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12月23日-02号

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  1. 笠岡市議会 1960-12-23
    12月23日-02号


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    最終取得日: 2021-05-05
    昭和35年  第11回 12月定例会        昭和35年第11回笠岡市議会定例会会議記録(第2号)             昭和35年12月23日(金曜日)〇議事日程   午前9時03分開会 日程第1 議案第138号~議案第149号 日程第2 諮問第 12号 日程第3 一般質問 日程第4 会議録署名議員の決定        ──────────────────────〇本日の付議事件  上記議事日程と同じ        ──────────────────────〇出席議員(23名)   1番  坂 本 輝太郎 君         2番  坂 本 元 夫 君   3番  芳 本 久 松 君         4番  山 本 義 正 君   5番  清 水 浅太郎 君         7番  山 本 勲 男 君   8番  樋之津 覚 一 君         9番  今 井 民 男 君  10番  渡 辺 嘉 久 君        11番  大 島 廉 治 君  12番  福 尾 正 歳 君        16番  山 本 武 男 君  18番  黒 田 照 太 君        19番  仁 科 康 夫 君  20番  安 藤 公 也 君        21番  原 田 梁 作 君  22番  長 安 海 六 君        23番  三 宅 槌 郎 君  25番  金 尾 政 雄 君        26番  藤 井 伊三郎 君  27番  藤 井 修 一 君        28番  山 本 庄 八 君  29番  伊 藤 義 只 君        ──────────────────────〇欠席議員(7名)   6番  河 田 基 一 君        13番  大 山 国 男 君  14番  小笠原 三 郎 君        15番  高 木 年 夫 君  17番  鶴 田 簑 輔 君        24番  徳 山 楽 一 君  30番  片 山 正 雄 君        ──────────────────────〇説明のため出席した者の職氏名  市  長  小 野   博 君      助  役  森 山 一 郎 君  収 入 役  吉 岡   博 君      総務課長  山 田 定 男 君  財政課長  天 野 初 志 君      税務課長  藤 井   仂 君  産業課長  清 水 久四郎 君      市民課長  守 屋   弘 君  建設課長  立 間 光 義 君      保険衛生課長佐 藤   功 君  社会福祉事務所長             笠岡療養所事務長        三 谷 蔦 松 君            笠 原 圭 二 君  市民病院事務長              消 防 長  下 山   敏 君        小見山 和 一 君  教 育 長  森 定 政 義 君      教育委員会総務課長                             大 津 宗 平 君  選挙管理委員会事務局長          監査委員事務局書記        藤 本 生 一 君            信 定 幸 厚 君        ──────────────────────〇事務局職員  事務局長  宇根坪 寛 太 君      調査兼議事係長                             河 田 純 夫 君  書  記  浅 野 海 一 君      書  記  今 中 一 勲 君  速 記 者  鈴 木   誠 君        ──────────────────────            午前9時03分 開議 ○副議長(安藤公也君) 御多忙の折、お寒いなかを早朝より、お集まりいただきありがとうございます。ただいまの御出席は22名であります。これより本日の会議を開きます。 本日の日程は一昨日散会前に申し上げましたとおり日程第1、議案第138号から議案第149号までの12予算議案に対する質疑、討論、採決、日程第2、諮問第12号公有水面の埋立について、日程第3、一般質問、日程第4、会議録署名議員の決定について、以上であります。 日程に入ります前に、御報告申し上げます。 実は市労協から申し入れに対しまして、それを正・副常任委員長会議に諮って善処していただきたいというようなことから、正副委員長会議を開きまして、いろいろ検討いたしました結果、市労協の申し入れは皆さんに印刷でお手元に配りまして、そうしてお互いにこれをよく検討してみようじゃないか、そういうことになりましたから、さよう御了承お願いいたしたいと存じます。 次に市の職員組合から陳情書がまいっておりますが、それは給与改訂の件でござまして、内容はごらんいただけますればよくおわかりのことと存じます。それから、それと関連して、12市の給与ベースがどういうふうになっておるかということも事務局の方で作成しておりますから、それも一応あとからお配りする手筈にいたしておりますから、ひとつよく対象いたされまして、笠岡市職員の給与ベースを検討していただきたいと思います。以上御報告申し上げておきます。        ────────────────────── △日程第1 議案第139号 昭和35年度笠岡市歳入歳出追加更正予算(第4号)~議案第149号 昭和35年度笠岡市特別会計飛島電気事業費歳入歳出追加更正予算(第1号) ○副議長(安藤公也君) それでは日程に入ります。日程第1、議案第138号昭和35年度笠岡市歳入歳出追加更正予算(第4号)から、議案第149号昭和35年度笠岡市特別会計飛島電気事業費歳入歳出追加更正予算(第1号)までの12予算議案を議題とし、直ちに質疑に入ります。御質疑はありませんか。 ◆19番(仁科康夫君) 議長、19番。 ○副議長(安藤公也君) 19番。 ◆19番(仁科康夫君) 2、3お伺いしてみたいと思います。歳出面の最初の職員の給与ベースの件でありますが、この度、職員給与の改訂で800万円必要だということを先日市長が申されましたが、そのなか600万円が一般会計で、あとの200万円が特別会計、600万円の一般会計の方は国の交付税になっておるということでございます。この予算面で給与関係の金額の合計と、いわゆる600万円の、お説は実際金額に大きな差があると思うのでございます。したがって、これは、私の予算の見方が悪いのかあるいは予算上においては給与関係において大きな含みがもたされておったのか、その点についてお尋ねしてみたいと思うのであります。 それから一昨日の退隠料の積み立ての条例の改正で、中途において積立金を半額に減額されて歳出面から200万円削ったということになっております。当初予算のときには救護施設で300万円貸したと、それからその反面当初予算では積立金は規定どおりされておったということになっております。一般会計救護施設の金を貸したり借ったりしたところでこれは同じことなんです。またこれを減額されたというようなことも同じ意味になってくるので積立金は一種の財源の操作的に使うといいますか、そういうふうなことにも使えるのでありますが、こういうようないろいろな操作でお使いになっておられるのはなにか根拠というものがあるのではないか、そういう腹づもりで、こういうような操作をおやりになっておるのかということが、はっきりわからないので参考のために尋ねます。 次に、一昨日の議案の審議の際、財産処分として吉田地区、大島地区の山林についてがあったわけでございます。これが悪いというのではないんでありますが、この件についてどうも一貫性がないようでありますから一応お尋ねしてみたいと思います。吉田の改良関係の農道を350万円で、今度計画されて、そのなかから市の負担分が116万円、地元の負担分が116万円ということになっておりますが、この地元の負担金だから普通からいえば直接一般の人あるいは関係者から出すかということになるんでありますが、吉田のように財産をもっておられる関係上、理屈からいえばそうでありますけれども、今度の場合は地元負担金の116万円の半分は山林の伐採代金をもって充当されるようであります。また大島の新農村の有線放送の100万円でありますが、200万円のなかから80万円は国からの補助、市からは20万円、地元で95万円ということになるわけでございますが、地元負担の95万円も大島の山を売った金が90万円入ると、それから市の持ち分の20万円はもちろん山を売った金が入るという形になっておるように身受けられます。また、その他別の例から申しますと、今年の秋の台風で被害を受けた高島の桟橋、あの復旧の件でありますが工事費が約26万円で市から20万円補助が出され、地元負担金が6万円出しておられる、地元、これは高島の自治会であります。私は、こういうようなことで直すんなら、この際あの高島の桟橋は市の費用を全部もって直すかまたは全額補助等でもって直すか、または高島の自治会の方でもって直すかというように、なにかすっきりとした姿にもっていかれるお気持ちがあるかないかということを考えるものでありますが、その点についてお伺いいたしたいと思います。それから35年度の災害復旧でありますが、国の査定は通っておっても今年は25%しか復旧が認めてもらえなかった。あとの75%は来年度、再来年度に回すというようななかで要求を要するもんで池の92万円、22万円の工事がありますが、これは全部一応地元で金を立てかえておやりになっておるというような状態も見受けられますが、こういうことについてどういうような一貫性をもっておやりになっておられるかということについてお伺いいたしたいと思います。 それから歳入の港湾のなかで動いてはおらんのでありますが、聞くところによりますと港湾整備事業の起債が1,500万円予算計上してあるのに実際これが相当減額されるようなことを聞いておりますが、そういうようなことになると一般会計を相当圧迫するような状態になってくると思うのでありますが、そのなかでもとくに城山下の特別港湾整備事業でありますが、34年度の440万円、この440万円の30%の地元引受者の件がまだ済んでおらんと聞いておりますが、今年の分を入れると1,520万円になる。それから市の負担金が今年の場合396万円ということでございます。また背後地の関係も数百万円かかると。もちろん引受者があれば解消するということでありますが、この問題の引受者の関係はどういうふうにその後なっておりますか。それから一応市において、これは引き受けておいて、あとでなんとか処分されるようなお考えか。そういう話がいまぼつぼつでてきているというようなことを聞いておりますので、差しつかえのない範囲内において承りたいと思います。 ◎市長(小野博君) 番外、1番。 ○副議長(安藤公也君) 番外、1番。 ◎市長(小野博君) ただいまの御質問でございますが、給与ベースの点については、いろいろと数字の問題がございますので、財政課長の方から詳しく御説明申し上げることにいたしたいと思います。次の問題といたしまして吏員退隠料の問題でございますが、これは今回私が申し上げましたように、一たん積み立ててその積立金をさらにそのほかに運用するというような、従来そういうような行き方をいたしておったわけでございますが、かえって、そういうようなことで一たん積み立てて運用するというよりかむしろ積立金において相当な余裕もあり──財政事情のために積み立てるよりか、その積み立ては条例改正をいたしまして、その金をそのほかに直接使っていくということの方がかえってむだな二重な手間にならないわけでございますので、そういうことにいたしたらということでこの間、議会において条例の改正をいたしましてそうして積立金は2分の1にいたしまして、その剰余分の2分の1はその他の会計関係の方へ運用しておると、こういうことにいたしたわけでございますので、積立金の運用については本年度特例としてそうやっておるわけでございます。ただし職員等の退職引当積立金でございますので状況によってやはり従来の100分の12にするか、あるいは100分の10にとどめるかというような積み立てる率は今後検討してみる必要があるのではないか、こういうように思っております。それから吉田、大島の山林処分について吉田の場合と大島の場合との扱いが違うではないか、こういうことでございましたが、これは既に御承知のように町村合併の協定事項の中に「吉田村有林の処分については……」という問題は協定事項の中にうたわれておるわけでございまして、吉田村の村有林は従来の村有林の現在の量だけは、今後入るものは別といたしまして我々が受けついだ当時の立木処分というものを吉田村の山林委員会に協議いたしまして、そうしてそれぞれの率にこれを伐採いたしまして公共事業に充当し、あるいはこれが資金といたしまして、積み立てていくと、こういうことにいたしたわけでございます。大島の場合は御承知のように合併と同時に、既に大島村におきましては相当赤字をもって我々は合併したわけでございますので、吉田の合併と大島の合併というものは合併のときの事情というものは非常に大きく違っていると。こういう状態によって合併した町村でございますので、その当時から既に、いわゆる町有財産の扱い方にしてもおのずから条件がつけられておるということでございますので、今日その財産処分でもそういう意味合いにおいてその扱い方というものは異なっておると、こういうことでございます。 さらにまた、それに関連いたしまして高島の桟橋の復旧の問題で、なぜ全額補助にもっていくような形にしないかと等の問題がでたわけでございますが、これもやはり御承知と思うわけでございますが、神島の外町、神島の外町当時に高島の場合、町有財産でございますが、町有財産の高島において石材の採掘をやっておるとか、あるいはまた高島に町有林というものがあるわけでございます。そういうような一部の石材の採石であるとか、あるいはその当時の維持管理というようなものは高島においては一応自治会というものにまかしまして、そうして自治会が採石をやり、あるいはその山の維持管理をやっておるとこういう状態になっておるわけでございます。したがって、わずかではございますが、その金によって自治会というものを自主的に高島で運営しているということでございますので、我々は自治会の運用金等によってある程度まかないできるものならば取りあえずまかなってほしいということを我々は要請いたしておるわけでございまして、26万円中20万円を取りあえず出しておるわけでございます。運営あるいは採石がなかなかうまくいかないということになりますれば別でございますが、せいぜいそういう金のなかからなんとかやりくりをいたしまして多少でもそういうような方面に金の余裕がつかないかということをこちらの方といたしましてはお願いしておるという状況でございまして、ここにそういう特別な事情があるということを御報告申し上げておきたいと思うのであります。 それから災害復旧施越事業の問題でございます。これはせいぜい我々は災害復旧施越事業は好ましくないと、こういうふうに考えておるわけでございます。ただし事業の内容等によりまして、あるいはまた県の耕地課等のいろいろな状況等がございまして老朽溜池の災害復旧であるとかというようなものはやはり施越事業等でもやっておかなければ来年度のしつけ等において多少の問題が起きてくるというような箇所もあるわけでございます。したがって施越事業のとくにその筋の承認に基づいたものでなければならないということでございますので、今回施越事業分といたしまして関係いたしておりますものは地元の要請もさることながら、当局の方においても施越事業をしておく必要があるとこういうようなことからいたしまして地元の方がそういう立替金をいたしてでもやってほしいということを要請いたしておるわけでございまして、一応我々は地元のそういう御陳情の御意志を尊択いたしまして地元皆様たちの立て替えによってでも施越事業をやっていこうと、こういうことで予算化いたしておるということでございます。やはり事業主体が我々でございますので、立替金があるいはいうとおりに出なくても事業に対しましては、責任というものをもたなければならないと、こういう考え方のもとに予算化いたしておるという現状でございます。 それから歳入関係につきましては起債関係の全額分でございますが、これは御意見のとおりほとんどの起債が、全部ではございません。まだ未決定のものもございますが、おおかた決定されてきておるわけでございまして減ったのもありますれば、増えたものもございます。そういうように減ったものもあるわけでございますが、これはもとより次の予算更正の場合、予算操作をやっていきたいと、こういうように考えておるのでございます。 それからさらにもう一つ、古城山下の特別港湾整備事業でございまして、これはかつての議会にも御報告申し上げましたように、当初の計画というものは、一応計画は計画といたしまして残しておくと。ただしその計画というものをそのまま続行するかどうかという点について取りあえず第1期の計画といたしまして全体の3万坪の埋め立てというものは非常に状況が変わったわけでございますので、3万坪の埋め立てをすぐと行うというような計画はもつわけでございますが、そのまま工事に移していくということはこれは多少の危険性もございますしどうかというようなことが考えられるのでありまして、そういう莫大な計画でなしにもっと計画を縮小いたしまして、そうして相当な岸壁をつくっていこうというような計画に現在いたしておるわけでございます。そういう計画に基づいての事業の実施を昨年度と本年度と実施いたしておるわけでございます。これは議会においてたびたび協議申し上げあるいは御報告申し上げておるように特別港湾の整備でございますので、受益者から相当の負担を出してもらうと。したがって、その背後地が相当の背後地があるわけでございまして、その背後地の処分をいたしまして受益者にその背後地を提供するというのが、マル特港湾のねらいでございまして、その特別負担金を出す人がその港湾の岸壁関係を特別に一応占用すると、こういうことになっておるわけでございます。大体その見通しといたしましては最終段階までまだきておらないわけでございまして、段階につきましては県の方でもいろいろと契約の取りまとめと申しますか、そういうことについては一応文書課あるいは財政課等におきまして、いろいろと協議がなされておるわけでございまして、まだその結論はでていないのでありますが、大体の見通しといたしましては笠岡通運それから中国精粉、いまの中国物産、笠岡通運、この2社において引き受けるということが大体可能であろうということになっておるわけでございまして、我々といたしましてはそういう見通しのもとに工事を進めておるということでございまして、この点についてはそういうことに決定するのではないか、そういう受益者が一応そういうものの引き受けをやっていただかれるような見通しがあるという、現在の段階ではその程度のことを御報告申し上げておきたいと思うのでございます。 ◎財政課長天野初志君) 番外、財政。 ○副議長(安藤公也君) 番外、財政。 ◎財政課長天野初志君) お答えいたします。さきに仁科議員から御質問がありましたベースアップ財源関係でございますが、なるほどこれを予算書でみますと、総額600万円に達してはおりません。と申しますのは、たとえば市役所費でありますれば、市役所の職員給で増加するものは40万3,000円に過ぎないと、市役所の40万3,000円しか増えていないということは次のような理由によるものでございます。今回のベースアップによりまして一般会計で必要となります財源は597万5,000円、約600万円でございます。この597万5,000円でございますが、これがなぜ予算面に現れないかと申しますと、当初今まで組んでおりました予算のうち、6月に行いました整理退職によりまして不要額385万5,000円であります。その反面、今年の4月にさかのぼりまして夏から行われました給与のなかだるみ是正というものが、これも国家公務員に準じてやっております。既に条例として可決いただいております。給与のなかだるみ是正分に要する費用が223万円それから歯科医師職員の引き上げによりますものが25万円、ざっと250万円のものが要ったということでこれを算出的に申しますと、増える要素が今回の給与是正により597万5,000円、それに対します中だるみ是正宿日直改訂250万円を合わせましたものから、整理退職による不要額365万5,000円を差し引いた460万円ほどが今度の一般会計の増加分として現れておるわけでございます。 なお、さっき御質問のありました起債関係でございますが起債につきましては前の予算で見込んでおりますものが総額2,400万円になっております。これに対しまして今まで内定いたしましたものといたしましては大体1,410万円今後災害復旧費が一応300万円要求いたしておるわけでございますが、この300万円がまるまる認められるものといたしまして約1,700万円。そうしますと大体690万円が歳入欠かんになるという心配があるわけでございます。もちろんこれに対しまして我々といたしましても県、地方課の方へいろいろお願いをいたしましてさらに起債を獲得したいというふうにいろいろお願いをいたしておるわけでございます。これがもし690万円というものが歳入欠かんを生じた場合にどうなるかということが考えられますが、これにつきましては今度みております税収なりあるいは地方交付税におきましても一応いま見込み得るだけの数字を見込んでおりますが、さらにそのほかにプラスいくらかのものがあるのではないかというようなことがいくらか含んでおります。その額がいくらということははっきり申し上げられませんが、少なくとも200万円~300万円はぜひもらいたいもんだというふうな期待額といいますか、これをいくらということは見込み得ないわけでございますが、そういうものをもってこういう歳入欠かんを引当し、なおかつ歳出面の節減によってそういう歳出欠かんが生じた場合には組み合わせて、あくまでも健全財政を守っていきたいというふうに考えておるわけでございます。 ◆10番(渡辺嘉久君) 議長、10番。 ○副議長(安藤公也君) 10番。 ◆10番(渡辺嘉久君) 財政課長にお尋ねいたします。8月の臨時議会で計上されておった7月の集中豪雨にかかる災害土木の300万円でございますが、これは8月の議会のときには10月頃、大体見通しがつくというお話であったと思うのであります。ところがいまだに決まっていないのであります。それから2番目に歳入の寄附金のなかに一般寄附金が120万でておるのでありますが、この内容はどういうものか御説明いただきたいと思います。それから教育長にお尋ねいたしたいと思います。小学校の営繕費のなかに今井の小学校の理科教室の改造費16万1,500円でておるのでありますが、これはいったいどういう理由で今度の予算に計上されたのか、それからこの工事はこれから執行されるのか、あるいは執行済みなのか、それからこの工事が地元から寄附金を取っておられるかどうか、この3つの点についてお尋ねいたします。 ◎財政課長天野初志君) 番外、財政。 ○副議長(安藤公也君) 番外、財政。 ◎財政課長天野初志君) お答えいたします。災害復旧の起債のことでございますが、当初我々が聞いておりましたのは、10月と申し上げましたが、11月ごろまでには決まるというふうに聞いておったわけでございます。その後地方課へ行きまして、そういうお話を申し上げましたが、それは違うと、来年の1月ごろでないと決まらないと。11月というのは我々の聞き違いであったか、私らの勉強がたらなかったせいか、はじめてのことでもありましたので、単に聞いておった程度のことを申し上げたのでございますが、現実には1月でないと決まらないと、こういうふうな地方課の言葉でございます。それからただいまの一般寄附金につきましては、これは歳出の面に現れております。豊浦港の改良事業でございますが、これに対し地元寄附を100万円みておるわけでございます。それからあとの20万円は金風呂、外浅線の、これは34年度工事でございますが、県道、これはたしか県道として行われるわけでございます。昨年度の事業に対しましてこれもやはり地元から20万円の寄附をいただいております。これは既に歳入済みになっておるわけでございますが、それを合わせて120万円をここに計上いたしておるわけでございます。 ◎教育長(森定政義君) 番外、教育長。
    ○副議長(安藤公也君) 番外、教育長。 ◎教育長(森定政義君) 今井小学校の理科教室の改造工事費16万1,500円でございます。でこのことにつきましては当初、垣をつくることと、それから幼稚園の間仕切りをしようという計画をもっておったわけでございます。ところが、今井小学校がいま研究指定校として指定されておるわけでございます。その研究発表がたしか10月の28日であったと、県の方から指定があったように思いますが、まあいろいろ地元の方から要望あるいは学校側の方から要望がありましてそうして、そうした柵や、あるいは幼稚園の間仕切りというものを一応こちらの方へまわして、この理科教室というものをなんとか、しかもこれが文部省の指定があったわけでございまして、したがいまして、かなりなことをいたしたいというようなことからいたしまして、いろいろお願いを市の方にいたしたいと、そういうことからいたしましてここにこういうふうなことになったわけでございます。この地元の負担といいますか、あれはたしか6万円ばかりのものであったように思うのでありますが、机の現物寄附をいただいたように記憶いたしております。これは研究会の準備というようなことからいたしまして、そういうふうなことが既に施工さしていただいておるということであるわけでございまして、さよう御承知をお願いいたしたいと思います。 ◆10番(渡辺嘉久君) 議長、10番。 ○副議長(安藤公也君) 10番。 ◆10番(渡辺嘉久君) 教育長にもう一度お尋ねいたします。研究指定校にいつごろ指定されたのですか。 ◎教育長(森定政義君) 番外、教育長。 ○副議長(安藤公也君) 番外、教育長。 ◎教育長(森定政義君) 研究指定校の指定は6月か、7月ごろではないかと思います。いまひにちは覚えておりませんが、そのころに指定を受けておると思います。 ◆10番(渡辺嘉久君) 議長、10番。 ○副議長(安藤公也君) 10番。 ◆10番(渡辺嘉久君) 私もこの予算書をみて、いちばんふしぎに思ったのですが、私どもは総務文教の委員会でずっと管内の視察をしましたときに各学校からいろんな資料をいただいておるのであります。そのときに今井小学校の営繕関係の計画のなかには、第1順位は理科教室の改造、それから最初8月の予算にでたのは、先ほど教育長がいわれた鉄柵改造の4万5,000円なんです。ところがいまの御説明を聞いておりますと、大体6月、7月ごろに指定されておっていわれておって、8月の臨時議会ではそれが追加予算第1回目の予算に計上されておらんで、今後執行済みの16万4,000円をここで、でてくるということがちょっと私どもうけとりがたい点があるのでございます。それと指定校の場合、神島外中学校は文部省の指定校ではなかったかと思うのでありますが、家庭科の調理の改造をやりますときに約半額を地元寄附でしたわけで、今井の場合6万円、そういう点でもちぐはぐがあり、そういう点で一貫性のある計画をもっておられるか、そういう点についてもう一度お尋ねいたしたいと思います。 ◎教育長(森定政義君) 番外、教育長。 ○副議長(安藤公也君) 番外、教育長。 ◎教育長(森定政義君) 今井の小学校の理科教室のでございますが、これは最初申し上げますならば理科教室でございまして、もちろん理科教室はあったわけでございまして、これを理科教室といたしまして出窓をつくったりあるいは電気を引いたり水道をひいたりするというようなことにつきましては、当初はまあまあそういうものをしなくってもよかろうというふうに考えておったわけです。ところが学校の方や地元の方から強い要望があったり、またこのことにつきましては県の指導課からまいりましてそうしていろいろ私どもにもっていって要望されたわけでございます。ところでそういうことならばというようなことから、いろいろ工面をいたしまして、校庭の柵であるとか間仕切りというようなことをこちらの方へまわしたいということであります。その寄附といいますか、地元の協力といいますか、そうしたことによりまして大体6万円の、大体あすこの理科の机といいますか、これをやっていただいたわけでございますが、この神島の中学校の教室につきましてもそういう要望がありまして、実はあれにつきましてもいろいろ問題があったわけでございます。地元の強い要望もありまするし、学校の方から強い要望もありましていたしたのでございますが、地元の方へもっていきまして、これだけの寄附をしなければできんぞ、というような事を申し上げたんじゃないんでありまして、地元の自発的な、これだけのことをやるからひとつなんとかしてくれ、というようなそういうふうなことをいたしたわけでございまして、これは先ほどお話がありましたように研究会が、今井の方はこれは文部省の指定でありまして、神島の方は県の方の指定というようなことで多少そこに格差といいますか、そこにもっていって多少──そういうふうなことがあって、地元の方といたしましてぜひひとつやってくれというような要望がありましたからやったんでありまして、その点につきましては多少神外の中学校の寄附と今井の小学校の寄附とに多少そうした差があったことはやむを得ないとかように考えております。 ◆8番(樋之津覚一君) 議長、8番。 ○副議長(安藤公也君) 8番。 ◆8番(樋之津覚一君) 災害の復旧についてお尋ねいたします。当時非常な災害をこうむりまして、これをA、B、C、の3段階に分けまして、Aはもっとも大きい災害として、順次災害の程度の軽いものを後回しにして災害復旧をやろうとこういうふうなお話であったわけでございますが、今回この予算をみますと、一般農業土木各々50万円ずつ計上せられておりますが、その後におけるところの災害復旧の進捗状況はどうでありましょうか、これをひとつお示し願いたいと思います。 ◎建設課長(立間光義君) 番外、建設。 ○副議長(安藤公也君) 番外、建設。 ◎建設課長(立間光義君) 樋之津議員さんの御質問でございますが、災害復旧工事は予算の認可を得まして極力努力してやっておるわけでございますが、まだ手をつけておらんものもあります。が、80%程度やっております。 ◆8番(樋之津覚一君) 議長、8番。 ○副議長(安藤公也君) 8番。 ◆8番(樋之津覚一君) そういたしますと、まずB級は済んだということですか。 ◎建設課長(立間光義君) そうです。 ◆8番(樋之津覚一君) Cは残っておるわけですか。 ◎建設課長(立間光義君) そうです。 ◆8番(樋之津覚一君) ひとつ早く年度内に完了しますように御努力願います。 ◎建設課長(立間光義君) 承知いたしました。 ○副議長(安藤公也君) ほかに御質疑はございませんか。 ◆5番(清水浅太郎君) 議長、5番。 ○副議長(安藤公也君) 5番。 ◆5番(清水浅太郎君) 農業土木費につきましてお尋ねいたします。さきに樋之津議員から言われました、一般土木と農業土木とは肉付け予算当時あまりにも一般土木費が少ないということでございまして、農道の維持修繕費として150万円を増額するように要請をいたしたのでございます。当時の予算書にでておりませなんだ部門に対する増額修正の要求でありまして、これは要望として聞いておくというようなことにかえたわけでございますけれども、一応市長も了承せられておったわけでございます。今日この農業土木費として、災害農業土木費50万円が追加計上せられてあったのでありますが、現在までに農業土木の執行状況からみますると、もう既に賃金とかあるいは原材料等を使いつくしてある、工事請負費としてもわずかに残っておるというような執行状況であると聞いておるのでありますが、あの当時150万円ほどぜひ増額していただきたいという要望をいたしておったのでありますが、今回ここに50万円計上していただいたということは市長もお心遣いになって増額せられておると思うのでありますが、これだけの額をもってしては、農業土木の維持修繕費は私は十分できないと考えるのでありますが、市長はこの点についてさらに追加計上せられる予定があるかどうか。これは、農業土木が完全にできるというお考えをもっておられるか、この点についてお尋ねをいたしたいと思います。 ◎市長(小野博君) 番外、1番。 ○副議長(安藤公也君) 番外、1番。 ◎市長(小野博君) 土木費関係の予算審議にあたりましての御要望でございまして、先般も御説明申し上げましたように今回の追加更正予算が同時にこの程度の予算を追加していただくということを申し上げたわけでございまして、最終的には財政の内容と照らし合わせまして、多少そうした追加はやむを得ないのではなかろうか。また、工事の進捗等もございまして、多少の余裕財源をもって御要望の趣旨に沿おうと、こういう考え方をもっております。 ○副議長(安藤公也君) ほかに御質疑はありませんか。──ないようでありますので質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております議案第138号から議案第149号までの12議案は、会議規則第35条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議はございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(安藤公也君) 御異議なしと認めます。よって、議案第138号から議案第149号までの12議案は委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。御意見はありませんか。──ないようでありますので討論を終結いたします。 これより議案第138号昭和35年度笠岡市歳入歳出追加更正予算(第4号)から議案第149号昭和35年度笠岡市特別会計飛島電気事業費歳入歳出追加更正予算(第1号)までの12議案を採決いたします。 お諮りいたします。 12議案とも原案のとおり決することに御異議はありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(安藤公也君) 御異議なしと認めます。よって、議案第138号から議案第149号までの12議案は原案のとおり可決されました。        ────────────────────── △日程第2 諮問第12号 公有水面の埋立てについて ○副議長(安藤公也君) 日程第2、諮問第12号公有水面の埋立てについてを議題といたします。            〔職員朗読〕 ○副議長(安藤公也君) 本件について市長の説明を求めます。 ◎建設課長(立間光義君) 番外、建設。 ○副議長(安藤公也君) 番外、建設。 ◎建設課長(立間光義君) ただいま議題となりました諮問第12号について、簡単に御説明申し上げます。 本件につきましてはちょうど図面にございますように、既設の養漁場とありますこれは、先般建設の常任委員会並びに産業の常任委員の方でも現地の視察をいただいたと思っておりますが、これはくるまえびの養漁場でございまして、これに隣接いたしまして、ここの図面にあげておりますような、まだ北の方に防波堤を出しましてそしてまた海側にコンクリートの基礎をつくりましてこれにアングルをかけ、網を張り、そうしてこの内部を養漁場にするというものでありまして、これは私ども現地を視察いたしまして、これは県の了解もできておるように聞いておりますので、施行をするにしても補助の関係もありますし、できればこれは3月31日までに完成いたしたいとこういうことで先般建設常任委員会の席上にも地方の方から、出願人の方からみえまして陳情なりあるいは説明をされたような状態でございまして、県の方も認めておるわけでございますので、本市の承認がありますれば直ちに着工いたしたいとこのように申しておるような状態でございますので、よろしく御審議をお願いいたしたいと思います。 ○副議長(安藤公也君) これより質疑に入ります。御質疑はありませんか。──別にないようでありますので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております諮問第12号公有水面の埋立てについては、会議規則第35条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議はありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(安藤公也君) 御異議なしと認めます。よって、諮問第12号公有水面の埋立てについては、委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。御意見はありませんか。──別にないようでありますので、討論を終結いたします。 これより諮問第12号公有水面の埋立てについてを採決いたします。 お諮りいたします。 本諮問については、原案に同意する旨を答申することに決定して御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(安藤公也君) 御異議なしと認めます。よって、諮問第12号公有水面の埋立てについては、原案に同意する旨を答申することに決定いたしました。 この際5分間程度休憩いたします。            午前9時57分 休憩            午前10時04分 再開 ○副議長(安藤公也君) 休憩を解きまして本会議を再開いたします。        ────────────────────── △日程第3 一般質問 ○副議長(安藤公也君) 日程第3、一般質問に入ります。御質問はありませんか。 ◆12番(福尾正歳君) 議長、12番。 ○副議長(安藤公也君) 12番。 ◆12番(福尾正歳君) 2、3一般質問をいたしたいと思います。 さきに国体のことなんでありますが、本日この議会に17回国体のことにつきまして質問するということは、時期的にみて少し早すぎるようにも考えるのでございますけれども、しかし、次期が岡山であり、他市の事情も多少聞いております関係上、本市といたしましても考えるべきことがぼつぼつ起きてくるのではなかろうかと思うのであります。と申しますのは、先般熊本県が国体を誘致いたしまして、10月の22日から国体を1週間やっておりますが、その間に私が、ちょうど来るべき第17回国体に対し、笠岡市はレスリングの関係がありますので、そのいちばん関係のある市である玉名市の事情を視察さしていただいたのでございます。私の聞くところによりますれば、いろいろな諸準備はあると思うけれども、国体の誘致に際して、選手だけきて受け付けだけ済ますというような机上のものだけではいけない、相当長い時間をかけて市民にPRし、市がこぞってその空気が盛り上がってこなければ、会場だけつくって受け付けだけ済ましていくだけにとどまってしまうというようなことを聞かされてもどったのであります。したがって、これから国体についての意見、質問をいたしまして当局の見解を承りたいと思うのであります。 簡単に玉名市について申し上げますと、玉名市は人口5万3,000人少々の市で、市民の数からいたしますれば、笠岡市よりも2万人ほど小さい市でございます。 国体の誘致によりまして、私が調べたところではまだ決算はでておりませんが、来る予算は約960万円ほどになっておったのであります。そしてこれも当局の方では、いずれ国体が済みまして収支決算をすれば1,000万円を多少上回る公算が大になったということを申しておられたのであります。ところが注目すべきことは、そのおおかた900万円に及ぶところの予算の財源が玉名市の場合、市の資金から出しておる金は360万円、あとがほかからでておるのであります。その他は寄附金ということになっておるのでありますが、その寄附金も一般の寄附と特別寄附金というようなものがありまして480万円。それから雑収入として60万円ということになっております。問題はそのもっとも重要な財源となって一般の寄附というものが問題でありますので、これは玉名市のみならず各地域の市がみなそういったケースをとっておる。それで一般の寄附といいますのは、市民あるいはその他の学校、あるいは事業団体といったようなところになっておりますが、そういったところを募金のごとく寄附をつのって歩くというわけにもいかないので、それだけのものが出るような、自然に寄附ができるような形にもっていくために、体育の熱と国体の意義というものを学校、市民、そのほかに1年半以上にもわたってPRいたしたということであります。で、そのためには、この場で申し上げることはまことに恐縮なんですが、たとえて申し上げますならば、市議会の方々、こういった人がまず1年何カ月間の間、毎月もらう歳費から何%か寄附していくということによって、学校職員また父兄と、こういうように国体誘致の意義を各分野にわたって高めさせ、そしてこれが今日それが完全に遂行しなければならないという機運に向けられてきたということであったわけでございます。これがあながち本市としてその取るべき手段であるかどうかということについては皆さん執行部のお考えによるべきもんであって、そういったやり方で国体の財源を求めることが私はいちばん正しいということを断ずるわけにはまいりません。 近隣の例でありますが、玉島市が先般この17回の国体誘致につきまして組織委員をつくり、これが準備委員というものをつくって、まず暫定予算を300万円ほど組み、そうしてこれがほとんどその体育上のために使われるわけでございますが、無論そのなかには雑費、運営費あるいは研究費も入っております。ともかく現地のものがでておりまして、市長の顧問としてありとあらゆる階層から約30人の準備委員というものができ上がっておるのであります。 で笠岡市といたしまして、私は玉名市をみたのでありますが、ただ会場のみならず、もっとも問題なのは、選手団あるいはそれに付随するところのいろいろな外来者を笠岡市の旅館、そういったところへ許可できる範囲に収容するといたしましても、先般教育長がそのことについていろいろ報告されておりますが、到底かかえきれない、笠岡市の旅館を全部総上げしてもこれはまかないきれないということを感じるものであります。しかしながら問題は、玉名市でもっともびっくりしたのは、──教育長の御報告からすれば、笠岡市の旅館がですね、畳数、そういった数から割りだして収容人員の発表をなされておられるのでありますが、いよいよ間近になってきましたときに、全国からこられて、しかも初めて本市をごらんくださる人たち、もとより当の選手の方々に対して環境衛生上許可できるところの、県が認めるところの、体育を認めるところの畳数ということについては、相当格差がおきてくるということを市も申しておるのであります。これに対し玉名市では、こういうようなことをまず予期して、既に1年前に市があっせんいたしまして、商工組合中央金庫から低利資金の長期年賦払いのあっせんをしておりまして、そうして旅館に対して全国からくる人たちに笑われないような体制をとっておるんだということであったわけであります。当市においてもこれが対策のためにあらゆる段階に分けて運営を進めなければならない、いろいろな委員会でもできますればそれらのことについていろいろ御研究なさることと思いますが、私のお尋ねいたしたいのは、本市といたしまして来る17回の国体の体育大会に備えましていまのような形で進んでおります、教育委員会にまかしておるという姿でいくおつもりか、あるいは改めて全然独立の国体準備委員の組織をおつくりになり、それがために別の費用をちゃんともうけてこれが計画を打ち立てていかれるお考えなのか、またそういった気持ちがあるのかないのかということであります。またそういったことをするとすれば、いったい本市としてどの程度のPRと運動をしていくか、またそういう組織をつくるとすればいつごろからそういう準備委員的な組織をつくっていかれるか、あるいはそういう組織をつくらずに教育委員会の組織を強化して特別職員を入れて監督のもとにやっていくのかということについてまずお尋ねするのであります。国体につきましてはまずこの点にとどめたいと思いますが、あるいは重ねて質問さしていただくようになるかも知れません。 その次に時間がありますので、もう一つお尋ねいたしたいと思います。8月の追加予算のときに、同じく一般質問のときに税務課長に対しましてお尋ねいたしたわけでございます。税務課長はいろいろな立場で、もっとも地味にして、井戸の底に水を溜めるお役目をされておることは感謝いたすところであります。私が申しますることは、そのときの議会のときに申し上げました、本市始まって以来のいわゆる滞納分布状況と申しますか、どういう分布のところがどのくらい多いのかということをお知らせ願いたいということをお尋ねしておったのでございます。お忙しい時期でございますが、もしおおまかに、私が申しますように笠岡市が他市に比べまして特別な形態をもっておりますが、本市始まって以来の滞納状況が農村部の方が多いのかあるいは市工業の中心が多いのか、あるいは滞納の比較を横にみた場合固定資産税の滞納が多いのか一般の市民税が多いのかあるいは事業関係のものが多いのかという横の線がもしも数字でもって予想ができておればお知らせ願いたいと思うのでございます。 以上でございます。 ◎教育長(森定政義君) 番外、教育長。 ○副議長(安藤公也君) 番外、教育長。 ◎教育長(森定政義君) 福尾議員さんが御質問になりました体育大会につきましての準備体制の問題でありますが、このことにつきましてこの際今までの多少経過的なことになるかも知れません、御説明しておきたいと思うのであります。 第17回の国民体育大会は岡山県でいよいよ開催されることになった、この決定は既に御報告申し上げておるかと思うのでございますが、本年の7月にいよいよ岡山県を会場にするということの決定をみたわけでございます。ただしその種目は、32の競技があるわけでございまして、その開催候補地をいろいろな条件のもとに選定されておるわけでございます。まず第1にもっていきまして中央会場というものが岡山であるわけでございまして、その中央会場から時間的な距離、大体におきまして1時間、1時間半程度のところ、それからそのときの施設設備の具合、それから先ほどもお話がありましたわけでございますが、宿泊の可能なところ、それから競技団体のあるところ、あるいは庭球なら庭球の協会あるいは剣道の連盟、レスリング協会、そうしたような団体があり、こうした団体との連絡と申しますか、そうしたような問題がまた中心にもなりまして大体現在のところまで候補地となっておりますところは県下12市の市と、それから金光町と備前町、それから蒜山の方が山の方で大体の候補地となっておるわけでございます。で、この笠岡がどうやらレスリングに決定しそうなと申しますか、大体最初から笠岡市といたしましては剣道あるいはバレーあるいはレスリングということが指定されたわけでございますが、いろいろ施設や運動場の関係こういうようなところからいたしまして、まずレスリングがいちばん適当ではないかという線がでておるのであります。で、レスリングをいよいよ笠岡市にもってくるんだということの決定は、最後の決定はまだいたしておるわけではないのでありまして、大体笠岡はレスリングがいちばんよかろう、その決定はいつごろになるかと申しますと恐らく36年の1月中旬ごろから2月ごろに決定されるのではなかろうかかように考えております。それはどういうことかといいますというと、県下におきましてまだ調整のできないところがあるのであります。たとえて申しますというと、井原、児島市等がずうっとせり合っておるといえばこの辺あるわけでございますが、それらの問題があったり、その他問題があるらしいのであります。最後の決定はまだできていないのでありますが、ともかく笠岡はさいしょからレスリングが笠岡の施設やなんかから考えていちばん適当であろうというようなことからいたしまして、レスリング協会の方からこちらの方へみえそうしていろいろと施設の事情をみていただきまして、これならよかろうということになっておるわけでございます。ただしそれは貫閲講堂と笠岡の商工をみていただいたわけでございますが、さらにいちばんいいことは、西中学校にもっていきまして屋内体操場をやっていただき、これは36年にひとつやっていただきましてそうして貫閲講堂にレスリングのマットを2面とそして屋体ができようとする西中学校にそのマットを2面、合計4面をやるということがいちばん適当であろうという結論からいたしまして、我々といたしましては西中学校の教室増の問題とからみ合わせまして、そのすじへもっていって西中学校の屋体をやっておきたいということをお願いいたしまして現状に至っておるとこういう現状であるわけでございます。でありまして、まだ最後の、笠岡がいよいよレスリングの最後の決定ということは受けていないのでありますけれども、恐らくそういう線がでてくるのではないかということで、我々といたしましては静岡の会場あるいは兵庫の会場、あるいは本年行われました熊本の会場におきましてレスリングの会場の研究ということで、私も福尾議員さんのお供をいたしましていろいろ研究さしていただいたわけでございます。先ほどお話がありましたように熊本県の玉名市におきましてはレスリングとそれから庭球、この2つの種目をもってやっておったのでございます。で先ほどのそうしたことからいたしまして笠岡市といたしましては大体レスリングということでずうっとその準備体制を整えましてその誘致委員会、笠岡へもっていってなんぞせよ、ということで誘致委員会をつくっていただきましてそして貫閲講堂でいろいろ相談をしていただきました結果、レスリングというような線が一応できておるわけでございます。 これに対するところの準備の問題であるわけでございますが、先ほどもお話がありましたように玉名市におきましては庭球とレスリングの2種目を選定されておりまして、レスリングの会場へは天皇陛下の御臨席もいただいたということでありまして、その玉名市の会場をみましたときに、しかし貫閲講堂と西中学校へもっていきまして屋体ができるといたしますならば私は玉名市の設備とくらべてまけないものができるであろうとかように考えておるわけでございます。 さて、これをどういうふうにもっていくか、あるいは財源の問題あるいは宿泊の体制、まずどういうふうな準備をするかということにつきましては、もちろんそのためには準備委員というものをつくらなければいけないと思っておるわけでございます。この準備委員あるいは事務局の設置、こういう問題につきましてはこれは教育委員会だけがやるというわけにもまいりませず、市当局ともよく相談をいたしまして事務局の設置──玉名市なんかの状況では市が一丸になりましてそうして市の職員中からいたしまして事務局の職員になっていただいておるということでございます。こういう問題につきましてはいま少し市長さんらと研究をさしていただくということにいたしたいとかように考えます。それで宿泊の問題でございます、宿泊の問題につきましての今までの調査では、大体選手が500人ぐらいまいるということで、500人の人たちをここで宿泊するということになりますと、旅館だけでは、これだけではちょっといまのところいろいろ問題があるらしいのでありまして、このことにつきましては旅館だけでなくって、あるいは一般の民家あるいはお寺、こういうようなところをひとつ解放していただきましてやった方がいいのではないか。玉名市の例を申しますと、かえって一般民家を借用した方が選手やなんかに具合がよかったというようなことを聞いておるのでありまして、そういうようなことにつきましてもそれはやはり事務局やなんかをつくっていただきましてそうして一応の調査をいたしておりますけれども、さらに調査をしなければならないとかように考えております。 それからいま一つの宿泊の問題で、幸いにいたしましてここは福山市が近いわけでありまして、そういうことも研究さしていただきまして、ただしこれは県外になるのでありまして、そこには多少問題があるのではないかとも考えておるわけであります。 それからまた、施設の問題でありますが、施設の問題といたしましては先ほど申し上げました西中学校の屋体がつくられ、これができれば結構でありますが、その他マットの問題があるわけでございます。玉名市におきましては4面のマットのうちで3面は借りておられました。そうして1面だけを市で調整するということであったのでございまして、こういうことにつきましてもいま少し研究しなければならんと思っております。 それから演技につきまして、レスリングという演技ということにつきましてはいろいろ問題があるわけでございまして、ちょうど今年高等学校の県内の大会が関西高校で9月初めに行われ、その実情をみせていただきにあがったわけでございます。で36年度におきましては、一応これは私の考えでありまた県のレスリング協会との話し合ったところでは、笠岡にもっていって36年度、少なくとも県の大会ぐらいひとつもったらどうだろうか、経費の点もあったりいたしまして県の大会ぐらいは、レスリングが笠岡に決定するということになりますればそういうものをもたしていただいたらどうだろうか。 それから宿泊の問題、衛生の問題、こういうような問題もよほど研究をしてかからなければならんとかように考えております。ともかく玉島が既に準備体制を整えておるということであるわけでありますが、笠岡市といたしましてもいよいよレスリングが1月下旬ごろには決定するのではなかろうかとこのように考えておるのでありまして、それがいよいよ決定いたしましたならば準備体制をさようにいたしましてやる必要があると、そのためには市長さんとも相談をして万全を期していきたいとかように考えております。 ◎税務課長(藤井仂君) 番外、税務。 ○副議長(安藤公也君) 番外、税務。 ◎税務課長(藤井仂君) 福尾議員さんのお尋ねに対しましてお答えいたしたいと思います。 去る8月の議会におきまして、滞納状況の問題がございまして、お答えする機会を得ておりませんので大変失礼いたしております。 滞納状況でございますが、御承知のように極端に申し上げますと滞納状況というものは毎日変更いたしておるというような状態でございまして、私がこれから数字によって申し上げるものは本年の9月の状況でございまして、一応概算で報告さしていただきたいと思います。まず職業別の滞納状況でございますが、9月現在の世帯数は4,250世帯になったわけでございます。総額が約2,000万円でこれを職業別にみますと、農業が530万円、これが総額のいわゆる27%ほどに当たっております。それから商業が450万円、22%余でございます。工業が55万円、これが2.8%、漁業が65万円で、これが2.9%、鉱業が30万円、これが1.5%、それから日雇い労働者でございますが、これが104万円で、これが5.2%、それから給与所得者が241万円で、これが12.5%、それから自由業、これが120万円で6%、無職の人が120万円でこれが5.7%、会社、法人の関係が136万円でこれが6.4%、その他が145万円ほどで7.3%、こういう状況になっております。次に税目におきます状況でございますが、固定資産税がいちばん大きくウエイトを占めておりまして、これが50%で、1,010万円、市民税が830万円で38%、軽自動車税が32万円で1%、現在の税制改正前、旧法による税金が260万円で11%、こういう状態になっております。 ○副議長(安藤公也君) ほかに御質問はありませんか。 ◆4番(山本義正君) 議長、4番。 ○副議長(安藤公也君) 4番。 ◆4番(山本義正君) 質問をいたします。かねて北木島の金風呂丸岩線の農道の工事につきまして第1期工事ができましたが、第2期工事の金風呂地区大浦の取り付け道路につきまして問題が起き、これがなかなかうまくいかないために今後離島振興事業に支障をきたすべき恐れがありやせんかということで離島振興審議会委員の我々に1、2回この対策につきまして御協議をあずかったことがあるんですが、その後どういうふうに進んでおるのかまたは今後どういうふうにこれを進捗さしていくのか、具体的なことがありますればお聞かせ願いたいと思います。 ◎産業課長(清水久四郎君) 番外、産業。 ○副議長(安藤公也君) 番外、産業。 ◎産業課長(清水久四郎君) ただいま山本議員さんからの御質問でございますが、御心配いただいておりますように北木島の離島振興事業であります北木島の農道の改良工事でございまして、第1期工事は御承知のように2,087メートルでございますが、これは34年度で工事をやりまして、第2年次へ入っておるわけです。ところが地元でいろいろと問題がございまして、もちろんこれは事業主体が土地改良区でございますので、あくまで事業主体は地元の土地改良区ということが建て前でございますが、一応いろいろな指導の立場にありますので、その間市内の農林事務所の改良係でお世話をしておるわけです。現在までに冬眠しております状態といたしましては、私の方で本年度予定をいたしまして、先般離島振興委員会にお諮り申し上げまして、金風呂の取り合い、大浦越しの切り取りというものを本年度予算がついておりまして、338万円なにがしかの工事費をもって施行する予定をいたして事業の全体計画の変更書の改正をいたしたわけでございます。ところがその後、またその変更によっては地元が承知しないというようなことでありまして、地元土地改良区の総代会で決議します決議がでてくるたんびにぐらぐら変わってきておるという状態でございます。その掌にあたっております我々といたしましても非常に困っておるわけでございまして、先般も笠岡の農林事務所の耕地課長より理事長、県の係長等と会わしまして、いま私が申し上げました線でやるということを確約して帰ったわけでございます。ところがその後におきましてそれができないと。どうしても大浦から丸岩へ通ずるいわゆる赤石線をぜひ県でやってくれということで、その後地元で促進委員会等もつくられまして、先般陳情にもみえられたということで、まだいきつもどりつしておるということでございます。たまたま県の担当係長もきょうこっちへでてくるということになっておるのでありまして、本日午後そういう関係者ともさよう打ち合わせをするということにいたしております。現在のところではそういう状態でございます。で、いまこのままで現在の状態から申しますと、本年度予定しております金風呂から金風呂峠に通ずる取り合いとそれから大浦の切り取りを本年度予定いたしております。工事は、今年はちょっと難しいのではないかというふうに考えております。 ◆23番(三宅槌郎君) 議長、23番。 ○副議長(安藤公也君) 23番。 ◆23番(三宅槌郎君) 建設課長にお尋ねしておきたいと思います。 去る8月の5日に臨時議会が開催されまして、その当時御審議になっておりますが、道路新設改良工事の内の市道244号線でございますが、これは御承知の隅田川の右岸の改修の件でございますが、このことにつきまして尋ねておきたいと存じます。 これは35、36年の継続事業となっておるように承っておりますが、既に35年度の分といたしましてはもはや設計書もでき上がっておるとこういうふうに聞いておるのでありまするが、来春早々に着工される予定でありましょうか、着工される予定が定まっておりますればあらかじめ聞かしていただきたいと思います。なお、これが早急に完了いたしますことを市民は期待しておるのでありまして、とくに正寿場町だけではありません。現在では御承知でもございましょうが、あそこはまことに交通量のもっとも多いところであります。金浦方面からくる通学生徒や商人、一般人等相当の交通量になっております現状におきましては、非常に道路が狭いので、たまたま自動車、三輪車等が通れば石崖いっぱいまで車をだしましてようやく三輪車が通るという現状でございます。この場合、歩道の通行人は家の中に、あいたところの軒下に入るという状態になっております。御承知のように正寿場町は貧乏町でございます。こう申しますとおしかりを受けるかも知れませんが、まことに密集しておる地区でございまして現在の戸数も203余という多数を数えております。これがもし不幸にいたしまして火災でも起こるというような場合がありました時分には一目に大火災を起こすという大変なことが考えられるわけでございまして、この道路が非常に狭いので、早急この道路の改修をやっていただきまして、消防車だけでも十分にこれが通行できるように早急なる措置をお願いいたしたいと思うのであります。なお2カ年計画ということになっておりますが、稱念寺橋までの完成は36年度と申しましてももう既に36年度でございます。これは2カ年継続でございましても、原則的に工事そのものは、稱念寺橋までは続けてやっていただきたいということをお願いしたいのでございます。せっかく途中までできておりましてもその道路が非常に狭いために、非常災害になった場合これでは役に立たない道路になると考えますので、このことをお願いいたしたいと思います。 なお、改修にあたりまして設計者の方におかれましてはもはや既にやっておられることと思いますが、正寿場町の公会堂、あの公会堂のところも三輪が入ります。もう一つは新店と申しまして、笠映をずうっと抜きますところの、隅田川のつき当たったところに店がありますが、あすこの橋も非常な場合には消防の自動車がカーブを十分切れて入れるようなところではないので、これらの対策も十分考慮していただきたいと思うのであります。非常な場合等車等が回らないということになりますと、せっかくの道路も役には立たんと思いますので施行に当たりましては橋の取り合いのカーブのところを十分考慮の上やっていただきたいと思うのでございます。 次に農業土木関係でございます。私は余り土木関係には密接な関係がありませんのでよくわからないのでありますが、最近篠坂──篠坂というところは、よく存じておりませんのですが、坪生へまいりますところの分かれ道のちょうど山の中に池があるそうでございますが、あの池がせっかくありましても農業関係で断水がしばしばあるそうでございます。あまり水もないのでありますが、しかし非常の場合に備えてある程度水の確保に努めておられるということが考えられます。したがって、非常の場合などその池の水を利用しようとしても、ポンプの自動車等がそこまでいかないように考えられるわけでございます。ちょうど昨日もあの方にまいりましたが、その辺の道路をみますと、ほんの少し道路の拡張をすれば自動車が十分入れると思います。あそこには三輪車ポンプもあるそうでございます。このように万全の策を講じておりましても、非常な場合が起きましてポンプがいかんというようなことでは、せっかく水がありましても大火になって取り返しのつかないことが生じてくるのではないかというようなことが考えられますので、一応その現地を御視察くださいまして早急に必要なところの道路の改修を御考慮に入れていただきたいとこのように考えるのでございます。 それからいま一つは、市長さんにお尋ねいたしたいと思います。福祉の問題でありますが、笠岡市も老人クラブの結成を福祉事務所の方からやっておりまして各地区とも老人の結成はできておりますが、しかしこれに対するところの指示がありません。私も老人の1人でございます。元気そうでも60歳以上ということで老人クラブの会員となっており地元老人クラブのお世話をさしてもらっておるのでありますが、老人クラブの結成は市長が運営する上におきましてその後の指示がでておりません。世話をする人間は自腹を切ってまでやっているのでありますが、こういうことは長く続かないと思います。せっかく老人クラブをつくってもその老人をいたわるというお気持ちがあるならば多少にかかわらず予算の計上をお願いいたしたいとこのように考えます。この点について建設並びに市長さんの御意見を承りたいと思います。 ◎建設課長(立間光義君) 番外、建設。 ○副議長(安藤公也君) 番外、建設。 ◎建設課長(立間光義君) 三宅議員さんの御質問でございますが、ちょうど市道の244号線の隅田川の右岸についてでございます。 これは御質問のとおり継続事業でやっております。本年度の事業が大変遅れておるんでありますが、最近やっと設計が完了いたしまして失対事業と合わせまして、1カ所は昨年度から引き続き上流川からちょうど川の上にコンクリートでもって盛り土をいたしまして幅員1メートル足らずで拡張いたすことになっております。それから下手の方の稱念寺橋付近からの入り口の方はこれは護岸の石崖を改修いたしましてこれに舗装をやるということにいたしておりまして、両方からもって工事を施行する運びに相なっております。これは来春早々着工いたしたいと考えております。大変遅れておるんですが、急ぎましてやらしていただきたいとかように考えております。それからこれは産業課の関係ではないかと思いますが、2番目に御質問いただきました陶山方面の農道、私は現地をよく知らんのでありますが、これは十分調査を、もし建設関係でありますれば十分調査をいたしまして改良いたしたいとかように考えております。3番目につきましては市長さんに対する御質問でもあったようでありますが、これにつきましても建設といたしましても十分検討をさしていただきたいと思います。 ◎市長(小野博君) 番外、1番。 ○副議長(安藤公也君) 番外、1番。 ◎市長(小野博君) 老人クラブの助成措置ということについての御意見がございましたわけでございますが、御意見のように笠岡市といたしましては老人クラブのクラブ結成が相当たくさん結成されており、またそのほかにもクラブ結成というものが数多く結成されておるわけでございまして、いちいち老人クラブに毎年それぞれ相当額の助成をするということは非常に困難なのではなかろうかと我々は思っておるわけでございまして、老人クラブを結成するために、その経費等につきましては福祉事務所の方におきましてその結成の経費は本市の方から、全市ではございませんが一部の助成は申し上げてつくっていただいたというような状況でございまして、クラブの運営という点については最近我々といたしましてはそのクラブ活動ができるような指導等をやっていきたいと思っておりまするが、クラブ運営等に対しまして、それぞれのクラブにおいて財源等もお考えいただき、そうして我々といたしましても乏しい財源事情でございますので、いちいちそれぞれに対しまして助成するということにつきましては困難なのではないかと思うわけでございます。しかしいま育成指導というような点についてある程度の助成措置は考えていきたいとこのように考えております。 ◆10番(渡辺嘉久君) 議長、10番。 ○副議長(安藤公也君) 10番。 ◆10番(渡辺嘉久君) 3つの点についてお尋ねいたします。 山陽新聞社が提唱した、岡山、倉敷を中心とする百万都市の建設と、県が岡山県南部広域都市計画調査会をつくり、本年度予算では150万円計上して基本計画のなかに着手しておるようになっております。去る8月31日は東京で第1回の調査会の会合を開きましたり、去る12月1日から7日間までは建築研究会の方々が調査のために岡山まできたりしておることは新聞で承知しておるのであります。こういうふうに百万都市の建設が既にスタートを切っており、その後遅々として私どもが新聞紙上で承知しておりますことは、地方に産業都市をつくることによって地方の所得の水準を引き上げ、そうして地方の繁栄を期するというふうに聞いておるわけでございます。ところが、来るべき通常国会でも地方の基幹都市に対し促進法案が自治省から提出されるということも新聞にでております。こうしたときに、地方行政の動きに関連しまして、笠岡市の将来のあり方について市長の構想をお聞かせいただきたい。これが一つでございます。 それから2番目に、きょう陳情書がでておりますけれども、市役所の特別職と一般職の報酬あるいは給与についてお尋ねしたいと思います。近ごろ新聞で、他市において、市長と職員組合との団交がしばしば行われていることは承知しておるわけでございますが、私ども笠岡の市役所に入りましても職員の机の上をみますと、いろいろ職員組合の速報のパンフレットあるいは新聞的なものがあるのをよくみうけるわけでございます。私どもいろいろと近隣の市を検討いたしましてもたしかに本市の場合には特別職、一般職の場合も大幅にベースアップをする必要があるということを感じるものであります。このたびの予算案では、人事院の勧告により12.4%のベースアップが予算化されておりますけれども、笠岡市の場合には、国家公務員に比べるまでもありませんが、県下の他都市と比較いたしまして12.4%では非常にまだ少ないという感じさえいたします。たとえば特別職の場合は、これが市長が予算説明のなかで「市においても必要を感じながら、その額を上程する時期等にはまだ研究を要するものがあるので、次の機会にゆずりたい」こう申しておられます。ところが私が他の市の資料を調べてみますと、市長の場合には、本市は5万9,730円でありますが、12市中の平均が6万4,853円で、それよりは5,123円安い。さらに県下では7番目の数字です。ところが助役の報酬は3万8,790円だと思いますが、これが12市中最低であります。平均4万9,556円であって、12市中の平均よりも実は1万761円安い。収入役の3万3,550円はこれも12市中最低であります。平均4万2,440円より8,620円安い。以上特別職であります。それから一般職の場合をみてみますと、平均年齢49歳の課長が本市の場合に2万3,787円であって、12市中の平均よりも5,258円安いと。課長補佐は平均年齢43歳でありますが、平均給与は2万2,700円で、12市中の平均よりも3,275円安いと。係長は40歳でありますが、この給与は1万8,667円でありまして、1,900円ほど安い。吏員の場合の平均年齢は37.8歳でありますが、これで約1,200円安い。こういう結果がみられます。「賃金は労働の対価」といういまの学説を承認いたしましたならば、笠岡市の特別職、一般職の公僕としての務めぶりは他の都市に比べてはるかにおとるというような論理さえ、いまの数字からみれば引き出せるわけです。しかし私はそうではない、他都市に負けない勤務ぶりだと思います。またそうでなければならんと思うのでありますが、市長さんにお尋ねしたいのは、職員が劣等感をもたずに安心して働くことができる給与まで引き上げていくお考えがあるかないか。人事院勧告にもありましたが、有為な人材を一般職に確保し、その勤務意欲を高揚させるためにも市長の英断をいただきたいと思うのであります。これが第2番目であります。 それから3番目といたしまして市長さん教育長さんの所信を承りたいと思いますのは、私はいまの市の体制のなかには議会軽視の傾向があるということです。これは昨年の予算請負契約の際に坂本議員、金尾議員さんが申し上げられました。それが、先ほど私が教育長にお尋ねした営繕費に関して現れておると思うのであります。8月の議会で、私ども委員会が資料としてもらっておったのは、本年度において約8校が全然営繕費が組まれておりませんのでぜひ均等した行政をやると、こういう考え方から30万円の増額を要望しておったわけでございます。それが今度総額で37万900円というものが追加されたわけでございますが、その実体をみてみますと、37万900円の内、15号台風により修繕料が17万5,400円であって、残りの20万1,500円がいわゆる私ども希望しておった学校への営繕なんであります。ところがその20万1,500円は8校に分配されるのではなくして、先ほどお尋ねいたしましたように今井小学校へは16万1,500円、笠岡西小学校へは4万円、それだけであります。それはそれでいいといたしましても、先ほど教育長の御説明があったように8月の議会で4万5,000円が私ども議決しておった。それが取りやめになって、今度は16万1,500円が施行済みとしてこの度の予算書にでてくると、このようなことが私どもにはなかなかわりきれん感がするのであります。1昨年の請負契約につきまして、また私がただいま申し上げておることにつきましても、ただ議会は諮問機関であると、あるいはただ報告だけすれば済む機関であるように執行部の方でお考えになっておられるのか、私はそういう点は反民主主義的な感じが受けるんでありますが、これは池田首相だけではございませんが、正しい姿勢に執行部の方々がたちかえり、その御意思をこのたびみせていただきたい。この3つについてお尋ねいたします。 ◎市長(小野博君) 番外、1番。 ○副議長(安藤公也君) 番外、1番。 ◎市長(小野博君) 第1の問題につきまして、現在岡山県が考えて、山陽新聞が提唱いたしております百万都市建設、こういう問題につきまして山陽新聞社が県の百万都市建設という問題は、新聞社といたしましてこの問題を取り上げましていろいろと新聞発表もされておるわけでございますが、県自体といたしましても百万都市という建設についていろいろと御検討ができておるということには間違いないわけでございます。 百万都市建設のあり方でございますが、百万都市のいわゆる事業連と申しますか、事業連合をつくりまして百万都市の建設といういわゆる建設事業の事業連合によっての百万都市というものの考え方と、それから百万都市いわゆる都市の合併によっての百万都市を建設するという考え方と、現在の段階におきましてはそういう2つの考え方があるということでございまして、いずれも一利一害と申しますか、岡山県の場合合併いたしまして百万都市を建設するかあるいは事業連合をつくって、事業連合のもとにおいて建設を進めていくべきか、こういうようなことが目下いろいろと、これが全国的にもそういう問題が検討されておると。岡山県におきましてもいずれの道を選ぶかということについてはもとよりまだ決定的なものではないというように私どもは聞いておるわけでございまして、御意見のようにいずれにいたしましても大都市に、一応中小都市というものが大都市に対抗する一つの方法といたしましてそういう問題が述べられておられるということでございます。これに関連いたしまして、我々笠岡市といたしましては百万都市の圏内に入っていないということでございますが、笠岡市といたしましてはやはりよくいわれておる井原市というようなところと表裏一体と申しますか、連絡強調をいたしまして、事業連合によってそういうものとの対抗をして伸びていくか、あるいは町村合併をやってそういうような体制を整えていくかというような点については大変大切な問題ではなかろうかというようなことが考えられるのであります。あるいは事業連合ということになればむしろ県は違っても福山市あたりと笠岡というものの経済圏というものは非常に共通な問題もあるわけでございますので、事業連合ということになれば、府、県は違ってもそういうことも考えられないこともないじゃないかというようなことも考えてみたいと思うわけでございます。現在の過程におきましては百万都市に対しましての私の考え方というものはだいたいその程度のことでございまして、いろいろと全国的にこういうような問題は自治省においても検討されておると。我々といたしましても中央のそうした動きというようなことに対しましては十分な体制をもつべきではないか、こういうようにも考えております。 それから給与関係の一般職あるいは特別職関係の給与の問題でございますが、いろいろと詳細にわたっての御指摘があったわけでございまして、これは概要の御説明を申し上げましたようにもとより給与の改訂と申しますかいわゆる是正と申しますか、あるいはベースアップというようなものも含むと思うのでございますが、いろいろと個々の内容等につきましては当然是正すべきものは是正をし、ベースアップをやるべきものはベースアップをやっていかなければいけないというように考えております。ただし本市の財政事情といたしましては、だいたい人口7万人程度の全国の都市と比較いたしまして、その財政規模の実体というものは極めて貧弱であるということはこれは我々といたしまして考えてみなければいけないと。市のやはり財政規模の実体の内容が非常に貧弱な財政規模の内容になっておる関係上、我々はより以上の行政水準を高めていくと。貧弱な財政事情のもとにあるいはより以上の投資的な事業をやっていくということになりまするといきおい給与関係の問題をいかに工夫いたしましてそういう方面の軽減をはかるかというようなことも合わせ考えてみなければいけない。と申しますことは、あるいは少数精鋭と申しますか、職員の数によってあるいはそういうようなことも考えてみなければいけないというような点もあると思うのでありまして、そういう点は、ただし相当額の給与はやはりいたさなければいけないと。一面できるだけの投資的な事業を進めていかなければいけないとこういうことになるわけでございまして、いろいろな工夫と努力によって投資的な事業というものはできるだけ増やしていくし、あるいはそうした消費的な経費というものはできるだけの方法でもって軽減していきたいとこういうように考えておるわけでございます。 さらにまた一応議会軽視というような、そういうような御意見があるわけでございますが、我々はあくまでもそういうような考え方はもっておらないわけでございまして、たまたま先般の契約締結の議決というものがあるいは契約締結後ということになっておるということでございまして、この問題についてはいわゆる市の請負契約に関する条例というものもあるわけでございまして、一応我々は入札いたしましてこの契約を締結いたしましてできるだけ一番早い議決へその契約締結の内容を一応専決処分によって報告すると。あるいはまた次の早い議会にその契約議決をしていただきまして本契約にすると。ただし、本契約をした場合もやはり契約の日付というものは議会議決の日付でもってやるのでなしに、この契約の日付でもって一応本契約に直していくと、こういうような従来からのそうした慣習で我々といたしましてはやっておるわけでございまして、一応条例の内容にもそうした仮契約を一応しておいてそして次の早い議会において議会議決をしていただくと。あるいは専決処分によって次の議会にお諮り申し上げて御承認いただくという方法もあるわけでございますが、これは本市だけでない、岡山県においてもあるいは全国の最近の都市においてもそういうような点についてそういうような扱いをしておる。当然、できれば議会を開いていわゆる契約の締結議決をやってやるということがいちばん望ましいことでもあるしまたそうすべきであるということは間違いないと我々は思っておるわけでございますが、現実の問題といたしましてはそういうような扱い方をやらしていただいておるということを申し上げたわけでございまして、議会軽視というような考え方はもっていないということを改めて申し上げておきたいと思うのであります。 ◆10番(渡辺嘉久君) 議長、10番。 ○副議長(安藤公也君) 10番。 ◆10番(渡辺嘉久君) 一般職の給与の点について市役所の職員の人数を減らすというようなことも考慮しなければならないとおっしゃっておられましたが、これは、笠岡市580数名の職員というものは市民128人に対して1人の割合でございます。これが県下12市の平均をみますと、138.6人でございますから、全市平均よりもなお市の場合には職員数が少ないということであります。したがって、職員数を減らすというようなことはちょっと我々として考えられないと思うのであります。人件費のパーセンテージにいたしましても、8月の議会ででました人件費をみますと、だいたい27.8%の予算を示しておる。それがいま職員組合がやっておられるような一率3,000円ベースアップとしてその後のパーセンテージを考えてみましてもだいたい32%ぐらいの人件費になると思うのであります。 そうしてみますといかに財政規模の貧弱な笠岡市の場合でも勤労意欲をふるい高めるためにも一般職、特別職の給与はぜひ引き上げていただきたい。3年前、32年9月の議会で藤井伊三郎議員が質問しておられる要旨を申し上げましても、笠岡市の一般職の給与は他の市と比較してぜひベースアップをしなければいけないということを申しておられるわけです。それに対して市長の考え方を簡単に申しますならば、将来十分検討いたしたいということを32年の9月に申しておるのであります。それから既に3年以上たっておるわけです。このあたりでぜひ職員のためにもベースアップをやっていただきたいことを重ねて申し上げますとともに、市長の御見解を承りたいと思います。 ◎市長(小野博君) 番外、1番。 ○副議長(安藤公也君) 番外、1番。 ◎市長(小野博君) 給与の関係につきましては3年間なんにもやっていないというのではないのでありまして、その間においてもとより定期昇給というものは当然これは条例で定めておるわけでございますからやっており、またある程度のなかだるみ是正でございまして、これも予算の範囲内においてある程度のなかだるみの是正というものは中途において多少いたしたわけでございます。が、しかしまだ十分でないという事柄でございまして、そういう点については、給与関係でございましてなかなかいっぺんに相当大幅な給与の解決というようなことも難しいわけでございますので、積極的にそういうような是正をやりつつ給与の改訂というものをやっていきたいとこういうように考えておるわけでございます。 ○副議長(安藤公也君) ほかに御質問はございませんか。 ◆25番(金尾政雄君) 議長、25番。 ○副議長(安藤公也君) 25番。 ◆25番(金尾政雄君) 教育長さんにお尋ねいたします。指導要項改訂実施に伴いまして、あるいは地財法の改訂に伴いまして今後の教育に相当の影響があると思うのであります。なお経費の問題につきましても多大な膨張をすると思いますが、これに対して、この影響をどういうようにお考えになっておるか。あるいは経費が膨大になっていくその余得をどういうようにたっておられるか、こういうことについてお尋ねいたしたいと思います。なおそれに関連しまして、事務職員、給食婦、こういうふうなものがPTAの負担になっておるところもかなりあると思うのであります。その数を報告していただきたいと思います。また将来地財法の改訂によって当然市がもたなければならんようになると思いますが、これを機会にこれをもたれる決心があるかどうか、このことについてであります。なお日給の給食婦がおりますが、この給食婦は手当というものをもらっておらんと思います。たとえば、日雇い労務者あたりにしましても当市においてはその手当はでておるわけです。それは非常に喜ばしいことでありますが、こういうふうな日給の給食婦に対してそういう手当を支給する用意があるかどうか、これをお尋ねしたいと思います。なお、それからPTAの費用というものと需要費というものの比較を知りたいのであります。そうしてそのPTAの負担しておる費用のなかで、果たしてPTAが当然もたなければならないもの、あるいは市のかわる分としてPTAが負担しておるかどうか、もしそういうふうな事実があるとすればこれはどういうふうにしていかなければならないか、これは地財法にふれると思うのでありますが、そういう点を御説明願いたいと思うのでございます。 なお、それから青少年の犯罪についてでございます。たとえば「凶器をもたない運動」こういうことで運動が展開されております。もちろんそれも必要だと思うわけでございますが、ただこれのみにおいて青少年の犯罪が減少するとは考えられんと思うのであります。蚊がでたからかやをつりゃえんだ、蚊取り線香をたきゃえんだというような、こうやくを張ったようなことで青少年の犯罪が減少するとは思えんと思うのであります。よく言われるのでありますが、現在の教育は、たんちょう鶴のように頭やあごをだしてそうして、教育のやり方が悪いから、こういうような自由放任的なことをやるからこういうふうな子供をつくるんだ、こういうふうなことが言われておるのであります。が、それは責任転化も甚だしいと思うのであります。人格の形成はただ学校のみにおいて、学校教育のみにおいて行われるものとは思えんと思うのであります。1日のうちに何時間か学校におる、その他は家庭におる、社会におるわけです。果たして、家庭は、我々考えてみますのに、おかあさんが一生懸命になって教育をされておりますが、その教育のほかに、いろいろ知りたいと思うのでありますが、社会は果たして青少年の犯罪を防止するためにいろいろ手を打たれておるかどうか。こういうことはやはり、子供の世界は大人の縮図だと思うのであります。子供の世界で起きておることは、より以上に大人の世界にも起きておると思う。こういうふうなものに対してどういうふうに考えておられるか。たとえば、このたびの衆議院選挙等においても、国民のもっとも模範をしめさなければならんところの政治家が、率先してその罪悪を犯しつつある。こういうようなことでは、この青少年に与える影響というものは大きいと思う。目的のために手段を選ばん、こういうものの考え方は、ただ単に自分の本能を満たすためにその必要を感じないと、こういうような事実になってきておると思うのであります。こういうふうな問題に対してどういうふうに対処していかれるお考えがあるか、これをお聞きしたいのであります。なお、選挙管理委員会にお尋ねいたしたいのは、公明選挙が推進されるということについては多大なPRがされたと思う。しかしかなしいかな、悲しい現実がここに現れたのであります。これは選挙管理委員会においても責任なしとはしないと思うのであります。今後こういうふうな問題も予想できるのでありまして、こういうような問題をなくするために管理委員会としてはなにかのお考えがあるかどうか、これを機会に、これを契機としてなにかの方法を打たれる決心があるかどうか、この点についてお尋ねいたします。 ◎教育長(森定政義君) 番外、教育長。 ○副議長(安藤公也君) 番外、教育長。 ◎教育長(森定政義君) 25番議員さんのお尋ねに対しましてお答え申し上げたいと思います。 まず昭和36年度から小学校におきます指導要項が全面的に改正されると。そのほかPTAの経費の軽減の問題でありますが、このことにつきまして、指導要項の改訂が全面実施ということでございますが、このことにつきましては校長会の方と市教委と連合いたしましていろいろとどういうものが必要であるかということの研究をいたしておるわけでございます。先般もいろいろな問題につきまして研究をいたしたのでございますが、たしかに36年度の予算におきましてはこうした方面、とくに需要費の総額といったような問題につきましては研究をいたしまして、財政不如意の折からとは存じますけれども、これをなんとか、十分とは申しかねますけれども、なんとかの方法をもっていきたいとかように考えておるわけでございます。それからPTAの経費の軽減でございますが、これは大きな国の施策であるわけでございまして、国費がPTAにおんぶされておる面が非常に多いということでございまして、今度このことにつきましても36年度からいたしまして、先ほど説明申し上げましたように地財法が改訂されてこれが実施になるのでありまして、それによりますというと、従来PTAでもっておりました人件費、学校の維持修繕費、この2つの項目につきましてはまかりならんということになっておるんでありまして、あるいはまた生徒のいろいろな負担があるわけでございます。理科教室の費用そのほか教材費、こういう問題につきましては今度の文部省がその数字を要求いたしておるのをみますというと相当大幅な増額の要求がでておるのであります。たとえていいますというと、教材一つを考えてみますというと、小学校におきましては従来230万円のものが大体これの倍以上480万円の要求がでておるのであります。中学校におきましては350万円であったものが720万円、そのほか教材費、教科書代等相当大幅な増額がでております。これが大幅に増額となりますというと、これが半額負担とかなんとかという、3分の1とかということになるわけでございまして、相当の御無理をお願いいたしまして、そして県費の増額をまたお願いしなければならんということになるわけでございます。かように考えております。 それから多少順序が変わるかも存じませんが、日給の給食婦に対して手当等はどうしておるか、そういうような心組みがあるかどうかというようなお尋ねでありますが、この事柄につきましては昨日、実はいろいろお話し合いを校長さんやなんかといたしましたし、また市の方へも御無理を申し上げまして、これは何らかの方法をもちまして、十分ではないのでありますけれども、その用意をもっておるということを申し上げておきたいと思うのであります。 それから事務職員と給食婦の数でございますが現在給食婦がこういうことになっておるのであります。現況を申し上げますならば、月給の給食婦が33人、日給の給食婦が17人、それからPTAでやっていただいておりますのが10人ということになっております。これにはいろいろ問題があるわけでございまして、この問題は議会のあるたんびに長安議員の御熱心なるお話があるわけでございまして、こういう問題も漸次是正していきたいと。とくに先ほど申し上げましたPTAのもっているこの問題なんかにつきましても、先ほど申し上げましたような地財法の改定もあったりいたしまして、これをなんとか全面的に改正いたしたいと。それから日給の問題、これなんかもできるだけ月給にしたいというような心組みももっておるわけでございますが、これから市当局の方へお願いいたすわけでございます。御承認をいただけるかどうかという問題につきましてはいろいろ問題はあろうと思いますが、だいたいそういうように考えております。 次に青少年の問題であります。青少年の問題は大きな国策で、きのう市長さんの御説明もしておられたわけでございますが、中央におきましては、その対策について十分検討されておるというようなことも聞いたわけでございますが、ともかく青少年の問題というものは日本の将来を左右するところの大きな問題であるということは申し上げるまでもないのであります。「刃物を持たない運動」これはきのう警察署の方とも話し合いをいたしまして笠岡市といたしましてのいろいろな対策につきまして協議があったわけでございます。ともかくいろいろ問題があるわけでございます。このことにつきましてはあるいは学校教育にもっていってその責任をかぶせる。もちろん学校だけの責任はもちろんないわけでございまして、あるいは学校教育にいたしましても、家庭の教育にいたしましても、また社会の面におきましても、大いにこの面につきましては考えていかなければならない問題であろうと思うわけでございます。もちろん学校の教育にいたしましても青少年の問題というものを深く掘り下げていただきましてそうして気を付けていただくということ、あるいは家庭におきましても、私はしょっ中考えるわけでありますが、そうした青少年の問題の実体を調べてみまするというと、とかく家庭の暗い家にそうしたような芽生えが多いと。どこまでも家庭を明るくする運動を一つ展開する必要があるということでございまして、こういうことにつきましてもひとつなんとか手を打つと。それからまた社会の面でありますが、いろいろ問題があるわけでございます。先ほど御指摘いただきましたような問題もそうであろうと思うわけでございますが、笠岡市におきましては青少年問題協議会というものを設けて早くからやっております。補導センターでありますが、この問題につきましては経費はあまりないわけでありますけれども、幸いにいたしまして警察、学校教育委員会等が連絡を密にいたしましてそして対策をねり、いろいろ補導をやっておるわけでございますが、でき得るならば私は今年、倉敷や岡山なんかの大都市におきましてはそういうようなことができておるわけでございますが、専任の補導員と申しますか、補導センターにおきましてはごく少数のものしか手が届かないわけでございまして、専任の補導員を設置していただけたらまことにありがたいものだと考えております。しかしこのことは市の財政とかの関係もあったりいたしまして、問題はあろうと思うわけでございますが、ともかく学校の教育におきましてあるいは家庭の教育におきまして、さらにまた社会の教育におきましてこうした青少年問題についてみんなが深い関心をもっていきまして、あいたずさえて、そして青少年の育成ということに力を出していかなければいけないとかように考えております。 それからPTAの費用の比較につきましては、のちほど申し上げるということにいたしたいと思います。 ◎選挙管理委員会事務局長(藤本生一君) 番外、選管。 ○副議長(安藤公也君) 番外、選管。 ◎選挙管理委員会事務局長(藤本生一君) 金尾議員さんのお尋ねに対しましてお答えいたします。 公明選挙推進運動につきまして常時それぞれやっておるわけでございますが、こういう結果になったことについては非常に遺憾に思っております。こういう点につきましては、委員会といたしまして十分協議いたし、今までの情勢を分析いたしまして反省し今後に処していきたいと考えております。さように御了承願いたいと思います。 ◆25番(金尾政雄君) 議長、25番。 ○副議長(安藤公也君) 25番。 ◆25番(金尾政雄君) 今後に処していくという考え方のもとには、なにか具体的な方法をもっておられますか。
    選挙管理委員会事務局長(藤本生一君) 番外、選管。 ○副議長(安藤公也君) 番外、選管。 ◎選挙管理委員会事務局長(藤本生一君) これは一つ委員会と十分協議いたしませんと、私単独ではちょっと申しかねると思います。 ◆25番(金尾政雄君) 議長、25番。 ○副議長(安藤公也君) 25番。 ◆25番(金尾政雄君) 改めて申し入れをしますが、このことは委員会と十分協議されて、なにか具体的な方法を打ち出されていかれることをお願い申し上げます。 ◆1番(坂本輝太郎君) 議長、1番。 ○副議長(安藤公也君) 1番。 ◆1番(坂本輝太郎君) 市長にお尋ねしたいのであります。明るい政治とか、ガラスばりの政治というようなことをしょっ中聞かされるのであります。現在の市政が明るい市政であるか、ガラスばりの政治であるかということをお尋ねしたい。まずこれが第1点であります。で、私は決して明るい政治ではないと思う。その一例をあげて申し上げます。 先般議会で議決になったんだから、かれこれ言うことは愚の骨頂かも知れません。議会政治の最後は多数決でありますから、これはやむを得んと私は思うのであります。先般来藤井伊三郎議員の御子息が病院の裏をお買いになるとき、1,000坪からの膨大なあの土地をお買いになるとき、120万円に近い市民の財産がです、公売せずに示談でできたということ。この点に対しましては議会で私が質問したとおりなんであります。で、それも一応やむを得んといたしましても、その反面です、産業を発展さすべく、笠岡市でも一番大きいと思う貿易商、いわば手内職の甲の屋という業者がです、大磯地区へ授産場のようなものを建てたいと。幸い西小の旧校舎が廃校になってあの校舎を処分するんだということを本人が耳にせられまして私に話し、私は市当局に対しまして「実は授産場をつくって、そうして多数の手内職を拡げ、もうけたいという考えのために、私は一挙両得でやりたいんだと。今までは岡山なり倉敷なり玉島方面で出しておったんだが、それがこの際笠岡市で生産したいんだが、ひとつ買えるような運びをしてくれんか」という申し出がありまして、私は市民の代表でありますから、市当局にその事情をつぶさに話しましてお願いいたしたんであります。市長いわく「市民の財産であるから、公示して競売にしなければならない」ということで、私はこれはもっともだと思った。値段が安いとか高いとかは決して申してはおりません。しかし「産業発展のために、貧困な家庭を守るためにこれを譲っていただきますれば笠岡市民としても経済的に楽になるんだと。その一例として、成羽町のごときは旧校舎を無償で笠岡市の小野繊維に貸与して、100人近くも収容してそうして手内職をしておる。また近くの玉島市で甲の屋がやっておるような貿易品を製造しておるところに対して、市が力を入れてこれにも成功しておる。また高梁市もそれに準じて、市がそういうような校舎を提供して授産場のようなものをやらしておる。多分、こういうふうに他市もやっておるんだからひとつ優先的に無償で払い下げてやってくれないか」とこういう私はお願いして帰っておったのであります。それを、今までのたてりが、わずかなもんでないから、50万円から上になるから、公示して競争入札にさすんだという答えであった。それも、私はやむを得ん、こう思って本人に伝えたところ、「もうそういうふうに市が産業のために力を入れないのなら自分も考えなければならない」というので、決心ができて、入札にくる意思はなかったのでありますが、しかたなしに、形式的にやってきて、その差がわずか20万円、これは、名義は違っておったそうでございます。でそういうような実例でです、今度は岡山の福島と、また次のいくところは申しません。他都市の土地を買ってその施設をするんだという計画であります。そういうふうになって、私は、一方では産業発展のために値切りこぎりをしない、大勢の貧困の家庭が潤うのに、経済的に潤うのに、それは1銭でも値のいい方に売るんだということで競争入札をさして、そして反面、市議会議員の息子が買うということになれば示談でするというような行政のやり方は、私は明るい行政では決してないと思う。これは現在の一例であります。市政に対して、市長は明るい政治ができておるかできてないか、これに対しての答えをしていただきたい。 次に産業関係であります。いろいろ行政全般にわたって、たくさんありますそのなかで、どれが一番重要なのかというようなことは申しませんけれども、とくに遅れておる点を1、2申して、これに対しての市長の今後に対する心がまえを聞かしていただきたいもんだと思います。産業が一番遅れておる。とくに遅れておる。その証拠は、私が申さなくてもみなさんが御存じのとおりなんであります。私ども農協関係で先般山陰の大東町にまいりまして、そのときに驚かされたのであります。あの土地は御承知のとおり、6カ町村が一緒になりまして淋しい大東町をこしらえておるのであります。非常に貧困な町村でありまして、なにひとつこれという特産物というものもないのであります。ところが、町長が立派であり、産業課長が立派なために、合併して今日5年になるそうでありますが、どういうふうにしてめざまして発展をとげておるか、一つの例をあげて申しますと、ここの農村は平均の耕作反別が4反歩ほどであります。でここは山岳地帯でありますが、ここの産業課長は東北大で学んだ人で、大東町の町長に要請せられまして、1年間の契約で産業課長として就任せられたそうであります。非常に立派な頭をもち、実行力のある漸進気鋭の方であります。その方と町長は、これも東北大学を中途された方だそうでありますが、土地の発展のためには、まず産業に力を入れなくちゃならないんだという目標のもとにおやりになって、まず一番に手をつけたのが養鶏であります。10万羽の目標でおやりになっておる。そうして、夜に日についで、この6カ町村の実行組合と申しまして、この組合員の方たちが10軒なり15軒の部落をいちいち夜の12時ごろまで、みんなの得心のいくような指導をして、そうして養鶏が今日日本一であります。いわばひなの孵卵から、育すうから、飼料から、販売に至るまで、徹底的に指導をおやりになった。そうしてその上です、廃鶏の処理場まで町が建ってそれを提供し、処理までやっております。このように全魂を打ち注いで日本一の養鶏町となっております。今日あすこへいく団体は日に何組となくいくんだそうであります。それがために今日では百姓は豊かになり、町の商売もおかげをこうむって、町の商工業者が養鶏祭を1年に1回大にぎやかしをするそうであります。そういうふうにして産業発展のために町の財政も豊かになり、町民全体が豊かになって今日あのような発展した町となっておるんであります。私どもそれをひる返ってみまして、笠岡はどういうふうに力を入れておるかということを反省しなきゃならないと思うのであります。折にふれいろんな関係者に対しては話をしておるんでありますが、なんといっても基礎をなす理事者の考え方がそこになってくれなければ運びは思うようにならないと思うのであります。で、まずこの産業にです、現在の状態でよいかどうか、どう思われるか。これは農業関係だけではございません。観光の面もそのとおりであります。観光会社は生まれたが、多額の経費は出資したが、なにをしておるか。こう言いたいのはみんなだと思う。同じこしらえるのならこれを育てていくべくいろんな施設をさすようにし、しかも力を入れてやることによって私は他都市にまけないような観光施設ができるのだと思う。でやらなければならないと思う。やらなければならないことが後回しになっておるというのが現状だと思う。こういう問題に対してどういうふうにお考えになっておるか。また5番議員からも農道の話がでましたが、いろいろ国県において、国県の補助に対する農道なんかは、これは一部にすぎない。その適用を受けない地域は、笠岡地区にたくさんある。ほとんどである。そういうものは、本当に農道の改修をしてやらなければ産業の成長はあり得ない。本当にやる気があるのなら、もう少し重点的に、遅れておる部分を伸ばすようにすることが本当だと思う。で、いろいろ産業面でも申したいことがありますが、時間に制限がありますのでこれくらいにしておきます。 でまた、これは療養所の問題であります。7万市民の財産である療養所の一部の施設が先般火事にあった。用のあった日に、──私が申しますことは人からの聞き伝えでありますから現場をみておりません。実情も調査しておりません。聞いたことを話したいのであります。それを申し上げるまえに私がまず申し上げたいことは、市議会の厚生常任委員会がそのお話をお聞きになって先般協議会を開かれたのでございます。私はその協議会が開かれるとき、市民が私に今後そのことで質問せられたとき答弁ができないから、またその必要があるから傍聴さしていただきたいという申し入れをしたのでありますが、不幸にして傍聴はことわられたんであります。私はこれもやむを得んと思うのであります。で、この場合、お尋ねしたいんであります。火事があったというのに、いまだになんの知らせもない。この間、11月3日11時20分ごろじゃそうであります。風のあった時刻に火をつけたのが、笠原事務長だそうでございます。これは話だそうでございますから事実であるか、事実でないかということは私はたしかめておりません。ひまがないのでたしかめておりません。そういう話であります。風があるのにどういうことをおやりになったんか、市の建物が一部焼けたというその知らせを消防署の方からは聞いておるにもかかわらず、市長はいまだに我々に報告しない、みじんも報告しないということについて、その理由をお尋ねしたいのであります。 それからあの療養所は、はじまって以来財政的に難しいんであります。難しいんでありますので、いろんな超勤に対しても、看護婦やなんかの超勤に対してもできるだけ節減したいという方針だそうでございます。反面、その反面です、本人の事務長はいまでの事務長はそういうふうな経営状態を御存じだから、超勤はしたけれども取っていないという話なんであります。それに反して笠原圭二は取っておると。取るということも当然かもしれません。しれんけれども、他のものは削るような方針でもって自分は取るということは、これは取れんことはありませんので、しかしそんな行き方で全体のおさまりがつくのじゃろうか。この不満を私はいだいておる。 もう一つ、ある晩、急患が療養所に診療をしてもらうべき行ったそうでございます。係の人がいわく「金を先に払ってもらいたい」「金はいまない」と言ったら「金がなくちゃ困る」ということ、これも一応取り扱いとしては私は当然かもしれません。しかしながら、夜の夜中にいつまでも金があるとは限らない。たまたまない人が病気にかかった。こんな場合には私はです、やはり市民の職員であるという考え方から、もう少し人間味をもった取り扱いができんのだろうか。してもらわなければいけないというのが私の気持ち。で、名医者である若い外科の先生だそうでございますが、この人は立派なことを言われたそうでございます。「払わなければできないのなら、私が診察をいたします」と言ったそうでございます。この人はみあげたもんだと思う。いろいろ条例やなんかで定めておるんだからそのとおりやるということ、言うていただくことも結構だが、このような急患の場合、夜の夜中に銭がなかった場合、あくる日でも、早い日に持ってくるようにというようなことを言うていただくことが人情からしても当然だと私は思う。それだけの人間味があってしかるべきもんだとこのように考えておる。これは2、3の例であります。そういうふうな行き方では決して療養所の運営はうまくいくもんでないと言っても私は断じて差しつかえない。これに対し厚生の常任委員長さんは現地の状態を御調査できておるその報告を、厚生委員長さんはしていただきたい。また先般来自由労働者と申されるんですかその方の団交があったそうでございますが、先ほどもある議員からお話がでておりましたが、それに対して年末のなにかとしてお与えになる物質は金か知りませんけれども、12市で申し合わせている条項以外に、昨年なみ出すという計画でおられた。出されるということはまことに私は結構だと思う。反面、市の財政が不如意だからといってやらなければならない事柄でも削る。また学校関係でも出してやるべきものを寄附によってやるというような、反面ではそういうようなことを唱え、一方では団交があれば12市で申し合わしているより以外に出す計画でおる。団交があって大勢の方がやってくれば意思をひる返して多額なものを出すということは私は恐らくできないことと思っておる。これをしておるしていないか、しておればいくらしておる。他都市はその申し合わせに対してどういうような取り扱いをしておるかということをつぶさに御説明していただきたい。いろいろお尋ねもしたい事柄はたくさんありますけれども、もうはや12時であります。私一人だけが議員だけではありませんからこれくらいで遠慮しておきます。いま尋ねました事柄に対しまして明確なる御答弁をお願いしたいと思う。 それからもう一つ、ついでに小さなことであります。本日の予算審議にあたって私は半口も申しませなんだ、一応は承認したんであります。はっきり承認しておるんであります。この承認した一部のなかの国道2号線に対しては10万円の負担金というものがでております。この使途の内容はどうなのか、どういうふうなことに使うのか。国道は国がやるんであります。笠岡だけが残るんではありません。今までがいちばん後回しになっておる。しかし国としてはやらなければならないんであります。それを負担金として10万円また追加で組んでおります。なににいったい使うのか、その使途の内容を細かく説明していただきたい。 以上でございます。 ○副議長(安藤公也君) ここで1時まで休憩いたします。            午後0時00分 休憩            午後1時04分 再開 ○副議長(安藤公也君) 休憩を解きまして本会議を再開いたします。 午前中の坂本議員の質問に対し、関係当局の答弁を求めます。 ◆29番(伊藤義只君) 議長、29番。 ○副議長(安藤公也君) 29番。 ◆厚生常任委員長(伊藤義只君) 1番議員より、厚生常任委員長に答弁を求められました事柄につきまして申し述べさしていただきたいと思います。私、去る13日坂本議員と同じような気持ちのもとにあったと思うのでありますが、世に伝わっておりますところの風評を基礎といたしまして、我々厚生常任委員会としてはよく知っておらなければいけないという見地に基づきまして、協議会を開催いたしたのでございます。そのときに坂本議員より傍聴を申し入れられたのでありますが、委員会といたしましては当然、私は私なりに許すべきことであると解釈いたしておったのでありますが、ことがその1、2の個人的な問題にふれるのではないか、一身上の問題になるのではないかと考えまして、その当日坂本議員に対しまして「傍聴は遠慮してほしい、御協力をお願いする」ということをお願い申し上げたのでありまして、坂本議員も非常に御立腹になっておられましたが、御納得が得られたものと思っております。そういうような事情がありまして、その日にいろいろ風評に基づきますことを基礎といたしまして調査いたしたのでございます。その主たるものは、いま坂本さんが申されておられましたことのものでありまして、火災の問題と診療の問題それから超勤の問題が主であったと考えるのであります。そのことにつきましては、その際にあたられたすべての人にあたりまして、一応事実を調査いたしたのでございますが、いま坂本氏が申されておりましたが、私たち聞いておりました模様と同じようなものであります。しかし、私が聞きましたことと事実とは相違いたしておったのでございます。これを詳しく申し上げますと相当長くなりますのではぶかせていただきたいと思いますが、そのときお立ち合いを願いました方々を申し上げますと、所長さん、事務長さん、その当日関係いたしておりました宿直の方あるいは看護婦、婦長、お医者さん等、またその当時みてもらいに行かれましたおとうさん、おかあさん等にあたりましてその事実を調査いたしたのでございます。その結果を申し述べさしてもらいたいと思います。いちいち申し上げますと相当長くなりますので結論的に申し述べさしていただきますと、当時急患として診察をいたされましたのが小平井の水田政一さんの息子さんでございまして、金を持っているかあるいは金を持っていないか、持っていなければ診察ができないなど職員が言ったその事実のことに関しては、実際そういう話なのでありますが、事実は全然違いまして、金の問題にはいいふれておりません。その当時3病棟の担当の看護婦さんであったと思いますが、その人もその掌にあたられた人なんでありますが、そういうような問題にはいっさいふれておりません。ただ、みてもらわれますその間におきまして、多少の時間がかかったということは事実であります。そのときの水田さんのお話では「いまお医者さんが碁を打っておりますからちょっとお待ちください」ということであったわけでございまして、この問題がどこから世評として伝わったかということに対しましては、私ども知るよしもないのであります。が、このみてもらわれました水田さんにおかれましては「金の問題について話をされたとかいうようなことはいっさい存じません」それからその人は現在においても「療養所はよくしてくださるということについて非常に気持ちよく思っている」というようなことが事実であったわけでございます。ただこの点につきまして、職員の末端の方々までがこの現金式であるということが徹底していなかったといううらみは多少あるように考えまして、職員の方々がちょっととまどいをしたということは事実なのでありまして、このことについては今後注意を要するものと思っておるわけでございます。それから我々といたしましても今後善処することとし、また所長さんもそのことを表明されておったということが事実であります。 それから時間外勤務手当の問題でございますが、これは看護婦さん等とも話し合ったのであります。全部の人たちではありません、話し合ったのでありますが、勤務手当の問題は決して制限を受けておるようには思っておりません。事実制限はしていないと思います。また、事務長さんが手当を取っておられるということは事実でありますが、そのことによってそのほかの人が圧縮を受けるのではないかということについて話し合ってみたのでありますが、いまのところそういうこともないようであります。 それから焼却場の火災の問題については、4メートル離れた箇所で相当量のマットを焼いております。で、この日は風も相当吹いておりましたので、その熱が吹き回した格好におきまして、その焼却場の上のあいてるところから入ってそこにあった品物に火がついて燃えたというのが事実らしいのでございます。そうしてこの報告書を高橋という事務吏員に書いてもらったことも事実であって、これは所長の名で報告はいたしております。その報告書を書いた事実とそれから火をつけたのは高橋さんと言われる方であったと思うのであります。そういうようなことでございまして、これが私たちが調べさしていただきました事実であって、今後これをどうするかという問題につきましての結論的なものはまだ話し合っておりませんので、今後の問題にいたしたいとかように考えておるわけでございます。かいつまみましてまことに失礼でございますが、1番議員さんに御報告さしていただきます。 ◆1番(坂本輝太郎君) 議長、1番。 ○副議長(安藤公也君) 1番。 ◆1番(坂本輝太郎君) ただいま伊藤議員より御報告いただきました事柄につきまして、申し述べさしていただきます。 私は先ほど申し上げましたように、話を聞いて事実を知りたい、とこう思って傍聴を頼んだんだが、嫌われまして、いまの報告のとおりであります。私は事実を十分知った上で、会議で発言したいために傍聴をお願いしたいんだということであったわけでございます。事実が少し相違しておる、この点を改めてお尋ねいたします。超勤の問題ですが、あなたがお尋ねになった人はです、そういうふうにおっしゃったかも知れませんが、ぜったいに他の者はそういうような余波を受けて、今までの状態よりか酷な目に合うということを断言できませんか。今までの事務長は取っていなかった。私は、問題はここにあると思う。取れば取れる超勤ですから。しかし経営が至難なから、しわ寄せが自分にいくんだから自分が率先して取らんのだというのが前回の事務長なんです。今度は、ほかのものにしわ寄せをかぶせ、自分がなんぼか取っておるんだと、これが問題なんであります。で、それがぜったいありませんかということのだめを押しておる。 もう一つは、私どもはそういうふうな市有財産がです、誤りにしても、事務長がおってです、そうして風があるのに、多量なものに火をつけて市有財産がなんぼかでも消滅するという、いわば損害をこうむるということがあったら報告ぐらいは議会にすべきもんだと思う。私らの議会になんの報告もないということは、個人の所有のようにお考えになっておるのか、どちらかひとつお知らせ願いたい。 もう一つついでにお尋ねしておきます。ただいまいろいろ申しましたが、それもわずか3点についてでありました。これは先般あなた方がお聞きになったとおり私も聞いてそれをお尋ねしておる。ところがほかにいろいろ聞かされておることがあります。まだ十分な調査をしておりませんから今度私の手で調査できるものはしたいと思っておりますから改めて申すのでございますが、今まで私はそうは聞かされたことはなかった。今度事務長がかわっていろいろ聞かされておるのであります。知らない私どもはそういう話を聞くと、これでいいのか悪いのであろうか。将来あの運営がうまくいくんだろうかどうだろうか非常に心配するのであります。あなた方厚生常任委員はそういう実情を調査せられておるんでありますが、現在のような行き方でうまくいくような見通しがついておりますかどうか、その点をお知らせ願いたい。 ◆厚生常任委員長(伊藤義只君) 議長、29番。 ○副議長(安藤公也君) 29番。 ◆厚生常任委員長(伊藤義只君) 私の意見として一応申し述べさしていただきたいと思います。超勤の問題につきましては坂本さんがおっしゃっておられますように、だろうと思います。が、今までにおきまして他のお方の超勤を押さえて事務長さんだけ取っておるということはあり得ないと思います。            〔「それはどうですか」と呼ぶ者あり〕 それは私に調べさしてもらいたい。火事がありましたことは、なんと申しますかやろうと思ってやったことではない、実際できたことでありまして、本当に申しわけないことだとは思いますが、私の方から議会に報告しなければならないもんかどうかということも私はまだはっきりわかりませんのでその点お許し願いたいと思います。 ◆1番(坂本輝太郎君) 議長、1番。 ○副議長(安藤公也君) 1番。 ◆1番(坂本輝太郎君) 私はあなた方の方から報告をしてもらいたいと言っておるのではありません。あなた方らは直接の担当員だと。正式に理事者側から議会に対し報告がないんだと、今日まで。それで、あなた方ら担当部門としてそれでもよいのだろうか。市がとっておるような態度でいいかどうかということを尋ねておるんであります。 ◆厚生常任委員長(伊藤義只君) 議長、29番。 ○副議長(安藤公也君) 29番。 ◆厚生常任委員長(伊藤義只君) 市長さんからもお答えがあるだろうと思います。あとは運営の問題でありますが、この問題につきましては私は私なりの考え方をもっておりますけれどもが、この場所におきまして私1人の考え方を申し上げることもできませんので、また私の委員会といたしましては当時調査いたしましたときに、そのことについて一応結論はでておりましても、今後の問題にふれておりませんので、また後日にさしていただきたいと私も考えております。その点で御了承いただきたいと思います。            〔「結構です」と呼ぶ者あり〕 ◆25番(金尾政雄君) 議長、25番。 ○副議長(安藤公也君) 25番。 ◆25番(金尾政雄君) 私も厚生常任委員の1員といたしまして、その席におりました関係上、私の考えておりますことを補足的に説明さしていただきます。ただいま超勤の問題が出、その超勤手当が取られておるということが言われておられましたが、私は取られることは当然だと思う。これは「労働の対価」として取られるのだから当然だと思う。前の事務長が取っておられなかったということは、あるいは第3者側からみれば美名のように思われますが、ただいま申し上げましたような意味からすれば、個人のみがそういう犠牲になることはないと思います。そのことによってものごとが解決できるものとは思いません。その他の方法で解決できるものだと思います。そういう意味から現在の事務長がとられることが当然だと思う。なお、超過勤務の度数でございますが、いろいろと実情を調べてみまして、月に2~3回、多い月で4回であります。その他看護婦等の超勤は職業の関係上非常に多くございます。じゃから、こういうことから考えまして、事務長がこれらの人たちの超勤を押さえておるというようなことは誤りである、我々はこのように考えておるのであります。なお、調査いたしました範囲内においてはぜったいに正しいと考えております。 ◆1番(坂本輝太郎君) 議長、1番。 ○副議長(安藤公也君) 1番。 ◆1番(坂本輝太郎君) きょうは討論会ではないから差しひかえたいと思いますが、しかし一言申し上げておきたいと思うのであります。超勤をしておるからそれが取られるとか取られんとかということを私は申しておるのではありません。無論取っても差しつかえないということは最初私がお尋ねしておるときにも言っておる。ただ問題は、私は一方的なことを聞いたもんだから、さようなことで、議会で直接すぐとは言いたくなかったのであります。委員会で協議会をもたれたので、それを傍聴さしていただきたいと、一方的に聞いたことによって発言するということは無理が伴うから……かように事をわけて申しましてです、お願いをしたにもかかわらず、傍聴をさしていただけなかった。で、ただ問題はです、一方的に聞いたことであるけれども、そういうふうないわば、他の職員も超勤の点は削られておるような形になり、反面です、片一方は今まで取っていない、取れるものを取らなかった。しかしそれは、経営が困難だからそういうお考えであった。私はことを分けて言っておると思う。いまのようにそういうふうな状態でおやりになっておるんだから、そこに矛盾な点があるということを私は申しておる。何もそれを取ることが当然だとか、当然でないとかということは申しておりません。そのことを聞き違わんように、私はこういうことができてはならんと思って傍聴さしていただきたいもんだとかように要求しておるのであります。それがこばまれ、遠慮してくれということで、傍聴をささなかったということです。委員会のだれだれが言われたかも知れませんけれども、多数な意思だったと思う。そういうふうにして、私は事前に十分内容を検討して、議会で発言したいもんだとかように思って要求したんであります。お願いしたんであります。 ◎市長(小野博君) 番外、1番。 ○副議長(安藤公也君) 番外、1番。 ◎市長(小野博君) それでは御説明申し上げたいと思います。 まず明るい政治であるとかガラス張りの政治ということに対しまして、たとえば財産処分等にあたってそういうことができていないというような御意見でございますが、この点に対しましては我々といたしましても、市有財産の処分に対しましては非常に大切な問題でありまして、できるだけ多くの人が納得いくような方法のもとに処分すべきであると。また、この市有財産の公有物件の処分というものはいろいろと自治法上からいってこの処分に対してはそれぞれの法規に定められておるわけでございまして、しかも御承知のように両小学校のあの校舎というものは実は莫大な大きな校舎であったわけでございますので、この校舎の処分ということに対しましては我々といたしましても相当な関心と申しますか、いろいろと注意をいたしましてこれが処分をいたしたわけでございます。したがって、いろいろと個人個人から御要請もあったりいたしたわけでございますが、これはただ一人だけではないわけでございまして、我々といたしましてはさっき申し上げましたように7、80万円の財産でございますので、相当十分なる注意を払いましてこれを処分いたしたわけでございます。したがって、処分にあたりましての底ぶたと申しますか、そういう予定金額等に対しましては総務文教委員会のお方にお集まりいただき、予定金額を皆様たちにお諮り申し上げまして決定しそして一般公入札ということにいたしたわけでございます。 なお、藤井病院のうしろにももと神島内浦の隔離病舎の敷地がございますが、この隔離病舎の敷地も通常一般的な公入札というものが果たして妥当であるかどうかということが考えられるわけでございます。我々の考え方といたしましては、藤井病院の裏のあの隔離病舎の位置というものはこれはむしろ一般公入札に付してそうして予定金額を決めてこれを処分するということになりまするとかえって我々が考えておるような額にこれは処分が難しいと、むしろ藤井病院がこの土地を使うということによってこれは非常に高度な価値があると、価値づけられるという場所でございます。我々といたしましてもそういうような考え、また藤井病院といたしましてもそういうような計画があって希望されておるということであるならばいわゆる公入札ということをせずに、そういう希望をせられておる、しかも我々が考えてみて、そうすることがこの土地というものに対しましてもっとも価値づけたものといたしまして処分できると、こういうようないわゆる特殊事情が考えられるわけでございまして、一応そういう特殊事情のもとに御相談申し上げて随意契約によってこれを処分すると、その財産の処分価格等においても協議いたしまして、もっとも適当な金額というものを決定いたしましてそうしてPRによってこれを引き取っていただくと、こういうことが私は真に明るい政治であるということを信じておるわけでございます。したがって明るい政治とは、そういうことが真に明るい政治であるということを申し上げておきたいと思うのであります。 次に笠岡市の産業関係が他市と比較いたしまして遅れておると、産業経済にもっと力を入れなければいけないとこういうような御意見でございますが、これはよく池田内閣も言われております社会保障、あるいは所得の倍増、公投融資、この3つの柱、この3つが行政のもっとも大きな3本の柱といたしまして打ち立てていかなければならないとこういうことでございます。我々といたしましても乏しい財政事情のなかから公共投融資もやっていきたい、公共事業をやってまた社会保障を進めていきたいと。さらに産業経済も進めていきたいとこういうような事柄で、そういう行政の点についてもちろん我々といたしましても努力いたしておるわけでございます。いろいろと問題もあるわけでございますが、産業経済の問題とくに農業関係の御意見もでておるわけでございまして、我々といたしましては、とくに農業の近代化ということは岡山県といたしましても提唱されておる5大政策の一つでございまして、我々もいわゆる農業の統合と農業の近代化ということによって農業経済をもっと豊かにするというような施策を打ちたてていきたいということで、現在農業協同組合の統合というような事柄に対しましていろいろとお願いを申し上げておるような状況でございまして、十分ではないと思うのでございますが、できるだけ、もとより産業経済の助長進展ということに対しましては十分留意していくべきであるとこのように考えておるわけでございます。 また、先ほど療養所の問題がでたわけでございまして、これは療養所の出火でございますが、いかに僅少な状態であるとはいえども公共営造物でございますので、そのことを議会に詳細なことを御報告申し上げることができず、まことに遅れたことに対しまして申しわけなく存じております。 火事の状況につきましてただいま厚生常任委員長から御報告があったわけでございまして、多少風が吹いておるのに、火鉢のわら灰をつくりたいというようなことからいたしまして、マットを焼いて火鉢のわら灰をつくったと。たまたまそのときに風が吹いておったために、焼却場の方へ飛び火が移り──我々といたしましてはいわゆる公共営造物の火事でございますのであらためて議会に御報告申し上げますとともに、このことが非常に遅れましたことをおことわり申し上げておきたいとこのように考えるのでございます。 それから日雇い人夫の、失対事業の人夫に対しましてのいわゆる取り扱いでございまして、団交、いわゆる年末の手当でございますとか給与関係に対しまして、これはやはり、失対事業関係の人、自労といたしましてもそれぞれの手続を経て労働組合を結成されておるわけでございます。あくまでも我々といたしましては労働組合の健全な育成をはかるべきでもあるしまた組合自体といたしましても健全な組合として伸びていかなければならない問題でございますので、年末手当であるとかあるいは夏期手当ということに対しましてはそのつど団交ということでこれはやっておるわけでございます。これはやはり団体交渉でございますので我々も団交をやらなければならない一つの任務もあるわけでございますので、団交ではございます。団交の結果によってそれぞれの金額というものが決定されるわけでございまして、35年度の自労に対するところの年末手当というものをいろいろと国は国で、全国自労が自治省と団交いたしまして決定いたしました額が、本年度は賃金追給で10日半日分を出すということの決定をいたしたわけでございます。さらにまた岡山県は岡山県でいわゆる県知事と県連とにおいて団交が重ねられまして1,400円を県は出すということの決定をいたしたわけでございます。我々はまた、やはり市町村が厚生物資の購入資金といたしまして決定いたしたのが10日分プラス150円ということに決定いたしたわけでございまして、この金額が3,450円というものが決定いたしたのでございます。それ以外に笠岡市単独で、その団交によって出しておるのかということでございますが、この点は笠岡市だけではないわけでございまして、失対事業をやっている市町村は出しておるわけでございまして、それ以外に、御承知のようにメーデーのときにはメーデーに対するところのいろいろな行事費が要るわけです。あるいは勤労感謝の日には、勤労感謝の日といたしまして働く人たちの祭典でございますので、それに対するところの行事費というものもある程度予算を組んでもらっております。さらにまた、そういう働く人たちに対しましてやはり年に地下足袋の1足、手袋1足というものはそのときに応じまして、それぞれの市町村においてそれぞれの状況判断のもとに適当なものを、お金あるいは物というようなことによって支給せられておるというような状況でございまして、何も本市だけが別な取り扱いをやっておるわけではないと。ただ団交をやるのは、私が申しますように年末手当、賃金の追給、こういうものが団交によって決定されるということでございます。それ以外に特殊な事情によって映画券をお渡しするとかといういろいろな方法もあるわけでございまして、そのことも合わせて御報告申し上げておきたいと思うのであります。 ◆1番(坂本輝太郎君) 議長、1番。 ○副議長(安藤公也君) 1番。 ◆1番(坂本輝太郎君) しまいのぶんから言うようですが、いまの日雇い労務者のぶんでありますが、私が尋ねておるのは関係市のいわば申し合わせでお決めになったことがあるんだと、それに対して市が単独で、申し合わせ以外に出しておるのはいくらか、他都市はどういうふうな状態になっておるか、金額にしてどうか等尋ねておるんであります。これに対してお答えはなかったんだと思います。一ぺん申したことがわからなきゃ、とにかく2度目の答弁をしていただきたい。それから明るい政治と言われるか言われないか、このことの問いに対して、一つの例として私がいま瀬戸の1,000坪ほどの処分に対して申し上げたのであります。この処分の問題は一つの小さな例、一つの例であります。言えば山ほどある。時間に制限せられておるから私はわかりやすい一つの例を申し上げたのであります。その内容たるや、見解の相違だと言われるかも知れません。示談で売った方が値よういくんだと、値よういく方が私は明るい政治だというふうに聞きとれたのであります。一方ではそういうふうな産業に力を入れて、貿易商が申し入れをせられておる。無論財産処分に対しては市の条例で定められておる、このところはよく知っておる。無論そのとおりいっておる。しかし、特殊事情があるから、市議会議員の息子が買われるときには「特殊事情だ」ということで決めつけられる。産業に力を入れて、市民を豊かに、他都市に設けるようなことをせずにここで設けたい、それには場所がいるので買わしてもらいたいという、値切りこぎりで安く買わさしてもらいたいということを言っておるのではございません。特殊事情だから優先的に買わしてもらいたい、こういう申し入れです。それを、一応条例どおりにやらなければならないと言われるから、これはしかたがないもんだと思って私はあきらめさしたのであります。それもいい、それもいいが、結果的にみて今日どうだろうか。その産業面はどこへ伸びておるんだろうか、他都市で発展しようとしているのであります。そういうことで笠岡市民の代表としていいか悪いか。私がかれこれ申さなくても市民にこの内容を聞いていただけば直ちにおわかりだと思う。市議会議員の息子が買う場合には「特殊事情」を取り入れると。一方、貿易品を生産し、多くの貧困な家庭に対して手内職をさしてもうけさす、その施設をするのは特殊事情として取り上げん、これは私は矛盾した行き方だと思う。きょうは討論会でないから、さようなお考えをもった市長にこれ以上愚痴をたたくということはむだなんです。これくらいにしておきます。そういうような行き方が明るい政治か暗い政治か、それは言わなくってもはっきりしとる。それは一例です。きょうここに地元からでておる、市労協から文書でもって多数の人がこういうふうな申し入れをせられ、現在どういうような現実の状態になっておるかということは、ラジオ放送なり、いろんな放送、報道機関が伝えておるとおり、私が申さなくても明るい安心した政治と言えるか言えないか、はっきりしておると思う。市長はこれに対して、この議会で、開会前になにをおっしゃったか、一言半句もふれておられない。こういうことで市民が安心するかしないか、尋ねていただきたい。そう多くは申しません。そういうようなことを言われるような市長ならよろしい。私は私の独自の立場でやっていきましょう。ただ小さな問題を言っておるのではございません。わかりやすく一例をあげて言うたのであります。ただ一つの問題にこだわらんようにしていただきたいと思います。 ◎市長(小野博君) 番外、1番。 ○副議長(安藤公也君) 番外、1番。 ◎市長(小野博君) ただいまの御意見でございまして、市会議員の息子に、この言葉は坂本さんのお言葉で、我々といたしましてはそういうふうに考えておらんわけです。市会議員の息子であろうが、市議会人であろうがそういうことは問題外。財産処分、あくまでも財産処分という考え方のもとに、市会議員の息子といわれるからそこになにか暗いようなものが想像されるのではなかろうかと私はこういうふうに考えるわけでございます。 さらにまた失対の内容でございますが、これは大体調査した範囲内では、年末手当等が国、県で決められた以外に内々で、公表してやっておるところもあれば、内々で済ましているところもある。失対事業に従事している人たちでございますので、いろいろな問題もあるわけでございますので詳細にはわかりにくいところもありますが、大体町村の状況は一人に対して6~700円。またそういうようなものはいろいろな名前で一人に対して6~700円というものが出されておるというような状況でございます。もっと大きいところは一人に対して900円も1,000円も出しておるような町村もあるということでございます。しかし、そういうようなものは将来同じような取り扱いにひとつやったらどうかというようなことで、現在の案といたしましては、国、県、市というところが協議いたしまして、大体年間1,200円、月に100円ぐらいで厚生物資というものを決めて出したらどうかということでございまして、これはまだ決定的なものではない。その他の案としては、そういう案でなしに、100円というものを毎月わたすということでなく、年4回ぐらい渡したらどうかというようなことが、こういうようなことが案といたしまして話されておるという状況でございます。 さらにまた、さっき市労協あたりからでておる問題、あるいは今回の議会のへき頭におきましては議会といたしまして「反省の言葉」ということの1決議をいただいたわけでございますが、これは我々といたしましても非常に遺憾な事柄ができたわけでございます。もとより私は、このことについて議会に私なりの考え方を申し上げようと思っておったわけでございますが、その機会が得られなかったわけでございます。これはいわゆる議会の責任であるとかあるいは市長の責任であるとかという問題でなしに、いわゆる笠岡市全体のひとつの問題といたしまして私はおおいに反省して、そうして今回持ち上がったひとつの災いというものをなんとかいたしまして、将来幸福な姿にもっていくようひとつ検討していかなければいけないと。 我々といたしましては地元からぜひ国会議員を1人送り出したいと。笠岡市はいろいろと実にぼう大な仕事があるわけでございますので、笠岡市から、郷里から国会議員を出したいということは、笠岡市民といたしましてこれはだれしも念願しない人はないと私は思っております。したがってそういうことが多少無理があって大勢の人たちに御迷惑をかけると。あるいは笠岡市の信用と申しますか、いろいろとそういう点についてはお気の毒な人がいるわけでございまして、我々といたしましても非常に遺憾に存じておるわけでございまして、これはさっき申しますようにすべて大きなひとつの責任ではなかろうか、と。もとより法律の改正という問題もあるし、いろいろ問題もあるとは思いますが、要は我々といたしましても地元全体の大きな責任ではなかろうかとこういうように思っておるわけでございます。しかし笠岡市から1人は代議士を送りたいと、そういう熱意がこの間違いを起こしたということになったと思います。しかし、なんとかこの災いを幸せに挽回したいとこういうような考え方をもっておるわけでございまして、今度は将来そういう方向に大いに努力したいと考えております。 ◆1番(坂本輝太郎君) 議長、1番。 ○副議長(安藤公也君) 1番。 ◆1番(坂本輝太郎君) いまの説明の内容を聞きますと、私が市会議員の息子云々ということは影をもってみるからということであります。これはもってのほかだと思う。私はこのまえも議会でです、とくに気をつけなければいけないということを申しておるのであります。ことが市会議員の息子ということになれば、値ように売ったりでも市民はそういうふうに解釈しない疑惑の目でみるんだと。本当に値よう売る気があるんなら公示して公入札にすべきもんだと。価値があるんなら価値のあるだけ協議して、価値のある額をある程度の線で底札を入れれば、これが一ぺんでできなければ2へんでも3べんでも例があるんだから、そういうふうにやることが明るい政治だとぼくは思っている。それです、無我無人で、示談でやるということはげしない点がある。これは私だけが言ったんではいけないから、第3者に尋ねてごらんなさい、私の言うのが無理か。それが本当に市民のためにならないか。私はそこまで言っておる、議会で。委員会付託にするときに「とくに議員の息子ということになれば誤解をまねくから、そういうふうなことをせずに公示してやっていただくことが値ようにもいくし、売りそこないもなし、市民の気持ちがよく受けとれるだろう」こういうように私は申しておる。本当に明るい政治というものはそういうことだと思う。示談でやって、自分がです、値がいいんだから得だと言うのはこれは一方的だと思う。全部の人にそれが通じたら結構だと思う。通じるはずがない。勝手な理屈だと思う。勝手な理屈を上手に言ってごまかしてはいけない。第3者に訴えて、本当にそれがスジのたった意見ならやってごらんなさい。うそだと思うんならやってごらんなさい。同じやるのなら私はそういうふうにやったらどうかということをお願いしておる。にもかかわらず、委員会で事前にやったとおりのようなことをおやりになっておる。もう委員会付託にしたからには私は議会に反対はしません、しかたがない。しかしそういう行き方では明るい政治とは決して言えんと思う。もうしつこう申しません。 ◎教育長(森定政義君) 番外、教育長。 ○副議長(安藤公也君) 番外、教育長。 ◎教育長(森定政義君) 先ほど25番議員さんからお尋ねになりました1件が残っておるのであります。それはPTAの支出額、それから市の学校の需要費がどういう関係になっておるかということのお尋ねであったわけでございます。これにつきまして大津総務課長の方からお答えをお願いいたしたいと思います。 ◎教育委員会総務課長(大津宗平君) 番外、教育委員会。 ○副議長(安藤公也君) 番外、教育委員会。 ◎教育委員会総務課長(大津宗平君) 大変遅くなりましてあいすみませんですが、お答え申し上げます。 父兄の方々が学校経費に対しまして御負担されるのに、たとえばPTAの会費であるとか、学級費、図書費、あるいは映画の見学料であるとかそのほかに校舎の建築あるいは体操場の建築等、あるいは設備、備品等の特殊な寄附であるとかいろいろと御負担を願っているわけでございます。その額は非常に大きな額になるわけでございますが、そうしたなかには、あるいは学校給食で定められておりますように、子供が給食したその費用についてはこれは父兄が負担しなければいけないというふうに法的にはっきりとうたわれておるものもあるわけでございます。一応そうしたなかから法的に義務づけられているものとか、あるいは学校の徴収金、映画の見学料であるとかというものを取り除きましたあとがどういうふうになっておるかということを数字で申し上げますと、学校の場合──ちょっと説明が遅れましたが、手元にございます資料によって一応数字を申し上げるわけでございまして、この資料は、本年の8月に34年度分について各学校から費用を出していただきましたものをもとにしまして集計したものでございますからそのように御了承願いたいと思います。 それによりますと、小学校費におきましては49万1,000円で、この内19万9,000円が人件費。需要費、これは教材用の備品等に当てられたものが含まれておりまして、そういうものを含めまして336万8,000円。それから校舎建築これに当てられたものが40万1,000円。その他いろいろなものを含めまして62万3,000円。小学校費につきましては、父兄がそういうふうな学校建築に対しまして負担ができておったわけでございます。 次に中学校費でありますが、総額が348万5,000円、内、人件費が20万9,000円、需要費が14万2,000円、学校建築が124万5,000円、そのほかが60万9,000円。 幼稚園費でありますが、総額が64万円で、人件費はございません。需要費が61万9,000円で、建築費はございません。そのほかが2万1,000円。 で、小・中・幼稚園を合わしまして、総額が871万6,000円かようなことになっておるわけでございます。 いま申し上げました数字のなかにはこういうようなものが含まれておりますので、これはあるいは金尾議員さんの御質問があったお考えのなかに含まれんようなものがあるかと思います。たとえば、県費の先生方でありますが、先生方の人件費についてはこれは一応県費で負担されておるわけでございまして、そういう先生方の、教職員の旅費等についてもPTAが負担されておるというのがあるのでございます。当然市で考えなくってもいいものというようなものがこのなかにあると思います。その数字はちょっとよくわからないのでありますが、いろいろそうしたものもいま申し上げました数字のなかには含まれております。いまの手元にある調査したものではそうしたはっきりしたものはでておりませんからわからないのでありますが、ですからいま申し上げたことは、いま申し上げました数字そのままが市が当然払わなければならんとか、そういういろいろな経費について父兄が負担さしておるということは一言には申し上げにくいんじゃないか。ただ、父兄が実際それだけの負担金を学校のために使われておるということは間違いないと思います。 そうしまして、市の需要費との関係をお尋ねになったわけでございます。需要費でございますが、一応33、34、35年度1人当たりの小・中・幼稚園の需要費の額を調べたわけでございますが、それによりますと、小学校の場合33年が1人当たり870円、34年が830円、35年が881円。中学校の場合33年が980円、34年が1,040円、35年が1,160円。幼稚園の場合33年が1,524円、34年1,120円、35年975円とこういう数字になっております。それでこの市の方の需要費を申し上げますと、この額には給食婦等の地位におられる日給の給食婦、そうした人の賃金は一応控除しております。日給の給食婦に要しました給与は一人当たりとして需要費のなかに含まれておりません。で、前に申し上げましたPTAのいわゆる負担額のなかには、そういうPTAから雇われている人の賃金であるとかあるいは市が雇っている日給の給食婦に対する給食婦が一部負担されておる費用であるとかというようなものは含まれたような形になっております。その点を御了承願いたいと思います。したがって、市の需要費の方でいま申し上げましたような数字をごらんくださいますとこのように小学校、中学校におきましては33年以来年々ああいう経過で増えてきておるわけでございまして、幼稚園の場合は多少減っております。先生方の人件費が非常に増えておる関係で増えておるんじゃなかろうかと私は思っております。これは1人当たりの金額でございますから児童数の変動によりまして当然、そうした児童費の総額については変わっておるわけでございます。 お尋ねの御趣旨に十分沿わないかと思いますが、一応手元にございます資料によってお答え申し上げましたような次第でございます。 ◆5番(清水浅太郎君) 議長、5番。 ○副議長(安藤公也君) 5番。 ◆5番(清水浅太郎君) 笠岡市は常に財政的に十分でない、財政不如意であるということが言われておるのであります。私は今後この場合、財政を豊かにするということにはどういうことをやらなければならないかということが私は1番大きな問題であると思うのであります。すなわち、先ほど1番議員が強調されましたように本市の産業の発展を期することがもっとも重要課題であると思うのでありますが、この産業を振興いたしますと申し上げましても、この産業、すなわち農林、水産、商工観光あげて申しますれば数限りがないわけでございまして、本市のごとく多数の農家がひかえておりますところの笠岡市といたしましては常に農業の振興に留意する必要があるということはもちろんでございまして、そのことにつきましては先ほど市長が答弁をやられておりましたなかにもありましたように、農業の近代化等を推進いたしまして、農業の振興には常に相当意を払われておるということは私は考えておるのであります。私はいま申し上げましたような理由によりまして、本市が今後どういう方向に進むべきかということについて産業常任委員といたしましては、本年は九州の日田市、大川市を視察いたしたわけでございますが、この両市はともに特産品が全国に知れるものをもっておるのであります。 日田市の場合はもとより笠岡市以上に下駄の産地として全国に知れておったのでありますが、最近に至りましてこの下駄というものが不振になりまするや直ちに日田工芸品、すなわち盆であるとかおぜんであるとか、九州にたくさん産出をいたします竹材の利用によって工芸品を生み出し、これを全国に広くPRしておる現状であったのであります。大川市の場合は既に皆さんも大体御承知であろうと思うのですが、全国に名高い木工品、なかでもたんすの産地といたしまして知られておる現状なのであります。この視察をいたしました二つの都市がいずれもその市の特産品として売り出すという施策がなされておるのであります。しからば笠岡市としてなにを特産品としてつくるかということに相なりますれば、私のごときものの頭では立派な考えは浮かばないのであります。そういうことを、そういう考え方のもとに産業政策を打ち立てることではなかろうとこう思うのであります。 私は私なりに考えましたるところの笠岡市の今後の発展のもとをなすものはなんかと考えますと、先ほど来10番議員さんも言われますしまた市長も言われました百万都市の構想であるとか、いろいろなことが考えられるのであります。現在政府におきましては所得倍増計画ということを打ち立てられまして貿易の自由化、貿易を振興して我が国の経済を打ち立てていくとこういう考え方であります以上は、本市といたしましても大体その向かう方向についていくという考え方が私は必要であると思うのであります。したがって、本市の今後の産業を伸ばしていきますことについては、貿易品の生産に力を注ぎ込んでいかなければならないと思うのでありまして、本市といたしましても2、3の貿易品の生産工場もあるのであります。今後におきましてもこういう面についていろいろと検討して進めていくべきであると考えるのであります。大きく希望をもっておりますところの大干拓の問題は決してこれが暗いとも申しませず、私は皆さんとともに大きな期待をもっておるのでありますけれども、これがいつ実現して、一体本当に役立つものであるか、考えますればまことに前途遼遠であると思うのであります。笠岡が考えをかえなければならないという一つの根本的な理由は、土地がない、水が少ない、水の解決はつきませんけれども、土地の問題は一応富岡干拓という一つの干拓ができまして、30万坪という土地が造成されたのでありますけれども、しかし今日、ようやく国道以北が払い下げられるというような段階であります。いまだに1工場の誘致もできておらんというような現況でございます。そういうことをいろいろ考え合わせまして、私は観光事業の推進がもっとも笠岡に適しておるのではなかろうかとこういうことを考えるのでございます。観光事業の推進に関しましては県でも観光開発を進めるということで、岡山県観光事業推進協議会を結成せられまして具体的な調査に乗り出したということでございます。昭和36年度から5カ年計画で県下4地区を対象に総合的な建設計画が立てられるということでございます。将来観光地帯といたしましては、瀬戸内海国立公園、美作三湯、蒜山高原、高梁川流域ということになっておりますので、笠岡市の島地部一帯もこの国立公園として指定されておりまする以上は、今回のこの4つのなかに入っておるのであろうと思うのであります。岡山県の観光客は大体年間730万人と言われておるのでありますが、最近の山陽線、宇野線の電化によりまして岡山方面へ流れてくるところの観光客は既に3割程度増加となっており、今後国道2号線の完成によりまして長距離観光バス利用により観光客も急激に増加するものと予想されておるわけでございます。笠岡市といたしましては先般完成をみました鴨方の竹林寺のあの東洋一の天文台、多島美を誇る笠岡市の島々を開発することによって岡山県における一大観光地帯、そうして観光ルートの設定をし、観光地を整備いたしてさらに宿泊施設等も充実をいたし、笠岡市のそういう関係業者の一層のサービス向上のための指導にも努力いたしまして、県の計画と密接な連携を保って進むべきであると思うのであります。終戦後既に15年経過いたしまして我が国の経済も一応安定いたし、今日では世をあげての観光ブームと申し上げても過言ではないと思うのでございます。今後当市の発展を期するためには観光事業によることがもっとも私は近道であると思うのであります。さらに一言つけ加えて申し上げたいのは、先ほど10番議員さんの御意見もありましたように、岡山、水島を中心とするところの百万都市すなわち大工業地帯の実現、最近の福山市の隆々たる発展の状況等考え合わせまして、商業にいたしましてもまた工業にいたしましてもこれらの先進都市に先んずる、いな、追いつくことも私はなかなか至難な問題であると考えまして、当笠岡市といたしましてはさきに申し上げましたごとく観光事業の推進によるほかはないと私は考えるのでございます。この点につきまして市長はいかなるお考えをもっておられるか。私は来る36年度の予算編成に当たりましては、これが観光事業推進のためにかなりな額の予算計上をしていただきたいということを念願するものであります。 次にどなたにお尋ねするということもいいかねるようなことでございまして、あるいは尋ねましても、どなたとしても答弁がしにくいのではないかということをお尋ねするのでございます。実は私が困ったということができておるのであります。この解決はどういうふうにすべきかというようなことについて、名前は偽名といいますか、仮名で申し上げ、その一つの実例を申し上げまして皆さんの御研究が願えれば、そういう問題はどうあるべきであるかということについて市長、社会福祉事務所長、あるいは療養所の事務長、市民課長、そういうところからできればお答えいただきたいのでございます。と申しますのは、名前は一応甲野乙郎ということにいたしまして、その一家に現在60前後の夫婦がおり、これにもう既に成人に達しておる娘が2人おります。また子供であるというものが2人おるわけでございます。6人家族の家でございます。この収入とするものは、主人が役所に勤め、役所の仕事をやっております。まあ1万円程度の金が入るであろうと思うのであります。しかし、その成人いたしておる娘の1人がゴム会社に入っておりまして、これがまず6、7,000円程度の金をもらってくるであろうと思うのであります。不幸にしてその2人のなかの1人の娘は結核で今までに相当期間入院をいたしております。ところが、それだけの収入でありながらかろうじてまかなってきたわけでありますが、今日それが払われないというので、どうも金を払わずに入院してずうっとおるというわけにもいかず、大分よくなったからということで病院を退院したわけでございます。ところが、その病院に残っておるところの金額ははっきりとわかりませんが、3、4万円たまっておる。これは払わなければならないことには間違いないわけでございますが、それが払えないと、帰ってきた。病人としては大分よくなったから帰ってきたというのでありますが、やはり病気の関係上風邪をひいたというようなことで再び病床にある、こういう状態が起こっておるのであります。こういう場合、収入から検討いたしますれば、国の言うところの生活基準から申しますれば、入院したところの負担金は当然なんぼか払わねばならないと私は思うのであります。実際に払われてないのでありますが、この家庭の経済の切り盛りがよくなかったということで指摘されるといたしましても、現にその若い娘さんが病床にあるわけでございます。再び入院するという方法を講ずる場合にどういうふうな方法があるのであろうか、もう金ができん、払うこともできん、補助の対象にもならんからというのでやたら見殺しにすべきかどうか。こういう問題についてはさっき申し上げましたように御答弁ができにくいかも知れません。していただけなければよろしい。できますなればさきに申し上げました4人さんの中からどなたからでもよろしい、参考になることをお知らせ願いたいと思います。 もう一つ簡単な問題でございますが、井戸公園の一角に公園地内を占有いたしましてかってに家を建てた形でながらく経過をいたしておりましたのが、最近に至りましていろいろ事情がありまして、市の方に買いとらすとかあるいは返してもらったとか、もう既にあれは売ったとか売れんとかというようなことを聞いておるのでありますが、これは現在のところどういうふうに相なっておるのでありましょうか、もう既に処分ができないのでありましょうか、その経過の内容についてお知らせ願いたいのでございます。 まだもうちょっとお尋ねしたいことがありますが、この程度にいたします。以上。 ◎市長(小野博君) 番外、1番。 ○副議長(安藤公也君) 番外、1番。 ◎市長(小野博君) ただいま5番議員さんのいろいろとした御質問御意見があったわけでございまして、笠岡市の将来の産業経済の動向等についていろいろと御意見を承ったわけでございます。そのなかで、笠岡市といたしましては立派な国立公園としての観光資源をもっておるので大いに観光資源を開発するということで新年度の予算等に対して考え方というものはどうかということでございます。御意見のとおりに笠岡市といたしましても白石あるいは神島の天神というような国立公園の圏内にある立派な観光資源があるわけでございます。が、しかし我々の宣伝と申しますかもとよりそういうようなものが遅れておるということでございますが、こうした観光資源開発というようなことに対しまして直接市町村が資源の開発のために予算計上いたしまして出していくということはなかなか困難なことでございまして、観光開発というようなものは多くは交通関係の業者であるとか、笠岡でありましたならば三洋汽船であるとか、あるいは井笠鉄道であるとかそういうような交通関係の業者というものがこうした資源の開発というものに大いに乗り出してもらわなければ、一般予算をもってこのような事業の開発ということは非常に至難な問題でございます。が、しかし岡山県といたしましてもさっきの御意見のように岡山県の観光ルート、観光資源の開発をさすために半官半民と申しますかそういうようなところに対してそれぞれ蒜山高原あるいは多島海観光あるいは光南台観光というような観光会社をつくらしましてそうしてそれらが各交通関係の業者とタイアップいたしまして観光会社をやるというようなことで、一応そういうような構想はできておるわけでございますし、さらに新聞でも報道いたしておりましたように岡山県下のそれぞれの観光会社というものが連合いたしまして、もっと大きな力になって岡山県の観光ルートの開発ということが考えられておるというようなことが我々といたしましても聞かされるわけでございます。しかし新年度の予算によって、笠岡市の観光事業というようなことでそういう方面の観光開発をするために予算をこうした方面に充当するというようなことは現在の笠岡市の財政事情では非常に困難なことではなかろうかと我々といたしましても考えておるわけでございます。が、しかし、現在つくっております観光会社の育成と申しますか、そういうようなものにもっと積極的な仕事をしていただきまして多島美観光開発といたしましての開発にうんと力を入れていただくように我々といたしましても大いに要請申し上げなければいけないとこういうように考えるわけです。 さらにまた、さっき大変お気の毒な家庭についての取り扱いの問題がでたわけでございますが、これはそれぞれ生活保護法があるわけでございます。福祉三法と言っておったものが4つの法律が現在できておるわけでございまして、そういうような4つの法律にそれぞれどの部分が適用するか、適用すべきものはその法律の適用をさすと。その適用外になるものに対してはあるいは法外援助というものもあるわけでございますので、適用できるものはそれぞれの医療扶助あるいは生活扶助に基づいて保障されると。それも受けられないものは法外援助というようなものもあるわけでございますので、そういう気の毒な状態の人たちをそのまま放任したり見殺しにされるというようなことがあってはならないと我々といたしましてもこう考えるわけでございますので、そういうような家があれば遠慮なく、そういう人たちは福祉事務所で御相談いただき、そうしてそれぞれの処置を講じていただきたいとこう考えるわけでございます。今日の場合ある程度生活の保障というものは憲法に定められておるわけでございますので遠慮もないと思うのでありまして、そういう人たちがおられますれば明るみにしてそうして法の措置を講じていくべきではなかろうかとこう考えるわけでございます。 さらにまた井戸公園の住宅でございますが、これはいろいろと関係者のお方がなかに入られまして、大変長い間紛糾を続けてきたわけでございますが、最近当事者のお方が財産の処分、借入金の処分等がいたされましてあの住宅というものは市の場合精算面の手に入ったわけでございます。我々といたしましてももしこれを第3者に転売というようなことがあってはこれは非常に困るわけでございますので、そういう時期にさらにもつれた家が第3者の手に入らないように精算人と十分お話し合いをいたしました結果、精算人といたしまして長安亮太郎さんがお入りいただきましてそうして市の方で買い取ると。市としてはああいう場所へ置くべきではないというように考えておるわけでございまして、適当な場所に移管いたしまして井戸公園の整備をはかろうとこういうことにいたしておるわけでございまして、精算人の手から笠岡市が譲り受けていただくと。それをよその場所でも移して、公園は公園といたしましての整備をはかりそしてこの問題の解決をはかりたいとこういうように考えております。 ◆5番(清水浅太郎君) 議長、5番。 ○副議長(安藤公也君) 5番。 ◆5番(清水浅太郎君) 私が申し上げました「観光事業推進のことについては、必ずしも市で予算を計上してその予算によって観光事業をやれ」とこういうことを言うておるのではないんです。この観光推進のためにはどういう方法を講じるか、たとえば観光事業に力を尽くす特定の方々に出場を仰いでさらに施設をしていただくか、あるいはそういうふうなことを進めていくために必要な経費をつくっていただきたい、こういう私の意見であります。 さらに、多島海観光株式会社ができまして当時市民も大きく期待をもっておったのでありますが、大干拓の構想の変貌をみるということによって当初の計画は変更になったとかというようなことであります。真鍋島における花の栽培はやっておられますけれども、その他のことについてはあまり進んでおらない現状にあるのでありまして、しかしこの多島海観光株式会社に対しましては大体4分の1程度が市からも出資いたしておる現状からいたしまして、そういうことについて観光事業の推進に大いにやっていただけるように、観光費の一端をぜひ組んでいただきたい、こういうことを要望しておるのでありますから、市長さんがさきにお答えがいただけたように直ちに市において観光事業施設を全部やれというような意味ではないことをとくに申しそえておきます。 ◆25番(金尾政雄君) 議長、先ほど私の質問に対し御答弁いただきましたことと関連してお願いしておきたいことがあります。25番。 ○副議長(安藤公也君) それでは簡単に願います。25番。 ◆25番(金尾政雄君) 教育委員会の課長さんから御返事があったわけでございますが、私がPTAの予算とそうして市の需要費というようなものを比較対照してほしいと申し上げたのは、需要費というものが増える割り合いに少ないと、それに反してむしろ需要費が減る割り合いに関連してPTA予算が増えつつあるという現状ではないかというふうなことを考えたから比較対照していただいたわけでございます。たとえば西小学校の例をとりますと、かつて昭和27年ごろ、120万円ぐらいあったと思いますが、それが現在において110万円ぐらいになっておるんじゃないですか。その差だけがやはりPTAの予算で組まれておると思うのであります。そういうふうな形で当然市でしなければならないことをいまPTAに寄りかかっておるということが実状であったと思うのであります。これをですね、今回地財法の改定なんかによってそういうふうなことができないのだということになれば、現在教育を維持するためには相当ぼう大な予算が要ると思うのであります。それをいまから十分計画していただいて、そのときになってやはりPTAにおっかぶさってくるという形でない方向にもっていっていただきたいということをお願い申し上げておきます。 ◆22番(長安海六君) 議長、22番。 ○副議長(安藤公也君) 22番。 ◆22番(長安海六君) 簡単に御依頼申し上げます。教育長さんにこの際御依頼申し上げたいと存じますことは、教育課程の改訂に伴いまして36年度より中学校課程の1年のずれが小学校課程におりてくると思うのでありまして、これに伴いまして、やはりただいまの地財法の改定と並行いたしまして教育内容に、理科に対しましてもあるいは音楽に対しましてもあるいは基礎的な一般課程におきましてもいわゆる教育課程の改訂に伴って自然的なずれが小学校側に経費の面で負担増という立場がありますので、その点に関しましては市長さんにおきましては十分御考慮賜りまして義務教育が万全を期しますよう格段の御配慮をお願いしたいと存ずる次第でございます。 ◎教育長(森定政義君) 番外、教育長。 ○副議長(安藤公也君) 番外、教育長。 ◎教育長(森定政義君) 小学校におきます教育課程の全面実施につきまして相当の経費が増額要求されており、このことにつきまして先ほど申し上げましたように校長会の方へ御相談いたしまして校長会の方から資料の提出をお願いいたしておるわけでございますが、現在のところ非常に膨大なものになっておるわけであります。しかしそのほかには、今まで学校に備えつけられておるところの備品やなんかもあるわけでございまして、さらにそういうものを差し引きましてそうしてどういうふうな線にもってくるかということの研究をいたしておるわけでございます。しかし、ともかく相当多額のものが要求されるわけでございますので、これを1年に全部を要求に沿うようにするということにつきましては相当至難な問題があろうと思うのであります。それが年次的に計画を立ててひとつ一歩一歩前進しなければならないというふうに考えておるのでありまして、できるだけひとつの市の方へもお願いをいたしましてそうしてその点を推進するようにお願いいたしたいとかように考えております。 ○副議長(安藤公也君) これをもって一般質問を終結いたします。        ────────────────────── △日程第4 会議録署名議員の決定について ○副議長(安藤公也君) 日程第4、会議録署名議員の決定をいたします。会議録署名議員は、会議規則第108条の規定により副議長から御指名申し上げます。 16番 山本武男君 18番 黒田照太君にお願いいたします。 以上をもちまして、本日の議事日程は全部終了いたしました。 なお、この際御報告申し上げますが、去る21日に市労協より議会に対し申入書が提出され、受理いたしましたので、これの写しを印刷し、お手元に配布いたしておりますので御了承願います。 これをもって本日の会議を閉じます。            午後2時36分 閉議 ○副議長(安藤公也君) 早朝より長時間にわたり御熱心に御審議いただきありがとうございました。皆様の御協力によりまして無事審議が進み、本日の閉会を迎えましたことを厚くお礼申し上げます。 本日の会議が恐らく本年最後の会議となることと思いますので、どうか皆様御自愛の上、昭和36年の新春をお迎えになられますよう心からお祈り申し上げまして、昭和35年第11回笠岡市市議会定例会を閉会いたします。            午後2時37分 閉会   右会議の顛末を記録し関係文書を添付し、その相違ないことを証するためここに署名捺印する。            笠岡市議会議長  鶴 田 簑 輔            笠岡市議会副議長 安 藤 公 也            笠岡市議会議員  黒 田 照 太            笠岡市議会議員  山 本 武 男...