井原市議会 > 2020-12-09 >
12月09日-02号

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  1. 井原市議会 2020-12-09
    12月09日-02号


    取得元: 井原市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-14
    令和 2年12月定例会        〇令和2年12月井原市議会定例会会議録第2号・令和2年12月9日(水曜日)              議  事  日  程              午 前 1 0 時 開 議 第1 一般質問              ~~~~~~~~~~~~~~~              本日の会議に付した事件 日程第1 一般質問              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前10時   開議 ○議長(坊野公治君) 皆さんおはようございます。 ただいまのご出席は19名でございます。 これより本日の会議を開き、直ちに日程に入ります。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(坊野公治君) 日程第1 一般質問を行います。 発言順序は、あらかじめ議会運営委員会において定められておりますので、ご承知願います。 この際、お願いしておきますが、発言時間は質問権に対する発言時間を除き、通じて40分以内といたしますが、一般質問の簡素化のため、簡潔な質問と答弁をお願いいたします。 また、質問者の終了ごとに休憩を取り、出席者の入替えを行いますのでご協力をお願いいたします。 しばらく休憩いたします。              午前10時   休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前10時1分 再開 ○議長(坊野公治君) 休憩を閉じて会議を再開します。              〔議席番号偶数議員議員控室へ移動〕              〔2番 多賀信祥質問者席へ着席〕 ○議長(坊野公治君) 順次質問を許します。──2番 多賀信祥君。              〔2番 多賀信祥君登壇〕 ◆2番(多賀信祥君) おはようございます。 2番、いばら市民クラブ多賀信祥です。 通告いたしております内容に従い、中学生の職場体験について質問させていただきます。 平成14年度から取り組まれている中学生の職場体験について、今年度からふるさと井原の未来を創るひとづくり事業の中でワークアンドライフ体験活動ということで取り組まれています。 こうした事業を今後も継続するため、以下の3件について伺います。 1つ目としてこれまでの取組に対する生徒、保護者の感想について、2つ目としてワークアンドライフ体験活動に変更した理由について、3つ目としてコロナ禍であった今年度の取組はどうであったか。 以上3件、よろしくお願いします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──教育長。              〔教育長 伊藤祐二郎君登壇〕 ◎教育長(伊藤祐二郎君) 皆さんおはようございます。 それでは、2番 多賀議員さんのご質問にお答えいたします。 中学生の職場体験についてのご質問でございます。 これまでの取組に対する生徒、保護者の感想についてのお尋ねでございますが、生徒からの感想といたしましては、事業所の方々が細やかな配慮、丁寧な指導をしてくださり、とてもありがたかった、体験することにより働くことの意義や大変さ、職業観について学ぶことができた、仕事の大切さや責任感、達成感を体験することができたなど、充実した体験活動であったというものがほとんどでございました。 保護者からの感想でございますが、ふだんの生活では経験できない学習であり、貴重な学びの場である、地域が地域の子供たちを温かく育んでいこうという姿勢を感じた、家庭で将来の進路のことについて考えるきっかけとなったなど、肯定的な意見が大変多くございました。 以上のことから、生徒や保護者の方に本事業の趣旨や意義が広く理解されているものと考えております。 次に、職場体験からワークアンドライフ体験活動へ名称を変更した理由についてのご質問でございます。 昨年度から取り組んでおりますふるさと井原の未来を創るひとづくり事業では、子供たちふるさと井原の魅力的な「もの」、「ひと」、「しごと」に出会い、関わり合いながら、様々な職業に対する知識や働くことへの理解を得る職業観、つまりワークと、事業所の理念や働いている人の思いなどに深く触れることで様々な生き方や目標・志に出会う人生観、つまりライフの両面を身につけることを目的としたワークアンドライフキャリア教育を推進しております。 その中で、この職場体験は中心的な取組の一つであり、この活動が単に働くことの大変さや社会の厳しさを学ばせるための就労体験にとどまることなく、地場産業への理解を深めたり地域貢献への気持ちを高めたりするなど、子供たちがこれからの人生の礎として生かすことのできる確かな職業観と豊かな人生観を育む場となるよう一層の意識づけを図りたいと考え、ふるさと井原の未来を創るひとづくり事業の内容に沿った名称を井原市では使用することとしております。 次に、コロナ禍であった今年度の取組についてのご質問でございます。 今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、市内の全中学校において予定しておりました事業所に出向いての職場体験は中止となりました。そこで、昨年度まで職場体験事前学習として導入を進めてまいりました、地域で活躍する大人たちを複数名学校に招き、仕事に就くまでの経緯や仕事に対する思い、人生経験を通して得た学びなどを子供たちに伝えていただいたり、様々なテーマについて子供と大人が一緒に語り合ったりするワークアンドライフ交流会を今年度は各学校の実態に応じて工夫、充実させて実施することでワークアンドライフキャリア教育の推進に取り組んでおります。 ○議長(坊野公治君) 多賀信祥君。 ◆2番(多賀信祥君) ご答弁いただきました。 1つ目の回答としては、生徒の皆さんからは事業所への感謝であるとか働くことに対する気づき、また保護者の方からはその取組自体に対する評価をされているということで、地域に対する理解であったりとか進路決定のきっかけであったりという感想だったと思います。 ここの①番で生徒、保護者の感想ということで質問させていただきましたけど、私自身が以前保護者の方から伺った内容というのも、今教育長が言われたように、本当にいい評価をされているというか、帰ってからお子さんが目を輝かせて今日あったことを報告をしてくれたとか、また保護者の方の仕事に興味を持って逆に尋ねてきたとか、それからその後の生活態度も幾らか変化があったというようなことを伺いましたので、今回質問をさせていただきました。 それから、②番のワークアンドライフ体験活動に変更した理由についてということですが、ふるさと井原の未来を創るひとづくり事業の中で、ワークアンドライフキャリア教育という視点で取り組んでいるということで、それを反映させたものという答弁だったと思います。その中で、職業観や人生観を学んでいくという観点からこの名称に変更したということでした。 そこで、私自身もキャリア教育ということに理解が少なかったのでちょっと調べてみたんですが、一人一人が社会的、職業的自立に向けて必要な基盤となる能力や態度を育てることを通してキャリア発達を促す教育ということで書かれてありました。職業体験については、今までは労働、働くことについての体験を通して学んでいくという観点からの取組であったのが、今回、今年度からはひとづくり事業と関連してキャリア教育の視点で取り組んでいくということが理解できました。 そこでまた、キャリアということがどういうことなのかということで調べてみたんですが、人間が生涯を通して様々な役割を一人一人が持っているんだということ、そしてその価値、それから周りの方、環境との関係性を育んでいくという、それをもって人生を過ごしていくということだと思います。 それで、今回質問をするに当たって、今まで、教育長がひとづくり事業について今もおっしゃったように、ワークアンドライフキャリア教育ということで、ワークアンドライフキャリアという言葉を使われています。これをダイレクトに検索をしてみると、そのままの言葉が出なくて、また以前同僚議員ひとづくり事業について質問した際の教育長の答弁の中の言葉を探しましたけど、教育長は会議録の中では、職業観や勤労観を学ぶワークキャリア教育、先ほどもおっしゃいましたが、そして豊かな人生観や幸福観などを学ぶライフキャリア教育、この2つを合わせてワークアンドライフキャリア教育という言葉をひとづくり事業でも、またこの職場体験の事業でも使われていると思います。 1つお尋ねするんですが、この言葉自体は井原市が工夫をされて独自に使われている言葉なのか伺いたいと思います。 ○議長(坊野公治君) 教育長。 ◎教育長(伊藤祐二郎君) これは井原市が独自に作った造語といいますか、趣旨を生かしてそういった呼び名にしております。 ○議長(坊野公治君) 多賀信祥君。 ◆2番(多賀信祥君) 今ご答弁いただいたように、これまでの答弁の中でもしっかり読み取ればそういうことなんだということが理解できたと思うんですが、今回この質問をさせていただくことで理解を深めたところです。 その後の③番ですが、コロナ禍であった今年度の取組はどうであったかということで、当然このような事態ですので職場体験は中止ということでした。それから、事前学習として取り組まれているワークアンドライフ交流会というものを各校で実施をされたということでした。これもこれまで準備を進めてこられた土台があったのでできたのかなということで伺わせていただきました。制限のある中で工夫をされてやってこられたんだと思います。今後もキャリア教育の視点で体験を生かしていくことというのは本当に期待をしているところです。 そこで、1つ気になることがありまして、これも私は調べていく中で、私自身が調査をしたわけではないんですけど、中学生の子供を持つ保護者の約70%がキャリア教育の名称を聞いたことがないということでした。これは私も共感するところです。それから、キャリア教育という名称を聞いたことがない反面、職業体験活動、井原市では職場体験ということですが、そのことについては、先ほど教育長の答弁にもありましたように、非常に有意義だという回答が9割以上ということでした。つまり、職場体験活動は知っているけど、キャリア教育についてはまだまだ知られていないということだろうと思います。 参考に伺いたいんですが、今年度からはひとづくり事業との関連でキャリア教育での視点での体験活動になるはずだったんですが、コロナ禍で取組を実施できませんでした。これまでの保護者の方が関心を寄せている今までの職場体験の、学校もしくは教育委員会からの発信というのはどのようにされていたんでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 教育長。 ◎教育長(伊藤祐二郎君) 保護者への発信についてのご質問ですが、どの学校も学級通信であるとか学年通信で保護者へ活動の様子を伝えております。また、学校によっては職場体験をまとめて発表会を開催し、活動内容についてより具体的に保護者に伝えたり、作成したまとめを掲示し参観日等で知らせるなど、各学校の実態に応じて工夫を凝らして保護者のほうへお伝えしているところでございます。 ○議長(坊野公治君) 多賀信祥君。 ◆2番(多賀信祥君) 学級通信学年通信、また発表会とか掲示ということで保護者の方の目に触れて、先ほど言いました9割以上の方が職場体験をご存じで非常に評価をされているということにつながっているんだと思います。 それで、職場体験については広く知っていただいている、今まで知ってこられたという前提で、まずこれにご協力いただいた事業所の方々、お子さんの感想にもありましたように、ご協力いただいたということで非常に感謝をしているところですけど、9割が職場体験活動は有意義だと答えた反面、7割の保護者が今年から取り組もうとしているキャリア教育については聞いたことがないということですので、どのような視点で今後取り組んでいくかということは必ず知っていただくということが重要だと思っています。 というのも、家庭での関わりに役立ててもらう、一緒に子供を育てていくということが必要なんだと思います。ですので、学級通信学年通信とかこれまでの発信の仕方はまず効果があるということは立証されているので、1つこういう視点で取り組んでいますというのも今後は工夫をして、なかなか理解するのに難しいとは思いますけど、知っていただくということが大事かなと思います。 新たな視点で職場体験を実施していくために、担当課で事業所団体の方にも協力してもらう働きかけをされているというのも耳にしています。ひとづくり事業全体が確実に前進しているという実感もしております。今も、また以前も申し上げたように、できることならふるさと井原の未来を創るひとづくり事業をより多くの人に知ってもらう工夫をしてもらうとさらに大きく広がりが期待できるかなと思っています。ヒアリング等々で伺ったところでいうと、検討中ということではありますが、「広報いばら」やケーブルテレビなどで事業自体の発信を改めてお願いをして、質問を終わります。 ○議長(坊野公治君) しばらく休憩いたします。              午前10時18分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前10時19分 再開
    ○議長(坊野公治君) 休憩を閉じて会議を再開します。              〔議席番号奇数議員議員控室に移動し、議席番号偶数議員が議場の自席へ着席〕              〔10番 三宅文雄質問者席へ着席〕              〔執行部説明者入れ替わり〕 ○議長(坊野公治君) 次に、10番 三宅文雄君。              〔10番 三宅文雄君登壇〕 ◆10番(三宅文雄君) 皆さんおはようございます。 10番議員、いばら市民クラブ三宅文雄でございます。 通告に従い、企業誘致の推進についてお伺いいたします。 長年にわたって本市の企業誘致の懸案事項でもありました四季が丘団地企業用地内への立地企業も決定いたしました。住宅団地内の企業誘致ということで、誘致活動も相当厳しい環境の下ではありましたが、市長をはじめ関係者の努力が実り、無事に立地が完了したということは本当によかったと思っております。 同じく近隣の山王地区では民間企業による事業用地開発も行われており、ともに地元の企業が進出していただき、四季が丘団地では建物の本体工事が、また山王地区では敷地造成工事が現在急ピッチで行われております。 また、井原市が事業主体で進めている稲倉産業団地でも企業誘致に向けた造成工事が行われており、しばらく静かであった市の南部地域にも建設のつち音が響き渡り、本市の将来の発展に向けての礎が築かれようとしております。 新型コロナウイルスや急激な人口減少で閉塞感が漂っておりました本市にとりましても、久しぶりに明るい話題を提供していただき、また今後の地域産業の活性化に向けても大きく動き出したような気がしております。 それでは、質問させていただきます。 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、長年続いた東京への一極集中に懸念の声が出始めてきたと感じております。今後の日本経済は、地方分散へと方向転換していくものと思われます。このように社会構造が大きく変革しようとしている現代社会において、若者の転出を抑制し、地元回帰を促進するためには、受皿となる地域での環境整備が特に重要であろうと考えます。安心して生活していくための雇用の場の確保は必要不可欠であります。 そこで、企業誘致の推進に向けた取組の現状と今後の方針について、本市としての考えをお伺いいたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) 皆さんおはようございます。 それでは、10番 三宅議員さんのご質問にお答えをいたします。 企業誘致の推進に向けた取組と今後の方針についてのお尋ねでございます。 現在、井原市が進めております稲倉産業団地開発事業は、雇用の場の創出を図るための施策として平成28年度に策定をいたしました「元気いばら まち・ひと・しごと創生 総合戦略」において取り組んでいるものでございます。本年4月に造成工事に着手をしており、工事内容に一部変更がございましたことから若干の遅れは出ているものの、予定どおり令和3年12月に完了できる見通しとなっております。 市としましては、稲倉産業団地造成完了の時点で立地企業が決定できるよう、県や東京事務所派遣職員と連携を図り、企業訪問や現地視察の対応等を行うとともに、公募の準備を進めるなど、企業誘致に向けての取組を進めているところでございます。 次に、企業誘致の今後の方針でございますが、現在、市の開発であります四季が丘団地企業用地への企業の立地が決定し、稲倉産業団地への企業の立地を最優先に進めている状況でございますが、今後多様な企業のニーズにスピード感を持って対応するため、オーダーメード方式や民間による開発を支援することで企業の立地につなげていくこととし、立地条件のよい開発可能な候補地の調査等を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 企業誘致の推進に向けた取組の現状と今後の方針について何点か質問させていただきます。 まず初めに、企業誘致の推進に向けた取組の現状について、市長答弁では稲倉産業団地の現状について紹介されましたが、この稲倉産業団地の件も含めて大きく3点についてお伺いをいたします。 まず、稲倉産業団地についてお伺いをいたします。 10月・11月に開催いたしました市民の声を聴く会においても、市民の方から、稲倉産業団地を造成しているけれども本当に来てくれる企業があるのかなというふうな質問をされた方もおられました。稲倉産業団地進行状況立地企業が決定するまでのスケジュールについて、また問合せを受けている企業はあるのかどうか、あればその件数、業種及び県内企業かあるいは県外企業かについてお伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) まず、造成工事進行状況でございますが、11月末時点での進捗率は37.6%となっております。 また、立地企業決定までのスケジュールにつきましては、造成完了の時点で企業立地ができるよう、企業の公募に向けての準備を進めているところでございます。なお、公募の時期につきましては、年度内の工事の進捗状況を見極めた上で分譲価格の決定を行うなど、令和3年度の早い時期に公募の開始ができるよう進めてまいりたいと考えているところでございます。 また、稲倉産業団地への企業からの問合せの状況でございますが、現在までに製造業が19件、物流施設が12件、小売業1件、農業2件、電気業2件から問合せを受けており、問合せをいただいた企業については全て県外企業からの問合せでございます。 以上でございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) ただいま担当部長のほうから稲倉産業団地の現状とそれから問合せ等についてご答弁をいただきました。 ざっと計算いたしましたら36件になるかなというふうに思ったところでございます。全て県外企業ということで紹介をいただきましたが、製造業あるいは物流施設等、どういった関係の企業からの問合せがあったのかなということをもう少し詳細をお知らせいただければなというふうに思いますけれども、よろしくお願いいたします。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 先ほど問合せの件数につきましてはそれぞれ業種ごとにご説明をさせていただいたところでございます。 製造業でいきますと、食品の製造でございますとかお菓子のパッケージをつくるような業者とかそういったところでございます。また物流につきましては、倉庫とかそういう形での運送を請け負うような業者でございます。小売につきましては、これは詳細な情報を得ておりません。ゼネコン等からの情報ということで、詳細な情報はいただいておりません。あと、農業につきましては、農産物の生産工場的なものの問合せ、あと電気業につきましては、エネルギー開発等の業種というようなことでお伺いをしております。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) ありがとうございました。 大変多くの方が興味を持っていただいて、この造成工事の進捗を待っていただいているのかなというような気がいたしております。 それでは続きまして、2点目でございます。 首都圏、中部圏域、関西圏に度々出向いて企業立地セミナーに参加しているというふうに市長も、またせんだっても伊原木知事が市役所の前にお見えになりまして、企業立地セミナーにも参加しているというふうなご説明もございましたが、企業の反応についてはどういった反応を受けられているのか、ご紹介いただければと思います。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 企業立地セミナーは、県と市町村が参加する企業立地協議会というものをつくっておりますが、そちらのほうの主催で首都圏の企業に対して県内の産業団地のPRを行い、企業誘致の促進を図るために東京、大阪、名古屋で毎年開催しているものでございます。残念ながら、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で全ての会が中止になっております。 企業立地セミナーでの企業の反応ということでございますが、企業立地セミナーでは工場等の新増設を検討する企業と情報交換をさせていただいており、その中で昨年度の状況でございますが、井原市に興味を持っていただきまして別途面談や企業訪問をさせていただいた企業は7社程度はあるというような状況でございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 今企業立地セミナーの現状についてご答弁をいただきましたが、企業立地セミナーの内容についてもう少し詳しく、どういった状況なのかなという、私自身参加したことがないもんですから、例えば井原市のブースがあって、そういったところに企業が来られるとか、岡山県なら岡山県の知事さんがおられて岡山県で対応するとか、いろいろどういった方法でやられているのかなということを、もし未来創造部長が参加されたことがあるのであればどういった状況なのかなということをご説明いただければというふうに思います。 ○議長(坊野公治君) 市長。 ◎市長(大舌勲君) 私のほうが毎回参加しておりまして、これは岡山県が中心となって主催でしておりますので、県知事がメインで前面に出ていただいて、岡山県のよさ、それから岡山県の気候であったり産業の動向、それから岡山県として岡山県に来る企業をどのようにサポートするかといったことをまず説明をしていただきます。産業振興財団もありますし、それから県の制度、工業技術センター、そういったところも含めて県のバックアップをまず説明をしていただきます。各市町村のブースはございますが、その後、それぞれの懇親の場がありまして、その中で企業といろんな会話をするという中で、その場ではそれぞれ参加した市町の首長が出まして、それぞれの町の説明、団地の説明等をPRする時間をいただいておりますので、そこでPRしているということであります。そういう意味でいいますと、井原市という小さな市のPRではなくて、岡山県にどうぞという大きなフィールドで勝負をかけているので、大変有効な企業立地セミナーだと感じております。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 市長のほうから企業立地セミナーの状況についてご説明をいただきました。 井原市も、今稲倉産業団地造成工事が進行しております。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で先ほど担当部長のほうから企業立地セミナーを開くことができなかったということでございますけれども、先ほど説明では36社の企業から問合せがあったということで、今後も大いにPRをしていただいて、ぜひとも優良な企業が、地域に根差すような企業が来ていただければありがたいのかなというふうに思っております。 それでは続きまして、地元出身の事業家へのアプローチということで、首都圏、関西圏、東海圏、名古屋付近など、各地に地元出身の事業家が多くおられるかと思いますけれども、そういった方への企業誘致のアプローチは現在どのように行われているのか、もしご紹介いただければよろしくお願いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 地元出身の事業家などで組織をされております会といたしましては、関東・近畿・東海地方において組織されている県人会でございますとか、関東地方の井原市出身者の組織である東京後月会、井原高校の卒業生で組織されている関東井高会などがございまして、そういった会や、個別には市長の出張等の機会を捉えまして、市長自らが積極的に都市圏で活躍されている事業家の方や企業等で役職に就かれている方等と個別での情報交換をさせていただいているというような状況でございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 情報交換のことについては理解できるんですけれども、それぞれ会へ来られている事業家とか現在会社等の一線で活躍されている方々は、現在の井原市の状況をどういうふうにお話しされていますか。行政はよくやってくださっているとか、もうちょっと元気がないんではないかなというふうな、地元出身者としていろいろなお考えもお聞かせいただければなというふうに思います。 ○議長(坊野公治君) 市長。 ◎市長(大舌勲君) 井原市出身の方々は、郷土である井原市を本当にすごく愛されているというのをひしひしと感じております。常に心配してくださっていると、どうしているんだということをいつも聞いてくださいますし、またさらに広報紙等も送らせていただいているということもございまして、情報もよくご存じで、こんなことが進んでいるんだなという話もよくしていただきます。 そういった中で、もちろん企業誘致についても、団地が今こういう状況ですと、いよいよ始まりましたということもお伝えしておりまして、それぞれの方々の関係企業なり知人の方を通して紹介をしてくださいという話をしております。特に井原市から出られて起業されている方もたくさんいらっしゃるということで、そういった方々は起業することの大変さであったり産業の大切さであったりということをすごく語っていただいて、さらに井原市も頑張れという応援をいただいている状況であります。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) そういった会合を通じて、今後も井原市を心配していただくことも結構ですし、また我々井原市にいる市民もみんなで協力して、最近持続可能なまちづくりということが言われておりますけれども、これから井原市はまだまだ続いていかなければいけない、人口減少等いろいろな問題はございますけれども、今後も続いていかなければなりませんので、我々議員といたしましても、また議会といたしましても、行政と協力しながら今後の井原市の発展につなげていかなければならないのではないかなというふうに思います。 現状については以上お尋ねいたしました。 それでは続きまして、企業誘致の推進に向けた今後の方針について4点ほどお伺いをいたします。 先ほどの市長答弁では、これまではレディーメードでの団地開発に取り組んでいたが、今後はオーダーメードや民間による開発を支援することによって企業立地にはつなげたいというふうな答弁をいただきました。そして、開発可能な候補地の調査等を行うというふうなご答弁をいただきましたけれども、行政が企業誘致を目的に敷地を造成する、販売する方法には、先ほど紹介いたしましたけれども、レディーメード方式とオーダーメード方式とがあるというふうにお聞きをしております。 稲倉産業団地もそうですけれども、木之子工業団地とか高月工業団地とかそういったものが、要するに従来行われてきたのがレディーメード方式というふうに理解をしておるところでございます。 もう一点、オーダーメード方式ということは、前市長のときにも同僚議員からそういった質問をいたしましたけれども、オーダーメード方式による事業用地開発というのがなかなか私も今までよく理解できなかったんですけれども、どういった手法のものなのかということをまず1点お伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) オーダーメード方式につきましては、工場等の事業用地の開発を希望する企業と市とで協議を行いながら、開発する地域や面積などの事業計画等を協議をいたします。そうしたもので事業計画を決定し、市が用地買収、また造成工事を行いまして、最終的にはオーダーメードをいただいた企業さんのほうへ売却するというような方式になります。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) オーダーメード方式は、市が用地買収して造成工事をして販売するということをご説明をいただきましたが、開発工事を行うに当たっては開発許可ですとか手続をしないといけないと思うんですけれども、そういった手続も、オーダーメード方式を採用してほしいという企業からの要望に基づいて市が許可申請とかそういった手続をするという理解でよろしいでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) そのとおりでございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 了解をいたしました。 それでは、オーダーメード方式を採用されたというか利用して、今まで井原市が行ったという実績はございますでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 井原市におけるオーダーメード方式の実績につきましては、東江原町にある工場用地がございますが、土地開発公社のほうで、そちらの企業用地を拡大する造成を行ったもの等がございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 分かりました。ありがとうございました。 それでは、レディーメード方式とそれからオーダーメード方式、それぞれメリット、デメリットというのがあるかと思いますけれども、それぞれのメリット、デメリットについてご紹介をしていただければというふうに思います。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) レディーメード方式とオーダーメード方式のメリット、デメリットということでございます。 それぞれの手法につきましてはメリット、デメリットがございますが、まずレディーメード方式につきましては、市側のメリット、企業側のメリットもあろうかと思いますので、それぞれお答えをさせていただきます。 市のメリットといたしましては、政策に合致した企業の誘致が可能であること、またデメリットについては、売れ残りのリスクが発生することなどが考えられると思います。 また、レディーメード方式の企業側のメリットといたしましては、企業さんのほうにとって用地買収の不確実性が排除できることであるというようなこと、またデメリットといたしましては、既製の造成用地ということで用地面積の融通が利かないこと等が考えられます。 次に、オーダーメード方式につきましては、市のメリットとして売れ残りのリスクがないこと、またデメリットとしては財政負担や用地買収の労力の負担が大きいことなどがございます。 企業のメリットといたしましては、企業の造成計画に沿った敷地造成を進めることが可能なこと、またデメリットにつきましては、公共事業での開発になるため、民間に比べて事業費が高くなること等も考えられると思います。 以上でございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) レディーメード方式あるいはオーダーメード方式、いずれにしても市のほうで行う事業でございますので、レディーメード方式については、かなりのリスクが伴うのかなというふうな点、それからオーダーメード方式については、企業の要望に応じて団地の造成をするので、要望に応じた面積で確保できるというメリットもあろうかと。大体がその辺になるのではないかなというふうに理解をいたしました。 それでは続きまして、先ほどの市長答弁では、企業の立地につなげたいので開発可能な候補地の調査等を行うというふうなご答弁があったというふうに思いますけれども、四季が丘団地企業用地への企業立地も決定し、また稲倉産業団地は来年12月には造成が完了する見込みであるというふうなご答弁をいただきました。 一応今後の見通しといたしましては、現段階で、造成工事は進んでおりますけれども、ある程度の見通しがついたのかなというふうな感じがしております。ならば、次なる手段も考えなければならないのかなというふうに私自身思っております。 ところで、平成28年度に産業団地適地調査事業が実施されました。そのときも私は質問をさせていただきましたけれども、産業団地適地調査事業の今後の取扱についてどういった方向で進められるのかお伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 産業団地適地調査につきましては、総合戦略の基本目標に新たな産業団地を造成することを掲げておりますことから、その団地の候補地を選定するために平成28年度に行ったものでございます。候補地といたしましては、産業団地に適した優良候補地が6か所と予備の候補地6か所を選定をいたしております。その優良候補地の中から今回稲倉地区を選定をいたしまして、現在事業を進めている状況でございます。 候補地として調査を行いました稲倉以外の地区につきましても、先ほど答弁させていただきましたが、民間による事業用地開発であるとかオーダーメードによる開発の候補地としての活用を今後検討してまいりたいと、そのように考えております。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 先ほどオーダーメード方式の実績についてお尋ねしましたけれども、オーダーメード方式は、東江原の工場用地に適用があったということで、隣接した開発には有効であろうというふうに私自身理解をしておるところでございます。 先ほど市長答弁にもございましたけれども、民間が企業を拡大する場合において一番大事なことは、スピード感というのが非常に重要になってこようかというふうに思います。私たちも経営者の方とよくお話しをするんですけれども、企業経営者の鉄則といいますか、お考えとして、景気には波があって、ピークには設備投資はあんまりしないほうがよいと。景気が底のときに設備投資、新しい工場を建設したりそれから機械を買ったりして事業を広げるというのはそういったときがいいんだというふうなお話を聞いたことがございます。今後企業ニーズも踏まえながら、また世の中の流れ等を見ながら、民間企業なりオーダーメード方式をそれぞれで進められるのであれば、企業ニーズというものを十分に把握しながら進めていっていただければなというふうに思います。 それでは続きまして、先ほど市長答弁もございましたけれども、民間事業の開発を進めていくというふうなことでございますが、民間事業者が開発する場合の支援策の現状について、また今後民間開発に主翼を置いていくのであれば支援を拡大するという考えはあるのかどうか、お伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) それではまず、民間企業による事業用地開発における市の支援制度でございます。 井原市民間事業用地開発促進奨励金というものの要綱を制定しております。この奨励金は、企業が工場等を建設するために自ら事業用地を造成し開発する場合に奨励金を交付する制度でございまして、県下及び近隣市町村には同様の奨励金の制度はなく、井原市への企業誘致を進める上で優位な施策であると考えております。 内容的には、奨励金の対象といたしまして、製造工場、物流施設、研究所等を建設するため、1度の開発により平地面積3,000平方メートル以上の事業用地を造成するものであって、平地面積が3,000平方メートル以上6,000平方メートル未満の場合1,000万円の奨励金、6,000平方メートル以上1万平方メートル未満の場合2,000万円の奨励金、1万平方メートル以上の場合は3,000万円の奨励金となっているところでございます。 また、企業の立地における市の支援制度といたしましては、井原市工業等振興条例、井原市企業立地促進奨励金及び井原市本社機能移転促進補助金がございます。 井原市工業等振興条例は、製造業、道路貨物運送業、倉庫業、梱包業、卸売業の事業所を設置する場合に、事業所設置奨励金として固定資産税相当分の額を3年間助成、雇用奨励金といたしまして、操業から1年後に増員となった従業員1人当たりについて市内ですと5万円、市外ですと1万円の助成、あと周辺整備促進助成金といたしまして対象事業費の2分の1の助成をする制度でございます。 次に、井原市企業立地促進奨励金につきましては、製造工場、物流施設、研究所等を設置される場合にその設備投資に対して奨励金を交付する制度でございまして、民有地への新規立地でございますと、家屋及び償却資産に係る固定資産評価額の100分の4.5、土地の固定資産評価額の100分の1.5を助成をすることといたしております。 また、井原市本社機能移転促進補助金といたしまして、市内に本社機能を移転し、本社機能業務に従事する新規雇用者が5人以上の場合に、1人につき100万円を乗じた額を助成する制度でございます。 民間による事業用地開発の支援策の拡大についての考えでございますが、市といたしましては、今後は、先ほど申し上げましたように、オーダーメードでの開発や民間開発における支援制度を有効に活用しての企業立地を支援してまいりたいと考えておるところでございます。特に民間開発におきましては、先ほど議員さんもおっしゃられていましたように、開発の規模や企業の業種などニーズは様々でございます。そうした中で、社会情勢の変化や他市の状況も考慮した上で検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 民間開発の企業への支援について現状と今後の拡大の方針はないのかということでお伺いいたしました。 このたびも、冒頭でも紹介しましたけれども、山王地区に今まではあまりなかったような大規模な開発が行われて現在工事中ということでございます。今後の進め方として、オーダーメードあるいは民間開発に主翼を置くのであれば、近隣市町の状況等も十分参考にしていただきながら、民間開発による企業立地を進めていっていただきたいなというふうに思います。いろいろ現状の支援制度についてはご答弁いただきました。 ところで、最近の状況といたしまして、本社機能の移転促進の動きが出てきております。先般も報道発表がございましたけれども、福山市の企業が、もともとは福山市にあったんだけれども、30年か40年前だったと思いますけれども、本社を東京に移されたけれども、ここでその会社ができた福山市へ本社機能を移すというふうなものでございました。 本社機能が我が井原市に移ってくるということは、井原市にとっても大きなメリットがあろうかというふうに思いますので、井原市本社機能移転促進補助金が現状のままでというのであるということではなく、冒頭にも申しましたけれども、新型コロナウイルス感染症の影響で閉塞感が出ております。東京にある企業が今後地方へ本社機能を移転するような動きが出てくることも考えられますので、補助金についても今後増額なり検討をしていただければなというふうに思いますので、この件についてはこれで終わります。 続きまして、再質問の最後になろうかと思いますけれども、岡山県との連携という観点から質問をさせていただきます。 平成12年度から事実上凍結状態となっております県営岩倉複合団地についてお伺いをいたします。 私も、平成26年6月議会で当時の瀧本市長に質問をいたしました。そのときの答弁でございますけれども、読ませていただきます。 「この事業は、仮称ではございますが、県営岩倉複合団地として平成4年度に県営事業として取り組むことが決定され、平成5年度から6年度にかけて地質調査や環境影響評価調査、基本計画の策定が行われ、平成7年度から8年度で基本設計が作成されました。この間、県によって平成4年度には開発構想に係る地元説明会が開かれ、平成8年度には具体的な開発計画面積や開発スケジュールに係る地元説明会が開かれております。その後景気の低迷等社会経済状況が大きく変化したことから、県においては当時あった100ヘクタールを超える工業団地の未分譲地の売却を優先し新規の事業着手は困難と判断され、平成12年度から事実上凍結状態となり現在に至っております。本市といたしましては、こうした状況の中にあっても岩倉複合団地を一日も早く事業化するよう、機会あるごとに県に対して要望しているところでございます」というふうな答弁をいただきました。平成26年でございますので、今から6年前の答弁かというふうに思います。 先ほども言いましたけれども、この県営岩倉複合団地は、平成4年度に地元説明会が開かれ、その4年後の平成8年度にも地元説明会が開かれているというふうなことでございます。そこで、繰り返しになりますけれども、あれから6年がたちまして、その後の岡山県の状況はどうなのかということについてお伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 県営岩倉複合団地の状況につきましては、三宅議員さんがおっしゃられたとおりかと考えております。 県の状況でございますが、平成19年には当時の岡山県知事が、今後の新たな団地の開発については市町村が主体となって行うこととしており、県はこれを支援することと考えるというような方針を示されております。そういった中で、平成26年に三宅議員さんのほうからご質問をいただきましたが、平成27年に県に対して事業の再開の可能性等の確認もいたしているような状況でございまして、その回答といたしまして、先ほど申し上げました市町村が開発主体となって行う団地の開発は支援をするという方向には変わりはないというふうにお答えをいただいている状況でございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) そこで、このたび伊原木知事が再任なされまして、それで新晴れの国おかやま生き活きプランというのが作成されております。県政の目標と評価についてということで言われておりますけれども、その中の重点戦略ということで地域を支える産業の振興について述べられております。重点施策といたしまして、企業ニーズに応じた立地環境の整備ということで、「企業のさまざまなニーズに向き合い解決に取り組むとともに、企業の要望に対応した用地を提供するため、産業団地の整備や市町村営団地整備の支援、民有地情報の収集・提供を行います」ということで、この新晴れの国おかやま生き活きプランにうたわれております。 ところで、伊原木知事も現在3期目になられたわけでございます。当時はそういった状況下でございましたので、当時の石井知事が平成19年に今後の新たな団地開発については市町村が主体となって行うこととし、県はこれを支援することと考えるというふうな記者会見を行われたというふうにお聞きしましたけれども、今後の方針として、先般伊原木知事が来られたときに教育再生と産業振興ということで大きな目標を掲げておられます。知事が言われていたのは、県が開発した産業団地もかなり売れてきたと、県北においても、また県南においても相当売れてきたので、今後は、市が開発するのも進めていくというふうな方針でございますけれども、先ほど申しましたように、県営岩倉複合団地は平成4年に県営事業として採択されたわけでございます。今から28年ぐらい前になりますけれども、私自身が思うのは、時代が相当変わってきましたけれども、知事自身も決断できるような、3期目に入られまして自分のお考えもお持ちではないかなというふうな気がいたしておりますけれども、そういった知事の決断を促すような、市長としてそういったお考えはないのかどうかについてお伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 市長。 ◎市長(大舌勲君) 伊原木知事も、教育の再生と産業の振興というのは常々言われておりますし、先ほど三宅議員さんがおっしゃったとおり、県営団地もほぼ売れてきたと。今後市町村の開発を支援するということを言われております。個々の対応があろうと思いますので、県営団地を含めて県のサポートが必要なことはこれからもしっかり支援をお願いしていきたいと思っております。 企業は常に動いているという状況の中で、的確に時期を捉えないと駄目だということであれば、単市だけでは難しく、県にお願いすることもあろうかと思います。そのことが県全体を強くしていくということになると思いますので、そういった観点からもしっかり県知事に対してもそういった要請はさせていただきたいと思っております。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 若干時期的に、28年前に計画をされたということで、年月はたっておりますけれども、繰り返しになりますけれども、周囲を取り巻く環境も大分変わってきたように思うんです。となれば、当初計画して地元の説明会を開いて、県としても責任があるのではないかなというように思うんです。 その当時、議会の先輩議員が、井原市に100ヘクタールに及ぶ企業団地ができるということは、今後の井原市にとっても大きな発展の礎になろうというふうに理解しておったんですけれども、景気が悪くなって、要するに県のほうで団地の造成をやり過ぎたというふうな、バブルもありましたけれども、景気の動向も判断しての決断であろうというふうに思いますけれども、今後そういった経営のアプローチを忘れることなく進めていっていただければなというふうに思います。それも含めて今後、何回言っても県の方針は変わらないというのであるのならば、井原市としてそれを単独で開発していこうというふうな計画はお持ちなのかどうかお伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 本市といたしましては、今後はオーダーメードとか民間事業用地開発ということに力を入れていきたいということは先ほど申し上げたとおりでございます。そうした中で、オーダーメード方式とかで県営岩倉複合団地の場所的なもののご要望等がありましたら、そういったもので進めていきたいと、そのように考えております。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) それでは、まとめになろうかと思います。 るるご答弁をいただきました。 今後の方針といたしまして、企業誘致には企業ニーズを的確に把握し、即断で反応すると、すなわち実行する決断力が求められるというふうに思います。 そこで、2点について指摘したいというふうに思います。 まず、1点目につきましては、近隣の状況でございます。 先般報道発表がございましたけれども、福山市において駅家町、加茂町にまたがる福山北産業団地整備計画ということについての発表がございました。第1期工事が平成12年に分譲を開始して、平成12年中には完売ということで、25社が立地されております。本市からも、中小企業の大きいほうでございますけれども、1社が立地されているというふうにお聞きしております。それから、第2期といたしまして、用地買収は既に完了しており、2021年度から造成工事に着手して、令和6年には分譲予定であると。15区画で21ヘクタールということで計画ができておるようでございます。 それから、もう一点目につきましては、人口減少問題でございます。 今後の人口の減少の予想については、先般、「元気いばら まち・ひと・しごと創生 人口ビジョン」においても公表されました。2060年には人口が2万3,000人になるのではないかというふうに言われております。私たちの住む井原市が今後消滅する可能性がある都市へとなっていくのか、それとも後世に希望をもたらすような持続可能な地域づくりを進めていくのか、まさに正念場に入ったというふうに思います。人口減少を食い止め、地域の活性化を図り活力を維持していくためには、企業誘致の推進は絶対必要であろうというふうに思います。そして、多くの政治課題の実現に向けては全ての市民の皆様方のご理解とご協力が必要であろうというふうに考えます。 以上で私の全ての質問を終わります。 ○議長(坊野公治君) 11時25分まで休憩いたします。              午前11時14分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前11時25分 再開 ○議長(坊野公治君) 休憩を閉じて会議を再開します。              〔議席番号偶数議員議員控室へ移動し、議席番号奇数議員が議場の自席へ着席〕              〔12番 藤原浩司君質問者席へ着席〕              〔執行部説明者入れ替わり〕 ○議長(坊野公治君) 次に、12番 藤原浩司君。              〔12番 藤原浩司君登壇〕 ◆12番(藤原浩司君) 皆さんお疲れさまです。12番議員、藤原浩司でございます。 本日は3点の一般質問を行います。 まず初めに、井原線沿線上のにぎわいのあるまちづくり等についてをお伺いいたします。 ①といたしまして、井原市内の井原線各駅での催し等の開催状況についてお伺いいたします。 ②といたしまして、井原市のにぎわい等に対して行政はどのように考えているのかお伺いをいたします。 ③として、地域おこし協力隊員の配置や関わりについてお伺いをいたします。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) それでは、12番 藤原議員さんのご質問にお答えをいたします。 井原線沿線上のにぎわいのあるまちづくり等についてのお尋ねであります。 まず、1点目の井原市内の井原線各駅での催し等の開催状況についてであります。 市内には4駅ございますが、まず早雲の里荏原駅につきましては、荏原地区まちづくり協議会によります毎月1回の朝市や地元有志によりますビアガーデンイベント等が開催されております。 次に、本市の玄関口であります井原駅につきましては、井原線DE得得市をはじめ、夏の風物詩であります井原夏まつり、地場産品の展示即売を行う井原市産業まつり、花で彩るさつき展や菊花展のほか、井原商工会議所青年部によりますイルミネーションで駅前を飾るミナクルネやいずえ地区まちおこし協議会によります竹あかりなど、多彩な催しが開催されているところであります。 子守唄の里高屋駅につきましては、夜店でにぎわう子守唄の里ふれあい祭りをはじめ、子守唄の里夏祭り、駅を拠点に旧山陽道沿いの民家に飾られたひな人形を散策しながら巡る子守唄の里高屋ひなまつりウオークといった地元主催のイベントが開催されております。 このほかにも、まちおこし団体によります沿線観光地を巡るウオーキング大会が各駅を起点に開催されているところであります。 2点目の井原市のにぎわい等に対する行政の考えについてでありますが、鉄道井原線は、沿線5市町を東西に結ぶ重要な交通手段として毎年約100万人の乗客が利用されております。したがいまして、各駅を核とした各種イベントなどが開催されることにより、井原線沿線上のにぎわいの創出、ひいては井原市のにぎわいの創出にもつながっていくものと考えております。 次に、3点目の地域おこし協力隊員の配置や関わりについてであります。 地域おこし協力隊制度につきましては、地方公共団体から委嘱を受けた協力隊員が一定期間地域に居住して、地域ブランドや地場産品の開発、販売、プロモーション等の地域おこしの支援や農林業への従事などの地域協力活動を行いながらその地域への定住、定着を図る取組でございます。本市におきましては、現在までに27人の隊員を委嘱し、現在10人が地域おこし活動に取り組んでおります。 隊員の配置状況につきましては、野上地区1人、出部地区1人、美星地区3人、ワイン特区活用事業に2人、商店街活性化事業に2人、ふるさと井原の未来を創るひとづくりコーディネーター事業に1人が取り組んでおります。 まちづくりなどの関わりにつきましては、野上地区、出部地区、美星地区では地域イベントの企画運営や情報発信による地域活性化など、ワイン特区活用事業ではワイン用ブドウ栽培支援などによるワイン産業の創出活動、商店街活性化事業では新町商店街の情報発信によるにぎわいの創出活動、ふるさと井原の未来を創るひとづくりコーディネーター事業では事業に係る取組の企画運営のコーディネートを行っております。いずれの隊員も、受入れ団体や地域の方々と協働し、地域課題の解決などに向けて取り組んでおります。 いずれにいたしましても、井原線沿線のにぎわいの創出に向けて引き続き各種団体や地域の関係者と連携を図りながら取組を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) るるありがとうございました。 今1番目の井原線各駅での催し等の開催状況について、私も知っておりますけど、大体にぎやかにやられているような感じには受けますが、いずえ駅のことが何も触れられてなかったんですけど、いずえ駅のほうでは何か催物は地元でやられているんでしょうか、どうなんでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) いずえ駅の状況でございます。 いずえ駅につきましては、井原線の開業の周年事業といたしまして5周年でありますとか10周年事業というものに取り組まれた実績がございます。また、駅そのものではないんですが、駅周辺の田んぼ等を活用してとんど祭り等をされているというような状況もお伺いをいたしております。 以上でございます。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) ありがとうございます。 井原市には4つの駅があると先ほど市長答弁でもありましたけど、子守唄の里高屋駅にしても井原駅にしても早雲の里荏原駅にしても、駅を核としていろいろな観光の形も取られておられるようでにぎわいがあるのかなと思います。まだまだこれからもっともっと深く入っていけば、もっともっとにぎわいが出るのかなと思います。 井原線がたしか平成11年1月11日から開通いたしまして、本年度でもう21年たつわけですけど、いずえ駅の周辺をちょこちょこ私も通りますけど、ほかの沿線と比べると、道とかも広くなるようには計画道で出ているんですけど、頓挫したような状態で、実際町が寂れて寂れて、年々寂れていくような状況が見受けられます。20年の間、周年のイベントはされたといいますけど、井原駅と早雲の里荏原駅、それから子守唄の里高屋駅と比べましても、駐車場も3台ぐらいしか止められぬような状況の駅だということは、それこそ井原線沿線上のにぎわいを進めていかれる部署では当然ご存じだと思います。 それから、そこの駅へ行くまでの幹線道にしても、計画道で出ているにもかかわらず、下水道の工事があるんで舗装はきれいにはなってますけど、井原線の高架下の周りはまだ井原鉄道の持ち物でしょうけど、一応第三セクターというような形でやられているんで、市の関わりもあるわけですが、その辺の高架下の周りの一番南の裏通りなんかでも交通量が結構多いんで、事故も結構あるんですけど、全然整備されてないというような状況が見受けられるんです。 実際、出部地区というのは、七日市からそれこそ高屋の境まで、要はドラッグストアのひまわりがございますあそこら辺までが下出部になってくるわけですけど、表街道といいますか、今は国道になりまして486号線になってますけど、ここは4車線道路になってすごくにぎやかになってますよね。それは皆さんご存じだと思います。議員さんもご存じだと思います。反面、旧山陽道といいますか、あの辺は昔は浜道と言ってたらしいんですけど、寂れたというか、全然手つかずのような状況で今あるんですよね。 行政のほうのにぎわいの創出であるとか、新町とか向町でジーンズとかのことで今イベントとかをされている、いろいろとにぎやかに補助金もお使いになってやられているんですけど、そこに関しては、歴史もありますけど、それはそれでやっていけばいいことですけど。井原線沿線の4つの駅の中の一つであるいずえ駅だけが何か置いてきぼりになっているようでは、表は通過をするための大きな通りであって、その地域にはその地域の大事な歴史と文化というものがあるんですから。例えば早雲の里荏原のように北条早雲の高越城がありましたよね。あれは小田との境へあって、東から攻めてくるのをあの場所で見張っていたというような形の歴史がございます。そこの地元の文化とかというものはどんどん進めていかないといけないんではないかなと私自身は思うんです。多分、出部地区、七日市、上出部、下出部と住んでおられる皆さん方も同じ思いではないかなというふうに私は思います。 全然開発もできてないし、道も広くなってない。表だけがきれいになっている。行政は一体どちらへ目を向けているのかなと。南の工業団地へ目を向けているのか、北のにぎわい道路に目を向けているのか。東西南北できちっとした形で町をにぎやかにしていかないといけないんじゃないかと思いまして、今日はこの質問をさせていただいております。 ここは時間を取らせていただきますけど、担当部局のほうは、いずえ駅の周りの文化、歴史とかというものはご存じですか。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) いずえ駅周辺の文化、歴史ということでございます。 いずえ駅周辺の旧山陽道につきましては、舟夜灯であったりとか一里塚跡碑といった史跡が残っておりますとともに、江戸時代に多くの人が往来する主要街道としての面影も感じられるところでございます。今後の活用等につきましては、関係者とも意見交換をしながら研究したいと思っております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) そのぐらいしかご存じないんですね、部長。 井原市には井原市史という大きな本がありますよね。ここにございますけれども、これを私も購入させていただいて、今3分の1読みました。本当に面白いです。これはめちゃくちゃ面白いですね、冗談抜きで。はまりました。ここからいろんな資料が出てくるわけなんですけど、今はインターネットでも出てきます。でも、インターネットに出てこないのはここに書いてあります。これは井原市が作った本ですよね。井原市史という、これは。こんな感じですよ。重たいですよ。 これからひもときますと、大体が各地区には神社とか荒神様とかというのがあります。いずえ駅の周りには荒神様が2つあるんです。それから、普通の神社というのがあります。そういう昔の山陽道から鳥居をくぐって市場の浜通り、商店街というか浜通りというのがあって、それが笠岡市へ抜けていくちょうど起点のところだったんですよね。その中には、ちょうど、偶然かもしれませんけど、多分地元の方が要望して駅をあそこに造ってくれよと言われたんだと思うんですけれども、いろんな歴史をひもといていくと、ちょうどいずえ駅の南側にすばらしい戸木荒神山城という城跡があるんですよ。これは地元の方が参道をきれいにされて、上に上がりますと井戸があったりとか休憩されるところがあったりとか、きれいに手入れされています。 だから、そこの頂上へ私も上がってきました。横15メートル、縦25メートルぐらいの落差なんで、途中まで車で行けますし、十分歩いても、そんなにかかりません。天気がここのところずっとよかったんで上がってまいりましたけど、若干の草も生えてましたけど、歴史を感じるような眺めを私は本を読んだがゆえにひしひしと胸に湧いてくるものがございました。旧山陽道を見ながら、それこそ西の福山城、神辺城もありましたから、そっちのほうは臨める。東も臨める。そして、向こうの北の青蔭城、井原中学校の上の今水道工事のタンクを造っているところ、青蔭城という遺跡がありますよね。ちょうど見下ろせて、守るんですよね。 歴史をひもときますと、出部の戸木荒神山城とかというのは、この城とかというのは、城主が伊達さんといわれる方なんですけど、その伊達さんの住まわれていた城と別に陣屋を持たれていたのは、今は出部に笹井写真館があるんですけど、あの周りが陣屋でそれこそかなり大きなお住まいだったらしいんですけど、その跡は若干見られるのか見られないのかというような状態で、民家になっていますので歴史的には分からなくなっています。そこ自体も七日市で出部地区ですよね。 そんな宝が沿線に眠っているのに、そういう宝を一生懸命守って地元の方がやられているのに、全然発信していない。でも、インターネットには載っているから、岡山の古墳を訪ねてとかというクラブみたいなのがあって、そういう方々がインターネットで写真を出されています。 これがちょうど北条早雲の時代と同じ頃なんですね。ここに抜粋したものがあるんですけど、中世の時代ですけど、担当部長にお聞きしますが、この井原市だけに山城は、美星、芳井、井原、全部含めてどのぐらい城跡があると思いますか。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 私も今勉強不足なところがございまして、頭の中には持っておりません。申し訳ございません。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) 私は調べたから知っているんじゃなしに、私は昔の中世の戦国時代が好きですごく本を読んでいますから。大体ここは陣屋とかというものを入れて39あります。城というものだけだったら35、井原市全体で。その中でも、これは本当に面白いんですよね、井原市全体で遺跡の発掘も全部この井原市史に載っているんですけど、トータルで686か所、城も含めて遺跡も入れて。これは全部井原市が発掘して全部調べてあるんですよ、本当に。こんなすばらしいものが古代まほろば館にあるんですよ。図書館にもあるんですよ。どうにでも勉強できるんですよ、皆さんね。地元のこういう大切なものは、地元愛を求めるためには学校教育でも使うべきであると思いますし、大人もこれを知っておかないといけないし、これをまた伝えていっていらっしゃる方もたくさんおられるんです。そういう方にいかに前に出ていただいてお手伝い願って勉強させていただいて、3番目にお答えいただいた地域おこし協力隊員として配置していただく。 じゃあ、どういうふうなイベントができるか。いや、土地がないなということになれば、道の拡張ということになりますと、出部地区は計画道になっているんですけど、そこに立ち退き等々でかなりのお金がかかるんであれば、あのあたりの遊んでいる畑であるとかというものを、荒れてますからね、荒廃地なのでそこを買い上げて、そこを、それこそ井原駅の裏にあるような駐車場にして、戸木荒神山城の城主伊達さんが祭りとかイベントをされればすごくにぎわいが出るんじゃないですか。そして、ちょうど早雲の里荏原の北条早雲と掛け合わせれば、私はすごくいいことになると思うんです。 今の産業団地であろうが造成地であろうが、そういうところばっかりに目を向けるのが市政ですか。この町をいかに大事に、いかに楽しい町に、いかに人に来ていただいて、いかに地元の子供が残れるかということを考えたら、やっぱり井原市の歴史と文化じゃないですか。このあたりは、それこそ担当部長はどう思われますか。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 井原市の歴史や文化というものは非常に大事にしていかなければいけないものだと思います。今回は駅を核としたということでございますが、そういったものをつないで井原市への交流を図るという事業も考えていかなければならないというところでございます。そういった中で、先ほど申し上げましたが、そういうような歴史であるとか文化をつなぐような施策であるとか、そういったものにつきましても研究をしてまいりたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) ぜひともそれと併せて、ハード面も併せて出部地区をもっと活性化していただいて、しっかりと出部地区の皆さんに楽しい思いをしていただく。また、出部地区は子供の多い場所なんです。造成地があって宅地造成の家を買われた方がたくさんおられるんです。これから子供が生まれるご夫婦もいらっしゃいます。そういう方々に、ここに住んでよかった、ここにはこういう歴史があるのか、すごいな、ここへ来てよかったなというような形が取れる町にしていく。何のために井原線があるんですか。観光には電車でしょ。電車の好きな人もいますから、井原線によく写真を撮りに来られる人もいるんですよ。 ジーンズも確かにそれはそうでしょう。ジーンズは、今度はこれから高屋に入ったら、高屋にもお城はありますよ。ちょうど県境のところにきちっと城があって、入ってこられないようにしてました。実際、地元に元気がないのはそういうところじゃないですか。発掘すればいろんな発見がありますからね。そうでしょ。型にはまった行政のやり方ではなくて、型から外れてみないと。 これは昨日、私は実は井原中学校のほうで学校評議員をさせていただいているんで、井原中学校のほうの歴史等と地元のことを大事にされる生徒さんの動きを先生と一緒にされたのが、新型コロナウイルス感染症という病気が蔓延して、大きな人たちが移動して1つの部屋で勉強したりとか、それこそ同僚議員が一番目に言われましたけど、企業の、自分が仕事の、要は実習をしていくというようなことを言われました。でも、それができない状況でどう考えたかと。子供たちは、芳井なら芳井でそれこそ地図を作って、食べ物とか、つくっているところとか、全部そのところへ行って食べているんですよ。それを全部そこで発表して皆さんに知っていただいているという活動をやっています。 それと、この間のミナクルネとかで駅のほうで一緒にやられています。そのことも子供たちが主体性を持って、子供たちに任せて子供たちが考えて子供たちが作って、みんなの気持ちをどう受け止めるかという。それにはいろいろなルールがあって、そのルールを破る大人がいたりして傷ついた人もいたそうです。ですが、子供たちでもそうやって型にはまらなかったらどうするのか、子供たちが考えること、先生が考えること、一緒にやられたということをできているのに、行政を担う大人たちがそれができないということ自体、僕には理解できませんね、本当に。 だから、今の舞鶴楼、沿線上から南に行きますけど、城の関係でいきますと、舞鶴山という、井原富士というのがあるんです。これは横手山なんですよね。横手山城という城があそこの上にあるんです。車で行けるんです。 それともう一つ、いずえ駅と井原駅の沿線上に今言った戸木荒神山城というのがあった少し東に行きますと、ちょうど山王地区に今の井原運動公園陸上競技場と井原体育館がございますよね。山王地区から道を上がっていきますと急にカーブになります。右側が以前豪雨で崩れたところで、お墓がありますよね、見えますよね。あそこには鎌田城という城跡があるんです。それも井原市史に載っています。インターネットにも載っている、でも詳細は載っていないですね。でも、この鎌田城というのはあるんです。だから、沿線上の城とかまた北側とかというものにターゲットを絞ってそういうツアーをつくってみたりとか、沿線上を利用すると、東西南北、少し北に行く、少し南に行けば、それこそ四国八十八カ所とかというのがあるんですけど、井原市でも三十三観音霊場というのがあって、それもたやすく、1日かからないで回れるんですよ。そういうことも観光行政の中に入れるべき部分じゃないですか。 この沿線上のにぎわいというのであれば、行政の関わりというのは、動くのは地元の人に動いてもらわないといけないですけど、アイデアというのを差し上げるのは行政がしてはいけないという法律はありませんので、よく勉強していただき、地元でそういう人も探していく。私は、一番肝腎なところを見落としているんじゃないかと思いますけど、市長、どう思われますか。工業団地も大切ですよ。それから、新町で今やられているのも継続していかないといけないのも大事ですよ。でも、本当に20年以上動いていない出部とかはもっと大事じゃないですか。それから、沿線が物すごく大事じゃないですか。その辺は、市長、どのようにお考えですか。 ○議長(坊野公治君) 市長。 ◎市長(大舌勲君) 井原線は、先ほど答えましたように、多くの市町とつながっておりますし、さらにはそれはJRともつながっておりますので、関西方面を含めまして遠方から来ていただくには井原線の駅が井原市の窓口かなということは以前から感じております。 そして、先ほど言われましたように、様々な政策を組んで全体的に底上げをしていかなければいけないと思っておりますけれども、伝統や歴史というものは、これは今日あしたにできるものではないと思っていまして、これはどこにもない、井原市だけの財産だと思っております。この財産が井原市の強みだとも思っております。 先ほど言われておりますように、学校での取組等にもこういった地元の歴史や財産をしっかり教え込むというようなことで、今年もまた新たな、郷土の歴史や文化を含めた冊子を教育委員会のほうで作っていただきました。子供たちにしっかり地元の歴史を知って大きくなっていただくということが井原市の人の底上げということになるのかなと思っております。 また、先ほどからおっしゃっておりますように、それらの財産は宝でもありますし強みでありますので、そういったものを観光にもつなげていけるように、いろんな観点からしっかりと検討して計画に落としていけたらと思っております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) 市長のほうからお答えをいただきました。 市長のお考えで信じておりますので、よろしくお願いいたします。 井原市というのは、私の母がもともとは高屋城のほうの出なんです。藤井能登守皓玄という方がおられたんですけど、これは吉井と高屋城の城主であったわけなんですけど、それこそ北条早雲と、それからこっちでいいますと広島の、度忘れしましたけど、勉強し過ぎると度忘れがひどくなるんですけど、その配下にあった状況なんですけど、だからこの辺で結構合戦もあったらしいです、本当に、冗談抜きで。ですから、井原市史を大事に、せっかく皆さんで発掘しているのですから。山王地区で今開発をかけているところも、あそこにも遺跡の跡があって、それを崩してしまっている、これは発掘調査が終わったんでもう問題ないんですけど、そのあたりをきちっとやっていく。 とにかく出部は寂しいじゃないですか、本当に。寂しくないですか。私は出部の議員じゃないですけど、遠慮はしていたんですが、このたびは我慢できなくて遠慮しないでいずえ駅のことを言わせていただきました。私もこれは関わり合いたいなと。沿線の中側ができないんであれば、南側の井原線の高架下をきれいにしていただくと。通行も車をむちゃくちゃ飛ばしたりされる方がいらっしゃるんで、あそこを何か警察のほうとの協議で時間帯で通れないとかというような形を取っていただければ、あれは通学路ですので、そういう形も取って、地元の方が行き来がしやすい、安心・安全な道で、駅の駐車場を行政のほうでハード面で広くなるように。その隣の土地を持たれている方は、南側にもし駐車場を造るような形でここを通られて、土地がないんだったらお譲りしますよという話まで私は今こぎ着けました。そのあたりも考えていただいて、出部をとにかくもっともっと皆さんと一緒ににぎやかにしていきたいと思いますので、ぜひともそのあたりは担当部長、よろしくお願いいたしたいんですけど、一言最後に言っていただけませんか。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) いろいろなご提言をいただきましてありがとうございました。 先ほど市長が言いましたように、教育委員会の絡みであるとか文化、歴史というのは非常に大事であったり、井原市の財産になってくるものかと思います。観光を担当する部局といたしましては、そういうのも視点に入れながら、そういった点と点を結ぶようなルート等についてもしっかり研究して井原市のにぎわいにつながることを考えていきたいと、そのように考えております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) では、よろしくお願いいたします。この件については終わります。 ○議長(坊野公治君) 12番 藤原浩司君。              〔12番 藤原浩司君登壇〕
    ◆12番(藤原浩司君) 2番目といたしまして、経ヶ丸グリーンパークの指定管理について、指定管理に含まれている業務内容についてお伺いいたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) 次に、経ヶ丸グリーンパークの指定管理についてのお尋ねであります。 経ヶ丸グリーンパークにつきましては、子守唄の里わくわくドラゴンハウスや井原市オートキャンプ場などの5つの施設から成る総称でありまして、世代や地域を超えた本市の広域交流の拠点となる施設であります。 本市では、平成18年4月から指定管理者制度を導入したところであり、民間のノウハウを最大限に生かし、施設の有効活用や情報発信、利用促進を図るとともに、効果的また効率的な施設管理に努めながら、多様化するニーズへの柔軟な対応とより高いサービスの提供により交流人口の増加を図ることとしております。 指定管理者が行う業務の内容につきましては、経ヶ丸グリーンパークの情報発信や利用促進などの運営に関する業務をはじめ、施設・設備の維持管理に係るものとしまして保守点検や清掃といった施設管理業務、警備業務、夜間業務、施設の修繕業務等がございます。このほか、緊急時における対応や防犯・防災対策に関する業務、利用の許可や料金の収受に関する業務がございます。 ○議長(坊野公治君) 午後1時まで休憩いたします。              午前11時58分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午後1時   再開 ○議長(坊野公治君) 休憩を閉じて会議を再開いたします。──藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) 経ヶ丸グリーンパークの指定管理者が行う業務内容をお聞かせいただきましてありがとうございました。 今、経ヶ丸グリーンパークもキャンプ場が物すごく全国的に有名で、かなり使っていただいていて、ありがたいことだと思っています。これはそれこそ今回の12月定例会の議案の中にもあるんですけど、指定管理ということでまたここの計画ができているわけですが。子守唄の里野外音楽ステージのことでお伺いをしたいんですが、現状、草が大木のような状況になっているんですけど、実際あそこへイノシシが出て危険だということで入れないようにしたことで何年ぐらいたっているのかというのがお分かりになれば教えていただきたいなと思います。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 子守唄の里野外音楽ステージにつきましては、平成29年中に発生したイノシシの被害によりまして、観客席の芝生及び芝生育成のためのプラスチック製芝生保護材が全面にわたって掘り返されたというところでございます。また、それによりまして斜面上に無数にできたくぼみなど、施設を安全に利用することができなくなったことから、その後使用を休止したところでございます。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) 平成29年から施設には入れないというような理解でよろしいでしょうか。 現状を上から見ますと、山に返っているような状況が見受けられるんですけど、今言われたようにその前から使えないような状況にはなっていたと思うんです。椅子とかに穴とかが空いているというのは、現状がきれいに清掃されたような状況の中で把握ができたということになるんで。そういった部分のハード面の修繕というのは行政のほうがするという、委託なんで、ですから行政のほうもそこをなぜ直さなかったのかなという。もしそれが分かっていて直さないというのは、はっきりと言って、指定管理者に出して市のほうの経費を浮かせて、それこそ利益を上げていただくような形にするんですけど、実際はすぐにそういう穴とかはできないでしょうし、野外ですから当然プラスチックの椅子とかというものは劣化して壊れやすくなりますので、それは委託されている管理会社が、早い話がこれは駄目ですよというご相談はあったと思うんですけど、それの有無というのはどうなんでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 野外音楽ステージにつきましては、利用実績でいきますと平成27年ぐらいまでは利用されておりました。また、その後も平成28年は利用ゼロということでございますが、その間については指定管理者のほうで草刈り等の管理をしていただいているということです。 野外音楽ステージの修繕等について指定管理者のほうからご相談があったかということでよろしいですか。〔12番 藤原浩司君「はい」と呼ぶ〕その辺につきましては、野外音楽ステージのみならず経ヶ丸グリーンパーク全体の施設については、指定管理者からのご相談等を受けて優先順位をつけながら計画的に実施しているということで、そういった中で、野外音楽ステージでそういうご相談があったかということは今手元に資料を持っておりませんが、そういう修繕が必要なものについては随時相談を受けて検討して対応させていただいている状況でございます。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) 分からないというようなお答えを今いただいたんですけど、はっきりと言って、使えない状況になったものについての報告が上がってないのが残ってない、分からないということは引継ぎもできてないということなんで、あり得ないなとは思うんです。そういった器具であるとか施設であるとかの維持管理までを委託されて年間幾らというような形の5年間の指定管理者ということでお渡ししているんで、それは行政にも責任は少しはあるんですけど、委託を受けた業者側にはもっと責任があるのではないかなと、このように思います。 経ヶ丸は、私も向町から自分の檀家であるお寺さんへ行くときにあそこを通らせていただくわけなんですけど、年に、お彼岸とか正月、盆等を入れますと4回は確実に通ります。そういった中で、どんどん野外音楽ステージのほうに草が生えていったのは、それは自分も記憶があるんです。 それから、あそこはよく、野外音楽ステージで夏にロックフェスティバルがございましたよね。出部にセブン-イレブンができたときにはかなり経済効果も上がるぐらいお客さんが来られて、本当ににぎやかにやってましたけど、そこをリーダーで使われている方が、早い話が、平成28年から駄目なんですけど、平成28年のときにゼロ件と言われましたけど、その当時も使えないということで断っているんですよ。残念がってそこからずっと今日に至っているんですけど、本当に使えないというような形を、僕は、平成27年だったらちょうど今から5年前ですから、それよりもっと前からのような話を聞かせていただいたんです。 このあたりをあまり掘り返していっても仕方ないんで、現状もう荒れているんで、指定管理を受けられた方はそこは全然見ていなくて、そのまま年月がたって同じような金額で5年間の指定管理を受けられているということになれば、それははっきりと言って契約不履行じゃないかなと、このように思います。 実際は行政のほうもよく見ていない、業者さんも伝えていない、どっちもどっちだなとは思うんですが、井原市民の皆さんの税金を投入しているわけなんで、市民の皆さんに説明がつくような対応は指定管理者でもしていかないと駄目だと思うんですよ。経ヶ丸グリーンパークの、名前は出しませんけど、そこの指定管理はあれをしないんだから、じゃあどこどこが指定管理をしているのに何でうちがしないといけないんだと、こういうことにもなりかねないでしょ、当然ね。 それから、受けたから市には誓約書というのを出しておられるんですから、何があっても自分に責任があるよというような形で受けておられるんだから、実際にしてない年月は差し引くべきだなと思います。今まで払ったお金を差し引くというのも失礼な問題ですから、行政にも責任があると思うんです。 これはあくまでも私の主観でアイデアですけど、一度きれいに草刈りをして、それから木を、大木になってますので、1年、2年で大木にはなりませんのでね。だから、それとかを全部片づけた中の、椅子とか壊れた分は別として、伐採をして景観をきれいにすることを一度業者のほうへ市のほうから入札で出していただいて、それを見積りも取る中で、見積り合わせなどで入札で出してもらったような状況を、来年度から契約を新たにされるんで、5年間で毎年幾らずつというような形で返還してもらうというのも、これもありではないかなと思うんです。 その実際が、前回いろいろと委員会がございまして話したときには返還を求めないというように言われたんで、じゃあ求めないなら求めないで、どうして求めないのかということをこのテレビを通じて市民の皆さんのご理解が得られるようなご回答をいただきたいんです。よろしくお願いします。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長唐木英規君) 返還を求めないことについてのお話だったと思います。 先ほど藤原議員さんのほうからも言っていただきましたけれども、平成29年度にイノシシの被害に遭っております。実質そこで穴が掘れたり芝生が剥がされたりして危険な状態になったということで、市といたしまして使用中止にしたところでございます。そういった中で、中止した段階で市としては管理について、周辺施設の利用者の安全性に配慮した管理をお願いしているというところでありまして、その時点でその中の草刈り等についてはお願いしていないというところが実情でございます。そうした観点での行政としてのそこまでの的確な指示ができていないというような点はございます。あと、イノシシが掘り返したという事実自体は、これは決して指定管理者に責任があるものではないと考えております。 そういった中で、今後野外音楽ステージの復旧等につきましては、それまでも野外音楽ステージ自体の客席が急斜面で座りにくいとか滑りやすいとかというような構造的な見直し等の意見もございました。また、今回のイノシシ被害による芝生の張りかえでありますとか侵入を防ぐためのフェンスの設置だというようなことを考えますと、大規模な改修が必要になってまいります。そういった中で、施設そのものの在り方も含めまして、利用ニーズを踏まえながら修繕等については検討したいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) きちっとした対応を知らせていないというようなお答えを今いただいたんですけど、私が平成21年から議員をさせていただいていて、平成23年ぐらいから建設水道委員長を賜りました。そのときに幾度となくあそこは行政視察をさせてもらっております。その中で、はっきりその当時の担当者に、野外音楽ステージの草刈り、それから山道、道の両側の草刈り、展望台の草刈り、それから駐車場周りの草刈り、そういう景観も全部含んだものの指定管理料であると、私はきちっとそのメモ書きまであります。それを言われた当時の担当者がうそをつかれているのか、あなたがうそをつかれているのかよく分かりませんが、何年も前のことでそういうことをきちっと私の耳で聞き、私の資料に残っています。これは委員会の資料にも残っているんですよ、指定管理のことでね。どうして県外の業者を入れるんだと。 でも、年数がたつじゃないですか。私が平成21年に議員に通ったときにちょうど指定管理の初めての切替えのときでした。当時はたしか3年間でしたね。5年間になったのは私らが議員になってからですからね。そのときからずっと同じ業者がされているにもかかわらず、どうしてそういった管理ができていないのかということが言いたいんですよ。任せたら任せたまま、連絡がなかったら連絡がなかったまま、行政は知らぬ顔、返してもらわなくてもいいということを今テレビを見ている市民の方々は聞いたんですよ。それというのはおかしいじゃないですか。あなたのお金じゃないでしょ。皆さん方からいただいたお金と国庫補助金もありますけど、国庫補助金も我々国民の税金です。それはあなたの税金もございますよ。ですけど、お金を湯水のごとく使っても仕方がない。 ましてや地元の業者でない限り、私はその当時から常日頃、草刈りができていない、展望台なんかはむちゃくちゃだと。それこそツツジが咲いていても間に草が入っていて汚いような状況にある。あれだって全部取って芝にすればいいじゃないかと、草刈りも簡単だからと言ったことも委員会でありますよ。それもできていない。 じゃあ、わくわくドラゴンハウスとかキャンプ場とかパターゴルフとかあの辺の道の、あの辺も改修しましたよ、いろいろと私が今までの間にね。ですけど、それに関しては改修するお金があっても、じゃあ野外音楽ステージは全然つついていないというのは答えになってないじゃないですか。どうしてそこに目を向けないんですか。 イノシシが云々、穴を掘ったのは、それははっきり言って業者の責任じゃないですよ。しかし、毎回草刈りをしたり人が出入りをすることによって、荒廃地へは有害鳥獣は入ってきません。ほったらかしにして荒廃地になるから、そこに有害鳥獣が入ってくるわけでしょ。それはもうはっきり言って、市の行政のあなた方だってよく分かっているじゃないですか。隣に建設部長もおられるし。そうでしょ。 そういうことも分かっていて、どうして市民の前でそんな明らかな、私らが知らないようなことが生まれてきているのかなというのが理解できませんね。これは今後委員会でも問題になってくるでしょうけど、はっきり言って泥棒と一緒じゃないですか。それをさせないために行政が管理、管轄するわけでしょ。そこはきちっと、お金のことはきちっとやっていきましょう。そうでなくても景気が元に返ったと言っているけど、失業率は何%ですか。税収は幾らですか。景気がよくなって、来年度は企業の税金が物すごく入るんですか。入らないでしょう、当然。おかしいんじゃないですか。そこらも併せて再度きちっと、市長、副市長も含めた中でお話ししてもらわないといけないと思うんですけど、市長、どうですか、それに対しては。 ○議長(坊野公治君) 市長。 ◎市長(大舌勲君) 今の話の論点なんですけれども、返還金の話でいいんでしょうか、それとも経ヶ丸グリーンパークの野外音楽ステージを使うか使わないかという話でしょうか、どっちもお答えしますけれども。 先ほど未来創造部長が答えた中に、指定管理者の指定管理料の計算の仕方等はまた未来創造部長がお答えをしっかりさせていただきたいと思いますので、指定管理料の市が持ち出しをしているもともとの基礎、考え方というのは未来創造部長のほうからしっかり答えをさせていただきます。 また、施設につきましては、先ほどから話がありますように、平成29年度から閉鎖ということにしております。現在は今言われるようにすぐに復旧というか再開するような状況ではないと考えております。これにつきましては、ニーズも考えながら、これを改修するとなると根本的な改修が必要だと思いますので、そこはしっかり、全体的な公共施設の管理計画等も含めながら考えていきたいと思っております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) 市長が言われたんですから、それはそれとして、とにかく返す返さない云々かんぬんというよりも指定管理ができていたかできていなかったか、それに対して行政がどう指摘をしてどう動いたかということが一番の問題だと思うんで、これははっきりと言ってお金の問題も絡めば、そのお金は自分の財布から出たお金じゃないんで、そこらあたりも踏まえた上で再度よくお考えいただいたほうがいいなと思います。 ほかの同僚議員からも幾つか意見が出たり、委員会でもこのことは結構話になるんではないかと思うんで、そのときしっかり納得いくようなお答えをしていただければいいなと思いますので、これはもうこれで終わります。 ○議長(坊野公治君) 12番 藤原浩司君。              〔12番 藤原浩司君登壇〕 ◆12番(藤原浩司君) それでは、最後でございます。 3といたしまして、井原市の土木・建築技術職員の後継者についてでございます。 ①といたしまして、建設課、都市施設課、農林課、上・下水道課の技師免許取得の状況についてお伺いをいたします。 ②といたしまして、今後についてどのように考えているのかお伺いいたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) 次に、本市の土木・建築技術職員の後継者についてのご質問でございます。 まず、各課で必要とされる土木・建築技術職員の主な資格の取得状況を延べ人数で申し上げますと、建設課では1級土木施工管理技士3人、測量士2人、都市施設課では一級建築士1人、二級建築士2人、農林課では2級土木施工管理技士1人、上水道課では水道技術管理者1人、1級土木施工管理技士1人、給水装置工事主任技術者2人、布設工事監督者1人、水道施設管理技士1人、2級電気工事士1人、下水道課では1級土木施工管理技士2人、測量士1人、酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者4人となっております。 現在、災害復旧業務の対応や老朽化する施設の維持管理等、事業の優先度や規模に応じて必要な人員を配置し、対応をしているところでございます。 次に、土木・建築技術職員の後継者の育成についてでございます。 建築技術職員につきましては充足していると認識しておりますが、土木技術職員につきましては、東日本大震災からの復興、東京オリンピック関連施設、それから度重なる大規模災害等、ここ数年、建設工事の急激な増加により土木技術職の需要が高まっていることから、全国的な傾向としまして土木技術者不足が生じている状況であります。本市におきましても、人材確保に苦慮しているところでございます。 また、ベテラン職員が相次いで定年退職を迎え、貴重な技能が喪失していく中、再任用職員制度の活用によりまして、熟練した職員が若手職員に対し、実務を通じて培った経験など、技術・ノウハウの継承に努めているところであります。 こうした中、現役職員には岡山県建設技術センター主催の研修を中心に、幅広い分野において積極的に受講させるなど、人材育成に注力しておるところでございます。 さらに、岡山県との職員相互交流制度を活用し、市職員を県に派遣するとともに、県から技術職員を受け入れることで職場にも新たな知識や技術を浸透させるなど、好影響を及ぼしているところでございます。 今後も土木技術職の計画的な採用や効果的な研修、人事配置による実践の場の機会を増やすことで後継者の育成に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) るるありがとうございました。 団塊の世代の方々が卒業されて、技術職員がなかなか貴重な人材となってきています。 できれば順番に、ここに専門の建設部長、水道部長がおられますので、部署のことをお聞かせいただければなと思います。よろしくお願いします。建設部長、お願いいたします。 ○議長(坊野公治君) 建設部長。 ◎建設部長(岡本健治君) それでは、建設部の各課の技術職員の現状を申し上げたいと思います。 まず、農林課につきましては、農業土木及び林業土木を行う技術職員が4名でございます。平成30年度被災の災害復旧もおおむね終わってきているとはいうものの、その間、各地域の修繕要望等の対応をお待ちいただいているような状況でございます。また、ため池新法の施行に伴い、農業ため池に関する業務も増えてきていると、これも実情でございます。このため、災害復旧事業を優先にしながら、各地域のご要望の対応につきましては急ぐものから順次対応しているというのが現状でございます。 次に、建設課につきましては、公共土木を行う技術職員が8名でございます。農林課と同様に、災害復旧事業を優先にしながら通常業務を行っております。本年度は平成30年度被災の災害復旧事業の最終年度ということでございますが、現有の技術職員だけでは処理できないということがございまして、現在、富山県魚津市から職員1名を派遣していただいて対応しているというところでございます。 次に、都市施設課につきましては、建築関係の技術職員が3名でございます。建築工事は他部署から依頼を受けて行う工事が大半という業務でございますけれども、特に本年度はカーボン・マネジメント強化事業をはじめといたしまして、情報通信基盤再構築事業、あるいは学校のトイレ改修事業など大規模なものが重なりまして、発注時期についても多少予定した時期より遅れるということもあったような状況でございます。 建設部全体で申しますと、制度や法令改正等に伴いまして、技術職員が処理すべき案件も非常に増えてきていると、そうした中、業務の遂行に関しまして今まで以上の負担が生じてきているということは承知いたしております。そうした中、限られたマンパワーで負託に応えていくために、各地域のご理解の下、事業に優先度をつけまして年次的に対応するということで業務を平準化しているという努力をしているところでございます。 以上です。 ○議長(坊野公治君) 水道部長。 ◎水道部長(飛田圭三君) それでは、水道部の状況についてご説明させていただきます。 現在の技士の配置状況でございますが、上水道課工務係に7人、下水道課工務係に6人の配置をしております。 まず、現在の水道事業の経営を考えますと、独立採算制ということでございますので、これ以上の技術職員の増員は困難ではないかと考えております。 事業の状況でございますが、まず全ての事業が予定どおり順調に進んでいるというわけではございません。例えば今年度、上水道課におきましては、他の公共工事との調整により2件に分割して発注した工事というものもございます。また、下水道課におきましては、工事の際、推進工法において日本に数台しかない特殊なマシンを必要とする施工箇所があり、そのマシンを来年1月に確保することができましたが、年度内での工期の確保が困難となり、来年度への繰越しの可能性がある状況にもあります。 いずれにいたしましても、困難な案件に遭遇したとき、ベテラン技士を交え職員同士で解決策を検討し、また施工業者の協力をいただきながら事業を進めているというところでございます。 以上でございます。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) ありがとうございました。本当に切実な思いをお聞かせいただきました。 上・下水道に関しては今独立採算制ということで、人数的に免許を取るのがなかなか難しいというようなことでご回答がありましたけど、実際に一番肝腎な施設管理等々の免許を取られている方が少ないんで、上水道事業をするにはそこは一番肝腎なのかなと思います。どうしても定年退職されてだんだん少なくなってくるんですけど、今63歳までは残れる、いずれは65歳まで残れるのかどうか分かりませんけど、国のほうの指針で変わってきますけど、そういう方と、それから地元の業者とで合わせてやっていく中でも、早め早めに水道事業は免許をちゃんと取っていかないと、それこそ安全・安心な供給ができなくなってまいります。 私が平成27年の2月定例会でこの免許のことを、後継者をどう思っているんだということで質問させていただきました。その当時は総務部長が長野さんでございまして、専門的知識を習得するには計画的に研修のほうも受講させていくように考えておりますと、やりますということを答えられております。ですから、それから5年たちますので。新しく増えたのが1人ぐらいかなと僕は記憶では思っているんですけど、このたびすごい免許を持たれる方が退職されたということもございます。ですから、そこはちゃんと取っていかないといけないということを思っております。 それから、建設のほうですけど、災害が重なっていろんな面で本当にご苦労されているんだなということはありますし、我々が見てみても1人で2人分を働いている人もいれば、2人できっちり1人ずつの仕事をされておられる方も、年齢的には変わってきますけど、ばりばりの働き手の中間層というのが上・下水道も建設のほうもちょっと足りないのかなというような形があって、ちょうど中堅クラスの幹部生の方がもうやめようかなという愚痴をこぼされているのを聞いております。 実際そういうところは人事ですから、私らは全然人事に関しては何も言いませんし、建設部長も水道部長もそこには権限がないと思う。それははっきり言って副市長のほうが権限を持たれているんで、そこはそこで副市長、ぜひとも免許も取っていかないといけないという問題もありますし、それからオールマイティーに技術職の方が持っていればどうにでもなるんですけど、新しい方でも少し技術を習得されたら免許を取っていくような新たな方法を考えて、技術職がどこに異動されてもどの免許でも使えるんだよというような形を取っていきながら、地元の業者と一緒に育っていって、地元で安心・安全な工事ができることが一番ではないかなと思います。 その辺は副市長にお願いがあります。中堅の層が少のうございます。それをいかに配置するかによって仕事の効率も変わってきますので、副市長、そのあたりをしっかり考えて今度の新しい人事では上げていただきたいなと思う気持ちがいっぱいでございますけど、それに関してお約束していただきたいんですが、今の生の声を吸い上げて、皆さんで協議しながらいい方向に進むようにお願いしたいんですが、どうでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 副市長。 ◎副市長(猪原愼太郎君) 技術職員の育成ということであろうと思っております。 実は全国的なマンパワーの不足ということが言われております。これは井原市に限った話ではございません。そういった中、実はここ数年、土木技術職につきましては、退職者の補充、要は欠員補充がままならない状況が続いております。そういった中ではございますが、藤原議員さんがおっしゃられましたように、技術職員のスキルアップは必要不可欠でございます。ところが、比較的長期間の研修へ行こうということになりますと、スタッフ的な問題が発生してまいります。そういった必要とされる職員数が確保できていないということで、技術職員の研修へ参加しようという積極的な意欲というものの低下につながっているということも否定できないだろうと思っております。 本市としましても、昨年あたりから今までどおりの採用方法ではなかなか職員確保ができないということで、7月募集ですとか9月募集、要は年間に複数回の募集を行う、また経験者枠の採用などの工夫を凝らしてまいりましたが、残念ながらまだ成果は出ていない状況でございます。今後とも引き続きさらに採用の手法に工夫を凝らしながら、まずは必要数を確保したいと思っております。それから、藤原議員さんがおっしゃるように適正な人事配置に努めていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(坊野公治君) 藤原浩司君。 ◆12番(藤原浩司君) ご努力されているのは私も重々承知しております。その上でオールマイティーに考えていただくように、型にはまらない、型から出た形で考えていくとまた変わった視野が出てくるのかなと思いますので、そういうところも併せて皆さんでお話ししながら、我々も協力できることは協力しますし、業者にも協力を願って、いい工事ができるような形を取っていきたいなと思っておりますので、ぜひともここはよろしくお願いいたします。 12月に入りまして定例会は今日から一般質問の初日ではございますが、あとそれこそもう20日ほどで1年が終わろうとしております。新型コロナウイルス感染症のこともいろいろありますが、職員の皆さんも新型コロナウイルス感染症には十分気をつけてご自愛くださいまして、議員の皆さんもご自愛いただき、市民の皆さんもご自愛いただき、健康で明るい新年を迎えられますように心からお祈り申し上げます。これで私の全ての質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(坊野公治君) しばらく休憩いたします。              午後1時34分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午後1時35分 再開 ○議長(坊野公治君) 休憩を閉じて会議を再開します。              〔議席番号奇数議員議員控室に移動し、議席番号偶数議員が議場の自席へ着席〕              〔19番 佐藤 豊君質問者席へ着席〕              〔執行部説明者入れ替わり〕 ○議長(坊野公治君) 次に、19番 佐藤 豊君。              〔19番 佐藤 豊君登壇〕 ◆19番(佐藤豊君) 公明党の佐藤 豊でございます。 通告に従い、2件について質問をいたします。 初めに、市営住宅入居に係る保証人について質問させていただきます。 国土交通省は、独居高齢者が保証人を確保できず公営住宅に入れないケースが全国的に増えていることから、平成30年3月に公営住宅の入居条件から保証人の確保の規定を削除するよう自治体に要請しておりますが、まだ多くの自治体で規定が残されているようです。 そうした中、岡山市では、公営住宅の連帯保証人確保の規定を廃止する条例改正が行われております。また、その後、岡山県でも保証人規定が廃止されました。ちなみに、全国では、福島県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、福岡県で廃止され、特に福岡県内では13市で規定を廃止されています。また、北海道や京都府、兵庫県、島根県、広島県でも廃止の方向で検討中のように聞いているところであります。 現在で廃止の規定を外さない自治体の大きな理由は、家賃の滞納を抑制することにあるとされております。今後、本市でも高齢化が急速に進み、独居高齢者が増加することが予測される中、身寄りがなく保証人を確保することが困難で入居を諦める方が出るのではないかと懸念をしております。 本来、公営住宅は、低所得で住居にお困りの方々に健康で文化的な生活を安定的に享受できる、行政のセーフティーネット的目的があるとされております。そうしたことから、本市としても、入居条件である連帯保証人確保の規定を削除するべきと思いますが、本市のお考えをお伺いいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) それでは、19番 佐藤議員さんのご質問にお答えをいたします。 市営住宅入居に係る保証人制度についてのお尋ねでございます。 現在、本市では、市営住宅へ入居する際の手続上、連帯保証人を1人お願いしているところであります。連帯保証人につきましては、住宅使用料の納付や居室の適正管理など入居者と同様の責任を負うとともに、緊急時における連絡先とさせていただくため求めているものであります。 しかしながら、昨今の少子・高齢化をはじめとした社会情勢の変化により、近年では身寄りのない高齢者等が増加している状況であり、今後保証人の確保が困難となることが懸念されております。また、本年2月に国からの通知で、保証人の確保が困難であることを理由に公営住宅へ入居できないといった事態が生じないよう、その対応が求められているところであります。 お尋ねの本市における連帯保証人の廃止につきましては、利用者の利便性を考え、廃止に向けて事務を進めているところであります。 ○議長(坊野公治君) 佐藤 豊君。 ◆19番(佐藤豊君) 大変前向きな答弁をいただきました。廃止に向けて進めていくといったような答弁だったと思います。 私が今回この質問をさせていただくきっかけとなりましたのは、現在団地に住まわれている方が高齢になられて、今3階に住まわれているんですけれども、1階に移りたいと。たまたま1階が空いたので移らせていただきたいということで行政のほうにお願いに上がったら、移れますよと、最初はそういうことだったんですけど、だんだん話を詰めていくと連帯保証人が必要だということに行き当たりまして、私のところに相談がございました。 担当部署に行きますと、連帯保証人が必要なんですということで、その方も最初に移れますよと言われたときには連帯保証人が必要だという思いは持たれずに帰っておられて、そういったことでいざ移らせてもらおうかなと思って手続する際に連帯保証人が必要だということをお聞きになられて、それでその方も連帯保証人になってもらおうという人に声かけをしたりお願いをしたりしたんですけれども、なかなか連帯保証人になっていただける方がおられなかったということで、どうしてかなと。 私もご本人にお電話させていただきまして、家賃は今まで滞納されてましたかとお聞きすると、いや、滞納はしてないといったようなことで、今までその団地で普通に家賃を払いながら生活されていた方が3階から1階に移るという段階になって新たに保証人が必要だということに私自身がなかなか最初に納得できなかったんですが、担当部署に行きますと、連帯保証人になっていただくための大きな理由として、私も個人的には調べたんですけど、家賃の滞納を抑制することが大きな目的であるということと、今市長が答弁されましたように緊急時の連絡先ということで必要なんですということでした。 そういったことを調べていく中で、国のほうでは、連帯保証人をもうつけなくてもいいですよ、そういう方向性で進めてくださいというように各自治体に通知をされていたということに気づきまして、そうした状況の中で、全国的なそういうな動きがある中で、本市としても早めにそういった対応をしていただきたいといった思いで今回の質問をさせていただきました。 市長答弁で前向きに検討するという答弁をいただきましたのでこれ以上言いませんけれども、いろんな状況はあると思いますけれども、その点早めにしっかり検討していただいて実現しますようによろしくお願いして、この件についての質問は終わりたいと思います。 ○議長(坊野公治君) 19番 佐藤 豊君。              〔19番 佐藤 豊君登壇〕 ◆19番(佐藤豊君) 2件目に、用水路等への転落事故防止対策についてお伺いをいたします。 岡山県では、令和2年3月に用水路等転落事故対策ガイドラインを作成し、各市町村や関係団体に配付し、転落防止計画の作成と対策を求めています。その背景には、平成28年9月から令和元年9月までの3年間に県南地域において徒歩や自転車などで用水路等に転落した事故件数が678件発生し、そのうち63人の方が亡くなられたため、ガイドラインが作成されたというふうに考えております。 本市でも過去に転落事故が発生し、亡くなられた方やけがをされた方がおられます。そこで、本市独自の転落防止計画を作成し、ソフト、ハード両面の事業を計画することで転落事故防止につなげるべきと考えますが、本市のお考えをお伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) 次に、用水路等への転落事故防止対策についてのご質問でございます。 本年3月、岡山県において、多発する用水路等転落事故を未然に防ぐことを目的として、転落事故が発生しやすい場所や効果的な対策工法等を示した用水路等転落事故対策ガイドラインが策定されたことから、本市におきましても、本年4月より井原市防護柵設置基準の中で転落防止柵設置に関する高さ基準の見直しを行ったところであります。 本市のソフト対策状況としましては、用水路等転落事故への安全意識の向上のため、地元からの通報や要望、幼・小・中学校の関係者を含めた通学路点検による井原市通学路交通安全プログラムの作成や、未就学児が日常的に集団で移動する経路等の交通安全を確保するための緊急安全点検及び井原署からの通報、職員による日常のパトロールなどにより危険箇所を把握し、カルテ等の作成を行っておるところでございます。 また、日本郵便株式会社や市内の一般廃棄物収集運搬委託事業者及び岡山県健康づくり財団と協定を結び、道路等の異常を発見された場合は市役所へ通報いただくことで危険箇所の情報収集に取り組んでおります。 さらに、市民に対しましては「広報いばら」を通じて、また自治会へは自治連合会長会議で危険箇所の通報に関してのお願いをしているところでございます。 注意喚起のための広報活動や啓発活動等につきましては、「広報いばら」、お知らせくん、井原放送などによる発信をしているほか、各学校・園からは、幼児、児童・生徒への交通指導を行っているところであります。 次に、ハード対策の状況につきましては、交通安全プログラム等の計画に基づき、転落防止柵、側溝蓋等の設置により安全対策を行っております。転落防止柵や側溝蓋を設置することが困難な箇所や夜間の通行が多い箇所には、反射材のついた視線誘導標などを設置することで注意喚起を促すよう対応しているところであります。なお、夜間に有効とされているソーラー電池で発光する視線誘導標やLED道路びょうなどの使用については、耐久性及びコスト面を考慮しながら、現地の状況を踏まえ、必要に応じて検討してまいりたいと考えております。 いずれにいたしましても、市では、用水路等への転落事故防止のため、今後も引き続き市民の安全意識の向上を図るとともに、転落防止柵などの設置により危険箇所の解消に取り組んでいく所存であります。 ○議長(坊野公治君) 佐藤 豊君。 ◆19番(佐藤豊君) 答弁をいただきました。 岡山県が出したガイドラインとあまり変わらない井原市の現在の取組といったように感じたところでございます。 いろいろ調べていきますと、福山市でも道路転落事故防止対策プログラムというものを作成されて、市や地域の皆さんが連携して転落危険箇所の抽出や確認、また対策等々を順次進めているといったような取組がされていることも今回いろいろ調べた結果分かったところでございます。 今市長答弁にもございました、地域の皆様方からのいろんな声を生かしながら、聞きながら、安心・安全のまちづくり、また転落事故が起こらないようなまちづくりに取り組んでいきたいといったような答弁もいただきました。 また、私が最初にこの質問を考えたとき、自発光式LED道路びょうという、昼間の太陽の光を蓄えて夜光って、道路と水路の境が分からないところを明確にここが境ですよというように示すものが今できているということを知りまして、そこからまたこれを調べていくとこういった取組を県もやっているし福山市もやっているといったことに気づいたところでございます。 市としても、今市長答弁にありましたように、今までもきっちりそういった対策を取っているとともに、今後も対策を取りたいといった前向きな答弁でございましたので、しっかりとした取組をお願いをいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(坊野公治君) しばらく休憩します。              午後1時50分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午後1時51分 再開 ○議長(坊野公治君) 休憩を閉じて会議を再開します。              〔議席番号奇数議員が議場の自席へ着席〕 ○議長(坊野公治君) 本日の一般質問はこれで打ち切ります。              ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(坊野公治君) 本日はこれをもって散会いたします。              午後1時51分 散会 ・令和2年12月9日(水曜日)出席議員  1番  妹 尾 文 彦    2番  多 賀 信 祥    3番  柳 原 英 子  4番  山 下 憲 雄    5番  細 羽 敏 彦    6番  西 村 慎次郎  7番  荒 木 謙 二    8番  柳 井 一 徳    9番  惣 台 己 吉  10番  三 宅 文 雄    11番  坊 野 公 治    12番  藤 原 浩 司  13番  上 野 安 是    14番  簀 戸 利 昭    15番  西 田 久 志  16番  三 輪 順 治    17番  大 滝 文 則    18番  宮 地 俊 則  19番  佐 藤   豊              ~~~~~~~~~~~~~~~欠席議員  な  し              ~~~~~~~~~~~~~~~出席した事務局職員  局長      和 田 広 志           次長      藤 原 靖 和              ~~~~~~~~~~~~~~~説明のため出席した者 市長部局  市長      大 舌   勲           副市長     猪 原 愼太郎  総務部長    山 下 浩 道           市民生活部長  井 口 勝 志  未来創造部長  唐 木 英 規           建設部長    岡 本 健 治  水道部長    飛 田 圭 三           総務部次長   藤 原 雅 彦  市民生活部次長 藤 井 清 志           未来創造部次長 田 中 大 三  建設部次長   西 田 直 樹           水道部次長   土 屋 光 史 教育委員会  教育長     伊 藤 祐二郎           教育次長    北 村 容 子...