津山市議会 2022-09-09
09月09日-06号
令和 4年 9月定例会 令和4年9月津山市議会定例会 議 事 日 程(第 6 号) 〇令和4年9月9日(金)午前10時開議┌─────┬─────────────────────────────────────┐│ 日程番号 │ 会 議 に 付 す る 事 件 │├─────┼─────────────────────────────────────
┤│ │ 〇議案質疑・一般質問
││ │ 議案第21号~議案第32号(12件) ││ 第 1 │ (政岡大介議員、村田隆男議員、三浦ひらく議員、金田稔久議員、
││ │ 中村聖二郎議員)
││ │ 〇委員会付託 │├─────┼─────────────────────────────────────┤│ │ 請願第5号~請願第7号(3件) ││ 第 2 │ 〇一括上程
││ │ 〇委員会付託 │└─────┴─────────────────────────────────────┘ 〇散 会 本日の会議に付した事件┌───────────────────────────────────────────┐│ 議 事 日 程 と 同 じ │└───────────────────────────────────────────
┘ 津議第272号 令和4年9月9日 津 山 市 議 会 議 員 殿
津山市議会総務文教委員長 金 田 稔 久 〃 厚 生 委 員 長 西 野 修 平 〃 産 業 委 員 長 原 行 則 〃 建設水道委員長 岡 田 康 弘 (公 印 省 略) 委 員 会 招 集 通 知 下記により、それぞれ委員会を招集しますからご出席ください。 記1 日時及び場所 ┌─────────┬──────┬────────────┬──────────┐ │ 月 日 │ 時 刻 │ 委 員 会 名 │ 場 所 │ ├─────────┼──────┼────────────┼──────────┤ │ 9月12日(月)│ 午前10時 │ 総 務 文 教 委 員 会 │ 第1
委員会室 │ │ │ 〃 │ 厚 生 委 員 会 │ 第3
委員会室 │ ├─────────┼──────┼────────────┼──────────┤ │ 9月13日(火)│ 午前10時 │ 産 業 委 員 会 │ 第1
委員会室 │ │ │ 〃 │ 建 設 水 道 委 員 会 │ 第3
委員会室 │ ├─────────┼──────┼────────────┼──────────┤ │ │ 午前10時 │ 総 務 文 教 委 員 会 │ 第1
委員会室 │ │ 9月14日(水)│ 〃 │ 厚 生 委 員 会 │ 第2
委員会室 │ │ │ 〃 │ 産 業 委 員 会 │ 第3
委員会室 │ │ │ 〃 │ 建 設 水 道 委 員 会 │ 第4委員会室 │ └─────────┴──────┴────────────┴──────────┘2 案 件 付託議案及び閉会中継続調査事件 津議第273号 令和4年9月9日 津 山 市 議 会 議 員 殿
津山市議会広報調査特別委員長 吉 田 耕 造 〃
議会活性化調査特別委員長 三 浦 ひらく 〃 高等教育機関のあり方調査特別委員長 政 岡 哲 弘 (公 印 省 略) 特 別 委 員 会 招 集 通 知 下記により、それぞれ委員会を招集しますからご出席ください。 記1 日時及び場所 ┌─────────┬──────┬────────────┬──────────┐ │ 月 日 │ 時 刻 │ 委 員 会 名 │ 場 所 │ ├─────────┼──────┼────────────┼──────────┤ │ │ 午前10時
│ 広報調査特別委員会 │ 議会応接室 │ │ │ 〃
│ 議会活性化調査特別委員│ 第3委員会室 │
│ │ │会 │ │ │ 9月15日(木)├──────┼────────────┼──────────┤
│ │ │ 高等教育機関の
あり方 │ │ │ │午後1時30│ │ 第1委員会室 │
│ │分 │ 調査特別委員会
│ │ └─────────┴──────┴────────────┴──────────┘ 2 案 件 閉会中継続調査事件 令和4年9月津山市議会定例会 令和4年9月9日 審 査 付 託 表 ┌───────
┐ │総務文教委員会│ └───────┘議案第21号 令和4年度津山市一般会計補正予算(第4次)のうち総務文教委員会の所管に属する事項議案第25号 津山市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例議案第26号 津山市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号等の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例議案第28号 津山市公民館条例の一部を改正する条例議案第30号 岡山県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び岡山県市町村総合事務組合規約の変更について請願第 5号 「総合屋内25mプール」建設に伴う請願書請願第 6号 日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める意見書採択を求める請願 ┌───────┐ │厚 生 委 員 会│ └───────┘議案第21号 令和4年度津山市一般会計補正予算(第4次)のうち厚生委員会の所管に属する事項議案第23号 令和4年度津山市
介護保険特別会計補正予算(第1次)請願第 7号 精神保健医療福祉の改善に関する請願 ┌───────┐ │産 業 委 員 会│ └───────┘議案第21号 令和4年度津山市一般会計補正予算(第4次)のうち産業委員会の所管に属する事項議案第22号 令和4年度津山市
食肉処理センター特別会計補正予算(第1次) ┌───────
┐ │建設水道委員会│ └───────┘議案第21号 令和4年度津山市一般会計補正予算(第4次)のうち建設水道委員会の所管に属する事項議案第24号 令和4年度津山市下水道事業会計補正予算(第1次)議案第27号 津山市建築関係手数料条例の一部を改正する条例議案第29号 津山市執行機関の付属機関設置条例の一部を改正する条例議案第31号 市道路線の認定について議案第32号 市道路線の変更について 出席・欠席または遅参・早退した議員の番号・氏名┌───┬─────────┬───┬───┬───┬─────────┬───┬───┐│ 議席 │ │ 出席 │ 遅参 │ 議席 │ │ 出席 │ 遅参 ││ │ 氏 名 │ │ │ │ 氏 名 │ │ ││ 番号 │ │ 欠席 │ 早退 │ 番号 │ │ 欠席 │ 早退 │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 1 │ 三 浦 ひらく │ 出席 │ │ 15 │ 村 田 隆 男 │ 出席 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 2 │ 勝 浦 正 樹 │ 〃 │ │ 16 │ │ │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 3 │ 高 橋 寿 治 │ 〃 │ │ 17 │ 松 本 義 隆 │ 出席 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 4 │ 村 上 祐 二 │ 〃 │ │ 18 │ 美 見 みち子 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 5 │ 広 谷 桂 子 │ 〃 │ │ 19 │ 津 本 辰 己 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 6 │ 政 岡 大 介 │ 〃 │ │ 20 │ 中 島 完 一 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 7 │ 河 村 美 典 │ 〃 │ │ 21 │ 竹 内 邦
彦 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 8 │ 中 村 聖二郎 │ 〃 │ │ 22 │ 竹 内 靖
人 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 9 │ 田 口 浩 二 │ 〃 │ │ 23 │ 西 野 修 平 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 10 │ 安 東 伸 昭 │ 〃 │ │ 24 │ 岡 安 謙
典 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 11 │ 政 岡 哲 弘 │ 〃 │ │ 25 │ 河 本 英 敏 │ 〃 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 12 │ 秋 久 憲 司 │ 〃 │ │ 26 │ 吉 田 耕 造 │ 欠席 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 13 │ 金 田 稔 久 │ 〃 │ │ 27 │ 森 岡 和 雄 │ 出席 │ │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 14 │ 原 行 則 │ 〃 │ │ 28 │ 岡 田 康 弘 │ 〃 │ │└───┴─────────┴───┴───┴───┴─────────┴───┴───
┘ 説明のため出席した者の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────┐│ 職 名 │ 氏 名 │ 職 名 │ 氏 名 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 市長 │ 谷 口 圭 三
│ 観光文化部長 │ 今 村 弘 樹 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 副市長 │ 桑 村 功
士 │ 農林部長 │ 中 川 竜 二 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 副市長 │ 野 口
薫 │ 都市建設部長 │ 山 本 将 司 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 企画財政部長 │ 左 居
薫 │ 地域振興部長 │ 藤 井 浩 次 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 企画財政部参与 │ 平 井 良
幸 │ 加茂支所長 │ 水 島 智 昭 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 総務部長 │ 三 浦 英 俊
│ 勝北支所長 │ 谷 口 善 洋 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 総務部参与 │ 落 合 勉
│ 久米支所長 │ 黒 瀬 生 雄 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 総務部参与 │ 森 上 譲
│ 阿波出張所長 │ 畑 田 泰 則 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 税務部長 │ 尾 高 弘 毅
│ 会計管理者 │ 久 松 美也子 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 環境福祉部長 │ 朝 田 一
│ 水道局長 │ 小 林 和 弘 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 環境福祉部参与 │ 木 梨 良 祐
│ 教育次長 │ 粟 野 道 夫 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ こども保健部長 │ 奥 田 賢 二 │ 教育委員会副参与│ 梅 原 高 之 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 産業経済部長 │ 明 楽 智 雄
│ 総務部総務課長 │ 井 上 卓 也 │└─────────┴───────────┴─────────┴───────────
┘ 職務のため出席した事務局職員の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────┐│ 職 名 │ 氏 名 │ 職 名 │ 氏 名 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 局長 │ 玉 置 晃 隆 │ 主幹 │ 尾 原 佳 世 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 次長 │ 廣 野 淳 子 │ 主任 │ 有 岡 佑 起 │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤│ 企画参事 │ 杉 山 洋 │ 主事 │ 井 口 琢 朗 │└─────────┴───────────┴─────────┴───────────┘ 会議場所 津 山 市 議 会 議 場 午前10時00分 開議
○議長(津本辰己君) 皆さんおはようございます。 御着席を願います。 これより9月津山市議会定例会第6日目の本会議を開きます。 ただいまの出席議員は26名であります。 欠席届が吉田議員から出ております。 本日の議事日程は、配信しておりますとおり2つの日程といたしております。
△日程第1 議案質疑・一般質問
○議長(津本辰己君) これより日程第1に入り、「議案質疑及び一般質問」を行います。 昨日に引き続き、順次質問を許可いたします。 6番、政岡大介議員、登壇。
◆6番(政岡大介君) 〔登壇〕 おはようございます。 通告により、6番、市民が第一の政岡大介、質問をさせていただきます。 最初に、6月議会で質問しました美作大学の公立化についての答弁に対し、再度、確認をさせていただきます。美作大学の公立化については、3月議会、6月議会で質問しましたので、この確認だけで終わりたいと思います。 6月議会の中で、公立化の再質問で、美作学園が、近年、高校や大学校舎を次々に新築しているが、公立化し津山市が所有者となれば借金だらけになる可能性が高いが、谷口市長は責任が取れるのかと質問いたしました。その答弁では、本市が多額の負債を背負うことが前提で公立化を進めている事実はないと答えられました。 負債を背負うことはないと理解すればいいのか、それとも公立化の後、負債は考えればよいと理解すればいいのか、ほかにどういう意味の答弁なのか、聞かせてください。よろしくお願いします。 次に、津山市民に対してのコロナ対策について、7月後半から、津山市民のコロナ陽性者が100人を超えることが当たり前のような日々が続いています。津山市民は、コロナと戦いながら、また異常な物価高で市民の暮らしは大変なことになっています。 そんな中、7月23日の新聞に、真庭市が第2弾として1万7,500全世帯に1万円のクーポン券を配付と載っていました。真庭市の第1弾は、1世帯5,000円、非課税世帯に1万5,000円を5月から配付しています。その上、第2弾です。6月議会でも言いましたが、勝央町は第3弾です。商品券を配付していない自治体を探すのは困難な今日です。 この3年間を考えて、谷口市長は、コロナで困っている一般市民が望んでいて即効性のあるマスク、商品券から現金などの対策をなぜしないのか、教えてください。不思議でなりません。 そして、当時、津山市が持っていたマスクの配付をお願いしましたが、職員のために保管しておくと答弁されました。あのマスクはどこにありますか、お答えください。そのことは、既に報告があったなら申し訳ありませんが、再度教えてください。 私は、プレミアム商品券やうまい券を発行することに反対ではありません。しかし、生活困窮者には1万円のプレミアム商品券は苦しくて購入できていません。今まで、コロナ対策として発行したプレミアム商品券の恩恵をなかなか受けることができないとお聞きします。 市長、もう3年がたちました。今後、一度でいいのです、プレミアム商品券をお休みして、津山市民に商品券か現金をお配りする考えはありませんか。大きなことは期待しとりゃあしません。コロナで本当に困っている津山市民の皆さんに対して商品券の配付、素早い現金の振込はできないものでしょうか。お答えください。 また、部長にお聞きします。 今まで、国から津山市に対するコロナによる交付金の総額は幾らですか、お答えください。 6月議会で承認されましたが、豪華な喫煙所に900万円、コロナ予算ですが、まるごと博物館構想だけに500万円、ごんごバスのICカード化に6,000万円などの対策を市民が望んでいると思いますか。このようなことに大金を使っている場合ではないと思いませんか。どう考えられていますか。担当部として疑問に思わないですか、お答えください。 コロナ物価高で本当に困っている多くの市民を助けてやってください。全国では、コロナにより8,000人の自殺者が出ているとテレビで聞きました。津山から自殺者を出してはいけません。よろしくお願いします。 次に、城東地区の道の駅構想について、6月議会の私の質問で、城東地区の道の駅実施計画に3,190万円も使ってどれほどの大きな施設が市長の頭の中にあるのか、お尋ねしました。国と市が一体となって地域外から活力を呼び込む拠点都市としての整備などが答弁でした。管理運営方針について検討すると答弁され、具体的なことは答えられませんでした。 そして、6月議会の後、岡山県議会で、名前を出しますが、清水薫県議が谷口津山市長の名前まで出して城東地区の道の駅について質問をしているのに驚きました。岡山県も協力くださいとの内容でしたが、質問の前段で、市長の答弁と同様で地域外から活力を呼び込む拠点施設としての整備と言われました。しかし、県議は、大まかですが地名まで話され、谷口市長よりはるかに具体的でした。津山市議会より、国道と市道の整備で関係が非常に薄い岡山県議会の答弁を聞いたほうが分かりやすく、とても不思議で情けなく思いました。 結局、市長と関係の近いと言われる県議、観光関係、商工関係、工事関係者や予定されている地権者では、かなり具体的な話が進んでいるのがうかがえます。 お聞きします。この工事の予定事業総額はどのくらいですか。津山市の持ち出しはどれぐらいになるとお考えですか。今後のスケジュールも含め、分かる範囲で結構です、教えてください。 先日、城東地区の方たちに、同僚議員とある場所で話をしました。城東地区の道の駅構想が国と一緒になって動いているようだが、城東地区には道の駅よりどうしてもやってもらいたいことがある。城東地区には南北に幅員が狭い道しかなく、緊急車両も入れないで住民はいつも不安な気持ちで生活をしているそうです。火事でもあればこの地区は大変なことになるといつも話題になっている。できれば緊急車両が通れる南北道路を2本計画してほしい。道の駅はそれからでよいのではと言われていました。 この地区はいろいろな規制があるとお聞きしますが、毎日生活をしている市民の思いを聞くのもよきリーダーだと思いますよ。それと、道の駅の予定場所は53号線がカーブし奥に入り込んで事故発生の危険性があり、場所としては適してないのではと話されていました。 市長、候補になっている道の駅の場所については既に決定しているのですか。決定していないのであれば、今後、誰がどのように決めるのか、お答えください。 そして、緊急車両が通れる南北道路についてはどう思われますか。お答えください。 城東地区を本当に観光地として活用していくなら、城東の皆さんに細かく説明すべきではないでしょうか。観光地を目指すにしては、先週日曜日通ってみました、交通量が多過ぎて車が対向するにも困っている状況です。なかなか、何か対策が必要だと思います。地区の皆さんに説明と意見を聞くことが必要と思いますが、お考えをお聞かせください。 次に、基金についてお尋ねをします。 先日、親交の深い鏡野町役場関係者の方と会話の中で、基金の話になりました。鏡野町は40億円近い基金を災害等に備え確保しているが、津山市の基金はと聞かれましたが、勉強不足で即答できませんでした。 そこで令和3年9月議会の質問書、答弁書を確認すると、谷口市長の再出馬表明で基金残高が最小になる2030年度までに10億円を確保する財政構造改革と述べられています。私も、6階の財政課に上り、少し勉強をさせていただきました。なかなか複雑でしたが、本当に丁寧に説明していただきました。説明によると、前市長から引き継いだ特定目的基金残高は、平成29年度末61億5,700万円でしたが、平成30年度末30億5,400万円、令和元年度末21億1,700万円、令和2年度末18億3,000万円、令和3年度末26億8,000万円と、驚くほど基金が減少しています。 なぜ4年で40億近い特定目的基金がなくなったのか、それなりの理由があると思いますが、教えてください。 そもそもこの特定目的基金は何のために必要だったのか、またこの先どれぐらいの残高が必要であると考えているのか、市民が納得できるよう説明してください。 また、これとは別に財政調整基金ですが、財政計画で2030年度に基金残高が最小になることが予想されると以前の議会で説明されました。その理由を教えていただけますか。 災害などの緊急時に備えるため、財政調整基金の残高が一定程度必要であることは誰もが承知しています。また、総務省の調査などによると、財政調整基金の残高として多くの市町村が目安としているのが標準財政規模の5%から20%だそうです。津山市の標準財政規模は約270億円とお聞きしました。そうすると、最近の異常気象を考えれば50億円が必要と思われます。 私の単純な考えで申し上げます。本当に単純です。 津山市の年間予算は近年500億円規模です。例えば予算総額から2%の無駄を省けば、年間10億円の財政調整基金への積立財源が捻出できます。市長が、10億円の財政調整基金の確保を目指す2030年には約70億円の積立財源ができるのではないですか。例えば1億円の事業を9,800万円に、1,000万円の事業を980万円に、人件費や扶助費もあり、数字どおりにはいかないことはよく分かっています。無駄な事業のことも考えると、無理なことだとは思いません。 最近の予算は非常に厳しいのですが、道路予算だけは別格に膨らんでいます。道路に極端な予算をつけていますが、その実績が見えてきません。必要な道路工事には予算をつけてください。しかし、なぜあんな場所で道路工事をするのか、市民が不思議に思うような道路工事はもうやめてください。 無駄遣いの典型なのが900万円の喫煙所です。禁煙になっている市役所の敷地内に、なぜぜいたくな喫煙所をつくるのかと、喫煙者の方も市民感情を考えない谷口市長へ不満が爆発しています。選挙前なら大変なことになっています。無駄な事業をなくすこと、そして2%で10億円の基金捻出は考えられませんか。 担当副市長にお聞きします。 今、津山市に大きな災害が起こると10億円以上は必要と聞きます。市民が安心して生活できる津山市であってほしいと、単純な考えですが、言わせていただきました。 以上で登壇での質問は終わります。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 政岡大介議員の御質問にお答えをいたします。 6月議会での美作大学の公立化に関する私の答弁ですが、具体的な事業計画がなかったことから、市として想定している負債はないと答弁をしたものです。 次に、城東地区の道の駅についてお答えをいたします。 本事業は、地域外から活力を呼び込むゲートウェイ型の道の駅として、城東地区の西部に整備をすることで城東地区から中心市街地へと周遊を促進し、地方創生と観光振興を加速させることを目的に、今年度から本市において基本計画の策定に着手をしたところです。 基本計画の策定では、道路管理者である国や地域の皆様などから広く御意見を伺いながら、まずは導入する機能や施設規模、整備区域などについて検討を進め、その後、総事業費や費用負担をはじめ管理運営方法、整備スケジュールなどについても検討する予定です。 以上です。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 桑村副市長。
◎副市長(桑村功士君) 財政調整基金への積立てについてお答えいたします。 財政調整基金については、災害など不測の事態への対応や年度間における収支不足に備えるため、毎年度決算剰余金の半分以上を積み立てております。過去5年間の積立額としては、多いときで10億円、少ないときで5億円と、平均で7億6,000万円となっております。 引き続き、歳入歳出両面における行革の取組を継続し、財政の健全化に努めてまいりたいと存じます。 以上でございます。
○議長(津本辰己君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 御質問に順次お答えいたします。 まず、コロナによる国からの交付金の総額についてでございます。 新型コロナ対策として、国から本市に交付された各種の交付金等の総額は、令和2年度、3年度の決算額と令和4年度見込額を合わせまして189億6,703万9,000円でございます。 このうち、市の独自事業の財源として使用できる新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の総額は32億8,863万5,000円でございます。 次に、6月議会で議決された予算についてお答えいたします。 いずれも住民の利便性向上やウィズコロナ、ポストコロナを見据えたまちづくりに必要な予算と考えております。 続きまして、特定目的基金についてでございます。 基金の推移といたしましては、第三セクター等改革推進債償還基金は、同起債の繰上償還のため平成30年度に20億9,000万円取り崩したこと、地域づくり基金につきましては、地方創生総合戦略事業や総合計画主要事業等を実施するため、平成30年度に11億8,000万円、令和元年度に9億7,000万円を取り崩したことなどにより、特定目的基金の基金残高は、平成29年度末の61億5,700万円に対し令和3年度末は26億8,000万円と見込んでおります。 今後におきましては、第三セクター等改革推進債償還基金につきましては、津山産業・流通センター宅盤の売払収入を繰上償還に必要な財源として積み立ててまいります。 なお、地域づくり基金につきましては、合併特例債を原資として積み立てて活用してきたもので、残高も少額となっているため、必要性も含め判断してまいりたいと思います。 最後に、財政調整基金残高についてでございます。 本市の財政状況は、市税収入や地方交付税の増加が見込まれない中、第三セクター等改革推進債の償還や新クリーンセンター建設に係る組合債の償還負担金が高止まりしているほか、企業立地の進展に伴い雇用促進奨励金も増加していることから、2030年度までは単年度収支が赤字となることが見込まれます。 この収支不足への対応のため、2030年度まで基金残高が減少するものと想定しておりますが、2031年度以降、単年度収支が黒字となることで基金残高が増加していくものと想定しております。 以上でございます。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部参与。
◎環境福祉部参与(木梨良祐君) 現金支給などによりますコロナ対策についてお答えいたします。 現在、本市では、コロナ禍における生活困窮者への独自支援として非課税世帯等生活応援金事業を実施しております。この事業は、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金を受給した世帯を対象に1万円を給付するもので、対象世帯数は約1万3,000世帯、支給額1億3,000万円を見込んでおります。 以上でございます。
○議長(津本辰己君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) マスクについてお答えします。 当時、市民への配布を求められましたマスクにつきましては、職員が業務継続するための必要数を保管していたものですが、次の購入のめどが立ったため、職員の業務での使用のほか、地域医療を維持するために医師会や歯科医師会、福祉施設などに配付いたしました。
○議長(津本辰己君) 都市建設部長。
◎都市建設部長(山本将司君) 城東地区の南北道路計画については、私からお答えさせていただきます。 城東地区につきましては、重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、建物などの保存等を目的とされています。道路の拡幅など検討する場合、多くの規制があり、非常に困難であると考えられます。しかしながら、緊急車両への対応や交通安全対策等も重要であり、地元町内会や関係機関などと協議してまいりたいと存じます。
○議長(津本辰己君) 6番、政岡大介議員。
◆6番(政岡大介君) 各答弁ありがとうございました。 まず、美作大学の公立化に関する答弁ですが、具体的な事業計画がないため、市として想定している負債もないと答弁されました。 令和4年9月議会での答弁で、谷口市長が、公立化に対して具体的な事業計画がないとはっきりお聞きしました。この答弁をお聞きし、美作大学の公立化の質問は当分する必要がなくなりました。市長、信じますよ。市民の皆さんも聞いています。津山市として美作大学の存続のために協力できることは必要だと思いますので、やりましょう。 次に、コロナ関係について答弁をいただきました。 まず、国から交付金は189億6,000万円、このうち市の独自事業として使用できるコロナによる臨時交付金は32億8,000万円と教えていただきました。 なぜ本市は一般市民に何もしないのかとの質問に対して、何もしてないことはない、非課税世帯に、1万3,000世帯に1万円を給付し、総額は1億3,000万円の見込みと答弁されました。 しかし、津山市の人口は9万8,000人、約4万5,000世帯あります。1万円給付のことは私も知っています。私の地元である院庄の車を持たない高齢者の方々に申請書を市役所に届けるよう頼まれ、担当課に何回もお邪魔しました。1万円をいただけると本当に喜んでいました。しかし、独自財源として使用できる交付金は32億8,000万円です。 非課税世帯1万3,000世帯に1万円の給付金、総額で僅か1億3,000万円です。コロナ交付金の一番の目的は生活に困っている市民への生活支援だと私は思います。しかし、全体の交付金32億8,000万円に対して1億3,000万円です。部長、このことをどう思いますか。お答えください。 3年前、商工会議所会頭のお名前で出された要望書の中にあるプレミアム商品券事業を今まで忠実に行っています。 お尋ねします。 今までプレミアム商品券やうまい券発行事業に使った総額を教えてください。私が言いたいのは、今後、プレミアム商品券、うまい券を一度だけお休みし、これから物価高により、ますます生活が苦しくなる市民の方々に、勝手なことを言いますが、10月、12月に1万円の給付をお願いしたい。2回で総額2億6,000万円です。 県北の雄として、津山市民に対し、それぐらいのコロナ対策をしても、臨時交付金額から見ても当然のことだと思いますが、お答えください。 次に、マスクですが、医師会や福祉施設などに配付されたことには賛成です。職員が業務継続するため保管している、これは間違いです。年金生活者も生活が苦しい中、自分でマスクを購入しています。以前と違い、日本では、毎日、1億枚のマスクを消費していますが、マスクはどの店舗にも大量にあり、職員も自分で購入しています。職員のマスクを税金で保管することを不思議に思っています。こんな税金の無駄遣いはもうやめてください。答弁はよろしい。 次に、禁煙場所の市役所敷地内に900万円の喫煙場所、ごんごバスのICカードに6,000万円などの大金を使うことを市民が望んでいるのかの質問に対し、必要な予算と考えると答弁されました。部長、あなたの町内で、禁煙場所である市役所の敷地内に900万円の喫煙場所をつくることが必要な予算であると、あなたは町内で説明ができますか。職員の苦しい答弁は見たくないので答えなくてよろしいが、市民の方々の幅広い声を聞いてください。6月に出された予算の評価は本当にひどいものです。今回もこんな答弁ですので何を言っても同じです。 次に、城東地区についての総事業費やスケジュールについての答弁をいただきました。 今年度から、本市において基本計画の策定に着手と答弁されましたので、今後の議会で情報を集め、質問したいと思います。 道路計画については、重要伝統的建造物群保存地区に指定とありますが、火事などから市民を守ることを一番に考えて進めてください。地元町内や関係機関と十分協議していただきたいと思います。 基金について答弁をいただきました。お聞きしたことが、この答弁書には答えていない箇所があります。答えにくいんでしょう。津山市の財政は借金返済などの事情で、2030年度までは単年度で収支では赤字になっているようです。だからこそ、もうこれ以上、無駄遣いの事業はやめてくださいと何回も言っているんです。この上、美作大学の公立化や城東地区の道の駅構想が加われば、津山市の財政は本当にもつのでしょうか。 副市長の答弁では、財政調整基金に過去5年間で平均7億6,000万円を決算剰余金から積み立てていることも分かりました。7億6,000万円も積み立てているのなら、2030年度までには約70億円を積み立てることができますね。それがないということは、借金返済などのほかにも計画以上に何かに使っているからではないですか。 副市長、あなたが答弁された年間7億6,000万円、4年間で30億円、一体これはどこにあるんですか。教えてください。正直に答えてください。 質問を変えます。 災害などに備え、津山市として財政調整基金の残高はどれぐらいの規模であれば安心であると考えているのか、答えてください。市民が安心して生活できる津山市であってほしいのです。 私は、最近の異常気象などを考えると、多数の復旧などに50億円以上は必要だと思いますが、どうお考えですか。 基金の質問はこれで終わりにしますので、市民の皆さんに分かりやすく答えてください。基金のことは複雑なので、もう少し勉強して今後の議会で質問させていただきます。 質問書を提出後、8月31日のことですので、当初質問に間に合いませんでしたが、質問をさせていただきます。 8月31日に、市民から私に電話がありました。内容は、電話をしてこられた方の奥さんが26日にコロナの陽性者になり、今は家族と隔離されていますが自宅にいます。しかし、31日の今日まで38度前後の熱が続き、持病もあり心配なので、保健所に電話するがつながらない。議員さん、市役所に相談できないですかとの電話でした。私は、担当課の直通電話番号が分からなかったので議会事務局の職員にお願いして内容を伝えていただきました。 すると、市役所としては保健所の電話番号を教えることぐらいしかできないと答えたそうです。私は、相談者にそのことを伝えた後、保健所に電話をしてみました。やはりつながりません。そして、30分後、電話をしてみると運よくつながり、内容を説明すると、保健所がいい段取りをしてくれて、明日11時に病院で診察できるようになりました。そして、9月1日11時に病院に行くと、肺が真っ白で危険な状態ですと言われ、すぐに入院です。 この質問を打っているのは9月2日ですが、危険な状態が続いているそうです。 市長、こんな津山市でいいと思いますか。いろいろな電話があると思いますが、熱が続いていることを伝え、保健所の電話がつながらないと説明しているのに、市としては保健所の電話番号を教えることぐらいしかできないです。市役所から保健所まで10分もかかりはしません。部長、人の命がかかっとんです。 相談者の住所、氏名、電話番号を聞いて、保健所に相談するとか何か考えられませんか。本当に情けない。市長も以前、市民の命を守るのが一番と答弁されています。二度とこのようなことが起きないように早急に対策を考えて、市民の命を守ることを徹底してください。考えをお聞かせください。難しいのはよく分かりますが、何もできなくて市民が命を落とすようなことは絶対許されません。 以上が再質問です。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 感染者への対応についてお答えいたします。 日々、市の総合相談窓口には様々な電話相談があります。緊急度が高いと判断した場合、救急車の要請や、あるいは保健所に連絡して必要な対応をしていただくよう、住民の命を守る行動を再度徹底をしてまいりたいと思います。
○議長(津本辰己君) 桑村副市長。
◎副市長(桑村功士君) 毎年度積み立てている財政調整基金についてお答えをいたします。 平成30年度から令和4年度までの5年間の平均で、7億6,000万円を歳計剰余金として積み立てておりますが、その一方で、平成29年度から令和3年度までの5年間平均で、1年当たり8億円を取り崩しております。財政調整基金残高は全体として減少傾向となっております。 なお、令和3年度につきましては1億円を取り崩し、令和3年度の歳計剰余金として10億円を積み立てたところでございます。 以上でございます。
○議長(津本辰己君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) まず、コロナ臨時交付金による住民支援についてお答えいたします。 本交付金を活用した本市のコロナ対策は、これまで感染症拡大防止、新しい生活様式への対応に関する事業、感染症の終止にめどがつくまでの間の生活支援、経済支援及び感染症収束後の経済対策、社会変革の推進に関する事業、この3つの大きな目的区分に分類し、取組を進めてまいりました。 住民税非課税世帯等への臨時特別給付金給付事業を含む感染症の収束にめどがつくまでの間の生活支援、経済支援の区分には、臨時交付金総額の32億8,000万円のうち18億1,000万円を充当し、経済対策を合わせた住民生活支援にその半分以上を配分しております。 生活に困窮する方への対応については、その時々の住民や事業者の状況、支援の緊急性等を総合的に勘案し、限られた交付金を活用して、できる限りの対応を行ってきたと認識しており、今後におきましても、地域の実情を注視しながら、その時々で必要とされる対応を講じてまいりたいと考えております。 次に、財政調整基金の規模についてお答えいたします。 一般的な財政調整基金の適正規模といたしましては、地方公共団体が合理的かつ妥当な水準で行政を行うための標準的な一般財源の規模を表す標準財政規模の10%以上が適当であると言われており、本市の場合、令和4年度の標準財政規模の10%の額は28億円となります。 また、本市においては、平成30年の豪雨災害時に7億6,000万円の財政調整基金を繰り入れた例を踏まえると、最低でも10億円は必要と考えますが、昨年度のローリング後の財政計画では、令和12年度には最低残高が12億6,000万円になる見込みをお示ししております。 こうした中、令和3年度決算後の基金残高は40億3,800万円という状況であるものの、当面の間は基金残高が減少するものと見込まれることから、災害の激甚化等による緊急対応の発生も考慮し、さらなる行財政改革の推進などで収支の改善を図り、基金の確保に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(津本辰己君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(明楽智雄君) 商品券発行事業についてのお尋ねにお答えをいたします。 国の臨時交付金を活用し、経済対策として実施した商品券事業としましては、令和2年度及び令和3年度の決算額が合計で5億2,512万円となっております。今年度の予算額1億9,600万円を合わせますと、合計で7億2,112万円となります。 以上です。
○議長(津本辰己君) 6番、政岡大介議員。
◆6番(政岡大介君) 答弁ありがとうございました。 時間がないのでちょっと早口でやります。再々答弁は求めていませんので聞いてください。 商品券発行事業に今年度の予算額を合わされて合計で7億2,112万円と伺いました。そして、非課税世帯に対して、10月、12月に1万円の給付は考えられないかに対して、臨時交付金総額32億8,000万円のうち18億1,000万円を充当したと答弁されました。 しかし、充当した18億1,000万円を順番に並べていましたが、生活困窮者にとって直接肌で感じるものがほとんどありません。過去のことを言っても仕方がないので、もう一度お願いします。コロナ、また急激な物価高の中で一生懸命生きている年金だけで生活している高齢者の方々、障害のある方々、最低の生活を営むだけの金額しか受給されていない生活保護者の方々はもう限界です。この方たちを助ける支援を強くお願いするしかありません。 幸いに、先日、岸田総理が、物価高に苦しむ非課税世帯に5万円を支給すると報道されました。総額9,000億円だそうです。国でさえ、生活困窮者に素早く手を差し伸べているのに、津山市はこれでいいのでしょうか。津山市の、津山市民の心は、谷口市政からだんだん離れていきます。もう一度言います。コロナ交付金の一番の目的は生活に困っている市民への生活支援だと思います。 財政調整基金標準財政規模の5%から20%ですが、その10%を選択して28億円と答弁されました。 しかし、近年の異常気象を考えると50億円以上の基金が必要ではないか、私は思います。財政調整基金が、令和12年度には最低残高が12億6,000万円になる見込みの理由も答弁されました。そして、毎年7億6,000万円を5年間剰余金として積み立てたと答弁されましたので、谷口市政の4年間で約30億円の積み立てた額になるが、その30億円はどこにあるのですかの質問に対して、答弁がありました。 毎年7億6,000万円を積み立てたが、毎年8億円を取り崩したため、財政調整基金残高は全体的に減少傾向となっているとの答弁です。毎年7億6,000万円を積み立てていると市民に対して耳障りのいいことを言うから、そのお金はどこにあるんですかと聞いたんです。積み立てた金額より取り崩した金額のほうが多いのなら、最初から7億6,000万円積み立てたことを言うべきではありません。言わなければこんな質問はしません。 要するに津山市の財政は赤字運営です。何回も言いますが、無駄な支出はやめてください。私は、市議会議員になってから、いつも津山市の財政が大丈夫なのか心配で頭から離れません。だから、このような質問をしました。 最後に、市長より、緊急度が高い場合は救急車の要請や保健所に連絡し、市民の命を守る行動を再度徹底すると答弁をいただきました。ありがとうございます。 担当職員が、今、大変なのはよく分かっています。しかし、市民の命を守ることを一番に考えて業務に当たってください。この方は少し体調がよくなりましたが、9月5日現在、まだ危険な状態が続いているそうです。 まだまだ言いたいんですが、2分しかありません。これで終わります。9月議会での私の全ての質問をこれで終わります。ありがとうございました。
○議長(津本辰己君) 以上で6番、政岡大介議員の質問を終わります。 次の質問を許可いたします。 15番、村田隆男議員、登壇。
◆15番(村田隆男君) 〔登壇〕 皆さんおはようございます。 ただいま議長の御指名がありましたので、15番、村田隆男、一般質問をさせていただきます。 いつもと同様、生活密着型を基本に質問させていただきます。 質問1であります。 津山市の発展は基幹産業から。 中山間地域は、周辺から山間部にかけてのまとまった農地が少ない地域、こうした中山間地域が取り上げられるようになったのは、こうした地域では高齢化によって農業や集落が維持できなくなっていることなどから、将来はどのように変化していく、また衰退を食い止め、どのように維持するのか、当局の見解を求めます。 次に、里山は食料や木材の自然の資源の供給、良好な景観形成、水源涵養や国土保全、身近な自然との触れ合いの場所、文化の伝承などの観点からも重要な役割、また様々な動植物の生息、生育場所である。 里山の維持管理です。農地を荒らさず、保水機能を維持することが一番と私は思いますが、当局の考えは。 次であります。 なぜ、里山が崩壊するのか。なぜ、若者が住まないのか。それは生活ができないからです。国は、地方創生の名の下、一過性の施策を打ち出しておりますが長続きはしません。一過性の施策でよいと思いますか。当局の見解を求めます。 次に、地方創生具体的施策について一言は、質問の最後に私の心の中を申し上げます。 次、質問2であります。 公共交通、JR姫新線、因美線の利用促進と存続について、姫新線、津山から中国勝山方面、また同じ方面でありますが、津山から新見方面、JR西日本が赤字ローカル線の一部区間の存廃を含めた協議を沿線自治体に求めている新見から津山、また因美線の鳥取駅から津山市の東津山までのJR西日本、駅数19駅の70.8キロ、鳥取、智頭急行線経由の特急スーパーはくととスーパーいなばの走る重要ルートの赤字ローカル線の一部区間の存廃を含めた協議を沿線自治体に求めている。当局の見解を求めます。 次に、ごんごバス利用促進と存続について。 利用促進とルート変更をもうそろそろ考えてもいい時期ではないかと思いますが、どのように考えているのか、当局の見解を求めます。 以上で登壇での質問を終わり、状況に応じては質問席にて再度質問をさせていただきます。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(明楽智雄君) 公共交通に関する2点の質問に順次お答えいたします。 まず、JR西日本が赤字ローカル線の協議を求めていることについてのお尋ねでございます。 JR西日本からは、本市に対して、存廃を含めた協議について打診を受けておりませんが、同社とは、岡山デスティネーションキャンペーンや津山駅のバリアフリー化など利用促進の面で連携し、事業を推進しており、こうしたこれまでのやり取りからは、今すぐに協議を求めてこられる状況ではないものと感じております。 今後は、7月に国土交通省の有識者会議でなされた提言や8月31日に開催された岡山県JR在来線利用促進検討協議会などの動きを踏まえ、利用促進や利便性の向上が前提であるのなら、同社とはこれまで以上に緊密に情報交換を行っていく必要があると考えております。 次に、ごんごバスの利用促進と路線のルート変更についてでございます。 ごんごバスの利用促進につきましては、ごんご西循環線の鏡野町延伸、車両更新、バス停の新設、名称変更、ルート変更による利便性や快適性の向上について、利用者アンケートなどを基に実施をしております。 また、公民館や町内会、学校等に働きかけ、公共交通の乗り方教室を実施し、公共交通利用への意識醸成を図ってまいりました。 路線のルート変更につきましては、運行時間、運行距離、利用人数、要望等を勘案し、運行事業者と協議を行い、必要に応じて実施をしております。 今後は、現在策定中の津山市地域公共交通計画の中で、利用状況、住民要望、他の公共交通との接続などを踏まえた総合的な公共交通体系を構築してまいります。 以上です。
○議長(津本辰己君) 農林部長。
◎農林部長(中川竜二君) 私からは3点の御質問にお答えいたします。 まず、中山間地域の農業や集落の維持についての御質問でございます。 農業の生産条件が不利な地域における農業生産活動を継続するために、集落等を単位とする取組に対しまして一定額を交付いたします中山間地域等直接支払制度などの活用を促進していきたいと考えております。 次に、里山の維持管理についての御質問にお答えします。 里地里山の持つ保水機能など多面的な役割を守り続けていくことは、非常に重要なことであると考えております。 最後に3点目、里地里山におきます農林業施策についてのお尋ねでございます。 本市におきましては、集落営農基盤強化事業やつやま和牛ブランド化事業、また木材利用・普及啓発事業、地方創生推進交付金を活用した農業ビジネスモデル構築事業など様々な取組を行う中で、農林業の域内外での事業拡大と高付加価値化を進めているところでございます。 以上です。
○議長(津本辰己君) 15番、村田議員。
◆15番(村田隆男君) いろいろと述べましたけども、特に私は言うておきます。 非常に重要なことであるというだけで、言葉にすぎないよ。やっぱり実行に移すということで初めて今回の質問になると思いますので、よろしくお願いします。 次に、行かせていただきます。 質問1の再質問であります。 津山市の発展は基幹産業から、里山の維持管理、里山が崩壊することにより行政経費は無限大です。地球温暖化による大雨による災害、この無限に必要な行政経費を防止する施策を打つことが、全てが効率よく社会が動く政策になると私は思います。当局の見解を求めます。
○議長(津本辰己君) 農林部長。
◎農林部長(中川竜二君) 里山を守ることは、災害を未然に防ぐためにも必要と考えております。 引き続き、地域で里山の持つ機能を維持するため、中山間地域等直接支払制度や多面的機能支払交付金制度の活用を促進してまいります。
○議長(津本辰己君) 15番、村田議員。
◆15番(村田隆男君) 次に行かせていただきます。 里山農業は津山市の基幹産業ですが、高齢化による衰退をどう食い止め、どのように維持するのか、里山を守ることが広義な意味で日本の国土を守ることになると、私はそのように思います。当局の見解を求めます。
○議長(津本辰己君) 農林部長。
◎農林部長(中川竜二君) 里地里山の持つ多面的な役割を維持するための取組であります中山間地域等直接支払制度や多面的機能支払交付金制度に取り組む集落等におきましても、高齢化による人手不足が課題であります。この課題解決に向けた組織の広域化、農業者以外の人材の活用を推進しているところでございます。
○議長(津本辰己君) 15番、村田議員。
◆15番(村田隆男君) 高齢化による人手不足、このことはこれから一番重大な問題になるだろうと、そのように思いますので何とぞよろしくお願いしたい。 次に、提案といたしまして、若者定住、高齢化対策。 里山を守るためには若者定住が欠かせません。では、何をするのか、里山で暮らしておっても、生活できる所得保障の確立ができない、それをよく考えていただきたい。例えばもうかる農業、これをよく頭に入れてください。里山の米は1俵3万円で買い取る。このことを基本に、従来より行われてきた林業、果樹、小麦、野菜等を販売しながら、組み合わせれば生活は可能であると、そのように思います。そこを私どもは提案したい、そのように思いますが。 次に、提案1の津山市に里山モデル地区をつくってはいかがでしょうか。当局の明快な見解を求めます。
○議長(津本辰己君) 農林部長。
◎農林部長(中川竜二君) 地域農業を持続可能な農業の仕組みとするためには、地域の特性を踏まえたブランド化や高付加価値化をはじめ販路拡大などの支援が必要と考えており、御提案と併せて研究したいと存じます。
○議長(津本辰己君) 15番、村田議員。
◆15番(村田隆男君) この里山モデル地区は、ぜひともやってください。特に強調しておきますから。 次に行きます。 若者定住。家が建築できない、なぜ他市町村に比べて建築確認、農振解除がきつ過ぎるのか。 そこで提案です。 旧久米町の例は、特例もありますが、町長の判断で時には農振解除はできておったと。特例というものがこの中にはありますので、そのことをしっかり方向をして、市長、その特例というのを、しっかりそれを設けて、方向をしてください。なぜならというたら、津山で家を建ちたいんだと、若者が私のところへもう5人以上、最近ですよ、相談に来ました。 それで、いろいろと研究してみたところ、その弊害がこのことなんです。これは鏡野さんとか、いろいろと近隣町村においては前向きの、こうした若者が住んでおります、新築して。そのことをしっかり受け止めていただきたいということを特にお願いしたい。そのような方向にしないと、いつまでたっても若者定住、新築はできない。市町村の申請が違うんです。 今、先ほど私が説明しましたそのとおりでありますが、市長の明快な回答を求めます。
○議長(津本辰己君) 農林部長。
◎農林部長(中川竜二君) 私のほうでお答え申し上げます。 農振除外に関しましては、法律の規定によりまして、一定の要件を満たす場合に例外的に認められるものでございまして、法令に沿った適切な制度の運用を行っているところでございます。
○議長(津本辰己君) 15番、村田議員。
◆15番(村田隆男君) 市長の回答を求めるというても、部長が、方向すると言ようたら、もう駄目ですね。本当、パフォーマンスじゃないんじゃから、私が言うのは。そのことはしっかりして聞くように、もう答弁させんようにせにゃあいけん、市長。市長に私は尋ねとんだから、ちょっと待てというぐらいの勢いがないと駄目ですよ。 次に質問、再質問の津山市の発展は基幹産業から。 津山市の発展は中山間の維持に支えられているものです。市民が安心して生活していく上で欠かせないのは、住居、食料、医療、教育、ライフラインと、これは災害のない平常時の暮らしです。災害に見舞われると、これらは瞬時にして失われます。 それでは、どのようにして災害を未然に防ぐ方策を取るのか。当局の明快な回答を求めます。
○議長(津本辰己君) 農林部長。
◎農林部長(中川竜二君) 先ほど申し上げました施策を活用し、地域住民の方々に日々の維持管理を行っていただいているほか、災害を未然に防ぐため、土地改良区や水利組合にため池や水路の水位調整を行うなどの対策についてもお願いしているところでございます。
○議長(津本辰己君) 15番、村田議員。
◆15番(村田隆男君) 次に、行かせていただきます。 現在のある国の政策、直接支払い、多面的機能、小麦、野菜、果物、林業、花卉等々を組み合わせると、すばらしい環境の中で人間らしい生活が営まれる。これに賛同する人は増えるのではないかと思いますが、当局の見解を求めます。
○議長(津本辰己君) 農林部長。
◎農林部長(中川竜二君) 地域の実情に応じた農林業の取組を進めることで、魅力ある中山間地の環境の整備につながるものと考えております。
○議長(津本辰己君) 15番、村田議員。
◆15番(村田隆男君) 一番、この問題が考えるのかなと、そのように思いますけど、どこでどう暮らそうと生活できる国土と環境を整えるべきであると、津山も同じことである、そのように思いますが、特に市長の明快な見解を求めます。
○議長(津本辰己君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 村田議員の再質問にお答えをいたします。 生活しやすい環境を整えていくことは、市政に求められる大きな役割と受け止めております。しかしながら、人口減少や災害の多発、住民の生活スタイルの変容など、市政を取り巻く環境は大きく変化をしており、私としては、こうした変化に的確に対応しつつ取組を行ってきたところであります。 里地里山だけでなく、私は、住み慣れた地域で暮らし続けられる、こうしたまちづくりを進めたいと思っており、農林業の振興をはじめとした各種施策を総合的に実施していくことにより、その具現化を図っていく考えであります。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 15番、村田議員。
◆15番(村田隆男君) 今、このことを肝に銘じて心してください。これが一番大事なこと、大きな事業は後にしてもよろしい、一番大事なのは小さな声を大切にしていただきたい。そのことを特に私どもは強調しておきます。 それでは、質問2の再質問であります。 JR姫新線、因美線の利用促進と存続について、ごんごバス利用促進と存続については、他市町民が協議して、車社会であります。しかし、このことは皆さんで協力して、要するに公共交通を利用して、赤字の方向ではないように方向していきたい。市民が週に一、二回は利用促進をする、また職員も同様であると私は思います。ちょっと言うのを忘れたけど、議員もそうです。 やはり、そういう方向することによって、今日はごんごバスで行こうか、今日はJRで行こうかという方向で役所に来ていただくということを特に私どもは強調しておきたいと、そのように思います。市長の明快な回答を求めます。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 公共交通を維持するために、多くの方に繰り返し利用していただくことが重要であることは、私も同じ考えであります。 鉄道の維持及び利用促進につきましては、私自身も沿線自治体と意見交換を行っておりまして、今後も国や県とも連携を取りながら、しっかりとこの問題に対処していく考えです。 また、ごんごバスにつきましても、非接触型ICカード決済システムの導入など、これからのデジタル社会の進展や生活様式の変化に応じた利便性の向上に努めて、利用促進を図ってまいりたいと思います。 市職員に対しましては、岡山県が実施する岡山県下統一ノーマイカーデーや、あるいはスマート通勤おかやまに参加をいたしまして、公共交通の利用促進に取り組んでおります。 今後は、こうした活動に継続して取り組むとともに、現在策定中の津山市地域公共交通計画の中で、朝晩の通勤、通学の時間帯にJRとバスが乗り継ぎできるような運行時間の見直しや広報・啓発活動等を行いまして、公共交通の利用者増加に努めてまいりたいと思います。 以上です。
○議長(津本辰己君) 15番、村田議員。
◆15番(村田隆男君) そういう方向で、やはり週に一回、二回はみんなで公共交通に乗りましょう。そのことを特に私どもは強調しておきます。 それでは、時間はまだありますけども、あまり長く言うと皆さんもお疲れになると思いますので。 最後に申しました地方創生の具体的施策についての一言、質問の最後に私の心の中を申し上げると言いました。 それでは、発表いたします。 地方創生の具体的施策。 西の小京都と呼ばれる津山市、そのいわれは何だろうと、私なりにひもといてみました。地理的に盆地であること、気候風土が似通っていることも大きなことだと思われます。それにしても、先人たちが残された歴史的遺産が数多くあり、そのことが西の小京都と呼ばれる大きな要因と思われます。 中でも、津山城を中心とした城郭文化の隆盛が多くの文化遺産を残し、多くの市民がそれらを守り育んできたことが現在に息づいているのではないでしょうか。武家屋敷、神社仏閣、資料館、教育、庶民の生活文化と、他都市には類を見ないほどの多くの文化遺産が営々として今なお受け継がれ、城下町津山の歴史を残していると私は思います。 前から懸案事項の城郭復元の壮大な夢を、今、計画実現のための実施計画を樹立すべきです。先般の津山城講演会で、日本一すばらしい景観と称された城郭研究の第一人者である教授の記事が掲載されていましたが、それほどすばらしい城なのです。城主であった森公は、城郭、城址には非常に見識を持った人物であったと史実が語っております。 100年募金、また別枠の基金を創設し、100年計画の実施、夢物語のようですが、夢を施策ではないでしょうか。1年1億、100年で100億円、募金で夢の実現を図りましょう。皆さん、津山城の復元がかなった情景を思い浮かべてください。なるほどな、できたな、ついに、あれが津山城本丸かと、いうようにその気持ちを津山市民に見てもらいたいということで、私はこのような言い方をさせていただきました。 日本の国はもちろん、世界の国々から多くの人々が訪ね、財政はもちろん、観光都市津山がおとぎの国になるの方向です。近い将来、必ずや訪れてくることを、任期中は市長、必ず実行の方向に向けていき、そして市民にこのことをしっかり、時には夢を見ましょうやということで訴えていってください。そのことを特に申し上げ、今回の質問、15番、村田隆男、一般質問を終了させていただきます。どうもありがとうございました。
○議長(津本辰己君) 以上で15番、村田隆男議員の質問を終わります。 この際、会議をしばらく休憩いたします。再開は午前11時25分といたします。 午前11時15分 休憩───────────────────────────────────────────── 午前11時25分 再開
○議長(津本辰己君) 御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次の質問を許可いたします。 1番、三浦ひらく議員、登壇。
◆1番(三浦ひらく君) 〔登壇〕 こんにちは。 1番、ツヤマノチカラの三浦ひらくです。 珍しく最終日に質問させていただくことになっておりますので、今までの質問戦でのやり取りも大いに参考にさせていただきながら、行政サービスを改善していくための取組全般について伺っていきます。 昨年の10月に、当時の山田副市長を本部長に、津山市デジタル社会推進本部が設置されています。デジタル化は、あらゆる部局に関わってくる課題ですが、現在の副市長2名体制の下では、この分野は桑村副市長が担当される企画財政部が窓口、桑村副市長からは6月の定例会において、まちじゅう博物館都市構想とスマートシティー構想については、特にスピード感を持って取り組んでいくと語っていただいています。ぜひ迅速対応をお願いしたいと願うところですが、組織や会議体をつくったのはいいが、十分に機能していないのではないかという危惧を覚えるようなことが何度かありました。 整理していく意味でも、御説明願いたいのですが、デジタル社会推進本部と先月開催された津山市スマートシティー推進協議会の展望、目的や意義について、桑村副市長よりお答えください。 また、津山市地域創生推進会議や津山圏域定住自立圏共生ビジョン懇談会、さらにはまちじゅう博物館構想策定に係る第1回の有識者会議など、本市の未来、これから先の行政サービス向上のために非常に重要な会合が、最近、幾つも開催されています。 これらの会議に委員として出席されている方々は、どのようなプロセスを経て選出されているのか、それぞれの会議の目的とともにお答えをお願いします。 次に、本年7月1日付で再編された本市の組織機構について、谷口市長の下では、一昨年4月にも機構改革を行われたことが記憶に新しいところですが、ここでは特に産業文化部を産業経済部と観光文化部に分離し、それぞれに集中して取り組む体制とした理由について、改めて市長に伺います。 なぜ、このタイミングでこの改革が必要だったのか、具体的なビジョンやこの先に見据えている方策とともに、実施根拠を詳細にお示しください。 また、産業経済部長、観光文化部長より、機構改革後の状況について、よかった点、そして以前のほうがよかったのではないかという点も具体的に盛り込んで、現状報告とこの先への思いをお答えください。 続いて、本市の教育行政における課題についてです。一人一人の教育的ニーズに応えていくために全力を尽くすという答弁は、今まで教育長からも教育次長からも、何度も頂戴しているところですが、残念ながら様々な意味で、本市には現在も取り残され続けている子供たちがいる状況です。保護者の皆様たちだけではなく、子供たち自身からも、心が痛むような相談を直接いただく機会が今でも私には日常的にあります。 SDGsの理念を引っ張り出すまでもなく、津山市教育委員会でも、質の高い教育を全ての児童・生徒に届けていくべく、様々な事業に取り組んでくださっていることは承知しておりますが、誰一人取り残さないというワードを津山市議会の会議録検索にかけたところ、市長部局や議員の発言は引っかかったものの、教育委員会の見解としては残っていませんでした。 当然のこととは思いつつ、改めて確認をさせていただきたいんですが、津山市教育委員会では、誰一人取り残すことのない包括的で公正な質の高い教育の確保といったSDGsに示されているような目標を持ってくださっているのか、お聞かせください。 そのほかにも、今回は幾つか確認をさせていただいた上でお願いをさせていただきます。 まず、日本国憲法においても無償とするというふうに定められている義務教育、小・中学校において、それでも生じている保護者が負担する教育費についてです。本市の認識と把握している現状をお答えください。 校則についてです。 私がこのところ取り上げ続けているテーマで、7月にも、この分野では非常に先進的な取組をしていると名高い熊本市の教育委員会に学びに行かせていただいたところです。文部科学省が、ついに動きました。12年ぶりに改訂されることになった生徒指導提要において、実態にそぐわない厳し過ぎる校則等は児童・生徒の成長にマイナスに働くことがあると見直しを求め、校則を学校のホームページなどで公開することが適切とも盛り込んだのです。 これらを受けて新たな対応を行ったのか、また津山市教育委員会としての姿勢に変更があったのか、お答えください。 次に、色覚検査について伺います。 色覚検査は、2002年の学校保健法改正で必須項目ではなくなりました。全国的にほとんどの学校で行われなくなっていると理解しています。本市での色覚検査の実施状況について、これまでの概要と現状を、私たちが子供の頃には全児童が対象だった検査が必須ではなくなった経緯などを含めて、御説明ください。 最後に、不登校支援について。 不登校あるいはその傾向が見られる子供たちの状況をどのように把握しているのか、現状を可能な限り詳細に御説明ください。 以上で登壇での質問を終わりまして、質問席にて再質問をさせていただきます。ありがとうございました。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 三浦議員の御質問にお答えをいたします。 産業文化部の再編についてです。 ウィズコロナ、ポストコロナに対応し、地域経済の一日も早い回復と成長を促すとともに、歴史文化を生かした観光都市としてのまちづくりを一層推進するため、取組の柱となる第5次総合計画後期実施計画のスタート年度での再編を行ったものです。 各分野に集中する体制としたことにより、産業経済部では強固な地域産業基盤の構築と雇用創出への施策のほか、中心市街地の活性化、公共交通の維持、確保など地域経済に活力を与える取組をより一層推進してまいります。 また、観光文化部では、観光産業の発展に向けた「春はつやま」などの施策のほか、歴史・文化の適切な保存やまちじゅう博物館構想をはじめとする交流人口、関係人口の増加につながる文化施策などに注力して取り組んでまいります。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 桑村副市長。
◎副市長(桑村功士君) 本市のデジタル社会の推進体制についてお答え申し上げます。 デジタル社会推進本部は、本市の課題をデジタル技術の活用により解決する政策を推進し、住民生活の利便性、快適性の向上を図ることを目的とする庁内組織であります。 この本部会議では、個別実行計画の進捗管理やスマートシティー構想の策定など本市のデジタル社会を推進する施策を組織横断的に統括することとしております。 一方、スマートシティー推進協議会は、本市がスマートシティー構想を策定するに当たり、産学官それぞれの立場で御意見をいただくなど、プロジェクトを牽引する中核的な会議体として設置するものであります。 協議会においては、本市の課題に対するデジタル技術の活用やデータ連携による解決方策、その実装に向けたロードマップなど、構想全体に関する御意見を伺うこととしております。 引き続き、スマートシティーを積極的に推進し、住民、企業、地域にとって相互にメリットや納得感がある三方よしのデジタル社会の実現を目指してまいりたいと存じます。 以上でございます。
○議長(津本辰己君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 津山市地域創生推進会議及び津山圏域定住自立圏共生ビジョン懇談会の各委員の選出プロセスや会議の目的についてお答えいたします。 津山市地域創生推進会議については、産官学金労言の関係団体、関係行政機関等により御推薦いただいた方を市長が委員として委嘱しております。 会議の目的といたしましては、まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定及びその推進に当たり、広く関係者から御意見をお聞きすることを目的としております。 津山圏域定住自立圏共生ビジョン懇談会につきましては、連携する取組に関連する分野の関係団体や関係市町により御推薦いただいた方を市長が委員として委嘱しております。 会議の目的としては、国の定住自立圏構想推進要綱に基づく津山圏域定住自立圏共生ビジョンの策定または変更に当たり、広く関係者の御意見を聞き、共生ビジョンに反映させることを目的としております。 以上でございます。
○議長(津本辰己君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(明楽智雄君) 産業経済部の機構改革後の状況とこの先への思いについてお答えいたします。 もともと産業部門は、他部署との連携により、業務を円滑かつ効果的に推進してきたことから、観光文化部門が分離したことによるデメリットはありませんが、産業経済分野に特化したことで部全体での連携が迅速に行える体制になったと感じております。 今後、デジタル社会の進展に伴う新技術の導入等により、地域企業を取り巻く環境の変化や雇用形態の多様化など、新たな課題への対応が必要になってくることが想定されます。 こうした状況の中においても、現体制の下で、実効性のある取組を迅速に進め、地域経済の発展や雇用の安定を図るとともに、中心市街地の活性化、公共交通の維持、確保などに努めてまいりたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) 最初に、津山まちじゅう博物館構想の有識者会議メンバーの選出と会議の目的についてお答えいたします。 博物館構想は、まちづくり、観光、経済活動などに対する専門的知見を有する方々より御意見をいただく必要があることから、津山市にゆかりのある学識経験者、他都市での活動実績のある方、また地元経済界から計7名を選出しております。 会議の目的は、構想の骨格についての意見聴取、構想の最終案についての確認となります。 次に、観光文化部の機構改革後の状況とこの先への思いについてお答えいたします。 具体的な取組で申しますと、まちじゅう博物館構想、またアートプロジェクトなどの事業について、観光文化部の観光振興課、歴史まちづくり推進室、文化課の3課室が強く連携し、同じ目的意識を持ち、より一層協力できる環境が整ったと考えております。 産業経済部とは、機構上は別の部となりましたが、同じ庁舎内で隣接しており、特に鉄道交通などの地域経済面で情報共有、連携を図り、効果的な事業運営を行っているところです。 今後は、観光文化部として相乗効果を生み出しながら、緊密な連携を図り、取り組んでいきたいと思います。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) SDGsの目標と教育委員会の姿勢についてですが、本市の目指す教育は、自らの将来を自らの力で切り開く人材の育成とともに、ふるさと津山に誇りと愛着を持ち、将来、社会や地域に貢献できる人材の育成であり、このことは当然、本市の全ての子供たち一人一人の将来を見据えたものであります。 SDGsの理念の実現についても、当然のことであると考えております。
○議長(津本辰己君) 教育委員会副参与。
◎教育委員会副参与(梅原高之君) 初めに、保護者が負担する学習費等についてですが、義務教育における授業料及び教科書は無償でありますが、文部科学省の平成30年度子供の学習費調査によると、子供1人当たりの学習費の年間総額は公立小学校で32万1,281円でありました。 この中には、文房具などの学用品費やランドセルなどの通学用品費、学校給食費、さらには学習塾やスポーツ、文化芸術活動等の月謝があり、保護者の負担の状況が分かります。 本市においても、保護者が相当の出費をしていると考えられ、学校で学用品等を購入する際には配慮が必要であると考えております。 次に、校則の見直し等についてですが、教育委員会といたしましては、これまでも、各学校に対して、児童・生徒や保護者などが校則等について確認したり議論したりする場を設け、時代の変化等を踏まえて主体的に見直すよう働きかけてきたところです。 今回の国の生徒指導提要が改訂されることを受けて、教育委員会といたしましても、基本的な姿勢に変わりはございませんが、例えば校則等をホームページで公開するなど、一層の見える化を図り、校則の運用や見直しが適切に行われるよう、引き続き丁寧に促してまいりたいと思います。 次に、色覚検査の概要及び本市の実施状況についてでございます。 まず、色覚検査ですが、色覚異常についての知見の蓄積により、大半は支障なく学校生活を送ることが可能であることが明らかになってきていることから、平成15年度に学校保健法施行規則の一部改正により、希望者に対して個別実施となり、本市においても全児童対象の検査でなくなりました。 また、平成28年の同施行規則の一部改正の際には、児童・生徒が自身の特性を知らないまま卒業することで、就職に影響が及んだり、保護者等に対する色覚異常及び色覚検査についての周知が不十分であるとの指摘から、児童・生徒や保護者の事前の同意を得て個別に検査、指導を行える体制を整えることなどが通知されております。 本市においても、学校から保健だよりなどを通じて周知しており、希望者に個別検査を実施しており、過去2年間では1件の実施を確認しております。 最後に、不登校等の状況把握についてのお尋ねでございます。 教育委員会といたしましては、各学校で、支援対象者リストなどを作成し、毎月、欠席日数や欠席理由などの詳細を把握するよう指示しております。 各学校では、継続的に欠席している児童・生徒だけではなく、新たに欠席日数が増加した児童・生徒や家庭環境に変化が生じたり人間関係のトラブルを抱えているような児童・生徒にも着目して、不登校傾向の早期発見と個別の対応へつなげるよう、教育相談アドバイザーやスクールカウンセラー等の専門家と連携し、対応しているところでございます。 以上でございます。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) それぞれ答弁いただき、ありがとうございました。 登壇での質問順に再質問等をさせていただきます。 まず、桑村副市長の答弁からは、スマートシティー構想に取り組む意気込みが感じられました。スマートシティー推進協議会では、LWC指標、昨日もちょっと取り上げられていましたけど、こういうものが登場いたしまして、これは数値化することが極めて難しい市民の幸福度ですとか満足度というような感覚的なものを半ば無理やりに数値化した指標と言えます。この挑戦的な試みを否定する気はありませんし、参考とすることはあっていいと考えているんですけれども、数値に引っ張られ過ぎることはリスクを伴うと考えます。これは丁寧さを欠いてしまうと、誰一人取り残さないという大義に反する、そういう場合もあるのだという事実から目をそらすことなく、本当の目的が何であるのか、誰のための、何のための施策であるのかということを見失うことのないよう願いたいところです。 指標の対象が誰であるのかなども踏まえていただきつつ、誰のため、何のためにデジタル化、スマート化といった施策を推進するのかを改めて御説明お願いいたします。
○議長(津本辰己君) 桑村副市長。
◎副市長(桑村功士君) スマートシティーの推進に当たっては、LWC指標を活用し、住民の視点に立ち、各種取組が住民の暮らしやすさや幸福感につながっているかを確認しながら、心豊かな暮らしと持続可能な環境、社会、経済を実現することとしております。 国のデジタル田園都市国家構想の基本方針の中には、デジタル技術の進展を背景に、地方に住み、働きながら、都会に匹敵する情報サービスを利用できるようになるなど、デジタル技術を活用して地方の不便、不安、不利の言わば3つの不を解消し、魅力を高めることができるとされております。 本市におきましても、デジタル技術を活用した施策を推進することにより、本市に住む皆様、誰もが便利で快適に暮らせる社会を目指してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) ありがとうございます。 何度も言ってきていることですけど、DXですとかデジタル化ですとかというものは手段なんですよね、これ。あくまでも住民本位の、市民の皆様の生活の質、利便性等を向上させるための取組ということであれば、今後もしっかりと応援をさせていただきます。 企画財政部長からは、広く関係者の意見を聞いていきたいという説明がありました。端的に伺いますが、市民の皆様は、それぞれの会議の関係者とは言えないのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 構成は会議によって異なりますが、一般的には有識者や利害関係団体の代表者等が委員として関係者となっております。 なお、津山市地域創生推進会議においては、住民代表としての公募委員が、津山圏域定住自立圏共生ビジョン懇談会においては、構成する5町からの自治会代表者が参加されております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) そうですね、ちょっと十分だと思えないところなんですけど、それぞれの会議において市民の声を聞くという仕組みは整えておられるのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 政策形成過程における住民の市政への参画については、津山市の基本的な政策等に係る意見提出手続要綱に定めるいわゆるパブリックコメントを通じて、その機会を確保しております。 なお、スマートシティー構想の策定に当たりましては、パブリックコメントと並行して住民や事業者の皆様の御意見を幅広く伺うための機会や手段を別途設けてまいる予定でございます。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) パブコメだけではちょっと不十分ですよね。別途設ける機会や手段に期待したいところですが、現在の状況、これは十分なものだと考えておられるのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 住民の皆様の市政への参画の機会の確保の在り方については、より効果的な手法について研究してまいりたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 研究をやめろというつもりは全くありませんが、そろそろ成果を示していただきたいところです。繰り返しお願いさせていただいていることですんで、例えば津山市の公式LINE、このアンケート機能を活用するなど、既存の選択肢をフル活用して本気で取り組んでいただく姿勢を見せていただきますようにお願いいたします。 続いて、会議の内容に少し具体的に踏み込んでいきますが、例えばKPIの設定、これはどのような視点で行われているのでしょうか。議員は傍聴参加ですから、意見を申し上げることはできませんでしたが、会議でも発言されていた委員の方々と意見交換を、その後させていただきました。疑問を呈する声が上がっていましたので御説明を改めてお願いいたします。
○議長(津本辰己君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) KPI、すなわち重要業績評価指標は、施策の効果を客観的に検証する指標として設定するもので、総合戦略や共生ビジョンにおいても計画が目指す最終目標の達成につながるよう、重要な事業について設定しているものでございます。 KPIの中には、本来、成果指標が望ましいが、補足の容易性などの事情により、活動指標を設定しているものもあり、取組が目標達成に寄与しているかどうかが把握しづらいものもございます。 こうした課題を踏まえ、現在、KPIの効果的な設定を行うためのロジックツリーやロジックモデルなどの手法を用いた政策評価に関する研究を行っているところでございます。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 今も少し触れていただいたんですけど、およそ評価指標としての意味を持ち得ないものが設定されている事業が散見されるということも事実で、特に若い層の委員からは厳しい指摘も聞こえてきていました。 また、多くの事業は一義的に評価できるものではなく、多面的な評価が必要です。このコロナ禍に、いまだに津山市で開催されているこの種の会議の多くは、庁舎に参集して行っているわけですから、リスクに見合う価値、そして意味がある時間にしていかなくては税金の無駄遣いと言えるのではないでしょうか。KPIは当然ながら適正な、そして複数の指標を設けるべきだと声を届けておきます。 続いて、本日私が挙げた会議それぞれの委員に占める女性の人数をお答えください。
○議長(津本辰己君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 津山市地域創生推進会議は、委員22名中女性委員は4名、津山圏域定住自立圏共生ビジョン懇談会は委員16名中女性委員は1名となっております。 また、スマートシティー推進協議会は、委員4名中女性委員はおりません。 以上でございます。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 議場を見回しても、まだまだ女性の声が届いていく仕組みは整っていないなと感じるのが津山市の現実ではあるんですが、様々な層の方々の声を聞いていくために不断の努力の積み重ねをお願いいたします。 この流れで、本日挙げました会議の中で要望が複数上がっていた件に触れますが、会議資料を事前に共有しておくことやフィードバックがあることは、会議の円滑な進行はもとより、継続的に審議が必要な案件などがある場合には非常に重要なことです。そうした際に大きな助けとなるのが、パソコン、タブレットなどのデジタル機器、今議会でも議員サイドはタブレット端末だけではなくPCも試行的に持ち込んでいるなど、進めているところなんですが、執行部の皆様の端末使用も津山市議会の運営上、もはや待ったなしで進めていかねばならない段階ではないでしょうか。自治体DXの観点からも、導入が一刻も早いほうがベターなのは言うまでもありません。 議会での執行部側への端末導入に向けての検討、研究はずっと行ってきてくださっているはずです。費用対効果が見込めることは明らか、私は今年3月の議会でも、昨年度の予算査定段階で端末の購入費用が査定対象から漏れたことに苦言を呈しているんですけれども、同じことを繰り返してほしくないんです。今年は大丈夫なのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 総務部長。
◎総務部長(三浦英俊君) 情報端末の適所配置は、DXを後押しする要素の一つとして、議会対応におけるタブレット端末の導入も含め、本市のDX推進の取組全体の中で考えていくべき課題であるというふうに捉えております。 活用方法、費用対効果などとともに、職員用端末の更新計画との整合も図りながら、総合的に検討してまいりたいと存じます。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) これは検討ということだったんですけれども、スマートシティー構想を積極的に進めていくと言ってくださった副市長、そして市長にも、この件は何とぞ前向きに御検討いただきますようにお願いしておきます。 まちじゅう博物館構想の有識者会議については、観光文化部長からお答えいただきました。 会議の中でも委員から御指摘がありましたが、正直あまりにもふわっとし過ぎていて、先に見据えているものが見えてきません。構想がどこを目指すのか、骨格第一歩から練っていく計画なのかもしれませんが、それでいて、配付された資料の中には、倉敷市や他の地区のような後づけのお店が集まったようなイメージではない、こういう記載も見受けられ、既にある程度こうあるべきだというようなビジョンが定まっているのではないかと感じられました。 構想を策定した先に何を見ているのかを御説明お願いいたします。
○議長(津本辰己君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) まちじゅう博物館構想は、町中を屋根のない博物館と捉え、地域の人々の生活、歴史、文化、伝統、芸術、社会環境、自然環境などを保存、育成、展示、情報発信することによって、地域社会の発展に寄与することをコンセプトとするものでございます。 こうした取組を進めることで、地域の人々自らが地域に愛着と誇りを感じることとなり、コミュニティーの形成による地域力向上につながり、持続可能な地域社会形成につながるとともに、地域外の来訪者へのシティプロモーションによるさらなる誘客を目的としております。 策定後は、目的を達成するため、ストーリーの構築、コンテンツの掘り起こしと磨き上げ、さらにはエリアマネジメント、担い手となる人材育成のための諸施策を関係する部局と連携し、実施してまいることとしております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) この構想についてなんですけど、市民の大多数がそもそも全く知らないんじゃないかなと感じることがあります。できる限り意見反映の手段を講じていくとは、会議内でも言っていただいたわけなんですけれども、既存の意見反映手段が少ない、あるいは機能していないからこその現状ではないでしょうか。広く関係者の意見を聴取することが必要で、市民の声も聞いていかねばと考えているからこそ、市民懇談会を開催してくださったと理解しているんですけれども、市民委員選出のプロセスについて御説明をお願いいたします。
○議長(津本辰己君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) 市民懇談会委員は、無作為抽出等により参加を要請した市民の中で構想策定の趣旨に御賛同いただいた方、男性8名、女性7名の計15名を選出しております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 無作為抽出の姿勢や女性が7名含まれる点は評価できますが、市民懇談会に参加する資格がある方が15人というのは、これはうちの人口とかを考えてみると、冷静に言うとちょっとこれは少な過ぎるんじゃないですかね。津山市が広く意見を聞いていこうと本気で考えているとはとても思えないわけです。とはいえ、実は市が主催する会議の中には、市民委員が1人、こういうケースなども少なくない中で、15人というのは本気度は高めなのかなと感じるからこそ呈している苦言です。 先日の市長答弁の中でも、まちじゅう博物館構想においては、有形無形の宝物、本市の魅力として情報発信していくことが重要であるとの発言がありました。くだんの有識者会議の中では、津山市の宝物を決めるのは誰なのか、こういう声なんかも聞かれたところです。価値観は人それぞれ、感じ方も人それぞれです。つまり、人それぞれ、津山市の宝物が何であるかは異なるわけで、世代によっても異なりますし、無論、同じ世代であっても個人差があるものです。会議の中では、若い世代の価値観に寄り添わないからこそ、若者は津山を出ていって戻ってこないのだという、さらに踏み込んだ発言も飛び出し、次の世代が宝物だと思うものを大切にしていかないと、押しつけの宝物では無理だと、こういう厳しい指摘もありました。このような声をどのように受け止められているのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) 本市の宝物は、住民、また本市を訪れる方々、関係する様々な立場の方々の価値観に基づき、決められていくものであると考えております。人それぞれ捉え方が違いますので、押しつけとならないように、様々な立場の多様な意見をお聞きし、把握に努める必要があると考えております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 別に、その宝物というのを決めなくてもいいんじゃないかなと思うんですよ。多様な価値観を尊重していっていただくことを改めてお願いしつつ、もう一つ伺いますが、この構想には、津山をもっと好きになってもらう、津山に対する愛着を深めていただくという狙いもあると伺っています。 本市において、今までに津山市を好きかどうかというような明快で分かりやすいアンケート調査を行ったことはあるのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 津山市第5次総合計画の策定から5年目となる令和2年度に、それまでの取組の進捗度を計るための中間評価として市民満足度調査を実施しております。 この調査の中で、郷土への愛着に対する調査項目があり、津山が好きと感じる人の割合は65.7%となっております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 裏を返せば、市民の3割以上が津山を好きではないと感じているわけで、しかもこれは前回調査からかなり下がった数値だったはずです。どのように感じ、どう改善を図っているのかを御説明ください。
○議長(津本辰己君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 令和2年度の津山が好きと感じる人の割合は、前回調査の平成27年度75.2%から9.5ポイント下がった数値となっております。 感染症の影響で全国的な行動制限があったときにアンケートを実施したことが影響した可能性もございますが、いずれにしても、郷土への愛着や誇りを育むための取組をさらに推進していく必要があると認識しております。 今後は、津山が好きと感じ、津山に住み続けたいと感じていただけるよう、津山郷土学や津山まちじゅう博物館構想などの郷土への愛着と誇りを育むための取組を総合的に推進してまいりたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 津山市全体を屋根のない博物館として捉え、自慢を発信していくというアプローチはシティプロモーションとしては面白いと感じる部分はあるのですが、生活実態を含めた人の営みそのものを博物館構想の要素として考えるのは現状に即していないのではないでしょうか。つまり、暮らしに満足しておらず、津山市そのものを好きでない住民が35%近くもいるような中で、地元民が、他地域の住民に当地の魅力を伝えて共感を誘い、新たなファンを育成、拡大していくというスキーム自体に無理があるのではないかという意味です。 構想自体を否定する気はなく、応援はしていきますが、並行して、まずは津山市民の満足度向上につながる施策へ注力していただくことも忘れないでいただきたいと申し添えておきます。 市長からは、機構改革への思いを語っていただきましたが、2年前の4月といえば、コロナ禍による混乱状態がまさにピークに近かった頃です。第5次総合計画中期実施計画の強力な推進を目的として行った津山市始まって以来の規模の声も聞かれた機構改革の結果をあっさりと刷新し、後期実施計画のスタートに合わせて実施した今回の組織再編、方向性として同意できる部分もあります。 今回こうした改革が必要だと判断した説明は、それでも少し足りていなかったのではないかと感じているところ。2年前に整備した体制では十分ではなかったと判断され、よりベターな仕組みを整えるための機構改革だったということなのか。いま一度、その実施理由について分かりやすく御説明ください。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 令和2年4月1日の機構改革におきましては、観光をはじめとするまちづくりに歴史文化を積極的に活用していくために、観光分野を所管する産業経済部に歴史文化部門を統合して連携強化を図ったところであります。 このたびの機構改革におきましては、深刻さを増しております新型コロナウイルス感染症の影響の変化に対応しまして、歴史文化を生かした観光振興や地域経済の回復と成長に向けた取組を早急に進めるために、それぞれに集中し、より一層強力に取り組む体制としたものであります。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 産業経済部長と観光文化部長からも前向きな意思は述べていただいたんですけれども、観光文化部長の答弁では触れられていなかった点について1つ確認をお願いします。 機構改革前のほうがよかったと感じる点はないのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) 産業経済部とは、情報共有、必要な連携も取っており、現状において困っていることはございません。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 両部とも、何ひとつ困っていることはないとのことで、これは何よりなんですけど、正直少しいぶかしんでいます。無論、問題ないにこしたことはないんですが、ポジティブな効果があれば、ネガティブな要素も何かしら生まれてくるものではないでしょうか。わざわざ水を差すような発言をしているのは事実を認めないと進まないからです。以前もこちらでお話しさせていただいたことがあるんですが、施策の基本スタイルとしてはフェイルファスト、スモールスタート、そしてクイックウィン、この考え方が重要です。失敗は早くしておけ、小さく始めろ、結果はすぐに出せということです。 前例踏襲主義に陥りがちな行政組織の苦手とするところで、津山市や津山市教育委員会においても御多分に漏れず、過ちを認めることは苦手なんだなと感じることは今でもよくあります。そういう意味では、行ったばかりの機構改革による仕組みを、より適正な形に改めた今回の組織再編自体を評価していますし期待しています。 その期待も込めて、引き続き観光文化部長に伺いますが、まちじゅう博物館構想の中で津山市の宝物として最初に挙げられたのは津山城でしたし、今回の定例会でも、何人もの同僚議員が津山城については触れています。城跡は、鶴山公園の名で親しまれている津山のランドマーク、春のさくらまつりをはじめとしたイベントなどの舞台として、多くの市民の様々な思い出を彩ってきた施設です。 津山城について話すときに必ずと言っていいほどに話題に上るテーマが、市長が質問戦初日に夢だとも語ってくださった天守復元。往時は世界遺産姫路城をもしのぐ多くのやぐらが並び建ち、圧巻とも言える姿を誇った名城です。廃城令さえなければ、こういう思いは考えても仕方がないこととは分かりつつ、多くの市民が抱く気持ちでしょう。かつての威容をしのばせる石垣が今もなお多くの人の心を捉えて離さないことからも、その魅力が、単に観光資源にとどまらない絶大なものであることは明らかです。 1つ確認させてください。 津山城の復元、再建にはどれくらいの費用がかかるのか。また、天守のみの復元にとどめるのか、やぐらも全てか、どういった工法を用いるのか、原材料費などは、時期によっても異なってくるでしょうから、把握している現在の状況について御説明をお願いします。
○議長(津本辰己君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) 平成6年度に行った試算では、天守の復元整備費用として約30億円が示されておりますが、それ以降は試算を行っていないため、現状の金額は不明でございます。 次に、工法等のお尋ねですが、地下の遺構を破壊しない工法、同時に当時の技術を忠実に再現した手法を用いることが大前提であり、その上で復元、整備すべき範囲等については、国、県、津山城跡整備委員会から御指導賜りながら研究してまいります。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 平成6年度、28年前ですから随分と古いデータですが、参考になるのでしょうか。金額の大きな変動が見込まれますし、改めて見積りを取るくらいのことはしてもいいのではないでしょうか。いずれにせよ、極めて大きな金額が必要になるという点を踏まえて、ある大変魅力的な提案を1つさせていただきます。 それは、VR、メタバースといったテクノロジーを活用した天守の復元です。最初に、大事な点を申し上げておきますと、ざっくり2,000万円程度で、やぐらなども含めまして往時の津山城の姿を復元できる。そういうふうに思われるという説明をせんだって、この分野の日本のトップランナーである凸版印刷さんの関係者から伺ったところです。維持費も抑えられます。その技術が、子供だましのものでないことは実際に体験いただければ文字どおり、身をもって体感できます。 説明を受けた際には、観光振興課、歴史まちづくり推進室、文化課、それぞれを代表して職員の方もお一人ずつ御参加いただきまして、有志議員とともに、VRゴーグルを装着しメタバース空間での城巡りを体験してくださいました。ぜひ、部長や、そして市長や教育長にも体験していただきたかった大きな可能性を感じさせる時間でした。 津山のシンボルのかつての雄姿を極めて低コストで、しかも完全に近い姿で再現できる、その上に老若男女問わず手軽かつエキサイティングに楽しんでいただける新しい技術の導入は、大きな成果につながる可能性を秘めていると確信しています。 まちじゅう博物館構想実現の助けにもなると考えますが、見解をお聞かせください。
○議長(津本辰己君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) 津山市では、2004年の築城400年記念事業において、当時の最先端CG技術により津山城の再現を行い、市内外多くの皆様方に好評を得たところです。 引き続き、議員御提案のVR技術を活用した津山城の再現についても、まちじゅう博物館構想の一環として研究してまいります。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 2004年と今の技術というのも全く別物ですんで、そこをぜひ当局の皆さんにも体感いただきたい、体験いただきたいと思います。百聞は一見にしかずです。まずは、部長から、体験の機会をつくっていただき、御検討いただきますようにお願いいたします。 続けて伺いますが、文化振興全般をさらに進めていくためには、文化振興条例の制定、こういう方向性を考えておられないのか、お聞かせください。
○議長(津本辰己君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) 現在、津山市においては、行政、公益財団法人、民間組織がお互いに協力しながら文化振興行政を進めているところでございます。 今後、文化芸術の振興を着実に推進し、多くの皆さんが文化芸術の持つ楽しさと心の豊かさが共有できるようにすることを目指す中で、文化振興条例の必要性について研究を進めます。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 行政、公益財団法人、民間組織、協力しながら進めていただけるというのは大変ありがたいことなんですけども、もう一つこの流れで伺わせていただければと思います。 一昨年3月なんですけれども、これは機構改革前の話だということは承知しているんですが、津山市教育委員会により津山市文化振興ビジョンの改定がなされ、冒頭には、有本教育長の言葉で改めて本市の文化振興充実を図っていくという決意が述べられています。文化芸術の次世代を担うのは子供たちであることに鑑みれば、教育がこの分野に果たす役割は果てしなく大きいことは明らかです。 市長部局においては、文化振興に係る部の独立という大きな動きがあったこのタイミングで、津山市の教育における文化振興という視座から、このテーマについての教育委員会の今後に向けての見解をお聞かせください。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 津山市内の学校では、現在、津山の歴史、伝統、文化、地域の様子等を主体的に学ぶことをつやま郷土学と名づけ、市内小・中学校の全学年で教育課程に位置づけて実施することとしております。 教育委員会としては、こうした取組を通して、ふるさと津山に誇りと愛着を持ち、地域や社会に貢献できる人を育むことを目指しており、今後、このような人材育成を進めていくことは、本市の文化振興の基盤をなすものと考えております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 価値観の押しつけになってはいけないわけですが、ただ歴史や文化、守るべきものを守っていくためには理解を深めていくこと、つまり学び、教育、極めて重要なことです。観光文化部との連携も含めまして、子供たちに事実、歴史、こういったものを伝えていき、津山市の有する財産に触れていただく機会、こういうものの確保にしっかりと努めていただくことをお願いしておきます。 ここからは、教育行政に係る課題についての再質問を行っていきます。 教育次長にも教育長にも何度も答弁をいただいていることですんで、子供たち一人一人の将来を大切に思う気持ちを持ってくださっていることは承知しておりますが、今回、特に述べていただきたいのは、誰一人取り残さないという表現です。SDGsの理念実現が当然であると考えられるのであれば、誰一人取り残さない、この姿勢を教育に向き合う中で持ってくださっていると断言していただけませんでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 本市の目指す教育は、全ての子供たち一人一人の将来を見据えたものであり、これは誰一人取り残さないSDGsの理念と同様であります。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) ありがとうございます。 誰一人取り残さない、その表現で決意を述べていただけたことは意義深いと考えます。 それも踏まえて、この後の質問をさせていただこうと思いますが、まず義務教育課程の中で、保護者が負担する費用についてです。 私としては、学習塾やスポーツ、そういった月謝などの類は除いて考えていましたので、例えば答弁いただいたような小学校での1年間の学習費、この年間総額、これは必要不可欠なもので幾らぐらいになるかといった数値をお答えいただくことはできますでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育委員会副参与。
◎教育委員会副参与(梅原高之君) 先ほどもお伝えいたしました平成30年度の調査によりますと、学校教育において必要性の高い学校行事の費用や学級活動費、学用品費等の費用を含め、合計いたしますと子供1人当たりの年間総額が、公立小学校で平均6万3,000円となっております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) それでも、やっぱり月に考えてもかなりな金額になっていくんだと思います。学校での学用品購入の際などに配慮が必要、そういうお答えもいただいたわけですが、市内の状況について把握しておられるデータはあるのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育委員会副参与。
◎教育委員会副参与(梅原高之君) 津山市内の状況について、把握できる調査データはございません。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 具体的な学校名ですとか品目について言及することは避けますが、学校の主導である物品を購入後、その代替品とも言える別の品を購入することになり、その後、また当初の物品と同様の品を買う流れになったケースがあるということを把握しています。 兄弟間での共有、いわゆるお古の使用、あるいは学校指定の品物よりも廉価な同様の品による代替など、必要に応じて保護者が選択することが可能な状況を整えていくことは、それこそSDGsの観点からも必要な措置ではないでしょうか。 保護者の出費について、本当に問題意識を持ってくださっているのであれば、まずは市内のデータ把握など、状況をつぶさに知っていただくことから改善に取り組んでいただくようにお願いしておきます。 続いて、校則についてですが、教育委員会の基本的な姿勢に変わりはないと言っていただいたんですが、今のままではいけない。これを具体例を挙げてお話しさせていただきます。 学校においてのみの話ではないのですが、繰り返し取り上げてきておりますように、いわゆるLGBT層、性的マイノリティーの皆様への理解を進める取組の現状は全くもって十分ではないと感じていますし、現場からもそうした声は継続的に届いています。今回の生徒指導提要改訂の中で、性的マイノリティーに関する理解を深めていくことについても触れられているわけですが、この種の取組を充実させることは考えておられるのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育委員会副参与。
◎教育委員会副参与(梅原高之君) 本市といたしましては、教職員が、悩みや不安を抱える児童・生徒のよき理解者となるように努めること、これは重要だと認識しております。 まずは、教職員の意識向上を図ってまいりたいと考えております。具体的には、価値多様化の時代でありますので、教職員が性的マイノリティーについての基本的な知識や理解を深めるために、当事者の体験から児童・生徒の悩みや苦しみ等に寄り添う支援の在り方を考えるなど、各学校では研修の機会を設けているところでございます。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) こうした分野は当事者への配慮という建前の下、センシティブなテーマであるがゆえに論じること自体が避けられてきた経緯があると感じています。姿勢を変えるつもりはないなどとかたくなになることなく、この機会に、より踏み込んだ教育に取り組んでいただきますようにお願いしておきます。 もう一つ伺いますが、今まで校則の見える化に取り組んでいた事実、これはありましたか。
○議長(津本辰己君) 教育委員会副参与。
◎教育委員会副参与(梅原高之君) 校則等の内容を学校ホームページや生徒手帳に掲載したり、PTA総会や地区懇談会等で校則等の資料を配付し、説明を行っております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) ちょっと生徒手帳の掲載とか、見える化と言っていいのかと思ったりもしますけど、まあよしとします。 それでは、ホームページで校則を公開しているという中学校名をお答えください。
○議長(津本辰己君) 教育委員会副参与。
◎教育委員会副参与(梅原高之君) 現時点で、ホームページで校則を公開している中学校はありませんが、複数の小学校では学校の決まりをホームページに公開しており、また現在、多くの小・中学校がホームページに掲載する準備を進めているところでございます。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) つまり事実上、校則のホームページ公開は今までなされていなかったということになりますよね。正直、やはり先ほどの見える化についての答弁は少し誠実さを欠くと思いますが、進めてくださっているのであればこちらもよしとしましょう。ただ、小学校の子供たちに言及いただいた点については本当にいい話に触れていただいたと思っています。 熊本市の教育委員会に視察に伺ったという話をさせてもらったんですけれども、その際に説明を受けたすばらしい試みをここで1つ紹介させていただきます。 それは、小学生に対し、中学校の校則について考える機会を設けるという企画なんですね。なおかつ、中学生との交流を持ち、中学生からは小学生に対して校則の存在意義などを説明してもらうという趣旨の取組です。もちろん、先生方も見守り、必要に応じて助け船を出すとは聞きましたが、基本的には大人が介在することなく、子供たちが自主的に自分たちのルールについて学びを深めるという、こういう機会を設けているわけです。 津山市の教育が目指す自立、つながり、郷土愛、こういったキーワードを兼ね備えた人間像育成にも直結するアプローチではないでしょうか。自分たちのルールについての意義を学び、その策定にも関わっていく、こういう過程は、将来的には、例えば選挙などに参加することにつながっていくかもしれません。 つまりこれは、教育基本法の中にもうたわれている平和的な国家及び社会の形成者の育成にもつながっていく非常に意義深い試みである。そう感じたために、あえて取り上げて紹介させていただきました。 ぜひ津山市内においても同様の趣旨の企画を実施して、子供たち自身が考える機会、しかも楽しく刺激的で有意義な機会を設けていただくことをお願いしておきます。 次に、色覚検査についてです。 津山市の児童・生徒には、潜在的にどれくらいの色覚異常者がいると考えておられるのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育委員会副参与。
◎教育委員会副参与(梅原高之君) 本市では、学校において、該当数の把握をしておらず、また確認いたしました色覚検査希望者数から潜在的な数値を想定することは困難です。 なお、一般的には、先天色覚異常は、男子の約5%で20人に1人、女子の0.2%で500人に1人の割合で見られると言われております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 最後に述べていただいた割合の話、これを市内の児童・生徒数に当てはめてみると、現在も約200人程度は津山市内に視覚異常の子供たちが潜在的にいると、そういうふうに考えられるわけです。この場で、カミングアウトしておきますけれども、実は私自身も色覚異常者です。正直言って、あまり思い出したくない過去ではあるんですけれども、私が子供の頃には検査がありました。答弁では触れられませんでしたけれども、慶應義塾大学の保健管理センターによりますと、検査が必須項目でなくなった経緯には差別につながるという背景もあったようです。 色覚異常は、障害として認定されるものではありませんが、今でもごくまれに、自分自身も生活の中で困るシーンもありますし、当初の答弁でいただいた中にも、学校生活に大半はという答弁、大半はという言葉を使っていただいています。つまり、困るシーンというのもやっぱりあるわけですよね。あと、国家資格なども含めて就くことができない職業、こういったものもあるわけです。難しいテーマであることは身をもって理解しておりますけれども、今では、私自身は幼い頃に自分自身の特性を知ることができてよかったなと受け止めているんです。 そのような自己肯定感を持てた背景には、あるデザイナーの方から、三浦君のその目は財産だよと、ユニバーサルカラーというのがあるんですけども、それに配慮するまでもなく、見るだけで分かるんだからと言われた経験があります。 さきに触れた慶應義塾大学のサイトにも、適さない職業の代表事例としてデザイナーが挙げられていますが、それでも、私自身はデザインに関わる仕事もさせていただいてきました。自分自身の特性を理解し、周囲が正しい知識を持って接することで、子供たちが疎外感を覚えることなく生活していくことができます。 難しい課題ではありますが、2年間で、検査実施が1件だけ、200人おられるのではないかというふうに思われるにもかかわらず、この報告はやはり少な過ぎる印象です。より丁寧に周知を図っていただくことをお願いしておきます。 最後に、不登校支援について伺います。 実情把握の手法と対応策について御説明いただきましたが、家庭環境に変化が生じたり、人間関係のトラブルを抱えている児童・生徒に着目する、これは実際にはどのようにして把握しておられるのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育委員会副参与。
◎教育委員会副参与(梅原高之君) 学校では、欠席日数の増加だけではなく、児童・生徒の微細な状況の変化を捉え、学級担任だけでなく、学年主任や生徒指導主事等と連携し、校内で情報共有を行うなど学校組織全体で対応することとしております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 難しいことだと思いますけど、お願いいたします。 それでは、市内の不登校児の状況についてお聞かせいただけますでしょうか。
○議長(津本辰己君) 教育委員会副参与。
◎教育委員会副参与(梅原高之君) 7月末現在ですが、30日以上欠席しております児童・生徒数は、小学校では27人、中学校105人であり、昨年同期と比べて小学校も中学校も横ばいの状況でございます。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) これは、中学生105人という数字は、生徒数全体の3%を超えるんですよ。これは深刻な数値で、横ばいですと冷静に言ってられるような状況ではないと思います。 改めて、現状についての見解と具体的な対策をお答えください。
○議長(津本辰己君) 教育委員会副参与。
◎教育委員会副参与(梅原高之君) 現在、本市の不登校出現率は、中学校においては全国及び県を下回っている状況でございますが、不登校は本市の喫緊の課題であると認識しており、各校において、岡山型長期欠席・不登校対策スタンダードに基づき、支援対象者をリスト化し、一人一人の丁寧な状況把握に努めるとともに、個に応じた学習、生活支援を行っております。 また、教室への復帰を目指すことを目的とした専門教室を設置するなど、新たな対策にも取り組んでいるところでございます。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) ごめんなさい、質問を1つ飛ばしちゃいましたね。昨年同期と比べると横ばいということでしたけれども、増加傾向にあるのか、減少傾向にあるのかを数値データとともにお答えお願いいたします。
○議長(津本辰己君) 教育委員会副参与。
◎教育委員会副参与(梅原高之君) 文部科学省の児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査、こちらによりますと、本市の不登校者数は、小学校では、平成30年度38名、令和元年度66名、中学校では、平成30年度85名、令和元年度109名と増加傾向が見られましたが、令和2年度には、いずれも減少し、小学校56名、中学校は76名となっております。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 不登校や長期欠席、この理由はやはり千差万別でありまして、画一的な対応にはやはり少し無理があると思います。個別事例における状況に応じた取組を進めていかねば解決できないことはもう明らかで、既存の選択肢以外には言及いただいていないわけなんですけれども、津山市教育委員会では、フリースクールについてはどのように考えておられるのでしょうか。 御存じのように、いじめなど様々な理由で苦しんでいる子供たちがいる中で、市内に、新たに誕生した民間フリースクール等の連携や校内フリースクール設置などについてのお考えをお聞かせください。
○議長(津本辰己君) 教育委員会副参与。
◎教育委員会副参与(梅原高之君) 不登校の児童・生徒一人一人の状況に応じて、多様な教育機会を確保していくことが重要であり、本市では、本年度から、教室への復帰を目指して専用教室を設置し、始めたところでございます。 また、民間フリースクールとの連携も必要と考えております。 なお、校内フリースクールの設置については、教育課程や施設管理上の検討が必要であると考えており、今後の国や県などの動向も注視してまいりたいと存じます。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 民間活力なども積極的に活用いただかねば、リソースに限りがある以上は、丁寧な対応には限界があります。問題解決には現状を知ることが第一歩で、当事者の思い、願いに耳を傾けていかなければ、押しつけの施策になりかねません。ありがた迷惑や見当違い、ニーズのない施策を打ってみたところで結局は誰も得をせず、だからこそ私は何度も何度も、市民の皆様の声を聞いていくこと、当事者の声を聞くことからスタートすることの重要性を訴え続けてきています。 この際、1つ具体的手法の導入を提案させていただきたいのですが、教育委員会に対する請願制度を設けてはいかがでしょうか。実際に、請願等を受け付けている教育委員会は幾つもあります。当事者が直接声を届けることができる仕組みを不登校のようなデリケートで簡単に解決できない問題に向き合う助けとする意味でも、設けるべきではないでしょうか。津山市教育委員会の見解をお聞かせください。
○議長(津本辰己君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 教育長の就任以来、教育上の諸課題の解決や教育施策の立案に当たっては、学校現場や地域の声をこれまでも重視してきたところであり、一例を挙げれば、市内の各地域において、毎年、各校PTA会長との懇談会を継続的に実施するなどしてまいりました。 また、日々の業務の中でも、教育相談電話等を設置し、地域の住民の皆様方の御意見等も丁寧に傾聴しております。 教育委員会に対する請願制度につきましては、他自治体の実例や制度についての情報収集を行ってまいります。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 確実にニーズがあると確信しておりますので、これはぜひ前向きに御検討お願いいたします。 ところで、先月末、時事通信社より、谷口市長のインタビュー記事が紹介されました。 初当選時は、全国学力・学習状況調査において、津山市は岡山県内で最下位だったことにも触れられた内容で、市の中ですね、15市中最下位、市長が教育再生に力を注いできたことが紹介されていました。 その中で市長は、2期目は、特にいじめ、不登校対策にも注力していきたいと力を込められたという記載がありました。詳しくは申し上げられないんですけれども、本日のこの質問の様子は間違いなく何人かのいじめ、不登校当事者の津山市民の方が御覧になってくださっています。保護者だけではなく、子供も見てくれているかもしれない。 それも踏まえて、市長、お答えください。6月に出された施政方針にも示していただいているとおり、本市においても、増加傾向にある長期欠席、不登校の子供たちをはじめとしたこうした課題の当事者の皆様に対して、津山市のトップとして、最後に力強いメッセージをお願いいたします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 児童・生徒の中には、学校に登校することに対して不安を感じたり、また人間関係で悩んだりしている方もいるというふうに思います。 そのようなときは、一人で悩みを抱え込まずに、誰でもいいので周りの人に相談していただきたいというふうに思います。周りの人に相談しづらいときは、電話やメールで相談をすることもできますし、どうしても学校に行きたくない場合は、鶴山塾のような場所もあります。 本市の喫緊の課題であります不登校対策につきまして、今後も教育委員会と課題を共有して、そしてしっかりと連携して、不登校で悩む児童・生徒一人一人に寄り添って、全力で支えてまいりたいと思います。
○議長(津本辰己君) 1番、三浦議員。
◆1番(三浦ひらく君) 誰にも相談できないからこそ苦しんでいて、特に電話などは、今の子供たちには決して身近な手段ではないということには気づいていただきたいなと思うところではあるんですけれども、今し方市長が述べてくださったような津山市の姿勢、そして津山市教育委員会の姿勢、これが実際にはまだまだ市民の皆様に伝わっていません。 何をしたいのか、何をやりたいのか、何をやっているのかが分からない、そういう声が届いてきています。だからこそ、議員にならせていただいて以来、情報発信の重要性を訴え続けてきました。ただ、今でも現状は、状況はあまり改善していません。これはなぜなんでしょう。もしかしたら、本当はそんな声はない、あるいは少ないと思っておられるのかもしれません。 今回の質問を通してお願いしたかったのは、住民の声に広く耳を傾けていく広聴、この仕組みを整えていただくことです。市長や皆様から、子供たちをはじめ市民の誰一人取り残すことない津山市を目指していくという意気込みは、私の質問以外でも今回の議会で語っていただきました。その思いを実際の施策に落とし込み、市民の暮らしに反映していけるように、今まで以上に強い意志を持って取り組んでいただきますことをお願いし、本定例会での私の質問の全てを終えさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(津本辰己君) 以上で1番、三浦ひらく議員の質問を終わります。 この際、会議をしばらく休憩いたします。再開は午後1時30分といたします。 午後0時29分 休憩───────────────────────────────────────────── 午後1時29分 再開
○議長(津本辰己君) 御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次の質問を許可いたします。 13番、金田稔久議員、登壇。
◆13番(金田稔久君) 〔登壇〕 失礼をいたします。議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして質問に入らせていただきます。 まず最初に、広域連携による行政運営についてでございます。 市長におかれましては、日頃から、長期的視野に立って公正な自治体運営に努め、市民生活の質の維持向上するために最大限の努力をすることが求められているところでございます。 また、市政の企画、協議、決定、実施、評価の全ての段階について、市民に分かりやすく公表し、市政の透明性を確保するとともに、市民生活、地域活動の実態を把握し、市民の声に耳を傾け、積極的に対話することが必要であり、経済、環境、子育て、教育、福祉、安全、防災などの市政の重要課題について、市民の相互に話し合う機会を設けるとともに、公益性、公平性を踏まえた上で、市民による課題解決のための活動支援が求められているなど、役割は広範多岐にわたっているところと思います。 人口減少社会を迎えた今、高齢化や人口低密度化により行政コストが増大する中で、人的、財源的な資源も限られ、行政サービスを安定的に、持続的に、効率的に、効果的に提供するためには、これまでと同じ手法による提供は現実的ではなく、各市町村の資源を有効に活用する観点からも、自治体間連携により提供することを、これまで以上に柔軟かつ積極的に進めていくべきと考えますが、津山圏域定住自立圏におけるハード、ソフト両面においての市長のお考えをお尋ねいたしたいと思います。 6月議会においても質問させていただきましたが、JRローカル線問題についてです。 津山市は、これまで取り組んできた利用促進施策や関係団体とどのような取組をされたのか、沿線自治体とどのような協議をされてきたのか、具体的にお尋ねをいたしたいと思います。 次に、市政運営の課題についてでございます。 まず、今回提案されております4次補正予算についてお尋ねをいたします。 民生費の久米保健福祉施設管理運営事業についての概要と該当のやすらぎの丘の運営状況について、担当部長にお尋ねをいたします。 次に、衛生費の倭文診療所管理運営事業について詳細を説明いただき、現在、閉鎖されている倭文診療所の再開に向けての計画について、担当部長にお尋ねをいたしたいと思います。 続きまして、教育費の公民館整備費について、今議会で、佐良山公民館建て替えに向けて着手する予算が計上されたところでありますが、私も再三、このことについて提言をさせていただきまして、実現に向けて一歩踏み出されたということで、大変お礼を申し上げるところであります。 2日目の26番議員から、建設地について、私が懸念されたことを含めて質問されましたので、ここでは省かせていただき、現在の佐良山公民館での活動、利用状況についてお尋ねし、また公民館整備検討委員会では、新しい佐良山公民館にどのような機能と特色を持たせた施設整備をするのか、議論をされたのか、お尋ねをいたしたいと思います。 続きまして、郷土博物館管理運営事業についてでありますが、東京スカイツリー展望台展示の江戸一目図屏風の複製移設経費300万円が計上されていますが、このことの経過と今後について、担当部長にお尋ねをいたしたいと思います。 環境対策費の低炭素都市つやまスマートエネルギー導入応援事業の概要についてお尋ねをいたしたいと思います。 続きまして、農業対策について質問をいたします。 8月30日に、令和4年度産米、JA晴れの国岡山による概算金価格が発表されました。 今日は、それをパネルにしてまいりましたので御覧をいただければと思います。議員の皆様には、タブレットに配信しておりますし、当局の方は農林部長にしか出しておりませんが、何とぞまた後ほど御覧をいただければというふうに思います。 昨年は、大幅に価格が下がったというところですが、少しだけ持ち直したものもありますが、一番右側のところを見ていただきますと、令和元年対今年、今年の概算金との比較が出ております。相変わらず4,000円に近い1俵当たりの価格が下落をしていると。モチ米のみが、昨年よりは少し、若干下がりましたが、それでも令和元年よりも価格が若干高いと、そういうような状態であるわけでございます。 このことを基に質問に入らさせていただきたいと思います。 御覧のとおり、概算金は若干持ち直したとはいいますものの、抜本的に改善されたとは言えませんし、ましてや物価高、肥料、燃料を含む資材費の高騰、逆に昨年よりも、私が聞いたり調べておりますのは農業者の方に残る手元は、昨年よりも少ないんじゃないかなと、こういうふうに思われるわけでございます。 こういうことでありますと、持ち出しをしなきゃならないと、こういうことになるわけですが、このように2年続けての再生産価格を下回る状況、こういうことが続いております。永続的に農業経営が見通しが立たない事態であるわけでありますが、この状態をどのように分析をされているのか、農林部長にお尋ねをいたしたいと思います。 続きまして、それに関連をいたしますが、生産資材の高騰の影響というものも受けておるわけであります。食品を含む物価が高騰しておるわけでありますが、今回の補正予算では、直接暮らしを支える、台所を支える支援事業が見えませんが、直近の市内消費者物価の状況をどのように分析をされているのか、担当部長にお尋ねをいたします。 次に、津山圏域クリーンセンターの運営状況についてお尋ねをいたします。 6月議会に続いての質問になりますが、直近のクリーンセンターの搬入量と処理等の運営状況についてお尋ねしたいと思います。 続いて、可燃ごみの増加の最大の原因である下水道処理施設し渣を排出している津山圏域衛生組合汚泥再生センターにおけるし尿及び浄化槽汚泥の搬入量と処理量など、運営状況について担当部長にお尋ねをいたし、登壇での質問を終結いたします。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 金田議員の御質問にお答えをいたします。 津山圏域定住自立圏の取組についてです。 定住自立圏構想は、中心市と近隣市町村が相互に役割分担し、連携、協力することにより圏域全体として必要な生活機能等を確保し、定住の受皿を圏域で形成しようとする政策であります。 津山圏域定住自立圏においては、これまでハード面においては、各市町の幹線道路のネットワークや救急医療施設等へのアクセス道路を整備する圏域内幹線道路整備事業や広域交通網の拠点ともなる津山駅の周辺整備事業などに取り組んでおります。 また、ソフト面においては、津山配偶者暴力相談支援センターの広域利用や津山-鏡野間バス連携事業などでの広域での生活機能強化や利便性向上のほか、地域商社曲辰を核として行う地域農産品出荷モデル事業などの産業振興にも取り組んでおります。 圏域全体での人口減少が今後も見込まれることを踏まえれば、津山圏域においてもその重要性はますます高まることが予想され、取組の加速化が求められていると認識をしております。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 私からは、3点の御質問に順次お答えをいたします。 初めに、スマートエネルギー導入応援事業についてです。 当該事業は、環境負荷の少ないライフスタイルへの転換を促進することを目的に行っている補助制度でございまして、電気自動車等の購入や自らが居住する市内の住宅に蓄電池などの対象機器を設置した個人の方に対し、その購入費用の一部を補助するものでございます。 今回の第4次補正予算では、原油価格・物価高騰対策として、補助件数を家庭用ヒートポンプ給湯器と窓断熱は8件、太陽熱利用システムと定置用リチウムイオン蓄電池は30件と、これまでの2倍とし、特に要望が多い電気自動車等については15件から50件に拡充する追加補正予算を提案しております。 続きまして、津山圏域クリーンセンターの搬入量と処理等の運営状況についてのお尋ねです。 津山圏域資源循環施設組合によると、令和3年度のごみ等の総搬入量につきましては、圏域、1市4町から4万2,259トンが搬入されており、その量は令和2年度と比較して97.8%となっております。 処理量につきましては、熱回収施設における焼却処理量が前年度比で99.8%となっており、そのほか、リサイクル施設及び最終処分場における処分量につきましても前年度に比べ減少しております。 今年度につきましては、4月から7月までの搬入量が前年同期に比べ3.4%減少しており、ごみ減量の効果が現れておると思っております。 また、可燃ごみ貯留施設の使用率につきましても、昨年度は基準を超える状況が見られましたが、今年度は基準内で推移しており、順調に運営されていると聞いております。 次に、汚泥再生処理センターの搬入量と処理等の運営状況についてのお尋ねです。 津山圏域衛生処理組合によりますと、令和3年度の搬入量につきましては、圏域、1市2町から6万1,494キロリットルで、その内訳はし尿が1万8,299キロリットル、浄化槽汚泥4万3,195キロリットルで、令和2年度と比較いたしまして100.8%となっております。 また、処理につきましては、脱水汚泥の全量1,517トンを津山圏域クリーンセンターに搬出をしております。 今年度につきましては、4月から7月までの搬入量が前年同期に比べ99.2%となっており、安定した処理が行われていると聞いております。 以上です。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部参与。
◎環境福祉部参与(木梨良祐君) 第4次補正予算におきます久米保健福祉施設管理運営事業の概要とやすらぎの丘の運営状況につきましてお答えをいたします。 久米高齢者生活福祉センターのデイサービス部分のやすらぎの丘の空調設備につきまして、本年6月に故障したため、修繕料として1,056万1,000円補正予算を提案しております。 運営につきましては、社会福祉法人愛和会に委託しており、定員25名に対し1日平均21名の高齢者が利用しております。 以上です。
○議長(津本辰己君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 倭文診療所管理運営事業についてお答えします。 今年4月17日から休院中の倭文診療所について、9月補正予算の工事請負費は空調設備の更新費用です。 また、令和5年度から7年度までの管理運営経費について債務負担行為を行うものです。 現在、令和5年4月の再開に向けて、プロポーザルにより管理運営の事業者選定を行う準備を進めており、1月中には決定したいと考えております。
○議長(津本辰己君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(明楽智雄君) JRローカル線に係る本市の利用促進施策と関係団体との取組についてのお尋ねにお答えをいたします。 本市の利用促進施策としましては、ハード面では、津山駅北口広場の整備と津山駅のバリアフリー化への支援を実施しております。ソフト面では、市内在住の方がJR定期券を購入して通勤通学をされる場合の駐車場料金の一部助成制度、各種イベントにおけるノベルティーグッズやチラシの配布などを通じて利用啓発活動に取り組んでおります。 関係団体との取組といたしましては、地元団体による駅舎の維持管理、商工団体や各種協議会との利用促進のための協議などを行っております。 次に、沿線自治体との協議についてでございます。 沿線自治体とは、これまで姫新線・因美線・芸備線を利用する会、因美線・姫新線利用促進期成同盟会、津山線利用を促進する会において、沿線自治体及び関係団体と利用促進策について協議を重ねてまいりました。 JR西日本の赤字路線公表後、7月に岡山県が立ち上げた岡山県JR在来線利用促進検討協議会が8月31日に開催され、県内沿線自治体の課題を共有し、路線別のワーキングチームをつくり、利用促進策を検討していくこととしております。 最後に、市内消費者物価についてでございます。 資源価格の上昇や円安の影響で、全国的に物価上昇圧力が高まっている中、岡山県が公表している消費者物価指数におきましても、直近の前年同月比で上昇傾向にあることは承知しており、本市においても同様の状況と想定をしております。 特に、光熱水道とエネルギーの分類における上昇率が高いとの状況が示されており、こうした消費者物価の上昇を通じて個人消費が悪化していると考えられます。 6月補正予算において計上し発行いたしました業種を限定せず幅広い店舗で使用できるeつやまと飲食店のほかガソリンスタンド等の燃料販売店を対象に加えたシン・うまい券につきましては、新型コロナウイルス感染症や原油価格等の高騰に対する経済対策として実施しているものでありますが、現在の消費者物価の上昇に対しましても効果があるものと考えております。 以上です。
○議長(津本辰己君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) 江戸一目図複製移設の経過についてのお尋ねでございますが、本年6月頃、東京スカイツリー運営会社からオープン10年を機に展示のリニューアルを考えており、この機会に江戸一目図複製展示を終了したい旨の連絡がありました。 その折に、運営会社に今後の取扱いについて確認したところ、活用の予定がないとのことでした。 津山市としては、広く皆さんに江戸一目図を知ってもらうため、活用が可能と考え、先方に譲渡を申出、快諾をいただいております。 今後については、多くの皆様方に見学していただけるよう、市役所本庁舎1階のホールに移設、展示することを検討しております。
○議長(津本辰己君) 農林部長。
◎農林部長(中川竜二君) 農業対策についての御質問にお答えいたします。 コロナ禍における原油価格・物価高騰やウクライナ情勢の影響を受けて、資材等の購入価格の上昇により農業経営が非常に厳しい状況に陥っており、農業者にとって憂慮すべき事態であると深刻に受け止めております。 このような中でも、農業生産活動を持続可能なものとしていくため、国、県の制度を有効に活用しながら、地域に適した産地づくりなどを推進し、農業者を支援してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(津本辰己君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(藤井浩次君) 最初に、佐良山公民館の活動、利用の状況についてお答えをいたします。 コロナ禍で使用制限もありましたので、それ以前の平成30年度の利用状況では、講座や地域活動等で54団体が利用し、延べ1,204回、1万1,936人の利用がございました。 次に、新たな公民館の施設に関する議論でございます。 佐良山公民館整備検討委員会では、現公民館敷地の狭隘から、さらやま時代祭の出発点をほかに借りていることもあり、他の地域行事も含めて屋内外を一体的に使用できる施設にして、佐良山地域全体の交流の拠点としたいなどの意見を聞いております。 引き続き、検討委員会の中で議論を進め、建物や部屋の配置などの施設整備につきまして具体化していきたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) それぞれ御答弁ありがとうございます。 それでは、再質問に入らせていただきます。 市長より、広域連携定住自立圏でのこれまでの取組について御答弁いただきました。 定住自立圏の中での取組では、ハード面では、最も古いものでは圏域消防組合の設置なり、また津山広域バスセンターや、補助事業で言えば美咲ぶどうセンターなどもあるかと思います。ソフト面では、労使ともに参加の津山圏域勤労者互助会は全国的にも先進的な取組として聞いております。 津山圏域では自治体間、圏域間連携については様々なところで積極的に取り組んできた歴史があるわけであります。 人口減少の中、公共施設の維持、施設新設も、単独で取り組むことは極めて難しい時代を迎えています。 そこで施設整備を近隣自治体や定住自立圏、さらには美作広域連携、県北広域連携による整備という手法について、市長、どのように思われますか、お尋ねします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 公共施設などの都市機能につきましては、人口減少社会の進展を踏まえれば、一定の集約化が求められると思います。また、その在り方を広域で議論していくことは必要だろうかというふうにも考えます。 それぞれ独立した自治体としての考え方があると思います。必ずしも、容易な問題ではないと思いますけれども、公共施設の在り方に関する各自治体の基本的な整備方針を踏まえた上で、既存の施設の相互利用、連携活用の可能性を首長間で意見交換するところから始めていきたいと思います。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) そのお考えに私も共感をいたします。 そういうことで、リーダーシップのできるのは津山市長だからできることだと思います。そういう点では、人口減少の中で、競技人口も並行するわけでありますが、スポーツ施設の在り方というものは、今議会でも様々な議員から議論をされているところでございます。 そこで昨日の2番、12番、14番議員からの質問がありました市営プールについて、自分ごと化会議、市営プールの在り方、小・中学校の在り方などの答申待ちという答弁が、私の過去の答弁でもいただいておりますが、年度内での決定する旨を答弁があったところであります。 今議会では、津山市スポーツ協会から請願が出されている日本水泳連盟、国内一般プールA、25メートルという屋内公認プールを目指されているのでしょうか。それを目指そうと考えておられますか。市長にお尋ねをいたします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 市にも、請願と同じ内容の要望を受けております。 本市のスポーツ振興の推進には、津山市スポーツ協会等との連携は不可欠でありまして、重く受け止めているところであります。 十分に内容を精査して、そして市営プールの在り方等の検討結果を踏まえて、総合的に判断をしてまいりたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) ありがとうございます。 公認プールが完成した場合、大会の誘致はどのレベルの大会が年間どれぐらい開催されると思われておられますか。お尋ねをいたします。
○議長(津本辰己君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(藤井浩次君) 要望の認定プールは、県大会や全国大会予選、全国マスターズ等の大会が誘致可能であり、津山水泳連盟との確認では、現在、県南で行っている15大会のうちで半数程度に誘致の可能性があると聞いております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) お聞きしますと、水泳競技で中国大会は1,000人から2,000人規模の大会になるそうでございます。 日本水泳連盟の公認プールの施設要領では、国内プールAの規格では、観戦客が可動式を含めて800人程度が求められておるわけでありますが、請願の内容では400人程度となっていますが、そうなってきますと、またさらに大会の開催が限定されるのではないでしょうか。いかがでしょう。
○議長(津本辰己君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(藤井浩次君) 津山水泳連盟に確認をいたしましたところ、この要領には緩和条件がありまして、400席程度で岡山県内の各種大会の開催は可能であるとお聞きしております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 仮に今御要望いただいている、請願が出されている内容の規模のものを建設するとしたら、どれぐらいな規模になるんでしょう、金額的に。
○議長(津本辰己君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(藤井浩次君) 試算は行っておりませんので、現状として建設費をお示しすることはできません。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) そういうことだろうかなと思いましたが、これまでスポーツ議連と体育協会、スポーツ協会との懇談をした中で、様々なお示しをいただいた提案書もいただいておりますのも、私手元に持っております。 その分の中では、津山ごんごプールということで、グリーンヒルズに設置をする内容でありまして、当時の概算見積りで約20億円と、こういうことが出されている資料もお示しをいただいているところであります。 ということは、高額な金額ということになるかと思います。先ほども財政のことについて厳しいお話もございましたけれども、本市の財政見通しは、企画財政部長から答弁がありようりましたけれども、毎年見直しをして捻出しているのが現状と、昨日の2番議員の答弁でもありました。 総合計画の後期実施計画では、令和5年度から事業実施となっておりますが、財源と建設に当たって本市の財政見通しについての御見解を企画財政部長にお尋ねをいたします。
○議長(津本辰己君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(左居薫君) 市営プールの在り方などの基本方針を踏まえ、事業実施に必要な予算を措置していくことになると思いますが、建設費や運営費など費用については、当該年度はもとより、後年度にわたる負担も見込まれることから、有利な財源を活用した建設や収益性を高める運営方法となるよう取り組むことで、財政計画との整合を図る必要があると考えます。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 私は、初当選以来、久米市民プールレインボーについて多角的に調査研究をしてまいりました。その中で、スイミングの専門家であり岡山県水泳連盟の役員をされている方からもいろいろとお話をお聞きいたしました。その中で、私が思うところとして、市民プールの必要性はあるということを申し上げたいというふうに思います。 ただ、しかしながら、公認プールとしての建設と、今のレインボープールと同じになると思いますが、一般プールの建設では、建設費も維持管理費も全く違ってくるわけであります。 また、公認プールとした場合での効果として、競技選手を生み出せる期待もありますが、競技大会誘致による経済効果というものも注目されるところです。しかしながら、公認国内Aクラス規模なら県内大会程度ということでございますので、先ほど申し上げました20億円かもう少し要るようでございますが、多額な建設費を投資するに対しての投資効果が思ったほどではないんじゃないんかな、期待するほどではないんではないかなというふうに思います。 ならば、グローバルな考えを持って、津山のまちづくりとして神伝流の文化もあるこの地として、国内有数の水泳施設、プール施設を造り、多くの競技大会を誘致して、ここぞ津山、聖地として取り組むというような感じでいくか、それともローカルに徹して、市民の、圏域住民の健康増進、勤労者福祉、学校教育など地域密着のローカルファーストにするという基本的な考えもあるのではないかというふうに思うわけであります。 適正な規模を、多くの市民から声を聞くことで、津山市にとって身の丈に合った適正な規模を見いだし、構想を示すことが基本だと皆さん思われませんか。そこの考えをきちんと持って進めていただき、議論結果を踏まえて市長には決断をいただきたい、このように思うわけであります。 いずれにいたしましても、久米レインボープール、指定管理は今年度末ということになっております。 それから、14番議員からもありました勝北の公園プールの現状を考えた場合、規模はさておき、プールの建設は必要と考えます。 市長の活性型行革の方針から考えれば、新しい発想の取組を行うべきと考えます。市民プールの建設について、当初答弁にもあったように、定住自立圏での協議により、広域的利用の考えの下、例えば近隣自治体、定住自立圏自治体との組合による建設運営の検討をいただくことはいかがでしょうか。市長のお考えをお尋ねいたします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 先ほども御答弁申し上げましたけれども、公共施設の整備につきましては、それぞれ独立をした自治体としての考え方がまずあろうかと思います。公立のプールにつきましては、改修等の課題を共有している自治体があれば、その解決策として枠組みに加わっていただく呼びかけを行うことも検討していきたいというふうに思います。 まずは、本市としての整備に関する基本的な方針を整理することが先決であるというふうに認識をしております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) ありがとうございます。 学校プールの案件も、どの自治体もお持ちでございます。ぜひ御協議をいただきたいということをお願いいたします。 次の質問に移ります。 JRローカル線問題についてでありますが、沿線自治体と協議を重ねてきたとの答弁でありました。具体的な協議内容をお尋ねいたします。
○議長(津本辰己君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(明楽智雄君) 沿線自治体とは、これまでも各協議会において、利用者回復のための利用促進策や利便性向上に向けた要望書の提出等について協議の上、連携して取り組んでおります。 また、本年6月に、市長と智頭町長とで因美線利用促進に向けた意見交換を、同月開催されました全国市長会では、市長と新見市長、真庭市長、美作市長とで姫新線の利用促進に向けた意見交換を行っております。 8月には、姫新線沿線自治体の担当者で意見交換を行い、相互に連携して利用促進に取り組むことを確認しております。 岡山県とは、因美線、姫新線、津山線の利用促進に向けた取組の相談や協議を随時行っており、このほど、県のJR在来線利用促進検討協議会に姫新線のワーキングチームがつくられ、沿線自治体で利用促進を検討することとなりました。 本市といたしましては、因美線、津山線についても、同様に利用促進を図っていくよう県に要望してまいりたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 昨年2月に、JRの西日本社長の記者会見によって、コロナの影響によってローカル線の存続が難しいと、今後、沿線自治体と協議する旨の発表があり、3月議会におきまして、20名の議員の賛成をもって公共交通維持のための財政支援を求める意見書が採択をされたわけであります。 その議会においても質疑がされました。その後、津山市の対応はどのように取り組まれましたでしょうか、お尋ねします。
○議長(津本辰己君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(明楽智雄君) 令和3年3月議会以降の本市の取組として、JR西日本からJR3線の利用状況や利用者の傾向等の情報を提供いただき、利用者の回復に向け最善の策が取れるよう、JR西日本と日頃から情報を共有して取り組んでまいりました。 また、岡山県に対しましては、8月25日に、岡山県市長会を通じて提言書を提出し、JRの地方路線の維持に向けて国に働きかけるよう県のリーダーシップを求めております。 その他の取組といたしましては、現在開催中の岡山デスティネーションキャンペーンにおけるJR西日本と連携した事業の実施やJR美作河井駅を発着とした超小型EVレンタル事業の実証実験など、利用促進とローカル鉄道の魅力発信のため、様々な取組を進めております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) ここでは鉄道に焦点を当ててお尋ねいたしますが、鉄道利用を安定的に利用促進するために何が必要とお考えでしょうか。
○議長(津本辰己君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(明楽智雄君) 鉄道利用には、日常の生活利用のほか通勤通学、観光、ビジネスなどの利用が想定されます。 鉄道を安定的に利用していただくためには、年間を通じて一定の利用数を見込むことのできる通勤通学や日常生活の通院や買物での利用を促すことが必要であると考えております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 市独自の利用促進事業は取り組みませんか。いかがでしょう。
○議長(津本辰己君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(明楽智雄君) これまで、鉄道利用に対する本市の利用促進の取組として、津山駅のバリアフリー化への支援や通勤通学でJRを定期券利用される方に対する駐車場料金の一部助成を実施してまいりました。 そのほかに、スローライフ列車、「SAKU美SAKU楽」、観光列車あめつち、鉄道館ナイトフェスなど、鉄道関係の各種観光イベント開催時における利用促進グッズや啓発チラシの配布などを実施しております。 鉄道を安定的に利用していただくことが重要であると考えておりますので、そのための新たな市独自の利用促進施策について検討してまいります。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) では、利用促進施策の検討とのことでありますが、考え方としてどのような内容が効果的とお考えでしょうか。
○議長(津本辰己君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(明楽智雄君) 安定的に利用していただくための利用促進策として、主に通勤通学時間帯における鉄道の発着時間に合わせた二次交通の整備と鉄道を利用しやすくするための効果的な助成制度の充実、日常生活で利用していただくための乗り継ぎの利便性向上に向けた取組などが効果的ではないかと考えております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 確かに二次交通対策が必要なことは理解しますが、鉄道自体の課題についてちょっとお尋ねしたいんですが、それでは、姫新線の課題についてどう見られておられますか。
○議長(津本辰己君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(明楽智雄君) 姫新線は、京阪神へのアクセスとなる路線であり、佐用経由での智頭急行への接続改善が必要と考えております。 また、沿線の人口減少や少子化等の影響により、過去10年間で定期券利用が約マイナス10%、全体の利用者数が約マイナス20%となっており、今後は、通学通勤の利用だけでなく、観光利用も含めた京阪神方面への高速バスを補完する路線として活用し、利用者を増やすことが課題になっているものと認識しております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) では、因美線の課題をどう見られますか。
○議長(津本辰己君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(明楽智雄君) 因美線におきましては、過去10年間で、定期券利用が約マイナス35%、全体の利用者数が約マイナス40%となっており、姫新線よりもさらに厳しい状況にあると感じております。 しかしながら、因美線沿線には鉄道遺産が数多く存在し、歴史ある駅舎や風景を楽しむことができるスローライフ列車を代表とする観光振興施策を続けていくことが重要であると考えております。 そのため、鳥取県側の智頭町とも連携し、観光路線としてのブラッシュアップにより、多くの人に興味を持っていただき、訪れてもらうことが課題であると認識しております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) そういう数字的な答弁をいただきました。 そういう課題認識の中で、今後、鉄道利用促進施策の実現に向けて提案をされますか。
○議長(津本辰己君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(明楽智雄君) 今年度策定をしております津山市地域公共交通計画の中で方向性を示すとともに、実証等が可能なものは先行して実施し、関係機関等とも調整しながら、早期実現に向けて取り組んでまいります。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) いろんな方法があるんですが、新見市は早くからこういうチラシを作られて、3人グループを作っていただいたら助成をしていただけるということ。それから、佐用町は大学生の通学定期の助成制度をやっていると。真庭も今議会で提案をされておるようでございます。 ちょっと津山市の部分がまだ提案が具体的に出ておりませんので、遅れているなという感じがするところであります。早急な対応をお願いしたいと思います。 2018年の西日本豪雨災害の折に、市長が先頭に立って、兵庫、鳥取を含む沿線自治体と組織をつくられ、運行再開に向けて取り組まれたことは記憶におありのことと思います。 あのときのように、姫新、因美、芸備各線の沿線自治体と連携した利用促進、そういうものをリーダーとして取り組んでいただけないものでしょうかということでございます。お願いいたします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 津山線、因美線、姫新線の沿線自治体とは、首長レベルで情報共有や協議を行うためのトップミーティングを開催したいと考えておりまして、沿線自治体との連携に向け、取り組んでまいりたいというふうに考えております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 今日の15番議員からの利用促進についての提言もありました。人口減少の中で、沿線人口減少、少しハードルが高くなっているような気がいたします。私からは、重複しない意味合いで利用促進について申し上げたいと思いますが、現在、取扱が廃止になっております鉄道貨物輸送について考えていくことも重要ではないかと考えます。 真庭産業団地から東に向けて、神戸港辺りだろうと思いますが、毎日約100台のコンテナを運ぶトラックが出ているそうでございます。そういうふうなものも上手にいろんな活用の方法を使いながら、存続、そして利用促進、やっていきたいなということをお願い申し上げたいと思います。 続きまして、やすらぎの丘空調修繕と運営について答弁をいただきました。 定員25名に対して21名が利用とのことで多くの御利用をいただいております。今後も、安心して、名のとおり安らぎのある施設として充実をお願いいたしたいと思います。 続きまして、倭文診療所の件です。 来年4月再開に向けて、プロポーザルにより管理者募集をされるとのことですが、具体的なスケジュールはいかがでしょうか。
○議長(津本辰己君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 令和4年10月にプロポーザル審査委員会を設置し、募集要領や仕様書等の審議を行い、審査内容やスケジュールを決定することとしております。 募集期間は10月下旬から11月下旬までとし、12月には書類審査とプレゼンテーションにより候補者を決定いたします。来年1月には契約を締結する予定でございます。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 当該施設は、平成6年に改築をされまして今日まで運営をされてきましたが、どのような医療設備が備えてありますか。
○議長(津本辰己君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 主なものとしては、一般エックス線撮影装置、心電図検査装置、超音波診断装置などでございます。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 開設以来の施設でございまして、特にレントゲンなど、本当に初診のときにレントゲン撮影をしてやるわけでありますが、今ではデータで送ったりするんですけども、いまだに現像フィルムというようなことのようでございます。 他の病院に紹介をするなどで不都合があるというふうに聞いております。今後の設備更新を含む整備計画はどのようにお考えでしょう。
○議長(津本辰己君) こども保健部長。
◎こども保健部長(奥田賢二君) 今後、受託事業者と医療設備等を精査し、必要に応じて修繕や更新を進めてまいりたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 部長も御存じのとおり、医療機器の老朽化をしているところでありまして、そのことによって確かな医療処置ができないこととなりますと大きな問題になるわけであります。 そういった意味でも、改善に向けて、予算獲得に向けて企画立案をいただき、財源確保に向けて市長にも御尽力をいただきますようにお願いを申し上げ、この質問を終結いたします。 続きまして、佐良山公民館整備についてでございますが、26番議員の答弁にもありましたが、河辺、大崎、両公民館も同様に更新するとのことですが、今議会で踏み込んだことを言われたわけでありますが、どのような計画で進められるのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(藤井浩次君) 津山市公民館整備方針に基づき進めるもので、実施に当たっては毎年度の予算編成での判断が必要となりますが、まず地元との連絡調整を開始し、公民館整備検討委員会の説明などから始めていきたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 市として、公民館全般の在り方、活用についてのお考えをお尋ねいたします。
○議長(津本辰己君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(藤井浩次君) 公民館は、住民が集い、学び、また学ぶことを通して人々が交流する地域の生涯学習活動の拠点、これだけでなく、地域の活性化や高齢者の健康づくり、子供たちの健全育成など、地域課題への取組、町内会等地域行事への利用、さらに地域の災害時の避難場所として地域にとって大変重要な役割を持つ施設です。 より多くの方に利活用いただきたいと考えており、定例の公民館長会議や地域住民の代表で構成される公民館運営審議会等で広く意見を求め、ニーズ把握に努めていきたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) それぞれ新しい公民館の建設を控えているわけでありますが、公民館は公民館法に基づいて建設、運営がされています。その枠組みにはまってしまえば、これまでと同じ公民館運営しかできないわけでありまして、地域密着、地元主体を堅持しつつ、公民館機能を有した民間との共同運営など、新しい形の公民館というものをぜひ実現してもらいたいと思いますが、そのお考えはいかがでしょう。
○議長(津本辰己君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(藤井浩次君) 地域にとって大変重要な役割を持つ施設と認識しております。他市の状況、先進事例の把握など研究を進め、住民がより利用しやすい施設となるよう努めてまいります。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) ありがとうございました。 続きまして、江戸一目図屏風について、全国どこへ行ってもスカイツリーの展望台に津山藩お抱え絵師が書いたものがあるんだと、こういうことを言いますと全国に誇れる自慢の一つでございました。 残念なことに、このたび終了というのは残念でありますが、さて今回このびょうぶを市役所ロビーに展示するということであります。 本物が津山郷土博物館にある中で、市役所ロビーに展示検討とのことですが、その考えに至った経過をお尋ねします。
○議長(津本辰己君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) 江戸一目図屏風は、県指定重要文化財であり、公開日数が市内外を問わず年間60日に制限されております。そのため、多くの皆様方に見学していただくためにはレプリカの活用が有効な手段であると考えております。 今回の複製については、屋内設置仕様となっており、その条件で多くの皆様方の目に留まる場所として市役所本庁舎1階のホールを選定しているものでございます。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) スカイツリーにあることで、津山という地名を知っていただくため有効な広告塔的なところもありました。価値ありました。引き続き、都内または周辺に展示してもらうという取組はされましたか。
○議長(津本辰己君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) スカイツリーにおけるレプリカ展示が終了しましたが、引き続きスカイツリー展望台には江戸一目図屏風の説明パネルが展示されており、天候の悪いときには江戸一目図屏風をベースとした動画CGも上映されています。 また、レプリカ展示の終了時、近隣に引き続き展示できないか協議を重ねましたが、残念ながら適地はありませんでした。 このレプリカは、幅が4.4メートル、高さ2.2メートル、奥行き1メートルと非常に大きく、都内で効果的な場所を確保し展示していくには、相当な経費が必要になることも想定されます。そのため、市が運営会社から譲受け、地元津山市において活用することとしたものでございます。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) どのようなところに打診、協議をされたのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 観光文化部長。
◎観光文化部長(今村弘樹君) 江戸一目図屏風は、まさに東京スカイツリー上空の視点から江戸の町を鳥瞰的に描いたものでございます。そのため、東京スカイツリーで展示することが最も効果的と考え、展望台以外のフロアでの展示について協議を重ねましたが、実現には至りませんでした。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 非常に残念なところですが、私から言えば、すぐ隣に中川部長がおられますけど、地域商社曲辰で大変御縁のある津山信用金庫と包括協定を結んでいるスカイツリーのある墨田区本店営業エリアの東京東信用金庫とか、間伐材利用の協定のある港区または本市と包括協定を結んでいる多くの企業に声をかけて、これは私は東京にあって価値があるものというように思います。一般財源を300万円かけて津山に持ち帰るよりも、東京で一人で頑張って津山を宣伝していただく、こういうふうな取組をしてほしかったなということを申し上げて、今からでも遅くありませんのでお願いをいたしたいと思います。 続きまして、低炭素都市スマートエネルギー事業について、当該事業と関係が深い電気自動車充電施設の整備状況をお尋ねします。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 市内の電気自動車充電設備の整備状況は、自動車販売店、ショッピングセンター、コンビニエンスストアなど約20か所に整備をされています。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 公共施設の設置状況はどうでしょうか。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 本市が所管する公共施設につきましては、市役所本庁舎、道の駅久米の里、勝北マルシェ「ほほえみ彩菜」の3か所に設置をしております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 久米の里に設置している充電器は1年以上故障したままなんですが、どうですか。
○議長(津本辰己君) 農林部長。
◎農林部長(中川竜二君) 久米の里の急速充電器は、故障のため、令和3年6月から閉鎖中となっておりますが、修繕するための補正予算を今議会に提案しております。また、故障により、5月から閉鎖中の勝北マルシェの急速充電器につきましても修繕予算を提案いたしております。 利用される皆様には御不便をおかけしておりますが、修繕までもうしばらくお待ちいただきたいと思います。 以上です。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) これだけいろいろ脱炭素と言われておるところでありますが、何でここまで長う延びたんですか。
○議長(津本辰己君) 農林部長。
◎農林部長(中川竜二君) 急速充電器の故障に対し、御指摘等があったことは承知しており、修繕までに時間を要しているのが現状であります。この要因といたしましては、修繕だけでなく、新たな充電器への交換なども研究してきたこと、またサービス内容を再検討していたことなどが挙げられます。 久米の里は、市外からの利用客も多く、道の駅として道路利用者への快適な交通環境の提供という役割を果たしていく必要があるとの判断から、今議会において修繕予算を提案いたしたものでございます。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 次の質問に入ります。 農業対策についてであります。 様々な世界情勢の中で、憂慮すべき事態があるというように深刻に受け止めていると中川部長から答弁がありました。 国、県の制度を活用しながら農業者支援を行うとのことですが、では今補正予算では飼料高騰対策として畜産系助成のみ3,200万円が助成される上程されていました。この内容を答弁ください。
○議長(津本辰己君) 農林部長。
◎農林部長(中川竜二君) 生産費の多くを飼料費が占める畜産経営は、輸入飼料原価の上昇を受け、廃業する事業者が現れるなど、非常に厳しい状況に陥っていることから、コロナ交付金を活用し、本市独自の事業を実施するもので、乳用牛または肉用牛を飼育する市内の80経営体に対し、緊急的な支援を行うものでございます。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 確かに畜産経営は飼料に占める割合が高いので、そういった対応は必要だと思います。 先ほど米価についてお話ししました。津山市内で一番多く生産経営体があるわけでありますが、稲作は、米という生産物を生産される以外に国土保全の役割を担っているところであります。 市が戦略的に取り組んできた麦、園芸品目も影響を受けていると思いますが、そこへ支援の光は当てないのでしょうか。
○議長(津本辰己君) 農林部長。
◎農林部長(中川竜二君) 農業経営が厳しい状況に置かれているという認識の下、今後の農業を取り巻く状況や国、県の動向を注視するとともに、他の自治体の取組も参考にしながら、本市としての対策を検討してまいりたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 部長ね、国、県、他の都市の自治体の取組を参考にする。津山市の主体的な考え、取組、施策、ないんですか。そういうものが、一番、津山の農業者に手を差し伸べることになるんじゃないですかと私は申し上げておきます。 本市の基幹品目の高騰の影響では、分析としてどのように分析されていますか。
○議長(津本辰己君) 農林部長。
◎農林部長(中川竜二君) 国の農林水産統計による農業物価の動向におきましては、飼料、肥料等の高騰により資材の価格指数は前年同月比で上昇する一方で、農産物価格は、野菜、果実の上昇は見られますが、米、畜産物は低下しています。 このように、農産物によっては、コロナの影響に加え物価高騰などにより経営の圧迫を受けている状況にあると認識をしております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) では、独自の実態調査、聞き取りはしておりませんか。
○議長(津本辰己君) 農林部長。
◎農林部長(中川竜二君) アンケートなどの調査は行っておりませんが、農業普及指導センターやJAなど関係機関、団体を通じた情報収集を行うとともに、窓口や訪問先で農業者の方からお話を伺っております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) こういう厳しい状況ですから、地域商社曲辰に対する期待は大きいところです。世の中の経済状況ですから曲辰だけがほかより高く販売しているというような神話はないと思いますが、いかがですか。
○議長(津本辰己君) 農林部長。
◎農林部長(中川竜二君) 曲辰におきましては、販売予定価格や概算経費を考慮した上とはなりますが、生産者などからの買い付けに当たり、可能な限り市場価格を上回る水準での購入を心がけております。また、曲辰では、販路の開拓やネット販売を強化するとともに、加工や小口化による商品価値の向上などにより、販売価格や利益率を高め、コストを吸収していく努力も行っております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 実態はなかなか難しゅうございますが、先ほど御紹介した令和時代に入ってからの米価、今年の米価を考えると2年続けての再生産が到達しない価格でございます。部長、どう思われますか、どう対応されますか。
○議長(津本辰己君) 農林部長。
◎農林部長(中川竜二君) 資材価格の上昇や農産物価格など、今後の農業を取り巻く状況を見極めつつ、国、県の動向を注視しながら、引き続き本市としての対策を検討してまいりたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 全世界の米の貿易量の9割は、インディカ種、ジャポニカ種と言われる長粒種ということでございます。日本の主食であるのは、米は短粒種でありまして、世界から見ると少数派であります。日本の米は高品質で輸出が可能であるわけでありますが、リゾット、パエリヤなどのイタリア、スペイン料理、東南アジア料理に使われているのが潮流であるわけであります。非常にスパイス料理やアジア料理が人気で、長粒米を使う料理店が増えていると聞いております。 大半が海外からの輸入でございまして、タイ、インド産などの輸入長粒種が、国産に置き換えることができれば、国内の需要、国産米の需要を広げることができると、こういうふうに思うんですね。 現在、北陸地方ではそういった長粒米への動きがあるようでございます。ほとんど取り組まれておりません。特に、米生産の大きな流れを変える取組をぜひ曲辰で、前回もいい案を出しておりますから、ぜひ実践してください。もうかる話ですから、よろしくお願いいたします。 では、次に行きます。 総務省が毎月明らかにしている消費者物価指数について調べましたが、津山市を特定する数値が出ておりません。本市の消費者物価などの把握は、総務省、岡山県が発表しているデータ以外に市独自の実態調査はありますか。
○議長(津本辰己君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(明楽智雄君) 本市では、消費者物価などに関する独自の実態調査は行っておりませんが、国や岡山県が公表している消費者物価指数や金融機関が公表している景況調査資料等での小売業の業況などを参考に、状況把握に努めております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 経済支援対策の取組もいろいろあるわけでありますが、的を射た対策はできているのか。実体経済と少し離れた取組をしてしまうことになりませんか。 そこで津山市における経済消費動向調査というものをタイムリーに情報収集する制度を創設してはいかがでしょうか。
○議長(津本辰己君) 産業経済部長。
◎産業経済部長(明楽智雄君) 本市独自に、消費動向を把握するためには、シンクタンク等の専門性を持つ機関の活用が不可欠であるとともに、物価の動きを一定期間、時系列的に分析していく必要があることから、費用対効果に照らし、独自調査が適当かどうかを検討する必要があると考えております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 今日の6番議員の質問にもありましたコロナ対策予算や物価上昇対策が的から外れているんではないかと思うようなことがあります。実態に合った政策実現のためにも、ぜひ調査が必要だと思います。 倉敷市は水道料を4か月減免するということもあります。実は、ここへ昭和34年の津山市の市勢要覧を持ってまいりました。それを見ておりますと、いや、すばらしいことに、津山市小売物価というのが全部出ておるんです。細かいことまで。もっとびっくりしたのが、産業の中で一番トップに来ておるのは釣りざおの製造ということで、釣りざおを作っている、このあれが出ておるんですわ。いや、すごいなと思って、それもびっくりしたんですが、こうやって調査をされてやっている、高度経済成長のときにはしっかりこういったものを把握しながらまちづくりをしていたんだということも参考にしながら、改めてお願いを申し上げたいと思います。 続きまして、津山圏域クリーンセンターの運営について答弁をいただきました。 ごみの減量の取組が効果を上げているということですが、可燃ごみの貯留施設の使用率も基準内に推移、順調に運営されているとの答弁であります。この状況にもかかわらず、なぜ可燃ごみを外部搬出、1,000トン行うのか、お尋ねします。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) クリーンセンターでは、基準を超えていた可燃ごみ貯留施設を安定的に運用できるよう、令和3年度に約3,000トン、今年度においても約1,000トンを計画的に外部搬出して処理を行っております。 津山圏域資源循環施設組合によりますと、今年度の貯留施設の使用率は順調に推移しているが、今後の定期点検に向け、基準内で安定稼働するためには、計画どおり外部搬出が必要となると聞いております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) では、適正可燃ごみの受入数量はどれぐらいと見込まれていますか。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 津山圏域資源循環施設組合によりますと、可燃ごみ貯留施設を安定的に運営するための可燃ごみ搬入量は、令和2年度の約3万5,000トンに対して5.5%減の約3万3,100トンと聞いております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 減量目標を事業者の皆さんにお示しをして取り組んでいただく減量化に、説得力ある取組となると考えますが、いかがでしょうか。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 本市では、当面の目標といたしまして、まずは令和5年度末までに令和2年度比で3%、重量にいたしますと約900トン程度になるかと思いますけれども、この3%の可燃ごみを削減する目標を掲げておりまして、ごみ減量化対策事業として、住民への啓発のほか、ごみ分別アプリ「さんあ~る」の導入、集団回収の支援強化を図っているところでございます。 引き続き、組合及び構成四町と協力して取り組んでまいります。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 続きまして、汚泥センターのことで申し上げます。 6月議会の質疑で明らかになった疑問点でありますが、現在の汚泥再生センターが操業される前の下水道処理し渣の数量はどうでしょうか。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 平成29年度の旧津山圏域衛生処理センターの脱水汚泥とし渣の合計は1,815トンとなっております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 最終処分の方法はどのようにされていますか。旧処理センターでは。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 脱水汚泥につきましては、民間業者で堆肥化を行い、し渣につきましてはクリーンセンターで焼却処理を行っております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) そのコストはどれぐらい発生していましたか。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 平成29年度の処分費用は合計で2,481万3,000円で、内訳としては、脱水汚泥が2,362万7,000円、し渣が118万6,000円となっております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 旧処理センターで堆肥化をされていたとのことであります。実は、これは、今日サンプルをお持ちしました。旧センターで受け入れていただいた事業者からサンプルをいただきました。堆肥化、肥料化しております。 焼却というふうに決めておるんかもしれませんけど、先ほどの肥料の高騰ではありませんが、こういったものに再資源化する、SDGsの観点にもなりますし、こういうものを津山市とかではなく、広域的に取り組んでいくと、そういうことで資源化していく、こういうことにぜひ取り組んでいただきたいな、こういうふうに思います。 続きまして、6月議会でありました両組合の合意によって処理していると御答弁いただきました。 この同意というのは、どういう形で同意されましたか。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 津山圏域資源循環施設組合が平成21年に策定をいたしました一般廃棄物処理基本計画におきまして、熱回収施設の対象物として下水処理場し渣及びし尿処理場し渣について焼却を行う旨の記載があることから、クリーンセンターの計画時に処理は予定されていたものと考えております。 また、津山圏域資源循環施設組合、津山圏域衛生処理組合及び両組合の構成市町が連名で、岡山県を通じて国に提出しております津山圏域循環型社会形成推進地域計画第2期を平成26年に変更し、この中で、し尿等の処理に伴って発生する汚泥を資源化、助燃剤化して再生利用を進めるとしております。 両計画は、各団体において正式に意思決定されたものと考えております。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) とはいいますものの、6月の答弁では、管理者会では協議をされていないと管理者である市長から答弁がありました。少しのことならともかくとして、管理者会できちんと同意を求めておくべきではなかったのではないかなと考えます。 両組合とも構成市町が同じならともかくとして、勝央町、奈義町は、資源循環施設組合には参画されていますが衛生処理組合には参画されていません。 クリーンセンターの外部搬出には、応分の経費負担をされているわけで、計画よりも大幅に多い下水道し渣をこれからも永続的に受け入れるとなれば、きちんと説明して御理解をいただくようにするのが信頼関係を築く、構築するわけであります。 そこでこの課題について、今からでも管理者会での説明と同意をいただくことが必要ではないかと思いますが、管理者である谷口市長にお尋ねをいたします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 6月議会におきます金田議員の御質問以降、地元町内会や関係団体、そして組合議員の皆様に説明するよう指示を行いました。 津山圏域資源循環施設組合の事務局員が個別に対応させていただいたということでございますけれども、おおむね一定の理解をいただけたものというふうに考えております。 組合におきますし渣受入れの計画及び実績の取扱いにつきましては、改めて管理者会へ説明をしたいというふうに思います。
○議長(津本辰己君) 13番、金田議員。
◆13番(金田稔久君) 今回の、ちょっと明らかになって、行政的にはきちんと物事は手続を済ませていろいろなことをされておるというふうに思ったんですが、ちょっとびっくりしたようなところがあります。改めまして、今市長からもそのように早速指示を出されて対応されておるということで、よりよく皆さん御理解いただいて、安定的に処理できることを念じておるわけであります。 最後になりましたが、今回いろんな質問をして、ちょっと早々と申し上げたんですけども、津山市という一つ、どういうんですかね、あります。いろんなことがあるんですけども、連携して、例えば今さっき申し上げました江戸一目図屏風の話じゃありませんけど、観光文化部長が、ちょっと何か困っておるなと、こういうことがあったら、そういやあ、何か東京のほうに曲辰で何かあったなとなれば、中川部長に相談して、ちょっとそんなことはできんかなとか、そういうふうな何か横の連携というんでしょうかね、何かそんなちょっとしたことなんでしょうけど、そういうことができれば、随分物事は変わったなというようなこともあるやにも思います。 ぜひ、市長、縦割りではなく横割り、横割りじゃないですけど、横の連携をしながら、一致団結して、この間、私、百万遍数珠回ししましたけど、みんなで回すと楽しいものです。みんなで一緒に津山をつくっていくということで、ぜひともお願い申し上げまして、9月定例会の私の質問を終結といたします。大変ありがとうございました。
○議長(津本辰己君) 以上で13番、金田稔久議員の質問を終わります。 この際、会議をしばらく休憩いたします。 再開は午後2時50分といたします。 午後2時38分 休憩───────────────────────────────────────────── 午後2時50分 再開
○議長(津本辰己君) 御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次の質問を許可いたします。 8番、中村聖二郎議員、登壇。
◆8番(中村聖二郎君) 〔登壇〕 失礼します。日本共産党の中村です。 通告に従うつもりでしたけども、ちょっと順番を変えて質問に入ります。 まず、世界平和統一家庭連合、統一教会、津山教育センターについてお聞きします。 安倍元総理のテロ事件以来、連日マスコミでにぎやかな世界平和統一家庭連合、いわゆる旧統一教会についてお聞きしますが、御承知のように、世界統一というのはイエス・キリストよりも上に位置するとの考えであり、信者には洗脳、マインドコントロールして、いわゆる組織の幹部に言われるままに行動する、多額の寄附金にも応じるという仕組みのようです。 先日、ある人と市内で話をしていましたら、こんにちは、高知から、ミニケーキ、わらび餅を売りに来ましたと、若い女の子がやってきました。偶然でしたが、本当に久しぶりでびっくりしました。まだやっているんやなと。この商法はかつて勝共連合と言われた時代から継続するものです。今でも継続しているんです。そこに恐ろしさと、やはりという思いがありました。 市長をはじめみんなが考えなくてはいけないのは、宗教だからと安易に見ることはできないということです。安倍さんのテロ襲撃はあってはならないことですが、容疑者の家族の実態などの報道は大変な事態を物語っているのではないでしょうか。自民党をはじめとして一部野党と言われる政党も含めて、統一教会とのつながりのできた政治家に取り入って選挙応援しているわけです。 先日、元信者と言われる女性数人が集まったテレビ番組で証言をしていましたが、選挙になると何々に入れなさいと指示が来ると述べていました。 いろんな形で政治家と勝共連合との付き合い、つながりで選挙応援してもらう、その長い付き合いで、これでよいのか、良心のかけらが麻痺してしまうのでしょうか。政治家としての身分を守れるならと、国会議員でいられるならと安易に考えるのでしょうか。 前置きはこの程度としまして、市長にお聞きしますが、国会議員の秘書という経験もあるわけで、そのときに統一教会との関係など経験したことはありませんか。許される範囲でお答えをお願いします。 次に、たばこハウス、喫煙所設置についてお尋ねします。 御承知のように、2020年施行の健康増進法によりますと、原則敷地内禁煙を少し緩くして、第一種、学校、病院、庁舎については、特定喫煙所を設けることができるとなっておりますが、今回の予算化は、世間の流れに逆行しているのではないかと思いますが、これは市長提案の新規事業です。 市長の新規事業というのは、中身、内容のいかんを問わず、市政の中では最重点課題の一つになる重要で重たい事業なんですね。このたばこハウスはつくることを優先にやらなくてはいけないということですか。 その建設資金、維持管理費ともに、もちろん公金、税金ですね。税の使用の在り方が、昨今の財源不足を大きく言われる今、それでよろしいんでしょうか。無駄遣いと思いませんか、お尋ねします。 2つ目の登壇質問になりますが、いやいや、どのように批判されようとも、言われましても、令和4年度補正第2次で、議会において19対6で承認されましたから、何も問題はありませんで通されます。いかがです、お答えください。 これにて登壇質問を終わります。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 中村議員の御質問にお答えをいたします。 旧統一教会との関係についてです。 国会議員の秘書時代に、旧統一教会との関係などについて経験したことはございません。 次に、本庁舎への喫煙場所設置についてのお尋ねです。 本庁舎には、多くの方が来庁されており、たばこを吸う方もいれば吸わない方もいらっしゃいます。全ての方に安心して来庁いただくため、受動喫煙防止対策を徹底するために屋外特定喫煙施設を設置することとしたものです。 また、6月定例会において予算の御承認をいただきましたが、最小限の経費で必要な環境を整えるよう十分に検討を行い、設置してまいりたいと考えております。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 答弁をいただきましたが、もう一点、ある政治家についてお聞きしますが、市長の応援団の一人と言われる旧勝田郡に関係する県会議員さんが統一教会の推薦をもって当時の津山出身の国会議員の秘書になられたということのようですが、この国会議員さん、今は、息子さんに継承していますが、いずれも市長の公然とした強力な支援部隊ですが、統一教会との関係など耳にしたり感じたようなことはありませんか、お聞きします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) ございません。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 答弁はお聞きしましたが、市長として、統一教会という団体を知る認識といいますか、意識した頃はいつ頃のことでしょうか。秘書時代、市議時代、県議時代と、失礼ですが、大きな市長の節目としていつの時期でしょうか、お尋ねします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 認識をしましたのは、合同結婚式が行われた平成4年頃だったかと思います。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 合同結婚式の頃との答弁ですが、再質問でお聞きしました勝田郡関係の県会議員さんは合同結婚式であったと言われていますが、宗教の世界とはいえ、こうした在り方が今、世の批判になっていますが、市長、どう思われますか。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 存じませんのでお答えはしかねます。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 答弁は、そうですかと承っておきます。 次に、津山市内にあります世界平和統一家庭連合、岡山家庭教会、津山教育センターという組織を御存じでしょうか。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 存じておりません。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 存じていないということですが、もう一点、一般的な認識についてお聞きしますが、旧統一教会、今は家庭教育津山教育センター、世界平和統一家庭連合などと言われる団体は、もとが勝共連合と表裏一体であるということは認識されていますか、どうか、お答えください。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) この件も存じておりません。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 御存じないとの答弁が続きましたが、16弦琴、ダンチャインというベトナムの楽器を使って、津山市内及び周辺自治体で演奏しています。この演奏の活動については御存じですか。お願いします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 存じておりません。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) この音楽事務所、一応、以下はベトナムの16弦琴と称させてもらいますが、津山市との関係行事、催物などに出演されていますが、例えば今年3年ぶりに行われた津山さくらまつりの開会セレモニーで市長と同席というのはどうかなと思いますが、同じ催物で会っているはずですが、記憶にございませんか。お願いします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 津山さくらまつりの事務局に確認をしたところ、同席はしておりません。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) もう一点、具体的な催物でお聞きしますが、津山老人福祉センターの敬老会には、ボランティアで演奏し、津山市の成人式ではありませんが、市民の人が呼びかけている成人と新年を祝う会、コロナで2年間お休み、この会にも参加しています。このようなことは御存じでしょうか、お聞きします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 存じておりません。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) ベトナム16弦琴について、それぞれ答弁をいただきましたが、この演奏活動が、実は、統一教会、勝共連合と深いつながりがあると思われます。この演奏会の手続とか演奏前の紹介とか、津山の統一教会、登壇で質問しました津山教育センターの幹部が携わっています、と、インターネットで津山市の統一教会などを検索すると、必ずベトナム16弦琴が出てきますから、統一教会の動く広告塔、文化の名を借りた別動隊、布教活動、信者獲得のための活動と考えられますが、市長、どう思われますか。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 活動の内容を把握しておりませんので、お答えしかねます。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 旧統一教会問題で、御承知のように、岸田総理は自民党などの過去の関係についてマスコミの前で謝罪をして、一定の改善策を提案しています。 市長が、地方の政治家として、自民党だとは言い切れないとは思いますが、市長になる前までは自民党でしたから、こうした岸田総理の示している方向など、どう思われますか、お聞きします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) お答えしかねます。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 答弁をお聞きしましたが、率直に言いまして、市議、県議時代を含めて、市長選挙、選挙応援などの有無、旧統一教会と思える団体への挨拶、激励などは行ったことはありませんか、お答えいただけたらと思います。よろしくお願いします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 昨年の8月まではそのようなことはございませんけれども、同月に実施をされましたピースロードという自転車で全国各地を回るイベントにつきましては、令和3年度に、県北ルートが創設されたことから、実行委員会より初めて津山市に後援申請があり、イベントの目的及び内容などを基準に照らし合わせて審査した結果、後援を決定いたしました。その当時は、旧統一教会との関係性については認識できていませんでした。 イベント当日は、津山市を出発する際の出発式に出席し、激励の言葉を述べております。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) ということは、今はちゃんと統一教会と関係のある催物であると認識されたわけですね。そのように受け止めておきます。 ピースロードについて、統一教会との関係を知らなかったので激励の挨拶をされたということですが、このピースロードについては、世界平和、日韓友好を掲げる自転車イベントで、2013年から実施しているもので、ピースロード2022インジャパンは、旧統一教会の文鮮明教祖と韓鶴子総裁が設立したUPF、天宙平和連合が名を連ねるイベントであり、統一教会の問題が取り沙汰されて以降、過去にピースロードの実行委員を務めたり公務として参加したりと、関係を持っていた政治家や自治体が次々に糾弾されている実態が今日明らかになっています。 こうしたことについて、単に知らなかったでは済まされない感じがしますが、市長、全国の動きと併せて、再度お答えください。お願いします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 社会問題となっていることは承知をしております。ピースロードへの後援については、その当時、旧統一教会の関連団体が関係していたと認識できず、イベントの目的などについて妥当性等を検討した結果、後援を決めたものでございます。 今後は、より慎重に検討していきたいと考えております。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 答弁を聞きましたが、旧統一教会は、名前を変え、姿を変え、平和とか、家庭教育とか、市民の心に響くような甘言を並べますが、全ては信者獲得、そして自治体へ取り入り信用団体として保証を得る、つまり自治体がお墨つきを与えることが教会の布教活動に信用性を持たせてしまうという極めて危険な実態なんです。 津山市長がイベントで挨拶をするということが、そうしたことへ手を貸すという結果にもなりますが、重ねてどう思われますか、お聞きします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 今後、こうした団体との関わりについては、より慎重に対応してまいりたいと思います。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 答弁を伺いましたが、市長、より慎重に対応してまいりたいと考えておりますではなくて、一国の首相がマスコミの前でおわびして謝罪しているんですよ。これがどういうことなのか。つまり、岸信介以来、教祖の文鮮明とのつながり、そして勝共連合とのつながり、そういうものが今問題にされているんですよ。関係を断つと断言できませんか。 ここが重要なんです。今、全国でも各自治体首長らがマスコミの前であれしています。少し前だと、旭川の市長も出られたんと違います。ニュースで見てはりませんか。そういうことなんです。 最初の質問では、旧統一教会との関係を知らない、存じ上げないで来ましたが、ピースロードは統一教会との関わりがあるというのはかなり有名な話であり、本来は知っておくべき情報ではないかとだけ述べておきます。 いろいろと世界平和統一家庭連合、岡山家庭教会、津山教育センターについてお聞きして、ほぼ知らないというような答弁でしたが、旧統一教会ですが、元信者、2世の信者などから、津山市として悩み事、多額の献金問題、印鑑とつぼと多宝塔を高額で購入させられたなど、相談があったことはありませんか。個人のプライバシーに及ばない程度で、どうなのか、実態をつかんでいましたらお答えください。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) 環境生活課では、消費生活センターなどで、そのような相談はこれまで受けておりません。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 答弁はお聞きしましたが、旧統一教会は実際の正体を隠して市民へ統一教会の教えについて浸透させるという手法が行われております。かつて私の知人が、姉から商品が送られて高額で買わされたとか、津山市内で一定の高齢者が余生のために退職金などを蓄えていた、病気になったのでその蓄えを使おうとしたら、奥さんが統一教会の信者で全額献金をしていた、困ったという嘆きの声を聞かせてくれました。 こうした被害というのは、なかなか実態がつかめないと思いますが、国でも問題視され、政府として窓口を設けましたが、津山市でも被害相談窓口を開くということは考えられませんか、お聞きします。
○議長(津本辰己君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(朝田一君) これまで相談事例がないため、特別な相談窓口の設置は考えておりませんけれども、契約トラブルや献金に関する悩み事などにつきましては、環境生活課において対応しております。 また、法律的な専門知識が必要な相談につきましては、弁護士相談を紹介するなどしており、今後につきましても、現在の相談窓口において適切に対応してまいります。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) ここで9月7日付スポーツニッポンの中にこれほど細かい囲み記事がありました。これは、旧統一教会被害相談電話と書いてあります。運用初日、155件、世界平和統一家庭連合、旧統一教会の被害に関する政府の合同電話相談について、葉梨康弘法相は、6日の閣議後、記者会見で、運用初日の5日の相談数が155件に上ったと明らかにした。葉梨氏は中身の報告を受けておらず、評価は難しいが非常に関心が高いとは言えると思うと指摘、相談窓口の体制の充実も検討する考えを示したとあります。 つまり、国では、やはりこの統一教会の問題を、自民党の国会議員390人ほどおるんですが、そのうちの百七、八十人ですかね、が関係しておるでしょう。それほどに、国、地方の自治体に取り入って行政に関係しているわけですよ。 ですから、これほど、やっぱり国も地方も動かざるを得んのですよ、国民の声が、目があるから。ぜひ、市民からの電話を待つんじゃなくして、もっと自治体が主体を持って、市長、情報をちゃんとすべきじゃありませんか。ホームページ、みんちゃいか、ああいうもので広報にも出すべきなんですよ。 統一教会、勝共連合に取り込まれたら、実際どうなるか、ちょっと前の話ですけど、1970年代の京都で知事選挙がありました。私も所用で行きました。そこで、四条河原町、そこで選挙戦をやっていました。それはすごかったです。そして、歩道に女の子が2人、こうやってポールを立てて、両方に、一人、一人立ってポールを持っておるんです。幅五、六十センチの紙に、横幅2メートル、何て書いてありました、赤ペンキで、赤い字で。頭に共産党何々し、その二文字の漢字の部分は言いません、議会ですから。統一教会に取り込まれたら勝共の戦士になるんですよ。それを私はちゃんと見てきています。 そしてまた、大阪の環状線の駅頭に、四、五人、五、六人が立ってアンケート活動というのをやるんです。仕事は、恋愛は、家庭は、兄弟は、そういうものを言葉巧みに誘って、そういうときに施設に引っ張り込んで洗脳していくんです。 8月の頭ですけど、東京におられた方とちょっとその統一教会について話をすることがありました。その方も、統一教会の施設に入ったことがあると言うとられました。そしたらまず、穏やかな音楽が流れているんだそうです。そして、目に優しい、物すごく優しい雰囲気を醸し出す明かりというんですかね、そういうもので、その方が言うには催眠効果があるんかなと言うてはりました。 それがあの方たちのやり方なんですよ。そして、それに取り込まれたら実際どうなるか、最後にコメントとして申し上げます。 親泣かせの統一教会、以前はよく言われていた表現です。なぜかと思われます。家に寄りつかなくなる、親の言うことに聞く耳を持たず、珍味、印鑑、多宝塔その他、親にも売りつける、売ろうとする。つまり、そうなったら統一教会に取り込まれた被害者であり、加害者になるんです、次の日から。そういうことなんですが、それが親には理解できないんですよ。情報がないから、知らないから。それが統一教会というカルト教団の真の姿、ですから統一教会というカルト教団の真の姿を知らせなくてはいけないんです。 これが進んで、最近は合同結婚式というようですけど、以前は集団結婚式と言いよったはずです。名前が変わって、ころころ、この呼び名も変わったんかもしれません。そこはちょっと確認しておりませんからごめんなさい。 二度と正気には戻れないんです、集団結婚式まで行くと。そしたら、親としても覚悟をする必要があります。戸籍には、娘が、息子がおる、名前がある。しかし、我が子ではないんです。それが、統一教会、国際勝共連合の実態なんですから。二度と正気には戻れない。そして、教団の幹部の言うがままに行動する。いわゆる思考停止したロボット、操り人形同然なんです。恐ろしいことですよ。その実態は、今言いましたように私は見ていますから、人間が狂うんですから。 この議場におられる全ての皆さん、自分の子が、孫が、この教団、統一教会に取り込まれたときのことを少しでも考えてください、お願いします。 そうじゃ、すいません、続きまして、たばこ問題の再質問に行きます。 喫煙室の問題に移りますが、この事業ですが、市内の事業者、団体、組合からの要望で出されたものでしょうが、それは谷口市長の後援団体、支援者ですか。または、関係する事業者さんからの要望で、その必要性が生じたということなんでしょうか。市長、いかがでしょうか。一体どこからの要望だったのですか。お答えください。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 津山たばこ販売協同組合から喫煙場所を設置してはどうかとの提案を受けた事実はありますが、市として喫煙場所が必要であると判断をしたものです。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) お答えをいただきましたが、この事業は、市長がよく言われる一つのことを決めるのには精査が必要との言葉を使わせてもらいますが、精査してどの点が優先課題であると結論を出しましたか、お答えください。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) たばこを吸わない人の受動喫煙を防止し、そして安心して来庁いただける環境を整備することが優先課題であると判断をしたものです。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 誠に優しいですね、人柄が表れています。たばこも一つの文化であり、そのものを否定する気は全くありませんので申し上げておきます。 この問題について、市民の皆さん、十数人に話をしてみましたが、誰一人として、谷口市長さん、ええことするなと言われた方は一人もいません。その中でも、国政では平沼支持、市政は谷口与党の方ですが、今頃何するんと一言、さらにこれは商売関係の方です、ウサギ小屋のようなところに造って誰が行く者がおるものか、やめとけとかです。私が聞いた範囲ではこういう状況です。 谷口市長、その声をどう聞かれますか、受け止められますか、お尋ねします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) そのような御意見がある一方で、喫煙場所を造ってほしいとの声があることも事実です。私としましては、全ての住民の方に安心して来庁いただける環境を整備することが重要であると考えております。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 答弁ですが、市民の安心と言われますが、事業を正当化するためにこじつけた考えではないかと指摘しておきます。たばこハウス、喫煙所ですが、津山市民のためにどうしても必要ですと、大事な事業ですとこの議場で断言できますか。お答えください。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 受動喫煙を防止して、住民が安心して来庁できる環境を整えるために、もちろん大切な事業であると考えます。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) よく似た答弁が続きますが、この表現、こんな答弁しかないんですね。この事業を正当化するために。 谷口市長の就任の年度から今日まで、受動喫煙と思われる市民の方よりの苦情、意見など、どれくらいありましたか、年度ごとに示してください。よろしくお願いします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 改正健康増進法が施行された令和2年4月以降、十数件程度の苦情や御意見が寄せられております。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 市長、申し訳ありません。僕がお聞きしたのは、市長就任の年度から今日まで、令和2年でしたら、その前2年がちょっと抜けていませんか、どうでしょうか。僕にはそないに思えるんですけど。なしならなし、1件ありました。それで結構なんです。どうですか。 そやから、質問がちゃんと通じていないんです、これ、答弁、おかしいんです。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 私が持ち合わせているデータは令和2年4月以降十数回程度というデータだけです。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 市長が議会で受動喫煙の防止と答弁されるほど、どこからたばこの煙がモクモクと上がっていますか。3階ですか、議会事務局横手の、屋上ですか。近くに高校が2校もありますが、それが市民の方に及んでいますか、教えてください。お願いします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 本来、喫煙が認められていない場所でたばこを吸われている方がいるために、受動喫煙の防止を徹底したいと考えております。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) それほど市長が気にかけるほど、津山市民はマナーが悪いんですか。それはどこですか。何か所あります。答弁お願いします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 私はずっと外を見回っておるわけでありませんので、全てその何件、どの場所でということは確認はできておりませんけれども、先ほど申し上げたデータでいきますと、改正健康増進法が施行されて以来、十数件の苦情が寄せられているということを聞いております。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) たばこを吸わない人も含めて、市民が安心して市役所に来られるとはおかしいと思いますよ。そうでしょうかね、幸か不幸か、ちょうどここにある市民の方から私宛てに来た手紙があります。読みます。 今回、屋外喫煙場所についてお伺いしたくてお手紙を送らせていただきました。現在、津山市では、コロナウイルスの感染拡大により、家庭や職場等が支障を来して、息苦しいマスク着用を強いられています。また、政府や日銀の円安誘導により、ガソリンや小麦粉関連等の製品が値上がりして、さらなる物価高に苦しめられようとしています。大学生はアルバイトが減ったと、社会人は正規雇用に就けないと、子育て世代は生活が苦しいと聞きます。私たち老人は年金が減り、何の生活費を削ればと思案をしています。 そんな状況において、津山市の屋外喫煙場所に予算1,000万円近くのものに多数の議員が賛成されたと聞きました。疑問に思うことが何点かありますので、質問させていただきたいと思います。 回答は、何かの機会にぜひ公表してくださるようお願いいたします。 1つ、この予算は市民に寄り添った予算ですか。健康増進法の改正により、津山市本庁舎では原則禁煙になることは知っていますが、屋外喫煙場所を設置する多額の予算があるのなら、生活にあえぎ頑張っている市民を応援することに使っていただけることを望みます。 2つ、今後、照明、換気扇、冷暖房等の維持費が必要ではないですか。また、喫煙者は減少の方向であると考えますが、必要でなくなった場合、取り壊しの費用も考慮されているのですか。 3つ、市民は市役所での用事が済めば帰宅するので、市役所でどうしても喫煙する必要はないのではないかと思いますが、職員の喫煙場所の確保のために設置するんですか。職員が喫煙のために離席することで仕事に支障はないのでしょうか。 こういうことです。これは一市民の正直な感想なんです、市長。 市長、この市民の方の生の声をどう思われますか。お答えください。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 様々な御意見がある中で、一つの御意見として承りたいと思います。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 先ほど紹介しました3番目の市民の方の意見、市役所での用事が済めば帰るという意見、職員しか使用しないという意見、ある意味もっともな市民観点だと思いますよ。全市民のためにならないということではないでしょうか、どう思われますか。お願いします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) たばこを吸われる方にも、あるいは吸わない方にも、安心して来庁いただくために必要なものと判断をいたしました。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 続いてですが、長崎市の例を紹介します。 4月28日付の新聞です。建設中の長崎市の新庁舎のうち、市議会フロアにのみ喫煙室を設置しようとしていた問題で、25日、新市庁舎建設に係る議会機能整備検討会が報道陣にも公開して開かれ、全会一致で撤回が決まりました。すばらしいことです。 喫煙室設置をめぐっては、6月17日の前回検討会で、日本共産党と令和長崎以外の会派は設置に賛成、こういう問題は、一旦会派に持ち帰って各会派で協議するべき、そして今までそれが慣例やったんです。しかし、そのルールを破って保守会派で多数で押し切った。しかし、これに対し市民から批判の電話やメールが多数寄せられ、日本禁煙学会、長崎県保険医協会、市医師会も撤回を求めていたという事実があります。 この日の検討会では、設置を提案していた保守派市議は、市民から多くの批判をいただき、理解が得られていないとして喫煙室設置の見直しを提案したとあります。 そういうことなんです、市長。つまり、市長、設置場所とかの違いはありますが、日本禁煙学会、長崎県保険医協会、市医師会も撤回を求めていたということは重いと思いますが、市長のお答えはどうですか。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) たばこを吸われる方たちに、喫煙ルールをしっかりと守っていただくためにも、私は適法な喫煙場所を確保することは必要なものだと判断をしております。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 市長、ここでこの事業を引っ込めたら、よき判断をしたと称賛されると思いますがと申しておきます。 3月の定例会の市長答弁で、2点、心に残る答弁がありましたので紹介します。 1つ、25番議員への答弁、全体の奉仕者として高い倫理観を持って、そして公正に行動しなければならない。2つ、8番議員への答弁、私は全市民の代表である津山市長として公正な政治を行っているという自負があります。この2つの答弁に照らして、いささかの矛盾はありませんと考えておられますか、お答えください。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 矛盾はないものと考えております。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) 政治に携わって三十数年の到達点が、このたばこハウスの設置ですか。市道B80号拡張問題、城南医院跡地購入問題、特に曲辰問題では、津山で生まれ育った企業、親子4代ののれんを土足で踏みつけるようなものですよと申し上げたときに、反問権もなしで認められたと認識しております。今申しました4件の問題について、これまで三十数年のキャリアの積み重ねと自負を持っておられますか、お尋ねします。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) それぞれの事案について適切に判断したものと自負しております。
○議長(津本辰己君) 8番、中村議員。
◆8番(中村聖二郎君) よかった。このたばこハウスの事業費900万円について少々考えてみました。 例えば子供に関係するところでは、何かないだろうかです。取りあえず、2点について思い浮かんでくるものがありまして、まず小・中学校の特別教室のエアコン設置、1台350万円と聞きましたから3台分、城南病院の5,000万円があれば14台分なので合わせて17台分です。 次に、ランドセル、以前にも申しました市よりプレゼントする事業です。今回、紹介するのは、富山県立山町が、平成23年度より、子供に渡す通学用リュックサック、これが約1万4,000円とのことです。大阪のアウトドア用品メーカーモンベルの製品です。色は3色で男女共通です。2020年度新入学児童は806人ですが、約1,200万円でこの事業はできます。これを子育て応援の一手として考えられませんか。 市長、一度検討してみてください。こういう子供に関係する事業よりもたばこハウスの設置が優先課題、結果としてそうなっておりますが、どうですか。お聞かせください。 終わりました。
○議長(津本辰己君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 当然のことですが、子育て政策や、あるいは教育環境の整備ということも重要な施策であると考えております。
○議長(津本辰己君) 以上で8番、中村聖二郎議員の質問を終わります。 以上で通告による質疑、質問は終わりました。 これをもって質疑、質問は終結といたします。 ただいま議題となっております諸議案の審査につきましては、それぞれ所管の常任委員会に付託をいたします。 審査付託表はタブレットに配信のとおりであります。
△日程第2 請願第5号~請願第7号
○議長(津本辰己君) 次に、日程第2に入り、請願第5号から請願第7号を一括上程議題といたします。 ただいま議題となっております請願は、去る8月29日の会議の際に配信しておりますとおりであります。 なお、請願の審査につきましては、審査付託表のとおりそれぞれの所管の常任委員会に付託をいたします。 これをもちまして本日の日程は終了いたしました。 運営予定に従い、9月12日から15日までは委員会審査とし、配信しております各委員長の招集通知によって審査をお願いいたします。 9月10日及び11日並びに16日から20日までは休会とし、次の会議は来る9月21日午前10時から議会運営委員会、11時から全員協議会、午後1時から本会議を開きます。 本日御出席の皆様には別途通知はいたしませんので、御了承をお願いいたします。 本日はこれをもって散会といたします。 御苦労さまでした。 午後3時34分 散会...