津山市議会 > 2023-06-19 >
06月19日-02号

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  1. 津山市議会 2023-06-19
    06月19日-02号


    取得元: 津山市議会公式サイト
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    令和 5年 6月定例会                               令和5年6月津山市議会定例会              議 事 日 程(第 2 号) 〇令和5年6月19日(月)午前10時開議┌─────┬─────────────────────────────────────┐│ 日程番号 │        会  議  に  付  す  る  事  件        │├─────┼─────────────────────────────────────┤│     │ 〇議案質疑・一般質問                          ││ 第 1 │   議案第2号~議案第4号(3件)                   ││     │  (政岡哲弘議員、ほかぞの千晶議員、末永弘之議員吉田耕造議員    ││     │   白石まこと議員)                          │└─────┴─────────────────────────────────────┘ 〇散 会               本日の会議に付した事件┌─────┬─────────────────────────────────────┐│ 日程番号 │        会  議  に  付  し  た  事  件        │├─────┼─────────────────────────────────────┤│ 第 1 │ 議事日程と同じ                             │├─────┼─────────────────────────────────────┤│     │ 議案質疑・一般質問の発言順序の変更について               │└─────┴─────────────────────────────────────┘       出席・欠席または遅参・早退した議員の番号・氏名┌───┬─────────┬───┬───┬───┬─────────┬───┬───┐│ 議席 │         │ 出席 │ 遅参 │ 議席 │         │ 出席 │ 遅参 ││   │  氏   名  │   │   │   │  氏   名  │   │   ││ 番号 │         │ 欠席 │ 早退 │ 番号 │         │ 欠席 │ 早退 │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  1 │ 白 石  まこと │ 出席 │   │ 14 │ 広 谷  桂 子 │ 出席 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  2 │ 上 山 はるうみ │ 〃 │   │ 15 │ 秋 久  憲 司 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  3 │ 寺 坂  典 子 │ 〃 │   │ 16 │ 近 藤  吉一郎 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  4 │ 高 橋  寿 治 │ 〃 │   │ 17 │ 中 島  完 一 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  5 │ ほかぞの 千 晶 │ 〃 │   │ 18 │ 田 口  浩 二 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  6 │ 丸 尾    勝 │ 〃 │   │ 19 │ 岡 田  康 弘 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  7 │ 河 村  美 典 │ 〃 │   │ 20 │ 森 岡  和 雄 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  8 │ 政 岡  大 介 │ 〃 │   │ 21 │ 吉 田  耕 造 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  9 │ 三 浦  ひらく │ 〃 │   │ 22 │ 末 永  弘 之 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 10 │ 勝 浦  正 樹 │ 〃 │   │ 23 │ 津 本  辰 己 │ 〃 │ 早退 │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 11 │ 政 岡  哲 弘 │ 〃 │   │ 24 │ 原    行 則 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 12 │ 松 本  義 隆 │ 〃 │   │ 25 │ 河 本  英 敏 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 13 │ 金 田  稔 久 │ 〃 │   │   │         │   │   │└───┴─────────┴───┴───┴───┴─────────┴───┴───┘             説明のため出席した者の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────┐│  職   名  │  氏     名  │  職   名  │  氏     名  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 市長      │  谷 口 圭 三  │ 産業経済部長  │  中 川 竜 二  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 副市長     │  桑 村 功 士  │ 観光文化部長  │  今 村 弘 樹  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 副市長     │  野 口   薫  │ 農林部長    │  平 田   暁  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 教育長     │  有 本 明 彦  │ 都市建設部長  │  山 本 将 司  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 企画財政部長  │  左 居   薫  │ 地域振興部長  │  明 楽 智 雄  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 企画財政部参与 │  平 井 良 幸  │ 加茂支所長   │  美 若 隆 宏  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 総務部長    │  三 浦 英 俊  │ 勝北支所長   │  平 井 営 次  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 総務部参与   │  藤 井 浩 次  │ 久米支所長   │  黒 瀬 生 雄  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 総務部参与   │  土 井 克 一  │ 阿波出張所長  │  畑 田 泰 則  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 税務部長    │  尾 高 弘 毅  │ 会計管理者   │  久 松 美也子  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 環境福祉部長  │  朝 田   一  │ 水道局長    │  小 林 和 弘  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 環境福祉部参与 │  木 梨 良 祐  │ 教育次長    │  森 上   譲  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ こども保健部長 │  奥 田 賢 二  │ 総務部総務課長 │  香 山 秀 樹  │└─────────┴───────────┴─────────┴───────────┘          職務のため出席した事務局職員の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────┐│  職   名  │  氏     名  │  職   名  │  氏     名  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 局長      │  玉 置 晃 隆  │ 主幹      │  尾 原 佳 世  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 次長      │  廣 野 淳 子  │ 主任      │  有 岡 佑 起  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 企画参事    │  杉 山   洋  │ 主任      │  難 波 大 輔  │└─────────┴───────────┴─────────┴───────────┘   会議場所  津 山 市 議 会 議 場                                   午前10時00分 開議 ○議長(中島完一君)  おはようございます。 御着席を願います。 これより6月津山市議会定例会2日目の本会議を開きます。 ただいまの出席議員は25名全員であります。 本日の議事日程は、配信しておりますとおり1つの日程といたします。 △日程第1  議案質疑・一般質問 ○議長(中島完一君)  これより日程第1に入り、「議案質疑及び一般質問」を行います。 申合せにより個人質問となっておりますので、順次質問を許可いたします。 なお、当初の質問は登壇して行い、再質問は質問席において、関連質問は自席においてお願いいたします。 持ち時間は30分以内、案件は3件以内とするなど、議会運営委員会での申合せを遵守していただくようお願い申し上げます。 答弁につきましては私から指示をいたしますが、質問の趣旨を十分把握され、質問趣旨の復唱、引用や同じ答弁の繰り返しは避け、簡明、的確に答弁されますよう、この際申し上げておきます。 これより質問を許可いたします。  〔22番末永弘之君「22番、議事進行についての意見があります。22番」と呼ぶ〕 ○議長(中島完一君)  それはどう。  〔22番末永弘之君「津山市議会会議規則51条に基づいて議事進行への意見を申し上げたいんです。22番、発言の許可をお願いいたします。拒否はできんと思っております。市議会会議規則51条に基づく発言の通告及び順序などについての御意見です。意見を聞いてくださいという意見です」と呼ぶ〕           〔「法的には問題ないと思います」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中島完一君)  ただいま22番、末永議員から発言がありましたが、この発言は会議に諮ることを求める議事進行に関する動議か、議長に対し要望を述べる議事進行の発言か、どちらを意図しておられますか。  〔22番末永弘之君「主に要望ですね。要望が聞き入れられなかったら動議に変えたいと思っております」と呼ぶ〕 ○議長(中島完一君)  内容、それでは発言を許可いたしますので、内容を言ってください。 ◆22番(末永弘之君)   立ち上がって内容を言わにゃあいけんようになるんですけど。 ○議長(中島完一君)  はい。 ◆22番(末永弘之君)  いいですね。 ○議長(中島完一君)  はい。 ◆22番(末永弘之君)  それでは、言わば発言の許可をいただいたというふうに理解させていただいて、津山市議会会議規則51条に基づいて議事進行の意見を提案しますから、ぜひよろしくお願いいたします。 この意見が仮に取り入れられない場合には、皆さん方に話を聞いていただいて、納得していただく議員さん、法的には3人ぐらいの人にお願いをして正式な動議の提出にしたいとの思いもあることをまず申し上げておきます。 そんな難しい手続をするようなことではなく、ぜひ意見を聞き入れてくださいとお願いし、また議員の皆さん、最終的な動議になった場合にはぜひ賛成してもらいたい、よいがなと思っていただきたい、このことをお願いもしておきます。 まず、津山市議会の本会議における質問の順序は、市議会会議規則51条3項において、発言の順序は議長が決めると定められています。この規則を受けまして、長い慣習、言い伝えなどによって、質問通告を各議員が提出し、その際に質問した日時、希望する時を書き込んで提出いたします。 それを受けまして、議長室は、正副議長、議会運営委員会正副委員長の4人で議員の希望日を基にして協議、これは言わば密室会議のようになっておりますけれども、その審議内容は誰にも分かっておりません。ここで発言順序が決められ、公開されるということになってきます。 そこで今議会における質問通告を出すまでの、ちょっと長くなりますが、この経過が僕は大事だと思っておりますのでお聞きください。 私は、8年ぶりの議会質問であり、さま変わりしている当局と議会の関係なども聞いてみたい、津山の政治はどこかがおかしいと言われる課題を学んでみたい、こういう思いで、今議会に限って1番に質問をさせてもらえないか、1番で質問したい、この思いで質問通告に質問内容と併せて1番での質問希望を書いて提出しました。 そして、単に提出しただけではなく、それまでに過去の会議録から1番に質問している議員の名前を調べて、政岡哲弘議員、くしくも今回質問の順位を決める権限を持つ立場になられ、見事に6月定例会での1番質問の権利を獲得された人ですけれども、その人に、今議会、末永が1番の質問をさせてもらいたいから御協力ください、よろしくという挨拶をし、その他、1番に質問されている経験のある議員の人たちにも、個人的に、今回だけは私に1番での質問をやらせてほしいのでよろしくと挨拶をしてきました。 さらに、別件で議長と議会運営委員長に申入れをした際にも、私が1番に質問したいとの通告を出しますから御協力くださいとお願いもし、6月議会を前にして、会派代表者会議の席でも、議長をはじめとして参加者の皆さんに、1番の質問への御協力をとの旨はお願いをしました。そして、6月12日に始まった6月定例会議の全員協議会でも改めてお願いをしました。このお願いの直後から、質問通告を各議員が正式に提出、こういう流れになったわけです。 このようにして、言わば可能な限り、私は礼儀を尽くした行動をしたと考えています。たかが質問の順位を決めるのに何でこんなことをするのか、それは議員としてのモラルであり、議会らしい議会をつくるための、市民に信頼される議会をつくるために必要と思ったからです。 こうした1番での質問のお願いをした経過が、今回、聞き入れられなかった。発言順位を決める権限を持つあなた方は、この議員としての当然のお願いしてきた経過を、言わば踏みにじったわけです。質問の順位を自らが決められる権力を持った政岡哲弘議員が、1番に質問をすると決めてしまったわけです。 こうしたやり方というのは、私は生涯忘れないということを申し上げておきます。私を嫌ったり私の言動を鼻でせせら笑ったり、顎をしゃくりながら悪口を言うのは全く自由です。しかし、心の中、内心だけの自由でなくてはなりません。今回のように、露骨に表に出てしまったら、それはおしまいというものです。 しかも、1番にしてほしいと頼んだわけですが、1番になれないという理由とか断りの言葉も、いまだに一言も誰からもありません。それがあなた方の言う開かれた市議会のための改革論、公正民主の議会運営を口で唱える人たちがやる礼儀でしょうかと、心から私は疑問符を投げかけたいところです。 私の半世紀の議員活動でも、何回も希望どおりにならない質問順番はありますが、必ずそのときの議長室の人は順番が変わること、誰と代わったか、その理由などを事前に報告してくれていました。 今回の出来事は全くそんなことはありません。まさに問答無用、6月12日午後3時に質問通告を正式に出して、正式な連絡は6月14日16時13分にタブレットでの全議員一斉通知という形で連絡があっただけです。タブレットによる質問順位の発表でした。率直に、まあそんなもんかな、まさに驚きと悲しみでした。 過去の人との違いは、人としての心、人間としての生きざまの違いですから、私にはどうすることもできませんが、今回の問答無用のやり方は、全く人としての礼儀をわきまえないか知らない人たちが自分の思いどおりにできる、まさに上意下達方式などは身につけている方なんだなと、本当にすごい人だと言わざるを得ないと思っております。 今回、今の経過で説明したとおりです。私以外、誰も1番を希望した議員はいなかったと自分では信じています。にもかかわらず、議会運営委員長が1番の質問者になっている。議会運営委員長は、議長から委任される形で、希望が全体の質問者の順番を決めるという権限を持っている立場の人です。 いろんなやり方があるとは思いますが、自分で、末永以外に1番がいないとすれば末永には1番での質問はさせたくないとの思いだったんでしょう。自分がやる、自分で決められる、こうなったとしか思われません。こんなやり方が本当にあるのか、容易に信じることができない事態です。まさに人間として、それこそ低レベルも低レベルで、最低な話ではないかと感じさせる出来事だと私は思っております。 低レベルの論議だと批判する人もありますが、それはまさに質問順位を決める権限を持つ正副議長及び議会運営委員会正副委員長、あなた方ではありませんかと申し上げておきます。 しかし、現実は現実で議会運営委員長が1番の質問者として決めてしまっています。大変な事態だと思います。これはいじめであり、人としての人権を冒涜する手段だと思います。まさに、人権擁護委員会に提訴してもよいくらいの出来事だと思っております。 公正な議会運営でも、開かれた議会への改革でも、新しさでもないんではないんでしょうか。単に言葉だけ知ったかぶりで、よいことずくめを並べているものだと思えて仕方がありません。 さて、どういう経過があれ、政岡哲弘議員が1番になったのか、これを検証するために本会議を中断してもらい、誰と誰が1番質問を希望したのかをまず明確にしていただく。2番目に、政岡哲弘議員の通告は何番目を希望していたのかを明らかにすること。そして、2人しか1番がいなかったとすれば、常識として議会運営委員長が降りるのが当たり前、しかし今回はわざわざ1番に名乗り出ているとしか思えませんから、この調査を直ちにしてください。そして、調査の結果次第によっては、1番と3番の質問順位を入れ替えてもらうという措置を心からお願いをいたします。 事の次第を正しく検証できるのは議会運営委員会ではなく、今の津山市議会の組織で言いますと会派代表者会議あるいは議員会議しかないと私は思っておりますから、取り急ぎ休憩にして会派代表者会議などを開いてください。ただし、正副議長と議会運営委員会の正副委員長は事件の直接関係者としていわゆる排斥対象者になるのではないかと思っております。 ○議長(中島完一君)  22番議員に申し上げます。 議事進行の……。 ◆22番(末永弘之君)  もうすぐ終わりますから。 会議には参加……。 ○議長(中島完一君)  都合により簡潔にお願いいたします。 ◆22番(末永弘之君)  はい、もうすぐ終わりますから。 事務局が、委員会規定から考えると、その他どの委員会にも属さない課題の検討ができる立場である総務文教委員長が座長役で事を進めるべきだと申し上げます。 必要ならば後日になって議会運営委員長のこの責任も問いかける必要があるんではないかと思っております。末永弘之の人としての尊厳を踏みにじった罪を犯しているのではないかという疑問も明らかにしていただきたいと思います。 地位、立場を利用して1番の質問権を取ったわけです。その責任を取って、本来、自ら辞任という道もあるんではないかという意見を申し上げ、特に今後、こんなことを私に言わせたりやらせるような行為を絶対にしないでください。全く余分なことを私はしておるんですから。 このことを申して、議事進行についての説明を終わらせていただきますから、議長よろしく取り計らってください。 ○議長(中島完一君)  はい、お聞きをいたしました。 もう質問順序は決まっておりますので、このまま質問を続行いたします。  〔22番末永弘之君「22番、議事進行について」と呼ぶ〕 ○議長(中島完一君)  それは動議ですね。  〔22番末永弘之君「よろしいか」と呼ぶ〕 ○議長(中島完一君)  はい、どうぞ。はい、どうぞ。 ◆22番(末永弘之君)  今言いましたように、議長がそういう態度を取られるんでしたら、津山市議会会議規則15条になるんでしょうか、16条になりますか。動議の提出については、ほかに2人以上の賛成者があれば議題とできるという規定なんですね。どうしてもあなたが素直に受けて休憩して相談することができんのでしたら、口頭で動議が提出できるとなっておりますから、大変失礼です、この議場におられる政岡大介議員近藤吉一郎議員に賛成の許可をいただいておりますから、私と3人で、先ほど申し上げた休憩をしていただいて、それぞれの発言通告に自分が、ちょっとよう聞いてくださいね、すいません、よく聞いてください、そこの相談は相談でしていただきゃあええんです。 誰々が何番の質問通告をしたのか、とりわけ政岡哲弘議員が何番の質問を願い出ておったのか。私は明らかに自分で書いたから覚えております。1番に願い出た。それ以外に、もし1番を願い出た人がおれば、それは議会運営委員長の1番を外した後、私とその人の話にするとか、例えばもうその人がおったとしたら、自分の質問時間は決まっとると思うんで。
    ○議長(中島完一君)  分かりました。 ◆22番(末永弘之君)  そこを言っていただくか。 ○議長(中島完一君)  その動議を……。 ◆22番(末永弘之君)  こういうことをしていただくように、ともかく正式な動議として提出しますから。 ○議長(中島完一君)  はい、分かりました。 ◆22番(末永弘之君)  よく考えてください。 ○議長(中島完一君)  はい。ただいま22番、末永議員から、会議規則第51条、発言順序についての動議が提出されました。 ただいまの動議を議題とすることに賛成の議員の起立を求めます。                   〔賛成者起立〕 ○議長(中島完一君)  はい。はい。所定の賛成者がありましたので本動議は成立いたしました。 ここで会議をしばらく休憩いたします。 再開時刻は追って御連絡いたします。                                   午前10時19分 休憩─────────────────────────────────────────────                                   午前10時58分 再開 ○議長(中島完一君)  御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 ただいま発言順序について、22番、末永弘之議員から動議が提出をされ、その動議は成立いたしました。 この動議の内容は、今現在、1番、政岡哲弘議員、それから3番、末永弘之議員の発言順序になっておりますが、これを入れ替えてほしいという、そういう内容でございました。 この発言順序に関しましては、私が決めるということになっておりますので、末永議員から発議されました動議について皆さんにお諮りをしたいと思います。 この順序を入れ替えるという動議について、賛成の議員の起立を求めます。                   〔賛成者起立〕 ○議長(中島完一君)  起立少数であります。 よって本動議は不成立となりました。 したがいまして、会議を続けさせていただきます。 11番、政岡哲弘議員、登壇。 ◆11番(政岡哲弘君) 〔登壇〕 改めまして、皆さん、おはようございます。 それでは、行動的政策集団会派未来、政岡哲弘、通告に従い、一般質問をさせていただきます。 さて、この6月議会における質問戦は、4月に行われた市議会議員選挙で津山市民から議席をいただいた議員による初めての質問戦ということになります。3期目となる私も、身の引き締まる思いがしております。その気持ちを忘れず、津山が将来にわたり県北の拠点都市として輝き続けられるよう、未来志向で必要な改革に取り組み、子供や孫たちの将来に資するための議論をしていきたいと考えています。 また、これは改めて言うことでもありませんが、真の意味で是々非々の立場に立ち、行政に対するチェックと議会側から有益な提案を行うことにより、二元代表制の権能を果たす責務をしっかりと果たしていこうと考えております。 さらに、明確なエビデンスに基づく真摯な議論を常に心がけ、執行部や議会を混乱させることを目的としたような質問や言動をしないように自らを戒めていく所存であります。 それから、これも極めて当然のことですが、議員としての立ち居振る舞いや品位の確保にも心がけ、議会全体の規範意識の向上にも取り組んでいきたいと考えておりますので、関係各位の皆様のさらなる御指導、御鞭撻をよろしくお願いいたします。 さて、ここから質問に入ります。 私は、日頃から繰り返し述べていますが、まちづくりをしていく上で人づくりが一番大切だと考えています。何をするにも、人がよくなければうまくいきません。言い換えれば、人さえよければ何事もうまくいくと思うからであります。また、そのような人づくりに取り組むことで、本市の地域社会の中に高い住民認識が醸成されることが期待できると思います。 行政においては、そうした環境づくりを積極的に推進しながら、独創的で効果的な施策をタイムリーに実施していくことが求められます。それにより、県北の拠点都市津山がさらにその存在感と求心力を高めていくことにつながると思います。 そうした視座に立ち、今回は、市長の施政方針に関して本市独自の施策実施の必要性についてお尋ねをしたいと思います。さらには、その独自の施策の一つと言える大幅な学力向上による移住・定住の促進を図る取組について、市長及び教育長の考えをお聞きしたいと考えています。 他方、市民の生活と安全を守るための施策実施については、昨年から取り上げ続けているエコ商事に関連する質問をさせていただきます。市長はじめ執行部の皆様におかれましては、真摯な対応をよろしくお願いいたします。 まず、本市独自と言える施策実施の必要性についてお尋ねをいたします。 例えば本市の職員にも当てはまるかと思いますが、優秀な職員がよく勉強して国の動向等をつかみ、優秀なレポートを書いて補助金を獲得し、事業実施においてもKPIなど高い評価を得た取組の結果が、本市が将来人口推計どおりに、40年後に5万人を切る町になるということでは、それは本末転倒というか、残念過ぎると思います。 一方、例えば子育て支援策のように、やれ、奈義が進んでいるとか、鏡野が手厚いなど、もはや小規模な自治体が競い合っている場合ではないと思います。やはり、県北拠点都市津山が中心になり、人、物、金の流れの基軸として県北全体の活性化を図るべきであります。 そう考えると、単に国の提唱する施策に乗っかるような安易な考え方ではなく、これをもって津山は将来にわたって輝き続けていくのだという本市独自の施策実施をしていく必要があります。 そこでお尋ねをいたします。 市長は、何をもって拠点都市津山の存続とさらなる発展を成し遂げようと考えておられるのでしょうか。もちろん、これ一つという言い方は難しいと思います。しかし、コンセプトの部分については歴史と文化でというふうに、できるだけ的を絞った答弁をいただきたいと思います。 次に、そのような独自の施策実施の一つとして私が提案させていただきたいことは、大幅な学力向上により移住・定住の促進を図る取組であります。本市では、現在の市長、教育長となり、明確な目標を設定することによって、それまで岡山県最下位であった全国学力テストの結果が全国平均や県平均を上回る成果を得ています。しかも、それに要した期間はそれほど長いものではなかったはずです。 私はこのことに鑑み、津山市の学力水準を岡山県1位にすることを目指すような取組が必要であると考えています。そして、それは実はとても意義深い取組だと考えています。 端的に言えば、本市がそのような高い学力水準の町になれば、岡山や倉敷など県南に行かなくても、津山で子育てをすればいいんだと考える若い人たちが増えると思います。そのことが、結果的に移住・定住の大きなインセンティブになるはずです。また、そうした取組をしていくことにより、本市の地域社会の中に高い住民意識が醸成されることが期待されます。このことに対する市長及び教育長の考えをお聞かせください。 続いて、これは本当に市民生活における安全と安心の確保という意味から大きく懸念される問題で、昨年から取り上げているエコ商事に関する質問であります。 昨年3月、院庄地内吉井川沿いに立地したエコ商事の施設において発生した火災は、18時間も燃え続け、大量の有害な煙を発生させ、周辺住民や津山市民に大きな不安を与えました。その後も、同施設においては、何度も出火騒ぎが起こり、地域住民からは不安や不信の声が数多く聞こえるところです。 私は、そのような声を受けて、昨年6月議会を皮切りに、何度もこの問題に関する質問を続けてまいりました。その過程で、そもそも当該事業所がこの場所に立地する際における行政によるチェック、指導の不十分さやそれに付随する問題が分かってきました。 一方で、桑村副市長をはじめとする執行部の御尽力により、河川管理や開発許可申請の許可権者である岡山県との連携が図られ、周辺環境への影響を抑止するための指導なども行われているように聞いております。 とはいえ、近くに住んでいる私が目にするのは、土日の早朝などを狙って大きなトレーラーが得体の知れないものを搬出入している状況です。また、バックホーなどの重機が作業する光景も見えます。市民の不安と不信感は一向に払拭されているとは言えません。 まずは、ここまでの取組内容と評価、また今後の対応方針について執行部から明確な説明を求めます。 以上で登壇での質問を終わり、答弁内容により質問席から一問一答方式により再質問をさせていただきます。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  市長、登壇。 ◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 政岡哲弘議員の御質問にお答えをいたします。 まず、本市独自の施策についてです。 新型コロナウイルス感染症や不安定な世界情勢によるエネルギー・物価高騰など、住民生活や地域経済への負担が度重なる中、人口減少、少子化が急速に進行しております。 本市では、こうした流れに歯止めをかけるため、第2子以降を対象とした独自の給付金事業を来月から開始するなど、安心して子育てができる環境を整えています。 また、スマートシティ構想を推進し、便利で快適な技術や仕組みをいち早く生活に取り入れるデジタル実装を強力に進めるとともに、つやま産業支援センターを核として、社会や産業の構造的な変革を支える人材の育成にも取り組んでいます。 このほか、市内全体を屋根のない博物館と捉え、歴史、文化、自然、食などの津山らしさを発見、再認識し、住民と行政が一体となって新たな魅力を創造、発信するまちじゅう博物館構想を推進し、交流人口、関係人口の増加を図ります。 さらに、脱炭素社会の実現を図るため、JR西日本と連携し、市内の駅への水素ステーション設置とJR津山線への水素燃料電池列車の導入など、地域内での水素エネルギーを利活用する検討を進め、国が目指す2050年カーボンニュートラルの実現に貢献するとともに、公共交通の利用促進にもつなげます。 こうした取組を通じて、官民共創で地域課題を解決しながら、新たな雇用ビジネスを創出し、拠点都市としての付加価値と機能を向上させ、住み続けたいと思えるまちづくりを進めてまいります。 次に、学力向上による移住・定住促進の取組についてです。 高い学力水準の町であることが移住・定住のインセンティブの一つになると私も承知をしており、就任以来、本市の教育充実のため、教師業務アシスト員の配置など、市独自の対策に重点的に取り組んでいるところであります。 また、学力向上の取組に加え、市内高校、美作大学、津山高専と連携し、行政課題や地域課題の解決を図るための連携事業を実施しています。 地域を学ぶことで地域の魅力を知り、郷土愛が深まり、卒業後に地元定着する学生や、進学後、地域に戻ってくる学生の増加を図るなど、18歳の崖の克服にも取り組んでいるところです。 このほか、不登校支援など多様な教育機会の充実を図り、拠点都市として、学園都市の機能を向上させることで、子育てするために選択されるまちづくりに、今後も取り組んでまいります。 以上でございます。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  教育長。 ◎教育長(有本明彦君)  本市の学力水準に関してお答えをいたします。 本年度は、令和6年度の学力等の達成目標に向けて、課題を明確にしながら取組を進めているところであります。 現在、小学校からの学力向上、定着も着実に図られつつあり、本年度は特に小学校高学年並びに中学校において読解力の育成に力を入れて取り組んでおります。しかしながら、本市の子供たちの学力等の状況を踏まえると、生活や学習習慣の改善を図るとともに、学ぶ意欲をさらに高める手だてを進めながら、学力向上への取組を今以上に進める必要があると考えております。 以上でございます。 ○議長(中島完一君)  総務部参与。 ◎総務部参与(藤井浩次君)  市内院庄地内の事業所への対応状況等についてお答えをいたします。 昨年からの臭気に関する聞き取り調査や廃棄物等管理面、環境面の現地確認などのほか、法規定の対処権限が市以外の機関にも分かれることから、庁内関係部署間の情報共有の場を設け、県など他機関との連携、情報提供などにも努めてまいりました。 近況では、本年5月に、国、県などと共に現地確認を行っています。集積されている取扱品に廃棄物が含まれていないか、確認を行い、市からの指摘事項はありませんでした。 本件への対応は、情報共有と関係機関連携が大変重要と認識しており、引き続き庁内情報共有の場を生かしながら、県等との関係機関連携の機会を逃すことなく、住民等の早期不安解消に向けて取り組みたいと考えております。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  登壇での質問に対して、それぞれ答弁をいただきました。 まず、市長にお尋ねした、何をもって県北の拠点都市津山の存続と発展を図る考えなのかという質問には、子育て環境を整え、スマートシティ構想を推進し、人材育成にも取り組み、本市全体を屋根のない博物館と捉え、歴史、文化、自然、食等、津山らしさを基にまちじゅう博物館構想を推進していくということでありました。 さらには、脱炭素社会をにらみ、JR西日本と連携し、駅への水素ステーションを設置するなど、カーボンニュートラルの実現と公共交通の利用を促進することなどで、官民共創で地域課題を解決していく付加価値の高い拠点都市を目指すという内容の答弁であったかと思います。 もちろん、答弁で語られたそれぞれの施策はいずれも重要な項目であり、本市の将来に資するものだと思います。また、何をもってとお尋ねすれば、先ほど答弁されたくらいの項目は列挙する必要があるのかなと思います。 しかしながら、まちづくりの根底をなす考え方として、津山がどのような町であり、どのような方向に進むべきかというコンセプトの部分においては、津山の財産である歴史と文化に根差し、これを最大限に生かしたまちづくりをしていくというように、明確に言い切っていただきたかった気がいたします。 また、大幅な学力向上によるまちづくりについては、市長、教育長共に、通り一遍というか、もう少し熱い答弁が欲しかったなと思います。 この質問については、私は単に話題づくりやいわゆる受けを狙ってこのような提案をしているわけではありません。実際、さきの市議会議員選挙の際の街頭演説で最も反響があったのは定数削減とこの話題でありました。 本当に豊かな自然環境に育まれた歴史と文化は、この津山市が全国に、そして世界に誇るべき財産であり、貴重な資源でもあります。さらに、そのようなバックボーンがあったからこそ、この町からたくさんの偉人や高名な学者、文化人が育っていったのではないでしょうか。一方で、本市が岡山県でもトップクラスと言える高い学力水準を実現することが、この町に住みたい、そう考える人を増やす大きな要因になるはずです。あわせて、申し上げれば、それこそが本市独自の取組と言えるのではないでしょうか。 以上の点を踏まえ、ここからは一問一答方式で再質問をさせていただきます。 まず、市長には、本市のまちづくりのコンセプトとして、先ほど述べた歴史と文化に根差したまちづくりという考え方を持っておられるのかどうかについて、お答えをいただきたいと思います。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  まちじゅう博物館都市構想は、津山の持つポテンシャルを生かして、そして津山のアイデンティティーを確立するための指針として策定をしたものであります。歴史、文化は、本市の持つ大きなポテンシャルだと考えておりまして、このことを土台としてまちづくりを進めていきたいというふうに思います。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  限定的な表現ですけれども、改めて歴史と文化に根差したまちづくりという基本姿勢に言及をしていただきました。 その上で、さらにお尋ねをいたします。 本市には、様々な場所で歴史と文化に根差した取組や文化的活動に励んでいる人がたくさんおられると思います。そのような人たちの効果的な連携を図り、例えば芸術祭などの取組に際して、地域を巻き込み、本市が一体となって盛り上げていく必要があると思います。おざなりでなく、行政としての踏み込んだ対応が必要だと思いますが、いかがですか。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  芸術祭などの実施に際しましては、地域の中で日頃から文化活動に取り組んでおられる方々と行政とが一緒になって地域を活性化していくことが重要であるというように考えております。その中で、行政が担うべき役割というのはしっかりと果たしてまいりたいと考えております。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  一つ一つ存在する個々の力をまとめ、大きなうねりをつくっていくためには、やはり市長のリーダーシップに基づく行政による方向性の示唆が必要です。しっかり取り組んでいただくよう、強くお願いをしておきます。 続いて、大幅な学力の向上によるまちづくりについて、教育長にお尋ねをしたいと思います。 例えば全国学力テストの結果において、本市が岡山県1位となれば、確実に移住・定住の大きなインセンティブになります。この取組について、教育長の考え方を改めてお聞かせください。 ○議長(中島完一君)  教育長。 ◎教育長(有本明彦君)  何かを成し遂げるためには目標を設定することが重要だと考えます。的確な目標が定められていれば、やることが明確になり、意識が変わり、そして行動も変わるものと考えます。 現在の本市の子供たちの実情を踏まえると、さらなる学力向上などの対策を進める必要があると考えております。次の目標達成につきましては、より高い目標設定も検討してまいりたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  さらなる学力向上のために、目標設定をすることが重要であり、より高い目標設定の検討をしていただくというお答えをいただきました。ありがとうございます。 飛躍的な学力の向上に向けて積極的に取り組んでいただくよう、よろしくお願いをいたします。 さて、登壇でも申し上げましたが、本市においては、有本教育長の下、具体的な目標設定による取組の成果として、県平均あるいは全国平均のレベルに達したと理解しておりますが、実際のところ、現状はどのようになっているのでしょうか。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  昨年度の結果から、小学校5年生までは、国語、算数ともに、全国、県平均を全て上回る結果となり、就学前からの低学年へのきめ細かな指導や支援員の配置、学びのサイクルによる基礎、基本の徹底が図られた成果によるものと考えております。 一方、6年生については、国語、算数ともに、全国平均から2から3ポイント下回る結果であり、中学生は国語、数学ともに、全国、県平均を0.7から6.4ポイント下回る結果となっております。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  全体として、学力の向上は図られているが、幾つか懸念材料もあるということのようですけれども、具体的にはどのようなことが課題と考えておられるんでしょうか。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  問題文をしっかり読み解かないと正解できない問題の正答率が特に低い結果となっており、読解力の向上を図っていくことが、今後の課題と捉えております。 また、学んだことを定着させる家庭学習時間が十分に確保できていない現状や、スマホ、ゲーム等に費やす時間が長いことなど、家庭学習の習慣づくりも大きな課題と考えております。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  やはり読解力を高めることは大切なことだと思います。しかし、私が、西中や院庄小学校等で見聞きする範囲では、1人が年間100冊とか量的な読書量に関してはしっかり取り組まれている印象を受けておりますけれども、それでもしっかり読み込む力が不足しているというのはどこに問題があるのでしょうか。その理由について、何か考えておられることはありますか。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  読書時間や読書数が確保されていても、読書の習慣や長い文章を読み込む機会が不足していること、読んだ内容を他者に伝える経験が少ないことなどが考えられます。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  確かに、読んだ内容を他者に伝える行為は効果があると思います。また、本人が面白いと思える本を選ぶことが、集中して本を読むことにつながると思います。 さて、そうした課題を克服し、確かな学力をつけていくためにも、明確な目標設定、目標を設定する必要があると思いますが、これについてはいかがですか。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  児童・生徒が確かな学力を身につけるためには、誰もが分かりやすく到達可能な数値目標を設定することで、津山市の現状を広く地域の方々に知っていただき、子供たちの生活や学力等に関心を持ってもらうことが必要であると考えております。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  明確な目標を設定して、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。 とはいえ、大幅な学力の向上への取組は、単に学校や教育委員会だけでできるものではないと思います。また、私は、教育水準というものはその町の実力を示す重要な指標だと考えています。その背景として、地域社会をはじめとする町全体で子供たちを育てていく環境が整っているかどうかがうかがえるからであります。 そこでお尋ねをいたします。 地域社会と連携することの重要性についてはどのように考えられておられますか。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  学校と保護者、地域住民が、学校や地域の課題を共有し、共通の目標を持ち、地域と一体となって子供たちを育んでいくことは、絆を深め、地域の担い手を育てていくことにもつながるものと考えております。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  本当に地域と一体となって子供たちを育んでいくことが大切です。そのような視点からも、本市でも導入が進められているコミュニティ・スクールへの取組を成功させていく必要があります。その際、地域社会との緊密な連携を図ることが不可欠だと思います。 どのような展開や投影を考えておられるんでしょうか。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  保護者、地域住民等で構成する学校運営協議会では、学校課題について協議することにより、学校、家庭、地域がそれぞれ果たすべき役割や取組が共有され、学校と地域が責任を持って子供たちの育ちに関わることが可能となります。 現在、市内全中学校と小学校10校において、コミュニティ・スクールを実施しており、令和6年度には市内全校で実施予定となっております。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  このことは、緒に就いたばかりの取組でありますし、地域による特性も様々だと思います。なかなか難しい面もありますが、教育長の強いリーダーシップの下でしっかりと取り組んでいただくことをお願いしておきます。 さて、そうした取組を成功させていく上でも、ふるさとを愛し、高い価値規範と倫理観を備えた人づくりをしていかなければなりません。やはり、そのためには、本市の豊かな歴史と文化について早い段階から学んでいく必要があります。この歴史的、文化的資源の活用策について考え方をお聞かせください。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  本市では、学校と地域の連携、協働の取組の一つとして、津山の歴史、伝統、文化等について児童・生徒が主体的に学ぶつやま郷土学を全校で推進しています。 今後におきましても、歴史的、文化的資源の活用により、郷土愛の醸成や自己肯定感、学習意欲の向上を図ってまいります。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  私は、このことについても日頃から述べておりますが、小学生の早い段階から、洋学資料館に訪れる機会を増やすなど、ふるさと津山をよりよく知るための取組の推進を一層強くお願いしておきます。 さて、これまで議論させていただきましたように、地域ぐるみの活動を充実させていくことが地域社会における高い住民意識の醸成にも結びつくものと思います。 実際に、私の関わりの多い西中学校でも、その活動成果や取組内容が高く評価されている城西地区をはじめ5つの小学校区それぞれにおいて、意義深い取組が行われております。 手前みそですが、院庄地区においても、民生児童委員、愛育委員、青少年健全育成会あるいは消防団等を含めた地域を網羅した方々が、網羅した組織として、現在ではまちづくり協議会がその任に当たり、ランドマークとも言える公民館を拠点として、地域の子供は地域で育てるという姿勢で昔から取り組んでまいりました。 そのような地域を巻き込んだ取組により、児童・生徒にあっては飛躍的な学力の向上、それを育む地域社会においては高い住民意識の醸成を図ることが求められます。このことについて、どのように考えられるでしょうか。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  学校、家庭、地域が連携、協働して学力向上に取り組むことにより、地域住民の自己有用感や住民意識の向上、ひいては地域の活性化につながるものと考えております。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  飛躍的な学力の向上は、移住・定住のインセンティブになるだけではなく、高い住民意識の醸成を図ることなど、本市におけるまちづくりという視点からも本当に意義深い取組だと思います。このことに取り組んでいかれる教育長から、意気込みと決意をお伺いしてこの質問を終わりたいと思います。 ○議長(中島完一君)  教育長。 ◎教育長(有本明彦君)  社会全体の価値観や子供たちを取り巻く環境が複雑多様化する中で、魅力的なまちづくりを進めるためには、教育も前例にとらわれることなく、時代の変化に柔軟に対応する必要があると考えております。 その上で、さらなる学力向上を目指すには、地域を巻き込んだ取組が必要不可欠であり、その鍵を握るのが全市的に取組を進めているコミュニティ・スクールの活動であります。 今後、教育委員会や学校が地域住民の方々と丁寧に対話し、学校への関わりが従来の協力的立場から協働的立場に転換するよう意識改革を働きかけながら、地域の将来を担う人材を学校と家庭、地域で共にしっかりと育んでまいりたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  ありがとうございました。本当に強い決意と学力向上に向けた意思を感じさせていただく答弁だったと思います。 さて、ここからは、市民の安全と安心のための施策について何点か質問させていただきます。 具体的には、現在、市民の安全と安心を脅かしているエコ商事に関する質問であります。 まず、本市の危機管理を統括してつかさどる総務部参与に新しく就任された藤井参与にお尋ねをいたします。 もちろん、様々なクライシスに対して統括して対応する部門の長として、揺るぎない決意を固めておられると思いますが、本件に関しても必要で十分な形で引継ぎが行われていると理解してよろしいですか。 ○議長(中島完一君)  総務部参与。 ◎総務部参与(藤井浩次君)  住民等の早期不安解消に向けて取り組んでまいりたいと存じます。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  誠に力強いお答えをいただきました。本当によろしくお願いをしておきます。 さて、先ほどエコ商事に関するこれまでの取組状況について答弁をいただきました。 また、5月には、立入検査が行われたということですが、その内容についてもう少し詳しく教えてください。 ○議長(中島完一君)  総務部参与。 ◎総務部参与(藤井浩次君)  岡山県は美作県民局環境課などから6名、国は環境省中国四国環境事務所から2名、及び本市職員3名を加えた合計11名となっております。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  実際には、多様な方向から注視をしていただいているんだなということは分かりました。その上で、それらの関係諸機関と緊密な連携を図り、早期の不安解消が図られるようにしっかり取り組んでいただくことを重ねてお願いしておきます。 とはいえ、しかしながら日常を目にしている私には、当該事業所の状況は到底適正なありようとは思えません。 一方、当該事業所の営業許可、この根拠は古物営業の届出によるものだと聞いております。また、5月に行われた立入検査では、疑わしいものはなく、代表者の説明も整然としていたというような話も聞いておりますが、本当にそれだけの届出でいいんでしょうか。 ○議長(中島完一君)  総務部参与。 ◎総務部参与(藤井浩次君)  有価物の取引に際しては、古物営業法に基づく古物に該当する場合や取引方法が古物営業に該当するものについては許可が必要と考えますが、当該事業者については必要な許可を取得していると聞いております。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  とはいえ、現状を見れば産廃と疑われるようなものが扱われているようにも見えます。他方、当該事業者と岡山県の見解では、それらのものは有価物であるということのようですが、この有価物の定義とはどのようなものですか。 ○議長(中島完一君)  総務部参与。 ◎総務部参与(藤井浩次君)  有価物につきましては、法律上明確な定義はございませんが、自ら利用したり他人に譲渡することができるもの、自分は不要だが他人は価値を有すると見ているものなど、一般的に取引価値の有無により判断されております。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  その有価物に関する定義についてでありますけれども、産業廃棄物という視点からは、お金を払って購入すれば有価物、お金をもらって処理すればそれは産廃であるという見解もあるようです。 当該事業所において、そのような取引態様について精査したことはありますか。 ○議長(中島完一君)  総務部参与。 ◎総務部参与(藤井浩次君)  産業廃棄物については、岡山県の権限に属するため、市では精査を行っておりません。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  誠に簡単な答弁ですけれども、そのような今言ったような視点からも厳しくチェックしていただきたいと思います。 そもそものことですが、そこに置かれているものが有価物であれ何であれ、当該事業所における保管状態には私は問題があると思います。例えば施設を囲っている壁の矢板の状況や、その一部には使用済みのガードレールを使うなど、懸念される点が数多くあります。 行政から、一定の指導、これも意見のようなもんだと思いますけども、はされているのでしょうけれども、地域住民の安全・安心の確保からは程遠いと言わざるを得ません。やはり明確な条例などを制定し、再生資源物と言われるものも含め、屋外保管に関する適正な管理の徹底を図る必要があります。 このことにも積極的に取り組んでいただきたいと思いますけれども、いかがですか。 ○議長(中島完一君)  総務部参与。 ◎総務部参与(藤井浩次君)  再生資源物の屋外保管に関する条例を制定している自治体では、区域内に業者が多数存在し、住環境保全のため再三指導等を行っても改善が見られないことから、条例化されたものと考えております。 条例制定については、事業者や土地所有者に義務を課し、種々の規制を行う内容となるため、関係事業者等との調整が必要となることから、引き続き検討してまいりたいと考えております。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  これに関しては、既に条例を制定している自治体があるわけですから、いつまでも検討するというようなことではなく、前向きに取り組んでいただくよう、さらに強くお願いをしておきます。 ところで、当該事業所には、バッテリーのようなものも見えます。また、うさんくさい、何と言うんか表現しづらいんですけど、うさんくさいものがいろいろと置かれているように見えますけれども、このことは以前からも指摘しておりますけれども、それらの物品から、有害物質等を流出させないための取組についてはどうなっているんでしょうか。 ○議長(中島完一君)  総務部参与。 ◎総務部参与(藤井浩次君)  事業者からは、汚水や有害物質の流出には気をつけている、バッテリー以外に有害なものはなく、またバッテリーについては短期で搬出していると聞いております。 本市といたしましては、今後も継続的に現地確認や聞き取りを実施いたしまして、事業者に対し、適正な管理をお願いしてまいりたいと考えております。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  当該事業所の下流域には、津山市の水道の取水口もあるわけです。バッテリーは短期で搬出している、そういうような言葉をうのみにするのではなく、きちんとチェックして、併せてそのほかにも問題がないかどうかも含めて厳しく検証する姿勢で取り組んでください。これは本当に重ねて強くお願いしておきます。 さて、実際のところ、当該事業所へのアクセス経路は、吉井川堤防である市道を通るルートしかありません。この吉井川堤防は、吉井川の重要な管理用通路でもあります。大型トレーラーによる物品の搬出入は、表面の舗装を傷めるだけではなく、堤体そのものの破損、崩壊へとつながるおそれもあります。 もし、吉井川堤防本体が崩壊するようなことがあれば、堤内地に居住する地域住民の生命と財産の保全という視点からは大変大きな問題です。本来、この問題のように、市民、住民の安全・安心の確保策については踏み込んでしっかり議論をする必要があります。 しかし、今日は、残念ながら質問時間に制約もありますので、今回は問題点のみを指摘させていただき、このことを含めた安全確保に関する議論は、機会を改めてまたしっかりとやらせていただきたいと思いますのでよろしくお願いをいたします。 さらに、当該事業所に関する問題は、今後においても継続して執行部をただしていくつもりですが、今述べた、先ほど述べた懸念点なども踏まえ、岡山県等との緊密な連携を図りつつ、地域住民の安全・安心の確保のために、今後もしっかり取り組んでいただくようお願いをいたします。 その取組に対して取り組んでいかれる桑村副市長から思いをお聞きして、この質問を終わりにしたいと思います。 ○議長(中島完一君)  桑村副市長。 ◎副市長(桑村功士君)  今後とも、本市としてあらゆる危機事象に対し迅速かつ的確な対応を行うとともに、県が所管する法等については、しっかりと情報共有や連携を図ってまいりたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(中島完一君)  11番、政岡哲弘議員。 ◆11番(政岡哲弘君)  力強いお言葉をいただいたと思います。しっかりやっていただくことをお願いしたいと思います。 市民の安全と安心のために、今後とも、よろしくお願いいたします。 最後に、歴史と文化に根差したまちづくりの充実と、そのことを念頭に置いた本市の文化的な取組への積極的な関与、そして支援について市長にお尋ねをしたいと思います。 先ほども述べましたが、本市には様々な場所で質の高い文化活動をされている人たちがおられます。残念ながら、現時点では、それらの人たちの効果的な連携を図ることはできていないと思います。また、それらの人を巻き込んだ地域活動の連携も不十分だと言わざるを得ません。 そこで行政による文化的な取組に対する積極的な関与と支援が必要だと思います。一方で、津山市を利用して金もうけをしようとするような考え方の人とは一線を画すことが大切です。本当にこの志という部分はとても重要であり、しっかりと見極める必要があります。その上で、取り組むべき事業についても、きちんと検証しながら取捨選択していくことが求められます。 私は、先進地における成功事例をたくさん見てきましたが、成果を上げている取組は質の高い地域住民の主導によるものや動機が不純でない高い志に基づくものばかりです。 そのような視座に立てば、真に本市の歴史、文化の活用に取り組もうとされている人、また志を持って文化的な活動に取り組もうとされる人たちとそうでない人の見極めは自然とつくはずです。志を備えた人たちとの関わりや手厚い支援策は必須です。 その部分をしっかりやっていくことが、真の意味で本市の貴重な財産である歴史的・文化的資源を生かしたまちづくりにつながると思います。 このことに対する市長の考えをお聞きして、私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(中島完一君)  市長。
    ◎市長(谷口圭三君)  歴史、文化的な活動を通じて、本市のまちづくり、また魅力創造のために、志を持って、主体となって取り組んでいただいておられる方々に対しましては、積極的に支援をしてまいりたいというふうに考えます。 以上です。 ○議長(中島完一君)  以上で11番、政岡哲弘議員の質問を終わります。 次の質問を許可いたします。 5番、ほかぞの千晶議員、登壇。 ◆5番(ほかぞの千晶君) 〔登壇〕 5番、公明党ほかぞの千晶でございます。 議長の許可をいただきましたので、通告に従って質問をさせていただきます。 本年3月の谷口市長の施政方針の一つに、歴史と文化に誇りを持ち、観光都市として発信する津山へとあります。 観光都市を目指す中、津山に来られる方が快適に観光できるために、まずは公共施設、観光地のトイレの整備が重要ではないでしょうか。 先日、鶴山公園に行ってまいりました。トイレは、とても清潔に保たれており、清掃作業の方の御尽力に感謝いたします。しかし、津山市にとっての重要な観光地であるのにもかかわらず、洋式トイレが少なく、暖房便座でないものもありました。また、多目的トイレにはオストメート対応設備がありませんでした。 お子様や高齢の方、障害のある方が快適に安心して観光できるためには、洋式トイレを増やし、多目的トイレの設備を充実すべきと考えますが、いかがでしょうか。 2点目に、同じく観光客誘致関係でお伺いいたします。 本年、ごんごバスのICカード決済システムの導入が実現しましたが、観光客の利便性、誘致を考えるなら、JR路線のICカード決済システムの導入がぜひとも必要であると考えます。 ICカードを使って、他府県から来られても、津山駅でICカードが使えない、大変不便だとの声をよく聞きます。また、JR線の維持のためにもICカード決済システムの導入は必要ではないかと考えますが、市として、JRとの協議はされているんでしょうか。 3点目は、交通機関の空白地域の対策についてお伺いいたします。 市では、グループタクシーの運行社会実験をされたと聞きましたが、その状況をお聞かせ願います。 また、私が実感している住民の皆様の御意見としては、タクシー料金の助成を希望する声が多いと感じています。特に、高齢で運転免許を返納された方、また返納を考えておられる方から、強く御要望を伺っています。 タクシー料金の助成制度の導入はできないでしょうか。 以上で登壇での質問を終わり、御答弁をいただいた後、質問席にて再質問をさせていただきます。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  環境福祉部参与。 ◎環境福祉部参与(木梨良祐君)  タクシー料金の助成制度についてお答えいたします。 本市におきましては、免許返納者に限定することなく、移動手段を確保することが困難な高齢者、障害者を対象とする移動支援策の再構築を検討しております。 今年度は、地域福祉計画をはじめとする福祉関係の計画策定年度となっております。どのような支援策がよいのか、ニーズをしっかりと把握した上で、課題を整理し、タクシー料金の助成も含め、関係部署とも連携を図りながら、様々な移動支援施策の検討を行っていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(中川竜二君)  私からは、2点の御質問にお答えします。 まず、津山駅のICカード決済システム導入に向けたJRとの協議についてでございます。 本市にも、多くの声が寄せられており、これまでに運行事業者であるJR西日本に対し、駅利用者や観光客の利便性向上を図る観点から、津山駅へのICカード決済対応改札機の導入について要望してきておりまして、昨年10月には、JR西日本宛てに要望書を提出し、定期的に接触の機会を設けております。引き続き、粘り強く働きかけてまいります。 続いて、グループタクシーの運行社会実験の状況についてでございます。 本市におきましては、令和2年度は、福田地区、令和3年度は、福田地区、上高倉地区、油木地区の3地区で社会実験を実施いたしました。 利用者は、令和2年度は、福田地区、3人、15回、令和3年度は、福田地区、3人、32回、上高倉地区は2人で5回、油木地区は1人で2回でございました。 この社会実験では、高齢者や免許返納された方の利用がほとんどで、これまでタクシーを利用していた方や移動に困っている方の利用が見られました。 また、実施後のアンケート調査では、目的地まで直接行けるサービスなど、自由な移動と分かりやすい運行形態を望む声が多い結果となっております。 以上でございます。 ○議長(中島完一君)  観光文化部長。 ◎観光文化部長(今村弘樹君)  観光トイレについてお答えいたします。 トイレについては、観光の大変重要な要素と考えており、きれいで快適なトイレは、観光のイメージアップにつながり、集客、満足度、リピーター率にも大きな影響を与えると言われております。 令和3年度に、城東観光駐車場のトイレを改築し、洋式化、暖房便座の設置、多目的トイレの設置を行っております。 また、本年度は、津山観光センタートイレを改築することとしており、洋式化、暖房便座の設置、多目的トイレの設置等を検討しており、訪れた方が気持ちよく過ごし、また来たいと感じていただけるきれいで快適なトイレの整備を行いたいと思います。 ○議長(中島完一君)  都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本将司君)  私からは、鶴山公園のトイレの設置状況についてお答えいたします。 現在、鶴山公園には6か所のトイレがありますが、洋式化が完了しているトイレは1か所で、その他5か所のトイレは洋式と和式が混在している状況であります。 公園のトイレにつきましては、誰もが安心して利用できるよう、便座の洋式化やバリアフリー化に取り組んでいるところであり、鶴山公園においても、まずは利用者の多い三の丸トイレについて洋式化を進めるなど、設備の充実を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(中島完一君)  5番、ほかぞの千晶議員。 ◆5番(ほかぞの千晶君)  それぞれに御答弁いただきました。 それでは、通告順に再質問させていただきます。 鶴山公園のトイレと公園のトイレについて再度お尋ねします。 鶴山公園の三の丸トイレは、障害者の方を含め利用者が多い場所です。早急な洋式化の必要性があると考えますが、設備の充実の内容と時期を教えてください。 また、文化センター近くの厩堀前トイレも、有料駐車場があり利用者が多い場所です。こちらも、洋式トイレが少なく、老朽化もしておりますが、改修の予定はありませんか。 さらに、公園のトイレの洋式化、バリアフリー化の本年度以降の具体的な数、内容を教えてください。 次に、お伺いいたします。 タクシー料金の助成について、免許返納者に限定することなく、移動手段を確保することが困難な高齢者、障害者を対象とする移動支援策の再構築を検討されているとのことですが、いつまでに施策が決まり、導入される予定でしょうか。 また、移動手段の確保が困難な方ということでは、妊婦の方も助成の対象になると思います。助成対象になるのでしょうか。 以上で再質問を終わります。御答弁いただいた後、再々質問をさせていただきます。 ○議長(中島完一君)  環境福祉部参与。 ◎環境福祉部参与(木梨良祐君)  高齢者、障害者の移動支援施策についてお答えいたします。 今年度中に策定いたします地域福祉計画など福祉3計画に盛り込んでいく必要もありますので、ニーズ把握、課題の整理を早急に行い、方向性をまとめていきたいと考えております。 具体的な施策につきましては、公共交通施策とも整合性を図りながら、検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(奥田賢二君)  妊婦の方へのタクシー料金の助成についてお答えします。 妊婦、子育て家庭が安心して出産、子育てができる環境整備の一環として、調査研究をしたいと考えております。 ○議長(中島完一君)  都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本将司君)  公園のトイレに関する御質問に順次お答えいたします。 まず、鶴山公園の三の丸トイレの取組内容と実施時期についてですが、同トイレは、女性用便座3基が全て和式であることから、本年度中に1基は暖房付洋式便座に更新し、来年度以降も、段階的に増設したいと考えております。 次に、鶴山公園、厩堀前トイレの改修予定についてお答えします。 現状、建物等の大規模な改修は予定しておりませんが、同トイレの洋式便座は多目的トイレに1基、男性、女性トイレにそれぞれ1基であることから、来年度以降、段階的に洋式便座の増設を進めたいと考えております。 最後に、公園トイレに関する本年度以降の具体的な取組についてです。 本年度は、国の交付金を活用して、老朽化が進んでいる公園のトイレ、具体的には城北第3公園、衆楽公園、これは中央グラウンドの横のトイレです。また、沼第3公園のトイレを改修し、便座の洋式化やバリアフリー化を行う予定としております。来年度以降につきましては、当面、国の交付金が活用できる令和7年度までは、年間2か所から3か所のトイレの改修に取り組んでいく予定としております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  5番、ほかぞの千晶議員。 ◆5番(ほかぞの千晶君)  それぞれに答弁をいただきましたので、再々質問をさせていただきます。 まず、鶴山公園の三の丸トイレを本年度中に1基、暖房付洋式便座に更新していただけるとの積極的な御答弁をいただき、担当部署の皆様の御努力に感謝いたします。 また、鶴山公園、厩堀前トイレも含め、来年度以降、段階的に洋式便座の増設を進めたいと考えられているようですので、ぜひとも早期の実現をお願いいたします。 公園トイレについても、国の交付金が活用できる令和7年度以降も、地域の方や施設御利用者が快適に公園を御利用いただけるよう、改修を粛々と進めていただきたいと思います。 さらに、鶴山公園のトイレの話に戻りますが、津山観光センターのトイレの新設の計画をお聞きいたしました。 津山観光センターは鶴山公園の玄関口です。観光に来られた方に喜んでいただき、市民が誇れる施設であるべきだと思います。新設トイレには、暖房付洋式トイレはもちろん、多目的トイレにオストメート対応施設、おむつ替えベッドの完備、男性トイレのサニタリーボックスの設置、授乳室の設置が必要と考えますが、御見解をお聞かせください。 最後に、観光施策としてのトイレの設備の充実、津山駅のIC化、交通機関の空白地域の対策について、総括的に市長より御意見をお聞かせください。 以上で質問を終わります。 ○議長(中島完一君)  市長、登壇。 ◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 ほかぞの議員の再質問にお答えをいたします。 まずは、トイレ設備の充実についてです。 私は、トイレの整備につきましては、就任以来、学校、公園など、思いを持って取り組んできております。観光トイレにつきましても、まだまだ足りない部分があるとは思いますが、先ほど部長が答弁いたしましたとおり、訪れた方が気持ちよく過ごし、また来たいと感じていただける、きれいで快適なトイレの整備をすることが、観光には大変重要だと考えております。 現在、観光施設、公共施設のトイレのリニューアルを順次進めてきておりまして、その整備の中で設備の充実を図っていきたいと思います。 次に、津山駅のICカード決済システムです。 津山駅にICカード決済システムが導入されることにより、住民の方はもちろん、観光やビジネスで訪れる方などの利便性向上に期待しておりますので、早期に導入していただけますよう、要望を継続して行ってまいります。 最後に、交通機関の空白地域の対策です。 誰もが安心して暮らすことができる社会を実現するために、買物や通院などの日常生活を支える移動手段を確保し、交通の空白地域を解消することは重要であると認識をしております。 また、駅やバス停までの移動が困難な高齢者や免許返納者、障害者等の移動手段の確保という福祉的視点での研究も必要と考えております。 交通空白地解消に向けましては、そうした観点の下、本市の交通資源を十分に活用しながら、足りない部分は先進技術を活用した新たな交通形態で補い、住民の方が安心して移動できる交通体系が実現できるよう取り組んでまいりたいと思います。 以上でございます。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  観光文化部長。 ◎観光文化部長(今村弘樹君)  津山観光センター多目的トイレの設備について、お答えいたします。 津山観光センターの多目的トイレについては、オストメート対応設備、おむつ替えベッドの設置を行う予定としております。 授乳室につきましては、観光センタートイレについては建築スペース等のこともあるため難しいとは考えておりますが、その他の施設の整備時には検討していきたいと思います。 また、男性トイレのサニタリーボックスにつきましては、現在、設置をしており、観光センタートイレ以外にも設置を進めていきたいと思います。 ○議長(中島完一君)  5番、ほかぞの千晶議員。 ◆5番(ほかぞの千晶君)  それぞれ御答弁ありがとうございます。 重ねて申し上げますが、観光施策としてトイレ施設の改善は重要で、特に鶴山公園は津山の顔と言える施設です。津山観光センターのトイレの新設において、観光客の皆様に喜んでいただき、津山市民にも納得していただき、市民が誇れる施設になることを期待します。 次に、津山市のICカード決済システム導入の申請をJR西日本に要望されておりますが、施政方針に観光都市として発信する津山市とあります。また、来年秋には、森の芸術祭が開催されます。 津山駅だけでも先行して、ICカード決済システムの導入を再度強く要望していただきますようお願いいたします。 3点目の高齢者、障害者の移動支援の具体的な施策について御返答いただきました。 御高齢の方から、免許を返納したくても、返納後の生活が不安で返納できないとのお声もお聞きしております。施政方針に、安心して子供を産み育てられる多世代共生の津山へとうたわれておりますので、妊婦の方へのタクシー料金の助成を含め、早急な具体的施策の作成をお願いいたします。 谷口市長からも、私の質問内容について総括的にお答えをいただき、前向きな御意見を頂戴いたしました。 私たち議員も、市長、市職員の皆さんと協力し、観光都市として発信する津山を目指し、また市民の方が安心して移動できる交通体系が実現できるように努力していきたいと思います。 以上で5番、ほかぞの千晶の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(中島完一君)  以上で5番、ほかぞの千晶議員の質問を終わります。 この際、会議をしばらく休憩いたします。  〔20番森岡和雄君「議事進行に関する動議」と呼ぶ〕 ○議長(中島完一君)  動議、動議。森岡議員どうぞ。 ◆20番(森岡和雄君)  ようけえね、22番議員の質問の前にたくさん来られとるんで、登壇だけさせてあげたらどうかというふうに思いますので、どうぞよろしく。登壇だけ。 ○議長(中島完一君)  議事進行じゃな。 ◆20番(森岡和雄君)  議事進行で。  〔22番末永弘之君「短いですから」と呼ぶ〕       〔「してあげりゃあええが」「よけえ来とるけんな」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中島完一君)  分かりました。分かりました。それじゃあ、22番、末永弘之議員、登壇。 ◆22番(末永弘之君) 〔登壇〕 それでは、お許しをいただきましたので、まず市長の政治手腕の在り方について、市議会との関係についてお聞きします。 今の津山市の政治については、派閥抗争、市長派、反市長派といがみ合い、これが強く表に出ており、津山の政治はどこかがおかしいと総論として言われる原因の一つにもなっていると思えて仕方がありません。 そして、政治不信にもこれがつながり、選挙での投票率の悪さにもつながっていると考えています。 地方自治法では、議会、議員との首長との関係について、行政は法に基づき執行され、中立でなければならない、歴史が作り上げた議会制民主主義を守り、発展させる使命がある。これが自治法に流れる理念です。 この点から、まず市長に現在の津山市政における当局と議会の関係についてどのように思っておられるか、お聞きいたします。 次に、太陽光建設問題に関して、市長は建設業者から高額接待を受けた疑惑があるというインターネット上の記事について、記事の訂正などを求めた訴訟を提起され、この間、議会質問に対して、市長は、身に覚えがないこと、訴訟中であるということで、子細の説明を行わないままになっている。 そこで改めて市長にお聞きしますが、この件は令和5年3月28日に東京地方裁判所で原告、すなわち市長の請求をいずれも棄却するという判決が言い渡されました。 市長は、判決文の中、原告がZ社から高額接待を受けた事実が存在すると認めることはできないという言葉を利用して、所期の目的を果たしたから控訴はしないということですから、裁判で敗訴が決定してしまいました。 この裁判は、高額接待があったか、なかったかを直接裁くものでは絶対にありません。インターネットに流れた記事を訂正するかどうかが争われたものです。すなわち、市長の所期の目的は、訂正記事、おわび文、慰謝料しかありません。ここが負けて、何で所期の目的が果たせたと言うのか、明らかにしてください。 太陽光問題で、もう一つ、今、田邑、一宮地域における太陽光建設現場は、造成工事、基礎になる工事が急ピッチで行われていますが、大きくはげた山が姿を現し、梅雨どき、台風シーズンを迎え、下流住民だけではなく、広く市民の中から、工事は安全に行われているのか、あれだけ大規模な工事、本当に大丈夫なのかと、大雨対策、土石流流出への不安、そして工事中はもちろん、太陽光の稼働期間、30年前後くらい後になると想定されます閉鎖後に当たって、言わば半ば永久的に大丈夫かという声について、当局はどのような対策を考えているのか、お尋ねします。 次に、いじめ、虐待、暴力、これらの問題についてお聞きしますが、今、津山市内でも、こうした問題行動は幾つかの課題が表面化し、社会問題化したり、社会問題化しないまでも、それぞれの立場、場所では幾つかの大変な事態が起こっていると思いますが、まず総論として、市長と教育長に同じことをお聞きします。 問題行動は、誰にも指摘されなかったり、黙っておったり、分からなかったら、なくなるものなんでしょうか。お答えをください。 これで登壇の質問を終わります。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  この際、22番、末永弘之議員への答弁を保留し、しばらく会議を休憩いたします。 再開は午後1時15分といたします。                                   午後0時12分 休憩─────────────────────────────────────────────                                   午後1時15分 再開 ○議長(中島完一君)  御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 22番、末永弘之議員に対する答弁を求めます。 市長、登壇。 ◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 末永議員の御質問にお答えをいたします。 初めに、当局と議会の関係性についてです。 当局と議会が、地方自治法の規定に基づき、それぞれの立場で適正に役割を果たしているものと考えております。 次に、名誉毀損訴訟についてのお尋ねです。 私が訴訟提起した目的は、記事にあった贈収賄はもとより、高額接待や便宜供与の事実がないことを中立、公正な裁判所の司法判断によって明らかにすることでありました。 東京地裁の判決において、事実と異なる記事の削除や訂正広告の掲載等の請求が認められなかった点については、残念ではありましたが、判決理由の中で、この記事の内容が、一般読者にとってあたかもそういう事実があったと誤解され得る事実の摘示であり、あくまで疑惑の摘示なので、名誉毀損には当たらないという被告出版社側の主張を退けたこと、また私がZ社から高額接待を受けた事実が存在すると認めることはできないと判示されたことで、記事の内容が事実無根であることが証明され、所期の目的が果たされたと受け止めているものです。 最後に、いじめ、虐待、暴力問題などの問題についてです。 問題行動は、その原因を特定し対処することで、軽減や解消が図られるものと考えますが、個々での対応だけでなく、周りの気づきや支援が伴われることが重要で、正しい知識、人権尊重の啓発、相談しやすい窓口の設置とその周知策が必要と考えております。 以上でございます。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  教育長。 ◎教育長(有本明彦君)  いじめや暴力などの問題行動についてお答えをいたします。 学校においては、その解消に向け、積極的な認知や丁寧な対応を行っており、子供たちの日々の言動に注視しつつ、早期発見、早期対応が重要であると考えております。 以上でございます。 ○議長(中島完一君)  総務部長。 ◎総務部長(三浦英俊君)  田邑、一宮地域の太陽光事業における大雨対策等についてお答えをいたします。 本事業では、各種法令に基づく許認可行為に係る岡山県の完成検査に委ねるだけでなく、事業者との間で締結しております契約書において、事業中の自然災害等への対応については事業者の責務として実施することを定めております。 また、事業期間終了後につきましても、原状回復措置として、植生による回復を事業者の責務としております。 ○議長(中島完一君)  22番、末永弘之議員。 ◆22番(末永弘之君)  再質問ですが、まず土石流災害に対する答弁ですが、私の質問とちょっと意味が違うということだけは指摘しておきたいと思います。 今回の開発区域面積は889.780平米で、津山市との貸付契約している土地面積合計が46.362平米、田邑財産区と地上権設定契約している土地が591.085平米、津山市と田邑財産区の合計が637.447平米です。言わば8割近くが公の土地、津山市の土地なんですが、津山市の態度というのはその点でも注目されています。 市という立場に加えて、地権者としての特別の対策が必要ではないかとお尋ねいたします。 ○議長(中島完一君)  総務部長。 ◎総務部長(三浦英俊君)  地権者としての対応は当然必要であろうと考えております。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  1年近く前から、下流住民が、現在のはげ山になっている姿を見てとても不安、大雨のときの対策は大丈夫か、被害が出たら一体どうするのかなど、幾つかの疑問の声が寄せられ、現地の安全確認の視察などを地元には、失礼、お願いしましたけれどもお断りの返事しか来ません。こんな市民の苦情は誰が受け止めてくれますか。 ○議長(中島完一君)  総務部長。 ◎総務部長(三浦英俊君)  工事中におきましては、事故防止の観点から、工事関係者以外の立入りについてもお断りをさせていただいているものと思われます。 現地視察ができないという苦情につきましては、まずは事業者のほうで受けるべきと考えますが、津山市から事業者にお伝えすることも可能でございます。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  事業者のほうに、ぜひ住民の視察も要望しておるから答えてくださいという声を伝えてください。 市長にお尋ねしますが、ここは地上権設定契約になっています。したがいまして、地権者が知らないでも、報告されなくても、工事請負人が変化しているわけです。土地を借りた人、使い方については地主から特別に許可を必要としない、これが地上権です。 基本的な土地が自由に使える権利となりますけれども、地上権設定を結んだ市長、そのようなことをどう受け止められますか。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  地上権設定の契約におきまして、本事業の目的に反する行為や現在の計画にはない行為等について、市の承諾なしにはできないこととなっておりまして、議員が御指摘のような心配はないものというように考えております。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  地上権そのものの答えになっていないと指摘しておきますが、太陽光以外の工事はできん契約になっていると、こういう答弁です。ここも質問の趣旨がやっぱりちょっと理解されていないんじゃないかとだけ述べておきますが、太陽光の工事そのものの工事人が替わっても、地主も、地主の許可も要らない、これが地上権だと言っているんです。 土地を借りた人は、土地の使い方について地主から承諾を得る必要なく、建物の建設や土地の賃貸など、自由にできるのが地上権、つまり土地を、借りた土地が自由に使える権利が生まれるんですね。これが問題ではないのかと聞いておるんです。もう一度、地上権設定を結んだ理由を述べてください。 ○議長(中島完一君)  総務部長。 ◎総務部長(三浦英俊君)  本事業におきましては、賃貸人が自由に土地を利用できないようにするため、地上権設定の契約書に、本事業の目的に反する行為や現在の計画にはない行為等について、市の承諾なしには行うことができないという条項を盛り込んでおります。 地上権設定の契約を結んだ理由としましては、事業期間が20年を超えることから、本市公有財産取扱規則で、契約期間が上限20年に制限される貸付けではなく、20年を超える契約も可能な地上権設定契約を選択したものでございます。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  太陽光建設に限って云々という答弁でして、やっぱり答弁に十分なり切ってないんですね。また別の、後でもう一度述べると思いますが、安全性などの確認のことだけ述べておきます。 総務文教委員会で現地を視察、委員会論議もできる課題ですから、今日はこの程度で安全性については終わりますが、津山市は、市民の安全な暮らしを守るという使命があり、直接の地権者ですから、直接土砂災害、土石流災害、こういったものが起こったときの半ば永久的な責任の所在だけは明らかにする契約を結んでくださいと強く求めておきます。 さて次に、問題行動について答弁いただきました。 問題行動が表面化しなかったら、それでいじめなど、虐待など、解消されるのかという問いに対して、市長、どうも明確な答弁になっていないような気がするんで、まともな答弁になっていませんが、もう一度答弁してください。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  問題行動につきましては、誰にも指摘をされなかったり、あるいは黙っていたり、あるいは分からなかったら、なくなるものでも、解消するものでもないというように思います。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  同じことを教育長に聞きますが、どうも教育者のさっきの答弁、市長と同じように、僕の質問にまともに答えていないと思うんですが、もう一度答弁してください。 ○議長(中島完一君)  教育長。 ◎教育長(有本明彦君)  学校においても、問題行動については、指摘されなかったり、黙っていても、解決につながらないとの考えから、早期発見、早期対応が重要であると、先ほどお答えをしたものでございます。 以上でございます。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  一応、答弁は答弁として受け止めておきます。 別の問題ですが、いじめ、虐待があると、言わば他の人から、また行政からそういう指摘をそれぞれの関係者にする、しかしされた側は指摘事項が間違っている、身に覚えがないという、言い続けるというケース、こんな場合は、津山市としてどういう指導をするのか、明らかにしてください。 ○議長(中島完一君)  環境福祉部参与。 ◎環境福祉部参与(木梨良祐君)  一般的に、いじめ、虐待、暴力などの問題行動の有無につきましては、本人への調査だけでなく、関係者への聞き取り、記録の確認など、必要な調査を経て事実を確認いたします。相手方の考え方で、その事実などが変わるものではございません。 事実の確認と併せまして改善を求めていきますが、それに従わない場合は改善指導などを行うことになります。 以上です。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  行政の指導が変わらないというのは分かりました。 それを受ける相手は知らないでやっていけるものなんですか。おかしいことだと私は思うんですが、どうですか。 ○議長(中島完一君)  環境福祉部参与。 ◎環境福祉部参与(木梨良祐君)  相手方の考え方につきましては、機会を捉えて事実を説明していくことになりますけれども、まずは同じ問題行動を繰り返さないように改善要求し、従わない場合は早急に指導し、改善を図る必要があると考えております。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  ちょっと別のことですが、一つの社会福祉法人があると仮定して、問題行動あり、内部から、外部から告発、問題提起を受けた。こう仮定して、法人がそのことを逆手に取って、内部や外部の人を告発したり、内部の人を処分したりするようなケースが起こりますと、当然、社会法人の役員会などで協議、決定しての行為ということになると思いますが、そんな手続を一切しないで、告発や処分があれば、津山市はどう指導されますか。指導の在り方を示してください。 ○議長(中島完一君)  環境福祉部参与。 ◎環境福祉部参与(木梨良祐君)  社会福祉法人の経営組織は、業務執行の決定機関である理事会や法人運営に係る重要事項の議決機関である評議員会などで運営されております。 各機関の決議事項につきましては、法や定款で定められたとおりでございますので、そのように行われていないのであれば適切に指導いたします。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  適切な指導とはどんなことですか、詳しく教えてください。 ○議長(中島完一君)  環境福祉部参与。 ◎環境福祉部参与(木梨良祐君)  社会福祉法人の指導監査の結果に基づいて行う法人への指導につきましては、法令または通知等の違反が認められる場合、口頭あるいは文書による指導を行い、改善が図られない場合、改善勧告、改善命令、業務の停止命令、役員の解職勧告や解散命令など、順を追った措置を行うこととなります。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  施設などが、自らが問題行動を深く掘り下げて、虐待を認めて、なくするための自助努力をしていく、しかし認めない施設の側はそのまんまです。虐待をなくする道から遠のいていきます。これを十分指導してください。 あわせて、そこで働く人たちの人権、働き方の在り方、暮らし、これらがストレスのたまらない措置を行政が保障するということがないと、いじめ、虐待などの問題行動はなくならないと思いますが、この点をどう思われますか。 ○議長(中島完一君)  環境福祉部参与。 ◎環境福祉部参与(木梨良祐君)  ストレスのない社会、安全・安心な社会づくりを目指しまして、社会福祉事務所として役割をしっかり果たしていきたいと、そのように考えております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  続いて、学校現場の問題行動、教育長から答弁いただきました。 私の考え方ですけれども、学校教育に特化した津山市の教育委員会ですが、義務教育の子供さんであっても、家庭内、家庭での出来事は市長部局へという態度を取って、それで真の意味で子供たちの世界から3悪、いわゆるいじめ、虐待、暴力などがなくなると思っていますか、お聞きします。 ○議長(中島完一君)  教育長。 ◎教育長(有本明彦君)  当然のことながら、学校においては積極的な取組を行っておりますが、学校だけでは、いじめ、虐待、暴力などの問題行動を完全になくすことは容易なことではありません。 だからこそ、その解決に向けて、学校と教育委員会、市、こども保健部、児童相談所、警察などの関係機関が情報を共有し、連携して指導、支援を行っているところでございます。 以上です。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  様々な関係機関と情報を共有する、連携した指導、こういう答弁ですが、少し質問の意図がやっぱり分かっていないという感じがします。 今の津山市は、学校教育に特化されたところですから、義務教育の子供さんであっても、家庭内暴力などは行政のほうへ実態把握や指導を任せてしまうというようなことになっているのではないかと聞いておるんですが、どうでしょう。 ○議長(中島完一君)  教育長。 ◎教育長(有本明彦君)  問題行動等の解決は、学校と家庭、地域との連携が不可欠であることから、学校教育課内に家庭支援や地域連携を担う家庭・地域連携係を設置し、任せてしまうわけではなく、学校と家庭、地域とのつながりを重視した取組を引き続き進めております。 以上でございます。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  私は、義務教育に特化した津山市の教育の在り方がかなり影響がある、悪い影響があると思っております。もちろん、学校現場の先生方は必死で家庭内暴力などをなくする努力をしています。しかし、元の元締の教育委員会の体制に若干問題があるんじゃないかということをまず指摘だけさせてください。 時間の関係で、はしょって次の問題に移ります。 議会と当局との関係ですが、型どおりの答弁で現状とかなり違うと指摘しておきますが、1年前の市長選挙、市長は行動する市会議員の皆さんと題する法定ビラ1号で、17人の議員さんの支援を受けた内容のものを配布されました。実は、これが最近よく言われる選挙忖度政治論とも絡んで、あまりよい話が耳に入ってきません。 こんなビラ配布などするから、市長派、反市長派ということで、議会の中でもぎくしゃくしたり、どこかがおかしい津山市の政治と言われているのではないんでしょうか。こうしたことを市長、どう思いますか。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  皆様方から御支援をいただけるというのは、これは大変うれしいことだというふうに思っております。私は対立を呼ぶということは思っておりません。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  失礼ですが、まさにそうですかとしか言いようがない、すごい、市長、思考力を持っておられるんですね。自治法で言う首長の中立ということは何か、考えてみていただきたい。現状認識が甘いんじゃないかと思いますが、市長がそんな考え方ですから、議員のほうからはその見返り措置を市長に求めるようになる。求めるほうにも問題があると思いますが、そこからいわゆる選挙忖度政治という問題が指摘されるようになると私は考えております。 この流れの一つが、臨時市議会の全員協議会で問題となったM議員の候補者への個人的な支援演説問題が騒がれるようになってきたのではないんでしょうか。まさか、私は、候補者の車に乗って応援したとは思いませんが、正しくは何があったのかを説明したほうが、間違った情報が広がらないのではないかと思いますが、何があったのかを明らかにしてください。 ○議長(中島完一君)  市長。
    ◎市長(谷口圭三君)  私は、候補者の車には同乗はしておりません。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  ちょっとね、議事進行に関わることなんで、ちょっと答弁になっていないんですね。 ○議長(中島完一君)  答弁に……。 ◆22番(末永弘之君)  ちょっと、そのことをちょっと指摘したいんですが。 ○議長(中島完一君)  ちょっと市長、それじゃあ的確な答弁をお願いします。 市長。  〔22番末永弘之君「あのね、ちょっと座ったままで失礼。候補者の車に乗ったとは私は思いませんと、わざわざ質問したんね。何があったのかを明らかにしてください。ここが答弁でなきゃいけないんじゃないんですかと言うとん。乗ってないという答弁は、僕が既に言うとんじゃから。それを答弁に使ったらおかしいんじゃないんでしょうかという。だから、答弁になっていないから、議長、よろしくと、こうなるわけ。よろしく」と呼ぶ〕 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  車に、全協でも、候補者の車に乗って応援したとは思っておりませんとおっしゃってくださっていますので、私は乗っておりませんということを申し上げた。  〔22番末永弘之君「何があったのかということを、それだけじゃない、何があったんですかというて聞きよんです。えらい私的なことで申し訳ないね、どうも答弁になっていないんですよ」と呼ぶ〕 ○議長(中島完一君)  市長、もう一度答弁してください。  〔22番末永弘之君「何にもなかったんですか」と呼ぶ〕 ◎市長(谷口圭三君)  いや、何があったと言われても、別に車に同乗したのかということで、しておりませんと申し上げただけで。 ○議長(中島完一君)  何もなかったと言われようります。 22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  何もなかって、うわさが飛んだということですか。街頭で演説してマイク持ったりもしなかったんですか。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  街頭でマイクを持って演説をしたということは、これはさせていただきました。  〔22番末永弘之君「何、ちょっと分かりにくかった」と呼ぶ〕 ◎市長(谷口圭三君)  街頭でマイクを持って演説をしたのかという、今、お尋ねでございましたので、演説はしました。  〔22番末永弘之君「演説はしたと」と呼ぶ〕 ◎市長(谷口圭三君)  はい。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  じゃから、何をしたんですかというて、それを一番最初ぽっと答えてくれとったら、こんなごちょごちょごちょごちょせんでもえかったということだけ指摘しておきますわ。 結局、こういう在り方というのが、率直に申し上げて、市政に派閥を持ち込んだり忖度政治ではないかと疑問を求められ、言われるような課題、これが持ち込まれる、今の市議会は市長にとってそういう意味では若干都合のいい役割を果たしているという感じがします。 議会も、臨時会で指摘しましたが、自らの権限を奪われていることにも気がつかない、異議も唱えない、こういう形で今進んでおるんじゃないかと思います。 今議会冒頭に問題となりました人としての道を外れ、上からの目線で事が運ばれ、これは民主主義の根幹を揺るがすような状況だと私は思えて仕方がありません。 こういう状況、現在の市議会の様子などを含めて、市長、どのように思われておりますか。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  ちょっと先ほどのことで、答弁を追加させていただきたいんでありますけれども、先ほどは、マイクを持たせていただいたということは申し上げました。その他、多くの議員さんのところで、事務所開きにお邪魔をしたり、あるいは個人演説会でマイクを持たせていただいたり、あるいはあとは、街頭演説に御一緒させていただいた、そういうことが数件あったということだけは申し添えさせていただきたいと思います。 それで、現在の議会の現状につきましては、議会の現状について私が申し上げる立場にはございませんので、よろしくお願い申し上げたいと思います。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  分かりました。市長が議会について論評できないというのはよく分かります。 私が言いたいのは、議員の質問に対する答弁を求めても、今日もそうです、多少いいかげんに扱う、緊張感がない、違う答弁をする、津山の政治はやっぱりどことなくおかしい、こういうことになっているんじゃないんでしょうか。このことをよくお互いが考えてもらいたい。 特別な機能を持った当局と議会が、論議を深められていくような方法をお互い考えていこうという問題提起です。 地方自治法を身につけ、議会運営法とは何かをお互いが学び、執行部と議員の立場をわきまえ、しっかりした基礎を身につける、お互いが頑張っていこう、未来ある豊かな津山をつくっていこう、当局と議会との関係はどうあるべきだと思いますか。市長の考え方があれば答えてください。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  当局と議会の関係につきましては、対等な立場で、そして車の両輪のごとく市政を正しく運営をして、市の発展に寄与していくことが必要であるというふうに考えております。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  5月臨時会だったと思いますが、私は、車の両輪という言葉ではない、別々の機能を持った別々の車だというふうに理解しております。この言葉にとらわれることではないとは思います。 これはさて、次の裁判についての再質問です。 答弁にあったのが目的であれば、高級接待や便宜供与はなかったというあかしの裁判を起こさないといけません。それは記事の訂正やおわび文請求事件とは完全に根本が違っております。厳しくそのことは指摘しておきますが、裁判所は、今回の裁判で、あくまで扶桑社が提出した証拠だけでは市長が高額接待を受けたとまでは認められないと判断したことになります。これは市長が高額接待を受けていないと判断したものでは決してありません。 裁判所は、真偽不明という、言わば判断をしたにすぎず、インターネット上の報道内容についてうそと認定したわけでもありません。市長は、そこのところが間違った解釈、勘違いをして、裁判所が接待を受けていないと判決したというふうに思っているんではありませんか、どうでしょう。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  裁判所が、訴訟において事実認定を行うということに当たりましては、弁論主義に基づきまして、当事者の権限と責任により提出された証拠によって判断を行います。高額接待等があったことを立証する責任は、記事を掲載した被告出版社が負っていましたが、結果としまして、被告出版社が立証できなかったことで、裁判所としてもそのような事実があったと認めることができないというふうに判断をされたものでありまして、あらぬ疑いは晴れたものというふうに受け止めております。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  失礼ですけど、やっぱり違うんですね、裁判の質が。記事の訂正を求めた裁判と、事実、高級接待はなかったということを認めさせる裁判とは別々の事件なん。これだけは僕は覚えておく必要があると思います。 裁判では、市長もちょっと言われたことですが、被告はあくまで高額接待の疑惑を報じたものでしかないというものです。記事の内容が真実であることを報道機関側が立証する必要があるわけです。高級接待を受けたか受けんかを立証するんじゃないんです。記事を書いたのがうそか本当かが争われる。これが記事の訂正を求める裁判の仕組みなんじゃ。市長が高額接待を受けた疑惑があることを被告は立証する必要があると、こういう答弁でした。確かにそれも一部必要です。裁判所は、本件事件は、疑惑にとどまらず、市長が高額接待を受けたとの事実を報じたものであると判断し、その上で取材を尽くしたとして被告を全面勝利としたわけです。 接待があったとは認められないという言葉は、文法的には、逆説的に接待がなかったとも認められないと認識できるわけです。そう取れるわけです。 このことは、裁判所の判決というのはまさに微妙なところをついた判決だと思います。ここへ判決文のコピーがあるんですけどね、何ぼ読んでも、市長ね、そうなっているんですよ。これが、市長、どこの部分が所期の目的、接待はなかったと単純に受け止められて、控訴しなかったのか分からん。理由になっていない。もう一度分かるように説明してください。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  論理的には、そのような解釈も成り立つかとは思いますけれども、御指摘の論に立脚をすれば、裁判所は永久に事実を認定することなどできないことになると思います。 先ほど答弁をさせていただきましたとおり、高額接待等があったことを立証する責任は、記事を掲載しました被告出版社が負っていましたが、結果として、被告出版社が立証できなかったことで、裁判所が原告がZ社から高額接待を受けたことが存在すると認めることはできないと判決文に明記した事実に変わりはありませんので、私は一定の成果があったものと認識をいたしております。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  判決では、原告がZ社から高額接待を受けたことが事実と信じるのに相当な取材活動を行ったものと認める。したがって、被告において、上記事実が事実であると信じるにつき相当な理由があったと認めるのが相当であるから、違法性が阻却される。これが判決文なんです。ここに、原文のコピーがありますけれどね。 すなわち、市長が高級接待を受けたのが事実として信じるのに相当性があるとの旨を述べているわけです。どう考えても、市長に有利な側面だけ、市長がしきりに言われておるあの言葉だけじゃないんで、ここ、今読んだように、上記事実が事実であると信じるにつき相当な理由があったと認めると、こう書いてある。そのために、あなたが負けて被告が勝った。所期の目的を果たした判決だとどう考えても分からんわけです。もうちょっとすいません、しつこいようですが、そこのところを分かるように説明していただけませんか。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  裁判所は、私が高額接待を受けていないことを前提に、被告出版社がそれを真実として信じるのに相当な取材活動を行ったのかどうかの判断を行いました。 結果的に、記事執筆者の裏づけ取材が十分だったとのことで、被告出版社に違法性の阻却事由が認められ、私の請求が棄却される判決となったわけでありますけれども、高額接待がなかったことが判決に明記され、私が求めた最低限の成果は得られたということで所期の目的は果たせたものというふうに受け止めております。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  それらが、高級接待を受けたか受けなかったかということが前提の論議ではないと言よんです。記事が本当かうそかということが裁判では争われたんですよと。そこが、市長、間違っているんじゃないですかと指摘させてもらっています。 記事の訂正を求める前に、本当は市長が言われておる高級接待は受けておりません、受けたという主張している人、疑惑を呼んだ源があるわけです。その源に対して、高級接待はなかったという裁判を起こして、真正面から高級接待を受けていない、何でうそを言うんならと、こうすべきじゃないんですか。何でこの道が選べれないんですかと聞きます。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  高額接待がなかったということは既に裁判所も認めておりまして、控訴をするなら、違法性阻却事由の成否を争うことになると思います。これにつきましては、慎重に検討を重ねた結果、そこに心血を注ぐよりは、将来に向けた市政運営に全精力を傾けるほうが、より建設的であるというふうに判断をいたしまして、このたびは控訴を見送ることといたしました。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  将来の市政運営、また誠にいい言葉を使われるわけです。率直に申し上げて、疑惑は疑惑だとして地位利用のような疑惑をそのままに、言わば中途半端にしては前に行けない、行くべきではないと僕は思う、この問題でですよ。市政全体は前に行きゃあええんです。このことを盾にとって、将来の市政運営と絡むとか、そんなことは僕は関係ないと思うんです。 市長と名刺を交換した、前の市長のときには難しかったが谷口市長になって好転した、元県議、市議らと今夜会える、昨夜市長らと懇談した、有意義な話であった、こういう意味の話、あえて作り話と称します。作り話をしたZ社の人、ここが諸悪の原因じゃないんですか。ここを何で訴えんのですかと聞いとんです。枝葉でしょうがな、それをニュースに流したのは。そこが私にはどうにも理解できんのです。もう一遍答弁してください。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  SNSのやり取り自体は、組織内部のことですので、そこにうその内容があったとしても、これに異議を申し述べるのは筋違いであるというふうに思っておりまして、漏えいされた機密事項、機密情報ですね、機密情報ですね、これを事実関係の十分な調査もないまま公表した被告出版社にこそ問題があったというのが私の認識であります。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  それは一つの方法、ニュースを流した会社を相手取るのは一つの裁判、これはやられたわけで、これをやるなと言よんじゃない、勘違いせんようにしてください。それとは別に、もう一つ原因があると、Z社の内部問題、こういう答弁です。まさに、とんでもない論議を持ち出したとしか言いようがありません。おかしいと私は思います。 市長は、裁判にすべきと思う事件が、まだ別のこともあるんですね、ブラストニュース社という新聞社の記事では、Z社の人が、元県議などに3,600万円渡して3人で分配したという意味のことが書かれたニュースが流れておるんです。そこに市長の名前が実名で書かれています。 これは何で裁判にしないんでしょうか。お答えください。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  そのような記事については承知しておりませんし、またそのような事実も断じてありません。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  そうですか、知らないということですから、知っとかにゃいけんがなと言えれんことなんですね。私の記憶では、私のブログでもね、これに似たことを書いて写真入りまで出した記憶があるんです。 かつて本会議で、誰かが質問したんじゃないかなという感じもしますけれども、そのあたりについてはどう思われますか。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  過去の本会議の記録も確認をさせていただきましたけれども、ブラストニュース社の記事についての質疑は確認はできておりません。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  そうですね、やっぱり、私もちょっとその後調べたんですけど、確かに本会議では問題なかった、問題にならなかったという市長の答弁は正しいというふうに私も一応認識させていただきます。大変失礼しました。 逆に、私はその記事のコピーを持っております。実名も書いてあります。3人で金子を分けたことも書いてあります。これは、後で市長に見せてもいいんですけれども、問題は、見てもらうだけでは駄目なんで、この会社も裁判の相手になるべきところだと私は理解できるんです。そういうことが表面化して、金銭は絶対に受け取っていない、こう市長はおっしゃっとるんですから、多分それが事実だろうと私も思います。 だとしたら、この記事はおかしいという訴訟が要るんじゃないんでしょうか。市長、どうされますか。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  怪文書的なゴシップ記事とでもいいましょうか、そういった記事に逐一反論するつもりはありませんけれども、発信者に社会的な信用がありまして、その内容が一般読者の普通の注意と読み方をするとあたかもそのような事実があったと誤解を受けるようなものであれば、しかるべき対応も検討せにゃならんというふうに思います。 なお、繰り返しになりますが、私はこの件に関し金銭の授受に関与したことは一切ございません。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  私も、まさか市長がお金をもろうたりしとるとは夢にも思うとりません。これだけは述べておきますが、こういう記事がある限り、対策が必要ではないかということを指摘しとんだと理解をしてください。 さて、裁判所の判決は、先ほども言いましたが、原告、すなわち市長がZ社から高額接待を受けたことが事実と信じるのに相当な取材活動を行った、こう認めたんですよ。かなり意味深長なんです。所期の目的はこれでは達せられていない、こう私は思います。 もう一度、再答弁に立たなくてもええように、明確で分かるように答弁してください。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  被告出版社の記事に関する裏づけ調査が不十分であったことは、私としても争う余地があるというふうに思いましたけれども、その先の記事の削除や、あるいは訂正広告の掲載の請求が認められるかどうかにつきましては、報道機関の言論の自由への規制の問題にもなりまして、必ずしも容易でないことが予想されます。 そうしたことを総合的に考慮した結果、判決文に私が高額接待を受けた事実を認めることができないと明記されたことをもって控訴を見送ることとしたものです。 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  じゃ、最後にもう一度、市長と議会のありようについて戻っていきますが、市長派とか反市長派とかではなく、与党、野党とかでもなく、真にお互いが津山市のことを考え、市長の身の潔白を証明する、こういう行為は単に市長を信じているからとか、さっき言ったどっちの立場だとか、こういう問題ではなく、津山市議会の名前で、例えば高級接待疑惑の元を作り出したZ社の人に対して、何で市長は身に覚えがないということを各方面に連絡、報道したりメールなどしたのか、おかしいではないのかの行動を取ることが、私は議会のなすべきことだと考えております。それが、議会本来の仕事ではないかとも思います。 答弁は市長にわざわざ求めませんが、少なくとも、どうも、末永は反市長じゃないかと言われる私でさえ、議会というのは、市長が困ったり津山市の名誉が傷つけられとんじゃから、その源を作った人を呼び出して、何でそんなことを言うんならというぐらいのことはして、それこそ両輪という言葉は嫌いなんですけど、車の両輪の役割を果たさにゃいけんじゃないですかと、こういうように思えて仕方がないんです。 議会が、Z社の人を呼んで、津山市と市長への高級接待の疑惑を解いて、市民に明らかにする在り方は、議長室の問題だとあえて申し上げておきますけれども、うそか本当かではなくて、Z社の津山での建設へ向けての諸活動の責任者は、何遍も言います、市長と名刺を交換した人なんです。 何でそんなでたらめな行為をしたんかと、市長がその人に問い詰めていかなきゃならんのじゃないんですか。それが道筋じゃないんでしょうか。こう考えて仕方がありません。何でそれができないんですか。はっきりしてください。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  別に文句という、どうこうというわけじゃないんでありますけれども、当方には、書き込み主が、実際誰であるのだか、正確には分からないわけでもございますし、第一、この書き込みは公表を想定しないごく内輪の、私はチャットだというふうに思っているところでございまして、このようなものを公表する以上は、やっぱり書き込み主、書き込みの主から了解を得たりとか、あるいは内容の真偽というものをやはり確認すべきなのは、私は被告のほうだというふうに考えているところであります。 ○議長(中島完一君)  末永議員に申し上げます。 時間が迫っておりますので、時間内の終結に御協力をお願いします。  〔22番末永弘之君「分かりました」と呼ぶ〕 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  議会のことについて、あれこれコメントしてくださいとは言いませんけれども、市長の立場を守る立場の議員さん、先ほど指摘した、今日、全員おりませんけど、17人の選挙で応援した法定ビラに顔写真が出た人、少なくともこの人らは、私が述べたように議会として、議会人として関係者を呼び出そうじゃないかと、私が言うような問題じゃないと私は思えて仕方がない。その責任を問うていくべきだというふうに思っておるんですけれども、市長にこの答弁は求めませんけれども、市長がそこのところを問い詰めたり、裁判に持っていかないから、疑惑が疑惑を呼ぶ、疑惑は疑惑を増やしていく、こういうふうに思えるんですが、この答弁を聞いて私の質問を終わります。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  先ほども何度か答弁をさせていただきましたけれども、それはそこにうその報告があろうと、だからこれは内輪の話でございまして、私はそれを取り上げて公表した被告出版社に、私は問題がある、課題があると、こういうことでして、ああいった提訴をさせていただいたということでございます。  〔22番末永弘之君「ちょっとすいません、一言だけ」と呼ぶ〕 ○議長(中島完一君)  22番、末永議員。 ◆22番(末永弘之君)  市長の答弁では、私には納得できないということを申し上げて終わります。 ○議長(中島完一君)  以上で22番、末永議員の質問を終わります。 次の質問を許可いたします。 21番、吉田耕造議員、登壇。 ◆21番(吉田耕造君) 〔登壇〕 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、順次質問をいたします。 今回の質問は、4月に施行されました統一地方選挙において、多くの市民の皆様から寄せられた質疑を基に組み立ててみました。 中でも一番の関心事は、田邑財産区の太陽光発電をめぐる裁判、そして重伝建地区の火災の件でありました。 まず、太陽光発電をめぐる裁判についてお尋ねをいたします。 令和3年8月26日に、ニュースサイトに、田邑地区の太陽光発電事業に関して、市長への高額接待の記事が掲載されました。その後、市長は、記事の内容は事実無根で名誉を毀損されたとし、同年9月28日に、ニュースサイトを経営する出版社を相手取って掲載記事の削除などを求める訴訟を提起されています。 市議会においても、同年の9月定例会議後、総務文教委員長から市長に対して、疑惑を払拭することなどを求める意見書が提出され、その後も、臨時会や定例会で事実関係の報告を求める質疑等が行われています。 これに対し、市長は一貫して、高額接待を受けた事実がないと説明しつつ、詳しい事実関係については係属中の訴訟への影響を懸念され、答弁を差し控えられてきたところであります。 市長が提起した訴訟については、本年3月28日に、市長の請求をいずれも棄却する判決が言い渡され、翌29日には、市長は記者会見を開かれ、判決内容と市長の見解について説明をされたところであります。 判決結果については、遺憾としながら、判決理由において一般読者にあたかも高額接待があったと誤解され得る内容であったことや、市長本人が高額接待を受けた事実が存在すると認めることはできないとした点については、所期の目的が果たされたとして、最終的に控訴を見送る判断をされたと、このように伺っております。 ネットニュースが配信されてから今日まで、心配をされている市民の方が多くいらっしゃるのではと私は思っています。 そこでお尋ねをいたしますが、市長が提訴、提起した意図はどこにあったのか。また、今回の訴訟における争点と市長の主張内容はどのようなものだったのか、分かりやすくお答え願います。 次に、重伝建地区の火災についてお尋ねをいたします。 出雲往来を軸とした江戸時代以降の地割り、軒先がそろった町家群、敵の襲来を防御する枡形、各宗派の寺院建築群など、市内中心部の東西2つの地区に伝統的建造物、約390軒が軒を連ねる歴史的町並みの城東、城西地区は、全国的にも珍しいのではと、このように私は思っています。 また、両地区は、住民の方が日常の生活をされている場所でもあります。残念なことに、城東地区で4月に火災が発生し、重伝建に指定されている家屋を含め13棟が全焼したと伺っております。 津山市として、重伝建地区の復旧にどう関わっていくつもりなのか、お示しください。 以上で登壇での質問を終わり、質問席から再度質問をいたします。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  市長、登壇。 ◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 吉田議員の御質問にお答えをいたします。 名誉毀損訴訟についてのお尋ねです。 私が訴訟提起した目的は、記事にあった高額接待や便宜供与の事実がないことを中立、公正な裁判所の司法判断によって明らかにすることでありました。 訴訟の主な争点は、被告出版社が私の社会的評価を低下させる事実を流布したか、摘示された事実が真実であると信ずるについて被告に相当な理由があったかどうかでありました。 社会的評価を低下させる事実を流布したかについては、被告は疑惑という表現を繰り返して用いていることや疑惑を否定した私の取材回答内容を併記していることなどから、事実の流布に当たらないと主張しましたが、私としては、見出しを含めて記事全体を通じ、一般読者に高額接待の疑惑がいかにも真実であるかのごとき印象を与えるもので、単なる疑惑の摘示にとどまらないと主張しました。 摘示された事実が真実であると信ずるについて、被告出版社に相当な理由があったか、つまり被告の違法性阻却事由が認められるかどうかという争点については、被告が取材源から入手した資料や裏づけ取材を尽くしたと主張したことに対し、私からは、被告が入手した資料はいずれも伝聞証拠にすぎず、しかも被告の提出した証拠資料によれば、SNSのスクリーンショット画面の投稿者自身が津山市長を招いて接待したことはないと明確に否定した通知書が被告に届いていることなどからすると、被告は、これらの信用性を慎重に吟味しなければならなかったにもかかわらず、それをしていないなどと主張を行ったものです。 このほか、太陽光発電事業は、私が市長に就任した平成30年2月27日の前に、既に実施に向けての道筋がついていたこと、具体的に申し上げますと、就任前の平成29年8月に、既に財産区と事業会社との協定が締結されていたほか、平成30年2月20日には、許認可に係る最初の行政手続である農振解除の承認通知が津山市により行われていたこと、また事業用地を所有する財産区の実質的決定権を有するのは地元から選出された委員で構成される財産区管理会であって、財産区の財産の管理運営に関し市長が積極的に干渉することは、財産区制度の成り立ち、歴史的背景からもあり得ないことであるなど、贈収賄や便宜供与にそもそも私が関与する必然性がなかった事情を裁判官にお伝えし、今回のネット配信記事が十分な裏づけ調査を欠いた悪質なものであった点を主張したところです。 以上でございます。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  観光文化部長。 ◎観光文化部長(今村弘樹君)  重伝建地区の火災への復旧対応についてお答えいたします。 火災の発生後、直ちに、地権者及び関係者の方への事情聴取を行いました。 現在は、地権者の方の御意向を踏まえ、民間事業者、地元金融機関と再建策を鋭意検討しております。 今後は、できるだけ早く結論を出し、再建に向けて支援、協力を行ってまいります。 ○議長(中島完一君)  21番、吉田議員。 ◆21番(吉田耕造君)  それでは、再質問をさせてもらいます。 登壇での質問に対しまして、それぞれ御答弁をいただきました。 まず、重伝建地区の火災の復旧についてでありますが、津山市の財産であり、重伝建の地区は宝でもあります。ぜひとも復旧に向けた支援策をよろしく、この場でお願いをしておきます。よろしくお願いします。 さて、田邑地区の太陽光発電についてでありますが、訴訟で何が争われてきたのかということを詳しく伺ったところであります。 ネットニュースの見出しには、太陽光発電事業で贈収賄疑惑、市長への高額接待もとあり、記事の中には、当時の太陽光発電事業の事業主体であってZ社の代表が関係者に送ったとされるSNSの画像が掲載され、市長と会食をしたように記載をされていたと、このように思っています。衝撃的な内容に私も大変驚きました。 しかし、よく考えれば、谷口市長が、この事業会社に対して何らかの便宜を図るということは、答弁いただきましたが、そもそもあり得ないと私は思っています。 この太陽光発電事業、順番に話していきますが、谷口市長が就任されたのが平成30年2月27日であります。その前、平成29年8月には、既に財産区と事業会社との間で太陽光発電事業に関する協定が締結されております。そして、30年2月20日、これは許認可に関わる最初の手続でありますが、農振解除の承認通知が津山市より出されています。 また、市長は法律の規定により管理者として最終決定者になっているものの、事業用地の地権者である財産区の実質的な決定を有する人は地元から選出された委員で構成される財産区管理会であります。ここがポイントなんですよね。財産区の管理会が実質的決定権を有するということであります。 財産区にある財産の管理運営に関し、市長が積極的に干渉するということは、財産区制度の成り立ち、歴史的背景からもあり得ないことであり、これも至極当然のことである、このように思っています。 こうしたことを考慮すれば、谷口市長が就任してから急激に事業が前進したというのは誤りであり、また財産区に対して何らかの働きかけを行うということなど、事業会社への便宜供与を行われる余地もないと、このように私は考えています。 こうした実情や制度をしっかり把握している人、こういう人から見れば、記事が疑惑と言われている事柄、実際にはあり得ないことだと私は分かると、このように思っています。 しかし、今回の疑惑の報道の話題の中心が贈収賄とか便宜供与といった核心的なところではなく、会食があったかどうかという極めて局所的、本当に極めて局所的な事柄に、私はすり替わっていったように、このように思っています。 市長は、SNSに投稿されていたZ社代表との会食には参加していないと明確に否定されています。ただ、SNSに投稿されていたという内容ということで、疑惑の払拭には苦慮されたと私は思っています。 常識的に考えれば、SNS上の個人的なやり取りに対しまして、うその内容は書き込まれにくいと考えられやすいですが、当事者の関係性や事情によって事実でないことが書き込まれることは日常的に十分あり得ると、このように思っています。 何より、ここがポイントなんですよね、何よりそれを書き込んだ御本人、市長を招いて接待をしたことがないと明確に否定されています。そのような不確かな情報が、今もなお出版社が運営するウェブサイト上に掲載され続けていることに、私は違和感を覚えていますし、市長の請求を棄却した判決にも疑問を感じています。 そこでお尋ねをいたします。 訴訟の争点について、市長が主張されたことが判決ではどのように判断されたのか。また、市長は判決結果をどのように受け止めていらっしゃるのか。いずれにせよ、東京地裁の司法判決は下され、市長の請求を退ける内容となりました。 一般的には、判決に不服がある場合、控訴すると思いますが、市長はそれを見送られました。控訴を見送った理由は何なのか、市民の皆さんに分かりやすく説明していただきたいと、このように思います。よろしくお願いします。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  まず、判決結果についてです。被告出版社が、私の社会的評価を低下させる事実を流布したかという争点については、私の主張が認められまして、東京地裁は、一般読者の普通の注意と読み方を基準とすれば、記事全体から原告の私に対する高額接待の具体的な事実が存在するかのように読み取るものと認められるとして、あくまでも疑惑の摘示なので名誉毀損には当たらないという被告出版社側の主張を退けました。 次に、摘示された事実が真実であると信じるについて、被告出版社に相当な理由があったか、つまり被告の違法性阻却事由が認められるかどうかという争点については、被告の主張が認められ、私が高額接待を受けたことが真実と信じるのに相当な取材活動を行ったものと認められるとして、被告に不法行為は成立しないとしました。 これにより、事実と異なる記事の削除や訂正広告の掲載などの私の請求がいずれも棄却されるという判決になったものであります。 判決内容において、記事の内容が一般読者にとって疑惑の摘示にとどまるものとは言い難い、つまりあたかもそういう事実があったと誤解され得る内容で、私の名誉が傷つけられたことが認められたこと、また私がZ社から高額接待を受けた事実が存在すると認めることができないと判示された点については、提訴の目的が果たされたものとして一定の評価をしております。 しかし一方で、記事内容について、直接的、客観的証拠がない中で、それを補完するために行ったという被告の裏づけ調査については、証拠調べがないまま、被告、証人の陳述内容がそのまま事実として認定されました。 こうした経緯で出された判決ですが、名誉毀損があること自体は認めながら、ずさんな裏づけ調査しか行わなかった被告側に違法性阻却事由が認められた点については、言論の自由がいかに尊重されるべきであるとしてもいかがなものかと考えさせられる判断となりました。 次に、控訴を見送った理由についてです。 先ほど述べたとおり、東京地裁の判決には納得のいかない部分もあり、控訴するかどうかについては、代理人弁護士をはじめとした専門家や周囲の方々にも御意見を伺いながら慎重に検討を重ねました。 仮に控訴して被告の証拠調べが丁寧になされ、地裁の審理手続の瑕疵が高裁で是正されたとしても、その先の記事の削除や訂正広告の掲載の請求が認められるかについては、また別の問題となります。 他の同様の事案がそうであるように、政治家への疑惑報道への規制を認めることは、報道機関の言論の自由や国民の知る権利への制約になり、司法権の行使は慎重にならざるを得ません。 そうした事情などを総合的に勘案した結果、判決文に私が高額接待を受けた事実が存在すると認めることはできないと明記されたことをもって、一つの妥協点とすることも合理的な判断ではないのかとの考えに至りました。 私としては、高額接待がなかったことを裁判所に認めていただくという所期の目的は果たせた以上、さらに踏み込んだ司法裁判を求めるために労力を割くよりも、将来に向けた市政運営に全精力を傾けるほうが、より建設的であると判断し、このたびは控訴を見送ることとした次第であります。 以上です。 ○議長(中島完一君)  21番、吉田議員。 ◆21番(吉田耕造君)  本当に裁判の判決文というのは、本当に難しいんで、ちょっと答弁が長いというのはお許しください。再質問に対しまして、市長のほうから御答弁をいただきました。 市長の判決の受け止め方や控訴しなかった理由について、説明をお聞きし、理解をしたところであります。 今回のネットニュースが配信された時期であります。令和3年の市長選挙の半年前だったと、このように記憶しております。その後、ニュースはSNS等で拡散され、市長選挙への影響は否定できないと思っていましたが、結果として、市長は2期目の当選を果たされました。 しかし、今回の記事の問題点、私はこれをしっかりと検証しないでやり過ごしてしまう懸念、裁判で名誉毀損がないと言ったからということで、私はやり過ごすというのは絶対駄目だと、このように思って今回の質問をしたということです。 答弁によれば、出版社側は、市長が高額接待を受けたことを直接証明できる証拠すら示さず、客観性が乏しく臆測の域を出ないとも言える内容の記事をインターネットで全国的に配信をしました。確かに、言論の自由や知る権利が侵すことのできない民主主義の根幹として尊重されるということは異を挟むものではありません。 しかし、相手が政治家であれば、十分な事実認定、いわゆるファクトチェックすら行われない情報を疑惑という名目で発信しても無条件に守られるというのであれば、政治家はその尊厳が必要以上に傷つけられるリスクにさらされるのではないでしょうか。また、言論の自由を隠れみのに悪意を持った疑惑報道が無秩序に許されれば、逆に公正な民主主義を阻害すると私は考えます。 それをなりわいとする報道機関や出版社であれば、なおさら自ら襟を正し、その社会的使命を適切に全うしていただきたいと、このように思っています。 また、今回のネットニュースが、谷口市長個人の名誉だけでなく、結果として津山市という地域全体のイメージが損なわれたということは否定できないと私は思っています。 そこで市長にお尋ねをいたします。 今回の件をどのように総括し、今後、どのように教訓として生かされるのか、御所見をお伺いいたします。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  訴訟で明らかになったところによりますと、今回、配信をされた記事は、全国的なニュースにもなった横浜の太陽光発電事業者の巨額詐欺事件が発端となったものでありまして、同社と関係のあるZ社が手がける事業として本市の事業が注目されたものであったとのことであります。 執筆記者とすれば、巨額の投資詐欺事件という社会問題に光を当てることに意図があったんだろうというふうに推察をされますが、本市における事業におきましては、贈収賄などの犯罪行為にはたどり着かず、指弾すべき相手も見いだせない中で、不確かな情報を基に疑惑という名目で見切り発車的な記事を被告出版社が掲載したのが実情だったのではないかというふうに思います。 このような、もらい事故のような事態を予防するすべといっても、なかなか考えつきませんが、私も政治家のリスク管理としてあらゆる事態を想定し、迅速かつ的確な対応ができるよう心がけたいと思います。 また、住民の皆様の不安を迅速に払拭するための情報発信の在り方についても、今回のことを教訓に考えてまいりたいというふうに思います。 今回のネットニュースは、私の名誉の問題だけではなく、本市のイメージにも少なからず影響があったかと思います。 今後は、本市のイメージを高めるための取組を一層強化しながら、アフターコロナを見据えまして、本市の未来を切り開く新たな施策の推進や足元での住民生活や事業活動を下支えするエネルギー・物価高騰対策などの懸案課題に集中して取り組み、今、私に求められる役責を果たしてまいりたいと存じます。 以上です。 ○議長(中島完一君)  21番、吉田議員。 ◆21番(吉田耕造君)  これで最後にいたします。 登壇でも申し上げましたように、今回の質疑は、多くの市民の方が疑問に思われている太陽光発電裁判についてお尋ねをいたしたところであります。 私自身、太陽光、風力、地熱、バイオマスなど自然エネルギーを利用した発電事業は、補助発電であり、主力の発電にはなり得ないと、このように考えています。 日本国中で、多くの月日と時間を費やして出来上がった森を破壊し、太陽光発電設備を行う事業に対し大きな疑問を抱いていますし、国を挙げて推進する事業ではないと、このように私は考えています。 さて、今回の田邑太陽光発電事業の裁判でありますが、いま一度整理し、時系列に見てみます。 田邑財産区と太陽光発電事業の認可は、谷口市長就任前の平成29年8月に、既に財産区と事業会社で太陽光発電に関する協定が締結されていた。そして、翌年平成30年2月20日には、許認可に関わる最初の行政手続である農振解除の承認通知が津山市によって行われています。 谷口市長の誕生は、財産区と事業会社との事業認定の締結、農振解除の行政手続の後、平成30年2月27日であり、市長就任以前に太陽光発電事業は既に動いています。 また、何よりSNSに書き込んだ御本人、市長を招いて接待をしたことがないと明確に否定されています。そして、高額接待を行ったと言われています日時、この日は津山市連合町内会の城南中央支部の町内会長の集まりがあり、戸川町の桐生で行われ、市長も参加をされていたと伺っています。 今回の記事は、ソーシャルレンディング、これは融資型、貸付け型のクラウドファンディングと呼ばれておりまして、企業が不特定多数の出資者から資金を調達するシステムという、資金調達方法を通じて太陽光事業に融資された資金の目的外使用と巨額詐欺事件に関する社会問題を暴くと大上段に正義を振りかざし、150億円の津山市の事業を取り上げておきながら、話題の中心が現職市長の三十数万円の接待疑惑に変わってきたように思っています。 事実関係を裏づける証拠としましても、市長とは関係ないところで、地元調整に流れた資金についての帳簿類や金融機関の証憑などが極めて慎重にそろえられているのに対し、市長の接待疑惑のところは伝聞証拠のみという、全体としていびつな形になっています。 なぜこのような内容に変わってしまったのでしょうか。仮に、現職市長の高額接待疑惑の部分がなく、多額の資金が地元調整費に流れたという部分だけでこの記事が社会的に注目されたでしょうか。もちろん、出資金の目的外使用という社会問題の指摘にはなるかもしれませんが、それだけではインパクトがないと判断した出版社側が、確たる証拠はないが現職市長の汚職をほのめかす記事にすることで注目を集めようと解釈すると、いろいろとつじつまが合ってまいります。 このことは、被告出版社が、この記事はあくまで疑惑の報道であって事実の報道ではないと主張されたということからも納得がいきます。 また、SNSで拡散された疑惑は、自作自演の作り話であったのではないかと私は思っています。 こんなことに多くの人が踊らされてしまった結果、谷口市長の名誉を傷つけただけでなく、津山市のイメージが少なからず影響があったと、このように私は思っています。 アフターコロナを見据え、本市の未来を切り開く新たな施策の推進や足元での住民生活や事業活動を下支えするエネルギー・物価高騰対策などの懸案課題に集中して取り組み、今、私に求められている役責を果たしてまいりたいと、市長はこのように述べられています。 ぜひとも津山を前に動かしていただくことをお願い申し上げ、私の質問を終結いたします。ありがとうございました。 ○議長(中島完一君)  以上で21番、吉田耕造議員の質問を終わります。 この際、会議をしばらく休憩いたします。 再開は午後2時35分といたします。                                   午後2時29分 休憩─────────────────────────────────────────────                                   午後2時35分 再開 ○議長(中島完一君)  御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次の質問を許可いたします。 1番、白石まこと議員、登壇。 ◆1番(白石まこと君) 〔登壇〕 1番、ツヤマノチカラの白石まことです。議長よりお許しをいただきましたので、発言通告に従い、登壇にて質問をさせていただきます。 〔取り消し〕 また、今、この議場で初の一般質問に臨み、重い職責をひしひしと感じている次第です。何分にも初めてで分からないことだらけでして、御無礼や言葉足らずな面もあるかと思いますし、本日の質問は、これまでに何度も先輩議員の皆様が問うてこられ、大変な難題も含まれていると承知しております。ですが、若輩者の私が改めて取り上げることで、若い世代の方々にも津山市の抱える課題に関心を持っていただきたい。そういった思いも込めておりますので、お許しください。津山の未来、子供たちの未来を明るくするため、一生懸命勉強し精進してまいりますのでよろしくお願いいたします。 私は、現在、城西まちづくり協議会の一員として、まちづくり、防災、防犯、福祉のことに地域の方々と共に励んでおります。津山のまちづくり、特に中心市街地のまちづくりを考えるときに、城西だけでなく、城下や城東といった町なか全体で考えていかなければ、本当の意味での活性化を図ることはできません。 津山市には、中心市街地の顔となる施設としてアルネ津山があります。アルネ津山は、中心市街地活性化を図るための核施設であり、津山市全体の地域振興を目的に整備された施設として、中心市街地への来街者の吸引に大きな役割を果たすことが求められています。言い換えると、津山を活性化させるには、この建物をいかに有効活用できるかが大きなポイントとなると考えております。 そこで質問いたします。 初めに、現状のアルネ津山の来場者数とその推移、またアルネを運営している街づくり会社の経営状況について教えてください。 次に、アルネ3階にあるCOTOYADOの利用状況及びベルフォーレ津山のホール稼働率についてお答えください。 次に、防災について質問いたします。 本年4月14日、重伝建地区でもある城東で大火があり、皆様の記憶にも新しいことと思います。その後も、小原や大谷、国分寺でも火災があり、また今後も原因不明の火災が続くのかと思うと不安で仕方がありません。 地域の皆様が少しでも安心に過ごせるよう、消防団の方々も日々防火パトロールをしてくださり、本当にありがとうございます。命を守ることが最優先です。 ただ、伝統的な建造物が火災によりなくなってしまうのは、津山市としても大きな損失です。 また、重伝建地区のように旧家が隣接している地区は、木造住宅が多く、一度火がついてしまえばあっという間に類焼してしまいます。 もちろん、火を起こさないことが一番なのですが、起きたときにどう対処するか、伝建地区にはその環境に応じた備えや地区のコミュニティーの力など、独自の防災機能の充実が非常に重要です。 そこでお尋ねしますが、現在、津山市が重伝建地区で取り組んでいる防災設備の整備の状況及び火災発生時の連携体制、また防災への啓発など防災対策についてどのように考えているか、教えてください。 また、現在、国も県も進めているのは、自然災害が起こったときどのように住民の命を救うのか、県は地区防災計画や個別避難計画の策定を昨年度までの4年間、モデル地区で進め、今年から希望がある地域へアドバイザーや講師を派遣する事業を進めております。 城西地区では、地区防災計画を県のモデル事業の1年目でつくりました。個別避難計画は、各町内ごとに現在進めております。 今後、大雨や台風など、いつ災害が起こるか分からない状況で、一刻も早く各地域の防災計画が必要と感じております。津山市の取組は遅れていないでしょうか。 そこで質問です。 現在、津山市内で自主防災組織の組織率や個別避難計画の策定状況はどうなっていますか。教えてください。 次に、作陽高校跡地についてです。 今年4月、開学から93年、歴史を刻んだ作陽高校が倉敷市へ移転しました。私も、作陽高校の卒業生として、この津山の地から母校が離れてしまうのは非常に残念です。 そんな中、この学校跡地をどう活用するのかということを気にしておられる市民の方も多いと思います。今のまま、作陽学園が所有し、ほったらかしでは、あっという間に建物が荒れてしまいます。早急な対応が必要であります。 そこでお尋ねしますが、津山市として、作陽高校跡地を例えば県外の学校や企業に紹介し、誘致するのか、それとも市民のために使用する目的で作陽学園から譲り受けて運用をするのか、現段階での行政の考えを教えてください。 以上で登壇での質問を終わります。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(左居薫君)  作陽高校跡地についてお答えいたします。 作陽学園は、当該用地を引き続き学校用地として使用する意向を示しており、現段階で本市が施設を取得することは考えておりません。 高校移転前から、学園担当者とは跡地の扱いについて情報交換を行っており、その中で施設の有効活用と適正な管理を依頼しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(中島完一君)  総務部参与。 ◎総務部参与(藤井浩次君)  自主防災組織の状況、組織率についてお答えをいたします。 津山市連合町内会と連携した地域活動の啓発から、44支部全てで組織設置を完了し、組織率は100%となっております。 また、その地域環境等から支部に加えて町内会単位でも設置したいとの声もあり、令和5年5月時点で全364町内会のうち145町内会が組織化されております。 ○議長(中島完一君)  環境福祉部参与。 ◎環境福祉部参与(木梨良祐君)  個別避難計画についてお答えいたします。 災害時の避難に支援が必要な方への取組といたしまして、避難行動要支援者名簿への登録及び個別避難計画の作成を行っております。 これらの情報のうち、要支援者の同意があったものにつきましては、地域の町内会や民生児童委員、自主防災組織などで共有し、災害時等におきまして避難行動の支援や安否確認に活用することとなります。 なお、個別避難計画につきましては、令和5年5月末現在、841人の方が作成しております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(中川竜二君)  私からは、アルネ津山に関する御質問に順次お答えいたします。 まず、来場者数につきましては、令和元年度は年間約177万人であったところ、新型コロナの影響などにより令和2年度は約128万人、令和3年度は約122万人と、連続で減少しておりましたが、令和4年度は、新規出店などにより、令和3年度比で6%増の約129万人となっております。 次に、街づくり会社の経営状況についてですが、令和4年3月期は、黒字決算でしたが、令和5年3月期は、COTOYADOや飲食店のオープンなど収入増加の要因があった一方で、来場者数の減少や電気代等の高騰の影響を大きく受けたことにより、赤字決算の見込みと報告を受けております。 最後に、COTOYADOの利用状況についてでありますが、全体の利用者数は毎月200人程度で推移しております。 また、貸しオフィス7室については、現在、2社と契約中ですが、7月には新たに1社と契約する予定となっております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  観光文化部長。 ◎観光文化部長(今村弘樹君)  まず最初に、ベルフォーレ津山のホール稼働率についてです。 ホールの稼働率は、令和2年度が42%、令和3年度が41.8%、令和4年度が38.4%となっております。 次に、重伝建地区の防災対策についてお答えいたします。 城東地区につきましては、平成30年度に、防災計画を策定し、住民の皆さんへの注意喚起及び連動式火災報知機設置を順次行っております。 これまで、3町内に設置し、令和7年度には設置を完了することとしております。 次に、城西地区につきましては、本年度と来年度の2か年で防災計画を策定し、計画に基づき、火災報知機を設置してまいります。 先日、合同の勉強会も開催したところですが、今後も、まちづくり協議会の協力をいただきながら、地域の自主的な活動の支援並びに啓発、注意喚起に取り組んでまいりたいと思います。
    ○議長(中島完一君)  1番、白石議員。 ◆1番(白石まこと君)  それぞれお答えいただき、ありがとうございました。 これより再質問は一問一答方式で行わせていただきます。 ちょっと登壇とは順番が前後するんですが、まず作陽高校跡地について質問いたします。 作陽高校跡地について、学園が学校用地として使用する意向を示しているとのことですが、現状、有効な活用をしているとは思えません。多くの卒業生や近隣住民の方も、高校や学校の跡地が荒れていき、治安が悪くなるのはとても心配ですので、有効活用してもらえるよう、今後も学園担当者と密な情報交換をよろしくお願いいたします。 作陽高校は移転しましたが、同窓生は津山に多くおりますし、同窓会でも作陽の移転問題についてはよく話題に上ります。また、同窓会の席では、いずれ津山に帰りたい、親の介護で帰らざるを得ないという話も多く聞きます。 定住促進のため、同窓会というネットワークを活用することは非常に重要だと感じます。奈義町や兵庫県の南あわじ市などでは、同窓会応援事業補助金があるようです。 津山市としても、移住・定住促進につながる取組になります。企業間のマッチングや郷土愛の醸成にもつながると思いますので、検討していただけないでしょうか。 ○議長(中島完一君)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(中川竜二君)  御提案の制度は、定住促進を目的に、交流や出会い、情報発信の場の創出として、また地域経済の活性化に寄与するものとして、近隣自治体でも複数実施されております。 今後は、同窓会等の開催も多くなると思いますので、他自治体におけるこれまでの利用実績やその効果等も検証しながら、検討してまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(中島完一君)  1番、白石議員。 ◆1番(白石まこと君)  ありがとうございます。少しでも多くの学校の同窓会が開かれ、新たな出会いや交流があればと願います。御検討のほど、よろしくお願いいたします。 それでは続いて、防災について質問いたします。 まず、重伝建地区の防災対策について、行政としてもいろいろと取り組んでいただき、ありがとうございます。 私も、城東地区の防災計画を見てみたところ、現状の対策としては、消火器の設置支援、街角消火栓など簡易な操作の初期消火設備の整備、連動式火災報知機設置などが上げられていましたし、全国的に重伝建地区の対策を調べてみても同様の内容が多くありました。 連動式火災報知機は、命を守るための避難としては非常に効果的ですし、さらには火災の被害を最小限に食い止めるには、早期に発見でき、速やかに消火活動につなげることができるかもしれません。 ただし、この津山市の城東地区や城西地区の両重伝建地区は高齢化率が高くお年寄りが多いため、火災報知機が聞こえてから、近隣の方が初期消火に向かうことは難しいと感じますし、火災の際、街角消火栓のように家庭の水栓を使用するようなホースの水量ではとても消火できると思えません。さらには、助けに向かった方が二次災害に遭う危険すらあるかと思います。 そのことから、まずはいかに火災を起こさないかということも重要だと思います。 トラッキング現象による火災を防ぐプレトラックコンセントや高齢者が火の消し忘れを防ぐ安全装置がついたSiセンサーこんろ取りつけなど、火災を未然に防ぐ対策の支援も必要ではないでしょうか。 そこで市長にお尋ねします。 先ほど観光文化部長より、重伝建地区の防災対策についての答弁をいただきましたが、私が指摘した対策も含め、市全体としてどのような対策をお考えなのか、お示しください。 ○議長(中島完一君)  市長、登壇。 ◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 白石議員の御質問にお答えをいたします。 火災予防では、住民一人一人が正しい知識を持ち、出火原因をつくらないことが大切で重要なことと考えます。 本市では、広報紙などのほか、津山圏域消防組合や津山市消防団と連携し、住民の火災予防啓発活動を行っております。 議員御提案につきましても、情報共有を行いまして、さらなる防火や防災意識の向上に努めていきたいと存じます。 以上でございます。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  1番、白石議員。 ◆1番(白石まこと君)  ありがとうございます。私も、住民一人一人の防災意識の向上が一番の対策につながると思いますので、今後も啓発活動をよろしくお願いいたします。 続いて、自主防災組織について質問いたします。 自主防災組織についてですが、各支部の組織率100%という数字だけ見ればすばらしいですが、組織化するだけで終わってしまい、継続的に防災について取り組めていない地域もあるかと感じていますし、組織をつくっただけの地域では、実際に災害が起こったときに動けないという声も聞きます。 実際、平成30年7月豪雨の際、倉敷市真備町では行政が要支援者名簿をつくっていたにもかかわらず、個別に助けに行けず、多くの高齢者の命を失いました。 その反省から、個別避難計画の策定が自治体の努力義務になっています。 行政は、そのような地域の実態や住民の声をどのように把握しているのでしょうか。 ○議長(中島完一君)  総務部参与。 ◎総務部参与(藤井浩次君)  令和3年度に、連合町内会支部と全町内会に対してアンケート調査を実施して、活動状況等について確認に努めております。 ○議長(中島完一君)  1番、白石議員。 ◆1番(白石まこと君)  そういった組織化はできたものの、継続的に防災活動に取り組めていない地域に対しての対応は、今後、どうしていきますか。 ○議長(中島完一君)  総務部参与。 ◎総務部参与(藤井浩次君)  個別の相談対応や直接地域に出向いての防災講座などを行っております。また、広報紙での活動啓発のほか、連合町内会とも連携し、全町内会への活動補助事業のお知らせを毎年行っているところでございます。 ○議長(中島完一君)  1番、白石議員。 ◆1番(白石まこと君)  先ほども申し上げましたが、この課題を解決する方法は、自然災害が発生したときに命を助けられる仕組みを住民組織の中につくることだと思います。地区防災計画をつくる前の城西支部も、災害が起こったら動けないという危機感からモデル事業に取り組んだと聞いています。 先日、岡山県のモデル事業で、個別避難計画を策定した矢掛町を視察してきました。モデル事業で取り組んだ後、防災と福祉の担当が連携して町全域に個別支援の取組を広げようとされていました。 簡単なことではないと分かっていますが、住民の命を守るために、津山市もぜひ町内会への働きかけをお願いいたします。 続いて、個別避難計画についてお尋ねします。 現在、841人の方が作成できているとのことですが、災害時、少しでも多くの命を救うためには、今後も、個別避難計画の件数を増やしていく必要があると思います。 個別避難計画の件数を増やすために行政としてどのような取組をしているのか、教えてください。 ○議長(中島完一君)  環境福祉部参与。 ◎環境福祉部参与(木梨良祐君)  現在、広報紙やホームページにて、避難行動要支援者名簿への登録や個別避難計画の作成を呼びかけております。 また、危機管理部門と連携いたしまして、地域等で行われる防災講話や防災訓練の際にも、名簿への登録などについて働きかけをしているところでございます。 支援が必要な方の名簿登録や計画作成が少しでも多くなるよう、引き続き努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  1番、白石議員。 ◆1番(白石まこと君)  広報紙やホームページの呼びかけだけで件数が増えるでしょうか。個人的には、そのような呼びかけだけでは件数の増加は難しいと感じます。 例えば城西地区では見守り台帳という取組も行っており、また各地域ごとにも避難計画を策定しているところもあると聞いておりますが、そういった取組をしている地域との連携も必要だと思いますけど、いかがでしょうか。 ○議長(中島完一君)  環境福祉部参与。 ◎環境福祉部参与(木梨良祐君)  地域の見守り台帳等で把握されている中で、自力避難に不安な方につきましては、避難行動要支援者名簿への登録を促していただきたいと思います。 市の保管する情報と地域の情報を相互に連携して活用することで、より安全・安心が図られることになると思います。 以上です。 ○議長(中島完一君)  1番、白石議員。 ◆1番(白石まこと君)  ありがとうございます。情報を相互に連携するには、個人情報の問題もあり、難しいとは思いますし、矢掛町の方も、行政だけが頑張っても取組を広げるのは難しいこと、でも広げないと真備町の教訓が生かせないということを伺いました。 新しく計画をつくりたい地域は津山市にも多いとは思いますが、まず何から始めていいか分からなかったり、難しく考え過ぎると計画をつくることが負担に感じてしまい、作成をやめてしまう地域もあると思います。 私も、行政だけが頑張っても件数増加は難しいと感じます。ですので、実際に計画ができている地域と計画をつくりたい地域の交流の機会をつくって、住民組織の連携で広めることも有効ではないかと考えます。 もしものとき、市民の皆様の大切な命を少しでも多く守るためには、この個別避難計画は非常に重要だと考えますので、今後も、相談しながら取り組んでまいりましょう。 続いて、アルネ津山について質問いたします。 まず、ベルフォーレ津山は、コロナ禍とはいえ、年々ホールの稼働率が低下していますが、何か行政として対策はしているのでしょうか。 ○議長(中島完一君)  観光文化部長。 ◎観光文化部長(今村弘樹君)  ベルフォーレ津山のホール稼働率については、コロナ禍の影響もあり、コロナ前に比較すると低い水準で推移しております。 施設の運営については、管理いただいております指定管理者と協議、連携しながら、さらなるホール稼働率の向上を目指してまいりたいと考えております。 ○議長(中島完一君)  1番、白石議員。 ◆1番(白石まこと君)  施設自体はとてもすばらしいですし、コロナも少しずつ落ち着いてきましたので、今後も稼働率を上げる努力をお願いいたします。 続いて、COTOYADOについてですが、補助金を用いてつくったとはいえ、アルネ津山の3階という利便性の低い場所にオフィスを借りる企業があるのか疑問ですし、結果として、1年経過した時点で貸しオフィスが7室に対して2社の契約は少ないのではないでしょうか。 どのような見込みでこのような施設をつくったのですか。教えてください。 ○議長(中島完一君)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(中川竜二君)  COTOYADOは、コロナ禍の中でオフィス機能の地方移転や分散型勤務への取組を促す国の動きを踏まえるとともに、企業誘致や移住・定住を促進することを目的に、国の交付金を活用して整備したものでございます。 また、アルネ津山内に設置した理由といたしましては、アルネの新たな事業展開に資するとともに、周辺にはホテルや銀行など多くの商業機能が立地することや、施設内には図書館、子供の一時預かり施設や駐車場などもあり、利便性が高く、開設場所として最適であると考えたものでございます。 貸しオフィスの入居者数につきましては、国の交付金申請時に設定した目標値といたしまして、令和4年度末で2社、令和6年度末で6社としておりますが、できる限り早期に全室入居いただけるよう取り組む必要があると考えております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  1番、白石議員。 ◆1番(白石まこと君)  令和6年度末には6社目標とのことですので、目標達成に向けて入居者を増やすよう努力していただきたいと思います。 それについて何か、今後の対策があれば教えてください。よろしくお願いします。 ○議長(中島完一君)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(中川竜二君)  本市では、産業活性化と関係人口の創出を目指したワーケーション事業を推進するため、津山商工会議所及びNTT西日本ほか4企業との計7社による連携協定を先月22日に締結しておりまして、本市のワーケーション先としてのブランドの確立や都市部のIT、DX関連企業を対象とするワーケーションツアーの実施、デジタル人材の育成に向けた取組などについて、それぞれの強みを生かしながら、COTOYADOを拠点として実施することとしております。 今後は、COTOYADOの運営主体であります津山街づくり株式会社との連携もさらに強化した上、本協定に基づく取組等を推進し、サテライトオフィスへの誘致やコワーキングスペース等の稼働率の向上につなげてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  1番、白石議員。 ◆1番(白石まこと君)  ありがとうございます。今後のベルフォーレとCOTOYADOの経過につきましては、またお伺いしますので、活用促進に向けてよろしくお願いいたします。 ただ、中心市街地の活性化という面では、現状のままではアルネ津山の機能が十分に発揮できていないように感じます。個人的な意見としてですが、現状のまま活用するよりは、いかにアルネに集客するかが、今後、中心市街地活性化を進めていくのに重要だと考えます。 現状、津山市における子供の遊び場の不足だったり、公園遊具の劣化などが課題に上がっており、実際、津山市民でも奈義の運動公園や勝央のノースヴィレッジに子供を遊びに連れていく方も多いと聞いております。 さらには、高齢者の居場所づくりも各地で課題になっています。子供と高齢者の福祉の点からも、アルネ津山の床に全面人工芝を張り、全天候型公園施設に転換してはいかがでしょうか。全国的に年を追うごとに夏の気温が上昇し、これからの季節は外での遊具が熱くて遊べない問題や猛暑日にお子さんを外で遊ばせるのは熱中症の危険がありますし、雨の日に家族で過ごせる場所がないという悩みの解消、さらにはそこへベンチとテーブルを置くことによって、お年寄りが子供たちの笑顔で遊ぶ姿を見たり笑い声を聞くことで生きがいや癒やしを感じられると考えます。 子供が集まるところには必然的に親御さんも来ますし、お年寄りの方も集うと思われます。自然と3世代交流の場所にもなり、そこで買物をする人もいれば、アルネを出て中心市街地で昼食を取る方もいるでしょう。こんな大規模な室内公園施設は近隣の市町村にもないので、猛暑日や雨の日には津山市外の来館者も見込めると思います。 ほとんど使用していない屋上も、フェンスで囲いバスケットボールのコートやフットサルコートにすれば、なお若者が喜ぶと思います。収益化を考えて、コストをさらにかけ、また失敗するよりは、市民の方が喜んで来てくれる施設にすることも大事ではないでしょうか。 今後のアルネ津山をどう活用していくか、市長の考えをお聞かせください。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  私は、圏域の拠点都市、中心都市として本市が果たすべき役割の一つとして、安心して暮らせる地域共生の社会を築くということを申し上げております。 一方で、本市の中心市街地につきましては、人口減少、少子・高齢化が特に進んでおりまして、地域コミュニティー活動などの低下が懸念をされているのも事実であります。 アルネ津山につきましては、中心市街地という立地や広い駐車場を有する利便性のほか、商業施設や図書館、音楽、文化展示ホール、また地域交流センターや子育て支援施設等の公共施設を備える複合施設としまして、高い機能性を有する拠点施設であるというふうに思っております。 今後も引き続きまして、住民ニーズ等を踏まえながら、津山街づくり株式会社や核テナントの天満屋等とも連携をしまして、複合施設であるアルネが持つにぎわい創出や、あるいは交流拠点としての機能をさらに高めて、より多様で多世代の人たちが集まって交流することができる施設として活用していただけるように努めてまいりたいと思っております。 ○議長(中島完一君)  1番、白石議員。 ◆1番(白石まこと君)  はい。ありがとうございます。 アルネ津山は、全国的に負の遺産として有名な施設です。なぜこんなものをつくったのかという市民の声も、私も昔からよく聞いております。だからこそ、逆に市民の方が、今日は家族でアルネに行こうとか、津山市外の方が津山にはアルネがあるからいいねと思っていただけるような施設に転換できれば、市民の方にも喜んでいただける施設になりますし、津山市としてもイメージアップにつながると思いますので、今後も御検討のほどよろしくお願いいたします。 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(中島完一君)  以上で1番、白石まこと議員の質問を終わります。 本日は運営予定に従い、これをもって打ち切ります。 次の会議は、明日20日午前10時に本会議を開き、議案質疑及び一般質問を続行いたします。 本日御出席の皆様には別途通知はいたしませんので、御了承を願います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでした。                                   午後3時11分 散会...