笠岡市議会 > 2019-12-11 >
12月11日-04号

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  1. 笠岡市議会 2019-12-11
    12月11日-04号


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    最終取得日: 2021-05-05
    令和 元年  第 6回12月定例会        令和元年第6回笠岡市議会定例会会議記録(第4号)             令和元年12月11日(水曜日)〇議事日程   午前9時30分開議  日程第1 一般質問(個人質問)       ・ 6番  東 川 三 郎 君       ・18番  森 岡 聰 子 君       ・13番  藤 井 義 明 君       ・14番  樋之津 倫 子 君        ──────────────────────〇本日の付議事件  上記議事日程と同じ        ──────────────────────〇出席議員(21名)   1番  大 本 邦 光 君         2番  井 木   守 君   3番  大 山 盛 久 君         4番  齋 藤 一 信 君   6番  東 川 三 郎 君         7番  大 本 益 之 君   8番  田 口 忠 義 君         9番  仁 科 文 秀 君  10番  大 月 隆 司 君        11番  藏 本 隆 文 君  12番  馬 越 裕 正 君        13番  藤 井 義 明 君  14番  樋之津 倫 子 君        15番  原 田 てつよ 君  16番  妹 尾 博 之 君        17番  坂 本 公 明 君  18番  森 岡 聰 子 君        19番  山 本 俊 明 君  20番  天 野 喜一郎 君        21番  奥 野 泰 久 君  22番  栗 尾 順 三 君        ──────────────────────〇欠席議員(1名)   5番  三 谷   渡 君        ──────────────────────〇説明のため出席した者の職氏名  市長    小 林 嘉 文 君      副市長   松 浦 良 彦 君  教育長   岡 田 達 也 君      政策部長  高 橋 文 子 君  教育部長  井 上 洋 一 君      総務部長  辻 田 尚 史 君  危機管理部長藤 井 敏 生 君      健康福祉部長長 野 浩 一 君  市民生活部長森 山 一 成 君      こども部長 赤 田 洋 二 君  建設部長  山 岸 雄 一 君      上下水道部長河 相 裕 三 君  産業部長  石 田 輝 宏 君      市民病院管理局長                             水 田 卓 志 君  消防長   松 尾 勝 明 君      総務課長  塚 本 真 一 君        ──────────────────────〇事務局職員  局長    鈴 木 健 文 君      次長    宮   恭 子 君  主幹(兼)係長浅 野 幸 次 君        ──────────────────────            午前9時30分 開議 ○議長(栗尾順三君) おはようございます。 ただいまの出席は21名です。定足数に達しておりますので,これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は,お手元のとおりですので御了承願います。 これより日程に入ります。        ────────────────────── △日程第1 一般質問 ○議長(栗尾順三君) 日程第1,一般質問を行います。 通告順により個人質問を許可します。 質問時間は1人30分以内です。 6番東川三郎議員。 ◆6番(東川三郎君) おはようございます。 早速ですが,議長のお許しが出ましたので,本市の主要事業の検証についてということで質問に入ります。 小林市長が就任されて,はや3年半が経過しました。実行力が笠岡を変えるという政治理念のもと現場主義を徹底され,笠岡にさまざまな変化の兆しがあらわれていると私は感じています。 この間,市長が進められた主要事業の進捗についてお尋ねいたします。 1点目,地場産業の育成と企業誘致による雇用の拡大について,企業誘致の実績と雇用人数,経済効果,今後の見込みをお尋ねします。 2点目,目指せ健康寿命世界一について,健康寿命がどの程度延び,高齢者の生活や意識にどのような変化が起こったのか。 3点目,小中一貫教育の実施について,具体的な方針が策定されたが,小中一貫教育が今後どのような流れで進められ,どのような順番で整備され,それらが笠岡市の子供たちにとってどのような効果をもたらすのかお尋ねいたします。 4点目,大規模な住宅団地開発の誘致について,半径30キロメートルに100万人が住み,その中心に笠岡市がある地理的メリットを最大限に生かすべく,国道2号線バイパスや篠坂パーキングスマートインターチェンジの整備が進められています。数年先の完成と聞いていますが,バイパスやパーキングエリアの周辺について,各種規制等もあると思いますが,今後どのようなまちづくりを進められていくのかお尋ねいたします。 まず,1回目の質問は終わります。よろしくお願いします。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの東川三郎議員の質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) おはようございます。 東川議員の御質問にお答えいたします。 まず,1項目めの1点目につきまして,地場産業の育成と企業誘致による雇用の拡大でございますが,私は市長就任以来,これからの笠岡には,地域経済の活性化は重要かつ急務であり,笠岡市が定住の地として選ばれ,親子2世代,3世代にわたって一緒に暮らすことができること,そこに安定した働く場所や仕事があることの必要性を常に念頭に置いて諸施策に取り組んでまいりました。企業誘致により働く場所を増やし,商工業,農業,水産業等の地場産業をしっかりとサポートし,地域経済の循環や活性化を図ることは,私の思いが特に強いテーマであり,主要事業の一つに掲げて積極的に実施してきた結果,着実に成果を上げてきているものと考えております。 まず,地場産業の育成でございますが,茂平地区においては包装資材製造会社のトレー専用のフィルム工場の新設を初め民間事業者が5区画造成した工業団地に市内事業者の建設が進んでおり,また鋼管町地区においては大手鉄鋼メーカーエージング設備や大景観施設のコーティングラインの投資,そして新山地区においてはグリース製造会社による増設,北川地区においては養鶏事業者によるGPセンターの建設,笠岡湾干拓地内においては畜産業の規模拡大や農業生産法人の先進機械等の導入,さらに港町へは市内運輸業者3社が倉庫を増設するなど,市内事業者の方の設備投資も活発化しており,皆さんが力をつけ進展しているものと考えております。 次に,企業誘致ですが,私が市長就任してから,岡山県営港町工業用地に計14社の企業誘致が決定しました。そのうち創業開始は7社でございます。まだ未売却は2区画でございますが,現在問い合わせがあり,県のほうで対応していただいております。このほかにも平成31年4月に,笠岡湾干拓地で野菜工場の事業開始や,畜産業の規模拡大,市内各所における既存工場の増設も進行しており,さらに茂平地区にも民間業者が開発した工業用地も完売した5区画のうち1区画,工場が完成し,操業開始されており,市民の働く場所も確実に増えてきています。誘致した企業が全て創業開始となりますと400人以上の雇用が見込まれております。 次に,経済効果についてでございますが,私は市長に就任以来,長期的な視点では,企業誘致による固定資産税や市民税等の税収増を図ることで将来にわたって安定した財政基盤の確立を目指してまいりました。しかしながら,企業誘致による経済効果の発現は,工場建設が完成し,市民の雇用が生まれ,生産活動がスタートし,優遇制度の終了までに数年の期間が必要になります。このため短期的な増収効果として長年徴収が進んでいなかった国営笠岡湾干拓事業負担金などの滞納整理強化や課税の適正化,さらにはふるさと納税や活用されていない市有地の売却など自主財源の確保につながる取り組みを積極的に推進し,財源不足の解消に力を注いでまいりました。その結果,市税を含む自主財源は,平成27年度決算の93億4,413万円に対し平成30年度決算は118億857万円となり,額にして24億6,444万円,率にして26.4%の増となっております。また,市税のほか寄附金や財産収入などの自主財源を歳入に対する構成比で見ますと,平成27年度決算の39.1%に対し平成30年度決算では44.6%と大きく伸びており,財政基盤強化の取り組みが着実にあらわれております。 このように歳入の確保に努める一方で歳出での改革にも取り組みました。まず,市役所の旧態依然とした体質や前例踏襲の考え方に切り込みを入れ,職員の意識改革を行いました。そして,聖域なく全ての事業をゼロベースで再検討し,徹底的にコスト削減を行いました。その取り組みの一つとして委託事業の見直しにつきましては,指定管理業務など長年漫然と委託契約を結んでいた業務について,業務内容,経費を見直し,受託者との協議をしっかりと行いながらコストダウンを行い,財源を確保いたしております。 これらの歳入歳出両面で改革を行った結果,その効果額は,平成28年度では5億2,600万円,平成29年度では9億9,600万円,平成30年度では12億5,000万円と毎年大きく伸びており,3年間の累計では27億7,200万円もの効果額を生み出しております。 次に,2点目につきましてお答えします。 本市における健康寿命についてのお尋ねでございますが,平成28年の算定では男性が79.11歳,女性が83.97歳でしたが,令和元年では男性が79.73歳,女性が84.37歳となっており,この3年間で男性は0.62歳,女性は0.40歳延びております。健康寿命を延ばすためには,病気の予防や管理をしっかり行うことは当然ですが,心身機能の加齢による変化を緩やかにする生活習慣を身につけることが重要だと言われており,特に高齢期にふさわしい生活習慣で大切なことは,外出する,交流する,活動することで人や地域とつながることだと考えて事業に取り組んでまいりました。 平成29年度から新たに取り組んでまいりました高齢者タクシーチケット助成事業では,バス停まで移動が困難な75歳以上の高齢者に対して1枚500円のタクシーチケットを年間最大48枚お配りする制度となっておりましたが,今年度から同時に2枚まで利用できるようにしております。平成30年度の実績はチケット利用者が1,334人,延べ2万6,323枚を利用いただき,今年度の10月末時点では既に1,542人,延べ2万7,042枚を利用いただいており,高齢者が外出する際の有効な支援策となっております。 また,同じく平成29年度から新たに取り組んでまいりました健康ポイント事業の参加者は,平成29年度は686名,平成30年度は1,158名,今年度は10月末現在1,005名と昨年同期に比べて約10%増えている状況です。多くの市民の方々に参加していただき,健康受診や検診受診や食生活,運動習慣について,みずからの健康を振りかえるきっかけとなるとともに,地区の公民館祭りや各イベントに外出し,イベント参加を通じて交流していただいており,健康寿命の延伸につながっているものと考えております。 また,市内全域で実施しているいきいき百歳体操では,平成29年度では67カ所,約1,000人,平成30年度では70カ所,約1,100人となっており,今年度11月末時点で73カ所,約1,100人に参加していただいています。外出のきっかけになるだけではなく,参加者同士や支援者との交流,生活していく上で必要な筋力維持のための活動を通じて人や地域とつながる場となっていることで日々の暮らしの充実感によい影響を与えていると思います。 現状として,本市の高齢化は進んでおり,令和元年10月末現在の高齢化率では36.1%となっています。これからの高齢化は,65歳から74歳の前期高齢者の割合は減少し,75歳以上の後期高齢者の割合が増えてきます。笠岡市におきましても,75歳以上の高齢化率は5年前の平成26年10月末では17.8%でしたが,平成30年同時期には19.4%,令和元年では20%まで上昇しています。いわゆる世代的に人口の多い団塊世代の方々が後期高齢期へと移っていくことになります。高齢化は進むかもしれませんが,日常生活や社会交流を一日でも長く続けていくことができれば健康寿命の延伸へとつながり,高齢者を含めた市民一人一人が住みなれた場所で元気で安心して暮らすことができる笠岡市に近づいていくものと考えております。 医療費については,国民健康保険の平成29年度の1人当たり医療費が41万6,257円から平成30年度には41万5,488円で0.2%減となっており,また後期高齢者医療制度においても同期で1人当たりの医療費が1.6%減とよい方向に向かっております。今後も,企業誘致や定住促進事業にしっかりと取り組み,この笠岡で親子2世代,3世代が一緒に暮らせる社会づくりを進め,温かい家族のきずなを取り戻すことを目指していきます。そうすることが高齢者の生きがいに通じることとなり,いつまでも健康で元気に暮らすことができるよう健康寿命の延伸へとつながるものと考えております。 次に,3点目につきましてお答えします。 教育委員会では,令和元年8月末に,笠岡市小中一貫教育推進計画素案を公表しました。パブリックコメント地域説明会等を経ながら,今年度末までに笠岡市小中一貫教育推進計画を策定してまいります。計画についてですが,文部科学省が示す学習指導要領の改訂を踏まえたカリキュラムの見直しが必要なため,全市的に令和3年度から小中一貫教育のまずは試行を開始し,令和5年度から完全実施することとされています。推進に当たっては,当面現在の施設をそのまま活用した施設分離型,または施設隣接型の小・中併設型小・中学校において,各中学校区内の小学校及び中学校が一貫した教育を実施してまいります。 その後,令和10年度を目途に,施設一体型小中一貫教育校をまずは1校,金浦中学校区に開設することも目指しております。さらに,新吉中学校区,神島外中学校区でも,施設一体型小中一貫教育校は開設してまいります。小中一貫教育教育的効果については,例えば1,中1ギャップの緩和などの生徒指導上の成果を上げること。2,学習指導上の成果を上げること。3,9年間を通して児童・生徒を育てるという教職員の意識改革を図ること。4,教員の指導力の向上を図ること。5,異学年児童・生徒の交流を促進すること等が文部科学省の実態調査や先進地の様子から挙げられており,笠岡市としても同様な効果を期待しています。 情報化やグローバル化といった社会的変化が予測を超えて進展することが想定されています。子供たちが社会を力強く生き抜くためには,基礎,基本の定着と知,徳,体のバランスのとれた教育の中で,さまざまな変化に積極的に向き合い,他者と協働して課題を解決していく力を育むことが重要です。小中一貫教育の推進によって笠岡の子供たち一人一人が確かな学力,豊かな心,健やかな体を身につけることができるよう,よりよい教育環境の整備を実現してまいる所存です。 続きまして,4点目の御質問にお答えします。 東川議員の御指摘のとおり,本市は岡山県南西部にあって,中核市の倉敷市と福山市の間に位置し,井笠地域3市2町に倉敷市や福山市を加えた広域で捉えると圏域人口は約100万人となり,そのほぼ中央に位置しています。こうした地理的メリットに加え,整備が進められている国道2号笠岡バイパスや調査を進めている山陽自動車道篠坂パーキングエリアへのスマートインターチェンジ整備といったインフラ整備により,交通利便性の向上を図り,本市の活性化につなげていきたいと考えております。 このような考えのもと私は市長就任以来,積極的なトップセールスを行い,関西,九州方面へのアクセス性の向上や物流の効率化等を見込み,港町工業団地を初め市内への企業誘致が促進され,雇用の創出も見込まれています。また,国道2号バイパス整備山陽自動車道スマートインターチェンジ設置により,通勤圏や行動圏が拡大され,住宅団地開発が誘導されることも期待しています。インフラ整備を地域経済の活性化,定住の促進,さらには行政サービスの充実といった好循環へとつなげていけるよう本市発展のために土地利用のさまざまな可能性を検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの執行部の答弁に対して,再質問はありますか。 東川三郎議員。 ◆6番(東川三郎君) 答弁の中に,市長,親子2世代,3世代にわたって一緒に暮らすことができること,そこに安定した働く場所や仕事があることの必要性ということがありましたが,そのとおりなんですよ。議員の中に企業誘致なんかどうでもいいと言った人がいましたが,今まで笠岡市が企業誘致してこなかったから,今の歯どめのきかない人口減少になっていると私は強く思います。 20代から40代の若者をどのように地元で働いてもらえるか。それと,家には親がいて安心して働ける,そういう町をつくっていくのが今の笠岡の必要なことだと思います。 地元高校の就職希望者は引く手あまたです。地元にとどまっていただくためにもいろんな選択肢のある企業が必要だと思います。そこで,新卒者が地元企業に就職する場合,支度金のような助成金が出るかどうかお尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 東川議員さんの御質問にお答えいたします。 地元の企業のほうに新卒の方が就職した場合に奨励金が出るかということでございますが,笠岡市では,その奨励金といいますか,それを企業のほうに新卒者ですけども出す制度がございます。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 東川三郎議員。 ◆6番(東川三郎君) そういう補助金ですね,少しでも役に立つように,雇うほうも就職するほうもなるような,とどまってもらうような施策を続けていってください。お願いします。 それから,パーセンテージや金額をちょっと書きとめることはできなかったんですが,かなりの経済効果が出てるように思われます。400人以上の雇用や消費行動,また設備投資が,本市の経済に及ぼす影響を概算でいいですから教えてください。 ○議長(栗尾順三君) 辻田総務部長。 ◎総務部長(辻田尚史君) 初めに企業誘致による税の効果額でございますが,平成28年度では法人市民税,個人市民税,固定資産税,都市計画税合わせて1,350万円程度でございましたが,令和元年度におきましては,こちらが2,850万円程度ということで約1,500万円の増収となっております。それから,さらに地元企業の地場産業の設備投資の補助金等も行っておりまして,そうした企業によります28年度から令和元年度へのプラスの効果額が4,000万円ほどございます。合わせますと5,500万円程度の増収というふうな内容になってございまして,さらに株式会社サラさんのほうも誘致して創業いたしておりまして,こちらにつきましては,今現在,土地貸付収入とか上下水道の使用によりまして3,400万円程度のプラスの要因となっております。この3年で見ましても1億円弱の税収等の増が見込まれておりまして,さらに来年度以降になりますと,設備投資をしたものに対する償却資産への固定資産税の増収もさらに見込んでおりますので,こうした企業誘致,地場産業の育成が徐々に効果を上げてくるというふうな見込みとなっております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 再質問はありますか。 東川三郎議員。 ◆6番(東川三郎君) 1点目につきましては,大体うまくいっているということで,引き続き頑張ってやってもらいたいと思います。 それから,2点目ですが,この前知人の家に行くとお母さんは今百歳体操に行っていると,お母さんは楽しみにしているよと娘さんが言っていました。百年体操を始めてからわずか3年ですよね。健康寿命が0.6,半年ほど延びています。とても評価ができると思います。もう一つ注視しているのが,介護が必要になってから亡くなるまでの期間が重要だと思います。この期間については,どのような変化が出ているかお聞きいたします。 ○議長(栗尾順三君) 長野健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(長野浩一君) 失礼いたします。 御質問をいただきましたのが健康寿命に関連してということでございますが,いわゆる自立できる生活をそのまま続けられる年齢と,それから介護が必要になってくる年齢と,その間の期間ということでございますが,これは統計的にはリアルな数値につきましては,お手元のほうへ自治体,地元のほうへそういった数値データが届いてくるまで若干タイムラグがございます。ですから,今ちょっとこの場で具体的な数値を並べることが難しいのですが,これはもう客観的に見ましても健康寿命のほうが着実に延びている,そして平均寿命のほうもよい方向に向かっているということから,いわゆる健康で生活できる期間のほうは,失礼いたしました。介護を要する期間のほうは着実に短くなっている,これは確実にそのような状況になっていると考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 再質問はありますか。 東川三郎議員
    ◆6番(東川三郎君) この件につきまして,私はライオンズクラブの会長をしとるときに,何かこれに手助けはできないだろうかというようなことを考えたことがあります。もしそういうことがありましたら言ってください,協力しますんで。ちょっとしたことでも,百歳体操で協力できることがあったら協力しますんで,引き続きよろしくお願いいたします。 次に,3点目に入ります。 実は,この質問を提出した後に,広報かさおか12月号の小中一貫教育の目的や流れを書いた記事を読ませていただきました。先ほどの答弁とあわせて理解はできましたが,市民に対しての説明や理解はどのような状況でしょうか。それと,子供を持つ親の意見を十分聞くこと,これが一番大切だと思います。また,一貫教育の開設は,市民の理解,財政的な余裕があれば前倒し等があるのかどうかお聞きいたします。 ○議長(栗尾順三君) 井上教育部長。 ◎教育部長(井上洋一君) 失礼します。 市民の方への説明会等でございます。素案の発表をいたしまして,その後10月6日の中央公民館4階会場を皮切りに金浦中学校体育館神島外中学校体育館新吉中学校体育館,東中体育館と,現在まで5回開催をいたしております。これ保護者の方,地域の方合わせてでございます。今週の土曜日14日でございますが午前中に,昼間にも開催したほうがいいということで中央公民館の4階集会室での開催を予定しております。御意見等は,パブリックコメントも9月6日から10月3日で募集をいたしまして7名の方から17件をいただいております。議会への説明につきましては,今週の総務文教委員会で,それの回答等もお示ししたいと思っております。前倒し等につきましては,御意見もいただいておりますので,財政状況等勘案しながら検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 再質問。 東川三郎議員。 ◆6番(東川三郎君) これは回数ではなくて,やっぱりどれだけ理解してもらえるかということだと思います。しっかり膝を交えて保護者に理解していただくまでじっくりやってもらいたいと思います。大変な不安を抱えとる人がおられるんですよ,私のところへも来られます。どうしてもこれはやらにゃいけんことかなというようなことで訪ねてこられることもありますから,よく私ではちょっと説明しにくいとこはできないとこもありますんで,よろしくお願いします。 それから,4点目ですが,開発ですね,笠岡市に限らず開発には障壁があるのです。何かといいますと,特定用途制限地域とか,農業振興地域というようなことがあります。こうした各種の規制をどのように対応していくか,またどのようにまちづくりを進めていくかお尋ねいたします。 ○議長(栗尾順三君) 山岸建設部長。 ◎建設部長(山岸雄一君) ただいまの御質問につきましてお答えをいたします。 現在,バイパスですね,国道2号笠岡バイパスの整備を進めてございまして,こちらにつきましては茂平地区までを2020年代中ごろには開通できるのではないかということで,今国土交通省のほうで鋭意進めていただいておりまして,市のほうもしっかりと協力をしながら対応しております。また,篠坂パーキングエリアのスマートインターチェンジの整備につきましては,市のほうで実施計画書の早期策定を目指して現在検討を進めておりまして,これが策定認定されれば,それからおおむね5年後をめどに整備を進めていくということで,これも国土交通省を初め関係機関と協議を進めているところでございます。 こういった整備におきましてインターチェンジというものができてくる訳でございますが,これにつきましては市の特定用途制限地域内における建築物の用途の制限に関する条例というものの中で,現在笠岡インターチェンジも半径1キロメートル圏内を特定沿道区域のような整備が可能とするという条例をつくってございまして,バイパス,さらにはスマートインターチェンジのインターができてくれば,こういったところの位置づけというものについても早期に進めていくように考えておりまして,これらの条例整備をもとに,この周辺地域についての整備,企業誘致等の推進につながっていくものと,民間活力を活用しながらとなると思いますけれども,そういったものを目指してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 先ほどの東川議員さんの御質問の中に農業振興地域のお話もありましたので,ちょっと私のほうから農振の関係のお話をさせていただきます。 農業振興地域といいますのが,総合的に農業の振興を図ることが相当な地域として都道府県知事が関係市町村と笠岡市と協議して定めたとこでございます。農業振興地域を今後スマートインターとか,そしてバイパスの整備とかということになりますと大きな計画ができたり,そして大きな計画の見直し等があると思います。それに合わせて農業振興地域も変更していくということができようかと思います。また,農業振興地域の関係につきましては,5年ないし10年ぐらいで整備計画を見直しをする機会もございますので,そういうときと合わせながら関係機関と一緒に協議しながら考えていきたいというふうに思います。 それから,1番目の質問のときに,ちょっと私,お答えがあれだったんですけども,議員さんのほうから選択肢のある企業ということもおっしゃられました。確かに今,笠岡市は製造業を中心で企業誘致を行っております。今回,農業関係のほうも干拓地内に誘致ができたということであっておりますが,やはり議員さんおっしゃられるとおり,いろいろなバリエーションというか,そういう選べるところが多いほど地元に帰ってこられる方が多くなると思いますんで,そういうことを考えながら,そして地理的要件といいますか,笠岡市のいいところ,地震が少ない,風水害が比較的少ないというところ,そして先ほども出ておりますが,インターチェンジ,そしてバイパス,そういうところもありますので,そういうところをうまく活用しながら企業誘致をやっていきたいと思います。今,西方面を中心ですけども,市長にも毎月企業誘致ということで,そういう話をしていただいて,そして笠岡の特異性のところを皆さんに紹介する機会もありますんで,今後もそういうことをやっていきたいと思います。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 再質問はありますか。 東川三郎議員。 ◆6番(東川三郎君) それから,市長の公約の中に水道料金の値下げというのがありました。上程されましたが,継続審査となって否決された案件ですが,この事業についてどのように進めていくかお尋ねいたします。 ○議長(栗尾順三君) 河相上下水道部長。 ◎上下水道部長(河相裕三君) 上下水道料金の値下げについて東川議員の再質問にお答えいたします。 先ほど議員さんもおっしゃられましたように,水道料金の値下げは平成29年3月に定例会で提案し,月額302円引き下げるというものでございました。そのとき継続審議となった後に平成29年6月議会において否決の御判断をいただきました。1度否決された案件ですので,市長公約といっても担当部長として値下げ案の再提出には慎重になっております,ならざるを得ないと考えておりました。そのときの議会の審査の過程につきまして,賛成意見としては人口減少に歯どめがかかることとかの幾つかの条件をいただいております。多くの市民の方が値下げを願っておるとか,平成10年に上下水道の審議会の答申でいただいた意見ですけども,料金引き下げが最重要の選択肢であるという御意見もありました。また,反対意見といたしましても内部留保資金で施設の更新をしてほしいとの御意見,また基幹管路のほうからの配水支管について更新をしない想定での値下げには賛成できないといろんな御意見もいただきました。 また,現在の水道料金を取り巻く環境としては,給水人口の減少でありますとか,節水機器の普及によりまして料金収入の減少が続いておるという一方で,また不利な条件としては漏水の頻発によります海底送水管の更新時期が早まったこと等も大変厳しいものがございます。 しかしながら,水道料金の値下げは市長公約でございます。また,市民満足度調査の結果からも水道料金の値下げは定住促進につながるという重要な施策の一つということも私は認識しております。これは,よく言う言葉ですが,市の施策はブドウの房に例えますと,個々の事業が確実に成果を出し,その効果が結びつかなければ全体の価値が下がってしまいます。こうした施策の一つ一つが成果を出すことが笠岡市全体の価値が上がり,定住促進につながる,給水路の増加にもつながると,ひいては笠岡市の発展があると思います。前回の水道料金改定案の否決から2年が経過しておりまして,その間水道のほうでもアセットマネジメント中・長期更新計画,今後20年後の30年の水道の具体的な更新の計画でございますが,それらの策定をしております。 また,水道事業を取り巻く環境も変わってきております。今まで議会でいただいた御意見も参考に新たな条件を勘案した上で一番大事なのは財政のシミュレーションでございますから,これをやり直して水道料金の値下げについて検討したいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 東川三郎議員。 ◆6番(東川三郎君) この笠岡の今最大の目標じゃありませんけど,重要な目標として移住人口増ということが何年前からも言われておりますし,私も一生懸命何でだろうかな,何でこんなに人口が減るんじゃろうかなといろいろ考えていろんな要件があります,それは本当に。その中の一つとして水道料金が高いということがあります。言われております。今,笠岡市の水道事業が笠岡市の歴史そのものなんですよ。要するに水源なんです。高梁川から導水路を引くことで西南水道企業団ができ,今や福山市の水よりうまい,福山の水はおいしくない,笠岡の水はおいしいというように聞きます。9日の仁科議員の質問にもありましたが,平成10年に25.34%の値上げをしています。これは,西南水道が1立米50円から1立米100円に値上げしたからやむを得ず上げた金額,ちょうどそれが一月に大体,一月じゃありませんね,西南水道から今企業団の中に浅口市と里庄町と笠岡市があります。これを比較してみますと,同じ13ミリで20立米使ったときに浅口市は3,110円,里庄町は3,402円,笠岡市が4,190円なんです。ちょっと計算してみたらやっぱり値上げした立米50円当たりがごっそりかかってきています。ほかの市町はどのような対処したかは知りませんけど,私は,これ笠岡市の水道料金を値下げするというよりは,同じ水源なんですから2市1町が広域連合,今非常に広域連合というのを水道は言われております。もうそんなに幅広くやるんじゃありません。同じ水源の西南水道の浅口市と里庄町,笠岡が一つになって新たに水道局でもつくったらいい訳ですから,単独でございますから,特別会計でやっとるんですから。そういうことをしたら3市の平均をとっても3,500円ぐらいで済むんですよ,笠岡も。何でかというたら笠岡は老朽化の配水管路が浅口やよそに比べて進んどります。そういう観点からも笠岡市はそれだけ優遇してもらってもいいはずなんです。もしか一緒にやるとなったらね。そういうことで,そういうほうをこれからは進めていくべきじゃないかと思いますが,その点一言お願いいたします。 ○議長(栗尾順三君) 河相上下水道部長。 ◎上下水道部長(河相裕三君) 東川議員の御質問にお答えします。 西南水道企業団のことでございます。2市1町の関係もございます。そちらにも議会がありますので,ここで突っ込んだ御回答はなかなかしかねるのでございますが,確かにおっしゃるとおり,圏域の2市1町で水道料金の違いがございます。東川議員さんがおっしゃるのが,末端給水まで西南でやったら将来的にはということであると思います。水道の広域連携が全国的に進む中でも遠い将来そういう形になる可能性は否定できませんが,ただ,2市1町の関係がございまして,各市町いろんなお考え,老朽化に対するお考え,いろいろございます。というのを勘案しながらこういう水道事業のことは進めていかないのかなというふうに思います。 それと原水費のお話も出ました。西南水道企業団鴨方浄水場を平成2年,平成15年,16年,新規につくった後増設をして,その間に水道料金,給水料金ですか,100円で維持しております。今,若干ではありますが,利益剰余金も出ております。ただし,共同導水路というのが,高梁川から二十数キロ引っ張っておる共同導水路については,老朽化が進んでおりまして維持管理費もかなりかかるような状況でございますので,そうした状況も見ながら総合的に水道事業のあるべき姿に進めて進めていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 再質問はありますか。 東川三郎議員。 ◆6番(東川三郎君) どうかそういうことでよろしくお願いいたします。 私は,市長の能力を高く評価しております。大手商社で鍛えられた営業力,そして行動力ですね,時折小さな失敗はありますけど,完璧な人間はどこもいないので,それも愛きょうのうちだと思っております。叱られるかも分かりませんが,私は,小さなことはほっとく訳じゃありませんけど,いいんですよ。私は,もう笠岡駅南の整備,それから昨日も何度も質問が出ましたけど,市民病院の建てかえ,これは建物だけではありませんよ,経営の立て直しもそうですが含めて,これを一日も早く建て直す。それから,本庁舎の建てかえ,大変な事業がもう山積みなんですよ,大きなことも。これは,悪口でも何でもありませんけど,歴代の市長が先送り,難しい問題は誰もできなかったかも分かりません。じゃから,先送り先送りした問題が今になって大きく膨らんでおるんですよ。先送りすればするほど金額は増大します。どうか順位をつけてスピード感を持って小林市長の手でぜひともやってもらいたい。私は,小林市長でなければ逆しにできないと思っております。そこへ一言ちょっと決意のほどよろしくお願いします。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 3代目市長の高木直矢さんが1期目は土づくりという話をされたと思うんですけども,私も今振り返ってみますと,もちろん前任の三島市長,高木市長が築いてきたものもありましたんで,本当に私自身も幸いなことに刈り取りをしながら土づくりができたかなというふうな思いでおります。先ほど東川議員がおっしゃったとおり,今駅周辺の再開発,それから篠坂のスマートインターチェンジ,一貫教育,市民病院,それぞれ本当に今ちょうど土をつくっている最中でありまして,これからどう種を植え育てていくかというのは大事な時期にこれから差しかかると思います。ぜひともこの種を植え芽が出る,それで育てていく過程も私にやらせていただき,また議会とともに市役所職員とともに市民とともに頑張っていきたいという思いでおります。ありがとうございます。 ○議長(栗尾順三君) 東川三郎議員。 ◆6番(東川三郎君) 最後にお聞きしますが,一昨日市長は出馬表明されましたが,今後においても企業誘致をさらに進めて,ほいから経済の好循環をさらに大きく太くしてもらって,笠岡で生まれた子供が笠岡で働くことのできる環境,市長が常々言われる家族のきずなを取り戻すために来期にかける市長の思いを再度お聞かせください。 これで終わりにします。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 笠岡は,今学校教育から含めて子育て支援策,いろいろ若い世代に笠岡に転入をしてもらうためのいろんな施策を打っております。それで,何とか社会動態をプラスにし,人口減少に歯どめをかけるという施策でありますけども,笠岡には高校は5校ありますけども,その高校を卒業してから笠岡を離れていく子供が多いです。皆さんも御存じのとおり,本当に親御さんたちと一緒に我々が手塩にかけて育てた子供たちが笠岡を離れ,東京,大阪に行って大学を卒業したりしてすぐ就職をすれば,この循環が続けばもう笠岡は人材養成機関ということになる訳でして,そういった本当に家族のきずながだんだん今希薄になってきている。これは,私にとって一番寂しい現象であります。子供たちが笠岡に帰ってくる,2世代,3世代がともに暮らす家族のきずなを取り戻す。どんな行政サービスも家族のきずなにはかないません。しっかりと行政のやるべきことをやり,働く場所をつくり,皆さんができるだけ,またそれ以外の方も笠岡に入ってきてくれて笠岡を盛り上げる構成員として,さらに盛り上げていく社会をつくっていきたいというふうに思っております。どうかよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。 ○議長(栗尾順三君) 以上で6番東川三郎議員の質疑を終結します。 続きまして,18番森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) おはようございます。 議長のお許しをいただきましたので,通告のとおり質問いたします。 1項目め,市民安心のまちづくり市政運営について,市民が安心して住めるまちづくり,特に防災,教育に重点配分され,新しいまちづくりを目指し,1期目最後の当初予算を編成されました。笠岡市が発展していく道筋がはっきりと見える1年にしたいと市長は語られています。障害者施策について,重い障害のある2名の方が国会で質問され,また東京パラリンピックも実施されることから,障害者への理解,社会参加が進む第一歩につながると期待されています。国や自治体に義務づけられた合理的配慮,障害者差別解消法の取り組みについて,以下,お尋ねいたします。 1点目,障害者差別解消地域支援協議会設置について。 2点目,対応要領(職員向け)策定について。 3点目,差別解消の取り組みを円滑に行う役割について。 4点目,平成30年4月1日,手話言語条例が制定されました。手話は,聴覚障害者のコミュニケーション手段として最も用いられる方法です。今後の市民への手話の理解及び手話の普及を図るための施策について。 5点目,聴覚障害者は,災害発生時に耳からの情報が得られにくい。聴覚障害者災害支援マニュアルについてお尋ねいたします。 6点目,障害者総合支援法では,福祉サービスは共通の制度で提供するのを基本となっております。医療費助成制度に精神障害者も自己負担1割に検討していただきたい。これは既に新聞報道もされておりまして他市では実施されております。 7点目,学校教育などを通じ,障害への理解を深める心のバリアフリー,インクルーシブ教育の必要性について。 以上,1回目の質問といたします。よろしくお願いします。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの森岡聰子議員の質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 森岡議員の御質問にお答えします。 まず,1項目めの1点目につきまして,障害者差別解消地域支援連絡協議会設置ですが,障害者差別解消地域支援連絡協議会設置要綱を平成30年3月に施行しています。この協議会は,障害者差別の解消を推進する関係機関の連携強化と情報共有を図り,その取り組みを効果的かつ円滑に行うために設置することとしております。協議会の委員として関係行政機関から岡山地方法務局笠岡支局,岡山県備中保健所井笠支所を関係機関団体等から校園長会,笠岡市社会福祉協議会,岡山弁護士会,笠岡人権擁護委員協議会,笠岡商工会議所,障害者福祉施設,手をつなぐ親の会等を決め,委員の推薦依頼を行っています。来年早々には協議会を開催する予定にしております。 次に,2点目につきましてお答えします。 職員向けの対応要領策定についてですが,現在素案を作成し,ノーマライゼーションの視点からさらに検討を重ねておりますが,年末までには策定したいと考えております。要領策定後は,それぞれの部署の職員が日々の業務の中で適切な対応が行えるよう職員研修等の機会を利用して,さらに理解を深めていくよう努めてまいります。 次に,3点目につきましてお答えします。 障害者差別解消法の目的は,全ての国民が障害の有無によって分け隔てられることなく,相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け,障害を理由とする差別の解消を推進することにあります。そして,この目的を実現するためには,私たち自治体は差別解消のための積極的な取り組みを行わなければなりません。障害を理由とする差別を解消するためには,差別を受けたと思われる障害のある人の意向を酌み取った上で不当な差別的扱いをしたと思われる側,すなわち国,地方自治体あるいは民間事業者の事情を確認し,双方の関係を修正していくというプロセスが必要です。知識不足,無理解,偏見に基づく差別をなくしていくためには,対話により相互理解を深めていくことが重要であり,地方自治体が果たす役割であると考えております。また,私は福祉施策を展開していく上で大切なことは公平性を担保しつつも行政としてすべきことについては職員がしっかり汗をかきながら社会的に立場の弱い方々に寄り添っていくことだと考えておりますので,今後もそのような考えのもと障害者の差別解消に積極的に取り組んでまいります。 次に,4点目につきましてお答えします。 現在,広報かさおかの毎号におきまして,手話をやってみようという記事を掲載しており,ここで簡単な手話を紹介させていただいております。また,毎年,年間を通じて手話奉仕員養成講座を開催しており,手話通訳者を増やし,手話の普及を図っております。このほかにも市内保育所4カ所や小・中学校4カ所でも手話講座も開いております。これは,手話を覚え身につけていくためには,小さいころから手話に触れ学んでいくことが有効との考えから実施しているものです。こうして子供たちが大きくなったときには,手話は身近なものになることで手話ができる人が増え,より一層市民の間に手話が広まることにもつながるものと考えております。 こうした取り組みに加え,先月には手話言語条例事業として手話の理解を深める講演会を開催しました。この講演会は,笠岡市では初の講演を全て手話で行うものであり,来場者からは手話を習ってみたいとの多くの意見をいただくなど大変好評であり,聴覚障害者及び手話の理解を深めると同時に手話を広める一助になったものと考えております。今後は,手話をさらに市民へ広めていくために紙面を活用した広報のほかに動画を利用したり,来年度の予定としてですが,手話劇を開催するなどさまざまな方法で手話の広報をしていく予定です。 また,手話の普及につきましては,先ほど述べました保育所や小・中学校での手話講座については,対象が市内の一部にとどまっており,今後は市内の全域に広げてまいります。また,手話奉仕員養成講座につきましても,現在講座を終了後の手話奉仕員の登録数は24人で,まだまだ足りない状況であるため,現在夜間だけの受講時間を日中にも開催するなど受講しやすい環境をつくることで受講生を増やし,その後の手話の奉仕員の増加につなげてまいります。また,笠岡市職員につきましても,手話奉仕員養成講座に通い手話を勉強した職員が増えてきており,その能力をどのようにすればさらに生かすことができるのか庁内関係部署と研究してまいりたいと考えております。 今後,こうした取り組みを地道に進めていき,手話に対する理解をさらに深めてまいります。こうした取り組みを進めるとともに,聴覚障害者に限らず,さまざまな障害をお持ちの方々の一人一人の特性を理解し,さらに広くノーマライゼーションの理念が社会に浸透していくようにしていきたいと考えております。 障害のある方々は周囲からのちょっとした気づきやサポートがあれば地域社会の中で生活がさらにしやすくなると思います。障害者,健常者の双方がともに生きるということは一人一人が社会に役立っていると実感できる社会づくりだと考えます。5年後,10年後の地域社会が障害のある方々にとどまらず,社会的に弱い立場の方々を含めて広く社会の一員として社会に貢献しているという実感してもらえるような,そうした地域社会を目指して取り組みを進めてまいります。 次に,5点目につきましてお答えします。 先ほども申しましたが,先月の手話の理解を深める講演会で講師の早瀬憲太郎さんが東日本大震災のとき聴覚障害者は障害のない人に比べて2倍の死亡率であるとおっしゃっていました。その理由は津波警報が聞こえなかったためと言われています。森岡議員のおっしゃるとおり,聴覚障害者は災害発生時の情報が得られにくいということをまずはしっかりと認識する必要があると考えます。 笠岡市におきましては,平成31年4月現在,聴覚平衡機能障害の手帳所持者は210名おられ,その内訳は1級が22名,2級が35名,それ以外の3級から6級が153名となっています。現在,災害の警報等が発令されたときに,ひとり暮らしの高齢者で身体障害者手帳1級,2級を所持している聾者の方については,地域福祉課からファクスで災害情報を提供しています。また,今年度は10月に開催した防災訓練において,聴覚障害者の方が特に災害時に取り残されることが多いということで,訓練に参加してくださった方に聴覚障害者の方が困ることや簡単な手話を紹介したりすることによって聴覚障害者に対する理解を深める取り組みを行いました。 今後は,まず携帯電話を所持している聴覚障害者の方に対し,火災や警報等,災害の情報が携帯メールで配信される笠岡市緊急情報携帯メール配信サービスの登録を促すように努めます。さらに,今年度岡山県障害福祉課が取り組んでいる障害のある人の避難行動セルフプラン作成推進事業におきまして,いつ避難する,どうやって避難する,どこに避難する,誰と避難するを記した災害時用のサポートブック仮称の標準フォーマットが公表され,支援者マニュアルが作成される予定ですので,笠岡市で来年度以降どのように取り組んでいくか検討していきたいと考えています。 また,災害時避難行動要支援者名簿によります災害時個別支援計画の作成について,今年度金浦地区で各地域の自主防災会を中心としてモデル的に取り組んでおります。来年度以降,各地域の自主防災組織を中心に地域の実情に合わせ民生委員,児童委員等の協力を得ながら市内全域で取り組んでいけるように検討してまいります。そうした取り組みを進めながら森岡議員から御提案をいただきました聴覚障害者災害時支援マニュアルについても総合的に検討してまいります。 次に,6点目につきましてお答えします。 岡山市では,心身障害者医療費助成制度の対象者に従来の身体障害者手帳1級,2級,3級の交付を受けている方,重度の知的障害者,常時介護を必要とするおおむねIQ35以下の方に加えて12月から新たに精神障害者保健福祉手帳1級かつ自立支援医療受給者証精神通院の両方を所持する方が加わりました。岡山県内の市町村では初めての取り組みということです。現在,笠岡市の心身障害者医療費の公費負担制度の対象者は身体障害者手帳1級または2級を所持している方,療育手帳A重度を所持している方,そして身体障害者手帳3級かつ療育手帳B中度を所持している方となっています。この対象者の要件は,岡山県心身障害者医療費公費負担制度補助金交付要綱の要件と同じ要件であり,笠岡市は心身障害者医療費の2分の1を岡山県から補助してもらっています。 岡山県は,令和元年6月及び9月の県議会で心身障害者医療費公費負担制度の対象者を精神障害者の方にも拡大することについては慎重に判断すべき課題であると答弁しておられます。笠岡市では,31年4月現在,精神障害者保健福祉手帳の所持者数は1級が41名,2級が253名,3級が68名の合計362名となっており,また自立支援医療受給者証,精神通院所持者は令和元年12月現在255名となっています。今後は,精神障害者の経済的状況を勘案し,どのような要件を設定するのか,また県内のほか市町村や福山市等,県外市町村が精神障害者を対象に含めることにつきどのように考えているかを調査した上で岡山県に対象者の拡大を要望してまいりたいと考えております。 次に,7点目につきましてお答えします。 誰もが安心して暮らすことができる共生社会の実現に向けて学校教育の果たす役割は大変大きいと言えます。特に学校教育において取り組んでいる障害への理解を深める心のバリアフリー,そして多様性を認め合い障害の有無に関係なく,ともに学ぶインクルーシブ教育は,その根幹をなすものだと捉えております。私は,こうした思いのもと,時間のある限り学校訪問を行い,特別支援教育を初め学校現場の実態を把握するとともに,管理職を初め現場の先生と意見交換をする場を大切にしています。 また,浅口市で開催された大阪市立大空小学校元校長木村泰子先生の講演会にも参加させていただき,障害の有無にかかわらず,全ての子供がいつも一緒に学ぶ教育のあり方について学ばさせていただいたこともございます。今後も教育委員会と連携して必要な施策を協議し,共生社会の実現に向けて積極的に取り組んでまいる所存でございます。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 約10分間休憩します。            午前10時43分 休憩            午前10時53分 再開 ○議長(栗尾順三君) 休憩を解いて会議を再開します。 ただいまの執行部の答弁に対して,再質問がありますか。 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございました。 先ほど市長さんもおっしゃられておられましたけど,本当今,最近手話を学ぼうというんですか,こういうチラシなんかもいただいたりしながら,いろんな機会を捉えてこういう機会があるのは大変うれしく思っております。それで,私は,市長さんも言われましたが,防災訓練のほうに総務委員として新山小に参加させていただきました。そのときに,当事者の方,それから手話サークルの方,要約筆記,そういう人たちの演壇に上がられましての本当によく身近に分かるそういうふうなことをされまして,防災訓練でこういうふうなこともあるんかというふうに改めていいことをされてますねという思いがあったんですが,このことにつきまして,今まで防災訓練が各地区でありましたけど,こういう取り組みは新山小が初めてだったと私は思うんですが,今後そういうふうなことは,各地区で防災訓練があるときには当事者の方なんかが行かれまして拡大をされていかれるんでしょうか,どんなんですか。ちょっとお伺いします。 ○議長(栗尾順三君) 藤井危機管理部長。 ◎危機管理部長(藤井敏生君) ただいまの防災訓練についてのお尋ねでございます。 過去毎年行ってまいりました防災訓練につきましては,市内の障害を持たれた方々,またそれを援助される方々の御協力によりまして避難訓練等は実施してまいりました。今回は,初めて壇上で手話のお知らせをしたりという内容に試みをいたしました。地域におきまして,そこまでの踏み込んだ訓練は今のとこはできてはないと思います。障害の方々については,災害が起きたときに被害が大きいということは承知しておりますので,視覚,聴覚,その他障害をお持ちの方々を対象にしたような内容も今後検討してまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 再質問。 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございました。 やはり実際を見るということは大変勉強になると思いますので,そういう機会があればできるだけされたほうがいいんじゃないかなということも要望しておきます。 それから,私は,先日NHKの番組で取り上げられておりましたが,呉市の聴覚障害者と手話の通訳者,そして要約筆記者,そういう支援者の人たちが災害情報などの伝達とか,それから災害時の支援体制の確立,県の聾唖協会とか,難聴者,中途失聴者の方たち,そしてまた視覚障害者の方も含めて,やはり研修とか勉強会でされまして,その結果,そういう先ほど私も質問し,市長も考えていくとか言われましたが,聴覚障害者の災害時支援マニュアルということの取り上げ方でなかったかなと思いますけど,考えてもなかなかこれは実際にそういうマニュアルを見ながらそういう人たちも勉強され,活用されていかれると思いますので,ぜひ早い時期にこういうふうなことは実施していただきたいと思いますが,再度質問いたします。 ○議長(栗尾順三君) 長野健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(長野浩一君) 失礼いたします。 森岡議員の御質問にお答えをいたします。 御指摘をいただきました支援マニュアルでございますが,私も他市のもの等もちょっと拝見をする中で,まずは非常に御指摘いただきましたように分かりやすい内容になっているなというふうに思いました。主に当事者の方々の団体が作成をし,それから地域の当事者の方に向けて指し示すマニュアル,それから行政のほうが作成をし,当事者の方にお示しをするマニュアル,そういったものが大きく分けて2通りあるのかなと思います。内容を見ましても日々平時から用意しておくものはこういうことを用意しておいたらいいんではないんですかとかというふうな非常にきめ細やかな内容になっておりまして,ぜひこういったものは早期に作成というふうにするべきだというふうに私も思っております。 具体的には,先ほど市長答弁のほうでもございました。災害時の避難行動要支援者名簿等を用いての個別支援計画の作成について,例えば市内でモデル地区的に実施をしていくという,そういう中でありますとか,要は行政だけがひとりよがりでつくるんではなくて,そういった当事者の方,それから支援をする地域の方も交えましてのマニュアル作成という,そういう行程を踏んでいくべきであろうかと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 再質問。 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 やはり障害者の方の当人の声を聞いて,それを取り入れてするというのが私は一番大事なことではないかなと思います。よろしくお願いいたします。 それから,市長答弁で精神障害のほうのことをお尋ねしたときに,県のほうに要望するとかというふうなことを言われたと思うんですが,この件につきましては平成30年9月議会で井笠地域の3市2町で意見書も出しております,笠岡市のほうへ。それで,採択もされております。そういう中で,やっぱり国とか県へもう提出してる訳ですから,笠岡市がリーダーシップをとって笠岡市はこういうように決めました,岡山市はもう決めてますから,しますというふうなことでもう一度市長,よろしくお願いします。 ○議長(栗尾順三君) 長野健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(長野浩一君) 失礼いたします。 実務の担当ということで私のほうからお答えのほうさせていただきます。 特に精神障害の方々へのそういった支援というのは今後,知的,身体,精神,そういった3つの分野を総合的に見ましたときに,やはり今後いわゆるてこ入れをしていかなければならない分野であるというのは私自身も認識をしております。そういった認識をしっかり持ちまして,これは先ほどの市長答弁にもございましたように,県のほうのいわゆる補助といいますか,そういったものもかかわっているものでございますので,他市の近隣の状況もしっかりと勘案しながら,これはもうしっかりと直接担当レベルでも意見交換をしながら研究検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 やはり今,精神のほうは,障害者の中でもいろいろと取り組みが知的とか身体に比べまして,スポーツの中でもなかなか精神の人は一緒にスポーツをするという機会も少ないんじゃないかなというふうに私は思っております。そういう中で,こういうふうなことで岡山市は取り上げていただき,一歩進んだように思いますので,ぜひ笠岡市がリーダーシップをとって笠岡もちゃんとしたことでよろしくお願いいたしたいと思います。要望しておきます。 それから,今,こういう障害者の人に対して笠岡市も正職ではなくて臨時職員かなと思うんですけど,手話通訳者の方というんですか,採用されてると思いますが,そのことで報道によりますと,2017年に地方自治法と地方公務員法を改正し,非常勤職員や特別職に該当しない一般職の会計年度任用職員を新設,来年4月施行というふうに非正規職員が移行するというふうなことが書いてあったと思うんですけど,既に真庭市はそういう立場の人を正職に採用されております。そして,美作は5カ年契約で正職員ということを聞いております。働き方の一環として本市も前向きに検討していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 長野健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(長野浩一君) 失礼いたします。 まず,職員の現状でございますけれども,健康福祉部内のほうに嘱託職員が1名,それから手話の能力に非常に卓越した臨時職員のほうが3名,それからそのほかにも,今現在申しましたのは地域福祉課のほうでございますが,そのほかの課におきましても,いわゆる学生時代から手話に熟達をしていた若手職員等も複数名おります。そういった中で,今現在正規職員としてというふうな御提案でございますが,これは先ほど御指摘をいただきました会計年度の任用職員制度,これの関係もございますし,また職員適正化計画,こういったものとの整合性も出てまいりますので,今後人事部局との協議研究ということで研究をさせていただきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 平成2年4月2日に,笠岡市手話通訳者設置要綱に第5条,市長は手話通訳者に対し年1回以上の研修を受けさせ,その能力の向上を図るとなっております。そして,第6条には,この要綱に定めるもののほか必要な事項は市長は別に定めるとなっております。先ほど今お尋ねしたことも市長の裁量でお考えで正職のほうも少しは進むんじゃないかなという思いと,それから年1回以上の研修を受けさせ,その能力の向上を図るとなっておりますが,現状はどうでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 長野健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(長野浩一君) 失礼いたします。 手話の研修機会等についても適切な時期に提供のほうをさせていただいております。今後も引き続きまして,そういったところにも留意をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 変わりますけど,手話の勉強会なんかもいろいろされてるようなんですけど,ここでちょっと気になるのが介護施設とか企業への取り組みについてはどういうふうにお考えでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 長野健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(長野浩一君) 失礼いたします。 もう御指摘いただきましたとおり,この手話を広めていくということは一部の行政機関だけにとどまりませず,広くそういった形で広めていくというのが最終的な目指していく形であろうかと思います。そういった意味合いでも人材の育成等については,今後継続的に引き続き注力をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 それから,聴覚障害のほうのことなんですけど,聞こえない乳幼児とか,就学前の子供さんに対しては,どのような支援策があるんでしょうか。かつて質問したかも分かりませんけど,お願いします。 ○議長(栗尾順三君) 赤田こども部長。 ◎こども部長(赤田洋二君) 森岡議員の御質問にお答えします。 就学前の子供に対してどのような施策があるかという,今のところこれだというのはございません。いろいろと幼稚園,保育園,認定こども園,この施策の教育保育の中でそういったお子さんを受け入れる相談に乗れるような,そういったとこら辺は今後の課題だと思っておりますけども,今のところこれといった施策はございません。ごめんなさい。手話の講座としましては,今,新山保育所とか,城見保育所,新川保育所,富岡保育園,学童保育,5月から6月にかけて実施させていただいております。これを契機にこういったことへ子供たちがなれていってくれればいいかなと,このように考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 長野健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(長野浩一君) 失礼いたします。 あと,全般的に福祉サービスの中で,例えばちょっと年齢にもよりますかとは思いますけれども,いわゆる必要な機材の購入でありますとか,貸し出しでありますとか,そういったものでの対応というのもあろうかと思いますが,これが今御指摘いただきました就学前のそういった子供さんにもしっかり適応できているのかどうかというのは検証をしてまいりたいと思います。それから,いわゆる幼児の健診等の内容についても,またこども部関係部局とも連携しまして検証をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 やはり乳児にしても,生まれたばかりの赤ちゃんを抱えておられるお母さんのことを考えますと,家庭訪問されるとか,そういう施策というのはとられておられるんですか。 ○議長(栗尾順三君) 赤田こども部長。 ◎こども部長(赤田洋二君) 森岡議員の質問にお答えします。 うちのほうでこども部としましては,乳幼児のころの家庭訪問,ちゃんと保健師が行っております。その家庭訪問の中で,そういった障害とか,支援を必要とするお子さんがいらっしゃる場合は,持ち帰りまして関係部署と協議しながら進めておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 以上で1項目めの質問を閉じます。 続きまして,2項目めの質問を求めます。 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) 2項目め,人生100年時代を見据えた施策について,人生100年時代と言われる現在,自治体の取り組みについて考えていきたい。 1点目,長寿を喜べる地域社会について。 2点目,地域の資源(高齢者・民間事業者等)を生かした取り組みについてお尋ねいたします。 ○議長(栗尾順三君) 2項目めの質問に対して,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 2項目めの1点目につきましてお答えいたします。 長寿を喜べる地域社会についてでございますが,笠岡市では老人福祉法第20条の8の規定に基づく高齢者福祉推進計画及び介護保険法117条の規定に基づく介護保険事業計画を一体的にゲンキプランと総称し,策定しており,人口の高齢化が進展していく中,介護保険制度の持続可能性を確保しつつ高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもと,可能な限り住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう地域の実情に応じた包括的な支援,サービスの提供体制の推進を目指しているところでございます。 この計画に基づき高齢者を対象とした福祉サービスの提供,ふれあいサロン活動,ことぶき大学,スポーツ大学などの生きがいと健康づくり,いきいき百歳体操や生活支援体制整備事業といった地域で支える介護予防と生活支援,認知症施策の推進や介護保険事業にかかわる施策を進めており,こうした取り組みが人生100年時代といった長寿を喜べる地域社会につながっていくものと考えております。 次に,2点目につきましてお答えいたします。 地域の資源を生かした取り組みでございますが,国の統計から笠岡市の人口推移を見ると人口は今後も減少し,2025年には65歳以上高齢者1人に対して14歳から64歳は1.3人となり,1人の元気世代が1人の高齢者を支えるという状況が予測されます。これを改善させていくためには,笠岡へ新しい人の流れを生み出し,社会動態改善につなげていくことが必要と考えており,さまざまな企業誘致や定住促進事業を強力に進めているところです。さらに若者に笠岡に住んでもらう取り組みとして結婚応援事業や教育の核となる就学前教育と小・中9年間を見通した一貫教育の推進,妊娠,出産,子育てのそれぞれのステージで継続的な支援を行う子育て世代包括支援センターほっとはぐの開設等を実施しております。こうした取り組みにより親子2世代,3世代が一緒に暮らす世帯が増加し,最終的に私の目指す家族のきずなを取り戻すことにつながり,高齢者の方々が安心して暮らせることにつながると考えております。 しかし,笠岡市の令和元年10月1日時点では,高齢者の単身世帯が3,068世帯と増加しており,65歳以上高齢者の約6人に1人がひとり暮らしとなっており,喫緊の課題と考えております。高齢者の方々の住みなれた場所で安心して暮らしたいというニーズを実現するためには,健康を維持することが今まで以上に重要な取り組みと考えており,外出する,人と交流することで地域とつながる取り組みを進めております。 具体的には,外出する取り組みといたしましては,平成29年度から高齢者タクシーチケット助成事業健康ポイント事業を新たに実施し,高齢者が外出する際の有効な支援となっております。また,人と交流する取り組みといたしましては,老人クラブ,公民館活動といった生涯学習生き生きサロン,いきいき百歳体操等のグループ活動等,高齢者同士が仲間と一緒に楽しみながら地域の中でお互いの立場を尊重し合える環境づくりを行っております。これにより健康寿命の延伸につながっていくものと考えております。 また,高齢者の活躍の場として生活支援サポーターや介護ボランティア,シルバー人材センター等,元気な高齢者が支援を必要とする高齢者を支える事業を行っておりますが,今後は地域で活躍できる就業の場を積極的につくり,高齢者の方々が喜びや生きがいを感じて生活していける地域環境づくりに取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの執行部の答弁に対し,再質問がありますか。 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございました。 人生100年時代というフレーズがいろんな場面で使われておりますが,これは単なる高齢化対策の意味だけではなく,長寿化,健康寿命の延伸,少子化,人口減少,労働力不足,社会保障や働き方,教育,人材育成など社会全体にかかわる見直しが求められているのです。そして,私自身,この人生100年時代を迎えてって自分が思い浮かぶことは,やはり終末ケアは病院か施設か在宅かの言葉が浮かんでまいります。昨日も市民病院について質問され答弁がありました。一刻も早く結論を出して取り組んでいただきたいと思います。施設にしても人材確保に苦慮されているようです。在宅で終末をと思っていても本市には介護タクシーの施設が見受けられません。救急搬送されても帰ってこられない状況の人もいるのです。そのようなときには入院しかありません。安心して在宅介護で終末まで在宅医療も伴いまして生きていくことが可能であるように願いたいと思っております。 そして,市長さんにもこのことにつきましてはぜひお聞きしたいのが,やはりこの人生100年といったときに輝き続ける市民のために市長さんが福祉の町笠岡として,また人生100年時代の笠岡として,どういうふうにそういう住みなれた地域で自分らしく暮らせるかということを市長はどういうふうに思われておられますか。お伺いいたします。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 先ほどの答弁でもありましたけども,65歳以上の高齢者36%,また75歳以上の後期高齢者になりますと,その比率が今後もさらに伸びていくだろうという中で,高齢者の方々に生きがいを持って生活をしていく一つが,まずは住みなれた地域の中で生活支援サポーター等を受けながらリフレイン状態にならないような介護認定を受けるこの間状態ですね,ここに入ると介護認定に入っていくということ,要支援というほうに入っていきますんで,健康でいられるそのためには,まずは外出する,交流する,先ほども述べたとおりですけども,そういった活動を通じて皆さんに地域の中で元気に過ごしていただくというふうに思います。 私の個人的な話でありますけども,私の父は90歳になるんですけども,まだ現役で仕事をしながらひ孫3人に囲まれて楽しく生活をしているというのを見ますと,やはり生きがいという中に人と交流する,外出する,そういったことも大事ですし,また私の先ほどの答弁でもありましたけども,何らかの形で社会とかかわっていく,働く,あるいはボランティアをする,そういった中で汗をかく,そういった人のために汗をかくといったところがまた生きがいにつながっていくというふうにも思います。そういった活動の場面をさらにつくっていく生涯現役といったところをやっていく,休むときはしっかり休んでいただく,病気になったらしっかりとその地域の中で治療を受ける,重篤になればまた広域化で治していただく,また笠岡に帰ってきてリハビリを受ける。そういったシステムをしっかりつくっていく社会をつくれば高齢者の方々も生きがいを持って過ごしていただけるんではないかというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございました。 現役をリタイアした高齢者が地域の中で活躍できる場は少ないと思います。65から69歳就業率は46%,2人に1人は非就業高齢者のこれは高齢者の力を地域の課題解決に生かすことができればということです。地域も高齢者も互いにプラスになるということで,この高齢者の人のそういう生かす場がないということは,言うてみれば社会資源の損失,笠岡市の,そういう捉え方ということで。そして,先ほど市長さんも言われましたが,生涯現役という厚労省主導の生涯現役促進地域連携事業,これは2016年4月に創設されまして,2019年8月時点で手を挙げた市区町村は35で実質率は2%,笠岡市はこれはどういうふうな取り組みをされておられますか。 ○議長(栗尾順三君) 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 森岡議員さんの御質問にお答えいたします。 生涯現役促進地域連携事業のことでございます。先ほど議員さんもおっしゃられましたように,2016年4月にできまして,今は全国でも2%というふうに聞いております。県内でも総社市,それから津山市,そして岡山県が認定されているようです。この事業は,先ほども議員さんおっしゃられますように,人生100年時代を見据えて働く意欲のある高齢者が培った能力や経験を生かし,生涯現役で活躍し続けられる地域の仕組みづくりのための事業ということで国の事業で3カ年事業でありまして,国の100分の100ので制度をつくるというものでございます。協議会を立ち上げ,協議会のメンバーには,県とか市町村,シルバー人材センターとか,社会福祉協議会,商工会議所というような地域の団体が協議会を立ち上げ,そして地域就業機会確保計画というものを策定し,そして国のほうで認められたら事業ができるという制度でございます。今現在,笠岡市につきましてはなっておりません。岡山県が今なっておりますので,岡山県のその事業,今岡山県ではハローワーク笠岡や岡山県が組織する協議会と連携したシニアのための就業相談会を参画しておられます。そういうものに笠岡市も参加させていただきまして,岡山県の状況を見ながら今後考えていきたいというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 今,部長が言われましたが,この事業はこれはやはり自治体が中心となって地域の課題解決に高齢者の活躍の場を広げていく,そして言われました協議会を組織して子育てや介護など地域として人が必要なところに高齢者の力を活用するというふうな事業だと思います。ぜひ早く取り組んでいただきたいと思います。要望しておきます。 それから,2017から18年度に,自治体と民間事業者をつなげるための支援,地域包括マッチング事業,これは地域包括ケア,医療,ただ地域包括ケアというのは医療とか福祉政策の一環ではありますけど,共同として民間事業者とか医療法人,社会福祉法人,NPO,ボランティア,厚労省が,これは平成29年,30年に地域包括マッチング事業として打ったてられておられます。本市は,この事業をどういうふうな取り組みをされてるんでしょうか,取り組もうとされますか。お尋ねいたします。 ○議長(栗尾順三君) 長野健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(長野浩一君) 失礼いたします。 こちらのほうは,民間の活力も活用してというふうな事業になろうかと思いますが,これはこれまでにも既存のいわゆる協議会,審議会の中に,例えば民間事業者の方にも入っていただきますとか,あるいは具体的に申しますと商工会議所関係の方にも委員に入っていただきますとか,そういった協議会といいますか,審議会のほうがもう既に立ち上がっておりますので,そういった協議会の場の中で民間としての活力あるいは専門的な医療関係の事業者,それから福祉施設の関係の事業者の方々も一堂に会する機会もございますので,そういったところでどのようなニーズがあって,どのようなことが対応としてできるのかというふうなことをしっかりとすり合わせていく,そういったことをちょっと検証していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 それから,健康寿命という言葉もたびたび出ておりますけど,これは新しい健康寿命の延伸策というのは,本市ではどういうふうなお考えがありますか。今までもああしてました,こうしてましたじゃなくて,新しい,寿命を延ばすための延伸策ということについてお考えになっておられるでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 長野健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(長野浩一君) 失礼いたします。 健康寿命の延伸でございますが,近年これまでには医療と介護という言葉がずっと使われてまいりました。介護が必要ですと,それから治療をするための医療という考え方でございますが,これに加えまして国のほうも今度は健康と介護というふうな認識も加わってまいりました。そういった状況の中で,例えば具体的には市内で実施をしておりますいきいきサロンでありますとか,百歳体操でありますとか,そういった場に例えば専門職のほうが出向いていきまして,その場でいわゆる健康管理,そういった要素も高齢者の方にお示しをできる,指導ができる,そういった状況のそういった事業等も展開をしていくことによりまして,さらには健康寿命の延伸につながっていくのではないかと思います。 あと,議員のほうからはさまざまにこれまでにもいろいろあったと思うけどということでございましたので,省略はいたしますが,もちろん重要なことは病気の予防でありますとか健康管理,それから一つ重要なのは,高齢になりますことによります変化,これに柔軟に対応できるための生活習慣,これを身につけていくことというのが重要ではないかなと思いますので,そういったところに注力をしていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 再質問。 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 終わりになりますけど,やはり元気でいつまでも暮らしていきたいのは皆さんのそれはもう望みだと思います。ただ,幾ら予防してもやはり病気になったり,そしてまた身体に障害が生じたときなんかは施設に行ったりとか,いろんなことが起きてくるのは,もうそれは仕方のないことだと思いながらも,笠岡市がいろんな取り組みを介護予防でされていながら,私はすごく介護保険料が県下で15市の中で一番高いっていうふうなことをちょっと耳にした訳なんですけど,その点について,令和元年9月30日時点では要介護の認定率が20.7%ということで,今度介護保険料が3年に1遍の改正がありますけど,こういうふうなことを行政としては今後のそういう介護保険料のことと介護予防との兼ね合いにつきまして,どういうふうに考えておられるでしょうか,お伺いいたします。 ○議長(栗尾順三君) 長野健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(長野浩一君) 失礼いたします。 ただいま御指摘をいただきました介護保険料でございますが,現在も次期の改正に向けまして,いわゆる地域での実情といいますか,そういったものの情報の収集に努めているところでございます。 大きな流れでございますが,これは改めて申し上げるあれでもないかもしれませんが,御指摘いただいておりますように,いわゆる少子・高齢化というのが日本全国もう大きな流れになっております。そうした中で必然的に65歳以上の被保険者であります1号被保険者,こちらのほうが増えていき,40歳から64歳,こちらのほうが必然的に減っていくであろうというふうな,そういうふうな保険料の負担の比率にも変化は生じてくると思います。 そういった状況の中で,まずは介護保険料が上がるということ自体については,これはもうどうしても大きな流れの中で避けれない状況かとは思いますが,その上げ幅を少しでも小さくしていくというふうな状況の中で,予防でありますとかそういったものは今後さらに重点的にやっていかなくてはならないかと思っております。 もう一つには,保険料の緩和の施策としまして,基金の投入とかというふうなものもございますけれども,これにつきましてはいわゆる一つのある意味,施策というふうな考え方にもなろうかと思いますので,慎重に協議検討しながら進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございました。 笠岡市にはよく耳にする言葉が,施設がたくさんあるんではないかっていうふうなことを言われる方もおられますけど,そのことにつきまして今後,施設をどういうふうに,いずれは高齢者の方も人数が少なくなっていく中で,施設側から見るとなかなか介護職員の方も少ないし,職員の方もなかなか受け入れというんですか,お勤めになられる方が少ないというふうなこともお聞きする中で,笠岡市における今度施設のほうはどういうふうに考えていかれるんですか,分かったら教えてください。 ○議長(栗尾順三君) 長野健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(長野浩一君) 失礼いたします。 施設の設置等につきましては,例えば高齢者のほうのいわゆる福祉計画あるいは障害者の方のほうの福祉計画,それぞれのそういった計画の内容に基づきまして,全体像を勘案,見ながら決定をしているところでございますけれども,森岡議員御指摘のように,いわゆるハード,入れ物をつくっても,それに対応していく人材の不足というのが非常に今,大きな問題になっております。場合によりましては,器はつくったけれども,そこに入るに入れないというふうな状況にもなりかねませんので,もう単にハード面の整備という計画を一面から見るだけでなく,そうした人材,それからもちろん地域の要望,そういったものも複合的に勘案しながら,そういった計画についても必要に応じて見直しをしていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 以上で2項目めの質問を閉じます。 続きまして,3項目めの質問を求めます。 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) 3項目め,地域課題について。 1点目,荒廃地問題について。 2点目,公園設置について。 よろしくお願いします。 ○議長(栗尾順三君) 3項目めの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 3項目めの1点目につきましてお答えします。 陶山地区を初めとして,本市は中山間地域が多く,田畑の高低差が大きく,1筆の面積も比較的小さく不定形であるなど,大規模な営農には不向きな地区が多く,作業の効率化や省力化が難しいと言えます。 また,農業者の高齢化や後継者不在などによる耕作放棄により荒廃した農地は,市内全域において増加傾向にあります。そのような状況下で市内では6地区,陶山地区内には押撫,篠坂,入田の各地区で中山間地域等直接支払交付金制度における地域協定による営農が取り組まれており,棚田等の保全に御活用いただいております。この制度は,今年度末で開始20年を迎えますが,来年度から新たに5年間の第5期対策が実施される予定です。現在の協定参加の皆様には,引き続き参加していただけると聞いており,今後棚田保全に一安心しているところでございます。 また,本市にはふるさと納税の返礼品に笠岡のおいしいお米を使用することにより,米の流通を全国に拡大し,農家の生産意欲の向上を図るとともに,寄附金の一部を本市の農業振興のために還元するなどの取り組みを行っております。その取り組みの一つが耕作放棄地対策として自走式草刈り機及び竹破砕機の貸出事業です。これらの農機具を活用していただくことで,農地の荒廃化の防止,荒廃農地の再生などが進み,景観の美化やふるさと米の供出の増加につながっているなどの好循環が進んでいると思っております。 加えて,岡山県農地中間管理機構を利用して,やる気のある地域の担い手に農地の集積する事業にも取り組んでおります。これらについては,今後さらに周知活動に努め,多くの農業者に利用していただくことにより,荒廃農地の解消に結びつけていきたいと思います。 また,本市においては農福連携に積極的に取り組んでおり,市内には障害者の方の就農に取り組まれたり,障害者の方が農作業に従事している農業法人等も多くおられます。そして,全国的に障害者雇用のために本格的に農業に参入する企業も増えてきておりますので,そうした企業の本市への立地に向けて積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 次に,2点目につきましてお答えいたします。 公園は,子供の遊び場だけでなく,体力づくり,健康維持,地域活動など,さまざまな活動の場として,地域の生活に密着した公共施設として親しまれています。また,大規模公園では市外からも多くの家族連れが訪れるなど,交流人口の増加にも大きく寄与していることから,今後も本市の魅力の一つとして広く情報発信したいと考えています。 公園を取り巻く課題としては,配置状況に偏りがあること,人口減少や少子・高齢化を背景とした利用者の減少,地域の皆様に御協力いただいている公園管理の継続が困難になりつつあることなどがございます。これらの課題に対し,笠岡市公共施設等総合管理計画では,公園が不足している地域については必要に応じて遊休地や残存農地の活用等,各種手法の検討による整備に努めること,施設の維持管理につきましては地域住民との協働により維持管理を検討する必要があることなどが位置づけられています。 これらを踏まえ,大規模公園については遊具の入れかえ等の機能の充実を図るとともに,地域にある小規模公園については多目的での使用ができるようにしていくなどを検討していきたいと考えています。いずれにしても,幼児から高齢者までが立ち寄れる貴重なオープンスペースとして快適に利用できるよう地域の皆様の声に耳を傾けてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの執行部の答弁に対し,再質問がありますか。 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 荒廃地といえばすぐ思い浮かぶのが,本市の農業委員会のあり方も一つに入ってると思いますけど,なかなか農業委員会も私も何年か前かに議会から選出ということで農業委員にならせていただいた経緯がありますが,やはりそこに入りまして,初めて仕事の内容が分かったりして,ああ,大変な仕事だなっていうふうな思いもありましたけど,そういう笠岡市の農業委員会のどんなことを取り組んでいるんかなっていうふうなことは,余り地域の人には浸透してないんじゃないかなっていう思いがありましたので,ちょっと質問させていただきました。 本市の農業委員会の役割についてお願いいたします。 ○議長(栗尾順三君) 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 森岡議員さんの農業委員会についての御質問でございます。 今現在ですけども,農業委員会の委員さんは13名,そして推進委員さんが9名おられます。それぞれの役割がございます。実は4年前ですか,新しい制度に変わりまして,この推進委員制度というものができたり,それから農業委員会の委員さんの選出方法も選挙から推薦,それから自分で手を挙げるような,そういうふうな方法に変わりました。 農業委員会の委員さんの役割ですけども,農地等の利用の最適化の推進に関する指針とか施策とか変更,そして農地転用許可に当たっての具申すべき意見の決定とかそういうことで,今現在,毎月1回会議を開いて,そういうことについて会議されております。 そして,推進委員さんの役割は,農業委員さんのそういうような指針を踏まえて,現場に出て,現場を確認されたり,現場活動を行ったり,そして推進委員としての意見,それを述べていただいております。 そして,ちょっと具体的な例になりますけども,今農業委員会では事務局が農政水産課にあるんですけども,毎年8月から10月にかけて市内の全農地の利用状況調査が行われております。農業委員さんがそれぞれのところの地区のほうを見て回られて調査を行っております。そして,荒廃農地の発生や解消等を確認されまして,その調査をもとに今度は荒廃農地の所有者の方に利用意向調査を行って,荒れた農地をどうするのかということで,荒れた農地を中間管理機構の利用や,みずから耕しますか,そしてまたみずから耕作を再開しますかなどの調査を行って,その回答を求めているという状況でございます。この意向調査につきましては,荒廃農地なんですけども,再生可能な農地に限ってその利用意向調査を行って,大体300件ぐらいの調査をしておるというふうなことをされております。 以上でございます。
    ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございました。 今,荒廃地,耕作放棄地という部分がたくさんあるんですけど,この耕作放棄地のプロジェクトチームというのができているんでしょうか,どんなんでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 耕作放棄地のプロジェクトチームということでございますが,ちょっと私のほう,済いません,また調べまして答えさせていただきますが,耕作放棄地につきましては,やはり地域の方とか,そして先ほど市長の答弁にもありましたが,多面的な中山間の地域の組織とかあります。そして,営農組合とかの組織がありますので,そちらのほうから連絡があったり,そしてその辺でどういうふうにやるかということで協議もされております。特に中山間地域とかの直接支払交付金制度を使われてた地域におきましても6地区ございますが,そちらのほうで荒れてるところをどういうふうにするかとか,そして多面的な補助金もありますけども,それの地域も数地区ありますんで,そちらのほうでも話をされているというふうに聞いております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 今,男性の方が定年されまして,家のほうへおられるという中で,新規就農,それから退職後に帰農する人を支援する定年帰農者の人材育成ということがあるんですけど,そのことにつきましてはどういうふうにお考えでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 森岡議員さんの御質問にお答えいたします。 耕作放棄地対策の一環になるかどうかあれですけども,やはり一線を退かれて,そして地元に帰られた方,その方に就農していただくことというのは大変いいことだなというふうに思っております。そういう中で,まだまだ全然経験もない方,そして少し経験された人,いろいろおられると思いますが,今,定年の帰農者の人材育成といたしましてお話がありましたら,市そしてJAさん,そして普及所の方とかにおつなぎしたり,相談に乗っていっております。また,岡山県の農業大学校とか,そして三徳園ですか,農業の研修センターがあります。社会人の就農研修というのがありますので,そちらのほうを御紹介したり,そういうことをさせていただいております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございました。 公園のことにつきましては,私はやはり自分の地域の中で4世帯,新しい人が家を建てて来られました。若い人で,まだ子供さんが生まれたばっかしとか,そういうお母さんからの声がありました。それで,昔なら地域に本当に公園みたいなところがあったんですけど,今,自分の住んでる地域でも公園らしきなのは,大きいとこはあるんですけど,それはもう健康のためのグラウンドゴルフとかはされてますけど,若い世代の方が言われるのに,田舎の魅力として公園があればいい,そして環境のよいところで子育てを思い,自分たちの地域の中へ来られたんではないかと思います。若い人たちのそういう思いを遂げてあげることは,若い人の輪が広がっていき,そしてまた高齢者の方も地域の人もそこで一緒に集えるっていうふうな意味で,やはり公園を,地域を見て回っていただければ分かると思いますが,児童公園というのが私は言葉が今ふさわしいかどうか分かりませんけど,そういう意味での公園をぜひお願いしたいと思いますが,再度よろしくお願いいたします。 ○議長(栗尾順三君) 山岸建設部長。 ◎建設部長(山岸雄一君) ただいまの議員の御質問にお答えをいたします。 地域で集える公園をというお話でございます。先ほど市長のほうからも答弁をしてもらいましたけれども,地域で公園が不足してる部分につきましては,必要に応じて遊休地や残存農地の活用など,そういったものも含めて整備の検討に努める一方で,そういったところについての管理については,やはりそういった地域の方にも御協力をいただきながらしていきたいというふうに考えておりますので,まず地域でどういった御要望があるか,そういったところにもしっかり耳を傾けてまいりたいと思いますので,よろしくお願いをいたします。 また,公園について少しPRをさせていただきますと,本市の目標としては,市民1人当たり10平方メートルというのを条例で規定しておるところでございます。その一方で,現在市民1人当たりは16.6平米ということで,しっかりとした公園規模を確保してるところでございます。また,大規模公園については,皆さん御承知のとおり運動公園,太陽の広場,総合スポーツ公園,古代の丘スポーツ公園の4園ございまして,こちらについてもしっかりとこれからも使っていただけるように長寿命化に対する検討というのを行っていって,安心・安全にお使いいただけるように,少し足を延ばしていただくことにはなりますが,そういう大規模なところでも遊んでいただける,そういうのを市としてもしっかり確保してまいりたいと思います。 また,地域の公園,なかなか地域での偏在がございますけども,9月号の広報かさおかでは,十一番町にあります児童公園のリニューアルといったところも御紹介させてもらいました。少しそれは町場の話かもしれませんが,そういったところも地域の方のニーズをいただきながら,公園のあり方を踏まえた中で進めてる施策でございますので,これからもしっかりと地域の方のお声を聞きながら公園整備並びに維持管理に努めてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございました。 やはり田舎のほうへ来られる,よそから来られる方はそういう田舎のいい空気を吸ったり,そして大きな公園とかというんではなくて,考えてみますとやはり市の昔の赤線とか,市とか国とかそういう公共的な土地があいてるところがあるんじゃないかなっていう思いもするんですけど,そういうところを優先的に,そんなにお金をかけて公園をつくってくださいとかという意味ではなくて,集える場所として考えて,地域の人も一緒になって考えていかなくてはなりませんけど,そういう思いで私は若いお母さんたちや高齢者の方が一緒にそこで集える場所があればいいのかなっていうふうな思いでおりますので,どうかよろしくお願いします。 以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(栗尾順三君) 以上で3項目めの質問を閉じます。 以上で18番森岡聰子議員の質問を終結します。 午後1時まで休憩します。            午前11時55分 休憩            午後1時00分 再開 ○議長(栗尾順三君) 休憩を解いて会議を再開します。 続きまして,13番藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 大変お疲れのところ,よろしくお願いをいたします。 議長のお許しをいただきましたので,質問に入らせていただきます。 1項目め,竹喬美術館についてでございます。 竹喬美術館に所蔵されている美術品を市民に鑑賞していただき,竹喬美術館に来館していただくため,公民館,庁舎等に巡回展示ということに書いてますが,そちら様では出張展示ということのようでございますが,巡回と出張,どこが違うのかよく分かりませんが,伺っています。市民にも喜ばれていて,市民目線で画期的だとの報道もあります。本当に市民目線ですばらしいことを考えたなあと,思いついたなあというふうに思います。私たちもそのことについては異論はありません。美術品が多くの市民の目に触れ,先人たちのすぐれた作品を散逸させることなく未来に歴史をつなぐために,また作品が長く市民に愛されるためにも巡回展示,いわゆる出張展示を行うことには賛成でございます。 しかしながら,今回の美術品展示の取り扱いについては,多くの問題があるように感じています。本当にぞんざいな扱いをしてるなあというふうに感じているところです。作品についてどういう思いがあるのかなあと。この美術館をつくるときに先輩方がどれだけ苦労されたか,そして小野家に対してどれだけの敬意を払っているのか。毎年100万円近くのお金の御協力をいただき,作品も4,000万円以上するような作品でも買い戻していただいて,竹喬に寄贈していただいております。その竹喬の名に恥じるようなことを平気でやっていると。本当に悲しいなあと,本当にこれが文化都市と言えるのかどうか。悲しくて仕方がありません。多くの問題について一つずつお伝えをしていきたいというふうに思います。 竹喬美術館の美術品について,島への持ち出しは凍結していると仄聞しますが,間違いないかお尋ねします。 2点目,竹喬美術館は博物館法に既定されている美術館と考えていますが,どのようにお考えかお尋ねをします。 3点目,竹喬美術館に所蔵している美術品については,博物館法及び博物館の設置及び運営上望ましい基準を遵守しなければならないと私は考えますが,どのようにお考えなのかお尋ねします。 4点目,博物館の設置及び運営上望ましい基準が示されています。それによると,耐火,耐震,防虫害,防水,防塵,防音,温度及び湿度の調整,日光の遮断または調整,通風の調整並びに汚損,破壊及び盗難の防止その他のその所蔵する博物館資料を適切に保存するために必要な施設及び設備等,博物館は必要な設備及び施設を備えるよう努めるものとありますが,美術品を守るための措置だと考えておりますが,お考えをお尋ねします。 また,竹喬美術館外での美術品の展示においても私は同様に扱うべきだというふうに考えておりますが,いかがでしょうか,お尋ねします。 5点目,美術品を美術館外に貸し出す場合,展示場所の建物,設備,空調及び照明,防火,展示方法,展示中の作品の保護の方法,警備体制と書面の指示を求めています。 市内の市の建物であっても同様の取り扱いをすることは,私は当然だと考えますが,どのようにお考えなのか,お尋ねします。今の扱い方は本当にぞんざいな扱いをされています。どうしてそのような扱い方ができるのか,どうしてそういう扱いをするのか,お尋ねをします。 6点目,公民館等への美術品の展示を行うことについて,規定,基準,責任の所在等,何ら示されていません。また,展示されている公民館等の作品について,期間も含め書面での取り交わしも行われていません。手続においても問題があると私は感じますが,いかがお考えでしょうか,お尋ねします。 7点目,持ち出しの期間について,他の美術館などの規則を見てみると,1カ月から2カ月であります。長くても2カ月です。1年以上持ち出しの期間には問題がある。市長はずっと持ち出すんだと,期間はないというような答えもされました。そのようなことが本当にあっていいんでしょうか。私は,これには問題があるというふうに感じます。 8点目,公民館には,特に破壊及び盗難,日光の遮断または調整等,貴重な財産である美術品を守るための措置がなされていない状態での展示については,博物館の設置及び運営上望ましい基準に抵触すると考えますが,いかがでしょうか,お尋ねします。 9点目,公民館での美術品の展示について,公民館には地区の人はいつでも誰でも入館できる状態にあります。汚損,破壊及び盗難が考えられます。美術品についての管理責任者は公民館の管理者であり,来年から会計年度任用職員たる公民館の主事と考えますが,いかがでしょうか。公民館主事でないとすれば,誰が責任者で,どのようにして美術品の管理をされるのか,お尋ねします。 また,汚損,破壊及び盗難等があった場合,市長が責任をとるとの発言があったと仄聞しますが,具体的には,例えば辞職や減給など,市長自身,どのように考えているのか,どのように責任をとろうと考えてるのかをお尋ねします。 10点目,巡回展示作品について,いわゆる出張展示について,原則撮影禁止とし,その趣旨を表示を行うとの説明がありましたが,公民館にはそのような表示は見当たりませんが,どういうことでしょうか,お尋ねします。撮ってもよろしいんでしょうか。 11点目,美術品の館外の持ち出しに対する損害保険はどうするのか,また美術館条例には,入館者が建物及び施設展示物等を損傷し,または滅失したときはこれを原状に回復し,または損害を賠償しなければならないと規定されています。美術館条例にはそのようになっているんですが,公民館でそのようになった場合にはどうするんですか。この規定は使われないんですか。何をしてもいいんですか,お尋ねします。 12点目,竹喬美術館も他館へ作品を貸したり,他館から作品を借用することもあります。管理体制が不十分な施設での展示をしていると全国に認知されれば,美術館学芸員の良識を疑われ,今後,他館からの信頼がなくなり,借用が難しくなると考えるが,どのようにお考えですか,お尋ねします。 13点目,寄贈者は美術館に展示し,大切に保管されていくという前提での,こういう信頼があってこそ貴重な作品が寄贈されているものというふうに考えております。市長は考えてないんだと思いますが,公民館等管理体制の不十分な公共施設への展示を打診した際に信頼を失い,公共施設へ展示する作品ではない作品まで返却を要求される可能性が考えられますが,どうするのかお尋ねします。 14点目,小野家の遺族も,今回の管理体制の不十分な公民館等への公共施設への展示を御存じと思うが,この公共施設への展示に不信感を抱き,これまで寄贈していただいた竹喬作品の返却を要求された場合,どのように対処されるのか,お尋ねします。 15点目,2017年に神奈川県所有の100万円以上の美術品が紛失しています。知事室,県の機関へ貸出過程で所在が分からなくなったとのことでありますが,責任の所在が明らかになっていません。ぞんざいな扱いを行っていれば,当然起こる事件であります。取り扱いについてどのように対処するのか,お尋ねをいたします。 16点目,笠岡市の貴重な財産であると言いながら,その財産をこのようにぞんざいな扱いをし,この寄贈品も含めた美術品を売買するようなことを仄聞しておりますが,そのような発言をなされたのかどうか,お尋ねをします。 17点目,絵画を保管するだけで埋もれさせるのは惜しい,公開すべきだとの市長提案であります。これは本当にいいことだと思いますが,じゃあなぜ100点なのか,美術品の公開でなければならないのか。また,今の状況は公開すること,100点,これを公開しろと,それだけが表に出ています。大切に扱うという美術品の思いが一つもここには感じ取れない。竹喬への来館者を増やすことでありますが,そのことが目的になっていない。出すことだけが目的になっているように感じます。そのことをどのようにお考えなのか,お尋ねをします。 18点目,竹喬作品のレプリカを多くの場所で鑑賞していただき,理解を深め,美術館へ来ていただく方法なら,私もなるほどと思います。レプリカでなく,竹喬作品そのものを展示するようにとの市長の指示があったとも仄聞します。とんでもないことです。そのような発言があったのであれば本当に問題です。あったのか,なかったのか,お尋ねをします。 19点目,美術館に所蔵してる作品については,博物館法及び博物館の設置及び運営上望ましい基準を遵守しなければなりませんが,展示作品の作者の方は,見てもらえて幸せと語っておられる訳だから,作品によってはそのように扱い,市長部局で管理すれば,自由に,いつでも,ぞんざいに扱おうがどうしようが,市長の考えで自由にできる訳ですから,どうぞ御自由にしていただければいいと思うんですが,いかがでしょうか,お尋ねをします。 20点目,今後,美術品の寄贈について,専門家を交えた寄贈品選定委員等を立ち上げ,選定を行うようにしてはどうか,お尋ねをします。 21点目,作品の収蔵に年200万円の費用がかかることを特に市長は発言されました。第7次総合計画には,新収蔵庫の建設の具体化とありますが,建設すれば200万円の費用は当然要らなくなります。建設はいつになるのか,お尋ねをいたします。 1回目の質問を終わります。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの藤井義明議員の質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 藤井議員の御質問にお答えします。 まず,このたびの出張展示を実施するに至った経緯を申し上げます。 過去5年間の竹喬美術館の運営状況を見ると,入館者はおおむね年間1万2,000人弱から1万5,000人強となっています。入館料収入はおおむね年間310万円強から400万円弱となっています。竹喬美術館費の歳出決算額は約6,200万円から7,200万円です。小野竹喬は笠岡市の歴史の中で唯一の文化勲章受章者であり,また小野家から多数の極めて高い評価を受けている竹喬作品を寄贈いただき,それらの絵画を保存管理する大事な任務を引き受けておりますが,余りに多額の赤字が発生していることも事実でございます。入館者も,ほか自治体運営の美術館と比較して少なく,また市民の方などから竹喬作品以外の寄贈も多く,保管庫のスペースが不足して,岡山市内のトランクルームを借り,年間200万円以上の費用を支出しているという現状も事実として御理解いただきたいと思います。 また,現時点での所蔵作品は3,800点余りで,うち竹喬作品が1,700点のみです。作品の中には表装されてないものが2,200点余りあり,表装コストは1点5万円から50万円です。今後,表装を進めるには数億円の費用と期間を要します。 こうした状況の中で,笠岡市の市立美術館として今後さらに市民に認知され,美術に親しんでいただくことが重要でございます。このため,市民の方々に絵画を鑑賞していただく機会を設けること,それにより絵画に興味を持っていただける方が増えれば,ひいては美術館を訪ねていただけることにもつながるとの考えのもと,このたび出張展示を計画し実施したものでございます。 それでは,1項目の1点目につきましてお答えします。 島しょ部の公共施設への展示は,現在作業を進めておりません。議会から頂戴した御質問,御意見,または市民皆様方の反響も踏まえながら展示要領も作成し,今後対応してまいりたいと考えております。 次に,2点目につきましてお答えします。 博物館法についてでございますが,竹喬美術館は博物館法に規定される登録美術館でございます。 次に,3点目につきましてお答えします。 竹喬美術館の所蔵する作品は,資料についてでございますが,博物館法,笠岡市立竹喬美術館条例,笠岡市立竹喬美術館条例施行規則の定めるところにより取り扱うものでございます。 次に,4点目につきましてお答えします。 御指摘のとおり,竹喬美術館の所蔵品は博物館の設置及び運営上の望ましい基準に基づき,施設及び設備,また危機管理等に配慮してきたところです。このたびの出張展示においても可能な範囲での措置を図っております。 次に,5点目につきましてお答えします。 所蔵品の館外貸し出しについてでございますが,このたびの市内施設への展示は,貸し出しではなく普及教育活動の一環としての出張展示です。各施設の状況に合わせて,できる限りの丁寧な扱いをしているところです。 次に,6点目につきましてお答えします。 手続についてでございますが,このたびの出張展示は,市長部局と教育委員会で協議の上,展示を計画し実施したものでございます。御指摘をいただいております出張展示の位置づけにつきましては,館外展示の要領等を庁内で協議し作成していきたいと考えております。 次に,7点目につきましてお答えします。 展示期間についてでございますが,現時点で特に期間は設けておりません。現在,出張展示をしている作品は油彩画を主とするものであり,各作品の状況を今後細かく確認した上で,新設,撤収や入れかえを検討していきたいと考えます。 次に,8点目につきましてお答えします。 博物館法に定める事業として,第3条第1項第2号に博物館の事業として館外での作品,資料の展示があり,今回はこれに準ずる試みとして出張展示を実施したものです。 次に,9点目につきましてお答えします。 今回の展示は,必ずしも恒久的な措置ではなく,所蔵品の有効活用と市民の方々への鑑賞機会の提供のための試みの一つと捉えております。その管理責任は,出張展示を実施した教育委員会にあります。さらに,竹喬美術館は笠岡市立の美術館ですから,最終責任は市長である私にあると考えます。 現在,展示してる作品の評価額は平均19万円程度で,10万円以下の作品が六十数点ございます。施設の環境を考慮し,高額なものにならないよう配慮しております。もちろん芸術作品としての価値や,その作品に対する作者の思いは大切にする必要があります。公民館等公共施設には,既に多くの竹喬美術館所蔵作品以外の絵画や書が飾られており,市民の皆様が大切に鑑賞をされている現状があります。竹喬美術館の所蔵作品もそれと同様に価値があるものであり,大切に保管,鑑賞していただきたいと思っております。今後,不測の事態が生じない環境の整備に努めるとともに,被害等が発生した場合にはその状況に沿って必要な責任を果たしたいと考えております。 次に,10点目につきましてお答えします。 各公民館の館だより等で今回の出張展示は広報したい旨の申し出が当初からあったため,展示風景の撮影は問題はないと伝え,一点ごとの撮影と利用は避けてほしいと口頭でお願いしているところです。表示については,今後進めてまいります。 次に,11点目につきましてお答えします。 損害保険についてでございますが,竹喬美術館やほかの公共施設が現在加入している建物総合損害共済における手続を進めてまいります。 また,展示作品の損傷や減失が生じないよう努めてまいります。 次に,12点目につきましてお答えします。 このたびの出張展示につきましては,既に新聞等で報道され,近隣美術館からの問い合わせがありましたが,所蔵品の活用に眼目を置いた取り組みであることを伝え,御理解をいただいております。 次に,13点目につきましてお答えします。 公共施設への展示については,これまでに御了解を得られている作品に限定して実施しております。それ以外の作品の管理体制に変更はないので,返却の要求はないものと考えております。 次に,14点目につきましてお答えします。 小野家に対しましては,寄贈いただいた竹喬作品を展示するものではなく,竹喬美術館所蔵作品の鑑賞により市民の皆様が美術に親しみ,竹喬美術館へ足を運んでいただくきっかけとなるよう取り組んでいることについて御理解を得て,今後も御協力をいただくように努めてまいります。 次に,15点目につきましてお答えします。 紛失等についてでございますが,近年の事例を十分に検証するとともに,今後,各施設と協議しつつ,同様な事故が生じないよう努めてまいります。 次に,16点目につきましてお答えします。 所蔵品の売買についてでございますが,寄贈いただいた美術品を売却することは考えておりません。 次に,17点目につきましてお答えします。 作品数につきましては,各公共施設の下見と希望の聞き取り等により,おおよそ100点程度を準備する必要があると判断したところです。また,今回の出張展示の反響として,美術や竹喬美術館への関心が高まったという声が寄せられており,一定の手応えを感じているところでございます。 次に,18点目につきましてお答えします。 竹喬作品についてでございますが,このたびの出張展示に当たって,竹喬作品そのものを展示する考えは当初よりございません。また,今後も展示を指示することはございません。 次に,19点目につきましてお答えします。 美術品の寄贈の申し出があった場合,竹喬美術館に窓口になってもらい,今後,町内施設での展示で有効に活用されていると判断され,寄贈者の承諾が得られるのであれば,美術館ではなく市長部局での受け入れを検討していきます。 次に,20点目につきましてお答えします。 寄贈作品の受け入れの是非については,これまでどおり専門家と市民の代表者を交えた笠岡市立竹喬美術館協議会で審議していただいた上で,教育委員会及び笠岡市で適切に決定をしていきたいと考えております。 次に,21点目につきましてお答えします。 収蔵庫建設は既存施設の改修,活用も含め,総合的に勘案し,具体的な手法や整備時期を検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの執行部の答弁に対し,再質問がありますか。 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 要綱をつくってやるということでよろしいんですが,本当に残念でしたね,この回答には。私もびっくりしました,聞いて。竹喬美術館が多額の赤字を抱えてるって,もう情けない,本当に。竹喬美術館ってもうけるとこですか。 では,お尋ねしますが,カブトガニセンター,図書館も黒字ですか。黒字にするというて市長は公約されました。できるんですか,黒字に。そういう施設では,私はないと思ってますが,市長は利益を上げる施設だと,これ多額の赤字を出してるから今回のをしたんだと,そういうふうに理解すればよろしいですか,お尋ねします。市長にお願いします。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 図書館は営業時間を週1回の休みを月1回に変更したり,カブトガニ博物館に関しては,いろんなイベントをしたり,パンマルシェとかマーケットを開催したり,いろんなイベントを仕掛けてくれています。そういったことが功を奏して,カブトガニ博物館に関しては,年間6万人から7万人以上の来場者があり,また図書館に関しては,今年何と歴史始まって多分最高の来場者,10万人を超えるという状況になっています。一方で竹喬美術館は,先ほど私の答弁でもありましたとおり,1万2,000人から3,000人ぐらいで推移をしてる。今回の「竹喬のすべて」は1万人を超えるというお客さん,来場者があったということは,とても喜ばしいことだと思いますけども,その赤字黒字ということを申し上げてる訳ではなくて……            (13番藤井義明君「申し上げた。発言されましたよ」と呼ぶ) もっと市民に開放された,敷居を下げた,市民の,笠岡市立の美術館ですから,そういった美術館にすべきだということで,もう少し竹喬美術館のあり方を考えてほしいという意味で,今回の出張展示も一つの策として出させていただきました。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 再質問。 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 私は,市長のさきの発言についてお尋ねしょんですよ。市長は多額の赤字だと,だから出張展示も含めてやってるんだとおっしゃったんですよ。 ほんなら,もう一回お尋ねします。 じゃあ,カブトガニセンターは赤字ですか,黒字ですか。それは担当の方で結構ですけど。それからもう一つ,図書館は赤字ですか,黒字ですか,お尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 井上教育部長。 ◎教育部長(井上洋一君) 失礼いたします。 カブトガニ博物館でございますが,年間にかかる費用はざっと6,000万円程度でございます。入館者数が6万から7万の間で推移しておりますので,入館料を取ってる施設でございまして,500円ということでございます。3,000万円程度の収入が計算上は発生,ちょっと手元に今,昨年度の実績等ございませんので,3,000万円ぐらいの収入かと思われます。 図書館につきましては,御承知のとおり入館料を取る施設ではございませんので,収入はございません。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) もう一回お尋ねします。 先ほど市長は,美術館は赤字だと言った。この概念からいって,図書館とカブトガニセンターは赤字ですか,黒字ですかとお尋ねしょんです。お尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 井上教育部長。 ◎教育部長(井上洋一君) 表現が適当かどうか,私には分かりかねますが,収支でいいますと赤字でございます。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 同じじゃないですか。どちらも赤字でしょう。そういう施設じゃないんですよ,もともと。 今回,要領を作成して展示を考えるという,今回凍結をされています。今回凍結したことについて,市長はどのようにお考えなのか,お尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) この件に関しては,特別委員会も開催され,私が答弁を,説明をさせていただいた経緯もありますし,議員の皆様から一部の方から御意見もいただいております。しっかりと要綱を整理した上で,また再開をしたらどうかということは,教育部長と私で話をしました。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 要するにルールもつくらずに,出せ,出せと,市長みずから市長命令で出して,こういう状況ですよ。ちゃんとルールをつくって出すのが当たり前のことでしょう。それは考えたことはなかったんですかね,市長。考えられなかった,考えたこともなかった,どうなんでしょうか,お尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 井上教育部長。 ◎教育部長(井上洋一君) 何よりも所蔵品を市民の皆さん方に多く見ていただきたいという思いから始めたものでございますが,公民館の館長,主事の方を初めとして,そのあたりの説明が少し不足していたのかなと思っております。 館としての出張展示のルールにつきましては,作品の選定とか展示場所とか,十分協議を重ねてまいったものでございます。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 同じ質問を市長にもします。 市長はどのようにお考えでしたか,お尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) これは,竹喬美術館の管理条例に基づいて,市長部局と教育委員会担当,竹喬美術館を含めて協議をして決めた,機関決定をしたものですから,手続上は間違いないというふうに思っております。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 規則には,貸し出しは書いてあるけど,出張は書いてないというような,出張と書いてないから,出張はルールどおりにやってるんだって,そんなめちゃくちゃな発言があります。もともと作品は大事にしましょうっていうのが,先ほど申し上げたようにルールがある訳です,博物館法に。それにのっとって,その法律にかかわるって市長は発言されたんですよ。そのためにちゃんとそういう博物館法もあるし,取扱規程もある訳ですよ。それを一切しないで,それにルールに沿ってやってました。やってないからルールをつくるんじゃないですか,今度。そうじゃないんですか。そこに反省はないんですか,市長には。お尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 先ほども申したとおり,管理上,条例に基づいて対応したものでございます。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 市長は,夜中に自由に出入りできる公民館が本当にあるのかというのは,私もそれは知りませんでした。そういったセキュリティーの面ではしっかりと考えていきたいというふうに思いますというふうに委員会でこう発言されてるんですよ。知らなかったで済むんですか。今後,その作品はもう既に展示してるんですよ,その確認をされましたか。そして今後,公民館についてはどういう対応を,セキュリティーについてはどういう対応をされるのか,市長にお尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 井上教育部長。 ◎教育部長(井上洋一君) 失礼いたします。 公民館の管理でございます。基本的には,昼間は主事が常駐をしております。現在,令和元年度,平成31年度当初より6時間の開館ということで,主事が常駐しております。主事の勤務時間外につきましては,地域で管理人を定めている公民館もございますし,また講座等で御利用になるときには,講座の責任者等──地域の方でございますが──に鍵を預けて管理をしてもらっているという,そういう状況でございます。 誰もいない状態で鍵があいている公民館はございません。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 市長が答弁できるんなら,されたらどうですか。横から口を出すんじゃなくて,誠意を持って回答するのが当たり前のことでしょう。ここは議場ですよ。それができないんなら,さっさと帰ったらどうですか,ほんまに。そのために来てんじゃないんですか,ここへ。鍵はかけ,で,市長はどういうふうにしたらいいと思ってるんですか,お尋ねします。            (市長小林嘉文君「何の質問か分からない」と呼ぶ) ○議長(栗尾順三君) 今の,鍵をどうするかということ。            (13番藤井義明君「セキュリティーです」と呼ぶ) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 現状のままで特に問題は感じておりません。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 最高責任者と自分自身で答弁されたんですよ。それで,公民館には鍵が置いてあるんです。近所に置いてあったり,皆さんが自由に入れるようになってるんですよ。だから言ってるんですよ。それを大丈夫だと,まあよくしゃべれましたね,本当にそんなことが。情けないですよ。それで本当に作品が守れるんですかね。だから,私はぞんざいだと言ってるんですよ。ここに気持ちが入ってないんですよ。敬意の念もない,作品に対する。文化的,まあそりゃそうでしょうね,竹喬が赤字だと言うんだから。そりゃ当たり前ですよ,赤字なんです,そりゃ。あり得ないです,これが黒字になることは。市長の責任のとり方,無くなったら,それ今で大丈夫だということなんで,無くなったときに具体的な責任のとり方については御回答いただいてないんです。ここには例えば減給とか,いろんなことを私は述べてますけど,どういうとり方,その都度に合わせてということは,壊したら直しゃあええ,とられたら保険で払やあええ,そういうことなのかどうか,お尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            (市長小林嘉文君「ルールの関係だから」と呼ぶ) よろしいんですか。 井上教育部長。 ◎教育部長(井上洋一君) 責任のとり方でございます。 市長を初め,我々担当職員もでございますが,細心の注意を払って業務を進めてまいりますが,何かございましたときには,その状況によりまして,例えば盗難等でございましたらすぐ警察に届けてというのが当然でございます。あと,損失等につきましては,故意に誰かがそれを傷つけたということになると賠償責任ということになると思いますが,不可抗力等でありますとかケース・バイ・ケースで,市のほうで修繕をすることもあろうかと存じます。例えば,我々職員に対する処分等につきましては,神奈川県であってはならないことでございますけども紛失事件がございました,そのときに厳重注意,口頭訓戒等をなされておりますので,そういったことを含めて検討してまいることになると思います。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) それは,笠岡市として,組織としてはそうかもしらん。市長としてどうなんですかって私はお尋ねしたんですよ。市長がそのときそう言って,おっしゃってるんです,私が責任をとるからと,出せと。なら,どういうとり方を具体的に考えてるんですかと,私は市長にお尋ねしたんです。それが今の回答なんですよ。理解してます。それこそ,ぞんざいな回答じゃないです。責任ある市長の答えですか,それが。情けないですよ。やっぱし胸を張って,どうするんだと言ってください。お尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) その場その場で,しっかりと精査した上で責任をとりたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 情けない回答をいただきまして,ありがとうございました。 それでは,今回寄贈された方,そして小野家に対して,非常に不安感を与えてます。さらには,学芸員さんも今後の取り扱いについて非常に不安を感じてます,どうなるのかと。竹喬の美術館の評価がどんと下がってるように私は感じてます。そういう中で,じゃあこの信頼回復するのに市長はどういうふうにしたらいいと思ってるんか,どうしようと思ってるのか。もう信頼なんか落ちてもええんじゃと思うのか,市長自身の思いを,お考えを市長にお尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 私も笠岡に帰ってきて11年ぐらいたつんですけども,最初にもう10年ぐらい前ですかね,竹喬友の会に入らせていただきまして,本当によく竹喬美術館には足を運びました。いろいろな展示会があるたびに見させていただきました。本当に竹喬の作品は,私自身が本当にすばらしい作品だというふうに思いますし,国内でも非常に高い評価を,海外も含めて高い評価を得ているというふうに思っております。ただし,じゃあ今現在,竹喬美術館の運営そのものを見ると,まだまだ市民には笠岡の宝として,笠岡の竹喬さんとして皆さんがよく通ってくれる美術館になってるかというと,確かに我々としてもこの1万二,三千人の来場者から判断して,笠岡市民の宝というとこまではまだ皆さんの理解を得てないのかなという思いがあります。 また,笠岡市外においても,これだけの作品をもっとPRして,皆さんに見ていただく,鑑賞していただく,そういう機会を持っていただくことも,これは市長部局として,市長として大きな責任があるという思いで,どうやったら皆さんにこの竹喬の作品,すばらしい作品を評価していただけるか,鑑賞していただけるかっていう思いの中で,皆さんに広く竹喬美術館を知っていただくという意味で,今回,高価な作品という訳にはいきませんけども,評価額が割と低い作品に関して出張展示ということを思い切らせていただきました。それで,皆さんが常に竹喬美術館がそばにあり,そういった中で鑑賞できるという意味ではとてもいいことではないかなというふうに思っておりますし,公民館あるいは公共施設にいろんな方々が地域の方々の思いで寄贈していただいた美術品も書もあります。そういった美術品も書も,竹喬美術館に寄贈いただいた竹喬以外のこの作品に関しても,同じように思いがあって,価値があって,ストーリーがあって展示をしていただいてます。それを今まで,それを展示していただいてる絵に関する管理も今,公民館の館長あるいは主事の皆さんが大切に守ってくれています。それと私は同じだというふうに思います。ただ,竹喬の作品とか,もう何百万円もするような作品ってなると,これはちょっとセキュリティーのことも考えなきゃいけなくなりますし,いろんな対策をとらなきゃいけなくなるのはもう当然の話です。ただ,竹喬美術館にもう既に2,200点も竹喬以外の作品が寄贈されているっていうとこから考えた場合に,この絵が日の目を見るチャンスが本当にあるのかなというと,まだ表装もされていない,竹喬以外の作品である,これなかなか皆さんに,市民の笠岡市立美術館でありながら,皆さんに鑑賞していただくチャンスがもう,竹喬美術館は今150点から200点ぐらいしか陳列できませんから,そうして考えると竹喬以外の作品で2,200点もあって,評価額が5万円,10万円の作品がたくさんあって,これを未来永劫保管していくっていうコストも,これ大変なものです。市民の理解を得ないと,これは進める訳にもいきません。したがって,市民に鑑賞していただく,見ていただく,竹喬ともっと近くなっていただく,そういった思いも含めて,あるいは竹喬以外の作品であれば,皆さんに鑑賞していただいて,見ていただくということもあって当然だろうという思いの中で,今回は出張展示に踏み切らせていただいたということでございます。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 本当に時間が無駄なんで,非常に残念です。私は展示のことは,することについては当初述べました。要は,ルールもつくらずに,ぞんざいな扱いをしてるから,小野家も寄贈者も不安,不信感を持ったんです。私たちも持ったんです。だから,どうするのかという,今後どう対応するのか,市長の考えを私はお尋ねしたんで,出張展示のことはもうこれはしてるんだから,ただルールもない,そういうことの相手に対してどう信頼回復をするのかということを,市長はどのように考えてるかっていうことを尋ねたんですよ,さっき。            (市長小林嘉文君「はい」と呼ぶ) ようよう分かっていただけましたか。お願いします。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) そういったことを通じて,市民が竹喬美術館と近くなるということがとても大事で,竹喬美術館の来場者が増えていくということも一つの大事な数字だというふうに思っております。もしも小野家の方で,この出張展示に関して疑問や,あるいは異議があるようであれば,私が直接お会いしまして,その説明に上がりたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 本当に,まことにもってもう悲しい限りです。本当にこう美術館を,あることがこんなに情けなく感じたことはありません。 それで,最後ではないんですけど,お尋ねしたいのは,この出張展示について美術館には協議会というものがあります。いろんなことをそこで協議会で指示していただくということで,今回も作品のことに関しては,作品を今度は受け入れるかどうかについては協議会でお話をしていくというようなお話もありました。指示を受けるというのは御回答もあったんですが,今回の出張展示については,その協議会でお話をされたのかどうか。そこに市長はこういうふうにするんだというようなことを市長みずからがおっしゃったのかどうか,そのあたりをお尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 井上教育部長。 ◎教育部長(井上洋一君) 失礼いたします。 笠岡市立竹喬美術館協議会でございます。年2回の開催をいたしております。市長出席はしておりませんが,今回の出張展示につきましては,1回目のときに教育長が挨拶の中でこういったことを考えてるというのは報告をしております。方向性については御理解をいただいたものと思っております。第2回目が先月開催をされまして,そちらで今回の状況,展示作品等について御報告をして,御理解をいただいているところでございます。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 岡田教育長。 ◎教育長(岡田達也君) 竹喬美術館運営協議会の中でこういうふうなことをしてる,つまり保存と活用に関して今こういうことを考えていることについては,機会あるごとに挨拶の場をいただいておりますので,お話をさせていただいてました。ただ,そのときに具体的に決まっているものでしか話ができませんものですから,その点については第2回の竹喬美術館運営協議会の中で説明をさせていただき,いろんなさまざまな御意見をいただいて,こちらの思いを説明をさせていただきました。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 市長,竹喬美術の作品は,すばらしいとはおっしゃったんですけど,好きですか,嫌いですか。お尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 竹喬の作品は,日本画に属する絵なんですけども,竹喬さんが江戸時代に使った絵の具をかなり復元をされて,かなり微妙な色合いで色をつけてるというところが私は一番好きなところで,いろんな景色,風景画がもちろん多い訳なんですけども,その中で本当にこの太陽の光の中で,この山の,この色が使えるっていうのはすごいなという思いでよく感動するというのが,一番好きなところといえば好きなところですね。もちろん竹喬の絵は大好きです。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 私が伺ったところによると,竹喬は好きじゃないと。お客さんを呼ぶのに,アンパンマンを呼びゃあええと,アンパンマンの絵を竹喬に飾りゃあ,子供やいっぱい大人もついてくるんで,いっぱい来館者が多くなるから,来館者が多くなれば竹喬はすごくなると。私はこれを聞いて,本当にもう何回も言いますけど,情けない。これが笠岡の市長かと,つくづく思いました。やはり人前では,少なくともこういう言葉は発してほしくない。それは,やはり竹喬さんに対してもそうだし,作品に対してもそうだし,笠岡市民にとっても,私はそれが少なくとも礼儀だと,当たり前のことじゃないかなと思います。今回のこのやり方を見て,私はそれを聞いて,本当にそうなんじゃないかなと思ってお尋ねしたんですけどね,本当に情けなく思ってます。 今後,その要領をつくってやるということですので,それはそのまま要領となるかどうかは分かりませんが,規則になるか要領になるか分かりませんが,そういう中で随時やっていただきたいというふうに思います。 この項を終わります。 ○議長(栗尾順三君) 以上で1項目めの質問を閉じます。 続きまして,2項目めの質問を求めます。 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 2点目の質問に入ります。 NPOについてでございます。 笠岡市には多くのNPOが存在し,子供から老人まで,そして障害者など,全ての市民が恩恵を受け,安心して生活ができて,感謝しているところです。 1点目,岡山県及び笠岡市に現在あるNPOの総数をそれぞれお尋ねをします。 2点目,笠岡市のNPOに係る事業費の総額は幾らか尋ねます。また,そのうちの笠岡市の補助金額は幾らか,お尋ねをします。 終わります。 ○議長(栗尾順三君) 2項目めの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 次に,2項目めの1点目につきましてお答えいたします。 NPO法人の総数でございますが,主たる事務所の所在地が岡山県にあるNPO法人は834法人,そのうち18法人が笠岡市内に主たる事務所を構えておられます。 次に,2点目につきましてお答えします。 笠岡市内のNPO法人に係る事業費の総額は,平成30年度決算で約5億2,600万円,それに対して笠岡市は9法人に約1,600万円を補助金として支出しております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 総額が5億2,600万円で,笠岡市は1,600万円と。あと残りはどういうことになるのか,お尋ねします。どっから出てるのか,国,県だと思うんですけど,内訳をお願いします。 ○議長(栗尾順三君) 高橋政策部長。 ◎政策部長(高橋文子君) ただいまの事業費の内訳についての御質問にお答えします。 事業費の総計が5億2,500万円,そして笠岡市からの補助金が約1,600万円でございますが,笠岡市からのそれ以外の支出としては,委託料,要は笠岡市がするべきことを,かわりにNPOにしていただくことに対しての委託料といった形での支出は約6,300万円ございます。それ以外の収入については,会費であったり,それから寄附金,またそれぞれ事業活動をしておられますので,その上での事業収入といったものが充てられております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 今のNPOの事業費の内訳で,これに関してはそれぞれの事業費ということで,笠岡市は一切関係なく事業を行ってるというふうに理解すればよろしいですか,お尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 高橋政策部長。 ◎政策部長(高橋文子君) ただいまの御質問にお答えします。 NPOは,それぞれに運営を自主的にされておりまして,笠岡市がそれに関して例えば指導であるとか関与といったことは,することはございません。ただ,その活動あるいは運営に対して,笠岡市が公費を補助する必要があるときには補助金の支出をいたしますし,例えば委託をして事業をしていただくことはございます。その上では,当然ですけれども助成もいたしますし,また補助金を支出する上では,内容をお聞きしたりすることは当然ございます。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 再質問ありますか。 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 委託費の6,300万円の内訳をお願いします。 ○議長(栗尾順三君) 高橋政策部長。 ◎政策部長(高橋文子君) 委託費の内訳でございますけれども,手元にありますのが平成30年度の実績としての支出額でございます。 まず,かさおか島づくり海社に対しまして2,469万8,249円,笠岡ふるさと支援センターに3万6,000円,すまいるネットワークに10万7,900円,すみれ会に1,107万1,668円,特定認定非営利活動法人ハーモニーネット未来には2,095万5,100円,チームクローバーに415万2,000円,エブリィハートに229万5,000円で,総計が6,331万5,917円でございます。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 藤井義明議員。
    ◆13番(藤井義明君) 市の捉え方として,NPOは,私が感じてるのは,やはりなかなか行政が手がつけられない,あるいは民間が手をつけられないところをやっていただいてるというふうに理解してるんですね。すき間を埋めるというか,できないところを助けていただいてるというふうに理解してるんですけど,その点,笠岡市としてはどういうお考えでNPOと接されて,補助金等,事業もそうでしょうけど,出されているのか,その基本的な考えをお尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 高橋政策部長。 ◎政策部長(高橋文子君) NPOについての考え方でございますけれども,これは自治法が改正され,法が改正される中で公でしていることもできるだけ民にという流れがございました。そして,広く業務の門戸を開くということで,一般の会社を対象に,また団体を対象にということで,法が改正された中でNPOに広く公の事業が委託されるような流れができました。ですので,先ほど委員がおっしゃったように,なかなか手の届きにくいところであったり,公が細かく手を差し伸べられないところ,また経費がかさむようなところについては,NPOがそうしたところを細かく埋めていただくというのは非常にいいことだと思っておりまして,言ってみれば第2,第3の公という形での協働だと思っております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 再質問ありますか。 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 先日,私も初めて知ったんですけど,諸島交流センターが島づくり海社に行ったということで,NPOへ。それが事業者が三洋汽船さんがされてる,民間の業者がされてるのがNPOになったというふうに変わるんだというようなお話を伺いました。私は,これはどっちがしても差しさわりはないというふうに思いますが,ただ先日も申し上げたんですが,どうしても民間業者ができないなら,それはすればいいし,民間業者が特に公共交通を担ってるとこをやはりフォローするのが,私は行政の仕事だと思う。それができないようであれば,できないから,じゃあNPOでいいやっていう話では,私は違うと思う。そういうことも含めて,本気で私はこれはもう少し丁寧な仕事をしていただきたいなあと。笠岡市民,島民が本当に困るようなことになったらどうするのか。三洋汽船を乗っ取るじゃ,潰すじゃという話も仄聞するんですよ。そうなったとき,井笠が潰れたときどうしました,皆さん。それを乗っ取ったり,そういう言葉が出てくること,耳にすることのほうが私は怖いですよ。そういうことが平気で行われてるんですよ,この笠岡市では。それが通用してるのが,この笠岡市なんですよ。ぜひともそこは一考をお願いしたいなというふうに思いますが,いかがでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 高橋政策部長。 ◎政策部長(高橋文子君) ただいま御質問いただきました笠岡諸島交流センターですけれども,もともとこの笠岡諸島交流センターは待合所機能だけではございません。設置の目的からして,笠岡諸島の振興のための交流の拠点という位置づけで設置をしております。ですので,運行会社のみが管理できるものではなくて,ほかの業者にあってももちろんここを管理運営することが可能です。そうした場合には,公募という形をとります。初回においても公募いたしましたが,結果として三洋汽船1社のみでの応募ということで,選定の上で三洋汽船が指定されて,3年間の期間の満了が近づいてるところです。 そして,その次の指定期間を迎えるに当たって再び公募をいたしましたところ,2者の手が挙がりまして,その上でルールにのっとって選定委員会を開き,そしてそこで選定をしていただいた結果,今のところNPOが選定されてるという状態で,この12月議会に議案を提案させていただいているところです。 これは,乗っ取ろうとか,そういうことではなくて,あの施設は,待合所機能はもちろんありますけれども,切符売り場とそれから給油施設については,誰が指定管理者になろうとも使えるという形になっております。ですので,「みなと・こばなし」というふうになっておりますけれども,上の部分であったり,それから駐車場の部分,また奥の会議室,そして2階の部分を有効に活用していただくには,三洋汽船以外でも可能であるというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 藤井義明議員。 ◆13番(藤井義明君) 令和元年度の最後なんで,市長は先ほどいろいろとうとうと実績を述べられました。企業誘致でいっぱいしたと。しかし,これは全部県の土地です。V字回復,税収,これもできてません。女性の副市長,これもできてません。市役所の抜本的な体質改善,小さな市役所,これもできてません。保育料2人目以降無料化,子ども医療費18歳まで無料化,できてますか。学力県内ナンバーワン,できてますか。健康寿命世界一,できましたか。これ,市長公約ですよ。市民病院は凍結,これはいつの間にか解除されてますよね,建てるんだって。いつ解除されたのかな,分かりません。 そして,この3年間,いろいろな修正がありました。補正のいっぱい修正をさせていただきました。何回言っても同じことを繰り返されました。そして,ネクタイの問題,あるいは災害におけるV字サイン,大変これはもう私もびっくりしましたね。そして,私どもが干拓で陳情を持っていったら,とろうともしなかった。議会がお願いに上がっても,陳情書をとろうともしなかった。そっぽを向かれました。抗議文書も何回か出させていただきました。プールも何回か改修をさせていただきました。そして,フェイスブックには滞納の写真を載せて,これも削除しないというのをしたんですね。まあ責任ある市長がこんなことを,そして最後には予算の否決ということで大変なことになりました。これも議会が悪いんだというようなお話をいっぱいされました。私は,もう少し耳を傾ける市長であれば,こんなことにはならなかったと,この3年半いろんなことがありましたが,ないと思います。来期も出るということですので,そのあたりはしっかりと反省をしていただいて,もう少し人の意見を聞き入れるようなことをしていただきたいということを,もう重ねてお願いをして終わりたいというふうに思います。本当に残念な,失った15年,財政を15年失いました。そして,この3年半,本当に私はもったいない時間を過ごしたなあというふうに思ってます。あとよろしくお願いをして終わります。 以上で終わります。 ○議長(栗尾順三君) 以上で2項目めの質問を閉じます。 以上で13番藤井義明議員の質問を終結します。 約10分間休憩します。            午後2時10分 休憩            午後2時20分 再開 ○議長(栗尾順三君) 休憩を解いて会議を再開いたします。 続きまして,14番樋之津倫子議員。 ◆14番(樋之津倫子君) 失礼いたします。日本共産党樋之津倫子でございます。 12月議会最後の質問をさせていただきます。 安倍晋三首相による桜を見る会私物化疑惑,文字どおり底なしの状況になりました。首相推薦枠で悪徳商法の元会長が招待されたという疑い,ますます濃厚になっておりますし,資料要求をされた直後に招待者の名簿が廃棄された,その経過も意図的な証拠隠滅としか言いようがございません。疑惑は膨らむ一方なのに,与党は首相出席をして一問一答による予算審議,委員会の審議を拒み,9日に国会を閉じました。あからさまな疑惑隠しであり,このような幕引きを到底認めることはできません。野党は一致して会期の延長の要求を提出し,与党両党がこれを拒否して,逃げ切りを図る安倍首相をかばおうとしましたが,野党が一致団結して徹底審議を求めるもとで,閉会後に桜を見る会をめぐり質疑応答することが決定いたしました。 マスメディアの世論調査では,首相の説明に納得できない,こういう声がまさに圧倒的でございます。説明責任を果たせない首相に政治を任すことなどできません。疑惑を隠し,反省の色もない,そういう内閣は総辞職していただくしかありません。大企業優先,アメリカファースト,そういった政治ではなく,国民生活に目を向け,希望ある社会づくりを目指すような,そういう政治へとともに転換させていきたいと思います。そのために日本共産党は,野党と協力して頑張っていきたいと考えております。 笠岡市長におかれましても,御自分本位の思いを押しつけるのではなく,市民の思いに心を寄せられて,職員を大切にしながら,市民福祉充実に向けて力を注いでいただけるよう切に望んで,私の質問に入ります。 1項目めは,食の安全を求めて,質問いたします。 保育所,小学校,中学校,今は幼稚園も含めますが,給食というのは健康な体づくりの上でも,また食育の上でも重視されていることは,教育の一環として学校給食法,食育基本法に位置づけられていることを見ても明らかでございます。そして,食の安全性を確保することは欠くことができないということは言うまでもありません。アメリカのレイチェル・カーソン女史が環境問題に警鐘を鳴らした「沈黙の春」,Silent Springという本を発行いたしましたが,とても有名でございます。もう今から半世紀以上前に出版されたものですが,当時に比べまして世界の現状は驚くほど悪化しております。特に20世紀終盤から21世紀初めにかけて大量にミツバチがいなくなる,こういう異常現象が世界中で確認されて以来,農薬が作物はもちろん生態系と人体に与える影響,この問題がクローズアップされ始めました。 学校の給食だけではなく,病院で提供される食事も体力の回復と健康増進の上で同様だと考えます。安全性の確保の取り組みを求めて,以下お尋ねします。 1点目,農薬の危険性についてどのように御認識されているのか,お尋ねします。 2点目,21世紀に入り,残留農薬の問題が世界的に注目されるようになりましたが,給食の食材,病人の患者さんの食材,これについてどのように安全性を確認もしくは対応していらっしゃるのか,伺います。 3点目,日本が小麦粉を輸入してるのは主にアメリカ,カナダでございます。船便で一月以上かけて日本にやってきますので,防腐剤をシャワーしてから船に積み込む,そして神戸港に着きましても実際に見学した人から聞けば,大きなタンクに上から輸入した小麦粉を落とす,片一方で真っ黄色な防腐剤もやはり同じような量で落としていく,そして中で攪拌する,そして出荷されるまで保存するという訳なんですけれども,こうしたことを見ますと本当に安全性確保が必要だなあと。これからつくられるような給食や病人食に使用されるパンっていうのは,国産小麦粉使用のものに指定すべきではないか,こういうふうに思いますけれども,いかがでしょうか,お考えを伺います。 4点目,地産地消がうたわれて本当に久しいのですが,その課題は現時点でどの程度進んでいるのか尋ねます。また,今後どのように拡大していくのか,その予定についてもお尋ねします。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの樋之津倫子議員の質問に対し,執行部の答弁を求めます。 岡田教育長。 ◎教育長(岡田達也君) 樋之津議員の御質問にお答えします。 まず,1項目めの1点目につきまして,農薬は農産物の安定生産に必要な資材ですが,その一方で人の健康や環境に影響を及ぼし得るものであるため,農薬の登録制度によりその効果や安全性を科学的知見に基づいて評価し,農薬の使用に問題がないことを確認して,農薬の製造や使用が認められたものであります。食材の残留農薬の危険性につきましては,食品衛生法の残留基準に基づき管理され,安全な確保されていると認識しております。 次に,2点目についてお答えします。 食材の残留農薬の問題につきましては,中国産冷凍野菜の残留農薬の問題を契機に食品衛生法により約800の農薬等に基準値が設定され,その基準値を満たす農作物,食品だけが流通できるポジティブリスト方式の適用により安全が担保されております。さらに,食材の発注時に農薬の使用において管理が厳重に行われている国産の食材を中心に,国の規定に沿った証明書等で品質確認された食材の納品を責任を持って納入いただくよう業者に指示しております。この件に関しましては,市民病院におきましても同様でございます。 次に,3点目についてお答えします。 学校給食及び病院食に使用しておりますパンにつきましては,パンの納入業者が原料の小麦を残留農薬及び遺伝子組み換えにおいて安全が証明された小麦粉を製粉会社から購入し,使用しております。国産小麦の使用につきましては,現段階では考えておりません。 次に,4点目につきましてお答えします。 地産地消の取り組みは,身近な場所でつくられた新鮮な地場産物を入手できるだけでなく,地場産物を使用した料理や地域の伝統料理を食べることができること,農業や水産業を身近に感じられる機会を得られることにより,食や食文化についての理解が得られる絶好の機会でございます。これは,フードマイレージの数値を下げる,地球環境に優しい取り組みでもあります。そして,地産地消は生産者や生産された地域,背景とつながることができる,つまりエシカル消費という概念の熟成にもつながります。これは,学校給食を通した食育の一つでもございます。 地産地消の直近の成果といたしましては,調査を行いました今年6月と11月のデータによりますと,品目ベースですが国内産率約80%,県内産率約50%で,ここ数年はほぼ同様の比率で推移しております。学校給食で使用しておりますお米は100%笠岡産のものを使用しており,牛乳につきましても100%県内産で,ほぼ笠岡湾干拓地で供給されたものとなっております。 本年度の地産地消の新たな取り組みといたしまして,主に韓国産でありましたパプリカを笠岡産のものに変更いたしました。同じく笠岡産のミニトマトやシバエビを利用した献立も計画いたしました。先日は今井地区で栽培されましたモチムギを使用した麦御飯も提供いたしまして,いずれの給食も好評でございました。今後も地産地消の推進に努めてまいります。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの執行部の答弁に対し,再質問ありますか。 樋之津倫子議員。 ◆14番(樋之津倫子君) ありがとうございました。 先ほどの安全性確保についての御答弁の中で,国産を指示していると,給食についても病院食についてもということの後で,パンについては安全を証明したものを購入している,国産の小麦粉製パンは今考えていないというふうにおっしゃいました。安全性を保証したっていうのは,具体的にどういう保証なのか,お聞かせください。 ○議長(栗尾順三君) 井上教育部長。 ◎教育部長(井上洋一君) パンでございますけども,パンは市内の製パン業者がつくっております。そちらに納入している小麦粉につきましては,日清医療食品株式会社からの納入となっておりますが,そちらが……            (14番樋之津倫子君「聞こえない」と呼ぶ) 日清医療食品というところからの小麦粉を納入しております。そちらがお客様,つまり市内の業者に対してこういった検査をやっておりまして,安全でございますという証明書に類するものを提出しております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 樋之津倫子議員。 ◆14番(樋之津倫子君) 問題は2点ありますけれども,毒性の問題ですが,1つは除草剤のグリホサートです。ラウンドアップという製品名でとても有名でありますし,もう特許の期間を過ぎておりますので,百均でも買えますし,どこでも本当に売られている。そして,常にラウンドアップという名前ではなく,ほかの名前で売られていることもあるということを聞きました。アメリカのモンサント社製品なんですけれども,グリホサートにつきましては,がんのリスクだけではなくて,低濃度の量でありましても影響のある環境ホルモン作用,発達神経における毒性,それから脳や神経に影響を及ぼすということとか,腸内細菌叢への悪影響が非常に指摘されている訳です。昨年の8月のことでした。アメリカ,カリフォルニアの学校の校務員ジェファーソンさんが自分ががんになった原因を突きとめて,それが除草剤のグリホサートだというふうなことで,発売元の製造元のモンサント社を相手取り裁判をした訳ですけれども,その会社はグリホサートそのものが発がん性物質であるということを認めました。そして,その表記がなかったことから88億円の賠償金支払いを命じられております。こうしたことをきっかけにしながら,今日まで1年半かけまして,アメリカでは同様の裁判が4万件を超えて存在するというニュースが届いております。アメリカやカナダでは,一般的に小麦を収穫する前に,直前にそのグリホサートをだっとまくというのが一般的だと言われています。 農民連というところがありまして,食品分析センターが2019年4月に輸入小麦粉のパンからグリホサート検出をしたと公表いたしました。国連に登録されているNPO法人の新日本婦人の会という婦人団体があるんですが,この人たちが子供たちの給食パンは大丈夫かというので,そのパンの分析を同センターに依頼をしました。その結果,国産小麦を使用したパン以外から全て検出をされております。人任せではなく,笠岡市が直接確認できるシステムであればいいなあというふうには思う訳ですけれども,子供たちや患者さんに安全・安心な食事を届けるべきではないかと思うのです。 笠岡市の給食パンが日清医療食品というパンであるっていうことを今初めて知りましたが,このパンの分析結果の中に,この名前がありませんでしたので,私自身ははっきり分かりません。機会があったら分析をお願いしたいなというふうには思っております。市民病院も同様でしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 水田病院管理局長。 ◎市民病院管理局長(水田卓志君) 再質問にお答えします。 市民病院のパンの業者は市内業者ですけど,違うところです。            (14番樋之津倫子君「製品名」と呼ぶ) 製品名は今存じておりませんが,市内のパン業者が製粉業者から仕入れる際に,その証明書をあるところから,製粉業者から仕入れてるっていうことを聞いております。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 樋之津倫子議員。 ◆14番(樋之津倫子君) 市民病院のパンにかかわる製造元がもし分かれば,その安全の証明書をもらってるということですので,また後日見せていただきたいと思います。 農水省も残留農薬の調査を行っております。2013年から2017年にかけて,日本が輸入しているのは,先ほども申し上げましたようにアメリカ,カナダからのが主な訳なんですけれども,農水省の調査によりますと,アメリカ産の中の90%から検出された,カナダ産は全部です,100%から,全てから検出されているという実態がございます。それにもかかわらず,厚生労働省は2017年,残留農薬の規制緩和を行いました。国際基準に合わせたっていうんですけれども,それがイコール,アメリカですよ。例えば今は小麦の話をしていますから,小麦でいえば5ppmから30ppm,6倍にも増やして,その毒性を拡大したということが言えます。だから,いかに基準値に合ってるものだというふうに言いましても,本当に危険なものだと,全部信用する訳にはいかないなという思いを今,私は強くしている訳です。政府の目は完全にアメリカファースト,大企業ファーストに目が向いていると思います。 そういう意味でいえば,国民の健康などそっちのけというぐあいではないかというふうにも見える訳です。2015年,世界最大規模の国際がん研究機関,IARCというところがあるそうですが,発がん性の物質を含有しているものに対して,5段階で危険度を示していますが,このグリホサートについては上から2番目,しかもAがついています。2Aのレベルだというふうに認定をしていますから,よほどのものではないでしょうか。これに対してオーストリア,チェコは,グリホサートの全面使用禁止を決めております。ベトナムは輸入を禁止しております。このように世界は規制強化に向かっているにもかかわらず,日本は本当にぼうっとしてます。今まで国の責任で種子を安定的に提供,開発してきましたが,2017年,種子法を廃止して,その責任を放棄して,公共の品種を今,民間の品種へと置きかえようとしている。そこでは,大企業は収穫を上げようとして,本当に規制緩和された薬剤をばらまくだろうということがとても危惧されている訳です。残留農薬の問題でも世界の流れに逆らって,日本はTPPやFTA問題同様,アメリカファーストの姿勢をとっていることをやっぱりお互い共通の認識としたいなというふうに思っています。 これで食の安全を確保できると言えるのかと思う訳ですが,教育長のお考えをお尋ねしたいと思います。 ○議長(栗尾順三君) 岡田教育長。 ◎教育長(岡田達也君) 今,議員がおっしゃっていたことは,とても大事なことだというふうに思っております。やはり成長期にある子供たちの食というものは,大変大切だというふうな認識のもとに,これからも先ほどの答弁で申しましたように,いろんな関係機関と連携しながら食の安全性を確保するために頑張っていきたいというふうに思っております。特に小麦等,いろんなものは県の学校給食会等を仲介者として納入するようなこともございます。そういう県の学校給食会でも安全性について検査もしております。そういうところと連携しながら,今後も安全確保については努力していきたいというふうには思っております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 樋之津倫子議員。 ◆14番(樋之津倫子君) もう一つの農薬はネオニコ,ネオニコチノイドでございます。教育長も多分名前は御存じだと思うんですけれども,農家にとっては本当にこれほどよく効く防虫剤はないというふうに言われておりますが,先ほど触れられましたこの本は,週間文春の去年4月19日発行のものなんですけど,ここに中国産の食品がとても危険だということを特集してるんですが,ここでもネオニコの問題が取り上げられています。しかし,たまたまですけれども,そのネオニコを日本でも平気で日常的に使っているという現状に驚きました。 さらに日本でも,もう一つ本を紹介しますが,これは今年の8月号「現代農業」です。この中に,脱ネオニコ系殺虫剤,こういうふうに特集をされておりまして,ネオニコ系の殺虫剤がどうしてこんなに危険なのかということを科学的にも各分野で証明されていらっしゃる訳なんですけれども,家庭で使う殺虫剤が建築材にも使用されているそうです。 私は我が家に犬と同居してるんですけれども,その子にノミ取りのちょっと名前を忘れましたけれども,何とかスポイトだったかな,というのをかけるんですね。それもネオニコ系だと知りました。もうびっくりしております。もう今後は使えないなと思うんですけれど,農家ではカメムシ防除の薬品として有効だというふうに今でも言われておりますけれども,今までの農薬と比較して桁外れの殺虫力を持っているそうです。体内によく浸透する,人体への影響が大きい,こういうことからフランスでは2018年から全面使用禁止,同じ時期にEU諸国も3種類のネオニコ系の殺虫剤の屋外使用禁止を決めております。こうしたことから日本の農業関係者も,えっ,EUが禁止したんだ,これは一体どんなものなんだろうかっていうふうに一気に注目を集めているネオニコ系の殺虫剤です。ミツバチやトンボに始まって,虫も鳥も,そして魚も激減しました。この二十数年間で世界の自然が消えようとしてる訳です。 一番怖いのは,人間の脳神経へのダメージです。日本でも韓国でもヨーロッパでも,子供の発達障害,特に自閉症の障害を持った子供たちが増加しています。このことに関連ありと疑われている訳です。ネオニコチノイドの出荷量とどんな関連を持っているかっていうのを,自閉症の子供たちが増えたグラフと重ねて確認できると思っています。議長のお許しを得ましたので,皆さんのタブレットに送らせていただいておりますので,ごゆっくりごらんになってください。 日本は,子供を含めてほとんどの人の尿からこのネオニコが検出されるというふうに言われています。日常的に体の中に知らない間に蓄積されているというふうな危険性もある訳です。アメリカのデータから,妊娠中にネオニコを使用している農地周辺で過ごした人たちを対象に,生まれた子供の成長を見る中で知能指数の平均値が低下している,こういう報告まであるんですね。ほかにも学習障害,ADHD,作業記憶障害,小児がん,先天性の異常,ぜんそく,糖尿病,こうしたものの原因になり得ると指摘をされています。ネオニコは神経の伝達を阻害して,神経麻痺を起こして虫を殺していく訳ですから,虫も人間も基本的な神経のメカニズムというのは変わりはありません。ですので,人間に影響がないということは全く考えられません。 そこで,生態系の崩壊と人の脳神経まで脅かしているネオニコの対策は緊急の課題だと思う訳です。せめて,市長,教育長,お願いしたいんですが,市内でグリホサート入りの除草剤を使ったり,ネオニコ系の殺虫剤を使ったりするのを校庭で中止,公園の除草にも中止,街路樹の殺虫や市道の沿道の除草などでも中止,子供の生活空間の中では使用しない,こういうふうなことを決める訳にはいきませんか。関係部署の方にお尋ねをいたします。 ○議長(栗尾順三君) 執行部の答弁を求めます。 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 樋之津議員さんの御質問にお答えいたします。 いろいろと情報いただきましてありがとうございます。私も全然知らない情報でして,ちょっとここで勉強させていただきました。 先ほども教育長のほうからも答弁がありましたように,農薬のことにつきましては登録制度があって,そして政府のほうで使用基準というものも決まっております。そして,残留基準値ということで決まっております。そういうふうに国のほうで今安全ということで決められておりますんで,その辺のところを注視しながら使用についてはさせていただきたいというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 山岸建設部長。 ◎建設部長(山岸雄一君) 今,議員からありました公園での薬剤散布についてでございますが,除草剤につきましては,公園などで散布する場合には,使用前にまず看板を設置いたしまして,いつからいつやりますよ,いつやりますよということをお伝えをしております。また,その後,お子さんやペットのお散歩などで公園を訪れる方もいらっしゃると思いますので,散布後にも除草剤散布をした旨を看板などで掲示をさせていただきまして,当然ながら使用に当たってはそれぞれの薬剤の使用方法に従って行っておりますので,たちまち危険になるというようなことにはなっておらないというふうに考えてございます。 街路樹につきましては,除草剤ということではなくて,木の剪定などは行ってございますが,そちらについてもガードマンがついて作業を行うなど,安全性には考慮してるところでございます。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 井上教育部長。 ◎教育部長(井上洋一君) 校庭についてでございます。 校庭については,基本的には学校の職員,また地域の方,今,教員業務アシスタントを配置してる学校では,そのアシスタントの職員等が基本的には草刈りとか抜いたり等をしております。農薬は使わないように心がけておりますが,もう一度現状を確認してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 樋之津倫子議員。 ◆14番(樋之津倫子君) 私も現状を確認するという点において,私自身ここに立つ前に,これが不足していたなと思って,緊急に調べさせていただきました。 小学校において,ほとんど夏休みを中心にしながら,保護者の皆さんと一緒に除草を手伝っていただいていたり,それから刈り取っていただいていたり,そういうふうなことだったと思います。ですが,中学校では生徒に直接触れないようなところでは,やはりラウンドアップを使っているという実態もお聞きをいたしておりますので,ぜひもうそれなしでお願いしたいなというふうに思います。 それから,看板設置のお話を聞きましたが,問題はどんな薬剤を使っているかということなんですね。確認をされているかどうか,お尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 山岸建設部長。 ◎建設部長(山岸雄一君) お答えをいたします。 今どのようなものを,薬剤を散布をしてるかということでございますが,公園につきましては雑草の除去等に対応するものとしまして,年3回程度,ラウンドアップという材料を使ってございます。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 樋之津倫子議員。 ◆14番(樋之津倫子君) ぜひグリホサートが入っていない,それ系ではないような除草剤を使っていただきたいというふうに思いますので,御検討ください。いかがでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 山岸建設部長。 ◎建設部長(山岸雄一君) 今ほど議員から御提供のありました情報につきましては,我々のほうでも再度確認をして,どういった対応がいいのかというのは確認をしたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 樋之津倫子議員。 ◆14番(樋之津倫子君) 学校給食については伺いましたけれども,保育所ではどうなのかという点と,よく松枯れの対策として空中散布をされておられますけれども,現状についてお伺いしたいと思います。 ○議長(栗尾順三君) 赤田こども部長。 ◎こども部長(赤田洋二君) 樋之津議員さんの保育所ではどうなっているのかということなんですけども,保育所では給食について主食は3歳から5歳は家から御飯を持ってきております。2歳以下も園のほうで用意してますけども,基本的にはお米の御飯ということで運営しております。先ほどから問題になってましたパンなんですけども,パンがじゃあ保育園ではない,保育所では使ってないのかっていえば,いや,そういう訳じゃなくて,やはり特別な日ですね,誕生日会とか,おやつとか,そういったところではパンのほうを園で調理員以下,職員が頑張って手づくりでつくっておりまして,そちらのほうを子供のほうへ食べさせているということで,そのときにはもう当然国産の小麦を使うようにということで徹底しております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 樋之津議員さんの御質問で,松くい虫の空中散布のことの御質問でございますが,今年からですけども,松くい虫の空中散布のほうは中止といいますか,やめております。これは,周りの市町村との共同でやっていた事業で,周りの市町村も同じということで,今年からやめております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 樋之津倫子議員。 ◆14番(樋之津倫子君) 1つ,御紹介をしたい取り組みがあります。 石川県加賀市では,グリホサートそれからネオニコ系は一切使ってない。50%の農薬減で取り組んでおりまして,連携して農家さんが集まって,何か5つぐらいの農協があるらしいんですけれども,能登半島全体で里山里海づくりということで,ブランド米をつくってらっしゃいます。無農薬,低農薬,安全な農薬を使ったお米を食べてくださいというブランド米で成功されている例がありますので,機会があったらまた読んでいただきたいなと思いますし,そういう取り組みを安全・安心の環境づくりと食の提供という意味では,干拓を抱えた笠岡市が本当に率先して取り組むべきではないかなというふうに思います。 それから,国が指定した基準を守ってるから大丈夫なんだというふうなことを言われましたけども,世界全体が規制に向かっている中,日本は規制緩和を行ってるんですよ,先ほど申し上げたように。ネオニコにつきましても8品目,非常にたくさん品種があるんですけれども,8品種,8品目も認定を増やしてるんですね,使ってよろしいと。ここがおかしいっていうことなんですよ。私たちは国の基準がどうあれ,世界の現状を考える上で笠岡市民の健康と食の安全を守っていくと,そういう立場に立ち切っていただきたいと思いますが,市長いかがでしょうか,最後にお尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 私も今日初めて,そういった殺虫剤や除草剤がそれだけ身体に危険だ,あるいは日本の子供たちが摂取してる可能性があるということをお聞きして,本当に驚きました。我々のほうで今そういう除草剤,農薬等を使ってるかどうかをよく精査をした上で,また慎重に判断をしていきたいというふうに思っております。ありがとうございました。 ○議長(栗尾順三君) 樋之津倫子議員。 ◆14番(樋之津倫子君) 最後にしようと思いましたけれども,私たちの願いは,子供たちに安全・安心の給食を食べさせたいということと同時に,子供たちを安全な環境で子育てしたい,それだけなんですよ。ですから,中には一日のうちで一番栄養がとれるのは学校給食だという子供たちも少なくないと考えておりまして,給食は教育の一部なんです。だから,給食イコール教材だというふうな捉え方で頑張っていただきたいなというふうに思いますので,よろしくお願いします。 ○議長(栗尾順三君) 以上で1項目めの質問を閉じます。 続きまして,2項目めの質問を求めます。 樋之津倫子議員。 ◆14番(樋之津倫子君) 2項目めの質問に入ります。 小中一貫教育,小中一貫校設立に向けて市民合意を得るべく,現在まで計画の提示とパブリックコメントの募集が行われてきました。 教育委員会は,当然笠岡市の教育内容を決めていくところなんですけれども,そこに体制による押しつけがあったりとか,市民合意がなくて進めるということになれば,ファッショに通じるものとなります。民主的に教育行政を進めるためにも慎重な対応が求められていることを御認識していただきたいと思います。 住民の思いを大切にする観点から,以下お尋ねします。 1点目,パブリックコメントを終結して,その回答がまだ出ておりません。いつごろ提示される予定なのか,示してください。 同時に,各地での説明会で市民から出された主な意見,質問を簡単にまとめていただきたいと思います。さらに,今後の予定をあわせて伺います。 2点目,真鍋島で出された中学校統廃合計画に対する保護者の意見は,本当に切実なものがありました。子供たちも保護者としてもこの学校を卒業したい,させてやりたいと願ってるんだ,こういうふうにおっしゃったんですね。地域の参加者からも子供たちや親の願いをかなえてやってほしい,こういう思いを話されていました。聞いていて涙が出るほどだったんですけれども,教育委員会はこうした思いを重く受けとめて,あと2年,子供たちが卒業するまで待つことはできないんでしょうか,お伺いします。 ○議長(栗尾順三君) 2項目めの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 岡田教育長。 ◎教育長(岡田達也君) 2項目めの1点目につきましてお答えします。 令和元年9月6日から10月3日まで実施しましたパブリックコメントでは,7名の方から17件の御意見をいただきました。11月29日に学校教育課ウエブサイトにより回答を公表しております。 小中一貫教育推進計画(素案)説明会は,これまで5回開催してまいりました。いただいた主な質問,意見として,例えば小学校と中学校の教員が相互に乗り入れ授業をすることについて,教育効果を理解していただける一方で,先生方の負担が増すのではないかという御心配の声もいただきました。それに対しては,岡山県教育委員会にプラスアルファの教員配置を要望したり,それがかなわない場合には市費による教員配置を行うことで先生方の負担軽減を図ると回答しております。 小中一貫教育を実施することによる効果についての御質問では,国の実態調査や先進地の様子の中から把握できる。①中1ギャップの緩和など,生徒指導上の成果を上げること,②学習指導上の成果を上げること,③9年間を通して児童・生徒を育てるという教職員の意識改革を図ること,④教員の指導力の向上を図ること,⑤異学年児童・生徒の交流を促進すること等について回答しています。 小中一貫教育を実施する際の課題についての御質問には,①新しいシステムをつくり上げる中での負担や不安について,②一貫教育の授業を進める上での先生方の打ち合わせ,移動等の時間,多忙感や意識改革について,③人事や予算にかかわる課題について回答しています。 施設一体型小中一貫教育校の開設予定地区においては,開設理由についての御質問をいただき,それぞれの地区にある立地条件等の特有の利用を回答しております。 説明会は,保護者や地域の方に御理解いただけるように,これからも市内各地で繰り返し開催してまいりますし,御要望いただければ,日程調整をして実施することもお伝えしております。また,小中一貫教育の推進による目指す子供像について,各中学校区で保護者,地域の方を交えて意見交流をする会を来年度の夏ごろを目途に開催する予定でございます。 次に,2点目につきましてお答えします。 笠岡市の小学校16校で児童数2,100人余り,中学校は組合立を入れまして10校で1,000人余りという学校規模は,児童・生徒数の割に学校数が多く,学校教育法施行規則で小・中学校の学級数は12学級以上,18学級以下を標準とするとされた適正規模にはほど遠い状況であるため,従前より学校規模適正化計画を策定し,推進を図ってまいりました。学校規模適正化計画によって,なれ親しんだ学校に子供たちが通うことができないのは,これまで学校にかかわってきた方々にとってはさみしいことであり,さまざまな不安を抱かれているということは,教育委員会といたしましても十分に理解しております。一方で,一定規模の集団を確保した中で義務教育を実施することは,これからの社会を力強く生き抜いていく子供たちにさまざまな変化に積極的に向き合い,他者と協働して課題を解決していく力を育む教育環境として必要であると考えております。 真鍋中学校においても,1学年の人数が1名や2名という状況は解消することが望ましいという考えのもと,これからも繰り返し保護者,地域の方々と話し合いを行い,不安を少しでも軽減できるように努めてまいります。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 再質問。 樋之津倫子議員。 ◆14番(樋之津倫子君) つまり,2年は待てないということなんですね。 この間,新聞報道によりますと,仁科議員も言われましたが,井原では幼・小・中統廃合は当面なし。先日,総社市でも当面統廃合なしというふうに決めていらっしゃいます。そのかわり,知恵を発揮して子供たちを呼ぼうよ,こういうふうに保護者に呼びかけながら話をしていく,この方向こそ私たちが求めている,親が求めていることではないかと思う訳です。金浦の幼稚園は本当に1桁台になってしまいます。井原でも1桁台の幼稚園って3つもある訳ですから,そのうちの一つは2名しかいないというところでも残していこうという,地域の人に根差した政策だというふうに言わざるを得ません。その点では非常に残念に思います。神島中へ通って不登校になった島の子供がいますが,その点はいかがですか。 ○議長(栗尾順三君) 岡田教育長。 ◎教育長(岡田達也君) まず,井原市それから総社市においても市教育委員会の考え方がございますので,私どもが言うことはできませんが,先ほどから申しましたように子供たちを増やす,地域を活性化する取り組みを,笠岡市として私はしていなかった訳ではないというふうに捉えております。例えばこの5年間において,平成27年11月に柔軟な対応期間ということを設定し,5年間待ち,それが最終年度がこの令和元年度,平成31年度になってると思います。その中で,残念ながら人口それから子供たちの数が増えていない。この現状を踏まえて,そしてこれから5年,10年先を踏まえたときに,もっと少なくなっていく。私はこれまで学校の先生方ともずっといろんな話をしてまいりました。その中で,今の学校規模について先生方もいろんな不安を持たれております。本当にこれでいいのか。ただ,今現在の中でできることを精いっぱいされています。でも,もう少し子供たちが増えることによって,もっといろんな活動や体験がとられる,そういうふうな意見も多く私はいただいております。そういうことを踏まえて,この計画を説明をさせてまいりました。決して保護者の気持ち,地域の方々の気持ちが分からないということではございません。その中で合意形成ができることを少しでも見つけようと思って,これまでも説明をしてまいったというふうに私は思っております。 先ほどの中に最後にございました,確かに統合した中でいろんな順調にいったケースばかりではございません。ただ,そのときにも,そのときにできることを精いっぱいしてきました。ただ,それが統合したからというふうに結論づけるということもできますが,それ以外にもいろんな理由がございましたので,詳細は申し上げられませんが,その中でできることをしっかりと対応していかねばいけないというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 樋之津倫子議員。 ◆14番(樋之津倫子君) 子供たちにとって環境の変化っていうのは,大きな影響を及ぼします。もう時間ありませんから,1点だけ言わせていただきます。 市長も先ほど東川議員の質問に答えて,中1ギャップの解消になるとか,先ほどの教育長のお話の中にもこういう意見が出ました。こういうふうに言いましたという中で,中1ギャップという言葉も出ましたけれども,これは文科省が出した生徒指導リーフなんですけれども,これはリーフ15です。この中にも書いてありますが,中1ギャップの真実ということで,こういう言葉に振り回されちゃいけないと,しっかりとした現実に根差した対応をしなきゃいけないという注意が喚起されてあります。もう深くは触れませんけれども,そういう点で御認識を改めていただきたいというふうに思います。 これで2項目めを終わります。 ○議長(栗尾順三君) 以上で2項目めの質問を閉じます。 続きまして,3項目めの質問を求めます。 樋之津倫子議員。 ◆14番(樋之津倫子君) 教育問題につきましては,時間がありませんでしたので,大分言いたいことをはしょってしまいましたが,また機会のあるときにお話をさせていただきたいと思います。 3項目めの質問は,子供の医療費の無料化制度の拡大要望です。 市長が公約に掲げられました医療費無料化制度を高校卒業までというのは,高校卒業までは確かですけれども,入院のみという不完全な形で終わっておられます。1期4年終了前に,通院を含めて高校卒業までと制度を拡大すべきだと思いますが,いかがでしょうか,お尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 3項目めの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 次に,3項目めについてお答えします。 子供たちの輝く笑顔は私たちの宝であり,その健やかな成長を見守ることは,私たちの大きな喜びでもあります。しかし,急速な少子化や核家族化,そして地域コミュニティの希薄化などで,子供や子育て家庭を取り巻く環境が変化し,子育てへの不安や負担も大きくなっています。そこで,国では幼児期の教育や保育,地域の子育て支援の量を拡充し,質を高める子ども・子育て支援新制度をスタートさせ,今年10月から幼児教育・保育の無償化を導入するなど,社会全体で子供の育ちや子育てを支える仕組みづくりが進められております。また,本市でも経済的な支援を中心とした子育て環境の充実を図るため,私が市長就任以降,保育所保育料減免拡充事業,放課後児童クラブ利用者負担金補助金事業,子供の食と居場所づくり支援事業補助金など,子ども医療費給付制度以外についてもさまざまな施策を実施してまいりました。 私は,地域全体で子供たちの未来を応援したいという思いから,高校生までの医療費の無料化を公約に掲げました。現在のところ,乳幼児から中学生までの医療費の無料制度を維持し,高校生等の入院医療費まで拡充をして,平成30年度から無料化をスタートさせています。これは,通院より医療費が大きく,保護者の負担がより大きい入院の医療費を無料とすることで,少子化対策の一環として子育て世帯の負担を軽減するとともに,子供の病気の早期治療の支援につながるとの思いで,先行して実施したものでございます。 子供の医療費助成については,少子化対策の一つとして全国の自治体が何らかの形で実施していることに加え,子育て世帯を呼び込み,また流出させないための定住促進対策として積極的に取り組まれてきています。一方で,助成拡大競争は過熱化しており,中学生までや高校生までを対象とする自治体は10年前の約15倍に増加してるとの報道もあります。かつては有効な定住促進施策の一つであったものが画一的となることでインパクトがなくなってしまい,定住促進施策としての大きな効果が期待できない現状にあります。 笠岡市としては,現在ソフト面での充実を図っており,子育て世代包括支援センターほっと☆はぐの開設や電子母子手帳「kasaokaすくすくログ」の導入を通しての保護者の育児支援,就学前教育・保育の再編成や小中一貫教育の推進等,子供の教育・保育の環境整備を最優先して,定住促進を進めているところでございます。 現在,本市の子ども医療費助成,無料化では,約1億9,000万円の財源を必要としており,高校生の通院医療費まで無料化することで,笠岡市独自の予算としてさらに約4,000万円を上乗せした,合わせて2億3,000万円以上の財源が必要となります。したがいまして,子ども医療費助成は国,県,市,一体で取り組む必要があると考えており,県の支援はもちろん,国においても医療費助成制度の創設など,今まであらゆる機会を通じて岡山県や国に制度の拡充を要望してまいりました。今後も実現が図られるように,岡山県や国への要望を継続してまいりたいと考えております。子ども医療費の無料制度を今後も持続可能な制度とするために,本当に医療を必要とする人が安心して受診できるよう,また限られた財源を有効に活用しながら,増加する医療費を抑制する方策の検討なども含め,高校生等通院医療費助成の拡充に向けた検討を進めているところでございます。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの執行部の答弁に対して,再質問はありますか。 樋之津倫子議員。 ◆14番(樋之津倫子君) 藤井議員も言われましたけれども,市長公約の重みについて市長はどのようにお考えなんでしょうか,お尋ねします。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 市長公約はもちろん市長に就任するときに市民との約束でございまして,その市長公約の実現に向けて全力を尽くすのがもう当然のことだというふうに思います。ただ,時代とともに環境も変わってきます。その中で,よりよいものに変えていくというセンスも大事だというふうに思っております。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 樋之津倫子議員。 ◆14番(樋之津倫子君) 予算額200万円というのを覚えてるんですけれども,昨年の決算額は幾らだったでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 森山市民生活部長。 ◎市民生活部長(森山一成君) 樋之津議員さんの再質問にお答えします。 先ほどの200万円というのは,高校生の入院の医療費,窓口負担分の助成部分だと思います。これは予算なんですけど,決算は昨年度が約60万円になっています。入院に係る,高校生の入院分だけです。今年度は,現在のところ,11月末現在ですけど,85万7,000円,10月末までの請求分ということですけど,これが高校生の入院分になります。 先ほど全体の決算額につきましては,先ほど市長が言いましたように1億9,000万円程度が子ども医療費にかかってる窓口負担分を市が助成してる部分ということでございます。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 樋之津倫子議員。 ◆14番(樋之津倫子君) 昨年度決算額60万円弱,今年度が既に85万7,000円っていうふうな現在地が示されましたけれども,これをもって高校入院まで拡大したっていうふうな,大きな声では言えないような気がいたします。一旦,市民の皆さんの支持を受けながら,その公約を支持していただいて市長となったからには,最大限の努力を持ってこれを実現すべく頑張っていかなければならないと思うんですけれども,先ほどの御説明で市民の納得を得られたとは,私は思っておりません。再度,可能性についてお尋ねをいたします。 ○議長(栗尾順三君) 森山市民生活部長。 ◎市民生活部長(森山一成君) 子ども医療費の高校生までの入院通院完全無料化の可能性ということでございますが,市長の公約でありますので,今いろんな方面から検討しているところでございますが,先ほど答弁の中にありましたように,子供の子育て環境,医療費の無料化も含めてですけど,これは地域全体であったり,社会全体であったり,いろんなところで支えていかないといけないということは,もう皆さん御承知のことだと思います。国においては,この医療費に関しましては全く助成制度がないということは,恐らく樋之津議員さん,皆さん御存じだと思います。平成30年度4月からはそれこそ国庫負担金に係る減額調整措置ということで,いわゆるペナルティーがあったのが,乳幼児の医療を無料にする自治体についてのペナルティーはなくなったんですけど,小学生以上の医療費の無償化してるところにはまだペナルティーが残ってるという中で,これは踏み切って実施しております。先ほどのまた市長答弁の中でも,いろんな自治体が導入しまして,大変過熱ぎみな状態であるのは認識しているところでありまして,財政基盤の弱いところからこの制度を一旦立ちどまって考えようとか,負担金を取るようにまたしたところとかも出てきているのが現状であります。 笠岡市においても,高校生の通院を無料化するということは本当に願いとしてありますけども,この制度が,導入したが何年かしたらこれが負担金を取らないといけないとか,そういう状況にならないように,持続可能な制度として生かせるように努力しているところでありまして,県の負担も増やしてもらうということも必要な状況です。全体の中で今14%程度しか県の負担はありません。ということは,残りは全部笠岡市,皆さんの税金で負担をしてるということで,大変皆さんのお力で子供たちを支えてくれてるという状況にあります。こういったことからも,県それから国,そちらにも市長会を通じての要望もしておりますし,いろんな議会の皆様も御要望をしていただいて,国会議員さんも頑張ってくれてるところでありまして,みんなで手を携えて予算の確保,財源の確保ができたときには,もう大手を振ってこれは導入できることではあると思っています。先ほど言いましたように公約でございますので,前向きな検討は今一生懸命しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 樋之津倫子議員。 ◆14番(樋之津倫子君) 私は無駄を削って,子育ての応援をもっともっとしなければいけない。近隣の市町村と比べましても,この点では劣っている部分でありますから,御自身の公約でもあることから,年度内での実現を目指してほしいという願いに変わりはありません。もちろん国がこういう制度を一つも持っていないところから,あらゆる団体,特に女性団体を通じて本部のほうから国会請願にも伺ったり,それからヒアリングもしていただいたり,そういう活動もいたしております。みんなで支えていくっていうのは当然なんですが,問題は笠岡市の子育て応援の対策であり,定住促進の一つの大きな鍵になっている部分でもありますので,今後も前向きな取り組みをお願いをして,私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(栗尾順三君) 水田病院管理局長。 ◎市民病院管理局長(水田卓志君) 先ほどお答えいたしましたパンの件ですけれども,確認いたしましたところ,給食センターと同じところから購入をいたしております。 以上でございます。            (14番樋之津倫子君「日清医療……」と呼ぶ) 日清というのは,製粉の関係だと思います。パンは富士製菓っていうとこから購入してます。 ○議長(栗尾順三君) 以上で3項目めの質問を閉じます。 以上で14番樋之津倫子議員の質問を終結します。 以上で本日の議事日程は全て終了しました。 次の本会議は12日木曜日午前9時30分から開議します。 なお,議事日程は諸議案質疑以下,追加議案上程です。 本日はこれにて散会します。            午後3時20分 散会...