井原市議会 > 2019-09-04 >
09月04日-02号

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  1. 井原市議会 2019-09-04
    09月04日-02号


    取得元: 井原市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-14
    令和 元年 9月定例会        〇令和元年9月井原市議会定例会会議録第2号・令和元年9月4日(水曜日)              議  事  日  程              午 前 1 0 時 開 議 第1 一般質問              ~~~~~~~~~~~~~~~              本日の会議に付した事件 日程第1 一般質問              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前10時   開議 ○議長(坊野公治君) 皆さんおはようございます。 ただいまのご出席は19名でございます。 これより本日の会議を開き、直ちに日程に入ります。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(坊野公治君) 日程第1 一般質問を行います。 発言順序は、あらかじめ議会運営委員会において定められておりますので、ご承知願います。 この際、お願いしておきますが、発言時間は質問権に対する発言時間を除き、通じて40分以内といたします。なお、その他につきましても従前どおりといたしますので、ご協力をお願いいたします。 順次質問を許します。 まず、代表質問を行います。──14番 簀戸利昭君。              〔14番 簀戸利昭君登壇〕 ◆14番(簀戸利昭君) 皆さんおはようございます。 いばら月曜会の簀戸利昭でございます。通告に従い、質問をさせていただきます。 昨年の豪雨災害への対応についてお伺いをします。 近年、地球温暖化のせいか、東シナ海の海水温度が上昇し、線状降水帯が発生し、西日本各地豪雨災害をもたらしています。先週も九州北部の佐賀県、長崎県、福岡県等でまた豪雨災害が発生してしまいました。このようにいつ豪雨災害が発生するかわからない時代になってまいりました。改めまして、災害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。 昨年の西日本豪雨は、この地域では想像をはるかに超える災害が起きてしまいました。時系列に申しますと、平成30年7月5日木曜日10時33分、岡山気象台から大雨・洪水注意報が発表され、同日15時39分、大雨警報(土砂災害)が発表され、18時40分に本市対策本部を設置されました。同日、19時13分に同気象台から洪水警報が発表され、同日20時4分に芳井地区に避難準備・高齢者等避難開始情報を発令されました。避難所として、岡山西農業協同組合芳井支店、芳井生涯学習センターに開設されました。7月6日金曜日9時25分、同気象台から土砂災害警戒情報を発表、同日19時18分、芳井地区に避難勧告を発令、同日19時39分、同気象台から大雨特別警報(土砂災害)が発表され、同日19時55分、市内全域に避難勧告を発令、各学校体育館に避難所を開設、同日22時40分、気象台から大雨特別警報(土砂災害、浸水害)が発表され、23時に市内全域に避難指示を発令、7月7日土曜日12時に市内全域の避難指示を解除、避難勧告へ切りかわりました。以上が昨年の主な本市の西日本豪雨災害のときの対応でございました。 この避難勧告、避難指示の内容が理解できにくいとの声が、議会が開く市民の声を聴く会で多く寄せられました。そこで、昨年の西日本豪雨を経験して、災害対策の難しさが見えてきたと思います。 昨年の災害時の反省点を含めた今後の対応について、以下の点についてお伺いをいたします。 避難情報を出すタイミングについて。 避難所開設タイミングについて。 避難情報のわかりやすい表現について。 指定緊急避難場所指定避難所の違いについて。 備蓄品の備蓄場所や数量についてをお伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) 皆さんおはようございます。 それでは、14番 簀戸議員さんの豪雨災害への対応についてのご質問にお答えをいたします。 まず、避難情報を出すタイミングについてのご質問でございますが、市が発令する避難情報には4種類がございます。 1つ目は、高齢者や障害のある方、また乳幼児など避難に時間のかかる方とその避難を支援される方に避難を呼びかけ、それ以外の方には避難の準備を呼びかける警戒レベル3、避難準備・高齢者等避難開始。2つ目は、全ての方に避難を呼びかける警戒レベル4、避難勧告。3つ目は、まだ避難されていない方に直ちに避難を呼びかける警戒レベル4、避難指示(緊急)。4つ目は、命を守るための最善の行動を呼びかける警戒レベル5、災害発生情報でございます。 これらの避難情報の発令にはさまざまな基準があり、市が避難情報として最初に発令します警戒レベル3、避難準備・高齢者等避難開始での基準は、大雨警報が発令され、小田川の水位基準として芳井観測所が2.7メートル、井原観測所2.9メートルを超え、今後20ミリメートル以上の雨量が見込まれる場合、また湧き水、地下水の濁りなど土砂災害の前兆現象が発見されたときなどの情報を総合的に判断しております。 警戒レベル4、避難勧告等につきましても、気象状況や河川の水位、気象庁や岡山県が提供する土砂災害に関する危険度情報などを総合的に判断し、発令を行っているとこであります。 また、台風による豪雨や暴風雨の襲来が予想される場合や夜間の被害が予測される場合には、明るいうちに避難が完了できるよう発令のタイミングを前倒しすることもあり、状況に応じ適時適切な発令に努めているところでございます。 続いて、避難所開設タイミングについてのご質問ですが、原則として、市が避難情報として最初に発令します警戒レベル3、避難準備・高齢者等避難開始の発令にあわせて避難所を開設し、市職員を配置することとしています。 なお、市ではこれまで指定避難所である学校施設等14施設に市職員を配置し、避難所を開設してまいりましたが、昨年の豪雨災害の経験から、今後は災害の規模や雨の状況等に応じて各地区公民館等に避難所を開設することも考えております。 次に、避難情報のわかりやすい表現についてのご質問ですが、発信する内容につきましては避難情報であることから、避難情報の種類、どの地区の誰を対象としたものか、どのような行動をとっていただくのかを伝えることが最優先事項であり、これらの情報をわかりやすく簡潔に発信しているとこでございますが、今後発信する内容につきましては、避難を必要とする市民の方の避難行動につながるよう、避難情報を発令する根拠となった観測数値や事象などの情報も可能な範囲で盛り込み、発信に努めたいと考えております。 次に、指定緊急避難場所指定避難所の違いについてのご質問ですが、現在市では指定緊急避難場所に145カ所を指定しており、そのうち各地区の小学校等の14施設を指定避難所に指定しているとこでございます。指定緊急避難場所とは、住民が災害から命を守るために緊急に避難する施設、または場所であり、指定避難所は避難した住民が災害の危険性がなくなるまで必要な期間滞在し、または災害により家に戻れなくなった住民が一時的に滞在する施設となります。 最後に、備蓄品の備蓄場所や数量についてのご質問ですが、これまで市では井原市役所、芳井支所、美星支所の3カ所に備蓄品を配備しておりましたが、本年14の指定避難所にも備蓄品の配備を進めているとこでございます。令和元年8月末時点の主な備蓄品の数量でございますが、非常食約7,000食、保存飲料水約2,000本、毛布約1,100枚、避難所用クッションマット約400枚を備蓄しております。また、昨年7月豪雨災害の検証結果を受け、南海トラフ地震の被害想定をもとに県が示した目標備蓄量の整備に向け、非常食6,500食、保存飲料水4,200本、避難所用クッションマット750枚、簡易トイレ袋1万2,000枚などの購入を進めているとこでございます。市では、計画的に備蓄物資の整備を進めているとこでございますが、市民の皆様におかれましても万一の災害に備え、3日分程度の家庭内備蓄にも取り組んでいただきますよう、お願いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 簀戸利昭君。 ◆14番(簀戸利昭君) ご答弁いただきました。 今、避難情報のわかりやすい表現ということで、数値を用いてというようなお答えであったと思います。そこで、例えば水害の場合、芳井観測所は2.7メートル以上というようなことを言われましたが、それを盛り込んで避難準備情報を出されるというふうな理解でよろしいでしょうか、お尋ねをいたします。 ○議長(坊野公治君) 総務部長。 ◎総務部長(渡邊聡司君) 河川の水位でございましたら、先ほど議員さんがおっしゃったようにそれぞれの観測所の水位を申し上げたり、あるいは雨量が今後何ミリ降る見込みであるとか、それからあと道路や河川のこの部分が決壊するおそれがあるとか、土砂災害が起きるおそれがあるとか、どういった事象が起きる可能性があるか、そういったこともできるだけ加えていきたいと思いますが、余り盛り込み過ぎますと、今度は直ちに逃げてくださいということが、本来の目的から逸脱することになりますんで、必要最小限、また的確な情報を添えて避難につながるような情報にして発信してまいりたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 簀戸利昭君。 ◆14番(簀戸利昭君) 情報の発信は非常に難しいとは思いますが、文章にして長々と言ってもわかっていただけないでしょうし、その避難勧告避難指示あたりもこういう状況なので逼迫してるよというような表現だろうと思います。 それでは次に、それぞれの指定避難所は地形や地域により各地区の事情が異なっていると思われます。特に、豪雨災害では道が冠水したり、土砂災害で通行できないところが多数できてくるのではないかと想定されます。 そこで、特に芳井地区では地域が広く、谷合いで河川に面している主要道路が多く、本庁からも距離があろうかと思います。河川氾濫や土砂災害も想定されますので、せめて芳井公民館三原分館であるとか、同じく共和分館、明治分館などの施設も指定避難所として扱ってはいかがでしょうか、お伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 総務部長。 ◎総務部長(渡邊聡司君) 先ほど市長が申し上げましたとおり、現在市内各地の学校施設など14施設を指定避難所に指定しております。また、指定避難所は被災者の方々が避難生活を送る施設であり、災害の規模によっては相当数の被災者を受け入れる可能性もあることから、体育館のある小学校などを指定しているところでございます。そういったこともありまして、芳井公民館の明治、共和、三原分館につきましては、指定避難所に指定することは現在のところ考えておりませんので、ご理解をいただきたいと思います。 なお、芳井の3分館につきましては、指定緊急避難場所に指定をしております。指定避難所への移動が危険であったり、困難であったり、そういった場合につきましては、これらの施設を避難所として活用いただきたいというふう考えております。 ○議長(坊野公治君) 簀戸利昭君。 ◆14番(簀戸利昭君) 緊急避難場所ということでございました。なかなかやっぱり河川もあり、土砂災害等も懸念されますので、指定緊急避難場所として扱っているということでございました。 それでは、同じような質問になろうかとは思いますが、南海トラフ地震等を想定して備蓄品を準備されているようでございますが、同じことを繰り返すようですが、豪雨災害のときや南海トラフ地震等、芳井地区はやはり主要道路の近くに河川があり、土砂災害も想定されます。同じく、芳井公民館三原分館、共和分館、明治分館等へも備蓄品を置かれてはどうか、お伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 総務部長。 ◎総務部長(渡邊聡司君) 本年度、14の指定避難所に現在備蓄品の配備を進めております。これらにつきましては、市が優先的に避難誘導する施設であること、指定避難所が被災者の方々が避難生活送る施設であることから、避難の長期化に備えて配備を行うものでございます。このため、指定緊急避難所への備蓄品の配備は考えておりませんが、分館等の避難所へ避難された場合、こういった場合におきましては、必要に応じて非常食等をお届けすることとしております。 ○議長(坊野公治君) 簀戸利昭君。
    ◆14番(簀戸利昭君) 指定緊急避難場所については、14カ所のうちから持っていくというような答弁であったろうと思います。 次に、避難が長期化したときの備蓄品の対応についてお伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 総務部長。 ◎総務部長(渡邊聡司君) 市におきましては、災害発生時に被災者が生活していく上で必要な物資の調達を要請いたします災害協定を複数の民間事業者と締結しておりまして、昨年7月豪雨災害におきましては、これら協定事業者から食料や飲料水の優先供給を受けたところでございます。また、岡山県及び県内外の市町村とも食料や飲料水などの提供支援を行う災害時相互応援協定を締結しておりまして、避難所での避難が長期化した場合には、これら災害協定等によりまして配給する体制を整えているところでございます。 ○議長(坊野公治君) 簀戸利昭君。 ◆14番(簀戸利昭君) 協定を結ばれて、長期化した場合にはきちっと配分していくというような答弁であったろうかと思います。 次に、市職員の方も一生懸命対応をしていただきましたが、人手不足で全ての対応ができなかったのではないかと思われます。指定避難所も一時的な避難なのか、長期化するのかわからない中での対応ではなかったかと思われます。 そこで、災害情報の収集をどのようにされたのか、改めて伺います。また、それぞれの指定避難所指定緊急避難場所等に避難されている場所や人数の把握はどうされたのかを伺います。 ○議長(坊野公治君) 総務部長。 ◎総務部長(渡邊聡司君) 昨年7月の豪雨災害におけます冠水であるとか、土砂崩れなどの災害情報につきましては、市民の皆様からの通報、職員のパトロール、岡山県、警察署、消防等関係機関からの通報など、さまざまなところから情報が寄せられたとこでございまして、市ではこれらの情報を集約いたしまして、被害状況として取りまとめを行いました。 また、避難場所や避難者数の把握につきましても、職員を配置いたしました指定避難所では配置した職員から避難者数等の報告を求めており、また自主避難された場合におきましては、避難された市民の方に避難される場所や人数を市へご報告いただいておりますので、市ではこれらの情報をもとに避難場所や人数を把握したところでございます。 ○議長(坊野公治君) 簀戸利昭君。 ◆14番(簀戸利昭君) 昨年のような状況になりますと、出ていくこともままならないというような、どこが冠水しているか、通行できるかということ自体もわからないと思います。そこで、いろいろな方の通報をもとに情報を把握したということでございました。なかなか全部を、特に夜間でございましたので、全部を網羅するということは非常に困難であったと思われます。 そこで、次に昨年の豪雨災害では、指定避難所まで冠水して行けなかったケースもありました。地元の高屋地区では早目に避難された方は高屋小学校体育館に行かれましたが、おくれた方は冠水水位が道路面から1.2メートルから1.3メートル冠水し、家からも出ることができなかった方もおられました。夜でもありましたので、高齢ひとり暮らしの方でしたが、2階があるお宅でしたので、垂直避難をお願いをいたしました。地区の方も初めての経験でございましたので、戸惑われておられました。自治会の方々は、個別に声をかけてくださり、人的被害はございませんでしたが、近所の声かけの重要性を認識をいたしました。そこで、コミュニティー、近所での声かけ等についてのお考えをお伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 総務部長。 ◎総務部長(渡邊聡司君) ただいま議員さんから、地域といいますか、コミュニティーでの声かけの重要性についてご紹介をいただいたとこでございますが、ご近所や地域の方から直接避難を呼びかけていただくということは、市民の皆様が避難行動に移るきっかけとして非常に有効な手段であると考えております。言うまでもございませんが、災害が発生した場合の被害を軽減するためには、地域ぐるみでともに助け合う共助が非常に重要でありまして、隣近所の方々から避難を呼びかけていただく声かけもこの共助の一つの重要な手段と考えております。市といたしましては、今後さまざまな機会や手段を通じまして、広く周知をいたしまして、地域の防災力の向上に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 簀戸利昭君。 ◆14番(簀戸利昭君) 声かけも重要であろうかと思いますので、自主防災組織立ち上げ等のPR等はされておられますか、お伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 総務部長。 ◎総務部長(渡邊聡司君) 自主防災組織といいますのが、災害を未然に防ぐということはもちろんでございますが、災害が起こりそうなとき、あるいは起きたとき、非常に重要な役割を果たしてまいります。そういったことから、市といたしましても、積極的な支援を行うとともに、そういった設立につきまして、後押しをしておるとこでございます。 ○議長(坊野公治君) 簀戸利昭君。 ◆14番(簀戸利昭君) ありがとうございました。自主防災組織ですから、地域が主体になるのが本意ではございましょうが、基本的にはやっぱり行政からも声かけしていただいて、地域にたくさんの自主防災組織ができることを望んでおります。 終わりになりますが、NHKの一昨日の9月1日の防災の日の特集で、避難のスイッチということを放送していました。避難のスイッチを入れるための情報として、1番目に身の回りの異変を感じる。例えば、河川の合流地点の異変である等。2番目に災害情報、気象庁の出す情報、地域行政の出す情報を判断する。特に、河川の水位情報には気をつけるというようなことをおっしゃられておりました。3番目に、地域や周囲の人の動きの異変、例えばこれは自動車工場がないとどうしようもないですが、自動車工場等で車の避難を始めたでありますとか、いろんなケースが考えられるとのことでございました。 地域防災マップは、日ごろから研究しておく必要があるとも言われておりました。地域ハザードマップは、内水氾濫、河川決壊の情報も網羅していますし、わかりにくいかもしれませんが、読み、理解し、わからなければ地域の人と相談したり、行政へも相談していただければと思います。 防災マップが全てではございませんが、自分の命は自分で守り地域で協力する、できないところを行政にお願いするという気持ちでお願いをしたいと思います。放送の中で、自主防災組織を立ち上げられている地域でも避難勧告に従い避難しましたが、19回は空振りだったそうです。20回目に初めてそのありがたさがわかったというような放送もされておりました。 最後に、この場をおかりしまして、昨年の豪雨災害のときに災害ボランティアの方々に大変お世話になったことをお礼申し上げます。今後、想定されます南海トラフ地震豪雨災害、台風等はもういつ起こるかわからない状況です。いま一度、防災マップハザードマップを見直し、それぞれの地域で起こり得る災害の可能性を把握して、自助、共助、公助でとうとい命を守り、災害がないことをお祈りし、質問を終わります。 ○議長(坊野公治君) 次に、15番 西田久志君。              〔15番 西田久志君登壇〕 ◆15番(西田久志君) 皆さんおはようございます。 15番議員、いばら市民クラブの西田久志でございます。いばら市民クラブという名称は、先輩たちの理念を引き継ぎ、そして市民の思いを市政につなげるという意味でございます。メンバーは、三宅文雄、多賀信祥、私西田でございます。よろしくお願いいたします。 それでは、質問に移らせていただきます。 昨年の市長選挙時における訴えの進捗状況と展望についてであります。 昨年の市長選挙時に発行された後援会リーフレットでは、大きく4つの訴えを掲げられておりました。私は、これは後援会の皆様に配られたものでありますが、これも立派な公約だと考えるわけでございます。 そこで、市長に就任されて約1年が経過しようとしていますが、その進捗状況とこれからの展望を伺います。 大きくまず1番目に、これからの井原を支える人づくりとして、ICTを活用した学力、英語力の向上、市内高等学校教育の存続、高校生までの医療費の無料化、最後にスポーツ施設、合宿施設の整備充実についてお伺いいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) それでは、15番 西田議員さんのご質問にお答えをいたします。 まず、これからの井原を支える人づくりについてのお尋ねでございます。 初めに、ICTを活用した学力、英語力の向上についてでありますが、ICTを活用した学力、英語力の向上に向けて、本年度情報通信環境の整備を進めており、電子黒板を中学校の全ての普通教室、特別教室、小学校の5、6年生の全ての普通教室で導入し、設置を完了いたしました。また、9月中には無線LANの全ての小学校への整備を完了する予定であり、情報通信環境デジタル教科書の一層の活用により学力、英語力、情報活用能力の向上を図ってまいりたいと考えております。 次に、市内高等学校教育の存続についてであります。 市内高等学校井原市立高等学校岡山県立井原高等学校興譲館高等学校、いずれの高等学校におきましても、特色ある教育活動を行うことで、この環境を今後も生かし、井原の未来を担う優秀な人材の育成を継続していくために、これからも引き続き支援を継続してまいりたいと考えております。 岡山県立井原高等学校におきましては、岡山県教育委員会による岡山県立高等学校教育体制整備実施計画を受けて、「井原高等学校の在り方を考える地域協議会」を立ち上げております。その中で、現在までに5回にわたり、井原高等学校の存続と発展のための協議行ってまいりました。去る7月31日には、これまでの協議内容を踏まえ、地域協議会から「井原高等学校の在り方に係る提案書」を岡山県教育長へ提出しております。今後も井原市の発展のために、岡山県教育委員会と連携しながら取り組みを進めてまいりたいと考えております。 次に、高校生までの医療費の無料化についてであります。 子ども医療費無償化事業につきましては、本年4月から従来中学生までとしていた給付対象者を満18歳に達した日以降の最初の3月31日までに拡大し、実施しております。 最後に、スポーツ施設、合宿施設の整備充実についての質問でございます。 スポーツ施設につきましては、井原体育館を初め各施設の照明のLED化など順次計画的に環境整備を行う予定としております。また、合宿施設につきましても、現在青少年研修センター、星の郷ふれあいセンターをご利用いただいておりますが、今年度青少年研修センターに冷暖房を完備し、利用者に快適な環境を提供できるよう整備をしております。 ○議長(坊野公治君) 西田久志君。 ◆15番(西田久志君) まず、ICTを活用した学力、英語力の向上ということでございまして、情報通信環境の整備ということでございます。小学校からの英語教育が始まるわけでございますが、これからタブレットなんかが入ってくるんではないかなということも考えられますけれど、特に考えられるのがそれに疎い学生を置き去りにしないようにしていただきたいということと、それから先生方の負担も最小限にしていただきたいなと思うわけでございます。 また、市内高等学校教育の存続ということでございますが、市内には3校の高校があるわけでございますが、それぞれ歴史のある高校でございまして、井原高校におきましては、園芸科や家政科があります。そして、新体操もありますし、女子陸上部、そういったところも存続の意味で大事にしていただきたいと思うわけでございます。 また、高校生までの医療費の無料化については、ことしの4月からもう実施されているということでございます。 また、スポーツ施設、合宿施設の整備充実の中で、男子新体操の第11回井原カップ男子新体操競技大会がことしは岡山市内で開催されました。市民の皆様は井原体育館で開催されると期待されていたのではないかと思います。そういった意味でも、少し残念な思いがするわけでございますが、岡山に会場を変えられたいきさつがあるのか、伺います。 また、選手や観客の体調管理のため、やむなくの決断と言われるのなら、井原体育館の空調の整備を考えたらと思うのでありますが、伺います。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) お尋ねの井原カップ男子新体操競技大会につきましては、これは岡山県体操協会の主催事業でありまして、本市からも補助金を交付し、運営支援を行っているところでございます。本大会は、全日本ジュニア新体操選手権大会中国ブロック予選会を兼ねておりますことから、少しでもよい環境での開催が望ましく、観客の快適な観戦も要因の一端であると県体操協会から伺っております。 あわせまして、男子新体操をより多くの方に見ていただき、競技の振興を図るためにも、交通の利便性がよく、会場近くに宿泊施設も多くある岡山市を会場にすることがよいのではないかとのお考えでございました。また、ジップアリーナ岡山は競技マット3面を敷くことができまして、ウオーミングアップ会場としても十分に広さがあるため、競技時間の短縮につながることも大きな要因とされておられます。こうしたさまざま要因がある中で、ジップアリーナ岡山での開催に変更されたということでございます。したがいまして、井原体育館の空調の整備につきましては、現在のところ考えておりません。 ○議長(坊野公治君) 西田久志君。 ◆15番(西田久志君) 井原カップという名前がついているので、できれば井原でという思いがあるわけでございますが、それぞれの問題を解決する中で、やはり岡山のほうがいいのかなという考えだったと思います。 それで、井原体育館の整備ということですけれど、井原でもやはり多くの体育館を利用される方がおられるわけでございます。スポーツの場合、夏は冷房、冬は暖房をすることによって、けがなどが少なくなるということも考えられます。また、観客の皆さんもすばらしい環境で観戦ができるのではないかと思うわけでございます。LED化をされるということで、まずそこをするということでございますが、その検討をお願いしまして、1番目の質問を終わります。 ○議長(坊野公治君) 15番 西田久志君。              〔15番 西田久志君登壇〕 ◆15番(西田久志君) 続きまして、2番目に産業の活性化と基盤づくりとして、地場企業の経営支援、地域に貢献できる企業の誘致、農業構造改善ともうかる農業の推進、そして食と職の融合について伺います。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) 次に、産業の活性化と基盤づくりについてのお尋ねであります。 私が目指します「元気なまちいばら」を実現するためには、市内の企業が成長、発展をしていくことが不可欠であることから、積極的かつきめ細やかな産業振興策に取り組んでまいります。 地場企業の経営支援についての具体的な取り組みにつきましては、まず本年度から経済・雇用対策事業イバラノミクスを15事業とし、市内企業の人、物、金への集中投資を促し、全産業の生産性を高め、新たな事業展開、成長戦略への取り組みを積極的に後押しするとともに、新規創業者等の取り組みに対しても積極的な支援を行っております。 また、本年度から新たに取り組みを始めた産業支援コーディネート業務を専門事業者に委託し、経営ノウハウや専門的な知識を生かしたアドバイスを行うとともに、新たな取引を行う際のパイプ役となり、新製品の開発や販路拡大に向けマッチングを行い、市内企業の成長、発展を後押ししております。 次に、地域に貢献できる企業の誘致についてのお尋ねであります。 企業誘致につきましては、井原を元気な町にするためには取り組まなければならない重要課題であると認識しております。企業誘致により、多くの雇用が創出され、本市への人の流れができることによって、人口の減少や若者の流出に歯どめをかけるとともに、UIJターンの受け皿にもなるものであると考えております。また、安定した雇用が創出されることで、若者に限らず、幅広い年齢層の方々にも安心して井原で働ける場所を提供することができるものでもあります。現在、稲倉産業団地開発事業に取り組んでいるところでありますが、本市には多様な製造業が集積し、高度な技術を持つ企業も存在するため、そういった企業との相乗効果を期待できる企業の誘致も視野に入れ、積極的な誘致活動を行ってまいりたいと考えております。 次に、農業構造改善ともうかる農業の推進についてのお尋ねです。 本市の農業構造の課題としましては、小規模な経営体による農業経営と耕作放棄地の増加が上げられます。小規模な農業経営の改善としまして、高収入を期待できる特産品であるブドウの産地拡大を図り、生産者の支援を行うとともに担い手の確保に取り組んでいるところであります。また、耕作放棄地対策とあわせて収入も見込める薬用作物シャクヤクの産地化に取り組んでおります。今後も農業構造の改善に努め、もうかる農業に努めてまいりたいと考えております。 最後に、食と職の融合についてのお尋ねでございます。 これは、食べ物の食と技術の職の組み合わせによって新たなものが生まれるということでございますが、農業の分野で申しますと、6次産業化の推進、農業技術向上の支援、地産地消の推進などが上げられます。6次産業化では、ニンニクや明治ごんぼうを原料とする加工品の開発に支援を行ってきているほか、ワインの原料となるブドウの苗木等の購入に補助金を交付しております。また、農業技術では冬ぶどうや明治ごんぼうの生産技術の確立によるブランド化を目指しております。今後も、井笠農業普及指導センター、JA岡山西などの関係機関と連携し、これらに取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(坊野公治君) 西田久志君。 ◆15番(西田久志君) 地場企業の経営支援ということで、15事業のイバラノミクスをこれからも積極的に行っていくということでございます。 それから、地域に貢献できる企業の誘致ということでございますが、昨年ですか、お話を聞きましたが、市内の企業が本社を市外に移転されようとしておりますが、続いてそのようなことが起きるかもしれません。そこで、そのことに対しまして、何か対策をとられているのでしょうか、伺います。 ○議長(坊野公治君) 市長。 ◎市長(大舌勲君) 市内企業の本社機能が都市に出ていく、市外に出ていくということでございますが、各企業の経営基盤の強化という意味で、そういった各部門の一部が都市部に出ていくということは仕方ないことかなと思ってはおりますが、そういった市内から企業が出ることによりまして、雇用の流出等々、井原市における影響は大きいものと考えております。 各企業がしっかり経営基盤を安定していただくということは大切なことでありますので、それは応援するとしながらも、私は昨年から各企業の経営者、企業を訪問いたしまして、経営者とお話をさせていただいております。そういった中で、各企業の思い、それからこれからの方向性といったものも情報をできるだけ共有させていただき、行政でできることを一生懸命やっていきたいと思っております。 今後も、市内の企業の皆様とは情報共有を密にさせていただきまして、今後できるだけ市内から企業が市外へ出ていかないようお願いをするとともに、市ができることをやっていきたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 西田久志君。 ◆15番(西田久志君) 市長は、市内の企業の方とお話をされているということをお聞きしましたが、出ていかれようとお考えの企業、なかなか難しいかもしれませんが、市内に立地場所を確保して誘致するのもある意味企業誘致だろうかと思いますが、お考えをお伺いします。 ○議長(坊野公治君) 市長。 ◎市長(大舌勲君) 西田議員さんがおっしゃられますように、新たな企業誘致も大切でありますけども、市内企業を存続させることがまだ大切だと考えております。そういう意味で、市内企業に立地をしていただくということは大変重要なことだと思っております。 ○議長(坊野公治君) 西田久志君。 ◆15番(西田久志君) 市内企業を強固にするということでございますが、先ほどの質問の続きになるような形になりますけれど、もしそういうことになれば、稲倉産業団地も候補地と考えますが、お考えを伺います。 ○議長(坊野公治君) 市長。 ◎市長(大舌勲君) 先ほどお答えしたとおりでございますけども、そういったニーズがありましたら、そういったことも検討の一つといいますか、企業誘致の一つであると考えております。 ○議長(坊野公治君) 西田久志君。 ◆15番(西田久志君) 産業の活性化等、基盤づくりは大変重要なことだと思います。高校を卒業して就職をするのも、そして大学に行って就職先を探すのも、市内に魅力ある企業があれば目先が変わるんではないかと思うわけでございます。井原へ帰ってこようかと考えるわけでございます。これらの施策を期待しまして、2番目の質問を終わります。 ○議長(坊野公治君) 15番 西田久志君。              〔15番 西田久志君登壇〕 ◆15番(西田久志君) 続いて3番目に、安心して暮らせるまちづくりとして、弱者や障害のある人にやさしい環境整備、夜間医療体制の充実、中山間地域の交通・買い物支援の充実、高齢者の社会参画への促進、介護福祉サービスの充実、空き家活用による田舎暮らしの定住促進についてお伺いいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) 次に、安心して暮らせるまちづくりについてのお尋ねでございます。 まず、障害のある人にやさしい環境整備についてでございます。 障害のある人もない人も、互いにその人らしさを認め合いながら、ともに生きる社会をつくることが求められており、障害の種別にかかわりなく、障害のある人が自立した日常生活、社会生活を営むことができる社会づくりが大切だと考えております。井原市障害者福祉計画、障害福祉計画、障害児福祉計画を指針として、自立の支援や主体性・選択制の尊重、共生社会の実現に向けた施策を総合的に推進してまいりたいと考えております。 次に、夜間医療体制の充実についてのご質問でございます。 夜間の初期診療については、かかりつけ医による診療や救急告示医療機関による診療のほか、井原医師会の参画により、福山夜間成人診療所も利用できるようになっております。 また、市民からは中核病院である井原市民病院の救急医療の充実が求められていることから、救急課を設置し、断らない医療の実践をスローガンに救急車搬送された方の初期診療に努めているところでございます。 また、市民の方が上手に医療にかかることが大切だと思っております。そのため、救急医療アプリ「Q助」や小児救急医療電話相談「♯8000」といった制度を今後も母子手帳交付時や乳幼児健康診査の受診時、あるいは市広報等を活用し周知を図るとともに、市民が安心して必要なときに適切な医療が受けることができるように井原医師会など関係機関との連携も進めながら、地域医療の確保に努めてまいりたいと思います。 次に、中山間地域の交通・買い物支援の充実についてのご質問でございます。 本市では、最寄りの駅またはバス停から半径400メートルの範囲、または予約型乗り合いタクシーが運行されている区域を公共交通てくてくエリアと定義し、市全域に拡大することを現行の井原市地域公共交通網形成計画での重要課題の一つとしております。現在、公共交通てくてくエリアの人口割合は92.5%となっており、さらなるエリア拡大を図ってまいりたいと考えております。 次に、高齢者の社会参画への促進についてのご質問でございます。 老人クラブ活動や井原市シルバー人材センターへの支援、いばらサンサン交流館運営事業等での健康増進や世代間交流など生きがい活動を通じて、意欲や目標を持って生活できるよう社会参加の促進を図っております。豊かな経験や知識を生かしたまちづくりや地域活動、就労活動など高齢者が地域社会の担い手として活躍できるよう、しっかり支援してまいりたいと考えます。 次に、介護福祉サービスの充実についての質問でございます。 井原市高齢者保健福祉計画、第7期介護保険事業計画を指針としまして、全ての高齢者が健康を保持し、できる限り住みなれた地域で生きがいを持って楽しく自立した生活が営めるよう、介護サービスの利用や介護予防の充実を図るとともに、地域の支え合いのもとに安心して生活できる地域包括ケアシステムの構築を進めてまいります。 最後に、空き家活用による田舎暮らしの定住促進についてのご質問であります。 本市では、従前から空き家バンク制度により空き家の利活用を進めております。この制度をより魅力的なものにするためには、登録物件をふやすことが肝要であると考えております。こうしたことから、中古住宅活用補助金により、空き家の所有者の方を対象に家財整理に要する費用の補助や登録された空き家を利用される移住者の方を対象に空き家の購入や改修、賃貸借に伴う費用を補助するなど、空き家の利活用を強力に推進しております。 さらに本年度から、井原市がんばる地域応援補助金を拡充し、各地区のまちづくり協議会が地域の活力づくりとなる人口増を目指した移住・定住促進事業として取り組まれる空き家対策及び移住者支援事業について、財政支援をしているところであります。 今後におきましても、こうした制度をしっかりPRし、また各種団体にもお願いをしながら、空き家の積極的な利活用を進め、移住・定住の促進を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 西田久志君。 ◆15番(西田久志君) 弱者や障害のある人にやさしい環境整備ということでございますが、私は総合的な福祉施設の建設が必要ではないかと思います。平成27年9月議会で、同僚議員が同じ質問をしております。それは、井原保健センターや井原市総合福祉センターの建てかえを前提に総合的な福祉施設の整備でございましたが、そのときは建設費用や施設の管理面等、財政的なことや便利で使いやすい場所の選定や用地の確保などについて、改築を必要とする時期が参りましたら総合的に検討してまいりますとの答弁でございました。大舌市長になり、総合的な福祉施設の建設に対しましてのお考えをお伺いいたします。 ○議長(坊野公治君) 市長。 ◎市長(大舌勲君) 総合的な福祉施設の整備に関する考えということでございますけども、市は多くの公共施設を保有しておりまして、いずれそういった施設に耐用年数がやってまいります。先ほどは市民体育館も出ておりましたけども、もうこれからの公共施設は複合型で多機能であることが求められております。そういった中で、これから耐用年数を迎える公共施設について、常にどうすべきかということを考えております。そういった中で、これから総合的な計画を立てながら公共施設の整備を図っていきたいと思っております。 ○議長(坊野公治君) 11時10分まで休憩いたします。              午前11時   休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前11時10分 再開 ○議長(坊野公治君) 休憩を閉じて会議を再開いたします。──西田久志君。 ◆15番(西田久志君) 休憩をしたんで忘れたわけではないんですけど、平成27年度のときの市長の答弁は、検討していただけるというようなことをお聞きしたわけでございますが、大舌市長はこれは検討はしていただけますか。それとも、その先に改築が見えているのでしょうか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(坊野公治君) 市長。 ◎市長(大舌勲君) もうその先に必ず改築は伴います。 ○議長(坊野公治君) 西田久志君。 ◆15番(西田久志君) 私、玉野にある総合的な福祉施設で研修を行いました。学校跡地に建設されていて、保健センター、社会福祉協議会、医師会等、そして障害者の作業場もあったと記憶しております。大変すばらしい施設だと思ったわけでございます。ぜひとも、改築のときはお考えくださるよう、よろしくお願いいたします。 また、障害を持たれた保護者の方とお話をする機会がありました。そのとき、24時間つきっきりで手を離すことができない、そして手を離すときには遠く離れたところで預かってもらわなければならない、井原にそういうところをつくってもらえないだろうかという話を聞きました。そこで、重度、中度障害者の保護者の方が冠婚葬祭等どうしても手を離さなければならないとき、保護者の方がどのようになされておられるのかを把握されておられるか、また行政の支援はどのような形で行われているのか、伺います。 ○議長(坊野公治君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(山田正人君) まず、保護者の方が冠婚葬祭などのときに介護できない場合、それぞれどういった対応をされているかということに関して、全てを把握することはできません。ただ、そういった場合、行政の支援でありますが、介護給付のメニューの一つに自宅で介護する方が病気や冠婚葬祭などで一時的に介護できない場合、その障害者の方を短期間、これは夜間を含めてでございますが、施設で入浴、排せつ、食事などの介護を行う短期入所(ショートステイ)がございまして、これは申請をしていただく必要がございます。若干紹介させていただきますと、利用できる施設でございますが、近隣では医療型で井原市民病院と浅口市にあります「いるかの家」、福祉型では笠岡市にあります「こうのしま荘」と「笠岡学園」、高梁市にあります「かわかみ療護園」がございまして、昨年度平成30年度では36人の方が延べ991日利用されておられます。本事業を初め、何かお困りの際にはお気軽に福祉課へご相談をいただきたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(坊野公治君) 西田久志君。 ◆15番(西田久志君) 高梁、浅口、笠岡ということで、991日ということでございます。それが近いか遠いかという問題でもありますけれど、保護者の方にとりましてはちょっと遠いというご意見でございました。できるだけ井原市内で預かっていただけるようにしていただきたいと思うわけでございます。 そういった中、保護者の方が先行きを考えると、不安であろうと思います。その場合の対策をお考えか、伺います。 ○議長(坊野公治君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(山田正人君) 確かに、将来のことを思われて不安を抱えておられる保護者の方が多いということは、そういう声もお聞きしてますし、承知もしております。このため、本市におきましては、現在法に基づく、国の施策がありますが、そういった施策のほかに独自の事業といたしまして、福祉基金を活用した多くの支援事業を展開しております。また、障害のある方の自立の促進を図るため、昨年10月より、それまで民間事業者に委託しておりました公共施設の清掃業務の一部を障害者福祉事業所にお願いをいたしてもおります。 また、今後の取り組みでございますが、現在、井笠地域の3市2町で設置しております障害者自立支援協議会をより身近な地域において、関係機関の連携を図ることで個人の不安を解消し、また地域における障害者などへの支援体制に関する課題を解決するなど、障害のある方の生活を地域で支える体制を再構築するため、来年度本市単独で協議会を設置する方向で現在、検討を進めているところでございます。 ○議長(坊野公治君) 西田久志君。 ◆15番(西田久志君) 弱者、障害のある人に優しい環境整備をよろしくお願いして、3つ目の質問を終わります。 ○議長(坊野公治君) 15番 西田久志君。              〔15番 西田久志君登壇〕 ◆15番(西田久志君) 続いて4番目、世界で輝く夢づくりとして、グローバルな人材育成・交流、インバウンドを呼び込む地域型観光の確立、世界に通用する「井原」づくりについて伺います。よろしくお願いします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) 次に、世界で輝く夢づくりについてのお尋ねでございます。 まず、私は世界で輝ける人、企業がある、そして世界から認められる町になると、そういったことを思っております。そういった中で、まず国際化時代に対応できるグローバルな人材の育成、交流についてお答えをいたします。 学校教育につきましては、英語指導助手の増員やICT環境の整備を進め、外国語授業の着実な実施により、グローバル社会に対応できる人材の育成を図ってまいります。特に、来年4月から小学校5、6年生を対象に英語の教科化が始まります。そこで、井原市では中学校及び高校の英語教員免許を所有する教員1名を英語専科として小学校へ配置し、3校を兼務する形で外国語活動を指導してまいります。その指導の実践を市内全体に広げてまいりたいと考えております。 また、中学生海外派遣事業なども実施し、国際化時代に対応できる人材の育成に取り組んでいるところでございますが、今後さらに外国人住民へのコミュニケーション支援や生活支援など、多文化共生社会の構築に向けて事業展開していくため、国際交流員を1名配置いたしました。 国際交流事業の企画立案、外国語指導協力、海外訪問客への対応など幅広く国際理解、国際交流を推進することとしております。 次に、インバウンドを呼び込む地域型観光の確立についてのご質問でございます。 インバウンド、いわゆる訪日外国人観光客を本市に誘客するには、官と民がそれぞれの役割分担のもと、受け入れ体制を確立することが必要です。本市におきましては、昨年度無料公衆無線LANを市内観光地に整備したほか、外国語版による観光パンフレットも作成したところであり、本年度は本市の認知度向上図るべくシティプロモーション事業により、台湾をターゲットに魅力発信に取り組んでいるところであります。 一方、民間では外国人観光客をおもてなしの心を持って温かく迎えるべく、井原駅や美星産直プラザ内に民間団体に観光案内所を運営していただいており、先月からは国際交流員が定期的に井原駅構内の観光案内所に勤務するなど、官と民が連携を図りながら受け入れ体制の整備を進めているところでございます。 今後も外国人観光客の誘客を図りながら、訪問者の満足度の向上と長時間の滞在による観光消費の拡大につなげるべく、神楽や弓道、着物など外国人の興味や関心の高い日本の伝統文化を絡めた参加体験型の観光メニューの造成に取り組んでいくこととしております。 最後に、世界に通用する井原づくりについてでございますが、井原には市内に本社を構えながら既に世界的な水準で事業を展開しているグローバル企業が複数社ございます。こうした企業に就職した若者は、国際社会で通用する能力、グローバルな視点や経験により、地域社会、地域経済の活性化及び持続的発展に貢献する人材となり、井原の魅力を世界に発信し、井原と世界とのかけ橋になるものと期待しております。 しかし、そのような魅力的な企業が本市にあることの認知度が低いため、市内グローバル企業の情報を強力に発信し広く周知することで、グローバル化を担う人材の確保に努めてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、こうした取り組みにより、世界で輝く人、地域、産業の育成を強力に推進し、ひいては市民が誇りを持ち、子供たちが夢を抱ける元気なまちいばらの実現に向けてしっかり頑張っていきたいと思っております。 ○議長(坊野公治君) 西田久志君。 ◆15番(西田久志君) インバウンドを呼び込む地域型観光の確立についてですが、私たち井原市議会ではことしも9回目を数える市民の声を聴く会を開催いたしました。その中で、いろいろな観光施設はあるが、宿泊施設がないと言われておりました。観光客を、特にインバウンドを目的に誘致するとなると、通過地点ではなく滞在型を促進するとなると、ホテルなどの施設が必要であろうと考えます。しかし、ホテルなど宿泊施設を建設するとなると、莫大な建設費がかかると思います。しかし、民泊できるところを整備すれば、格安な整備費で済むと思います。そこで、地域での民泊の機運を高めることは言うまでもありませんが、受け入れの取り組み、受け入れる体制づくりをしてほしいと思いますが、お考えを伺います。 ○議長(坊野公治君) 市長。 ◎市長(大舌勲君) 民泊の受け入れの体制整備ということでございますが、先ほど西田議員おっしゃいましたとおり、民泊は大変有効な宿泊滞在機能だと考えております。まず、自然に囲まれた中での田舎暮らしが体験でき、地域の人々との交流ができるということで、まさしく体験型の観光の一つにもなっております。また空き家の有効活用といった面でもメリットがあろうと思っております。 私としましても、民泊の有効性をすごく感じておりまして、地域で運営できる体制があるのかどうか、それからニーズは国内的にはあると思っておりますので、そういった体制、受け入れるだけの整備には何が必要なのか、またどういった教育が必要なのか、どういったことが経営する上で必要なのか、そういったことを含めて研究をしてまいりたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 西田久志君。 ◆15番(西田久志君) よろしくお願いします。 大きく4つの訴えをお聞きいたしました。大舌市長が市長になられて1年が過ぎようとしております。まだ1年か、もう1年かは考え方であろうと思います。時間は待ってくれません。ですが、思い切ってやるときにも慎重に慎重に考え行動に移していただきたいと思います。車の両輪の例えは、行政と議会は同じ方向に向かって進むことで、行政が提案し、議会はそれを承認するということで、行政、議会がばらばらではいけないという例えでございます。本当に必要なのか、効果的な方法なのか、住民ニーズに合っているのか、ほかに方法はないのか、費用対効果などあらゆる角度で検討を加え、よりよい施策の選択が求められます。大舌市長には、行政と議会のよいよい関係を求めつつ、市民のために元気な井原市をつくっていってほしいと思います。 これで全ての質問を終わります。 ○議長(坊野公治君) 次に、個人質問を行います。──8番 柳井一徳君。              〔8番 柳井一徳君登壇〕 ◆8番(柳井一徳君) 8番議員、柳井一徳でございます。通告に従い、災害関連について2点質問をさせていただきます。 まず、災害対応等におけるドローンの導入についてお伺いをいたします。 昨年の豪雨災害の復旧作業は、先ほども市長が最初の議員さんの質問のときにお答えにもなられましたけれども、大変に努力をしていただき、優先順位により、また県の協力もありながら、着々と復旧回復に努めていただいておることに関しましては、市民を代表いたしまして感謝申し上げます。 さて、昨年の豪雨災害は土砂災害、河川崩壊、河川氾濫等でしたが、今後近隣のみならず本市においても豪雨災害のほか、大型台風による暴風等、また南海トラフによる大地震などが懸念されるところであります。特に大地震において、土砂崩れ等、また建物や電柱の倒壊などによって道路遮断、そしてまたライフラインの崩壊等が考えられるところであります。被害状況の調査、救護の物資運搬等も道路遮断された場合、各地の情報を把握できないことや物資の支援準備などが滞る可能性は否定できないのではないでしょうか。そのことから、情報収集や支援物資運搬などでのドローンによる活躍が期待されるではないかと思うのであります。 昨年、市民福祉委員会で小松市へ視察いたしました。小松市では、ドローンの導入を決めていることをお聞きいたしました。私自身把握しておりませんが、全国ではドローンを導入している自治体がふえているのではないかというふうに思っております。本市の主催である総合防災訓練で、くしくも消防長がドローンの必要性を訴えておられました。今後導入も考えていくというようなことをお話しされておりました。そのことを含めて、本市でドローンの導入についてどのようにお考えになっておられるか、見解をお伺いいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) それでは、8番 柳井議員さんの災害の対応時にドローンを導入してはどうかとのご質問にお答えをいたします。 本市では、災害による被害が発生した際、人による立入調査が困難な場所における被害状況の把握や被災者の捜索等にはドローンの活用が効果的であるとの考えから、平成29年11月に民間事業者と大規模災害に備えた防災力向上の相互協力に関する協定を締結し、大規模災害時におけるドローンによる情報収集の応援体制を構築しております。また、災害に備えて平成21年8月に岡山県と岡山県消防防災ヘリコプター支援協定を締結し、支援物資等の輸送に係る支援体制を構築してるところでございます。こうしたことから、災害時におけるドローンの活用につきましては、民間事業者との協定により対応しているところでございます。市独自での導入につきましては、研究が必要と考えております。 ○議長(坊野公治君) 柳井一徳君。 ◆8番(柳井一徳君) 市長のご答弁で、民間業者にいろいろと支援をいただくよう協定を結んでおると。損保ジャパンがドローンで調査等を行うということをお聞きしました。ちょっと私聞き漏らしたかもわかりませんが、損保ジャパンとの締結はいつごろのことでございましょうか。 ○議長(坊野公治君) 総務部長。 ◎総務部長(渡邊聡司君) 平成29年11月に締結をいたしております。 ○議長(坊野公治君) 柳井一徳君。 ◆8番(柳井一徳君) 平成29年11月、2年前だと思いますが、損保ジャパンに有事の際には連絡をしてそれを活用すると。これは、操縦等々はもう全て損保ジャパンさんのほうがやられるという認識でよろしいでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 総務部長。 ◎総務部長(渡邊聡司君) そのとおりでございます。 ○議長(坊野公治君) 柳井一徳君。 ◆8番(柳井一徳君) 必要性が災害時だけに限られた場合ということになれば、確かに市長答弁にもありましたように、市で持っておくということには大変なお金もかかるわけで、市民の大事な税金をそこへ投入するということは大変なリスクがあると。私が導入を提案といいますか、質問させていただいたのは、これはもう災害時だけ、危機管理課だけで使うものではなく、井原市全体として農林課であるとか、建設課であるとか、水道部であるとか、そういった現場業務をされる、現業部署でも日ごろ使うことが可能ではないかと。また、そのことによって日々その職員が操縦をしていくわけですから、有事の際に操縦することになれておる。置いておくだけであれば、パニクって恐らく操縦もうまくいかないんではないかと。日々そういったことに常に操縦しながら使っておれば、どういったところで使えるのであろうかとか、またよりよい活用の仕方等々も勉強できるんではないかなと、そういうふうなことを考えますので、ぜひ導入について今研究をしていただくということを市長のほうからお答えをいただきました。もっともっとそういったことを含めて研究をしていただいて、早急に市民のために市民の安全を守るためにも必要であろうと思いますので、導入に向けて考えていただきたいなというふうに思います。この質問はこれで終わります。 ○議長(坊野公治君) 8番 柳井一徳君。              〔8番 柳井一徳君登壇〕 ◆8番(柳井一徳君) 次に、防災公園の必要性について質問をさせていただきます。 先ほど質問いたしましたけれども、今後南海トラフという大地震が予想されているのは周知のとおりでございます。いつ起こるかわからない。この地震対策も豪雨対策以上に必要ではないかなというふうに思うわけであります。大地震が起こった場合には、恐らく直後はその場から動けないであろうと、机の下に隠れて一時しのぎをしましょうということになると思います。しかし、揺れがおさまればその場から広い安全な場所に移動するんではないか、学校では特にそういうふうな指導をしておると思います。公共施設を初めとして、民間の家屋も耐震診断していくということで、耐震化が進んでるわけでありますけれども、やはり広々とした場所で、特に負傷者の方々に対してはそういったところでの救護を待つということが必要になってくるんではないかなと思います。市の総合訓練では、リフレッシュ公園野球場で防災ヘリコプター「きび」による救出訓練を行っております。ヘリコプターによる救助の屋外の安全な待機場所ということになれば、旧井原市で言えばリフレッシュ公園野球場が最適ではないかなというふうに考えるわけであります。その場合、当該グラウンドは土グラウンドでございます。健康な方は何とか我慢できるかもわかりませんが、負傷をされた方がドクターヘリ等々を待つ間、砂ぼこりの中で待つというのは非常に傷口に対してもよくないのではないかなというようなことも思うわけであります。また、気持ち的にも不快な思いになるんではないかなということを考えまして、そのことも含めてリフレッシュ公園野球場にベンチトイレであるとか、ベンチかまどであるとかっていう機能を備えたものを備えていく。そしてまた、不快な気持ちにならないよう、芝生化していくというような公園が必要ではないかというふうに思います。こういったベンチかまどであるとか、ベンチトイレ、そして芝生化等の整備について、どのようにお考えかお伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) 次に、防災公園の必要性についてのご質問にお答えをいたします。 リフレッシュ公園野球場をヘリポートとして使用するため、芝生化するとともに、ベンチトイレやかまどベンチ等を設置し、防災公園としたらどうかという質問でございますが、防災公園とは都市の防災機能を向上させ、安全で安心な都市づくりを図るために整備されるものであります。市街地において、地震による家屋の倒壊などにより、自宅で生活ができなくなった住民や大規模火災が発生した場合の避難場所、市街地での火災の延焼を防止するという目的で整備されるものであり、防災公園は市街地の中、あるいは市街地に隣接した地域に整備することにより、その機能を発揮するものとされております。そのため、ご質問のリフレッシュ公園野球場につきましては、そういった意味で市街地に位置していないということから、防災公園として整備するという考えはございません。 なお、地震では家屋の倒壊や断水等の発生が予想され、災害時のトイレを確保する必要があることから、ベンチトイレの設置等につきましては、今後市街地に設置された都市公園におきまして、園具の更新等、施設改修時に機会を捉えまして検討したいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 柳井一徳君。 ◆8番(柳井一徳君) リフレッシュ公園野球場は、市街地ではないということから考えにありませんというご答弁でございました。 ではお伺いをいたしますが、市街地でどこがヘリポートとして今現在登録されておるんでありましょうか。 ○議長(坊野公治君) 総務部長。 ◎総務部長(渡邊聡司君) 現在、市内にヘリポートとして登録されているのは16カ所ございますが、市街地にはヘリポートはございません。
    ○議長(坊野公治君) 柳井一徳君。 ◆8番(柳井一徳君) 先ほどの市長のご答弁では、市街地以外は考えないということでございましたが、今部長がお答えなられた16カ所は市街地にはない……。何か先ほどちょっと最後がよく聞き取れなかったんですが、もう一度お答えいただけますか。 ○議長(坊野公治君) 総務部長。 ◎総務部長(渡邊聡司君) ヘリポートとして登録されているのは市街地にはございませんが、先ほど市長が申し上げましたのは、防災公園としての機能は市街地に必要があるということで、ヘリポートとはちょっと違う観点でございます。 ○議長(坊野公治君) 柳井一徳君。 ◆8番(柳井一徳君) 私の勘違いでした。どうも丁寧にお答えいただいてよくわかりました。 ヘリポートは16カ所ある。防災公園としては市街地には現在ないわけですね。そういったことも含めて、市街地でもしお考えになられる、これはもしということはだめなのかもわかりませんが、候補地としては何かあるのですか。そういった私が思う防災公園をつくるような敷地、広場等はないと思うんです。市街地の定義というのは、どこら辺までなのかわかりませんが、リフレッシュ公園野球場であれば、そんなに遠くではないんではないかというふうに考えるわけですけど、それについてはどのようにお考えですか。 ○議長(坊野公治君) 総務部長。 ◎総務部長(渡邊聡司君) 豪雨であったり、地震であったり、さまざまな災害の種類が想定されてるわけなんですが、指定避難所といいますのは先ほどの議員さんの質問もありましたように、14カ所指定しておりますし、また指定緊急避難場所、こういった施設につきましては、都市公園であったり、それから市内各地にあります屋外にある施設、そういったところも指定しております。そういったさまざまな家の近くであるとか、用途ごとにございますので、そういったものをご活用いただきたいというふうに考えておるとこでございます。 ○議長(坊野公治君) 柳井一徳君。 ◆8番(柳井一徳君) 地域の公園等を活用してほしいということであろうと思いますが、防災公園ということで最初市長がお答えいただきました目的、防災機能の向上ということをおっしゃられたように私は聞き取ったわけですが、そういった意味からいえば広々として総合的にヘリポートもある、そしてたくさんの方々が一時的に、先ほど申されました指定緊急避難所になるんではないかなというふうに思うわけであります。平成29年3月に内閣府の防災担当がこの分厚い資料を出されております。先ほど部長が申されました指定緊急避難場所、最初の代表質問の中でも指定緊急避難場所とまた指定避難所の違いを詳しく述べられておられました。まさしくそのとおりでありまして、この手引の中には指定緊急避難場所とそして指定避難所は兼務することも可能であると、兼ねることは可能であるというふうに書いてあるわけです。ですから、そういった意味からも、市街地にこだわることはないのではないかと、広々とした場所があるわけですから、運動公園として3つ、野球場、グラウンド、それから陸上競技場があります。それぞれがヘリポートとして指定されておるんではないかなというふうに思いますが、リフレッシュ公園野球場を大きな、大がかりな防災公園として整備することは、これは市民のためになるんではないかなあというふうに思うわけです。これについて、再度お伺いいたしますが、お考えないでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 総務部長。 ◎総務部長(渡邊聡司君) 国といいますか、国土交通省がこういった都市公園といいますか、防災公園について補助制度を持っていたりということで所管しております。そういった中で、国土交通省におきましては、防災公園の定義としまして、やはり市街地に設けるものが防災公園というふうな大きなくくりがございます。特に、補助制度の概要を見てみましても、例えば県庁所在都市、あるいは政令指定都市、あるいは人口が10万人以上の都市であって、なおかつ市街地のDID、特に家が密集した地域、そういった地域に防災公園を整備する際については補助しようというふうなことがございまして、国において、国土交通省においては、そういった防災公園の位置づけをしております。そういった中で、本市においてそういった防災公園を整備するというのはなかなか困難でございますので、今現在145の施設等を指定緊急避難場所に指定をしております。先ほどと同じ答えになってしまいますが、災害の種類であったり程度、そういったことによって臨機応変に有効な施設を避難場所として活用していきたいという考えでございます。 ○議長(坊野公治君) 柳井一徳君。 ◆8番(柳井一徳君) お考えはないということが結論だと思います。 平成25年に市民福祉委員会で防災公園の必要性ということをお考えになられて、行政視察をされております。そのときに、もう既にベンチかまどであるとか、ベンチトイレということは報告書が上がっておるわけです。まだそれが整備できてない、今市街地にある公園等にもまだできていないということを考えますと、真剣に考えておられないんではないかなというふうにしか思えないわけです。これは今後研究していただけるんではないかというふうに思います。また、市長の答弁でもベンチトイレ、それからかまどについては考えておられるということをお聞きしましたので、これについては早急に手配、整備していただきたいなあというふうに思います。また、その際には公衆トイレ等々、地震が起こった場合、流す水が不足してくる可能性もございます。飲料水だけではなく、災害が起こった場合にはそういった水のほうも考えておかなければならない、そういうことも含めてぜひ考えていただきたいなと思います。 それから、部長が先ほどおっしゃられました都市公園に対しての防災機能を含めた事業、この手引書の中に22事業載っております。その中に、都市公園事業、それから都市公園安全・安心対策事業、そういったものがございます。ですから、財源的には問題はなくできるんではないかというふうに思うわけです。あとはもう市長の英断を待つだけというふうに思うわけであります。そういうふうな中で、いろいろと必要性があるのではないか、また芝生化をするというのは、これは私の個人的な考え方になりますけれども、リフレッシュ公園野球場、野球される方はまだまだたくさんおられますけれども、野球場はたくさんあります。しかし、ほかのグラウンド、例えばサッカー、私がサッカーをずっとやっておりました関係で申し上げて大変申しわけないとは思うんですが、サッカーに関して言えば、芝生の上で競技ができるところがございません、井原市では。矢掛町では天然芝を植えられて、スポーツ広場、ここも多分防災公園として考えていかれるんではないかというふうに思います。そこは確認しておりませんけれども、そういったほかに多目的で使える。四季が丘グラウンド・ゴルフ場はすごい人気で、たくさんの方がお見えになられます。予約したけれども、プレーできないという方々もおられるんではないかと。リフレッシュ公園野球場を芝生化することによって、グラウンド・ゴルフを楽しまれる方も使える、またソフトボール等も芝生であればけがもなく使えるんではないかということもありますので、そういったことも含めて、ぜひとも芝生化のほうも研究していただければ。防災公園として近隣では新見市がございます。先ほど部長が人口10万人以上ということをおっしゃられたんですが、新見はたしかそこまではないと思います。今、ちょっと勉強不足で人口のほうは覚えておりませんけれども、ですから対応はできるんであろうと思います。そのことについて、もうしつこいようですが、再度もう一度お伺いいたします。 ○議長(坊野公治君) 市長。 ◎市長(大舌勲君) 防災公園といいますか、風雨については予測もできますので、あらかじめの避難ができますが、先ほどからおっしゃっております地震は被災後の行動になります。市街地で電柱も倒れ、車も動かない状況を想定をしておるわけでして、地震がおさまったときにどう動くか、そういったときには歩いて広場へ逃げるというのが一番安全なのかなあという想定で145カ所の中に都市公園もあります。そういった中で、先ほど言いましたように、一夜を何もないとこで過ごすときにどうするのかといった意味でのあらかじめの指定緊急避難場所として、防災機能は今後いろいろ考えていかないといけないなと思っておりますが、そこは緊急避難場所であります。また、どこの広場に行かれるかというのも一応都市公園は指定しておりますので、そこへ行っていただけると思っておりますけども、それぞれいろんなところへ行かれると思います。そういった意味では、市街地の中の都市公園のほうが緊急性が高いのかなあという思いがあります。そういったとこも含めて、研究したいと思います。運動公園、リフレッシュ公園などは本当に大規模な災害があったときには自衛隊が駐屯する地域になってきます。そういった施設が必要になってまいりますので、そういったそれぞれの機能別にものを考えていかないといけないとも思っております。そういった中で、市民が命を守れる公園はどこをどうすべきかというところはしっかりこれからも研究していきたいと考えます。 ○議長(坊野公治君) 柳井一徳君。 ◆8番(柳井一徳君) 自衛隊の駐屯地等々のこともお答えをいただきました。ちょっと質問をしようかなあと思っていたんですが、先に市長のほうからお答えをいただきました。そのことについても、しつこいようですが、リフレッシュ公園野球場は下の多目的広場のほうを自衛隊の駐屯地として使えますし、また中ほどの管理棟、そこも最初の代表質問の中でのお答えにありましたように、非常食6,500食、それから水4,000本でしたか、そういったことをこれから準備されていく。そういったものの備蓄倉庫にも使えると思いますし、また調整池等々は先ほども申しましたが、トイレの水不足、もし流れない、水が使えないといったときに使うことも可能であろうと、これはそういったことは行政上できないということがあるのかどうか、そこまで私はわかりませんけれども、そういったことも使えるというふうな面からいくと……、確かに市長が今おっしゃられたように緊急性を思うと、市街地の都市公園のほうが安全であるというふうに思います。しかし、そう遠くない場所でありますから、利用できる方、特に四季が丘の方であるとか、出部地区の方々に対しては非常に有効なものではないかなあと、大江地区、それから高屋地区の方々でも来れるんではないかなあと。そのことも含めて、芳井地区やそれから美星地区、ここでもそういった広いグラウンド等があります。そこら辺も含めて今市長も力強く調査研究していくということをおっしゃられました。芳井町、美星町も含めて調査、また研究していただいて、早急に野球場グラウンドであるとか、ふれあい広場グラウンド、そういったところには先ほどのベンチなどもつけていただきたい。そして、トイレの整備もしていただくということが必要ではないかなあというふうに思います。この研究をしていただくということでございました。しつこいようでございますけれども、1点目の質問、ドローンも含めて、市民ファーストで市民のためになる、市民のために市民の安全・安心を守るための必要整備だと思います。どうにか、この財源的なものも研究していただければ、財政課長おられますけれども、しっかりと読んでいただければできるんではないかなあというふうにも思いますので、芝生化をしていくと、さっきのグラウンドでも使用料等々が入ってくるわけであります。矢掛の芝生グラウンドも結構高額な金額を納めるわけでございまして、利用者は。そういった意味でも、特にサッカーで言えば、福山のチームが毎週に近いぐらいリフレッシュ公園多目的広場を使っております。また、少年、中学校、高校、社会人といろんなカテゴリーが使うことになりますので、将来芝生化を考えていただけるんであれば、人工芝対応のほうがランニングコストも考えれば安くできるんではないかなあというふうに思います。そこら辺のところを十分によく研究していただいて、この手引書には防災公園の各地の事例集も写真入りで載っております。全国で約二十何カ所あります。この近隣では、先ほど申しましたけれども、新見がございます。そういうふうな事例も、先進地の事例もしっかりと研究していただいてお願いをしたい。それからまた、備蓄に関することも含めて、それ以外の指定避難所14カ所ありますけれども、そこら辺のところも幾ばくかの備蓄品も必要であろうと思います。小型のプレハブ倉庫なんかがありますんで、そういうなことも含めてぜひ考えていただきたいなあというふうに思いますが、部長、そこら辺のところも含めて考えていただけますでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 総務部長。 ◎総務部長(渡邊聡司君) 本当に議員さんおっしゃるとおり、備えあれば憂いなしという言葉のとおりでございまして、備えるところを全部やっとけば気持ち的にも随分楽になってまいりますが、先ほどの議員さんにもお答えしましたとおり、今年度とりあえず指定避難所において備蓄品の整備をやっていくということを考えております。それから、さまざま防災等に関しまして提言等もいただいておりますんで、何から順次やっていくか、そういったことも順番づけをしながらこれからも防災に対しては懸命に取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ○議長(坊野公治君) 柳井一徳君。 ◆8番(柳井一徳君) 丁寧にお答えいただきました。しっかりと調査研究していただいて、市民のためになるよう、また大舌市政がうまく回りますように願うということで、私の質問は終わらせていただきます。 ○議長(坊野公治君) 午後1時まで休憩いたします。              午前11時59分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午後1時   再開 ○議長(坊野公治君) 休憩を閉じて会議を再開いたします。 次に、19番 佐藤 豊君。              〔19番 佐藤 豊君登壇〕 ◆19番(佐藤豊君) 公明党の佐藤 豊でございます。通告しております3件について質問をいたします。 初めに、市内高校での期日前投票についてお伺いをいたします。 18歳選挙権導入後の2016年の参議院議員選挙での岡山県の投票率は50.86%であり、そのうち19歳以下の投票率は39.53%という結果でありました。その18歳選挙権が導入される参議院議員選挙を前後して各地で対象世代に対し、主権者教育が盛んに実施されたところであります。井原市議会でも、井原市立高校の要請を受け、同校で主権者教育を行ったところでもあります。導入後、何度かの選挙も行われましたが、今年7月の参議院議員選挙において岡山県選挙管理委員会では、18歳、19歳の高校生や大学生に投票行動を促すメールを送信するなど、啓発活動にも力を入れられたようでありますが、しかしながら、その投票率は27.74%と前回の結果から11.79%ダウンの低調な結果に終わりました。 そうした中、矢掛町選挙管理委員会では若者の投票率アップを図るため、地元矢掛高校の体育館に7月10日水曜日の16時から17時の1時間、期日前投票所を設け、在校生の有権者やそれ以外の町内有権者も投票できる県内初、また中国5県でも初の試みを実施されております。本市としても、若者の投票率の向上に向けた投票行動の動機づけとして、市内高校での期日前投票所の設置の取り組みはできないものか、お考えをお伺いいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──総務部次長。              〔総務部次長 藤原雅彦君登壇〕 ◎総務部次長(藤原雅彦君) それでは、19番 佐藤議員さんのご質問にお答えいたします。 市内の高等学校への期日前投票所設置についてのご質問でございます。 本来なら、井原市選挙管理委員会の委員長が答弁するところでございますが、ご質問の件につきましては、選挙管理委員会の意向を伺っておりますので、選挙管理委員会事務局長である私から答弁をさせていただきます。 現在、本市の期日前投票所は井原市役所の市民サロン、芳井支所及び美星支所の3カ所に設けておりまして、二重投票を防止する目的で期日前投票システムを活用しています。本市で構築しているセキュリティーの高いLAN回線を通じ、どの期日前投票所で投票しても瞬時に他の2カ所の期日前投票所のシステムに投票済みであることが反映されることとなっておりますほか、不在者投票済みの情報でありますとか、住民基本台帳システムと連携いたしまして、期日前投票期間中の転出や死亡など住民異動にも対応してるところでございます。 期日前投票所を増設するためには、この期日前投票システムの整備のほか、システムを使用するための専用回線の整備、投票管理者、投票立会人及び事務従事者の確保、選挙資材の準備など経費や人員確保の課題があると考えております。 こうした中、本年7月に執行されました第25回参議院議員通常選挙において、矢掛町選挙管理委員会が県立矢掛高等学校に期日前投票所を設置する取り組みをされましたが、学校及び岡山県教育委員会のご理解が不可欠なほか、期日前投票所の設置日、時間の調整、二重投票防止の対策、事務従事職員の確保など課題があったようでございます。こうしたことから、井原市選挙管理委員会では、矢掛町の取り組みや全国の先進事例を参考としながら、主権者教育の一環として高等学校への期日前投票所設置について研究をしてまいりたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 佐藤 豊君。 ◆19番(佐藤豊君) 答弁いただきました。 矢掛高校が今回期日前投票に至るまでの状況について、矢掛町の選挙管理委員会で世話をされました矢掛町の議会事務局長さんにお話を伺いに行きました。今回、矢掛町で実施できた背景についてちょっとご説明していただいたんですけれども、平成28年に当時の3年生117人を対象に県と矢掛町選管との出前講座で模擬選挙と模擬投票を実施したと。その同じ年の10月の知事選挙では、矢掛高校2年生6名が期日前投票においてボランティアでの活動に参加をする主権者教育もされたようです。さらに、平成30年4月、町長選挙では矢掛町の高校の放送部が選挙公報のテープを録音し、実際に使用されるなど、選挙に高校生のかかわりを持つ取り組みがなされ、そういった主権者教育をこの数年間続けてこられて、お聞きすると、現在の矢掛高校の校長先生と同級生ということで、その辺の意思疎通を図ったと。それとあと、県の教育委員会との連絡調整も行って理解を得たと。それからあと、警備面では警察の協力といった取り組みも積極的にお願いしたところ、当日投票所の前に警察官が2人立って警備をしていただいたと。そういった地域、またさまざまな関係部署の方の協力を得て、今回期日前投票を実施することができたんですといったお話がありました。そうした中で、矢掛高校で取り組んだことでの成果についてお伺いをしたところ、矢掛高校の体育館でしたということで、在校生なんかが多く見学に、期日前投票をしてる実際の場所に多くの生徒が見に来たということでありました。ちょっと写真をいただいて帰って、見えないかもわかりませんけど、こういった体育館での状況、期日前投票の状況について資料もいただいて、子供たちがそういったことで投票に対する意識の醸成ができたというふうに私自身は思いますといったお答えをいただきました。そういった意味で、非常に子供たちには投票をするという意識が高まったんじゃないかというふうに話をお伺いしながら感じたところです。そういった意味で、井原市においても、こういった取り組みにチャレンジするといったことは非常に大きな今後の井原市にとっては有意なことになるんじゃないかと思います。それ以外にも、新聞社も5社、それからテレビの放送局も2社ぐらい取材に来られて、取り組みをやったことで非常に矢掛町の発信につながったといったようなニュアンスのお話もお伺いしました。矢掛が中国5県で1番で、二番煎じということも思われるかもわかりませんけども、やっぱり将来の井原市を担ってくださる今の18歳、19歳の方々に選挙に携わってもらう、また選挙に行ってもらうということは大きく言えば地域の活性化にもつながってくるんじゃないかという思いを強く持ちます。そういった意味で、これから研究をしていきたいというご答弁でございました。僕は、研究で終わるんじゃなしに、実施ができるような体制まで持っていっていただきたいと思いますが、再度その点のお気持ち等々をお聞かせ願えればと思います。 ○議長(坊野公治君) 総務部次長。 ◎総務部次長(藤原雅彦君) 井原市選挙管理委員会におきましても、主権者教育といたしまして、過去3年で申しますと、1回ないし2回は高校のほうに出向いて岡山県の選挙管理委員会、あるいは笠岡地区の租税教育推進協議会と、これは税と共同でしたが、主権者教育に取り組んでおります。今おっしゃられた期日前投票所の設置につきましては、いろいろと課題が多うございますので、先ほど申しましたが、先進事例を参考としながら研究をしていきたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 佐藤 豊君。 ◆19番(佐藤豊君) いろんな課題があるということも重々お話を聞いてきました。本人確認、もう既にどこかで期日前投票をされてたかどうかとか、初めて本人確認をそこでするとか、またいろんな想定をしながらきっちり間違いのない選挙投票にしてもらうといった準備、また気遣い等々も本当に神経を使って取り組まれていたんだなということも改めて知ったとこでございます。今後、検討、研究していきたいということでありますので、その辺のことを十分研究していただいて、今後の対応に生かしていただきたいということをお願いして、この件についての質問は終わります。 ○議長(坊野公治君) 19番 佐藤 豊君。              〔19番 佐藤 豊君登壇〕 ◆19番(佐藤豊君) 2件目に、ドローンの活用についてお伺いをいたします。 先ほど、同僚議員もドローンの活用について質問されておりましたが、重なった答弁になるとは思いますけれども、よろしくお願いをいたします。 現在、全国の自治体におけるドローンの活用については多岐にわたっております。災害時の人命救助活動や災害状況の確認はもとより、公共施設の老朽化、橋梁点検、さらには野生鳥獣の生息状況や病虫害による農業被害の把握や自治体の観光スポットのPR動画撮影など、さまざまな用途で利用されております。 ドローンの活用により、行政コストの削減やデータ収集、地域の魅力発信など多大な貢献が期待されております。本市でも、災害時のドローンの出動を要請できるように損保ジャパンと協定を結んでおられますが、今後はそうした利用だけにとどまらず、自前で行政全般での利用促進を検討するときが来てると私は思いますが、本市の考えについてお聞かせ願います。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) 次に、ドローンの活用についてのご質問でございます。 現在、ドローンの活用は多岐にわたっており、さまざまな場面での活躍が期待されているところでありますが、公共施設、橋梁等点検ではドローンは危険箇所や立ち入り困難な箇所に対して、安全で迅速な状況把握が可能となることから、近い将来人にかわって活用する場面があるのではないかと考えます。 農林分野においては、国がスマート農業の推進の中で、栽培管理、施肥等、さまざま農作業でドローンの活用に向けた実証実験が行われております。また、獣害対策として生息調査や追い払いについても、人間が簡単に入ることができない場所での活動ができるため、その効果が期待されています。観光業務においては、既に民間事業者への業務委託によりドローンで撮影した映像コンテンツを制作しております。また、備後圏域連携協議会におきましては、ドローンを活用した圏域活性化について検討が始まったばかりでございます。 なお一方で、ドローンを導入するとなれば、複数の操縦者を育成する必要がある上、各種法令等の認識も必要となることから、講習会の参加等により基礎知識をしっかり身につけなくてはならなくなり、職員の負担も考慮する必要があります。こうした中、本市においてもドローンの活用について検討してみてはどうかというご提案でございます。先ほど、柳井議員さんにも答弁をいたしたところでありますが、これからの成長分野であるという認識でおりますので、国等の実証結果や近隣の取り組み状況、広域での活用方法、さらには各種課題等を念頭に研究をしてまいりたいと考えます。 ○議長(坊野公治君) 佐藤 豊君。 ◆19番(佐藤豊君) 答弁をいただきました。 今現在、協定を結んでる損保ジャパンに出動を要請する手順というのは、現実的にはどういった手順を踏むのでしょうか。また、損保ジャパンにお願いする取り組み内容について、ご紹介していただければと思います。 ○議長(坊野公治君) 総務部長。 ◎総務部長(渡邊聡司君) 今現在は議員さんおっしゃられたように、損保ジャパンと契約を結んでおりますが、基本的には災害時といいますか、災害が発生したときに災害現場の情報収集に対してご協力をいただくということになっておりまして、実際に市内に災害が起きた際に直接相手会社のほうに依頼をすることによって調査をしていただくという運びになります。 ○議長(坊野公治君) 佐藤 豊君。 ◆19番(佐藤豊君) 災害が起きました、水害です、ですからすぐに本市に来ていただいて、現場の状況を収集してくださいといったことのお願いをして動いていただくというふうに理解すればよろしいですか。 ○議長(坊野公治君) 総務部長。 ◎総務部長(渡邊聡司君) まだ、実際に直接災害現場へ出向いていただいたということはございませんけど、実際の運用としてはそうなると思います。ただ、ことしの防災訓練におきましてもお願いをいたしまして、防災訓練会場で飛ばしていただいて映像の収集であったりとか、そういった訓練は日ごろからやってるというふうな状況でございます。 ○議長(坊野公治君) 佐藤 豊君。 ◆19番(佐藤豊君) 次に、今市長の答弁にもありますけども、ドローンの操縦資格といいましょうか、操縦の講習会を受講して修了証書までいただくという取り組みを実施した場合、私がちょっと調べたところでは、一人頭20万円から30万円の間で操縦講習が受けれるといった状況に思うんですが、市としてはどの程度の講習料が要るといったようなことは把握はされてますでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 総務部長。 ◎総務部長(渡邊聡司君) ドローンのどういった分野で使用するかによって、ドローン自体の性能にも差がありますんで、まだ具体的にこの操作をすれば幾らというとこまで調べておりませんが、おおむね議員さんがおっしゃったような金額はかかるものと思っておりますが、今本市においては、市長も答弁いたしましたように、現在は市で単独で導入するというよりは、費用対効果であったり、それから活用の広範性といいますか、いろんな分野で使いたいという思いがある中で、備後圏域で研究を進めております。特に、今年度におきまして、神石高原町が中心となってるわけなんですが、そちらが国あるいは大学関係機関と連携をいたしまして、防災あるいは生活支援、農業支援等、各種実証実験を行うことにしております。そういった結果を踏まえまして、圏域共同で運用する方法がいいのか、あるいは市独自でやる方法でやっていくのがいいのか、さまざまな視点に立って研究していくというスタンスでございますので、今時点で市が独自に研究していこうということでなくして、そういった状況にあるということでご理解をいただきたいと思います。 ○議長(坊野公治君) 佐藤 豊君。 ◆19番(佐藤豊君) その点は理解をさせていただきました。 私の調べたところ、ドローン自体の値段もピンからキリといった状況はありますけれども、ある程度使えるもので考えると、5万円から30万円も出せば十分使えるドローンとしてそのぐらいの値段で購入できるというふうに理解しております。 また、ドローンの分野も日進月歩で、搭載するカメラも4Kとか、そういった意味で本当に精細できれいに映る。そういったことで、橋梁点検なんかも昔はたたいたり、目視で見たりしなければ許可がおりなかったことがドローンの解像度がいいということで、ドローンでもいいですよと、わかりやすく言えばそうですけど、そういったところまで今来てるわけなんです。そのことで、新聞を調べてましたら、千葉県の君津市の取り組みがあったんで紹介をさせていただきたいと思います。 君津市によればこれまでは5年に1度実施する橋梁点検を業者に委託、2014年度からの5年間で全橋梁の点検費が約1億3,000万円かかっていた。ドローンを点検の一部に活用すれば、5年間で4,000万円から5,000万円の削減が見込めるため、その削減した分を修繕費に充てる考えだと。そういった取り組みを千葉県の君津市ではされる方向性のようです。 また、きょうの中国新聞に、島根県美郷町もドローンを活用した空の駅構想といった取り組みをされて、高齢化が47%の状況の中で、なかなか交通が不便なところにドローンを飛ばして物資を運ぶと、そういったことをこれから実験をしていきたいというような記事も載っておりました。 それからまた、先ほど答弁で備後圏域での取り組みも紹介をされてましたけども、平成31年3月に公益財団法人中国地域創造研究センターから「中国地域におけるドローン活用方策検討調査報告書」というものが発表されているんです。内容は、ドローンの活用事例において取り組みの紹介として全国の県や市町の取り組みが空撮、警備、農林水産、測量、環境調査、設備のメンテナンス、インフラ点検保守、さらには輸送、宅配、事故や災害対策等の取り組みや検証事例をまとめておられます。中山間地の多い井原市としても、本当に参考になる内容のことが約150ページぐらいの資料だったと思いますけれども、載っておりました。そういったことを考えると、本当に全国的にどんどんドローンの活用に向けた取り組みや研究が進んでいるということが見えてきました。決して、きょうあすに導入しなさいということを言ってるわけじゃなくって、極力そういった実情がある中で、井原としても、先ほど備後圏域での研究、調査結果によって今後検討したいということですが、そういうことは尊重しますけれども、早目に市としてもそこに持っていくだけの研究資料というものも集めて、意見、発言をして、備後圏域でも先頭に立って井原がドローンの活用に進んでいくんだと、そういった取り組みもあってもいいんじゃないかと思いますけど、市長、その点についてのお考えをお聞かせください。 ○議長(坊野公治君) 市長。 ◎市長(大舌勲君) 今、佐藤議員さんからありましたように、今本当に全国でいろんなドローンの活用方法が検討されておりますし、総務省もソサエティー5.0を目指していろんな情報を収集、どこにいても情報がとれるといった中で、AIの活用も言われております。そういった中にもドローンが出てまいります。そういった中で、今いろいろ業務内容を言われました。いろんな業務がドローンでできるんではないかと。その業務を直営でするのか、民間委託でするのかというところもあろうかと思っておりまして、井原市ではほとんど民間委託で業務を行っております。また、市内にはドローンを活用できる免許を持った事業者の方もだんだんふえてきているとお聞きしております。そういった方々と一緒に何ができるかということも考えていきたいと思います。先ほどから言っています直営がいいのか、そういった民間の能力を活用して市の業務を安くやっていただくのかといったところも含めた研究は必要だろうと思っております。 ○議長(坊野公治君) 佐藤 豊君。 ◆19番(佐藤豊君) 市長、今答弁の中でソサエティー5.0、聞きなれない言葉でしたけれども、私も最近その言葉を知ったような状況で、もう今そういった時代に移りつつあるんだといったことを最近知りました。昔は農業だけだったのが、時代に即応していろんな文化とか生活環境が変わる、今のソサエティー5.0という情報社会でどう情報を集め、またそれを活用するといった時代がもう来てるという状況にある中で、本市としてもそういったドローンの活用でおくれをとらないような取り組みを今後取り組んでいただきたいと思いますので、余りしつこく言ってもいけませんので、以上で終わりますけれども、しっかり研究して取り組んでいただきたいことをお願いして、この件についての質問を終わります。 ○議長(坊野公治君) 19番 佐藤 豊君。              〔19番 佐藤 豊君登壇〕 ◆19番(佐藤豊君) 3件目に、提案していた庁舎入り口付近へのデニム製品の展示についてお伺いをいたします。 2月議会で、井原デニムが地域団体商標として認可を受けた好機を捉え、庁舎に来庁される市民や市外の皆様にデニム製品を紹介する展示コーナーの設置をしてはと提案をいたしました。その際の答弁では、今後デニム製品の展示を含め、本庁舎でのより効果的な情報発信の方策を関係団体と協議し、実施に向け検討したいと答弁がありましたが、現在の進捗状況についてお聞かせください。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) 次に、庁舎入り口付近へのデニム製品の展示についてのお尋ねであります。 ご提案のありました展示コーナーの設置についてでありますが、現在、若手職員による井原デニムPRプロジェクトチームを構成し、製品の展示に限定せず、庁舎を活用したPRを初めとする井原デニムの市内外への効果的な情報発信の方策について検討を行っております。 若い感性で考えた方策の中から、関係団体との調整や費用対効果を考慮した上、効果的なPRを実施してまいりたいと考えております。 ご承知のとおり、市役所では本年度からジーンズデーを「エブリディ・デニムでぇ!」に改め、毎日で勤務時間中に市職員等がデニムを着用することにより、私も含め多くの歩く広告塔として市内外にデニムの聖地井原を発信しているところであります。 ○議長(坊野公治君) 佐藤 豊君。 ◆19番(佐藤豊君) 答弁いただきました。 この2月に質問をさせていただいたときに、私は井原デニムを発信する本当に絶好のチャンスじゃないかというふうに思って提案をさせていただきました。その後、今市長の答弁にもありましたけれども、職員の皆さんも「エブリディ・デニムでぇ!」という形で毎日デニムをはく、そして仕事についていただいてる、そういう姿も拝見をさせていただきましたし、庁舎入り口には50センチかける70センチぐらいの市長の写真パネルでデニムを紹介していただいてるというのは、もうずっと前から見ています。それ以後、庁舎に来るたびに思っていたんですけど、進展がないもんですから、今回この質問をさせていただきました。きのうのニュースで倉敷市がジーンズ議会といった形で上下ジーンズを着た議員さんが議場におられたり、中には女性議員さんは着物を着て議場におられて、そのことはテレビでも発信しますし、きょうの新聞にも載っておりました。絶好のチャンスを本当に生かさにゃいけんと思うんです。それも1回の単発、2回の単発じゃなくて、もう次から次へと発信していく、そういったことによって初めて皆さんに周知できるような気がしてならないんです。その点がどうしても井原市の人というんか、我々も市の職員さんも控え目なのか、もう少し発信していく、そういった取り組みがあってもいいと思うんですけれども、そういった意味で入り口に設置するということは、設置費用等々予算的なことも要るのかもわかりませんし、どの程度まで協議がなされてるのかもわかりませんが、ちょっとその辺の協議の内容、業者とも協議したいというような答弁でしたので、その点についてお聞かせ願えればと思います。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長(唐木英規君) 事業者との協議の内容ということでございます。 先ほど、市長のほうから若手プロジェクトというようなお話もさせていただきました。そういった中で、被服組合さんというデニム関係の事業者、関係団体でおられます。そういった方とも話をさせていただく機会等も設けておるんですが、製品の入れかえでありますとか、長く展示していきますと、陳腐化するようなこともあります。そういった考え、あとはそれをいかに管理していくかというのも課題で上がってくるというようなお話も伺っておりますので、そういったことも含めまして、今回のデニム製品の展示に限らず、どういった効果的なPRができるかというものを検討してまいりたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 佐藤 豊君。 ◆19番(佐藤豊君) 答弁いただきました。 常設展示ができないのであれば、春とか秋とかにマネキンにはいてもらったり、着物を着てもらったりして展示する、それを期間的にはもう1週間なら1週間限定してすれば、そんなに企業の方もそれはできませんといったような声にはならないような気がするわけです。そういった意味で、発信をしていく、井原市は市を挙げて、また庁舎挙げてデニムの発信も、今本当に力を入れてますよといった発信をどんどんすべきだと思うんです。いつかは井原デニムがメジャーになるわというんじゃなくて、今どんどんやってメジャーにしていく、そういった前向きさが本当に必要なときじゃないかと思うんですが、その点についてどのようにお考えでしょう。 ○議長(坊野公治君) 未来創造部長。 ◎未来創造部長(唐木英規君) ご提言いただきました情報を発信していく、それはもう大変重要なことだと考えております。そういった中で、展示の話も含めてですけども、市ではそのような取り組みを今させていただいとりますけども、事業者としては3月にはいばらデニムまつりを開催していただいたとか、商工会議所のほうでは井原デニム審議会、そういったものを立ち上げていただいて、井原の誇れるデニムをいかに品質のいいもので外へ出していくかというような取り組みもしていただいています。そういったことを含めまして、官民一体となった情報発信、PR活動を進めていきたいと、そのように考えております。 ○議長(坊野公治君) 佐藤 豊君。 ◆19番(佐藤豊君) 最後になりますが、私ども建設水道委員会で日本綿布さんの工場を見学させていただきました。社長から1時間少々過ぎたと思いますけども、染色から機械で織ってる現場等々も見させていただいて、井原デニムというものは本当に価値ある地元の産品だなということを重々感じて帰ったところでありますし、またこの間もデニムストアにもお邪魔して、職員の方といろいろお話しもさせていただいて、デニムのすごさ、デニムのすばらしさということも改めて勉強させていただいたところでありますので、こうした地場の特産品を全国にどんどん発信していくと、もうそのことは今やらなければ遅くなってしまうんじゃないかという、くどいようですが思いますので、今後行政の取り組みについて注視もさせていただきたいと思いますので、しっかり取り組みをお願いして、以上で全ての質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(坊野公治君) 次に、10番 三宅文雄君。              〔10番 三宅文雄君登壇〕 ◆10番(三宅文雄君) 10番議員、いばら市民クラブの三宅文雄でございます。通告に従い、2問について質問させていただきます。 まず、最初の質問は幼稚園、小学校、中学校の教育現場における熱中症対策についてであります。ことしの梅雨明けはいつもの年よりかなりおくれて、たしか7月24日だったというふうに記憶しております。相当長い梅雨の期間を過ごしました。以降、ずっと晴れの日が続き、猛烈な暑さが約1カ月続きました。梅雨明けが遅かったら、その分だけ晴れの暑い日が遅くまで続くという説があるという話をお聞きしました。クーラーをつけていても、室温が30度から下がらない日も何日かあったように思います。また、熱中症で亡くなる方も年々増加しているとのことであります。特に高齢者、子供たちにおいては早期の対策が望まれていると考えるところでございます。そのような観点に立ち、今回は子供たちへの熱中症対策は現在どのように行われているのかについてお聞きしたいと思います。 まず、お伺いいたしますのは、地球温暖化の影響により、各地で熱中症患者が急増しています。幼稚園、小学校、中学校の教育現場では、子供たちや保護者に対して熱中症対策は現在どのように行われ、啓発も含め、今後どのように対策を推進していこうと考えておられるのか、お伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──教育長。              〔教育長 伊藤祐二郎君登壇〕 ◎教育長(伊藤祐二郎君) それでは、10番 三宅議員さんの幼稚園、小学校、中学校の教育現場における熱中症対策についてのご質問にお答えいたします。 本市におきましては、幼稚園、小・中学校の全ての教室、保育室へのエアコンの整備を既に完了しており、昨今の猛暑の中にあっても快適な学習環境を確保しております。教室以外での教育活動における熱中症対策につきまして、まず屋内外における夏場の体育授業、体育系部活動の実施に当たりましては、気温35度以上の場合は運動を原則中止する、小まめな水分の補給、30分置きに休息をとるなどの周知徹底を図っております。また、プールにおける水泳授業については、水温が34度より高い場合は水中でじっとしていても体温が上がるため、注水等をして水温を下げるようにしております。小学校の高学年、中学校の保健の学習において、けがの手当てや病気の予防の内容を学習します。その中で、熱中症の予防や手当てについても、発展的内容として扱っております。今後も、子供たちの健康管理に十分気を配り、熱中症対策を図ってまいります。 また、保護者に対しましても、熱中症に対する予防や手当てについて、「夏休みのくらし」や「保健だより」などによる啓発や懇談、PTA救急法講習会等での啓発活動に引き続き努めてまいります。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) ただいま教育長のほうから熱中症対策の現在行われている状況及び啓発を含め、今後どのように対策を推進していこうと考えておられるのかということで、ご答弁をいただきました。 それでは、大きく3点について質問させていただきます。 まず、熱中症及びその疑いで病院へ搬送された実績、過去3年間で結構でございますけれども、お知らせをいただきたいと思います。 あわせて、学校側で病院へ連れていったのか、救急車で病院へ搬送したのかについてもお伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) それでは、過去3年間におけるを熱中症及びその疑いで病院へ搬送された実績を申し上げます。 平成29年度は小学校1件、中学校10件の計11件、平成30年度は幼稚園1件、小学校1件、中学校7件の計9件、令和元年度は現在のところ、幼稚園1件、中学校2件の計3件で、3年間を合わせますと、23件となっておるところでございます。そのうち、救急車による搬送は9件、残りの14件につきましては、学校または保護者が病院へ連れていき、受診をされておると聞いております。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) ただいま教育次長のほうからご答弁をいただきました。中学生が非常に多いような感じがいたしました。なぜ、中学生が多いのかはちょっとお答えできますでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) 確かなことは申し上げられませんが、中学校では屋外での部活動が多いんではないかなというふうに思っているところでございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 中学校では部活の際に熱中症患者が搬送されたり、また保護者のほうで病院へ行かれたということでございますけれども、それでは熱中症患者が出て、その後どういった対応をとられましたか。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) 先ほど申し上げました23件につきましては、屋外は14件で、あと体育館、格技場などの屋内が9件となってございます。発生いたしました熱中症の対応といたしましては、涼しい場所へ避難させる、それから衣服を緩め体を冷やす、それから水分補給をさせるなどの応急処置を行った後、状況を見まして病院へ搬送するなどの対応を行っているところでございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) ただいまの説明でおおむね理解したところでございますけれども、保健室で処置したと、初期の段階では処置したんだけれども、相当重症であるということから病院へ搬送したという理解でよろしいでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) 学校現場でございますと、養護教諭等が児童・生徒の状況を確認いたします。その際、医療機関での診察が必要と判断した場合に病院で受診をさせてございます。また、子供であるために、比較的軽微なものであっても万全を期して受診させたケースもあり、特に重篤な事案は発生してはございません。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) よく理解することができました。 それでは、小学校、中学校には普通教室を初め、特別教室、保健室、教員室、図書室、実習室、音楽室等の各室ございますけれども、各室の温度設定については各室とも同じ設定になっていますでしょうか。幼稚園、小学校、中学校とも同一なのでございましょうか、お伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) 議員さんがおっしゃいますように、夏季の冷房使用時の設定温度につきましては、幼稚園、小学校、中学校のいずれの部屋も28度となるように周知をいたしておるところでございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 28度で設定しているというご答弁でございましたけれども、外気温が上昇した場合などに設定温度を下げるのを今後は考慮すべきだと思いますけれども、お考えをお伺いいたします。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) 現時点では、設定温度の変更については考えておりませんが、子供たちの健康の保持増進、また良好な教育環境の提供を図るために、必要に応じまして室温管理については研究をしてまいりたいと考えておるところでございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 温度は必要に応じて研究していくという理解をいたしましたけれども、いわゆる人間は不快指数と、それから体感温度というのがあるかと思います。湿度が非常に大きく影響するというふうに考えます。特に、梅雨時期等におきましては、温度そのものは余り高くないんだけれども、非常に不快に感じるというようなこともあるかと思います。最近、私も持っておるんですけれども、デジタル時計には湿度が表示されていると思います。湿度が低いときは気温が高くてもそんなに不快には感じないんですけれども、梅雨時期とかそういったときにはやはり弾力的に温度を例えば25度に設定するとかというふうなお考えについては、先ほど述べられましたけれども、再度お伺いいたします。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。
    ◎教育次長(北村容子君) 先ほど申し上げたとおりで、子供の健康の保持増進あるいは良好な教育環境の提供を図るために、必要に応じて室温管理については研究してまいりたいという考えでございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 先ほどもお話を伺いましたけれども、熱中症対策では特に水分補給が重要だというふうに私自身も思っております。一つの案でございますけれども、学校内に冷蔵庫を置いて麦茶を冷やすとか、それからウオータークーラーを設置したらどうかなあというふうに考えますけれども、そういったことは現在行われているのか、それともこれから考えていこうとされているのかについて、お考えをお聞かせいただければと思います。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) ウオータークーラーの設置についてのお尋ねだと思います。 確かに、熱中症の予防のためには小まめな水分補給は大変重要であるという認識は当然しております。そうした中で、現在の対策といたしましては、家庭から水筒を持参するように推奨しておりますことから、ウオータークーラーを整備するという計画はございません。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) ウオータークーラーについては、考えてないということでございますけれども、子供さんに水筒を持参してもらうようにはお願いをしておるということでございますが、ウオータークーラーともう一つ冷蔵庫を学校へ設置したら、そうすればご家庭から持ってきた麦茶を冷やしておくというのも一つの考えではないかなあというふうに思いますけれども、再度お考えをお伺いいたします。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) 先ほど申し上げたとおりで、ウオータークーラーにつきましても冷蔵庫につきましても、現在整備する計画はございません。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 繰り返しになりますけれども、水分補給は非常に大事だと思いますので、冷蔵庫につきましても、このごろはどこのおうちでも冷蔵庫はあります。子供たちも、下校した際にはもう一番に冷蔵庫をあけて水を飲んだりしておりますので、これからどんどん外気温が上がってまいります。熱中症患者が年々これからふえていくというふうに思いますので、今後の対策としてぜひともお考えを、考え方として片隅に置いていただいて、積極的に考えてほしいなあというふうに考えております。 それでは、次の質問でございますけれども、体育館の授業においてはクーラーがないようでございますけれども、体育館でいろいろと授業が行われていますけれども、どういった対処をされていますでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) 先ほどの教育長の答弁にもございましたように、体育館における夏場の体育授業あるいは部活等の実施に当たりましては、気温35度以上の場合は運動を原則中止するというふうに学校のほうには周知をいたしておるところでございまして、対応といたしましては今述べさせてもらったとおりでございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 体育館で、生徒たちがやってるときに35度以上の場合はというのは、35度以上に室温がなったというのはどなたが確認されますか。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) 基本的には、指導に当たっております教諭のほうがそのような判断をするというふうに思っております。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) それでは、体育館には室温計といいますか、温度計はあるんでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 2時10分まで休憩いたします。              午後2時   休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午後2時10分 再開 ○議長(坊野公治君) 休憩を閉じて会議を再開いたします。──教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) 体育館への温度計の設置についてはどうかというご質問でございます。 いずれの学校も体育館には温度計を設置してございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 設置しておりますというご答弁でしたでしょうか。〔教育次長 北村容子君「はい」と呼ぶ〕わかりました。 小学校、中学校全ての体育館に温度計は設置してあるということでございましょうか。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) そのとおりでございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) それでは、そういった体育館内に温度計が設置されていて、35度以上になったから部活は中止しますというのは担当されている先生のほうからストップがかかるということでよろしいんでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) そのとおりでございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 体育館内における暑さ対策の件でございますけれども、市内の中学校の体育館においては主に部活として利用されていると。それから、出部小学校の体育館では、剣道やバレーボールなどのスポーツ少年団も多く現在利用しております。そういった中で、体育館での暑さ対策も今後は検討していかなければならないのではないかなというふうに思います。というのが、午前中の質問の中にありましたけれども、井原カップはジップアリーナのほうに会場変更してことし実施されたということもございました。井原体育館においては、現状のままでいくというふうなことで答弁があったと思いますけれども、体育館をやはり効率的に利用していこうとした場合には、35度で設定しているので、その時点で中止するというのも、それはまことに妥当な判断と思いますけれども、例えば扇風機を設置するとか、あるいはポイント的に冷たい風を送るような機械を設置するとかといった対策が今後は必要ではないかなあというふうに考えますけれども、何か今後に向けての対策は考えておられますでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) 熱中症事故の防止につきましては、万全の対策が必要であるというふうに考えておりますので、この対策につきましては、今後どのようなことをすればいいかというふうなことを研究してまいりたいと考えております。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) それは、体育館も含め、全体的な熱中症対策に今後取り組んでいきたいという理解でよろしいでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) そのとおりでございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) それでは、若干視点を変えまして、夏場の学校給食における熱中症対策についてお伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) 本市の学校給食における熱中症対策といたしましては、水分と適度な塩分摂取、また熱中症予防に効果があるとされるビタミンB1の摂取に配慮した献立づくりを行っているところでございます。具体的には、水分補給をしやすいように汁物を多く取り入れたり、あるいは汁物の塩分につきましても少し高目にいたしておるところでございます。また、健康維持のためには、ビタミンB1を多く含む豚肉のお料理を通常より多目に献立に加えているような状況でございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) そういったお考えで、学校給食については献立を考えているという説明でございました。 幼稚園、小学校、中学校それぞれ同じメニューでされているのでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) 本市では、井原給食センター、それから美星調理場と2カ所ございます。井原の給食センターでつくっているものと美星の調理場でつくっているものは大半は一緒だと思いますけれども、若干違う部分もあるというふうに聞いておるところでございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) それでは、メニューについては私も詳しくは調べておりませんので、余りお聞きしてもどうかと思いますので、この熱中症予防の給食につきましては、何月ごろから何月ごろまで導入されていますか。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) 例年、気温が上昇いたします6月ごろから9月ごろまで実施いたしているところでございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) ありがとうございました。学校給食につきましては、おおむね理解をいたしました。 それでは次に、オキシダント情報とかオキシダント注意報とかの発令がお知らせくんなんかで、オキシダント注意報が発令されましたので、屋外での作業は控えてくださいというふうなことが放送されているように思います。それから、オキシダント警報というのもございますが、そういった発令がなされた場合の各学校の対応について、幼稚園、小学校、中学校でどういった対応をとられていますでしょうか、お伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) オキシダントに関する発令に対する対応でございます。 まず、岡山県大気汚染緊急時対応実施要綱に基づきまして、発令された内容ごとの措置を学校に対して周知いたしておるところでございます。 まず、オキシダント情報が発令された場合は、屋外での特に過激な運動は避け、異常を訴えた児童・生徒があったときは屋内に入れることといたしております。 次に、オキシダント注意報でございます。こちらが発令された場合は、速やかに全教職員及び全校児童・生徒に周知し、屋外の授業あるいは体育的行事、クラブ活動、部活動等は状況によりまして適宜屋内での活動に変更することといたしております。 それから最後に、オキシダント警報が発令された場合でございます。速やかに全教職員及び全校児童・生徒に周知いたしまして、屋外における教育活動は直ちに中止し、屋内に避難させる、そういった措置を行っておるところでございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) オキシダント情報、注意報、警報については説明をいただきましたので理解ができましたが、それぞれの対応については、幼稚園、小学校、中学校とも同一でしょうか。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) そのとおりでございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 若干重なるかと思いますけれども、体育館とかプールとかでその情報が出た場合も同じような対応でいくという理解でよろしいでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 教育次長。 ◎教育次長(北村容子君) このオキシダント情報というものは、主に屋外で活動している場合でございまして、プールとか体育授業とか部活動とか、そういったものに対してが主なものというふうな認識をいたしておるところでございます。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 熱中症対策について、るる質問させていただきました。 まとめになろうと思いますけれども、子供たちの中には通学距離が長い子供たちがたくさんおります。特に、私たちの住んでいる出部小学校区は、東西が非常に長うございます。そして、中心部に小学校、幼稚園がございます。また、四季が丘団地からも多くの児童が通学しております。幼稚園の子供たちは、保護者の方が送り迎えされておられるようでございますけれども、小学校低学年の子供たちはほとんど歩いて帰宅しております。お昼前後の本当に暑い時間帯に通学距離が長い子供たちが下校する際には、保護者の協力をいただいて車で下校するなどのこともこれからは選択肢の一つとして考えるべきではないかと私は思います。既に、市外ではございますけれども、実施されている学校もあるというふうにお聞きをしております。 また、熱中症を予防するためには、繰り返し申し上げていますように、水分補給が非常に重要でございます。下校時に放課後児童クラブのようなところで子供たちが安全に休憩、水防補給ができるような場所の確保も今後は考えていく必要があるのではないでしょうか。 また、服装においても、帽子や制服、靴など今後は熱中症予防対策を考慮した上での導入を検討する必要があると考えます。繰り返しになりますけれども、熱中症対策は学校現場だけのものではなく、特に夏季休業中、夏休みにおいては保護者と学校、また登下校に際しましても地域と保護者それぞれの連携が非常に重要であろうと私は思います。 また一方で、最近の動きといたしまして、高校野球全国大会が夏の恒例行事でございますけれども、スポーツ庁のほうから選手の健康状態に考慮して過密スケジュールの解消を検討されているとか、それから中学校体育大会の廃止も検討されている自治体もあるというふうにお聞きをしております。本市においても、今後運動会などの屋外スポーツの大会においては、時期をずらすなどの対応も必要ではないでしょうか。昨今の異常気象は私たちの想像をはるかに超えております。将来ある子供たちを熱中症にかからないように見守るとともに、暑さ対策に真剣に取り組む時期が来たように思います。これこそが本当の意味での青少年の健全育成ということになるのではないかなあというふうに思います。 以上で私の最初の質問を終わります。 ○議長(坊野公治君) 10番 三宅文雄君。              〔10番 三宅文雄君登壇〕 ◆10番(三宅文雄君) 続いて、2番目の質問は防災重点ため池についてでございます。 私は、昨年12月市議会定例会において、ため池の整備について大きく4点について質問させていただきました。ため池の整備の現状及び今後の方針について、井原市としてのお考えを聞くことができました。質問項目の中の一つに、防災重点ため池についてもお尋ねをしたところでございます。 その後、農林水産省から防災重点ため池の定義についての見直しが行われ、本年6月11日付で新たな基準のもとに防災重点ため池の取りまとめが行われたところでございます。本市でも、このたび招集されました9月市議会定例会の補正予算に、ため池ハザードマップ作成事業の予算案が上程をされております。今回の質問内容は、前回の質問と若干重複する点があろうかと思いますけれども、よろしくお願いをいたします。 それでは、質問させていただきます。 昨年7月の西日本豪雨災害を受けて、国においては防災重点ため池の定義の見直しが行われました。その結果、本市では7つの池であった防災重点ため池が217の池になったというふうに聞いております。実質、210の池がふえたことになります。選定基準がどのように変わったのか、また自主防災の観点からも、これらふえたため池について、市民へ周知する必要があると思いますけれども、ため池のハザードマップの作成等、今後のスケジュールについてお伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 大舌 勲君登壇〕 ◎市長(大舌勲君) 次に、防災重点ため池についてのご質問でございます。 まず、防災重点ため池の選定基準につきましては、本年7月1日に施行されました農業用ため池の管理及び保全に関する法律施行令の第1条で、新たな防災重点ため池の要件が示されております。 旧基準では、農業用ため池のうち、堤高15メートル以上または貯水量10万立方メートル以上で、下流1キロメートル以内に人家等が存在するため池が防災重点ため池として位置づけられ、本市では7カ所のため池がありました。 新基準では、ため池から100メートル未満の浸水区域内に家屋、公共施設があるもの、またはため池から100メートル以上500メートル未満の浸水区域内に家屋、公共施設があり、かつ貯水量が1,000立方メートル以上のもの、もしくはため池から500メートル以上の浸水区域内に家屋、公共施設があり、かつ貯水量が5,000立方メートル以上のものという要件に改められたことにより、本市では217カ所の池が防災重点ため池となりました。 次に、市民への周知につきましては、県が農業用ため池データベースを整備し、防災重点ため池の名称、所在地、位置図等を来年の梅雨時期までには公表されることとなっております。なお、防災重点ため池となったため池所有者の皆様には台帳整備の手続のため、年内にはお知らせをいたします。 次に、ハザードマップの作成については、217カ所の池のうち、既に作成を行った7カ所の池を除く210カ所の池について作成してまいります。なお、スケジュールは今年度10カ所、次年度以降は年間20カ所の池を目標に作成、配布いたしたいと考えております。 現在、市内にある390カ所の農業用ため池につきましては、昨年実施しました点検調査の結果では、全ての池において決壊のおそれはないものとなっておりますが、今後状況の変化がありましたら、農林課まで連絡をいただければと思っております。市といたしましても、今後ともため池に対する防災・減災対策に努めてまいります。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 市長からるる答弁いただきました。 まず初めに、農業用ため池について、市内にはどのぐらいの数があって、そして前に指定がございました防災重点ため池7カ所、それからこのたび210カ所、計217の防災重点ため池でございますけれども、その池の中には官地と民地があるかと思いますけれども、それぞれ幾らずつなのでしょうか、お伺いをいたします。 ○議長(坊野公治君) 建設部長。 ◎建設部長(谷本悦久君) 市内のため池の総数でありますが、先ほど市長が答弁いたしましたとおり、市内には390カ所ございます。 その中の防災重点ため池が217カ所でありますが、内訳ですけれども、官有地が113カ所、民有地が104カ所となっております。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 先ほど、ため池ハザードマップの作成について補正予算でも計上されていると私が申し上げましたけれども、その10カ所の池についてハザードマップを作成するということでございましたが、どこの池を考えておられますでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 建設部長。 ◎建設部長(谷本悦久君) 現在のところ、具体的にどの池ということは決めてはおりませんが、今回新たに防災重点ため池となった210カ所の池の中で、決壊した際に浸水による想定被害戸数が多い池から優先順位をつけたいと思っております。そして、その順によって関係者の方々に作成のご協力をお願いし、了解をいただいたところから順次ハザードマップを作成していきたいというふうに思っております。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 了解をいただいたとこからということでございますけれども、先ほどの説明の中で、市内の約半数以上が防災重点ため池にこのたびなったわけでございます。ということは、今年度予算で10カ所、これからするということで取り組まれるわけでございますけれども、果たして3月いっぱいまでに10カ所のハザードマップができるものかどうなのかなあというふうに懸念をするわけなんですけれども、そういった今後のスケジュールにおいて懸念はないんでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(坊野公治君) 建設部長。 ◎建設部長(谷本悦久君) ハザードマップを作成するためには、関係者の皆様に集まっていただきまして、皆様とワークショップをやりながら進めてまいります。ため池の関係者の皆さん方、池によりまして人数も変わってくると思います。少ないところであれば、最短で2カ月あればハザードマップは作成できるというふうに考えておりまして、この10カ所につきまして今年度で可能だろうというふうに思っております。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 2カ月でできるといいましても、今9月でございますので、12月まで3カ月、3月まで約6カ月で10カ所の池についてハザードマップを作成するということで、7カ所の以前ありました防災重点ため池については2年間でハザードマップができたというふうにお聞きしていますけれども、やはり防災重点ため池に指定になったということは、それなりの期間が必要なのではないかなあというふうに考えるんですけれども、本当に大丈夫なんでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 建設部長。 ◎建設部長(谷本悦久君) 先ほどの答弁の中で、短いところで2カ月といいましたが、長くなると6カ月、2カ月から6カ月の間で過去の7カ所につきましては作成をしております。そういったことで、なかなか厳しい日程ではございますけれども、何とか10カ所につきましてはやっていきたいというふうに考えております。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 本当に厳しいハザードマップの作成スケジュールになろうかと思いますけれども、逆に言うと、これから10年間で年に20カ所ずつやっていくということになるんですけれども、相当頑張ってやらないと厳しいと思うんですけれども、防災重点ため池になった以上、これからの地域防災を考えた上で、短い期間でしていただくにこしたことはないんですけれども、10年間で果たしてできるのかどうなのか、そういったことについて10年間という期間についてはどのように考えておられますか。 ○議長(坊野公治君) 建設部長。 ◎建設部長(谷本悦久君) 市としても、できるだけ早く作成したいと思っております。先ほども申しましたように、ハザードマップの作成につきましては、まず浸水想定区域図をつくって、これをもとに区域の関係者の方々に集まっていただきまして、皆様とワークショップを重ねながら作成してまいります。先ほど申しましたように、2カ月から6カ月、ため池によって違いが出てくると思いますけれども、それでも過去の実績を参考にしまして、そういうある程度の日数を要するために、現在のところ年間20カ所という計画でおります。したがいまして、全てが完成するまでに10年間程度かかるものと考えております。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) それでは、若干視点を変えまして、現在農業用ため池の名義が官地になっているものについては、修繕等の必要が生じた場合には市の事業で対応されていますけれども、民地のため池については所有者対応というふうになっていると思います。今回、防災重点ため池になりました中には104の民地のため池がございます。今後、改修等が必要になった場合、所有者ということは個人になろうかと思いますけれども、費用負担をしなければならないのか、それとも市のほうでしていただくのか、その点はいかがでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 建設部長。 ◎建設部長(谷本悦久君) 本年7月に施行されました農業用ため池の管理及び保全に関する法律の中に、農業用ため池の決壊を防止するために施工する工事が新たに防災工事として定義づけをされたところであります。今後、ため池の工事は修繕工事と防災工事とに区分されることになります。民地のため池について、修繕工事を行う場合は従来どおり所有者対応となりますが、防災工事を行う場合は県の補助制度ができると聞いております。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) そこの境が非常に難しいと思うんです。修繕工事であるのか、あるいは防災工事であるのか、どちらに該当するのかなあということで、所有者にはかなりの負担になるケースもあろうと思いますけれども、もう少し修繕工事あるいは防災工事について、こういった場合には修繕工事ですよ、こういった場合には防災工事になるんですよ、補助の対象になるんですよという具体的なことがもし教えていただければと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 建設部長。 ◎建設部長(谷本悦久君) まず、防災工事の中には農業用ため池の決壊を防止するために耐震対策工事あるいは豪雨対策工事、それから老朽対策工事、それにため池の廃止をする工事ということで位置づけされております。また、修繕工事につきましては、農業用ため池の管理に係る行為であるとされておりまして、取水設備とか放流設備などの修繕工事等が修繕工事として該当になります。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) 私たちも、このたびの市民の声を聴く会を8月に開催いたしまして、そのときにある地区におきまして、昨年の7月豪雨で池に土砂が入ってきたというふうなことで、今後の土砂の撤去についてはどうすりゃいいんじゃろうかなあということで、防災重点ため池にこのたび指定になりましたけれども、先ほど1,000立米とかというふうなことを言われましたけれども、土砂が流入しない段階ではもっと池に水がためれたんだけれども、土砂が堆積することによって池の立米数が現在は8割ぐらいしかたまらんようになったというふうな事例もあるかと思うんですが、そういった土砂の流入に対する防災重点ため池の費用の関係について、具体的にどういうふうになるかというのは現在把握されていますでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 建設部長。 ◎建設部長(谷本悦久君) 今言われたケースにつきまして、なかなか難しいところではあるんですけれども、国のほうがガイドラインを定めておりまして、どちらで対応するかということは県、市と協議をして決定をすることとなるというふうに思っております。
    ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) それでは、最後の質問になろうかと思いますけれども、先ほど市長答弁で来年の梅雨ごろまでに市民の皆様方に周知したいというふうな説明があったかと思いますけれども、どういった方法で市民の皆様方に周知されるのでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 建設部長。 ◎建設部長(谷本悦久君) 公表につきましては、岡山県が公表されるわけですけれども、インターネット等で公表されるというふうに聞いております。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) インターネットというと、本当に使われる人でないと周知できないと思うんです。井原市には広報紙とかそういった伝達手段があろうかと、農業者には農業関係の雑誌といいますか、月刊誌がございますけれども、そういった文字で伝えるということはお考えではないでしょうか。 ○議長(坊野公治君) 建設部長。 ◎建設部長(谷本悦久君) 最終的に県が梅雨時期前に公表するということになりますが、市のほうとしても、当然市民の皆様にいろんな広報等を通じてお知らせをしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(坊野公治君) 三宅文雄君。 ◆10番(三宅文雄君) るる防災重点ため池についてお伺いをいたしました。昨年の西日本豪雨は、本市も莫大な被害をこうむりました。ため池についても、甚大な被害こそ出なかったものの、一たび決壊したとなると、その被害の大きさははかり知れないと思います。今回の被災を受けて、先月市内13地区で開催された市民の声を聴く会でも、地域防災に関する質問を数多くいただき、貴重なご意見やご要望を数多く聞くことができました。ため池の整備管理についても、皆様方の関心は非常に高まっているように感じたところでございます。 まとめになりますけれども、ため池ハザードマップの作成については、やはり自分たちの地域は自分たちで守っていくんだという考え方が非常に重要だろうというふうに思います。地域住民皆様方の理解と協力があってこその本当の意味での成果につながっていくのではないかなあというふうに思います。先ほど部長が言われましたけれども、本当に期間がありません。防災ということになりますと、やはり迅速にやっていかなければならないと考えます。これからの時代は気候変動により、集中豪雨は必ず発生すると考えておく必要があろうかというふうに思います。やはり、日常的な備えとして、地域での自主防災組織、意識の高揚を初め、自助、共助を初めとして、防災意識を高めていく必要があろうかというふうに思います。 それから、井原市におきましても、農業用ため池に関する新たな施策等、これから進めていかれるというふうに思いますけれども、今後ため池管理者等の関係者を初め、市民の皆様方にも十分周知を図っていただくように要望いたしまして、以上で私の全ての質問を終わります。 ○議長(坊野公治君) 本日の一般質問はこれで打ち切ります。              ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(坊野公治君) 本日はこれをもって散会いたします。              午後2時50分 散会 ・令和元年9月4日(水曜日)出席議員  1番  妹 尾 文 彦    2番  多 賀 信 祥    3番  柳 原 英 子  4番  山 下 憲 雄    5番  細 羽 敏 彦    6番  西 村 慎次郎  7番  荒 木 謙 二    8番  柳 井 一 徳    9番  惣 台 己 吉  10番  三 宅 文 雄    11番  坊 野 公 治    12番  藤 原 浩 司  13番  上 野 安 是    14番  簀 戸 利 昭    15番  西 田 久 志  16番  三 輪 順 治    17番  大 滝 文 則    18番  宮 地 俊 則  19番  佐 藤   豊              ~~~~~~~~~~~~~~~欠席議員  な  し              ~~~~~~~~~~~~~~~出席した事務局職員  局長      宮   良 人           次長      藤 原 靖 和              ~~~~~~~~~~~~~~~説明のため出席した者 市長部局  市長      大 舌   勲           副市長     猪 原 愼太郎  総務部長    渡 邊 聡 司           市民生活部長  佐 藤 和 也  健康福祉部長  山 田 正 人           未来創造部長  唐 木 英 規  建設部長    谷 本 悦 久           水道部長    田 中 伸 廣  病院事務部長  田 平 雅 裕           総務部次長   藤 原 雅 彦  市民生活部次長 井 口 勝 志           健康福祉部次長 沖 津 幸 弘  未来創造部次長 田 中 大 三           建設部次長   岡 本 健 治  水道部次長   飛 田 圭 三           会計管理者   山 下 浩 道  病院事務部事務次長                 財政課長    片 井 啓 介          一 安 直 人 教育委員会  教育長     伊 藤 祐二郎           教育次長    北 村 容 子...