井原市議会 > 2009-09-16 >
09月16日-03号

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  1. 井原市議会 2009-09-16
    09月16日-03号


    取得元: 井原市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-14
    平成21年 9月定例会        〇平成21年9月井原市議会定例会会議録第3号・平成21年9月16日(水曜日)              議  事  日  程               午 前 1 0 時 開 議 第1 一般質問              ~~~~~~~~~~~~~~~              本日の会議に付した事件 日程第1 一般質問              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前10時   開議 ○議長(高田正弘君) 皆さんおはようございます。 ただいまのご出席は22名でございます。 これより本日の会議を開き、直ちに日程に入ります。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(高田正弘君) 日程第1 昨日に引き続いて一般質問を行います。 まず、2番 藤原浩司君。              〔2番 藤原浩司君登壇〕 ◆2番(藤原浩司君) 失礼いたします。皆さんおはようございます。2番議員 藤原浩司でございます。ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして3点の一般質問をさせていただきます。 質問に先立ちまして、6月議会におきまして一般質問いたしました公共事業の市内業者最優先、下請業者も市内業者とお願いしたところ、早速に市内業者へその旨一斉にご指導いただき、この場をおかりして厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。 それでは、1件目の質問をさせていただきます。 6月議会での一般質問の回答においての進展状況についてお伺いいたします。 本年度及び6月補正予算の公共事業の執行状況、またエコノミックガーデニング取り組み状況、さらに市民満足度日本一への要望に対しての進展状況についてお伺いします。それでは、よろしくお願いいたします。 ○議長(高田正弘君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 瀧本豊文君登壇〕 ◎市長(瀧本豊文君) 皆さんおはようございます。 それでは、2番 藤原議員さんのご質問にお答えをしたいと思います。 まず、本年度及び6月補正予算の公共事業の進捗状況についてでございますが、緊急経済対策におけるその後の進捗状況については、既に提案説明の中でも申し上げておりますが、本年度の公共工事全体についての進捗状況をご説明したいと思います。 ご存じのとおり、本市における緊急経済対策は、20年度3月補正と21年度6月補正の2回行っており、21年度の当初予算を含めたトータルベースでの進捗状況ですが、まず確定しております8月末現在では、全体の予定工事354件中、発注済み件数は214件で進捗率は60.5%となり、金額で申しますと予算額32億6,000万円に対し契約済額が15億4,300万円で、進捗率は47.3%となっております。 また、9月末までの発注予定としましては、発注件数は260件で進捗率は73.4%となり、金額で申しますと発注済額が23億9,800万円で、進捗率は73.6%になる予定でございます。緊急経済対策の趣旨にかんがみ、市内業者保護育成の観点で極力前倒しでの工事発注を目指しておりますが、市民体育祭終了後に工事を考えております運動公園整備等施設利用計画との絡みや、現在設計待ちの地場産業振興センター改修工事、井原駅周辺公共施設改修工事など、やむなく執行待ちの金額の大きい工事案件が7件で、4億6,530万円ございます。これらを除くと、おおむね予定どおり早期執行できている状況であります。当然のことながら、これら執行待ちの7件の工事におきましても、準備でき次第早急に執行したいと考えております。 次に、エコノミックガーデニング取り組み状況についてのご質問でございますが、本年度、仮称でございますが、井原市産業振興ビジョンの策定のため予算措置をいただいておりますが、この産業振興ビジョンについては製造業を核として地域の経済構造を分析し、産業の現状と課題、工業の実態と問題点、製造業活性化基本方向等を探りながら、地域として取り組むべき振興施策、推進体制の整備などの取りまとめを行うこととしております。 エコノミックガーデニングについては、地域を中心とした産業の活性化や雇用の創出に大変有効な手法であります。そのすぐれた点を参考にさせていただきながら、作業部会や策定委員会の中で具体的な施策を検討してまいりたいと思っております。 具体的な取り組みの進展状況につきましては、現在地域の現状や地域の経済構造の現状の調査分析及びアンケートによる地場企業の現状調査、分析を行うための専門業者への委託業務の発注に向けた作業を行うとともに、市内企業の若手後継者の中から作業部会の部会員の調整を行っているところでございます。 また、今後の取り組みにつきましては、9月下旬に第1回目の策定委員会及び作業部会を立ち上げ、作業部会についてはおおむね5回、策定委員会については3回程度開催する予定としております。策定に当たっては、まず地域の産業構造や工業の現状調査、分析及び市内企業へのアンケート結果等をもとに意見交換を行い、企業のニーズや問題点を把握することから始めたいと思っております。そして、そこから見えてくる目指すべき産業の方向性や具体的な施策等を作業部会で検討し、産業ビジョンの素案を作成することとしております。 また、素案については、市内産業団体、企業、高等学校及び行政、またオブザーバーとして県内大学、産業振興財団工業技術センター等で構成する策定委員会でご協議いただき、3月には取りまとめをしたいと考えております。 しかしながら、産業ビジョンの策定が最終目的ではございません。ここで出された意見や施策を企業や行政、商工団体等がそれぞれの立場で実行に移し、望むべき成果を目指して本腰で取り組んでいくことが大切だと思っております。このたび取りまとめをいただく指針を新たなスタートラインとして、まさに大小のさまざまな地場産業の花が元気よく咲き乱れる花壇の実現を目指して、産業振興に取り組んでまいりたいと思っております。 次に、市民満足度日本一への要望に対しての進展状況についてのご質問でございますが、本年6月の一般質問におきまして、2番議員さんから市民の視点に基づく行政サービスや情報の公開、説明責任の徹底、地域の方々が参加される集会の開催、市民の声の市政への反映など、多方面にわたるご提案をいただきました。 また、市職員一人一人の意識の持ち方や対応の仕方のほか、組織運営の方法など機能面での改革にも取り組んでいただきたいとの提案もいただいたところであります。この中で市民の方々との対話という点では、市長就任以来各地域で行っております協働のまちづくり市民推進室におきまして、市民の方々の声を直接お聞きしているところでございます。今年度も市内13会場で開催を予定し、7月から実施しております。各地域のテーマに沿い、ひざを交えた意見交換によりまして、市民の皆様の市政に対する率直な思いなど、ほかでは得がたい貴重なご意見をいただいていると感謝いたしているところでございます。 市政は市民のためにある、これが私の政治信条でございます。今後も、市民の方々との対話を大切にし、市政に対するご提案やご意見は真摯に受けとめ、市政に生かしてまいる所存であります。 また、職員に対しましても、常に市民の目線で職務に当たることを念頭に置き、わかりやすい説明、市民の立場に立った応対など、行政サービスの充実に努めるよう、意識改革を促しているところでございます。 こうしたことによりまして、市民本位でぬくもりのある行政運営を着実に進めていきたいと考えておりますので、ご理解とご協力をお願いを申し上げる次第でございます。 ○議長(高田正弘君) 2番 藤原浩司君。 ◆2番(藤原浩司君) 市長様にはお答えをいただきました。 公共事業のほうも80%という国の指針で、この緊急経済対策で80%は前倒しで出せというような意向があったようですが、それに近い数字を出していただき、今後とも地場産業の活性化のためにいち早く公共事業等々も進めていっていただきたいと思います。残り20%になりますが、この20%におかれましても3月工期という期限がございます。その期限の中で、きっちり償却できるような形で、早目に、早急に出していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 それから、エコノミックガーデニングの取り組みの状況、さすが市のトップであられる方のお考え、よくわかりました。若手後継者という言葉、そして作業部会、本腰を入れて取り組んでいくという前向きな姿勢をお答えいただきましてありがとうございます。今後とも、それこそ市政、国政も変わりまして、市政のほうも大変だと思いますが、井原市は井原市でありまして、議会皆さん議員皆さん執行部皆さんとで一丸となってこの景気を打開していくためにも、前向きな形でしっかり井原市という骨をつくって、この景気打開をしていっていただきたいと思います。 それから、市民満足度日本一の要望に関して、もう早速7月から、市政は市民のためにあるということで前向きに出向いていただき、また公務の忙しい中、本当に市長におかれましては対話を進めていっていただくという形で提案したことを前向きに取り組んでいただき、本当にありがとうございます。今後なお一層、市民皆様のためにご努力していただいて、忙しい中ではありましょうが、市民の皆さんのためにどうぞよろしくお願いいたします。1件目の件は、これで終わらさせていただきます。 ○議長(高田正弘君) 続いて、2番 藤原浩司君。              〔2番 藤原浩司君登壇〕 ◆2番(藤原浩司君) それでは、2件目の質問をさせていただきます。 学校給食での地産地消の取り組み状況についてお伺いいたします。 これまで何度となく地産地消については質問をされていますが、学校給食美星調理場において、また井原給食センターについてどのような地産地消を実施されているか。また、地産地消を推進することにより、農業の販路確保、耕廃地の活用及び農業後継者の育成、さらには学校給食を通じてお年寄りとのコミュニケーションなどが進めていけると思いますが、市のお考えをお伺いします。よろしくお願いいたします。 ○議長(高田正弘君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──教育長。              〔教育長 佐藤勝也君登壇〕 ◎教育長(佐藤勝也君) 皆さんおはようございます。 それでは、2番、藤原議員さんの学校給食での地産地消の取り組みについてのお尋ねにお答えをいたします。 学校給食における地産地消の現状は、主食の米は100%市内産を使用いたしております。牛乳につきましては県内産を使用いたしておりますが、美星につきましては美星牛乳を使用しているところであります。副食の食材につきまして、本年6月の調査時点において、井原市学校給食センターで76品目、美星調理場で93品目を使用しております。そのうち井原で15品目、美星で33品目の市内産を使用いたしておりまして、市内産割合は井原で約20%、美星で約35%となっております。県内産の使用品目では、井原で23品目、美星で41品目使用しておりまして、県内産の割合は井原で約30%、美星で約41%となっております。 現在、市内産物の生産者団体として取引をしておりますのは、井原市学校給食センターでは明治ごんぼう村、葡萄浪漫館ノガミ有機の里、美星産直会の4団体であります。美星調理場では、美星産直会、それから星の郷青空市の2団体であります。 今後の取り組みといたしましては、入札業者等にもご理解をいただきながら、現在取引している生産者団体以外の団体、あるいは個人の生産情報を入手し、地場産物活用部会あるいは関係団体、関係各課と調整をしながら、地場産品の割合の増加に努めてまいりたいと考えております。 次に、地産地消にかかわる販路確保等についてのお尋ねでありますが、仰せのとおり、地域での地産地消を推進されますことは、農家の販路の確保、拡大が図られ、ひいては耕廃地の活用、あるいは農業後継者の育成を進めることとなり、重要であると考えているところであります。 次に、お年寄りと子供たちとが給食を通じてコミュニケーション等を図ってはどうかというお尋ねであります。 児童・生徒にとって、学校教育の中で地域とのかかわりは大変重要であると考えております。地域及び世代間交流としましては、現在井原市学校給食センター並びに美星調理場において、保護者、地域の方、老人クラブ、民生委員さん、しめ縄教室、あるいは農産物の生産者等との給食試食会を開催し、コミュニケーションを図っているところであります。 美星小学校では、本年11月11日に、老人クラブから50名程度の方が参加されての試食会が計画をされているように聞いております。今後も交流給食につきましては、各学校を通じて申し出をいただければ、給食数並びにこの給食日の調整をしながら、随時試食会等を実施をしていきたいと思っております。これからも、学校給食を通して世代間の交流を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(高田正弘君) 2番 藤原浩司君。 ◆2番(藤原浩司君) お答えありがとうございます。教育長のお答えを聞かさせていただきました。 岡山県の学校給食の考えでは、地産地消のパーセンテージ40%と載っておるんですが、私が調べましたところも先ほど教育長が言われたように40%、美星の調理場では40%以上、それから美星の調理場で、月によりましては野菜、果物の豊富な時期において90%近い数字が出ているというふうに私のほうで調べた結果の数字を持っております。これはすばらしいことだと思います。 ただ、井原給食センター、やっぱり3,488名の給食をつくっておられる中で、やはり県の40%とのお考え以下のわずか30%という低い数字が出ておるんですが、地産地消を推進することで農家の販路が確保されます。たしか先ほども言われたように、生産者の生産意欲もわくと思います。そうした中で、生産物の量を確保するのに今の農地では手狭になってくると思います。そこで、耕廃地を利用して生産量をまた確保していただくと。そうした中で、また後継者、若者の農業後継者の確保もできるんではないかと。育成においても、高齢になられた農業に携わっている方々、地元の方々に育成をしていただきながら、地産地消の取り組みをしていく。工業、産業、建築、土木でも地元重視して、協力し合って地元の活性化になる。農業も、まず学校給食に地産地消を取り組み、地産地消を取り組んでいただいているんですが、もっともっと地元の皆さんの食と地域の皆さんも、学校給食を通じて地産地消のレベルアップをした以降に、地元の皆さんの地産地消も取り組んでいけば、さらには若者の農業後継者たちの意欲もわいてくるんではないかと。それで、アイデアを出し合って、地域の皆さんの方々とアイデアを出し合って、農業、工業化に進展をしていくという、こういうまたすばらしい進歩もできるんではないかと。そのためにも、まず学校給食、地産地消を最大限に活用できるようにお考えいただきたい。 何度となく学校給食、地産地消の発言がある中で、市側のお考え、答弁、ずっと議事録見させていただきました。今後取り組んでいく、それなりにいろいろと課題があり、見直さにゃいかんところもあるというようなお考えの回答をいただいている中、ちょうど1年前の平成20年9月議会で、教育長のほうが答弁されたことで、地産地消を推進するために井原市全体の地場産物購入ルートの開発のために、農業生産者JA直売所、それから加工所などの代表により、地場産物活用連絡会を立ち上げましたと申されています。そうした中、どのようなアイデアとか、どのような数値が話し合われたか、お伺いいたします。 ○議長(高田正弘君) 教育長。 ◎教育長(佐藤勝也君) 地場産物の活用連絡会ということを立ち上げましたのが、ちょうど芳井小学区を中心にした、食育から広げる生活リズム向上プランというこの研究指定を受けまして、何とかその研究を進める中で、地域の産物をしっかり給食に活用していくための一つの仕組みをつくったらどうかということでできたものであります。 いろんな部会の中で実績は積んできているわけでありますけれども、ただ今までやってきておりますことは、給食における地産地消の大切さを生産者の方に理解していただくとか、あるいは地産地消の大切さについて一般市民の方あるいは子供たちに理解をしていただくために、収穫カレンダーをつくったり、あるいはまた地場産物のマップをつくったり、あるいは体験活動等をするその取り組みをしたりというふうな、いわゆる地産地消についてのこの大切さをしっかりPRしていくということに重点が置かれておりまして、先ほど申されましたようないわゆる学校給食への納入のルート、こうしたものをしっかり拡大をしていくというところまで、今のところ行っていないのが実情でございます。 話し合いの中では、やはり特に井原については、かなりその量が多いということや規格の食材がなかなか集まりにくいというふうな点、あるいはJAを通じて規格品を納入していただくとしても価格がなかなか折り合わないというような点、そうしたもので今のところ、このルートの拡大というところまでは至っておりませんけれども、この活用連絡会をしっかり充実をしていくことによって地産地消へ結びつけていかなければならない。このことは考えているところであります。 以上です。 ○議長(高田正弘君) 2番 藤原浩司君。 ◆2番(藤原浩司君) まだ、搬入ルート拡大のとこでとまっているというふうに今お聞きしたんですが、確かに量とかサイズとかでいろいろ同じ量ができるような品物ではございません。確かに難しいと思います。 先般、私も井原給食センターへ試食及び地産地消への取り組みの状況を聞き取りにお伺いしました。その中で食材を加工する機械の話が出まして、食材の大きさは大体一般市場に出るのがM、Sサイズらしくて、Lとか2Lのような食材は安く購入できるということで、食材単価を抑える意味でもL、2Lをお使いになっているそうです。規格が大きい商品は、本当に価格が安くなるということで使用されているんですが、中にはSサイズとかMサイズがまざることもあると。その大きいサイズが小さいサイズと一緒にスライサーという機械へ入れると、何か大きいのが小さいサイズまで削られてしまって、本当にもったいないというような現象になるようなことをおっしゃっておられました。 その中で、やはり手はかかろうと思いますが、かかっても下ごしらえの段階で大きいものと小さいものとをきっちり分けてスライサー等々、その機械に入れる。または、スライス機を改造して、大中小混入してもスライスできるような機械に更新していくとかというような形もとれるんじゃないかと思います。これはお金がかかることだと思いますけれど、井原の学校給食センター、これ平成10年4月15日業務開始、新しい工場になっております。もう既に11年経過しておられまして、中の機械等々も修理をしながらお使いになりょうると思います。 その中で、やはり機械等々でもいろいろな機械を選定をきっちりしていただいて、地産地消アップだけでなく、また人員にも手がかからないような形で機械に頼っていかにゃいけんというような時代でもありましょうし、お考えいただきたいと思います。 地場産の食材で、例えば加工食品を使用して地産地消率をアップするとかというようなアイデアもあるんではないかと。先ほど申した、去年9月の議会で言われた地場産物活用連絡会、この中でも地元の加工食品等々の方々ともお話し合いをしている中で、やはりそういうこともやっぱり取り組んでいただきたいと思っております。 幼稚園が、来年4月から準じて給食がスタートをしていく中で、美星調理場にしても井原給食センターにしても負担がふえるのはもう当たり前だと思います。各調理場がふえたときに、トラブルになる前に機器の点検、また更新。私はどちらにも試食に行っておるんですけど、特にボイラー等々が本当に老朽化が激しいものでございます。ボイラーがなかったら、本当に学校給食、そうでなくても少ない人員で、本当につくっていただいている職員の方には汗びっしょりかいて、苦労して時間に間に合わせていただいておると思います。 その中で、やはり雇用化の確立の一環として、職員さんもふやしていくと。機械更新、それから幼稚園がまた給食化するということで絶対にふえてくる、負担がかかることです。機械更新とともに、それから雇用化の確立の一環として、ぜひとも職員さんの確保をしていただきたいと思いますが、その点ではいかがでしょうか。 ○議長(高田正弘君) 教育長。
    ◎教育長(佐藤勝也君) 現在お話がございましたように、幼稚園の給食実施に向けまして可能なところから導入するということで、最優先で検討をいたしておる段階であります。設備、施設等も含めまして、また当然給食調理員等の増員もお願いをしていかなければ、幼稚園の給食が入ってきますと舞が舞わないということでありますので、その辺もあわせて検討を今しているところであります。 ○議長(高田正弘君) 2番 藤原浩司君。 ◆2番(藤原浩司君) 教育長、ありがとうございます。増員も検討している段階であるとお答えいただきまして。本当に、来年4月から準じて行われる、もうあっという間に来ると思います。数カ月しかありません。本当に皆さんでよくお話し合いになって、また調理場で働いておられる方の意見も十分お聞き取りいただいて、本当にどこをどう改善してどう間に合わすようにしていけばいいかということを十二分に考えて、この件を進めていってください。 本件、この給食、地産地消、それから給食センターのことの最後のお伺いですが、各学校の児童さんたちの行き帰りを見守っていただいている見守り隊のおじいちゃん、おばあちゃんがおられると思います。そうしたお年寄りと児童が一緒に学校給食を食べて、お年寄りとのコミュニケーションをとってはいかがということでお尋ねしたわけでありまして、人生の大先輩であるお年寄りの偉大さとか、それから優しさ、これを学校給食の食を通じて児童に感じてもらいたい。お年寄りの大事さを教育する上でも、ぜひ月に1から2回ぐらいは実施していただければなと思うんです。 それで、やはり優しい人間をつくるには、おいしいものを食べながら、語り合いながら、やはり育てていくのが一番いいんではないかと思うんですが、ここの点についてお伺いいたします。 ○議長(高田正弘君) 教育長。 ◎教育長(佐藤勝也君) 現在1月に学校給食週間というのがございます。その学校給食週間中には、各学校とも給食についてお世話になっている方、あるいは学校のほうで今おっしゃいました見守り隊の方々、あるいは事業の中でゲストティーチャーということでお世話になっている方々、そうした方々をお迎えしての感謝をする会の給食試食会というふうなのもほとんどの学校で設けております。そうした機会を見て、お世話になっている方々への感謝の気持ちをあらわす、こういうことは大切なことでありますから、毎月というわけにはなかなかいきませんけれども、機会を見て考えてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(高田正弘君) 2番 藤原浩司君。 ◆2番(藤原浩司君) お答えいただきました。前向きなお考えをいただきありがとうございます。 合併から、はやもう4年が過ぎようとしております。井原のお年寄り、美星のお年寄り、芳井のお年寄り、美星から井原の学校給食を生徒たちと食べる、芳井の学校へ井原からお年寄りと一緒に子供たちが給食を食べる、美星の子供たちと芳井のお年寄りたちが食べる、こういった井原、芳井、美星という、一つのもう井原市になって4年がたつんです。ぜひとも、今の前向きなお考えを各地域のお年寄りがまた違った地域の子供たちと触れ合うということも、ぜひとも行っていただきたいと思います。前向きな考え、そして難しい地産地消の中、いろいろの取り組みの中で、教育長、また関係者皆様方と十分に協議していただき、そして戦場の最先端である調理場のつくっていただいている職員さんの意見も十分に取り組んで進んでいっていただきたいと思います。 ちなみに、本日井原小学校では青野のブドウが給食に出るそうです。前向きな考え方をお聞かせいただきましてありがとうございます。本当に、地域一丸となって食の安全を求めていっていただきたいと思います。そして、地産地消、後継者を育てていくということで、耕廃地も利用していただいていくということをお願いしまして、この件は終わります。 ○議長(高田正弘君) 続いて、2番 藤原浩司君。              〔2番 藤原浩司君登壇〕 ◆2番(藤原浩司君) 本件最後の私の質問でございます。 井原市職員募集についてお伺いいたします。 職員採用にかかわる募集要項の資格審査内容、掲載方法についてお伺いします。 先般いろいろと調べた結果、平成14年から、本市におかれましては事務職は4年大学卒業者しか採用されていませんが、なぜ他市、他町、または岡山県庁が、高校卒業枠があるにもかかわらず、その高校枠が井原市にはないのでしょうか。 確かに、技術職は高校枠がありますが、土木課程を修了した方に限られております。これは本当にデリケートな問題で、よくマスコミで騒がれております学歴差別とかというようなことにもなりかねんと思いますが、数年前から景気低迷している中、家庭の事情で4年大学へ進学を断念された方もおられます。または、公務員になるための専門学校を卒業された方、短大を卒業された方、こうした方々までが受験資格がない。本来、中学校卒業の方が受験をする枠があってもおかしくないと思います。 嘱託、臨時職員の応募においても公平に採用されているのでしょうか。井原市広報に採用のことが7月、書かれておりました。4年大学卒業以上の文字は、一文字も見受けられませんでした。 また、井原市のホームページにおいても、採用の欄に4年大学卒業以上の文字はなく、採用試験の要項をダウンロードする欄に掲載されている。なぜ、見やすくわかりやすい出し方をしていないのか。本市に納税していただいている大事な市民の方々のご子息、ご息女が、井原市の採用試験を受けれないこともお聞きします。そして、どのような改善をしていただけるのかもお伺いいたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(高田正弘君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 瀧本豊文君登壇〕 ◎市長(瀧本豊文君) 次に、本市の職員の募集についてのご質問でありますが、仰せのように経済情勢が悪化する中で、地元での雇用の確保という観点も大変重要でありまして、高校や短期大学を卒業した人などにも受験する機会を設けるよう、募集の際の試験区分を見直す必要があると考えているところであります。 したがいまして、高校等を卒業をした人などに対して受験の機会を設けるべく、来年度からの職員募集におきましては、これまでの大卒者に加えて高校や短期大学を卒業した人、または卒業する見込みの人などを対象とした職員の募集を行いたいと思います。 また、職員の募集につきましては、市広報や市のホームページ等でお知らせしておりますが、市民の方から見てわかりやすい掲載の方法など、他市の例なども参考にしながら改善してまいりますので、ご理解をいただきたいと存じます。 ○議長(高田正弘君) 2番 藤原浩司君。 ◆2番(藤原浩司君) 市長、早速に的確なお答え、ありがとうございます。 この件につきましては、市民の親御さんが泣き泣き私のところに訴えに参られました。どうぞ来年度からしっかりとした皆さんに公平な試験が受けられますよう、よろしくお願いいたします。これで私の3点すべての質問を終わらさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(高田正弘君) 次に、10番 川上武徳君。              〔10番 川上武徳君登壇〕 ◆10番(川上武徳君) 10番 川上武徳。 さきに通告いたしておりますグラウンドゴルフ場の建設についてお伺いをいたします。 市民の健康増進策として、グラウンドゴルフ場の建設は井原市第6次総合計画の中にも重要施策として上げられ、施設整備の期待が高まっております。昨年度は、多くの同僚議員が質問をされました。21年3月議会においても質問がありました。市長は、本年度に市役所内の全庁的な検討委員会を立ち上げ、場所、規模、形態、附帯施設、アクセス等の問題を総合的に検討してまいりたいと答弁されております。 そこでお尋ねをしますが、検討委員会の内容や検討状況、そして今後の予定につきましてお伺いをいたします。 ○議長(高田正弘君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 瀧本豊文君登壇〕 ◎市長(瀧本豊文君) 次に、10番 川上議員さんのご質問にお答えをいたします。 グラウンドゴルフ場の建設についてのお尋ねでございます。 このグラウンドゴルフは、いつでもどこでもだれでも気軽に親しむことのできるスポーツであることから、現在井原市グラウンドゴルフ協会には260人の会員が登録されているとお聞きしております。また、協会に登録されていない方も含めますと、400人程度の愛好者が市内にはいらっしゃるものと推測をしております。そうした中、グラウンドゴルフ場整備につきましては、グラウンドゴルフ協会を初めとして建設に対する多くの要望をいただいておりまして、愛好者皆様の機運の高まりを感じているところであります。 そうしたことから、本年4月、市役所内に副市長以下13名で構成する井原市グラウンドゴルフ場建設検討委員会を設置いたしました。また、その下部組織として関係課の職員で組織する幹事会を設け、検討しているところであります。検討に当たっては、まず候補地として各方面からご提案、ご意見をいただいております。市内24カ所について調査研究を行うとともに、県内の先進地視察を行っております。きょうまでに幹事会、検討委員会を行う中で、井原市グラウンドゴルフ協会3会からの要望書をもとに、グラウンドゴルフ場の理想型を示す基本指針の策定及び立地条件に関する評価基準の検討を進めてまいりました。 基本指針では、広域の交流大会が実施できる8ホール3コースで、芝生の公認コースとし、クラブハウス、駐車場等を整備したものを市内1カ所に建設するとし、建設後の管理については井原市グラウンドゴルフ協会に管理委託することを前提とするとしております。また、評価基準については、候補地に係る用地の規模、地形、用地費を初め土地の利用制限、アクセス等を詳細にわたり検討してきたところであります。そうした中、8月下旬に井原市グラウンドゴルフ協会、井原会、芳井会、美星会の代表者との意見交換会をそれぞれの会ごとに行った結果、皆さん、広域の交流大会を念頭に4コースが希望ということ、また巨額の費用を投じての建設には賛成できないとの意見も大半で聞かれたところであります。 なお、建設後の管理運営については、要望時には協会で管理運営するということでございましたが、3会とも芝生の管理が難しいことなどから確約しがたいとのことでございました。その後今月に入り、3会一堂にお集まりいただき、24カ所の候補地についての説明をさせていただきました。皆さん、大きい大会を地元で行いたいという気持ちはお持ちでございますが、候補地の中に適地が認められないことや、稼働率、管理面を考慮すれば4コースは無理ではないかとの見解も示されたところであります。そして、稼働率を考えたら、大きい大会は現状どおり既存の施設を活用することとして、平素の練習や小さい大会ができるものを各地区につくったらどうかという意見も新たに出されたところであります。 また、現時点での各会としての希望地をお伺いいたしましたところ、美星会としては先ほどご質問にありましたふれあいセンター横の候補地を希望するとのご意見でございます。確かに当該地は、その周辺施設との併用利用により、大きい大会が可能になることや、市有地の有効利用につながる上、青空市等の相乗効果が期待できることから、美星地区においては評価が高い候補地と言えると思います。 しかしながら、市全体として見ますと、市街地から離れているため、日常の利用者数のみならず広域的な交流大会においてもアクセス面が心配されるところであります。いずれにいたしましても、協会の新たな意見も出てきておりますし、管理運営の問題もありますので、再度協会としての統一見解を確認し、検討委員会で検討した上で市としての方向性を決定していきたいと考えております。 ○議長(高田正弘君) 10番 川上武徳君。 ◆10番(川上武徳君) 今検討委員会の中で、24カ所ある中で公認コース、4コースが芝生のコースで考えれると。その場所、3カ所と言われましたが、この3カ所というのは美星並びに芳井、井原の候補地の予定でありましょうか、場所は。各4コースが無理で、4コースで3コース……。8ホールの3カ所じゃなしに、4コースが何か3カ所というて。4コースが無理でか。3カ所、これは3カ所というのは、2コースを3カ所、美星、芳井、井原のコースで考えておられるのか。 ○議長(高田正弘君) 副市長。 ◎副市長(古宮正範君) 先ほどの市長の答弁ですが、やはりグラウンドゴルフ協会の方々とお話しした中で、皆さんがおっしゃるのには、要は管理面、稼働率等々を考慮すれば4コースは無理ではないかということで、協会の方々が思われておるという意見も出ました。それで、各地区へという要望も事実上ございました。 いずれにしましても、最後に市長がお答えしたように、協会としてまだきちっとした基本的な統一方針ができてないようでしたんで、大至急それを詰めていただいてということで、私どものほうは昨年いただきました要望書をもとに基本方針をこしらえまして、市内1カ所という前提でいろいろ優先度合いを調査しながらやっておりましたんで、あとは協会と今後大至急お話し合いということになると思います。 以上です。 ○議長(高田正弘君) 10番 川上武徳君。 ◆10番(川上武徳君) 芝生の管理が難しいという形をおっしゃられておりましたが、確かに。そういった中で、市長、今1カ所にもうまとめられて場所を選定されるわけですか。 ○議長(高田正弘君) 副市長。 ◎副市長(古宮正範君) まだいろんな、先ほど申しましたように3協会が足並みがそろっておりませんのんで、市内に3カ所というご意見もありますし、私どものほうとしては公認のきちっとした大会ができる施設ということで、前提条件は市内に1カ所ということで実は運んでおりました。それで、さっきも言ったように3コースですよと、芝ですよと、公認ですよという前提でつくっておったんですが、先ほども申しましたように協会の方々が4コース要るとか、それから芝生だったら手入れが大変だというようなご意見等々も出まして、議論はそれ以降進んでおりませんから。先ほども申しましたように、これから大至急協会の方々とその辺の基本認識を詰めていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(高田正弘君) 10番 川上武徳君。 ◆10番(川上武徳君) そういったことはおおむねこれからいろいろと協議をしていただき、早急に判断が難しいかもわかりませんけど、できるだけ早く協議していただきたいと考えます。 それから、公認コースと言われて、公認コースの周りに駐車場とか施設とかというものはつくられるのでしょうか。 ○議長(高田正弘君) 副市長。 ◎副市長(古宮正範君) 私どもが検討した前提条件、いわゆる基本指針の中では、先ほどのコースの数は言いましたが、やはりコースは芝ということを前提で、ゴルフ協会の公認を受けるということを一つの判断基準にしております。 それから、クラブハウスとトイレは面積は確定してないですが、最低限は必要であろうというふうに考えております。当然駐車場も必要になってくるということで、その辺の全体条件のもとで検討を進めておりました。 以上です。 ○議長(高田正弘君) 10番 川上武徳君。 ◆10番(川上武徳君) それから、クラブハウスをつくられるときに、その公認コースであればよそからの相乗効果があらわれ、非常にいいことだと思います。そういった中で、今度はアクセスに関して、附帯設備ができれば相乗効果を上げるのに非常に今はやりで、よそから来る人もおられるんではないかと思うんですが、そういった中で宿泊施設とか考えられることはありませんでしょうか。 ○議長(高田正弘君) 副市長。 ◎副市長(古宮正範君) 現在、先ほども申し上げましたように、まだまだ白紙の状況でございます。それで、宿泊ということになれば、それだけのためにということになれば非常に稼働率も悪くなろうと思いますし、そして季節的な変動とか一時的な利用になろうと思いまして、年間を通じての需要がなかなか見込みにくいというのが前提であろうと思います。どこに行くか、まだまだ決定はしておりませんが、市内にも当然その宿泊施設等々もありますし、お話の美星についてもありますんで、今のところ新たなものをというふうには考えてはおりません。 以上です。 ○議長(高田正弘君) 10番 川上武徳君。 ◆10番(川上武徳君) それでは、ある程度ほぼ決まってないようでありますが、予算的には、予算を今組み込む時期でありますが、来年度の予算に今どれぐらいかかるかというのを組み込む、あるいはまだできかねるということでしょうか。 ○議長(高田正弘君) 副市長。 ◎副市長(古宮正範君) るる申し上げておわかりのとおり、まだまだ候補地が全く絞られておりません。どういう形状をしておるかということがわからない段階で、今の段階で予算計上額は当然想定はできんのんですが、いずれにしましても要望が非常に強いということを前提に候補を絞りまして、来年度予算にどういう形でか幾らかでも調査といいますか、設計というかそういうものでも上がるような段階になればと思いますが、要は場所の決定というのが第一でありますんで、今の段階ではこれ以上は申し上げられません。 以上です。 ○議長(高田正弘君) 10番 川上武徳君。 ◆10番(川上武徳君) そういうことで、ほんなら予算に組み込められないということで、今後こういった施設をできるだけ皆さん必要と、楽しまれております。そういった中で、1カ所に固定されるのではなく、やはり皆さんのを分けて3カ所で、できれば美星にも1つしていただければと強く要望いたしまして、私のほうでこの質問をすべて終わらせたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(高田正弘君) 10分間休憩いたします。              午前10時59分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前11時10分 再開 ○議長(高田正弘君) 休憩を閉じて会議を再開いたします。 次に、4番 簀戸利昭君。              〔4番 簀戸利昭君登壇〕 ◆4番(簀戸利昭君) 4番議員、五人会の簀戸利昭でございます。通告書に従って質問をしてまいります。 国道313号線の工事が、ここ1年進展しているように見受けられませんが、朝夕の渋滞も激しく、皆さんいつできるのかと気にしておられます。現在の進捗状況及び今後の整備計画についてお伺いをします。 また、県道井原福山港線の下稲木町市営匠住宅付近から大江境までの自転車道、歩道の整備についてお伺いをします。 ○議長(高田正弘君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 瀧本豊文君登壇〕 ◎市長(瀧本豊文君) それでは、4番 簀戸議員さんのご質問にお答えをいたします。 まず、国道313号の現在の進捗状況及び今後の整備計画でございますが、現在総延長1,580メートルのうち920メートルが完成しておりまして、本年度横断歩道橋の設置工事を12月末までには完了予定と県から伺っておるところでございます。 また、周辺の残工事、旧横断歩道橋の撤去等につきましては順次着手し、早期全線の完了に向けて努力したいと県から伺っておるところでございます。 続きまして、県道井原福山港線の自転車、歩行者道の整備についてであります。ご質問にあります下稲木町市営匠住宅付近から大江境までの約400メートル間には歩道がなく、高屋中学校PTA、自治会等より自歩道整備の要望が寄せられております。市といたしましても、この区間につきましては通学路としての安全確保が特に必要であると考えておりまして、これまでにも県に対して自歩道の設置について要望を行ってきたところであります。 しかしながら、現時点では自歩道設置の早急な対応は困難なため、暫定措置として順次側溝へふたかけを行い、路側の余裕を確保していただいている状況であります。この件に関しましては、今後も自歩道設置の実現に向けて、引き続き県に対して強く要望してまいりますので、ご理解、ご協力をよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(高田正弘君) 4番 簀戸利昭君。 ◆4番(簀戸利昭君) ありがとうございました。 国道313につきましては歩道橋がことし中につくということでございますので、順次できていくことと思いますので、ひとつよろしくお願いをいたします。 また、県道井原福山港線は、通勤通学で非常に車が多うございます。私が9月11日、朝7時から8時半まででございますが、1時間半見ておりましたら、交通量が大江向けが513台、稲木向けが501台、非常にたくさんの車が通っております。そこを、高校生、中学生の生徒が自転車で61台、その日には通学しておりました。三ツ木峠までの早期の自転車道、歩道の確保を、よろしく県のほうに要望してくださいますことを重ねて申し上げて、この質問は終わりたいと思います。 ○議長(高田正弘君) 続いて、4番 簀戸利昭君。              〔4番 簀戸利昭君登壇〕 ◆4番(簀戸利昭君) 次に、2番目の井原図書館の整備についてお伺いをいたします。 第6次総合計画では、図書館書架増設事業として蔵書充実に伴う収納書架の整備を実施していくことになっています。井原図書館は現在でも手狭であり、今年度は築50年が経過していることから耐震診断をされますが、今後の整備計画についてお伺いをします。 ○議長(高田正弘君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──教育長。              〔教育長 佐藤勝也君登壇〕 ◎教育長(佐藤勝也君) それでは、4番 簀戸議員さんのご質問にお答えをいたします。 井原図書館の整備についてのお尋ねであります。社会情勢の急激な変化や市民ニーズにこたえるため、図書館は生涯学習拠点の一つであり、継続的な蔵書の充実を図るとともに、市内3図書館間の図書配送などを行うことにより図書館機能の均一化を図り、施設設備や館内サービスの充実とともにゆったり落ちついて本が読める図書館づくりを進めております。 そうした中で最近の図書館環境整備について申し上げますと、平成18年4月に美星公民館図書室を美星支所の3階へ美星図書館として開館し、平成19年7月から井原、芳井、美星図書館の3館の図書館システムがネットワークで結ばれたことにより、蔵書の検索、貸し出し、返却がどの図書館でもできることとなり、また9月からはインターネットによる貸出中図書の予約ができることになりました。11月には、図書館南側に15台駐車可能な新駐車場が完成、また平成20年4月から、利用者の利便性を図るため公用車による配本ネットワークを週4回実施するなど、図書館の環境整備を図っているところであります。 ご質問の第6次総合計画で、図書館書架増設事業を掲げていますけれども、これにつきましては芳井、美星図書館を中心に、書架の増設を実施いたしております。なお、井原図書館は手狭であるとのご質問でありますが、一部にこの手狭な書架がありますけれども、今後利用頻度の低い図書につきましては書庫へ移動するなどして読書環境の整備を行い、資料の提供をしていきたいと考えております。 続きまして、現在の井原図書館は、昭和31年5月に旧井原郵便局として建築された建物を、昭和61年3月、旧郵便局の払い下げを受けて一部増築及び改修後、昭和62年4月に井原図書館として開館し、築53年を経過して現在に至っております。 今年度現施設を継続使用していくということを前提として、耐震診断を実施いたしております。今後は、この結果を踏まえて検討をしてまいりたいと存じます。 ○議長(高田正弘君) 4番 簀戸利昭君。 ◆4番(簀戸利昭君) ありがとうございました。 井原市では、将来都市像を「美しい自然 息づく文化 笑顔でつながるひと 元気発信都市いばら」と定められて、協働のまちづくりを掲げられております。また、重点施策を明確にした計画ともございます。文化面から考えて、図書館の利用度を高めるためにも、旧郵便局、現井原図書館も立派な建物ではございますが、築53年で手狭で急な階段もございます。利便性、交通網、市の動線、市民の声もお聞きになり、新館等もお考えになってはいただけないでしょうか、お伺いします。 ○議長(高田正弘君) 教育次長。 ◎教育次長(佐藤文則君) 先ほど教育長が申し上げましたように、継続使用していくということで、前提として耐震診断を行っております。 先般報告があったわけですが、一番恐れておったのはコンクリートの強度不足ということが一番心配でございましたが、その強度についてはクリアしているということでございますので、当分の間はこの施設を使っていきたいというふうに考えております。 ○議長(高田正弘君) 4番 簀戸利昭君。 ◆4番(簀戸利昭君) 6次総の話で申しわけないんですが、アンケートに図書館の利用しやすさということで書いてございましたが、利用しやすさを重要である、やや重要であるとお答えいただいた方は51.7%、どちらとも言えないとお答えになった方が41.7%もございます。どうか、文化都市井原でございますから、前向きな検討をよろしくお願いをいたします。 ○議長(高田正弘君) 答弁要りますか。〔4番 簀戸利昭君「要ります」と呼ぶ〕──教育次長。 ◎教育次長(佐藤文則君) 長い将来のことを考えますと、今の図書館は手狭でありということをご指摘があったように思っております。そういった中で、やはりよりよいものをつくっていく必要性は感じておりますが、たちまちそれをいつごろということは考えておりません。 ○議長(高田正弘君) 4番 簀戸利昭君。 ◆4番(簀戸利昭君) たびたびで恐縮ですが、より前向きに考えていただくことをお願いをいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(高田正弘君) 次に、20番 森本典夫君。              〔20番 森本典夫君登壇〕 ◆20番(森本典夫君) 日本共産党の森本典夫でございます。 まず最初に、市民の安全・安心のため、崩落などの危険箇所の徹底点検をすべきではないかという観点から質問をしたいと思います。 昨日も土砂災害等についての質問があり、私がお尋ねしたいことが一部答弁されました。しかし、発言通告をいたしております内容で質問をということでありますので、ダブる面もありますけれども、発言通告に沿って質問をさせていただきたいと思います。 9月1日は防災の日でした。井原市発行の防災マップは、井原、芳井、美星の各地区別に小田川洪水ハザードマップ、土地災害危険箇所・避難場所マップが発行され、各家庭に配布されているところであります。 この夏、全国各地でゲリラ豪雨や集中豪雨と言われる雨が降り、土石流などの被害を受け、死者や行方不明者を出す惨事が起きております。井原市でも、多量の雨が降ると山肌の崩落などで毎年決まって通行どめになる箇所があります。土砂災害危険箇所を防災マップで確認すると同時に、きのうも合計で出されましたけれども、担当課の資料によりますと、土石流危険渓流は旧井原で121カ所、旧芳井で52カ所、旧美星で16カ所で、合計189カ所あります。急傾斜地崩壊危険箇所は、旧井原で143カ所、旧芳井で159カ所、旧美星で46カ所で、合計348カ所。地すべり危険箇所は、旧井原6カ所、旧芳井7カ所、旧美星2カ所の合計15カ所になっており、これらの危険箇所の総合計は、昨日も示されましたように、実に552カ所に上るのであります。 昨日の答弁では、この中約半数の289カ所は調査済みであり、毎年6月には県と合同で点検、把握をしているとのことでした。しかし、これらの危険箇所には、人家のある場所や交通量が多い道路がたくさんあります。したがって、特にこれらの箇所での災害を未然に防ぐ対策が非常に重要だと考えるところであります。 市民に安全で安心して暮らしてもらえるためには、行政として危険箇所は毎年6月に点検、把握しているということでありましたけれども、それで十分とお考えなのでしょうか。私は、市民の命を守り、安全・安心に生活してもらうためには危険箇所の日常の点検が重要だと考えております。 そこで、これらの災害による死者や行方不明者、障害者を出さないため、改めて危険箇所の徹底点検をすべきではないかと思いますが、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。危険なため池の問題も重要ですので、2回目以降にお尋ねをしたいと思います。 ○議長(高田正弘君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 瀧本豊文君登壇〕 ◎市長(瀧本豊文君) それでは、20番 森本議員さんのご質問にお答えをいたします。 まず、市民の安全・安心のため、崩落などの危険箇所の徹底点検をとのご質問でございます。 ことしは、7月下旬から8月にかけ、山口県防府市、兵庫県佐用町、岡山県美作市等におきまして、梅雨前線や台風に伴う豪雨災害により、とうとい命が奪われました。甚大な被害が発生いたしました。特に、美作市で起きた土砂災害は、同じ県内で身近なこともあり、災害の恐ろしさを改めて認識させられたところでございます。 崩落など土砂災害の危険箇所については、5番議員さんのご質問でお答えしましたとおりの状況でございます。なお、指定箇所以外については、県において危険箇所の調査を順次実施しており、調査結果が出たところから地元の皆様へ土砂災害のおそれがある箇所としてお知らせし、降雨時等の対応についても説明させていただいておるところでございます。 さて、お尋ねの危険箇所の点検でございますが、土砂災害の発生は予測が難しく、突発的に発生し、一度発生すると被害が大きいということも認識しておりまして、危険箇所の点検は重要であると考えておるところでございます。こうした警戒区域や危険箇所については、要援護者関連施設箇所を中心に、毎年6月の土砂災害防止月間等の機会をとらえて、市、県合同で点検を行うほか、道路パトロール等において状況調査を行っております。 また、梅雨、台風時期等には、状況により、市や消防等によりまして特別パトロール等を実施し、必要に応じて地域の皆様に状況を周知し、災害発生に備えております。しかしながら、現状では危険箇所の全箇所を点検するのは、行政だけでは限界があるのが現実でございます。そこで、市民の方で土砂災害の前兆現象であるがけの亀裂や地面のひび割れ等、異変に気づかれましたら早急に市へ情報提供をお願いいたしたいと思っておるところでございます。 なお、市民の方から通報のありました箇所につきましては、直ちに現地調査を行い、対策等を含め、住民の安全を第一に、避難の指示などを行ってまいりたいと考えております。今後、市民の皆様には、土砂災害危険箇所で災害が発生するおそれがあることを理解していただき、地域で防災に関心を持っていただくとともに、気象情報等にも気をつけていただきたいと思います。 今までの降雨時の状況と明らかに違うなど、緊急に避難を要する場合もございますので、危険を感じるような状況が見受けられた場合には、自主的に避難していただきたいと思います。土砂災害等から市民の生命を守るためには、速やかな情報伝達と早期避難が不可欠でありまして、そのためには行政による土砂災害に関する情報の周知、市民からの前兆現象等の通報及び迅速な避難判断など、市民と行政との協力が不可欠と考えております。 ○議長(高田正弘君) 20番 森本典夫君。 ◆20番(森本典夫君) 先ほども言いましたけれども、多量の雨が降ると山肌の崩落などで毎年決まって通行どめになる箇所があります。先般の大雨で通行どめになった箇所が何カ所で、現在も通行どめになっている箇所は何カ所ありますか、お尋ねをいたします。 また、毎年こういうことになる箇所に対して、今後毎年そうならないための抜本的な対策が必要だと考えますが、何か対策をお考えでしょうか、お尋ねいたします。 担当課の資料では、道路の防災点検は、点検箇所202カ所のうち、対象路線の58カ所に対して10年以上も前の平成9年に行っているようであります。したがって、防災点検はその後10年以上もやられてないということになります。これで十分だとお考えなのか、私は不十分だと考えますが、この点について市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 また、先ほども言いましたが、これらの危険箇所には人家のある場所や交通量が多い道路がたくさんあります。また、土石流危険渓流や急傾斜地崩壊危険箇所以外に、市内には無数の大小のため池があり、ため池の下流に人家があるというところもあります。特に、明治池などは以前から土手の決壊が心配されるという指摘もされているようであります。こういうため池も含めて、全体でため池の危険箇所が何カ所ほどあると認識されており、これらに対してどのような対策を講ずれば市民に安全・安心な市民生活を送っていただけるとお考えでしょうか、お尋ねをいたします。 全国の悲惨な災害から教訓を引き出す必要があります。災害が起きた後で、予測がつかなかったとか100年に一度と言われる雨だったのでどうしようもなかったでは済まされません。そういうことが起こらないよう、絶えず万全の策を講じておく必要があります。市長、その点のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 また、先ほどの答弁で、道路パトロールをやっている、特別パトロールもやっているというようなことでありましたけれども、これはどういう形でどういうふうにしているのか、外観だけ見ただけでは本当に危険度が把握できないということになりますが、そのやり方、またいついつどういうふうにするというふうになっているのか、お尋ねをしたいと思います。 そして、市民の方に情報提供していただきたいということで、危ないと思ったら自主的に避難もしてほしいというような話がありましたけれども、これは確かに大事なことでありまして、それを受けた場合に敏速に対応するということも大事だろうと思いますし、先ほどの答弁の中でも情報伝達という話がありましたけれども、情報伝達はどういうふうな形でどういうふうにすれば一番いいというふうに考えておられるか、また現在どういうふうなシステムでやろうとしておられるのか、そのあたりをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(高田正弘君) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(高村俊二君) ことしの夏の豪雨によりまして、交通どめの箇所が何カ所かというお尋ねでございます。 交通どめの箇所は2カ所ございました。それで、1カ所が今9月末まで交通どめの予定で、今工事を行っておるところでございます。 それから、ため池の件でございます。ため池につきましては、市が台帳で管理しているため池につきましては、全部で410カ所ございます。このため池の点検につきましては、市が全体的にやるというのはなかなか困難でございますが、毎年取水期前の5月ごろに、ため池の管理者に対しまして文書によりまして管理及び点検のお願いをしているところでございます。これによりまして、必要に応じて現地確認をし、対応いたしておるというところでございます。 それから、パトロールのやり方ということでございます。 これにつきましては、先ほど市長が答えたとおり、県、市で合同で5月には実施をいたしておりますが、そのほか道路パトロールを毎月やっております。その中でやっておりますが、その内容につきましては、斜面の状況でありますとか斜面の変形、変形が起きておればもうそれは既に土砂災害になるということでございますけど、そういった状況、それから水路等の点検も行うということにいたしております。 それから、情報提供につきまして、市民からの情報提供をどのようにということでございます。これにつきましては、降雨時には当然職員が市役所のほうには詰めておりますので、そこに電話がかかってきたときにそれぞれの対応をするというふうなことになります。 それから、10年前の調査では不十分であるという災害危険箇所ですね。不十分であるというご指摘でございます。〔20番 森本典夫君「道路ですよ、道路のね」と呼ぶ〕ああ、道路ですか。これにつきましても先ほど言いましたように、道路パトロールの中で調査もしておりますけれども、これにつきましても皆さんの市民の方からの情報をいただけたら、大変ありがたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(高田正弘君) 情報の提供があって、その伝達とかシステムも考えとられるかという。──建設経済部長。 ◎建設経済部長(高村俊二君) 先ほど言いました、市民からの情報をいただいた場合にそれをどういうふうに伝達するかということでございますけれども、これにつきましてことしも夏に行ったわけでございますけども、井原放送を通じまして字幕で流していただいたということもございます。 それから、その地元に対しては広報車を出すというふうな方法もとっております。 以上です。 ○議長(高田正弘君) 20番 森本典夫君。 ◆20番(森本典夫君) 現在通行どめになっているところが1カ所で、今まで2カ所あったけれども1カ所だということでありますが、先ほども言いましたように、毎年のように同じところが崩落して通行どめになるということの繰り返しでありまして、これを抜本的に改善するためには、山肌を思い切って手入れするというふうなことが必要だろうと思いますが、現在1カ所が長期にわたっての通行どめでありまして、そういう意味では大変不便をかけているわけでありまして、その点では市として抜本的に同じところが毎年、おおまたあっこが崩れたんかというような話が出るようなことでは全くまずいというふうに思いますので、そういう意味ではそこらあたり、本当に先ほども言いましたように抜本的な対策が必要だと思いますが、そのあたり全く対策がなくて、壊れたとこはまたとりあえず応急手当てしょうかというようなことになっておるようで、そのあたりはもう少し突っ込んだ対策が必要だろうというふうに思いますので、ぜひその点、お考えをお聞かせいただきたいというふうに思います。 それから、ため池については410カ所あるということですが、それぞれ毎年5月ごろには管理者にお願いをしていろいろ情報も提供していただいておるということでありますけれども、今通じて感じますのは、住民の方にいろいろ情報を下さいよというようなことで、そっちのほうへかなりウエートがかかっているようで、職員の方々も大変頑張られているんでしょうけれども、やはり市民の安全・安心のためには職員が徹底してそのことを定期的にやっていくということが大変大事だろうというふうに思いますので、そういう意味では市民の情報は広範囲ですから確かにいろいろないい情報も入ってくると思いますが、職員も本気で安全・安心のための点検を徹底してやっていただきたいというふうに思います。その点でも、お考えをお聞かせいただきたいというふうに思います。 それから、先ほども言いましたけれども、予期せぬゲリラ豪雨、集中豪雨が地球温暖化が進行する中で起きていると言われております。今後、井原市でこのようなことで不幸な出来事が起きないように、市民の安全と安心のため万全の策を講じていただきたいと思いますが、先ほど質問したことも含めて、改めて市長さんの決意のほどをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(高田正弘君) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(高村俊二君) 道路の崩落に関して、毎年同じところがいくじゃないかというお話でございます。その箇所につきましては、現場の状況を申しますと、ちょうどあそこ、ご存じだろうと思いますけれども、今崩落して通行どめになっている箇所の上に市道が通っております。それで、この間私も現場を見ましたけれども、もう5メーターぐらい崩れてくると市道に影響が出るんじゃないかというふうな状況でございまして、安定勾配で切って上がるというふうな抜本的な改修をすればいいんですけれども、安定勾配で切って上がると市道に影響するということになりますので、今のようにのり面の表面を固めてネットをするというふうなことで処理をいたしております。その件についてはそうでございます。 それから、ため池なんかにつきましても、できるだけ職員が見回るようにというふうなご提案でございます。当然職員も現場へ行くということはやっておりますけれども、できる限り今後も職員も頑張って現場のほうへ行って点検をしていきたいというふうに思っております。 それから、ゲリラ豪雨等の対策につきましてどういったことがあるかということでございますけれども、ゲリラ豪雨は予想がつきませんので、なかなかその対策というのは難しいとは思いますけど、市民の皆さんと協力をしながらできる限り災害を防いでいきたいというふうに考えております。 ○議長(高田正弘君) 市長。 ◎市長(瀧本豊文君) 先ほど来、ご提言なりいただいております。私も、このたびの予算は、やはり市民に対する安心・安全をキーワードとして各予算化をいたしましたし、これから昨今の災害等を見れば、本当に我々の対策を、行政としての取り組みをより一層充実していかなければならないと思っております。 このたびも山口県で起きましたこの災害、山口市においては浄水場がつかったということで、水道が復旧できないという状況の中で職員を派遣し、また県内の美作市においても現在技術職員を派遣いたしております。そうした横の連携ももちろんではございますけれども、市独自でこうしたことの対策を講じていかなければならないと思っております。 しかしながら、その山口の災害にて起こったテレビ報道等を見れば、今までかつてない裏が水が出てきておるけど、今まで出てきておる状況とは、ふだんとは違う状況だということは、それを察知されまして避難されて難を逃れたということが報道されておりました。こういったことを考えれば、やはり行政だけではなかなかチェックが行き届かないということは、もうあの報道でなるほどなあということは私も思ったわけでございます。 そうした中で、やはりこれからは協働ということを私もテーマとしてまちづくりを進めておりますけれども、この災害については、より一層の市民との協働をもって取り組んでいかなければならないというふうに考えております。 ○議長(高田正弘君) 20番 森本典夫君。 ◆20番(森本典夫君) 部長のお答えで、現在通行どめになっているところは工法上もうどうしようもないんだというお話でありましたが、今の時代、素人ですからよくわかりませんが、また来年も崩落するというようなことがないような手だては現時点での工法では考えられないのかどうなのか。また、来年になったら同じところが崩れたぞというようなことになったら大変だと思うんで、そのあたりもう全く現在やっておられる工事以外は考えられないのかどうなのか、お尋ねしたいと思います。 それから、先ほども市長言われましたように、市民の情報提供に頼る部分も大分あると思います。そういう意味では、そのことを、今9月で災害の起きるときでありまして、台風も来る時期でありますので、そういう意味では市民に、今市長が言われたようなことを徹底して、何かあったらぜひ市役所へということで情報提供をしていただく方法、これをしっかりPRすべきだというふうに思いますが、改めてきょう以後、そういうことをやられる方法を考えていただきたいと思いますがどうでしょうか。 ○議長(高田正弘君) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(高村俊二君) 今やっている工事についてでございますけれども、今回の工事につきましても来年も崩落するというふうな予想でやっているわけではございませんので、最善の策だろうと、今とられる最善の策ということで今工事をやっております。 ○議長(高田正弘君) 市長。 ◎市長(瀧本豊文君) これからどのような形で温暖化が進んで、どのような災害が起きるか、また台風も巨大化しておるということで考えれば、これからの大きな災害を想定していかなければならないと思っております。そうした中で、先ほども申し上げましたように、行政と市民の皆さんが同じように情報を提供していく中で我々も取り組んでいきたいという思いがございます。これからあらゆる形で広報、井原放送、あらゆるマスメディア、媒体を使いまして、市民の皆さんに情報提供を促す方策を講じていきたいというふうに考えます。 ○議長(高田正弘君) 20番 森本典夫君。              〔20番 森本典夫君登壇〕 ◆20番(森本典夫君) 次の質問に移ります。 2件目であります。 新型インフルエンザの流行を前に、市として万全な対策をとっていただきたい。特に、幼・小・中学生に対する万全の対策をどうされているのか、お尋ねをいたします。最初の質問のときにも言いましたけれども、1回目の質問は発言通告に沿って質問をということですので、昨日の質問とダブる部分がありますが、それに沿って質問をさせていただきたいと思います。 厚生労働省は、8月21日、新型インフルエンザが全国的に流行期に入ったと正式に発表をいたしました。現在新型インフルエンザの感染は拡大しており、死者も出ております。今後、さらに患者がふえることが予想されます。 井原市は、市民全体の感染予防対策と治療体制をどう考えておられますか。また、毎日多くの児童・生徒が集まる幼稚園、小学校、中学校、そして市立高校での感染予防対策に万全を期す必要があると思います。市としてどのような対策を立てておられますか、お尋ねをいたします。 ○議長(高田正弘君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 瀧本豊文君登壇〕 ◎市長(瀧本豊文君) 次に、新型インフルエンザの対策についてのお尋ねでございます。 市民全体の感染予防対策と治療体制をどう考えているかという質問でございますが、ご指摘のとおり、厚生労働省は8月21日、新型インフルエンザの流行期に入ったことを宣言いたしました。また、岡山県においても、インフルエンザ定点医療機関あたりの患者数が1.21と、流行期に入る指標とされる1.0を超えたことにより、9月3日インフルエンザ注意報を発令したところであります。 さきに質問されました3番 上野議員さん、17番 川上議員さんにもお答えいたしましたとおり、本市では市民の方の健康を守り、健康被害を最小限にとどめるよう、正しい知識の啓発、手洗いやうがい、せきエチケットの徹底等、予防啓発活動に重点を置いた取り組みを行っております。 治療体制につきましては、都道府県あるいは保健所を設置する市、または特別区の役割であります感染拡大を可能な限り抑制し、感染者が速やかに必要な医療を受けることのできるよう、県からの要請があった場合には、当市といたしましても積極的な対応に努めたいと考えております。 次に、幼稚園、小学校、中学校に対する対策でございますが、これにおきましては手洗い、うがい、せきエチケットの励行についての指導を徹底するとともに、健康観察を十分に行うようにしております。引き続き、家庭への啓発を図りつつ、感染拡大の防止に向けて取り組んでいくよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(高田正弘君) 20番 森本典夫君。 ◆20番(森本典夫君) 市民全体に対する新型インフルエンザ対策の周知徹底をさまざまな形で行っていることは、昨日のご答弁やただいまのご答弁でよくわかりました。しかし、これからの流行期を迎え、今後集団発生することも考えられます。このときに対応する施策は十分なのでしょうか。市の対応、井原市民病院を初め市内の医療機関での受け入れ態勢は十分でしょうか、などなど気がかりなことがたくさんあります。 そこで、次に具体的に市としてのお考えをお尋ねをいたします。また、提言も行いたいと思います。 まず、情報提供についてでございます。 新型インフルエンザの感染状況や症状について的確に掌握し、予防体制の強化と市民への速やかな周知徹底の方法をどうしようとお考えでしょうか。速やかにということが大事だと考えますが、その方法を具体的にお聞かせいただきたいと思います。 市民病院を初め市内のすべての医療機関が重症化事例、入院事例などの情報を共有できるよう、個人情報に配慮しつつ的確な情報提供をすることが求められますが、その手だてを考えておられますか、お尋ねをいたします。 集団発生に備えて庁舎内に担当窓口を設置し、市民相談や感染防止等に万全を期することを提言いたしますが、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 次に、医療体制の強化についてであります。 岡山県や井原医師会の協力も得て、市内感染者の入院医療体制を含め体制の強化をすべきではないでしょうか。抗ウイルス薬、タミフルなどでありますけれども、こういうものや検査キット、消毒薬、マスク等、必要な薬品、医療資材の不足が生じないよう、万全を期していただきたいと思いますが、この点どうお考えでしょうか、お尋ねをいたします。 次は、ワクチン接種と費用負担についてであります。 国で新型インフルエンザワクチンの接種の順番が示されておりますが、必要な市民に遅滞なく行われるよう準備を怠らないことが求められますが、今からその手だてを考えるべきだと思いますが、どうされますか。私も、ワクチンの接種費用の公費負担をと提言する予定でしたが、市として接種費用の公費負担を考えると昨日の答弁で明らかにされました。接種費用のうち、本人負担をどのくらいにしようとお考えでしょうか。また、タイミングを逸してはいけないと思います。実施期間とそれの予算組みをどうされようとお考えでしょうか、お尋ねをいたします。 医療費の窓口負担の軽減の施策についてであります。 私は、国保の資格証明書の発行は、受診抑制の大きな要因だと考えます。資格証明書の発行で受診の機会を失うことが起き、新型インフルエンザの感染が広がり、また手おくれになることも考えられます。国保の資格証明書発行世帯に、いざというときのために緊急に、少なくとも短期保険証を発行し、保険適用の保障と受診の機会を保障する対策が必要だと考えます。 また、新型インフルエンザの流行を抑えるあらゆる手を打つのは行政の重要な任務だと思います。市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 市庁舎や支所、市の出先機関や公共施設への対策強化と健康管理についてであります。 現在消毒薬を市内52カ所に設置しているそうですが、これで市内の出先機関、公的機関への消毒薬設置は必要箇所に網羅されているとお考えでしょうか。もし設置が完全でないとしたら、消毒薬設置の増設を考えてはどうですか、お尋ねをいたします。 市職員の健康管理と感染拡大の防止策の一層の強化をすべきではないでしょうか。どんな手を打たれておられますか、お尋ねいたします。 以上、具体的なことをお聞きし、また提言もしましたが、的確なご答弁をお願いをいたします。 次に、幼稚園、小学校、中学校、市立高校の園児、児童・生徒や各家庭での新型インフルエンザに対する対応については、これにかかわる県からの連絡を受け、市内の学校など関係機関に県の連絡に沿って的確に連絡、徹底をされていることは教育委員会からいただいた資料でよく理解ができます。そんな中で幾らか確認したいことがありますので、具体的にお尋ねいたします。 子供たちの手洗いについてであります。 多くの子供たちが、学校等でそれぞれ決められた場所で手洗いをしているのでしょうが、予防のためには丁寧に丁寧にということでよく洗う必要があります。それを見届ける体制をどうとっておられるのか、子供任せになってはいないか、その点どうでしょうか、実情をお尋ねいたします。 次に、新型インフルエンザクラスターサーベイランス、いわゆる集団発生状況調査についてであります。 教育委員会から関係機関に連絡して十数日たちますが、昨日のご答弁では調査中というふうにお聞きしました。現在調査中なのでしょうか、確認をいたします。調査中ということであれば、いつまでに完了するのでしょうか、お尋ねいたします。 次に、発生したときの具体的な対応をどうされたのかお尋ねいたします。 7日の開会日の市長さんの議案説明に先立っての市政の状況の報告の中で、市内においても新型インフルエンザの集団感染を確認しておりますという発言がありました。昨日のご答弁でも、8月11日、21日、28日と3回集団感染が確認され、合計20人になったと言われました。しかし、いずれも軽症とのことでした。 教育委員会関係では、8月12日付の井教学第97号の教育長から幼・小・中・高等学校長あての連絡文書でも、井原市内保育園園児の新型インフルエンザ感染が確認されましたとあります。これらの患者さんに対する関係機関と各家庭での対応をどうされたのか、具体的な対応内容をお聞かせいただきたいと思います。 今後出ないことを願っておりますけれども、いつ井原市内で集団感染が確認され、重篤な患者さんが出るかもしれません。昨日のご答弁では、これらのことについては、県が担当ということもあって県任せという感がぬぐい切れません。市民病院も含めて市内の医療機関でICU、集中治療室や人工呼吸器などの設備があり、重篤な患者さんが受け入れられるベッドはどのくらいあるのかぐらいはつかんでおられるのではないでしょうか。その数をお尋ねをいたします。 ○議長(高田正弘君) 午後1時まで休憩いたします。              午後0時1分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午後1時   再開 ○議長(高田正弘君) 休憩を閉じて会議を再開いたします。 答弁のほうからお願いいたします。──健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(大元一高君) それでは、インフルエンザに対する質問でありますが、まず最初に速やかな住民への情報の提供ということであります。 県では、今まで集団発生した場合、学校とか臨時休業、そういった場合学校名の発表を控えてきておりましたけれども、このたび公表を始めるということになっております。したがいまして、市といたしましても今後、集団的な発生を確認した場合、休業、それから学級閉鎖、そういうことが起こった学校を見つけましたら学校名、発生状況を含めまして公表して、注意喚起を図ってまいりたいというふうに思います。情報の提供に当たりましては、ホームページ、それから井原放送、そういったところで学校名を上げて、集団発生の状況を公表していくということに取り組んでまいりたいというふうに思っております。 それから、2番目の相談窓口の設置についてであります。 相談窓口の設置につきましては、市のほうは保健センターのほうに、それから県では備中保健所井笠支所に既に設置をいたしております。電話番号、それから連絡先の電話番号等につきましては、このたびの広報等で配りましたパンフレットにも記載いたしておりますし、それから井原放送、ホームページ等によりまして周知を図っているところであります。ちなみに市のほうへの相談件数が、5月18日から9月10日までで42件、市民の方から相談件数がありました。 3番目に、医療の強化ということで資機材の確保の状況ということであります。 これにつきましてはご承知のとおり、県の業務になっております。県では、国からの方針のとおり、全体の人口の45%を備蓄するという方針が出ておりまして、これに基づいて実施をされております。検査キットにつきましては備蓄が適当でないということなんで、納入業者等の協力を得て確保に努めておるというふうな状況であります。県におきましては、医療機関とか、それから卸業者からこういった資機材、薬等の足りなくなったというようなSOSが出た場合には、県の備蓄を放出するという形で対応してまいるということであります。県のほうがなくなったら国の備蓄を放出して対応していくということで、資機材の確保に当たっておるというような状況であります。 次に、ワクチンの接種と公費負担の関係でありますけれども、ワクチン接種につきましては県からの具体的な市町村への説明会が、実はあす行われる予定になっております。実際のところ、実施に当たっての正式な文書等はまだ来てないというような状況でありますので、そういった具体的な内容がわかり次第早急に検討して、周知をして実施にかかってまいりたいと思います。ご理解をいただきたいと思います。 次に、消毒液の増強についてでありますが、公共施設への手指消毒の設置につきましてはもうインフルエンザ発生当初から逐次増強をしてきておるところであります。まだ十分とは考えておりませんので、今後現場の声とかそういったことを聞きながら順次必要な増強を図ってまいりたいというふうに考えております。 それから、最初に井原市で集団的に発生いたしました保育園でのインフルエンザでの対応につきましては、発生してすぐせいび保育園長、それから岡山県備中保健所長名でインフルエンザについての発生とお願いという文書をつくりまして、保育園の全保育園児の父兄に配布をして、毎日の健康観察とか、それから症状が出た場合の対応、そういうことに十分留意して取り組んでいただくように、受け持って園ぐるみで対応を図っていただいたというような状況であります。〔20番 森本典夫君「答弁漏れがあるで、今の前段で」と呼ぶ〕 ○議長(高田正弘君) 森本議員、健康福祉部の関係で答弁漏れですか、随時……〔20番 森本典夫君「そんなら、後続けてやってくれるんじゃな」と呼ぶ〕はい、続けてやりますので、お願いします。──市民生活部長。 ◎市民生活部長(国末博之君) 国民健康保険の資格証明書を発行しておるわけですが、万が一そういう方たちが新型インフルエンザにかかって医療機関にかかるという場合の対応について、窓口負担の軽減等考えられないかというお尋ねでございましたが、これにつきましては万が一そういうことが起きることも考えられますので、今後医師会等とも協議をして検討していきたいというふうに思います。 ○議長(高田正弘君) 総務部長。 ◎総務部長(田中基君) 市職員の健康管理でございますが、これにつきましては対策本部を設置して以来、全職員に注意の啓発を実施しております。新型インフルエンザの正しい理解でありますとか、登庁帰宅時の手洗いうがい等の励行、それからせき、くしゃみが出るときのマスクの着用、こういったものを呼びかけております。 それから、さらに9月10日でございますが、体温計を各部署に配布いたしまして、熱のおそれが、熱が出たときの対策として早目に体温をはかっていただく、早目の対応をとるように体温計を設置いたしておるところでございます。 以上です。 ○議長(高田正弘君) 教育長。 ◎教育長(佐藤勝也君) それでは、幼・小・中・高校生等に対しての手洗いの指導の徹底、見届ける体制がどうなっているかということについてお答えいたします。 正しい手洗いをするということについては、それぞれ文書等で細かく指示を出しておりますが、それぞれの学校では手洗いの歌を使っての手洗い、あるいは手洗い場に写真を掲示をして手洗いの徹底を図る等々、それぞれの学校でいろいろな工夫をしているところであります。 見届けの体制ということでありますけれども、やはり学級担任なり養護教諭が中心になって手洗いの確認、見届けをしていく。また、高学年なり中学生等の場合は、保健委員会等の一つの活動としてもちろん事前に十分指導をしての活動でありますけれども、そういう活動も、自主的な活動にも一つその場で当たっていくというふうなことを考えております。 それからもう一点、クラスターサーベイランスのことについてのお尋ねがございました。 9月3日付で、県のほうから発生の調査についての依頼がございました。それぞれの各学校へお願いしておりますけれども、1人の場合、それから学級閉鎖、学年閉鎖等が起こった場合の調査をお願いをいたしております。氏名、学年、学校名、さらに校医の先生の状況、それからそれぞれの学校でのその子供なり、あるいは学級の状況等を記したものを教育委員会のほうへ提出をお願いをいたしております。 以上であります。 ○議長(高田正弘君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(大元一高君) 重篤化した場合のICU等の設置数、それからベッド数、そういったことの質問でありますが、ICU等の設置数、こういったことにつきましては新型インフルエンザに合わせまして現在県が取りまとめをいたしております。もう集計の段階に入っておるというような状況のように聞いております。また、こういった情報を収集して対応を図りたいというふうに思っております。 それから、ベッド数等でありますが、厚生労働省が8月下旬に発表した流行シナリオによりますと、県では約39万人が発症するんではないかと試算しております。このうち6,000人が入院を余儀なくされ、その1割、600人が重症化するというような報道も、公表もされております、県下全体ということで。県が現在実施している調査の内容からしますと、治療に振り向けられる病床は、二十数病院で160床ぐらいが県のほうで確保できている、使える病床数というふうに言われております。一度に多く重症者が出た場合にはベッド数が不足するというように考えられておりますけれども、こうした状況を県から情報を集めながら、井原市としてもそういった対応に検討をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(高田正弘君) 教育長、学校で発生したときの具体的な対応についてという質問があったんですけど。──教育長。
    ◎教育長(佐藤勝也君) 現在は、きのうも回答の中にありましたように1小学校で2名が単発ではありますけれども発生確認ができております。もちろん、その学校に対しては保護者にお知らせをし、そして子供への対応、あるいは家庭での指導等についてもお願いをさせていただいております。今までにも文書等でお知らせをしておりますように、それぞれの機関で発生した場合も、特にうがい、手洗い等については、文書でそれぞれの学校へ指示をさせていただいております。 ○議長(高田正弘君) 以上でよろしいですか。〔20番 森本典夫君「おえません。僕の持ち時間が少ねえんじゃから、的確に漏れのねえように答えてください」と呼ぶ〕市民病院、民間医療機関における重症化事例、入院事例等の的確な情報提供の手だてについてというのは、ありましたら。──病院事務部長。 ◎病院事務部長(佐藤純士君) それでは、市民病院における重症化した場合の手だてということでのお答えをいたしたいと思います。 市民病院では、重症化した患者の場合は、医師の判断により感染症に指定する医療機関に搬送するということになろうかと思います。通常は、一般的には内科医が診察し、軽症者はタミフル投薬ということでございます。あわせて自宅療養ということが基本でございます。重症化した場合は、先ほど申し上げたように感染症指定医院のほうにおきまして搬送するという。ちなみに県南医療圏域では、倉敷中央病院が該当になろうかと思います。 それから、市民病院を初めとしたICUのベッドの話でございますけれどが、これにつきましては、専門のICUのベッドにつきましては市民病院にはございません。簡易と申しますが、ナース・ステーションの隣に術後の管理をする室として6床ほどもうけておりますが、この部屋につきましては感染症を予防するための資機材、感染拡大を防止するための陰圧ですか、そういった施設がある部屋ではございませんので、そこにつきましては使用できないというふうにありますので、市民病院でのICUのベッドというのはございません。 以上でございます。 ○議長(高田正弘君) 公費助成における本人負担の割合については、あした会議があってそこでわかるんですか。本人負担はどのくらい、それと予算組みについてというのがあったんですが。──健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(大元一高君) 予防接種ワクチンにつきましては、先ほど申しましたように明日詳しい説明会を受けて帰ることになっております。大方の予測でありますけれども、ワクチンの単価は8,000円程度かなというふうには言われておりますけど、はっきりしたそういったこともはっきりいたしておりません。それから、実施時期につきましてもいろいろ実施順位を決めて実施するというようなことがあったりしますんで、そういったことを踏まえて総合的に早期に検討して公表したい、周知を図りたいと思っております。〔20番 森本典夫君「井原市としてどうするんかというて尋ねとんじゃから、市長は実施しますというて、助成しますというて言うとんじゃから、その辺を具体的に聞きょうる。いつごろどうすんかという」と呼ぶ〕 ○議長(高田正弘君) 市長。 ◎市長(瀧本豊文君) とにかくこのたびのこの蔓延状況を踏まえたときに、やはり井原市独自でも手だてを打たなきゃならんということで、ワクチン助成を実施するということを私は決断をいたしたところでございます。 それで、具体的にという、実施時期等を含めての話でございますが、先ほども答弁させていただいておりますけれども、あすその詳しい国、県の状況が入るわけでございます。そうした動向も国、県、また支援策もなかなか打ち出しが、あすどのような情報で入ってくるかわかりませんけれども、そうした動向もかんがみて検討をしなければならないと思っておりまして、できるだけ早い時期に実施時期、またどの程度の支援額になるかということも検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(高田正弘君) 20番 森本典夫君。 ◆20番(森本典夫君) いろいろ項目質問しましたんで、今みたいに落ちがあるんで申しわけないと思うんですが、こちらが申しわけないということもねえけど。 その中で、国保の資格証明書の発行について短期保険証、少なくとも短期保険証という提案はさせていただきましたが、今部長の話では医師会と協議をして検討するという話ですが、これは国保が短期保険証を発行するかどうかという話ですので医師会との関係ではないというふうに思うんですが、何でそういう答弁になったのか。井原市として資格証明書を、少なくとも短期保険証に切りかえて、3カ月はちょうど流行する期間でありますので、3カ月は交付してはどうかという話でありますので、ぜひそこらあたりも。そういう質問をしたんですが、何か医師会と相談してというのがちょっとよくわらかないんで、そのあたり何でそういう話になったのかお聞かせいただきたいというふうに思います。 それから、一応基本的には県の対応ということになりますので、県の出方、出方ということになりますが、井原市としてどうなのかということが市民の方は大変心配しておられるわけで、今市民病院の話が出ましたが、市民病院は受け入れ態勢なしという話です。市内の医療機関、全くそういうところはないのかあるのか、全く井原市では対応できないのか、そのあたりをはっきりしていただいて、もしそうなら先ほども言いました、市民病院は倉中という話がありましたが、どういうふうな対応を考えておられるのか。井原市では対応を、集団発生して重篤になった場合対応できないということなら、できないのならできないでどう対応するのか、そのあたりを明らかにしていただかないと、市民は大変不満になると思います。したがって、集団発生及び重篤な患者が発生した場合にどういうふうな対応を井原市民はすればいいのか、どういう情報提供があるのか、そのあたりをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(高田正弘君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(国末博之君) 先ほどの答弁の中で相談ということを言ったかもわかりませんが、医師会等とも協議をして進めていきたいという意味でございまして、国民健康保険の保険者として、当然発行するのは保険者のほうが発行されるわけですが、それはどの時点で発行するかによって医療機関等とも協議が必要になるケースも考えられますので、今現在ではどういう方法が一番いいのか、いずれにしても資格証をお持ちの方について何らかのそういう措置をとっていかなきゃならないという意思表示をこの場ではさせていただいて、具体的な方策について今後そういう医師会とも必要があれば協議を進めていきますし、内部の検討もしていくという意味でございます。よろしくお願いします。 ○議長(高田正弘君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(大元一高君) 重篤患者が発生した場合の市の対応ということでありますが、先ほど言いましたように、ICUの設置状況につきましては県が調査をいたして、県西部ですぐ対応できるような体制づくりのために調査をやっております。井原市には、そういった感染症の医療機関はないということなんで、県西部全体で対応するということになろうかと思います。どちらにいたしましても、そういった情報を早く周知いたしまして、対応を検討して周知を図っていきたいというふうに思っております。 ○議長(高田正弘君) 20番 森本典夫君。 ◆20番(森本典夫君) 短期保険証の問題ですが、医師会と協議をしてということでありますが、ちょうど今保険証の更新時期になります。10月から新しいのになると思うので、タイミング的には大変よくて、10月、11月、12月、3カ月の短期保険証ということが考えられますんで、これはできるだけ早く決断していただいて、そう数はないと思いますので、そういう意味では今現在何人かお知らせいただきたいが、その人数は短期保険証に切りかえるということで10月から3カ月、少なくとも短期保険証に切りかえるという判断は市長の判断だというふうに思いますので、その点よろしくお願いしたいと、お尋ねをしたいと思います。 それから、提言も含めていろいろお尋ねをいたしましたが、いよいよこれから大流行が懸念される時期を迎え、市民が安心して生活できるよう市として万全の策を講じていただきますように熱望いたしまして、先ほどの質問に対する答弁もいただきまして質問を終わりたいと思います。 ○議長(高田正弘君) 市長。 ◎市長(瀧本豊文君) 国保の資格証明書についての短期被保険者証の発行ということでございますが、これはもう今の新型インフルエンザの蔓延状況、またこのたび沖縄県で24歳になる女性が、基礎疾患がない中での死亡事例も発生いたしております。そうした目まぐるしく変わる状況の中で、もう井原市としましてもできる限りのこれは手だてを講じていかなければならないと思っておりますし、私どもができる策を講じて万全を期してまいりたいと思っております。 この短期の被保険者証の発行でございますが、これは実施いたします。時期につきましては、先ほども申し上げましたとおり、あらゆる機関と何が課題があるかと、生まれるかということも調査した上で、これはもう実施してまいります。 ○議長(高田正弘君) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(国末博之君) 現在の資格証明書の世帯数でございますが、この9月16日現在で35世帯の57人でございます。 ○議長(高田正弘君) 20番 森本典夫君。              〔20番 森本典夫君登壇〕 ◆20番(森本典夫君) 3件目です。特別養護老人ホーム星の郷の指定管理者撤退後の継続運営をどう考えていますか、お尋ねをいたします。 美星国保診療所について、旭川荘が撤退後、新たな指定管理者をお願いする議案が今議会に提案されております。しかし、特別養護老人ホーム星の郷については、現在宙に浮いている状態であります。美星地区民は、この施設についても継続運営を求める声が非常に強く、不安の声も上がっております。市長は、7日の開会日の提案説明でも、昨日のご答弁でも、特別養護老人ホーム星の郷についても引き続き運営を継続してまいりますが、その運営形態については新たな指定管理者とも協議を行い決定したいと考えておりますと言われました。継続診療を行う手だてをどう考えておられますか、市長の現時点での具体的なお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(高田正弘君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 瀧本豊文君登壇〕 ◎市長(瀧本豊文君) 続きまして、特別養護老人ホーム星の郷継続運営についてのお尋ねでございます。 この件につきましては、昨日8番議員さんにお答えしたとおりでありますけれども、本市といたしましては昨今の市内の介護福祉施設の入所状況、あるいは今後の需要拡大をかんがみて、星の郷の運営は継続しなければならないと重々承知しております。本年3月市議会定例会におきましても継続する旨を申し上げましたし、4月には星の郷入所者家族会、あるいは入所待機者の皆様に対しましてもその旨をお伝えするなど、機会をとらえて星の郷は継続運営すると申し上げているところであります。 したがいまして、美星国保診療所の指定管理者についてこのたび議決を得ましたなら、タイムリミットも来年10月末と時間に猶予がないということからも、早急に新たな指定管理者から特別養護老人ホーム星の郷の運営についてご意見を賜る中で、運営方法について協議を進め運営主体を決定したいと考えております。 ○議長(高田正弘君) 20番 森本典夫君。 ◆20番(森本典夫君) 今までのご答弁のとおりでありまして、特別養護老人ホーム星の郷の継続については、私は同施設が運営できる法人を新たに指定管理者として募るか、直営で運営するという二者択一の方法しかないというふうに考えておりますが、単純に考えますと、特養の星の郷を運営する資格のない新たな指定管理者と協議をしてということにはならないと思うわけであります。しかし、委託契約を結ぶことによって継続して運営ができるということがあるようでありまして、新たな指定管理者が決まったら、その管理者と協議をするということについて、こういう方法を考えているんだという市長さんのお考えを、市民の方々にわかるようにかんで含んで詳しく、しかもなるほどと納得のいく説明をお願いをしたいと思います。指定管理者、新たに決まったらそこと協議するというだけでは僕も含めてなかなかわかりにくいということがありますので、ぜひその点、どういうことを考えているんで継続していけるというふうに確信をしておられるのか、そのあたりをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(高田正弘君) 副市長。 ◎副市長(古宮正範君) 具体的な今後の新たな指定管理に向けての手だてのように承ったんですが、重複しますが、今の議案が議決をいただければ、医療法人の方と早速に相談というか協議に入っていこうと思います。そういう中で、やはり私どもとしたら2年間旭川荘さんに運営をやっていただいておりまして、あくまでも診療所と特養施設というのは表裏一体のもんだと、一体的に運営をするというのがありますんで、そういう一体的に運営するがためには新しく指定管理を公募するにしても、どういうことに気をつけて、言うならば募集をかけていくか。そして、医療の、たちまちが医師の対応をどうするか、等々いろいろあろうと思います。そこらあたりから十分にこの医療法人のご見解も賜りながら、さっきも申しましたようなことをサービスの低下につながらないような形で運営するためにはどういう条件といいますか、どういう要素が必要だろうかということを協議しながら、指定管理にするんであれば早いうちに方向づけを出していくということになろうと思います。 以上です。 ○議長(高田正弘君) 20番 森本典夫君。 ◆20番(森本典夫君) 大変抽象的で、僕が理解をようせんのかもしれませんが、何か今の話では協議をするということで一定程度具体的には出ましたが、よくわかりません。どういう協議をするのか、具体的にこういうことを新しい管理者と話をしたいんだと。それで、例えば管理者のほうがそれはどうにもならんなという話になったら、次のこういう手を考えとるんだということも含めて明らかにしていただかないと、関係者は、特に心配だというふうに思いますので、そのあたりでは新しく決まる指定管理者と、具体的にはどういう話をして先に進める方向に持っていきたいというふうに市としては考えておられるのか、ちょっとそこらが僕自身わかりませんので、もう少し詳しく突っ込んだ協議の腹づもりのところをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(高田正弘君) 副市長。 ◎副市長(古宮正範君) 先ほどの答弁の重複にもなるかと思いますが、まず嘱託医が特養を運営するんであれば必要でございます。お医者さんを一体全体どういうふうに確保するかということで、今現在は診療所はこの議決賜れば、医師が確保ができておるということで、その方を派遣をしていただくことができるのかどうか、これが一つあろうと思います。 それで、医師が例えば派遣は無理だとかということになれば、医師を確保できる、言うならば法人にまた新たな、非常にハードルが高いことになりますが、そういうところで社会福祉施設を運営していただくというような問題が出てきますし、施設として言うならば1階が診療所、2階が特養ということで、まさに共有する部分もあります。そういう中で、やはり先に医療機関が、診療所の運営が決まれば、そちらとのすみ分け、どういうことの言うならば新たな法人が運営するということになれば、どういう取り決めをせにゃいかんか、サービスをどうするかあたりがやっぱりポイントになろうと思いますし、新たな指定管理の医療機関さんにおかれましては、やはりご意見がこういうようなサービスはやはり続けてほしいとかいろいろおありではなかろうかと思いますが、そういうことを踏まえた上で条件というか全体像を絞り込んで、そして一刻も早く新たな方向に向けてステップアップしたいというふうに考えております。 ○議長(高田正弘君) 20番 森本典夫君。 ◆20番(森本典夫君) となりますと、とりあえず新しい指定機関と話をして、そこが委託契約を結ぶということになれば、井原市が直営でやるということになっていくんではないかなというふうに思うんですが、それで間違いありませんか。井原市が直営でやって、嘱託医に星の郷の入所者を診てもらうというふうな形になるというふうに理解していいのか。それが、指定管理者が、それはもうどがあもなりませんよということになったら、いよいよ直営で、先ほど副市長が言われましたように、新たな指定管理者を募るということで、星の郷を運営していただく指定管理者を、また別枠で募集するということになるのか。そのあたりをちょっと確認をしたいと思いますので、どんなんですか。 ○議長(高田正弘君) 副市長。 ◎副市長(古宮正範君) 今、議員おっしゃったような方法も当然考えられますが、私たちとしたら、いずれにしても嘱託医が必須条件だということですんで、これから診療所を運営していただく医療法人さんにお願いして、医師は嘱託医の確保は大丈夫ですという仮にお話になれば、あとは例えば医師の心配は必要ないですんで、社会福祉施設を特養施設を運営する、例えばグループ、社会福祉法人とか、そういうような方法もあろうと思いますし、そうなれば当然新たな指定管理になってこようと思いますし、さっき議員がおっしゃった直営という方法も当然ありますんで、そこらあたりはさっきも言ったように一刻も早くめどを立てて相談しながら、きちっとした運営主体を考えていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(高田正弘君) 20番 森本典夫君。 ◆20番(森本典夫君) ちょっと複雑でありますが、ぜひ、いずれにしても可及的速やかに特別養護老人ホーム星の郷について継続するためどうするか、具体的に決定をしていただいて、美星地区の方々に診療所と同じく命と健康を守るとりでとして継続することを決定することに全力を挙げていただきたいというふうに思います。その際には、美星地区の方々ともよく話し合って、皆さんのご意見を聞きながら進めていただきたいと思いますが、その点市長さんのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(高田正弘君) 市長。 ◎市長(瀧本豊文君) 診療所につきましては、先般来ご案内のとおりでございまして、選定委員会の決定を受けましてこのたび上程をさせていただいております。そうした中、決定をいただきましたら、特養部分につきまして運営方法については指定管理、直営の2つの選択肢もございますんで、そうした中、今度は指定管理新たな方が決まれば、その方に十分ご相談なりまたさせていただき、また当然そうしたことを踏まえ、市民の方にも啓発、またさせていただきたいというふうに考えております。 ○議長(高田正弘君) 20番 森本典夫君。 ◆20番(森本典夫君) 啓発はそうですが、皆さんの関係者の意見も含めて、美星地区の方々との話をしっかりしていただいて方向性を決めていただきたいというふうに思いますが、その点どうでしょうか。 ○議長(高田正弘君) 市長。 ◎市長(瀧本豊文君) 市民の方とはあらゆる場面をとらえて、私もそれぞれ市民の声をあらゆる角度で聞かさせていただいております。多くの方は、やはりこの美星国保診療所、特養を継続していただきたいという強い思いがございます。そうした中で、このたび新たに選定委員会で決定をいただきました三宅医院さんにおかれましては、そういう地元の医院さんでもありますし、そうした熱意もあるわけでございます。そうした新たな指定管理者のそういった意向も踏まえ、市民の皆さんと一緒に地域医療を守り立てていきたいというふうに考えておりますんで、何とぞご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(高田正弘君) 続いて、20番 森本典夫君。              〔20番 森本典夫君登壇〕 ◆20番(森本典夫君) 4件目であります。 肺炎球菌ワクチン接種者に助成制度の創設をしていただきたいという提言でございます。 健康寿命日本一を目指す井原市として、肺炎を起こし急逝したり、長期入院をする市民を一人でも少なくするため、井原医師会のご協力をいただき、意見もよく聞きながら、肺炎球菌ワクチンの接種費用の一部助成制度を創設してはどうでしょうか。 現在県内では真庭市、総社市、町の段階では勝央、奈義、美咲、和気の2市4町で助成制度が実施されております。先週の9日には、浅口市議会でもこの問題が取り上げられ、田主市長は公費助成について何らかの措置を図りたいとの考えを明らかにしておられます。肺炎を起こさないように、特に気をつけなくてはならない基礎疾患患者さんにとっての効果も明らかにされているところであります。実際助成している自治体では、肺炎球菌ワクチンの効果が上がっていると言っておられます。また、全国的にも助成の動きが広がっているようであります。 以前のこのことに対する質問のときよりは、状況もかなり変化をしているところであります。健康寿命日本一を目指す市長として、ぜひ一部助成制度を創設していただきたいと思いますが、市長さんのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(高田正弘君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 瀧本豊文君登壇〕 ◎市長(瀧本豊文君) 次に、肺炎球菌ワクチンについてのお尋ねでございます。 日本人の3大死因はがん、心臓病、脳血管疾患の順位で、これに次いで肺炎は死亡原因の4位となっております。本市では、平成18年から脳血管疾患を抜いて肺炎が死亡原因の第3位となっておりまして、平成19年の統計では57人が亡くなられ、全死亡数の11%を占めております。 肺炎の原因の3分の1は、肺炎球菌に起因するものと言われております。この肺炎球菌は、人の上気道にも常在し、通常は病原性を発揮しないが、感染症に罹患することなどにより体力の低下や免疫力が弱くなると、肺炎や気管支炎などの病気を引き起こすと言われておりまして、特に高齢者やハイリスク者での罹患率が高くなっております。 肺炎球菌ワクチンは、この肺炎球菌という細菌をねらった予防ワクチンでありまして、肺炎の予防効果とともに肺炎になっても軽症で済む、また抗生剤が効きやすいなどの効果もあると言われております。インフルエンザが発症した場合、一番怖いのは肺炎を併発することでありまして、今後ますます高齢社会が進展する中、高齢者の安全・安心の確保という観点からも、肺炎球菌による肺炎を予防する必要性は十分認識しているところであります。しかし、公費負担制度の創設に当たりましては、多額の経費がかかることやワクチン接種が生涯1回だけであることなどから、実施方法等を十分に調査研究して前向きに検討してまいりたいと考えております。 ○議長(高田正弘君) 20番 森本典夫君。 ◆20番(森本典夫君) 多額の経費がかかるということとあわせて、とりあえず前向きに検討したいということでありますが、私は井原市内で医療機関に聞きますと、1つの接種で7,000円か8,000円ということであります。全額負担はなかなか大変だろうと思いますが、その半額でも助成するということになれば、費用的にはそれはかなり要りますけれども、大分助かるんではないかなというふうに思いますし、医療機関に聞いてみますと、年間1けたの接種者だということでありますので今のところは少ないわけでありますが、もしこれが実施されて全市的にこれが打てるということになればふえてくるだろうと思いますが、全額負担ということまでは私は言っておりませんので、例えば七、八千円なら3,500円から4,000円を、半額を市が負担するということで大いにPRもしていただくということで、肺炎で亡くなる方、長期入院にならないようにするということも含めて、ぜひ前向きにという答弁でありますので、できるだけ早く実施をしていただきたいというふうに思います。 先ほどの答弁の中で、19年度の死亡者数57人ということで、全体に占める割合11%ということでありましたが、ちなみに井原市内での肺炎で亡くなった方々の状況を見てみますと、平成17年は1年間で590人が亡くなっておりまして、そのうち肺炎で亡くなった方はちょうど全体の1割の59人でありました。死亡原因の4番目であります。それから、先ほど言われましたように、平成18年からは死亡原因の3番目になっておりますけれども、平成18年は556人が亡くなり、そのうち肺炎での死亡が全体の1割強の60人で、死亡原因が先ほど言いましたように3番目と。それから平成19年、先ほど話がありましたが、514人が亡くなられて、そのうち肺炎で亡くなった方は57人で、先ほど言われましたように11%、死亡原因は3番目ということになっております。 このように、毎年肺炎で亡くなられる方が60人前後おられるようで、肺炎球菌ワクチンの助成を始めることで今までよりは接種者が増加し、反対に肺炎での死亡者が減少するということになれば、健康寿命日本一の実現を目指す市長としては願ったりかなったりではないでしょうか。市長のお考えを改めてお伺いをし、前向きに答弁ということではなくて、できるだけ早くいつからやるというようなご答弁をいただきたいと思いますがどうでしょうか。 ○議長(高田正弘君) 市長。 ◎市長(瀧本豊文君) 先ほども申し上げましたが、公費負担に当たりましては多額の経費がかかるということで、以前の議会でもご提案なりいただいておりました。しかしながら、そうした中で今後の検討課題というふうに踏まえておりましたけれども、昨今の諸情勢、諸状況を考えるときに、やはりこの井原市、安心・安全に暮らしていただくため、また健康寿命日本一を標榜しております私ども井原市といたしましては、この手だては必要な施策と考えておるところでございます。できるだけ早い時期に実施してまいりたいというふうに考えております。〔20番 森本典夫君「よろしくお願いをしたいと思います。引き続いて、次の質問です」と呼ぶ〕 ○議長(高田正弘君) 続いて、20番 森本典夫君。              〔20番 森本典夫君登壇〕 ◆20番(森本典夫君) 最後の質問でございます。 芳井、美星地区の期日前投票所の開設を、公示の翌日からすべきではないですか。また、井原地区の期日前投票所が手狭なので、他の場所の選定を考えてはどうですか、お尋ねをいたします。 このことは井原市選挙管理委員会で決めることでしょうが、意見、要望を公の場で伝えることができませんので、あえてこの場でお尋ねをし、あわせて提言をすることをお許しいただきたいと思います。 4年前の衆議院選挙では、3地区で期日前投票が公示の翌日から開始されました。このたびの衆議院選挙では、芳井、美星、両地区の期日前投票所は5日おくれの開設になっていました。3カ所とも、公示の翌日から開設すべきではないでしょうか。 また、井原地区の期日前投票所が手狭であり、しかもトイレについては車いすでは利用できない、トイレに入るのにもかなりの段差があって、バリアフリーになっていないなどなどのこともあり、足腰の弱い方や車いすの人が出入りしやすい1階への設置を考慮の上、他の場所への設定を考えるべきではないでしょうか、お尋ねをいたします。 ○議長(高田正弘君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 瀧本豊文君登壇〕 ◎市長(瀧本豊文君) それでは、続きまして期日前投票所の開設ということのお尋ねでございます。 本来なら選挙管理委員会の委員長が答弁するわけでございますが、ご質問の件につきまして委員長から意向をお聞きしておりますので、私から答弁をさせていただきます。 まず、芳井、美星期日前投票所の開設ということでございます。公職選挙法で2カ所以上の期日前投票所を設ける場合は、1カ所の期日前投票所を除き、選挙管理委員会の指定した期間と規定されており、本市におきましては平成19年7月29日執行の参議院議員通常選挙以降3回の選挙において、芳井及び美星期日前投票所の投票期間の短縮が行われています。 開設期間は、いずれの選挙も市長選挙、市議会議員選挙に合わせて選挙期日の6日前から前日までの6日間とされております。期間を短縮した理由としましては、国政選挙、県知事選挙においては長期にわたり期日前投票所を設けることになりますが、平成17年9月11日執行の衆議院議員総選挙における期日前投票の前半5日間と後半6日間の1日当たりの平均投票者数は、芳井期日前投票所では前半が15人、後半が55人、美星期日前投票所では前半が13人、後半が43人と期日前投票期間の前半は投票者が非常に少ないという状況がありました。 また、投票管理者及び投票立会人の人材確保が困難なため、午前8時30分から午後8時までの長時間にわたる投票の管理、立ち会いを、芳井期日前投票所で10人が、美星期日前投票所で12人が、それぞれ2日従事いただいており、身体的にも負担を強いる状況があったことなどから期間が短縮されています。 芳井、美星地区の期日前投票所の開設を公示日の翌日からすべきではというお尋ねでございますが、先ほども申し上げましたように、期日前投票期間の前半は投票者が少ないこと、投票管理者等の人材確保が困難なことから、選挙管理委員会では現行の期間で実施したいという意向でございます。 次に、井原地区の期日前投票所を他の場所へというお尋ねでございますが、期日前投票の期間中、井原市期日前投票所は市役所西会議室棟1階の会議室に設置されています。期日前投票制度は平成15年12月に設けられた制度で、本市で執行された選挙では平成16年7月11日執行の参議院議員通常選挙から期日前投票を行っています。この選挙における期日前投票者数は2,233人でしたが、3年後の参議院議員通常選挙では約2.1倍の4,794人となり、先月執行されました衆議院議員総選挙では、約3.1倍の6,911人の方が期日前投票を行っておられます。 特に、先月の選挙では、最終日に井原市期日前投票所で1,314人の選挙人の方が期日前投票にお見えになり、また小選挙区選出議員選挙、比例代表選出議員選挙、最高裁判所裁判官国民審査の3種類の投票を行っていただくということも重なり、時間帯によっては受け付けをしばらく待っていただくような状態もあったようでございます。 期日前投票制度が有権者の方に周知、浸透してきたことにより、これからも投票者数は増加すると予想され、現在の施設では対応が困難になると思われます。したがいまして、今後の選挙における期日前投票所の設置場所については、選挙人の方が投票しやすい環境を整えることが必要であることから、選挙管理委員会において今後検討されると伺っております。 ○議長(高田正弘君) 20番 森本典夫君。 ◆20番(森本典夫君) 芳井、美星地区への期日前投票所の開設を公示の明くる日からということで提言いたしましたが、先ほど前半で投票者が少ない、あわせて人員確保が大変だという2つの大きな理由がありましたけれども、私が調べた結果では、先ほどちょっと数字が出されましたが、ちょっと僕が調べたところを言いますと、平成17年9月11日、ちょうど4年前の衆議院選挙でありますけれども、これでは井原地区では553名が、このときは8月31日から9月4日までの5日間でありますが、553人が投票に行かれてトータルで2,870人期日前投票しているんですが、それの19.3%が投票に行っておられると。それから、芳井、美星も、先ほども言いましたように明くる日から投票ができるようになっておりますが、ここでは芳井が76人で、全体が402人でしたんで18.9%が投票に行っていると。美星では、324人に対して67人が投票に行かれました。20.7%が投票に行っているということでありまして、4年前の衆議院選挙では20%前後が、今回削った部分で、おくらせた部分で行っているわけで、そういう意味では少ないと言われましても20%の方は行かれているわけですから、そういう意味ではぜひこのことは頭に入れていただいて、選挙管理委員長がおられませんので、おられない人にいろいろ言ってもいけないということにはなりますが、市長としてもその点はぜひ、人員確保のことはまたいろいろ考えていただいてぜひ実施をしていただきたいということを選挙管理委員長にお伝えいただきたいと思います。 市長は、合併前から、また合併後も、合併して住民に対しサービス低下を起こさないようにする、また一体感の醸成に努めると言ってこられました。しかし、この点だけ見ても、明らかに芳井、美星地区の住民にとってサービス低下を来しているのではありませんか。来年の参議院選挙では、これが改善されることを強く求めます。また、場所については、今後検討するということでありますので、いいところを選んで期日前投票所にしていただきたいと思います。 以上ですべての質問を終わりたいと思います。答弁をお願いします。 ○議長(高田正弘君) 市長。 ◎市長(瀧本豊文君) 先ほど来のご提言等につきましては、私のほうから選挙管理委員会のほうへ申し伝えます。 以上でございます。〔20番 森本典夫君「ありがとうございました」と呼ぶ〕 ○議長(高田正弘君) 10分間休憩いたします。              午後2時1分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~              午後2時10分 再開 ○議長(高田正弘君) 休憩を閉じて会議を再開いたします。 次に、13番 井口 勇君。              〔13番 井口 勇君登壇〕 ◆13番(井口勇君) 13番議員、井口 勇でございます。議長より発言の許可をいただきましたので、通告いたしております案件について質問させていただきます。 美星地域への分譲地造成についてでございますが、市所有の眠っている遊休地等を活用し、宅地を造成し分譲してはどうかという質問でございます。 この質問は、19年12月議会で質問させていただきました。市長の答弁は、美星地域への分譲宅地の必要性を感じている。他の市有地を含め、周辺の状況、需要の動向について調査したいとの答弁でした。調査をされたのかどうか、調査をされたのであれば、結果はどうであったのかお伺いするものでございます。 井原地域では、四季が丘団地で2期分譲が始まり、芳井地域ではさくら団地が分譲されており、新築の住宅が建てられている状況は、人口減少が続く井原市にとっては明るい話題であり大きな財産でございます。美星地域には、学校跡地や庁舎建設候補地など、眠っている土地が多く、有効に活用できるであろうと思われる土地は3ヘクタール余りとお聞きしております。まとまった土地では、旧宇戸谷中学校の跡地3,000平方メートル、庁舎建設候補地として購入した土地約1万平方メートルがございます。宇戸谷中学校跡地は、開発が開始しつつあります鬼ヶ嶽温泉に近く、庁舎建設予定地は星の郷青空市、ふれあいセンターの近くで、どちらも条件的に申し分のない土地でございます。形状は丘陵地で、形状を生かせば一般宅地造成に比べ大量の土地を動かすこともなく、造成費も安くつくものと思われます。市有地を遊ばすことはもったいないものでございます。有効利用と定住促進のため、宅地造成し分譲されてはどうか、市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(高田正弘君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 瀧本豊文君登壇〕 ◎市長(瀧本豊文君) それでは、13番 井口議員さんのご質問にお答えをいたします。 美星地区への分譲住宅地造成についてのお尋ねでございます。 この件につきましては、平成19年12月議会におきましても同様のお尋ねをいただいておりまして、市が所有する遊休地を分譲宅地として開発することは、定住促進対策や人口増対策として有効であるという認識につきましては前回お答えしたとおりでございます。また、市が美星町内に保有する普通財産の状況にも、その後大きな異動はございません。これらの土地につきましては、取得のための時間と費用が不要であること、地目が宅地であれば造成経費の圧縮が可能など、一般的な分譲用地造成に比べて効率的であろうと考えております。 ご承知のとおり、市が関与する分譲宅地につきましては、井原地域に四季が丘団地、芳井地域にはさくら団地がありまして、それぞれ分譲中でございます。しかしながら、リーマンショックの経済大不況の影響で住宅関連の需要は大きく落ち込んでおりまして、市内における住宅着工の状況について、ことし1月から8月末までの8カ月間とその前年同期とを税務課確認件数で比較しますと60%以下に、また四季が丘団地の分譲販売件数も、平成20年9月からことし8月末までの1年間とその前の1年を比較いたしますと、27件から13件へと50%以下に減少しておりまして、特に今年度に入ってからの5カ月間ではわずか4件と、非常に低位に推移しておるところでございます。 このような状況でありますので、ご提案の定住促進のために市が安価で優良な宅地を分譲することの有効性については全く同感ではございますけれども、現在のこの厳しい経済状況からこれらの動向を十分に見きわめることが必要であろうと考えておるところでございます。 ○議長(高田正弘君) 13番 井口 勇君。 ◆13番(井口勇君) もう少し前向きな答弁がいただけるものと期待しておりましたが、前回と同様な答弁でございました。 少し前のこととなりますが、美星海洋センターの西側、大規模農道の反対側に、財産区が宅地を分譲されました。区画数は3区画と少なかったんですが、間もなく新しい建物が建ち、周辺とあわせ小集落ができ上がっています。また、ことしになって、ピオーネ栽培を目指して鳥取県から家族4人が空き家を買われ転入されています。宅地や空き家を探すのに苦労されたと伺っております。 このように、宅地や空き家は求められております。空き家については、空き家はあるものの、程度のよいものは所有者の方が墓参りに帰ったときに必要なことからなかなか手放さないのが現状で、空き家バンクの登録数もなかなかふえてこない状況だと思います。宅地造成については、モデル的な宅地を小規模でつくり、売れ次第次の宅地を造成するといった方法も考えられるがどうでしょうか。均衡ある地域発展のため、再度市長のお考えを伺います。 ○議長(高田正弘君) 市長。 ◎市長(瀧本豊文君) 先ほどご紹介いただきました空き家・空き農地バンク制度でございますが、これは特に美星地区に特定したものではございませんけれども、宅地分譲以外の本市の定住促進対策の一つということで、この制度を創設いたしております。 昨年8月に市のホームページ内に、井原市交流・定住支援ポータルサイトいばらぐらしを立ち上げまして、インターネットを通じましてそれらの情報を全国に発信しておるところでございます。美星地域からは、空き家バンクに4件のご登録をいただきまして、1件が成立をいたしております。また、1件が交渉中となっておりまして、また今月にも新たな登録が1件あると聞いておるところでございます。こうした取り組みも、一つ大きな手だてとして定住促進の策としましては非常に有効な制度ではないかなと思っておるところでございます。 そして、分譲住宅造成につきましては、昨今の先ほどご紹介した経済情勢、また今既存の四季が丘、またさくら団地等々の売れ行きの推移を見れば、今ここで手だてをしていくというのは非常に検討を要するものではないかなというふうに考えておるところでございます。 ○議長(高田正弘君) 13番 井口 勇君。 ◆13番(井口勇君) さきにも申し上げましたが、準備をして待つことも必要ではないかと考えます。少子・高齢化の波が容赦なく押し寄せてきている美星地域では、特に何か手を打たなければと皆さんは思っておられます。美星地域の出生数は、ここ数年20人前後で推移しております。美星国保診療所の北側に、市営熊石田団地がございます。小学校も近いことから歩いて登校していますが、一昔のように十数人が列をつくって登校している風景を見るのはこの団地のみとなってきました。 去る7月22日、総務文教委員会で栃木県那珂川町を視察しました。那珂川町では、定住化促進住宅用地貸付事業として、町有地約1ヘクタールを10区画に整備し、町外より那珂川町に居住を希望する方に、住宅用地として20年間無償で貸し出しておられます。 また、昨日の新聞報道によりますと、隣の笠岡市では定住促進センターを設置し、第6次総合計画中に定住化施策を反映させた目標人口を掲げ、定住促進に努力されております。また、昨日の質問にもありましたように、高梁市の佐屋地区の問題等々、人口減少が加速する全国の市町村が、定住促進を至上命題として取り組んでおられます。井原市も、四季が丘団地、さくら団地がございますが、美星に住みたいといった人も多くおられますので、定住促進、人口対策のため、また均衡ある市政のため、ぜひ前向きに検討していただきますようお願いを申し上げ、この質問を終わります。 ○議長(高田正弘君) 続いて、13番 井口 勇君。              〔13番 井口 勇君登壇〕 ◆13番(井口勇君) 次に、2点目の旧水路観測所についてでございますが、第六管区海上保安本部美星水路観測所の業務停止について、平成18年12月議会において質問させていただきました。観測技術の向上に伴い平成20年度を目途に終了するもので、終了後施設を有効に活用し、天文の研究や教育の方面に利用できるよう、市として関係機関に働きかけていただくようお願いいたしました。 市長は、必要があれば時期、状況を見きわめて関係機関に働きかけを行ってまいりたいとの答弁でございました。観測は、20年4月で終了し、数カ月の整理期間を経て職員も配置がえとなり、門は閉まったままとなっていますが、観測施設はそのままと聞いております。 昭和58年、高原で晴天率が高く気流が穏やかなことから、天体観測に最も適した場所として倉敷観測所から移転されたもので、この施設が観測を始めたころから今まで以上に星の郷美星を全国に発信することができることとなりました。市営美星天文台、美星スペースガードセンターとともに、星の郷美星のシンボルとなっていました。観測所閉鎖後十数カ月がたちますが、財務省に権限が移行し、競売の準備が進んでいると聞きました。国の施設であり、現在どのように進んでいるのか、市としてどのように対応されたのか、また今後の有効活用についてお考えをお尋ねいたします。 ○議長(高田正弘君) ただいまの質問に対する答弁を求めます。──市長。              〔市長 瀧本豊文君登壇〕 ◎市長(瀧本豊文君) 次に、ご質問の観測所でございますけれど、国の海上保安庁第六管区海上保安本部が美星町宇戸の山上に設置した美星水路観測所という名称の天文台であります。当観測所は、高原で晴天率が高く気流が穏やかなこと、さらには公害が少ないなど、天文観測に最も適した場所として昭和58年に倉敷市から移転、建設されたものでございますが、観測技術の向上などの理由で水路観測所での観測が不要となりまして、平成20年4月に25年間の観測を終了されたものであります。 観測所内の片づけが終了した同年11月に、国土交通省から財務省に観測所財産の移譲がされ、12月に市に対して取得要望の照会がありました。市では、この施設は美星天文台、美星スペースガードセンターとともに星の郷美星のシンボルである3つの天文台の一つでありまして、口径60センチの反射望遠鏡や制御装置はそのまま残してあるため、引き続き天文観測施設として天文に関する研究や教育といった方面での活用を行いたいという思いで、取得要望を行いました。 観測所用地の3分の1を買い取り、残りの土地と建物を財務省から無償貸与を受ける方向で、ただいま財務省との協議を進めております。移譲を受けた後には、星空公園として整備しまして、天文観測施設として有効な活用ができるように、現在大学と利用計画を協議している状況でございます。今後の予定でございますけれども、来年度には取得いたしまして、早い時期にこの利用を開始したいと考えております。 ○議長(高田正弘君) 13番 井口 勇君。 ◆13番(井口勇君) 施設の取得を前向きに考え、大学との利用計画も進めているとのお答えをいただきありがとうございます。星の郷美星の草分け的施設であり、美星地域では欠かせない施設が息を吹き返すことは地域にとって大きな意義があり、大学が利用されることによって学生たちの行き来も始まり、今までになかったにぎやかさに期待するものでございます。近くでは、高梁市に吉備国際大学がございますが、高梁の町は学生のおかげでにぎやかでございます。高梁市と同じとは申しませんが、大いに期待いたしております。 水路観測所周辺は、天気のいい日には、北は大山、南は瀬戸大橋が見られる風光明媚な場所で、たもとにはログハウスの建物が一軒一軒と建ち始め、ログハウスと天文台のドームは観光資源としても売り出せるものと考え、地域といたしましても周辺の環境整備に努力したいと考えています。 大学との利用計画が進んでいるとのことですが、管理人を置かれるのですか。また、大学の利用がないときはどのようにされるのですか。決まっていれば、お聞かせください。 ○議長(高田正弘君) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(高村俊二君) 先ほど市長が申しましたとおり、まだ大学と協議をしている段階でございますので、管理人の問題であるとか、利用形態についての協議は調っておりません。 以上です。 ○議長(高田正弘君) 13番 井口 勇君。 ◆13番(井口勇君) いずれにしましても、大学を中心に教育研究施設として観測所が復活することは、地域にとって喜ばしいことでございます。観測所近くには民間の農業体験施設もあり、県内外の高校生が今の時期は数日単位で合宿に訪れています。観測所周辺は財産区の土地が多く、財産区の理解を得て教育キャンプ場の整備も考えられるところでございます。観測所の復活にご尽力いただきましたことにお礼を申し上げ、すべての質問を終わります。 ○議長(高田正弘君) 本日の一般質問はこれで打ち切ります。              ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(高田正弘君) 本日はこれをもって散会いたします。 大変ご苦労さまでした。              午後2時34分 散会 ・平成21年9月16日(水曜日)出席議員  1番  坊 野 公 治   2番  藤 原 浩 司   3番  上 野 安 是  4番  簀 戸 利 昭   5番  西 田 久 志   6番  馬 越 宏 芳  7番  三 輪 順 治   8番  大 鳴 二 郎   9番  水 野 忠 範  10番  川 上 武 徳   11番  宮 地 俊 則   12番  佐 藤   豊  13番  井 口   勇   14番  森 下 金 三   15番  河 合 建 志  16番  鳥 越 孝太郎   17番  川 上   泉   18番  高 田 正 弘  19番  藤 原 清 和   20番  森 本 典 夫   21番  藤 原 正 己  22番  乗 藤 俊 紀              ~~~~~~~~~~~~~~~欠席議員  な  し              ~~~~~~~~~~~~~~~出席した事務局職員  局長      池 田 孝 雄         次長      金 高 常 泰              ~~~~~~~~~~~~~~~説明のため出席した者 市長部局  市長      瀧 本 豊 文         副市長     古 宮 正 範  会計管理者   松 山 裕 郎         総務部長    田 中   基  市民生活部長  国 末 博 之         健康福祉部長  大 元 一 高  建設経済部長  高 村 俊 二         水道部長    高 村 誠 二  病院事務部長  佐 藤 純 士         総務部次長   長 野   隆  市民生活部次長 三 宅 生 一         健康福祉部次長 初 崎   勲  建設経済部次長 川 上 勝 三         水道部次長   山 岡 弘 幸  病院事務長   渡 辺 良 一         財政課長    北 村 宗 則 教育委員会  教育長     佐 藤 勝 也         教育次長    佐 藤 文 則...