津山市議会 2023-03-07
03月07日-03号
令和 5年 3月定例会 令和5年3月
津山市議会定例会 議 事 日 程(第 3 号) 〇令和5年3月7日(火)午前10時開議┌─────┬─────────────────────────────────────┐│ 日程番号 │ 会 議 に 付 す る 事 件 │├─────┼─────────────────────────────────────
┤│ │ 〇議案質疑・一般質問 ││ 第 1
│ 議案第83号~議案第135号(53件)
││ │ (西野修平議員、三浦ひらく議員、
広谷桂子議員、
勝浦正樹議員、
││ │ 吉田耕造議員) │└─────┴─────────────────────────────────────┘ 〇散 会 本日の会議に付した事件┌───────────────────────────────────────────┐│ 議 事 日 程 と 同 じ │└───────────────────────────────────────────
┘ 出席・欠席または遅参・早退した議員の番号・氏名┌───┬─────────┬───┬───┬───┬─────────┬───┬───┐│ 議席
│ │ 出席 │ 遅参 │ 議席
│ │ 出席 │ 遅参 ││
│ 氏 名 │
│ │
│ 氏 名 │
│ ││ 番号
│ │ 欠席 │ 早退 │ 番号
│ │ 欠席 │ 早退 │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 1 │ 三 浦 ひらく │ 出席 │ │ 15 │ 村 田 隆 男 │ 出席
│ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 2 │ 勝 浦 正
樹 │ 〃 │ │ 16
│ │ │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 3 │ 高 橋 寿
治 │ 〃 │ │ 17 │ 松 本 義 隆 │ 出席
│ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 4 │ 村 上 祐 二
│ 〃 │ │ 18 │ 美 見 みち子
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 5 │ 広 谷 桂 子
│ 〃 │ │ 19 │ 津 本 辰 己
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 6 │ 政 岡 大
介 │ 〃 │ │ 20 │ 中 島 完 一
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 7 │ 河 村 美
典 │ 〃 │ │ 21 │ 竹 内 邦
彦 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 8 │ 中 村 聖二郎
│ 〃 │ │ 22 │ 竹 内 靖
人 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 9 │ 田 口 浩 二
│ 〃 │ │ 23 │ 西 野 修 平
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 10 │ 安 東 伸 昭
│ 〃 │ │ 24 │ 岡 安 謙
典 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 11 │ 政 岡 哲 弘
│ 〃 │ │ 25 │ 河 本 英 敏
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 12 │ 秋 久 憲
司 │ 〃 │ │ 26 │ 吉 田 耕
造 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 13 │ 金 田 稔
久 │ 〃 │ │ 27 │ 森 岡 和 雄
│ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 14 │ 原 行
則 │ 〃 │ │ 28 │ 岡 田 康 弘
│ 〃 │ │└───┴─────────┴───┴───┴───┴─────────┴───┴───
┘ 説明のため出席した者の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────
┐│ 職 名
│ 氏 名
│ 職 名
│ 氏 名 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 市長 │ 谷 口 圭 三
│ 産業経済部長 │ 明 楽 智 雄 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 副市長
│ 桑 村 功
士 │ 観光文化部長 │ 今 村 弘
樹 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 副市長
│ 野 口
薫 │ 農林部長 │ 中 川 竜 二 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 教育長 │ 有 本 明
彦 │ 都市建設部長 │ 山 本 将
司 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 企画財政部長 │ 左 居
薫 │ 地域振興部長 │ 藤 井 浩 次 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 企画財政部参与 │ 平 井 良
幸 │ 加茂支所長 │ 水 島 智 昭 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 総務部長 │ 三 浦 英 俊
│ 勝北支所長 │ 谷 口 善
洋 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 総務部参与 │ 落 合 勉
│ 久米支所長 │ 黒 瀬 生 雄 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 総務部参与 │ 森 上 譲
│ 阿波出張所長 │ 畑 田 泰
則 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 税務部長 │ 尾 高 弘 毅
│ 会計管理者 │ 久 松 美也子 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 環境福祉部長 │ 朝 田 一
│ 水道局長 │ 小 林 和 弘 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 環境福祉部参与 │ 木 梨 良 祐
│ 教育次長 │ 粟 野 道
夫 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ こども保健部長 │ 奥 田 賢 二
│ 総務部総務課長 │ 井 上 卓
也 │└─────────┴───────────┴─────────┴───────────
┘ 職務のため出席した
事務局職員の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────
┐│ 職 名
│ 氏 名
│ 職 名
│ 氏 名 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 局長 │ 玉 置 晃
隆 │ 主幹 │ 尾 原 佳
世 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 次長 │ 廣 野 淳 子
│ 主任 │ 有 岡 佑 起 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 企画参事 │ 杉 山
洋 │ 主事 │ 難 波 大
輔 │└─────────┴───────────┴─────────┴───────────
┘ 会議場所 津 山 市 議 会 議 場 午前10時00分 開議
○議長(津本辰己君) 皆さんおはようございます。 御着席を願います。 これより3月
津山市議会定例会第3日目の本会議を開きます。 ただいまの出席議員は27名全員であります。 本日の議事日程は、配信しておりますとおり1つの日程といたしております。
△日程第1 議案質疑・一般質問
○議長(津本辰己君) これより日程第1に入り、「議案質疑及び一般質問」を行います。 昨日に引き続き、順次質問を許可いたします。 23番、
西野修平議員、登壇。
◆23番(西野修平君) 〔登壇〕 皆さんおはようございます。西野修平であります。 通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。 まず、破綻した福祉施設の今後について。 丹後山の福祉施設が解散手続をしました。今後はどうなるのでしょうか。そして、成り行きによっては津山市としてどのように関わっていくのか、お尋ねをします。 ここは高齢施設や二葉園という少年施設があります。特に二葉園は私が小学生の頃からあり、友達もいました。それだけに残念でなりません。少子化と
子育て支援が叫ばれている現在、不幸な子供たちを預かる施設が破綻したことは誠に残念です。津山市として、このことについてどのように思われるか、またどのように対処されますか。そして、今の施設に人や動物が入り込み荒れてしまうことに、近隣の住民たちが心配をしています。今後いろんなことを想定して、お答えをいただきたいと思います。 その次は、
まちじゅう博物館構想と美術館ということで、この構想をお聞きしましたが、すばらしいことだと思います。しかし、壮大な構想で時間も費用も大変だなというのが私の感想です。 そこで、本日は美術館の提言をさせていただきたいと思っています。それも今までと違って、有り合わせのもので安価で上手につくる方法です。県内第3の都市で文化の薫り高い津山に美術館がないのは、大変寂しい限りです。アルネの3階が大きく空いています。ここを整理して美術館にするのはいかがでしょうか。 私は、瀬戸内市の牛窓の美術館に行きました。初めてのときは、建物自体が美術館と思われなかったのです。前の町役場の建物ですが、中に入ると上手に使って美術館にしている。2回目からは、何の違和感もなく入りました。それでも、学芸員さんの工夫ですばらしい展示となっていて、これも一つの方策だなと感じました。このような方法もあるので、一日も早く多くのすばらしい作品が見られる機会をつくっていただきたいと思います。津山には、民間も入れてすばらしい博物館が2つもあります。ないのは美術館でございます。お答えをいただきたいと思います。 それから、市長の主要施策について、津山市の未達成の事業の中で
総社川崎線(沼・林田工区)、この開通のことと城東の道の駅の件が常に話題に上がっています。
総社川崎線の道路におきましては、市民から尋ねられると、あと一歩のところまで来ていますのでいましばらくお時間をくださいと言っていますが、今後の見通しを述べてください。また、城東道の駅につきましては、名前からいってマルシェと勘違いしている人が多いと思われます。特に最近、
主要幹線道路の交差点でつじ説法している人が、道の駅は経費がかかって何もならない、それよりは城東の狭い道路を拡幅して緊急車が通れるようにしたほうがよいなどと言っています。この道の駅は、災害時避難場所であるとの主たる目的を市民や地元の人たちがしっかりできていないのではないのでしょうか。もっと市民に分かりやすく広報していただきたいと思いますし、今後の進捗はどのようになっていますか、お尋ねをいたします。 また、城西道の駅というべき駐車場の件ですが、私はこの20年近く聖徳寺さんをお借りすることが多いので、駐車場のメリットはよく知っています。ある場所にたくさんの駐車場を持っている人に
大変お世話になっていますので、よく存じております。当局は城西をはじめ、城東の件も含めて市民がよく分かるように説明をしてあげないと、先日議会の
全員協議会の出来事のようなことになってしまうのではないかと心配しております。よく知らない人は、城西も城東もごちゃ混ぜになって変なうわさが立っています。これについてお答えをいただきたいと思います。 それでは、答弁によりまして、質問席で再質問をさせていただきます。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 西野議員の御質問にお答えをいたします。 城東地区の道の駅についてです。 本事業は、休憩機能、
情報発信機能に防災機能を備えた道の駅を整備することで城東地区から
中心市街地へ周遊を促し、一体的な
まちづくりを推進するものです。現在は道の駅の必要な機能や施設の規模を想定し、経済性や利便性、
城下城東地区との連続性などの視点から整備区域について比較検討を行っているところです。今後の進捗については整理するべき課題も多くあることから、現状ではお示しできませんが、計画の素案を公表できるようになりましたらしっかりと情報発信し広く御意見を伺いながら計画の策定を進めてまいります。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(津本辰己君)
環境福祉部参与。
◎
環境福祉部参与(木梨良祐君) 破綻した
社会福祉法人が運営しておりました福祉施設の今後についてお答えいたします。 破産事件におきましては、裁判所に選任されました
破産管財人が財産を管理し土地、建物を含めた財産を処分、換金した後に債権者に配分することとなります。御質問の
社会福祉法人につきましても、現在
破産管財人が選任され施設などの管理を行っており、今後財産が処分されていくものと思います。このような状況でありますので、本市といたしましても施設が長期間放置されることがないよう、またどのような活用がされるか、今後の動きを注視するとともに同様の事例の調査研究なども行っていきたいと考えております。 以上です。
○議長(津本辰己君)
こども保健部長。
◎
こども保健部長(奥田賢二君) 二葉園についてお答えします。 二葉園は、全ての人に温かくを理念とし、大正10年頃から
社会的養護が必要な子供たちの生活の場としての支援を開始し、平成元年4月1日には
児童養護施設として県から認可され、安定した生活環境の確保や自立に向けての支援を行い、多くの県内の子供や家族に寄り添い続けてこられたことに感謝しております。本市としましても、
子育て短期支援事業の委託先として御協力いただいておりましたので、施設閉鎖につきましては非常に残念です。 なお、
子育て短期支援事業につきましては、他の市内2施設において継続していただいております。
○議長(津本辰己君)
観光文化部長。
◎
観光文化部長(今村弘樹君) まず最初に、アルネ3階の
空きスペースに美術館をという御提案ですが、美術館として運営するためには空調などの設備面、
収蔵スペースなどの
バックヤードの確保など、現状では課題が多いと考えておりますが、実現の可能性について引き続き検討してまいります。 次に、
城西観光駐車場についてお答えいたします。
駐車場選定に当たりましては、地元要望を踏まえ事前に十分協議し進めてきております。また、地権者の皆様にも、丁寧に説明し御理解をいただいております。場所につきましては、地元要望も踏まえ最終的な調整を終えた後に公表することとしておりましたので、議会開会時にお示しができませんでした。その後、地元調整を終えましたので、先日公表させていただきました。今後とも情報開示に努め、住民の皆様に御理解いただけるよう丁寧な対応を進めてまいりたいと考えております。
○議長(津本辰己君)
都市建設部長。
◎
都市建設部長(山本将司君)
総社川崎線(沼・林田工区)についてです。 現在、
事業費ベース85%程度の進捗率で、早期完成に向け全力で取り組んでいるところです。開通の見通しにつきましては、現時点で明確な時期をお示しできませんが、できるだけ早い時期に用地の協力が得られるよう地権者の事情をしっかりと伺いながら引き続き
誠心誠意交渉を進めてまいります。
○議長(津本辰己君) 23番、
西野修平議員。
◆23番(西野修平君) それでは、答弁をいただきましたんですけど、私の再質をさせていただきます。 私の今回の質問の中で、丹後山の福祉施設と
まちじゅう博物館構想と美術館とを掲げていますのには、丹後山には津山の歴史に偉大な足跡が残されているからであります。まず、お城山の東の石垣ですが、特に最上段の南北に長い石垣が何のために築かれているか、私なりに調べてみました。私の調査では、天守を守るためにお城山と同じ高さの丹後山から攻撃を防ぐため、丹後山を低くしろと森公が言ったのが始まりであるようです。森公は、築城がたしか3回という築城の名手だったと思います。それが土木的に大変難しい面があったので、最上段の石垣での守りになったとお聞きします。そして、日本の鉄砲は西洋からの伝来から十数年ぐらいで、日本の刀鍛冶の技術が非常に優れていたため、西洋の鉄砲の飛距離が100メートルぐらいだったのに対し、日本の鉄砲は200メートルまでになっていたと、これは今でも文献にあります。スペインやオランダの文献にあります。スペインやオランダが大変驚いたとあります。戦国時代に、日本の軍備は
世界最高峰に達していたのです。そこで、丹後山からの鉄砲での攻撃に対する守りを石垣で造ったのです。そして、東の城下町を上の丹後山からの攻撃に対する守りをするために上之町に武家屋敷を、そしてその上にお寺を配置して津山の守りを固めたということだそうでございます。 私は、城東をくまなく歩いてみました。上之町から丹後山の菜花の里、二葉園に上がる市道の脇に数年前までは子供たちを預かる
学童保育園のような大きな民家がありますが、ここも家主不在になり荒れています。残念です。また、20年くらい前は城東の青壮年の人たちと丹後山の、私自身がですよ、桜の手入れにも何年か通ったことがあり、ここからの風景はお城山から見る津山と同じぐらいです。そして、花火大会には私の母親を連れて何回か行って喜んでももらいました。ある意味では、観光の面でも大切な場所であります。津山の
歴史町並みを保存する城東の頭の上の話です。そして、お城を構えるときにも、大きな存在であった山です。私はお城山に天守が難しいならば、その東の丹後山に建てて、これは国の難しい審査がなくても建ちますんで、それをお城山の鶴山の天守にこういうもんがあったんですよというのを丹後山の上に造って、そしてここを博物館とか美術館とか宿泊施設などどうですかという質問をしたことがありますけど、いい返事はいただけなかった、そういうことがありますんで、非常に思いがあります。 そこで、市長は
まちじゅうまるごと
博物館構想を掲げられている。だから、丹後山の施設の活用の重要性、ここが問題なんでしょうが、これを申し上げているのです。まず、もう一度答弁をお願いいたしたいと思います。それから、美術館の答弁に対しましては、展示場や美術品の保管場所、これらを保存する、この空調設備は分かっていることでございますが、一層の研究をしていただきたい。そして、一番大切なことは学芸員の確保です。ここで物事が決まると思いますんで、そういったことをひとつしっかり考えていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(津本辰己君)
観光文化部長。
◎
観光文化部長(今村弘樹君)
まちじゅう博物館構想における丹後山の福祉施設の活用についてですが、破産手続中ですので、まずは今後の財産処分の動向を注視していきたいと思います。 次に、学芸員の確保についての御指摘でございますが、美術館の運営には美術専門の学芸員が欠かせません。
美術館実現に当たっては、必要な人材の確保に努めることとなります。
○議長(津本辰己君) 23番、西野議員。
◆23番(西野修平君) 簡単なお答えでございますが、再度質問させていただきます。 福祉施設に対する考え方は、もうよく分かりました。私の述べました歴史的なことの後は、あの山に測候所、
気候観測所が半世紀にわたり地域に貢献しております。現在は、そこが風速や風の流れを観測する場所となっているように思います。このように、津山にはいろんな面でお役に立っている山です。そして、眺望もすばらしい、この山をいつまでも市民の宝として守っていくために、津山市としてはどのような方策が考えられるか、これについてお答えをいただきたいと思います。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君)
まちじゅう博物館構想におきます丹後山の活用策ということについてでありますけれども、
博物館構想は津山遺産を未来に引き継ぐための津山らしさの創造と地域活力の向上を基本理念に掲げているところであります。こうした基本理念に基づきまして、丹後山につきましても歴史文化的な検証を踏まえまして、どのような活用策があるのかを研究してまいりたいと思っております。
○議長(津本辰己君) 23番、西野議員。
◆23番(西野修平君) ありがとうございます。それで、もう一度再度質問させていただきます。
まちじゅう博物館構想が津山遺産を未来に引き継ぐものである、市長のおっしゃられたことであるならば旧東中の上の丹後山に箕作家の墓所もありますね。山全体が南向きで排水がよく、昔は畑作地としては最高の場所でありました。しかし、今は荒れ放題で、城東の人たちも大変憂いています。これは自分たちの責任であるとはいえ、荒れ放題なので、これに対して今物事を考えているわけです。これを何とかして梅や桜の名所にならないかというのが昔町屋、屋というのが商売人さんの屋ですね、の人たちの願いです。昔町家、これは町の家と
城東まつりも大変結構でございますが、町全体を輝かせることも公の仕事だと思っています。私は今後、この人たちと何とか力を合わせて津山の
まちづくりや観光にお役に立てればと思っております。 再度申し上げますが、津山の城づくり、その一番の守りの石垣に大きな影響を与えた丹後山の活用をしっかり検討していただきたいものと思っております。再度、お答えをいただきたいと思います。そして、丹後山の名前の由来も研究中でございますので、これも分かればお答えをいただきたいと思います。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 丹後山の由来と活用策についてお答えをいたします。 丹後山は、津山藩の家老を務めた大塚丹後が下屋敷を構えていたことから丹後山と呼ばれるようになったということであります。お城の防衛力強化の根拠となった場所でもありまして、津山城築城の歴史を検証するためには必要な場所であると認識をしております。自然豊かなところでもありまして、現在に至るまでの活用実態も踏まえまして、
まちじゅう博物館構想の中でどのような活用策があるのか、研究してまいりたいと思います。
○議長(津本辰己君) 23番、西野議員。
◆23番(西野修平君) いろいろとお答えをいただきました。最後なんですけど、私が今回質問いたしましたことは、1か所を見て判断をするのではなくて、物事全体を捉えて判断することの大切さを私なりに申し上げたのでございます。特に丹後山のことは歴史的には築城の頃から、そして二葉園は先ほどお答えになったように大正10年から上之町にあり、平成元年に上の丹後山に移転されたというふうになっております。日本の孤児院としては、倉敷の孤児院の石井十次が日本で一番有名なんですが、これは明治ですけど、それにもう岡山県でも次ぐ歴史を持っていると、そういったものでございますんで、そして測候所の開設と、どれを取っても津山の歴史に大きくページを開いております。このような問題に行政が関わらないということが多いんであれば、我々民が何とか携わらなきゃならないだろうというふうな気持ちは今あります。その後、行政の力がまた必要となればお願いをします。民も力を入れるんですよ。いろいろな場面を考え、みんなで力を合わせるのが最良だと思っております。今の津山は、ちょっと言葉は悪いかもしれませんけど、ぎくしゃくという言葉で表すような状態ではないんじゃないかなという気がしてなりません。大事な1点を捉えたら、それを取り巻く大きな輪を見詰めて、いろいろなメリットをつかみ取ることが成功への道だと思います。今後、官民力を合わせて津山市の発展へつなげていきたい、そのように思っております。 これを申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。
○議長(津本辰己君) 以上で23番、
西野修平議員の質問を終わります。 次の質問を許可いたします。 1番、三浦ひらく議員、登壇。
◆1番(三浦ひらく君) 〔登壇〕 おはようございます。ツヤマノチカラの三浦ひらくです。 現在の任期の最後の定例会、総括とも言える質問になりますので、津山の未来に資する有意義なやり取りにしていきたいと願っています。 まず、安心・安全な暮らしを守っていくための施策について。 非常に幅広い分野にまたがるテーマですが、地域住民が安心して安全に生活を営んでいけるように支援し守っていくこと、非常の際に備えていくことは最も基本的かつ重要な行政サービスであり、自治体の責務です。本市において観測史上最大の積雪を記録した1月24日から25日にかけての大雪への対応ですが、災害警戒本部の立ち上げは26日だったと説明がありました。遅くないでしょうか。昨日も複数の同僚議員から指摘がありましたが、大雪への警戒呼びかけは23日の段階で各方面からさんざんなされていましたし、24日16時10分には大雪警報発表、市内各地で動けなくなった車が続々と発生していた状況もありました。津山市としても公式LINEにおいて、気象情報や水道管凍結への注意などを23日の段階で配信してくださっていたわけですが、大雪警戒本部設置が26日というのは対応がいかにも後手に回った印象を受けます。そして、災害対策本部を設置しなかった理由は、今回の降雪を災害としては捉えていないということでしょうか。対策本部ではなく警戒本部を26日になって設置した理由、根拠を御説明ください。また、警戒本部設置を公にアナウンスしなかった理由と今後の改善策をお示しください。 災害時に大切になる備えについて、よく言われる3つが自助、共助、公助です。自治体としての主な役目は公の助け、つまり公助ですが、まずは自分自身の身、家族の安全、自ら守る自助、そして地域や町内会、自治会といったコミュニティーの中で周囲の皆が助け合う共助の段階があり、その先にある公助が力を発揮できるのは災害発生からしばらくの時間がたった後になります。それゆえ、市内全域にわたるような規模の災害が発生した場合、自助、共助が果たすべき役割は必然的に大きくなるわけですが、実情はどうなっているでしょうか。 令和元年9月議会での私の質問に対し、令和4年度末までの災害備蓄目標を示していただきましたが、公助の観点から現状を御報告ください。また、自助の重要性の理解促進の取組について、令和5年度一般会計当初予算の中からお示しください。共助については、市内の自主防災組織の現状とサポートについて御説明をお願いします。 この項目の最後に、公共施設におけるAED、自動体外式除細動器について伺います。 津山市公式サイトによりますと、現在114台を設置しているとのことですが、設置基準と近年の利用状況を御報告ください。また、114台それぞれの担当課が非常に多岐にわたっています。日常の点検、消耗品の管理状況などに問題はないでしょうか。点検担当者の配置や点検実施の有無、頻度の確認、結果の記録の有無、本体の耐用期間確認や消耗品の交換時期、こういったものが把握できているのかなどについての御報告をお願いします。 次に、子供たちの今と未来のための施策です。 津山市では、教育振興基本計画や教育大綱において子供たちには自らの将来を自ら切り開く人材、自立した主体性を持った人間に育ってほしいと示されています。また、今定例会初日に市長が述べられた施政方針の中にも、自己肯定感を高めるような教育施策を推進していくという表現がありました。翻って、現実はどうでしょうか。増え続けている不登校や長期欠席、そしていじめの被害者といった何らかの理由で学校に行くことに抵抗がある子供たちのニーズに寄り添った対応が取られているとは感じられない状況があることは、当事者へのヒアリングを通して把握しています。 2月7日、文部科学省より犯罪に相当するような重大ないじめが学校内で発生した場合には、速やかに警察に相談、通報して対応するよう求める通知が出されました。これを受けての津山市教育委員会の対応を御報告ください。また、昨年度警察への相談や通報を行ったいじめの件数、その後どういった対応を取られたかをお答えください。こうした状況を改善するための施策に伴う予算についても、令和5年度当初予算の中から具体的に余すところなく御説明お願いします。 このところ触れ続けている校則に関して、昨年の12月議会では市内4中学校が校則をホームページへ掲載済み、残りの4中学校でも掲載準備を行っていると御説明いただきました。3か月がたった現在の状況報告をお願いします。 最後に、施策の効果を最大化していくための質問です。 あらゆる施策は市長をはじめとした職員の皆様方が知恵を絞り、時間も労力もかけて現時点での最適解として示してくださったもので、それぞれが市民にとって非常に重要なものであるはずだからこそ税金をベースとした予算が計上されているわけです。 ただ、極めて残念ながら、市民に情報を届けていこうとする姿勢、そして市民の皆様の声を聞いていこうとする姿勢、この2つの点においては4年前から前進したとは言えないのではないかと感じているところもあります。改めて市民への情報発信手段の全てと、それぞれがどれほどの方に届いていると見込んでいるのかを御説明いただき、情報受信についても用意している手段の全てと令和元年度から4年度までの実績を御報告ください。また、2億3,000万円余りが計上されたスマートシティ構想推進事業の中の市民ポータルサイトについて詳しくお聞かせください。 SNSの運用について、現在公式にアカウントを運用しているフェイスブックとインスタグラム、そしてLINEの3つについてと再三再四導入を訴えてきたツイッターに関して、それぞれ職員及び教職員の皆様がどの程度利用されていると想定しているのかをお聞かせください。また、LINEに関しては、現在実施中のアンケート調査の目的を御説明ください。 以上で登壇での質問を終わり、答弁を伺った後に質問席にて再質問等をさせていただきます。ありがとうございました。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) スマートシティ構想についてお答えいたします。 構想に掲げる市民ポータルサイトは、市が提供するアプリやサービス、情報発信ツールの入り口が分かれていて不便であるといった課題を解決するために整備を図るもので、利用者が自分で登録した内容に応じて必要な行政情報に円滑かつ迅速にアクセスできる仕組みでございます。利用者が自分の基本情報や興味関心を登録すると、その内容に応じて市の情報が提供されるほか、市が提供している個別のアプリとも連携し、オンラインで提供する様々な行政サービスの総合窓口の役割を担うウェブサイトを構築してまいります。
○議長(津本辰己君) 企画財政部参与。
◎企画財政部参与(平井良幸君) 情報発信等の手段と効果等について順次お答えいたします。 まず、情報発信については、広報紙、ホームページ、フェイスブック、LINE、インスタグラム、ユーチューブからの発信、防災メール、防災無線、庁舎1階のデジタルサイネージ、外部の媒体を活用してテレビ津山での文字放送、情報ホットラインや市政情報番組「こんにちは市役所さん」、津山朝日新聞市報欄、エフエムつやまの行政放送として津山市だよりと防災情報があります。そのほか、記者会見による情報発信に加えイベントの開催告知など、市からの報道連絡は記者クラブなどを通じて各マスメディアに情報提供を行っており、これらの様々な媒体を活用し市内外への情報発信につなげております。また、ごみ分別アプリや母子健康手帳アプリなど、各分野での情報発信手段も活用しております。これらを活用した情報発信では、必要な情報が住民の皆様に届き、申請手続や制度理解などにつながることが効果と考えております。 情報が届いている人数等といたしましては、「広報津山」は4万3,300部を市民や市外在住の郷土出身者などへ送付しております。公式ホームページのページビュー数は、月平均39万6,000人、フェイスブックは約5,500人、LINEは約5,000人、インスタグラムは約2,200人、防災行政無線放送は支所出張所管内設置数が約6,700世帯です。 次に、情報受信の手段と実績についてです。 情報受信については、メールや郵便などでいただく市民の声やテーマを決め市長と懇談を行う
まちづくりミーティングなどがあります。過去4年間の実績につきましては、市民の声は約2,000件、
まちづくりミーティングは開催数10回となっております。 続いて、職員及び教職員のSNSの状況についてです。 職員及び教職員が個人で行っているSNSの利用状況について把握はできませんが、総務省情報通信政策研究所が令和4年8月にまとめた令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書によりますと、ソーシャルメディア系サービスの利用率は対象が全年代にはなりますが、フェイスブックは32.6%、インスタグラムは48.5%、LINEは92.5%、ツイッターは46.2%となっていますので、職員及び教職員に置き換えても似たような状況ではないかと推測されます。 最後に、LINEアンケートについてお答えします。 市公式LINEでは市政の動き、生活に関する情報、市のイベント情報、災害情報など多くの情報をタイムラインVOOMやプッシュ通知により発信しております。今回のアンケートは、LINEを活用した情報発信の充実やより効果的な運用を図るため、プッシュ通知による発信回数や発信内容などに対する御意見を伺うものです。またあわせて、タイムラインVOOMなどに関する質問項目も設けることで、プッシュ通知以外の機能についての周知を図っていくことも目的の一つとしております。 以上です。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 御質問に順次お答えをいたします。 まず、災害警戒本部を26日に設置をした理由についてでありますが、本市では大雪に対する本部設置の考え方といたしまして降雪量の多い加茂、阿波など山間地域を重点に各支所、出張所と連携を図り対応することとしております。降雪や現状の状況に応じて本部設置を行うこととしてございます。今回の大雪に対しましても、1月24日からの降雪を受け各担当部署において道路の除雪、凍結防止剤の散布や配布、水道管の破裂や漏水の対策、高齢者等の安否確認など、それぞれ必要な対応を行ってまいりました。しかし、記録的な降雪や各地域の状況を踏まえ1月26日、関係部署による情報共有と今後の対応を確認するための会議を開催し同日本部を設置したものでございます。 次に、警戒本部設置をアナウンスしなかった理由でございますが、1月24日の大雪警報発表を受け防災行政無線や災害情報メール等を通じ住民の皆様へ大雪への警戒を呼びかけるとともに、気象情報の収集や降雪状況の把握を行いました。また、翌日からは道路の除雪や高齢者等の安否確認など各担当部署において既に本部設置に相当する体制で取り組んでおりましたことから、改めての警戒本部設置に関してアナウンスは行いませんでした。 今後の改善策といたしましては、大雨や台風などの警報発表時と同様に、大雪警報発表時においても災害警戒本部を設置し対応するよう改めたいと考えております。 続きまして、災害備蓄の現状についてでございます。 災害備蓄目標は随時改定等が行われておりますので、直近の改定となります令和5年1月現在での備蓄目標に対する備蓄量についてお答えをいたします。 食料につきましては、目標6万1,600食に対し備蓄量4万6,550食、毛布は目標2,580枚に対し備蓄量2,650枚、簡易トイレは目標3万9,360回分に対し備蓄量5万5,000回分となっております。 続いて、令和5年度当初予算における自助の取組についてお答えをいたします。 事前に身近な地域の危険箇所を把握いただくための津山市防災ハザードマップ作成事業に949万円、災害時にいち早く気象警報や避難情報を住民に届けるための災害情報等配信システム更新事業に463万1,000円、緊急告知防災ラジオ設置事業に349万9,000円となっております。 次に、自主防災組織の現状と市のサポートについてお答えをいたします。 自主防災組織の現状といたしましては、津山市連合町内会の支部ごとと単位町内会ごとに組織化を図っております。連合町内会の支部については、44支部全てにおいて組織化されております。また、単位町内会については、364町内会中144町内会が組織化されております。自主防災組織へのサポートにつきましては、自主防災組織が実施をする防災訓練や研修会への活動費補助、職員等による出前講話等の実施、活動活性化への支援や新たに組織化を検討される団体への助言等を行っております。 以上でございます。
○議長(津本辰己君)
こども保健部長。
◎
こども保健部長(奥田賢二君) AEDの設置基準や利用状況等についてお答えします。 AEDの設置が推奨される施設は、一般財団法人日本救急医療財団のAEDの適正配置に関するガイドラインによると、公共施設では市役所や公民館、学校等とされています。本市では、市役所、公民館、スポーツ施設、学校等に設置しています。利用状況は、令和4年11月に1回使用している施設がございました。管理につきましては、各施設とも点検担当者を決めております。リースによる設置が多く、点検はリモートによる監視や職員による目視を行っております。記録を残していない施設がありましたので、今後は残すよう指導してまいります。耐用期間や消耗品の交換期間につきましては、全ての施設において把握しており適切に対応しております。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) いただいた質問に順次お答えいたします。 初めに、いじめ問題への対応に関する文部科学省通知を受けての対応についてですが、教育委員会から国の通知を学校に周知するとともに、いじめ等の問題行動に対する警察との連携について先月末の小・中学校生徒指導担当者会において問題行動のレベルに応じた警察や関係機関との連携の在り方やその手順について具体的に確認を行ったところです。岡山県が設置している学校警察連絡室と日常的に情報共有も行っており、警察等と連携して適切に対応してまいります。 次に、警察への相談や通報を行ったいじめ件数についてのお尋ねですが、毎月学校から報告される月別問題行動等調査によると、警察による児童・生徒への聞き取りや説諭等が行われた件数は、令和4年度について1月末時点で小学校2件、中学校10件となっております。具体的な対応は事案によって異なりますが、警察官からの説諭や警告は教育上の配慮を十分に行った上で児童・生徒本人や保護者に対して実施されております。 次に、いじめ対応に係る令和5年度当初予算についてですが、生徒指導・不登校対策事業費50万円、生徒指導対策事業費9万3,000円、学校経営支援事業費162万1,000円の3つが該当する事業の予算となります。生徒指導・不登校対策事業費は、臨床心理士等を派遣し学校でのケース相談やコンサルテーション、児童・生徒への相談や就学に向けた支援等を行う経費です。生徒指導対策事業費は、本市いじめ対策基本方針に沿って設置する、いじめの未然防止を推進するための連絡協議会委員に対する報償費等です。学校経営支援事業費は、窓口や電話相談、いじめ、不登校等の対応支援を行う教育相談アドバイザーに係る経費でございます。 最後に、中学校の校則のホームページ掲載状況についてですが、現在市内の全ての中学校において校則や校則改正の経過など校則に関する情報をホームページに掲載しております。 以上でございます。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) それぞれ答弁いただきまして、ありがとうございました。登壇での質問順に、再質問等をさせていただきます。 まず、大雪への対応でございますが、昨日の同僚議員への答弁からも当局の反省あるいは課題意識等を感じることができましたので、少し触れるにとどめますが、今回の経験をいつ発生するかは分からない不測の事態への備えの糧としていただくことを願います。 ただ、災害警戒本部の設置をアナウンスできていなかった点については、重く受け止めていただくように強く念押しさせていただきます。 非常時には行政の公式情報が大変に重要な意味を持つからこそ、あらゆる発信チャンネルを使って住民に情報を届けていかねばなりません。実際には、現場の皆様が昼夜を問わず対応してくださったことを私は知っていますが、情報発信が足りなかったがゆえに津山市は何もしてくれないですとか、動いてくれない、そういった声が多く聞こえてくる結果になっています。関係機関との連絡を密にすることも津山市災害対策本部設置要綱の第15条に明記されており、報道機関や議会もそこには含まれると理解しています。そもそも設置要綱では、雪についての言及はありません。今回のこともありますし、対応根拠の明確化は様々な意味で必須だと感じます。対応の遅れが指摘されるような事態を防ぐためにも、要綱改正を検討すべきではないでしょうか。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 組織体制の見直しに合わせまして、津山市災害対策本部設置要綱の改正を予定いたしております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 適正な見直し、お願いいたします。 また、災害備蓄目標の現状をお答えいただきましたが、備蓄場所について御説明いただけますでしょうか。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 備蓄物資は市役所本庁舎、各支所、出張所、公民館、アルネ津山内の防災倉庫へ分散をして保管をしております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 分散保管には、リスクマネジメント的な理由だけではなく効率的な分配という観点からも意義があると思います。ところで、自主防災組織については連合町内会単位では100%、単位町内会では約4割という話でしたが、組織されていると伺ったところですが、休眠状態にある組織もあると聞き及んでおります。非常事態に適切な対応を取っていくためにも、訓練、研修会等への支援は引き続きお願いしたいところです。 ただ、災害備蓄場所についてもそうなのですが、できる限り権限を移譲していくこと、備えの担当の細分化が求められているのではないでしょうか。大きな災害が発生した際、指定避難場所まで行けない事態が起こることは、今回の大雪からも明白であり、防災倉庫等からのアクセスが寸断されることも想定される以上は、公民館や公会堂などの地域の集会所にある程度そうした役割を担わせていくべきではないかと考えます。避難をしたとしても、最低限の備えがない状態では期待される役割を十分に果たすことは難しいと思われますが、見解をお聞かせください。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 地域の集会施設への市の備蓄物資を保管することにつきましては、市全域の集会施設に配布をすることとなり、保管状況の確認といった在庫管理等が難しくなるため実施をしておりません。災害時は、状況に応じて各拠点から物資の配布や配送を行うことといたしております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) ただ、それを実施できるように制度構築していきましょうという提言をさせていただいております。今回は雪がやんだからよかったようなものの、あの大雪があと何日か続いたような場合には人的被害すら発生したかもしれませんし、備蓄物資の配布、配送など満足に行えるような状態ではなかったこと、これは担当部局の皆様が最もよくお分かりのはずです。在庫管理が難しくなるとも言われましたが、私の言及した役割の細分化とは、これ機能強化のために公助から共助へと役割や権限を移譲するとともに、当然ながら最低限の責任も負っていただくことを想定しています。既に組織がなされているような地域、手を挙げたところから始めるといったような形で制度構築は十分に可能だと考えますんで、検討だけではなくぜひ実現していただきたいと思います。 また、同じように具体的なリクエストとして頂戴した件について提言いたしますが、除雪作業なども重機さえあればお手伝いしたのにと言われている市民の方何人もおられました。例えば稼働していない重機を把握できるように仕組みを整えておき、あらかじめ登録いただいた対象免許の保持者とマッチングさせるような、文字どおり市民と行政が一丸となって災害対応できるような
まちづくりを進めていただきたいとお願いさせていただきます。 ところで、令和2年の12月議会では、ペットの同行避難についてもただしています。その際、ペットの防災手帳の導入を考えていきたいとお願いした件、これについて現状報告をお願いいたします。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 災害時のペットの避難方法や飼い主の日頃からの心構えなどを記載したペット防災手帳を今年度作成いたしまして、ホームページに掲載しております。今後、狂犬病予防注射の集団接種時での配布や市内動物病院へ設置をお願いするなど周知を図ってまいります。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) お答えいただいたように、実は昨年の秋から提供してくださっていたわけなんですけれども、ひっそりと公式サイトに掲載していても、これ誰も見ないし知らないわけです。山陽新聞さんが取り上げてくださったことで知ってくださった方、これも少しおられたようですけれども、県内初の試みではないかとも聞くこの取組は飼い主にとっては家族同然、つまりは家族の命を守るための施策にほかならないわけで、こうした重要な案件を住民に発信周知することなくウエルビーイングの向上、つまりは市民生活の満足度をアップさせていくことなどできるはずがないじゃありませんか。災害対策であるという面からも、できるだけ早くあらゆる手法でサービスの開始を通知していないという姿勢に関しては大きな問題だと指摘させていただきます。 続いて、AEDについてですが、日本救急医療財団のガイドラインに従って設置しているというような答弁では少し情けないのではないかと思います。本市の考え方をお示しいただきたい。これは津山の話ですから、ガイドラインはあくまでも大まかな指針であって設置主体は津山市、津山市としての設置の基準や目的について改めて御説明をお願いいたします。
○議長(津本辰己君)
こども保健部長。
◎
こども保健部長(奥田賢二君) ガイドラインを基に住民が多数集まる市役所、公民館、学校等公共施設に設置しているもので、特に市として基準は設けておりません。AEDは心停止が発生した際、救命の可能性を高めるために設置をしております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) そうです、もう本当AEDは、万一に備えて命を守るために設置いただいているものです。だからこそ、津山市の実情に即して設置しないと、これ意味がないどころかマイナスにもなりかねないということを分かっておられるのでしょうか。特に学校等を想定して伺いますけれども、土日祝日あるいは夜間などでも全ての設置場所において平日と同じようにAEDを利用できる環境は担保されているでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 学校におけるAEDの設置場所は、児童・生徒、教職員が使用することを想定し、多くは校舎内の職員室や玄関などとなっております。一方で、社会体育等で学校施設を使用する時間帯は、安全管理上の必要から校舎を施錠するなどしており、使用者は校舎に立ち入ることができません。そのため、使用を許可する際には、あらかじめ自身で安全管理を行っていただくよう通知をしております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) つまり平日の日中同様に利用できる環境というものは整っていないというわけです。
こども保健部長は、AED設置について市としては基準を設けていないが、救命可能性を高めるためにガイドラインに従って設置しているとおっしゃいました。 ただ、教育次長の答弁によりますと、土日や夜間などには設置されたAEDを利用できる環境は整っていないということです。ここで設置根拠だということで示されたガイドラインの文面を引用させていただきます。 学校における突然の心停止の多くは、体育の授業やクラブ活動でランニングや水泳など運動負荷中に発生しており、運動場やプール、体育館のそばなど発生のリスクの高い場所からのアクセスを考慮する必要がある。さらに施設が生徒や住民に開放されている土日祝日や夜間でも、こうした運動場、体育館や学童保育で使用できるように配慮することが望ましい、こういうふうに記載されているわけです。現状がこれに合致していないのではないかと感じますが、いかがでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 定期的に学校施設を使用されている団体には、学校施設内のAEDや消火器などの配置場所を確認していただくなど非常時に対処できるよう改めて周知をしてまいります。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) よろしくお願いいたします。市役所や公民館、学校等にAED設置しているとおっしゃいましたけれども、ガイドラインの中で13項目にわたって示された設置が推奨される施設例の中の2つでしかありません。例えば、ほかに多数集客施設という項目が示されております。市内の多数集客施設ということで、訪問者数の多い観光施設の上位3つ、これを御報告お願いいたします。
○議長(津本辰己君)
観光文化部長。
◎
観光文化部長(今村弘樹君) 実数が把握できている観光施設で来場者数の多い観光施設を申し上げますと、令和4年の数値で一番多いのは津山城鶴山公園で19万4,792人、次は津山まなびの鉄道館の5万6,035人、続いて津山観光センターの5万4,502人となっております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) お答えいただいた施設それぞれですが、AEDの設置はなされているでしょうか。
○議長(津本辰己君)
こども保健部長。
◎
こども保健部長(奥田賢二君) それぞれの施設に設置しております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 3施設それぞれの設置状況について御説明お願いします。
○議長(津本辰己君)
こども保健部長。
◎
こども保健部長(奥田賢二君) 津山城鶴山公園は切符売場、津山まなびの鉄道館は事務所、観光センターは事務室に設置しております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 3施設もそれぞれ設置済みだとお答えをいただいたところですが、ではなぜ津山市管理のAED設置公共施設リスト114件の中に鶴山公園の名前はなかったのでしょうか。これ漏れかもしれないわけですけれども、そうしたミスがあってはいけない重大な問題でございます。AEDは、いざというときに使い物にならなかったでは、これ済まないものですよ。だからこそ点検等が重要であり、問題があった場合は改善していただかなくてはなりません。また、御存じのように鶴山公園は階段も多く大変に広い、敷地面積は実に8万5,182平方メートルでございます。その切符売場に1台のAEDが設置されているだけで、上に行けば行くほどに身体的な負担がかかると想定される入園者に万一の事態が発生した際、これ本当に対応できますか。市内の小・中学校でただ1校、2台のAEDが設置されている津山東中学校の敷地は3万6,531平方メートル、鶴山公園はその2倍以上あるんですよ。くだんのガイドラインにも、心停止から長くても5分以内の装着が望まれるとの記載があります。AEDが必要になるのは、命の危険がある場合。不測の事態に備えるAEDなのに、設置場所が遠過ぎて使うことができずに命を守ることができなかったとなりかねないような現在の設置のために公金が費やされているという、この状況は下手をすれば税金の無駄だと、マイナスだとも言われかねないじゃありませんか。財源に限りがあること、そして厳しい財政状況、本市の状況は重々承知しているところではございますが、命を守るための施策だからこそ見直し改善していただくことを強くお願いし、教育関連の再質問に入ります。 いじめの対応についてですが、必要に応じた警察との連携、教職員の負担軽減のためにも、これは求められる措置だと考えています。また、厳しい表現になるかもしれませんが、事実として犯罪は犯罪です。時に厳しさは優しさを意味します。子供たちに悪いことは悪いと教え学んでもらうこと、これは大人の責務です。無論、いかなる立場であっても犯罪に関わらないように教えていくこと自体も教育だと考えますが、昨今の世相を見ていても甚だしく悪質な行為は相当の罰を受けることも含めて自分自身に跳ね返ってくるのだとモラトリアム以前の段階で学ばせるべきではないでしょうか。 話を戻しますが、今までのいじめ対策には結果がついてきていないと、これ数字が示しており、適切な予算が組まれているということができるでしょうか。162万1,000円といういじめ対応予算の中で、最も多くの金額が計上されていたいじめや不登校の対応支援を行う教育相談アドバイザーについての御説明をお願いいたします。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 教育相談アドバイザーは、元学校現場の管理職としての豊富な経験を生かし直接相談者に助言を行うほか、電話相談を受けた後、事実確認をするとともに学校、保護者双方の関係改善に向けた支援や助言に努めております。また、毎月報告される学校からの事例に対しても、学校や保護者に対して丁寧な支援を行っております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) つまりこれは退職された校長先生ということなんですか。子供たちや家族が相談したいのは、そういう方でしょうか。ニーズは様々でしょうが、ずっと当事者支援に携わってきている身としても、多くの当事者が求めているいじめ対策と現実の施策には乖離、開きがあるように感じられます。また、今月は自殺対策の強化月間でありますが、御存じのように令和4年に自殺した子供、これは全国で、過去最悪の510名に達しました。予算上は、大きな金額とは言えません。また、なかなか顕著な効果が感じられないがゆえに小さなことに思われるかもしれませんが、自殺対策やそこに至るきっかけになり得るいじめ対策、あるいは不登校や長期欠席への対応は極めて重要な課題です。子供たちが勉強することができるのも遊ぶことができるのも喜怒哀楽を表現したり、たとえ眠っていてもそこにいるだけで周囲を明るくしてくれるのも、生きていればこそです。この種の取組は、防災の取組同様にまさしく命を守っていく施策にほかならないということを改めて御理解いただくようにお願いし、次に移っていきます。 校則についてですが、市内の全ての中学校においてホームページに掲載されているとお答えいただきました。ただ、これが全てでしょうか。本日、2020年夏の段階での市内全ての中学校の校則を教育長、教育次長と市長、副市長のお手元に配らせていただき、同僚議員の皆様にはタブレット端末にお送りしています。ちょっと御確認いただければと思うんですけれども、少しお目通しいただくだけでもお分かりいただけるはずです。時代遅れ極まりない、理不尽極まりない内容がそこにあります。下着の色ですとか、模様にまで言及していたり、性別により頭髪の規定が異なったり特定の髪型が禁止されていたり、漫画を読書とは認めていなかったり、個人的には突っ込みどころが満載だと思うところですが、これら全てのルールが津山市内の各学校においては既に廃されており、中学校における現在の校則は各学校のホームページに掲載されている内容だけだという認識で間違いはないでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) ホームページに掲載された各学校の校則は、今回校長の権限において適切に判断し見直しを行い整理されたものであると認識しており、全ての内容が掲載されております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) それなら問題ありません。ただ、実際にはこれらに基づいた指導実態がいまだにあるとの指摘を頂戴したからこそ、触れさせていただいた経緯もあります。何しろ仮にですが、ホームページで公開されたもの以外に事実上の校則と言えるルールがあるのであれば、これはダブルスタンダードもいいところで、教育現場においてなされていいことではありませんから。学校の裁量権限を制限する意図はありませんけれども、理不尽な指導がなされることがないように、津山市教育委員会におかれましては必要な指導を積極的に行っていただくようにお願いいたします。 令和5年4月1日には、こども家庭庁が新設されます。そして、こども基本法が施行される。今まで津山市においては、圧倒的に足りていなかったと感じている子供たちの人権を守っていこうという、私自身が継続してきた活動の方向性、これは間違いではなかったなと、国の動きによっても確信できているところですが、12月議会でも触れました子どもの権利条約などでも定められている子供たちの意見を聴取していく、そういった実態がない中で、津山市の教育がどういう方向に向けて行っていくべきなのか、教育長のお考えを伺いたいと思います。4月1日以降に本市の教育の在り方をどのようにしていかれるおつもりなのか、取組内容、今までのまま続けていくのか、何かを変えていくのか、はっきりとお示しいただきつつ来年度への津山市教育委員会としての姿勢、意気込みをお答えお願いいたします。
○議長(津本辰己君) 教育長。
◎教育長(有本明彦君) 子供たちを取り巻く環境も複雑多様化している中で、教育も前例にとらわれることなく時代の変化の中で柔軟に対応する姿勢が必要であると考えております。折しも本年4月よりこども家庭庁が設置されるとともにこども基本法が施行されますが、その基本理念は現在本市が目指している教育と考えを同じくするものであります。来年度は第3期教育振興基本計画にあるとおり、本市が目指す自立、つながり、郷土愛の3つの人間像をさらに追求していく2年目となります。学校長との対話をさらに進めながら、特に本市の喫緊の課題である読解力の育成、多様な学びの保障、郷土愛の醸成に重点を置いた取組を強力に推進してまいりたいと存じます。 以上でございます。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 前例にとらわれることなくという表現については、心強く思うところです。 ただ、読解力の育成という目標については、少し思うところもあるんです。例えばいわゆるLD、学習障害の子供たちも津山市内に確実にいらっしゃいます。学習障害とは、知的発達には遅れが見られないものの、読み書き、あるいは計算する能力などに関する特異的な発達障害のことです。中でも読字、字を読むことですね、そこに障害を伴うタイプの子供たち、ディスレクシアという言葉を聞いたことがある方もおられるかと思いますが、そうした子に対し他の子供たちと同じように一律の読解力向上を求めるのは、あまりにも酷な話です。何度も言及していることですが、郷土愛醸成以上に大切な自己肯定感の育成にも力を入れていただき、子供たち一人一人を置き去りにしない教育環境の整備を引き続きお願いいたします。 続いて、施策の効果を最大化していくための取組への再質問に移ります。 情報発信については、初めて登壇させていただきました令和元年の6月議会で津山市公式LINEの導入を提案させていただき、半年後にスタートしていただきました。その後も発信手段の充実を訴え続け、新たなSNSの利用を検討していくとの答弁に関しましては、これ何年にもわたって頂戴し続けているところです。3年半以上、検討をし続けているということなのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 企画財政部参与。
◎企画財政部参与(平井良幸君) 情報発信手段につきましては、これまで検討を行う中でごみ分別アプリや母子健康手帳アプリの運用を開始しております。今後も引き続き市政情報を効果的な方法でお届けできるよう検討してまいります。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) お答えいただいた2つなんですけど、それぞれ特定の目的に特化された発信手段であり、情報を網羅的に発信していくことが可能な手段についてお尋ねしている自分の意図とはちょっと違いますね。お答えいただいた2つはとてもいいものであると評価はしているんですけれども、明らかに広報紙や公式サイト、SNSなどとは性格を異にするものです。検討し続けるという実質的なゼロ回答で残念ではありますけれども、先に進んでいきます。 情報受信、広聴の取組についても御説明いただいたところですが、市民の声、これが個人的相談や陳情受付の手段にとどまっているのではないかと危惧しています。届いた市民の声の中で、実際に制度の変更等に結びついたものの数をお答えください。
○議長(津本辰己君) 企画財政部参与。
◎企画財政部参与(平井良幸君) 広聴手段である市民の声においていただいた御提案や御意見は職員間で情報共有し、関係各部署で内容の検討を行い事務事業の執行や政策立案に生かしております。政策に反映した具体的な件数は把握しておりませんが、市政運営に対し貴重な御意見をいただいているものと考えております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 貴重な御意見をいただいているとは言われたわけですけれども、施策に反映した件数を把握していない。それであれば、やっぱりちょっとおかしくないですかね。単に聞きおいたという状況にとどまっており、実際にはどのように反映しているのか分からないのでは、市民の皆様は声を届けた先を把握のしようがありません。届いた声をその後の流れも含めて公開する、対応の透明化が必要ではないでしょうか。
○議長(津本辰己君) 企画財政部参与。
◎企画財政部参与(平井良幸君) 市民の声の公開については、公開方法等含め研究をしてまいりたいと存じます。現在、具体的な対応や御説明が必要と判断した場合には、匿名のものを除き個別の回答をいたしております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 個別回答だと、やはりその個人的な対応になるのかなと思うところなんですよね。市民の声を聞く手段に関してなんですけれども、パブリックコメントという手法もありますよね。昨年度のパブリックコメント、これにはどれだけの声が寄せられ、どれだけの声が施策に反映されたのかをお答えお願いいたします。
○議長(津本辰己君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) パブリックコメントの実施状況でございますが、昨年度は4つの計画案につきまして27件の御意見が寄せられました。いただいた御意見につきましては、各個別計画の決定を行う一連の手続の中で十分考慮し、最終的な策定に当たっております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 実際声を届けたことがある私自身も感じることなんですけれども、お声を届けてくださった市民の皆様からは思いを込めて時間もかけて届けた意見への回答が極めて誠実さを欠く印象の内容だったとの厳しい声も届いておるところです。それゆえに、もう二度と声を届ける気が起こらない、ここまで言われた方も複数おられるわけですね。中には正当な理由がなく意見が黙殺されたと感じている人もおられますし、一言で片づけられたとおっしゃる方もいる。もちろん感じ方は人それぞれではありますが、個人の特定を避けるためあえて深くは説明しませんけれども、津山市主催の会議の参加者からも既にほとんど策定を実はしてしまっている計画に対して意見を求めるというような形ではなく、最初から意見を反映させられるような政策形成手法を考えてほしいという声は届いています。これらの声をどのように受け止められるのかをお聞かせください。
○議長(津本辰己君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) よりよい計画案や方針等の立案に当たっては、審議会やパブリックコメント等を通じまして住民や関係者の方々からの御意見や提言をしっかりと受け止め、市議会の皆様の御意見も伺いながら策定することが重要であると考えております。政策形成過程における住民の市政への参画の機会を今後も確保するとともに開かれた行政運営とするためにも、住民に対する意見聴取と丁寧な説明に心がけてまいります。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 政策形成過程における住民参加機会の確保、それをまさしくお願いしたかったわけですんで、何とぞよろしくお願いします。 ところで、一昨年6月にはつやま産業支援センターの特命大使として、昨年末のM-1グランプリ優勝が記憶に新しいウエストランドのお二人をはじめとした4組がユーチューブを通じて津山の職人が作ったこだわりのアパレル製品など津山の産業の魅力を発信していくと発表がありました。現状の御報告をお願いします。
○議長(津本辰己君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(明楽智雄君) ユーチューブチャンネルは令和3年11月に立ち上げ、これまでに動画20本を作成、掲載しチャンネル登録数882件、総再生回数は約12万3,000回となっております。また、つやま産業支援センター特命大使のウエストランドの2人には、3月12日放送予定のテレビせとうちジモサーチ収録の際にMADE IN TSUYAMAのアパレル製品を身につけて御出演いただいており、放映を楽しみにしているところでございます。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) つやま産業支援センターでは特命大使だけではなく公認のPR大使、この任命もされたかと思うんですが、それぞれ現在の発信活動についての御説明をお願いします。
○議長(津本辰己君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(明楽智雄君) つやま産業支援センター特命大使は現在ウエストランドさん、桜乃彩音さん、まつきりなさん、LIDLESS TOYBOXさんに、公認PR大使にはインフルエンサーで津山出身の朝山すずさんほか3名に御就任いただき、就任後それぞれ動画出演やSNS発信などPRに御協力くださっております。今後も大使の皆様の協力を得て、効果的に津山の産業や商品の魅力を発信してまいりたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 公認PR大使にちょっとほか3名というふうに表現されますと、いろいろな意味でちょっと違和感を感じるところでもあるわけなんですけれども、順調に進んでいるものばかりではないのかなと思うところもあります。 ただ、糧にしていくことができるのであれば、失敗になっても財産になっていくと思いますんで、トライ・アンド・エラーを繰り返しながら引き続きあらゆる角度からできるだけ多くの方々を巻き込んで津山を発信していただければと願います。 また、ポータルサイトに関してなんですけれども、個別最適化された情報提供がなされると理解しましたが、そうした仕組みを構築する理由をお答えください。
○議長(津本辰己君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 住民の方が自分が求める情報やサービスに簡単にたどり着くことができないという課題を解決するためでございます。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) つまり現状に課題を持ってくださっているということですよね。ここには情報発信だけではなく、情報受信の機能も持たせていく予定なのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) ポータルサイト登録者に対するアンケート機能等の情報受信の機能も搭載する予定です。住民の皆様が市へ意見を届けやすくするよう工夫してまいります。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 市民の皆様が実際に使えるようになるのは、これいつ頃の想定でしょうか。
○議長(津本辰己君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 令和6年2月頃を想定しております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 特に情報受信機能に関して、これは実績のある企業の紹介など具体的な提案を含めまして、もう少し計画が進んだ後に改めてお話しできればと考えていることもあります。まずは、下地をしっかりと整えていただきますようにお願いしておきます。 津山市の職員と教職員の皆様のSNSの利用状況につきましては、総務省の統計を引用して答弁を頂戴しました。これは市民の皆様については、どのように考えておられるのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 企画財政部参与。
◎企画財政部参与(平井良幸君) 津山市の住民の皆様のSNSの利用状況についても、先ほど答弁いたしましたソーシャルメディア系サービスの利用率と似たような状況ではないかと推測いたします。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) では、今の答弁を踏まえまして公式アカウントの登録者数やリーチ数、これはどのように捉えておられるでしょうか。
○議長(津本辰己君) 企画財政部参与。
◎企画財政部参与(平井良幸君) 市の公式SNSについては、多方面から住民の皆様に情報を届ける有効な情報発信手段の一つとして捉えております。現在実施中のLINEアンケートの調査結果などを踏まえて、引き続き登録者数を増やす取組をしてまいります。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) つまりLINEに至っては、10代から60代までの市民の9割以上が利用しているのではないかと推測しているというわけですけれども、そう考えると現在約5,700人の津山市公式LINEの登録者数、これあまりに少な過ぎませんか。アンケート目的は、より効果的な運用を図るためのものということで、LINEの運用についてのアンケート調査についての再質問に入っていきます。 これプッシュ通知による発信回数や発信内容に対する意見を伺うものだと簡潔に御答弁いただいたところなんですけども、なぜその意図を明確化しないのでしょうか。何のためのアンケートであるのか、アンケートの冒頭に示されておらず、今後の参考にするためだけとしか書いていない、この理由について御説明をお願いします。
○議長(津本辰己君) 企画財政部参与。
◎企画財政部参与(平井良幸君) アンケートにつきましては、身構えることなくできるだけ多くの方に御回答いただきたいという思いで作成をしております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) ちょっと答弁として苦しくないですかね。また、それにそういうことであればちょっと目的が達成されないんじゃないかなと思うところなんですけれども、そもそもこれは一体誰のための調査なのでしょうか。津山市の公式LINEに登録している人なのか、していない人なのか、どのような改善を見据えているのかを改めて具体的に御説明お願いいたします。
○議長(津本辰己君) 企画財政部参与。
◎企画財政部参与(平井良幸君) 今後もLINEによる情報発信を行っていく上で、現在市の公式LINEに友達登録中の方に加え、これから登録してみようと思う方を増やしていくために調査を実施しております。またあわせて、友達登録を継続いただけるようプッシュ通知の発信回数や内容など、調査結果を取り入れた運用変更を行っていきたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) ついさっき答えていただいた実施目的とは、ちょっと別の目的が次々に出てくるじゃありませんか。ちょっとこれ欲張り過ぎじゃないですか。また、アンケート中には、現在のメッセージの配信回数として緊急情報を除いて週3回から5回程度という記載があり、これは事実誤認を招く不適切な表現ではないかと強い違和感を覚えました。この頻度は、どの期間の発信を指しているのかを御説明お願いします。
○議長(津本辰己君) 企画財政部参与。
◎企画財政部参与(平井良幸君) 本年2月にプッシュ通知による発信を合計で15回行っております。平均すると1週当たり3.75回の発信になることから、週3回から5回という記載としたものでございます。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) ちょっと1か月だけの運用データというのは不適切じゃないですかね。しかも、平均すると1週当たり3.75回の発信、これがなぜ週3回から5回ということになるのか、意味不明過ぎます。さらに言えば、今言われた15件に含まれる大雪関連の情報はこれ緊急情報とも思え、首をかしげざるを得ません。運用開始以来で考えた場合の発信頻度がどの程度になるのかをお答えをお願いいたします。
○議長(津本辰己君) 企画財政部参与。
◎企画財政部参与(平井良幸君) 令和元年度は12月2日の運用開始後16件で平均週1回、令和2年度は70件で平均週1.4回、令和3年度は112件で平均週2.3回、令和4年度は2月末時点で138件、平均週3.1回となっております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 今の答弁からも、週3から5回という数字が恣意的なものであることは明白ですよね。プッシュ通知での適切な発信回数を調べるためのアンケート内に、プッシュ通知という文言が1回しか登場せず、現状がちょうどよいと回答される意図が透けて見える調査に何の意味があるのでしょうか。例えば、人口7万2,000人少々の愛知県の知立市という自治体がありますが、これ津山市よりもスタートが遅かった公式LINEの登録者数は現在4万8,000人を超えています。10代から60代までの市民の9割超が使っているとも推測されるコストパフォーマンスに優れたツールを、積極的かつ効果的に運用していない。極めて非効率でもったいない状況だからこそ、本件に何度も触れるんです。先ほど確認した巨額の予算が費やされることになるポータルサイトの役割の中の少なくとも一部については、LINEのセグメント配信やチャットの活用により低予算でカバーすることが可能です。しかもこれ、多くの市民が既に使い慣れていると見込まれる手段であり、防災面などからもプッシュ通知は効果的な施策となる、それが見込まれるということについても御理解をいただきたいところです。お示ししてきたようなデータを踏まえまして、現在の状況分析を含めて今後の改善施策をお示しお願いいたします。
○議長(津本辰己君) 企画財政部参与。
◎企画財政部参与(平井良幸君) 市公式LINEでの情報発信については、少しずつプッシュ通知での発信数を増やしてきております。今回実施しているアンケートの結果を踏まえまして、今後の効果的な運用につなげていきたいというふうに考えております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) ちょっとはっきり申し上げて申し訳ないんですけど、このアンケートはもう1人が何度でも回答できる仕様になっている時点で、どのような結果が出たとしても調査としては信頼性に欠けますよね。もはや情報発信に関しましては、プロフェッショナルに委ねる選択を考えるべき時期に入っているのではないでしょうか。たとえ日常的にSNS等を使っていたとしても、職員の皆様に明確なマーケティングの視点等を持って広報業務に取り組んでいただくのは現実的には難しいのではないかと感じることもありますし、情報受信となるとさらにハードルが上がるでしょう。やはりインターネットに対する知識が、少し足りていないのではないかなと思うところもあります。ホームページのPV数についても、4年前にも指摘したんですけども、PV数イコール人数と答弁いただくようではやはり問題だと思います。アドバイザー的な外部人材の登用ですとか専門職の雇用、あるいは一部業務の委託やアウトソーシングを含めて市民の皆様のためにも新たな選択肢の導入を検討すべきだと改めて申し上げた上で、最後に市長に伺います。 来年度の当初予算案に込めた思いをいかに実現し市民の皆様の元に届けていくのか、今回定例会初日に44分に及ぶ施政方針演説をお聞かせいただいていますが、改めて市長御自身のお言葉で意気込みをお聞かせください。
○議長(津本辰己君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 三浦議員の御質問にお答えをいたします。 コロナ禍によって加速した生活様式や社会経済の変革、急激に進展する少子化などへの対応が急務となっている現状におきまして、スマートシティ構想や
まちじゅう博物館といった本市の未来を切り開く新しいビジョンを示すとともに、足元では人口構造の若返りを図るため子育て環境の充実をさらに進めてまいりたいと思います。拠点都市の機能と住民生活の満足度を高める機能を備えるという本市に求められている2つの役割をしっかりと果たし、あらゆる困難を乗り越え持続可能で将来にわたって住み続けたいと感じられる新時代の津山を築いてまいりたいと考えております。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 総花的な答弁であったとは感じるところもありますが、市長のお立場では仕方がない部分もあると思っております。それこそ津山市としては、時に住民間で利害関係が対立することもある市民の皆様の満足度の総量、これをいかに向上させていくかが重要なわけですから。施政方針の中で、市長は本日ただした防災については具体的な言及もしてくださいましたが、いじめや自殺対策などの項目には触れていただけませんでした。主要な事業として捉えられていないという事実は残念に感じておりましたので、今回の質問で少しでも重要性を認識していただければ幸いです。 私は、最年少議員として4年間、特にデジタル関連ですとかテクノロジーを活用した施策の効果的な推進を応援していくことは自分自身に期待される役割の一つでもあると考えて取り組んでまいりました。任期中に始まりましたGIGAスクール構想で、子供たちに1人1台端末を行き渡らせることが子供たちを誰一人取り残さず個別最適化された学び、創造性を育む助けとなり、特別な支援が必要な子供たちの可能性も大きく広げるとされているように、AIやVR、メタバースといった新たなテクノロジーもまた私たち一人一人の可能性を広げたり、それぞれが失ってしまった何かを取り戻す助け、あるいは全くできなかったことを実現するツールにすらなり得ると思っています。DXが手段であり目的ではないのと同様に、政治や議会もまた手段の一つにすぎません。市民の皆様の幸福度向上を目指すために、今風に言えばウエルビーイング向上を私たちは持続的に維持していかねばなりません。泣きも笑いもしない津山をよりよくするということは、津山に暮らす一人一人の暮らしをよくしていくことの積み重ねにほかならない。あらゆる施策の先には必ず人がいて、全ての公務は誰かのため、誰かを幸せにするためにこの場で話し合っているということ、そしてその思いを失うことなく未来を切り開いていく決意を改めて表明し、任期の締めくくりの質問を終えさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(津本辰己君) 以上で1番、三浦ひらく議員の質問を終わります。 この際、会議をしばらく休憩いたします。 再開は午前11時35分といたします。 午前11時26分 休憩───────────────────────────────────────────── 午前11時35分 再開
○議長(津本辰己君) 御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次の質問を許可いたします。 5番、
広谷桂子議員、登壇。
◆5番(広谷桂子君) 〔登壇〕 5番、公明党広谷桂子、議長の許可をいただきましたので、通告に従って質問をさせていただきます。 公明党は、子供の幸せを最優先にする社会を目指して結党以来、教科書の無料配布や児童手当の創設等の政策を実現してまいりました。これからも子供の幸せを最優先に、子供を安心して産み育てられる社会を構築し少子化、人口減少という事態を乗り越えていかなければなりません。その具体策として、昨年秋に子育て応援トータルプランとして取りまとめ、このプランを実現するためには国だけでなく地方自治体や企業、民間団体とが密に連携し、社会全体の課題としてそれぞれが主体的に取組を進め社会全体で支援する仕組みが必要不可欠となります。 それでは、
子育て支援についてお伺いをいたします。 津山市でも核家族化が進み、安心して子供を産み育てられる社会をつくるため、妊娠から出産、子育てまで切れ目なく全ての妊婦、子供、子育て家庭を支援する伴走型支援を実施することが望まれます。市長の所信表明におきまして、
子育て支援で妊娠時から出産、子育てまで伴走型相談支援と経済支援を一体的に推進するとありました。 そこで、お伺いします。 この伴走型相談支援と経済的支援とは、具体的にどのような支援となるのでしょうか。また、多子世帯の経済的負担は厳しいとの御意見を伺っております。今回、市独自の給付制度が第2子以降について創設されるとお伺いいたしました。大変うれしい一歩進んだ給付制度です。 そこで、お伺いいたします。 この創設される給付制度は、どのような制度なのでしょうか。 不妊不育治療の支援についてお伺いいたします。 昨年4月から治療費の一部が保険適用となり、大変喜ばれておりました。しかし、治療によっては保険適用から除外される場合もあり、高額になったともお聞きしています。このたび本市は、自己負担となる費用を独自助成制度を創設して経済的負担軽減を図るとお聞きしました。 そこで、お伺いいたします。 この不妊不育治療の支援は、どのような助成制度なのでしょうか。 子ども医療費について、令和6年1月から入院、通院分の自己負担無償化の対象の上限を中学生から高校生に拡大するとのことでございますが、大変ありがたいことですが、入院通院費の無償化を年内に前倒し実施はできないのでしょうか。 次に、放課後児童クラブについて、利用を希望される保護者の増加が年々見込まれています。保育園を利用されている保護者は、小学校に入学されると児童クラブを利用されると考えられます。 そこで、児童クラブ支援員の人材確保のために処遇改善、クラスの増設、定員増の取組を市長より所信表明で目指していかれると述べていただきました。今まで放課後児童クラブの充実をお願い申し上げていました私にとって、大変うれしく心強く感じました。全ての子供が放課後等を安心・安全に過ごし多様な体験、活動を行うことができるよう新・放課後子ども総合プランを着実に実施し、支援員の処遇改善、適正化、常勤化を推し進めていただきますようお願い申し上げます。 利用者が急増している一宮小の児童クラブに次年度1クラス増設するとのことでした。その増設場所は、どのような場所を検討しているのでしょうか。学校敷地内が望ましいと考えますが、いかがでしょうか。また、逆に児童数の減少で運営が厳しい児童クラブもあるとお聞きしています。そういったクラブに対して、継続的に運営ができるように市独自の対応をお願いしたいと考えますが、いかがでしょうか。 ヤングケアラーへの支援では、昨年12月に庁内横断的組織として検討会議を設置して関係部署が連携して対策を進めているとお聞きしましたが、中心となって進めている部署はどの部署なのでしょうか。今後、その部署がヤングケアラー支援の中心となって相談支援や家事支援等生活支援を行う対応をしていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 次に、教育についてお伺いします。 新型コロナ感染症の影響で登校を控えている児童・生徒や様々な事情で長期欠席者も増えているとお聞きしています。4中学校に配置している常駐の専属教員と特別支援員を次年度はさらに増員する計画となっていると伺っています。 そこで、不登校の児童・生徒数の増減について、3年前からの推移についてお教えください。 ニートやひきこもり対策について、青少年育成センターで対応していただいています。青少年育成センターの機能の充実を図り、ひきこもりの理解を深めるための講演や学習支援を行い、当事者やその家族が気軽に集まることのできる場を設けるとされています。御相談を受けると、既に8050の年代となっているという方もいらっしゃいます。相談をしたいけれども、青少年育成センターでは分かりにくいのではと考えます。名称も分かりやすく、ニートひきこもり支援センターとしてはどうかと考えます。また、アウトリーチの訪問支援も必要ではないかと考えられます。お考えをお聞かせください。 地球温暖化に伴い、毎年猛暑となることが予想されています。通常の教室に続き、令和2年度に各小・中学校の特別教室1室にエアコンの設置が進められ、快適な環境で学習できるようになりました。令和5年度から市内の小・中学校35校の全ての特別教室に順次エアコンを設置されるとお聞きしました。 そこで、お伺いいたします。 来年度のエアコンの特別教室への設置予定について、どのような計画なのでしょうか。 女性活躍についてお伺いいたします。 子育て世代が仕事と育児の両立をしやすいように、育児休業や短時間勤務などより利用できるように安心して働き続けることができる職場環境づくりが広がらなくてはなりません。特に男性の育児休業の取得促進に向けた取組を推進していかなければならないと考えます。しかし、いわゆる取るだけ育休にならないように家事、育児が女性に偏ることのならないように、出産前に両親学級などの開催や充実をお願いを申し上げます。 そこで、市長のワーク・ライフ・バランスに対する御所見をお伺いいたします。また、本市の職員の育児休業の取得はどのようになっているのでしょうか。また、妊娠をされた方の対象の両親学級などの参加状況について、どのようになっているのでしょうか。 以上で登壇での質問を終わり、御答弁をいただいた後、質問席にて再質問をさせていただきます。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 広谷議員の御質問にお答えをいたします。 初めに、児童クラブについてです。 一宮小の児童クラブのクラス増設につきましては、運営団体からクラス増設要望があり、令和5年度から運営を開始できるよう施設の整備に取り組んでいるところです。学校敷地内のクラスの増設は、来年度以降も児童数の増加が見込まれる中、継続的にクラブ運営が可能な場所を確保することが困難な状況にあるため、賃貸物件を活用した運営を予定しているものです。 また、児童数の少ないクラブへの対応については、国の制度を活用した委託料の加算を行うとともに、監査における決算状況等の確認の際、財務知識を有する職員がクラブの状況に合わせた助言など必要な支援を行っております。 次に、ワーク・ライフ・バランスに対する私の考え方についてです。 企業の皆様がワーク・ライフ・バランスを進めるため職場環境の改善に取り組んでおられますことについては、平素より感謝をしております。市といたしましても、女性キャリア支援講座や企業向けの研修会を開催し、またワーク・ライフ・バランス推進企業の認定を行っているところです。こうした取組を通じて、働く方々がそれぞれの事情に応じて多様な働き方を選択できる社会の実現、男女が共に活躍する社会づくりを目指すとともに市内の多くの企業が取組を進めていただくことで、地域企業の魅力アップによる就職の促進や従業員の定着率向上が図られるものと考えております。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 教育長。
◎教育長(有本明彦君) 本市の不登校児童・生徒数の推移などについてお答えをいたします。 不登校者数は、小学校では令和元年度66名、令和2年度56名、令和3年度50名と減少傾向にあります。中学校では令和元年度109名、令和2年度76名、令和3年度93名と前年度より増加が見られます。不登校対策は本市の喫緊の課題であり、大変憂慮しているところであります。不登校児童・生徒一人一人の状況に応じた支援が必要であると認識をしており、多様な学びの場の確保とともに児童・生徒の思いに共感し寄り添った支援の充実に引き続き努めてまいりたいと存じます。 以上でございます。
○議長(津本辰己君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 本市における育児休業の取得状況についてお答えをいたします。 まず、男性職員についてでございます。 取得要件を満たす男性職員総数に対する取得率は、令和2年度が6.3%、3年度が8.3%となってございます。 また、女性職員についてですが、いずれの年度も100%となっております。
○議長(津本辰己君)
こども保健部長。
◎
こども保健部長(奥田賢二君) 私からは、6点の質問にお答えいたします。 まず、伴走型相談支援と経済的支援についてお答えします。 伴走型相談支援は、妊娠届出時と出産後4か月以内に保健師等が面接を行い全ての妊婦、子育て家庭に寄り添い身近で相談に応じるものです。具体的には、妊娠届出時に妊婦の体調や出産場所の確認を行い、市のサービスを記載したリーフレット等を配布し各種制度の紹介を行います。出産後は、4か月以内に家庭訪問等行い子供の発達状況、母の体調や養育状況を確認し、必要に応じて産後ケア事業などのサービスを紹介します。経済的支援については、妊娠届出時と出産後に保健師等と面接し、それぞれ5万円を支給するものです。 次に、多子世帯給付制度についてお答えします。 今回創設した多子世帯応援給付金は、第2子以降の児童を養育している世帯に給付金を支給することで、多子世帯の経済的負担を軽減し子育てしやすい環境を整えていくものです。養育している児童の中で、第2子に該当する場合は満1歳と2歳時にそれぞれ10万円、第3子以降に該当する場合は満1歳、2歳、3歳時にそれぞれ10万円を支給します。支給対象者は児童の父母のいずれかで、児童が対象年齢を迎える年の1月1日から申請日までの間、児童及び父母のいずれかが市内に住所を有していることが要件になります。また、児童が誕生日を迎えた後、6か月を経過した月末までの間を申請受付期間とし、申請受理後支給することとしております。 続きまして、不妊不育治療の助成制度についてです。 タイミング法や人工授精などの一般不妊治療は、自己負担額の2分の1以内で1回につき1万5,000円、夫婦1組につき通算3回まで、体外受精や顕微授精などの生殖補助医療は、保険診療分については医療機関の受診証明書の2分の1以内で1回の治療につき上限9万円、先進医療との併用診療は受診証明書の2分の1以内で1回の治療につき上限12万円、先進医療以外の治療を含む混合診療は1回の診療につき上限20万円で1子ごとに6回までとなります。不育治療は、受診証明書に記載された金額の範囲内で1年度につき上限30万円、通算150万円までです。 次に、子ども医療費についてお答えします。 子ども医療費の制度拡大には、受給資格者証の更新、高校生年代への新規資格者証発行といった準備に加え、それに対応するための事前のシステム整備、また住民や医療機関への周知も必要であることから一定の準備期間を要します。今後関係機関等と調整、協議を進め、準備が整い次第、条例改正等の手続を経て制度を開始したいと考えております。 次に、ヤングケアラー支援を中心となって進める部署についてです。 現在こども子育て相談室が主体的窓口となり、教育部門、福祉部門、児童部門が連携して実態の把握、支援体制、支援の在り方や周知の方法などについて協議を行っているところです。 最後に、両親学級の参加状況についてお答えします。 本市の両親学級は、ハローベビー教室として1コース3回、年間3コース実施しています。3回目は、出産後に向けて沐浴や泣き声体験などの内容で両親そろって参加していただけるよう日曜日に開催しております。令和4年度、3回目の会場へは42組、オンラインでは5組の方が両親そろって参加されております。 以上です。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 初めに、ニートやひきこもり対策についてのお尋ねですが、青少年育成センターでは青少年の健全育成を目的として、ニートやひきこもりだけでなく様々な相談・支援を関係部署や機関と連携して行っております。このため、名称の変更は考えておりませんが、「広報津山」に市の関係部署を含めた相談先を掲載するなど、より丁寧に相談窓口の周知に努めてまいります。 また、アウトリーチの訪問支援は当事者である本人や家族が地域で孤立してしまうことを防ぎ、人間関係づくりや社会的自立のきっかけとなる大切な支援の一つだと考えており、今後も個々の状況に応じ保健師等と連携して家庭訪問を行うなど、きめ細かな支援を実施してまいります。 次に、特別教室へのエアコン設置計画についてのお尋ねです。 学校規模によりエアコン未設置の特別教室は3教室から5教室であり、設置数に差はありますが、まず実施設計を行い、翌年度に設計が完了した学校において工事を実施することを考えております。また、学校数も多いことから、複数年に分けての事業実施を計画しております。 なお、令和5年度は加茂小学校と加茂中学校の校舎改修工事を予定しており、工事の実施に併せて特別教室等へのエアコン設置も行う予定でございます。 以上です。
○議長(津本辰己君) 5番、広谷議員。
◆5番(広谷桂子君) それぞれ御答弁をいただきました。通告順に再質問をさせていただきます。 まず初めに、伴走型相談支援と経済的支援について御答弁をいただきました。全ての妊婦や子育て家庭に寄り添った丁寧な対応をお願いいたします。 そこで、要望でございますが、安心して子供を産み育てられる社会をつくるため、妊娠から出産、子育てまで切れ目なく全ての妊婦、子供、子育て家庭を支援する伴走型相談支援を実施するこども家庭センターの設置をお願い申し上げます。経済的支援については、妊娠時と出産後に面接して、それぞれ5万円を支給されるということでございました。それは、まさかですけれども、現金を手渡しとなるのでしょうか。いかがでしょうか。
○議長(津本辰己君)
こども保健部長。
◎
こども保健部長(奥田賢二君) 妊娠届出時と出産後にそれぞれ申請をしていただき、口座振込となります。
○議長(津本辰己君) 5番、広谷議員。
◆5番(広谷桂子君) 次に、低所得の妊婦の経済的負担軽減を図るとともに必要な支援につなげるため、初回の産科受診料を補助する事業を御検討いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(津本辰己君)
こども保健部長。
◎
こども保健部長(奥田賢二君) 近隣市町村の状況を確認しながら研究してまいりたいと思います。
○議長(津本辰己君) 5番、広谷議員。
◆5番(広谷桂子君) また、小さく生まれた低体重児の成長を細かく記録できるリトルベビーハンドブックを他市で導入しておりますが、本市でも導入してはどうかと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(津本辰己君)
こども保健部長。
◎
こども保健部長(奥田賢二君) 本市では、つやま子育てアプリを導入しており、低体重で出産されたお子さんの成長も記録することもできますので、活用していただきたいと考えております。 なお、今年度中に岡山県が作成し市町村に配布されると聞いております。
○議長(津本辰己君) 5番、広谷議員。
◆5番(広谷桂子君) つやま子育てアプリというのを導入して、小さく生まれた赤ちゃんの記録もできるというふうに聞いて安心いたしました。今後もこの子育てアプリが活用されて、全ての子育て世代の安心につながることを願っております。 次に、多子世帯の経済支援について御答弁をいただきました。第2子以降のお子さんに満1歳時、2歳時に、またそれから第3子以降は満1歳、2歳、3歳にそれぞれ10万円をとお答えをいただいております。要件として、お父さん、お母さんのいずれかが市内に住所を有していることでした。本市独自のこの給付制度に、早速ありがたいとの御意見をいただいています。これからも多子世帯への経済的支援の御理解をよろしくお願い申し上げます。 不妊不育治療についての助成制度について御答弁をいただきました。不妊治療について、さらにお伺いいたします。 この助成制度の対象となる治療等で保険診療と先進医療を含む自己負担額の3割負担、10割負担を問わない助成となるのでしょうか。
○議長(津本辰己君)
こども保健部長。
◎
こども保健部長(奥田賢二君) 保険診療に当たる治療のみであれば、3割負担の2分の1の助成、生殖医療ガイドラインによる推奨度AとBに当たる先進医療と保険診療の併用診療については保険診療分は3割負担、先進医療分は10割負担の合計額の2分の1の助成です。生殖医療ガイドラインによる推奨度A、B以外の先進医療による治療は10割負担、保険診療分も10割負担となる混合診療となり、その2分の1を助成し、それぞれ助成対象となります。
○議長(津本辰己君) 5番、広谷議員。
◆5番(広谷桂子君) 対象とならない治療はあるのでしょうか。
○議長(津本辰己君)
こども保健部長。
◎
こども保健部長(奥田賢二君) 不妊治療の保険適用の医療機関からの受診証明書があれば、全て対象となります。
○議長(津本辰己君) 5番、広谷議員。
◆5番(広谷桂子君) 年齢の制限はあるのでしょうか。
○議長(津本辰己君)
こども保健部長。
◎
こども保健部長(奥田賢二君) 年齢制限はございます。不妊治療を開始する初日が43歳未満の方が対象となります。
○議長(津本辰己君) 5番、広谷議員。
◆5番(広谷桂子君) 助成制度の対象となる人の条件についてお聞かせください。
○議長(津本辰己君)
こども保健部長。
◎
こども保健部長(奥田賢二君) 法律上の婚姻または事実婚関係にある御夫婦であり、いずれか一方の方が申請日において津山市に1年以上住所を有する必要がございます。
○議長(津本辰己君) 5番、広谷議員。
◆5番(広谷桂子君) この不妊治療に当たる前に必要となる手続等はあるのでしょうか。
○議長(津本辰己君)
こども保健部長。
◎
こども保健部長(奥田賢二君) 治療に当たる前の手続等はございません。治療終了後、領収書と医療機関からの受診証明書をつけて申請していただくことになります。
○議長(津本辰己君) 5番、広谷議員。
◆5番(広谷桂子君) ありがとうございました。不妊不育治療の支援が、それぞれ充実していると感じました。この助成制度が、子供を望む御夫婦の経済的支援と希望の一助となることを望んでおります。 次に、子ども医療費について御答弁をいただきました。年内の前倒しの実施には様々な準備やシステム整備、市民や医療機関への周知など準備期間が必要であることが分かりました。中学生までの入院通院分の自己負担無償化が高校生まで拡大されることは、高校生をお持ちの家庭にとっては安心できるものだと感じております。速やかに、この制度の開始をお願いを申し上げます。 次に、放課後児童クラブについて御答弁をいただきました。一宮小の児童クラブについての御答弁でございました。来年度以降も児童数の増加が見込まれるということではありますが、保護者が働き続けるためには絶対必要な児童クラブでございます。学校の敷地内が望ましいですが、限られた敷地ですので仕方がございません。賃貸物件を改装するのであれば、子供たちが毎日生活をして不自由なく過ごせる施設にしていただきたいとお願いを申し上げます。また、児童数の少ない児童クラブへの対応は、国の制度を活用した委託料の加算と市で雇用している財務専門職員が状況に合わせた助言などの支援をしているということでございました。要望でございますが、市の独自の運営支援をお願いを申し上げます。詳しくは常任委員会の厚生委員会のほうで、また質問をさせていただきたいと考えております。 ヤングケアラーについて、御答弁をいただきました。こども子育て相談室が中心となって、まずは実態調査をお願いしたいと思います。 そこで、提案でございますが、現在小・中学校に1人1台のタブレットがございます。そのタブレットを使ってアンケート等を実施すれば、子供たちからの回答や意見を速やかに聞き集約できるのではないでしょうか。情報が漏れることのないよう、実態調査を実施していただきたいとお願いを申し上げます。 続きまして、不登校の児童・生徒の推移について教育長より御答弁をいただきました。小学校では、令和元年度66名、2年度は56名、3年度50名と減少傾向ではありますが、まだまだ厳しい現状だと感じました。中学校では、令和元年度が109名、2年度76名、3年度93名と増加が見られ、より深刻さを感じました。不登校の児童・生徒に寄り添った支援が必要だと強く感じております。教育長も、この不登校対策は喫緊の課題で大変憂慮しているとの御答弁でございました。 そこで、さらにお伺いいたします。 次年度の不登校の児童・生徒に対する取組はどのような計画となるのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 新たな居場所である別室教室を市内4校で本年度運営しておりますが、来年度は専属教員2名を増員し支援の充実を図るとともに、本市が目指す不登校特例校の在り方を検討していくこととしております。
○議長(津本辰己君) 5番、広谷議員。
◆5番(広谷桂子君) 来年度は専属教員2名増員しての支援の充実ということでございました。不登校特例校の在り方も検討していくという御答弁でございました。どうぞ不登校特例校の設置検討を速やかに進めていただきたいと申し上げまして、この質問は終了させていただきます。 ニートひきこもり支援センターについて御答弁をいただきました。名称の変更は考えていないということでございました。「広報津山」に掲載し、丁寧な相談窓口の周知に努めているということでございました。それでは、「広報津山」以外に相談窓口の周知方法はどのようなものをお考えでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 現在本庁舎1階市民ロビーにおいて、市の関係部署や関係機関、団体等の相談窓口を掲載した津山市版子ども・若者支援機関リストを常時配布するとともに、市のホームページにも掲載して周知を行っております。また、国や岡山県のひきこもりに関するホームページにおいても、市町村の相談窓口として青少年育成センターを掲載いただいているところです。今後もこうした取組を継続して行うとともに、当事者や家族の会で相談窓口を紹介するなど、様々な機会を捉えて広く周知に努めてまいります。
○議長(津本辰己君) 5番、広谷議員。
◆5番(広谷桂子君) ひきこもりは家庭内のデリケートな問題で、御近所でも気づかないこともあるようでございます。NPO法人や団体等ともきめ細やかな連携をお取りいただき、当事者御本人様や御家族からの御相談には丁寧な対応をお願いを申し上げます。 次に、特別教室のエアコン設置について御答弁をいただきました。令和5年度は加茂小学校と加茂中学校の校舎改修工事が予定をされているので、工事に併せて特別教室へのエアコン設置を行い、それ以外の小・中学校は実施計画を行って、翌年度は設計が完了した学校において工事を実施するとのことでございました。それでは、この事業規模についてお答えください。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 令和5年度に行う実施設計に基づき、具体的な事業規模を算出することを考えていますが、過年度の特別教室への設置工事費を勘案した場合、数億円規模の事業となる見込みでございます。
○議長(津本辰己君) 5番、広谷議員。
◆5番(広谷桂子君) 令和5年度の実施設計に基づき、数億円規模となるとの御答弁でございました。では、年次計画はどのようになっているのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 市内の小・中学校35校を対象とした大規模な事業であり、実施設計も未着手の状況のため、具体的な年次計画は策定できておりませんが、学校現場やPTAからも特別教室へのエアコン設置に関する要望をいただいており、一日も早く設置を完了したいと考えております。
○議長(津本辰己君) 5番、広谷議員。
◆5番(広谷桂子君) 現場の特別教室で授業を行っている先生からお伺いする機会がございましたが、夏の暑さはもう本当に尋常ではなくて熱気と汗と様々な臭いが教室中を渦巻いているそうです。扇風機はほとんど意味がなく、学習に意欲が湧かない環境だとありました。御答弁にもありましたが、PTAからも要望されているとありました。どうぞ一日も早く速やかに特別教室にエアコンを設置していただきますようお願いを申し上げます。 女性活躍について、市長よりワーク・ライフ・バランスについての御答弁をいただきました。市としても、企業がワーク・ライフ・バランスを進めるように取り組み、ワーク・ライフ・バランス推進企業の認定を行っているということでございました。このワーク・ライフ・バランス推進企業の認定とは、どのような基準なのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) ワーク・ライフ・バランス推進企業の認定におきましては、子育て、介護、働きやすさ等の7分野において仕事と生活の調和を図れるよう環境が整備されているかにつきまして、26のチェック項目のうち一定程度の基準を満たすことを要件としております。また、従業員数に応じて就業規則や一般事業主行動計画の策定状況を要件としております。
○議長(津本辰己君) 5番、広谷議員。
◆5番(広谷桂子君) 仕事と生活の調和を図れるよう環境が整備されているかなどについての26項目のチェック項目がある、一定程度の基準を満たすことが要件だということが分かりました。働く方々がそれぞれの事情に応じて多様な働き方を選択できる社会、誰もが共に活躍できる社会を目指していただきたいと願います。 本市職員の育児休業の取得について御答弁をいただきました。男性は、令和2年度6.3%、3年度8.3%ということでございました。これからも男性の育児休業の取得促進に向けた取組を推進していただきたいと申し上げます。男性の育児参加は、徐々に増えてきていると実感をしています。両親学級の参加状況の御答弁で、ハローベビー教室として1コース3回、3回目は出産後に向けて沐浴や泣き声体験など、赤ちゃんの泣き声というのはなかなか苦手と言われる方がいるそうで、そういった内容で両親そろって参加できるように日曜日に開催されているそうです。令和4年度、3回目のハローベビー教室への会場参加は42組、オンラインでは5組の方が両親そろって参加されているとありました。産婦人科病院でも、同様の両親教室が開催されているそうです。30年前の私の時代とでは、大きく変わってきていると感じました。とてもほほ笑ましい光景で、子育てを御両親で担われていることだろうと推察をいたします。昨年生まれた赤ちゃんの数が、統計史上最少の79万9,728人となってしまいました。安心して妊娠、出産、子育てできる社会を今以上につくっていかなければなりません。国も、異次元の少子化対策を推進すると言われています。本市も、でき得る限りの子育て推進、
子育て支援を推進していただきたいと思います。子供や若者に対する未来への投資は、人口減少を食い止めると同時に社会保障の担い手を増やすことにつながるとの認識を広めて、ますます子供の幸せを最優先にする津山となっていただきたいと申し上げまして、今期の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(津本辰己君) 以上で5番、
広谷桂子議員の質問を終わります。 〔7番河村美典君「7番、関連」と呼ぶ〕
○議長(津本辰己君) 7番、河村議員。
◆7番(河村美典君) 小・中学校の特別教室空調について、関わってお尋ねをいたします。 来年度加茂小・中において実施をされるということでしたが、勝北地区についてです。勝北地区の小学校には、加茂と同様の旧来からの古い形の空調が使われていて近年冬、夏、度々故障をするという学校があると思います。中学校では床暖房が故障をして、吹き抜けになっている図書コーナーが近くは全面がガラス張りになっているがために夏暑く冬寒いという、そういう一角があるはずです。こうしたところについての空調も、この計画の中で併せて考えていただけるかどうかお聞かせください。
○議長(津本辰己君) 教育長。
◎教育長(有本明彦君) 空調の関係でございます。先ほどお話があったように、各個別なそういう事情というのは我々も把握しておりますので、今後具体的な年次計画を策定する中で検討もしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(津本辰己君) 以上で7番、河村議員の関連質問を終わります。 この際、会議をしばらく休憩いたします。 再開は午後1時15分といたします。 午後0時16分 休憩───────────────────────────────────────────── 午後1時15分 再開
○議長(津本辰己君) 御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次の質問を許可いたします。 2番、
勝浦正樹議員、登壇。
◆2番(勝浦正樹君) 〔登壇〕 議長の許可をいただきましたので、行動的政策集団会派未来の勝浦正樹が3月定例会一般質問をさせていただきます。 新しい年、令和5年となり、はや2か月が経過しましたが、市会議員の任期も残り1か月少々となっております。振り返ってみますと、この4年はコロナに始まりコロナで終わった、そんな4年の任期であったと感じております。この間、度重なる行動制限や自粛により企業、そして労働者にとっても不安な状況が続きました。そのために行われた多くの支援策が市民の皆様の生活の助けになったと思いますが、現在のエネルギー、物価高騰に対して再度支援が必要になっていることから、この厳しい環境を何とかよりよい方向に近づけるように努力していかなければならないと思います。 そこで、国の大型の補正予算も決まったことであり、次は個人に対する支援も期待されています。市民の生活が安定することを第一に、本当に喜んでもらえる、そんな予算執行をお願いいたします。 それでは、質問に入らせていただきますが、1点目としては地域運営組織について質問いたします。 私はこれまでも、町内会などの成り手不足解消を訴えるなど地域内分権の必要性を唱えてきました。そして、議員の任期最後となる今議会でも、いま一度方向性について質問させていただきたいと思います。 まず、その前に各町内会単位で推薦されお世話になっている民生委員についてですが、成り手がいないと新聞に掲載されていましたが、津山市での状況をお知らせください。 次に、消防団員についても人手不足が深刻であると聞いていますが、津山市消防団の現在の状況をお知らせください。また、勧誘活動はどのようにされているのか、地域によっては団員が全くいないところもあると思われますが、その対策についてはどのように考えておられるのか、お聞かせください。 次に、町内会の必要性についてですが、以前の議会でもお尋ねした加入率については若者世代の希薄化や高齢世帯の増加により低くなっていることから加入の促進に努めるとのことでした。現在の状況をお知らせください。また、役員などの成り手不足に対応するための支援体制を考えていかなければならないことから、以前の議会でも答弁のありました地域課題解決に特化した職員を配置する積極的な支援体制の整備の提言に対して、住民自治機能の維持を危惧している、どのような執行体制が適正か研究していくと、これまでの議会で2度答弁されています。そろそろお考えを示してほしいと思いますが、お答えください。 次に、教育について質問いたします。 現在の日本の教育における課題として上げられているのが、いじめ、不登校等の生徒への対応、特別支援教育の充実、外国人児童・生徒への対応、子供の学力低下への対策、家庭の貧困による教育格差などであり、そのほかにも少子・高齢化による生徒数の減少や教職員の環境なども課題として上げられています。 そこで、それらの項目について津山市ではどのような状況か、お聞きしてみたいと思います。 まず、いじめ、不登校等の生徒への対応についてですが、2021年度に実施した問題行動、不登校調査の結果を公表し、病気や経済的理由などとは異なる要因で30日以上登校せず不登校と判断された小・中学生は24万4,940人、小・中・高と特別支援学校のいじめの認知件数は61万5,351件で、ともに過去最多であったと発表されています。驚くことに、過去最高だった前年度からさらに24.9%増加したようで、要因としては新型コロナウイルス禍による行動制限などで人間関係や生活環境が変化したと見ており、心のケアを中心とした早期の対策が必要だとしています。また、岡山県の発表は全国平均と比べると下回っているものの、いじめの認知件数は前年度の2倍に増えているようです。 そこで、津山市の状況はどうなっているか、小・中学校のいじめ、不登校の状況が分かれば教えてください。 次に、子供の学力低下への対策についてです。 令和4年度学力調査の結果を見させていただきましたが、平均を下回っている学年が多いようです。以前から対策も考えられていると思いますが、現在の取組などを教えてください。 次に、教職員の環境についてですが、教員の多忙な労働環境が問題となっていると言われています。そのため教員の採用倍率が低下し続けており、結果教員不足となっているわけで、津山市もその点は苦慮しているところとなっています。では、労働環境がどのような点で深刻かというと、長時間労働の常態化やモンスターペアレントへの対応、給与の引下げなどネガティブな報道が目立ち、教員を志す人が減少しているのではないかと考えられています。そのために、現在働き方改革が大きなテーマとなっています。その中で、最も解決が難しいと思われるのがモンスターペアレントへの対応ではないかと考えていますが、津山市でも相当苦戦されていると想像するところであります。その課題について、どのように対応されているか教えていただくとともに、教員のストレス軽減策はどうされているか、お知らせください。 次に、道路整備と
まちづくりについて質問いたします。 旧久米町時代からの悲願でありました県道久米建部線の中須賀バイパス工事が完了し、国道181号へ接続が行われました。それを記念して、1月28日に市長にもお越しいただいて完成記念式典が行われています。私も沿線住民として長年利用しており、子供の頃の不便な状態も知っているだけに、ここまでに至った経緯を想像すると多くの方々の御尽力なくしては完成できなかったものであり、道路整備に関係していただいた方々に心からの感謝を申し上げます。そして、完成はしましたが、それに伴って次の課題なども見えてきましたので、その点などについて質問をしていきたいと思います。 まずは、1点目として、久米建部線が南方より北に向けて伸びており東西に通っている国道181号と接続しましたが、その接続地点から北に向かっている県道山城宮尾線の未改良部分が残り300メートルくらいあります。その改良工事を早急に望みたいと考えるのは、あの場所に行けば誰もが思うところですが、県とはどのような協議が行われているのか、お知らせください。 次に、今回の久米建部線バイパス開通によって、通行車両が1.6倍増加するとの試算がされています。また、現在久米産業団地に建設中のサーキュラーペット社が操業を開始した場合、1日に40台の大型車両が行き来するとのことであり、同じく久米産業団地に岡山県貨物さんが進出することが決定しているわけで、相当数の車両が181号の院庄から久米産業団地入り口までを通過すると思われます。 そこで、現在院庄から新錦橋間の改良工事を行うための立ち退き工事が行われていますが、今後どのように工事が進んでいくのか、お知らせください。また、新錦橋から久米産業団地までの区間についても検討が必要と思われますが、いかがでしょうか。当局の見解をお聞かせください。 以上、登壇での質問とさせていただき、質問席から再質問いたします。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 市消防団に関する御質問にお答えをいたします。 全国的に団員数は減少傾向にあります。本市の団員数は2,248名の条例定数に対して、令和4年4月1日現在で2,038名、平均年齢は42.8歳で、全国平均43.2歳を下回っておりますが、毎年退団者数が入団者数を上回る状況にあります。入団の勧誘は、消防団員が直接地域の方へお声をかけるなど取組を行っておりますが、活動への理解が得られず入団いただけないといったケースもあるとお聞きをしております。こうした状況の下、市の広報紙やホームページによる団員募集をはじめ、出初め式など行事、イベントを通じて団活動のPRを行うとともに、各地区の消防団においても自主防災組織と連携した活動や町内会行事等の機会を捉え、地域理解が深まるような取組を行っているところであります。団員の成り手不足は今後の団活動に影響する大きな課題であることから、引き続き工夫しながら取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(津本辰己君)
環境福祉部参与。
◎
環境福祉部参与(木梨良祐君) 津山市の民生委員、児童委員の状況についてお答えいたします。 昨年の全国一斉改選では、任期初日の令和4年12月1日時点において本市の民生委員、児童委員の定数285名に対しまして279名、その後3名推薦をいただき、2月末時点で282名の方に委嘱をしている状況であります。充足率は約99%となっております。 以上です。
○議長(津本辰己君)
都市建設部長。
◎
都市建設部長(山本将司君) 道路整備について順次お答えいたします。 まず、県道山城宮尾線についてですが、国道181号から中国自動車道までの未改良部分があることは本市といたしましても認識しております。県道山城宮尾線は、現在施工中の県道久米建部線や国道181号の道路改築事業と密接に関係し、久米産業団地やクリーンセンターへのアクセスで交通分散する役割などもあり大変重要な路線であります。今後、久米建部線や国道181号の進捗状況を見ながら、早期事業化に向け県と協議を行うように考えております。 次に、国道181号の道路改築事業についてですが、この事業は平成30年度に事業着手し測量設計、物件調査等を経て今年度より用地買収に着手しております。今後につきましても、早期工事着手に向け用地交渉を重点的に進めていくと伺っております。 最後に、国道181号の新錦橋から久米産業団地についてですが、この区間では一部の区間を除き歩道整備などが完了しております。現時点では検討が必要なまでには至っておりませんが、今後久米建部線の道路改築などにより交通量増などの変化が生じた場合は、県との協議が必要であると考えております。
○議長(津本辰己君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(藤井浩次君) 最初に、町内会の加入促進に向けた取組についてです。 まず、加入率では令和2年度90.8%から令和3年度が90%、令和4年度が89.9%と緩やかな下降が見られます。その中、町内会の活動例や加入方法をホームページや暮らしの便利帳などで案内するほか、地域での実際の活動を広くお知らせすることが重要との考えから、本市が町内会等と連携して取り組む住民自治協議会や地域づくり応援事業の活動内容を広報紙やホームページ、SNS等で発信し、問合せ時にはその紹介も行っています。 次に、住民自治への支援体制についてです。 住民自治では、地域住民が地域課題を共有し地域の特性や特色を生かしながら、その解決に向けて自主的に取り組むことが重要と考えております。本市では、地域運営組織の設立を支援する地域づくり応援事業や地域の相談窓口である地域づくりサポートセンター業務の中で、職員が地域に出向いての参画支援を行っております。支援団体では、本市の取り組む以外にも議員御提言の地域担当職員制度やNPO等が実施する中間支援組織制度、必要に応じて職員がチームを組み地域活動に参加する派遣制度などが他の自治体で取り組まれていますが、それぞれメリット、デメリットが報告をされております。現行制度の充実を図りながら、引き続きどのような執行体制が適正か研究したいと考えております。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 初めに、令和3年度の本市のいじめ、不登校等の状況についてですが、まずいじめの認知件数は小学校では令和2年度と比べ2件減の91件、中学校では26件増の78件となっております。 次に、30日以上の長期欠席による不登校と判断された人数は、小学校では令和2年度と比べ6人減の50名、中学校では17人増の93名となっております。 次に、現在の学力向上の取組についてですが、各学校では学校の実態を踏まえた授業と家庭学習等を効果的につなげる学びのサイクルを徹底するため、その具体的な取組の再点検を行っております。例えば、授業では開始5分以内に学習の目標を示す、家庭学習では算数の定着確認プリントを毎週実施するなど、数値目標や取組内容を具体的に定めて学校全体で取り組んでおります。また、本年度より導入したAIドリルnavimaを授業や朝学習の時間で活用し、学習内容の復習に学び直しの時間を決めて取り組んでおります。 次に、保護者への対応についてのお尋ねですが、学校は保護者の訴えをしっかりと傾聴し事実確認を行った上で当該の保護者や関係者へ丁寧な説明をしているところであります。しかしながら、保護者の価値観や捉え方も様々であることから、理不尽な要求であると判断せざるを得ない場合には県教育委員会のスクールロイヤー制度を利用したり本市の顧問弁護士に相談するなど助言をいただき、学校として組織的な対応を取るようにしております。 次に、教員のストレス軽減策については、1人で抱え込まず組織的な対応を取ることや校内における職員同士の同僚性が高まるような取組を行い、風通しのよい環境づくりに努めております。 以上です。
○議長(津本辰己君) 2番、勝浦議員。
◆2番(勝浦正樹君) それぞれ御答弁をいただきました。ここからは再質問をさせていただきます。 津山市の民生委員の状況については、今のところ充足率99%ということですが、任期の更新時期になりますとかなり苦労されているという話もよく聞きます。とはいえ、民生委員の成り手不足解消に向けた何かよい方法を探すといっても難しいことで、これは地域の中で解決していただかなければいけないことも確かです。しかし、住民の方々が本当に苦しい状態になったときなど、助けを求めて相談に行くところが行政の次に各地域におられる民生委員ではないでしょうか。したがって、地域の方々が理解し協力し合えることが重要であり、民生委員1人に負担を押しつけることのないようサポートも考えなければならないと思います。このような問題を行政が率先して民生委員の役割や重要性が分かる資料などを作成し、例えば地域の福祉を考える小地域ケア会議などで研修することも一つの方法ではないかと考えます。以前も述べましたが、小地域ケア会議については地域の主体性を大切にして取り組まれていることは理解しています。しかし、なかなか全体に浸透していないところがあることも確かで、行政が積極的に発信することが大事だと再度意見を申し上げておきます。 次に、消防団員不足については、条例定数より210人少ない状況とのお答えです。いざというときの災害対応や火災、人探しなど消防団に対する期待も大きいことですので、引き続きPR活動などに努めていただきたいと思います。 そして、そのようなことから、昨年総務文教委員会と消防団幹部との意見交換会が行われました。そこで、幹部の方々の意見として出ていたのが予算の増額と、もう一点は子供のときより消防団活動の必要性に気づいてもらいたいと願うことから、学校でのお知らせや消防団活動をテーマとした学習を行ってほしいと述べられていました。その2点について、当局の見解をお伺いします。 次に、昨年6月議会で地域担当職員制度の導入について提言をさせていただきました。そのときのお答えとして、他市町村の事例等の研究をしていくと述べられています。そして、県内自治体の状況についてのお知らせの中で、導入したが中断に至った市町村もあることから慎重になっている様子を感じています。そこで、中断に至った主な要因について分かりますか。そして、そのことで慎重になる理由を教えていただきたいと思います。 次に、津山市でのいじめ、不登校の状況ということでお答えをいただきましたが、どちらも増加しているということです。コロナの長期化などが原因で精神的に不安定になっていると思われますが、集団生活の中で解決できることもたくさんあると思いますので、よく注意して周りのサポートができる環境づくりをお願いいたします。 次に、モンスターペアレントに対しての対応ですが、弁護士に相談するなどしているとのことです。昔の話をしますと、私が子供を育てているときは周りの保護者同士がしっかり手を組み、問題が大きくならないようにみんなで協力したのを覚えています。PTAの中でよく話し合っていくことが大切ではないかと思いますし、最悪なときは地域の目も必要かなと感じております。教員がストレスで潰れてしまわないように、学校、地域、みんなで協力ができる体制づくりをお願いいたします。 それでは、再質問として、津山市小・中学校の将来構想について、このほど提言書が提出されており拝見させていただきました。 そこで、今後教育委員会としてどのような扱いをされるのか、気になる点についてお聞きしてみたいと思います。 まずは、今回提言書を作成することになった目的についてですが、児童・生徒数の減少により学校の小規模化が進むことが予想されていることから、統廃合するかしないかを考えてみようということだと理解しています。 そこで、様々な問題や課題を検討した結果をまとめていただいていると思います。それによると、統廃合をせずにこれまでのやり方ですと複式学級が増えることが確実であり、メリット、デメリットを考えた場合、財政負担も含めてデメリットのほうが大きいと感じます。では、統合する場合のパターンも何種類かあり、メリット、デメリットを提示しておられます。それによると、学校運営面についてはメリットのほうが大きいと感じますが、子供たちの学びに与えるメリットを教育委員会としてはどのように認識しておられるか、考えを教えてください。 次に、本提言は学校の統廃合の是非については触れておらず、今後地域において学校や保護者、住民が一体となって検討することが重要と考えますが、スケジュールなどは考えておられますか。そして、検討を十分に行った後に、それでは統合するのかしないのか、判断も必要と思いますが、期限も決めておかないとずるずると時間だけが経過すると思われますが、いかがでしょうか。お考えをお聞かせください。 次に、道路整備と
まちづくりについて御答弁をいただきました。県道山城宮尾線については、早期事業化に向けて進んでいくと理解しました。新錦橋から久米産業団地までの区間については、今後交通量が増加した場合、検討が始まるものと考えておきますが、私は当初でも申したようにそう遠くない時期に検討が始まるであろうと予想しております。そして、そうした予想と併せて考えていただきたいのが、道路整備と併せて
まちづくりについても検討が必要ではないかと思います。 そこで、その周辺の振興計画を策定すべきではないかと考えます。その根拠としては、近々開業予定のフェアフィールド・バイ・マリオット津山の存在にあります。そのマリオットホテルは、マリオット・インターナショナル、米国と積水ハウスが提携し地方創生事業Trip Base道の駅プロジェクトとして国内の道の駅をターゲットとしたホテル展開をしており、2022年中までに26か所がオープンする予定となっています。そして、道の駅に近接するエリアに設ける目的としては、従来休憩通過点であった道の駅の駅をハブとし各地に分散している観光資源をネットワーク化することにより集客ポテンシャルを最大限に引き出し、旅の拠点として地域経済の活性化につなげるとあります。また、その土地でしか得られない体験や郷土料理、美しい自然、地元の人々との触れ合いなど日本の知られざる魅力を渡り歩く旅体験を提案する内容となっており、新しい旅のスタイルを発信するとのことです。その全国26か所の一つとして津山に近々オープンしますが、私も地元ということで先日積水ハウスの営業の方と話したところ、その他オープンしたところは次々と周辺整備に力を入れているというお話でした。 そこで、質問ですが、調査研究をされていますか。また、振興策はどのように考えていかれますか、当局の見解をお伺いします。
○議長(津本辰己君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 企業と連携した地域振興策についてお答えいたします。 久米地域を含む合併地域の振興につきましては、第5次総合計画の後期実施計画のほか、地域振興ビジョンや過疎地域持続的発展市町村計画などに基づき推進しております。現状において、久米地域の国道181号線沿線に特化した振興計画や御紹介のあった企業との連携の枠組みはございませんが、
まちづくり、地域づくりに関して立地企業と連携できることがあれば協力関係を築いていきたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 2点の御質問にお答えをいたします。 まず、消防団活動に対する御質問でございます。 今回の意見交換では様々な意見、御要望が出されましたが、特に地域防災の要となる消防団装備につきましては近年の異常気象等による災害の激甚化、多発化に鑑み、その充実強化が求められたところでございます。毎年度定期的な装備の更新や導入に努めておりますが、今後におきましても消防団からの要望も踏まえ対応をしてまいります。 次に、消防団と学校との連携についてでございます。 現在も一部地域におきまして学校などからの依頼を受け団員が出向くとともに、学校近くの分団機庫を開放し子供たちが消防車両や資機材に触れたり火災の怖さや消防活動の重要性について理解を深める講話を行うなどの取組を行っております。この取組により、団活動への理解を深めるだけでなく団員確保策としての効果も期待しつつ、こうした活動がさらに広がるよう関係各所へ働きかけてまいります。 以上であります。
○議長(津本辰己君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(藤井浩次君) 他市の地域担当職員制度で中断に至った主な要因はとのお尋ねでございます。 業務担当者からの聞き取りなどからでは、都市部と農村部のニーズの違いが大きく施策に反映できないことのほか、地域担当職員の業務範囲が不明確で依存度が大きいこと、職員の能力差による地域格差の拡大などが主な要因であるとお聞きをしております。これらの要因情報も含めて、地域住民が自主的に取り組む体制づくりへの支援には慎重な検討が必要と考えております。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 初めに、学校を統合する場合の学びに与えるメリットについてですが、提言書によれば児童数が増えることで学習指導面や学校行事などの集団活動において学び合いの場やグループ編成の工夫などが可能となること、授業等で多様な意見に触れ協力や切磋琢磨する活動を通じて個々の資質や能力を伸ばすことができること、一定規模の集団を確保でき友人関係が広がること、毎年度クラス替えを契機として学級生活に意欲を新たにすることができることなどとされており、教育委員会としてもこれらのメリットが考えられると認識しております。 次に、今後の地域における検討のスケジュールについてのお尋ねですが、今月末に基本方針を策定し、来年度以降主に中学校区を対象として順次説明会を開催してまいります。保護者や地域の方々にしっかりと意見を聞くことが重要であることから、特定のスケジュールありきで検討を進めるべきではないと考えており、保護者や地域の方々と共通理解が得られるよう熟議を重ねてまいりたいと存じます。 以上です。
○議長(津本辰己君) 2番、勝浦議員。
◆2番(勝浦正樹君) それぞれ御答弁をいただきました。 それでは、再々質問をさせていただきます。 最初に、消防団と学校との連携については、一部地域において学校からの依頼を受けて取組がされているとのことですが、市内全域での取組となるように働きかけをお願いいたします。 次に、地域担当職員制度の導入についてですが、これはたとえどのような難しい点があろうとも導入をするべきだというふうに思います。やはり地域コミュニティーの安定は、今後の津山市政並びに行政課題解決のために欠かせないことであります。それが一度機能不全になると、元に戻すのは容易なことではないと考えます。そのような状況になる前に対応することが大切なことですので、まずは全市というより過疎地域から始めてみてはいかがでしょうか。特に地域的に見ても、成り手不足、高齢化率などからも過疎地域となっている旧久米町、加茂町、勝北町、阿波村の各支所を拠点として地域再生を行うべきと考えますが、当局の見解をお伺いします。 次に、学校の統廃合についてのお答えとして、特定のスケジュールありきで検討を進めておらず保護者や地域と共通理解が得られるようにしていくとのことです。 そこで、統合で思いつくのが美咲町立柵原学園ですが、お聞きしたところ建設までに8年かかったそうです。津山市はこれから検討が始まりますが、長い年月をかけての説明になると思われます。くれぐれも誤解がないように、丁寧な説明をお願いいたします。 それでは次に、コミュニティ・スクールについて再々質問いたします。 コミュニティ・スクールの必要性については、再質問でも触れた将来の学校統廃合にも大変重要な役割を果たしていくのではないかと考えています。 そこで、現在導入している学校の取組状況と保護者や地域住民の評価がどうなっているのか、お知らせいただきたいと思います。また、今後導入が予定されている学区などの準備はどうなっているのか、地域には全く話が伝わってきませんが、状況を教えてください。そして、コミュニティ・スクールの目的や必要性がPTAの方々と教育委員会では温度差があるように感じていますが、どのくらいの熱心さか、PTAが発信しないのに地域が積極的になれないと思いますが、考えをお聞かせください。 次に、道の駅久米の里周辺の振興策については、立地企業と連携できるところは協力関係を築いていきたいとのお答えです。 そこで、考えてみてほしいのは、道の駅が拡大することになると地域振興の第一歩となり、周辺環境に対して投資や企業を呼び込みやすくなると想像しますが、道の駅を拡大してそれを中心とした地域振興は考えられませんか。見解をお伺いします。
○議長(津本辰己君) 農林部長。
◎農林部長(中川竜二君) 私からは、道の駅久米の里を中心とした地域振興策についてお答えします。 道の駅久米の里は、久米地域の農産物や特産品等を販売し様々なイベントで集客するなど、地域振興の拠点施設になっております。また、開業予定のホテルは、道の駅の利用を前提とした宿泊特化型であり、オープン後は道の駅周辺のにぎわい創出に寄与するものと期待されます。道の駅周辺地域は地元町内会をはじめ、
まちづくりに意欲的であり、まずはこれらの企業や地域団体等と連携を深めていくことが道の駅の魅力向上とともに地域の振興にもつながると考えております。 以上でございます。
○議長(津本辰己君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(藤井浩次君) 地域担当職員制度の導入を各支所、出張所を拠点に始めてみてはどうかとの御提言でございます。 本庁、支所、出張所職員が連携し取り組んでおります地域づくり応援事業や地域づくりサポートセンター事業等の充実をまずは図りながら、御提言をいただいた制度を含め地域組織に必要な支援の研究を進めてまいりたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 初めに、現在コミュニティ・スクールを導入している学校の取組状況と保護者や地域住民の評価についてですが、コミュニティ・スクールを導入している学校では校則に関わる協議や地域を挙げての挨拶運動の展開、中学生を講師とした公民館講座の開設、地域住民を講師としたクラブ活動や放課後学習への支援など多様な活動を行っております。学校運営協議会委員へのアンケートでは、学校への理解が深まったという肯定的回答が約97%に上っており、導入校から聴取したところでは公民館講座の講師として中学生が活躍する場やクリーン作戦で地域と子供の交流の場が生まれたことに好意的な声が上がっており、これまでになく地域での児童・生徒の活動の場が増えたことが評価されているものと捉えております。 次に、今後導入が予定されている学区などの準備についてですが、コミュニティ・スクールを導入する小学校26校、中学校6校は導入ロードマップを作成し各校の実態に応じて準備を行っているところです。教育委員会では、地域側の窓口であるコーディネーター対象の研修会、町内会、民生児童委員研修会等において説明を行っておりますが、今後もより丁寧できめ細かな周知を図っていく必要があると考えております。 最後に、コミュニティ・スクールの導入に係るPTAとの関係についてですが、導入に当たり本市PTA連合会ではコミュニティ・スクールについての研修会を開催したり、PTA新聞に記事を掲載するなどの発信をしているところです。しかしながら、各校においてコミュニティ・スクールの導入に向けての協力体制が十分であるとは言えない現状が見受けられることから、今後は教育委員会としてもPTAが地域住民とともにコミュニティ・スクールの導入を進めていけるよう、先進校の導入時のPTAの関わり等の紹介を行うことなどにより協力を求めてまいりたいと存じます。 以上です。
○議長(津本辰己君) 2番、勝浦議員。
◆2番(勝浦正樹君) それぞれ御答弁いただきました。 それでは、最終意見を述べさせていただきます。 地域担当職員制度について、過疎地域から始めてみてはと申しましたところ、お答えとして、まずは地域づくり応援事業や地域づくりサポートセンター事業の充実を図るとのことです。しかし、特に周辺の過疎化が進んでいるところは、近々地域組織自体の必要性についての議論が始まっても不思議ではないように思います。私は長年町内会長をしてきましたが、希薄化の進行を見てきただけに将来が不安であり、行政の手助けが必要と判断しております。今後は地域の声も聞くべきと思いますので、津山市連合町内会などの取組や意見集約に向けて行政から発信してほしいとお願いをしておきます。 コミュニティ・スクールについて御回答をいただきました。令和6年から全小・中学校に導入ということで、今後地域にも説明などがされてくると思います。 そこで、よく考えておかなければならないと思うのが、先ほども触れた学校の将来構想、統廃合などを地域の方々と判断していくわけであり、しっかりと学校に関わってもらわないといけないということになります。また、モンスターペアレントに対しての監視の目ということもありますので、コミュニティ・スクールはこれからの津山市の教育にとって重要な位置づけになると考えられます。当局の誠意ある取組をお願いしておきます。 次に、道の駅久米の里を拡大しての振興、やはりこれが対外的に考えても一番に期待もされ納得もできるのではないかと思います。しかし、なかなか難しいハードルもあるかと思いますので、私もしっかり勉強していきたいと思っております。 そこでですが、当局、特に市長にもお願いをしておきますが、マリオットホテルはインバウンド需要の獲得に大きな力を発揮することに間違いありませんので、どうか調査研究をよろしくお願いいたします。そして、私も次の任期もいただけましたら、引き続きこの質問をまたさせていただけたらと思います。 以上で私の3月定例会一般質問を終了いたします。ありがとうございました。
○議長(津本辰己君) 以上で2番、
勝浦正樹議員の質問を終わります。 次の質問を許可いたします。 26番、吉田耕造議員、登壇。
◆26番(吉田耕造君) 〔登壇〕 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い順次質問をさせていただきます。 先般、谷口市長から新時代を築く大いなる挑戦と題する施政方針、4つの重点項目と8つのビジョンを伺ったところであります。8つのビジョンについて何点かお尋ねをしたいと、このように思います。 1点目に、拠点都市にふさわしい都市機能が整備された津山についてであります。 空港津山道路は、平成6年12月に地域高規格道路の計画路線として指定を受け、計画策定から28年が経過しています。そして、現在平福地内の津山バイパス1.6キロメートルが供用開始され、20年が過ぎようとしているところであります。私が言うまでもなく、津山市にとって間違いなく重要な高規格道路であります。現在事業中の津山南道路については、事業進捗が遅れているように見えるのは私だけでしょうか。事業推進の遅れは予算的な問題なのか、そしてまた地元調整、用地買収などが不調なのか、原因は何なのか、今後の予定も含めお示しをください。 続いて、公共交通の利便性についてお尋ねをいたします。 福祉の観点も入れ、JR在来線や基幹バス路線の二次交通及び交通空白地帯の移動手段の確保策としてAIなどの先進技術と既存の交通手段を融合させた公共交通網の構築に向け取り組むと、このように述べられています。具体的には、どのように計画策定され実証実験を行うつもりなのか、お示しをください。新たな施策として、ごんごバス循環線に非接触型ICカード決済システムを導入し利用者の満足度の向上を図るとのことでありますが、利用者の多くの声、この声はJR津山線への導入ではないでしょうか。導入時期はいつになるのでしょうか、お答えください。 次に、
まちじゅう博物館構想についてお尋ねをいたします。 本市全体を屋根のない博物館と捉え、歴史文化、自然、食などの津山らしさを発見、再認識し住民と行政が一体となって新たな魅力を創造、発信することにより交流人口、関係人口の創出を図るとのことであります。どのように交流関係人口の創出を図るつもりなのか、また市関係機関、団体により組織するコンソーシアム、これは共同事業体という意味であります、を立ち上げ具体の施策を展開し新たなシティプロモーションにつなげていくと、このように述べられています。どのように動きシティプロモーションにつなげていくのか、具体的にお示しください。
城西観光駐車場の候補地について、先般の
全員協議会で地元との最終調整後に公表するとの説明を受けました。候補地選定までの経緯と場所及び規模、整備内容をお示しください。 拠点都市にふさわしい都市機能が整備された津山の項の最後に、
中心市街地活性化についてお尋ねをいたします。 拠点都市として、
中心市街地は都市機能の一つであることは論をまたないところであります。空き店舗対策事業は平成20年にスタートし、本年度までに64店舗が
中心市街地に出店をされています。ソシオ一番街におきましてはコロナ禍の中、6店舗の出店があり、今年度2店舗の仲間が増え計8店舗に明かりがともります。しかし、大型の物件、宝飾店、陶器店、用品店などの空き店舗に出店の計画がない状態が続いています。現行の空き店舗対策補助金では、大型物件のリノベーションが難しいのが現状であります。 そこで、お尋ねをいたしますが、補助金の上乗せなどは考えられないでしょうか。お答えください。 2点目に、雇用が安定して定住できる津山についてであります。 現在、久米産業団地の立地率が100%、津山産業・流通センターが90%を超え、分譲可能な大型宅盤用地がない状況であります。新たな雇用の創出と域外需要の確保が必要ではないでしょうか。前議会でも発言をいたしました、津山市独自での開発ではなく民間主導による開発、そして岡山県の強力な支援など新たな産業団地の造成が必要不可欠、このように考えます。当局の計画の一端をお示しください。 3点目に、地域産業が発展する津山についてであります。 地域の企業や産業の発展のため、エンジンの役目を担うつやま産業支援センターの取組が今後も必要であると、このように考えています。新製品開発や販路の開拓など、地元企業のサポートをよろしくお願いしておきます。新たにワーケーション、この言葉はワークとバケーションを組み合わせた造語であります。このワーケーションの事業を行うということでありますが、どのような事業を計画し、どんな果実を実らせるのか、考えをお聞かせください。 雇用が安定して定住できる津山の項の最後に、地域商社曲辰についてお尋ねをいたします。 本年2月に開催された地元産小麦せときららを使用したパンフェスタが開催され、多くの来場者がアルネ津山に訪れたことは記憶に新しいところであります。ニーズに合った第2、第3のイベントが有効であると改めて認識をさせられました。今後、中心商店街やアルネ津山の
空きスペース、東広場などを活用し季節ごとに開催される様々なイベントが必要ではないかと考えさせられたパンフェスタでありました。例えばでありますが、第2弾のイベントとして津山市内にあるケーキ屋さんにお声がけをし、地元産小麦を使用したスイーツフェスタの開催は考えられないでしょうか。当局の考えをお聞かせください。 4点目に、将来を見据えた人材育成を進める津山についてであります。 津山地域外の学生さんが津山に訪れ、それぞれの地域で学び課題に対して解決策を探し、持続可能な地域活動を行っていると、このように伺っています。岡山大学津山スクール、早稲田大学、慶應義塾大学SFC研究所が行った主な事業と成果、また次年度行う事業内容、アイデアソン、かなり横文字がたくさん出るんですが、アイデアソンという言葉はアイデアと
マラソンを組み合わせた造語で新しいアイデアを生み出すためのイベントのことであります。アイデアソンの取組についてもお示しください。 次に、今春をもって倉敷に移転される作陽高校についてお尋ねをいたします。 作陽学園は、昭和5年4月に津山女子高等技芸学院として南新座に創立され、令和5年3月で創立94周年を迎えるところであります。学びとスポーツの学園として津山市に対し御貢献をいただいたと、私は思っています。1世紀近い学びの学舎に幕が下ります。本当に残念な思いでありますが、作陽学園に対する思いを谷口市長にお伺いをいたします。 また、早急に学園の跡地利用の話合いを松田理事長と行うべきではないかと、このように考えます。市長の考えを、併せてお示しください。 5点目に、歴史と文化に誇りを持ち観光都市として発信する津山についてであります。 この項の政策は、歴史文化、食、自然、芸術などを網羅していると私は思っています。観光地を選ぶ上に重要な要素、歴史、文化、食、自然、芸術が当市には多く潜在している、私は確信をいたしています。そして、プラス要素として歴史的建造物に宿泊の可能性を求めていく施策を提案されています。農泊食文化海外発信地域SAVOR JAPAN、文化財を生かした城泊事業、森の芸術祭について次年度の取組をお示しください。 以上で登壇での質問を終わります。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 吉田議員の御質問にお答えをいたします。 作陽学園についてのお尋ねです。 学園は建学の精神に豊かな人間性の涵養を掲げ、特色ある教育活動を行うことでこの地域を支える数多くの人材を育成してこられました。先日は、作陽高校女子サッカー部が全日本選手権で3位に入賞し、本市の知名度を全国に広めていただけたものと改めて感謝している次第であります。跡地につきましては、現時点では学園による利活用を想定されているとお聞きをしておりますが、今後は施設の状況や多様な活用の可能性などについても学園と幅広に意見交換をさせていただきたいと考えております。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 各大学との連携事業についてお答えいたします。 岡山大学津山スクールにおいては、昨年7月から11月に関係市町村でのフィールドワークを内容とするRediscovery美作国を実施し、学生が地域の魅力を再発見し今後の地域づくりを考える機会を創出いたしました。また、早稲田大学との連携では、本年1月から地域連携ワークショップを開催しており、今月(仮称)津山
まちじゅう博物館構想の具現化に向けた誘客企画の提案を受ける予定でございます。慶應義塾大学SFC研究所との連携では、昨年8月と11月にICTを活用した地域課題解決などをテーマとするフィールドワークを実施し、スマートシティ構想にも提言をいただく予定でございます。来年度は、津山ブランド事業をテーマとしたアイデアソン等、首都圏の大学生が本市の地域企業の課題解決に携わる仕組みづくりにも取り組みたいと考えております。これらの取組を通じて、地域課題の解決に関わる人材の育成と関係人口、交流人口の創出を図ってまいります。
○議長(津本辰己君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(明楽智雄君) 5点の御質問に順次お答えを申し上げます。 まず、AI等を融合させた公共交通網についてのお尋ねでございます。 導入を予定しているAI等の先進技術とは、AIにより車両の配車やルート設定、目的地へのナビゲーションを行うシステムを想定しており、このシステムを市内の路線バス、タクシー事業者と連携して活用し、需要に応じて運行する新たな交通手段の構築に取り組みます。 具体的な計画内容としましては、加茂、阿波、勝北、久米地域で運行している市営バス及び地域巡回バスの運行形態を見直し、予約に応じて自宅の周辺から地域内の医療機関や商業施設への移動、また駅やバス停といった公共交通結節点への移動を想定しております。これにより、JR駅からの二次交通の充実と駅やバス停までの移動が困難な高齢者や免許返納者、障害者の移動手段の確保という福祉的視点での活用も期待されます。旧市内の交通空白地への対応も検討しながら、令和5年度内の実証実験、令和6年度からの本格実施に向け調査研究を行ってまいります。 次に、JR津山線への非接触型ICカード決済システムの導入時期についてでございます。 本市としましては、津山駅をはじめ市内全ての鉄道駅または走行車両へのICカード決済対応改札機の導入を求めているところであり、導入は運行事業者であるJR西日本の判断とはなりますが、引き続き粘り強く働きかけてまいります。 次に、
中心市街地空き店舗対策補助金についてでございます。 本事業につきましては、より一層事業効果を高めるために令和2年度から重点対策エリアを設定し、同エリアへの出店者に対し賃料補助を1年間上乗せをしております。今後は、その事業効果や課題などを検証した上で、
中心市街地活性化協議会のコーディネーターとともに大型物件などへの民間投資の可能性を含めて調査し、国の支援策の活用も視野に入れながら補助対象の面積加算など、出店を促す制度について検討してまいりたいと考えております。 次に、新たな産業団地整備に向けた計画についてでございます。 現在、産業用適地候補地の抽出作業を委託実施しているところでございまして、令和5年度におきましては候補地を絞り詳細な調査を進めていく予定です。県からの強力な支援を引き続き要請するとともに、民間主導による開発など本市や誘致企業にとって最適な開発手法の検討を進めてまいります。 最後に、ワーケーション事業についてでございます。 アルネ津山のCOTOYADOを活用しICT、DXを柱とした参加企業と地域企業との事業マッチング、地域産業の課題解決をテーマとしたワークショップなどを行うワーケーションツアーを実施するものでございます。また、ワーケーションニーズとして高い、短時間でできる現地体験、地域交流をポイントに本市の歴史文化を感じることができるツアーを取り入れることで、ビジネスパーソンの愛着度向上による関係人口の増加を図ってまいります。目指す効果としましては、本事業により地域産業に新たな付加価値を創出するとともに、ICTスキルを有する人材の育成と地域での就職、新たな企業の誘致等により地域産業の発展につなげてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(津本辰己君)
観光文化部長。
◎
観光文化部長(今村弘樹君) まず最初に、
まちじゅう博物館構想の具体的な取組と成果についてお答えいたします。 市内の点在する様々な魅力を歴史や文化、食や遊びといったテーマごとにつなぎ合わせ、新たな誘客コンテンツづくりを行います。また、他部署との連携による城泊や空き家活用などの集客施策を展開します。津山らしい景観づくりや利便性向上のためのインフラなどの整備にも取り組んでまいります。こうした取組を具現化する組織として、市、住民、民間事業者、金融機関などで組織するコンソーシアムを立ち上げます。官民それぞれの立場から、
まちじゅう博物館とするために必要だと思う施策や事業を自由に論議し、津山でしかできない取組を構築し実行していきます。このように津山ならではの新しいムーブメントを起こし内外に発信することで、交流・関係人口の増につながりシティプロモーションに寄与するものと考えております。 次に、
城西観光駐車場の候補地についてお答えをいたします。 候補地は、地元要望を踏まえ事前に十分協議した上で、観光駐車場としての規模や利便性などを総合的に判断し選定いたしました。場所は茅町地内の市道沿いで、面積は約1,000平方メートル、整備内容は大型車両3台、普通自動車20台、トイレと駐輪場、防災備蓄倉庫を予定しております。 続きまして、SAVOR JAPAN、城泊事業、森の芸術祭についてお答えをいたします。 SAVOR JAPANにつきましては、農水省によりホームページ、冊子等による海外への情報発信が継続されますが、令和4年度には総務省事業で津山市PR動画がフランスで放映されており、そのことによる波及効果もあるものと考えております。本市としましても、食文化、歴史、鉄道遺産、自然など国内外に情報発信を行い誘客に努めてまいります。城泊事業については、事業を推進するための組織づくり、物件調査等に取り組みます。また、令和4年度末に報告される報告書を精査し、資金計画、補助金等財源の検討、文化財等の活用計画を立てることとしております。森の芸術祭については、詳細はまだ決まっておりませんが、アート作品設置場所、アーティストの決定がされ制作準備、ワークショップ、地元調整等様々な取組を行うことになると考えております。
○議長(津本辰己君) 農林部長。
◎農林部長(中川竜二君) 地域商社曲辰によるイベントについてお答えします。 先月市共催で開催した津山産小麦のパンフェスタにつきましては、多くの方に御来場いただきましたが、約1時間半で売り切れるなど御迷惑をおかけした部分もあり、改善すべき点もあったと認識しております。また、パンフェスタに対しましては、参加いただいた事業者へのアンケートにおいて好意的な感想をいただいており、お客様アンケートでも津山産小麦の関心が高くイベントへの期待が高いことがうかがえます。今月25日土曜日には、地域商社曲辰が事業報告等を兼ねたイベントをアルネ津山で開催する予定でありまして、今後も津山産小麦をはじめとした地元特産品の周知や消費喚起につながるよう様々な企画を検討してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(津本辰己君)
都市建設部長。
◎
都市建設部長(山本将司君) 津山南道路についてお答えいたします。 事業の進捗状況でございますが、用地進捗率面積ベースで約97%と進んでおりますが、工事用道路などにも未買収地が残っていることから施工可能な範囲が限られております。また、用地取得完了後に埋蔵文化財調査を必要とする箇所もあり、時間を要しております。今後の予定ですが、早期整備完了に向け引き続き用地買収及び工事、埋蔵文化財調査などの促進を図ると聞いております。本市としても、今後もでき得る限り国と協力して事業を推進してまいります。
○議長(津本辰己君) 26番、吉田議員。
◆26番(吉田耕造君) 質問はありませんから。今回質問を組み立てるに当たりまして、市長の所信表明を何度か読み返させていただきました。やっぱりはやりというのはあるんでしょうし、横文字というのがぴったり当たるというのもよく分かるんですが、やはり聞き慣れない言葉というのは所信表明の下にでも注釈をつけて、こういう意味であるというのをぜひ書いてやってください。タブレットで全部引きましたから。なかなかそれはそれでいいと思うんですが、やはりいろんな人が目に触れていきますので、そういう配慮もぜひしてもらいたいと思います。今回施策が、これから動くもの、今動いているもの、市長がよくおっしゃいますように絵に描いた餅ではなく、これを必ず実現をしていただきたいということをお願いをしておきます。 最後になりますが、津山市がいろんな場面で取り上げられていますよね、作陽高校の女子が3位になった、ドルーリーさんがチャンピオンになった、ウエストランドがなった、この間のテレビでもそずり鍋とかホルモン鍋とかが出ました。その映像を見た方から、電話が2本も3本も入りました。そのそずり鍋の最後に、肉のパックに熊本産というのがテレビに出たんです。市長も御存じかどうか分かりませんが、もう台なしですよね。何が言いたいかというと、順風満帆のときほどふんどしを締めてきっちりしないとマイナスになるよということが言いたいんで、いろんな意味で津山が取り上げられてやるというのも本当にいいことです。 ただ、私マスコミがどうこうは言いませんが、やはり津山市も協力をするわけですから、どういううったてでどういう場面が出るのかという、どの部署が担当か分かりませんが、責任者がきっちり見てオンエアしてもらうようにしてください。どちらにしても悪いことじゃないんで、最後ちょっと苦口を言いましたが、しっかり前に進めていただくということをお願いをして質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(津本辰己君) 以上で26番、吉田耕造議員の質問を終わります。 本日は運営予定に従い、これをもって打切りといたします。 次の会議は、明日8日午前10時に本会議を開き、議案質疑及び一般質問を続行いたします。 本日御出席の皆様には別途通知はいたしませんので、御了承を願います。 本日はこれをもって散会といたします。 御苦労さまでした。 午後2時26分 散会...