津山市議会 2023-12-06
12月06日-04号
令和 5年12月定例会 令和5年12月津山市議会定例会 議 事 日 程(第 4 号) 〇令和5年12月6日(水)午前10時開議┌─────┬─────────────────────────────────────┐│ 日程番号 │ 会 議 に 付 す る 事 件 │├─────┼─────────────────────────────────────
┤│ │ 〇議案質疑・一般質問 ││ 第 1 │ 議案第39号~議案第74号(36件) ││ │ (三浦ひらく議員、広谷桂子議員、河本英敏議員、秋久憲司議員、
││ │ 金田稔久議員) │└─────┴─────────────────────────────────────┘ 〇散 会 本日の会議に付した事件┌───────────────────────────────────────────┐│ 議 事 日 程 と 同 じ │└───────────────────────────────────────────┘ 出席・欠席または遅参・早退した議員の番号・氏名┌───┬─────────┬───┬───┬───┬─────────┬───┬───┐│ 議席 │ │ 出席 │ 遅参 │ 議席 │ │ 出席 │ 遅参 ││ │ 氏 名 │ │ │ │ 氏 名 │ │ ││ 番号 │ │ 欠席 │ 早退 │ 番号 │ │ 欠席 │ 早退 │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 1 │ 白 石 まこと │ 出席 │ │ 14 │ 広 谷 桂 子 │ 出席 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 2 │ 上 山 はるうみ │ 〃 │ │ 15 │ 秋 久 憲 司 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 3 │ 寺 坂 典 子 │ 〃 │ │ 16 │ 近 藤 吉一郎 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 4 │ 高 橋 寿 治 │ 〃 │ │ 17 │ 中 島 完 一 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 5 │ ほかぞの 千 晶 │ 欠席 │ │ 18 │ 田 口 浩 二 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 6 │ 丸 尾 勝 │ 出席 │ │ 19 │ 岡 田 康 弘 │ 欠席 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 7 │ 河 村 美 典 │ 〃 │ │ 20 │ 森 岡 和 雄 │ 出席 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 8 │ 政 岡 大 介 │ 〃 │ │ 21 │ 吉 田 耕 造 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 9 │ 三 浦 ひらく │ 〃 │ │ 22 │ 末 永 弘 之 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 10 │ 勝 浦 正 樹 │ 〃 │ │ 23 │ 津 本 辰 己 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 11 │ 政 岡 哲 弘 │ 欠席 │ │ 24 │ 原 行 則 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 12 │ 松 本 義 隆 │ 出席 │ │ 25 │ 河 本 英 敏 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 13 │ 金 田 稔 久 │ 〃 │ │ │ │ │ │└───┴─────────┴───┴───┴───┴─────────┴───┴───
┘ 説明のため出席した者の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────┐│ 職 名 │ 氏 名 │ 職 名 │ 氏 名 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 市長 │ 谷 口 圭 三
│ 産業経済部長 │ 中 川 竜 二 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 副市長 │ 桑 村 功
士 │ 観光文化部長 │ 今 村 弘 樹 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 副市長 │ 野 口
薫 │ 農林部長 │ 平 田 暁 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 教育長 │ 有 本 明
彦 │ 地域振興部長 │ 明 楽 智 雄 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 企画財政部長 │ 左 居
薫 │ 加茂支所長 │ 美 若 隆 宏 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 企画財政部 │ 針 生 博
文 │ 勝北支所長 │ 平 井 営 次
││ 政策推進監 │ │ │ │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 企画財政部参与 │ 平 井 良
幸 │ 阿波出張所長 │ 畑 田 泰 則 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 総務部長 │ 三 浦 英 俊
│ 会計管理者 │ 久 松 美也子 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 総務部参与 │ 藤 井 浩 次
│ 水道局長 │ 小 林 和 弘 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 総務部参与 │ 土 井 克 一
│ 教育次長 │ 森 上 譲 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 税務部長 │ 尾 高 弘 毅
│ 都市建設部次長 │ 松 原 寿 治 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 環境福祉部長 │ 朝 田 一
│ 総務部総務課長 │ 香 山 秀 樹 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 環境福祉部参与 │ 木 梨 良 祐
│ 久米支所企画参事│ 曽 我 直 子 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ こども保健部長 │ 奥 田 賢 二 │ │ │└─────────┴───────────┴─────────┴───────────┘ 職務のため出席した事務局職員の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────┐│ 職 名 │ 氏 名 │ 職 名 │ 氏 名 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 局長 │ 玉 置 晃 隆 │ 主幹 │ 尾 原 佳 世 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 次長 │ 廣 野 淳 子 │ 主任 │ 有 岡 佑 起 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 企画参事 │ 杉 山 洋 │ 主任 │ 難 波 大 輔 │└─────────┴───────────┴─────────┴───────────┘ 会議場所 津 山 市 議 会 議 場 午前10時00分 開議
○議長(中島完一君) 皆さん、おはようございます。 御着席を願います。 これより12月津山市議会定例会第4日目の本会議を開きます。 ただいまの出席議員は22名であります。欠席届がほかぞの議員、政岡哲弘議員、岡田議員から出ております。 本日の議事日程は、配信しておりますとおり1つの日程といたしております。
△日程第1 議案質疑・一般質問
○議長(中島完一君) これより日程第1に入り、「議案質疑及び一般質問」を行います。 昨日に引き続き、順次質問を許可いたします。 9番、三浦ひらく議員、登壇。
◆9番(三浦ひらく君) 〔登壇〕 おはようございます。9番、ツヤマノチカラの三浦ひらくです。大きく分けて2つの項目について伺います。 まず、効果的な財政運営のために。 市長のリーダーシップの下で、節約、削減といった減量型ではなく、活性型行革に重きを置いた行財政改革が進められているところだと理解していますが、具体的にはどういった取組を指して活性型行革と言われており、実際にどのような効果が上がっているのか、そして今後の姿勢と展望を市長に伺います。 また、本市のファシリティーマネジメント、いわゆるFMは全国的にも評価が高く、施設管理の最適化を図る中で、公民連携の手法を積極的かつ野心的に取り入れた数々の実績は、せんだって開催された市長の市政報告会においても、大きな成果の一つとして取り上げられていましたが、そもそも本市のFMが目指すところ、その目的は何なのか、具体的な効果と今後の展望、これについても市長から御説明ください。 指定管理者制度について。 今議会にも8つの議案が上程されていますが、その指定についてどのような判断の下で公募選定を行ったのか、詳細に御説明をお願いします。 10月は臓器移植普及推進月間でした。私自身、ドナーとなった娘の父であることから、命を守り、つないでいく移植医療に関しては、強い当事者意識と重要性を感じ、ライフワークとして啓発に取り組んでいます。 今年は本市も、岡山市、総社市と共に、県などとの共催で、
グリーンライトアッププロジェクトに取り組んでいただきましたが、周知が足りないと感じた部分もありました。今年度の取組の総括と次年度以降の姿勢を伺います。 次に、市民の意見を聞く仕組み、特に市民が参加して行われる会議について伺います。 9月議会でも、お金をもらっているのに、一切発言しない委員や欠席が続く委員など不要で、意味のない会議は一掃していただきたいとお願いしたところですが、こうした会議へ参加される市民をどういった基準で選ばれているのか御説明ください。 同じく、9月の決算質疑では、税の収納率を上げていくために、関係部局の皆様が頑張ってくださっていることを確認させていただきましたが、厳しい財政状況を少しでも緩和させるために、1円でも多く収入を確保していく、稼ぎ出す姿勢が必要です。本市の税外収入についての考え方と現状、できる限り詳しくお答えください。 また、10月24日に設立されたスマートシティ推進協議会において、展望を含めて詳しくお聞かせください。 デジタル関連でもう一つ、2年前の決算質疑で触れさせていただきましたベンダーロックインについてです。 こうした状態が本市において現状あるのかないのか、あるのであれば具体的にどのような状態にあるのか、見解も含めてお答えください。 この項目の最後、決算の在り方について。 実際の決算が難解で、極めて重要な情報であるにもかかわらず、市民に分かりやすく説明がなされているとは言い難い、そう感じています。これには制度上の問題もあるのではないでしょうか。例えば、令和4年度決算において、歳計剰余金のうち10億円を財政調整基金に積み立てていますが、その根拠は何なのでしょうか。予算を通さず、議会審議を経ていないことから、妥当性について議論、検証する機会は、議員にも、そして市民の皆様にもないわけですが、考え方を含めてお答えください。 次に、子供たちの自由と権利を守るための質問に移ります。 まずは、教育委員会の在り方に関して。 9月の定例会では多様性が足りていない、特にデジタル人材と呼べるような委員の存在が必要不可欠で、委員の数そのものを増やすべきだと提言させていただいたところです。教育委員会として視察に出かけられていますが、参加者と目的、成果をお答えください。 また、部活動の地域連携・地域移行推進会議の際、学習指導要領の記載も踏まえて、部活動の意義を例示いただいた中、学校以外の活動においても実現できるものも多いと考えるとの見解を示されましたが、それが具体的に何のことを指すのか、いつからそのように考えるようなったのかお答えください。 そして、部活動の意義以外に、学校教育全般において学校以外での活動でも学べると考えておられるものがあればお示しください。教育委員会としての姿勢に係るテーマですので、ここは教育長の答弁をお願いいたします。 GIGAスクール構想の下、児童・生徒に1人1台配られている端末の現在の活用状況を御説明ください。 せんだって、総務文教委員会のメンバー、そして教育次長と総務課長にも御同行いただき、松江市、鳥取市、鳥取県の取組を視察してきています。それらを踏まえて幾つか伺います。 何度か取り上げてきているLDの支援ですが、支援が必要な児童・生徒の数がどれくらいいるのか、LD支援への考え方とともに数をお答えください。 また、繰り返し取り上げ続けているいじめ対策について、公開された昨年度の数字を改めて御報告いただき、現状分析と対策についての説明をお願いします。 民間フリースクールとの連携を深めていくという答弁を昨年の9月、そして今年の6月には、情報収集しているところだと、事実上進んでいないのではないかと受け取れる答弁を教育次長よりいただいていますが、半年経過していること、また委員会視察を終えての所感も踏まえまして、改めて現状をお答えください。 最後に、主権者教育についてです。 この分野の先進自治体である東京都狛江市に、会派の3人で10月に伺っています。狛江市では、教育委員会や議会の主導ではなく、市長部局の指導で主権者教育が行われています。意思のない人はいない、そういう姿勢で、障害のある方を含め主権者教育を単に子供たちだけを対象としたものにとどめず、民主主義による合意形成ができる人が主権者だと再定義し、社会的意思決定を学ぶことこそ主権者教育の本質だとして深掘りされています。 本市においても、主権者教育に有権者教育という側面があってもいいのではないでしょうか。私自身も、じくじたる思いがありますが、低迷し続ける投票率が端的に示すように、津山市政への市民の皆様の関心、そして期待は下がり続けている今だからこそ、こうした取組を市全体で行っていく必要があると考えます。事実、狛江市では、市長部局、教育委員会、そして選挙管理委員会や議会事務局、さらには議員が力を合わせ、市民の皆様のために協働しているという印象でした。そして、最も言及すべきは、押しつけではなく、子供たちを含めました市民の皆様が自ら進んでそうした取組に参加しているように感じられた点です。主権者教育を進めていくことは、本市が目指す幸福度の指標とも言えるウエルビーイングの向上や、津山市教育大綱にうたわれている、「私たちが育てたいひと」の項目の最初に登場する、「自立して、自己の将来を切り拓き、たくましく生きていけるひと」を育成する観点からも、非常に重要だと考えますが、市長と教育長の考えをそれぞれ伺いまして、登壇での質問を終わります。ありがとうございました。〔降壇〕
○議長(中島完一君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 三浦議員の御質問にお答えをいたします。 初めに、行財政改革についてであります。 私が考える行財政改革とは、単なる経費削減を目的とする減量型の行革だけではなく、既成概念にとらわれず、公民連携による民間活力の導入などを通じた活性型の行財政改革を進めていくことが重要であると考えております。これまでに旧苅田家付属町家群やグラスハウスにおける再生プロジェクトでは、コンセッション方式を採用し、民間事業者による収益事業へと転換を図ったところであります。 また、民間提案制度の取組では、旧高田幼稚園など遊休化した公共施設について、新たな付加価値を創出し、利活用することなどで、住民サービスの向上、地域内ビジネスの創出、コストカットの三方よしとなる事業スキームを推進してまいりました。今後もこうした活性化型行革の取組をさらに強化するとともに、歳入増への取組にも注力するなど、引き続き財政基盤の安定化に向け、行財政改革に取り組んでまいります。 続いて、本市のファシリティーマネジメントについてです。 本市のFMの目指すところ、その目的については、
公共施設マネジメント基本方針の中で、市民ニーズに対応した行政サービスを提供できる施設機能を、施設の安全性を確保しながら継続的に維持すると位置づけております。 近年、本格的にFMの取組を進める中で、コンセッション方式の導入や民間提案制度など、公共施設の利活用分野において、内閣府や国土交通省からも先進的な事例として評価をいただいているところであります。こうした活性型の取組をさらに強化することはもちろんのこと、維持管理コストの適正化を図るとともに、健全な財政運営に向けて公共施設の再編についても不断の行財政改革として推進をしていきます。 最後に、主権者教育についてのお尋ねです。 多様性や競争が重要視される昨今の社会情勢下にあって、住民の代表者を選出する投票行動は、本市の発展のために欠かすことのできない要素の一つであると私も認識をしております。 本市におきましては、これまでも小・中学生の郷土愛の醸成や地域課題の解決に取り組む高校生のワークショップの支援などの取組を通じて、子供たちが本市の将来について考える機会の増加に努めております。今後もこうした取組を充実させ、未来を担う子供たちに主権者意識を持っていただくとともに、住民のウエルビーイングの向上にもつなげてまいりたいと考えております。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(中島完一君) 教育長。
◎教育長(有本明彦君) 4点の御質問に順次お答えをいたします。 初めに、教育委員の視察についてであります。 今後の小・中学校の体制整備やコミュニティ・スクール、つやま郷土学の取組の参考とするため、私と教育委員4名及び事務局職員で浅口市と井原市を視察いたしました。浅口市では、コミュニティ・スクールについて、学校のサポーターからパートナーへの転換をコンセプトに掲げ、熟議の会を重ねて取組を進めていることや、寄島地区の義務教育学校設置に至る経緯などについて説明を受けました。また、井原市では、総合学習などの一環として、田中美術館を小学校6年生が訪問し郷土学習に取り込んでいる事例などもお伺いをいたしました。 このたびの視察は、教育委員会においても、幾度となく協議をしてきた施策に関するものであり、教育委員の識見が深まり、今後の教育政策の議論に資するものであると考えております。 次に、部活動の意義についてであります。 これまでの学校部活動の意義としましては、生徒のスポーツや文化に親しむ機会を確保し、生涯にわたりスポーツ、文化などに親しむ態度を身につけることや、生徒の自主性や主体性、責任感や連帯感などを育て、達成感を獲得させることなどであると考えております。 これらの意義は、地域連携、地域移行を進める中で、地域クラブ活動の団体などと共通理解を図ることで、学校以外の活動においても実現できるものと考えております。 また、このような考えは、部活動の地域連携、地域移行について具体的に検討するに当たって、外部委員の意見も参考にしながら、改めて整理したものでございます。 次に、地域での児童・生徒の資質、能力の育成についてであります。 例えば学校行事などについて、学習指導要領には児童・生徒が様々な集団の中で自主的、実践的に取り組み、互いのよさや可能性を発揮しながら、集団や自己の生活上の課題を解決する資質能力を育成する意義があると示されております。 こうした資質能力は、地域や社会の行事や催物などに参画し、様々な集団の中で所属感や連帯感を高めながら、一つの目標に向かって取り組む活動を通じても育成できるものと考えております。 来年度から全市で展開するコミュニティ・スクールの学校運営協議会においても、学校と地域が責任を持って子供を育てるという大きな意義を踏まえた協働体制をより一層構築していくことが可能ではないかと考えております。 最後に、主権者教育についてであります。 満18歳への選挙権年齢の引下げにより、小・中学校からの体系的な主権者教育の充実を図ることが重要であると認識をしております。 主権者教育を進める上で、主権者として社会の中で自立し、他者と連携協働しながら社会を生き抜く力や、地域の課題解決を社会の一員として主体的に担う力を発達段階に応じて身につけさせるよう、知識、理解にとどまらない実践的な学習活動を取り入れることが必要であると考えております。 今後も学校教育活動全体を通じて、自立できる人材の育成を進め、その基盤となる児童・生徒自身が主体的に思考力、判断力を働かせる授業実践や自己肯定感の醸成などに努めてまいりたいと存じます。 以上でございます。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 歳計剰余金の扱いについてお答えいたします。 令和4年度の一般会計歳計剰余金から、翌年度に繰り越すべき財源を控除した約18億5,800万円のうち、約2分の1に当たる10億円を、地方自治法、地方財政法並びに津山市財政調整基金条例に基づき、予算に計上せず基金に積み立てたものでございます。
○議長(中島完一君) 政策推進監。
◎企画財政部政策推進監(針生博文君) スマートシティ推進協議会についてお答えします。 本協議会は、昨年度、津山市スマートシティ構想策定に関わった本市を含む5団体による協議体を基礎とし、構想に基づき産学官民が連携してスマートシティを推進するために、市内企業、ITベンダーなどに御賛同いただき、設立したものです。 第1回総会には、本市を含む市内外の計18団体の皆様に御参加いただき、設置規約を御承認いただいた後、本市のデジタル社会推進アドバイザーの間瀬様に、「スマートシティで描く暮らしとまちの未来」と題して基調講演をいただきました。 今後は、行政をはじめ各会員団体が保有するデータを共有・活用するデータ連携基盤の運用、会員相互のデータ利活用やデジタル技術を効果的に活用した地域課題の解決等について調査研究を行っていく予定としています。
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 私からは、3点の御質問についてお答えをいたします。 まず、指定管理者の選定についてです。 指定管理者の募集に当たりましては、条例の規定に基づいて、原則公募によるとしておりますが、副市長をトップとする指定管理者制度調整会議において、候補者選定に向けた方針決定を行っております。 この方針決定を受けまして、指定管理施設を所管する各部局では、外部の学識経験者を含み、7名以内で構成する指定管理者審査委員会を設置し、事業実施や管理運営に関する審査項目といった選定基準等を決定いたします。その上で、当該基準に基づいた申請者によるプレゼンテーション審査等を踏まえ、最終的な候補者の選定を行っております。 次に、会議へ参加される市民の選任についてです。 市が設置する会議については、その設置目的や性格など様々ではありますが、一例として、執行機関における附属機関で御説明を申し上げます。 特別な知識、技能、資格等を必要とする委員の選任はもとより、住民参画の機会確保の観点からも、公募委員を積極的に選任するなどし、幅広い人材を活用することが大切であると考えております。 最後に、税外収入に関するお尋ねについてです。 津山市行財政改革運営指針では、取組の柱として、歳入確保の推進を掲げており、税外収入に関しましては、広告収入やネーミングライツなどといった民間事業者との取組を強化するとともに、ふるさと納税を通じた市の魅力発信と寄附金収入の拡大を図ることなどに取り組むこととしております。 また、本市の特徴的な取組でございます、コンセッション方式を採用した民間事業者による収益事業として、運営権対価による市への納付金制度を構築するなど、これまでにない新たな財源の確保にも取り組んできたところでございます。 以上です。
○議長(中島完一君) 総務部参与。
◎総務部参与(藤井浩次君) ベンダーロックインに関する本市の状況についてお答えをいたします。 各種情報システムを本市に納入している事業者は、10万円以下の少額なものを除くと、31社になります。そのうち、契約金額のおよそ8割を占める基幹業務システムを納入している事業者については、導入後、今日に至るまで同じ事業者になっております。 基幹業務システムについては、これまで利用してきたデータを新システムに移管する費用が高額になることや、移行時の障害発生等のリスクを踏まえまして、随意契約で更新をしている状況であります。こうした他社への移行が難しい情報システムについては、ベンダーロックインの状態にもあると認識をしております。 今後、国による自治体システムのクラウド化が一層進められ、よりオープンなシステム環境が構築されることで、ベンダー間の適正な競争環境が整備されることを期待しています。
○議長(中島完一君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君)
グリーンライトアッププロジェクトについてお答えします。 本市では、10月13日から16日の4日間、鶴山公園と津山すこやか・こどもセンターで10月13日から19日まで、津山中央病院がライトアップを実施いたしました。 また、啓発効果を高めるため、市ホームページやSNSによる情報発信のほか、津山市立図書館でのパネル展の開催、公用車にステッカーを貼るなど周知を図ったところです。 次年度以降も、住民の皆様へのさらなる啓発を図るため、
グリーンライトアッププロジェクトを充実したいと考えております。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 4点の御質問にお答えをいたします。 初めに、児童・生徒の端末の活用状況についてでございます。 AIドリルnavimaや調べ学習、動画視聴、プレゼンテーション資料作成、感想文づくりなど、児童・生徒の学習が効率的・効果的に進むよう各校で毎日活用されています。 端末の持ち帰りにつきましては、全校で行われておりまして、各校の実態に応じて、週二、三回程度授業と家庭学習をつなぐ課題や自主学習として実施をいたしております。 次に、LD、学習障害の支援についてでございますが、通常の学級に在籍する児童・生徒のうち、学習に困難さがあり、支援が必要な児童・生徒は年々増加していると実感しており、昨年度の全国における抽出調査で、学習面で著しい困難さを示す児童・生徒として公表された6.5%と同程度の児童・生徒が本市でも在籍していると推測をしております。増加の背景といたしましては、教員の理解も進み、これまで支援が行われず、見過ごされていた児童・生徒に焦点が当たり始めたことが大きな要因の一つであると考えます。 今後も通常学級にLD等により学習の困難さを抱えている児童・生徒がいるという認識を持ち、早期のアセスメントの実施や授業での専門的な支援、指導方法等の工夫を図ってまいります。 続いて、いじめの現状分析と対策についてですが、昨年度のいじめの認知件数は、小学校は87件、中学校は107件であり、1,000人当たりの認知件数は、小学校は約17件、中学校は約43件であります。認知件数は、令和3年度と比べ、小学校では4件減少、中学校では29件増加をしております。また、いじめの解消率は、小学校は67.8%、中学校は72.9%でございました。 中学校での認知件数増加の要因としては、生徒間の人間関係の希薄さや固定化に加え、教職員による積極的な認知が進んだ結果であると考えております。今後も本市及び学校のいじめ問題対策基本方針に沿った組織的な対応を進めてまいります。 最後に、フリースクールとの連携等についてのお尋ねですが、視察を通して学校教育においては多様な学びの機会を提供することが求められること、そのために先進自治体では、例えば教育支援センターやフリースクールなどとの連携を深めていることを再認識したところでございます。 これらの知見も踏まえました上で、現在不登校特例校の設置場所や形態などについて、教育委員会において検討を進めております。 また、フリースクールを開設している事業者との意見交換の中で、フリースクールに通う児童・生徒の出席扱いの要件などについてのお尋ねもあり、今後、関係者等の勉強会などで積極的な情報提供に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) それぞれ答弁ありがとうございました。 では、登壇での質問順に再質問等をさせていただきます。 まず、市長からは、減量型行革に加えて活性型行革を進めていくに当たって、そしてファシリティーマネジメントについても、活性型ということで思いを語っていただきました。 多様化する市民ニーズに対応できるように、公共施設を維持していくことは簡単ではありませんが、FM委員会などでの闊達な議論なども傍聴し、期待をしているところです。ただ、人口減少、少子・高齢化、それに伴い訪れる財政圧縮必須の極めて近い将来を見据え、本市の基本方針、基本姿勢としては、維持する公共施設は減らしていく方向だと理解しているのですが、いかがでしょうか。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 本市のこれからの行政運営にとりまして、公共施設に係る費用の縮減、これは大きな鍵を握っていると思います。今月には、公共施設再編の在り方につきまして、FM委員会からの答申を受ける予定となっております。この内容を受けた上で、公共施設のワンセット主義からの脱却に向けまして、公共施設再編の方針を定めまして、総量及び維持管理コストの縮減に取り組んでいく所存であります。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 認識が誤っていなかったことが確認できましたので、改めて伺いますが、昨今の本市でのトピックの一つに、市民温水プールレインボー、この老朽化に伴う建て替えの話があります。久米地域以外の市民の皆様の関心も徐々に高まってきている印象で、大きな予算が動くことになるであろう話ですし、説明責任を果たしていく姿勢が必要と考えます。市政運営上、必要不可欠と言っていい行革、FMといった取組と、この新プール整備の件には、相入れない部分もあるかと感じるんですが、どのように整合性を取っていくおつもりなのかを御説明ください。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 単体の公共施設をピックアップして、コストの増減を論じることはもちろんこれは必要でありますけれども、公共施設全体で維持管理コストをしっかり減らしていくことが重要であるというふうに考えております。 整備を予定しております新久米プールにつきましては、住民サービスとして必要な機能は付加しつつも、民間ノウハウによる収益性の向上や、あるいは省エネや創エネ──創るエネルギーですね──、創エネによるランニングコストの圧縮、あるいは学校プールの利用など、取り得る工夫を結集をいたしまして、財政負担の軽減を図ってまいりたいと思います。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 最後のおっしゃったフレーズ、取り得る工夫を結集する、これが全てではないかと思います。整備するしないの議論をしている段階でないことは認識しておりますが、特に久米地域以外の市民の皆様には、まだまだ圧倒的に説明も足りていないと感じます。本件については、より丁寧に御対応いただくこと、そして市内の公共施設の運営全般につきましても、あらゆる角度から市民ニーズの把握に努めていただき、市民の声を判断材料の一つとしていただくことをお願いし、次に参ります。 指定管理制度ですね、この選定についてですけれども、非公募で契約しているケースが見受けられます。一方で、公募を行い、委託先が変更になっている事例もあるわけで、線引きの基準が曖昧に感じられるんですが、どういった判断がなされているのでしょうか。
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 公募、非公募の判断につきましては、条例や指定管理者制度運用ガイドラインに、一定の基準を設けており、この規定に従い、先ほど答弁いたしました指定管理者審査委員会において募集方法の決定を行っております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) そのルールをしっかり見させていただいても、判断の線引きが分かりにくいからこそ伺っております。審査委員会は、外部学識経験者を含む7名以内で構成するとのことですが、含まれる外部委員の人数には制限があるのでしょうか。
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 制度運用ガイドラインの中で、2名以上は確保することとしております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 審査委員会の委員に、より審査の公平性を高めていくための取組として、直接の利害関係を有さない、一般の方を加えるなどの考えはないのでしょうか。
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 候補者の選定に当たりましては、事業計画や収支計画などといった審査では、専門的な知見が求められること、また市長の権限の一部を指定管理者に代行させる本制度の趣旨に鑑みれば、現実的には難しいと考えております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) そうは言われましても、先ほども言及された指定管理者制度運用ガイドラインですが、外部委員として加えられるべき具体例として、市民代表という表記がはっきりと見てとれます。これは建前だけの表記なのでしょうか。
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 外部委員の委嘱または任命につきましては、指定管理者審査委員会設置要綱において規定をし、その上で制度運用ガイドライン上において、その一例としてお示しをしているものでございます。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) ちょっと苦しい答弁ですよね。もちろん、設置要綱もガイドラインも内容は確認しているわけですが、その実、要綱にはこう書いてはありますが、運用においては変更する、そういった趣旨の記載がガイドライン中には散見され、運用上ガイドラインが大きな意味を持つことは、さきの答弁に鑑みても明白です。 指定管理者が提供するサービスの受給者が、市民中心であることを考えてみても、審査員に市民代表が含まれることには合理性があると考えます。そして、審査はあくまでも参考資料のみを基に審査項目に従って粛々と進められるべきものであると理解していますが、これは誤っているのでしょうか。
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 現在、指定管理者制度を導入している施設には、いずれも民間事業者等のノウハウや経営努力による運営を期待しているため、審査についても申請者の経営状況の確認や提案内容の具体性や実現可能性など、専門的かつ客観的に行う必要があるものと考えているところです。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) そのとおりです。まさにそれを資料に基づいて粛々と行うべきではないか、審査委員会はそれができる体制になっているのかをお尋ねしています。 指定管理物件35件、その全ての審査状況を確認させていただきました。資料があります。審査委員会の委員は、おおむね5人か6人、中には委員数が4人の場合もあり、7名体制の委員会は1件のみです。これ、委員の絶対数が少なく、多様な声が反映される状況になっていない点も問題だと感じますが、35件の審査委員会のうち、26件に同一人物が所属しているような実情もあります。こうした性格の審査において、1人の委員が長く携わること、また1人が多くの審査に携わることは問題ではないかと思われるのですが、考えをお聞かせください。
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 外部委員の選定に当たりましては、協力を依頼する各団体の判断において委員の選出をいただいておりますことから、それぞれの御判断を尊重させていただいております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 協力団体の判断に委ねているように聞こえましたが、市長の権限の一部を代行させるに当たっての審査などとおっしゃるのであれば、やはり津山市として判断いただきたいところです。非公募で管理者を決めた件について幾つか確認をさせてください。 まず、津山文化センターの指定管理について、管理者指定の経緯を改めて御説明ください。
○議長(中島完一君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) 審査委員会において、津山文化センターの設置目的と津山文化振興財団の役割が合致していることや、長年にわたる運営実績が評価され、同財団が施設運営を行うことが、施設の目的を最大限発揮できることから、非公募による選定を決定し、同財団の提案内容を審査項目に沿って審査した結果、その基準を満たしていることから候補者として選定したものでございます。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 同財団が施設運営を行うことが施設の目的を最大限発揮できる、その根拠をお示しいただきたいところですが、今回はちょっと流しておいて、加茂町の福祉センターについても同様に御報告を願います。
○議長(中島完一君) 環境福祉部参与。
◎環境福祉部参与(木梨良祐君) 審査委員会におきまして、加茂町福祉センターは、加茂地域の福祉の拠点であり、津山市地域包括支援センター加茂サブセンターなどとして利用されております。 効率的に施設管理を行うには、津山市社会福祉協議会が運営を行うことが最も合理的であると評価されたことから、非公募による選定を決定し、同協議会の提案内容を審査項目に沿って審査した結果、その基準を満たしていることから候補者として選定したものであります。 以上です。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) こちらも、ほかに検討する選択肢がない中で、最も効率的だと判断したと言われても、少し説得力に欠けるような気がしますけれども、続けて道の駅久米の里について伺います。
○議長(中島完一君) 農林部長。
◎農林部長(平田暁君) 審査委員会におきましては、提案事業者である有限会社アグリ久米が当施設の管理運営を行うために、旧久米町や農協、地元生産組合などが出資して設立した団体であること、またこれまでの実績等を踏まえ、同社が運営することが最も合理的であることから、非公募による選定を決定し、同社の提案内容を審査項目に沿って審査した結果、その基準を満たしていることから候補者として選定したものでございます。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) これについても、これまでの実績を踏まえて同社運営が最も合理的だと判断したという説明は、比較対象があってこそ通用するんじゃないですかね。 最後に、今回は公募に切り替えられ、2つの事業者から応募があった、奥津川ラビンの里の管理者指定について御説明をお願いいたします。
○議長(中島完一君) 農林部長。
◎農林部長(平田暁君) 奥津川ラビンの里につきましては、コロナで影響を受けた利用者数が回復しつつあり、全国的なキャンプブームが続いているため、広く事業者を募集する必要があると考え、今回より公募で行っております。 審査の結果、四国、九州において同じような規模の施設を5か所運営されておられますJPT・Tours・Japan株式会社を選定しました。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 正直、得心がいく説明を受けられたとは思っていませんし、委員の選出方法を含めまして、委員会での審査の在り方など改善していただくべき点は多いと感じます。今までの管理実績があるとか、例えば市民から非常に好評であるとか、そうした事実は当然に参考資料に落とし込めば、ポジティブに働く判断材料になるとは思いますが、それでも適正な競争原理が働かねば、運営の在り方に工夫が見られなくなったり、最悪の場合は、気の緩みなどから事故が発生する事態すら招きかねないのではないでしょうか。また、行財政改革の観点からも、非公募とされている案件の審査結果、特に運営経費、それを見させていただいたとき、良好だと判断できるものは9件中1件のみに感じられました。 非公募とすることで、新規参入の障壁を上げることが、結果的に本市にとってマイナスになってはいないでしょうか。公募したけれども、1件しか応募がなかったとか、比較した結果、継続となる、これなら全然構わない。ただ、現場に刺激を与え、ひいては、よりよい市民サービスの実現につながるであろう競争を阻害することはあってはならず、つまり、公募の窓口は閉ざさないでいただきたいんです。要するに非公募案件は廃止すべき。今回それだけは強く提言させていただきます。 命を守る取組、移植医療啓発のグリーンライトアップについて、公用車にステッカーを貼ってくださったとのことでした。これについて、もう少し詳しくお聞かせください。
○議長(中島完一君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 公益社団法人日本臓器移植ネットワークから配布されたステッカーを26台の公用車に貼って、臓器提供の意思表示が免許証でできることの周知を図りました。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) ちなみに11月は、児童虐待防止の推進月間でした。これ周知方法について御説明をお願いいたします。
○議長(中島完一君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 「広報津山」及びLINEなどでの啓発、津山すこやか・こどもセンター、本庁市民ホール及び津山市立図書館でのパネル展、鶴山公園と津山すこやか・こどもセンターでオレンジ色のライトアップを実施いたしました。 また、小・中学生への啓発チラシの配布、公用車に児童相談所虐待対応ダイヤル189と記載したステッカーの貼付並びに本庁舎東側出入口、デジタルサイネージでの啓発、そして本庁舎外壁のLEDビジョンにて周知を図ったところです。 なお、市民ホール窓口番号案内システムモニターとエフエムつやまでは、1年を通して児童虐待防止の周知を行っております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 児童虐待のほうが少し手厚いんですね。通年で発信されているとのことです。臓器移植は、他人事に思われがちではあるんですけれども、これ実際は誰もが当事者になり得る、極めて身近なテーマだからこそ、運転免許証だけではなく、健康保険証、そして普及に努めてくださっているマイナンバーカードなどの公的身分証明書において提供の意思表示欄が設けられています。これが大切なことだからこそ、これについても通年発信による啓発を求めます。 そして、今回取り上げた2つのテーマ以外にも、例えば12月1日は、かつて不治の病として世界中を震撼させたエイズの蔓延防止と患者、感染者に対する差別偏見の解消を目的に、WHOが制定した世界エイズデーでした。こうした市民の命、健康を守っていくための取組につきましては、引き続き積極的に周知を図っていただきますことをお願いしておきます。 本市が開催する会議の市民公募委員について、やる気がある人の登用が求められていると感じるところです。委員として入ることができる会議があること自体を御存じない市民の方がおられる、これが現実。広報紙やSNSなど、本市の広報手段をフル活用していただき、やる気がある人材、そういう方に委員になっていただくように、その都度、募ってみるという考え方についてはいかがでしょうか。
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 公募委員の募集に際しましては、現在においても、市の広報紙や公式ホームページ、SNSや報道関係機関への情報提供を通じて広く周知をしておりますが、住民の皆さんに、より関心を寄せていただけるよう工夫してまいりたいと考えております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) そうですね、市民の声を聞く仕組みについては、質問戦の初日にも、1番議員から言及があったりしたんですけれども、目安箱の設置など提案されていましたが、これはコストをかけずにすぐに取り組めるんじゃないかなと思うところですし、窓口に直接意見を持っていくことに抵抗がある人がおられる、こういうことにも思いを巡らせていただきたいと思います。常々お願いしていることではあるんですけども、市民の声、あるいはパブリックコメントをはじめとした既存の情報受信手段だけではなく、オンライン、オフラインを問わず、選択肢を増加させることにより、さらなる広聴機能の充実に努めていただきますことを改めて強く要望しておきます。 歳入確保の手段についてですが、本市の特徴的取組としてお答えいただきましたコンセッション方式の収益事業、これはそもそもどういう仕組みなのかを改めて御説明ください。
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) コンセッション方式は、公共施設の所有権は行政側に残したまま、民間事業者の創意工夫で運営を行うことができる制度でありまして、本市の事業は全国的にも先駆的な事例として取り上げられております。 なお、本市のコンセッション方式による収益事業としては、城下小宿糀やとGlobe Sports Domeの2つがございます。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 民間の力を借りての取組ということですが、これ実際の収入について具体的にお聞かせください。
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 金額は税抜きとなりますけれども、糀やは今年度から令和21年度までの間、総額7,405万円を、Globe Sports Domeは、令和7年度から令和13年度までの間、総額2,660万円の運営権対価を納めていただく予定となっております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 市が費用を払うわけではなく、むしろ頂くという形になっているわけですね。こうした全国的にも評価されるような手法については、シティプロモーションとしても役立ちますし、税外収入を積極的に獲得していこうとする姿勢は、今後必要不可欠です。そして、民間活力を積極的に導入していく、この公民連携の姿勢もまた行政サービスを維持していくために欠かすことができません。民間にもメリットがある。市長、三方よしとおっしゃいましたが、まさしく活性型と言われる、言える、そういうアプローチのさらなる好事例の誕生を楽しみにしております。 スマートシティ推進協議会についてです。連携すると答弁いただきました産学官民、これがそれぞれ具体的に何を指すのかを御説明ください。
○議長(中島完一君) 政策推進監。
◎企画財政部政策推進監(針生博文君) 産は商工会議所、個別の民間企業、学は美作大学や津山高専等の教育機関、官は津山市役所、民は現在は会員はいないですが、NPO法人などを指しています。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 現在いない分野の会員が民間から加わることも想定していると受け止めました。NPO法人等とお答えいただきましたが、通常、一般論として、民には地域の住民が含まれます。市民を巻き込んでのより大きな波及効果を生み出すきっかけとなるような動きにつながるような今後の展開、これに期待しております。 ベンダーロックインについてです。システム開発を受注したベンダーが独自仕様のサービス設計を行い、システムの中枢に組み込んでしまい、他企業への乗換えを困難にし、他社の製品あるいはサービス、そういったものへの切替えという選択肢を閉め出してしまう状態のことです。本市が現在、総務省やデジタル庁、内閣府、さらには会計検査院や公正取引委員会などからも懸念が示されている状態にあることは望ましいとは言えないと思いますが、どうお考えでしょうか。
○議長(中島完一君) 総務部参与。
◎総務部参与(藤井浩次君) 現在、本市においても、国が示す基本方針に基づき、自治体情報システムの標準化、共通化に取り組んでいるところであります。こうした国の推し進める取組を踏まえつつ、競争政策の観点からも、今後の情報システムの調達について、多様なベンダーが参入しやすい環境が整備されることが重要であると認識をしております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 総合的判断の結果としての現状には、ある程度納得せざるを得ないところですけども、忘れないでいただきたいのは、指定管理者選定の件でも申し上げましたが、窓口を閉ざさないでいただきたいということです。本市とどのような関係にある個人であれ、あるいは団体や企業であれ、無条件に信頼、依存することは、行政運営上あってはならない姿勢だと考えます。 ゼロトラストの考え方に基づき、正当性や安全性については不断の見直し姿勢を失わないように、健全な競争原理が働く状態を担保することで、緩慢なサービスが提供されることや、事故の発生を未然に防いでいただきますことを切に望みます。 この項目の最後、決算時の歳計剰余金の扱いについてお答えをいただきました。ある意味では、機械的に予算計上せずに基金積立てを行っていると、そう受け取れる答弁でしたが、法に基づいた対応であることは承知しています。ただ、前年度繰越額を全額歳入計上し、基金積立額も合わせて補正予算に計上し、議会審議を経るプロセスを取ったほうが、より分かりやすく丁寧な措置だとは言えないでしょうか。決算の趣旨、自治体運営の透明性確保、そして法の制定趣旨、そういったことを考えてみても、本来あるべき姿ではないかとも思えるのですが、いかがでしょうか。実際そうした処分方法を採用している自治体があることを踏まえて答弁をお願いします。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 現在、財政調整基金の積立額や歳計剰余金は、9月決算議会において説明をさせていただいており、仮に予算積立てをする場合、最短でも9月補正予算案として審議いただくことになります。 時期としては、ほぼ変わらないと考えますが、他都市の状況については研究してまいりたいと思います。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) ちょっといただけない答弁ですよね。確かに説明や報告は受けているわけですけれども、基金への繰入金額は決算書を我々の手元に届けていただいた段階で初めて明らかになり、金額が適切であるのか否か、例えばもっと基金に積むべきではなかったのかとか、そういった審議ができる機会はなかったと思います。そうした議論はどのタイミングで行えばよいとお考えなのかお示しください。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 歳計剰余金につきましては、条例の定めにより、歳入に編入せず、基金に積み立てており、この手法は御容認いただけているものと考えております。 なお、積立額の議論につきましては、市議会一般質問などの機会を捉えて行っていただくものと考えております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 一般質問の場では、審議の機会にはならないですよね。本市の条例に根拠として示されている自治法の233条の2ですけれども、条例の定めるところにより、または普通地方公共団体の議会の議決により剰余金の全部または一部を翌年度に繰り越さないで基金に編入することができるとあります。やはり個人的には、議会審議を経るべきだと考えておりますので、決算審議をより意義深いものとしていくためにも、はなから否定することなく御一考いただきますようにお願いしておきます。 ここからは、子供たちの自由と権利を守るための再質問へと移っていきます。 まず、教育委員会としての視察に関してお答えをいただきました。教育委員会の取組、考え方などを市民の方が知る手段として、どのようなものがあるのかをお示しください。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 今回の視察など、教育委員会の取組につきましては、毎月発行している教育委員会通信に掲載をしておりますほか、ホームページ、フェイスブック、LINEの活用、報道機関への連絡などにより周知を図っております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) そうした既存の発信方法は、残念ながら、今まさに行われているこの議会もそうであるように、決して現時点では市民に身近なものであるとは言い難いのではないでしょうか。例えば、紙面に限りがある教育委員会通信で触れられる内容は、さわり程度になります。今回の視察に関しての具体的な言及は、各視察先では、本市の参考になるような説明をしていただきました。今回の視察で学んだことは、本市教育行政の推進につなげていきますといった、極めて当然かつ抽象的な内容で、参加された各委員の所感などをうかがい知ることはできません。視察報告書のような書面は作成されていないのでしょうか。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 報告書の作成はいたしておりませんが、教育委員からは視察後の所感などについて報告を受けており、その内容につきましては、教育委員会内の各課においても情報共有を図っております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) それは口頭でされているんですかね。教育委員会内での情報共有、これはもちろんしていただくべきです。ただ、つまり公費を使っての視察であるにもかかわらず、市民の皆様に対しては事実上、詳しい内容を全く発信できていないということになるかとも思うんですが、どうお考えでしょうか。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 視察により得られた知見は、教育施策の立案等に資するべきものでありまして、その実施に当たっては、しっかりと情報発信してまいりたいと考えております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 少しちょっと答弁になっていないかなとも思うんですけど、そもそもその教育委員会通信なんですが、どのように内容の周知を図っているのかを具体的に御説明ください。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) ホームページ、フェイスブック、LINEへの掲載、小・中学校への校務支援システムを通じたデータの送信、本庁舎のデジタルサイネージへの表示を行っております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) せっかく作っていただいているのに、多くの保護者には届いてないように感じますので、これはアンケートでも取ったほうがいいと思うところですね。本市の未来のための極めて重要な話をしてくださっているはずの教育委員会だからこそお願いしておきたいのは、より市民ニーズに寄り添った形での情報公開です。例えばこの議場でも以前、取組姿勢や内容について触れさせていただいたことがある熊本市教育委員会では、審議の様子をユーチューブ動画でライブ配信しています。こうした姿勢が求められるんではないかと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) より多くの方に教育委員会の活動を知っていただくよう、教育委員会定例会の議事録につきましてはホームページにも掲載しておりますが、今後もさらに工夫を図ってまいります。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) ありがとうございます。さらに工夫を図ってまいると言っていただけたので心強く感じるところです。子供たちの自由と権利を守っていくためには、何よりもまず寄り添っていく姿勢が大切ですが、同時に子供たちを守っていくために、現場の先生方だけでなく、保護者や地域の方々を含めた大人、市民の皆様、我々も含めた大人が教育現場へと関心を持っていく、それが肝要であり、実情を知っていただくことこそがその第一歩だと考えます。 また、教育委員会のあらゆる活動には公金を使っているわけですから、当然に納税者の皆様に対してその内容をできる限り分かりやすく伝えていくべきだと考えます。視察内容も詳しく発信しておらず、教育委員会での審議の様子を伝える姿勢についても、概要をまとめた議事録をひっそりホームページ上での公開ということだけでは十分とは言えないと感じますんで、改善についてよろしくお願いいたします。 当初質問への答弁として、教育長が述べてくださったこの姿勢、これは非常に大切なことで、言うまでもなく学校での学びは極めて重要であり、学校でしか学ぶことができないこと、これもあると考えますが、学校以外でも学べることがあるのもまた確かでしょう。そのあたりを踏まえまして続けて質問させていただきますが、まず子供たちの端末の持ち帰りについては、実態に応じて対応しているとのことでしたが、児童・生徒の個別ニーズへの対応はどうなっているでしょうか。不登校、長期欠席状態にある児童・生徒への端末貸与の状況をお答えください。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 児童・生徒の状況や保護者のニーズを十分踏まえました上で、端末の持ち帰りを実施をしております。現在、小・中学校で10名ほどの児童・生徒がオンライン授業を受けたり、担任等と連絡を取り合う際に端末を活用しております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 10名ほどということです。不登校、長期欠席の状況について御報告をお願いします。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 令和4年度の状況で申し上げますが、30日以上の長期欠席者は、小学校で182人、中学校で252人となっており、うち不登校は小学校は57人、中学校は91人で、本市の不登校出現率は全国や県を下回っております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) オンラインという選択肢は大いに有効だと感じておりますので、引き続きニーズに丁寧に向き合っていただき、丁寧な対応をお願いいたしまして、テクニカルな内容に少し入っていきたいと思うんですけれども、児童・生徒に付与されているグーグルアカウント、この運用について具体的に御説明お願いします。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 学校単位でのアカウント管理を円滑に行うため、中学校進学時に、小学校時とは異なる新たなアカウントを作成しておりますが、学習データ等の引継ぎにつきましては支障はございません。 なお、児童・生徒数の多い岡山市や倉敷市も同様の運用と伺っております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 切れ目のない学習支援を行っていくという観点、またセキュリティー上の観点からも、小学校から中学校へ進学する際にはアカウントはそのまま持ち上がるほうがベターです。また、実際そうした運用をしている自治体が幾つもあることを把握しています。全国的にはどうなのでしょうか、御報告をお願いします。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 全国自治体の動向などは把握をしておりませんが、本市におきましては、アカウント管理の混乱を少なくするため、進学時に別のアカウントを作成し、運用をいたしております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 文科省においても、自治体の状況調査は行っていないことは確認しておりますので、把握していないこと自体には何の問題もありません。ただ問題なのは、アカウントの引継ぎができていない点です。先ほど学習データの引継ぎについては支障がないと伺いましたが、アカウントを更新する場合に、新たに発生する手順について具体的に御説明お願いします。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 進学時に各生徒へアカウント発行を行い、小学校時代のnavimaの学習データを新しいアカウントにひもづけし、その後、小学校時のアカウントの停止処理を行っております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) これが余計な手間じゃないかなと思うわけです。一人一人に改めてアカウント発行しデータをひもづけるというのは、極めて煩雑な手続に聞こえますし、そのため作業時間がどれくらいかかるかについては、どのような状況でしょうか、お答えください。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 学習データのひもづけ作業自体は、1校当たりおおむね20分程度の作業となりますが、事前に生徒の進学先を小学校から提出いただく必要がございます。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 作業自体は、一括処理すればそれほど時間はかからないようですけれども、その後の確認などもあるとのことで、現場に不要な負担がかかっており、明らかに支障が出ていると思わざるを得ません。 管理の混乱を少なくするためにこそ、そしてセキュリティー上のリスクを小さくするためにこそ、永続的な識別が可能になるように考慮した上での命名規則の下でアカウントを作成し、変更については必要最小限になるような工夫が必要となること、そして進級・進学時においては、アカウントそのものを変更するわけではなく、付随する属性情報を更新することによって適切なセキュリティーポリシーの運用や各種サービス利用をシームレスに行えるようにすることが重要である。これは文科省の公式な見解です。そうした対応を取るための進学の際のアカウントの更新のルール、明文化されたマニュアルのような書面は、本市にはないのでしょうか。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 教育委員会では、進学に際してのアカウント更新等について手続、手順書を定めております。各学校にも通知をいたしております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) それがどういった経緯で作成された書面なのか、また誰により作成されたのか、セキュリティー上問題がない内容になっているのかなど、確認させていただきたい点はたくさんあるんですけれども、今回は置いておきまして、1つだけです。岡山市、倉敷市、そして津山市で取っている、小学校から中学校に進学する際にアカウントを変更するという手法、これは推奨していないと、今回の質問に当たり文科省に直接確認しております。それをどのように受け止められるのか、今後の対策も含めましてお答えをお願いします。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 文部科学省からの通知等を踏まえた検討の結果、現在の方式で運用をいたしておりますが、今後も国からの通知等には留意をしてまいります。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 本市の状況を全て検討した上で、比較考慮していただいた上で、胸を張って本市として現時点での最適解だと、そう言い切られるのであれば、それは心強いことなので、これ以上は申し上げません。 続いて、LDの質問に移らせていただきます。 実数把握が難しいことは承知しておりますので、推測がベースとなった答弁となったことには不満はないわけですけれども、具体的に現状どのようなサポートを行っているのかについて御説明をお願いいたします。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 各学校では、児童・生徒の実態に応じて個別の支援や支援員によるサポートに加えて、特別支援教育推進センターに配置をしております2名の特別支援教育ナビゲーターが学校を巡回訪問しながら、アセスメントの実施や音声教材等指導法の提供などの支援を行っております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 後段については、教員の皆様へのサポートでありまして、子供たちへの具体的な支援策というのは少しちょっと見えてこないところではあったんですけれども、鳥取市の視察におきましては、不登校や長期欠席あるいはいじめ対策の意味合いだけではなく、全般的な学習支援のための一つの手段として、新たにオンラインのサポートルームを開設したことなども学んできました。オンラインでの支援についての考えをお聞かせください。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 現在、本市におきましては、岡山県教育委員会の指定を受けてICT活用による通級指導の効果的な研究を進めております。その実践研究からも、オンラインでの指導は有効であると認識をしております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 学習障害には様々な症状があり、一口にLDといいましても、その様態は一人一人異なり、もちろん程度も様々です。学習指導の場において、多様な手法を活用していただきつつ、引き続き丁寧に個別ニーズに寄り添っていただくことで、予期せぬ形で理不尽に子供たちの自尊心が傷つけられるようなことなど、決して起こらぬように何とぞお願いいたします。 いじめ対策に関しては再質問はいたしませんが、相談件数は増えてきています。当事者にとって無意味な話はもうやめましょう。全国や県ですとか、あるいは昨年と比べる前に、眼前のいじめ問題、ここに真摯に向き合っていただきたい。現状改善のために動くのは人であり、あくまでも継続実施が必要だと判断できる場合においてですけれども、善意に甘えるだけではなく、必要なコストは費やしていっていただきたいとお願いしておきます。 協議段階におきましては、具体的なお話もさせていただきましたが、いじめの撲滅を目指して民間で活動しておられる個人あるいは団体などとの連携など、人へ投資していただくことにつきましてお願いしておきます。 続いて、フリースクールに関してです。事業者との意見交換の中で、出席扱いの要件についてお尋ねがあったとのことですが、どのような課題があるのかを具体的にお答えください。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 本市では、文部科学省が示すガイドラインを踏まえて、出席扱いとする要件を定めておりますが、フリースクール等の関係者に対する周知が十分ではないことが課題であると考えております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 出席扱いとする要件は、これ文科省のガイドライン、つまりは全国共通のルールにのっとって運用されているはずで、ある自治体では出席と認められて、ほかの自治体では認められないと、そんないいかげんな運用がなされるものではないように思われるわけですけれども、判断を行うのが誰なのかを含めまして、出席要件についてもう少し詳しく説明をお願いします。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 出席扱いについての要件といたしましては、授業運営が著しく営利本位ではなく、授業料等が明確にされていること、学習計画や学習内容が学校の教育課程に照らし適切と判断されることなど満たした場合に、学校長が出席扱いと判断をするものでございます。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 校長判断なので判断が分かれることもあり得るとの答弁だと理解しました。市内には、無償化、体験入学などの試みを行っているスクールもあります。例えば必要に応じて、そうした選択肢の存在を子供たちと保護者に対して案内する程度の対応は行っていかねば、本気で連携する気があるとは思えません。より実効性の高い、ニーズに寄り添った連携を進めていただきますことをお願いしておきます。 主権者教育についてです。市長からは未来のため、既存の取組をより充実させていくと、前向きな答弁をいただきました。ただ、新たな取組、それこそ狛江市のような市長部局と教育委員会、選挙管理委員会、そして議会事務局、さらには議員が一丸となって取り組むような施策が求められており、その旗振り役を担うことができるのは、やはり市長しかいないのではないのかなと、そういうふうに思うところです。改めて有権者へのアプローチという点に主眼を置いた主権者教育、さらに言えば、津山市政への関心を高めていただくための取組充実への考えを、いま一度お聞かせください。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 市政に関わります様々な課題を、住民の皆さんに自分事として考えていただくために、次期総合計画の策定に当たりましては、幅広い住民の皆さん方が参加できるワークショップを開催をしたり、またスマートシティ構想の推進において活用しているウエルビーイング指標の補足、検証を丁寧に行って、そして住民意識と行政サービスの距離感がより近づくような取組を行ってまいりたいというふうに考えております。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 改選後すぐの6月議会でもお願いしたんですけれども、選挙管理委員会の機能強化など、すぐにでも取り組むべきで、なおかつ取り組むことができる施策も山積しているように感じられますので、市長が常々うたわれておりますように、津山を動かしていく、そのための積極的な主権者教育の推進を重ねて要望しておきます。 そして、教育長からも主権者教育に関しましては前向きな答弁をいただきました。実践的な学習活動を取り入れることが必要だと考えているとお答えいただいたところですが、まさにその趣旨に合致する取組として、せんだって勝北中学校からリクエストいただき、議員が学校を訪問、生徒の皆様と意見交換させていただいた出前懇談会があります。こういったものを一度きりのイベントで終わらせるのではなく継続的な実施、そして勝北中学校だけの取組にすることなく、市内各校においても拡大実施することに、まさしく実践的な学習活動の一環として取り組んでいく、こういった方向性もありかなと思うんですけど、見解をお聞かせください。
○議長(中島完一君) 教育長。
◎教育長(有本明彦君) 中学校からは、福祉、防災、観光などのテーマで意見交換を行い、生徒にとって非常に有意義な授業であったとの報告を受けております。今後も様々な機会を設けて、子供たちが社会と直接結びつく体験を広げてまいりたいと存じます。 以上でございます。
○議長(中島完一君) 9番、三浦議員。
◆9番(三浦ひらく君) 様々な制限、難しい面があることは重々承知しているんですけれども、児童・生徒自身が主体的に思考力、判断力を働かせる授業の実践や自己肯定感醸成のためにこそ、今回の挑戦的な好事例を無駄にせず、より磨き上げていくことも含め検討の上での継続実施をお願いしておきます。 自由はもとより、自己決定権、そして意見表明権といった守られるべき権利、尊厳について、子供たち自身がしっかりと理解して、そして必要に応じて主張できるように成長してもらうことこそ、津山の明るい未来につながっていくことだと確信しておりますし、その取組は我々大人にとっても気づきにあふれた意義深いものになるはずです。 今回の質問を通して訴えたかった点ですが、行政にも議会にも圧倒的に必要なのが、声を聞く姿勢だと感じています。当事者でないと思える方の意見であっても、耳を塞いだことでチャンスをふいにしたり後悔する結果になるかもしれません。 広聴機能の充実、あるいは指定管理の非公募廃止を訴えた背景には、津山市の現状とこれから先を思えば、そうした機会損失は避けねばならないという強い危機感があります。本市にも、職員提案、業務改善報告制度があるわけで、知見を集合させて行政サービスをよりよくしていこうという姿勢は、職員の皆様は持ってくださっているはず。さらにその枠を広げ、考え方としては津山市民全体から、皆様から広く意見募集するような姿勢があってもいいと思うわけです。 市民提案制度は倉敷市などにもありますし、今回取り上げた東京都の狛江市には、市民協働事業提案制度というさらに興味深い制度もあります。活性化型行革日本一を目指すと、そうおっしゃっている市長におかれましては、職員の皆様や我々議員はもとより、ぜひとも市民の皆様の知見も集結させ、文字どおり津山市一丸となって本市の未来を切り開いていくために、今まで以上に積極的に私たちの声にも耳を傾けていただきますようにお願いさせていただきまして、今定例会での私の質問を終えさせていただきます。ありがとうございます。
○議長(中島完一君) 以上で9番、三浦ひらく議員の質問を終わります。 この際、会議をしばらく休憩いたします。 再開は午前11時20分といたします。 午前11時11分 休憩───────────────────────────────────────────── 午前11時19分 再開
○議長(中島完一君) 御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次の質問を許可いたします。 14番、広谷桂子議員、登壇。
◆14番(広谷桂子君) 〔登壇〕 議長の許可をいただきましたので、公明党津山市議団、広谷桂子、通告に従って一般質問をさせていただきます。 まず、こどもまんなか社会の実現へということで、こども誰でも通園制度とはについてお伺いいたします。 子育て支援で、こどもまんなか社会の実現で、子育てを頑張っている世帯に様々な手だてが必要と考えております。これまでも金銭的支援として、多子世帯応援給付金、出産育児一時金、児童手当等ありますが、受給をされている子育て世帯から、助かっていますとのお声をいただいております。来年度から予定をされているこども誰でも通園制度とは、親が働いていなくても、未就学の子供を保育園に預けることができる通園制度だそうです。 現在は基本的に、保育園は保護者が働いていたり、病気や介護などの特別な事情であったりと、保育の必要性の認定を受けた家庭のみに利用することができるとされています。しかし、このこども誰でも通園制度は、保護者の就労を問わず、時間単位で誰でも保育園を利用できるように策定をされました。 そこで、お伺いいたします。 本市は、このこども誰でも通園制度についてどのようなお考えなのでしょうか。 次に、放課後児童クラブについてお伺いいたします。 放課後児童クラブの来年度入所希望が集まっているとお聞きしています。各児童クラブによって、規模や保育人数の違いはありますが、これからも保護者が働き続けることを保証するためにも、児童クラブの充実は必須だと考えています。 そこで、お伺いいたします。 来年度の入所希望者の状況と継続利用の入所希望はどのようになっているのでしょうか。 幼稚園、保育園、認定こども園についてお伺いします。 少子化が、ますます顕著となっています。そこで、幼稚園、保育園、認定こども園の保育人数の現状はどのようになっているのでしょうか。また、保育園における預かり保育の利用状況をお聞かせください。 次に、経済対策として重点支援交付金についてお伺いいたします。 経済対策の閣議決定と同日に、重点支援交付金については、低所得世帯支援を拡大するとともに、物価高騰の影響を受けた生活者や事業者を引き続き支援するための追加が、年内の予算化への検討を開始されていると考えられますが、生活者支援について本市はどのような支援を検討しているのでしょうか。 次に、観光資源についてお伺いいたします。 重要伝統的建造物群の火災についてお伺いをいたします。 本年4月、重要伝統的建造物群の城東むかし町で火災が発生しました。冬季は空気の乾燥や暖房機器等で火災が発生しやすい状況となります。歴史ある木造住宅が火災であっという間に喪失してしまう事態は残念でたまりません。 そこで、お伺いいたします。 2つの大切な観光資源の重伝建において、本市の火災対策はどのようになっているのでしょうか。それとあわせて、重伝建での消火栓や防火水槽等の設備はどのようになっているのでしょうか。 以上で登壇での質問を終え、質問席で御答弁をいただいた後、再質問を行います。〔降壇〕
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 重点支援地方交付金を活用した経済対策についてお答えいたします。 物価高対策として、低所得世帯への給付金制度や生活者、事業者を支援するための経済対策につきましては、先月29日、国会で補正予算が成立しております。現時点では、各関係課において作業を進めており、支援策の早期かつ着実な執行に向け、本議会での補正予算案の追加提出を検討しております。
○議長(中島完一君) 総務部参与。
◎総務部参与(藤井浩次君) 重伝建地区での消火栓や防火水槽の設置状況についてお答えをいたします。 総務省消防庁が定めます防火水利の基準にのっとり設置を行っております。津山市消防団の協力をいただき維持管理を行っているところでございます。
○議長(中島完一君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 私からは、3点の質問に順次お答えさせていただきます。 まず、こども誰でも通園制度についてお答えします。 この制度は、主に未就園のゼロから2歳児のお子さんが、月一定時間内で保護者の就労要件を問わず園等の利用ができる制度です。現在、国が組織するこども誰でも通園制度の本格実施を見据えた試行的事業実施の在り方に関する検討会において、利用方法や実施方法の詳細について検討中です。 本市といたしましては、これらの状況を注視しながら課題等を整理していきたいと考えております。 次に、放課後児童クラブについてです。 来年度の入会希望につきましては、本年9月に小学校へ入学されるお子さんの保護者を対象に入会希望調査を実施しております。当調査は、各児童クラブの入会案内配布等の準備に活用するために実施しているものですが、入会希望者数はおおむね昨年度の調査時点と同程度です。人数については、今後の正式申込みにより変動の可能性があります。また、継続利用の入会希望につきましては、各児童クラブが現在個別に把握しているところです。 最後に、幼稚園や保育園等の利用についてです。 11月1日現在の利用人数は公立幼稚園150人、保育園が2,523人、認定こども園の教育利用が279人、保育利用が572人となっております。 なお、私立幼稚園は5月1日の利用人数ですが、173人となっております。 幼稚園における預かり保育の利用状況は、令和4年度の延べ利用人数が1万7,173人となっております。
○議長(中島完一君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) 重伝建地区の防災対策についてお答えいたします。 本年度は、住民の防災意識を高める取組として、城東・城西合同の勉強会を開催いたしました。また、火災を早期に発見し、初期消火を行うため、連動式火災報知機設置を進めており、城東地区につきましては、橋本町、林田町、勝間田町に設置が完了し、本年度は中之町、次年度以降で西新町、東新町に設置することとしております。 城西地区におきましては、本年度、来年度の2か年で防災計画を策定し、令和7年度以降で計画に従いまして、連動式火災報知機を設置することとしております。
○議長(中島完一君) 14番、広谷議員。
◆14番(広谷桂子君) それぞれ御答弁をいただきました。通告順に再質問をさせていただきます。 こども誰でも通園制度について、御答弁では主に未就園のゼロ歳から2歳児の一定時間内で、保護者の就労要件を問わず、園を利用できるということでございました。本市は、国の状況を注視し、課題を整理するということでした。 本市の事業で、一時預かり事業があります。保護者の急な用事などで保育ができないときや、在宅で育児をされている人がリフレッシュしたいときにお子さんを一時的にお預かりする制度がございます。 そこで、お伺いいたします。 その事業と、こども誰でも通園制度との違いについてお教えください。
○議長(中島完一君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 一時預かり事業は、年齢に関係なく、未就園児が対象で、自治体の補助事業でございます。利用は、本市では月に12日以内で、利用者は直接施設へ申込みますので、利用者情報は施設のみが把握している状況でございます。 それに対しまして、こども誰でも通園制度は、対象年齢がゼロ歳児から2歳児まで、補助事業でなく、全ての自治体で実施することとなっております。利用は、一月の上限時間があり、予約はシステムを活用することを基本としており、支援が必要な家庭など、市町村で把握することが可能となるものでございます。
○議長(中島完一君) 14番、広谷議員。
◆14番(広谷桂子君) 本市の一時預かり事業は、年齢に関係なく未就園児が対象で、自治体の補助事業だと分かりました。それに対して、こども誰でも通園制度は、対象がゼロから2歳で、補助事業ではなく自治体で実施する。そして、利用は一月の上限時間があるということも分かりました。違いは分かりました。何より支援が必要な家庭をしっかり把握し、対応をお願いしたいと思います。 こども家庭庁が4月に発足いたしました。そして、子供や若者の最善の利益を第一に考え、子供に関する取組、政策を社会の真ん中に据えていく、このこどもまんなかの様々な取組が全国各地で始まっています。 そこで、市長にお伺いをいたします。 本市は、このこどもまんなか社会の実現で、どのような取組をお考えでしょうか。
○議長(中島完一君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 広谷議員の御質問にお答えをいたします。 こどもまんなか社会を目指すためには、子供の視点、子育て当事者の視点に立つことが重要であります。本市では、これまで子育て支援や課題を抱えている子供の支援など、子供に関する様々な施策を展開してまいりました。今後も子供に関する施策を、本市における最重要施策の一つに位置づけ、国において策定中のこども大綱の方針を踏まえるとともに、住民の方々の意見を反映させた取組を進めてまいりたいと考えております。 あわせまして、全ての人がこども・子育てを応援し、社会全体で支える機運の醸成にも努めてまいりたいと思います。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(中島完一君) 14番、広谷議員。
◆14番(広谷桂子君) 市長の御答弁ありがとうございます。御答弁でも、子供に関する施策を本市における最重要施策の一つに位置づけと言っていただき、大変な希望を感じました。子供を取り巻く環境は、大変厳しい問題が山積しております。いじめ、虐待、不登校、ひきこもり、ヤングケアラー等、様々な問題を丁寧にしっかりと取り組んでいただきたいと申し上げます。 続きまして、放課後児童クラブの御答弁をいただきました。来年度の入会希望者は、おおむね昨年度と同程度と、継続利用の希望は各児童クラブで個別に把握中ということでございました。 一昨年から、入会希望者が集中しているクラブがありました。その小学校区に、子供を持つ家庭が多く居住しているためと分かりましたが、しばらくこの状態が続くのではないかと考えられます。 そこで、入会を希望する全ての新1年生の児童を受け入れることはできているのでしょうか。
○議長(中島完一君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 令和5年度につきましては、新1年生の入会希望者は全て受入れができております。
○議長(中島完一君) 14番、広谷議員。
◆14番(広谷桂子君) これからも新1年生の入会希望者は、最優先で入会できると考えていますが、兄弟、姉妹の高学年については、継続利用がかなわない場合もあるかと伺っています。その場合、本市としては、どのような対応ができるのでしょうか。
○議長(中島完一君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 各児童クラブにおいて選考を行った結果、入会できなかった場合は、全学区に対応しているクラブの利用を案内しております。
○議長(中島完一君) 14番、広谷議員。
◆14番(広谷桂子君) 全学区に案内をしているということですね。それでは、放課後児童クラブガイドラインでは、クラスの規模を子供の情緒面への配慮や安全性への観点から、40人以内が適当とされています。現在、本市の児童クラブの状況をお教えください。
○議長(中島完一君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 全クラブについて、本市の基準である1クラスおおむね40人以下で運営されておりますが、定員超過の可能性があるクラブについては、クラス増設に向けた協議を行っているところでございます。
○議長(中島完一君) 14番、広谷議員。
◆14番(広谷桂子君) 定員超過の可能性があるクラブがあり、地域差があるということだと思います。定員超過の可能性のあるクラブに対して、入会を希望する全ての児童が入所できるよう、速やかな対応をお願いしたいと思います。 クラス数とともに支援員の質も問われています。 そこで、支援員は1クラス2名以上の配置で、このうち1人は県の研修を修了した放課後児童支援員となっているのでしょうか。
○議長(中島完一君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 全てのクラブに配置されております。
○議長(中島完一君) 14番、広谷議員。
◆14番(広谷桂子君) 県の研修を修了された支援員の配置が全クラブで行われているということが分かりました。これまで支援員の処遇改善を図っていただいておりますが、本市の正規の支援員の平均勤続年数をお教えください。
○議長(中島完一君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 令和5年度におきましては、約7年でございます。
○議長(中島完一君) 14番、広谷議員。
◆14番(広谷桂子君) 平均勤続年数が約7年、長く勤めていただいているということが分かりました。長く勤めている方がちょっと増えてきたというところでしょうか。本市には放課後児童クラブが26クラブございます。運営形態も、保護者運営委員会方式や法人運営があります。また、先ほども申し上げましたとおり、大規模化となっている施設や、少人数で過ごしているクラブもあります。また、新築の施設もあれば、老朽化で早期に何とかしないといけない不安な施設など、児童クラブといっても、様々な現状があります。これからも児童クラブの運営や施設の充実、支援員の処遇改善を図っていただくことで、子供たちは充実した放課後を過ごすことができ、安心して保護者の皆様が働き続けられる環境が整い、支援員が生き生きと働き続ける職場であっていただきたいと申し上げます。これからも育児と仕事の両立しやすい環境の整備をしっかりと整えていただくことをお願い申し上げます。 続きまして、幼稚園、保育園、こども園の利用人数や預かり保育の利用状況について御答弁をいただきました。利用人数は公立幼稚園が150人、保育園が2,523人、認定こども園で教育利用が279人、保育利用が572人、私立幼稚園は5月1日の利用人数が173人、幼稚園における預かり保育の状況で、延べ人数は1万7,173人ということでございました。 保育園を利用されている方は、仕事に就かれているわけですから、卒園されるとほぼ児童クラブを利用希望となると考えられます。幼稚園における預かり保育では、私の質問の仕方が悪かったのですが、預かり保育を利用される方で就業をされていらっしゃるともお聞きいたしております。この場合も、卒園されると児童クラブを利用されます。 そこで、市内の幼稚園、保育園、認定こども園、周辺の幼稚園等で5歳児の保護者の皆様に児童クラブの利用案内をされているのでしょうか。
○議長(中島完一君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 本年9月に実施した入会希望調査に合わせて案内させていただいております。
○議長(中島完一君) 14番、広谷議員。
◆14番(広谷桂子君) 全ての園に案内をいただいているということで安心いたしました。これからも就業されている保護者が多くなるのではと考えられますので、丁寧な御案内を引き続きよろしくお願い申し上げます。 続きまして、経済対策についてお伺いいたします。 重点支援交付金についての御答弁をいただきました。先月29日に、国会での補正予算が成立いたしました。支援策の早期かつ着実な執行に向け、本議会での補正予算案の追加提出を検討しているということでありますが、低所得世帯の支援として、住民税非課税世帯に7万円の支援は、年内に支給すべきです。市長のお考えをお聞かせください。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 今後、議会への提案、そして議決を経る必要はありますけれども、できる限り年内給付を始めることができますように準備は進めているところでございます。
○議長(中島完一君) 14番、広谷議員。
◆14番(広谷桂子君) ぜひとも年内に低所得世帯の方々のお手元に届きますよう、よろしくお願いを申し上げます。 提案ではございますが、エネルギー・食料品価格等の物価高騰の影響を受け、まだまだ厳しい状況が続いています。 そこで、事業者支援もさることながら、生活者支援として家庭におけるエネルギー費用負担を軽減するための省エネ性能の高い家電製品への買換え支援をしてはどうかと提案をさせていただきます。どうか御検討をいただき、よろしくお願い申し上げます。 次に、観光資源についてお伺いします。 重要伝統的建造物群の火災について御答弁をいただきました。防災対策では、本年度は住民の皆さんの意識を高めるために、城東・城西合同の勉強会を開催されたということでした。また、初期消火を行うために、連動式火災報知機の設置を進めて、城東地区では橋本町、林田町、勝間田町に設置完了、本年度中に中之町、次年度以降で西新町、東新町に設置が予定されていることが分かりました。また、城西地区は防災計画を策定して、令和7年度以降で計画に従って連動式火災報知機を設置する予定が分かりました。防災対策として、消火栓や防火水槽は、消防法及び総務省消防庁が定める防火水利の基準にのっとり設置をしているということも分かりました。 そこで、お伺いします。 連動式火災報知機とは、何軒の連動となるのでしょうか。
○議長(中島完一君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) 最大3軒の連動が可能となります。
○議長(中島完一君) 14番、広谷議員。
◆14番(広谷桂子君) 最大で3軒が一斉に警報器が鳴るということですね。では、城東地区での地区防災計画で、自主防災組織の位置づけはどのようになっているのでしょうか。
○議長(中島完一君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) 自助・共助の考え方による防災意識の高揚を図るとともに、本計画に基づき平常時、火災時において効果的に防災活動を行う組織として位置づけております。
○議長(中島完一君) 14番、広谷議員。
◆14番(広谷桂子君) お住まいの皆様が自助・共助での防災の意識を持って活動できるように支援をお願いいたします。 では、城西地区で防災計画を策定されるということですが、どのような内容となるのでしょうか。
○議長(中島完一君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) 防災計画の目的、防災上の課題と対策の具体的な内容、防災事業の内容と実施計画を盛り込んだ内容となる予定でございます。
○議長(中島完一君) 14番、広谷議員。
◆14番(広谷桂子君) 城西地区の皆様が具体的な活動内容を理解して行動できるようによろしくお願いいたします。 登壇でも申し上げましたとおり、これからは空気の乾燥する時期となります。火災の発生しやすい状況で、木造建築は十分に気をつけなければなりません。また、それ以上に重伝建という歴史の重要な建築物が集中しております。防災の対策意識を十分に共有し、その地域に住まわれている皆様と共にしっかりと手を携えて、防災対策を日頃から取り組んでいただきたいと申し上げます。 以上で12月議会の一般質問を終わらせていただきます。
○議長(中島完一君) 以上で14番、広谷桂子議員の質問を終わります。 〔6番丸尾 勝君「議長」と呼ぶ〕
○議長(中島完一君) はい。関連ですか。ちょっと待ってください。 それでは、丸尾議員どうぞ。
◆6番(丸尾勝君) 広谷議員の質問に関連してお願いなんですけど、経済対策で重点支援交付金、市長にぜひお願いします。お正月がありますんで、年内に支給をいただくように、職員の方には大変御苦労いただくんですけど、ぜひお願いしたいと思います。できますでしょうか。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 先ほども御答弁申し上げましたけれども、できる限り年内給付を始めることができますよう準備を進めているところでございます。
○議長(中島完一君) 以上で6番、丸尾議員の関連質問を終わります。 〔12番松本義隆君「12番、関連質問」と呼ぶ〕
○議長(中島完一君) ちょっと待ってください。 はい、12番、松本議員。
◆12番(松本義隆君) 先ほど丸尾議員が関連質問したんですけれども、同じような質問で、住民税非課税世帯に国が支給する7万円について、先ほど市長の答弁は、年内に支給できるように努力をするという答弁でしたけれども、私は努力するだけでは、これ恐らく年内に対象者全員に対して支給はできないと私は疑問を持っとります。他市町によりますと、いろいろな話聞くと、他市町ではもう既に支給が始まっているところがあるというふうに聞いております。そういった中で、これを年内に本当に全員に支給ができるようにするためには、この際来週から始まる常任委員会の前に本会議を開いていただいて、そこで提案をしていただければ、何とか間に合うんじゃないだろうかというふうに思うんですけれど、市長の考えはどうでしょうか。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 先ほどから再三申し上げていますように、できる限り年内給付を始められるように今準備を進めているところでございますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長(中島完一君) 以上で12番、松本議員の関連質問を終わります。 次の質問を許可いたします。 25番、河本英敏議員、登壇。
◆25番(河本英敏君) 〔登壇〕 改めましておはようございます。また、だらだらとしたくはないんですけども、ひとつよろしくお願いいたします。 さて、今日は先月未明に発生した農業用水のパイプライン事故、それから市職員の中途退職についてと、それからもう一つは、高額接待問題が報じられて2年、そのことについて触れたいと思います。 まず、事故の問題ですけども、事故の当日、私の知人から大変だという話、水が漏れて大変なことになっているという連絡が入りました。現場に行ってみて、本当にびっくりしたものであります。水の力については驚くばかりでありました。直接被害を受けた方はもちろん、改良区の役員の皆さん、市の職員の皆さん、夜中中現場対応しておられたようであります。本当に大変だなと思いました。業者の方も、早々に現場に駆けつけ、足場のよくないところで作業に当たっておられました。 現場は、アパートの敷地内に大量の水の力で土砂が吹き上げられて大きな穴ができ、地下に埋められていた配管や浄化槽などが被害を受けていたと。土砂が水路や田畑に流れ込み、周辺の物置が1か所、ポンプ室がこれも1か所、水が入ったようであります。 事故の発見、通報から業者への依頼までの時系列に、その内容が分かれば教えていただきます。 この復旧については、その答弁は初日の4番議員にありましたので、中身は今月20日を目標にというふうに聞きました。一日でも早い復旧を見たいものであります。被害者の皆さんへは、今後とも丁重に対応していただきたいというふうに思っております。 次に、市職員の中途退職があるというふうに聞いたわけでありますが、今議会の補正予算の中に、中途退職者に対する対応があるようですが、恵まれた職場環境、私はこの県北で津山市の職員というのは、恵まれた職場環境だろうと、私は信じておりますし、そうした中がありながらも、退職される、その理由が分かりません。それぞれあるんでしょうけども、その把握を十分にして、今後の人事管理に生かしてほしいものです。そのことを願うことであります。 中途退職者の中に、セクハラやパワハラを理由にということはないと思いますが、どうでしょうか。 次に、高額接待が報じられて、その後ということでありますが、令和3年8月26日夕方のことでした。ネット上に元岡山県議に5,000万円を提供、津山市長に高額の接待、そういう内容が報じられました。その後、ZAITENでも報じられましたことは、市長も御存じのことと思います。以来、市議会では高額接待に関わり、多くの議員が事実関係の質問をしてまいりましたが、明らかになっていません。 谷口市長は、令和3年9月28日、日刊SPA!扶桑社を相手に、記事の訂正と損害賠償を求め東京地裁に訴えられました。 令和5年3月28日、東京地方裁判所は、日刊SPA!扶桑社による名誉毀損、記事の削除、330万円の損害賠償請求は、その全てを棄却されました。 さて、裁判では接待の事実はあったとは認められないが、記者の取材源の信用性が高く、裏づけ取材をしてあることなどを踏まえて、接待の存在を真実と信じる相当な取材活動をしていたと、市長の主張は否定され、裁判所として接待の確証がなかったとは言えないと、私は聞き取れます。この裁判費用の全額を市長が支払っていると聞いていますが、事実ですか。事実なら、庶民から見れば、負けたということで、高額接待はあったというふうに感じられるわけでありますけれども、市長のお考えはどうでしょうか。 これで登壇での質問を終わります。〔降壇〕
○議長(中島完一君) この際、25番河本議員への答弁を保留し、しばらく会議を休憩いたします。 再開は午後1時といたします。 午前11時56分 休憩───────────────────────────────────────────── 午後1時00分 再開
○議長(中島完一君) 御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 25番、河本議員に対する答弁を求めます。 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 河本議員の御質問にお答えをいたします。 私の訴訟についてのお尋ねです。 訴訟費用につきましては、私が負担をしております。御質問の趣旨が分かりかねますけれども、私個人の名誉を回復させるための訴訟でありますので、私自身が負担することは極めて合理的なことだと思います。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 職員の退職理由についてのお答えをいたします。 ハラスメントを理由に退職の申出があった職員はおりません。
○議長(中島完一君) 農林部長。
◎農林部長(平田暁君) 私からは農業用水合理化管破裂についてお答えさせていただきます。 先月16日未明、高野本郷地内で強化プラスチック複合管が破裂し周辺付近が一時浸水いたしました。浸水は朝方には解消しましたが、近くの農機具倉庫と破裂箇所に隣接する民間アパート敷地の一部が陥没しております。 破裂しました農業用水合理化管につきましては、国・県の補助制度を活用するなどし、現在復旧に努めております。 また、民間アパートにつきましては、新たな浄化槽の設置が必要なこともございますので、先ほど議員からもございましたが、復旧は今月20日頃になると見込んでおります。 以上でございます。
○議長(中島完一君) 25番、河本議員。
◆25番(河本英敏君) ありがとうございました。 さて最初に、破裂事故の関係から入りたいと思います。一問一答で破裂事故についてから始めます。 今回のパイプは、特殊管ということで、当時はこれは最も強い管だというふうなお話を聞いておりました。それも600ミリという巨大なもんでありまして、私どもはごっついもんがあるんじゃなというふうなことを思っておったことがございます。この直径600ミリの送水管が破裂したわけであります。そして、大丈夫だろうと思っておったんが破裂したわけであります。その破壊力は、その後の破壊力というのは大変なもので、この破裂事故は何が原因だったとお考えでしょうか、分かれば教えてやってください。
○議長(中島完一君) 農林部長。
◎農林部長(平田暁君) 原因につきましては、現在調査中でございまして、関係機関などに問合せをしている状況でございます。
○議長(中島完一君) 25番、河本議員。
◆25番(河本英敏君) ありがとうございます。破裂した管を私も見せていただきましたが、これまで管の壊れ方、破裂の仕方を見たら、いろんなところで見せていただきましたけれども、私らの改良区は小っさいもんですけども、全くこれまで見たことがない、非常に珍しい割れ方でありました。ぜひ原因を調べて対処できるようにしていただきたいと思います。ぜひその内容を調べていただきたいと思うんですが、どうでしょうか。
○議長(中島完一君) 農林部長。
◎農林部長(平田暁君) 関係機関等に問合せしておりますので、調査を進めてまいります。 以上です。
○議長(中島完一君) 25番、河本議員。
◆25番(河本英敏君) 破裂した管の総延長はどのくらいございますか。
○議長(中島完一君) 農林部長。
◎農林部長(平田暁君) 破裂管の総延長は約460メートルでございます。
○議長(中島完一君) 25番、河本議員。
◆25番(河本英敏君) 今回の事故現場と同じような条件を持つというところが私はあるような気がするんです。走っとるところを。私が知っとる限りでは、家が近くにあるというところもあるんですが、同じような条件のところが、水路があるとか、道があるとかということでなしに、おうちが近くにあるというようなことはあるんですが、そういうことについて把握も必要ではないかと思うんですが、どうでしょうか。
○議長(中島完一君) 農林部長。
◎農林部長(平田暁君) 農業用水合理化管につきましては、施行当時の平面図などによりまして、位置のほうを把握しております。
○議長(中島完一君) 25番、河本議員。
◆25番(河本英敏君) この5番目なんですが、この事業は当時、中国縦貫道の開通を見込んで将来の発展、この地域の発展を見込んで、昭和47年、農業用水から水利権を津山市が2万5,000トンの確保するという約束ができまして、こういう事業が始まったんですけども、国の採択をいただいたり、県が直接関わったりして着工されました。県の工事だったんですけども、昭和63年度完了したと、大変長い間かかってこの事業は完了しております。金額も相当な金額だった。約40億円ぐらいだったというふうに聞いておりますが、その受益面積が550ヘクタール、当時はということで、この県北では一番大きかったんじゃないかというふうに私は思っとんですが、それで総延長のパイプラインが全て入れたとしたら、約9万メートルというふうなものなんです。この改良区の耕地に、広い範囲に網の目のように張り巡らされているわけでありまして、この管理はなかなか大変ということが想像もできますし、私たちも一部のこの改良区とは直接は関係ありませんけども、パイプラインの管理が非常に難しい。その中でも高野地区は国道53号線や産業道路に沿って新興住宅地が非常にできまして、今回のような破裂事故がそうした住宅地域で発生すれば、また大変なことのように思うわけですが、どのような対策が必要だとお考えでしょうか。
○議長(中島完一君) 農林部長。
◎農林部長(平田暁君) 現在原因を調査中でありますが、今後改良区と共にどのような対策が必要で、またどのような事業が活用可能かなどを含めまして、関係機関と共に協議を行っていきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(中島完一君) 25、河本議員。
◆25番(河本英敏君) ありがとうございます。改良区としても、実際にそういう技術的にしっかり身につけておられる方はもうほとんどありません。そういう意味では、この水道、例えば水道局だったら、破裂、漏れを毎年ということではないと思いますが、地域別に確認をして回る、見てもらっておるというようなこともありますけども、そういうことがもし可能なら、少しでも早く分かるんではないかなというような気持ちもしております。 それはそれとして次に、セクハラ、パワハラはないというふうにお答えいただきました。実は私はなぜこういう質問をさせていただいたかといいますと、今から1年ほど前になると思いますけども、ある方から御相談がありました。話を聞いてほしいということで、話を聞いたんですけど、ゆっくり落ち着いて話を聞きましたら、それなりには納得をして、やめるということは言われなくなったんですけども、そんなことがあるんかなと、私どもも勤めたことがあるんで、上司に対してはなかなか文句を言えませんし、言い訳もしにくいし、ということがあるんだろうなというふうに思ったことがございます。 その意味では、なかったと、今回はかなり多いというふうに感じとんですけども、特にせっかく市役所に入って、それも何年も勤めて、これからという役に立ってほしい方が、亡くなっちゃいけんのですけども、辞められるのを残念に私は思っています。そういう意味で、この問題提起をしただけであります。 次に、高額接待についてでありますが、谷口市長さん、とても立派な答えをいただいたと思うんですが、高額接待疑問は、もうこの問題はですね、日刊SPA!扶桑社を訴えられたあなたは、個人の問題としてこの問題を捉えておられるんですか。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 先ほども御答弁申し上げましたけれども、私個人の名誉回復を求める訴訟でありますので、民事訴訟上、原告適格とでも言いましょうか、原告適格のある私が行ったということであります。
○議長(中島完一君) 25番、河本議員。
◆25番(河本英敏君) その個人ということが、私には多少、残念に思うわけであります。津山市民、津山市の名誉というふうなことも私はちゃんと考えてほしかったなというふうに思います。それは、私のことだからという気持ちは分からんでもないんですけども、市長としてこういう答弁をされたんじゃ、悲しいかなと、津山市民のことは心配されていないんかなというふうにうかがわれたわけであります。それはそれとして、よろしいです。 質問の中には、個人の問題として捉えておられるなら、この質問の意味がありませんということを、終わりますかということでお尋ねしようと思ようたんですが、聞かんほうが、そのまま言われると終わりますんでやめますが。 次に、ネットの上では、今でも市長の疑惑が流れております。スマホでもパソコンでもネットには流れております。皆さん見てくださったら分かると思います。市民の皆さんも結構見ておられます。つまり、十分な説明、簡単に言うと、説明もないまま今日まで来ておられる。つまり、市民の皆さんは心配をしながら、心配をかけられて、できれば、そういう心配をかけないようにしてほしいものです。恥ずかしいとは思いませんけども、君子危うきに近寄らずということが、私はトップにたつ人は心がけてほしいなというふうに思っております。これは思いでありますんで、そのことにもしお答えいただけりゃと思いますが。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 住民の皆さん方に余計な心配をおかけしていることについては、大変申し訳なく思っておりますけれども、これまで市議会の一般質問や記者会見など開かれた場できちっと繰り返し説明をさせていただいているというふうに思っているところでございます。 君子危うきに近寄らずと、このことをおっしゃられたわけでございますけれども、私も瓜田に履を納れず、李下に冠を正さずということで、しっかりとそういった姿勢を持ってこれからの市政に取り組んでいきたいと思います。
○議長(中島完一君) 25番、河本議員。
◆25番(河本英敏君) 市長ね、改めて市長という公職をどのように自覚しておられるかお尋ねしたいんですが。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 市長という公職でございますけれども、公私をわきまえた上で、何でしょう、日頃から自覚と責任を持って対応するということだろうと思います。
○議長(中島完一君) 25番、河本議員。
◆25番(河本英敏君) 最後にちょっとお尋ねをしたいんですが、令和6年1月の行動記録がないんですが、どういうんですか、高額接待があったという人と、私らの議会の中でも、いろんな方からいろんな本当かどうかどうかもよう分からんですけど、古楽に市長は行ったんじゃないかとか、長居はしたかどうか分からんけどもというようなことが耳に入ったことがあります。どうなんでしょうかね、その辺は。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) そのような記録も記憶もございません。
○議長(中島完一君) 25番、河本議員。
◆25番(河本英敏君) どうもありがとうございました。長うしても同じようなやり取りになりますので、取りあえず市長ね、裁判では確かになかったと、なかったと思われると、簡単に言やあ、そういう話も聞いております。それから、ただ、扶桑社の取材源もしっかりしとったというふうなこともやっておられますし、要は市長がこの接待を受けたということ、受けなかったということも完全に私らは否定していないというふうにあれは思うんですよ、文章からすると。扶桑社も十分裏づけを取ったという中で、ああいう言葉で終わっとんじゃろうと思うんですが、市民から見ると、どっちが正しいというよりも、やっぱしあったけんこねえなことがあったんじゃないのというふうに見られると私は思います。そういう意味では、心配をかけておるわけですよ、市民の皆さんに、多くの皆さんに。今でもネット上にはあります。長い期間ですけども、はやもう、ずっと流れ続けておるわけですよ。この辺りをどういうふうに感じておられますか。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 先ほども申し上げたとおり、住民の皆さんにそういった御心配をおかけしていることについては、大変申し訳なく思っております。
○議長(中島完一君) 25番、河本議員。
◆25番(河本英敏君) まあ、分かりました。市民の皆さんに安心を、この件で安心を与えるためには、何かもう一つ市長が具体的に動く必要が私はあるような気がするんですが、いかがでしょう。これは言うておりませんけど、そういうことでもない限り、これはずうっと何年たっても、実際その内容が明らかになるまでは続くと思うんですよ。何か市長として、個人ということでなしに、津山市長としてそのことを具体的にやっていただければ、市民の皆さんも分かりやすいと思うんで、どうかそのことをお願いをして、この質問を終わります。 それでは、ありがとうございました。
○議長(中島完一君) 以上で25番、河本英敏議員の質問を終わります。 次の質問を許可いたします。 15番、秋久憲司議員、登壇。
◆15番(秋久憲司君) 〔登壇〕 15番、秋久憲司、発言通告に従いまして質問させていただきます。 まずは、鶴山公園にヒガンバナはどうかという話ですが、津山城址鶴山公園は、春は桜、秋は紅葉の紅葉が市民や観光客に親しまれ、また藤やアジサイとともにヒガンバナもネットなどで鶴山の季節を彩る魅力として紹介をされております。 現在、鶴山公園は桜を中心に樹木の保存管理が、史跡津山城跡(鶴山公園)樹木保存管理計画によって、令和5年度までを計画期限といたしまして、可能な限り見通しを阻害している雑木の伐採や桜の密植状態の改善が進められております。 そうした整備とともに、現在あるヒガンバナなどの植栽の見直し、充実を進め、鶴山公園へ新たな魅力をつくり、市民や観光客に楽しんでいただければと思っております。 また、木を切ればひなたができることにより雑草が茂ります。その対策としても、ヒガンバナの植栽は、雑草の抑制効果もあることから、抑制にもなりますし、広い城内の草刈り管理の労力や経費の負担軽減にもつながると思います。 そこで、お伺いしますが、まず樹木管理の管理計画の取組状況や成果をお聞かせください。 そして、一年を通じて都市公園である鶴山公園の樹木管理や自然の魅力を今後どのように充実させていかれるのか、市長のお考えをお伺いをいたします。 次に、安全でおいしい学校給食をということですが、消費者に安全かつ良質な農産物を提供するために、国は平成18年、有機農業の推進に関する法律を制定いたしました。特に発達期にある子供たちへの安全でおいしい給食を提供することは、市の責務でもあります。有機農産物を学校給食に取り入れていただきたい。そのための方針を明確にし、具体的な手順を農業者など関係者と議論していただきたいと思います。 そこでまず、津山市の学校給食の地元産の食材の利用状況や課題、一日の大まかな献立食数と1年間の農産物やその他の加工品等の購入費用をお伺いをいたします。 また、食の安全について、現在配慮されている取組などについてお示しください。現在、有機農産物の利用はどのようにされていますか、これもお伺いをいたします。 また、有機農業を推進する上で、この法で示されている市の責務をどのように御認識され取り組まれているのか、現状をお伺いをいたします。 また、国のみどりの食料システム戦略について、市は現在と来年度に向けどのような取組や検討をされていますか、お伺いをいたします。 最後に、市長にお伺いをいたしますが、学校給食の食の安全や食が子供たちの心身に及ぼす影響について、また市が行う学校給食事業とその食材である農業などとの関わりについて、地域経済や産業育成などとどのように関係や可能性をお感じでしょうか、お伺いをいたします。 最後に、医療費削減と健康づくりについてお伺いをいたします。 命や健康は最大の恵みと言われております。私たちが健康で健やかな毎日を過ごすことは、一番の幸せと言えるのではないでしょうか。しかし、新薬が開発され、最新の医療技術が更新し、医療が充実している割には、がんや循環器疾患、糖尿病といった、いわゆる生活習慣病が減っているとは感じられません。 市の国民健康保険のデータヘルス計画や健康つやま21計画などにより、取組がなされておりますが、現時点での医療費の国、県などとの1人当たりの比較や、主な疾患別の医療費の状況や、これまでの医療費抑制への目標や取組、成果、課題についてお示しください。 また、健康づくりでは疾患を有する人への健康対策、重症化予防などに取り組まれています。この10年間の主な取組状況、来年度以降への課題把握の状況などについてお示しください。 これも最後に市長にお伺いいたしますが、体の健康づくりとして、食の大切さへの理解を一番に市では計画として上げられております。市長自身の食と健康について、また望ましい食習慣とはどのように考えられ、御実践されておられるのでしょうか、お聞かせください。お伺いをいたします。 以上で登壇の質問を終わり、質問席でまた質問させていただきます。〔降壇〕
○議長(中島完一君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 秋久議員の御質問にお答えをいたします。 初めに、鶴山公園に関する御質問です。 鶴山公園は、国指定の史跡として本市の貴重な歴史資産であり、観光資源でもあります。私といたしましても、鶴山公園の魅力や価値を高めることは重要と考えておりまして、「春はつやま」の定着や秋のもみじまつりの充実に向け、桜や紅葉の適切な管理に加え、補植にも取り組みたいと考えております。 そのほかにも、菜の花やヒガンバナなど、自然の魅力も見どころの一つとなっておりますので、しっかりと手入れをし、年間を通して楽しんでいただけるよう、魅力の向上に努めてまいりたいと存じます。 次に、学校給食についてです。 まず、学校給食の食の安全や食が子供たちの心身に及ぼす影響についてです。 学校給食は、安全な食材を使用し、栄養バランスの取れた食事として提供しており、子供たちの心身の健全な発達に寄与しているものと考えております。 次に、学校給食事業と農業との関わりについてですが、学校給食の食材は津山産品を優先的に使用しており、この取組の継続によりまして、子供たちが日頃から農業生産者を身近に感じることで、将来にわたって津山への郷土愛を育むことにつながるものと考えます。 また、学校給食へ津山産品を供給することは、生産者や事業者にとっても魅力があり、地域の経済や産業への波及効果も期待されることから、持続可能な地域社会づくりに必要であるというふうに考えております。 最後に、私自身の食習慣についてであります。 食育に関心を持ち、健全な食生活を実践することは、生涯にわたって健康で心豊かな生活を送るための基礎と考えております。私自身も食育に関心を持ち、食は大切と思っておりますが、実践することはなかなか難しゅうございまして、私もしっかりと注意を払って取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(中島完一君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 津山市国保の医療費の状況や医療費抑制の取組などについてお答えをいたします。 令和4年度の本市国保被保険者1人当たりの医療費は44万8,771円であり、国の40万2,506円より高く、県の45万3,086円よりは低い状況であります。 疾患別の医療費は、高い順に糖尿病、腎不全、悪性新生物となっております。 これまで保健事業として特定健診、特定保健指導や生活習慣病対策などに取り組んでまいりました。 特定健診の受診率は、令和4年度に35.3%となり、県平均を超えるなど、成果も上がっております。 本市では、生活習慣病に起因する疾患が多い傾向が見られるため、引き続き糖尿病対策や慢性腎臓病対策などを行い、被保険者の健康保持増進に取り組んでまいります。
○議長(中島完一君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 健康づくりの取組状況と課題についてですが、本市では第2次健康つやま21、第2次津山市食育推進計画に基づき、栄養・食生活、身体活動・運動、歯と口の健康、たばこ・アルコール、休養・こころの健康づくり、各種検診の勧めなどの健康管理等、6分野を対象に様々な取組を行ってまいりました。その結果、健康寿命が平均寿命の延びを上回る目標を達成することができました。 課題としましては、小・中学生の肥満の割合が県に比べて高い、がん検診、特定健診の受診率が低い、国、県と比較して血糖の有所見者の割合が高いなどが挙げられます。
○議長(中島完一君) 農林部長。
◎農林部長(平田暁君) 私からは、2点についてお答えいたします。 有機農業を推進する上で、法律で示された市の責務をどう認識し、取り組まれているかとのお尋ねでございます。 本市としましては、環境への負荷低減など、有機農業の推進に関する法律の基本理念に基づき、農業の持続的な発展や環境と調和の取れた農業生産の確保などが見込めます環境保全型農業直接支払交付金事業に取り組んでおります。 次に、みどりの食料システム戦略の取組についてでございます。 令和5年度は、環境保全型農業直接支払制度を活用しまして、11農業者により、54ヘクタールの圃場におきまして、緑肥や堆肥などの取組を実施しております。 また、みどりの食料システム戦略におきましては、有機農業につきまして技術確立を行うことで農業者の取組を推進し、耕地面積での有機農業割合を拡大させるとしております。 有機農業に関する技術確立の動向を踏まえながら、取組農業者へ同制度の積極的な活用を進め、裾野を広げていくことで市場規模の拡大や産地化を支援していきたいと考えております。
○議長(中島完一君) 都市建設部次長。
◎都市建設部次長(松原寿治君) 樹木管理計画による樹木管理の状況と成果についてお答えします。 樹木管理に当たっては、樹木保存管理計画に掲げる基本方針に沿って実施しており、剪定、枝打ちによる公園内の見通しの確保や、支障木の伐採、桜の保存に向けた樹勢回復などに取り組んでおります。 これらの取組により、石垣の保全や眺望の確保、それから桜の名所としての価値の向上に一定の成果が上がっていると考えております。 以上です。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 学校給食の現状についてお答えをいたします。 まず、学校給食の地元産食材の利用状況については、令和4年度の品目数ベースで、岡山県産使用割合が40.0%、津山産の割合は18.3%でございます。 地元産食材の利用に当たりましては、安全性や調理場での大量調理を考慮し、一定の規格以上のものを大量に確保する必要があること、対応可能な生産農家が少ないことが課題であると考えております。 また、市内2つの学校食育センターで調理する1日当たりの食数は、合わせて約8,300食で、食材購入費用は年間約4億円でございます。 次に、食の安全について、現在配慮している取組といたしましては、専門委員会による安全で良質な物資の選定や地産地消の推進、確実な食物アレルギー対応、異物混入の防止や衛生管理の徹底等がございます。 続いて、有機農産物の利用についてでございます。 本市におきましては、現在のところ有機農産物を使用した献立とはなってございません。 以上であります。
○議長(中島完一君) 15番、秋久議員。
◆15番(秋久憲司君) それぞれ御答弁をいただきました。市長からはしっかりと菜の花も含めて、ヒガンバナ等、自然の魅力もしっかり手入れをしていきたいということと、樹木保存管理計画について5年度までの計画は一定程度もう終了したというふうに理解をさせていただきます。 そこで、質問ですけども、令和5年度で予定した事業は一応終了ということなんですが、今後の取組はどうお考えでしょうか、お伺いします。
○議長(中島完一君) 都市建設部次長。
◎都市建設部次長(松原寿治君) 樹木保存管理計画では、5年ごとに内容の見直しを行っており、令和6年度からの次期計画についても、引き続き桜の剪定や、樹勢回復、補植等に取り組むとともに、支障木の伐採など眺望の確保も行ってまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(中島完一君) 15番、秋久議員。
◆15番(秋久憲司君) 引き続き今度は、面的にはできたので、スポット的に取り組まれるということじゃないかと思いますが、やはり樹木も障害のあるものは取っていただいて、全体として風情を壊さないように、そこはいろいろと御配慮をお願いをいたしたいと思います。 それで、この管理計画を見させていただいて、桜の木の間隔が6メーターから8メーターというふうにされておりますが、この部分につきましては再考をお願いしたいというふうに思います。 お城にマッチした樹勢とするには、最低10メートル必要ではないかと思いますし、ネットでもさくらの会とかいろんなところ、他団体も調べましたが、ほぼどこともざっくり10メートルというようなことでやっております。いかがでしょうか。
○議長(中島完一君) 都市建設部次長。
◎都市建設部次長(松原寿治君) 樹木保存管理計画では、補植する場合は、樹木の間隔を6メートルから8メートルとしておりますが、状況に応じて樹木医の方など、専門家の意見を伺いながら対応してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(中島完一君) 15番、秋久議員。
◆15番(秋久憲司君) 桜の木は、低木、中木、高木といってあるんですが、高木に分類されておりますので、必ず大きくなる木ですので、大きくなってどんなかということをきちっと考えていかないと、てんぐ巣病等の病気発生にもなりますし、眺望にも関係します。それから、お城の風情にも関係しますので、よろしくお願いをいたします。 また、津山市はかつては植物園がございました。今はございません。専門家の御指導もいただきながら、この立体的な公園のここそこに四季を感じさせる、例えば山野草の植栽をいろいろとデザインをしていただいて植栽をするというようなことに取り組まれてはいかがでしょうか。
○議長(中島完一君) 都市建設部次長。
◎都市建設部次長(松原寿治君) 鶴山公園は、国指定の史跡であり、植栽を行う際には、史跡津山城跡整備委員会にて了承を得る必要があるため、まずは同委員会の御意見を伺いたいと考えております。 以上です。
○議長(中島完一君) 15番、秋久議員。
◆15番(秋久憲司君) 整備委員会のほうは、地下の場合は30センチ以下が遺跡に関係するということで、それが一つのハードルではないかと思いますが、地上部分はあまり規制はないというふうに思います。まずは、市のほうでよく考えられて、原案を、それで、意見も聞きながらやっていただきたいと思います。 それで、お城のあちこちに点在するヒガンバナですが、自生地として点在をやっております。ここをしっかり整備をしていただくと、それから特に広い北斜面の、今は草丈生えておるところがありますが、この草地を市民参加で経費をかけず、ヒガンバナを植栽する活動を市のほうで提唱し、春の桜、秋の紅葉とともに、秋の訪れを感じさせるヒガンバナの群生地を形成し、北側の市道や遠くからもよく見えますので、市民に景色を楽しんでいただき、観光にも役立てていけると思いますが、このような検討をしていくお考えはございませんか。
○議長(中島完一君) 都市建設部次長。
◎都市建設部次長(松原寿治君) 先ほども答えさせていただきましたが、植栽を行う際には、整備委員会の了承を得る必要があるため、ヒガンバナの植栽も含め委員会の御意見を伺いたいと思います。 以上です。
○議長(中島完一君) 15番、秋久議員。
◆15番(秋久憲司君) 意見、意見と言うので、じゃあ市長にちょっとお伺いしますが、津山城址鶴山公園は市民の憩いの場で、お城山と親しまれ、津山市を象徴する公園でもございます。桜の整備とともに、お城山全体が風情を増すような整備の姿を、まずは市長がしっかりとイメージをしていただいて、原案を策定していただき、このような委員会に意見を聞いてみるということをやっていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 鶴山公園の魅力や、あるいは価値を高めるということは大変重要というふうに考えておりますので、桜の保全はもちろんのことでありますけれども、園内の植栽等の在り方ということでございます。 先ほど都市建設部の次長からもお答えをさせていただいておりますけれども、整備委員会の御意見もしっかりと踏まえながら、ぜひ検討したいというふうに思います。
○議長(中島完一君) 15番、秋久議員。
◆15番(秋久憲司君) では、よろしくお願いをいたします。 次に、学校給食、安全でおいしい学校給食の問題ですが、学校給食は地域経済とも密接な関係がございます。そのようなことも言われました。 その中で一つ気になるのが、有機農業の推進に関する法律の中で、地方自治体に課せられた任務というのは、責務というのがあるんですが、この中で有機農業の推進に関する施策を総合的に策定し、これは主体的に総合的に策定し実践するということが求められております。そして、いろんな事業を行うということですので、この辺の意識をしっかり持っていただきたいなというふうに思います。 それで、学校給食の状況もお聞きをしました。1日8,300食、購入費用は年間4億円、4億円の市場でございます。やはりここを地域でお金が回る仕組みの中で、しっかりと取り組んでいけば、産業も農業も、そして子供たちも三方よしというようなことになるんではないかと思います。そのような気持ちも含めまして、質問させていただきますが、学校給食の地産食材、津山産の品目ベースは18.3%とのことですが、決算ベースでは、この津山産の金額は概算で幾らの金額となり、割合は何%ぐらいとなるのでしょうか、お伺いをいたします。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 決算金額ベースでは、令和4年度で約4,400万円、割合にして約11%でございます。
○議長(中島完一君) 15番、秋久議員。
◆15番(秋久憲司君) 4億円のうちの4,400万円、まだまだここをパーセントを増やしていく。せっかくのところが市内でお金が回る仕組みの中に入れ込めていないのではないかと思います。そういう課題もしっかり認識をしていただきながら、食材の話に入りますが、津山市では環境保全型直接支払制度を活用し、11農業者により緑肥や堆肥の活用の取組を行っているとのことですが、もう一項目、有機農業の取組について、ここ3年の様子をお知らせください。
○議長(中島完一君) 農林部長。
◎農林部長(平田暁君) 令和3年度は4団体で16ヘクタール、令和4年度は5団体で17ヘクタール、令和5年度は5団体で15ヘクタールとなっております。
○議長(中島完一君) 15番、秋久議員。
◆15番(秋久憲司君) 15ヘクタールぐらいでやっているということだと思いますが、一方学校給食では、1年間にどれぐらいの量のお米を消費されますか、お伺いいたします。
○議長(中島完一君) 教育次長。
◎教育次長(森上譲君) 学校給食における米の年間消費量は、各年度の給食実施回数にもよりますが、令和4年度実績で約70トンでございます。
○議長(中島完一君) 15番、秋久議員。
◆15番(秋久憲司君) 70トンということは、7万キロですか。これを60キロで割れば、俵数が出るわけですが、環境保全型農業における有機農業が15ヘクタール超えるぐらいの推移ということですが、有機農業で栽培された安全なお米を学校給食に利用していくには、耕作面積はどれくらいが必要と思われますか。
○議長(中島完一君) 農林部長。
◎農林部長(平田暁君) 病害虫被害をはじめとした外的要因などにより、収量予測は難しいというところでございますが、仮に本市の基準単収で試算をいたしますと、13ヘクタール以上が必要になると考えております。
○議長(中島完一君) 15番、秋久議員。
◆15番(秋久憲司君) 13ヘクタールということで、本市の基準単収は8.6俵、一般的に有機農法はうまくいっても7俵、それから私の実践結果では6俵、7俵、今年は7俵、運よく取れましたが、その辺ぐらいではないかと思います。とすれば、もっと15ヘクタールぐらいが必要となるんで、15ヘクタールぐらい固まれば、学校給食の70トンに対応できるんではないかと思います。しかしながら、有機農業に取り組んでおられるところは、もう販路が決まっていたり、いろんなことがあるんじゃないかと思います。 そこで、ちょっと次の質問ですが、学校給食のお米は、まずは津山産と思いますが、現在も、津山市もこのお米を有機農業の推進の一環で、この有機農業で栽培された、より安全なお米を学校給食に年次的に供給を増やす、このような取組を関係者と共に御検討されてはいかがと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(中島完一君) 農林部長。
◎農林部長(平田暁君) 安定供給の確保や品種の統一化に加えまして、販売単価などの課題もございます。関係者と共にまずはこの課題を整理していくことが必要と考えております。
○議長(中島完一君) 15番、秋久議員。
◆15番(秋久憲司君) 学校給食に有機農産物を提供する場合、やはり順序とか計画づくりとか、そういったところから始めなくてはいけませんが、品目でいうと、まずお米からというのが、率先して取り組めるんではないかと思います。その場合、一遍に全部というのじゃなくて、半分とか3分の1とか、そういった量から始めることもできます。品種がいろんなものを作っておられると思いますし、先ほども言いましたように、販路とか味とか、収穫時期とか、いろいろございます。いろんな課題がありますので、課題を整理していくことが必要というふうに御認識されとるということでよろしいんでしょうか。いいんですね。 大きくうなずかれましたので、そのようなことというふうに思います。 それで最後に、市長にお伺いをいたしますが、農林水産省ではみどりの食料システム戦略を踏まえて、有機農業に地域ぐるみで取り組む産地をつくろうと、自治体を応援しております。産地形成というよりは、地産地消に重点を置いた取組でございまして、地域内で有機農業の生産から消費までの一貫した仕組みを、農業者だけでなく、地域内の学校給食や直売所、スーパーなどの小売店、流通など、関係者の総意で地域ぐるみの取組を行おうという地域循環に重きを置いた取組でございます。 関係者で構想や計画を検討し、推進体制が出来上がった時点で意気込みを示し、周知を図るためにオーガニックビレッジ宣言をして、実施の段階に入ります。国の支援機関も、事前の取組を重視し、いろんな支援策を制定しておりまして、農林水産省では2025年までに100市町村での宣言を目指しております。和気町が今年度ですね、令和5年度だと思いますが、和気町が宣言し、それから長野県では飯田市が今年度の宣言となっております。飯田市と津山市は関係のあるところですね。それで、2030年には200の市町村に広げる目標を立てておられます。有機農業推進法では、総合的な施策の策定と実施を地方自治体の責務として求めておりまして、地域循環型の農業や経済をつくる取組を具体的に検討していく時期と思いますが、いかがでしょうか。市長にお伺いをいたします。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 県と本市を含めました27の自治体は、令和5年3月に岡山県みどりの食料システム戦略基本計画を策定をしております。基本計画に掲げます有機農業などの目標を達成すべく、県としっかり連携をしまして、啓発、支援を進めていきたいと思います。
○議長(中島完一君) 15番、秋久議員。
◆15番(秋久憲司君) 答弁をいただきました。意気込みは感じました。意気込みを感じたんですが、県の令和5年3月に岡山県みどりの食料システム戦略基本計画を策定しておりますということなんですが、それは策定しております。しかしながら、この計画自体はどちらかといいますと、産地形成のための主に税制の優遇、それから資金の融資の特例、それから特定地域の設定や行政手続のワンストップ化、そのようなものを主目的にしている計画で、県と県内の市町村がぐるっと一つになってやっていこうと、連携してやっていこうという計画でございまして、どちらかといえば、これまでの産地形成型の計画と、そしてこのエコビレッジというのは、市長ちょっと聞くだけで結構ですが、オーガニックビレッジですね、オーガニックビレッジ、非常にパンフレットを見ただけで市民受けする、優しい、市町村で取り組んでやってくださいよと、それで皆さんで話をしてやってくださいねというような非常に分かりやすい、自前の有機農法を推進していく、そのために出口が要るので、まずは直営でやっている学校給食を活用する、そして子供たちに安全な食材を提供すると、一石二鳥じゃないですかということを言っているわけでございまして、私が言いたいのは、この地域内の流通、消費を市町村単位で有機農業の地域内流通をつくり出そうというような、市町村が実施主体の画期的な取組のほうをやっていただきたいなと思うんですが、市長も大体そのようなお考えなんでしょうか。ちょっと再度お願いします。イメージとしてで結構でございますので。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 先ほど農林部長がお答えをしておりますけれども、まだまだ本市におきましても進んでいない状況ということでございます。ですから議員は、当然その自前の有機農法を持ってやっていくんだから、出口まで考えてやっていこうと、そうしないと、やはり流れが一つできません、だから、そういった意味でそこに学校給食をということで、その点についてはよく分かりましたが、ただやっぱりまずはそこに関わっていただく方をどういうふうにしていくかということを先ほども申し上げましたように、これは県、27市町村で組んでいる計画もございますので、そういったことをしっかりと進めていく中で、やはり市としてもしっかり関わっていくと、こういう思いでいるところでございます。
○議長(中島完一君) 15番、秋久議員。
◆15番(秋久憲司君) ありがとうございます。部長が答弁された、岡山県みどりの食料システム戦略基本計画が別にこれがどうのこうの言っとんじゃないですが、これとそれからこのオーガニックビレッジというネーミングの単市でやる、市単位でやる事業とうまく組み合わせてやっていただきたいなということなんで、まるっきり別物でもございませんので、そこんところはまたよろしく内部協議をお願いをいたしたいと思います。 次に、健康づくりでございます。 いろいろと健康のことでお話を、答弁もいただきました。もう時間が押しておりますので早く行きますが、やはり生活習慣病、小学生の肥満、血糖とかということが非常に大きいということです。そして、健康づくりについて、成果は津山市の場合は、健康づくりは健康寿命が延びたということで、そのことはいいんですが、目的とされていた疾患を有する人への健康対策や重症化予防についての取組状況をお伺いをいたします。
○議長(中島完一君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 病気の早期発見、早期治療は、悪性新生物や心疾患、脳血管疾患等の死亡リスクを低減させます。住民の皆様が健康状態を把握するため、特定健診やがん検診の分かりやすい啓発や、効果的な受診勧奨や健康教育などに積極的に取り組んでいます。
○議長(中島完一君) 15番、秋久議員。
◆15番(秋久憲司君) いろいろ取り組んでおられるということですが、健診も大事だと思いますが、健診一辺倒では、過度に医療に依存するということで、かえって御本人が御本人のことを考えない、安易なお医者さん任せということになっては駄目でございまして、やはり賢い市民としていろんなものを活用し、健康を保持するということが一番だろうと思いますので、健康教育等しっかりと取り組んでいただきたいなと思います。 そして、今お聞きしました状況を踏まえて、今後の課題についてお伺いをいたします。
○議長(中島完一君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 健康への意識が薄い人や取り組みにくい状況にある人に対して、生活習慣病の発症や重症化予防への支援体制の充実を図ることが課題となってきております。
○議長(中島完一君) 15番、秋久議員。
◆15番(秋久憲司君) 支援体制というのがちょっと抽象的なんですが、いろんな保健師活動なんかいろいろ取り組んどるというようなお話は、協議の中でお伺いをいたしました。 それで、最初も聞きましたが、小学生の肥満や血糖値の高い人の所見割合が高いということでございますが、一概には言えませんが、人間の体というものは食べるものでできているというふうに言っても過言ではないというふうに思います。ですので、日々の食事のありようというものが一番大切なんではないかというふうに思いますが、このことについて、この健康づくりを踏まえてどのように対応されておられるでしょうか、お伺いをいたします。
○議長(中島完一君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 幼児期から高齢者まで朝食を毎日食べる、主食、主菜、副菜をそろえて食べるなどの基本的な食生活を実践することで、健康の保持増進を図るよう啓発をしております。
○議長(中島完一君) 15番、秋久議員。
◆15番(秋久憲司君) 端的な御回答なんですが、市の健康づくりとか、食育計画とか見ますと、大体どこも生活様式の多様化、食の欧米化が背景にある大きな原因の一つだというふうに、どこともその枕言葉で語られておられましたが、この頃それが記述が、いろんな資料を見ても減ってきました。もうそれが当たり前になっちゃったんですね。当たり前になってきたので、やはり私はもう一度立ち返って、日本民族、要するに農耕民族の日本民族の体はどういうような仕組み、働きが欧米人と比べてどこが違うんだろうかとか、それから出ている酵素の違いとか、やっぱりそんなことを一生懸命考えられて、そこから健康対策を考えられているところも多うございます。昔から医食同源、和食、旬の野菜、長野県も漬物が非常に食べるのが一番多いんですが、一番の長寿県。しかしながら、塩分の摂取は少ない。このように長野県も努力して自分たちの地域食文化を大切にしながら健康をつくっているというふうに思います。 それで最後に、市長にここでお伺いをいたしたいのですが、そのような市の職員からもいろんな様子をお伺いをいたしました。その中で、職員の方から生活指導には新しくナッジ理論を採用し、行政から、上からの強制ではなく、本人が知らず知らずのうちに望ましい行動を選択されるように取り組んでいるとお聞きしました。 そして、来年度からの計画でも、この内部協議が進んでいるとのことで、今後の効果が期待されます。このナッジ理論の概要と、このナッジ理論を具体的にどのように盛り込まれ、市民の健康づくりを進められるのか、お聞かせください。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) ナッジ理論とは、対象者の方に選択の余地を残しながらも、よりよい方向に誘導していくと、こういった手法だというふうに考えております。 現在策定中の第3次健康つやま21計画におきまして、例えば受診勧奨であったり、あるいは選択方法などに、ぜひナッジ理論を活用してまいりたいというふうに思っております。
○議長(中島完一君) 15番、秋久議員。
◆15番(秋久憲司君) 私の市長の最後の答弁は、ほとんど3回、ほとんど約4行ということで、端的過ぎるんではないかというふうに思いましたが、直接声をお聞きしますと、しっかりと取り組んでいただけるものというふうに思います。このナッジ理論につきましては、いろんな参考書が、いろんな場面に応じたものが出ておりますので、職員にもしっかり読んでいただきまして、いろんな場面で市全体でも活用できますので、そのようなものを使って市の行政をよりよいものにやっていただくようにお願いし、発言を終わります。
○議長(中島完一君) 以上で15番、秋久憲司議員の質問を終わります。 この際、会議をしばらく休憩いたします。 再開は午後2時15分といたします。 午後2時05分 休憩───────────────────────────────────────────── 午後2時15分 再開
○議長(中島完一君) 御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次の質問を許可いたします。 13番、金田稔久議員、登壇。
◆13番(金田稔久君) 〔登壇〕 失礼をいたします。議長の許可をいただきましたので、3日目の最終となりますが、皆様方の何とぞよろしくお願い申し上げたいと思います。 市民目線の市政運営と、こういうことで申し上げます。 その中で、財政計画と長期見通しにつきまして質問に入ります。 第6次補正予算についてでありますが、財政調整基金を10億1,100万円取り崩しての編成となっております。令和4年度、令和3年度における12月補正予算を編成された際、財政調整基金をどの程度取り崩して繰入れ編成をされたのかお尋ねをいたします。 収支状況についてでありますが、ここで議論を分かりやすくするためにお尋ねいたしますが、歳出における義務的経費、消費的経費、投資的経費、その他ということでありますが、収支見通しシミュレーションをされておられますが、各項目の内容について御答弁をいただきたいと思います。 行革、行財政改革と言われて随分長い年月がたっておるところでありますが、これまでも節々で大がかりな行財政改革を実施をされてきたと思います。今思いつくことといえば、事業仕分け、サマーレビューなどが思い出されるところでありますが、津山市の行財政改革はいつから始まったのか、どのような改革が実施をされ、効果がどう出されたのかをお尋ねをいたしたいと思います。 次に、毎年12月議会を前に、前年度の決算を踏まえての財政計画の見直し、ローリングが行われて状況分析はされているわけでありますが、長期財政見通しということで、令和25年度までの見込みが示されていますが、本市が今後取り組む事業がこのローリングに反映されているのか、大変気がかりであるわけであります。 そこで、これから申し上げます事業が、今回の財政計画に具体的にどう反映されているのか、お尋ねをいたしたいと思います。 まず、公民館事業としての大崎、河辺両公民館、公認プールを目指す久米市民プール、津山城を含む鶴山館の整備、そして美術館構想、現在スポーツ推進審議会が開催をされておられますが、その説明の中で有利な財源として都市公園の長寿命化計画を策定し、認められるならば、令和7年度からスポーツ施設等の計画的な老朽化対応と同規模の更新を行っていくとの説明があったわけでありますが、スポーツ施設の更新計画、また10月に実施をされた映画館についてのアンケートをされたところでありますが、映画館を設置することを目的に実施されたのでしょうか。また、新設を目標にされるならば、建設、運営に費用が発生するところであります。これらの事業構想に対して、このたびの財政計画に組み込まれているのかをお尋ねをいたしたいと思います。 次に、本庁舎東庁舎を含みます本市施設物件において、賃借契約など使用許可が出されている物件や内容についてお尋ねをいたしたいと思います。 中でも、本庁舎駐車場について詳細な答弁を求めたいと思います。 次に、本市では、姉妹都市縁組、友好交流都市など都市縁組、三津同盟などを含めますと多くの地域と交流がなされております。来る令和6年度、令和7年3月に当たるわけでありますが、沖縄県宮古島市との姉妹縁組60周年を迎えます。50周年のときは大変大きく取り組まれたところでありますが、60周年記念事業に取り組む考えはございませんでしょうか、お尋ねをいたします。 地域間交流ということで、JRローカル線の問題について、都市間交流ということが大きな下支えになるところでありますが、ローカル線問題に対する9月議会以降、どのような取組を行ったのかお尋ねをいたしたいと思います。 また、関連をいたしまして、森の芸術祭は、県北一体で取り組まれる、美作国建国1300年以来の連携した取組となるわけでありますが、現在の取組状況についてお尋ねをいたします。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 御質問に順次お答えいたします。 まず、令和3年度、令和4年度の12月補正における財政調整基金繰入額についてのお尋ねでございますが、令和3年度に約2億6,600万円、令和4年度に約5億5,600万円でございます。 次に、収支見通しの歳出における各経費の内訳についてでございます。 義務的経費は人件費、扶助費及び公債費、消費的経費は物件費、維持補修費及び補助費等、投資的経費は普通建設事業費及び災害復旧事業費で、これら以外の繰出金などをその他としております。 最後に、財政計画への各種事業の反映状況でございます。 市民プールや公民館整備事業など、総合計画後期実施計画において主要事業としている事業のうち、実施時期、予定事業費などを含め、政策決定している事業につきましては、その内容を反映させていただいております。 鶴山館や美術館、スポーツ施設などの更新計画など、今後、実施時期や事業規模などの精査が必要な事業につきましては、個別の事業として具体的には反映しておりません。 以上でございます。
○議長(中島完一君) 企画財政部参与。
◎企画財政部参与(平井良幸君) 記念事業の取組についてお答えをいたします。 宮古島市と津山市は、昭和40年3月に姉妹都市縁組を締結し、令和7年3月に60周年を迎えます。これまでの取組は、メッセージの交換や訪問などを行っており、節目となる50周年には、お互いの町のPRや記念式典を実施をいたしました。 今回の60周年につきましては、令和7年度において宮古島市と調整を図りながら実施を含め検討してまいります。
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 私からは、2点の御質問にお答えをいたします。 まず、行財政改革の取組についてです。 本市の行財政改革は、昭和57年の第1次行財政改革から始まりまして、これまで約40年間にわたって取り組んでまいりました。これまでの取組で主なものを申し上げますと、時代に即応した組織機構の見直しをはじめ職員の定員管理や給与の適正化、IT導入による情報化の推進、指定管理者制度や業務委託などの民間活力の導入、近年でいえばファシリティーマネジメントの推進、事業仕分けやサマーレビュー、こういった事業見直しなどに種々取り組んでまいりました。 現在は、第三セクター等改革推進債の発行、津山市財政計画長期財政見通しの策定を踏まえまして、効果額目標を設定の上で取り組んでおります。こうしたこれまでに積み重ねてきた行財政改革の成果は、本市の行財政運営の適正化につながっているものと考えております。 次に、本庁舎などの貸付けや使用許可についてでございます。 本庁舎を含む公共施設のうち、行政財産については、行政目的を妨げない範囲において、行政財産の目的外使用許可の手続を経た上で企業や団体に建物や土地などの貸付けを行っております。そのうち、本庁舎や東庁舎においては社会福祉協議会、都市整備公社、中国銀行、株式会社曲辰、観光協会などに対し建物及び土地の一部につきまして、行政財産の使用を許可しております。 なお、本庁舎の駐車場については、社会福祉協議会に対し車両14台分の使用を許可しております。 以上です。
○議長(中島完一君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(中川竜二君) 2点の御質問にお答えいたします。 まず、映画館のアンケートについてです。 当該アンケートにつきましては、本市での映画館開設の可能性に関する調査業務の一環として、住民ニーズ等を把握することを目的に実施したものでございます。 次に、JRローカル線問題への取組についてです。 かねてより要望しておりましたJR津山駅への交通系ICカード対応改札機の導入と、駅構内へのトイレ設置を含む駅舎の内外装のリニューアルを実施していただけることとなりました。 また、11月29日にJR西日本岡山支社へJR姫新線への交通系ICカードシステム導入に関する要望書を、岡山県及び姫新線沿線自治体と提出をいたしました。 そのほか、JR西日本及び智頭町と連携して、東津山駅から智頭駅間の因美線沿線地域の方に、日常の移動や公共交通の利用状況等を把握するためにアンケート調査を実施しており、今後その結果を基に、鉄道として継続的に利用できる方策、ターゲットを絞った利用促進策や、利用しやすい環境づくりなど、持続可能な公共交通の実現に向けた取組につなげていく考えでございます。 以上です。
○議長(中島完一君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) 森の芸術祭の現在の取組状況についてお答えいたします。 先日開催されました森の芸術祭実行委員会総会で、設置会場と一部のアーティストが公表され、現在は、各設置会場とアーティストとのマッチングが進んでいるところでございます。 また、市内では、地域に密着したプレイベントの開催や学校との連絡などシビックプライドの醸成に向けた調整をしております。 さらに、来訪者に楽しんでいただくため、事務局や各関係機関と連携を取りながら、アート作品を核にした県北の観光資源周遊の仕組みづくりなど、地域全体の活性化に向けて取り組んでおります。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) それぞれ御答弁をいただきましてありがとうございます。 ここからは通告とは少し変えて質問をさせていただきますので、何とぞ御了承いただきたいと思います。 宮古島市との姉妹縁組ついて昭和40年3月15日に締結をされ、令和6年度にないということになりますが、令和7年度に記念行事に向けて検討とのことでありますが、今回の補正予算で姉妹校交流ということで、南小学校と平良第一小学校との交流事業が予算化されていますが、具体的な予定については、1日目の4番議員の質疑でされました。60周年事業はこれまで物産や経済交流など、さらに高めていただく取組に期待をしているところでありますが、以前、稲作のない宮古島市、宮古島市への米の売り込みを提言をしたところでございますが、その後、具体的な取組をされたでしょうか、農林部長にお尋ねをいたします。
○議長(中島完一君) 農林部長。
◎農林部長(平田暁君) 御提言をいただきましたことは、方策の一つと受け止めておりまして、関係各部署と連携しながら検討してまいりたいと考えております。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。 次に、ローカル線の問題の対応について、津山駅の整備について、長年お願いをしていた駅構内のトイレ、ICカードの導入、待合所のリニューアル整備と、取り組んでいただくことになりまして、前進をしたところではございます。新見市では、ICカード導入を契機に、ICOCAカードを活用した地域カードを発行して、地域内経済の循環などへの取組を行っておられますが、今回の導入を目前にして、本市は何らかのこの効果を高める取組はされないでしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(中島完一君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(中川竜二君) まずは、本市では、ごんごバス、AIデマンド交通等とのスムーズな連携によります利便性の向上に取り組んでまいりたいと考えております。一方で、交通系ICカードは、地域のインフラとも言えるツールになっていることから、今後どのような取組が可能か、JR西日本とも連携しながら研究をしてまいります。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 私の今の提起させていただいたのは、地域内経済の循環ということで申し上げております。一番には、交通系のカードですから、これで公共交通や利用促進にどうつなげるか、そういうものを知恵を出して取り組んでいただくようにお願いをしておきたいと、このように思います。 次に、姫新線での取組で答弁がなかったんですが、10月下旬に真庭市長の呼びかけとお聞きしましたが、沿線の首長さんがお集まりになられたと聞いておりますが、本市の対応はいかがだったんでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(中島完一君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(中川竜二君) 10月31日に姫新線沿線の首長が集まって、利用促進の取組状況や交通系ICカードシステム導入に関する要望書の確認などを行いまして、本市も引き続き沿線自治体と連携して利用促進に取り組んでいく考えをお示しをしております。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 分かりました。リモートで出席をされたというふうにお聞きしております。ぜひまた市長には、公務御多忙でしょうけど、この内容についてもぜひともお力を入れていただきたいと、こういうふうに思います。 では、具体的な利活用の拡大の取組について、これまでも提言をさせていただきましたが、その後具体的な事業化に取り組まれましたでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(中島完一君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(中川竜二君) 令和4年度から岡山県が主催いたします地域課題解決支援プロジェクトに参加をしまして、姫新線を活用した取組として、観光列車、SAKU美SAKU楽の運行や、姫新線沿線の歴史と文化を楽しむ旅などの姫新線を活用したツアーを7回実施しており、多くの方に沿線自治体を訪れていただいております。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 今の答弁では、観光列車としての活路のみの取組しか聞こえておりませんが、通常使う生活路線としての他都市との往来ということが一番多くあるわけですが、日常利用の取組についてはいかがでしょうか。
○議長(中島完一君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(中川竜二君) 昨年度、姫新線に実際に乗って、列車内での乗り方教室を実施し、20名の方が参加をされました。また、ローカル鉄道の日常利用を促すチラシを、様々な機会で配布をし、周知活動に努めており、こうした取組を広げていきたいと考えております。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) いずれも去年の実績をおっしゃられましたが、私の当初では9月以降というふうに申し上げておりました。期間が短うございますから、なかなか取り組むことができてない面もあるかと思いますけど、具体的な利用促進の事業が今示されてないわけでありますので、もっとスピード感を持って取り組んでいただきたいことをお願いを申し上げときます。 続きまして、因美線について、智頭町との連携して沿線地域でのアンケートをされたとの答弁ですが、いつ頃されましたでしょうか。
○議長(中島完一君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(中川竜二君) 10月25日から11月22日の期間で実施をしております。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) その結果はどのような内容でしたか、教えていただけますか。
○議長(中島完一君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(中川竜二君) アンケートは、3,000世帯に配布をし、1,007世帯から回答をいただいておりまして、約34%の回収率となっております。 アンケート結果につきましては、現在JR西日本で集計作業しておりますので、結果が集約、分析ができましたら御報告を申し上げます。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) その内容を分析をされたらどのようなアクションをされる御予定ですか。
○議長(中島完一君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(中川竜二君) アンケート結果を基に、鉄道として継続的に活用できる方策、またターゲットを絞った利用促進策や利用しやすい環境づくりなどに生かしてまいりたいと考えております。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 実は11月20日に、JR西日本中国統括本部が津山駅において遠隔MV導入による機械化を国鉄労働組合側に提示をされまして、いわゆる出改札に係る業務体制の見直しによって、いわゆるみどりの窓口、切符の販売窓口の存続に大変懸念されることが組合側に提示をされたというふうに聞いておりますが、このことについて当局は承知でございましょうか。
○議長(中島完一君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(中川竜二君) 承知をしておりませんが、そのような見直しが行われる場合につきましては、津山駅を利用される方に混乱が生じないよう周知及び対応していただくようお願いをしてまいります。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) ちょっと最近、通過駅で有人駅のところはもう既に導入をされとるそうですが、駅に行きまして切符を買おうと、こう思いましたら、いわゆるリモートで、尼崎に本部があるそうですが、20人ぐらいのスタッフがおられて、そこでボタンを押して画像を、お互い画像でやり取りする。それで、いわゆる切符を買う。これは商品名になりますけど、ジパング倶楽部とか、「あなた会員ですか」とかと言ったら、「はい」と言うてカードを見せると、こういうようなことをされるそうです。いわゆる時代ですから、ネット上で買うということにはなるんでしょうが、いわゆる駅で人の顔を介して切符が買えなくなるということなんですね。いわゆるICカード、交通系のカードがここへ導入された。大変喜ばしいですし、やっとの思いでございますけども、しかしながら非常に複雑な乗り継ぎとか指定券とか、いろんなことがあるかと思いますが、そういうことに大変不便を感じられるというふうなことを聞いております。 今聞いておりますのは、団交が12月26日に行われるそうでございますが、とはいいましても、もし決定になるならば、1月からは沿線の自治体にも説明に上がりたいということで、来年の3月のダイヤ改正から、いわゆる窓口の無人化が行われると、こういうことの懸念でございます。津山市においても、拠点都市と言われて結節点であります。それだけに、そういうことではあってはならないと、時代の流れとはいうものの、ちょっと少し、もうちょっと柔軟性なところが要るんじゃないかなと思いますので、具体的にそういうお話があったときには、厳しい言い方をすれば、断固、少し反対をしていただくといいましょうか、市民の皆さん、利用者の皆さんに柔軟に対応していただけるようにお願いをしていただきたいと、こういうことを申し上げておきたいと思います。 さて、そういうふうにJR西日本に関しての民業とはいいますものの、国鉄、公共交通を担っているわけでありますが、11月29日の真庭市の太田市長がコメントをされたわけでありますが、JR西日本の株式の取得の意向を明らかにされました。姫新線沿線自治体などにも呼びかけるとのコメントもされておりますが、津山市として市長のお考えはいかがでしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(中島完一君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 金田議員の御質問にお答えをいたします。 現段階におきましては、株取得は考えておりません。まずは引き続き、JR西日本や岡山県、関係自治体等と連携を取りながら、必要な利用促進策を講じていくとともに、AIデマンド交通やごんごバスとのスムーズな連携を実現するなど、本市の公共交通全体の利便性向上に注力することが重要であると考えております。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 確かに今答弁をいただきましたとおりのこともあると思いますが、いろいろ沿線の皆さん方で提案権が出せるぐらいの株を持ってやれりゃ一番本当にいいなというふうに思います。ぜひとも今の段階はということでございますので、今後御検討をいただきたいというふうに申し上げて、次の質問に移りたいと思います。 森の芸術祭について答弁をいただきました。各設置場所といいましょうか、アーティストとマッチングが進んでいるということでありますが、具体的に紹介できるものがあればお教えいただけますでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(中島完一君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) アーティストと会場のマッチングにつきましては、具体的には決定しておりませんが、アーティストのアシム氏とジャコモ氏は、作品設置候補地として鶴山公園やグリーンヒルズ、ポート・アート&デザイン津山などを視察に訪れております。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 最初の当初の答弁で、シビックプライドの醸成に向けた調整をしていると。ちょっと横文字ですから、多分私もちょっと調べましたけど、ちょっと分かるように、市民の皆さんに分かるようにちょっとこの辺についての調整を教えていただけますか。
○議長(中島完一君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) 学校連携によります校外学習を通じた育成事業や地域住民の協力を得ながらボランティアの募集を行うなど、地域全体の機運醸成やおもてなし精神の向上を図っております。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 都市に対する市民の誇りと、こういうふうにも言われておるようでございますが、ちょっと分かりやすいお言葉で御答弁をいただいたほうがよろしいかなと、このように思うところです。 森の芸術祭については、1日目、1番議員からもいろいろと指摘を受けられたところでありますが、森の芸術祭の受入れ体制について、広域的な取組で岡山県が主体と、分かりますが、津山市の行政としての体制はどう考えておられますか、お尋ねいたします。
○議長(中島完一君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) アート作品設置会場を所管する部署をはじめ広報事業、二次交通強化事業、学校連携事業、地域連携など、担当部署と連携しながら市役所全体で受入れ体制の構築を図ってまいります。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) ありがとうございます。市の中も初めてのことでございますから、何かと大変かと思います。よろしくお願いを申し上げたいと思います。 これに関連をしまして、まちじゅう博物館構想の事業について、事業はされておるところでありますが、どのような相乗効果を期待されておられますか。
○議長(中島完一君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) 森の芸術祭も、本市の魅力創造につながる事業ですので、博物館構想を具現化するための事業の一つになるものと考えております。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) まちじゅう博物館構想については、1日目の4番議員からも質疑がありましたが、どちらかというと、城下、城東、城西で取組が限定されているようにも感じておるところでありますが、市全体で取り組むということについてどう広げていくか、お考えをお尋ねいたします。
○議長(中島完一君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) まずは城東、城西、城下地域の魅力づくりを中心に取組を進めておりますが、次年度以降でそれぞれの地域の歴史や文化、自然などを活用した施策づくりを進め、市全体を対象とした取組に広げていきたいと考えております。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) ぜひまちじゅうといいますけど、村もありますが、全市でいろんな魅力を出していただける、その中で町、津山市全体が博物館になるような取組をよろしくお願いいたします。 質問を変えさせていただきます。 先ほど本庁舎などの貸付け、使用許可について答弁を総務部長よりいただきました。本庁舎の駐車場は何台停めれることになっておられますか、お尋ねいたします。
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 来庁者用として、95台分の駐車場がございます。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 現状の駐車場台数で適当と思われますか。
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 本庁舎には来庁者が多く、駐車場は慢性的に混雑しておりますが、旧市営プール跡地の駐車場と合わせまして、一定の台数が確保できているというふうに考えております。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 旧プールのところが大体150台ぐらいということですから、ざっと250台ぐらい停めれると、こういうことでしょう。先ほど答弁からもありました社会福祉協議会に対して、14台の使用許可が出されているということですが、これは有償でしょうか。
○議長(中島完一君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 有償でお貸しをしております。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 実は市役所の駐車場95台分のうち、本庁舎の建物より南側、いわゆる自転車置場があります。この付近に社会福祉協議会の車が14台ぐらいでしょう、いつも停まっておられます。来訪がある場合、皆さん雨が降ったりいろんなことがあって近くに停めたい。ところが、その場所が東側の駐車場の階段に一番近い駐車場なんですね。そこに、外に出られなかったらそこに停まったままです。この駐車場というのは、市役所に来訪される、いわゆる車椅子とか、そういった方々の駐車場というのは、たしか3台だったと思うんですが、なるべく近いところに、足の不自由な方もいらっしゃる。なのに社会福祉協議会の車がいい場所に停めてある。何かこの町は優しい町なのか、どんな町なのか疑問に考えたところであります。私が9月の総務文教委員会でこのことに指摘をして、いろいろ動いていただいたということも聞きました。契約期間のこともあります。ぜひ市民の皆様の駐車場、市役所は役所のものではなくて、市民の皆様の市役所の施設でありますから、その目線でぜひ改善をしていただくようにお願いしたいと思います。 3月の議会のネタをばらすわけじゃありませんが、ここへ少年の主張岡山県大会の発表文集が、ここへ手元に、議長の許可をいただいて持ち込みました。津山中学の生徒さんがいいのをつくってくれました。これは市役所の駐車場や旧市営プールであった、向こうの150台の駐車、あの周辺のことについてこれ書いておられます。 都市建設部のほうにも、その内容のことが届いておるそうで、また丁寧にお返事をいただいたということで大変喜んでいらっしゃいました。 返事はしたものの、それが実現できることが一番でございますので、これは3月のネタとさせていただきますので、今後、市役所の駐車場施設が市民の皆さんにとって利用しやすくて、本当にバリアフリーなものができることをお願いしておきたいと、このように思ってこの質問を終結をさせていただきます。 続きまして、財政調整基金12月の繰入れについて、4年度は5億5,600万円、3年度は3億6,600万円と、今年度は10億1,100万円ということで大幅な増加となっておるわけであります。今年度財政調整基金の繰入れは28億5,800万円、前年同期は23億9,600万円と、4億6,200万円も増えていることになります。この基金を常に当てにした予算編成をされていることは、本当に健全なんだろうかなと、こういうふうなことを思うわけであります。 財政構造改革に向けた取組が、令和2年2月に策定をされ、令和12年に3億8,000万円まで落ち込むと推計され、災害への対応を図るため10億円の確保を目標にされておられますが、この10億円の積算根拠をお尋ねいたしたいと思います。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 平成30年7月豪雨災害に対しましては、緊急対応として財政調整基金を約7億円取崩し、補正予算を編成しており、災害などの想定外の事態に際しても、的確な対応ができるよう10億円を目標としております。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 令和12年に3億8,000万円に落ち込むと試算されたわけですが、この中でふるさと納税を加えたものとして試算されていますか。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) ふるさと納税も反映しております。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) その額は幾らでしょう。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 年間約1億7,000万円を見込んでおりました。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) ふるさと納税について、ほかの自治体も中・長期的財政計画に見込んでいるものでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 自治体によって計画期間や前提条件は様々であり、積算内容については把握しておりません。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 宮崎県の都城市、当初予算ではふるさと納税1,000円を見込んでおられます。決算では196億円でございます。令和4年は日本一のふるさと納税の集まった自治体であります。 今の津山市のメニューを見てみますと、これで本当に10億円を計画されて将来計画をされておるわけでありますが、飽きられりゃせんかなと思うんですね。飽きないメニューもしなきゃいけない。そして、このふるさと納税というのは水物だと思います。ですから、ちょっとそれをあまり当てにするような財政計画というのは、ちょっとやめたほうがいいんじゃないかなというふうなことを指摘しておきます。 それで、13億7,000万円だった基金残高が、このたび12億2,000万円になったわけでありますが、これらの基金を守っていくため、堅持できる見込みに不安を感じておるわけであります。1日目の5番議員の質問に対しても、企画財政部長からは本市の標準財政規模の10%が適当とされていることから、令和5年度で算出すれば28億円の積立てが必要との答弁をされました。ならば28億円の財政調整基金の積立てを考えた財政計画に取り組むべきと思いますが、どうでしょうか。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 本市におきましては、過去の災害を踏まえ、10億円を目標としておりますが、一般的には標準財政規模の10%が適当と言われております。 本市におきましては、当面、厳しい財政状況が続きますが、適正規模に向け基金残高の早期の底上げを図ってまいりたいと思います。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 3分の1と言うたほうが分かりやすいから言いますけど、せめて20億円ぐらい積み立てておかんと、28億円というんなら。これはちょっとやっぱり問題があると指摘をしておきます。これ直さにゃいけんと思います。ぜひ改善を求めたいというふうに思います。 当初質問で義務的経費、消費的経費、投資的経費について答弁ありましたが、消費的経費は物件費、維持補修費、補助費とのことですが、今後の見通しはどうですか。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 物件費、維持補修費は、公共施設の維持管理費適正化や照明のLED化などの効果、また使用料、手数料の見直しや森林環境譲与税の活用などにより減少するものと見込んでいますが、物価高騰の影響を一定程度は受けるものと見込んでおります。 また、補助費等につきましては、当面、企業立地促進利子助成や、一部事務組合負担金の高止まりが続きますが、徐々に減少していくものと見込んでおり、結果、消費的経費は微減で推移するものと見込んでおります。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 令和5年度は124億9,700万円と見込んでおられます。令和7年度は104億1,500万円と、約20億円の消費的経費が減少するところになっておりますが、今の社会情勢からして考えにくいのでありますが、これらの数値計画を説明ください。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 令和5年度に予算計上いたしましたワクチン接種費用に係る国庫返還金やコロナ交付金を活用した事業、台風7号災害関連経費や地域高速通信施設光ファイバー化事業、苅田家住宅酒造場の耐震診断や久米市民プール指定管理料などが令和7年度は見込めないことを反映したものでございます。
○議長(中島完一君) 13番、金田委員。
◆13番(金田稔久君) それにしても20億円も減るというのは、ちょっと疑問なところであります。 エネルギー価格・物価高騰の影響によって歳出増加について、令和6年度以降の歳出影響額についてどのように見通されていますか。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 今後のエネルギー価格・物価高騰の影響につきましては、国が示した中・長期の経済財政に関する試算を参考に、物件費、維持補修費は、当面、前年比0.3%から1.3%で上昇すると想定しており、令和6年度から14年度までで、累計額では約2億円の上昇を見込んでおるものでございます。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 続いて、投資的経費を令和4年度実施されている内容をお尋ねいたします。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 主なものを事業費ベースで申し上げますと、道路改良事業が約3億7,700万円、交通安全対策事業が約4億4,200万円、企業立地雇用促進奨励金が約2億9,500万円、小学校施設整備事業が約4億2,500万円、公民館整備事業が約5,800万円などでございます。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 実質単年度収支、今年度の見込みとしてマイナス18億500万円、令和7年度はマイナス1億6,700万円となっていますが、この差の根拠をお尋ねいたします。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 定年延長により、令和7年度は定年による退職手当が生じないこと、これまでに発行してきた地方債の償還が完了すること、それにより公債費が減少する見込みであること、国庫補助金等の返還金を想定していないことなどによるものでございます。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) それにしても、ここまでのいいことではありますけど、ちょっと疑問ですね、これは。実際なってみたらだんだん分かってくると思いますが、ちょっとここはいかがなものかということを指摘をしておきます。 私は気がかりなのは、計画構想が進んでおります事業が今年度、財政計画長期見通しに反映をされているもの、されていないものがあるわけでありますが、プールや公民館は反映されているとのこと、どの程度の額を反映されているのでしょうか、まず公民館事業の大崎公民館の事業費は幾らですか。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 建設工事費など約2億2,300万円を見込んでおります。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 財源の内訳をお尋ねします。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 地方債約1億6,500万円、森づくり・木材産業活性化基金3,000万円、一般財源約2,800万円でございます。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 償還計画はどうでしょうか。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 借入れ後、20年間での償還を想定しております。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 河辺公民館の事業費を教えてください。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 実施設計や造成工事費など約7,300万円を見込んでおります。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 財源の内訳をお尋ねします。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 地方債約5,500万円、一般財源約1,800万円でございます。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 償還計画を教えてください。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 借入れ後、20年間での償還を想定しております。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 市民プール事業はいかがでしょうか。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 約21億円の整備費と年5,600万円の指定管理料を見込んでおります。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 財源の内訳をお尋ねいたします。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 整備費につきましては、地方債約20億5,900万円、スポーツ振興くじ助成金約2,000万円と、一般財源約1,000万円でございます。 また、指定管理料につきましては、一般財源でございます。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 償還計画はいかがでしょうか。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 借入れ後、12年間での償還を想定しております。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 計画に盛り込まれていない鶴山館、美術館、スポーツ審議会において都市公園の長寿命化計画が策定されまして、認められれば、令和7年度からスポーツ施設等の計画的な老朽化対応を行っていくとの答弁がされたわけであります。 そのほかにも、いろんな事業構想案の中で、今後財源に不透明感を感じるのでありますが、一般的な財源の確保、極めて危機的と私は感じるところであります。これらの新規事業に対して、反映されていないとのことでありますが、一般財源の見通しをどう考えておられますか。
○議長(中島完一君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 新規事業に必要な一般財源の確保につきましては、毎年度の予算編成過程におきまして、既に実施している事業も含めて有効性、効率性などの観点から、実施時期や優先順位を適切に判断してまいります。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) こういう厳しい中ですが、新たな事業構想を耳にするところであります。お尋ねをいたしますが、このたび映画館についてアンケート調査されましたが、今後どのような取組をお考えですか。
○議長(中島完一君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(中川竜二君) 本年9月から10月にかけて実施をいたしました映画館に関するアンケートでは、市内への映画館設置について高いニーズがあることが分かりました。 こうした状況を踏まえまして、まずは本年度の調査事業において、アルネ津山など、市内の既存施設を改修して映画館を設置した場合と、また新しく専用の施設を建設した場合のコスト比較を行うほか、持続可能な映画館運営を行うための事業スキームや収支見通しの検討などを行ってまいります。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 映画館を公設で取り組むという考え方でおられるんでしょうか。
○議長(中島完一君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(中川竜二君) 現在行っておりますのは、あくまでも設置可能性の調査でありまして、今後の方向性につきましては、他都市での事例なども踏まえながら検討してまいります。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 市民の皆様にお尋ねすることも大事でありますが、映画業界の方にもお尋ねをされて、今の状況をお尋ねされることをお勧めをしておきます。具体的に出ておりませんので、ここで質問を終えます。 11月24日に開催されました水素社会実現に向けたシンポジウムでは、パネリストでもありました谷口市長から、津山を水素で動かすとまで発言をされ、2030年には水素燃料電池列車実現というような話題にもなったところでありますが、かなり高額な投資となるわけでありますが、津山市が水素への対応を今後どのようなお考えか、市長にお尋ねをいたします。
○議長(中島完一君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 新たなエネルギーとして注目をされております水素の利活用につきましては、今後官民を合わせて15兆円の投資を呼び込むと、成長が期待される分野となっております。本市におきましては、JR西日本や沿線自治体と密に連携をしまして、まずはJR津山線への燃料電池列車導入に向けて取り組んでまいりたいという所存であります。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) JRの燃料電池列車導入に津山市はどのように関わっていこうとされておられますか。
○議長(中島完一君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 住民に対する周知など、燃料電池列車の導入に向けた環境整備などに取り組んでまいります。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) いわゆる水素はオーストラリアから輸入されておると、今の原油と同じであります。バイオマス発電、バイオマスでこの津山から水素を生む、そういうことが津山を動かすことにもなるんじゃないかなと思いますので、これは壮大な技術的なこと、未知の世界が多うございますが、市長の今の水素で津山を動かすというような心意気の中で、そういうような先駆的な取組をしていただくことを、私も提言とともに協力できたらなと、このように思います。 さて、総合計画にも盛り込まれた事業もあれば、そうでない新たな事業もあるところであります。その中で予算規模から、ここのところ注目をされています市民プール改築事業についてであります。 この市民プールは屋内温水プールであるわけでありますが、熱源が必要であります。現在の計画の熱源はどうなっておりますか。
○議長(中島完一君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(明楽智雄君) 現在の素案では、環境負荷の低減とエネルギー効率の高い熱源システムを選定し、二酸化炭素及び光熱水費の削減を目指した計画とする予定でございます。 なお、熱源の選定につきましては、事業者提案もいただきながら決定していく予定でございます。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) それでも予算規模が21億円とくくられておりますから、おおむねどのような方法でやろうかということはお考えがおありでしょう、お尋ねいたします。
○議長(中島完一君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(明楽智雄君) 現段階では、太陽光発電も含め、電気を熱源とした想定で試算をしておりますが、熱源の選定につきましては、事業者提案をいただきながら決定してまいります。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 脱炭素社会と言われている中で、従来と同じ考え方では時代の進展に対応できていないと言わざるを得ないわけであります。 先般、商工会議所から脱炭素社会に向けた官民連携について要望書を市長が受け取られたわけでありますが、その内容に行政が使用するエネルギーの脱炭素化についても出されていましたが、どう対応されるお考えでしょうか。
○議長(中島完一君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 本市では、2030年度のエネルギー使用に伴う温室効果ガスの排出量削減目標として、2013年度比51%削減を掲げて取組を進めておるところでございます。 この目標を達成するため、施設の省エネルギー化、太陽光発電設備の導入及び公用車の電動化を重点目標と位置づけ、今年度は照明機器のLED化や電気自動車の導入とともに、太陽光発電設備の公共施設への導入可能性調査を実施しているところでございます。
○議長(中島完一君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 市施設全般的な取組、2030年温室効果ガスの排出削減目標を達成できるか、今の取組で、状況では大変心配されるところであります。これから改築に向けて取り組もうとしている施設は、意識をして取り組まなければならないと思うわけであります。特に、久米の屋内温水プール、熱源を使って水温を管理していかなければいけないわけであります。市民温水プールの建設に当たっては、意見を申し上げますが、やはり環境の時代、環境に配慮し脱炭素の目標を意識したものにしていただきたい。 そして、財政の話になりますが、今回の質問したところで、財政規模21億円の事業規模ということであります。そして、財源の大半がお聞きのとおり借金である地方債20億6,000万円であります。頭金と言われる一般財源が1,000万円、事業費からいえば僅かであります。それだけに高額な投資をするわけであります。効果がどうなのかということを問われて、いろいろと皆さんが議論されているというのが、今だと私は思うわけであります。 環境の話からしておりますけれども、このスポーツ施設の在り方というものが今、長寿命化の話が出ておるわけでありまして、スポーツ推進審議会でも、スポーツ施設の統廃合の検討も提言をされとるようなことであるわけであります。 久米市民プール改築するならば、児島、そして水島福田公園で令和8年にオープンを目指されておる公認プールもあるようでありますが、私はパラスポーツとしての水泳を目指すべきではないかなというふうに思います。公認としてやるならばという話ですよ。21億円という投資をする、それでもその投資効果が本当に見える、市民にも社会にもしっかり示せる、そういうものをやっていかなきゃいけないと私は思うんですね。ちょっと調べてみますと、久米には体育館もテニスコートもあります。同じ施設がほかにも市内にはたくさんあるわけでありますが、久米総合文化運動公園を障害者スポーツとして活用する、いわゆるプールがそれにある。そして、体育館もグラウンドもテニスコートもある。そういうふうな中で、人に優しい、障害者に優しい施設をすれば、いわゆる誰もが使いやすい、津山駅がいい例じゃありませんか。エレベーターができた。確かに階段で上がりゃええ、でもエレベーターを使うと便利で楽に上がれる。いわゆるこれも障害者のバリアフリー化の中で取り組まれたわけでありますから、私はこのプールの建設、環境に優しいというのは、いわゆる地球に優しい、私たちの暮らしにも優しい、そして使う人にも優しい、そういうふうな優しさのある久米のまちづくりをこの機会に取り組んでいただきたいなと。環境もほかの町にはない、いわゆる再生可能エネルギーでやっていくと、やっぱりそういうことが、思いを市長のほうからどんと出していただいて、それを示して納得のいくようにして、市民総意の中で、いろんなものが取り組めたらなと、このように思うわけであります。 もう一つ加えて言うならば、障害者スポーツという意味で言えば、県内にそういうところが、岡山市にちょっと一部ありますが、水泳施設はありません。高槻にもあったりします。それから今度、国体があるところではそういう障害者用のプールも併せてやるんだと、こういうことをやっています。児島や水島の福田公園にできるものと同じような、昨日の答弁にもありました、10回ほどのいわゆる大会を誘致すると、それで公認プールとしての逃げをつくるんだというんではなくて、いわゆるパラスポーツ、そういうものをここの地域に造るんだというふうになれば、ほかのところにはない個性をこの地域で生み出していけることになりますので、ぜひそういう環境と福祉の両面で取り組んでいただくことをお願いしたい。 そして、プールの在り方検討委員会、ちょっと話が脱線するかもしれませんが、勝北のプールもレジャープールとして市民の皆さん非常に再開を望まれています。もし、望めれないのならば、この久米のレインボープールの改築と併せてやっていく、もうみんなが寄って、みんながほほ笑む、にこやかに活動できる、そういうことを取り組んでいただきたいなと、こんなことを思うところであります。 結びに申し上げますが、皆さん方はよく御存じのとおりだと思いますが、リンカーンの言葉を少し引用させていただこうと思います。リンカーンは人民と言われましたが、私はそれに置き換えまして、市民の市民による市民のための市政、こうした民主主義の理念に基づく市政の実現というものが、私は今できているかどうかということを私自身がいろんな意味で考えながら、この質問の席に立たせていただいております。 一部の団体、一部の市民の皆さんがこうしてほしい、ああしてほしい、やっぱり言われます。しかしながら、それに振り回されておったら、幾らでもお金は要ります。そこの間を調整するのが市長であったり、その議論をするのが議会であるわけでありますので、そういう意味では公平、公正にやるためにも、今までいろんな事業に取り組んできました。今の財源の分、財政計画を今回いろいろと勉強させていただきましたが、非常に想像以上に厳しいというよりか、財政再建団体という言葉は使いたくありませんが、それに近いような状態になるなと、こんなことを思っております。そういう意味で、過去にも行われました事業仕分け、言わば事業の再構築、総点検をする時期に来てるんじゃないんかな。いろんなものを抱え過ぎてきてしまっている。それによっていろんな御要望に対していろいろ応えていかなきゃいけない。そのことで大変今、苦しい思いをしている。そういうことが、私は今回の質問の皆さん方と答弁協議をさせていただく中で感じたところであります。そういった意味でも、ぜひ来年度予算をお示しをされます3月議会では、そういうことを加味していただきながら、財政調整基金は10億円、12億円というような、そういうレベルでなく、標準、標準ですよ、標準とされとる28億円というものは持っとかないけんのです。でもちょっと一歩引いて20億円ぐらいはせめて持っときましょうなと私は言ようるわけでありますので、その点も十分踏まえた中での3月での予算編成を期待をいたしまして、私、12月定例会の質問を終結をいたします。ありがとうございました。
○議長(中島完一君) 以上で13番、金田稔久議員の質問を終わります。 本日は運営予定に従い、これをもって打ち切ります。 次の会議は、明日7日午前10時に本会議を開き、議案質疑及び一般質問を続行いたします。 本日御出席の皆様には別途通知はいたしませんので、御了承願います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでした。 午後3時09分 散会...