井原市議会 > 2021-03-05 >
03月05日-04号

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  1. 井原市議会 2021-03-05
    03月05日-04号


    取得元: 井原市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-14
    令和 3年 2月定例会        〇令和3年2月井原市議会定例会会議録第4号・令和3年3月5日(金曜日)              議  事  日  程              午 前 1 0 時 開 議 第1 一般質問              ~~~~~~~~~~~~~~~              本日の会議に付した事件 日程第1 一般質問              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前10時   開議 ○議長(坊野公治君) 皆さんおはようございます。 ただいまのご出席は19名でございます。 これより本日の会議を開き、直ちに日程に入ります。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(坊野公治君) 日程第1 昨日に引き続いて一般質問を行います。 しばらく休憩します。              午前10時   休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前10時1分 再開 ○議長(坊野公治君) 休憩を閉じて会議を再開します。              〔議席番号偶数議員議員控室へ移動〕              〔4番 山下憲雄質問者席へ着席〕 ○議長(坊野公治君) まず、4番 山下憲雄君。              〔4番 山下憲雄君登壇〕 ◆4番(山下憲雄君) 4番 山下憲雄です。 通告に従いまして、ご質問をさせていただきます。 私の質問は、ふるさと納税に関する取組についてでございます。 人口減少に加え、新型コロナウイルスの影響により、財源の確保はますます厳しくなると予測されています。本市の安定的な行財政運営財源確保は欠かせないものであります。財源確保の重要な手段として、ふるさと納税の活用はどの自治体でも取り組まれております。ふるさと納税は、財源確保地域活性化への効果は大きいものと考えます。本市ではふるさと納税にどのように取り組んでおられるのか、以下の4点についてご質問をいたします。 まず、過去3年間における我が市のふるさと納税の寄附の実績額及び今年度の状況についてお伺いをいたします。 次に、ふるさと納税の寄附者を増やすための取組についてお伺いをいたします。 3つ目に、ふるさと納税の募集の手法としてクラウドファンディングに対する取組についてお伺いをいたします。 最後に、ふるさと納税が個人であるのに対して、企業版ふるさと納税を活用する事業の実施についてお伺いをいたします。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) 皆さんおはようございます。 それでは、4番 山下議員さんのふるさと納税に関するご質問にお答えをいたします。 ふるさと納税は、納税者が生まれ育ったふるさとや応援したい自治体に寄附をするという形でその自治体に貢献する仕組みで、その仕組みを通じて地域が活性化することを目的にするものであります。 まず、1点目の過去3年及び今年度におけるふるさと納税寄附実績についてであります。 寄附件数寄附金額を申し上げますと、平成29年度は580件で1,587万5,000円、平成30年度は872件で2,294万1,000円、令和元年度は687件で、金額は同額の2,294万1,000円、令和2年度は1月末現在で901件、2,824万2,000円であります。 次に、2点目のふるさと納税の寄附者を増やすための取組についてであります。 本市では、ふるさと納税を平成20年度から実施しておりますが、平成27年度からはふるさと納税がより魅力的になるように返礼品の拡充を行うとともに、寄附者が返礼品を選択することができることとし、平成28年度からはふるさと納税ポータルサイトからの申込みの開始やクレジット決済を導入し、平成29年度からはさらなる返礼品の拡充を行うため、公募による地場産品の募集に取り組んできたところであります。令和2年度からはポータルサイトを1サイト追加し、寄附者の申込みしやすい環境を整え、情報発信の強化を図っております。 次に、3点目のクラウドファンディングに対する取組についてであります。 クラウドファンディング型のふるさと納税につきましては、具体的な使い道や事業を示し、そのプロジェクトを応援してくださる方から寄附を募るものであり、現時点では本市においての取組は行っておりません。 最後に、企業版ふるさと納税についてのお尋ねであります。 企業版ふるさと納税につきましては、地方公共団体が策定した地方版総合戦略に基づく地方創生事業であって、国が認定した地域再生計画の事業に対して民間企業が賛同し、寄附を行った場合、寄附額の6割を法人関係税から税額控除するもので、損金算入による軽減効果と合わせますと、最大で寄附額の約9割が軽減されるものでございます。現在地方創生応援税制企業版ふるさと納税のホームページを作成し、制度の概要と合わせて星の郷まちづくり星空保護区)推進事業を該当の事業として募集をいたしているところであります。本事業は、美星町における星空保護区の認定を受けるために実施する申請準備作業星空保護区適合照明への交換についてですが、残念ながら今日までこの事業に対する寄附の申込みはございません。 また、このたびの第2期総合戦略に掲げている全ての事業を令和3年度から開始する企業版ふるさと納税の対象とするため、国に対して地域再生計画認定申請を進めているところでございます。その中で寄附者に応援していただきたい事業を分かりやすく伝えるためにピックアップした事業をメニュー化して、積極的に本市の思いをPRしてまいりたいと考えております。 いずれにいたしましても、ふるさと納税は本市にとっても重要な自主財源でありますことから、魅力ある返礼品の充実に努めるとともに、企業版ふるさと納税クラウドファンディングを全庁的に、横断的に取り組むことができるよう、令和3年度よりふるさと納税に関する業務を総合政策部へ移管し、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 山下憲雄君。 ◆4番(山下憲雄君) ただいまご答弁いただきました。 このふるさと納税につきましては、令和2年2月の本会議におきましても同僚議員からご質問があったところでありますが、私も昨年9月の本会議におきまして、厳しくなると予測されるこの財源確保についてお伺いをいたしましたところ、総務部長よりそのふるさと納税を上げられ、積極的な情報発信でもってクラウドファンディング等の活用でさらなる歳入増に努めたいといったようなご答弁を賜っております。 次年度予算につきましても、この本会議の開催に当たり、市長のほうからは市税の大幅な減というのが見込まれる中で、スリム化を基本とした本年度予算を編成しているといったようなお話がございました。財政基盤が確立して、初めて井原市の成長戦略やあるいは地域の活性化というものが実現するものと思います。財源確保の重要な手段として、ふるさと納税寄附増大に本気で取り組んでいただきたいという私の思いから今回の質問をさせていただいております。 ただいま過去3年の実績についてお伺いをいたしました。ご説明があったように、ほとんど大幅な変化はない、3,000万円未満というような状況でございます。本年度見込みについても、これまでと大して額が変わらず、3,000万円未満ということでありますが、今回の質問でこのふるさと納税を過去10年と続けながら、一向に増えない、増やせないといったようなことが、なぜかといったような意味からこのご質問をさせていただいておりますが、テレビ報道等では総務省の発表により、2020年度のふるさと納税全国自治体における納税額は10月現在でおよそ5,800億円が見込まれているということで、増加している傾向にございます。そういった中で本市が伸びないわけですけれども、ご承知のように隣の笠岡市では7億円あるいは8億円といった、我々からしたらもう本当に驚くべき数字の納税を確保していかれております。 そんな中で、なぜ伸びないかということで部長にお伺いしたいんですけれども、令和元年度の返礼品の中でその商品の人気、ベストテンについてどういう状況なのかをお尋ね申し上げます。よろしくお願いします。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 令和元年度の返礼品の人気商品ベストテンということでございます。 人気商品ベストテンにつきましては、まず第1位が冬ぶどう2房箱が105件出ております。第2位が美豚ハム・パストラミポーク詰め合わせが67件、第3位が特産ブドウバラエティー4キログラム箱が38件、第4位がオリジナルプリン5個セットが37件、第5位が美豚ソーセージフランクフルト詰め合わせが35件、第6位が特産ブドウ詰め合わせ4房箱が30件、第7位が井原市産コシヒカリ10キログラムが28件、第8位が美星町産豚肉600グラムテキカツが27件、第9位が美星黒豚ロースバラしゃぶしゃぶセット900グラムが22件、第10位が特産ブドウ詰め合わせ2房箱で21件でございます。 以上でございます。 ○議長(坊野公治君) 山下憲雄君。 ◆4番(山下憲雄君) 今ご説明いただきましたように、我が市の返礼品のベストテンということでありますけれども、誇りとするジーンズ製品に関してはこのベストテンには一点も入ってないということでございます。それから、農産物のブランド化ということで取り組んでおる明治ごんぼうについても、寄附者からはベストテンに選ばれてないというような状況かと思います。 返礼品の数量も1位の冬ぶどう2房箱が105点、それから2番目に美星の豚、美豚ハムパストラミポーク詰め合わせセットが67点ということで、それ以下は大体30点から20点ということで、ほぼ数字が並べられたわけですけれども、もうほとんどこれだけで410点、先ほどの説明で大体800点から900点ぐらいの返礼品の中で、もうベストテンだけで返礼品の数量の半数を占めているということで、もうそれ以下の部分については2点とか10点未満とか1点とか、あるいはなかったとかといったような状況が続くんじゃなかろうかというふうに想像するわけです。 ベストテンの中にブドウが半数、それから美豚、これが半数ぐらいを占めているわけですけれども、もうベストテンだけの数量でも410点、800から900点数の占める中の半数を占めているということですが、このデータはそれぞれ過去10年間あるいは過去5年間というのは残っているわけですけれども、例えばこの新しい増やし方の中でこのデータを、あるいはリピートする人がどれぐらいおられたのか、あるいは男女別にどうだったのか、あるいは年齢はどういう人が多かったんだろうかとか、金額的にはどうだった、当然分析というのはなさっていると思うんですが、この数字については部長、分析はされておりますでしょうか、お尋ねします。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) データの分析ということでございますが、先ほど人気商品ということで申し上げさせていただきましたが、詳細なところまでの分析は持っておりませんが、どういうものが出ているかとか、そういうものにつきましてはデータとして集積をしておるところでございます。 ○議長(坊野公治君) 山下憲雄君。 ◆4番(山下憲雄君) いずれにしましても、私自身はこのふるさと納税を増やしていかないといけないというふうに思っているわけですけれども、先ほどの市長答弁の中でも、増やすための取組としてご説明いただきましたが、返礼品を選択するようにした、あるいはふるさと納税ポータルサイトを追加したとか、様々な取組についてご説明をされて、努力しているんだといったようなことなんですが、結果としては全くというほど大幅な変更はしてないわけですよね。 そこで、お伺いしたいんですが、井原市は岡山県の15市中、このふるさと納税に関しては寄附額としてはほぼ最下位であるんじゃないかというふうに思っております。 そういったようなことで他市との取組は何が違うというふうにお考えになっておりますでしょうか、部長にお尋ねいたします。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長
    未来創造部長唐木英規君) 他市との比較でございます。 取組の違いということで、いわゆる本市の弱みということになろうかと思います。それにつきましては、返礼品の数が少ないとか、掲載するふるさと納税ポータルサイトの数が少ないとか、リピーターになっていただくためのアプローチが十分にできていない、それから答弁にもありましたがクラウドファンディングに取り組めていない、全国的に人気のある米や肉などについて寄附額に対する返礼率、いわゆるお得感が低いこと、本市で申込件数ベストテンの中で約半数を占めるブドウにつきましても、数量に限りがあるというようなところが考えられます。 なお、本市につきましては、事業者との話合いによりまして返礼品の増加、充実に努めているほか、ふるさと納税ポータルサイトの拡充、それからアプローチにつきましては、希望者へメールマガジンの配信というような情報発信などで取り組んでおるところでございますが、寄附額の多い他市と比べますと、本市以上の返礼品の数、さらにふるさと納税ポータルサイトの掲載数、またクラウドファンディング企業版ふるさと納税の取組をされていることを鑑みますと、なかなか他市に比べてそこまでの取組が十分できてないという状況があります。 こういうような他市の事例も参考といたしまして、今後さらなる寄附額の増額に向けてさらに取り組んでいきたいと、そのように考えております。 以上でございます。 ○議長(坊野公治君) 山下憲雄君。 ◆4番(山下憲雄君) ありがとうございます。 今ご説明いただきましたが、返礼品が少ないというようなお話がございましたけれども、インターネットで本市の返礼品の品数を見ますと160点以上あります。他市に比べてどうかということですが、比較をする中で少ないとは私自身は思っていないんですけれども、言うならば先ほどのベストテンで見ましたように、この160点以上の返礼品の商品群の中にスターがいない、あるいはシンデレラ城というか、姫をつくり上げることがなされてないんじゃないかというふうに思いますが、そういった中、リピーターの取組ができてないというようなお話がございましたが、これは当たっているんじゃないかなというふうに思います。 といいますのも、井原市出身の人たちが他市のほうへ、あるいは他県に出ていっている人もたくさんおられるわけですが、そういった人に呼びかけるような仕組みがあるのかないのか、あるいは関係人口関係人口と言いますが、そういった人たちが井原市に出入りしているわけですけれども、その人たちへの呼びかけ等々ができているのか、あるいは個人的に知り合いを通じて依頼をするようなことが行われているのかどうか、そういったようなことは細かいことを積み上げていかないと実際にこの数字というのは上がっていかないんじゃないかなと思います。私自身も友達に呼びかけて、昨年5人ほど井原市に納税していただいております。 それから、農産物のブランド化ということを本市でも第7次総合計画に書かれておりますけれども、明治ごんぼうがベストテンに入ってないとか、これは季節商品ですからそういうこともありますけれども、こういうふるさと納税に関係したブランド育成といったようなことにやはり取り組む必要があるんじゃないかなと思っております。 いろんな取組の違いは何かで上げられましたけれども、私大変苦言を申し上げますけれども、財政調整基金が取り崩されていく中におきまして、なお市税の減少が予測されるわけですけれども、言うならば危機感が薄いんじゃないかなあというふうに思うんです。 そういったような提言を申し上げさせていただきますけれども、やはりこのふるさと納税に返礼品というのはこれは付き物ですけれども、そういった中でお伺いしますけれども、返礼品を供給していただく生産者の方々との間に、我が井原市のふるさと納税に関する方針や目的等々について、そういったような会合を持って打合せをするとかといったようなことはどういうふうに行われているのかお尋ねをしたいと思います。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 生産者の方等との話合いにつきましては、例えば本市で人気のあるブドウであれば、人気のある品種を詰め合わせた返礼品の開発でありますとか、ブドウ等については特に季節物でございますので、そういったものについて先行予約を実施して数量を確保していくとか、また全国的に人気のあるお米等につきましても、1回の発送だけではなくて定期的に発送する仕組みやお手軽に楽しめる2キロ袋の返礼品の開発等、そういったものについて生産者の方等との話合いの下、取り組んできたところであります。 また、ふるさと納税サイトに掲載する写真やコメント等につきましても、やはり魅力的なものにならないとなかなかご寄附につながらないということもございますので、寄附者に興味を持っていただけるような写真やコメント等についても話をさせていただいているようなところはございます。 ○議長(坊野公治君) 山下憲雄君。 ◆4番(山下憲雄君) 先ほどもブドウというのは非常に人気商品なんですけれども、季節商品であるということもあって、品切れとか数量に限りがあるといったようなお話がございましたけれども、言わばスターが途中でこけたんでは売上げというか、寄附額は伸びようがないわけですけれども、そういった点では生産者の方々とこれはこういうことなんで、やはり強化をするとか、これが切れたら次にこれでいきますとかといったような商品の補給、供給、それを補うような関係みたいなところはしっかりと話合いしながらいかないといけないんじゃないかと思いますし、いわゆる商品の安定供給というものをやはり体制として取っていくような話合いをしていただくことが必要じゃないかなというふうに思うんです。 一般的にこういう2,800万円ぐらいの、いわゆる納税、納税といいますけれども、実際は寄附ですので、そういう寄附を得るためには普通2割の商品が8割の売上げをつくる、あるいは8割の売上げは2割の商品がなしているといったような、いわゆるパレートの法則というのがありますけれども、そういった分析をしますと、恐らくそういう関係になっているんじゃないかなというふうに思います。 そういった生産者というんでしょうか、商品を供給していただく人たちは返礼品の注文というものに大いに期待をされているわけです。そこへ応えてあげるというのが、やはり地域の活性化ということで非常に重要なことであり、そういうことをいわゆる国のこの政策としてもくろんで対応されていることだと思いますので、その辺のことを十分にこれから体制を組んでいただきたいというふうに思います。要するに行政と生産者が一体となった目標を持って取り組んでいかれることを期待したいと思います。 次に、クラウドファンディングに対する取組についてご質問をさせていただきましたが、あれこれとクラウドファンディングの概要について市長のほうから説明がございました。ただ、残念ながら現在本市はそれを実施していないといったようなことでありましたが、要するにクラウドファンディングというのは、言うならば全国の不特定多数の人、全国のいろんな人から井原市に対していわゆる寄附をして、井原市としては資金調達をするという、そういう制度でもって、いわゆる寄附の使い道を明快にして寄附者を募るという方法、言わばふるさと納税の寄附の取りつけ方だというふうには思うんですけれども、このクラウドファンディングというのが非常に有名になった各市町の成功例というのもたくさんありますが、皆さんがよくご存じのところでは、那覇市の首里城が焼失いたしました際に世界中からも大変悲しみの声が寄せられて、クラウドファンディングを募集したところ、これは2019年だったでしょうか、直ちに6億円以上のものが集まって、その資金でもって改修が行われるといったようなことになったわけですが、本市もこのたび田中美術館というものを改築するご予定があります。9億円というような大変な予算も既に組まれておるわけですが、全国には平櫛田中ファンというのはたくさんおられるわけですし、こういったようなことを踏まえまして、クラウドファンディングを企画して、この寄附の募り方というのはぜひご検討をしていただきたいというふうに思うわけです。 例えば、2月の初め頃の新聞にも出ておりましたのでお読みになった人もあるかと思いますが、広島県の神石高原町にNGOのピースウインズ・ジャパンという、犬殺傷をゼロにするという活動が非常に人気で、もともと東京にあった会社が神石高原町に移動してこれをしたところ、これは2月5日の中国新聞でございますけれども、神石高原町は1万人ほどの自治体だと思いますが、ふるさと納税が、直ちにこの企画が成功しまして11億円も寄附があったという記事がございます。井原市にもクラウドファンディングの成功例というのはあります。 そこでお伺いいたしますけれども、これも中国新聞や、それからこれは日本経済新聞の中国版にも出ましたし、それから毎日新聞の岡山版にもこういうふうに出ておりますので、これについてはもう全国区で幅広く読んでいただいておりますし、岡山県中の人たちに読んでいただいておりますので、これについては参考にすべきなんですが、これについて私は非常に疑問といいましょうか、心配しているところがありますが、井原鉄道アート列車、それから昨日から話が出ております美星の星空保護区の認定プロジェクト等がありますけれども、大変成功しているわけですが、これというのは税金控除対象になっておるのかどうかについてお伺いをしたいと思います。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 今事例として挙げられました井原鉄道でありますとか、美星の星空に対してのクラウドファンディング、こちらのほうにつきましては通常のふるさと納税と異なりますので、税金の控除の対象には上がってきておりません。 ○議長(坊野公治君) 山下憲雄君。 ◆4番(山下憲雄君) 対象になってないということでありますが、井原鉄道アート列車が722万円、星空プロジェクトでも600万円近かったでしょうか、これも200人以上の人たちからの応募があって、寄附が寄せられたということなんですが、私は神石高原町の役場に電話を入れてこのNGOの、これも言わば行政から離れているわけですけれども、これは税金控除の対象になっていますかということをお尋ねをしました。町を経由して納税していただいているんで、対象になっていますというふうに答えていただいております。 要するに考え方としましては、民間組織であっても、あるいは民間の団体であっても、公共サービスを担っていくという考えの下で、寄附の指定先にNPO法人地方振興会などを含めまして、ふるさと納税を民間の公益的な活動に使える仕組みを整えているんだと、こういうお話でございました。だから、当然市を経由してそこへ集まったお金はそこで使ってくださいと回すわけですので、税金控除の対象にすべきだというふうに私は思うわけです。そうすることが各民間でも、あるいは民間のいろんな団体でも当然そういう仕組みの中で市の活性化というのはますます上がって、市民力も上がっていくんじゃないかというふうに思うわけです。 そこでもう一度お伺いいたしますが、こういった今後の事業の中に井原鉄道アート列車、あるいは星空保護区といったような事業を、市を経由して寄附がなされる仕組みをつくるべきじゃないかというふうに思うわけですが、この点について市長あるいは副市長、どういうふうにお考えでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 市長。 ◎市長(大舌勲君) 大変いいご提案といいますか、ご意見だと思います。 クラウドファンディング式のふるさと納税というのは、確かに税金が免除されますので有効だと考えております。これは集める側としっかり協議しないといけないと思いますけれども、今の民間で井原市も観光協会にやっていただきましたけれども、こういった民間で行うクラウドファンディングは大変システムが簡単でありまして、インターネットで申し込む、クリックするだけでもう全て処理が済むという、簡単なところから多くの方が参加できるという仕組みが整っている状況があります。 片やふるさと納税の今の井原市の仕組みは、もう全てふるさと納税の画面からいきますので若干違ってはきますけれども、サイトをしっかり立ち上げればそういった部分もある程度解消できるのかなあという思いがいたします。 まちづくり、第3の公共と言われますけれども、いろんなまちづくり、そういった活動にふるさと納税を通して、市を通して行っていくというやり方はこれから必要だろうという気がいたします。 ○議長(坊野公治君) 山下憲雄君。 ◆4番(山下憲雄君) ぜひ研究していただきまして、実現することを期待したいと思います。 そこでお伺いいたしますけれども、第7次総合計画の中でクラウドファンディングを活用した事業というのが幾つか私自身も思っていることがありますが、これを活用する事業というのはどのようなことがあるのか、お考えがありますでしょうか。部長にお伺いします。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) クラウドファンディングの活用が見込まれる事業ということでございます。 先ほど答弁でもさせていただきましたが、現在クラウドファンディングの取組ができておりません。ただ、先ほど山下議員さんのほうからも那覇市での取組の事例の紹介がございました。県内や近隣の事例を申し上げますと、瀬戸内市がいわゆる山鳥毛の里帰りプロジェクトというようなところにも取り組まれていたり、近隣の福山市が福山城の天守北側の鉄板張りの復元事業など特色ある事業に取り組まれているところでございます。 先ほどの話も含めてですけれども、このような他市町の成功事例を見てみますと、寄附をしようとする人が共感して、やはり応援したくなるようなストーリー性のある事業である必要があると考えております。まずはそういうような事業、メニューの開発に取り組んでいきたいと、そのように考えております。 ○議長(坊野公治君) 山下憲雄君。 ◆4番(山下憲雄君) 先ほど言いました神石高原町のふるさと納税の在り方というのをぜひご研究いただきたいというふうに思いますが、神石高原町ではこれの、いわゆる事業区分に11事業というのを挙げておられます。非常に興味のあるところなんですけれども、一つには町内唯一の高等学校、広島県立油木高校に関する魅力化事業といったようなものもこの事業に上がっておりまして、それぞれほかにもあるんですけれども、ぜひご参考にしていただければというふうに思いますが、昨日あるいはほかの議員からのお話をいろいろと聞きながら、このことに引っかけて私は考えておるんですけれども、昨日、どなたか同僚議員がご質問なされていたいばら生き生きクラブ、これも自立しなさい云々の話があったが、資金の問題等々がありましたが、こういったようなことも、あるいは空き家等対策事業についても、それから本市の誇る日本グラウンド・ゴルフ協会認定コースですけれども、このコースに関わる事業等についても、企画の仕方によってはやはりこういうクラウドファンディングの対象に十分なり得る事業じゃないかと思いますから、ぜひご研究をしていただきまして、できるだけ我々の財源が豊かな、少しでも余裕のある方向に向かうことを期待したいと思います。 それから、企業版ふるさと納税を活用する事業についてもご質問をいたしましたところ、現在ホームページを作成しているということで、星の郷まちづくり星空保護区)推進事業等がそれに該当するということで、今募集はしているが、申込みは現在のところないというようなお話でございました。 この件についての質問でありますが、このプロジェクトというのは先ほど言いましたように美星町観光協会が主体になっておりますので、市を経由した納税システムというのが現在はないということで間違いないでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 先ほど市長のほうから答弁させていただきましたが、一応そういう星の郷をテーマにした企業版ふるさと納税、募集をいたしておりましたが、残念なことにまだそういった寄附の申込みがないということで、今財源に充てることができておりません。 ○議長(坊野公治君) 山下憲雄君。 ◆4番(山下憲雄君) ぜひそういうことが使えるようにしますと、やはり納税する人たちというのはいろんなメニューが、いいメニューが加わって、返礼的な、体験的な、何かもらうんじゃなくて、いい返礼のメニューがございますからいいなと思いますが、やはり普通の納税と一緒に自分の税金控除がなされるようなことのほうがもっとスムーズに、スマートに入っていける人たちも大勢いらっしゃると思いますので、ぜひご検討をしていただきたいというふうに思います。 先ほど説明がございましたように、企業版ふるさと納税というのは、やはり企業にとっても非常に魅力があるわけです。個人というのは非常に少額なケースもありますけれども、企業の場合ですと数億円に上ることも当然あり得るわけですから、この制度というのも十分ご研究していただいて、企画力を十分発揮して魅力を発信する、それに応える人たちが全国から大勢できる、そういうことをぜひ実現していただきたいというふうに思います。 先ほど機構改革についても話がございましたが、やはりふるさと納税が二、三千万円ですとあまり大したことをしなくても、これぐらいの金は集まるんじゃないかなと思うんです。やはり1億円以上集めようとか、あるいは2億円以上集めようとしますと、担当部局だけでは多少無理があるんじゃないかなと思うわけです。 そこで、組織の在り方について、担当部局のみならず、返礼品となると農林課の協力も当然必要でしょうし、そういう全庁に渡る、全庁に横串を入れたようなふるさと納税に関する組織化等についてもっと充実させるべきではないかと思いますが、部長はいかがお考えですか。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 返礼品の拡充等につきましても、当然庁内の中で十分連携をとる必要があろうかと思います。また、先ほど山下議員さんからご提言のあったクラウドファンディングの取組であるとか、企業版ふるさと納税の取組、そういったものにつきましては事業計画、メニュー化、そういったものについて、これも多部局にわたる事業、市としてはそういう事業が多々あります。そういった中で、寄附していただける方に共感して応援していただけるような事業を計画していかなければならないという観点からいきますと、当然市役所内部の連携を十分に取って、図っていく必要があろうかと思っておりますので、この4月以降の機構改革にそういう関係部局との連携も深めていくべきであると、そのように考えております。 ○議長(坊野公治君) 山下憲雄君。 ◆4番(山下憲雄君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。 今まで私がるる述べてまいりましたけれども、このふるさと納税というのはやはり戦略的に考えていかないと急激には伸びない、よその町を見てみますと3,000万円あたりから1億円、2億円と一気に伸びたというのはたくさん例がございます。やはりこれは企画力の問題だというふうに私は思います。 そこで、1億円以上の高い目標を掲げる、3年先には15市中、下位から脱出してベストテン以内に入る、こういうような目標を掲げることも非常に大事じゃないかと思いますし、その目標に向かった具体的な対策、計画というのを立てていただく。 それから、クラウドファンディング云々も今あまり具体的にはできてない、対象事業が成ってないわけですけれども、この事業をきちっとクリエートして、全国に魅力ある事業を呼びかける、あるいは神石高原町みたいに条例、ふるさと納税、本市にも基金条例はありますが、この応援条例というものをやはり充実するような機会を持っていただく。 それから、今申し上げました全庁にわたるこのふるさと納税に関する組織化、プロジェクトをきっちりと編成する、あるいは先ほどサイトのお話がありましたが、インターネットを見る限りではふるさとチョイス、あるいは楽天ということでありますが、これをもう一つ、ワンサイト増やしたところでそう納税は増えないと思う、やはり内容の問題だと思いますし、内容が充実しますと独立した我が市のサイトというもの、独自サイトというものを作ることも可能ですし、そういう市町もたくさんございます。そういったようなことを目標に掲げていただきたいと思います。 最後にご質問をいたします。これは市長にお尋ねいたします。 個人や団体、企業が寄附を行う動機というのは、特に企業版ふるさと納税のケースですと、市長がトップセールスを受けて、市長の説明に共鳴をしたということが非常に大事じゃないかと思いますし、その他においてもかねてから井原市と非常に縁が深い、私はゆかりのある井原市はいつも応援したいと思っている、あるいは先ほどから言います各事業に対して共感、共鳴して、これを応援したい、この事業を応援したいという人たちがたくさんおられます。そういった中で、ふるさと納税を今後財源確保として本市の重点施策とすべきだと私は思いますが、市長のお考えを最後にお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(坊野公治君) 市長。 ◎市長(大舌勲君) 山下議員さんがおっしゃるとおり、私も同じように思っております。これは行政ではなかなかない仕組みでありまして、一般企業と同じように担当が、社員が頑張れば頑張った分だけ喜んで、売れたものは売れた分だけが会社がもうかる仕組み、市がもうかる仕組み、売手と買手が喜ぶ仕組みが成立した仕組みになっております。 私は、ふるさと納税では大きく3つポイントがあるのかなあと思っております。一つは、先ほど話に出ておりますけれども、返礼品のアイテムの開発、これはもう必須だろうと思っております。しっかり今ある井原市の関わりのあるものをどれだけ返礼品に上げてくるか、それは担当、こちら側から、見せる側からもそうですし、生産者や事業者の方との話も必要であると、一つのアイテムの開発。 そしてもう一つは見せ方、窓口だと思います。これはインターネットでありますので、どう伝えられるかというのは、見せる相手にどう伝わっていくかということが一番大切だろうと思っています。私も最近コロナ禍もありインターネット通販を見に行きますけれども、そこで求めるのは何を求めるか、その商品がどういうものかというのを求めます。信頼性であったり、安心感であったり、それから機能であったり、これだけ優れたものなのか、これだけおいしいものなのかと、そういったものが伝わってくることが伝えられているかということが2点目なんだろうかなあと思っています。 それで、3点目はやはり先ほどから一番山下議員さんも言われていることだろうと思いますけど、会社で言えば営業部門、プロデュースしているかどうかというところだろうと思います。私も含めての話も出てきましたけれども、その商品をしっかり売り込んでいるのかということ、それから先ほど言いましたその開発、それからクラウドファンディングにすると、これは限度額を設けますので、実はクラウドファンディングにしなくても中を見ているメニュー、実は返礼品を見てこれが欲しいなあと思う場合もありますけれども、実は何に使うかというメニューが井原市の場合少ないですけれども、そのメニューにすごくこんなことに取り組んでいるのかというのが分かる自治体のページがあります。あ、こんなことに使っているのか、応援しようという思いからこの商品に入っていくというパターンも出てきます。そういった思いを伝えられるようなマネジメントができているのかなというところはやはり必要かなと思っています。 そういったいろんな感覚を持って取り組まないとこのふるさと納税も伸びないのかなと思っておりますけれども、他市でできておることですので、井原市もこれから、大変遅くなっておりますけれどもしっかり、トップを目指して頑張っていきたいと思います。 ぜひ議員の皆さん、特に山下議員さんはそういった目線での経験も多いですので、そういった消費者側、売手側との間を受け持つ、そういった感覚的な部分も含めて、今後もしっかりとご支援いただければと思っております。頑張ってまいりたいと思います。 ○議長(坊野公治君) 山下憲雄君。 ◆4番(山下憲雄君) 大変ありがとうございました。とはいえ、10年以上ほとんどこのふるさと納税による寄附額が伸びてない、そういったような中で、ぜひスピードを上げてやっていただきたいと思いますが、ふるさと納税を行おうとする人から井原市を選んでいただきまして、選んでいただくためには、今市長からもご答弁いただきましたような事業企画というものをしっかりと魅力あるものに作り上げていただき、そしてそれを発信し、令和3年度の決算においては、ふるさと納税による寄附額が決算書の中できらきらと輝くことを期待しております。 以上で全ての質問を終わります。 ○議長(坊野公治君) しばらく休憩します。              午前10時49分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前10時50分 再開 ○議長(坊野公治君) 休憩を閉じて会議を再開します。              〔議席番号奇数議員が議員控室に移動し、議席番号偶数議員が議場の自席へ着席〕              〔3番 柳原英子君質問者席へ着席〕              〔執行部説明者入れ替わり〕 ○議長(坊野公治君) 次に、3番 柳原英子君。              〔3番 柳原英子君登壇〕 ◆3番(柳原英子君) 3番議員の柳原英子でございます。 今日は大きく3点のことについてお伺いをします。 令和元年12月定例会で質問をいたしました敬老会事業について、市では敬老会そのものの在り方について主催する団体などにご意見を伺いながら在り方を検討するということでございました。その後の検討の内容についてお伺いします。 今後はどのように行うようになるのでしょうか、よろしくお願いいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) それでは、3番 柳原議員さんの敬老会事業についてのお尋ねにお答えをいたします。 敬老会事業の開催につきましては、各地区の実施団体の皆様にはそれぞれの地域において敬老会を実施いただき、この場をお借りいたしまして御礼を申し上げたいと思います。 本市では、多年にわたり地域社会に貢献されてきた方々に敬意を表し、長寿を祝福するため、75歳以上の高齢者を対象に各地区の女性会や自治会、公民館等16団体に事業を委託しており、それぞれの地区で趣向を凝らした敬老会を開催していただいております。 最近の状況を申し上げますと、令和元年度は対象者約8,000人のうち1,580人の方が敬老会に参加されました。また、参加されていない方にも記念品が贈られております。本年度は、コロナ禍のため全実施団体において敬老会の開催に代えて、対象者に高齢者に喜ばれる敬老記念品が配られております。 一昨年敬老会事業の見直しについて質問を受け、その後の状況につきましては、昨年12月に敬老会事業を実施していただいている団体の代表者の方々と今後の敬老会事業の在り方について意見交換会を開催しております。この中で敬老会の対象年齢を75歳以上から80歳以上に引き上げたほうがよい、式典等が堅苦しい、農繁期での実施は難しい、9月はまだ暑いので会場探しが難しいなど様々なご意見をいただいたところであります。これらのことから、対象年齢、実施内容、実施時期などにつきまして、各地域の実情に応じてそれぞれの自主性を尊重した事業実施が必要であると考え、今後は市の考えに沿ったこれまでの委託事業から実施主体の裁量で運営できる補助事業として実施していただきたいと考えております。 なお、補助金の算定の基準となる補助対象年齢につきましては、高齢化社会を踏まえ、対象年齢を現行の75歳以上から1歳ずつ段階的に引き上げ、最終的に80歳以上にしたいと考えております。 いずれにいたしましても、敬老会事業は多年にわたり地域社会に貢献されてきた方々への長寿のお祝いであり、実施団体の皆様のご尽力により成り立っているものでありますので、今後も敬老会の実施にご理解とご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。 ○議長(坊野公治君) 柳原英子君。 ◆3番(柳原英子君) ありがとうございました。 皆さんにお話をよく聞いていただいて、地域の実情も分かっていただき、主催をされていた方々の本当の苦労とかをよく理解していただいて、そういう改革をしていただきましたことはとてもうれしいことだと思います。コロナ禍ということもあり、皆さんが今まで追いかけられるようにイベントをやりこなしていたところが、ゆっくり考えることができたのかなあと思っておりますので、本当にやりやすい敬老会事業にしていただけてありがたいかなと思います。 もしこういう各地区でやるというようなことになったときに、何か新しい方法なんかを考えてらっしゃるような情報がありますでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(佐藤和也君) 来年度からは補助事業として実施することを考えておりまして、各実施団体のほうで実施時期や対象者等をそれぞれの地域の実情に合わせて決めていただくこととなります。そうした中で、これまでの経緯も踏まえて、各地域でこれから検討されるものと思っております。現時点でこういった取組をするというような情報はまだ聞いておりませんけれども、各地域の実情に応じて趣向を凝らした敬老会を開催いただけるようにお願いをしたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(坊野公治君) 柳原英子君。 ◆3番(柳原英子君) 各地区で様々に考えられて、趣向を凝らした敬老会ができることを願っております。 もう一つ、私が令和元年12月定例会でお願いしましたことは、米寿の祝い金を主催者の方が手渡しすることはちょっと危険だからどうにかなりませんかということでお伺いしました。そのときは、手渡しすることが大事だから考えていないということでしたが、今年はコロナ禍であったために郵送にされたようです。今後どのようになるか教えてください。 ○議長(坊野公治君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(佐藤和也君) 敬老祝い金をお渡しする方法でございますけれども、令和元年度までは米寿の祝い金を敬老会の実施に合わせまして、敬老会実施団体から対象者に手渡ししていただいていたところでございました。 令和2年度につきましては、先ほど柳原議員さんからもございましたように、コロナ禍の状況でもありまして、市長のお祝いのメッセージを添えまして、郵便書留でお送りしたところでございます。特段のトラブル等はございませんでしたので、来年度以降も郵便書留の方法で対応したいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(坊野公治君) 柳原英子君。 ◆3番(柳原英子君) ありがとうございます。 米寿まで生きられる方というのは健康に気をつけて、そのお祝い金を目指してではないですけれども、88歳までしっかり元気でいようと頑張って生きてらっしゃる方だと思うので、ぜひともお祝いは続けていただきたいし、そのお祝いを渡す方法が今のような社会になりますと、手渡しはかなり難しかったので、よく考えていただいて郵便書留でもトラブルはないということなので、本当にありがたいと思います。 いろんなことを考えたときに、今までどおりのやり方を続けていくことがいいことではなくて、人口減少が続いたり、新型コロナウイルスとかというような災害が続いたりするような難しい世の中になってきているときは、そういう昔のものをそのままやるんではなくて、やはりそれぞれに考えていって変えていくべきだなと思いますので、ありがたいと思います。 この質問はこれで終わります。 ○議長(坊野公治君) 11時10分まで休憩いたします。              午前11時   休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前11時10分 再開 ○議長(坊野公治君) 休憩を閉じて会議を再開します。──3番 柳原英子君。              〔3番 柳原英子君登壇〕 ◆3番(柳原英子君) 次に、女性協議会のことについて質問します。 コロナ禍の中、以前はゆっくり考える時間がないまま行事をこなしてこられた女性協議会の方々が在り方を見詰め直されて、現在働く女性が増えたことや参加する地区の減少などもあり、この3月31日をもって井原市女性協議会を解散されます。 井原市女性協議会は、昭和44年に結成されました。昭和44年と言えば、今から52年前です。次の年は1970年、大阪で万博がありました。52年前ですから、あの頃は高度成長時代で人口がどんどん増え、若者があふれていました。その頃から半世紀を超えて活動されてこられました女性協議会は、女性の地位向上のため、また明るい住みよい地域づくりのために、行政の事業の推進の一助となる大きな役割を担ってこられました。しかし、五十数年の時を経て、今の時代にそぐわない組織となり、解散という道を選ばれました。現役員の方々の勇気ある決断だと思います。長年女性協議会を支えてこられた方々に感謝を申し上げ、敬意を払うものでございます。 そこで、女性協議会が解散された後、市としての現状はどのようになっていますか、教えてください。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) 次に、井原市女性協議会解散後の在り方についてのご質問であります。 井原市女性協議会は、昭和44年に会員相互の連携により女性活動を推進し、新しい時代に処する女性の教養と地位の向上を図り、明るい住みよい地域づくりに努めることを目的とし、活動を開始されました。しかしながら、女性協議会発足後50年の活動を通じて、女性活動の推進などの当初の目的はおおむね達成されたことや、昨今は会員数の減少、参加地区が6地区と全体の4割にとどまってきたことから、令和3年3月31日をもって解散されると伺っております。 女性協議会の皆様には、市政の推進に当たり各方面で参画され、またイベント等の各種行事には積極的にご協力をいただいております。これまでの女性協議会の活動に対し、厚く感謝を申し上げます。 さて、お尋ねの女性協議会解散後において、女性の社会進出等を含めての市の考えにつきましては、まずこれまで女性協議会に担っていただいておりました様々な役割につきましては、各担当課において今後の対応を検討しているところであります。 市といたしましても、女性がその個性と能力を十分発揮できるよう引き続き各種講座等の継続はしてまいりたいと考えております。また、各地区におかれましても、自治会やまちづくり協議会などの活動の中で女性が活躍できる場を設けていただければと考えております。 ○議長(坊野公治君) 柳原英子君。 ◆3番(柳原英子君) 女性協議会が参加していた男女共同参画事業というのがありますが、そういう事業に関する審議会出席などはどのようになるのか教えていただけませんでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 総務部次長。 ◎総務部次長(藤原雅彦君) 男女共同参画推進の分野でございます。 男女共同参画推進審議会でありますとか、男女共同参画ネットワーク事業等への参画につきましては、女性協議会のメンバーの皆様には大変お世話になったところでございます。今後は経済、学校、まちづくりの団体など幅広い分野に働きかけてご協力を賜り、男女共同参画社会の実現に向けて着実に推進してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(坊野公治君) 柳原英子君。 ◆3番(柳原英子君) 井原市の男女共同参画プランというのは、今どのようになっていますでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 総務部次長。 ◎総務部次長(藤原雅彦君) 本年度、令和3年度から令和8年度までの6年間を計画期間とする第4次男女共同参画プランを策定しているところでございます。 ○議長(坊野公治君) 柳原英子君。 ◆3番(柳原英子君) 女性協議会が今まで活動されてきて、女性の地位も向上したように見えますが、女性にも責任があるかもしれませんけれども、この前の森元首相のような話も出てくるような、まだまだ女性の立場が弱いところはあると思います。ぜひそういうところに行政の立場としても、男性も女性も同じように参画できてしっかり議論できるような会議が持てたり、皆さんがしっかり会議で一緒に話合いができて、男女共同参画がしっかり根づく施策を井原市としても考えていただきたいと思います。 これでこの質問を終わります。 ○議長(坊野公治君) 3番 柳原英子君。              〔3番 柳原英子君登壇〕 ◆3番(柳原英子君) 次に、これは私が議員になったら絶対言いたかったという部分ですけれども、消防団員の負担軽減についてです。消防団の人たちの負担軽減について質問させていただきます。 全国的に消防団員が減少し、不足して、過去最少となったという報道がありました。記事によると、総務省は団員報酬や出動手当を引き上げれば、消防団員の確保問題が解消できると思っているような印象を受けました。 でも問題はそこではないでしょうというのが私の思いです。毎年のように全国の至るところで自然災害に見舞われ、被災地の映像を見るたびに胸が痛みます。いつ襲ってくるか分からない災害に備えて地域防災力の向上が求められている中、消防団の皆さんには昼間はお仕事をされながら、夜にはお疲れの中、有事の際には現場に駆けつけてくださり、心から敬意と感謝を申し上げます。また、消防団員の方をお支えくださっているご家族、地域、職場の皆様に対しても、深く感謝申し上げます。 私が住んでいる地域でも、平成30年7月豪雨のとき、消防団員の方は夜を徹して見回りを続けてくださいました。私は、すごく安心する思いでした。そのような地域の住民を大切に思って行動してくださる、その姿に深く感銘しております。 先日消防団員のご家族の方とお話しする機会がありまして、消防団活動に打ち込んでくれるのはいいけれど、なかなか家族の時間がないとおっしゃっておりました。地域のためにと消防団員の方が消防団活動に取り組んでくださることには感謝の言葉しかありませんが、消防団活動のために家族の時間が犠牲になるのでは、お支えいただいているご家族に申し訳ないと思います。 消防団員の家族の方は、まだ子供が小さかったり、今お父さんがいなければいけない時間帯にお父さんが操法の練習に出ていたり、それも長い間いない時期があったりということをよくお聞きしていましたので、家族の方は本当にいろいろご苦労されていたと思います。 そこで、地域防災力の要である井原市消防団の歴史と伝統、ご苦労を重ねてこられました消防団員、関係者の皆様に対して最大級の敬意を払い、質問いたします。 消防団は地域防災にとって重要な組織であり、かけがえのない存在であることには間違いありません。今後も将来にわたって維持し続けられる組織であるために、社会情勢の変化や消防団員のご家族のご負担にも配慮して消防団活動の内容を見直すなど、消防団員の負担を軽減できないでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) 次に、消防団員の成り手不足と負担軽減についてのご質問でございます。 回答に入ります前に、消防団員の皆様には市民の安全・安心のため、有事の際には昼夜を問わずにご対応をいただき、またその活動をお支えくださっているご家族の皆様、お勤め先の皆様にも心より感謝を申し上げます。 さて、消防団の活動は火災や自然災害など有事の際はもちろんのこと、そのときに使用する資機材の点検、また迅速、安全に消火活動を行うための操法訓練や実戦訓練、さらには防災に関する普及啓発活動など多岐にわたっており、消防団は地域防災において欠かすことのできない組織であります。しかしながら、先日の報道にもありましたが、ここ数年全国的に消防団員が減少し、その数は過去最少となり危機的状況であるとのことで、これは本市の消防団も例外ではありません。ただ、団員の確保は以前から全国的な課題であり、本市消防団では分団及び部の統合や消防団OBによる機能別団員制度の導入など、そのときの社会情勢に合わせた対応を行ってきてまいりました。 こうした中、現在も井原市消防団では幹部を中心に消防団が今後も地域防災の要として存続していけるよう、団員の負担軽減と団の機能の維持を両立させる消防団の在り方について協議をしておられるところであります。今後社会情勢がどう変わろうと、これからも消防団活動に団員本人はもとより、ご家族やお勤め先の皆様のご理解とご協力が欠かせないことは変わりありません。 市といたしましても、地域コミュニティーの活性化や自主防災組織の拡充など、引き続き消防団員の確保や安全対策、負担軽減に資する施策を展開するとともに、操法訓練など井原市消防団の行う活動に対し、必要な助言や支援をしてまいりたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 柳原英子君。 ◆3番(柳原英子君) 検討を始められているということですが、地域としても本当に身近な防災組織であり、頼りにしている消防団の存続を本当に心配している声も多くあります。 井原市も減っているということですが、井原市の消防団の団員数の推移や現在の年齢構成などを教えていただけますでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 総務部次長。 ◎総務部次長(藤原雅彦君) 消防団員数の推移、年齢構成についてでございます。 平成17年3月の1市2町の合併時、消防団員は1,360人でございました。その後、平成27年に、有事の際のみ出動という機能別団員制度を導入いたしまして、団員数は1,380人となりました。過去5か年の1月1日時点の団員数を申し上げますと、平成28年、1,371人、平成29年、1,363人、平成30年、1,347人、平成31年、1,341人、令和2年、1,327人、本年1月1日現在で1,309人となっております。 年齢構成ですが、本年1月1日現在、1,309人の状況で申し上げますと、10代、6人で0.5%、20代、236人で18.0%、30代、554人で42.3%、40代、376人で28.7%、50代、65人で5.0%、60代、64人で4.9%、70歳以上8人で0.6%。ちなみに平均年齢を申し上げますと、36.91歳となっております。 以上でございます。 ○議長(坊野公治君) 柳原英子君。 ◆3番(柳原英子君) こうやって数字を並べられると、本当にいっぱいいらっしゃるように思えますけれども、それだったら3人に一人ぐらいは消防団の人がいるような地域とかあるはずですよね。でも、そういうのは無理繰り合わせられた数字もあるのかなと私は思います。現実を見たときに思うんですが、その数字のことを私は今ここで言うつもりはありませんけれども、実際に私の周りでは本当に消防団に入る人が少なくて、頼みに歩いても消防団になかなか入ってもらえないから、もううちなんかだったらうちの娘にも入ってもらったりとかいろいろしていますけれども、本当に消防団の成り手のない現状というのは、市ではどのように考えていらっしゃるでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 総務部次長。 ◎総務部次長(藤原雅彦君) 消防団員減少の要因でございます。 地区によっても異なるとは思われますが、少子・高齢化でありますとか、都市部への集中、それから自営業者の減少、また市外等遠方への勤務が増えたことなど、社会情勢の変化が主な原因ではないかと考えておりますが、消防団活動によりまして自分の時間がなくなるといった考えから、入団を敬遠される方もあるのではないかと考えております。 以上です。 ○議長(坊野公治君) 柳原英子君。 ◆3番(柳原英子君) 消防団に入ると操法の練習が結構寒い時期から3か月ぐらいは続いて、そういうのが大変だという声もよく聞いています。操法については、私も何人もいろんな方に聞いたんですけど、操法の練習に出てすごくよかったとか、消防団でいろんな方と知り合いになれてよかったとか、やったらよかったというお話はよく聞きます。でも、夜の7時ぐらいから11時ぐらいまで大勢の方が小学校の運動場なんかで練習されているのを見ていますと、それが長く続いている、その時期には家庭にいらっしゃる奥様や子供はお父さんがいない状態が続くわけです。そういうのを見ているときに、操法の練習というのは火災現場での知識や技術の習得といった面ですごくいい効果があって、操法の練習というのはすごく大事なものというのも皆さんからお聞きするんですけれども、やはり家族としてはそういう子供を育てている大切な時間にいつもお父さんがいないという状態は、今の時代ではとても耐え難いものになっていくのかなと思います。 操法の是非についてはいろんなご意見があるとは思うんですけれども、操法大会へ出るのを全部の分団が毎年大会に出るというのではなくて、笠岡市のような輪番制という見直しはされないのでしょうか、そういうことを私はここでぜひ言いたいと思っていたんです。きちっとびしっとやられることもやはり大切ですけれども、本当の消防団員の役割というのは、そんなにきちっとびしっと、優勝するということではないんではないかと私は常々思っておりますので本当の消防団員の地域防災のための役割を果たしていただくというところに何か考えを持っていただいて、今の消防団員の負担を軽減するように考えていただけないかなと思います。いかがでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 総務部次長。 ◎総務部次長(藤原雅彦君) 柳原議員が言われますように、消防操法の目的というのは優勝することではないと私も考えております。おっしゃいましたように、火災を防御、軽減するために、有事の際に慌てないように迅速かつ確実、また安全に行動できるよう消防技術の習得、これが一番の目標だと思っております。 先ほど輪番制のお話がありましたが、笠岡市等輪番制を取り入れている市町もあると伺っています。県大会に出場する井原市消防団の代表選考方法につきましては、消防団と共に研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(坊野公治君) 柳原英子君。 ◆3番(柳原英子君) ぜひ今の若い人たち、別に消防団とか防災とかは若い人ばかりがするものではないとは思うんですけれども、私たち住民も地域防災には関心を持って、消防団員の次ぐらいには何かできるようなことをしていったほうがいいかなとは思うんですが、たちまち消防団員の負担を軽減していただいて、消防団に入っていただく方が少しでも増えていって、皆さんの負担が軽減されるということを私は望んでおります。 今消防団の幹部の皆さんが負担軽減と機能維持の両面で消防団の在り方を協議されているということをお聞きいたしましたので、消防団活動が団員の家族も支援しやすいものになるように、消防団が末永く維持されるように、市はもちろん地域でも消防団活動の負担軽減についてより考えていただきますようにお願いいたしまして、この質問を終わります。 ○議長(坊野公治君) しばらく休憩します。              午前11時33分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前11時34分 再開 ○議長(坊野公治君) 休憩を閉じて会議を再開します。              〔議席番号偶数議員議員控室に移動し、議席番号奇数議員が議場の自席へ着席〕              〔12番 藤原浩司君質問者席へ着席〕              〔執行部説明者入れ替わり〕 ○議長(坊野公治君) 次に、12番 藤原浩司君。              〔12番 藤原浩司君登壇〕 ◆12番(藤原浩司君) 皆さんお疲れさまです。12番議員、藤原浩司でございます。 通告に従い、3点の一般質問を行います。 まず初めに、井原市の公共工事の発注状況等について、災害復旧工事を含めた公共工事の発注状況及び進捗についてお伺いいたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) それでは、12番 藤原議員さんのご質問にお答えいたします。 公共工事の発注状況等についてのご質問でございます。 災害復旧工事につきましては、平成30年7月豪雨災害の復旧最終年となる本年度末までに完了させるよう、最優先工事として全力で進めてまいりました。 工事につきましては、昨年11月末までに全て発注を終えることができ、進捗状況としましては、土木・農林施設を合わせて2月末現在で234件中217件が完成し、完成率にして93%となっております。 なお、10件につきましては、県事業との調整による工期延長などの理由で、次年度に繰越措置を行う予定としております。 関連する防災・減災事業につきましては、ポンプ場の新設工事を3か所、増設工事を1か所、繰越工事として対応しているところでございます。そのほか緊急自然災害防止対策事業や緊急浚渫推進事業の起債事業を利用した減災事業も行っております。 主要事業であります稲倉産業団地造成及び関連事業につきましては、土砂の工事間流用など市道を含めた事業全体の連携を考慮し、進入路となる稲倉産業団地線の工事も同時に進行しておりますが、このたび国の第3次補正予算に伴い財源が確保できたことから、次期工事の前倒しに係る準備を進めているところであります。さらに、関連事業の付替道路となる兼保見詰1号南線につきましても、新年度早期発注を予定しているところであります。 通常の公共工事につきましては、5年に一度の点検が義務化されている橋梁修繕等社会資本整備総合交付金事業に加え、新たに地方創生道整備推進交付金事業等に取り組んでおります。 本年度計画している事業の中にはやむを得ない理由により繰越措置をお願いしなければならない案件もございますが、おおむね順調に完了することができております。このように災害復旧事業の完了も見通しがつき、平常業務に戻りつつあることから、今後は防災・減災事業に取り組むほか、新たな事業につきましても優先順位を勘案しながら計画的に着手するなど、引き続き公共土木施設の適正な維持管理に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) るるお答えいただきました。ありがとうございます。 平成30年7月の豪雨から今年度で最終的に終わるということで、一部県が10件ほど絡む工事で繰越しがかかっているということもお聞きしました。 大体知り得ているんですけど、なぜここで私が今回この質問をするかと言いますと、この今年度の資料の中に防災・減災と書かれてはおるんですが、安全・安心のまちづくりで要は国土強靱化地域計画に基づいて、防災・減災に向けた取組を重点的に推進するというふうに書かれておるわけですけど、実際はこの井原市全体、美星地域、芳井地域、井原地域と端、端を全部歩いていきますと、工事になってないところの不具合とかというのがたくさんございまして、そのあたりの皆さん方からは、もう諦めていらっしゃるような声を聞きました。 目立った災害復旧工事は大体完了しておるんだと思いますけど、これからまたどのようなすごい集中豪雨であるとか、地震とか様々な災害が起こることが予期されるわけですが、そういう災害がこれからもし来たときに、必ずここは住んでおられる方の命がなくなるなというような場所も多々ございました。結局県との協議云々かんぬんもある場所もあるわけですが、県のほうにしても、それから市のほうにしても、全然管理不足というか、その地域の方々が全てボランティアで道の掃除であるとか、水路の掃除であるとかということをされている。その水路に埋まった落ち葉や枯れ木、そういったものに土砂がかかり、埋まってしまったものまでは、本来は行政がきちっとしなくてはならない場所が本当に多くあるにもかかわらず、県のほうも管理費を払っているのは井原市に払っていると、市のほうは本当に少額のお金しかもらってないというような場所も確かにございます。たくさんございます。 ですが、やはり道路管理であるとかというもの、それからまた家の裏の山の管理というものも、個人で持っておられるものであれば、それはもう仕方がないと言われれば仕方ないでしょうが、地滑り地域にしてもそうです、大江小学校もいまだに地滑りで県との協議で繰越しになっておるような状況です。そういった場所も井原市の中には多々ございます。そういったところが全然手つかずのような状態で、先ほど93%完了しておると市長が言われたんですけど、全くここの水路へ詰まった、例えば谷あいから出てきた谷川、詰まったままの木が放置してある、そういうところの片づけもできてない、そこにまた水が来れば必ず崩壊します、道もなくなります。そういった安全面が確保できてないのにどうして93%とかという数字が出るんでしょうか。これは本当に不思議だと私は思うんですけど、大きな工事に何億円、何十億円使う前に、まず端、端の皆さんの生活を考えた基盤道路の整備をきちっとされることが井原市の一番やらなくてはならない仕事ではないかと思うんですけど、このあたりは部長、どうでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 建設部長。 ◎建設部長(岡本健治君) 確かに道路の維持管理等につきましては、その管理者である市が担っていくわけでございます。道路施設の修繕でありますとか、支障木の伐採等、それらの対応も含まれてきますが、そのものにつきましては職員が現場に出るときなどに現場のパトロールも一緒にするなどに本当に努めてやってきているところでございます。そうした中、地域からご要望をいただきましたり、あるいは通報などによって現地を把握でき、そしてそれに対応をしていく、その中でも優先順位等もございますけれども、危ないところ、特に急を要するところについては対応していくというふうな体制を取っております。 この市の全体の把握についてなんですけれども、現在やっているのは、職員も人数が限られているところでございますので、今道路ストック点検というのも年度ごとにやっております。これにつきましても、まずは交通量の多い大きい幹線道路から今順番に実施しているところでございますけれども、計画的に進めていきたいと思っております。また、この令和3年度からは新たに路面性状調査等、いわゆる舗装面とか道路面ですが、そういった調査のほうも開始していきたいというふうに考えております。そのような中、いろいろ点検であったり、ご要望いただいた中から、予算も限られておりますけれども、修繕工事、計画性を持って立てていきたいと思います。 健全な道路の維持管理につきましては、先ほど言いましたように私ども職員も現場に出ていった際に、意識して道路パトロールをやっていくということに努めてまいりますけれども、議員の皆様にももしお気づきの点がありましたら情報の提供をよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) 建設部長のほうからお答えいただきました。本当に前向きなお答えだと思います。ですが、表と裏が違って、早い話がしないということじゃないんですよ、部署の方々は本当によく働いていらっしゃると思います、横着もしてない、本当によく対応はされています。 ただ、一番やってはいけないことがまず一つ、窓口に来られた端、端の地域の方々とか、来ることができないから電話を掛けられた方々、特に美星にしても、それから芳井にしても支所がございますよね、南の稲木の地区とか木之子の地区とか、そういう端、端の市境の方々というのは、来られることはできます。ですが、芳井、美星の方は電話で、要は来られないから美星支所、芳井支所のほうへ言われます。でも、そこの職員が現場に来られているのは来られている、そういう話は聞きます。ですが、できるともできないとも何の応答がない、答えがない。それからこれは市がすべきものじゃない、これは間違いなく私が見に行きました。でも、ここは完璧に市の管理の水路です、市の管理の道路です。ですが、美星の方の、美星なら美星の職員が来られました、これは動かしては駄目なんだと、ここへ置いておかないといけない。なんでその水路へ埋まった石を置いておかないといけないのでしょうか。プロの係が美星にもいらっしゃるし、芳井にもいらっしゃるでしょう。そういう方々がお年寄りが言っているから、私の言葉ではちょっと言いにくいですけど、本当にちょっとばかにされているんじゃないかなと、答えがですね、そのままほったらかしですよ、結局そのお年寄りが何人も友達のお年寄りを呼んで動かして、そこに邪魔にならないように、水があふれてほかへ行かないようにされた、こういう経緯も聞いております。 ここが一番のネックのところです、北部は。この庁舎に来られた皆さんは、それなりに窓口、協働推進課のところへ上がります、多分担当者の方のところにも上るでしょう。その中では、きちっとした回答が出ているはずです、でも、なかなか、その中でも7割ぐらいが回答が出て、残りの3割ぐらいは未回答というのが結構多く見られます。ここが一番のネックだと私は思うんです。できるならできる、できないならできない、できないならどうしてできないかという理由を素人の皆さんに、市民の皆さんにきちっと納得していただくという説明、それが最初あなた方がここの職員で来られたときに学ぶ接遇というもの、それが本来のやり方じゃないでしょうか。こういったことが積み重なり、何十年も来たがゆえに、北部の方とか端、端の方とか南の端、端の方とか東の端、端の方は、もうしようがないのかな、井原市へいてももう諦めるしかないんだな、とそういうふうに思われるんですよね。 こういう対応をされるということは、はっきりと言って私にはもう本当に理解できないんです。人としてやってはいけないことですし、ましてや地方公務員としてそういうことをされるのは絶対に駄目だと思うんですけど、このあたり市長、どうですか。もう間違いなく私の耳に入ってますよ。お聞きしますが、職員の対応というのをどう思われますか。 ○議長(坊野公治君) 市長。 ◎市長(大舌勲君) 今ご指摘がありましたように、いろんな案件が上がってまいります。職員はその場、その場で様々な問題解決のため、またいろんな、何が問題なのかということを確認して現場対応をしておるところでありますけれども、言われますように、そこに対しての回答がないというのはよくないことだと思っております。 スピード感を持ってやれということも言っておりますけれども、それよりは確実にどうなるのか、できなくてもどうするのか、時間がかかるんならかかりますというような回答を出すことと言っております。そういったことがまだ徹底できていなかったり、何かの事情でそのままになったり、また一番悪いのが、職員は人事異動というのがございまして、そのときに事務が引き継げてないというような、手続ができてないということもあるかも分かりませんが、そういったことがないようにしっかり徹底していかないといけないなと考えております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) 市長、そこはもう本当にお願いしますよ。結局そういうことになるということは、もう市長の顔に泥を塗られているのと同じことなんですよ。企業でいいますと、社員が社長の顔へ泥を塗る、看板に泥を塗ると同じことなんですよ。市長、そこは徹底してお願いします。 分からなかったら分かる人に来てもらうとか、職員は少ないですよ、もう本当に手狭になっていると思います、それはもう重々私も感じているんですけど、そこに伺われた職員で分からなかったら、後ほど回答するからちょっと待ってくださいというような形で帰っていただいて、分かる方を本庁から来させていただくとか、そういう手配もできるじゃないですか。それをしないとすぐにすぐ命にどうのこうの関わる問題ではないわけですから、そういったことはやはりそういうふうな上手な回り方、人との接し方というものも、やはり職員もアイデアを持ってやられることだと思います。それがこの井原市を本当に守っていかれる、市長の職員、職員があなたを守ってくれるということになると思います。ぜひともここはやっていただきたい。 それと、特に農林課は本当に予算がございません。というのも、理由は分かっております、私は。ですが、職員が、同じ職員が先ほど言われたように、異動があると言われましたけど、異動のない職員でも同じ対応を取られたということは、農林課には多々あります。これはどうしても人数がいないのと、建設のほうに言われても災害復旧でかなり出て、忙しくして対応が遅れたということはもう重々分かっています。ですが、それは絶対に書き物を書いて、各担当者から土木のほうへ分かるようにきちっと机の上に置くとか、そういう対応をもっと、アイデアを使って皆さんが敏速に動けるような対応をぜひともやっていただきたいなと、このように思います。 そのあたりは部長が農林課も含めて部をまとめていらっしゃるんですから、とにかく端、端の要望は本当に聞いてあげてください。もう本当に高齢化の井原市です、もう本当に国からも過疎債をいただいているような過疎地域でございます。もう井原市の中心部から考えますと、美星町、芳井町も合併しまして、特に北の端とか、要は東西の端とか、端、端、もうとにかく本当に道路もめちゃくちゃになっています。本当に、歩いてみて悲惨な問題が物すごくありますので、ぜひともそのあたりは部長、お願いしたいんですけど、農林課の方も助けてあげる、建設も同じようになってする、建築も同じようになってするというような方向を取っていただきたいと思いますが、そのあたりに対してのご見解を部長のほうからお聞きしたいです。 ○議長(坊野公治君) 建設部長。 ◎建設部長(岡本健治君) 今おっしゃいましたように、やはり相談に来られる方というのは、そこでの生活があってこられるわけでございますから、ご要望されたことに対して当然フィードバックも要りますし、それからお聞きしたことについては責任を持ってその処理に当たっていくということはあるかと思います。そういったことで、いま一度職員のほうに再認識させまして、それからそういった漏れであるとか、そういったことが起こらないように努めてまいりたいと思います。〔12番 藤原浩司君「この質問はこれで終わります」と呼ぶ〕 ○議長(坊野公治君) 12番 藤原浩司君。              〔12番 藤原浩司君登壇〕 ◆12番(藤原浩司君) それでは、2問目に参ります。 ふるさと井原の未来を創るひとづくり事業における人づくりについてでございます。 市は人づくりをどのように考えているのか、具体的にお伺いをさせていただきます。よろしくお願いいたします。
    ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──教育長。              〔教育長 伊藤祐二郎君登壇〕 ◎教育長(伊藤祐二郎君) 次に、ふるさと井原の未来を創るひとづくり事業に関するご質問にお答えいたします。 本事業は、家庭や学校はもとより、社会全体の人づくりに対する機運を高め、計画的かつ組織的に人材育成を推し進めることで、ふるさと井原を自らの活躍の場として選び、よりよい未来を自らの手でつくり出そうとする高い志と熱い思いを持った人材の育成とコミュニティーの形成を目的に昨年度より取り組んでまいりました。 本事業では、ふるさと井原を愛し、ふるさと井原のために実行することのできる人材の育成を掲げており、その実現に向け、学校教育や社会教育においてふるさと井原の「もの」、「ひと」、「しごと」に出会い、関わる機会を積極的に取り入れることで、ふるさとの魅力や課題を見いだしたり、見いだした魅力の拡大や課題の解決に向けて、子供たちが実際に活動したりする取組を増やそうと努めてまいりました。 そのような中、本年度岡山県教育委員会が企画されました小・中学生がふるさとを題材とした学習に取り組んだ成果を発表する動画を募集する晴れの国おかやま学びたい賞の取組があり、井原市からは全小・中学校がエントリーをしました。その結果、井原中学校2年生が井原商工会議所青年部とコラボして行った駅前のイルミネーションイベントミナクルネに参画した取組や、青野小学校5・6年生が子供たちの目線から選んだ市内のお勧めスポットやそこで働く人について調べ、パンフレットづくりを行った取組、県主小学校5年生がふるさと県主を訪れてくれる人を増やそうとかかしづくりなどの地域の魅力を調べて発信した取組が優秀賞に選ばれました。県内99作品の中から受賞した6作品のうち、3作品が本市の取組であったことから、関係者一同うれしく思っております。 また、このような取組の実現には学校と社会が持続可能なまちづくりを支える人づくりを共通の目標として捉え、対等なパートナーとして連携、協働することのできるつながり、コミュニティーの形成が不可欠と考えており、その実現に向け、市内全小・中学校区にひとづくりネットワーク運営協議会を立ち上げるなど、学校、家庭、地域社会が総ぐるみとなって人材育成に取り組むことのできる環境づくりに取り組んでおります。 本事業は令和元年度に開始し、1年目には主に理論づくり、2年目にはその理論に基づいた先進事例づくりに取り組んでまいりましたが、3年目に当たる来年度は、各校や各地域における実践を増やすと共に、本事業の趣旨や取組を市内外の多くの方々に周知を進めることで人づくりを理解し、応援していただける方を一人でも多く増やしたいと考えております。 そのためには、教育委員会内はもちろん、各部局との連携を一層深めつつ、人づくりに関わる事業の整理、統合を進めることで事業の拡充並びに一体的な推進を図る方針です。また、新たに人づくりサポート団体、通称ひとサポ@井原を募集し、幅広い市民の皆様に関わっていただくことで人づくりを多様な視点から捉え、より一層充実した取組の創出につなげたいと考えております。 このように、学校、家庭、地域の皆様のお力をお借りしつつ、子供たちのふるさと井原を思う気持ちやよりよい未来の実現に必要な資質、能力の向上を図る取組を充実させるとともに、人づくりを本市の魅力の一つとして捉え、ひとづくりのまち井原として発信していくことで、魅力の拡大にもつなげていきたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 午後1時まで休憩いたします。              午前11時59分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午後1時   再開 ○議長(坊野公治君) 休憩を閉じて会議を再開します。──藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) 午前中に教育長のほうから様々な取組、それから今後の取組の在り方について様々お聞きいたしました。 いろいろな考えの中で、今回の予算案の中のほうにもあるんですけど、一番肝腎なことは基幹的に言いますと、ふるさと井原の未来を創るひとづくりということが一番だと思います。それに対しては先ほど教育長からお答えになられました様々なことがあると思いますけど、これは私の所感ですけど、あくまでこれは大人が考えていくことであって、子供の考えることじゃないと思うんです。 今回このコロナ禍ということがございまして、中学生でありましたら職場体験事業があったんですが、その職場体験事業もできなかったということで、あえてこのコロナ禍だったがゆえにでき得ることが、先ほど教育長のほうからありましたミナクルネとか、これは井原中学校の方がされているんですけど、井原市の郷土学習ということで「る・る・る・ぶ」、食べる、見るということで取組をされた、これはもうほとんど子供たちが自主的にやってきたことです。 今までのような教育の在り方で、大人が考えたカリキュラムを子供に与えてあげる、これも必要なことで大変重要なことだと思います。でも、そのカリキュラムの隙間を狙って子供たちが子供たち自身で様々なことが考えられるような教育をしていくべきではないかなと思います。要はキャリア教育と言いますけど、キャリア教育といっても様々なキャリア教育があるわけで、あまり難しいことを言うよりは子供たちは単純明快に、子供たちがかじりやすい事業、要はそれにかじりやすい事業を行っていくことによって子供たちは自分たちで自分の力を出していこうと思いますし、この井原市という郷土にどんな魅力があるのかなということを子供たちで多分探していくんではないかと思うんです、自分に合ったことを。こうすることによって、やはり郷土愛を持てる子供たちが育つと思うんですが、今までのやり方とちょっと変わった、要はもう昔に返った形で取り組んでいくことに関しては、教育長、今のニーズのやり方のカリキュラムと昔のような考えを持ったこととの総合点ですけど、子供たちも忙しい、先生も忙しくなってくるとは思いますが、そのあたりは子供の、要は未来を考えたときに地元に残って子供たちが何か起業しようとか、自分が何かに役に立とうかとかということの気づきは、教育長が先ほどご回答になられたようなことで本当に気づけるもんでしょうか。そのあたりはどのようにお考えですか。 ○議長(坊野公治君) 教育長。 ◎教育長(伊藤祐二郎君) 今藤原議員さんのおっしゃったところは十分あると思います。 取組の中で、例えば先ほども紹介をしましたが、子供たちが子供たちの目線で井原市のことをいろいろ調べる、今まではいろいろ調べてこんなことが分かりましたというところで、実は終わっていた部分もあると思います。それを井原市以外の人にも知ってもらおう、そのためには調べたことをパンフレットにしよう、そういったいわゆる自分から井原市のことを発信する、調べたことを発信する、そういったことがいわゆる井原市のことを本当に考える、そういったきっかけづくりになるんではないかなあというふうなことを思います。 それから、先ほど藤原議員さんのほうからも紹介をいただきましたミナクルネの活動、これにつきましても、いわゆるコロナ禍にあってなかなかいろんな活動ができない中で井原市を盛り上げる、井原商工会議所青年部の方がこんな活動をして盛り上げておられる、それに自分たちも参画しようというあたり、それから自分たちだけじゃなくて、幼稚園や小学校にも声をかけて取り組んでいこう、そうやって自分のほうから働きかけることということが重要なんではないかなというふうに考えております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) ありがとうございます。 教育長のお考えも本当によく分かりますし、私の気持ちもよく分かっていただいたということを今痛感しているわけですけど、実際はこのコロナ禍ということがあったがゆえにできた、これは体験事業だと思うんです。本当にこれをやられた子供たちというのは一生心に残ると思いますし、郷土に何があって、じゃあ私に何ができるのかなということも考えていけると思うんです。 これは私のアイデアですけど、今中学校からというのを結構教育委員会のほうも考えられていると思うんですけど、これを小学校から全て準じてステップアップをするような郷土の勉強ということをぜひとも加えていただければ、令和2年12月の定例会でも私が言いましたように、井原市は本当に城が多いところですから、勉強もいろいろできると思いますし、様々な取組、産業とかというものもあると思います。それから、様々な食べ物でも面白いものもあろうかと思います。それが先ほど言った見る、食べる、学ぶという「る・る・る・ぶ」、井原中学校の方がやられた、井原中学校に特化して言わせてもらいますけど、自分たちでやってきた、これはもう高屋中学校にしても、木之子にしても、美星にしても、全て皆さんそうだと思うんです。そのような形でやっていかれておる。先生方も大変だったと思いますけど、でも、コロナ禍だからゆえに先生方もいいアイデアが出たんではないかなというところが、私は本当に感動させてもらいました。 私も評議員とかをさせていただいていて、この話をいろいろ先生方と聞いたときに、子供のアンケートを見ますと、このまちに魅力は感じているということはあるんだけど、自分がじゃあ何に、自分ができるのかなということにも興味をアンケートの中には持っておられるんです。大体それは中学校1年生で60%、2年生ぐらいから徐々に上がってきて、3年生で若干下がるんですが、これは仕方ないと思います。高校受験ということがございますので、仕方がないことかなとは思いますけど、でもその考え方という、子供たちは子供たちなりにこの井原市を考えていく、自分に何ができるんだろうかということも考えていくということが、新しいアンケートを中学校の先生が取られて、これを見させてもらって、わあ、すばらしいなあと思いました。これは本当によく分かりました。 ですから、今までのキャリア教育をする中で、学校側、教育委員会側、市長部局ともいろいろかみしめながら、合わせながら話を持っていきながら、子供をこういうふうに育てていこうということも大切です。それも大事ですけど、それよりもっと大事な手前が、要は子供たちが主人公になるということ、この主人公になるために、じゃあ学校教育から市政のほうの方はどのようなことをすればいいかというアイデアですよね、このアイデアを出されることが一番ではないかなと思います。そして、これからキャリアアップするために、子供たちが起業したり、この町を豊かにするために動いていくことを大きく、先ほど教育長が言われたことをやっていくべきではないのかなと思います。それには、やはり小学校、中学校、高校と、こういうふうに混ぜていかないと駄目というふうに私は思います。 そのあたりもよく分かっていただいたと思いますけれども、未来創造部のほうでは実際に高校2年生の子供たちに、地元の企業とか、市外の企業もおられますけど、そういう方々と一緒に今こういうことがあるんですよという顔合わせですか、そういうこともやられていると思うんですけど、これは私思うんですが、高校2年生はちょうど中間でいいんですけど、高校2年生だけではなくて、ぜひとも中学生も入れていただきたいなと、それから小学校6年生はそういう大きな会ではなくてもいいですから、学校側のほうでどこかにそういう講師でも入れて勉強していただくのがいいのではないかなと思います。 というのも、中学校もそれこそワークアンドライフ交流会というのをやられていると思うんです。これは結構子供たちが食いついていく授業なんですよ。というのが、実践で働かれている人たちの本当に生の声が聞けるんで、子供たちにはすごくいいと思うんです。これがまたさらに小学校高学年までいって、順序を上がっていきます。それに対して教育委員会がお考えになっておられること、市長がお考えになっておられることを一緒に学んでキャリアアップしていくことによって、子供たちが郷土愛をもつんじゃないかなと思います。例えば大学でも、よそへ行っても、やはり井原市に帰ってこようというようなことにもなると思います。そこから先は、我々大人が井原市で就職できることをしっかりと構えてやることが、子供たちが郷土愛を持ってさらに花咲かすことではないかなと思います。 このキャリア教育なんですけど、未来創造部のほうがやられている、これを高校2年生でやられて、結構私立高校が今回は欠席されているんですね、笠岡市の私立高校から、地元の井原市の高校とか欠席されて、この欠席されていることがどういう理由があるか分かりませんが、その理由と、それから中学校まで下げていくというような考えというのはどうなんでしょう、ここから先考えていかれるようなことは思われてないでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 藤原議員さんからご提案をいただきました。 このいばら就職支援事業といいますか、井原市内の企業を知ってもらう活動、今高校生でやっておりますけれども、中学生まで下げていけないかということについて、それぞれの段階に応じて市内の企業を知っていただくというのは、子供たちにとって大変いいことだと思っております。そうした面から、今後教育委員会のほうとも協議をさせていただきまして、どういうことができるかということを検討してまいりたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) ぜひともお願いします。 子供たちの教育というのは、最初が肝腎なんで、要は小学生から中学生、中学生から高校生、高校生になったときに様々なこの地元の愛情を持った学びがあれば、大学も自分で行く大学は、帰ってきてさらにプラスになるような勉学がしたいなということで、そちらのほうへ向かっていくんではないかと、このように思います。 このコロナ禍でできなかったがゆえに大成功したというこの反面ですよね、でもこれが本当にすばらしいことじゃないのかな、これが本当に当たり前のことじゃあないのかなと、今まで当たり前にやってきたことはちょっと違うんではないかなというようなことも頭の中に入れ、また心の中でどういうふうにしてあげればいいかというふうなことも考えながら、やはり大人もそういう方を教えていかなくてはならないですけど、やはりそこも私と同じような考えを持ってやられる。 それと、一番大切なのが、ご家庭の教育ですよね。子供たちのアンケートを見ますと、お父さんは仕事で夜が遅い、忙しいんだと、だけどせめてお母さんたちには自分たちが学校で学んでいることを聞いてもらいたいんだというような、井原中学校のことを言わせてもらいますけど、生徒の声を聞く会ということがあって、これは文部科学省の大臣のほうからも賞をいただいたことがございます。教育長はもうよくご存じだと思いますが、このときに出た言葉が子供たちの言葉なんです。それに対して、保護者の方のアンケートの数字が、やはり子供たちの声を聞いてなかったという結果が出ているわけなんですよね。親御さんたちの反省の中には、耳が痛いなと、できる限り話を聞いていかなければならないなというようなことも書かれております。これが本当に実際今の核家族の実態ではないでしょうか。 ここは教育長、どう思われますか。これが本当に核家族の実態じゃないかと思われませんか。 ○議長(坊野公治君) 教育長。 ◎教育長(伊藤祐二郎君) 今藤原議員さんのおっしゃったとおり、学校での取組、それを保護者のほうにしっかり伝えるということが必要なんではないのかなと、ありがたいご意見だと思います。 先ほど紹介しました晴れの国おかやま学びたい賞、実はこれには井原市の全小・中学校がエントリーしました。これについては井原放送のほうで全校の放映をしていただきました、そうやって周知をするということ。それからまた、学校ごとに今の取組を発表する機会であるとか、学校だより等で保護者のほうにしっかり伝えていくこと、これは必要なことだというふうに思っております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) そういう学校だよりとかでもいですから、知らせてあげなくてはならない、そして我が子の言葉をちゃんと聞いてなるほどと、そういうことをしているのかと。じゃあ、親として何ができるだろうか、やはり地元愛を持ってもらわないといけないな、我々大人も地元を大切にしていかないといけないな、あんたも大学へ行ったら帰ってきてよというようなことが、やはり各家庭で教育されること、これは一番念頭に置くべきではないかなと思います。 本当に家庭という学校を超えるような学校は世の中に存在しないと思います。ですから、大人の親御さんの、保護者の方のそこらあたりの考えも学校の保護者会であるとか、PTAであるとか、そういうところでお話をしていただきたいなと思います。ここはもう本当に大切なことだと思います。そうすれば、本当に優しいよい子供が育つんではないかなと思います。その中にいじめとかいろいろあっても、各家庭でいじめは最低のことだよという家庭教育をしていただくということが一番いい子供に育ち、帰ってきてくれる子供ができるんではないかなと思います。大人があまりレールを敷き過ぎると子供たちは脱線しますし、子供たちはそこから動こうとしなくなると思いますので、そこらあたりは自由奔放に考えを持たせてあげたいなと、私はそのように思います。 また、行ったり来たりになりますけど、それこそこの未来創造部がやられているこの事業、先ほど教育委員会とも考えていくと言われました。そういう中で、ここのふるさと井原の未来を創るひとづくり事業の中で、ワークアンドライフキャリアということがあるんですけど、教育の推進とか地域土曜学習サポートという、こういうところでさらに井原市の資料、井原市の大切な文化、それから様々な井原市の取組であるとかというものをきっちりとやっていただきたい。 先日それこそ同僚議員がいばら生き生きクラブのことを言われましたけど、やはりスポーツ・文化のああいう長年続いたクラブというのはないものですから、ああいうところこそ大事にして、子供たちにそういう史跡であるとか、どこどこには化石が出るんだよとかというようなことも、様々なこともそういうところできちっと教えていくことも大切なことだと思われるんですが、ここに関しては、予算をつけられているんですけど、大体どういうことを軸にして実をつけていこうと未来創造部のほうは思われて、これをされているんですか。これは実際には伝統文化ということで教育委員会になりますか。教育委員会のほうでは、骨組みというのはどのようにお考えですか、地域土曜学習サポート事業とかということがありますけど、これについて教えていただけますか。 ○議長(坊野公治君) 教育長。 ◎教育長(伊藤祐二郎君) 実は、地域土曜学習サポート事業、これは今までも行っておりました。ただ、別事業として行っておりました。それをこのたび来年度から地域と学校の連携・協働によるひとづくりネットワーク構築事業の中に整理・統合していく、そのことによって今まで別扱いでやっていたものをその中に含めることにより、より地域との連携もしっかりできるし、今人づくり事業で目指しているものにより近づくものになると、そういうふうに考えております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) ありがとうございます。分かりました。 そういうことで井原志民という、志す、民ということが名づけられたということですね。分かりました。もう本当にすばらしい言葉ではないかと思います。 ぜひともこういうところもきっちりやっていただいて、子供たちがとにかく食いつくような授業をしていただきたいなと思います。ぜひともよろしくお願いいたします。我々も微力ではございますが、地域のことで分かり得ること、昔の歴史のことで分かり得ることは子供たちに伝えていきたいと思いますので、ぜひともご協力のほどよろしくお願いします。私も協力はいたします。 では、この質問はこれで終わります。 ○議長(坊野公治君) 12番 藤原浩司君。              〔12番 藤原浩司君登壇〕 ◆12番(藤原浩司君) それでは、最後の質問に入らせていただきます。 3番目といたしまして、古き時代の栄華に触れる井原デニムで元気なまちの再興事業の現況についてお伺いをしたいと思います。 市では古き時代の栄華に触れる井原デニムで元気なまちの再興事業について支援をしていますが、一般社団法人井原デニムストリート及び舞鶴楼の現況についてお伺いをしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) それでは、古き時代の栄華に触れる井原デニムで元気なまちの再興事業の現況についてお答えをいたします。 本事業につきましては、新町商工連盟や民間事業者が中心となり、令和元年度から3年間の事業計画で新町商店街の再興に取り組まれております。市といたしましても、財政支援や地域おこし協力隊による人的支援等を行っているところでございます。 計画の初年度である昨年度は、国の商店街活性化・観光消費創出事業補助金及び市のホテル・旅館誘致等促進事業補助金、井原駅前通り等賑わい創出事業補助金を活用してハード整備を進められました。株式会社シャンテがホテル・オーベルジュとして舞鶴楼を、一般社団法人井原デニムストリートがデニムショップ、軽食喫茶及び宿泊施設を昨年4月にオープンしておられます。いずれの施設も新型コロナウイルス感染症の拡大等により、全国で緊急事態宣言が発令されていた中であり、誘客を図る上で非常に厳しい状況にありましたが、7月下旬から開始されたGo To トラベルキャンペーン等により利用者が増加し、にぎわいを見せておりました。しかしながら、首都圏等で感染症が再拡大したことにより、当該キャンペーンが休止した12月下旬以降は再び厳しい状況となるなど、影響の長期化により今年度に民間事業者が実施を予定されていたデニムカフェ、ホテル宴会場やチャレンジショップの整備は実施の見通しが立っていないという状況であります。 そのほか当初計画していた事業の現況を申し上げますと、市において実施することとしておりました温泉試掘調査及び配管等の整備につきましては、民間事業者による温泉施設の整備のめどが立っていないこと、また駐車場、駐輪場、公衆トイレの整備につきましても事業の進捗状況を見ながら整備場所や規模を決定する必要があることから、今年度は事業を実施できておりません。 一方、ソフト事業につきましては、令和元年10月に新町商工連盟や市内事業者、地元中学・高校生、市などで組織する実行委員会を立ち上げまして、井原デニムストリートオープンフェスを開催し、多くの人たちでにぎわいました。今年度につきましては、昨年3月下旬から4月上旬にかけて井原ふれあい春まつりを、さらに8月の井原納涼花火大会に合わせてイベントを企画されておられましたが、共に新型コロナウイルス感染症の影響により中止されたところであります。また、新たに定期イベントとして10月から毎月第4日曜日に新町マルシェを企画され、10月、11月には開催をされましたが、12月から2月につきましては、首都圏を中心として全国で感染拡大が続いた影響や市並びに他地域のイベント開催状況を踏まえ、中止をされたところであります。なお、3月につきましては、現在開催に向けて準備を進めているという旨をお聞きいたしております。 いずれにいたしましても、新型コロナウイルス感染症の影響により、今年度に実施を予定しておりました事業につきましては、市、民間事業者共に計画どおり実施できていない状況にあります。 しかしながら、商店街の振興は将来の井原市にとって欠かせないものと考えており、今後の事業につきましては新町商工連盟や民間事業者等と協議を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) ありがとうございました。 コロナ禍ということで本当に大変なときだろうと思われます。ただ、矢掛町の日曜朝市とかというのがたしか毎月第2日曜日だったと思うんですけど、コロナ禍で1月ぐらいかにたしか中止になった覚えはありますけど、ほとんどやられていました。その中で、大きな事業としてテキ屋であるとか様々な食べ物のショップを出される方々はニーズ的にちょっと抑えられたようですが、要はマルシェとか市であるとかというのは、通年、毎月なら毎月やっていかないと駄目だと思うんです。 そういう中で、外でやられる事業ですから密にならない、食べ物も地元のこの井原市の皆さんもテークアウトというような形で、そこで食べるということはほとんどないんで、そういう継続制を持ったやり方をやってこなかったがゆえに、現在に至っているんではないかなと思います。舞鶴楼のほうはホテルですから、これはもう完璧にアウトですよね、泊まることもできませんからアウトでしょうけど、でも宴会とかというのはちょこちょこされていたみたいです。それでは全然追いつくような状況ではないですが、気の毒だなとは思いますが、実際にはあれをやった時期、タイミングが悪かったのかなと思われますけど、新町の井原デニムストリートですか、一般社団法人がありますけど、あそこに関してはほとんど事業をやられてない、やりましょうと言ったときもなかなかいい返事がなかった、それから今までやられることに関しては様々なアイデアがあってやれたと思うんですけど、それをやってこなかった、でもやってこなかったことを未来創造部としてはどのようにご指導されたのかお聞きしたいんですが。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 現在実施しておりますイベントでございます。 先ほど市長のほうが答弁させていただきましたが、井原デニムストリートオープンフェスを皮切りに事業計画のほうを次々と地元のほうでは計画をされてきていたところでございます。そうした中で、コロナ禍という影響の中で、まずは感染防止をするというような観点から、やむなく事業を中止、それぞれ事業計画を立てて準備を進めておられたということは聞いておりますけれども、新型コロナウイルス感染症の状況を見て判断されたというところでございます。 そうしたことについては、やり方等もございます。まず、地域としては新型コロナウイルス感染症が出た場合のほうの危険性ということを考えられたものと思っております。 指導ということではございませんが、そういう開催の有無については随時協議の場へ担当の者が参加させていただいて、協議の上、最終的に地元の判断として中止の判断をされたということで考えております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) 行政のほうとしてはどのようにご指導されたのかということを聞いたわけで、先方がやめたということを聞いているわけじゃあないんです。 それこそ多額な税金を投与し、補助金としてお渡ししたものが失敗に終わっては駄目だと思うんです。行政も補助金を出した側として責任があると思います。それに対してはどのようにご指導されたんでしょうかということをお伺いしているんで、そのことに関してのお答えをいただきたいと思います。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 行政としての指導についてのご質問でございます。 先ほど申し上げましたように、コロナ禍の中での中止の判断というところで、中止の判断についてはやむを得なかったのかなということを感じております。そこから先の指導については、今後どうしていくかというのを一緒に考えていくというようなところでございます。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) 答えになってないと思いますよ。今この井原放送で聞かれている市民の皆さんも、答えになってないんではないかと思われていますよ、恥ずかしいじゃないですか、実際が、時間を使っているんですからね。私には与えられた時間があるんですよ。 実際は、先ほども私はヒントを与えたと思いますよ。矢掛町ができて、井原市ができないということがあるんでしょうか。矢掛町は、じゃあ新型コロナウイルスに感染してもいいということですか。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 新型コロナウイルスに感染していい、悪いという判断につきましては、もうどこの地域でもそうですし、新型コロナウイルスに感染したらいけないということを考えております。 そうした中で、矢掛町におかれましては、先ほど藤原議員さんからもご提言いただきました取組の内容を検討されて、実施をされているというようなところがございました、ご提言がございました。そうした中で、新町の取組につきましても、そういう指導を行政としてどういうことを形にすればできるかというようなことも指導をしていくべきというようなことも考えております。 以上でございます。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) 指導を考えていくのではなくて、どのような指導をされたのかということを聞いているんです。要は指導をされてないということですね。はい、分かりました。 指導できる立場であるか、立場でないかといいますと、税金を投入した側ですから、オーケーを出した側ですから、指導はしていかないと駄目だと思いますよ。周りを見ていただいて、矢掛町はしているよ、でも得得市は中止ですよと、例えばこういう形になりますよね。そこから先の判断は、今取りかかっておられる新町商工連盟であるとか、株式会社シャンテの舞鶴楼である。これが本来の答えの在り方でしょう。今の間に3分消化したんです、もったいないですよね。 継続は力なりという昔のことわざもありますが、コロナ禍で感染してはいけないということがあるんですから、大前提にマスク、手の消毒で、商品を売るなら売るで徹底した衛生的な安全面も確保しながらやっていただくのが常識ですよ。ですから、矢掛町もそういうようにした。でも、食べ物に関しては、直接目の前で火が通ったものであるなら安心できるから、それをパックに入れて持って帰っていただいた。でも、それに特化せずに、もともとよそでつくったものを持ってきて売ることに関しては、何が見えないから売らなかったというのが矢掛町の現状なんです。井原市もそれと同じ現状はできたと思うんですけど、それを全くされてなかった。 それとプラスして、今別に町の中へペインティングをして書かれるような事業もあるんですよ。そこらとも協議をしながら一緒にやったらどうかというアイデアも私は幾らも差し上げました。料理もこういうふうにしたらどうかというアイデアもたくさん差し上げました。でも、全く動かなかった。これが新町商工連盟です。とどのつまり、一般社団法人の井原デニムストリートのほうへ責任転嫁を持っていくような形にして、今前に出たのは新町商工連盟じゃないですよ、ほとんどデニムストリートですよ、もう逃げているじゃないですか。おかしいでしょう。もともとが補助金をもらったのはデニムストリートじゃないですか、そこらあたりもきちっとした対応で進めていかないと、誰が音頭取りで、誰がどのような形で計画をつくって、誰がどうやって皆さんを呼ぶんですか。かじ取りが2つ、3ついたのでは船は前へ進みませんよ。そのあたりも行政的には常識としてご指導すべきじゃなかったのかなと思いますけど、どうですか。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 行政的に指導すべきではなかったかということでございます。 そういった中で、市といたしましてはそういうイベントを進めるに当たりましても、先ほど申し上げましたように実行委員会の中へ入っていって、共に協議をさせていただいている。そうした中で実行委員会の中での判断を尊重させていただいたということでございます。 ただ、コロナ禍ということで新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点や、地域で感染者が発生した場合の扱いであるとか、そういったことが懸念もされる中で、何がベストなのかというところ、また何ができるかということを今後しっかり地域とも検討をしながら、藤原議員さんからご提言いただいたことも含めまして、今後そのような形で地域と話し合い、協議を進めてまいりたいと、そのように考えております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) もう残り時間も少ないんですが、実行委員会と言われましたけど、おかしいですね、新町商工連盟があって、一般社団法人デニムストリートがあって、今度は実行委員会ですか。幾つそこのことに関わる団体があればよろしいんですか。さっき言ったでしょう、かじ取りが2つ、3つあったら、船は前へ進まないんですよ、どこが責任を取って、どこが動くんですか。 お金を借りられたのはどこですか。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 施設整備につきましては、株式会社シャンテであったり、先ほど藤原議員さんのほうからありました一般社団法人井原デニムストリートということでございます。 ただ、イベント等につきましては、新町商工連盟が中心になったという中で、先ほど申し上げました実行委員会の中には当然新町商工連盟、一般社団法人デニムストリートも中へ入って地域とともにやっていくという体制で進められております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) もう本当に押し問答ばかりですから、もうこれ以上言いません、部長、もう少し世の中の勉強をしてください。社会の流れ、商店の流れ、人の流れ。先ほども答えたでしょう、2番目で言った人づくりというのが一番大切なんですよ、コミュニケーションというのは一番大切なんですよ。それだけ団体が3つあって、あれだけの商店街で、じゃあどれだけどのような人間が集まったんですか。もう3年が来るんですよ、始まってから丸々2年ですよ、何をされていたんですか。 去年の12月に50万円の補助金をいただいたものを消化するために3日開きました、お客さんが何人来ましたか、ほとんど来てないですよ。初日がよかっただけですよ。それというのは、継続がなかったからでしょう。そうでしょう、実際そうじゃないですか。そのあたりも含めた中で、どうして言わないんですか、きちっとしたことを。実行委員会なんか、もともとが新町商工連盟が国から補助金を引っ張ったわけですから。それは株式会社シャンテの分もありますけど。でも、実際今動いているのは、株式会社シャンテの部分もありますが、実行委員会でなくても、新町商工連盟がじゃあどのように動いて、どのような形で地域の皆さんを巻き込んだんですか。全員敵に回しているじゃないですか、そこはどういうふうにお考えですか。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 皆さんを敵に回されているというようなお話がございました。ただ、担当のほうとして認識しておりますのは、実行委員会には当然地域の方も入られているということもございますので、中には反対される方もおられるというようなこともあろうかと思います。 そういった中で、本当にこの事業を成功に結びつけるためには、やはり地域が一体となって、それこそ藤原議員さんもおっしゃっていただいた核になるところがしっかりしてというようなところもあります。その辺も含めて今後事業の展開に当たってはしっかり関係団体、事業者等とも詰めていきたいと、そのように考えております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) 人を呼び込むことは本当に難しいんですよ。どこの地域であろうが同じことです。人を呼び込むことが一番なんですね。その呼び込むというのはどういう意味かというと、人を呼んでくればいいんじゃないんですよ、地方創生が呼び込むことじゃないんですよ。そのギャップで出たのがふるさと納税でしょう、お金を、外貨を取るだけで、それが実際よかったか悪かったか、私には分かりません。 呼び込むイコール地元の方々の、地元の状況を考えた上で、地元の方々のご協力をいただくことが成功の秘訣であり、地元の業者の、要は企業の考え方をもって、地元に特化したものがきちっと前に出されるようなイベント活動をしていかないと成功はしないんです。 今までの地域活性化であるとか、地域創生であるとか、それの失敗例をよく見てください。地元が協力していません。失敗例から勉強すべきなんです。地域に何ひとつ協力してないじゃないですか、何ひとつ相談もないんですよ。新町マルシェ、じゃあ向町はどうなんでしょうか。ホテルがあって、中核ではなくて、本当の核はどこですか。舞鶴楼でしょう。あそこも地元の雇用をすると言われた、地元の雇用をされたのが、去年の3月に学校を卒業した女の子が就職された、夏頃にはやめざるを得なくなって、やめさせられました。何が地元の雇用ですか、首にして。そういうことをあなた方は調べていますか、地元にいるから私は分かるんでしょうが。 やはり地元を巻き込んでやる、協力をしてくれと頭を下てきたんなら、なぜ協力するような形の体制が取れないんでしょうか。地元の企業がとにかくすることが一番なんです。そして、地元の皆さんの協力を願うことが一番なんです。これに対してはどう思われますか、部長。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 藤原議員さんがおっしゃるとおり、やはり地域にしっかり協力していただくこと、それがこういったイベント事業を進める上では大切だと、そのように考えております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) もう部長に答えを求めてもなかなかいいお答えが出ないんで、もうこれ以上突っ込みません、もう私も頭が痛くなりますから。 それこそ地方創生というのは、企業こそがこの日本を、地方を立て直す鍵なんです。それには、地元の皆さんのご協力なくしてはできない、地元の企業だからこそ地元の皆さんがご協力もできるんです。そこが一番に大切なところです。これは失敗したら、どなたが責任をとるんですか。 もう部長に答えてもらっても駄目ですから、市長、お答えください。この事業が失敗したらどうなるんですか、どなたが責任を取られるんですか。 ○議長(坊野公治君) 市長。 ◎市長(大舌勲君) 先ほどから言っておりますけれども、新町商店街の振興ということでこの事業は進んでおります。国からも大きな補助金を取り、それから、市からも補助金を出して取り組む事業であります。これはもともとその地域の商店街の振興という大きな目的があります。これは、もうけが出ないと駄目です。基本はもうけていただくことというのが、この補助金のもともとの目的であります。商店街がもうかる、それから補助金を受けた事業体がもうかる、その仕組みができているかというヒアリングを国で受けていろんな事業を、3年間事業を計画し、よし、これならもうかるだろうという国のほうの判断があり、補助金が出た事業であります。しかしながら、当初から新型コロナウイルスがずっと続いておりまして、思ったとおりに行ってないというのが現状であります。しっかり計画を見直してやっていかないといけない。それぞれが、市のほうも補助金、国も補助金を出しておりますけれども、一番はやはりもうけていただく民間企業の方です。藤原議員さんがおっしゃるとおりなんです。民間、地元企業、株式会社シャンテであり、一般社団法人井原デニムストリートがしっかりもうけに入れるようなことにならないといけないのだろうと思っております。 この責任ということにつきましては、リスクをそれぞれ負って出ておられますが、それぞれのリスクを回避できるようにしっかりそれぞれがやっていかないといけないんだろうと思っております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) もう本当に残り時間が少なくなりました。 いつも最後までやらせてもらって、皆さんには大変時間を取らせて申し訳ないんではございますが、とにかく利益を出すということはもう当たり前のことです。それに対しては、やはり地元の協力があれば、いかなる場合でも100人寄れば100人寄ってお金を落とします、地元が。そういう体制が取れるようなやり方をきっちりと担当部局は目を見開いて進めるようにやっていただきたいなと、このように思います。 部長、今ここで部長としての自分の責任を果たすべく、その意思をここの場で伝えてください。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 藤原議員さんがおっしゃられるとおり、しっかり取り組んでいかなければならないと、そのように考えております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) もう本当に12年間の最終段階になってきましたが、私が今日はとりでやらせてもらっております。もう57秒、56秒ほどですが、本当に皆さん方には大変お世話になりました。また厳しい意見も言わせてもらうこともありましたが、でもそれなりに切磋琢磨しながら世の中のために、また井原市民のために私は邁進していくつもりでもございますし、皆さん方もそれに対して頭を打ちながら、勉強をしながら井原市民の皆様のために、福祉向上のために、さらに勉強しながらいい井原市をつくっていっていただきたいと、このように思います。 本当に様々な意見を出させていただきましたが、私自身はもう本当に今日は満足しております。皆さん方の答えも様々ですが、私なりにまた解決できるよう勉強しながら、また次に勝ち進んでこの場へ戻ってきたいと思いますので、ぜひともよろしくお願いいたします。今日は大変ありがとうございました。 以上で全ての質問を終わります。 ○議長(坊野公治君) しばらく休憩します。              午後1時45分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午後1時46分 再開 ○議長(坊野公治君) 休憩を閉じて会議を再開します。              〔議席番号偶数議員が議場の自席へ着席〕 ○議長(坊野公治君) これで一般質問を終わります。              ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(坊野公治君) 以上で本日の日程は終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。              午後1時46分 散会 ・令和3年3月5日(金曜日)出席議員  1番  妹 尾 文 彦    2番  多 賀 信 祥    3番  柳 原 英 子  4番  山 下 憲 雄    5番  細 羽 敏 彦    6番  西 村 慎次郎  7番  荒 木 謙 二    8番  柳 井 一 徳    9番  惣 台 己 吉  10番  三 宅 文 雄    11番  坊 野 公 治    12番  藤 原 浩 司  13番  上 野 安 是    14番  簀 戸 利 昭    15番  西 田 久 志  16番  三 輪 順 治    17番  大 滝 文 則    18番  宮 地 俊 則  19番  佐 藤   豊              ~~~~~~~~~~~~~~~欠席議員  な  し              ~~~~~~~~~~~~~~~出席した事務局職員  局長      和 田 広 志           次長      藤 原 靖 和              ~~~~~~~~~~~~~~~説明のため出席した者 市長部局  市長      大 舌   勲           副市長     猪 原 愼太郎  健康福祉部長  佐 藤 和 也           未来創造部長  唐 木 英 規  建設部長    岡 本 健 治           総務部次長   藤 原 雅 彦  健康福祉部次長 沖 津 幸 弘           未来創造部次長 田 中 大 三  建設部次長   西 田 直 樹           財政課長    片 井 啓 介 教育委員会  教育長     伊 藤 祐二郎           教育次長    北 村 容 子...