですけども、市長いかがですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) その部分においては、自由枠交付金のものについては要綱でということでございます。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) やはり、地域の方々が意識を変えていくためには、何かやっぱり理念的なものが必要であるとかねてから思っていたわけですけども、例えば市民団体との共同、パートナーシップ、これ結構やってますよね。何に基づいてパートナーシップを団体と行政が行っている、その根拠になるようなものが示すことができますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今のところ、個別要綱でございますね。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) やはり、市民の皆さんが自主的に理念を掲げて理解して意識を変えて行動するときの規範が必要となる。市民団体との共同、パートナーシップもしかりなんですけども、市民の意識をもっともっと上げていく、この規範になるような、いわゆる自治基本条例というちょっと古い、古くはないですけども、平成22年で全国約200ちょいという自治体が作られておりますけども、こういう自治基本条例を作って地域の方々の意識、市民の意識を更に更に進化していくおつもりはどうですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) それは本当に美しきかなだと思うし、それを条例を作るがための条例ではなくて、本当の意味で運用していく条例であるならば、その200市が本当の意味でやってる市が200市のうち幾らあるかというのは、それは分かりませんけれども、議員おっしゃるとおり、それが本当の条例のための条例ではなく、真の行政と地域の役割を分担して明確にしていく、それが後ろ盾となっているということができていくんであれば、それはもう目指すところだと思いますが、ただ今の段階で市民を信用して、市民と行政の形を条例化していくのはもうちょっと早いと思っております。自由枠交付金をやってる市は、担当部が調べましたら全国20市ぐらいしかございません。これは非常に難しい。岡山県下でも笠岡さんが似たようなことであるけども、僕らとは違うということをやってらっしゃいますけれども、県下では我々と笠岡市さんだけでありまして、もうちょっとしばらくこの自由枠交付金の在り方と行政の在り方の信頼関係が密になると、それをもうちょっと様子を見させていただければというふうに思います。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) 議会も議会基本条例を作らさせていただいて、それに則って今議会が活動しております。やっぱり、こういう役割、行政の役割、市民の役割、議会の役割、これをしっかり作ることによってまちを良くしていこう、総社市を良くしていこうという共通の認識を持つということが非常にこれから大事になると。やっぱり、役員やりたいんじゃけど、市民の意識がこんなんじゃ、役をしたって何にもええことはねえ、精神的に。ボランティアですから、精神だけで持っていくわけですよ。こんなんじゃ、やっていけねえよと、いつでもやめてえと。だけど、それを支えているのはまちを良くしていこう、地域を良くしていこう、自分らが育ってきたまちをもっともっと良くしようという意識だけですよ。これを担保していくのは条例そのものですから、ちょっとまだ早いとかなんとかというんじゃなくて、やっぱりこれまずありき、これがありきから、そこから始まるというお考えはどうですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) いろんな団体があって、いろんな自由枠交付金協議会ばかりでなくして市内様々な市民団体があって、いろんな団体があって、いろんな団体がある。その中で、まずこの自由枠交付金の協議会と我々の関係を明確化して、そして本当に要求されるだけとかお願いするだけと、そうじゃなしに、支え合うムードが出てきたときにやるということでいいんじゃないかと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 大熊公平君。 ◆23番(大熊公平君) 自由枠交付金制度、これ別名、例えば地域内分権とか都市内分権とかという言葉でよく語られるんですけども、これ市民のこういうまちづくり協議会とか地域づくり協議会にお金をあげるということでやってるところには必ず自治基本法、基本条例がありますよ。参考にされた北九州市にも現実にあるし、全国で20カ所というふうに言われておられましたが、自治基本法あるいは市民とのまちづくり協働をうたう条例、きちっと条例をうたい込んで市民の意識を高めるということ、これはやっぱり行政にいる我々の作っていく役目じゃないかと、最後に申し上げて一般質問を終わります。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) この際、しばらく休憩いたします。再開は午後1時といたします。              休憩 午後0時1分              再開 午後1時0分 ○議長(劒持堅吾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、4番深見昌宏君の質問を許します。 4番深見昌宏君。              〔4番 深見昌宏君 登壇〕 ◆4番(深見昌宏君) 議長のお許しを得ましたので、3番バッターとして質問をさせていただきます。2番バッターの大熊議員がバントをされましたんで、3番、私は単打で次に4番バッターにつなぐ質問をさせていただきたいなというふうに思います。 まずもって、防災についてなんですけど、防災といいましてもいろいろありまして、災害が起きた後のこと、総社におきましては災害といいましても、地震か水害というふうに大体限られると思うんです。水害の場合と震災の場合では多少捉え方が違うと思うんですけど、2種類に分けてちょっと質問をさせていただきたいなというふうに思います。 そして、総社市の中、全体のことを聞くんじゃなくて、この中央、市役所を中心とする常盤小学校地区、総社小学校地区というこの2万数千人の人口が密集するこの地域についての質問をさせていただきたいというふうに思います。 まず、災害が起きましたら、やることと言えば、とりあえずは自分で自分の身を守るというのがまず大前提のことだと思います。それができて、その次に共助、地域で自分たちのことを守っていく、そういうことをまずやっていった後に、その後に公助という形のものが出てくるとは思うんですけど、公助といいましても、全体の中の多分1割いかないかどうか、でもそこがなかったら、最終的にはみんなが、被災した人がどういうふうに先々なっていくかということをいろいろシミュレートしていただきたいというふうに思うんです。 まず、水害に関してのことに絞りますけど、多分高梁川が氾濫したような場合には、ここら辺は2mぐらいの水害が起きる。そういうときには、どういうふうにするか、これは我々も防災組織を作りまして、地域ごとにいろんなことを考えております。まずは、近くの2階へ避難するというのが前提のことになるかと思います。市内の中で、この地域、どっか公的なところへ避難するというのは水害の場合は難しいかなと。みんなが避難していく上で、まず近くの家の2階部分、1階に住んでる人は助け出して、日頃からそういう話をして2階へ連れて行ってあげるというようなことをしないと駄目なんだろうなというふうに思いますけど、じゃあみんながある程度避難した後に総社市としてはその後どういうふうにしていくか、ちょっとそこを質問させてください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 深見議員の御質問にお答えをいたします。 これまで、僕は日羽の水位というのを非常に一つのバロメーターとして思ってますが、10m30㎝を超えたときに全ての高梁川に流れ込むべき水が逆流して、それでそれぞれの地域が水位が高まっていくという現象が生まれる数値であります。そこはまだ僕らは予測可能性のある話なんですが、決壊した場合、この市役所周辺地帯が2mの水位に襲われた場合、これはある程度市民が避難した後のことを考えておかなければならないんで、私は広域避難ではなくて、やっぱり垂直避難というのが重要なことになってまいりますので、やはり市内の中心部の高所のビルの所有者とできるだけ早い間に指定をし締結を結ぶということをまず第一義として行ってまいりたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 深見昌宏君。 ◆4番(深見昌宏君) 避難をされた住民に対してなんですけど、まず住民からの情報をどのようにして取り入れるか、そして当局側で持ってる情報を避難してる住民の人たちにどういうふうに情報を提供していくか、そのことについてちょっと質問させてください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは想定ができません。想定できませんが、想定できる範囲の中で言えば、市街化も自主防災組織を作っていただきまして、それぞれの町内の自主防災組織と我が災害対策本部が連絡を取り合いながら、それから携帯電話がつながれば携帯電話でございましょうし、実際に避難場所に行って様子を見て、直接の会話でないとつながらない場合はそこまで行ってという話になろうかと思いますけれども、私はかなりアナログ的な交信状態になろうかと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 深見昌宏君。 ◆4番(深見昌宏君) そうですね。基本、もうアナログにならざるを得ないと思います。今、市長のお話の中で、防災組織が出来上がってるところ、出来上がってないところ、これ多分数字的には半分近くがまだできてないというふうな数字が出てますよね。防災組織ができてるところに対しては、確かにその地域の防災組織のトップの人に連絡が取れて、状況がどうなってるかというのは確認は割と連絡さえ取れればできるんじゃないかなと思いますけど、先ほど大熊議員の質問の中にもありましたけど、防災組織、コミュニティの中でもコミュニティ形成がなされてないところというところに対してはどのように考えられますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、これから考えていかなければなりませんね。自由枠交付金の組織というのがどれだけ使えるかということもありますけれども、我々はまだ自主防災率が50%いっておりません。だから、ないところについては町内会を駆使したり、様々な団体、組織を通じて行うという常時連絡網というものをこれから作っていくということが必要だと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 深見昌宏君。 ◆4番(深見昌宏君) 災害というのは、いつ起きるか分かりませんので、総社というのは今まではそんなに災害が起きたような地域ではないですけど、昨今いろんな状況が生まれてますので、早急にそういうふうなことも取り組んでいただきたいというふうに思います。 次は、水害じゃなくて震災、地震が起きた場合ですよね。地震が起きた場合は、まずもってこの近辺て住宅密集地が多いんで、防災組織の中で近所の共助というものをやりながら、でもどっかへ避難していく避難場所というのが大体決められてると思うんです。そういうところが防災組織に入ってる、それからコミュニティに入っとられるという方々は、被災地から避難場所へいろいろ移動していく、その中で場所も常盤なんかですと、防災公園という大きいところがありますよね。ちょっと東になると、総社小学校と東中学校と総社高校あたりですか、このあたりですと。そういうところに対して、避難をしていく。そこの連絡も先ほど言ったような連絡の取り方になるとは思うんですよ。実際、コミュニティのできてない家の方という方々に対してのそういう連絡はどんなですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) できませんです、これが。それをどうやってカバーしていくかということをこれから拾い出して考えていかなければなりません。ですから、そういう場合にも自由枠交付金あるいは自治組織に加入していないと、災害に遭ったときには困るんですよということも我々の組織化を高めていくときの語りとして織り交ぜていくということが必要です。ただ、本当に、アパートとか一戸建ちで私はもう町内会に入りません、コミュニティの中に入りませんという方々に対して、そうはいってもどうやって救っていくか、どうやって連絡網を作っていくかということは、これは僕らの責任としてやっていこうと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 深見昌宏君。 ◆4番(深見昌宏君) そこら辺のことは公助としてやっていかなきゃ駄目なんかなというふうに思いますし、ただ自助、共助という形でできるだけ地域でそういったことができる地域になっていければ本当にいいかなというふうに思います。避難した後に支援物資を持って行くとか、そういうふうなことのシミュレートというのはできてるんですかね。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 避難所の指定がありまして、避難所はここだということが全市で決まっております。様々な、例えばトラック協会であるとかタクシー業協会であるとか、輸送機関との協定がございます。例えば、物資を運ぶんなら、あるタクシーとあるタクシー会社が共同して行うというシミュレーションは持っております。持っておりますが、本当にいざ大変なことが起きて、大パニックになって、避難所と目していたところも倒れていたということもありましょうし、協定を結んでいたタクシー業者自体が機能しないということもございましょうから、シミュレーションこれにあらずということも想定されますけれども、一応のシミュレーションというのは我々は持っておりますし、協定箇所もたくさん持っております。 ○議長(劒持堅吾君) 深見昌宏君。 ◆4番(深見昌宏君) 相当シミュレーションというのはいろんな場合を想定して作られてるというふうに今言われたんですけど、総社市役所の中のことで、やはり皆さんが全員無事だというのを考えられるんですから、いろんな部署のいろんな方々が連絡が取れなくなるということも考えられます。そういったときのシミュレーションも行われていますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これ、この間、防災会議をやったばっかりでございまして、これからちょっと担当部長から庁内組織がどうなってるかというのをざっくり申し上げますけれども、僕が庁内組織を見たときに、総社市の職員さんは総社市外に住んでらっしゃる方もたくさんいます。はるか遠いかなたから通ってらっしゃる方もいます。その方々が管理職という場合も結構あって、その方々をも含めて管理職イコール担当責任者みたいになっているので、これはちょっと間に合わないんじゃないの、いざというとき無理なんじゃないのというふうに私の方から指摘をいたしまして、その方を外した実動部隊的、いわゆる市役所から最も近い人順の役職配置みたいなことでそれを変えました。僕が一番近いですよ。そういうことも含めて、考え方をがらりと変えて、誰もがみんな生き残っているんじゃないよという、そういうシミュレーションに今変えたところであります。 ○議長(劒持堅吾君) 総務部長。 ◎総務部長(難波敏文君) 命によりまして、私の方から御回答させていただきます。 庁内組織でございます。まず、市長を本部長といたしまして、災害対策本部を設置いたします。その中にいろんな部門を調整いたします調整部、それから受付、広報等を担当します総務部、それから消防班の消防部といったような部にいろいろ様々に分かれております。先ほどの避難所支援ということになりますと、避難支援部ということで、こちらの方が対応していくということで、様々な部門に分かれて対応するということになっております。先ほど、市長も申されましたように、この部の部長というのが本来今までは部長職を充てておりましたが、緊急的に市外、遠い者は庁舎に来れない可能性もございます。そういったことで、近い者がその職を担うというふうに変更させていただいて、速やかに対応しようということに思っております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 深見昌宏君。 ◆4番(深見昌宏君) 分かりました。 物資の方はどうなんですかね。すぐ、今トラック協会とかタクシーとかというふうなことで販路、経路というのは持ってると言われたんですけど、運ぶもの、例えば食料なんかはどこかと提携をしてるとかというようなことがありますか。 ○議長(劒持堅吾君) 総務部長。 ◎総務部長(難波敏文君) 物資の方につきましても、様々なところと協定を結んでおりますし、私どもの常盤の防災公園、それから総社中学校の備蓄倉庫といったところへ備蓄品を備えております。今後、備蓄品につきましては、予算の範囲内でだんだん増やしていこうというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 深見昌宏君。 ◆4番(深見昌宏君) ありがとうございます。 備蓄品、常盤の防災公園、それから総社中学校というふうに言われたんですけど、ちょっと2番の総社小学校の方の質問に参りますけど、総社小学校が平成29年度、平成30年度で完成予定というふうに聞いております。それに向けて、総社小学校を単なる小学校の建て替えというふうに捉えず、そういった防災の何らかの役割を果たせるような複合的なものの考えというのはありますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは大いにやるべきで、この総社小学校区を中心として、この総社小学校の新しい建物が災害の拠点になるようにPTA、地元の方々とも話合いをしながら、備蓄倉庫を入れるかどうか、それからその資機材を入れるかどうか、無線機を入れるかどうかなども含めて、これは災害の拠点性を持つ小学校に建て替えたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 深見昌宏君。 ◆4番(深見昌宏君) ありがとうございます。 同様の質問を教育長にお願いしたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。              〔教育長 山中栄輔君 登壇〕
    ◎教育長(山中栄輔君) 深見議員の御質問にお答えいたします。 市長と全く同じ考えでございます。総社中学校がそういう機能を持っております。ただ、コンディションがまちの真ん中で、しかもスペースが狭い。総社小学校自体の運動場が法に定められたガイドラインの7割しかないということもありまして、高層にせざるを得ないと。そのときに、いろんな機能を入れると、当然近くの方々、地域の方々とか、それから保護者の方々とよく話をして連携をして、どういうものにするかというのは広く議論をしていく必要があるとは考えております。 以上です。 ○議長(劒持堅吾君) 深見昌宏君。 ◆4番(深見昌宏君) ありがとうございました。 それでは、(2)番の新給食センターの防災機能について、今の小学校のことと引き継いでの質問になりますけど、給食センターも新しくなるというのがほぼ決まってると思います。これは、場所の選定から踏まえての話になりますけど、先ほど備蓄の話で総社中学校は西ですよね。防災公園は常盤の南側、総社小学校は敷地的には狭い、じゃあその東側、今現在東にある給食センターは当然建て替えの対象になる、建て替えというか、もうあそこはボツになると思うんですけど、じゃ新しい給食センターをどっかに持っていく場合に、先ほど来から言ってる防災機能、給食センターなんで炊き出しが可能なような防災機能を持たせるというようなことはお考えでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは大いに有りだと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 深見昌宏君。 ◆4番(深見昌宏君) ありがとうございます。 同じ質問を教育長、してもよろしいでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(山中栄輔君) これも市長と同じ考えでございますけども、いろいろ考えないといけないところがありまして、さきの東北の大震災のときはこのセンターで炊き出しとして機能したところは少ないんです。それはいろんな理由があるんですけど、一つは電源が落ちちゃったと、だからエネルギー源がない。唯一LPGを置いてたところはちゃんと炊き出しができたと。あるところは、道路が寸断されてデリバリーができないとか、そういったことを考えていかないといけないと。 それからもう一つは、今回やろうとしてる方式はまだどういう運営方式か決めてないんですけども、直営、それから民間委託、PFI、これも非常に災害時に対応するときにどういう仕組みが一番いいのか、民間委託すると契約が非常に難しくて、なかなかうまく動かないとか、PFIはもっとしんどいとか、そういうことも含めて給食センターのリフレッシュというのは運営方式も災害、防災対策といいますか、災害時のいろんな対応に大きく影響しますので、全体を含めてよく考えていきたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 深見昌宏君。 ◆4番(深見昌宏君) 給食センターに関しては、今教育長言われるように、いろんなことを鑑みて決定をしていかんといけんというふうには思います。ただ、本当に新しくできる施設に関して、その単機能だけじゃなく、やっぱりいろんな複合的な機能を持たせていく、将来的なことをビジョンに入れて考えていくというのは大切だろうと思います。この後の跡地のことにも関わってくるんですけど、その給食センターをそういう前の給食センターの近くに作ればいろんな意味で少し広目の場所の確保ができて防災公園みたいな、例えば東の方には今何もそういったものがないんで、東地区の方にそういったものができればいいんじゃないかなというふうには思うんですけど、これはいろんな会議をしていただき、議論をしていただいて決定をしていただければいいかなというふうに思います。先ほど教育長言われたように、エネルギーに関しても太陽光、電気、ガス、油、今現在は多分四つのエネルギーを使用してるというふうになると思うんで、これは複合していろんなものを混ぜ、単一にするんじゃなくっていろんな形のエネルギーを使って、実際防災のときにはどんなエネルギーが使えるんかというようなことも考えながら給食センターも設計に入っていただきたいなというふうに思いますんで、議論はまだこれからですよね。その議論を我々もこれは議論の中に入って聞けるんですかね、教育長。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(山中栄輔君) 広く議論を、当然議員の皆様方とも議論をしていくということになろうと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 深見昌宏君。 ◆4番(深見昌宏君) ありがとうございます。また、そのときには連絡いただいて、いろんな議論を我々も一緒になってしていければいいかなというふうに思います。 それでは、2番目の方の質問に移らさせていただきます。 県立大学との包括協定についてということなんですけど、県立大学と包括協定を結びまして、多分もう数年がたつと思うんですよ。包括協定、協定を結んでいながら、実際県立大学が総社市に、総社市が県立大学にどういう連携協力を行っているんかというのを市民レベルの目で余り見えてこないというのが現実あります。確かに調べていけば、いろんなことをされてるなというのはあるんですけど、協定を結んでから現在までどんなことをしてますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) そうですね。市民レベルで見えてないとおっしゃられれば、やっぱり反省するところは多くあると思います。ともすれば、やっぱり密室みたいな感じで互いが互いの趣味の中で喜び合ってるだけみたいな、そういうことであるかもしれません。それは良くないというふうに思いますし、もともと僕は協定のための協定、協定式をやって向こうの学長と僕が判こを押して、押し終わって握手をしたらそれで終わりみたいな、そういうことは絶対駄目ですよということを言いながら、やり続けてまいりました。 何をやってるのかという、もう3段階あって、今3段階目に入ってます。サードステージですね。最初は、県立大学と総社が協定を結んでいた最初の頃は僕らがもらうだけ、これは何かというと、何とかのポスターを作りますよと、観光のポスターを作ります、学生さんのアイデアで書いてもらいました。それから、どっかを建て替えます。県立大学さんにデザインを作ってもらいました。マンホールのふたを変えました。県立大学さんに考えてもらいました。チュッピーというなんか着ぐるみのデザインをいただきました。もういただくだけ、そういう一方学識経験者、こっちはもらう側、これが最初、2番目がこれはもうちゃんとパートナーシップになりつつあるみたいな感じで、インターン学生を迎え入れるようになりました。これは1年に多いときで20人を超えるような学生が約1週間にわたって総社市役所の中でうちの職員と一緒に働いて、それに合格すれば2単位、1週間で2単位というのは相当あげ過ぎと言えばあげ過ぎなんですが、だけどその結果として、やっぱり学生さんたちが総社市役所に就職をするようになった。今では、既に10人近く就職をしておりまして、ですから人的交流が本当に現実として起こるようになった。サードステージと言います。今やろうとしていることですが、大学側と我々の政策を本当に現場で合致させていくということをやろうとしてします。これを文部科学省に申請してプログラム事業としてやっていこうということをやろうとしてまして、今取り組んでいるのは、昭和の英語特区構想を県立大学の学生たちがその中に入り込んで共同開発、政策研究のテーマとして文部科学省、COC事業というんですが、これをこれから文部科学省に提出してやっていこうと、そういう政策を共に考えていく、そこまで今進んできているという状況です。ただ、これが市民の方々に見えないということであれば、やっぱりもうちょっと工夫して4段階目、5段階目、そういうものを目指していかなければいけないと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 深見昌宏君。 ◆4番(深見昌宏君) ありがとうございます。3段階目に入ってるということで、今市長言われたのは英語特区ですか、昭和に関してのこと、もうちょっと全市的なそういう考えは何かないですかね。例えば、今単体である学部の学生たちが頼まれて学童保育に応援に行ってるという、これは個のつながりで行ってるんですよ。いろんな意味で得意分野、例えば保育の分野、それから栄養学科、それから情報工学ですか、その三つの科の学生たちが今学童保育に、これは派遣されていってる、これは個のつながりの中で行ってるだけであって、市は全くそこには絡んでないんです。だから、そういったところも今学童の指導者というか先生方が少ないということ、それから場所も狭いということもあって、そういったところに対して提携を結んで学童に行って子どもたちに、今インターンシップの話も出てましたけど、2単位ですか、40時間で2単位でしたかね。そういうふうな話もあるとお聞きしてますけど、そういったところへ年間じゃあ四、五十時間行って学んでもらって単位をいただくとかというような、それは学校側との話になるかとは思いますし、私がやってる別の団体で、保育園へ学生を連れて行って未就学児の子どもたちと遊ばせる、たまたま私がサッカーの分野のことをやってまして、そのサッカーのことをやるんではなくって、子どもたちを外で遊ばせてやれる、それも学生の力を借りてというふうなこともやってるんです。すごくそれは評判がいいんですよ。ただ、それに対してもお金が発生してることなんで、保育園側からある程度いただく、我々のこっちの団体から多少出すとかというふうにしてやってるんですけど、そういった3歳児から5歳児ぐらいまでの子どもたちの遊びを外で手伝ってあげる。そうしたらすごく子どもたちが、発達障がいの子って1割近くおるんですよ。一緒に遊んでても、外へ外へそういう子どもたちは一緒に輪の中に入って来れないんですけど、一緒にずうっと遊んでたら、子どもたち同士がその子たちを引っ張ってくれて、そういう中に最終的には入れてみんなで楽しく遊べるというようなことも起きてるんで、そういうことも含めて、総社市として今後県立大学とそういうことも含めたようなビジョンは持てないですかね。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、学校側と個別に話し合って大いに受け入れていけばいいと思ってます。それで、それに対して単位を与えるか否かみたいなこととか、お金が発生することなどについては両者がよく話し合った上でどんどん進めていけばいいと思います。 例えば、今生活困窮者の子どもたち、母子家庭を中心とする中学生を高校に入れたいということで、今ボランティアで県立大学の学生がこの子どもたちに学業を教えてくれています。これは、さっきおっしゃったように勉強を教えるというのが主たる目的ばかりではなくて、居場所があって、家庭の中に居場所がないと、社会、地域の中に居場所がない子どもたちが県立大学のお兄ちゃんと一緒に遊んでいるという、その方が大事なことなんですけれども、そういうパーツパーツで結ばれているものが結構あるので、これは積極的に我が市としても是として迎え入れて、単位とかお金とかそういうところについては2者間で話し合って決めたらいいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 深見昌宏君。 ◆4番(深見昌宏君) ありがとうございました。 県立大学は宝が埋まってます。結構、そういったものを総社としても活用するというか、一緒になってやっていけるようになれば本当にいいパートナーになるんじゃないかなというふうに思いますし、今後今市長言われたような方向で、今の県立大学の学長さんはとっても話の分かりやすい学長さんで、そういったことにもすごく前向きなんで、是非ともそういう話を早急に形あるものにしていっていただきたいなというふうに思います。 以上で、質問を終わります。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) 次に17番加藤保博君の質問を許します。 17番加藤保博君。              〔17番 加藤保博君 登壇〕 ◆17番(加藤保博君) マイクの位置が全く合いません。議長より発言のお許しをいただきました、加藤保博でございます。今回、大きく2項目、市長の政治姿勢についてということと、公共施設についてお尋ねをしてまいります。 先ほどから野球の打順の話が進んでおりますが、そういうことからしますと、4番バッターであります。責任重大でありますので、心してこの席に立ちたいと思います。 市長は、阪神タイガースの大ファンであります。私が読売ジャイアンツの大ファンでありまして、そういう意味ですごいライバルなんですが、この議会ではいつも反論に対する反論があったりしてよく激論になるわけですが、昨夜はお互いさよなら勝ちをしておりますんで、今日のところは気持ちよく参りましょう。お願いいたします。 まず、副市長についてということでお尋ねをしておりますが、2番の項目については西森議員の御質問でよく分かりましたので、副市長についてはこの副市長の役割ということについて、市長はどういうお考えを持っとられるかということで、その点だけをお伺いいたしたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 加藤議員の御質問にお答えをいたしますが、今回人事案件として副市長人事を提案できなかったんです。これは、本当に4月、5月、もう3カ月目に入ってまいりますが、副市長空席ということを大変申し訳なく思います。ただ、できるだけ早く国会の終了を待って提案したいと思いますので、そのときはどうぞよろしくお願いを申し上げたいと思います。 副市長というのは、もう言わずと知れて政治的、行政的、この二つをもって市長の片腕であり、腹心であり、最も大切にする、なくてはならない存在であると、そう認識しております。 ○議長(劒持堅吾君) 加藤保博君。 ◆17番(加藤保博君) 当然の認識であるようですが、2007年に助役という名称から副市長という名称に変わったわけですが、地方自治法第167条で定められておりまして、市長の命を受けて制作や企画をつかさどり、職員の担任する事務を監督するとされております。そういうことですが、最近パソコンなどでいろんな情報が入ります。私もいろいろ調べましたら、全国の自治体の長や首長の経験者の方などのブログが載っとりまして、その記事の中にとある元市長が、会社で言えば市長は会長兼最高経営責任者である、副市長は社長兼最高執行責任者兼最高財務責任者であると、そういうイメージを持っていると、この元市長の方が書かれております。そして、市長の役割は市政の重要事項の決定、大きな問題でここは右へ行くか左へ行くか、そういうことを決定するのが市長の仕事だと。それと、そのほかには俗に言う外交、国や県、主にそういうところを相手にする交渉、それが市長の仕事であると。そして、そのほかのこと、予算とか人事とか議会対策も含めて、そういうことは全部副市長に任せていたと、そういうことをこの方は書かれておりました。この副市長というのは余り目立たない役職なんですが、私はこの副市長の存在、役割というものが行政推進に当たり最重要ポストだと私は常々考えておりますので、この記事にびびっときたというか、大変同感いたしまして、この席で今紹介したわけです。また、国で言えば、副市長は内閣官房長官であるということを書かれてる元市長の方もおられます。そのことについて、市長の御感想はどうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) そうですね。市長と副市長の関係は、本当に僕が会長であれば副市長が社長でございましょうし、僕が総理大臣であれば官房長官だろうと思います。そういう意味でも、できるだけ早くこの空席状態を打破して、今ここにいる中島政策監、そして栁澤総政部長を中心として、今機能でやっているという感じですが、副市長はまた違った役割になってまいりますので、できるだけ早くお示ししたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 加藤保博君。 ◆17番(加藤保博君) お答えありがとうございました。今回も副市長はお国の方から来られるということでございますが、私は総社市規模のこういう自治体の副市長は市役所で部長などの要職を務められて内部の事情に大変詳しく、職員の力量、また職員の性格までも把握していて、あるときは職員の指導はもちろん、愚痴を聞いたり、相談に乗ったり、そして市長とのパイプ役にもなったり、またあるときは市長に面と向かってノーと言ったり、苦言を呈したり、そういうことが堂々と言える人、そういう人がこの総社市に一番必要な人物と、必要ではないかなと感じておりましたが、この度そうではない。私といたしましては非常に残念ですが、国から来られる方にそういう観点でそこまで期待しても無理かなと思いますが、市長がそう思われてそういうふうにされるんですので仕方がないかなと、そういう意味で次の質問に移ります。 では、(2)の市長選挙について、先ほどからも出ておりますが、もう任期が4カ月を切るようなことになりまして、そこで任期満了に伴い、この3期目の市長選挙に挑戦されるのかどうか、この場でお答え願います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これまで、一生懸命7年半ほど頑張ってまいりましたけれども、結構今総社市は雇用が進み、様々な弱者政策が積み重なって、人口が増え、出生数が増える、そういう形に変わってまいりました。しかし、これからもうしばらく総社を爆発的に伸ばしていくために私はこれからの総社市、これからの数年間というのはものすごく総社の未来を左右するに大切な時期だと思っております。それらを考えて、私は次の総社市長選挙に改めて立候補したいと、そのように考えておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 加藤保博君。 ◆17番(加藤保博君) 立候補されるかされないかというお答えだけで良かったわけですが、次の私が聞きたいところまで少し及んだような、いつものような御答弁でございました。されるということで、じゃあ2番の立候補する場合、一番目指すものは何かという、これはちょっと私の書き方が悪いですね。立候補する場合、一番目指すものは当選ですから、そういう意味ではなくて、市長は最初の選挙のときに総社を変えるというそのキャッチフレーズで選挙戦を戦い、当選されたわけですが、2期目のときは総社をまだまだ変えるということで当選されました。今お言葉にもありましたが、まだまだこれから頑張るという意味で立候補を表明されたわけですが、今のこの2期終わろうとしてますが、確かに総社も大きく変わりました。私は実感しております。そして、今も飛躍していると思いますし、今後もますます飛躍していくだろうと、そういう意味で片岡市長の貢献は大だと思っております。そうした中で、今回3期目に挑戦されるということですが、今さっきもちょっとお答えになってましたが、当選されたとして次の4年間で総社をまだまだまだまだ変えていくのか、これからの方向性、何を目標としての4年間にするのか、そういうことをお尋ねしたいと思います。この席で市長にこういう質問をいたしますと、お答えが間違いなく立候補に向けての大演説になるような気がします。その演説は選挙のときにまた聞きますので、今日はくぎを刺す意味で、今日のところはちょっと抑えていただいて、後ろに報道の方がたくさんおられますので、ちょっと無理かも分かりませんが、そこのところはくれぐれも簡単明瞭にキャッチフレーズ程度にまとめてのお答えをいただきたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 私は最初の選挙、総社を変える、市民が考えて市民が実行するまちなんだと、その形を作ろうと。4年前がまだまだ変えるという、僕は立候補する者が変えるとか改革という心を忘れたら、これは立候補しない方がいいんだと思うんです。ですから、私は一言で言えば総社流改革、もう総社改革、これから今まで以上に総社の形に合った総社改革、これをもう全身全霊をかけて進めていく、もう総社改革に徹していく、そう私はこの次の選挙を位置づけてまいりたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 加藤保博君。 ◆17番(加藤保博君) ありがとうございました。予想に反して、大変短く明瞭によく分かりやすいお言葉で、その熱意が伝わってきたような気がします。 よく国会議員、県会議員、そして我々もそうですが、何回も選挙に当選したり、十何回も当選されてる議員がよくインタビューで当選直後ですよ、いま一度初心に戻って頑張ってまいりたいというようなことを言われます。私も言葉にこそ余り出しませんが、毎回常にそのことは思って議員活動しております。市長もこのことは肝に銘じていただきたいんですが、また失礼ですが、最近いま一つ謙虚さが感じられません。浪人中のとき、そして新人市長のとき、そのときはもう今よりもっともっと謙虚だったように思います。あらゆる面での市長の自信から、いつの間にかそうなってきたんでしょうが、過信にならないように今日から、今この時点から謙虚になっていただいて、次の選挙に向けて頑張っていただきたいと心より思います。こんな偉そうな苦口めいたことばかり言っておりますが、選挙になれば応援いたしますから。ただし、くれぐれも何事も謙虚に取り組むという気持ちで頑張っていただきたい、もうそれが条件であります。そういうことをお願いいたしまして、次の質問に移りたいと思います。 政治姿勢の中の3番の議会対応についてということで、ちょっとまたちくちくなるかも分かりませんが、議会に対する答弁、そしてこの発言、大変重い責任があると思いますが、それは感じていらっしゃいますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) それは多分感じていないというふうに思われているんでしょうが、そうでもないですよ。それはもう私はこの議場、特に一問一答になったときから意味が変わってきたと思うんですよ。一問一答前は、60分過ぎたら終わっていたわけですよ。中には、質問を自分御自身で60分連続でやって、僕はあっと答えたらそれで終わりみたいな、そういう方もいたんですが、今40分の片道で議論が終わらないです。イエスかノーか、それから考え方を言わない限りにおいてはこの一問一答というのは終わらないシステムでございますから、ですから今まで以上に私は議場での発言は重たいというふうに思いますが、ただ委員会との兼ね合いとか、事前審査の在り方とかいろいろ議会と我々との関係の中にいろいろな仕組みがあるので、いろいろだと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 加藤保博君。 ◆17番(加藤保博君) ありがとうございます。答弁いただきましたが、後の質問が大変やりやすくなりました。 重い責任をお持ちのことだと。私は感じてないんだろうというようなお答えでしたが、そのとおりでありまして、これちょっと抽象的に聞いておりますが、市長の重い責任を持っているとお答えになるのはもうそれは当たり前のことでありまして、今おっしゃることもよく分かります。それ、質問の趣旨からいうと、2番目になってくわけですが、提案即実行という案件が大変多いです。そういう提案即実行というのはそこの間に議論が全然なされてない。そういうことが大変多いので、そういう反省はないかという質問を出しておりますが、よく市長はこの本会議場や委員会場で問題点があって、そこを指摘された場合、今後このようなことはないようにいたしますとか、以後気を付ける、何事も議会とよく相談をすると、そういうもう何回も反省の言葉を述べられております。昨年末の議会で、私がこの席で市庁舎の玄関の改修費4,500万円が補正予算で出たことについて、これは議論もなく、その手法を私はここで強く批判したと思います。そのような案件は、本来は十分議論を尽くして当初予算で出るべきだというような話をしたと思います。それは、結局その予算案は減額修正をされました。そのときも市長は、この本会議場で反省の弁として、出し方が早急過ぎたと、よく説明責任を果たしながらこれから御提案申し上げたいということをおっしゃっております。だから、本会議場で反省の弁を述べるのも、議員の一般質問に答弁をするのも重さは同じだと思います、ちゃんとしたこういう場ですから。しかし、この度山手出張所に産業部を移転すると、これ7月1日からそこを使用したいと日程まで決まったものが担当委員会に提案されております。これについては、委員会でノーということになり、この議会には提案されなかったわけですが、この手法がおかしいです。こういうことからこのような質問を出しておりますが、この春から市役所、新しい部や課が決まりまして、統合されたり増えたり名称が変わったりしたわけです。場所と電話番号などが載ったものが全家庭に配られました。まだ2カ月です、これ各家庭に配られて。行政が要望に対し、すぐやるとか実行に移すと、そういうことはある意味大変すばらしい、重要なことでもありますが、市民の方からの身近な要望に素早く対応するというようなことをそういう意味で言ってるんで、市長の発想でそれに伴って大きくリスクがあったり、役所も市民の方も大きな混乱が生じるようなこと、そういう想定されるようなことには、移転費用のこともあります。もっともっと慎重にならなければならない、そう感じます。市長の部屋の家具の模様替えをするわけじゃないんですから、もうこの場合は山手地域の方々はもちろん、広く市民の方、我々議会とももっともっと時間を割いて深い議論があってしかるべきと思います。市長は、私がこう言いますと、いやそれは山手の方の地元の議員からも要望があって、山手の活性化のためにも山手出張所を有効に使ってくれと、そういう話があったと言われるのかもしれません。しかし、提案をしたところから議論を深めてくれればいいと言われるかもしれません。しかし、7月1日から使うというそこまで決めて提案をしたことに問題があると私は言ってるんです。山手をこういうふうに使いたいんだが、どうでしょうかという委員会へかける。そこで議論を深めて、みんなが納得したら、じゃあ来年の春からという話になれば、それはまだもっともな話ですが、そこの手法がおかしいということで、また私がここで苦言を呈するわけです。だから、昨年の玄関前の改修と同じ手法なんですよ。内容こそ違いますが、手法は同じです。だから、そのときに深く反省をされたのをこの議会のここでおっしゃったんですから、その反省が口だけだったのかなあと思います。また苦口ばっかりになりますが、このことについて何か思いがおありですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これもこの本会議場で、こども夢づくり課とこども課をワンストップにしないんですかという質問がありました。私は、それはしたいというふうにこの場で答えました。したい場合、どうすればいいかということを早急に考えなければいけないと思いました。実際、4月1日にスタートいたしまして、西庁舎の3階の教育委員会のフロアにいたいけな子どもを連れた親が並ぶようになりまして、ああこの親子を3階まで歩いて上がらせるということ、それから母子の方ですね。福祉の方の子どもが1階のフロアにそのままいまして、区別がつかないと。やっぱりこの議場で質問があったことが目の当たりに出現してきたわけであって、それならこの部分を1階に一まとめにするためには、産業部を山手に一度迂回して、早目にワンストップ、ワンフロアにしたいと、一刻も早くしたいと、そう思ったんです。将来的に市役所の建て替えの話もございまして、一旦分散していたものを山手、清音は将来的にここを本庁舎を建て替えて、また戻していくというような考えを延長線上に持ちながら、できるだけ早くこの山手を産業部に行かせて、とにかく子どもたち、親子がこの議会で質問があったように分かりやすく1階で1カ所で心のこもった受付ができるようにいち早くしないといけないんじゃないかと、そういう判断からお願いをしたところであります。 ○議長(劒持堅吾君) 加藤保博君。 ◆17番(加藤保博君) 市長には市長の思いがおありだったんでしょうが、市民の方や地域の方が望んでいたような話だったのか私もよく分かりませんが、今の説明によると、それは市長のお考えですが、なぜ産業部じゃなきゃ駄目なのか、なぜ7月1日からそんな早急に急ぐのか、産業部にした場合のメリット、デメリットいろいろあると思います。だから、そういう議論がもっともっと深まってみんなが納得して、それからの話だと私は思います。そこはもう市長のお考えと違いますし、よく議会議員の方でもお話があるんですが、じゃあ産業部を山手の出張所へ持っていって、農業委員会なんかの会議があったときに車はどこへ止めるんだと、職員の人の車と駐車場すらないぞと、そういう話も漏れ聞いております。そういうことも含めまして、もっともっと議論が必要ではないかなと思います。 本当に、今は理路整然とおっしゃいましたが、悪く言ったら、これも市長の思いつきの一つだと、そう感じてしまいました。私は市長の手法を私の中の感情論として問いただしておりますが、この後たまたま偶然18番議員さんがこのことについてだと思うんですよ。思いつき行政、それから山手出張所のことを質問されております。きっと冷静に淡々と理路整然と聞いてくださると思いますが、恐らく根底の思いは同じところにあってのお尋ねではないかなと思っております。とにかく、議会での答弁も、それから反省の弁もこの公の場での市長の言葉としては同等ですから、大変重いものです。この場だけ、すみません、以後気を付けますというように言っておけば済むと。一問一答ですから、さっき言われておりましたが、とりあえず結論を出さないといけないので、本当は自分では違うと思いながらでもごめんなさいと言っとけば済むというふうにさっき聞き取れました。このような上辺だけの言葉では問題ですよ。さっき申し上げました役所内に市長に堂々と苦言を呈する副市長や職員さんがいない。そのことが度々こういうことが起きる要因かなとも思っております。私がこうして一人悪者になって、いつもこの役をこなしているわけですが、御理解のほどよろしくお願いいたします。このことについて、市長また何か御発言がおありですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) そうでもないんです、それは本当に。もう教育長なんかはがんがん僕に言います、本当に。それから、こっちのみんな、そうでもないんですよ。それから、この議会とどうなんでしょうか。本会議で出てくる質問が後で大体否決されるじゃないですか。この仕組みというのがどうなんかなあとは思いますけれども、これも僕ら議会との話合いというものをオフィシャルベースでやり続けて、本当に可決するんでしょうかと新しい関係の在り方というものも考えないといけないのではなかろうかと一方で思うところであります。 ○議長(劒持堅吾君) 加藤保博君。 ◆17番(加藤保博君) 私の反論にまたやや反論が来ました。市長と私とよく似てるところがあるんですよ。こうだろうと言っても、ああそうですね、そのとおりですって言えない人間なんです、2人とも。ああ言えばこう言うというような、だからここで議論をしても、これ終わらないんですけどね。職員の方、教育長なんかがいろいろノーと言うと、部長もいろいろ言うと、それは確かに言われる方もおられると思います。市長がそれを聞くか聞かないかなんですよ。そこが一番の問題なんです。いろいろ言いましたけど、あとは笠原議員にお任せをいたしまして、次の質問に移ります。よろしくお願いします。 公共施設についてということでお尋ねをしております。常盤地区の公民館の分館建設について、このことについては、伯備線より西側に重立った公共施設がないということで、もうかねてより私何度も何度もライフワークのごとくここで質問させていただいとるわけですが、常盤地区に公民館の分館をもう一カ所建設するという、その話の今日は確認です。溝口、真壁、中原、下真壁あたり、ここにおられる議員さんはこの質問を私の口からここで何度も皆さんは聞いてくださってるんですが、この度6名の新しい議員さんもおられますし、初耳の方もおられますので、土地の購入費、建設費用などもおいおい発生して予算として出てくるものと思っております。その節には、是非認めていただきたい、賛同をお願いしたいという意味も含めまして、再度お尋ねをいたします。 一昨年の6月議会の御答弁で、教育長からは原則は小学校区に1分館だと。しかし、常盤の今の地域の現状を鑑みて、優先度を上げて、久代、そして昭和の次、是非常盤だというお答えをいただいております。その同じ議会で、市長からも昭和の次は常盤で良いと思うというお答えをいただいております。ここに議事録もありますし、当時久代分館はまだ建設中でありましたが、もう既に完成しております。今年の4月から供用開始となっておるようです。そして、昭和公民館は先日入札が行われたように聞いておりますので、恐らく今年度中には完成し、来年の春からは開館するんではないかなと思います。すると、その次、待ちに待った我々の地区に仮称ですが、常盤第2分館の建設が始まるんではないかと、そう思っております。以前のお話どおり、予定どおりと考えておればよいのでしょうか、地区の者は皆心待ちにしております。教育長にお尋ねいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。              〔教育長 山中栄輔君 登壇〕 ◎教育長(山中栄輔君) 加藤議員の御質問にお答えいたします。 覚えております。変わっておりません。それで、昭和の分館が今年度末完成予定で、その契約議決をこの議会に提出しております。最終日に議決を賜ることになっておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 加藤保博君。 ◆17番(加藤保博君) ありがとうございます。教育長から有難いお言葉をいただきました。予定どおり、考えていただいておるということで、大変喜んでおります。もし、この放送を見られてるそこの地域の方がおられましたら、大変お喜びになると思います。ありがとうございます。 では、そのときに署名運動等も数年前にいたしたわけですが、そのときに地区の役員の中で候補地、希望の土地というのを市側の方に提案させていただいておりますが、その建設用地の取得、それについて、その後の経過はどうでしょうか。これは所有者の方もおられますので、この席でお答えできる範囲で結構ですので、よろしくお願いします。 ○議長(劒持堅吾君) 教育長。 ◎教育長(山中栄輔君) 土地につきましては、具体的なことはちょっと申し上げられませんけれども、地元から推薦いただいた地権者の方と一応お会いしまして、売却の意向は一応確認しております。 それと、ですから今年度は岡山県に対して事業認定取得、これをやらないと次のステップに進めませんので、これを進めていくということと、具体的な措置、これもこれから合わせて協議していくという、そういう段階になります。 ○議長(劒持堅吾君) 加藤保博君。 ◆17番(加藤保博君) お答えをいただきました。もう私たちが思ってる以上に市の方も真剣に考えていただいて、水面下じゃないですけど、順調に事が進んでいるように受け取りましたので、本当にありがとうございます。いろんな市の予算のこともありますので、可能な範囲で是非よろしくお願いいたしたいと思います。 これで一般質問を終わります。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) この際、しばらく休憩いたします。約10分間。              休憩 午後2時15分              再開 午後2時29分 ○議長(劒持堅吾君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、18番笠原武士君の質問を許します。 18番笠原武士君。              〔18番 笠原武士君 登壇〕 ◆18番(笠原武士君) 議長のお許しを得まして、一般質問をさせていただきます。本日5番目ということで、皆さんお疲れでしょうけど、もう少しお付き合い願いたいと思います。 本日の質問事項、大きくは3項目でございまして、どれも同僚が一部触れたことが多いもんでございますので、フォローアップのために再度確認ということもあるかも分かりませんが、よろしくお願いしたいと思います。緑の会の笠原でございます。 まず、自由枠交付金制度について、これは先ほど来話が出ておりますが、この件も現場の声を聞こうということで、私現在北小学校区の泉団地に住んでおりますが、地域のまちづくりの会長さんと一昨日ですか、現状はどうなんだと、何かやりにくいこととか、またプラスになったことはというようなことで2時間ほど現実の姿を聞いてまいりました。そういったことをバックに、これから質問してまいりたいと思います。 先ほど来出ておりましたが、次の話にもつながるということで再度お聞きしますが、なぜこのような名称にしたのかということで、市長の再確認の答弁を求めます。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。              〔市長 片岡聡一君 登壇〕 ◎市長(片岡聡一君) 笠原議員の御質問にお答えをいたします。 当初、一括交付金と申し上げておりましたが、その代表者会議を開いた席上で一括交付金とは何ぞよという話になりまして、これは行政側、市役所が一くくりにして上からどんと渡すみたいなそういうイメージではないかと。あと一方で、自由枠、自由性がないと、あれは駄目、これは駄目、そういうことでこれが一括と言えるのかというようなことも相まって、それではそうですね、じゃあそれらを総合して一括などという行政用語はやめて自由枠ということで、それぞれの地域の方々が自由に使っていただけるということが分かりやすい名前に変えていこうと、そういうことで変えさせていただきました。 ○議長(劒持堅吾君) 笠原武士君。 ◆18番(笠原武士君) このテーマにつきましては、市長も冒頭の説明の中でこの交付金について触れていたということで、今回大きなテーマとして認識しているというふうにも考えておるんですが、担当課の方へ行きまして、地域づくりの交付金のマニュアルというのを、これは各地域に配っとると思うんですが、それによりますと、まずさっき市長が言っとった規制という問題でここに出ておりますのは、役員の報酬及びこれに類似する経費に充当してはならない、これは一般的なルールとして書いております。また、酒などを伴うような懇親会に充当してはならないと言いながら、次のページを見ますと、会計事務に関する報奨金として年間18万円、月に1万5,000円を限度に支出することができる。さらに、一部略しますが、弁当代を交付金から支出するものについては、年間計画に明記されている事業はオーケーですよと、また水路を守る会(環境活動)に関わる食糧費については地域の実情を鑑み、協議会で協議すると非常に言いにくいことを難しい表現で書いておるんですが、要は多少のことは認めようということで、ただ直接に飲み食いを奨励しますというようなことはなかなか書けないんで、こういう表現になったかと思うんですが、その辺の緩和部分についてもう一度答弁を求めます。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) もうこれは大変反省すべきところがあるんですけれども、1年前にこの一括交付金をスタートさせたときに、信用してなかったんでしょうかねえ。こうなったらどうする、こういうことに使われたらどうする、もうその心配事ばっかしがあって、分かったような分からないような箇条書きを並べて自由を束縛していった、まるで本当にこの間の会議のときに、くしくも代表者の方から全然自由がないという意見が噴出しました。それをもとに、それを撤廃してより自由度を増すような、そういう形にいたしました。物理的には担当部長の方からどう変えたかについて答弁をいたします。 ○議長(劒持堅吾君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(長江章行君) 命によりまして、私の方から御答弁を申し上げたいと思います。 基本的には、笠原議員が先ほどおっしゃったようなことでございますけども、今までは例えば交際費はできませんとか、あるいはまた食糧費は駄目ですよとか、あるいはまた工事請負費ができないとか原材料費とか、それから様々なものにできないできないということがたくさんありました。それを基本的にできますよということにさせていただいたものでございます。ただ、特に宗教上の教義を広めるようなもの、あるいは政治上、選挙の支持、そういったもの、要するにそういう法に触れるようなものについては、これはできませんというのは明記をさせていただいております。具体的に、例えば繰越金であったり、積立金であったり、そういったものも今までは25%以内までというふうにしておりましたけども、それも撤廃をしてなくしたということでございまして、自由度がきくようにこの度改正をしたものでございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 笠原武士君。 ◆18番(笠原武士君) なかなか細部に明文化することは難しい面もあるかと思って理解はしておるつもりでございます。 次に、交付金の本来の目的、これも先般から話が出ておるところでございますが、後ほどの資金の流用等の関係もありますので、もう一回何のために、地域の活性化であるとか、いろんな名目があると思いますが、再度この制度の本来の目的はどこにあるのか、答弁願いたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 安倍内閣になって色濃くなってまいりましたけれども、日本の国が地域に自主性を与えて、まち・ひと・しごとなどであらわされるように、地域の独自性を強め、その独自性あるものに担保していく、そういう仕組みに変わりつつあります。いわゆる口では優しいんですけれども、地域間の生き残りをかけたサバイバルレースだということです。 一方で、交付税がだんだんだんだん減額をされ、我が総社市も山手、清音、総社の塊の交付税から新しい総社の一本算定に変わっていき、10億円になんなんとする交付税が減らされていく。そうであれば、市役所をスリム化して地域に担っていきたい、その結果として地域の組織が活性化し、地域の考える力、自立性が高まっていく、そういうところが根本の目的であります。 ○議長(劒持堅吾君) 笠原武士君。 ◆18番(笠原武士君) ありがとうございました。再度の確認でございますが、先ほども申しましたように、町内のこの関係の会長とお話しした中で、何かこうメリットがあったんかと、我々のところは去年からやっとりまして、そうすると最初のイニシャルコストで20万円ほどいただいて、事務用の費用がさっき言った18万円ほどあったんで、それを各町内と相談してLEDの街灯を付けたと。従来であれば、街灯1個を作るのに1個の申請をするというのを1個ずつやっとったんですが、今度は交付金で自由度が増えたということで、町内合わせて約40個ほどまとめてやったと。従来ならば、40件ほど別々に出すところが一括で、しかも自由度がきいたということで喜んでおりました。そういう意味では良かったと。逆に、何が大変になったのというたら、特に事務的に慣れないということもあって、回ってきたお金を予算化して、それから最初の予定表を出して実績を作って、それから決算すると。それから、従来土木とかの関係は報奨金ということで土木委員が一括でもらっとったのをこれも町内の管轄下になっとんで、それも管理の対象になってくるということで、事務量も増えたけど、慣れればそうそういくかなあというような感じでございました。 次に、17地区あると今聞いとんですが、小学校は15ですけども、理由によって二つが分離しているということで、各地区で担当課に聞きますと、今年がスタートで横一線で皆さんそれぞれ頑張ってやっとりますというような表現をするんですが、もともとの生い立ちから考えて、それからいろんな小さいコミュニティの構成の割合を考えて、どこもが同じようなことはあり得んと思うんですが、17の地区の理解度といいますか、それから運用、これからのところもあるし、既に先発隊もやっとるところもあるんですが、現在のところ、この17地区のキックオフしたときの今の状態はどのようなものとして理解されているか、お聞きしたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 良かったり、悪かったりでございまして、僕はやはり協議会で出た、代表者会議で出た苦情みたいなのは、率直に申し上げまして、半分良くて半分がこの制度は良くないと言っているように聞こえました。ただ、これ担当部長に後もう一回答弁してもらいますけれども、担当者はそうでもないというような理解だったはずなんですが、僕は割とシビアに感じ取っていまして、なかなか厳しいぞというそういう認識はしております。 一方で、これも担当部長に答弁してもらいますけれども、割と独自性が出てきています。防災をもう一辺倒でやった地域であるとか、あるいは村史を、地域の歴史書を作ろうとか割と工夫によって地域を作っていこうという、そういうところもあるんです。ですから、僕はもう率直に答弁すると、半分の地域の方はこれはいいぞと、半分の地域の方は駄目だぞ、まだまだ、そういうふうに理解してると僕はそう感じております。 ○議長(劒持堅吾君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(長江章行君) 命によりまして、私の方からお答えを申し上げます。 まず、17地区における制度の理解度と実際の運用ということだと思いますけども、スタートに当たりまして、本制度開始以前に全部で180回ほどタウンミーティングを重ねさせていただきました。そういった中で、特に小学校単位での組織部隊で大小様々でございますけれども、特に大きな小学校につきましては、各組織間のつながりが薄かったり、あるいは当初は組織化も非常に行政としても難航いたしましたし、また地域の方々にも御苦労をおかけしたことは事実であります。しかし、このタウンミーティングを重ねていく中で、徐々にこの制度の理解は広がった、深まっていったというふうに考えております。これからの運用につきましては、各地区が良好に運用できるようにしっかり市の方でも先ほど午前中にもお話がありました新たに専門の嘱託員を雇用いたしておりますし、また人権・まちづくり課が担当課が一体となって運営に当たってはサポートをしていきたいと、このように思います。 特色ある事業ということで、この平成26年度から始めていただきました。特に8地区の方々の実績が出ておりますので紹介をさせていただきますと、例えば神在地区では防災パンフレットを自ら作成をしてくださったり、あるいは避難訓練でAEDを購入したり、あるいは文化祭りをしてくださったり、それからあるいは山手地区でございますけど、山手については青色防犯パトロールの方に回していただいたり、特にユニークなのは合併10周年を記念してタイムカプセルの埋設というものも行っておられるようでございます。さらに、3世代交流の活動、池田地区がやられたり、あるいはまた、これは25%まで積立てオーケーということで去年まであったわけですが、3年計画で池田地区の場合は各町内にガラス戸付きの掲示板を設置しようということで3年間積立てをして、それを整備をしていこうと、そういった各それぞれの地域づくり協議会で特色のある運営をされている、こういうことでございます。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 笠原武士君。 ◆18番(笠原武士君) 次に、自由枠交付金と言いながら、我々、特に私が担当しております、住んでおります北小学区の特性かも分かりませんが、土木費等を何となくひも付きの感がいまだに残っております。これは、ここへイベントも書いておりますが、イベントにつきましては、我々のところ、もう30年ほど前から夏祭りとか秋祭りとか運動会とか球技大会とか、町内会費を流用して、いわゆる自己負担で全部やっておりましたんで何ら関係ないんですが、土木と敬老会の関係は町内会の運営の中でも別組織みたいになっておりまして、今回約220万円ほど北小学区は一括交付金があるんですが、そのうち確か90万円ぐらいは土木費へ右から左、敬老会も三十何万円右から左ということで、これは形の上ではひも付きでないということになっとんでしょうが、どこの地区もどうしてもやはり今までの既得権的な考えで、土木なんかはある程度の枠を欲しいというのじゃないかなあというふうに感じております。これは、我々のところだけかも分かりませんが、担当部の方でどう理解されているか分かりませんが、そこで例えば自由枠交付金をスタートするに当たって、例えば土木委員の方だけで集めてとか、それから今敬老会の関係とか、今度は一括交付金の中へ入れますけども、今までの額を中へ含めますけども、使い方は皆さんのコミュニティ、自治会で調整するような性質のもんですから、増えることもあるかも分かりませんけども、減ることがあるかも分かりませんというような、例えば土木だったら建設関係の部門とかで、そういう説明をさせていただいとんかどうか、まだ我々のところ、よく行政用語で言う激変緩和的になったらちょっと難しくなるだろうということで、土木と敬老関係は手を付けずに右から左にまだ運用してます。この辺についての、スタート段階でのその辺の関係者への説明はどうされたか、お聞きします。 ○議長(劒持堅吾君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(長江章行君) 土木担当、それから敬老会等でございますけども、特に土木担当さんが今まで推進してくださっていた道路・水路を守る会というのがございまして、これは道路、水路の延長、それからため池の個数によってそれぞれ各地域にそのまま踏襲して落とさせていただいてるという実態がございます。この制度が始まります昨年のときに、以前に各土木担当委員さんに集まっていただいた折にその辺の話は説明をさせていただいております。また、それ以外にも先ほど言いましたように、各地区へ出向いて行って180回のタウンミーティングの中でも土木担当委員さんもお見えになっておられましたので、そういったことも含めて、あるいはまた個々にも何回もその辺のお話はさせていただいたということでございます。 ただ、議員御指摘のように、ひも付きで前例に倣ってそのままいっているというところもありますし、あるいはまたそれを一部削減をしてほかの事業、ほかの活動の方に回しているというところも実態としてございます。したがいまして、これは必ずしも配分どおりに地域の活動に充当しなくてはならないものではございませんで、地区によっては先ほど言いましたように、話合いによって他の所轄等へ転用している事例も多々ございます。その辺は、また地域内でしっかりと御協議をしていただき、交付金を有効に活用していただければというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 笠原武士君。 ◆18番(笠原武士君) お聞きしました。土木委員等には説明をされているということでございますが、聞くところによると、我々の北小学校以外にも土木委員の方が余り減らされると活動ができないとかというようなクレームがあったやにも聞いております。先日、議員仲間の塩見議員の方が清音の三因地区と言われましたか、あの地区でちょっと話を聞いたんですが、土木委員をあそこは区というのを作って区長にしといて、いわゆる区の中のいろんな仕事と区長は関連しとりますから、余り土木のことだけに固執しないように合併のときにシステムを変えたと、なかなかええことやっとるなあと参考になればと私も思っておるんですが、いずれにしても、我々のところも含めまして、これからはどこの予算だというような感覚をなくして、重要案件を先に町内全体でやっていくという形に変えていこうと思っておるところでございますので、また協力できることがあったらお願いしときます。 次に、国の先ほど市長も触れましたが、合併の激変緩和の時期も過ぎて約10億円ほどの交付金が減るということでございますが、心配しとるのは各地区ともそれにスライドして自由枠交付金も減ってくるんだろうかなあというようなことで、まだ先のことというてももう目に迫っておるんですが、そういう質問もございました。これについての答弁を願います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは、国から交付税が減っても我々は市民の生活レベルを守るというたてりでやろうとしてるわけですから、交付税が減ろうとも総社市の自由枠交付金は減らさないんだと、そういう決意でやろうということであります。 ○議長(劒持堅吾君) 笠原武士君。 ◆18番(笠原武士君) 大変な時期ではございますが、行政の方のやりくりで是非交付金については配慮願いたいと思っております。 それから、総社小学校区とか常盤とか先ほどもちょっと話に出ておりましたが、大きいところでは私の聞くところでは40ないし50の小さいコミュニティを抱えとるということでございます。私のところ、北小学区は一番大きいのが泉東という町内会で、これは530ちょっとぐらいの戸数です。それから、中には県営住宅の一部の教員職員関係では10戸以下のところもあります。これをトータルとして八つの町内会、8町内会と呼んどんですが、30年以上にわたってメンバーは変わりますけども、同じような活動をしてきました。先ほど言いましたように、秋祭り、夏祭り、運動会とか球技大会とか、そういうことで名前も顔も大体主要メンバーは分かっとんですが、それでも予算の中の土木とか敬老会関係は今までが一体でなかったもんで、国のいう、市でいう激変緩和も考えて今回は手を付けてないというのが実情でございます。先ほども言いましたが、220万円もらう半分ぐらいはもうそれにいっとります。先ほどの常盤小学校と総社小学校ですが、資料でいただいたのを見ますと、総社小学校で人口で約1万3,000人、常盤小学校が1万1,500人、総人口が6万7,800人ほどですので、大体全体の36%、アバウトで言うと40%をこの二つで占めとるわけですね。ここが先ほど市長が言ったような本来の目的どおりに活動してくれないと、我々のような小さいところがある程度いっても、この本来の目的自体は達成されないと、この成否もかかっておると思うんですが、ただなかなか行政がそこの中へ入ってやるということも地域に任せとるという立場上できにくいと思うんですが、ただ現実問題として、たくさんのところは動きにくいというのを話にも聞いておりますし、何かそういうことで配慮されてることがあったら教えてください。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 総額1億円弱の全体の自由枠交付金の予算を地域配分してやるわけでございますが、僕は本当に最初総社小学校区、常盤小学校区、これが果たしてできるだろうかと。この自由枠交付金制度を開始するに当たって、この両マンモスが立ち上がってくれるんだろうか、この両マンモスがノーと言われたら、途中で引き返すかなぐらい、どうだろうと思っておりました。その前のハードルとして、幾つかありました。例えば、服部と三須の問題、あるいは久代と山田の問題、これを分けろと、分けないと、そういう問題も幾つかありましたけれども、この4月1日から全ての学区で進んできた、スタートしたということは、まずほっと一安心というところです。ただ、これからが問題です。常盤小学校区なんかは午前中言いましたけれども、組織率51%で、総社小学校区も6割前後、それ二つ足して36%でありますから、ここをどうやって佐田消防長部隊と一体化して総合政策部長が各地域の問題を洗い出ししながら均等配分していくという、それをこれから精度を高めていきたいと思っております。思いをちょっと長江部長から答弁いたしますが。 ○議長(劒持堅吾君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(長江章行君) 私の方から御答弁をさせていただきます。 市長からもありましたように、常盤小学校区、それから総社小学区、非常に大きな人口でたくさんの町内も抱えていらっしゃる地域、本当に皆さんが御理解をしていただき、また骨を折っていただき、スタートできたということでございます。いずれにしましても、今は各町内会をグループごとに分けた形で支会というような形を作って今スタートしております。そういった形で、様々な工夫もしながら、今回スタートしていただきました。この地域づくり協議会の会長さんをはじめ、本当に真剣に取り組んでいただいております。したがって、私たちもこれからしっかりサポートをさせていただいて、更に運営がまた発展をしていけるようにしっかり共々にやっていきたいと、このように考えております。 以上でございます。 ○議長(劒持堅吾君) 笠原武士君。 ◆18番(笠原武士君) 答弁ありがとうございました。 次に、先ほどの環境のところとかイベントのことにも触れるんですが、負担割合ということで、例えばイベントについては以前も申しましたけども、我々のところでは以前から内部資金といいますか、自己調達しとったんで何ら関係ないんですが、土木の方の関係では報奨金という形で土木委員が市からもらった金の範囲内で消化していると。また、案件によっては市の土木課へお願いするというような形で処理しておりました。その金額は大した額ではないんですが、目に見えないところで例えば町内会では環境という内部組織がございまして、そこではのり面たくさん結構ありますんで、それを買うのに市からもらう報奨金の3倍も4倍も、40万円、50万円と金を使ってのり面の清掃なり草刈りをやっとります。こういったこと、それからイベントについては我々のところも全然収入としては市を当てにしていないと。そういうことで、他地区の内訳が分からないんですが、そういう環境面でやるような仕事も市からも幾らかは土木担当の仕事としてやっとんですが、その数倍以上は町内の費用でシルバーにお願いするとか、地域の別のグループにお願いするとかで予算を立ててやっております。それから、イベントでも当然イベントの費用として出資されとる地区もあると聞いておりますが、こういった表に出ないことで一括交付金という形で今回全部掌握されたわけですが、内在するそういう問題があるということは市長は認識されておるでしょうか。また、どう感じますか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) これは様々な不公平感があって進められているということは深く認識しております。それぞれが各地域の中で自腹でやっていた部分は増額されないで、別枠でやって市単独事業でやっていたものが増えていくという不公平感、逆にずっと分けてくれたらいいのに、ひっつけられて使い道の用途が何となく使いづらくなったとか、そういうこともよく分かっております。ただ、そこをやっぱり乗り越えて、ちょっと我慢していただくところがあるかもしれませんけれども、乗り越えていきたいと思っておりますので、是非御協力を賜りたいと思っております。
    ○議長(劒持堅吾君) 笠原武士君。 ◆18番(笠原武士君) ある程度内容は理解して言っとるつもりなんですが、おのおののコミュニティに特有の問題もあるし、歴史もあるし、ただ急には変えられないとは思いますが、行く行くはやはり、もし本来ここで何もなくて各コミュニティに必要なお金を必要な割合でということになると、内在的に持っている必要なお金も全部吐き出して市からもらっとる金も吐き出して、それをアベレージで出していくというのが、そうするとまた別な交付金の体系になっとったと思うんですが、これ今更言っても仕方がないんで、理解さえしていただいとれば、それに向かってまた内部で調整していきたいとは思っております。 次に、これも先ほど話がありましたが、どうこう言っても先ほどの常盤小学校、総社小学校グループではないですが、全体がある程度良くならないとこのシステム自体が達成できないということでございまして、恐らく先ほど部長が言われたように、先行の8地区ですか、それとこれから始まるところとかなり温度差もあるし、これからもそれはなかなか抜けないと思うんですね。我々のところも含めて勉強もしていきたいということで、これから後も今キックオフのときに一回関係者が集まって話合いがあったというのは聞いとんですが、例えば会長と、特にメインが事務局になると思うんですが、会長と事務局長ぐらいは各地区で集めて、それの他地区の状況とか、現在の自分のところの問題点とか、全体を上げるという大命題のもとに年に2回ぐらいはそういうことで何かやってないと、ほっといたらいくもんではないと思いますので、活性化を図るべきと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) おっしゃるとおりで、それを年に2回これから4月と10月に行ってまいります。その事務局長を含めるかどうか、また検討しますが、多分そっちの方がいいんじゃないかなあとは思います。お互いが意思疎通し合いながら、行政と自由枠、それから自由枠同士、17地区の意思疎通と、それをやると、恐らく多分使い道が変わってくるんだと思いますし、独自性も高まっていくんじゃないかなと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 笠原武士君。 ◆18番(笠原武士君) ありがとうございました。 この件について最後に、いずれにしても現状から良くなっていくことが大切だと思いますんで、十分現状のまず状況といいますか、分析して、できれば点数付けぐらい、評価点ぐらい付けときまして、1年後に何点になるかというようなことで、それがなかなか抽象化して点付けが難しいかも分からんと思うんですが、何もしなかったらそのままだと思います。下手すると、悪くなっとるかも分かりません、また同じことを1年後にお聞きする機会もあると思いますが、あのとき言っとったのが何点上がったよと、何%達成できたよということがお答えできるように是非頑張ってほしいと思います。 じゃあ、次のテーマに移ります。 もう一件、忘れとりましたがこの件で9番目に、先ほど言ったようなことで、一年一年やっていくんですが、これから正式にはキックオフした段階で先ほど来言っとるように、手を打たなくては進歩ないと思いますし、かといって行政が余り入り込むべきことではないところもあると思います。そういったことで、今年の今年度特に自由枠交付金、一応キックオフしたわけですが、何を重点項目にやっていこうかと考えられておるのか、市長なり担当部長なりの意見を聞きたいと思います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 今年二つありまして、一つ大きく言えば、合併10周年を迎えまして、本当の意味での総社の一体化、山手、清音、そして旧昭和町、これを含めた一体化をどうやって自由枠交付金の中に反映させることができるか、これはかなり難しいテーマでございましたんですが、今年度からいろいろ御意見はございましたけれども、山手、清音と旧総社側を合わせましょうと、将来的にも合わせていきましょうということで御理解をいただきまして、昭和もですね。これまで、清音清流まつりにおいては市の直轄枠でやっておりましたが、この金額を合併させて自由枠交付金の中に含み、更に御理解をいただいて全体でちょっとお値段を下げさせていただいております。さらに、山手のお祭りなども一体化しました。あるいは、昭和地域におきましては、やまびこまつりなども自由枠交付金の中に含めて昭和の中でお使い願いたいというように合併10周年を機に自由枠交付金のバランスをそろえようとしているというのが特に重点事業であり、更にそれを助長させるものとして、本当の意味で自由に使える、本当の意味で繰越しを許可している、自由度を高めていくというのが今年の2大テーマであると思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 笠原武士君。 ◆18番(笠原武士君) 先ほども言いましたように、目標を何らかの形で具現化していくために栁澤さん、政策部共同の総合計画の準備中だと思いますんで、そういうことも何らかの形で触れていただいてターゲットにしていただいて、あとフォローアップはどうしてもスタートしてもフォローアップをやらないと甘くなってきますんで、それができるような体制を構築しといてほしいとお願いしときます。 続きまして、今の栁澤部長のところの総合計画についてでございますが、第1次の総合計画というのがまだ終わっておりませんが、今年度で終わると聞いております。これについて、反省という意味も含めまして、総合計画は確か10年でございましたね。10年で前半5年、後半5年に分けて見直しも後半はやっていくと。また、各部の方もこの間から一通り回らせてもらったんですが、マスタープランであったり、ビジョンであったり、いろんな名前で各専門的なところでいろんな実施のストーリーを書いた書類がございます。それと、3年ごとの実施計画で1年ごとのローリングと、こういったことで総合計画を作るわけでございますが、聞くところによると、10月末に一応予定されとるということで、ちょうど例の倉敷の広域関係の資料づくりも一緒の頃なんで大変だと思いますが、是非お願いしたいと思っております。 2次計画を作るに当たって、前のことは担当部長、栁澤さんも知らないと思うんですが、1次での計画での現状分析といいますか、結果をフォローしてそれが当然2次計画に反映されるべきものだと思います。ということで、第1次の計画を振り返って、ちょっと細かいことはこの場では全部言えないと思うんですが、どのような感想をお持ちでしょうか、市長、答弁願います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 実に201事業ございまして、そのうち全く手付かずというのが6事業ございます。これから達成できたもの、できなかったものありますけれども、おおむねよく頑張ったという認識ではおりますが、ちょっとトピックス的な具体的なことについては担当部長から答弁いたします。 ○議長(劒持堅吾君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(栁澤泰洋君) 命によりまして、私の方から御回答させていただきます。 第1次総合計画の目標達成度でございます。これ、実は昨年度全庁的に調査をさせていただいております。その調査の結果でございますけども、先ほど市長からもございましたが、おおむね大体100点満点中76点というような結果が出てございます。また、手の付かなかった事業につきましては、先ほど市長が御答弁したとおり、201事業中6事業ということでございまして、この中では例えば健康福祉情報システムの一元化というような福祉に係るようなものもございますが、こういったことも残りまだ1年ありますので、着実に実施していきたいというふうに考えております。 また、満足度も同じように市民に昨年度アンケート調査をしております。その中で、46項目を設けて、満足ですか、そうではないですかというような質問をしておるんでございますが、46項目中40項目にわたって満足であるというような回答も得ておりますので、市長答弁されたとおり、まずまず成果が上がっているんではないかというようなところではございます。 ただ一方で、満足ではないというような点で、例えば医療体制の強化ですとか、更に福祉を充実させてほしいですとか、そういったところがアンケート調査として出ておりますので、そういった点を新しく今検討しております総合計画の方にしっかりと反映していきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(劒持堅吾君) 笠原武士君。 ◆18番(笠原武士君) 分かりました。そのような1次の総合計画を2次の方にどのように連動していったかということもまたお尋ねする機会があるかも分かりませんが、たまたま私総務文教担当でございますので、何かお聞きすることがあると思いますので、よろしくお願いします。 それから、今現在総合計画を作るに当たりまして、関係の各企業とか市民団体とかいろんな意見を調査しているというふうに聞いております。そんな中で、常々思っておるんですが、市の現状の仕事を推進している職員の意見も何らかの形で、今回ちょっと時間的に難しいと思いますが、取り入れるべきかと思っております。日々自分がやっている仕事を通して、ここはこう変えたらいいのになあというのがいろんなセクションで持っとると思うんですね。 それから、市の職員、私企業出身でございますが、一般企業と比べても一定レベル以上の人材を集めておるというふうに思っております。したがって、ともすると今までが上意下達といいますか、言ったことを文句なしに聞いとればいいというような、別にそんなことを口に出して言っとると思えませんが、そんな雰囲気が感じられます。ですから、同じようなもし結果、例えば市長や部長とかが集まって決まったことと、それから一般職員、課、係の上がってきた答えが同じターゲットが決まったとしても、実施の段階でやはりそれに対する意欲、モチベーションは変わってくると思うんですね。という意味で、是非いろんな機会を捉まえて職員の声を反映してほしいと思うんです。そんな中で、今総合計画と申しましたが、本来ならば一般的に考えて大前提の総合計画をこれから栁澤部長のところが作るのがあって、それを受けてマスタープランなり、ここへ水道のビジョンという名前で載っとりますが、福祉の方の計画もございますし、これはこども課のときですか、まだ生きとりますが、子ども・子育て支援の事業計画とか、男女参画のプランとか、これがまたおのおのスタートと終わりのタイミングが違うんです。例えば福祉ですと、平成27年から平成29年、これ国が決めとんですから、3年ですよね。総合計画は5年、そうすると、3と5の最小公倍数の15年に1回は順繰りに回ってきますけども、どちらかがタイムラグが当然生じます。それから、教育関係の教育振興計画ですか、教育長、これも今年中にぼつぼつ手を付けるんだと思いますが、こういったものもまた別に作っとんです。水道なんかは平成21年から平成28年のものでございます。それから、下水はまた別の期間があります。ということで、本来ならば私も何となく錯覚しとったんですが、総合計画がばんと決まって市長以下の意見がそこへ反映されて、それを受けて各部が自分のところのプラン、マスターなりビジョンを作って、それから3年の実施計画、それからローテーション、ローリングをやると、こういうストーリーかと思いますけども、実際には先ほど言ったように、既に今回の総合計画に対して、例えば保健福祉ですと、今年からスタートしとります。ほかのところも同じようなもんで、その辺を恐らく今栁澤部長のところで各担当の課長なんかを呼んでバッティングしないように、言葉は総合調整的なことをやっとんだと思います。しかし、行政を止めるわけにはいきませんので、例えば各部で話をしたんですが、総合計画がもしできて、それを各部でそしゃくして次に自分たちの案を作るというたら半年ぐらいすぐたつ。その間、行政を止めるわけにはいかないと。それから、国が決めとる先ほどの高齢者云々計画もこれ国が決めとんで、このとおりに3年でやらなくちゃいけない。それから、水道なんかも決まったものがあると。こういうものも何か調べると、国が決めとる必置義務のものとやった方がいいなあと、例えば教育の振興計画なんかはやった方がいいなあに属しておりましたが、私の勘違いかも分かりませんが、いろんなもんがあります。そういうことで、今言っとりましたいろんな時期があるんですから、その時期を捉まえて担当の職員さんにはやる時期は決まっとると思いますんで、それに向けて1年ぐらい前から今の仕事で自分ところのマスタープランなりビジョンに反映させることはないかという今のチーム編成を適当に考えて、タスクワーク的にやってもらえれば、少しでも自分の意見が反映されたとなると、やはりやる気といいますか、ベクトルも上がってくると思いますので、是非お願いしておきます。この件について、市長どのようにお考えでしょうか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) それはそのように、特に若手の職員などの意見を酌み取る仕組みは作ってあるんですが、40人ぐらいの若手のチームを作っておりまして、それらの声を聞くということと、今回総合政策部長の傘下で各部持ち寄りでそうじゃ総合政策会議というのを設置いたしまして、ここで横串総合会議をやっていこうと思っております。本当に、これも二重行政以上、三重行政、四重行政で、これどうなりますか、本当。これにまた県が入ってくるんですよ。どうなんですかと思いますね。これ総合計画を作りたいんですが、例えばこれからLRTの議論をしていく中で、あそこら辺の色塗りを考えたときに、都計マスタープランというのがある。これまた更に県との相談しながら、国交省とということになっていくので、なかなか総合計画といえども自分の色を塗りにくいという、そういうジレンマもございますけれども、そういう中でそれぞれのチームチームが練りに練って若手の職員などを中心として一冊の総合計画、しかもてし、てしというのは方言かもしれませんが、業者に頼まないで作っていきたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 笠原武士君。 ◆18番(笠原武士君) いろんなところの関係があるのは分かります。また後で出てきますが、例えば都市のマスタープランというのがありますが、もう5年前にあそこの市長がいつも言われる県立大学の前の色塗りやこうできとりますね。担当課へ行って、何も変わっとらんのうと言うた覚えがあるんですが、なかなか言えばできるというもんでもないし、言わにゃあできんし、難しいところがあると思います。 それから次に、ちょっとタイプの変わる質問なんですが、どうしても数字とか仕事に追われて心の潤いとか安らぎがなくなってくる時代かと思います。という意味で、文化振興ということに総合政策でも前も話には乗っとったと思うんですが、力を入れてほしいなあと思っております。例えば、今仕事で皆さん、父親は仕事に追われて母親も仕事に出て行って子どもはかぎっ子で、または学童保育へ行ったりというようなことで、そういう無味乾燥とは言いませんが、そういう条件が出てきておりますし、それから成人で目を向けますと、我々の年代かちょっと下ぐらいで団塊の世代で仕事を離れて、バーンアウト現象で心に空洞ができておると、そういった人に安らぎを与えるためにも、こういった文化振興というのは非常に重要かと思っております。 ちょうど、今来るときに寄った市の市民ギャラリーで今日は写真をやっとりました。あれは清音の写真展で15人ほどでいい作品が出とりましたが、これらを決めるというか、文化振興は二つの方法論があると大きくは思っとんです。一つには、例えば倉敷の大原美術館みたいにモネの睡蓮とかゴッホとかセザンヌとかああいう超一流を集めて見てもらって安らぎを感じてもらうとか、それから以前総社市でやっとりました雪舟さんを顕彰して墨彩画展、あれ幾らかけとったんですか、2年にかなりの額をかけてやっとりましたけども、あれなんかでも日本画の最高峰の日展に当選か入選するような人が出してきて、ちょっと我々の市民レベルよりもずっと上のようなことを以前やっとりました。それから、書道の面では高木聖鶴先生がおられますが、これたまたま総社市在住ということで別格といたしまして、こういった一流を目指すという志向と、それから先ほど言いました市民ギャラリー的な市民レベルの参加型ないし参加による、またそれを見ることによる癒やし型というような方法もあると思うんです。今、先ほどの市民ギャラリーでは写真展をやっとりますが、よくあっこで私見たのは、カルトン展といって総社市では絵のトップクラスですが、岡山大学の特美を出た方5人で編成した絵の展覧会とか、また市民会館では温羅太鼓、それからコーラスではこぶ、こういった、ほかにもたくさんあると思うんですが、かなり庶民レベルではハイクラスの活動もたくさん総社市にあります。それから、先般美術祭ですか、各地で造形美術の展示会をやっとりましたが、これも超メジャーではありませんが、非常にいいものがたくさん屋内、屋外にあったと参考になったと私も思っております。 そんな中で、私今の総社市のレベルといいますか、置かれた立場から考えると、第2のタイプ、市民型の参加型の、少しその中でも頑張ってやれるようなものを広く参加してもらって楽しんでもらう、こういう場所なり、それから費用に力を注ぐべきと思っておるんですが、メジャーよりも。これについて、市長お考えがあったらお願いします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 総社芸術祭を3年前からやりまして、隔年でやってまして、今年が第2回を迎えまして、さきのお話の中で、ああこれだなあというふうに思ったんですが、今回オペラをやりました。これは伊藤宏恵さんというドイツで活躍の、ドイツの市役所で勤務しながらオペラをやってるドイツ界でも非常にトップアーティストであります。急遽帰国していただいて、男優の柾木さんなんかも含めて、ソリスト6人プラス地元のこぶ、あるいはジュニアの合唱団、市民参加型オペラをやりました。これはやっぱり総社で初めてのオペラでございましたが、市民が参加してオペラができるのかというふうに思っておりましたけれども、これできるなあと思って、これはこれからの総社の芸術文化の在り方として一つの道だなあと思いました。一方で、例えばフォークダンスの会であるとか、大正琴の会であるとか、今日の市民ギャラリーの清音の写真愛好家の方であるとか、結構アマチュア、総社の中で頑張ってくれているので、それはそれで公民館まつりなども含めて今までどおり参加型のものは我々行政としても応援していきたいと思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 笠原武士君。 ◆18番(笠原武士君) 先ほどオペラの話も出たんですが、私も最後の頃買いに行ったら、最初は余って困るから買ってくれ言ようたんが、全然なかったですね。うちも家内だけ行って、私は後で話を聞いたような状態ですけど1,000人のところが立ち見席も入れて千二、三百人というようなことで、総社にはない活況だったということで非常に評判が良かったようですね。 そういうことで、いわゆる今総合計画の中の一環の話ですが、栁澤さんのところでも文化芸術についても一考を是非お願いしたいと思っております。 次に、先ほど加藤議員からの宿題のところでございまして、前回の総務文教と経済水道の合同の委員会をやったんですが、山手の方へ産業部を持っていくということで、これさんざん評判が悪くて、もう市長もお聞きのとおりでございます。7月1日に実施したいということで、資料を見ると1行だけ移転の計画についてという1行がございました。その席でも皆さんから出たんですが、日程表もない、図面もない、必要金額もない、何もないと、まさに思いつき行政の何ものでもないというような酷評でございます。先ほども加藤議員からも話がありましたが、この件について、まず余り評判が良くなかったんで、もう一度答弁願います。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) いろいろありますが、いろいろなんです、これ。僕らがスピード感を持ってやるということと紙一重みたいなところがありますが、私としてはこの本会議場で出てきた質問に対して、こうしますという答弁をして、それを一刻も早く現実化したいということでどうですかというふうに投げ返したつもりが、思いつきというふうになっていくんですけれども、これはどこの場面でもう一回練る作業があったら良かったんだろうかなあとは思いますけれども、限られた建屋の中でこども夢づくり課とこども課をワンストップ化させて、分かりやすさと子どもを育てていく場所、これからよく相談しながらやりませんか。いずれにせよ、3階にこども夢づくり課があって、そこはエレベーターはありますけれども、あのちっちゃい子を連れて3階まで上がるよりも、1階の部分で総合的に子どもは全体で受けることができる仕組みづくりというのをどうやったらできるんだろうかと一生懸命考えたら、そういうことになったわけでございますけれども、もう一回練り直して総務文教委員会からもう一回議論して、どういう形になりますかねえ。だけど、それはでも急務なことなんでやっていかなければいけないと、そう思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 笠原武士君。 ◆18番(笠原武士君) 時間も迫ってきましたんで、手短にやりたいんですが、今市長が言われるクイックにやるというのと、深く考えてやるというのが相反するようで難しいし、これバランス感覚だと思いますね。それと、何らかの形で事前に市長が議会にも投げかけ、相談して、あら片岡さん変わったなあというようなひとつ実績を作らんとなかなか払拭できんと思いますなあ。 以前、市長は確か富山市の森市長さんですか、来られたときにコンパクトシティーの話のときに、総社市はコンパクト化は目指さないと、さっき加藤さんが言っとった、人が言うたらそのとおり言わんという反射的に言ったのかも分かりませんが、総社は各地区で昭和なり、川西なり、山手、清音も含めて皆元気になってもらって、トータルで総社は活性化すると、これが目標だというお話でございました。先ほど質問の中にも、思いつき行政と言われないためにもストーリー性を持たせるという意味で、関連つけるということですね。例えば、今清音に上下水道課が行っとりますね。今度どうなるか分かりませんが、産業部が山手の方へ行くとして、昭和の方もぼつぼつ家ができるから、何々部が行った方がちょっと活性化するんじゃねえかと。川西もちょっと元気ないぞと、新本の支所の辺に何か持っていくかと、残ったら総合政策部の栁澤さんと難波部長のところの総務ぐらいしか残らんようになってしもうたという笑い話じゃないですが、こういう一つのストーリーの中で市長が決められたわけでもないんでしょうけども、そういう一連の今回の件について、山手の産業部の件について発想はどうだったですか。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) やはり、我々は耐震化ままならない総社市役所を建て替える必要があります。ただ皆さん、平成31年に起債のピークを迎えます。返還の実質公債費比率がピーク、これは何かというと、きびじアリーナ、それから4車線道路、いわゆる国体関連の予算の返済ピークが平成31年に来るんですよ。その前に、僕らは総額30億円を超えるような最終処分場の建設に入ります。平成29年、平成30年と総社小学校の建て替えに入ります。今、議論されている学校給食調理場の新設に入ります。そのときに、やっぱりどうしても市役所の建て替えってもうちょっと待ってくださいと言わざる得ない。ただ、市民にはサービスを提供し続けなければならないので、建て替えるまではちょっと右に曲がったり、左に曲がったりしないといけないんですよと。だけど、最低第2次総合計画の中では建て替えというのを目標に置きたいと。その中で、それまで例えばもう10年後を目途にした場合、合併20周年の年に建て替えましょうと、そういうふうに目途、それが正しいと思いますけれども、そういう目途を作って、10年間やりくり算段どうやってやるんですかとしたところ、それまでは大変申し訳ないですけれども、一時は山手に振って、一時は清音支所に振って、ここにどんと新しい城ができたら、それらを総合して新しいワンストップ可能なフロアを新庁舎で事務事業が行われると、それは大変美しい世界であろうと、そういうストーリー性を持って今回の山手移転というのを私は考えたいというふうには思っておりましたが、それを言うと、またこれが思いつきというふうなことになってもいけませんので、これはもっと大きな話になりますから、よくよくこの議場で議論しながら委員会でもんでという話になろうと思いますけれども、ただそういう将来建て替えというのをいつかしないといけないんです。だけど、それまでの間、市民をほっとけますか。だから、玄関も応急処置しましょうと、トイレも直しましょうと、それから山手、清音にも迂回させてフロアを作っていきましょうと、そういうストーリーの中の今回の思いつきであったと。思いつきと言われることであったとですよ。間違いました、今。そういうことだと。 ○議長(劒持堅吾君) 笠原武士君。 ◆18番(笠原武士君) 思いつきの説明をしていただきまして、ありがとうございます。 ただ、実際問題、関係者とも一部話ししたんですが、実際例えばここで産業が山手へ行って、水道部も行っとりますけど、いざ今度は返す段になると、既得権とはいいませんが、なかなかこれまた難しいですね。やると決めるときに、次は持って帰るよというようなことでも担保しとかんと、せっかく新しいフロアができた、中へ入るもんがないというんじゃ、また本末転倒になりますので、総合計画の方でも十分考えといてほしいと思います。 最後に、これも先ほど加藤議員の方からありました3期目の出馬を市長表明されまして、それで先ほどの1期の総合計画との関連じゃないですが、2期目を反省してここがやり残しているので3期目に是非やりたいというようなストーリーで、先ほどちょっと加藤さんのごり押しもあって話が少なかって申し訳なかったんで、最後に出馬の3期目、セカンドステージに対する思いをもう少しお願いします。 ○議長(劒持堅吾君) 市長。 ◎市長(片岡聡一君) 反省は、様々な決断がありました。ありましたが、僕は総合計画の中でも言ってるんですが、弱者政策とソフト政策、この部分においては、こつこつこつこつこつこつ積み重ねていけた部分は多くあったと思うんですよ。障がい者の千人雇用であるとか、雪舟くんのシステムであるとか、地食べのシステムであるとか、今回の自由枠交付金の話であるとか、ごみ袋の有料制であるとか、相場制であるとか、子どもの子育て王国であるとか、様々弱者政策を中心にソフトをやってきましたけれども、やっぱりどうでしょうか、総社小学校の建て替えまではジャッジしましたけれども、その分母の弱者政策、ソフト政策の上にある都市像、新しい都市の形に対するジャッジというのができていない。これをこれからやるということです。ソフト政策の上に、いよいよまちの形を乗せていく、この決断です。これは、まさしく吉備線のLRT化の是非、そして今では医療問題を封印してました。今回、栁澤政策部長が市民のニーズは一体なんですかと、いまだに医療問題というのはくすぶり続けていると。じゃあ、新病院というのはどうなんですか、地域連携やりますよ。倉敷中央病院と川崎医科大学附属病院とやっていきますけれども、そうじゃない本当の意味での2次救急程度のものを総社で持つ必要があるんじゃないんですか、あるいは娯楽施設、この吉備線のLRTを軸にして、その沿線の景色、その新たな都市像という強いリーダーシップ、まちを作っていく、これがこれからの総社市に最も必要なジャッジになってくると思います。それには、更に南北道の軸づくり、これをどうジャッジしていくか、学校給食調理場をどこにちりばめていくか、美術館は作るんですか、これ10億円を超える仕事がばんばん出てきますけれども、だけどその領域に我々はあえて突っ込んでいく。あえて決断していく勇気を持つ。これがもう今必要な最たる部分です。逃げないで、そこを決断していく、これができますか、これを市民に問うていくというのが我々これから議会の皆さんと執行部が本気でやり合っていくというのがテーマだと思います。ただそれを言うと、市役所の建て替えってちょっと後になる。ですけれども、それさえも避けては通れない第2次総合計画のそれはみその部分だと思いますので、そこをこのソフト政策の上に、この土台の部分というのはだんだんできつつあると思いますけれども、その上に書く都市像、その絵というのがサードステージに向けた新たなテーマだと、そう思っております。 ○議長(劒持堅吾君) 笠原武士君。 ◆18番(笠原武士君) ありがとうございました。セカンドステージの反省とサードステージに向けた抱負を聞いたところで、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(劒持堅吾君) 以上をもって、本日の日程は終了いたしました。 6月5日の本会議は午前10時定刻に開議いたしますから、全員の御出席をお願いいたします。 本日は、これをもって散会いたします。              散会 午後3時45分...